• "上野良人君"(1/9)
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  1. 山梨県議会 2024-02-01
    令和6年2月定例会(第5号) 本文


    取得元: 山梨県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和6年2月定例会(第5号) 本文 2024-02-28 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式の切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 434 発言 / ヒット 0 発言 表示発言の切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯議長(水岸富美男君) 2 ◯名取 泰君 3 ◯議長(水岸富美男君) 4 ◯県土整備部長(椎葉秀作君) 5 ◯議長(水岸富美男君) 6 ◯名取 泰君 7 ◯議長(水岸富美男君) 8 ◯県土整備部長(椎葉秀作君) 9 ◯議長(水岸富美男君) 10 ◯名取 泰君 11 ◯議長(水岸富美男君) 12 ◯県土整備部長(椎葉秀作君) 13 ◯議長(水岸富美男君) 14 ◯名取 泰君 15 ◯議長(水岸富美男君) 16 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 17 ◯議長(水岸富美男君) 18 ◯名取 泰君 19 ◯議長(水岸富美男君) 20 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 21 ◯議長(水岸富美男君) 22 ◯名取 泰君 23 ◯議長(水岸富美男君) 24 ◯産業労働部長(染谷光一君) 25 ◯議長(水岸富美男君) 26 ◯名取 泰君 27 ◯議長(水岸富美男君) 28 ◯産業労働部長(染谷光一君) 29 ◯議長(水岸富美男君) 30 ◯名取 泰君 31 ◯議長(水岸富美男君) 32 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 33 ◯議長(水岸富美男君) 34 ◯名取 泰君 35 ◯議長(水岸富美男君) 36 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 37 ◯議長(水岸富美男君) 38 ◯名取 泰君 39 ◯議長(水岸富美男君) 40 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 41 ◯議長(水岸富美男君) 42 ◯名取 泰君 43 ◯議長(水岸富美男君) 44 ◯教育長(降籏友宏君) 45 ◯議長(水岸富美男君) 46 ◯名取 泰君 47 ◯議長(水岸富美男君) 48 ◯教育長(降籏友宏君) 49 ◯議長(水岸富美男君) 50 ◯名取 泰君 51 ◯議長(水岸富美男君) 52 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 53 ◯議長(水岸富美男君) 54 ◯名取 泰君 55 ◯議長(水岸富美男君) 56 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 57 ◯議長(水岸富美男君) 58 ◯名取 泰君 59 ◯議長(水岸富美男君) 60 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 61 ◯議長(水岸富美男君) 62 ◯名取 泰君 63 ◯議長(水岸富美男君) 64 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 65 ◯議長(水岸富美男君) 66 ◯名取 泰君 67 ◯議長(水岸富美男君) 68 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 69 ◯議長(水岸富美男君) 70 ◯名取 泰君 71 ◯議長(水岸富美男君) 72 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 73 ◯議長(水岸富美男君) 74 ◯名取 泰君 75 ◯議長(水岸富美男君) 76 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 77 ◯議長(水岸富美男君) 78 ◯名取 泰君 79 ◯議長(水岸富美男君) 80 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 81 ◯議長(水岸富美男君) 82 ◯名取 泰君 83 ◯議長(水岸富美男君) 84 ◯知事(長崎幸太郎君) 85 ◯議長(水岸富美男君) 86 ◯名取 泰君 87 ◯議長(水岸富美男君) 88 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 89 ◯議長(水岸富美男君) 90 ◯名取 泰君 91 ◯議長(水岸富美男君) 92 ◯知事(長崎幸太郎君) 93 ◯議長(水岸富美男君) 94 ◯名取 泰君 95 ◯議長(水岸富美男君) 96 ◯知事(長崎幸太郎君) 97 ◯議長(水岸富美男君) 98 ◯名取 泰君 99 ◯議長(水岸富美男君) 100 ◯知事(長崎幸太郎君) 101 ◯議長(水岸富美男君) 102 ◯名取 泰君 103 ◯議長(水岸富美男君) 104 ◯知事(長崎幸太郎君) 105 ◯議長(水岸富美男君) 106 ◯名取 泰君 107 ◯議長(水岸富美男君) 108 ◯知事(長崎幸太郎君) 109 ◯議長(水岸富美男君) 110 ◯名取 泰君 111 ◯議長(水岸富美男君) 112 ◯知事(長崎幸太郎君) 113 ◯議長(水岸富美男君) 114 ◯名取 泰君 115 ◯議長(水岸富美男君) 116 ◯知事(長崎幸太郎君) 117 ◯議長(水岸富美男君) 118 ◯名取 泰君 119 ◯議長(水岸富美男君) 120 ◯知事(長崎幸太郎君) 121 ◯議長(水岸富美男君) 122 ◯名取 泰君 123 ◯議長(水岸富美男君) 124 ◯知事(長崎幸太郎君) 125 ◯議長(水岸富美男君) 126 ◯名取 泰君 127 ◯議長(水岸富美男君) 128 ◯知事(長崎幸太郎君) 129 ◯議長(水岸富美男君) 130 ◯名取 泰君 131 ◯議長(水岸富美男君) 132 ◯知事(長崎幸太郎君) 133 ◯議長(水岸富美男君) 134 ◯名取 泰君 135 ◯議長(水岸富美男君) 136 ◯知事(長崎幸太郎君) 137 ◯議長(水岸富美男君) 138 ◯名取 泰君 139 ◯議長(水岸富美男君) 140 ◯知事(長崎幸太郎君) 141 ◯議長(水岸富美男君) 142 ◯名取 泰君 143 ◯議長(水岸富美男君) 144 ◯知事(長崎幸太郎君) 145 ◯議長(水岸富美男君) 146 ◯名取 泰君 147 ◯議長(水岸富美男君) 148 ◯知事(長崎幸太郎君) 149 ◯議長(水岸富美男君) 150 ◯名取 泰君 151 ◯議長(水岸富美男君) 152 ◯知事(長崎幸太郎君) 153 ◯議長(水岸富美男君) 154 ◯名取 泰君 155 ◯議長(水岸富美男君) 156 ◯知事(長崎幸太郎君) 157 ◯議長(水岸富美男君) 158 ◯名取 泰君 159 ◯議長(水岸富美男君) 160 ◯知事(長崎幸太郎君) 161 ◯議長(水岸富美男君) 162 ◯名取 泰君 163 ◯議長(水岸富美男君) 164 ◯菅野幹子君 165 ◯議長(水岸富美男君) 166 ◯教育長(降籏友宏君) 167 ◯議長(水岸富美男君) 168 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 169 ◯議長(水岸富美男君) 170 ◯知事(長崎幸太郎君) 171 ◯議長(水岸富美男君) 172 ◯菅野幹子君 173 ◯議長(水岸富美男君) 174 ◯教育長(降籏友宏君) 175 ◯議長(水岸富美男君) 176 ◯知事(長崎幸太郎君) 177 ◯議長(水岸富美男君) 178 ◯議長(水岸富美男君) 179 ◯副議長(清水喜美男君) 180 ◯飯島 修君 181 ◯副議長(清水喜美男君) 182 ◯防災局長(細田 孝君) 183 ◯副議長(清水喜美男君) 184 ◯飯島 修君 185 ◯副議長(清水喜美男君) 186 ◯防災局長(細田 孝君) 187 ◯副議長(清水喜美男君) 188 ◯飯島 修君 189 ◯副議長(清水喜美男君) 190 ◯子育て支援局長(斉藤由美君) 191 ◯副議長(清水喜美男君) 192 ◯飯島 修君 193 ◯副議長(清水喜美男君) 194 ◯教育長(降籏友宏君) 195 ◯副議長(清水喜美男君) 196 ◯飯島 修君 197 ◯副議長(清水喜美男君) 198 ◯県民生活部長(上野良人君) 199 ◯副議長(清水喜美男君) 200 ◯飯島 修君 201 ◯副議長(清水喜美男君) 202 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 203 ◯副議長(清水喜美男君) 204 ◯飯島 修君 205 ◯副議長(清水喜美男君) 206 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 207 ◯副議長(清水喜美男君) 208 ◯飯島 修君 209 ◯副議長(清水喜美男君) 210 ◯知事(長崎幸太郎君) 211 ◯副議長(清水喜美男君) 212 ◯飯島 修君 213 ◯副議長(清水喜美男君) 214 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 215 ◯副議長(清水喜美男君) 216 ◯飯島 修君 217 ◯副議長(清水喜美男君) 218 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 219 ◯副議長(清水喜美男君) 220 ◯飯島 修君 221 ◯副議長(清水喜美男君) 222 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 223 ◯副議長(清水喜美男君) 224 ◯飯島 修君 225 ◯副議長(清水喜美男君) 226 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 227 ◯副議長(清水喜美男君) 228 ◯飯島 修君 229 ◯副議長(清水喜美男君) 230 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 231 ◯副議長(清水喜美男君) 232 ◯飯島 修君 233 ◯副議長(清水喜美男君) 234 ◯知事(長崎幸太郎君) 235 ◯副議長(清水喜美男君) 236 ◯飯島 修君 237 ◯副議長(清水喜美男君) 238 ◯知事(長崎幸太郎君) 239 ◯副議長(清水喜美男君) 240 ◯飯島 修君 241 ◯副議長(清水喜美男君) 242 ◯知事(長崎幸太郎君) 243 ◯副議長(清水喜美男君) 244 ◯飯島 修君 245 ◯副議長(清水喜美男君) 246 ◯知事(長崎幸太郎君) 247 ◯副議長(清水喜美男君) 248 ◯飯島 修君 249 ◯副議長(清水喜美男君) 250 ◯知事(長崎幸太郎君) 251 ◯副議長(清水喜美男君) 252 ◯飯島 修君 253 ◯副議長(清水喜美男君) 254 ◯知事(長崎幸太郎君) 255 ◯副議長(清水喜美男君) 256 ◯飯島 修君 257 ◯副議長(清水喜美男君) 258 ◯飯島 修君 259 ◯副議長(清水喜美男君) 260 ◯議長(水岸富美男君) 261 ◯志村直毅君 262 ◯議長(水岸富美男君) 263 ◯防災局長(細田 孝君) 264 ◯議長(水岸富美男君) 265 ◯志村直毅君 266 ◯議長(水岸富美男君) 267 ◯防災局長(細田 孝君) 268 ◯議長(水岸富美男君) 269 ◯志村直毅君 270 ◯議長(水岸富美男君) 271 ◯防災局長(細田 孝君) 272 ◯議長(水岸富美男君) 273 ◯志村直毅君 274 ◯議長(水岸富美男君) 275 ◯防災局長(細田 孝君) 276 ◯議長(水岸富美男君) 277 ◯志村直毅君 278 ◯議長(水岸富美男君) 279 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 280 ◯議長(水岸富美男君) 281 ◯志村直毅君 282 ◯議長(水岸富美男君) 283 ◯県土整備部長(椎葉秀作君) 284 ◯議長(水岸富美男君) 285 ◯志村直毅君 286 ◯議長(水岸富美男君) 287 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 288 ◯議長(水岸富美男君) 289 ◯志村直毅君 290 ◯議長(水岸富美男君) 291 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 292 ◯議長(水岸富美男君) 293 ◯志村直毅君 294 ◯議長(水岸富美男君) 295 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 296 ◯議長(水岸富美男君) 297 ◯志村直毅君 298 ◯議長(水岸富美男君) 299 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 300 ◯議長(水岸富美男君) 301 ◯志村直毅君 302 ◯議長(水岸富美男君) 303 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 304 ◯議長(水岸富美男君) 305 ◯志村直毅君 306 ◯議長(水岸富美男君) 307 ◯総務部長(関口龍海君) 308 ◯議長(水岸富美男君) 309 ◯志村直毅君 310 ◯議長(水岸富美男君) 311 ◯農政部長(大久保雅直君) 312 ◯議長(水岸富美男君) 313 ◯志村直毅君 314 ◯議長(水岸富美男君) 315 ◯農政部長(大久保雅直君) 316 ◯議長(水岸富美男君) 317 ◯志村直毅君 318 ◯議長(水岸富美男君) 319 ◯知事(長崎幸太郎君) 320 ◯議長(水岸富美男君) 321 ◯志村直毅君 322 ◯議長(水岸富美男君) 323 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 324 ◯議長(水岸富美男君) 325 ◯志村直毅君 326 ◯議長(水岸富美男君) 327 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 328 ◯議長(水岸富美男君) 329 ◯志村直毅君 330 ◯議長(水岸富美男君) 331 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 332 ◯議長(水岸富美男君) 333 ◯志村直毅君 334 ◯議長(水岸富美男君) 335 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君) 336 ◯議長(水岸富美男君) 337 ◯志村直毅君 338 ◯議長(水岸富美男君) 339 ◯県民生活部長(上野良人君) 340 ◯議長(水岸富美男君) 341 ◯志村直毅君 342 ◯議長(水岸富美男君) 343 ◯県民生活部長(上野良人君) 344 ◯議長(水岸富美男君) 345 ◯志村直毅君 346 ◯議長(水岸富美男君) 347 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 348 ◯議長(水岸富美男君) 349 ◯志村直毅君 350 ◯議長(水岸富美男君) 351 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 352 ◯議長(水岸富美男君) 353 ◯志村直毅君 354 ◯議長(水岸富美男君) 355 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 356 ◯議長(水岸富美男君) 357 ◯志村直毅君 358 ◯議長(水岸富美男君) 359 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 360 ◯議長(水岸富美男君) 361 ◯志村直毅君 362 ◯議長(水岸富美男君) 363 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 364 ◯議長(水岸富美男君) 365 ◯志村直毅君 366 ◯議長(水岸富美男君) 367 ◯知事(長崎幸太郎君) 368 ◯議長(水岸富美男君) 369 ◯志村直毅君 370 ◯議長(水岸富美男君) 371 ◯子育て支援局長(斉藤由美君) 372 ◯議長(水岸富美男君) 373 ◯志村直毅君 374 ◯議長(水岸富美男君) 375 ◯教育長(降籏友宏君) 376 ◯議長(水岸富美男君) 377 ◯志村直毅君 378 ◯議長(水岸富美男君) 379 ◯教育長(降籏友宏君) 380 ◯議長(水岸富美男君) 381 ◯志村直毅君 382 ◯議長(水岸富美男君) 383 ◯教育長(降籏友宏君) 384 ◯議長(水岸富美男君) 385 ◯志村直毅君 386 ◯議長(水岸富美男君) 387 ◯教育長(降籏友宏君) 388 ◯議長(水岸富美男君) 389 ◯志村直毅君 390 ◯議長(水岸富美男君) 391 ◯知事(長崎幸太郎君) 392 ◯議長(水岸富美男君) 393 ◯志村直毅君 394 ◯議長(水岸富美男君) 395 ◯知事(長崎幸太郎君) 396 ◯議長(水岸富美男君) 397 ◯志村直毅君 398 ◯議長(水岸富美男君) 399 ◯知事政策局長(石寺淳一君) 400 ◯議長(水岸富美男君) 401 ◯志村直毅君 402 ◯議長(水岸富美男君) 403 ◯知事(長崎幸太郎君) 404 ◯議長(水岸富美男君) 405 ◯志村直毅君 406 ◯議長(水岸富美男君) 407 ◯知事(長崎幸太郎君) 408 ◯議長(水岸富美男君) 409 ◯志村直毅君 410 ◯議長(水岸富美男君) 411 ◯知事(長崎幸太郎君) 412 ◯議長(水岸富美男君) 413 ◯志村直毅君 414 ◯議長(水岸富美男君) 415 ◯議長(水岸富美男君) 416 ◯久嶋成美君 417 ◯議長(水岸富美男君) 418 ◯知事(長崎幸太郎君) 419 ◯議長(水岸富美男君) 420 ◯総務部長(関口龍海君) 421 ◯議長(水岸富美男君) 422 ◯福祉保健部長(井上弘之君) 423 ◯議長(水岸富美男君) 424 ◯林政部長(入倉博文君) 425 ◯議長(水岸富美男君) 426 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君) 427 ◯議長(水岸富美男君) 428 ◯議長(水岸富美男君) 429 ◯議長(水岸富美男君) 430 ◯議長(水岸富美男君) 431 ◯議長(水岸富美男君) 432 ◯議長(水岸富美男君) 433 ◯議長(水岸富美男君) 434 ◯議長(水岸富美男君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(水岸富美男君)これより本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。  日程第一、知事提出議案第二号議案ないし第六十五号議案を一括して議題といたします。  これより、上程議案に対する質疑と併せ、日程第二の県政一般についての質問を行います。  この際申し上げます。  一問一答により質問を行う議員は、一問一答用質問演壇において行ってください。  また、この答弁については、最初の答弁のみ演壇で行い、それ以降は自席で行うことといたします。  重ねて申し上げます。  再質問及び関連質問における答弁は、自席において行うことといたします。  発言の通告により、名取泰君に二十分の発言を許します。名取泰君。       (名取 泰君登壇)(拍手) 2 ◯名取 泰君 日本共産党の質問を行います。  まず、地震災害に備えた対策についてです。  元日に発生した能登半島地震では、多くの住宅が倒壊し大きな被害となりました。この教訓を本県の防災対策に生かすことが重要です。  昨年五月に改定された山梨県の地震被害想定調査結果では、南海トラフ巨大地震による県内の建物の全壊・全焼被害を約六万戸と想定していますが、本県の住宅・建築物耐震化支援事業費は、令和四年度決算で執行率二七・二%と、一般住宅の耐震化につながっているとは言い難い状況です。  補助対象や補助額を拡大し、耐震化を促進することが必要と考えますが、答弁を求めます。 3 ◯議長(水岸富美男君)県土整備部長、椎葉秀作君。       (県土整備部長 椎葉秀作君登壇) 4 ◯県土整備部長(椎葉秀作君)ただいまの御質問にお答えします。  県内には、旧耐震基準の住宅が約四万戸あると推計されることから、旧耐震基準で建築されました木造住宅を対象とし、耐震化の促進に努めているところでございます。
     補助額につきまして、耐震改修費の上限額を百万円から百二十五万円に引き上げるとともに、上限額までは全額補助することとしており、必要な経費につきまして、令和六年度当初予算案に計上しているところでございます。  以上でございます。 5 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 6 ◯名取 泰君 耐震改修の対象は、昭和五十六年より前の旧耐震基準の住宅ですが、平成十二年にも法改正があり、壁の配置バランスや柱、土台、はりなどの接合部の強化が加わりました。  こちらのパネルを御覧ください。  二〇一六年の熊本地震の建築物被害の原因分析を行った国土交通省の調査結果です。  これによれば、昭和五十六年以降の住宅であっても、平成十二年の基準を満たしていない住宅は、その約八割に被害が発生しています。これを踏まえて耐震改修の対象を平成十二年より前の住宅まで拡大すべきと考えますが、答弁を求めます。 7 ◯議長(水岸富美男君)県土整備部長、椎葉秀作君。 8 ◯県土整備部長(椎葉秀作君)ただいまの御質問にお答えします。  国土交通省の公表資料によりますと、熊本地震における木造住宅千九百五十五戸を調査した結果、平成十二年の法改正以前に建築されました新耐震基準の住宅のうち、倒壊、崩壊、また大破に当たるものは一八・四%ということでございました。  一方、旧耐震基準の住宅につきましては、四五・七%と、新耐震基準を大幅に上回る被害が確認されていることからも、旧耐震基準の木造住宅に対し引き続き耐震化の促進に努めてまいりたいと考えております。  また、本施策、今回補助額の上限を引き上げたりしておりますけれども、本施策の効果、また、さらなる耐震改修を妨げる要因について調査し、こういった結果を踏まえながら、さらなる対策の必要性についても検討してまいります。  以上でございます。 9 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 10 ◯名取 泰君 山梨県第四次耐震改修促進計画では、住宅の耐震化率の目標を令和七年度末で九五%に設定しています。この目標を達成するためには、年平均二千六百四十戸の耐震化が必要です。しかし、来年度当初予算での耐震改修補助金の対象は二百五十戸です。目標の一割にもなりません。 補助額を拡大するだけでなく、予算規模を抜本的に拡大すべきではないでしょうか。答弁を求めます。 11 ◯議長(水岸富美男君)県土整備部長、椎葉秀作君。 12 ◯県土整備部長(椎葉秀作君)今回の当初予算案に計上しております耐震改修への補助金につきましては、上限額を引き上げるとともに、上限額までは全額補助することとしております。  まずは、引き上げた上限額まで全額補助の新しいこの対策につきまして、しっかりと執行を図ってまいりたいと考えております。そのためには、しっかりと耐震診断を受けるように強く促すとともに、耐震診断で耐震改修の必要性ありとされた住宅につきましては、耐震改修を施すよう働きかける。これをしっかりと取り組んでまいりまして、その上でさらなる必要な対策がありましたら、またその対策について手だてを考えてまいりたいと思います。  以上でございます。 13 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 14 ◯名取 泰君 次に、能登半島地震では、ライフラインの被害も深刻でした。本県の上水道管の耐震化の進捗状況と、耐震化を加速させるための県の考えを伺います。 15 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 16 ◯福祉保健部長(井上弘之君)本県における水道の耐震適合率は、令和三年度末時点で三六・五%となっています。県では、令和五年三月に策定した水道ビジョンにおいて、水道事業者ごとに基幹管路を優先して計画的に整備することとし、水道の耐震化を推進しています。  また、効率的な耐震化のためには、水道施設の共同利用などの取組が有効であることから、事業者間で協議する場を設けるなど広域連携を進めています。  以上でございます。 17 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 18 ◯名取 泰君 市町村の水道管の耐震化を進める山梨県生活基盤施設耐震化等補助金は、国の補助金を活用しており、県としての補助はありません。県独自に補助を上乗せして水道管の耐震化を促進すべきと考えますが、答弁を求めます。 19 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 20 ◯福祉保健部長(井上弘之君)水道事業は、公営企業のため独立採算により行うことが原則であり、国では条件不利により採算が困難な場合のみ水道法に基づいて補助をしているところでございます。このため県は、国に対し補助率の引上げや採択基準などの緩和を要望しているところでございます。  以上でございます。 21 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 22 ◯名取 泰君 次に、県の産業支援策について伺います。  県は、来年度当初予算に、航空宇宙防衛関連産業参入支援事業費を盛り込み、県内企業に防衛・軍需分野への参入を促そうとしています。自治体本来の役割に照らせば、こうした分野への参入は行うべきではないと考えますが、答弁を求めます。 23 ◯議長(水岸富美男君)産業労働部長、染谷光一君。 24 ◯産業労働部長(染谷光一君)ただいまの御質問にお答えします。  県といたしましては、県内企業の高い技術力が生かせるとともに、企業の参入意欲も高いことから、必要な支援を行うべきものと考えてございます。  以上でございます。 25 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 26 ◯名取 泰君 政府が、武器輸出を含め軍需産業への支援強化に乗り出したことをチャンスと捉えているようですが、地方自治法にあるように住民福祉の増進を図ることこそ地方自治の役割です。軍事で平和は築けません。憲法九条に照らしても、こうした産業支援は行うべきではないと考えますが、もう一度答弁をお願いします。 27 ◯議長(水岸富美男君)産業労働部長、染谷光一君。 28 ◯産業労働部長(染谷光一君)県内中小企業、小規模事業者が賃上げを可能にする利益を持続的に確保するためには、自社の技術を生かし、成長分野を積極的に取り込むことが必要でございます。  航空・宇宙・防衛関連産業は、それぞれ関連しておりまして、本県機械電子産業と親和性の高い分野でございます。  また、各分野とも市場の拡大が見込まれ、県内企業の進出意欲も高いことから、一体として支援するものでございます。  以上でございます。 29 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 30 ◯名取 泰君 市場拡大とか、そういう立場ではなくて、やはり地方自治の本来の立場に照らしてやっていいことかどうか、そういう判断が今求められていると思うんです。そのことを指摘して、次の質問に行きたいと思います。  県は、来年度当初予算に空飛ぶクルマ社会実装検討事業費として二千百九十四万円を計上しています。しかし、今年一月、県が協定を締結し約七百五十万円の補助金を支給していた空飛ぶバイクの開発会社が経営破綻したばかりです。その検証もないまま、同じ趣旨の予算は計上すべきでないと考えますが、答弁を求めます。 31 ◯議長(水岸富美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 32 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  今回計上しております空飛ぶクルマ社会実装検討事業費は、ビジネスとしての実現可能性について専門機関に調査・検討を依頼するものであります。  一方で、議員御指摘の事例は別の事業であり、補助事業完了後に経営体制が変更され、その経営悪化により破綻したもので、本事業とは全く関係ございません。  以上でございます。 33 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 34 ◯名取 泰君 経営破綻した開発会社について伺いますが、その資産状況や経営計画などはしっかり審査して補助を行ったのでしょうか。また、支給後も経営状況を把握していたのでしょうか。答弁を求めます。 35 ◯議長(水岸富美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 36 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  交付要綱や審査基準に基づきまして、外部の専門家四名を含む五名の専門家の中でその実現可能性を調査し、同社の経営状態等を把握した上で審査基準に照らしまして交付決定したものでございます。  以上でございます。 37 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 38 ◯名取 泰君 補助金の支給基準についても、こうした経営破綻や途中撤退などを想定して、負債を生まないような仕組みをつくるべきではないでしょうか。答弁を求めます。 39 ◯議長(水岸富美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 40 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  当該破綻事業者が受けておりました県の補助事業、実証実験サポート事業につきましては、交付要綱や審査基準に基づいて採択の上、当初の計画どおり実行されまして、その成果は報告書等により公表されております。  また、それらによりまして、他のスタートアップにも還元されており、補助目的は十分達成されたものと考えております。  以上でございます。 41 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 42 ◯名取 泰君 これまでも会派として、物価高騰で苦しむ運輸事業者や農家などへの直接支援を求めてきましたが、やはりそうしたところへこそしっかり支援を行ってほしいと思います。  次に、学校給食費について伺います。  学校給食費の無償化について、東京都が半額を補助して都内の区市町村を財政的に支援することが示されるなど全国的にも変化があります。  山梨県でも来年度から実施すべきと考えますが、答弁を求めます。 43 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 44 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  小中学校の給食につきましては、学校給食法に基づきまして市町村が主体的に実施しているところであります。  県といたしましては、現在、子育てに関する経済的負担の軽減の観点から、給食費無償化を実施する市町村への支援の必要性を含めて総合的な検討を行っているところでございます。  以上でございます。 45 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 46 ◯名取 泰君 この間の答弁と全く変わっていません。  次に、物価高騰の影響で給食の食材費が値上がりし、保護者の負担をはじめ、給食費を無償化しているところでは自治体の負担も増しています。県として緊急の支援策を行う必要があると考えますが、答弁を求めます。 47 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 48 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県では、学校給食の食材費の物価高騰対策に活用できる国の重点支援地方交付金につきまして、市町村に活用の検討を広く促しているところでございます。  以上でございます。 49 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 50 ◯名取 泰君 県としても対策を行うべきです。来年度一割も値上がりする自治体もあると聞いていますので、緊急に実態をつかんでいただきたいと思います。  次に、介護保険についてです。  県は、来年度に向けて健康長寿やまなしプランを改定し、令和八年度末までに介護待機者ゼロ社会を実現するとして、有料老人ホームやサービス付高齢者住宅いわゆるサ高住などの施設整備を掲げています。  しかし、先日も都留市で建設を予定しているサ高住の公募に対して、民間事業者十三社が計画を断念したと報じられるなど課題があります。県は、どうやって介護待機者ゼロを実現するのか、答弁を求めます。
    51 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 52 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  介護待機者ゼロ社会を実現するためには、必要な施設数を確保することが必要です。このため、地域密着型特養の新設に加え、既存のショートステイの特養転換や有料老人ホームなどの特定施設入居者生活介護の指定を進めてまいります。  なお、プランには、転換等を希望する事業者の意向を丁寧に聞き取り、市町村とも調整を図りながら、必要かつ実現可能な整備数を盛り込んでいるところでございます。  以上でございます。 53 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 54 ◯名取 泰君 次に、健康長寿やまなしプランでは、在宅サービスの充実を掲げていますが、厚生労働省が来年度の訪問介護の基本報酬を大幅に引き下げる計画で、訪問介護の基盤が大きく揺らぐ事態が懸念されます。県はどうやって安心できる在宅サービスを提供していくのか答弁を求めます。 55 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 56 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  今回の介護報酬の改定では、介護現場で働く方々の処遇改善に確実につながるよう加算率の引上げなどが行われるものと承知しております。  特に、訪問介護につきましては、処遇改善の加算率は全介護サービスの平均を上回る二・一ポイントの引上げとなっております。  訪問介護については、加算を最大限取得する事業所が少ないため、今回の改定の趣旨に鑑み、より上位の加算を取得できるよう積極的に支援してまいります。  加えて、在宅系サービスの施設整備に対する助成や、カスタマーハラスメント対策を行うことにより、在宅サービスの提供体制の一層の充実を図ってまいります。  以上でございます。 57 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 58 ◯名取 泰君 処遇改善加算を基本報酬にかけて総報酬を出すので、基本報酬が下がったら事業者そのものがやっていけなくなるんです。そういう実態をよく見ていただきたいと思います。  それでは次に、リニア中央新幹線整備に伴う課題について伺います。  日本共産党は、リニア中央新幹線について、住環境や自然環境の破壊、膨大なエネルギー消費、国費の投入を含む莫大な建設費と採算性の問題などを指摘し、建設に反対しています。  同時に、建設に伴い発生する様々な問題に対しても、住民の苦難軽減を図る立場で取り組んできました。今日もその立場から質問します。  まず県は、実験線沿線で騒音や振動の被害が出ている状況を認識しているでしょうか。また、その現状に対して、どのような対策を行う考えか、答弁を求めます。 59 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 60 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県といたしましても、実験線沿線の住民から、本年度、地元市役所に騒音苦情が寄せられていることは把握をしております。  苦情者宅付近でのJR東海による騒音測定結果は、実験線の環境保全目標値内であり、同社に騒音低減対策を求める状況にはありませんでした。県といたしましては、引き続きJR東海に対し実験線に係る苦情への真摯な対応を求めてまいります。  以上でございます。 61 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 62 ◯名取 泰君 リニア沿線住民が、JR東海に工事の差止めを求めた裁判が昨年十二月二十六日に結審しました。  その最終準備書面では、都留市川茂地区の住民の方の状況について、こう記しています。「家は、実験線から百五十メートル離れている場所にあり、リニアが東京方面から七両編成で通過するときは、騒音後に振動が四回あり、全部の部屋で建具がガタガタ揺れます。甲府方面からの車両が通過するときは、騒音後に振動が一回あり、北の風呂場が特に揺れます。隣の家の小中学生は、リニアが走っている土曜日は、騒音が嫌で自宅にいるのを嫌がります」こういった声です。  県は、この現状をつかんでいるでしょうか。また、どう受け止めますか。答弁を求めます。 63 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 64 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいま議員が御指摘されたようなことにつきましては、新聞報道の範囲で承知をしております。また、個別の苦情があった場合につきましては、市役所に情報提供をするような形で情報の共有を図ってございます。  そういった問題があるという中で、県といたしましては、JR東海に対しましては騒音・振動の軽減につきまして、真摯な対応を求めるように常に働きかけを行っているところでございます。  以上でございます。 65 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 66 ◯名取 泰君 山梨県環境基本条例第十四条では、県は事業活動に伴って生ずる大気の汚染、水質の汚濁、騒音など公害の原因となる行為に関し、公害を防止するために必要な規制の措置を講じなければならないとしています。これに基づけば、JR任せではなく県としても責任を持って対応するということだと思いますが、答弁を求めます。 67 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 68 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答えいたします。  リニア実験線につきましては、環境影響調査報告書で環境保全目標値の定めがあることから、別途の規制を実施することは妥当ではないと考えてございます。JR東海に対しましては、県、JR東海、鉄道総研、鉄建公団で締結いたしました山梨実験線に係る環境保全に関する協定に基づき騒音振動対策を求めてまいることといたします。  以上でございます。 69 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 70 ◯名取 泰君 県内で実際に発生している被害に対して、県が自発的に対応するというのが、私はこの県条例の求めていることだと思います。  伺いますが、政府の新幹線鉄道騒音対策要綱では、防音工事によって環境基準が達成された場合と同等の屋内環境を達成することが困難と認められた場合、建物を区域外に移転する際の補償を鉄道事業者に命じています。県としても騒音や振動の被害が解決しない場合は、移転もあり得るという立場ですか、答弁を求めます。 71 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 72 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答えいたします。  例えば、営業線の運転が始まった場合、家屋の移転につきましては国の要綱に基づきまして、その解決策の選択肢の一つだと認識しております。  以上でございます。 73 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 74 ◯名取 泰君 次に、県はJR東海に対して、県内の明かり区間については、全線フードの設置を求めていました。  しかしその後、県内十か所はフードをつけず、防音壁のかさ上げを行う案が示されたことに対して、これを十分な対策と考えているのでしょうか、答弁を求めます。 75 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 76 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答えいたします。  営業線の防音壁区間につきましては、JR東海から示されたかさ上げによりましても、沿線の一部地域で騒音の環境基準を超過するものと予測をされておるところでございます。このためJR東海に対しましては、沿線住民へのしっかりとした説明と対応を求めたところでございます。  これに対しまして、JR東海からは、環境基準を超過した場合、個別家屋対策を行うと聞いておるところでございます。これが適切に実施された場合には、政府が示す方針と合致する十分な対策となるということで、県としても注視をしてまいりたいと思います。  以上でございます。 77 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 78 ◯名取 泰君 令和三年六月議会で、知事はフードがつかない防音壁となる区間においても、壁の高さがかさ上げをされ、環境基準を超える戸数をぎりぎりまで減らすことができたと答弁しましたが、やはり騒音や振動の環境基準を超えるお宅を残してしまうこと自体が私は問題だと思います。  そういう状況に対しては、見過ごしてしまってはいけないと思います。改めてそこの認識を伺います。 79 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 80 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答えいたします。  可能な対策を講じた上で環境基準が達成されない場合におきましては、代替措置として個別家屋対策、また、移転も含めた対応をする。その総合的な中で対策としては十分なものとなると考えております。  以上でございます。 81 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 82 ◯名取 泰君 環境基準を超えるお宅を少しでも残してしまったら、先ほど指摘したような実験線で苦しんでいる地域がさらに増えることになります。フードがつかない、例えば、南アルプス市の甲西グラウンド周辺や甲府市の上曽根地区など、この地域は多くの住宅があり、さらに影響が心配されます。しかも、本線営業となれば、通過する車両の本数は、朝六時から夜十二時まで三分に一本、実験線の比ではありません。県として、しっかり対応していただきたいと思います。  最後に、この問題で知事に伺いたいと思います。知事、今日は沿線住民の皆さんもたくさん傍聴に見えています。県は、沿線住民の安心と安全を守ることを第一に取り組むということを知事の言葉で伝えていただきたいと思います。 83 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 84 ◯知事(長崎幸太郎君)今、議員御指摘のとおり、周辺住民の生活の安寧、これを確保することは大変重要な問題だと思います。今後、実験線から本線営業になった段階で、どの程度、大きな被害あるいは苦痛になり得るのか。これはしっかりファクトに基づいて調査をした上で、先ほど環境・エネルギー部長がお答え申し上げましたとおり、移転も含めて、しっかりと対応をしていきたいと考えております。 85 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 86 ◯名取 泰君 次に、富士山登山鉄道構想について伺います。  日本共産党はこの間、宇都宮ライトレールの視察や富士吉田市との意見交換を行い、県が計画する登山鉄道について、急勾配、急カーブの連続による脱線の危険性、獣の侵入や衝突を回避するための柵の設置、車両に給電する電圧を維持するための変電所の設置、こうした構造物による自然環境への影響など、さらにこれらの建設費を含め急騰する資材費や労務費で総事業費が膨れ上がる可能性など、様々な課題や問題点が発生することが確認できました。  これらの検討、解決には相当の時間と経費を要します。また解決できるかも分かりません。富士山の抱える問題を解決するには、現在運行している電気バスを活用すること、五合目のライフライン整備を先行して行うことが一番の方法であると考えますが、県としてこうした方向に方針を転換する考えはありませんか、答弁を求めます。 87 ◯議長(水岸富美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 88 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  百年先を見据えた富士山にふさわしい交通システムを構築するためには、しっかりとした調査、検討が必要であると考えております。  また、長年の課題である五合目のライフライン整備に要する費用は、登山鉄道利用者の受益者負担により賄うことが合理的であると考えております。仮に、電気や上下水道の整備を単独で行う場合は、五合目関係者や地元市町村に多くの費用負担が生じるという課題があると考えております。  以上でございます。 89 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 90 ◯名取 泰君 次に、富士吉田市が実施した富士山登山鉄道構想についてのアンケート結果に対して、知事は記者会見で、回答を誘導するもので公正公平なアンケートとは言えない、数字には意味がないなどと発言したと報じられています。この発言は、あまりに不見識なものと考えます。発言を撤回し、謝罪すべきと考えますが、答弁を求めます。 91 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 92 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  富士吉田市の取組に対しましては、議論を喚起するものであり、敬意を表すると申し上げました。ただし、アンケートそのものにつきましては、市が反対する意思を明示した上で理由を列記し、構想自体につきましては簡略な説明で賛否を問うなど、必ずしも公平公正なものとは言い難いため、その数字には意義を見いだし難いと考えております。  定例会見での発言は、その考えを述べたものであり、何ら問題はないと考えています。 93 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 94 ◯名取 泰君 このアンケートには一万四千人もの方が協力しています。登山鉄道に賛成の方も含まれています。  知事はよく集合知と言いますが、このアンケートを意味がないと否定したら、集合知にならないではありませんか。もう一度答弁を求めます。 95 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 96 ◯知事(長崎幸太郎君)繰り返しになりますが、富士吉田市のこの取組に関しましては、議論を喚起するものとして敬意を表すると申し上げておりますが、数字自体に関しましては、これはアンケートとしての意味はないと考えております。 97 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 98 ◯名取 泰君 二月十七日、県は登山鉄道構想を宣伝する全面広告を新聞に掲載しました。これこそ登山鉄道へ回答を誘導するものではないでしょうか。税金を使った宣伝はやめるべきです。
     次の質問に移ります。知事の政治資金をめぐる問題についてです。  一月二十日、知事は自らが代表を務める政治資金管理団体、日本金融経済研究フォーラム21の政治資金収支報告書で、令和元年に自民党二階派、志帥会から現金で受け取った一千百八十二万円について不記載になっていたと明らかにしました。そして、この現金は預かり金との認識で金庫に保管していたと説明しました。  これに対し県民からは、一千万円を超える現金をずっと金庫に保管とは信じられない、忘れてましたで済む話ではないなどの疑念の声が寄せられています。  しかし知事は、「もう十分説明した、二階派に聞いてくれ」と繰り返し、日本共産党の要請書には答えず、所信表明でも一切触れず、そしてマスコミには質問しないように求めるなど、強引に幕引きを図ろうとしています。そのことが、県行政への信頼をさらに揺るがしています。今日の一般質問を通じて県民の疑念にしっかりと答えていただきたいと思います。  こちらのパネルを御覧ください。  知事の関係する政治資金の流れを図にしてみました。これを基に質問します。  まず図の1)の部分、派閥からのキックバックについてです。  先ほども指摘をしましたが、志帥会から令和元年に受け取った一千百八十二万円の現金は、いつ、どこで、誰が、誰から、どういう名目で受け取ったものか説明してください。 99 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 100 ◯知事(長崎幸太郎君)まず、今般の一千百八十二万円に関しましては、志帥会のパーティー券の売上げのうち、その全額を志帥会に納入をいたしまして、志帥会におきましては、その全額につきまして収支報告書に記載しているものと承知をしております。  そのうちノルマ超過分の一部に関し、取扱いの方針が未確定のものとして、二〇一九年八月に志帥会から受け取ったものであります。  説明責任に関しましては、いち早くこの旨を記者の皆さんを通じまして、県民の皆様に御説明をしており、可能な限りの説明は尽くしていると認識をしております。  以上です。 101 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 102 ◯名取 泰君 答弁漏れがありましたので伺います。  どこで、誰が、誰から、どういう名目で、この部分がまだお答えがありません。もう一度お願いします。 103 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 104 ◯知事(長崎幸太郎君)今、御指摘の点につきましては、個別の公訴案件に関わることであり、回答は差し控えなければならないと考えております。  以上です。 105 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 106 ◯名取 泰君 知事は、おとといの県議会答弁で、この一千百八十二万円について、志帥会から預かり金として保管するように指示があったと答弁しましたが、これはいつのことですか。その際、志帥会からは収支報告書に記載しないように依頼をされましたか。 107 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 108 ◯知事(長崎幸太郎君)二〇一九年八月に志帥会から受け取った時点で指示があったものだと承知をしております。なお、それ以上の詳細につきましては個別の公訴案件に関わることでありますので、回答は差し控えます。 109 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 110 ◯名取 泰君 志帥会から現金で保管するように指示をされ、それに従ったということは、実在する政治資金を表に出さずに隠した。つまり、志帥会の裏金づくりに協力したということになりますが、そうした認識はありますか。 111 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 112 ◯知事(長崎幸太郎君)御指摘の金員につきましては、全て志帥会において収入として計上されているものであり、裏金になるものではないと考えております。  以上です。 113 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 114 ◯名取 泰君 確認しますが、このほかに収支報告書に記載していないお金はありませんか。 115 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 116 ◯知事(長崎幸太郎君)御指摘の点については、よく理解できませんが、これまでのところ、私どもにおいては、そのようなものはないものと承知をしております。 117 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 118 ◯名取 泰君 次に、図の2)の部分です。  知事が代表を務める政治資金管理団体は、政治資金パーティーを開催し、ここ数年は毎年四千万円から五千万円のパーティー券を売り上げていますが、この中で企業・団体や県内の市町村長に購入をしてもらったケースはあったでしょうか。また、こうした政治資金パーティーは、自粛すべきと考えますが、答弁を求めます。 119 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 120 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの質問にお答え申し上げます。  私の政治資金パーティーに関しまして、政治資金規正法の規定によりまして、この法律に定められた額を超えるものにつきましては、収支報告書において氏名などを公開しており、企業・団体も含まれております。  なお、政治資金パーティーにつきましては、今、国会や自民党内でさらなる適正化が検討されていると承知をしており、様々な点を考慮の上で実施を判断する必要があるものと考えております。  以上です。 121 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 122 ◯名取 泰君 令和四年九月と十月に、「長崎幸太郎知事と語る会」の名称でパーティーを開催していますが、同じ年の九月に山梨県建設業協会の常任理事会の議題に、長崎幸太郎知事と語る会チケット配付購入依頼についてとの記載があります。  県の公共事業を請け負う建設業者の団体に対してパーティー券の購入を依頼することは、私は適切でないと考えますが、答弁を求めます。 123 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 124 ◯知事(長崎幸太郎君)パーティー券の販売・購入の依頼、その他につきましては、法律に基づき適正に処理がなされているものと承知をしております。 125 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 126 ◯名取 泰君 令和四年の知事の政治資金パーティーの利益率は九五%です。つまりパーティー券を買った側は、ほとんど対価がありません。これが、事実上の企業団体献金と言われるゆえんです。 しかも、県と利害関係のある企業や団体に買ってもらっていれば、行政の公平性に疑念が生まれるではありませんか。そうした認識はありませんか。 127 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 128 ◯知事(長崎幸太郎君)行政は常に公平公正に行っております。また私の政治資金のパーティーに関しましては、法律に基づき適正に処理をしております。 129 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 130 ◯名取 泰君 これほど政治資金パーティーの問題が大きくなっているときに、やはり知事の認識は、私は甘いと思います。  次に、県内の幾つかの市の市長交際費を見ると、長崎幸太郎知事と語る会として一回一万円ずつ支出があります。知事は、こうした県内の市長村長にもパーティー券の購入を依頼しているのでしょうか。また、交際費という公費で購入してもらっていることは問題だと思いますが、併せて答弁を求めます。 131 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 132 ◯知事(長崎幸太郎君)私どものパーティー券の購入者につきましては、政治資金規正法の規定によりまして、この法律に定められた額を超えるものにつきましては、収支報告書において氏名などを公開しているところであります。  また、パーティー自体は、政治資金規正法にのっとり適正に処理をしております。  以上です。 133 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 134 ◯名取 泰君 ちょっとお答えいただいていないと思うのですが、市町村長にも購入を依頼しているのでしょうか、お答えください。 135 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 136 ◯知事(長崎幸太郎君)私自身は直接は依頼しておりませんが、どなたか関係する方がお話を持っていっている可能性はあろうかとも思います。 137 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 138 ◯名取 泰君 もう一点、交際費という公費で購入してもらっていることは問題だと思いますが、答弁を求めます。 139 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 140 ◯知事(長崎幸太郎君)いずれにしても政治資金パーティーのパーティー券の購入あるいは販売につきましては、政治資金規正法にものっとり適正に対応しているものでありまして、法に定める適正な方法でやっている以上何ら問題はないと思います。 141 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 142 ◯名取 泰君 指摘しましたように、パーティー券購入は事実上の企業団体献金になっている可能性や、公金が使用されているなど様々な問題を含んでいます。地方政治においても曖昧にはできません。県行政の長として強力な権限を持つ知事は、やはり政治資金パーティーを自粛すべきと考えますが、答弁を求めます。 143 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 144 ◯知事(長崎幸太郎君)事実上の云々というのは、まさに議員の感想でありまして、政治資金パーティーにつきましては法に定められた規定に基づき適正に処理している以上は問題はないと私は考えております。  ただ、いずれにしても様々な点を考慮し、実施を判断する必要があることは確かだろうと考えております。  以上です。 145 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 146 ◯名取 泰君 次に、図の3)の部分です。令和四年十二月にだけ、知事が代表を務める自由民主党山梨県ふるさと創生支部から県内の五十五の自民党支部に交付金として総額一千百七十万円が交付をされています。この年だけ、どういう目的で交付をしたのか、説明を求めます。 147 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 148 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  県内の自民党支部への交付金につきましては、地域における党勢拡大のために支出したものであります。  以上です。 149 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 150 ◯名取 泰君 同じ年、自民党山梨県連からも県内の支部に交付金が支出をされています。それとは別に、知事が代表を務める支部からも交付金が出されているという例は他県では見当たりません。この仕組みをつくった目的は何ですか、答弁を求めます。 151 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 152 ◯知事(長崎幸太郎君)同年の交付金につきましては、県内の自民党支部が所管する地域における党勢拡大のために支出したものであります。県連の支出に関しましては、私どもが答える立場にはございません。  以上です。 153 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 154 ◯名取 泰君 最初の質問で、なぜ令和四年十二月にだけ支出をしたのかというところについてお答えがいただけませんでしたので、もう一度その点について答弁を求めます。 155 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 156 ◯知事(長崎幸太郎君)地域における党勢拡大のため適切な時期に支出したものであります。
    157 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 158 ◯名取 泰君 この五十五の支部以外に交付金を交付していない支部もあるようなんですが、それはなぜですか。 159 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 160 ◯知事(長崎幸太郎君)すみません。そこにつきましては、事実の確認が必要となってまいりますが、今、その事実、資料、その他情報を持っておりません。  以上です。 161 ◯議長(水岸富美男君)名取泰君。       (名取 泰君登壇) 162 ◯名取 泰君 今日も知事とこの問題でやり取りをしてきましたが、まだまだ解明が必要な部分があると思います。議会の場、マスコミに対して、そして何より県民に対して、この問題について知事が正面からしっかりとお答えいただきたいことを申し上げまして、私の質問を終わります。 163 ◯議長(水岸富美男君)これより、名取泰君の一般質問に対する関連質問に入ります。  この際申し上げます。  関連質問においては、その冒頭に関連する事項を具体的に発言願います。  関連質問はありませんか。菅野幹子さん。 164 ◯菅野幹子君 会派の関連質問を行います。  初めに、学校給食費の無償化についてです。  学校給食の無償化については、東京都のほか青森県が全国初となる私立を含めた全県一律での実施を決めました。和歌山県でも市町村の支援に乗り出すと報道されています。  そこで二点伺います。十二月議会での私の質問に対して、県内市町村及び他県における支援の状況や仕組み、必要性などについて調査を進めていると答弁しています。総合的な検討を行うと先ほども答弁がありました。全県で無償化を実施する東京都や青森、和歌山県は調査をしたのか。県内で既に実施している市町村や、まだ実施していない市町村とはどういう話合いをして、どのような報告を受けているのか。これらについて具体的な内容を答弁してください。  二つ目に、時期的な問題です。  既に調査を進めているということは、この六月には調査の報告が出て、新年度中には県として実施することが発表されるのですか。もし実施できないとすれば何がネックになっているのですか。併せて答弁を求めます。  次に、介護保険について二点伺います。  まず、健康長寿やまなしの基本目標となっている介護待機者ゼロとは施設の入所待機者を指しているとのことですが、介護は施設サービスだけではありません。在宅サービスが充実をして、一人でも要介護五でも自宅で暮らせる選択もできるようにすることこそ、介護待機者ゼロを実現できると考えます。  そうだとすれば、在宅を支える要となる訪問介護をどうやってつくり出すのですか、答弁を求めます。  二つ目に、施設の問題です。  都留市の例でも分かるように、サービス付高齢者住宅は、経営が見通せなくなれば撤退もあり得ます。それなのに健康長寿やまなしプランでは、有料老人ホームとサービス付高齢者住宅の占める割合が一番大きくなっています。  特別養護老人ホームではなく、なぜここに比重を置くのですか。併せてお答えください。  次に、知事の政治資金をめぐる問題についてです。  現在、確定申告の真っ最中です。中小業者は厳しい税務調査、インボイス制度による消費税の申告、納税を迫られています。一連の政治資金問題に対して真面目に税金を納めていることがばからしくなると怒りが広がっています。  国会では、政治資金収支報告書の不記載分が課税対象となる可能性があると指摘されています。  一般的には一千万円もの現金を五年間も保管していれば、課税対象になると思います。知事の一千百八十二万円も同じではありませんか。答弁を求めます。 165 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 166 ◯教育長(降籏友宏君)菅野議員の関連質問に対してお答えをいたします。  学校給食についてでございますが、二点お尋ねをいただきました。  十二月議会で調査を進めていると答弁したその後の検討の状況、また、実施する時期についての二点のお尋ねでございます。  県では、給食費の無償化につきまして、山梨県内の市町村の状況をお伺いすることに加えまして、今御紹介がございましたが、東京都また青森県など他県における支援の状況、全国の都道府県における支援の内容や、その県内の市町村への補助の方法などについて調査をしているところであります。  また現在、子育てに関する経済的負担の軽減の観点から、県において出生率上昇を阻害する要因などに関する子育て世代の経済的負担に関する調査を行っているところでございます。  こうした調査結果を踏まえながら、子育て支援に係る経済的負担軽減の観点から県が給食費を無償化する市町村へ支援することの必要性などにつきまして総合的に判断してまいりたいと考えております。  したがいまして、この調査がまとまって、いつという具体的なお答えは現時点では差し控えさせていただきますが、このようなことを行いながら総合的に判断してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 167 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 168 ◯福祉保健部長(井上弘之君)菅野議員の関連質問にお答えをいたします。  まず、訪問介護を含む在宅サービスの充実をどのように図っていくのかというお尋ねでございました。  先ほど申し上げましたが、訪問介護につきましては、今回、処遇改善加算が大幅に引き上げられました。この加算を最大限取得する事業所が現在少ないものでございますので、今回の改定の趣旨に鑑み、より上位の加算を取得できるよう積極的に支援してまいりたいと思います。  これによりまして、訪問介護の現場の人材確保につながるものと考えております。  また、在宅系サービスの施設整備に対する助成を引き続き行ってまいりますとともに、カスタマーハラスメント対策など新たな分野にも取り組みまして、在宅サービスの提供体制の一層の充実を図ってまいります。  次に、介護待機者ゼロ社会の実現に向けて、有料老人ホーム等の割合が多いのはなぜかというお尋ねでございました。  これは、既存の施設ですとか、そこで働いている人材を有効活用することが新設の施設整備よりも、より効率的・効果的な施設サービスの提供につながるものと考えているところでございます。  以上でございます。 169 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 170 ◯知事(長崎幸太郎君)政治資金の話についてお答え申し上げます。  まず初めに、私どもが志帥会のパーティー券を販売をした代金全額は志帥会の口座に振り込んでいるところであります。そして、志帥会におきましては、その金額につきまして、それを全て志帥会の政治資金収支報告書に記載をしていると、このように承知をしております。  したがいまして、このお金に関しましては、いわゆる御党が裏金と言っている類いのものとは異なり、まさに収支報告書に記載されているお金ということであります。  私どもは、その一部に関しまして、その保管の委託を受け、その保管をしていたわけでありまして、それは処理方針未定のものとして、処理方針が決まるまでお預かりをしたということであります。  また、志帥会におきましては、その後もこの資金も含めまして繰越金として記載をしているはずだと考えておりますが、これも含めて今御指摘のように課税対象になるような資金とは異なるものだと考える次第であります。  以上です。 171 ◯議長(水岸富美男君)ほかに関連質問はありませんか。菅野幹子さん。 172 ◯菅野幹子君 まず、給食費についてです。  先ほど市町村や他県の状況、必要性を総合的に判断すると、また答弁がありました。ぜひ早い時期に、その調査内容を明らかにしていただきたいと思います。そして、実現につなげていただきたいと思います。  さらにあわせて、以前の答弁では、市町村がやるべきものと言っていましたが、人口減少危機対策パッケージに位置づけたということは、県が責任を持つということでよいでしょうか。青森県や和歌山県では、支援を決めた理由について、どの自治体で育っても同じ公的支援が受けられるようにする。財源は厳しいが一日も早く子育て支援をしたいと考えたとしています。山梨でも今決断するときだと思います。答弁を求めます。  次に、政治資金について二点伺います。  知事は、預かり金、保管していたものということを強調をしていますが、金庫に一千万円ものお金を保管していること自体が問題だと思わないことがおかしいと思います。何のために預かるのか、その趣旨を確認しなかったのですか。そこを説明しない限り県民は納得しません。この場で説明してください。  もう一つです。知事は、十二月議会での私の質問に対して、全てのお金の流れをつまびらかにすることが政治資金規正法の根本趣旨であり、その法の趣旨に対して誠実であるべきが政治の責任であるとも答弁をしています。  しかし、その後、二度も不記載が発覚しました。お金の流れがつまびらかになっていないのは明らかです。知事の政治の責任が問われる事態です。どのように政治責任を果たすのですか、お答えください。 173 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 174 ◯教育長(降籏友宏君)学校給食についての質問にお答え申し上げます。  小中学校の学校給食費につきましては、学校給食法におきまして保護者が負担することとされております。もちろん同法第十一条に関しまして、学校の設置者の判断で保護者負担を軽減、あるいは負担をなしとすることも可能という取扱いが文部事務次官通達で出ていることも承知しているところであります。  物価高騰対策の観点につきましては、先ほども御答弁申し上げましたけれども、給食の食材費の価格上昇に関しまして、国の重点支援地方交付金の活用を市町村に周知をしながら、その活用を図っているところでございます。  学校給食費につきましては、先ほども答弁した内容につきまして、現在、検討しているところでありまして、総合的に判断してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 175 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 176 ◯知事(長崎幸太郎君)お答え申し上げます。  まず、保管云々の話ですが、保管自体はこれは何ら問題はないと思いますが、ただ私どもといたしましては、この保管に関しましては長い期間です。早い時間でその処理方針を示してもらうべく本来であれば積極的に働きかけるべきであったにもかかわらず、その積極性を欠いていた点に関しましては、ここは深く反省をするところであります。しっかりと早いタイミングでの処理を促し、その処理に基づいて収支報告書に記載する。この本来の在り方をしっかりとやるべきであった。それができなかったことについて深く反省するものであります。  また、今後、その政治責任でありますが、まさに今後しっかりと政治資金の透明性を確保し、また政治資金規正法の運用に関しましても、しっかりとなおかつ厳格かつ保守的に、専門家のアドバイスもいただきながら、疑いを抱かれないようにしっかりと取り組むことによりまして果たしてまいりたいと考える次第です。 177 ◯議長(水岸富美男君)ほかに関連質問はありませんか。       (「なし」と呼ぶ者あり) 178 ◯議長(水岸富美男君)関連質問を打ち切ります。  これをもって、名取泰君の一般質問を打ち切ります。  暫時休憩いたします。                                          午後一時五十九分休憩        ───────────────────────────────────────                                          午後二時十五分再開議 179 ◯副議長(清水喜美男君)休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第一及び日程第二の議事を継続いたします。  発言の通告により、飯島修君に二十分の発言を許します。飯島修君。       (飯島 修君登壇)(拍手) 180 ◯飯島 修君 リベラル山梨の飯島修です。リベラルの立場から、今定例会に提出されました案件並びに県政一般について質問いたします。  まず、本年元日に発生した能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げますとともに、不幸にも犠牲になられた方々に哀悼の誠をささげる次第であります。  被災からはや三か月目を迎えようとしていますが、今なお極寒の地で不自由な暮らしを強いられている住民の皆様の生活が一刻も早く復旧することと、これ以上の犠牲者が出ないことを祈るばかりであります。  また、当初から地元警察、自衛隊、消防、自治体関係者はじめ本県もそうでありますが、全国各地から赴いて、寒さの中、救助・支援活動をされている方々に心より敬意を表する次第であります。  それでは、以下質問に入ります。  まず、本県の防災・減災対策についてであります。  先ほど申し上げた能登半島地震が、日本人に突きつけた課題は大きく、これをしっかり受け止めなければいけないと思います。  二〇三〇年代には、かなりの確率で来ると言われている南海トラフ巨大地震により、本県は甚大な被害に見舞われると常々言われております。  県もそれに備えて種々の取組をしていることは承知しておりますが、さらにスピード感を持って、なお一層の防災・減災対策に向けた議論の必要性を痛感いたします。  長崎知事は、令和五年六月定例県議会において、防災・減災、県土強靱化を図るため、国の国土強靱化政策も踏まえながら、継続的、計画的に社会資本整備を推し進めるとして、当時の補正予算においては、防災・減災、県土強靱化に係る公共事業費として七十億円を追加計上しました。  このことは、備えあれば憂いなしの先を見越した取組として高く評価するものであります。  ところで、今回の能登半島地震から山梨県が学ばなければいけないことは多いと思います。  例えば、山梨県にも曽根丘陵断層帯や糸魚川静岡構造線断層帯という、マグニチュード七クラスの今回のような大地震を引き起こす可能性のある内陸活断層が存在し、能登半島が陸路と海路を断たれて孤立したことは、甲府盆地が東京、静岡、長野の三方面の陸路を断たれて孤立することと全く同じであり、このことは二〇一四年の二月の山梨豪雪で、私たちは既に経験済みであります。  改めて、行政の適切な初動対応を可能とする情報収集、関係機関による情報共有の徹底は最重要課題であることを痛感いたします。  そこで、山梨で大地震が発生した場合、現行の防災情報システムで物資供給のための情報共有が可能なのか、お伺いします。 181 ◯副議長(清水喜美男君)防災局長、細田孝君。
          (細田 孝君登壇) 182 ◯防災局長(細田 孝君)ただいまの御質問にお答えいたします。  総合防災情報システムでは、物資供給に必要な情報を入力し、その情報を関係機関で共有することが可能となっております。  以上でございます。 183 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 184 ◯飯島 修君 簡潔な答弁をいただきました。  人工衛星等、最新衛星の装備などを駆使した取組も、ぜひお願いしたいと思います。  また、能登半島地震を踏まえ、県と市町村がいかに備え、実効性のある地域防災計画をまとめるかも問われていると思いますが、どのように取り組むのか、お伺いします。 185 ◯副議長(清水喜美男君)防災局長、細田孝君。 186 ◯防災局長(細田 孝君)県では、能登半島地震を踏まえ、有識者からの御意見を伺う中で、地域防災計画の修正について検討することとしておりまして、市町村にも共有してまいります。  以上でございます。 187 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 188 ◯飯島 修君 御存じだと思いますが、現場は常に市町村であります。検討はもちろん大事でありますが、今回の地震の全容が明らかになったらすぐ取りかかっていただきたいと要望します。  次に、子供の貧困対策についてであります。  子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子供が健やかに育成される環境を整備するとうたった子どもの貧困対策推進法施行から、今年で十年を迎えます。  山梨県議会では、本年度、やまなし子どもの貧困対策推進政策提言案作成委員会が設置され、私はその委員の一人であります。  委員会では、今まで様々な事例を見聞きし、近々されるであろう提言案の取りまとめが進んでいます。  そこで、現実問題として、学校給食のない夏休みや冬休み、春休みの期間、子供たちへの食事環境が劣悪である深刻な状況を、県としてどのように改善していくのか、まずお伺いします。 189 ◯副議長(清水喜美男君)子育て支援局長、斉藤由美さん。 190 ◯子育て支援局長(斉藤由美君)ただいまの御質問にお答えをいたします。  県では、貧困家庭の子供たちの食事環境の改善のため、年間を通じ支援者や関係者がSNSで速やかに連絡を取り合い、必要な物資を届ける仕組みを構築しております。  また、道の駅やJA直売所に冷蔵庫や倉庫を設置し、生鮮食品などを子ども食堂へ安定的に届ける取組を行うなど、健やかな子供の成長を支援しております。  以上でございます。 191 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 192 ◯飯島 修君 回答いただき、ありがとうございます。  ソフト・ハードの面でやっていただけるということであります。正直、夏休みが終わって学校に行く子供たちが痩せ細っている、こういう現状は本当に悲しいばかりです。日本はいつからこんな国になったんだろうという思いでおります。  それぞれの家庭でそれぞれの事情があるわけであります。根気の要る仕事ではありますが、その原因を調べ、手を差し伸べ、改善しなければ根本的な解決はないものと思われます。  また、いじめ、暴力行為、問題行動を起こす児童生徒の背景には、心の問題だけではなく、家庭や生活環境の問題も関わっています。そういった複雑に絡まる問題を、学校のみで解決することは極めて困難であると思います。  子供たちの環境と直接関わり合いながら問題解決を目指す、スクールソーシャルワーカーが担う役割が大変重要であることは周知の事実であります。  ところで、子ども食堂などに関わっているボランティアの方からは、ワーカーが足りていないとの声を聞いておりますが、県として現状をどのように理解し、改善につなげていくのかお伺いします。 193 ◯副議長(清水喜美男君)教育長、降籏友宏君。 194 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  現在、スクールソーシャルワーカーにつきましては、十五名が県内全域の学校からの要請に応じて活動をしており、現状では必要な対応ができていると認識しております。  年間の活動時間が不足する場合は、年度途中でも補正予算などにより活動時間を増やす対応を検討するなど、相談体制の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 195 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 196 ◯飯島 修君 今現在、十五名で足りているということでありますが、現場の声としてはやはり親身になってほしいということだと思います。お答えがあったように、フレキシブルに対応して、さらに踏み込んで対応していただきたいと思います。  次に、私学振興に向けた取組についてであります。  能登半島地震に見舞われた日本航空学園石川の野球部の選手や学校関係者の皆さんが、一時的に山梨に拠点を移し、春の選抜甲子園への参加に向け準備を進めています。  生徒の夢を最優先に考え、このような対応を決断された日本航空学園に対し拍手を送るとともに、甲子園において本県の山梨学院高校と共に活躍することを期待いたします。  さて、私立学校は独自の建学の理念に基づき、こうしたスポーツの分野のみならず、学業や文化活動でも顕著な実績を上げ、地域社会に貢献できる力の育成を図っています。  しかしながら、昨今の少子化による生徒数の減少は、私立学校、特に、私立高等学校の運営に大きな影響を与えており、その存続維持のためには、生徒数の確保はもちろんのこと、県からのさらなる支援が必要と考えます。  特に、私立高校の経営にとって重要な財源となっている、県からの私立学校運営費補助金については、国の補助単価が年々増額されているものの、県単独の上乗せ分は、ここ数年、前年度並みか前年度を下回る金額となっており、結果として補助単価総額は大きな増とはなっておりません。  私自身が副会長の任に当たっている県議会の全議員から成る山梨県私学振興議員懇話会においても、この点が指摘されているところであります。  県の厳しい財政事情を勘案すると、多くの支援を行うことは困難であると思われますが、私立高校へのさらなる支援について、県ではどのようにお考えか、御所見をお伺いします。 197 ◯副議長(清水喜美男君)県民生活部長、上野良人君。 198 ◯県民生活部長(上野良人君)ただいまの御質問にお答えします。  これまで県では、私立学校における教育条件の維持・向上、経営の安定化を図るため、運営費に対し助成を行っております。今後も、経営状況や全国水準などを総合的に勘案しながら、学校運営への支援に努めてまいります。  以上でございます。 199 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 200 ◯飯島 修君 現状は厳しいというのは承知しているわけでありますけれども、令和五年二月の定例会で、長崎知事はこう述べています。国内有数の教育環境の実現を目指し、強力に取組を進めます。知事のとても力強いコメントであります。そういうことを申し上げ、さらに取組を深めていただきたいと思うわけであります。  次に、がん対策についてであります。  山梨県がん対策推進条例が、平成二十四年二月に制定され、十一年が経過しました。条例策定に関わった一人として、またその後の条例検証委員会のメンバーとして、現在策定が行われている令和十一年度までの本県のがん対策の指針となる第四次がん対策推進計画に大いに関心があり、注目するものであります。  本県は今までも、要精密検査となった方の精密検査受診率の低さが課題だったと思いますが、今回第四次の計画の中で、それを解決する具体的な方策はあるのでしょうか、まずお伺いします。 201 ◯副議長(清水喜美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 202 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  受診率が低い要因として、検査可能な医療機関が分かりにくいこと、市町村が未受診者を把握できず受診勧奨を徹底できていないことが挙げられます。  この対策として、今後、精密検査ができる一定の基準を満たした医療機関をリスト化し、対象者に提示することとし、計画に位置づけてまいります。  また、市町村が受診勧奨を行う対象者を把握できるよう、精密検査の受診の有無が市町村まで確実に伝達される仕組みづくりについて取り組んでまいります。  以上でございます。 203 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 204 ◯飯島 修君 精密検査の受診率が低い原因がよくお分かりになっていて、具体的な取組をすると前向きな答弁をいただきました。しっかり結果を出していただきたいと思います。  また、二人に一人は、がんに罹患する時代と言われており、まさに国民的な病だと指摘する声もあります。それゆえ一昔前と異なり、自らのがんをカミングアウトする例は珍しくありません。  一方、自らががんを告知されたときにどうしたらよいのかと悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。  そういった悩みに寄り添い、答えるべく、県ではがん相談支援センターが設置されており、がんと診断される前からがん相談員として教育を受けた看護師、保健師、医療ソーシャルワーカー等が相談に対応していただいているのは承知しております。  しかし、この相談窓口の認知度がいま一つ低いと聞いています。そうであるならば、せっかくの環境が生かされていないことになりかねません。  そこで、現在のがん相談支援センターの利用者実績をお伺いします。 205 ◯副議長(清水喜美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 206 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  県内に四か所あるがん相談支援センターについて、令和四年の利用者数は、延べ二千六百四十五人となっています。看護師や社会福祉士など専任の相談員が配置され、治療や療養生活全般について、家族や患者などどなたでも相談できる窓口となっているところでございます。  以上でございます。 207 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 208 ◯飯島 修君 お答えいただきました。令和四年度、二千六百四十五人ということであります。二人に一人はがんになる時代でありますので、さらにこの件に関しましては、周知徹底を行い、情報を必要としている方々の利用数を増やす必要があろうかと思いますので、よろしくお願いします。  次に、富士山登山鉄道構想についてであります。  初めに、採算性についてであります。  現時点での登山鉄道に係る整備費は、総事業費一千四百億円とされています。県だけではなく、国からも民間からも資金を活用していくという説明がされていますが、本概算整備費は具体的な設計に基づくものではなく、多くの仮定に対して既往事例の単価を流用して積算したものであります。  今後の災害対策や架線レス方式への対応に必要な費用等、現時点では積算が困難な項目が多く、採算性といった視点からは、とても議論にはならない状況であります。  運賃も不確定であり、つまり収入は不確定で、加えて五合目の整備も含め採算性が不明瞭となっています。  二月八日に県のホームページにアップされた住民説明会の質疑応答の議事録の中でも、採算性を懸念する意見が県民から述べられています。  今後、隈研吾氏が描いたという五合目のイメージ図を踏まえた五合目整備を行うための膨大な追加の費用も出てくるものと思われ、県民から採算性について、さらに不安視する声が多く出てくるものと思われます。  採算が取れない事業として判断した際は潔く撤退とのことと承知しておりますが、さりとていたずらに事業の可能性の検証を続けることは、時間と経費のロスにつながります。合否の判断を区切ってすべきであり、その時期を明確にする必要があると思いますが、御所見をお伺いします。 209 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 210 ◯知事(長崎幸太郎君)事業の採算性を検討するためには、まさに議員御指摘のとおり、富士山登山鉄道構想を具体的な収入支出見込みに基づく事業計画レベルの精度とする必要がある、これは御指摘のとおりであります。  このため、詳細な調査・検討を行い、採算性も検討し、その結果を県民にお示ししながら、全県的な議論をいただく中で、事業実施の可否を判断してまいりたいと思います。  以上です。 211 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 212 ◯飯島 修君 知事から丁寧な御答弁をいただきました。また、おっしゃるとおりだと思います。今の時点では、その時期は明確にできないかなと私も感じておりますが、この事業の合否は非常に大切なファクターであると思いますので、引き続き御尽力をいただきたいと思います。  次に、人命に直結する防災措置についてであります。  スラッシュ雪崩の対応について、知事は、「雪崩が起きそうなところはある程度把握しているわけですから、それに対して洞門を造っています。こういうものを組み合わせることにより、通年観光は可能」と説明していますが、これは令和三年三月二十一日に発生したスラッシュ雪崩を踏まえた洞門整備のことかどうか、お伺いします。 213 ◯副議長(清水喜美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 214 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  現在、スバルラインにおいて実施している雪崩対策は、令和二年度の調査を踏まえて行っているものと承知しております。
     なお、強い降雨と急激な気温上昇があるなど、スラッシュ雪崩が起こる可能性が高い場合は、台風など他の荒天時と同じく、登山鉄道を運行することは考えておりません。  以上でございます。 215 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 216 ◯飯島 修君 また、県土整備部が公表した令和二年十二月付の資料、富士スバルラインにおける雪崩に関する調査についてには、富士スバルラインにおける災害リスクとして、雪崩対策として洞門等を設置しているが防ぎきれていないため、雪崩に関する調査実施と記されています。  また、平成二十年三月十一日付の国土交通省富士砂防事務所作成の公表資料では、富士山周辺ではそのいずれの方向にもスラッシュ雪崩が発生する危険性があり、十一月から七月に発生事例があるとしています。  説明がありました洞門整備は、現在のスバルラインで行われている雪崩等の危険が予想される期間は、通行止め等の管理措置を講じていることを組み合わせて対応することで、初めて人命への危機を回避できると承知しています。  通年通行を可能とするため、結果的に洞門だらけになるのではと懸念するものです。莫大な環境負荷と費用負担をかけることにつながることと心配するわけでありますが、御所見をお伺いします。 217 ◯副議長(清水喜美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 218 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県では、富士山五合目までの通行の安全を確保しているため、その手段が自動車であってもLRTであっても最大限の安全対策を行うこととしております。このため、令和二年度の調査を踏まえ、雪崩対策を行ってまいります。  以上でございます。 219 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 220 ◯飯島 修君 繰り返しとなりますが、県民の多くが莫大な環境負荷と費用負担を心配しています。これからもそれを念頭に、払拭できる、納得できる説明と取組をお願いします。  最後に、観光関連事業に与える影響と対策についてであります。  冬季における極寒・豪雪・強風下での五合目の大規模整備、地盤が脆弱で傾斜が連続する二十キロメートルを超える軌道及び上下水道の敷設、軌道敷設後の運行安全性の検証等、着工から運行開始まで一体どの程度の期間を見込んでいるのか、お伺いします。 221 ◯副議長(清水喜美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 222 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  百年先を見据えた富士山にふさわしい新たな交通システムにつきましては、議論を進めているところでございます。  着工から運行までの期間につきましては、採用される交通システムにより異なるものと考えております。  以上でございます。 223 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 224 ◯飯島 修君 明確にお答えいただけませんでしたが、相当期間がかかるということが想定されます。改めて、周りを巻き込んだ大変大がかりなプロジェクトであると実感いたしました。なので、より慎重にというか、丁寧に、正しい決断をすべきだということを申し上げたいと思います。  着工までの間、富士北麓の観光関連事業者をはじめ、国中への影響、経済的な打撃をどのように見込んでいるのか、お伺いします。 225 ◯副議長(清水喜美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 226 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  先ほど答弁いたしましたとおり、新たな交通システムにつきましては議論を進めているところであります。このため、観光関連事業者などへの影響について、現時点で見込むことは困難でございますが、今後、必要に応じ調査をしてまいります。  以上でございます。 227 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 228 ◯飯島 修君 観光関連事業者に限らず、この工事期間に自分たちの仕事ができない、あるいは収入が入らないということはとても深刻だと思います。まさに、それを住民の理解をいただきながら進めるべきだと申し上げます。  次に行きます。説明会で知事は、この間の補償について明言していますね。その補償対象の具体的範囲についてお伺いします。 229 ◯副議長(清水喜美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 230 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  先ほど来、答弁しているとおり、新たな交通システムにつきましては議論を進めているところでございます。このため、補償対象の具体的な範囲につきまして、現時点では決まっておりませんが、必要に応じ今後検討してまいります。  以上でございます。 231 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 232 ◯飯島 修君 補償、大変だと思いますよ。みんな心配していると思います。額も相当になるんじゃないかと思いますけど。  違う角度で言いますと、この補償の金額も採算性に関わってくるわけです。これからも積極的に、スピード感を持って取り組んでいただきたいと申し上げます。  最後に知事の政治姿勢についてであります。  まず、初めに一千百八十二万円ありきと申し上げたいと思います。  昨年の暮れから、政治資金パーティー券売上金の処理方法について、対象の自民党の国会議員、知事に対して、多くの国民から、ずさん、違法行為であるとの指摘がされています。  長崎知事におかれましても、記者会見で自民党二階派、志帥会からの寄附金不記載について自ら説明されています。  ただ、多くの県民は、この説明に納得しておらず、そのことは新聞記事でも取り上げられています。  私の所属する立憲民主党山梨県連でも、過日、参議院議員小沢雅仁代表が、県民の皆さんから、理解できない、納得できない、疑念がさらに増すばかりだという声を受けて、知事に説明責任を果たすよう文書で申入れをしています。  ところが、驚いたことに知事は、特に対応を求められていないようだと記者会見でコメントしています。  それらを踏まえて、以下質問をいたします。  まずは、知事の政治資金管理団体、日本金融経済研究フォーラム21は、令和三年分パーティー券購入者分五十万円、令和二年分五十万円及び令和元年分百万円の不記載が判明しています。  また、知事が代表を務める自民党山梨県ふるさと創生支部が、令和四年分の収支報告書に自民党県連からの交付金収入三百万円の不記載が発覚しましたが、これら度重なる不記載について、正直驚きを禁じ得ません。  そこでまず、収支報告書を提出する際の監査体制・監査方針及び監査機関はどのようになっているのか、お伺いします。 233 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 234 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  まず監査につきましては、法令上求められてはおりません。しかしながら、事務所の会計処理業務を含めた業務監査のスーパーバイザーとしてコンプライアンスオフィサーを委嘱することとしたところであります。 235 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 236 ◯飯島 修君 会計責任者がいて、その方がずさんだったのかどうか、その辺の答弁は受けられなかったわけでありますが、これ大変な問題です。長崎知事の本当に名誉にかかる問題というのであれば、その会計責任者の責任は本当に重いと思う中で、私は告訴してもいいかなぐらいの感覚を持っていますが、その辺はどう思われますか。 237 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 238 ◯知事(長崎幸太郎君)今般の会計処理の不手際につきましては、大変遺憾に思い、以後二度とこういうことが起こらないように、しっかりと事務所内、先ほど申し上げましたスーパーバイザーの御指導もいただきながら、取組を進めてまいりたいと思います。 239 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 240 ◯飯島 修君 また知事は記者会見において、「全てのお金の流れを見える形で明らかにすること、これこそが政治資金規正法の趣旨であるとこのように理解しております。そして、その法の趣旨に対しまして、誠実であるべきというのが政治の責任であろうかと考えます」とコメントしています。  また知事は、先日二月二十六日の清水喜美男議員の代表質問において、一月二十日の記者会見などを経ても疑問は尽きないと指摘されたのに対し、いち早く県民に報告し、確認し得る可能な限りの内容をつまびらかにしてきたと答弁されました。  知事は、遡って一月二十五日の記者会見において、一千百八十二万円の存在について、昨年十二月の記者会見で問われたときに、その存在を認識していたと発言しています。  知事のコメントや答弁が真実であるならば、なぜ昨年十二月の時点で県民の前に明らかにしなかったのか、その理由をお伺いします。 241 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 242 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  昨年からの事務所内の総点検におきましては、志帥会から明示された寄附分の扱いは、当初から寄附を受けたものとして当方の収支報告書に記載しておりましたので、その点では会計処理に遺漏はないものと認識をしております。  当該金員につきましては、あくまでも当方にはいまだ帰属するに至っていないものであり、その扱いについては当然、志帥会側からの判断と指示を待つことが必要であるとの認識の下、そちらについての指示を仰ぎ、場合によっては返却すべきとの指示があれば、それに従うべく準備をしていたものであります。  なお、志帥会事務方に係る東京地検の捜査の結果、当該金員について同様の事情の下であっても、政治資金規正法上の寄附に当たる旨の認定がなされたことから、志帥会において寄附として修正処理が行われたものと承知をしております。  この志帥会側の修正処理を受け、私どもとしては、処理方針未確定のまま、当方が保管していた形の金員の扱いが寄附と整理されたものとして、率先して直ちに収支報告書を可能な範囲で訂正をした上、いち早く県民の皆様に御報告をし、当方において確認し得る可能な限りの内容をつまびらかにしてきた次第であります。  以上です。 243 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 244 ◯飯島 修君 一月二十日の記者会見で説明したのに、何ゆえ十二月の時点で説明がなかったのか。これは、やはり疑問に残ります。  昨年十二月の時点は、まさに二階派、志帥会の収支報告書不記載事件で、東京地検特捜部による捜査が行われていたのは周知の事実であります。  この場合、長崎知事が志帥会から預かっていたと説明している一千百八十二万円は、志帥会の不記載事件に関係するお金であると思うのが自然であると思います。知事という立場では、この事実を捜査機関に通報する義務と責任があったと考えますが、十二月時点でそれはしたのですか、お伺いします。 245 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 246 ◯知事(長崎幸太郎君)すみません。ちょっと御質問の趣旨がよく伝わっていないので、再度明確に質問をしていただければありがたいと思います。 247 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 248 ◯飯島 修君 昨年の十二月二十日、十二月の記者会見で答えたときは、一千百八十二万円の認識があったと知事は答弁しています。それは違いないですね。  その時期に、まさに東京地検は志帥会をこの収支報告書不記載事件で調べています。であるならば、色のついていないこのお金はどういうものか、あるいは知事としては、まさにそのタイミングでこういうお金があるということを当局に伝えるべきだということを申し上げています。 249 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 250 ◯知事(長崎幸太郎君)当局の、まさにこの一千百八十二万円に関しましては、東京地検特捜部のスクリーニングを経た上でのお金であると認識をしております。  以上です。 251 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君。       (飯島 修君登壇) 252 ◯飯島 修君 最後に、知事は一党一派に偏らない政治姿勢を明言していますが、今回のことで多額の政治資金の処理問題で、自民党に特化した偏った政治姿勢が鮮明になったという声があります。 この際、けじめをつけて自民党を離れ、文字どおり一党一派に偏らない知事として、県民の負託に応えるべく再スタートをしてほしいと声が上がっていますが、お考えを伺います。 253 ◯副議長(清水喜美男君)知事、長崎幸太郎君。 254 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  まず、私は一期目の四年間を通しまして、私の政治的原点が自由民主党にある旨を明示し、その上で昨年の選挙において、県民の皆様から一期目を増す御信任をいただき、二期目を迎えているところであります。  私は、首尾一貫した政治スタンスを明示した上で、選挙の洗礼を受けることは有権者に対する基本的な誠意であると信じますが、まさに民意はそれを是とされたと受け止めるべきではないでしょうか。  もちろん、県知事として、党派を超えて公平公正、県民ファーストの姿勢で、その負託に応えるべく行政を行うことは当然のことであります。  なお、この際申し上げておきたいと存じますが、原則論として、県にえにしのある議員らは、自ら所属される政党のいかんにかかわらず、そして、知事の党籍のいかんにもかかわらず、すべからく県政興隆のために尽くされるのがその本来の姿であり、務めであるのではないでしょうか。  まず、この点におきまして、自民党、公明党の本県に関わる国会議員の皆さんには、身を粉にして山梨県発展のため献身的に御貢献をいただいており、この点、県知事として感謝に堪えないところであります。  他方において、議員が所属される政党に所属される国会議員の先生方からは、県政に対する御批判をいただくことはよしとしても、もう少し県政課題への取組に関し、お力添えをいただいてもよいのではないかと、常々寂しく思っている次第であります。
     また、その御批判に関しましても、事もあろうに、党首レベルにおいてのそれですら何ら酌むべきところを見出し得ないレベルに、失笑と失望を禁じ得ないところであります。  そもそも、いやしくも国政政党の党首たるものは、まず御自身が言及する事柄の事実について、周到かつ正確に精査して臨むべきが本来の姿ではないでしょうか。しかるに、一たび攻撃するに耳触りのいい表現と見るや、個別状況に鑑みず、あらゆる状況を一からげに手段ありきで印象づけようとされている。そうした作法を見受ける場合、そこには誹謗中傷以上の重みがあるのでしょうか。  そのような議論以前の不正確な状況認識に基づく、攻撃ありきのスローガンを振り回すことが、我が日本国の国政政党の党首たる方の振る舞いとして、もし自ら是とされているのであれば、私は党派云々以前に、一国民として失笑を通り越し、失望を禁じ得ないものであります。  もちろん、私の政務における不首尾につきましては、先ほど来、申し上げているとおり、猛省と再発防止、未然防止のために、顧みるべきは顧みてまいらなければなりません。率先して政治資金の透明性を確保するために、今後励んでまいる所存であります。  そして、厳しい御批判も含め、国政に携わる皆様が、私自身の知事としての資質も含め、山梨県政を論じていただくことは大いに歓迎すべきことであります。  ただ一方で、ぜひともその御批判の中には、一部でも山梨県政に対する建設的な御提言を含んだものとしていただけないかと常々思う次第であります。  御批判の言葉や表現、そしてメディアへのプロパガンダも大変結構でございますが、山梨県政を預かる私としては、それだけにとどまるのではなく、県政において最も大切な、県民のことを考えての協業や協働といった観点での務めにぜひとも思いをはせていただき、建設的な政策提言をぜひお寄せいただくことを強く期待するものであります。  むしろ、そこにこそ政党という政策集団が力を発揮する、県民・国民の生活に本当に資する県民本位・国民本位の議員活動の役割があるとも言えないでしょうか。  翻りまして、いずれにしろ山梨の発展にとって、現状、私の党籍が何か大きな阻害要因となり得ているのであれば、思料すべき余地もありましょうが、これまでのところ自民党に籍を置いていることは山梨県と国との関係においても有益性が勝っており、したがって、県民全体の利益増進への効果が優越していると申し上げざるを得ません。そうである以上、現段階で党籍を抜く積極的な理由は全く見いだすことができません。  以上でございます。       (「恥を知れ」「自己中心だ」などと呼ぶ者あり) 255 ◯副議長(清水喜美男君)傍聴人の皆様に申し上げます。傍聴人の皆様は、議事についての可否を表明し、または騒ぎ立てることは禁止されておりますので、御静粛にお願い申し上げます。飯島修君。       (「しゃべってもいいけど質問はできないよ」と呼ぶ者あり)       (飯島 修君登壇) 256 ◯飯島 修君 質問しません。知事の熱意ある答弁をいただきました。ありがとうございます。  終始一貫した知事の堂々とした答弁でありましたけど、それに裏づけられた今までの行動内容にはアウトプットが見られないところに県民との意識の大きな乖離を私は感じます。  私も県民の負託を受けた県議会議員であります。知事との間には……       (発言する者あり) 257 ◯副議長(清水喜美男君)飯島修君に申し上げます。残り時間がありません。質問を終了してください。 258 ◯飯島 修君 分かりました。それでは、これで私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 259 ◯副議長(清水喜美男君)これをもって、飯島修君の一般質問を打ち切ります。  暫時休憩いたします。                                          午後二時五十三分休憩        ───────────────────────────────────────                                          午後三時五分再開議 260 ◯議長(水岸富美男君)休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第一及び日程第二の議事を継続いたします。  発言の通告により、志村直毅君に二十分の発言を許します。志村直毅君。       (志村直毅君登壇)(拍手) 261 ◯志村直毅君 やまなし県民会議の志村直毅です。  令和六年能登半島地震でお亡くなりになられた方々に哀悼の誠をささげ、被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。  復旧復興に向けて、私も山梨の地から可能な支援に努めてまいります。  以下、質問いたします。  初めに、防災・減災への取組について伺います。  本県は、地理的・地勢的には災害の少ない環境にあると言われ、観光振興や移住・定住の促進の場面では、自然環境や景観のよさ、首都圏からの近さなども相まって他県に比べ優位にあると考えられます。  一方で、山峡の地であり霊峰富士を擁する本県は、土砂災害対策や火山対策も必要であり、盆地には天井川も多く、水害や液状化等の懸念や対策も重要です。  こうした中、恒久的な災害対策と災害時の効果的な対応によって災害の軽減を図るため、県地域防災計画の必要に応じた修正と内容の充実が不可欠であると考えます。  災害対策基本法第四十条では、計画は毎年検討を加え、必要があると認めるときは修正を行うよう規定しています。また、いかなる災害にも対応できるよう本県の防災体制の強化を図るため、地理的特性を踏まえた防災拠点の整備充実も必要です。  そこでまず、本県の地域防災計画の令和五年度の見直し状況と、元日に発生した令和六年能登半島地震を受けて、必要な見直しをどのように検討していくのでしょうか、伺います。 262 ◯議長(水岸富美男君)防災局長、細田孝君。       (防災局長 細田 孝君登壇) 263 ◯防災局長(細田 孝君)ただいまの御質問にお答えいたします。  地域防災計画の令和五年度の見直しにつきましては、国の防災基本計画の修正などを踏まえ、現在、検討を行っているところであります。  また、能登半島地震を受けての見直しにつきましては、今後、有識者からの御意見を伺う中で検討してまいります。  以上でございます。 264 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 265 ◯志村直毅君 次に、昨年五月に改定した県防災拠点整備基本構想について、改定の考え方とポイントを伺います。 266 ◯議長(水岸富美男君)防災局長、細田孝君。 267 ◯防災局長(細田 孝君)ただいまの御質問にお答えいたします。  従前の構想策定から二十年が経過する中、防災拠点を取り巻く環境の変化などを踏まえ、県の防災体制のさらなる強化を図る観点から改定したものであります。  新たな構想では、拠点の分散配置や代替施設の確保を行うとともに、道路ネットワークや情報通信技術などの活用により、バックアップ体制を整えることとしております。  以上でございます。 268 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 269 ◯志村直毅君 その改定された防災拠点整備基本構想における峡東地域の拠点の現状と今後の対応はどのようになっているのでしょうか、伺います。 270 ◯議長(水岸富美男君)防災局長、細田孝君。 271 ◯防災局長(細田 孝君)ただいまの御質問にお答えいたします。  峡東地域では、東山梨合同庁舎が物資備蓄拠点に、笛吹川フルーツ公園が応援部隊等の活動拠点になっております。  また、本年度新たに支援物資の輸送中継拠点として、民間企業の協力により笛吹市内の物流倉庫を確保したところであり、今後も必要に応じて防災拠点の強化を図ってまいります。  以上でございます。 272 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 273 ◯志村直毅君 笛吹市内境川町の民間物流拠点ということで、今後も整備の充実を期待しております。  また、水害時の広域避難への対応について、県の役割として広域避難の調整をどのように行っているのか、また、市町村の区域を越えた災害想定や災害対応を共有し、県民・地域住民が安心して行動できるようにするために、県はどのような役割を果たすのか伺います。 274 ◯議長(水岸富美男君)防災局長、細田孝君。 275 ◯防災局長(細田 孝君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県では、県内全市町村を対象に広域避難に係る検討会を設置し、広域避難の必要性の検討手順や計画の策定方法に関する助言を行っています。  水害のおそれがある際は、関係機関と予想雨量や避難対応などを共有し、広域避難を行う場合、県が市町村のハブとなり避難先を調整することとしています。  以上でございます。 276 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 277 ◯志村直毅君 承知しました。  続いて、富士山登山の安全対策について伺います。  県は、昨年末に富士登山における総合安全確保対策の骨子を示し、今定例会に関連する条例案や予算案を上程されました。  外国人も含め登山者数がコロナ禍以前の状況に戻りつつある中、安全かつ安心して富士山に登っていただく環境をより充実させていくことは大変重要です。  今夏の開山に向け、あと四か月という中で、関係者や静岡県などとの協議や検討も進められているものと承知していますが、幾つか伺います。  二月一日、県は県道七百二号富士精進線の富士吉田市上吉田字富士山北向五六一八番地先から、南都留郡鳴沢村字富士山八五四五番の一地先までの区間について、区域の変更を告示しました。  これは、道路法の道路の取扱いを変更し、山梨県富士吉田口県有登下山道設管条例に基づく吉田口五合目泉ヶ滝登山道を設置するためのものと思いますが、このことについて、当該区間の利用者にとって法的効力やこれまでの利用態様と比較し、どのような効果や変化があるのか伺います。 278 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 279 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  道路法上の道路の場合、同法では、混雑緩和や環境保全を目的とした通行の制限はできず、道路の破損や決壊により交通が危険な場合などに限られておりました。  今回、登下山道を公の施設に位置づけますが、このことにより、原則として利用者の往来を確保しつつ、富士登山の安全も確保するための各種規制の実施が可能となるものでございます。  以上です。 280 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 281 ◯志村直毅君 この告示の内容は、県道七百二号富士精進線の起点である富士山五合目の位置を約一・七キロメートル変更するものですが、県道七百一号富士上吉田線との接続がなくなるため、路線の性格が変わるものとも考えられます。  道路法第十条に基づく当該区間の廃止ではなく、同法第十八条に基づく区域の変更としたことについて、県の見解を伺います。 282 ◯議長(水岸富美男君)県土整備部長、椎葉秀作君。 283 ◯県土整備部長(椎葉秀作君)ただいまの御質問にお答えします。  県道富士精進線は、富士山五号目と富士河口湖町精進を結ぶことを目的とした路線であります。  今回の内容ですが、当該目的を変えるものではなく、道路法第十八条の規定による区域の変更としております。  以上でございます。 284 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 285 ◯志村直毅君 起点は富士山五合目という、点というよりも大きな枠ということなので、参考までに建設省の昭和二十九年通達を読みましたら、路線認定後にあっても、起終点及び経過地の地名表示について、字名や地番を詳細に定める等の配慮は必要だったかなと思います。  山梨県富士山における登山の適正化に関する条例、この中で第八条で定める富士登山適正化指導員について、具体的にどれくらいの人数を想定し、どのような役割を担うのか伺います。 286 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 287 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  人数につきましては、現時点において繁忙期の一日当たりで約五十人と、昨年に比べ二倍の人数の配置を見込んでおるところでございます。
     役割といたしましては、登山道の巡視や迷惑行為を行う登山者に対する指導、五合目登山道入り口で実施する登山規制に係る業務の補助などを考えておるところでございます。  以上でございます。 288 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 289 ◯志村直毅君 それでは、この夏から通行料を徴収することになりますが、泉ヶ滝登山道の設置区間には、いわゆる五合目観光や乗馬の利用、泉ヶ滝や六合目程度までの散策やトレッキングのほか、ごみ拾いなどの環境活動のために来訪する方なども想定されます。  こうした方々は、適正化条例第二条第三号の登山者と言えるのか、通行料の徴収の対象となるのか伺います。 290 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 291 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  富士山における登山の適正化に関する条例第二条第三号において、登山者は富士山における登山をする者としております。登山者に当たるかは、同号の規定に基づき判断してまいりますが、議員御指摘の者は、基本的には登山者には当たらないものと考えております。  また、県有登下山道を利用する者には、原則使用料を御負担いただきますが、使用料免除の具体的な内容につきましては、規則で定めてまいります。  以上でございます。 292 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 293 ◯志村直毅君 承知しました。  山小屋や観光事業者、地元住民、市町村、静岡県など、様々な関係者と緊密な連携を図る中で、それぞれの意向を反映しながら富士登山の総合安全確保対策を進めていくことが肝要であると考えます。  これまでの経過と、今後どのように取り組んでいくのか伺います。 294 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 295 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  昨年十月以降、山小屋事業者、登山ガイド、観光事業者、地元市町村などの関係者と、毎月複数回の機会を設け意見交換を重ねてまいりました。今後も登山規制の具体的な手順などの事前調整を行うほか、登山終了後においても意見交換を行い、次年度以降の対策に反映してまいる所存でございます。  以上です。 296 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 297 ◯志村直毅君 続いて、総合計画に基づく取組について各部門計画に沿って質問します。  まず、地球温暖化対策実行計画で目標に掲げた、カーボンニュートラルの取組について伺います。  二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの増加で地球温暖化が進行しています。  本県では、県内全市町村共同によるやまなしゼロカーボンシティ宣言を行い、二〇五〇年までの温室効果ガス排出量実質ゼロ、カーボンニュートラルを宣言し、その達成を目指して取組が進められています。  本県の温室効果ガスの排出量は、目標設定の基準年度である二〇一三年度の七百七十一万五千トンCO2から二〇二一年度の六百二十九万トンCO2へと減少傾向です。  排出削減には、運輸、産業、業務、家庭など、各部門での目標値が設定され取組が進められており、基準年度から、業務部門での削減量が堅調であると言えますが、どのような効果によるものなのか、まず伺います。 298 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 299 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  まず、重油など二酸化炭素排出量の大きい化石由来の熱源から、他のエネルギーへの転換が進展している点が大きな要因となっております。  また、再生エネルギーの導入拡大などにより、発電に伴う単位当たりの二酸化炭素排出量が低下している点も要因となっております。  主にこの二つの要因によりまして、業務部門での二酸化炭素排出量の削減につながっておると考えております。  以上でございます。 300 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 301 ◯志村直毅君 その一方で、運輸部門については、年間おおむね二百万トンCO2で基準年から緩やかに減ってはいるものの、二〇三〇年度までに三三%削減の目標設定はハードルとしてやや厳しいのではないかと考えます。どのように削減に向けた取組を進めていくのか伺います。 302 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。 303 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)ただいまの御質問にお答えいたします。  運輸部門の二酸化炭素削減に向けましては、環境性能に優れた次世代型自動車の普及促進を図ることが重要でございます。  このため、国では、電気自動車導入などに対する補助メニューをそろえ、県では、多様な主体が国の資金を活用できるよう周知を行っているところでございます。  来年度からは、新たに県の庁舎にソーラーカーポートや充電設備、電気自動車などを一体的に導入するモデル事業を実施し、身近な事例としてPRしてまいります。  以上でございます。 304 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 305 ◯志村直毅君 県でも取り組むということですが、県の公用車の導入・更新については、車両等購入に関する基本方針に基づき、代替可能な車種がない場合等を除いて、原則次世代自動車とすると方針が明記されています。  県庁の公用車への電動車の導入について、どのように取り組んでいくのか伺います。 306 ◯議長(水岸富美男君)総務部長、関口龍海君。 307 ◯総務部長(関口龍海君)お答えを申し上げます。  県では、電気自動車をはじめとする次世代自動車の普及割合を、二〇三〇年度までに七割とする目標を掲げております。  このため、県庁におきましても、公用車の新規導入や更新の際には、引き続き、環境性能に優れた次世代自動車の導入促進を図ってまいります。  以上でございます。 308 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 309 ◯志村直毅君 続いて、やまなし農業基本計画の取組について伺います。  本県農業は、桃やブドウなどの果樹を中心に、野菜、花卉、畜産など多岐にわたり、過去二十年では生産額も僅かながら増加傾向にあります。  また、新規就農者も増加傾向で推移し、販売農家一戸当たりの農業生産額も過去二十年で倍増、県産果実の輸出額及び輸出量もここ十年以上増加傾向です。  一方、農業従事者の減少、産地間競争の激化、国内市場の縮小、さらには気象災害、荒廃農地の発生、農業用資材等の価格高騰など、農業を取り巻く環境は年々厳しくなっている現状もあります。  本計画は、二十年後の将来の姿を展望し、持続可能な本県農業・農村を形成し、生産者の所得向上を目指すものと承知していますが、まず、改定されたやまなし農業基本計画の考え方と課題解決に向けた戦略について伺います。 310 ◯議長(水岸富美男君)農政部長、大久保雅直君。 311 ◯農政部長(大久保雅直君)ただいまの御質問にお答えいたします。  新たな計画は、二十年後の本県農業のあるべき姿と直面する課題の解決に向けて、本年度から四年間に県が実施する施策・事業と、その工程を明らかにしたものでございます。  生産・流通・販売の三位一体の高度化や農業・農村を担う人材づくりなど、五つの戦略により生産者の所得の向上に向けて取り組んでまいります。  以上でございます。 312 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 313 ◯志村直毅君 今、課題という点では、例えば、高品質な本県農畜産物が流通することによって、ブランド価値を向上させることが可能になると考えます。  そのためには、栽培技術の向上や継承とともに、産地から消費者まで品質や鮮度を保持した流通体制の構築、いわゆる鮮度保持物流が重要です。こうした物流体制の構築に、具体的にどのように取り組むのか伺います。 314 ◯議長(水岸富美男君)農政部長、大久保雅直君。 315 ◯農政部長(大久保雅直君)ただいまの御質問にお答えします。  JAが行う予冷施設の整備を支援し、青果物の鮮度を保持した出荷体制づくりを進めていきます。  また、船便による輸出は輸送時間が長いことから、内部温度を一定に保つことができるリーファーコンテナを活用し、品質の保持を図ってまいります。  以上でございます。 316 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 317 ◯志村直毅君 承知しました。  計画では、果樹のアクションプランとして、消費者ニーズに合った県オリジナル品種の開発や早期の産地化に向けた生産量のアップ、苗木の供給体制の構築を掲げていますが、現状の課題と今後どのように取組を進めていくのか伺います。 318 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 319 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  品種開発は長い年月を要することから、果実の特性を早期に確認できる遺伝子診断技術を導入し、開発期間の短縮を図っております。  早期産地化に向けて生産量を増加するには、計画的な改植が必要となるため、JAと連携して支援をしてまいります。  さらに苗木の供給につきましては、苗木の安定生産が不可欠なことから、JAや県農業振興公社と連携し、新たな供給体制を構築してまいります。  以上でございます。 320 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 321 ◯志村直毅君 苗木の供給については、生産コストに見合った単価設定も必要です。県内の苗木生産事業者がきちんと請け負えるような価格設定や配慮も、ぜひお願いをしたいと思います。  続いて、観光振興の取組について伺います。  観光立県としての本県の観光振興戦略となる、やまなし観光推進計画を今年一月改定し、明年度からは具体的な取組が展開されるものと思います。  コロナ禍を経て、外国人観光客や多様な観光ニーズへの対応とともに、観光地経営の高度化が求められています。  今後、様々な産業への経済波及効果の高い観光産業へとさらに進化し、本県の観光が一層発展することが期待されます。  まず、改定されたやまなし観光推進計画の考え方と方針、どのように課題解決に取り組むのかについて伺います。 322 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 323 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの質問にお答えいたします。  この計画では、本県の可能性を一〇〇%生かし、観光の質の向上と経営基盤の強化を図り、観光産業の稼ぐ力を高めることを基本的な方針としております。  この方針の下、観光コンテンツの充実や広域周遊の促進を図るとともに、高付加価値化に資する新たな挑戦への支援に重点を置いて取り組んでまいる所存でございます。  以上でございます。 324 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 325 ◯志村直毅君 観光ニーズが多様化する中で、本県の課題の一つに移動手段、二次交通の充実強化が挙げられると考えますが、県としてどのように取り組んでいくのか伺います。 326 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。
    327 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  二次交通の充実強化につきましては、外国人観光客の利用が増えているレンタカーに注目し、旅マエの情報提供や目的地設定のサポートにより利用を促進してまいります。  さらに、国において議論が進むライドシェアについては、観光客の移動の利便性向上にも資することから、観光事業者などとも連携しまして研究を進めてまいる所存でございます。  以上でございます。 328 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 329 ◯志村直毅君 山梨の観光資源は多種多様であり、広域的な連携や地域の特性を十分に生かしていくことで、周遊型かつ長期滞在型の観光スタイルによる観光消費額の増加につなげていくことができると考えます。  そのためには、観光産業が市町村の枠にとどまることなく、圏域やエリアで高い評価が獲得できるような仕組みや物語、コンテンツが重要です。どのような具体策があるのか伺います。 330 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 331 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  例えば、日本遺産の仕組みを活用し、市町村の枠を超えたエリアを貫く固有の魅力を物語の形で提供することで、広域的な連携による観光振興を進めておるところでございます。  また、地域固有の歴史文化を活用したブランディングにつきましても、峡南地域で先行実施し、その手法、成果を県内全域に広げてまいる所存でございます。  以上であります。 332 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 333 ◯志村直毅君 ぜひよろしくお願いします。  昨今、観光地に対する情報は手軽にスマートフォンなどで検索され、評価されたり参考にされたりするようになってきています。  さらに、訪日旅行客の八割は旅マエにモノやコトの消費行動を決めているとも指摘されています。  こうした中、観光分野におけるデジタル化の推進は、観光客の利便性の向上だけでなく、業務の効率化やニーズへの柔軟な対応などにも資すると考えられます。  本県の現状と今後の方向性について、県の見解を伺います。 334 ◯議長(水岸富美男君)観光文化・スポーツ部長、落合直樹君。 335 ◯観光文化・スポーツ部長(落合直樹君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県では、観光客の利便性向上や宿泊施設の効率化を図るため、観光施設での免税手続の電子化やチェックイン手続の自動化などデジタル化を推進してきたところでございます。  来年度は、新たにデジタル技術を用いた生産性向上に資する事業者の挑戦を支援するとともに、AIを活用した観光案内の最適化につきましても研究を進めてまいる所存でございます。  以上でございます。 336 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 337 ◯志村直毅君 続いて、地域公共交通について伺います。  車社会と言われる本県ですが、地域公共交通によって、運転免許を持たない交通弱者などに生活や活動の機会が確保されなければなりません。  また、電動車、EVなどの普及によるカーボンニュートラルの推進、外国人旅行者等の二次交通需要の高まりなど、公共交通の果たす役割は今後も重要です。  しかし、路線バスの不採算化が進行する中、市町村境をまたぐ生活交通の確保が難しい状況もあり、地域の中で公共交通が果たす役割も一様ではないと言えます。  県が策定を進めている山梨県地域公共交通計画では、公共交通の路線ネットワークとサービス水準を検討し、県民のセーフティーネットとなる広域的な生活交通や観光地の公共交通としての役割などを踏まえ、市町村と協力し、創意工夫や新技術の導入を行っていくとしています。  将来、渋滞の緩和や来訪観光客の周遊環境の充実を期待していますが、本計画について伺います。  近年、高齢者の免許返納の数は大幅に増加し、公共交通がなくなると生活できなくなるのではないかという不安の声があります。  また、バスやタクシーなどの公共交通は、コロナ禍以前から赤字構造にあり、コロナ禍で一層悪化しているとも言われています。  さらに、運転手不足の深刻化も指摘されている中で、県民の広域的な生活交通をどのように確保・維持させていくのか伺います。 338 ◯議長(水岸富美男君)県民生活部長、上野良人君。 339 ◯県民生活部長(上野良人君)ただいまの御質問にお答えします。  県民生活において重要なバス路線については、赤字路線に対する補助金の交付やダイヤ改善による利用促進などにより確保・維持に努めてまいります。  また、運転手不足の対策の一つとして期待されます自動運転バスについても、社会実装を目指す実証実験を支援し、一日も早い普及に貢献してまいります。  以上でございます。 340 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 341 ◯志村直毅君 先ほどの観光推進計画においては、周遊型観光による滞在時間の延長やインバウンド対応として、レンタカー等で二次交通を補完するという方向性も示されている中で、本計画では、既存の路線等を使いやすくしていく視点が必要とされています。  外国人旅行者をはじめ、鉄道やバスでの来県者に対して、どのような取組を進めていくのか伺います。 342 ◯議長(水岸富美男君)県民生活部長、上野良人君。 343 ◯県民生活部長(上野良人君)ただいまの御質問にお答えします。  公共交通を利用しやすい環境を構築するため、コミュニティーバスの停留所や発着所間などの情報を整備し、路線検索サービスへの掲載をしてまいります。  加えまして、大きな荷物を持って移動する外国人旅行者の利用形態を踏まえ、ユニバーサルデザインタクシーの導入を促進してまいります。  以上でございます。 344 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 345 ◯志村直毅君 承知しました。  続いて、第四次山梨県がん対策推進計画の取組について伺います。  まず、第三次の取組の成果と評価について、どのように捉えているのか伺います。 346 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 347 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  第三次計画で最上位の目標とした、七十五歳未満の年齢調整死亡率を十年前に比べおおむね二割減少させ続けることについては、達成することができました。  一方、がんの早期発見に重要な精密検査は、検診が推奨される五つのがん全てで、受診率九割の目標を達成できず、引き続き取り組むべき課題だと考えます。  以上でございます。 348 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 349 ◯志村直毅君 がん情報サービスについて、患者やその家族が科学的根拠に基づいた情報にたどり着くことができた人の割合や、県のホームページ「山梨のがん情報」へのアクセス数は、近年横ばい傾向にあります。  また、そもそもがん医療そのものの変化を情報共有できていないという指摘もありますが、県として、情報の均てん化にどのように取り組んでいくのか伺います。 350 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 351 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  がんに関する正しい情報の提供及び理解の促進が進むよう、がん相談支援センターやがん患者サポートセンターの認知度を向上させる必要があります。  来年度は、がんと診断された患者や家族に対し、早い段階で主治医から相談窓口を記載したカード型のチラシを渡すことでセンターを周知してまいります。  以上でございます。 352 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 353 ◯志村直毅君 がんと診断されたときからの緩和ケアの推進に取り組む中で、県の調査によれば、緩和ケアを開始すべき時期について「診断されたときから」という回答が半数程度にとどまっていたとのことでした。  緩和ケアに関する正しい知識の啓発にどのように取り組んでいくのか伺います。 354 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 355 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  がん患者の身体的・精神的苦痛や社会生活上の不安を解消することは、療養生活の質の向上につながるものであります。  このため、県では、がん診療の拠点病院と連携し、がん医療の従事者に対して緩和ケアの実践研修を実施し、がん患者のQOLの向上に努めてまいります。  以上でございます。 356 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 357 ◯志村直毅君 それから、患者体験調査では、本県においてピアサポーターについて知っていると回答したがん患者の割合が二九%にとどまっています。  がん患者に対し、ピアサポーターの認知度をどのように向上させていくのか伺います。 358 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 359 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  がん患者サポートセンターでは、医師や保健師への相談のほか、ピアサポーターへ相談することができる体制を整えています。  同センターの周知を行う際に、ピアサポーターによる相談支援についても、併せて周知を行うことにより、ピアサポーターの認知度を向上させてまいります。  以上でございます。 360 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 361 ◯志村直毅君 がん患者や家族などが相談できる場がない、あるいは少ないとされる中で、相談支援に関わるボランティアの方々からは、無償で行うことには限界があるとの声も聞かれます。  がんと告知された患者や家族が、安心して相談できる体制の構築について、どのように取り組んでいくのか伺います。 362 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。 363 ◯福祉保健部長(井上弘之君)ただいまの御質問にお答えします。  県では、ピアサポーターの養成研修を実施し、その修了者が県の依頼する相談支援活動を行った際に謝金の支払いをしています。これらの方に積極的に活動していただくことで、相談体制を構築してまいります。  以上でございます。 364 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 365 ◯志村直毅君 がんとの共生、この実現が県民生活のウエルビーイング、健康で幸福な暮らしを保障する大切なキーワードであります。より充実を図っていけるよう願っています。  続いて、子供の貧困対策、とりわけ中高生の居場所づくりの取組について伺います。  平成二十六年施行の子どもの貧困対策法は、令和元年改正で子どもの権利条約が理念に据えられました。
     昨年四月にはこども基本法が施行され、こども家庭庁も発足しています。  本県としても、子供の意見を尊重しながら対策を推進し、子供の将来が生まれ育った環境に左右されることなく、夢や希望を持って成長していける県づくりが重要であると考えます。  昨年七月、国は、最新の子供の相対的貧困率が一一・五%と公表しました。平成三十年の前回調査での一三・五%と比較し、改善されつつある状況です。  子ども食堂や食支援については、本県でも広がりを見せており、経済的に困難な状況にある子供・子育て世帯に対しては、学習支援や保護者に対する就労支援、子供の孤立解消や体験機会の創出など、様々な取組が行われています。  こうした中、本県では、子供の貧困対策の一つとして、総合計画にも中高生の居場所の設置・普及を掲げ、明年度から実施していくとしています。  そこでまず、中学生、高校生、あるいはその年代の子供たちの居場所づくりについて、どのように取り組んでいくのか伺います。 366 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 367 ◯知事(長崎幸太郎君)県におきましては、公共施設での学習支援や、幅広い年代の方々が集う子ども食堂への施設整備の助成など、子供の居場所づくりに努めてきたところであります。  今後も、学習支援を継続するとともに、子ども食堂などで生活・学習両面の支援を行うスタッフへの研修会を実施するなど、居場所の充実に努めてまいりたいと思います。  以上です。 368 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 369 ◯志村直毅君 いじめ、不登校、ひきこもりなど、貧困とともに子供たちを取り巻く困難な環境が、家庭や学校に起因する事例も少なくないと言われます。  こうした中で、子供たちが安心して過ごすことができる第三の居場所、いわゆるサードプレイスが広がりを見せています。  昨年、教育厚生委員会で石川県金沢市を訪れ、テクノロジー教育を普及するNPOと地域の民間企業が、社会貢献として子供の居場所づくりに取り組む事例を調査しました。  学校や地域、支援団体や専門機関などが連携し、地域の子育てコミュニティーのハブとしての機能も有する子供の居場所、サードプレイスについて、本県においても積極的な展開に取り組まれることを期待するものですが、県の御所見を伺います。 370 ◯議長(水岸富美男君)子育て支援局長、斉藤由美さん。 371 ◯子育て支援局長(斉藤由美君)ただいまの御質問にお答えをいたします。  本県では、幅広い世代や職業の方々が自由に利用できる子ども食堂が地域の子育て環境の充実に貢献しており、いわゆるサードプレイスの役割も果たしていると考えております。  今後も子ども食堂の充実に努めるとともに、関係団体などの御協力をいただきながら、子供が自分らしく快適に過ごせる場づくりに取り組んでまいります。  以上でございます。 372 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 373 ◯志村直毅君 よろしくお願いします。  続いて、子供主体の授業への転換に向けた取組について伺います。  グローバル化の進展、デジタル化、AIなどの技術革新等で社会の在り方が急速に変化する中で、次代を担う子供たちには、自ら課題を発見し、自分の強みを生かし、課題解決に向けて主体的に取り組む力が求められていると言われます。  こうした力を身につけるために、学校教育における学びの姿も進化し、主体的・対話的で深い学びの実践のための授業改善や、一人一台端末の導入を踏まえ、個別最適な学び・協働的な学びの充実が必要とされています。  こうした新たな学びの実践に向けて、本県の事業においても、県内の四つの小学校で自由進度学習などの導入に向けた研究に取り組まれていると承知しています。  まず、具体的な取組の内容について伺います。 374 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 375 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県では、本年度、御指摘のとおり、四つの小学校を指定いたしまして、大学の教員などが年間を通して関わりながら、子供主体の授業づくりについて実践研究をしております。  具体的には、子供たちが一人一台端末を活用して、自分が決めた課題について自らのペースで調べたり、友達と一緒に考えたりする学習に取り組んでいるところであります。  以上でございます。 376 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 377 ◯志村直毅君 私は先月、自由進度学習の事例として注目されている名古屋市立山吹小学校で、学習者、すなわち児童生徒が主体の授業の様子を視察してきました。  従来型の一斉授業ではなく、子供たちがいつ学ぶか、何を学ぶか、どのように学ぶかを自ら選択し、学習する姿は大変新鮮であり、多様な子供たちに対しても目が届くようになるなど、その効果も現れ始めていると感じました。  このような新たな学びの実践の充実は、学習者自身の生きる力を育むものであると感心しましたが、本県の規模では子供主体の授業への転換により教育の在り方が大きく変わり、教育環境がさらに向上していく可能性があるのではないかと考えています。  本県からも教育長をはじめ、山吹小の取組を視察されていると思いますが、どのように受け止めているのか、御所見を伺います。 378 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 379 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  私も山吹小学校を視察させていただきましたが、山吹小学校では、教員の指示を待つことなく、自らやるべきことに取り組む子供たちの姿を目にいたしました。子供主体の授業の可能性を大いに感じたところであります。  本県におきましても、山吹小の取組を参考にしながら、子供主体の授業づくりを積極的に進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 380 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 381 ◯志村直毅君 山吹小の象徴的な姿の一つに、みんなでちょうどいいところを見つけるという三年生のクラスでの取組もありました。担任の先生の御説明をお聞きし、子供主体の授業への転換に向けた取組を実践し、継続していくためには、教職員の意識改革や保護者の理解といった課題を乗り越えていくことも必要だと感じました。  本県において、子供主体の授業への転換に向けた課題をどのように考えているのか伺います。 382 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 383 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  子供主体の授業への転換を進めるためには、これから目指していく教育につきまして、教員と保護者の理解を得ることが重要と考えております。  教員には、これまでのどのように教えるのかという観点だけでなく、子供たちがどう学ぶかという観点からの授業改善の取組を促してまいりたいと考えております。  また、保護者の皆様に対しましては、子供主体の授業についての情報発信に努めてまいります。  以上でございます。 384 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 385 ◯志村直毅君 最後に、今後の本県の授業改善に向けた取組と、子供主体の授業への転換に向けた取組の展望について伺います。 386 ◯議長(水岸富美男君)教育長、降籏友宏君。 387 ◯教育長(降籏友宏君)ただいまの御質問にお答えいたします。  学校現場に一人一台端末が整備された今、これまでの教師主体の一斉授業から子供主体の授業への転換が求められております。  県といたしましては、子供主体の授業への転換に向けて取り組むことを、次期教育振興基本計画案にも盛り込んでいるところでありまして、新たな授業の定着に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 388 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 389 ◯志村直毅君 それでは、最後の質問として政治資金に対する知事の考え方について伺います。  知事におかれては、本年一月二十日に会見を行い、「二〇一九年に政党派閥からの寄附金とは別に現金一千百八十二万円を預り金的なものとして認識し受領した。その後、取扱いを失念していたところ、会見に先立って派閥の意向を確認し、報告書の訂正を行った」との説明をされています。  この件について、会見や知事のホームページを確認できる県民ばかりではなく、断片的な情報しか得られていない方々も少なくないと感じます。  加えて、政治資金収支報告書に多額の政治資金が不記載であった事例が数多く明るみになり、国民・県民から政治家に対する信頼が大きく失墜しかけている状況は大変残念です。  県民の代表たる県議会議員に向けて、県政のかじ取り役としての立場にある知事の政治資金に対する考え方を明らかにしていただくことで、政治と金の問題に真摯に向き合い、政治への信頼を損ねることのないよう取り組まれるという決意を聞かせていただきたいと考え、幾つかお伺いします。  まず、預り金的なものという現金を失念されていたとのことですが、事務所の体制や政治資金の管理・確認方法について、どのように行われていたのか伺います。 390 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 391 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの質問にお答え申し上げます。  改めまして、このたびの会計処理の不手際につきましては、議員をはじめ多くの県民の皆様に御懸念を生じさせたことにつきまして、深くおわびを申し上げたいと思います。  政治資金規正法の趣旨は、政治過程における資金の動きの透明性を確保し、国民の不断の監視をいただくことにほかなりません。  政治に携わる者として、法の趣旨を誠実かつ全うに履行することは最低限の務めであります。この点につきまして、過去の処理と管理対応につき猛省すると併せて再発防止、未然防止を徹底し、率先して政治資金の透明性を確保すべく取り組んでまいる所存であります。  これまで当事務所の会計処理業務につきましては、適正を確保していたものと認識をしておりましたが、今般の反省を踏まえ、今後は複数の目をもってチェックを行い、遺漏なきを期する所存であります。  このため、会計処理業務を含めた業務監査のスーパーバイザーとしてコンプライアンスオフィサーを委嘱することとし、業務上の不備あるいは懸念につきましては、今後は私自身がその監査内容の詳細、第三者の客観的で公正な御意見、御指摘を踏まえ、直接に把握・監督できるよう体制を整備しているところでございます。  以上です。 392 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 393 ◯志村直毅君 知事、確認ですが、三つの政治資金管理団体をお持ちになっていて、毎年収支報告書を提出すると思いますが、その都度報告を受け、あるいは使途不明金の処理の確認を受けるということはなかったのでしょうか。 394 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 395 ◯知事(長崎幸太郎君)政治資金収支報告書に関しましては、それぞれの会計責任者がしっかり見ていると認識をしておりました。  以上です。 396 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 397 ◯志村直毅君 今後はしっかり報告も受けていただくようにお願いをしたいと思います。  また、この件に関し、県側が政治資金をめぐる質問を削除しなければインタビューに応じられないという対応をされ、一部の報道機関が取材できず、記者クラブとして抗議及び質問状が出され、昨日、回答もされたと報じられました。質問規制と考えられる対応について、その経緯や理由、見解をお示しください。 398 ◯議長(水岸富美男君)知事政策局長、石寺淳一君。 399 ◯知事政策局長(石寺淳一君)ただいまの御質問にお答えいたします。  県では、県民の知る権利を最大限に尊重し、県政情報の発信に努めており、定例記者会見も長崎知事就任以降、週一回という全国的に見ても高い頻度で実施しております。  この定例記者会見においては、政治資金に関する質問についても一切制限することなくお受けしております。  今般の知事インタビューは、この定例記者会見とは別に、今後の県政の方針や内容などについて県民の皆様にお知らせすることを趣旨として実施したものであります。その際には、報道機関各社の御希望に応じ対等な当事者としての双方の合意の下に、県としてインタビューの機会を提供しておりました。  このため、限られた時間内でその趣旨に沿ったものとなるよう調整を提案し、御同意いただいたものと承知しており、質問規制には当たらないと考えております。  以上でございます。 400 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 401 ◯志村直毅君 今朝の一部報道によれば、広聴広報統括官が広報グループ内で判断したもので、知事からの指示はなかったとのことですが、公人としての説明責任に背を向ける首長の姿勢が広報担当者に伝染し、トップの顔色をうかがう忖度が自治体に蔓延していると新聞労連が指摘しています。  取材規制ではなく調整を提案したと回答していますが、憲法九十九条の公務員の憲法尊重擁護義務に反していると思います。不見識のレベルではなく、職員の判断なら処分も謝罪も必要ではないでしょうか。知事は責任者としてどのような対応をされますか。
    402 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 403 ◯知事(長崎幸太郎君)まず、この点に関しましては、政治資金収支報告書の問題につきまして定例記者会見で質問の制限を一切することなくやっております。  今般のインタビューに関しましては、その付加的な言わばサービスとして追加的に行ったものであり、その趣旨は、県政に関する中長期的あるいは今年度の方針を県民の皆様にお知らせする。それをもって県民の皆様の知る権利の充足を図りたいということでありました。  そして、その旨をあらかじめ報道機関の皆さんにお伝えし、そして、御同意をいただいた上でやっている。私どもはお互い県民の皆様の知る権利に対して奉仕する者として、言わば対等な関係のパートナーと認識をしておりますので、その対等関係者同士の合意の下でやったことでありまして、ただ、その趣旨が十分報道機関の皆様に伝わっていなかったことは、誠に遺憾であると思います。  今後はこの対等な県民の皆さんの知る権利に奉仕すべき対等なパートナーである報道機関の皆さんとしっかりとコミュニケーションを取るべく、なお一層職務に遺漏なきを期すよう指示をしたところであります。 404 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 405 ◯志村直毅君 途中で取材できなかったという、対応が変わったというところがかなり問題だったのかなと思いますが、国政でも地方政治においても、政治と金の問題が繰り返されているように思います。その原因をどのように考えているのか、知事の御所見を伺いたいと思います。 406 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 407 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  これまでにおける政治と金の問題の態様は様々であり、一概に申し上げることは難しいかと思いますが、少なくとも私どもの会計処理の不手際につきましては、政治資金規正法の理解が必ずしも十分ではなかったことにつき猛省するものであります。  今後は専門家の御指導もしっかりといただきながら、より厳格かつ保守的な運用を心がけ、県民の皆様から無用な疑念をお招きすることのないよう、率先して政治資金の透明性をお示しする決意の下で取組を進めてまいりたいと考える所存であります。  以上です。 408 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 409 ◯志村直毅君 金がかからない政治の在り方を追求し、切り開いていく姿をこそ有権者に見せていくべきと考えますが、知事はどのように考えているでしょうか、伺います。 410 ◯議長(水岸富美男君)知事、長崎幸太郎君。 411 ◯知事(長崎幸太郎君)ただいまの御質問にお答え申し上げます。  金がかからない政治の在り方を追求し、切り開いていく姿こそ有権者に見せていくべきとのお考えには大いに賛同するものであります。  金がかからない政治ではない現状におきましては、世襲などの特定の背景を有しない若者の新規参入を困難なものとし、国全体にとっても政治に携わる人材の幅を狭めてしまっているのではないでしょうか。そのことが我が国の政治の力強さや有権者からの信頼・期待を奪ってしまっているのではないかとも思えます。  しかしながら、現実問題といたしましては、政治に携わる者として何万何十万という多くの有権者と直接にコミュニケーションを取ることが必要となっている以上、スタッフの人件費や通信に係る費用の支払いというものは避けては通れません。  この点について、公や政党の関与を求めるのであれば、他方においては自由な政治活動を阻害するおそれも生じましょうし、また政党に所属していない者に対して不利を強いるということにもなりかねません。  したがいまして、一朝一夕に完璧な解を見いだすことは困難かもしれませんが、仮にそうであったとしても議員御指摘のとおり、金がかからない政治の在り方を追求し、切り開いていく、そのための努力を傾注し続けることは大切であると考える次第であります。  この点まずは、政治資金について政治資金規正法の趣旨をしっかりと踏まえ、その透明性を確保しながら、時代に即した有権者目線での政治倫理を実践すべく精励をしてまいりたいと考えている所存です。  以上です。 412 ◯議長(水岸富美男君)志村直毅君。       (志村直毅君登壇) 413 ◯志村直毅君 「李下に冠を正さず」と言われます。政治資金収支報告書を毎年出す以外にも、知事の団体は何度も訂正をされている。その都度、使途不明金の対応を思い出さない、失念し続けたと県民は信じてくれるでしょうか。政治と金の問題が常に付きまとう県政と言われないように、今後はしっかりと改善をお願いしたいと思います。  以上で一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 414 ◯議長(水岸富美男君)これをもって、志村直毅君の一般質問を打ち切ります。  暫時休憩いたします。                                          午後三時五十四分休憩        ───────────────────────────────────────                                          午後四時十分再開議 415 ◯議長(水岸富美男君)休憩前に引き続き会議を開きます。  この際申し上げます。  本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  日程第一及び日程第二の議事を継続いたします。  発言の通告により、久嶋成美さんに二十分の発言を許します。久嶋成美さん。       (久嶋成美君登壇)(拍手) 416 ◯久嶋成美君 上野原市・北都留郡選出の久嶋成美です。質問に先立ちまして、まず、元日、能登半島を震源とする大規模地震により被災されました全ての方々に、心からお見舞い申し上げますとともに、貴い命をなくされました方々の御冥福をお祈り申し上げます。  被災された方々が、一日も早く日常を取り戻すことができますよう切に願ってやみません。  さて、昨年の四月に山梨県議会議員となり、まだまだ一年足らずの私に、二度目の質問をする機会をいただき諸先輩方には心より感謝申し上げます。  また本日、大勢の方々に傍聴に来ていただき、心から厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。  さて、スポーツ分野においては、パリオリンピックに山梨県出身者が三名出場することが決まりました。富士吉田市出身で、柔道女子の舟久保遥香選手、韮崎市出身でレスリング男子の文田健一郎選手、中央市出身で卓球女子の平野美宇選手です。それぞれ血のにじむような努力をし、勝ち取った五輪出場の切符です。パリで思いっ切り活躍していただけることを大いに期待しております。  そしてまた、私の地元、上野原市では、今年新たに、三人制バスケのプロチーム、上野原サンライズ・ドット・エグゼが発足しました。これからがとても楽しみです。  このチームの数ある活動方針の中で障害者スポーツにも関心を向けてくださっていることに、深い感銘を受けました。  地域で活躍する子供たちや障害のある方々が将来、オリンピックやパラリンピックを目指していくことができたらすばらしいことだと思います。  私自身も微力ではありますが、県内で頑張っている人や活躍している人たちに光を当てて、その夢の実現を支える環境づくりにしっかり取り組んでいきたいと考えています。そのためにも、自己研さんを積み、知事をはじめとする執行部と共に、上野原市・北都留郡地域の皆様に寄り添い、さらなる住民福祉の向上に努めてまいることをお誓い申し上げ、以下、質問に入ります。  まず、パラスポーツの普及についてであります。  山梨県多様性を認め合う共生社会づくり条例において、県は、誰もがその個性や能力を生かして活躍できる共生社会づくりに取り組むこととしております。  令和十四年には、山梨県で国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会が開催されることとなっており、スポーツを通じて共生社会の実現が大きく進むことを期待しています。  障害のあるトップアスリートが出場する世界最高峰の国際大会であるパラリンピックは、オリンピック、サッカーワールドカップと並び世界から注目を集めるスポーツイベントと言われています。  東京二〇二〇パラリンピック競技大会の開催を契機として、パラスポーツへの理解が大きく進みました。ひたむきに力強く競技に取り組むパラリンピアンの姿は、人々に大きな感動を与えてくれました。  車椅子テニスの金メダリストである国枝慎吾さんに憧れて、今や、国枝さんと同じく車椅子テニスの世界ランキング一位に上り詰めた小田凱人選手のように、数多くのアスリートたちがその姿に刺激を受け、パラスポーツの世界で活躍しております。  私は長年にわたり、地元、上野原市において手話の普及に取り組み、手話を習う中で、初めて耳の聞こえない方が行うデフスポーツという分野があり、各国から聴覚障害を持つアスリートが集うデフリンピックがあることを知りました。  私のように何かをきっかけに障害者が取り組むパラスポーツを知る、それを身近な誰かに知らせることにより広がっていく、パラスポーツが広がることにより障害のある方々には新たな目標ができ、前に進むことができるものだと考えております。  来年、令和七年には、日本で初めてとなる東京二〇二五デフリンピックが開催されることも決定しております。  デフリンピックの開催により、パラスポーツの普及がさらに進むことを願っております。  私は、パラスポーツを通じて障害のある方への理解が進み、人々が交流することで共生社会の実現が図られると考えております。それぞれの個性を認め合い、全ての方々が生き生きと生活できる社会をつくり上げるため、パラスポーツは極めて重要なものとなります。  そこで、県では、今後、どのようにパラスポーツの普及を進めていくのか、御所見を伺います。  次に、手話の普及に向けた取組についてであります。  私の地元、上野原市では、平成二十八年に手話言語条例を制定しました。  私は当時、市議会議員として、この条例の起草段階から関わっていましたので、制定された際には、私が手話を学ぶきっかけとなった手話の街を創る会や、地元の手話サークル、手話っちのメンバーと共に喜び合ったことが思い起こされます。  上野原市では、手話の普及を図るため、日常的に使う手話を紹介する「うえのはら手話くらぶ」と題した連載記事を五年近く広報紙に掲載しています。大変分かりやすいと市民の皆様から御好評をいただいていると伺っております。  上野原市での条例制定後、県内の聴覚障害者団体の方々が県の条例制定を求める動きを私も承知していましたので、その実現を願っていたところ、昨年三月、議員提案により山梨県手話言語条例が制定されました。  この条例は、九月二十三日をやまなし手話言語の日と定めていますが、これは全国初のことであり、県民に手話の大切さを知っていただくため、とてもすばらしいことだと思います。  県では、昨年の手話言語の日には条例施行記念フォーラムを開催し、障害当事者でもある講師による講演のほか、手話落語や手話による絵本の読み聞かせ、手話クイズなど、聴覚障害者団体の方々と協力して、手話に親しむことができる多彩な催しを行ったと承知しています。  また、その前後の期間、県庁や各市町村の庁舎に、やまなし手話言語の日を啓発するのぼり旗を掲出するとともに、県の呼びかけで県内各地の庁舎や公共施設などのブルーライトアップも行われました。  さらに県では、手話の普及啓発のためのリーフレットを作成し、学校や企業をはじめ様々な団体での活用を図っていると伺っています。  こうした取組は、手話に対する県民の理解を促進していくため重要であり、今後もさらに推進していただきたいと思います。  また、私は長年地元の方々と共に手話を学んでいますが、小さい頃から手話になれ親しむ環境づくりが大切だと感じています。このため、お子さんにも分かりやすい形で手話を学ぶことができる取組が必要だと考えます。  そこで、県では手話の普及に向け、今後どのように取り組んでいくのか伺います。  次に、高齢者虐待の防止についてであります。  昨年十二月に厚生労働省が公表した高齢者虐待に関する調査結果によると、令和四年度における、家族などからの虐待件数は、全国で一万六千六百六十九件と高止まりの状況にあり、相談・通報件数は、三万八千二百九十一件と過去最多となっております。  また、介護施設等の職員による虐待件数は、全国で八百五十六件となっており、相談・通報件数の二千七百九十五件とともに、過去最多となっております。  相談・通報件数が増加していることは、虐待を見かけたら市町村に通報するといった、高齢者虐待防止法の趣旨が広まってきたことや、これまで虐待と気づかなかった不適切な介護を改めようという介護職員への啓発の効果とも考えられますが、高齢者の尊厳を守るため、虐待はあってはならないものです。  昨年度は、三年以上に及ぶコロナ禍により、家族などからの虐待については、外出自粛や介護サービスの利用控えなどにより、家庭内で一緒に過ごす時間が長くなったことと、また、介護施設等の職員による虐待については、感染防止対策の負担や現場の人手不足などの影響もあるのではないでしょうか。  家庭でも施設でも、介護者がストレスを抱え込むことにより、立場の弱い高齢者が虐待を受けているのではないかと大変危惧しております。  そこでまず、本県の高齢者虐待の状況について伺います。  同じく、厚生労働省の調査結果によると、家庭における虐待の発生要因として、高齢者の認知症の症状、虐待者の介護疲れ・ストレスなどが挙げられており、悩みや不安を抱える介護者への相談・支援体制が必要であると考えます。  また、介護施設等においては、教育・知識・介護技術等に関する問題や、職員のストレス・感情コントロールの問題が高い割合となっています。離職率が高く、慢性的な人手不足状態にある介護現場では、経験年数の浅い職員も多く従事しており、こうした職員への教育も重要であると思います。  そこで、県では、高齢者の虐待防止に向けて、どのような取組を行っているのか、併せて伺います。  次に、ツキノワグマによる人的被害の防止等についてであります。  昨年は日本各地で熊の出没のニュースが相次ぎ、統計がある平成十八年以降、過去最多の数値を更新しております。特に東北地方での被害は深刻であり、人身被害も過去最悪の件数で推移しております。  本県においても、昨年度を上回るペースの出没が確認されており、私の地元の上野原市でも何度も目撃情報が出ております。そして昨年は、大月市や丹波山村で、実際に住民が熊に襲われる人身被害が発生しました。  以前、私の近所の家の庭先では、空き缶が入っているごみ箱を熊があさっている姿が目撃されたことがあり、本県は熊と人との生活圏が近く、いつ接触してもおかしくない環境にあることを感じています。  一般的に熊は十二月頃から冬眠に入り、春を迎える四月頃に目覚め、食べ物を探して動き回るとされており、県内での出没は、一月以降、落ち着いてはおります。  しかし、春先になれば熊の動きが活発化し、また、山菜取りやレジャー目的で地域住民だけでなく、多くの方が山に入ることが予想され、人的被害の発生が心配されます。  このような中、国では、昨年末から熊の出没や被害の発生要因を分析するとともに、来年度の被害防止に向けた総合的な対策を検討していると聞いております。  中でも熊をニホンジカなどと同様に指定管理鳥獣として指定し、個体群の管理を強化することを検討するとの報道もあり、今後の動きに注目するところです。  一方で、実際に熊が出没した際には、市町村は防災無線による注意喚起とともに、職員、警察に加え、熊に遭遇した場合に備え銃猟免許保有者同行の上、パトロールを実施しており、猟友会をはじめとした狩猟者の役割は大変重要です。  県内の狩猟免許保有者数は過去十年間では横ばいですが、六十歳以上の狩猟者の占める割合は、依然として半数以上と高く、後継者をいかに確保・育成していくのか不安があるということも聞いております。  そこで、県では、ツキノワグマの人的被害の防止に向けてどのように取り組んでいるのか、また、狩猟者の確保・育成にどのように取り組んでいるのか、併せて伺います。  次に、県産農産物のプロモーションについて伺います。  本県では、恵まれた自然環境の下、果樹をはじめとする高品質な農産物が数多く生産されております。  江戸時代、本県で生産されていた代表的な果物は甲州八珍果と呼ばれ、古くから果樹栽培の盛んな地域であったことが伝えられています。  現在も、大消費地に近い有利な立地条件を生かし、果樹を中心とする農産物が首都圏を中心とする多くの消費者に届けられています。また、私の地元にある談合坂サービスエリアの直売所、やさい村でも多くの農産物が観光客から人気を得ております。  中でも、農薬を使わず栽培された野菜や、やまなしGAPに基づいて生産された農産物は大変好評と聞いております。  このほかにも、全国に先駆けて土壌に炭素を貯留し、地球温暖化を抑制する4パーミル・イニシアチブの取組により生産された農産物など、本県では、付加価値の高い農産物が数多く生産されています。
     昨年五月、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ五類に移行したことにより、観光需要は順調に回復を見せており、県外からの観光客のさらなる増加も期待されています。  生産者の所得向上を図るためには、県内外の消費者に付加価値の高い農産物の魅力を効果的に発信し、需要を拡大していくことが重要であると考えます。  そこで、県では、観光客を含む消費者に対し、県産農産物のプロモーションをどのように展開していくのか伺います。  次に、県庁における防災・減災訓練についてであります。  令和六年元日に石川県能登地方を襲った地震は、最大震度七が観測された石川県志賀町のほか、多くの地域が震度五弱以上の揺れに見舞われ、家屋の倒壊や土砂災害等の被害が発生し、未曽有の被害を引き起こしました。  今回の能登半島地震の発生メカニズムは断層がずれ動いたため発生した逆断層型であるとされていますが、このような断層が各地で確認されており、私の地元の上野原市においても複数の断層が確認されています。  特に、藤の木愛川断層地震の被害想定は最も大きく、最大震度は六弱、人的被害は千人以上、建物被害は四千棟以上と甚大な被害が想定されることから、十分な防災対策を講じていくことが必要と思われます。  このため、上野原市においても災害時に適切な行動ができるよう、市、消防などが参加し、毎年、総合防災訓練を実施しているところでありますが、今回の能登半島地震では、改めて自然災害が時と場所を選ばずに発生することを痛感させられました。  近年、このような甚大な被害をもたらす自然災害が頻発しており、本県に大きな影響を与える災害が発生した場合は、県庁の庁舎建物に被害が生じることも考えられます。  申し上げるまでもなく、大規模災害が発生した際には、山梨県庁は本県の災害対応の要として機能することが求められており、その使命を果たすには、まず職員が自身で身を守るとともに、しっかりとした体制を整え、被害を最小限にとどめるための行動を取ることが極めて重要であります。  このため、大規模災害を想定した防災訓練を実施し、職員が災害に適切な行動が取れるよう必要な知識や技能を身につけることが、防災や減災に取り組む上で大変有用であると考えます。  そこで、県では、県庁の本庁舎においてどのような防災・減災訓練を実施しているのか伺います。  また、県庁には様々な目的で県民が訪れていることから、来庁者が集中するスペースにおいては、職員だけでなく、来庁者の存在も想定した訓練を行うべきと考えますが、県の御所見を伺います。  最後に、県の森林環境税を活用した森づくりについてであります。  森林は、木材生産のほか、県土の保全、水源の涵養、二酸化炭素の吸収による地球温暖化の防止など、私たちの暮らしを支える多様な公益的機能を有しています。これらの機能を十分に発揮させるためには、間伐の実施など適切に森林を整備していくことが必要です。  しかし、山村地域を中心に過疎化や高齢化が進み、また、長らく続く木材価格の低迷などの影響により、所有者の手入れが行き届かず、荒廃した森林が増加しています。  こうした中、県では、平成二十四年度から県独自の森林環境税を導入し、荒廃森林の再生を中心とした健全な森づくりを進めていると承知しています。  そこで、この事業について幾つか伺います。  まず、神奈川県との共同事業についてであります。  私の地元の上野原市など、東部・富士五湖地域は、神奈川県民の水がめである相模湖や津久井湖の上流域でもあることから、両県の共同事業として、水源の維持と水質の向上を目的とした森林の保全・再生を進めていると聞いております。  県境を越えて、このような取組を行うことはとても意義のあることだと思いますが、この共同事業の具体的な内容とこれまでの実績について伺います。  次に、森林環境税を活用した間伐などの事業の周知についてであります。  適切に間伐が行われた森林では、整然とした林内に光が差し込むようになり、下草が青々と生い茂ることから、水源涵養や土壌保全などの機能が高まります。  森林所有者に経費の負担を求めることなく、荒廃した森林を再生し、森林の公益的機能の増進を図るこの事業は、所有者のみならず、社会全体にとっても大変有益であります。  一方、山の中で行われる事業であることから、人々の目に触れる機会が少なく、県民に広く知られていないのではないかと感じています。  事業の成果が浸透し、森林の持つ公益的機能に対する県民の理解がさらに深まれば、県民全体で森林を守り育てるとの機運が一層高まるのではないかと考えます。  そこで、県の森林環境税を活用した事業の周知について、県の取組を伺います。  以上をもちまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 417 ◯議長(水岸富美男君)久嶋成美さんの質疑・質問が終わりました。  これより、当局の答弁を求めます。知事、長崎幸太郎君。       (知事 長崎幸太郎君登壇) 418 ◯知事(長崎幸太郎君)久嶋議員の御質問にお答え申し上げます。  ただいまは、住民福祉向上のため研さんを積み、地域に寄り添いながら、努力邁進されるとの御決意をお示しになりました。また、頑張る人に光が当たり、夢の実現に向けた環境づくりに取り組まれるという議員のお考えに対し、心からの敬意を表する次第であります。  私も、あらゆる夢と希望に開かれた山梨を目指して、しっかりと取組を進めてまいりますので、一層の御協力をお願い申し上げ、以下、答弁に入ります。  初めに、パラスポーツの普及についてです。  議員御指摘のとおり、共生社会の実現のためには、多様な人々が交流することにより、お互いの個性を理解し認め合うことが必要であります。パラスポーツは、自らの体や感覚を駆使して、共同作業や意思疎通を行う必要があり、相互理解の重要性を体感する手段として、非常に有効であると考えます。  このようなパラスポーツが持つ意義から、これまで県では、障害の有無にかかわらず、誰でも参加できるフェスティバルや体験会などを実施しております。  そして、来年三月には、待望のパラスポーツセンターがオープンしますので、ここを拠点として、普及の取組を一層加速してまいります。  また、パラスポーツの体験や障害者と交流できる機会を増やしていくためには、より身近な地域における市町村の役割も重要であります。  このため、来年度から、パラスポーツの知見を有する職員を市町村に派遣し、市町村が行うイベントや体験会などの開催を支援してまいります。  さらに、市町村や関係団体で構成する会議を設置し、モデルとなる事例などを情報共有しながら、全県下での横展開を図ってまいります。  今後、こうした施策を総合的に進めていくため、高い専門性を有すべく、庁内体制の整備について検討してまいります。そして、その具体的成果の発露として、例えば、来る国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会のシームレスな一体的な開催の可能性などにつきまして、議論を深めてまいりたいと考えております。  次に、手話の普及に向けた取組についてです。  聴覚障害のある方もない方も互いを尊重し合える共生社会を築いていくためには、手話に対する県民の理解を一層促進していくことが重要です。  このため県では、手話言語条例の概要や手話の歴史、手話による基本的な会話などを紹介する啓発動画を制作し、先月配信をいたしました。  この動画におきましては、子供でも楽しみながら学ぶことができるよう、バーチャルユーチューバーとの対話形式で親しみやすい内容としております。  今後は、学校の授業や企業の社内研修、各市町村の手話入門講座などでこの動画を活用し、手話についての理解を深めていただくこととしております。  また、学校の授業では、総合的な学習の時間や国語、音楽などで子供たちが手話の基本を学ぶ活動の実施について、市町村などに協力を求めてまいります。  さらに、より身近に手話を感じていただくため、来年度は、大型商業施設におきまして、手話で会話ができるタレントによる参加型の啓発イベントを開催いたします。  加えて、手話への理解を県民全体に広げていくため、やまなし手話言語の日を中心に、懸垂幕やデジタルサイネージなど、様々な媒体を活用して啓発を行ってまいりたいと考えております。  今後とも、市町村や聴覚障害者団体などとの緊密な連携によりまして、イベントなどの啓発活動を効果的に実施し、広く手話の普及を進めてまいります。  次に、県産農産物のプロモーションについてです。  県では、付加価値の高い農産物のブランド価値の向上を図るため、生産・流通・販売の三位一体の高度化と効果的なプロモーションに取り組んでいきます。  まず、生産面におきましては、昨年三月、市町村と共同で策定いたしました環境負荷低減に関する計画に基づきまして、生産者に有機農業の栽培技術を普及し、生産量を拡大しています。  また、農業分野から脱炭素社会に貢献する4パーミル・イニシアチブは、認証制度の基準品目に水稲と野菜を加え、取組を拡大しております。  さらに、安全・安心な農産物を提供するGAPは、本年度、国際水準に準拠した新たなやまなしGAPを策定し、生産者への普及を進めております。  流通面におきましては、生産者が効率的に有機農産物を出荷できるよう、共同出荷体制の構築を進めております。  販売面におきましては、SNSによります県産農産物の魅力の発信や店舗でのフェアなど、デジタルとリアルを組み合わせたプロモーションを引き続き、しっかりと展開してまいります。  今後は、生産者とシェフなどの実需者のマッチングを進め、飲食店における美酒・美食体験を通じて観光客にも訴求をしてまいります。  こうした取組によりまして、付加価値の高い農産物の需要と生産を拡大し、生産者の所得向上につなげてまいります。  以上をもちまして、私の答弁といたします。残りにつきまして、担当の部長等からお答え申し上げます。 419 ◯議長(水岸富美男君)総務部長、関口龍海君。       (総務部長 関口龍海君登壇) 420 ◯総務部長(関口龍海君)久嶋議員の県庁における防災・減災訓練についての御質問にお答えをいたします。  本県でも、南海トラフ地震などによる被害が想定されるため、災害時には、まずは来庁者や職員の安全を確保し、被害を最小限に抑えることが重要であります。  このため県では、県庁本庁舎の職員など二百五十八名から組織する自衛消防隊を編成し、有事の際には避難誘導や消火などの任務に当たることとしております。  また、災害発生時に職員などが適切に行動できるよう準備しておくことも大切であることから、定期的に防災・減災訓練を実施しているところでもあります。具体的には、自衛消防隊を中心に避難誘導訓練や初期消火訓練、屋内消火栓による放水訓練などを年二回、週休日の情報伝達訓練を年一回実施しております。  さらに、今後は本館地下の食堂などに来庁者役の人員を配置いたしまして、速やかに避難させるなどの実効性のある訓練に取り組み、災害対応力の向上に取り組んでまいります。  以上でございます。 421 ◯議長(水岸富美男君)福祉保健部長、井上弘之君。       (福祉保健部長 井上弘之君登壇) 422 ◯福祉保健部長(井上弘之君)久嶋議員の高齢者虐待の防止についての御質問にお答えいたします。  まず、本県の高齢者虐待の状況についてでありますが、令和四年度の家族などによる虐待の相談・通報件数は百八十五件あり、このうち九十一件について虐待の事実が認められています。また、施設職員による虐待の相談・通報件数は二十二件あり、このうち五件について虐待の事実が認められています。  家族などによる虐待は、五年前から約三割の減となった一方、施設職員による虐待は、一桁の件数にとどまっているものの、近年若干の増加傾向にあります。  いずれも主な内容は、身体的虐待や暴言などの心理的虐待、介護放棄であり、介護ストレスや知識や技術の不足などが要因であるとされています。  次に、虐待防止に向けた取組についてでありますが、県では家族などの悩みや不安に対応するため、家族会などとも連携し、相談窓口を開設しております。  また、身近な相談場所となる認知症カフェの開設や孤立しがちな男性介護者の集いの開催を支援し、介護者の精神的負担を軽減してまいりました。  さらに、市町村の高齢者虐待への対応力を向上するため、事例検討会を開催するとともに、困難事例への弁護士や社会福祉士などによる助言を行っております。  加えて、介護職員については、経験に応じた介護技術や知識、認知症ケアなどの研修を実施し、施設内においても虐待防止のための研修を実施しております。  来年度は、介護ロボット・ICT機器の導入や、外国人など多様な人材の確保を強力に推進し、虐待の要因とも言われる職員の負担軽減につなげてまいります。  以上でございます。 423 ◯議長(水岸富美男君)林政部長、入倉博文君。       (林政部長 入倉博文君登壇) 424 ◯林政部長(入倉博文君)久嶋議員の県の森林環境税を活用した森づくりについての御質問にお答えをいたします。  まず、神奈川県との共同事業についてでございます。  本県の森林は、県内はもとより隣接する都県の水源林としても機能しており、その恩恵は下流域全体に広く及んでいます。  神奈川県の水源でもある相模川上流域におきましては、両県の共同事業として、平成二十四年度から荒廃森林の解消を目的とした森林整備を行っております。  これまでに神奈川県からの負担金と本県の森林環境税を活用し、約二千ヘクタールの民有林において、間伐や広葉樹の植栽などの整備を実施いたしました。  これらにより、水源林としての機能の維持増進が適切かつ効果的に図られており、神奈川県の有識者会議においても高く評価をしていただいております。  次に、県の森林環境税を活用いたしました事業の周知についてであります。  県では、これまで森林整備の現場見学会の開催や情報紙の発行、広報動画の作成・配信などによりまして、県民に向けたPRを行ってまいりました。 今後は、より効果的な情報発信を行うため、県のオウンドメディアやデジタルサイネージを活用し、事業の趣旨などについて一層の周知を図ってまいります。  こうした取組を通しまして、県民の理解と協力の下、森林の持つ公益的機能を高度に発揮させてまいります。  以上でございます。 425 ◯議長(水岸富美男君)環境・エネルギー部長、関尚史君。       (環境・エネルギー部長 関 尚史君登壇) 426 ◯環境・エネルギー部長(関 尚史君)久嶋議員のツキノワグマによる人的被害の防止等についての御質問にお答えいたします。  熊による人的被害を防ぐには、自らの身を守る行動が重要であることから、県ではホームページなどを通じて出没情報の提供や関連する知識の啓発を行ってまいりました。  また、昨今の全国的に人里に多く出没する状況を踏まえまして、従来の入山者を中心とした啓発に加え、生活圏での留意事項についても周知しております。  具体的には、ガソリンなど臭いの強いものは熊を誘引することから、これらを戸外に置かないことや、熊が潜みやすい雑草は刈り払うことなどに加えまして、春先に向けた啓発に取り組んでまいります。
     熊の被害防止には、議員御指摘のとおり、現場で御協力をいただいている狩猟者の確保・育成も重要な課題であります。  このため県では、狩猟免許取得及び猟銃所持許可に必要となる講習会受講料の一部助成や狩猟免許試験の実施回数の増加など、狩猟者確保に努めてまいりました。  また、育成については、県外射撃場での訓練に要する経費の助成や、新規猟銃免許取得者が実践的捕獲技術を習得するための研修会を実施しております。  加えて、県猟友会の御協力をいただき、狩猟現場での若手ハンターへの実技指導や、わな猟の実践的な指導を行うなど、育成支援に力を入れております。  これらにより、狩猟免許を取得する若者が増えてきてはおりますが、担い手の確保・育成には、引き続き長期的な視点での取組が必要です。  このため、地域の実情に応じた被害防止及び担い手対策について、国の検討状況を注視しつつ、市町村と連携して検討してまいります。  以上でございます。 427 ◯議長(水岸富美男君)当局の答弁が終わりました。  久嶋成美さんに申し上げます。残り時間がありません。  これをもって、久嶋成美さんの一般質問を打ち切ります。        ─────────────────────────────────────── 428 ◯議長(水岸富美男君)次に、議案の付託について申し上げます。  ただいま議題となっております議案のうち、第二号議案ないし第二十号議案及び第三十六号議案ないし第六十五号議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ───────────────────────────────────────  令和六年二月定例会            付   託   表   総務委員会 (令和六年度関係) 第三号     山梨県部等設置条例中改正の件 第五号     山梨県の事務処理の特例に関する条例中改正の件 第六号     山梨県住民基本台帳法施行条例及び山梨県個人情報の保護に関する法律施行条例中改正の件 第七号     山梨県行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例中改正の件 第八号     山梨県個人番号の利用等に関する条例中改正の件 第九号     山梨県職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び山梨県学校職員の勤務時間等に関する条         例中改正の件 第十号     山梨県消防法関係手数料条例及び山梨県高圧ガス保安法関係手数料条例中改正の件 第十二号    山梨県警察関係手数料条例中改正の件 第十三号    山梨県県税条例及び山梨県知事等の損害賠償責任の一部免責に関する条例中改正の件 第三十六号   包括外部監査契約締結の件 第四十号    公立大学法人山梨県立大学が徴収する料金の上限の変更の認可の件 (令和五年度関係) 第五十号    山梨県職員給与条例等中改正の件 第五十二号   山梨県県税条例中改正の件 第五十三号   令和五年度山梨県一般会計補正予算(第九号)第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び歳入歳出         予算の総額並びに同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係のもの、第二条繰越明許費の補         正中総務委員会関係のもの、第三条債務負担行為の補正中総務委員会関係のもの並びに第四条地         方債の補正 第五十五号   令和五年度山梨県市町村振興資金特別会計補正予算(第二号) 第五十六号   令和五年度山梨県県税証紙特別会計補正予算(第一号) 第五十七号   令和五年度山梨県集中管理特別会計補正予算(第二号) 第五十八号   令和五年度山梨県公債管理特別会計補正予算(第一号) 第六十五号   不動産売却の件   教育厚生委員会 (令和六年度関係) 第四号     山梨県行政機関等の設置に関する条例等中改正等の件 第十四号    山梨県障害者幸住条例中改正の件 第十五号    山梨県医師修学資金及び医師研修資金貸与条例中改正の件 第十六号    山梨県立精神保健福祉センター設置及び管理条例及び山梨県精神科病院に入院中の任意入院者の         症状等の報告に関する条例中改正の件 第二十号    山梨県指定介護療養型医療施設に関する基準を定める条例廃止の件 第四十一号   地方独立行政法人山梨県立病院機構中期計画の認可の件 第四十二号   山梨県指定障害福祉サービスの事業等に関する基準等を定める条例等中改正の件 第四十三号   山梨県軽費老人ホームに関する基準を定める条例等中改正の件 第四十四号   山梨県指定通所支援の事業等に関する基準等を定める条例等中改正の件 第四十五号   山梨県指定居宅サービス等の事業に関する基準等を定める条例等中改正の件 (令和五年度関係) 第四十九号   山梨県公立学校情報通信機器整備基金条例制定の件 第五十一号   山梨県安心こども基金条例中改正の件 第五十三号   令和五年度山梨県一般会計補正予算(第九号)第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係のもの、         第二条繰越明許費の補正中教育厚生委員会関係のもの及び第三条債務負担行為の補正中教育厚生         委員会関係のもの 第五十九号   令和五年度山梨県国民健康保険特別会計補正予算(第一号)   農政産業観光委員会 (令和六年度関係) 第二号     山梨県立やまなしパラスポーツセンター設置及び管理条例制定の件 第十一号    山梨県職業能力開発促進法関係手数料条例中改正の件 第十八号    山梨県産業技術センター諸収入条例中改正の件 第三十七号   県営土地改良事業施行に伴う市町村負担の件 (令和五年度関係) 第四十六号   山梨県富士山における登山の適正化に関する条例制定の件 第四十七号   山梨県富士山吉田口県有登下山道設置及び管理条例制定の件 第四十八号   山梨県富士山吉田口県有登下山道整備等事業基金条例制定の件 第五十三号   令和五年度山梨県一般会計補正予算(第九号)第一条第二項歳出中農政産業観光委員会関係のも         の、第二条繰越明許費の補正中農政産業観光委員会関係のもの 第六十号    令和五年度山梨県営電気事業会計補正予算(第四号) 第六十一号   令和五年度山梨県営地域振興事業会計補正予算(第一号)   土木森林環境委員会 (令和六年度関係) 第十七号    山梨県生活環境の保全に関する条例中改正の件 第十九号    山梨県建築基準法施行条例中改正の件 第三十八号   林道事業施行に伴う市町村負担の件 第三十九号   急傾斜地崩壊対策事業施行に伴う市町村負担の件 (令和五年度関係) 第五十三号   令和五年度山梨県一般会計補正予算(第九号)第一条第二項歳出中土木森林環境委員会関係のも         の、第二条繰越明許費の補正中土木森林環境委員会関係のもの及び第三条債務負担行為の補正中         土木森林環境委員会関係のもの 第五十四号   令和五年度山梨県恩賜県有財産特別会計補正予算(第五号) 第六十二号   令和五年度山梨県流域下水道事業会計補正予算(第三号) 第六十三号   契約締結の件 第六十四号   変更契約締結の件        ─────────────────────────────────────── 429 ◯議長(水岸富美男君)ただいま付託いたしました議案は、お手元に配付の委員会日程表によって審査を願います。        ───────────────────────────────────────     委 員 会 日 程 表(令和五年度関係) ┌─────────┬───────┬──────┬──────┬─────────────────┐ │         │       │      │      │                 │ │ 委 員 会 名 │ 月   日 │ 開会時刻 │委員会室名 │    備       考    │ │         │       │      │      │                 │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │       │      │      │1) 人口減少危機対策、知事政策、 │
    │         │       │      │      │                 │ │         │       │      │      │  DX・情報政策、県民生活、  │ │         │       │      │      │                 │ │         │二月二十九日 │午前十時  │      │  男女共同参画・共生社会    │ │総 務 委 員 会│       │      │第一委員会室│                 │ │         │三月一日   │午後一時  │      │2) 警察             │ │         │       │      │      │                 │ │         │       │      │      │3) 総務、防災、出納、人事、監査、│ │         │       │      │      │                 │ │         │       │      │      │  議会             │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │二月二十九日 │午前十時  │      │1) 感染症対策、福祉保健、子育て │ │教育厚生委員会  │       │      │第二委員会室│                 │ │         │三月一日   │午後一時  │      │2) 教育             │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │       │      │      │1) 観光文化・スポーツ      │ │         │       │      │      │                 │ │         │二月二十九日 │午前十時  │      │2) 農政             │ │農政産業観光委員会│       │      │第三委員会室│                 │ │         │三月一日   │午後一時  │      │3) 企業             │ │         │       │      │      │                 │ │         │       │      │      │4) 産業労働、労働委       │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │二月二十九日 │午前十時  │      │1) 林政、環境・エネルギー    │ │土木森林環境委員会│       │      │第四委員会室│                 │ │         │三月一日   │午後一時  │      │2) 県土整備           │ └─────────┴───────┴──────┴──────┴─────────────────┘     委 員 会 日 程 表(令和六年度関係) ┌─────────┬───────┬──────┬──────┬─────────────────┐ │         │       │      │      │                 │ │ 委 員 会 名 │ 月   日 │ 開会時刻 │委員会室名 │    備       考    │ │         │       │      │      │                 │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │       │      │      │1) 警察             │ │         │       │      │      │                 │ │         │       │      │      │2) 人口減少危機対策、知事政策、 │ │         │三月六日   │      │      │                 │ │         │       │      │      │  DX・情報政策、県民生活、  │ │総 務 委 員 会│三月七日   │午前十時  │第一委員会室│                 │ │         │       │      │      │  男女共同参画・共生社会    │ │         │三月八日   │      │      │                 │ │         │       │      │      │3) 総務、防災、出納、人事、監査、│ │         │       │      │      │                 │ │         │       │      │      │  議会             │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │三月五日   │      │      │                 │ │         │       │      │      │1) 感染症対策、福祉保健、子育て │ │教育厚生委員会  │三月六日   │午前十時  │第二委員会室│                 │ │         │       │      │      │2) 教育             │ │         │三月八日   │      │      │                 │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │       │      │      │1) 観光文化・スポーツ      │ │         │三月五日   │      │      │                 │ │         │       │      │      │2) 農政             │ │農政産業観光委員会│三月六日   │午前十時  │第三委員会室│                 │ │         │       │      │      │3) 企業             │ │         │三月八日   │      │      │                 │ │         │       │      │      │4) 産業労働、労働委       │ ├─────────┼───────┼──────┼──────┼─────────────────┤ │         │三月六日   │      │      │                 │ │         │       │      │      │1) 県土整備           │ │土木森林環境委員会│三月七日   │午前十時  │第四委員会室│                 │ │         │       │      │      │2) 林政、環境・エネルギー    │ │         │三月八日   │      │      │                 │ └─────────┴───────┴──────┴──────┴─────────────────┘        ─────────────────────────────────────── 430 ◯議長(水岸富美男君)次に、第二十一号議案ないし第三十五号議案についてお諮りいたします。  本案は、十六人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査をいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) 431 ◯議長(水岸富美男君)御異議なしと認めます。よって、本案は十六人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。  重ねてお諮りいたします。ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定に基づき、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) 432 ◯議長(水岸富美男君)御異議なしと認めます。よって、予算特別委員会はお手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。  ただいま設置されました予算特別委員会を、本日の本会議終了後、大会議室において開きますので、御了承願います。        ───────────────────────────────────────     予算特別委員会氏名 ┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐ │ 委員会名  │          委               員        │ 定 数 │ ├───────┼─────┬─────┬─────┬─────┬─────┬─────┼─────┤ │       │     │     │     │     │     │     │     │ │       │河西 敏郎│山田 一功│藤本 好彦│石原 政信│中村 正仁│流石 恭史│     │ │       │     │     │     │     │     │     │     │ │       ├─────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┤     │ │予 算 特 別│     │     │     │     │     │     │     │ │       │長澤  健│小沢 栄一│渡辺 大喜│土橋  亨│笠井 辰生│菅野 幹子│  16  │ │委  員  会│     │     │     │     │     │     │     │ │       ├─────┼─────┼─────┼─────┼─────┼─────┤     │ │       │     │     │     │     │     │     │     │ │       │佐野 弘仁│向山 憲稔│福井 太一│久嶋 成美│     │     │     │ │       │     │     │     │     │     │     │     │ └───────┴─────┴─────┴─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘        ─────────────────────────────────────── 433 ◯議長(水岸富美男君)次に、休会についてお諮りいたします。  二月二十九日及び三月一日は、委員会のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) 434 ◯議長(水岸富美男君)御異議なしと認めます。よって、休会については、お諮りしたとおり決定いたしました。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  来る三月四日午前十一時、会議を開くこととし、本日はこれをもって散会いたします。                                          午後四時四十九分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Yamanashi Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...