◎市長(
森島武芳) 第396回
矢板市議会定例会議に提出いたしました議案について、提案の理由を御説明申し上げる前に、
市長就任に当たりまして私の市政に対する所信の一端を申し上げたいというふうに思います。 私はこのたびの
市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からご支持をいただきまして、市長として市政を担わせていただくことになりました。私に寄せられました市民の皆様の温かい励ましと力強い御支持に対して、心から感謝を申し上げますとともに、本市の発展を願う市民の皆様の強い危機感と対策の必要性を願う気持ちが示されたというふうに受け止めておりまして、責任の重大さに身の引き締まる思いでございます。 現在、我が国は本格的な
人口減少社会に突入しておりまして、これまで経験したことのない
少子高齢化が進行している状況にございます。その対応と克服しなければならない課題が山積みでございます。 本市におきましても、
人口減少と加速化する
少子高齢化の局面に置かれております。
自然動態においては、年々低下傾向にある栃木県全体の
合計特殊出生率よりも低い状態でございまして、
自然動態の減少が進んでおります。さらに近年では、
地域経済の衰退や
経済活動の減退が進み続けていることによる
社会動態の減少が、様々な課題の顕在化を加速させております。 私は、矢板市の持つ可能性を絶対に諦めず、その可能性を開花させるために、これらの課題の克服に真正面から挑戦をいたしたいと思っております。そのためには、様々な角度からありとあらゆる手段を検討して、総合的な対策を講じていかなければならないと考えております。 その対策の大きな柱といたしまして、雇用、経済を政策の一丁目一番地と掲げております。いかなる時代においても、産業の集積が見られる
地方都市には活力がございます。
人口減少局面における
産業振興政策の展開、こちらは
地方都市経営においてより重要になってまいります。企業誘致のための受け皿の整備や、誘致活動の強化による雇用につながる産業基盤の確保や販路拡大、そして商品開発、採用、そして
育成支援など、
地元企業が抱える共通する課題、こちらの解決に向けた伴走の支援、起業家や
地元企業の
新規事業に対する
支援プログラムの新設などに取り組んでまいりたいと思っております。 また、子供への投資というものは未来への投資というふうに言われておりますが、安心して子供を産み育てることができる
子育て支援や、生き抜く力を育む教育もまた充実を目指したいというふうに思っています。 妊娠・出産・子育て、三つの
経済的負担の軽減、デジタルを活用した
子育て支援、非認知能力を高める教育や
キャリア教育、それらの充実など、子育てや教育の様々な政策や制度の充実というものは、若年世代の定住にもつながるものと受け止めております。 それらに加えて、これからの時代は女性にとって魅力のある雇用機会の確保や共働き、共育て世帯における仕事と子育ての両立の支援などの観点も非常に重要になるというふうに考えております。さらには、本市に住みたい、住んでよかった、そのように思っていただけるまちとなるよう、
地域コミュニティの支援をはじめとした地域行事や伝統的なお祭りの官民連携、地域資源の磨き上げによる
観光モデルの開発などに取り組んでまいりたいと思います。 国や県、近隣市町との連携の強化に加えて、
ふるさと納税に代表される
税外収入の増加にも一層力を入れていくことで、
財政健全化の取組を推進していくとともに、
社会経済情勢や
市民ニーズの変化、こちらを的確に捉え、DXの推進など業務の効率化も図ってまいりたいと思っております。 私は、矢板市が将来的にないがしろにされるような自治体になってしまうことというのを絶対に避けたいというふうに強く思っております。人口の減少、経済の減退、厳しい
財政運営、施設の老朽化など、本市の課題や問題は山積みでございまして、待ったなしの状況でございます。 本市の魅力、特徴、強みを持って県北の中核となる、そんなような発展性のあるまち、ある意味一目置かれるようなまちを作り上げていくこと、それが十数年先の将来に必ず生きてくることだと確信しております。 若い世代が躍動して、先輩方が安心して年齢を重ねられる、全ての世代から選ばれるまち、
ふるさと矢板の未来を切り開いていく覚悟でございます。 これらどの施策も
議員各位をはじめ、市民の皆様の御理解と御協力なしには実現できるものではございません。皆様にお知恵をお借りしながら、また職員としっかりと連携をしながら、そして私自身が一番汗をかきながら、
チーム一丸となって経営に邁進する所存でございますので、御指導、御鞭撻を賜りますよう重ねてお願いを申し上げます。 今回の
定例会議に提出しました議案は、
補正予算2件、条例の一部改正1件及びその他1件の計4件であります。 議案第1号 令和6年度矢板市
一般会計補正予算(第2号)については、
歳入歳出にそれぞれ4億4,886万2,000円を追加計上し、
予算総額を149億1,686万2,000円に補正するものであります。 以下、その概要につきまして、歳出から御説明を申し上げます。 総務費におきましては、
人事給与管理費に係る経費を追加計上いたしました。 民生費におきましては、
社会福祉総務費及び
児童福祉援護事業に係る経費を追加計上いたしました。 衛生費につきましては、予防費に係る経費を追加計上いたしました。 土木費におきましては、
定住促進費に係る経費を追加計上いたしました。 教育費におきましては、
体育施設整備事業に係る経費を追加計上いたしました。 以上が、
歳出補正予算の概要でありますが、これらに係る財源につきましては、
国庫支出金、財産収入、繰入金及び市債を追加計上いたしました。 併せまして、地方債におきましても所要の補正をしようとするものであります。 議案第2号 令和6年度矢板市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)については、
歳入歳出にそれぞれ312万1,000円を追加計上し、
予算総額を35億432万1,000円に補正しようとするものであります。 歳入には
国庫支出金を追加計上いたしまして、歳出には総務費を追加計上いたしました。 議案第3号 矢板市
市税条例の一部改正については、
地方税法等の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、所要の整備を行うため条例の一部を改正するものであります。 議案第4号
工事請負契約の締結については、
矢板中学校体育館長寿命化改修工事を実施するため、契約を締結することについて条例の定めるところにより、議会の議決を求めるものであります。 以上が本
定例会議に提出いたしました議案の概要であります。 何とぞ慎重御審議の上、議決されますようお願いを申し上げます。
○議長(佐貫薫) 以上で
提案理由の説明は終わりました。
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△栃木県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について
○議長(佐貫薫) 次に、日程第5、栃木県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。 選挙の方法は、投票、
指名推選のいずれかの方法に行うか、お諮りをいたします。 〔「
指名推選でお願いします」「賛成」と言う者あり〕
○議長(佐貫薫) 13番、
伊藤幹夫議員より、選挙の方法は
指名推選との動議が提出され、必要とする賛成がありますので、動議は成立をしております。 この動議を議題といたします。 動議のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 したがって、選挙の方法は
指名推選によることに決定をいたしました。 お諮りいたします。
指名推選の方法については、議長において指名したいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 したがって、指名の方法は議長において指名することに決定をいたしました。 指名いたします。 栃木県
後期高齢者医療広域連合議会議員に、
森島武芳市長を指名いたします。 お諮りいたします。 ただいま指名いたしました
森島武芳市長を栃木県
後期高齢者医療広域連合議会議員の当選人と決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 したがって、ただいま指名いたしました
森島武芳市長が栃木県
後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。 ただいま、栃木県
後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました
森島武芳市長が議場におられますので、この席から
会議規則第32条第2項の規定により告知をいたします。
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△休会について
○議長(佐貫薫) 以上で本日の
議事日程は全て終了いたしました。 この際、お諮りをいたします。 6月1日及び2日は土曜日及び日曜日のため休会といたしますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 したがって、6月1日及び2日は休会とすることに決定をいたしました。 なお、6月3日、午前10時から本会議を開きますので、御参集をお願いいたします。
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△
散会の宣告
○議長(佐貫薫) 本日はこれにて
散会をいたします。 お疲れさまでした。 午前11時07分
散会...