福島市議会 > 1996-06-21 >
平成 8年 6月定例会−06月21日-05号

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  1. 福島市議会 1996-06-21
    平成 8年 6月定例会−06月21日-05号


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    最終取得日: 2021-07-22
    平成 8年 6月定例会−06月21日-05号平成 8年 6月定例会  平成八年六月二十一日(第五日) ─────────────────────────────────────── 出席議員(四十名)     一番     石原信市郎君       二番     佐久間行夫君     三番     誉田眞里子君       四番     佐藤一好君     五番     鈴木好広君        六番     押部栄哉君     七番     斎藤朝興君        八番     土田 聡君     九番     河野恵夫君        十番     菅野芳樹君    十一番     高橋信一君       十二番     丹治仁志君    十三番     佐藤真五君       十四番     鈴木英次君    十五番     誉田義郎君       十六番     佐藤保彦君    十七番     高橋英夫君       十八番     山岸 清君    十九番     伊東忠三君       二十番     加藤勝一君   二十一番     半沢常治君      二十二番     横山俊邦君   二十三番     二階堂匡一朗君    二十四番     塩谷憲一君   二十五番     菅野泰典君      二十六番     加藤彦太郎君   二十七番     阿部保衛君      二十八番     木村六朗君   二十九番     小林義明君       三十番     斎藤 茂君
      三十一番     阿部知平君      三十二番     斎藤 清君   三十三番     桜田栄一君      三十四番     黒沢源一君   三十五番     大宮 勇君      三十六番     中村冨治君   三十七番     佐藤智子君      三十八番     遠藤 一君   三十九番     阿部儀平君       四十番     宮本シツイ君 ─────────────────────────────────────── 地方自治法第百二十一条による出席者   市長       吉田修一君      助役       石川 清君   収入役      菊田 悟君      総務部長     品竹貞男君   企画調整部長   岡  實君      税務部長     石幡征二君   商工観光部長   丸岡 充君      農政部長     小原良三君   市民生活部長   菅 厚世君      環境部長     丹治勝俊君   健康福祉部長   高野行雄君      建設部長     斎藤康二君   都市開発部長   斎藤正光君      下水道部長    丸山泰男君   総務部次長    冨田晴夫君      秘書課長     黒沢勝利君   財政課長     片平憲市君      水道事業管理者  斎藤 廣君   水道局長     眞木敏也君      教育委員     松野正記君   教育長      戸田満夫君      教育部長     志田房儀君   代表監査委員   矢崎俊平君      消防長      三浦 弘君 ─────────────────────────────────────── 議会事務局出席者   局長       生方義紹君      次長兼総務課長  宍戸英雄君   議事調査課長   尾形一幸君 ─────────────────────────────────────── 議事日程   一 請願の取下げ   二 議案第五十四号ないし第六十六号及び請願・陳情の委員会における審査の経過並びに結果の報告   三 委員長報告に対する質疑、討論、採決   四 議案第六十七号の提出、審議   五 議案第六十七号の所管常任委員会付託   六 議案第六十七号の委員会における審査の経過並びに結果の報告   七 議案第六十七号の委員長報告に対する質疑、討論、採決   八 議案第六十八号、議案第六十九号の提出、審議   九 議案第七十号ないし第七十五号の提出、審議   十 各種委員の推薦  十一 動議の審議 ─────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   一 請願の取下げ   二 議案第六十七号 平成八年度福島市一般会計補正予算   三 議案第六十八号 固定資産評価審査委員会委員選任の件   四 議案第六十九号 人権擁護委員候補者推薦の件   五 議案第七十号  第九次治水事業五箇年計画における投資規模の大幅な拡大に関する意見書   六 議案第七十一号 特別地方消費税の廃止を求める意見書   七 議案第七十二号 介護保険制度導入国民的合意を求める意見書   八 議案第七十三号 義務教育費国庫負担制度の堅持・充実を求める意見書   九 議案第七十四号 福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書   十 議案第七十五号 中国の核実験に抗議する決議  十一 福島市農業委員会委員の推薦  十二 福島市小鳥の森運営協議会委員の推薦  十三 福島市水防協議会委員の推薦  十四 東北中央自動車道の建設促進に関する決議についての動議 ───────────────────────────────────────                  午前十一時五分 開議 ○議長(二階堂匡一朗君) 定足数に達しておりますので、これより本会議を開きます。  この際、ご報告いたします。六月十三日の三十一番阿部知平君の再質問に対する、十六番佐藤保彦君の議事進行については、会議録を調製する上で議長手元において善処いたします。  本日の議事日程の変更についてお諮りいたします。  さきに開会の議会運営委員会の決定のとおり、すなわちお手元に配付の印刷物のとおり、議事日程を変更することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、議事日程を変更することに決しました。  また、この際、日程に追加し、請願の取り下げについてお諮りいたします。  平成七年九月二十五日受理の「高齢者に対する交通費補助について」並びに平成八年二月二十九日受理の「精神薄弱者更生施設清心荘作業棟増築デーサービスセンターの新築、指導員基準の見直しについて」の請願は、いずれも提出者から都合により取り下げたい旨の願い出がありました。  この請願の取り下げを承認することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、この請願の取り下げを承認することに決しました。  市長から発言の申し出がありますので、これを許します。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 去る六月十三日の本会議における十八番山岸清議員の再質問に対する答弁中「機会がございましたら私自身がそのお会いするか、あるいは部長をして会わしめるか、これについては今後の課題でございますが、まことに申しわけなかったという気持ちはあるわけでございますので、お答えを申し上げます」というこのくだりを、「原告に対し、遺憾の意を表します」に訂正させていただきたいと存じます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 日程に従い、議案第五十四号ないし第六十六号及び請願、陳情の委員会における審査の経過並びに結果の報告を求めます。  総務常任委員長、十二番。 ◎十二番(丹治仁志君) 議長、十二番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 十二番。      【十二番(丹治仁志君)登壇】 ◎十二番(丹治仁志君) 去る十七日の本会議におきまして、当総務常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきましてご報告申し上げます。  当委員会は、十七日、十八日及び十九日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第五十四号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第六十一号福島県市町村総合事務組合規約変更の件、議案第六十三号工事請負契約の件(南向台小学校屋内運動場新築建築本体工事)、議案第六十四号工事請負契約の件(野田小学校屋内運動場増改築建築本体工事)、議案第六十五号財産取得の件、以上につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち専決第十一号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分につきましては、賛成者多数により専決のとおり承認すべきものと決定いたしました。  議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち専決第五号平成七年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、専決第十号福島市税条例の一部を改正する条例制定の件、以上につきましては、いずれも専決のとおり承認すべきものと決定いたしました。  次に、今議会において当委員会に付託になりました請願、陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。「消費税増税の中止等を求める意見書提出方について」の請願、「消費税の税率引き上げ特例措置改廃の中止を求める意見書提出方について」の請願、以上につきましては、いずれも賛成者少数により不採択すべきものと決定いたしました。  「東北中央自動車道と関連する施設並びに周辺土地利用の一体的な整備について」の二件の陳情、「東北中央自動車道建設に関連する担い手育成土地基盤整備事業福島北部地区)の事業推進と地域振興策について」の陳情中当委員会所管分、以上につきましては、いずれも閉会中においてもなお継続して審査すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 文教福祉常任委員長、三十番。 ◎三十番(斎藤茂君) 議長、三十番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 三十番。      【三十番(斎藤 茂君)登壇】 ◎三十番(斎藤茂君) 去る十七日の本会議におきまして、当文教福祉常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきましてご報告申し上げます。  当委員会は、十七日、十八日及び十九日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取するとともに、現地調査を併せて行い、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第五十四号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第五十六号平成八年度福島市老人保健医療事業費特別会計補正予算、議案第五十七号福島市地区体育館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち、専決第五号平成七年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、専決第七号平成七年度福島市老人保健医療事業費特別会計補正予算、以上につきましては、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認すべきものと決定いたしました。  次に、継続審査中の請願並びに今議会において当委員会に付託になりました請願につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。「義務教育費国庫負担制度の堅持・充実を求める意見書提出方について」の請願につきましては、採択すべきものと決定いたしました。なお、この決定に伴い当委員会所属議員による関係意見書に関する議案の提出を用意しておりますことを申し添えます。  「公的介護保障の確立に関する意見書提出方について」の請願につきましては、賛成者少数により不採択すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 経済民生常任委員長、二十一番。 ◎二十一番(半沢常治君) 議長、二十一番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二十一番。      【二十一番(半沢常治君)登壇】 ◎二十一番(半沢常治君) 去る十七日の本会議におきまして、当経済民生常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきましてご報告申し上げます。  当委員会は、十七日、十八日、十九日及び本日の四日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました。  なお、議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち、専決第十一号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分の審査については、その一部を秘密会として行ったことを申し添えます。  以下ご報告申し上げます。議案第五十四号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第五十五号平成八年度福島市国民健康保険事業費特別会計補正予算、議案第五十八号福島市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定の件、以上につきましては、いずれも賛成者多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  議案第五十九号福島市環境審議会条例制定の件、議案第六十号福島市防災会議条例の一部を改正する条例制定の件、以上につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
     議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち、専決第十一号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分につきましては、賛成者多数により専決のとおり承認すべきものと決定いたしました。なお、本件については、審査の過程で次の要望がありましたことを申し添えます。  一、市民からの信頼に応える執行体制の確立にさらに努められたい。  一、職員の専門的技能の向上にさらに努められたい。  一、審査に必要な資料開示に一層努められたい。  議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち、専決第四号損害賠償の額の決定並びに和解の件、専決第五号平成七年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、専決第六号平成七年度福島市国民健康保険事業費特別会計補正予算、以上につきましては、いずれも専決のとおり承認すべきものと決定いたしました。  次に、継続審査中の陳情並びに今定例会において当委員会に付託になりました請願、陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。「福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書提出方について」の請願につきましては、採択すべきものと決定いたしました。なお、この決定に伴い、当委員会所属議員による関係意見書に関する議案の提出を用意しておりますことを申し添えます。  「荒井地区への産業廃棄物処理施設設置反対について」の陳情につきましては、採択すべきものと決定いたしました。  「一般廃棄物処理業等合理化事業計画の策定について」の陳情、「東北中央自動車道建設に関連する担い手育成土地基盤整備事業福島北部地区)の事業推進と地域振興策について」の陳情中当委員会所管分につきましては、いずれも閉会中においてもなお継続して審査すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 建設水道常任委員長、十五番。 ◎十五番(誉田義郎君) 議長、十五番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 十五番。      【十五番(誉田義郎君)登壇】 ◎十五番(誉田義郎君) 去る十七日の本会議におきまして、当建設水道常任委員会に付託になりました各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきまして、ご報告申し上げます。  当委員会は、十七日、十八日及び十九日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第五十四号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第六十二号市道路線の認定及び廃止の件、議案第六十六号専決処分承認の件、すなわち、専決第五号平成七年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、専決第八号平成七年度福島市下水道事業費特別会計補正予算、専決第九号平成七年度福島市土地区画整理事業費特別会計補正予算、以上につきましては、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) ただいまの委員長報告に対し、ご質疑のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご質疑がなければ討論に移ります。討論の通告があります。九番河野恵夫君。 ◆九番(河野恵夫君) 議長、九番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 九番。      【九番(河野恵夫君)登壇】 ◆九番(河野恵夫君) 私は日本共産党市議団を代表し、採決に先立ち意見を述べます。  まず、議案第五十八号福島市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定の件と、これに関する議案第五十五号平成八年度福島市国民健康保険事業費特別会計補正予算についてであります。  今回の改正では、資産割の五ポイントの引き下げは評価できるものの、所得割を〇・三ポイント、均等割を九百円それぞれ引き上げることは問題です。これは、資産なし層三五%にとっては実質引き上げとなるもので、部分的改善はあるものの低所得者に対する軽減の要求に逆行するものです。長引く不況の中で、国保加入者の生活実情はどうでしょう。昨年より加入者数は若干増加しながらも、課税対象所得総額は逆に九三・四五%と六・五五%も落ち込んでいるのです。これを裏づけるように、九四年度の場合、加入者の中で所得ゼロの層が二三%をも占めているのです。  昨年度の繰越金約十三億円を充当するなら、これらの引き上げは抑えることができるはずです。  よって、議案第五十八号と五十五号には賛成できません。  次に、議案第六十六号専決処分承認の件、専決第十一号平成八年度福島市一般会計補正予算についてであります。  この損害賠償の支払いは、本来正常な業務運営の中では発生しないはずのものです。現に、これまでにも用地売買に関する業務が市民との間で進められてきても、係るような事件は起こされてはいないのです。法的には、当然司直の判断を仰ぐべきものですが、その判決結果に基づき市民の税金を支出するについては、その判決内容や原因について市民の前に明らかにすべきものです。それが、公金支出に対する責任ある態度と言うべきでしょう。  市長は、今議会の答弁の中で責任はすべて市長にあると答弁しております。事実、公判記録を見ても、このような結果を生んだのはこれを命じた市長の責任であることは明らかです。だとすれば、そこから発生した損害賠償金は市民に負担させるものではありません。  よって、この専決処分については承認できかねるものです。  次に、請願第二十二号国民の願いにこたえる公的介護保障の確立を国に要望するよう求める請願についてであります。  これは、政府並びに関係機関に意見書を提出していただきたいとして、次の項目を挙げています。一、国民の新たな負担を強いることなく、国の責任で介護保障の確立を図ること。一、国民の期待にこたえる介護保障を確立するため、十分に時間をかけて国民的合意を図ること。一、高齢者保健福祉計画、新ゴールドプランが必ず実施できるよう国が財源保障をすること。これが請願の内容です。  この請願は、介護保険について反対するものではなく、公的介護保障の早期実現を求めているものです。  ところで、現在二百五十万人が国保料を払えない状態を見るなら、低所得者や高齢者の中から介護保険料を払えない膨大な人々が出ることは間違いないことでしょう。厚生省の介護保険制度案大綱では、措置制度の対象を現在より一層狭める内容ですし、介護財源が不足した場合の穴埋めを市町村に押しつけるものとなっています。  今定例会で、市長も市町村の過重な負担やサービス制度の大幅な不足、サービスの地域間格差、介護と医療の区分など幾つかの例を挙げ、国保と同じ道を歩く危惧があるとして拙速を避け、慎重な審議を行うべきという趣旨の答弁をしています。  請願は、十二月定例会に出され、継続審議となったものですが、今日までの経過を見ても請願にある三項目が至極当然のものだったのではないでしょうか。あわせて、今定例会で採択予定の意見書案ともその趣旨においては大差のなきものと思われます。  以上のような理由から、請願第二十二号は採択すべきものと考えます。  最後に、請願第五号消費税増税の中止を求める請願及び請願第六号消費税の税率引き上げと中小業者への特別措置改廃の中止を求める請願についてであります。  この二つの請願は、一、消費税増税を中止すること、一、当面食料品非課税を直ちに実施すること、一、中小業者、農民に新たな実務と税金の負担を押しつける特別措置の改廃をやめることなどの意見書提出を求めたものです。  毎日新聞五月八日付の世論調査によると、消費税の五%の引き上げに反対は八割を超えています。その理由は、一、低所得者層の生活を圧迫する五一%、二、消費税アップの歯止めがない二六%と続いています。消費税の五%引き上げと、特別減税の廃止でどれだけの税負担がふえるのかの試算では、年収五百万円から六百万円のサラリーマン世帯の税負担は年間八万二千円ふえて、消費税は十四万八千円にもはね上がります。これでは、ベースアップ額などはふっ飛んでしまうでしょう。  中小業者などの場合はどうでしょう。納税額がゼロだった年間売上高三千万円以下の免税業者の場合、売上高が三千万円を一千円でも上回った場合、その金額に応じて納める限界控除制度が廃止され、一挙に五%分の消費税を納めなければならなくなります。まさに、アンケートの回答にあるように消費税の負担率は、低所得者など負担の重い逆進性が一層ひどくなり、まさに弱い者いじめは明らかです。  長引く不況の中、市民の暮らしを守るためにも、この二つの請願は採択すべきものと考えることを述べ、私の討論を終わります。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で討論は終結いたしました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第五十五号平成八年度福島市国民健康保険事業費特別会計補正予算、議案第五十八号福島市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定の件、議案第六十六号専決処分承認の件中専決第十一号平成八年度福島市一般会計補正予算につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわちいずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(二階堂匡一朗君) 起立多数。よって、議案第五十五号、議案第五十八号、議案第六十六号中専決第十一号につきましては、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認することに決しました。  続いてお諮りいたします。議案第五十四号、議案第五十六号、議案第五十七号、議案第五十九号ないし第六十五号、議案第六十六号中専決第四号ないし第十号につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわちいずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、議案第五十四号、議案第五十六号、議案第五十七号、議案第五十九号ないし第六十五号、議案第六十六号中専決第四号ないし第十号につきましてはいずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認することに決しました。  続いてお諮りいたします。「消費税増税の中止を求める意見書提出方について」の請願、「消費税の税率引き上げ特別措置改廃の中止を求める意見書提出方について」の請願、「公的介護保障の確立に関する意見書提出方について」の請願は、いずれもただいまの委員長報告のとおり、すなわち不採択することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(二階堂匡一朗君) 起立多数。よって、当該請願は不採択と決定いたしました。  続いてお諮りいたします。「義務教育費国庫負担制度の堅持・充実を求める意見書提出方について」の請願、「福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書提出方について」の請願、「荒井地区への産業廃棄物処理施設設置反対について」の陳情は、いずれもただいまの委員長報告のとおり、すなわち採択することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、当該請願及び陳情は、採択と決定いたしました。  続いてお諮りいたします。ただいま決定した請願、陳情を除く議長報告第十二号及び前会より継続審査中の陳情は、ただいまの委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、ただいま決定した請願、陳情を除く議長報告第十二号及び前会より継続審査中の陳情は、委員長報告のとおり決しました。  ただいま、市長から追加議案の提出がありました。  議案は、さきにお手元に配付しておきましたのでご了承願います。  日程に従い、議案第六十七号を議題といたします。  市長の提案理由の説明を求めます。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 追加議案について申し上げます。  議案第六十七号平成八年度福島市一般会計補正予算は、東北中央自動車道の建設を促進するための補正であり、追加額三千二十八万円には前年度繰越金を充当した次第であります。  よろしくご審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 暫時休憩いたします。                  午前十一時三十七分 休憩 ───────────────────────────────────────                  午後一時五十九分 再開 ○議長(二階堂匡一朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  議案第六十七号に対する質疑に入ります。  質疑通告者は、十一番高橋信一君、二十八番木村六朗君、二番佐久間行夫君、二十四番塩谷憲一君、七番斎藤朝興君、三十番斎藤茂君、二十九番小林義明君、以上七名の諸君であります。  順序に従いまして発言を許します。十一番高橋信一君。 ◆十一番(高橋信一君) 議長、十一番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 十一番。      【十一番(高橋信一君)登壇】 ◆十一番(高橋信一君) 私は、明政クラブの一員として本会議に追加提案されました議案第六十七号につきまして、東北中央自動車道を国土開発との関係で総論として何点か質問いたしたいと思います。  東北中央自動車道の福島−米沢間が次の国幹審において整備路線への格上げが確度の高い情報としてもたらされたことは大変喜ばしいことでありまして、市長はじめ当局のご努力に敬意を表するものであります。  現在我が国の国土開発は第四次全国総合開発計画、つまり四全総が高位の計画目標であり、四全総は東京への一極集中への是正と多極分散型の国土の構築にあったわけですが、高次都市機能は依然として東京圏への集積が続いております。  四全総のもとで、本市を母都市として指定を受けた福島地方拠点都市の地域指定は、まさに高次都市機能の受け皿としてのまちづくりが期待され、また試されているわけですが、国の支援策を見る限り、四全総の目指すところとはかなり距離があるように思われてなりません。  その中にあって、昨年の十二月に国土審議会から次期全総の基本的な考え方が報告されました。その考え方の特徴は、自立分散型国土と規定し、四つの新国土軸を示し、その国土軸を結ぶ地域連携軸構想へ政策的支援を打ち出したところにあります。  ここで質問に入りますが、本市をはじめ関係自治体の努力にもかかわらず、東北中央自動車道の建設のおくれは、四全総が目指した交流ネットワークの構築への対応が十分でなかったと言わざるを得ません。その理由の一つとして、相馬−横手及び将来の酒田間の経済圏の構築及び文化圏の創造を含めた交流ネットワークの絵が描き切れなかった。つまり戦略的な取り組みがなかったと思うのですが、当局の評価をお聞かせください。  次に、次期全総は秋に中間案、一九九七年の春に計画がまとめられると仄聞するわけですが、その柱の一つとなる地域連携軸構想に東北中央自動車道から発信する、つまりこの福島の地から太平洋及びアジアを視野に入れた戦略的構想を打ち出すべきと考えておりますが、ご所見をお伺いするものであります。  私は今まで、福島市は福島県において取り残された地域になってしまうのではないかとの危惧を持っておりました。東北中央自動車道の建設の促進はその心配を払拭する一つであります。本市にとっては、まさに一筋の光であろうと考えております。  しかし、福島県は北海道・東北二十一世紀構想推進会議で、ほくとう銀河プランを提唱し、太平洋側と日本海側との交流として磐越道の活用による地域連携軸の強化及び整備促進を打ち出しております。  また、阿武隈新高原都市構想に、首都機能移転運動をラップさせ、その整備促進を図ろうとしております。さらに福島、茨城、栃木での二十一世紀FIT構想を積極的に展開しております。それに引きかえ、福島市、仙台市、山形市三市を中心とした南東北中枢広域都市圏構想は静寂と言おうか、貧相に見えてならないのであります。当局は、三市レベルの南東北SUNプランづくりにどのような具体的な提言をしてきたのか、また今後どのように推進されるつもりなのか、ご所見をお伺いしておきたいと思います。あわせて、次期全総に南東北中枢広域圏構想を国土の地域連携軸としてしっかり位置づけておくべきと考えますが、運動の方針を持ち合わせてあれば、お示しください。  国土軸を極論すれば、道路、鉄道などの高速交通基盤の整備と言い切ることができると思うのです。しかし、国民は従来の整備手法では無理なのではないかと気がつき始めているような気がします。高齢化社会の進行と人口減少で、国の投資余力が大幅に減ずることは目前であります。当然、地方の財源も同じであります。つまり、国も地方も将来の財源に限りがあることが明白なのです。  全国市長会副会長の立場におられる市長にお願いですが、東北中央自動車道の建設促進に向けて、次期全総に対して公共事業の省庁別シェアの見直しと、空港、高速道路網、相馬が目指そうとしている国際コンテナ港など、国が集中整備する事業と地方分権で移譲する事業を明記されるべきと考えますが、ご所見をお聞かせください。  また、東北中央自動車道と今予定されております圃場整備事業に関する具体的な対応については、同僚議員より後ほどお伺いすることにいたしまして、私の質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 十一番高橋信一議員のご質問にお答えを申し上げます。  東北中央自動車道と国土開発との関連についてのご質問でございますが、ご質問にもございましたように第四次全国総合開発計画は、国土の均衡ある発展と東京一極集中の是正を目指したものであり、国土形成の基本目標となっているものが多極分散型国土の形成であり、我が国の未来を支える新国土軸として位置づけられたのが、ほくとう新国土軸でございます。  ご質問にございましたような、戦略プロジェクトといたしましては、東北インテリジェントコスモス構想、さらに南東北中枢広域都市圏構想があり、東北地方全体が日本の頭脳と産業開発の国際的な拠点となり、重層的な産業構造を持った未来型産業社会の形成を目指すものであり、基本計画に基づく戦略プロジェクトが展開されており、本市も構成団体の一員でございます。  また、福島県新世紀プランの多極ネットワーク形成の中でも県北地域リーディング・プロジェクトの大きな柱といたしまして、経済圏や文化圏の創造を目指す東北中央自動車道の整備促進を位置づけられ、本市といたしましても建設促進のための大会や陳情活動などを県とともに積極的に展開してきたところでございますが、さらに計画実現のために議会の皆様方のご指導ご協力をいただきながら、中央自動車道の建設整備にさらに力を尽くしてまいりたいと思います。
     ご質問にもございました次期全総の中で、特に東北中央自動車道の果たす役割は非常に大きいものでございますので、今計画されている米沢−福島間の一日も早い整備路線への格上げ、さらに予定路線であるところの相馬−霊山−福島間を一日も早く計画路線、さらに整備路線に格上げされるよう努力してまいりたいと存じます。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、関係部長よりお答えいたしますのでご了承願います。 ◎企画調整部長(岡實君) 議長、企画調整部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 企画調整部長。      【企画調整部長(岡  實君)登壇】 ◎企画調整部長(岡實君) 十一番高橋信一議員の東北中央自動車道にかかわるご質問のうち、市長答弁以外の部分についてお答えを申し上げます。  太平洋やアジアを視野に入れた戦略構想についてでございますが、南東北中枢広域都市圏構想、南東北SUNプランでは空港、港湾を含めた交通網整備の中で、アジア、太平洋地域との交流を目指す国際交流促進プロジェクトを計画しております。  次に、南東北SUNプランへの具体的な提言についてでありますが、本年六月六日に開催された南東北中枢広域都市圏構想推進協議会総会におきましてアクションプログラムが承認されたところでございます。特に、広域的幹線道路網の整備に東北中央自動車道を、さらに研究開発拠点施設の整備について福島研究公園の整備を提言し、位置づけを図ってまいりました。  次に、南東北中枢広域都市圏構想の国土地域連携軸としての位置づけを図る運動でありますが、アクションプログラムをもとに宮城、山形、福島の三県三市の連携を図り、東北中央自動車道の建設促進に向けましても、引き続きご提言の趣旨を十分に踏まえ、国、県、全国市長会等関係機関に強く働きかけてまいりますので、ご了承願います。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、高橋信一君の質疑を終わります。  二十八番木村六朗君。 ◆二十八番(木村六朗君) 議長、二十八番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二十八番。      【二十八番(木村六朗君)登壇】 ◆二十八番(木村六朗君) 社会民主党市議団の一員といたしまして、若干質問いたします。  議案第六十七号に関連してでありますが、調査費の計上がなされております。これにつきまして、内容は言うまでもありませんけれども、担い手育成土地基盤整備事業あるいはまた東北中央自動車道の関連でありますが、まず冒頭、この両件につきまして笹谷、大笹生両地区あるいは飯坂地区もそうでありますが、自治振興協議会、町内会連合会から市に対して要望が出されていると思います。  また、この基盤整備事業の推進委員会からも要望が出されているわけであります。したがいまして、まずこの要望事項をぜひとも市当局におかれてはその実現方について最大限の努力を払っていただきたいということをまずご要請を申し上げておきたいと思います。  そういたしまして、若干の点についてお伺いをいたすわけでありますが、現在、土地基盤整備事業が進められようとしている中、同意書の取りまとめが進んでいる中で、突然に今回の高速道路が通過するのではないかという、かなり高い確立での予測といいますか、予想のもとにこの問題が浮上してきたわけであります。  そういたしますと、当然この大笹生、笹谷地区の土地利用計画につきまして現在の土地利用計画をやはり高速道路通過あるいはインターチェンジ設置、周辺の開発、そうしたことをにらみながら土地利用計画を変更すべきと思うわけでありますが、その点、どのような手順で行われようとしているのかお伺いするものであります。  二点目といたしまして、地元といたしましては高速道路の通過だけではやはり当該地域の将来に向けた発展の中で、むしろマイナス面こそあれ、なかなか当該地域の発展につながりにくいのではないかという懸念が多くあります。したがいまして、要望が出されているように、インターチェンジの設置あるいはまた周辺の開発、こうした要望が強く出されてきたところであります。  そこで、お伺いをいたしますが、このインターチェンジを設置するとすれば、建設省といいますか、あるいは道路公団ということになりましょうか私にはわかりませんが、このインターチェンジ設置に当たっての要件は具体的にはどのようなものがあるのかお伺いいたします。  三点目といたしまして、初めにも申し上げましたように、現在ここでは担い手育成土地基盤整備事業が進んでいるわけでありまして、これまでそれぞれ関係される農家の皆さんは整備事業の中で必要となる道路あるいは水路、そうしたものについての共同減歩、これについては当然了解をされ、その前提のもとで事業の推進を図ろうとしているところであります。  さらにまた、それ以外にいわゆる非農用地の利用を図って、地元負担の軽減を図っていきたいと、こういう考えもあることは事実であります。しかし、今回の高速道路通過だけであれば、面積的にはそれほど大きな面積ではないから問題はないかと思いますが、インターチェンジの設置あるいは周辺の開発ということになりますと相当面積を要することになるわけであります。地元の要望もかなりの面積を要望しているところであります。  そういたしますと、この基盤整備事業の中で、これらの土地を共同減歩だけで出そうとすることについて、その是非をお伺いをするものであります。あわせて、もし共同減歩でその用地を出すとなれば、当該土地所有者に対してその経済的利益を余りにも侵害することになるのではないかとの心配を私は抱いているところであります。  したがいまして、今後の成り行き次第かとは思いますが、これらの用地については基盤整備と切り離してやらなければならない、そういう時期があるいは来るのではないかとも考えているところであります。したがいまして、当局にこの点についてのお考え、今後の見通し、お考えをお伺いし、私の質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 二十八番木村六朗議員のご質問にお答えを申し上げます。  東北中央自動車道並びにインターチェンジ、並びに周辺土地利用計画に伴うご質問でございますが、インターチェンジ並びに関連する土地利用計画は、本市のみならず県北全体の振興にかかわる重要な事業であると認識をしております。  幸いに、当地域には福島地方拠点都市地域の業務拠点地域として福島研究公園があり、研究機関の集積に努めているところでございますが、これらオフィス・アルカディアに関連した工業団地、あるいは住宅団地の整備はぜひ必要であると認識しております。  このため、現在計画中の農業担い手育成基盤整備事業との整合を図りながら、非農用地等を活用し、新たな土地利用に転換を図り、地域振興に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご了承願います。  なお、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長よりお答えいたしますので、ご了承願います。 ◎農政部長(小原良三君) 議長、農政部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 農政部長。      【農政部長(小原良三君)登壇】 ◎農政部長(小原良三君) 二十八番木村六朗議員のインターチェンジ周辺開発構想に伴う用地を共同減歩で出すことについての是非についてのご質問でありますが、圃場整備推進事業の地元組織である推進委員会において、共同減歩は圃場整備の本来の目的で整備する道路及び水路で一〇%、受益者負担の軽減のための公共施設整備のため売却する用地として三%の合計一三%以内を共同減歩すると。その他の活性化のための土地利用については共同減歩ではなく、この機会に農業をやめたいあるいは土地を手放したい方の用地を一カ所にまとめて対応すると、そのような考え方で全体的な合意形成が図られており、三年前に作成した基本構想においてそのようにうたわれております。したがいまして、今後この方針を基本に、関係者の皆様と十分協議し、合意形成を図ってまいります。  次に、インターチェンジ周辺開発構想を基盤整備から切り離してはどうかとのご質問でありますが、この構想区域も含め現在圃場整備を施行するための同意の取りまとめを行っており、基盤整備の目的の一つである農地の集団化と担い手の育成の観点からも地区内の非農用地とすることが望ましいと考えております。  なお、今後の具体的な対応につきましては、関係者の皆様並びに関係機関と十分協議の上、合意形成を図ってまいりますのでご了承願います。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 議長、都市開発部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 都市開発部長。      【都市開発部長(斎藤正光君)登壇】 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 二十八番木村六朗議員のご質問にお答えいたします。  インターチェンジの設置基準についてのご質問でありますが、インターチェンジの一般的配置基準は、一つ、一般国道と重要な幹線道路との交差または新設地点に設置すること。二つ、人口三万人以上の都市近郊またはインターチェンジ勢力圏が五万人から十万人程度であること。三つ、重要な流通施設等または観光上重要な地に通ずる主要道路との交差、または近接地点に設置することなどが要件として示されておりますのでご了承願います。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、木村六朗君の質疑を終わります。  二番佐久間行夫君 ◆二番(佐久間行夫君) 議長、二番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二番。      【二番(佐久間行夫君)登壇】 ◆二番(佐久間行夫君) 私は、明政クラブの一員として追加提案されました議案第六十七号についてお伺いいたします。  大笹生、笹谷、平野は、福島で最後に残された未整備大規模優良農地群で、果物王国、福島の最大の産地であり、かつ福島の米蔵であります。福島市民の食糧自給、安定供給においても守り続けなければならない農地なのであります。そして、農業を取り巻く厳しい環境の中で、農業を将来とも続けていただくための担い手育成基盤整備事業を住民の総意として進めているところであります。  また、一方東北中央自動車道は港を持たない福島市はむろんのこと、地方拠点都市地域の発展のためにはなくてはならない道路であることも事実であります。一面では相反するこの二つの事業の整合性をどのように図っていくかが大切であり、また、二つの事業が時間的ずれが生じることを考えるとき、それぞれの立場できちんとした共通認識と対応策を前もって十分な論議を尽くし、決めておかなければならないと考えます。  そこで十項目ほどお伺いいたします。  まず一点目、今年度中に行われるとされる国土開発幹線自動車道建設審議会、以下略して国幹審と略して申し上げます。この国幹審で、米沢−福島間は整備計画路線として、相馬−福島間は基本計画路線へそれぞれ格上げされる可能性はどの程度と考えておられるのかお伺いいたします。  二点目、新聞等で報じられていた都市計画路線について伺います。信頼性の高い情報によるものなのでありましょうが、建設手順から見て日本道路公団への施行命令、その後の実施計画、そして出される路線発表において、この発表された路線の変更はないと考えてよいのでしょうか、お伺いいたします。  三点目、二点目の路線の信頼性にもよるのですが、仮に市が出す都市計画を優先していただけるなら、二つの事業の整合性を図る観点で、農業基盤低下傾向の中、五十五ヘクタールの優良農地をつぶすのは疑問を感じますし、圃場整備地区の分断、さらに飯坂インターから四キロなどのことを考えると、地区外に道路とインターを設置することも考えるべきと考えますが、当局のご見解をお聞かせください。  四点目、圃場整備は平成九年に着工すると聞いておりますが、国幹審の結果によらず道路として買収されるのはずっと先のこととなることは明らかで、五十五ヘクタールは非農用地として売却による受益者の負担軽減としても、平成九年より大きくずれることなく、どこかで買収しなければならないと考えます。仮に市の開発公社で先行取得をしたとしても、高速道路ができるまで何年かかるかわかりません。その間の金利負担や管理等はどのように考えておられるか所見をお伺いします。  五点目、多少なりとも景気が上向きといえども、産業の空洞化などまだまだ厳しい状況であることは明らかであり、工業用地や住宅用地の需要はどのように見ているのかお伺いいたします。さらに、高速道路建設がずっと先になろうとも、住宅団地、工業団地、そして果物公園等は先行造成を進めていかれるのかお伺いをいたします。  六点目、都市計画にて工業専用地や住宅専用地として色分けした場合、今後の景気や時代の需要の変化が起きたときに乱開発も懸念されますが、他の転用を難しくしておいてよいのか疑問であります。当局のご見解をお伺いいたします。  七点目、山形県においては基本計画路線においても県が先行整備しております。今回の路線の信頼性が高いのであれば、県に先行整備をお願いすべきと考えますが、当局のご所見をお伺いいたします。  八点目、都市計画される五十五ヘクタールに投資する総事業費はどの程度と見積もっているのか、そのうち本市の負担分は概算でどのぐらいと見ておられるのかお伺いいたします。  九点目、都市計画される五十五ヘクタールは非農用地とするのだろうから、その底地となる地権者の同意が必要であります。単売した方が高く売れると考える農家もないとは言えません。また、すべてを説得し同意を取ることは容易なことではありません。当局はどのように進めていかれるのか、お伺いをいたします。  十点目、現在三つの陳情が出ておりますが、担い手の育成、農業経営強化を考える農業行政の中で、真に農業で生計を立てている農家に対し減歩率が二〇から三〇%と予想されますと、整備費用を支払った上、農地面積が減るわけでありますので、生産性や利便性が向上したとしても、農業収入は結果的に減収となることも考えられます。また、永年作物である果樹等においては、伐採や植え替えの費用は自費となることから同意をいただくのは大変難しいのであります。現在、三百四十ヘクタールのうち、面積にして同意率はどのくらいになっているのか、また事業に着工できる同意率としては目安として何%と考えているのかお伺いいたします。  最後に、担い手育成優良農地の確保として進められている圃場整備事業と地域発展、経済力の強いまちづくりには不可欠な中央自動車道及びインターチェンジ設置の事業がそれぞれの整合性が図られ、より推進されることを願うとともに、この事業のために他の区画整理や圃場整備等土地基盤整備や松川インターなどの交通網整備がおくれることなく、より促進されることをお願いいたしまして質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 二番佐久間行夫議員のご質問にお答え申し上げます。  東北中央自動車道と国幹審にかかわるご質問でございますが、市といたしましては今後開催が見込まれております第三十回の国幹審における当該路線のそれぞれの格上げに向けて、議会の皆様方のご指導ご協力をいただきながら実現に向かって努力してまいりたいと思います。  そのうち、特に米沢−福島間、ご質問にもございました非常に難所の栗子峠を約九キロにわたってくり抜くという大事業でございますので、当然これは我々も今、得ている情報としては整備路線への格上げがかなり濃厚ではないかとこのように認識しております。  また、整備が進んでいる相馬港、そして霊山、福島間のこれまた重要路線は予定路線でございますけれども、周辺の地域振興を考える上に中央自動車道の果たす役割は非常に大きいものがございますので、一日も早い計画路線への格上げ、そしてさらに整備路線への格上げという形の中で建設促進を図ってまいりたいと考えております。  また、重要なのは現道の一一五号線の整備でございまして、この高速中央自動車道の建設促進とともに、現道の一一五号線の整備も欠かせない重要な課題でございますので、これらともども皆様方と力を合わせて実現方に向けて努力してまいりたいと思います。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長等よりお答えいたしますので、ご了承願います。 ◎農政部長(小原良三君) 議長、農政部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 農政部長。      【農政部長(小原良三君)登壇】 ◎農政部長(小原良三君) 二番佐久間行夫議員のインターチェンジ周辺開発構想に伴う圃場整備の対応等についてのご質問でありますが、圃場整備推進の地元組織である推進委員会において減歩率は、圃場整備の本来の目的で整備する道路及び水路で一〇%、受益者負担の軽減のための公共施設整備のため売却する用地として三%の合計一三%以内を共同減歩とする。その他の活性化のための土地利用については、共同減歩ではなく、この機会に農業をやめたい、あるいは土地を手放したい方の用地を一カ所にまとめて対応する。そのような考え方で全体的な合意形成が図られており、三年前に作成した基本構想においてそのようにうたわれております。したがいまして、今後この方針を基本に関係者の皆様と十分協議し、合意形成を図ってまいります。  次に、施行同意率についてのご質問でありますが、五月末日段階で約八三%となっております。なお、事業着手に必要な同意率につきましては、土地改良法上は三分の二以上の同意があれば事業を申請することができる仕組みになっておりますが、現在九五%を目標に鋭意取りまとめに努力しておりますので、ご了承願います。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 議長、都市開発部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 都市開発部長。      【都市開発部長(斎藤正光君)登壇】 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 二番佐久間行夫議員のご質問にお答えいたします。  都市計画路線についてのご質問でございますが、今年四月ごろから国幹審の十二月開催の情報を得て、山形県の東北中央自動車道の推進の動きが活発化してまいりました。そのため、本市域通過は不可欠であり、その情報収集に努め、笹谷、大笹生、飯坂町中野地域を通過する情報を得たものであり、ほぼ正式ルートに近いものと考えております。  次に、インターチェンジの設置についてのご質問でございますが、日本道路公団におけるインターチェンジの一般的な配置基準によりますと、国道と重要な幹線道路との接近地点に設置することになっており、インターチェンジの設置と地域振興につながる周辺土地利用を考えると、圃場整備事業の推進と整合を図りながら進められる当該地域以外には適地はないと考えております。  次にインターチェンジ開発についてのご質問でありますが、これら開発計画につきましては土地利用計画の策定を進め、工業用地、住宅用地の需要等を十分に調査し、土地利用を規制する用途地域やその整備プログラムも含めて検討した上で、今後事業手法、事業主体、事業費並びに事業開始の時期、用地の先行取得等々を関係機関と十分に協議し、事業計画を固め、事業の推進を図ってまいる考えであります。  次に、東北中央自動車道の先行整備についてのご質問でありますが、整備計画路線への格上げを確実にするため、都市計画決定を進めるものであり、早期に日本道路公団への施行命令が出され、整備推進が図られるよう国、県へ強く要望してまいりたいと考えております。  次に、開発計画にかかる事業費、市の負担等についてのご質問でありますが、今後の調査により事業区域、事業手法、事業主体等を調査研究の上、極力低廉な事業を選定してまいる考えでありますので、ご了承願います。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、佐久間行夫君の質疑を終わります。  二十四番塩谷憲一君。 ◆二十四番(塩谷憲一君) 議長、二十四番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二十四番。      【二十四番(塩谷憲一君)登壇】 ◆二十四番(塩谷憲一君) 私は、政新会の一員として今回提出された追加議案第六十七号にかかわる問題について幾つかの質問をいたします。  今議会の一般質問において追加議案第六十七号に関する東北中央自動車道建設問題、県営福島北部地区圃場整備事業問題について多くの質問がなされ、それぞれ答弁があったところでありますが、次の点についてお伺いいたします。  まず最初に、圃場整備事業についてお伺いいたします。  この事業は平成九年度着手に向けて地元説明会等を開催して、地権者の同意も現在八三%を取られたと聞き及んでおりますけれども、着々とこのように準備を進めてきたものと思うわけであります。しかし、反面、東北中央自動車道のルートにつきましては、この時期に急に降ってわいたような対応であると感じるわけでありますが、この対応がなぜおくれたのか、経過についてお伺いいたします。  次に、中央道のインターチェンジの可能性と問題についてお伺いいたします。  計画によりますと、インターチェンジを大笹生地区に設置し、インターチェンジ周辺約五十五ヘクタールに先端工業団地や住宅地等を配置し、農業研究機関や研究公園業務拠点を連携した農、工、住一体型の開発を図るものとしており、まさに北部の地域振興対策として理想の一大プロジェクトであると考えております。ぜひとも必要であるところでありますが、しかし、インターチェンジは東北自動車道の飯坂インターチェンジが数キロメートル内にあり、国は近隣部のインターチェンジ設置については経済性、利用度等の問題もあり、相当難しいと聞いているところであります。したがって、国のインターチェンジ設置構想はないと伺っております。また、設置が認められても地元負担となり、財政的負担は大きいものと予想されるところでありますが、市長はこの点について具体的にどう対処されようとしているのか、お伺いいたします。  次に、陳情にかかわる問題についてお伺いいたします。  先般六月十九日に飯坂、大笹生、笹谷の各地区自治振興協議会あるいは町内会連合会等から東北中央自動車道との関連に関する施設並びに周辺土地利用の一体的な整備について市に陳情があったところでありますが、内容的には本市の構想に沿ったものと受けとめるわけであります。
     そこでお伺いしたします。第一点として、農業振興の部分で、農業と観光を結びつける地場産品の販売センターを兼ねた道路サービス施設、道の駅の整備や未来型農業の研究開発機関となる県果樹試験場の誘致を図ってほしい。また一方、オフィス・アルカディアに関連した先端工業団地及び職住近接型の住宅地の整備を図ってほしい旨の要望がされておりますが、この農、工、住一体型開発に対する整合性をどのように図っていくのか、またどのような整備手法に基づいて対応していくのかについてお伺いいたします。  第二点目といたしまして、誘致施設、県果樹試験場や各施設を結ぶ幹線道路網フルーツラインについては、県との関係において対応がされるところであり、思うようにいかないのではと懸念するところでありますが、市長はどう対応していくのか具体的対応策と見通しについてお伺いいたします。  最後に、この理想的なプロジェクトが北部地区活性のために地区合意のもと積極的に推進をお願いいたしまして質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 二十四番塩谷憲一議員のご質問にお答えを申し上げます。  東北中央自動車道とインターチェンジにかかわるご質問でございますが、私どものこの福島市にとって近々、近い時点において開催されるであろう国幹審に、米沢−福島間の整備路線の格上げというのはかなり実現が強い、濃厚な雰囲気ではないかということを一般的な環境としてまず把握をいたしました。  次に、約九キロと言われるところの非常に長いトンネルが栗子の山塊をくり抜いて福島のどこに出てくるかということも私どもにとっては非常に重要な関心事でございました。したがいまして、あらゆる手順を尽くして情報収集の結果、どうも大笹生の爼板山周辺から約二キロにわたって東北自動車道にタッチするというような気配が極めて濃厚であるという、いわば情報のもとに、市の独自の考え方で議会にもお示しをいたした図面をつくったわけでございます。  また、その地域はかなり濃密度で圃場整備事業が非常に進んでいる地域でございまして、幸いにまだ具体的な道路であるとか水路であるとか、あるいは圃場の区画であるとかそういうものがまだ固まっていなかったからいいようなものの、これが全部固まった時点において東北中央自動車道が横断されるということになりますと地域分断を起こしかねないということで、これまた私どもの独自の高度の判断で、二キロにわたって分断されたのでは福島に対する恩恵、県北に対する効果的な影響というものが期待できないから、これはやはり国に対してインターを強く要請すべきであるという腹固めをしたわけでございます。  したがいまして、このインターにつきましては、性格的にどのようなインターになるかということについてはかなり先行き不透明でございますが、財政的な過重な負担にならないような形で国に要請してまいりたいと、このように考えております。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長等よりお答えいたしますので、ご了承願います。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 議長、都市開発部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 都市開発部長。      【都市開発部長(斎藤正光君)登壇】 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 二十四番塩谷憲一議員のご質問にお答えします。  農、工、住一体型開発に対する整合性と法的規制についてのご質問でありますが、まず農、工、住一体型開発に対する整合性につきましては、今後中央自動車道関連土地利用計画を策定してまいる過程において、圃場整備事業関係者をはじめとする地区の方々や国、県等関係機関と協議会を設置し、実現に向けた課題の調整を行い、進めてまいりたいと考えております。  次に、法的規制についてのご質問でありますが、特に土地利用を進める上で当地区は市街化調整区域であり、しかも圃場整備事業区域内となっておりますので、国、県等関係機関はもとより圃場整備計画との整合性を図りながら飛び地市街地としてインターチェンジと合わせ市街化区域編入のための法手続きを進めてまいりたいと考えております。  次に、フルーツラインへの具体的対応等今後の見直しについてのご質問でありますが、インターチェンジの整備を進める上でその接続道路と見込まれております主要地方道上名倉−飯坂−伊達線につきましては、四車線化が不可欠と考えております。このため、県におかれましてもフルーツラインの四車線化等、都市計画決定に向け現在調査を進めていると伺っており、本市といたしましても整備促進に向け要望してまいる考えでありますのでご了承願います。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、塩谷憲一君の質疑を終わります。  七番斎藤朝興君。 ◆七番(斎藤朝興君) 議長、七番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 七番。      【七番(斎藤朝興君)登壇】 ◆七番(斎藤朝興君) 追加議案とされた三千二十八万円の補正予算について伺います。  農政部に関する部分は、既に策定された基盤整備事業の基本計画が、高速道路の通過によって変更せざるを得なくなった事態を受けて、その見直しのために調査をするというふうに伺いましたが、具体的にはどんな見直しになるのかまず伺います。  都市開発部関連の分は、インターチェンジ建設を前提にその周辺整備計画の策定のための予算が主なものではないかというふうに推測しますが、これも具体的な調査の内容をまず伺いたいと思います。  今回、急きょ提案された補正予算は、いずれも高速道路がここを通るぞという市長の一声で始まったことに象徴されるように、そもそもこのスタートの時点から問題であります。公表された路線の信憑性について論ずるつもりはありませんが、全市的なつり合いのとれた地域振興を図る上で公表された路線で本当にいいのか、こういう議論がこれまで皆無であります。第三次総合計画後期基本計画に、もちろん取り上げている事業ではありません。  また、インターチェンジについて言うならば、南部新都市構想に関連して、松川にインターチェンジという議論もあります。財政的な見通しはどうでしょうか。市債残高は、年間予算とほぼ同額にまでふくれ上がっている現状の中で、開発型インターになればその建設費はおおよそ三十億円前後、周辺整備も含めれば大変な金額の投資を覚悟しなければならなくなります。  これらのことも含め、議会の中でまだ十分論議が尽くされていないがために、総務常任委員会経済民生常任委員会において付託された陳情のうち、インターチェンジを含めた周辺整備事業を要請する陳情が継続審議となったわけであります。全市的視野から改めて論議をする必要があると考えますが、市長の見解を伺います。あわせて財政的にはどんな見通しを持って臨むのか伺います。  次に、圃場整備との関連で伺いますが、東北中央自動車道は圃場整備事業の真ん中を縦断しますから、この事業を吹き飛ばしかねない重大な問題があります。六月十五日に地権者の皆さんと懇談をする機会がありましたが、皆さんは異口同音に、我々を蚊帳の外に置いて、勝手に決めないでくれと言っておりました。自治振興協議会や町内会連合会の役員の方々には説明がなされましたが、最も協力をいただかなければならないはずの地権者には全く話が伝わっていないのが実態であります。大笹生、笹谷、平野にまたがる地域は、県内有数の果樹産地でありますから、まず何よりも農業の振興を図る施策が求められています。  基盤整備推進委員会の陳情に書かれていた地元負担の軽減、樹園地の移転補償を求めるという陳情は、この事業を成功させるかぎでもあり、我々もその実現を強く求めるものでありますが、茨城県では担い手育成基盤整備事業に対して一定の条件を付して、県の負担を七・五%、市の負担を二・五%上乗せ助成をすることによって地元負担をゼロにするという制度を九五年度から始めています。  農業を取り巻く厳しい状況の中で、農業を続けたい人、やめたい人など考えはさまざまですが、この地域は家族労働を主体に米と果樹の複合経営で、何とか農業を守っている地域ですから、農業生産を守り発展させることを基本に子供からお年寄りまで安心して暮らせる総合的なまちづくりを考えるべきであります。  初めから、何が何でも高速道路があり、したがってインターチェンジだ、周辺整備だという発想には問題があると言わざるを得ません。今回の調査費の使途については初めに伺いましたが、総合的なまちづくりの視点に改めるべきと考えますが重ねて質問して終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 七番斎藤朝興議員のご質問にお答えを申し上げます。  東北中央自動車道と都市計画にかかわるご質問でございますが、これにつきましては本市の北西部におけるオフィス・アルカディア、また圃場整備等の新たな開発計画の動きに伴いまして、東北中央自動車道の整備に関連して新しいインターチェンジの設置及び周辺の土地利用等について調査するものでございます。  特に調査に当たりましては、インターチェンジの交通需要や整備効果、土地利用計画と事業手法等について調査を進めるとともに、その実現に向けては圃場整備事業関係者をはじめとする地元の方々や国、県関係機関と十分協議を重ね、進めてまいりたいと考えております。  また、東北中央自動車道の整備推進につきましては、福島市第三次総合計画後期基本計画において位置づけをされており、高速交通へのアクセス利便性向上に向けたインターチェンジの設置等は、本市の振興発展のみならず地方拠点の地域の指定を受けた五十一万住民にとりましても不可欠のものと考えております。したがいまして、この整備推進に向け全市的視野のもとに総合的なまちづくりの視点から地域住民、行政が一体となってその実現に努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご了承願います。  なお、ご質問中、市長答弁以外の点につきましては担当部長よりお答えをいたしますので、ご了承願います。 ◎総務部長(品竹貞男君) 議長、総務部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 総務部長。      【総務部長(品竹貞男君)登壇】 ◎総務部長(品竹貞男君) 七番斎藤朝興議員のご質問にお答えいたします。  東北中央自動車道建設にかかる財政的な見通しについてのご質問でございますが、現段階におきましては東北中央自動車道のルートや事業期間、規模、さらには周辺整備の具体的な手法などの不透明な要因により財政的予測は困難でありますが、今後におきましては第三次福島市総合計画の後期基本計画との連携を図り、実効性の確保に努めてまいる所存でございますので、ご了承願います。 ◎農政部長(小原良三君) 議長、農政部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 農政部長。      【農政部長(小原良三君)登壇】 ◎農政部長(小原良三君) 七番斎藤朝興議員の圃場整備の事業計画の見直しの具体的な内容についてのご質問でありますが、東北中央自動車道は圃場整備予定区域を延長約千四百メートルにわたって通過することになり、このことに伴い、平成七年度に作成した基本計画のうち高速道路に関係する圃場の区画割、幹線農道、水路の配置や規模の変更が必要となります。さらに、このことによる担い手育成に向けた樹園地や一ヘクタール区画の圃場の集積計画の変更が必要となります。  今回お願いいたしましたのは、八月に予定されます平成九年度新規事業採択のヒアリングに向けた事業計画変更に要する費用でありますので、ご了承願います。 ◆七番(斎藤朝興君) 議長、七番、再質問。 ○議長(二階堂匡一朗君) 七番。 ◆七番(斎藤朝興君) 財政の問題については不透明だというようにご答弁されました。  問題は、不透明だということは非常に問題を含んでいるわけですけれども、実際は都市計画決定を国幹審に向けてやるということですから、不透明なままで突き進んでいいのかという、そういう疑問が起きます。  ですから、今、福島市の財政にどんな影響があるのか、その辺の見極めがなければ、都市計画決定についても簡単には乗れないのではないかと思いますが、その辺の時間といいますか、そこの辺との兼ね合いが一つわかりません。  それから、ただいま農政部長、八月の予定のヒアリングに向けてとおっしゃいました。ということはあと二カ月ぐらいですね。そうすると推進委員会の陳情にもありましたが、樹園地の補償をどうするのだということがまだ地権者の皆さんには明確にされておりません。ですから、その辺が明らかにならないで、ただ八月に向けてということになると、これは現在の八〇数%の同意率を上げるということはなかなか難しくなると思います。そうすれば、県の事業採択も簡単にはいかないのではないかなと。ですから、前提となる圃場整備の、特に問題となっている樹園地の移転補償、その辺が、もうそろそろこうするよというふうに市が腹をくくらないと難しいのではないかと、その辺の件についてお伺いしたいと思います。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。 ◎市長(吉田修一君) 七番斎藤朝興議員の再質問にお答え申し上げます。  インターの設置に伴う財政問題でございますが、これは重要なことでございまして、今の知り得た情報においては爼板山から東北自動車道に約二キロにわたってこのジャンクションでタッチする、どうもそういうことらしい。しかし、これでは地域分断になってしまうので、やはりうちの方から議会の皆様方のご同意とご協力をいただきながら、インターの図面をつくって、そのインターを国に要請してまいるということでございますから、私どもはあえて開発インターということは言っておりません。開発インターをつくるのだということになれば、開発インターを前提にして財政的な負担を、市長はこの承知の上でこの議会にも答弁しているのだなということになりますので、私は開発インターになるのか、請願インターになるのかというのはこれからの課題でありますから、したがって財政的には不透明だと、こういうことでございますのでご了承願います。 ◎農政部長(小原良三君) 議長、農政部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 農政部長。 ◎農政部長(小原良三君) 七番斎藤朝興議員の再質問にお答え申し上げます。  八月予定のヒアリングに事業が間に合わないのではないかと、現在の取り組みの中ではという質問かと思いますが、さきの二番議員にも申し上げましたように、現在圃場整備の施行同意率が八三%になってございます。それ以上に、さらにやはり同意率を高めていこうということで、今努力しているところでございまして、九五%を目標に進めてまいるということで、これから地元と十分協議しながら進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご了承願います。 ◆四十番(宮本シツイ君) 議長、四十番、議事進行。 ○議長(二階堂匡一朗君) 四十番。 ◆四十番(宮本シツイ君) ただいまの七番議員の質問に対する答弁漏れがあると思います。  農業関係の調査費の使途については答弁がありました。  都市開発部関係の、この都市計画の総務費のこの調査の内容についても伺っているわけですけれども、これについては具体的な答弁がございませんので、これはぜひ、私は答弁があるべきだというふうに考えますので、議長手元で善処していただきたいと思います。 ○議長(二階堂匡一朗君) 当局に伺いますが、すぐに答弁できますか。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 議長、都市開発部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 七番斎藤朝興議員の再質問にお答えいたします。  東北中央自動車道関連の都市計画調査の内容についてのご質問でありますが、これについては本市の北西部におけるオフィス・アルカディア、圃場整備等の新たな開発計画の動きに伴い、東北中央自動車道の整備に関連して新規インターチェンジの設置及び周辺の土地利用等について調査するものであります。  特に調査に当たっては、新規インターチェンジの交通需要や整備効果、都市計画等について調査を進めるとともに、その実現に向けては、圃場整備事業関係者をはじめとする地元の方々や県、国、関係機関と十分協議を重ね、進めてまいりたいと考えております。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、斎藤朝興君の質疑を終わります。  三十番斎藤茂君並びに二十九番小林義明君の質疑を残し、暫時休憩いたします。                  午後三時四分 休憩 ───────────────────────────────────────                  午後三時二十九分 再開 ○議長(二階堂匡一朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  発言を許します。  三十番斎藤茂君。 ◆三十番(斎藤茂君) 議長、三十番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 三十番。      【三十番(斎藤 茂君)登壇】 ◆三十番(斎藤茂君) 私は公明所属の一員として議案第六十七号平成八年度福島市一般会計補正予算について、質問します。  初めに、農地費、福島北部地区担い手育成基盤整備事業推進についてお伺いします。  本市の北部に位置する大笹生、笹谷、平野地区は、全国でも有数の果樹生産地であり、「いで湯とくだものの里、福島」を代表するフルーツラインを擁し、農業と観光が連携した都市近郊の果樹地帯となっています。このような北部地区の特性から中核農家と担い手の育成を図る果樹を経営の中心に据え、観光や商業との連携を図るとともに、消費者の好みに合った優良品種の開発と、これら品種のほかに先がけた導入が必要になっております。  反面、県営福島北部地区圃場整備事業との絡みで、地区内の意向調査によりますと、この機会に農地を手放したい方が約二十ヘクタールと、相当規模にあると聞き及んでおります。また、中央道の本市の草案ルートと関連事業による用地確保で五十五ヘクタール、圃場整備事業本来の目的で整備される道路水路で約三十四ヘクタール、計約百九ヘクタールと、この事業三百四十ヘクタールの全体の約三分の一を占めます。さらに、地域の活性化という名目でこの地区内の用地は減少傾向になると思われます。  そこでお伺いします。県営福島北部地区圃場整備事業本来の目的を遂行する上で、中央道本市草案ルートは大きな障害になることは事実であります。当然福島北部地区担い手育成基盤整備事業も非常に不安定な状況になると思われます。  そこで、三点お伺いします。  これら基盤整備事業と中央道本市草案ルートの整合性についてはどういう手法か、地元の意向を十分組み入れることを前提に質問します。  二つ目は、この果樹地帯はこれまで先祖の方々が培った貴い財産であり、それを後継者がどう受け継ぐかという精神的な文化面でもあります。当局は十分地元の意向を尊重され、生産性の向上、農地の効率的な利活用に移行する前に十分話し合いされなければなりません。特に受益者負担の軽減については、関係者と今後どういう合意形成を図ろうとしているか、質問します。また、この事業のタイムリミットも平成十二年まで、今後のアクションプログラムについても質問いたします。  次に、都市計画総務費、東北中央自動車道関連都市計画調査についてお伺いします。  本道の建設は、県北、相双地方及び宮城、山形県南部地方の発展に不可欠であるため、関係機関、団体と連携して国、県への陳情、建設促進活動を実施してきました。特に、平成七年度には県内九十市町村の総意で県陳情を行い、平成八年、県は相馬−福島間の一部を自動車専用道路として先行整備するための調査費が計上され、高速道路整備にはずみがかかりました。  このような中で、米沢−福島間の予定ルートや本年開催予定の国土開発幹線自動車道建設審議会を前に、周辺整備等を含めた市の対応を早急にまとめる必要ができたと認識しております。確かに、市としても中央道建設促進にかかるこのたびの緊急な対応は、本市まちづくりの根幹にかかわる一大契機であると思われます。  特に、大笹生、笹谷、平野地区等の住民にとっては、基盤整備事業の調整に着手されつつある中で、地域振興を図るための手法が新たな緊急課題として浮かび上がりました。地元では、圃場整備計画を分断することが予想される中で、当地域の振興を図る上でぜひとも新インターチェンジの設置と周辺整備を進めるための陳情が提出されました。国幹審に向けての沿線地域住民の盛り上がりを助成するため、七月二十二日にはパルセいいざかにおいて、東北中央自動車道相馬−福島−米沢間建設促進総決起大会に向けて、福島市草案のルートを早目に提示する必要があったように思われます。
     さて、福島市草案によるルートが先日公表されました。これらのルートにつきましては、国、県より都市計画として定め、地域開発の整合性を図り、あわせて最先端の技術工法による早期の事業完成が図られるよう国、県に求めていく必要があります。  これらの計画の推進は、七月初旬から国、県によるルートの発表や地域説明が開始される見込みと聞き及んでおります。そこで五点質問します。  一つは、本市の幹線道路の現状、平成七年三月三十一日、六十七路線総延長百八十二・七五キロメートルの都市計画道路の整備率は、規制市街地を通過する計画路線が多いこともあり、進捗状況は四五・八%と整備が立ちおくれております。このような中で高速道路網の整備と相まって計画路線の進捗状況をどう図っていくかを質問します。  二つ目は、福島市草案ルートから正式ルート決定までの今後のスケジュール見通しについて質問します。特に、地域振興の観点から道の駅、くだもの公園、工業団地など取り上げておりますが、本市の人間尊重のまちづくり、住民の福祉向上、格調ある文化振興の観点からも一体的な有効活用を図ることが大切と思いますが、市長のご所見をお伺いします。  三、中央道福島−米沢間約三十七キロについて、仮にこの草案ルートでいけば、総事業費おおよそどのくらいになるのか、また、新インターチェンジと周辺整備事業費はおおよそ費用はどのくらいになるのか。  四つ目は、中央道ルートが都市計画として定めた段階において、本市の総合交通網の整備、まちづくりに大きな影響を与えると思われます。第三次福島総合計画の見直し、そして財政計画の見直しについて質問します。  五つ目は、相馬−福島の本市の今後草案ルートのスケジュールについて質問します。また、米沢の草案ルートについて質問します。特に、この相馬−福島については、本市の将来の物流による海の玄関口としての機能を果たす相馬港は、港湾施設の整備も整い、平成六年取り扱い貨物量は神戸港との関係で大幅に伸びております。約三百四十一万三千トン、うち外国貿易約二百五十四万九千トン、内国貿易約八十六万四千トンと、本市との有機的な連結する道路網の整備が今緊急課題であります。県における自動車専用道路の先行整備についての今後のスケジュールと、新インターチェンジについての動向についてもお伺いします。これで私の質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 三十番斎藤茂議員のご質問にお答えを申し上げます。  東北中央自動車道の相馬−福島間についてのご質問でございますが、この路線についてはご承知のとおり現在予定路線でございます。北関東及び東北内陸部にとりまして、物流基地として重要な相馬港の機能を高めるためにも本年中に開催が見込まれます国土開発幹線自動車道建設審議会において基本計画路線への一日も早い格上げを目指しているところでございます。  また、県におきましては、平成八年度から約三年間をかけまして一一五号国道の交通量や勾配などを調べ、自動車専用道路としての整備の可能性を調査すると聞き及んでいるところでございますし、私どもといたしましても市議会の皆様とともに県道の整備並びにこられの高規格道路への整備の一日も早からんことを特に県に要望しているところでございますが、さらに実現方について努力してまいりたいと思います。  また、ご質問にございました相馬−福島間のインターチェンジの設置あるいは予算等についてでございますが、今後一日も早い計画路線への格上げあるいは整備路線への格上げの過程の中でさらにインターの規模、あるいは予算等について外郭が徐々にわかってくるのではないかと思いますので、ただいまにおいては予測は困難でございますが、ご了承いただきたいと思います。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長よりお答えをいたしますので、ご了承願います。 ◎総務部長(品竹貞男君) 議長、総務部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 総務部長。      【総務部長(品竹貞男君)登壇】 ◎総務部長(品竹貞男君) 三十番斎藤茂議員のご質問にお答えいたします。  東北中央自動車道建設に関連する財政計画の見直しについてのご質問でございますが、財政計画につきましては財政の健全性の確保を図るため、経済、社会の変動や行政内容の変化等を踏まえ、逐次見直しを行なってまいりましたが、今後におきましては第三次福島市総合計画の後期基本計画との連携を図り、実効性の確保に努めてまいる所存でありますのでご了承願います。 ◎企画調整部長(岡實君) 議長、企画調整部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 企画調整部長。      【企画調整部長(岡  實君)登壇】 ◎企画調整部長(岡實君) 三十番斎藤茂議員のご質問にお答えいたします。  東北中央自動車道にかかわる第三次福島市総合計画後期基本計画の見直しについてでありますが、平成八年度から十二年度を目標年次とする後期基本計画には総合交通網の整備の中で東北中央自動車道の建設促進を位置づけておりますが、建設の熟度が高まれば具体的な見直し等について後期基本計画実施計画の三カ年を期間とするローリング方式の中で調整をしてまいりたいと考えておりますので、ご了承願います。 ◎農政部長(小原良三君) 議長、農政部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 農政部長。      【農政部長(小原良三君)登壇】 ◎農政部長(小原良三君) 三十番斎藤茂議員の東北中央自動車道の計画を地元の意向を踏まえ、圃場整備計画の中にどのように取り込んでいくのかとのご質問でありますが、本地区はフルーツラインを擁し、農業と観光が連携した都市近郊の果樹地帯であります。  このような地区の特性から、三年前に作成した圃場整備の基本構想においては、地区の幹線となる第二フルーツラインの整備を想定し、その周辺にフルーツセンターや果樹試験場を誘致し、地域の活性化を図る。また第二フルーツラインの用地については、受益者が所有面積に応じ平等に用地を負担する、いわゆる共同減歩により拠出し受益者の負担軽減を図る。また、三〇%の非農用地を活用し、地区内に誘致するフルーツセンターや果樹試験場は農地を手放したい方の土地を集約し、これにあてる。このような計画となっておりました。  これらの経過から、今回の東北中央自動車道の計画と周辺開発構想につきましては、基本構想とおおむね一致しており、この意味で地元の意向に沿う計画と考えております。このため、受益者負担軽減の方法につきましては、基本構想を参考に今後関係者と十分協議の上、合意を図ってまいります。  また、本道路は山形、福島を中心とする南東北や地域発展のためぜひとも必要な道路であり、インターチェンジの設置などにつきましては笹谷、大笹生、飯坂など北部地域の強い要望でもあります。これらのことから、基盤事業においても積極的に受け入れる必要があると考えており、基盤整備推進委員会からこの考え方に基づく陳情をいただいております。しかしながら、大きな事業でもあり、圃場整備事業推進の上では重大な影響が予想され、関係受益者からさまざまなご意見やご要望をいただいております。  このようなことから、圃場整備事業の円滑な推進のためには都市計画との整合性を図るとともに、関係者の不安を取り除くことが最も重要であります。このため、現在、都市計画担当部局との連携を図り、関係機関並びに受益者との協議を重ねております。  次に、基盤整備事業の今後のスケジュールについてのご質問でありますが、来年度の新規事業着手を目指しており、現在このための施行同意の取りまとめを行っております。  また、八月に県及び東北農政局の事業計画の審査、十一月には本省の審査を受け、来年一月ごろには事業概要の公告と縦覧、さらに三月には事業認可を受ける計画であります。これらの事務手続きを経て、来年秋に事業可能な地域から工事に着工し、おおむね五年間で事業完了する計画で推進してまいりますのでご了承願います。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 議長、都市開発部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 都市開発部長。      【都市開発部長(斎藤正光君)登壇】 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 三十番斎藤茂議員のご質問にお答えいたします。  高速道路網の整備にあわせての都市計画道路整備推進についてのご質問でありますが、高速道路は国土レベルの広域交通を担う重要な幹線であり、各都市はインターチェンジと都市内道路によって結ばれております。このため、都市内の産業や生活を支える自動車交通の円滑化を図り、高速交通の利便性を高めていくには都市計画道路整備促進が重要であります。このため、本市におきましても東北中央道整備に関連し、インターチェンジや接続する都市計画道路の整備につきまして国、県に強く要望するとともに、その推進に努めてまいる考えであります。  次に、東北中央道の決定までのスケジュールについてのご質問でありますが、東北中央道福島−米沢間につきましては、都市計画施設として本年秋に予定されております都市計画審議会に付議し、計画決定を行う考えであります。また、その後、今年度末にも開催が予定されております第三十回国土開発幹線自動車道建設審議会において、基本計画路線から整備計画路線への格上げの働きかけを国、県、市一丸となって取り組んでまいる考えであります。  特にインターチェンジにつきましては、地域振興を図る上で不可欠でありますので、都市計画施設として定めるとともに、周辺の土地利用につきましてもオフィス・アルカディアに関した工業団地や住宅地の整備、「くだものの里、福島」を代表するくだもの公園と道の駅等、地域の皆様と十分協議の上、その実現に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に、本東北中央道及びインターチェンジについての概算の事業費についてでありますが、東北中央自動車道本線及びインターチェンジにつきましては構造等が決定しておりませんので、事業費の算定等は困難であります。また、周辺の土地利用計画につきましても、今後の調査により事業区域、事業手法、事業主体等を調査研究の上、極力低廉な事業を選定してまいる考えであります。 ◆三十番(斎藤茂君) 議長、三十番、再質問。 ○議長(二階堂匡一朗君) 三十番。 ◆三十番(斎藤茂君) 三点ほどお伺いします。  一つは、現在の東北縦貫自動車道利用状況、平成六年度の福島西インターチェンジ出入口数を見ますと三百二十一万台、福島飯坂インターチェンジ出入口数が四百万台と非常に高い利用度を示しております。まさに、物流、人的交流の拠点としてインターチェンジの果たす役割は大きいものと推察されます。  そこでお伺いしたい点は、この高速交通網の利便性の向上を促進するためには、やはり幹線道路、一般道路の整備が一体となっていなければ、市街地に入って渋滞し、目的地になかなか着かなかったり、駐車場不足で不便を来して、何のための高速交通網かとなります。特に、福島の場合ですと、競馬開催時に起因した早朝からの交通渋滞、騒音公害、ごみの投げ捨て等による本市の生活環境の諸問題というのは、住民が多大の迷惑をこうむっている現状であります。このような観点から、まず高速道路網の体系を図りながら、総合交通網の整備計画促進が不可欠であります。その点から車線、道幅の拡充等を含め再質問をします。  また、このような観点から財政面の補助として、私が日頃気になっていますが、競馬場からの環境整備費でありますが、制度発足の当初に戻って、売上の率一%の堅持を確保すると。これが中央道の建設、新インターチェンジとかいろいろな道路状況で、環境整備対象事業第一種、第二種の事業の展開を強く要望します。  こういう面から、近く競馬場のオープンが平成十年度と聞いておりますが、これまでの課題を踏まえながら具体的展開についてこの事業と絡めてお聞きします。  次に、中央道相馬−福島間についての相馬の現状ということについては、私たちはよく認識しております。反面、この米沢−福島間についての情報となると、他県でもあることもあり、近くて遠い意識になっております。米沢市の産業、文化と福島との人的交流、物流、流通システムの情報が中央道建設と相まって、まず本市側が主催になって山形県米沢市と共催した一大キャンペーンを起こすことが大切ではないかと思われます。  福島市民が、なぜ今、中央道米沢−福島建設促進が必要なのかという認識が大事であります。そういう意味で、そういうものが基づいた決起大会と、こういう形が望ましいのではないかと思います。また、この際、市長は米沢市、相馬市の姉妹都市ぐらいまで交流を図らないと、中央道相馬−福島−米沢が単なる交通網体系だけの問題ではないかと、こういうふうになると思いますが、この点のご所見をお伺いします。以上です。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。 ◎市長(吉田修一君) 三十番斎藤茂議員の再質問にお答えをいたします。  第一点は、道路交通体系の整備でございますが、ご質問にもございましたように高速自動車道と地方道と、我々の市道も地方道でございますが、幹線道路というこの一般道路が有機的に連携がとられてはじめて住みよい環境が実現するわけでございますので、一体的な道路網の整備についてさらに努力してまいりたいと思います。  第二点の、競馬場からの補助金の増額でございますが、従来からいろいろ売上高あるいは入り込み客数などを基準にした補助金の交付がなされていたところでございますが、さらに周辺の整備も含めてこれらの寄附金の増額について、中央競馬会関係者にさらに繰り返し要請してまいりたいと思います。  第三点につきましては、特に米沢経済圏と福島経済圏の結節点としての中央自動車道の役割は非常に大きいものがあろうと存じます。したがいまして、米沢、福島、相馬さらに連携を深めまして、ご質問には姉妹都市というご質問でございましたが、その質問の趣旨を十分体しながら、連携軸を強化しながら福島のこの文化経済の圏域と山形のいわば米沢を中心とした圏域がさらに密着するように、そして最終的には海を持たない内陸型の両市にとっては、この中央道によって相馬港に直結できるということは大事なことでございますので、さらに整備について努力してまいりたい、このように考えますのでご了承願います。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、斎藤茂君の質疑を終わります。  この際、時間の延長をいたします。  二十九番小林義明君。 ◆二十九番(小林義明君) 議長、二十九番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二十九番。      【二十九番(小林義明君)登壇】 ◆二十九番(小林義明君) 私は新進クラブの一員といたしまして、提案の議案第六十七号に関連をいたしまして質問をいたします。  まず、一点目は、大変今回の問題は急な展開であるわけでありますけれども、特に地元の町会の方から出ております陳情というのは平成八年六月六日付であります。そしてまたさらにインターチェンジを設置すること、あるいはその周辺を開発するというようなこういう計画に対する要望なり発言というのは、議会の本会議なり委員会ではなかったように記憶をしているわけでありますけれども、なぜこれほどの計画を急な展開で持たなければならなくなったのか、その事情についてお伺いいたします。  それから、当福島市には福島のまちづくりにつきまして長期計画を持っているわけでありますけれども、その長期計画との整合性についてどう考えるのかお伺いをするわけであります。今回、委員会で説明のあったものはインターチェンジを中心にいたしまして工業団地、住宅団地、くだもの公園、道の駅等々で約五十五ヘクタールの開発をするというようなことでございますけれども、これほど大がかりな福島市のまちの骨格づくり、そういうものについてこれほど簡単な議論で進めていっていいのかどうか、特に対議会という立場では議員の方も十分理解ができないようなそんな進め方でいいのかどうか、そういったことについて市長の見解をお伺いいたします。  三点目は、この開発計画の全容についてお伺いをいたします。さらにこの開発計画に対します投資計画、それから資金計画等についてお伺いいたします。  それから、これだけの大がかりな開発になるわけでありますけれども、それの整備効果あるいは経済効果、あるいは利用度そういったものについてどう考えておられるかお伺いいたします。  特にインターチェンジにつきましては、飯坂インターが近くにあるわけでありまして、この道路は相馬、山形とこういうようなところを走るわけでありますけれども、こういうところにそのインターをつくって、そして考えておられるような工業団地、住宅団地、くだもの公園、道の駅、こういったものがどれぐらいどういうふうに効果を発揮するのかという意味では若干クエスチョンマークがつくわけでありますけれども、どんな見解を持っておられるのかお伺いをいたします。それから、さらにこの東北中央自動車道は福島−相馬間というものも計画予定の中にあるわけでありますけれども、福島−相馬間、要するに福島市の東部の方を通る道路について、今回と同じように地元からインターチェンジの設置なり、そしてその周辺開発という要望があったら、それも市長は取り上げるつもりであるのかどうかお伺いをいたします。  それから、本計画のタイムスケジュール、まさに急転直下、そして全く大がかりな計画が出てきたわけでありますけれども、特に最終的にはどの辺の年度でこの計画が完了するのか、そういったタイムスムジュールをどういうふうに考えておられるかお伺いをいたしまして、私の質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 二十九番小林義明議員のご質問にお答えを申し上げます。  なぜ急に、こういうような中央自動車道あるいはインターチェンジの設置等にかかわって市政が急テンポでこの中央道に取り組んできたのかというご質問でございますが、東北中央自動車道の基本計画路線としての福島−米沢間においては、この急速に、恐らく近い時点の国幹審に整備計画に格上げされるであろうと。そして、その整備計画の中で恐らく考えられることは、このまま黙って見過ごすと、圃場整備の中を単に二キロにわたって分断されてジャンクションに、東北自動車道にタッチする可能性が非常に高いとこういう判断から、何よりも圃場整備の関係者あるいは自治振興協議会、町内会、もちろん議会の皆様についてもそうでありますが、そのようなこの中央道によって地域振興に重大な支障の来すことのないような計画を今の段階からしっかりつくることが必要であろうと、このような判断で今回の非常に急がれるこの作業になったわけでございますので、ご了承いただきたいと思います。  また、東北中央自動車道にかかわる第三次福島市総合計画後期計画との整合性についてのご質問でございますが、平成八年度から十二年度を目標年次とする後期基本計画では、総合交通網の整備の中で太平洋岸と西東北地方を結ぶ東北中央自動車道の建設を促進するとともに、福島−相馬間については地域高規格道路による整備の検討も進め、高速道路網の体系化を図ることを位置づけしているところでございます。  なお、本道の建設促進は、本市の将来のまちづくりにかかわる重要な事業でございますので、インターチェンジの設置等各種関連事業も十分検討してまいる所存でございます。  また、ご質問の中で、他の地域においてもインターチェンジの設置要望があった場合、市長は同じように対応するのかというご質問にお答えを申し上げます。  先ほど申しましたように、中央自動車道の、特に爼板山から東北自動車道に至るところの約二キロについては、先ほど来、各議員のご質問にもお答え申し上げてまいりましたように、非常に地域が分断される可能性が高いという判断から、市独自にインターチェンジの要望をいわば絵にしながら、今後も国に繰り返し要請してまいりたいと思っております。  他の地域につきましても、いろんな意味の地域の熟度が高まって、今ありますところの飯坂インターあるいは西インターのほかにその他の地域における新たなインターが必要とする場合には、議会の皆様方のご協力とご指導を賜りながら、また、関係住民の合意の上で、インター設置についてのアクションを起こしてまいりたいと思っております。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長よりお答えいたしますので、ご了承願います。 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 議長、都市開発部長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 都市開発部長。      【都市開発部長(斎藤正光君)登壇】 ◎都市開発部長(斎藤正光君) 二十九番小林義明議員のご質問にお答えいたします。  具体的な開発計画につきましては、事業区域、事業手法、事業主体の検討を行い、事業費やそれにあわせた経済効果、土地利用計画や施設立地計画から発生するインターチェンジ利用推計交通量等調査を進めてまいりますので、ご了承願います。  次に、開発計画タイムスケジュールについてのご質問でありますが、現時点におきまして中央道の工期についてはまだ不明確でありますが、一般には整備計画路線として決定してから施行命令が出され、その命令からおおむね二年後に着手となっておりますので、そのスケジュールを参考として関係機関との協議により開発計画を策定してまいる考えであります。以上でございます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で、小林義明君の質疑を終わります。  質疑を終結いたします。  議案第六十七号を所管の常任委員会の審査に付することにいたします。  常任委員会開会のため、暫時休憩いたします。                  午後四時四分 休憩 ───────────────────────────────────────                  午後五時四十九分 再開 ○議長(二階堂匡一朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程に従い、議案第六十七号の委員会における審査の経過並びに結果の報告を求めます。  総務常任委員長、十二番。 ◎十二番(丹治仁志君) 議長、十二番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 十二番。
         【十二番(丹治仁志君)登壇】 ◎十二番(丹治仁志君) さきの本会議におきまして、当総務常任委員会に付託になりました議案に対する委員会の審査の結果をご報告申し上げます。  議案第六十七号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 経済民生常任委員長、二十一番。 ◎二十一番(半沢常治君) 議長、二十一番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二十一番。      【二十一番(半沢常治君)登壇】 ◎二十一番(半沢常治君) さきの本会議におきまして、当経済民生常任委員会に付託になりました議案に対する委員会の審査の結果につきましてご報告申し上げます。  議案第六十七号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 建設水道常任委員長、十五番。 ◎十五番(誉田義郎君) 議長、十五番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 十五番。      【十五番(誉田義郎君)登壇】 ◎十五番(誉田義郎君) さきの本会議におきまして、当建設水道常任委員会に付託になりました議案に対する委員会の審査の結果につきまして、ご報告申し上げます。  議案第六十七号平成八年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) ただいまの委員長報告に対し、ご質疑のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご質疑がなければ討論に移ります。  ご意見のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご意見がなければ討論を終結いたします。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第六十七号につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわち原案のとおり可決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、議案第六十七号につきましては、ただいまの委員長の報告のとおり、すなわち原案のとおり可決することに決しました。  ただいま、市長から追加議案の提出がありました。議案は、さきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  日程に従い、議案第六十八号、議案第六十九号を議題といたします。  市長の提案理由の説明を求めます。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂匡一朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 追加議案について申し上げます。  議案第六十八号固定資産評価審査委員会委員選任の件は、固定資産評価審査委員会委員のうち阿部邦行委員が七月四日任期満了になりますので、後任委員として阿部邦行氏を適任と認め、選任を行うものであります。  議案第六十九号人権擁護委員候補者推薦の件は、本市の区域における委員のうち、島貫武治委員、鈴木粂七委員及び三ノ輪敏雄委員が八月十四日任期満了になりますので、後任委員候補者として島貫武治氏、三ノ輪敏雄氏、中野藤男氏を適任と認め、法務大臣に推薦を行うものであります。  よろしくご審議の上、ご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 議案第六十八号、議案第六十九号につきましては、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議ございませんので、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第六十八号固定資産評価審査委員会委員選任の件、議案第六十九号人権擁護委員候補者推薦の件につきましては、いずれも原案のとおり同意することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、議案第六十八号、議案第六十九号につきましては、いずれも原案のとおり同意することに決しました。  ただいま、議員から追加議案の提出がありました。議案は、さきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  追加議案第七十号ないし第七十五号を日程に追加し、一括して直ちに議題とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、追加議案を日程に追加し、一括して直ちに議題とすることに決しました。  議案第七十号ないし第七十五号を一括して議題といたします。  この際、お諮りいたします。議案第七十号ないし第七十五号につきましては議員提出でありますので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第七十一号特別地方消費税の廃止を求める意見書につきましては、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(二階堂匡一朗君) 起立多数。よって、議案第七十一号は、原案のとおり可決することに決しました。 ─────────────────────────────────────── 議案第七十一号    特別地方消費税の廃止を求める意見書  現行の特別地方消費税は、戦前の奢侈税の名残として存続するもので、免税点の制度はあるものの、国民のほとんどはこの税を理解していない。  したがって消費者とのトラブルにより消費行為及び需要の減少につながる原因になっているとも思われる。  政府は今後、消費税の在り方を検討するとされているが、存続された場合消費税、地方消費税、特別地方消費税の三重課税となり到底納得しうるものではない。  よって政府におかれては、国民の理解しうる税体系確立のため、特別地方消費税を廃止されるよう強く要望する。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   平成  年  月  日                        福島市議会議長  二階堂 匡一朗  内閣総理大臣  大蔵大臣         あて  自治大臣  福島県知事   右、提案する。    平成八年六月二十一日 ─────────────────────────────────────── ○議長(二階堂匡一朗君) 続いてお諮りいたします。議案第七十号第九次治水事業五箇年計画における投資規模の大幅な拡大に関する意見書、議案第七十二号介護保険制度導入国民的合意を求める意見書、議案第七十三号義務教育費国庫負担制度の堅持・充実を求める意見書、議案第七十四号福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書、議案第七十五号中国の核実験に抗議する決議につきましては、いずれも原案のとおり可決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、議案第七十号、議案第七十二号ないし第七十五号はいずれも原案のとおり可決することに決しました。 ─────────────────────────────────────── 議案第七十号    第九次治水事業五箇年計画における投資規模の大幅な拡大に関する意見書  治水事業は、国土を保全し、水害や土砂災害、渇水被害の防止を図り、活力ある地域社会と安全で安心して生活できる国土形成を図る上で、最も優先的に整備すべき根幹的事業である。  特に、本市における治水施設の整備状況は、依然として十分な状況になく、これまで昭和六十一年八月の台風十号をはじめとする災害は、市民生活に大きな影響を及ぼしている。  このため、本市の市街地を流れる一級河川阿武隈川の河川改修はもとより、中小都市河川改修や本体工事に着手されている摺上川ダム建設の促進など抜本的な治水対策が、極めて重要な課題となっている。  よって政府におかれては、平成九年度を初年度とする第九次治水事業五箇年計画の策定にあたり、大幅な投資規模の拡大を図り安全で活力ある社会基盤の整備、地域経済の発展に向けての水資源開発、清らかで潤いのある水辺環境の形成等の治水事業を強力に推進されるよう強く要望する。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   平成 年 月 日                        福島市議会議長  二階堂 匡一朗  内閣総理大臣  大蔵大臣  建設大臣          あて  自治大臣  経済企画庁長官  国土庁長官  (衆・参両院には請願とする。)  右、提案する。   平成八年六月二十一日 ─────────────────────────────────────── 議案第七十二号    介護保険制度導入国民的合意を求める意見書  高齢化社会の進展に伴い、国民は老後の生活に大きな不安を抱いており、介護が必要な者に対して社会的な支援体制を確立することは急務である。  厚生省は介護保険制度導入のため、法案要旨をまとめ市町村の財政と事務に国保連合会が支援することを打ち出した。
     しかし、自治体の新たな負担を求めており、運営における自治体間格差の懸念を残すものとなっている。  さらに、要介護認定による不公平感の惹起、福祉サービスの重複化、社会保険方式による事務処理の増加など、自治体の不安と過重負担が解消される内容とはいえない。  よって、政府においては、施設サービスを含め新ゴールドプランの完全実施にむけて、将来の財政負担の論議を十分つくし、自治体の負担軽減と国民的合意を図られることを強く要望する。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   平成 年 月 日                        福島市議会議長  二階堂 匡一朗  内閣総理大臣  大蔵大臣    あて  厚生大臣  右、提案する。   平成八年六月二十一日 ─────────────────────────────────────── 議案第七十三号    義務教育費国庫負担制度の堅持・充実を求める意見書  義務教育費の国庫負担制度は、国民の教育を受ける権利を保障し、教育の機会均等と教育水準の維持向上を図ることを目的とし教職員給与費など、国が半額を負担している。  ところが、学校事務職員・栄養職員の給与費について国庫負担制度からの除外が検討されている。学校事務職員・栄養職員は、公立学校にとって欠くことのできない職員であり、国の財政が厳しい状況とはいえ、義務教育費国庫負担制度の後退は、教育の機会均等、教育水準の維持向上に大きな影響を及ぼすものと憂慮される。  よって、政府は、義務教育費国庫負担制度をあくまで堅持されるとともに、よりいっそう制度の拡充を図られるよう強く要望する。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   平成 年 月 日                        福島市議会議長  二階堂 匡一朗  内閣総理大臣  大蔵大臣          あて  自治大臣  文部大臣  右、提案する。   平成八年六月二十一日 ─────────────────────────────────────── 議案第七十四号    福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書  現在の福島県内の最低賃金は、全国第三十五位と極めて低位な状況にある。  最低賃金の水準は、県内の中小・零細企業で働く労働者の生活改善に大きな影響がある。また、一般労働者の賃金改定が四月に行われるのに対して、最低賃金の発効は十月と約半年遅れとなっている。  よって、福島県の最低賃金を一般労働者の賃金水準と産業、経済の実勢に見合う水準に引き上げるとともに、その早期発効を強く求める。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   平成 年 月 日                        福島市議会議長  二階堂 匡一朗  福島労働基準局長  あて  右、提案する。   平成八年六月二十一日 ─────────────────────────────────────── 議案第七十五号    中国の核実験に抗議する決議  中国政府は、六月六日地下核実験を実施したと発表した。この時、国際社会は包括的核実験禁止条約の早期締結へ向け努力中であり、中国は国際社会の厳しい批判を受けざるを得ない。中国政府はただちに、今後核実験は行わない旨、国際社会に宣言すべきである。  また、日本はこれまで中国に多額の政府開発援助を供与してきた。中国政府の予告どおり核実験が再び行われることがあれば、日本政府は政府開発援助を含むあらゆる援助を停止すべきである。  右、決議する。   平成 年 月 日                                   福島市議会  日本国政府            あて  中華人民共和国政府  右、提案する。   平成八年六月二十一日 ─────────────────────────────────────── ○議長(二階堂匡一朗君) 市長から議長あて各種委員の推薦方依頼がありました。日程に従い、これが推薦を行います。  そういたしまして、これが推薦の方法は議長指名で行いたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、推薦の方法は議長指名と決しました。直ちに指名いたします。  各種委員につきましては、お手元に配付の印刷物のとおり指名いたします。  ただいま、文書をもって二十二番横山俊邦君から東北中央自動車道建設促進に関する決議の動議の提出がありました。  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  動議文書は、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  お諮りいたします。本動議を日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、本動議を日程に追加し、議題とすることに決しました。  本動議を議題といたします。  提出者の説明を求めます。二十二番横山俊邦君。 ◎二十二番(横山俊邦君) 議長、二十二番。 ○議長(二階堂匡一朗君) 二十二番。      【二十二番(横山俊邦君)登壇】 ◎二十二番(横山俊邦君) 東北中央自動車道建設促進に関する決議案についての提案理由を申し上げます。  東北中央自動車道建設とそれにかかわる福島北部地区担い手育成土地基盤整備事業は、本市振興の根幹をなすものであり、早期実現を図るため提出するものであります。  よろしくご審議の上、議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(二階堂匡一朗君) 本動議につきましては、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。本動議のとおり決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂匡一朗君) ご異議がございませんので、本動議は可決されました。 ─────────────────────────────────────── (動議)    東北中央自動車道建設促進に関する決議  東北中央自動車道は、福島県相馬市を起点とし秋田県横手市に至る総延長二百六十キロメートルに及ぶ高速自動車道である。  本道の福島県域分の現況は、相馬−福島間が予定路線、福島−米沢間が基本計画路線であり、本年中に開催が予定されている国土開発幹線自動車道建設審議会においてそれぞれ昇格することを強く望むものである。  本道のうち、福島−米沢間の通過予想ルート上には、本市基幹産業の一つである農業の振興を図るため展開されている「担い手育成土地基盤整備事業」(福島北部地区)の区域が含まれている。  ついては、両事業とも本市の振興に大きく寄与する重要な事業であり、一日も早い実現を要望する。  右、決議する。   平成  年  月  日                                   福島市議会 ─────────────────────────────────────── ○議長(二階堂匡一朗君) 以上で本定例会の日程は全部終了いたしました。  本定例会はこれをもって閉会といたします。                  午後六時一分 閉会 (六月定例会)              各種委員の推薦 委員会等名称 福島市農業委員会委員 議員名    十三番 佐藤真五 二十七番 阿部保衛 三十四番 黒沢源一
    任期     三年 委員会等名称 福島市小鳥の森運営協議会委員 議員名    二十一番 半沢常治(経済民生委員長充職) 任期     二年 委員会等名称 福島市水防協議会委員 議員名    十五番 誉田義郎(建設水道委員長充職) 二十一番 半沢常治(経済民生委員長充職)        二十三番 二階堂匡一朗(議長充職) 任期     二年                                 (8・6・21)  請願審議結果 1 請願      公的介護保障の確立に関する意見書提出方について 請願者     福島市渡利字中江町六六 福島医療生活協同組合 理事長 佐藤正 紹介議員    宮本シツイ 受理年月日   7・12・11 付託委員会   文教福祉 結果      不採択 2 請願      消費税増税の中止等を求める意見書提出方について 請願者     福島市御山字三本松五七−一 消費税廃止福島地区各界連絡会 代表 阿部利勝 紹介議員    斎藤朝興 受理年月日   8・6・11 付託委員会   総務 結果      不採択 3 請願      消費税の税率引き上げ特例措置改廃の中止を求める意見書提出方について 請願者     福島市御山字三本松五七−一 福島民主商工会 会長 桜田武治 紹介議員    斎藤朝興 受理年月日   8・6・11 付託委員会   総務 結果      不採択 4 請願      福島県最低賃金の引き上げと早期発効を求める意見書提出方について 請願者     福島市宮町三−一四 日本労働組合総連合会 福島県連合会福島地区連合会 議長 渡辺彰 紹介議員    阿部保衛 小林義明 受理年月日   8・6・11 付託委員会   経済民生 結果      採択 5 請願      義務教育費国庫負担制度の堅持・充実を求める意見書提出方について 請願者     福島市上浜町一〇−三八 福島県教職員組合 中央執行委員長 清野和彦 外一名 紹介議員    遠藤一 受理年月日   8・6・11 付託委員会   文教福祉 結果      採択  陳情審議結果 1 陳情      荒井地区への産業廃棄物処理施設設置反対について 陳情者     福島市上名倉字妻下四−二 福島市荒井地区自治振興協議会 会長 佐藤洸 外一名 受理年月日   8・4・23 付託委員会   経済民生 結果      採択  右会議録の次第を記載し、その相違ないことを証明するためここに署名する。              福島市議会 議長  二階堂匡一朗                    副議長 中村冨治                    議員  丹治仁志                    議員  阿部保衛...