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平成27年 第3回 定例会-11月06日-07号

  • "収入証紙特別会計歳入歳出決算"(/)
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  1. 群馬県議会 2015-11-06
    平成27年 第3回 定例会-11月06日-07号


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    平成27年 第3回 定例会-11月06日-07号平成27年 第3回 定例会 群馬県議会会議録  第7号 平成27年11月6日         出席議員 50人 欠席議員 0人 欠員 0人    関根圀男    (出席)    中沢丈一    (出席)    腰塚 誠    (出席)    南波和憲    (出席)    黒沢孝行    (出席)    松本耕司    (出席)    久保田順一郎  (出席)    星野 寛    (出席)    須藤昭男    (出席)    岩井 均    (出席)    織田沢俊幸   (出席)    狩野浩志    (出席)    新井雅博    (出席)    福重隆浩    (出席)    橋爪洋介    (出席)    岩上憲司    (出席)    萩原 渉    (出席)    星名建市    (出席)    伊藤祐司    (出席)    角倉邦良    (出席)    井田 泉    (出席)    須藤和臣    (出席)    あべともよ   (出席)    水野俊雄    (出席)    後藤克己    (出席)    中島 篤    (出席)    岸 善一郎   (出席)    大手治之    (出席)    臂 泰雄    (出席)    井下泰伸    (出席)    酒井宏明    (出席)    金井康夫    (出席)    原 和隆    (出席)    金子 渡    (出席)
       安孫子 哲   (出席)    清水真人    (出席)    藥丸 潔    (出席)    小川 晶    (出席)    髙橋 正    (出席)    金井秀樹    (出席)    本間惠治    (出席)    伊藤 清    (出席)    山﨑俊之    (出席)    荒木恵司    (出席)    大和 勲    (出席)    川野辺達也   (出席)    本郷高明    (出席)    穂積昌信    (出席)    井田泰彦    (出席)    加賀谷富士子  (出席) 説明のため出席した者の職氏名     知事        大澤正明     副知事       反町 敦     副知事       村手 聡     教育委員長     眞保智子     教育長       吉野 勉     人事委員長     森田 均     代表監査委員    横田秀治     公安委員長     塚越裕子     警察本部長     小田部耕治     企業管理者     関  勤     総務部長      深代敬久     企画部長      笠原 寛     生活文化スポーツ部長               佐藤裕子     健康福祉部長    塚越日出夫     環境森林部長    青木 勝     農政部長      宮崎一隆     産業経済部長    髙橋 厚     県土整備部長    倉嶋敬明     危機管理監     萩本勝美     会計管理者     武藤敏行     病院局長      長尾景茂     財政課長      沼澤弘平 職務のため出席した者の職氏名     局長        根岸良夫     総務課長      小宮利夫     議事課長      山岸敏明     議事課次長     宮下智夫     議事課係長     横堀英紀     議事課主幹     小暮輝久     議事課副主幹    桑山純一     平成27年11月6日(金)                   議  事  日  程 第 7 号 第1 決算特別委員長報告    平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算の認定について    平成26年度群馬県特別会計歳入歳出決算の認定について    平成26年度群馬県公営企業会計決算の認定について    第156号議案 平成26年度群馬県電気事業会計剰余金の処分について    第157号議案 平成26年度群馬県水道事業会計剰余金の処分について    第158号議案 平成26年度群馬県団地造成事業会計欠損金の処理について                           以 上 知 事 提 出     午前10時開議   ● 開     議 ○岩井均 議長 これより本日の会議を開きます。   ● 新任者の紹介 ○岩井均 議長 日程に入る前に、新任者の紹介をいたします。  10月15日付をもって就任されました眞保智子教育委員会委員長御登壇願います。           (眞保智子教育委員会委員長 登壇) ◎眞保智子 教育委員会委員長 おはようございます。教育委員長を拝命いたしました眞保智子と申します。このところ、子どもの大変悲しいニュースが続いております。群馬県においても、もう少しこれまで以上に丁寧に子どもたちの生活、そして教育を見ていく必要があると思っております。先生方の御指導をいただきながら、県民の皆様の期待に応えられるような教育行政を担ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○岩井均 議長 続きまして、同じく10月15日付をもって就任されました藤原重紀教育委員会委員御登壇願います。           (藤原重紀教育委員会委員 登壇) ◎藤原重紀 教育委員会委員 おはようございます。ただいま御紹介をいただきました藤原重紀でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。現在、私は太田市にあります関東学園大学におきまして副学長を務めておりますが、その前職は、既に御案内の先生方もおりますけれども、群馬県警察本部に勤務し、刑事部長を最後に退職いたしました。当時の議員先生方には各般にわたり御指導、そして御支援をいただきました。改めて御礼を申し上げる次第でございます。この度、教育委員に任命されまして、重責に身が引き締まる思いでございます。大変微力ですが、これまでの経験を活かして、教育委員としての職責を果たすべく、精一杯努力してまいる所存でございます。どうぞ御指導のほどよろしくお願いを申し上げます。(拍手) ○岩井均 議長 続きまして、同じく10月15日付をもって就任されました木部和雄人事委員会委員御登壇願います。           (木部和雄人事委員会委員 登壇) ◎木部和雄 人事委員会委員 おはようございます。ただいま御紹介賜りました木部でございます。この度、人事委員会委員を拝命いたしました。甚だ微力ではございますけれども、今までの経験を活かしまして、誠心誠意努めてまいる所存でございますので、先生方皆様の格段の御指導、御鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。よろしくお願いいたします。(拍手)   ● 決算特別委員長報告 ○岩井均 議長  △日程第1、平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同公営企業会計決算の認定の件及び第156号から第158号までの各議案を議題とし、委員長の報告を求めます。  決算特別委員会関根圀男委員長御登壇願います。           (決算特別委員会 関根圀男委員長 登壇 拍手) ◎決算特別委員会関根圀男 委員長) 決算特別委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。  本委員会は、10月7日に設置され、平成26年度群馬県一般会計決算、同特別会計決算及び同公営企業会計決算並びに第156号から第158号までの各議案について慎重に審査を行ってまいりました。  まず、委員会室での審査に先立ち、10月8日及び9日の2日間に分けて各分科会ごと現地調査を行い、昨年度事業の実施状況やその効果などについて確認されました。  続いて、14日及び15日には各分科会が開催され、決算内容に関する審査が行われたところでありますが、それらの概要につきましては、23日に開催されました総括質疑における主査報告のとおりであります。  さらに、総括質疑においては、各党会派を代表する6名の委員により、主な項目として、災害等から命を守る対策について、平成26年度決算と経済対策について、第14次群馬県総合計画「はばたけ群馬プラン」の進捗状況について、「富岡製糸場絹産業遺産群」について、原木シイタケ生産における原発事故の影響と対応について、有害鳥獣による農林業被害について、県内高等学校におけるキャリア教育労働法教育について、各種アンケート調査等の実施について、ぐんま緑の県民税の活用について、エスコートゾーンの整備について、太陽光発電の現状について、渋川広域組合の「エコ小野上処分場」建設について、県営農地整備事業について、木質バイオマス利用促進について、渋川警察署新築整備についてなどの質疑が行われましたが、これらの項目のほかにも各般にわたり議論が交わされたことは、皆さん御承知のとおりであります。  以上の審査を踏まえ、本委員会に付託されました各案件につき採決した結果、お手元に配付の報告書のとおり、平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算及び平成26年度群馬県県有模範林施設費、同用地先行取得費、同収入証紙、同流域下水道事業費の各特別会計歳入歳出決算並びに平成26年度群馬県工業用水道事業、同水道事業、同団地造成事業の各公営企業会計決算の認定については多数をもって、その他の会計決算及び第156号から第158号までの各議案については全会一致をもって、認定及び可決すべきものと決定いたしました。  以上、申し上げて委員長報告といたします。ありがとうございました。(拍手)          ──────────────────────────                                   平成27年10月23日  群馬県議会議長 岩 井   均 様                           決算特別委員長 関 根 圀 男                 委員会決算審査報告書  本委員会に付託された案件について審査の結果、下記のとおり決定したので、会議規則第76条の規定により報告します。                     記 平成26年度 群馬県一般会計歳入歳出決算                               【多数をもって認定】 平成26年度 群馬県母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計歳入歳出決算 平成26年度 群馬県農業改良資金特別会計歳入歳出決算                              【以上、全会一致認定】 平成26年度 群馬県県有模範林施設費特別会計歳入歳出決算                               【多数をもって認定】 平成26年度 群馬県小規模企業者等設備導入資金助成費特別会計歳入歳出決算                                 【全会一致認定】 平成26年度 群馬県用地先行取得特別会計歳入歳出決算 平成26年度 群馬県収入証紙特別会計歳入歳出決算                            【以上、多数をもって認定】
    平成26年度 群馬県林業改善資金特別会計歳入歳出決算                                 【全会一致認定】 平成26年度 群馬県流域下水道事業費特別会計歳入歳出決算                               【多数をもって認定】 平成26年度 群馬県公債管理特別会計歳入歳出決算 平成26年度 群馬県中小企業振興資金特別会計歳入歳出決算 平成26年度 群馬県新エネルギー特別会計歳入歳出決算 平成26年度 群馬県電気事業決算                              【以上、全会一致認定】 平成26年度 群馬県工業用水道事業決算 平成26年度 群馬県水道事業決算 平成26年度 群馬県団地造成事業決算                            【以上、多数をもって認定】 平成26年度 群馬県駐車場事業決算 平成26年度 群馬県病院事業決算 第156号議案 平成26年度群馬県電気事業会計剰余金の処分について 第157号議案 平成26年度群馬県水道事業会計剰余金の処分について 第158号議案 平成26年度群馬県団地造成事業会計欠損金の処理について                           【以上、全会一致認定・可決】          ────────────────────────── ○岩井均 議長 以上で委員長報告は終了いたしました。   ● 討     論 ○岩井均 議長 これより討論に入ります。  通告がありますので、発言を許します。          ──────────────────────────                 本 日 の 発 言 通 告 ┌───────┬──────────────────────────────────────────┐ │氏名     │発  言  通  告  内  容                          │ │(所属会派) │                                          │ ├───────┼──────────────────────────────────────────┤ │酒井宏明   │平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算、平成26年度群馬県県有模範林施設費、同用地先  │ │(日本共産党)│行取得、同収入証紙、同流域下水道事業費の各特別会計歳入歳出決算、平成26年度群馬県工業│ │       │用水道事業、同水道事業、同団地造成事業の各公営企業会計決算の認定に関する委員長報告 │ │       │に対する反対討論                                  │ ├───────┼──────────────────────────────────────────┤ │織田沢 俊 幸│平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同公営企業会計決算の │ │(自由民主党)│認定並びに各議案に関する委員長報告に対する賛成討論                 │ └───────┴──────────────────────────────────────────┘          ────────────────────────── ○岩井均 議長 委員長報告に対する反対討論者酒井宏明議員御登壇願います。           (酒井宏明議員 登壇 拍手) ◆酒井宏明 議員 日本共産党酒井宏明です。会派を代表して、平成26年度一般会計決算等の認定に反対する討論を行います。   安倍首相は「アベノミクス」で景気が良くなったと胸を張りますが、実際は、消費税8%増税で家計と地域経済が冷え込み、2014年度のGDPはマイナス0.9%と落ち込みました。その一方で、大企業の経常利益は史上最高の37兆円に上りました。大企業がもうかれば家計に回るというのは真っ赤なうそだったではありませんか。非正規労働者を拡大し、低賃金と長時間労働の蔓延を招き、格差を拡大してきた安倍政権の責任は極めて重大です。さらに、集団的自衛権行使容認の閣議決定や沖縄県辺野古への米軍新基地建設押し付けなど、憲法と民主主義をじゅうりんする海外で戦争する国づくり日本農業地域経済を破壊するTPP交渉の推進、原発再稼働、介護・年金・医療・生活保護など社会保障の相次ぐ削減、あらゆる分野で民意に背く安倍自公政権に対して、群馬県政が県民の命と暮らしを守る防波堤の役割を果たすことが切実に求められていたにもかかわらず、国追随の姿勢を一層強め、県民の暮らしや福祉を守る構えと体制が極めて脆弱だったと言わなければなりません。以下、具体的に反対理由を述べます。  第1に、相変わらず大型開発に固執している点です。  高崎競馬場跡地へのコンベンション施設建設問題では、多くの県民から批判の声が寄せられ、知事もいったんは見直しを口にせざるを得ませんでした。昨年、県が行った利用者アンケート調査でも、規模についての意向調査では5,000平方メートル未満と規模縮小が多数を占めていました。ところが、需要見込みが過大なことが明らかであるにもかかわらず、結局、当面1万平方メートル、最終目標2万平方メートルという巨大施設計画をしゃにむに進めようとしています。何のための需要調査だったのでしょうか。建設費だけで280億円、周辺整備も含めれば300億円以上、東京オリンピックまでに完成させると言いますが、建設資材費の高騰等で建設費が幾ら膨らむかわかりません。周辺住民への説明会では、交通渋滞や騒音、排水対策、通学路の安全、住民のプライバシー侵害などへの不安や疑問の声が多数出されました。しかし、具体的・根本的な解決策は何ら示されていません。県民的なコンセンサスが得られないまま巨大な施設を建設することは将来に重大な禍根を残すことになります。改定案が出された今こそ、全県民的なアンケートを実施し、建設の是非を問うべきです。  昨年は「7つの交通軸」整備に前年度並みの315億円が投入されました。特に指摘しなければならないのは吾妻軸の上信自動車道です。その全体事業費は国直轄の区間を含めれば1,000億円を超します。今でも国道と県道が走り、渋滞もほとんどありません。それなのに、1メートル当たり230万円もの血税をつぎ込む、まさに巨大開発です。県民の暮らしがこんなに大変なときに、優先順位が違うのではないでしょうか。  八ッ場ダムの本体工事が昨年度着工されました。造成地への有害鉄鋼スラグ大量不正使用が明らかとなった今、工事をいったん中止し、スラグ問題の全容解明と撤去に全力を挙げるよう、国に強く働きかけるべきです。  第2は、県民の暮らしや福祉を守る独自施策に乏しい点です。  大雪被害対策特別支援学校の整備、中学卒業までの医療費無料化の継続など、評価すべき点もありますが、全体として国言いなりで、独自施策に欠けています。  保険あって介護なしの実態が深刻化し、特別養護老人ホームの待機者は依然として7,500人を超え、緊急度の高い人も900人近くいます。昨年度は445床増えましたが、待機者解消のためにも抜本的な増設が求められています。  国の介護報酬引き下げにより、担い手である介護職員処遇改善もできず、人手不足に拍車をかけ、経営が成り立たずに閉鎖・休止に追い込まれる介護事業所が増えることが懸念されます。現場の実態をしっかりと把握したうえで、独自の対策が急がれます。  子どもの貧困が広がっています。学校給食費の無料化を求める請願が1万8,000余の署名を添えて提出されましたが、県はこうした願いに背を向けています。上野村や南牧村、神流町で給食費を完全無料化しているのをはじめ、県内10市町村で一部無料化に踏み切っています。県として、中学3年生から段階的に順次無料化すれば、年度ごとの負担は数億円で実現が可能です。  30人学級も前進がありませんでした。小学校で全て30人学級にするのに必要な教員数は446人、23億円あればできます。35人学級なら、小学校で136人、7億円あればできます。その気になりさえすれば十分捻出できる額ではないでしょうか。  福島第一原発事故による放射能の影響から子どもたちの健康を守るために、甲状腺機能検査が求められていたのに、県は安全神話につかったままです。福島県で甲状腺がんが多数見つかっている現状を直視するならば、少なくとも希望者には検査を実施すべきです。  第3に、歴史の真実を直視し、憲法と民主主義を守る姿勢が弱い点です。  昨年7月、高崎市の群馬の森公園に市民団体が建てた朝鮮人犠牲者追悼碑について、県は難癖をつけて、設置許可の更新を拒みました。かつて日本が朝鮮を植民地化し、朝鮮人を強制連行して過酷な労働を強いたのは歴史的事実であります。県議会が全会一致で認めた追悼碑をレイシスト――排外差別主義者の不当な圧力に屈して撤去するなど言語道断であり、歴史の真実から目を背けようとする恥ずべきことです。現在、前橋地裁で裁判が進行中ですが、県は判決を待たずに原告の訴えを認め、速やかに設置許可を更新するよう強く求めます。  最後に、特別会計及び公営企業会計についてです。  団地造成事業では、板倉ニュータウンは未だに半分しか売れず、県央第二水道、東毛工業用水道は当初計画の3分の1しか給水実績がなく、企業の買い取りも減っています。過大な需要見込みに基づく開発行政に警鐘を鳴らす意味からも、あえて反対します。  不要不急の大型開発を見直し、県民の暮らしや福祉に回せ、こうした県民の切実な声に応えない決算認定及び知事の政治姿勢を容認するわけにはいきません。住民の福祉向上という地方自治の本旨に則った県政運営を強く求めまして、私の反対討論といたします。  ありがとうございました。(拍手) ○岩井均 議長 委員長報告に対する賛成討論者織田沢俊幸議員御登壇願います。           (織田沢俊幸議員 登壇 拍手) ◆織田沢俊幸 議員 おはようございます。自由民主党織田沢俊幸です。会派を代表いたしまして、平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同公営企業会計決算並びに第156号から第158号議案について、委員長報告に賛成の立場から討論を行います。  平成26年度を振り返りますと、県民の念願でありました「富岡製糸場絹産業遺産群」の世界遺産登録が実現し、さらには富岡製糸場が国宝に指定されました。また、悲願でありました「ぐんまちゃん」も「ゆるキャラグランプリ」で全国1位を獲得し、「群馬ここにあり」を全国に発信できました。このような誇らしい結果を鑑みますと、星名県議一般質問で、知事は運が良いと述べましたが、まさにそのとおりの感がいたします。しかし、運も実力のうち、こういう言葉があります。恐らく知事は胸の内でそのように思っているのではないかと推察をいたしております。一方、昨年2月の豪雪は県内の農業用ハウスの約6割が倒壊するなど、未曽有の被害をもたらし、その復旧に県・県議会を挙げて対応に当たるなど、いろいろな意味で思い出深い年であったと思います。  さて、平成26年度当初予算は、第14次総合計画「はばたけ群馬プラン」に掲げる3つの目標の実現に向け、15の重点プロジェクトを着実に推進することで、景気回復の動きを県内隅々にまで行き渡らせ、群馬県が将来にわたって持続的に成長・発展していけるよう、「景気回復成長予算」として、前年度に引き続き、地方財政計画の伸び率を上回る積極型の予算編成をされました。この点をまずもって高く評価させていただくとともに、特筆すべき主な成果について何点か述べてまいりたいと思います。  最初に、昨年2月の豪雪への対応です。冒頭に触れましたが、その被害棟数は3万2,000余、面積にして760ヘクタールに達し、県では、その再建について最大9割補助を実現するとともに、国、市町村、JA等と一丸となって取り組み、本年9月末の園芸用施設の再建率は88%まで進んだと聞いております。知事をはじめ執行部の御尽力に敬意を表する次第であります。なお、一日も早い完全回復をお願いいたします。  2点目は、県立の特別支援学校についてであります。一昨年の富岡特別支援学校、昨年の藤岡特別支援学校に続き、本年4月、吾妻特別支援学校が開校しました。これにより、県内全ての地域に特別支援学校が設置され、児童・生徒、保護者の負担軽減と教育機会の均等が図られたものと思います。今後は、知事の公約にも盛り込まれている高等部の整備、就労支援等に力を注いでいただきたいと思います。  3点目は、昨年4月からスタートした「ぐんま緑県民基金事業」であります。この事業の導入によって、これまで放置され荒廃が進んでいた奥山等の条件不利地の森林整備が始まり、昨年度においては、県事業で約4ヘクタールの間伐や植林を実施したほか、市町村提案型でも、里山や平地林で約100ヘクタールの整備が行われたとのことであります。市町村提案型では、少し戸惑いもあったような気がいたしますが、おおむね順調に推進されている感がいたします。今後も県民や市町村、森林組合等からの意見を真摯に受けとめながら推進していただくようお願いいたします。  4点目は、産業振興についてであります。まず、国の平成25年度補正予算に盛り込まれた「ものづくり補助金」の活用において、採択件数が400件となり、1,000企業当たりの採択件数は全国第5位となりました。これは申請者の努力もさることながら、県を中心にした「オール群馬」でのサポート体制の成果であると思います。また、企業誘致でも、知事のトップセールスや「企業誘致推進補助金」等の活用により、工業立地動向調査において、平成26年は立地件数が153件で全国第2位という良好な結果となりました。観光振興では、3年連続で実施した「ググっとぐんま観光キャンペーン」で前年度を上回る成果を出しました。さらに、「富岡製糸場絹産業遺産群」の世界遺産登録は観光産業全体に大きく寄与しているところであります。ただ、残念なのは、デスティネーションキャンペーンの開催時期がなかなか決まらない点であります。県民からの希望の多い事業ですので、実現に向け最大限の努力をお願いいたします。  5点目は、「7つの交通軸」の推進でありますが、昨年8月には東毛域と西毛域を結ぶ東毛広幹道の全線、同じく12月には国道120号椎坂バイパスを開通させ、県民生活の利便性の向上と経済産業活動の基盤強化が図られました。また、上信自動車道、西毛広幹道も着実に推進されております。特に西毛広幹道は今後4年間で全線着手が知事選の公約でうたわれておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。  6点目は、鳥獣害対策について申し上げます。この問題は、大澤知事も就任以来、積極的に取り組んでいただいております。昨年度は、平成25年度に設置された鳥獣害対策特別委員会の提言を受け、被害対策支援センターの職員増員と、全庁的組織である対策本部を立ち上げ、体制の充実に努められました。また、鹿やイノシシなど有害鳥獣の捕獲頭数は1万6,000頭余りで、この8年間で最も多い捕獲頭数となりました。これは県の被害対策がようやく結果としてあらわれてきたものであり、評価したいと思います。しかし、現実の有害鳥獣の出没状況を見ると、減少しているというより、むしろ増加しているというのが実感です。さらなる御努力をお願いいたします。  最後に、一般会計の財政状況について若干触れさせていただきます。  まず、県債残高ですが、26年度末の臨時財政対策債を含めた残高は1兆1,859億円で、前年度に比べ179億円増加しましたが、その中身は、近年の財政状況と同様で、通常債は減少し、臨時財政対策債は増加するというものです。実質公債費比率は12.2%で、前年度に比べ0.2ポイント上昇していますが、早期健全化基準である25%を大きく下回っております。また、将来負担比率についても162.8%と早期健全化基準の400%を大きく下回っているなど、総じて適正かつ健全性が保たれているものと評価いたします。  なお、知事におかれましては、新たに県民から県政運営を負託されました。群馬県の将来をしっかり見据え、思い切った施策の展開をしていただくようお願いいたします。  以上、要望を交えながらでありましたが、自由民主党を代表しての賛成討論といたします。  ありがとうございました。(拍手) ○岩井均 議長 以上で討論を終結いたします。   ● 採     決 ○岩井均 議長 これより採決いたします。  まず、平成26年度群馬県一般会計歳入歳出決算の認定、平成26年度群馬県県有模範林施設費、同用地先行取得、同収入証紙、同流域下水道事業費の各特別会計歳入歳出決算の認定、平成26年度群馬県工業用水道事業、同水道事業、同団地造成事業の各公営企業会計決算の認定について採決いたします。  これを委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。           (賛 成 者 起 立) ○岩井均 議長 起立多数であります。よって、各会計決算については委員長報告のとおり認定することに決定いたしました。  次に、ただいま採決いたしました各会計決算を除く平成26年度群馬県特別会計歳入歳出決算、同公営企業会計決算の認定及び第156号から第158号までの各議案につきましては、いずれも委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。           (賛 成 者 起 立) ○岩井均 議長 起立全員であります。よって、各会計決算及び各議案については委員長報告のとおり認定及び可決することに決定いたしました。   ● 決算特別委員会の廃止 ○岩井均 議長 次に、決算特別委員会の廃止についてお諮りいたします。  本日をもって決算特別委員会を廃止することに御異議ございませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○岩井均 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。   ● 休 会 の 議 決 ○岩井均 議長 お諮りいたします。  9日から13日、16日から20日、24日の11日間は本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○岩井均 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
     以上をもって本日の日程は終了いたしました。  次の本会議は、11月25日午前10時から再開いたします。   ● 散     会 ○岩井均 議長 本日はこれにて散会いたします。     午前10時31分散会...