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  1. 茨城県議会 1996-03-12
    平成8年土木常任委員会  本文 開催日: 1996-03-12


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時30分開議 ◯香取委員長 ただいまから,土木委員会を開会します。      ────────────────────────────── 2 ◯香取委員長 本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  長谷川(修)委員と新井委員にお願いいたします。      ────────────────────────────── 3 ◯香取委員長 それでは,これより議事に入ります。  本委員会に付託されております平成8年度予算及び関係議案は,第1号議案中本委員会所管事項,第13号議案,第14号議案,第15号議案中本委員会所管事項,第16号議案,第21号議案,第50号議案ないし第55号議案,第70号議案ないし第72号議案であります。  これら案件を一括して議題といたします。  これより質疑を行います。  黒部委員。 4 ◯黒部委員 初めなんですけど,二,三点やらせていただきます。  今度の当初の予算の報告の中で,土木部長より常陸那珂港の港湾計画の改定等の報告があったわけでございまして,新聞等によりましても,コンテナ化に対応した高度化,埠頭の名称というような問題も含めまして,この関連について質問させていただきます。  まず,整備状況について。常陸那珂港は,港湾工事に平成元年に着工して以来,整備が進んでおるわけでございますが,まず初めに,東防波堤並びに北埠頭の整備状況について,港湾課長からお伺いいたします。 5 ◯山根港湾課長 今,黒部委員の方からお尋ねのありました常陸那珂港の整備の現状でございますけれども,東防波堤につきましては,平成4年の12月から据えつけの工事を始めておりまして,平成8年3月1日の現在で,全体の計画は6,000メートルでございますが,そのうちの1,740メートルの据えつけを終わっております。  予定といたしましては,平成10年に第1船を入れたいということで,平成10年までには4,000メートルまで完成をさせたいというのが計画でございます。  それから2点目,北埠頭の整備の状況でございますが,平成5年の3月に埋め立て免許をいただきまして,5年の5月から工事にかかってございます。同じくこれも平成8年の3月1日現在でございますが,船が着きます部分の岸壁,それから埋め立てを囲みます護岸,これを全部合わせまして約9割方,今締め切りが終わってございます。  予定といたしましては,北埠頭につきましては,ことしの9月の末までに全部の締め切りを終えまして,それ以降,中に土を入れます埋め立ての工事にかかりたい。こんなふうに考えておるところでございます。 6 ◯黒部委員 何しろ第1船入港が平成10年ということに決まっているわけでございますので,その事業を着実に進行させていただくようにお願いしたいと思います。  また,今度の港湾計画の改定でございますが,先ほども申し上げましたとおり,外貿コンテナ貨物を中心とした港湾計画の改定・変更がされたと新聞等で伺っておりますが,この改定に至った背景と,計画の具体的内容をもう少し細かくお知らせ願いたいと思います。
    7 ◯山根港湾課長 今,委員お尋ねになりました今度の港湾計画の改定につきましては,去る2月の1日に,茨城県地方港湾審議会にお諮りをさせていただいております。  計画を変えるに至りましたその背景でございますけれども,昨年──平成7年の6月に,国の方におかれまして,新しい長期港湾政策「大交流時代を支える港湾」というのを運輸省の方で策定をされました。その中で,北関東地域に地域国際流通港湾として国際海上コンテナターミナルを整備をする,こういう内容が位置づけられております。県といたしましては,常陸那珂港をこの北関東地域の地域国際流通港湾としようということで,おおむね平成22年──2010年でございますが──この年次を目標といたしまして,今回,港湾計画の改定をするということになったところでございます。  具体的な主な変更内容でございますが,コンテナを扱うということで,今まで第2埠頭と呼んでおりました,ちょうど港の真ん中の部分を中央埠頭という名称に改めまして,今世界での最大級の規模なります5万トン級,あるいは4万トン級の大型コンテナ船が利用できる港として,水深がマイナス15メートル,あるいはマイナス14メートルの施設を有するコンテナターミナルを計画をすることといたしたものでございます。  実は,これにあわせまして,従来第4埠頭と呼んでおりました部分を北埠頭と名称を変更いたしまして,この北埠頭においてもコンテナを扱うということを計画の中で明示をさせていただく,こういう内容の変更になってございます。 8 ◯黒部委員 今,積極的に北関東の中心となるような港湾をつくろうということで,4つあった埠頭を3つにしたというような経過もございますし,しかし,実際問題といたしまして,コンテナ化ということで,貨物の取り扱い量がふえてくるということでございますが,その中で,この常陸那珂港におけるコンテナ貨物の取り扱い量はどのぐらい見込まれているのか,伺いたいと思います。 9 ◯山根港湾課長 今,御説明をいたしました計画の改定の目標といたします取り扱い貨物量が,平成の22年で2,600万トンを計画をいたしておりますが,そのうちの半分,1,300万トンをコンテナということで計画に位置づけておるところでございます。 10 ◯黒部委員 実際,私たちも余り規模がでかくて想像もできないんですけど,例えばコンテナと言っても,列車に積むコンテナと,また船で来るコンテナはかなり違うとか,また,その船自体も,さっき言ったように5万トンというようなかなりの大きな船が入るということでございますが,コンテナというのはどういう種類があって,大きさというのが私たちも意外とわからないわけでございます。これメートルでちょっと答えていただきたいと思うんです。  あとは積載重量というものがどのぐらいになるか,お伺いいたします。 11 ◯山根港湾課長 今,委員お尋ねのコンテナの大きさと種類でございますが,いろいろコンテナの種類があると言われておりまして,まず種類の方から申し上げますと,道路など車で積んで走っておるものは,バルクコンテナというような形で,箱になっておるコンテナがございます。それから,冷凍コンテナというのもございまして,コンテナそのものが冷蔵庫になっていて,中を冷やしながら運ぶというものもございます。それからタンクコンテナというのもございまして,タンクをそのまま枠でちょうどコンテナの大きさにしているというような種類もございます。それからフラットコンテナと言われていまして,箱がなくて床だけあって,その上に物を載せて運ぶコンテナ,そういういろんな種類があるというふうに,私どもも理解をしております。  今,委員がお尋ねになりました大きさでございますけれども,実は,コンテナそのものが世界全体を流通するということで,国際規格で定められておりまして,通常はメートルではなくてフィートで呼称しておりますけれども,代表的な大きさを申し上げますと,メートルに換算いたしますと,間口が2.4メートルと2.4メートル掛けの正方形の間口で,奥行きの長さが6メートルのもの,これを通常20フィートコンテナと呼んでおります。その長さが倍の約12メートルの長さのものを,40フィートコンテナというふうに呼んでおります。  それで,中にどれぐらい積めるかということなんですが,20フィートコンテナですと,全部いっぱいに入れますと,20トンぐらい入るということでございますが,実際には,比重の関係もございまして,15トンぐらい中に詰まっている。40フィートコンテナも,いっぱい詰めますと,30トンぐらいまでは入るということでございますが,実際には十七,八トンぐらいということでございまして,満載重量の約7割ぐらいが中に入っている,こんなふうに考えております。 12 ◯黒部委員 何しろそれはどでかいもので,車だって20トンというと,かなりの大きな車じゃないと,コンテナをおろしてから,それを積んで運ぶことができなかったり,40フィートのコンテナというと,長さが12メートルというような,コンテナ貨物1,300万トンといったら,数にしたらものすごいものだと思うわけでございますが,こんな大きなコンテナを取り扱うためのヤードとかターミナル,多分今度の改定の中でも,北埠頭は,ある程度火力発電所中心ということでございますが,コンテナヤードを中心とした埠頭というものは,取り扱うヤードとかターミナルを十分に確保するというようなこと,そして遠くからではなくて,地元で荷さばきができるというようなことも含む意味で,そういう改定もあったんではないかと思いますが,ヤードとかターミナルの面積は十分あるのかどうか,お伺いいたします。 13 ◯山根港湾課長 今,委員のお尋ねのコンテナターミナルの大きさでございますが,今まで日本の港といいますのは,どちらかというと輸出対応ということで整備をされてまいっておりまして,どちらかというと船が着く直前に荷物を集めて,一遍に積んで出て行くということで,あんまり広い場所という考えよりは,できるだけ効率よくという考えでつくられておりまして,従来,東京湾の伝統的な横浜港であるとか東京港の古いコンテナバースの規模で申しますと,間口が200メートルか250メートルの船が着くところに,奥行きが200メートルから300メートルということで,平均しますと4ヘクタールないし7.5ヘクタールぐらいの規模でございました。  今回,常陸那珂で計画をいたしますときに,日本の貨物の流れというのが,非常に輸入がふえてきているという傾向がございまして,輸入というのは,一度船から貨物をおろしますと,後はそれぞれ国内においでになりますお客様が,自分の都合のいいときに荷物を取りにおいでになるという形になるものですから,港の中に長いことコンテナが置かれてしまうという傾向が出てくるということで,広い面積をとるようにという,これは国の指導もございまして,常陸那珂の港については,間口が,船が着くところは350メートル,奥行きが500メートルという規模を計画としてとらせていただいております。その結果,面積が17.5ヘクタールぐらいになりまして,従来の古いタイプのコンテナターミナルに比べますと,面積は約2倍ないし4倍ぐらいの面積がとれているということで,この常陸那珂の港の背後の広さとしては,十分あるだろうというふうに考えております。 14 ◯黒部委員 私たちも心配したのは,おろしたのはいいけど,そこへおろしっぱなしだというようなことになったり,また,そこで荷物をおろして,そこで荷さばきして,それから,その方向へ分けるというようなことで,これをまた遠くへ持って行ってどうこうということじゃないみたいなものですから,やはりそこの場所において荷さばきができるだけのターミナルや面積が必要だということでございますが,今聞きましたところ,普通の港湾より大きいということを聞いて安心したわけでございますが,それと同時に今度は,それじゃコンテナの荷さばき事業者,これがそれぞれの神戸港やまた横浜港でも,それぞれあろうと思いますが,コンテナの作業やコンテナヤードにおいて,コンテナ貨物を荷さばきする作業を行うのはどのような業者が行っているのか,お伺いいたします。 15 ◯山根港湾課長 今,委員のお尋ねになりました,港の中で荷物を扱う事業をどういう事業者がやるのかという御質問でございますけれども,通常,船と陸上の間で荷物を人様から頼まれてなさる場合には,港湾運送事業法という法律がございまして,国からその免許をいただいた事業者の方が,この事業に当たられるという制度になってございます。ただし,この制度が適用されますのは,国が指定をいたしました港に限られての制度でございまして,現在,常陸那珂港は全く新しい港ということで,そういう指定を受けてございません。ですから,現在お答えしようとすれば,国が指定をいたしておりませんので,どなたでも意欲のある方といいますか,自分のお客さんをお持ちになっている事業者の方は,この港で荷物の扱いをすることができる状況にございます。 16 ◯黒部委員 私もちょっと心配したのは,ほかの港で,そういう港湾運送事業法にのっとった業者じゃなければできないということになりますと,地元産業の育成にもならないということも心配になったわけでございますが,そういう関係でいくと,今度の常陸那珂港の開港推進事業費として,第三セクターの設立準備費として2,000万円が計上されているわけでございますが,この第三セクターと荷さばき事業者との関係について伺います。 17 ◯山根港湾課長 今,委員の御指摘のありました,準備費として予算を新規に計上させていただいておりますけれども,準備費という形で,今委員の御指摘の第三セクターとその地元の方,あるいはそこの港の中で作業をされる方の関係をどうするかという整理をするために必要な準備ということも,その中に含めて考えてございます。  今考えておりますのは,常陸那珂港の場合,365日,24時間態勢でほかの港よりも有利な条件でサービスを提供したいというふうに考えておりまして,これを実現をするためには,その第三セクターと実際にここで作業をされる事業者との関係をどういう形にするのが県として,この港を使っていただく上に一番いいのかということについて,使いたいという御期待のある船会社,あるいは,ここを使いたいと言われておる荷主の企業の方,そういう方の意向も十分踏まえながら,その関係のあり方について,この準備費を用いて十分勉強させていただきたい,こんなふうに考えております。 18 ◯黒部委員 そうすると,船会社とか荷主とかという人の場合には,資本参加ということもできるのかどうか,その第三セクターの開設に当たって。それと同時に,供用開始した際の地元の事業者を港湾事業に参加させることが,私たちも地域振興に寄与することが大だということで,私たちの関係者の方からも強い要請をいただいておりますので,この第三セクターと地元事業者の関係をどのように図っていくかということも,お伺いしたいと思います。 19 ◯山根港湾課長 今の委員の御指摘の問題でございますけれども,今すぐ具体的にどうするかというのは,まだ勉強中といいますか,この予算をいただいて,さらに突っ込んだ検討をしなければというふうに思わされておるところでございますけれども,そういう意味でこの場で,地元の方が直ちに出資可能かどうかというのはちょっとこれからの検討にかかるというふうに思っております。  ただ,先ほど申し上げましたように,常陸那珂港が365日,24時間態勢でほかの港よりも有利な条件でサービスを提供したいと県が考えております背景は,現在の海上国際コンテナ輸送の世界というのが,これは国をまたがって,また世界的な規模で非常に厳しい競争状況に置かれておりまして,各船会社,また各港とも21世紀における生き残りをかけて今どうしたらいいかということ,船会社の方は,またその港を運営されているそれぞれの自治体の方も必死になって次の21世紀への姿を模索をされております。したがいまして,この第三セクターと企業の関係を考えていく上におきまして,こういう非常に厳しい状況にあるということをよく理解をいただくということと,県といたしましても,非常にこういう状況の中で,意欲のある地元の企業の方が御活躍いただいて,どこの港にも負けないサービスが提供できるということは非常に心強いというふうに思っております。そういう意味で,これからの港をめぐりますこうした新しい動きにつきまして,事業をぜひ展開したいと思われております意欲のある事業者の方が,前広に十分検討ができるように,県としてもできる限り情報の提供をこれからさせていただきたい,こんなふうに考えておるところでございます。 20 ◯黒部委員 今までの鹿島港とか日立港と違って,むしろこれは流通港ということになりますし,商業港であったり,先ほどもお話がありましたとおり,ある程度輸出というより輸入を考えたものになるということで,その利用を促進するためにも,第三セクターというものは私たちもこれ賛成でございますので,そういうのを中心にいたしまして,地元でも初めてのことでございますので,そういう関連の人たちが参加できるように配慮もしていったり,意見を聞いたり,またPRをしていただきたいと思います。  それとあと,港湾内の用地の確保については今話を伺いましたが大体,前よりは倍以上ということで,十分ではないかということでございますが,この周辺地区において,港湾の稼働により物流関連産業を波及していくことが想定される。また,波及していただかなければいけないわけでございまして,最近では,友部先端総合流通センター茨城中央工業団地が計画されたり,また,常磐自動車道路那珂インターチェンジにも,那珂町でございますが,物流を支える地区として適当ではないかということを私たちは考えています。今後はどのように地区外での港湾関連用地の確保について誘導していくか,お伺いいたします。 21 ◯山根港湾課長 今,委員御指摘の港湾以外のところでの対応についてのお尋ねでございますが,ちょっと港湾課で全部お答えすることが適当かどうかというところもございますが,港湾の立場から期待をするところを御説明をさせていただきたいと思いますが,まず,港湾の中に立地をしていただく方につきましては,輸出であれ輸入であれ,港をもっぱらお使いになる,そういう事業者の方は,ぜひ港の近いところに立地をしていただくのが港湾としても合理的かなというふうに思ってございます。  今委員御指摘の,じゃ内陸との関係をどうするかということでございますけれども,事業者の中には,輸出輸入だけではなくて国内の流通事業をも手がけられている事業者も数多くおいでになりまして,いわゆる港を使って海外とのつながりと国内で仕事をされる度合いの関係になるかと思いますけれども,国内で流通をされる度合いが多い方で,ときどきは港も使える方というのは,むしろ内陸のインターチェンジなり,そういう内陸の交通の便のいいところに立地をされる。その度合いに従って,港の近いところから順次内陸の方に展開していただくというのが,港側のこれは勝手な希望でございますけれども,そういうふうな立地が進められれば港としては非常にありがたい,こんなふうに思わされているところでございます。そういう意味で,今委員の御指摘のように,県の全体を視野に入れた企業の誘導といいますか,そういう問題につきましては,港湾課だけではなくて,これから関係部局ともよく相談しながら,今申し上げましたような希望がかなえられればなと,こんなふうに今思っておるところでございます。 22 ◯黒部委員 何しろ2,600万トン,それ以上にもだんだんなってくるということでございますから,ものすごい物流が流通するわけでございます。そういう中におきまして,先ほどのコンテナにいたしましても,ある事業者がコンテナを一つ自分で持っていて,中で流通させたり,それを今度は港へ持って行ったりということで使うということ,これはもちろんトラックも一緒に行くわけでございますが,そういうことで,この物流基地というものが,各地で流通の一番いいところに立地していく,そういう対応というものも,せっかく茨城県に常陸那珂港ができましても,今度は福島県とか宇都宮にそういう基地ということができてしまって,茨城のためにならない。全体的には,関東一円のための物流の基地でございますけれど,そういう点も踏まえまして,早いうちからできるところは確保したり,そしてまた,流通センターに参加できるような業種も選んでいただかなければならない。初めは北埠頭は,ややもするとまだ火力発電所中心でございましょうけど,その他中央埠頭ができ上がるということになれば,それに伴いまして,いろいろな対応を迫られるわけでございますので,そういう対策も,港湾課だけではなくして,企業局その他との連携を保ってやっていただきたいと思います。  もう少しでございますが,トン税,特別トン税についてちょっとお伺いいたします。  港の開港に伴いトン税,特別トン税などの収入が見込まれるが,これは県・地元市町村に見込まれる収入規模はどの程度になるのか。そして,鹿島港における鹿嶋市や神栖町への特別トン税はどのくらいか。また,その税は何に使われているか,お伺いいたします。 23 ◯山根港湾課長 トン税,特別トン税のお尋ねでございますが,港に外国の船が入りますと,トン税というものと特別トン税というものと2つ税金が,これは税関で徴収をされるということになっておりまして,トン税の方は国の方の財源でございますが,特別トン税の方は,特別トン譲与税法という法律に基づきまして,開港しております所在の市町村に渡される,こういう制度になってございます。  今,委員御質問の常陸那珂港でどれぐらいになるのかということにつきましては,申しわけございませんが,船の隻数と,入ってくる船の大きさに関係するものですから,ちょっとそこまで試算しておりません。ただ,今委員御指摘のありました鹿島港につきましての事例で申しますと,これは平成6年度の実績でございますが,鹿島港全体で3億2,500万円の特別トン税が徴収されておりまして,これの分配でございますが,特別トン譲与税法の施行規則というものがございまして,その中で,背後にある市町村の分担率が明示されております。鹿島港の場合は,入ってきた譲与税の9割が神栖町,1割が鹿嶋市と,こういうふうに定められております。それで計算いたしますと,神栖町に2億9,250万円,それから鹿嶋市に3,250万円,こういう割り振りで渡されているというふうに考えています。  使途でございますが,特に港で徴収されたから港の中で使わなければいけないというような制限はないということで,おもらいになった地元市町村が,それぞれ自由な裁量でお使いいただける財源というふうに聞いております。 24 ◯黒部委員 ちょうどこれは北埠頭は,東海村とひたちなか市のどっちかということで今言われているところでございますが,それはまた総務等でのあれがあろうかと思いますので,何しろそれをもとにいたしまして,地元,特にひたちなか市,東海村,これは国際港湾都市として発展するために,今基盤をつくられておりますので,そういうものに多分このひたちなか市や東海村も期待をしていると思います。  最後になりますが,部長にちょっとお伺いいたします。  部長は,昨年の10月に,部長を団長にいたしまして,北米に常陸那珂港のポートセールスを行うために先進港湾の事情調査を行い,確かな感触を得たということを私たちも聞いておりますが,常陸那珂港に立地する火力発電所も,供用を1年前倒しというようなことで,早くこの事業が着工されているというような気もいたします。  そういう中におきまして,21世紀における港づくり,港湾の振興,さらには北関東自動車道関連道路や県北内陸部の高規格道路,こういうものが,私もちょっと心配するのは,かなりの荷物量になったり,また,先ほどコンテナが大きいものですから,そういう点で十分な広さが確保されているかどうか,そういうことも踏まえまして,部長の決意をお伺いいたしまして,質問を終わらせていただきます。 25 ◯山名土木部長 今御質問ありましたポートセールスにつきましては,昨年アメリカに参りまして,非常に興味を呼んだ点は,やはり港湾と道路ネットワークが非常にうまくセットにされている計画であるということが,皆さんの非常に関心を受けております。それからあと,常陸那珂港という位置が太平洋に面している,北米から見ると東京湾に入る手前にある,位置も非常にいいというようなこと,先方からもそういう発言がありまして,非常に意を強くしておるところでございます。そういうことで,この港湾につきましては,道路とセットでないとなかなかうまく機能しないことは重々,我々としても深く認識をしておりまして,この整備を進めておるところでございます。  東水戸道路につきましては,一部ことしには供用開始をするということでございます。平成10年の開港までには,常陸那珂港から,現在事業中の東水戸道路,これは開通されるというふうに聞いております。建設省の方にも必ず10年末には間に合わせてほしいということをお願い申し上げてございます。  それから,北関東自動車道につきましては,今,国道355号までの事業計画でございまして,そこから栃木方面,まだ22キロが基本計画区間で残っておりまして,まだ事業化されておらない。建設省の方の情報によりますと,ことしの夏ぐらいには,国幹審と言っておりますが,それが開かれることになるんだろうというふうに言われておりまして,その国幹審の中で,この基本計画区間につきまして整備計画を立てていただく。整備計画が立てられますと,そこから道路公団に対して施行命令が出るという,通常はそういう形になりますので,私はぜひこの北関東につきましては,やはりこの港湾の性格で北関東3県というのは一番大きな対象エリアになっておりますので,北関東全体を拾うためにも,この北関東の全線整備というのが非常に大事だと思っておりますので,次の国幹審ではぜひ整備計画を立てていただきまして,できるだけ早く施行命令を出して事業を進めていただきたいというふうに思っておりまして,国の方に対しても強く,既に働きかけをしたり,お願いをしておるところでございます。ぜひ議員の先生方のお力もかりながら,この整備を促進してまいりたいというふうに思っておりますので,よろしくお願いいたします。 26 ◯香取委員長 鈴木(孝)委員。 27 ◯鈴木(孝)委員 さきの一般質問の中で,輸入促進及び対内投資法の昨年10月の改正を受けての内容についていろいろお聞きしたわけでございますが,今,黒部委員の方からも御質問ありましたように,実際に2,600万トンのものを輸入していく,あるいはそういう量のもの,その積算の根拠になっていくものが,やはり実際に進める輸入業者であり,あるいは具体的に,そこにビジネス展開としてその可能性をうかがう業者ではないかと思うんですね。  それで,やはりもっともっと企業誘致がスムーズに行くような施策として,積極的にこの問題を受けとめていくならば,FAZ法の指定を急ぐべきだというふうに,私は改めて今お聞きして,また確認した次第でございますが,そこでちょっとお聞きしますが,松山港の事例でございますが,どういった実態になっていて,あそこは一地方港といいますか,本県のいわゆる今やろうとしている規模からいえば,相当小さいんじゃないかと思うんですが,そういった点で,松山港の実績といいますか,どういうふうにごらんになっているのか,その評価についてお伺いしたいと思うんです。 28 ◯山根港湾課長 今,鈴木委員御指摘のFAZの松山港の実態でございますが,ちょっと私が今手元で持っております資料程度でしか,実は松山の実態は承知してないところでございますけれども,愛媛県の松山港で,輸入促進地域として松山市がその設定をされておりまして,ことしの1月,また今月からその事業を始めるというふうに情報では理解をしております。事業主体といたしましては,愛媛FAZという株式会社が興されて,荷さばきであり,保管であり,流通加工,オフィス,展示場,そういうものを運営をされる,そういうふうに私ども理解をしておるところでございます。 29 ◯鈴木(孝)委員 10月の改正までのFAZ法のスタイルというのは,既成のでき上がっている港湾について,例えば輸入促進を積極的に展開しやすいように,具体的には荷さばき場であるとか,保税倉庫,あるいは加工工場とか,そういった港湾本来の,あるいはFAZ法の指定を受けて展開しやすいような施設といいますか,そういう港湾固有の施設に対して参加する業者等に対しての減収補てんということだったと思うんですね。  今回の10月の改正の根本は,そういった港湾本来の施設ではなくて,例えば極端な話,事務所を現地に来て,茨城県でしたらひたちなかまで,まず事務所を置いて,それで県内のそういう業者と具体的にどういった品物が,あるいは具体的にはどういう事業がこのFAZにかなうのかというようなビジネスライクになっていくかどうか,その予想をあらかじめ現地でやれるようにする。港湾のインフラ整備ではなくて,そういう輸入のビジネスが先行的にできるようにというような大改正だったと思うんですね。だから,予想がかなり一変していると思うんですよ。ですから,そういった意味で,例えばひたちなか市の方からは,県に対してFAZ指定等の要望が出ていないのかどうか,その辺もちょっと明らかにしていただけないかと思うんです。 30 ◯山根港湾課長 今,委員の御指摘のFAZ法が,性格的に非常に前広といいますか,柔軟に改正されて,それをもっと有効にお使いになったらどうかという御指摘につきましては,私ども,先ほど黒部委員の御指摘にもございましたように,常陸那珂の港をできるだけ競争力のあるいい港にしたいという観点からいたしますれば,鈴木委員の御指摘は,まさにそういう形で今後検討を進めなきゃいけないなというふうに受けとめさせていただいたところでございます。  今,最後に委員が御確認されましたFAZの指定について,ひたちなか市から要望が出ているかどうかということにつきましては,今までFAZの検討が,港湾も参加しておりますが,対外的窓口が私どもではなかったということもございまして,ちょっと実際に要望が出ていたかどうかについては,ちょっと今の時点では私,存じ上げておりませんので,申しわけございません。 31 ◯鈴木(孝)委員 聞いておいてから言うのも申しわけないんですが,1月にたしか出ていたと思うんです。それで,きのうひたちなかの方の議員さんにも確認してきたんですが,その文書はありました。  ここでちょっと提案なんですが,質問の最後になりますけど,実際にひたちなかに限定して,このFAZ法の展開を固定的に考えるということは,この間少し大洗の話を言いながらまた触れてしまったんですけれども,要するに商業振興課の中でやるのか,あるいはひたちなか推進局の中で常陸那珂の話として限定してやってしまうのか,あるいは国際港湾の可能性を他の重要港湾──本県は日立港,鹿島港,大洗港という形であと3つ大きな港湾があるわけですよね。そういうことからして,その重要港湾すべての中で再度,このFAZ法が装いを一変したのを機に考えられないものかどうか,それをお聞きしたかったんですが,今後のFAZ法改正を受けての本県の輸入促進──これは輸入促進だけではなくて,さっき黒部委員の方からお話があったとおり,その後の内陸への展開があるわけです。対内投資を円滑化していくという重要なビジネス展開が広がる可能性を秘めた夢のある,本県にとって大事な事業だと思うんです。ですから,改めて重要港湾を,その3港も入れてFAZ法の指定を考える場はどこなのか,その辺をお聞きしておきたいと思うんです。 32 ◯山根港湾課長 今,委員御指摘になられましたように,本県には常陸那珂港以外にも3つの重要港湾があり,これも視野に入れてFAZについて検討すべきではないかという御指摘については,ちょっとそこまで大きな視野で考えてこなかったというのが正直なところでございまして,今の御指摘を踏まえまして,これからの港の姿を考えるときに,委員の今御指摘になられた観点も踏まえて考えなきゃいけないなというふうに思わされているところでございます。ただ,先ほど来御説明申し上げておりますように,今,対外的な輸入促進という観点でいきますと,常陸那珂がトップバッターかなというところがどうしてもぬぐえないものですから,そこをまず何とかしたいという思いが強うございます。ただ,それ以外の港は全く顧みないということではなくて,それぞれの港におきましても,それぞれの港の特徴がございますので,それらを考える際に,今鈴木委員の御指摘になったような,もう少し夢のあると言いますか,広い観点から勉強をさせていただきたいというふうに思っております。 33 ◯鈴木(孝)委員 この10月の改正というのは,私も何度も読ませていただきました。いただいた資料も読ませていただきました。それで,本当に改めて国が本気になっているなと。要するに当初は,ちょっと名前挙げない方がいいかもしれませんが,大手の商社が本気になってこのFAZの可能性を考慮した時期があった,平成五,六年ですね。そういうFAZでもってやろうと思ったけれども,どうも三,四年したらもう終わるんじゃないか。このFAZは時限立法的なものじゃないかというような懸念があって,お蔵入りしていた計画も,商社等でまとめたものがあるやに聞いております。そういうことを考えますと,今回の10月の改正というのは,議会もそうですけれども,執行部の皆さんは本気になって新たな時代を開くというぐらいの思いでないと,具体的な行動計画の中にも,従来のFAZ法の限定的な輸入の展開というか,港湾固有だけの施設の減収補てん措置,そういったものからいうと,大幅に期間も10年延長してやろうという事業でございますので,改めてこの改正の趣旨を受けての御検討をお願いしたいと思います。港湾課が運輸省の一つの大事な,今まで築いたFAZ法の実績を一番熟知していらっしゃるわけですから,これから通産省の貿易局が中心になってやるわけですから,商業振興課の方がどうしても具体的にこのFAZの話は中心的になると思うんですが,でもやはりそういったものを踏まえて,港湾のハードについては港湾課が責任を持ってそれに対応できるような素地をつくっていただきたいということを要望したいと思います。  あと1点,同じ常陸那珂の話で恐縮でございますが,さきの第4回定例会の際にも若干触れましたけれども,常陸那珂港南線という,道路公社で進めようとしている道路の工事について触れさせていただいて,終わりたいと思うんですが,この道路公社にいわゆる委託契約して進めた道路は,距離的には数百メートルですね。具体的にその後いろいろ調べさせていただきましたけれども,その中でわかったことは,県から道路公社に10億円以上のお金を出して委託した。そして道路公社は,大きな部分だけの話で言えば,大きな部分では4つの会社に請け負わせた。その請け負ったところは,今度は何と──第4回定例会ではわからなかったんですが──下請では大部分の工事を1つの下請業者がやっていた。4つのところに請け負わせた仕事が1つの会社で工事をやっていたということが明らかになってまいりました。もちろん法面であるとか,少し部分については複数の企業が入っておりますが,いわゆる掘削,敷きならし等の道路の整備について,一番根本的な工事については,ある企業が全部やっていたということでございます。そういうことから言いますと,この工事について,これは適正に行われたんだから問題はないと言えばないわけでございますが,要するに一般県民の思いからしますと,10億円以上の工事については一般競争入札でやっていくんだという県の方針がありました。ですから,そういった意味で競争性が,一面図られていくだろう,そういう期待もあるわけです。一方では,第4回定例会のときもおっしゃいましたが,この4つについて分割する,逆にそういう行政的な要請もあるんだ。つまり受注機会の拡大,そういったものが県は一方ではあるので,可能であれば,受注機会を拡大したいからやるんだというお話がありました。そのことも承知して,改めてちょっとお聞きしたいと思うんですが,やはりこの工事は,客観的に見て,私はこれは1つの工事だったんではないか。複数にやらせることになってしまったという,結果ではそうなっているわけでございますけれども,いわゆる適正ロットといいますか,そういったものを置いてやはり1つの工事,最終的には1つの下請でやっていたという事実からしても,変な疑いが持たれないためにも,明らかに1つの工事である,1つの工区である。これは受注機会を拡大したいとは言え,1つの仕事なんだということで,やはり1つの請負に任せて1つの請負が仮にほとんどやるとしても,そういう合意があれば,あらかじめの契約等もあれば,それは可能だと思うんですが,それが初めから1つの仕事だという認識があったのに,どうも4つの請負にわざわざやらせたのではないかということの方が,一般県民はわかりやすい。どうしても,結果的に見ると,そういう結果になったように思われるわけです。そういうことで,この点について,私,できれば適正ロット,ある程度の客観的な基準というものを,やみくもに受注機会の拡大だけに走ってしまわない,そういう客観的な指標を設ける必要があるんではないかな,このように感じるんですけれども,これはまず一般論ですから,監理課の方でお答えいただいた方がいいですかね。 34 ◯坂本監理課長 今の委員の御質問の一般論でございますが,委員もおっしゃっているように,分離分割発注ということにつきましては,官工事についての中小企業者の受注の確保に関する法律というものがありまして,この第7条では,できるだけ円滑な施工が期待できる工事につきましては分離分割発注をしよう,こういうことになっておりまして,建設省からの通達にも,特に工事の性質または種別,建設労働者の確保,建設資材の調達等を考慮した上,地元建設業者,専門業者等の中小業者を活用して,円滑かつ効率的な施行が期待できる工事については可能な限り分離分割を発注すること,こういうことが前提になっております。したがいまして,こういう趣旨を踏まえまして,それぞれの発注セクションにおきましてトータル的な判断をいたしまして発注する,こういうことになっておりますので,ひとつ御理解いただきたいと思います。 35 ◯鈴木(孝)委員 そういうことで理解はしておるわけでございますけれども,結果的にといいますか,1つの仕事だったようなのに,4つに渡したようになったということについて,これを大きな教訓にできないかなと思いまして,一般県民は,10億円以上が一般競争でやるということになったことについては非常に評価の声があるわけですね。10億円の工事を2億7,000万,2億7,000万,2億7,000万,2億6,000万というふうにきれいに4分の1ずつしたような形の発注になっているわけです。これは,法的に何ら問題はないわけでございますけれども,やみくもにというか,何でもというか,同じような,じゃ最終的に下請まで一緒になったようなケースがあったんですかということで,最近の事例を中心に──全部短期間で調べることはできませんけれども──調べていただいた結果,やはりそういうケースはないようだというようなお話なんですね。ですから,これはかなり特異なケースだと思うんですけれども,それについても,適正ロットについての,もう少し客観的になるような基準を設けられないかなという思いがあるんですが,このことについてはいかがでしょうか。 36 ◯山本道路建設課長 工事の発注の方法といいますか,そういうことなんですけれども,ただいま監理課長が申し上げたような,一方にはそういった国の指導,指針もありますし,また,これも先ほど申し上げました工種,それから,分割しても特にでき上がる製品がそう大差ないもの,いろいろあると思うんですけど,そういったものとか,あるいは発注時期が予算の関係で,工期を年度内で仕上げなきゃならないというようなものとか,いろんなケースが考えられます。そういうことで,今,委員何か指針をとこうおっしゃるんですが,できれば我々の方も,そういう意味では,できるだけ世間一般に何かおかしいんじゃないかと思われないような方法で考えておりますが,一方では,そういった受注機会の地元業者に対する拡大と,あわせて工期,それから予算の消化,いろいろな問題がございますので,そういう意味で,今回はこういう4分割で出したということでございます。  それで,調べた結果,下請が同じだというお話でございますが,ほかにも下請入っております。それで,私どもは元請業者との契約の中で,ちゃんと現場に主任技術者を配置して施工管理,それから工程管理,安全管理というのを元請業者としてやって,工期内にその現場を仕上げるということであれば,どういう下請を使うかということは余り関知しないと言えば問題かもしれませんけど,そっちの方は余り意を置いていないわけでございまして,その辺たまたま今回の場合,そういうふうに土工において同じ業者が下請をしているということでございますが,これも元請業者とその他の業者との契約の問題でございますので,我々がそこまで踏み込めるというものでもございませんので,御理解をいただきたいと思います。 37 ◯鈴木(孝)委員 この問題については,今おっしゃるように,もう立ち入るすきはないし,終わっていますからね。問題として不正があったとかいうことを私申し上げているんじゃないんです。ただ,この4社は同時入札しているわけです。そして,今度逆に下請も同時に出しているということですから,これは逆に常識ある県民であれば,ちょっとおかしいんじゃないかなという,疑問を持って当然だったんじゃなかったかなというふうに思われるわけですから,そういうことで要望にとどめますけれども,一つの仕事だと思われることで,なし崩し的に受注機会拡大があるんだということをお題目にそれを推進するということは,ちょっと慎重にしていただかなきゃいけないケースがこのようにあるんじゃないかなという教訓として,お願いしたいと思います。  以上です。  ありがとうございました。 38 ◯香取委員長 新井委員。 39 ◯新井委員 それでは,質問させていただきます。  県西の現況の思いは,この間一般質問で,我々住民の思いのたけを皆さんに御披露しましたので,それは十分皆さんも心得てくれていると思いますので,そこで始めたいと思いますが,今,常陸那珂港の質問が大分行われているようですが,常陸那珂港がこれから進捗すればするほど,栃木方面からの交通量は,やっぱり必然的に今ふえているんですね。私は県議会議員になって,早速,国道50号を皆さんにお願いして始まったんですが,それは下館の国道50号バイパスだけがうまくできちゃえばこれはもう立派なものだという感覚で,実はスタートしたのは事実です。結城バイパス,下館バイパス,それと内原バイパスというのが,今,国道50号のバイパスの中で出ているんですが,私この1年間水戸へ車で通うんですが,ラッシュ時ではもう2時間半かかるんですね,下館から。それを見ると,下館のバイパス,結城のバイパス以外に,もう既に岩瀬から動かないんです。笠間に至っては,もう交差点だらけで,ほとんど動いていないんですね。驚くことに,笠間の手前の稲田,あの辺がものすごい渋滞になってくるようなきらいなんですね。それは笠間の入り口から裏道を通って,何とか早く行こうという右折車があるために,ずっと渋滞になっている,そういう傾向が出てきているんです。私は,きのうも山口副委員長さんと話したんですが,国道50号は,この間私下館から水戸までヘリコプターでたまたま来たんですが,そのときに見ましたらば,ヘリコプターはほぼ国道50号の上飛んでくるんですね。ということは,国道50号というのは,知らなかったらば,ものすごくうまく直線的に現在の道路はできているんですね。これから那珂湊の港湾を対応して,今アメリカで,道路事情をうまくやったすばらしい計画だとほめられてきたそうですが,現実には北関東自動車道が完成するのは,かなりまだ先になっていくと思うんですよ。今もう既に,そんなに立派な道路があるんだから,これを4車線に早く──あとわずか45キロぐらいですね──これを集中的に国へ,例えば我々沿線の県議会議員みんなして,国へ行って実情を話して,今それ4車線にするだけで,ものすごい機能が前進するなと,私しみじみ最近感じたんですよ。だから,もちろん下館バイパスも,この間おかげさんで5億円補正がつきまして,急遽9年までに一部供用できるという現実が出たんですが,これはただ下館の本当の繁華街をちょっと抜けて出てくるという形ですから,国道50号総体の形では,これから群馬,栃木,かなりの人がいろんな関係で那珂湊,水戸方面に来ることはもう明白ですから,海水浴とかそういう観光地だけではなくて,商業的にも,私はかなり必然性の強い道路だと思うんですよ。だから,これ全線に考えて,今課長さんの方でちょっとお聞きしたいんですが,内原バイパス,下館,結城とこの3つだけしか今,国道50号のいろんな期成同盟とかそういうのしかなくて,協和,笠間,あの辺のところが,全然何の話もないんですが,今の全線の状況をちょっとお伺いしたい。 40 ◯山本道路建設課長 国道50号全線の状況は今どうか,こういう御質問ですけれども,現在事業化しているのは,今おっしゃった下館バイパスと,それから内原バイパスと結城バイパス,これが事業化しているわけでございまして,それぞれに事業を進めておりますが,何分各事業それぞれに,各バイパスとも50億円から100億円近くの事業量でございまして,そういう中で,用地の問題その他で,順調に進めばいいんですが,順調じゃないところもある。内原バイパスなんか,用地結構順調に行っている方なんですけれども,そういうような状況でございまして,毎年直轄事務所,いわゆる建設省の方では,それなりに事業費を入れているわけです。結城について言えば,区画整理事業と一緒に,道路用地を区画整理事業で生み出してもらう,かわりとして,そこに交換金を入れて用地の取得を図るとか,下館バイパスは,委員地元ですから御案内のとおり,これも大体10億円以上,ですから補正入れて17億円くらいの金が,平成7年度はやるというようなことで,内原バイパスも約8億円近く入れて用地の促進を図っているということでございまして,この国道50号につきましては,直轄の方でもこの3つのバイパスを,当面仕上げるべく努力をしているところでございます。 41 ◯新井委員 部長さんが先ほどおっしゃいましたが,北関東自動車道も国の方に特別早く,この港湾事業とあわせてやらなければというような話がありましたが,私はそれと同じぐらいの力の入れ方を国道50号にしておけば,私は,国道50号はお金さえあればできると思うんですよ,あれ。──どこもそうなんだろうけど──北関東自動車道が供用されますね,水戸のところまで。そこにもう50号はあるんですから,そこは4車線できている。そこからほぼ直線に等しいような道路を,早く4車線にすることによって,北関東自動車道が開通するまでの間でも,かなりの対応ができると思うんですね。この間,警察の決算委員会のときに,2車線と4車線でどのぐらい死亡者が違うんだと警察に言ったら,倍違うんですね。2車線の方が死亡率が高いです。4車線になると,半分に落ちているんです。下館なんか明確に,それが国道294号で出ているんですが,だから,そういうことから考えても,とにかく私らが今小山から伊香保の方へ行くときに,前の半分でもう行っちゃうんですね。ところが,今向こうの方の人は,わざわざ高速通って東京へ出て水戸へ行った方が,下館通って行くより近いんだと,最近言われるんですよ。あれが4車線になってくれれば,もうほとんどこっち通って行く。今御承知のとおり,県西は下館も非常に沈滞化しちゃって困っている。一般道路がどんどん通ってくれば,いろんな施設に寄って行くとか,そういうことも起きるだろうから,いろんな波及効果を考えると,もう国道50号は,高速つくる以上の熱意でやってもらっても,つくっちゃっても,県内の人はあれは別だと思ってくれてもいい,そういうふうになっていると思うんですよね,国道50号に関しては。こっちの水戸側の人も,栃木へ行くのに国道50号がどれほど利用価値が高いかというのは,やっぱり東京へ行くよりは,4車線になればはるかに近いわけですから。だから,ぜひ今年度お願いしたいのは,私らも山口(伸)副委員長ら初め,何とか努力できるものは,こういうことしろと言えばやりますので,国との関係で笠間も何も,今早くやらないと,どんどんどんどん今2車線のところへ家が建ったり何なりしてきて,またバイパスだということになると,それで1回に10年10年なんてやってたらば,いつになるんだかわからないわけですね。だから,今のうちにもう全線ドーンと計画立ててもらって,それに対して対応という形で行きたいものですから,ぜひそのように,これから綿密に御検討願って,これは直轄事業ですから,早くしてくれと言っても無理ですから,お願いしたいと思うんです。改めてこれについては,また御相談させてもらいたいと思いますが,よろしくお願いしたいと思います。  続けて,上曽霞トンネルの件なんですけど,一応完成の年月はどのぐらいに想定しているんですか。 42 ◯山本道路建設課長 本年度,今から詳細なルートを決めて入っていくということで,約10年間ということで考えております。 43 ◯新井委員 すると,今年度からスタートして,10年間ぐらいの想定をしておいていいわけですか。 44 ◯山本道路建設課長 そういうことでございます。 45 ◯新井委員 地元では,3キロメートルという非常に大変な工事ですので,早くできれば,もう1秒でも早くつくりたいという意思が強いわけですね。それで万が一のときは有料でもというような感覚も持っているわけですが,もし有料の場合だと,どのぐらい縮まるんですか。 46 ◯山本道路建設課長 トンネル区間3キロメートルにかかるのは,あと3年くらい後になろうかと思うんですけれども,通常ベースでいきますと,予算の関係でいくと,相当かかっちゃうということですので,有料を導入するということであれば,3年くらいは縮まるのかなというふうに考えております。 47 ◯新井委員 それで,トンネルがもし有料でもということで,7年後にできるように想定した上でちょっと話させてもらいたいんですが,私,今度の一般質問で県西の総合公園の見直しをお願いしたわけですけど,それでちょっとお聞きしたいんですが,2期工事を見直した場合に,私はドーム球場みたいなのはどうなんだろうと言ってお願いしたんですが,そのドーム球場が第三セクター的にやった場合,一般公園に第三セクター的な球場が建てられるかどうか,ちょっとお伺いしたいんです。 48 ◯宍戸公園街路課長 今,新井委員の県西公園の第2期事業の,いわゆる野球場をドーム球場というお話でございますけれども,都市計画法第59条の4によりまして十分な公益性,あるもいは必要性があれば,都道府県知事の認可を受けた後,特許事業者として建設することは可能である,こういうふうな形になっています。 49 ◯新井委員 地元に有力なある球団の工場がありますので,今,非常に意欲的に町の中でこの話が盛り上がっているんですが,よろしく今後の御指導をお願いしたいと思います。  続けて最後に,私の地元のことで恐縮なんですけど,今,中央再開発やっております。御承知のとおり,約30億近い債務を抱えて,中心テナントが,このバブルの半ばに去りまして,頓挫している状況なわけですが,そこで,年間に大体1億4,000万円ぐらいの利息をかけながら,今苦慮しているのが実情なんですね。きのうの予算の説明で,3)の327ページに,組合施行市街地再開発事業費4億7,291万5,000円というのが出ておるんですが,こういう金で金利を補てんするとか何とかというわけにはいかないんですか。 50 ◯大貫技監兼都市整備課長 借入金の利息ということでございますけれども,現在のところ,県としての利子補給というのは,ちょっと考えられない状況でございますけれども,事例ですと,組合が施行している再開発事業については,市が利息を補給しているという事例はございます。 51 ◯新井委員 その計画のあれで,今度の拠点都市の指定に基づいて,一応事業再開発も入れた開発が,県の方に上がってきているわけですが,3月までにいろいろ側面から検討して認可になるんだというような予定で進んでいるようですけど,その計画の中に,県の住宅施設というのが入っているんですね。これは地元の方の計画ですから,下が芸術館で,真ん中がホテルで,高層ビルにして,上の方に県営住宅的なものを建てるという計画で出してあるんですが,きのうの予算の説明の中に,やっぱり3)の337ページの特定優良賃貸住宅供給促進事業費というのが約9億3,700万円あるんですが,これはどういうような内容の……。 52 ◯大竹住宅課長 御説明いたします。  特定優良賃貸住宅という制度につきましては,平成5年より,国の方の法律ができまして行っている事業であります。公営住宅──県営住宅,市町村営住宅ですが──が,比較的所得の低い低所得者層を対象としておりますのに対しまして,特定優良賃貸住宅制度は,いわゆる中堅所得者層のための賃貸住宅を供給するというのが第1の特徴であります。  第2の特徴として,これは市町村などの公的主体が建設してもいいんですが,主力は民間の土地所有者,オーナーが建設をするというのを中心に想定しておりまして,これに対して県が計画を認定して,良好なものであるかどうかをチェックいたしまして,それに対して工事費の一部,それから家賃の一部といったものを補助するという,いわば民間活力型の事業であります。 53 ◯新井委員 そうすると,今,下館で再開発地区に高層化した住居をつくる,これを組合が事業主体になっても,この制度には当てはまるということですか。 54 ◯大竹住宅課長 この制度の適用は可能かというふうに思います。 55 ◯新井委員 とにかく30億円というと,1.1ヘクタールですから,これは道路も入っているんですが,逆算すると,大体坪90万円ぐらいで,昔だったら,下館の一番一等地ですから,90万円というのは高い単価じゃないんですね。現況は,御承知のとおり,全国的にこんなふうになって,周りの商業地帯も,5割はシャッター閉まったままなんですね,下館へおいでになればお恥ずかしいけど,現況はそんなふうな道路になっているんです。それは,あれができたらこうしよう,これができたらということで,あくまでも中央再開発にみんなポイントを絞っちゃって設備投資をやめちゃっている。そのまんまだめになっちゃう店もあるし,いなくなってしまった人もいるわけなんですが,ただ16の商店は,今でもそのビルが建てば,戻ってきてやりたいという形でいるんですね。だから,とにかくもうこれだけの状況になっておりますので,この中央をテナントにしても,芸術館なんて私は一般質問ではお願いしたんですが,やっぱりでき得るならば商業的な力が中へ入るということが,計画を成功するあれなものですから,もう地元のノウハウではとても無理で,県の全国的な財界に対するアピールとか,そういうことでもやってもらわないと,とても無理であろうと思うんですが,東京事務所とか大阪事務所とかを窓口に,今後この完成にぜひノウハウと御協力をお願いしたいと思うんですが,これで終わりにしたいと思います。 56 ◯山名土木部長 今住宅課長から,再開発事業後,現在の組合が特定優良賃貸住宅供給促進事業の事業主体になれるかということで,なり得るというふうにお答えしたんですが,多分,これは都市再開発を行うための組合でございまして,終わりますと解散しちゃいますので,そういう面ではもっと別の組織をつくって,例えば三セクターをつくるとか,そういう形で特定優良賃貸住宅供給促進事業をやっていただく,同じメンバーでも構わないと思うんですが,それでないと,特定優良賃貸住宅供給促進事業の管理がありますので,永遠に解散ができなくなる,再開発が永遠に終わらないということになるので,ちょっとそれは無理だと思いますので……。 57 ◯新井委員 いずれにしても,今御説明しているとおりで,現況の状況は変更せざるを得ないと思うんですね。今,商業ビルを,前はあるデパートをメーンテナントにしてやるという計画があったわけですが,そのメーンがいなくなったものですから,商業ビルを中心ということで進んできましたが,これは一応2年間今度継続させてもらったようですけど,再度切りかえるという形になりますので,そのときの参考にちょっとお聞きしたわけですが,そのときに,また改めて御指導をお願いしたいと思います。      ────────────────────────────── 58 ◯香取委員長 それでは,ここで暫時休憩いたします。  なお,再開は午後1時からといたします。                 午前11時50分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時3分開議 59 ◯香取委員長 休憩前に引き続き,委員会を再開いたします。  質疑のある方はお願いします。  川井委員。 60 ◯川井委員 私は,土木委員として,1年間いろいろ皆様方に御指導をいただいたり,また,県内各地域における土木事業等について,視察やら調査などをさせていただきました。そういう中で,土木公共事業というものは,今日,社会資本の大きな充実という大義がございます。さらにはまた,車社会の中における身近な生活の道路として,あるいはまた,広範な地域間の交流,さらにまた,高速を利用した物流の円滑なる運輸等,いろいろ土木事業の果たす役割というものは極めて大きいものがございます。  そういう中で,部長が昨日,8年度の土木部の主要事業の概要等につきまして,るるお話がございました。まことに今日的な課題を抱えた御意見である,概要の御説明であるというふうに私は感じ入ったわけでございます。  そういう中で過去1年間,県内各地域のもろもろの視察研修等の中において,12の土木事務所,事業所等の調査,視察等の折に,各市町村からいろいろ御懇談の折にお話が出てまいったことは,部長さん以下皆さん御案内のとおりだと思うんですが,そういう中で,この市町村から出てまいっておりますところの御意見,御要望というものは,まさにその地域の中において極めて切実なる御要望であろうし,また地域住民の世論でもあろう,こういうふうに考えたときに,昨年の1年間の県内市町村の御意見等,それぞれ皆さん方,それにこたえるべく毎日御努力なさっているということは承知をしておりますけれども,その中で,全く急を要するもの,本当に調査をして,あるいはまた,これこそあしたにも工事に取っかかって,あるいはまた完成をさせてあげなくちゃならんというものもあると思います。あるいはまた,計画がありまして,その計画に基づいた現況の中から,努めてこれを促進をしろという強い御要望の点もあったと思います。  そういう中で,この際お伺いいたしますことは,道路建設,道路維持,河川3課長さんに,特に計画に従って促進をしていただきたいとか,あるいはまた,これは緊急を要しますよとか,いろいろあったと思うんです。そういう中で,ここで一つ一つ取り上げて申し上げると時間がかかりますし,また,いささか我々議会の立場としても,県内調査の場合は,陳情・請願等は一切受け付けません,こういう決まりもございますから,余りその問題を深入りすることもどうかなという懸念もないとも限らないというふうにも考えられます。しかしそうは言っても,本当の意味の県内の調査の意義というものを私は判断をしたときに,やはり市町村長さん方との懇談というものは,本当に地域住民の声であろう,こういうふうに思われてなりません。  そういう中から,まず道路建設課長から道路維持課長さん,河川課長さんの直接最も事業の多い課から,各12土木事務所の現況,あるいはまた,まさに質問のお答えじゃないようなことではあろうかもしれませんが,総括的な,あのときの市町村長さん方のいろんな意見を道建課長さんはどのように受けとめているのか,道路維持課長さん,河川課長さんも,それぞれどのように受けとめて,そのお話を,平成8年度にどのように反映をさせていくおつもりなのか,まさに漠然としたような質問でありますが,まず総括的にお尋ねを申し上げたいと思います。 61 ◯山本道路建設課長 1年間,土木委員会の委員さん方に随行しまして,各管内に行きまして,その管内の市町村長さんの御要望をお聞きしたわけでございますけれども,既にその中には,県の道路整備の政策として取り入れて整備中のものもございますし,全く新たにこれからぜひというやつもありましたし,そういういろいろな箇所があったわけでございますけれども,基本的には,県の道路整備計画につきましては,幹線道路,いわゆる交通基盤を整備すると言いますか,県土の発展基盤のための幹線道路の整備ということとあわせて生活道路の整備,いわゆる足元道路も整備していくということで,その中で,逐次緊急性のあるものから整備計画を立てて実施をしているところでございます。 62 ◯小林道路維持課長 地元からの要望で一番多かったものは,道路の新設というようなことが多かったかと思います。いわゆる県道に昇格させて,それから道路改良をやってほしいというようなお話があったかと思います。これにつきましては,当然道路建設課,道路維持課だけの話ではなくて,土木部というか,茨城県としましては,県道網検討委員会という制度もございまして,その中で県道のあるべき姿と言いますか,そういうものを検討して道路整備を進めていくということになっておりますので,その委員会にも諮りながら,新たな道路整備をしていきたいと思っております。
    63 ◯山口河川課長 土木委員会,県内調査の中で私が感じましたことは,河川に関する質問というのは,全体の中ではそれほど多くはございませんでしたけれども,やはり地域の生活基盤を支える河川ということで,非常に切実な要望であるというふうに受けとめたところでございます。特に都市河川といわれる都市地域の河川の要望が強い。そういう中で,決してそれだけじゃなくて,農村地域においても,やはり要望が強かったというふうに感じたところでございます。  私どもは,これをどういうふうに予算の中に反映していくかということを考えなくちゃいけないわけでございまして,要望のあった河川につきましては,次年度の予算に何とか反映させてまいりたいということで努力いたしております。ただ,河川というのは,御承知のとおり──道路もそうでございますが──非常にお金がかかる。かかりますけれども,なかなか思うように予算づけがなされないという状況の中で,何とか要望におこたえしなくちゃいけないということでございます。予算づけにつきましては,そういうことで,できるだけの努力をしてまいりたいというふうに考えておりますし,また,この予算が有効に働くかどうかということも考えなくちゃいけないというふうに思っておりまして,その両面から考えて,対処してまいりたいというふうに考えたところでございます。 64 ◯川井委員 ありがとうございます。  まさに私ども,1年間の土木委員としての土木行政に対する諸問題等を勉強をさせていただきながら,今日まいっているんですが,総体的に私は,本当に本県の土木につきましては,先ほど国道50号の問題やら,あるいは常陸那珂港の問題等ございましたけれども,年々相当の進捗率と同時に,地域住民の御要請にこたえることができているというふうな一面も確かにあろうと,こういうふうに考えられるわけでございます。  特に今,道路建設,道路維持,河川課長さんからそれなりの,昨年県内12土木事務所・事業所の市町村長さん方の本当に切実なる諸問題に対するお答えがあったわけでございます。どうかひとつ,今御答弁がございましたように,各市町村長さん方の本当に身近な諸問題等についての心を込めての願いですから,何とか一日も早く,計画のものは一日も早い進捗を,あるいはまた新しく要望が,あるいはお話があった場合についても,取り上げてやっていただきたい,こういうふうにお願いを申し上げます。ということは,昨日──今も申し上げましたけれども──部長の平成8年度の土木事業を推進するに当たってのいろんな方策等のお話がございました。特に私は,ゆとりと生きがいのあるふるさとづくりの推進という中で,生活関連道路緊急整備事業,これはまさに今日の地域の住民の要望が,すべて取り込まれている。  ただこの中で,一つだけ部長さんに,あるいはまた部長さんじゃなくても,道路建設課長でも結構ですけれども,お尋ねをしたいんですが,当然,この生活交流の道づくりとか,住んで安全な道づくり,渋滞のない道づくり,さっとつながる道づくりということもございます。その次に,早期に開通・道づくりというのがございます。これについてちょっと注釈を加えて,その早期に開通・道づくりと,その前のことはおおむね素人でも勘案できるんですけれども,この辺がちょっと,ひとつ具体的に御説明をお願いしたいと思います。 65 ◯山本道路建設課長 道路の整備といいますか,着手してから開通まで,ある程度の必要整備区間を区切って,その間の調査等を開始してから用地取得し,着手して,供用を開始するという,一連のそういうあれがあるわけなんですが,それを,道路の性格にもよりますけれども,ぜひこうこうこういう理由で,この地域ばかりでなくて,広域的にもそういう必要な道路であるというようなところについてはなるべく早く,非常に事業料もかかるけれども,早く開通したいというようなこともありますし,そういう意味でそういう表現をしているというふうに御理解をいただければと思います。さっと開通というのは,用地決まって,あと少しお金を入れれば開通できるようなところで,今まで随分もめたところもあるんですけど,そういうようなところは,やっと用地決まって,お金さえ入れればできるというようなところとか,まだこれから用地もあるんだけれども,精力的にやってやらなきゃいかんなというような意味もあるということでございます。 66 ◯川井委員 これについては,いろいろ解釈のしようもございますから,どうぞひとつ今おっしゃられたように,広域的な判断からも,一日も早い開通を努力することにお願いを申し上げます。  次に,今,私毎日県議会ですから,大子から通っているんですが,国道349の新万代橋,現在でき上がっております。それでいろいろ伺いますと,新万代橋から国道50号,ちょうど水戸の市街の中心をなしている国道50号,この道路に至る間に,伺いますと高架をまずつくる。そしてその後においてトンネルにする。そして,その先は水戸市が,現在工事に入っている部分がございます。それで,今の万代橋ももちろんですけれども,現在の万代橋,これを平成8年の4月から通行どめにして,そして,あれを撤去するという話を聞いておるんですけれども,計画によりますと,平成8年,9年,2ヵ年にわたって撤去をする。こういうことなんですが,地域の住民にとりましては,旧万代橋も地域の中の道路として,大変高い利用度のある橋ですね。だから,可能な限り通行どめ,あるいは撤去,それを短縮をしてもらえないか。平成8年の4月からじゃなくて,いつ,どのような事情で壊さなきゃならないのか,河川改良がいつ入るのか,そういうことを勘案しながら,もう少し先送りしてもらえまいか,こういう声があるんですが,同時に,この撤去についてのPRも,まだ全く利用者にされてない,こういうこともありますね。恐らくあそこの橋を通って,撤去しますよ,取り壊しますよというものの表示を見て,初めてああそうかなと。ところが,見ない者はわかりませんよね,撤去するかどうか。その辺,もう少し御勘案を願えないものかなと,こう思うんですが,まず,それからお尋ねをしたいと思います。 67 ◯山本道路建設課長 万代橋のは,もう既に建設省の河川管理者と,あの新しい橋につきましては,61災害で,水戸の根本町地区一帯大変水害があったわけなんですが,そういう中で,河川改修とあわせて,実はあの橋は架けかえるということになった橋でございます。もちろんそれとあわせて,交通渋滞も解消しようということで,4車線にしようということになったわけでございまして,あの橋については,河川管理者からも負担金をいただいて,新しい万代橋をつくっております。そういう関係で,撤去期限は実は切れております。しかしながら,まだ,いわゆる橋だけでき上がっちゃっても,前後の道路をもうちょっと整理せんと,交通渋滞が起きるということで,少し待っていただいているのが今の実情でございまして,できるだけ早く,我々は,前後の道路を整理して,撤去をして,河川の堤防をちゃんとつくるということにしたいというふうに考えているところでございます。  それから,撤去に関するPRのお話でございますが,確かに,それは地元に対しても,ちょっとまだよく説明してないといいますか,過日も茨城新聞の投書欄にも,そういう投書が載っておりましたが,我々とすれば,そういった事情をよく地元にも説明して,今後はよくPRするようにしたいというふうに考えております。 68 ◯川井委員 撤去の期限も過ぎているというふうなお話でございますけれども,とにかく現在,新万代橋から旧道──右岸側の工事が,すべて完了したその時点ならば,今言った通行どめ,あるいは撤去,これもいいと思うんですが,あれを見ますと,4月1日というふうになっておるんですが,それはどちらが本当なんですか。 69 ◯山本道路建設課長 右岸は,今ちょうど新万代橋から出てきまして,水戸市の市道にとりあえずタッチしているわけでございますが,あの道路の右折レーンの完成を待って,今の旧橋を今通していますけれども,あれをとめようということにしております。 70 ◯川井委員 そうすると,繰り返すようですが,4月1日ではないんですね。その右岸の関連の道路が完成をして,通行が可能になって,初めて通行どめをするということですか。 71 ◯山本道路建設課長 今の工事の状況でいきますと,今月いっぱいで完成しますので,4月からということで,あの看板は書いてあると思います。 72 ◯川井委員 万やむを得ないのかもしれませんけれども,ちょっとすぐにも,4月1日から通行どめと同時に撤去に入るということですね。 73 ◯山本道路建設課長 そうでございます。 74 ◯川井委員 わかりました。  次に,高架がいよいよ,先ほど申し上げた50号,水戸市内に入るために作業に入るというようなことなんですけれども,この高架の期間も,この説明を見ますと,大体平成9年度に完成だよと,こういうことですね。そして,9年度完成はいいにしても,国道50号までに至る間も極めて狭隘,さらに国道50号から,今度は水戸市で建設しているところの道路に取りつけるまで,これについても,極めて道路の状態が好ましくないんだけれども,そういう面については,どのような取り計らいをなされようとしているのか,お伺いをしたいと思うんですが,旧6号から千波にかけては,ほとんど全部,あれは水戸市の事業ですか。その辺ちょっと……。 75 ◯山本道路建設課長 私がお答えするか,どうかちょっとあれだったんですが,私の方で答えます。全部水戸市の事業でございます。 76 ◯川井委員 そしてまた,最後にトンネルの工事だけれども,これも大変何か用地買収等でおくれているというようなことなんですけれども,お話によりますと,このトンネルの事業に取りかかるのも,大変先のことなんですよね。せっかく県庁舎が平成10年ですか,11年にはもう利用するような状況になると思うんですが,そのトンネルが完全に開通しませんと,県庁への県民の方々の足が,十分に確保されないというような気もするので,トンネル工事にもう少し早く入れないものかな,こういうふうに思うんですけれども,あるいはまた,トンネル工事が,もう少し短縮できないものかな。これを見ますと,平成10年からトンネル工事なんですよね。そして,少なくてもこれは3年ということなんだけれども,3年で,必ずしも水戸の千波に至る市道にうまくつながるのかどうか,非常に疑問を感ずるので,県庁を利用する県民の県北地方の方の足を確保するような努力を,この際お願いをしたいし,御意見を承りたい。 77 ◯山本道路建設課長 実はこの道路につきましては,橋はスムーズにいったんですけれども,こちら水戸側へ渡ってからの家屋の移転ですね。非常にこれに手間暇かかりまして,あと1軒残っているわけでございますが,これを何とか今年度中に片づけたいということで,今現場の方では努力をしているんですが,それの後に高架橋と坑口の工区に入るということになっておりまして,そういう意味では,何とか今,県庁舎ができるまでにはという,御要望にこたえるべく,私ども努力をしたいと思っておりますけれども,何分トンネルも,今度ちょっと断面広げて歩道もつけるという計画もございまして,その分ちょっと地上権の設定等の問題もありますので,スムーズに行くよう努力はいたしますけれども,そういった課題もありますので,今盛んにやっておりますので,そういう状況もありまして,そういう計画になっております。 78 ◯川井委員 もろもろの問題がございますから,なかなか計画がこうなんだ,あるいはどうなんだと申し上げても,これは現実の問題として,皆さん方に御努力を願う以外はございませんので,精いっぱいひとつ努力をいただきたい。せっかく新しい県庁がお目見えをした,さあどうするんだという,地域住民がとまどいを起こしかねないと思うんですよね。年中水戸に来ている方は,容易に行けるでしょうけれども,なかなか千波付近は込み合っていますから,そういう点を御配慮を願いたいと思うわけでございます。  最後に,これも大変道路建設に御配慮をいただいている常陸那珂港山方線の久慈川の架橋,これはもう長い間金砂郷町,そして那珂町,それぞれの町村で強いお願いを申し上げている。これは今さら皆さんに,私から申し上げるまでもなく,御存じだと思いますよね。ちょうど太田へ行く国道349号の幸久橋,それと日立笠間線の栄橋のその間が相当距離がございまして,どうしてもあと1本久慈川に架橋することによって,その中間の方々がスムーズに交通を確保することができる。あるいはまた,その他いろんな理由がございます。ただ問題としては,幸久橋及び潜水橋の取り扱いとか,路線の認定の変更とか,いろいろ課題があるやに聞いておりますけれども,いずれにしても,調査に取りかかっていただいているということですから,ひとつこれの見通しと現況等,そういうものについて,道路建設課長の御意見を伺いたいと思います。 79 ◯山本道路建設課長 平成7年度ですが,河川法に基づく協議を建設省と行いまして,ルート,架橋の位置等を検討をしているところでございます。それで7年度,ことしに入ってからですが,これの予備設計と我々言っているんですが,橋,それから前後のルートについての設計委託を発注したところでございます。  今後,地元の了解を取りながら,路線測量等を実施していきたいというふうに考えているところでございます。 80 ◯川井委員 まさに地域住民の長い長い,それこそ懸案ですから,ひとつ精力的な取り組みをお願いを申し上げますということです。  最後に,道路維持課長さんに,大子に今度は道の駅ができます。この間もちょっとお話を申し上げたけれども,その道の駅の概略設計等も内々拝見をいたしてございますが,一つ問題があるのは,あの地形上,どうしても水害というのか,大雨ですね。そういう時期に対処するために,調整するための池をつくる──調整池をつくるんだと,こういうことなんですが,伺うと,その調整池は,多分面積が大体1,000平米強ですね。しかもその場所が極めて大子町にとりましては最も景観的にも,あるいはまた,その他の利用価値から言っても高いところで,非常に価値観の高い──お金の価値ですよ──高いとこなんですよね。それで1,000平米も調整池をつくって,そして伺うところによると,それは空堀という言葉のように,年中水があるわけじゃない。全く空堀になっている。景観上も好ましくないんじゃないか。あるいはその上に掩蓋──ふたを架ければ,せっかくの道の駅の美観も,さらにまた利用度も高まるだろう,こういうことを申し上げているわけなんだけれども,これについて道路維持課長さんがどのように御判断を現在なさっているのか,お尋ねをしておきたい。 81 ◯小林道路維持課長 今,道の駅を計画している部分については,調整池が必要な箇所でございまして,最終的な設計というか,図面は,まだ私も見せてもらっていません。ですから,どういう形状になって,どのくらいの面積になるかというのも,はっきり把握はしておりません。これにつきましては,当然地元の町──大子町ですけれども──とか,そういう調整池をつくる場合には,河川管理者といいますか,水を管理する方ともよく協議をし,利用法についても検討していきたいと思っております。  よろしくお願いいたします。 82 ◯川井委員 平成8年度から3ヵ年ですか,かかるのは。3ヵ年ぐらいかかると思うんですよ,あの現況を見ますと。まず排水溝をつくったり,あるいは,あそこに埋め立てをしなきゃならん。いろんなそういう条件のところなので,完成までには3年ぐらいかかると思うんですが,それで問題は,その最初の計画というものは,極めて私は大事だと思うんですよ。継ぎ足しじゃなくて,やはり計画として,きちっとしたものを計画してもらいたい。それにはやはり,調整池についても十分,町の仕事ではございませんから,県の事業なんでしょう,これ。町じゃないですよね。町でやる部分は別な部分ですから。両方でしょうが,町でやるには,ここに大規模観光施設整備の助成拡充なんていうのもありますけれども,これについて伺うつもりはございませんが,調整池についてひとつ,本当に1反歩以上の空堀です,1,000平米からですから。全部の総面積が8,000平米,そのうちの約8分の1が,今の調整池ですから。それで普通は空っぽですから,何もないわけですから。大水が入ったときに,そこに水がたまって,それをポンプによってくみ上げるということですから。それをあんな町の中心部の中に,1反歩も空堀でおいたんじゃ,これは本当に私は好ましくないと思うので,最初の計画の中でひとつ,何かふたをかけて,あるいはまた,何かそこに散策的なものでもお考えになれればいいなと,こういうふうに私は思っておるので,この際,道路維持課長さんに十分その辺の理解をいただきたい,こういうことで申し上げているわけです。何かお考えがありましたらば,御答弁を願います。 83 ◯小林道路維持課長 県と町の共同事業ということになりまして,県だけがやる事業ということではございません。建築だけではなくて,いわゆる盛土してという部分についても,県と町と両方の事業ということになります。  それと,確かに調整池ですので,いつも水をためておいては意味がございません。空にしておかなくては意味がないということでございます。それと,ふたをして利用ということになりますと,当然,経費的にも相当な費用がかかると思います。この辺も勘案して,計画については,十分詰めていきたいと思っております。 84 ◯川井委員 今,お話によりますと,県と町がそれぞれの持ち分に応じて,あるいは全体的な中で,それぞれの負担割合を決めて,その辺が私も定かではないんですよね。ただ道の駅そのものは県がつくりますよ,用地も県が買収をいたします。ただしその中に,町は観光のための物産館をつくれというふうなお話しか承ってないんですが,もうちょっと基本的に,その土地は町が寄附をするのか,県が買うのか。あるいはその土地の埋め立てはどこがやるのか。あるいはまた,その中の施設は──いろんなものができますよね,駐車場もあるでしょう,あるいはまた,休憩するちょっとしたものもあるでしょう。それに物産館ができるわけですよね。そういうもののそれぞれの責任はどっちが,どういうものはどこがやるんだということの概略で結構ですから,御説明をお願いします。 85 ◯小林道路維持課長 今ここに詳しい図面等持っておりませんので,詳しくは説明できませんけれども,いわゆる道の駅として,道路管理者として整備できるものは,24時間使えるトイレ,それから,当然その部分には公衆電話も置いてほしいということもあります。それから休息施設,道路関係の情報案内施設,あと利用者の利用できる駐車場,この部分,面積的に一応広さも決まっておりますけれども。それ以外の部分で,地域が地域の振興策として使える施設を一緒にして,道の駅という言葉で整備していこうというようなことになっておりまして,駐車場を全部道路側で整備するというようなことではございません。道路側の基準よりも,もっと駐車場がほしいということであれば,地元の方で整備をしていただきたいというようなことになります。当然,管理する場合も,それぞれの持ち分でそれぞれの施設の部分を管理するというような格好になるかと思いますが,実際の管理は,町なり第三セクターみたいなものをつくっていただいて,そこで管理していただくということになるかと思います。 86 ◯川井委員 くどいようですが,まず,土地は現在町の土地です。それは県が買うんでしょうか,それとも寄附をしてもらうんですか。そういうものの基本からひとつ御説明をお願いします。 87 ◯小林道路維持課長 失礼しました。  当然,道路施設として整備する部分につきましては,県側で,道路管理者側で買収させていただきます。 88 ◯川井委員 そうしますと,8,000平米のうちの,町が道の駅としての活用をする物産館ですね,この建物の分だけは,町がみずから土地を持つ。それ以外は県が買収するということですか。 89 ◯小林道路維持課長 物産館だけなのかどうかというのは,ちょっと今この場では回答できませんけれども,原則的にはそういうような感じで,いわゆる道路管理者分と地元の管理分ということで,分けて取得して整備を進めるということになります。 90 ◯川井委員 じゃもう1回繰り返すようですが,8,000平米ございますよね。それで,建物──町がつくる物産館は,わずかな面積ですね。御存じじゃありませんか。 91 ◯小林道路維持課長 まだ……。 92 ◯川井委員 それ以外は県が買収をする,道路管理者が買収をするということになるんですか。  例えば,予算を組むんですから,もうそろそろ買収の単価等も御検討に入っておるんですか。──もしもおわかりでなければ,いずれ改めて伺いましょう。ひとつその問題については,直接私は地元,町と大子の出先の土木事務所とよくお話し合いをなさって,この時点でもまだ3年がかりぐらいですから,間に合いますから,きょうここで細々と伺う必要もないかと思います。立派な道の駅をつくってくださいますようにお願いをして,私の質問を終わります。 93 ◯香取委員長 ほかにございますか。──染谷委員。 94 ◯染谷委員 では,土木委員も本年度これで終わりと思いますので,大変1年間執行部の皆さんにはお世話になりました。川井委員の前段で申し述べたとおり,私も県内各地を視察をさせていただきました。そしてまた,それぞれの出先で,各市町村長さん初め大勢の方々の御意見をちょうだいしまして,特に土木に関する要望は非常に強い,またその結果,土木の関係で,道路初め事業が完成したときには,それぞれの地域の皆さんの喜びも,それに倍した喜びがある,そのように感じ取った次第であります。  そういうことで,やはり一番土木に期待されているのは,どの町村,どの地域へ参りましても,道路に関する問題が一番多かったというふうに記憶しております。海辺の方々からは港湾とか,いろいろなそういう問題が出るのかなと思いましたら,そういう問題よりも,やはり海辺に参りましても,山に参りましても,道路を改良してほしい,拡幅してほしい,あるいはバイパスが欲しいというような,そういう要望がほとんどだったと記憶しております。そういう意味合いで,もちろん県議会の先生方の一般質問初め,いろいろな予算特別,あるいは決算特別,そういうところでも出てくる問題は,道路の問題が一番多いように感じておるわけであります。  そういうことで,先ほど新井委員からも,国道50号の交通渋滞のお話が出ましたけれども,本年度のこの事業計画にも載っておりますが,県南で,北相馬郡利根町にかかわる栄橋の改修というのがございますね。これに関して,平成9年度ということで出ておりますけれども,どのような改修をされるのか,まずお尋ねをしたいと思います。  そして,この改修に伴いまして,あの県南地域から第二栄橋の新設,以前に陳情・請願がなされていると思います。そんな関係もございまして,第二栄橋に対する影響は,あの改修によってどのような影響があるか,お尋ねをしたいと思います。 95 ◯小林道路維持課長 ただいまの委員の質問に対してですが,まず,現在の栄橋につきまして,来年度から2ヵ年かかると思いますが,補修工事をやりたいということでございます。と言いますのは,利根川に架かっている橋梁で,橋脚の部分が,大分侵食されて河床が下がっているんです。危険性があるということで,河川管理者の方から,早急に補修してほしいというような要望が出ております。それに対しまして,護床工というか,根固め工をまず施工するというのがまず1点でございます。  それと震災対策の一部でもありますが,橋脚の部分の橋脚補強が必要だということもございまして,根固めと橋脚補強を同時に施工していきたいというふうに考えております。  第二栄橋の方にどう影響があるかというのは,ちょっと私の方からはお答えできませんので。 96 ◯山本道路建設課長 交通量の,今の栄橋非常に込んでいまして,前々からもう1橋,あの地域に橋が欲しいということがあって,大分ちょっと今の栄橋から下流側に離れますけれども,広域的な観点も含めて新しい橋を架けようということで,平成7年度に,実は国の方からも事業として認められて,今その準備中でございます。  今の道路維持課長の説明にもありましたように,片方は車線をふやすとか,そういう改良でございませんので,特にそういう意味で,影響はないかと思っています。 97 ◯染谷委員 わかりました。  今度の改修によりまして,一時交通渋滞を解消するために改修するのかと思いましたら,説明で橋脚ということですから,橋の上体部分は変わらないと思うので,交通渋滞は相変わらず当分続く,そんなような解釈をいたします。  第二栄橋につきましては,御承知のとおりあの界隈,千葉県,東京方面に通勤する方の,私もときどき通るんですが,あの渋滞は,6号国道も渋滞しますけれども,これとはまた全く比較にならないような渋滞の地域なんですね。これは向こう側の,我孫子側にも問題はありますけれども,これは一日も早く,自分が利根川の橋をあちこち,芽吹橋も大利根橋も渡りますけれども,そういう橋を比較して見まして,あすこぐらいとにかく交通難渋な,渋滞する地域はないと私は記憶しておりますから,ぜひひとつ道路建設課長さんにも,これは一日も早い架橋をお願いして,この質問は終わります。  それからもう一つ,都市軸道路。私が質問しますと,常磐新線関係になってしまうんですが,都市軸道路の,いわゆる鉄建公団と15億円で契約という小貝川の架橋の予算がありますけれども,これについてひとつ総体的な御説明をお願いしたいと思います。 98 ◯山本道路建設課長 新線が小貝川を渡るときに,ちょうど道路もその両わきに沿わせるわけでございまして,とりあえず橋梁部分について同時に,鉄道橋と道路橋と別々ということでじゃなくて,いわゆる橋脚下部工を一緒に出すものですから,そういう意味で一緒の,一体の構造としてつくるということもあって,道路のけたを載っける部分も一緒に施工していただく,そういう意味で,これは鉄建公団の方にお金をあれしてつくっていただくというものでございます。 99 ◯染谷委員 そうですか。私もそういう想定はしておったんですが,道路だけの問題で架橋することはないと思っておりましたから,予想どおりであります。  これに関連して,利根川の方は,いかがなんでしょうか。当然都市軸道路は三郷までということですから,幾つかの河川にかかるわけですが,これは茨城県では関係はあるんでしょうか,ないんでしょうか。 100 ◯山本道路建設課長 利根川につきましても,もちろんこの同じ構造で,小貝川と同じように鉄道・道路一体のもので行くという計画になっております。ただ,今のところ,いわゆる都市計画法の位置づけがちょうど千葉県との,利根川対岸千葉でございますが,千葉側の方の位置づけというか,ルートの位置が,都計決定に至っていないということで,まだそういう法的な位置づけがなされていないということでございますので,ちょっといましばらくかかるかと思います。 101 ◯染谷委員 新線の開発関係そのものも,千葉県側は,非常に対応がおくれております。これは御承知のことと思います。そんな関係で,やはりこの橋もおくれているんだろうと思いますけれども,そうなりますと,茨城県側で一生懸命新線対応の開発,あるいは用地買収,車両基地と工事をしておりますけれども,今のような状況で参りますと,千葉県側が進行しないために,平成12年の開通は──茨城県としてはもちろん予定どおりということで進捗をさせているようでありますけれども──見込みないのではないかなと,我々は懸念をしておるわけであります。新線関係は企画の関係ですから,ここで云々してもしようがありませんけれども,ひとつこの架橋に対しては,地元では橋が早く架かればいいわけですが,恐らく新線と一緒にしか,小貝川の橋も架からないだろうと思うんです,最終的に開通するのは。ひとつ地元にも,いろいろそういう説明をされながら進捗をさせていただきたいと思います。  それからもう一つは,この都市軸道路の丘陵部の関係で,あの周辺にもいろいろ都市軸道路初め,県道のバイパス計画も何本かされております。恐らく10年,15年後には,いろんな道路の開通があるだろうと思っております。そのときには,今のような交通状況であれば,すばらしい道路なんでありますが,恐らく10年,15年先の開通するころになりますと,けさあたりもつくば市,ちょうど通勤時間に私も通って来ましたら,車がものすごい勢いであの4車線を,水の流れるごとく車の流れが往来しております。ああいうことを見ますと,10年,15年たったこの道路が開通するころ,どんな状況になるのかな,やはりまた渋滞だなというふうに私は想像して来たわけですが,これはいずれも,どこの道路でも同じであります。計画して完成したころには,車や人がふえてしまって渋滞だ,またふやさなければならない,これは年がら年中やっておるわけでありますけれども,私どもの伊奈・谷和原丘陵部に関係する,特に明野線と言われているつくば市の真瀬からこの伊奈・谷和原駅を通過して,伊奈町のいわゆる取手つくば線バイパスまで──最近説明会などもやられておるようですが──この道路は,新線の開通に合わせてやる道路でありましょうか。それとも,この道路を先に工事されるのかどうか,用地買収等の。それを地元の方々から大変尋ねられておる関係上。東京に向かった道路じゃなくて,いわゆる横断的に,将来6号国道の方へ結ぶというような,そういう予定があるような道路であります。 102 ◯山本道路建設課長 いわゆる常磐新線と絡めてこの沿線開発が,7地区ばかりあるわけですが,そういったのとつくば地区と,有機的にどういうふうに道路ネットワーク組むかというのは,現在検討されているところでございまして,もちろん鉄道と一体となって用地を買わなきゃいけないということがあって,都市軸道路を先行させていますけれども,そういった意味で,鉄道がつくば地区まで今入って来る,あるいは沿線の開発が進むということとあわせて,こうした道路も整備されていくというふうに考えております。 103 ◯染谷委員 県計画はあっても,いろいろ地域地域で,それぞれ進行状況は違うかと思いますけれども,ひとつ鉄道よりも,なるべく道路優先でお願いをしたいと思っています。  最後に,一昨年でしたか,一般質問で申し上げましたが,今言ったように幾つかのバイパス計画や拡幅計画,県内各所で計画されているのは,これは本当にありがたい話なんです。しかし,それが先ほどの質問にもありましたように,10年あるいは15年,大きなものになれば20年かかるというような,そんな状況の中で,今現在を道路どうするか。私はそういうことで質問したんですが,その際のいわゆる交差点の右折帯,これを優先させてほしいと前に申し上げたことがあるんですが,とにかくそういう長期間かかるバイパス道路,もちろんこれは早くやってもらわなきゃいけませんけれども,今現在の道路を利用して,渋滞の解消方法というのは,やっぱり右折帯を優先してつくると,かなりこの交通渋滞を防げる,流れをよくすることができるという,そういう地域が県内各所にあるわけですよね。もちろんこれは取り組んでいるようでありますけれども,もう少しその拡幅ライン,家がかかって移転がなかなか手間どる,あるいは地権者の賛同を得られなくて,用地が買収できないためにその工事に入れない道路というのは,まだいっぱいあるわけですよね。そういうところは,優先的に旧道というか現道を,右折帯の交差点の周辺を買収してやっていただけないかどうか。特別の配慮をして,予算の中でも,そういう交差点の改良と言いましょうか,右折帯を優先してやっていただきたいというのがあるんですが,いかがでしょうか。 104 ◯山本道路建設課長 全く同感でありますが,ちょっと何分にも現道の交差点というのは,非常に土地利用上家が立て込んでいまして,また大概そういうところというのは,商売をやっている方が非常に多いんですね。それを動かすとなると,また代替地,また移転先の問題,そういうことで,非常に大変な難物なところでございます。幾ら金かけてもやったらどうかという,実は意見も内部にあるんですけれども,しかし,そうは言っても,その辺も限度の問題がありまして,ぜひそういったところで協力が得られるならば,積極的にこういう右折レーンを設けていきたいというふうには思っております。 105 ◯染谷委員 そういうことで,私どもの地元でも,そういういろいろな体験をしておりまして,不幸なことにうちの方は,県道で十字路交差点がないんですね。いずれもT字路ということです。1ヵ所ぐらい十字路あるかどうか,ないわけです,何本かの県道の中で。そんな中で,交差点で家屋を移転してもいい,あるいは宅地を県が買い上げれば売ってもいいというような,そういう話は,私は土浦管内ですから,申し上げているんですね。でも,なかなか,現場を調査したかどうかわかりませんけれども,手をつけていただけない。また,空き家同然になったそういう交差点の──田舎ですからすね。市街地ではきっとビルが建ったりなんかで無理かと思うんですが──地方の国道に接する県道,あるいは重要な町道と県道の交差点,そういうところをひとつよく調査をしていただいて,右折帯を積極的に増設をしていただきたいと申し上げまして,終わります。 106 ◯香取委員長 ほかにございませんか。──長谷川(修)委員。 107 ◯長谷川(修)委員 日立都市圏の幹線道路の整備につきましては,先般の一般質問の土木部長の御答弁を伺いましても,土木部としていろいろと御配慮をいただいて,幹線道路の整備に一丸となって取り組んでいただいていることがわかるわけでございます。ちなみに国道6号のバイパスにしましても,年度が変わりますと,また次のステップを迎えるやに伺っております。いろいろな面で,土木部で一生懸命やっていただいているわけでございますけれども,その中で幹線道路の整備,そのハード面の整備をするという中にありましては,平成6年度から,ソフト面での対策ということで,パーク・アンド・バスライドについて,たしか平成6年度,7年度,調査をいろいろやっていただいて,そして昨日の道路建設課長の説明によりますと,いよいよ来年度から試行に入るというふうなことを伺っているわけでございます。パーク・アンド・バスライドについて,その試行とはどういうふうにしてやっていくのか,概要についてお聞かせをいただきたいと思います。 108 ◯山本道路建設課長 パーク・アンド・バスライドでございますけれども,これは高速道路を利用して,日立の南太田インターチェンジから中央ICを経て,日立市内の主に日立製作所の関係の工場へ行く人方を対象に,とりあえず日立南太田ICの付近に駐車場,これは日立市が用地を手当てしまして,そこまでは車を置いたりする,遠くから来る人方はですね。そこからバスが出るという形で,バスで市内の工場まで乗って行くというふうなことで,そういう試行ということをやってみたい。それでバス会社に,現在当たっているわけでございますが,バス会社も,ぜひやっていいという考えでおります。ただ,現在日程が,バス会社としてもバスの余っている時期にやりたい,ということは観光シーズンのオフあたりにやりたいということを言っているんですけれども、シーズンオフというと,ちょっと試行期間としては,大体春か秋あたりが一番いいんですね,交通量をやる場合。そういう意味では,ちょっと我々側と日程の調整が合わないんですが,いずれにしましても,何とか実施をしていきたいというふうに思っておるところでございます。 109 ◯長谷川(修)委員 予算を見ますと,600万円がついている。今の課長の御答弁を伺いますと,その600万円でどのぐらいの試行ができるのか。ということは,やっぱり試行でございますから,その導入に踏み切るか否かという判断をしなきゃならない大事な大事な実験でございますので。と申しますのは,昭和55年にパーク・アンド・バスライドをやって,余りうまく行かなかったという経緯がございます。そして,日立市民の皆さん方の感情としては,今度高速道路を利用するというものはあるものの,当時のことをよく知っている人は,大丈夫かなというふうな心配をいろいろ抱くわけです。じゃ,今回の600万円でどのぐらいの規模といいますか,例えば試行する際には何日間ぐらいやって,じゃバスは本当の実態の通勤帯に合わせるのか,その程度のことをどういうふうにして検討しておられるのか,お願いいたします。 110 ◯山本道路建設課長 これは建設省と県と市と三者が負担するわけで,私ども600万円と,あと市も建設省も同額ですから,1,800万円でやることになるんですが,現在考えているのは,5日間程度をやってみたい。それで,駐車場に来てもらう部分もありますけれども,一部石名坂あたりのあの辺はバスルートを,停留所を何箇所か設けまして,朝,日製に通う人方なんかをバスが拾ってそのまま行くということを考えまして,大体ちょっと所要時間が,今考えているのは,日立の中央駅口が終点になるんですけれども,1時間くらいかかる,行程的に。そういうことで,果たしてその辺がちょっと時間かかり過ぎかなという気もするんですが,ただ渋滞に巻き込まれて行くよりはいいのかなというような気もしております。  また,バスの運賃についても,今,片道500円ということを考えているんですが,これが高いか安いかも我々もちょっと判断つかないんで,そういう意味では,5日間ほどやってみて,やっぱり結果を見て,うまくない場合には,また別途考えるのかなと。ただ,55年のころは,たしか中央ICがなかった時代ですので,その辺が大分状況が変わっているんじゃないかなということは思っております。 111 ◯長谷川(修)委員 今,課長の答弁を伺いますと,国と県と市と600万円ずつ,1,800万円になると。バス会社の負担はないんですね。 112 ◯山本道路建設課長 ありません。 113 ◯長谷川(修)委員 このパーク・アンド・バスライドについては,前の委員会でもずっと質問をしてきたわけです。そして,そのときに課長の御答弁をいろいろいただいたときには,まずその駐車場の確保,それが問題である。あとはバス会社としての事業としての採算,さらには利用者にとってメリットがある。そして4つ目は,事業所としての負担増の回避という御答弁をいただいたわけです。そして,試行をするとなると,5日間とおっしゃいますと,月曜日から金曜日だというふうに思っていまして,それはそれでいいだろう。じゃ試行ということであれば,今500円程度というお話がありましたけれども,今石名坂から日立駅までは550円ですから,これはかなり競争力というか,メリットがあるだろう,550円に対して500円というお話でございますので。じゃそうすれば,今回の試行は,実態に近く,本番の導入に向けて近くやるべきだと思うんですが,今回の5日間に当たっては,利用者はどのぐらいの負担になるんですか。 114 ◯山本道路建設課長 利用者の負担は500円ということになります。片道500円でございます。 115 ◯長谷川(修)委員 ありがとうございました。  実態にかなり合わせてやっていただくということであれば,かなりいい試行ができるというふうに私は考えます。ただ,これが実際の話になりますと,いわゆる調査の話なんか聞いていると,実際ベースとしては700円から800円ぐらいかかるんじゃないかという話も仄聞をしております。さらには駐車場の確保を,今市が提供しておりますけれども,それが本当に本番になって提供が常時できるのか,そういうこともございます。そして要は,その事業者の負担が本当にふえないのかどうか。いろいろな面で,本番に向けては心配の点がまだまだあるわけですけれども,ことし秋の観光シーズンが終わってからの試行になると思いますが,じゃその試行が終わって,本番へ踏み切るというその判断というのは,例えば平成8年度中にやってしまうのか,それからまた次の年度調査をするのか,それはまたどういう機関でそれを決定していくのか,そこら辺のところの検討課題についてお聞かせをいただきたいと思います。 116 ◯山本道路建設課長 この調査は,たしか6年度からやっていますので,6,7,8と3ヵ年ということで始めたものでございますので,試行の結果,あとは問題はバス事業者が,何とか採算性にのるよ,利用者も多いよということになれば,またその時点で,別な形で判断する形になると思いますけれども,とりあえずは8年度の調査で,その辺まで出してみたいということでございます。 117 ◯長谷川(修)委員 わかりました。実態に近いベースで試行をやっていただいて,よく検討していただきたいなというふうに思います。  いろいろこのパーク・アンド・バスライドについては,またやるのかというふうな正直な話も日立市民からはあります。ただ,先ほど道路建設課長がおっしゃいましたように,今回は大きな要因が違うよ,高速道路というものがあるんだから,それを使って,ハード面だけじゃなくてソフト面でも,ぜひともやってみる必要はあるんだよと。そして,今回の試行というやつに,ぜひともそういう意味で協力してほしいということも,我々も言わせていただいておるわけですけれども,いろいろな難しい要因がありますが,そこら辺のところは,本番さながらにやっていただいて。ただ短期間であれば,興味本位と言いますか,乗ってみる人はいるけれども,長期間となると,やっぱり残業時間等もありますし,例えば,私が今伺っている話によりますと,最終バスが10時ごろということであれば,もう1時間ぐらい遅くならないかなとか思ったりもします。ただ,そこはやっぱり試行ということを経なければ,何も言えませんので,ぜひともそこら辺のところをよく検討していただきまして,そして,前課長が言われていますとおり4つの課題,それをうまく知恵を出して克服していただきまして,ぜひともやっていただきたいなというふうに思っています。  もう1点でございます。もう1点は,山側道路の一部分として,主要地方道日立笠間線,その整備につきましても大変な御尽力をいただきまして,今回1,300万円の調査費がついております。そして,これは先ほど新井委員からも御質問がありましたけれども,有料道路事業として,結局,工事期間というものを短くするために,有料道路に踏み切ったんではないかなと私は仄聞をしておるわけでございますけれども,この有料道路ということであれば,常陸太田と日立の間,結局,日立の大きな団地にお住まいの方々が,こちらに通勤をしてこられる,あくまでも通勤道路,生活道路としての位置づけが強いと思うわけでございます。その生活道路というのであれば,有料道路というのは,多少はちょっと抵抗があるわけでございますけれども,早くやらなきゃならない。早くやらなきゃならないのであれば,仕方がないであろう。ただそこで,生活道路としての料金の位置づけがあると思いますけれども,今どのぐらいの料金と言いますか,有料道路として,どのぐらいでやろうかなというふうなお考えがありましたら,お伺いをしたいと思います。 118 ◯山本道路建設課長 有料道路でやるというのは,交通量がそれだけ乗ってくれなければ,有料道路も成り立たないわけなんですが,それで,ここの工事費等を勘案して決めるわけでございますけれども,今のところ,この道路ができれば,常陸太田と日立の多賀地区ですか,非常に直線的に結ばれるということで,我々,その交通量を非常に期待しておりまして,6,000台以上は乗ってくれるのじゃないかと,そういうことを考えておりまして,そのためには事業費が,トンネルだけで約40億円くらいかかるということもございまして,普通車で200円程度いただけないかなということではじいております。 119 ◯長谷川(修)委員 今,200円程度というふうなお話がございました。毎日毎日乗る分として,しかも往復ということであれば,1日400円になるわけでございまして,今,経済状況が大変悪いわけでございまして,これ安いに越したことはないわけですけれども,本当にぎりぎりの状態かなというふうに考えております。ただ,私はっきり申し上げまして,じゃ早くできるのと,有料と,どっちを選ぶかといいますと,やっぱりそれは早くできる方を選ぶべきであると思うし,200円の有料道路というのは,もうちょっと安くならないかなということも思う半面,仕方がないかなというふうに考えているところです。  ベースの6,000台,それは,もう今想定しておられる範囲内での上限ですか。今現状というのはないわけですが,例えば付近の道路なんか見て,6,000台といえば,目いっぱいですか。 120 ◯山本道路建設課長 推計交通量といたしましては,あまり甘くも見れないところもありますので,これで精いっぱいか。これ以上ないのか,こう言われるとちょっとあれなんですけれども,今のところは,これ以上通れば,今言った値段で採算性のとれるということで,要するに事業費も返していけるということではじいているので,その辺はちょっとあれなんですけど。 121 ◯長谷川(修)委員 まだまだ工事もこれからでございますので,その生活道路としての,6,000台以上超える利用があるように,ぜひとも安い値段でお願いを申し上げたいなというふうに思っています。  この3月の定例議会,条例改正案がいろいろ出てまいりまして,今回も第50号議案から第55号議案まで,いろいろ手数料の引き上げが出ておるわけであります。この手数料の引き上げにつきましては,別の参考資料をいただきまして,新旧対照表を見させていただいたわけですけれども,土木部全体として,これはどのぐらい寄与するんでしょうか。収入増につながるんでしょうか。 122 ◯坂本監理課長 現在,手数料の改正条例,土木部として,特別会計を含めまして5本上げております。試算で見ますと,土木部全体では1,633万1,000円になるという計算になっております。 123 ◯長谷川(修)委員 きのうの説明なんか伺いましても,大体4年に1遍であるよ。あとは物価上昇分見合いであるよというふうな説明をいただきました。見てみますと,大体そうかなというふうに思って拝見をしておるんですが,ただ第51号議案ですか,屋外広告物条例の改正案のところで,例えば標識広告,それから横断幕,これが現行に比べて1.5倍以上の値段になっています。例えば,電光ニュースビジュアルボードというのがございますね。これが3,300円が5,000円と,見ますと,50%以上の大きな値上げになっているわけですけれども,これだけが何か突出して,私には,ほかのものに比べて映るわけですけれども,何でこういうふうな値段なんですか。 124 ◯望月都市計画課長 昨日御説明いたしましたように,この屋外広告物の申請の手数料につきましては,63年に改定して以降,8年間据え置いておりました。今回は近県の状況等を見まして,適正な価格に引き上げたということでございまして,今ございましたビジュアルボードにつきましても,近県──千葉,栃木,それから群馬,埼玉,福島といったようなところの状況を見ましても,おおむね5,000円から6,000円という状況でございますので,それに見合った形で引き上げたということでございます。 125 ◯長谷川(修)委員 わかりました。  最後に1点,要望だけして終わりたいと思いますけれども,黒部委員から,常陸那珂の港の管理会社のお話が随分質問が出てまいりました。それで港湾課長の答弁を伺って,いろいろ私もわかったわけでございますけれども,ぜひともいい港をつくっていただきたい。いい港をつくっていただくためには,その管理会社というのが,ある面ではそれを決定してしまうんではないかなというふうに思っています。競争力をつけなければならないということでもございますし,さらには地元ということもいろいろ配慮してもらわなきゃならない。これは茨城の港ですから,地元ということも考えていただかなければならないということであれば,そのほかにもいろいろ事例があるわけでございますので,その事例のあるところのいいところですね,悪いところは別に何もする必要はないわけで,いいところをぜひとも参考にしていただいて,いい管理会社,そういうものをつくっていただくよう,港湾課長にお願いを申し上げたいと思います。  以上でございます。 126 ◯香取委員長 ほかにございませんか。──川井委員。 127 ◯川井委員 先ほど,道路維持課長さんに失礼な質問だったのかもしれないのは,道の駅の件ですが,部長の説明の中に,平成8年度の主要事業概要で,道の駅整備事業,さかい,だいご,しもつまと,こうございます。そのために,予算書に載っておるのかなと思ったら,載ってないようです。載っておるんですか。載っておるとすれば,どこへ載っているのか。私が見たんじゃ,改めてはないような感じなので。 128 ◯小林道路維持課長 確かに,載せるとすれば,国補交通安全施設費の中に入るべきものなんですが,載せてはおりません。失礼しました。これはページ296ページになるかと思います。
    129 ◯川井委員 だから,道路維持課長は,十分な内容を把握なさっていなかったのかなと,それを私が知ったかぶりして聞いたのを申しわけないと,こう思ったんです。だけども,部長の説明には,ちゃんとさかい,だいご,しもつまとあるんですよ。だから私も口取りはつけたんだけども,勉強してない。予算がどうなのかなと今見たらば載ってないので,恐らく道路維持課長さんは勉強してなかった。私の方が先取りして,だから私の方が詳しかったので,大変失礼したということで,くくっておきたいと思います。 130 ◯香取委員長 ほかに。──山口(伸)副委員長。 131 ◯山口(伸)副委員長 土木委員会の最後なものですから,1つだけ質問させていただきたいと思います。  先ほど新井委員からお話が出ました,まず,国道50号の問題についてお尋ねをしたいと思います。  知ってのとおり,大変渋滞の激しい道路でございますが,県の方では,この国道50号の交通量を調査しているか何かして,どのくらい交通量があるんだというのは把握していると思うんですけれども,どうでしょうか。 132 ◯山本道路建設課長 現在の交通量ですね。ちょっと申しわけないんですが,今ちょっとあれしたんで……。 133 ◯山口(伸)副委員長 先ほども話がありましたが,常陸那珂港等の開港や自然の交通量の増加ということで,これからますます交通量が増大するわけなんですけれども,そこで,今,内原とか下館とか結城とか,バイパス整備をしておりますが,県の方で,国に対して渋滞対策をどのように,バイパス以外の地区において要望しているのか,その辺のことをちょっと聞かせていただきたい。 134 ◯山本道路建設課長 渋滞箇所についてバイパスするということで,国の方では,そういうことで改良計画において,現道4車線化ができないところはバイパスをするという計画でやっております。そういうことで,我々もそういう国の考えに基づきまして,国が立てた計画について積極的に促進,支援をしていくという立場でございます。 135 ◯山口(伸)副委員長 そうしますと,バイパスが,今整備が進められているところはいいんですけれども,4車線できない渋滞箇所と申しますと,やっぱり稲田とか,協和地区とか,あの辺が4車線がなかなか難しい,いわゆる渋滞地区だと思うんですよね。稲田の方も,交差点が大変渋滞するということで,県の方で大変積極的に国の方に働きかけてくださいまして,まずはその交差点の改良が第一だということで,地元説明にも,昨年暮れですか,入っていただいたわけでございまして,その点については地元でも,交通渋滞が少しでも緩和されるんではないかというふうに期待をして,大変感謝をしているところでございますが,そうしますと,4車線できないところはバイパス化という考えが国にあるということは,やはりその稲田,協和地区というのは,将来的にはバイパスが必要だということを国も認めているのか。それとも,その辺はどういうふうに考えて……。 136 ◯山本道路建設課長 交通量で2万台以上出るところは,大体もう4車線で整備するというのが国の道路整備,我々県もそうですが,それを基本にしているわけでございます。ただ,現道拡幅で行くかバイパスで行くかという位置づけは,まだ今,御案内のように内原とか,あるいは下館,結城以外については,まだ現道で行くか,あるいはバイパスするかということは決めていませんけれども,50号全体としては,全線4車線化しなきゃいかんという立場ではおります。それは,もう国も県もそうです。問題は,それをどういう形でどう整備していくかというのが,これからの課題だと思いますけれども。 137 ◯山口(伸)副委員長 私ども地元としては,現道で4車線に行くのか,それともバイパスが必要なのかということを,国と十分協議していただいて,計画だけでも結構ですので,まずはその計画があって,その後の事業でございますので,その計画を出す取り組みを,これから課長,大変でもお骨折りをいただいて,立派な計画をつくっていただきたいと思うんです。  市町村でも,国道50号の期成同盟がございますが,あんまり国道50号の期成同盟,どういう活動をしているんだか,ちょっと把握してないんですけれども,ちょっと活動が鈍いような気もいたします。当然,我々も議員の立場でございますので,課長が一緒に行けと言えば,陳情にでも何でも行く覚悟もございますので,国の方に対して,その計画づくりの方に,まず乗ってくださるように働きかけていただきたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。 138 ◯山本道路建設課長 我々もそういう気持ちでございますが,国の考え方は,例えばバイパス計画あるよというだけでは,ちょっと,例えばどこを通るんだと,こういう話がすぐ来るわけですね。そういう意味で,なかなか道路計画を立てる場合に,よく実地踏査して,それなりの裏づけがなければ,バイパスするよとか,どこ通るよという話は,なかなか地元に対して言いづらいわけでございます。また,そういうのが決まって,本当にオーソライズされないで出ますと,これがまたひとり歩きしちゃって大変なことになるということもございますので,よくわかるんですが,原則国道50号は4車線化をしていくということだけで,じゃ稲田地区は西念寺の裏側へ行くんだとか──例えばですよ,そういうことを言うと,また大変なあれになりますので,なかなかその辺は国も慎重なわけでございます。よろしくお願いします。 139 ◯山口(伸)副委員長 その考えも十分わかるんですけれども,いずれバイパスならバイパス,4車線なら4車線という結論は出さなければいけないときは必ずあるわけですよね。じゃ決めないで,そのままずっと行くのかというと,そういうわけではないというふうに思いますので,ひとつ早期に,そういう方向づけだけでも結構ですので,出していただけるよう,ひとつよろしく道路建設課長,お願い申し上げます。  それともう一つ,芸術の森公園のことについて,公園街路課長にお願いしたいんですけれども,平成8年度の事業の内容,あと今後のスケジュールについて,ちょっとお尋ねいたします。 140 ◯宍戸公園街路課長 笠間芸術の森公園の平成8年度の状況でございますけれども,笠間の芸術の森,昭和56年から事業着手をしておりまして,平成4年の一部,54ヘクタールのうち約5ヘクタールが開園したところでございます。その後も整備を続けておりまして,平成7年度までには,いわゆる北のエントランス,それから東のエントランス,それからイベント広場,野外彫刻広場等,公園の全体的な面的な整備を進めてきております。平成10年度までには,約25から30ヘクタールを実は追加開園したいというふうな形で,平成8年度も引き続きイベント広場を中心に,面的整備を進めていきたい,そのように考えております。 141 ◯山口(伸)副委員長 ありがとうございます。  平成4年から一部開園してから,積極的にやっていただいておりまして,公園全体の絵が何となく見えてきたかなというような状況でございますので,今,平成10年にさらに拡張して開園したいということが答弁にありましたが,積極的に今後も整備を行っていただきたいと思います。  そこで,公園整備のことについて一つ御要望を申し上げたいんですけれども,よく私ども地域の方から言われるんですが,芸術の森公園には,非常に遊び場が少ないというようなのを,あそこを訪れている御婦人の方や子供たちから,私はよく言われるんですね。私もたまに寄るもんですから。そこで芸術の森公園と名前にふさわしい,いわゆる造形美術というんですか,そういうものを取り入れた遊具施設,そういうのを私はぜひつくっていただきたいなというふうに思っているんです。というのは,笠間芸術の森公園というのは,その名前のとおり,芸術性のある公園につくりたい,工芸美術から造形美術,そういうもののコンセプトで今つくっているわけでございますが,地域の人から見れば,公園というのは,それほどグレードの高いものでなくて,その地域で遊んだり,また家族で触れ合ったり,それとか子供たちがわいわいにぎわいの場として求めるようなのが,いわゆる地域から見た公園だと思うんですよね。そうしますと,それだけの広い面積の中に,そういう空間があってもいいんじゃないかというような,私は考えを持っているわけなんです。ただ芸術の森公園ですから,じゃほかの公園みたく,例えばブランコをつくったり,滑り台をつくったり,そういうものでは何となく芸術性がないというような気もしますので,今いろいろ話を聞いたり本を見ますと,相当いろんな芸術性を含んだ遊具施段というか,そういうのが結構あるみたいなんですね。ですから,その辺を検討委員会なんかもつくってやっているみたいですけれども,そういうものも含んで,ぜひそういう遊具施設というか,遊びの空間,そういうものをつくっていただきたいと思うんですけれども,どうでしょうか。 142 ◯宍戸公園街路課長 今,山口(伸)委員,確かにおっしゃるとおりで,我々,面的整備の方を,今,力を,投資していたわけでございまして,笠間芸術の森企画委員会でも,そういう実はお話が出ております。現地の方はベンチ,あるいはあずまや等,そういう整備もまだされてございません。そういう中で,各委員の先生の意見も聞きながら,要所要所には,そういう施設もやはり設置していかなければならないだろうというふうに考えていますし,当然,公園に訪れた子供たちにも,造形的な遊びができるようなことも,今後十分考えていきたいというふうに考えています。 143 ◯山口(伸)副委員長 お願いします。  それと,公園の中で今進めていただいておりますアート館がございますが,平成7年度は基本設計,そして平成8年度は実施設計ということでございますが,今後の基本設計の中でできたアート館の何と言うんですか,基本計画ですか,そういうものと今後の進捗状況について,簡単で結構ですので。 144 ◯宍戸公園街路課長 今おっしゃられましたアート館につきましては,公園内で展開される展示関係,交流関係,イベント関係を中心に,特に陶芸を中心とした,そういう計画をしておるところでございます。平成6年度から建築関係の検討を始めておりまして,平成7年度に建物の基本設計に実は入ったところでございまして,現在,その基本設計実施中でございます。引き続きまして,その基本設計の中では,建物が一応5,000平米,こういうことで今考えておりまして,いわゆるその中には常設展示,それから企画の展示,それから各種のイベントができるような多目的ホール,それから県民ギャラリー,そんな形を施設の中に考えておるところでございまして,平成8年度には,さらに実施設計に移りたいということで予算を計上したところでございます。 145 ◯山口(伸)副委員長 8年度以降の建設の方はどういう……。 146 ◯宍戸公園街路課長 今後の予定でございますけれども,平成8年度に,いわゆる実施設計をやりまして,恐らく議会関係承認を得ますので,9年,10年という形で建物を整備したいということで考えていまして,11年目標にしております。 147 ◯山口(伸)副委員長 お願いします。  アート館の件につきましては,建設の方は,そういう形で順調に進めていただきたいと思うんですが,もう一方で,アート館ができたときの運営企画の部分,そういうのを県の方でどう考えているのかということを,ちょっと私も心配しているものですから。よく今,公共的な施設で,いろいろ文化センターとか何とかホールとかできておりますが,例えばああいう施設を見ていますと,建物は立派につくっても,中がなかなか機能的に動いてない。非常に稼働が少ない,そういう点が一番今問題になっている点でございまして,同じくそのアート館も,建物は立派にできても,その企画運営をどうやっていくかというのが,これは大変重要だと思いますし,また,建物ができてからというよりも,やはり現時点で,建物建設と同時並行ぐらいで,こういうものの考え方をきちんとしてないと,建物はできた,なかなか企画展が思うように進まないという点になってしまうというような危倶する部分がございます。そこでこの管理といいますか,その運営企画については,これからどういう検討をして,形で進めていくのか,考えがありましたら。 148 ◯宍戸公園街路課長 確かに,本笠間の芸術の森公園は,我々が従来実施している都市公園の管理体制では,その事業はなかなか困難だと思います。特に陶芸を中心としたいろいろなイベントをやろうとしておりまして,その管理体制が,実は非常に重要になってくるというのは十分認識しております。  管理体制につきましては,いろいろ考え方はあると思います。みずからが直接管理をする場合,あるいは外郭団体等に管理を任せる場合,それから第三セクター等もいろいろ考えられまして,平成8年度には,そういうことを含めながら,重点的に検討したいというふうに考えておるところでございます。 149 ◯山口(伸)副委員長 私は第三セクターがいいのか,どういう形がいいのかよくわかりませんが,その辺の企画運営,管理も含めて,よく検討していただきたいと思います。これは地元の意見も十分入れて検討していただきたいと思います。  それとあわせて,いずれと申しますか,その公園全体も完成されますと,当然これの管理と申しますか,運営というのも課題として出てくると思うんですね。今は芸術の森公園と,あと幾つか県で地元に任せて管理しておりますし,県で直でたしか管理しているところもあろうかと思うんですけれども,こういうものをひっくるめて,公園全体の管理のあり方というのも,県の方で検討していただきたいなというふうに思います。去年かおととし,県の方で,そういう管理の公益法人というか,そういうのをつくる予定があったけれども,なかなか行革とかいろんな部分でだめになってしまったという話も伺っております。ただ,いろいろ話を聞きますと,やはり関東地方,全国的にも,県の都市公園というのは,県が直接管理しているのが大部分だというような話も伺っております。つくるときには,それぞれ地元との協議とかいろんな中で,地元が管理するとか何とかという部分も話であろうかと思うんですけれども,最終的には,県の方で管理できるような形をとっていただければ大変いいかなと思いますので,笠間の場合は,アート館も含めましたその公園全体の管理も含めて,これから十分検討していただきたいと思います。  何かあれば……。 150 ◯宍戸公園街路課長 今,山口(伸)委員から,管理の関係出まして,実は私どもも,今後の管理,相当いろいろなものができてきまして,管理運営非常に重要なものだと思っていますし,また,あわせまして,笠間市もすぐ隣に工芸の丘という,いろいろ整備に入ってきております。当然笠間市も,管理運営を今後非常に重要な課題にしておりまして,笠間市とも一定協議を今後進めていきたいと考えています。また長期的には,私ども,長期総合計画の中で,いわゆる公益法人設立準備と,こういうふうに打ち出しておりまして,将来の公園の維持管理,あるいは技術指導,相談を行う公益法人の設立検討というのも実はしておりますので,ぜひ8年度を含めて検討していきたいというふうに考えておるところでございます。 151 ◯香取委員長 ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 152 ◯香取委員長 ないようですので,以上で,質疑を終了いたします。      ────────────────────────────── 153 ◯香取委員長 これより,採決を行います。  採決は一括して行います。  第1号議案中本委員会所管事項,第13号議案,第14号議案,第15号議案中本委員会所管事項,第16号議案,第21号議案,第50号議案ないし第55号議案,第70号議案ないし第72号議案について,原案のとおり可決することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 154 ◯香取委員長 御異議なしと認め,原案のとおり決しました。      ────────────────────────────── 155 ◯香取委員長 次に,請願の審査を行います。  本委員会に付託されております請願は,継続案件1件であります。  お手元に請願調査一覧表を配付してございますので,参考にしていただきたいと思います。  それでは,平成7年第14号常磐新線沿線開発の伊奈・谷和原丘陵部特定土地区画整理事業に伴うガス体エネルギーの供給に関する請願を議題といたします。 156 ◯香取委員長 本件について,いかが取り扱いますか。               〔「継続」と呼ぶ者あり〕 157 ◯香取委員長 継続審査の発言がございますので,お諮りいたします。本件は継続審査とすることに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 158 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。      ────────────────────────────── 159 ◯香取委員長 なお,継続審査といたしました本件につきましては,閉会中の継続審査に付されたい旨議長に申し出ることにしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 160 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  以上で,請願の審査は終了しました。      ────────────────────────────── 161 ◯香取委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。  お手元に配付してあります項目のとおりとし,さらに閉会中調査を継続することとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 162 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。      ────────────────────────────── 163 ◯香取委員長 以上をもちまして,本委員会に付託されました案件の審査は,すべて終了いたしました。  なお,本委員会の審査報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと存じますが,これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 164 ◯香取委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。      ────────────────────────────── 165 ◯香取委員長 以上で,本委員会に付託されました議案等につきまして,すべて審査が終了したわけでありますが,3日間にわたる委員会を閉会するに当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。  昨年1月に委員長に選任されまして以来,山口(伸)副委員長を初め委員の皆様,執行部の皆様方の御協力と御支援によりまして,円滑な委員会運営を行うことができ,大過なく職責を果たすことができましたことを心から厚く御礼申し上げます。  山名土木部長を初め執行部各位におかれましては,新しい「茨城県長期総合計画」の1年目として,新しいいばらきづくりのため,道路,河川,港湾,公園,住宅,下水道等の諸問題につきまして,終始熱心な態度で論議に臨まれ,また,県内,県外調査に際しましては,種々格別なる御協力をいただきましたことに対し,重ねて御礼を申し上げる次第であります。  新年度におきましても,新しいいばらきづくり2年目として,「新しいゆたかさ」と「かがやく未来」に向かって「愛されるいばらきづくり」の計画実現に向け,山名土木部長を中心に積極的な事業の執行に努められますとともに,これまでの委員会における論議を通して示されました各委員の御意見及び県内調査における市町村要望等を十分配慮の上,県民の期待にこたえられますようお願い申し上げる次第でございます。  最後に,皆様の御健勝と県勢発展のための一層の御活躍を祈念いたしまして,ごあいさつとさせていただきます。      ────────────────────────────── 166 ◯香取委員長 それでは,これをもちまして委員会を閉会したいと思います。  1年余にわたり,大変御苦労さまでした。  ありがとうございました。                 午後2時52分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...