青森市議会 2013-09-27
平成25年第3回定例会(第8号) 本文 2013-09-27
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◯議長(
丸野達夫君) これより本日の会議を開きます。
本日の会議は「議事日程第8号」により会議を進めます。
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日程第1 議案第165号
青森市役所庁舎整備第一期
工事設計業務公募型プロポーザル審査委員会条例
の制定について ~
日程第9 陳情第21号 公正適切な情報公開を求める陳情
2 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第1議案第165号「
青森市役所庁舎整備第一期
工事設計業務公募型プロポーザル審査委員会条例の制定について」から日程第9陳情第21号「公正適切な情報公開を求める陳情」までの計9件を
一括議題といたします。
総務企画常任委員長の報告を求めます。25番
里村誠悦議員。
〔
議員里村誠悦君登壇〕
3 ◯25番(里村誠悦君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから
総務企画常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。
本委員会は9月11日に開催し、
今期定例会において付託されました議案7件及び陳情2件について審査いたしました。
初めに、議案第165号「
青森市役所庁舎整備第一期
工事設計業務公募型プロポーザル審査委員会条例の制定について」でありますが、本案については、
全員異議なく閉会中の
継続審査とすべきものと決しました。
次に、議案第167号「青森市
市税条例等の一部を改正する条例の制定について」、議案第168号「青森市税外諸
歳入滞納金督促手数料及び
延滞金徴収条例等の一部を改正する条例の制定について」、議案第170号「契約の締結について」、議案第171号「契約の締結について」及び議案第172号「財産の取得について」の計5件についてでありますが、各案件については、いずれも
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第188号「青森市職員の給与の臨時特例に関する条例の制定について」でありますが、本案については、
起立採決の結果、賛成多数をもって可決すべきものと決しました。
次に、陳情第20号「
市役所幹部職員の綱紀粛正に関する陳情」及び陳情第21号「公正適切な情報公開を求める陳情」の計2件についてでありますが、両陳情については、いずれも
起立採決の結果、賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書及び
継続審査申出書のとおりであります。
以上をもって本委員会の報告を終わります。
4 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
5 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
2番
天内慎也議員。
〔
議員天内慎也君登壇〕(拍手)
6 ◯2番(天内慎也君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)
日本共産党の天内慎也です。ただいまの
総務企画常任委員長の報告中、議案第188号「青森市職員の給与の臨時特例に関する条例の制定について」に対し、反対の立場で討論を行います。
この議案は、
国家公務員の給与の減額を理由に
地方交付税が削減されたことを受け、臨時の特例措置として青森市の一般職の給与の減額を行うものです。これまで市が独自に行ってきた
給与削減に加えて、新たに平成25年10月1日から平成26年3月31日までの減額が加わることになります。部長級から課長級までの削減率が9.77%で月に5万5000円から6万9000円の削減額、主幹、主査級の削減率が7.77%で月に3万3000円の削減額、主事級の削減率が4.77%で月に1万3000円の削減額となっております。さらに、
管理職手当の減額は一律10%引き下げられ、その減額支給に伴う影響額は約4億9000万円となり、毎年のように給与が引き下げられた上にさらなる減額は、
市役所職員といえども仕事に対する意欲の低下につながるものと考えます。
今回の
地方公務員給与の削減を強要する
交付税削減に対しては、
全国知事会、市長会、町村長会、また、各
都道府県市町村の議長会など、地方六団体の共同声明においても、条例において自主的に決定されるべき給与について引き下げの要請が行われたことは、あってはならないことであると主張しているとおり、青森市は不当な強要には一切従う必要はないということであります。
その上で、
日本共産党は、国の
給与削減要請に対し3つの問題点を指摘します。1つに、地方固有の財源である
地方交付税を
給与引き下げの要請手段として用いたことは、交付税の役割を否定しているという点であります。2つに、政府みずからが定めた人事院及び
人事委員勧告による
公務員給与確定ルールすらも無視した点であります。この点については、提案された当時の
自民党幹事長も、ある
意味憲法違反だと厳しく指摘しています。3つに、大幅な
給与削減は、市職員の生活破壊にとどまらず、
民間労働者賃金や地域経済にも悪影響を与えるものであり、働く人々の所得を上げて消費を活性化させるという経済の抜本的な立て直しの道に逆行しているということであります。
以上のことを指摘し、皆様に賛同を呼びかけ、反対討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
7 ◯議長(
丸野達夫君) 次に、24番
赤木長義議員。
〔
議員赤木長義君登壇〕
8 ◯24番(赤木長義君) 24番、公明党の赤木長義でございます。本定例会で行われた
総務企画常任委員会の
委員長報告のうち、議案第165号「
青森市役所庁舎整備第一期
工事設計業務公募型プロポーザル審査委員会条例の制定について」、原案を
継続審査する
委員長報告に対して、賛成の立場から討論を行います。
6月議会では原案は否決されましたが、今定例会の
総務企画常任委員会においては
継続審査となりました。このことに対して9月18日付の東奥日報の東奥春秋の欄に次のような記事が掲載されました。若干長くなりますが、全文紹介いたします。
「もの忘れがひどい。車の鍵や眼鏡の置き場所が思い出せないのはしょっちゅう。先日は前日昼に何を食べたか忘れ同じ店で同じものを注文、食後に気付いた。年のせい、と思いつつも不安だ。もの忘れが激しいのは
青森市議会も同様か。
市庁舎建て替えをめぐり、市議会は「議論不足」を理由に関連議案を
継続審査とする方針を決めた。
現在地建て替えを計画する市側は、これまで2年で8回にわたり方針を議会に説明してきたとするが、議会が現在地以外への移設も視野に検討するよう、強く主張しだしたのは最近のこと。6月定例議会では同じ関連議案を否決しているだけに、今回の
継続審査には一貫性が感じられない。市の説明も6月の否決も忘れてしまったのだろうか。今議会までに財源のめどが立ち、前回とは事情が異なる─との声もあるが、それにしても「議論不足」とは。議会には過去2年、考える時間も機会も十分あっただろう。議員からは「市の説明は不十分」との意見もあり、確かに万全かと言えば疑問だ。それでも議会がこの問題にもっと真摯に取り組んでいれば対案を早期にまとめることはできたはずだ。議会は先週、庁舎問題などを検討する勉強会を開いたが、市民が庁舎に求めているのは何なのかを忘れず、実のある結論を導き出してほしい。」というものです。
東奥日報の紙面が言いたいことは、要は、6月議会での対応の違いから
青森市議会は一貫性がなく、過去の対応を忘れたと断定するものです。しかし、一般質問や総括質疑、
決算特別委員会、
予算特別委員会の議論において多くの議員が問題としたのは、6月議会において採択した陳情の市民の声をなぜ市長が踏まえなかったかという点だと思います。その点を踏まえず、議会の対応のみを一方的な論調で展開することは、公平性、公正性という視点が欠けている報道姿勢と言われても仕方がないのではないでしょうか。
議会は、「青森市の
まちづくりに関する陳情」を市民の声として認め、賛成多数で採択しました。その陳情の趣旨には、現在進められている
青森市役所庁舎整備基本計画についても一旦立ちどまり、より十分な議論をすることがうたわれています。一般質問の複数の議員の質問から防災優先という市の考え方の根拠が崩壊した中、一旦立ちどまり、市庁舎の建設は考えなければなりません。そして、その議論には、当然市の考え方も入れながら議論するのが筋であり、さまざまな角度から議論するために
継続審査とした対応は、現時点ではベストな選択であると思います。
また、庁舎建設を現在の場所と異なる場所に建設するには、議会の過半数ではなく3分の2の同意がなければなりません。そういった高い
フィルターがあることを承知して議論しようとする議会の姿勢は真剣なものであり、本市の将来を本気で考えています。今後の議論の過程において、首長側は現在地を是とする対応を強固にするでしょうし、「青森市の
まちづくりに関する陳情」の議論になった点は議長、副議長と相談して進めるとしていますが、議会の方向性を決めていく大事な機関である
各派代表者会議という
フィルターをどのように通過させていくのか、お手並みを拝見したいと思います。
そして、首長と議会が緊張した関係が続くことは、
二元代表制が十分に機能されている証拠であり、健全な
議会制民主主義が運営されているものですので、マスコミの皆さんもよく考えていただき、青森県内のどの議会よりも活性化した議会が
青森市議会である、そのことを正確に報道すべきです。
以上申し述べ、
委員長報告に対する賛成討論といたします。議員各位の賛同をお願い申し上げ、発言を終えます。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
9 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
ただいまの
委員長報告中、議案第188号については反対討論がありますので、起立により採決いたします。
議案第188号については、
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
10 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、議案第188号については
委員長報告のとおり決しました。
次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
11 ◯議長(
丸野達夫君) 8番
奈良祥孝議員、何号に御異議ありますか。
12 ◯8番(奈良祥孝君) 陳情第20号及び陳情第21号を不採択とすることに異議があります。
13 ◯議長(
丸野達夫君) まず、ただいまの
委員長報告中、陳情第20号について御異議がありますので、起立により採決いたします。
陳情第20号については、
委員長報告のとおり不採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
14 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、陳情第20号については
委員長報告のとおり不採択と決しました。
次に、ただいまの
委員長報告中、陳情第21号についても御異議がありますので、起立により採決いたします。
陳情第21号については、
委員長報告のとおり不採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
15 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、陳情第21号については
委員長報告のとおり不採択と決しました。
次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
16 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
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日程第10 議案第169号 青森市
農村環境整備共同利用センター条例の一部を改正する条例の制定につ
いて ~
日程第12 請願第5号
DV根絶のための
予防啓発教育の実施に関する請願(その2)
17 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第10議案第169号「青森市
農村環境整備共同利用センター条例の一部を改正する条例の制定について」から日程第12請願第5号「
DV根絶のための
予防啓発教育の実施に関する請願」までの計3件を
一括議題といたします。
文教経済常任委員長の報告を求めます。19番
上林英一議員。
〔
議員上林英一君登壇〕
18 ◯19番(上林英一君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから
文教経済常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。
本委員会は9月11日に開催し、
今期定例会において付託されました議案1件及び請願2件について審査いたしました。
初めに、議案第169号「青森市
農村環境整備共同利用センター条例の一部を改正する条例の制定について」でありますが、本案については、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、請願第4号「
DV根絶のための
予防啓発教育の実施に関する請願(その1)」及び請願第5号「
DV根絶のための
予防啓発教育の実施に関する請願(その2)」の計2件についてでありますが、内容に関連があることから
一括議題として審査しましたが、両請願については、いずれも
全員異議なく採択すべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本委員会の報告を終わります。
19 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
20 ◯議長(
丸野達夫君) 御質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
21 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
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日程第13 陳情第16号
戸山南公園へ鉄棒の設置を求める陳情
22 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第13陳情第16号「
戸山南公園へ鉄棒の設置を求める陳情」を議題といたします。
都市建設常任委員長の報告を求めます。22番
斎藤憲雄議員。
〔
議員斎藤憲雄君登壇〕
23 ◯22番(斎藤憲雄君) ただいまから
都市建設常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。
さきの定例会において閉会中の
継続審査と決した陳情第16号「
戸山南公園へ鉄棒の設置を求める陳情」についてでありますが、閉会中の7月19日に開催した本委員会において審査いたしましたが、本陳情については、
起立採決の結果、賛成者がなく不採択とすべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本委員会の報告を終わります。
24 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
25 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
陳情第16号については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
26 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第14 陳情第17号
新生児聴覚検査実施の陳情 ~
日程第18 陳情第19号
下水道使用料値下げに関する陳情
27 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第14陳情第17号「
新生児聴覚検査実施の陳情」から日程第18陳情第19号「
下水道使用料値下げに関する陳情」までの計5件を
一括議題といたします。
民生環境常任委員長の報告を求めます。27番
長谷川章悦議員。
〔
議員長谷川章悦君登壇〕
28 ◯27番(
長谷川章悦君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから
民生環境常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。
初めに、さきの定例会において閉会中の
継続審査となりました陳情第17号「
新生児聴覚検査実施の陳情」についてでありますが、7月19日に開催した本委員会において審査いたしましたが、本陳情については、まず閉会中の
継続審査とすべきか否かについて諮ったところ、
起立採決の結果、賛成少数をもって閉会中の
継続審査とすることが否決されました。よって、本陳情について採決したところ、
起立採決の結果、賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。
次に、9月11日に開催した本委員会において、
今期定例会において付託されました議案1件、諮問2件及び陳情1件について審査いたしました。
初めに、議案第166号「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」でありますが、本案については、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、諮問第1号「
下水道使用料の督促処分に対する
異議申立てに係る諮問について」及び諮問第2号「
下水道使用料の督促処分に対する
異議申立てに係る諮問について」の計2件については、内容に関連があることから
一括議題として審査いたしましたが、両諮問については、いずれも
全員異議なく、
異議申し立てについて棄却すべきであると答申すべきものと決しました。なお、答申書の作成については、正副委員長に一任され、その内容を確認するため再度本委員会を開催することといたしました。
次に、陳情第19号「
下水道使用料値下げに関する陳情」でありますが、本陳情については、
起立採決の結果、賛成者がなく不採択とすべきものと決しました。
次に、9月20日に開催した本委員会において、さきの本委員会において棄却すべきであると答申すべきものと決した諮問2件に対する答申書(案)について審査いたしました。
諮問第1号「
下水道使用料の督促処分に対する
異議申立てに係る諮問について」及び諮問第2号「
下水道使用料の督促処分に対する
異議申立てに係る諮問について」の計2件の答申書(案)については、内容に関連があることから
一括議題として審査いたしましたが、両諮問に対する答申書(案)については、いずれも
全員異議なく、正副委員長のもとで作成した答申書(案)のとおり答申することに決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程及び諮問に対する答申については、お手元に配付いたしております
委員長報告書及び答申書(案)のとおりであります。
以上をもって本委員会の報告を終わります。
29 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
31 ◯議長(
丸野達夫君) 11番村川みどり議員、何号に御異議がありますか。
32 ◯11番(村川みどり君) 陳情第17号を不採択とすることに異議があります。
33 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告中、陳情第17号について御異議がありますので、起立により採決いたします。
陳情第17号については、
委員長報告のとおり不採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
34 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、陳情第17号については
委員長報告のとおり不採択と決しました。
次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
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日程第19 議案第147号 平成25年度青森市一般会計補正予算(第5号) ~
日程第47 議案第187号 平成25年度青森市自動車運送事業会計補正予算(第4号)
36 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第19議案第147号「平成25年度青森市一般会計補正予算」から日程第47議案第187号「平成25年度青森市自動車運送事業会計補正予算」までの計29件を
一括議題といたします。
予算特別委員長の報告を求めます。29番小倉尚裕議員。
〔議員小倉尚裕君登壇〕
37 ◯29番(小倉尚裕君) ただいまから
予算特別委員会の審査の経過と結果について御報告いたします。
まず9月11日、本会議終了後に開催された
予算特別委員会の組織会において委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長に竹山美虎委員が選ばれましたので、御報告いたします。
次に、本委員会は9月18日及び9月19日に開催し、
今期定例会において付託されました議案第147号「平成25年度青森市一般会計補正予算」から議案第164号「平成25年度青森市幸畑財産区特別会計補正予算」まで及び議案第177号「平成25年度青森市一般会計補正予算」から議案第187号「平成25年度青森市自動車運送事業会計補正予算」までの計29件について
一括議題として審査いたしました。
また、採決については、議案第147号「平成25年度青森市一般会計補正予算」から議案第164号「平成25年度青森市幸畑財産区特別会計補正予算」まで及び議案第177号「平成25年度青森市一般会計補正予算」から議案第187号「平成25年度青森市自動車運送事業会計補正予算」まで、計29件を一括して諮ったところ、議案第148号については、
起立採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第148号を除く各案件については、いずれも
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付しております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本委員会の報告を終わります。
38 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
39 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
20番嶋田肇議員。
〔議員嶋田肇君登壇〕(拍手)
40 ◯20番(嶋田肇君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)新政会の嶋田肇です。どうぞよろしくお願いします。今回提案がありました議案第147号「平成25年度青森市一般会計補正予算(第5号)」から議案第164号「平成25年度青森市幸畑財産区特別会計補正予算(第1号)」並びに議案第177号「平成25年度青森市一般会計補正予算(第6号)」から議案第187号「平成25年度青森市自動車運送事業会計補正予算(第4号)」までの各補正予算について、賛成の立場からその所見を述べさせていただきます。
今回提案されておりますそれぞれの補正予算の概要につきましては、今定例会冒頭並びに本会議3日目の追加提案として市長から提案理由の説明があり、また、その内容につきましても本会議、さらには
予算特別委員会における質疑の過程において、市長並びに理事者の皆さんから詳細な説明をいただいたところであります。
数点その主な内容に触れますと、まず、防災対策についてでありますが、青森市津波ハザードマップの作成、配布や自主防災組織に必要な資機材を整備する助成制度の強化など、これらの取り組みを筆頭に、市民の防災意識や危機管理意識の高揚につながる有意義な対応であると考えます。
次に、地域の元気臨時交付金を活用した事業については、国の内示状況に合わせ、小・中学校施設整備や市民美術館の改修に充てるなど、適切な判断であると認識するとともに、先日議会側に説明があったように、今後この交付金の配分見込みのあるものについても最大限有効に活用し、青森市の中期財政計画の改善につなげていただきたいと考えています。
漁場環境保全総合美化推進事業費やナマコの食ブランド化推進事業は、ほかの財源を有効活用した事業であり、これら事業にとどまらず、引き続き国、県の動向を注視し、ほかの事業についても有効な財源の確保に努める一方、今年度もホタテガイ高水温被害が予想されるところであり、これまでの経験を生かした適切な対応を望むものであります。
浪岡自治区地域協議会事務については、平成27年度以降の自治区のあり方や浪岡地区の地域振興策等の検討を視野に入れたアンケート調査実施に必要な経費を措置されるものでありますが、旧青森市地区と旧浪岡町地区の方々との関係が、新青森市としての発展のためにより一層強固なものとなるよう強く願うものであります。
次に、追加提案で示されました一般職員の
給与削減についてでありますが、地方自治は、各自治体の実情を踏まえた地方の自主性が尊重されるものであると私も考えることから、今回の
地方交付税を引き合いに出す国のやり方については全てを肯定できるものではありませんが、本市財政運営を見たときに、このたびの提案は適切な対応であり、今回限りの措置として賛同すべきと私は考えます。
最後に、庁舎等耐震対策事業についてであります。今回の議会でも市有施設の耐震化の議論がさまざまなされました。そこで、市有施設の耐震化の経緯を振り返ってみますと、青森市では、建築物の耐震改修の促進に関する法律で、耐震診断、耐震改修の努力義務が課されている基準以上の施設、すなわち、法律においては耐震診断、耐震改修の優先順位が高いとされている施設について耐震改修を行ってきました。これらを特定建築物といい、具体例としては、小・中学校、中央市民センターなどがこれに該当いたします。
市が、浪岡自治区地域協議会及びその浪岡自治区地域協議会の説明状況の報告において、総務企画常任委員協議会に提出した耐震化の予算化の経緯の資料を見れば、現在、法律において優先順位が高いとされている特定建築物で耐震改修が未着手なものは、本庁舎、青森市民病院第五病棟、競輪場本場メーンスタンドなどとなっています。まずは、法律において努力義務が課されているこれらの施設の耐震化に取り組むことが重要ではないかと考えております。さらに言えば、庁舎の整備は単に建物を更新し、安全な空間をつくり上げるだけではありません。本質的には、本市に災害などが発生したときに復旧に向けたかじ取りの中核となる拠点を整えて行うものと私は認識しております。と申しますのは、そのことによって助けられる命がふえるとともに、復旧の動きが早まることにつながることになるからであります。
まだ記憶に新しい東日本大震災における実話として、青森市民病院の職員を医療救護班として被災地である宮古市に派遣した際、宮古市役所が被災していたため、現地ではかじ取りが効率的に機能していなかった結果、急いで診察しなければならない患者がどこにいるのか、患者に遭遇しても安全に診察できる建物がどこにあるのかなど、実際に現地で右往左往する時間が多くあったそうであります。これは被災情報が集約されていなかったことによって合理的な対応をとることができなかったようでありました。実際、医療救護班の職員は、自分たちで旅館の一角などを確保し、患者を診察したということであったようでした。また、現地においては、自治体としての機能が失われているため、しばらくの間、ほかの地域から支援物資が届けられても実際の被災現場に迅速に搬送されない、十分に届かないという状況があったようです。このようなことがあっては、助かる命も助からないのではないかと考えます。
何をおいても優先すべきは人命であります。そして、この人命を守るのは行政の責務であり、我々議員の役割であります。このような考え方にあるものの、先日の
総務企画常任委員会では、庁舎建設にかかわるプロポーザル条例案については全会一致で
継続審査となりました。我々新政会としては、一日でも早く現地建てかえの案で進めてほしいのですが、6月定例会における条例案の否決と予算案の一部修正がなされたことに加え、今定例会における議員各位からのさまざまな御意見等を踏まえ、来る12月議会での条例案の可決を祈願し、
継続審査に賛同したものであります。
鹿内市長におかれましては、12月議会までの間、正副議長とよく相談した上で、6月議会で採択された陳情を踏まえた意見交換をしていただくことに加えて、これまで以上に議員と腹を割った意見交換を重ね、一人でも多くの議員の賛同が得られるような土台固めをしてほしいと思うとともに、議員の皆様におかれましては、庁舎という施設が有する機能の重要性を十分に御認識いただいた上で活発な意見交換をしてほしいと思います。
また、このたびの補正予算にあわせ、中期財政見通しも公表されています。その内容を見ますと、前回試算となる中期財政見通し、5月試算に比べ、少し改善はしているものの、今後の変動要素として示す取り組み実施により、基金残高は減少が見込まれ、依然として厳しい財政状況になっております。さらには、操車場跡地利用促進事業や浪岡最終処分場適正廃止など、事業費未計上の事業も掲載されており、中長期的な展望を鑑みると、未確定要素につきましては実施の有無を含め、早期にその方向性を打ち出すべきものと考えます。
そして、このことはまさに
予算特別委員会で市長みずから発言がありましたように、行財政改革に関しては待ったなしの状況を示しているものだと思います。新たな行革メニューを生み出し、率先垂範してみずから行革メニューを実施するなど、ありとあらゆる行財政改革を実施し、かつ、効果の少ない事業については思い切って廃止するなど、やるべきこと、やらなければならないことはまだまだあると思います。
去る9月8日、2020年の東京オリンピックの開催が決定されました。2020年に向けて、日本は東京を中心に加速度的に変化を遂げていくと思われます。一方で、大規模な公共工事が首都圏に集中し、地方における公共工事への対応を危惧する声も上がっております。青森市も、日本における一自治体として、文化、経済、雇用など、あらゆる分野において、この大きな波に乗りおくれることなく、チーム青森で積極的に取り組んでいかなければならないものと考えます。
また、本日追加にて提案予定となっております補正予算案件でありますが、去る9月15日から16日にかけての台風18号による被害については、今後も被害状況が明らかになる部分も出てくると思われますので、専決処分を含め早急に予算化し、対応いただきたいと思います。
鹿内市長におかれましては、ぜひともさらなる姿勢発展のため邁進いただくことを強く要望し、私の討論といたします。議員の皆様におかれましては、我々議員は市民の代表であることを再認識いただき、適切な御判断をいただきますようお願いするものであります。議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げる次第であります。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
41 ◯議長(
丸野達夫君) 次に、15番山本治男議員。
〔議員山本治男君登壇〕
42 ◯15番(山本治男君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)15番、自民党新青会、山本治男でございます。平成25年度一般会計補正予算への賛成討論を行います。
先般の第2回定例会において、我々自民党新青会が、
青森市役所庁舎整備基本方針及び基本計画に基づき、各設計業務等に係る経費のうち、青森市庁舎整備第1期工事設計業務に当たる補正額8751万3000円を削減する平成25年度青森市一般会計補正予算(第3号)修正案を提出し、議会において可決されました。
市の提案する市庁舎のあり方が、当初から、広さ、場所、財政が中心であり、しっかりしたコンセプトの中身が示されないままコンサルタントに丸投げされ、コンパクトシティの発想からどう位置づけるか、また、町のグランドデザインへの組み込みなど、クリエイティブな発想がほとんどなく、バランスの悪いものになっております。
それと同時に、市民から提出されておりました
まちづくりや市のグランドデザインを考える上でも、新庁舎建設はいま一度立ちどまって考えるべきという陳情書も賛成多数で採択されました。この陳情を採択した理由の1つは、総務省から認定されている中心市街地活性化計画が平成28年度、期限切れとなります。その中に青森駅を中心とした
まちづくり基本計画があります。しっかりと期限が守れるのか。計画変更を申請すればよいという問題ではありません。新庁舎建設ありきで考えている理事者側は、青森市全体の
まちづくりを真剣に考えているのか、疑問を呈するからであります。総合的
まちづくりの観点からも、市民としっかり対話をしながら新庁舎建設を考えるべきであります。
この2つのことを受け、理事者側はどのような対応をするのか見守っておりましたが、全く動かず、市役所庁舎整備に反対する陳情ではないという判断と、この2年間で市民と議会に十分説明を尽くし理解を得られているという理由からか、今回の第3回定例会に再提案してまいりました。補正額を若干変え、地質調査業務が追加されただけで前回とほぼ同じ内容であります。これでは、前回の議会の議決を全く無視されたと判断せざるを得ません。
二元代表制の議会の議決の重さを理解されているのでしょうか。確かに市長のおっしゃるように、この2年をかけて策定した現基本計画は極めて重いということは理解できます。しかし、市民と市長のなんでもトークやあおもり市民100人委員広聴会のやりとりを見ますと、明らかに市役所主導で現在地での建てかえをするという基本計画は既に決定済みで、それに対する意見を聞くだけのような感を受けました。
ましてや、平成24年度の説明会では、市ではこれまで市民要望の高い施策に予算を使ってきたため庁舎を建設するための基金は持っていないことから、整備費のほとんどは国などから借り入れる起債と一般財源で賄っていくこととしていますと答弁していたのが、平成25年度にはいきなり合併特例債を活用したいと答えております。合併特例債利用の話は、2年前の議会への説明のとき、一部の議員から提案されていたはずです。約26億円の合併特例債を庁舎整備に充てることができるので基金の確保ができたと財源面での強調をしておりますが、浪岡自治区地域協議会から提案された条件は合併特例債26億円以上になると思われ、将来的に幾らかかるか試算も出されていない条件を市長は承諾したことになります。
我々が反対してきた理由は、財源ばかりの問題ではありません。庁舎建てかえに関して数年前から言われており、そのことに対しては何ら反対するものではありません。青森市の将来の町のあり方、総合的にどういう
まちづくりをしていくのか、そして、その中で市役所庁舎はどうあるべきかを考えていかなければなりません。現基本計画は、当初から現在地で2期に分けて建設というスタンスで進められてきてできたものであります。市民はもちろんのこと、経済界、建設業界、有識者、市議会、そして若い人など、さまざまな立場の人から意見を聞き、建設的な議論を重ねた上で、青森市民が納得をできる、そして誇れる市役所庁舎をつくるべきと私は考えます。
これらを踏まえ、今回賛成いたします理由は、
総務企画常任委員会に提案されておりました
青森市役所庁舎整備第一期
工事設計業務公募型プロポーザル審査委員会条例制定についての条例案が
継続審査となり、予算執行ができなくなったこと、また、関連予算も執行しないこと、そしてまた、市長が専決処分して予算執行しないと答弁、さらに、青森商工会議所などを加えた新庁舎建設に関する意見交換及び意見集約の場を開くという市側の意向が確認できたので、我々自民党新青会は、苦渋の選択ではありましたが、今回の補正予算案に賛成することにいたしました。
市長は、市民の意見を聞くことも大切でございますが、我々議会や議員個人個人と話し合う場があってもよいのではないでしょうか。市長には、今議会を通して建設的に市役所庁舎整備計画を進めてもらうことを強く要望し、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
43 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
44 ◯議長(
丸野達夫君) 11番村川みどり議員、何号に御異議がありますか。
45 ◯11番(村川みどり君) 議案第148号に異議があります。
46 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告中、議案第148号について御異議がありますので、起立により採決いたします。
議案第148号については、
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
47 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、議案第148号については
委員長報告のとおり決しました。
次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
48 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第48 議案第173号 決算の認定について(平成24年度青森市一般会計・特別会計歳入歳出決算)
~
日程第51 議案第176号 決算の認定について(平成24年度青森市自動車運送事業会計決算)
49 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第48議案第173号「決算の認定について」から日程第51議案第176号「決算の認定について」までの計4件を
一括議題といたします。
決算特別委員長の報告を求めます。33番三上武志議員。
〔議員三上武志君登壇〕
50 ◯33番(三上武志君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから
決算特別委員会の審査の経過と結果について報告いたします。
まず9月11日、本会議終了後に開催されました
決算特別委員会の組織会において委員長及び副委員長の互選が行われましたところ、私が委員長に、副委員長に村川みどり委員が選ばれましたので、報告いたします。
次に、本委員会は9月13日及び9月17日、両日にわたり開催し、
今期定例会において付託されました議案第173号「決算の認定について」から議案第176号「決算の認定について」までの計4件を
一括議題として審査いたしました。
また、採決については、議案第173号「決算の認定について」から議案第176号「決算の認定について」までの計4件を一括して諮ったところ、各案件につきましては、いずれも
全員異議なく認定すべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもちまして本委員会の報告を終わります。
51 ◯議長(
丸野達夫君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
52 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
20番嶋田肇議員。
〔議員嶋田肇君登壇〕(拍手)
53 ◯20番(嶋田肇君) 新政会の嶋田肇でございます。議案第173号「決算の認定について(平成24年度青森市一般会計・特別会計歳入歳出決算)」から議案第176号「決算の認定について(平成24年度青森市自動車運送事業会計決算)」までの各決算認定について、賛成の立場からその所見を述べさせていただきます。
それぞれの会計の決算の概要につきましては、本定例会冒頭、会計管理者及び公営企業管理者並びに市民病院事務局長からの説明があり、また、その内容につきましても、本会議、さらには
決算特別委員会における質疑の過程において、市長並びに理事者の皆様から詳細な説明をいただいたところであります。
歳入を見ますと、税収に関しては、東日本大震災後の落ち込みから脱却の兆しは見られるものの、震災前の税収規模には至っていない結果となっています。その要因の1つとしては、固定資産税の評価がえに伴う在来分家屋の減価及び地価の下落の影響による固定資産税の減額が挙げられますが、今後もできる限り安定した財源が確保できるよう、税負担の公平性を堅持しながら税収の確保に努めていただきたいと思います。
具体的に市民税の収納率を見ますと、前年度の91.54%から0.12ポイント向上し91.66%になるなど、徴収部門の努力の跡がうかがえます。また、歳入における特筆すべき
地方交付税であります。平成24年度においては、普通交付税の算定基礎の1つであります積雪級地の変更等に伴い交付額が増加していることに加え、当該年度の豪雪や大雨などの災害に対する経費を含む特殊財政需要の対応として交付される特別交付税も増加し、結果として約12億円の増額となっております。次に、市債に関しては、
地方交付税の振りかえ分である臨時財政対策債などが増加しているため全体としても増加傾向にあるものの、定期的な償還や効率的な繰り上げ償還などにより、年度末の地方債残高は、普通会計ベースでは前年度の約1748億円から1711億円に改善され、健全化指標の1つであります将来負担比率は144.2%から134.7%に改善しております。
一方、歳出においては、義務的経費を見ると、扶助費の3億円以上の増加部分を人件費の減額分でおおむね相殺している形となっており、人口比で中核市の中でも最も職員数が少ないことや、管理職の基本給カットにより義務的経費の増加を抑制できていることがわかると思います。また、歳出決算額が増額しておりますが、これは財政計画でも見込んでいる新ごみ処理施設整備事業が平成24年度に本格的に着手されたためであり、今後さらに増加していくことになっているので、適正な財源確保をした上で引き続き持続可能な財政運営に努めていただきたいと考えます。
また、平成24年度は、天候にまつわる災害が多く発生しております。春先の融雪災害や暴風雪災害に始まり、夏の猛暑によるホタテガイ高水温被害、降ひょうによる農作物被害など、第一次産業を中心にその被害は甚大なものでありましたが、市長の迅速な対応と判断により、その被害は最小限に食いとめられ、復旧に向けた対応も早まったものと認識され、市民からもそのような評価の声を聞き及んでいるところであります。
しかしながら、昨冬における除排雪対策はいかがだったでしょうか。本市の厳しい財政状況を踏まえると、限りある財源、資源の中、市民の皆さんが納得いく除排雪を行うことは本市の使命とも言えると思います。決算には賛成の立場でありながらも、この決算を今後の改善の糧とすべく、さらなる見直しを図る必要があると考えておりますので、理事者側の皆様だけではなく、我々議員も多くの知恵を出し合って、より効率的で市民の皆様が満足できる除排雪体制をつくり上げていかなければならないものと考えます。
以上、主たる内容を取り上げてみましたが、当初予算や補正予算における予算は予算として、執行段階においても創意工夫などによる経費節減や収入の確保により、当初見込んだ財政調整積立金を取り崩さずに済んだのは、職員それぞれが最少の経費で最大の効果を引き出そうとする姿勢のあらわれだと評価したいと思います。とはいえ、これらを含めた普通会計ベースでの財政指標では、財政構造の弾力性を示す経常収支比率が89.6%と他の中核市に比べて依然として高い値を示し、依然として財政状況は硬直しているもので、より柔軟な財政運営を推し進めるべく、受益者負担の見直しなど、引き続き自主財源の確保に努めていかなければならないものと思います。
次に、国民健康保険事業特別会計でありますが、平成24年度決算においては約4億8000万円の赤字という結果となりましたが、平成25年度当初予算編成時において、2カ年にわたる一般会計からの臨時的な基準外繰り入れにより、これまでの赤字を解消することとしましたが、今後は毎年度定期的に収支状況を議会側に説明し、適正な受益者負担の考え方のもと、より健全な保険会計制度の維持に努めていただきたい。
このほか、企業会計についてでありますが、まずは病院事業会計についてであります。事業収益が前年度比2億5000万円減少するという厳しい状況の中、経営努力により3億5000万円の事業費用を減額することにより、当年度純損失は前年度に比べて改善するなど、地道な経営努力の結果があらわれているものと思います。病院会計としては、両病院の施設の老朽化対策という課題と医師確保という課題を抱えています。公営企業として法の趣旨に合致した経営となるよう、青森市民病院、浪岡病院、それぞれの経営改善計画に基づき、また、この計画を見直す必要がある場合は速やかに見直し、経営基盤の強化に努めていただきたいと思います。
水道事業会計については、事業収益も増加する中、純利益を発生させている状態は良好な経営状況であると推察されます。しかしながら、抱えている資産は大規模であることから、老朽化の進む水道施設や主要施設の耐震化など、重ねられた課題として、現在の水道環境を良好な状態で次世代へ継承するという責務を堅持する必要があり、長期的かつ現実的な更新計画が求められると思います。安全で良質な水道水の供給を行いつつ、将来的な展望を持って取り組んでいただきたいと思います。
最後に、自動車運送事業会計については、現在、青森市総合都市交通戦略に基づくバス路線再編については市が一体となって取り組んでいるところでありますが、本年10月から予定していた浪岡線の大釈迦経由分については当該事業の実証実験の実施を先送りし、当面市営バスの運行を継続させるということであり、当初の目的を達成できるのか不透明な状況を見てとれることから、問題点を分析、解析し、総合都市交通戦略の所期目的を達成できるよう迅速かつ適切に対処いただきたいと思います。
平成24年度決算に見る本市の財政指標等は、総務省の定める直ちに改善しなければならない値には陥っていないものの、青森市が近い将来進めようとしている大規模プロジェクトや喫緊課題などの対応を考慮すれば、今後5年、10年の間に何をしなければならないかが問われていると思います。翻って、行財政改革の必要性を厳しく問いかけているのが本決算ではないでしょうか。この厳しさを共有し、今定例会に交わされた議論を今後の財政運営に生かされることを期待して、当該決算の認定に賛成の討論といたします。議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げます。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
54 ◯議長(
丸野達夫君) 次に、24番
赤木長義議員。
〔
議員赤木長義君登壇〕
55 ◯24番(赤木長義君) 公明党の赤木長義でございます。今定例会に提案されました議案第173号、平成24年度青森市一般会計・特別会計歳入歳出決算の認定のうち、国民健康保険事業特別会計の決算の認定について、賛成の立場からその所見を述べさせていただきます。
平成24年度国民健康保険事業特別会計は、平成23年度国民健康保険事業特別会計同様に赤字になりました。その内訳は、歳入総額309億6533万4000円、歳出総額314億4360万6000円、実質収支額4億7827万2000円の赤字となったものです。このような状況になった最大の要因は、何度も本会議で申し述べるとおり、平成23年第1回定例会で執行部が発言したとおり、会計が赤字になってから対応を考えるという鹿内市長の経営感覚のなさが原因です。その結果、平成25年度の国民健康保険事業は保険税を10.84%値上げするとともに、2年にわたり18億円を一般財源から繰り入れることになっています。
市長は、18億円の一般財源を投入したことを市民生活を守るための大英断と誇っているようですが、18億円もの一般財源を投入した上に市民負担を増大させる要因となった大失政をすりかえています。浪岡地域の最終処分場の問題のように、自分みずからが直接かかわらないことに対しては、市民に対しすぐ謝りますが、自分の失政に対してはかたくなに頭を下げない。理解できない対応にはうんざりするものです。今すぐ、国民健康保険事業特別会計が赤字になってから対応を考えることで市民負担をふやした、このことのみずからの失政を心から市民に謝るべきです。
今後、人口減社会と超高齢社会の到来を踏まえるならば、小さな子どもからお年寄りまで健康を保ち続ける青森市をつくり続けなければなりません。そのためには、さらなる市民の健康づくりや収納対策などに力を入れ、より多くの市民が健康で快適に暮らし、結果として市民が納税をしていただけるように心を砕いていく必要があります。
一般質問でも申し述べましたが、吉田松陰の言葉に、体は私なり、心は公なり、私は役して公に従う者を大人となし、公を役して私に従う者を小人となすとあります。この意味は、体はその人だけのものであるが、心は個人のものを超えて社会や国家や民衆のものとすることができる。私的なものである体を公、社会や国家や民衆のためにささげる人を人徳のすぐれた大人といい、社会や国家や民衆を自分の都合のよいように利用する人をつまらぬ小人というのであるということです。
私は、4月の選挙を鑑み、負けは負けと素直に認めた上で、謙虚な気持ちで反省に立ち、行動することに努め、今まで以上に是々非々の対応をしてまいりました。しかし、今議会の一般質問、総括質疑、
決算特別委員会、
予算特別委員会を見る限り、無責任かつ誠意がない発言が見られ、その場さえしのげばよいという対応には納得できるものではありませんでした。前政権や職員や議会を対立軸とする本質から外れた市民受けばかりを気にする政治は、まさに公を役して私に従う政治であり、一日も早く終わらせなければ青森市民のためにはならないことを痛感しました。
いずれにせよ、平成24年度国民健康保険事業特別会計の決算が赤字になったその要因と責任を今議会に明確にとどめおき、このような失政を二度と繰り返さない対応を市がとられることを期待するとともに、議会として1人の市民を大切にする青森市を取り戻そうと申し上げ、私の賛成討論といたします。御清聴まことにありがとうございました。
56 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
57 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第52 議案第189号 平成25年度青森市一般会計補正予算(第7号)
58 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第52議案第189号「平成25年度青森市一般会計補正予算」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。鹿内市長。
〔市長鹿内博君登壇〕
59 ◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)議長のお許しをいただき、さきの台風18号被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。また、市としても一日も早い復旧のための対応措置をしてまいる決意を申し上げたいと思います。それでは、本日追加提出いたしました議案第189号「平成25年度青森市一般会計補正予算」について、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
今回の補正予算は、本年8月9日の大雨による被害及び8月31日から9月1日にかけて降り続いた大雨による被害、並びに9月15日から16日にかけての台風18号に伴う大雨被害として、河川、農業、道路各施設の決壊や崩落などが発生したことに対する復旧に要する経費の措置及び今後の災害等の対応のため、予備費の補填をするものであります。
歳入につきましては、国及び県の災害復旧費補助金や災害復旧債を充当するほか、財政調整積立金からの繰り入れにより財源を調整したところであります。予算計上した被害箇所については、応急的な措置をしているものもありますが、二次災害等の懸念もありますことから、その本復旧を速やかに行う必要があり、本日の提案となったものであります。その結果、一般会計の予算総額は、今定例会本会議3日目に提出しております補正予算後の1312億6178万余円に4億865万余円の増額補正となり、これを加えた一般会計予算総額は1316億7044万余円となった次第であります。
以上、議案の概要を御説明申し上げましたが、慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げます。
60 ◯議長(
丸野達夫君) これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
61 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
62 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第189号については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
63 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議案第189号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、議案第189号については原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第53 雪対策について ~
日程第56 雇用観光対策について
65 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第53「雪対策について」から日程第56「雇用観光対策について」までの計4件を
一括議題といたします。
各案件については、各特別委員長から会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしております申出書のとおり、閉会中の
継続審査の申し出がありました。
66 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
67 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに決しました。
──────────────────────────
日程第57 議案第190号 財産区管理委員の選任について
68 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第57議案第190号「財産区管理委員の選任について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。鹿内市長。
〔市長鹿内博君登壇〕
69 ◯市長(鹿内博君) 議案第190号について御説明申し上げます。
平成21年第3回定例会において御同意をいただき選任いたしました金浜、野木及び本郷の各財産区管理委員9名の方々は、去る10月1日または10月3日をもって任期が満了となります。そこで、この後任について慎重に検討した結果、金浜財産区管理委員吉田政治氏の後任には田辺明広氏が、本郷財産区管理委員小野幸村氏の後任には鎌田隆司氏が、同財産区管理委員鎌田善和氏の後任には奥谷通英氏が、同財産区管理委員鎌田義雄氏の後任には鎌田祐司氏が、同財産区管理委員鎌田次雄氏の後任には津川春美氏が適任と認められますので、それぞれ選任することとし、その他の方々については、それぞれ再任いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、これらの方々の経歴については配付いたしたとおりであります。
70 ◯議長(
丸野達夫君) これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
71 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
72 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第190号については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
73 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
74 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第190号については、これに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
75 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第58 議員提出議案第17号 福島第一原子力発電所汚染水問題の対策を着実に実施することを求める意見書
76 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第58議員提出議案第17号「福島第一原子力発電所汚染水問題の対策を着実に実施することを求める意見書」を議題といたします。
77 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第17号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
78 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
79 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第17号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
80 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第59 議員提出議案第18号 地方税財源の充実確保に関する意見書
81 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第59議員提出議案第18号「地方税財源の充実確保に関する意見書」を議題といたします。
82 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第18号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
83 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
84 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
11番村川みどり議員。
〔議員村川みどり君登壇〕(拍手)
85 ◯11番(村川みどり君)
日本共産党の村川みどりです。議員提出議案第18号「地方税財源の充実確保に関する意見書」に反対の立場から討論を行います。
今日の地方自治体財政が困難に陥っている根本的な原因は、
地方交付税の毎年ごとの大幅な減額と景気低迷による市民の暮らしを反映した税収の落ち込みにあります。意見書が言っている「基礎自治体である市が住民サービスや
まちづくりを安定的に行うためには、地方税財源の充実確保は不可欠である」、このことに対しては異論はありません。
しかし、意見書中、項目2の地方税源の充実確保等についての(1)では、地方消費税の充実による地方税体系の構築について述べられていますが、これはあくまで国と地方の税配分を現状よりも地方に厚くすることを求めるべきであり、消費税の事実上の増税を求めることについては、
日本共産党市議団は反対です。消費税法では、地方消費税の税率は国の消費税率の25%とされています。国の消費税率は4%ですから、地方消費税は消費税率に換算すると1%に相当し、国の消費税と地方消費税を合わせて5%となっています。地方消費税を充実させるという主張は、地方が国に対して消費税の増税を迫ることを意味し、認めるわけにはいきません。消費税は、所得の低い人ほど負担が重くのしかかる最悪の不公平税制であり、国民の購買力を奪い、現在の深刻な地方経済の回復を阻害するものにほかなりません。地方経済の落ち込みは、地方財源の充実確保にも大きく影響するものと考えます。
(2)では、個人住民税の政策的な税額控除は行わないことを求めています。確かに税額控除がふえれば市の税収が減ることに直結します。しかし、現在行われている税額控除の中には、住宅ローン減税や寄附金控除など、多くの市民に役立っているものがあります。
(4)では、法人住民税の均等割の税率を引き上げることを求めています。これも引き上げることで市の税収がふえることに直結するかもしれません。しかし、法人住民税を納めている64%は資本1000万円以下の中小零細企業です。こうした中小企業への影響を考えれば、消費税の増税と法人住民税の増税は認めるわけにはいきません。
安倍政権は、来年4月からの消費税増税のために追加的な経済対策を打ち出そうとしていますが、その目玉となっているのが大企業向けの減税です。消費税増税を国民に押しつけるため大企業に減税するというのは、全くつじつまが合わない本末転倒の対策です。そのために東日本大震災の復興特別法人税を1年前倒しして来年度から廃止するというのは、被災者の気持ちをも踏みにじっています。実際には復興増税とは名ばかりで、増税になっていない特別税を率先して廃止するというのは、大企業の負担軽減しか念頭にない不当なものです。また、力の強い大企業にとっては消費税分は売り値に転嫁できる仕組みになっており、輸出に回した分は税額の還付が受けられるなどの仕組みで逆に大企業の懐を潤しています。
日本共産党は、まず税制のあり方を所得や資産に応じて負担するという応能負担の原則に立って改革し、富裕層や大企業優遇税制を改めること、260兆円もある大企業の内部留保の一部を労働者の賃上げに活用すること、さらには、毎年2500億円の米軍への思いやり予算を初めとする5兆円を超える軍事費を見直し、市民の立場で聖域にもきっぱりとメスを入れて地方税財源の確保の道を探るべきではないかと考えます。よって、消費税の増税によらない地方財源の充実強化を求める立場を表明し、本意見書に対する反対討論とします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
86 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第18号については、反対討論がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第18号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
87 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第60 議員提出議案第19号 ホテル・旅館等建築物の耐震化の促進に関する意見書
88 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第60議員提出議案第19号「ホテル・旅館等建築物の耐震化の促進に関する意見書」を議題といたします。
89 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第19号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
90 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
91 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第19号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
92 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第61 議員提出議案第20号 今秋の消費税率引き上げ決定に反対する意見書
93 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第61議員提出議案第20号「今秋の消費税率引き上げ決定に反対する意見書」を議題といたします。
94 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第20号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
95 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
96 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第20号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
97 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第20号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
98 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第62 議員提出議案第21号 集団的自衛権に関する憲法解釈を変更することに反対する意見書
99 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第62議員提出議案第21号「集団的自衛権に関する憲法解釈を変更することに反対する意見書」を議題といたします。
100 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第21号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
101 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
102 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
23番藤田誠議員。
〔議員藤田誠君登壇〕(拍手)
103 ◯23番(藤田誠君) 23番、社民党・市民の会、藤田誠です。「集団的自衛権に関する憲法解釈を変更することに反対する意見書」に対して賛成の立場で意見を述べます。
2007年、第一次安倍内閣は、日本の安全保障環境が変化しているとし、時代に適した実効性のある安全保障の法的基盤を再構築する必要があるとの認識から、安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会の設置を決定し、2008年6月に報告書がまとめられ、集団的自衛権の行使について、現憲法下では認められないとされています。しかし、昨年12月の衆議院議員総選挙、本年7月の参議院議員通常選挙結果を受け、これまで法の番人である内閣法制局長官は、内閣法制局第一部長から内閣法制局次長を経て就任するのが慣例となっていましたが、その慣例を覆し、改憲論者を内閣法制局長官に就任させました。その結果、集団的自衛権の行使を認めてこなかった安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会は、一転して容認方向に固まりました。
集団的自衛権の行使については国連憲章でも認められていますが、日本国憲法第9条第2項にある交戦権を認めないに抵触しており、現憲法下においては集団的自衛権の行使はできないと歴代内閣は判断されてきました。それを認めることは、まさに日本を戦争のできる国へと変貌させるものであります。
本年7月29日に麻生副総理が都内のシンポジウムでナチスを引き合いに出した発言をしました。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法がナチス憲法に変わっていたんですよ、誰も気づかないで変わった、あの手口を学んだらどうかねという発言をしています。この発言から、現在、集団的自衛権の行使は国益に当たる影響の範囲とするとしていますが、誰も気づかないうちに範囲を変えようとする意思が明白です。
皆さん、憲法がその時々の政権によって解釈が変わっていいのか。さらに、法が憲法を凌駕することになり、憲法第9条の有名無実化を決定づけることになります。政府は、拡大解釈により憲法の根幹を変えようとするこそくなやり方をせず、集団的自衛権の行使ができ、アメリカとともに他国と戦争ができるように憲法を変えたいのなら、正々堂々、投票者総数ではなく有権者総数の3分の2を獲得するつもりで取り組むべきです。
日本は、唯一の被爆国であり、太平洋戦争によって多くの犠牲者を出しました。ある資料によれば、犠牲者は、日本では、戦闘員が174万955人、民間人が39万3000人、7月28日から29日にかけての青森市の大空襲での死傷者は1767人、アメリカ合衆国太平洋地域のみの戦闘員の犠牲者35万4523人、中華民国、戦闘員150万人、民間人1700万人、中国大陸、民間人推定約1700万人、朝鮮半島、推定約20万人、ベトナム、推定約200万人、インドネシア、推定約200万人、フィリピン、推定約105万人、シンガポール、推定5000人、ビルマ、約5万人、まだまだ不明な犠牲者がおられますが、太平洋戦争でのとうとい人命の犠牲のもとにつくられた日本の平和憲法、時代がどう変わっても日本はこの平和憲法を変えてはなりません。永久に伝えよう、平和憲法のすばらしさを、そして日本国憲法の底力を。
以上、意見書をお読みいただき、多くの議員の御支持をいただきますようお願い申し上げ、賛成討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
104 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第21号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
105 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第21号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
106 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
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日程第63 議員提出議案第22号 TPP交渉からの即時脱退と情報公開を求める意見書
107 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第63議員提出議案第22号「TPP交渉からの即時脱退と情報公開を求める意見書」を議題といたします。
108 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第22号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
109 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
110 ◯議長(
丸野達夫君) 御質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第22号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
111 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第22号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
112 ◯議長(
丸野達夫君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
──────────────────────────
日程第64 議員提出議案第23号 過労死防止基本法の制定を求める意見書
113 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第64議員提出議案第23号「過労死防止基本法の制定を求める意見書」を議題といたします。
114 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第23号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
115 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
116 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
32番仲谷良子議員。
〔議員仲谷良子君登壇〕(拍手)
117 ◯32番(仲谷良子君) 社民党・市民の会の仲谷良子でございます。議員提出議案第23号「過労死防止基本法の制定を求める意見書」に賛成の立場で討論に参加します。
時間をかければ仕事の成果が上がるというわけではない。今の労働時間規制は時代おくれ。時間で賃金が決まる労働者を減らそう。効率的になるし、私生活も充実する。経済界はこう主張しています。しかし、現在の働き方からすれば、経済界の主張に疑念が湧きます。短期的な利益の追求や会社内外の競争激化で、人には血が通っているという事実が忘れられているのではないかと思うほど、過労死で亡くなった方の事例が報告されています。睡眠も二、三時間しかとれない。プライベートの楽しみもない。感情を押し殺し働いているなどは、まるでロボットのように働かされているのではと思うほどです。
労働基準法があっても万全ではなく、規制も十分に機能していない実態にあります。2011年度の内閣府の自殺統計によると、動機、原因が勤務に関連していたケースは2689人、2012年度に過労自殺と認定された93人は、内閣府統計の3%にすぎないのです。過労死弁護団は、認定されているのは氷山の一角と言っています。心身とも健康なはずの20代から30代の労災認定数が精神疾患で全体の5割を超えているのは異常としか言えません。
何よりも、突然肉親を失った遺族の経済的な混乱や精神的な悲哀は、例えようのないつらさです。それも過重労働の犠牲で。現状を放置すれば同じ悲しみを背負う人がふえていくと、遺族や弁護士は過労死防止基本法の制定を目指しています。全国過労死を考える家族の会の代表は、人が尊重されて働き、家族とともに暮らしたい。当たり前のことを求めている。けれども、残念なことに、私たちの会の会員、遺族はふえる一方ですと話しています。遺族の思いを社会全体で共有し、一日も早く法制定につなげる必要があると議員の皆様に訴え、賛同を心からお願いし、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
118 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第23号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
119 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議がございますので、起立によって採決いたします。
議員提出議案第23号に賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
120 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数でございます。よって、本案は原案のとおり可決することに決しました。
──────────────────────────
日程第65 議員提出議案第24号 生活保護の老齢加算復活を求める意見書
121 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第65議員提出議案第24号「生活保護の老齢加算復活を求める意見書」を議題といたします。
122 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第24号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
123 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
124 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
21番舘田瑠美子議員。
〔議員舘田瑠美子君登壇〕(拍手)
125 ◯21番(舘田瑠美子君)
日本共産党の舘田瑠美子です。議員提出議案第24号「生活保護の老齢加算復活を求める意見書」に賛成の立場から討論を行います。
生活保護の老齢加算は、1960年、老齢福祉年金制度の発足と同時に、老齢者はそしゃく力が弱いため他の年齢層に比し、消化吸収がよく良質な食品を必要とするとともに、肉体的条件から暖房費、被服費、保健衛生費などに特別の配慮を必要とし、また、近隣知人、親戚などへの訪問や墓参などの社会的費用が他の年齢層に比し余分に必要となるとの理由で設けられたものです。ところが、厚生労働省の生活保護制度の在り方に関する専門委員会2003年に70歳以上の人を60歳から69歳の人と比べても老齢加算に相当するだけの特別な需要があるとは認められないとの中間取りまとめをしたのを理由に、政府は2004年度から3年間で老齢加算を段階的に廃止してしまいました。
しかし、老齢加算廃止を提言したとされる生活保護制度の在り方に関する専門委員会の委員長を務めた岩田正美日本女子大学教授は、老齢加算が廃止された経過について不本意だと東京高裁に提出した意見書の中で述べています。その理由は、生活保護基準について20年ぶりに本格的な検証作業を任せられ、制度全体の見直しも課題としていたのに加算問題の処理が最初に求められ、専門委員会は加算そのものについては廃止の方向で見直すべきとの中間報告を提出したところ、政府は早速翌年度に加算を減額したのです。しかし、岩田氏は、委員会の審議途中における老齢加算の先行的廃止は、中間報告の一部のみを委員会の結論として即座に利用したものであると政府の対応に不満を表明しました。
専門委員会の中間報告は廃止の方向で見直す場合の条件として、生活保護基準の体系を是正して憲法第25条が言う最低限度の生活を維持できるよう、単身世帯の基準を創設するなど、現行基準の矛盾を正すことを指摘していました。ですから、岩田氏は、老齢加算の廃止は生活保護基準の是正とセットで提案したものであり、政府が加算廃止だけをつまみ食い的に先行させ、是正などはいまだに提案されていない、委員長の立場として甚だ不本意と言わなければならないと述べ、政府のやり方を批判しています。
このように老齢加算廃止は政府が意図的に行ったものです。是正を行わず老齢加算の廃止だけを行ったために生活保護費の約2割もカットされてしまいました。全日本民主医療機関連合会がことしの2月に行った病院、診療所を受診した生活保護の患者さん1842人の調査で、食事回数が1日2回未満という人が29%、食費も1日1000円未満が49%でした。お風呂も週に2回未満という人が約50%、2人に1人が週2回しかお風呂に入れないでいます。被服、履物の購入は年に2回未満が65%、金額も年に5000円未満という方が半数でした。地域の行事や冠婚葬祭への参加は、全く参加していない方が4分の3の74%です。冠婚葬祭に一切出ないという人は51%に上っています。老齢加算を廃止された70歳以上の受給者の皆さんの場合はさらに厳しい生活を強いられています。
生存権裁判の原告の1人の今村洋雄さんは、生活保護を利用できたとき、これでやっと生きられると思いました。老齢加算が廃止されてからは、入浴、つき合いなどを減らし、趣味の釣りをやめ、ただ生きているだけの毎日です。余生をみじめな思いをしないで普通の生活を送りたいと願うことは間違いでしょうかと訴えています。
また、青森市は、5月になっても寒い日が多く、暖房が必要ですが、冬季加算は3月までより支給されていませんから、灯油代を工面するためにさらに食事の量を減らしたり、お風呂をわかすのも週に1回にしているそうです。身内に不幸があっても香典を用意できないために通夜、葬式に参列できないときはつらく、情けない。お世話になった人に不義理をいたし、心の中はいつも申しわけない気持ちでいっぱいです。このような思いで日々暮らしているのです。
生活保護法第3条には「この法律により保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなければならない。」とありますが、食事の回数や量を減らしたり、入浴を制限しなければならないような生活が健康で文化的な生活水準を維持していないことは明らかではないでしょうか。生活保護受給の高齢者は決してぜいたくを望んでいるわけではありません。憲法第25条で保障されている健康で文化的な最低限度の生活を望んでいるだけです。どうか切実な願いに応えてくださいますよう議員各位の御賛同を呼びかけまして、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
126 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第24号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
127 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第24号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
128 ◯議長(
丸野達夫君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
──────────────────────────
日程第66 議員提出議案第25号 大規模地震等災害対策の促進を求める意見書
129 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第66議員提出議案第25号「大規模地震等災害対策の促進を求める意見書」を議題といたします。
130 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第25号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
131 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
132 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
1番山脇智議員。
〔議員山脇智君登壇〕(拍手)
133 ◯1番(山脇智君)
日本共産党の山脇智です。議員提出議案第25号「大規模地震等災害対策の促進を求める意見書」に反対の立場から討論します。
この意見書にある将来の発生確率が高い首都直下型地震、南海トラフ巨大地震などの災害に対し、東日本大震災を踏まえ、防災、減災対策を強化することについては賛成です。しかし、意見書の1にあるように、この対策を国土強靱化基本法の趣旨に沿い行うことには賛成できません。国土強靱化基本法は、目的として、事前防災及び減災、その他迅速な復旧、復興及び国際競争力向上に資する大規模災害等に備えた国土の全域にわたる強靱な国づくりの推進を掲げています。しかし、自民党が示している基本的施策を見ると、インフラ分野についてはこれまでの自民党政府が掲げてきた全国総合開発計画や日本列島改造論と内容に大差はなく、旧来の建設優先型公共事業の継承にすぎません。つまり、国土強靱化基本法で述べられている国際競争力の向上に資する事業とは、高速道路や新幹線、港湾、空港など、巨大開発事業にほかなりません。
この国土強靱化基本法の議論の中では、10年間で200兆円の投資が必要であるとして国債の増発を提唱しています。国債発行残高は2012年度で既に710兆円に達しています。今後、公共事業のばらまきにさらに200兆円の国債を発行するということになれば、日本の政府の持続性や信認が失われ、通貨や国債の価格下落を招くおそれがあります。さらに、防災、減災の面においても、インフラ整備を中心にした対策では効果は限定的です。国土強靱化基本法では、防災、減災などに関する記述は抽象的な内容であり、どのような災害を想定し、対策に優先順位を設けるのか明確ではありません。このような強靱化では防災、減災に乗じたばらまきの一方、真に必要な対策まで共倒れになる可能性があります。
本年7月31日の復興庁の発表により、東日本大震災の2012年度復興費の政府が予算化した9兆7402億円のうち3兆4271億円が使われなかったことが明らかになりました。このような状況で全国で無秩序に公共事業を始めれば、防災、減災どころか、東日本大震災の復興まで妨げられるおそれがあります。
また、同基本法案の公共事業の決定までの手続にも重大な問題があります。決定までの手続では、会議の公開や住民の意見を聞く枠組みは保障されていません。さらに、法案には、国民の責務として国及び地方公共団体が実施する事業に協力しなければならないと記述されています。
このような法案のもとで公共事業を強行する仕組みができると、不透明なプロセスで事業が決定され、地域の意思を反映せず、中央集権的に実施されるおそれがあります。国の予算が一部の関係者の利益のための事業に使われるなどの問題も十分に考えられます。さらに、これまでに地元の反対などで中止になった公共事業が復活され、実施させられるおそれもあります。地域で真に必要とされる事業に使われない一方、負担金などによって地方財政がますます困窮させられることにもつながります。結局のところ、防災、老朽化対策の重視とは名ばかりで、大規模災害を口実に新規の大型開発事業を見直すどころか継続、拡大させる根拠となるものばかりです。こうした問題だらけの法案のもとに、大規模地震等の災害対策の促進を求める本意見書には賛成できないことを申し上げ、反対討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
134 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第25号については、反対討論がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第25号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
135 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第67 議員提出議案第26号 若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める意見書
136 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第67議員提出議案第26号「若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める意見書」を議題といたします。
137 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第26号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
138 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
139 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
12番葛西育弘議員。
〔議員葛西育弘君登壇〕(拍手)
140 ◯12番(葛西育弘君) 12番、
日本共産党の葛西育弘です。議員提出議案第26号「若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める意見書」に一部反対の立場から討論を行います。
この意見書には4つの事項について適切に対策を講じるよう求めていますが、そのうち3つ目の事項に「個人のライフスタイルに応じた多様な働き方を可能とするために、地域限定や労働時間限定の正社員など多元的な働き方を普及、拡大する環境整備を進めるとともに、短時間正社員制度、テレワーク、在宅勤務などの導入を促進すること」とあります。多様な働き方を実現するために、正社員と雇用が不安定な非正規の中間身分として、勤務地や従事する職種を限定した限定正社員を設けるべきだという議論がされています。
パート、アルバイト、派遣のように契約期間が有期雇用でなくなるため、安定して働けるように見えます。しかし、仕事内容を限定することによるリスクの大きさも考えなければなりません。例えば、企業の都合で勤務先の工場や店舗の閉鎖、業務が廃止された場合です。これまでの正社員なら、まず新しい職場や仕事を確保することが会社に求められます。しかし、限定のある正社員だと、会社側の都合のいいルールが設けられれば簡単に解雇されてしまいます。厚生労働省の通達では、限定正社員の解雇は一般の正社員と同列に扱われることにならないとしています。正社員にある解雇制限ルールが限定正社員にはそのまま適用されないというのです。現状でも、エリア正社員、時給正社員、短時間正社員などの限定正社員が既成事実化していることを考えると、雇用が不安定な非正規が限定正社員になるより、結局正社員が限定正社員にされる可能性が高いのではないかと危惧されます。このようになると、日本の雇用全体の不安定化にもつながります。
日本では、1997年をピークに1人当たりの賃金が減り、デフレ不況の原因となっています。賃金低下の要因となったのが正社員の月例賃金の低下とワーキングプアと呼ばれる非正規雇用労働者の増加です。非正規雇用は、1995年の1000万人から現在1800万人を超え、全雇用労働者の4割に迫ろうとしています。これは1999年の労働者派遣原則自由化や2004年の製造業解体を初め、歴代自民党政権による雇用破壊によってもたらされたものです。その結果、小泉内閣、第一次安倍内閣のもとで好況期とされた2002年から2007年も国民所得は減少しました。
限定正社員の導入では、経済成長を促すどころか、景気低迷に一層の拍車をかけるだけです。今必要なことは、長時間労働の是正やサービス残業の根絶、均等待遇の実現、最低賃金の引き上げなど、誰もが安心して働き続けられるようにルールを確立することです。
最後に、1つ目の事項の世帯収入の増加に向けて、政労使による賃金の配分に関するルールづくりを進めること、また、正規、非正規間の格差是正、子育て支援など総合的な支援を行うとともに、最低賃金引き上げに向けた環境整備を進めること、2つ目の事項の労働環境が悪いために早期に離職する若者も依然として多いことから、若年労働者に劣悪な労務環境下で仕事を強いる企業に対して違法の疑いがある場合等の立入調査の実施や、悪質な場合の企業名の公表などを検討し、対策を強化すること。そして、4つ目の事項の「仕事や子育て等に関する行政サービスについて、若者支援策がより有効に実施、活用されるよう、利用度や認知度の実態を踏まえ、必要な運用の改善や相談窓口等の周知、浸透等に努めること」、これら3つの事項については賛同することを表明し、討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
141 ◯議長(
丸野達夫君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第26号については、反対討論がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第26号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
142 ◯議長(
丸野達夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
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日程第68 議員提出議案第27号 鳥獣・海獣被害防止対策の充実を求める意見書
143 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第68議員提出議案第27号「鳥獣・海獣被害防止対策の充実を求める意見書」を議題といたします。
144 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第27号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
145 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
146 ◯議長(
丸野達夫君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第27号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
147 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
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日程第69 議員派遣について
148 ◯議長(
丸野達夫君) 日程第69「議員派遣について」を議題といたします。
149 ◯議長(
丸野達夫君) お諮りいたします。
本件については、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
150 ◯議長(
丸野達夫君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに決しました。
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151 ◯議長(
丸野達夫君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
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閉 会
152 ◯議長(
丸野達夫君) これにて平成25年第3回
青森市議会定例会を閉会いたします。
午後0時15分閉会
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