4 ◯議長(
宮西健吉君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
会議録署名議員の指名
5 ◯議長(
宮西健吉君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において
井 田 秀 喜 君
木 下 裕 介 君
を指名いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
6 ◯議長(
宮西健吉君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から6月25日までの25日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
7 ◯議長(
宮西健吉君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は25日間と決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第46
号~議案第57号、
報告第1
号~報告第10号の上程、説
明
8 ◯議長(
宮西健吉君) 日程第3、
市長提出議案第46号 平成27年度小松市
一般会計補正予算外11件及び報告第1号外9件を一括して議題といたします。
市長より
提案理由の説明を求めます。
市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
9 ◯市長(
和田愼司君) おはようございます。
平成27年第3回
市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の
市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
5月17日、
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、
木場潟公園を主会場として開催されました第66回
全国植樹祭いしかわ2015は「木を活かし 未来へ届ける
ふるさとの森」をテーマに、県内外からの多くの招待者を初め、本部員、協力員を含め約1万1,000人が参加し、
記念式典では
天皇皇后両陛下によるお手植え・お手播きを中心に、
大会テーマ表現、
大会宣言などが発表されました。また、
木場潟公園と憩いの森では招待者が
森林資源の利活用や緑の循環を誓い
記念植樹を行いました。
晴天に恵まれた本大会では、
霊峰白山の眺望と木場潟の
水郷景観のすばらしさ、
歌舞伎のまち、九谷焼などの文化、
江戸時代から続く曳山、そして最新鋭の
林業機械、何よりも本市の市民力の高さを全国にアピールすることができました。
また、
天皇皇后両陛下の奉送迎に、
サイエンスヒルズこまつや沿道の至るところで歓迎の人波が続き、市民の皆様を初め、事業所、
福祉施設、
小中学校、
認定こども園などの御協力により、約3万3,000人の皆様で温かいお出迎え・お見送りをさせていただくことができました。
ここに改めまして、
全国植樹祭に参加、協力していただきました市議会、
各種団体、
小中学校、
認定こども園など多くの皆様に厚く御礼申し上げます。
先人が守り引き継いできた
水郷木場潟に、そして本市の新たな歴史を刻むことができたと感謝いたします。
全国からのお客様をおもてなしするため、
市内全域で取り組んでまいりました美しい花で市内を彩るフローラルこまつ、
おもてなし力、
交通マナー、美しいまちの3つを高める
グッドマナーこまつの2つのプロジェクトについては、来訪される人々、小松市に住まいされている人々にとってやさしいまちを目指し、市民の皆様とともにオール小松で引き続き
取り組み、未来に引き継いでまいります。
また、主会場となりました
木場潟公園につきましては、木場潟からの
白山眺望や四季折々の自然を堪能していただく
環境王国こまつの
交流拠点として、ウオーキングや
グラウンドゴルフなど健康、スポーツの拠点として、全国の
カヌー競技のメッカとして、子供の感性を育む
環境教育の場として、これまで以上により多くの方々が集う景勝地として年間100万人を目指し、特に県外や海外からのお客様をターゲットに北陸の新たな観光地となるよう取り組んでまいります。
先月2日より、
小松市議会の新たな体制がスタートいたしました。22名の議員の皆様と一体となって小松市の発展、市民の幸せの向上に尽くしてまいりましょう。
さて、我が国の景況は、円安など企業の良好な
経営環境の持続、株高などによる
消費者マインドの持ち直しを背景として緩やかな
回復傾向が持続しております。石川県においても
北陸新幹線金沢開業に伴う効果が見られ、生産は着実に回復するとともに、
雇用情勢も改善しており、
主要観光地への
来訪客数も好調であり、
個人消費は緩やかな回復が続いています。
本市としても景気が堅調に推移するよう、地方への好
循環拡大に向けた
緊急経済対策による国の
補正予算を活用した平成26年度3月
補正予算並びに平成27年度当初予算の
早期執行に努めてまいります。特に地域や中小・
小規模事業者も含めた経済の好循環のさらなる拡大を実現するため、国が創設した
地域活性化・
地域住民生活等緊急支援交付金を活用した
プレミアム率15%、
発行総額4億円強の
カブッキープレミアム商品券を第1弾として今月末に販売いたします。
商品券発行以上の
経済波及効果により
地元消費の拡大につながることを期待しております。さらに継続的な
消費喚起を促進するため、第2弾として9月をめどに、
プレミアム率20%、
発行総額2億円のキャッシュレスカード、やさしい
まちづくりカードの販売を予定しています。
それでは、最近の主な市政の
執行状況についてであります。
4月より子ども・
子育て支援新制度が施行されました。
子育て支援の充実策として
幼児教育、保育、子育てを一体的に担う
認定こども園の
石川県内での移行は87カ所で移行率は21%でありますが、本市では21カ所で移行率は50%と高く、今後、北陸先端科学技術大学院大学や
金城大学短期大学部と連携して
幼児教育の質の向上と切れ目のない一貫した教育の展開を目指し、
義務教育との
連携強化を図っていきます。
また、
公立保育所においても
認定こども園への移行に向けた計画を作成します。保護者の就労のいかんにかかわらず入園でき、
就労状況が変化した場合でも通いなれた園を継続して利用できる特徴を生かし、教育、保育、子育てを総合的にサポートしていきます。
町衆文化を引き継ぐ
曳山子供歌舞伎が来年、250年を迎えます。ことしは曳山250年の第2幕、その幕あけを第17回
全国子供歌舞伎フェスティバルin小松で飾らせていただきました。ことしの
フェスティバルには、5月4日、5日、大阪の
松尾塾子供歌舞伎、山形県の
酒田こども歌舞伎をお迎えし上演いたしました。花道のお練りでは、
子供役者とお客様が触れ合う機会がふえ、より親しく楽しんでいただけたようです。
また、5月8日から10日に開催されたお
旅まつりでは、京町、大文字町の当番町による
曳山子供歌舞伎の熱演により、花道広場よろっさでの橋南五基曳揃えや、細工町交差点での八基曳揃えは例年より多い県外からの観光客を含め会場を埋め尽くした観客を魅了いたしました。
競歩男子20キロの
世界記録を持つ
鈴木雄介選手が京町の
曳山子供歌舞伎の若連中として参加されたほか、
英語版リーフレットやポスターの作成により、みこしの担ぎ手や
曳山行列の曳き手として45名の外国人が参加され、
曳山子供歌舞伎250年に向け、「
歌舞伎のまち」が国内外に広がりを見せています。
恒例の
全国子供歌舞伎フェスティバルin小松、お
旅まつりのほか、
芦城公園での藤見の会やみよっさ
口上大会、
歌舞伎市、こまつ
町家回廊など、連休からお
旅まつりにかけての期間を「
歌舞伎の
まち小松 春の巻」とし、市内外、海外からの誘客、
交流拡大に努めました。
国際交流では、市議会、
(株)コマツ、
九谷焼作家のメンバーとともに訪問したスウェーデンから
ウメオ市長を初めとする
代表一行が4月13日から15日にかけて来松されました。交流のきっかけとなった日用苔の里を初め、
コマツ粟津工場、木場潟、
サイエンスヒルズこまつなど、「
ものづくりのまち 小松」とともに小松の誇る豊かな自然や
伝統文化と食を体験していただきました。今回の来松を機に
相互理解が深まり、今後、共創を
重要方針に掲げ、産業や自然など多くに共通点のあるウメオ市との連携について具体的に協議を進めていきます。
また、これまで台湾との交流に御尽力いただいた
台北駐大阪経済文化弁事処より
蔡明耀処長にお越しいただき、
全国子供歌舞伎フェスティバルの鑑賞を初め
曳山子供歌舞伎の
稽古風景、こまつ
町衆文化の象徴、曳山をごらんいただきました。
(株)コマツでは
地方創生と
エネルギーコストの低減を目指し、
粟津工場の敷地内に未
利用間伐材の
木材チップを使用する
バイオマス蒸気ボイラーシステムを新たに設置し、かが
森林組合では林業に関する
包括連携協定により
那谷工場敷地内に
木質チップ生産施設を完成させ稼働しております。
本市としても
スマートシティこまつを目指し、
木質バイオマス、水力、太陽光など多様な
地域資源を活用し、
再生可能エネルギーの
普及促進を図るため、本
年度実施設計、来年度
着工予定のせせらぎの
郷リニューアル整備の中で
木質バイオマスボイラーの導入を調査・検討しております。また(仮称)エコロジーパークこまつ・
クリーンセンター建設に関し、
公募型プロポーザルにより
川崎重工業グループに決定し、今議会での承認をいただいた上で契約を締結いたします。あわせて、本施設の稼働と余熱を活用した
スマート農業ランドの調査を進めていきます。
北陸新幹線金沢-敦賀間について3年前倒しが決定し、国の平成27年度予算に整備費が計上されていますが、
福井先行開業が現在政府・与党内で技術・
財政両面での検討が行われており、
福井先行開業の実現を
オール加賀会議として要望したところであります。本市においては、
独立行政法人鉄道建設・
運輸施設整備支援機構による沿線30町内全ての
用地測量を実施しており、順次
建物調査に移行し、今秋ごろから石川県が個々の
用地協議に入る予定です。本市といたしましても小松市管内の地権者の皆様の御理解と御協力をいただけるよう石川県へ5人の職員を派遣し、事業の進捗に努めております。
小松駅舎については、
デザイン検討会を4月に設置し、駅舎と駅周辺との
トータルデザインなどの検討を重ね、
市民フォーラムによる市民の
意見聴取などを経て、年内に
独立行政法人鉄道建設・
運輸施設整備支援機構に
基本コンセプトの申し入れを予定しております。
小松空港の平成26年度の
利用状況が発表されました。国際線の
利用者数は、台北便の利用率20.8%増の影響により18万8,000人と7年連続過去最高を記録しております。国内線の
利用者数は、3年連続で200万人を突破し212万6,000人と前年度比0.2%増となり、羽田便については0.7%増の174万9,000人と国内線全体の82.3%を占めています。
北陸新幹線金沢開業による
空港利用者数は、前年比で国際線23%増、国内線30%減となっております。
小松-羽田便の
利用促進策として、石川県及び
周辺市町が共同して4月6日より
空港利用旅行商品助成として5,000円の割引を実施しており、今後の
利用者数の推移に注目しているところです。
一方、
北陸新幹線金沢開業により小松駅の乗降客が増加しており、「
歌舞伎の
まち小松 春の巻」の期間、首都圏だけでなく近畿圏からの観光客が例年より多く見受けられました。引き続き、
交流人口の拡大に向け、「
歌舞伎のまち」「科学と交流」「乗りもののまち」「
環境王国こまつ」の4つのテーマを軸に多種多様な媒体を活用しプロモーションを展開していきます。
次に、平成26年度の
決算見通しについてであります。
市税収入は
企業収益の改善、個人の
給与所得増加などにより当初予算に比して7億円余の増収と見込んでいます。歳出では、
北陸新幹線金沢開業や
全国植樹祭に向けた
まちづくり、全国で
トップクラスである出産・子育てしやすいまち、高齢者が住みよいまちの
ランクアップを目指し
予算追加を行いました。
効率的な
予算執行に努めた結果、5億円程度の
黒字決算を見込んでおります。さらに、当初予算での
財政調整基金の取り崩し額3億5,000万円を1億1,000万円に圧縮し、
地域経済活性化対策基金の取り崩し額5,000万円を取りやめることにより
減債基金を含めた
主要基金の年度末残高は25億円を超え、
適正水準とされる
標準財政規模の10%を確保できる見込みです。また、
財政健全化への大きな課題である
市債残高について、
発行総額の抑制や繰り上げ償還などにより、全会計で約1,306億円と前年度より約46億円の改善を見込んでおり、平成21年度
市債残高に比して5年間で将来
負担軽減100億円の目標に対し、約128億円の軽減を達成できる見込みであります。
それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について説明いたします。
提出しました議案は、予算案1件、条例案6件、その他の議案5件、合計12件です。
初めに、
補正予算案の概要についてであります。
補正額は
一般会計2,499万5,000円であり、補正後の
予算累計額は
一般会計で406億8,499万5,000円となり前年度に比して1.1%増、全会計の合計では937億1,459万5,000円で前年度に比して0.9%増となります。
それでは、
補正予算案における施策の概要について説明いたします。
平成26年度より前川の
河川改修に伴う
今江新橋のかけかえ工事を石川県が主体となって実施しておりますが、橋の拡幅にあわせて
社会資本整備総合交付金を活用して
市道母子寮今江線及び
市道今江春日神社線の
道路幅員を6
メーターから9
メーターに拡幅するための
土地購入、
物件補償に要する経費を計上し、
通行車両の
混雑解消や歩行者、自転車の
安全確保に努めます。
4月より、前年度に引き続き私の
給料月額を10%、副市長については5%減額しておりますが、教育長からの申し出により7月から教育長の
給料月額についても5%減額しようとするため、
関連条例の一部改正とともにその影響額の
減額補正を行っております。
また、
森康株式会社様から、
芦城小学校、稚
松小学校、第一小学校の
教育環境充実のためにと300万円の御寄附をいただきました。御意志に沿い各学校の特色を生かし、
子供たちの健やかな成長につながるよう
教育環境の充実に活用させていただきます。
さらに、若林敬様から、
高齢者福祉及び
教育環境の充実のため20万円の御寄附をいただいています。
御寄附いただきました皆様の御厚志に対し、改めて厚く御礼申し上げます。
以上の
補正予算案の財源といたしまして、
国庫補助金、市債などの
特定財源のほか、前年度繰越金269万5,000円を充てております。
次に、平成26年度の3月31日
付専決補正予算についてであります。
歳入では、
地方交付税の増額、市債の
最終整理のほか、
財政調整基金及び
地域経済活性化対策基金からの繰入金などの減額を行っています。歳出では、
国民健康保険事業特別会計への繰出金の増額のほか、3月補正後に生じた事由あるいは3月末までの
実績見込みに基づく不用額の整理が主な内容であります。
条例案としましては、
小松市部設置条例の一部を改正する条例についてなど6件、その他議案としまして
工事請負契約について、
市道路線の認定について、
専決処分の承認を求めることについてなど5件を提出いたしております。
このうち、
小松市部設置条例の一部を改正する条例についてです。組織は戦略に従うという
基本理念のもと、これまでも機動的な
組織体制に向け柔軟に見直してきました。今回、
策定作業を進めている
Next10年
ビジョン、こまつ創生
総合戦略において重要なテーマとなる「
スマートシティ」「
予防先進都市」の実現に向けて部局を再編し、
環境共生部、
予防先進部を設置することといたしました。目標を共有し、より効果的にスピードを上げて政策を実行していきます。
また、
地方教育行政制度改革が4月よりスタートし、本市においてはその動向を見据え、昨年度より
教育委員会とともに
教育大綱や
推進体制について協議を進めてきました。小松市
教育大綱の推進と次代を担う
子供たちのための未来の教育を調査・研究する
組織づくりや
教育センター機能の充実、心のケアなど
青少年育成の
取り組み体制強化など、
教育委員会組織の拡充を図っていきます。
あわせてシニアや
地域住民の方々の
学習活動や
健康増進活動の充実に向け、
ふるさと共創部にはつらつ学習課を設置し、地域と一体となった生涯学習を展開していきます。
第66回
全国植樹祭は、私たちの
ふるさとに対する思いや誇りを再認識する大きな機会となりました。
まちづくりは、住む人や訪れる人など本市に寄せる人々の思いから始まると考えます。今回提案する未来へつなぐ
ふるさとこまつに恋する条例は、本市にかかわりのある全ての方々がみずからが
まちづくりの主役であることを認識するとともに、先人が守り培ってきた豊かな自然、文化、産業、人々の温もりなど、ともによき
ふるさとこまつを発展させ、未来へ継承していくことを目指すものであります。
小松には先人の長い営みの中で築かれてきた
日本古来の
伝統的ものづくりのわざと心が息づき、現代の小松の文化と産業のベースとなっており、私たちの生活の中にも共生しています。
ものづくりの振興には
担い手育成が欠かせませんが、職人のわざを継承するだけでなく、時代に応じた新たな価値を生み出し、
ものづくりの未来を切り開く挑戦が求められています。ここに、未来を拓く小松市
創造的ものづくり振興条例を提案し、私たち全ての市民が参加のもと、
ものづくりのまちとしての伝統と誇りを継承するとともに、次の世代につなげる
創造的ものづくりへの進化を目指すものであります。
この2つの
基本条例の制定により、私たちは
ふるさとこまつが豊かな自然と資源に恵まれ、太古の昔から命が育まれ、生活の道具として
ものづくりが始まったこと、時代の経過とともに文化が醸成され、産業の発展や
人材育成によって文化や
ものづくりに新たな創造を生み出してきたこと、それが今に受け継がれていることを認識していただき、市民の幸せのため、
市民共創社会を構築するため、先人の御努力に感謝しつつ、オール市民で
ふるさとこまつを守り育て、そして未来につなげていきましょう。
その他の
条例案等については、本日からの日程に従い、
担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略いたします。
最後に、次の10年を見据えた
Next10年
ビジョンについてです。
さて、2月に
政府主催の
地方創生フォーラム北陸ブロックが小松市を会場に開催以降、3月から5月に
安倍首相、
石破地方創生担当大臣、
林農林水産大臣を初め
政府高官が来松し、市内の施設、企業などを視察され、市民、企業、大学などと共創をベースに、これまで進めてきた10年
ビジョンと
アクションプランを評価いただきました。目標となる旗印と
評価指標を掲げた先駆的な
地方創生の
取り組みが、
全国市区で
トップクラスの住みよさ、出産・子育て、
高齢化対応度などに結びついています。
現在、国におけるさまざまな
制度改革、
人口減少対応や東京一極集中の是正を目指す
地方創生など、地方自治体が
まちづくりを進めるに当たり、新たな考えと行動が求められています。加えて、
東京オリンピック・パラリンピック、さらなる前倒しも検討されている
北陸新幹線小松開業という
環境変化も重視しなければなりません。新しい
ビジョンでは、技術のさらなる進歩やライフスタイルの変化なども組み入れつつ、策定を進めています。
この
Next10年
ビジョンのうち、
まちづくりの目標となる都市像とその実現に向けた
重点方策を
都市構想として位置づけ、9月の
市議会定例会での御審議をめどに取りまとめていきます。
これからは
地方都市においても
グローバル化はさらに重要であり、
地方創生の資源となるものと捉えています。
北陸地方では
新幹線金沢開業もあり、
地方創生のモデルとして注目を集めております。北陸の際立ったまち、
国際都市こまつを本市の都市像として位置づけるとこれまで説明してまいりましたが、実現に向けた
重点方策については、
広域行政の拠点、たくましい産業、
予防先進都市、
スマートシティ、
人材育成や
行財政改革など、本市の総合力を高めるよう、
地方創生総合戦略の
重点テーマとも整合性を図りながら検討を進めています。
さらに、21世紀型の
まちづくりは、
ふるさとを共に創る、共創が重要です。あわせて、
先人たちも知恵と工夫で
時代変化に対応しつつ、
ふるさとを発展させてきたように、私たちも常にまちを進化させ、未来に継承しなければなりません。この共創と進化を市民の皆様の夢や
人生目標と合致させていくことが、市民の皆様と小松市の未来をつくり上げる根本と考えます。
政策づくりや
予算編成のベースとなる
ビジョンについて、今後、市議会や市民の皆様との
意見交換を重ね策定していきます。日本の真ん中から
地方創生をリードする気構えで、ともに
ふるさとこまつを進化させていきましょう。
以上で
提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。
終わりに、さて、
手取川濁水に対する対応についてであります。
5月初旬、
手取川上流域の
斜面崩落に伴う濁水が発生し、拡大してまいりましたので、本市では
関係部門による
連絡会議として
情報収集と
被害状況の把握を図り、5月22日には小松市
濁水対策会議を設置し、国、県など
関係機関との連絡調整を図りながら対応に努めております。
現時点では、梯川右岸での水稲の生育への影響はありませんが、小松市としまして、まずできることから行うこととし、主要河川や用水での水質調査、上水道の取水井戸の水質、水位の常時監視、手取川からの農業水利施設にシルトフェンス(汚濁防止膜)の設置など、既に宮竹用水最上流部の沈砂池など4カ所にシルトフェンスの設置を完了しており、効果を検証しながら設置の拡大を図る予定であります。
国、県においても専門家を交えた調査と対応策の検討を進めており、今後、本市としても国、県初め
関係機関と歩調を合わせ、降雨時に濁水拡大の可能性が高いと思われますので、人的・物的両面にわたり体制の維持・強化を図ってまいります。
以上であります。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
10 ◯議長(
宮西健吉君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。