〔
総務常任委員会委員長 重城正義君登壇〕
5
◯総務常任委員会委員長(重城正義君) 私からは、
総務常任委員会に付託されました、議案5件の審査結果について、ご報告をいたします。
委員会は去る8日に開催いたしました。審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を聴取した後、慎重なる審査を行いました。
初めに、議案第75号 令和2
年度木更津市
一般会計補正予算(第5号)のうち所管事項でありますが、本案に関する当
委員会所管事項は、歳入については、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等の増額、
普通交付税等の減額、歳出については、
木更津駐屯地周辺地域等振興事業費等の増額、
庁舎建設基金積立金等の減額、継続費については、同
報系無線デジタル化整備事業費の変更、
繰越明許費については、
岩根人道跨線橋エレベーター設置事業費の追加、地方債については、
臨時財政対策等の限度額の変更をしようとするものであり、賛成者多数をもって原案を可と認めました。
次に、議案第83号 木更津市税条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、地方税法の一部を改正する法律の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第89号
工事請負変更契約の締結についてでありますが、本案は、令和元年12月18日に可決された、
金田小学校校舎増築工事(建築)に係る
工事請負契約の変更契約の締結をするに当たり、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第90号
工事請負変更契約の締結についてでありますが、本案は、令和元年12月18日に可決された、
太田中学校校舎増築工事(建築)に係る
工事請負契約の変更契約の締結をするに当たり、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
最後に、議案第91号 君津郡
市広域市町村圏事務組合の共同処理する事務の変更及び君津郡
市広域市町村圏事務組合規約の一部を改正する規約の制定に関する協議についてでありますが、本案は、君津郡
市広域市町村圏事務組合規約第4条第2号に規定する、老人福祉法第15条第3項に規定する
養護老人ホームの設置及び管理に関することについて、共同処理する事務から除くことに伴い、当該規約の一部改正を行うことについて、地方自治法第286条第1項の規定により、
関係地方公共団体と協議するに当たり、同法第290条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
以上で
総務常任委員会の報告を終わります。
6 ◯議長(近藤 忍君) 次に、
石井徳亮教育民生常任委員会委員長からご報告願います。
石井委員長。
〔
教育民生常任委員会委員長 石井徳亮君登壇〕
7
◯教育民生常任委員会委員長(石井徳亮君) 私からは、
教育民生常任委員会に付託されました、議案8件並びに陳情1件、計9件の審査結果につきまして、ご報告申し上げます。
委員会は去る9日に開催いたしました。審査に当たりましては、執行部並びに陳情者から詳細な説明を聴取した後、慎重な審査を行いました。
初めに、議案第75号 令和2
年度木更津市
一般会計補正予算(第5号)のうち所管事項でありますが、本案に関する当
委員会所管事項は、歳入については、
母子保健衛生費国庫補助金等の増額、
保育園保育料保護者負担金等の減額、歳出については、
放課後児童健全育成事業費等の増額、
学校水泳指導民間活力導入事業費等の減額をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第76号 令和2
年度木更津市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)でありますが、本案は、歳入については、
国民健康保険制度関係業務準備事業費補助金の増額、歳出については、
国民健康保険システム改修費の増額をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第77号 令和2
年度木更津市
介護保険特別会計補正予算(第2号)でありますが、本案は、歳入については、前年度繰越金等の増額、歳出については、
介護給付費準備基金積立金等の増額をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第84号 木更津市
ひとり親家庭等医療費等の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
ひとり親家庭等の父母等に対する
医療費等助成金の支給方法を、原則として
現物給付方式に変更することに伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第85号 木更津市保育の必要性の認定に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第86号 木更津市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令及び特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令、特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業並びに特定子ども・
子育て支援施設等の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令、並びに、子ども・
子育て支援法の一部を改正する法律の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第87号 木更津市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準及び
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の一部を改正する省令の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第92号 財産(物品)の取得についてでありますが、本案は、
タブレット端末の購入に伴い、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
最後に、陳情第4号 別居・離婚後の共同親権及び共同養育の法整備に関する陳情でありますが、本陳情は、共同親権及び共同養育の法整備に際し、国内外から指摘されている問題について議論を講じるよう、
関係機関宛てに意見書を提出することを要望するものであります。審査に当たり、陳情者から趣旨説明を、また、執行部から参考意見を聴取するなど、慎重なる審査を行った結果、子どもの利益を最優先に考え、諸問題を解決するための一助となる法整備は必要との意見があったものの、今後の国の議論を期待し、一自治体が意見書を出すべきではないという意見もあり、賛成少数により、不採択にすべきものと決定しました。
以上で
教育民生常任委員会の報告を終わります。
8 ◯議長(近藤 忍君) 次に、
草刈慎祐建設経済常任委員会委員長からご報告願います。
草刈委員長。
〔
建設経済常任委員会委員長 草刈慎祐君登壇〕
9
◯建設経済常任委員会委員長(草刈慎祐君) 私からは、
建設経済常任委員会に付託されました、議案2件の審査結果について、ご報告をいたします。
委員会は去る10日に開催いたしました。
まず、議案第75号 令和2
年度木更津市
一般会計補正予算(第5号)のうち所管事項でありますが、本案に関する当
委員会所管事項は、歳入については、
社会資本整備総合交付金等の増額、
優良建築物等整備事業補助金等の減額、歳出については、(仮称)第2期
君津地域広域廃棄物処理事業費等の増額、
木更津港湾整備事業県負担金等の減額、
繰越明許費については、
市営住宅長寿命化計画整備事業費を追加しようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
次に、議案第88号
民間資金等の活用による
公共施設等の整備等の促進に関する法律に規定する特定事業に係る契約の締結についてでありますが、本案は、第2期
君津地域広域廃棄物処理事業について、特定事業に係る契約を締結するに当たり、
民間資金等の活用による
公共施設等の整備等の促進に関する法律第12条及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって原案を可と認めました。
以上で
建設経済常任委員会の報告を終わります。
10 ◯議長(近藤 忍君) 最後に、重
城正義決算審査特別委員会委員長からご報告願います。重城委員長。
〔
決算審査特別委員会委員長 重城正義君登壇〕
11
◯決算審査特別委員会委員長(重城正義君) 私からは、
決算審査特別委員会に付託されました、議案第78号 令和元
年度木更津市
歳入歳出決算の認定について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
委員会は、9月15日から17日までの3日間にわたり、審査を行いました。
本市では、これまでに着実に積み重ねてきた各種施策の効果による、まちの魅力向上に伴い、定住・交流人口の増加や、企業立地の進展、給与所得の伸び、新築家屋の増加等により、歳入の根幹をなす市税収入が増加しております。
このような状況の中、基本構想に定める
まちづくりの基本方向に沿って実施された事業では、
防犯ボックスの設置、全小中学校の普通教室等への空調整備、
待機児童解消の取り組み、企業誘致の促進、道路、橋梁、公園の補修・修繕等の成果が上げられ、また、甚大な被害をもたらした台風や大雨に対しては、被災者支援や施設等の復旧に尽力しており、喫緊の課題や多様化する市民ニーズへの的確な対応とともに、予算が効率的・効果的に執行されたものと認められました。また、
国民健康保険特別会計を初め、5つの特別会計につきましても、市民生活・市民福祉の向上に必要不可欠な予算が執行されており、適正なものと認められることから、採決の結果、全会一致をもって認定いたしました。
なお、審査の過程におきまして行われました質疑の主なものは、次のとおりでありました。
初めに、総体的事項については、令和元年度決算の市長の見解について、令和元年度決算の
代表監査委員の見解について、
経常収支比率について、時間外勤務の削減に向けた取り組みについて、次に、歳入については、市税の滞納対策について、
臨時財政対策債の動向について、地方消費税の推移について、次に、歳出については、職員体制について、防犯対策について、台風等の防災対策について、市民の健康づくりの推進について、農林水産業の振興について、公園の管理・整備方針について、消防車両・装備について、教育内容の充実、教育環境の整備について等々であり、その他数多くの意見・要望が出されたところでございます。
以上で
決算審査特別委員会の報告を終わります。
12 ◯議長(近藤 忍君) 以上で各委員長からの報告は終わりました。
───────────────────────────────────────
13 ◎議案第75号~議案第78号・議案第83号~議案第92号・陳
情第4号の質疑・討論・採決
◯議長(近藤 忍君) ただいま行われました各
委員長報告に対するご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
14 ◯議長(近藤 忍君) 質疑がありませんので、各委員会に付託されました案件について、一括して討論を行います。
まず、反対者の討論を求めます。田中議員。
〔11番 田中紀子さん登壇〕
15 ◯11番(田中紀子さん) 陳情第4号 別居・離婚後の共同親権及び共同養育の法整備に関する陳情、これについて、反対の討論を述べさせていただきます。
この陳情は、子どもの最善の利益の視点が見当たらないと感じました。子どもの最善の利益は、子ども自身が自ら判断し、選ぶことができると考えますが、子どもの最善の利益はこうあるべき論が見え隠れします。私は、
暴力防止プログラムの研修を何度も受け、学ぶ機会がありましたが、アメリカでは、法律でDV加害者がまた家族と共に過ごすには、二度とDVや虐待を行わないように、
更生プログラムを受講しなければなりません。また、DV、虐待に遭った子どもが保護されるときは、関係者に何度も辛かったことを話さなくてもいいように、人的環境を整えたりします。日本では、加害者の
更生プログラムの義務化はありません。一時保護しても、加害者である親族とまた暮らすことで、二次被害に遭うこともあります。子どもの権利条約の4つの柱、病気やけがの治療を受けられる「生きる権利」、教育を受け、学んだり休んだりできる「育つ権利」、あらゆる虐待や搾取から「守られる権利」、自由に意見を表したり、グループをつくったり、自由な行動を行ったりする「参加する権利」、これらを進める環境こそ、子どもの最善の利益であると考えます。
以上の観点から、この陳情には反対いたします。
16 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。渡辺議員。
〔10番 渡辺厚子さん登壇〕
17 ◯10番(渡辺厚子さん) 私は、議案第78号 令和元
年度木更津市
歳入歳出決算の認定についてにつきまして、賛成の立場から、討論をさせていただきます。
決算審査特別委員会、重城委員長初め委員の皆様、また、執行部の方々におかれましては、3日間にわたっての慎重なるご審査、大変お疲れさまでございました。
令和元年度は、第2次基本計画の初年度となり、市長が目指す持続可能な
まちづくりのための取り組みを、次のステージへ移行するため、重要な諸施策が盛り込まれた決算となっております。歳入では、根幹をなす市税収入が、人口や新増築家屋の増加などにより、前年度比2.2%、4億4,118万円の増加や、補助事業の増加により、国庫支出金が19.0%、13億8,143万円、県支出金が14.8%、4億503万円、それぞれ増加したことにより、全体では、前年度比7.3%、32億8,474万円の大幅な増となっております。一方、歳出においては、
消防本部庁舎建設事業費、
小中学校空調整備事業費などの増加や、相次ぐ台風や大雨による災害復旧等の事業費により、前年度比6.6%、28億7,014万円の増となっております。
昨年度実施された事業の成果を、第2次基本計画で重点テーマである、地域創生に向けた、
木更津イノベーションにおける3つのテーマで確認いたしますと、「人がつながり支え合う
まちづくり」では、木更津市
子育て世代包括支援センター「きさ
らづネウボラ」を活用し、
母子保健コーディネーターを初めとする専門職による、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施し、安心して子育てできる環境整備に取り組まれるとともに、地域経済の活性化を図るため、
電子地域通貨アクアコインを、官民一体となって普及促進に注力し、市内の
にぎわい創出に取り組んでこられました。また、安心・安全な暮らしを支える防災拠点となる新
消防庁舎建設工事が、令和元年7月末に完成し、9月から施設の運用を開始したほか、
防災行政無線の
デジタル化整備や、
関係機関参加型の防災訓練を
イオンモール木更津で実施するなど、
地域防災力の向上に取り組んでこられました。
「多様な地域資源を磨く
まちづくり」では、内港周辺地域の魅力増進を図るパークベイプロジェクトとして、
鳥居崎海浜公園において、
パークPFI制度を活用した民間の集客施設を誘致するとともに、老朽化した都市公園の再整備を一体的に行う事業者を公募により選出し、
木更津内港地区の新たな拠点づくりを推進し、まちの魅力としての付加価値を持たせた活用を目指し、今後の成長力強化に取り組んでこられました。また、
観光地域づくり法人(きさらづDMO)が行う
着地型観光ツアー商品の造成や、特産品の
プロモーション活動、販路開拓等を通じて、地域の稼ぐ力を引き出す活動への支援に取り組まれました。
また、「ふるさとの未来に責任を持つ
まちづくり」では、
RPA導入実証実験を行うとともに、市民からの問合せの内容とその回答をシステム化した、
FAQ検索システム及び
AIチャットボットを導入し、市民の利便性の向上と職員の対応時間の削減を図るなど、ICTの利活用による行政コストの削減に努め、限られた財源を効率的に活用されました。また、火葬場、
廃棄物処理事業の広域運用に向けた取り組みを行うとともに、学校跡地の活用に対し民間活力を導入し、地域への貢献や活性化に資するよう取り組まれました。
これら以外の多岐にわたる施策にも、国や県の
補助制度等を積極的かつ有効に活用されております。
最後に、甚大な被害をもたらした台風15号、19号及び10月25日の大雨の対応といたしまして、被災住宅の修繕や、農業ハウスなどの復旧に係る補助を行うとともに、道路、橋梁などの
応急災害復旧や、学校を初めとする公共施設の復旧事業などに、迅速に対応されました。
しかしながら、財政指標に着目しますと、財政力指数に改善が見られるものの、
経常収支比率、
実質公債費比率及び将来負担比率が、前年度よりも悪化しております。今後、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、様々な市民ニーズへの対応などを考えますと、財政の硬直化が懸念されるところであり、また、老朽化する
公共施設整備の対応など、財政課題が多いことは、十分理解しているところでございます。
渡辺市長には、これからも堅実に指導力を発揮され、第2次基本計画で掲げられたオーガニックな
まちづくりの、さらなる
ステップアップを図るための取り組みに期待するとともに、
決算審査特別委員会で各委員から出された多くの意見を、今後の行政運営に反映し、
市民サービスの向上を図られますことを強く要望いたしまして、令和元
年度木更津市
歳入歳出決算の認定についてにつきまして、原案のとおり可決することに賛成をいたします。
18 ◯議長(近藤 忍君) 次、反対者。草刈議員。
〔7番 草刈慎祐君登壇〕
19 ◯7番(草刈慎祐君) 私は、陳情第4号 別居・離婚後の共同親権及び共同養育の法整備に関する陳情について、反対の立場で討論をいたします。
要旨にありますように、子どもの養育や親権の在り方には、まずは子どもの育成を第一に考えるとともに、経済面の保障に関しましても、負担のないように、法整備も必要不可欠であると考えます。しかしながら、現実的には、それぞれの家庭の事情があり、父母の離婚後に養育費が確実に支払われることや、面会交流が適切に実施されることなど、離婚した父母の間には感情的な対立があることも多く、こうした中で、理想的な子育てを実施することは容易でないことも承知をしております。子どもの最善の利益を実現するためには、どのような制度が望ましいのかは、しっかりとした議論が必要であると考えております。
また、法務省が参加している家族法研究会において、昨年11月から、父母の離婚後の共同親権、養育費の支払い、面会交流等、子どもの養育の在り方についての検討が行われております。その中で、離婚後、共同親権を認める余地をつくることは賛成であるとの意見や、離婚は父母間の協働関係の破綻であり、離婚後、その父母に共同で養育をさせたり、重要な決定をさせることは、子どもに有害である等の意見も出されているところであります。
よって、国において既に検討の始まっている事項を陳情する必要はないものと考え、私は、陳情第4号 別居・離婚後の共同親権及び共同養育の法整備に関する陳情について、意見書の提出に反対をいたします。
20 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。田中議員。
〔11番 田中紀子さん登壇〕
21 ◯11番(田中紀子さん) 議案第75号 令和2
年度木更津市
一般会計補正予算(第5号)の賛成討論をいたします。
9月議会には、国からの第2次地方創生臨時交付金を活用した新規事業が並びました。
コロナ禍での保育・教育支援として、子どもの成長が楽しみな発表会も、3密の対策が必要です。その対策に、市立保育園は、映像を撮影しDVDなどで保護者に配付するための事業費、市立保育園行事映像制作事業費があります。これに連動し、私立保育園も補助します。幼稚園やこども園が対象外の理由は、既にコロナ禍以前から保育の一環で取り組んでいたと判断したからということで、一律に配ることなく、吟味された交付金の使い方です。
また、もう一つ、目を引いたのは、修学旅行等キャンセル料支援事業費です。保護者の経済的負担を軽減するために、小学6年生や中学3年生の修学旅行、小学5年生や中学2年生の宿泊学習のキャンセル料を公費で負担というものです。中学3年生の春の修学旅行を秋に延期したものの、またキャンセル、日帰りでもいいから卒業前に企画できたらと考えているという現場の先生の声からは、コロナ禍でもできる限りの教育環境を整えたいという切実な思いも伝わりました。
これらは、現場の声を形にした事業ではないかと推察いたします。
一方、目についたのはIT関連です。それぞれのシステム導入は、木更津市全体での維持管理はどのくらいになるのか、今後の財政負担も視野に入れての予算化なのかが気になるところです。
デジタルサービス推進事業費は、デジタルに移行すべき住民サービスの検討をし、高齢者が利用しやすい仕組みづくりを事業者に委託するものです。介護保険計画では、世帯構成人数、要保護者数、認知症者数など、今後の状況についても推計しています。この近未来の木更津市の高齢者像を見据えた計画なのか、これから見ていきたいところです。
キャッシュレス決済導入事業費は、行政の窓口での申請にスマホなどを使うシステムの導入の費用ですが、どんな申請に使えるのか、一覧には示されていません。ドコモ口座の詐欺もニュースになっており、状況によっては、導入を一時ストップするなども視野に入れて、十分吟味して、進めていただきたいものです。
また、新しい生活様式の調査研究の委託事業は、私たちの暮らしに即効性はなく、この交付金の活用はどうでしょうか。他市で成功しているので、ぜひ木更津市でもと調査を委託する。特に、サイクルツーリズムは、まずはどこを走らせたいのか、私たちのまちの道、その道路が安全なのか、安全に走れる道路整備と考えますが、これも、今後の展開を注視いたします。市民不在ではなく、私たちの暮らしが底上げになったらよいと考えます。
市の独自財源で進める木更津市駐屯地周辺地域等振興事業費には、事業目的に、陸上自衛隊V-22オスプレイの運用により、特に騒音等の負担が増すことが見込まれる、木更津駐屯地周辺地域の自治会活動や、漁業振興への支援を行うことにより、オスプレイの運用による影響を緩和するとともに、市政の円滑な推進に資するとあります。この市政の円滑な推進に資するとはどういうことなのか、市の立ち位置は、国の下請ではなく、市民の安全・安心を第一に考え、市政を進めるべきではないかと考え、昨日の基地政策特別委員会協議会でも確認させていただきました。今後つくる要綱並びに事業展開は、市民の安全・安心を第一に考えていることが伝わるものになればと願っております。
賛成討論をする上で、こんなところも気を配ってほしいと思って、述べさせていただきました。
次に、議案第78号 令和元
年度木更津市
歳入歳出決算の認定について、昨年度は台風被害があり、災害復旧事業費は2億6,136万6,703円、前年の178倍もありました。
決算審査特別委員会では、事業の結果だけではなく、PDCAの視点、費用対効果、今後の維持管理の課題も審査されました。総体的には、台風被害の災害復旧関連もあり、過去最高額の歳入となりました。歳入が多かったので、市税の収納率では目立ちませんでしたが、市税の収納額も過去最高でした。自主財源を確保する努力がありました。
そんな中、事務費が事業費を上回る事業が1つありました。職員が頑張っても効果が出なかった、くたびれもうけの働き損の事業、プレミアム付商品券給付事業費です。この事業は、国が半強制的に、平成30年度末に進めた事業です。議会でも十分審議する時間もつくることができないようなパターンでした。年度末に来年行う事業の事務費を補正予算で追加し、翌年度に繰り越すこと、そうすれば翌年度、令和元年度に給付事業分も全額国から出そうというものでした。対象者は、0歳から2歳のいる全世帯と非課税世帯でした。商品券の販売率は26%。この事業を進めるにあって、全体で見ると、事業費が39%、事務費が61%。そもそも国の事業設計の失敗と考えます。
市民の実態にそぐわない計画をそのまま推し進めた一つの事例とし、今後の行政運営は、市が計画を立てたら、PDCAの計画と実行だけではなく、CとA、点検と評価もし、軌道修正をし、目的達成を目指し、常に
市民サービスの向上に前向きに取り組んでほしいと願って、賛成といたします。
22 ◯議長(近藤 忍君) 次、反対者。鈴木議員。
〔14番 鈴木秀子さん登壇〕
23 ◯14番(鈴木秀子さん) 私からは、議案第75号 令和2
年度木更津市
一般会計補正予算(第5号)ですが、この議案には、新型コロナウイルス関係の支援策や岩根跨線橋の整備事業費など、歓迎すべきものがたくさんありますが、一括採決により、2議案だけ、反対の理由を申し上げます。
1つ目は、木更津駐屯地周辺地域等振興事業費について、反対の立場で討論いたします。
陸上自衛隊V-22オスプレイの運用について、特に騒音等の負担感が増すことが見込まれると市が認定したことは、重要と考えます。木更津駐屯地周辺地域の自治会活動や漁業振興に対して、何らかの対策を行うことは、当然と考えますが、国の政策でオスプレイを配備したものであり、その対策についても、原因者である国が行うべきと考えます。本事業の財源は国に求めるべきであり、市の一般財源を使うことには反対いたします。
同じく議案第75号の2つ目、(仮称)第2期
君津地域広域廃棄物処理事業に関わる補正予算が出ております。また、議案第88号
民間資金等の活用による
公共施設等の整備等の促進に関する法律に規定する特定事業に係る契約の締結についてですが、これも同じ理由により、一緒に述べます。
この一般
廃棄物処理事業は、自区内処理が原則であると考えます。木更津市民から排出されるごみ処理は、木更津市独自の
廃棄物処理事業とすべきです。市の責任を放棄して、広域で行っていく、この事業には反対いたします。
近年、気候変動により、大型災害が発生している状況の中で、被災した場合は、広域でごみ処理事業に支障を来すことが考えられます。よって、議案第88号
民間資金等の活用による
公共施設等の整備等の促進に関する法律に規定する特定事業に係る契約の締結については、反対いたします。
24 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。
〔発言する者なし〕
25 ◯議長(近藤 忍君) 反対者。
〔発言する者なし〕
26 ◯議長(近藤 忍君) 討論終局と認め、採決いたします。
まず、議案第75号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
27 ◯議長(近藤 忍君) 起立多数であります。よって、議案第75号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第76号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
28 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第76号は原案のとおり可決されました。
次に、議案77号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
29 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第77号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第78号を、
委員長報告のとおり認定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
30 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第78号は原案のとおり認定されました。
次に、議案第83号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
31 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第83号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第84号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
32 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第84号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第85号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
33 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第85号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第86号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
34 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第86号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第87号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
35 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第87号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第88号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
36 ◯議長(近藤 忍君) 起立多数であります。よって、議案第88号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第89号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
37 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第89号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第90号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
38 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第90号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第91号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
39 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第91号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第92号を、
委員長報告のとおり可決することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
40 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第92号は原案のとおり可決されました。
次に、陳情第4号について、
委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。陳情第4号を採択することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
41 ◯議長(近藤 忍君) 起立少数であります。よって、陳情第4号は不採択と決定いたしました。
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42 ◎議案第79号~議案第82号の質疑・討論・採決
◯議長(近藤 忍君) 次は、付託省略議案について審議を行います。
まず、議案第79号 木更津市教育委員会委員の任命についてを議題に供します。
本議案につきましては、質疑の通告がございませんでしたので、直ちに討論を行います。
まず、反対者の討論を求めます。
〔発言する者なし〕
43 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。
〔発言する者なし〕
44 ◯議長(近藤 忍君) 討論がありませんので、採決いたします。
議案第79号を、原案のとおり同意することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
45 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第79号は原案のとおり同意されました。
案第80号 木更津市固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題に供します。
本議案につきましては、質疑の通告がございませんでしたので、直ちに討論を行います。
まず、反対者の討論を求めます。
〔発言する者なし〕
46 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。
〔発言する者なし〕
47 ◯議長(近藤 忍君) 討論がありませんので、採決いたします。
議案第80号を、原案のとおり同意することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
48 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第80号は原案のとおり同意されました。
次に、議案第81号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題に供します。
本議案につきましては、質疑の通告がございませんでしたので、直ちに討論を行います。
まず、反対者の討論を求めます。
〔発言する者なし〕
49 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。
〔発言する者なし〕
50 ◯議長(近藤 忍君) 討論がありませんので、採決いたします。
議案第81号を、原案のとおり同意することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
51 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第81号は原案のとおり同意されました。
次に、議案第82号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題に供します。
本議案につきましては、質疑の通告がございませんでしたので、直ちに討論を行います。
まず、反対者の討論を求めます。
〔発言する者なし〕
52 ◯議長(近藤 忍君) 次、賛成者。
〔発言する者なし〕
53 ◯議長(近藤 忍君) 討論がありませんので、採決いたします。
議案第82号を、原案のとおり同意することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
54 ◯議長(近藤 忍君) 起立全員であります。よって、議案第82号は原案のとおり同意されました。
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55 ◎発議案第10号の上程
◯議長(近藤 忍君) 次に、日程第3、発議案の上程を行います。
発議案第10号を上程いたします。
発議案は、
会議システムに登録しましたので、朗読を省略いたします。
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56 ◎発議案第10号の説明
◯議長(近藤 忍君) それでは、発議案第10号について、重城正義議員から、提案理由の説明を求めます。重城議員。
〔13番 重城正義君登壇〕
57 ◯13番(重城正義君) 発議案第10号 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書についての提案理由を申し述べます。
本発議案は、新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい財政状況に陥ることが予想されることから、地方税、地方交付税の財源確保などを要望するため、
会議システムに登録しているとおりの意見書を、地方自治法第99条の規定により、関係機関へ提出しようとするものであります。何とぞ、議員各位の賛同を賜り、原案のとおり可決賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。
58 ◯議長(近藤 忍君) 以上で説明は終わりました。
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59 ◎委員会付託省略