狛江市議会 2022-03-07
令和4年第1回定例会(第4号) 本文 開催日: 2022-03-07
検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2022-03-07 令和4年第1回定例会(第4号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別
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◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 63 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 64 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 65 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 66 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 67 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 68 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 69 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 70 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 71 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 72 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 73 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 74 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 75 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 76 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 77 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 78 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 79 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 80 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 81 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 82 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 83 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 84 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 85 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 86 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 87 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 88 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 89 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 90 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 91 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 92 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 93 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 94 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 95 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 96 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 97 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 98 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 99 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 100 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 101 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 102 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 103 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 104 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 105 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 106 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 107 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 108 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 109 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 110 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 111 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 112 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 113 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 114 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 115 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 116 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 117 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 118 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 119 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 120 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 121 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 122 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 123 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 124 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 125 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 126 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 127 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 128 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 129 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 130 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 131 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 132 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 133 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 134 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 135 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 136 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 137 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 138 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 139 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 140 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 141 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 142 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 143 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 144 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 145 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 146 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 147 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 148 : ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 選択 149 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 150 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 151 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 152 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 153 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 154 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 155 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 156 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 157 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 158 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 159 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 160 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 161 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 162 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 163 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 164 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 165 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 166 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 167 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 168 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 169 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 170 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 171 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 172 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 173 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 174 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 175 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 176 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 177 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 178 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 179 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 180 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 181 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 182 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 183 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 184 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 185 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 186 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 187 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 188 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 189 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 190 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 191 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 192 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 193 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 194 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 195 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 196 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 197 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 198 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 199 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 200 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 201 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 202 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 203 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 204 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 205 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 206 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 207 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 208 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 209 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 210 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 211 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 212 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 213 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 214 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 215 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 216 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 217 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 218 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 219 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 220 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 221 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 222 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 223 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 224 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 225 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 226 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 227 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 228 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 229 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 230 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 231 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 232 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 233 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 234 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 235 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 236 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 237 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 238 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 239 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 240 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 241 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 242 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 243 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 244 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 245 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 246 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 247 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 248 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 249 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 250 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 251 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 252 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 253 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 254 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 255 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 256 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 257 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 258 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 259 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 260 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 261 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 262 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 263 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 264 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 265 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 266 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 267 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 268 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 269 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 270 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 271 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 272 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 273 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 274 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 275 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 276 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 277 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 278 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 279 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 280 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 281 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 282 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 283 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 284 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 285 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 286 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 287 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 288 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 289 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 290 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 291 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 292 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 293 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 294 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 295 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 296 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 297 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 298 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 299 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 300 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 301 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 302 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 303 : ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 選択 304 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 305 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 306 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 307 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 308 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 309 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 310 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 311 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 312 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 313 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 314 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 315 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 316 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 317 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 318 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 320 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 321 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 322 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 323 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 324 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 325 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 326 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 327 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 328 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 329 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 330 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 331 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 332 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 333 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 334 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 335 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 336 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 337 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 338 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 339 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 340 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 341 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 342 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 343 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 344 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 345 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 346 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 347 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 348 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 349 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 350 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 351 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 352 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 353 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 354 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 355 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 356 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 357 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 358 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 359 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 360 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 361 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 362 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 363 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 364 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 365 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 366 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 367 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 368 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 369 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 370 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 371 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 372 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 373 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 374 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 375 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 376 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 377 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 378 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 379 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 380 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 381 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 382 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 383 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 384 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 385 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 386 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 387 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 388 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 389 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 390 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 391 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 392 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 393 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 394 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 395 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 396 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 397 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 398 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 399 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 400 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 401 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 402 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 403 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 404 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 405 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 406 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 407 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 408 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 409 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 410 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 411 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 412 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 413 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 414 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 415 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 416 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 417 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 418 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 419 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 420 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 421 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 422 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 423 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 424 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 425 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 426 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 427 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 428 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 429 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 430 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 431 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 432 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 433 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 434 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 435 : ◯ 19番(太田 久美子議員) 選択 436 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 437 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 438 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 439 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 440 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 441 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 442 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 443 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 444 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 445 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 446 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 447 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 448 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 449 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 450 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 451 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 452 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 453 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 454 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 455 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 456 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 457 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 458 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 459 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 460 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 461 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 462 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 463 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 464 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 465 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 466 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 467 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 468 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 469 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 470 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 471 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 472 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 473 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 474 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 475 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 476 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 477 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 478 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 479 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 480 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 481 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 482 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 483 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 484 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 485 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 486 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 487 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 488 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 489 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 490 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 491 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 492 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 493 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 494 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 495 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 496 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 497 : ◯ 21番(石井 功議員) 選択 498 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 499 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 500 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 501 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 502 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 503 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 504 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 505 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 506 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 507 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 508 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 509 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 510 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 511 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 512 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 513 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 514 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 515 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 516 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 517 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 518 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 519 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 520 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 521 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 522 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 523 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 524 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 525 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 526 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 527 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 528 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 529 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 530 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 531 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 532 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 533 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 534 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 535 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 536 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 537 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 538 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 539 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 540 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 541 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 542 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 543 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 544 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 545 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 546 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 547 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 548 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 549 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 550 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 551 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 552 : ◯ 副市長(平林 浩一君) 選択 553 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 554 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 555 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 556 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 557 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 558 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 559 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 560 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 561 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 562 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 563 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 564 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 565 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 566 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 567 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 568 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 569 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 570 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 571 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 572 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 573 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 574 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 575 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 576 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 577 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 578 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 579 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 580 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 581 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 582 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 583 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 584 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 585 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 586 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 587 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 588 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 589 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 590 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 591 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 592 :
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 593 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 594 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 595 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 596 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 597 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前 9時00分 開議
◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおり,これにより進めます。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
2: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。
暫時休憩いたします。
午前 9時01分 休憩
午前 9時02分 開議
3: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。4番松崎淑子議員。
4: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 本日も一般質問よろしくお願いいたします。
通告に従いまして,松崎淑子,3問質問させていただきます。
1番,安心安全な給食についてです。
市民の食の安全を守るために行政への提案を続けてまいりました。その一つとして,学校給食食材選定の基準となる給食物資規格表を提案し,実現に至りました。以来20年以上,狛江市小・中学校と市立保育園は,狛江市給食物資規格表に基づいて給食の食材が選定されています。
現在使われている学校給食物資規格表第2版には,全ての食品について,「原則,国内産のもの」,「包装が完全で衛生的に扱われているもの」,「期限表示期間を十分に残したもの」,「異味,異臭がないもの」,「カビ,異物が混入していないもの」,そして「遺伝子組み換えをしていないもの」と明記されています。
この給食物資規格表が作られた経緯や概要について伺います。
5: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
6:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市学校給食物資規格表は,国の定める学校給食衛生管理基準の趣旨にのっとり安全で安心な給食を提供するため,平成13年4月に狛江市の学校給食において使用する食材の規格及び納入基準を定めたものでございます。
7: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
8: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 学校給食物資規格表の編集発行は狛江市教育委員会と狛江市栄養士会です。現在使用されている学校給食物資規格表は第2版となっております。
学校給食物資規格表の改訂についての審議の場と内容を教えてください。
9: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
10:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在の狛江市学校給食物資規格表は,平成28年4月に第2版として改訂を行っております。第2版改訂については,学校栄養職員が集う栄養士会において検討を行い,主に食品群の順番や名称・分類等を食品成分表に合わせて整理しております。
11: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
12: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 初版と第2版を確認いたしましたが,初版では,限られた食品に「原則,国内産のもの」,「期限表示期間を十分に残したもの」が基準条件となっていましたが,改訂により「全ての食品について」と明記されるようになりました。食品添加物については,練り物や乾物など個々に保存料や着色料やうまみ調味料を使用しないものなどの表記があり,不要な食品添加物は使用しないものを選ぶ方向であることが分かりました。給食は,新鮮,国産,遺伝子組換えをしていない,なるべく不要な添加物を使用しないなど,安全な食材で作られている方針です。
この給食物資規格表はどのように活用されているのでしょうか。給食食材の納入システムを教えてください。
13: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
14:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市の給食物資納入事業者は登録制としており,保健所の食品衛生監視票の採点結果などの要件を審査した上で登録を決定しているところですが,登録に当たっては,各納入事業者に対し狛江市学校給食物資規格表を提示し,規格表に準拠した食材の納入を求めております。また,実際に納入する食材については,給食物資納入業者選定委員会を設置し,学期ごとに選定を行っているところですが,本選定に当たり,納入事業者には全食材について規格書等の提出を義務づけており,当該食材が規格表に準拠しているかチェックできる仕組みとしております。
15: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
16: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 先日の広報こまえに,給食物資納入業者の募集掲載がありました。納入業者の登録には,狛江市学校給食物資規格表を遵守という項目も含まれた18項目の宣誓書の提出が義務づけられています。
現在,狛江市立学校給食物資納入業者は何件でしょうか。また,納入業者の市内業者の割合はどのぐらいでしょうか。
17: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
18:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市の学校給食物資における登録事業者全25事業者のうち市内事業者は7事業者,約28%でございます。
19: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
20: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 学期ごとに行われる給食物資納入業者選定委員会では,全ての食材が扱われるのでしょうか。
21: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
22:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市の学校給食物資は,原則として給食物資納入業者選定委員会での選定により決定をしますが,一部例外があります。まず,パン及び麺類については,安全性及び安定供給を確保するため公益財団法人東京都学校給食会を通じて調達しております。牛乳は,令和2年度に学校給食会のあっせんメーカーの牛乳容器が瓶から紙パックへ変更されたことから,狛江市独自に牛乳瓶での提供をしている事業者から納入しております。また,青果については,天候などの影響により収穫量,品質,価格の変動が大きいため,物資納入業者選定委員会で選定を行わず,地場野菜農家及び登録事業者から購入しております。また,精米についても市内事業者活用の観点から,市内3事業者を含めバランスを考慮しながら発注をしております。
23: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
24: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) この質問に当たり,学校給食価格競争・見本選定物資選定調書の情報公開を申請し,確認いたしました。こちらが選定調書です。選定理由は,「価格」,「見本」,「落札なし」とあります。
選定理由に「見本」とある場合はどのようなことが行われるのでしょうか。また,「落札なし」の場合の対応はどうでしょうか。
25: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
26:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 選定理由が「見本」となっている食材については,事業者から提出された見本品を基に,見本選定物資評価シートにより食材の品質,価格,形状などを確認し,総合的に判断して決定しております。「落札なし」の場合の対応ですが,見本選定の物資で「落札なし」となったことはございません。価格選定で「落札なし」となった食材を使用する場合は,発注ごとに各事業者に価格や規格を確認した上で購入しております。
27: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
28: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) それでは,狛江市立保育園での対応はどうでしょうか。狛江市立保育園給食物資規格表ができた経緯を教えてください。
現在,市内には民営の認可保育園,認証保育園,家庭福祉員など様々な形態の保育園がありますが,給食物資規格表に基づいた食材の選定についてどのように周知されていますか。
29: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。
30: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 保育園におきましても適切な給食食材の納入を行うために業者選定を行う必要があり,狛江市立保育園給食食材納入業者選定委員会で選定を行っております。また,食材の品質担保のために狛江市立保育園給食物資規格表を作成しております。こちらについては,平成18年3月に策定,平成28年2月に改訂しており,市内保育施設にも情報提供を行い,共有しているところでございます。
31: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
32: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市立保育園給食物資規格表は,大筋,学校給食物資規格表に基づいて平成18年に作られ,現在,平成27年度改訂版が使われていることを確認いたしました。
保育園版には,それぞれの項目で表記があるものもありますが,全品の規定での「原則,国内産」,「遺伝子組換えをしていないもの」などが明記されていません。今後の検討を要望いたします。また,私立園への積極的な周知もお願いいたします。
では,改めて物資規格表での遺伝子組換え食品の対応を伺います。
33: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
34:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市学校給食物資規格表冒頭において,全食品の共通事項として遺伝子組み換えをしていないものと明記しております。また,納入業者の規格書にも遺伝子組換え食品でないことを明記することとしており,適切に対応できていると考えております。
35: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
36: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 多くの自治体では,教育委員会で給食食材調達の基準を定めていますが,遺伝子組換え食品を使用しないことを明記している自治体は,例えば日野市や東村山市,昭島市,狛江市など限られており,狛江市は給食食材への安全基準の高さが評価できます。
2020年12月,ゲノム編集高ギャバトマトの届出が厚生労働省と農林水産省に提出されました。血圧を下げるなどの効果があるとされているギャバの含有量を増やすためにゲノム編集されたトマトです。国内初のゲノム編集食品の届出となりました。その後,2021年11月までに,可食部増量マダイ,高成長トラフグが届け出されています。
ゲノム編集作物・食品について,遺伝子組換えと同様,遺伝子改変技術によるものと考え,人体や環境への影響が不透明であることから,市場への導入には表示義務づけを訴えています。
国は,他の生物の遺伝子を挿入する遺伝子組換え技術と異なるという説明に終始し,影響評価や表示義務などの規制がないまま栽培と販売が解禁されています。このゲノム編集食品に対しての市の認識はどのようなものでしょうか。
37: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
38:
◯ 教育部長(上田 智弘君) ゲノム編集食品とは,遺伝子組換え食品と同じく新たなバイオテクノロジーによって作られた食品ですが,他の生物から取り出した遺伝子を組み込んで作る,遺伝子組換え食品とは異なり,DNAを切断する人工酵素を使用し,DNAに突然変異を起こすゲノム編集技術を使用して作られる食品です。国内におきましては,令和2年12月にギャバ含有量を高めたトマトがゲノム編集食品として初めて販売の届出が認められたと報道等で認識しております。
39: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
40: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 2021年,家庭菜園用のゲノム編集高ギャバトマト苗が販売会社により無償モニターとして一般に無料配布されました。さらに,本年ですが,2022年に介護施設,そして2023年に小学校に無償提供する計画が立てられていることが分かりました。
狛江市の介護施設や学校への申出はありましたか。
41: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
42:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在のところ,各校から申出があったとの報告は受けておりません。
43: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
44: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 給食食材のゲノム編集食品の介入に対する市の見解をお聞かせください。
45: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
46:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 現在,国内においてゲノム編集によってDNAに起こる変化は従来の品種改良でも起こり得る変化と同様であり,安全性の審査は必要ないとの評価のもと,食品表示基準の表示の対象外とされています。今後,新たな科学的知見が生じた場合には,国において再評価を行うこととされていますので,引き続きその動向を注視するとともに,食材選定においては慎重な対応が求められるのではないかと考えております。
47: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
48: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 給食食材選定においては慎重な対応が求められるとの御答弁でした。
ゲノム編集食品は紛れもなく遺伝子改変食品です。遺伝子操作した標的以外の遺伝子への影響やアレルギーなど体への影響,生態系への影響など検証されていない重大な課題があります。未然防止の視点や消費者の知る権利の点からもゲノム編集作物や食品が拡散していく事態は避けなければなりません。無償苗提供が進めば,栽培によりゲノム編集植物が自然界に出てしまうことはもとより,家庭や学校で子供たちが遺伝子操作された食べ物を口にしていくことになります。
遺伝子組換え作物の栽培や食品表示には不十分ながら規制や義務があり,狛江・生活者ネットワークとしては給食食材については使用しないことを求め,多くの自治体で使用食材の規格基準書などに不使用が明記されています。遺伝子改変・遺伝子操作技術を用いたゲノム編集食品は,遺伝子組換え食品と同様に,未然防止の視点で安易な導入を許してはいけません。同様に,ゲノム編集食品を給食食材に使用しないことを明記し,高ギャバトマト苗の無償提供を受けないよう要望いたします。
昭島市では,昨年4月,学校給食物資購入基準書において「遺伝子組換えを含む遺伝子操作を行っていないものとする」という表現に変更し,ゲノム編集作物・食品を使用する食材から外しています。狛江市もこのように明記することの検討をお願いいたします。
次に,都内自治体で問題となっていることなので質問させていただきます。
飲まれなかった給食牛乳の廃棄についてです。
給食提供数に対して残った本数と割合を教えてください。
49: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
50:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 一部残菜量から推計したものを含みますので概算値となりますが,令和3年12月の実績で,小学校分が1日平均50本で全体の約1.3%,中学校が1日平均230本で全体の約16.1%となっております。
51: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
52: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 中学校で飲まれていない牛乳が多いですね。
では,その飲まれなかった牛乳はどうしているのでしょうか。
53: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
54:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 小学校では各校調理室,中学校では各校配膳室において廃棄処分としております。
55: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
56: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 牛乳を飲まない理由についての意見を聞いたりアンケート調査を実施したことはありますか。
57: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
58:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 牛乳を飲まない理由について意見聴取を行ったことはございませんが,牛乳を苦手とする児童・生徒が飲み残しているものと推察しております。
59: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
60: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 牛乳を申し込まないことが申請できるでしょうか。
61: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
62:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 牛乳については,学校給食法施行規則に基づき提供しており,原則としてアレルギーや乳糖不耐症などで医師の診断を受けている方以外は牛乳を飲まないという選択はできないこととなっております。
なお,アレルギー等で牛乳を飲めない方については給食費を調整しております。
63: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
64: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 子供個人の嗜好や苦手という気持ちを尊重することは重要ですが,フードロスの観点からも牛乳の廃棄については何らかの対策が講じられるべきと考えます。栄養面だけではなく,学校で捨てている実情やその量を子供たちと共有し,どうしたらよいか子供にも意見を出してもらい,子供たちで解決する課題として話し合うことを提案,要望いたします。
次に,農地を守るという視点から,給食の地場野菜導入について質問いたします。
地場野菜給食導入の現状について教えてください。
65: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
66:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年度の野菜の全使用量,重量ベースでの地場野菜の割合で答弁させていただきます。
小学校が14.1%,中学校が8.7%となっております。
67: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
68: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 地場野菜は現状,何品目導入していますか。主な品目など教えてください。
69: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
70:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年度の実績で,全校平均約14品目の地場野菜を使用しております。使用量の多いものとしては,キャベツ,ニンジン,タマネギ,長ネギ,白菜,大根などです。
71: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
72: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 東京都教育委員会の令和2年度東京都における学校給食の実態で,狛江市の小・中学校有機農産物・特別栽培農産物の導入状況を確認いたしました。
有機農産物は小学校が2校,特別栽培農産物は小学校4校,中学校ゼロ校です。これに対する市の見解を伺います。
73: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
74:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 有機農産物・特別栽培農産物の使用については,通常の野菜より高額なこともあり,現状としては学校栄養職員が予算などを勘案しながら使用しております。
75: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
76: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) また,この実態から中学校で指導実施校が1校だったのはどうしてでしょうか。
77: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
78:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和2年度東京都における学校給食の実態に掲載されている数は令和元年度の実績となりますが,学校栄養職員による指導実施依頼が1校のみであったことからこうした実績となったものでございます。
今年度は,教育委員会から各学校に対し,改めて学校栄養職員による指導について周知しており,中学校の指導実施校は3校でございます。
79: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
80: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 分かりました。食育のためにも栄養士によるお話は大切ですので,どうぞよろしくお願いいたします。
それでは,地場野菜導入に関しての課題はどのようなものでしょうか。
81: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
82:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市の農家は少量多品種が特徴であり,給食のような大量調達には向いていないこともありますが,JAマインズ農協や地元農家の皆さんに協力いただき,栽培品種や納入時期などについて情報共有を図り,地場野菜の調達に努めております。
83: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
84: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今回,中学校給食センターの栄養士に直接お話を伺うお願いをしたところ,この時期はアレルギー生徒との面談時期であり,文書での御回答をいただきましたが,地場野菜の現状と課題を栄養士はどう考えていらっしゃいますか。
85: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
86:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 給食への地場野菜活用状況については,小学校では学校ごとに担当農家を決め,学校栄養職員が担当農家の方と密に連絡を取り合って,地場野菜を活用しております。
例えば中学校では,JAマインズ農協から月ごとに使用できる食材,数量の一覧を頂き,その資料を基に給食センター栄養職員が狛江市農産物直売会長に発注させていただき,地場野菜を活用しております。また,小学校では,担当農家の方を授業の講師として招聘し,児童との交流機会を設けることで生産者の方と児童の顔と顔の見える関係が構築され,児童が苦手な野菜を食べてみようとするきっかけにもなっております。さらに今年度は,地場野菜を使用した各校オリジナルのこま丼を給食として提供したことで,旬の野菜や地産地消について学ぶよい機会になったなどの声も届いております。このように地場野菜の活用は単なる食材の調達にとどまらず,生産者の方,児童・生徒の双方にとって有益な効果を生み出しております。
発育状況や天候によって突然納品ができなくなるなどの課題もございますが,そのような場合は事前に連絡をいただき,登録事業者から代替の食材を調達するなど給食の提供に支障がないよう対応しております。今後も各校での取組を栄養士会などで共有しながら地場野菜の活用に努めていきたいと考えております。
87: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
88: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 子供たちの食の安全性と市内での農産物の自給自足を目指し,営農継続のために安定した収入となることを考え,地場野菜の給食導入拡大を要望し,そのために必要な課題解決対策を考えております。
小平市では,給食に地場の導入を推進・検討するために,地域活性,学校教育,栄養士,そして市民,農業者,JAなど農業関係団体,商業者による学校給食利用促進プロジェクトで多角的に検討した結果,平成21年度より学校給食での地場産農産物の使用量に応じて農業予算を学校長の給食会計に補助金を交付支給すること,つまり給食食材に地場産の農産物提供に応じて令和元年で生徒1人当たり400円の補助金を農家に交付しています。また,23年度からは市内農家から給食の食材を調達し各小学校に配送する体制への補助金も整備しています。地場野菜導入実績は,平成16年度2.3%から平成30年度29.3%にアップし,10倍となっています。
狛江市の農地は,担い手継続や相続の問題などで農地の売却,宅地化が進んでいる現状があります。狛江産の農産物は様々なアイデアでアピールが進められていますが,安定した需要が約束された給食への導入と契約による計画的生産への補助金制度は,狛江の農地・緑を守ることへの有益な事業ではないでしょうか。また,高齢化などで営農が難しくなった農地を活用し,市民の力も出していただいて給食提供を目的とした農園を市が設定するなど検討していただき,農地を守る施策とすることはどうでしょうか。
狛江の緑と農地を守るためにも子供たちがシビックプライドを持つためにも狛江産農産物の地場野菜給食導入増量への検討をお願いし,1問目を終わります。
2問目は,デジタル改革への自治体対応について伺います。
2021年5月12日,デジタル関連6法が成立しました。内閣直属のデジタル庁設置を柱とし,基本理念を定めるデジタル社会形成基本法,関連法律の整備法などで,うち4法は9月に施行され,狛江市でも昨年の第3回定例会で条例の一部改正が議決されました。
デジタル技術は課題解決のための道具にすぎず,優先するべきは私たちの暮らしであることを主眼とし,技術の活用が何を目的としているか,つまり市民社会を豊かなものにするために使われているかをチェックしていくことが大事であると捉えています。デジタル関連法の施行により自治体の業務プロセスや個人情報保護の在り方に変化が生じる可能性があり,自治とは何かを捉え直し,実効性のある対策を考えていかなくてはなりません。
デジタル関連6法で政府が目指す3つの柱は,1,デジタル庁の設置,2,自治体システムの標準化,3,個人データの利活用です。この個人データの利活用のために,個人情報保護制度の抜本的見直しによる一元化と個人情報の加工による官民での利活用が進められます。
国は,個人情報保護法,行政機関個人情報保護法,独立行政法人等個人情報保護法の3本の法律を1本に統合するとともに,地方公共団体の個人情報保護制度についても統合後の法律において全国的な共通ルールを規定し,全体の所管を個人情報保護委員会に一元化することとなります。従来は,法と自治体の条例により保護されていた個人情報ですが,自治体の個人情報保護条例はリセットされ,法に一元化されるということです。
自治体の個人情報保護条例はそれぞれ違いがあり,法よりも厳格な規律になっている条例も少なくないと聞いています。よって,市民の個人情報保護の立場から,現在の狛江市の条例内容と法に一元化される内容を確認し,今後独自に規定するべき点などがあるかどうか考えていくために,今回の質問では,狛江市の個人情報保護条例の検証と今後についての見解を伺います。
狛江市個人情報保護条例制定の経緯と目的,条例内容に即して行われていることを教えてください。
89: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
90: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市個人情報保護条例は,実施機関における個人情報の保護及び適正な取扱いについて必要な事項を定め,保有個人情報の開示請求等の権利を保障し,もって市民の基本的人権を擁護することを目的として制定しております。狛江市が保有する市民の個人情報の取扱いについて定めるとともに,市民が開示請求を行う際の手続等を規定しているものでございます。
91: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
92: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市個人情報保護条例は2000年3月14日施行です。自身の個人情報について開示,訂正,利用停止などを求める権利を保障しており,市が個人情報を条例の規定によらず目的外利用または外部提供していると認められる場合には利用などの中止を求めることが保障されています。
狛江市は,職務執行上の必要性から個人情報を目的外に利用したり委託先などの実施機関以外に外部提供をしようとする場合には,条例の規定により狛江市個人情報審議会の意見を聞かなくてはなりません。この審議会は現在,市民,学識経験者6人の委員で構成され,年4回定期的に審議を行っていますが,この審議会の設置目的とどのような案件を扱ったか,年間どのくらいの件数の審議が行われているか教えてください。
93: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
94: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 個人情報保護審議会は,市における個人情報の取扱いが適切に行われるよう第三者機関として意見を答申する機関でございます。
審議案件といたしましては,市における個人情報を取り扱う業務について,個人情報の目的外利用,外部提供,本人外収集,オンライン結合,電子処理に伴う記録項目等であり,年間10件程度,諮問事項がございます。
95: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
96: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 市の業務で部署を超えた案件での個人情報の提供などについて話し合われ,審議の内容は毎年個人情報及び特定個人情報の運用状況として広報こまえで公開され,透明性が確保されています。こちらが昨年の広報こまえ8月1日号で,ここに個人情報及び特定個人情報の運用状況が出ております。
審議会は,例外的に個人情報を取り扱う場合の影響評価の場となっています。また,個人情報の例外的な取扱いを行う場合のうち,行政機関の事務事業は相当の理由が裁量的に拡大しないようにチェックする民主的な統制の役割も担っております。自分の個人情報の取り扱われ方を個人がチェックすることは困難でも,審議会が妥当性を検討することで一定の妥当性も維持されています。自治体における個人情報保護審議会は,以上の点からも個人情報保護にとって重要な役割を担っていると考えます。
次に,市民が個人情報の開示請求などに対する市の決定,または不作為について不服があった場合,規定により審査請求をすることが保障されています。
この審査会の設置目的,内容を教えてください。構成メンバーはどのような方たちでしょうか。どのようなときに開かれるのでしょうか。最近2年くらいは開かれていないということでしたが,過去10年開かれた回数は何回くらいで,過去にどのような案件が審査されましたでしょうか。そして,審査については公開されているのでしょうか。
97: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
98: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 行政不服審査会は,平成28年度から個人情報保護審査会と情報公開審査会を統合するとともに行政不服審査法に基づく審査請求を審議する第三者機関として設置しております。市が行った行政処分に関する不服を申し立てた際に,その内容を第三者機関として審議し,市に答申します。審査会の構成は,学識経験者,弁護士,市民から成る5名でございます。また,狛江市行政不服審査会の設置及び運営に関する条例第16条の規定により審査会の審議は非公開でございます。審査会の直近10年程度で確認できた諮問案件のうち個人情報保護制度に関するものは3件あり,個人情報の開示決定に係る不服申立てが主な内容でございます。
99: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
100: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 不服申立審査会は,法改正後も従来どおりとのことです。
それでは,国のデジタル改革関連法案により自治体の個人情報保護条例の影響はどのようなことでしょうか。国の個人情報保護法制の一元化のスケジュールについて,内容が決まり公表されるのはいつと想定していますか。
101: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
102: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) これまでの狛江市の個人情報保護制度は,狛江市個人情報保護条例に基づき運用してまいりましたが,個人情報保護法の改正により今後は国の個人情報保護制度に一元化されます。一元化されますと,具体的な例を申し上げますと,これまでは市の個人情報を含む業務の一部を事業者に委託する場合は,条例では外部提供として審議会に諮問しておりましたが,国の制度では市の業務を委託する場合は提供には当たらず,委託先の事業者にも市と同程度の規定が適用されるとともに,市は委託先の個人情報の取扱いに対して監督する義務を負う形になります。したがって,外部提供というこれまでの考え方が変わりますが,保護しなくなるのではなく,保護に必要な措置は今後も行ってまいります。
国の個人情報保護法制の一元化のスケジュールにつきましては,既に法改正は公布され,順次国からガイドラインの案などが示されております。法改正の施行は段階的に行われており,地方公共団体が一元化される部分の適用は令和5年度の春の予定となっております。
103: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
104: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 保護に必要な措置は今後も行ってまいりますとの御答弁です。
狛江市個人情報保護条例から,また今回の御答弁から,狛江市個人情報保護条例は本人からの直接収集を原則とし,思想・信条や犯罪,人種・民族及び社会的差別の原因となる社会的身分に関する事項などセンシティブな情報は収集してはならないこと,個人情報保護審議会を設置することで目的外利用,外部提供などの禁止が守られていたことが分かりました。
それでは,国の法律への一元化による狛江市の条例改廃を審議する機関と決定目標期限をどう考えていらっしゃいますか。
105: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
106: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 個人情報保護法へ移行すれば,狛江市個人情報保護条例は廃止し,法の委任を受けて取扱いを規定する個人情報保護法施行条例を制定することになると考えております。個人情報保護審議会の御意見も伺い,他市とも情報交換を行いながら新たな個人情報保護制度を検討してまいります。
個人情報保護条例は様々な事務に関係していますので,令和4年第4回定例会には関係条例の制定・改廃を行う議案を上程したいと考えているところでございます。
107: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
108: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 本年第4回定例会で上程される予定とのことです。
狛江市個人情報保護条例改廃後の対応,センシティブ情報の取扱い,本人からの直接収集,オンライン結合の原則禁止などを今後どのように扱っていく必要があるとお考えでしょうか。
109: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
110: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) センシティブ情報とは個人情報保護法で言う要配慮個人情報のことかと思われますが,法第2条第3項で,「本人の人種,信条,社会的身分,病歴,犯罪の経歴,犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別,偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報」として定義されております。
狛江市個人情報保護条例では,第7条第1項に収集禁止事項として規定し,第2項で,「法令又は条例に特別の定めがあるときは,収集禁止事項に係る個人情報を収集することができる」ことを規定しており,原則として禁止しておりますが,例外的にこれらの事項を収集することもあり得ることとなっております。したがいまして,個人情報保護法で規定する内容と条例で規定していた内容につきましては,不当な差別や偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するという基本的な考え方は実質的に同じであると考えているところでございます。
また,オンライン結合につきましては,狛江市個人情報保護条例第15条において原則禁止を規定しております。国の個人情報保護制度では禁止する規定はなく,不正アクセスや情報漏えいの防止の措置など厳格に運用するようオンライン結合に関する安全管理措置が求められているところでございます。
この国の結合の考え方は,システムのクラウド化など情報通信環境も大きく変遷している中で,結合を禁止するのではなく,結合する場合にはしっかりと情報を保護するよう措置し,合理的に運用することを意図したものだと思います。したがいまして,オンライン結合という項目がなくなることから保護しなくなるということではなく,セキュリティーの確保という観点から個人情報を保護していくことになると認識しているところでございます。どのように個人情報を保護するかという点は,情報通信環境や社会通念などを鑑み,適切に行っていくべきものだと考えております。
111: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
112: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 新法で一元化される個人情報保護については,そのほかにも死者の個人情報の取扱い,開示請求手数料などの徴収,地方議会が除外されることへの対応など,検討しなければならない事項が見えています。
個人情報の例外的な取扱いの諮問を受けていた個人情報保護審議会は,市における個人情報の取扱いが適切に行われるよう第三者機関として意見を答申する機関で,先ほどの質疑にもありましたように今まで主として市における個人情報を取り扱う業務についての審議が行われてきました。
国の個人情報保護委員会では,地方自治体の現状まで目が行き届かないことが案じられます。民主的な統制,情報公開の透明性のためにも第三者機関である独自の審議会の設置を検討していただくことを要望いたします。
一本化された後も自治体の独自条例について自治体が保護措置を規定できるのは特に必要がある場合に限られ,個人情報保護委員会の承認が必要となる方向ですが,独自の保護措置を条例で規定しようとしている地方公共団体は個人情報保護委員会に対し,その内容を事前に確認し,情報の提供,助言などの必要な支援を求めることができるとされ,共通ルールよりも保護の水準を高めるような規定を自治体の条例で定めることは必ずしも否定されていません。
個人情報保護や情報の流通に直接影響を与えない事項という解釈を追求し,さらに追加規定を設ける検討はできないでしょうか。審議会を残して報告事項を拡大し透明性の確保を図ること,匿名加工情報の提供を認めるか否かについて審議会への諮問とする,またオンライン結合などについては監査の実施などを行うなど,考えられることはあります。個人情報保護への信頼性を獲得するために今後十分な検討をお願いし,この質問を終わります。
3問目に,狛江市居住支援協議会について伺います。
令和3年度予算特別委員会で,居住支援協議会について,その目的や支援状況について質問いたしました。
長引くコロナの影響で住まいを失い,先が見えない不安から新たな住まいを探す困難度が増しているという声も聞いております。コロナ前の住宅確保要配慮者は高齢者,障がい者が主でしたが,コロナにより失職で寮を追われたり,学校を辞めざるを得ない若者や複雑な家庭環境と在宅ワークにより家にいづらい女性が住まいをなくしている例もあります。住居を失うということは住民票をなくすことにもつながり,福祉の相談や支援も受けにくくなるのです。
このような状況の中で,福祉と住まいを支える狛江市の居住支援協議会の現状と課題を確認します。まず,居住支援協議会の設置の経緯と目的を伺います。
113: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
114: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) これまで住宅に対するセーフティーネットは,公営住宅が多くを担ってきました。しかしながら,現状,公営住宅について大幅な増加が見込めず,狛江市においても抽せん倍率が数十倍となる状況でございます。
こういった中,国は新たなセーフティーネット制度として住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律を平成29年度に改正いたしました。これは住宅確保に民間の賃貸住宅を活用することを進めるもので,狛江市としても高齢者・障がい者・子育て世帯等,住宅の確保に特に配慮を要する住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進を目的に,準備会を経て,狛江市居住支援協議会を令和元年5月21日に設立いたしました。狛江市居住支援協議会は,狛江市や不動産関係団体,居住支援団体で構成され,市は事務局として運営の役割を担っているところでございます。
115: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
116: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 設立して3年弱ということですね。
国の新たなセーフティーネット制度が出されてから,狛江市に居住支援協議会が設立されたのは,他市に比べて早い時期でした。今年の2月28日現在,多摩26市中,居住支援協議会が設置されているのは9市です。
では,相談の対象となる住宅確保要配慮者とはどのような方でしょうか。
117: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
118: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 住宅確保要配慮者とは,住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律で定義づけられており,その収入が国土交通省令で定める金額を超えない者,災害により滅失もしくは損傷した住宅に当該災害が発生した日において居住していた者,または災害に際し災害救助法が適用された市町村の区域に当該災害が発生した日において住所を有していた者,高齢者,障害者基本法第2条第1号に規定する障がい者,子供を養育している者,その他住宅の確保に特に配慮を要するものとして国土交通省令で定める者とされております。
狛江市居住支援協議会としては,高齢者・障がい者・子育て世帯が支援対象者の中心となっていると捉えているところでございます。
119: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
120: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 狛江市居住支援協議会での活動状況を教えてください。
121: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
122: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市居住支援協議会では,セミナーやパンフレット作成等により居住支援についての周知をするほか,中心事業としては,原則月1回2枠の住まい探しの相談窓口事業を居住支援団体に委託する形で実施しております。これは御協力いただいている不動産仲介事業者が有する民間賃貸住宅の物件情報とのマッチングを行っているものでございます。
123: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
124: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 住まい探しの相談窓口事業の概要を教えてください。
125: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
126: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 住まい探しの相談窓口事業は,居住支援団体に委託する形で実施しております。御協力いただいている不動産仲介事業者が有する民間賃貸住宅の物件情報とのマッチングを行っているものでございます。毎月第2火曜日の午前10時から10時50分まで,11時から11時50分までの2枠で実施しております。相談員は不動産に関する専門的な知識を有する居住支援団体の職員となります。お申込みにつきましては,電話,窓口で受付しております。
窓口で受け付けた住宅確保要配慮者の中には,福祉総合相談窓口で御相談された後,住まい探しの相談窓口につながった方もいらっしゃいます。福祉総合相談窓口から住まい探しの相談窓口につながった割合といたしましては1割に満たない程度でございます。他方,この窓口から逆に福祉総合相談窓口につながったケースのほうが多く,今年度だけでも3件ございます。
相談後の流れといたしましては,御協力いただいている不動産仲介事業者が有する民間賃貸住宅の物件情報とのマッチングを行った結果,希望される物件がございましたら住宅確保要配慮者の方と不動産仲介業者との間で賃貸借契約をしていただくことになります。御希望される物件がない場合には,受託事業者が継続支援の御希望を伺い,支援を御希望される場合には,マッチングを継続させていただき,希望されない場合には支援は終了となるものでございます。
127: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
128: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 受付は福祉政策課で,相談対応は不動産知識のある職員ということです。相談者が抱えている問題をまず対応する不動産部門の職員に理解してもらわなければならないですね。そして,希望される物件があったら相談者と不動産仲介者と直接契約になることが分かりました。
住まい探しの相談窓口事業の今までの相談件数と内容はどのようなものでしょうか。
129: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
130: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 協議会設立以降,令和4年1月末までに51件の相談を受けており,内容としましては,高齢の方が更新の拒否と立ち退きを求められたことによるものが多くなっているところでございます。
51件のうち12件が本事業で紹介した物件と成約に至っております。また,紹介物件との成約にならなかったものの解決につながった事例も多くあり,例えば立ち退きを求められていたが,アドバイスを基に家主と交渉したところ,更新して住み続けられることができた案件等があるところでございます。
131: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
132: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 昨年の予算特別委員会で確認した相談件数は,協議会設立からの2年弱で29件,うち5件が成約との御答弁でした。今回の御答弁から,その後22件の相談があり,7件成約があったということが分かりました。
では,コロナ禍で相談数の増加,相談者の年齢・性別などの変化,相談内容の変化などありましたでしょうか。また,相談数の増加に対してはどのような対策が取られますか。
133: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
134: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) コロナ禍で相談件数は増加しておりますが,年齢層は,コロナ禍以前から70代,80代の高齢者の方が中心であり,性別としては女性が比較的多いですが,大きな偏りはございません。
コロナ禍で収入の減少,失業等を理由としたより家賃の低い物件への転居の御相談,大家からの立ち退きを理由とする転居の相談が増加している状況でございます。緊急の御相談につきましては,受託事業者が電話による相談を受け付けておりますが,今年度だけで15件の緊急の相談を受け付けている状況でございます。
135: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
136: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 今年度は月2枠の相談はほぼ埋まっていたと伺っています。緊急の相談対応が今年度15件あったということですが,今後の状況を見て相談枠の拡大も御検討ください。
住宅確保要配慮者へ居住支援を進めていくに当たって,課題をどのように考えますか。
137: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
138: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 課題と捉えていますのは,住まい探しの相談窓口事業で成約及び成約以外で解決につながった件数や率を向上させたいということでございます。
139: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
140: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) その課題を解決するために検討されていることはどのようなことでしょうか。
141: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
142: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 課題に対して各分野での専門家でもある協議会構成員での意見交換や学識経験者・先進事業実施者による講演等を通じて,狛江市において相談者に対して賃貸物件を紹介するだけでなく,相談者の福祉的な環境を整えれば,貸すことに安心できる賃貸物件オーナーが増えることにより紹介できる物件が増え,結果,成約・解決に至る件数も増えるものと分析しております。ついては現在,住まい探しの相談窓口事業の相談員として福祉団体等を加えた体制を取れないか検討しているところでございます。
143: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
144: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 相談者の福祉的な環境を整えることが重要とのことです。
居住支援では,住まいの情報提供・マッチングだけではなく,不動産業者や物件見学への同行,緊急連絡先の確保・提供,入居契約に関する支援,引っ越し,生活支援のコーディネートなどが必要な場合があります。また,成約に至った場合でもその後のトラブルなどに対する支援が物件を貸す側と借りた相談者,双方から必要とされています。これらについて狛江市居住支援協議会はどう考えていきますか。
145: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
146: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 御質問のとおり,必要な支援は相談者の状況によって異なり,多岐にわたると認識しているところでございます。さきに答弁いたしました住まい探しの相談窓口事業の相談員としては,福祉団体等を加えた体制の検討というのはその第一歩と考えております。
狛江市居住支援協議会が直接そういった支援を提供することは難しいですが,福祉団体等の相談員が既存の制度やサービスを組み合わせて活用し,相談者を支援できるようにしていきたいと考えているところでございます。
147: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 4番松崎議員。
148: ◯ 4 番(松崎 淑子議員) 令和元年度に実施された全国の不動産関係団体など会員事業者へのアンケートで,必要とされている居住支援策とは,高齢単身世帯,高齢者のみ世帯,障がい者のいる世帯では,「見守りや生活支援」,「死亡後の残存家財処理」が多く,また低所得世帯,ひとり親世帯では,「家賃債務保証の情報提供」が高くなっています。裏返して言えば,不動産業者が配慮者への提供をちゅうちょ・懸念することも同じ理由からと考えられます。
生活支援が不十分であることからひきこもりやごみ屋敷化,家賃滞納が起こることを貸主がとても心配し,貸したくないと思うことは想像できます。これらの課題を解決するためには,生活支援サービスや継続的な見守り,保証の肩代わりが必要となります。また,それらを話し合うための相談の場と相談への同行も必要です。
高齢者の住まいの相談から住宅確保の実現に福祉の視点を生かし,単に住宅確保だけでなく,相談者の生活全般の支援が必要であることから,福祉事業者・居住支援法人と宅地建物取引業が一体となって支援に取り組むことで有益な支援となっている立川市や座間市の事例があります。入居前には生活支援のコーディネート,住まいの見学同行,緊急連絡先の確保,また入居中は生活支援,権利擁護や財産管理が事業として行われています。相談は無料ですが,成約した場合は仲介手数料が発生します。
これは民間の事業ですが,成約に至るまでの借りる側・貸す側,両者への不安を除くための説明や支援と入居後の生活支援が,また万が一のトラブルが起きた場合の相談や解決のお手伝いまで行うことへの安心感が居住支援の根幹なのではないでしょうか。
狛江市は,居住支援協議会で福祉と不動産部門関係が一体となって支援していく方向と伺いました。今後,困難課題が増加した場合は民間事業者との連携も視野に入れ,相談者に寄り添った生活支援を構築し,実績ある居住支援協議会となるよう注視してまいりますのでよろしくお願いいたします。以上で全ての質問を終わります。
149: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。
午前 9時59分 休憩
午前10時13分 開議
150: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。7番吉野芳子議員。
151: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは,通告に従って2問質問いたします。
1問目は,住み続けたいまちをめざしてです。
住みたいまちは多くの人が憧れるまちですが,住み続けたいまちは住民の居住継続意向によるものです。人によって住みやすさは異なるので,居住の意向もそれぞれということになります。
「不動産情報サイト「スーモ」を運営するリクルートは,2022年の「住みたい街(駅)ランキング首都圏版」を発表した。横浜が5年連続の1位で,都内では吉祥寺が前年から1ランク上がって,2位に入った。トップ5に埼玉県の大宮,浦和が入るなど,都外の躍進が目立った」ということです。千葉県も躍進したとございます。流山おおたかの森,前回は39位,今回16位,そして船橋22位で今回15位は得点の増加幅で1,2位を占めたということです。「流山おおたかの森は30代女性と子育て,共働き世帯に支持される。駅前に商業施設が新たにでき,周囲に豊かな森が残る環境や,子育て支援の充実などが人気の理由」だということです。
実はうちのいとこも随分前に流山に住みまして,本当に住みやすいということを言って,共働きで,直通日本橋まで行けるラインができるからという理由で,その前に流山に移り住んでいます。
こういったことなのですけれども,狛江市は何をアピールするか,これが問われ続けています。平たんでコンパクトなまちであり,多摩川と野川という環境にも恵まれているのは大きな魅力だと思います。それに加えて,選ばれ愛される自治体になるには,今あるものを生かして可能性をさらに広げ,可視化することが求められます。現代的な問題に対しても配慮し,速やかに対応することも行政の役割と思います。
ソフトウエア会社フラーの推計では,1月の利用者数は,上位10位のアプリで約544万人に上ったライブ配信サービスですが,その仕組みについてまず伺います。
152: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
153: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ライブ配信サービスとは,配信者がパソコンまたはスマートフォンなどからライブで動画を配信し,視聴者はライブ配信サービス事業者のウェブサイト,アプリにより配信されたライブ動画を視聴するサービスでございまして,視聴者と配信者との間でリアルタイムでのやり取りが行えるなどの特徴がございます。また視聴者は,配信された動画に対しコメントの投稿やアイテムの送信等ができますが,いわゆる投げ銭と呼ばれる有料アイテムもあり,ライブ配信事業者は広告収入やアイテムの売上げなどを原資とし,配信者に一定のルールのもと収益を分配するサービスが提供されているものでございます。
154: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
155: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは,ライバーと呼ばれる配信者と視聴者との間のトラブルや事件,また投げ銭による問題についての認識を伺います。
156: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
157: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 国民生活センターに寄せられるライブ配信サービスに関する主な相談事項といたしましては,未成年者が親権者の承認なく高額な課金をしてしまったケース,サービス運営事業者が利用規約違反の配信者・視聴者を取り締まらないといったケース,ライブ配信をきっかけで購入した商品のトラブルなどが挙げられております。また,消費者庁のライブ配信サービスに関するアンケートによりますと,有料アイテムで困ったことや問題点として,「思っていた以上に多くの有料アイテムを贈ってしまった」,「配信者から,有料アイテムを送るよう求められる」などの回答が多い傾向がございました。
158: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
159: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 先ほどお話にもありましたけれども,視聴者の中学・高校生による多額の投げ銭を保護者が相談するという事例も挙げられていて,数十万円に上る例も報告されているということです。
それでは,相談や啓発と市として市民をトラブルや被害から守る,その取組についての必要性について伺います。
160: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
161: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 若者を中心にライブ配信の利用者が増えていることから,国民生活センター等が紹介しているライブ配信に係るトラブルの事例を広く紹介するなど,状況に応じて周知・啓発を検討する必要があると認識しております。
162: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
163: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) どうぞよろしくお願いいたします。
それでは,続いて質問いたします。
生態系を脅かす外来生物への規制が強化されます。影響が深刻化しているからにほかなりません。市としての見解を伺います。
164: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。
165: ◯ 環境部長(門井 淳君) 狛江市では,平成29年夏から平成30年春にかけて,市内の主な自然拠点等に生息・生育する動植物を調べる自然環境調査を行いました。その結果,918種の動植物が確認され,そのうち国や東京都の希少種に指定されている生き物が67種,外来種が154種確認されました。外来種の中には,ハクビシンやアレチウリなどのように狛江市の在来の生き物の生息・生育を脅かしたり,農産物被害や生活公害を引き起こしたりする種も出てきております。外来種も命ある存在であることを理解しつつ,在来の生き物や希少種,地域の生態系を保全するため積極的に対策を行っていくことが必要と考えております。
166: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
167: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 環境省は本国会に外来生物法の改正案を提出しました。その内容について伺います。
168: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。
169: ◯ 環境部長(門井 淳君) 3月1日に閣議決定された外来生物法の改正案の概要でございますが,大きく分けて3つの柱で構成されております。
1点目は,ヒアリ対策の強化でございます。
近年,人の生命・身体にも甚大な影響を及ぼすヒアリについて,物品やコンテナ等に意図せずに付着して国内に侵入する事例が増加しており,我が国への定着が強く懸念されております。こうした状況への対策を強化するため,ヒアリを含めた特定外来生物全般について,生息調査のための土地への立入りを可能とするなど,立入権限や輸入品の検査等の規制権限を拡充するとしております。また,ヒアリのように発見次第,緊急の対処が必要な特定外来生物については,要緊急対処特定外来生物として政令で指定し,通関後の物品等の検査や移動禁止命令など,より強い規制がかかる枠組みを創設するとしております。
2点目は,アメリカザリガニやアカミミガメ対策のための規制手法の整備でございます。
外来生物のうちアメリカザリガニやアカミミガメは,水生昆虫や魚類を捕食したり水草を摂食,切断するなど生態系への被害が明らかになっています。一方で,既に広く飼育されていることから,現行法における特定外来生物の規制を適用すると既に飼われている個体が大量に野外に放出され,かえって生態系への被害が各拡大するおそれがございます。この課題に対応するため,特定外来生物に指定し,一律に飼養や譲渡等を規制するのではなく,輸入,販売,放出等を目的とした飼養及び譲渡等を規制する仕組みを構築するとしています。
3点目は,各主体による防除の円滑化でございます。
地方公共団体においても特定外来生物の防除に係る知見が蓄積されている一方で,現行法では国が主な防除主体とされ,地方公共団体が防除を行うには国への確認手続が必要で,防除を円滑に行うことができない状況でございます。地方公共団体による防除の円滑化を図り,国全体としての防除を迅速化及び強化するため,国,都道府県,市町村,事業者及び国民に関する責務規定を創設するとともに,国への確認手続を不要とし,都道府県による迅速な防除を可能とするとしております。
170: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
171: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは,狛江市としてどのように対策を行うのでしょうか。市民の理解や協力が不可欠だと思いますが,市の認識を伺います。
172: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。
173: ◯ 環境部長(門井 淳君) 外来生物への対応といたしましては,市といたしましてもこれまでアレチウリの駆除活動,アライグマ・ハクビシンの防除対策として市民への箱わなの貸出し,ヒアリなどの危険な外来生物やオオキンケイギクなどの外来種の植物に関するホームページ上での周知・啓発など様々な取組を行ってきたところでございます。
外来生物法の改正に当たりましても市民の皆様の御理解や御協力が得られるよう背景や内容の周知を行うとともに,地方公共団体に求められる役割を果たしてまいります。
174: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
175: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) どの対策も生物多様性や人々の暮らしを守る上で重要ですけれども,法の整備にとどまらず実効性を確かにするためには市民の理解を得るという自治体の努力,これが欠かせないことを指摘しておきます。
続いてお伺いいたします。
こまえお店めぐりスタンプラリーの事業内容と特徴,工夫した点についてお伺いいたします。従来のスタンプラリーとの違いはどのようなところなのでしょうか。
176: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
177: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 今回実施いたしました狛江市すごろくさんぽ事業は,市内のお店20店舗を巡りゴールを目指すスタンプラリーでございます。スタンプはSDGsをテーマにした消しゴム判こを作成いたしました。これにより市内のお店の利用機会の拡大を図るとともに,SDGsを自分事とする意識を高めていただくことを目的としております。
今回の特徴といたしましては,前回のようにカフェといったような飲食店に限定せず,物販のお店にも御参加いただきました。また,冬休みの時期に合わせ,小学生以下のお子様を対象としたこどもすごろくを実施するなど,大人も子供も楽しめる企画となるよう工夫いたしました。
前回のスタンプラリーでは,狛江市域内をエリア分けして集めたスタンプの数に応じて景品をお渡ししておりましたが,今回はすごろく形式として,参加している異なるお店を1回利用することで1マス進め,5マスで参加賞,10マスで銀賞に応募,15マスで金賞に応募していただく方法で実施いたしました。
178: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
179: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは,こちらのモニターのほうを見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
これが今部長が御説明したすごろくさんぽというかわいい,私は頑張って,もうこれが出たときから20個集めるという生きがいと意気込みを持って,なくしても困るので,吉野という印鑑を押してスタートしました。
これがこどもすごろくといって,先ほどお話にあった,子供たちはこれはもうお店に行くだけで何も買わなくてもスタンプをもらえる,これ物すごくはやっていました。くらしフェスタの日に「朱い実」というところに友達と私たちは食べに行ったのですけれども,もうこのときに次から次へと子供と親子連れがスタンプをもらいに来ていました。
お店を知るということがすごく重要だと思うので本当にいい考えだなと。何よりも本当かわいらしさ,全ての消しゴム判こ,今部長からお話があったのですけれども,そういうことが本当にすばらしいということです。こちら側にスタンプが手作りですというふうに書いてあって,SDGsって何でしょうみたいなことがかわいらしく書いてございます。
次です。これは私のスタンプ,頑張りました。すごくかわいいんです。集めていくと,お店に行ってもこんなスタンプあるのですかということで,どこを回ってもいいので,お店の方々も全部スタンプが集まる所を,どんなスタンプかというのはそんなに御存じない方もいて,こんなかわいいのですか,色もすごくかわいくて,これが先ほどお話もあったように,本当に職員の方が1軒1軒丁寧にいろんなことをリサーチなさって,お店の方にも会って,そういう丁寧な上にこちらがまた丁寧に作られているということで,本当に誇れるなという感じで思います。これ最後のページで,私もくらしフェスタも行ったのでここも押されていまして,ゴールということで目標達成というふうになっております。
私はたまたま金賞というものが当たって,もちろん巾着というのもいただきました。巾着だけでもお友達でここまでいったらいいやみたいな人で一緒に回っていた人もいるし,うちでお弁当を取って4人でみんなで食べながら,次どこ行くみたいな話も別のグループではお話をしました。みんな本当にやっている人たちは熱心で,何よりもお店の方々と少しずつお話ができたのがよくて,すごく皆さん熱心ないい方たちが多くて,本当にすばらしい店舗が狛江中にあるなということが分かりました。
最後,私はこれが2022年のカレンダーだったので,12月中に全部集めたいと思って12月中に集めて,このカレンダーを頂いて飾っておりますということでございます。モニターを終わります。
「以前から消費者は「楽しさ」「本物」を求めてきたのに,ファミリーレストラン大手は効率化のために年間を通じて売れるメニューしか扱わなくなった。消費者が求めるものと逆の戦略を取ってきたツケがコロナ禍で明らかになった」とすかいらーく創業者の横川竟さんは語っております。
狛江では,信念があり良心的で個性あふれるお店が多く,新たにオープンするお店や行列のできるベーグル屋さんとか,あとレモンケーキのお店,買えないそうです。良心的で個性あふれるお店や新たにオープンする店や行列のできる店も見かけます。訪れて味わいたい店を増やし,狛江で開店したい人材を増やすという相乗効果を期待します。課題と今後の展開についてお伺いします。
180: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
181: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 現在,市といたしましても市内での創業を促すことに力を入れており,創業スクールの実施や創業支援家賃・店舗改修費補助金交付などにより狛江市内で創業していただけるよう支援体制を整えております。
創業する際の課題となる点といたしましては,創業資金,初期費用等が負担となることなどが挙げられております。そのような方々に対しまして,和泉多摩川駅前にあるシェアキッチンであるフォートマーケットを有効に御活用いただくよう周知を進めたり,創業支援家賃・店舗改修費補助金を御活用いただき,創業時の負担を減らしていただけるよう今後も創業者支援に力を入れた事業展開を行っていきたいと考えております。
182: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
183: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) よろしくお願いいたします。
立川市では,農産物生産団体でつくる立川農業振興会議が農産物の統一ブランドマーク「立川印」を制定し,農産物にはこのマークのシールをつけて出荷されるということです。立川市の取組について伺います。
184: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
185: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 立川市では,ウド,ブロッコリーの生産量や植木の生産本数で都内1位であるものの知名度がいま一つであったことから,地元産品に共通の「立川印」のロゴシールを貼り付けし,市内外の消費者にPRする取組を行っております。また,立川産農産物を取り扱う飲食店や小売店等でもこのロゴマークを広く利用できるようロゴマークのデータを公開することを予定していると聞いております。
186: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
187: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 市内飲食店からは,狛江産野菜の利用についてはどのような声があるのでしょうか。
188: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
189: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 市内飲食店からは,狛江産農産物はとてもおいしく,安心して利用することができるというお声を多くいただいているところでございますが,市内農作物の特徴として多品種少量生産であることから,必要な量を手に入れることができないことがあるなどのお声をちょうだいしているところでございます。
190: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
191: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 立川では,立川産をアピールするほか,市内の飲食店にも呼びかけて利用の拡大を目指すとのことです。
狛江市での取組の状況と今後についてお伺いいたします。
192: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
193: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 狛江市でも平成26年度から狛江ブランド農産物を広く市内外にPRするため,「狛ベジちゃん」のロゴを作成し,結束テープなどに活用しているところでございますが,次年度からは,地域活性課と未来戦略室で連携し,狛江ブランド農産物の認知度拡大を目的としたキャンペーン活動に取り組んでまいりたいと考えております。
194: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
195: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 狛江市域が狭いということで,立川市やほかの自治体とは簡単には比べられないと思いますけれども,本当に狛江産の野菜,とてもおいしいので,いろんな形でアピールを続けていただきたいというふうに思います。
小菅村のNIPPONIA 小菅 源流の村ホテル内レストラン「24sekki」のヘッドシェフ,鈴木啓泰さんの情熱,これに引き込まれました。例えば期間限定で,狛江市でシェフの作るコース料理を味わえるようにする一方で,狛江市からも自慢のメニューを小菅村で提供するなどといった丸ごと交流,これを提案しますが,いかがでしょうか。
196: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
197: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ただいま御提案いただきました交流につきましては,狛江市と小菅村の交流を深化させる意味で大変有用な手法の一つと考えますけれども,鈴木シェフのコース料理を狛江市で提供することがシェフのこだわりを損なわないように,また市内飲食店のメニューがシェフのコンセプトに合致するかなど,慎重に見極めていく必要があるものと考えております。
198: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
199: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 突然だったのですけれども,このホテルでシェフをしている「ホテル内レストラン「24sekki」では暦の「二十四節気」にならって,2週間ごとに旬の食材を厳選し,年間24種類のコースを提供している。「その日,その時」だけでなく,「その瞬間」までを意識したライブ感にこだわり,食と向き合う」。このシェフは,「水のおいしさが東京と全然違う」ということでこだわりのメニューを出しているわけですけれども,自慢は料理の基礎である「だし」だそうです。「コース料理は,水に昆布やカツオの成分を移しただしをベースに作る。ここのだしは多摩の源流水を使い,だしの「ひき方」にもライブ感を意識する。一般の料亭やホテルは食事の始まる2時間前には一番だしをひき終わっている。一方,ここでは客がお椀を出す前の料理を食べている時点で,鍋にはカツオ節しか入れていない。そして,客が料理を食べ終わる直前にこし,塩だけで味付けする。香りが一切飛ばず,客からほめられることも多い」,こんなようなこだわりの方なんです。本当に私も一度行ってみたいなというふうに思いました。
続いてお伺いいたします。ノンアルコール飲料についての市の見解を伺います。
200: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
201: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ノンアルコール飲料とは含有アルコール量が1%未満の飲料のことで,飲酒運転の厳罰化や近年の健康意識の高まり,コロナ禍でのおうち時間の増加などの要因によりその売上げは年々上昇しております。ノンアルコール飲料が普及・拡大することによりお酒を飲む人・飲まない人,飲める人・飲めない人など様々な人の状況や場面における飲み方の選択肢が拡大し,お酒の席においても多様性を受容できる社会となっていくものと推察しております。
202: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
203: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 地域の活性化としてノンアルコール飲料の可能性についてどう考えますか。
204: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
205: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) これまで飲食店におきましては,利益率の高さからアルコールの提供を前提としたビジネスモデルが一般的でございました。今後,飲食店がお酒が飲めない人・飲まない人をターゲットとして,ウーロン茶やジュースなどのソフトドリンクのほかに,ノンアルコール飲料の選択肢を増やすことにより,客単価の向上や新たな顧客層の獲得といった効果が見込めることから,ノンアルコール飲料の普及・拡大は市内飲食店にとってのビジネスチャンスでもあり,広い観点ではさらなる市内活性化の可能性があると認識しております。
206: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
207: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 2019年に起業した飲食店向けのノンアルコール飲料を開発する福岡市のベンチャー企業では,料理との相性にこだわる商品化の実績があります。輸入されるノンアルコール飲料は,2015年頃からロンドンを中心に欧米でブームが起こり,有名料理人が手がけた商品は1本数千円と酒類並みの価格で売られています。一方,手頃な価格のノンアルコール飲料は既に当たり前に売場に並んでいます。種類もビール,チューハイ,カクテルなど充実しており,国内の市場規模は2020年までの10年間で2倍に拡大したということです。
海外では,ノンアルコールのカクテルを似せたという意味のモックと組み合わせてモクテルと呼び,モクテルバーも誕生しているそうです。お酒が飲めない人の環境が変わる時代が来ているというふうに思います。
続いてお伺いいたします。
カスタマイズ就業とはどのような就業のことかお伺いいたします。
208: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
209: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) カスタマイズ就業とは,障がいのある人の強みやニーズ,また関心について個別の決定をすることを前提として,障がい者と雇用主の双方のニーズを満たす方法で個別化した就業形態のことでございます。
210: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
211: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 障がい者の強みや関心に合わせて仕事や働き方を設計するだけでなく,雇用主側のニーズも満たせるよう設計するこの就業方法は,今後一般的になることが求められると思います。市の認識を伺います。
212: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
213: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) カスタマイズ就業におきましては,個別に交渉して創出された職務を本人が履行するのに必要となる合理的な配慮と支援の提供を想定しているとアメリカ合衆国連邦官報に掲載されているところでございます。
我が国におきましては,平成28年4月1日に施行された障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律では,合理的配慮の提供は,民間事業者は努力義務とされておりますが,平成30年10月1日に施行された東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例では,都内で事業を行う者の合理的配慮の提供は義務化されているところでございます。社会全体に対して,障がいに対する理解促進や普及・啓発をより一層推進していくことにより,カスタマイズ就業の取組が進み,ひいてはユニバーサルデザインモデルに転換するものと考えているところでございます。
214: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
215: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) これは,今本当もう少しいろいろ紹介したいことございましたが,別の機会を設けて,このカスタマイズ就業については取り扱いたいと思います。
新しい消費スタイルとして注目されている応援消費,これは何でしょうか。
216: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
217: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 応援消費とは,財貨やサービスの購入によって飲食店や生産者を支援しようとする購買行動を指します。応援消費は,もともと東日本大震災の被災地を応援したいという気持ちから生まれたもので,コロナ禍において再度注目を集めている購買行動でございます。
218: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
219: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 応援購入サービス「Makuake」共同創業者坊垣佳奈さんによると,寄附だとする側,される側という上下関係が生じてしまうので,このイメージを変えたいということです。
SDGsにも通じるこの消費行動の周知・啓発の取組が必要かと思いますが,いかがでしょうか。
220: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。
221: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 応援消費は,消費者側には購入することによる充実感が得られ,生産者側には応援されたことにより対価が得られるという双方にメリットがあるとともに,御指摘のように地産地消・エシカル消費の観点からも大変有用であると認識しております。
今後,応援消費について,狛江市としてどのような周知・啓発ができるか検討してまいりたいと考えております。
222: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
223: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 坊垣さんは,「「みんなが持っているから」「安ければ安いほどいい」といった消費スタイルは大量生産・大量消費の考え方に毒されていました。モノがあふれる今の日本社会において,消費者が注目するようになったのが,「正しさ」です。「製品を通してどんな社会の実現を目指すのか」「環境に配慮した製造方法が選択されているのか」といった要素です。昔は消費と正しさを同列に結び付けて語ることを「きれいごと」と揶揄する空気もありました。しかし,今は「正しいものだからこそ応援したい」という人が増えています。コロナ禍で,多くの人が自らの生き方の再考を迫られています。社会を変えていく力を秘めたこの新しい消費の流れは加速していくはずです」と述べています。
確かに今の若い世代と接すると既にそれが浸透している実感がございます。ゆがんだ方向は必ず健全な方向に軌道修正されると思います。まず若い世代の感性,考え方を中心にした,この地域社会を購入の場面でも住み続けたいまちを推進するにもしていけたらというふうに思っております。
1問目を終わります。
尊厳ある人生のための社会構築に向けてという質問をいたします。
孤独を感じる人や心を病む人が増えています。暮らしの保健室はどのような経緯で開所し,どのような場所なのか,市の認識を伺います。
224: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
225: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 暮らしの保健室は,訪問看護師の秋山正子さんが気軽に訪問看護や在宅ケアに出会える仕組みをと願い,平成23年7月に新宿区内にある都営住宅戸山ハイツの一角に開設した施設でございます。
秋山さんは,訪問看護が制度化される以前から新宿区で長年訪問看護を続けてこられた看護師でございます。秋山さんは,地域の人たちが気軽に相談でき,適切な情報や必要な社会資源と早期につながることができるような場を地域の中につくりたいという夢があり,訪問看護を実践する中で,その思いが強くなったようでございます。
このような場所の必要性を考えていた矢先,団地の空き店舗を安く貸してくれる人が現れ,本事業が厚生労働省が平成23年度から開始された在宅医療連携拠点のモデルに選ばれたことから,平成23年7月に暮らしの保健室が開設されたものでございます。
暮らしの保健室では,誰もが無料で看護師等の医療専門職に相談ができるとともに,在宅医療や病気予防についての市民向け講座,専門職向けの勉強会なども行っております。この活動の中で,医療や介護・福祉の専門職がケース勉強会を行い,相談事例に関する連携を図っております。また,様々な活動やおしゃべり,お食事会などイベントを行うことにより地域住民が安心して立ち寄れる場であり,活動には学生など若い世代も参画しており,世代を超えてつながる交流の場であります。さらに,利用者が継続的に利用する中で,利用者がボランティアとして活躍するようなケースもあり,地域ボランティアの育成の場であると認識しているところでございます。
226: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
227: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 「医療者がいながら敷居は低く」というキャッチフレーズ,無料で予約不要,居心地のよさなどの重視ということが利用者の立場に寄り添った暮らしの保健室,これは全国に広がりました。その必要性について市の見解を伺います。
228: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
229: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 地域包括ケアシステムの推進や地域づくり等に一体的に取り組み,狛江らしい地域包括ケアシステムの深化の推進を図る上で,暮らしの保健室は参考にすべき取組であると認識しております。
また,市では地域共生社会を実現するための包括的支援体制を整備するに当たり,令和4年度から重層的支援体制整備事業を実施する予定でございますが,本事業の地域づくりの取組としても参考すべき取組であると認識しております。
先ほど答弁申し上げました暮らしの保健室の機能に鑑みた場合,多世代・多機能型の交流拠点の運営事業を実施する中で,医療関係機関に相談機能,学びの場の機能,医療や介護・福祉の連携の場としての機能を担っていただくことにより狛江市におきましても暮らしの保健室と同様の場を実現できる可能性はございます。今後,実現に向けた調査・研究を進めてまいりたいと考えております。
また,調査・研究に当たりましては,東京慈恵会医科大学の地域連携看護学実践研究センター,いわゆるJANPセンター,ここが多摩川住宅のト号棟でまちの保健室といった取組を行っておりますので,JANPセンターとの連携も含めて検討してまいりたいと考えております。
230: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
231: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 精神医学で言うディオゲネス症候群,この定義について伺います。
232: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
233: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) ディオゲネス症候群は,1960年代に英国から初めて報告があったもので,その後,たるの中に住んでいたとされるギリシャ哲学者のディオゲネスにちなんで名づけられたものでございます。高齢者の方が住環境や身なりなどの衛生に無頓着となり,援助の申出を拒否する状態とされており,ごみ屋敷症候群とも言われております。定義については長年の議論がございますが,自分の面倒を見なくなる,いわゆるセルフネグレクトの一例とされております。
234: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
235: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 高齢者が住まいに物をため込む状況はごみ屋敷とも呼ばれトラブルの原因にもなりますが,誰もがなり得る状態との指摘もございます。対応について市の見解を伺います。
236: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
237: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 独居や認知症の進行または身体機能の衰えがあり,適切な支援がない高齢者は,ディオゲネス症候群になる可能性があるとされております。このため,まずはフレイル予防や介護予防といった取組を行うことで身体機能などの衰えを緩やかにするとともに,地域とのつながりを持たせる必要があると考えております。また,実際にごみ屋敷となった際には,いち早くその実態を把握するとともに,支援の手を入れていく必要がございます。こういた取組の必要性と有効性の観点から,令和2年度からはごみ出し支援事業を開始いたしまして,ごみを片づけて生活環境を改善することをきっかけとして必要な支援を展開しているところでございます。
238: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
239: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 医療機関で処方された薬を家に残していませんかというふうに問われて,心当たりのない方は少ないのではないでしょうか。節薬バッグ運動についてお伺いいたします。
240: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
241: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 急速な高齢化や医療の高度化等により医療費の増大が見込まれる中,重複服薬や多剤服薬の問題が指摘されております。このことは副作用といった健康被害に加え,医薬品の飲み残しなどによる医療費の無駄につながってしまいます。このようなことに対応するため,各自治体,薬剤師会等で節薬バッグを配布する取組が進められております。東京都でも東京都薬剤師会と共同で,患者が薬局に残薬を持参できる残薬バッグというものを各薬局に配布している状況でございます。
242: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
243: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) こうした取組を狛江市でも展開していくべきではないかと思います。いかがでしょうか。
244: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
245: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 先ほど答弁させていただいたとおり,東京都が東京都薬剤師会と共同で令和2年度より残薬バッグと医薬品適正使用のリーフレットの配布事業を実施しております。これを受け,狛江市薬剤師会では各会員薬局に依頼し,患者への残薬バッグとリーフレットの配布を進めております。また,狛江市におきましても令和3年度,新たに狛江市薬剤師会の助言を得ながら多剤服薬に該当する狛江市国民健康保険の被保険者の方に対し,多剤服薬に対する意識啓発を目的とするリーフレットを作成し,送付する事業を実施したところでございます。
246: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
247: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) その手応えや効果はどうでしょうか。今後の課題は何か伺います。
248: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
249: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 今年度につきましては2月中旬に送付したところでございますが,市役所へは,なぜこのようなリーフレットが送られてきたのかというような問合せが数件あり,その都度趣旨を説明させていただいているところでございます。
今後の課題といたしましては,多剤服薬の状況を適切に把握し,適正服薬につなげていくことが挙げられますので,多剤服薬の方の抽出条件を精査し対象者を把握するとともに,効果的なリーフレットの内容等を検討していきたいと考えております。また,今回リーフレットとともに,狛江市薬剤師会加盟薬局の一覧も同封していることから,残薬バッグも含めた適正服薬事業の推進に向けて引き続き薬剤師会等と連携してまいりたいと考えております。
250: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
251: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) それでは,節薬バッグのことで説明したいと思います。
「福岡市薬剤師会は2012年,九州大学薬学研究院の島添隆雄准教授(臨床薬学)と協力して運動を始めた。同薬剤師会の木原太郎副会長によると,まず会員の31薬局でスタートし,後に約700薬局に拡大した」ということです。「処方箋を持ってきた人に薬を渡す際,特製の手提げのバッグを配り,「次回,薬が残っていたらこのバッグで持ってきて」と呼び掛けた。残薬は使用期限や保管状態を確かめ,主治医に確認の上で飲める分だけ新たな処方を減らすことができる。3カ月間の試行の結果,31薬局で節約できた薬剤費は計約70万円。これを全国の1年間に当てはめると,3,300億円に相当する金額だった」ということです。「島添さんらはこれを福岡市の周辺自治体や大分市,東京都墨田区の薬剤師会に拡大。どういった種類の薬を飲み忘れるのかや,どのような働きかけがきちんと飲むきっかけになるか」を調べたりしています。
こういった本当に広角的でウィン・ウィンの事業ですので,ぜひこういったことをまず進めていってもらいたいというふうに思います。
続いてお伺いいたします。
高齢者は,自らスポーツをしなくても観戦するだけで鬱になるリスクが下がる可能性があるとの研究結果が示されました。市の認識を伺います。
252: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
253:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 筑波大学が中心となった研究チームによると,何らかのスポーツを現地で月1回から年数回観戦しているあるいはテレビなどで毎週観戦している高齢者は,全く観戦していない高齢者に比べ鬱傾向のリスクは約3割低いことが確認されたそうです。スポーツ観戦することで得られる高揚感や爽快感,一体感などが心身の健康に寄与しているものと認識しております。
254: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
255: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 特にコロナ禍で在宅率が高まっていることを勘案すると,スポーツ観戦という新しい視点というのは注目に値するのではないかと思います。市の施策として周知・推進していく,これはいかがでしょうか。
256: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
257:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 狛江市スポーツ推進計画において,「する」スポーツだけではなく,「みる」「支える」こともスポーツであると捉え,いろいろな形で全ての市民がスポーツ活動に関わることを目指しており,「みる」スポーツは,体育館やスタジアムなどで直接観戦するだけではなく,パブリックビューイングやテレビ,インターネット配信などでの観戦も含むものと考えております。
高齢になるにつれ,継続してスポーツに取り組むことやスポーツ観戦のために外出することは体力的に難しくなりますが,テレビなどでも自宅で気軽にスポーツ観戦を楽しむこともできますので,より多くの市民に日常的にスポーツを楽しんでいただけるよう多様な観点から「みる」スポーツを推進してまいりたいと考えております。
258: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
259: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) よろしくお願いいたします。
クッキングリハビリは福岡市の牟田病院で行われていて,脳疾患で何らかの麻痺か残った患者や骨折から回復を目指す患者,認知症の人など約3,500人に導入してきたということです。どのような効果が期待できるのか市の見解を伺います。
260: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
261: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福岡市の牟田病院で取組が進められているクッキングリハビリでございますが,「人の生活に直結する料理は,体の「記憶」となって,老いゆく人を助けるのではないか」との仮説に基づいて,料理の可能性に着目したユニークなリハビリでございます。クッキングリハビリを行うことで,入院患者が料理をすることで知らず知らずに心身を訓練することになり,リハビリはつらいものといった拒否反応を示すことも少なく,順調に実施することができるようでございます。
福岡大学医学部の合馬医師によりますと,こうした作業が筋力のリハビリになるだけでなく,脳を活性化させて認知症予防にもつながっているとのことで,単なるリハビリとしての効果だけではなく,様々な効果が期待されている取組のようでございまして,取組が広がっている状況でございます。
262: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
263: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) この牟田病院では,医師だけでなく作業療法士や管理栄養士,こういったところが一体となってこのことに取り組んでいます。
「料理は自分から動き出すことができ,その人のポテンシャルを引き出せる。病院から自宅に帰りたいという力にもつながります」ということで,これは作業療法士がおっしゃっていることでございます。リハビリはつらいものといった拒否反応を示すことも少なく,料理をすることで知らず知らずに心身を訓練することになり,調理という作業が筋力のリハビリになるだけでなく脳を活性化させて認知症予防にもつながる効果が見込まれるクッキングリハビリですが,取組が広がっているとのことですけれども,ぜひ市内の事業者でも取り組んでいただきたい,このように思いますが,いかがでしょうか。
264: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
265: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 先ほど答弁させていただきましたとおり,クッキングリハビリには様々な効果が見込まれており,フレイル予防や介護予防,健康寿命の延伸といったところにも効果が見込まれますので,実現に向けた検討をしてまいりたいと考えております。
266: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
267: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 今まで紹介してきました節約バッグ,スポーツ観戦やクッキングリハビリなど誰でも簡単に楽しく取り組める様々なメニュー,こういったものを市民に提供していくことが大切だと思います。
誰もが高齢になり高齢者が増えていくこれからの地域社会で暮らしを支えるための取組は,専門的な,特別なことからではなく日常生活の中から見つけるという着眼点,これも重要ではないでしょうか。いかがでしょうか。
268: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
269: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 御質問のとおり,誰でも簡単に楽しく取り組める,こういった点は最も重要であると認識しているところでございます。加えまして,日常生活の中から見つけることで,構えることなく手が出しやすくなると思われることから,現時点におきましても各事業者が可能な範囲で取組を進めている状況にございます。
新しい発想や取組は次から次へと出てまいりますので,有効な内容の,事業につきましては,積極的に取り組んでいけるよう事業者とも情報を共有した上で進めてまいりたいと考えております。
270: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
271: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 公益財団法人認知症予防財団による無料の電話相談,認知症110番は発足30年を迎えました。どのような役割を果たしてきたと考えますか。
272: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
273: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 認知症110番は,令和4年に発足30周年を迎える公益財団法人認知症予防財団が実施する無料の電話相談でございます。30年という長きにわたる活動の間,時代は大きく変わり相談内容も変化しているとのことですが,電話をかけてくる方に寄り添う相談員の姿勢には一切のぶれがないとのことでございます。
令和2年度下半期の相談件数で見ますと,対応方法の助言は2位の34%,1位は励ましや慰めなどの精神的な支援の53%とのことで,頼る先や相談相手がいない方にとって心のよりどころになっている実態がございます。
274: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
275: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) あとこの30年で大きく変わってきたのが相談者の続き柄だということです。1992年,1位の「娘」39%に次いで多かったのが「息子の配偶者」19%で,2002年には29%を占めたそうです。ところが,介護は長男の嫁の役割との考えが薄れるにつれて割合も減り,2020年度下半期は5%にまで下がったということです。半面,「娘」は55%に達し,介護を受ける人の居住形態も「独身の子との同居」が36%で群を抜いています。未婚率の急増を反映し,同居の未婚の娘による介護の増加,こういったものが今の実態だそうでございます。
物忘れが激しいので医療機関を受診したら認知症と診断されました。ところが数か月から数年後には,実は別の病気だったと判明したというケースが実際には珍しくないと聞きます。認知症と似て非なる病気は意外に多い。認知症もどき,これは何でしょうか。
276: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
277: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 認知症もどきは仮性認知症とも表現されますが,認知機能の低下があっても認知症ではない病気や状態のことでございます。いわゆる認知症は1回なったら元にはなかなか戻らないのですけれども,認知症もどきというのは元に戻る可能性があるということでございます。
一例でございますが,てんかんや鬱病,または硬膜下血腫などでも認知機能は低下するため,その状態から認知症と誤った診断がされるケースもあるとされております。
278: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
279: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) これに対してどのような対策が有効と考えるでしょうか。認知症の専門医も少ないと思いますけれども,今後認知症が増えると言われる中で治る可能性がある認知症もどきと認知症の違い,この認識は広く啓発すべきではないかと思います。いかがでしょうか。
280: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
281: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 最も重要なことは,認知症とは何かを正しく理解することだと考えております。物忘れ自体は老化現象として表れてくることに加えまして,先ほど答弁申し上げましたとおり,てんかんや鬱病でも症状として表れてまいりますので,もしやというときには認知症チェックシートの活用や専門医を受診するなどの適切な対応が重要であると考えております。
282: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
283: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 認知症との共生を模索するオレンジ人材バンク,これについて伺います。設立の経緯と意義について市の見解を伺います。
284: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
285: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) オレンジ人材バンクは,福岡市で行われている福岡オレンジパートナーズという認知症の人とその家族,企業・団体,医療・介護・福祉事業者,行政で構成し,認知症について自主的に「知る」「考える」「つながる」「行動する」ための集まりにおいて,認知症の人だけが参加できる人材バンクのことでございます。認知症とともに自分らしく生きるために何ができるかを考え,実際の取組につなげていくことを目指して様々な取組が進められており,認知症当事者のみならず,家族や支援者にとって大きな希望につながる有益なものとなっている状況でございます。
286: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
287: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) これから認知症の方と共生する社会というものを狛江市からつくっていくためにオレンジ人材バンク,こういったことも環境を整えて進めていっていただきたいと思います。認知症になっても地域で暮らし続けられるこの施策,ぜひ狛江市で進めていただきたい,このようにお願いいたします。
5年ごとに実施される国勢調査2020年の確定値から,少子高齢化は進み,日本が人口減少時代になっていることが明確になりました。さらに驚くべきことは単身世帯の急増です。2015年より14.8%増えて,2,115万1,042世帯,一般世帯の38.0%を占めております。国立社会保障・人口問題研究所が2018年に推計した2040年には単身世帯は全体の39.3%になるというデータから,単身世帯の急増は高齢者に深刻な影響を及ぼすと指摘されてきましたが,今回の調査では,その推計をはるかに上回る速さで独り暮らし世帯が増えている,このことが分かりました。単身世帯の急増を受けて,単身世帯への対応策を講じなければなりません。市の見解を伺います。
288: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
289: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 少子化や核家族化の進展はもとより,未婚率の上昇などもございまして,単身高齢者は増加していく見込みでございます。単身高齢者の増加に適切に対応することは,様々な社会的な問題に対処する上で避けることができない,今後非常に大きな問題であると,そのように認識しているところでございます。
290: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
291: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) あるべき医療について発信している医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之さんは,「「人間は必ず死ぬ」ということをまず確認しておきたい。医療の発達によって急病で亡くなることは少なくなり,徐々に老いて死を迎えるケースが増えた。「治す」ための急性期医療のイメージのまま高齢者の終末期を考えている人が多いと思うが,医療では救えず,延命措置をするしかないこともある,そこを理解しないと命をつなぐ「管」の数が増えてしまう,それが幸せだろうか。医療に対する意識を改める必要がある」というふうに述べています。
終末期の要はコミュニティーであり,社会に必要不可欠なインフラだという意見ですけれども,市としてはいかがでしょうか。
292: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
293: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) いわゆるコミュニティーが社会に必要不可欠なインフラであることは疑う余地はございません。また,コミュニティーの重要性は終末期に限ったことではございませんので,市では人に優しいまちづくりの取組を進めており,また国策として進められている地域共生社会へつながっていくものと考えております。
294: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
295: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 森田洋之さんのお話なのですけれども,紹介したいと思います。
「私は,病院で何本もの管につながれて最期を迎える高齢者の姿に触れ,医師という仕事に疑問を感じたことがある。そのころ,2006年の財政破綻で北海道夕張市の病院がなくなったのを知り,「病院のない街」夕張に家族と移り住んだ。夕張にはコミュニティーが残っていて,認知症になっても1人で暮らせていたし,私自身も,子育てを含めて,近所で相談すれば大体解決できた。コミュニティーは,煩わしい面もあるけれど,とても安定感を得られた。このように,昔なら家族や地域の中で解決できたことができなくなっている。だれにも相談できないから,「病院に行かなければ」となり,本人の意思とは無関係に,病院や施設に入らなければならなくなる。困りごとがコミュニティーという「上流」で処理されず,そのまま「下流」である医療や福祉に流れているのだ。医療・福祉の充実のために診療報酬を上げるとか,財源確保のために増税するとか下流のことばかり議論しても,上流で高齢者の暮らしを支えられるようにしなければ,下流の問題は増えるばかりだ。上流でコミュニティーを再生・再構築する必要がある」このように述べています。
もちろんこの方は,コミュニティーをつくるということはそんな簡単ではない,だけれどもこういうことを意識した上でのコミュニティーづくり,そして単身世帯が増えていく,こういったところで,コミュニティーという原点をもう1度きちんと狛江市の中でも構築していかなければならないのではないか,このように私は思います。
続いてお伺いいたします。
日本メメント・モリ協会とはどんなものでしょうか。協会の役割や意義について市の認識を伺います。
296: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
297: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) メメント・モリとは,ラテン語で,「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘るな」,「死を忘ることなかれ」という意味の警句でございます。
我が国におきましても終活という言葉が使われるようになって久しいですが,死を前提として,生前から自分が死ぬことに備える様々な準備を含めることは非常に重要でございます。こういったことの重要性について普及・啓発を行う団体の意義につきましては非常に重要であると認識しているところでございます。市におきましてもエンディングノートを作成し,普及・啓発の取組を行っているところでございます。
298: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
299: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 内科医で日本メメント・モリ協会代表理事の占部まりさんは,「死についていろいろな角度から話す場所が必要なのでは」と発言しております。紀元前古代ギリシャの哲学者で教育者ソクラテスは,「人生は死への準備だ」と言っております。
死を考える,想うことはすなわちよく生きることだと思いますが,学校ではどのような授業,教材,機会を通じて哲学的で普遍的な思考を深めているのか,これについてお伺いいたします。
300: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
301:
◯ 教育部長(上田 智弘君) 児童・生徒への指導の基本は,その発達段階を踏まえることであると考えます。学校教育では,よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目指し,特別の教科,道徳を中心に普遍的な価値や様々な道徳的価値に関する理解をもとに自分自身を見詰め,物事を多面的・多角的に考え,自分の生き方についての考えを深める活動を通して道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育んでおります。
人は必ず死を迎えますが,それを踏まえた上で,人生の有限性によってもたらされる人生の充実や豊かさについて考えること,またよりよく生きることの重要性について学ぶことが大切であると考えております。
302: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 7番吉野議員。
303: ◯ 7 番(吉野 芳子議員) 作家のドリアン助川さんがこんなふうに言っています。
「いま,私たちは「教養」の意味を問い直す必要がある。それは知識をどれだけ蓄えたかで測るものではなく,挫折しても窮地に陥っても,豊かに暮らして生きていく力をひねり出すことだ。ネットを見ても,金をどう稼ぐかといったことばかりが目に入る。この社会は本当の「教養」を,あまりにも軽視してきたように思える。図書館で本を読むのでも良い。野山を散歩して,ヒバリの声を聴くでも良い。あらゆるものと自分はつながっているのだということを感じ取る,その力を身につけていくことが重要だ」というふうに言っています。
日本は,性教育,死の問題,こういったことはなかなか不得意で,特に学校現場で進めていくというのは大変厳しいとは思いますが,こういった御指摘もありますので紹介させていただきました。
占部さんは,誰かに死について考えてもらうために,「人生の最期に聴きたい音は何ですか」という言葉をかけているそうです。人間の聴覚は心臓が止まった後も動いているというエビデンスも出ています。自分の人生で心地よい音は何だったのかを一生懸命考えることが人生を振り返り,顧みることにつながります。最後に食べたいものという問いはよくありますが,本当に死期が迫ったら食べられないです。でも聴くことはできますというふうに占部さんが問いかけます。
こんなお話は誰とでもどこでもできるとは限りませんが,生きているからこそ必要な話題です。生きることにただ価値を置き,執着するというならそれは疑問です。いかに生きるかを考えるなら,死についても考えないと生きること全体を考えていないということになります。それには,死は敗北という医師の受け止めや死ぬことが災難といった死を忌み嫌うメンタリティーを変容する必要があるのではないかというふうに思います。
私,実は山折哲雄さんの,この人は宗教学者なのですけれども,こういう死生観というか紹介したかった。日本人というのは,昔は,死はいつどこで誰に訪れるか分からないというふうに思って,命は借り物,生死は表裏一体というふうに言っていたということなんです。そういったことがもうなくなってしまって,命は大事だ,命を守れという一辺倒になっている。この死生観を改めて考えるような命の議論,こういったものの広がりが必要だというふうに言っています。
多死社会に突き進む日本において,死についてどの世代の誰もが向き合う機会を持つことが尊厳ある生を互いに育む社会をつくるのではないか,このことを言わせていただき,全部の質問を終わらせていただきます。
304: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。
午前11時13分 休憩
午前11時28分 開議
305: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。19番太田久美子議員。
306: ◯ 19番(太田 久美子議員) 太田久美子でございます。よろしくお願いいたします。
本日は,新型コロナウイルス感染症対策とテレワークの推進について質問させていただきますが,質問の順番を変えさせていただいて,テレワークの推進についてから質問させていただきます。
2020年1月に初めて新型コロナウイルスの感染者が発見されて以来,新型コロナウイルスの感染症の感染拡大を受けて,テレワークを含めて働き方を取り巻く状況も大きく変わってまいりました。政府や東京都は,感染拡大を契機に,強力に時差出勤やテレワークを推進するよう呼びかけてきましたが,私は,コロナ禍となる前の2016年の第4回定例会の一般質問で,狛江市議会で初となるテレワークの推進について質問させていただきました。その際には,大分議論もさせていただいたことを覚えています。
現在,狛江市職員の働き方改革推進プランにテレワークを盛り込んでいただいて,職員の働き方改革の一環として継続的にテレワークに取り組んでいただいています。また,狛江市ICT推進計画の主な取組としてテレワークの推進を挙げていただいております。そして,狛江市DX戦略においても3つの柱の一つである庁内のDXの個別施策の一つにテレワークの推進を掲げていただいています。
職員のテレワークにつきましては,2018年の第2回定例会から提案してまいりました。直近では,昨年の第2回定例会での質問ということになりますが,職員のテレワークは,在宅勤務を中心に実施されているという御答弁をいただきました。
第6波の感染拡大の影響を受けて,職員のテレワークの活用は増えたことと思いますので,まずは,昨年の6月以降からの職員のテレワークの実施状況についてお伺いいたします。
307: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
308: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市におきましては,今般のコロナ禍において職員の間でも徐々に在宅勤務が定着してきたことを受けまして,昨年9月に,学校,保育園,学童保育所以外の会計年度任用職員も含めた全ての職員を対象に在宅勤務の実施に関するアンケート調査を行っております。
この時点における在宅勤務の実施状況としましては,「この間,一度でも在宅をしたことがある職員」の割合は全部局を通じまして60.8%となっておりますが,アンケートの回答者中での実施率のうち最も高かったのが議会事務局で100%,次いで都市建設部が96%,企画財政部が88%,総務部が84%,教育部が65%,環境部が55%,子ども家庭部が53%,市民生活部と福祉保健部がそれぞれ44%となっております。企画財政部や総務部など,主に内部管理業務を行う部では,在宅勤務を行った職員の比率が比較的高く,窓口業務やケースワークが多い市民生活部や福祉保健部では在宅勤務を行った職員の比率が反対に低くなっております。
309: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
310: ◯ 19番(太田 久美子議員) 学校,保育園,学童保育所以外の会計年度任用職員も含めた全ての職員を対象としたアンケートを実施されていて,テレワークの一つである在宅勤務を行った職員は6割を超えるということです。
昨年の第2回定例会での議論のやり取りを思いますと,当時と比べて大分テレワークが定着してきているように思います。
テレワークには,在宅勤務のほかにモバイルワーク,サテライトオフィスなどの形態がありますが,民間ではこういったテレワークの形態をうまく使って,転勤や単身赴任を見直す動きが出ています。家庭と仕事の両立を目指す企業が増加もしています。
本市の職員の皆さんは,在宅勤務以外にどのようなテレワークを活用されているのか伺います。
311: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
312: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 在宅勤務以外のテレワークにつきましては,職員の自宅において業務を行う際に何らかの支障等がある場合に,市が指定する民間のサテライトオフィスにおいて実施するという形を現在取っております。そのためこれまでの間のテレワークの実施形態といたしましては,在宅勤務がそのほとんどを占めておりまして,市で契約している民間のサテライトオフィスの利用は月間で2件から4件程度となっております。また,モバイルワークにつきましては現段階での活用実績はございません。
313: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
314: ◯ 19番(太田 久美子議員) 分かりました。
今回,職員にテレワークを導入されて,その結果としてテレワークが難しい業務が実際にあったのかどうなのかお伺いいたします。
315: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
316: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) まず保育士や技能労務職が従事する業務につきましては,業務の性質上,在宅勤務は困難ですが,それ以外の市の業務につきましては,テレワークに必要な制度や環境を整えてもなお在宅勤務が全く不可能という業務あるいは職場というものはないと考えております。
ただし,この中でも内部管理業務が主体であったり反対に対市民の窓口業務が多かったりと,現状の業務内容によるテレワークの向き・不向きにつきましては一定程度あるものと考えております。
具体的には,住民記録や税情報など個人情報を扱う業務,いわゆる基幹系の業務はテレワークになじまないところでございますが,個人情報を扱わない業務を整理するなど業務フローを見直すことでテレワーク,在宅勤務ができる業務はあると考えております。
317: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
318: ◯ 19番(太田 久美子議員) ただいまの答弁の中で,テレワークに必要な体制や環境を整えてもなお在宅勤務が全く不可能という業務あるいは職場というものはないと考えておりますとの発言がありましたが,特に狛江市ICT推進計画などにも一部うたわれているテレワークに必要な環境整備について現状はどのようになっているのかお伺いいたします。また課題についても併せてお伺いいたします。
319: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
320: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 現在は管理職全員に各1台と,各係当たり1台ずつ配備しておりますSIMフリー端末により専用線による庁内ネットワークへの接続を可能にしております。また,これと並行しまして,総務省自治体テレワーク推進実証実験事業としまして,自宅の端末から庁内の業務端末を遠隔操作することで同じく庁内ネットワーク上での業務実施を可能としております。また,在宅勤務時のオンライン研修受講用としまして職員課からタブレット端末の貸出しを行ったり,直近では,今月から場所を問わず内線回線の発信が可能な公用スマートフォンを各課に1台ずつ配備するなど,在宅勤務をはじめとした市職員のテレワークの実施に当たり市役所の執務環境に近づけるためのオンライン環境の整備を順次進めているところでございます。
課題といたしましては,今後,市の業務全般のデジタル化を推進していく中で,これらのデジタル化社会を前提とした市の業務の変革であったり,市職員の意識の改革や働き方改革という部分につきましては,ただいま答弁申し上げました環境整備の部分と同じ速度で進めていかなければならないと考えております。
321: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
322: ◯ 19番(太田 久美子議員) 狛江市の状況は把握できましたので,ここからは国のほうでテレワークの取組状況について調査を行っていますので,少し紹介させていただきます。
まず内閣府です。内閣府では,昨年9月から10月にかけて1万人の方を対象にテレワークの実施率を調査しています。この調査によりますと,テレワークの実施率は32.2%,東京23区に限りますと55.2%の実施率になるという結果が出ています。
また,総務省でも調査しています。総務省においては,一昨年と昨年に1,788の地方自治体を対象にテレワークの取組状況について調査を行っています。一昨年の調査では,自治体のテレワークの導入率は47都道府県で100%,20の政令都市で85%,その他1,721の市区町村においては19.9%という結果となっています。それが1年後の昨年のことになりますが,昨年の調査においては,47の都道府県に加え,20の政令指定都市で100%達成しています。他の1,721の市区町村では,1年前の19.9%から49.3%と,こちらもテレワークの導入が広がっています。
1月28日の朝日デジタルでは,長引くコロナ禍をきっかけに,企業だけでなく自治体でもテレワークが定着しつつあると報じています。
先ほどの御答弁において,狛江市の実施状況として,この間,一度でも在宅をしたことがある職員の割合は全部局平均で60.8%で,主に内部管理業務を行う部では在宅勤務を行った職員の比率が比較的高く,窓口業務やケースワークが多い部では低くなっているということでしたが,これについて,実際にテレワークを実施した職員の感想は確認されているのでしょうか。また,それに対する担当部の所感をお伺いしたいと思います。
323: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
324: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 先ほど答弁させていただきました在宅勤務の実施に関するアンケート調査の結果によれば,在宅勤務を実施した職員の69.1%,在宅勤務を実施していない職員の45%,職員全体で58.2%の職員から今後も在宅勤務の継続を求める回答を受けており,多くの職員が在宅勤務に対して肯定的な見方をしていることが判明しております。
市といたしましては,在宅勤務は,職員の働き方としまして生産性の向上やQOL,生活の質の向上といった面でのメリットも少なからずあるものと考えております。
今回のアンケート調査の結果を踏まえまして,狛江市職員の働き方の一つの形態として新型コロナウイルス感染症の終息後も在宅勤務を継続してまいりたいと考えております。
325: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
326: ◯ 19番(太田 久美子議員) 私は,テレワークはこれからの時代に必要な働き方であると確信して2016年からテレワークの推進を提案してまいりました。2018年からは,市役所のテレワーク導入についても求めてまいりましたが,ただいまコロナ終息後もテレワークを継続していくとの力強い御答弁をいただくことができました。
今後,コロナ禍を経て,テレワークは当たり前の働き方となっていくものと思います。業務範囲の拡大も含めテレワークのさらなる推進をお願いいたします。
現在,オミクロン株の感染が続いており,これが仮に収まっても新たな変異株や感染症が待っているという可能性は否定できません。このような時代にあって,ただいま総務部長からも御答弁があったように今後も行政として恒常的にテレワークを活用することで実現していけることは何でしょうか。また,それが市民に還元されるものと考えたときに何がポイントになると考えているのかお伺いいたします。
327: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
328: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) これまでの経過を通じまして,在宅勤務制度は,新型コロナウイルス感染症対策にとどまらず,妊娠・子育てまたは介護との両立など職員の働き方改革の側面としての意義が大きいと感じております。一方で,在宅勤務制度にはDXやICT化,業務効率や生産性の向上も含め行財政改革としての視点も必要であり,この働き方改革と行財政改革の両面において,どちらか一方だけでなく,いずれの側面も高いクオリティーを持って両立させていくことで,この制度が恒常的なものとして根づき,その成果が市民に還元されていくものと考えております。
そうしたことから,本年1月より感染症対策以外にも子を養育する職員または要介護者を介護する職員,妊娠中の職員または配偶者が妊娠中の職員,傷病等により通勤が困難な状態だが在宅勤務が可能と認められる職員などについて,要綱において規定したところでございます。
また,これ以外にも在宅勤務を行うことで業務の生産性の向上が期待できると所属長が認める場合や市政の政策形成,市民サービスの拡大,事務効率の向上,市の行政運営の全般につきまして意識啓発及び自己能力の開発を図る場合についても在宅勤務を可能とするなど,職員の生産性向上を目的とした在宅勤務の対象拡大を図ったところでございます。
329: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
330: ◯ 19番(太田 久美子議員) テレワークの導入に当たっては,各係当たり1台のSIMフリー端末や各課1台ずつのスマートフォンを配備され,テレワークがしやすい環境を整えられ,ただいま御答弁にありましたように在宅勤務が可能と認められる職員について要綱に規定するなど,体制も整えられていることが確認できました。SIMフリー端末やスマートフォンについては,少しずつでも増やしていっていただきたいとお願いいたします。
次に,市内のテレワーク施設の現状についてお伺いいたします。
現在,市内にはサテライトオフィスなどの自宅以外でテレワークができる専用施設は何か所あるのかお伺いいたします。
331: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
332: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市内におけるサテライトオフィスについて市のほうで承知しているのは,コマラジに併設されているコマスタ,エコルマII2階のfabbit狛江,小田急線高架下・喜多見駅近くのサカヤ喜多見に併設されているサテライトオフィス狛江City,喜多見駅改札すぐのZXY喜多見,和泉多摩川駅改札すぐのZXY和泉多摩川の5か所となっております。
333: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
334: ◯ 19番(太田 久美子議員) 一般質問で提案させていただいたこともあって,私,喜多見にありますサカヤ喜多見に伺いまして,併設されているサテライトオフィス狛江Cityを見学させていただきました。防音完備の個室できれいで天井が高くて,本当に集中して仕事ができる環境となっていましたが,残念なことにコロナ禍で利用者は少ないと伺いました。
サテライトオフィス狛江Cityを含め,御答弁いただいた5か所の専用施設の利用状況,どうなっているのかお伺いいたします。
335: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
336: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど申し上げたサテライトオフィスのうち,小田急線改札口近くにあるZXY喜多見とZXY和泉多摩川につきましては,直近でのオミクロン株の感染拡大以降は,それ以前と比較して利用は増加しており,利用人数ベースでZXY喜多見が約1.4倍,ZXY和泉多摩川が約1.1倍となったということで施設運営者から伺っております。また,他の施設に関しましては特段の事情はありませんが,感染状況が落ち着き,利用ペースが一旦鈍化したと言われているサテライトオフィスの需要につきましては,昨今のオミクロン株による感染拡大の局面においては,再び利用が増加する傾向にあったものと推察しております。
337: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
338: ◯ 19番(太田 久美子議員) 昨年5月の広報こまえで,市内のサテライトオフィス,コワーキングスペースが紹介されておりました。多くの方に知っていただくのが重要だと思いますので,また時期を見て広報への掲載もお願いしたいと思います。
また現在,東京都とテレワークオフィスの相互利用を始めたようですが,どのような経緯で始まったのか,また現状についても併せてお伺いいたします。
339: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
340: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 東京都とのテレワークオフィスの相互利用につきましては,昨年,平林副市長と東京都の宮坂副知事が懇談した際に,お互いのテレワークや分散勤務の状況,またテレワーク可能な施設等について意見交換がなされたことがきっかけとなりました。その中で,お互いの職員の通勤時間の縮減や施設の有効利用,また人事交流を目的として双方の施設を開放するという案が持ち上がりました。
3月1日から3月31日までの試行的実施ではございますが,相互の施設を開放し,テレワークを実施することに至ったところでございます。現在のところ,まだ始めたばかりでございますけれども,3月4日までの実績でございますが,東京都の職員が2名,狛江市の職員3名が双方の施設においてテレワークを実施したところでございます。
341: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
342: ◯ 19番(太田 久美子議員) 今回の東京都職員とのオフィスの相互利用を通じた人事交流によって狛江市としてはどのようなことを期待されているのかお伺いいたします。
343: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
344: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市職員が都庁に訪問する目的は,これまで会議や説明会などが一般的であり,都庁の執務スペースに立ち入ることは少なかったと思います。しかし,こういったお互いの施設においてテレワークを行うことで,東京都という組織の雰囲気や業務の進め方,打合せなどの様子を何気なく見たり感じたりすることで,都の職員の皆さんがどのようなやり方で仕事に取り組んでいるかを空間を同じくする場所で執務することにより感じることができるのではないかと思っております。
345: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
346: ◯ 19番(太田 久美子議員) 今回の相互利用は一月の試行とのことですが,検証を有効に行うために,どのように相互利用の促進を図っていかれるのでしょうか,お伺いいたします。
347: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
348: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) これまでZXY等の民間施設でのテレワークを認めてきたところでございますが,今回は東京都との施設の相互利用ということで,無料にて使用することができます。
市の職員には23区内に居住する職員や通勤経路として新宿を利用する職員も多くおります。これまでは出勤抑制のためテレワークを行う際は多くの職員が在宅にて行っておりましたが,在宅では落ち着いて業務を行うことができなかったり,場合によっては仕事とプライベートを分けることが難しいということも考えられます。そうしたことからも通勤時間の縮減を図りつつ,庁舎への出勤と変わらない緊張感を持って執務を行うことができる場所として,職員には積極的に利用していただきたいと思います。また,その他に管理職につきましても先ほど答弁申し上げましたとおり,都の組織の雰囲気や仕事の進め方について触れてもらうためにも積極的な利用を促してまいります。
349: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
350: ◯ 19番(太田 久美子議員) 狛江市には,東京都の職員が200人ほど住んでおられると伺っています。東京都職員とのオフィスの相互利用という機会を生かせるよう積極的な利用の促進に努めていただきたいとお願いいたします。
働き方改革の切り札として推進されてきたテレワークは,新型コロナウイルス感染症の感染拡大をきっかけに自治体でも導入が急速に進みました。国土交通省の令和2年度テレワーク人口実態調査によれば,東京圏のテレワーク経験者のうちテレワークに対する総合的な満足度について,約7割が「大変満足している」,「やや満足している」と回答され,テレワークを実施してよかったという方約80%が「通勤が不要,または,通勤の負担が軽減された」,そして約63%の方が「時間の融通が利くので,時間を有効に使えた」と回答されています。そして,約88%もの方が今後もテレワークを実施したいとの意向を示されています。
本市では,テレワークがしやすい環境も体制も整備されてきています。東京都とのテレワークオフィスの相互利用も始まります。これから職員の皆さんの働き方についての意識も変えていただく必要もありますが,これらの取組によってテレワークがさらに普及・定着し,狛江市役所の働き方の進化につながることを期待いたしまして,1問目の質問は終わります。
続きまして,新型コロナウイルス感染症対策について質問させていただきます。
コロナ感染症対策については,既に複数の議員の方が質問されていますので,重複する質問については割愛させていただきます。
2年前の1月に国内で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されてから今年で3年目に入ります。オミクロン株の急激な感染拡大によって昨年夏の第5波より感染者も死亡者もともに増加しています。オミクロン株の感染拡大を受けて,昨日までを期限としていました,まん延防止等重点措置は,東京都をはじめ18都道府県においては21日まで延長されることとなりました。
過去に経験のない規模となっている第6波ですが,狛江市の直近の感染状況とその分析についてお伺いいたします。
351: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
352: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 3月3日現在の狛江市の療養状況等でございますが,入院者数69人,宿泊療養者数20人,自宅療養者数507人,調整中72人となっております。
これまでの感染者数を確認していくと,令和3年12月まで1,468人,令和4年1月まで2,302人,2月まで4,648人となっており,今年に入り3,180人の感染者が発生しており,全体の68%が第6波によるものでございます。
令和2年4月から発生した新型コロナウイルス感染者は,2か月だけで以前の21か月の2倍以上の感染者が発生している状況でございます。また,これまでになく10歳未満の感染者が多く発生しており,オミクロン株の伝播性の高さがあると考えております。
353: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
354: ◯ 19番(太田 久美子議員) それでは,狛江市の感染状況の現状とその分析を踏まえ,今後の感染状況についてはどのような見通しをお持ちなのかお伺いいたします。
355: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
356: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 政府は首都圏の1都3県や関西3府県,それに北海道や愛知県などの大都市を中心に病床の使用率が高い状態が続き,対策を継続する必要があるとして,18都道府県の自治体でまん延防止等重点措置を延長いたしました。
狛江市の感染者発生状況を見ると,先週は40人から50人と減少してきている日もございますが,100人に近い日もございましたので,感染拡大が落ち着いてきたとは言えない状況でございます。
内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策室の基本的対処方針に基づく対応において,現行対策に加え,オミクロン株の特徴も踏まえた感染防止策を強化することとしていることからも感染防止対策を継続して強化していく必要があると認識しております。
357: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
358: ◯ 19番(太田 久美子議員) 本市では感染拡大が落ち着いてきたとは言えない状況にあるということです。
救急搬送について,ここから質問してまいります。
オミクロン株による全国の新規感染者は,昨年12月の初めになりますが,100人余りでしたが,年末年始にかけて急激に増加して,1月6日には何と4,000人を超え,そして2月3日には過去最多の10万4,470人の感染が確認されました。東京都はどうかといいますと,感染者は2月2日と3日の2日連続で2万人を超え,自宅療養者は8万人を超えてしまいました。
このような中,救急車を呼んでも搬送先が決まらないという事例がまた相次ぎました。
2月19日の新聞ですが,重篤な救急患者を受け入れる救急の最後のとりでとなる都内26か所の救命救急センターのうち,少なくとも8か所が救急患者を受け入れられない状況にあると報じていました。
東京都は現在,感染状況と医療体制の両面で最高レベルの赤色となっています。このような中で,救急受診をするような状態には誰しもなりたくはないのですが,冬の時期はもともとコロナ感染症の患者さんだけでなく,いろいろな病気が増えてきて,病院に空きがない状況になります。私の知人もこの冬に転倒して,すぐには救急搬送されず重症化してしまいました。
東京都は,救急搬送先について東京ルールを導入しています。まず,この取組の内容と効果についてお伺いいたします。
359: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
360: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 都は平成21年8月31日から救急医療の東京ルールの取組を開始しております。救急医療機関や救急車の不足,夜間対応病院の混雑など救急医療の現場には様々な問題が生じ,搬送先の病院がスムーズに決まらず搬送困難になってしまう場合がございます。この状況を改善し,より大きな安心を実現するために,救急医療の東京ルールとして救急患者の迅速な受入れ,トリアージの実施,都民の理解と参画の3つの約束がございます。
東京都では,救急隊が5件以上病院を探すか20分以上受入れ先が見つからなかった場合,東京ルールに参画している病院が基本的に患者さんを受入れ,対応することとなっております。救急車出場から病院で引継ぎをするまでの時間は5分ほど減少してまいりましたが,新型コロナウイルス感染症により搬送までに時間がかかるケースが多くなっております。
コロナ患者の方の入院調整につきましては保健所や東京都が調整していることもあり,東京ルールをそのまま活用することは難しいと考えているところでございます。
361: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩いたします。
午前11時58分 休憩
午後 1時30分 開議
362: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際都合により,19番太田久美子議員の質問を先に行いました。以下,順次繰り上げ,10番しの浩司議員の質問は最後といたします。
なお,11番栗山たけし議員より,都合により一般質問の全部を取りやめる旨の申出がありましたので,御報告いたします。
一般質問を続行いたします。19番太田久美子議員。
363: ◯ 19番(太田 久美子議員) 東京ルール適用数が増えて,東京ルールをそのまま活用するのは難しい状況にあるということですが,救急搬送先がなかなか見つからないケースが増加する中,小池都知事は,「コロナはコロナでも,オミクロン株の特性を踏まえた対策を強化して,何としても感染の拡大を食い止めてまいります」と述べられ,緊急事態宣言発出の新たな基準や,みなし陽性者という体制を発表されました。
このみなし陽性者というのはどういう仕組みなのでしょうか,お伺いいたします。
364: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
365: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナウイルスの感染者急増を受け,感染者の濃厚接触者となる同居家族に発熱などの症状が出た場合,検査なしで医師の判断によって感染者とみなす運用は,1月24日の厚生労働省通知を受け東京都内でも実施されており,診断はオンラインや電話を使った遠隔的な手法でも可能となっております。
感染が拡大している都内では,発熱外来を受診する人が急増したことで検査が追いつかない状況があり,医療機関で検査にかかる時間と手間を省き,多くの患者の受診につなげる狙いがあるようでございます。
366: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
367: ◯ 19番(太田 久美子議員) 検査キットの不足というのもあってのことと思いますが,検査はしないけれども,医師の判断で陽性者と診断できるというこのみなし陽性者というのは,濃厚接触者の中で何か症状が出た人ということになるのでしょうか。みなし陽性の対象となる人について,お伺いいたします。
368: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
369: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 医療機関による検査をせずにみなし陽性者として対応できる例として,同居家族の濃厚接触者や,検査キットなどで陽性反応が出て受診する場合のほか,発熱,せきなどの症状により,医師の判断で検査をせずにみなし陽性者と診断することもできるとなっております。
370: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
371: ◯ 19番(太田 久美子議員) 神奈川県ではみなし陽性とは異なる自主療養を選べる,そういう取組を始めています。
全国初となる自主療養の取組ですが,対象となるのは6歳から49歳で基礎疾患や肥満傾向がない方です。神奈川県では,重症化リスクが高いとされる高齢者への感染が広がりを見せていることから,限られた医療資源をリスクの高い方へ重点的に提供したいとの考えから,医師の診断と確定検査を経ず,抗原検査キットなどで新型コロナウイルスの感染を自分で判断して療養するものです。抗原検査キットや無料検査で陽性が判明した場合,自ら療養を行い,LINEなどで県の健康観察のアシストを受けるシステムとなっています。
東京都ではこのような仕組みはあるのでしょうか,お伺いいたします。
372: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
373: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 神奈川県の自主療養は,感染拡大防止と医療機関の逼迫を防ぐために実施しているものであり,比較的軽症者が多いため実施できているのだと考えております。基本的に食料支援などを受けられないなどのデメリットもございまして,東京都ではそのようなシステムの運用はなく,必ず何らかの診察を受けていただくことになっております。
374: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
375: ◯ 19番(太田 久美子議員) 東京都では自主療養は実施していないということです。神奈川県の自主療養の背景には,医療機関の業務逼迫や抗原検査キット不足があると報道されていましたが,東京都では,神奈川県ほど逼迫はしていないということなのかもしれません。
狛江市では抗原検査キットを備蓄されていたと思います。どのように使われているのか,お伺いいたします。
376: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
377: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市役所,児童等が利用する施設においては,濃厚接触者となっていない職員等の抗原検査を実施しており,職員のスクリーニングを実施し,学校,保育所においては児童への感染を最小限に抑える対策を実施するとともに,市役所におきましても,事業の継続ができるように抗原検査を活用し,対策を講じております。
また,抗原検査キットを確保していたため,都内の感染者数がピークを迎えた頃,市内医療機関でも検査キットが不足し,市から提供して医師会にお渡しすることができ,医療提供を止めずに済んだところでございます。
378: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
379: ◯ 19番(太田 久美子議員) 抗原検査キット,本当に有効に使われていると思います。全国的に検査キットが不足して,医療機関でさえ入手が困難なときに,狛江市は備蓄していた抗原検査キットを市内の医師会に提供されたということです。オミクロン株,これは風邪に似た症状が多いことから,検査なしでは正確な診断ができないということで,やむなく発熱外来を閉じる医療機関も多数出ていました。狛江市が検査キットをこうやって有効に使っていただいたことで,市内の医療を止めずに済んでいたということが分かりました。私,この市の対応を非常に高く評価したいと思います。
それでは次の質問に入ります。
2月に入ってから,高齢者と10代以下の子供たちの感染が広がっています。
まず高齢者についてですが,家庭や施設内での感染によって高齢者に感染が広がっています。重症化リスクの高い高齢者を守るために,家庭での感染を予防する取組についてお伺いいたします。
380: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
381: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 感染対策は世代による変わりはございませんが,新型コロナウイルス感染症都民向け感染予防ハンドブックでは,「常にマスクをつけます」,「手洗いをしましょう」,「換気」,「環境消毒」,「3密の場面を避けましょう」という5つの約束で感染対策を周知しております。
382: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
383: ◯ 19番(太田 久美子議員) 分かりました。
それでは次に,高齢者施設での感染についてですが,入院の必要のない無症状の高齢者や軽症の高齢者は高齢者施設での療養となっていることから,そういう中で感染防止,療養体制の維持ということで大変な状況になっていると思われます。高齢者施設でクラスターが発生したときは,どれだけ速やかに医療の手が差し伸べられるかが非常に重要になってくると思います。
重症化リスクの高い高齢者を守り,エッセンシャルワーカーもきちんと守っていく必要がありますが,本市ではどのような取組が行われているのか,お伺いいたします。
384: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
385: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者を対象といたしました入所施設内で感染者が発生した場合は,速やかに多摩府中保健所に連絡をして必要な対応策の指示を受けた上で,嘱託医と連携しながら適切な対応を行うこととなります。具体的には,感染者を施設内で隔離した上で,施設内全体をゾーニングした上で施設運営を継続している状況でございます。
また,PCR検査の実施方法につきましても,複数の制度が運用されており,適宜・適切に実施していただいているところでございます。
このため,これまでのところ,市内の高齢者を対象とした入所施設におきましては,事業者の日々の感染防止の取組と併せまして,感染者に対する的確な対応を行っていただいており,爆発的な感染は起きていないところでございます。
386: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
387: ◯ 19番(太田 久美子議員) 本市では体制も整っているようですし,何より徹底した感染防止の取組が功を奏して,クラスターは起きていないという状況,分かりました。
次の質問に入ります。
子供たちへの感染拡大で,小学校の休校や保育所の休園が増加していますが,本市の保育園の対策はどうなっているのでしょうか,お伺いいたします。
388: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。
389: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 保育園における新型コロナウイルスの感染拡大に対する対策といたしましては,従前より継続して消毒,換気等の徹底をしているところでございます。
特に,園児の感染が確認された場合,歳児によって対応は異なりますが,周りの園児にも広がっている可能性を考慮し,感染拡大を防ぐための休園措置を取ることもございます。また,職員を対象とした抗原検査についても,必要に応じて各施設で実施していただいているところでございます。
保育園においては,体調の変化があれば登園せずに,早期に受診していただくよう保護者にもお願いし,また職員も努めているところであり,そういった危機管理意識が重要な対策になっていると考えております。
390: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
391: ◯ 19番(太田 久美子議員) 分かりました。
新聞などでは,保健所はいろいろな工夫をしているものの,それでも過去にない新型コロナウイルスの感染拡大に追いつかず,逼迫している状況にあると報道されています。
市内の自宅療養,調整中の患者さんのために,本市で行っている支援についてお伺いしたいと思います。
392: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
393: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 保健所では,デジタル化を図るなど効率化を図る対応を進めておりますが,自宅療養者の方全員には電話連絡をしないことになっております。
一方,その状況の中で狛江市では,自宅療養者の方に安否確認や心配なことなどを確認するための御連絡をいたしまして,食料支援や血中酸素飽和度測定器の貸出しを実施しております。
また,医療的な支援としては,陽性者の家族の体調不良により市から医師会にお願いしたケースや,保健所から医療的支援を医師会から依頼すること,陽性者の自宅に薬剤師等が処方薬を届けるなどの支援を行っているところでございます。
394: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
395: ◯ 19番(太田 久美子議員) ただいまの御答弁を伺って,正直,本当に狛江市すごいなと思いました。狛江市の対応には本当に感心させられました。というのも,私の40代の知人なんですけれども,昨年末に微熱が出たためクリニックで検査を受け,陽性反応が出たことから自宅療養に入りました。クリニックの医師からは保健所から連絡が行きますと,こういうお話もあり,食料や水,パルスオキシメーターは自宅に配送されます。健康観察は自分で行い,LINEで報告することになりますとの説明を受けました。食料や水,パルスオキシメーターはすぐに届いたものの,保健所から連絡がなかったことから,何度か保健所に電話をしたそうです。
本当に微熱が3日続いたというだけのことだったんですけれども,不安というものは人によって異なります。それで全く保健所に連絡がつながらなかったということ,そしてクリニックにも連絡が取れないということになっているようで,自宅療養中はもう不安で不安でたまらなかったという話を何度も聞きました。
こういった中,狛江市の自宅療養者の支援ですが,普通ここまではなかなかできないものと思います。全庁的に取り組んでおられるということは聞いておりますが,狛江市のこの患者さんの立場に立った支援の数々,職員の皆様の御努力に感謝するとともに,狛江市の自宅療養者への対応,高く評価したいと思います。市民が本当に困って弱っているときに,東京都はやらなくていいと言っても,患者さんの立場に立った血の通った支援ができるという狛江市は,まさに日本一人にやさしいまちだと思います。
ここからは,ワクチン接種に関して質問してまいります。
市民の皆様の満足度の高い本市のワクチン接種事業ですが,1月中旬だったと思います。ワクチン接種についてのチラシが全戸配布されました。ファイザー,ファイザー,モデルナ,○という分かりやすい大きな絵とともに,交互接種の有効性がしっかり明記されていました。このチラシを見るまでは,正直私,モデルナの副反応ばかりずっと報道されていましたので,モデルナはできれば遠慮したいと思っていました。チラシを見て,交互接種のほうが抗体価が上がるし,ワクチンの量は半分だし,感染が拡大している中なので一刻も早くワクチンを打ちたいという,そういう気持ちに変わりました。明政クラブでは朝の駅頭活動の際に,この狛江市のチラシを配布させていただき,マイクを通して道行く方々にPRもさせていただきました。
本市では,重症化しやすい高齢者にできるだけ早く接種していただきたいと,65歳以上の方については,市が接種日時,接種会場,そしてワクチンはモデルナと指定して接種券を発送されました。こういった狛江市のチラシや予約方法の取組がワクチン接種を加速させるということで,連日,新聞・テレビで,そして国会では2回も取り上げられることになりました。私の故郷,秋田の親友からも「狛江市ってすごい」,そういった電話をいただきました。全国に狛江市の優れたワクチン接種の取組,コロナ感染症対策が知れ渡ることとなり,私はとても誇らしく思います。
それでは質問です。本市の直近のワクチン接種状況をお伺いいたします。国や東京都と比較してどういう状況なのか。また,目標の接種率はどれくらいを想定されているのか。そして,それを達成できるのはいつ頃になりそうなのかも併せてお伺いいたします。
396: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
397: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 追加接種の状況につきましては,3月6日の時点で,18歳以上の接種対象者全体7万1,566人で42.5%,65歳以上の高齢者1万9,986人で79.2%,65歳未満5万1,580人で28.4%の接種率となっております。
国や東京都との比較につきましては,全人口に対する接種率で答弁申し上げます。これは3月3日時点でございますが,国の接種率が22.9%,都の接種率は23.5%となっており,狛江市の接種率,これは3月6日の時点ですが,36.7%となっております。
追加接種について現在,具体的な接種率の目標は立てておりませんが,接種間隔をできる限り前倒しをして,2回目接種完了から6か月経過した方を対象とし,職域接種等と併せ,昨年9月末日までに接種された方,すなわち本年3月末日までに接種対象となる方の9割以上が4月2日までに接種できる体制を整えております。
また,こうしたできる限りの前倒しを行った結果,順調に接種が進み,高齢者の接種が80%に迫るなど一定のめどが立ったことも鑑み,集団接種会場における医療資源を有効活用する観点からも,昨年実施したような近隣自治体への接種枠の提供について検討しているところでございます。
398: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
399: ◯ 19番(太田 久美子議員) またまた感心させられているところです。高齢者の接種率,何と80%に迫る状況。昨年末に打たれた方についても,4月2日までには9割を超えることになるようです。
この状況を踏まえ,昨年と同様,近隣の自治体にワクチンの接種枠を提供するということを検討されているところだということで,本当に狛江市のワクチン接種,非常に順調だということが分かりました。引き続き,御努力いただければと思います。
それでは,次の質問をさせていただきます。
昨年の9月議会で,ワクチンをできるだけ多くの市民に安全に広く接種するために,どのような工夫をされてきたのかをお尋ねしました。狛江市では様々工夫されて,貴重なワクチンを一滴も無駄にしなかったことを私覚えています。このとき狛江市の強みは,どこの自治体にも負けないほどの創意工夫力だと思いました。3回目のワクチン接種についても,どのような工夫をされているのかお伺いしたかったのですが,既に他の議員から質問がありましたので重複を避けて,私からは1問だけ質問させていただきます。
今回も,貴重なワクチンを一滴も無駄にしない取組は行われているのでしょうか,お伺いいたします。
400: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
401: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 追加接種に係るワクチンを無駄にしない取組といたしまして,ファイザー社製のワクチンについては初回接種に引き続き,1バイアル当たり7回分を作ることのできるシリンジを市独自で調達し使用しております。
また,武田モデルナ社製ワクチンについては,市看護師による指導の下,接種会場の調剤担当に対し,コアリング防止など丁寧に指導しながら調剤することで,標準的には1バイアル当たり15回分のところ20回分作るなど,できる限り無駄のない取組を行っている状況でございます。
402: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
403: ◯ 19番(太田 久美子議員) 貴重なワクチンを一滴も無駄にしない工夫,今回もしっかりされているということで,皆様のこの工夫と努力を高く評価いたします。
さて,1月29日から一般市民への3回目のワクチン接種が始まりました。私も3回目の接種はモデルナを打ちました。一,二回目はファイザーだったのですが,そのときの接種とは異なって,案内されて席に座っているとワクチンを打つ看護師さんたちが回ってこられて,ワクチンを打っていかれました。そのままその席で15分休んでいると帰っていいですよとの声がかかり,接種終了となりました。この巡回接種方式で,非常に楽に快適に接種を受けることができました。
この会場,2月いっぱいで終了されたようですが,1回目,2回目のときと比べての評価,課題あるいは市民の声など,お伺いいたします。
404: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
405: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 集団接種会場開始当初の高齢者の方がメインとなる期間は,両会場とも接種看護師や接種済証を発行するスタッフが移動する巡回接種としております。また,冬場であるため,コート等を入れるバッグを御用意したほか,衣服の着脱の介助スタッフを増員するなど,来場された方の御負担をできる限り軽減するよう努めてまいったところでございます。
最初はスタッフに不慣れなところもあり,一連の作業に少し時間を要しておりましたが,御来場された高齢者の方からは,会場内での移動が減り,一度座ればそのまま経過観察まで完了できるので,前回に比べて大変楽になったとのお声を,会場内や接種後にお電話等でちょうだいするなど,おおむね御好評をいただいているところでございます。
406: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
407: ◯ 19番(太田 久美子議員) 感染拡大が続いていますが,接種会場でも感染予防対策徹底していただきたいと思いますが,どのような取組をされているのか,お伺いいたします。
408: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
409: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 会場内の感染予防対策といたしましては,医師会の御助言をいただきながら行っております。また,当日熱のある者や体調の優れない者は出勤させないことを徹底するとともに,会場フロアを色分けしたり,できる限り掲示物を利用して説明するなど,不要な会話を極力減らす取組を行っており,来場者との会話が必要なスタッフに対してはマスクとフェイスシールド両方を着用するようにしております。
また,次亜塩素酸噴霧器による空気清浄,CO2濃度測定器により場内のCO2濃度をチェックしながら,寒さと密の防止のバランスを取った換気など,感染予防対策を講じているところでございます。
410: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
411: ◯ 19番(太田 久美子議員) 徹底した感染予防に努めていただいていることが分かり,安心しました。
3回目のワクチン接種が思うように進まないとの報道があります。本市では,交互接種に対する理解が他の自治体より進んでいるように思いますが,いかがでしょうか。例えば,65歳以上の方でファイザーでないと不安だということで予約を変更された方,どれぐらいいますか。本市でもモデルナは不人気なのでしょうか,お伺いいたします。
412: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
413: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 3月3日時点におけるワクチン別予約率は,ファイザーが31.3%,モデルナが68.7%となっております。これは,65歳以上の方に市でワクチンを指定させていただいたことや,全戸配布チラシで交互接種の有効性や安全性を周知したことなどから,モデルナ社製ワクチンに対する抵抗感が薄まったのではないかと捉えております。
また,65歳以上の方がファイザー社製ワクチンに変更された方は,3月3日時点では全体の6.7%にとどまっているところでございます。
414: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
415: ◯ 19番(太田 久美子議員) ファイザーよりモデルナの予約が多く,その予約率は何と68.7%に及ぶということが分かりました。本市の情報発信の仕方,予約方法も本当に工夫されていてすばらしいと思います。
さて,3月1日から個別接種が開始されました。個別接種ではファイザーが使われています。2か所のクリニック以外は,かかりつけの患者さん以外でも接種可能ということですが,個別接種は全体として1週間に何回分接種が可能となるのか,お伺いいたします。
416: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
417: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現在,市内10か所のクリニックで個別接種を実施していただいております。1週間当たり約1,100回分の接種枠を設定しているところでございます。
418: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
419: ◯ 19番(太田 久美子議員) 集団接種会場でのファイザー社製ワクチンの接種はいつから始まったのか,お伺いいたします。
420: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
421: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 集団接種会場におけるファイザー社製ワクチンの接種は,2月19日から開始しているところでございます。
422: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
423: ◯ 19番(太田 久美子議員) それでは,接種会場でのワクチンの取り違え対策についてお伺いいたします。
厚生労働省,新型コロナウイルスワクチンの接種について,接種を開始した2月17日から9月30日までの計約1億6,400万回のうち,インフルエンザワクチンなど他のワクチンで取り間違えて接種したミスが74件起きていたと発表しています。
集団接種会場では,ファイザーとモデルナの2つのワクチンを扱うことになります。取り違えが起こらないようにしていただかないといけませんが,そのために,本市ではソフト面,ハード面でどのような対策をされているのか,お伺いいたします。
424: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
425: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) まずハード面といたしましては,供給されたワクチンはファイザー,モデルナそれぞれ専用のディープフリーザーに保管をしているところでございます。
また,集団接種会場においては,同じ会場内でファイザー,モデルナを同時に使用することや,同じ日の中で時間帯を区切ってワクチンを切り替えたりすることは一切行っておらず,会場ごと日ごとにワクチンの種類を統一し,取り違えることのないような対策を講じております。
ソフト面については,集団接種会場に携わる全スタッフが,その日に使用するワクチンがどちらなのかしっかりと認識するように,市職員が当日開始前に全体へ伝えるとともに,当日使用するワクチンの場内掲示や注射器トレーなどの物品,スタッフが着用するビブスの表示などについて,各ワクチンのバイアルカラーに合わせて使い分けております。
また,翌日どちらのワクチンを使用するかを明確に引き継げるよう,翌日のバイアルカラーの物品や表示等を事前に準備するとともに,翌日の担当職員への引継ぎだけではなく,LINE WORKSを活用して,新型コロナ予防接種室全体で共有するようにしております。
なお,個別接種についてはファイザー社のみ使用しているところでございます。
426: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
427: ◯ 19番(太田 久美子議員) ワクチンの取り違えが起きないよう,様々対策が講じられていることが分かりましたので安心いたしました。
3月1日から,5歳から11歳の接種の予約が始まりました。
19日から防災センターでワクチンの集団接種が始まるということですが,5歳から11歳の子供たちに安心・安全に打てるようにどのような工夫をされているのか,お伺いいたします。
428: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
429: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 小児接種の実施に当たり,安心して接種いただける工夫としましては,必ず小児科の先生による予診,接種を行うこととしております。特に,ふだんから狛江のお子さんたちと接している市内小児科の先生方には個別接種のほか,可能な限り集団接種会場にも御協力いただけるようお願いしております。
また,対象者の御家庭に送付したチラシの中で,市内小児科の先生に確認したいこととして質問し,接種前後における注意点や疑問にお答えいただいた内容を掲載しております。
また,接種当日は安全面,安心面への配慮から,保護者の方の同伴を必須とするほか,お気に入りのおもちゃや本などをお持ちいただくよう呼びかけるなど,安心して安全に接種していただける体制づくりを進めているところでございます。
430: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
431: ◯ 19番(太田 久美子議員) 子供たちが安心・安全にワクチンの接種が受けられる体制になっていることが確認できて安心いたしました。
最後の質問です。1回目と2回目の接種が再開されましたが,どのように進めていかれるのか,お伺いいたします。
432: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
433: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 初回接種の方の接種につきましては2月19日から再開しており,毎週土曜日,防災センター会場にて実施しております。また,予約については初回接種と同様に,1回目と3週間後の2回目を同時に予約できるようにしているところでございます。
434: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 19番太田議員。
435: ◯ 19番(太田 久美子議員) 狛江市では,ワクチンの接種が非常に順調に進んでいます。引き続き,できるだけ多くの方に接種を受けていただけるよう努めていただきたいと思います。長引くコロナ感染症ですが,感染しても,重症化リスクの高い方も誰もが早く回復できる,そんな日が来ることを期待して,私の全ての質問を終わります。ありがとうございました。
436: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井功議員。
437: ◯ 21番(石井 功議員) 通告に従いまして1問質問します。
DX,何が変わるのか,何ができるのかということですけれども,先日,私たち明政クラブで,伊藤達也衆議院議員のところにお願い事がありまして行ってまいりました。国会の開会中だったので衆議院会館のほうまで行ったんですけれども,2つほどお願い事をした後にガバメントクラウドの話に少しなりまして,そうしたら伊藤さんがこう言うんですよね,「これって狛江のためにやっているようなものなんだよね」って。これどういう意味か全然分からなかったんですけれども,よくよく聞くと,狛江の担当者に聞いてみたのですが,2020年春頃,いわゆるコロナが蔓延して緊急事態が始まって,そのときに国のほうでは人流を抑えるためにテレワークやれ,テレワークやれというふうに言ったと。
狛江で実際テレワークをしようとしたところ,なかなか環境が整わなくて,このテレワークがなかなかうまくいかなくて,それで松原市長が伊藤達也事務所を通じて,総務省のほうに文句を言ったんですよね。これは,もちろん狛江市だけではないんですけれども,ほかの自治体でもこういう声というのが出てきた。これ結構,どうも政府の関係者に大分伝わったらしいんですよね。
それで,デジタル庁の創設は前菅総理大臣の肝煎りの政策で,できたのが去年9月1日ですけれども。そのスケジュールで始まったんですが,これかなり急いでやったというのが周辺の人たちの話でございます。やはり地方の声が,私は政府のところに届いたというふうに思っております。
それで,最近感じるのは,こういった地方の特にコロナ対策,これを含めて地方の声が国のほうに届いて国のほうが変わったというのは,私何件か実感をしておりまして,もうこれ誤解を恐れずに言うんですが,コロナ対策において狛江市というのは勝ち組だと,はっきりそう思っております。
ですから今後も,競ってやるものではないと言うかもしれませんが,現実はこういった形で町のリーダー,市長は情報を発信して,それからリーダーシップを見せて,ある意味注目を浴びるというのも1つ,この町のためになるのかなというふうに思います。
それで質問のほうに移りますけれども,このデジタル関係ってよく議論すると,デジタルって道具だよねというのがよく出てくるんですよね。確かにデジタルって道具なのかもしれませんが,例えば大工仕事とか何かでプロと素人の違いって何かというと,やっぱりこれ道具の違いだってよく言われるんですよね。だから,それぐらい道具が重要だということだというふうに思いますけれども。
最初にDX,これの目的はどのようにお考えなのか,お尋ねいたします。
438: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
439: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 行政コストの削減や組織の効率化を主な目的とした自治体のICT化に対し,自治体DXは市民サービスの向上が主な目的となります。市民の目線でBPR,いわゆる業務改革により既存の仕組みを見直し,デジタル技術を活用することで新しい価値を生み出し,狛江市DX戦略の基本理念である「デジタルの力で人にやさしいまちの実現」につながるものと考えております
440: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
441: ◯ 21番(石井 功議員) 分かりました。
それで,DXというのは別に行政だけのものではなくて,経済産業省が2018年にまとめたレポートによると,既存のITシステムが老朽化・肥大化して,運用や保守に多大なコストを要するようになるとともに,経営層のコミットが薄く,企業のDXが思うように進んでいないとされています。また,今のままDXが進まないと2025年以降,毎年最大で12兆円もの経済損失が発生するおそれがあると指摘されていると言います。経済産業省では,これを2025年の崖というふうに表現をしているということなんですが。
それでこのDX,これ伊藤達也衆議院議員がまとめられた5つのポイントというのがあるんですが,どのような状況が今現象として起きているかというと,国・自治体・公共のITシステムのばらばらによる給付の遅れと国民の不満と。これは例の特別給付金,一律の給付金,あれの支給においていろいろな不満があったと。
2つ目は,この日本の国と自治体のIT調達額は年間約1兆円と,これ世界で最大高コスト,一番高いと言われているらしいんですよ。この狛江市でも,例えば市民税の税率や何かが変わると必ずシステム改修,大体何百万円とか,もしかすると1,000万円,2,000万円かかっていますよね。これ全部合わせると日本で全部で約1兆円かかっているんです。
隣の韓国,これはどのぐらいかというと,韓国は政府内に優秀なエンジニア集団を雇用して,国・地方のデジタル基盤を統一し,年間の必要額を日本の10分の1にしているということで,日本のこのIT関係の費用と韓国の費用は10分の1違う,韓国は10分の1で収まっているということだということです。
もう1つ,変えるべき20年間の電子政府の取組でも改革できなかった。いわゆるこの20年間,電子政府の取組をしてきたけれども,改革できなかった行政システムのばらばらと高コストの体質の背景にある構造問題。これってどんなことかというと,やはりいろいろなシステムがばらばらだ。それから,これは気を悪くされるかもしれませんが,調達側,要は役所側にデジタル知識のない役人しかおらず,予算を握る役人が旧来型のITベンダーに丸投げし,ずぶずぶの関係になる相互依存関係と。これってなかなかよく分からないので,よく付き合っているベンダーにそのまま丸投げしてしまうので,高く来るのかなと。これは担当のほうと話していると,今その見積書の読み方とか,その辺も随分やっているよというようなことなので,今後こういうことも改善されていくのかなというふうにも思います。
それから,この辺は読んでみます。情報システムの統一・共通・標準化の意味はそれぞれ違うにもかかわらず,定義を明確化せず,現在も標準化の名の下,ばらばらのシステム調達を後押しされているということですね。それから司令塔機能の不在,いろいろな問題点があるようでございます。
それで,このDXというものを市民側からの目線で見た場合,さっき目的を聞きましたけれども,市民の立場から見たときに市民が求めるものって何なのかというと,それって私は役所の風土改革ではないのかなと。例えば,分かりづらい手続や書類もしくは役所に行かなければならない,役所に行って待たされる。あと縦割り,あっち行ってください,こっち行ってください。最近そういうことあまりないみたいですけれども。このようなことがデジタルを使って解消していただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
442: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
443: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 自治体DXを進めていく中では,従来の行政サービスの仕組みや考え方を見直し,デジタル技術やデータを活用することで,一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができるようにするとともに,既存の手続を単純に電子申請に置き換えるのではなく,市民の目線で既存の手続自体も見直すことで,より市民の利便性を向上させてまいりたいと考えております。
444: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
445: ◯ 21番(石井 功議員) 市民の利便性を向上させてまいりたいということでございます。
それで,こんな記事があったので紹介したいと思いますけれども,市民の利便性を高めるということですが,市民から見たときに一番遠そうで,難しそうで時間もかかるなと思うもの1つ,裁判所というのがあると思うんですね。これは今年1月の報道です。民事裁判の全面IT化ということです。民事裁判の全面的なIT化を実現するため,法務省は民事訴訟法などを改正する方針を固めた。早ければ,開会中の通常国会に改正案を提出する。提訴から判決まで,オンライン上で一連の手続をできるようにすることが柱。利便性の向上や裁判の迅速化などへの効果が見込まれていると。この改正が実現すれば,紙の書面でのやり取りを原則としてきた民事裁判の大きな転換点となるということです。
それで,今度この法律が通ると,例えば原告側,それから被告側両方がそれぞれの弁護士事務所で,ウェブで裁判ができるようになるというんですね。これってかなり利便性も高くなるようなことなのかなというふうにも思っております。
それから,この裁判の関係で最近,私が相談を受けた件がありまして,ある日,市民の方に突然,横浜家庭裁判所からはがきが届いた,手紙が届いたんですね。中を開けて,そうしたらたまたま市民の方のお母さんがお亡くなりになって,相続関係の確認書というのが入っていたと。ここまではいいんです。それとは別に申立書というのが入っていたと。この申立書のところに何が書いてあったかというと,単純に申立書,そしてその亡くなったお母さんの住所と名前,その下にサインしろって書いてあるんです。これって全然もう意味が分からないので教えてくださいというふうに言われました。
私も読んで全然分からなかったので,ここの裁判所に電話して聞いてみたところ,住所のところが一丁目1番地1号だったら1-1-1,よくそうやって書きますよね。これって当然通常戸籍どおり書くので,一丁目の一は漢数字。丁目の後次が数字になるのかな。大体こういうふうに決まっていて,これを訂正しないと通らないということらしいんですが,そういったことは一切書いていない。これはよくある役所の書類の分かりづらさみたいなところかなというふうに思いました。
それで,これからIT化といいますか,こういったことになっていくと,最初から書いてあるのが一番早いですけれども,大体は普通,住所って郵便番号検索ですよね。大体私のところは201-0013,これを打ってボタンを押すと東京都狛江市元和泉,ここまでは出てきて,あと丁目,番,号,そこの数字だけ選択するというのが何となく一般的になってくるのかなというふうに考えております。
それで次です。こういうことを進めていくには,私はこれを進めると大体こういうふうになるのではないかと,未来予想図みたいなものがあったほうがいいのではないのかなというふうに思っております。
個人的な感覚で言えば,大体役所ってどっちかというと申請主義。これを申請主義ではなくて,私から言えば,直接その人にダイレクトメールが届くような感じ。例えば,車の車検が迫ってくると大体来ますよね,そろそろ車検ですよとかという感じで。そういった感じになると,すごく利便性が高くなるのかなと思いますけれども,この辺についてお尋ねしたいと思います。
446: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
447: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 庁内DXの推進におけるデジタル技術やAI等の活用により,行政情報のデジタル化を実現することで,市民に対して必要なときに必要な情報が届く,プッシュ型の行政サービスの提供も可能になるものと考えております。
448: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
449: ◯ 21番(石井 功議員) 今プッシュ型ということですけれども,先ほどの話と連動するんですけれどもね。やはりほとんどの人が今使っているとか,今慣れているようなものに,もしこれからやるのであれば変更していただきたいなと思いますけれども。
例えば,行政の手続が,大体皆さんよく使うってアマゾンとか楽天とか,あとぐるなびとか,こういったサイトかなというふうに思いますけれども,こんなようなものに近いとすごく分かりやすいと思いますが,その辺についてお尋ねしたいと思います。
450: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
451: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 議員がおっしゃられるように,市役所の行政サービスについても,インターネット上の既存サービスのように自宅のパソコンや個人のスマートフォンから,時間にとらわれず気軽に手続できるようなものに変えていくことが必要であると考えております。
452: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
453: ◯ 21番(石井 功議員) 分かりました。
それで,例えばうちの娘なんかに聞きますと,食事や,それからお酒を飲みに行くとき,大体今の人って予約していくらしいんですよ。私なんかの年代だと,そんな予約していくというとよっぽどそういうお店か,もしくは本当にお客様であったりとか,そういうことなんですけれども,今の人たちというのは,こういったサイトがあるからなのかもしれませんけれども,よく予約していくので,例えば娘と一緒に食事をしに行ったりすると,予約してあるのってよく聞かれますので,そのぐらい一般的になっているのかなというふうにも思います。
こうやって予約できるようになったというのは,1つは,やはりその予約というものがすごく簡単にできるようになったからというふうに思います。昔のように電話で予約というと,これも人によってはなかなかハードルの高いところもあるだろうし,キャンセルというのも電話してキャンセル,それも結構ハードル高くて,ネット上でキャンセルというのは比較的容易にできる,そういったところもあるのかなと思っております。
それでそんな関係なんですが,いわゆる相談業務とか,そういったものをウェブでやっていくのはどうかなと思いますけれども,この辺についてお尋ねしたいと思います。
454: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
455: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) コロナ禍においては,全国的にオンライン会議システムの導入が進み,PCやスマホでの遠隔での会議や面談等が特別なことではなくなりました。これは狛江市においても例外ではございません。新しい生活様式の中で,こうしたオンライン会議システムの需要も高まっております。既に会議・研修・相談業務等について,一部オンライン化を進めておりますが,さらなる活用についても検討してまいります。
456: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
457: ◯ 21番(石井 功議員) そういったオンライン会議とか,そういうのは本当に最近一般的になってきました。
それで,私社会常任委員会に所属させていただいていまして,昨年10月9日と10月18日,所管事務調査を行いました。これは議会のルールで,視察という形ではなくて参考人招致,こういった形で2回行わせていただいたんですが,その前に2つほど候補地がありまして,これは愛知県の豊明市,もう1つは岡山県の総社市。ただ,この2つの市とも,残念ながら相手側の環境がそこまで整っていなかったということで,これお断りをされてしまったんですね。
それで,1回目は認定特定非営利活動法人文化学習協同ネットワーク様に,これは参考人招致ですけれども,調査という形で行わせていただきました。10月18日には特定NPO法人D×P様に,これも行っていただきました。調査という性格上,本当に十分できましたし,非常にいいお話を聞かせていただきました。
この参考人招致で分かったことは,これからの行政視察の可能性がすごく広がったのかなと。例えば本当に海外の視察も容易に行われるようになる,そういうことが1つ。それからもう1つ,それはやはり相手が同じレベルの環境でないと,現実には成り立たないということだというふうに思っております。
それで,たまたまこの参考人招致を承諾していただいた2つの団体の方々はすごく若い方だったというふうに記憶しております。それで,誰も取り残さない,こういうことはよく理解するところですけれども,できるところから始めていく,これもいいのかなと思います。
それとごめんなさい,もう1つ,視察の可能性ですけれども,やはりこれはお金がかからないですよね。例えば,北海道へ行こうが,九州へ行こうがかなりお金がかかりますけれども,これは現実的にお金がかからない。
そこでお聞きしますけれども,このDX,行政コストの削減,これは図られるのかどうかについてお尋ねします。
458: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
459: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 業務のデジタル化という観点から見たときは,システム化やICT技術の活用となりますが,一例として,令和3年度から本格運用しているAI-OCRについては,運用している課によっては700時間の業務時間の削減が図られております。
システムの標準化と共同利用という観点では,国が用意するガバメントクラウドへの環境へ住民記録や税,福祉など基幹20業務を移行することは,将来的に今まで市で管理していたシステム用のサーバーの機器や保守費用が不要になるほか,全国的に標準化された仕様に基づくことで,制度改正や新たな制度の創設時におけるシステムの改修のコストが抑えられることとなります。
また,DXを進めていく中では,市民が必要とする行政サービスをどのように提供するかが重要となります。そのためには市民の目線で既存の業務プロセス・業務の考え方を見直すことが必要で,市民にとって不要な工程をなくし,職員の業務の効率化も図ることで,トータル的な行政コストの削減も期待できると考えております。
460: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
461: ◯ 21番(石井 功議員) それでは分かりました。行政コストが期待できるということですけれども。
次に進め方,実際にこのDX,庁内で浸透させて現実には市民サービスの向上につなげるということだと思いますけれども,この中で言われているのが他人事ではなくて自分事であると思う,こういうふうに書かれているんですね。これ具体的にどのようにして自分事として捉えてもらうのか。このやり方みたいなものについてお尋ねしたいと思います。
462: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
463: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市DX戦略においても,狛江市が目指すべき方向性やDXの進め方,考え方を明確にするとともに,全ての職員が価値観を共有することで,職員一人一人が他人事ではなく自分事として捉え,組織を挙げて効果的にDXを推進することを目指すとしております。職員へのDX研修やグループウエアによる事例紹介・情報共有などを通して,目指すべき姿や価値観を全ての職員が共有していきたいと考えております。
464: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
465: ◯ 21番(石井 功議員) 他人事ではなく自分事が大事と言っていまして,これ自分でも当てはめて考えたらどうなのかなと少し思ったんですけれども,じゃこの市議会はどうなのかなと,市議会議員としてどうなのかなと思ったんですが。
国会のほうでは衆議院憲法審査会,これ10日間行われて,議員同士の自由討議が実施されました。それで,与野党7会派のうち共産党を除く6会派が,新型コロナウイルス感染拡大の最中でも国会機能を維持する観点から,議員がリモートで出席するオンライン国会審議を可能にすることに前向きな,見解を示したということでございます。
我々ここにいる市議会議員の最大の責務,これは何かというとやはり議決行為だろうというふうにも思います。こういった今コロナ禍,コロナが拡大する中でやはり一番考えなければいけないのは,定足数の不足によって議決が行われなかった。これは市議会の責任というふうに私は考えていますので,この辺も,もちろんこれは議会運営委員会とかそういうところでお話をする件でございますけれども,自分事ということの観点で発言をさせていただきました。
進め方の中で狛江市の未来戦略室,ここが「We are DX」,A4,1枚の紙にDXについてどういうものかというのを,大体1週間に1回近くずっと発行されていて,もう30回以上されているんですが。
例えばこの中には,先ほど太田議員の質問の中で触れられていた東京都の宮坂副知事と狛江市の平林副知事との座談会,これがオンラインで開催されたなんていうニュースも入っていますし,私が見て面白いなというか,こういう言葉が書いてあるのはいいなと思ったのは,経済産業省は東京証券取引所と共同でDX銘柄,DX注目企業の選定を2020年から開始しました。これらの企業はビジネス環境の激しい変化に対応し,競争上の優位性を確立すべく取り組んでいる企業として,コロナ禍においてもデジタル技術を活用した飛躍が期待されています。今後の株式投資先の参考になるかもしれませんって,こんなようなことも書いてあるんですね。
これはなかなか面白いって私調べてみたんですよ。そうしたら,このDX銘柄でグランプリを取っているのが2つありまして,1つが日立製作所,1つがSREホールディングスという会社が2020年の注目されるDX銘柄ということらしいんですけれども。これ6月に選ばれていて,チャートを見ると7月から値上がりしているんですね。やはり注目を浴びる,これから利益が上がるだろうというふうに思われているんだろうなという感じがします。余計なことですが。
それで,この未来戦略通信「We are DX」,私はいい取組と思いますけれども,庁内的な評価はどのようになっているでしょうか。
466: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
467: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) DXについて,その考え方や事例,庁内での実際の取組をA4サイズ1枚程度にまとめることで,読みやすい,分かりやすいとおおむね好評となっております。
468: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
469: ◯ 21番(石井 功議員) それでは次の質問ですけれども,これ前回も触れさせていただいたんですが,渋谷区が行っている取組で情報端末の貸与。これは渋谷区が65歳以上でスマホを持っていなくて,それで2年間無償で貸出しをするよと。対象者というのは大体1,700人ぐらいいるそうですけれども,この事業の現在の状況というのはどのようになっているのか,お尋ねしたいと思います。
470: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
471: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 渋谷区では,高齢者のデジタルディバイド解消による生活の質の向上を目的として,区が募集した65歳以上でスマートフォンを保有していない約1,700名の区民を対象に,スマートフォンを無料で貸し出す実証事業を令和3年9月6日から開始しております。
事業概要としては,スマートフォンを2年間無料で貸与し,高齢者に寄り添った利用開始時のサポートを行うとともに,実証事業に参加した方について個人を特定できない形でのスマートフォンの利用状況の可視化と利用促進に向けた課題を分析し,その分析結果を踏まえて,渋谷区のデジタルディバイド解消に向けた取組に生かしていくものとなります。
472: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
473: ◯ 21番(石井 功議員) この事業というのは,今御答弁もあったようにデジタルディバイドの解消というだけではなくて,そのスマートフォンの利用状況を分析して,その結果を踏まえてその後のいろんなことを生かしていこうというような事業ということですけれども。
それで,先ほどからずっと言っているのは,進めていこうとしたときに,当然相手があったときは同じような環境でないと基本的には成り立たないというところもあると思うんですね。それで,市民サービスの向上には,市役所と市民が同じレベルでの情報のやり取りをしなければ,成立しないと思います。
狛江市での情報端末の貸与の可能性,これについてお尋ねしたいと思います。
474: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
475: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現状におきましては,市民への直接的な情報端末の貸与については検討しておりませんが,どのように高齢者の方にDXの恩恵を享受していただくのか,DX推進部会の中でデジタルディバイド対策についても検討してまいります。
476: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
477: ◯ 21番(石井 功議員) 市民と同じレベル,それからもう1つはやはり協力団体ですかね。例えばNPOであるとか,そういった狛江市の行政にいろんな形で協力していただいている団体,この方々も同レベルということが求められるのかなと思いますけれども,この辺についてお尋ねしたいと思います。
478: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
479: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市と共に事業を行う協力団体や関連団体などについても,市におけるDXの現状について必要に応じて情報共有を図り,事業や協働が円滑に進むよう努めてまいります。
480: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
481: ◯ 21番(石井 功議員) 分かりました。
それで,今後そのDX,どのような体制で取り組んでいくのか。この質問はほかの議員からもありましたけれども,取りあえず再度お願いしたいと思います。
482: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
483: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 令和4年1月に策定しました狛江市DX戦略にも記載がありますように,DX推進するための組織として情報政策課が位置づけられておりますが,DXは組織全体で取り組む必要がございます。そのため,組織横断的な狛江市DX推進体制として,狛江市DX推進本部及びDX推進委員会・部会を立ち上げ,個別の課題解決に当たってまいります。
484: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
485: ◯ 21番(石井 功議員) 分かりました。このDX推進体制ですか。これももう1回,伊藤達也さんのいろいろなポイントということで1つ。
このDX,やはり企業の場合もトップの関与が薄いところというのはなかなか進まないということらしいです。それで,やはりここに必要なのって強力な司令塔,こういう存在が必要で,さらにその人に対しての権限の明確化,こういうものがどうも必要だというふうに言われているようでございます。狛江市の場合は,副市長がこの役割を果たされるんですかね。
これは好むと好まざるにおいて,今後,行政も経済界もこのDXというのは推進していかない限り,やはり世界から置いていかれる。たたでさえ今世界から置いていかれていますけれども,いや本当に世界から必ず置いていかれるということですので。ある意味,ちょっと言い方は悪いかもしれませんけれども,尻をたたいて進めていく,そのぐらいのつもりでやっていただければなというふうに思います。
それで,何か今後取り組もうと考えている施策みたいなものがあったらお尋ねしたいと思います。
486: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
487: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしましたように,詳細については狛江市DX推進体制の中で検討してまいりますが,まずは国の自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画の重点取組事項である自治体の情報システムの標準化・共通化や,マイナンバーカードの普及促進,自治体の行政手続のオンライン化について取り組んでいきたいと考えているところでございます。
488: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
489: ◯ 21番(石井 功議員) このDXの1つの目的というのは新しい価値の創造ということらしいんですが,このデジタルを使って庁舎横断的に取り組む,その先に新しい価値の創造はあると考えるのか。もし,そういうふうに考えるのであれば,イメージはどんなようなイメージになるのか。それについてお尋ねしたいと思います。
490: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
491: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 1つとしましては,従来,電子化されていなかった行政情報が,庁内のDXや行政サービスのDXが推進される中でデジタル化されることにより,そのデータを用いた組織横断的な取組がより可能となると考えております。
また,市民の目線に立ったDXの推進は,既存の手続の省略化や,例えば複数データに対してAIを活用することで,市民に対する新たなサービスを提供することができるなど,新たな価値の創設につながるものと考えております。
492: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
493: ◯ 21番(石井 功議員) 今言われているDXなんかは,一般的に第4次産業革命というふうに言われていて,新しい価値の創造が重要なポイントになるというふうに思います。
これ歴史を振り返ると,200年以上前に起こった第1次産業革命,これはイギリスで起こった機械とかで物を作るということですけれども。それ以前とそれ以降で大きく変わったことが幾つもあるんですが,その中の一つで,今では当たり前ですが,時間給,こういう支払い方がこの頃出来上がったそうです。それまであまり時間給という概念がなかったんですよね。この第1次産業革命から時間で給料を払う,時間の換算で給料を払うということが始まったそうです。
それまでは,例えば職人さんが物を作って,その物の出来高払い。ですから,一人一人の職人がその人の能力で作るのが早かったり,もしくは技術のよしあしで,基本的に賃金は変わっていたというようなことです。だけれども,それが機械によって物を生産することによって,できるスピード,それから品質,これが一定になったので,時間ではかるようになったということです。これからの時代はより単純作業がなくなり,もしかすると,新しい価値の創造に対する出来高払いになるかもしれないというふうに思っております。
これは,私が思っていることですけれども,今までの日本というのは,特に戦後ですよね。いい学校を出て,いい会社に入って,上司の言うとおりに働いて,そうするといいというか,それなりの人生が過ごせたと。特に,ずっと戦後一貫して日本というのはチームワークをすごく大事にしていたので,能力とかそういったものよりも,どちらかというと協調性みたいなものが必要とされてきた。そういう時代だったのかと思いますけれども,もしかすると,これからの時代はどっちかというと,能力みたいなものを試されるような時代になってくるのかなというような気もいたします。
それで最後の質問ですけれども,このスピード感についてをお伺いしますが,市民の人がそのサービスが変わったなと実感できるのはいつ頃になるのかなと想像されているのか。これについてお尋ねしたいと思います。
494: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
495: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現状では,明確に実感できる時期までは言えませんが,令和6年度までの取組期間となっている狛江市DX戦略の進捗管理を行いながら,国の自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画の最終年度である令和7年度末までに,一定の形を示せればと考えているところでございます。
496: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 21番石井議員。
497: ◯ 21番(石井 功議員) 分かりました。DXっていろいろな側面があるので,1回で質問することはなかなか難しいんですが。
最近,例えば銀行なんかはこういうことをやっているらしいんですね。銀行の営業担当が出勤する前に,例えば前の日に,今日回ろうと思っている顧客名を入れておくと,朝メールでその人の預金口座,ポートフォリオ,保有商品の時価,為替レート,こういったものがメールで届くらしいんです。これが届くだけで,朝の約1時間以上の時間を短縮できるということらしいです。それで,この銀行員にとっては,度重なるコストの削減指令に疲れた行員たちにとって,単純作業を削減することが前向きに働くというような気持ちにさせるということであります。それで,これRPAというものを使ってやっているらしいんですが,ここの担当者から言わせると,この取組は余力の創出であって,単なるコスト削減ではないというようなことであります。
これからDX,日本でも本当に官民挙げて取り組んでいかなければいけないんですが,私がDXで何が変わり何ができるのか,このことについて考えたいと思いますけれども。何が変わるのか,これ消費者もしくは利用者にとって,DXが推進されることによりサービスが早く,いつでも分かりやすく簡単に受けられるようになるというようなことではないのかなと。
労働者,消費者だけではなくて今度は労働者,働く側にとって何かというと,今後は一層個人の能力が試され,価値をつくることを要求されるかもしれないと思いました。
何が変わるか,これはやはり働き方が変わるのではないかなと思いますね。それから何ができるのか,これは新しいサービスが提供されてくるのだろうというふうに感じております。
最初に言いましたけれども,ワクチンでは勝ち組だと言いましたけれども,ぜひこのDXの分野でもどんどん前向きに取り組んでいただいて,先ほども言いました本当に尻をたたいてやるぐらいにやらないと,私はなかなか進まないのかなというふうに思っております。それで,なるべく早い段階で新しいサービス,それから実感できるような市民サービス,こういったものをつくっていただいて,この分野でも狛江市が勝ち組になるようにお願いをさせていただいて,質問を終わります。
498: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。
午後 2時45分 休憩
午後 2時59分 開議
499: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。20番三角たけひさ議員。
500: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは通告書に従い,3問質問させていただきます。なお,質問を入れ替え,3問目,狛江駅南口再開発についてから質問させていただきます。
モニターのほう,お願いいたします。
今映し出されたモニターに掲示されているまちづくりについて考えるでございますが,前回谷田部議長のほうからも提示されて4ページからなっている資料でございます。
実は,令和2年度,市民グループの皆様がまちづくりグループとして勉強会を行いながら,現状を洗い出しながら,解決するために課題を整理しながら進めてまいりました。令和3年度まちづくり協議会に移行してからさらに議論を深め,例えば課題を克服するための手法として,駅前の拠点機能を維持しながら駅前で過ごす時間が羨ましくなるような場所・空間をどのようにつくり出すか,そして地域の皆様の住環境はもちろんでございますが,防災・耐震性に優れた町をつくり上げるために日々議論を重ねているところでございます。
そこでお伺いいたします。
以前,事業が実施された中で,小田急線高架事業並びに狛江駅北口整備事業時において,東京都から専門家の職員を受入れたとともに,狛江市から整備事業を学ぶ目的で住宅都市整備公団,現在のUR都市機構に派遣していたと聞いております。そこで狛江駅南口再開発については,今後都市建設部まちづくり推進課の人員配置並びに増員を求めていきたいと考えているところでございます。
まずは1問目,狛江市の御所見をお伺いいたします。
501: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
502: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口周辺地区は駅前機能の更新が進まず,建物の老朽化と密集,水害時の垂直避難ができない等の課題を解決し,にぎわいのあるよりよいまちづくりにしたいと考えている市民グループが,令和2年度よりまちづくりグループとして勉強会を行い,令和3年度に地区まちづくり協議会に移行して活動を進めております。
その活動の中で,狛江駅南口周辺ゾーンは細街路が残り,建物密集による空地不足や防災性の弱点,建物の老朽化や耐震性不足等を改善していきたいが個別の建て替えでは改善が困難であり,敷地等を共同化し高度利用することで改善していきたいと考え,検討しているところでございます。
市街地再開発事業を実施するに当たっては専門知識や経験が必要であり,狛江駅北口の再開発事業を実施した際には東京都より職員を派遣してもらい,また市の職員も現在のUR都市機構へ勉強のために派遣していたところでございます。
狛江駅北口周辺は小田急線連続立体交差事業及び複々線化事業に合わせて市街地再開発事業を行いましたが,当時関わった職員の多くが退職しております。狛江駅南口周辺で市街地再開発事業を実施するに当たっては,北口周辺のときと同様に経験のある専門知識を有した職員の確保が課題であると考えているところでございます。
503: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
504: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは再質問させていただきます。
今都市建設部長の御答弁の中で,経験のある専門知識を有した職員の確保の課題克服ということがございました。実は東和泉地域の皆様にも,多種多様な経験を積まれた人材の宝庫でございます。今後市の職員の人材,そして東和泉地域の人材を掛け合わせて,この課題克服のために御努力いただきたいとお願い申し上げるところでございます。
それでは狛江駅南口ロータリーにおいてもイベントが開催できるようになり,東和泉地区住民の皆様も喜んでいるところでございます。イベント開催に向けてはどのような手続が必要なのか,お伺いさせていただきます。
505: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
506: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口ロータリーの交通島は道路区域であるため,道路の使用については道路占用申請とともに警察署の道路使用申請が必要となります。警視庁との相談の中では,交通島への常時の人の往来,車道の横断は人命に関わる等の問題があるため,限定的な車両通行禁止を実施した上でイベントの開催が必要であるとの御意見をいただいているところでございます。
今までに盆踊りやオリンピック聖火リレーを計画し,残念ながら中止となってしまいましたが,利用者等市民の安全を第一に考え,イベント等開催時の安全対策として警察署,交通事業者,自治会,商店街など関係機関と協議・調整し,実際にイベントを開催できれば利用スペース等の部分的な通行止め規制が必要であるか否か等を確認し,認識の共有ができるのではないかと考えているところでございます。
507: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
508: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今の御答弁の中でキーワードがあったと思うんですね。済みません,モニターのほうは一旦消していただいて結構でございます。
社会実験という言葉だと思うんですが,昨日の東京マラソンの開催について,ウィズコロナまたアフターコロナを見据えた社会実験としてデータを収集することにより,今後の大型イベントがどのようにしたら実施できるのかということで専門家の方も申していたところでございます。今後狛江市としても,感染症対策を行いながら東和泉地域住民の皆様と企画の段階からアイデアを出し合いながら,笑顔あふれるイベントの開催をお願い申し上げたいなと思っているところでございます。
それではそこで地域住民の皆様と行政が狛江駅南口の目指す南口の姿を共有するため,行政としてはどのような手法を取って地域住民等の参加によるまちづくりを進めていくのか,お伺いするところでございます。
509: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。
510: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現時点では地区まちづくり協議会が主体となってどのようなまちとしていきたいか検討を進めていますが,市としてもまちづくり専門家を派遣し,まちづくりの提案への支援を積極的にしていきたいと考えております。地区まちづくり協議会にはどのようなまちにしたいかを住民の皆様に発信し,多様な意見を聞いて地区まちづくり構想を作成していただきたいと思います。協議会の活動の進捗状況の確認やまちづくりに関する提案制度についての助言ができるよう,必要に応じて協議会の会議にも職員を参加させたいと考えております。
また,狛江市を知りまちづくりに興味を持ち,市民の方々と顔と顔が見える関係づくりのためにも地域連携職員制度を活用し,入庁年数の若い職員にも積極的に参加を促すことも,政策室と職員課と一緒に検討していきたいと考えているところでございます。
511: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
512: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 最後,済みません,またモニターのほうつけていただけますか。
今都市建設部の小俣部長から御答弁いただいたように必要に応じて協議会の会議に参加をお願いさせたいと考えているところで,本当に大変うれしい御意見をいただいたところでございます。ぜひ職員と地域の皆様が掛け合わせていいアイデアを出しながら,本当に笑顔あふれる狛江駅南口にしていただきたいなと思っているところでございます。
それでは狛江駅南口再開発でございますが,松原市長にお伺いさせていただくところでございます。人口減少社会・高齢化社会に対応するまちづくりとして,狛江駅南口の再開発をどのように捉えているのか。私なりにポイントとして4点を挙げさせていただきました。
1点目アクセスしやすい町,2点目にぎわいのある町,3点目地域住民の利便性向上,そして4点目狛江の歴史や個性を生かした町,この1から4が絡み合った持続可能な町の運営が必要でないかと考えているところでございます。自分たちの町をどのように変えていくのか,地域皆様でさらには先ほど小俣都市建設部長からも御答弁いただきましたように狛江市,そして市職員の皆様とともに協働しながらまちづくりを進めて,またまちづくりを展開していくことが重要と考えているところでございます。松原市長の将来的展望についてお伺いするところでございます。
513: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。
514: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 現在の都市計画マスタープランの改定作業を進めておりますけれども,狛江駅周辺は市全体の玄関口といたしまして,中心市街地の役割を担い,市内外から多くの方が訪れ,活発な都市活動や交流が行われる中心拠点といたしまして位置づけ,また3駅の駅間の間隔が短いことを生かしまして,小田急線高架線沿いも含めまして,3駅周辺が連携して狛江市のにぎわいの中心となる一帯を形成するにぎわいゾーンとして位置づけることでまちづくりが進んでいくことを期待しているところでございます。
狛江駅は小田急線の準急が停車し,市域の中心にもあり,交通利便性の高い駅でもございます。1)アクセスしやすい町だというふうに考えているところでございます。これは権利者の皆様の意見がまとまり,2)にぎわいや防災性向上等のために市街地再開発も含めた機能的な整備を実現することで,にぎわいのある街,3)地域住民の利便性向上につながると考えております。
狛江市内には歴史価値の高いものが点在してございます。所信表明でも申し述べましたけれども,歴史公園の古墳めぐりのパンフレット,そして渋沢栄一所縁の万葉歌碑のパンフレットを作成し,文化財狛江の魅力の情報発信を図り,4)歴史や個性を活かしたまちを実現していきたいというふうに考えているところでございます。
狛江市には多摩川や野川というすばらしい自然や古墳,万葉歌碑等の歴史があります。また,都心へのアクセス性等,生活利便性もよいまちだというふうに考えております。しかし,このままでよいということではなく,コンパクトのまちをより機能的にすることで,さらなるにぎわい空間の創出や利便性の向上が期待できるというふうに考えております。三角議員がおっしゃられるとおり多様な要素が絡み合うことで,持続可能で魅力あるまちの運営ができると考えているところでございます。
515: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
516: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) モニターありがとうございました。今松原市長が狛江駅南口を中心としたまちづくり,4つのポイントを細かく丁寧に御答弁いただきました。誠にありがとうございます。
先ほど失言がございまして,前回ではなく,過去に谷田部議長もこの狛江駅南口については,一般質問等を活用しながら皆様にも御説明させていただいているところでございます。谷田部議長も議員たる前に地域の一員として,地域の皆様とみんなで頭や心に眠っている滞在的なニーズ・アイデアを出し合いながら,時にはお酒を酌み交わしながら,時には交差点・道端でも議論をぶつけ合いながら,道路整備を行いながら共同の建物を建てるこのまちづくり計画を進めているところでございます。
親子でくつろげる場所があり子供の笑顔がたくさん見られる町は,高齢者をはじめ私たち大人にとってもすてきなよい町でございます。地域の皆様の思いを形に変えることは,市議会議員の一番の仕事でございます。谷田部議長が長年にわたり地域の皆様と歩んできた道を,我々自由民主党・明政クラブはしっかりとお手伝いさせていただくことをお約束申し上げ,狛江駅南口再開発の質問を終了させていただきます。
それでは順番を入れ替えましたが,本来である1番目でございます次世代コミュニティにつながる入札へと題して質問させていただきます。
狛江市が導入している入札の種類並びに入札に必要な資格についてお聞かせください。あわせて条件を満たしていても入札に参加できない要件についてお聞かせください。
続けて3問目,盲導犬・介助犬・聴導犬と行政と題して質問させていただきます。
平成14年10月に施行されました身体障害者補助犬法で規定する身体障害者補助犬には,盲導犬,介助犬,聴導犬が位置づけられております。それぞれが厳しく適性のチェックを受けた上で,最長およそ10か月にも及ぶ厳しい訓練の後に認定された犬で,障がいのある人が自立と社会参加をするための大切なパートナーでございます。
補助犬はペットではありません。活動時は補助犬と補助犬であることを示すハーネスや胴着をつけていることでペットと区別することができます。また,特別な訓練を受けているので社会のマナーも守れますし衛生面も管理されておりますので,公共施設や交通機関,飲食店などいろいろな場所に同伴することができることでございます。
平成20年の法改正では,都道府県・政令都市・中核市に相談窓口が設置されるとともに,一定規模以上の民間事業所での同伴受入れも義務化され,使用者本人には補助犬のハーネスや胴着への表示と併せて認定証の携帯が義務づけられているほか,補助犬の公衆衛生上の安全性を証明する身体障害者補助犬健康管理手帳などの健康管理記録を携帯しているところでございます。きちんと訓練を受けたことの証である認定証とともに健康管理手帳を携帯することで,どのような施設でも安心して安全に受け入れることができることを証明することで受入れ拒否を防ぎ,補助犬を通じた障がい者の自立や社会参加に向けた環境整備が進められているところでございます。
しかしながら,今の世の中の実態はどうでしょうか。残念ながら法が求めている対応が必ずしも行われているとは限らず,障がい者の自立や社会参加が阻害されている状況がまだまだ多く見受けられるのが現状でございます。このため補助犬のことをもっと知り理解を広げる取組が必要不可欠であると考えるところでございます。狛江市が果たすべき役割についてお伺いするところでございます。
517: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
518: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 入札の種類について答弁させていただきます。
現在市が導入している入札は,価格による競争を行う制限付一般競争入札,希望型を含む指名競争入札,随意契約のほか,価格以外の条件を含めて競争を行う総合評価落札方式の特別簡易型がございます。入札参加資格につきましては,いずれの入札方法においても東京電子自治体共同運営電子調達サービスにおいて,登録先自治体に本市,狛江市を選択していることが要件となります。そのほか工事請負に関しましては建設業法に規定する営業所を有すること,狛江市指名停止基準による指名停止を受けていないこと,国税及び地方税を納付していることを入札方法による要件が定められているところでございます。
また,条件を満たしていても入札に参加できない要件につきましては,入札方法のうち指名競争入札につきましては,入札の性質上,要件を満たす事業者の中から市が事業者を指名することから,要件を満たした場合であっても参加できない場合がございます。
519: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
520: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) それでは補助犬に関する御質問について答弁申し上げます。
身体障害者補助犬法が施行されまして,令和4年10月で20年を迎えます。この間補助犬が障がい者のパートナーとして認知されるように普及・啓発の取組が進められるとともに,障がい者の自立と社会参加を保障するための関係法令が順次施行されておりますが,補助犬自体が知られていない状況にあることは御質問者のおっしゃるとおりでございます。
背景には補助犬自体の数がそれほど増えていないという実態がございます。厚生労働省が毎年4月と10月時点での都道府県別身体障害者補助犬実働頭数をホームページ上で公表しておりますが,令和3年10月時点では全国で盲導犬は861頭,介助犬は57頭,聴導犬は61頭となっておりまして,多くの方々の生活圏域内に補助犬がいないため認知されにくいということが考えられます。
当市におきましても,現在補助犬を利用されている方は把握しておりませんが,これまでも東京都が作成した店舗等に貼り出す補助犬受入れステッカーを配布するなどの周知啓発を行ってきたところでございます。
521: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
522: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは2問目,次世代コミュニティにつながる入札について再質問させていただきます。
狛江市が導入している入札について御答弁いただいたところでございます。地方自治体の契約方式には一般競争入札,指名競争入札,随意契約の3種類でございますが,それぞれのメリット・デメリットについてお聞かせください。
523: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
524: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 一般競争入札は,参加資格を満たせば一般にどの事業者でも参加できることから,広範な参加機会を確保できること,事業者の選定過程が透明,公平・公正であることがメリットとなってございます。反面,不良・不適格事業者の参入可能性が高いことがデメリットとして考えられているところでございます。
また,指名競争入札につきましては,指名行為を通じて中小規模事業者の受注機会の確保に対し配慮が可能であることや質の高い事業内容を確保できることがメリットである一方で,一般競争入札と比較して参加可能な事業者が限定されること,指名行為により競争性が低下する可能性があることなどがデメリットとして考えられるところでございます。
最後に,随意契約でございます。随意契約の中でも競争入札によらず任意に選定した事業者と契約を締結する特命随意契約につきましては,入札に要する時間や労力を削減することができるメリットがある一方で,競争原理が全く働かないということがデメリットとして認識しております。
525: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
526: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 3種類の契約のメリット・デメリットについて御説明,御答弁いただいたところで,それでは入札,契約,発注に至るまでの仕組みについてお聞かせください。
527: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
528: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 入札から発注に至るまでの流れでございますが,一般競争入札を行う場合は,入札の前段階で一定期間入札参加資格等を公示した上で,参加事業者からの申請を基に参加資格の確認・審査を行います。参加資格を有している事業者が一定数以上の場合には,所定の日時,方法等に従い入札を行います。
一方指名競争入札や見積り合わせを行う場合には,あらかじめ入札参加資格を確認の上,事業者の実績等を踏まえ指名・依頼した後入札を行っております。
いずれにいたしましても,入札の結果,最低価格で応札した事業者と契約を締結,発注しているところでございます。
529: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
530: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 入札,契約,発注に至るまでの仕組みについて理解させていただいたところで,それでは最低制限価格制度導入の目的並びに最低制限価格の基準(設定率)の根拠について教えてください。
531: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
532: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 最低制限価格制度は契約価格の適正化,ダンピング対策を目的としているものでございます。最低制限価格を設ける場合には,狛江市契約事務規則に基づき,予定価格の10分の8.5から3分の2の範囲内において工事または製造の予定価格を構成する材料費,労務費,諸経費等の割合,その他の条件を考慮して,当該工事または製造ごとに定めているところでございます。
533: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
534: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今総務部長の御答弁の中で,予定価格の10分の8.5から3分の2,工事または製造の予定価格を構成する材料費等々御答弁いただいたところでございますが,今後その資材等の市場価格の動向によって最低制限価格の引上げがあるのかどうか教えてください。
535: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
536: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 最低制限価格につきましては,現在狛江市契約事務規則等に基づき適正に設定しているところでございますが,市場価格の動向なども見据え,実勢価格との乖離がないよう関係部署とも協議の上,必要に応じて対応してまいりたいと考えております。
537: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
538: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) ここで変動型最低制限価格制度というのを皆様にも知っていただきたいなと思いまして質問させていただきます。
変動型最低制限価格制度とは事前に予定価格を公表するのと同じではございますが,最低制限価格を事前に定めるのではなく,入札金額から算出する制度でございます。入札が終わるまで最低制限価格の予測がつかないため入札に関しての不祥事を防ぐことができ,さらには最低制限価格を実際の入札金額を指標として決定されることから,最低制限価格が市場における実勢価格を反映したものになるという効果が見込まれるところでございます。
また,最低制限価格の予測がつかないことはもちろんですが,事前公表によって招かれる同じ金額での入札,そしてくじ引による落札決定が大幅に減るというメリットもございます。狛江市においても変動型最低制限価格制度の必要を感じるところで,狛江市の御所見をお願い申し上げます。
539: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
540: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 御質問者のおっしゃるとおり変動型最低制限価格は最低制限価格の予測がつかないことにより,事業者からの不正な働きかけによる漏えい防止につなげられるなどのメリットがある仕組みと理解しております。
またこの変動型最低制限価格は,自治体により設定方法にばらつきがあるものの,例えば入札価格の平均値で設定するといった場合には市場価格を反映した実勢価格に近づけられるというメリットもございます。
一方で入札価格に左右されることになるため,落札価格の高止まりや各入札参加事業者が受注調整を行う不正が生じ得る,事業者の決定までに時間を要するなどの課題もございます。他自治体の導入状況,課題等情報収集しつつ,まずは事後的に最低制限価格を公表するといった観点から検討を進めてまいりたいと考えております。
541: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
542: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 愛媛県松山市議会が徳島市に行政視察しているんですね。実は徳島市は変動型最低制限価格を導入している所でございます。近隣においては立川市,そして横須賀市にも変動型最低制限価格が導入されていることで,先ほど私のほうでお話させていただいたように事前公表によって招かれる同じ値段での入札,そして抽せんによる落札決定が大幅に減少したこと,また最低制限価格が市場における実勢価格を反映したものになるなど,先ほどお話しした2点の効果が見込まれるということの行政視察の資料結果でございます。ぜひ狛江市においても調査・研究を進めていただきながら導入の検討も併せてお願いさせていただきます。
それでは入札価格のみならず,入札参加希望者から技術提案等を加味して契約の相手方を決定する総合評価落札方式は,総合的に判断できる優れた方式でございます。狛江市においても試行的に実施しているところでございますが,平成17年4月に施行されました公共工事の品質確保の促進に関する法律を踏まえた総合評価落札方式の評価項目並びに評価基準についてお伺いさせていただきます。
543: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
544: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 平成17年4月に公共工事の品質確保の促進に関する法律,いわゆる品確法が施行され,公共工事の品質確保のための主要な取組として総合評価落札方式の適用が挙げられてございます。
狛江市では,技術的な工夫の少ない工事等において簡易的に施工能力等を評価する特別簡易型を試行的に実施することで,価格と施工実績等の評価項目を総合的に評価し品質の確保に努めてございます。評価項目は価格評価のほか技術力,地域貢献等の評価項目を設定することとしておりますが,具体的な基準につきましては学識経験者の意見を踏まえつつ案件ごとに定めているところでございます。
545: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
546: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 再度教えていただきたいんですが,客観的かつ簡単に判断できる価格と違って,技術力をどのように評価,そして客観化するのか,そしてさらに入札価格とどのように関連づけるのか,評価方法の決定の手順について教えてください。
547: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
548: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 特別簡易型の場合,技術力の評価は施工実績や工事成績などの定量化された評価項目により客観化してございます。先ほども答弁申し上げましたが,入札価格の評価項目の一つとして技術評価等と併せて総合的に評価しております。
評価項目につきましては,施工実績・工事成績,事業者の本支店の所在地,災害協定の有無,建設業退職金共済制度等の加入状況などといった標準的な項目を基本に,東京都の学識経験者お2人から意見を聴取し,最終的に決定しているところでございます。
549: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
550: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今総務部長の御答弁で,施工実績や工事成績などの定量化された評価項目を客観化して評価して,東京都の学識経験者2人から意見聴取を行いながら最終的に決定しているという御答弁でございました。
今御答弁いただいたように総合評価落札方式で重要なことは,私は地域事業者の育成ではないかと考えているところでございます。地域事業者育成とは,特定の産業や事業者の保護の意味ではなく,従来地域産業が担っていた地域経済や社会の維持機能を再生することでございます。独自の特色ある地域社会形成の重要な担い手として地域事業者を育成する観点から,入札契約制度の可能性について検討すること,地域社会の維持に不可欠な役割を担っている地域事業者の疲弊は,災害対応時の空白地帯を発生させ,今後増加が見込まれる公共施設維持・管理等に支障を来すおそれがあると考えているところでございます。現在狛江市においても,建設業協会と道路警戒等応急対応の協定を結び,災害発生時には災害現場に駆けつけていただいているところでございます。
2011年1月,国が策定した建設産業の再生と発展のための方策に関する当面の基本方針でも同様なことが示されているところでございます。地域事業者が自らの創意工夫や努力を前提としつつ,狛江市では地域事業者が担うことが望ましい事業においては,その育成の観点からも入札契約制度の改善が必要ではないでしょうか。
先ほども述べたとおり特定の産業や事業者の保護という観点ではなく,あくまでも従来,地域産業を担っていた地域の経済や社会の維持機能を再生するという観点でございます。狛江市の御所見をお伺いいたします。
551: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 副市長。
552: ◯ 副市長(平林 浩一君) 御質問者がおっしゃるとおり地域事業者の育成,これにつきましては地域経済の活性化,また社会的機能の維持という点からも重要な要素でございます。入札・契約制度におきましても,必要な視点であると認識しているところでございます。
現時点におきましても,公平性や競争性といった点も踏まえて市内事業者の活性に取り組んでいるところではございますが,例えば市発注工事において市内事業者を下請等で活用いただくよう協力を要請することなど,制度の枠組みの中でさらなる改善ができないか検討してまいりたいと考えております。
553: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
554: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 副市長の御答弁のとおり公平性や競争性を担保するということはもう当然のことでございます。その制度の枠の中で市発注工事において,御答弁いただいたように市内事業者を下請等で活用することができないのか,この制度の枠組みの中でさらに御検討いただきますようお願いを申し上げるところでございます。
それでは公共事業の発注体制に関しては,行政ニーズの多様化による受発注者業務負担の増大,定員削減等による若手職員の減少,退職者増加による業務負担の増大という課題が示されているところでございます。将来にわたる持続可能な体制の確保が課題となっているところで,円滑な発注体制の確保並びに運用をどのように進めるべきか,お伺いさせていただきます。
555: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
556: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 今後少子・高齢化に伴う人口構造の変化,多様化する行政課題等に対応するため,行政サービスの質を低下させることなく持続可能な自治体経営を目指し取り組んでいく必要がございます。公共事業の発注体制につきましても,ICTツールの活用にも目を向け,受注者側の負担軽減といった視点も持ちながら,より一層の事務の簡素化・業務効率化に取り組み,必要な体制の確保につなげていきたいと考えております。
557: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
558: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 次,データの提示なんですが,全国的に地方自治体の土木部門の職員数が減少しているということで,職員の減少割合は地方自治体では11%と高く,技術系職員がいない市町村の割合も約3割に上がるところみたいです。
そこで狛江市の現状の技術系職員の適正配置数をお伺いするとともに,現状の職員配置数並びに今後の採用計画についても教えてください。
559: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
560: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 技術系職員の配置につきましては,現状定数から1名の欠員の状態となってございます。このため今年度において令和4年度採用試験を実施し,4月に1名を採用する予定でございます。
また,多摩川住宅の建て替えなど都市計画部門における事業拡大を念頭に,東京都からノウハウの提供等を受けるため技術職員の派遣を要請し,同じく令和4年4月から1名の派遣を受けることとなってございます。
561: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
562: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 先ほどの質問の中で略してしまいましたので,もう一度細かく割合のほうをお話しさせていただきます。
地方自治体の土木部門の職員数の減少割合は約14%ということで,職員の減少割合の11%より高いそうなんです。ここで先ほど御答弁いただいたように技術系職員の派遣を要請したりということの中で,国土交通省においても技術系職員が不足する地方自治体への支援が行われているところでございますが,現状狛江市においては国土交通省並びに東京都との連携についてはどのようになっているのか教えてください。
563: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。
564: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 技術系部門における東京都との連携につきましては,平成29年度から当市より北多摩南部建設事務所へ職員派遣を行っており,今年度においても2年間の予定で1名の職員を派遣しているところでございます。
また一方,先ほど答弁させていただきましたけれども,令和4年度から東京都より当市に建築職の職員1名の派遣を受ける予定となっており,技術的な支援のみならず人事交流を通じた人的連携を深めております。なお,国土交通省との間での現在のところ技術職の職員の交流は実施していないところでございます。
565: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
566: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それではコロナ禍においても現在の状態においても,首都直下型地震や集中豪雨による大規模災害の危険が高まっているところでございます。市民の生命・身体・財産の安全確保に直結する公共事業の計画的な推進は大変重要であると捉えているところでございます。
しかしながら,新型コロナウイルス感染症の影響が続くようでしたら,市民の安全を守り利便性を高めるための公共事業にも大きな影響を及ぼしかねません。公共施設の耐震補強工事,雨水幹線の整備,歩車道等の拡幅,段差解消等を含めたバリアフリー化,公園の整備など公共事業の意義を広く一般市民に伝え,その必要性への理解を広げることはコロナ禍においても市民の安心・安全のために欠かせないことではないでしょうか。大変厳しい状況に直面している今だからこそ,公共事業と社会資本整備の意義をぜひ多くの市民の皆様に伝えながら,計画的に実施していかなければならないと考えているところでございます。狛江市の御所見についてお伺いいたします。
567: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。
568: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 道路や下水道施設などのインフラも含めた公共施設の老朽化対策や更新等を適切に行っていくことは,施設を利用する市民の安全につながるものでございます。また,財政負担の平準化なども含めて計画的に行っていくことは,安定的に行政サービスを提供していく上で必要があると考えているところでございます。
569: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
570: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは最後になりますが,まちづくりの視点から見た公共施設工事ということで,今後公共施設の活用・複合化が考えられるところでございます。既存施設の活用では財政面におけるプラス効果が期待できるとともに,従来どおりの施設維持・管理費等が発生する場合においても新たな公共サービスの機能提供につながるものでもございます。公共的かつ長期的な視点が導入されることが望ましいと考えているところで,狛江市のまちづくりから見た公共施設工事についてお考えを市長,お聞かせください。
571: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。
572: ◯ 市 長(松原 俊雄君) まちづくりから見ました公共施設工事ということでございますけれども,道路や下水道などのインフラに関しましては,平常時だけではなく有事の際にもその機能が発揮できるよう計画的に維持・管理,更新していく必要がございます。
しかしながら,公共施設に関しましては,長期的に見ますとその役割も変わってくるものと考えているところでございます。国におきましては既に人口減少が進んでおり,東京都全体や狛江市では昨年までは増加傾向にございましたけれども,令和4年に入ってから減少に転じてございます。この傾向は今後も続き,将来的に大きく人口が減少し少子・高齢化が進んでいきますと市民のニーズも変わっていきますし,先ほどでございますけれども,吉野議員もおっしゃってございましたけれども,特に地域コミュニティーの在り方が大変重要となってまいります。それに伴い公共施設に求められる役割も変わってまいりますので,長期的にはそういった視点も踏まえ公共施設を整備していく必要があるというふうに考えているところでございます。
573: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
574: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今回の一般質問で,次世代コミュニティにつながる入札へと題して質問させていただきました。地方自治体の入札は,先ほど副市長のほうから御答弁いただきましたように公平性や地域性に役立つような事業が重要でございます。そして入札に使われる資金は市民から集めた税金です。利益を追求した入札ではなく,税金を支払っている市民からも賛同を得ることがとても重要と考えているところでございます。そのためには狛江市の存続や市民の利便性が高まる入札制度の導入が必要と考えているところでございます。入札の公平性を担保しながら予算の透明性が重要であります。
先ほども述べさせていただいたように特定の産業や事業者の保護という観点ではなく,あくまでも従来地域産業が担っていた地域の経済や社会の維持機能を再生するという観点でございます。国が策定した建設産業の再生と発展のための方策に関する当面の基本的方針でも同様なことが示されているところでございます。地域事業者自らの創意工夫や努力を前提としつつ,狛江市では地域事業者が担うことが望ましい事業において,その育成の観点からも入札契約制度の改善が必要かと考えているところで,引き続き調査・研究を進めていただきながら入札契約制度の改善をお願いしたいと申し上げます。
それでは最後の質問になります。3問目,補助犬と行政の関わりということで,2問目,再質問させていただくところでございます。
先ほど小川部長のほうから御答弁いただきましたように補助犬が思ったように増えていないという御答弁がございました。その理由について教えてください。
575: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
576: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 国から認定を受けて補助犬を養成している団体は複数ございますが,どの団体におきましてもまずは団体の活動費が必ずしも潤沢ではなく,補助犬の養成費用のほとんどは寄附に依存しており,思ったように寄附が集まらないことから計画的な繁殖と訓練を行うことができないことや,訓練士の圧倒的な不足といった実態があるようでございます。加えまして補助犬には厳格な適性が求められることと,長期間にわたる厳しい訓練をクリアしなければ補助犬としての認定を受けることができません。また,訓練が終わったとしても必ずしもパートナーとのマッチングがうまくいくとは限らないなど,多くの難しい問題があるようでございます。
577: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
578: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今御答弁いただいたようにあと御答弁の中,そして私もこの質問の調整の中で勉強させていただいたんですが,この補助犬の養成費用というのはほとんど寄附に依存しているそうですね。なかなか現状寄附が集まらないこともあるようで,訓練がなかなか進まないというような実態も御答弁のようにあるようでございます。
この中で長期間にわたる厳しい訓練をクリアしなければ補助犬としての認定を受けることができないという御答弁がございました。補助犬が誕生するまで,一連の流れについて教えてください。
579: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
580: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 補助犬のうち盲導犬を例に答弁申し上げます。
公益財団法人日本補助犬協会によりますと,盲導犬の育成にはまず盲導犬に向いた性格の繁殖犬を確保することから始まり,繁殖犬ボランティアの下で生活している繁殖犬から生まれた子犬は生後2か月まで母犬や兄弟たちと暮らした後,パピー・ファミリーと呼ばれるボランティアの下で1歳になるまでの約10か月間育てられます。愛情を受けて育つことで人に対する信頼感を育むとともに,人間社会で生活するマナーを身につけます。
1歳になりますと訓練センターに戻り,まず最初に盲導犬に向いているかどうかの適性評価を3週間かけて行います。この適性評価で盲導犬に向くと判断されて候補犬になるのは約4割程度とのことでございます。
候補犬たちは座れ,伏せ,待てなどの基本訓練や,交差点や段差で止まったり障がい物をよけて歩く誘導訓練を約10か月間行います。
基本訓練や誘導訓練が終了した候補犬は将来のパートナーとの1か月にわたる共同訓練を行いながら互いに信頼関係の基礎を築くとともに,犬の飼育方法や歩行の基本を勉強します。
共同訓練が終わりますと,パートナーの下で初めて盲導犬となります。その後も協会職員が定期的に自宅に訪問し,スムーズに生活が送れるようサポートするものでございます。
なお,盲導犬として活動できる期間は2歳から10歳までの約8年間とのことで,10歳を過ぎた盲導犬は引退して引退犬ボランティアのほかパートナーが引き続き飼育する場合や,子犬の頃育ててもらった元パピー・ファミリーの家庭で余生を送る場合もあるとのことでございます。
581: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
582: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 盲導犬になるまでの一連の流れを教えていただき,そして最後のほうに10歳を過ぎると引退するということで,パピー・ファミリーの家庭で余生を送る場合があるということで,ちゃんと犬も子犬のときこのパピー・ファミリーで育てていただいた家庭の雰囲気とかというのはちゃんとしっかり覚えて,約8年以上でしょうか,10年近くでしょうか,盲導犬として活動した中でもパピー・ファミリーの家に戻ると,そのとき育てていただいたということをしっかり覚えているんですね。ですから連れてきた方の所にはもう戻らない,もう最初に育てていただいた所でしっかりと座り込んで帰らない,何か本当にそんな光景を私もユーチューブで見させていただいたときに本当に涙が出る思いでございました。
このように盲導犬を含めて補助犬になるまで本当に大変な時間がかかるという中で,狛江市として補助犬の存在意義理解のため普及・啓発活動の在り方についてもお尋ねしたいと思います。盲導犬の候補犬になれるのが4割程度との御答弁ということでかなり狭き門であり,これは介助犬や聴導犬も同様にあるようでございます。金銭面もさることながらこういった問題に対処することは容易なことでないことから,絶対数が増えていないという厳しい現実を御答弁の中から理解させていただいたところでございます。
しかし,現状において補助犬の絶対数が少ないからこそ,その存在と必要性を知ってもらわなければなりません。補助犬使用者が生き生きと暮らせるよう,地方自治体は普及・啓発に努めていく義務がございます。受入れ事業者には具体的な補助犬使用者の受入れの必要性や受入れ方法,市民には補助犬の使用に対する理解や障がい理解を進める普及・啓発活動の取組が必要でございます。障がい当事者の自立と社会参加を図る補助犬の使用を拡大する普及・啓発活動の実施は,狛江市の大きな役割,役目でもございます。狛江市の御所見をお伺いするとともに,普及・啓発活動の期待される効果についてお伺いいたします。
583: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
584: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 補助犬につきましては,認知度が低い実態であることは認識しております。このため補助犬に関する普及・啓発の取組が重要であり,普及・啓発を行うことで補助犬の認知度の向上と増加につながる取組が期待されますので,市といたしましても普及・啓発の取組を進めてまいりたいと考えております。
585: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
586: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) ぜひよろしくお願いいたします。
それではこういった普及・啓発の取組の中で障がいを理由とする差別の解消の推進に関する法律が施行されている状況を踏まえると,職員に対しても身体障害者補助犬に対する理解を深めることが必要になっているところでございます。職員に対する研修,啓発に関する取組についてお伺いいたします。
587: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。
588: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉に関わっている職員を対象とした研修におきましては,今のところ補助犬に関する研修はを行っておりませんけれども,今後研修内容につきましても前向きに検討してまいりたいと考えております。
589: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
590: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは子供人権教育ということで1点お伺いさせていただきます。
令和3年度,昨年ですね,東京都において,第1回子供人権教室「オンラインで学ぼう!ほじょ犬が教えてくれるユニバーサルな世界」が開催されたところでございます。開催目的は,補助犬同伴可能なステッカーやイベント等で一定の普及は進んでいますが,頭数の少ない介助犬や聴導犬の認知度は依然低く,補助犬についての正しい知識がないことから飲食店への入店や公共交通機関の乗車を拒否されるケースや,間違った対応により補助犬や補助犬ユーザーに負担をかけてしまう場合もございます。
子供人権教室では,子供たちに補助犬について正しい知識を身につけてもらうとともに,様々な障がいについて知り,誰もが安心して快適に過ごせる世界を実現するために必要なことは何か,オンラインで補助犬ユーザーと交流を図りながら一緒に考えていることでございます。
このような中,学校教育においても補助犬ユーザーとの交流教育をはじめ,教育活動全体を通じて障がい者に対する理解,社会的支援や介護・福祉などの課題に関する理解を深める教育の推進が必要と存じます。狛江市の御所見並びに取組についてお伺いさせていただきます。
591: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
592:
◯ 教育部長(上田 智弘君) オンラインでの交流はもちろん,補助犬に実際に触れ合ったり補助犬ユーザーの方のお話を直接聞いたりする体験は,障がいや障がい者の方に対する理解を深めるだけでなく,介護や福祉など,これからますます必要性が高まる社会的支援の課題に対する意識啓発をしていく上で貴重な体験になると思います。
学校では人権教育の年間指導計画を作成し,様々な人権課題についてその理解を深めるとともに,各教科などとの関連を図りながら教育活動全体を通した人権教育の充実に努めるところでございます。
これまで例えば総合的な学習の時間で車椅子やアイマスクを使った体験学習を行ったり,子供たちが補助犬について調べてまとめる取組やユニバーサルデザインの考え方を学び,全ての人にとって暮らしやすいまちづくりについて,子供たちが自分事として思考したり話し合ったりする取組がございました。補助犬や補助犬ユーザーの方との交流を含め,今後も可能な限り人権教育に係る直接的な体験学習を推進していきたいと考えており,今いただいた御提案については校長会などの機会を通じて学校へ伝えたいと思います。
593: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
594: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) この問題を通して,本当に松原市長が提言されております人に優しいまちづくりがさらに進むよう,1点,盲導犬とは関係ないんですが,車椅子の方が新たにアパートとか新居を探そうとすると,なかなか車椅子に対応するお部屋というのがないそうなんですね。ですからそういうところも含めて設計の段階からそういう方たちを交えて家を建てる,またはそういうアパート,マンションを建てる,何かそういう取組を1つずつ進めることで人に優しいまちづくりというか,つながっていくのではないのかなというふうに強く感じたところでございます。
今回入札,そして狛江駅南口の質問等含めまして,市長にも御答弁いただいたところでございます。松原市長におかれましては,この4年間のお取組につきましては,市民の命を守るため市内医師会,そして東京慈恵会医科大学附属第三病院はじめ保健福祉行政に関わる関係者と儀礼的な交流ではなく本気の意見交換を実施され,先駆的な施策を進めてきたところでございます。新型コロナウイルス感染症対策においても,市内医師会,そして東京慈恵会医科大学附属第三病院などとホットラインを築くなど,常に現場の課題を松原市長自身が的確に把握し,関係部署はもちろんのこと,職員とともに課題を丁寧に検討することで現場とずれのない,そして国会や各種報道番組等でも御紹介された新型コロナウイルスワクチン接種体制を全国的に先駆け施策を展開されたことで,私たち自由民主党・明政クラブも高くこの4年間の活動,取組については評価させていただくとともに,私は一市民としても松原市長のこのお取組については高く高く評価させていただき,全ての質問を終了させていただきます。
595: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 9番辻村ともこ議員より,都合により一般質問の全部を取りやめる旨の申出がありましたので御報告いたします。
お諮りいたします。
本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
596: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。
お諮りいたします。
委員会審査及び議事の都合により,明8日から29日までの22日間,休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
597: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって明8日から29日までの22日間,休会することに決しました。
なお,次回の本会議は3月30日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。
本日はこれにて延会いたします。
午後 3時56分 延会
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