足立区議会 2021-01-18
令和 3年 1月18日総務委員会−01月18日-01号
併せて、新たに
新規付託になった
足立区
差別禁止条例の
制定を求める
陳情ということで出されているんですけれども、やはり
意識啓発、それから、
住民の方々の
世論喚起というのは非常に大事だなと私も思っています。そういう点で、こういったものをつくりながら、
パブリックコメントをやるとか
意見の収集、集約をするとか、そういう
プロセスそのものが
意識啓発にもつながっていくというふうに思うんですが、その辺はどうでしょうか。
◎
総務部長 今回の
陳情に合わせてと言っては何でございますが、区の取組のところについて
先ほど御
説明申し上げました。
人権の
推進を目指しての改定にありましては、実際
パブリックコメントを通じて、ぬかが
委員おっしゃるとおりでございます。こういったことが、皆さんに知って、
区民の方に知っていただく、これが
差別解消につながるものだと考えてございますので、積極的に取り組んでまいります。
◆
土屋のりこ 委員 パートナーシップ制度要綱(案)についてお伺いしたいと思います。
これで、
対象要件で、自らが認識する性が
パートナーと同一であるものということですが、これは
性別変更をしていなくても含めるという
理解でよろしいでしょうか。
◎
区民参画推進課長 土屋
委員おっしゃるとおりでございます。
◆
土屋のりこ 委員 とりわけ言われているのが、FtM、Female to Maleの
方たちで、そういった手術等したくない方、とりわけされていない方もいらっしゃる、多いということですので、丁寧にその辺も
お願いしたいと思います。
あと、
ファミリーシップ制度なんですけれども、ここでは、
子どもの
名前を記入できるようにするということが書かれていますが、この
要綱や、お配りする
カードに
ファミリーシップという
言葉は記載されるんでしょうか。
◎
区民参画推進課長 今回、
説明資料のほうには
ファミリーシップ制度という表現を使わせていただいておりますけども、
要綱の中では、特段、
ファミリーシップという
言葉は使わない方向で、今、考えているところでございます。
◆
土屋のりこ 委員 そこがちょっと中途半端で、
当事者の
方たちから強く要望がある点なので、こういった形でくんでいただいたことは前進だと思うんですけれども、例えば明石市が初めて導入をして、それを見てみると、
パートナーシップ・ファミリーシップ制度ということで、もうはっきり明記されているんですよね。そのほうがもちろん、
子どものことについても含めているものだということで、はっきりすることにもなりますし、例えば
子どもの
送り迎え、幼稚園、
保育園に行ったときに、その
カードにも
ファミリーシップというふうな文字があれば、そういうことなんだということで
理解もされるでしょうから、きっちり、その
ファミリーシップという
言葉についても明記をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
区民参画推進課長 宣誓をいただきまして、
お子さんの
名前も含めて
宣誓をいただいた場合にはお渡しをする
証明カードにも
お子さんの
名前を記載するというふうに、今、考えてございます。そのことで、実務的には
保育園の
送り迎え等で活用いただけるというふうに考えておりますので、今のところ、
ファミリーシップという名称を入れることは考えておりません。
◆
土屋のりこ 委員 考えていないということなんですが、まだこれ
要綱(案)ということで、いろいろな
意見を含めてまだ変更可能なものなんだろうということを期待しますので、
是非、
ファミリーシップという
言葉も入れていただきたいと、
当事者の方からの
意見として紹介させていただきます。
◆
おぐら修平 委員 この
パートナーシップ制度要綱(案)についてでございますが、
先ほどファミリーシップ制度についても取上げられましたが、私からも、この
ファミリーシップ制度について、先月の第4回
定例会の
代表質問で我が会派の
鈴木幹事長からも、この
ファミリーシップ制度について、今回の
要綱(案)では、
子どもを含めた
記入欄ということもあるんですが、今回、
鈴木幹事長が質問したのは、
当事者の親や
子どもも含んだ
パートナーシップ及び
ファミリーシップ制度にすべきと思うがどうかという質問でございまして、
多様性を反映できる
制度となるよう
検討してまいりますと、今回この
要綱の案にも含まれたのが、一緒に同居しているこの
当事者の親についてはどうなんでしょうか。
◎
区民参画推進課長 先ほどの
陳情説明資料の中にもございましたように、今回取り入れない。あくまでも
成年未満の
お子さんということで考えてございますので、同居の親御さんについては含めないというところで、今考えているところでございます。
◆
おぐら修平 委員 これは入れないとした考えというのは、どういった理由から入れないということで、今回この案が示されたんでしょうか。
◎
区民参画推進課長 今回、
制度を組立てしていく中で、
当事者団体の方々と何度か
意見交換もさせていただいたところでございます。その中で、特にお困りなのが小さい
お子さんの
保育園の
送り迎え等々で、一緒に加えてもらえないかというような御
意見もございましたので、今回、
お子さんを加えさせていただいたというところでございます。
◆
おぐら修平 委員 同居している親を加えると何か区にとってというか、では、その
当事者にとって不利益になるようなことって、何か弊害というのはありますでしょうか。
◎
区民参画推進課長 特に親御さんを加えることでの弊害といったところは特にないのかなというふうに考えているところであるんですけれども、実際に
宣誓書に
当事者の方々、
パートナーの方に加えてその親御さんの
名前を書くということになりますと、当然、その方の同意といいますか、御
理解が必要になってくるということがありますので、その
あたりが一つ、課題といえば課題なのかなというふうに考えていますので、今後の
検討課題としていきたいというふうに思っています。
○
渡辺ひであき 委員長 他に
質疑はございませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○
渡辺ひであき 委員長 他に
質疑なしと認めます。
次に各会派の
意見を
お願いします。
◆かねだ正
委員 継続で
お願いします。
◆くぼた美幸
委員 今回の新しい
陳情も含めて、やはりさまざまな
方向性は大体一致しておりますけれども、細かいところを詰めたいというふうに思いますので、
継続で
お願いします。
◆ぬかが
和子 委員 継続のものはこの間、
意見申し上げてきたんですけれども、
新規付託の
差別禁止条例の
関係は、ちょうど1年前に私たちも
条例提案を一度させていただきました。ただ、私たち執行権がないものですから、
パブリックコメントをやるとか、そういう手だてというのは取れなかったわけですよね。
そういう点では、私は、
是非、行政のほうで案を作って、まず、
パブリックコメント、考えの段階でもいいから、
意見を集約することで、
世論喚起を広げていっていただきたいというふうに思っています。
そして、
パートナーシップ制度についても、詳細については、これから、また詰めていったり、また要望させていただくこともありますけれども、やはりこの
陳情の趣旨というのは、当然、本当に今のこの
足立区がやるべき課題だというふうに考えておりますので、全てにおいて
採択を主張いたします。
◆
おぐら修平 委員 私たちも、全ての、この
陳情の案件について
採択で
お願いします。
◆
土屋のりこ 委員 パートナーシップについても、いよいよもうすぐスタートするということで、
ファミリーシップ的なことも含めた
内容で、日本の中でも先進的なことが実現しつつあることはうれしく思います。
加えて
差別禁止条例を求めるということで、こういった形で、はっきりと
足立区から発信していくことが大切だなと思いますので、全部について
採択を求めます。
○
渡辺ひであき 委員長 それでは、これより一括して採決をいたします。
本件は、
継続審査とすることに
賛成の方の
挙手を求めます。
[
賛成者挙手]
○
渡辺ひであき 委員長 挙手多数であります。よって、
継続審査とすることに決定をいたしました。
以下の
審査に直接担当でない執行
委員の退席を認めます。
[
執行機関一部退席]
○
渡辺ひであき 委員長 次に、所管事務の調査を議題といたします。
(1)公共
施設等総合
管理計画の進捗
管理と個別計画の策定に関する調査を
単独議題といたします。
何か
質疑ありますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○
渡辺ひであき 委員長 質疑なしと認めます。
以下の
審査に直接担当でない
執行機関の退席を認めます。
[
執行機関一部退席]
○
渡辺ひであき 委員長 次に、報告事項を議題といたします。
(1)
令和2年度の予定価格事後公表の試行実施結果について、(2)
令和3年度の予定価格事後公表の試行実施予定について、(3)主管課工事契約の発注方法の見直しについて、以上3件、
総務部長から報告を願います。
◎
総務部長 よろしく
お願いいたします。
総務委員会報告資料2ページ御覧いただけますでしょうか。
初めに、
令和2年度の予定価格事後公表の試行実施結果でございます。
なお、試行実施に当たりましては、予定価格が1億円以上のものについて対象として予定価格事後公表を行っております。
実施件数でございますが、
先ほど申し上げた1億円以上のもの全て合わせますと36件実施してございます。
2番の開札結果でございます。
こちら記載のとおりでございますが、3ページの(3)でございます。結果として、落札率が、最低落札率が86.02%、最高落札率が99.91%、平均の落札率が96.28%となっております。
なお、予定価格と落札額の差額でございますが、総計としまして2億7,700万円余の差額が発生してございます。
問題点、今後の方針でございますが、次の報告で御
説明いたしますが、予定価格の事後公表については試行実施させていただきたいと考えてございます。その後の
継続につきましては、
足立区公契約等審議会の
意見を聞き、判断していきたいと考えてございます。
なお、4ページ、5ページ目は、
先ほどの36件の案件の詳細のものを記載させてございます。
続きまして6ページでございます。
令和3年度の予定価格事後公表の試行実施予定でございます。
1番の実施対象及び発注業種でございますが、予定価格1億円以上の条件付一般競争入札を対象としてございます。
予定の件数でございますが、47件を予定してございます。
業種については、解体工事以外の業種で実施したいと考えてございます。
なお、入札参加資格等につきましては、原則として区内本店事業者優先、業種ごとの分離分割発注とさせていただきたいと考えてございます。
3番の入札の執行方法でございますが、こちら
令和2年度と同じく考えてございます。
なお、7ページの4番、一者入札の取り扱いでございますが、一者入札は中止でございます。
第3回目の公告、1回目、2回目について、一者入札については中止でございます。3回目の公告で、予定価格は事後公表から事前公表にさせていただきたいと考えてございます。
続きまして、すみません、引き続きでございます。8ページ目でございます。
主管課工事契約の発注方法の見直しについてでございます。
先に、一昨年でございますが、主管課工事契約に関連した収賄事件を受けまして、
足立区公契約等審議会の答申をいただきました。その中で、主管課工事の発注方法について見直しの御提案をいただきましたので、それに基づいて見直し案をこの度、御
説明するものでございます。
1番の見直し案でございますが、指名競争入札の指名基準に準拠いたしまして、建築工事及び土木工事につきましては、区内に本店又は支店を有する共同運営格付D・Eの事業者及び小規模契約希望登録事業者、電気工事、給排水衛生設備工事、空調工事につきましては、こちらも共同運営格付C・Dの事業者及び小規模契約希望登録事業者の一覧から、事業者を無作為に選び、見積りを出して発注することを原則としております。
なお、(2)でございますが、前項の規定にかかわらず、工事
内容等から請け負える業者数が少ない等、競争性が確保できない、又は新築工事若しくは大規模修繕工事に関わり、
施設の
状況を知悉する者でなければ工事を迅速かつ円滑に施工できない等の事情のある場合につきましては、前項に規定する事業者以外の事業者を含めて発注できるものとしてございます。
また、(3)でございますが、上記の発注方式により見積依頼を辞退する際は、その理由を提示することとします。また、辞退が続いた場合については、一覧表から削ることも
検討してございます。
発注方法の流れにつきましては、10ページの別紙に
フロー図を付けさせていただいています。
導入時期でございますが、今年の4月から、現在、学校
施設課で行っている学校関連の工事から、上記見直し案の発注方法を導入していく予定でございます。
最後の
問題点、今後の方針でございますが、新方式導入後の受注
状況の変化について、議会に御報告差し上げる予定でございます。
○
渡辺ひであき 委員長 何か
質疑はございますか。
◆長井まさのり
委員 では、私のほうから、主管課工事契約の発注方法の見直しについて、何点か質問させていただきます。
これまで、
足立区の公契約関連収賄事件についての報告書、
足立区公契約等審議会の答申においてでありますけれども、この主管課工事発注に一定程度、偏りが生じていたということが指摘をされておりましたけれども、どの程度の偏りが生じていたのか、確認ですが、伺います。
◎契約課長 特定の業者に実績があるということで、偏ったことは事実でございます。共同運営格付のランクでいうと、AとかBとか、上位の業者に偏ったことが確認できました。小規模事業者も実施はしているんですが、一者でもって10件以上取ったりしていて、やはりそこら辺に偏りがあったという意味では、紛れもない事実だと確認してございます。
◆長井まさのり
委員 分かりました。
一者で発注件数が10件以上集中していたと、そうした偏りが一定程度あったと。そうした偏りをなくしていくためにも今回の発注方法の見直しということであるかと思いますけれども、ただ、その偏りをなくすために、これまで指名してこなかった業者が参入してくることになるかと思いますけれども、工事の品質等が落ちるとか、そうしたことに問題はないのか、伺います。
◎契約課長 その点、新しい新方式を導入することによって、工事の質が落ちることはあってはならないと考えてございます。そのために、今回の新方式導入の対象は、特別な技術を要しない、そういった分野で限定的に始めさせていただきたいと考えてございます。
◆長井まさのり
委員 分かりました。しっかり、施工
管理もしっかり行っていただきたいと思いますけれども、今回、その学校関連の工事からこの見直し案を導入するということでございますけれども、他の
施設、工事にも展開をしていくのか、伺います。
◎契約課長 今回、学校関連の工事を優先させましたのは、主管課工事の発注実績が一番多いのがこの学校関連の工事でございます。次に多いのは、住区センターの
施設だったり、保育の
施設だったりしてございますので、この新方式がうまく、支障なく、回ることが確認できましたらば、横に展開するようなことを今考えてございます。
◆長井まさのり
委員 分かりました。
今、支障なく回ることが確認できればと、それはどのぐらいの期間を想定しているんでしょうか。
◎契約課長 少なくとも1年くらいは掛かるのではないかと今、試算してございます。
◆長井まさのり
委員 分かりました。
また、この新方式導入後の受注
状況についても、たしかガバナンス担当課と連携してモニタリング調査を行うと聞いていましたけれども、その点についてはいかがでしょう。
◎契約課長 そのとおりでございます。今後、どれぐらい偏りがなくなったか、適正に事業者発注ができているかどうかを、ガバナンス担当課と契約課が連携して、見守っていきたいと考えてございます。
◆長井まさのり
委員 分かりました。
また、その際はしっかり議会にも報告を求めていきたいと思いますけれども、また、本日、この事業者
説明会が開催されると聞いておりますけれども、大体参加申込みはどのぐらいあったんでしょう。
◎契約課長 本日午後6時半から開催いたしますが、第1回目は130名程度の申込みが確認できてございます。2回目の1月25日が100名程度、合わせて230名近くが参加いただくよう申込みをいただいているところでございます。
◆長井まさのり
委員 分かりました。
また、見直しの趣旨を丁寧に、事業者の皆様に
説明していただきたいと思いますので、要望して終わります。
◆かねだ正
委員 私からは、まず、予定価格事後公表についてなんですけども、ここに結果がいろいろ載っているんですけど、これ、総括することが大事だと思うんですけれども、その辺についてはどういうふうに考えていますか。
◎契約課長 平成29年度から、この予定価格事後公表
制度を導入させていただいていますが、確実に落札率は下がってきてございます。96%前後に確実に下がっておりますので、細かく検証していって、今後どのように適用範囲を下げていくのか、
検討していってまいりたいと考えてございます。
◆かねだ正
委員 見方がね、例えば契約課長は契約的な見方で、多分、視点から見られるということになって、また、例えば工事課のほうから見れば、工事的な観点から品質含めて見ていくということが大事だと思いますので、その辺は、一方で、落札率が、だから、下がって、じゃあ、工事の
内容の質が下がったということではやっぱりよくないんで、その辺については十分に、一方だけの見方じゃなくて、総合的な観点から見ていく必要が重要だと思うんですけど、それについてはどのようにお考えですか。
◎契約課長 かねだ
委員おっしゃるとおりで、工事の案件もそれぞれ違いますので、公的にどういう落札にするか、あるいは施工の結果ですね、そこら辺も含めて、今後の展開を考えていきたいと考えてございます。
◆かねだ正
委員 その辺については、副区長なんかがね、どっちかというと、技術的な部分もお詳しいでしょうから、そういった大所高所から見ていく観点が必要だと思うんで、そういったことについては、どちらかということじゃなくて、両方から、きちっと総括をしていってもらいたいなと、これ要望しておきますので、よろしく
お願いします。
それと、
先ほど長井委員からも、主管課工事契約の話がちょっとありましたけれども、見直し案があるということで、これは見直し案、偏った形にならないようにしていくためにも、非常にこれ進めていただきたいなと思います。
その見直し案の中の(2)なんですけど、幅広く、少し幅を持たせている項があるなというふうにちょっと感じたんですけども、なるべく、幅を持たせるということになってしまうと、また、せっかく定めた見直し案が、かなり薄らいでいってしまうような気がするんですけど、その辺についてはどういうふうに考えていますか。
◎契約課長 確かに、原則と例外を併せて定めてございますので、その運用を誤ってしまうと、また元の木阿弥といいますか、あまり変わってないっていう結果になってしまいますので、そのためにも、契約課とガバナンス担当課が連携して、外から見守っていくということが大事かなと考えてございます。
◆かねだ正
委員 確かに、ここに書いてあるとおり、どうしても、例外的にどうしてもというときには、(2)に従ってということも分かるんですけども、この部分については、今ちょっとお話になっていましたけど、やっぱり最低限、どうしてもという、本当に例外ですよ、例外というときに、この項を当てはめるような形を、しっかりとこれ徹底していかないと、この項があるからといって、じゃあ、これに準じてということになったら、せっかくのこの見直し案が何もならなくなってしまうと思うんです。その辺については、しっかりと、それぞれの担当課に周知、またしていっていただきたいと思うんですけど、その辺についてはどうですか。
◎契約課長 この例外を適用する場合には、必ず主管の部長が確認することを今考えてございますので、主管課契約だからといって、現場の課長止まりで決めることはしないように、今考えてございます。
◆かねだ正
委員 今、申し上げましたけど、せっかくこうやって見直し案、しっかりとつくられたわけだから、これがしっかりと機能していくような形にならないといけないと思います。今ちょっと部長までというお話があったんで、その辺については、部長の最終的には責任かな、部の最高責任者ですから、部長の責任において、きちっと、最小限の形でね、でも、どうしても適用という場合は、これはしようがない部分もあると思うんですけど、それについてはしっかりと運用をしていっていただきたいと、これは要望しておきます。
◆ぬかが
和子 委員 私も主管課工事契約の発注方法の見直しの部分で質問させていただきます。
私も(2)の例外規定のところが一番気になっていたんですね。いわゆる入札案件であれば、随意契約にする場合っていうのは、本当に限られた、どうしても随意契約にしなければならないという場合だけ随意契約ですよね。だから、例外規定を活用するんであれば、その入札案件での随意契約運用のルールと同等に考えていくべきだと思うんですが、どうでしょうか。
◎契約課長 この例外規定がルーズに運用されないように、これからちょっと細かく基準なども作っていく必要があるかなと考えてございます。担当レベルでもって、恣意的に運用されないように見守ることが大事かなと考えてございます。
◆ぬかが
和子 委員 それから、各見直し案の(1)のところの一覧表から業者を無作為に選ぶという、これのちょっとイメージを、もう少し分かるように教えていただきたいんですが、何しろ、D・Eのランク、C・Dのランク業者は膨大ですし、ましてや、小規模契約希望登録業者もたくさんある中で、無作為ってどのようにやろうと考えているのか、お伺いします。
◎契約課長 発注する工事の業種にしたがいまして一覧表を作ります。その一覧表に乱数を使って、ばらばらに、要はトランプじゃないですけども、トランプの
カードを切るような形でばらばらにします。そこから、上位から引っ張っていくと。なので、そこには、機械的に選別しますので、職員の恣意性が全くない、そういうことを目指して、こういう案を取らせていただいています。
◆ぬかが
和子 委員 よく分かりました。
是非、それで本当に多くの工事が恣意性がなく、また、本当に問題が起きないようなやり方でやっていっていただきたいというふうに思っています。
それから、このきっかけになった収賄事件のときの、
先ほど長井委員も質問していた、この公契約等審議会の答申の中でも指摘されていたことの一つに、そして、私たちも繰り返し申し上げてきたことの一つに、やはり透明性の確保ということがあったと思うんですよ。
それで、
先ほど今後の方針のところで、受注
状況の変化について議会に報告していくということを言っているんですけれども、この事件が起きたときから私たち繰り返し言ってきたのは、以前の相見積を取ってなかったという問題があったにしても、まちづくり公社でやっていたときに、やはり公社の評議
委員会に、全ての事業の発注工事の事業者名が一覧で並ぶと。一目瞭然でそれを毎回、毎年のまちづくり公社で報告が上がっていたわけですよ。そうすると、評議
委員会の
委員が、それをずっと見て、本当に均等に仕事がいっているんだなということが分かるようになっていたんです。
ですから、本当に議会のほうにそういったこともきちんと報告してほしいと、透明性は確保できるようにしてほしいということを申し上げてきました。
この間はどうだったかというと、小規模契約希望登録事業者がどういう仕事を取ったかというのを調べようとすると、情報公開請求を掛けるんですよ。情報公開請求、何回か取りましたけど、掛けて、それで、そうすると、でも、契約課では、当然、主管課契約ですから、持っていないと。そうすると、それ全部集めて初めて出ると。だから、誰もがブラックボックスのように、どのようにどの事業者が仕事を受けているのかというのが分からない。これがこの間だったと思うんです。
是非、その改善と、それを議会への報告というのも
検討していっていただきたいと繰り返し申し上げてきていたんですけれども、その点はどうでしょうか。
◎契約課長 その点、どんなふうな形で整理をして皆様に公表していくのか、それも併せて
検討してまいりますので、これも改善点だと考えてございます。
◆ぬかが
和子 委員 それと、
説明会、
先ほど、合わせて230人でしょうか、申込みで実施予定だということですけれども、やはり、その中で、本当に多くの事業者が納得できる
説明や何かの工夫、それから、参加の呼び掛け、まだ、1月25日のほうは時間がありますんで、それも
是非、広げていって、本当に多くの方々が等しく参加できるように機会を提供していっていただきたいと思っていますが、どうでしょうか。
◎契約課長 今回、第1回、第2回と2回やらせていただくんですが、そのどちらにも参加できないという声が届いています。そういった方には別途対応してまいりますので、それは、いつでも、この件に関して、いわゆる事業者は、おいでいただいて大丈夫です。
◆
おぐら修平 委員 私もこの主管課工事契約の発注方法見直しについてでございますが、今回のこの見直し案でDの事業者、また、このC・Dの事業者、また、この小規模契約希望登録事業者の一覧表から無作為に選んで見積りを依頼するということなんですが、
説明会で、今、230人ほどが参加ということで話ありましたが、そもそもそのC・D・Eの事業者の数とか、小規模契約希望登録事業所の数はそもそも幾つあるでしょうか。
◎契約課長 今回、事前に御案内させていただいた業者の数は、電子登録されている業者が335社、小規模登録事業者が98社、今回、原則、発注するのがCとかDとかEなんですが、全ての業者に案内をさせていただきました。
細かい、各ランクの数は、ちょっと今手持ちの資料がないんでございませんが、均等に、今回、例外の場合もございますので、全ての業者に、この御案内はさせていただいています。
◆
おぐら修平 委員 大体、数字のおおよそのめどは分かりました。やっぱりさっきも、ほかの
質疑でもありましたけれども、参加できない事業者に対しての
説明の機会の確保、よろしく
お願いをいたします。
先ほど、ぬかが
委員からも、旧まちづくり公社ではその工事の一覧が全部並んでいて、それで、
委員の皆さんからもいろんな議論、御
意見をいただいてというような、そういった工事
状況はどうなっているのかというチェック体制があったわけじゃないですか。これと同じように、それぞれの主管課がこれやっていて、それぞれの課じゃないと分からないというようなことじゃなくて、一覧表にするような仕組み、私もこれ必要じゃないかと思うんですけれども、いかがですか。
◎契約課長 正しく発注して、正しく受注されている実情が分かるような公表の
在り方を、これから考えてまいりたいと考えてございます。
◎
総務部長 結果的に今回の試行実施、契約の発注方法の見直しでございますけれども、いずれにしましてもモニタリングするということは、結果的に一覧を作らないとモニタリングできませんので、この公表の方法につきましては、改めて、きちんと
委員会等で御報告できるように準備したいと考えてございます。
◆
おぐら修平 委員 是非、
委員会での報告、またこれ、まとまりましたら、よろしく
お願いをいたします。
あと、やっぱり小規模契約希望登録事業者の実績も非常に少ないということで、これ私たちの会派も、他の会派の皆さんもそうですけども、これ
意見が上がっているところですけれども、これを機に、小規模契約希望登録事業者、せっかくそういったこの参入の機会を作っているのに、実績は非常に少ないと。改善はされつつあるんですけれども、ただ、まだまだ全体からすると限られた実績だということです。これを機にそうしたところの活用も、しっかり生かしていただきたいと、これは要望で、よろしく
お願いをいたします。
◆せぬま剛
委員 今回の、こういう案を一生懸命考えたということなんですけど、これずっと思い返してみると、こういうことって何回か繰り返しているなというふうに思うんですよ。こういうことがあると、どうしても、大変不信感があって、何でもかんでも入札よと。もう、いっとき、それで役所仕事って言われて、とにかく、500円のものでも、1,000円のものでも見積り取るみたいな、そんな風潮があって、もう、まちはやってらんないよというようなことがあって、そこからある程度の裁量権が与えようじゃないかというようなことで、まちの業者と信頼
関係のもとに、今のような形になって、ある程度の裁量権が与えられてきた。
ところが、その中から、またたったお一人、そういった事件、事故が起きてしまうと、それがもう一罰百戒でもう全部信じられないような形になって、何でも厳しくしていこうという風潮が今あるような気がしてなりません。
やはり、職員を信頼する、業者を信頼するという方向の中で、また、その信頼が限りなく続きますように、限りなく、その信頼のもとに行政と業者が、良い
関係ができますようにということの連続性を担保するための努力、こういうことが最も大事であって、取りあえず、信頼できないから、職員が駄目だから、こうするんだというようなことでない方向、これってやっぱり大事な話だと思いますし、
是非、行政が遅滞するような権限を職員になるべく与えないというような形というのは、これは方向が違うと思う。ですから、いいところ取りをしろということになっちゃうんですけれども、信頼と信頼の中に、区政が明るく、そして、業者も本気になって、ただ、もうけるために仕事するんじゃないんだ、
足立区の仕事をさせてもらって喜びを感じるんだというような、そういう方向付けも、
是非していただきたいという、明るい
足立区であってほしいから、その辺の
方向性をひとつ副区長、お二人から聞きたいと思いますが、いかがでしょう。
◎長谷川 副区長 確かに、今、せぬま
委員がおっしゃったように、この契約
制度の運用については、厳格に、それから、現場に合った形で柔軟にと、さまざま振れているという実態はあるかと思います。ただ、今回、私どもはこのような事件を受けて、より、従来よりも厳格な運用をしたいということで運用させていただきますけども、
先ほど来、御報告したようにですね、これはまず試行で運用させていただいて、まず、その評価を行うということで、やはりその評価の中で、また再度見直しがあれば見直してまいりますし、まずは、私どもは今回の事件を受けて、まず、改善の案をつくりましたので、この運用を、また、実態に合わせた形で精度を高めてまいりたいというふうに考えております。
○
渡辺ひであき 委員長 他に
質疑よろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○
渡辺ひであき 委員長 では、
質疑なしと認めます。
○
渡辺ひであき 委員長 次に、その他を議題といたします。
何かございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○
渡辺ひであき 委員長 なしと認めます。
以上で
総務委員会を閉会いたします。
午前10時56分閉会...