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  1. 茨城県議会 1996-09-25
    平成8年第3回定例会(第6号) 本文 開催日: 1996-09-25


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 平成8年9月25日(水曜日)午後1時11分開議      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◯議長(松浦英一君) これより本日の会議を開きます。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 諸般の報告 2 ◯議長(松浦英一君) 諸般の報告をいたします。  議員から議案が提出されましたので,報告させます。議事課長。              〔柳橋議事課長報告〕 議第11号            介護保険制度に関する意見書  上記議案を別紙のとおり茨城県議会会議規則第14条の規定により提出します。  平成8年9月20日 茨城県議会議長 松 浦 英 一 殿                  提出者 茨城県議会議員 山 口 武 平                         同    関   宗 長                         同    青 木 來三郎                         同    岡 部 英 男                         同    黒 部 博 二                         同    鬼 沢 忠 治                         同    今 橋 孝 行
                            同    長谷川 修 平                         同    細 田 武 司      …………………………………………………………………… 議第12号         消費税率5パーセント実施に関する意見書  上記議案を別紙のとおり茨城県議会会議規則第14条の規定により提出します。  平成8年9月20日 茨城県議会議長 松 浦 英 一 殿                  提出者 茨城県議会議員 黒 部 博 二                         同    鬼 沢 忠 治                         同    潮 田 龍 雄                         同    香 取   衛                         同    加 藤 浩 一                         同    飯 野 重 男                         同    久 野 恒 一                         同    今 橋 孝 行                         同    長谷川 修 平                         同    細 田 武 司      …………………………………………………………………… 議第13号           道路特定財源の確保に関する意見書  上記議案を別紙のとおり茨城県議会会議規則第14条の規定により提出します。  平成8年9月20日 茨城県議会議長 松 浦 英 一 殿                  提出者 茨城県議会議員 加 藤 浩 一                         同    染 谷   清                         同    江 田 隆 記                         同    小 川 栄次郎                         同    関   宗 長                         同    佐 川 清 一                         同    本 澤 昭 治                         同    横 田 修 平                         同    川 口 三 郎                         同    田 中 秀 昂                         同    今 橋 孝 行      …………………………………………………………………… 議第14号        義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書  上記議案を別紙のとおり茨城県議会会議規則第14条の規定により提出します。  平成8年9月20日 茨城県議会議長 松 浦 英 一 殿                  提出者 茨城県議会議員 香 取   衛                         同    鶴 岡 正 彦                         同    鈴 木 正 義                         同    青 木 來三郎                         同    横 田 栄 一                         同    長谷川 大 紋                         同    澤 畠 俊 光                         同    葉 梨   衛                         同    粕 田 良 一                         同    鈴 木 孝 治                         同    長谷川 修 平      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第1 第128号議案=ないし=第160号議案,報告第10号,請願 3 ◯議長(松浦英一君) これより議事日程に入ります。  日程第1,第128号議案ないし第160号議案及び報告第10号並びに請願を一括して議題といたします。  これより,各委員会の審査の経過並びに結果について,順次,委員長の報告を求めます。  環境商工委員会委員長飯野重男君。        〔環境商工委員会委員長飯野重男君登壇,拍手〕 4 ◯環境商工委員会委員長(飯野重男君) 環境商工委員会に付託されました案件のうち,本日,報告を求められております予算関係以外の議案5件につきまして,その審査の経過並びに結果を御報告いたします。  まず,議案の内容を申し上げます。  第137号議案募金取締に関する条例を廃止する条例は,募金取り締まりに対する社会的意義や要請が希薄化したことに伴い,規制緩和策の一環として,本条例を廃止しようとするものであります。  第138号議案茨城県霞ヶ浦の富栄養化の防止に関する条例の一部を改正する条例は,し尿浄化槽の構造基準が改正され,新たに窒素,燐の処理能力に係る構造基準が追加されたことに伴い,適用を猶予してきたし尿浄化槽の排水基準を適用しようとするものであります。  第143号議案茨城地域改善対策職業訓練貸付金貸付条例の一部を改正する条例は,国の地域改善対策職業訓練受講資金等貸付要領の一部改正に伴い,所要の改正をしようとするものであります。  第152号議案工事請負契約の締結については,茨城県立水戸産業技術専門学院管理棟新築工事について,請負契約を締結しようとするものであります。  報告第10号別記3中本委員会所管事項は,270万3,000円の補正予算を専決処分したものであります。  審査の結果,各議案とも,全会一致をもって,原案のとおり可決または承認すべきものと決定した次第であります。  以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いたしまして,報告を終わります。(拍手) 5 ◯議長(松浦英一君) 次に,福祉衛生委員会委員長小田木真一君。       〔福祉衛生委員会委員長小田木真一君登壇,拍手〕 6 ◯福祉衛生委員会委員長(小田木真一君) 福祉衛生委員会に付託されました案件のうち,本日,報告を求められております予算関係以外の議案5件,報告1件,請願7件につきまして,その審査の経過並びに結果を御報告いたします。  まず,議案の内容を申し上げます。  第136号議案茨城特別会計条例の一部を改正する条例は,県立医療大学付属病院の設置に伴い,茨城県立医療大学付属病院特別会計を設けようとするものであります。  第139号議案生活福祉資金貸付事業の補助に関する条例の一部を改正する条例は,国の生活福祉資金貸付制度要綱の一部改正に伴い,所要の改正をしようとするものであります。  第140号議案茨城県立青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,宿泊室の設置に伴い,その使用料を定めようとするものであります。  第141号議案茨城県立医療大学付属病院の設置及び管理に関する条例は,県立医療大学付属病院の設置及び管理について,必要な事項を定めようとするものであります。  第142号議案茨城県立医療大学条例の一部を改正する条例は,県立医療大学付属病院を,県立医療大学の付属施設として位置づけようとするものであります。  報告第10号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について別記3平成8年度茨城県一般会計補正予算第1号中本委員会所管事項は,病原性大腸菌O-157対策のため,必要な経費の補正であり,承認を求められたものであります。  審査の結果,第136号議案,第139号議案,第140号議案及び第142号議案,報告第10号につきましては,全会一致をもって,原案のとおり可決または承認すべきものと決定,第141号議案につきましては,採決の結果,賛成者多数をもって可決すべきものと決定した次第であります。  次に,請願について申し上げます。  8年第8号中第1項及び8年第16号につきましては,全会一致をもって,願意妥当と認め,採択すべきものと決定,執行部に送付し,処理の経過及び結果の報告を求めることに決定し,8年第1号中第3項,8年第8号中第2項及び第3項については,起立採決の結果,願意不適当と認め,不採択と決定した次第であります。  次に,7年第21号,7年第32号及び8年第1号1項,2項については,茨城県保健所整備計画が既に策定されたこと,また,今回の定例会に,ひたちなか保健所の移転新築の経費が計上され,当委員会で全会一致で可決していることから,議決不要の取り扱いとすべきであると決した次第であります。  また,7年第16号及び8年第12号につきましては,いずれもさらに精査の必要があるものと認め,別途議長あて継続審査を申し出た次第であります。  以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手) 7 ◯議長(松浦英一君) 次に,農林水産委員会委員長石川多聞君。        〔農林水産委員会委員長石川多聞君登壇,拍手〕 8 ◯農林水産委員会委員長(石川多聞君) 農林水産委員会に付託されました案件のうち,本日,報告を求められております議案3件,報告1件につきまして,その審査の経過並びに結果を御報告いたします。  まず,議案の内容を申し上げます。  第149号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額については,平成8年度において,県が行う漁港改修などに対する市町村負担額を,地方財政法に基づき定めようとするものであります。  第151号議案国及び県等が行う土地改良事業に対する市町村の負担額については,平成8年度において,国や県などが行う土地改良事業に対する市町村負担額を,土地改良法等に基づき,定めようとするものであります。  第153号議案工事請負契約の締結については,茨城県畜産試験場用地造成工事を,三井不・常総特定建設工事共同企業体と請負契約を締結しようとするものであります。  報告第10号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について別記3平成8年度茨城県一般会計補正予算第1号中農林水産委員会所管事項は,家畜伝染病予防事業費等,迅速な対応が求められた病原性大腸菌O-157対策経費に関する歳出補正について,承認を求められたものであります。  審査の結果,各議案とも,その内容を適切なものと認め,全会一致をもって,原案のとおり可決または承認すべきものと決定した次第であります。  以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,御報告を終わります。(拍手) 9 ◯議長(松浦英一君) 次に,土木委員会委員長加藤浩一君。         〔土木委員会委員長加藤浩一君登壇,拍手〕 10 ◯土木委員会委員長(加藤浩一君) 土木委員会に付託をされました案件のうち,本日,報告を求められております予算関係以外の議案7件及び報告1件につきまして,審査の経過並びに結果を御報告いたします。  まず,議案の内容について申し上げます。  第150号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額については,県が行う河川事業等に対する市町村の負担について,地方財政法等の規定に基づき,その額を定めようとするものであります。  第154号議案ないし第 158号議案及び第 160号議案は,道路事業,港湾事業及び下水道事業に係る工事請負契約工事委託契約の締結または変更をしようとするものであります。
     報告第10号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について別記1工事委託契約の変更については,日本道路公団との委託契約を変更するものであります。  審査の結果,各案件とも,全会一致をもって,原案のとおり可決または承認すべきものと決した次第であります。  なお,先ほど議長から報告のありました意見書の発議について申し上げます。  道路事業につきましては,21世紀に向け,県土の交流基盤の形成を促進するとともに,活力ある地域づくりや豊かな暮らしづくりを支援するため,道路網の整備を一層促進することがぜひとも必要であります。  そこで,道路整備を緊急かつ計画的に推進するため,政府に対し,道路特定財源諸税の現行の税率を堅持するとともに,国及び地方の道路整備財源の確保について,充実強化を図るよう働きかけることが必要であり,道路特定財源の確保に関する意見書を,本委員会委員全員により,発議した次第であります。  以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手) 11 ◯議長(松浦英一君) 次に,文教治安委員会委員長香取衛君。        〔文教治安委員会委員長香取衛君登壇,拍手〕 12 ◯文教治安委員会委員長(香取衛君) 文教治安委員会に付託されました案件のうち,本日,報告を求められております予算関係以外の議案4件,報告1件及び請願5件につきまして,審査の経過並びに結果を御報告いたします。  まず,議案の内容について申し上げます。  第144号議案茨城県立学校設置条例の一部を改正する条例は,茨城県立谷田部高等学校茨城県立つくば工科高等学校に改称するため,所要の改正をしようとするものであります。  第146号議案県有財産の取得については,(仮称)県立高等養護学校用地として,水戸市下大野町の土地約5万1,000平方メートルを,予定価格7億5,000万円で取得しようとするものであります。  第147号議案県有財産の取得については,警察署の備品として,小型運転免許証作成システム機器を,予定価格1億3,992万5,500円で取得しようとするものであります。  第159号議案工事請負契約の変更については,(仮称)天心記念五浦美術館の新築工事外1件について,美術作品保護のため,塩害防止対策等に設計変更が生じたため,3,323万8,100円を増額し,35億11万5,100円で請負契約の変更をしようとするものであります。  報告第10号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分についてのうち,別記2和解については,警察本部所属の小型乗用車の運行に係る交通事故の和解について,別記3平成8年度茨城県一般会計補正予算第1号中本委員会所管事項は,O-157対策に伴う増額補正であり,それぞれ専決処分したことにより,承認を求められたものであります。  審査の結果,いずれの議案も,その内容を適切なものと認め,全会一致をもって原案のとおり,可決または承認すべきものと決定した次第であります。  次に,請願の審査について申し上げます。  7年第13号,7年第26号及び8年第10号につきましては,さらに精査の要ありと認め,別途議長あて継続審査を申し出た次第であります。  8年第4号につきましては,全会一致をもって願意妥当と認め,採択すべきものと決し,執行部に送付の上,その処理の経過並びに結果の報告を求めることに決定した次第であります。  また,8年第14号につきましては,全会一致をもって,願意妥当と認め,採択すべきものと決し,先ほど議長から報告がありましたとおり,その願意を体し,義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書を,本委員会委員全員により,発議した次第であります。  以上,審査の経過と結果について申し上げましたが,本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手) 13 ◯議長(松浦英一君) 次に,総務企画委員会委員長渡辺政則君。        〔総務企画委員会委員長渡辺政則君登壇,拍手〕 14 ◯総務企画委員会委員長(渡辺政則君) 総務企画委員会に付託されました案件のうち,本日,報告を求められております議案2件,報告1件及び請願6件につきまして,その審査の経過と結果について御報告を申し上げます。  まず,議案について申し上げます。  第145号議案住民訴訟に係る弁護士費用の負担については,地方自治法第242条の2第8項の規定に基づき,住民訴訟に係る弁護士費用として,130万円を負担しようとするものであります。  第148号議案県有財産の売却処分については,工業用地として,那珂町地内の土地を,予定価格12億8,381万3,121円で,株式会社田仲工業所外1社に売却しようとするものであります。  報告第10号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分についてのうち,別記3平成8年度茨城県一般会計補正予算第1号中総務企画委員会所管事項は,病原性大腸菌O-157関連対策に伴う一般財源の繰越金充当による歳入補正であり,別記4茨城県行政組織条例等の一部を改正する条例は,東村の町制施行に伴う関係条例についての所要の改正であり,それぞれ専決処分したことにより,その承認を求められたものであります。  審査の結果,各案件は,全会一致をもって,原案のとおり可決または承認すべきものと決定した次第であります。  次に,請願について申し上げます。  付託されました請願のうち,8年第9号,第15号及び第18号につきましては,全会一致をもって願意不適当と認め,不採択と決定し,7年第10号,8年第13号及び第17号については,さらに精査の要ありと認め,別途議長あて継続審査を申し出た次第であります。  以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手) 15 ◯議長(松浦英一君) 次に,予算特別委員会委員長本澤昭治君。        〔予算特別委員会委員長本澤昭治君登壇,拍手〕 16 ◯予算特別委員会委員長(本澤昭治君) 予算特別委員会に付託されました第128号議案ないし第135号議案について,その審査の経過と結果について御報告いたします。  これらの案件につきましては,9月19日に委員会を開催し,慎重に審査を行った次第であります。  付託されました議案の内容につきましては,当案件が,本委員会に付託された去る9月18日の本会議において,各常任委員長からも報告されておりますので,割愛させていただきますが,審査の過程では,8名の委員と委員外である議員1名が質疑に立ち,執行部と活発な質疑応答を交わしたのであります。  論議の対象となりました主な事項について申し上げますと,まず,県政全般では,上海事務所開設の目的及びその役割。次に,地域振興の関係では,日立港後背地における拠点開発の取り組み,インターナショナルスクール設立に対する取り組み,ひたちなか地区における土地利用基本計画の見直し。環境関係では,水戸市に建設予定の産業廃棄物最終処分場に対する県の対応。衛生関係では,県立中央病院経営体質改善の現状と今後の対応,住民サービスの確保など保健所再編後の対応。福祉関係では,ひたちなか市における更生保護施設の整備に対する県の助成。商工業の関係では,製造業空洞化地域の抜本的対策。農林水産業の関係では,穀物相場の高騰による畜産への影響と対応,松くい虫による被害の現況と今後の対応。土木関係では,鬼怒川大橋など老朽化した橋梁の整備方針,常陸那珂港の開港に向けた体制の整備,県営住宅への母子家庭等の優先入居対策。教育関係では,中学校及び高等学校における部活動の活性化等スポーツの振興に対する取り組み,専門課程に応じた教科の見直しなど専門高校の充実・強化対策。警察関係では,高速道路における交通事故防止対策。  これらの論議の後,採決の結果,第128号議案ないし第135号議案は,全会一致をもって,それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  以上,本委員会の審査の経過と結果について申し上げましたが,この決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手) 17 ◯議長(松浦英一君) 以上で,委員長報告を終わります。  なお,各委員会の審査報告書の写しをお手元に配付してあります。ごらんおき願います。      ────────────────────────── 18 ◯議長(松浦英一君) これより,討論に入ります。  討論の通告がありますので,これを許します。  鈴木孝治君。            〔30番鈴木孝治君登壇,拍手〕 19 ◯30番(鈴木孝治君) 公明・新進クラブの鈴木孝治でございます。  消費税率引き上げに反対する意見書提出を求める請願の不採択に反対の討論を行います。  国会は,第137回臨時国会を27日に召集し,橋本首相により,所信表明抜きの衆議院冒頭解散が閣議決定,いよいよ政局も10月20日総選挙を控え,緊迫の度合いを増してまいりました。  政府は,住専処理国会の会期末の6月25日に,たったの4日間だけで,またも国民の理解なしに,あっと言う間に,来年4月1日からの消費税率の引き上げを決定してしまいました。  こうした現政府の決定に,多くの国民は,怒りの声を上げており,各マスコミの世論調査でも,7~8割の人々が,国民的論議の全くない今回の消費税率5%への引き上げには反対しております。  さらに,私は,大綱以下4点に絞って,今回の消費税率引き上げに対して,断固反対するものであります。  私どもは,ずっと反対キャンペーンを全県下で広げてまいりました。予想以上の多くの反響の声がありました。  まず第1に,国民に増税を強いるときは,まず,政府みずから徹底して公約どおり行政改革に汗を流して,歳出削減に努めるべきであるという点でございます。94年11月に,村山政権下に成立した消費税法付則の中にも,税率決定に際して,社会保障などの財源確保,行政,財政改革の推進状況などを総合的に勘案して検討することが明記されています。特に行政改革の推進は,消費税率の見直しの前提条件であり,村山政権時からの事実上の公約でございます。公約実行は,政党,政治家の生命線であります。圧倒的多数を占める村山,橋本政権下の2年2ヵ月,行政改革という名に値するものは,ほとんど見当たりません。〔「そのとおり」と呼ぶ者あり〕この経済不況の中,民間企業が懸命にリストラに励んで,少しでも歳出削減しているごとく,政府は増税の前に,徹底した行政改革を断行すべきであります。  第2番目に,消費税率の2%アップは,経済企画庁などの試算によれば,97年~99年度の実質経済成長率を0.9%押し下げ,物価を1.5%も押し上げるなど,せっかく明るい兆しの出てきた景気回復の足を引っ張り,経済に致命的な大打撃を与えるという点でございます。すなわち,国民の買い控えや経済不安の増大により,消費の停滞が懸念されます。消費の停滞は,生産の縮小,雇用不安の深刻化をもたらし,景気を再び失速させてしまいます。日本経済全体を大きく左右している民間最終消費が伸び悩んでいるこの時期に,消費を冷え込ませるような税率アップを強行すること,そのような環境にはとてもありません。  3番目に,年金,介護など高齢社会の福祉ビジョンを明確にして,そのサービスとコストの関係を,国民に明らかにした上で,税率引き上げを提案すべきであったという点であります。今回の税率アップの分の使い道については,全く不透明であります。  4番目には,年金生活者,低所得者,生活保護家族などの皆さんに与える影響を緩和するための,生鮮食料品の軽減税率導入等の措置が講じられておらず,いわゆる逆進性対策が見られない点です。課税に当たって最も大事な点の一つが,公平感だと存じます。低所得者層に対しては,政府も温かみのある逆進性防止の対応をとるべきであります。  以上の点から,このたびの政府の消費税5%引き上げに反対するものでございます。  なお,先週末に,委員会の審議採決もなく,自民党,社民党の共同で消費税率5パーセント実施に関する意見書が提出されました。その中に,「消費税を巡る諸改革は,いまだ十分になされているとは言い難いものもある。そこで,県民の期待にこたえる税制改革とするために,下記について強く要望する。」と要望されている点は,私どもの反対理由と全くよく似通ったものになっております。しかしながら,今回の税率引き上げに対して,「いまだ十分になされているとは言い難いものもある。」とおっしゃりながら,「だから反対」とはなっておりません。「ノーと言える日本人」ではありませんが,〔「それは違う」と呼ぶ者あり〕何のために,このような意見書を出されたのでしょうか。納得のいかない施策に対しては,私は,県民を代表する県議会の一員として,きちんと「ノー」を言わなければならない政治責任があると考えます。〔「そのとおり」と呼ぶ者あり〕東京都議会のごとく,自民党も,社民党も,きちんと消費税率の引き上げを見合わせるように,なぜ要請できなかったのか残念でなりません。〔議場で発言する者多し〕  以上,消費税率引き上げに反対する意見書提出を求める請願の不採択に反対を訴え,議員諸兄の県民の側に立った賢明な御判断を願うものであります。  以上で,反対討論を終わります。(拍手) 20 ◯議長(松浦英一君) 次に,大内久美子君。             〔5番大内久美子君登壇〕 21 ◯5番(大内久美子君) 日本共産党の大内久美子です。  平成8年度茨城県一般会計補正予算及び報告第10号専決処分別記1に反対し,並びに請願8年第9号,第18号の採択を主張し,不採択に反対の討論を行います。  今回の補正は,過日の県西部に発生した降ひょう等の被害と病原性大腸菌O-157への対応という緊急対策を含むものでありますが,補正予算全体の構造は,企画開発費,商工費の財政操作による見かけの補正増額を別にしますと,土木費の実質的な伸びは,相変わらず圧倒的な大きさを示しております。  今年度の全国都道府県単独事業費は,前年度比1.6%にとどまりましたが,本県は,当初11.1%増を見込み,今回の補正でさらに15.6%と増加させました。その上,貴重な一般財源の69%を土木費に充当しております。福祉水準が,全国最低レベルにある本県としては,極めてバランスを欠いたものと言わなければなりません。  こうした財政運営を改め,県民要望の強い施策,例えば老人保健福祉計画の事業の大幅な推進を図ることやO-157対策として,民間施設の検食保存用冷凍庫助成など,取り組むべき課題は山積しております。  報告第10号別記1は,日本道路公団との工事請負契約変更の専決処分です。  随意契約による工事委託も問題ですが,当初,約500万円であった契約金額を,今回 100倍を超える5億8,000万円に増額補正していることなど,議会での審議の重要性と議決の重さを考えるとき,とても容認できるものではありません。  請願第9号,第18号は,いずれも消費税増税中止の意見書を求めるものであり,採択すべきものであります。  政府は,来年4月から,消費税率を5%に引き上げることを閣議決定しました。しかし,世論調査では,8割を超える国民が増税に反対をしております。税率3%でも,一世帯当たり年間11万円の負担,5%になれば,18万円にも増大し,経済企画庁でさえ,この増税が,住宅建設や個人消費を落ち込ませ,景気回復にも悪影響を与えると認めております。  消費税導入時には,高齢化社会に備える福祉財源に充てるとされましたが,その実態は,国庫に入った消費税のわずか6%にすぎませんでした。国民の立場に立つ税制改革なら,ゼネコン型の公共投資,巨額の軍事費,大企業優遇の不公平税制にこそメスを入れるべきです。直間比率の是正を理由に,消費税を認めている限り,幾ら「凍結」や「3%据え置き」と叫んでも,国民に犠牲と負担を押しつける以外の何物でもありません。したがいまして,この請願の不採択には反対をいたします。  なお,この後議題となります「消費税率5パーセント実施に関する意見書」は,税率引き上げを前提としたものであり,賛成することはできません。皮肉なことに,この意見書は,消費税がいかに不公平で,年金生活者,低所得者,中小業者に打撃を与える最悪の不公平税制であるかを,みずから証明したものになっております。  以上,私の意見を表明して,討論を終わります。 22 ◯議長(松浦英一君) 以上で,通告による討論は終わりました。  これをもって,討論を終了いたします。      ────────────────────────── 23 ◯議長(松浦英一君) これより採決に入ります。  まず,第128号議案,第129号議案,第133号議案,第134号議案,第141号議案,第145号議案,第149号議案ないし第151号議案,第158号議案,第160号議案及び報告第10号を一括して問題といたします。  お諮りいたします。本件は,原案のとおり,可決または承認するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 24 ◯議長(松浦英一君) 起立多数であります。よって,本件は,原案のとおり可決または承認されました。  次に,第156号議案を問題といたします。  お諮りいたします。本件は,原案のとおり可決するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 25 ◯議長(松浦英一君) 起立多数であります。よって,本件は,原案のとおり可決されました。  次に,第 155号議案を問題といたします。  本件に関する委員長報告は,原案可決であります。  お諮りいたします。本件は,委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 26 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,本件は,原案のとおり可決されました。  次に,第159号議案を問題といたします。  本件に関する委員長報告は,原案可決であります。  お諮りいたします。本件は,委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,本件は,原案のとおり可決されました。  次に,第130号議案ないし第132号議案,第135号議案ないし第140号議案,第142号議案ないし第144号議案,第146号議案ないし第148号議案,第152号議案ないし第154号議案及び第157号議案を一括して問題といたします。  本件に関する委員長報告は,原案可決であります。
     お諮りいたします。本件は,委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,本件は,原案のとおり可決されました。  次に,委員長から報告のありました請願で,総務企画委員会に付託されておりました8年第15号を問題といたします。  お諮りいたします。本件についての委員長報告は,不採択であります。これを採択するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 29 ◯議長(松浦英一君) 起立少数であります。よって,本件は,不採択と決しました。  次に,福祉衛生委員会に付託されておりました8年第1号中第3項,8年第8号中第2項及び第3項,総務企画委員会に付託されておりました8年第9号並びに8年第18号を一括して問題といたします。  お諮りいたします。本件についての委員長報告は,不採択であります。これを採択するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 30 ◯議長(松浦英一君) 起立少数であります。よって,本件は,不採択と決しました。  次に,7年第21号,7年第32号,8年第1号中第1項及び第2項,8年第4号,8年第8号中第1項,8年第14号並びに8年第16号を一括して問題といたします。  本件は,委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 31 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第2 第161号議案=ないし=第163号議案 32 ◯議長(松浦英一君) 日程第2,第161号議案ないし第163号議案を一括して議題といたします。  お諮りいたします。本件につきましては,茨城県議会会議規則第38条第2項の規定により,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 33 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。  続いて,お諮りいたします。本件は,これに同意するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 34 ◯議長(松浦英一君) 起立多数であります。よって,本件は,これに同意することに決しました。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第3 議第11号=ないし=議第14号 35 ◯議長(松浦英一君) 日程第3,議第11号介護保険制度に関する意見書,議第12号消費税率5パーセント実施に関する意見書,議第13号道路特定財源の確保に関する意見書,議第14号義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書を一括して議題といたします。 議第11号 介護保険制度に関する意見書 議第12号 消費税率5パーセント実施に関する意見書 議第13号 道路特定財源の確保に関する意見書 議第14号 義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書      ────────────────────────── 36 ◯議長(松浦英一君) お諮りいたします。本件につきましては,茨城県議会会議規則第38条第2項の規定により,提出者の説明及び委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。  まず,議第12号を問題といたします。  お諮りいたします。本件は,原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 38 ◯議長(松浦英一君) 起立多数であります。よって,本件は,原案のとおり可決されました。  次に,議第13号を問題といたします。  お諮りいたします。本件は,原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。               〔賛成者起立〕 39 ◯議長(松浦英一君) 起立多数であります。よって,本件は,原案のとおり可決されました。  次に,議第11号及び議第14号を一括して問題といたします。  お諮りいたします。本件は,原案のとおり決するに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第4 認定第1号,請願継続審査の件 日程第5 閉会中事務調査の件 41 ◯議長(松浦英一君) 日程第4,認定第1号及び請願継続審査の件,日程第5,閉会中事務調査の件を一括して議題といたします。  本件は,お手元に配付してありますとおり,各委員会から,閉会中の継続審査または事務調査の申し出があったものであります。  お諮りいたします。本件は,それぞれ閉会中の継続審査または事務調査に付することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 43 ◯議長(松浦英一君) 以上で,今期定例会に付議されました案件は,すべて議了いたしました。  これをもって,平成8年第3回茨城県議会定例会を閉会いたします。               午後2時5分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...