令和 2年 2月 定例会(第1回) 東京都北区議会会議録第四号(第一回定例会) 令和二年三月二十四日(火)(午前十時二分
開議)----------------------------------- 出席議員(三十九人) 一番 山中りえ子 二番 みつき慎太郎 三番 吉田けいすけ 四番 こまざき美紀 五番 福田光一 六番 佐藤ありつね 七番 野口将人 八番 永井朋子 九番 大畑 修 十番 花見たかし 十二番 うすい愛子 十三番 坂場まさたけ 十四番 松沢よしはる 十五番 竹田ひろし 十六番 石川さえだ 十七番 野々山 研 十八番 宇都宮 章 十九番 せいの恵子 二十番 山崎たい子 二十一番 坂口勝也 二十二番 すどうあきお 二十三番 くまき貞一 二十四番 小田切かずのぶ 二十五番 永沼かつゆき 二十六番 大沢たかし 二十七番 名取ひであき 二十八番 渡辺かつひろ 二十九番 さがらとしこ 三十番 本田正則 三十一番 福島宏紀 三十二番 いながき 浩 三十三番 宮島 修 三十四番 近藤光則 三十五番 青木博子 三十六番 古田しのぶ 三十七番 大島 実 三十八番 やまだ加奈子 三十九番 戸枝大幸 四十番 榎本 一 欠席議員(一人) 十一番 赤江なつ 出席説明員 区長 花川與惣太 副区長 内田 隆 副区長 依田園子 政策経営部長 中嶋 稔 総務部長 中澤嘉明 総務部参事 雲出直子 (
総務課長事務取扱) 危機管理室長 小宮山庄一 地域振興部長 関根和孝 区民部長 村野重成 生活環境部長 藤野浩史 健康福祉部長 峯崎優二 保健所長 前田秀雄 まちづくり部長 横尾政弘 十条・
王子まちづくり推進担当部長 寺田雅夫 土木部長 佐藤信夫 会計管理室長 浅川謙治 政策経営部 企画課長 筒井久子 財政課長 小林 誠 広報課長 古平 聡 財政課財政主査 渡邊直樹 総務部 職員課長 松田秀行 総務課総務係長 酒井 智 教育委員会 教育長 清正浩靖 教育振興部長 小野村弘幸
教育環境調整担当部長 木村 浩 子ども未来部長 早川雅子 議事日程 第四号日程第一 第一号議案 東京都北区手話言語の確立及び障害の特性に応じた意思疎+ 通の支援に関する条例 |日程第二 第二号議案 東京都北区職員定数条例の一部を改正する条例 |日程第三 第三号議案 職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の| 一部を改正する条例 |日程第四 第四号議案 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 |日程第五 第五号議案 東京都北区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条| 例の一部を改正する条例 |日程第六 第六号議案 東京都北区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条| 例 |日程第七 第七号議案 東京都北区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正す| る条例 |日程第八 第八号議案 東京都北区
学校改築基金条例の一部を改正する条例 |日程第九 第九号議案 東京都北区
住宅管理基金条例の一部を改正する条例 | (
委員会審査報告)日程第十 第十号議案 東京都北区住宅基本条例の一部を改正する条例 |日程第十一 第十一号議案 東京都
北区営住宅条例の一部を改正する条例 |日程第十二 第十二号議案 東京都北区
高齢者住宅条例の一部を改正する条例 |日程第十三 第十三号議案 東京都北区印鑑条例の一部を改正する条例 |日程第十四 第十四号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例 |日程第十五 第十五号議案 東京都
北区立学校設備等使用条例の一部を改正する条| 例 |日程第十六 第十八号議案 東京都北区立いきがい活動センターの指定管理者の指| 定について |日程第十七 第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算 |日程第十八 第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算 |日程第十九 第二十五号議案 令和二年度東京都北区
介護保険会計予算 |日程第二十 第二十六号議案 令和二年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算--+日程第二十一 第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例日程第二十二 第三十号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例日程第二十三 第三十一号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例日程第二十四 第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例日程第二十五 第三十三号議案
新田橋仮橋架設工事請負契約の一部を変更する契約日程第二十六 第三十四号議案 特別区道路線の認定及び一部廃止について日程第二十七 議員提出議案第一号 荒川第二・三調節池の早期完成を求める意見書日程第二十八 東京都北区
選挙管理委員選挙日程第二十九 東京都北区
選挙管理委員補充員選挙(追加日程)追加日程第一 第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する+ 条例 |追加日程第二 第三十号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例|追加日程第三 第三十一号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例 | (
委員会審査報告)追加日程第四 第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関す| る条例の一部を改正する条例 |追加日程第五 第三十三号議案
新田橋仮橋架設工事請負契約の一部を変更する契| 約 |追加日程第六 第三十四号議案 特別区道路線の認定及び一部廃止について---+
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本日の会議を開きます。 この際、会議時間の延長をしておきます。 議長より申し上げます。 傍聴規則に基づき、本日の会議を
公益社団法人東京聴覚障害者総合支援機構東京都聴覚障害者連盟が取材することを許可したので、報告します。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) それでは議事を続けます。 まず、書記から諸般の報告をさせます。 (書記朗読)三十一北総総第五千七十四号令和二年三月十七日 東京都北区長 花川與惣太 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿 議案の送付について 令和二年第一回東京都北区議会定例会へ提出するため、左記議案を送付します。 記第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例第三十号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例第三十一号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例第三十三号議案
新田橋仮橋架設工事請負契約の一部を変更する契約第三十四号議案 特別区道路線の認定及び一部廃止について
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○議長(
渡辺かつひろ議員) これより議事日程に入ります。 日程第一から日程第四までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第一 第一号議案 東京都北区手話言語の確立及び障害の特性に応じた意思疎通の支援に関する条例(
委員会審査報告)
△日程第二 第二号議案 東京都北区職員定数条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三 第三号議案 職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第四 第四号議案 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第一号議案 東京都北区手話言語の確立及び障害の特性に応じた意思疎通の支援に関する条例第二号議案 東京都北区職員定数条例の一部を改正する条例第三号議案 職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例第四号議案 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第五及び日程第六を一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第五 第五号議案 東京都北区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第六 第六号議案 東京都北区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
議会運営委員会議案審査報告書第五号議案 東京都北区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月四日 東京都北区
議会議会運営委員会 委員長 宮島 修 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
----------------------------------- 企画総務委員会議案審査報告書第六号議案 東京都北区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告はいずれも原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第七から日程第十三までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第七 第七号議案 東京都北区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第八 第八号議案 東京都北区
学校改築基金条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第九 第九号議案 東京都北区
住宅管理基金条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第十 第十号議案 東京都北区住宅基本条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第十一 第十一号議案 東京都
北区営住宅条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第十二 第十二号議案 東京都北区
高齢者住宅条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第十三 第十三号議案 東京都北区印鑑条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第七号議案 東京都北区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例第八号議案 東京都北区
学校改築基金条例の一部を改正する条例第九号議案 東京都北区
住宅管理基金条例の一部を改正する条例第十号議案 東京都北区住宅基本条例の一部を改正する条例第十一号議案 東京都
北区営住宅条例の一部を改正する条例第十二号議案 東京都北区
高齢者住宅条例の一部を改正する条例第十三号議案 東京都北区印鑑条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十四を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十四 第十四号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第十四号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十五を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十五 第十五号議案 東京都
北区立学校設備等使用条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第十五号議案 東京都
北区立学校設備等使用条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案は
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十六を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十六 第十八号議案 東京都北区立いきがい活動センターの指定管理者の指定について(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
健康福祉委員会議案審査報告書第十八号議案 東京都北区立いきがい活動センターの指定管理者の指定について 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月二日 東京都北区
議会健康福祉委員会 委員長 花見たかし 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十七から日程第二十までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第十七 第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算(
委員会審査報告)
△日程第十八 第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算(
委員会審査報告)
△日程第十九 第二十五号議案 令和二年度東京都北区
介護保険会計予算(
委員会審査報告)
△日程第二十 第二十六号議案 令和二年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
予算特別委員会議案審査報告書第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算第二十五号議案 令和二年度東京都北区
介護保険会計予算第二十六号議案 令和二年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算 本委員会は二月二十六日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月十三日 東京都北区
議会予算特別委員会 委員長 名取ひであき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
予算特別委員会委員長から報告があります。 二十七番 名取ひであき議員。 (二十七番 名取ひであき議員登壇)
◆二十七番(名取ひであき議員) ただいまから
予算特別委員会審査報告を申し上げます。 去る二月二十六日開会の本会議において、
予算特別委員会に付託されました第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算ほか三特別会計予算については、三月五日、九日、十日、十二日及び十三日の計五日間にわたり、区長をはじめ関係理事者の出席を求め、慎重かつ熱心に審査を行いました。 以下、審査の経過概要と結果について一括してご報告申し上げます。 一般会計において、歳入歳出とも総額一千五百五十六億三千万円であり、対前年度増減率は一・五%減であります。また、一般会計、三特別会計を合わせた財政規模は、総額二千三百六十一億四千七百九十五万九千円で、対前年度増減率〇・七%減となっております。 これらの状況を踏まえ、各会派代表及び各無会派議員による総括質疑をはじめとした各款の質疑が行われました。質疑の詳細については、追って会議録を作成の上、配付いたしますので、報告を省略させていただきます。 これらの質疑を経た後、令和二年度東京都北区各会計予算について、各会派代表及び各無会派議員からそれぞれ討論が行われましたので、その概略を申し上げます。 まず、日本共産党北区議員団の討論について申し上げます。 新年度予算案における大規模水害への対応強化、学校給食費の負担軽減等は、区民要望の反映として評価する。 しかし、以下の理由から一般会計予算に反対する。 北区
経営改革プラン2020に区民負担増とサービス削減の行革路線が示されたこと。区民の暮らしを応援する施策や貧困・格差解消への抜本的対策が不十分であること。区民の声に真摯に耳を傾けようとしないまちづくりの姿勢。安倍政権の政策に無批判に追随する姿勢。また、国保会計及び
後期高齢者会計は、いずれも保険料値上げ等から反対する。 なお、以下要望する。 外国人区民対応のマンパワーを強化すること。
温室効果ガス排出ゼロへ踏み出すこと。
同性パートナーシップ制度の具体化に乗り出すこと。 以上の意見、要望が述べられ、一般会計予算、
国民健康保険事業会計予算及び
後期高齢者医療会計予算については反対、
介護保険会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に、
自由民主党議員団の討論について申し上げます。 我が会派が要望した行財政改革の推進、地域産業活性化のための創業支援策等の活用・改善、区内各種業者への雇用確保策の実施、
ファミリー層定住化への
少子化対策関連施策の一層の推進、医療・介護等、地域と一体となった環境の整備、道路整備・駅前開発等、まちづくりの一層の推進、空き家対策を推進し、安心で安全なまちづくりに努めたことが反映されており、評価する。 また、
新型コロナウイルスの予防や感染拡大防止策への取組、
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会を成功へ導くこととレガシーの創出、北区
経営改革プラン2020に基づいた、さらなる内部努力の徹底と歳入確保、北区基本計画2020の施策実現に全庁を挙げて積極的に取り組むことを期待する。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、公明党議員団の討論について申し上げます。 令和二年度予算編成は、喫緊の課題への対応と十年後の北区のあるべき将来を見据え、新たな基本計画の初年度を力強くスタートする思いで取り組んでいる。 地震・風水害対策、高齢者就労支援、受動喫煙防止の取組、学童クラブ・保育園定員拡大、学校給食費の保護者負担軽減、産後ケア事業の拡充、シティプロモーション推進等が予算計上されており、評価する。 なお、以下要望する。
新型コロナウイルスの影響に伴う緊急対応策の実施。ひきこもり支援相談センターを開設し、全庁的な支援の拡充。障がい者自立支援生活援助の推進。多胎児家庭支援事業の早期開始。保育園待機児童解消と区立保育園の延長保育の実施。コミュニティ・タイムラインのモデル実施。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、立憲クラブの討論について申し上げます。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、さらなる景気後退の動きが見える中、新年度予算編成は二つの最重要課題と三つの優先課題を中心に、新たな事業の構築やレベルアップが図られ、自治体におけるSDGs、誰も取り残さない持続可能性を新たに掲げる姿勢を評価する。 なお、以下要望する。 急激な景気後退に対する歳入確保。北区
新型コロナウイルス対策本部への移行と万全の感染防止対策。感染症対策で臨時休校中の子どもたちへの様々な配慮。公契約条例、交通基本条例の早急な制定。パートナーシップ条例を含むジェンダー平等社会の実現。北区障害者虐待防止センターの在り方を検証し、虐待から全力で守ること。中小企業への設備購入助成制度の導入。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(社会民主党所属)の討論について申し上げます。 新年度予算案は、二つの最重要課題と三つの優先課題を柱に新たな事業展開が図られており、昨年の台風十九号で顕在化した課題への取組、高齢者の就労と社会参加につながる生きがいづくりを支援するいきがい活動センターの設置、学校給食費の第二子半額、第三子以降の全額無料化の実施等を評価する。 なお、以下要望する。
新型コロナウイルスに対する感染予防とハイリスク者を重症化させない医療支援。大規模自然災害を想定した防災対策への万全の体制構築。児童相談所の設置構想の具体化。高齢者への地域支援事業の担い手拡大と生きがいを高める事業の推進。障害者の基幹相談支援センターの設置。ものづくり支援等の区内地域産業活性化の推進等。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(無所属)の討論について申し上げます。 新年度予算案は、「区民とともに」の基本姿勢の下、二つの最重要課題と三つの優先課題の解決に向けた予算編成となっており、災害時の避難行動の準備となるマイ・タイムラインの作成支援、産後ケア事業の拡充や学校給食費の保護者負担軽減、子ども食堂に取り組む団体への助成拡大等について評価する。 なお、以下要望する。 児童相談所開設当初からフォスタリング機関を設置し、包括的な支援を行うこと。子どもの人権に配慮した一時保護所の環境整備。賀詞交歓会の費用徴収や内容の見直し。コードレス電話の導入等による職員の職場環境改善。生活困窮世帯等の子どもたちへの学習支援策となるスタディクーポンの導入。多胎児家庭支援の取組拡充等。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 最後に、無会派(NHKから国民を守る党所属)の討論について申し上げます。 新年度の予算編成では、「区民とともに」の基本姿勢の下、二つの最重要課題と三つの優先課題を中心に、北区の新たな魅力や価値を創出する施策を積極的に展開し、「新たな時代に 未来への希望を紡ぐ ふるさと北区」の実現に向けた予算となっており、保育所等の待機児童解消に向けた定員拡大への取組をはじめ、区民の生活と健康に重視した各事業を評価する。 なお、以下要望する。 増加する特殊詐欺の被害撲滅に向けた全力での取組。大河ドラマ館設置に当たり、観光産業の全体的な底上げ。外国人住民への日本語教育の拡充。エコロジーの観点や世界の子どもたちを疫病から守るためのエコキャップ運動の推進。高齢者を孤立させない人と人のつながりの場の創出。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 討論終了後、まず議論の分かれた第二十三号議案、第二十四号議案及び第二十六号議案を一括して起立により採決を行いましたところ、賛成多数をもって、いずれも可決すべきものと決定しました。 次に、第二十五号議案の採決を行いましたところ、全会一致をもって可決すべきものと決定しました。 以上で、
予算特別委員会審査の経過概要と結果についての報告を終わります。 最後になりましたが、坂口勝也副委員長をはじめ、委員並びに理事者各位のご協力に対し、心から御礼申し上げまして、
委員会審査報告の結びとします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に対して、福田光一議員ほか九名から「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議が提出されております。
----------------------------------- 「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議 右について、東京都北区議会会議規則第十四条の規定により、別紙のとおり提出します。令和二年三月十三日 提出者 東京都北区議会議員 福田光一 同 同 野口将人 同 同 永井朋子 同 同 野々山 研 同 同 宇都宮 章 同 同 せいの恵子 同 同 山崎たい子 同 同 さがらとしこ 同 同 本田正則 同 同 福島宏紀 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
----------------------------------- 「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議 (動議は会議録末尾に掲載)
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) この際、本動議に関し提出者の説明を求めます。 二十番 山崎たい子議員。 (二十番 山崎たい子議員登壇)
◆二十番(山崎たい子議員) 私は、「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議について、提出議員を代表し、提案理由の説明をいたします。 昨年十月からの消費税率一〇%引上げ以降、国内総生産はマイナス一・八%、年率換算で七・一%もの大幅な落ち込みとなりました。今年一月以降は、
新型コロナウイルスの感染拡大により、景気指数はリーマンショック以来の低水準、区民の暮らし・区内経済は一層困難な状況に追い込まれています。 これまでに、日本共産党北区議員団や新社会党所属議員が提案してきた、暮らしを支える組替え動議などの内容が、新年度予算にも一部反映されていますが、区民や区内経済の深刻な窮状に対する緊急支援を行うため、また、SDGsなどの国際的な課題に対する事業を推進するため、財政調整基金約二億五千万円を財源とした予算の組替えを求めます。 その項目については、既に文書でお示しのとおりですが、事業の試算を紹介し、提案をいたします。 ア、
新型コロナウイルス対策として、①子育て家庭休業助成金を支給。ひとり親家庭当事者団体の記者会見でも、収入が半減するとの回答が四割にも上っています。子どもの貧困率が高い世帯へ、北区がスピード感を持って支援することが必要です。山梨県では独自事業として、一世帯当たり五万六千円の助成金を支給。また、北区の応急小口貸付資金五万円などを参考に四千万円。 イ、「貧困と格差」是正として、
②国民健康保険料の子どもの均等割を五割に軽減。自営業者やフリーランス、非正規雇用が多く加入している国保世帯の保険料負担軽減は、
新型コロナウイルスによる経済支援としても重要です。令和元年度の北区の十八歳未満の保険料を五割に軽減した場合の影響額は、予算資料により一億九百万円です。 ③ひきこもり支援団体への助成では、区内で活動実績のある団体への安定的な運営を支援するため、百万円。 ④介護人材確保にむけた定着奨励金では、葛飾区の新規事業であるヘルパーに対する十万円の助成を参考に二千万円。 ⑤低所得者世帯へのエアコン設置・修理費助成は、都内における熱中症死亡者数が最も多い状況を一刻も早く改善するため、荒川区の事業を参考に七百万円。 ⑥高齢者へのきこえの補助事業創設では、他区で実施している事業実績を参考に二千五百万円。 ⑦プレミアム付区内共通商品券の増刷は、区民からも、商店街からも大変喜ばれている実績のある事業であり、
新型コロナウイルスの打撃による暮らしと経済の底上げを行うため、一万冊の発行を二倍の二万冊に増刷で一千三百万円。 ⑧DVや虐待、性暴力など困難を抱える女性等へのパーソナルサポートは、民間と連携し、一時滞在場所の提供や相談を実施するなど、新年度、国や東京都の新規事業にも位置づけられており、他自治体を参考に五百万円。 ウ、ジェンダー平等の推進では、⑨
同性パートナーシップ制度導入に向けた準備に入るため百万円。 ⑩包括的性教育の推進は、小・中学校全校での外部講師による性教育の実施に百五十万円。 エ、気候変動と地球温暖化防止では、⑪民間事業所や民間マンションなどへの新エネルギー機器等普及事業費の増額で一千万円。 オ、多文化共生社会の実現では、⑫庁舎窓口での通訳と登録バイリンガルの増員で一千五百万円。 ⑬外国人のための日本語習得支援では、区内民間団体やNPO法人との連携、支援で三百万円です。 いずれもの事業も区内の団体、区民から予算要望の懇談などで切実に要求されたものであり、財政調整基金の一部活用で実現できると考えます。 以上、議場の皆様のご賛同を心からお願いし、提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより討論に入ります。 本動議及び本案に関し、七番、野口将人議員、二十三番、くまき貞一議員、五番、福田光一議員から討論の通告がありましたので、順次これを許可します。 七番 野口将人議員。 (七番 野口将人議員登壇)
◆七番(野口将人議員) 私は、日本共産党北区議員団を代表して、ただいま上程されました第二十三号議案、令和二年度東京都北区一般会計予算、第二十四号議案、令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算及び第二十六号議案、令和二年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算に対する反対討論を行います。 初めに、一般会計予算についてです。 新年度予算案に盛り込まれた大規模水害への対応強化、小・中学校給食費の負担軽減、区内二か所目の区営シルバーピアと重度障がいにも対応する障害者グループホームの開設、LGBT相談窓口の開設、待機児童解消に向けた学童クラブの増設等は、住民要望の反映として評価いたします。 しかしながら、以下に述べる四点の理由で、一般会計予算に反対をいたします。 第一の理由は、北区
経営改革プラン2020に示された区民負担増とサービス削減の行革路線です。 新年度は、新たな基本計画の下での区政運営が行われる年となります。これまで北区が進めてきた行財政改革は、経営改革という名のとおり、企業的発想に立って経済効率を追い求める方針に立脚したものでした。 私たちは、今回の基本計画の改定を機に、職員削減、外部化、受益者負担、公共施設の削減を柱とする行革路線の転換を求めましたが、策定された新基本計画でも、これまでの方針の踏襲となりました。 その第一は、職員定数です。 人口増に伴う保育園の増設などにより、この五年間で北区の職員は計画を百六十人上回って増加しました。新年度も職員数は四十九人の増加です。現時点で、まだまだ保育所の充実や子ども放課後対策、児童相談所の整備などの需要も多く、施設の拡充には、北区が責任を持って職員の確保や育成を行うことが重要であるにもかかわらず、北区はさらに職員を削減する五年間の定数管理計画を示しました。 第二は、外部化路線です。 指定管理者制度の導入や外部委託を推し進めることで、働く人の賃金が押し下げられてきましたが、新たな
経営改革プランでも、なお外部化が主軸とされています。 区政運営に係る経費を削減することで、官製ワーキングプアを増やしてしまうようでは、とても改革などとは言えません。 第三は、区民サービス削減と徴収強化です。 新しい北区
経営改革プラン2020には、七十七歳、喜寿の高齢祝い品の廃止や高齢者福祉サービスの削減、ふれあい館の統廃合など、区民サービスのさらなる削減方針が盛り込まれました。これ以上区民に我慢を強いる施策を進めることはやめるべきです。 さらに、教育の機会均等を保障するものとして、生活保護を利用している世帯でも加入と保有が認められている学資保険まで差し押さえる強制徴収の一層の強化は問題です。 予算審議では、滞納分を支払わなければ解約すると、支払いを促すための材料として扱われ、それでも支払われない場合には、換価され、未納分に充当されてしまう状況であることが分かりました。滞納とは無関係な、子どもの将来を奪うことがあってはなりません。即刻改めることを要求いたします。 区民負担増とサービス削減を強いる行革路線から、区民本位の行財政改革へ抜本的な転換を求めるものです。 第二の理由は、区民の暮らしを応援する施策や貧困・格差解消に向けた抜本的な対策が不十分にとどまっていることです。 主要五基金の残高は、今年度も過去最高を更新し、五百九十七億円となりました。高まった財政対応力を活用して、所得の再分配機能を発揮し、貧困・格差の解消を図ることは自治体の基本的な役目です。 ところが、私たちが命に関わる問題と提案いたしました低所得者のエアコン設置助成にすら、前向きな姿勢は見られませんでした。 北区では、昨年十名もの熱中症による死者が区内で出ていますが、荒川区では制度を実施したことが大きく寄与し、熱中症死者数を減らしています。 北区での熱中症死者は二十三区の人口比率ではワーストワンである現状に鑑みれば、このような命を守る施策にこそ予算を投じるべきではないでしょうか。 区民の暮らしを応援し、貧困・格差を解消するために、積み上げた基金を区民に振り向けるよう求めます。 第三の理由は、住民の声に真摯に耳を傾けようとしないまちづくりの姿勢です。 北区のこれまでのまちづくり施策に関しましては、北区基本計画2020(案)に対してのパブリックコメントで、以下のように厳しい意見が相次いでいます。 王子駅周辺のまちづくりについて、策定過程に近隣住民の参画の場がなかったのは遺憾である。今後の計画検討に当たっては、北区の都市計画行政が調整役となって、区民、利用者参画によるワークショップを行い、区民意見を反映させる必要がある。 十条駅周辺のまちづくりについては、勉強会や他地域事例の視察等を行い、対立意見を比較し合いながら協議していくことが大切である。 十条駅付近連続立体交差事業や鉄道付属街路事業の経緯を知るにつけ、全く区民とともに進められていません。 補助第七十三号線、十条駅西口再開発、補助第八十五号線、埼京線の高架化と、何百人の住人を立ち退かせるのですか。町会でこの大事な問題を取り上げられることなく、皆様の意見を聞くことはありませんでした。 これらは、まちづくりを「区民とともに」の立場で進めてほしいという願いです。しかし、予算審議を通じても、区の姿勢は改まっていません。 一つ目は、特定整備路線についてです。 住民訴訟が続く特定整備路線では、二〇二〇年度中に完成させるという当初の見通しが立たなくなったことで、東京都は事業期間を五年間延長させ、二〇二五年度の全線完成という計画変更を行いました。誰が見ても五年延長しても事業の完成は無理であるにもかかわらず、区はこの計画を追認しています。 事業期間を短く設定し、地権者に早期の転出を迫る東京都の事業手法に対して、住民から疑問の声が上げられています。また、いつまでも事業が進捗しないことで、道路そのものの必要性についても疑問の声が出されています。 二つ目は、十条まちづくりです。 埼京線の連続立体交差事業、鉄道付属街路、補助第八十五号線の事業認可が今月行われました。権利者や開発により影響を受ける地域住民に事業の必要性を十分に説明することもないまま、事業認可まで進んでしまったことは、住民裁判となった特定整備路線や十条駅西口再開発での反省点が全く生かされなかったことになります。 三つ目には、都心を低空飛行する羽田新飛行ルート問題です。 鬼の音と幼子に恐怖を与える騒音、振動に加え、落下物の心配が北区の試験飛行が行われた区域に加え、他の多くの地域にも影響を及ぼすことが明らかになりました。それでも撤回を求める区民の声を一顧だにしない区の姿勢は、「区民とともに」を掲げる北区の取るべきものではありません。 国際定期航空操縦士協会連合会と二百九十社が加盟する国際航空運送協会が三・五度の急角度に懸念を表明し、一月十五日には国土交通省に要請して警鐘を鳴らすという前代未聞の異常事態となっています。 今ならまだ立ち止まって考え直すことは可能です。国に、三月二十九日からの運用開始をやめること、新ルートの見直しを求めるべきです。 まちづくりでは、住民合意を最優先に、合意を得られるまで丁寧に進める姿勢に立ち戻ることを改めて求めます。 なお、予算審議の中で現在進められている赤羽一丁目市街地再開発に関し、区長のトップダウンでとの発言もありましたが、区内の四つの住民裁判が起こされているように、住民の理解・合意抜きのまちづくりがうまくいかないことは既に証明済みです。赤羽でもしっかりと住民の声に耳を傾けながら、まちづくりを進めるよう要請しておきます。 第四の理由は、区民に苦難を強いる安倍政権の政策に無批判に追随する姿勢です。 昨年十月に行われた消費税の一〇%への増税強行は、区民生活と地域経済に計り知れない影響を与えています。増税直後の昨年十月、十二月期の実質GDPは、年率換算でマイナス七・一%となり、区内の商店からも、存続の危機を訴える声が上げられています。 景気対策として行われたプレミアム付商品券については、一月末の時点で非課税世帯の申請率がわずか二九・一%にとどまっていることからも、特に低所得世帯は消費税増税の影響を大きく受けていると思われます。 また、区財政に与える影響についても、不合理な税制改正による影響は、消費税八%時点でマイナス三十五億円であったものが、今回の一〇%への引上げによりマイナス五十四億円と、さらに十九億円の減収となることが分かりました。 区民や区内産業に対して、さらには区財政にとっても大きな打撃となる消費税増税を必要な政策であったと容認する区の姿勢では、到底区民生活を守り、区政を安定的に運営することはできないものと指摘します。 国への追随姿勢は、北区基本計画2020の経済認識にも表れました。 区は、現在の経済状況を、雇用・所得環境の改善が続き、経済の好循環が進展する中で、内需を中心とした景気回復が見込まれるとしましたが、これは経済の実態を見ない、政府の発表をそのまま使っただけであり、区民感覚からはかけ離れたものです。 何でも政府の言い分に従うのではなく、区民に苦難を強いる政策には、きっぱりと物を言う立場こそ必要です。 以上、一般会計予算について反対理由を述べました。 次に、特別会計予算についてです。 まず、
国民健康保険事業会計予算です。 新年度保険料は、昨年の一人当たり年額十一万六千六百四十七円から十一万八千五百三十五円へと千八百八十八円の値上げになりました。払いたくても払えない水準の保険料をさらに引き上げる予算は認められないことから、反対をいたします。 加えて、保険料の軽減を図るための法定外繰入れの解消や、自治体を競わせペナルティまで与える保険者努力支援制度には、区として反対を表明するよう求めます。 次に、
後期高齢者医療会計予算は、低所得者対策としての保険料軽減特例の段階的廃止により、保険料の引上げとなることから反対をいたします。 なお、
介護保険会計予算には賛成することを申し添えます。 反対討論の最後に、
予算特別委員会の質疑に関連して二つのことを指摘させていただきます。 一つは、
新型コロナウイルス対策についてです。 昨日、日本共産党北区議員団は、花川区長に対し、
新型コロナウイルス対策に関しての二回目の申入れを行いました。 全国一律休校に伴う子どもや家庭への援助、中小企業や労働者、そして教育・医療現場への支援、医療制度の柔軟な運用など、改めて対応をお願いいたします。 二つ目は、我が党を名指しした不適切な発言についてです。 公明党議員団のいながき浩議員より、二月十三日衆議院本会議での質疑を引用して、公党への中傷とも取れる発言がありました。国会でも解決済みのこの問題が、北区議会でも質疑と関係なく行われたことは問題です。 この件については、近々、私たち議員団のホームページで詳しく経緯と見解をお示しいたします。ご期待ください。 続いて、「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議に賛成をする討議を行います。 日本共産党北区議員団は、この五年間、昨年からは新社会党所属議員とともに、当初予算の組替えを求めてきました。 残念ながら議会では否決されておりますが、これまでに提案した五十四項目のうち、年度途中の補正予算や次年度の新予算などで、部分的に実現したものも含め、二十七項目が実現をしています。 これらの項目は区民の切実な要望であり、他の会派・議員の皆さんも一致できる内容だからこそ、北区の施策として実現できたものだと確信しています。 今回の組替え提案の内容は、先ほど提案理由の説明で詳しく述べられたとおりですが、私はその意義について二つの点を強調したいと思います。 第一は、消費税増税によりGDPが大きく減少し、
新型コロナウイルスがさらなる追い打ちをかける中で、区民の暮らしを支えるために活用できる基金の積極的な活用を行う提案となっている点です。 今、区民が直面している危機に対し、北区が財政調整基金を一・七億円取り崩し、
新型コロナウイルス対策の補正予算を速やかに実施に移したことは評価できるものと考えています。 私たちが提案している組替え予算の執行も、区民の不安・心配を解消することに大きく寄与することができるものです。 財政調整基金は、将来への備えとともに、まさに今のような危機的状況に対応するために活用するべきものではないでしょうか。 第二に、今回の組替え提案は、SDGsが呼びかけている新たな課題を前進させるものです。貧困・格差の解消のほか、ジェンダー平等、気候変動と地球温暖化防止、多文化共生社会といったSDGsの分野で、北区にもう一歩前に進めて実現させていただきたい施策を具体化いたしました。これらの課題を他自治体に先駆けて行うことで、先進都市となることができるものと考えています。 議場の皆様のご賛同を心よりお願いいたしまして、賛成討論といたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 二十三番 くまき貞一議員。 (二十三番 くまき貞一議員登壇)
◆二十三番(くまき貞一議員) 公明党議員団を代表して、令和二年度東京都北区一般会計予算並びに三特別会計予算案について、賛成の立場から討論します。 現在、
新型コロナウイルスの感染が猛威を振るい、区民の間に不安が広がるとともに、経済にも深刻な影響が見られつつあります。 三月十一日、世界保健機関(WHO)は、欧州や米国などでかなり速いスピードで感染が広がり、パンデミックとの認識を示しました。 国内では新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案が三月十三日に、日本共産党を除く自民・公明両党に加え、立憲民主、国民民主、日本維新の会、社民各党などの賛成多数で可決、通過しました。 ドナルド・トランプ米大統領は、三月十三日、国家非常事態を宣言しましたが、未知のウイルスは人々の生命を脅かすだけでなく、世界経済をリーマンショック以来最大の危機に追い込んでいます。 政府与党は、
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた追加経済対策として、現金給付や商品券など直接的な家計支援を実施する方向で検討に入りました。 政府がリーマンショックを受けて二〇〇九年に実施した定額給付金では、一人当たり一万二千円、十八歳以下などは二万円を支給しました。政府与党は、今回はリーマンショック以上の影響があるとの認識で一致しており、一律二万円以上の給付を検討しています。 北区においても、今こそ花川区長が先頭に立ち、区民の不安をしっかり受け止め、生活への影響にも配慮しつつ、
新型コロナウイルス感染症という新たなリスクに対し、的確な対応を行っていく必要があります。 北区では、緩やかな景気回復や人口増加により、特別区民税は七年連続で増加しており、基金への着実な積立てなどにより、計画事業等の実現に向けた財政対応力を高めてきましたが、不合理な税制改正による法人住民税の交付税原資化のさらなる拡大や
新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が懸念され、世界経済の先行きの不透明感も高まるなど、今後の区を取り巻く財政環境は緊迫した状況が予測されます。 ライフスタイルの加速度的な変化とともに、区民ニーズも多様化し、行政需要は多様化・拡大化しています。自治体だけの力であらゆる公共サービスを維持し続けることは難しい状況です。区民や事業者等とも連携・協働する仕組みがますます重要となっています。 区を取り巻く財政環境を踏まえつつ、少子高齢化の進行や将来の人口減少への対応をはじめ、防災・減災対策、市街地再開発など本格化するまちづくりや公共施設等の更新、増大する行政需要に見合う歳入の確保や将来の世代に負担を残さない健全な行財政運営を構築するために、より一層の経営改革への取組が必要になっています。 令和二年度の予算編成は歴史的な転換点を迎え、喫緊の課題への対応と十年後の北区のあるべき将来を見据え、新たな基本計画の初年度を力強くスタートするとの特別な思いで取り組まれたと考えています。 特にこれまで予算要望や本会議での質問で、公明党議員団が求めてまいりました地震・風水害対策、高齢者の就労支援、受動喫煙防止の取組、学童クラブ・保育園の定員拡大、学校給食費の保護者負担軽減、産後ケア事業の拡充、シティプロモーション推進などが計上されており、高く評価したいと思います。 北区にとって、新庁舎建設、魅力ある公園の整備、王子・赤羽・十条の駅周辺まちづくり、多文化共生社会への取組、少子高齢化対策などが今後も課題となり、そのための施策の推進への財源確保が大きな命題となっております。 資源の有効活用、庁内の横断的な協議及び意識改革などは、期を逃さずに対応すべき課題であり、柔軟な発想での歳入確保策を期待いたします。 今回の
予算特別委員会で申し上げました以下の課題・要望につきまして、実現に向けて努力を求めます。 一、
新型コロナウイルスの影響による経済対策をはじめとする緊急対応策。二、ひきこもり支援相談センターを開設し、全庁的なニート、ひきこもり支援の拡充。三、障がい者自立支援生活援助の推進。四、多胎児家庭支援事業の早期開始。五、保育園待機児童解消と区立保育園の延長保育の実施。六、コミュニティ・タイムラインのモデル実施。 以上を改めて要望し、令和二年度東京都北区一般会計予算並びに三特別会計予算案に賛成いたします。 次に、「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議に反対する立場から討論します。 初めに、消費税について言及しておきます。 先月、財務省が国債や借入金などを合計した国の借金残高は、昨年末時点で過去最大約千百兆円となり、国民一人当たり約八百九十六万円に上ります。したがって、政府は、経済再生と財政健全化の両立を図り、二〇二五年度の基礎的財政収支、プライマリーバランス黒字化と同時に、GDP比での債務残高の安定的な引下げを目指しています。 一方、七十五歳以上の世代が生産年齢人口を上回る超高齢化社会、いわゆる二〇四〇年問題では、一人当たりの医療費や介護費は大幅に上昇し、将来の介護、医療、年金の社会保障給付の見通しは、二〇一八年で約百二十三兆円、二〇二五年で一・四倍の約百四十兆円、二〇四〇年はそこから一・七倍の約百九十兆円になります。 こうした背景から、社会保障の安定財源の確保などを図るため、昨年十月、消費税率の引上げを実施し、国全体としての使途は、今回の増税分計五・七兆円のうち、国の借金の膨張抑制に二・九兆円、また幼児教育無償化、高等教育一部無償化や保育士、介護職員の処遇改善に一・七兆円、低所得者の介護保険料のさらなる軽減強化や年金生活者支援給付金の支給などの生活支援に一・一兆円が充てられます。 地方消費税交付金は、幼児教育の無償化や保育所の待機児童対策、また低所得者の国保・介護保険料の負担軽減など、社会保障四経費を含む社会保障施策に活用されます。共産党が主張しているとおり、もし消費税一〇%への引上げがなければ、この社会保障施策分の財源はどこに求めるのでしょうか。 日本共産党は、消費税率一〇%をめぐって、消費税は三十一年の歴史によって、その害悪が天下に明らかになったと消費税の廃止を主張し、同税廃止の実現に向けた財源確保のため、大企業や富裕層に対する税率引上げのほか、為替取引税や富裕税の創設を訴え、また年金をめぐる議論では、減らない年金を実現させると主張し、そのためにマクロ経済スライド廃止を訴えていますが、現実的にそんなことが簡単にできるのかどうか、疑問を感じているのは私だけではないと思います。 また、日本共産党ほど消費税への対応で発言がぶれる政党はありません。消費税導入時には断固廃止を主張していましたが、選挙のたびに引下げとか、増税反対とか、二転三転、当初の廃止はどこかに消えて、現在は五%への減税を求めています。いつから消費税を認める立場になったのでしょうか。 それでは、予算組み替え動議について反対の理由を述べていきます。 第一に、本当に予算組み替え動議が必要なのかという問題です。 予算を部分的に修正するには、予算修正動議、議会に提出している予算を撤回し、つくり直した上で、改めて議会に提出しなければならないのが予算組み替え動議です。 令和二年度の予算案は、地域のきずなづくりや子育てファミリー層・若年層の定住化を最重要課題に位置づけ、安全・安心の確保や暮らしに寄り添った生活基盤の一層の確立に努め、区民の皆様が幸せを実感し、生き生きと暮らせる魅力あふれる北区を目指し作成されたと考えます。 風水害対策から高齢者対策、障がい者自立支援、子育て支援、まちづくり、シティプロモーション推進まで、幅広く新規事業、レベルアップ事業を盛り込んだ予算であると高く評価しています。 予算組み替え動議では、財源を財政調整基金に求めていますが、財政調整基金は一般財政の収入の変動に備えて積み立てており、その年度の月々の歳出が歳入よりも多い月は取り崩して活用しています。今後の予算編成において、財源不足が生じた場合には機敏に活用するもので、将来や危機の備えであり、恒久財源ではありません。令和二年度予算案でも、約六十七億円の財政調整基金を繰り入れており、これ以上取り崩すことを認めることはできません。 第二に、国民健康保険料の子どもの均等割を五割に軽減する件です。 厚生労働省は、個々の世帯の事情等を踏まえて判断するものであって、所得金額や子どもの人数等といった画一的な基準で減免することは適当ではないとの見解を示しています。 また、子育て支援は社会全体で取り組むことが必要だと考えるが、軽減した財源は、他の被保険者が負担、または国保に加入していない一般区民から頂いた区税、一般会計からの繰入金によって負担することになり、負担の公平性を保つ観点から、慎重な検討が必要であると考えます。 さらに、特別区は統一保険料方式を採用し、同一所得、同一世帯構成であれば、同じ保険料となるように運用しており、北区だけが逸脱することは適切ではないと考えます。 子どもの均等割の減額については、既に特別区長会が国及び東京都に対して要望しており、国の動向を注視していく必要があります。 最後に、日本共産党北区議員団の予算組み替え動議については、区民のためと言いながら、実は党勢拡大のためだということであります。 その理由は、一昨年、我が党が指摘したように、北区中に貼り出された当時の日本共産党のポスターに、四回の予算組替え提案で実現しましたと書かれ、項目として、入学準備金前倒し支給ほか三項目が並んでおりました。 そのことについて、我が党が本会議で花川区長に確認したところ、区長は、予算組み替え提案で実現したものはないと、ポスターの内容が真っ赤なうそであることを明らかにしました。 その後もポスターは貼り続けられ、そのポスターには区民の暮らしのためとも書かれていますが、捏造した実績を流し続けないことが最も区民の暮らしのためになると思いますが、皆様いかがでしょうか。 また、チラシにおいても、その後も組替え提案で実現しましたと、同様に地域に配布していたことも、また、区が認めていないことを宣伝することは、組み替え動議を党勢拡大のために利用している事実であると考えますが、皆様いかがでしょうか。 以上のことから、「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議に反対を表明します。 以上で、公明党議員団を代表しての討論を終わります。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 五番 福田光一議員。 (五番 福田光一議員登壇)
◆五番(福田光一議員) 新社会党の福田光一です。 二〇二〇年度北区予算案のうち、第二十三号議案、令和二年度東京都北区一般会計予算、第二十四号議案、令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算及び第二十六号議案、令和二年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算に反対の立場、また、「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議に対して賛成の立場から討論を始めます。 北区の二〇二〇年度の予算案は、自然災害への対応や学校給食費保護者負担軽減策の実施、教育支援環境の充実や学校施設の長寿命化、多文化共生へ向けての取組など、評価できる点は幾つもあります。 しかしながら、どうでしょうか。先ほどもありましたが、北区の令和二年度予算案の概要、また令和二年度北区予算案の特徴、あるいは区長が本会議初日に行った北区政執行の基本方針についての所信と令和二年度当初予算の大綱についてのいずれでも以下のように説明しています。いわく、日本経済は雇用・所得環境の改善、内需を中心とした景気の回復が見込まれている、です。一体、何を見ているのでしょうか。 この間の消費税の増税により、区民の生活は大きな打撃を受けているのですが、その点に触れられている資料はどこにも見当たりませんでした。 内閣府が三月九日に発表した二〇一九年十月から十二月の国内総生産改定値は、物価変動を除いた実質で前期比一・八%減、年率換算では七・一%減でした。台風の影響や暖冬の影響もあるでしょうが、個人消費の落ち込みに大きな影響を与えているのは、消費税の増税です。 区の幾つもの資料に掲載されている内需を中心とした景気の回復が見込まれているのは一体どこの国の話でしょうか。消費税の増税による経済への打撃を一切考慮していないようですが、区民生活を直視しているのでしょうか。このような政府の経済見通しをそのまま掲載している時点で、北区の新年度予算案について疑問が生じるのは当然のことかと思います。 本会議でも述べましたが、この間の消費税の増税も、社会保険料負担や窓口負担の増大も、施設利用料金の値上げも、区民から購買力を奪ってきたわけです。消費が冷え込んでいる原因は、消費に回すお金が減っているからにほかなりません。 例えば、将来が不安だから消費に使わないで節約し貯蓄に回しているなどと説明する専門家の方もいるようですが、現在、貯金ができない世帯が非常に増えています。金融広報中央委員会が二〇一八年に発表した家計の金融行動に関する世論調査によると、日本人の単身世帯では三八・六%、二人以上の世帯でも二二・七%が預貯金などの金融資産を持っていないと回答しました。老後のための二千万円どころか、貯金そのものができない状況です。 一部の大企業優遇、大金持ち優遇の政治のツケを一般国民に回してきた結果、国民の大部分が貧困化しているのです。そして、繰り返しになりますが、社会保険料負担や窓口負担の増大、施設利用料金の負担増により、区民の生活や地域経済はなお一層厳しくなっていきます。 北区
経営改革プラン2020では、外部委託、民営化、指定管理の推進または拡大の項目が幾つも見られます。経営改革を目的とする以上、この外部委託により、そこで働く人の賃金を含む雇用条件が現状に比べて悪くなるのは目に見えています。 それは、低所得・不安定雇用労働者を生み出すことになり、消費の冷え込みにも影響します。これも何度も指摘してきましたが、低所得・不安定雇用労働者の増大は、少子化の進展にも影響を与えてきました。 今こそ、区民の負担を減らすときです。にもかかわらず、外部委託の推進を据える経営改革を前提とした新年度予算、値上げが続く上に法定外繰入れの解消を続ける姿勢により、
国民健康保険事業会計予算、
後期高齢者医療会計予算、これらに対して反対をします。 付け加えて言うならば、北区基本計画2020(案)のときへのパブリックコメントに対する区の考え方の記載は、特にまちづくりの分野では、とてもではありませんが、「区民とともに」の基本姿勢にのっとっているとは思えません。住民訴訟が次々と起こされたのも納得です。それも反対理由の一つです。 さて、予算の組替え案ですが、まず
新型コロナウイルス対策です。 ただでさえ生活が苦しくなっている区民、国民にとって、今回の
新型コロナウイルスの影響は計り知れません。北区が補正予算で
新型コロナウイルス対策を行ったことについては高く評価しますが、影響が強く出てくるのはこれからです。さらなる対策が必要であることについては、議場にいる全ての方の思いは一致していると考えます。 今回の組替え提案の
新型コロナウイルス対策を見て、これでは少な過ぎると考える方が議場の大半かと思いますが、今後、国の動きも見つつ、今回は、子どもの貧困率が高い世帯への給付を優先しようというものです。 続いて、国民健康保険料の子どもの均等割の軽減ですが、高過ぎる保険料により、払いたくても払えないという状況の緩和、そして子どもが一人増えるたびに均等割がのしかかるという少子化対策をしている国とは思えない、こんな重い負担の軽減を行うものです。ここに最も多くの金額を割り当てています。 また、景気の悪化が懸念される商店街の振興に寄与するプレミアム付区内共通商品券の増刷・拡充、この辺も
新型コロナウイルス対策と無関係とは言えないものかと思います。 また、多文化共生、ジェンダー平等を推進するための予算、ひきこもり問題支援や介護人材確保に向けた予算、新エネルギー機器等普及事業費の増額など、現在社会問題となっていることに対する取組の強化を行うものであり、区の行う取組を補強するものとなっています。 予算として二億五千万円余り、決して小さい金額とは言いません。しかし、今年度、二〇一九年度の当初予算を見てみると、主要五基金残高は五百三十億円まで減る見込みとなっていましたが、先頃の報告では、五百九十七億円まで積み上がる見込みとなりました。予定外に積み上がる六十七億円のうち二億五千万円余りというのは、決して大き過ぎる金額ではありません。 以上の理由により、予算の組替えを求める動議に賛成をいたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 以上で討論を終結します。 これより採決に入ります。 「第二十三号議案 令和二年度東京都北区一般会計予算」及び「第二十四号議案 令和二年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」の組み替えを求める動議について、起立により採決します。 本動議に賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立少数であります。よって、本動議は否決されました。 次に、第二十三号議案、第二十四号議案及び第二十六号議案を一括して起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は、いずれも原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。 次に、第二十五号議案を採決します。 お諮りします。 本案は
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十一から日程第二十六までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十一 第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例
△日程第二十二 第三十 号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例
△日程第二十三 第三十一号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例
△日程第二十四 第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
△日程第二十五 第三十三号議案
新田橋仮橋架設工事請負契約の一部を変更する契約
△日程第二十六 第三十四号議案 特別区道路線の認定及び一部廃止について (議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し、理事者の説明を求めます。 (花川與惣太区長登壇)
◎区長(花川與惣太区長) ただいま一括上程になりました第二十九号議案から第三十四号議案までの六議案について、ご説明申し上げます。 まず、第二十九号議案は、会計年度任用職員の創設に伴い、当該職員の服務の宣誓に係る特例を設けるため、第三十号議案は、国民健康保険の保険料率の改定等を行うため、第三十一号議案は、建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令等の改正に伴い、建築物エネルギー消費性能基準に適合している旨の認定申請手数料の申請区分にモデル住宅法による場合等を加えるほか、規定の整備を行うため、第三十二号議案は、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の一部改正に伴い、
幼稚園教育職員の健康及び福祉の確保を図るための措置について規定するため、それぞれ提出申し上げた次第であります。 次に、第三十三号議案は、新田橋仮橋架設工事の請負契約の一部を変更する契約を締結するため、第三十四号議案は、十条駅西口地区第一種市街地再開発事業に伴い、道路法第八条第一項及び第十条第一項の規定に基づき、特別区道路線の認定及び一部廃止を行うため、それぞれ提出申し上げた次第であります。 よろしくご審議くださるよう、お願い申し上げます。
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案のうち、第二十九号議案及び第三十二号議案の二議案については、いずれも地方公務員法第五条第二項の規定により、あらかじめ人事委員会の意見を聴取しておきました。意見については配付してありますので、朗読は省略します。
-----------------------------------(写)三十一特人委給第千三十号 令和二年三月十八日 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ様 特別区人事委員会 委員長 中山弘子「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答) 令和二年三月十八日付三十一北区議第二千六百十五号により意見聴取のあった下記条例案については、異議ありません。 記第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 日程第二十一から日程第二十五までの五議案については、いずれも企画総務委員会に、日程第二十六については建設委員会に審査を付託したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、そのように決定します。 これより委員会審査のため休憩します。 午前十一時三十分休憩
----------------------------------- 午後一時三十分開議
○議長(
渡辺かつひろ議員) 休憩前に引き続き会議を再開します。 企画総務委員会委員長及び建設委員会委員長から、第二十九号議案から第三十四号議案までの六議案について、
委員会審査報告書が提出されました。 この際、日程の追加についてお諮りします。 本案をいずれも本日の日程に追加し、追加日程第一から追加日程第六までとし、日程の順序を変更し、直ちに議題としたいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、そのように決定します。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第一を議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第一 第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十九号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は三月二十四日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月二十四日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案は
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第二を議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第二 第三十号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第三十号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は三月二十四日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月二十四日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。 よって、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第三から追加日程第五までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第三 第三十一号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第四 第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第五 第三十三号議案
新田橋仮橋架設工事請負契約の一部を変更する契約(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第三十一号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例第三十二号議案
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例第三十三号議案
新田橋仮橋架設工事請負契約の一部を変更する契約 本委員会は三月二十四日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月二十四日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 永沼かつゆき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第六を議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第六 第三十四号議案 特別区道路線の認定及び一部廃止について(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読) 建設委員会議案審査報告書第三十四号議案 特別区道路線の認定及び一部廃止について 本委員会は三月二十四日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和二年三月二十四日 東京都北区議会建設委員会 委員長 名取ひであき 東京都北区議会議長 渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。 よって、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十七を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十七 議員提出議案第一号 荒川第二・三調節池の早期完成を求める意見書 (議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案は会議規則第三十五条第三項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定しました。 お諮りします。 本案は原案どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は原案どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十八を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十八 東京都北区選挙管理委員選挙
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○議長(
渡辺かつひろ議員) これより東京都北区選挙管理委員四名の選挙を投票により行います。 議場を閉鎖します。 (議場閉鎖)
○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 会議規則第二十九条第二項の規定により二名の開票立会人を議長から指名したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、開票立会人に十三番 坂場まさたけ議員、二十三番 くまき貞一議員を指名します。 これより投票用紙を配付します。 (投票用紙配付)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 投票用紙の配付漏れはありませんか。--配付漏れはないと認めます。 投票箱を点検します。 (投票箱点検)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 異状ないと認めます。 投票の方法について念のため申し上げます。投票は単記無記名、一人一票であります。 これより投票を行います。書記から点呼させますので、その順序に投票願います。 (書記点呼) (投票)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 投票漏れはありませんか。--投票漏れはないと認め、投票を終了します。 これより開票を行います。開票立会人の方々の立会いをお願いします。 (開票)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 開票の結果を事務局長から報告させます。 (事務局長朗読) 北区選挙管理委員選挙の結果をご報告申し上げます。 出席総数 三十九人 投票総数 三十九票 うち 有効投票 三十九票 無効投票 〇票 有効投票のうち 上川 晃さん 十票 小池 工さん 十票 揖斐正吉さん 九票 安田勝彦さん 九票 前田ゆきおさん 一票 以上のとおりでございます。
○議長(
渡辺かつひろ議員) この選挙の法定得票数は三票であります。よって、ただいまの報告のとおり、 上川 晃さん 小池 工さん 揖斐正吉さん 安田勝彦さん が東京都北区選挙管理委員に当選されました。 議場の閉鎖を解きます。 (議場閉鎖を解く)
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十九を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十九 東京都北区
選挙管理委員補充員選挙-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより東京都北区選挙管理委員補充員四名の選挙を投票により行います。 議場を閉鎖します。 (議場閉鎖)
○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 会議規則第二十九条第二項の規定により二名の開票立会人を議長から指名したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、開票立会人に十九番 せいの恵子議員、二十二番 すどうあきお議員を指名します。 これより投票用紙を配付します。 (投票用紙配付)