茨城県議会 1996-03-22
平成8年第1回定例会(第7号) 本文 開催日: 1996-03-22
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 平成8年3月22日(金曜日)午後1時4分開議
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◯議長(小川栄次郎君) これより本日の会議を開きます。
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新任部長の紹介
2 ◯議長(小川栄次郎君) 議事に入るに先立ちまして,新任の部長を紹介をいたします。
まず,
生活安全部長小沼昭君を紹介いたします。
〔
警察本部生活安全部長小沼昭君登壇〕
3
◯警察本部生活安全部長(小沼昭君) 去る3月15日付をもちまして,生活安全部長を命ぜられた小沼昭でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
(拍手)
4 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,警備部長神林稔君を紹介いたします。
〔
警察本部警備部長神林稔君登壇〕
5
◯警察本部警備部長(神林稔君) 去る3月15日付をもちまして,警備部長に命ぜられました神林稔でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
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諸般の報告
6 ◯議長(小川栄次郎君) 諸般の報告をいたします。
まず,3月14日の本会議において議決されました地方分権の推進に関する意見書及び平成8年度畜産・酪農政策価格及び政策に関する意見書は,15日,内閣総理大臣外政府関係機関あて提出いたしましたので,報告をいたします。
次に,監査委員から,平成8年1月分の出納長及び企業管理者所管に係る現金出納検査の結果について報告がありました。その写しをお手元に配付してあります。
また,同じく監査委員から,茨城県立図書館外95機関の定期監査結果及び
学校法人茨城高等学校併設茨城中学校外9団体の財政的援助団体監査結果について報告がありました。それが登載されております県報を,別途各位に送付してあります。
次に,議員及び知事から議案が提出されましたので,報告をさせます。議事課長。
〔黒澤議事課長報告〕
議第4号
国会正常化を求める決議
上記議案を別紙のとおり
茨城県議会会議規則第14条の規定により提出します。
平成8年3月19日
茨城県議会議長 小 川 栄 次 郎 殿
提出者 茨城県議会議員 山 口 武 平
同 関 宗 長
同 岡 部 英 男
同 青 木 來三郎
同 黒 部 博 二
同 鬼 沢 忠 治
同 潮 田 龍 雄
同 今 橋 孝 行
同 川 津 隆
……………………………………………………………………
財 第126号
平成8年3月22日
茨城県議会議長 小 川 栄 次 郎 殿
茨城県知事 橋 本 昌
議 案 の 送 付 に つ い て
平成8年第1回茨城県議会定例会に下記の議案を提出するため,説明書を添えて別添のとおり送付します。
記
第110号議案 監査委員の選任について
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日程第1 第1号議案=ないし=第72号議案,第105号議案=ないし=第109号
議案,認定第3号,請願
7 ◯議長(小川栄次郎君) これより議事日程に入ります。
日程第1,第1号議案ないし第72号議案,第105号議案ないし第109号議案及び認定第3号並びに請願を一括して議題といたします。
これより,各委員会の審査の経過並びに結果について,順次,委員長の報告を求めます。
環境商工委員会委員長池田有宏君。
〔
環境商工委員会委員長池田有宏君登壇,拍手〕
8
◯環境商工委員会委員長(池田有宏君) 環境商工委員会に付託されました案件のうち,本日報告を求められております予算関係以外の議案7件につきまして,その審査の経過と結果を御報告いたします。
まず,議案の内容を申し上げます。
第27
号議案茨城県立県民文化センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,施設等使用料について,物価上昇に見合うよう改定をしようとするものであります。
第28号議案茨城県浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例は,登録申請手数料等について,行政コストの上昇などに見合い,改定をしようとするものであります。
第42号議案茨城県工業技術センターの使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例は,設備使用料及び試験等手数料について,物価上昇などに見合うように改定しようとするものであります。
第43号議案茨城県常北家族旅行村の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,施設使用料について,物価上昇に見合うように改定をしようとするものであります。
第44号議案茨城県大洗マリンタワーの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,入館料について,物価上昇に見合うよう改定をしようとするものであります。
第45
号議案茨城県立中小企業福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,施設等使用料について,物価上昇に見合うよう改定をしようとするものであります。
第46号議案茨城県
職業訓練関係手数料徴収条例の一部を改正する条例は,
短期課程普通職業訓練における手数料について,物価上昇に見合うように改定をしようとするものであります。
審査の結果,各案件とも,その内容を適切なものと認め,全会一致をもって,原案のとおり可決すべきものと決定をした次第であります。
以上,申し上げました本委員会の決定に対しまして,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
9 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,
福祉衛生委員会委員長飯野重男君。
〔
福祉衛生委員会委員長飯野重男君登壇,拍手〕
10
◯福祉衛生委員会委員長(飯野重男君) 福祉衛生委員会に付託されました案件のうち,本日報告を求められております予算関係以外の議案14件,請願6件につきまして,その審査の経過と結果を御報告いたします。
まず,議案の内容を申し上げます。
第31号議案茨城県ひとにやさしいまちづくり条例は,すべての人がともに安心して快適な生活を送ることができる地域社会の実現を図るため,条例を制定しようとするものであります。
第33号議案茨城県青少年のための環境整備条例の一部を改正する条例は,青少年の健全な育成を阻害するおそれのある行為に対する罰則の強化を図ろうとするものであります。
第38号議案茨城県病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例は,がん患者の総合的な治療を行うため,茨城県立中央病院の診療科目に「精神科」を加えるとともに,
茨城県立こども病院の病床数の変更に伴い,所要の改正をしようとするものであります。
第57号議案茨城県工業用水道条例の一部を改正する条例は,鹿島第1期及び第2期工業用水道事業の経営改善のため,料金の改定を図ろうとするものであります。
第29号議案,第30号議案,第32号議案,第34号議案ないし第37号議案及び第39号議案ないし第41号議案は,それぞれ社会福祉施設,茨城県総合福祉会館,
県立心身障害者施設,県立吾国山洗心館,県立青少年会館,茨城県保健所及び衛生研究所,県立病院,
県精神保健福祉センター,
県健康科学センター等に係る施設使用料,手数料及び診療料等について,物価上昇や他県の状況等を勘案して,その改定を図ろうとするものであります。
審査の結果,第29号議案,第30号議案,第32号議案,第34号議案ないし第37号議案,第39号議案ないし第41号議案については,賛成多数をもって,その他の議案については,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に,請願について申し上げます。
7年第4号につきましては,願意不適当と認め,不採択とすることに決定し,7年第17号につきましては,全会一致をもって採択すべきものと決定,執行部に送付し,処理の経過及び結果の報告を求めることに決定した次第であります。
また,7年第16号,第21号,第32号及び8年第1号につきましては,なお精査の要ありと認め,別途議長あて継続審査を申し出た次第であります。
以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
11 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,
農林水産委員会委員長鬼沢忠治君。
〔
農林水産委員会委員長鬼沢忠治君登壇,拍手〕
12
◯農林水産委員会委員長(鬼沢忠治君) 農林水産委員会に付託されました案件のうち,本日報告を求められております議案3件,請願1件につきまして,その審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず,議案の内容を申し上げます。
第47号議案茨城県
家畜保健衛生所手数料徴収条例の一部を改正する条例は,家畜疾病検査手数料について,物価上昇に見合って,その改定を図ろうとするものであります。
第48号議案茨城県自然観察施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,施設使用料について,物価上昇に見合って,その改定を図ろうとするものであります。
第49号議案茨城県漁港管理条例の一部を改正する条例は,漁港施設使用料等について,行政財産使用料との均衡等を勘案し,その改定を図ろうとするものであります。
審査の結果,各議案とも,その内容を適切なものと認め,全会一致をもって,原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に,請願の審査について申し上げます。
8年第5号平成8年度畜産・酪農政策価格及び政策に関する請願については,願意妥当と認め,全会一致をもって採択すべきものと決し,国に要請すべき事項につきましては,関係機関に意見書を提出することと決し,その案文については,去る3月14日の本会議において議決をいただいたところであります。
以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
13 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,
土木委員会委員長香取衛君。
〔
土木委員会委員長香取衛君登壇,拍手〕
14
◯土木委員会委員長(香取衛君) 土木委員会に付託されました案件のうち,本日報告を求められております予算関係以外の議案9件,請願1件につきまして,審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず,議案の内容について申し上げます。
第50号議案茨城県公共物管理条例の一部を改正する条例は,公共物使用料及び採取料について,行政財産使用料との均衡等を勘案し,その改定を図ろうとするものであります。
第51号議案茨城県港湾施設管理条例の一部を改正する条例は,港湾施設使用料について,行政財産使用料との均衡等を勘案し,その改定を図るなど,所要の改正をしようとするものであります。
第52号議案茨城県屋外広告物条例の一部を改正する条例は,
屋外広告物許可申請手数料について,他県の状況を勘案し,その改定を図ろうとするものであります。
第53号議案茨城県都市公園条例の一部を改正する条例は,公園施設使用料について,行政財産使用料との均衡等を勘案し,その改定を図ろうとするものであります。
第54号議案茨城県
鹿島臨海都市計画下水道条例の一部を改正する条例は,経営改善等のため,水量料金等の改定を図ろうとするものであります。
第55号議案茨城県
汚水処理施設確認申請手数料徴収条例の一部を改正する条例は,
汚水処理施設確認申請手数料について,行政コストの上昇に見合って,その改定を図ろうとするものであります。
第70号議案茨城県道路公社の定款の変更については,地方道路公社法の規定に基づき,基本財産の額の増加に係る茨城県道路公社の定款の変更について同意するため,議会の議決を求められているものであります。
第71号議案一級河川の指定に関する意見については,河川法の規定に基づき,一級河川の指定について,建設大臣に対し意見を述べようとするものであります。
第72号議案霞ヶ浦常南,霞ヶ浦湖北,霞ヶ浦水郷及び那珂久慈流域下水道の維持管理に要する費用に係る関係市町村の負担額については,下水道法の規定に基づき,これらの流域下水道の維持管理に要する費用の市町村負担額を定めようとするものであります。
審査の結果,各案件は,いずれもその内容を適切なものと認め,全会一致をもって,原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に,請願の審査について申し上げます。
7年第14号は,なお精査の必要ありと認め,別途議長あて閉会中の継続審査を申し出た次第であります。
以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
15 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,
文教治安委員会委員長海野透君。
〔
文教治安委員会委員長海野透君登壇,拍手〕
16
◯文教治安委員会委員長(海野透君) 文教治安委員会に付託されました案件のうち,本日報告を求められております議案6件,請願5件につきまして,審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず,議案の内容について申し上げます。
第58号議案学校以外の教育機関の設置,管理及び職員に関する条例の一部を改正する条例は,入館料及び使用料について,物価上昇に見合って,その改定を図ろうとするものであります。
第59号議案茨城県
市町村立学校教職員へき地手当等支給条例の一部を改正する条例は,へき地学校の廃止に伴い,所要の改正をしようとするものであります。
第60
号議案茨城県営ライフル射撃場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,施設使用料について,物価上昇に見合って,その改定を図ろうとするものであります。
第61号議案茨城県
地方警察職員定員条例の一部を改正する条例は,警察職員の増員を図るとともに,警察法施行令の一部改正に伴い,警察官の階級別定員を改めようとするものであります。
第62号議案茨城県警察職員の特別ほう賞金に関する条例の一部を改正する条例は,茨城県職員の特別ほう賞金に関する条例の内容に合わせ,所要の改正をしようとするものであります。
第63号議案茨城県
テレホンクラブ等営業の規制に関する条例は,青少年の健全な育成を阻害するおそれのある行為を防止するため,本条例を制定しようとするものであります。
審査の結果,いずれの議案につきましても,その内容を適切なものと認め,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に,請願について申し上げます。
8年第3号につきましては,願意不適当と認め,不採択と決定し,7年第13号7年第26号及び8年第4号につきましては,さらに精査の要ありと認め,別途議長あて継続審査を申し出た次第であります。
また,8年第2
号テレホンクラブ等の営業について規制を行う条例制定に関する請願につきましては,今定例会に第63号議案として,茨城県
テレホンクラブ等営業の規制に関する条例が提案されており,当委員会において,全会一致で可決し,その願意が達成されましたことから,議決不要の取り扱いとすべきであると決した次第であります。
以上,審査の経過と結果について申し上げましたが,本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
17 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,
総務企画委員会委員長潮田龍雄君。
〔
総務企画委員会委員長潮田龍雄君登壇,拍手〕
18
◯総務企画委員会委員長(潮田龍雄君) 総務企画委員会に付託されました案件のうち,本日報告を求められております議案12件,請願1件につきまして,その審査の経過と結果について御報告申し上げます。
まず,議案について申し上げます。
第22号議案茨城県職員の特別ほう賞金に関する条例は,茨城県に勤務する警察職員を除く職員及び
市町村立学校職員給与負担法に規定する職員等に対する特別ほう賞金の授与に関し,必要な事項を定めようとするものであります。
第23号議案茨城県行政組織条例の一部を改正する条例は,茨城県史編さん事業の終了等に伴い,知事の付属機関の一部を廃止しようとするものであります。
第24号議案茨城県資金積立基金条例の一部を改正する条例は,茨城県市場公募地方債の満期一括償還に備え,元金分を茨城県県債管理基金に積み立てるため,所要の改正をしようとするものであります。
第25号議案茨城県行政財産の使用料徴収条例の一部を改正する条例は,使用料について,固定資産税評価額の改正に伴い,その改定を図ろうとするものであります。
第26
号議案茨城県立カシマサッカースタジアムの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は,施設等使用料について,物価上昇に見合って,その改定を図る等,所要の改正をしようとするものであります。
第56号議案茨城県証紙条例の一部を改正する条例は,旅行業法等の一部改正に伴う
旅行業更新登録申請等手数料を証紙により徴収するため,所要の改正をしようとするものであります。
第64
号議案当せん金付証票の発売については,平成8年度において,総額140億円以内の当せん金付証票を発売しようとするものであります。
第65号議案,第66号議案,第67号議案は,五霞村,河内村,新利根村をそれぞれ町にしようとするものであります。
第68号議案伊奈町と藤代町の境界変更については,土地改良事業施行の結果,伊奈町と藤代町の境界を変更しようとするものであります。
審査の結果,各案件とも,全会一致をもって,原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に,請願について申し上げます。
付託されております請願7年第10号につきましては,さらに精査の要ありと認め,別途議長あて継続審査を申し出た次第であります。
以上,申し上げました本委員会の決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
19 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,
予算特別委員会委員長川井一郎君。
〔
予算特別委員会委員長川井一郎君登壇,拍手〕
20
◯予算特別委員会委員長(川井一郎君) 予算特別委員会に付託されました第1号議案ないし第21号議案及び第105号議案ないし第109号議案について,その審査の経過と結果について御報告いたします。
これらの案件につきましては,3月15日及び18日の両日委員会を開催し,慎重に審査を行った次第であります。
付託されました議案の内容につきましては,当案件が,本委員会に付託された去る3月14日の本会議において,各常任委員長からも報告されておりますので,割愛させていただきますが,審査の過程では,9人の委員と委員外である議員1名が質疑に立ち,執行部と活発な質疑応答を交わしたのであります。
論議の対象になりました主な事項について申し上げますと,まず,県政全般については,県内の宗教法人の状況と不活動法人への対応,広聴業務の実態と充実強化のための改善策,情報公開制度に対する評価と今後の対応,原子力の安全確保に対する基本的な考え方と本県における原子力防災対策,違反屋外広告物の実態と禁止区域の見直し。
次に,地域振興の関係では,
グリーンふるさと圏域の振興方策,県北・鹿行地域整備基金の活用状況と今後の運用の見通し。
環境関係では,霞ヶ浦環境センターの構想概要と設立時期,生活排水路浄化対策事業の内容と事業推進に当たっての考え方。
福祉関係では,障害者プランに対する認識と計画達成に向けた本県の取り組み,エンゼルプラン策定における市町村の意見反映方策。
農林水産業関係では,県南地域における平地林保全対策と今後の取り組み,野菜生産の振興策と統一キャッチフレーズを活用した農産物の有利販売方策,遊休農地の実態と今後の活用策,建設残土による農地改良行為を規制した経緯と今後の規制緩和に対する考え方。
土木関係では,常陸那珂港港湾計画改訂に伴う総事業費と地元負担金の見込み,伊奈・谷和原丘陵部の街づくりに対する考え方。
教育関係では,病気療養児教育に対する取り組み,取手市にある学生寮の整備方策。
警察関係では,運転免許試験の実施状況と利便性を考慮した改善策,テレホンクラブ規制条例施行に向けた関連規制制定の見通しなどであります。
これらの論議の後,採決の結果,第1号議案ないし第21号議案及び第105号議案ないし第109号議案は,全会一致をもって,それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
以上,本委員会の審査の経過と結果について申し上げましたが,この決定に対し,議員各位の御賛同をお願いいたしまして,報告を終わります。(拍手)
21 ◯議長(小川栄次郎君) 次に,決算特別委員会委員長細谷武男君。
〔決算特別委員会委員長細谷武男君登壇,拍手〕
22 ◯決算特別委員会委員長(細谷武男君) 決算特別委員会に付託されました案件について,審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は,平成7年認定第3号平成6年度茨城県一般会計及び同特別会計歳入歳出決算の認定についてであります。
まず,審査の経過について申し上げます。本委員会は,昨年の12月14日,本決算の認定につきまして付託を受け,本年1月24日から2月14日までの間に7回にわたり委員会を開催し,代表監査委員を初め,出納長,関係部局長などの出席を求め,審査を行ったのであります。
審査は,提出された決算書並びに関係書類に基づき,監査委員の意見を参考としながら,執行部からの詳細な説明を聴取するなど慎重な審査を行いました。また,その際,本件認定に係る予算が,議会の議決の主旨にのっとり,適正かつ効果的に執行され,県民の行政への信託に十分こたえるものとなっているかなどの観点から審査をいたしました。
次に,審査の過程において,論議の対象となりました主な事項について申し上げます。
まず,総務部関係では,食糧費の適正な執行確保対策,庁舎の財産管理,自動車税徴収対策などであります。
企画部関係では,電力移出県等交付金による貸付事業,地方バス路線維持費補助事業,工業団地への企業立地などであります。
生活環境部関係では,放射性廃棄物問題,外国人にやさしいまちづくりの対策,涸沼の浄化対策などであります。
福祉部関係では,やさしさのまち「桜の郷」整備事業,乳幼児保育対策,ボランティア活動指導者養成対策などであります。
衛生部関係では,エイズ予防対策,病院・診療所の連携対策,看護婦の確保対策などであります。
商工労働部関係では,障害者雇用促進対策,中小企業緊急経営支援等融資,ハイマート2000構想推進事業などであります。
農林水産部関係では,農協営農活動機能強化事業,家畜特定疾病発生予防事業,ふるさとの味開発促進事業などであります。
農地局関係では,畑地かんがい事業,霞ヶ浦用水事業,農業集落排水事業などであります。
土木部関係では,道路の危険箇所対策,新県庁舎周辺及びアクセス道路整備,備前堀の環境対策などであります。
教育庁関係では,いじめ対策,高校における資格取得対策,私立高等学校等補助事業などであります。
警察本部関係では,密輸対策,警察官の定数増,要人警護のあり方などであります。
また,総括審査においては,収入未済額縮減対策,医療従事者の確保対策,県立医療大学等の定員増などが論議の対象となったのであります。
以上のような審査の結果,本委員会は,平成7年認定第3号に係る平成6年度茨城県一般会計及び同特別会計予算の執行及び決算は,いずれもその内容が適正なものと認め,全会一致をもって認定すべきものと決定した次第であります。
以上,本件の認定について,その審査の経過並びに結果を御報告いたしましたが,執行部においては,現下の厳しい社会・経済情勢を踏まえ,県民から信頼される行政運営に心がけるとともに,今後も経費全般について,なお一層の節減合理化に努めるよう求めるものであります。
また,予算執行においては,本委員会において論議された事項,監査委員の意見に十分配慮して取り組まれるよう,強く望むものであります。
最後に,議員各位におかれましては,本委員会の決定に対し,御賛同を賜りますようお願いいたしまして,報告を終わります。
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23 ◯議長(小川栄次郎君) 以上で,委員長報告を終わります。
なお,各委員会の審査報告書の写しをお手元に配付してあります。ごらんおき願います。
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24 ◯議長(小川栄次郎君) これより,討論に入ります。
討論の通告がありますので,これを許します。
大内久美子君。
〔5番大内久美子君登壇〕
25 ◯5番(大内久美子君) 日本共産党の大内久美子です。
私は,第1号議案平成8年度茨城県一般会計予算並びに第69号議案茨城県国土利用計画について反対を表明し,討論を行います。
今議会,私の予算に関する一般質問に知事は,「民生費,商工費を伸ばし,ウルグァイ・ラウンド対策に力を入れた」と胸を張って答弁されました。
しかし,民生費の伸びは,措置費などの自然増が大部分で,この伸びに胸を張ること自体,逆にホームヘルパー達成率全国最下位など,施策の遅れを証明するものとなってしまいました。
商工費も融資枠を拡大しましたが,融資は,いずれ諸収入として回収されるもので,今必要なのは,衰退する中小・零細の商工業に対して直接助成する振興策です。
農業につきましては,粗生産額本州第1位の座を千葉県に奪われた無念さだけで,対策は依然として対処療法的です。研究体制にも予算,人員においても千葉県には格段の差をつけられております。ウルグァイ・ラウンド対策といっても,中身は土木・建設部門が潤うだけで,家族農業を中心とした日本農業の振興には結びついておりません。
行政改革と称して,県民サービス部門を削減する一方で,投資的経費,中でも県単独事業は,前年度比11.1%と大幅に増加させました。県債依存を高めたツケは,さらに重く県民にのしかかってくるでしょう。
例を挙げるまでもなく,現在分譲中の工場用地はその6割,255ヘクタールが売れ残り,余った工業用水の水源費は,企業から取れずに一般会計からつぎ込んでいるありさまです。その上に,今後造成,計画中を合わせ1,070ヘクタール,これは,千波湖の32倍分の工業団地を分譲するというわけですから,いかに無謀な開発であるか,火を見るより明らかではないでしょうか。本県の工業用地は,既に全国第2位,土浦市の全面積を超える開発が,県民に一体何をもたらしたのでしょうか。大規模プロジェクトへの投資が,地域経済を潤すという神話は,既に破綻しております。依然としてバブル時代の手法にしがみつくのか,思い切って生活密着,福祉型公共投資に転換するのか,これが今,県政に鋭く問われているのではないでしょうか。
さらに私は,高金利の県債は低金利のものに借りかえるよう求めたところ,知事は「極めて困難」と答弁いたしました。しかし,国や銀行になぜ強力に申し入れることができないのでしょうか。一方で,子供の宿泊施設や障害者の施設使用料まで値上げをし,一方で銀行をかばい,国に物が言えない政治では,住専問題で国民の怒りをかった政府同様,県民からの厳しい批判は避けられません。したがいまして,この予算案を受け入れることはできないのでございます。
今回,第3次茨城県国土利用計画が上程されました。2005年を目標年次に,今後10年間にわたる県土利用の指針となるものです。自然と共生する県土の均衡ある発展を基本理念としておりますが,現実には,国・県が一体となって業務核都市構想や首都機能誘致を進めているのですから,この理念は出発点から崩れております。こうした相互に矛盾し合う構想,無責任な計画の推進を,県民は決して認めないでしょう。〔「無責任ではない」と呼ぶ者あり〕県民選好度調査では,県民は環境と生活,福祉の充実した都市・地域像を将来の茨城としてイメージしております。〔「それは主観だ」と呼ぶ者あり〕県土利用計画を策定するなら,その地域の状況と県民要求を反映させ,環境保全を含めて県民参加でつくり上げる,これこそが計画づくりの本筋であり,真の豊かさにつながるものです。
以上の点から,本計画の根本的な見直しを求めるものです。
なお,この後,議題となります議第4号国会正常化を求める決議ですが,国会空転の原因は,何よりもまず与党3党が,予算案強行の日程をいきなり決めてしまったことと,新進党が審議妨害していることにあります。真の正常化は,住専問題の徹底審議を行うことです。(発言する者多し)
しかし,この決議案の問題点は,正常化を叫びながら,住専問題で6,850億円もの税金投入の予算成立を求めていることです。税金投入には,9割の国民が反対をしております。よって,この決議には賛同できないことを申し添えて,私の討論を終わります。(発言する者多し)
26 ◯議長(小川栄次郎君) 以上で,通告による討論は終わりました。
これをもって,討論を終了いたします。
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27 ◯議長(小川栄次郎君) これより,採決に入ります。
まず,第1号議案,第3号議案,第6号議案,第14号議案ないし第20号議案,第23号議案,第26号議案ないし第30号議案,第32号議案,第34号議案ないし第37号議案,第39号議案ないし第49号議案,第52号議案,第53号議案,第55号議案,第58号議案,第60号議案,第61号議案,第64号議案,第69号議案,第70号議案,第72号議案,第105号議案,第107号議案,第108号議案及び認定第3号を一括して問題といたします。
お諮りいたします。本件は,原案のとおり可決または認定するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
28 ◯議長(小川栄次郎君) 起立多数であります。よって,本件は,原案のとおり可決または認定されました。
次に,第2号議案,第4号議案,第5号議案,第7号議案ないし第13号議案,第21号議案,第22号議案,第24号議案,第25号議案,第31号議案,第33号議案,第38号議案,第50号議案,第51号議案,第54号議案,第56号議案,第57号議案,第59号議案,第62号議案,第63号議案,第65号議案ないし第68号議案,第71号議案,第106号議案及び第109号議案を一括して問題といたします。
本件に関する委員長報告は,原案可決であります。
お諮りをいたします。本件は,委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
29 ◯議長(小川栄次郎君) 御異議なしと認め,本件は,原案のとおり可決されました。
次に,委員長より報告がありました請願で,福祉衛生委員会に付託されておりました7年第4号及び文教治安委員会に付託されておりました8年第3号を一括して問題といたします。
お諮りをいたします。本件についての委員長報告は,不採択であります。これを採択するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
30 ◯議長(小川栄次郎君) 起立少数であります。よって,本件は,不採択と決しました。
次に,農林水産委員会に付託されておりました8年第5号を問題といたします。
お諮りをいたします。本件についての委員長報告は,採択であります。これを採択するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
31 ◯議長(小川栄次郎君) 起立多数であります。よって,本件は,採択と決定をいたしました。
次に,7年第17号及び8年第2号を一括して問題といたします。
お諮りをいたします。本件は,委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32 ◯議長(小川栄次郎君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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日程第2 議第4号
33 ◯議長(小川栄次郎君) 日程第2,議第4号国会正常化を求める決議を議題といたします。
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議第4号 国会正常化を求める決議
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34 ◯議長(小川栄次郎君) お諮りをいたします。本件につきましては,
茨城県議会会議規則第38条第2項の規定により,提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35 ◯議長(小川栄次郎君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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36 ◯議長(小川栄次郎君) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので,これを許します。
井手義弘君。
〔16番井手義弘君登壇,拍手〕
37 ◯16番(井手義弘君) 公明・新進クラブの井手義弘でございます。
国会正常化を求める決議への反対討論を申し上げます。
国会では,去る3月4日以来,19日間に及び予算委員会が開けないという事態が続いております。〔「座り込みをしているからだ」と呼ぶ者あり〕この現象面をもって,議会制民主主義に対する背信行為であると決めつける今回の決議は,その根本的な部分において,県民の声を全く無視した決議であり,私どもは全く納得できず,強く反対の意思を表明いたすものであります。(発言する者多し)
今回の住専処理に国民の怒りの声は頂点に達しております。マスコミの世論調査によりますと,8割から9割の方が,税金からの6,850億円の公金支出に反対をしております。県内でも,私どもが呼びかけ人となりました住専処理に反対する怒りの茨城県民会議が行いました反対署名運動に,わずか2週間で7万8,282名の反対署名をいただきました。〔「公明党だけだ」と呼ぶ者あり〕まさに「住専」「6,850億」という言葉は,子供からお年寄りまで,平成の悪政の代名詞として知れ渡り,住専処理への県民の反対の声は,爆発しているといっても過言ではありません。〔「そうだ」と呼ぶ者あり〕
そもそも今回の国会空転は,政府・連立与党が,住専予算の強行採決を行おうとしたところに,その原因があります。主権者である国民の世論を,国会議員の数の論理で一蹴しようとする強権的動きがあったことは明白であります。国の平成8年度予算案には,国民の税金から6,850億円の公的資金を住専という民間企業の損失処理に使うという,今までの常識では考えられない不良債権処理案が含まれております。日本は世界に範たる法治国家であります。住専処理には,会社更生法等の現行法で厳正かつ速やかに処理を行い,(発言する者多し)関係者には民事・刑事両面の法的責任を徹底的に追及していくことが大原則であると主張いたします。〔「そのとおり」と呼ぶ者あり〕ところが橋本政権は,そうした現行法規を超えた特別の処理,超法規的な措置をとろうとしておられます。〔「声が小さい」と呼ぶ者あり〕こうした超法規的処置を強行される背景には,この住専問題の後に控える120兆円とも140兆円ともいわれるノンバンク等の不良債権処理への,周到な布石が感じられるのは私一人ではないと思います。〔「そのとおり」「1人だ」と呼ぶ者あり〕
橋本首相は,「住専処理は国民の理解をまだいただいている状況ではない」と述べていることが,新聞等で報道されております。私が,住専反対の県民会議を代表して,首相官邸に反対署名を届けた際,対応された古川官房副長官は,「住専処理に公金を投入することを国民に納得していただくことは難しい。しかし,理解していただかなければならないことだ」と強弁しておりました。
このように当事者が,国民に理解も納得もされていないことを知りながら,それなのになぜ政府・連立与党は,予算の無修正成立を図ろうとされたのか,強行採決をされようとしたのか。(発言する者多し)こうした「国民は黙ってついてくればいいんだ」という政府並びに連立与党の国民不在の議会運営に,今回の国会空転の責任があります。〔「そのとおり」,発言する者多し〕
したがって,本議会において,国会正常化の決議を行うのであれば,その決議に空転となった原因,つまり住専予算の削除を盛り込む必要があります。それなくして,この決議は県民大多数の声とは全くかけ離れたまさに国会の党利党略の一部に,我が茨城県議会が加担するものとの厳しい批判を,県民から受けるものとなってしまうと危惧するものであります。
38 ◯議長(小川栄次郎君) 時間が来ておりますので,簡略に願います。
39 ◯16番(井手義弘君) さらに,今国会の空転の状況を加速させている問題がございます。それは,自民党の加藤幹事長のヤミ献金疑惑であります。〔発言する者多し〕住専からの大口借り手であった鉄骨加工メーカー「共和」からの1,000万円が加藤幹事長に不法に渡された問題に関して,元後援会長が決定的な証拠を公開しているにもかかわらず,連立与党はかたくなに加藤幹事長の証人喚問を拒み続けております。〔発言する者多し〕
以上のような理由により,今回提案なされた国会正常化を求める決議には反対するものであります。
最後に,重ねて県民の大多数が住専処理に反対し,多くの有権者が国会議員はもとより,私ども県会議員をも鋭い批判の目で監視してくださっていることを申し添え,議員諸兄の賢明な御判断をお願い申し上げ,反対討論といたします。
以上。(拍手)
40 ◯議長(小川栄次郎君) 以上で,通告による討論は終わりました。
これをもって,討論を終了いたします。
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41 ◯議長(小川栄次郎君) これより採決に入ります。
お諮りいたします。本件は,原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
42 ◯議長(小川栄次郎君) 起立多数であります。よって,本件は,原案のとおり可決されました。
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日程第3 第110号議案
43 ◯議長(小川栄次郎君) 日程第3,第110号議案監査委員の選任についてを議題といたします。
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第110号議案 監査委員の選任について
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44 ◯議長(小川栄次郎君) お諮りいたします。本件につきましては,
茨城県議会会議規則第38条第2項の規定により,提出者の説明及び委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
45 ◯議長(小川栄次郎君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
まず,第110号議案中荒井学君の監査委員選任同意の件を問題といたします。
地方自治法第117条の規定により,荒井学君の退席を求めます。
〔53番荒井学君退席〕
46 ◯議長(小川栄次郎君) 荒井学君の監査委員選任につき,同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
47 ◯議長(小川栄次郎君) 起立多数であります。よって,荒井学君の監査委員選任について,同意することに決しました。
次に,遠井光雄君の監査委員選任同意の件を問題といたします。
地方自治法第117条の規定により,遠井光雄君の退席を求めます。
〔51番遠井光雄君退席〕
48 ◯議長(小川栄次郎君) 遠井光雄君の監査委員選任につき,同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
49 ◯議長(小川栄次郎君) 起立多数であります。よって,遠井光雄君の監査委員選任について,同意することに決しました。
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日程第4 本県への首都機能誘致を実現するに当たっての諸問題調査の件
50 ◯議長(小川栄次郎君) 日程第4,本県への首都機能誘致を実現するに当たっての諸問題調査の件を議題といたします。
首都機能移転等調査特別委員会委員長から,同委員会の調査の中間報告を求めます。
首都機能移転等調査特別委員会副委員長小田木真一君。
〔首都機能移転等調査特別委員会副委員長小田木真一君登壇,拍手〕
51 ◯首都機能移転等調査特別委員会副委員長(小田木真一君) 首都機能移転等調査特別委員会の中間報告を申し上げます。
本特別委員会は,本県への首都機能誘致を実現するに当たっての諸問題を調査,検討するため,昨年の6月16日に設置されたものであります。
現在の我が国は,内外にわたりさまざまな課題を抱え,大きな転換期を迎えておりますが,首都機能移転は,地方分権や規制緩和と並んで,21世紀に向けた新しい社会を樹立するための重要課題と位置づけられているものであります。
昨年12月,国の「国会等移転調査会」の最終報告が提出され,今後は,移転の実現に向けた具体的取り組みが展開されるという新たな段階を迎えております。
国におきましては,今後2年程度を目途に移転先地を決定すること,そしてその後,新首都建設に取りかかり,着工して10年後には国会を開催することを目標に掲げており,首都機能移転をめぐる議論は,一層高まってくるものと思われます。
本議会では,昨年の3月24日に,首都機能の誘致に関する決議を行ったところでありますが,本県を初め,全国各地から誘致の名乗りが上げられており,2年程度を目途に候補地を選定するということから,今後,ますます誘致合戦に拍車がかかってくるものと思われます。
他県におきましては,例えば栃木県の那須地域,福島県の阿武隈地域というように,具体的候補地を表明し,誘致活動を展開しているところであります。
このような状況を踏まえ,私ども特別委員会は,本県としても早期に具体的候補地を決定し,より積極的に誘致活動を展開する時期に来ていると考え,ここに中間報告を取りまとめた次第であります。
初めに,これまでの審議経過について御報告いたします。
昨年6月の設置以来,本委員会では,6回にわたる委員会審議を重ねてまいりましたほか,調査活動の一環として,県内調査,国土庁への要望,そしてまた宮城県,福島県,栃木県を含めた4県懇談会の開催を行ってまいりました。この4県懇談会の内容につきましては,後で触れたいと思います。
審議の中では,まず,首都機能移転は何ゆえ必要なのか,本県に移転したときにどのような効果を生み出すかなど,首都機能移転の意義,効果について調査してまいりました。
そして,国会等移転調査会の最終報告が提出されたことを受け,最終報告に盛られた選定基準をもとに,県内の移転候補地の選定に係る調査を進めてまいりました。
その間,本委員会に対し,2つの地域から誘致の要望が寄せられております。
1つは,茨城町,小川町,美野里町を中心とする常陸平野地域でありまして,これらの3町を初め,11市町村で構成する常陸平野首都機能誘致推進協議会を設置いたしまして,誘致活動に取り組んでいるところであります。
もう一つは,つくば西部地域でありまして,真壁郡の5町村,下館市,下妻市,結城市,そして岩瀬町の計9市町村で,常陸平野地域と同様に,協議会を設置して積極的に取り組んでおります。
本委員会では,昨年11月,これらの地域を訪問いたしまして,地元の首長さんや議長さんと懇談いたし,地域の実情や取り組み状況などを調査してまいりました。
次に,調査結果の概要について御報告申し上げます。
まず,首都機能移転の本県に及ぼす意義と効果についてであります。
国の方では,首都機能移転の意義として,国政全般の改革,新しい時代を創出する歴史的役割,政経分離の必要性等を掲げ,この効果として,東京中心の社会構造の変革,災害等に係る危機管理機能の向上,新たな経済の発展などをうたっております。
首都機能移転は,このように,あすの日本社会を築く上で重要な意味を持つものでありますが,一方では,新首都を迎える立場に立って,本県に及ぼす意義,効果を考慮する必要があります。
本委員会は,本県への移転が実現した場合,道路等社会資本の整備が飛躍的に進むことはもちろんのこと,経済の活性化,文化水準の向上,生活環境の充実など,各般にわたり効果を生み出すことが期待され,大きな意義を有すると考えております。
国会等移転調査会の最終報告をもとに,その具体的効果を想定いたしますと,次のような効果があるものと考えております。
第1点は,国内外に向けた本県のイメージアップであります。日本の進路を象徴する新首都を擁する県として,知名度やイメージの向上が期待されます。
第2点は,国際交流の促進であります。国際的な会議場,展示施設など国際都市にふさわしい拠点が整備されることにより,交流機会の増大が図られます。
第3点は,文化水準の向上であります。我が国の歴史や文化を紹介する各種展示施設,国際的な学術交流を図る施設などが整備され,文化環境の充実が図られます。また,新首都を舞台にした文化が創造され,新しい文化と触れ合う機会が増加されます。
次に,経済的な側面からは,新たなビジネスチャンスの到来,雇用の創出,そして定住人口や交流人口の増加に伴う商業活動の活発化などが期待され,産業の振興,経済の活性化に効果をもたらすものと考えられます。
さらには,新たな中核都市圏の創出により,県土の均衡ある発展が図られるとともに,交通体系や情報通信基盤の整備が進み,交流ネットワークが形成されるなど,本県への移転は,県内全域にわたり,はかり知れない効果をもたらすものと考えるものであります。
次に,本県における移転候補地の選定について,審議の結果を御報告いたします。
国会等移転調査会の最終報告では,移転先地を選定する基準として,基本的基準5項目,考慮すべき基準4項目の計9項目が提示されております。
本委員会は,この選定基準をもとに,本県全体の状況と誘致を表明している常陸平野,つくば西部地域の状況について,調査,検討し,本県における移転候補地の選定を進めてまいりました。
選定基準の第1は,日本列島上の位置でありまして,国内の多くの地域から容易に来訪できる場所であることが望ましいとされております。本県は,列島のほぼ中央に位置し,国内各地からのアクセスは,比較的容易な地域であります。
第2の基準は,東京との距離でありまして,新首都と東京との距離は,日帰り可能な範囲で,おおむね60キロから300キロの範囲が適当とされております。本県では,県南部の14市町村が,60キロ以内に位置しております。
第3の基準は,国際的な空港の確保であり,新首都の都心部と空港までの所要時間は,おおむね40分以内であることが望ましいとされております。本県には,現在公共用空港はありませんが,私どもはその役割を担うものとして,成田空港を位置づけております。
第4の基準は,広大な用地を迅速かつ円滑に取得することが可能であるということであります。
第5,第6の基準は,災害に対する安全性でありまして,大規模地震あるいは火山噴火などの自然災害によって,都市活動に著しい支障が生じないこととされております。
第7の基準は,地形の良好性でありまして,極端に標高の高い山岳部や急峻な地形の多い地域は避けることとされております。
第8の基準は,水の供給を安定的に確保することであります。
最後の9番目の基準は,政令指定都市クラスの大都市圏域から十分な距離を保つ必要があるということでありますが,本県には,政令指定都市級の大都市は存在しません。
このように選定基準に照らして,本県の状況を見てみますと,まず,県北地域は,地形面や成田空港との距離などから,移転候補地とすることが困難であると考えられます。
同様に,県南,県西地域の中でも,東京に近い地域については,東京からの距離などから,候補地とすることが困難であると思われます。
常陸平野,つくば西部地域を含め,県中央部を東西に横断する地域は,客観的に見て,候補地になり得る地域でありますが,私どもは候補地を選定するに当たっては,国の選定基準に基づく検討とともに,地元市町村の意向が極めて重要だと考えております。
先ほど申しましたように,常陸平野,つくば西部地域は,ともに誘致を表明し,地元市町村で構成する推進協議会を設置し,積極的に取り組んでおります。県内調査で懇談を行った際,私どもも,地元の熱意を肌で感じ取った次第であります。
このように選定基準を充足し,かつ地元の意向が強いということから,両地域は,移転候補地として適当であると考えられます。
しかしながら,県内で2ヵ所の候補地を表明することは,今後の誘致活動を効果的に進めるという観点から,県の姿勢として適切ではないと考えます。
両地域は,北関東自動車道の建設,上曾峠のトンネル化など,交通体系の整備が進むことに伴い,これまで以上に結ぶつきが強まろうとしております。
以上のことを総合的に判断し,本委員会は,常陸平野地域,つくば西部地域を一体化し,本県の移転候補地とすることが適当と考えるものであります。
次に,他県との連携による誘致の可能性についてであります。
先ほど,宮城県,福島県,栃木県との四県懇談会を開催した旨御報告いたしました。各県とも,それぞれ候補地を掲げ,誘致の表明を行っておりますが,よりよい形で誘致に取り組んでいくためには,協力できるものは協力し合うという姿勢も必要であると考え,本県の提案によりまして,開催の運びとなったものであります。
この懇談会において,首都機能は,利根川を越えた北関東以北の東日本へ移転すべきという決議を採択し,国土庁と衆議院の国会等の移転に関する特別委員会に対し,それぞれ決議文を提出してまいりました。
一方,新首都の都市づくりを進める手法については,国の方では,国会都市を核として,その周辺に小都市群が立ち並ぶという新しい方式を提唱しております。
このことから,本委員会では,隣接県である栃木県,福島県との間で,例えば国会は茨城県,外交機能は栃木県,そして裁判所は福島県というように機能分担を図りながら,誘致を進めることができるかどうか検討いたしました。
その結果,両県の候補地である那須地域,阿武隈地域と本県の候補地となるべき地域では,距離的に見て60キロから100キロ程度離れており,国会等移転調査会の最終報告によりますと,現時点では,機能分担による連携は難しいものと判断いたします。
したがって,今後の取り組みは,それぞれ自分の県のよさをアピールして,互いに競争するとともに,一方では「利根川越え」を合い言葉に,各県協力し合うという競争と協力の関係で進めていくべきと考えております。
最後に,誘致活動を進めるに当たっての今後の課題についてであります。
誘致を進める上で,まず大切なのは,活動の母体となる組織の設立であります。関係団体や地元との調整を進め,県としての誘致組織を設立する必要があります。
次には,移転候補地の名称であります。本委員会は,常陸平野,つくば西部地域を一体化すべきと考えるものでありますが,茨城県内のどこの地域にある候補地であるかが,明確にわかるような名称を決定していく必要があります。
また,今後,国では,専門的・中立的選定機関を設置し,移転先地を決定するための調査を行うことになりますが,これに適切に対応するためには,今の段階から,基礎的データを整備しておかなければなりません。さらには,地域住民への周知やPR活動の実施など,幾つかの課題が残されております。
本委員会では,国の動向を把握しながら,今後,これらの課題について調査,検討を進めてまいりたいと考えております。
以上,本委員会の調査結果を御報告申し上げましたが,執行部におかれては,この報告の趣旨を踏まえ,県としての移転候補地を早急に決定するとともに,誘致活動に積極的に取り組むよう要望するものであります。
また,議員各位におかれましても,首都機能移転の意義に御理解をいただき,移転の実現に向け,今後とも御支援,御協力を賜りますようお願いを申し上げ,中間報告を終わりにいたします。(拍手)
52 ◯議長(小川栄次郎君) 以上で,首都機能移転等調査特別委員会委員長の中間報告を終わります。
なお,同委員会の調査中間報告書をお手元に配付してあります。ごらんおきを願います。
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日程第5 請願継続審査の件
日程第6 閉会中事務調査の件
53 ◯議長(小川栄次郎君) 日程第5,請願継続審査の件,日程第6,閉会中事務調査の件を一括して議題といたします。
本件は,お手元に配付してありますとおり,各委員会から,閉会中の継続審査または事務調査の申し出があったものであります。
お諮りをいたします。本件は,それぞれ閉会中の継続審査または事務調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
54 ◯議長(小川栄次郎君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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55 ◯議長(小川栄次郎君) 本席を副議長と交代をいたします。
〔議長小川栄次郎君退席,副議長粕田良一君着席〕
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議長辞職の件
56 ◯副議長(粕田良一君) 小川栄次郎君から,議長の辞職願が提出されております。
お諮りいたします。この際,議長辞職の件を日程に追加し,議題とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
57 ◯副議長(粕田良一君) 御異議なしと認め,議長辞職の件を日程に追加し,議題といたします。
まず,辞職願を朗読させます。議事課長。
〔黒澤議事課長朗読〕
平成8年3月22日
茨城県議会副議長 粕 田 良 一 殿
茨城県議会議長 小 川 栄 次 郎
辞 職 願
今般一身上の都合により議長を辞職したいから許可されるよう願い出ます。
58 ◯副議長(粕田良一君) お諮りいたします。小川栄次郎君の議長辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59 ◯副議長(粕田良一君) 御異議なしと認めます。よって,小川栄次郎君の議長辞職を許可することに決しました。
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59番小川栄次郎君の挨拶
60 ◯副議長(粕田良一君) 小川栄次郎君の御挨拶があります。小川栄次郎君。
〔59番小川栄次郎君登壇〕
61 ◯59番(小川栄次郎君) このたび,議長の職を辞するに当たりまして,一言御挨拶を申し上げます。
昨年の1月に議長に御推挙をいただきましてから今日までの1年有余の間,私は,「県民とともに歩む県議会」をモットーといたしまして,積極的な議会運営に心がけてきたところであります。この間,さまざまな課題にも直面いたしましたが,大過なくその職責を全うし,この日を迎えることができました。
これもひとえに,私とともに活動していただきました粕田副議長を初め,議員各位並びに執行部各位の御支援・御協力の賜でございまして,心から御礼を申し上げる次第でございます。
思い起こしますと,私が議長に就任いたしました昨年1月17日には,史上まれに見る大きな惨禍をもたらしました阪神・淡路大震災が発生し,その後,3月には地下鉄サリン事件が相次いで発生するなど,我が国は,近年にない衝撃に直面をいたしました。そして,現在,経済面におきましても,輸入自由化が一段と進むとともに,産業空洞化が問題となるなど,新たな世界経済への対応が求められており,国際化,ソフト化に対応した新たな経済社会システムへの変革期にあって,我が国経済は,なお先行き不透明な状態にあるわけでございます。
このような激動の中ではありましたが,本県においては,来るべき21世紀に向けた準備が,確実に進んでまいりました。
昨年10月には,橋本知事による新たな県計画として,これからの11年間で取り組む総合計画が策定されました。その初年度に当たる本年度は,北関東自動車道や茨城中央工業団地の建設が本格的な着工を見るとともに,常磐新線の建設,ひたちなか地区の開発などを初めとした産業・交流基盤の整備も大きく進展してまいりました。また,地域がんセンターの整備が進むとともに,県立医療大学が開校し,農林水産業につきましては,栽培漁業センター,系統豚供給センター,原種苗センターが相次いで開所したほか,株式会社いばらき森林サービスが発足したところでございます。
さらには,生涯学習センターの整備が進むとともに,天心記念五浦美術館の建設にも着工したところであります。厳しい財政状況の中,橋本知事の各般にわたるバランスのとれた施策運営に深く敬意を表し,今後の施策展開に御期待を申し上げる次第でございます。
この1年余りの間は,私にとりましては凝縮された特別の期間として,さまざまなことがよみがえってまいります。
特に,霞ヶ浦を舞台に開催されました世界湖沼会議では,皇太子殿下御夫妻の御臨席のもとに,私も随従員として議長の職務に当たることができましたことは,この上ない喜びでございまして,生涯に残る思い出となりました。
議会活動では,阪神・淡路大震災を教訓として,早速災害対策調査特別委員会を設置し,震災対策について検討を行いました。
また,人口増加の著しい本県におきましては,県民の平穏な生活の確保のため,意見書の提出など,本県への警察官の増員を国に強く働きかけてきたところでございます。その結果, 105人の増員を確保することができました。
ところで,21世紀まで残りあとわずかでございます。地方の時代と言われて久しい感のある中,昨年は地方分権推進法が施行され,いよいよ具体的な作業が始まっております。
また,首都機能移転につきましては,国における調査会の報告が出されまして,本議会におきましては,調査特別委員会を設置し,その誘致に向けまして,鋭意検討を重ねているところであります。
本県は,これまで諸先輩の御努力によりまして,飛躍的に発展をしてまいりました。私どもは,本格的な地方の時代を迎えようとしている21世紀に向けて,今後とも,創意工夫を重ねまして,世界に開かれた国際性と潤いのある生活環境を兼ね備えた活力のある茨城の創造のため,さらに邁進してまいりたいと考える次第でございます。
顧みますと,まだまだ至らなかった点も多かったわけでございますが,今,議長として,その職責を振り返りますとき,私なりに精一杯努めたという充実感に満ちております。
これからも一議員として,郷土茨城県の発展のため,引き続き,全力を傾注して努力してまいる所存でございますので,どうぞよろしくお願いを申し上げます。
長い間,どうもいろいろありがとうございました。(拍手)
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議長選挙の件
62 ◯副議長(粕田良一君) ただいま議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際,議長選挙の件を日程に追加し,選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
63 ◯副議長(粕田良一君) 御異議なしと認めます。よって,議長選挙の件を日程に追加し,選挙を行います。
選挙は,投票により行います。
議場の閉鎖を命じます。
〔議場閉鎖〕
64 ◯副議長(粕田良一君) ただいまの出席議員数は62名です。
お諮りいたします。
茨城県議会会議規則第31条第2項の規定により,立会人に新井昇君,白田信夫君,中田裕君を指名したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
65 ◯副議長(粕田良一君) 御異議なしと認めます。よって,立会人に新井昇君,白田信夫君,中田裕君を指名いたします。
投票用紙を配付させます。
〔書記投票用紙を配付〕
66 ◯副議長(粕田良一君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
67 ◯副議長(粕田良一君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔小林議事課長補佐投票箱を改む〕
68 ◯副議長(粕田良一君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名投票であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上,点呼に応じて,順次,投票を願います。
点呼を命じます。議事課長。
〔黒澤議事課長氏名を点呼,各議員順次投票〕
中 田 裕 議員
川 津 隆 議員
小 川 一 成 議員
大 内 久美子 議員
大和田 稔 議員
飯 塚 秋 男 議員
白 田 信 夫 議員
半 村 登 議員
磯 崎 久喜雄 議員
細 田 武 司 議員
田 中 秀 昂 議員
井 手 義 弘 議員
新 井 昇 議員
柴 沼 弘 道 議員
鶴 岡 正 彦 議員
市 原 健 一 議員
田 山 東 湖 議員
久保田 正二郎 議員
久 野 恒 一 議員
江 田 隆 記 議員
山 口 伸 樹 議員
葉 梨 衛 議員
染 谷 清 議員
長谷川 修 平 議員
今 橋 孝 行 議員
鈴 木 孝 治 議員
杉 田 光 良 議員
西 條 昌 良 議員
澤 畠 俊 光 議員
桜 井 富 夫 議員
飯 野 重 男 議員
加 藤 浩 一 議員
香 取 衛 議員
海 野 透 議員
石 川 多 聞 議員
池 田 有 宏 議員
小田木 真 一 議員
黒 部 博 二 議員
鬼 沢 忠 治 議員
渡 辺 政 則 議員
本 澤 昭 治 議員
塚 本 育 造 議員
遠 井 光 雄 議員
潮 田 龍 雄 議員
荒 井 学 議員
横 田 修 平 議員
松 浦 英 一 議員
細 谷 武 男 議員
川 井 一 郎 議員
小 川 栄次郎 議員
手 塚 克 彦 議員
鈴 木 正 義 議員
長谷川 大 紋 議員
川 口 三 郎 議員
岡 部 英 男 議員
佐 川 清 一 議員
青 木 來三郎 議員
武 藤 彬 議員
横 田 栄 一 議員
関 宗 長 議員
山 口 武 平 議員
粕 田 良 一 副議長
69 ◯副議長(粕田良一君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
70 ◯副議長(粕田良一君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
新井昇君,白田信夫君,中田裕君の立ち会いをお願いいたします。
〔新井昇君,白田信夫君,中田裕君立ち会いの上開票〕
71 ◯副議長(粕田良一君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 62票
有効投票 62票
無効投票 0票
有効投票中
松浦英一君 61票(拍手)
大内久美子君 1票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は16票であります。よって,松浦英一君が議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
72 ◯副議長(粕田良一君) ただいま,議長に当選されました松浦英一君が議場におられますので,本席から
茨城県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
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議長松浦英一君の挨拶
73 ◯副議長(粕田良一君) 松浦英一君の御挨拶があります。松浦英一君。
〔議長松浦英一君登壇,拍手〕
74 ◯議長(松浦英一君) 議長就任に当たり,一言御挨拶申し上げます。
ただいまは,第86代茨城県議会議長に御推挙を賜りまして,まことにありがとうございました。
議会の代表という要職につくことになりましたことは,身に余る光栄でありまして,衷心より感謝申し上げますとともに,その責任の重大さを痛感いたしておる次第でございます。
また,私は,議長の職務を遂行するに当たりまして,諸先輩の築かれた議会の伝統を踏まえ,県政発展のため誠心誠意努力してまいる所存であります。
現代は,人,物,情報などが地球規模で飛び交う時代となり,国境という概念が希薄になるなど,世界全体がさまざまな意味において一つの圏域となりつつあります。
地方においても,環境問題を初め,産業の空洞化や食糧問題などについて,世界的な視野を持って対応していくことが強く求められておるところであります。
また,一方において,戦後50年の経済発展を支えてきたさまざまな制度,慣行にも大きな変革が求められており,規制緩和や地方分権などを積極的に推進し,ゆとりと豊かさが実感できる地域社会の実現に向け努力していくことが重要であると考えております。
さて,身近な県政の課題につきましては,県民の視点に立った取り組みが重要であることは言うまでもありません。特に最近になりまして,阪神・淡路大震災や一連のオウム関連事件,「もんじゅ」ナトリウム漏出事故,さらには北海道におけるトンネル崩落事故など,日本の安全神話が揺らぐ出来事が多く発生しております。何よりも県民の生命,身体及び財産を守っていくことが,我々に課せられた緊急の課題であると深く認識し,その対策に最大限の力を注いでいかなければならないと思うものであります。
このほか,高齢化,少子化社会に向けた福祉,医療対策の充実,身近な道路や上下水道などの生活環境の整備,国際化の進展など新たな環境のもとでの農林水産業や商工業の活性化,広域交通体系の整備を初めとした発展基盤の整備,さらには首都機能の誘致など当面の課題につきましても,真剣に県民の立場に立って,本県のよりよい未来を展望しながら,的確,迅速に対応していかなければならないと思うわけでございます。
このような中で,私といたしましては,議員諸兄の情熱と英知を結集して,「県民の心をつなぐ県議会」をモットーとしながら,積極的な議会運営を通して,県民の負託にこたえるべく努力してまいる所存であります。
どうか,議員各位におかれましては,絶大なる御支援,御協力を賜りますようお願いいたします。
また,知事を初め執行部並びに報道関係者の皆様方にも,なお一層の御支援,御鞭撻をお願い申し上げて,就任の御挨拶といたします。
ありがとうございました。(拍手)
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75 ◯副議長(粕田良一君) 本席を議長と交代いたします。
〔粕田良一副議長退席,議長松浦英一君着席〕
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副議長辞職の件
76 ◯議長(松浦英一君) 粕田良一君から副議長の辞職願が提出されております。
お諮りいたします。この際,副議長辞職の件を日程に追加し,議題とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
77 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,副議長辞職の件を日程に追加し,議題といたします。
まず,辞職願を朗読させます。議事課長。
〔黒澤議事課長朗読〕
平成8年3月22日
茨城県議会議長 松 浦 英 一 殿
茨城県議会副議長 粕 田 良 一
辞 職 願
今般一身上の都合により副議長を辞職したいから許可されるよう願い出ます。
78 ◯議長(松浦英一君) お諮りいたします。粕田良一君の副議長辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
79 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認めます。よって,粕田良一君の副議長辞職を許可することに決しました。
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57番粕田良一君の挨拶
80 ◯議長(松浦英一君) 粕田良一君の御挨拶があります。粕田良一君。
〔57番粕田良一君登壇,拍手〕
81 ◯57番(粕田良一君) 副議長の職を辞任するに当たりまして,一言御挨拶を申し上げます。
昨年1月17日,小川議長とともに御推挙をいただきましてから本日まで,私は小川議長を補佐する立場から活動をさせていただきました。
この間,大過なく,その職責を全うすることができましたのも,小川議長を初め議員各位並びに執行部各位,そして報道関係の皆様方の御支援,御協力の賜でありまして,心から厚く御礼を申し上げる次第であります。
顧みますと,副議長としては,まだまだ微力で十分に議長を補佐することができなかったことなど,至らなかった面もたくさんございましたが,自分なりに精一杯努めさせていただいたと自負いたしております。
これからも,郷土茨城のさらなる躍進と 300万県民の福祉の向上のために,あらゆる努力を注いでまいる所存でありますので,皆様方のなお一層の御指導,御鞭撻を賜りまするよう,お願い申し上げる次第であります。
終わりに,皆様方の今後ますますの御健勝,御活躍を心から御祈念申し上げまして,退任の挨拶にかえさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
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副議長選挙の件
82 ◯議長(松浦英一君) ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際,副議長選挙の件を日程に追加し,選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
83 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認めます。よって,副議長選挙の件を日程に追加し,選挙を行います。
選挙は,投票により行います。
議場の閉鎖を命じます。
〔議場閉鎖〕
84 ◯議長(松浦英一君) ただいまの出席議員数は62名です。
お諮りいたします。
茨城県議会会議規則第31条第2項の規定により,立会人に杉田光良君,半村登君,川津隆君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
85 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認めます。よって,立会人に杉田光良君,半村登君,川津隆君を指名いたします。
投票用紙を配付させます。
〔書記投票用紙を配付〕
86 ◯議長(松浦英一君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
87 ◯議長(松浦英一君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔小林議事課長補佐投票箱を改む〕
88 ◯議長(松浦英一君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名投票であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上,点呼に応じて順次投票を願います。
点呼を命じます。議事課長。
〔黒澤議事課長氏名を点呼,各議員順次投票〕
中 田 裕 議員
川 津 隆 議員
小 川 一 成 議員
大 内 久美子 議員
大和田 稔 議員
飯 塚 秋 男 議員
白 田 信 夫 議員
半 村 登 議員
磯 崎 久喜雄 議員
細 田 武 司 議員
田 中 秀 昂 議員
井 手 義 弘 議員
新 井 昇 議員
柴 沼 弘 道 議員
鶴 岡 正 彦 議員
市 原 健 一 議員
田 山 東 湖 議員
久保田 正二郎 議員
久 野 恒 一 議員
江 田 隆 記 議員
山 口 伸 樹 議員
葉 梨 衛 議員
染 谷 清 議員
長谷川 修 平 議員
今 橋 孝 行 議員
鈴 木 孝 治 議員
杉 田 光 良 議員
西 條 昌 良 議員
澤 畠 俊 光 議員
桜 井 富 夫 議員
飯 野 重 男 議員
加 藤 浩 一 議員
香 取 衛 議員
海 野 透 議員
石 川 多 聞 議員
池 田 有 宏 議員
小田木 真 一 議員
黒 部 博 二 議員
鬼 沢 忠 治 議員
渡 辺 政 則 議員
本 澤 昭 治 議員
塚 本 育 造 議員
遠 井 光 雄 議員
潮 田 龍 雄 議員
荒 井 学 議員
横 田 修 平 議員
細 谷 武 男 議員
粕 田 良 一 議員
川 井 一 郎 議員
小 川 栄次郎 議員
手 塚 克 彦 議員
鈴 木 正 義 議員
長谷川 大 紋 議員
川 口 三 郎 議員
岡 部 英 男 議員
佐 川 清 一 議員
青 木 來三郎 議員
武 藤 彬 議員
横 田 栄 一 議員
関 宗 長 議員
山 口 武 平 議員
松 浦 英 一 議長
89 ◯議長(松浦英一君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
90 ◯議長(松浦英一君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
杉田光良君,半村登君,川津隆君の立ち会いをお願いします。
〔杉田光良君,半村登君,川津隆君立ち会いの上開票〕
91 ◯議長(松浦英一君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 62票
有効投票 62票
無効投票 0票
有効投票中
鬼沢忠治君 58票(拍手)
鈴木孝治君 3票
大内久美子君 1票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は16票であります。よって,鬼沢忠治君が副議長に当選されました。(拍手)
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
92 ◯議長(松浦英一君) ただいま,副議長に当選されました鬼沢忠治君が議場におられますので,本席から
茨城県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
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副議長鬼沢忠治君の挨拶
93 ◯議長(松浦英一君) 鬼沢忠治君の御挨拶があります。鬼沢忠治君。
〔副議長鬼沢忠治君登壇,拍手〕
94 ◯副議長(鬼沢忠治君) 一言御挨拶申し上げます。
ただいま,議員各位の御推挙によりまして,第88代副議長に推挙されました。まことに光栄であり,深く感謝申し上げる次第であります。
今後は松浦議長を補佐し,議長のモットーである「県民の心をつなぐ県議会」の実現のために努力することはもちろんでありますが,議会の持つ責任の重さを深く認識いたしまして,県政発展のために,円滑なる議会運営に最善の努力をしてまいる所存でございますので,議員各位並びに橋本知事初め執行部各位及び報道関係各位の御指導,御鞭撻のほどをお願い申し上げまして,就任の挨拶といたします。(拍手)
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日程第7 常任委員会委員選任及び同正副委員長指名の件
95 ◯議長(松浦英一君) 日程第7,常任委員会委員の選任及び同正副委員長指名の件を議題といたします。
まず,常任委員会委員の選任を行います。
お諮りいたします。常任委員会委員の選任については,茨城県議会委員会条例第5条第1項の規定により,お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
96 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認めます。よって,常任委員会委員は,お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
次に,常任委員会正副委員長の指名を行います。
お諮りいたします。本件につきましては,茨城県議会委員会条例第6条第2項の規定により,
総務企画委員会委員長に 渡 辺 政 則 君
同 副委員長に 杉 田 光 良 君
環境商工委員会委員長に 飯 野 重 男 君
同 副委員長に 桜 井 富 夫 君
福祉衛生委員会委員長に 小田木 真 一 君
同 副委員長に 柴 沼 弘 道 君
農林水産委員会委員長に 石 川 多 聞 君
同 副委員長に 西 條 昌 良 君
土 木委員会委員長に 加 藤 浩 一 君
同 副委員長に 染 谷 清 君
文教治安委員会委員長に 香 取 衛 君
同 副委員長に 鶴 岡 正 彦 君
をそれぞれ指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
97 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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日程第8 議会運営委員会委員選任及び同正副委員長指名の件
98 ◯議長(松浦英一君) 日程第8,議会運営委員会委員の選任及び同正副委員長指名の件を議題といたします。
まず,議会運営委員会委員の選任を行います。
お諮りいたします。議会運営委員会委員の選任については,茨城県議会委員会条例第5条第1項の規定により,お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
99 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認めます。よって,議会運営委員会委員は,お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
次に,議会運営委員会正副委員長の指名を行います。
お諮りいたします。本件につきましては,茨城県議会委員会条例第6条第2項の規定により,
議会運営委員会委員長に 潮 田 龍 雄 君
同 副委員長に 加 藤 浩 一 君
をそれぞれ指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
100 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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日程第9 予算特別委員会委員辞任の件
101 ◯議長(松浦英一君) 日程第9,予算特別委員会委員辞任の件を議題といたします。
予算特別委員会委員川井一郎君外20名の委員から,都合により同委員を辞任したい旨,それぞれ願いが出ております。
お諮りいたします。本件については,それぞれ許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
102 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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予算特別委員会委員選任及び同正副委員長指名の件
103 ◯議長(松浦英一君) 次に,お諮りいたします。この際,予算特別委員会委員の選任及び同正副委員長指名の件を日程に追加し,議題といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
104 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認めます。よって,予算特別委員会委員の選任及び同正副委員長指名の件を日程に追加し,議題とすることに決しました。
予算特別委員会委員の選任及び同正副委員長指名の件を議題といたします。
まず,予算特別委員会委員の選任を行います。
委員の名簿を配付させます。
〔書記「委員名簿」を配付〕
105 ◯議長(松浦英一君) お諮りいたします。本件につきましては,茨城県議会委員会条例第5条第1項の規定により,お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
106 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
次に,予算特別委員会正副委員長の指名を行います。
お諮りいたします。本件につきましては,茨城県議会委員会条例第6条第2項の規定により,
予算特別委員会委員長に 本 澤 昭 治 君
同 副委員長に 海 野 透 君
をそれぞれ指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
107 ◯議長(松浦英一君) 御異議なしと認め,さよう決しました。
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108 ◯議長(松浦英一君) 以上で,今期定例会に付議されました案件は,すべて議了いたしました。
これをもって,平成8年第1回茨城県議会定例会を閉会いたします。
〔拍手〕
午後3時35分閉会
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