富山県議会 2021-03-23
令和3年教育警務委員会 開催日: 2021-03-23
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 1 2月
定例会付託案件の審査
(1) 説明事項
亀山委員長 本定例会において本
委員会に付託されました諸案件の審査に入ります。
付託されております諸案件は、お手元にお配りしてある
議案付託表のとおりであります。
追加提案されました案件について、当局から説明願います。
伍嶋教育長
・令和2年度2月
補正予算(案)の概要
杉本警察本部長
・令和2年度2月
補正予算(案)の概要
(2) 質疑・応答
2
亀山委員長 これより
付託案件についての質疑に入ります。質疑はありませんか。──ないようでありますので、質疑なしと認めます。
(3) 討論
3
亀山委員長 これより討論に入ります。討論はありませんか。──ないようでありますので、討論なしと認めます。
(4) 採決
4
亀山委員長 これより
付託案件の採決に入ります。
本
委員会に付託されました議案第6号令和3年度富山県
一般会計予算のうち本
委員会所管分ほか6件について、原案のとおり決することに賛成の委員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
5
亀山委員長 挙手全員であります。
よって、議案第6号ほか6件については、原案のとおり可決すべきものと決しました。
2 請願・陳情の審査
(1) 説明事項
6
亀山委員長 次に、請願・陳情の審査に入ります。
請願は1件付託されておりますので、当局から順次説明願います。
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福島教職員課長 私のほうからは、請願第2号の2の来年度
再編統合の
最終年度となる4校への
教員増員配置について御説明させていただきます。
高校再編につきましては、
高校教育の一層の充実を図る観点からこれまでも取り組んできておりまして、
再編統合対象校におきましても、在校生がこれまでと同様に充実した
高校生活を送ることができるように、
学習活動や
生徒指導体制の充実に向け、重点的に支援してまいりました。
特に
教員配置につきましては、生徒の
選択科目や少
人数教育の推進、希望する
進路実現のための
教科指導や
個別指導など、充実した学びの機会の保障に配慮して配置してきたところでございます。
最終年度に当たります来年度につきましても、
生徒数が減少しても変わらない
学校運営業務や、閉校に関する
準備業務の
負担軽減に配慮する必要があることなどから、
学校現場の意見を踏まえて必要な教員数を配置することとしております。
具体的には、
学校現場の
要望どおり、再任用を含めた
正規教員を少なくとも3名以上となるように配置したいと考えておりまして、これに加えまして、必要と考えられる科目におきましても再任用短時間、あるいは
非常勤講師等の採用も含めまして、
任用形態を工夫しながら、総合的に各学校の運営を支援してまいりたいと考えております。
(2) 質疑・応答
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亀山委員長 ただいま当局から説明を受けましたが、これについて質疑はありませんか。──ないようでありますので、質疑なしと認めます。
(3) 討論
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亀山委員長 これより討論に入ります。討論はありませんか。──ないようでありますので、討論なしと認めます。
(4) 採決
10
亀山委員長 これより採決に入ります。
請願第2号の2
県立高校統合4校の生徒に最後まで充実した学びを保障するように求める請願を採択することに賛成の委員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
11
亀山委員長 挙手全員であります。
よって、請願第2号の2について、採択すべきものと決しました。
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亀山委員長 次に陳情の審査に入りますが、今回は付託されておりませんので、御了承願います。
3 閉会中
継続審査事件の申し出について
13
亀山委員長 次に閉会中
継続審査事件の申し出の件を議題といたします。
本
委員会の閉会中
継続審査事件については、お手元にお配りしてある
申し出案のとおり議長に申し出たいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
14
亀山委員長 御異議なしと認めます。
よって、お手元にお配りしてある
申し出案のとおり議長に申し出ることに決しました。
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教育警務行政当面の諸問題について
(1)
報告事項
佐野県立学校課長
・令和3年度
県立高等学校全日制の課程の
入学者選抜
における学力検査問題の
出題ミスについて
・生徒の
個人情報が記載された資料の置き忘れについ
て
資料配付のみ
教育企画課
・第2期富山県
教育大綱(案)について
生涯学習・
文化財室
・富山県
文化財保存活用大綱の策定について
・国重要
無形民俗文化財の指定について
教職員課
・令和2年度第2回とやま
学校多忙化解消推進委員会
開催結果について
県立学校課
・令和3年3月
高等学校卒業予定者の
就職内定状況
(令和3年1月末現在)について
地域部
・冬・
春山警備状況について
交通部
・春の
全国交通安全運動の実施について
(2) 質疑・応答
瀬川委員
・
アレルギー体質の
生徒数の状況について
・
スポーツ大会の
開催方針について
岡崎委員
・
富山北部高校カヌー部の
練習場所について
・教員の
多忙化について
・75歳以上の
運転技能検査について
瘧師委員
・
キャリア教育・
職業教育等について
・
環境教育について
筱岡委員
・
防災教育について
・3月22日に発生した事件の概要及び警察の対応につ
いて
渡辺委員
・
児童虐待への対応について
庄司委員
・
コロナ禍における中学校の修学旅行について
・災害時に有効な
警察車両について
・
移動交番の
活動概要と今後の取組について
米原委員
・退職を迎えての心境と後進へのアドバイスについて
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亀山委員長 報告事項に関する質疑及び
所管行政一般についての質問に入ります。
質疑、質問はありませんか。
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瀬川委員 私からは、本日2つ質問させていただきます。
1つ目は、
新型コロナウイルスワクチンが
医療従事者から順次接種されてきておりますが、
1つ懸念がありまして、
アレルギーを持つ方がこの
ワクチンを接種すると副反応が重症化するという報道がございます。一昔前の世代よりも、今の
お子さんたちのほうがいろいろな
アレルギーを持っていますし、その数も多いと聞いております。
教育委員会管轄の
県立高校において、
アレルギーを持つ生徒がここ数年でどのように変化しているか一度確認させていただきたく、
杉田食育安全班長にお聞きしたいと思います。
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杉田食育安全班長 県教育委員会では、
学校保健統計におきまして、
食物アレルギーや
アナフィラキシーのほか、
アレルギー性鼻炎、
アレルギー性結膜炎、
アトピー性皮膚炎、
ぜんそく、その他の
アレルギーのいずれかに診断された児童・生徒を
アレルギー体質として集計しております。
委員のほうからは、所管である
県立高校の分というお話でございましたが、公立、私立をまとめて集計しておりますので、公立及び私立の高校生の状況について御説明させていただきたいと思います。
公立及び私立の高校生のうち、この
アレルギー体質の
生徒数は、令和元年度は4,965人で、全ての高校生に対する割合は約18%となっております。
アレルギーの種類別に見ますと、複数の
アレルギーを有する生徒もおりますが、
延べ人数の多い順で申し上げますと、
アレルギー性鼻炎が2,234人、
アレルギー性結膜炎が1,367人、
食物アレルギーが779人、
アトピー性皮膚炎が609人、
ぜんそくが303人、
アナフィラキシーが39人となっております。
また、
アレルギー体質を持つ生徒の割合を過去10年間で見ますと、平成28年度以降は若干多くなっておりますけれども、
年度ごとに増減がございまして、この10年間では約15%から約20%の間で推移しております。
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瀬川委員 過去と比較して、ここ数年では増減しながらその範囲ということなのでしょうが、大小様々な
アレルギーを含めると18%ということで、自分が思っていたよりもかなり多くの方が
アレルギー症状をお持ちだということが分かりました。
ワクチンの接種は16歳以上が対象ではありますけれども、広く国民に行き渡るようになっても、接種しない方も一定数いらっしゃることを考えると、引き続き学校の中では
感染症対策を続けなければいけないということが予想されます。これは
県立学校課長の管轄なのかもしれませんが、引き続き現場の先生方や職員の方には御苦労と負担をおかけしますが、いろいろな方面から
負担軽減や安心な
学校生活のために御尽力いただければと思っております。
話は変わりますが、先日地元の中学校の卒業式に参加しました。その卒業生の答辞の中で、
部活動の大会が中止になったと聞いて目の前が真っ暗になって、何も考えられなくなったという内容がございました。そのような状況は、もちろん自分としては頭では分かっていたのですが、中学生の卒業生が答辞として読み上げる中にも出てくる場面に出くわして、非常に胸が締めつけられるような思いになりました。秋以降、少なくとも県内では、皆さんの御努力で、通常に近い形で大会は再開しています。来年度はコロナの状況がもしかしたらもっとひどくなるかもしれないのですが、今
スポーツの世界でもいろいろな対策をしながら、何とか続けようという工夫がされています。仮に、今より感染が広がった場合でも、何とかできるようにいろいろな準備をして、ぜひ
生徒たちに
スポーツ大会の場を与えていただけないかなと、お願いにも似た思いです。そのように思っておりますので、来年度の
開催方針について、
橋本保健体育課長に伺いたいと思います。
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橋本保健体育課長 今ほど委員のほうから御説明がございましたとおり、9月以降の県大会につきましては、それぞれの
中央団体のガイドラインに基づいた各競技の特性に応じた
感染予防マニュアルを作成いたしまして、マスクの着用あるいは
手洗い等の徹底など、
感染予防対策を講じて実施してきたところでございます。こうした実施について、現段階では特に現場のほうから支障があるということは聞いておりません。
来年度の大会につきましても、
主催団体といたしましては、今までいろいろな知見、いろいろな結果等が出ておりますので、そのあたりのノウハウを生かした
感染予防対策と、感染者や
濃厚接触者が出た場合の
対応方針を活用し、選手が安心して大会に参加できるよう、安全な
大会運営に努める方針と聞いております。現段階では、特に中止あるいは縮小する大会があるということも聞いてはおりません。
この夏に
北信越ブロックで開催されます
全国高等学校総合大会において、4競技を富山県で開催することになっておりますが、
県教育委員会といたしましては、こちらをはじめとした各大会において、
感染症対策を十分に行い、
部活動に打ち込んできた生徒が夢と希望を持って、
自分たちの努力の成果を生かせるような場を提供できるよう、できるだけ支援してまいりたいと考えております。
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瀬川委員 感染が広がっていたときに、何とか大会を開催できないかと大人が試されていると思うというような発言を
瘧師委員がされていたのをはっきり覚えています。その後、何とか
スポーツの大会を開催しようと皆さん努力され、小さい大会もありましたが実際開催できたことに対して、皆さんの努力に非常に敬意を表したいと思っております。今、
富山県内では比較的感染が落ち着いている時期に、今だからこそできる準備をぜひしていただいて、多少感染が広がってでも、何とか開催できるように、ぜひその場が与えられるように御尽力いただきたいと思います。
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岡崎委員 私のほうからは、3点質問させていただきたいと思っております。
まず
高校再編が行われて久しいわけでございますが、再編当初にはいろいろな課題があって、それを何とかクリアをしてやっていこうと努力をされたと私も感じているわけであります。しかし、現実的に見たら、なかなかできなかったこともあるようでございました。今日は代表して
北部高校の話をしますけれども、
北部高校には
カヌー部があるのですね。
カヌー部はもともと
水橋高校にありまして、
水橋高校から自転車で5分くらいの本当に近くの白岩川の下流に艇庫がありまして、そこに
カヌーを保管して、そこから生徒は持ち出して練習しているということだそうです。
私もちょっと現場を見てきたわけですが、富山県
カヌー協会の所属で、日本で13人いらっしゃる
女子カヤックナショナルC代表の1人である
浦田樹里さんという方に偶然お会いしました。練習を今からやろうかなということで、片手で
カヌーを抱えて、今から行かれるところでした。ちょっと御挨拶しましたら、そういうことでしたら、ちょっと私のほうから説明しますということで説明いただきました。いいタイミングでお会いできてすごくよかったなと思いました。
施設自体は
年齢相応の感じがしましたが、
カヌー協会の
先輩たちや、いろいろな関係者から寄附を頂いたりしていて、なかなかいい施設だなと思いました。
しかし、困り事はどういうことかというと、今はバスで
北部高校から練習場まで送迎していただいているらしいのですが、私が感じるところ片道大体20分ぐらいは最低かかるだろうと思います。したがって、往復40分かかるということで、その分練習時間も短くなってしまうのですね。
ところが、
北部高校の位置しているところは
富岩運河の目の前という場所でありまして、もしそこにそういう練習場を確保できたら、非常にいい感じになるのではないかと思います。今、県の中でも、
富岩運河につきましては相当いろいろな対策を施しておられますし、そういう
環境整備も含めて、これは所管外のことになるのであまり言いませんが、いい感じになるのではないかなと思います。
恐らく検討もされて、いろいろなことがあったとお聞きしておりますが、現状の所見について、
佐野県立学校課長にお聞きしたいと思います。
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佐野県立学校課長 令和2年4月の
高校再編を機に、新しい
富山北部高校に創部されました
カヌー部の練習につきましては、他の再編校と同様に、今年度から令和3年度までは
カヌー競技の先輩である
水橋高校カヌー部と合同で、同校の
練習場所である白岩川で行うこととしております。
この
練習場所には、
カヌー45艇を保管し、
トイレ付きの部室も備えた艇庫を平成8年に整備しているところでございます。
富山北部高校において、
カヌー部員の白岩川への
移動手段を確保するための
中型バスを令和元年度に購入し、白岩川での
練習継続に伴う不便さを可能な限り軽減するよう取り組んでいるところでございます。
恒常的な
練習場所の設定に当たりましては、
県立高校再編の
実施計画案をつくる中で、両校の校長を交えた
プロジェクトチーム会議におきまして、
富山北部高校近隣の
富岩運河も候補の1つとして検討が進められたところでございます。
富岩運河では、4月から11月まで
富岩水上ラインが4隻運行しております。また、平日は
富山工業高校ボート部が練習をしております。ここに新たな
富山北部高校カヌー部が加わる場合、
使用場所や
使用日程の調整が必要になること、それから、
富岩運河沿いに新たな艇庫の整備が必要となりますが、
富岩運河沿いには未利用の土地がなく、艇庫の設置は難しいことから、通年での利用は困難であるとの結論に至っているところでございます。
現在も状況は変わっておりませんことから、現行の場所での練習はやむを得ないものと考えているところでございます。
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岡崎委員 私は、環境問題などもちょっと絡んでいるのかなと思っていたのですが、そうではないのですね。むしろ
練習場所が非常に密になることについての調整と、あとは艇庫の場所という課題があるということでよろしいわけですね。
なかなかこんな議論もされたことがないと思いますので、課題はしっかりと私も受け止めてまいりたいと思っております。
続きまして、教員の
多忙化についてお伺いいたします。
今、部長級くらいの人事も発表されまして、なかなかあまりないような人事になったなと私も少し感じました。
実は、管理職の
評価制度というのが職員の団体で実施されています。私も関心を持って見ているわけですが、ここまでになっても、まだやっぱりパワハラはあるなとか、上司の皆さんがもっと職員のことを考えてやってくれればいいなと思っています。ほとんどは、皆さん優秀でいい上司だなと思っていますけれども、中にやっぱりそういう方もいらっしゃるということで、そこは非常に残念だなと思っています。
職員のほうにあっても、やはり上司の的確な判断であるとか、人柄とか、仕事の進め方とか、そういう配慮があるかないかで、
大分多忙化には影響があるのだなと、やっぱりそのアンケートからもうかがい知れました。私も
職員団体に加わっていたときは、
教育長とよく
評価制度について議論してきたところでありまして、そういうことからしても、この問題はなかなか簡単には解決しないのだなということで、やっぱり職員と評価側の
信頼関係が大事だと思いました。
議会の中でも何度かこの教員の
多忙化について話がされてきました。私は、
教育長は本当に一生懸命やられて、よく成果が出てきたな思っていますし、現場からも、とりわけ
スクール・
サポート・
スタッフの配置ですとか、
部活動指導員ですとか、そのような具体的な人の配置で
多忙化が解消されてきていると感じています。
ところが、予想だにしないこのコロナの問題も起こりましたので、そのようなこと含めて、
教員多忙化解消に向けて今後どのような課題があるのか、
教育長に所見をお聞きしたいと思います。
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伍嶋教育長 やはり
学校現場にとっては、教員の
多忙化解消を図るというのは、今一番求められている大きな課題だと思っています。教師が本来の授業に専念できずに、ほかの業務に時間を割かれるということは、教師にとっても負担が大きいですし、何よりも児童・生徒にとって、本当に学ぶべきものがその分だけ割かれるといった形になるので、本当に解決すべき問題だと思っております。
こうしたことを踏まえまして、
公立学校における働き方改革を進めるということで、働き方改革のための
学校多忙化解消推進委員会というものを昨年度設けまして、この中で
県立学校における教職員の在校時間の上限を定めさせていただきました。まずはそうした上限を定めることによって、教職員の皆さんが
目的意識、目標を持って時間の削減に取り組むといった
意識改革を狙っていたわけでございます。
このほか、お題目だけではなくて、今委員からも御紹介ありました
部活動指導員だとか、あるいは
スクール・
サポート・
スタッフだとか、実際にそういった外部の人材を活用することによって、
学校自身の負担を軽減するといった取組も行ってきたところです。
また、昨年は特に
コロナ禍がピークになったということで、やはり
学校現場としてはいろいろな対応も新たに増えました。しかし、片方では
臨時休校ということで、その部分、生徒が学校に来ないわけですから、事実上、勤務時間も減ったという、
双方プラスとマイナスの部分が出たと思っております。昨年度いろいろな取組をしたのですが、その成果は果たしてこれまでの取組の成果であったのかどうかがまだ厳密には判断しづらいという状況にあります。
片方で、国のほうはこういったことを重く見まして、条例を改正すればこの4月から変形労働時間制という制度を導入できることになっております。これは、時期的に多忙な時期とそうではない時期を平準化し、忙しいときに一生懸命働いて、休めるときはしっかり休むということで、1年間の平均労働時間数を下げるという制度でございます。
ただ、これを導入するに当たりましては、全体として年間の総労働時間を減らした上で入れないと、忙しいときにさらに上乗せになって、もっと忙しくなる。忙しくないときも、休めないといった悪循環になっては元も子もありませんから、相当程度の年間総労働時間を減らすということが、これから大切になってくると思っております。
そういうことも、これから現場の意見も聞きながら、また、県議会の議員の皆さんの御意見も伺いながら、入れるかどうかについては慎重な判断をしていくということで考えております。
今後の取扱いでありますけれども、1つはやはりこの
コロナ禍で学んだいろいろな状況を踏まえて、学校自体の業務をどう見直していくのか。また、外部人材についてはいろいろな入れ方がありますけれども、特に
部活動指導員についてはまだ全ての
部活動に入れているわけではありませんので、そういった充足もさらに進めていくということが必要かと思います。
また、今もそうですけれども、学校運営はやはり保護者をはじめ地域の皆様に本当に支えていただいていますので、そういった地域との連携も今後さらに強化していく。そういったいろいろな取組を通じて、教職員の負担の軽減、ひいては子供たちの本当に学ぶ時間が充実するような取組を加速してまいりたいと考えております。
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岡崎委員 本当に総動員という形で、また一方で新型コロナという、今までに経験したことのないこともありますので、一生懸命それぞれを充足させてやっていくという、それしかないのかなと思いました。
教育長には、本当に長年にわたってお世話になりました。感謝とお礼を私のほうからも申し上げておきたいと思います。
それでは、県警のほうに1点だけお聞きしたいと思います。
高齢者運転に対する
運転技能検査についてでございます。これは、3月11日に行われた警察庁の有識者会議の報告が報道されまして、75歳以上のドライバーを対象にして、逆走などの11種の危険な違反をされた方に対して、技能検査、実地検査を、今の認知検査等に加えて実施するということであります。
私もこの前、地元で初めて逆走に遭遇しまして、ちょっとびっくりしました。やっぱり何か一瞬パニックになるのですね。あれ、おかしい、どうしてこんなことになるのだと思って、過ぎ去ってみたら、逆走だったということが判明して、ああ、どきどきしたなという感じでした。いつもそんなことはないと思いますが、そういうことも起こり得るということで、こういうことに対する県内の状況と、新たに実施する技能検査についての所見を、長森交通部長にお伺いしたいと思います。
26 長森交通部長 まず、現状ということでありますので、75歳以上の高齢運転者に関する交通違反の件について、お話いたします。
令和2年中、75歳以上の高齢運転者による違反は約5,200件あります。このうち違反種別では、シートベルト着用義務違反が約1,900件で最も多く、次いで速度違反が約1,000件、一時停止違反が約700件などとなっております。
なお、逆走につきましては、通行区分違反として分類しておりまして、全て逆走事案であるとは言えませんが、通行区分違反としての件数は25件ございます。
続きまして、75歳以上の高齢運転者が運転免許証の更新を受けようとするときにつきましては、認知機能検査を受けた上で高齢者講習を受けることとなっております。今回の法改正によりまして、75歳以上の高齢運転者のうち、特に事故につながる可能性が高い信号無視などの一定の違反歴がある方につきましては、認知機能検査及び高齢者講習に加えまして、
運転技能検査を受けなければならないことになります。その結果が合格基準に達しない場合には、運転免許証の更新ができないことになります。
詳細については政令などで定められることとなりますが、3月11日の有識者会議での報告書の内容によりますと、
運転技能検査は繰り返しの受検が可能であり、運転免許証の有効期間内に合格すれば更新が可能となります。
また、
運転技能検査の内容等につきましては、検査コースを走行しまして、一時停止、交差点の右左折、信号通過などの課題を実施し、例えば停止線で止まらない、右左折時に逆走や脱輪をしてしまう、信号無視をしてしまうなどの運転行為の危険性に応じて減点方式で採点いたしまして、70点以上が合格ということであります。
県警察では、こうした国の動向を踏まえまして、必要な検査体制を整備するなど、改正法の円滑な施行に向けた準備を進めてまいります。
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岡崎委員 今すぐやるのではなくて、実施予定は令和4年でしたかね。まだ先なのですよね。
お話を聞いていると、相当基本的な技能の検査ということで、その検査でやっぱり逆走していたら危ないだろうなと思いますので、それはやむを得ないかなと思います。
今、まだ制度の詳細は決まっていないですから、詳細は答えられないですよね。すみません、ありがとうございました。
28
瘧師委員 それでは、教育
委員会のほうに質問させていただきます。
学校教育の中で学んだことが、将来社会に出て生かされるということが理想ではないのかなと思うわけであります。今日配付されました富山県の
教育大綱の基本理念においても、「ふるさと富山に誇りと愛着を持ち、地域社会や全国、世界で活躍し、未来を切り拓く人材の育成-真の人間力を育む教育の推進-」とありますように、やはり精神的、社会的な自立を子供たちに促して、人間関係をうまく築いて、社会に出て活躍できる人材を育成するということは大事なわけであります。しかし、日本では戦後、学問と職業がちょっと分離されていたようなところもあったようでございました。憲法において学問と職業が分離されたような表現になっていたり、教育基本法においても、教育の目的として勤労や職業といったことが明確に規定されていなかったということがありました。
そういったこともあり、教育と職業が分離されていたとの指摘もあるわけでありますが、社会が変わりまして、やはり産業・経済の変化、雇用形態の変化といったことによって、社会の中で求められる力も変化しているわけでありまして、教育界における指導内容も変わってきているということだろうと思います。
ただ、雇用形態の多様化ということもありまして、就職、職業をめぐる環境の変化に伴って、若い方の職業観も変化してきていると。昔は、新卒で大手の企業に就職したら、定年までそこで働くという終身雇用が当たり前であったのですが、現在では1つの会社にとどまる若者というのが少なくなったと言われておりまして、むしろ会社や職業を替えることでキャリアを積んでいくこともいいのではないかというような風潮もあろうかなと思います。
ただ、就職後に早期に離職してしまうのは、キャリアを積むことにはならないわけでありまして、本人の望むところでもないのではないかな。また、フリーターやニートのような生活も、決して自分らしい生き方とは言えないということが言えると思います。このように、社会に出てからの基礎的・基本的な資質をめぐる若者の課題が背景としてある中で、最近
キャリア教育というものが求められているわけでありまして、実際に小中学校でも進められております。
実社会につながる教育の取組としては、
キャリア教育、職業教育、ライフプラン教育というのがありまして、それぞれ使い分けされているようでありますが、それぞれの定義について、まず伺いたいなと思っております。
29 近藤小中学校課長 今ほど委員お尋ねの、職業教育でございますが、一定または特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育のことでございまして、専門的な知識技能の育成に当たりましては、学校だけではなく、地域や産業との連携を深めまして、職業体験やインターンシップなどの実際の職業に関する体験を実施しております。
キャリア教育とは、一人一人の社会的・職業的自立に向けまして必要な基盤となる能力や態度を育てることを通しまして、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力を育む教育のことでございます。幼児期の教育から高等教育まで、発達の段階に応じて体系的に実施しておりまして、そこには職業教育も含まれるものでございます。例えば、総合的な学習の時間におきましては、地域課題の解決に取り組むなどの活動を通して、子供たちは自分の責任と役割を果たすことや、働くことの大切さについて考え、実感しております。
それから、ライフプラン教育でございますが、このライフプラン教育のライフプランとは、自分らしく生きていくために、職業に加えまして家族のこと、暮らす場所のことなど、自分の将来について考え、将来像を描いたものであります。ライフプラン教育とは自分の人生を設計するための基本的な知識を習得し、目標を持って自分の人生を設計する力を育成する教育のことでございます。例えば、地域で活躍する方からの講話や、妊娠・出産に関する特別授業、赤ちゃんの触れ合い体験などを実施しているものでございます。
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瘧師委員 何か分かったような、分からないような感じではあるのですが、
キャリア教育の場合は今ほど御答弁があったように、幼児期から高等教育に至るまでの体系的な、自分で進路を決めていくという教育ということになろうかなと思います。
ということは、やはり小さいときから働くことの理解を深めて、意識づけを行うことだろうということですが、実際に今、小中学校における
キャリア教育の取組と今後の方針について伺いたいと思います。
31 近藤小中学校課長 小学校、中学校における
キャリア教育につきましては、具体的には小学校では、社会で自立的に生きるための基礎を育成する時期でありますことから、職業調べや職場見学、保育体験や福祉体験などを通じまして、社会の中での自分の役割や働くこと、夢を持つことの大切さについて理解を深めております。
また、中学校では、社会に学ぶ14歳の挑戦などに取り組んでおりまして、将来の進路選択決定に導けるよう努めているところでございます。
こうした体験的活動のほか、例えば国語科の気になるニュースといった学習の中では、身近な出来事を対象として、社会に目を向け視野を広げたり、自分の考えを明確に持ち発信する力を育てるよう努めております。このような教科における様々な取組も、この
キャリア教育に位置づけることができると考えているところでございます。
また、
県教育委員会では、各学校で行われております活動を記録するためのワークシートの参考例や授業例などを示しました「キャリア・パスポートのすすめ」を作成して、配付しております。子供たちが活動の記録を残し、機会を捉えて振り返ることは、自らの成長を実感することや、次への意欲にも結びつく。そうしたことから、今後はこのキャリア・パスポートを活用しました実践例を紹介するなどいたしまして、子供たちの働くことへの意識を高め、発達の段階に応じた
キャリア教育の充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。
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瘧師委員 やはり子供たちの中には、うまくコミュニケーションが図れないとか、人間関係をうまく築いていけない子供がいて、大人になって社会に適応できず会社を辞めてしまったり、家に引き籠もってしまったりということが現実にあるわけであります。やはりその辺の部分を、教科の中で実社会につながるというものがあれば一番いいわけです。あまり先生方にあれもしろ、これもしろと言うのは、教員の
多忙化につながる話ですから、できればそういった教科の中で
キャリア教育につながるような指導の取組を今後意識していただくことがやっぱり必要ではないのかなと思うわけでございます。
一方で、先ほど言われましたように、職業教育というのは、特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力というものを養うということでありますので、学校教育以外にもあるかもしれませんが、高校の職業科というのは、これは社会に直結するまさに職業教育と言っていいのではないかなと思います。
子供たちも、将来の職業選択を見据えた上で高校を選択しているということがやっぱり多いのではないかと思います。先月視察に行きました県立中央農業高校においては、ぜひとも将来の農業従事者、農業後継者が育つことを願うわけであります。農業の後継者不足というのは最近特に言われておりますが、それと同様に、社会資本整備の担い手である建設業の人材不足も深刻でありまして、本当にピーク時に比べるともう3割、4割人材も減ってきていると。今般の大雪の際にも、やはり機械除雪の主力は建設業であったわけなのですが、なかなか今、人材不足でありまして、将来の大雪対策に対する光がちょっと見えていないというのが現状かなと思います。
砺波地区には建設系の学科を有する高校がありません。富山地区には富山工業高校、高岡地区には高岡工芸高校、新川地区では桜井高校にそれぞれ建設系の学科がありますが、唯一砺波地区にはないわけであります。つまり、砺波地区には建設系の科目を学ぶ機会がないということになりますね。
そう言いますと、いや、それでも他の職業科から建設業に進む人もいるのではないかという御意見もあるのですが、高校進学時に職業選択の門戸が開かれていないというのは、これは残念なことではないかなと思うわけであります。
それで、砺波地区は他地区に比べても中学卒業生の数が少ない。少子化ということも大分進んでおりまして、これからその砺波地区に新たな建設系学科を設置することは、これは他の学科に与える影響が大きくて、現実的ではないと、何年か前にそういう答弁もいただいたわけなのですが、せめて建設系科目のカリキュラムを既存の学科に組み込んでいくなどの対応も可能ではないかと考えるわけでありますが、その辺のところの所見を伺いたいと思います。
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佐野県立学校課長 県立高校の建設系学科につきましては、将来のスペシャリストや本県建設業を担う人材育成の観点から、ものづくり中核校として位置づけされている県東部地域の富山工業高校と県西部地域の高岡工芸高校に設置しているところでございます。
普通系学科と職業系学科の定員割合につきましては、富山県産業教育審議会の建議に基づきまして、それぞれ66%程度、34%程度となるよう配慮しながら、それぞれの学科の定員を、産業構造の変化や各学科に対する生徒・保護者のニーズなどを踏まえて設定してきているところでございます。また、生徒・保護者のニーズにつきましては、毎年5月に中学3年生を対象とした進路希望調査を実施し、把握に努めているところでございます。
今後の
県立高校の建設系学科を含む学科の在り方などにつきましては、富山県建設業協会から砺波地区の高校における建設系学科の新設または定員増を要望されたことや、地域の特色を踏まえつつ、時代の変化に対応した人材を育成していくことを基本として、検討していくことが重要であると考えております。引き続き中学生の進路希望の状況や、
高校教育を取り巻く環境の変化などを注視しながら、また、施設・設備面の整備や専門教員の確保などの面も考慮し、しっかり検討してまいりたいと考えております。
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瘧師委員 しっかりと実情を把握していただいた上で、前向きにひとつお願いしたいなと思っております。よろしくお願いします。
それでは、続いて
環境教育について伺いたいと思います。
最近は、脱炭素社会、あるいはSDGsが注目されておりまして、今定例会においてもカーボンニュートラルとか、グリーンイノベーションとか、やたらと片仮名用語がばんばん出てきまして、私たちもついていくのがやっとのようなところもあるわけでありますけれども、本県においてもSDGsの未来都市に選定されていると。また、全国でいち早くとやまゼロカーボン推進宣言を共同宣言したりしておりまして、これまでのノウハウを生かして、地域を挙げて脱炭素社会づくり、また、SDGsのゴールに向けて取組を進めていかなければならないと思っております。
そのような中で、次世代を担う子供たちが幼い頃から環境に対する意識を高めることは大切なことと考えるわけでありますが、新エネルギーなど
環境教育について、学校においてはどのように取り組んでおられるのか伺いたいと思います。
35 近藤小中学校課長 学習指導要領におきましては、環境に関する教育について、児童・生徒、学校、地域の実態に応じて組織的、計画的に教科や学校行事など様々な教育活動を通じて、必要な資質能力を育んでいくように示されているところでございます。
例えば、小学校理科では、手回し発電機や光電池等を利用した化石燃料を使用しない発電、中学校社会科では省エネルギーの必要性や、太陽光や風力などのエネルギーの開発、そしてまた、その利用の必要性について学んでいるところでございます。そのほかにも、新エネルギーについては小学校の社会科や中学校の理科、技術家庭科などにおいても取り上げられております。小学校・中学校を通じて繰り返し学ぶ機会が設けられておりまして、身近な環境を守るための取組を考えたり、社会の持続可能な発展などといった現代的な課題に取り組んだりするなど、発達の段階に応じた学びが行われているところでございます。
県教育委員会では、「ふるさととやまの自然・科学ものがたり」をこれまで作成、配布しておりますが、こうした学びの参考となりますよう、小水力発電や風力発電といった再生可能エネルギーなど、県内の環境についての取組についても触れているところでございます。来年度は、この冊子をデジタル化することにより、1人1台タブレットでも活用できるようにしたいと考えております。
今後とも富山の次世代を担う子供たちが豊かな感受性を持って、環境に働きかける青少年として成長していくことができるように、
環境教育の充実に努めてまいりたいと考えております。
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瘧師委員 環境の教育については、子供だけではなくて、我々大人も意識を変えていかなくてはいけないわけでありまして、我々ももっと勉強していかないといけないと思っております。2050年までに二酸化炭素の排出量をゼロにするということですが、2050年といいますと30年後でありまして、そのときぴんぴんされている方はあまりこの中にいらっしゃらないのかなと。やっぱり今の小学生・中学生はまだ現役世代ということになりますので、そういった今の子供たちに
環境教育を浸透させていくということは大事なことであります。先ほど言ったように、やはり理科や社会科などの教科の中で実社会につながる指導をこれからもお願いしたいと思っております。
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筱岡委員 特にNHKなどは、2月から東北大震災10年ということで、もうずっと連日のように震災の生々しさ、復興の状況等を放映しておられるところでございます。10年前は富山県でも2月にニュージーランドのクライストチャーチで富山外国語専門学校の生徒が多数犠牲になり、3月には東日本大震災の発生ということで、本当に連続して悲惨な自然災害に見舞われた、本当に痛々しい10年前でありました。
当時は、たまたま改選期でございまして、我々も選挙の詰めの段階で、本当にやりにくい選挙だったなという記憶もあるわけでございます。その後、この教育警務
委員会で2年お世話になりましたが、その前は経営企画に4年もおりました。視察はほとんどが東北震災の復興状況に関することで、毎年のようにさせていただいて、復興も本当に着実に進んでいるところも見させていただいたところでございます。
ただ、この10年というのは、もう早いものでございまして、今の小学校低学年までの子供たちは災害を実際のところ知らないわけであります。こういう大災害について、しっかりと事実を知って、またそれを今後生かしていかなければならないということでないかなと思っているところでございます。
そういった観点で、今、富山県の小中学校とか高校とかで、どういう
防災教育をしておられるのか、まずお伺いします。
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杉田食育安全班長 学校における
防災教育につきましては、小学校・中学校・高校いずれも体育科や社会科、理科、家庭科などの教科で横断的に、発達段階に応じた内容を年間を通じて授業などで学習しております。
例えば、小中学校では、将来の災害に備えるための学習としまして、社会科で富山県の災害の歴史について、保健体育科では自然災害による被害や災害への備えについて学んでおります。また、危険を予知して被害を最小限に抑えるための学習としましては、理科で天気や大地の変化について、家庭科では災害に備えた住まいについて、保健体育科では災害発生時の行動について学んでおります。このほか、特別活動などで県広域消防防災センターに行くなど、体験学習も行っております。
加えて、高等学校では自助・共助の重要性と自主防災組織の役割について学んで、AEDを使った心肺蘇生法の実習も行っております。
また、避難訓練では、災害の種類や規模によって起こる危険についても改めて理解を促しまして、児童・生徒が避難の方法や避難場所を迅速に確認できるよう、効果的な訓練を実施しております。
最近ではICT、具体的にはスマートフォンとSNSなどを活用して、情報を正しく収集して、安全な避難経路を把握したり、救助に向かう場所を特定する訓練なども行っている高校もございます。
県教育委員会では毎年、教職員向けの
防災教育指導者講習会を開催しておりまして、効果的な防災訓練や実践的な
防災教育の実施方法について教職員に周知しております。このほか、防災訓練について専門的に助言するアドバイザーを全校種の学校に派遣するなどしまして、各学校の取組を支援しております。
引き続き市町村教育
委員会と連携しまして、実践的な防災訓練や
防災教育の推進にしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
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筱岡委員 そういうアドバイザーまでおられるということで、本当にしっかりやっておられるとは思いますが、富山県は、どうしても災害が少ないというちょっと楽観的なところもございます。いつ何どき、自然災害が起こるかは分かりませんので、しっかり教育のほうも、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
通告していなかったのですが、警察へ1点お聞きしたいと思っております。
全国版のニュースにもなりましたが、昨日の明け方、富山市内で男性が包丁を振りかざすという事件がありました。2回警告したにもかかわらず警察官に向かってきたそうでございますが、住民の方も我々としても、やっぱり富山県においては奥田事件もあった中で、またかというような、ちょっとショッキングな事案が出てしまったわけでございます。それについて、その事件の概要や、また対応について改めてお伺いしたいと思います。
40 島田地域部長 委員お尋ねの昨日の事案につきましては、午前3時38分頃、富山市飯野地内の路上において、警察官が包丁を突き出して向かってきた男性被疑者に対し発砲したものでございます。当該男性については、富山市飯野に住む38歳の方で、搬送先の病院で死亡が確認されました。男性がお亡くなりになられたことは残念であり、御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の皆様に対してお悔やみを申し上げます。
事案の経過につきましては、昨日午前3時22分に男性宅から要領を得ない内容の110番通報があり、さらに午前3時30分には男性の母親から、息子が暴れているので110番通報してほしいとの依頼を受けた近所の方から110番通報がありました。現場に向かった富山中央警察署の警察官が男性宅近くの路上で男性を発見して、職務質問をしようとしたところ、男性は手に包丁を持っており、刺してやろうかなどと言いながら警察官に向かってきたことから、警告の上、発砲したものであります。
県警察としましては、これまでに判明している状況から見て、今回の拳銃の使用は適正な職務執行であったと考えております。引き続き県民の皆様の安全・安心の確保に向けて、パトロール活動などを推進するとともに、適正な職務執行に努めてまいります。
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筱岡委員 本当に警察の方も当然びっくりされたと思いますが、我々も県民もみんな、このような事件がまたかというような心境になります。警察も大変でしょうけれども、このような事件が連続しているような状況でございますから、また適正な対応を今後ともよろしくお願いしたいと思っております。
最後に、私からも
伍嶋教育長に一言申し上げたい。
伍嶋教育長は、オールラウンダーでございますね。商工労働部長、農林水産部長、
教育長と、本当にオールラウンドプレーヤーな方で、尊敬している1人でございます。本当にいろいろと長い付き合いもさせていただいて、本当に楽しかったと言っては失礼でございますが、いろいろ勉強させていただきました。また次の場へ行っても、また引き続き頑張っていただきたいと一応エールを送って、私の質問を終わります。
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渡辺委員 今日は、県警察本部のほうに少し質問させていただきたいと思います。
この新型コロナウイルス感染症の中、DVや、
児童虐待が異常な数で増えております。今定例会でもいろいろ、富山と高岡の児童相談所が、狭隘化や老朽化の問題で新しくなることが決まっております。特に高岡の場合は、今から2年ぐらい前に、赤祖父の県総合庁舎の県有地に移すということで場所は決まっておりますが、複合施設のほうは、私の聞いている分には、富山みたいにそんなに併設しないというような話も聞いております。どのような議論が今行われているのか分かりませんので、それはさておきまして、令和2年度中の警察署における、
児童虐待への対応状況について小林生活安全部長にお伺いいたします。
43 小林生活安全部長 県警察が令和2年中に児童相談所に通告した児童数は440人であり、態様別では、心理的虐待が約7割と最も多く、次いで身体的虐待、ネグレクトとなっております。検挙件数につきましては22件と、前年比7件の増加でありまして、通告児童数とともに過去最多となっております。
児童虐待は、被害が潜在化、長期化し、深刻な被害に至る可能性が高いという特徴を有しており、関係機関がそれぞれの専門性を発揮して、さらに連携して対処することが重要であると考えております。そのため、
児童虐待が疑われる事案を認知した際には、児童相談所への通告または情報提供を実施するとともに、県との情報共有協定の締結をはじめ、警察官OBの配置による人事交流や関係機関との
コロナ禍における連絡会議、合同研修会を開催して、連携強化を図るなど、
児童虐待の早期発見と被害の拡大防止に努めているところです。
今後とも、社会の宝である子供たちを守っていくため、県警察としましても、児童相談所や関係行政機関と一層連携を密にし、
児童虐待防止に向けた取組を推進してまいります。
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渡辺委員 今定例会、私はたまたま予算特別
委員会のメンバーでございましたが、その中でいろいろと奥野県議のほうからも質問もございまして、警察本部長もかなり思い切った答弁をすかっとされました。というのも、厚生労働省で
児童虐待防止対策体制総合強化プランというのをやっておりまして、厚生労働省もこれらの問題について本腰を入れているのではないかなと思っております。
例えば、児童福祉司も2,020名ぐらい増員し、また児童心理司も790名ぐらい増員して、徹底してこれを何とかしたいということで、こういう体制を取っております。また、平成31年度には新しく抜本的な関係機関との連携の強化という話もはっきりとうたっております。関係機関はいろいろありますが、学校、病院をはじめ、実は警察もこの中に入っております。
そこで、令和4年度に高岡児童相談所が移設、新築されるわけでございますが、現在は広小路にあり、意外と警察署とは近い場所にあります。しかし、赤祖父になりますと高岡警察署と2キロ以上は離れているのかなと思います。そういった意味で、警察署においてはどのような連携の強化を図っていかれるのか、小林生活安全部長にお伺いいたします。
45 小林生活安全部長 今ほどお答えしましたとおり、児童の安全確保を最優先とした
児童虐待事案への対応を徹底するためには、児童相談所との緊密な連携が不可欠であり、富山、高岡両児童相談所との連絡会議や合同研修会を通じまして、特に危険性、緊急性が高い事案の円滑な情報共有、それと、児童相談所からの援助要請に基づく児童相談所職員による児童の安全確認への警察官の同行、協働して対処する際の手順や要領の確認などを行いまして、連携強化に向けた取組を推進しているところであります。
県警察としましては、新年度に富山児童相談所の機能強化に向けた検討
委員会が設置されることを踏まえまして、今後の有効な連携方策を検討協議していきたいと考えております。
一方で、高岡児童相談所の移転新築も予定されていると承知しておりますが、新年度の検討
委員会での御意見につきましては、県警察と高岡児童相談所の連携強化を進めていく上でも参考とさせていただき、県や富山、高岡両児童相談所と積極的に協議を行い、児童の安全確保を最優先とした取組を推進してまいりたいと考えております。
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渡辺委員 少なくとも過去にはこのようなことはなかったと思うのですが、これだけ連携の強化のことを言っておりますので、私の提案ですが、例えば警察署OBの方の配置とか、場合によれば警察官の常駐という話も出てくるのではないかなと思っております。
何しろ今は広小路に高岡児童相談所があるものですから、高岡警察署と非常に近いのですよね。ところが、これで2.5キロとまでいかないですが離れてまいりますと、やはり連携の強化ということを考えたときに、やはりOBの方が常駐するなり、警察官の派遣というか何らかの形を取っていただければ、万全の体制になっていくのではないかと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
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庄司委員 私からは、3問質問させていただきたいと思います。
まずは、
コロナ禍における中学校の修学旅行のことについてであります。
瀬川委員からも
部活動のことについて質問がありましたが、やはり中学生にとってもこれは思い出づくりにもなりますし、大変記憶に残る大事な行事であると思っております。県外への移動も制限される中で、この行事がなかなか実施できないということで、現状としては代替として近隣の県に行ったりだとか、県内で日帰り旅行をするといったようなことも実施されているようなことを聞いております。
そういった中で、やっぱり郷土愛を持ってこの富山県に住み、暮らし、東京などの都会ではなくて、地方に目が行くというような流れになってきているのではないかなと思っています。この県を愛して、いいところを見つけるという意味でも、県内の修学旅行といったものを促進したらどうかなということで、御提案であります。
県民宿泊割引キャンペーンについては、昨日の本会議の中でも質問がありましたし、今日の新聞にも載っていました。そしてまた、マイクロツーリズムであるとか、バスの助成も今実施されているということで、そういったことも有効活用し、学校でも総合的な学習などを利用しながら、ふるさと教育についても推進しておられると思っております。こういった県外の移動が制限される中で、やはりこの富山県の郷土愛を持った子供を育む上でも、県内での修学旅行を促進されてはどうかと考えますが、近藤小中学校課長にお伺いいたします。
48 近藤小中学校課長 中学校での修学旅行や、小中学校での宿泊学習は、子供たちの実態や保護者の方の希望などを踏まえまして、各学校の判断により計画を立てて実施されているものでございます。例えば、県内中学校1、2年生の遠足や宿泊学習では、小学校での学習を踏まえまして、主にふるさとの歴史や文化、それから伝統芸能などを学ぶ体験活動を通しまして、
自分たちの住む地域への関心や理解を深めているところでございます。これまでも、子供たちの情操豊かな人間性を育てるため、県内の伝統芸能を体験したり、自然に触れたりするなど、ふるさと学習に取り組むことが大切であることから、遠足や宿泊学習が県内の特色を生かしたものとなるよう、各学校においても工夫して実施されているところでございます。
中学校3年生の修学旅行につきましては、これまでの学習を基に、県外と自分の地域を比較し、検討することを通しまして、地域について学び、郷土愛を育む貴重な機会となっておりますが、
コロナ禍の今年度につきましては、当初の計画を各学校において変更されまして、79校中61校が実施しておりますが、そのうち41校の見学地は県内でございました。
来年度につきましては、感染状況等を考慮しながら、行き先や日程を各学校において今、検討しておられると聞いておりますが、現段階では県外への旅行を計画しているところが多いと承知しているところでございます。
県教育委員会では、県内の各学校宛てに修学旅行や、それから遠足で利用可能な県内の体験施設等を紹介いたします富山県教育旅行ガイドブックといったものや、先ほど御紹介ありましたが、バスツアーに対する補助制度の周知を図りますなど、今後とも子供たちが富山県の誇るべき歴史や文化を学び、郷土愛を育んでいけるよう、適時情報提供してまいりたいと考えております。
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庄司委員 県外に行ければ、子供たちにとっては大変いいことだろうなとは思います。ただ、中止とかそういうことのないように、やっぱり安全に体験していただきたいと思います。また、富山県の観光産業の支えにもなるということなので、併せてお願いしたいと思っております。お願いします。
それでは、警察のほうに2問お伺いしたいと思っております。
予算特別
委員会で酒井委員が質問をされておりましたが、大雪のことであります。1月8日に1,093件、9日には1,094件ということで、大変多くの110番の通報があったということを聞いております。そして、また併せてスリップ事故の状況を聞かれておられまして、
杉本警察本部長からは、392件ということで、昨年の1年間の1日当たりの事故の約2.6倍ということで御答弁もいただいているというところであります。
雪もそうでありますが、先ほど
筱岡委員からもありましたけれども、災害ですよね。災害時におけるそういった事故等の現場までにたどり着くためのパトカーが、大雪の際にはなかなかその現場に着かなかったという現状もあります。災害時や雪害のときにしっかりとその現場に行くことができる車両の整備というものが非常に必要になってくるのではないかなということで質問したいなと思っております。さらに、その車両については、装備、資機材もやはり兼ね備えたものでないといけないと思っておりますし、パトカーについては、一括で国のほうで台数をまとめているということも聞いております。
何か4WDの仕様もあるということでありますが、なかなかああいったパトカーでそういった災害の現場にたどり着くというのは大変なことだと思っておりまして、そういったいち早く現場にたどり着けるような車両の導入に関しまして、野田警務部長にお伺いいたします。
50 野田警務部長 委員御指摘のとおり、雪害、風水害、土砂崩れなどの災害発生時において、悪路の中、現場に臨場するに当たりまして、いわゆるRV車両と呼ばれる車高の高い四輪駆動車が有効であると考えております。
県警察が保有する車両688台のうち、悪路走行性が高い四輪駆動車の割合は約57%でございます。警察署や高速道路交通警察隊など、初動対応に当たるパトカーにはクラウン、エスクードなどの四輪駆動車を配置しておりまして、特に警察署の自動車警ら係に配置しているパトカーにつきましては、全て四輪駆動車となっております。また、ランドクルーザー、パジェロなどの車高の高い四輪駆動車の保有は29台でございますけれども、これらを積雪の多い山間地域を管轄する警察署を中心に配置をするなど、迅速な現場臨場が可能となるよう、車両の導入に努めているところでございます。
このほか、災害現場での救助、復旧活動などに従事する機動隊には、夜間でも現場活動が遂行できるよう投光車や、倒壊物、土砂などを除去するための油圧ショベル車、小型クレーン車を配置するなど、災害出動にも備えているところでございます。
県警察では引き続き迅速かつ的確な初動活動を行うため、機動力や機能性を有した
警察車両の導入に努めてまいります。
51
庄司委員 それでは、最後になりますが、
移動交番の運用についてお伺いいたしたいと思っております。
富山県警察の機能強化に関する提言というものが出されまして、警察署の再編ということについて、今議論されていくと思っております。その中でも、やはり
移動交番の活用ということが非常に重要になってくるということが、この提言の中でも書いてあります。積極展開ということでありますが、県内でもこの
移動交番の台数は少ないとは聞いております。そういった
移動交番の活用を進めておられるということでありますが、この
移動交番も、さらに増やしていく必要があろうかと思っております。
そしてまた、
移動交番の中で相談ができるような、やはり大型のものでないと駄目だと思っておりますし、
移動交番というものをまだ知っておられない方がたくさんおられると思いますので、やはり統合再編の前に、地域で愛される、認知されるということが非常に大事になってくるのではないかなと思っております。
そういった意味で、新年度から警察本部地域企画課に
移動交番係が設置されるということでありますが、これらの車両の確保を含めて、今後どのように取り組んでいかれるのか、島田地域部長にお聞きいたします。
52 島田地域部長
移動交番車につきましては、各警察署において、警察施設から離れた地域や事件事故が多い地域などに配置し、各種相談や届出を受け付けたり、児童の見守り活動や犯罪被害防止の啓発活動を行っておりますけれども、今ほど副委員長がお話しされましたように、新年度からは
移動交番車をより効果的に運用していくため、本部地域企画課に
移動交番係を設置することとしております。
本部
移動交番係の運用につきましては、専従の係員を配置し、警察署に対する指導や支援を行うほか、新たに専用車を配備して、係員が直接県内各地に赴き、警察署員と連携して
移動交番車による活動を実施していきたいと考えております。この専用車については、既存のワンボックスタイプの車両を改装して使用する予定であり、現在、県民の方々に親しみやすさを感じていただけるように、車体に県警察のマスコットキャラクターをあしらったり、車内で相談や届出の受付ができるスペースを設けるなど、必要な準備を進めているところでございます。
県警察としては、令和3年度の県の重要要望として、本
委員会の御協力もいただいて、警察庁に
移動交番車両の増強配備を要望したところでございますけれども、引き続き
移動交番車両の充実や既存車両の有効活用も含め、その効果的な運用に努めてまいりたいと考えております。
53
庄司委員 先ほども申しましたけれども、再編も含めて、また地域で愛される
移動交番車となるように、また進めていっていただければと思っております。よろしくお願いいたします。
54
米原委員 常任
委員会というのは私どもも大体2年の任期ということであります。私はこの教育警務常任
委員会でぜひもう一回一緒に学びたいと思って、自らこの
委員会を希望いたしまして、あっという間の2年間であったと思います。できれば任期中は全てこの教育警務常任
委員会に所属させていただきたいというぐらいの気持ちでいるわけでありますけれども、次の新しいところに変わらないといけないということで、どこへ変わってもまたいろいろなことにしっかり対応していただきたいと思います。
この
委員会は、皆さんいろいろといつもお話しされますけれども、特に最近、この
コロナ禍によって、学校におきましては、入学式も卒業式も開催されないというようなことで昨年から大変な状況に至っています。このような中にあって、子供たちも大変なストレスなどもやっぱりありましょうし、先生方におきましても、現場で大変な思いをして御苦労が多かったのではないかと思います。なかなか収束をしないまま、新しい年を迎えていくわけであります。しかし、ここ二、三日前のテレビで、卒業式に対して子供たちが非常に感激する、涙するというような映像を見て、やっぱり教育というのはすばらしいものだなと改めて思って、感激をしているところであります。
なかなか教育という問題は、一朝一夕で結論がこうだとそう簡単に出るものではありません。生涯をかけてやっぱり学んでいかないといけない。あるいは指導していかないといけないというものであります。先ほど同僚の
瘧師委員からも質問がありましたが、新しい建築系の学科といいますか、科目について検討いただいているということでありました。今、どこの学校に皆さん入学されるか、希望しているかというと、やっぱり人気のあるのは普通科で、もう圧倒的に集中しているわけです。ものづくりという富山県の特徴からいいますと、子供たちがしっかりと学べる方法のためにどう対応していくのかと。少ないからやらないというのではなくて、つくって、そこへ呼び込むという気持ちを持ってやらないと、なかなか富山県で人づくりは難しいのではないか。そういうことをやっているから、子供たちがどんどん県内を離れていってしまい、帰ってこいと言っても、なかなか帰ってこないということになるわけです。県外に行ってしまってから、帰ってこいと言っても、なかなか皆さんは帰ってこられる状況にはないと。やっぱり小さいときからそういう教育をして、郷里のために
自分たちはどういう分野でこれから働いていくかということを、しっかりと子供たちに植え付けてもらうということが極めて大事じゃないか。
修学旅行の話も今ありましたけれども、修学旅行も何年か皆さんは行っておられませんよね。やっぱり百聞は一見にしかずで、いろいろなところを見聞して、いろいろなことを学ぶということが大事です。そうした大変な役割というのを本当に一つ一つ先生が担っておられるということの重みをというか、そのような気持ちを忘れないで、これからまたしっかりと頑張っていただきたいなと思っております。
今、
筱岡委員からも話がありましたけれども、
伍嶋教育長はスーパーマンですね。こう見ていると、ちょっと私は存じ上げてなかったのですが、水産の所管が長かったですよね。そのときから、もう随分大変お世話になりました。また、人事課長もされ、教育
委員会の次長もされて、商工労働部の部長になっていかれて、農林水産部長で、
教育長と。もうスーパーマンですよ。本当によく一生懸命頑張っていただいたと思います。
このままずっとしっかりやってもらいたいと私は思っていて、実はエールを送っていた1人でありますけれども、このたび退任をされるということなので、とても残念であります。いずれにいたしましても、長い間の様々な思い出というのはたくさんあるかと思いますが、特に最近は学校の設備や、タブレットのこともありますし、各教室全てに冷房を設置するというようなこともあります。これは全国的な傾向でありましょうけれども、こういったことにも大変な御尽力をいただきました。子供たちの感染防止のことも考えながら、教育現場というのはどうあるべきかと、いろいろとしっかりと対応していただいたことにつきまして、改めて心から感謝と敬意を申し上げたいと思います。
これからも新しいところでまたいろいろと大役が待っていると思いますが、どうかこれからも健康を維持されて、頑張っていただきたいと思います。この
委員会として最後になると思いますが、今日までの
教育長の思い出といいますか、また、皆さんに何かメッセージがあれば、一言お伝えいただければと思っております。
55
伍嶋教育長 発言させていただく機会を与えていただきまして、感謝申し上げたいと思います。
これまで教育警務常任
委員会に、2年携わらせていただきましたけれども、この間、
亀山委員長さんをはじめ庄司副委員長さん、そして
米原委員、
渡辺委員、
筱岡委員、
瘧師委員、
岡崎委員、
瀬川委員には、本当にお世話になりました。ありがとうございます。
特に委員の皆様には、大変お忙しい中でも、課題を持って
学校現場に何度も訪れていただきました。足を運んでいただいて、指導を含めて、教育環境の向上ということで御支援いただきまして、重ねて感謝を申し上げたいと思います。
また、この
委員会で
杉本警察本部長をはじめ、特に最近学校の安全管理ということが叫ばれる中で、安全対策などに様々な面で警察本部の皆さんから御協力をいただきましたこと、本当にありがとうございます。おかげをもちまして、児童・生徒の健全育成、また、安定した学校運営につながったということで安堵している次第でございます。
私ごとではありますけれども、入庁以来少し振り返りますと、かなり長い間様々な部署を歩いてきたわけですけれども、それぞれどの業務においても本当にたくさんの方々にお世話になりました。県に限らず、どのような業務、仕事であっても、やはり県民の皆さんと少なからず接することはあると思っております。ただ、県の仕事は、やっている業務を全て足し合わせますと、本当に生活全て、県民の皆さんの生活全てに直結するということで、本当にそういう意味では規模感といったものの範囲が大変広くて、最初はどういう形で仕事をすればいいか本当に戸惑うことが多かった次第です。
ただ、そうは言いながらも、やはり大事なことは県民の皆さんがどういうことをどういう形で求めているのか、そこをしっかりと踏まえてサービスを提供していくといったことがやはり大事だなと、大切であると気づかされたところです。私は、これまで仕事の進め方として、もちろん組織で、全体で対応するということはもちろんのことですけれども、やはりそうした県民の皆さんのニーズを踏まえて対応していく、要望に沿ったサービスを提供するということが、仕事を進める上での基本的な姿勢の1つとして、これまで仕事に取り組んでまいりました。
また、県庁の組織は大きいわけですけれども、大きいからこそ、個別のセクションで見ると、かなり連携しながら仕事を進めているということがありまして、これが非常に誰かが難しい課題に突き当たったとしても、皆さんで助け合う。そして、正解と思われる方向に導いていく。そういう取組ができている風土があると思っております。そういう意味では、難しさはあったのですが、片方では、どんなことが起きるか分からない。昨年の
コロナ禍もそうですけれども、そういう意味では刺激的でもありますし、それがやりがいであったのではないかと思います。
今後、県職員の皆さんにはそうした県の組織のよさを引き継ぎながら、これからもすばらしい富山県づくりに向けて邁進していただければと思っております。
もう一つは教育面ですけれども、富山県の教育は本当に長い間伝統に支えられて、全国的にも高い評価を受けてきたと思っております。これは、
教育長である私が言うのもあれですが、やはり携わっておられる教職員の皆さんが私心を捨てて、本当に熱心に、かつ真摯に取り組んでおられるということで、このことが子供たちにもしっかりと伝わって、郷土を愛する子供たちが出てきていると思っております。
やはりそういうことがないと、なかなか教育というのは人に伝わらないと思います。先ほどの議論にもありましたけれども、片方ではそれが教員の皆さんが熱心さのあまり働き過ぎということで、かなり負担も増えて、なかなか教育の現場は厳しいものがあるとか、困難性があるとかということで、先生を目指す方が少なくなっているというのは何か皮肉めいたことだと思います。
ただ、私は今まで形づくられた教育、
学校現場をこれからもつないでいってほしいと思います。一番大きな課題といいますのは、やはりこれまでも議論になっていた、先生の成り手が少なくなる、確保ができないということで、やはり将来にわたって教育を維持していくことの、本当に支障になると危惧しております。そういう意味では、我々や教員が、現場は厳しいけれども、本当にやりがいがあって、子供たちが見る見る、見違えるほど育っていく。そういった教育内容のすばらしさを伝えていくことも大事だと思っていまして、これからはそういう取組もしっかり進めていただきたいと思います。
今ほど
米原委員からも言われましたけれども、学校、特に高校は地域のニーズに応じた人材をいかに育て上げるか、このことも大きな課題だと思っています。当然、それに合わせた学校の規模、職業科の内容といったものを絶えず考えていく必要があると思っています。そのことで、地域に愛されて、本当に地域に必要とされる人材が育って、そして、ふるさと富山を形づくっていく。そういう方向につながるのだと思っていますので、これは今後またいろいろな皆さん、議会の御意見もお聞きしながら、どのような高校の在り方がいいのかについては検討を進めていきたいと思っております。
私は以前、常任
委員会でも申し上げましたけれども、こうしたコロナといういわゆる災害的なものでありますけれども、これは確かに
学校現場には大きな打撃を与えました。
臨時休校ということで、子供たちにとっても本当に不都合な事態が生じました。ただ、片方から見ると、学校というのは本当にこれだけ大事なものだったのだということが、子供自身も分かったと思いますし、あと、保護者自身も、学校がなくてはやはり生活が成り立たないということも言われていました。このような経験を生かして、先ほども申し上げましたけれども、不必要な学校行事を精選するとか、この機会にこの
コロナ禍のマイナスだった部分をプラスに変えて、学校教育に生かしていただければと思っております。
学校教育は本当に人づくりということで、特にこういったすばらしい富山県をつないでいくために、なくてはならない人材をつくるということで、本当に大事なものだと思っております。これからも議員の皆様はもとより教職員の皆さん、地域の皆さん、保護者の皆さん、それぞれ連携しながら、学校教育を支えていただけるように切にお願いしたいと思います。
最後になりますが、今後、教育分野に限らず、富山県政には様々な課題、問題がこれからも起こってくると思います。議員の皆様をはじめ職員の皆さんが、これまで培ってきたいろいろな人脈、県庁の組織力、そうしたものを生かして、すばらしいふるさとである富山県を住みよい地域として発展させていただきたいと思いますし、また、そうなると確信しております。私も微力ながら、これからは一県民としてできる限りお手伝いさせていただきたいと思います。
これまでお世話になりました関係者の皆様に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
56
米原委員 先生方も1万人近くいらっしゃると思うのですが、なかなか現場のトップの意向といったものは伝わらないところもややあるのではないかと思います。いろいろなところでこうした経験をされた
教育長をはじめ、幹部の人たちも、時には皆さん呼んで、今までの経験といいますか、これからの課題等についてもまたお尋ねして、いろいろな話を聞かせてもらうということは、とても大事なことだと思います。
伍嶋教育長は、様々な経験をされてこられましたので、ぜひまたそういった機会をつくってあげていただきたい。これからも健康に留意されまして、御活躍いただきますようにお願い申し上げます。ありがとうございました。
さて、今日は警察当局の幹部の方にもこのたび退任される方がいらっしゃいますので、改めて御紹介させていただきたいと思います。小林生活安全部長におかれましては、38年間という長きにわたりまして富山県に奉職されました。警察相談課長、警務課長、射水警察署長、警察学校長、生活安全部長を歴任されました。
こうした中にあって、特に大変厄介な暴力団の組織そのものの解散届まで御指導いただいて、解散したことにも大変な御尽力をされたということであります。また、中国人男性による強要未遂事件の検挙においても、被害者と皆さんの安全確保等に適切に対処され、大変御活躍いただいております。サイバー犯罪や
児童虐待などのいろいろな難しい問題につきましても、24時間絶えず心休まる暇もないぐらいに大変な苦労があったと思いますけれども、一言御挨拶と、何かまた皆さんにお話がもしありましたら、どうぞひとつお気持ちを聞かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
57 小林生活安全部長 今ほどは、過分なるお言葉を頂戴しまして、また、このような機会をいただきまして、厚くお礼申し上げます。
当
委員会には、生活安全部長として2年間出席させていただきました。その間、
亀山委員長をはじめ、各委員からの御指導、御鞭撻を賜り、今日まで至ることができましたことに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
仕事でつらかったことや、事件の対応、各種相談の対応で悩む日々も多々ありましたけれども、これまで接してきた皆様方、上司、同僚のおかげで、警察官としての熱意を絶やさずに前へ進むことができたものと感謝の気持ちでいっぱいです。
最後は生活安全部長として、ストーカーやDV、
児童虐待、サイバー犯罪など、人身の安全に関わる事案に携わってきました。私が退職した後も、日本一安全で安心して暮らせる富山の実現を目指して、不断に犯罪対策が講じられていくこととなりますが、安全・安心の水準が高まっていくことを一層願うものであります。
これまで御指導賜りました委員の皆様方をはじめ、お世話になった方々には感謝の念に堪えません。誠にありがとうございました。
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米原委員 もう一方いらっしゃるのですね。長森交通部長でございます。長森部長も38年間、富山県警に奉職され、地域課長、生活安全企画課長、北警察署長、生活安全部首席参事官、警務部長、交通部長を歴任されました。いろいろと多くの重要なポストで大変な御活躍をいただきました。改めて、心から敬意を表したいと思います。
北朝鮮からの輸入行為による外為法違反の検挙もされたと伺っております。
交通部長になられてからですが、昨今交通死亡事故は減っているようであります。このことも一朝一夕でできたものではなく、歴代の人たちもずっと御苦労された結果かと思うのではありますけれども、やはり痛ましい交通事故がなくなることはまずないだろうかと思います。しかし、陣頭指揮を執って、少しでも死亡あるいは負傷者を減らそうということで努力してこられて、20年間連続の減少という記録を成し遂げられておられるという富山県の状況かと思います。
長森交通部長にも一言、今日までの思い出とか、また皆さんの後輩の方に対しまして御挨拶ございましたら、ひとつまたおっしゃっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
59 長森交通部長 このような発言の機会を与えていただきまして、委員の皆様に心から感謝申し上げます。
私は、本
委員会には警備部長を務めました2年間と、今年度、交通部長の1年間、計3年間お世話になりました。この間、委員の皆様方から激励と御助言をいただきましたことに心から感謝いたします。
私は昭和58年に富山県警察官として採用されまして38年間、刑事部門を除きまして、各部門の業務を通じて、県民の安全・安心のために今日まで取り組み、この間ずっと駆け足を続けてきたような印象であります。はや退職のときを迎え、このように御挨拶をする時期になってしまったのかと、感慨深いものがございます。
各部門の経験の中でこれまでを振り返ってみますと、特に警備部門で育ってきたというところがございます。警備部長を務めました2年間では、右翼団体を主体とします政治資金規正法違反の検挙、先ほども御紹介いただきました北朝鮮からの不正輸入による外為法違反事件などを検挙することができまして、警備部門における仕事の総まとめができたかと思っております。
また、本年度、初めて交通部の仕事に取り組ませていただきまして、一時期
コロナ禍で交通量が大きく減少している中にありまして、前年と比べて交通死亡事故が増加に転じていたような時期もありまして、非常に悩ましいこともございました。しかし、関係機関、団体と協力し、
委員会の皆様から御助言をいただくなどによりまして、先制的な対策を講じ、交通事故の死者数が戦後最少となり、また、交通人身事故の発生件数、負傷者数が20年連続で減少するということで、県民の皆様へ一定の安全・安心を提供できたのではないかと考えております。
そして今、1つ思うところがあります。警察学校で約6年間、教官を統括する校長補佐を務める機会があり、その間、約300人の後輩の指導に当たりました。一日も早く一人前の警察官として育てなくてはと教えておりました学生らも、現在は一緒に仕事をする場面もございますし、支援や手助けをしてくれるなど、その成長ぶりに刺激を受け、また、頼もしく思うこともありました。これら教え子も警察組織のもう中堅となっておりまして、今後、県警察の中で一層活躍し、県民の安全・安心の確保に力を発揮してくれるものと期待をしております。
結びとなりますが、富山県警察の組織で鍛えられ、成長させていただいたと心から思っておりますし、今後も富山県のため、県民のために尽力したいと考えております。これまで御指導いただきました委員の皆さんをはじめ、県議会議員の皆様、そして、県民の皆様、県警察の先輩、上司、同僚の皆様への感謝、そして、富山県警察のますますの発展を祈念いたしまして、心境のお話とさせていただきたいと思います。
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米原委員 数々の思い出や、いろいろな功績をおつくりいただきまして、退任されるわけでございますが、どうぞお元気で、これからも御活躍いただきたいと思います。
私は、この
委員会に2年間お世話になりました。特に教育関係のたくさんの現場を訪問したり、いろいろなことについて積極的に皆様に御尽力いただきました。県警におかれましては、忘れられないのは、前任の大原県警本部長が御退任される前に、富山県の新しい警察署として南署、中央署が出来上がったことです。富山市は警察署がそこそこ整備をされたわけでございますが、この後の富山県の新川、高岡、砺波地方の統合や、設備の充実等について、しっかりと協議会をつくっていただいて、その中で検討して、これから着実に整備を進めていくとはっきりと今回正式にお取決めいただきました。そして杉本県警本部長に引き継がれたということで、大変いいタイミングでこういった場面に私も参加させてもらったことを、大変うれしく思います。
これについては何十回とは言いませんが、随分いろいろなことを申し上げてきた歴史がございますけれども、ようやくそのことを御理解いただいたと思っております。
いろいろな事件が相次いでおりますけれども、地元の皆さんが警察ともっと寄り添って、警察官の皆さんももっと身近な中で仕事を通じて、社会の人づくりのために、しっかりと役割を果たしてもらうということも極めて重要なことでございます。この前の雪のときも、除雪はする、交通整理もしなければならない、全部警察官がやらないといけないということを見ていました。普通なら、交通整理だけをすればいいのかもしれませんが、除雪まで一生懸命やっている姿を見て、全てのことをやらないといけないのは、大変なことだとかいま見た次第でございます。
やっぱり相手があることですから、日頃から皆さん一人一人、本当に大変な御苦労をなさっている方々でございますが、どうぞこれからもお元気で御活躍いただきたいと思います。
コロナ禍がなければ、反省会といいますか協議会といったものが企画されて、またそこでいろいろな皆さんとの交流があったのでしょうけれども、委員長、ないのだろう。
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亀山委員長 ありません。
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米原委員 今回は残念でありますけれども、少し落ち着いてから、どこかでまたそういった機会があれば声をかけてやっていただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
いずれにしましても、
伍嶋教育長、長森部長、小林部長におかれましては、どうぞこれからもお元気で御活躍いただきますように、心からお祈り申し上げます。年長者で今日はひとつ話をするようにということでございましたので、こういった機会をつくらせていただきました。どうぞお許しをいただきたいと思っております。
長い間お世話になりました。ありがとうございました。
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亀山委員長 これをもって質疑、質問を終わります。
以上で、付議事項についての審査を終わります。
この際、ほかに何か御意見などはありませんか。──ないようであります。
それでは、このメンバーによる
委員会はこれが最後でありますので、私から一言御挨拶申し上げます。
令和元年5月に委員長に就任して以来、庄司副委員長をはじめ委員の皆様方、執行部の皆様方の御協力によりまして、無事委員長の職責を果たすことができましたことに対し、深く感謝申し上げます。
また、報道機関の皆様方の御協力に対しましても、この席をお借りして深く厚く御礼申し上げます。
一昨年、令和元年度から当
委員会においでになられた方におかれましては、今、
米原委員のほうからも言われましたけれども、意見交歓会に積極的に参加していただきまして、本当にありがとうございました。今年度からの方には、
コロナ禍ということで、一応予定はしていたのですが、やっぱり変異株などがちょっとはやり始めましたもので、中止せざるを得ない状態になりましたので、少し皆様方と関係を深められたかどうかというのは疑問の1年でありました。
少し心残りでありますが、いずれにしても本県の
教育警務行政が今後ともますます充実発展することを祈念いたしまして、挨拶といたします。どうもありがとうございました。
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