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  1. 茨城県議会 2009-09-10
    平成21年総務企画常任委員会  本文 開催日: 2009-09-10


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午後1時開議 ◯白田委員長 ごぶさたです。  ただいまより,総務企画委員会を開会をいたします。      ─────────────────────────────── 2 ◯白田委員長 初めに,新たに本委員会の委員に選任されました村上典男委員を御紹介をいたします。 3 ◯村上委員 皆さん,こんにちは。  総務企画委員会に配属になりました,西茨城郡選挙区より来ております村上典男でございます。  委員の皆様,そして,執行部の皆様,どうぞよろしくお願い申し上げます。 4 ◯白田委員長 次に,委員の席についてお諮りをいたします。  委員席は,ただいま御着席のとおりといたしたいと思いますが,御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯白田委員長 異議なしと認め,そのように決しました。  次に,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  長谷川委員臼井委員にお願いをいたします。  次に,本日の審査日程について申し上げます。  本日は,閉会中委員会のテーマであります「茨城空港の開港に向けた諸対応」に関し,執行部からの説明聴取を行いますので,よろしくお願いします。  なお,本日は,茨城県議会委員会条例第17条の規定に基づく出席要求により,羽部土木部技監兼道路建設課長上遠野都市計画課長鈴木観光物産課長にも出席をいただいております。  それでは,これより議事に入り,執行部からの説明聴取を行います。  初めに,福田企画部長。 6 ◯福田企画部長 どうぞよろしくお願いいたします。
     私の方からは,「開港に向けた諸対応」につきまして,概略を説明させていただきます。  まず,就航対策でございます。  国際線につきましては,本年2月に,アシアナ航空から就航表明をいただいたところでありますが,さらなる路線確保に向け,エアアジアXを初め海外の航空会社への働きかけを積極的に行っているところでございます。  国内線につきましては,世界的な航空需要の低迷,来年予定されている羽田発着枠の拡大への対応もありまして,就航見通しは非常に厳しい状況にありますが,小型機による多頻度運航,あるいは季節便,チャーター便の運航など,路線ごとの特色を生かした提案を行いながら,誘致活動に取り組んでいるところでございます。  また,就航を決定していただいておりますアシアナ航空路線に係る需要喚起策といたしましては,県内外の大規模イベントにおける広報活動の展開,韓国修学旅行セミナーの実施,大手コンビニエンスストアとの連携による韓国家庭の味フェアの実施など,利用機運の醸成に努めているところでございます。  また,施設整備につきましては,国において,来年3月の開港に向け,現滑走路のかさ上げ工事が行われております。県では,関連事業の整備を進めているところでございます。  ターミナルビルにつきましては,現在,財団法人茨城開発公社において整備を進めているところでありますが,その利活用につきまして,市町村,民間企業等からなる茨城空港利用促進等協議会地元商工会ターミナルビル出店者等との連携を図りながら,誘客促進や地域の活性化について検討を行っているところでございます。  また,空港周辺アクセス道路でございますが,常磐道及び北関道を利用するルートにつきまして,来年3月の開港に合わせた供用開始に向け,現在,着実に整備を進めているところでございます。  また,空港までの公共交通手段といたしまして,JR石岡駅へ鹿島鉄道跡地を利用したバス専用道の整備を進め,定時性,速達性のあるバス運行の確保に向け,交通事業者等との調整を行っているところでございます。  最後に,観光の振興でございますが,周辺県との連携による広域観光ルートの造成を行いますとともに,韓国の旅行業者を対象にモニターツアーを実施するなど,本県の知名度アップに向けた取り組みを実施しているところでございます。  各委員の皆様には,茨城空港利用促進に向け,茨城空港本体のみならず,周辺地域の振興につきましても,今後とも,引き続き,御指導,御支援をよろしくお願い申し上げます。  詳細につきましては,この後,担当課長より説明させますので,御審議のほどよろしくお願いいたします。 7 ◯白田委員長 次に,薮中空港対策課長。 8 ◯薮中空港対策課長 総務企画委員会資料の1ページ目をお開き願います。  茨城空港の開港に向けた諸対応に関する項目のうち,就航対策及び施設整備について御説明申し上げます。  左の欄の1の現状の(1)就航対策のうち,就航の確保につきましては,本年2月に,韓国のアシアナ航空が,開港時から,ソウルに週7便,開港数カ月後には,釜山に週3便程度運航すると表明いただいております。これは,茨城空港が低コストであるというコンセプトや,首都圏空港としての可能性を評価していただいたものでございます。  その他の国際線につきましては,現在,マレーシアのエアアジアXを初め,フィリピンやマカオ,中国などの航空会社に対して就航の働きかけを行っております。  一方,国内線でございますが,国内航空会社は,景気の低迷や新型インフルエンザの影響等により,不採算路線の縮小,廃止を余儀なくされている中,来年10月に予定されております羽田空港の発着枠拡大に対応するため,限られた機材や人材を,より高収益が期待できる羽田路線へ集中することを最優先課題としており,茨城空港への就航見通しは極めて厳しい状況でございます。  就航路線に係る需要喚起につきましては,アシアナ航空から韓国路線就航表明をいただいたことを受け,韓国への需要喚起を図るべく,さまざまな機会をとらえて利用機運の醸成に努めているところでございます。  まず,集客力の高いイベントや大規模集客施設での出店PRでございますが,県内外からの観光客が多く集まる笠間陶炎祭水戸黄門まつりなどにおきまして,アシアナ航空就航表明を周知する広報活動を展開してまいりましたところです。  また,県外での認知度を高めるため,栃木県,群馬県の経営者協会商工会議所連合会など主要な経済団体,旅行会社旅館ホテル業の組合等へ利用促進の働きかけを行っておりますとともに,宇都宮市,前橋市の両市において,車体にアシアナ航空のデザインをラッピングしたバスを運行しているところでございます。  このほか,隣接する栃木県につきまして,北関東自動車道を経由して茨城空港利用促進が図られるよう,ツインリンクもてぎのモトGP世界選手権や栃木県庁の県民まつりでのPRを行いますとともに,栃木県内の全市町村を訪問し,協力依頼を行うなど,重点的な需要の掘り起こしに努めているところでございます。  さらに,大口需要の確保を図るため,県内及び周辺県の高等学校を対象としました修学旅行実施に係るアンケート調査を行いますとともに,8月には,水戸市内において,韓国観光公社が主催する韓国修学旅行セミナーを開催し,50校を超える高等学校の先生方の御出席をいただいたところでございます。  これらのほか,海外からの誘客を図るため,韓国のソウルで開催されました韓国国際観光展での出展や,韓国のメディア関係者を対象としたモニターツアーなどを実施しているところでございます。  (2)の施設整備につきましては,国において,平成17年度から空港整備に着手し,平成20年度には,新滑走路及びエプロンの舗装工事が完了したところであります。現在は,エプロンの照明灯工事や現滑走路かさ上げ工事が進められているところです。  また,県におきましては,約1,300台の無料空港駐車場空港公園のI期工事,給油施設及びアクセス道路の整備を,また,開発公社におきましては,ターミナルビルの整備を行っているところで,現在,工事は順調に進んでおります。  次に,2の課題についてでございます。  就航対策における課題といたしましては,さらなる就航航空会社の確保,東京及び周辺都市とのアクセス手段の調整が挙げられます。  また,就航に必要なグランドハンドリングの機材や給油施設につきましては,現在,県が整備しているところでございますので,開港に滞りがないよう,各事業者と調整してまいります。  さらに,韓国路線需要確保に向けた利用機運の醸成についても,引き続き,取り組んでまいる必要があります。  施設整備における課題といたしましては,来年3月の開港に向け,関係者とよく調整を図り,事業を着実に推進してまいりたいと思っております。  次に,1ページ目の右側の対応策に移りまして,(1)就航対策のうち,就航路線の確保についてでございますが,国際線の誘致につきましては,首都圏の乗り入れに興味があり,かつ,羽田,成田に就航していないLCCを含む海外航空会社に絞り,茨城空港が東京に比較的近く,ローコストな空港であることをアピールして就航を働きかけてまいります。  国内線の誘致につきましては,ビジネス需要が見込まれる伊丹,福岡路線につきましては,運賃よりも時間の短縮を優先するビジネス需要が見込まれるため,小型機による多頻度運航を,また,観光需要が多いと見込まれる札幌,沖縄路線につきましては,比較的単価の高い修学旅行の利用や,高い需要が見込まれる時期の季節運航,チャーター便などを提案して路線を誘致してまいります。  就航路線に係る需要喚起につきましては,今後も,引き続き,茨城空港の認知度を高めるため,さまざまな広報媒体を活用した効果的なPRに努めてまいりますとともに,修学旅行での利用促進を図るため,各高等学校への戸別訪問や,韓国観光公社と連携した事業を実施することにより,韓国への需要喚起に努めてまいります。  また,水族館や陶芸など,互いの文化的な共通点を通した交流の推進を図るなど,韓国との民間交流の拡大による需要の喚起に努めるとともに,引き続き,韓国の旅行会社マスコミ等を招聘し,海外からの誘客促進を図ってまいります。  これらのほか,資料の4ページ目に添付させていただきましたが,セブンイレブン・ジャパンとの地域活性化連携協定に基づきまして,茨城空港へのアシアナ航空の就航を記念する韓国家庭の味フェアを,8月28日から,空港周辺の小美玉市及び石岡市のセブンイレブン20店舗で実施したところでございます。  その第2弾といたしまして,今月20日の空の日にちなんで,今月17日から約3週間,茨城県及び栃木県の全店舗852店舗に拡大いたしまして,同フェアを展開することといたしております。  県としましては,今後も,引き続き,このような企業との連携等も含め,さまざまな機会をとらえ,利用機運の醸成に努め,就航路線需要確保に努めてまいりたいと考えております。  また,2ページ目に戻りますが,(2)の施設整備につきましては,各工事の進捗に支障がないよう,関係機関との緊密な連携を図りつつ,平成22年3月の開港に向けて着実な整備の推進に努めてまいります。  続きまして,5ページ目にまいります。  空港ターミナルビル有効活用についてでございます。  空港ターミナルビルにつきましては,営業者である茨城県開発公社により,順調に建設工事が進められており,現在,全工程の半分ほどが完成したところでございます。  空港ターミナルビルにつきましては,航空機を利用する旅行者だけではなく,地域のにぎわいづくりや情報発信など,地域振興の拠点となるよう,利便性の高いサービスを提供することが必要と考えております。  これまでも,県内全市町村,民間企業,関係団体等からなる茨城空港利用促進等協議会などにおいて,空港を生かしたにぎわいづくりについて検討を進めてまいりました一方,地元小美玉市におきましても,小美玉市茨城空港利用促進協議会による活動のほか,小美玉市観光協会の設立,また,平成21年度地方の元気再生事業を活用しました周辺7市町村による茨城空港周辺地域資源活用推進連絡会における検討など,地元レベルでの検討もあわせて進められているところでございます。  県としましては,開発公社との協力体制のもと,地元のこうした動きと十分な連携を図りながら,ターミナルビル有効活用を図ってまいりたいと考えております。  現在,地元市,商工会,ターミナルビル出店者等を交えた検討チームにより,有効活用方策について検討を進めているところでございます。  具体的には,右の対応策に示してございますように,百里基地との連携によるミニツアーの実施,県情報の発信拠点や県内市町村のPR拠点としての活用,写真展や美術展など民間団体等による企画展の開催,県内特産物の販売,PR,小中学生の遠足や社会見学など学校行事での活用のほか,県内観光地と連携した空港周辺での周遊ツアー空港見学ツアー観光ボランティアなど受け入れ体制の整備,茨城空港限定グッズ等の開発など,有効活用方策に係る提案が出されているところであり,事業の具体化を図ることにより,ターミナルビルへの誘客促進を図り,地域活性化につなげてまいりたいと考えております。  空港対策課からの説明につきましては以上でございます。御審議のほどよろしくお願いします。 9 ◯白田委員長 次に,羽部土木部技監兼道路建設課長。 10 ◯羽部土木部技監兼道路建設課長 土木部道路建設課の羽部でございます。よろしくお願いいたします。  それでは,アクセス道路の整備について御説明させていただきます。  資料の7ページをお開き願いたいと思います。  表の中の左側の欄でございますけれども,主要なアクセスルートとして,4ルートを表示しておりまして,その下に,ルートに関連する主な事業箇所を9路線ほど記載させていただいております。  この中で,空港の玄関口となります百里飛行場線と国道6号の千代田石岡バイパス以外につきましては,地域の交通利便性の向上,それから,生活道路の整備という必要性もございまして,空港へのアクセスの面も考慮して整備を進めてきた路線であります。  さらに,交通の円滑化,それから,安全の確保のために,交差点改良を行っている箇所も含まれております。  そして,次の8ページには,近傍の各インターチェンジから想定されますルートと,鹿行方面から想定されますルートを図示させていただきました。  さらに,次の9ページには,空港周辺道路整備の状況を図示してございます。  恐れ入りますが,8ページの図面をごらんいただきながら説明させていただきたいと思います。  まず,赤で表示されております東関東自動車道水戸線(仮称)茨城町南インターチェンジからのアクセスルートでございますが,常磐道の北側からの利用車両,それから,北関東自動車道からいらっしゃる利用車両を想定しております。インターチェンジをおりましたところが県道茨城鹿島線でございまして,さらに,県道紅葉石岡線を南下し,黄色で表示された県道百里飛行場線に左折して,茨城空港に至るルートでございます。  インターチェンジから空港までの距離は約9キロメートルで,所要時間はおおむね12分と見込んでおります。  これらの路線の整備状況でございますが,茨城鹿島線につきましては,工事は順調に進んでおり,インターチェンジの供用に合わせて整備を完了する予定でございます。  紅葉石岡線につきましては,昨年7月までに延長約2.8キロメートル区間が完了して,既に供用しております。  また,百里飛行場線につきましても,工事は順調に進んでおり,開港までに完了する予定でございます。  次に,青で表示されております常磐道の岩間インターチェンジからのアクセスルートでございます。  岩間インターチェンジをおりて,現在,丁字路となっている県道交差点を直進して,現在,工事中でありますが,県道上吉影岩間線,そして,2車線で整備済みの小美玉市道を経由して,国道6号を横断,さらに,広域農道,水色で表示されておりますけれども,通称メロンロードを通って茨城空港に至るルートでございます。  インターチェンジから空港までの距離は約19キロメートルございまして,所用時間はおおむね25分と見込んでおります。  このうち,上吉影岩間線整備状況でございますが,全体計画は6.7キロメートルございますが,当面,市道や県道を利用することで,北側の2.7キロメートルと南側の1.4キロメートルの2工区に分けて事業を進めております。残ります1件の用地取得と工事を進めまして,来年3月の開港までに供用できますよう,事業を進めてまいりたいと考えております。  さらに,緑色で表示されております,首都圏方面からの利用者が想定されます千代田石岡インターチェンジからのアクセスルートでございますが,国道6号を北上しまして,石岡市の山王台交差点を右折して国道355号に入り,紅葉石岡線を経由して,茨城空港へ至るルートでございます。  インターチェンジから空港までの距離は約17キロメートルでございます。  この図面の左下の千代田石岡ルートのところで緑色の点線となっておりますのが,国道6号千代田石岡バイパスでございますが,現在,国直轄で整備を進めておりますが,開港までに間に合いませんが,できるだけ早い時期に供用できますよう,国に働きかけているところでございます。  なお,恋瀬橋付近の国道6号下り線の慢性的な渋滞を緩和するために,県道バイパス整備を進めている箇所がございます。  恐れ入りますが,9ページをお開き願いたいと思います。  9ページの左下に,赤で石岡つくば線と表示してございますが,この事業ですが,国道6号から国道355号の旧八郷・岩間方面,それから,石岡市北部の柏原工業団地方面への交通分散を目的に,バイパスの整備を進めているところでございますが,空港の開港までに,現道の府中橋タッチまで約1.3キロメートル,この図面で緑色の実線で表示させていただきましたが,この1.3キロメートルの区間の完成,供用を予定しております。  このルートの効果ですけれども,ことしの4月に行いました国道6号下り線恋瀬橋北側の交差点の交通量調査の結果から,国道6号から国道355号の方へ左折する車両が約2割ございますことから,この県道バイパスの整備によって,国道6号の渋滞緩和にかなり寄与するものと期待しているところでございます。  以上申し上げましたいずれのインターチェンジからも,一般道をある程度走行することになりますが,利用者にとって,到着時間が読めるよう,定時性の確保と,それから,走行時の快適性の向上を引き続き図ってまいりたいと考えております。  最後に,8ページに戻りまして,オレンジ色で表示されております鹿行方面からのアクセスルートについてでございます。  鹿行方面からのアクセスにつきましては,水戸神栖線を主たるルートと考えておりますが,円滑な交通を確保するために,水戸神栖線の現道の改良のほか,交差点改良等を進めております。  恐れ入ります,9ページに再び戻って,9ページの右下のところに表示しておりますが,県道水戸神栖線上山交差点の改良,それから,その左側に表示してあります県道小川鉾田線与沢交差点の改良に取り組んでおります。どちらも交差点の拡幅と,右折レーン,歩道の設置でございますが,補償物件が多くて,上山交差点につきましては,地元調整を終えて,今年から用地取得に着手いたしました状況であります。  もう一つの与沢交差点──西側の方ですけれども,この与沢交差点につきましては,既に用地取得が完了しておりまして,空港開港に合わせて供用できますよう,工事を進めているところでございます。  さらに,国道355号からの利便性の向上を図るために,県道大和田羽生線の整備を進めておりまして,図面でいきますと,9ページで,与沢交差点の下の方です,大和田羽生線オレンジ色で表示させていただきましたが,この整備を進めておりまして,本年度,用地取得を進めるとともに,一部工事に着手する予定でございます。  また,これら道路の整備のほかに,空港からおおむね20キロメートルから30キロメートル圏内で空港利用者数が多いと想定されます路線につきまして,各方面からの円滑な誘導を行えるよう,開港までに主要な交差点等に案内標識を設置する予定でございます。  以上が,茨城空港の開港に向け,主要なアクセスルートに対します道路整備の現状と対応策でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 11 ◯白田委員長 次に,上遠野都市計画課長。 12 ◯上遠野都市計画課長 都市計画課長の上遠野でございます。よろしくお願いいたします。  それでは,私の方からは,かしてつ跡地バス専用道化事業について御説明をさせていただきます。  お手元の資料の10ページ及び11ページでございます。  まず,資料の10ページでございますが,左側の現状と課題の欄をごらんいただきたいと思います。  1の現状でございますが,このかしてつ跡地バス専用道化事業は,御案内のとおり,平成19年3月31日に廃線となりました鹿島鉄道の跡地のうち,石岡駅から旧常陸小川駅間を利用しまして,市道としまして整備をし,その後,バス専用道として,定時性,速達性のあるバスを民間が運行するバス高速輸送システム事業でございます。これは,一般にBRT,英語で言いますと,Bus Rapid Transit,略しましてBRTというふうに呼ばれておりまして,以下の御説明の中ではBRTという言葉で呼ばせていただきたいと思います。  まず初めに,専用道の事業概要を御説明申し上げます。  あわせまして,11ページの平面図をごらんいただきたいと思います。  11ページの平面図でございますが,上の図の左上のオレンジ色の二重丸がJR石岡駅,右下の二重丸が旧常陸小川駅,その間の赤の破線で表示されているのが鹿島鉄道の跡地でございます。その上側に並行するようにオレンジ色の実線であらわしているのが国道355号線でございます。  また,旧常陸小川駅付近から右上の方向へ向かう青の破線がございます。これが旧小川の市街地を経まして,茨城空港方面に向かう県道の紅葉石岡線となっております。  この専用道化事業の計画区間といたしましては,石岡駅から旧常陸小川駅までの間,図に表示してございますけれども,延長が約7.1キロメートル,本線部の事業費を約9億円と見込んでおります。  そのうち,平成21年度に事業化をしております区間が,石岡駅から旧四箇村駅,ちょうど図面の中ほどちょっと右寄りになりますが,小美玉市と表示されていますその下あたりに四箇村駅というのがございます。そこまでの区間,延長で約5.1キロメートル,幅員は4メートルから,ちょうど一般道と交差する部分については6.5メートルの幅員で事業を進めておりまして,本線部の事業費は約7億円を予定をしております。  整備手法でございますが,石岡市及び小美玉市が市道として整備をしまして,道路交通法により,バス以外の車両や歩行者の通行を規制しまして,バス専用道とするものでございます。  JR石岡駅と茨城空港を結ぶバスは,この専用道を利用することということになります。  次に,本事業で想定される効果でございますが,一つとしまして,沿線の高校生の通学確保を初めとする沿線住民の公共交通の利便性が大幅に向上すること,さらには,茨城空港へのバス利用者の利便性の向上が図られます。ということと,茨城空港へのPR効果が期待できる。  さらには,専用道と並行します国道355号線の渋滞緩和への寄与と,地球温暖化の抑制が期待できること,そして,以上によりまして,沿線の地域活性化の起爆剤として,都市再生に寄与するものということなどを考えてございます。  現在の事業の進捗状況でございますが,専用道本体の工事につきましては,現在,本線の工事着手のための準備がほぼ終了しておりまして,10月中に工事に着手をしまして,今年度末の供用開始を目標に整備を進めております。  また,専用道を走るバスの運行計画や利用促進策などにつきましては,地域公共交通活性化・再生法に基づきます法定協議会であります,かしてつ沿線地域公共交通戦略会議を設置しておりまして,そこで協議を行っております。
     構成員は,学識経験者の方を初め,国土交通省,県,石岡市及び小美玉市,さらには,沿線住民や,企業,沿線の高校生からなるかしてつバス応援団などの住民代表,さらには,バス事業者,鉄道事業者となっております。  次に,2の課題でございます。  これにつきましては,右側の欄にその対応策を記載してございますので,あわせてごらんをいただきたいと思います。  まず,1番目の課題といたしましては,かしてつ沿線地域公共交通戦略会議が,この後,BRTの実証運行事業を行う予定になってございます。そのBRTの実証運行事業を円滑に行っていくための支援等が必要になっております。  この実証運行は,バスを実際に運行しまして,利用状況等を把握し,より利用しやすいルートやダイヤなどを検討していくものでございます。  この実証運行が円滑に実施できるよう,法定協議会と連携しまして,運行ダイヤ,バス停の位置など,運行計画の検討に対して県も支援していくとともに,利用促進が図れるよう,運行情報のPR等についても支援していきたいと考えております。  2番目の課題でございますが,茨城空港利用者にとって利便性の高いバス運行の確保が必要となっておりまして,これにつきましては,引き続き,交通事業者等との調整を鋭意進めてまいることとしております。  3番目の課題としましては,BRTと他の交通との結節点となりますJR石岡駅における乗り継ぎ利便性の向上を図る必要があるということでございます。  対応としましては,右側に記載がございますが,JR常磐線や他の路線バスとの乗り継ぎが円滑に行えるよう,現在,石岡市の橋上駅化を石岡市が現在検討しております。石岡駅及びその自由通路とBRTのバスターミナルを総合的に計画しまして,整備できるよう,県としてもこれから支援をしていくということで考えてございます。  最後になりますが,専用道の一般的なイメージを右下にお示しをしております。バスやバス停の具体的な意匠,舗装につきましては,これはあくまでもイメージでございまして,先ほど申し上げました協議会において,今後,検討の結果によることになります。  以上で都市計画課の説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。 13 ◯白田委員長 最後に,鈴木観光物産課長。 14 ◯鈴木観光物産課長 観光物産課の鈴木でございます。よろしくお願いいたします。  お手元の資料の12ページをお願いいたします。  観光の振興に係る取り組みについて御説明を申し上げます。  現状と課題でございます。  現状におきましては,県といたしまして,平成22年度までに外国人旅行者数13.7万人という目標を置いて各種活動に取り組んでいるところでございます。  下の表をごらんいただきますと,韓国,台湾,中国とございます。これまでの実績で申しますと,この3カ国,特に来県数が多うございますので,ここを中心に取り組みを行ってきておるところでございます。  下の方に課題とございますが,まず,1つ目は,海外における知名度不足でございます。茨城という名前が十分認知をしていないということがございますので,これに対する取り組みが必要と考えてございます。  もう一つは,県内の外国人旅行者の受け入れ体制でございます。こちらの方も,ハード,ソフトともに必ずしも十分でないという状況がございますので,これへの取り組みを進めておるところでございます。  右側の対応策でございますが,まず,全体的に考えておりますのが,1枚おめくりをいただきまして,13ページでございます。  こちらでこういうふうに体系的にやっていきたいということを書かせていただいてございますが,まず,最も大事なことは,商品ができるということかと思ってございます。商品ができて,これが売れるということかと思っておるのですが,一方で,商品をつくる方からいたしますと,売れる見込みがあって商品をつくるということでもございますので,この両輪をしっかり対応していくということかなというふうに考えてございます。  上の四角,前半の上半分をごらんいただきますと,旅客促進ということが書いてございまして,上の方に,消費者向け,一般の旅行者でございます。下の方が旅行業者向けのPRというふうに分けてございます。  右の方にお移りいただきまして,現地のセールスということで,まず,一般の消費者向けには,国際観光展等を行ってまいってきているところでございます。その次に,メディア等を招聘いたしまして,一般の人,さらに,現地での観光地情報の掲載等を含めまして,広告と連携して当たっていきたいと考えてございます。  商品造成につきましては,現地セールスといたしましては,現地での商談会等を検討してまいりたいと考えてございまして,招聘事業のところでごらんいただきますように,これまでも,旅行業者の招聘,あるいは県内での商談会といったことで当たってきてございます。  12ページにお戻りをいただきまして,そういったことを踏まえまして,まず,海外における知名度の向上ということでございますが,先ほど申しました国際観光展の出展,具体的には,韓国におきます観光展KOTFAに,ことし,空港対策課と一緒に行ってまいったところでございます。  それから,メディアの招聘事業による海外における本県の知名度向上を図ってまいっております。  具体的には,14ページをお願いいたします。  やや字が小さくて恐縮でございますが,右上のますをごらんをいただきますと,平成21年度,特に韓国のところで申し上げますと,旅行会社の招聘ということで,北関東3県の事業といたしまして,本年10月を予定をしてございます。  それから,先ほど申し上げましたKOTFAという観光展,あるいは商談会に,ことし,参加をしてございます。  それから,パンフレット,会話集の作成ということを予定してございます。  その他,必要に応じまして,空港部局とも協力して対応してまいりたいと考えてございます。  また12ページの方にお戻りをいただきまして,(2)の周辺県との連携でございます。  北関東3県ということで,栃木・群馬の枠組み,それから,千葉県との2県の枠組み,それから,北関東3県に福島・新潟を加えました北関東磐越5県の取り組みを中心に,広域観光ルートの提案,旅行商品の造成を働きかけてまいりたいと考えてございます。  具体的には,15ページでございますが,こちらに今の3つの枠組みを書かせていただいてございます。  まず,北関東3県でございますが,ことしの6月に発足をいたしまして,韓国からの誘致等を中心に,商品造成につなげていくべく,取り組みをしておるところでございます。  また,観光資源のデータベース,広域周遊ルートの作成ということでも取り組んでございます。  後ろの16ページに,資源リストというようなことで準備させていただいておりますが,これのたたき台を,ことし10月にさまざまな取り組みが行われますので,これに間に合わせるべく,具体的には,ここにありますそれぞれの資源個票をつくりまして,どれだけのお金がかかるのかとか,最寄りのインターからどれくらいかかるかとか,そういった具体的なルートが商品をつくる方でわかっていただけるように組んでまいりたいというふうに考えてございます。  それから,15ページにお戻りをいただきまして,北関東磐越5県の取り組みでございます。  こちらにつきましても,それぞれ,中国,韓国というところ,産業観光がメーンでございますが,中心に当たってきておるところでございます。  続きまして,茨城と千葉の2県の協議会でございますが,ことしにつきましては,台湾への現地の会社訪問,商談会等を行っていく予定でございます。  12ページにお戻りをいただきまして,受け入れ体制の整備でございます。  外国人の方が自分たちを待っていてくれたということを思っていただくために,接遇向上のための講習会,あるいは指さし会話集といったことを手当てしてまいりたいと考えてございます。この7月には,国際観光セミナーということで,韓国について行わせていただいてございます。それから,会話集を,今後,作成しまして,配布をしていく予定でございます。  それから,6月の補正でお認めいただいておりますが,(2)でございますが,広域観光案内板というものもあわせて整備をしてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 15 ◯白田委員長 ただいまの中で説明漏れはございませんか。  ないようですので,これより質疑に入ります。  ただいまの説明に関しまして,質疑がございましたらお願いをいたします。  狩野委員。 16 ◯狩野委員 御説明ありがとうございます。  いよいよあと半年ということであれなのですが,今もいろいろ各課から報告がありました県の空港対策と特に観光ですけれども,私は意識をして見ているので,随分,あちこちで茨城空港のPRをされているなと思っていますが,私のところに来た一般人から,茨城空港開港だよねという反応が以前に比べて非常に低いような気がします。わかる範囲で,今までいろいろやっているようですけれども,その中での反応といいますか,どの辺なのかな。特にアントラーズとの提携の場合は,アントラーズグッズをもらって喜んでいる人はいるのですが,そこから先に話が進んでいないような気がしてしようがないのです。その辺,現状と,また,今後の具体的な県民運動といいますか,茨城県民を含めた部分のPRについては具体的にどのような策があるのか教えていただきたいと思います。 17 ◯薮中空港対策課長 県民の茨城空港開港への認知度ということでございますけれども,大規模集客施設などで,茨城空港を知っていますかというアンケート,それから,さまざまなクイズ,ゲームも交えてということでやっておりますけれども,茨城空港の開港自体についてはかなり認知度が高まっているというふうに考えております。  その一方で,では,実際にどこに飛ぶのかとか,そういうことになりますと,認知度という点でまだまだ不足しておりますので,今年度は,ただ単に茨城空港が開港しますのでよろしくということではなくて,アシアナ航空が飛んで,こういうところに行くことができますということで,取り組みを少し深めてやっているところでございます。  県民のレベルにおきましても,茨城空港の民間レベルでの応援団というものがつくられておりまして,あすも,その結団式と,それから,開港記念コンサートということで,民間レベルで,茨城空港サポーターズという名前でやられているのですけれども,こういった民間レベルでの盛り上がりというものについても,今後,県といたしまして,連携をしながらやっていきたいというふうに考えております。 18 ◯白田委員長 よろしいですか。 19 ◯狩野委員 はい,いいです。 20 ◯白田委員長 ほかにございますか。  舘委員。 21 ◯舘委員 確認なのですが,かしてつ跡地のバス専用化の件でございますが,常陸小川駅まで来られて,このままこのバスが茨城空港に行くのか,それとも常陸小川駅までで,そこから別なバスにまた乗りかえて行くというイメージなのか,その辺をちょっと教えてほしいのです。 22 ◯仙波企画課長 運行計画については,現在,協議会で検討をされておりまして,石岡から乗りまして,空港に行く方は,乗られたら,その専用道を使って,茨城空港まで,直接,約25分ぐらいかかりますけれども,それで行くということで,運行形態,運行本数等について検討しております。 23 ◯舘委員 ということは,一回で,乗りかえなしで行けるということですね。わかりました。  それと,空港ターミナルビルについてお伺いをしたいのですが,一応,やる事業体は開発公社ということになっておりますけれども,このビルの中で,例えば,商業施設,飲食店やお土産屋さんが入る予定になっておると思います。当初,聞いておる話によると,企業さんも非常に先行きが見えないということで躊躇しておったけれども,逆にいろいろな条件を出す中で,何とか入ってもらったというふうに聞いておるのですけれども,そういう中で,例えば,当初,募集をしていたときの利用客と,多分,今の現時点での予定する利用客というのは乖離が非常に高いのだと思っておりますが,そういう中,例えば,飲食店とかお土産屋さんが,利用度がこのままだと,当初の話と違うという話になってくるのではないか。最初のときは,家賃を安くするだとか,そういう約束事があったのかなという気もするのですけれども,その辺の約束事というのは何かあるのですか。その辺,聞かせてほしいです。 24 ◯薮中空港対策課長 今,テナントのお話がございましたが,テナントについては,8区画募集いたしまして,そのうち6区画が埋まっております。空いている区画というのは,搭乗待合室の中の売店と,それから,免税店ということで,今埋まっているのはすべて搭乗待合室の外といいますか,そういう区画については埋まっております。  最初,公募を行った時期から,当初の予定に比べまして,今のところ,決定している航空会社アシアナ航空のソウル便ということでございまして,その場合に,収入がどうなるのかということについて,ターミナルビルの出店者の方からもいろいろ問い合わせが来ておりまして,そういったことを踏まえまして,今,約束事といいますか,入居していただいたテナントさんからは,売り上げの10%の賃料をいただくということで,ただし,最低限の家賃というものについては,最低限度というのは定めておりますけれども,最初から値下げをするとか,そういった条件は入っておりません。  どのように売り上げをふやしていくかということについて,地元の商工会,それから,市町村,それから,ターミナルビルの出店者を入れた検討会を設置いたしまして,空港の飛行機のお客さんだけではなくて,いろいろなイベントを催すことによって集客をしましょうということで,今,そのアイデアづくり,玉出しをしていただいております。  最近,開港しました空港の事例を見てみますと,例えば,静岡空港なのですけれども,6月4日に開港いたしまして,当初のうちは,飛行機のお客さんよりも,空港を見に来たというお客さんが非常に多くありました。それで,空港のグッズですとかお土産品が飛ぶように売れて,それから,中に入っているすし屋さんは行列ができていたということですので,私どもも,そういった空港を使うお客さんだけではなくて,外から来るお客さん,見学に来たお客さんなども念頭に入れながら,利活用について考えていきたいと思っております。 25 ◯舘委員 当初はそれでお客さんが来るのでしょうけれども,この状態がいつまで続くか,ほかにもローコストキャリアとかが就航してくれれば,また,国内線が就航してくれればいいですけれども,このままの状態が続いて,当初の期間がどれくらい,イベントも,毎年毎年,毎月毎月,毎日毎日というふうにやれるわけではないわけです。そうすると,おのずと,この売り上げというのは,今言ったような計算というのは立たなくなってくると思うのです。  その場合に,例えば,今言ったように,売り上げの10%と最低家賃というと,売り上げの10%というのが開発公社の収入になるわけだと思いますが,県で開発公社にお金を貸しているわけだけれども,そういう計画で10年間で返すという話になっていますけれども,そういう計画に対して,支障というのは来すのではないかなという心配を非常にしておりますが,特に,今,開発公社はいろいろな問題があるところでございますので,逆にさらなる県民の負担というものがそこに出てしまうのではないのかなという不安をするわけですけれども,今の話を聞いていると,今のままでは,どう考えても,イベントだけ,最初だけは,多分,今言ったように来られるのだとは思いますが,逆に言うと,1年とか短いスパンの中でも,計画性に非常に不安なものを感じてしまうのは私だけではないような気がするのですが,その辺どうでしょう。 26 ◯薮中空港対策課長 現在,この検討の中で,どのぐらい使って定期的に来るお客さんがいるのかというのを見ております。一番期待できるのはマニアの方たちです。非常に多く来ているということで,例えばですけれども,こういった人たちのために,百里基地と連携して,見学コースを定めて,その中で,基地の中の管制塔ですとか,いろいろな施設を見ながら,ビルを出発到着の集合場所にして,お金を落としていってもらうとか,あるいは,見学者が,開港するかなり昔から,週に平均すると2組ぐらい,地元の団体ですとか,あるいは外のいろいろな自治体からも見学の要望というのが来ておりますけれども,今は直営で空港対策課の職員が手弁当で対応しているという状況でございますけれども,開港したときには,こういったお客さんについても,ビルを利用していただく。会議室を使ってもらう。そこで,外からボランティアなり何なり,人を置いて,そこで見学の対応をする。そのかわり,ただ単にただで資料をもらって,職員の時間も使ってということではなくて,それを収益にしていくとか,いろいろなアイデアというものが出ております。  それから,学校の遠足とか社会見学といったことについても,一回限りではなくて,一度呼べば毎年来るということです。  それから,市町村のPRについても,県内44市町村ありますけれども,毎週毎週,週変わりでやるということになれば44週間ということで,それが終わったらまた2回り目ということも考えております。  さらには,協議会に入っている企業の会員は300社余りありますけれども,そういったところも会費を払っていただいているので,その還元の場として,PR,出展ということも考えております。  そういったことで,なるべく年間を通じて,開港時だけではなく,継続して人が入るような仕組みというものをつくっていきたいと思います。 27 ◯舘委員 いろいろ御説明いただいているのはいいのですけれども,何か心もとないなという気はしていますけれども。逆に言うと,お土産屋さんを例に一つ取ってみても,マニアの方が来るたびにお土産を買っていくのかねという気もするし,地元の人が利用するたびに,例えばお土産物を買っていきますかね。地元の学校の生徒さんが来られても,お土産を買っていきますかね。  そういうのを考えると,今言っているのは,非常に美辞麗句を並べて,こういうものをやっているやっているというのは聞いておるのだけれども,例えば,入っている企業さんにとっての収益というのが,今聞いているのでは,僕はどうしても心もとないなという気がします。心もとないなというのはどういうことかというと,開発公社に対する収入が入ってこないということになりはしませんか。入ってこないということは,逆に言うと,開発公社が出している計画というものに対しての支障というのが具体的に出るのではないですか。本当に支障は出ないのかな。今言っているものだけで,結果として,県がお金を貸している開発公社に対しての支障というのは出るか出ないかというのを聞いている。いろいろなものを言っているけれども,僕は,今の話を聞いて,とてもじゃないけれども,当初の出店者に対する利用人数,空港を利用する方,また,乗る方の人数と,業者さんに出している数とは非常な乖離があると思っています。その計画のもとで開発公社の計画ができているわけでしょう。これが何で支障が来ないと言えるのかな。その辺をもう一回御説明してほしい。 28 ◯福田企画部長 今,課長の方からの説明は,まさにそういった努力を通じて収入に結びつけるための仕掛けを考えているということで,それがどこまで収入に貢献できるかというのは,今,そこまではじいている段階でございます。  それと,開発公社については,一方的な財政的な負担は生じないようにということで,我々の方とも開発公社との支援協力を行っていくというふうな約束事になっておりますので,現時点で言えますことは,就航の新たな路線の確保と乗降客の確保,それに伴う物販等々の売り上げの向上というものに結びつける。  それと,万やむを得ない場合といいますか,まだ見定めがつかないと我々は思っていますけれども,あと数カ月残された中で,就航対策に一生懸命努力するということと,それと,そういった事態が,就航路線が例えば1つか2つだったというような場合でありましたら,今考えている開発公社の職員といいますか,そういった中での経費の削減といいますか,それがどこまで圧縮できるか。それを全体の収入と就航の乗降客の見込みと,経費の削減と,それをトータルで整理して,それで対応していきたいなというふうに考えています。それは継続してやっていきますけれども,もう少し先に整理したいというのが今の現状です。 29 ◯舘委員 最後に,お願いでございますが,ぜひ新たな就航路線を確定をしていただいて,今のままになって,万が一,飲食店もお土産屋さんもいなくなってしまった。フロアに何もお店がないというようなターミナルビルにぜひしないようにしてほしいというのが第1点。  もう1点は,今回,これだけ知事選挙の中で3公社の問題の対応について非常に県民の厳しい目があったわけでございます。さらなる開発公社への支援,新たにふえるような支援というのがあってはならないと思っております。くれぐれもそれはないように,ぜひともそれをお願いして,要望をいたします。 30 ◯白田委員長 山中委員。 31 ◯山中委員 今,心もとないという発言がありましたけれども,私も,今の話を聞いて,これでは大変なことだというふうに改めて思っているところです。テナントの6区画というのはどういうところが決まったのか,教えてください。 32 ◯薮中空港対策課長 既に決まっている区画につきましては,飲食店,それから,物販店,それから,レンタカー会社が2社,それから,宅配便,コインロッカーのそれぞれの区画が決まっております。 33 ◯山中委員 年間通して人が入る仕組みといっても,問題は,何しろ,1日1便しか来ないという状況の中で,どうやってふやすかといっても,結局,これはターミナルビルの運営には大体4億円というふうに前に資料をいただいていますけれども,そうなのですよね。ちょっと確認します。 34 ◯薮中空港対策課長 昨年,総務企画委員会にお出しいたしました収支の中で,4億円の収入と4億円の支出の規模だということを御説明したところでございます。 35 ◯山中委員 4億円ということを考えると,今のあれでは,もうとてもじゃないけれども,そういうことは見込めないというふうに私自身は思います。  私が,この間,たくさんの方にお話を聞きましたが,その際,必ず出てくるのは茨城空港の話なのです。それが必要かどうかというと,多くの方が,必要ではないのではないかという感想を持っていて,税金の使い方としていかがなものかということが多くの方から言われました。  開発公社とは支援協力していくという約束があるということも先ほどお話が出ましたけれども,4億円は達成できるというか,やりくりできるというふうに本当に思っていらっしゃるのですか。 36 ◯薮中空港対策課長 この当初の試算の4億円についても,先ほど部長から御説明しましたとおり,収入と支出をどう見ていくかという中でのことになるかと思います。今後,就航する航空会社が確定していく中で,家賃についてもだんだん決まってくる。それから,テナントからの収入の見込みというのも出てくる。その中で,例えば,仮にこのままの便数であったということになれば,当初想定していた人間を置いて,すべてのフロアに電気をつけて,清掃もすべてのフロアをやるということではなくて,実態に合った規模で運営をしていくべきだと思いますし,そうなった場合には,収入と支出の規模というのもそれぞれが小さくなっていくということになるかと思います。  その一方で,当初見込んでいたテナントの問題もありますので,そういったことからは,売り上げの確保といったことについてもきちっと対応していく必要があるというふうに考えております。 37 ◯山中委員 それから,開発公社への税金投入問題は,この間,住宅供給公社,土地開発公社への税金投入も含めて,私どもは厳しくこのことを申し上げてきましたけれども,先ほどの部長の話だと,開発公社の人員を削減するとか,その中での経費の削減をやっていくのだというようなことはお話しされましたけれども,支援協力していくという開発公社との約束事があるようですけれども,そこで新たに税金を,4億円の運営費が確保できなかったからといって,県民の税金をターミナルビルの運営経費として出すというようなことは絶対にしないでくださいね。それをちょっと確認します。 38 ◯福田企画部長 ちょっと私の説明が不足していたかと思いますけれども,開発公社の職員をというふうな表現ではなく,ターミナルビルのスタッフの人数なども削減していければなということです。  それと,開発公社に財政的な負担を生じないようにお互いに努力しましょうというものが,最初にこのビルを開発公社が国の募集に応募しまして,決定した際に,新たな負担といいますか,その際にはお互いに協力して解決していきましょうということでありますので,その時点では,何らかの形での開発公社に対する,負担が生じた場合にですけれども,現在,我々としては,負担を生じさせないように努力していきたいなというのが今の説明といいますか,そういう気持ちでおります。 39 ◯山中委員 それは,その場合はという議論しか出てこないような今の状況だということを改めて示しているわけです。そうじゃなくても,開発公社問題というのは,今年度,第1回定例会,第2回定例会と大問題になっているところなのですから,絶対に4億円の運営経費が賄えないなどというようなことで,県民の税金を新たな税金投入をするというようなことをしないでもらいたいし,むしろ,その点では,県民の皆さんの意向に沿う形で,私はこの事業は見直すべきだということを言っておきます。  以上です。 40 ◯白田委員長 西野委員。 41 ◯西野委員 いろいろと出ておりますので,頑張っていただきたいとは思いますけれども。もうできていくので,頑張っていただくためにも,案内とPRが一番大事だと思うのですけれども,私,わからなくて申しわけなかったのですが,茨城町南インターチェンジはもうできているのでしょうか。いつできるのでしょうか。  それと,案内看板を主要観光地へとありましたけれども,どのぐらいの箇所数,どういうところへやるのでしょうか。  それと,この道路の周辺の交差点等茨城空港への案内と,それから,多少遠いところでも,観光地から乗るところへの茨城空港の案内というような,茨城空港があるよというような県内への看板等は考えているのでしょうか。その点をお願いします。 42 ◯羽部土木部技監兼道路建設課長 まず,茨城町南インターチェンジの完成見込みでございますが,先ほどの説明に漏れまして申しわけありません。現在,工事を進めておりまして,用地については確保できているので,あと工程を詰めるだけとなっておりまして,来年の3月の開港までには間に合わせるようにということでピッチを上げていただいております。
     2点目の案内看板の件でございますが,現在,考えておりますのは,通常の道路標識,F型といって,大型の,交差点にある,直進するとどこ,左折するとどこと,そこの表示板に追加して表示する箇所と,それから,大きな青い看板に記入できないスペースの場合は,小さな板をその柱に添架するとか,あるいは,独立した小さめの標識を設置するということで考えておりまして,現在,たたき台として,設置箇所を考えておりますのは約160カ所ほどですけれども,先日の会議で,もうちょっとふやしていこうというような御意見も出ておりますので,さらに詰めてまいります。  あと,より遠いところの観光地等での茨城空港の御案内ということですが,これまでの検討が,一応,茨城空港の主に30キロメートルから20キロメートルぐらいまで,大体こっちの方向へ行けば茨城空港に行くはずだということで利用者は考えていると想定しまして,その範囲の中で丁寧に案内していこうというように考えておりましたので,より遠いところは,今のところ,想定しておりませんでした。 43 ◯西野委員 やはりPRが一番だと思いますので,看板等ができてきますと,その機運も盛り上がると思いますので,ぜひその辺の効果的な看板の設置を要望したいと思います。  よろしくお願いいたします。 44 ◯白田委員長 藤島委員。 45 ◯藤島委員 簡単なことを聞きます。  まず,空港の開港日はいつですか。 46 ◯薮中空港対策課長 開港日でございますけれども,今,国におきまして,すべて工事が終わるのが,2月中に終わるのか,3月に入るのか,その辺の詰めをやっております。  それから,あわせて,国において,無線施設のフライトチェックというものを行う必要がございまして,そのフライトチェックというのが工事が終わりかけのころに行うというふうに伺っておりますので,そういったものを含めまして,すべての準備が整った後で,国土交通大臣から開港の告示ということが行われるという手続だというふうに伺っております。  ただ,それは正式な手続ということですので,開港の本当に2カ月前とか,そのぐらいになってしまうのですけれども,その前に,我々としても,いろいろPRをしなければならないので,もっと早く開港日というものを,目標でもいいから,決めていただきたいということで,今,国に働きかけておりまして,国が各工事の完成時期を精査しているところですので,それで工事工程上支障がないということになりましたら,開港日を決定,公表するというふうに伺っております。  なるべく早期に表明してもらえるよう,今,働きかけて,調整を行っているところでございます。 47 ◯白田委員長 今,質問者は,何日と聞いておりますので,大体の日にちをきちんと答えてください。 48 ◯薮中空港対策課長 開港日そのものにつきましては,国としては,年度末ごろということで,いつとはまだ言っておりません。 49 ◯藤島委員 工事とか,そういうのはいろいろ予測がつくのでしょうが,例えば,静岡空港でありましたね。立ち木があって延期になった。無線などは百里の防衛の関係と競合します。ですから,時間的な余裕もほかの空港よりは必要になってきます。  ですから,国土交通省ばかりでなく,県としても,3月31日までは年度内です。そういうふうな開港日というのはないわけです。一般的に言えば,大安の日とか,そういう日に開港するのが日本の伝統から言ってもそうですよね。ですから,ある程度の目安を決めないと,開発公社でもいろいろな心配をしておりますけれども,飛行機が来るような空港にならないと議論にならないでしょう。皆さん,どうですかね。  ここで言っても課長をいじめてしまうみたいになるものですから,これ以上は言いませんけれども,部長,早急に開港日の設定の行動をしてもらいたい。県民に,何月何日に開港すると。それが一番のPRですよ。それをお願いします。  次に,アシアナ航空の就航は決まったわけですよね。便数はどういうふうになっていますか。 50 ◯薮中空港対策課長 便数につきましては,ソウル便が,開港時から毎日1便飛びます。それから,釜山便については,開港数カ月後に週3便程度就航するという予定です。 51 ◯藤島委員 それは確定ですね。 52 ◯薮中空港対策課長 はい。 53 ◯藤島委員 そうすると,時間帯の設定ですね。あと使用機材,飛行機の種類です。何人乗りが来る。あと料金,料金設定があります。例えば,料金は,成田とソウル便の料金と同じだと思うのです。そういうことがきちんと決まらないと困ると思うのですが,この関係はどういうふうになっていますか。 54 ◯薮中空港対策課長 就航する時間につきましては,今後,防衛省,それから,国土交通省との調整ということになりますが,通常,地方空港に乗り入れる場合は,大体,ソウルを朝10時前後に出発して,日本の各地方空港にお昼ごろに到着します。それで1時過ぎごろに出発して,ソウルに3時ごろに戻るようなパターンが多くなります。  そうでない場合というのは,大体,大きな空港で,1日複数便があるという場合はそうならないのですが,1日1便であれば,通常,そういったことになるかと思います。  それから,就航させる機材につきましては,A320またはA321ということで,これはお客さんの数はそれぞれ141人と171人ということで,これはどちらが使われるかわかりません。  それから,料金については,まだ決めていないようですけれども,以前に新聞のインタビューの記事がありまして,そこでは,アシアナ航空としては,成田よりも安い設定にしたいと考えているというような回答があったことを記憶しております。 55 ◯藤島委員 時間とか,それも,今,交渉の過程ですけれども,出発便に乗りたいとか,いろいろな計画を立てている人がいると思うのですけれども,海外旅行の場合には3カ月前ぐらいから出したりするのです。ですから,時間が決まっていないから,今は予約できないのでしょう。 56 ◯薮中空港対策課長 できません。 57 ◯藤島委員 押し問答で困りますけれども,国の規制がいろいろなことがあることは理解をしますけれども,早めにきちんとやっていただきたい。  もう一つ,アシアナ航空は,経済新聞などの情報によれば,経営の問題でいろいろあるようです。御存じですか。 58 ◯福田企画部長 トップの経営の方がかわったということでしょうか。 59 ◯藤島委員 では,経営状況も,乗り入れ体制,いろいろあると思うのです。  次に,今度は国内線です。国内線の就航の交渉の過程をちょっと教えていただけますか。どういうふうにやっているか。直近ではいつやったか。 60 ◯薮中空港対策課長 国内の航空会社とも事務レベルで交渉を行っております。ちょっと日付は,手元にないのであれですけれども,割と密に話はしております。  ただ,彼らとしては,いろいろ言っておりますけれども,一つは,新型インフルエンザで需要が落ちているということ,それから,景気の悪化によってビジネスの需要が減っている。それから,来年10月の羽田空港の発着枠の配分があるので,今は,会社としては,地方路線をすべて縮小,廃止させていって,その便をすべて羽田空港に回していくというのが最優先で,茨城空港についての優先度というのは低いのだというようなことを話をしております。 61 ◯藤島委員 日本航空なり全日空の関係者から聞きますと,茨城空港は考えていないというような──正式な回答ではありませんけれども,そういう話です。  一つは,飛行機がないのだそうです。小さい飛行機を地方路線に飛ばしていましたけれども,羽田に集中すると。  もう一つは,経営状況が極めて悪い。日本航空などは資金ショートをしかねないような状況で,大変困っている。  そういう状況の中で,県の予測で,例えば,百里-札幌便はどのぐらいの需要予測を立てていますか。 62 ◯斎田空港対策監 まず,茨城と北海道との需要予測でございますが,まず,現状で,国が行っている流動調査では,現に91万4,000人というのが,茨城周辺も含めてそういうのがあります。 63 ◯藤島委員 数字ではわからないから,パーセントで言ってよ。 64 ◯斎田空港対策監 国が行いました需要調査につきましては,札幌につきましては31万4,000人という数字が入っております。 65 ◯藤島委員 パーセントで言ってくれよ。僕は数字ではわからないから。搭乗率何%なのか。 66 ◯斎田空港対策監 搭乗率については62%で見ております。 67 ◯藤島委員 県としては,予測はやっていないのですか。 68 ◯斎田空港対策監 県といたしましては,昨年の5月に県民の意向調査をいたしまして,ことし2月のこの常任委員会の第1回の勉強会のときに,茨城空港についてはどのぐらい利用したいかという意向調査をしております。そのときの札幌便につきましては,一般利用につきましては約70%弱という結果が出ております。 69 ◯藤島委員 航空会社の就航条件は,何%以上だったら就航させる可能性があるという数字はどういうふうにつかんでいますか。 70 ◯斎田空港対策監 実は,搭乗率と,もう一つ,大事な要素としまして,搭乗に当たっての料金,運賃の単価との関係があると思います。従来ですと,60%ぐらいをクリアすれば何とかいけるのではないかという話がございました。参考になるのは,能登空港で,以前,搭乗率保証をしたときに,約70%という搭乗率保証をしましたので,70%というのが一つの目安になろうかと思いますが,それはあくまで運賃単価との関係で決まるものと思います。 71 ◯藤島委員 航空会社の数字は70%ということでいいと思うのです。ここで問題なのは,国内線が飛ばないような状況では大変困るわけです。国際線アシアナ1社だけでは困るでしょう。どんどん飛行機が来てもらわないと。  そこで,私,前にも言ったけれども,搭乗率保証をしても飛行機会社は今の状況ではオーケーはしません。搭乗率保証をする議論が県庁内であるのかどうか。部長。 72 ◯福田企画部長 搭乗率保証につきましては,前に質問でもお答えしているかと思いますけれども,飛行機会社側のリスク負担については有効な手段であるということは我々としても認識しております。  ただ,JALにしろANAにしろ,その他の航空会社にしろ,搭乗率保証の交渉過程において,ほかからの提案ということも,現時点では,その提案もない段階でございますので,それについては,提案があった場合には,積極的といいますか,その合理性を判断した上で検討していきたいなというふうに考えています。 73 ◯藤島委員 提案というよりも,県から航空会社に提案するのですよ。県で保証しますから飛ばしてください,これが普通でしょう。  では,大変な状況ですけれども,国内線も飛べるようにさらに交渉をしていただきたい。  2つお願いします。  一つは,航空会社のトップと茨城県のトップが何回も交渉することです。事務ベースで幾らやっていても,開港まであと半年でしょう。半年の間に決まるわけないですよ。トップ同士で交渉する。  もう一つは,全日空とか日本航空ばかりでなく,例えば,スカイマークとか,スターフライヤーとか,エアドゥとか,いろいろあります。そういう弱小の航空会社は新しい路線が欲しいのです。だから,そこにターゲットを絞ってやって,もう一回交渉する。  その2つをお願いします。  大変な状況でも,皆さんで頑張って,すばらしい空港にしていただきたい。よろしくお願いします。  以上です。 74 ◯白田委員長 ほかにございますか。  ないようですので,私の方から,一,二点,質問やら要望をお願いします。  まず,第1点に,修学旅行者を大分当てにして,いつもいつも出ておりますけれども,これからアンケート調査をするというようなことが先ほど部長からも説明されておりますけれども,これは,ただ見て帰るでは楽しくない。おもしろくない。一番楽しいのは,例えば,高校生同士がどこかの場所で一時交流をする。そういったことが,今回,非常に欠けているし,ほかの地域でもそこまではなかなかやっていないと思いますので,木材を利用したり,あるいは石を利用したり,あるいは陶芸を利用したり,一緒に焼き物をやったり,木をつくったりと,そういったものをきちっとした形で高校と相談を行っていく。もうアンケートの段階ではなくて,そういうふうに決めて修学旅行をしていただきたい。それは企画部長も今まで長らく教育庁にいたわけだから,そういったことをやることは可能であると思うので,それは観光物産課と,遊びと交流をきちんとしていただくようなものを構築をさせていただきたい。  これが私の要望でありまして,そして,この間,7月6日,東京に調査に行きまして,アシアナ航空から説明にまいりました。そのときに,茨城県のビジネス客は二万五,六千人だというお話がございました。非常に少ない。そういったものを含めて,いろいろなところに見せたり体験をさせることが,先々,この空港を大成功にさせる一つの手ではないかと思いますので,さわらせる,体験させる,一緒に遊ばせる,こういったことを具体的に明示しながらこれから進んでいくことをお願いをしたいと思います。  もう1点,修学旅行とあわせて,よくゴルフ場の話がたくさん出てきております。しかしながら,茨城では,ここのゴルフ場はこうするといったことは一切まだ出てきておりません。ゴルフ場の連盟ともっともっとよく話し合って,値段の設定,あるいは,羽田や成田にほかの県からもバスで迎えに来るというような話も今まで説明で聞いておりますけれども,この茨城でもそういった形できちんとそういったことをできて,ほかのゴルフ場よりも早くて,そして,いろいろなことがきちんとできるのか。  そして,ぼろくそゴルフ場ではどうにもならない。韓国よりはいいゴルフ場でなくてはならない。これが大前提でありますので,そういうことも踏まえて,ゴルフ場に関しての話ばかりではなくて,きちんとした形で,この際,その対応をお願いをしたいと思っています。  もう1点,先ほど,舘委員から説明がございましたけれども,かしてつの問題ですけれども,仙波課長からもありましたけれども,直接ぐっと向こうまで乗り入れていくということですけれども,これは予算的にはまだ5.1キロメートルしか出していないので,これは果たしていつまでにきちっとした形でやっていくのか。この点をもう一度明確にしていただきたい。  それと,土木部の羽部さんからも説明がありましたけれども,一番魅力的なのは,東関道がいつごろ完全につながるか。それによって30分しか成田と違わない。それで安くできる。これが一番の問題だと思いますけれども,この点について,今,わかる範囲で,いつごろまでに東関道があそこまでできるのか。でないとこの魅力が半減しますので,その点についてお伺いをします。  以上です。 75 ◯羽部土木部技監兼道路建設課長 ことし,東関道鉾田-潮来間が事業化されまして,本年度,全区間,路線測量に入るという予定になっております。  ただ,測量のための地元説明会が延び延びになっているようで,ことしの様子がまだ把握できておりませんけれども,今後,早期に完成するように,しかも,茨城町南インターチェンジから鉾田までの区間については,ネクスコ──東日本高速道路株式会社が全額の負担をもって整備することになっておりますので,それがこれまでの公表では,平成27年度というような目標が設定されております。新たな潮来-鉾田間につきましてもほぼ同時期に完成させていただけるように,国へ強く働きかけていきたいと考えております。 76 ◯白田委員長 これは平成27年度にできるように働きかけていくということです。我々が言いたいのは,いつまでにこれができるか,よくなるのか,それまでに我慢できると,きちっとした形でそれを精査してください。 77 ◯仙波企画課長 バスの運行計画ですが,先ほどお話ししましたように,今,協議会で具体の計画を詰めていますので,今,かしてつについては代替バスが運行されていますので,その路線の変更という形で事業計画の許可申請を運輸支局に出して,許可をもらうという形になりますので,それが11月いっぱいごろまでには出していかなくてはいけないということですので,そのころには具体の計画がはっきりしてくると思います。 78 ◯福田企画部長 先ほどの修学旅行の件ですけれども,今年度に,高校の修学旅行の担当の先生方を,希望をとりまして,韓国の方にツアーを組みまして,委員長がおっしゃっている旅行商品といいますか,体験とか,歴史,遺跡を見学するとか,そういった教育旅行に適したコースなども先生方に体験していただいて,学校で韓国の方に修学旅行の方向で検討していただこうということで,そういった試みも計画しておりますので,その中からアシアナの路線を強くするという意味合いでも,我々としても,教育委員会とうちと連携いたしまして,しっかり対応していきたいというふうに考えています。  また,ゴルフ場のことにつきましては,確かに,連盟等々に,そういった料金,あるいは,迎えるための体制整備といいますか,そういったものにこれから対応していきたいというふうに考えております。 79 ◯白田委員長 わかりました。韓国へ行ったら,ただ見るだけではなくて,一緒に交流ができる。そして,例えば,日本に韓国の修学旅行が迎えられれば,霞ヶ浦で船に乗るとか,あるいは大子に泊まっていただくときには,その前にカヌー教室でもやって,違う体験を一緒にできるとか,高校に行ってきちんとした形でできるとか,そういった今までと違ったメニューをぜひ考えていただいて,そして,新しいビジネスは茨城はいいのだということで,企画部としての新しい考え方を出していただいて,仕事も工場もこっちに来てもらう。そして,2万6,000人がいつの間にか5万人が茨城に業務関係で来られるようになる。そういったことを目指すべきだと思っておりますので,工場誘致とあわせて,その前の段階で,高校生やそういったものに対して,魅力あるものを韓国の人にも見せていただきたい。  台湾も中国もいろいろと出ておりますけれども,どこも修学旅行が目当てです。この間も部長と一緒に出させていただきましたけれども,ベトナムもありましたけれども,ここもみんな修学旅行です。全部修学旅行ばかり期待している。でも,中身のない修学旅行はやってもしようがない。  でも,一番先に手を挙げた韓国に対して,そういったメニューを,きちんとした形で,どこにも負けないようなものをやるのが礼儀だし,つくってやることによって,それが成功することによって茨城空港は成功するような気がいたしますので,私の意見として申し上げます。ぜひ考えてみてください。  大変長い間,貴重な時間ありがとうございました。      ─────────────────────────────── 80 ◯白田委員長 以上で本日の委員会を終了いたします。  御苦労さまでした。                 午後3時35分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...