神 尾 江 里 谷 津 英 美
清 水 竜太郎 栗 原 貴 司
松 長 由美絵 北 橋 節 男
山 口 政 哉 井 上 裕 介
友 田 宗 也 大 矢 徹
永 井 譲 杉 原 栄 子
甘 粕 和 彦 佐 野 洋
平 川 和 美 東 木 久 代
武 藤 正 人 柳 田 秀 憲
竹 村 雅 夫 有 賀 正 義
堺 英 明 吉 田 淳 基
神 村 健太郎 塚 本 昌 紀
松 下 賢一郎
欠席議員 な し
理 事 者
鈴木市長、小野副
市長、宮治副
市長、
関口企画政策部長、
佐保田企画政策部参事、
岡企画政策課主幹、
水野企画政策課主幹、
その他
関係職員
事 務 局
黒岩議会事務局長、
室伏議会事務局参事、
田口議事課長、
浅上
議事課課長補佐、名
富議事課書記
4.件 名
(1)
市政運営の
総合指針2020の
改定について
──────────────────────────────
○
加藤一 議長 ただいまから
議員全員協議会を開会いたします。
──────────────────────────────
○
加藤一 議長 本日は、
市政運営の
総合指針2020の
改定について、
市長から
議員全員協議会開催の要請がありましたので、
開催するものです。
お諮りいたします。
協議会の座長はいかがいたしましょうか。
(「議長そのまま」と呼ぶ者あり)
○
加藤一 議長 そのままということですので、座長を務めさせていただきます。
──────────────────────────────
○
加藤一 座長 お諮りいたします。この
会議は公開、非公開、いずれにいたしましょうか。
(「公開」と呼ぶ者あり)
○
加藤一 座長 公開という声がありますので、この
会議は公開と決定いたしました。
これから議題に入ります。
市政運営の
総合指針2020の
改定についての説明を求めます。
◎鈴木
市長 本日は、
議会開会中のお忙しいところにも関わらず、
議員全員協議会の
開催をいただき、ありがとうございます。
市政運営の
総合指針につきましては、
総合計画に代わるものとして平成26年度からスタートし、平成29年度からは現在の
市政運営の
総合指針2020を進めております。この
総合指針の期間が
令和2年度までとなっておりますので、本日は来年度の
改定作業に当たり、その方法や
スケジュールの概要について御説明するものでございます。
令和3年度からの4年間は、東京2020大会のレガシーを生かして、2025年問題という喫緊の
課題に立ち向かうとともに、さらに、
団塊ジュニア世代が全て
高齢者となる20年後、2040年以降の時代に対応するため、
藤沢らしさを未来につなぐ持続可能な元気な
まちづくりへの転換を大胆に行う必要があると考えております。
総合指針では、これまでも本市の現状と
課題を踏まえ、おおむね20年先を見据えた長期的な
視点として、めざす
都市像や
基本目標などを定める
基本方針のもと、様々な
重点施策を
重点方針として定め、実施してまいりました。
新たな
市政運営の
総合指針を策定するに当たっては、多くの皆様の御
意見をいただきながら、
SDGsの
視点も取り入れた
長期ビジョンの
明確化を図りつつ、そこから逆算して、今から始めるべき
取組についても
議論を深め、
令和3年度以降の4年間で重点的に取り組むべき
施策を明らかにしてまいります。
新たな
総合指針のスタートに向けて、私たちが目指すべき輝かしい
藤沢の未来の姿を皆様と一緒に描き、
令和3年度からの
市政運営についても
マルチな
パートナーシップで進めてまいりたいと思っております。
詳細につきましては
企画政策部長から説明をいたしますので、よろしくお願いをいたします。
私からは以上でございます。
◎関口
企画政策部長 それでは、あらかじめお配りをいたしました資料に沿いまして御説明をいたします。
資料「
市政運営の
総合指針2020の
改定について」の1ページを御覧ください。
まず、1、
改定の基本的な考え方につきましては、
見直し、
改定に当たっての基本的な事項について記載をしております。(1)
市長公約等の迅速な反映につきましては、
総合指針の特徴でもある
市長の理念、
公約等の迅速かつ柔軟な
計画行政への反映を図るため、
令和2年度中の
改定を目指します。(2)
SDGsの
視点を取り入れた
長期ビジョンの
明確化につきましては、今回の
改定作業を進める中で
議論を深め、めざす
都市像や
基本目標等を定めている
基本方針の
見直しを行います。(3)各種の
分析・
評価、
意見等の整理を踏まえた
改定につきましては、
市民意識調査などの
分析・
評価結果等を踏まえるとともに、広く
市民の皆様からも御
意見をいただきながら
改定作業を進めることとしております。(4)
関連計画等との連動につきましては、
総合指針の
改定内容に合わせて、
藤沢市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略を
改定するとともに、
SDGs推進のための
方針を定めることとしております。
次に、2、
改定作業の概要について御説明いたします。
2ページを御覧ください。
作業の概要を中段の図にまとめております。一番左上から順に、このページの中段以降で御説明させていただきます。(1)
課題の抽出と整理の
1つ目、ア、
分析・
評価につきましては、まず、(ア)
市民意識調査によるめざす
都市像・
基本目標・
重点施策等評価を行います。これは、
総合指針2020について
市民意識調査の各項目を
成果指標として、調査結果の
経年変化を含めた
分析・
評価を行い、
課題を整理するものでございます。次に、(イ)
事務事業評価等による
重点事業評価は、
重点事業の
進捗状況の
分析・
評価を行い、
課題を整理いたします。次に、(ウ)
外部評価につきましては、新たな
行財政改革の
検討と併せて
行財政改革協議会において御
意見をいただきます。3ページを御覧ください。(エ)
外部環境の
分析につきましては、本市の将来
人口推計を
ベースとして、
人口に関する
分析、
検討を行うものでございます。
続いて、イ、広聴の(ア)
市民・
地域意見につきましては、
総合指針の
検討段階に応じて
市民ワークショップ、
パブリックコメント、
市民アンケートなどを行い、広く
市民からの御
意見を頂きながら
検討を進めてまいります。(イ)各
分野別団体からの
意見は、
経済団体や
福祉団体など各
分野別に多様な団体からの御
意見も頂くこととしております。
続いて、ウ、
市長公約や
市議会からの
意見を踏まえた各
部局政策課題検討につきましては、各
部局の
政策課題について
理事者ヒアリングを行いながら
課題を整理するものでございます。その際、
SDGsの
視点も取り入れて、サスティナブル、
スマート、インクルーシブを
共通テーマとして
長期的視点からの
検討も進め、
基本方針への反映を図ってまいります。次に、(2)
基本方針と
重点方針の
見直しにつきましては、整理した
課題を基に順に
見直しを行います。
基本方針については
長期ビジョンとしての内容の充実を図りつつ、
長期的視点から逆算して、今から長期的に取り組むべき事項を
検討し、
基本目標の内容を
見直します。その上で
重点方針については
令和3年度からの4年間に取り組むべき
施策を
議論し、
見直しを行います。次に、(3)
重点事業の選定につきましては、
重点施策の実現に最も効果がある事業を中心に選定をしてまいります。4ページを御覧ください。また、
地域まちづくり事業については各地区での
検討を踏まえて
重点事業に指定することといたします。
次に、3、
改定体制といたしましては、(1)
総合指針改定委員会について、
理事者、
部長等の
政策会議メンバーを
構成員として設置してまいります。(2)全庁的な
検討につきましては、
改定委員会の
会議開催ごとに
検討テーマを設定し、
部内会議、
課内会議での
議論の結果を持ち寄ることなどによる組織的、全庁的な
検討を進めてまいります。また、長期的な
課題とその対応については、
中堅職員で構成する
プロジェクトチームによる
検討を行います。
最後に、4、
改定の
スケジュールにつきましては、別紙のとおり、これまで説明させていただいた
改定作業を順次進め、
基本方針、
重点方針、
重点事業の
検討を進めてまいります。なお、
市議会への報告については、各
定例会会期中に
議員全員協議会の
開催をお願いし、
検討状況を御報告したいと考えております。6月に
基本方針の
骨子案を報告し、9月に
基本方針の素案、12月には
重点方針の素案を報告し、2月
市議会定例会開会前に
重点事業の案を含め
最終案を御報告したいと考えております。また、
基本方針の
改定に当たっては、前回と同様に議案として上程させていただくことを想定しております。
以上で
市政運営の
総合指針2020の
改定についての説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○
加藤一 座長 説明が終わりました。
これから質疑または
意見の聴取を行います。質疑または
意見はありませんか。
◆
堺英明 議員 いよいよ新たに
総合指針の
改定、いよいよ動き出したわけでありますけれども、今回は大枠ということで質問させていただきたいと思います。
令和2年度に
総合指針の
改定作業を進めていく前ですが、本市が
総合計画を
総合指針に変えたことで、どのような点がよかったのか、逆に、どのような点が
課題だと認識しているのかについてお伺いしたいと思います。
◎水野
企画政策課主幹 総合計画から
総合指針に変えたことでよかった点と、それから、
課題ということなんですが、まず、よかった点といたしましては、やはり
総合計画の場合は最
上位計画ということで、どうしても総花的になってしまうという傾向があります。一方で、本市独自の
総合指針のほうは、
市長任期に合わせた4年間で、どのあたりを重点的に進めていくのかということが、より明確になったということで、その部分は大きな
メリットだと思っております。それから、コンパクトに分かりやすくまとめておりますので、
郷土愛とか、人の輪とか、元気、
マルチパートナーシップといった、みんなで共有すべき理念というものが、職員にも様々な分野の
計画にも浸透しやすくなったということは、あるのであろうというふうに思っております。
一方で、
課題については、これまでも
市議会の皆様からも御指摘頂いているように、長期的な部分が、やはり
議論が足りないとか、どういうふうに進めていくのか、ちょっと見えないというふうに言われておりますので、今回の
改定のポイントにもさせていただいていますので、その辺に留意して新年度は進めさせていただきたいと考えております。
◆
堺英明 議員 長期的な
視点で
議論を深めるために、こちらの資料を見る限り、
SDGsの
視点を取り入れるというのは非常によいやり方だとは思いますね。市の各
部局が
SDGsの
視点で
議論を深めて、
長期ビジョンの
明確化、こちらを図ってほしいとは思うわけですが、やはり、この20年後という
視点ですね。こういった長期的な
まちづくりを
議論していく上では、若い人の
視点、若い人の
意見をどのように取り入れていくか。こちらは非常に重要な
課題になるというふうに思っております。その点について現時点での
方向性、お伺いしたいと思います。
◎青木
企画政策課課長補佐 若い人の
視点ですとか
意見をどう取り入れていくかにつきましては、
総合指針の
改定におきまして重要な
取組であると認識をしております。長期的な
視点での
検討に当たりましては、大学生ですとか高校生などにも
議論に参加していただきながら、御
意見を頂けるよう、あとは、
SDGsの
視点も効果的に活用をしながら、
ワークショップなど進めていきたいと考えております。また、市の内部におきましても、20年後も市で働いているであろう30代から40代前半の職員を中心に、
中堅職員の
プロジェクトチームで
議論をしていきたいと考えております。
◆
塚本昌紀 議員 今日の全協での、いわゆる御報告というか、
協議は、いよいよ第3期目の
指針の
改定作業にスタートするということでの
協議だと思いますけれども、これまで第1期、第2期といいますか、2016と2020の
指針を策定されてきました。大体、流れ的には大きくは変わっていないんだろうなと思うんですけれども、今も
堺議員のほうからもあったように、いわゆる
総合計画から
総合指針に変えることによって、
市長任期の具体的な
重点事業に対する
取組というものは明確になってきて、その部分は
メリットとしてあるけれども、一方で、
長期的視点、また、財政的な
裏づけ、そういったものの
明確化というものが、なかなかどうも見えづらい、そういう
指針になってきていると。
しかし、よくよくこれまでの
指針を見てみますと、まず一本通る
郷土愛あふれる
藤沢という大きな
まちづくりテーマに対して、8つの
基本目標がぶら下がっておりまして、そこには例えば、漠然な表現ではありますけれども、この中に長期的な
視点が入った
基本目標であるというふうに捉えることもできるんだろうというふうには思っております。
そういう
状況の中で、当然、2016の策定のときも、2020の策定のときも、そういう向こう20年の、いわゆる
長期的視点を網羅して
協議してきたんだろうと思うんですが、当然、2016のときの策定時から、もう8年が過ぎているわけですよね。ですから、2016年のときと同じでは、やっぱり違うだろうと。いわゆるこの8年間の中で、恐らく時代の変化もあるし、
令和2年度から向こう20年間の
長期課題も大きく変化しているというふうに言えると思うんですけれども、そこら辺はどのように捉えられていて、具体的に
計画にどんなふうに反映をしていこうというふうにお考えなのか、聞かせていただきたいと思います。
◎水野
企画政策課主幹 御指摘にありました、2016に、
総合計画から
総合指針に変えたときの経緯というのは、
市政が替わってということで、いろいろありましたけれども、そのときは、やはりこれまでの
総合計画の
課題をいろいろと解決しようとして
総合指針に変えたという経過がありますが、どうしても重点的に取り組むところをより明確にしようというところを重視した結果、長期のところが見えにくくなったということはあると思っておりまして、今、
議員から御指摘をいただいたとおり、
基本目標というのが
基本方針の中にあるんですけれども、これは8つの
基本目標ということで、ほぼ、ほとんどの分野を網羅的に、ここは20年後を見据えて
基本目標というのは設定させていただいているんですが、これについては、余り今まで話題にならなかったというか、取り上げられてこなかったというところでございますので、今回の長期的な
視点をどういうふうに反映するかという部分については、御指摘の
基本目標のところをしっかり
見直していくことが
具体化になると思っております。
もう一つ、すみません、順番が逆になってしまっているんですけれども、当時との変化というと、やはり今、
地方創生というのが途中で入ってきまして、
人口減少であるとか、
少子高齢化であるとか、
公共施設の更新の負担であるとか、この間の中で全国的に見ましても、ますます地方の
状況というのは厳しくなってきておりますので、かなり社会的な
状況も変わってきていると認識しております。これまでは、できる限り
人口の規模を維持していくというふうに前回は言っているんですけれども、さらに一歩進めて、少しでも
人口の
ピークを遅らせていくであるとか、
人口の
ピークを少しでも上触れさせていくというような
視点も必要になってきておりますので、そういった社会的な変化も踏まえて、今回は
改定を進めていく必要があると考えております。
◆
塚本昌紀 議員 私もそうだなと思います。大きく
人口構造が変化していくことは、当時も8年前も予測はされておりましたけれども、それが現実のものとなってくれば、やっぱりその
臨場感というか、そういったものも当然、
肌感覚も変わってきておりますし、大きくこの8年間で
IT環境というものは、もう劇的に変わってきているというふうに言えると思います。
そういう
意味では、残念ながら、私は
藤沢市の行政を見ておりまして、ITが進んでいるというふうには実は思えないんですね。
IT先進都市というふうに
藤沢市のことをうたっておりますけれども、私は、セキュリティだけが厳しくなっていて、全く便利になっていないというのが実感です。ですから、今回の
基本コンセプトにも
スマート行政というふうなものも入っているようですので、そこら辺、やっぱり
長期的視点の中にしっかりと入れていくということが大変重要だろうと。
それと、
人口減少もうたわれている中で、本市はありがたいことに、今、まだまだ
社会増が
自然減を上回っているので微増しているけれども、それは何も手を打たなければ、手を打っている自治体と差が出てくるというのは明らかだと思うので、その
長期視点の中には
人口減少、
人口維持、そこら辺を
ベースに見据えた
施策の展開というものを考えた上で図っていく必要があるのではないかなというふうに思うわけであります。
今、
SDGsのことにも触れられましたけれども、
SDGsに関しては、これは
国際目標であって、2015年に国連のサミットで採択されたわけですけれども、2016年から2030年の、2030年を
目標として、17の
目標に、あと169のターゲットを具体的に設けて、いわゆる明確な
目標を掲げて2030年の実現を目指すというのが国際的な約束事であります。ですから、
SDGsをこの20年間の
長期目標の中にうたうことはいいんですけれども、2030年は20年の途中にあるんですね。そこに一つの
目標地点があるということになってくると、そこの
整合性はどう図っていくのかという点と、具体的な
重点事業に、それをどういうふうに展開していくのかということは大変重要だと思うんですが、そこら辺のお考えを聞かせていただければと思います。
◎水野
企画政策課主幹 まず先に、ITの
取組については、今回、
施政方針にも掲げられていますとおり、今後の
市政の重要な
課題として、テクノロジーをどのように
安全安心で暮らしやすい町をつくっていくかという上では非常に重要というふうになっておりますので、これは
総合指針に限らず、今後の
行財政改革にも関わってまいりますけれども、その辺りは
総合指針の中でも意識して
改定作業を進めていきたいと考えております。
それから、
SDGsについては、2030年が
政策の
目標年次でございますけれども、
藤沢市の場合は2040年、おおむね20年先を見据えて
総合指針を
改定していくことになりますので、各
部局に
長期課題を
SDGsの
視点から詳細に
検討していくという中で、それぞれの
部局に
個別計画を持っておりますので、やはり途中途中で、どういう物差しで測っていくのかという
意味で、2030年の時点でどの程度まで進める、2040年度までにどのような形にしていくのかというのは、それぞれの部門の
取組の中で少しでも
明確化が図れるように、
改定作業の中で
議論をしてまいりたいと考えております。
◆
塚本昌紀 議員 SDGsという言葉はとても今、先行しておりますけれども、実際、中身に関しては、やっぱりなかなか熟知できていないなというのが、私なんかもそう感じるし、職員の皆様も恐らくそうなんだろうなと思います。目の前のいろんな
課題に追われて、長期的な展望に立って考えていくという、いわゆる時間がないというか、そんな
状況に追い込まれている現場もあるんだろうなと思います。
そういう
意味においては、しっかりした部署が、そういうものが具体的にきちっと展開できるように、ある程度道筋というか、そういうものをつけて、各
部局にぽんと投げて、はい、それで
SDGsの
視点を踏まえて
計画しなさいよということではなくて、きちっと道をつけてやっていくということが必要だろうと。どこの部署がやるのか分かりませんが、そのように感じます。
これからまずは
基本目標、
基本計画的なものをまず示されて、それから
重点施策、いわゆる
まちづくり重点テーマというふうに展開されていくんだろうとは思うんですけれども、
基本計画を策定する段階で、やはり財政的な
裏づけ、根拠というものを、しっかりと併記をしながら進めていく必要があると思います。そういう
意味では、本市は
中期財政フレームを出して、たしか
令和2年度は
長期財政フレームの
見直しの年にはなっているかなと思うんですけれども、そこら辺、どのようなタイミングで連動を図って、そして議会に示していただけるのか。そこら辺をちょっとお聞かせいただければなと思います。
◎水野
企画政策課主幹 中期財政フレームは、
議員御指摘のとおり、
令和2年度が
見直しの年に当たることになります。当然のことながら、
総合指針の
改定作業を進めていく過程で重点的な
取組、
重点事業と決めていくことになりますので、当然、
財政部門と連携をして、その
裏づけとなる
政策的に投入できる経費がどれぐらいあるのかというふうなところも、策定と並行しながら
議論していく必要がありますので、今、
議員御指摘いただいた部分につきましては、
令和2年度の途中は年4回の
定例会ごとに
議員全員協議会の
開催をお願いしていきたいということですので、そちらの
財政部門での
中期財政見通しの
作業の進捗に合わせて、
指針の
改定との連動というものがどのような形になるのかというのが御説明できるように、取り組んでいきたいと考えております。
◆
塚本昌紀 議員 それと、この
総合指針の中には、行革の
視点がなかなかやっぱり入りづらいというか、そういうのは常々考えております。行革はまた別物だというような
位置づけのように感じておりまして、本市の
執行体制も行革は
総務部、いわゆるこの
指針の策定は
企画政策部というところで、別物になっているんですけれども、ここはやはり行革も、この
指針に基づいてやっていくということが大変重要であって、なぜそんな別の部門でやるのかなと、ちょっと疑問も出てくるところなんですけれども、それはそれとして、行革との連動というものをどのように図っていくのか、また、行革は今後どうしていくのか、そういったことも含めて、ちょっとお考えを聞かせていただければなと思います。
◎小野 副
市長 そういう
意味からも、来年度は
行財政改革の
方針の
改定の年度にもなりますので、そういう
意味では、
指針を一つ
裏づける行政の形ということもありますので、同時並行的に
改定の
作業は進めさせていただくことになります。そういう
意味では両輪というような
位置づけで進めさせていただければと思います。
そして、それらを支えるという
意味で言うと、ある
意味、
組織改正も同じ年度ということですから、そういう
意味では中長期を見渡して、2025年に向けての行政、市役所の形づくりというのも併せて進めさせていただければと考えております。よろしくお願いいたします。
◆
塚本昌紀 議員 分かりました。
では、最後に、これは私は以前から本当に思っていることなんですけれども、このいわゆる今後の進捗管理を
分析、
評価をきちっとやっていくことが基本的な考え方にうたわれておりますので、これは大変重要だというふうに思います。ただ、
分析評価するときに、何をもって
分析評価するのか、その基礎となる数字というか、物差しというか、そういうものは、なるべく分かりやすく客観的でなければならないと思うんですね。
だから、私は、いわゆる行政を
評価していくときに、アウトカム的な手法を設けていくという
取組は、やっぱり行政はやっていかなきゃならないと思うんですよ。そこら辺、どこまでやっていただけるのかなという期待と、それから、その
分析を、要するに、素人が
分析と言うと大変申し訳ないですけれども、こういうものはある程度絞って、外部委託もしながら、
分析する、マーケティングしているような専門業種がありますので、そういうところでしっかりと、言ってみれば
人口減少をどう食い止めるかというような基本テーマのもと、
藤沢のいわゆる認知度をどう上げていくのかとか、そういったものをマーケティング調査して、その上できちっとした事業展開を図っていくというような、そのような進め方とか、そういう部分において、この
分析、
評価、
意見の整理を踏まえた
改定という部分においては、基となる物差しをしっかりと客観的に分かりやすいものにして、誰もが、ああ、そうだなと思うような
評価をしていただいて、そして、その上で新たな事業を展開していくというふうな進め方が望ましいと思っておるんですけれども、最後、その点だけお聞かせいただきたいと思います。
◎水野
企画政策課主幹 これまで
市政運営の
総合指針につきましては、めざす
都市像、
基本目標、
重点施策というところは、今、
議員からもお話のありましたとおり、
市民意識調査で
経年変化を見て、
評価が高いもの、そうでないもの、上がっているもの、下がっているものということで、これまでアンケートを集計させていただいてきております。今年度も
市民意識調査を行っておりますので、こちらについては年度内に
議員の皆様にもお配りをさせていただいて、6月の
議員全員協議会では4年間の推移というものを一定
分析をしまして、お示しをさせていただきたいと思っております。
重点事業については毎年の決算委員会で、事務事業
評価のほうで御覧いただいております。そちらを基に
改定作業を進めさせていただくということを考えておりますけれども、やはり今現在行っている
評価というのは、市職員が独自に行っているということですので、専門的に
分析が十分にできていない部分はあるかと思っております。徐々にビッグデータというふうな形で、データをどうやって
分析して、
まちづくりに生かしていくかというふうなところが、EBPMとも呼ばれておりますけれども、注目をされているというふうに考えておりまして、ある種の
政策マーケティングの
視点を持って、
市民がどのようなことを望んでいるのかということと、それから、
市民の皆様自身が気づいていないけれども
課題が生じているものを、どうやって吸い上げていくかとか、
分析していくかというのは
課題であると思っております。
なかなか職員が自前でやるのが難しいというのはありますので、外部の専門的な知見に御協力をいただいて
分析をするというふうなことも、今後研究をしてまいりたいと考えております。
◆柳沢潤次
議員 3度目の
総合指針ということであります。2020のときには、比較的
基本方針については、それほど
議論をしなかったような、ちょっと記憶があるんですけれども、今回は、お2人からの質疑がありましたように、基本的な
方針、長期的な
方針もしっかり
議論をしていこうということが書いてありますので、それは大いにやっていく必要がある。私も感じているところであります。
とりわけ、
まちづくりの問題、
藤沢の町を全市的にどういうふうにしていくのかということが、長期的な問題では問われてくると思うんですが、例えば商業の在り方ですとか、あるいは農業の在り方ですとか、さらには、
まちづくりの観点で言えば環境との関係の問題、そういった、市で言えば様々部門を超えていかなければならない
課題が長期的な
課題として、
まちづくりの中で出てくると思うんですね。そういう
意味では、大型の開発がどうなのかということ、具体的にはそういう問題も
議論せざるを得ないことになると思います。
その点では、都市マスタープランの
見直しですとか、あるいは、農業の振興
計画ですとか、商業の振興の
計画ですとか、そういうところともリンクして、
まちづくりのあり方をしっかり見据えていかなきゃいけないと思うんですが、その辺の、ほかのマスタープランなどの
計画との関係、マスタープランそのものを見直すことも含めて20年後の長期的なビジョンを出していく必要があると思うんですが、その辺についての見解をお聞かせいただきたいと思います。
◎水野
企画政策課主幹 マスタープランとの連動であるとか反映ということでお答えをさせていただきますと、マスタープランについては
令和2年度の
改定を予定しているものではないということでございまして、ただ、立地適正化
計画というものが今、策定をされておりまして、先ほど来出ています、
人口減少社会になってきますと、今、地方ではどうやってコンパクトシティをつくっていくかというようなことも
議論されております。もともと
藤沢市はコンパクトな町の構造をしているという強みがありますけれども、そういう町の在り方というのは、
人口減少であるとか
人口構造の変化というところとは、やはり関係をしてきますので、
総合指針の中で
人口構造の変化に対応して取り組んでいくということになりますと、当然それはマスタープランであるとか立地適正化
計画というところも大きな関わりを持ってくるところでございますので、今回、資料の中でもマスタープランとの
整合性を図っていきたいというのは書かせていただいているんですけれども、こちらは都市
計画部門とも企画のほうは連携を図って、
議論のほうは進めていきたいと考えております。
都市
計画に限らず、農業であるとか、防災であるとか、そういったところも
まちづくりに大きく関わってくるところでございますので、関係部門ともそのあたり、町全体の今後ということを
議論ができるように取り組んでいきたいと考えております。
◆柳沢潤次
議員 全体的にはそういうふうになるわけですけれども、もう少し具体的に言うと、例えばマスタープランの中の
藤沢の骨組みである旅客の拠点の問題。これは村岡地区をどうするのかということにも関わってきて、マスタープランの中心的な、基礎的な組立ての中になるわけですよね。ですから、来年度中にやるかどうか決めるという話のようですが、そういう基本的な部分も含めて、大いに
議論をそこはしていく必要があるんだろうなと私は思うんですね。
それと、環境の問題で言っても、開発と環境の問題、これはずっと
議論もしなければならない問題として提起をされてきている問題ですが、とりわけ気候変動の問題から、地球的な規模の環境問題が指摘をされている中で、では、
藤沢としてどうするのかと。40%の
目標を掲げてやっていますけれども、なかなか進行していないような
状況もありますが、全体的な
藤沢の進め方、様々な
施策の進め方の中で何ができるのかというのを、
部局を超えて、そこはしっかり中心に据えておかなければならない
課題だろうなというふうに思っています。ですから、そういうこともしっかり基本的な
方針の中に入れていただきたいと思っています。
様々そういう基本的な
計画を進めていく中で、とりわけ長期の20年後まで見据えた長期のビジョンをつくっていこうということですから、そこには
市民、住民がどう関わっていくのかというのがすごく大事なところだろうなというふうに、今回はとりわけ感じているところであります。今までも
パブリックコメントだとか、
ワークショップだとか、やってはきているわけですが、なかなか
市民の意識との関係で、こういう
計画段階での
市民参加というのはなかなか難しいのが、今の
藤沢の現状かなというふうにも思っているところですが、しかし、20年後のビジョンをつくっていくということですから、先ほど出ました若い方の考え方も大いに取り入れるというのも、もちろん一つでありますが、どう
市民の皆さんの意識を喚起して、自分たちの町、
藤沢を、こういう
藤沢にしてほしいという意欲をつくり出していくのか、また、そういう雰囲気をつくり出していくのかというのが、私は一つの大きな鍵かなというふうに思っているんですが、住民参加の問題について、ここにも書いてありますけれども、一通りのやり方では私はいけないような気がするんですが、その辺についての、今、現時点での考え方、問題点も含めて、
課題も含めてお聞かせをいただきたいと思います。
◎水野
企画政策課主幹 広聴の部分についてということでお答えをさせていただきます。
御指摘にありました
パブリックコメント、4年前を見ますと、やはり
基本方針と
重点方針の段階で2回に分けてやっているんですが、トータルで申し上げても全体で提出人数は8人、22件にとどまっているということがありますので、先ほど申し上げましたとおり、若い方にも参加いただく形の
ワークショップを工夫してやっていきたいとは思っているんですが、さらにそれを超えてということについては、昨年の
市民意識調査、これは先ほども申しました毎年行っている3,000人の調査なんですが、そのときに、昨年秋の調査の設問の中に、20年後の
藤沢はどんな町になってほしいですかという設問を最後に加えてアンケートをさせていただいたところ、1,100名を超える方から、定性的にいろいろ書いていただいているんですけれども、想定を超える方からいろいろと御
意見を頂くことができました。いわゆるサイレントマジョリティーというような言われ方もすると思うんですけれども、そういう
市民の方が望んでいらっしゃるものというのを、うまくこちらのほうで酌み取って拾い上げていくということは、大事な
取組だと思っておりますので、そういうことで、どういう形で
市民の皆様にこういう
まちづくりの
議論に参加していただいて、御
意見をいただくかというところは、新年度に入りまして工夫をして進めていきたい、御
意見を踏まえまして工夫して進めていきたいと考えております。
◆柳沢潤次
議員 もう一つの
視点は、やっぱり大事な財政的な
視点だというふうに思います。この間、
中期財政フレームを出してきたわけですけれども、財源不足というのを大いに出しながらやってきたわけですが、それは4年間の財政を見通す中で、こうなりますよというのは、予算を編成していく上では私は大きな役割を果たしてきたかなと。役割というのは、ある
意味であまりいいふうじゃない、抑える役割をしてきたかなというふうには思っているんですね。そのことが
市民の福祉だとか子育てだとか、そういう直接的な要望を抑え込む形に、私はなってきたんじゃないかなというふうに思っているところです。
それと、もう一つは、長期的な財源不足、中期的な財源不足と言いながらも、長期的な財政の在り方というのは、よく見えないというのが、今度のこの間の、私は問題だったのかなと。それは、先ほどの長期の
基本方針との関係ももちろんあるわけで、それでいて一方では、開発などが進む中で、進めていく中で大きな財源を一般会計から入れなきゃならないような
状況が途中で出てくるというようなことになるわけでありまして、その
意味では長期的な、それは細かい部分はないにしても、大枠の財源をどういうふうにしていくのかというのを打ち出していく必要があるだろうなと思うんですね。そういう点で、長期的な
政策を、長期的な事業を、もう少しはっきり言えば開発事業をどうするのかというようなことを判断する材料にもなるだろうと思うんですね。
ですから、そういう財政の在り方、長期的な在り方をしっかり、今の段階での
状況をしっかり出していくということと、財源不足を余りに喧伝して、そのことによって福祉や子育て、暮らしの分野が萎縮するような形にすべきではないというふうに私は思っているんですが、その辺の財政見通しの在り方、
計画との関係でどういうふうに進めていくおつもりなのか、お聞かせをいただきたいと思います。
◎宮治 副
市長 財政の見通しのお話をいただきました。
市政を運営していく上で、財政的な見通しを立てて
市政を運営していく、これは基本的なことかと思っております。そうした中で、先ほど来、中期推計見通しというお話がございました。また、今年度も
改定の年であるというお話もございましたけれども、実際にその
作業を、実はするまでもなく、今後の地方自治体の将来推計ということを考えたときには、恐らく確実に、税収はかつてのバブル期のような伸び方はもうしない。これはもう、ほぼ横ばいでいくのが精いっぱいであろうということになります。さらに、先を見れば、
人口がトータルとしてはいずれは減っていく中では、増えていく要素にはならない。一方で、少子特に高齢化の問題が起きてくる中では、これはやはり介護、医療に係る義務的な経費が確実に増えてくるわけですから、そのことを比べてみただけでも、このままの姿で進めば財源不足は必ず生じると。これは積み上げをするまでもなくでございます。
それが幾らになるかということを
作業が必要になるわけですけれども、中期的、長期的に見れば確実に財源は不足する。このことを前提とした
市政運営をしていかないでいきませんと、逆に言えば財政は破綻をしてしまって、そのときには逆に、今、必要なサービスが提供できないということにもなりかねないわけでございます。
したがって、
中期財政見通し、例えば、何もしなければこうなるというものを客観的に見据えた上で、では、必要なサービスをサスティナブルに今後も維持していくためには、どういった
見直しが必要かという
視点で事業を
見直し、また、何を残していくかということを判断していくということは必要なことであろうかと思っております。それがやはり住民、納税者に対する説明責任ということでもあろうかと思っております。