◎
産業振興課長(
佐川久永) お答えいたします。 まず、毎年度の事業費の上限なんですが、上限というのは特に、設けているというわけではございませんが、基本的に、町の予算全体というふうに
財政サイドとも協議していくべきものですので、これまでの実績なんかを加味しながら平準化できるように、大体は同じような金額で推移しているところだと思います。 内容につきましては、毎年、
ルネサンス棚倉のほうから施設の点検等を行った結果、こういった改修が必要ですということの要望を受けながら、それを、担当課で優先順位を決めて、その中で、それを
実施計画の
ヒアリング、また当初予算の
ヒアリングの中で精査して計上しているというような状況です。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 上限が設定しておらないということですよね。これは、平成二、三年あたりからの建物でございますので、相当傷んでもきていますし、更新時期も近づいてまいっていますし、それからいろんな部品、それから設備等の改修もかさんでまいるというふうに思っておりますけれども、これ、
ルネサンスができてから、そういった修繕費、維持費といいますか、どのぐらいになっているか、計算したことはありますか。
○議長(
佐藤喜一)
産業振興課長。
◎
産業振興課長(
佐川久永) お答えいたします。 これまでの全ての修繕費というと、すみません、手元に、今のところ資料ないので、後ほどお答えしたいと思いますが、毎年、多分決算とかでご報告しているとおり、議員おただしにあったとおり、毎年同じくらいの金額ということですので、当初は少なかったですから約1,000万円ぐらいで改修が進んでいたかもしれませんが、最近はそれよりは上回ってはいるとは思いますけども、そうした中で30年以上たっているというような状況ですので、積み上げていけばそれ相応の金額にはなっていると思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二)
ルネサンスも更新、修繕、これはいろんな方法が、私が質問しているのは、
ルネサンス棚倉の未来ですから、いろんな方法、やり方があるというふうに思います。どんどん細分化したり、委託を少なくしたりとかということと、それから、全く打って出て、施設を相当なお金をかけてリニューアルして、そして集客を増やすというような努力というふうに思いますけれども、
棚倉高校の利活用もさることながら、私はやっぱりまだまだこの
ルネサンス棚倉をどういうふうにしていくかということは重大な問題だというふうに思っているわけでして、一つの方法として、新たな魅力ある利用しやすい施設に、本気になってお金をかけて改修をする、打って出るということも可能だというふうに思いますけれども、これ、先ほど恐らく積立てしたものを取り崩しているということを伺いましたけれども、こういうことをするのが、今までもそうだし、これからもどんどん費用がかさむということを想定しますと、ここでやっぱり打って出て、きっちりとした、今の時代に合った施設に変えていくという方法もあるかというふうに思いますけれども、この補助金と
省エネ補助金などによる
ルネサンス棚倉を改修するに当たって、利活用できるような補助金を探したり、計画をしたりということはありますか。
○議長(
佐藤喜一)
産業振興課長。
◎
産業振興課長(
佐川久永) お答えいたします。 補助金の話が出ましたが、町長の答弁の中で、大
規模改修は一度、10年前に行っておりますけれども、その後、
地方創生推進交付金、
地方創生拠点推進交付金というのがございまして、平成29年度に
健康交流館、平成30年度に
食品加工施設ということで始まったわけですが、ある程度の実績は上げております。そういった中で、フィットネスで活用されたり、団体の方が食品加工の試作品を作ったりと、そういったことでニーズに合わせた改修は行っております。 今後もそういった有利な財源等があれば、積極的に活用できるものはしていきたいというふうには考えております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 民間でも、省エネに対する補助金などが大分交付されているようですので、ぜひ、血眼になって探していただいて、こういった有利な、活用できるような補助金を探していただいて、そういうのを充当していくということも、これからさらに頑張って努めていただきたいというふうに思います。 それから、昨年度の6月会議での借入金が、これちょっと間違っていたら教えてくださいね。町に1億4,000万円、それから東邦銀行に4,000万円、
政策金融公庫から1億6,000万円とお答えになったように記憶をしておりますが、町からの借入金の返済は既に始まっているという町長の答弁でしたけれども、毎月、どのぐらいの返済金になっているんでしょうか。確認したいと思います。
○議長(
佐藤喜一)
産業振興課長。
◎
産業振興課長(
佐川久永) お答えいたします。 町からの貸付金ということで、答弁にもありましたとおり、平成30年度から令和3年度まで貸し付けております。平成30年度から令和2年度につきましては各年4,000万円ずつ、令和3年度については2,000万円ということで、合計1億4,000万円ということになっております。その後、借り入れした年度から3年据置き後に返済が始まっておりますので、最初に貸し出した金額につきましては、令和4年度から返済が始まっています。それぞれの年の借入金につきましては10回に、均等に分けて支払っておりますので、現在に至っておりますので、最終年度が答弁にありましたとおり、令和17年3月、令和16年度で完了という形になります。 以上でございます。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 私も毎年、こういった
ルネサンス棚倉からの
いろいろ報告を見させていただきまして、数字があまり動かないというようなことでございます。おおよそ1億8,700万円程度と、これ、2年続けてこんなような数字だというふうに思っていますが、あの規模から申しますと、非常に少ない金額ではあるなというふうに思っていますけれども、先ほども申し上げましたように、打って出るのか、今のように細々とやるのか、これはやっぱりどこかで区切って、町民の方々にもご意見をいただいて、そして判断を委ねるということも必要なのではないかなというふうに思いますけれども、一応、現在の体制は令和7年度までの
指定管理者ということですが、その後の
運営方法に変更の考えはありますかと伺っても、先ほどは、ないと答えられましたので、同じような返答だというふうには思いますけれども、これ、
指定管理者の
ルネサンス棚倉ばかりでなくて、他業者も入れて、この
指定管理の選択ができるというふうなことは、可能ではないでしょうか。条例なんかはどうなっているのでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
産業振興課長。
◎
産業振興課長(
佐川久永) ただいまのご質問にお答えします。
指定管理につきましては、議員おただしのとおり、令和3年度から令和7年度までということで、令和2年の12月の議会で議決されています。根拠とすれば
地方自治法に基づいて
指定管理ということで、あと町の条例に基づいてやっておりますが、現在の形が一番委託先も含めて適しているんだろうという判断で、当時も議案で提出しまして議決いただいているという状況ですので、それについては特段、今のところ変える必要はないのかなと思っておりますが、議員おただしのとおり、委託先が別でもいいんじゃないかというお話もありますが、そういったことも含めて、今後考えていくのもありなのかなとは思っていますので、以上でございます。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 議決は選択肢がないので、当然、これは議決されるというふうに思いますけれども、選択肢が広がれば、またいろんな議決の仕方があるのかなというふうに思います。先ほどから申し上げていますように、このまま行くのか、打って出るのかも含めて委託先、それから分割民営などのような方法も、いろいろ考えられるというふうに思いますので、それは、体育館系は管理者が1人か2人いればいいですし、ホテルもホテルだけならばそんなに人数は要らないというふうに思います。レストランにつきましても、今のところ営業時間が非常に短くて、利便性も上がるくらいということであれば、やっぱり日にちを決めて、分割にして営業していくということも、いろいろ方法はあるんではないかなというふうに思います。 そこで、いろいろ、課長も町長も答弁にありましたように、そういった町民の声を届けるというツールはいろいろあるんだろうというふうに思いますが、一方で、町民の声がなかなか、届いているんだけれども聞かないのか、かいているんだけれども気がつかないのか、そこがちょっとよく分かりませんけれども、町民の声がなかなか反映されないという声もあります。町長は、私も何度かこういった質問をさせていただいておりますけれども、前回の私の質問に、運営に問題が生じていないのでこのままの体制で運営を続けるという旨のお答えがありました。まあ、先ほども似たようなお答えでありました。 しかし、こういった瀬戸際にどんどん近づいているような中で、さらに風通しがよく、町民にもっともっと愛される施設にしていくということから考えれば、この辺で大きな決断をされてはどうなのかなというふうに思いますけれども、町長、どんなお考えでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 町長。
◎町長(
湯座一平)
ルネサンス棚倉についてのご質問ですが、
東日本大震災がありました。全くお客さんがいなくなりました。風評被害はもちろんありました。その間、国から支援を受けて何とか経営をしてきたという状況があって、やっと立ち直りつつあるかなと思ったときに、コロナの関係でほぼ4年ぐらいお客さんがどんどん減ってきたという状況があります。そんな中でも、例えば
テニスコートを売却したり、会社のほうからの報告によれば、経費を削減して幾つか議会当日に報告を上げたように、一昨年度は1,000万円以上の経常赤字があったのが、昨年度は400万円ちょっとだったと思いますが、というふうに減ってきた。これは、従業員がそれぞれ努力をしてきた結果だろうなと思っています。調整会議などでも報告を受けるのは、やはり、今、職員が頑張って、これから単年度黒字に持っていくんだというような思いでやっているという状況も聞いておりますので、今のところは、
株式会社ルネサンス棚倉に
指定管理をしていくのがいいかなというふうに思っていますが、今、議員おただしのとおり、これが未来永劫、それがいいのかということは、そうではないということも考えられますので、いろんな形での
運営方法、さらには町民から愛される施設としての利用方法はあるだろうなというふうに思っております。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 昨日、おとといでしたかね、私も質問させていただきましたけれども、
コスト削減というのは非常に危険でして、サービスの低下を招くという一方で、そういうことがございますので、ただコストを削減すればいいのかということではなくて、やっぱりお客様が来て、喜んで、しかもリピーターが増えてといういい回転になっていかないとなかなか難しいなというふうに思っております。 ところで、この
ルネサンス棚倉は、町の持ち物だというふうに思っていますけれども、
ルネサンス棚倉自体で持っている施設というのはございますか。
○議長(
佐藤喜一)
産業振興課長。
◎
産業振興課長(
佐川久永) お答えします。 基本的に、施設については町の所有ということになります。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) そういうことですので、町の資産を運営していただく業者というのはもっとあってもいいのかなというのが私の考えだし、くどいようですけれども、いろんな方法があるので、これはぜひ、そんなに長い間じゃなくて、短い時間の中でこういった決定に向けての動きというのを加速していただければいいかなというふうに思いますけれども、これだけ長い間町民に愛された
ルネサンス棚倉に新たな息吹きをぜひ注入していただくようご期待申し上げまして、この質問は終わります。 次に、
住宅政策について。 住宅を取得する際の行政の支援策は、定住する確率を高くし、
人口減少に伴う大事な施策であると考えております。町の
住宅政策についてお伺いをいたします。 近年の
新築住宅の件数及び
中古住宅の
取得件数は把握されておられるのか。 当町または県の
住宅取得に対する支援策はどのようなものがあるのか。
住宅支援機構、昔の住宅金融公庫、のフラット35
地域連携型についてのご見解。 これから新築及び
中古住宅取得者に支援策を講じるお考えは。 よろしくお願いします。
○議長(
佐藤喜一) 町長。 〔町長
湯座一平 登壇〕
◎町長(
湯座一平) ただいまの
住宅政策についてでありますが、まず、近年の
新築住宅、
中古住宅の
取得件数につきましては、新築件数は、令和5年度が42件、令和4年度が48件、令和3年度が66件となっており、中古件数については把握をしておりません。 次に、
住宅取得に対する支援策につきましては、現在、町外から町内に新たに居住する方が
空き家バンクに登録された空き家を取得する場合に、棚倉町
定住促進空き家取得補助金を交付しております。また、県では
子育て環境や高齢者見守り充実を目的に、新たに多世代で同居・近居を始めるため住宅を取得する方に、福島県多世代同居・近
居推進事業による補助金を交付していると聞いております。 次に、フラット35
地域連携型への見解につきましては、この融資制度は
子育て支援をはじめ、
空き家活用、防災・減災住宅及び地域産材の使用など、地域の様々な課題を要件として町内に住宅を建てられる方が条件に合致する場合に、返済当初から5年間、最大でも10年間、固定金利の引下げが受けられる融資制度であると聞いております。 次に、新築及び
中古住宅取得者への今後の支援策につきましては、引き続き、棚倉町
定住促進空き家取得補助金による支援を行っていくとともに、他自治体の
住宅政策に対する
支援策等も調査しながら必要な対応を実施してまいります。 以上で答弁といたします。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) ただいま
新築住宅件数をお伺いしました。 ところで、現在の当町における
住宅件数は総数で何件あるんでしょうか。 また、空き家の件数もお分かりであればお答え願います。 また、人口から推測して
住宅件数の
適正規模、または今後
人口減少に伴う目標人口に対する
適正住宅件数などの研究はされておるのか、お伺いします。分かる範囲で結構です。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 本町における住宅の件数につきましては、把握しておりません。ただし、空き家につきましては、平成27年度の調査で、数件ありますが、240件ほどの空き家があるということで調査をしているような状況でございます。 また、
適正規模についての計画とか、そういった基準とか、そういうものは全然設けておりません。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 町全体の
住宅件数から、毎年新築、改築または中古物件の取得、つまり、住宅の流動性についての割合はどのぐらいかというふうにお聞きしようと思いましたけれども、全体の数字が分からないのではお答えいただけないということだというふうに思います。でも、おおよそ4,000件ないし5,000件というふうに、私たちは、選挙のときには考えているんですけれども、おおよそはそのぐらいで外れていないですか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 世帯数で捉えれば、4,500程度というのは間違いないと思いますが、件数については個別にあるものですから、ちょっと把握するのはなかなか困難だという状況でございます。 すみません、大変失礼しました。 世帯数を訂正させていただきます。5,107世帯でございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) そうしますと、5,000件に対して40件ということですから、およそ1%前後が毎年、増えているのか、一方で空き家が増えていれば元も子もないのでよく分かりませんが、そういった数字の動き方をしておるということだというふうに思います。当町の支援策または国・県の政策についてはまた、活用されている状況はと、これもお伺いしようと思いましたけれども、そんなに熱心じゃないような、国もですね、県もですね、そのような印象を受けましたけれども、誘致企業などはもちろんのこと、町外からの移住などを検討されている方への住宅適地の案内などの広報はされておられるのか、また、ローンの市場金利などは把握されておるのか、この2点をお伺いします。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 まず、移住の状況につきましては、棚倉町では移住の政策等を展開しておりますが、数については今のところ、実績としては、移住で来たというのは今のところ、数としては確認しておりませんが、ただ、住民のアンケートを一応取って、転入された方のアンケートを取りますので、移住かどうかのポイントを絞りながら、目的が移住かどうかの分析については、県南の全体でしている状況であります。 また、ローンの市場につきましては、固定金利で約1.8%程度、また、変動金利で0.8%というような一般的な金利は確認してございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) そこで、
住宅支援機構、昔の金融公庫ですね、政府100%の金融機関でありますけれども、このフラットのメニューには35、20、50などのほかにいろんなメニューがあります。支援といいますか、フラット35を活用されれば、場合によっては1%も下がってしまうということも聞いております。このフラットのメニューに連携をされて、現在はおられないということでございますけれども、なぜこれは行われていないのか、お聞かせください。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 フラット35で連携条件は、以前はあったんですが、最近は連携協定を結ばなくても地域課題が合致していれば支援を受けられる可能性があるような制度となってございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) そうするとこれ、連携をした場合でも、自治体の負担はないというふうに捉えてよろしいんですか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 この制度自体が、金融機関から個人が借りるために、
住宅支援機構が支援するに当たって条件を限定されて、町の地域課題に合致した場合にするという形になってございますので、町からは補助を出すというような制度ではないと聞いてございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) この辺というのが一番、ちょっと私心配でして、そういったことが、ちょっと調べた中では確認できなかったんで、これ、もしかすると負担があるので棚倉町は連携していないのかなというふうには思いましたけれども、連携しても負担がないということであれば、これは相当、非常に有利なメニューになってございます。保証人が要らないとか、それから住宅を取得してローンが途中であっても、次に売買した人がそのローンを引き継ぐことができるであるとか、これは非常に移住者にとってはとても有利な制度だというふうに、私は思っているんですね。 長期金利も既にこの1年間で1%程度上がっておるということでございますから、変動金利がただむやみに有利かといったら、恐らくこれから
住宅取得に対する支払いの金利も徐々に上がっていくという中で、こういったいろんな、先ほど課長の答弁にありましたように、いろんな条件を満たせば1%も下がってしまうということを考えますと、固定金利で、しかも金利がこれから上げ基調であるにもかかわらず、固定で抑えられれば非常に私は有利だし、住宅を取得したり、または新築したりするための要件としてはかなりインパクトがあるんではないかなというふうに思いますけれども、ぜひご検討いただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 先ほど申したとおり、フラット35は、地域の課題がそれぞれ自治体で違いますので、それに応じて、該当すれば支援を受けられる制度であります。 棚倉町におきましては、先ほど言ったように、移住の制度、補助金がございますので、県と連携した補助金でございますので、そちらに合致すればそちらのフラット35が受けられる可能性がありますので、移住者については積極的にPRしたいと思いますが、まだちょっと事例がないものですから、調査研究してまいりたいと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) ここに連携している市町村の一覧があるんですけれども、この市町村を見ますと、やっぱり郡山市の近郊であるとか、いわき市の近郊であるとか、塙町も率先して連携をされておるということでございます。 少子化で
人口減少に向かっていることは間違いないので、これは近隣であっても、自治体間の競争は、私はすべきだというふうに思っているんです。大きな連携は必要であるけれども、町村自体は切磋琢磨して競争していくほうがレベルが上がっていくんではないかなというふうに思いますので、ぜひこういったことも率先してご検討いただければありがたいというふうに思いますけれども、町長のご見解をお伺いします。
○議長(
佐藤喜一) 町長。
◎町長(
湯座一平) 今のフラット35の件ですが、課長が答えたように、今は別に連携を結ばなくても、該当する条件があれば使えるようになりましたよというのですから、ぜひどんどんお使いいただければありがたいなと思います。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 実は、身近な方で新築をされている方がいるんですけれども、これが、銀行さんにお話をしたら、これは町の認可というか、許可というのか、こういったものがないとできないというようなお答えでございましたので、これは連携していただけないと困るなというふうに思ったわけなんですけれども、この辺も、私より数倍知識のある皆様ですから、ちょっと勉強していただいて、本当にこの政策連携が当町にとって有利なのかどうなのか、この辺もよく吟味していただいて、さらに確認もしていただいて、進めていただきたいなというふうに思います。 そんなことで、働く場所ももちろんですけれども、それから魅力的なまちづくりももちろんですけれども、この住むところ、食べるところ、働くところ、この3つの政策で
住宅政策はかなり、やっぱり住宅というのは、人生の本当の、それこそ2分の1か、分かりませんけれども、相当な時間を過ごす環境でありますので、そういった応援をしていくというのが、棚倉町の一つのまちづくり、魅力的なまちづくりの一つになるというふうに思いますので、さらに工夫をしていただいて、こういったものにも検討していただければありがたいというふうに思います。 以上で2問目を終わります。 高野槇の駐車場に関しては、二度目でございますので、同じようなお答えが返ってこないように祈るばかりですけれども、花園高野槇見学のための駐車場整備について。 花園高野槇を見学に来る方や案内者は、駐車場がないため戸惑っておられるというふうに聞きます。花園しだれ桜と合わせて、この地区への観光客が増えると想定されるために、町の考えを伺います。 近くに2台程度の駐車場を整備するお考えはあるのか、お答えいただきます。
○議長(
佐藤喜一) 教育長。 〔教育長 荒川文雄 登壇〕
◎教育長(荒川文雄) ただいまの花園高野槇見学のための駐車場を整備する考えはあるかにつきましては、現地の道幅は狭く、周辺には鉄道もあるため、整備を行うのは難しい状況にあることから、現在のところ駐車場を整備する考えはありません。 以上で答弁といたします。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) 教育長、全く想定どおりの答弁、ありがとうございました。 そんなことで、花園観光協会も花園しだれ桜の運営については、皆さん本当に一生懸命頑張っておられて、御礼の電話もいただいたり、それから、まずお茶が無料ですからね、コーヒーも無料ですから、喜んで来られていますけれども、たまたまそういった時期に、看板を見て車で行かれて、戸惑って、バックで帰ってきたりする方が時々見受けられるんですね。ですから、これはもう当然、この棚倉観光マップにも載っておるわけでございまして、そのことを考えますと、まずこの樹齢、看板には500年と書いてありますけれども、このパンフレットには樹齢740年というふうに書いてございます。樹種の北限とされている高野槇が、昭和56年に町指定天然記念物にされた理由を改めて確認したいと思いますのでお答えください。
○議長(
佐藤喜一) 生涯学習課長。
◎生涯学習課長(富岡浩一) ただいまの質問にお答えします。 高野槇を町の指定文化財と指定した理由についてというおただしでございますが、町としましても、町の天然記念物として必要であるというふうに認識しましたので指定させていただきました。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) さらにお聞かせ願えればありがたいんですけれども、町のこの観光マップに載せた理由を確認させていただきます。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 棚倉町の観光資源としての一つだという認識で載せさせていただきました。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) いみじくも教育長、お答えになりましたように、道路が細いと我々も思っているんです。太くしてくれないかなと思っているんです。ですから、道路を太くして、さらには車2台ぐらいを止めるところないとね、前回にもお話ししましたけれども、あそこで田んぼで落っこちちゃう人がいるんですよ。これ、観光マップにも載せて、しかも教育委員会は天然記念物といって指定して、あの設備というか、あの環境を非常に私は残念だなというふうに思いますけれども、教育長いかがですか、自身のお考えとしては。
○議長(
佐藤喜一) 生涯学習課長。
◎生涯学習課長(富岡浩一) ただいまの質問にお答えしたいと思います。 高野槇につきましては、議員おただしのように、観光分野と連携しながら文化財の活用を図るということは大変重要だというふうに考えております。文化財保存、活用の観点から申しますと、文化財を取り巻く周辺の環境と一体として考えることも重要だと考えております。ですので、現況は田園風景がありますので、そういったものを阻害しないように、新たに駐車場を整備するという手法ではなくて、既存の駐車場があればそちらを活用しながら、地区の保存活用団体と協力しながら、今後とも保存活用に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) これで私も負けちゃうんですね。頭がいいから、こういうふうに説明されると、なるほどなと私も思っちゃいますもんね。 実はこれ、前にもご紹介しましたけれども、高野槇は、現実には、宮城県大崎市の祗劫寺の天然記念物、これが北限だと。それにも負けず劣らずですよ、私、今朝も、どうぞ
一般質問がうまくいきますようにとこの高野槇にお願いしてまいりました。高野槇は快く、頑張ってこいよと言ってくれたような気がします。そのようにして、ああいった樹木、大木、古木は、人に勇気を与えたり、人にそういった心を注入してくれたりというようなことが往々にしてあるというふうに思います。 身近な人でも、他地区の人はあそこに行ったことがないという人が大勢いるんですよ。それはなぜかといったら、やっぱり行きづらいからなんですよ。田園風景も結構ですよ。道細いのも結構です。どこに止めて、どこから出てくるんだという話なんですよ。これを考えますと、私は数年前から地元の皆さんにもご協力をいただいて、何とか駐車場を造るような努力をしませんかと申し上げましても、工事代は誰が出すんだと、ここがネックなんですよ。もしかすると、私もいろいろ地区で話し合ってはいますけれども、工事代がネックになって駐車場もできないんです。あそこに駐車場ができれば、道が細いのはしようがないというふうに思いますけれども、できればもうちょっと、自然の形で、課長、答弁されたように自然の形を残したまま道路を拡幅していただければありがたいし、駐車場につきましても、周辺の景観を損なわないような自然の形の駐車場にしていただければ何も問題ないというふうに私は思っているところです。 看板には500年、このパンフレットには樹齢740年ということでございますけれども、調べてみましたら、740年前は鎌倉時代から室町時代に移行する時代で、北条貞時が執権に就任したというとんでもない、天文学的な昔の場面を高野槇は見ているわけですよね。こういったものを、棚倉町のもっともっと宝にして、格上げをして、そして棚倉町の魅力の一つに、大きく貢献するような、そういう観光施設にしていただければありがたいなというふうに思います。 繰り返しになりますけれども、秋篠宮家の皇位継承第2位の悠仁親王のお印でもございます。これ、あと2代先は必ず話題になりますから、今からぜひ駐車場を整備していただいて、悠仁親王のお印である高野槇とうたっていただければ、棚倉町の魅力につながっていくのではないかなというふうに思いますので、今日明日というわけにはいきませんけれども、これ、ぜひご検討いただいて。 というのは、駐車場にここどうだいと言うと、まんざら嫌でもない地権者もいるんですよ。ただ、申し上げましたように、工事代がネックになって、遅々として進まないということでございますので、これ、町が応援していただければ、これは地元にとっても、棚倉町全体にとっても、一つの大きな資産を広げることができるんではないかなというふうに思いますけれども、最後に町長のご意見を伺いたいと思います。
○議長(
佐藤喜一) 町長。
◎町長(
湯座一平) 高野槇も町文化財ですから、もちろん大切にしなくちゃいけないというのは重々承知しております。その上で駐車場ということですが、例えば、今ある花園の桜のところの駐車場から何メーターでしょうね、400メーターぐらいかなと思います。そのぐらいだったら歩いて行っても、多分観光地としては十分近い場所ではないかなというふうに思います。また、行きづらいということであれば、そこに行くまでの道順とか、そういうのはもちろん整備する必要もあるかと思いますが、そういったことも合わせて考えていかなければならないんだろうなと思います。
○議長(
佐藤喜一)
菊池忠二議員。
◆9番(
菊池忠二) そんなふうにおっしゃっていただけてありがたいというふうに思います。 何人かにも、花園しだれ桜を見に来た方が興味を持って、これ、パンフレットで、高野槇はどこにあるんだいと言って、案内するんですけれども、その時点で、じゃいいやとなっちゃっているんですね。ですから、スーパーに行かれても分かりますように、今の人は本当に時間が忙しくて、店に行くにも一番近いところに止めて行くような時代でありますから、本当に余裕があって時間がゆったり過ごしている方には向いているかもしれませんけれども、総合的に考えますと、ぜひ、将来的にもこの駐車場はご検討いただいたほうがよろしいかなというふうに思いますので、ぜひご検討いただいて、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(
佐藤喜一) 順位6番、
議席番号9番、
菊池忠二議員の
一般質問を終わります。 ここで、午前11時まで休憩いたします。
△休憩 午前10時52分
△再開 午前11時00分
○議長(
佐藤喜一) 休憩前に引き続き、再開します。
---------------------------------------
△
藤田智之議員
○議長(
佐藤喜一)
一般質問を行います。 順位7番、
議席番号1番、
藤田智之議員、登壇願います。
藤田智之議員。 〔1番
藤田智之議員 登壇〕
◆1番(藤田智之) 順位7番、
議席番号1番、藤田智之です。 それでは、通告に従いまして4点ほど質問させていただきたいと思います。 まず、町民の非常に関心の高い、棚倉町長選挙への立候補の考えについて伺います。 今年9月に予定される棚倉町長選挙への立候補の考えは。また、これまでの成果や実績を踏まえ、どのように考えているのか、お伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
佐藤喜一) 町長。 〔町長
湯座一平 登壇〕
◎町長(
湯座一平) 順位7番、1番、
藤田智之議員の
一般質問にお答えいたします。 ただいまの棚倉町長選挙への立候補の考えについてでありますが、私は当選以来、生きがいのあるまちづくりに全力を傾注してまいりました。 3期目の4年間では、
子育て支援においては、出産・子育て応援給付金事業、妊産婦への交通費及び宿泊費支援事業や高校生等生活応援給付金事業を実施いたしました。教育においては、スクールバスの全町運行、幼稚園バスの無償化、また、キャリア教育を進化させ、学校教育の充実を図ってまいりました。健康においては、健康政策AIや健康アンバサダー事業により生活習慣病の発症及び重症化の予防に努め、健康寿命の延伸を図ってまいりました。コロナ禍や物価高騰対応生活応援のため棚倉応援クーポン券を5回発行し、町内の経済対策を実施してまいりました。このほか、総合運動広場や文化センター大
規模改修工事、歴史的風致維持向上計画に基づき、町内の道路の美装化や環境整備など第6次棚倉町
振興計画に掲げる様々な施策を推進してまいりました。 今日の地方自治体を取り巻く環境は、
人口減少に加え、少子高齢化の急激な進行、農林業、商工業、観光などの振興策はもとより、次世代を担う子供たちへの
子育て支援や教育環境の整備、健康寿命の延伸や福祉の充実、地方創生やDXの取組など、重要課題が山積をしております。これらの問題解決のために、さらに取り組む必要があると思い、次期町長選に向け前向きに熟慮を重ねているところであります。 以上で答弁といたします。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 現在、熟慮をされているということで、ご判断を尊重したいと思います。 以上で、1番目の質問は終わりたいと思います。 2点目として、
人口減少、少子高齢化への取組について伺います。 人口戦略会議が消滅可能性自治体と公表された中に、当町もありますが、どのように分析し、どのように対応するのか。 若年女性人口を特に重視した分析だが、当町の状況は。 2番目として、若年女性人口増加のための施策として県南地方一体となった取組はあるのか、また、DXの活用も有効ではないのか。 3番目として、第6次
振興計画での人口予測とこれまでの推移は。第7次
振興計画策定のための人口予測はどのようになっているのか。 4番目として、
人口減少が避けられない状況を踏まえての計画はあるのか。10年後を見据えた町有施設、道路交通インフラ、空き家対策、上下水道など具体的な対策、計画の策定が必要ではないのか。 5番目として、今後、高齢化とともに単身独居世帯が増えると予想されるが対策はあるのか。 6番目として、コンパクトシティーなどの考えも検討すべきではないのかと思います。よろしくお願いします。
○議長(
佐藤喜一) 町長。 〔町長
湯座一平 登壇〕
◎町長(
湯座一平) ただいまの
人口減少、少子高齢化への取組でありますが、まず、町の状況につきましては、令和6年4月に民間有識者グループの人口戦略会議から発表された内容によりますと、二十歳から39歳の若年女性人口を2020年時点と、その30年後の2050年時点で比較した減少率が、棚倉町は54.4%であり、県内の消滅可能性がある33自治体の1つとして発表をされたところであります。 次に、県南地区一体となった人口増加のための取組につきましては、現在もしらかわ定住自立圏内の市町村で連携し、ふれあい創出事業などの婚活事業に取り組んでおります。 また、DXの活用は有効であるものと認識をしており、今年3月から、これまでのSNS発信に加え、公式LINEを活用した情報発信を新たに導入するなど、できるものから取り組んでいる状況で、今後、移住者向けオンライン相談やイベントのライブ配信など、様々な場面において活用をしてまいります。 次に、
振興計画での人口予測推移につきましては、第6次棚倉町
振興計画上のコーホートセンサス変化率法による予測人口推計では、2024年4月1日現在で1万2,401人と予測しておりましたが、今年4月1日時点での住民基本台帳に基づく人口は1万2,919人でありました。また、第7次棚倉町
振興計画でも人口予測は取り入れる予定でありますが、現在策定中でありますので、今後策定する中でお示しをしたいと考えております。 次に、10年後を見据えた町有施設などの具体的対策、計画策定の必要性につきましては、平成29年に棚倉町公共施設等総合管理計画を策定し、令和4年に改定いたしました。本計画に沿って公共施設の長寿命化、施設の統廃合等を計画的に行い、将来的な財政負担の軽減、平準化を図っていきたいと考えております。 次に、今後増加が予想される単身独居世帯の対策につきましては、現在、独居高齢者世帯への支援事業として、緊急通報装置の設置、配食サービス、また、家事援助を行う生活援助支援事業などの提供を行っているところであり、今後も高齢者の方が必要とするサービスの提供や地域包括支援センターを中心とした見守り体制の強化に取り組んでまいります。 次に、コンパクトシティー等の検討につきましては、今後のまちづくりの一つの施策として、他自治体の計画内容や実施状況を踏まえ、その必要性について検討してまいりたいと考えております。 以上で答弁といたします。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 昨日、沼野君が質問したものとかなりかぶるんで、答弁いただいたものも多いんですが、今ほど、人口推計、コーホー何とかですか、いわゆる、町で使っている人口推計で、現在の
人口減少が継続した場合に近い人口をたどっているというふうに見てとれるんですが、そういう認識でよろしいんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 ただ今の推計につきましては、近いといえば近いんですが、当時予測した人口推計よりは若干伸びた形の人口ベースとして結果が出てございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 確かに若干は多いんですが、以前いただいた棚倉町まち・ひと・しごと創生総合戦略ですね、特に人口問題に特化した計画だと思うんですが、これだと目標の人数が、今は2024年で出していただきましたけれども、2025年で1万3,415人、そのままの推計で1万2,618人、現在の人口が1万2,880人、今ほど課長の答弁のほうでは919人と出ましたが、今朝、ホームページを見ましたら、6月1日現在ということで1万2,880人と出ておりましたので、こちらの数字かなというふうに思います。 目標とする数字はなかなか達成できなくて、予想される、そのまま進むだろうという数字に近いのかなというのが私の実感なんですが、そこで、総合戦略、最初のと第2期と出していただいております。この中には、PDCAサイクルによる効果の検証と改善、それから総合戦略協議会による1年ごとの計画の検証の実施とありますが、これは順調にやられているんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 まち・ひと・しごと創生総合戦略の部分について、ちょっと詳しくは、そこは無かったものですから調べてこなかったんですが、やっているという認識でございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 担当課長も替わられたりしてなかなか目が届かないところがあるかと思うんですが、この当初の計画があって、第2期の計画をつくられていると思うんですね、令和2年3月に。この中で、本当にいろいろ書いてありまして、本当にコンサルがつくられたんでしょうけれども、1点、ちょっとこの数字はなというのが、合計特殊出生率、いわゆる出生率といわれるものです。基準値、平成30年現在値で1.27人。これはずっと推移も出ておりまして、1.5とか、そういう数字からずっと下がってきているんですね、これね。私、ちょっと問題だなと思うのは、令和6年度の目標値が1.97人ですね。なぜこんな、1.97人という数字が出るかというと、当初の目的が2.幾つという目標があるから1.97という数字を目標とせざるを得なかったと思うんですが、これはあまりに現実の数字とかけ離れている数字じゃないかなというふうに思うんですが、その辺はどうお考えでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 この当時の、この規模、確かに議員おただしのとおり、1.61から目標値として2.11という設定をしてございますが、こちらは国から示された部分でこの計画をつくられておりますので、人口ビジョンに照らし合わせたものとなってございます。それとしか説明のしようもございません。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) それしか説明のしようがないと、思わず後ろで笑い声が出ましたけれども、毎年検証されている、会議もやられている、PDCAサイクルで回しているというときに、しかもこの第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略は、令和2年3月につくられているんですね。令和2年3月につくられた令和6年度の目標が1.97。これは、確かに前の目標があって、割っていくとこういうような数字になるのかもしれませんけれども、この数字を見てどうお思いになりますか、あまりにも現実を見ていない数字だというふうに思いませんか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 個人の見解は述べさせていただきたくはないと思いますが、すみません、確かに現実的には厳しい数字になっているという認識もあるかもしれませんが、ただ、目標とすべき数字であるのかなと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 私、何を心配しているかというと、数字上で、しかも1年ごとに、毎年PDCAで検証していくと言いながら、令和2年に令和6年の1.97という数字がきちっと町の目標、資料に出てくるというのが、ほかにもいろいろあるんでしょうけれども、この1点だけ見てもちょっと中身的に検証が足りないのではないかなということを心配してお聞きをしました。厳しい状況を当然見たくないですから、今までの目標に沿って、途中経過で数字を丸めればこういうふうになるんでしょうけれども、こういったものはやはり現状、毎年検証されるんであればなおのこと、実現可能な目標で考えていかないと、本当に絵に描いた餅、せっかくつくった総合戦略が本当にもったいないような形になるかと思うんですが、これについて、町長はどのようにお考えですか。
○議長(
佐藤喜一) 町長。
◎町長(
湯座一平) 計画の中での数字については、きちんと精査しなければならないというふうに思っております。今言われた総合戦略と
振興計画と合わせて毎年審議委員の方に提示をして、考察をいただいていることはあります。ただ、その上で、出生率については、これは数字の出し方で、該当する女性の数で、今いるお子さんの数を割った数字なので、実は、結婚なされている女性の方は2.0何ぼだったと思っておる、棚倉町は。ということなので、できるだけ結婚される方を増やそうということで、今年また新たに出会いの場を求める事業を始めたりしております。数字だけ言われれば、もちろんちょっと厳しい状況ではあるかもしれませんが、なるべくその辺に向かって進んでいきたいというふうに思っていますし、今後こういう計画を立てる際には、きちんと吟味したいというふうに思っております。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) もちろん、これ、誰が悪いわけでもなくて、現実に取り巻く状況が厳しい上で申し上げているのは分かっておりますが、将来計画を立てる上では、やはり楽観的な数字ばかりでなく、厳しい数字というのも見据えて対応していっていただきたいなというふうに思います。 そこで、先ほど答弁にもありましたが、今回の女性人口を特に重視した数値ということで、棚倉町は54.4%の減少、これは移動想定という形なんですね。これは新聞にもありましたが、封鎖人口という推計もありまして、これは25.1%マイナスということになっております。ですから、封鎖人口と移動想定がかなり違うので、これについてやはり課題もまだまだ大きいというふうに思いますが、それについてはいかがでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 議員おただしのとおり、今回の指標は、いわゆる封鎖人口と移動仮定という2つの指標が重なり合って、結果として出されたものです。 封鎖人口につきましては、限られた空間内での出生率とかが加味された指数、あと、移動仮定につきましては、移住定住、人口流出等が加味された数字で、それぞれ出されておりますので、それぞれを上げるための施策というのはそれぞれに違う、自然減、社会減に対する施策は違うということで認識してございますので、それぞれ効果のある事業展開をしてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 昨日、沼野議員の質問でもありましたが、近隣町村で取り合いをしてもしようがないのではないかと、私もそう思います。県南地方もしくは広い意味での地域で人口を増やすような取組というのも必要だろうと思います。それについての答弁もいろいろありました。細かくお聞きをすれば、本当に質問時間内で聞き切れないぐらいたくさんあるかと思いますが、町のほうで逆に、今回、私が一番聞きたかったというか、申し上げたかったのは、
人口減少が避けられないのであれば、現実にそれを踏まえた計画というのも必要ではないかということでお聞きをしたいと思います。当然、
人口減少を食い止めて、今まで以上に何とかしていっていただきたいというのは、皆さん同じ思いだと思いますが、人口推計のようにある程度避けられない未来が現実的にあるのであれば、それに対する施策というのが個別に、本当に事業になるのではないかと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 議員おただしのとおり、今の
人口減少は恐らく避けられない、永遠の課題でございます。ですから推計においても増えるというような推計は多分、どんな計算方法でもできないのは、今の実態でございます。ですから、そういった避けられない状況を踏まえてコンパクトシティー作るとか、いろいろ手法、移住者を増やすとか、ただ、東白川郡とか、限られた狭い空間では、確かにまずいと思いますので、県外を越えた移住とか、そういったものを考えながら施策の展開をすべきかなと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) コンパクトシティーにつきましては、以前にも質問をしたことがありました。そのときの答弁は、棚倉町は、町のもともとのつくり上、コンパクトシティーというのはあまり考えられない、検討する考えはないというふうなご答弁だったというふうに記憶しております。今回は、場合によっては検討も必要だろうというふうな答弁に変わりました。今ほどの質問の続きになるんですが、質問通告にもあるように、10年後を見据えた、もっと言うと、10年後はゴールではないんですね。人口推計にあるように、20年後、30年後まで人口推計は出ております。そういった中で、10年後をゴールじゃなくて、その後も見据えて、町の施設、それからインフラ、空き家対策、特に上下水道なんかは非常に維持管理が厳しくなるという報道も多くありますので、そういったものの計画に、本当にこの
人口減少を入れ込んで計画を立てているのか、今後、そういったものも考えていくのか、その辺はどのようにお考えでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
地域創生課長。
◎
地域創生課長(
鈴木英作) お答えします。 そういった、議員おただしのような内容を踏まえて、ただいまの
振興計画、第7次
振興計画を、今、策定しておる最中でございますので、また、先ほど言っていましたまち・ひと・しごと総合戦略の策定も同時期に行う予定でございますので、そういった中にはちょっとそういった事業を加味しながら検討を進めなくてはいけないという認識でございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 新しい
振興計画、中身のほうはまだ、当然お聞きしていないので、ぜひ、10年後どころじゃないと思うんですね、20年後、30年後を、私も還暦になりましたので30年後は生きているかどうか分かりませんけれども、町は残りますし、棚倉町でもどんどん若い方もまだまだいらっしゃいます。やはり、せめて20年後ぐらいは見通しして、計画に織り込んでいっていただきたいというふうに思います。 いろいろ聞き出せば、切りも限りもないので、ぜひ現実を直視して、最悪に備えることを考えの中に入れて取り組んでいっていただきたいというふうに思います。 以上で2番目の質問を終わりたいと思います。 続きまして、3点目として、学力向上に必要な施策について伺います。 全国学力テストが行われ、7月下旬の公表への取組は様々あると思いますが、当町では検討中というふうに報道されております。児童・生徒の学力向上に必要な施策をどのように考えるのか。 ホームページでの公表や保護者への通知など様々、やり方があるかと思いますが、当町でのお考えを聞きたいと思います。 また、これまでの結果の傾向と対策についてもお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
佐藤喜一) 教育長。 〔教育長 荒川文雄 登壇〕
◎教育長(荒川文雄) ただいまの学力向上に必要な施策についてでありますが、まず、ホームページでの公表や保護者への通知の考えにつきましては、全国学力テストの結果公表は、各学校において個々の児童・生徒及びその保護者に結果を通知し、学力や意欲の向上に役立てております。なお、町全体の結果公表につきましては、今後、校長・園長会の会議において検討する予定としております。 次に、これまでの結果の傾向と対策につきましては、全国学力テストの結果は、年度、学校、学年ごとに振れ幅があるように、傾向につきましてもそれぞれごとに多様であると見ております。 対策といたしましては、全国学力テストが実施された段階で振り返りの実施や小・中学校教員の合同研修会を開催し、教科ごとに部会を設け、指導方法の意見交換や情報共有などの実施を指導してまいりたいと考えております。 以上で答弁といたします。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 棚倉町では、いわゆる公表というのは、これまでもやっていなかったというふうな認識だと思います。これ、個別のお子さんには、あなたの成績という形で指導なんかはされているのでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
子ども教育課長。
◎
子ども教育課長(金澤隆史) ただいまのご質問にお答えいたします。 各学校におきまして、個々の児童に対する公表、指導はそれぞれ行っております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 全国学力テストの結果の公表というと、どうしても順位だとか成績に目が行きがちだと思います。実際、一般的にはそういうふうな関心の持ち方をするのもやむを得ないのかなと思いますが、本来の目的とは当然違うというのは私も理解した上で聞いているつもりであります。 それで、一般的に棚倉町の状況を、これ、9月の町長の議案説明の中で、この前はコロナで中止しているのもあったというふうに記憶しておりますけれども、令和3年度、令和4年度、令和5年度と説明がありました。それで、大体において、県及び全国平均を若干上回るか、逆にそこを下回って、特に中学校では下回っている状況があるかと思います。棚倉町の場合は、中学校は1校しかないので、これを公表するとかなりズバリの数字が出てきてしまうという状況にあるかと思いますし、ただ、ある程度厳しい数字を出すことも、場合によっては必要なのではないかなというふうに思います。 なぜかといいますと、昨年度の中学校は国語、数学、英語の3教科全てにおいて、県及び全国平均を下回る結果となりましたという説明がありましたが、実は、昨年度においていきますと、福島県の中学校の国語、これは47都道府県中32位、数学においては47都道府県中45位という結果であります。これは全国平均、県平均も下回ったということをストレートにこれで見ますと非常に危機的なというか、危機感を持たなきゃいけないような数字かなというふうに思うんですが、そういった認識でよろしいんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 教育長。
◎教育長(荒川文雄) ただいまの質問についてお答えをいたします。 そもそも全国学力学習状況調査につきましては、問題数が総問中の14から17なんです。としますと、正答率に直しますと、1問間違えると7%から6%の差が出てくるわけです。そんな中で1%の差というのをどういうふうに考えるかというところもございます。ですから、生の数字というのを出したときに、この数字が独り歩きをしてしまって、そしてその1問で6%から7%増減するものについて、やはり、正確な子供の学び、議員おただしのような、今後の指導の改善あるいは子供たちの目標設定、こういうものに寄与できるのかという点がございます。 それと、もう一つは、採点するときに全国一斉にしますものですから、解答類型が決まっています。ということは、その類型に合わなければ全て正解とはみなされない。ですので、その微妙なところはもう一定の基準でスパスパと切り捨てられるというか、点数になっていかないので、子供たちが一生懸命考えて、ここまではできている、ここはいいという、そういう評価もできないのも現状でありますので、今のような示し方をやっぱりしていきながら、最終的には、子供たちあるいは学校の先生方が子供たちと一緒に授業の在り方とか、それから学び方、そして将来に向けてどういうふうに学んでいくか、何を学んでいくかというのをやっぱり一緒に授業づくりの中で考えていただきたいという、そういう思いを込めてこのような形になっております。 以上でございます。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 教育長の思いは当然分かりますけれども、本当にそのとおりだと思います。どうしてもこれを公表しろ公表しろと言う方の中には、順位づけて、それで判断するのが当たり前だというような考えの方も結構いらっしゃって、最近口が災いで辞めた静岡県の知事なんかは、十数年前ですか、約10年前に無理やり公表してとんでもない騒ぎを起こしたというふうな報道も一時ありました。具体的には、成績の悪い校長先生の名前を県で公表しようとしたなんていう事件もあったというふうには聞いておりますけれども、ただ、これをいかに有効に使うか、また、教育長言われるように、記述式の問題等があって、いわゆる入試の問題のようにスパスパ割り切れないものだというのは十分理解しております。 ですから、そういったものも含めて公表、広く通知をして、なおかつ、やっぱりまだまだ努力をしなきゃいけない状況にあるんだというのを認識しないと、何かやっているみたいだけれども、何となく大丈夫なんじゃないのというふうな雰囲気で、多分、棚倉町のほとんどの町民はそんな意識でいると思います。 確かに、教育長言われるように、順位をつけて、低いんだ低いんだと言うのはあまりいいことじゃないかもしれませんけれども、やはりもうちょっと力を入れなきゃいけない状況だというふうな説明も、私は一方で必要じゃないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 教育長。
◎教育長(荒川文雄) ただいまの質問についてお答えいたします。ありがとうございます。 公表は、結果を基にどう指導するかがさらに重要ですので、そういう考え方の下、公表して必要な対策を学校と考えていきたいと思っております。ただし、その公表の仕方につきましては、一番心配なのは、公表することによって、過度の点数主義と同調圧力がかかるというふうなことを私どもは心配しております。点数主義といいますと、全ての学力は計測可能で点数で表されるというような考え方で、とにかく点数を取ることが全てで、点数を取るためにはあらゆる手段を用いて取るという考え方でございます。でも、点数で表れない学力もございます。今、キャリア教育で目指している学力はそういう学力でもあります。 それからもう一つ。点数を上げるために、みんな一斉に同じことを徹底的に要求するという同調圧力のかけ方の指導がございます。これも共通に指導することは必要でございます。でも、それが過度になると、自分らしく学ぶ、自分の個性を生かして学ぶ、そういうことが困難になってまいります。ですので、先ほど申し上げましたように、同調圧力と、それから点数主義をなるべく克服するような工夫を校長先生方、校長・園長会で議論しまして、そして、そういうのに配慮した公表の仕方と、あるいは町民の皆様、それから保護者の皆様にやっぱりそういうことも理解していただきながら公表していただくような方法を、今後、教育委員会として校長会と一緒に検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 本当に教育長言われるように、点数主義でやられると、本来の目的と全く違うことになると思いますし、これは平均点ですから、上げようと思えばできない子に受けさせないとか、極端なことを言えばそこまでやれば点数も上がるんでしょうけれども、そういったものを目的とした制度じゃないというのは分かりますし、個別の学校の公表を文科省でもやらないほうがいいというふうな、ケースも出ているようでありますので、何でかんで点数を公開しろと言っているのではなくて、やはり課題があるのであれば課題があるようにご家庭にも通知していただいて、これは平均点ですから、ざっくり言えば、点数の取れない児童への対策というのはやっぱり一番大事になるかと思います。そういった意味でせっかくの全国学力テストですから有効に使っていただきたいという思いと、以前、棚倉図書館で、秋田県の教育関係の方ですかね、来ていただいて、何で秋田県はこんなに全国学力テストが高いのかという研修を教職員の方が受けた中に、我々議員もご案内いただいて受けた経緯があります。非常に勉強になった研修でしたので、その後、こういった研修というのはされていないのか、今後考えるお考えはあるのか、お聞きをしたいと思います。
○議長(
佐藤喜一)
子ども教育課長。
◎
子ども教育課長(金澤隆史) ただいまのご質問にお答えいたします。 そういった公表することによって効果を出している自治体を呼んでの研修というものは、その後は行っていないと認識しております。今後も、機会があればそういった研修は必要かとは思いますが、まずは先ほど議員もおっしゃられていたとおり、この調査の結果を有効に活用していくにはどうするかということを教育委員会内部で考えていきたいと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) これは全国的にやっているのでいろんな例があります。ICTを使った事例なんかもありますし、時に学校ばかりでなく、家庭でのサポートも非常に大きな部分があるかと思います。そういった家庭のサポートなんていうのは力を入れていらっしゃるんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
子ども教育課長。
◎
子ども教育課長(金澤隆史) ただいまのご質問にお答えいたします。 この調査の結果をそれぞれ個々の児童・生徒に伝えるとともに、学校によっては保護者会と保護者の方々に対しても、結果を基にご説明しております。そういった対応を取ってございます。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 先ほど教育長も言われたように、点数主義じゃなくて、本当にみんなの学力が身につくように有効活用していただきたいというふうに思いますので、本当に全国でやっていますからいろんな事例があります。ぜひ、ご研究いただいてお取組をいただきたいというふうに思います。 以上で3問目の質問を終わります。 続きまして4点目として、熱中症対策についてお伺いしたいと思います。 近年は気候変動に伴う環境の悪化等により、熱中症のリスクが高まっております。 熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温を調節する機能が低下し体内に熱が籠もることで発症する症状の総称です。短時間で症状が進行する場合が多く、重症化すると命に関わることもあります。誰もがかかる可能性があり、屋外だけでなく室内でも発症することがあります。 本格的な夏を前に、熱中症対策はどのように考えているのか、伺いたいと思います。 昨年度の熱中症による搬送者数などは把握しているのか。 学校などでの熱中症対策ガイドラインの活用は。 体育館等公共施設へクーラーやクーリングシェルター、水分の補給のための給水器、冷凍庫の設置などは考えていないのか。 高齢者は温度を感じづらくなるとの報道もあり、熱中症対策として地区の集会所へクーラー等を設置し、避難所として利用してはいかがかと思います。お考えを伺いたいと思います。
○議長(
佐藤喜一) 町長。 〔町長
湯座一平 登壇〕
◎町長(
湯座一平) ただいまの熱中症対策についてでありますが、まず、昨年度の熱中症による搬送者数につきましては、棚倉消防署に確認をしたところ、5月から9月にかけての件数は17人でありました。 次に、体育館等公共施設へクーラーやクーリングシェルター、冷水器、冷凍庫の設置はにつきましては、公共施設にクーラーや冷水器などを設置し、熱中症対策をするべきではないかとの質問と思われますが、町では、県と連携した熱中症対策として、クーリングシェルターと同様に一時的に暑さをしのげる施設として、ふくしま涼み処を今月から指定をしたところであり、町内では保健福祉センターや図書館など、クーラーや冷水器を設置した施設も対象となっております。今後は、ふくしま涼み処の活用をはじめ、気温が高いときには外出を控えていただくなどの熱中症予防対策の周知徹底に取り組んでまいります。 次に、地区の集会所等へクーラーを設置し、避難所として利用につきましては、集会所は行政区によって管理が異なる中、常時開放できるものではなく、管理や防犯の観点から踏まえますと、避暑施設としてはなじまないものと考えております。 なお、学校での熱中症対策ガイドラインの活用につきましては、教育長が答弁をいたします。
○議長(
佐藤喜一) 教育長。 〔教育長 荒川文雄 登壇〕
◎教育長(荒川文雄) 次に、学校などでの熱中症対策ガイドラインの活用につきましては、学校では、国が作成した学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引きを参考に、熱中症対策マニュアル等を作成し、暑さ指数を測定してから体育の授業や屋外での活動を行うなど、熱中症予防に活用しております。 以上で答弁といたします。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引きということで、私もネットでこれ、令和6年4月に配られたというものが出ておりましたので、十何ページほどあるものをコピーして持ってまいりました。非常に細かくできておりまして、チェックリスト等もついております。 ただ、これだけの内容のものを各学校で読み込むのもそれなりの、相当の労力がかかると思いますが、それについての対応というのは十分できていると考えてよろしいんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
子ども教育課長。
◎
子ども教育課長(金澤隆史) ただいまのご質問にお答えいたします。 確かに、国の作成しているガイドラインはページが多数にわたるので、中身も濃いかと思います。ただ、それを基に、各学校におきましては管理のマニュアルをつくって、適切に対処していただいていると考えております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) ただ、非常に先生方はお忙しいといわれている中で、お一人一人、これを全部読み込むというのは大変だろうなというふうに思います。ぜひ、いい形で、無理をさせない。特に、これを読んでいくと部活動とか、屋外、屋内の活動でも本当に気をつけないと、一歩間違うとという例がいっぱい出ておりますので、ぜひそういったところは徹底していただきたいなと思うんですが、何か簡易的なもので、全員の先生方が理解できるようなものというのは作成されているんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
子ども教育課長。
◎
子ども教育課長(金澤隆史) ただいまのご質問にお答えいたします。 各学校では、マニュアルをつくって役立てているということにつきましては把握しておりますが、そのさらに簡易な、簡易版のマニュアルまで作成しているかどうかにつきましては、把握はしておりません。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 先ほど答弁にあった、ふくしま涼み処一覧表、これが町のホームページに早速出てきておりました、6月10日現在ということで。 ざっと見ますと、民間の協力していただけるところが、これはドラッグストアとか、スーパー等のイートインスペースのあるところが、名前が出ておりまして、町の施設としては役場、保健福祉センター、町立図書館、文化センターの4箇所なんですね。町でも、これは本当に町内の一部にしか町の施設がないので、ほかの地区でお願いできるような施設というのはないんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 住民課長。
◎住民課長(近藤和幸) 6月から開始されたふくしま涼み処につきましては、現在募集中でございますので、この登録のほうも簡単な入力フォーム、または複数の施設を指定するなんかの場合ですとエクセルの入力シート、そちらのほうを県のほうに送っていただければ、簡単に登録できるようなシステムになっておりますので、今後周知に努めてまいります。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 町の施設については、冷水器というんですか、水が飲めるような施設というのは全部ついているというふうな理解でよろしいんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 住民課長。
◎住民課長(近藤和幸) 飲料水が飲める施設ということでございますが、現在のところ、保健福祉センター1箇所ということになっております。ただ、ロビー等につきましては自動販売機等ございますので、ご利用いただければと考えております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 今ほどの答弁だと何か、図書館にも、役場にも、いわゆる水が飲める、水が補給できるような機器があるような答弁だったので。保健福祉センターにあるのは認識していたんですが、図書館にあったかなという思いでお聞きをしました。そういったことで、いわゆるクーリングシェルターという名前を使わないのは、もしかしてそれが理由なのかなと邪推をしていましたが、そういうところはあるんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 住民課長。
◎住民課長(近藤和幸) クーリングシェルターにつきましては、気候変動適応法の規定によりまして市町村が設置することができるということで、条件につきましては、あくまでも冷房施設を完備する施設、あとは、熱中症アラートが発令された場合には、可能な限り開放できる施設というようなことで、飲料水等の設備等につきましては、法律のほうにはなかったようなことで、私のほうでは記憶しております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 新聞報道では、クーリングシェルターというのは、主に自治体が用意するそういった施設で、ふくしま涼み処というのは、それ以外の民間の施設に協力していただいて、のぼり旗を上げるところみたいな報道がありましたので、そうしますと、棚倉町ではクーリングシェルターの基準を満たしていないということなんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 住民課長。
◎住民課長(近藤和幸) 基本的にはクーリングシェルターの基準を満たしている施設と涼み処の施設の基準というのはイコールということで考えております。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 今ほど、いわゆる水飲み器、給水器ですね、保健福祉センター以外は設置していないという状況なのかなと思って聞いておりましたが、ぜひ、町の施設には水飲み器、冷たい水が補給できる機械を設置していただきたい、設置すべきではないかなというふうに思いますが、それについてはいかがでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 住民課長。
◎住民課長(近藤和幸) まだ6月から始まって間もない施設でございますので、県なり、あと利用者のご意見なりをお伺いしながら検討してまいりたいと考えております。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 本当に気候変動に伴って、非常に、県内でも搬送された方がいらっしゃるというふうに聞きました。6月から9月まで、キャンペーンというか、この対策期間に入っているんですよね。ですから、課長言われるように、今のところ計画がないので、今すぐつけますとは言えないんでしょうけれども、こういった状況で、町の施設、しかも大きな施設4箇所ですから、ついていないところについては早急にお考えをいただきたいというふうに思うんですが、これについては、町長はどのようにお考えでしょうか。
○議長(
佐藤喜一) 町長。
◎町長(
湯座一平) 冷水器のことだけに特化して言えば、コロナ禍があって、どうなんでしょう、本当に冷水器が必要としているのか、やはり個人個人で飲んだほうが衛生的なものもあるんではないかなというふうに、ちょっと危惧する部分もありますが、今いただいた意見を基に担当課のほうで、必要であれば、冷水器については設置をするというふうに考えていきたいと思っております。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 集会所等は考えていないということでありました。 確かに、集会所はいつも開けているわけではないので、そこにクーラーを設置しても、人が集まるかどうか分からないというのはあるかと思います。これは以前から、高齢世帯もしくは所得の低い世帯については、条件次第でクーラーの設置の補助を出すという自治体もあったかというふうに思います。本当に、場合によっては命に関わる暑さですので、そういったことというのは検討はされないんでしょうか。
○議長(
佐藤喜一)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(関根久子) ただいまの質問にお答えいたします。 高齢者に対するクーラーとエアコン設置の助成ということなんですが、一応、県内の数箇所で、非課税世帯の方に助成している自治体はあると認識しております。一応、検討事項には入りますが、なかなか、設置して以降の維持費だったり電気代、光熱費関係で、経済的負担も生じるという、ちょっと課題もあるということもありますが、今後、調査研究して、検討してまいりたいと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 熱中症、我々もそんなに怖い病気だと思わない傾向があるんですね。非常に、少し涼しいところに行けばいいぐらいの考えが多いかと思います。そういった中で、搬送人数も17人搬送されていると。それで、搬送ですから救急車で運ばれているという状況だと思うんですね。ですから、熱中症、本当に怖い病気で気をつけなきゃいけないということで、厚生労働省なんかでも様々ポスターや資料等も出しております。町のほうでもいろんなところに掲示していただきたいなというふうに思うんですが、そういったご予定というのはあるんでしょうか。 〔発言する人なし〕
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 聞き方が悪かったのなら、言い直したいと思います。 熱中症対策ですね、それから熱中症と思われるような人を見かけたときの対応策だったり、いろんなパンフレット等もありますしポスターもあると聞いております。こういったものを町のほうでもいろんな場所に掲示して広報していくようなことも必要ではないかなというふうに思うんですが、お考えを聞きたいと思います。
○議長(
佐藤喜一)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(関根久子) ただいまの質問にお答えいたします。 今ほど議員がおっしゃっておりました様々な予防活動は、早いうちから周知して、町民の皆さんに認識していただいて、誰もが、もしもの場合に備えて対応できるような取組はやはり必要であると考えておりますので、毎年、町のホームページとか、あと、ポスター掲示だったり、防災無線なり、そういう形で、町のほうも啓発事業はしておりますが、なお早急に対応してまいりたいと思います。 以上です。
○議長(
佐藤喜一)
藤田智之議員。
◆1番(藤田智之) 熱中症にかかるのは65歳以上の高齢者が約半数だということなので、65歳以上の高齢者、なかなかインターネットとか、そういったもの、疎いと思います。この方々にも通じるような広報、それから、いわゆる具合が悪くなったときには躊躇せずに救急車を呼ばないと本当に大変なことになるということもありますので、そういうのも含めて、広報をしていただきたいなというふうに思います。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
佐藤喜一) 順位7番、
議席番号1番、
藤田智之議員の
一般質問を終わります。 以上で、
一般質問を終わります。
---------------------------------------
△日程第2 建設経済常任委員会報告、質疑、討論、採決