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◯野口参考人 改めまして,よろしくお願いいたします。
御紹介にあずかりました
株式会社カスミで
環境社会貢献部を担当しております野口と申します。
私どもカスミは,きょう現在で,
スーパーマーケットを136店舗,この茨城県内におきましては86店舗と,一番多い割合で県内で事業活動をさせていただいております
スーパーマーケット企業でございます。
私ども,創業の精神から,生かされていることに気づこうという感謝の気持ちを忘れずに業務に当たるという理念がございまして,それが,ひいては環境活動といったところにもつながってきているというふうに考えております。
まず,私ども,今,レジ袋の問題,環境としては,
スーパーマーケットで取り上げられることが多いのですが,1974年から全国のチェーンにも先駆けて活動してきたということもございます。
そういった中で,
地球温暖化防止という大きな取り組みについて,最近始まったばかりというようなことではありますけれども,十分な取り組みとはなっていませんけれども,御紹介をさせていただきます。
私どもの活動の中で,実は,昨年の6月に,国民運動の名をかりまして,チーム・マイナス6%推進委員会というものを社内で立ち上げさせていただきました。その中で,これまではリサイクルとかごみの減量というところの個別の目標が多かったわけですが,温暖化対策としてきちっと目標を決めて取り組もうということがまずございまして,2008年,ことしは京都議定書の目標年のスタートでもあります。その最終の年度を迎える2012年度時点でのCO2削減を目標を決めて取り組んでいこうというところで,CO2の削減目標を,2006年度,これは京都議定書とはちょっと基準が違うのですが,2006年度というのは,一つは,私どもが持っている情報,データといったものがきちっとしたものがそろっているというところを起源にして,2012年度までに30%削減しようという大きな目標を立てました。
取り組みの行動計画といたしましては,私どもは
スーパーマーケットですので,まずはお客様に提供する商品でどうそれを減らしていくか。2点目には,店舗,設備といったところでどういう取り組みをしていくか。3点目に,これは小売業として特徴的な取り組みになると思いますが,ふだん,店舗を通じましてお客様と接する中で,ともに行う活動としてどう減らしていくかという3つの大きな柱を考えております。
これが先ほど申し上げました目標の概念なのですけれども,2006年当時というのは130店舗ほど,これを営業活動を縮小することなく,計画どおりに2012年ぐらいを迎えたときには,大体店舗数としても170店舗程度と考えております。このときに,今の状態のまま 2006年度の状態のままという意味です 何も対策をせずに事業を拡大していった場合にどのぐらいの排出になるかというのが2012年の推定の排出量でございます。総量で2006年度時点から減らすということですので,これから何もしなければふえてしまうであろう15万7,000トンという数字から7万3,000トン,約半分ぐらいに近いCO2を減らす必要があるということになります。
私ども,経営活動の中で中期計画を3年ごとに見直しながら立てておりますが,2012年度の長期目標を念頭に,2010年度までにどのくらい減らしていくかという計画がこの表でございます。ちょっと細かくてわかりにくいと思うのですが,一番上は商品開発というところ,2点目には店舗開発で,主に電気量です。CO2の排出のもとになる原因が8割方電気の使用によるもの,その他エネルギーというところで,電気をいかに減らしていくかというところです。
3点目のお客様とともにという赤囲みの部分ですが,これがレジ袋の削減によるというところなのですが,このレジ袋を削減することで生産から廃棄に至るまでに排出されるCO2を減らしていこうという考え方でございます。
ここで有料化というふうに書かせていただいておりますが,先ほどの前の画面の計画の中でもレジ袋によるという削減の数字がかなり大きいというところで,これをお客様とともに行う取り組みの一つの柱と位置づけております。
昨年の2月ぐらいからですか,全国の
チェーンストアーの中でもイオンさんが京都で有料化に踏み切ったということを皮切りに,全国各地でこういった取り組みが行われておりますが,茨城県内でも昨年の夏ごろからひたちなか市の話し合いが始まりまして,そういう中で,社内でもどう取り組むべきかということを検討させていただいたところ,その計画をもとに,レジ袋の有料化で大幅な削減をすることはCO2の削減としても効果があるということで,また社会的な流れの中で,対策のおくれというのはイメージ的にもマイナスであろうということです。
それから,レジ袋を減らすことによって使用量が減るわけですので,これはもちろんコストにもはね返ってくるということで,これは利益ばかりを追求するということではなくて,環境効率というのはほぼイコールで経営効率というところにもつながってまいります。無理,むだを省いて,そういったところで効率をよくすることで,環境にも経営にもいい影響を及ぼすというところで環境問題も考えるべきだというふうに考えます。
この下,FOOD
OFFストッカーは,2004年の11月からカスミのお店で,業態を少し異なったお店の出店を始めました。お店でかかるコストをできるだけ抑えて価格に還元して,お客様にお値打ち品を提供しようというお店がこのFOOD
OFFストッカーというお店なのですが,こちらで人件費を初めとする店舗でかかるさまざまなコストを削減しようという取り組みの中で,まずレジ袋と,長年取り組んでおりますレジ袋の削減活動ですが,2004年の時点でも10%ちょっと上回るぐらいというレジ袋の辞退率でございましたので,こちらのレジ袋の削減ということを進める意味においても,レジ袋の無料での配布,提供をやめようというお店にしました。このほかのお店についても,FOOD
OFFストッカーというお店以外の通常のカスミのお店でも
無料配布中止を推進していこうという考え方が,昨年の秋ごろ,社内でも固まりました。
これはお店でレジ袋を辞退する方の率の表なのですが,私ども,レジ袋をお店で断っていただいた方には,スタンプを差し上げて,スタンプがたまると値引きをするというような取り組みでこれまでお客様への啓蒙を図ってまいりましたけれども,なかなかそれも伸び悩んでいるというところです。
スタンプを回収した数でこの辞退率というのを出しているのですが,2004年から
FOODOFFストッカーというレジ袋の有料化をするお店ができたのですが,袋を有料で販売するお店においては,ほぼ9割方,10人中9人のお客様が袋を使わずに,マイバッグ,あるいは
マイバスケット,段ボール箱とかといったようなお客様が御用意される容器で商品をお持ち帰りになるということです。それに比べて,通常店においては,依然として1割程度というところでございます。
これが2007年度に入ってきますと,有料で販売するお店の数もふえてきまして,全体の底上げが少しずつ出てきた。依然として通常のお店では1割程度ということです。
2007年の下期に入りましてから,これは県内での大規模なキャンペーンもございましたし,私どものお店でも,そういった
マイバスケットやマイバッグの販売を少し強化した期間でもございます。その結果,通常のお店においても13%程度ということで,3%程度数字が伸びております。
2007年度の2月から,御存じのとおり,ひたちなか市でもレジ袋の有料化ということが始まりまして,その後は,笠間市,また,この9月からはつくば市といったところでも通常のお店での
無料配布中止というところがふえてまいりました。
結果,2008年度の上期では平均が26.5%ということで,この時期に比べますと2倍以上ということで,袋を使わないお客様がふえたと同時にレジ袋の削減ができたということになっております。
私どもの店舗のレジ袋を有料化しているお店の御紹介なのですが,これが最初に説明しましたFOOD
OFFストッカーというお店です。ほとんどが茨城県で,埼玉県に4店舗,10月に栃木県でも改装しましてFOOD
OFFストッカーというお店になるというところで,16店舗ございます。こちらでは,レジ袋を有料で,一つのサイズ,大きいものですが,1枚5円で販売をしております。こちらがFOOD
OFFストッカー以外,通常のカスミというお店で無料配布をやめた店舗の一覧でございます。
昨年の10月に,まず水戸市内の1店舗で,カスミとしてそういうことに取り組むということの一つのデモンストレーションみたいなものですが,水戸市内のミーモ店というところでまず始めまして,ことしの2月からひたちなか市,6月からは笠間市,これは9月からなのですが,つくば市,ここは店舗数も多くて8店舗ございます。
石岡市なのですが,石岡市におきましては,ことしの9月18日に
ピアシティ石岡中央店というお店をオープンさせていただきました。後ほど省エネ関係の御紹介もさせていただきますが,エコの取り組みを強化したお店というところで,レジ袋の配布もやめて有料化したという経緯がございます。
ひたちなか市,笠間市,つくば市については,市と市民団体との協定の中で三位一体となって取り組んで進めた例でございます。石岡につきましては,こちらはカスミの勝手な思い込みなのですが,年度内ぐらいには何とかそういう協定が市でもできるのではないかというようなことでここに書かせていただいております。
この前のページのFOOD
OFFストッカーについては,市町村との協定についてはなくて,カスミ単独で,こういうお店だということで,無料配布をやめ,有料化した例でございます。一方,こちらは,行政,あるいは市民団体という方々との三位一体の取り組みで,私ども,当初は買い控え,あるいはお客様数が減るのではないかという心配もあった中ですが,行政の周知,啓発といった部分と,市民団体の方との
キャンペーン等で多くのお客様の方には御納得いただいて,特にレジ袋が有料になってからも,こちらが困るようなクレームとか苦情といったものは少なく,スムーズに移行できたという実績がございます。
こちらはレジ袋を有料で販売するお店で,お客様への告知をした例なのですが,こちらは笠間市の例でございます。こちらにあるようなのぼり旗なのですが,私どものお店の使い勝手を考えまして,天井からつらしていただいてつけたところ,非常に視認性がよくて,使わせていただいたという例と,こちらは,私ども店内で独自につくりました告知物です。
私ども,レジ袋を販売するときに,こちらのカスミのお店では大と小の2種類を売ってございます。というのも,レジ袋を減らす取り組みはもっともなのですが,少量のお買い物でどうしても必要だという営業上のお客様の利便もなかなか外せないというところで,少量だけをお買い物で,その日,どうしても袋がないとか,必要だという方のために,大きいものだけではなくて小さいものも御用意して,大きいものは1枚5円,小さいものについては1枚3円ということでの販売をさせていただいております。
また,この取り組みの告知期間には,マイバッグ,あるいは
マイバスケットといったようなお客様のお持ち帰りの商品をアピールしたりというところで周知に努めております。これも社内でつくりました店内の告知物でございます。大体レジの前に少し待ち時間がございますので,そういうときに目にとめていただく。この上のものは天井からつるような横断幕でございます。
また,こういった市町村,市民団体との三位一体の取り組みはマスコミ等にも大きく取り上げられまして,こういうことによっても,お客様,市民の方への周知と,または実施しない地域においても,あっ,こういうことに取り組んでいるところがあると,私たちも何かしなければといったような啓発効果につながっているのではないかというふうに考えております。
こちらからは少し話題を変えまして,CO2の削減の中でエネルギーの使用を減らすということがございますけれども,私ども店舗の方に商品を運ぶ配送車がございます。そういった中で,燃料をいかに減らすかという物流の
エコドライブの取り組みについて御紹介をさせていただきます。
本年度のテーマの2番目に環境というものがございまして,環境にやさしい物流の追及と確立というところで
エコドライブに取り組んでおります。もちろん,背景,目的は,CO2削減というところの社内の活動の活発化で,物流部としては何をしようかということです。商品の配送は運送業者様に委託をしているわけなのですが,委託をしながらも,荷主としての責任があるわけです。私たちが運んでもらって委託をする中で,ある一定の距離,あるいは重さというところで荷主事業者としての責任がございますので,そういったことで燃料の削減に努めております。
取り組みは,昨年の6月ごろから,1年ちょっとたつのですけれども,まずは自分たちの数字を知ろうというところです。現状把握から始まりました。これまではドライブのそういった取り決め等もなく,飛ばす人は飛ばすというようなことでもあったと思うのですが,ここで,一たん,その状態で燃費をはかってまいりました。講習会なども開いて,どうすれば燃費を削減できるかというようなところをことしの夏前ぐらいまでにかけて取り組んでまいりました。
参考までに,こちらが,昨年の7月,現状の燃費を調べた表でございます。4トン車,6トン車,10トン車と車種によって燃費は変わってくるのですけれども,その当時の燃費というものがここで大体平均値として出てきております。この中から,燃費をまず2%アップさせようという仮説と目標を立てまして,
エコドライブの励行を実施しております。この目標が達成できれば,CO2としては158トンぐらいの削減が可能であろうという試算のもと,取り組みに努めております。
エコドライブの中身としては,速度の遵守です。法令に定められた速度というのは経済速度ということもございますので,あるいは急発進,急加速をしない。
アイドリングストップをするとか,
エンジン回転数を抑えるといったところでルールを決めて,ドライバーの皆さんに励行していただいています。特に車両の回転数,
ディーゼルトラックですので,低回転での力が出るということで,1,200回転以下に抑えるというところで,こういうところに印をしたり,目に見える形で対策をとっているというところです。
そういったことで,月ごとにそれぞれの事業者ごとに燃費をとりまして,三共貨物さんだけ一つ伸びていないところがあるのですけれども,これは大型車両を追加したり,車両の移動があったりということで,全体の燃費が伸びていないという事情がございまして,こういう結果になっております。
4トン車,6トン車,10トン車についてですけれども,いずれも燃費の方は伸びておりまして,2007年の7月に比べますと,ここの4トン車というのは,スタートが燃費は6キロメートルでした。これが6.5キロメートルに近いところに行っております。6トン車については,2007年の7月については
リッター当たり5キロメートルというところからスタートしてますので,これも5.6キロメートルぐらいということです。10トン車の場合は,この始まりが,何の対策もなかったとき,2007年の7月ですと3.2キロメートルです。ここから4キロメートル近くというところまで,すべての車種で向上が見られたということで,この
エコドライブということもきちっとルールどおりに励行することによって必ず効果が出るということかと思います。
また,その中でもずば抜けて燃費のよかったドライバーさんには,優勝ということで報奨制度なども設けて,ドライバーの皆さんのエコへの挑戦というところを後押ししております。
こういったことで,4トン車,6トン車,10トン車ということで,こちらは
最優秀ドライバーの御紹介でございます。
また,燃料についてですが,私どもスーパーで揚げ物に使う食用油があるのですが,これもある一定の時期を過ぎますと使えなくなるということで,つくば市内の就労支援施設とタイアップして,こちらを燃料化しているという取り組みがございます。これは食品廃棄物の一部でもございまして,食品廃棄物のリサイクルの推進と,もう一つは燃料化ということで,リサイクルにもつながっているという例でございます。
また,お店で発生する野菜くず等の生ごみを分別して,堆肥施設に持っていくことで,また土に返って,それの生産物をまた店頭で販売するといった取り組みも進めております。
最後に,店舗におけるエコの取り組みということで,店舗設備,またはお客さんとの交流の中でどういった取り組みができるかということで,私どものエコの取り組みとして,7つほどタイトルをつけさせていただいております。省(創)エネルギー,環境効率,自然環境といったようなぐあいですが,その中に,先ほど申しました
食品リサイクル,廃棄物の地域循環とか店頭の
リサイクル等も含まれてまいります。
こちらは9月にオープンさせていただいた石岡中央店というお店での取り組みの御紹介なのですが,これは設置が11月の予定でございますけれども,まずは太陽光発電というところで,使用電力を抑えようということで,年間で9万キロワットアワーという発電量を太陽光発電に頼るという取り組みであるとか,外のこういった看板に消費電力の少ないLEDという照明を使うといったような取り組みをしております。
また,環境負荷が小さいものを使用する。主に再生品を使用するといったところで,こういった土どめに間伐材を使ったり,外にも
自然エネルギーを使った太陽光で街路灯をつけるとか,こちらの車どめ等にもペットボトルの再生材を使った車どめといったようなものも採用しております。
植樹については,余り大がかりなものではないのですが,従業員がみずから手で木を植えて育てていこうということで,ささやかな植樹の実施もいたしました。
こちらは店内なのですが,全体の売り場の中心に当たる部分ですが,多くの蛍光灯を使用していますので,こちらは全体60%ぐらいから段階的に調整ができる
調光システムというものを入れております。夜間,そんなに強い照明が必要ではないというようなときには,そちらの調光でパーセンテージを落とすといったことで省エネに努めております。また,店内にもこういったLED照明を使うことで電力消費を抑えようという取り組みの一部でございます。
バックヤードにおいては,水ですが,これも直接のエネルギーではないのですが,水資源もこれから大変な時代になってくると思います。節水です。作業場の蛇口には節水バルブをすべてつけるということでの節水に取り組んでいます。
あとは,お客様への啓蒙,啓発といったものも含めまして,店外で,
リサイクルボックス,これも種類と台数をふやしまして大きく展開をしている。
あとは,今御紹介しましたような取り組みの例をお客様の見えるところにきちっと表示するというようなことでの周知も図っております。
これらの取り組みをして,電気,電力を削減するといったような取り組みでのCO2の排出削減,こちらが通常のお店でしたらというところなのですが,この設備によって電気量とCO2が削減できる。
あとは,店頭の資源回収及びレジ袋の削減によってCO2がどの程度削減できるかという見通しなのですが,まだ実績は出ておりませんけれども,これらを足し合わせて,通常のお店に比べて3割近いCO2の排出削減ができるのではないかということを見込んでこのお店についてはつくらせていただきました。
こちらは従業員のエコの取り組みということで,社内にチーム・マイナス6%委員会というのが発足してからも,まずは従業員の意識がなければ省エネもごみの削減もできないよというような声が多くて,まずは従業員が,職場,あるいは家庭でも実践できるというところから,ひいてはお客様にも自信を持ってそういった活動をお勧めできるといった従業員を目指して,社内で目標を立てまして,従業員がお店ごとに数を競っている。自分たちがどれだけレジ袋を辞退できるかということとか,みずから家庭からのリサイクルの資源を持ってきて店頭の回収箱に入れるとか,そういった取り組みを今現在進めております。
この取り組みについては,お手元の冊子の12ページから13ページに社内の従業員の環境意識の向上といったところで掲載をさせていただいております。
というところで,まずは,私たち小売業,スーパーという事業性を考えまして,レジ袋の削減というところでのCO2削減と,それから,店舗設備による削減ということで,活動の一端ではございましたけれども,御報告をさせていただきました。
御清聴ありがとうございました。
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◯森田委員長 御丁重に説明,ありがとうございました。
それでは,続きまして,川松様から「東海村
地球温暖化対策地域協議会の活動と今後の展開」につきまして御意見を伺いたいと思います。
パソコン等のセッティングがありますので,若干時間をいただきます。そのままお待ちください。
6 ◯川松参考人 ただいま御紹介いただきました東海村
地球温暖化対策地域協議会の川松でございます。
私どもは三者共同で立ち上げた組織でございまして,きょうは,役場の方から課長補佐の広原が一緒に参っておりまして,操作をしていただきますので,どうぞよろしくお願いいたします。
本日は,県の
環境商工委員会の閉会中委員会の参考人として意見聴取にお招きをいただきまして本当にありがとうございます。
県執行部の方々や委員の方々を前にして,東海村における温暖化対策の取り組みについてお話しするのは大変恐縮ではございますが,皆様方の御指摘やら御意見をちょうだいいたしまして,私どものこれからの活動に生かしてまいりたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。
我が国では,京都議定書に基づきまして,二酸化炭素の排出量を2008年から2012年の5年間で6%減らすということで,これは閣議決定されておりますけれども,東海村におきましては,東海村の環境基本計画に掲げておりますところの地球温暖化の防止に関する部門別計画というのがございまして,これでのCO2の排出の現状と,各主体に期待される取り組みとしまして,住民と事業者と行政が協働によりまして,東海村
地球温暖化対策地域協議会,以下,地域協議会と申しますけれども,平成18年の6月に立ち上げております。
それでは,早速,話の内容に移らせていただきたいと思います。
この組織でございますけれども,私どもの組織は,地域協議会,従来の形態とはまず異なる形といいますか,従来の組織形態というのは,行政対応の環境対策とか,あるいはボランティア活動による環境改善活動とか,こういうのがございますけれども,それらの組織とは一線を画していきましょうということで,目的はただ一つ,地球温暖化のための防止を図ろうではないかというようなことで,従来の啓発活動からは一歩踏み込んだという形で実践活動を展開してまいりましょうということでございまして,それに携わる委員はすべてがボランティアという建前でスタートしておりまして,それぞれ,必要に応じて部会を設置して,きめ細かに対応していこうではないかというようなことで進めてまいっております。
さまざまな立場の委員ということでございますけれども,住民と事業者と行政が連携してやろうということで,それぞれが,随時,委員募集しまして,合計35名になっております。これが
地球温暖化対策地域協議会のメンバーの総数でございまして,それから,以下,後で述べます部会にそれぞれ散らばってまいりますので,延べにしますと52名の部会の活動対象の人数ということになります。
その中には
地球温暖化防止の活動推進員も入っておりますし,これは2名ほど入っております。それから,公募で入ってきた人間,あるいは地区代表としまして 地区というのは,東海村小学校区単位でそれぞれ地区委員会というのが構成されております。小学校が6校ございまして,そこにそれぞれの地区委員会というのがあって,その中に環境部会という部会ができております。その地区委員会は,環境部会のほかに,教育部会とか,あるいは農工商部会とか,企画総務部会とか,安心・安全部会とか,こういう部会がございます。その環境部会から代表が入ってきております。それから,環境で活動しているボランティアの人たちも入っておりますし,東海村は福祉のまちづくりを掲げておりますけれども,そのまちづくりに携わっている福祉の関係者もこの中に入っております。それと,公募で入ってきている一般の方々,それから,商工会とか原子力事業所,あるいは小売店,カスミさんなども入ってくださっております。そういう事業者の方も8名ほど入っております。温暖化防止推進センターの方も入っていただいて,いろいろ知恵をおかりしております。それと行政の職員たちで構成をされております。
普及にあわせましてそれぞれ部会を設置するということで,4つの部会をつくっております。1つは進行管理部会,これは
地球温暖化対策の根幹にかかわる地域推進の計画を,計画を立てても,フォローする部署として進めていく必要があるということで,進行管理部会というものを設置しております。
それから,省エネ家庭部会,これは家庭における温暖化をどうやって進めていくか,これを促進していこうではないかということで,さっき言いました6つの地区委員会の中の委員さんがそれぞれ入ってくださっておりまして,地域とあわせて具体的に対応していくということで進めております。
それから,事業所関連の二酸化炭素をどうやって減らしていくかということについても一緒になってやっていこうではないかということで,これは事業所エコ部会という事業所を主体としてやっていくということでエコ部会を設置しております。
それから,長年の懸案だったごみ関係ですが,これは今も懸案にはなっていますけれども,可燃ごみ,あるいは生ごみ,家庭,あるいは学校等も入れまして,どうやって減らしていくかということで,これを協議していくために設立されているごみ減量化推進部会でございます。
これは,一つは,去年の11月にごみ袋を有料化するというのを東海村で実施しております。その結果,かなりの効果が出まして,後ほどの効果の方の具体的に進めている中身で申し上げますけれども,進めております。
さらには,レジ袋を有料化しようということで,これは事業者さんと協定を結びながら進んでいこうではないかというようなことで,これも進めておりまして,現在のところでは,今年度中,来年の3月までには実施しようという計画で進めております。
以上が4つの部会の活動状況でございまして,では,東海村の
地球温暖化対策地域協議会の活動として,手づくりの地域推進計画を進めていこうではないかということで,地域協議会が中核となりまして,東海村
地球温暖化対策地域推進計画を具体的に策定しておりまして,中身としては,温暖化の主な原因である二酸化炭素の村内の排出量の実態をまず知ろうではないかというようなことで,平成18年に設立した協議会では,前年度は1年間に東海村としてどのぐらいCO2を排出しているか調査しようということで,まず,ベースとなる数値を調査いたしました。
25万トン,正確には25万5,000トンになりますけれども,村内全体で平成17年度は排出しております。平成17年度の25万トンを100としまして,平成19年度から活発に活動を進めようということで,そこから5年後,平成23年度に10%の削減をしようではないかということで目標を設立しました。このときも地域協議会の中ではいろいろ議論がされました。京都議定書では6%だというような話もありましたけれども,東海村としては難しいのではないかというような話もありまして,いろいろと議論が相当噴出いたしまして,最終的には10%の目標に置く。東海村だからこそやろうではないかと。3万6,000人の人口ですから,狭い範囲の東海村だから,これは絶対やろうではないかという意気込みも入りまして,10%という目標値を掲げました。
ここで示してございますのは,平成19年度の実態調査結果なのです。平成17年度というのが,25万5,416トンが東海村の総排出量でございまして,平成18年度も調査をいたしております。そうすると,平成18年度は24万7,676トンと,マイナス3%減らすことができたという内容でございます。
それから,平成19年度も,今年度に入りまして,同じように調査をしました。これは23万8,525トンで,マイナス6.6%というところまで来ておりまして,こういう数値が出てきますと,平成23年度まで何とか行くのではないかというように,協議会の中でも安易に見られがちなのです。ところが,ここまではいいと。問題はこれからが大変なのだと。物事は何でも最後の詰めが大変だということで,もっと具体的に進めていかなくてはいけないよというようなところで,協議会の中でも気を引き締めているところでございます。
これは,今言った平成19年度の排出状況で,その内訳としまして,大体事業者関係で31%ぐらい電気は使っています。ところが,家庭では,ここに書いてありますように,家庭の自動車が19%,それから,家庭での電気が11.3%とか,灯油が8.3%とか,約51%ぐらいが大体家庭で排出をしている。あとは事業者の電気の31%とか,それから,自動車の7%とか,こういう内容で排出をされております。
ここで,地球で環境を考える講演会というのを,啓発,啓蒙を兼ねまして,具体的な活動として展開しておりまして,既に地域委員会と一緒になって進めておるのに,これには真崎地区と書いてありますけれども,これは東海村の真崎学区なのです。これは村松の方ですけれども,そこと,それから,10月には舟石川,船場地区の地区委員会と一緒になりまして,地球温暖化の権威をお持ちの先生をお呼びしまして講演会をするということをやったり,あるいは,家庭的に細かいところをどうやって詰めていくかというようなことで,ワークショップ形式でお互いに意見を交換し合って,ビラにまとめていって,具体的に,これとこれは家庭的にはぜひ取り組もうではないかというような絞り込みですが,こういうことをやってきまして,地域で環境を考える講演会についてはあと4つ残っています。今年度中にはあと1つ実施する。これは石神学区で実施しようではないかというようなことになっておりまして,その後,白方学区,中丸学区というような形で進めていって,家庭等中心に地域の浸透を図って,なお一層きめ細かにやっていこうということにいたしております。
それから,マイバッグ推進キャンペーン,これは平成19年度から年に4回実施しております。場所は,イオンさん,カスミさん,あるいはドラッグ寺島とかセイブ等々,その7店舗で,我々34名の委員がそれぞれ三,四名ずつ店の前に陣取りまして,チラシを配る,あるいはのぼり旗を立てて,たすきをかけてというような形で推進をしています。また,ティッシュペーパーなどもお配りして皆さんに推進をしていくというようなことでやってきておりますけれども,先々週やりましたときに,私のタッチしたところを見てみますと,これはカスミさんの第二店舗の方なのですけれども,大体マイバッグ持参者が4割近くいたのです。大分ふえてきたなということで感心しております。そういう内容で,効果が徐々に出てきているのではないかというふうに思っております。
それから,住民に身近な施設で啓発活動,これは,コミュニティーセンターが各学区ごとに一つずつございますので,そこに啓発用のパネルを展示しております。日本の二酸化炭素の排出量,あるいは茨城県の状況,東海村の実態の円グラフ,棒グラフ,こういうところを借りまして啓発をいたしております。
それから,先ほどの二酸化炭素の排出量の実態調査はどうやってやったのかというような内容にもなろうかと思いますが,自治会長と地域協議会のメンバーが,それぞれ,1人当たり10数世帯に調査を依頼しまして,そこからデータを回収して集計している内容でございます。抜き取り数にして,東海村は,今,1万数千世帯かな。それでいきますと,大体五,六%,そうすると,統計上から見ても,信頼度九十五,六%ぐらい行っているのではないかというふうに踏んでおります。
これは地域協議会での会議の風景でございます。
これは家庭省エネ部会の風景でございます。
それから,これはごみ減量化部会,この方が部会長です。
これがマイバッグキャンペーンでございまして,それぞれたすきがけをしてチラシを渡すということで,マイバッグキャンペーンを実施している内容でございます。
これがコミュニティーセンターに張り出してあります啓発用のビラの一部でございます。
地球温暖化防止のために取り組んでもらいたいこととしまして,今度は,具体的に,細かいことでは,先ほどカスミさんからもお話がありましたように,車を運転するときにはこんなことをしてやっていこうではないかというようなことで,これを車の
エコドライブというふうに呼んでおりますけれども,加減速は当然ながら減らしましょうと。いいスタートで行きましょうと。早めにアクセルペダルから足を離しましょうとか,それから,エアコンの使用は控え目にする。できれば使わない。少しぐらいの暑さ寒さだったら窓をあけるとか閉めるとか,それで用事が足りるのではないかとか,それから,アイドリングは5分間はやめようと。キーをかけたらすぐ発進というような心構えで進めてまいりましょう。それから,タイヤの空気圧は適正にしましょうということで,これはやや高めに設定するというのも必要なのです。それから,不要な荷物は積まない。私などもゴルフをやるものですから,ゴルフバックを積んでいるので,最近は練習に行くときなりゴルフに行くときしか積まないというふうに心がけるようにはなっておりますけれども,そういう細かい内容で
エコドライブに努めましょうということでございます。
それから,うちエコということで,家庭での取り組み,これは毎日生活していることですけれども,これは当たり前といえば当たり前なのですが,電気のスイッチは小まめに切りましょう。あるいは待機電流は除きましょう。コンセントもできれば抜きましょう。それから,おふろについては間隔をあけずに入ってくださいと。できれば親子一緒に入る,あるいは御夫婦一緒に入ってもおかしくないのではないか。こういうような形で冗談混じりに話を進めているところもございます。それから,歯磨きのときは水はとめる。コップいっぱい入れたらそれでもってすすぐ。こういうような細かいことをやっていこうではないか。
それから,近所には車を使わないようにしましょうよと。歩きとか自転車で十分ではないですか。こういうような内容で進めております。
これから家庭電気品を買いかえる場合は,大体が省エネになっていますけれども,よく心がけていきましょうと。特に照明器具などは従来の電球から蛍光灯にかえていこうではないかというような内容でございます。
それから,家をつくるときには省エネ型住宅,あるいは太陽熱温水器を乗せるとか,こういうようなことも工夫したらどうでしょうか。それから,太陽光発電装置等も設置したらいかがでしょうかというようなことでございます。
それから,ごみをどうやってみんなで減らそうかというようなことで,まずは不要なものは受け取らない,買わないでマイバッグをしていこうではないか,あるいはバスケットを利用していこうではないか。過剰包装は辞退しよう。詰めかえ商品を利用しよう。使えるものは何でも使いましょう。家具や自転車等使わなくなったものは,東海村にはリサイクルプラザがありますので,そこに連絡すれば取りに来てくれるよ。そこで手を加えて,安く,また村民にお分けしていると。こういうような内容でございます。
それから,資源物は徹底的に分別してまいりましょう。今,東海村では,資源物は,9品種,15分類しております。それを徹底し,去年の11月にごみ袋を有料化することによって資源物の方にかなり回るものが出てきたということで,資源物の量はふえる。可燃物は減るというようなことでの効果も出ております。生ごみは水を切って出す。できれば天日で乾かすとか,そういう工夫まであればよろしいなというようなところでございます。
それから,廃食用油といいますか,家庭で出ましたてんぷら油等の油,これはコミュニティーセンターで収集するということで,コミュニティーセンターが中心になってコミュニティーセンターに持ってきてもらう。これをBDFの燃料にして,村内でこれを走らせるということで,12月から廃油からBDF化の製造装置が動き出すという段取りになっております。
それから,これは具体的な取り組み事例,Kさん宅の例と書いてありますが,CO2を1日に約1キログラム削減に成功という事例として,取り組んでいる方の一つのモデルを皆さんにも提示しているわけなのです。
エアコンは夏は26度から28度に上げよう。冬場は22度から20度に下げよう。できれば冬場は18度ぐらいにして,厚着をすれば耐えられるよと。こういうような内容でいきますと,大体電力量にして220ワット,あるいは250ワットが節約できるので,192グラムぐらいは節約できますよ。
水道については,シャワーの時間を短縮しよう。入浴は間隔をあけないで入ろう。あるいは入浴の温度を1度でも下げて,少しぬるめにして我慢しようではないか。お風呂の水は洗濯物に利用しよう。こういうような内容でございます。
自動車は,先ほど言いましたように,いいスタートなり,あるいは軽量化なりを図っていけば,1日平均0.3リットルから0.5リットルは節約できるというような内容でございまして,357グラムは節約。
買い物は,ごみを減らしていくということで,マイバッグや分別を徹底することによって114グラムは減らせるよと。
電気は,先ほど申し上げましたような細かい内容を取り入れますと170グラムが節約できます。
その他として,冷蔵庫の詰め込みを減らそうとか,あるいは冷蔵庫の後の間隔をあけようとか,ガスコンロをやるときには,炎がなべの底からはみ出す,あるいはやかんの底からはみ出す,こういうような炎の調整もやろうというようなことでやっていきますと47グラムが減っていきます。
これを合計しますと1,337グラムになる。75%掛ければ1,000グラムで,これは1日1キログラムの削減目標が達成できる。こういうような事例でございます。
あわせて,経済効果も1日当たり200円から250円ぐらいは達成できますよ。一月にしますと数千円は。そうすると物価の上昇分は吸収できるよ。こういうようなアピールも地域の協議会等で説明をしている資料でございます。
問題は,今後の活動は,今のやり方を加速していく。残りのコミュニティーセンターでの地域協議会とのタイアップをさらに小まめやっていく。
エコドライブを推進していく。キャンペーンをさらに実施していって今年度中の有料化を目指す。それから,家計簿ですが,これは二酸化炭素排出量実態調査を兼ねまして環境家計簿の取り組み,これは現在は地域協議会のメンバーは全部つけております。事業所については,私のところはここまでやりますよという事業所の意気込みを示していただくためにも登録制度を促進していこうではないかというようなことで進めてございます。
結びといいますか,環境のためにといいますと,不便だとかつらいといった印象が先行してしまいまして,心理的には本当に抵抗があるかもしれません。しかし,省エネや省資源を意識するだけで,むだな物は買わない,家計も心も満足だというようなことにもなります。そういうことよりも何よりも,地球を大事に,何よりも子供や孫たちの将来のために私たちは行動していかなければなりませんというアピールを行っているところでございまして,日ごろから心がけまして,大切な地球環境を未来に引き継いでまいりたいというふうに考えております。
以上で終わらせていただきます。
7
◯森田委員長 どうもありがとうございました。
ここからは意見交換の時間とさせていただきます。
ただいまのお二人の御意見について,委員の方で,何か質問,あるいは意見等がありましたらお願いをいたします。
舘委員。
8 ◯舘委員 本日は,野口様,また川松様,大変貴重な御意見をありがとうございます。
二,三点ほど質問をさせていただきたいと思います。
まず最初に,カスミの野口様の方なのでございますが,先ほどカスミの店舗の実施されているところを見させていただいたのですが,たまたま私は水戸なのでございますが,特に水戸の方でも西側,赤塚店や見川店,見るところによると,カスミさんの中でも非常に売り上げが高いところ,来場者が多いところかなという気がしておりまして,先ほどのを見ると,渡里の方と常澄の方では実施されているようでございますけれども,逆に言うと,そういう来場者とか売り上げが高いところの方が効果があるような気がするのですが,いろいろな御事情でもあるのかなと思って,差し支えない程度で教えていただければなと思っております。
9
◯野口参考人 今のご質問ですが,FOOD
OFFストッカーという渡里,常澄のお店が2004年から始まった業態ということで,そこでは地域とかそういった取り組みに関係なく,そういうお店として再スタートしているという事情がございます。その後の通常のカスミ,今おっしゃられた見川,赤塚とか,あの辺のお店については地域との三位一体の取り組みで進めさせていただきたいというところで,業態の違いで,独自でやるところと,あと,その他については,行政,市民団体の方々と力を合わせて進めていきたいという事情があって,2つの業態の違いで取り組みの差ができているというのが現状でございます。ですので,水戸市におきましても,そういった話し合いが進めば,すべての市内のお店でぜひ参加させていただきたいと考えております。
10 ◯舘委員 では,かえって私の地元の方が取り組みが悪いということでございますので,よく気をつけて,頑張るようにしたいと思います。
続いて,川松様の方にお伺いをしたいと思いますが,民間の中で取り組みをされていると,非常に評価をするところでございますが,特に二酸化炭素の排出量の調査を民間でして,数値を出して比較をさせているということに関しては,なかなか民間でしづらいな,ここまでよくやられているなと非常に評価をしているところでございますけれども,そういう動きの反面,嫌な見方をしますと,東海村ですと,電気料などもほかの市町村に比べると安いわけでございますが,こういうエコの取り組みの反面,東海村は電気料は安いのだから,そんなことしなくてよかっぺとか,そういう感覚や声も多くないのかなと危惧をするのですが,その辺はいかがでしょうか。
11 ◯川松参考人 そういう意見も当初の過程ではないわけではなかったのです。東海村だからこそできることがあるだろうと,こういうような委員たちの考えも強かったのですけれども,内容的に,実態を調査してみると,皆さんが改めて感じ取った内容ですけれども,こうやって全体像をつかんでみてよかったなと。事業者も30%からのCO2を排出しているというようなことで,事業者の方も熱心に取り組んでくれておるということで,具体的には,事業者の方でも,電気をいかに減らすか。原子力発電をやっていますから,そういう点では電気料の還元も多少はあります。大したことはないですけれども,1軒当たり,年間にして数千円ぐらいは確かにあるのです。ですから,その内容で安いからというのではなくて,CO2を発生する要因は減らさなくてはならない。絶対量は減らす。これは我々人類の至上命題ではないかというような意見で,当初,舘委員がおっしゃられたような意見もございましたけれども,今はそういう声はどこかへ消えてしまったというのが実情でございます。
12 ◯舘委員 大変いい取り組みで,それが評価されているのかなという気がします。
また,東海村でございますと,非常に裕福な,財政指数も非常に高いわけでございまして,そういう中で,先ほどの取り組みで,例えば,省エネの住宅や太陽光発電,あるいはまた車などについても,今現在,東海村の方でそういうものを買ったりそういうものをつくるという形の中で助成をされるという制度があるのか。それともまた,今なければ,逆にこういう数値を出していく中で,さらに押し進めていくためには,そういったものについてきちっとした数値もあるものですから,行政にも言いやすいのかなという思いをしているのですが,そういう取り組みについてはどのように考えておられますか。
13 ◯川松参考人 これは私の方から説明するより行政の方から説明した方がいいのかなという気はするのですけれども,環境面で,助成制度として,今,生ごみ処理機,これは助成制度ができて,実施されています。大体購入の半値ぐらい,生ごみの方はございます。
それから,住宅関係で,これはちょっとまだないのです。今,動きとしては,おっしゃられますように,検討はされています。協議会の中で,それから,事業所に対するそういった大きな省エネ効果のある設備を導入するときに,設備の何割か補助をする必要があるのではないかというようなことでの話題としては,現在,挙がっております。今,はっきりしているのは,生ごみの処理機の補助費ぐらいです。あとはございません。
14 ◯舘委員 逆に言うと,こういうように民間で一生懸命やられていると,行政のそういったものもある程度必要だというふうな部分も感じられておられますか。
15 ◯川松参考人 これは私もそのとおり感じています。先立つものは何でもお金でございますから,これの出口がないとなかなかやりたいこともできないというようなことで,マイバッグは,去年,全戸に配布したのです。役場の方でつくってくれまして,それは全戸に配布してある。そういうバックアップというのは行政もしてくれていますので,これは非常に助かるのですけれども,これからどういうふうに行政を動かしていくか。行政自体も,東海村というのも金があるようで意外とないですよ。けちくさいのです。したがって,我々地域協議会も全員がボランティアでやっている始末ですから。
そういう意味で,先日,協議会で,これは冗談の話ですけれども,協議会をやるときぐらいはウーロン茶の1本ぐらい出したらどうだと。そのくらい少し行政で考えたらいいのではないのという話をしたこともあります。こういうお茶は出ます。その程度で,皆やっているほどです。
東海村はボランティアを使うのがうまいのです。非常に使い方が上手です。したがって,福祉関係もボランティアでやっている方はみんな張り切ってやっておられる。環境も同じようにしてやっている。それから,青少年センターの活動についても同じようにしてみんなボランティアで活発にやっていますので,そういう状況で,使うところには執行部も使っているようですけれども,まず使わないで済む,住民の力を活用するところは遠慮なく活用しようということで,前向きな体制で進まれているようでございます。
16 ◯舘委員 どうもありがとうございました。
17
◯森田委員長 ありがとうございました。
ほかにございませんか。
鈴木(せ)委員。
18 ◯鈴木(せ)委員 きょうはありがとうございました。
カスミさんは,私は石岡東店をいつも利用させていただいております。それから,東海村では福祉ボランティアで大変お世話になっております。
生ごみについてちょっとお尋ねしますが,カスミさんは生ごみのたい肥をたい肥センターに運んで,それをたい肥に使っていただいて,そこでできた野菜をまたお店で販売するようになっているのでしょうか。
19
◯野口参考人 先ほど資料で御説明したのは,下妻市にありますたい肥センターの例の御紹介だったのですが,つくば市,土浦市にある店舗からたい肥センターに持っていきまして,そのたい肥センターそのものは農業法人の方々が所有されていますので,その組合員の方がそれを自分たちで使って,たい肥センターが下妻市内にございますので,その産物を市内の2店舗で地元野菜として販売をしております。そのほかに,下妻市のお米の農家さんにそのたい肥を使っていただいて,カスミ全店で特別栽培米ということでお米の販売も店舗で行っております。
20 ◯鈴木(せ)委員 それから,家庭の生ごみ処理機,カスミさんでそういうものを扱っていただいて,家庭でも生ごみ処理をしていただければありがたいという,そういうPRをしていただければ非常にありがたく思っております。石岡市は生ごみ処理容器3分の1補助なのです。ですから,そういうことが一般のお店ではなかなかPRをしていただけませんので,大きなカスミさんで,そういうバケツ,処理容器とか,そういうのを置いていただけたら,家庭の方がもっと生ごみ処理をして,CO2削減になるのではないかなという思いをいたしております。ですから,そういう点で御協力をいただけたらありがたいなという思いをいたしております。そのお考えについてお聞かせください。
21
◯野口参考人 今の生ごみ処理機の販売も含めた検討ということですね。
22 ◯鈴木(せ)委員 そうですね。
23
◯野口参考人 私ども食品スーパーで売っているものの9割5分ぐらいは食品で,あと,その他雑貨というのもあるのですが,販売のカテゴリーとして,これはまた別の商品部というところで検討させていただく内容ですので,御意見を伝えさせていただきたいと思います。
それと,新店で御紹介した石岡中央のお店ですが,そういったところも情報発信の場としてそういった活動等をお知らせする場所として,店頭をお使いいただくということについてはこちらも大歓迎でございますので,お店での啓発活動等にはできる限り御協力をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
24 ◯鈴木(せ)委員 そういうことに関しては,私どものボランティアをどうぞ御利用いただきたいと思います。
25
◯野口参考人 よろしくお願いいたします。
26
◯森田委員長 ほかにいかがですか。
今委員。
27 ◯今委員 大変すばらしい活動をありがとうございます。
私もいろいろいつも言っているもので,余りお話をすると,また執行部に話するような話になってしまうので,大変申しわけないような気もするのですけれども,カスミさんの方でフードマイレージとかフードバンクという言葉は御存じでしょうか。
28
◯野口参考人 存じております。
29 ◯今委員 フードマイレージは,究極,地産地消で,地元の野菜とか肉とか,そういうものを使っていく方向が非常に温暖化から見るとすばらしいという話がございます。例えば,ヨーロッパから飛行機を使って運んでくるとか船を使って運んでくるとか,日本の食糧自給率は4割を切っていますよね。そういう中で,ほかから運んでくるというのは,CO2をかなり発生しているということで,まず,地産地消に関しまして,カスミさんはどのようにお考えになっているのかお聞きしたいのですけれども。
30
◯野口参考人 私どもカスミの店頭で,今,御紹介された主に野菜類については,約7割近くのお店で地元野菜という販売コーナーを設けまして,併売でございますけれども,その時期に路地でとれる地域の野菜ということの販売に努めております。
先ほどお話のあったフードマイレージですけれども,私ども本社はつくばにございまして,研究機関にもそういった質問とか教えを請いに行くのですけれども,データがまだ出そろってないということで,効果がどのくらいあるかということについての研究,検証といいますか,それがまだまだ整っておりませんので,この物を買ったらどのくらい減るよというところのデータがまだ私ども自身としては出そろってないので,そういった表示には至らないのですが,なるべく地域でとれる野菜,あるいは通常の私どもが調達させていただく商品についても,国内産,あるいは茨城産とか,そういったことの仕入れに努めてまいるという方針でございます。
31 ◯今委員 私もいろいろ研究していまして,私が調べた中ではこの本が一番わかりやすいのかなという思いはしているのですけれども,「フードマイレージ」という本がありまして,あなたの食が地球を変えるということで,こういう本も出ていますので,これにはかなり詳しくカロリーまで書いてあるような本がありますので,参考にしていただければなというふうに思います。
あと,フードバンクの方ですけれども,これはもともとアメリカで発生した,アメリカでいうと,1967年に発生したという話なのですけれども,もともとは,スープキッチンといって,アメリカの無料で食べられる食堂といいますか,そういうようなところで発生した話なのです。要するに,いろいろな物が捨てられて,まだまだ食べられる物を捨てているよというのが発端で,日本でも,2002年になるみたいですけれども,アメリカの方が理事長で,セカンドハーベストジャパンというNPOを立ち上げて,同じような,山谷とかあそこら辺で発生したみたいなのですけれども,要するに,むだに物を捨てないで,食べられる物は何とか食べていこうよという話らしいのですけれども,要するに,小売店の方とかスーパーの方の協力をいただいてそういう団体をつくって,そして,施設とかそういうようなところに持っていって食べてもらうというのがもともとの日本で発生したフードバンクみたいなのですけれども,まだまだ日本では余りなじみがないなと。私も執行部の方にはいろいろお話ししているのですけれども,そういう動きをしないとなかなか小売店さんも協力できないのかないう思いを今しているのですけれども,例えば,カスミさんは,賞味期限とか何かありますよね。廃棄するのは何日前とかと決めているのですかね。
32
◯野口参考人 賞味期限のある物につきましては,その期限までに売り切る,あるいは値引き等で売り切る努力をして,その期限までに売れなかった物については,安全・安心という心配がございますので,廃棄処分という形で処理しています。
33 ◯今委員 かなりまだ期限が来ないのに,数日前から,危ないと思うのかわからないのですけれども,廃棄してしまうという話も聞いているもので,そこら辺をお聞きしたのですけれども,そうすると,期日が来てから捨てるということなのですかね。
34
◯野口参考人 期日で販売し切れない物については捨てるという意味合いですね。
35 ◯今委員 私も執行部にいろいろ話をしていまして,そういうような組織ができれば,カスミさんも協力するのはやぶさかではないというようなお考えをお持ちですかね。
36
◯野口参考人 この後段のフードバンクについては,私ども,ちょっと勉強不足で,そこまでの方針ということはここでは申し上げかねます。
37 ◯今委員 ぜひ協力いただいて,特にむだに物を捨てないでというような,食べられる物は食べていこうという方向で,そういう状態になりましたら,御協力のほどよろしくお願いしたいと思います。
38
◯野口参考人 引き続き勉強させていただきます。すいませんでした。
39 ◯今委員 あと,東海村の動きなのですけれども,私も執行部に言っているのですけれども,これからシーズンになるのですけれども,12月になると,今は,こぞって,競って夜の照明が個人の家で始まるのです。これの消費電力というのはばかにならないのです。これも協議会の目標の中にぜひ入れていただいて,派手な照明を競ってやるのはやめましょうというふうな動きもよろしくお願いしたいなと思うのです。
あと,最近はキャンドルをともしていろいろな行事をやるのですけれども,あれも電力の3分の1のCO2を出しているのです。ですから,この動きも抑えていってほしいなというふうに常々思っているのですけれども,ろうそくを燃やせば電気より少ないからいいのではないかなという思いでやっているのかもしれないのですけれども,これもかなりのCO2を発生しているもので,こういう動きも協議会の中に取り入れていただきたいなというふうに思います。
40 ◯川松参考人 貴重な意見をありがとうございました。
夜の照明,これから秋の夜長で,そろそろ長くなってきますね。そうすると照明をつける時間が長い。最近は特に防犯の関連でフラッシュライトをつける家庭も非常にふえてきています。そうすると,夜暗くなる。人が来る。ぱっとつく。これもCO2の排出の一つの要因になるわけです。それの明かりを弱くしようとか,夜目ですから,こうこうと30メートルぐらいから40メートルぐらい明かりの強い照明もあるのです。そういうのも減らそうと。
それから,夜暗くなってからつけるということで,外灯,門の外のライト,それは消しておいてもいいのではないか。それから,中のライトだけつけておけばいいのではないか。こういうような形,それから,朝起きたらすぐ外灯は消しますよとか,そういう内容は地域の協議会のメンバーの中で進めてはおるのです。そういう節約をしていこうではないかというようなことが一つ。
それから,キャンドルナイトの話がございましたけれども,キャンドルナイトは,夏の夜のひとときを,電球を一斉に消してろうそくの明かりで過ごそうという省エネ啓蒙の一つとして実施しているのです。ですから,キャンドルナイトの発生量はばかにならないけれども,電気量の何ワットに相当するかという細かいところまで試算したことはございませんので,どちらが発生量が多いか。ろうそくの炎の本数によって,あるいは個数によって,どれだけ発生するか,その辺を試算した上で,今後の課題として検討していきたいと思います。
以上でございます。
41 ◯今委員 先ほどイルミネーションの話をしたのは,防犯の話は余り節電できないと思うのですけれども,クリスマスの照明が始まるのです。あれはものすごい電力を使うのです。私は,最近,若い人は競ってだんだん派手にするのです。こちらの方を抑えるような動きをよろしくお願いしたいと思います。
42 ◯川松参考人 これはごもっともでございます。イルミネーションについては,町ぐるみでまちおこしでやっているところもあるくらいなのです。ですから,東海村はそれはやっていませんが,個人的にやっている方が結構います。いますというよりは,おっしゃるとおり,ふえてきています。それだけ皆さんが知恵を絞って楽しんでやっているので,ですから,そういう楽しんだ分はどこかで節約しようよというようなアピールをしているのですけれども,これは難しい問題なので,これはこれからの課題として御意見をちょうだいしておきたいと思います。
以上です。
43
◯森田委員長 ほかにありませんか。
ないようですので,以上で
地球温暖化対策の推進に関する意見聴取を終了いたします。
野口様,川松様には,貴重な御意見を本当にありがとうございました。
本日いただきました御意見につきましては,今後の委員会審査の参考にさせていただきたいと存じます。
どうもありがとうございました。
ここで暫時休憩といたします。
再開は,午後1時ちょうどといたします。
午前11時56分休憩
───────────────────────────────
午後1時開議
44
◯森田委員長 それでは,休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
本日,商工労働部長から,松下観光物産課副参事が公務により欠席したい旨の届け出がありましたので,委員長において受理いたしました。御了承願います。
これより,早速議事に入り,
地域商業活動の支援に関する意見聴取を行います。
それでは,参考人の方を御紹介いたします。
独立行政法人中小企業基盤整備機構関東支部関東地域支援事務局統括プロジェクトマネジャーの内田研一様でございます。
内田様のプロフィールにつきましては,お手元にお配りしておりますが,現在,中小企業基盤整備機構関東支部の統括プロジェクトマネージャーとして,中小企業のさまざまな相談に応じた市場調査や商品開発,販路開拓等の支援に取り組んでおられますほか,中小メーカーやベンチャー企業など10社の新商品開発や新規事業を手がけておられるなど,ビジネスプロデューサーとしても御活躍中でございます。
内田様には,大変お忙しい中,本委員会に御出席いただきましてまことにありがとうございます。委員会を代表いたしまして厚く御礼を申し上げます。
内田様からは,「地域産業資源の活用,農商工連携の取り組みとそれを活用した地域商業の活性化」について御意見をお伺いいたします。
それでは,よろしくお願いいたします。
45 ◯内田参考人 ただいま御紹介いただきました内田と申します。よろしくお願いいたします。
座らせていただいて,失礼いたします。
ただいま,肩書きとしては,中小企業基盤整備機構の関東地域支援事務局統括プロジェクトマネージャーとして御紹介いただきました。お配りいただいているプロフィールの方には片仮名が非常にいっぱい並んでいて,一体何をやっている人間だかよくわからんという感じもあると思うのですが,基本的には,いろいろな商品を新たにつくって売っていくところをメーンに仕事をしている人間だというふうに御理解いただければ幸いです。
現状,地域資源プログラム,農商工連携プログラムというものを通して,そういった過去やってまいりました商品開発及び売っていくというところの御支援を中心に,地域のいろいろな事業者さんのお手伝いをさせていただいておりまして,現在,新潟,山梨,静岡,そして,御当地茨城も含む1都10県,全体の2つのプログラムの統括プロジェクトマネージャーということでやらせていただいておる者です。
本日,今から約1時間ぐらいお時間をいただきまして,式次第の方に書いていただいております資料目次,こちらの1枚ものの方で,地域産業資源の活用,農商工連携等を活用した地域商業の活性化についてというテーマでお話をさせていただきます。
その中で,前半,約15分から20分弱ぐらいいただいて,今回,地域資源プログラム,農商工連携プログラムというのは初めて内容を耳にするという方もおられると思いますので,その制度説明的なことを前半部分で少しさせていただき,中盤で,その1枚ものの資料の真ん中ぐらいに,地域資源青空市場プロジェクトと書いてありますが,実際にやった取り組みの中で,これは東京の銀座の方でいろいろな地域の事業者さんに御参加いただいて,簡易型のアンテナショップみたいなものをことしの3月にやったのですが,このお話を事例としてさせていただきます。
その後,最後に,地域人育成プログラムと書いてあるのですが,これは中小企業基盤整備機構という肩書きとは違いまして,私個人では嘱託として中小企業基盤整備機構と契約しているものですから,一方でいろいろな会社の新規事業を手伝ったりボランティアのこともやっておりまして,これは,今,ボランティアで地域でいろいろやっているプログラムの中で,少し商店街の活性化に御参考になるかなという情報を最後にさせていただきたいなというふうに思っております。主にその3パートでこれから約1時間お話をさせていただきたいと思います。
では,資料の方,こちらの少し分厚いホチキスどめになっている一番最後の方を使わせていただいて,あとは,こちらにプロジェクターを御用意いただいておりますので,こちらの方でも随時映しながら進めさせていただきたいと思います。
まずは,中小企業地域資源活用プログラムの概略の御説明から入らせていただきます。
こちらは御承知おきの方も多いと思いますが,地域のそれぞれの強みを生かして,自立・持続的な成長を実現していくために,2007年から経済産業省中小企業庁の方の政策として始められたプログラムですが,5年間で1,000件,こういった新規事業を地域で創出するのだという大変意欲的な試みで始まっているものでございます。
既に茨城県さんの方でも,地域資源認定事業者さんとしては5件,御認定をさせていただいている。株式会社クリタさん,日本アグリさん,野口徳太郎商店,株式会社つかもとさん,あと,干しいも・ひたちなかテクノセンターのグループの方ということで,5件の方々が既に地域資源では認定ということになっております。
この地域資源のプログラム,対象となるのは,次の2ページの3類型,産地技術,農林水産物,観光資源の3つでございます。こういったもので県単位で指定資源とされているものを活用する事業,指定資源とされているものを使わなければいけないという縛りがあるのですが,それを対象にした支援事業というふうになっております。
茨城県さんの方で言えば,お手元の資料,ちょっと後ろになりますが,18ページから以降が県の基本方針,地域資源活用事業の促進に関する基本構想になっておりまして,19ページのところから,具体的に,産地技術,農林水産物,観光資源で茨城県で指定されているものは何かというのが挙がっております。現時点では,農林水産物で75件,鉱工業品で70件,観光資源で91件,合計236件が茨城県さんの方では指定資源として挙がっている。