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昭和57年第3回定例会−09月14日-03号

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  1. 船橋市議会 1982-09-14
    昭和57年第3回定例会−09月14日-03号


    取得元: 船橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-25
    昭和57年第3回定例会−09月14日-03号昭和57年第3回定例会  昭和五十七年第三回船橋市議会定例会会議録(第三号) 〇議事日程 第三号   昭和五十七年九月十四日(火曜日)    午後一時開議  第一 一般質問  第二 会議録署名議員の指名       ───────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜        午後一時六分開会 ○議長(矢野正男君) 出席議員数が定足数に達しておりますので、これより、本日の会議を開きます。       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(矢野正男君) 議事日程は、配付したとおりであります。       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(矢野正男君) 日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。
     通告に基づき、順次質問を許します。  大久保博夫君。       〔三十番大久保博夫君登壇、拍手〕 ◆三十番(大久保博夫君) 一般質問のトップを承りまして、久しぶりにここに登壇させていただきました。順序を都合によって反対にさせていただきまして、先に旅館の環境問題についてさせていただくことにいたしますので、ご了承いただきたいと思います。  青少年の非行化問題をこの席上で取り上げるつもりはありませんが、非行化の原因の一つとして、経済の発展に伴い、人々の考え方が物の面から満足だけをとらえ、人の心の面を軽視したことも一つの原因であると考えられます。当船橋市においても、道路や学校及び諸施設の充実等に重点を置き、人間関係、すなわち人と人とのつながりを重視した行政を行ってきたとは言いがたい面もあるだろうと思います。中学校、高校生の非行、校内暴力等は、いまはその年齢も低下し、小学校生徒の中で取りざたされている事実等が報道されております。心の面の指導教育は、学校の先生、父兄だけに任せておくべきではなく、まず率先してわれわれ大人が身をもって将来を担う子供たち、すなわち青少年に示すことが大切であると考えられます。そのためには、まず第一に、われわれが住んでいるこの町の環境を保全することが大切であり、またそれを守ることもわれわれの責任であると思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)  しかしながら、当船橋市の現状を見るとき、必ずしも満足した環境とは言えない事例があちこちで起きております。  市長は、常日ごろより機会があるごとに住民福祉を唱え、また住居環境の保全を大切にすると言われておりますが、最近相次いで市内あちこちに特殊旅館、すなわち一般的に言われているラブホテルが建設され、また計画されていると聞いております。周辺住民や自治会あるいはPTAを中心として、これらラブホテル建築に対し、環境保全の面から、また青少年に与える影響も大きいことから、強い反対運動が起きていることはご存じのとおりでございます。  これらラブホテルに対して、東大阪市等では禁止条例が制定されていますが、法的にはいろいろと問題もあろうかと思われますが、私が前述した心の面、またわれわれ大人が身をもって環境保全をするという立場に立って条例が制定されたのではないかと考えられます。そのような考え方に立って近隣他市が条例制定について検討をされた場合、当市がその対応におくれたときは、水が高いところから低いところに流れるように、前項のラブホテルが市内に乱立する恐れがあるのではないでしょうか。  市長は、環境保全の面からも、また青少年育成の面からも、これら当市に建築されようとしているラブホテルに対してどう対処するつもりか、そのお考えをお尋ねいたします。私のところにも陳情書が参っております。ぜひ明確なご答弁をお願いいたします。  以上で旅館問題を終わりまして、医療問題へ移らせていただきます。  まず初めに、私が七年間にわたって求め続けた市民の命を守る病院がいま建設中であるということは、私にとって全く感無量のものがございます。前市長、そして大橋市長を初め市理事者に対しては、心から深くお礼を申し上げます。しかし、この病院建設の中において、私がここに数点を挙げまして市長並びに助役、理事者に質問をしたいと思います。  まず、未熟児の問題でございます。  未熟児と申しますのは出生時二千五百グラム以下、二千グラム以下ですと低体児と申します。千五百グラム以下だと極小未熟児、千グラム以下ですと超未熟児、このように申しております。異常児というものは、未熟児とともにいろいろございます。あるいは黄疸、あるいは嘔吐、脳疾患、感染症、低血糖、奇型、脳内出血、こういうものを未熟児と申します。あるいは新生児異常児と言うのでございまして、この中では、これを絶対的インキュベーター適応というのと、相対的な適応と、それから比較的適応と、この三つに分けることができようかと思います。これをA、B、Cといたしますと、AとBの二分の一が、全体に生まれてくるお子さんの中の約五%を占めるわけでございます。そして、Bの二分の一とCが五%を占めるわけでございます。そして、生まれてくるお子さんの一〇%は未熟児がございますが、その中でどうしても、要するにインキュベーター、あるいはNICUを必要とするお子さんは、五%というふうに考えられております。  では、船橋市における実態はどうでありましょうか。私的医療機関を含めて、四千五百名のお子さんが、大体年間生まれるわけでございます。船橋市は過去すべて、皆さん、先ほどもどこかで発言ございましたように、船橋の未熟児は松戸市立病院に完全依存型というような形でまいっております。しかし、昨年の例をとってみますと、百八十名が受け取っていただいておりません。六十名のみ松戸市立病院で受け取ってもらっておるのでございます。これにつけ加えますに、百八十名は、じゃ、どうしたかということでございますが、数名の産婦人科の医師の生の声を私は聞いてまいりましたところ、順天堂、小児国立病院千葉市立病院葛飾日赤病院、東邦医大、日大、昭和医大、こういうふうに東京の方の病院に送っております。ところが、この場合には、医師と看護婦が添乗していかなければならない。松戸には、皆さんご承知のとおり、NICUのついた新生児用の、簡単に言うと救急車がありまして、それがこちらの方へ迎えに来るという形になっておりますが……。そういうわけで、非常に船橋市内における産婦人科のお医者さんが困っているというわけでございます。  そして、では松戸の新生児センターの現状はどうでありましょうかと言いますと、インキュベーターは三十三床、うちNICU──これは要するに新生児用のICUというふうにご理解いただければ結構だと思いますが、四床。そういたしまして三十三床でございまして、大体新生児が入りますと、一カ月平均かかるわけでございます。そういたしまして計算いたしますと、一年間に四百名、これはぎりぎりいっぱいの収容でございます。ちなみに、昨年五十六年の松戸市立病院における新生児の収容は三百九十四名となっております。そういたしますと、松戸市内で生まれるお子さんが四千人、先ほどの五%を掛けますと、二百名を収容している。これはデータも出ておりますけれども、すべて松戸市立病院で収容しております。ということになりますと、残り二百名が、松戸を囲む十市がその松戸の病院へ入っていくわけでございます。そういたしますと、船橋、市川、浦安、八千代、習志野、野田、流山、鎌ケ谷──全く依存している市と比較的依存の市がございますけれども、これだけの市が依存しているのでございますので、とても船橋のすべての人が入れないということでございます。  そうして、では松戸市立病院の超未熟児あるは極小未熟児の死亡率というのがデータで出ております。全国十五ぐらいのそういうセンターの比較の中で、きわめていい成績を持っておるということをここにお話ししておきます。一九七四年から七八年、この過去五年間のデータにおきまして、超未熟児の死亡率は四八・七%でございます。しかも極小未熟児──いまの超未熟児と申しますと千グラムですから、こんなものですよね、千グラム。極小未熟児、千五百グラムになりますと、死亡率は二五・六%ということでございます。ちなみに他の病院を申し上げてもいいんですが、時間がございませんので一つ、二つ。国立長崎は、超未熟児が六九・四%の死亡率でございますので、相当の死亡をしておるということでございます。なお、申し上げておきますが、超未熟児というのは、このNICUのないときはほとんど死亡されたお子さんというふうに考えていただければ結構だと思います。  そういう現状を踏まえて、そこで今度できる船橋の医療センターに産婦人科を設置され、また分娩室を設置される以上、医療センターの中においても、未熟児対策を含めて船橋市における未熟児、障害児をどう考えているか。極小あるいは超未熟児、いわゆるこれは第三次──先ほど申し上げたAの部類ですね──の医療等はすぐにできるというものではございませんので、いま言いましたBランク、Cランクの部分についてはどうしても行っていただきたい。こういうことについて、ひとつ市長のお考えをお聞きしたいと思います。  なお、申し添えておきますが、将来なおこの松戸依存型というのは、昨年は六十人受け取っておりますが、ことしはもっと少なく、来年はもっと少なくなるということでございますので、そういうことも頭に入れてご答弁をいただきたいと思います。  次に、これは設計図の問題でございますが、医療センターの三階のICUの隣のディルームの隣に、一床、一床と六床、こういうふうになっておりますが、あそこのところは、私どもよく考えましても、やはりもう少し重症者が入るということを頭に入れていただいて、どういうふうにされるのかご答弁をいただきたいと思います。  続きまして、開放型病院についてでございます。いわゆるオープンシステムでございます。これは、最近、厚生省からも非常に取り上げられている問題でございまして、ベッドの有効利用、あわせて医師の技術提供の場、そしてまた研修の場ということで、私は非常に必要ではないかと思います。この医療センターにおいても開放型のベッドを河床かつくられるというふうに、私、思うのでございますが、法律がございまして、開放型病院共同指導料を算定できる開放型病院は、次の要件を具備する病院のうちから厚生大臣が指定するもの、とされております。そういうことで、これの内容を申しますと、地方公共団体がつくった病院はオーケーでございますので、この指定をお受けになるかならないかということについて、ご答弁をいただきたいと思います。  続きまして、二十四時間救急体制をしく、今度の医療センターにおいては二十四時間の救急体制をしくということを言っていらっしゃいまして、しかもその中では、内科系の医者を一名と外科系の医者を一名待機させる──。しかし、私、考えますには、二十一名の常勤医で、老人医療はやらなければならない、脳外科はやらなければならない、外来も九科も診なければならない、二百床のベッドがある。ICUもやらなければならない。たとえば日本医大のICUは──いわゆるICUではございません、向こうはCCUでございますが、CCUとICUとよく似たようなものとお考えいただければ結構でございますので……。八床のCCUに対して十二名の医師と二十名の看護婦が張りついております。ちなみに、当医療センターはICUは四ベッドでございますが、そういうことを含めて、いわゆるそれでは足りないから非常勤のオンコール体制をしかなければいけないのではないかというふうに考えますが、その点についてのオンコールはどういうふうにおしきになるかということについて質問をいたします。  なお、この質問の中で、私は医師会の一人といたしまして、千葉県における医師会員の、昭和五十五年十一月から十二月にかけて二千九百二十五名の医師会員に対して活動調査を行いました。回収率約六〇%。それによりますと、各医師会員は、一カ月当たり、各種委員、団体役員についての活動日数が、男性の場合二・七日、五十歳代になると三・一日になってまいります。そして、一カ月当たりの、予防注射に出るとか、あるいは何とか指導に出るとか、何とか相談に出るという活動日数が平均四・六日になっております。そして、医師会員の医者の、いわゆる自分のご飯を食べるための医師活動といたしましては、一週間が五・八日働いているわけでございます。このようなデータをご存じとは思いますが、善良な市民の一員である医師会の会員の医師が、夜急診には出なければならない、オンコールには出なければならない、ということをひとつ念頭に入れてご答弁をいただきたいと思います。  次は院内監査という問題でございますが、時間もだんだんなくなりますので急ぎますが、院内監査ということは、簡単に言うと、検査の制度の管理とか、疾患別検査の種類のチェックとか、それからレントゲンの画像のチェック、あるいは再撮影の防止、薬品の保管管理、調剤制度の向上、あるいは在庫の圧縮と期限切れ不良在庫の防止、それから保険請求の誤り請求、請求漏れの防止、二回以上受診している人の重複投薬のチェック、あるいは同姓同名患者チェック、こういうような院内監査はどういうふうにおやりになるおつもりか、お伺いをいたします。  その次に、ちょっと将来の医療センターのあり方の中の一つとして私がここで質問しておきますが、自己評価という問題でございます。米国には、各病院が各個の医療水準を自己評価するためにプロフェッショナル・アクティビティー・スタディーというシステムがあります。これはPASと申しますが、各病院が退院患者のカルテをもとに、各患者について手術の種類、合併症があるなし、入院日数、入院時の診断と最終診断の一致、不一致などを調査票に記入いたしまして、これをCPHAという委員会に報告するのでございます。委員会ではこれらの調査票をコンピューターに入れまして、年齢別、地域別、手術の種類、合併症があるなし、いろんなことの診断の不一致などを出します。そして、各病院は──ここが大事なんですが──病院自体、また各医者のデータをこれらの平均値と比較いたしまして、平均値から著しくずれていないかどうかをチェックするということでございます。医療はケース・バイ・ケースでありまして、一例、一例はともかくといたしまして、一年を通じて見た場合、他の施設の平均値とかけ離れていた場合、技術的に問題があるのか、あるいは他に何か問題があるのかということになるわけでございます。  ここに私が持っておりますデータの中で、日本とアメリカの病院の入院日数、あるいは──まず先にご説明申し上げておきますけれども、大体においては、日本とアメリカの病院の数は大体八千ずつで一緒でございます。それから、入院ベッドのトータルもアメリカと日本と大体一緒でございます。ただし、そうなりますと、人口が日本の方が少ないので、日本人の方が恵まれているということになるわけなんです。が、そこでどうして日本人おかしいかということになると、日本の平均入院日数が三十八日に対してアメリカは九日なんです。それから、人口一万人に対して、日本は先ほど言ったように百三十七ベッドあって、アメリカは六十五ベッドしかない。利用率は八〇%の七五%。従業員の数は、患者一人に対して日本は〇・七人、向こうはこれが患者一人に対して三人ということになっております。  そこで、当医療センターにおいてはこれらを十分に踏まえて、自院全体──自分の病院全体、あるいはスタッフ、特にドクターの自己評価と、あわせて患者の入院、退院、転院については今後十分検討されるかどうか、お伺いいたしたいと思います。というのは、三次へ送る者は、経過の途中でも三次に送る。一次へ戻すものは一次に戻す。他の二次へ戻すのは他の二次へ戻すということで、きわめて少ない病床を有効的に使っていただきたいということが主張でございます。  その次でございますが、病院のスタッフでございますが、スタッフ、特に医師については千葉大卒業ということが基本計画案にあるんでございますが、船橋市内の医師、特に医師の子弟について採用するということはどうお考えになっているか、お伺いをいたします。  また、院長予定者が、何か千葉大の先生ということでございますので、パラメディカルについてはどの程度千葉大医学部に依存するのか、その点もお伺いしたいと思います。と申しますのは、病院建設特別委員会でご視察になって、越谷病院の例等ございますので、私は、船橋の医療センターは越谷にはしたくないというのが願望でございます。  あわせて人事採用の時期でございます。これをお伺いしておきます。というのは、県の救急センター野口センター長にお伺いしましたところ、一年ぐらい前に私が辞令をいただいてやったんだけれども、あれは足りなかったというようなお話を聞いておりますので、その点をひとつお伺いをいたしておきます。  市長、助役、各理事者に以上の質問をいたしますので、答弁はなるべく簡単明瞭にお願いいたしたいと思います。  以上で第一問を終わります。       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 大久保議員のご質問にお答えいたします。  第一点のラブホテル規制に関する問題でございますが、ご承知のように、船橋市は昭和四十六年に他市に先駆けてモーテル規制の条例をつくった歴史を持っておるわけでございますが、最近、ご指摘のように、ラブホテルという新しい形で市民との間にトラブルが生じてきております。法律的にはいろいろと問題があると思いますが、市民の要望が非常に強まっている現在の状況を考えますと、市民の良好な住居環境を守るために何らかの新しい規制措置が必要になってきたと考えております。現行の条例の精神を十分生かしながら、社会の実態の新しい変化に対応した船橋のラブホテル規制条例の制定について、まず旅館業審議会に諮問いたしまして、同審議会の結論を待って、十二月市議会に規制条例を提案したい、そういう方向で現在準備を進めております。  第二点の医療センター関係のうち、未熟児対策について私からご答弁申し上げます。最近の病院協の席上におきましても、お話のありましたようなご提言がなされているわけでございますが、このような問題につきまして地元医師会と十分協議いたしまして、地元の医療機関との有機的な連携と協力を仰ぎながら、医療センターにおきまして、船橋の実態に合うようその対応策を考えてまいりたいと思っております。  なお、お話のありました未熟児センター的な施設につきましては、松戸市民病院の依存型から抜け出すためにも、将来医療センターの増床の時期におきまして、その対応を十分検討していきたいと考えております。  残余の問題につきましては、助役または担当部長からご答弁させます。       〔助役野村誠一君登壇〕 ◎助役(野村誠一君) 医療センターに関します質問のうち、私からは先ほどご質問のうちの中の開放型病院の問題、それから二十四時間救急体制に関連してのオンコール体制の問題及び主要人事に関する問題、三点についてお答え申し上げたいと思います。  まず、開放型病院の問題でございますが、ご存じのように、欧米については家庭医、いわゆるホームドクター制度が普及している国におきましては、大病院あるいは公的病院等がいわば開放型ベッドを持つという形でもって一つのシステムとして医療が成立しているというところがございます。わが国の場合には必ずしも欧米の、たとえばイギリス等に見られるようなホームドクター及びそれに関連しての中核病院についての開放病院型の病院の設置ということが必ずしも見られる状況には至っておりませんが、船橋の医療センターが、救急医療に対応すると同時に二次的な高度医療にも対応する、その中では地域医療機関と密接な連携を持った位置づけをする、ということの中で生まれた経過がございます。そういう意味におきましては、開放型の病床を地域医療機関との関連においてもっていくということは、一つの大きな意味があるわけでございます。そういう意味で、開放型病床につきまして現在いろいろ議論がなされているのも事実でございます。質問者が仰せましたように、医療センター自体の病床の効率的な運営という面からも大きな利点があるわけでございます。  ただ、現在、医療センターそのものが九科の診療科目を持つ中で、病床数は二百床にすぎないという問題がございます。それぞれ診療科目の中で相当ベッドの需要がある中で、開放型ベッドをどのくらい持つかということは、いろいろ運用上の問題がございます。方向としては十分理解できますので、今後院長予定者も含めまして医師会側と十分詰めてまいりたいというふうに考えてります。  なお、将来的には、病院の増設計画と絡めてこういう問題をさらにどう持っていくか。当初、第一次としてスタートする運用を含めて、将来的にはなお深く詰めていくということになろうかと思います。  それから、次の二十四時間の救急体制に関連してのオンコール問題でございます。仰せのとおり、現在、医療センター救急体制につきましては、二十四時間確保という形の中では、常勤医師として内科系一名、外科系一名及び看護婦若干名という救急ラインを予定しております。確かに一たん緩急あれば、これだけの医師でもって完全に対応するということは非常にむずかしいわけでございますし、やはり他の病院でもそうでございますけれども、適宜非常勤の医師の活用ということを考えざるを得ないわけでございます。その場合におきましては、やはり地元医師会とも十分連携をとり、またご協力を仰がなければならぬということは申すまでもございません。たまたま地元医師会の大変なご熱意の中で、そういう救急等にも対応するためには市内医療機関からの医師のオンコール体制、これをぜひしくべきではないかという議論がございます。私ども医療センターを運営していく立場から見ると、そういうオンコール体制がうまくしけるならば、これはすばらしい病院になるという考え方を持っております。これにつきましても、今後医師会側とも十分ご相談をして、できるだけ医療センターの趣旨、目的に合致するようないい体制をしいてまいりたいというふうに考えております。  それから、人事に関連する問題でございます。  まず、地元の医療機関の中で、その子弟が相当お医者さんとしてそれぞれ育っておられるということも聞いております。たまたま地域の中核的な医療機関としての医療センターができるということになりますと、そういう地元医師の子弟の研修の場としても大変有用であるというふうにも考えられるわけでございます。と同時に、先ほど非常勤医師の問題、あるいはオンコール体制の問題、常勤医師でカバーできないものは適宜そういった非常勤医師でもってカバーしていただくという面も必要でございます。そういう意味におきましては、やはりできるだけ地元の、地域社会にとって責任を持ち、熱意を持った若い医師の方に病院に対してもいろんな面でご協力いただくというのも、一つのりっぱな方向であろうかというふうに考えているわけでございまして、そういう面につきましては積極的に前向きに考えていきたいということでございます。  それから、パラメディカルの問題でございますけれども、現在、院長予定者において、関係方面いろいろ協議をし、いろいろ打診をしている最中でございます。副院長を含めまして、できれば主要なパラメディカル科長クラスにつきましては、今月末か来月には大体目鼻をつけたいということで、院長予定者初め努力している最中でございます。そのほか一般の医師等につきましては、やっぱり人件費等の問題がありますので、これは来年度に入ってからも十分間に合うわけでございますが、いま申しましたように、それぞれの科長という科目の責任者になるべきスタッフにつきましては、やはり早期に内定をする、また同時に今後の医療センター開設に向けての準備に早く加わっていただくということが必要でございますので、いま申しましたようなタイミングをねらって準備をしている最中でございますので、よろしくご理解願いたいと思います。       〔保健衛生部長本田行夫君登壇〕 ◎保健衛生部長(本田行夫君) ご質問の中で、ICUが設置される病棟階の病室の問題でございますが、確かにおっしゃられるように、一床室の問題、いろいろあろうかと思います。私ども、この一床室については十分今後検討をいたしたいと存じておりますが、未熟児対策等の種々の問題や、あるいは病床、病室利用勝手の問題というものもあろうかと思います。したがいまして、これから院長予定者と十分協議し、一床としての使い方についての考え方を詰めてまいりたい、このように考えます。  次に、院内監査の問題でございますが、確かにご質問者おっしゃるようなむずかしい問題が多々ございますし、どういう施設でも管理対策というのが重要な問題でございます。特に医療施設におきましては、ご質問者がおっしゃられたようないろいろな管理を完全に行っていかなければならぬということで、そごを来すことは避けなければならぬわけでございます。そういうことから、私どもは将来的には、各種管理体制といたしましては、院長、あるいは副院長、事務長、総婦長で構成する院内管理者会議、診療等においては医局会議、さらには給食委員会とか、特に薬品関係については薬事委員会、そういったもろもろの委員会がどの病院でもつくられております。したがって、私どもの医療センターにおいても、このような委員会を設置いたしまして万全を期していきたい、このように考えます。  次は自己評価の問題でございますが、確かにおっしゃられるように、米国等においてはその自己評価、かなり厳しくなされているというのが実情のようでございます。これはデータ等によりまして、自己の改善あるいは経営の改善、これらを行っていくのが当然のことでございます。病院といえども、院内における反省あるいは改善、こういったものは決して例外ではない、このように私ども考えております。そういうことで、医療センターは日々経営改善を念願において努力してまいりますし、職員個々においても、おっしゃられたような自己の評価あるいは反省改善、こういうものを院長を中心にして日常やってまいらなければならぬということに相なろうかと思いますので、それらについては十分対応していくように、今後院長予定者等と協議の上で万全を期してまいりたい、このように考えております。  以上でございます。       〔三十番大久保博夫君登壇〕 ◆三十番(大久保博夫君) 市長、助役、部長からの答弁をいただきまして、いろいろと細かいところございます。また、夜急診の延長問題、それから医療公社の問題等ございますが、時間がありませんので割愛させていただきます。  ただ一般的に、答弁の中で、院長予定者と協議してとか、あるいは医師会とも十分協議してという言葉が大変出てまいりますが、管理者は基本計画案の組織図にあるとおり、市長、あなたなんですよ。そして、医療センターは、院長予定者あるいは院長のものではございません。これは市民のものです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)そして、病院は建物や設備で決まるものではございません。市民の命を救うという職員の献身的な人間愛で決まると思います。ここで言うとまことに失礼なんですけれども、いわゆるお役所仕事では、一人の命も救うことはできないと思います。私は、三十年に及ぶ医療従事者生活、そして七年になります議員生活を通して得た体験と知識をもとに、今後とも船橋市医療センターの経過を見守っていきたいと思っております。また、発言させていただく機会があればいつでも発言させていただきたいと思っております。  最後に、十年後、二十年後に、市民の命を守った大橋市長と全市民から言われることを私は心から願って、私の質問を終わります。  以上の発言は要望でございますので、答弁は不必要と思います。(拍手)       ───────────────── ○議長(矢野正男君) 石川敏宏君。       〔四番石川敏宏君登壇、拍手〕 ◆四番(石川敏宏君) 初めに財政問題、特に地方交付税の問題から伺っていきたいというふうに思います。  八月二十七日、地方交付税の交付額が決定、発表されました。  新聞では、常連の船橋市の過大見積額は十二億三千九百十八万五千円となっている、と衝撃的に書かれております。三年連続しての大幅な減額であり、交付税算出については熟知しているはずの財政部がこのような大幅な差額を出すということは、理解しがたいわけであります。十二億円という大幅な歳入減ということになれば、財政運営に大きな影響があると思われます。同時にまた逆から言えば、交付税の交付額が少ないということは本市の財政が豊かであり、留保財源も多く、単独事業も多くできるということになるわけですが、市政の実態とは大きく違っているのではないかと思います。そういう点から、以下数点質問をしていきたいと思います。  まず第一は、十二億円減額について深く分析をしているか。  第二点目が、基準財政収入額を国が高く見積っています。特に法人市民税所得割、固定資産税、特別土地保有税、大きな差が生じているわけですが、これらについて現実の歳入の中で欠陥が生じてこないか。また、歳入欠陥が生じた場合の対策はどのように考えているのか、第二点としてお伺いします。  第三点は、基準財政需要額の算定の単位費用ですが、社会福祉費、この単位費用が、五十六年度の二千七百四十円から五十七年度は千九百九十円へと、実に二七%も切り下げられているわけです。まさに福祉切り捨てが交付税の算定上、地方自治体に押しつけられていると思います。この点について、国に対して異議の申し立てをしていく考えがあるかどうか、伺っておきます。  第四点は、五十八年度の国の予算の概算要求が数日前に閣議決定され、発表されております。この概算要求によると、国税の歳入減によって、地方交付税については一三・六%も総額で減額となっています。来年は本市が交付税の不交付団体になることは間違いないと見られているわけですけれども、来年以降の財政運営の見通しについてお尋ねをしておきたいと思います。  次に、行政改革の問題について伺っておきます。日本共産党は、行政改革については賛成であります。特に民主的な行政改革は大いに進めていかなければならないと考えています。そこで、民主的な行政改革について私どもの考え方を述べ、市長の考え方を伺っておきたいというふうに思います。  まず第一は、むだなく効率的な行政組織であるべきということです。自治体の行政費用は、市民負担からいってもなるべく少ない方がいいということです。しかし、行政の関与ができるだけ少ない方がよいという従来の大資本横暴、放任という立場ではなくて、市民生活擁護や公害規制などのために行政機構が積極的に活動をすることの重視を前提としたものであることです。また、職員定数についても、全体としてできるだけむだのないように配置すべきですが、市民福祉に直結するような部門とそれに必要な職員数は十分確保し、職員の統制管理を主任務とする高級職員をなるべく少なくするべきと考えます。  第二は、わかりやすさ、市民参加の行政組織です。行政組織が市民の側から見て、行政のそれぞれの機構や手続、その担当者及び責任者などがわかりやすいものであること、また市民の意見が反映しやすいものであること、審議会などについても真に市民の声が反映される制度にすること、行政資料については公開することを原則とする、こういうようなことが第二点です。  第三には、公正、民主的で住民に奉仕するという行政組織であることです。そのためには、職員組合に対し機構改革や人員配置の改善などは率直に提起をし、民主的に協議し、適切な改善策を得て推進をしていくこと、また、企業との癒着などを防ぐためにも機構運営の改善を図り、必要な職員の登用や適時の人事異動なども積極的に行うこと、これらを原則としながら行政改革をしていくべきものというふうに考えています。  行政改革問題について第二番目は、お聞きするのは、七月末に出されました臨調の基本答申の中で、地方自治の行財政に関して三点ほど伺っておきます。私は、この臨調答申が行政改革をスローガンに掲げながら、その内容としては、行政改革についてはほとんど関係のない国の政策や国家目標の設定など、臨調設置の目的を超える論議を行っており、同時にまた地方財政についての考え方の基本は、憲法の定める地方自治の本旨と真っ向から対決する内容と考えるものです。  そういった観点から、市長の考え方を伺っておきたいと思います。  まず第一には、自治体の今後の行政の基礎に、臨調は選択と負担を据えなければいけないと言っております。こういう考え方をどういうふうにとらえるのか。また、こういう考え方を今後船橋市政の中に置いていく考えかどうか。  第二点は、基準財政を自治体に押しつけようとしています。基準財政で市民の福祉の向上、船橋市の都市環境整備ができるのかどうか。  第三点は、留保財源の均てん化ということで、自治体の単独事業を事実上抹殺する、さもなくば住民負担による実施を押しつけようとしています。これでは地方自治がなくなってしまうと思うわけですが、これについてはどうお考えになるのか。  行政改革の問題について最後にお尋ねするのは、市の進めようとしている行政改革についてです。行政改革推進委員会が四月に設置をされ、週二回の打ち合わせが行われているとのことです。市民生活や職員などに重大な影響を与えるわけですから、行政改革推進委員会の検討内容、経過を具体的に明らかにするように求めます。  最後に、老人福祉問題について伺います。老人福祉問題では一点だけお尋ねをいたします。  先日、高根台地区のお年寄りの方々と懇談をする機会がありました。この中で、あるお年寄りの方が「このごろ老人が多くなったと言われているので、長生きがしにくくなった」と述べておりました。私は、このお年寄りの言葉は、最近のつくられた風潮、つまり老人に対する福祉切り下げの攻撃を鋭くとらえているようで、返す言葉がありませんでした。つい数年前、福祉元年と大々的に宣伝されたわけですが、臨調路線の中でわずか数年で老人福祉制度が後退させられる事態になっているわけです。お年寄りが、長生きをしない方がよかったなどと思わないためにも、この際、市長に、福祉を後退させないという強い決意を表明をしていただきたいと思います。  私がきょう取り上げるのは、高根台地区に老人憩いの家をという何年来の要望についてです。高根台団地には五百人近くのお年寄りがいます。老人憩いの家がなく、毎年、敬老会実行委員会として、長年にわたって市長に設置の要望をしてきております。幸い来年は高根台保育園の改築が終わると、旧保育園の一部があきます。これについて、市、自治会との間で、公団の土地でもあり、空き建物の利用は住民の意向を生かしていきたいとなっております。過日、この建物の利用について、居住者、老人クラブ、各地域のサークルなど等含めて話し合い、この建物については、長年のお年寄りの希望であった老人憩いの家として利用するのが最もいいということで確認をされました。そういう経過の中で伺いたいわけですが、こうした居住者の総意として決まった、この保育園の建物の跡地を老人憩いの家として使うような方向で検討するかどうか伺って、私の第一問を終わりたいと思います。       〔財政部長竹下昭治君登壇〕 ◎財政部長(竹下昭治君) お答えをいたします。  まず地方交付税に関するご質問でございますけれども、ご質問の第一点、第二点、交付税の減額について分析をしておるか、またこの交付税の減額によって将来歳入欠陥が生じないか、というご質問でございますけれども、ご承知のように、交付税の制度は十分ご承知だと思いますので説明を省きますけれども、おっしゃられるように国の基準財政収入額の見方が非常に過大であった、わが方の見方が結局少ないということになるわけですけれども、私どもは一応この分析についていろいろやっております。ただ、私どもの基準財政収入額の見方が低かったのかどうか。これは今後の税収等をやはり推計してみないとはっきり言えないわけです。国の見方が非常に高いということは、これは確かであろう。というのは、私ども、いまの時点でいわゆる五十七年度の決算見込み、これから税がどのくらい取れるだろうかということをやっておりますけれども、それと比較してもかなり高い数字で国が算定してきておるということから、当然おっしゃられるように、このままの数値でいきますと歳入欠陥は生ずるということになろうかと思います。ただ、私ども、いまの時点でこれからの税の増収見込み、これを立てておりますが、約七億円程度はふえるのではないかというふうに見ております。その辺でいきますと、十二億の交付税の減がありますけれども、大体五億ないし六億ぐらいが足らないということになるわけです。したがいまして、これからいろいろ補正等の要素も入ってまいりますけれども、足らない面については財調基金等から補てんをしなければならないだろうというふうに考えております。  それから、三点目の福祉費の切り下げの問題ですけれども、これは五十七年度の交付税関係の需要額の中の算定で、老人医療費の関係が社会福祉費から保健衛生費の方に移行されております。したがいまして保健衛生費の方が増額に、その分だけ増になっておるということでご了解をいただきたいと思います。  それから、国の予算が、一応方針が発表されまして、相当厳しいということでございます。当然交付税についても非常に厳しい査定がなされるだろうというふうにわれわれも考えております。来年の額がどのくらいになるかというのは、これから試算しなければわかりませんけれども、いま言えるのは非常に厳しいだろうということでございます。われわれも、そういう現在の社会情勢に十分今後対処して考えていかなければいけないというふうに考えております。  以上でございます。       〔助役野村誠一君登壇〕 ◎助役(野村誠一君) 私からは行政改革の関連事項についてお答えしたいと思います。数点にわたっていろいろお考えの表明をいただいたわけでございます。  まず、むだなく効率的な行政組織をつくるべしという第一点のご趣旨でございますが、まことにその点は同感でございますし、私どもがことしの七月に議会のご承認を得て実施しました組織改革等につきましても、同様の観点に基づいて実施したものでございます。これからいかに行政組織を効率的なものにつくり上げていくか、これはもちろん一朝一夕にいくものではございません。また、船橋は船橋としてのいろんな行政上の事情がございますので、より現実に即した組織運営のあり方をこれからも工夫してまいりたいと思います。後ほど触れますけれども、現在、庁内的に行政改革の推進委員会等においてもその辺の検討を進めていることでございます。それから、もちろんその中で、そういう組織を通じて市民によりよく奉仕するものでなければならぬことは言うまでもないわけでございまして、職員が意欲を持ち、そして市民に対しても率先よりよき行政サービスの実を上げていく、これも必要でございます。そういう面において、人事等におきましてもこれから十分配意してまいるつもりでございます。また、職員からもいろんな形を通じてできるだけ積極的に提言も求めていく、またそういうものをできるだけ吸い上げながら行政運営の中にも反映させていくことを努めてまいりたいと考えております。  それから、臨調の報告の関連でございますが、私ども、それのみをもって十分検討したということではございません。いろいろ考え方もあろうかと思います。これからは非常に財政が厳しい、それから国の、その背景にあります国民経済そのものも、貿易摩擦その他を通じまして非常に厳しい時代にさしかかっているわけでございます。その中にあってこれからの行政運営をどうもっていくか、財政運営をどうもっていくか、非常にいままで以上に厳しい対応が迫られていることは事実であります。選択的な負担を考えていく、また行政そのものも、ただ高度成長時代のように市民要望を何でもやっていけるという時代ではございませんので、より市民にとって最も必要な、最も財政的にもより効率が上げられるような、そういう方向でより選択的に行政運営を進めていく、選択的に財政運営を進めていく必要がいままで以上にあろうかと思うわけでございます。  国の基準財政の押しつけということでございますけれども、それについてはいろいろ異論がございます。私ども、いかに全国的な、標準的な行政のあり方ももちろんあることでございますし、またその中にあって、船橋市の独自の状況の中で独自の行政のあり方というものもまた考えていかなければならないので、全国一律の行政を船橋市が必ずしもやるということではございません。それぞれの自治体が、その自治体の社会、経済的な状況の中で、できるだけ市民の意向をくみ取りながら、選択的に、優先的に必要なものはやっていくという姿勢、それは必ずしも全国的な基準行政というものにとらわれないいき方というものを全自治体は求めているわけでございますし、船橋市もそのとおりに考えていくつもりでございます。  また、単独事業抹殺ということでございますけれども、現在、船橋市は厳しい財政事情の中で単独事業を十分実施していくつもりでございます。いろいろ市民の行政ニーズというのはたくさんある中で、それをどう選択するかというのは非常にむずかしい問題でございますけれども、その財政事情その他が許す限りは、船橋市独自の行政選択及びその実施というものは十分あり得ることでございますし、今後とも続けていく所存でございます。  それから、最後に、現在の行政改革の推進委員会の経過についてのお尋ねでございますが、先般の定例会でもってもお尋ねございましたが、各部でもって各部なりに事務事業の見直し等の案を、前年度末──ことしの春の段階で提出させております。その後、課長補佐をメンバーといたしました部会を二つ、財政部会と組織部会を設けまして、軌道に乗りましたのは大体七月ごろからでございますけれども、現在は鋭意検討を進めさせているところでございます。  検討事項につきましては、各部で出しましたものが縦の、それぞれの行政部門の縦のラインに即したそれぞれの見直し等をしてございますので、これを横断的に、事柄の性格に応じて、もう一つ置き直しまして、分析及び検討をさしておるところでございます。たとえば委託事業のあり方の問題、あるいは受益者負担のあり方、あるいは補助金の見直しの問題等々、そういう項目に分けて実態を全面的に正確に把握するとともに、各部の意見等も十分参照しながら、横断的に全体としてどう考えるかということを、それぞれの項目的に整理をしていくところでございます。一応年内にはそれぞれの部会の検討は終わらすということで、現在、週二回ぐらいのペースでもって検討していることは事実でございますが、目標はその辺に置いておるところでございます。いずれにいたしましても、現在そういう部会という段階での検討過程でございますので、それができた段階では、また全体の本委員会でもってさらに検討するということでございますので、その検討の中身そのものについては、まだお話、お答えできる段階ではございませんのでご了解願いたいと思います。       〔福祉部長田上一太君登壇〕 ◎福祉部長(田上一太君) 所管の事項についてお答えいたしたいと思います。  高根台団地地区におきます老人の方から、憩いの家をぜひともやっていただきたいという要望はもう再度ございまして、なかなか団地内に憩いの家を貸してくださるところがなく、また公団といたしましても、公団住宅を憩いの家にするということはなかなかむずかしいということで、再度交渉したわけでございますが、なかなか貸していただけないという経緯がございます。  その中で、私どもといたしましては、この地区の老人クラブの会員数が非常に、いま質問者からございましたように、五百数名おるわけでございます。どうにかしたいということで、公団とも再度交渉いたしまして、現在、高根台団地の西集会場をお借りしてやっているのが現状でございます。この中で、やはり老人の希望から、もう少し大きいところをというお話がいろいろと出ておったわけでございますが、今回、高根台保育園の改築に伴いまして乳児室の増設した分が今後あくわけでございます。この問題につきましても、私どもといたしましては、改築の時点においてはやはり壊すということであったわけでございますが、県の指導によりまして、これにつきましては住宅団地内の施設整備等の補助金をいただいているわけでございます。こういう問題等もございまして、壊すことはやはりまずいというお話になったわけでございます。そういう中で、私どもとしては、これを老人の憩いの家に変えていきたいという考え方は持っておったわけでございますが、そのような補助金の絡みの問題、それから住宅公団からは保育園の用地ということでお借りしたわけでございますので、目的使用外になるわけでございます。  そういう中で、私どもは老人の要望も通してあげたいという中で、今後、県及び日本住宅公団と協議を重ねてまいりたいと考えております。       〔四番石川敏宏君登壇〕 ◆四番(石川敏宏君) 地方交付税の問題について、私がわざわざ深く検討したかと断ったのは、先ほども言ったように、(予定時間終了五分前の合図)来年の概算要求が出て、その大きな特徴が、一般会計の増額分の四四%が軍事費で占められているわけです。ですから、地方自治体の財源の確保と軍事予算の拡大ということが両立しないような状況になっている、そういうふうに思っているわけですし、そういうことが背景になって、ことしの地方財政白書に対するいろいろな批判が出て、これは自治省が豊かな地方団体ということでつくったものだという批判が出ているわけです。そういった点から、現在の状況の中で軍事予算をふやしていく、そういう臨時行政調査会の方針と地方自治体の福祉の充実という点が、もはや両立しがたい時点にきているというふうに思って質問をしたわけですが、そういった点についてまで立ち入ったご答弁が、また分析がなかったわけです。
     そういう点から市長に伺いたいわけですけれども、来年度以降の船橋市政の財政運営の中で、こうした臨調の方針を、やはりこういう形で地方自治体に押しつけられたのでは地方自治体の仕事ができないということで、国の路線に対して、臨調路線に対して市長は毅然とした立場に立っていくのかどうか、このことをお伺いをしておきたいと思います。  それから、行革の問題について助役のお答えになったことは、この前お聞きしたことから一歩も進んでいないわけですね。この四月に品川区の例では、こうした同じような形で答申がなされて、五百十六人もの、特に福祉や教育関係の職員を大幅に減らすということで出てきたわけです。しかもそれは市民の中に、それから職員の中にはそうした経過も十分に説明をしながら進めてきて、その中でまた大きな批判が出てきて、出してきた素案を引っ込めざるを得ないというような、こうした状況になっているわけですから、現在進めている基本的な方向、たとえば考えておられるのは、そういった保育園であるとか教育関係の人員であるとか、そういった人たちを削減をするというような方向で検討をしているのではないかというふうに思うわけです。そういった基本的な方向というものをやはり市民の前に一日も早く明らかにしていくことが、行政改革を進める上で何よりも大切なことではないかと思うわけです。そういう意味で、基本的な方向性をどういうところにおいて検討しているのか明らかにしてほしいというふうに言っているわけです。  以上お尋ねして、第二問を終わりにしたいと思います。       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 再質問の第一点についてお答えいたします。行革に絡んでの地方財政についてでございますが、お話のありました点につきましては、全国市長会でもはっきりと意見が一致しておりまして、強く国に対して要望しておりますが、それは国の行革の押しつけを地方にやってもらっては困る、地方自治を尊重し、地方の実態に合った行革をやってもらいたい、こういうことは全国市長会全員の(予定時間終了の合図)強い希望であり、意見でございます。       〔助役野村誠一君登壇〕 ◎助役(野村誠一君) 行政改革に関連しての再度のお尋ねでございますが、私ども、先ほど申しましたように非常に経済及び財政が厳しい中で、従来以上に簡素で効率的な行政を実現しなければならぬという時代に実は直面しているわけでございます。しかし、それは同時に、国民ないし住民の要請に的確に対応するということが肝要であるわけでございます。われわれの行政改革の進めている基本的な考え方はそこに置きまして、ただ何でも減らせばいいという考え方は毛頭持ってございません。やはり厳しい財政の中で何が一番市民にとって大事なのか、何をどう配分していくのが一番より市民にとって必要なのか、そういうふうな観点からこれからの行政改革の議論を、検討を進めていきたいというふうに考えておるところでございます。       ───────────────── ○議長(矢野正男君) 林栄蔵君。       〔四十一番林栄蔵君登壇、拍手〕 ◆四十一番(林栄蔵君) 質問通告に基づきまして、順次お聞きしてまいりたいと思います。  まず最初に、行政改革の問題でありますが、いま共産党の石川君も行政改革の問題に触れました。いま地方行政で一番大きな問題は行政改革の一点にしぼられる。このやり方によって今後の行政がどういうふうに執行されるかという方向づけをするという、非常に重大な局面に入っているというふうに私は認識するのであります。  なぜかというと、先ほど石川君も言っておりましたが、昭和四十八年、これは福祉元年と言われて、実に国、地方を問わず大盤振る舞いをやった。要求をされたものは何でも予算をつけて実行していった。また、それを賄うだけの経済の伸展もありましたし、毎年、当初予算に計上した金額よりも非常に多くの増収があったわけです。そういうものを裏づけにしていままで、会社で言うと、いわゆる放漫経営がまかり通っておったわけですが、会社でも大体景気のいいときに放漫経営をすると、経済が通常の状態になりますと倒産をする。こういうのが経済の原則でありますから、地方財政もそういう点では非常に現在危機的な状況へ入ってきております。  まず世界情勢を見ましても、もう石油も売れなくなってきている。鉄も余り使われなくなってきている。あらゆるインダストリーのものが売れなくなってきておる。これは早急に回復するような見通しは全く持っておらないのであります。先日のOECDの会議でも、中南米がほとんど各国みんな債務が返済できない。これ、全部借金を返せない。新たに多くの国からまた出資をして、そういうところの金利と返済分に充てよう。共産党が指導している東ヨーロッパ、これもポーランド、ハンガリー、ルーマニア、みんな借金で首が回らない。これもう借金も利子もありますね。北朝鮮も同じであります。社会体制の違いに関係なく、世界の経済は全部後退状況に入っております。かつてケインズが言ったように、これを財政投資で回復するというような見通しは全くないんであります。ケインジアンが日本の経済官僚の中にもたくさんおりますが、これらがもう有効に機能しない。  こういう状況から見ますと、日本の経済もこれから少なくとも十年間は上向きにはならない。大蔵官僚が五・七%の経済伸長を見ましたけれども、実際には二%になるかならないか。これがいまの大きな財政破綻を来す大きな原因であります。昭和五十七年度は恐らく国家財政で約五兆円から六兆円の歳入不足になる。地方財政でも恐らく一兆五千億円ぐらいの歳入不足になると思います。来年はもっと私はひどくなると思う。  先ほど石川君も聞いておりましたが、交付税、これはことしの当初予算では十八億五千万円見込んでおったのが、十二億円少なくなった。十二億五千万少なくなって、決定が六億円です。この差額を埋めるには、先ほどの答弁ですと、税金で約七億円埋められる、こう言っておりますが、あとまだ五億足りない。これは財政調整基金を取り崩して穴埋めをしよう。しかし、来年はこの六億もなくなるという見通しだというような話です。しかも税収は、本年度当初予算で組んだ四百四十五億円弱の歳入が、現在では四百五十二、三億円になる予定ですが、これも納税者である市内の法人の景気が、中央あるいは大企業の不況に対してタイムラグで若干おくれているだけでありまして、いまの市内の住宅建設の実情を見ましても急速に落ち込んでおる。市の建築指導課に対する申請等も半減しておる。これはどういうふうにあらわれるかというと、市内の土建業界、あるいは住宅建設に伴ういろんな付帯施設の仕事、水道、ガス、電気、あるいは家具、こういう業界が、来年は恐らく軒を並べて倒産するのではないか。そういうまず状況にあるという認識を市長はお持ちになっているのかどうか。とても五十七年度のような  これで大変だと言っておりますが、これよりもっとひどい状態が今後相当長い期間続くんだ。こういうときに一体市長は何をやらなくちゃいけないか。  先ほどの行政改革で非常にきれいごとを言っておりましたが、問題は、どうやって市民サービスをできるだけ質を低下させないで金を少なく済ませるか、ここに頭を使うのが、これが納税者に対する一番大きなサービスです。市の行政というのは、市の職員のために納税者が税金を納めているんではないんです。それから、いろんな要求があるからと言って、金を振りまくために納税者が納税をしているわけじゃないんです。さっき言った昭和四十八年当時、本当に道楽息子が一杯飲んで金使うように、何でもくれてやった、このとがめがいま出ているんですから、正常の状態にこれを早急に返す。(「大企業がそんなことするからだ」と呼ぶ者あり)大企業だ、大企業でいままでそういういい思いをみんなしてきて、それで何か悪いというと大企業に全部持っていく。これも全く、十年と言わない、三十年一日のごとく主張しておるグループもいるけれども、(笑声)もう市民はそういう者を相手にしません。もっと市民の方は賢い。もっと賢い。ある程度の知識のある市民は、もう市役所に対する要求ははっきりしております。  まず、効率のある行政を要求しております。これには何をやるか。いろんな機構改革もありましょう。しかし、一番基本的なものは、やはり職員の考え方です。職員は市に入るときに、服務宣誓書というものを書いて出しております。全体の奉仕者として職務に専念することを誓いますという、そういう宣誓書を出しております。この精神に戻れば、すべて原点に戻れば、私は問題は速やかに解決すると思います。こういうことで、まず職員のシビルサーバントとしての考え方をどう徹底させるか。競争試験で入ってきて、入るときには、一生懸命働こうと思って入ってきたけれども、長い年限たつと忘れるんですよ。人間は。そういう点で、一体どういう方法で職員の意識を喚起するか。この船橋市役所という組織が、これ、株式会社なら大変な経営危機なんです。その危機意識をどう持ってもらうか、こういう点について、まずお伺いしておきたいと思います。  それから、私は何回もこの壇上でお伺いしておるんですが、行政サービスの範囲というものをもう少しシビアに考えるべきだ。不必要な──かつて松戸の市長が人気取りに「出前行政」というのをやった。これなどはまさに、私は納税者をばかにしたものだと思う。そういう市民生活にオーバーコミットするようなやり方は、非常にむだな金がかかる。人気取りにはなっても、メッキはすぐはげる。こういう点で、行政サービスの範囲をもう一遍洗い直す必要があるのではないか。こういう点ではどういうふうにお考えになっているのか。  次に、サービスのコストの問題。これは、私はもう二十五年も前から本会議で、コスト意識を高めるように──。ほとんどこれは実現されていない。かつてこの壇上で、私は、船橋市の職員一人、一分間幾らかかる、これをお話ししたことがある。  これは大変なんです。これはやはりチャージドウェージというものをきちっと、原価意識というものをきちっと持ってもらいたい。原価意識がもし確立すれば、中央官庁の官僚が考えているように縦割り行政の指導で、どこの公民館には職員を何人置かなくちゃいけないとか、こういうのを聞いていると、今度つくった社会福祉会館なんかは、職員でいっぱいになって、市民が利用できなくなるんじゃないの。こんなものはね、中央官庁のためにあるんじゃないんだから。市民のために、どうしたら良質のサービスを低廉で提供できるかという、きわめて簡単な原則を確立すれば、方策は幾らでもある。  まず、職員一人で──直営でやっているごみの問題は、全国で例にたくさん出されます。これは、市によっては直営でやるよりも三分の一の費用です。しかもこれには生涯賃金の退職金は含まれていない。これはね、物すごい高いコストでごみを取ってもらっている。これは民間の方にお願いすれば、非常に安く、効率的にやっておる。ただ、いまいる職員をすぐに整理をできなければ、逐次こういうことに切りかえていくという原則をまず立ててもらいたいと思う。あるいは給食でもそうです。これなどは、朝九時から夕方の五時までの勤務時間、あるいは夏休みを含めて、もし民間委託したときと直営のときとどれだけ違うかという計算をしたことありますか。全国でもう方々に始まっておる。あるいは公民館とか、あるいは体育館、こういう公共施設、これは豊橋市などは、あるいは北九州市もそうですね、もう何年も前からやっているんです。  先ほど石川君が言ったように、住民に開放された云々、これはもう大変いいことだ。これは、市の職員じゃなくて地域の方にその運営をお願いして、若干のお礼で、積極的にその地域のそういう活動に参加してもらう。公民館は役所の仕事をやるところじゃないんですよ。地域住民が地域のいろいろな活動をやるための拠点として市役所が建物をつくって、この運営は地域に任せれば一番いいんです。これがいわゆる共産党の言う民主的な運営ではないか。たまには一つぐらいあそこの言うことも取り上げた方がいいと思う。(笑声)そういう点でこれは積極的にやはり、恐らく反対するところは一つもないと思う。こういう点で、経費を節減して、効率をよくして住民のサービスを充実するという方策は幾らでもある。  会社も苦しくならなければいい考えが浮かばない。一般の家庭も、貧乏なら孝子が出る。幸いと言うか、いま大変な財政の危機、こういうときに幹部職員が頭をしぼれば、これの対策は必ずあるわけです。全国でやっているところは幾らでもある。その点では船橋は、革新はおくれております。革新政党の方は現状打破をねらっておりますので、恐らくもろ手を挙げて賛成されるのではないか、こう思います。どうぞどんどんやってください。  次に、スクラップ・アンド・ビルドについて。これは、どうしてもこういう組織ですから、一たんつくると、なかなか仕事が余りなくなってもそれを捨てることはできない。しかし、スクラップ・アンド・ビルドをやらないと組織の活性化はできないんです。これは非常に大事なことなんです。抵抗が多いけれども。  補助金一つとりましても、必要なくなった補助金は山ほどある。  かつて私は貿易振興会の会長をやっておりました。市から、そういう経済団体に全部補助金が出ておりました。しかし、私はどう考えても、自分の商売のことで市から金もらってやるというのはおかしいじゃないかということで、この補助金を返しました。で、来年から要りません──。あっちからこっちから、いろんな団体から苦情が来ました。あんたのところで返すと、おれの方も何か問題があるから困る──。しかし、少なくとも民間で、自分の力でやっている企業は、お上からちっとばかりの金をもらって仕事はやりたくない。そのくらいのプライドはあるわけだ。  そういう経済団体を中心とした補助金は、これは経済団体はぎりぎりやっていくのが基本です。行政のオーバーコミットはやめた方がいい。大体役人が口を出すとろくなことがない。国鉄しかり。ああいう会、業の事業はほとんど非能率的です。これはなぜか。つぶれないから。これはどんどんどんどん経済界に補助金というえさで口をはさんでくると、これは官僚統制の経済になってくる。とにかく経済界には口を出さないようにする。金も出さない。口も出さない。この原則を守って、ただ、緊急避難の場合──倒産して従業員に金を払えないとか、そういう場合の緊急措置は行政としては必要であります。それ以外には余り必要がないので、そういう補助金の見直しを早急にやる必要があると思うのだが、この点についてどう考えているかお伺いしたいと思います。  次に、福祉行政のあり方ですが、これは先ほどからさわっておりますから余り申し上げませんが、いままでは物をくれれば福祉だという、これはいままでの既成政党がみんなそう考えておる。きわめて保守的な、退嬰的な、後退的な、後ろ向きの考え方です。人間は物だけで生きているのではないんです。生きる張り合いとか、希望とか、こういうものの方が金よりも大事だということを知っております。そういう点で、私は、福祉行政は、金をまず考えるよりも、その弱者がどうしたらあすに希望を持って生きられるかというサゼッションをする──知恵をかすとか、相談相手になるとか、そういうものが今後中心になっていくべきだと思うんだ。そういう点で、そういう考え方で今後福祉行政を推進していく考えがあるかどうか。これも発想の転換をせにゃいかぬ。十年間だらだらだらだら金をまいて、大ぜいの人を堕落させた。精神的なこじきをつくるために公費をたくさん使ったきらいがないでもない。こういう点では、私は行政もやはり反省すべきではないか、こう思います。  ただ、ここで、最近特に問題になっておりますのは、先ほど大久保議員が未熟児の問題を聞きましたが、老人問題では、やはりぼけ老人の問題が今後一番大きな問題になってくるのではないか。こういう問題については、やはりこれは相手が精神的に若干欠落したところが生じた人でありますから、これはなかなか助けるには財政的な裏づけのある処置をしなければならないと思う。みそもくそも一緒にしたような行政はやめなさい。元気な人は、健康は自分で責任をもって維持できるような相談相手になってやりなさい、こういうことを言いたい。  次に、国保財政の赤字対策についてでありますが、毎年、国保は相当大きな赤字になります。これは、こういう財政が苦しくなってくると、国も市も、それから被保険者も大変です。被保険者の保険料は年々高くなる。しかもそれでも足りなくて、一般財源──被保険者以外の納税者からこの補てんをしております。しかし、これも私は、市が保険者としての責務をきちっと守って対策を立てれば、相当程度この赤字を防げるのではないか。たとえば、支払い基金の審査の内容を一体どこまで知っておるのか。市内の医師は、大久保君に見るように、大変優秀な、良心的な医者が私は多いと思いますが、しかし一般的には、新聞等で見ますと、この間約五百人の医師をピックアップして調べたところが、六〇%が不正、脱税、その国税額が約二十八億円というふうに出ておりました。これは当然国民健康保険の方にもかかってくると思います。  それともう一つ、非常にこれから大きなのは老人の医療費だと思います。いま、私もときどき入院しますからよくわかるんですが、老人の方が入ると、もう先生は治ったと言っても、これ、なかなか帰れない。帰れないというのは、せがれも嫁さんも引き取らない。病院にいると、食事もただ、おふろもただ、テレビは見ていられるし、冷暖──冷房は入っていないと思いますが、暖房つきで、非常に居心地がいい。こういうことは、やはりいろんな場面で、自分で生きるという、こういう福祉行政の基本をしっかりして対策を立てないと、何でも都合の悪いものは公の負担で賄うという、こういう考え方は、私は早急に排除すべきだと思います。特にこの国民健康保険の場合には老人が多いのでありますから、この老人の医療体制というものを、抜本的に私は考え直す必要があるのではないか。  恐らくこれから岡本君が質問に出て、老人の健康診断は全部最初からレントゲンでやらせろという質問が出るかもしれませんけど、(笑声)私はそういうことはやはり財政としては大変だ。よく問診をして、そしてあのレントゲンをやるとは何でもですか。原子力船「むつ」の上に放射線が漏れたという、あれ、百五十年ぐらい乗っかっている分くらい一遍にぱかっとエックス線がかかるわけ。原子力船「むつ」の放射線はちょっとでも反対だけれども、病院のレントゲンは大変いいんだという、レントゲンにいいのと悪いのとあるのは、私はよく知りませんけれども、恐らく同じじゃないかと思う。そういう点も、私は、問診でよく事前に審査をして、何でも診て、注射を打てば、それが老人医療だというふうにはならないと思うので、国保財政の赤字対策は真剣に私は取り組んでいただきたいと思います。  次に、薬円台区画整理事業の見通しについてでありますが、これは、たしか十年ぐらい前にあそこは組合が設立されたというふうに記憶しておりますが、その後、事業費の補助として市の予算に出てきましたのは昭和五十五年からだったと思います。五十五年に出てきて、たしか去年の決算報告でもこれは指摘されておりましたが、全額不用額。五十六年に計上しましたが、これも全額不用額。本年度も、これは七千三百万ぐらいの事業費が計上されてありますが、これも聞くところによると、いまのところまだ行政不服審査か何かの問題があって、簡単にやれそうもない。そちらを解決すると、今度もう一つ反対の方からまた行政不服審査が出てくるんじゃないか。見通しは一体どうなのか。この当初予算を組んだときの見通しと現状では、大きく変わった点があるのかどうか。この予算の執行は可能な状態なのかどうか。この点についてお伺いしておきたいと思います。  最後に、北部清掃工場の見通しでありますが、これはもう何回も本会議で各議員が聞いております。私たちも、常任委員会で現場を見、説明も受けております。いつも出てくるのは、炉の本体の問題ではなくて、それについているいろいろな装置が穴があいたり、詰まったりというような問題ですが、技術的に一体何がネックになっているのか。その技術的なネックがもしあるとすれば、その解消の見通しはどうなのか。もうこの辺で私ははっきりと見通しを、決着をつけてもらいたい、こういうふうに思います。  大変雑駁な質問でありましたが、質問の中心は、行政改革をいま行わなければ、私は納税者に対して大変申しわけないんではないか。そのためにあと一つ追加しておきますが、市民とともにというような、先ほど石川君も言っておりましたが、やっぱり知らせなくちゃいかぬ。かつて私はこの市の職員の勤務条件、労働条件を市民に知らせなさい──。広報で発表したって、何が何だかちっともわからないことを知らせてある。まず勤務時間、休暇、昇給、諸手当、退職金の計算法──一般に民間では退職金何カ月分と言っても、それは退職金にかかわる本給だけなんですね。大体本給というのは、全体収入の六割から七割ですよ。ところが、市役所ではいろんな手当も全部ついた総くるめで、民間の倍の月数も払っている。だから、この間、東京都で新聞に出たけれども、多いのは五千九百万円、少ないのが四千七百万円、平均して五千五百万円。三十人やめたら、退職金だけで十五億だ。これで常識だと思ったら、どこか日本の国でない連中がやっているんではないかと思う。こういう点も、ひとつ市民に知らせる、行政の内容を知らせる第一段階として、この職員の勤務の内容、待遇の内容、これは恐らく労働組合も、納税者のために一生懸命働くということについては反対ではないので、納税者に知られて困るようなことをやっていることはないと思うので、反対は私はあり得ない。もし反対をするとすれば、納税者に聞かれちゃぐあい悪いことが市長との間で決められて、こっそりとやっているんだとしたら、これは直さにゃいかぬ。そういう点ではっきりさせていただきたい、こういうふうに思います。       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 林栄蔵議員のご質問にお答えいたします。  まず、行革に絡んでのいろいろな貴重なご提言をいただいたわけでございますが、昨年七月後半より市政を担当いたしまして、船橋市政が抱えているむずかしい問題の解決につきまして、議会の方々のご協力もいただいて、その解決に努力いたしてきたわけでございますが、特に市民サービスの点につきましては、選挙に出た人間として、選挙中、また当選後もたくさんの市民の方々から厳しいご批判をいただいてきております。いろいろな改善をやってまいりましたが、最近、市の職員もある程度よくなってきたんではないか、というお言葉も方々でいただくようになってまいりまして、喜んでおります。  私は、一般職の職員もそうでございますけれども、前々から申しておりますが、特に一般職員を監督する市の幹部の行政の執行の仕方なり姿勢なりについて、かなり厳しく指導してきたつもりでございます。やはり公共の機関に勤める者であっても、市民の要望を鋭く感じて、それを実行に移すように、経営感覚を持って船橋の市政に当たっていただきたい、こういうことを厳しく言ってまいったわけでございます。  そのために、ここ一年の間に、事業は人なりと申しますか、人事の刷新なり若手の登用、あるいは縦割り行政の弊を直すために、議会のご承認をいただいて行政改革も行ってきたわけでございますが、現在の状況で十分とは感じておりません。ご提言のありました民間委託の問題、スクラップ・アンド・ビルドの問題、これらの貴重なご提言につきましては、十分幹部ともども問題意識を持って今後の市政運営に当たってまいりたいと思っております。  ただ、船橋には独自な船橋時間というものがありまして、白紙に絵をかくわけではございません。やはりそれなりの理由があって行われた制度でございますので、大分あかもついていると思います。そういう意味で、余り急ぎ過ぎますと、走っている馬も動かなくなるという面がございます。私、長年の地方運営の経験を持たれた林議員のご提言は十分参考にいたしますけれども、やはり愛情のあるむちをもって市の幹部職員に当たっていただければありがたいと思っております。最終的には選挙に出た人間として、私が最終的に責任を負って市政を担当し、ご批判にはこたえてまいりたいと思っております。  なお、福祉行政のあり方につきましても十分参考にいたしたいと思いますが、どうも不思議に思いますのは、ご病気の、病める老人対策は非常に多くありますけれども、健康な老人対策が非常に少ないわけでございまして、本年度の当初予算におきましても、ゲートボールとか、そのほか健康な老人対策のためのいろいろな施策を行ってきたところでございます。これらについても十分充実し、私は、やはり行政の基本であります弱い方々、老人の方々、あるいは障害者については、実態に即して、後退よりも充実させたいという気持ちを持っております。しかし、観念論ではなくて、実態に即して船橋なりの福祉対策を考えてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくご指導をいただきたいと思います。  なお、残余の点については、助役または関係部長からお答えいたします。       〔助役野村誠一君登壇〕 ◎助役(野村誠一君) 行政改革に関連した問題につきまして、私からお答え申し上げたいと思います。数点にわたっていろんな角度から、いま行政において最も必要と思われる考え方及び問題、適切なご指示、ご指摘をいただきまして、大変私どもとしても意を強うしているわけでございます。  まず、行政サービスの範囲というものをもっとシビアに考えるべきだ、こういうものの考え方というのは、いわゆる石油ショックのときを境にしていろんな方面で議論もされ、検討もされている問題でございます。私ども、たとえば先ほど福祉の中でもありましたけれども、健康な人間が自分の健康をどう維持するかということは、基本的にはその個人個人の責任の問題でございます。自助努力をもって自分から健康を維持する、これは市民として当然の問題かと思います。そういうものに対して行政は側面からサービスをしていく。たとえば、先ほどご指摘がありました相談に応ずる、あるいはそういういろんな問題についてデータを提供していく。その中でみずからのそういう努力を助けていくという、そういう中で行政というのは役割りを果たすべき問題だと思います。そういうことで、まず基本の問題の中で、すべて行政がめんどうを見るという行き方は、まさにこれは行政として行き過ぎであるし、まさに個人──市民、市民の一人一人の役割りと行政との守備範囲というものを分けるまずベースかと思います。私ども、先ほど申しました行政改革のいろんな問題についての検討の中で、そういう考え方を一つの骨子として据えてやっているところでございます。  それから、同時に、仰せになりましたサービスに対するコスト意識の問題でございます。私も常々、いろいろな市民からの要請に対するあらゆる行政対応の検討の中では、そういうような議論をしているところでございます。また、関係の部課長等職員についても、そういう問題意識を持っていろいろ議論をしているところでございます。ただ、従来、そういう高度経済成長の中における行政の中では、比較的そういう問題意識が希薄であったということも否めないわけでございますが、すでに低成長経済、そしてまたその中で非常に財政経済は厳しい、より厳しい時代に入っているところでございますので、よりそういう意識を明確に持ちながら、できるだけ安い、低廉な費用でもって最大の効果を上げる、できるだけ良質な、質のよいサービスを市民に対して提供していく、そういう考え方で進んでまいりたいと思います。  ご指摘の中にありました委託の問題等につきましても、私どもできるだけ委託できるものは委託をするというふうに考えております。ただし、委託と申しましても、いわゆる行政責任の問題、あるいは行政判断に係る問題につきましては、これは、外部委託という問題になりませんが、やはり非常に単純なもの、あるいは単純に技術的に対応できるもの、そういったものにつきましては、できるだけコスト低減という考え方の中で委託というものを考えてまいりたい、というふうに思っているところでございます。  それから、スクラップ・アンド・ビルドも、一連の関連した基本的な考え方として、当然のことと思っているわけでございます。すでに諸外国においてはサンセット方式というものも打ち出されてございます。なかなか実現はむずかしいようでございますが、国の財政の中でもサンセット方式という議論も相当なされているわけでございます。やはり社会、経済情勢というものは常に動いているわけでございますし、その中で行政需要というのも動いているわけでございます。一たん行いました行政が、すでにそのニーズといいますか、その役割りを果たしたという場合もございます、ニーズが薄らいでいくという問題がございます。私ども、そういう観点から、たとえばご指摘のありました補助金の問題につきましても、十分見直しをしてまいりたいというふうに考えております。  福祉行政につきましても全く同様でございまして、先ほども申しましたように、単に金だけを出せばそれは福祉であるというものの考え方、すでにそういう考え方は後退しているわけでございますが、より積極的に、やはり人間の愛情をもって、たとえば弱者を助けるという、そういう一つの考え方をもっと前面へ打ち出しながら、しかし行政として、本当に一般の人が手の届かない面は、それは行政としてカバーしていくという、そういうことで考えていきたいと思っております。  いずれにしても、一連の問題の中で、私ども市の職員といたしまして、あるいは市役所といたしまして、行政のプロとしての自覚をさらに磨きをかけてまいりたい、反省すべきは反省しながら、新しい時代に対応した近代的行政を目指してまいりたいと思っております。また、反面、そういうわれわれの意識を育てていただくのもやはり納税者であろうかと思います。納税者及び納税者の代表である皆さん方のより一層のご鞭撻もぜひいただきたい。そういう中でわれわれの意識がさらに育てられていくということでございますので、今後ともご指導願いたいと思っております。  それから、なお国保の問題、それから薬円台の問題、それから北部清掃工場の問題につきましては、関係の部長からお答えさせます。       〔保健衛生部長本田行夫君登壇〕 ◎保健衛生部長(本田行夫君) ご質問のうち、国保関係のご質問についてお答え申し上げます。  確かにご質問者おっしゃるように、国民健康保険の財政は軟弱な基盤だということはおっしゃるとおりでございます。そういう中で、私ども、国民健康保険につきましては、本来医療保険制度は、保険者、医療機関、さらには被保険者、この三者の信頼関係で成り立っているということで理解いたしております。そういう中で、国民健康保険でございますが、これは法に基づきまして国民健康保険団体連合会、この中に診療報酬審査委員会が設置されております。こういうレセプト等につきましては、この審査委員会において厳重な審査がなされるわけでございまして、療養担当規則、あるいは診療報酬算定方法、あるいは薬価基準、こういうものに照らして適正であるかどうかということが、その審査委員会の中で審査されます。私どもは、先ほど申し上げましたように、三者の信頼関係で成り立たれている保険制度ということから、厳正な審査がなされている、このように考えております。  そういうことから、今後の保険行政等については真剣に取り組みなさいというご指摘でございます。おっしゃるように、この保険財政については軟弱な基盤というようなことを先ほど申し上げましたけれども、そういう中でこれらの被保険者に対しましては、健康に対する認識を深めてもらうというようなことから、医療費の通知、あるいはそれに加えまして疾病の早期発見、早期治療、こういうものを成人病検診という中で取り組んでおります。これらを踏まえて、さらに今後厳しい財政状況ということ等を踏まえた上で、私ども、真剣にこれに取り組んでまいりたい、このように考えております。  以上でございます。       〔都市部長平井隆二君登壇〕 ◎都市部長(平井隆二君) 所管についてお答えいたします。  薬円台土地区画整理事業につきましては、ご承知のとおり、薬円台一丁目及び薬円台五丁目の一部の地域約十四・五ヘクタールにつきまして組合施行で事業を進めておりますが、現在、審査庁であります県知事あてに一部の組合員より行政不服審査請求が出されております。このために事業が大幅に遅延しておる実情でございます。このような状況から、本年度は、県の指導及び事態打開のため換地設計の見直し、現在この成案の最終段階に入っております。早期に仮換地指定変更の手続を終え、事業の正常化を図るべく積極的に指導しているところでございます。工事面におきましても、現在設計作業に入っておりまして、今年度後半をめどに工事施行の予定で鋭意努力してまいりたいと存じます。  よろしくご理解いただきたいと思います。       〔環境部長浅川英昭君登壇〕 ◎環境部長(浅川英昭君) 私から北部清掃工場の関係についてお答えいたします。  今日までの故障の個所は、主として水処理ラインとガス処理ラインでございます。このことは資源を有効に利用するということで、発生するガスの有効利用と、それから一日約六百トンほどの水を使うわけでございますが、この水を、水質保全ということから一滴も流さずに再利用を図る、ということからのトラブルが多いわけでございます。  このことからの技術的な問題でございますが、二月から三月にかけての試運転の段階で、実証運転を見るためにごみを投入した際、いわゆる不燃物、プラスチック類が多く混入したということもございまして、ガスホルダー内のシール材の損傷と、それからカーボン量が多く出たということ以外は、水処理過程でのPHの調整とか、あるいは試運転中の管理を含めて、改修中におけるところの機器の維持管理が欠如していたというものが非常に多いわけでございます。今回の場合も、四月に改修いたしましたシール材の損傷は見られなく、シール材の張り合わせ部分が製作上のむらによってはがれていたということで、トラブルの多くの面は管理面から出ているというようなことでございます。相次いでのこういった故障は、ただいま申しましたように、技術以前の問題ではなかろうかというふうに私どもは考えておりますので、現在の技術で十分に対応できるではなかろうかというふうに考えております。  いずれにいたしましても、現在、月島機械におきましては技術を結集いたしまして、管理面を含めてこれに当たっておりますので、市としては、十分なる試運転によりまして完全な施設として引き取ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。       〔四十一番林栄蔵君登壇〕 ◆四十一番(林栄蔵君) 答弁を聞いておりますと、恐らく文章になれば大変りっぱな答弁だと思うんですが、まだ現状認識において相当私とは大きな食い違いがあるんではないかと思います。  私も昭和二十八年から自分で事業をやりまして、何回も大きな不景気、たとえばドッジライン、いわゆる大デフレの経験もしました。あと昭和三十三年、三十六年、三十九年の大変な不況を乗り切ってきました。そういうときに、いろいろと考えて、相談をして、衆知をしぼってなんていう時間ない。そんなことをやっていると会社はつぶれちゃうんですよ。社長の決断で、新しい機械の購入は中止、従業員の採用は取りやめ、希望退職者を募ってやめていただく、こういう非常事態の対策を、時間をおかないでやらないと間に合わなくなってくるんです、後から幾らいいことをやっても。  ですから、対応の仕方がやはり大分違うと思う。それはずっと四月からいろんな会議をやっておられる。それから市長はやはり、職員を使用者の目で温い目で見てやってくれ……。  私はそれは使用者としては当然のことだと思うんです。しかし片一方にはご主人がいるわけです、納税者というご主人が。ご主人の方を私は温かく扱ってもらいたいと思う、自分の部下だけではなくて。そういう双方を満足させることはなかなかめんどうだと思いますが、何と言っても基本は、納税者がどう効率的な、安い、良質なサービスを受けられるか。これからどんどん財政事情、非常に悪くなりますから、そういう点で、私は時間を余りかけている暇がないんではないか、こう思いますので、早急に、それは時間的な余裕も余りないということをひとつ認識してほしいと思います。  それから、先ほど最後に申し上げましたが、たとえば東京都の職員の退職金です。これはまさに、民間企業でそんな会社が、非常に特別にどっか一社か二社あるかもしれませんけれども、大企業だって絶対ありません。これは、やはり地方公務員法の第十四条に、情勢適応の原則というものが決まっております。社会情勢に合わなくなったら──「給与、勤務時間その他の勤務条件が社会一般の情勢に適応するように、随時、適当な措置を講じなければならない」ということが決められておる。少なくとも退職金については、一般常識で考えられないようなものが市でも実行しているんです。この地方公務員法第十四条を発動するのか、しないのか、私は納税者の代表として、職員の使用者の代表の市長にお伺いしたい。  それから、先ほど申し上げました勤務条件その他について、市民に詳しく私は報告をする義務があると思う。そういう点についてはどうなのか。この点もお伺いしたい。  北部清掃工場につきましては、私は、これは確かに日本では初めてで、新しい方法で、いろいろな最後完成するまでにはつまづきがあろうかと思います。特に議会でも要求したのは、省資源、それから環境保全のために排水のクローズド化、これらを要求したために、非常にこれはめんどうな問題が起きているということはわかります。ただ、そういつまでもめんどうだからといって解決できないほど技術的に重要な問題はないと思う。  私は、そういう点ではもうこの辺でひとつ決着をつけてほしい、こう思います。それでないと、初めてのことで、こういうことに余り追及しますと、行政は新しい冒険をやらなくなる。(予定時間終了五分前の合図)大体がそういうことを、新しいことをやらないで、どこかの市でやったやつだけをやっていくという、きわめて保守的な要求をするのが革新という人たちの中に多いという事例も知っております。恐らく後からまた、どうやったらごみのことでぐあい悪くなるかというような質問が出るかと思いますが、私たちはやっぱり市民の立場に立って、早く施設をよくして、そしてその間はごみをひとつ上手に処理をしていってもらいたい。どっかの市で取らねえと言ったといって、わざわざお調べに行かれた方もいらっしゃるようですが、私はぜひ市民に迷惑をかけない方法で早急に解決していただきたい、こういうことをお願いしておきます。       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 再質問にお答えいたします。  林議員からかなり厳しい再質問があったわけでございますが、私自身、選挙の試練を経た人間としては、船橋のこれまでのやり方と違った改革を、この一年間でかなりやったつもりでございます。たとえば新年度において一般職員を採用しない、そういう方針を昨年の秋に打ち出しておりますし、いろいろご批判もありましたけれども、やはり人事の刷新を考えて、五十八歳という勧奨措置を、他の公共団体とは別に船橋独自でそういう措置をとらせていただいたわけでございます。かなり外科的な措置もやったわけでございますが、やはり人間、切られると痛いわけでございまして、内科と外科をかみ分けながら行政運営をやっていくことが一番大事かと考えております。最終的には、やはり市の職員よりも市民サービス、市のサービス、市民に対するサービスが第一である、こういう最優先の立場に立って市政を運営してきたわけでございまして、厳しいご批判もあろうかと思いますが、任期も三年近くあるわけでございまして、ご要望の点につきましては、退職金の問題初めいろいろ指摘されましたけれども、私の責任において、船橋の実態に合うように、議会と相談の上、実行に移してまいりたいと思っております。  今後ともよろしくご指導いただきたいと思います。       ───────────────── ◆三十三番(林利嗣君) 暫時休憩願います。 ○議長(矢野正男君) 暫時休憩いたします。        午後三時十九分休憩       ─────────────────        午後三時四十五分開議 ○副議長(野村清君) 十三番長谷川正平君       〔十三番長谷川正平君登壇、拍手〕 ◆十三番(長谷川正平君) 通告順に従いまして質問をさせていただきます。  まず、自転車の駐車場の問題でございますけれども、私たちはいつも、自転車は駐車場と言わずに駐輪場というふうに呼びなれておりますけれども、市の広報とかいろいろ見ますと、自転車の駐車場というふうに書いてあるわけですけれども、言葉は特別問題ないと思いますけれども。そういうところで、今回、十月一日施行ということで自転車の安全利用条例、これが施行されたわけでございます。これの具体的な手続について、いろいろ私も疑問を感ずるところもございますので、質問させていただきたいと思います。  それは、まず第一には、この前も台風の前にちょっと新津田沼駅の自転車駐車場の受付風景を見させてもらったわけなんですけれども、あの風の相当吹く中、土曜日でございましたけれども、二、三百メートル並んで受付をしているわけでございました。そういう中で市の職員が五名、受付に一生懸命当たっておりました。大変ご苦労さまなことだと思います。そういう中で、この申請者に対してのステッカーの交付が順次されておったわけでございますが、ところがあの新津田沼の駐車場を見ますと、そんなには広くはないわけですね。ところが、あれだけの、ふだんですと駐車場のほかに周囲に自転車が置かれている。こういう状態から見て、果たしてこの交付されたステッカーとこの収容台数、これとの関係はどういうふうになるのだろう。後から申し込んだ場合は、これは利用できないのかどうか、そういう懸念が生ずるわけでございます。そういうことでこの辺についてはどういうふうになっているのか、まずお尋ねをしておきます。  それから、受付に対してのこの広報を見ますと、大体一カ所について三日、平日は午後二時から七時、土曜日は一時から五時ということで、駐車場まで市の職員が出張しまして、申請を受け付け、ステッカーを交付している、こういう状態でございますけれども、これを見ますと、特に朝早くから夜遅くまで会社に勤めておられる方もたくさん市民の中にはおられます。そういう中で自転車を利用して仕事に励んでおられる方も多いわけでございますが、こういう方ですと、もう七時になりますと、この期間は三日ですけど、七時以降はやっていないということになりますと、どうしても会社を休んで受付を市役所なり出張所なりへ行ってやらなければいけないということになると思いますが、聞くところによりますと、習志野あたりでは日曜日もそういうことをやったというふうなことも聞いておりますが、市はこういう点についてはどうなのかですね。これは大体終わったこと──これからもありますけれども、その辺についての取り組み方ですね、そこまでサービスしていいのか、悪いのか、いろいろ問題もあろうかと思いますけれども、お尋ねをしておきます。  それから、次にこの整理区域を十三駅に設けたわけでございますが、この整理区域内に自転車を駐車して、この市の指定された市営の自転車駐車場以外に駐車しておきますと、駐車違反であることを荷札でお知らせをする。その後も引き続き駐車しているときは市で整理保管をします、こういうふうになっておるわけでございますけれども、これについて、やはりこの指定された地域というのは駅前の商店街、この地域がほとんどでございます、まあ、繁華街と言いますか。そういうところですと、中にはいろいろな物を買いに来る、そういうことで一時的に自転車を駐車するという場合も考えられるわけでございますが、その辺について、どの程度の期間そこに駐車した場合駐車違反として、取り締まりと言うとおかしいですが、その荷札をつけていくのか、その辺についてそのやり方をお尋ねをしておきます。  次に、この安全条例に伴いまして、本年十月までに市内の十九駅、二十八カ所、二万一千台、こういうことで市営の自転車駐車場を新しく本年つくるというふうになっていると思いますが、この十月の条例の施行までにこれらの市営自転車駐車場が設置されたのかどうか、お尋ねをしておきます。  さらに、市内には三十の国鉄やら私鉄やらの駅があるわけでございますが、そのうち今回は十三の駅の周辺ということで整理区域を決められたわけでございます。しかし、まだ、そうしますと、残されたのは十七駅ということになりますが、これらについてはやはりいろいろ問題があろうと思いますが、その具体的な実施の時期、それから場所を明らかにしてほしいと思います。いつごろ、どういう駅の周辺を整理区域として指定してやるのか。それから、いまある十三の整理区域を決めたことについて、どうしてそこだけを選定したのか、その選定の基準といいますか、その具体的理由と考え方、それをお尋ねしておきます。  そういう中で、特に周辺の地域、特に私たちが住んでおります地域、さきの議会でもこの点については取り上げたわけでございますけれども、二和向台駅の周辺を見ますと、駅前の商店の両側の歩道にたくさんの自転車が並んでおります。非常にこれについてはいろいろ問題もあります。そういうことで、さきの議会においては、この周辺の市営の自転車駐車場を確保するように関東財務局に働きかけてほしいという質問もございましたけれども、これについてはその後どうなっているのかお尋ねをしておきます。  次に、公共施設の駐車場についてでございますが、この問題につきましては、一部議案質疑の中で、社会福祉会館において駐車場がつくられる、あのように大変交通の便のいいところにおいてもこのように自動車の駐車場がつくられるということで、大変市の方では努力されていると思いますけれども、私は、このような公共施設の設置の際は、やはりその施設が市民の利便を図り、より効率のよい、利用しやすい施設とするためには、駐車場が一定以上のスペースで確保されるべきであると思いますけれども、特に交通の便が悪く、車の利用によってその効率的な利用が図られる、そういう公共施設については特に考慮されていかなければならないと思います。  そのような状態の一つにあります高根公民館、これは比較的最近に建てられたものでありますが、駐車場は入り口が非常に狭く、奥に細長くできております。きょうもここを通ってまいりましたけれども、片側にずっと並んでおりまして、もう片側に一台並んだことによって、もう全然一台も通れない。そういうような非常に狭く、利用しづらい、そういう駐車場でございます。この公民館の利用範囲は金杉地区からみどり台団地と非常に広く、しかも地域の状況から車の利用に頼らなければならない場所と言えるわけであります。もちろんこの館の利用者は、近い人はできるだけ車の利用を避け、遠い人も車の効率的な利用を図ってもらうようにする必要がありますが、しかし、このような協力をいただいたにしても、いまの駐車場施設では、施設の利用を高める上からも狭過ぎるということは否めません。これはどうしても拡張していくべきであると思いますが、これについての対策を伺っておきます。
     また、今後このような公共施設をつくる場合は、十分な駐車場の確保を考えた上で用地の設定を図るべきと思いますが、この点についてはどう考えておられるのか。また、どうしてもその用地しかない場合においては、建物の設計において車の駐車場がとれるような配慮をすべきであると思いますが、この点についてもお伺いいたします。  次に、北部清掃工場でございますけれども、先ほども先番議員から質問ございましたが、私の方からも、重複する点があるかもしれませんが、お許し願って質問をさせていただきたいと思います。  今議会冒頭におきまして、市長がこれについての事情説明がございました。それによりますと、蒸気過熱器の蒸気漏れによるチューブの交換、それからホルダー内の継ぎ手の剥離、この交換のために十二月三十一日まで工期を延長する、というような簡単な説明がいただいたわけでございます。本年三月の工期だった北部清掃工場がいまだに完成を見ていないということで、市民の方も大変心配されているわけでございます。先ほども議論がございましたように、混合焼却の可能な、画期的な工場として建設されたわけであり、このような新しい装置では、一部の手直しや調整に時間がかかることも常識と思います。そういう点からある程度はやむを得ないこととして、私たちは温かい目で新しいものを育てるという観点から見てきたわけでございますが、しかし、多少の延長はあり得ることも予想しておりましたが、このように大幅に延びるとなると、市民に与える影響も大変大きいので、具体的な質問をさせていただきたいと思います。  もちろん、この工場は建設会社との契約によりまして引き渡しを受けるわけでありますから、要は当初の契約に盛り込まれた規格に合った性能のものを引き渡しを受ければよいわけであります。工場の中身の細かい点をせんさくする必要はないと思いますが、また工期のおくれた分は、契約に基づきまして違約金とか損害金を受け取ればよいということになるかもしれませんが、このようにおくれてくると、そうばかりは言っておれないのではないかと思うわけでございます。  そこで、質問をさせていただきますが、先ほどの答弁によりますと、水処理ライン、ガス処理ライン、これについて、特にガス処理ラインにおいては不燃物が多く混入したのが原因であるとその原因を言っております。また、PHの調整器、これの機器の維持管理が欠如があった。大した問題でないようなニュアンスの答弁でございましたけれども、この前の故障を見ますと、パイプの腐食があったわけですね。これについてその後聞いてみますと、パイプの腐食は同じ材質のパイプを交換した。それで腐食に対しての対策としては、PHの調整器をいままで一個だったものを二カ所、三カ所というようなことでやるということでお聞きしておりますけれども、これは確かにそのPHを中性に近づけていくことによって腐食が少なくなるということは、素人考えでも思うんでございますけれども、やはり長い間には酸に侵されて腐食なり穴があくということが考えられるわけでございますが、この辺についてはどうなのか、大丈夫なのかどうか、お尋ねをしておきます。  次に、仙台の岩沼にありますテストプラントは、市の工場のような故障とか事故がいままであったのか、なかったのか。また、現在のこのテストプラントの稼働状況はどういうふうになっているのか。特に、このテストプラントと市の工場の相違点といいますか、テストプラントに投入されて試験をされたごみと当船橋工場に投入されたごみの質に大きな差があって、当船橋工場の故障が続出しているのかどうか、その辺についてはどういうふうに市の方は考えておられるのか、お尋ねをいたします。  また、十二月末までに工期を延期してやるということでございますが、それまでの間の具体的なスケジュールといいますか、修理と試験と、それはどういうふうになっているのかお尋ねをしておきます。  それから、いま市で排出されているごみの処理は、西浦とか、そういう現在ある清掃工場でやっておるわけでございますが、この処理状況と、またこの工期延長によりましていろいろな費用の負担がかかるわけでございますが、この費用の負担は契約上どういうふうに負担するように契約されているのか、お尋ねをしておきます。  以上一問を終わります。       〔市民部長鷹木虔一君登壇〕 ◎市民部長(鷹木虔一君) 自転車関係につきましてお答え申し上げます。  まず、新津田沼の駐車場の対応でございますが、お説のように受付を土曜日で完了したわけでございます。新津田沼につきましては、現在、船橋市と習志野市共同で習志野市側の県有地に駐車場を設置中でございます。十月末に完成する予定でございます。したがいまして、余りご不便をおかけしないであろうというふうに考えているわけでございます。  次に、受付時間の問題でございますが、正直申し上げましてこの対応に追われているのが現状でございます。短期間のうちに十三駅、二十二駐車場の受付を完了しなければならない。また、完了した段階には管理体制を万全に整えなければならないということでございまして、職員が連日フル出動でございますので、健康管理面あるいは事務のそごを来さないように、現在日曜日は抜いてございますが、一応駐車区域にかかわる駅の受付が完了した段階におきましては、日曜等の必要について検討してみたい、かように考えております。  次に、整理区域の関連で、駐車違反車に対する荷札の添付期間でございますが、原則として翌日移動をいたします。荷札を添付した翌日移動する、駐車場へ移動するということを考えております。  次に、駐車場の十月一日実施までの設置状況でございますが、本年度、五駐車場を設置するわけでございますが、ほぼ完了しております。その作業はほぼ完了しております。したがいまして、現時点で二十九カ所、一共同設置ということになるわけでございます。  さらに、整理区域を十三駅にしたのはなぜかという、その考え方の基準でございますが、三十駅全部に駐車整理区域を設置することが望ましいわけでございますが、その駐車場の確保等が非常に困難な場所もございます。そのようなことから、十月一日に完全に実施できる地域十三地区にしぼったわけでございますが、なお、できるだけ早い機会に東船橋駅、西船橋駅両駅を考えておるわけでございます。  次に、二和向台の駅前の駐車場の増設の問題でございますが、国有地の取得についていろいろ交渉を行っておったわけでございますが、先方より、国の方から、主としてどのような対応をするかということで、現在、各局、部でもって協議をしておるわけでございますが、この地区の駐車場の確保についてはより一層努力する所存でございますので、ご了解いただきたいと思います。  以上でございます。       〔社会教育部長川城隆君登壇〕 ◎社会教育部長(川城隆君) 公共施設の駐車場に関連いたしまして高根公民館の関係でございますが、現在、現況といたしましては、公用車を含めて十台程度のスペースがあるわけでございますが、ご案内のとおり、間口が狭いというようなことから大変危険性も実はあるわけでございます。そういうようなことから、利用者には、できるだけ他の交通手段を使ってひとつ来館していただきたいということを、実はお願いをしているのが状況でございますが、過去におきまして、文教委員会だと思いますが、公民館用地の拡張、いわゆる駐車場スペースの拡張ということでいろいろご指摘もございました。それを受けまして、私どもは、隣接の地主さんにもぜひとも拡張についてご協力を願いたい、こういうことで折衝を重ねたわけでございますが、ご案内のとおり周辺は優良農地、こういうようなこともございましてなかなかご協力を得られない、こういうのが現状でございます。なお、今後とも引き続き関係地主さんと折衝しながら、できるだけ駐車スペースの確保のために努力をしてまいりたい、このように考えております。  それから、今後の公民館にかける駐車場の確保ということでございますが、公民館につきましては、これからつくるものについては、私どもは地域公民館という位置づけを考えているわけでございます。したがって、おのずからそれの、公民館のサービスエリアというものが確立されてくるわけでございますので、それらの関係、またその地域における交通手段の関係、これらのもろもろの諸条件を加味しながら、その公民館の駐車場のスペースを考えてまいりたい、このように考えております。       〔環境部長浅川英昭君登壇〕 ◎環境部長(浅川英昭君) 私から十三番議員さんのご質問のうち、北部清掃工場関係についてお答えいたします。  まず、パイプの腐食が前回と同じ材質で取りかえているがということでございますが、これは蒸発かんと蒸気過熱器、これのチューブ管にピンホールが見られたわけでございますが、二月から三月の試運転の段階で、カーボン量が多く出た、あるいはシール材が損傷されたということで、炉を停止したわけでございますが、その際、各チューブ管の洗浄が不十分であったということから、HCI──塩素系のスラッジが底に残っていたということで、約二月半そのままになっていたためにチューブ管が腐食されたということでございます。これにつきましては、常に蒸気あるいは水等が流れていれば、実験データによりまして問題はないというふうに考えられております。  それから、岩沼の実験プラントで船橋と同じ事故が、故障があったのかということでございますが、先ほど先番議員さんにお答えいたしましたように、北部清掃工場のトラブルは、主に水処理ラインとガス処理ラインでございます。実験プラントの場合は、水処理を大昭和製紙の排水設備の中に流していたということで、北部清掃工場と違いまして、水の、資源を回収して再利用をしてないというようなことから、水処理関係についてこのような事故は生じなかったわけでございます。  ごみの質の差でございますが、これは船橋市から約四十トンのごみを岩沼市まで運搬をしてございます。そのごみの質は可燃物が八、不燃物が二ということでございますが、実際に北部清掃工場でこれを焼却するとなりますと、その日の収集によりまして、ごみの可燃物、不燃物の質が違うわけでございます。そういう点も多々あったではなかろうかというふうに思うわけでございます。  それから、この岩沼の実験プラントは五十三年度で中止をしてきてございます。  今後の具体的なスケジュールでございますが、先ほど先番議員さんにお答えいたしましたように、ガスホルダー内のシール材が製作上のむらによるために剥離を見たということで、これの製作日数が約四十五日ほどかかります。したがいまして、現在の工程といたしましては、十月の二十八日にこれが取り付け完了が終わるわけでございます。そして、それ以前の十月の二十五日から順次A、B、Cごとに昇温に入りまして、十月三十一日(後刻「三十日」と訂正)からA、それから引き続いてB、Cと、順次各炉ごとにごみを投入を行う予定でございます。  現在のごみ処理の状況でございますが、こういった九月六日から北部清掃工場に搬入されているごみを栃木県の藤岡に再搬をしておるわけでございますが、その再搬について、従来、西浦事業所が焼却量が日量約百二十トン前後でございましたわけでございますが、これを現在、北部清掃工場に搬入していた市の直営の可燃物の月、水、金の収集分を西浦に搬入してございます。したがいまして、西浦事業所に約二百トン、北部清掃工場に約百八十トン搬入をしているという実情でございます。  工期延長による費用でございますが、九月六日から栃木県の藤岡町に再搬をしておるわけでございますが、これの再搬の費用は、現在、月島が負担をしております。しかし、契約上による遅延リスクとの関係、あるいは廃棄物処理法との関係から、法的な面で、これを現在弁護士とも相談中でございます。この費用は、今回の再搬の費用も含めまして結論が出次第、この負担区分について双方話し合いをしてまいりたいというふうに考えております。そのほかの改修につきましては設計変更でございませんので、改修の費用は全部月島が負担をするという内容になっております。  以上でございます。       〔十三番長谷川正平君登壇〕 ◆十三番(長谷川正平君) 自転車駐輪場──駐車場ですか、この件につきましてはただいま答弁いただきまして、十三駅を選定した理由というものが、現在置かれている自転車を収容できる、その可能なところからやっていくという話でございまして、了解いたしましたが、いずれにしても今後残された十七駅につきましては、駅前周辺に自転車の駐車場を設置することはなかなかむずかしい個所が多いのではないかと考えるわけでございます。そういう観点から見まして、いまある市営の自転車駐車場をできるだけ立体化していく、こういう方向が望ましいのではないかと思います。いま市では、立体駐車場としては、国鉄の船橋西側、北習志野、西船橋と聞いておりますけれども、このほかにおいても、二階建てなりの立体駐車場をやはりどんどんつくっていく、可能なところはどんどんつくっていくべきではないかと思いますが、この辺についてはどういうふうに考えておられるのか、どういうふうな計画にされておられるのかお尋ねをいたします。  それからもう一つ、今回の条例施行に伴いまして、市営の駐車場の中におきましても、屋根つきのところと屋根のないところがございます。そういうところからいきまして、やはり同じ三千円なら三千円の手数料を払うわけでございますが、あるところとないところ、雨ざらしとそういうところでないところはやはり公平を欠くわけでございますし、物理的に可能なところはどんどん設置をしていくべきではないかと思いますが、この辺についてはどういうふうな計画になっているのか、お尋ねをしておきます。  今回の広報におきましても、市民に対する「市からのお願い」ということで、「市では、多くの自転車駐車場を設置してきましたが、駅周辺という立地条件により、土地の確保が困難なため十分でない駐車場もあります。今後とも引き続き駐車場を設置してまいりますが、駅まで近い方はできるだけ歩いて通勤、通学されますようお願いいたします」と非常に小さい字で書いてありますけれども、この辺はもう少し大きく書いていただけばよかったなと考えているわけでございますが、いずれにしてもやはり限られた駐車場、そういう中でみんながこれをうまく利用していくためには、現時点においてはやはりこういうお願いもぜひ必要だろうと思います。そういうことで、今回に限らず今後もこういうふうなPRをしていただきたいと思います。  しかし、この駐車場を利用する方々の中には、仕事の関係で深夜帰宅することが多いとか、バスが自分の近くに走っていない、どうしても自転車を利用せざるを得ないという市民の方がたくさんおられるわけでございます。そういう庶民の通勤、通学の足でありますこういう自転車利用、こういうものにつきましては、自転車の利用を抑制するという方向ではなくして、安全で快適な利用を促進する、そういう考えに立ってこの施策を有効に進めていくべきではないかと思います。  そういう観点から、これは市長にちょっとお伺いしておきますけれども、やはり市民の一人一人が、自分で自分の駐輪場ですか、確保しろと言っても無理なわけでございまして、やはり市の行政のそういう力によってこういう駐車場をつくっていくことしかないと現時点では考えられるわけでございます。そういう観点から、これにつきまして市長はどういうふうに取り組みの姿勢をとられているのか、お尋ねをしておきます。  次に、公共施設の駐車場関係でございますが、部長の答弁によりますと、努力を一生懸命されているようでございますが、現時点においては周辺は畑、それから道路に渡って、さらに畑ということでございますが、この辺は非常に道路も狭く、道路に自動車を置くということは非常に危険性が高いわけでございます。そういう点もありますので、今後も熱意を持って地主との交渉に当たってほしいと思いますし、また、これからこういうものをつくるというときには、答弁がありましたけれども、こういう点をよく考慮されて設置されるよう要望をしておきます。  次に、北部清掃工場関係でございますが、私が一番これを心配いたしますのは、本格的な引き渡しを受けたその後において、ときどきいろいろな故障が起きて、この稼働を停止するようなことが起きた場合、いま以上に大変困難な事態に直面することが考えられるわけでございます。ですから、十二月まで、本当に現在の状態で万全なのかどうか、あらゆる面から検討をもう一回されまして、やっていただきたいと思います。  特に本体部分については、一回火を入れてとめた場合にレンガ等、剥離しないのかどうか。いろいろ溶鉱炉なんかではそういう危険性もあると聞いておりますが、こういうものは大丈夫なのかどうか。それから、先ほどのパイプの腐食などについても、長い間使った場合にこれが再び腐食する可能性があるのではないかという懸念も持つわけでございます。そういうことで、これについても、ある程度濃度の高い石油製品、そういうものを燃やした場合でも耐え得るような、許容範囲の広い、そういうきちっとしたものをつくらせて、安心して使えるような設備にしてほしいと思うわけでございます。今後の努力を要望しておきます。  以上で終わります。       〔市民部長鷹木虔一君登壇〕 ◎市民部長(鷹木虔一君) 再質問にお答えいたします。  自転車駐車場の立体化の計画でございますが、ご質問にもございましたとおり、立地条件あるいはいわゆる環境、そういったものの制約もございますが、できるだけ立体化の方向で検討していきたい、かように考えております。  次に、屋根の取りつけの件でございますが、委員会におきましても、付帯意見といたしましてそのようなご意見をいただいております。今年度は設置に追われておるわけでございますので、この屋根の取りつけについて実現可能な方向で検討していきたい、かように考えておるわけでございます。  以上でございます。       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 再質問の後の部分についてお答えいたします。  安全で快適な自転車をもっと見直したらどうかというお話でございますけれども、基本的には全く同じ考え方でございますけれども、ご承知のように駅前は地価が非常に高くなっております。今年度末までに二十九カ所を設置し、六十年度末までにもう八カ所ふやす予定でございますが、市民の方々も、ぜひ市の今回の条例の趣旨を考えて、ご協力いただきたい。市民が相当協力すればこういう問題は起きないわけでございますので、長谷川議員からもよろしくご指導いただきたいと思います。       ───────────────── ○副議長(野村清君) 四十八番津賀俊君。       〔四十八番津賀俊君登壇、拍手〕 ◆四十八番(津賀俊君) 北部清掃工場ごみ処理──通告した一連についてお尋ねいたします。  最初に、北部清掃工場の件につきまして、教育長からお答えをいただきたいと思います。(「おっ」と呼ぶ者あり)  あなた方は、北部清掃工場が昭和五十六年九月にでき上がっておると、こういうことを広く報告しておりますが、これはどういう理由と事実と根拠、この点を明らかにしてほしい。  それから、市長にお伺いしたいのは、これは六月議会で私がいろいろ指摘したとおりになったわけでございます、残念でございますが。この期限延長について、十二月三十一日ということでございますが、契約を、これ以上契約を引き延ばすことは、果たして私は自信がない、こういう見地から、これは当然契約に基づいて解除し、そして別途ごみ処理対策についてはもう検討に入ってもよろしいんじゃないか、こういうふうに思いますが、この点について市長の考え方をお伺いしたい。  次に、同じく市長から、本庄市長の織茂良平市長の方から大橋市長あてに、公文書が八月十二日付で本市に来ております、これについて、市長はどういうふうにお考えになっておるのか、お答えをいただきたい。  これが第一問です。       〔教育長伊藤秀三君登壇〕 ◎教育長(伊藤秀三君) いまご質問者が北部清掃工場が五十六年に完成したということを広報に出して──教育委員会で出しているというふうなお話ございましたが、私は、そういうことについてはまだわかっておりません。恐らくそういうことは(「あった」と呼ぶ者あり)あったかどうかはわかっておりませんので何とも……。また、委員会としてもそういう考え方は持っておりません。(「教科書に書いてあるよ」「教科書じゃないよ、副読本だよ」と呼ぶ者あり)       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 北部清掃工場の問題につきましては、議員の方々、また市民の方々に大変ご迷惑、ご心配をおかけいたしまして申しわけなく思っておりますが、昨日付で月島の最高責任者であります社長から文書をいただいております。  趣旨は、数回にわたる手直しのため納入がおくれ、多大のご迷惑をおかけいたしまして、心からおわび申し上げます──。以下、大事な点についてそのとおり読みますけれども──つきましては、早急にガスホルダーを中心とする手直し工事を全社の総力を挙げて完了し、本年十二月末日の納入を厳守することをお約束申し上げます。以上の所存でございますので、何とぞ引き続きご支援ご指導賜りますよう、伏してお願い申し上げます──。  市長あてに文書をいただきましたし、社長にも助役、環境部長と一緒に会っております。十二月末日の納入厳守についてさらにただしたわけでございますが、この文書と同じような趣旨の回答をいただいております。  前市長の時代に議会のご承認をいただき、相当の研究をもって進めた事業でございますので、この完成に全力を、市の執行部としても挙げたいと思っております。ご指摘の点については、まだその段階ではないと考えております。  また、本庄市長からの船橋市長あての問い合わせにつきましては、九月九日付で回答を出しております。趣旨は、本庄市の行政指導により、本庄市処理場管理事務所事務局長並びに自治会長の承諾を得て本市の一般廃棄物を搬入いたしたものでありますので、ご協力に深謝する、との回答でございます。  なお、すでにこの点については前々から申し上げておりますが、法的には本庄市の了解なくてやれる仕事ではございますが、公共団体同士の間柄でございますので、念のため担当責任者を派遣して行政指導を得たわけでございます。本庄市の行政指導では、管理事務所並びに自治会の代表者であります理事の承諾があればいいということでございますので、ご了承を得たいと思います。       〔四十八番津賀俊君登壇〕 ◆四十八番(津賀俊君) 最初に第一問でやるべきを、時間省略しましたので、部長に二点ほどお答えいただきたい点を追加いたしておきます。  工期の大幅な遅延によって市がどの程度の損害を受けておるか、その損害額をひとつお願いしたいと思います。中身としてはごみの処理問題、それから製作過程における諸費用の問題、人件費、それからすでに支払った額、八億を若干余すのみでほとんど支払っておりますが、これらの金利、こういう点についてお答えをいただきます。  それから、遅延利息の問題でございますが、これは、本質的には損失の補てんに該当するものだというふうな理解を持っておりますが、これは、前段の、この前の議会の中では、建物部分を控除した残り四十億に対して云々というようなことでございましたが、少なくともこの年九・八六は契約金額全額に該当さすべきではないか、こういうふうに思うわけです。しかもこの点が現在未払い、市の方にはただの一銭も入ってない。という理由は、お話によりますと、最終の遅延日程が確定しないからだ、こういうことでございますが、月々これは徴収する方が妥当だと思うし、この点についての部長のお考え方をお願いします。  それからもう一点は、通告にございました市民の健康とはり・きゅうの問題につきまして、現在どのようにお考えになっておられるのか、所管の理事者のお答えをちょうだいしたいと思います。  以上が追加質問でございます。  次に、教育長は非常に勉強しておられるのに反して、この問題については勉強が足りないように思うんです、残念ながら。教育長、この本はあなた方が出したんでしょう、違いますか。これは船橋市教育委員会となっていますね。「わたしたちの船橋」。これは教科書なんです──この教科書の中には、こういう点が触れられている。読んでみましょうか。   一日に処理できる量四百五十トン(昭和五十六年九月にできた)ごみを処理する新しい仕組み──となっている。しかも中身には、前段を抜きますが、   そこで、市では、大神保町に、世界ではじめての、ごみをむしやきにしてしまつする、新しい機械をそなえた、北部清掃工場をつくりました。   この清そう工場ができたので、プラスチックなどのごみも、しまつできるようになりました。   古いたんすなどのそ大ごみは、別の機械で細かくきざんでからもやし、もえ残ったはいとまざっていた鉄や小石を分けて出します。   もえ残ったはいは、うめたて地へ運びます。   また、ごみを、むしやきにしたときに出るガスを利用して、清そう工場で使う電気をおこしたり、いやなにおいが、外にもれないようにしたりしています。──いいですか、これは過去ですよ。   しょう来は、都市ガスに利用して、市民のくらしに役だてようと計画しています。  これは、三、四年の子供さんの教科書。しかし、これは親も読んでいる。私は、この方の父兄からも言われている。もうできたんじゃないですか、やってんでしょう──。  先ほどそういうことは言った覚えありませんという教育長のご答弁ですが、これは、あなた方が印刷して、教科書を発表している。いま国では教科書問題が史実に違うことを言ったということで、これは外交問題になって世界の問題になっている。そういう中で、右へならえしたわけでもないでしょうけれども、船橋の教科書は、こういう事実に違うことを子供や父兄に──教科書として採用している。(「大問題」と呼ぶ者あり)これは一体どういうこと。紛れもない事実だ。船橋市教育委員会となっている。ここへ置いときますからよく見てください、いいですか、教育長。(「それは、早とちりだ」と呼ぶ者あり)これはどういう事情があったんですか、この点。  それから、市長にお答えいただきたいんですが、再質問ですが、市長は、社長に念を押して一生懸命やらせるようにしています。念書をとりました──。一体、念書は何回とればいいの。六月のときも念書はとっているんです、六月のときも、念書を。いいですか、その六月のときの念書にはどういうふうになっている。もう七月三十一日には間違いなくやります、その費用や諸経費、それに対する費用は全部月島が負担いたします、という念書を出している。しかも六月の議会では、部長や何かは明らかに八月末までにはできるから、引き取れるんです、引き渡しを受けるんです、こういう答弁を市長、助役、部長は私に答弁している。しかも会社から念書をとっている。で、いままた念書をとる。こういう念書は一体紙くずほどの値打ちもないでしょう。一体、こういう点について、これ以上延ばして、十二月三十一日になったら引き渡しを受けるんだ。ガスホールダーのうち、故障は初めてじゃない。六月議会、三月のときもやった。また同じことが繰り返されているんです。ただ人をごまかすために、あそこがこう違いましたというだけなんです。  この間、共産党の議員団が初めてそろって、月島の□□【氏名】さんという──技師ですか──清掃工場の製作の責任者、この人と市が立ち会った上で、一時間余り話し合いをした。その中で明らかになったことは、大事な資料は会社の企業秘密の上から公表できません──こういうふうに断られた。先ほど私が資料を要求しても、運転日報その他の資料も、これも市の内部の事務処理で使うからできません──こういうふうに断られてきている。一体、知る権利のある市民の代表である議会はつんぼさじきに置かれている。  こういう状況の中で、十二月三十一日の期限を切って完全にできるという保証はどこにもないと思う。しかも、まだ本体がどうであるか、そこまでいかない。門口でこういう故障が続出している。四百五十トン以上めいっぱい一回もやったことがない。もし、そういうことをやる事態になったら、本体がぐずぐずになってしまうかもしれない、はかり知れない。しかも、一年余りもおくれている。教育委員会では、もう五十六年の九月にでき上がったことになっている。  そういう中にありながら、これはもうこの辺で──林議員もさすが頭脳明晰な方ですから、この辺で決着をさせましょう──。私と全く同感。それは、これについて決着をして、恐らくこれ、引き取れというんじゃないと思う、こんな不完全なもの。これは、契約に基づいて解除しなさい──こういうことを言っていると思う。しかも契約には解除の条項がきちんとついている。だから、解除して、そして一たん市のごみ対策については別途検討する。その傍ら、完全なものができ上がったら再契約をしても決して遅くないと思う。この点について、市長から再度お答えいただきたい。  それから、本庄市との問題。これはねえ市長、この前の私の答弁に対して、船橋の名誉にかけてというお話が、何か言葉の中に出ておったように思うが、単に、船橋の名誉にかけて──これはあなたがちゃんと公文書で向こうの市長に要請して、許可していただきたいと言っているんだよ。       〔傍聴席で発言する者あり〕 ○副議長(野村清君) 傍聴人は静粛に願います。 ◆四十八番(津賀俊君) (続)ところが、許可していただきたいと言いながら、許可も受けないで、向こうの投棄所へ投棄してしまった。そして業者の承諾だけ受けた。この問題について先ほど市長が、報告した、向こうへ報告へ行った、行政指導によって投棄をいたしました、おかげさまでありがとうございましたという礼状が来た──。これは、実際向こうの課長が怒ってましたよ。市長も人をばかにしている。       〔傍聴席で発言する者あり〕 ○副議長(野村清君) 傍聴人は静かにお願いします。 ◆四十八番(津賀俊君) (続)なぜ、それならば本庄市長の方に許可の手続をあなた方はしたのか。こういう問題について、ここに時間があれば私読みたいんですが、時間がないから読みませんが、向こうの市長からは大変迷惑をしている、臭いごみを捨てられて市民から埋立を中止しろという苦情が出ている、こういうことについて許可しないのにあなた方は埋めた、しかも手紙には行政指導というようなことが返事には書いてあるが、行政指導をした覚えはございません──。  しかも、この会議であなたが、部長もおっしゃったように……。       〔傍聴席で発言する者あり〕 ○副議長(野村清君) 傍聴人は静粛に願います。 ◆四十八番(津賀俊君) (続)私に対して、あるいは議員団の申し入れに対しまして、そういう不潔な……。       〔傍聴席で発言する者あり〕 ○副議長(野村清君) 従わない場合は、退場を命じます。
          〔傍聴人発言をやめず、「だれのことだ」と呼ぶ〕 ◆四十八番(津賀俊君) (続)妨害しちゃいけない。しゃべっているときは……。議長、ちょっと……。 ○副議長(野村清君) 退場を命じます。(「議事進行だ」「うるさいな」と呼ぶ者あり) ◆四十八番(津賀俊君) (続)議長、ちょっと発言中ですから、しにくくなるから……。       〔傍聴人「だれだ、おれのこと文句言うやつは」と呼ぶ〕 ◆四十八番(津賀俊君) (続)そういう点で、向こうの方ではこの問題については行政指導はしていない、こういうことを言っておりますが、この点について市長のご答弁と違うが、この点はどうなっているのか、再度お答えをいただきたい、こういうふうに思うわけです。 ○副議長(野村清君) 先ほど来の注意にもかかわらず、議長の命令に従わないので、地方自治法第百三十条第一項の規定により、そこの傍聴人の退場を命じます。       〔傍聴人退場せず〕 ○副議長(野村清君) 退場してください。  暫時休憩いたします。        午後四時四十八分休憩       ─────────────────        午後四時五十七分開議 ○副議長(野村清君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第一の一般質問を継続いたします。  教育長。       〔教育長伊藤秀三君登壇〕 ◎教育長(伊藤秀三君) お答えいたします。  「わたしたちの船橋」というのは、教科書は三年、四年にはないんで、それに準ずるものとして教育委員会が作成したものであります。先ほど私が申し上げまして大変失礼いたしましたが、中身を実際細かく私も読んでおりませんで、その点は深くおわびしておきます。  あれに、五十六年にできましたというように書いてありますのは、恐らく清掃工場が去年の九月にできるということで、これは日本でも有数な北部清掃工場である、りっぱなものであるということを子供たちにやはり知らせておくのだ、ということでつくったものだと思いますが、たまたまそれができなかったということになりますと、やはりこれはうそになりますので、これはもう明らかに間違いでございますので、訂正をいたしたいと思います。  特に教科書に準じてつくったものではありますが、教育委員会は国の教科書とは違いまして、簡単に直すことは当然だと思いますので、早速これは訂正いたします。(笑声)大変これはいまとなっては申しわけない。今後十分その点はでき上がってから入れるようにしたいと思います。(笑声、「素直でいいぞ」と呼ぶ者あり)       〔市長大橋和夫君登壇〕 ◎市長(大橋和夫君) 北部清掃工場の再質問にお答えいたしますが、何回も念書が出ているんではないかというお言葉でございますけれども、この問題は重要でございますので、やはり社の最高責任者である社長をじかに呼んで、やはり直接社長の口から答えたい公式な回答を得たい、さらにそれを文書ではっきりと示してもらいたい、こういうことで七月の二十二日──去る九日の行政報告でも申し上げましたが、七月二十二日に呼んでそういう措置をとったわけでございます。  なお、今回新しい問題が出ましたので、大切なことでありますので、昨日社長が参りましてそういうことを述べ、先ほど述べましたような趣旨を述べ、さらに文書でも回答いたしたわけでございまして、やはりこういうことについては対外的にも公式にも社長が答えるべきである。また、この問題については、市の最終の責任である市長が受けるべきだ、こういうことで措置をとったわけでございますので、ご理解いただきたいと思っております。  なお、本庄市との関係につきましては、公共団体同士でございますので全く争う気持ちもございませんし、ご迷惑をかけてる点はおわびしたいと思いますけれども、事実関係としましては、環境部長が十分承知いたしております。私は、事実関係におきましても、公的につきましても、船橋市としては誠意を尽しております。       〔環境部長浅川英昭君登壇、「正しく説明してやれ」「詳細に」と呼ぶ者あり〕 ◎環境部長(浅川英昭君) 私から、四十八番議員さんのご質問にお答えいたします。  お答えする前に、先ほど十三番議員さんのご質問にお答えした中で、ごみ投入が十月三十一日からとたしか言ったことでございますが、十月三十日からというふうにご訂正をさせていただきたいと思っております。  まず、工期延長によるところの市の損害額ということでございますが、確かに工期の延長によりまして、市は有形、無形の損害をこうむってはおります。おくれたことによるところの損害額ということにつきましては、私ども計算はしてございませんが、仮に人件費等につきましては、東町事業所が三月二日をもって炉を停止してございますので、東町事業所の人員を向こうに配置しているという面もございます。ただ、四月一日から今日まで、市が北部清掃工場で焼却をしなかったということから、焼却するに必要な経費というものは当然逆に市が予算上支出しなくても済んだという点でございます。細かい額については計算してございませんので、よろしくご理解のほどお願いしたいと思います。  それから、遅延利息の関係でございますが、遅延利息は起算日が四月一日からでございますので、これを十二月三十一日までといたしますと、二百七十五日間で、額が約三億百万円ということになります。今日まで、期日計算で徴収するというようなことは、現在再搬費用が月島が負担をしております。この経費負担につきましては、先番議員さんにお答えいたしましたように、処理法との関係あるいは遅延利息の性格との関係ということで、非常にむずかしい面がございますので、弁護士とも二回ほど相談をしてございます。また、念書との関係もございますので、さらに今回の故障により九月六日から再搬をしておるということで、この費用が明らかでないということから、期日が確定した段階、それから法的な問題が解決した段階で負担額が明確になった際に、納入通知書を出していきたいというふうに考えております。  それから、本庄市との関係でございますが、本庄市へ三月二十九日からごみを再搬したわけでございますが、これは先ほど市長も答弁しておりますように、公的な性格から、一般廃棄物を搬入するについて承諾をしてくれというような文書を提出したわけでございますが、本庄市の生活環境課長から、本庄市の承諾は必要としないが、処分場周辺の自治会で組織しております処分場管理事務所があるから、その事務所の事務局長及び理事であります各自治会の代表の承諾を得れば可、というようなことから、この自治会長の承諾書を得て最終処分場に搬入したわけでございます。  しかも、四月三十日でこの搬入はやめてございますが、四月二十七日の日に廃棄物一課長と担当係長が本庄市に行った際にも、こういった問題は本庄市から要請をされておりませんので、私どもすでに解決をしているというふうに考えておりましたところ、六月の二十四日(予定時間終了五分前の合図)突如として本庄市の生活環境課長から船橋市長あてに、本市が回答要請もしていないのに、六月二十四日現在いまだ搬入の許可の回答しておりません旨お知らせします、というような内容の文書が、公文書の手続上考えられない船橋の市会議員に直接手渡しているというような事実もございます。(「だれだ」と呼ぶ者あり)  さらに、八月十二日付で、先ほどご質問者が言っておりましたように、いまだに本庄市との契約許可がないのに、三月二十九日から四月三十日まで投棄したことによって悪臭が発生したので、地元から現在埋め立ての中止が出ているので、本庄市長の許可なく搬入したということについて回答してくれ、というような文書も送られてきております。市としては全く理解できない内容の文書ではございますが、(「だれだい、その市会議員は」「時間がないのでいいよ」と呼ぶ者あり)これらももう一度、さらには六月に船橋の共産党議員団の方から船橋市長に申し入れ書が出されておりまして、これに対する回答文も本庄市の生活環境課長の手元に届いております。その内容からいたしますと、いわゆる本庄市としては、回答内容から推測いたしまして、こういった文書が出されたのではなかろうか、というふうに私ども推測しているわけでございます。  以上でございます。(「三月の話はどうなった」「本庄の土地問題が絡んでいるんじゃないか」「黙っていろ」と呼ぶ者あり)       〔保健衛生部長本田行夫君登壇〕 ◎保健衛生部長(本田行夫君) 市民の健康とはり・きゅう治療についてのご質問でございます。どう考えているかというご質問でございますので、大変むずかしゅうございます。で、これは二通りに解釈できますのでお答え申し上げたいと思います。  しん・きゅう治療についてどう考えているんだ、治療していることについてどう考えているのかということでございますると、本来、健康の管理は各自が自分に適した方法で行うことがよいとされておりますし、また、自分の健康は自分で守るということが基本と言われております。こういうことから言いますれば、ご本人がしん・きゅう治療を本人の意思でやっているということであれば、それはそれでよろしいのかなということで考えられます。また、いままでの経緯等から考えますと、ご趣旨としてこれに助成をという考え方でのご質問でございますれば、またご答弁が変わってまいります。  いま私が申し上げましたようなことで、自分の健康は自分で守るということが基本と言われております。他の都市では、健康サービスとして実施している都市もございます。(四十八番津賀俊君「わかったわかった、あとはもういいよ、わかったから」と呼ぶ)たとえば、わが市で国民健康保険の被保険者を対象とする場合は、財源を被保険者の保険料に求めることとなりまして、国保財政を圧迫する結果となるわけでございます。(四十八番津賀俊君「わかったからいいよ」と呼ぶ)本市の保険料は、他市に比較しましてわりあい低率で推移しておりますので、そういう意味からは好ましくないという考え方が出てまいります。  また、一般市民を対象とした場合には、はり・きゅう以外にも、たとえば電気治療、温熱療法、マッサージ、指圧、ヨガ等、健康サービスといたしましていろいろのものが考えられますので……。       〔四十八番津賀俊君「よくわかったからいいと言うのに」と呼ぶ。笑声。発言する者あり〕 ○副議長(野村清君) ご静粛に願います。 ◎保健衛生部長(本田行夫君) (続)はり・きゅうだけに限定するということが、果たしてベストなのかどうかという議論も出てまいりましょうし、(「詳細にやれ」と呼ぶ者あり)加えまして、国の段階では、マスコミ等によりますと、大変厳しい財政状況ということを国民に理解してもらうんだ、というような報道もされております。(四十八番津賀俊君「議事進行」と呼ぶ)そういう昨今から、私どもとしては大変市の財政に加える圧迫が大きいということで、       〔発言する者多し〕 ○副議長(野村清君) ご静粛に願います。 ◎保健衛生部長(本田行夫君) (続)これらの実施については慎重に考えてまいりたい、このように考えます。  以上でございます。       〔「議長、二十七番議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(野村清君) 二十七番伊藤浅由君。 ◆二十七番(伊藤浅由君) 大変、いまの津賀議員の質問に対して、環境部長の答弁の中で問題を提起する言葉があったように、私、判断いたします。  よって、早速議運の場を開いて、この問題を究明すべき要素があるように考えます。よろしくお取り図らいをお願いいたします。  じゃ、理由言います。  いま環境部長が、本庄区の某課長から公文書を市会議員が市の方へ届けたということは、非常に重大な意味を持つことだと思います。また、これに対して当市は、市側がどう対応したのか、明確にしてほしいと思います。  以上の理由から、私は議事進行をかけました。以上。 ○副議長(野村清君) 暫時休憩をいたします。        午後五時十二分休憩       ─────────────────        午後五時五十四分開議 ○副議長(野村清君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第一を継続いたします。  津賀議員の発言時間は終了いたしました。       ───────────────── ○副議長(野村清君) 以上で、本日予定されました一般質問は終了いたしました。(「時間まだ残ってるよ」と呼ぶ者あり)      〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 ○副議長(野村清君) 日程第二、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第八十一条の規定により、議長において、    十五番 池 沢 敏 夫 君 及び   三十八番 佐 川 隆 雄 君 を指名いたします。       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 ○副議長(野村清君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 ○副議長(野村清君) 明十五日は休日でありますので、会議規則第十条第一項の規定により、休会とすることにいたします。       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 ○副議長(野村清君) 次会は、九月十六日、定刻より会議を開きます。  本日は、これにて散会いたします。        午後五時五十五分散会       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜 〔出席者〕   ▽出席議員(四十八人)                 議 長  矢 野 正 男 君                 副議長  野 村   清 君                 議 員                  一番  大 野 幸 治 君                  二番  櫛 田 信 明 君                  三番  岡 本   功 君                  四番  石 川 敏 宏 君                  五番  佐 藤   昭 君                  六番  徳 江 栄 進 君                  七番  半 場 千代松 君                  九番  滝 口 宗 治 君                  十番  和 田 善 行 君                 十一番  志 位 明 義 君                 十二番  佐 藤 重 雄 君                 十三番  長谷川 正 平 君                 十五番  池 沢 敏 夫 君                 十六番  木 村 久 子 君                 十七番  芦 田 良 光 君                 十八番  田久保 尚 俊 君                 十九番  春 田 嘉 文 君                 二十番  安 藤 久 子 君                二十一番  小仲井 富 次 君
                   二十二番  松 崎 節 生 君                二十三番  吉 田 公 一 君                二十四番  山 本 和 宏 君                二十五番  増 尾   博 君                二十六番  本 間 清 吉 君                二十七番  伊 藤 浅 由 君                二十八番  千 葉   満 君                二十九番  三 山   操 君                 三十番  大久保 博 夫 君                三十一番  滝 口 四 郎 君                三十二番  小 川 新之助 君                三十三番  林   利 嗣 君                三十四番  中 村   伸 君                三十五番  滝 口 三 郎 君                三十六番  服 部 幸 枝 君                三十七番  小 池 英 一 君                三十八番  佐 川 隆 雄 君                三十九番  椎 名 政 雄 君                 四十番  松 永 勝 進 君                四十一番  林   栄 蔵 君                四十三番  長谷川 勝 巳 君                四十四番  大 沢 元 吉 君                四十六番  田久保 友 吉 君                四十七番  川 崎 忠 治 君                四十八番  津 賀   俊 君                四十九番  池 田 志津雄 君                五十二番  中 台 久 男 君   ▽欠席議員(二人)                 十四番  市 川 義 平 君                四十二番  佐 藤 佐 平 君       ─────────────────   ▽説明のため出席した者            市長        大 橋 和 夫 君            助役        野 村 誠 一 君            収入役       皆 川   博 君             建設局長     篠 塚 弘 治 君             建設局技監    溜 水 義 久 君             広報部長     大 木 林太郎 君             企画部長     小 杉 幸 治 君             総務部長     成 田 知 示 君             財政部長     竹 下 昭 治 君             税務部長     林 田 農夫雄 君             市民部長     鷹 木 虔 一 君             福祉部長     田 上 一 太 君             保健衛生部長   本 田 行 夫 君             環境部長     浅 川 英 昭 君             経済部長     大 石 喜美夫 君             市場部長     大 野 菊次郎 君             都市部長     平 井 隆 二 君             土木部長     真 田   勉 君             下水道部長    松 沢   勇 君             建築部長     渡 辺 茂 之 君             消防局長     柳 原 義 明 君             消防局次長    長谷川 伸 一 君            教育長       伊 藤 秀 三 君             管理部長     中 村   保 君             学校教育部長   足 木 茂 和 君             社会教育部長   川 城   隆 君             選挙管理委員会事務局長                      西 塚 正 太 君             農業委員会事務局長高 橋 奎 吾 君            代表監査委員    石 井 速 雄 君             監査委員事務局長 大 崎   弘 君       ─────────────────   ▽議会事務局出席職員            事務局長      須 田 精 次             議事課長     伊 藤 照 雄             議事課長補佐兼委員会係長                      堀 内 清 彦             議事係長     幸 田 郁 夫             庶務課長     斉 藤   進             庶務課長補佐   大 橋 武 彦             調査係長     小 倉 俊 夫             主任主事     素 保 憲 生             主任主事     寺 村 登志子              主事      太 田   勲              主事補     岡   和 彦       〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 〜〜〜〜〜〜〜   地方自治法第百二十三条第二項の規定によりここに署名する。             船橋市議会議長  矢 野 正 男             船橋市議会副議長 野 村   清             船橋市議会議員  池 沢 敏 夫             船橋市議会議員  佐 川 隆 雄...