1、
消防局中長期計画についてでございます。
初めに、概要ですが、本計画は、平成24年3月に策定したもので、千葉市新基本計画に対する部門別計画として位置づけられており、
消防行政運営の指針として、施策の基本方向を体系的にまとめた最上位の計画となっております。
計画の内容は、基本理念と、20年後の目標を定めた
長期ビジョン、10年後の目標を定めた
中期ビジョン、と、3か年の目標を定めた
個別事業計画で構成されております。
続きまして、課題ですが、中長期計画の策定から6年が経過し、千葉市新基本計画では、第1次実施計画及び第2次実施計画が実施済みであり、さらに、平成30年度から第3次
実施計画事業が開始されており、当初作成した
中長期計画達成スケジュールにおくれが生じている事業が出ている状況となっております。
続きまして、今後の取り組みですが、第2次
実施計画事業の評価・検証を実施し、さらに、社会情勢等の変化を踏まえ、
消防局中長期計画の見直しを行います。
3ページ下段は、基本理念の内容、及び
長期ビジョン4項目を記載しております。
A3縦判の別添資料1、千葉市
消防局中長期計画の施策体系をお願いいたします。
表の左側から、
長期ビジョンとしての4項目を踏まえた、
中期ビジョン14項目と個別事業42項目を記載しております。
調査資料にお戻りいただき、4ページをお願いいたします。
2、優秀な人材の確保についてでございます。
初めに、概要ですが、
災害現場活動の経験が豊富な
ベテラン職員が多数退職する大量退職が、2025年まで続く見込みです。これにより、多数の新規職員を採用している状況であります。
また、高度化、専門化する消防行政に対応するため、専門の知識を有する専門系職員の採用を充実させる必要があります。
枠内の表ですが、過去3年間における
消防職員採用試験区分ごとの募集人員、申込者、受験者、合格者及び実質倍率を記載しております。
続きまして、課題ですが、優秀な人材を確保することは、組織の発展に必要不可欠であると認識しており、本市消防の魅力を発信することで、
採用試験受験者数の増加へとつなげていく必要があります。
また、
消防職員採用試験において、専門系の採用区分があることが、学生等に周知されていない状況にあります。
続きまして、今後の取り組みですが、本市消防の魅力を発信するために、以下の取り組みを実施いたします。
一つ目として、
市ホームページやソーシャルネットワークサービス、
各種メディア等を活用した広報活動を実施いたします。
二つ目として、学校訪問を実施するとともに、学校が開催する
就職説明会等に積極的に参加します。
三つ目として、専門系の採用区分については、積極的に理工系大学の
就職担当部署を訪問して、
当該採用区分をアピールするとともに、特に、卒業生が就職している大学については、重点的に働きかけを行ってまいります。
調査資料5ページをお願いいたします。
3、学校教育の充実による人材育成の推進についてでございます。
初めに、概要ですが、近年、消防職員の大量退職に伴う
新規採用職員の増加、また、火災件数の減少とあわせ、災害の対応が複雑多様化、大規模化しております。
このような背景のもと、消防職員の知識、技術のさらなる向上のため、消防学校における教育訓練の充実が求められております。
また、消防団員につきましては、東日本大震災を教訓として、指揮要領及び安全管理等に関する知識、技術の教育が求められております。
続きまして、課題ですが、
新規採用職員及び現場経験の少ない若年層職員の急速な増加により、
災害対応能力の低下が懸念されることから、これに対応するため、
教育訓練内容等を検討し、充実を図る必要があります。
また、施設的問題として、現在も消火、救出、現場指揮等の訓練は実施しておりますが、現場経験の少ない消防職団員が増加しておりますことから、より効果的、実践的な訓練環境として、
模擬火災訓練家屋等を整備する必要があります。
なお、この
模擬火災訓練家屋は、国が定める、消防学校に備えるべき施設の「必要性が高い
実践的訓練施設」に挙げられているものでございます。
別添資料2にあります、
模擬火災訓練家屋をお願いいたします。
資料下段に、他都市の
模擬火災訓練家屋を写真で紹介させていただいております。
続きまして、調査資料5ページにお戻りください。
今後の取り組みですが、一つ目として、消防職団員の
災害対応能力を向上させます。
二つ目として、
新規採用職員の資質を向上させます。
三つ目として、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向け、外国語教育を充実させます。
四つ目として、
消防学校職員を他教育機関等に派遣し、指導能力を向上させます。
五つ目として、
災害現場活動、
火災原因調査、立入検査等について学習する
消防教育訓練システムを充実させます。
調査資料6ページをお願いいたします。
4、ワークライフバランスの実現についてでございます。
初めに、概要ですが、消防局職員の時間外勤務の状況として、過去3年の、月60時間以上、時間外勤務を行った職員の延べ人数は、それぞれ、平成27年度が21人、28年度は17人、平成29年度は13人となっております。
また、千葉市職員の
子育て支援計画では、男性職員の
育児休暇取得率を、平成31年度までに13%とすることを目標としておりますが、平成29年度の
男性消防職員の
育児休暇取得率は6.5%となっております。
さらに、保育所等への
送迎アンケート結果によりますと、配偶者が就労中の場合、
男性消防職員の保育所等への送迎は、75%となっております。
続きまして、課題でございますが、新・
仕事ダイエットに基づき、時間外勤務の縮減に取り組んでまいりましたが、月60時間以上の時間外勤務をしている職員が、一部存在しておりますことから、より実効性のある手法により、職員の意識改革と業務内容の見直しを進める必要があります。
また、保育所等への
送迎アンケート結果によりますと、女性職員よりも、男性職員の送迎回数が少ない状況にあり、男性職員に対して、仕事と生活の調和について意識づけを図る必要があります。
続きまして、今後の取り組みですが、該当する所属長の
マネジメント力の発揮による業務効率の向上や、職員の意識改革を通じて、業務の見直しや、働き方の見直し、及び適正な職員配置を検討してまいります。
また、男性が育児、家事に参加することにより、仕事と生活の調和が図られ、男女がともに充実した職業生活、その他の社会生活、及び家庭生活を送ることができるような、次の2点の取り組みを進めます。
まず、一つ目として、男性職員の
育児休業取得率、
育児参加休暇取得率、
配偶者出産休暇の所得率の向上を図るため、新たに対象となった職員、及びイクボスに対して、メール等により、取得促進を図ってまいります。
二つ目として、未就学児を扶養している男性職員に対しても、同様に、メールにより、原則最低週1回の保育所等への送迎を行うよう促します。
調査資料7ページをお願いいたします。
5、女性職員の活躍推進についてでございます。
初めに、概要ですが、昭和48年に、初めて
女性消防吏員を採用して、平成7年度の採用試験からは、男女の区分を廃止し、募集を実施しております。平成30年4月1日現在、当市の女性の比率は4.1%であり、全国平均の2.7%よりも高い水準にあり、ほかの政令市と比較しても上位におりますが、
消防サービスの向上、組織の活性化を図るため、さらなる増員が必要と考えており、2026年までに、同比率を5%以上とする数値目標を設定したところであります。
枠内の表にあります、
政令市比較表は、各政令市の職員数に対する女性職員の割合をまとめたものです。当市の数値は、右端に記載されておりますが、20政令市の中で、当市よりも割合が高い都市は、北九州市の5.0%、川崎市の4.3%の2市となっております。
続きまして、課題ですが、
女性消防吏員の比率を5%以上とする目標を達成するためには、
職員採用試験における
女性受験者数をふやしていく必要があります。
また、
女性専用施設未整備の17出張所に、当該施設を整備していく必要があります。
さらに、
女性消防吏員の将来的な管理職員への登用を図り、ロールモデルを構築する必要があります。
続きまして、今後の取り組みですが、一つ目として、採用試験における女性受験者を一定数確保するため、女子大学の
就職担当部署への訪問や、女性を対象とした職場体験会を開催する等、採用活動を継続して実施いたします。
二つ目として、
消防局ホームページに、女性の活躍推進に関する項目を設け、
現役女性消防吏員からの
メッセージ等を掲載し、
女性消防吏員の具体的な業務内容や働き方などを積極的に広報してまいります。
三つ目として、今後、出張所の建てかえ等にあわせて、
女性専用施設の整備を推進してまいります。
四つ目として、働く女性の情報交換の場として、異業種の女性職員との交流会の開催について検討していきます。
調査資料8ページをお願いいたします。
6、地域消防の中核を担う消防団体制の充実強化についてでございます。
初めに、概要ですが、平成30年4月1日現在の団員数は、739人で、条例定数840人に対し、充足率88%となっており、そのうち女性団員が162人で、全体の21.9%となっております。
消防団体制は、1本部6方面隊18分団74部で組織され、器具置き場41棟、倉庫11棟、
小型動力ポンプ付積載車42台、
小型動力ポンプ12台となっております。
地域防災体制の一層の充実を図るため、各種制度といたしましては、
消防団協力事業所表示制度で44事業所、
消防団応援事業所制度で110店舗の協力を得ており、さらに、
学生消防団活動認証制度で7人が認証済みとなっております。
続きまして、課題ですが、一つ目として、消防団員の充足率が90%前後で推移しておりますことから、充足率向上のため、積極的な入団促進を図る必要があります。
二つ目として、消防団員の平均年齢は47.2歳となっており、微増している状況ですが、今後、高齢化が見込まれております。
三つ目として、大震災や豪雨災害を経て、消防団の役割が増加、多様化している中、大規模災害等への対応強化を図る必要があります。
続きまして、今後の取り組みですが、一つ目として、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律に基づき、
地域消防防災力向上のため、さらなる消防団体制の充実強化を図ります。
二つ目として、新たな消防団員の確保のため、各消防署の行事及び
市民見学会等において、事業所、自治会、学生等へ積極的に消防団のPR活動を行い、入団促進を図ってまいります。
三つ目として、
各種消防団関連制度を推進していきます。
四つ目として、
消防団組織体制について検討を行ってから10年が経過し、変化する社会情勢に対応し、また、地域防災力の向上を図るため、
消防団組織体制の見直しを行います。
調査資料9ページをお願いいたします。
7、消防施設・車両の整備による消防力の充実強化についてでございます。
初めに、概要ですが、
消防活動拠点であります6消防署及び18出張所の機能維持、及び職場環境の改善を図ってまいります。また、消防車両等の更新または整備を行い、安定した消防力の維持を図っております。
続きまして、課題ですが、資産の総合評価の結果を受け、消防庁舎等の必要性や、移転及び老朽化が進んでいる消防庁舎の建てかえの検討が必要です。
また、消防力の充実強化のため、消防車両の計画的な更新と、そのための予算確保が必要となっております。
続きまして、今後の取り組みですが、1点目として、
消防活動拠点を確保するため、消防庁舎の新設事業を推進します。
あすみが丘出張所建設に向け、建築審査会で同意が得られた場合、実施設計を進め、くい打ち工事及び本体工事を実施してまいります。
二つ目として、消防庁舎の機能及び環境を維持し、職場環境の充実を図ります。具体的には、良好な職場環境を維持するため、消防庁舎等の各種設備の改修等を実施します。また、大規模災害に対応するため、消防庁舎に非
常用電源設備等を整備します。
三つ目として、資産の総合評価の結果を受け、消防署所の適正配置とあわせ、移転等について検討いたします。具体的には、必要性を検討する施設として、椎名待機宿舎、移転を検討する施設として、
救助救急センターが対象となっております。
四つ目として、
車両更新計画に基づき計画的に消防車両を整備し、消防力の維持向上を図ります。具体的には、その下の表にあります13台の車両を、今年度導入いたします。
続きまして、調査資料10ページをお願いいたします。
なお、このページにおきまして、訂正がございますので、お知らせいたします。同資料の右下の網かけをした枠内に、
オリンピック期間中、1日最大9台とありますが、この9台の台数を7台に訂正をお願いいたします。繰り返します。資料の右下の網かけした枠内に、
オリンピック期間中、1日最大9台とありますが、この9台の台数を7台に訂正をお願いいたします。
それでは、説明に戻ります。
8、
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた消防体制についてでございます。
初めに、概要ですが、
競技大会会場での警備に関する計画の素案及び
防火安全対策、及び
避難安全対策に関する計画を含めた
消防局対応計画を、平成30年3月に策定いたしました。
続きまして、課題ですが、
消防警備体制の計画作成等に当たり、積極的かつ能動的な情報収集が不可欠であり、入手できた情報を整理し、計画に随時反映していく必要があります。
また、競技会場内の警備体制だけではなく、テロ災害等に対応できる警戒体制についても、あわせて確立する必要があるほか、開催時期から大会会場を含めた市内全域で熱中症が多発し、救急需要が高まることも想定されます。
さらに、大会時に多数想定される、
ボランティアスタッフに向けた
防火安全指導、訪日外国人に対する
多言語化対応等が課題として挙げられます。
続きまして、今後の取り組みですが、一つ目として、競技大会に向けた
消防警備体制の確立に必要な事項について、引き続き、検討を進めます。
二つ目として、テロ災害等への警戒を含む競技大会への対応について、千葉県警察本部等の関係機関と連携した計画とするほか、市内の熱中症等の救急需要への対応等も考慮し、消防体制の確立を図ります。
三つ目として、
ボランティアスタッフや訪日外国人を含めた
防火安全対策及び
避難安全対策についても積極的に推進いたします。
四つ目として、これらの計画等につきましては、2019年度に予定されております
テストイベントの検証等を踏まえ、より実効性のあるものといたします。
さらに、この資料10ページの下の部分に記載されておりますのは、
オリンピック・
パラリンピック開催時の警備体制を示したものでございます。
オリンピック期間中、1日最大7台、
パラリンピック期間中、1日最大10台の救急車を、競技会場内に配置する計画でございます。
最後に、別資料となっておりました別添資料3の当局における多言語対応の状況をお願いいたします。
当局における多言語対応の状況でございます。
先ほど、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた消防体制の課題の一つとして、
多言語化対応を挙げさせていただきましたが、現状における当局の対応について御説明いたします。
一つ目として、
電話通訳センターを活用しております。
この事業は、平成27年4月1日より開始しておる事業で、外国人からの119番通報時、及び外国人のいる救急現場での活動時等において、
電話通訳センターを介して、主要な五つの言語で、24時間365日、迅速かつ的確に対応しております。
資料、上段のイラストをごらんください。
左側が119番通報時の対応となり、右側が救急等の現場での対応を示したものでございます。
資料中段の表は、ちば
消防共同指令センターにおける、
電話通訳センター利用件数の推移となります。
採用についてなんですけれども、先ほども資料の説明の中でもあったんですけれども、理系の大学就職担当窓口にお話をさせていただくということとあわせて、卒業生が千葉市消防局に入っていますので、そのゼミの先生ですとか、そういった方に、直接、今度、学生を連れて相談に行ったりということで、受験を促してもらってということで、活動はさせていただいております。
以上です。
58 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
59 ◯委員(渡辺 忍君) ありがとうございます。つてを使いながら、やはり入ってくださるほうが多いのかなという気がしますが、この中で、ちょっと専門の中で、女性の採用が、やはりまだ難しいのかなという感じ、印象を受けたんですけれども、理系自体に、そもそも女性が少ないのか、最近は、理系の女性も、結構大学にはいると思うんですけれども、ちょっとここのあたりが気になったんですけれども、御見解を伺えますでしょうか。
60 ◯委員長(三須和夫君) 人事課長。
61 ◯人事課長 確かに、女性の専門系の受験者というのは少ないというのが、特に建築と電気につきましては、ほぼないんですけれども、化学につきましては、女性の採用がございますので、そういった分野で積極的に採用活動ということでさせていただこうと思っております。
以上です。
62 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
63 ◯委員(渡辺 忍君) ありがとうございます。全般にわたって、女性の、やっぱり職員がふえてくるのがいいなというふうに、ちょっと思いましたので、質問させていただきました。
次に、ワーク・ライフ・バランスのところの、分科会のときも、ちょっとお聞きしたんですけれども、男性の育児参加の部分に対しての取り組みで、一部、ちょっと、最低1回の保育所等への送迎をということで、具体的には書いてあるんですけれども、これ、メールにより行っていますという、その意図というか、何か、勤務体系の問題なのか。何かメールで発信して終わりでは、やはり、ちょっととりにくいかなと思ったんですけれども、そのあたりいかがでしょうか。
64 ◯委員長(三須和夫君) 人事課長。
65 ◯人事課長 保育所の送迎につきましては、今回もそうなんですけれども、年2回ほど照会をかけさせていただいて、どれぐらいの実施率ということなんですが、実施していない方につきましては、その理由等を、今後どうするかということで、意思表示を示していただいてということで、それと、どうしても、最低でも1時間とか時間休をとって迎えに行くとかということも必要になってくるかと思いますので、所属長の意識改革ということが必要だと思いますので、その所属長がイクボスという名称になっておりますので、所属長の意識改革ということで、所属長にも、本人さんにも、メールで喚起する、意識改革をするということで、メールで送らせていただいています。
以上です。
66 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
67 ◯委員(渡辺 忍君) ありがとうございます。随分具体的に聞くと、すごく一生懸命にやられているんだなという気がいたしました。
私自身も、ちょっと保育園にはよく行っていましたけれども、朝の送りは、かなり男性率が、今、高くて、迎えはやはり、いまだに女性のほうが多いんですけれども、朝はすごく行きやすい状況に、かなりなっていると思いますので、積極的に進めていただけたらなというふうに思いました。
あと、女性職員の活躍推進の中の、施設、17施設が女性専用の未整備な箇所があるということなんですけれども、このあたり、今後の計画、どのように進められていく予定があるかを伺いたいと思います。
68 ◯委員長(三須和夫君) 総務部長。
69 ◯総務部長 未整備の17施設、これは全部出張所なんですね。ですので、新たに建設を迎える時点をもっての、施設を新たに加えていくというふうに考えております。
以上です。
70 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
71 ◯委員(渡辺 忍君) わかりました。ちょっと配置の問題などがあって、なかなか古くないのに建てかえるわけにもいかないですので、ただ、何かそうですね、順に進めていただくしかないですね。ありがとうございます。
あと、もう一点、このロールモデルを構築する必要がありますと書いてあるんですけれども、その道筋というか、何かイメージとされている道筋が、既に、こうしていきたいという思いがあるようでしたら教えていただけますでしょうか。
72 ◯委員長(三須和夫君) 人事課長。
73 ◯人事課長 やっぱり、若年の職員が、今、女性が割と多く採用になってきてございますので、その目指すべき姿という、目標となるような方というのを見据えて、私も将来的には、そういった管理職への登用というか、まで見据えて、こういうステップでというようなことで、ロールモデルというのは、まだ千葉市消防局、管理職おりませんので、そういったところで、女性の管理職ということが必要なのかな、そのモチベーションアップというのもあると思いますので、そういった意味でも、女性の管理職の登用ということと、それを目指すべき若い職員への意識の高揚ということで図れればと思っています。
以上です。
74 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
75 ◯委員(渡辺 忍君) 女性を活躍させていくのに、やはり、特別に頑張っている人じゃないと上がっていけないとか、一生懸命、時間多く働いていたりとか、結婚していないでシングルで頑張っている方とかが、よく企業なんかだと上のポストについていくというのがあったんですけれども、そうではなく、子供を持って、普通に働いて、家庭を持って、バランスよくという、優秀な方から上がるという印象は、どうしてもあるんですけれども、げたを履かすとか、よく言いましたけれども、やはり、目指すべき女性を早目に見せていくというのは、すごく大事かなというふうに、その方に、余り完璧を求め過ぎずに、皆さんで育てていっていただけたらという思いがありましたので、お伝えしました。
あと、千葉市にはロールモデルいらっしゃらないという、まだ、ポストとしていらっしゃらないんですけれども、他都市なんかでも、もし先例がありましたら、今後、紹介していくなど、できたらよいのではないかなというふうに思いました。
あと、次、消防団のところなんですけれども、やはり、ちょっと充足していないということで、いろいろな働きかけをされておりますけれども、現在、このターゲットというか、どういった方たちが、最近、勧誘して入ってくれたなとか、成功例なんかで、もうちょっとここの部分に働きかけていきたいという、具体的な希望のあるところがあるのでしょうか。どうなのでしょうか。
76 ◯委員長(三須和夫君) 総務課長。
77 ◯総務課長 総務課長の大下でございます。よろしくお願いします。
ターゲットといたしましては、やはり若い団員を募集ということですね。学生を中心に、大学等を回っているところでございますが、現在、取り組みとしては、プロスポーツ会場とか、その辺で、消防団の方に勧誘活動をしていただいて、いろいろ目を引くようなところの映像を流したりという努力をしているところでございます。
以上でございます。
78 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
79 ◯委員(渡辺 忍君) ありがとうございます。
実際に、その事例が成功につながっていっているということなんだと思うので、積極的にやっていただけたらと思います。
あと、やはり、私自身、もしやるなら、どうなるのかなというイメージが、やはり湧かないというのがあるので、プロモーションなど、いろいろされているのはあれなんですけれども、体験会とか、そういうのが、各地でいろいろなタイミングでできていくといいのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
80 ◯委員長(三須和夫君) 総務課長。
81 ◯総務課長 体験会につきましては、消防局で実施しております、市民コーナーとか、そういうところで、簡単な、ホースを伸ばしたり、防火衣を着ていただいたり、筒先はこういうふうになっているんだよとか、その辺の簡単な体験はしていただいています。
それをもって、入りたいといった人もいると、過去にいたと聞いております。
以上でございます。
82 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
83 ◯委員(渡辺 忍君) なかなか、団員になるというところまでは、ハードルが高いのかなとは思いますが、積極的に、引き続き頑張っていただけたらと思います。
東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた体制についてなんですけれども、夏の時期に行われるということで、熱中症の多発が懸念されるところなんですが、このあたりの予防に対する取り組みというか、この2020の年だけじゃないですけれども、何か、いろいろな場所に人がふえるというか、この
オリンピックの時期は。そういったことに対して、その施設管理者とか、何か研修的なものを、熱中症の起きたときの現場での対応とか、そういった取り組みというのは、検討されたりしているでしょうか。
84 ◯委員長(三須和夫君) 総務部長。
85 ◯総務部長 私、以前、美浜の消防署長をやっておりまして、そのときに、皆さんも御存じかと思うんですけれども、ゲームの関係のイベントがあって、路上でもって、人がたくさんぐあい悪くなった。まさしく熱中症だったんですけれども。そのときの対応をどんなふうにしたかといいますと、イベントホール一つをあけてもらって、そこに、皆さん、涼しい中にどんどん入っていただいて、そこで、体調のいい人は、もう帰ってもらったりとかいうことで、その時点から、私の記憶では、大きなイベントがあるときの、そういう部屋とか、なるべく、ですから、涼しいところをとってもらえるようなというのはやった覚えがあります。最近はちょっとあれなんですけれども、前はそんなことをやった覚えがあります。
以上です。
86 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
87 ◯委員(渡辺 忍君) ありがとうございます。やはり、物すごい人数が、大勢来るという想定だというところで、いつもの消防体制だけでなく、現場でもできることを、何か事前に予防しておくところまでやったほうがいいのかなと思ったので、ちょっと伺いました。
ちょっとまだ、その多数のいらっしゃる、このイベントでの対応が、いつも、通常の業務の中でも、十分、幕張メッセさんはいろいろなことをやられていると思うんですけれども、何か、施設としても気をつけることがあるのかなといったことを感じていましたので、お伺いしました。
もう一点、通訳のところなんですけれども、コールセンターのところなんですが、現状、2回線で、ブリックスさんですかね、やられていて、これは、
オリンピックの年も同じように、この2回線でやっていくことになるのか。現状で、これは十分足りているのかといったあたりはいかがでしょうか。
88 ◯委員長(三須和夫君) 指令課長。
89 ◯指令課長 指令課長の須藤でございます。よろしくお願いいたします。
現状は、委員おっしゃられたとおり、2回線でやっておりまして、件数も、そちらに記載のとおり、平成29年度で98件。この98件の件数につきましては、あくまでも20消防本部の管内全て、銚子から安房までの件数でございます。ですから、現在、2回線で十分足りている状況でございます。
それと、
オリンピック時に、多数外国人が来日されますので、そのあたりのケースについては、今、検討中でございまして、20消防本部内で協議しまして、回線をふやすか、もしくは外国語言語もふやすか、そういったことを検討している状況でございます。
以上です。
90 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
91 ◯委員(渡辺 忍君) どうもありがとうございます。しっかり準備をしていただければと思います。
もう一点、こちらの
SOSハンドブック、ソフトですね、
救急ボイストラなんですけれども、これ、当局としての使用例が、今のところ2件、実際に事例があったということなんですけれども、これは、操作、そんな難しいものではないと思うんですけれども、皆さん、これ、使えるように、研修などは、もう終わられていて、一部の方だけが使えるのではなく、2年後に向けて、どのような体制まで整っているのか、お聞かせください。
92 ◯委員長(三須和夫君) 救急課長。
93 ◯救急課長 救急課長の中村でございます。よろしくお願いいたします。
SOSハンドブックについては、全救急隊、全消防隊に積載しておりますので、これで対応したいと思います。
また、アプリのボイストラのほうですけれども、これは、簡単にボタン一つで話していただいて、内容が日本語になってくるということで、逆に、問いかけるときにも、話せば対応する外国語に翻訳して伝えてくれるということですので、操作自体は難しいことは何もありませんので、すぐに使える状態でやっております。
以上でございます。
94 ◯委員長(三須和夫君) 渡辺委員。
95 ◯委員(渡辺 忍君) ありがとうございます。特に操作が難しいもの、何かシステムなのでどうなのかなと思ったんですが、大丈夫だということで伺いました。
ただ、いろいろなケースを対応する、実際に外国の方の対応って、語学だけじゃなくて、いろいろ難しい部分もあるのかなという気がしますので、何か研修とかで、ちょっとシミュレーションしてみるとか、今後、もし必要であったら、体制はしっかり整えていただきたいなと思います。
特に、病気やけがとかのときの対応で、カルチャーが違う方がいらっしゃるということでの、何か対応、事前にできることがあれば、ぜひ用意しておいていただきたいなというふうに思いました。
とりあえず、以上で質問終わりです。
96 ◯委員長(三須和夫君) 近藤委員。
97 ◯委員(近藤千鶴子君) 済みません、それでは、何点かお願いいたします。一問一答でお願いいたします。
消防局中長期計画の中で、課題として、達成スケジュールにおくれが生じている事業が出ていますというふうなことですけれども、この表でいくと、どこの部分がおくれているのかということをお聞かせください。
98 ◯委員長(三須和夫君) 答弁願います。総務部長。
99 ◯総務部長 この中の項目という意味ではないですけれども、消防署の建設ということでお話させていただきますと、あすみが丘出張所につきましては、実際に、当初予定よりかは少しおくれているというのが実情でございます。
このような消防署所の整備ですね、失礼しました。別添資料の1でいいますと、左側から
長期ビジョン、
中期ビジョンの真ん中あたりに、中
長期ビジョン3の3の1で、消防署所の整備というふうにありますけれども、こちらが若干おくれているかなというところです。
100 ◯委員長(三須和夫君) 近藤委員。
101 ◯委員(近藤千鶴子君) それだけですか。
102 ◯委員長(三須和夫君) 答弁願います。総務課長。
103 ◯総務課長 今、ざっと見ていたもので、申しわけございません。
あと、航空隊の365日運航体制も入っております。番号、ごめんなさい。済みません、失礼しました。1の1の5でございますね。1、1、5。一番上の
中期ビジョンの表でございます。
済みません、以上です。
104 ◯委員長(三須和夫君) 答弁がよくわかりませんね。警防部長。
105 ◯警防部長 防災庫のホースの整備、3の3の3ですかね。こちらのほうが、ことしから消防水利の防火水槽として、3次の実施計画にのったんですけれども、今年度1期の予定が、実施計画と測量までの段階になっている状況でございます。
2の2の5の可搬式小型ポンプ等の整備、ございますけれども、そちらのほうが、耐震性貯水槽が108基あるんですけれども、現在、そこに防災庫、小型ポンプが収納して、ホースが収納してあるものが78基あるんですけれども、残りの30個の防火水槽の脇に設置していく予定なんですけれども、ちょっと未整備で終わっています。
あわせて、中のホースの更新、ちょっと老朽しているので、更新を全部していく予定でしたけれども、本数的には数本に終わっている状況でございます。
以上です。
106 ◯委員長(三須和夫君) 答弁は終わりですか。近藤委員。
107 ◯委員(近藤千鶴子君) 中長期計画を出されて、その中で、達成スケジュールにおくれが生じている事業が出ているということであれば、どこの部分がおくれていて、今後、どういった取り組みをするのかという説明をしていただかないといけなかったかなというふうに思いますので、次のときはよろしくお願いしたいというふうに思います。
それと、優秀な人材の確保についてですけれども、専門分野で30名を採用していきたいという予定でしたけれども、ごめんなさい、大変申しわけないんですけれども、建築、電気、化学って、どういう仕事をされるんですか、消防局の中で。そこら辺を教えていただければ、私どもが、議員がいるわけですから、こういう消防署で、こういう仕事があるらしいよということにもなるわけですけれども、私たちがまずわからないと。消防局でこれをやるのかというのを、簡単に教えていただければと思います。
108 ◯委員長(三須和夫君) 総務部長。
109 ◯総務部長 今、委員から御質問がありました、3種類の建築、電気、化学ということでのお答えをしたいと思いますが、まず、建築といいますと、何も建築の資格を持っているというのまで要求しておりませんで、建築の知識があるということで、それを生かして何をするかということですけれども、例えば、消防同意というのがございます。要するに、建物を建てようとするときに、そこにはどういう設備が必要ですよとかいう、これは日勤の勤務、毎日勤務なんですけれども、そこで建築の知識を生かして、消防設備はこういうのが必要ですよという指導をさせていただくという業務が、これは指導課になるんですけれども、そういった業務もございます。
また、これは建築というのは、それだけではなくて、例えば、そういった建築の建物の知識がありますので、建築基準法の知識も出てくるということになりますので、そういったことを生かして、現場での立ち入り検査、査察ですね、立ち入り検査等も行うところの中心になっていただいております。
それから、電気につきましては、こちらも電気の知識を持っていていただくということで専門の試験をやるんですけれども、そういった方々は、どういったところで力を発揮していただくかというと、これは
火災原因調査が一番かなと思います。ですので、非常に電気火災って多いですから、火災現場に赴いて、これは毎日勤務であったり、隔日勤務であったり、これは両方勤務が可能となりますけれども、署のほうでは調査係に属していただいて、また、今、本部でも、予防課の調査係ってありますので、毎日勤務という中では、そういった
火災原因調査の調べの中枢になっていただくというふうなことになろうかと思います。
それから、最後に、化学なんですけれども、化学といいますのは、やはり、危険物施設に対しての、危険物の清浄とか、よくしておりますので、毎日勤務である指導課に、危険物という係がありますので、そちらのほうで、許認可申請ってありますね、油のタンクですとか、ガソリンスタンドですとか、いろいろな危険物施設ございますけれども、そういった申請のときの指導とか、そういった施設をつくるときの、先ほど言いました建物をつくるのと似ていますけれども、いろいろ、こんなふうにしたらというアドバイスとかいう事務を実施しております。
また、そういった知識、今、高圧ガス等いろいろありますけれども、そういったところでも、コンビナートとかも、やはり危険物があったりしますので、コンビナートでの施設の指導とかも、やはり中心になってやっていただいております。
また、それじゃ、現場では使えないのかということですと、また、そうではなくて、これも立ち入り検査を、やはり、ガソリンスタンドとか危険物施設の立ち入り検査を実施しておりますので、そういった知識も、査察のほうでも、危険物関係の査察で能力を発揮していただいているというのが実情でございます。
以上です。
110 ◯委員長(三須和夫君) 近藤委員。
111 ◯委員(近藤千鶴子君) 消防業務はされた上で、こういったことをされるんですか。それとも、消防業務とは全く別でされるんでしょうか。