1.
分科会長の報告について
○委員長(
松嵜裕次) 報告事項はお手元に配付したとおりである。
──────────────────
2.
総合計画の策定状況について(報告)
・第4回
総合計画審議会について等
[
理事者説明]
◎
政策企画課長 12月25日に行われた第4回
総合計画審議会に諮った議題について説明する。
議題の1つ目は前回までの
検討事項について、2つ目は第3次
総合計画における主要な取組についてとしている。
まず、1つ目の前回までの
検討事項についてである。資料1の第3次船橋市
総合計画骨子案をごらんいただきたい。
前回、9月6日の
特別委員会から少し期間があいてしまい申しわけない。骨子案の全体の構成等について、改めて説明した上で、前回から修正や追加した箇所についてご説明する。
資料1、骨子案の2ページの
構成イメージをごらんいただきたい。
まず、
総合計画の策定の前提とし、左側に本市の特性や本市を取り巻く
社会経済情勢、また、本市の現状や将来予測から見える発展の可能性、これは本市の強みと言える部分を整理している……及び重点課題を整理した。内容については、骨子案の3ページから6ページに記載している。8月19日の
特別委員会で説明させていただいたとおりなので、その時点から文言は若干修正しているが、説明は割愛させていただく。
次に、
基本構想のところだが、これらの多角的な視点から整理した序論を踏まえ、
基本構想において、本市の
まちづくりの大きな方向性として4つのめざすまちの姿を掲げた。これは各分野の横断的な、基本的な目標となるものである。前回までの骨子案では4つのめざすまちの姿を束ねたものを
基本理念という文言でくくっていたが、
基本理念という言葉を使うのは今回やめている。シンプルにめざすまちの姿が4本あるという形にした。理由としては、本市が掲げる4本のめざすまちの姿は、理念というよりは、ある程度具体的な方向性、目標を示す内容となっているということである。内容を変更した部分があるので、後ほど説明させていただく。
めざすまちの姿の上に位置する将来都市像は現時点ではまだお示しできていないが、4つのめざすまちの姿を包含・集約し、市民の皆様と広く共有できる将来のありたいまちのイメージとして掲げてまいりたいと考えている。
また、
構成イメージの
基本構想の枠の右下に
基本姿勢というパートを新たに設定している。これは、8月の
総合計画審議会において、
基本構想の中で市民や事業者等の連携、協力について触れられていないことについて、複数の委員の方からご意見をいただいた。このことを踏まえ、
総合計画を推進するに当たって、各行政分野の
まちづくりにおける共通の
基本姿勢を示すというパートを
基本構想の中に新たに設定し、その中に多様な主体との協働、実効性の高い
行財政運営という2つの内容を整理した。内容については後ほどまた説明させていただく。
ここまでが
基本構想の各要素で、
基本構想の実現に向けた各分野の施策については、
基本計画の中で整理をしている。
基本計画だが、下の枠のところにある。基本的には各分野の施策体系に沿った
分野別計画が大部分を構成する。その上に赤い点線の枠で示した主要な取組は、各分野に位置づける施策のうち、各分野の主要な取組を4つのめざすまちの姿にひもづく形で整理したものである。12月の
総合計画審議会では、この主要な取組部分を議題として、審議をしていただいた。内容については、またこちらも後ほど説明させていただく。
それでは、
基本構想の中で修正や追加した箇所についてご説明させていただく。
骨子案の7、8ページをごらんいただきたい。前回は、めざすまちの姿について、骨子案とは別資料にてめざすまちの姿ごとに、本文、
背景設定理由、関連する序論を整理していた。しかしながら、
背景設定理由の記述については、本文と重なる部分と本市の現状・課題をあらわしている部分とも混在して、両方に載っていた部分などがあったことから、その位置づけは少し曖昧な部分であった。このことから、本文と重複する、または本文を補足する内容は、本文と統合して本文を修正している。一方、現状・課題をあらわしている部分は、文字通り現状を課題として分けて、本文の下の枠のほうに箇条書きで整理をさせていただいている。あらわし方が変わったということである。
骨子案の9ページ、
構成イメージで少し説明したが、
まちづくりの
基本姿勢は、審議会でのご意見を踏まえて新たに設定したパートとなる。ごらんのとおり、多様な主体との協働、実効性の高い
行財政運営という2つの内容を記載している。
まず、多様な主体との協働については、
町会自治会を初めとする
市民活動団体、
あと福祉活動団体や事業者など、これまでもさまざまな分野で多様な主体が本市の
まちづくりを支えてきていただいている。市の経営資源が限られる中、複雑多様化する地域課題の全てに行政だけで対応することは難しくなっていることなどから、現状・課題を踏まえて姿勢として設定をした。
次に、実効性の高い
行財政運営については、持続可能な
行財政運営に向けた
取り組みに対応する考えとなっており、財政の硬直化や今後厳しくなる職員の確保、人口増や
少子高齢化の進展等に伴う業務量の増加などの現状・課題に踏まえ設定している。
基本構想の修正、追加部分の説明は以上である。
議題の2つ目の主要な取組についてを、説明させていただく。
前回まで骨子案では
重点プロジェクトとして記載していたものを主要な取組として改めて整理したものである。
主要な取組の設定の考え方だが、まず、前提としては市のあらゆる分野の施策は
分野別計画の中で網羅的に体系的に整理する。これら各分野の施策のうち、代表的なものを
基本構想に掲げためざすまちの姿の形にひもづく形で主要な取組として整理したものとなる。
では、各
取り組みについてご説明していく。10ページをごらんいただきたい。
まず、めざすまちの姿@にひもづく
取り組みとしては1つ目が、生涯を通じた学習環境の充実である。こちらは、人生100年時代を見据え、子供から高齢者まで全ての人が
ライフステージに応じてみずからの望む学習機会を選択できるよう機会創出を行うとともに、内容の充実に取り組むものである。
2つ目は、
社会参加の促進である。こちらは、全ての人が自分らしい生き方を実現するための就労や活動に取り組めるよう環境整備に取り組むものである。
3つ目は、理解・共生の促進である。こちらは、誰もがお互いの個性や価値観を理解・尊重できるよう、その理解の促進を進め、共生できるように取り組むものである。
次に、11ページをごらんいただきたい。
めざすまちの姿Aにひもづく
取り組みである。1つ目は、子供が笑顔で育つ
環境づくりである。こちらは、子供たち、これから妊娠出産を迎える方、さらに
子育て世代の方への支援を推進するため、包括的な支援体制の構築や受け皿の整備、また、子供たちが安心して暮らせる
環境づくりに取り組むものである。
2つ目は、
健康寿命日本一に向けた
健康づくり。こちらは、高齢化が進展する中で市民の健康増進を図り、
健康寿命日本一を目指して取り組むものである。
3つ目は、高齢者や障害のある人への暮らしの支援である。こちらは、支えが必要な高齢者や障害のある人が住みなれた地域で安心して暮らし続けられるよう、
地域包括ケアシステムの推進や相談支援や
生活支援サービスに取り組むものである。
4つ目は、災害に強い
まちづくりである。こちらは、近年頻発する自然災害に対し、市民の安心・安全を確保するため、災害による被害が最小限に抑えられるよう体制整備に取り組むものである。
骨子案の12ページだが、めざすまちの姿Bにひもづく
取り組みとして、1つ目は
地域資源を活かした魅力の向上である。こちらは、船橋の持つさまざまな
地域資源を市内外に対し市民の愛着向上や都市としての魅力向上に取り組むものである。
2つ目は、新たな活力を創出する賑わいの
拠点づくりである。こちらは、本市の新たな魅力を創出するにぎわいの拠点として、
海老川上流地区に健康維持や
予防医学等の考え方を活かした町を創出、及び
JR南船橋駅
南口市有地を活用し、臨海部の回遊性の創出に取り組むものである。
次に、13ページをごらんいただきたい。
めざすまちの姿Cにひもづく
取り組みとしては、1つ目は
環境負荷の軽減・環境の保全である。こちらは、
環境負荷の軽減を図るとともに、本市の持つ都市と自然と調和した環境を次世代に引き継ぐために多様な主体と連携して、ごみの減量や資源化に加え、自然環境の保全に取り組むものである。
2つ目が、安全で快適な道路・交通環境の整備である。こちらは、本市において市民要望の高い道路整備について、
交通渋滞解消や
歩行者空間の整備に取り組むものである。
3つ目は、先進技術の利活用による
市民サービス向上である。こちらは、近年、進歩の著しい
ICT技術などについて、積極的な検討導入を推進し、
市民サービス向上に取り組むものである。
以上が、
基本構想の実現に向けた主要な取組となる。
なお、こちらに記載のない
取り組みについても、市として行わないというものではなくて、それらについては
分野別計画の各分野において
取り組みを記載していくことになる。
また、主要な取組についても、今後の
分野別計画をご審議していただく中で必要に応じて修正・入れかえを行うことを想定している。
資料4をごらんいただきたい。
総合計画審議会の
開催スケジュールである。
第5回、3月24日の火曜日に
基本計画、各分野ということで、ここから、各分野の
テーマごとの審議に入る。これを3月、4月、5月、6月と4回開く予定である。
そして、7月に全体の総括として
基本計画を取りまとめるような形で考えている。その後、パブリック・コメントを実施。これもあくまでも予定であるので……第10回を行った後、答申という形を予定している。
………………………………………………
[質疑]
○委員長(
松嵜裕次) これより質疑に入るが、質疑に関しては、委員会の運営要領4、全体会での質疑については
個別具体の質疑は必要に応じて分科会で行うということにご留意をいただきたい。
ただ、この議題の性格上、若干、
個別具体の箇所に踏み込まざるを得ない部分もあるかと思うので、それについては質疑をしていただいて結構だが、細かな点、また、関心を持たれた点については、ぜひ分科会で掘り下げていただきたいと思っているので、その点についてもご留意をいただきたい。
それでは、これより質疑に入る。
◆朝倉幹晴 委員 今ご説明いただいたところと第4回船橋市
総合計画審議会の意見要旨などの各委員の意見を読まさせていただくと、例えば、
ダイバーシティなんかに関する視点というのは比較的いろんな委員から指摘されている点はいいと思うが、私がちょっと感じるのは、
総合計画の13ページのC−3の先端技術の利活用による
市民サービス向上というところにかかわるだろうが、これと、第4回船橋市
総合計画審議会の意見要旨の中の
町会自治会といった地域の基盤が揺らいでいることへの対応もあるとよいということの2つにかかわるが、生身の人間の交流の場として
自治会町会の活動があると。しかし、今、市民の多くはネットを通じて情報を得たりしているし、台風のときなんかもそうだった。そうすると、これから10年を見越したときに、ネット上の
情報発信というのが市の施策としても市民の交流としても重要な要素となると思うが、それに対する記述というか、視点が若干弱いというか、その予測も含めた視点が弱いのではないかと思う。それについてどうお感じになっているのかということと、同時にネットの
情報発信というのは重要ではあるが、それと生身の人間関係をどうリンクさせていくかというのが非常に大きなテーマだと思うが、そこら辺に対する委員の議論とか市の当局の考え方とか、そこら辺はどうなんだろうか。
◎
政策企画課長 今、
朝倉委員からご指摘いただいたところについては、特に情報の取り扱いというか、発信の仕方のところについても、この
総合計画の中でも、今後分野別の中でもいろんな施策において関係してくるのかなとは思っており、例えば、今回、災害のところでも
非常通信手段の充実というところを掲げさせていただいたが、この間の台風の関係のときにも少し混乱したところとかがあったので、その
情報発信の仕方というのは、今後の10年の中でも1つの課題だとは考えてはいる。
それと、先ほど、審議会のほうで、その
町会自治会の関係については、10ページの@−2のところの
社会参加の促進であったり、または、その次のページのA−4の災害に強い
まちづくりというところで
自主防災組織の関係であったりということで、やはりそういうことでのコミュティーというか、関係性というのも、今後10年の中では大切にしていかなきゃいけない、その所管においても検討していくものだと考えている。
◆松崎さち 委員 7ページの
基本構想で、@の輝くひとのところに、本市を取り巻く現状・課題で、
男女共同参画の推進と多様な性の尊重が求められているというのが新しく入っている。これが
基本計画のところ、10ページのところでどこに落とし込まれているのか。@−3の理解・共生の促進のとこかなと思うが、特に記載がないので、その点について伺いたい。
◎
政策企画課長 そこの部分については、まさに委員が言われているとおり、10ページ@−3の理解・共生の促進のところで含んでいると考えている。
◆松崎さち 委員 そうしたら、その障害のある方への理解の促進、
外国人住民との共生って非常に大事な課題だと思う。特出しされているが、あわせて
男女共同参画、ジェンダー問題というのもやはり入れていくべきではないかと考えるが、ご見解を伺う。
◎
政策企画課長 そこの部分について、どう取り扱うかということは検討した。今言われた部分について、大変範囲が広く、きっと各分野においてもそこのところで出てくるんであろうとは考えてはいるが、市として、あくまでも主な施策の中では取り上げていないが、今後の分野別の中では、さまざまなところの根底にある考え方だと考えている。
◆松崎さち 委員 今回の
総合計画には、SDGsが取り上げられていたと思う。最初のほうの以前いただいた資料の中には入って、そのSDGs、どれをとってもやっぱりジェンダーの視点というのは重視していかなければならないと考え方が貫かれている。ぜひそういうところもきちんと
基本計画のところに明記していくべきではないかと考える。
それからもう1点、9ページの
基本構想で、
まちづくりの
基本姿勢のところでお伺いしたいと思う。実効性の高い
行財政運営というところで、本市を取り巻く現状・課題に、3、少子化の進展に伴い、職員の
人材確保が今後ますます困難となることが懸念されるというような記載がある。初めて見させていただいたが、ただ、船橋市の
職員採用試験の状況見ていると、倍率はむしろ上がっているような状況である。これは、船橋市というよりは、全国的な話をこのまま持ってきているのではないかという印象を受けたが、この点はいかがか。
◎
政策企画課長 ここの部分については、今後10年を見据えた中で、もちろん人口的には、市がやった人口推計上、この10年では人口は減らないが、今後、そういうことも想定される。また、職種によっては、既に
人材確保が難しい職種もあるので、ここは課題として整理をさせていただいている。
◆松崎さち 委員
人材確保が難しくなっている職種というのは、具体的にどういったものか。
◎
政策企画課長 具体的にちょっとあれだが、例えば、技術関係であったり専門的な職種とかだとやはりいろんなところでの採用という形になろうかなと。すいません、ちょっと私詳しくは調べてないが……かなと考えている。
○委員長(
松嵜裕次)
松崎委員、そろそろ、かなり踏み込んできてると思うので、ご留意いただきたい。
◆松崎さち 委員 いずれにしても、一般職の倍率なんか見ると30倍とか、以前より上がってるような状況であり、ちょっとこれをこのまま……何というか、国の文書だったらこういうふうに書かれることもあるかもしれないが、船橋市の状況にこのまま当てはめられるのか、そもそもこの計画は10年計画であって、今後10年は人口がふえていくとも予測もされてるわけで、ちょっとおかしな記載ではないかと指摘しておく。
◆橋本和子 委員 7ページ、本市を取り巻く現状と課題のところで、地域とのかかわりの
希薄化云々というところから、この
町会自治会の加入率が低下しているということがこの現状と課題で書かれている。何をやるにしても、やはり行政のほうで地域のほうにいろんな形で力を求めていったときには必ずこの
町会自治会というのが主体になると思うが、ここの加入率が低下をしているということに対しての
基本姿勢というか、めざすまちの姿とか、そういったところの部分で、この
町会自治会の加入率が減っているということに対して、何か具体的に考えていることだとかというのはあるのか。
◎
政策企画課長 町会自治会にはいろんな形で市政に協力していただいており、積極的にもかかわっていただいているところである。今言った加入率というか、今後のあり方等については、今後の分野別のほうで所管においても検討をされていくのかなと考えている。
○委員長(
松嵜裕次)
橋本委員、なるべく
個別具体のことは、これは分科会の範疇だと思うのでご留意いただきたい。
◆橋本和子 委員 とりあえずいろいろな形であるが、基本的なこととしてやはりその地域の住民の皆さんの力をかりるときに、やはりこのコミュニティーをつくっていったときの単位として、もう
町会自治会というのがそろそろちょっと考えなければいけない時期に来てるのではないかなということを考えているので、そこは分科会の中できちんと議論させていただく。
◆神子そよ子 委員 8ページのところの魅力にあふれ、進化し続けるまちのところだが、赤字で本市を取り巻く状況のところで、鉄道網の発達や云々というところで、成田空港へのアクセスのしやすいというような文章があるが、これ見ると、恐らく
北千葉道路とかも含まれてくるのではないかなと読み取れるが、そこは市の仕事ではないと思うが、道路等ができることによって市内で交通量がふえるとか、大型車がふえるというというところでは環境の問題にかかわってくると思う。そうすると、
基本計画の中では13ページに含まれてくるのではないかなと思うが、ここでは特に13ページのC−1では、そういう問題は、排気ガスの問題とか、環境の問題については触れてないが、それについてはどのようなお考えか。
◎
企画財政部長 道路関係のこと、私からお答えさせていただく。
委員おっしゃるように、確かに
北千葉道路、これは実は、最新の情報も確認したが、まだまだ最終的に鎌ケ谷、市川を通って外環につながるのがいつごろになるのかというのはまだ定まってないというような情報を得ているが、これが開通することによって、本市の北側の小室を中心としてかなり交通量に変化があるというのは当然予測もしているし、国のほうの推計でもそういう話がある。
ただ、ここで1つ言えるのは、むしろ逆にそういった広域的なその外環につながるような広域的な道路の整備をされることによって、むしろ市内で慢性的な渋滞を起こしている部分、こういったところが解消されるのかなというところは、この辺は十分考えている。逆に何というか、外環のほうの……ごめんなさい、
北千葉道路への交通の流入によって、市内の交通流入というか、そういったところもある程度は改善を見込んでいるところでもある。いずれにしても、この辺はまだ詳細な分析等がされてはいない状況であって、恐らく分野別の計画の中でも、なかなか細かい部分までは書き込めないのかなと。今、委員もおっしゃったように、ちょっと事業主体も市だけでできるものでもないので、その辺は、ただ、十分に、分析の状況によっては、しっかりと書き込んでもいきたいとは思っているし、ただ、C−1にかかわるような環境が悪化するというようなところは、これは今のところは想定はしていないというところである。
◆神子そよ子 委員
北千葉道路に関しては、小室のところにインターができるというような話もあるし、やっぱり今ある渋滞が解消されるということで、そういうことを考えてらっしゃるようにも聞いているので、交通量が大きく変わるということがあると思うので、今後十分にいろいろ調査をして加えていっていただきたいと思う。
◆
川井洋基 委員 漁業に関して、船橋はご存じのとおり、臨海部は全て海に面しており、
ららぽーとがあり、この近隣では、大きな漁港も控えているが、これから観光立国という、国のほうも政策で打ち出しているし、インバウンドのことを考えた場合、
港湾整備というか、この漁港も含めて
港湾整備という部分が全く載ってないように見受けられる。漁業はノリとか相変わらずホンビノスしか載ってないし、細かいことだが、スズキ類の漁獲量は全国1位というのは、スズキ類というのはよくわからない。スズキの漁獲は全国1位というのは知っているが、類というのは何だろうなと今、一瞬思った。それは細かい話だが、やっぱり南の玄関口である
港湾整備、
クルーズ船が寄港できるような夢のある話が全然出てこないなということでちょっと残念だなという気はする。ちょっと偏っている
総合計画なような気がするが、どうだろうか。
◎
政策企画課長 今、漁業その他港湾のところについては、12ページのB−1の
地域資源を活かした魅力の向上の中で、主な施策としては、
地域資源を活かした
情報発信の推進、またはその海というところを利用した、何らかのものができないかというのが、今後、具体の話が……ただ、また、港湾という話になると、市主体ということではない部分もあったりするので、ここのところについては、
地域資源を活かした魅力の向上の中に含まれているということで広く考えている。
◆
川井洋基 委員 港湾というのは、形のことを私は言っているわけではないので、海を生かした
まちづくりというのをもっと具体的に打ち出すべきだなと思っているが、曖昧でちょっとよく見えない、具体性が見えないということで、この辺も、やっぱり船橋は漁業で生きている方もたくさん現在もいるので、この地域のにぎわい、あるいは観光資源として、
ららぽーと、船橋競馬場と大きな施設もあるので、この辺も活かした総合的な
にぎわいづくりということももっと具体的に踏み込んでもいいのではないかなと私は思ってるが、どうか。
◎
政策企画課長 そういう広い範囲、きっといろんなところあると思うので、そこら辺についても今後の
分野別計画の中で所管と協議をしていきたいと考えている。
◆鈴木心一 委員 11ページの災害に強い
まちづくりで、目指すべき状態を、災害による被害が最小限に抑えられるよう体制や準備が整っているということで、行政の、市民の安心と安全を守るその立場から目指すべき状態であると整理されていると思うが、確かに、台風や風水害のことなども近年というか、もう最近では喫緊の課題であるので、それで主な施策に載っかっているのは承知ができる。ただ、今後を考えていくに当たって、当然行政が最優先でやっていくべきということで、行政がやるべきことを整理されているのはわかるが、一方で、災害に強い
まちづくりを市民の皆さんと一緒に、
まちづくりの意味でも目指すべき状態を考えていく必要もあるのかなと思う。
例えば、木造密集住宅地の方針なんかも出た。これはやはり市だけではなくて、市民の皆さんも、自分たちが自分たちの住んでいるところが災害に強い
まちづくりを目指していくという方針になってるわけだが、そういった行政がやっていかなきゃいけないものも大事だが、最優先だが、市民の皆さんにもこの目指すべき災害に強い
まちづくりに取り組んでいただけるような、一緒に取り組んでいただけるようなことも目指すべき状態ではないかなと思うが、そこら辺のところはどのように整理されていらっしゃるか。
◎
政策企画課長 まさにそこのところは、この間の審議会においても、市民の協力というか、災害に強い
まちづくり、主な施策として4つ挙げさせていただいているが、本当はもっともっと今言われたように、
自主防災組織であったり、または避難所運営協議会の支援体制構築だったり、または緊急輸送道路の沿線の建築物の関係で周りの方との協力という形とか、いろいろな形が想定されるとは思っている。
まさに今、今までは地震という形でやってきたところが、今回、水害というか、そういうところからいろいろなものがちょうど入ってきたところで、非常に項目を入れていくと、この主な施策、ここの部分だけでいうとすごい量になりそうだったので、すいません、ちょっと絞らせていただいた。ほかの市町村だとここ防災力という言葉で1つにくくってしまっているということもあり、そこにまたいっぱい出てくるということで、今言われたところの関係等についても、いろんなこのめざすまちの姿の中で市民の方の協力ということが施策に反映されていくのかなと考えている。
◆鈴木心一 委員 主な施策の中で、今示されているのは代表的なものでということで、まだほかにもあるのかなと感じた。今後も、目指すべき状態、この災害に強い
まちづくりを目指していくという中で、行政でやっていくのはもちろん大事だが、市民の皆さん一緒になって取り組んでいくと。その市民の皆さんが取り組める内容も、しっかり目指すべき状態としてアプローチをしていくといったことも考えていくことも望ましいのではないかなということを、ここから先だと所管があると思うので、そこのところでも議論を見守っていきたいと思っている。
◆木村修 委員 11ページの
健康寿命日本一に向けた
健康づくりについて伺うが、この
健康寿命日本一について、厚生労働省では2040年までに2016年比較して3歳以上延ばすということで、具体的に男性が75.14歳、女性が77.79歳と規定をしているが、この船橋市の
総合計画においては、この何歳という目標は立てる予定はあるか。
◎
政策企画課長 今言われた評価というか、指標的なところの数値については、今、どういう形での指標が、今言われたように、国としての全体での指標という形になろうかと思うが、さまざまな形で健康寿命のところについては、
健康づくり課を中心にいろいろやっているところではあるが、現段階では指標として、それを数値化した目標という形を設定することは考えていない。
◆木村修 委員 ある程度決めないとこの日本一という言葉が浮いてしまうかと思うが、決める予定はないか。もう一回伺う。
○委員長(
松嵜裕次) 全体で指標の考え方について議論するのは構わないが、ちょっと個別の話になってきているので、できることならば分科会でやっていただければありがたい。
◎
政策企画課長 指標の考え方、どういうふうに目標をつくるかというのは、私のほうで今考えてないと言ったのは、今後分野別のほうで施策を考えていく中で、やはりその結果として、成果としてそこを目指すということであれば、今後出てくる可能性は……そういう数値的な目標で目指すということもあろうかと思うが、現時点でまだそこまでを詰めていないので、現時点ではということで、今後の分野別等の中では出てくることがある可能性はある。
◆木村修 委員 分野別という、これから出てくるということで納得した。
◆松崎さち 委員 12ページの
基本計画のめざすまちの姿B−2のことでお伺いをする。
基本計画ざっと見させていただくと、抽象的とまでは言わないが、具体的にこの事業というふうに特出ししているものではないものが並んでいるが、ただ、このB−2については、
海老川上流地区、これメディカルタウン構想のこと、
JR南船橋駅
南口市有地、これで終わりとなって、2つの事業が特出しされている。やっぱり新たな活力創出、にぎわい、さっき偏っているというお話もあったが、例えば商店街振興とか、いろいろやらなければいけないことっていっぱいあると思う。あえてこの2つを特出しして
基本計画に位置づけてきたって……なぜなのか、ちょっとそこをお伺いしたい。
◎
政策企画課長 こちらについては、今まさに検討が進んでいるところで、
JR南船橋駅
南口市有地を活用したということで、ここはあそこの部分だけではなくて、それを含めた形での臨海部全体での創出という形で広い範囲と考えている。あと、海老川上流についても、メディカルタウンのところもそうだが、それも含め、今後広い範囲でそこのものが今動き出してるところであるので、ここはそこの部分を出させていただいた。
ただ、今言われたように、これだけではないので、そこの部分についても今後議論をしていきたいと考えている。
◆松崎さち 委員 ここの部分だけを考えてるわけではないということだが、ただ、この2つの事業だけ、これで特出しして書いて終わりってなれば、これが中心になってほかのものが振り回されていくということになり得る。これは再検討すべきではないかなと指摘しておく。
◆桜井信明 委員 今と同じところだが、活力と魅力にあふれ、進化し続けるまちのところになるが、そこの8ページで、文章見ると、将来にわたって、市民に愛され、市外からも多くの人を集め、まちの活力を維持するために、その原動力とも言える産業のさらなる活性化を図るとともにと書かれている。今、指摘があったとおり、ここでは、2つの
まちづくりの事業だけが書いてあるという状況でもあったが、この産業の活性化というのもすごく大事だと思う。そういったことに関して、産業の活性化をどういうふうに考えているのかということと、商工業戦略プランというのがあると思う。これも、いわゆるもうそろそろ5年たってくるという中で、そことの関連性をどのようにお考えなのか、お伺いしたい。
◎
政策企画課長 今言われた計画のほうについて、今ちょうど中間ということで、商工業のほうの計画については見直しがこれから、中間見直しみたいな形のものが行われるのかなとは考えているが、あくまでも、ここ主な施策という形で挙げさせていただき、出しており、今言った産業というと非常に広い範囲、こちらもなっており、個々具体これからやはりそちらのほうについても経済部の担当だったりというところで議論はされていくのかなと考えている。
◆桜井信明 委員 そういったところも、ほかの計画、現在進んでいる計画も含めて、この
総合計画と整合性をしっかりとれるようなものにしていっていただきたいなと思う。特に産業なんかであると、工業団地のことだとか、商工業戦略プランに書いてある。あと、ベンチャー企業の育成とか、そういったところも商工業戦略プランには書いてあると思うので、そういったところどういうふうにやっていくのかというのは個別で今やっていくと思うが、そういう計画としっかり整合性を持ってやっていただきたいなと思う。
もう1点が、そこの部分でさらに、スポーツなどのさまざまな
地域資源を生かしながらという、これも恐らく個別なところにはなってくるかと思うが、船橋に本拠を構えるスポーツチームがある中で、これからの
まちづくりにさまざま施設があったりとか、
まちづくりにはすごい影響がこの10年出てくるかなと思うが、そういったところに関してはどのように考えているのか。これ、スポーツ団体との関連で
まちづくりにかなり影響与えてくると思うので、施設をつくったりとかいう話もあるかなと思うので、そういう
まちづくりのことに関してどのように考えているのか。あとは、文化とか……いうものについて何かお考えあれば。
◎
政策企画課長 ここの部分に、今言われた文化、またはスポーツで市民の方と協力したり、または盛り上げていくというところでの活用ということでは非常に重要なところであり、現時点でもいろいろな形でのかかわり合いをプロスポーツ団体等からやっていただいたり、またはスピアーズとかラグビーの関係とかでもやってもらったりしているところではあるが、まだ
まちづくりという形でのどういう形でつくられるかというのは、そこはちょっと市が主導しているところではないものなので、今後、そういうところも注視しながら、やはりそこも重要な視点だと考えている。
◆桜井信明 委員 今後のいろんな情報、これから出てくるところもあるかと思うので、そういったものをしっかり把握していただきながら、船橋の考える、市としてしっかり考えていく
まちづくりに合った方向性をしっかり進めていただきたいなと思う。よろしくお願いする。
◆坂井洋介 委員 確認で伺いたいが、
基本計画の主な施策というのは……もう一回説明して。
◎
政策企画課長 4つのめざすまちの姿を実現するに当たり
取り組みをおのおの掲げた。それに対してめざすべき状態という、こういう状態を目指すというところを掲げさせていただき、主な施策について、それにひもづくような施策で、大きかったり、またちょっといろんな文言で広く整理ができるようなものを整理させていただいたということである。
◆坂井洋介 委員 主な施策に出てくるのは、先ほど
海老川上流地区だけが特出しされているとか、何をもってここの主な施策に持ってくるのか。ずうっと話聞いてると、恣意的だと思う、ここに出てくるものは。何の基準をもってここの主な施策になるのか、どういう基準か伺いたいと思う。
◎
政策企画課長 ここの部分については、さまざまなめざすべき状態、または姿に基づき施策があろうかと思う。なので、先ほども説明したように、今後分野別のほうをやっていく中で、ここの入れかえだったり、追加ということはあろうかなとは考えているが、現時点でめざすべき状態にひもづくものについて、一度整理をさせていただいたものである。
◆坂井洋介 委員 結局、細かいことを言っていくと、それは分野別でとか、個別にとかという、何か結局いろんな話していても、逃げちゃう。何でこれだけが特出ししているのか、いや、それ以外についてはまた別に、個別に分野別の計画で考えていくみたいな。だから、恣意的……余り細々と
個別具体的なことはやらないが、恣意的な計画づくりではないかなと思うので、これは指摘をしておきたいと思う。
先ほどもあったが、この
まちづくりというものを考えるときに……海老川上流と
JR南船橋だけ出てくるのかなと思う。新たな
まちづくりはいいが、そうじゃなくて、今ある中小企業だとか、今ある商店街をどうするのか、今後その移り住んでくるであろう市民のことを考えるということじゃなくて、今ある市民、商店街だとか、地域の中小企業どうするのかというのが、ここにはないが、何でそれを入れなかったのか。そこだけ最後に聞いて質問を終わりたい。
◎
政策企画課長 施策の中でさまざまな事務が今も行われている中で、済みません、そういう分野ももちろんあろうかとは思うが、ここでは、ちょっと今後これから行われるところの広く課題となるであろうところを取り上げている。なので、今後、また同じような形になってしまうが、議論していく中ではここでの入れかえ等もあろうかなとは考える。
◆坂井洋介 委員 済みません。終わると言っときながら、今の答弁で、今後広く課題となるであろうって、私、地域の商店街とか……広く課題となると、中小企業どうするのかと思うが、それが広く課題とはならないという、今現状では認識ということでよいか。
◎
企画財政部長 非常にちょっと……何というか、ここに書かれてないからそれは市がやらないのかというようなお話だったり、ここに書かれているのがあたかも何か恣意的に行政側というか、事務局側で選択したというようなお話にちょっとなってるのかなと、私自身はちょっと……そういったご意見も確かにあろうかとは思う。
ただ、先ほど来から説明しているように、まずめざすまちの姿を設定をさせていただいて、そこに関する
取り組みをこんな重要な
取り組みがやっぱりこのめざすまちの姿を実現させるためには必要なんだろうというものを、まずは事務局側で考えたものを
総合計画審議会で各委員の方にご意見もいただいたわけである。先ほど来、冒頭
政策企画課長のほうから説明したように、確かに審議会の中でもいろいろ意見が出た。やっぱりこういう分野に関して、ここのBの部分だけに限らず、やっぱり網羅的に市としては考えるべきだとか、いろいろ細かい部分というものもあった。そのとき審議会の会長が、我々事務局のほうと、今後こういった分野別の計画をつくるに当たって、市として力を入れていくべきだというのも、ある意味、こういうのは広く全体的にやっぱり力を入れていくというのが理想なんだろうが、ある程度この10年間でやっていくべきというのに、温度差は出るとは思う。
そういったところで、主な施策の中に取り組んでいかなくちゃいけないものは、やっぱりこういうものもあるよねとか、
取り組みの名称そのものも、もう1つこういったものを加えるべきだとか、そういったものも出てくるから、その辺は
分野別計画の計画をつくり上げていく中で、必要に応じて、これは修正だったり、入れかえだったり、追加だったりというようなことをやってくべきだというような結論にはとりあえずさせていただいている。
決して、恣意的に何かこれだけを上げたからこれしかやらないのかというような話ではなくて、しっかりとこれはやってかなくちゃいけないものを、今現在我々が考えているところでは、プライオリティーの高い、優先順位の高い部分だと思って挙げているということであって、これ以外のものを全くやらないとか、これ以外のものは重要ではないと考えているんだねとかという、そういうことでは決してないということで、審議会でもこれは審議会の場でも説明はさせていただいているということで、これはちょっとご理解いただければと思う。
◆金沢和子 委員 3点区切らずに、要するに、今も議論になっているが、この
総合計画のもともとの案というのは恐らく業者がつくっていて、全国どこでも一律この部分は当てはまるよね的な部分というのはもともとあるんだと思う。それをいかに船橋版にしていくのかという作業がすごく大事だと思う。それで、その船橋版にしていくっていったときに、骨子案の中も出てくるが、重点課題の部分というのが船橋版をつくっていく上ですごく大事になっていると思う。その中で、さっきもネットワーク、広域道路の話あったが、例えば、県との関係で、下水道事業にしても、港湾・道路にしても、県との関係で船橋がこれ本当に負担しなくちゃいけないのと思う部分というのはずっと課題としてはある、医療センターもそう。医療センターの高度救急医療分は県の仕事なのに、市がなぜかお金出しているとか。だから、今後の計画をつくっていく、本市を取り巻く現状・課題の中で、特に県との関係の部分という指摘がない。そうなってくると、さっき言ったみたいに、広域道路なのに市がお金出すとか、
港湾整備事業なのに市がお金出すとか、高度救急医療は県の仕事なのに市がお金出すとかという、将来の10年間にわたって問題が継続されちゃうという可能性があるので、今後、県との関係どうするのかというのは現状・課題の中に入れ込んでおかないと、その分野別の
取り組みのときに要らないお金を出さなきゃいけないような文言が出てくるのではないかというがすごく心配なので、その関係はどうなのかというのを書き込んでもらいたい。
逆に、今度はその県がやる事業によって市が迷惑をこうむることだってあるのではないか。さっきの
北千葉道路だって便利なだけではないと思うし、県が毎年毎年国に第二湾岸の話を出していて、それを本当に本市にとってどうなのかという議論だってある。だから、逆に船橋としての事業はここまでで、県との関係は、ここから先は県だからうちはやらないよ、もしくは県と協議をしていくんだという……
基本姿勢のところやその課題にないと、今後の
取り組みがどんどん船橋版じゃなくなって、国や県とか一緒になってやらなきゃいけないというのが出てきちゃうのではないか。だから、まず、現状・課題の中に県との関係について余り触れられてない。だから、そういう認識がないと審議委員の皆さんにも現状本市にはこんな問題あるよと、きっとご提示もしてない。そうすると議論にならない。それがちょっと心配である。
もう1点、さっきの基準がわからない。さっき恣意的という言い方された委員さんがいた。私は恣意的というよりは、この
総合計画を後々パブリック・コメントで市民の皆さんに提示するときに、市民の方がこれは何でここだけこうやって具体的に書いてあるのか。ほかのは抽象的なのにみたいな、その基準がわからないと、意見を出すときすごく困っちゃうと思うので、やっぱり一定の基準は必要だと思う。その基準の部分でいえば、子供の貧困って言葉が出てくる。子供の貧困を解消しようとか、支援しようと書いてあるが、子供の貧困は実は特出しをしてもいいんだが、大人の貧困というか、世帯の貧困、あるいは就労世帯の実質賃金の低下が子供の貧困につながっている。だから、子供の貧困だけ特出しをしても、実は本手の解消にはならなくて、もっと言うと、船橋市の納税者全体を見たときには、いわゆる年収300万円以下と呼ばれている方たちの、一定割合が存在している。高齢者、障害者、母子家庭、みんなそうだが、低所得世帯が人口の何割かを構成しているのに、その人たちのことが現状にも課題にも載っかってきてない。どういう基準で載せなかったのかというのはわからない。
だから、県との関係の考え方にしてもそう。あるいは県がやろうとしている事業に対してどういうふうに望むのかということにしてもそう、その対象市民の中に一定割合数がいるその住民の現状と課題が含まれてない。どうして、何の基準で入れないのか、入れるのかもよくわからない。そのあたり今後はどうされるのか、それとも、あえて入れなかったのかというのがわかればぜひ伺いたい。
◎
政策企画課長 まず、県との関係においては、今もさまざまな事業を協力しながら、または県の部分は県でやってもらったりという形でやっている。そこの部分については、現在も必要なところについては要望という形で上げさせていただいたり、協議をさせていただいているという現状があり、それを計画の中でうたってしまうというのがどうなのかなと。あくまでも県との関係においては、県も法律であったり何らかに基づいて事務を進めているので、そこを変えてほしいということでいえば、またそれは違う場所、または要望という形等で事務を進めていくのであって、
総合計画の中でそこを入れるかどうかというのはちょっと考えていなかった。
その基準云々ということだが、先ほどこちら、前のやつであると、
重点プロジェクトみたいな、もっとすごい課題をという形で、それをすることが非常に難しかった。今まさに言われたように、現時点では、これもまた先送りと言われてしまうかもしれないが、現時点では、施策の基準というのが、対象範囲が広かったり、いろいろな施策に関連してくるというところもあり、逆に今言われたように基準が示せなかったというのはそのとおりだと思っているが、それを今後、整理はしていきたいなとは考えている。
◆金沢和子 委員 先送りの話なので、これは要望するが、その対象世帯が……人口、ことしの3月には64万になる中で、いわゆる低所得人口というのは一定割合ずつふえていると思う。とりわけその高齢世帯がふえると低所得人口ふえるので、あるいは、若い、若年の方でもその実質賃金が下がっているので、それこそ非課税世帯すれすれという、そういう人口の人たちというのは一定必ず存在してくる。そういう方たちに対する施策というのがないと、やっぱり本市が地方自治体として仕事を100%やろうとすると、そこを無視しちゃうとやっぱり無理だと思う。それはいろんな分野、教育でもそうだし、福祉でもそうだし、環境、経済、労働もそう。だから、そういう全世帯型というか、全世帯型になるような施策の検討というのを、ぜひ今後ちょっと基準に含めていただきたい。その世帯割合で……世帯って言っちゃいけない、収入割合と言ったらいいか、年代じゃなくて、その所得割合と言ったらいいか。だから、その所得の多い少ないで施策にできる、できないがあっては困るから、その所得の少ない皆さんがちゃんと
取り組みの中で位置づけられるような基準を検討していただきたい。これは要望する。
◆藤川浩子 委員 1点だけ、表記の仕方がちょっと気になったが、子供という「供」という字が漢字になってる。それで、ちょっと第3回目の
総合計画審議会のをちょっと見てみたら、同じページのものは子供の「ども」が平仮名である。ちょっと私は子供のこの漢字になっているのがちょっと違和感があって見てみたが、これは何かお考えがあるのかどうかだけ伺いたい。
◎
政策企画課長 漢字のほうの「供」と平仮名の「ども」については、こちらについては、現時点で余り明確に分けてはいないが、こちらは本会議等においても基本的には法律とか施策等で使われてるものについては平仮名を使うが、または、広報とかにおいてだったか、ちょっとそこら辺うろ覚えだが、平仮名は使うが、基本的には漢字を子供の「ドモ」は使うというような整理を1回されているのかなとは思っているが、ここの使い方について、その子供の「ドモ」について、現時点で計画書の中で統一した形での表記にさせていただきたいとは考えている。
◆藤川浩子 委員 では、前回いただいてる資料と今回の資料がちょっと漢字と平仮名と混在してるので、そのあたりは統一をしていただいて、例えば漢字でいくのであれば漢字ということでお願いをしたい。
◆浦田秀夫 委員
個別具体的な話ではなくて全体的な話だが、将来の都市像について、冒頭で、この4つのめざすまちを集約してこれから検討をしていくということの理解でよろしいか。
◎
政策企画課長 そこの部分についても、今後検討していくところである。
◆浦田秀夫 委員 今後検討していきたいが、しかし、その将来の都市像についてのイメージをまずきちんとしないと、このめざすまちの姿についての方向性が出てこないと思うが、それをなぜ後回しにしたのかということをちょっとお聞きしたかった。
◎
政策企画課長 委員言われるとおりで、そういう将来都市像を先に掲げてから順繰りにつくっていく。まさに上から下におりていくものであるので、そういうつくり方も確かにあるし、そのほうがわかりやすいというところもあるかもしれないが、やはり本市においては、今後どういう形で議論が進んでいく状況を見ながら、そこを本市においては検討をしていきたいと考えたので、将来都市像についてはまだ決めていないということである。
◆浦田秀夫 委員 12ページのめざすまちの姿のBを見ていただきたい。ここでB−1の中にめざすべき状態が記載されているが、これは非常にいいこと書いてあると思うが、市民が本市への愛着や誇りを持っている。市外から本市に行ってみたい、住んでみたいと思う人がふえている。これは、このB−1だけではなくて、めざすまちの姿4つが実現されて初めてこういう状態がなると私は思ったので、こういうすばらしい状態について、なぜここだけに限定して、しかも主な施策はこの2つだけだと。これはまさにめざすべきまちの姿1、2、3、4。福祉だとか教育だとか全部含めてやった上で、本当に市民が本市への愛着とか誇りを持っている状態になるし、市外から船橋に行って住みたいなという人がふえてくるのではないかと思うが、私はそういう町を目指すべきだと、都市像というのはまさにそういうふうに掲げた上で、これ1つの例だが、その4つのめざす姿を定めて主な施策を展開していくべきだと、ちょっと今見て感じたが、いかがか。
◎
政策企画課長 まさにそこについてはそうかなという。(笑声)いや、そうかなというのは、やはりいろんな施策をやった上で、魅力を発信して、来てもらうということであり、これから将来都市像つくるに当たり、そういう文言が入ってくるということもある。ただ、ここではあくまでも魅力の向上というところで、めざすべき状態という文言を使わせていただいたということで、全て魅力を発信、施策を打っていくのは、市民の方であったり、また次に来ていただく方のためということで、そこはそういう形で各施策も進めているところである。
◆浦田秀夫 委員 同感していただいたので、ぜひ検討していただきたい。このめざすべき状態ここだけに限定して、これ当てはめちゃうと、どうかなと思うので、もうちょっと検討したほうがいいと思ったので、意見ということで述べさせていただく、ありがとうございました。
◆齊藤和夫 委員 6ページに書かれている重点課題、船橋市が抱える重点課題の内容と7ページ以降のめざすまちの姿が必ずしもリンクしてないというか、ここの課題で書かれてる部分で、要素で落とし込まれてない、
基本構想の中には落とし込まれてないものがあるのではないかと思うが、例えば、6ページの1番で、人口動態の二極化ということが書かれている。それが
基本構想の中では何も表現されてないというか、対応も述べられてないが、そこはどういうふうに見ていったらよいのか。
◎
政策企画課長 基本構想について、ここで形を一応骨子案として示させていただいており、今後、ここにまた肉づけ等はしていくことは考えているが、その現状の課題を全て
基本構想のほうに取り込んでしまうと非常に範囲が広くなってしまうところもあり、そこは
基本計画であったり、そこの文言のところとかを考えながら、修正していきたいとは考えている。
◆齊藤和夫 委員 ちょっとよくわからないが、例えば、今言った二極化だけじゃなくて、道路整備とかに関しても、これからの
まちづくり考える上ですごく重要な要素だと思う。それがめざすまちの姿で表現されてないってことに対してすごく違和感を感じたものだから質問させていただいたが。
◎
政策企画課長 今の二極化というところについては、例えば、分解した中では8ページのめざすまちの姿、豊かな暮らしというところで、医療、福祉、商業等、駅を中心とした云々の中で、交通や買い物の利便性が高くない地域も一部あるというようなところで、広くそこの課題としては取り上げていると考えている。
ただ、課題を、そこにめざすまちの姿の中で解消と、何々を解消するというようなことではなく、将来に向けてどういう
まちづくりがいいかなというような中で、形での整理をさせていただいているところである。
◆齊藤和夫 委員 余り質問続けると
個別具体な話になるのでやめにするが、二極化のない船橋、解消した町の姿を目指すのかというのは構想上重要ではないか。その二極化が進んでしまっているのはどうしようもないので、それに対応して何かしていくのか。二極化がある程度解消された町を目指していくのかというのは、まさにめざすまちの姿としては重要だと思うが、そのことと今ちょっとお答えになったことが余り結びつかなかったので再度お聞きする。
◎
企画財政部長 今現在、その課題として確かに二極化というものは挙げさせていただいている。これが行政だけの、いろいろなさまざまな施策を展開することによって果たして二極化を解消させるということがまずは可能なのかどうかということも含めて、これは大変申しわけないが、まだ検討の段階にも至っていない。まさに将来の船橋にとって二極化を解消することが適しているのかどうかということについても、これは検討の段階にも至っていないという状況である。
ただ、二極化の状態をこのまま放置するということではなくて、今現在考えられる施策、行政側が展開することのできる施策としては、二極化の状態になったとしても、それは当然のことながらそういう地域にはそれにふさわしい行政サービスのあり方であったり、そういったところは当然のことながら考えていかなくちゃいけないと思っているので、今、課長がお答えさせていただいたところにも入っている部分だとは思うが、やっぱりそれはそれなり、その地域の特性にあった施策を展開させていただくということが、今後10年間には船橋市としてとり得る施策だとは今のところは考えている。
◆石川りょう 委員 この現時点での策定の段階で部長や課長が市長にこれを報告をされていると思うが、現時点でこの策定状況に関して市長は、よし、いいね、いけいけみたいな、この計画でいいよ、ぐらいのすごく積極的な肯定なのか、どういう感じなのか教えていただきたい。
◎
政策企画課長 もちろん審議会にかける前に全てご報告をさせていただいて、その中でもやはり指摘等をいただいたりしており、全てこのままでいいとはまだ判断をいただいてないとは考えている。まだまだこれから検討は必要だとご意見はいただいている。
◆石川りょう 委員 今のお答えを聞いて少し安心したところはあるが、市長の公約とかと見比べたりするとすごいトーンダウンしている。この10年の計画というところが。確かに、A−1のところとかでは児童虐待防止のための体制整備とは主な施策に書いてあるが、児相の設置みたいなふうに、10年以内にこれやるのではないか。2025年を目指しているんだったら……そういうところとか書かなくていいのかとか、文化……めざすまちの姿@の、恐らく@−2に当てはまると思うが、
社会参加の促進の中、先ほど委員からも美術とか芸術、スポーツの話あったが、まさに公約だった美術館とか入れなくていいのか。待機児童対策も書いてあるが、ゼロ宣言とかまで書いたほうがわかりやすいし、市長の思いにかなうのではないかなと私は思う。あと、海老川上流とか南船橋駅の開発は書いてあるが、新京成線沿いの話、二和のああいったところとかも市長の公約入られてると思う。そういったところについて入れなくていいか。市長はどういうふうにお考えになっているのか。ご本人いらっしゃらないが。
◎
政策企画課長 個々具体、今のようなお話はいただいてはいないが、こちらから説明するに当たっては、まさに、先ほどから同じことの繰り返しになってしまうが、これにひもづいた施策をこれからつくっていくので、その中には具体的な事業だったり、方向性……やるべきものとかが個々具体が出てくるのかなとは考えている。
◆石川りょう 委員 先ほどいろんな委員からも指摘があったが、これから具体的なところは
個別具体、そのお考えもわからなくはないが、やっぱり
総合計画ってグランドデザインというか、最上位の計画ではないか。そこにある意味明文化しておかなければ、これから幾ら
個別具体というところになっていくと言ったときに難しくなるのかなとは思う。
先ほど、他の委員の方が恣意的に過ぎるのではないかとおっしゃられたが、でも、私は逆に、恣意的でもいいぐらいだと思う。そのときの市役所とか市長とか、その人たちの思いというところがもっと入ってもいいのかなと。逆に恣意力が不足しているんじゃなかろうかと思うぐらい、私は。なので、そういったところ、これはご本人に聞かなければわからないところなのかもしれないので、これからの質問の機会とかで聞いていこうとは思うが、これ今の現時点でのこの計画の骨子案だが、まだ見てもすごくリアリズムというか、現実主義というか、10年余り大きなことぶち上げて、うそはつけないから、10年でいきそうなところぎりぎりのところまでしか考えないのかなというところの感想を持っているので、その点については、これから先の本会議だとか議会でもちょっと聞いていこうと思う。
◆大矢敏子 委員 すごく大きな話題で話した後でごく小さな会話をするが、3ページのところに船橋に根差す文化スポーツの一番下にプロバスケットボールチーム千葉ジェッツふなばしやラグビーチームクボタスピアーズとちゃんと名前が書かれて、本市を拠点に活動している。確かにそのとおりだが、活動はしているが、ここがこの10年で必ずこの船橋にいるとお考えの上での、この2チームの名前が入っているということで、確認だが、よろしいか。
◎
政策企画課長 こちらについては、今回の計画をつくるに当たって、現状を船橋の特性として整理をさせていただいたページとなっている。現時点で協定を結んでいる千葉ジェッツふなばし、またはクボタスピアーズが、市民貢献という形での活動をしてくれたり、学校訪問をしていただいたりということで、現状こういうことをやっていただいているということで、協定的にはというか、ちょっと……今後も──協定がある。相手方があることではあるが、継続されるのかなと考えている。
◆大矢敏子 委員 いるのかなということの基本の計画であると。割とアバウトでいいんだなというのを今のお答えで感じた。そこがあって、8ページではないのかなってちょっと思ったので、8ページの赤いところの下の欄のところ、赤くしてないところ3番目にスポーツに関する豊富な
地域資源、これプロスポーツに関する豊富な
地域資源と私読んだが、そこがあってここの豊富な
地域資源にもし結びついてるんだとしたならば……その前に、してるのかという聞き方をしたらいいのか。しているのであれば、そのいるかいないかわからないところと関連して、こういう話のつなげ方をしているんだとしたらいかがなものかなと思ったが、その辺は別なものなのか。
◎
政策企画課長 ここの部分については、めざすまちの姿を整理していた中で取り巻く現状・課題についてを再度持ってきたものとなっている。
プロスポーツということ、この時点では、現時点でもまだスピアーズはプロ化されていないのかなとは思っているが、これからプロ化の方向で動いているということも知っている。千葉ジェッツ、またはクボタスピアーズ、積極的に地域の方たちとの触れ合いだったり、タグラグビーだったり、または招待だったりということをやっていただいているとは考えている。そして、船橋の魅力発信にもつながっているのかなと考えている。
◆大矢敏子 委員 ここが具体的に挙がってきてるところだったので、あえてそういうふうな質問の仕方をさせていただいたが、スポーツに限らず、プロで活躍する船橋の住んでる方々ってさまざまいらっしゃると思う。だとしたらば、そういう方々の枠もしっかり豊富な
地域資源に値するのではないかなと思っているので、ぜひすてきな方々の取りこぼしのないようにしっかり目配りしていただけたらと思っている。
◆宮崎なおき 委員 12ページのめざすまちの姿の活力と魅力にあふれ、進化し続けるまちで、ここに対してほかの委員からもいろいろお話があって、その回答で少しやっぱり気になるところがあったのでちょっとお尋ねしたい。
プライオリティーの考え方についてだが、別にここ以外も別に、何というか、
取り組みのところは別に2個じゃなくても、ここはB−1とB−2しかなくて、中小企業を経営している身からすると、法人税一生懸命払って船橋のためにやってきた人たちもたくさんいる中で、活力と魅力にあふれ、進化し続けるまちにおいて、新たな活力を創出するにぎわいの
拠点づくりがプライオリティーが高くて、今まさにシャッター商店街になったりとか、中小企業は事業承継とか倒産防止、倒産とかもふえていく中で、既存の本市への愛着や誇りを持った企業を残して育てる……僕らは進化の邪魔なのか。捨てられちゃったのか。これ何で一生懸命今税金を払ってる今の人たちに焦点が、プライオリティーが当たらなくて、これから税金払うか払わないか、どっちが利益率が高いのかなと思ったが、なぜここだけ2つで、捨てられちゃったのかなと思ったので、これはどうなのか。
◎
政策企画課長 めざすまちの姿の中の8ページのところで書いてあるとおり、将来にわたってというところの中で、その原動力とも言える産業のさらなる活性化ということで現時点での産業等についても今後も発展その他協力をさせてというか、という形でのかかわり合いをもちろん進めていくということではある。なので、ここはあくまでも主な
取り組みという中で、新しいところをちょっと、今動いているところと先ほどもご説明させていただいてしまっているが……ということで、それ以外のものを捨てているとかそういうことではなくて、もちろんそれも重要な施策だと判断してというか、考えているところである。
◆宮崎なおき 委員 多分これ以上行くと個別になっちゃうんですよね。新しいものに対して入れてるって、やっぱり新しくない僕らが捨てられている。僕らに対しても、これ何でわざわざ2つにした理由、プライオリティーって何なのかと思って……ここの、町に関する新しいことって言ったら、利益率を求める話に多分なってくるはず……まあわかった。意見として、多分法人税を一生懸命納めている、何年もやってる方たちからすると、これだけ見たらこういう印象を受ける可能性がある。実際に僕は受けたということだけお伝えして意見として述べさせていただく。
◆岩井友子 委員 今の議論ともつながるが、きょうの議論の中で、特にここ、めざすまちの姿について、いろいろ意見が出されたが、ここについてはこれがもうコンクリートされてしまっているものなのかどうか、まず教えていただきたい。
◎
政策企画課長 まだこちら、最終的な審議または答申という形でいただいていないので、まだまだここら辺については今後も、とりあえず今後は総計審においては分野別のほうにかかわっていくが、最終的にはまだこちらのほう、これで確定といただいているものではない。今後これについては、表現についてもその都度変えていくことも考えている。
◆岩井友子 委員 ここの議論、今、特に、このめざすまちの姿Bの部分について、かなりいろんな意見が出されている。私も本当にそのとおりだなと思う意見が、例えば、めざすべき状態、市民が本市への愛着や誇りを持っているという、これはここだけの問題じゃなくて全体にかかわるとか、本当にもっともなご意見だと思うし、ほかの部分についても、海老川と南船橋だけ特出ししているという、それだって、そのとおり。もっといろいろ入れなきゃいけないことあるのではないかという、それはそのとおりだと思うが、こういった
特別委員会での意見というのは審議会の委員さんたちに参考にしてもらえるようにはなってるのか。今の答弁だと、これからも審議会で意見が出されるので、それで修正されることがあるかのようなお話だったが、その審議会の委員さんたちに、今、ここで出されたような意見が伝わらなかったら、結局、最後の最後の最後になって答申が出された後に議会がまた意見を出すみたいなことになってしまって、きょう意見出したことが何なのかということになっちゃうので、ちょっと参考にしてもらえるような工夫というのはできないのかどうか、聞かせていただきたい。
◎
政策企画課長 済みません。その進め方というか、その反映ということでは、現時点では、総計審を立ち上げるに……あくまでも
特別委員会での調査研究というところでいうと、今後、そこの部分について最終的に
総合計画をつくるのは市であるので、ここでお話を聞いていることについては、市のほうで受けとめているとは考えているが、それを総計審に諮るというようなことでは今現状なってないとお答えしておく。
○委員長(
松嵜裕次) 岩井委員、これはこちらの
特別委員会のあり方の問題ともかかわってくると思うが、確かに今課長おっしゃったように、総計審の審議について我々が何か影響を与えるということよりも、その
総合計画の策定について、議会としてどのように関与してくかということがこの委員会の主要目的なので、その中では、今まで決まっていたこととしては、都度提言をすることも可能であると。もちろん最終的な提言をすることも可能であると思うが、本日もかなり活発な意見が出たので、その辺を例えば、分科会で掘り下げていただくなり、また、全体会で諮っていただくなりして、議会としての提言として出していくことによって、これが全体の、
総合計画の策定ということに関して反映ができるのかなと私は整理をしているところだが。
◆岩井友子 委員 委員長はそういうふうに受けとめていらっしゃるだろうが、私は最後の最後の最後になって議会が意見を出したところでどれだけ影響があるのかなというのはちょっと懐疑的には受けとめている。それで、確かに審議会に、別に議会が介入しようとかって、そういうことではなくて、審議会の委員さんたちの意見が私たちの資料のところにも出てきている。こういう形で審議会の委員さんたちに議会でこんな意見が出ているよって、参考資料で渡していただくということだってできると思う。それについてはぜひ検討していただきたいと要望しておく。やるやらないはそちらのお考えだと思うので。
それで、その上で、私もちょっと考えてきたことがあり、めざすまちの姿Bのところで、先ほど中小企業のことが出てないというのがあったが、実は、今の既存住宅地のこと、既存住宅地がどんどん老朽化している。老朽化もしてるし、空き家もふえているし、そういう地域の問題、そこに今の市民は住んでいる。そのことを触れないまま海老川上流と船橋駅の南口のことだけを触れてしまうということになると、そういう考え方もあると思う。もう新しい町をつくって、古い町の人たちはどんどん捨てて、古い町は捨てて新しい町にいらっしゃいという、そういう都市計画もあるだろうから、船橋市はそういう町を目指すと言うのであれば、これはこれでその一環なのかなと思うが、もしそうではないとしたら、誤解を与えかねない書きぶりだとは思ったので、それは指摘をしておきたいと思う。
それから、先ほどの児童相談所のこと、私もこれは、これからの10年間で船橋市が児童相談所をつくるとしたら、これは船橋市としては非常に大きな事業になっていく。そういう大きな事業を取り組むことを既に意思決定している。意思決定しておきながらここに入れないというのは、行革だからその意思決定は先送りにするのかなって私は受けとめたが、どうも小さいところで、細かいところに反映するみたいなことだが、それってちょっと重きの置き方が違うのではないかと思うが、そういう児童相談所をつくるというのは、船橋市にとってはその程度の位置づけなのか。
◎
政策企画課長 児童相談所、今後、どういう話、どういう形になっていくかって、もちろん
総合計画をつくるに当たっては大変大きな事業である。そこについて、あくまでも掲げた主な
取り組み名称の中では、子供が笑顔で育つ
環境づくりの中の児童虐待防止のための体制整備の中に広く位置づけられているのかなと。なので、
分野別計画が別に小さい計画ではないので、もちろん
総合計画の一部を担うものであるので、もちろん重要な施策として掲げていきたいと考えている。
◆岩井友子 委員 ほかの事業が、特出しされてる事業があるので、児童相談所が特出しされていないという印象を持った。
それからもう1つ、三番瀬と都市農地のこと、都市農地、農業については、産業としての位置づけというのはこの中に出ていたが、都市農地というのは産業だけでなくて、環境面からも、
まちづくりの面からも都市の住民にとっての憩いの場所とか、いろんな都市農地って役割があると思う。そういう都市農地について、それから、温暖化の関係でいくと、都市農地というのは二酸化炭素を吸収をする。そういう部分でもあるし、かなり幅広く大事な役割があるし、その上で船橋市の都市農地、船橋市の農業というのはかなり大きな位置を占めてきていたと思う。それが
総合計画の中で、この骨子案の中で農地の問題、都市農地がきちっと位置づけられてないというのは、もうちょっとここのところは見直しが必要ではないかというのが1つ。それから、三番瀬についても、最初のところでいろいろ資源とか課題とか、そこには三番瀬載っているが、やはり三番瀬の自然環境をこれからの船橋市の計画の中に位置づけるというのは重要なことだと思うし、三番瀬って言葉出てこない。
基本計画……主要な取組のどこにも三番瀬と入ってきていなくて、海を生かした
まちづくりって先ほどおっしゃっていた方もいたが、船橋市の計画だったら、海を、三番瀬のことを出さないということはどうも何か、また三番瀬を後掲に追いやっちゃうのかという印象になってしまうので、これについてもぜひ位置づけをしていただきたいなと思う。きょうは意見だけにしておく。
………………………………………………
○委員長(
松嵜裕次) ほかに質疑はあるか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○委員長(
松嵜裕次) 質疑を終結する。
以上で、本件を終了する。
──────────────────
○委員長(
松嵜裕次) 本日、かなり多くの質疑が出た。あえて個別のところまで少し入っていただいて、若干ざわついたところもあるが、皆様が興味を持っていただいた点、関心持っていただいた点については、ぜひ分科会のほうで積極的に審査、調査をしていただきたいと思う。
また、もしかしたら場合によっては、これは常任委員会の範疇になるかも知れないので、その際は、私のほうで申し上げることではないが、ぜひ各
分科会長におかれてはお考えいただいて、積極的に取り組んでいただきたいと思う。
それから、先ほど岩井委員からお話があった、例えば、全体会の、また分科会の出た意見についてどのように審議会のほうにお知らせをしていくのかということについて、今まで、私の認識としては、この委員会からの意見というものは提言という形にして出していくものであると、今までこの成り立ちから、この前期の計画からそのように認識をしていたが、一度これを、どのようなあり方がいいのか、全くそれで確定してしまうということではなくて、そのほかの方法があるのかどうかということも含めて、一度、理事会のほうに引き取らせていただいて、こちらでも考えてみたいと思っているので、よろしく願いたいと思う。
◆岩井友子 委員 この
総合計画の
特別委員会というのは公開されているもの……。
○委員長(
松嵜裕次) 公開されている。
◆岩井友子 委員 公開されている。そうすると、誰でもアクセスすることはできるということが前提だから、非公開にするような中身ではないということだけ確認しておきたいと思う。
○委員長(
松嵜裕次) それはそのとおりだと思う。
そのように考えているので、またご協議をいただきたいと思っている。
──────────────────
○委員長(
松嵜裕次) 本日の議題は全部終わった。
次回は、4月10日金曜日、午前10時に開会する。議題は、
総合計画の策定状況についての報告等である。
──────────────────
○委員長(
松嵜裕次) 以上で、
総合計画に関する
調査研究特別委員会全体会を散会する。
11時50分散会
──────────────────
[出席委員]
委員長
松嵜裕次(公明党)
副委員長 鈴木和美(真政会)
委員 大沢ひろゆき(自由市政会)
林利憲(自由市政会)
米原まさと(自由市政会)
小平奈緒(自由市政会)
藤代清七郎(自由市政会)
滝口一馬(自由市政会)
島田たいぞう(自由市政会)
渡辺賢次(自由市政会)
川井洋基(自由市政会)
大矢敏子(自由市政会)