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  1. 千葉市議会 1999-06-17
    平成11年第2回定例会(第3日目) 本文 開催日: 1999-06-17


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午後1時0分開議 ◯議長(向後一夫君) これより会議を開きます。  出席議員は56名,会議は成立いたしております。    ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(向後一夫君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。3番・中村久美子議員,4番・近藤千鶴子議員の両議員にお願いをいたします。    ───────────────  日程第2 市政に関する一般質問 3 ◯議長(向後一夫君) 日程第2,市政に関する一般質問を行います。  通告順に従いお願いいたします。41番・西巻義通議員。  上着は御自由にお願いします。    〔41番・西巻義通君 登壇,拍手〕 4 ◯41番(西巻義通君) 指名いただきました西巻義通でございます。8年ぶりのこの壇上でございまして,松井市長を初め執行部の皆さんにも,これからまた4年間いろいろお世話かけると思いますが,よろしくお願いしたいと思います。  また,同僚議員の皆さん方には,横綱武蔵丸と同じように,ノミの心臓しか持っていませんので,何かと聞き苦しいことがあるかと思いますが,寛大な配慮をお願いするものでございます。  それでは,通告に従いまして一般質問を行います。  環境行政について,産廃埋め立てについてまず申し上げます。  発がん性ある廃石綿の処理について,ダイオキシン産廃行政は,今世界的に大変な事態になっているわけでございます。ダイオキシンでは,EUでは鶏やコカコーラ,あるいは産廃では,日本の各地におきましても,処理場の建設反対運動が展開され,昨年には1月に岡山県,6月に宮城県,さらには8月に海上町で反対する住民投票が実施をされているのであります。  これらの根底には,やはり産廃行政に対する市民の根強い不信感があることを,私どもは読み取らなければいけないと考えるものであります。  去る5月28日の朝日新聞の一面の7段記事と社会面のほとんどの紙面を使った,住民安全の保証ないとの記事を見た処分場周辺の市民から,仰天した口調で,千葉市の産廃行政はどうなっているんですか,こういう驚きの電話が私にもかかってまいりました。
     また,翌日29日の新聞には,千葉版で9段抜きの記事で,この問題を地域住民の視点から大きく報道する記事も出たわけでございます。  平成元年,千葉市の生ごみが青森県田子町に輸送されたときに,当時の市議会議員として,最初に青森県に調査に行き,その後も二度にわたって当時の町長や関係議員や町民と話をする機会を私は持ったわけでございます。田子町は,ニンニクを町の特産物として全国で大きな信用を得ていただけに,生ごみを受け入れた町長や関係者だけでなく,調査に来た私に対して,町民も激しい憤りを持って対応されたことを,今まだ思い出すのであります。  千葉市に対しては,町民感情を考えない傍若無人な清掃行政,町長には,法律的には合法でも町民感情や自分の町を愛さないひとりよがりの行政との非難が多く出されたのであります。  この千葉市の事件に対しまして,現代用語の基礎知識という書籍には,越境廃棄物の最初の例として,この事例が不名誉な位置づけをされているわけでございます。  今度の越境廃棄物は,4,541トン,これを478台のトラックで栃木県から花見川区の埋立場まで運び,完了したのであります。今回の発がん性ある廃石綿のいいかげんと思える埋め立てに対する対応を見たとき,10年前の田子町への生ごみ輸送問題は,大都市での5分別収集の実行という課題は達成いたしましたが,越境廃棄物はやめるべきだという教訓が環境局の基本的な姿勢に見られなかったのは,残念なことであります。  しかし,今回の質問に関連して,資料収集に際しては,これまでにはなく誠実な対応をされたことを,冒頭においてお礼を申し上げるものであります。  まず最初に,丸徳の最終処分場で処理された物質は,12日の現地説明会での私の再三の質問に対して,丸徳の責任者は,廃石綿ではなくアスファルトの固まりであると言っており,特別管理産廃物ではないと説明をしておりました。私は,このことは,千葉市と輸送3者との協議の内容から事実ではなく,虚偽の説明をしていると思うわけですけれども,環境局の見解を問うものであります。  問題の第2点は,かなり以前に制定された廃棄物処理法でも,産廃は自区内処理が前提となっておりました。この視点が担当の環境局にはないのではないかと思っております。  この地域は,北清掃工場地下水汚染,今回の産廃処分場の建設等をめぐって,環境問題については,熱心な取り組みをしておりましただけに,当局においてもそれなりの毅然とした対応が必要であったのではないかと思っております。産廃の移動が自由であるといっても,栃木県の産廃を企業の要請どおりそのまま受け入れるという事態は避けるべきではなかったのか。丸徳は,今後ともこのような産廃をどんどん受け入れると当日発言しておりましたし,しかも,千葉市の環境局の職員のいる前での話であります。  私は,自区内処理を原則として,汚染物質はこれ以上千葉市内には受け入れないという気構えが環境局に最低限求められるべきであるというのは,私の過大な期待であるのか,市長の見解を求めるものであります。  第3点は,建設省と栃木県の認識は,飛散性ある廃石綿であり,その処理場は特定有害産業廃棄物処理場の丸徳さんの処分場が必要である,こういうふうにして指定をしたわけであります。したがって,廃石綿の排出事業者の日本鋪道,日本道路,大成ロテックの3社は,特定有害産業廃棄物という認識のもとに,移送する荷姿を二重梱包と指定したのであります。そして千葉市は,日本鋪道と1月5日,大成ロテックとは1月13日,日本道路とは1月14日にそれぞれ個別に協議をし,処分する産廃の廃石綿,丸徳以外には関東地区ではないから,丸徳処分場での処理をすることで合意をしたのであります。  ここまでの手順で処理すれば,問題は少なかったのではないかと思うわけであります。  しかし,その後,考えられないわけでありますが,丸徳を呼んで,証拠に残らない口頭で,適正な処理を指導したと言われておりますけれども,この日時が不明になっているわけであります。このようなことが現に行われているわけでありますし,そのころから厚生省が登場し,業者の処理方法を追認し,栃木県内で処理できる産廃物を,栃木県と建設省の協議や千葉市と3者との協議に反した処理を認め,高い輸送費という税金のむだ遣いをさせる事態となってしまったわけであります。  環境局が毅然とした対応をすれば,このような税金のむだ遣いをさせることに千葉市が手をかすことはなかったのであります。なぜ,栃木県内処理のような要請ができなかったのか,答弁を求めるものであります。  第4点目は,事前調査の結果,産廃指導課は,廃石綿等特管産廃ではないと認識をしておりました。しかし,特定有害廃棄物の中には,廃石綿等は入っているのであります。この認識に問題はないのか。産廃指導課は,今回は特管産廃ではないので,丸徳以外でも法的には問題ないと回答しております。それなら3者と事前協議した理由は何なのか,このことを問うわけであります。  今回の事件で,千葉市の産廃行政に対して,処理業者には甘く,市民には不親切で情報の開示がないと住民の不信感は増大をしております。当局が,栃木県と建設省の了解事項を一方的に修正し,業者の利益となる花見川区での処理をすることを最優先したことが,環境行政に対する市民の失望感を大きくした責任はまことに重大であると思うわけであります。  第5点目は,6月5日に丸徳興業が,自分の処分場での環境測定を行いました。千葉県環境財団に依頼をし,そしてこの環境調査によりますと,埋立地の中でアスベストの濃度が川下の方が濃度が高い,こういうデータが出ているわけでありますが,この数値について,どのように理解をしているか問うものであります。  次は,こてはし台小学校前の産廃の処理についてであります。  この問題についても,10年前から問題となり,私もその不当性と撤去をこの壇上から要請してまいりました。最近はその山も以前よりかなり低くなってきているように思いますが,この間の経過と現況と最終的な見通しを問うものであります。  ダイオキシン汚染について。  4月28日に開催された庁内の第6回ダイオキシン対策等推進会議で報告された諸点について質問をさせていただきます。  ダイオキシンの測定に関して測定業者の談合などが行われ,市民の関心の高い危険物の調査結果に不信感などが大きくなる可能性がある事態に憂慮をしております。  当局が指名停止などの措置をとられた企業とその原因などについての概要をお聞きするものであります。そのような企業が調査した数値というものを信用していいかどうか。  第2点は,4月29日の新聞各紙の市内版には,ダイオキシンの10年度調査が報道され,花見川一小の観測点で環境庁のガイドラインを超えていることに地域の市民は驚いております。このガイドラインを上回っている原因は何か。市民がこのデータをどのように理解すればよいか。問題点は何か。他の大気汚染物質環境基準の適合状況はどうか。対策と環境局の認識をお聞きをしたい。  第3点は,河川水の調査結果として,花見川の花島橋の測定点は,都川の高根橋と比較して3倍となっております。この状況に対する認識と原因と対策をお聞きするものであります。  清掃工場に関連して,新港の12月18日と3月6日の測定値が4倍から6倍もの驚くほどの格差があります。この原因は何か。  また,北工場の同平均値は極めて良好でありますけれども,敷地内のダイオキシン濃度は基準値をオーバーをしているわけであります。この原因は何か。建設時に心配した周辺地域の調査は必要ではないか。問うものであります。  家庭用簡易焼却炉の収集は好調ですが,市内の企業が使用している小型焼却炉の撤去,収集も実施すべきであると考えます。所沢市や他市でも補助金等を出して収集しているわけですけれども,環境局は実施をしようとしているのかどうか。ただ,洞が峠を決め込んでいるのか,問うものであります。  都市交通について伺います。  かつてこの議場から内陸部の交通問題として,バス路線の充実を願って,幾度となく当局の積極的な姿勢を求めてまいりました。この2年間依然として改善されない花見川区内バス路線の改善運動を私はしてまいりました。  成果については,当局も御承知のことと存じますので,詳細は避けますが,具体的な目標としては,新検見川発鉄工団地線と八千代台行き,あるいは幕張駅発の長作町行きの終バスを23時まで延長させること。花見川大橋の完成にあわせた鉄工団地内陸部と八千代台駅との新しい路線をつくること。幕張本郷町内での循環バスの新設などをやりました。沿線住民,利用者3,000人の署名簿を都市部長にも提出をし,千葉市の政策とするよう要請して,京成バスや東洋バスと交渉してまいりました。鉄工団地線は40分,八千代台線は増便と25分近くの終バス延長の成果がありました。花見川大橋線は約束より半年ぐらいおくれての開通,幕張本郷の件は,準備段階となっております。京成当局とは7回にわたり交渉,要請,話し合いをしてきましたが,都市交通課と話してものれんに腕押しの感じでした。元市議会議員の要請だから敬意を表して聞き置くだけのいんぎんさが根底にあったのではないかなと思っているのであります。  その辺は,都市部にはっきりとした都市交通政策というものがなかったからではないかと思うわけであります。現段階で都市部の主要な事業がモノレールであることに理解をしつつも,千葉市全体の交通体系に対して,どのようにするのかという研さんの結果が,かいま見られなかったのであります。モノレール利用者約5万人,バスの利用者20万人それぞれいるにもかかわらず,市民が,千葉市は何を考えているのかということが,市民の目にまで届かないのが現況であるわけであります。  そこで第1は,市営バスを持たない千葉市の都市交通政策とは何か,全体的な構想を伺うものであります。  第2点は,大量輸送,中量輸送などのバス輸送のそれぞれの位置づけについてはどうなっているのか。  第3点は,JR線や京成線等の大量輸送機関からの居住地までの終バスの時間は,どの程度が適当と考えているのか,伺うものであります。  市民の日常生活に必要なバス輸送を,利益第一主義の企業の経営にすべてゆだねて,お任せでよいと考えているのかどうか。バス路線が必要なところで一方的に廃止が強行されております。このことについてどう判断しているのか,伺うものであります。  第5点は,新検見川・さつきが丘線のいきいきプラザまでの延伸について,ゴールデンウイーク明けと最初はなっておりましたけれども,実施時期はいつごろになるのか,伺うものであります。  次に,文化行政について伺います。  今議会にも,時代の役割を終わって青年館の廃止の議案が提案され,常任委員会でも可決されましたが,行政も時代のニーズに対応した的確な施策の実行が望まれます。  私どもの花見川地区には,御承知のとおり,衆議院の選挙区では千葉2区となり,習志野市や八千代市と一緒になって政治活動や行政情報の交換が行われております。  したがって,花見川区民は各種の行政サービスについても,この2市との比較がよくされるのであります。習志野市が人口15万,八千代市が16万,花見川区が18万近くの人口となっております。文化ホール文化センターや,それよりも大規模な市民会館や文化会館も両市にありながら,花見川区には文化的な施設は皆無の状態です。固定のいすが100席以上もある施設はないのです。子供たちのピアノの発表会や幼稚園のお遊戯会は,隣の2市の施設を借りて実施しているのが状況であります。今や公民館やコミュニティセンターの設置で事足りるとする時代ではないのであります。  花見川区と同規模の都市としても,東日本だけでも帯広,弘前,長岡,高岡,鎌倉市等の各市がありますけれども,これらの諸都市と全く比較することができないぐらい花見川区内の文化的な施設は劣っているのであります。  美浜区には,幕張メッセを初め関連施設やホテル群があり,代行施設はありますが,花見川区には,吉幾三さんの歌ではないですけれども,ホテルもない,ホールもない,センターもないという状況です。これで何が政令指定都市かという幼稚園関係者文化愛好家の区民からの苦情を聞いてきているわけであります。  今回配布された千葉市文化振興マスタープランは,立派ですけれども,これを眼光紙背に徹して読んでも,花見川区民にとっては,絵にかいたもちのようなものであります。  何人もの議員が質問しても,明言できない破綻した社会主義国の計画経済のような当市の文化政策を転換し,花見川区を初めこのような施設の建設は,箱物批判がありますけれども,積極的に推進する段階にきていると思うわけでございます。  松井市長が3歳でピアノを習っている子供に対して,何歳になったら区民文化ホールで演奏会を開こうねと言ってやれるのか,当局の反省と具体的な見解をお聞きをいたしまして,1回目の質問を終わります。ありがとうございました。 5 ◯議長(向後一夫君) 答弁願います。環境局長。 6 ◯環境局長(高橋紀一君) 環境行政についての御質問をいただきました。  1点目の産業廃棄物埋め立てについてでございますが,まず,発がん性ある廃石綿の処理について順次お答えを申し上げます。  初めに,処分業者は住民に虚偽の説明をしているのではないかとのことでございますが,渡良瀬川遊水地越流堤改築工事で発生した産業廃棄物の処理につきましては,発注者でございます建設省は,栃木県との協議によりまして,排出事業者3社と,特別管理産業廃棄物に準じた処理の契約が行われたものでございます。このため,排出事業者から,処分についての事前協議書が提出されたものでございます。  この協議を受けまして,厚生省に確認を求めたところ,石綿5%混入のアスファルトの破砕物は,非飛散性の廃石綿でございまして,特別管理産業廃棄物に該当しないとの回答をいただいたので承認いたしたものでございます。  また,処分業者が契約した廃棄物の種類は,特定有害産業廃棄物廃石綿等であると思うがとのことでございますが,今回,丸徳興業に搬入されました廃棄物は,ただいま申し上げましたように,非飛散性の廃石綿でございますので,特定有害産業廃棄物廃石綿等には該当しないものでございます。  次に,県外からの産業廃棄物の受け入れについてでございますが,産業廃棄物の処理につきましては,排出事業者の処理責任の原則から,自己処理または処分許可業者への委託によることとされております。その処理は,広域的に行われるものでございます。このため,都道府県知事には,産業廃棄物処理計画の策定が義務づけられております。その中でも,自区内処理につきましては,特に規定がされておりませんので,千葉県では,県外から県内に運搬処分される産業廃棄物適正処理を目的として,千葉県県外産業廃棄物適正処理に関する指導要綱を定めております。本市におきましても,同要綱に基づき,事前協議の段階から排出事業者に,適正処理について指導しているものでございます。  次に,廃石綿の処分について,なぜ栃木県内での処理を要請できなかったのかとの御質問でございます。  今回の産業廃棄物の受け入れにつきましては,指導要綱に基づく事前協議の中で,当該廃棄物は,特別管理産業廃棄物には該当しませんが,建設省から栃木県との協議により,管理型でかつ廃石綿等の許可を持つ産業廃棄物処分場に処分したい旨の依頼がございました。また,関東近県には,廃石綿等を処理できる管理型最終処分場は,本市にある丸徳興業株式会社しかないため承認いたしたものでございます。  次に,特定有害産業廃棄物に廃石綿が入っているが,この認識に問題はないのかとの御質問でございます。廃棄物処理法において,特定有害産業廃棄物として規定されている廃石綿等とは,石綿建材除去事業などにより生じたもので,飛散する恐れのあるものとされております。  次に,本市の環境行政が,処理業者に甘く市民には不親切との御指摘でございますが,産業廃棄物に限らず環境行政全般につきましても,法令等に基づき適正な処理とその指導に努めております。  それから,廃棄物埋め立ての最後でございますが,検査測定で明らかになった数値に対する理解ということで,今後の市の対応はというような御質問でございます。  市民の不安解消の観点から,今回処分業者が自主的に実施いたしました測定結果,0.2から0.6,これが公表されました。したがって,場内を含めた周辺地域等の調査につきましても,今後市として検討してまいりたいというふうに考えております。  それから次に,こてはし台小学校前の産廃の処理についてでございます。  こてはし台小学校前の産廃と思われますスクラップ置場野積み状態で置かれているものは,古物商である経営者によりますと,有価物であり,日々業務に関係するものとの主張であります。このことから,この作業場は,廃棄物処理法対象外施設と考えられます。しかしながら,解体に伴う野焼きや解体物残渣の不適正処理などにつきましては,これまで再三行政指導を図ってきたところでございます。  また,周辺の地下水汚染調査につきましても,平成9年度隣接地で実施しておりますが,環境基準に設定されている項目については,全く検出されておりません。  私も過日現場を確認してまいりました。野積み状態となっておりますのは,車両を初め飛行機の部品と思われるものが4メーターほどと思われ,その内容も多種多様でありますことから,総量の把握は困難でございます。  撤去の最終的な見通しについてでございますが,現在,その見通しは立っておりませんが,不適正処理につきましては,今後も引き続き行政指導に努め,地域の環境保全を図ってまいりたいと考えております。  次に,2点目のダイオキシン汚染について順次お答えを申し上げます。  初めに,指名停止措置をとられた企業とその原因についてでございます。  公正取引委員会は,本市の平成7年度から平成9年度までの清掃工場におけるダイオキシン類測定分析業務委託において,株式会社環境管理センターほか10社が共同して受注予定者を決定していた事実が認められたとして,独占禁止法違反で排除勧告を行ったところでございます。  本市は,勧告を受けた11社が応諾したため,平成11年5月18日から3カ月間の指名停止処分としたものでございます。  次に,そのような企業が調査した数値を信用してよいのかとのことでございます。ダイオキシン類測定分析調査の業者選定に当たりまして,一定の技術レベルや必要な設備を有し,かつ豊富な実績を有することなどを条件として指名したものでございまして,信頼のおける数値であると認識いたしておるところでございます。  次に,花見川第一小学校における調査結果についてでございます。  平成10年度調査において,環境庁の大気環境指針を若干上回る結果となりました。これは冬期に,冬場特有の気象条件が起因する比較的高い値が観測されたことに加え,夏期にも比較的高い値が測定されたためと考えております。  なお,今回の調査結果をもって直ちに人の健康に影響があるとは考えておりませんが,この調査結果を踏まえ,引き続き監視を行うとともに,ダイオキシン対策を一層推進してまいります。  また,花見川第一小学校における大気汚染の状況でございますが,二酸化窒素については,昭和63年度以降,また二酸化硫黄については,昭和50年度以降,環境基準を満たしております。  ただし,浮遊粒子状物質光化学オキシダントについては,現在のところ,この環境基準を満足するに至っておりませんので,引き続きその達成に向け対策を推進してまいりたいと存じております。  次に,河川水の調査結果についてでございます。  平成10年度の調査結果では,河川水1リットル当たり,花見川の花島橋では1.0ピコグラム,都川の高根橋では0.32ピコグラムとなっておりまして,全国の調査結果と同程度の値となっております。  なお,現在のところ,水質にかかわる基準等は設定されておりません。  いずれにいたしましても,水質に係るダイオキシン調査といたしましては,今回が初めての調査でもございますので,今後とも引き続き監視を行い,知見の集積に努めてまいりたいと考えております。  次に,平成10年度の新港清掃工場の調査結果の格差の原因は何かという御質問でございます。  ダイオキシン類の発生抑制のためには,燃焼温度が850度C以上,また集塵機に流入する燃焼ガスの温度がおおむね200度C以下,さらに排ガス中のCO濃度が50ppm以下であることが大変重要でございます。  こうしたことで,2回目は1回目と比べまして,燃焼温度や集塵機前の温度等良好な運転状況でございまして,測定結果に差が生じたものと思われるものでございます。  次に,北清掃工場の敷地内で調査した大気中濃度が基準をオーバーしている原因と,周辺地域も測定すべきとのことでございます。  北清掃工場の敷地内ダイオキシン類調査の当日は,北清掃工場の排ガス濃度が低く,かつ南風が主であったことから,調査地点の風下となる北清掃工場の影響ではなく,他の要因によるものと思われるものでございます。  しかしながら,年1回の測定であり,単純に指針値と比較,評価は難しいことから,今年度より年2回の調査を実施し,環境状況の把握に努めていくことといたしております。  御質問の周辺地域の調査につきましては,今後測定結果の推移を見きわめまして,対処してまいりたいと考えております。  最後に,企業の所有する小型焼却炉の撤去でございます。  小型焼却炉に係るダイオキシン対策の必要性につきましては,十分認識しておりまして,昨年12月,小規模焼却炉に係るダイオキシン類ばいじん排出抑制指導要綱を策定し,指導を行っているところでございます。  今後は,本要綱に基づく指導の効果を見きわめながら研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 7 ◯議長(向後一夫君) 都市局長。 8 ◯都市局長(石井和夫君) 質問2,都市交通について,バス問題につきまして5点の御質問をいただきましたので,順次お答えいたします。  まず,1点目の市営バスを持たない千葉市の都市交通政策とは何か,全体的な構想を伺いたいとの御質問でございますが,都市は生産,流通,消費等あらゆる活動が交通に依存しておりまして,都市の健全な発展や便利で快適な市民生活にとりまして,交通の利便性を高めることが必要であると考えております。  このため,本市の交通体系は,都市間交通の整備を促進するとともに,都市内交通の円滑化を図るため,都市計画道路,都市モノレールの整備,さらにバス網の拡充を進め,総合的な交通体系の確立を図っていく考えであります。  2点目の,大量輸送,中量輸送,バス輸送のそれぞれの位置づけはどうなっているのかについてでございますが,都市間交通は,大量輸送でありますJR及び京成電鉄が行っている鉄道輸送機関で,都市内交通は,中量輸送であるモノレールやバスの輸送機関でありまして,中量輸送機関であるモノレールやバスは,大量輸送機関である鉄道に接続し,また補完する交通機関としての機能を果たすものと位置づけております。  また,バス交通につきましては,市民生活に密着した公共交通機関であり,民間バス事業者を主体として交通の確保を行っているところであります。  市といたしましては,バス事業の支援として,道路走行環境の整備を,福祉対策や利便性の向上として,低床スロープ板つきバス,バスカードシステムの導入を図り,利用の促進に努めております。  3点目のJR線や京成線等の大量輸送から居住地までの終バスの時間はどの程度が妥当と考えているかについてでございますが,利用される方々,それぞれ事情が異なるものと思われますので一概に申し上げられませんが,例えば,一日の仕事を終えた後一定時間趣味や文化活動,あるいはレクリエーション活動等の生活を豊かにする時間を費やして帰宅する際にも,公共交通が利用できることが好ましいと考えております。  4点目の,市民生活に必要なバス輸送を利益第一主義の企業の経営にすべてお任せでよいと考えているのかどうか,バス路線の廃止が必要な箇所で一方的に強行されているが,このことについてどう判断しているのかとの御質問でございますが,バスは民営ではございますが,公共性の強い交通機関であることから,バス路線の取り扱いにつきましては,運輸省の許可制となっておるものであります。  バス利用者は年々減少しており,バス事業には厳しい環境ではございますが,本市といたしましては,バス事業の公共性に着目し,今後ともバス事業者に対しまして,市民の足の確保について要望してまいりたいと考えております。  5点目の新検見川・さつきが丘線のいきいきプラザまでの延伸について,実施時期はいつかとの御質問でございますが,いきいきプラザ開設に伴うバス路線の新設につきましては,かねてから開設にあわせた運行をバス事業者に要望してまいったところであります。
     現在,バス事業者間の調整及び運輸省との協議を行っており,夏ごろの導入を検討していると伺っております。  以上でございます。 9 ◯議長(向後一夫君) 市民局長。 10 ◯市民局長(丸山金二郎君) 文化行政についてお答えをいたします。  地区文化ホールにつきましては,市民の文化活動やコミュニティ活動の中核施設として,早期整備に対する要望が高まっていることは十分承知いたしております。  このため,このたび策定いたしました千葉市文化振興マスタープランにおきましても,市民の日常的文化活動や発表,鑑賞の場としてのニーズにこたえ得る特色ある活動の場を整備するほか,既存の公共施設や民間施設の有効活用につきましても,検討を進めることとしております。  現在,全市的な文化活動を支える市民会館のほか,地区文化ホールといたしましては,文化センター,アートホール,若葉文化ホールが整備されており,市民の皆様に文化活動の拠点として親しまれ,新しい地域文化の創造に大きな役割を果たしておるところでございます。  今後,地区文化ホールの未設置地区への整備につきましては,既存の文化ホールコミュニティセンターなどのほか,民間施設も視野に入れたそれぞれの役割分担や文化活動の実態など,地域の特性,さらには地域における都市整備の進捗状況等にも十分配慮した施設整備計画を策定してまいりたいと考えております。  具体的には,現在策定作業を進めております新総合ビジョンや次期5か年計画におきまして,財政状況等に配慮しつつ,計画的に整備に取り組んでまいりたいと存じます。  終わります。 11 ◯議長(向後一夫君) 西巻議員。 12 ◯41番(西巻義通君) 2回目の質問をいたします。  越境廃棄物という新語をつくった千葉市として,さっき環境局の職員に対する期待を私は市長に聞いたわけですけれども,一般質問なのか,無所属の議員だからということなのか,一言も説明がなかったことは大変さみしい限りでございます。何かあれば答弁を求めたいと思います。  まず,環境行政の方ですけれども,やはり今,局長の答弁を伺っておりまして,一つずれがあるというか,悪い言葉で言えば,ごまかしがあるような感じがいたします。  いわゆる廃石綿として処理をするということで,千葉市と業者の最終協議が完了したのは1月14日でございます。運搬開始は1月20日からであります。このわずか1週間にも満たない間に,厚生省とそんなに詰めて,すべてのこれまでの協議を覆すような,あのような処分方法が可能であったのかどうか。まして産廃指導課はいつ丸徳を指導したかということについては,記憶もメモもないと,こういう状況であります。こういうことが許されるのかどうか。これが第1点。  第2点は,先ほど県の要綱に基づいてやっているということですけれども,このままやっていきますと,どんどん越境廃棄物が今度千葉市に入ってくる,こういうおそれが十分あるわけでございます。こういうものについて,やはり阻止をすると,環境を守っていくという毅然とした基本的姿勢から,要綱におさめないで政令市としてのきちんとした条例をつくって対応すると,こういう時期にきていると思いますけれども,この点についての見解を求めるものでございます。  まず2回目は以上にしておきます。 13 ◯議長(向後一夫君) 環境局長。 14 ◯環境局長(高橋紀一君) 2回目の質問にお答えを申し上げます。  まず1点目でございますが,1月14日に協議を受け,1月20日に運搬が開始された。こういう短期間で業者指導が十分であったかというようなお尋ねでございました。確かに正式な協議があったのは1月14日でございます。運搬の開始の時期でございますが,1月27日から開始されたものでございまして,約半月間ほどこの期間があったものでございまして,この期間も十分とれたというふうに認識をいたしておるものでございます。  それから,要綱から条例化へというようなお話でございます。産業廃棄物の収集運搬及び処分につきましては,国からの機関委任事務でございます。したがって条例化はできないというような認識でございます。  ちなみに,都道府県それから政令市の状況で申し上げますと,政令市でも3ないし4市ぐらいしかまだ要綱が制定されていないところでございます。しかも条例化はどこの都市も条例化が図られていない状況でございますので,御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 15 ◯議長(向後一夫君) 西巻議員,残り26秒でございます。 16 ◯41番(西巻義通君) それでは3回目の質問をいたします。  業者指導についての問題点は,また後日追及するといたしまして,この厳しい産廃行政を担当する産廃課の職員は大変だと思うんです。行ってみても,職員の顔に笑顔がない。大変苦しい中で仕事をされているのを私は同情いたします。ですから,この人たちがもっと明るい……。 17 ◯議長(向後一夫君) 西巻議員,時間です。  西巻義通議員一般質問を終わります。  一般質問を続けます。13番・小関寿幸議員。    〔13番・小関寿幸君 登壇,拍手〕 18 ◯13番(小関寿幸君) 日本共産党の小関寿幸です。一般質問を行います。  最初の質問は,高齢者福祉対策について伺います。高齢社会を迎え,高齢期を安心して過ごしたいというのが市民の願いであります。近年の千葉市の市民意識調査で,老人福祉の充実をと答えた人がトップを占めています。千葉市では,1994年に千葉市高齢者福祉推進計画を策定し,いつでも,どこでも,だれでも福祉サービスを,このキャッチフレーズで進めています。1995年5月には,その中身をパンフレットにし,高齢者在宅福祉サービスの手引きを作成しています。  しかし,1997年9月からの医療改悪で医療費が大幅に引き上げられ,病院に行けない,行く回数を減らしている高齢者がふえています。また,市内でも,ひとり暮らしでいたお年寄りが孤独死を遂げるという悲惨な事故も数件起きています。  このような高齢者にとって大変な状況のときに,厚生省はさらに高齢者医療制度を改悪しようとしています。自己負担をふやす新しい高齢者医療制度は,薬価,診療報酬,医療提供体制とともに,医療制度の抜本改革の一環として,厚生省が検討しているものです。新しい高齢者医療制度は,現行の老人保健法を廃止して,2000年度からの実施を目指しています。厚生省は,75歳以上の全員が加入するA案,自己負担は医療費の5%と,サラリーマンだった70歳以上の退職者が加入するB案,同1割負担の2案を示し,医療保健福祉審議会,厚生省の諮問機関で検討中です。現行の医療保健法では,70歳以上の自己負担は,外来が1件530円,月4回まで負担,入院は,1日1,200円となっていますが,これを医療費が高くなるほど自己負担がふえる定率方式に変えようというものであります。東京保険医協会が実際に受診したお年寄りで試算したところによると,A案では,75歳の男性が気管支ぜんそくなど慢性疾患の治療中に急に悪化したケースで,外来3回,往診1回の治療を受け,酸素療法,点滴などを利用すると,これで月6,544円の自己負担となります。現行ならば,薬剤の一部負担分と合わせて2,620円,現行の2.4倍の負担増となります。B案では,同じケースで,月1万3,087円となり,現行の4.9倍の負担増になります。この中身は,高齢者にとって死活問題になります。  そこで質問します。  高齢者福祉対策の第1の質問は,新高齢者医療制度と千葉市の関係についてです。その一つは,千葉市で現在高齢者が病院にかかれない,行く回数を減らしている状況をどのように把握しているでしょうか。  二つは,千葉市で新高齢者医療制度を実施したら,今でさえ医療費が払えないという高齢者がふえているのに,さらにふえて死活問題になります。これをどのように考えているでしょうか。  三つは,このような新高齢者医療制度は,中止するよう国に求めるべきではないでしょうか。  高齢者福祉の第2の質問は,薬剤費の一部負担免除についてですが,国は,ことし7月1日から,70歳以上の免除を実施します。全国の都市では,国に準じて都市独自の助成制度をつくり,対象者に対する免除の動きが広がっています。  京都市の京都市老人医療費支給事業要綱を紹介しますと,京都市に在住しており医療保険に加入している65歳以上70歳未満の人で,条例で規定する一定の要件に該当する場合に,自己負担額から老人保健法,入院,外来一部負担金相当額及び外来薬剤一部負担金相当額を差し引いた金額を支給する制度です。今回の措置の外来薬剤一部負担金助成概要は,平成11年7月実施予定の国における老人保健医療受給者に対する外来薬剤一部負担金にかかわる臨時的措置にあわせ,老人医療費受給者に対しても,外来薬剤一部負担金の助成を行う予定のものであります。  このように,京都市では,65歳から69歳までの方に,外来薬剤一部負担金助成を行います。千葉市でも,68歳から69歳の高齢者に対して,医療費を助成しているわけですから,薬剤費の一部負担を免除すべきではないでしょうか。お答えください。  高齢者福祉の第3の質問は,65歳以上の医療費助成についてです。65歳以上になると,仕事がなく,医療費が高くて払えないという方がふえています。対象の高齢者は何人いて,予算はどのくらい必要となるのか伺うとともに,実施するよう求めます。お答えください。  高齢者福祉の第4の質問は,シルバー健康入浴券についてです。この健康入浴券は,本当に高齢者の方々にとっては憩いの場,生きがいの場所として楽しみにしているんです。この楽しみを奪うようなことがあってはならないと思います。  入浴券を楽しみにしていた生活保護を受けていた80歳の女性の方は,同じく生活保護を受けている娘さんと同居することになり,入浴券が支給されなくなった,どうしてこんなに冷たいのか,こう言っていました。現在,入浴券支給対象者は何人いるでしょうか。そして,どれだけ利用されているのでしょうか。ひとり暮らしでない高齢者にも支給するとすれば,どれだけの予算が必要になるのでしょうか。お答えください。  2番目の質問は,都市計画道路と県道について伺います。  その第1は,新港横戸町線についてです。都市計画道路新港横戸町線は,新港を起点として横戸町を終点とする延長1万3,370メートルの道路です。1959年,今から40年前に基本計画,幅員20メートルの道路として都市計画決定されたと聞いています。現在でも計画道路のうち1万1,620メートル,約87%が使用されています。  現在住民との間で問題になっている部分は,幸町から国道16号穴川までの2.6キロメートルの区間であります。当初,道路の幅員は20メートルの予定でした。それを大幅に変更して52メートルとする都市計画決定がされたのは1996年3月です。1998年8月,一部の住民への説明会が行われた後,毎年多額の予算を投入して工事は進められてきました。しかし,多くの住民には説明が不十分で大きな不安や不満が広がっています。  日本共産党市議団は,黒砂台,黒砂,穴川2,4丁目などの方々にアンケートを実施したところです。多くの回答をいただきました。その主な点を紹介しますと,この新しい道路計画を御存じですかの問いには,知っていると答えた方が66%,知らなかったは34%でした。  さらに,昨年の12月10日に周辺住民に呼びかけ懇談会を行い,詳しくお話を伺うことができました。その中には,立ち退きを求められ,自分の希望する代替地がなく移転先に困っているとか,伝統ある昔からの黒砂の地域全体が,歴史を持った土地が壊されてしまうなど,移転する方も残る方もさまざまな問題点を語ってくれました。特に環境問題は深刻です。排気ガスや騒音,振動などの対策はどうなっているのか,自分たちの生活道路との取りつけはどうなるかなど,その大きな心配も出されています。このように多くの問題を残したまま,地域住民の具体的な説明がないままこの道路建設事業は進められてきたのです。  日本共産党市議団は,地域住民の皆さんと御一緒に説明会を開かせる会を結成し,市当局の責任で新港横戸町線道路建設についての説明会を開くよう求めて,2月10日に交渉を行いました。そこでできるだけ早く開くようにしますとの回答をいただき,5月29日の幸町小学校を初めに,6月5日,穴川コミュニティセンターと轟町,6月6日,緑町小学校で行われたところであります。  そこで質問いたします。  第1点は,5月29日,6月5日,6月6日に行われた説明会で,周辺住民の納得のいく説明はできたのでしょうか。また,住民の方々からどのような意見や要望が出されたのでしょうか。お答えください。  第2点は,周辺住民の方々が心配している環境問題,特に排気ガスによる公害,川崎市のような排ガス公害も予想されるがどうか。また,騒音や振動への対策はどうなっているのでしょうか。お答えください。  第3点は,穴川十字路から穴川インター周辺の交通渋滞などの指摘がありますが,渋滞対策,安全対策,自転車,歩行者の動線をどのように考えているのでしょうか。お答えください。  第4点は,新港横戸町線の事業の5月現在の進捗状況についてお聞かせください。  一つは,用地買収面積。  二つは,同じ区域を二つに分けて国道14号線からJR総武線までと,JR総武線から穴川十字路までの用地買収状況についてお答えください。  第5点は,この新港横戸町線事業の説明会で,住民との合意を得るためにはどういう計画を持っているのでしょうか。お答えください。  道路問題の第2は,浜野四街道長沼線の渋滞対策としての右折レーンと歩道の整備,街路灯の設備についてです。  この県道は,千葉市内でも年々交通量が増加しています。特に大型店や企業の進出は,イトーヨーカドー,オートバックス,マツモトキヨシ,サトームセン,住友重機など,交通渋滞の要因となり,交通状態を悪化させています。  また,歩道が狭く,歩行者や自転車での通学や通勤が終日の渋滞で大変危険な状態となっています。交通事故の多発,排気ガスや騒音などの環境問題と沿線住民からの苦情や要望が出されています。  そこで質問いたします。  第1点は,浜野四街道長沼線の現在の渋滞について,実態をどのように把握し,対策をどのように考えているのか。お答えください。  第2点は,浜野四街道長沼線道路長沼十字路から六方町26の6,千葉六方郵便局の渋滞を少しでも緩和するためには,次の場所,住友西側交差点,住友重機正門,畑商店,ポリテクセンター入口,大成プレハブ入口,六方交差点,千葉六方郵便局交差点に右折レーンを設置してはという住民からの要望が出されていますが,1カ所右折レーンを設置するにはどれくらいの土地が必要になるのか。また,費用はどのくらいかかるのか,お答えください。  第3点は,浜野四街道長沼線道路の歩道の問題です。  千葉市内の道路全体に言えることですが,歩道の幅が非常に狭いことです。先日,浜野四街道長沼線六方町交差点の状況を見てまいりました。その見ている前で,自転車通学の子供とバスが接触しそうになり,思わず危ないと声を上げました。この道路での事故として上げられているのは,1年間で何件あるでしょうか。お答えください。  第4点は,この道路は,地域住民にとって生活道路でもあります。この点では,街路灯の設置が少なく,暗くて危険だと考えます。街灯の設置を求めますが,お答えください。  第5点は,沿線住民は,排気ガスによる公害について心配しています。この際,道路の大気汚染や住民の健康調査を実施すべきと思いますが,お答えください。  3番目に,市営住宅の修理と環境整備について伺います。  稲毛区内にある市営住宅のうち,築40年以上たったものが轟第三,第四が20戸,天台20戸,園生第一が34戸,築35年以上たったものが,園生第一が10戸,宮野木第一が136戸,築30年以上たったものが,園生第二は40戸,宮野木第一が69戸あります。老朽化がひどく,玄関の踏台が落ちている。窓の上や下が3センチほどもすいていて,冬は冷たい風が入ってきて寒くて寝ていられない。こういって内側から窓に毛布を張って寒さをしのいでいる。階段の踏み板が落ちそうになっている。床がたるんで落ちそうになっている。また風呂が住宅にない。  そこで伺います。  第1点は,このような市営住宅の実態を当局はどのように把握されているでしょうか,お答えください。  第2点は,市営住宅入居者から,改修や修理についてさまざまな要請があったと思いますが,これらの要望に対して,千葉市全体で過去5年間に計画的修繕はどれくらいやられてきたでしょうか。年度ごとにそれぞれ件数と金額を示してください。  また,稲毛区内の市営住宅では,計画的修繕をそれぞれどれぐらい実施されたのか。年度ごとに件数と金額をお答えください。  第3点は,これら稲毛区内の市営住宅について,修理や改善の計画はどのように持っているか。また,その予算はどれくらいなのか,お答えください。  第4点は,これらの市営住宅の建てかえ計画について,どこの市営住宅をいつまでにやるのか,お答えください。  第5点は,現在空き家になっているところがかなりあります。草木が生い茂っています。周りの居住者から,環境上よくないので何とかしてほしいとの要望が出ています。この対策についてどのようにお考えでしょうか,お答えください。  四つ目の質問は,都市交通について伺います。  都市交通についての一つ目は,JR駅利用者に対するサービス改善についての質問です。  その第1点は,JR駅の改札口,ホームに電光掲示時刻表の設置についてです。電光掲示時刻表の設置は,利用者にとっては便利でありますが,現在,千葉市内のJR駅改札口で設置されているのはどこの駅でしょうか。また,今後の設置計画についてお答えください。  第2点は,千葉市内のJRの一部の駅にしかエスカレーターが設置されていません。それも上りだけです。高齢者,障害者が利用できるように,上り,下りのエスカレーターとエレベーターの設置をJRに求めるべきだと考えます。お答えください。  都市交通の二つ目は,千葉都市モノレールについてです。  モノレール事業は,第1号線のJR千葉駅から県庁までの区間が開通し,都市交通としての利便性を高め多くの市民に利用されるよう,一層のサービスの向上を求めるところであります。  そこで伺います。  第1点は,第1号線は,すべての駅にエスカレーターが設置されていますけれども,第2号線はどこの駅に設置されていますか。また,設置されていない駅はいつまでに設置するのか。そして,高齢者や障害者が利用しやすくする対策をどのように考えておられるのか,お答えください。  第2点は,千葉都市モノレールの運賃が他の公共運賃よりも高いと言われていますが,運賃値下げについてどうお考えでしょうか,お答えください。  都市交通の三つ目は,低床バスの運行についてです。  低床バスは,現在どの路線で何本運行されているでしょうか。また,高齢者や身障者の方々が病院や買い物に行くなど,気軽に利用できるように超低床バスにすべきではないでしょうか,お答えください。  以上で第1回目の質問といたします。(拍手) 19 ◯議長(向後一夫君) 答弁願います。保健福祉局長。 20 ◯保健福祉局長(松田 將君) 初めに,高齢者福祉対策についての質問に順次お答えいたします。  まず,国において現在検討中の高齢者医療制度に関する質問にお答えいたします。  1点目の,平成9年9月の医療保険制度改正の影響によります高齢者の受診状況についてでございますけれども,1人当たりの受診日数を月平均で比較いたしますと,改正前の1年間が6.05日,改正後1年間が5.94日,その後7カ月間が6.12日となっております。  このように,制度改正に伴います一時的な受診回数の減少は見られましたけれども,現在においてはその影響はほとんどなくなっているものと考えております。  次に,新たな高齢者医療制度を実施した場合,医療費の自己負担が払えない高齢者の問題と,高齢者医療制度の見直しを中止するよう国に求めるべきではないかとの質問でありますが,関連がありますので,一括してお答えいたします。  高齢化の進行によりまして,老人医療費が増大する中で,老人と若人の世代間の負担の公平化を図ること,及び医療保険制度の安定的な運営等を図る観点から,現在,国におきまして,高齢者医療制度の改革の検討が進められております。現段階では,仮称高齢者健康保険制度と仮称退職者健康保険制度の2案が提案されておりまして,現在,種々議論が行われている段階でございまして,当面,国における議論の推移を見守っていきたいと考えております。  なお,今後の高齢者の増加等によります医療費の増高を考慮いたしますと,将来にわたりまして国民皆保険制度を維持していくためには,制度の一本化によります公平な医療保険制度の創設が必要でありまして,全国市長会としましては,制度の一本化の要望をしているところでございます。  次に,薬剤一部負担の免除についてお答えいたします。  68歳,69歳の医療費助成対象者の薬剤一部負担の免除につきましては,今回の国の措置は,平成12年度を目途として検討されております医療保険制度の抜本改革までの単年度限りの臨時特例措置でありますことから,国に準じた措置は実施しない考えであります。  次に,65歳以上の医療費助成についてお答えいたします。
     まず,65歳以上70歳未満の高齢者の数でありますけれども,平成11年4月末現在の数で申し上げますと,3万6,773人となっております。65歳以上の高齢者に対しまして医療費助成をした場合の経費につきましては,約23億7,000万円が必要と試算されます。  また,高齢者医療費助成の対象拡大につきましては,本市の助成制度は,所得制限を設けず実施していること,また国の老人保健制度が原則70歳以上の者を対象としていること,さらには,現在の本市の厳しい財政事情等にかんがみまして,対象年齢を65歳に引き下げることは困難と考えております。  次に,シルバー健康入浴券に関する2点の質問につきましては,一括してお答えいたします。  シルバー健康入浴券は,ひとり暮らし高齢者に対しまして,公衆浴場の無料入浴券を交付することによりまして,地域社会との交流を深めて,高齢者の孤独感の解消を図ることを目的として実施をしております。平成10年度末現在のシルバー健康入浴券の利用者数は,2,940人でございまして,延べ利用回数は年間約8万5,500回となっております。また,高齢者全員に対し支給する場合には,現在の利用率を勘案しますと,約6億5,000万円の予算が必要となってまいります。  最後に,都市計画道路,県道についての質問のうち,沿道住民の健康調査の実施についてお答えいたします。  当該地域の健康調査につきましては,当面必要性がないものと考えております。健康調査の必要性につきましては,今後,大気汚染の状況等を勘案しながら,関係部局と協議してまいりたいと考えております。  以上で終わります。 21 ◯議長(向後一夫君) 建設局長。 22 ◯建設局長(宮崎益雄君) 都市計画道路,県道,市道についてのうち,所管についてお答えをいたします。  まず,新港横戸町線について5点の御質問をいただきましたので,順次お答えをいたします。  まず,1点目の全体説明会についてでございますが,これまで議会等において説明会の開催の御要望をいただき,市といたしましては,この3年間にわたり実施してきた環境対策や地域分断対策,及び沿道緑化についての全体説明会を,沿道の18自治会を対象といたしまして,5ブロックに分けて実施したところでございます。  この全体説明会では,道路の必要性や基本構造,また環境対策や地域分断対策及び沿道の緑の帯づくりについての基本的な考え方,さらには,今後の事業の進め方等について説明をいたしたところでございます。  また,来られなかった方にも,説明資料であります道づくりニュースを関係する1万2,500戸に配布したところでございます。  全体説明会を終えた印象といたしましては,御出席いただいた皆様方には,3年間検討した対策について,大方の理解をいただけたものと感じております。  また,住民の方々からの意見や要望についてでございますが,全体説明会の中では,環境対策や道路の基本構造及び交通量に関する詳細な説明を求めた質問が多く,今後の住民対応についての要望,さらにはこの道路の整備を促進せよとの要望もいただいております。  2点目の,環境対策についてでございますが,この道路の整備に当たりましては,騒音,大気汚染,振動などの環境について,望ましい環境を形成するための総合的な対策を検討してまいりました。  3点目の,穴川十字路から穴川インター周辺の交通対策についてでありますが,新港横戸町線事業の進捗を見ながら調査,研究を進めてまいりたいと,このように考えております。当面の安全対策等につきましては,建設省等の関係機関とも引き続き協議してまいりたいと考えております。  4点目の,事業の進捗状況についてでありますが,民有地は約4万9,600平方メートルの用地買収が必要であります。平成11年3月末までに約6割に相当する2万9,000平方メートル余りの買収を完了いたしております。また,国道14号からJR総武線までと,JR総武線から穴川十字路までの用地買収状況につきましては,取得済みの用地のうち,JR総武線から穴川十字路までが約7割となっております。  5点目の御質問は,全体説明会以降の今後の進め方についてと承りますが,市といたしましては,沿道地域の方々を中心として構成される道づくり協議会を早急に設置いたしたいと考えております。  この協議会では,環境対策,地域分断への対策,さらには沿道の緑の帯づくりについて,地域の方々との共同による道づくりを今後進めてまいりたい,このように考えております。  次に,浜野四街道長沼線の右折レーンと歩道の整備,街路灯の増設について順次お答えをいたします。  まず,1点目と2点目の質問についてでございますが,関連がございますので,あわせてお答えいたします。  議員御指摘の浜野四街道長沼線の交通渋滞の状況でございますが,この県道は1日約1万1,000台の交通量を有し,ラッシュ時に交通渋滞が発生していることは承知しております。  そこで,御指摘の長沼十字路から千葉六方郵便局までの各交差点についてでございますが,住友西側交差点については,市道側を交通安全施設事業で歩道と右折レーンの設置を実施いたしており,また六方交差点につきましても,交差点の改良の設計を本年度に実施いたすこととなっております。当面は,この交差点の整備推進を図ることが重要と考えております。  そのほか,4カ所の交差点についても,必要性等について調査,研究してまいりたいと考えております。  次に,右折レーンの設置に関してでございますが,右折レーンを設置するためには,一般的に一交差点で4方向の右折レーンが必要でございます。一方向の右折レーンを設置した場合の面積と費用のことでございますが,1レーン当たりの必要用地面積は約400平方メートルでございます。移転補償費を除く用地費と工事費用については,おおむね8,000万円となるわけでございますが,一交差点では4倍の約3億円となります。  なお,用地補償費を含めますと,地域性もございますけれども,1カ所当たりの交差点改良には,約10億円ほど要するものと考えております。  次に,3点目の歩行者,自転車の接触事故件数に関してでございますが,所管警察の記録によりますと,当該区間の六方交差点付近での過去3年間で1回程度と承っております。  4点目の街路灯の増設につきましては,道路照明施設の設置基準に基づき,事故多発路線や交通量の多い道路,及び交通事故が発生するおそれの多いところ等から順次設置しているところであります。必要性について検討してまいりたい,このように考えております。  以上でございます。 23 ◯議長(向後一夫君) 環境局長。 24 ◯環境局長(高橋紀一君) 私の方からは,浜野四街道長沼線にかかわる排気ガス公害についてのうち,所管についてお答えを申し上げます。  沿道の大気汚染調査を実施すべきとの御質問でございます。本市におきましては,市域の大気汚染の状況を把握するため27の測定局を設置しておりまして,当該地域におきましては,山王小学校の測定局において,昭和46年より継続して測定いたしておるものでございます。  以上でございます。 25 ◯議長(向後一夫君) 都市局長。 26 ◯都市局長(石井和夫君) 市営住宅の修理と環境整備について,及び都市交通についてお答えいたします。  まず,市営住宅について5点の御質問をいただきましたので,順次お答えいたします。  1点目の,稲毛区内の老朽化した市営住宅の実態をどのように把握しているかとの御質問でございますが,築後30年以上経過した市営住宅は,現在,17団地ございまして,いずれも老朽化が進んでおります。  御質問の稲毛区内の団地におきましても,同様な状況にあることは承知いたしております。  次に,2点目の過去5年間の計画修繕の実施状況についてお答えいたします。  まず,市全体の過去5年間の計画修繕は,平成6年度から平成10年度までで,件数は124件,金額は30億9,661万7,000円でございます。  年度ごとに申し上げますと,平成6年度は22件,6億556万6,000円,平成7年度は33件,7億550万3,000円,平成8年度は22件,7億2,603万3,000円,平成9年度は30件,6億7,152万5,000円,平成10年度は17件,3億8,798万6,000円でございます。  このうち,稲毛区内の市営住宅について申し上げますと,平成6年度は2件,1,840万7,000円,平成7年度は3件,7,334万1,000円,平成8年度は2件,3,337万2,000円,平成9年度は1件,661万5,000円,平成10年度は実績がございません。  次に,3点目の稲毛区内の市営住宅における修理,改善の計画と予算についてでございますが,市営住宅の修繕は,大きく分けて,各団地に共通する大規模な修繕や改修を計画的に実施する計画修繕,それから緊急的な修繕や小破修繕を実施する一般修繕がございます。  御質問の計画修繕は,本年度,園生町第一団地の屋内階段手すりの設置及び屋根の改修を予定しており,予算はおよそ2,000万円程度を見込んでおります。  次に,4点目の稲毛区内の市営住宅の建てかえ計画についてお答えいたします。  建てかえ事業は,5か年計画において対象団地を定め,執行することとしておりまして,現5か年計画では,轟町第三,第四団地,天台団地,園生町第一団地が対象となっております。  それぞれの進捗状況を申し上げますと,轟町第三,第四団地,及び天台団地は,基本設計を終えまして,本年度は天台団地の実施設計を行うこととしております。  園生町第一団地は設計には入っておりませんが,入居者へは,建てかえの御説明と建てかえに伴います他団地への移転,特定入居のあっせんを行っているところであります。  建てかえの時期につきましては,入居者や周辺住民の方々の御理解を得ながら進める必要がありますので,早期建てかえができますよう努めてまいりたいと存じます。  次に,5点目の草刈りや樹木の剪定など環境整備対策についてお答えいたします。  団地内の清掃などの維持保全は,原則として,入居されている方々で行っていただくことといたしておりますが,空き家における草刈り等につきましては,退去時に除草等お願いしているところでございます。長期的に空き家になっている住宅につきましては,修繕等の事業量をも勘案し,環境整備に努めてまいりたいと存じます。  次に,都市交通について順次お答えいたします。  初めに,JR駅利用者に対するサービス改善についてでございますが,1点目の電光掲示時刻表は,JR改札口で設置されているのはどこの駅か,また今後の設置計画はとの御質問でございますが,総武線については千葉駅に,京葉線については,蘇我駅を除くすべての駅に設置済みであり,またかねてより市民から要望がありました総武線緩行線のホームに設置されております。  今後の設置計画としては,総武線について順次設置する計画と聞いております。  2点目の,高齢者や障害者が利用できるように,上り,下りのエスカレーター,エレベーターの設置をJRに求めるべきとのことにつきましては,引き続きJRに対し要望してまいりたいと存じます。  次に,都市モノレールについての御質問にお答えいたします。  1点目の,2号線のエスカレーター設置駅につきましては,千葉,スポーツセンター及び千城台の3駅でございます。  2点目の,設置されていない駅はいつまでに設置するのか,高齢者や障害者が利用しやすくする対策はどのように考えているのかとの御質問でございますが,これまで,既設駅へのエレベーター等の設置は,運輸省の整備指針に基づき行ってきたところでございます。  残る駅につきましても,今後の利用状況等を勘案しながら,高齢者や障害者への対策としてのエレベーター等の設置について,共同事業者であります千葉県及び千葉都市モノレール株式会社とも検討してまいりたいと考えております。  3点目の,運賃の値下げについてどのように考えているかについてでございますが,運賃改定につきましては,これまで,バス運賃を参考としながら,千葉都市モノレール株式会社において決定してきたところでございます。  運賃の値下げにつきましては,会社経営に大きく影響する問題であることから,慎重に判断すべきものと考えております。  次に,低床バスの運行についてお答えいたします。  初めに,どの路線で何本運行されているかについてでございますが,低床バスとしてのワンステップバスは,市内に45両が導入されておりまして,そのうち車いす対応のスロープ板つきバスは39両が運行されております。  導入地区は,京成バスの営業エリアであります花見川区,稲毛区,中央区,若葉区及び千葉海浜交通の営業エリアであります美浜区でございます。  2点目の,超低床バスにすべきではないかにつきましては,今年度バス活性化システム整備事業として,超低床ノンステップバス1台分を,新たに補助対象として予算化しておりまして,今後ともその導入促進を図ってまいりたいと存じます。  以上でございます。 27 ◯議長(向後一夫君) 小関議員。 28 ◯13番(小関寿幸君) 2回目の質問をします。  高齢者福祉対策について。  私は,市民の代弁者として質問しましたけれども,局長の答弁は,高齢者の実態をよく把握しているとは思えず,高齢者にとって非常に冷たい答弁で,大変残念であります。  市の資料によれば,国民年金で生活している高齢者は7万7,710人,年金が1カ月わずか5万円足らずです。厚生年金で生活している方が9万4,773人,1カ月約11万円です。高齢者にとって,介護保険や新高齢者医療費などの負担が求められれば,生活水準がどんなに大変になるか,これで本当に医療費が払えると思っているでしょうか。局長に御答弁をお願いいたします。  また,近年,前立腺肥大の治療を受けている男性,これが大変若年化をしています。ある60歳代の男性は,誕生日がきて医療費が無料になるのを待ってから手術をした,こう言っていました。  このように病院に行きたくても行けない,行く回数を減らしている,こういう悲痛な思いを訴えています。私は,このような市民の命を縮める行政は許すことできません。局長には,この実態をどう認識しているでしょうか。お答えください。  65歳以上の医療費助成が即実施できないのであれば,まず67歳まで,そして1年ごとに1歳ずつ下げていくことを考えるべきではないでしょうか。お答えいただきたい。  薬剤費の免除については,12政令市中10の市が,年齢に差はありますけれども,実施すると聞いています。実施しない残りの二つの市の中に千葉が入っている,こう聞いています。  従来,千葉市は新しい施策を実施する場合,他の市の状況を見て実施していたと聞いています。政令市のほとんどが実施するのに,千葉市はなぜ今回実施しないのか,理由を明らかにしていただきたい。  また,新高齢者医療制度が本当に実施されたら大変だという認識を持つべきであると思います。そして,千葉市として国に中止を求めるべきであると思います。お答えをしてください。  シルバー健康入浴券についてですが,健康入浴券ということであれば,最低でも3日に一度はお風呂に入る,これが今の人間社会の常識ではないでしょうか。現在の1カ月4枚から,現在,健康入浴券の制度のもとで希望する高齢者には,1カ月10枚にするよう求めます。お答えください。  新港横戸町線についてです。この道路事業での大きな問題は,排気ガス,騒音,振動などの環境対策です。周辺住民の心配に対して,ただ国の基準内でできるというだけで具体的な説明が得られていません。  そこで伺います。  一つは,新港横戸町線沿線住民の皆さんの声として,新港横戸町以外にも今まで知られていなかった生活道路ができることになって,自分の土地が削られてしまう,穴川の住民にメリットはあるのか,よそ様のためにこの道路がつくられるのではないか,地震があった場合に避難場所へスムーズに避難できるのかなどたくさん上げられました。これらの不安や疑問にどうこたえていくのでしょうか。お答えください。  新港横戸町線の二つ目は,環境問題です。排ガスによる大気汚染,騒音などは,樹木を植えれば防止できると説明しています。そのようなすぐれた樹木があるのならぜひ教えてほしい,住民の方はこう言っています。樹木でそのような性質を持ったものがあるのですか。お答えいただきたい。  また,川崎市の公害訴訟でも,排気ガスによる大気汚染は明らかです。千葉市は,大気汚染対策をどのように計画しているのでしょうか。  新港横戸町線の事業計画パンフレットにある対策で,住民の健康を守ることができるでしょうか。お答えください。  三つに,当局は,今後住民との合意が得られるように話し合いを行う,こう言っています。住民との合意が得られない場合はこの事業を強行すべきではないと考えますが,どうでしょうか。お答えください。  三つ目に,浜野四街道長沼線についてです。浜野四街道長沼線の渋滞は,沿線住民の日常生活に大きな支障を来しています。交通渋滞解消に向け努力すると答えていますけれども,どういう計画を持って渋滞を解消しようとしているのか,伺います。  一つは,1カ所,約一方面で800平米の土地と1億5,000万円で浜野四街道長沼線の渋滞は解消できるわけであります。新港横戸町線事業に700億円もかけてこの事業を進めているわけです。浜野四街道長沼線のこの渋滞解消,四つの右折レーンをつくればできるわけです。わずか10億円のお金があればできると思います。右折レーン設置を強く求めます。お答えください。  二つに,用地買収について,企業用地は多くあります。その企業もこの渋滞では困っているわけですから,積極的に交渉をして協力してくれるのではないかと思いますけれども,どうでしょうか。  三つ目に,歩道の改修については,人の命にかかわる問題です。また,街路灯の設置についても検討する,そういう段階ではないと思います。早急に実施するよう求めますが,お答えください。  四つ目に,市営住宅の改善について,私は,市営住宅の実態を見て本当に驚いています。局長の答弁は,残念ながら私の示した実態をよく認識していないようです。もし,事実を正確に把握していただいたのなら,老朽化が進んでいる状況にあるのは承知していますという傍観者のようなことを言っていますけれども,直ちに対処,対応すべきではないでしょうか。お答えいただきたいと思います。  第1に,都市局長は,私が指摘した園生第一,第二,轟第三,第四,宮野木第一の市営住宅を実際に現地を見て答弁しているのでしょうか。私が現地を見て写真も提示しました。この写真を見てどうお思いでしょうか。お答えをいただきたいと思います。  第2に,私は,公営住宅法というものを初めて読みました。第1条,法律の目的,「この法律は,国及び地方公共団体が協力して健康で文化的な生活を営む足り得る住宅を整備し,これを住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸しまたは転貸することにより国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とする」こううたっています。  稲毛区内の市営住宅は,ここにうたわれている健康で文化的な内容になっているとお思いでしょうか。局長はどのようにお考えでしょうか。お答えください。  第3に,宮野木,園生市営住宅の計画修繕の実態では,1994年2,252万円,1995年3,977万3,000円,1996年412万円,1997年5,518万8,000円,1998年はゼロで該当なし,こうあります。  公営住宅法,修繕の義務,第21条,事業主体は,公営住宅の家屋の壁,基礎,土台,柱,床,はり,屋根及び階段並びに給水施設,排水施設,電気施設その他の建設省令で定める附帯施設について修繕する必要が生じたときは,遅滞なく修繕しなければならないとあります。私の見る限りでは,局長は,21条の義務を果たしていないのではないかと思いますが,どうでしょうか。お答えください。  五つ目に,都市交通についてです。鉄道局長通達では,新設または大改良する駅として,次に挙げる構造を有する駅であって,1日当たりの乗降客が5,000人以上のものには,プラットホームと公共通路を結ぶ通路,またはプラットホームと他の路線のプラットホームを結ぶ通路の各々について,少なくとも一つの通路に原則として上り及び下り専用のエスカレーターをそれぞれ設置することとあります。これは,早急にエスカレーター等の設置について求めていきます。どうお考えでしょうか。お答えください。  次に,モノレールの運賃についてです。他の主な公共交通から見ても初乗り運賃は,京成バスよりも確かに安いです。しかし,キロ程の運賃を見ますと,JR,京成電鉄,京成バスの運賃と比較しても高いんです。この実態をどう認識しているか。そしてまた,重ねて値下げを求めるものであります。お答えください。  2回目の質問といたします。 29 ◯議長(向後一夫君) 保健福祉局長。
    30 ◯保健福祉局長(松田 將君) 高齢者福祉対策についての2回目の質問にお答えいたします。  6点の質問をいただきましたけれども,1点目,2点目でありますけれども,これはいずれも平成9年の医療保険制度改革の影響,あるいは現在検討中の高齢者医療保険制度のあり方にかかわりまして,高齢者の医療費負担が可能なのか,あるいは病院に行けない等の実態をどう認識しているかという問題でありまして,関連がありますので一括してお答えいたします。  現在,医療保険制度の改革が議論されているわけでありますけれども,高齢化の進行によりまして老人医療費が増高する中で,医療費の適正化あるいは効率化,さらには公平な財源負担を図りまして,医療保険制度の安定的な確保を図るという観点から現在,国におきましていろいろ種々の観点から検討が進められているというふうに考えております。  高齢者の自己負担の問題につきましても,高齢者と若年者の負担の公平確保あるいは高齢者の負担能力等どういうふうに考えるのか,あるいは介護保険制度等他の関連制度との整合性を踏まえまして検討されているものと理解をしております。  次に,3点目の67歳まで医療費助成の対象を拡大し,さらにその後1年ずつ1歳ずつ医療費助成の対象を拡大してはどうかという御指摘でございますけれども,これも先ほど答弁いたしておりますけれども,本市の医療費助成制度につきましては,現在68歳,69歳の高齢者の方に対しまして,所得制限なしで実施しておりまして,さらに,国におきましても老健制度が70歳以上を原則として対象としている,さらには,現在高齢者医療制度のあり方そのものが国レベルで議論されている中でありますので,当面は現行の制度を維持することを考えております。  次に,4点目の薬剤一部負担について,これを国に準じて免除を実施できないかということの御指摘でありますけれども,今回の国の薬剤一部負担の免除の措置でありますけれども,単年度限りの臨時特例措置ということでありまして,負担の根拠になっております老人保健法,この法制度の法律改正もせずに実施するものであります。  また,先ほど議員の方から指摘がありましたけれども,他市の実施状況を見ますと,政令指定都市で見ますと,横浜市を除く11市で単独の医療費助成を実施しておりますけれども,今回国の措置に準じて免除措置を実施しますのは,京都市のみというふうに存じております。こういったことを踏まえまして,今回千葉市におきましては,実施する考えはとってないところでございます。  次に,5点目の国に対しまして現在検討されております高齢者医療制度の見直しを中止すべきではないかということでありますけれども,これも先ほど答弁したところでございますけれども,現在厚生省から提案されております2案を中心にいたしまして,さまざまな観点から議論がされている段階でありまして,議論を十分尽くして最終的な成案を得ることが大事だろうというふうに考えておりますので,中止を求める考えはございません。  最後に,シルバー入浴券の関係についての質問でございまして,この健康入浴券の月に4枚交付しているものを10枚にできないかということでございますけれども,現時点で,この入浴券につきましては,利用者のうち,実際の利用率につきましては,約6割程度の利用率になっている現状にございます。こうした利用の実態から考えますと,まずは現行の利用枚数を活用いただくということで,市としましてはできるだけPR等に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上で終わります。 31 ◯議長(向後一夫君) 建設局長。 32 ◯建設局長(宮崎益雄君) 2回目の御質問にお答えをいたします。  まず1点目でございますが,環境対策でございますけれども,新港横戸町線の整備につきましては,先ほども御答弁申し上げましたとおり,地域の皆さんに御説明を申し上げ,環境等社会的な背景を十分踏まえまして,その対策に配慮してまいりたいと存じております。その点御理解をいただきたいと思います。  それから,2点目の樹木により環境がよくなるのかという御質問でございますが,大気汚染につきましては,沿道の緑化だけで解決できるものではございません。発生源の対策が必要と考えられております。  ただ,実証データによりますと,植物による吸収,吸着の効果は大きく,そういう意味で緑化の推進を図ろうとしているところでございます。  3点目は,話し合い,いわゆる合意がなければ工事は進めないのかという御質問でございます。  新港横戸町線につきましては,先ほども申し上げましたように,協議会を設置いたしまして,その中で,よりよい道をつくっていきたいという地域の皆さんの要望にこたえるために,こういう協議会の席でいろいろ検討してまいりたい,このように考えております。御理解をいただきながら推進してまいりたい,このように考えております。  それから,浜野四街道長沼線の設置については,検討するとの回答であったが,早急に実施すべきではないかということでございますが,浜野四街道長沼線の道路照明の設置につきましては,周辺の状況等を調査しまして今後検討してまいりたい,このように考えております。  交差点の整備でございますが,当面,六方交差点の整備を推進してまいりたいと,その後にいろいろ調査,検討してまいりたい,このように考えております。  以上でございます。 33 ◯議長(向後一夫君) 都市局長。 34 ◯都市局長(石井和夫君) 市営住宅及び都市交通に関する質問の2回目の御質問にお答えいたします。  まず,市営住宅でございますが,1点目の現地の写真を見てどう思うかという御質問でございますが,老朽化した住宅につきましては,基本的には,古い順番に建てかえをしていきたいと考えております。  しかしながら,それまでに時間がかかるわけでございますので,入居者の要望に応じて一般修繕により対応してまいりたいと存じます。  2点目の公営住宅法に書かれております,健康で文化的な住宅と思っているのかという御質問でございますが,本市は,昭和26年,公営住宅法の施行とともに公営住宅の建設を実施しておりまして,施設はその時代時代の仕様により建設してまいったことから,現在では老朽化や機能の低下が見られるわけであります。このため,建てかえや住戸内の改善を初め,計画修繕,一般修繕によりまして安全性あるいは緊急性を考慮し再整備,機能回復に努めているところでございます。  3点目の21条関係の市が修繕すべきものへの対応はどうかという点でございますが,市で修繕すべきものにつきましては,計画修繕,一般修繕により対応してまいりたいと存じます。  次に,都市交通についての2回目の御質問にお答えいたします。  1点目の鉄道局長通達について,通達に基づいたエスカレーター等の設置について求めるべきではないかという点でございますが,先ほども御答弁申し上げましたように,JR等へ要望をしてまいりたいと考えております。  次に,モノレールの運賃の値下げについてでございますが,先ほども御答弁いたしましたように,バス運賃を参考としながら会社において決定してきたものでございます。運賃につきましては,第一義的には,会社が判断すべきものと考えておりますが,市といたしましては,やはり会社経営ということも重要でございますので,慎重に判断すべきものと考えておるところでございます。  以上でございます。 35 ◯議長(向後一夫君) 小関議員。 36 ◯13番(小関寿幸君) 3回目の質問をいたします。  私の質問すべてにかかわることでありますけれども,今提案されている千葉市新総合ビジョン,この目的に市民の合意を得て定めるこの基本構想は,市政運営の根本をなす基本理念と都市づくりの最も基本的な目標を上げるものです。また,この基本構想は,今後策定する長期ビジョンとあわせて本市の望ましい姿を実現していく,そのために必要な施策を総合的,計画的に推進するための基礎となります。こううたっています。  私は,最も強調したいのは,この新総合ビジョン各論の第3部,安心して暮らせる健康福祉の町をつくる,だれもが一生安心して健康に過ごすことのできる地域保健,福祉体制の充実,福祉の町づくり及び健康づくりのための場,機会の充実を推進します。また,生きがい対策の充実など安心して生み育てることのできる環境づくりや障害者の自立と社会参画を促進し,障害のある人もない人もともに暮らせる社会の実現を目指すとあります。  しかし,今までの局長の方々の答弁を聞いていますと,これに全く逆行する今年度の福祉行政になっているのではないでしょうか。この新総合ビジョンは,今後審議され,決定されていくことでありますけれども,この理念は取り入れられるのではないでしょうか。この新総合ビジョンと保健福祉局長の答弁は,余りにもかけ離れているのではないでしょうか。この点をお答えください。  次に,私が議員になって今年度の予算を見て,福祉予算がこんなに削られていることを知り驚いています。民生費,1999年度,594億6,700万円,昨年の1998年度は621億7,100万円でした。比較してみますと27億400万円,4.3%も削られています。これでは新総合ビジョンの計画が絵にかいたもちになるのではないでしょうか。  私が質問した内容を実現するためには,予算は必要になります。しかし,せめて民生費を昨年並みに引き上げれば,約27億円は高齢者福祉事業に使うことができるわけであります。これを実施してこそ高齢者が安心して住むことができる千葉市になるのではないでしょうか。  このことのお答えを求めて,私の一般質問を終わります。 37 ◯議長(向後一夫君) 保健福祉局長。 38 ◯保健福祉局長(松田 將君) 3回目の質問にお答えいたします。  今の御質問で,最終的には民生費の充実あるいは本市の保健福祉行政の展開としまして,安心して暮らせる健康福祉の町づくり,これを目指すべきではないかということでありますけれども,私どもとしましては,現在検討中の新総合ビジョンでもうたっておりますように,まさに安心して暮らせる健康福祉の町づくりを目指して施策の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。  具体的な施策の展開につきましては,実際問題としましては,各種の行政資源の制約,予算,人員等の制約のもとでそれぞれのニーズ,実態を踏まえながら,それから各種の施策の目的等を踏まえながら具体的な政策の内容について検討することが適当というふうに考えております。  以上で終わります。 39 ◯議長(向後一夫君) 小関寿幸議員の一般質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩といたします。      午後3時0分休憩    ───────────────      午後3時30分開議 40 ◯議長(向後一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。22番・中本貞夫議員。    〔22番・中本貞夫君 登壇,拍手〕 41 ◯22番(中本貞夫君) 市民自由クラブの中本貞夫でございます。  統一地方選挙後初めての定例議会でこうして質問ができますこと,大変に光栄に存じております。  また,任期中に新しい世紀を迎える意義あるときに,先輩,同僚議員とともに千葉市政推進の一端を担うことができますこと,改めて身の引き締まる思いがいたしております。  さきの任期中は,千葉市議会並びに千葉市政につきまして,一から精いっぱい勉強させていただきましたが,このたび2期目を迎えるに当たり,これまで勉強してきたことを十分生かしながら市民生活の質的な向上のために,建設的な意見を申し上げてまいりたいと考えておりますので,執行部の皆様方には,一層の御理解と御協力をお願いいたします。  さて,20世紀も残すところわずか1年半となりましたが,世界の情勢を見ますと,ユーゴスラビア・コソボ自治州をめぐる紛争を初め,世界各地で悲惨な戦いや事件が発生し,私は大変に残念に思いますとともに,一日も早く真の平和が訪れることを願うものでございます。  一方,国内に目を転じますと,新潟県佐渡のトキ保護センターのトキに待望の雛が誕生するという,大変明るい話題があり,今後元気に成長することを願っております。  また,経済情勢については,先日の月例経済報告では,景気は下げどまり,おおむね横ばいで推移しているとのことですが,景気の反転を示すものではなく,市財政の状況は,今後とも厳しいものが予測されます。  こうした中,本市では,事務事業の見直し,財政構造の健全化,組織,機構,定員,給与の見直しなどの行財政改革に積極的に取り組むとともに,第6次5か年計画に盛り込まれた各事業の円滑な推進や,21世紀の市政運営の指針となる新総合ビジョンの策定など,本市の新しい時代の町づくりへのさまざまな取り組みが行われており,評価するものでございます。  しかしながら,21世紀に向けて解決しなければならない課題もまた幾つか残されていると思います。加えて,日ごろより地域の方々から要望なども寄せられておりますので,そのような中から項目を絞りまして,以下,質問させていただきますので,執行部の前向きでわかりやすい答弁をお願いいたします。  まず,情報公開制度の見直しについてお伺いいたします。  国会におけるさまざまな論議を経て,去る5月7日,可決,成立し,5月14日に公布されました。行政機関の保有する情報の公開に関する法律,いわゆる情報公開法が2年後には施行されることが明らかになっております。  本市においては,開かれた市政の実現のため,平成6年10月に情報公開条例が施行され,間もなく5年を経過いたします。この制度を取り巻く社会情勢の変化や,国の法案の動向を踏まえ,市長は,昨年2月,情報公開制度の見直しについて,千葉市情報公開制度運営審議会に諮問し,審議中であることは承知いたしております。現在,起草委員会において熱心な審議が行われているようですが,早い時期に審議会から答申が出されることを期待いたしております。  そこで,答申時期とこれまでの審議会で審議されてきた主な検討事項についての審議状況,そして答申後の具体的な制度改正にかかわるスケジュールについてお伺いいたします。  次に,中心市街地の活性化についてお伺いいたします。  中心市街地の活性化は,早急に取り組むべき全国的な課題であり,昨年施行された活性化法を受け,多くの自治体で活性化への取り組みが行われております。昨年度末で100余りの市町村が基本計画を作成し,国に提出したとのことです。  本市においても中心市街地の空洞化は,深刻な問題であり,昨年度基本計画検討委員会を設置し,基本計画の内容について調査,検討が行われ,幾つかの課題を残しながらも報告がなされたと聞いております。  本年の第1回定例会で,我が会派の石橋議員の代表質疑に対し,基本計画の作成は,検討委員会の報告を受け,庁内等の調整を図り,11年度の早い時期に作成したいとの答弁がありました。中心市街地の活性化に取り組むためには,まず基本計画を一日も早く作成し,具体的施策の展開に向けて取り組みを始めるべきと考えます。  そこでお伺いいたします。  1点目は,平成10年度の検討委員会報告の内容は,また,そこでの課題は何かをお伺いいたします。  2点目は,委員会報告を受け基本計画作成までの本年度の進め方と,その作成時期の見通しについてお伺いいたします。  次に,介護保険制度についてお伺いいたします。  平成12年4月の介護保険制度のスタートに向け,本年10月から要介護認定事務を開始するための準備の一つとして,この議会に介護認定審査会の委員の定数などを定める条例案が上程されております。介護保険制度の実施に当たっては,公平な要介護の認定の問題,サービス提供の基盤整備,保険料や財政面の問題など,解決すべき課題も多いと思います。このため,本市においても介護保険制度の実施に向け,平成10年度に,要介護認定モデル事業及び高齢者等実態調査を実施し,要援護高齢者数の推計を行うほか,施設,在宅サービスの両面の基盤整備を図るべく,高齢者福祉推進計画の目標量の達成に向け鋭意努力しておりますことは,評価しております。  そこで,制度実施に向けた現在の準備状況と今後のスケジュールについてお伺いいたします。  また,介護保険制度の入口とも言える要介護認定を公平に行うために,介護認定調査委員や介護認定審査会の委員をどのように確保し,どのように資質の向上を図るか,そして調査の実施や審査会の開催方法について,具体的な考え方についてお聞かせください。  さらに,市民にとって最も関心の高い保険料については,サービス料の見込みやサービス単価が確定していない現段階で算定するのは困難であることは承知しておりますが,市民の心配を軽減するためにも試算を行い,その額を公表することを考えるべきではないかと思いますが,見解をお伺いいたします。  次に,温水プールの利用料金についてお伺いいたします。  昨今の高齢化や自由時間の増大により,健康,体力の保持,増進など,身近なところでスポーツ,レクリエーション活動が手軽に行える環境づくりが求められています。  花見川区三角町にて建設が進められてきた北清掃工場の余熱を利用した花見川いきいきプラザと,市内初のレジャー型温水プール,こてはし温水プールの複合施設が,去る2月28日オープンしまして,ゴールデンウイーク中は大変盛況だったと聞いております。  先日,視察に伺いましたところ,花見川いきいきプラザ御利用の高齢者の方が,プールで楽しそうに水泳している姿を見ることができ,すばらしい施設が完成したと実感いたしました。  高齢者にとって,水泳は身近で気軽に行えるスポーツであり,身体的にも精神的にもリフレッシュできるとともに,リハビリにもよいと言われております。スポーツを通して高齢者が健康で生きがいのある生活を送ることができ,それにより寝たきり高齢者の予防になれば,より一層すばらしいことでございます。  年間を通して,高齢者の方が健康で生きがいのある生活のため,より気軽に利用できるよう,公営温水プールの入場の無料化を実施できないかと考えますが,市当局としてはどのように考えているか,お伺いいたします。  次に,コミュニティバスの運行についてお伺いいたします。  バス交通は,市民生活に密着した公共交通機関として重要な役割を果たすものであり,公共交通しか移動手段を持たない高齢者や子供たちにとりましては,利便性が高く,利用しやすいバス運行が必要であると考えております。  また,昨年秋に,若葉区において,コミュニティバスのモデル運行が開始されたところでもあります。  そこでお尋ねします。  花見川区にオープンしたこてはし温水プール,周辺にはリサイクルプラザやふるさと農園など,市民が気軽に楽しめる施設がありますが,四街道寄りに位置する小深町方面やその周辺などの路線バスの通らない稲毛区北部地域とこれらの公共施設,さらには,モノレールみつわ台駅や動物公園を循環するコミュニティバスの運行を検討できないか,お伺いいたします。  次に,稲毛区の諸問題についてお伺いいたします。  その第1点目は,コミュニティセンターについてでございます。  稲毛区に建設が予定されているコミュニティセンターについては,山王地区への建設を強く求めて,平成3年度に,千葉市第37地区町内自治会連絡協議会より市関係当局へ要望したほか,地域住民1万余名の署名をもって陳情書を提出するなど,さまざまな誘致活動を行ってまいりました。  また,私の本会議での質問も,平成8年の第2回定例会から数えて今回で4回目となります。これもひとえに地元住民の熱意のあらわれと御理解いただきたいと思います。  稲毛区の北部に位置する山王地区においては,公共施設の整備が他の地域に比べておくれている状況にあり,地域住民が集い,身近な文化的活動を楽しむことのできる場所としてコミュニティセンターの建設が待望されていることは,以前にもお話ししたとおりでございます。  そこでお伺いいたします。  財政難から第6次5か年計画での建設が先送りされたことは,非常に残念ですが,現時点における用地選定の状況と建設の見通しについて,お聞かせください。  次に,稲毛区の諸問題の第2点目といたしまして,稲毛区北部地域の公共下水道の整備についてお伺いいたします。  本市の公共下水道整備も,当局のたゆまぬ御尽力によりまして順調に進捗しており,平成10年度末の下水道普及率もようやく80%を超える,大都市に相ふさわしいものとなってまいりました。  しかし,山王町,小深町などの稲毛区北部地域については,南部処理区の最上流部に当たることから,市街化区域でありながらいまだその恩恵に浴することができない状況にあります。  私は,昨年の第2回定例会におきましても,当該地域の幹線及び枝線の整備状況についてお伺いいたしましたが,その後の進捗状況についてお聞かせください。  さらに,市街化調整区域のその後の作業状況について,特に老朽化したコミュニティプラントを抱え,管理に困難を極めている長沼原台団地などの既存団地の取り扱いについてもお伺いいたします。  稲毛区の諸問題の3点目は,都市計画道路及び一般道路の整備についてでございます。
     まず,都市計画道路東寺山町山王町線の整備についてお伺いいたします。  この道路の整備についても,昨年の第2回定例会で質問いたしましたが,みつわ台団地境の都市計画道路磯辺茂呂町線交差点から県道浜野四街道長沼線の六方町交差点まで,約1,700メートルの区間について路線測量が実施されたと聞いております。この道路は,稲毛区北部とみつわ台を経由して千葉都心部を連絡する重要な幹線道路となっていることから,交通量も年々増加しており,地域住民から一日も早い整備促進が求められております。これらの道路整備の促進により,さまざまな施設整備のおくれている稲毛区北部地域の町づくりの基盤整備が進展してくるものと考えております。  そこでお尋ねいたします。  都市計画道路東寺山町山王町線は未整備で,県道浜野四街道長沼線の六方町交差点が渋滞している現状を踏まえて,この対策と,さらに今後の計画についてお聞かせください。  次に,長沼原町の住友重機わきの市道長沼原町4号線と県道浜野四街道長沼線との交差点付近の整備についてでございます。  この交差点は,交通量の多い県道浜野四街道長沼線はもとより,市道長沼原町4号線も,国道16号の渋滞を回避する抜け道として利用され,特に朝夕の通勤時間帯には,ここを起点として渋滞していることは御承知のとおりでございます。  加えて,この道路は,長沼原住宅に連絡するバス路線でもあり,地域住民は,JR稲毛駅や千葉都心方面へのルートとして頻繁に利用しております。  しかしながら,幅員が狭いところがあり,利用者から大変多くの整備要望が寄せられております。特に長沼原住宅東側の王原公園前の交差点は,道路幅員が狭く,バスの右左折が難しい状況であります。  このようなことから,当局は,平成8年度から交通安全事業として,まず,県道の交差部の改良と住友重機わきの歩道整備に取り組み,早期完成に向けて努力されていることは承知しておりますが,昨年6月の定例会においても取り上げましたように,この事業は,歩行者の安全確保や渋滞の緩和によるバスの定時制の確保にも大きく寄与するものと期待しております。  そこでお尋ねいたします。  昨年の質問の答弁では,この交差点改良事業は,平成12年度の完成を予定しているとのことでございますが,1年が経過した現在の進捗状況はどのようになっているのか。またさらに,北側の長沼原住宅入口の王原公園前の交差点について,改良する計画があるのか,お伺いいたします。  次に,県道浜野四街道長沼線通りオートバックス千葉長沼店角より愛生町交差点に至る市道愛生町6号線の整備についてでございますが,これは要望とさせていただきます。  この道路は,山王町山王病院方面から山王ふれあい公園横を通り,オートバックス千葉長沼店角より愛生町交差点を通過し,みつわ台に抜ける一本道ですが,地域住民にとっては重要な役割を持つ道路として注目されています。また,都市計画道路東寺山町山王線の抜け道ともなっており,車両がすれ違う際に危険な状況も見られ,早急な対応が必要となっております。この道路は,将来の稲毛区北部地域の発展にとって重要な道路であり,都市計画道路磯辺茂呂町線につながることから,拡幅整備を促進することにより地域交通の利便性を高め,交通渋滞の解消につながるものと考えますので,ぜひ御検討いただくことを要望いたします。  稲毛区の諸問題の4点目は,山王町地内の防風林についてでございます。  この件につきましては,昨年の第2回定例会の一般質問で,防風林の有効利用として,公園用地の確保と公園建設の推進について質問しましたところ,当局から,国有林となっている全体面積2.58ヘクタールの防風林のうち4カ所,0.78ヘクタールを公園緑地として確保したいとの答弁をいただきました。地域住民の方々も要望が一歩実現に向かったことを大いに評価しております。  そこで今回は,さらに一歩進んでお伺いいたします。  昨年の都市局長の答弁にありました0.78ヘクタールの公園緑地の用地買収の時期,そして整備の時期はいつごろを考えているのか,お聞かせいただきたいと思います。  以上で第1回の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 42 ◯議長(向後一夫君) 答弁願います。総務局長。 43 ◯総務局長(小島一彦君) 情報公開制度についてお答えいたします。  情報公開制度は,市民の方々の市政に対する理解と信頼を深めるために大変重要な制度であると認識をいたしております。  情報公開制度運営審議会においては,昨年2月に諮問いたしまして以来,制度の見直しについて鋭意御審議をいただいているところでありまして,6月には,制度に対する市民等意見の公募を行ったところでございます。これに続きまして,8月には,これら御意見を寄せられた方々からのヒアリングを実施するなど,市民の方々の御意見を十分に参考にしながら審議を進め,11月には中間報告をいただき,検討事項についての方向性が示されたところでございます。  ことしに入りまして,審議会では,先月14日に公布されました行政機関の保有する情報の公開に関する法律,いわゆる情報公開法の内容を踏まえまして,現在,請求権者の範囲,利用しやすい手数料のあり方など,情報公開法との整合を図っている状況で,審議も最終段階を迎えているところでございます。  したがいまして,答申は,来月上旬にはいただけるものと考えております。答申をいただいた後は,これを尊重いたしまして,見直しの準備を進め,早期に条例案を取りまとめたいと考えております。  いずれにいたしましても,開かれた市政実現のための情報公開の推進は,重要な課題でございますので,今後も制度の充実に努力してまいりたいと存じます。  以上でございます。 44 ◯議長(向後一夫君) 企画調整局長。 45 ◯企画調整局長(島田行信君) 中心市街地活性化の御質問にお答えをいたします。  まず,検討委員会の報告内容でございますが,市街地の現況等の把握を初め,法律に基づきます中心市街地の区域を150ヘクタールとし,それぞれこの区域を七つのゾーンに分けまして,ゾーンごとの特性あるいは活性化に向けた町づくりの目標,さらには,本市における活性化の基本的な考え方及びこれらに対します基本方針と想定される活性化方策,並びに今後の検討課題や検討体制のあり方と,5回にわたって審議されました内容が広範多岐にわたって報告書に盛り込まれておるところでございます。  また,課題でございますが,主なものを3点ほど申し上げますと,一つといたしましては,基本計画をまとめるためには,地元商業者や地域住民の意向についてさらに把握,調整が必要であること,二つといたしましては,活性化の目標についてさらに十分な検討をすること,三つといたしましては,活性化を図るためには,どのゾーンのどのような事業から取り組むことが適切なのか,すなわち重点ゾーンあるいは重点事業について,より検討を深めることなどがございます。  次に,本年度の進め方と基本計画策定時期の見通しでございますが,ただいま申し上げましたとおり,昨年度は5回の委員会を開いたわけでございますが,検討課題も多く十分に議論を尽くせなかった点等もございますので,今年度もこの委員会でさらに継続して検討をお願いしてまいりたいというふうに考えておりますが,より効率的でかつ充実した検討委員会とすべく,体制の強化を図ることといたしました。すなわち,この検討委員会の中に地元商業者,住民,商工会議所及び検討委員会の一部のメンバー等15名から成ります幹事会を設置をいたしまして,この幹事会で十分な議論をしていただくことといたしております。既に初会合を開いたところでございます。  また,基本計画作成の見通しでございますが,9月末ごろまでに計画の枠組みを定めまして,年内を目標に取りまとめを行うことを予定をいたしております。  なお,このスケジュールは,本年第1回定例会で私が石橋議員にお答えをいたしましたスケジュールよりも少しおくれることになるわけでございますが,この期間を実施に向けての関係者の調整準備期間というふうにとらえまして,全体としてのスタートがおくれることのないように努めてまいりたいと考えております。  以上で終わります。 46 ◯議長(向後一夫君) 保健福祉局長。 47 ◯保健福祉局長(松田 將君) 介護保険制度についての質問に順次お答えいたします。  初めに,制度実施に向けた現在の取り組み状況及び今後のスケジュールでございますが,まず本年10月から要介護認定に関しまして事前の申請受付及び認定審査が開始されますことから,訪問調査員の確保や介護認定審査会の設置等の準備を現在進めております。  具体的には,訪問調査につきましては,平成11年度は,市が直接行うこととし,保健婦,ケースワーカーの市職員と非常勤嘱託職員合わせて40人ないし50人程度の体制で行う予定としております。  非常勤嘱託職員につきましては,5月に30人程度の募集を行い,現在選考を進めているところでございます。  介護認定審査会につきましては,今議会で条例案の審議をお願いしておりますが,保健,医療,福祉の各専門分野の委員5人で構成いたします21の合議体を設置予定でありまして,105人の委員を確保すべく各関係団体と調整中でございます。  訪問調査員及び介護認定審査会委員につきましては,県の研修にあわせまして,市でも演習等を含む研修を行いまして,10月からの認定調査,要介護認定に臨んでいただくこととしております。  なお,10月から要介護認定の申請は,各区の福祉事務所の介護保険室で受け付けることとしております。  次に,介護保険サービス量の見込みや確保策,事業費の見込み等の具体的な制度内容につきましては,介護保険事業計画で定めることとされておりまして,昨年11月に介護保険事業計画策定委員会を設置しておりまして,昨年実施した高齢者等実態調査の結果を踏まえながら議論をいただいておるところでございます。今後は,7月下旬に開催予定の委員会で介護保険事業計画の骨子案の審議を行いまして,以後3回程度の委員会を開催し,来年の2月ごろには計画の策定を終了したいと考えております。  並行しまして,財政面につきましても検討を進めます。保険料率等につきましては,最終的には,来年の2月議会で審議をお願いする予定の介護保険条例案で定めることとなるところでございます。  また,介護保険の事務処理システムにつきましては,資格記録の管理,給付実績管理,保険料の納付記録管理等の各システム開発を進めておりまして,まずは10月から始まります要介護認定の申請受付にあわせまして,資格記録管理,受給者管理システムを稼働させるための準備を進めております。  さらに,以上の準備に加えまして,介護保険制度の円滑な実施を図るためには,制度の内容や利用方法等につきまして,広く市民の方々に周知し理解いただくことが不可欠でありまして,今後も市政だよりの活用,パンフレットの作成,説明会の開催等積極的に広報等に努めてまいる所存でございます。  いずれにいたしましても,本年10月からの要介護認定の開始,来年4月からの制度の全面実施に向けまして諸準備に最善を尽くしてまいる考えであります。  次に,要介護認定の方法あるいは審査の流れでございますが,まず,要介護認定の申請が行われますと,介護認定調査員が申請者の居宅や施設を訪問しまして,国で定めております調査項目について訪問調査を実施いたします。訪問調査の結果を全国一律の基準によりまして,コンピューターを使いまして要介護認定等基準時間を推計することにより,まずは,第1次判定がなされます。  次に,介護認定審査会におきまして,この第1次判定の結果,それから調査員の特記事項さらには主治医の意見書をもとにしまして審査を行い,要支援,5段階の要介護の程度,自立,こうした最終的な判定が行われまして,その結果に基づき市が認定を行うことになります。  なお,申請から30日以内に認定の結果を申請者に通知することとされております。  いずれにいたしましても,より公平な要介護認定を実施するためには,調査員及び審査会委員の研修は極めて重要なことと認識しておりまして,研修の実施に当たっては,必要なマニュアルを作成するとともに,要介護認定のための調査や認定の演習等を取り入れるなど,研修方法や内容を工夫したいと考えております。  次に,保険料の見通しでございますが,まず,保険料を算定するためには,要援護者数,介護給付等サービスの必要量の見込み,さらには,サービス単価であります介護報酬の確定が必要となってまいります。現時点では,要援護高齢者数を推計いたします換算表や,サービス量の見込みを算出するためのワークシートが,国から提示されておりますものの,保険料算出の基礎となります介護給付等サービスの必要量や供給量の見込み,介護報酬等が確定してない状況にございます。厚生省の方では,介護報酬の骨格案を本年の6月から7月ごろに,主な在宅サービスの平均的な報酬額の仮単価を7月下旬に公表することとしておりますので,現段階では試算をすることは難しい状況にございます。  しかしながら,保険料の大まかな目安としましては,本市の場合,高齢化率や施設,在宅サービスの整備状況がほぼ全国平均的な水準にありますことから,保険料の水準も全国の平均的な額になるものと考えております。  いずれにいたしましても,介護報酬の額が最終的に確定するのは,平成12年1月ごろの予定でありますことから,本市の保険料が確定するのは,来年の2月ごろになるものと考えております。  以上で終わります。 48 ◯議長(向後一夫君) 教育長。 49 ◯教育長(加藤元則君) 質問4,温水プールの利用料金についてお答えいたします。  去る4月28日にオープンいたしましたこてはし温水プールは,ゴールデンウイークの期間中には,約1万5,000人の市民の方々に御利用いただき,予想を上回る入場者でございました。  また,いきいきプラザとの複合施設のため,高齢者の方の関心も高く,施設の利用年齢層を見ましても,子供から高齢者までの幅広い年齢層に御利用をいただいております。  現在,市内の市営温水プールは,北谷津,中央コミュニティセンターにもございます。両施設ともこてはし温水プール同様,高齢者の方々の健康増進などにも有効に利用されておりますが,高齢者に対しての利用料金については,受益者負担の原則により有料となっております。  御質問の高齢者の方に対する利用料金の無料化につきましては,政令市及び県内各市の状況等を調査するなど,今後の検討課題としてまいりたいと思います。  以上でございます。 50 ◯議長(向後一夫君) 都市局長。 51 ◯都市局長(石井和夫君) 質問5,コミュニティバスの運行について,及び質問6,稲毛区の諸問題についてのうち,所管についてお答えいたします。  まず,コミュニティバスの運行についてでございますが,コミュニティバスの運行は,みずから交通手段を持たない地域住民の利便性向上や,福祉サービスの向上に寄与するものと考えております。  また,バス利用者が少なく事業者のみではバスの運行が困難な区域や,公共施設等へのアクセスの改善が要望されている区域については,今後ともバス路線の検討が必要と考えておりますので,議員御要望のコミュニティバスの運行につきましては,地域特性や既存バス路線との調整等総合的に勘案し検討してまいりたいと存じます。  次に,稲毛区の諸問題についてのうち,所管の山王町地内の防風林についてお答えいたします。  公園を予定する用地の整備計画について,用地買収そして整備はいつごろになるのかとの御質問でございますが,現在の厳しい財政状況を考えますと,早急に対処することは困難な状況でございます。  しかしながら,当該防風林の有効利用を図り,良好な居住環境を確保することは必要であると考えております。したがいまして,平成13年度を初年度とする次期5か年計画の中において検討してまいりたいと考えております。今後も国,県を初め関係機関と調整を図りながら進めてまいる所存でございますので,御理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。 52 ◯議長(向後一夫君) 市民局長。 53 ◯市民局長(丸山金二郎君) 稲毛区の諸問題についてのうち,コミュニティセンターの整備につきましてお答えをいたします。  稲毛区のコミュニティセンター用地につきましては,周辺の公共施設の配置状況や交通アクセスまた市民の利便性等を総合的に勘案することが必要であり,建設基本構想に基づきまして幾つかの候補地をそれぞれ比較検討しておるところでございます。  コミュニティセンターは,地域にとって重要な施設でございますので,早期に用地の確保を図り,次期5か年計画の中で建設に向け努力してまいりたいと存じます。  終わります。 54 ◯議長(向後一夫君) 下水道局長。 55 ◯下水道局長(田中修司君) 稲毛区の諸問題についてのうち,所管についてお答えいたします。  稲毛区北部地域の公共下水道の整備についてのうち,1点目の幹線及び枝線の進捗状況についてでございますが,この地区の中枢幹線となる東部汚水1号幹線の10工区,これはシールド工事により六方調整池はけ口部付近を起点といたしまして,2,100メートルの工事延長でございますが,その後も順調に進捗し,平成10年12月に1次覆工が完了いたしました。平成11年からは,コンクリート打設による内面仕上げの2次覆工に着工し,現在のところ約720メートルが完成しておりまして,平成12年7月に竣工する予定となっております。  次に,各家庭からの汚水を取り込むための枝線の整備工事でございますが,当地区は,平成9年度に下水道事業認可を取得いたしまして,平成10年度は,幹線の下流部に当たる愛生町の整備がほぼ完了したところでございます。引き続きまして今年度は,上流部の六方町及び山王町の整備に着手する予定でございます。  今後も早期供用開始に向けて順次整備を推進してまいりたいと考えております。  2点目の市街化調整区域のその後の作業状況,特に老朽化したコミプラを有する既存団地の取り扱いについての御質問についてお答えいたします。  まず,現在の作業状況でございますけれども,今年度中に下水道計画の緒元や区域などの見直しを行いまして,この結果を踏まえ,12年度中に,費用効果や地域特性などを勘案した整備順位決めを行い,優先度の高い地区から下水道認可を取得していく考えでございます。  これらの整備順位を決めるに当たっての基本的な考え方として,市街化区域に隣接した地区,既設の汚水管に近接している地区,家屋が密集している地区,あるいは長沼原台団地などのような老朽化したコミュニティプラントを有する大規模団地など,事業効果の高い地区から順次整備していくこととなります。  今後も残りの市街化区域の重点整備を図るとともに,市街化調整区域についても,平成13年度を初年度とする次期5か年計画から本格的整備に着手すべく現在作業を進めているところでございますので,御理解いただきますようお願いいたします。  以上でございます。 56 ◯議長(向後一夫君) 建設局長。 57 ◯建設局長(宮崎益雄君) 稲毛区の諸問題のうち,都市計画道路及び一般道路の整備についてお答えをいたします。  まず,都市計画道路東寺山町山王町線の整備についてでございますが,この路線は,議員御承知のとおり,千葉都心地区からみつわ台を経由し四街道に至る放射状の幹線道路でありまして,整備の緊急性の高い路線と認識しておるところでございます。  また,計画延長が全長5,080メートルのうち,整備済み延長は2,770メートルで,整備率は約55%となっております。  現在,未整備区間の六方交差点部では,ラッシュ時に交通渋滞となっております。したがいまして,当交差点の改良をすることにより交通渋滞の緩和が図られるものと考えております。  そこで,平成10年度から始まった国の新渋滞対策プログラムに主要な渋滞ポイントに指定されたことも受けまして,今年度に設計を実施いたすこととなりました。この計画に基づきまして,交差点部分の拡幅整備に向け準備を進めてまいりたいと存じております。  次に,交通安全事業として整備を行っている市道長沼原町4号線と,県道浜野四街道長沼線との交差点改良の現在の進捗状況でございますが,用地の取得は約90%の進捗で,工事につきましては,整備が可能な箇所から順次着手しております。  議員御指摘のように,歩行者の安全と渋滞の緩和によるバスの定時制の確保は,重要な課題でありますので,地元の御理解と御協力をいただき,早期完成に努めてまいりたいと存じます。  また,長沼原住宅入口の狭隘な交差点部の改良についてでございますが,改善に向け既に調査,検討をしておるところでございます。  以上でございます。 58 ◯議長(向後一夫君) 中本議員。 59 ◯22番(中本貞夫君) ただいま各関係局長より,それぞれ懇切丁寧に御答弁いただきましてありがとうございます。おおむね了解いたしましたが,何点か要望を申し上げまして2回目の質問とさせていただきます。  まず第1点目に,介護保険制度についてですが,ただいま御答弁いただきましたように,来年4月の実施に向けて実態調査や計画策定を進め,介護保険事業にかかわる要介護認定の準備や広報,啓発等に積極的に努力をされておりますことを評価いたしたいと存じます。  介護保険制度は,大変重要であり,多くの課題も指摘されておりますが,当局におかれましては,関係者一丸となって来年4月の介護保険事業がスムーズにスタートが切れますよう,最善の努力をされるよう要望いたします。  2点目は,高齢者に対する温水プール利用料金の無料化についてですが,県内各市及び他政令市の状況などを調査し,検討していきたいとのことですが,私は,先ほどの質問でも申し上げましたが,高齢者が温水プールの利用により身体的にも精神的にもリフレッシュでき,寝たきりの高齢者をなくし,健康で生きがいのある生活のために気軽に利用できる公営温水プールの入場料の無料化に向け検討されますよう,強く要望いたします。
     3点目は,公共下水道の整備についてですが,ただいま下水道局長より,市街化区域は下水道事業認可を取得している区域の幹線,枝線とも計画どおり整備され,また整備を推進してまいりたいとの答弁をいただきました。関係地区の住民は,日ごろから期待しているところでございますので,今後一日も早く計画どおり整備が進められ,供用開始されますようお願いいたします。  また,市街化調整区域についても,いろいろ御検討され,御努力されておられますが,老朽化したコミュニティプラントを有する既存団地については,特段の御配慮をお願いし,さらに,市街化区域に隣接する調整区域の下水道事業認可を取得できるよう,一層の御努力を強く要望いたします。  4点目は,都市計画道路及び一般道路の整備についてですが,先ほど質問並びに要望いたしました道路は,いずれも将来都市計画道路網における外環状線の磯辺茂呂町線との連絡を図ることにより交通渋滞の緩和を図り,山王地区の発展と利便性向上に大きく役割を担う大事な路線であります。関係当局には,この道路の重要性をよく認識され,一日も早く整備が推進されますよう,強く要望いたします。  最後に,山王町の防風林についてですが,山王町地区は,近年の開発に伴い,住宅が建ち並び緑が大変少なくなってきております。特に相続が発生しますと,個人所有の山林が住宅に変貌していきます。緑地が少なくなっていく今日,山王町にある総面積2.58ヘクタールの国有林は,周辺の環境保全や地域住民の安らぎの場として,また災害時の一時避難場所などとして大変貴重な土地であると考えております。  先ほどの答弁で,0.78ヘクタールは公園緑地として次期5か年計画の中で検討いただけるとのことでございますが,今後とも関係部局におかれましては,この国有林の将来的な確保について,特段の努力をされますよう要望いたします。  以上,私は,市政の課題の地域の諸問題の中から幾つか質問,要望を行いましたが,市民が本当に住んでよかったと思える本市の21世紀の町づくりに向けましては,まだ多くの課題が残されております。87万人を超す人口を抱える大きな都市であり,かつ財政的な制約のある中で,多くの課題を一度に片づけることは難しいところですが,時期を失すると希望が失望になるような課題につきましては,ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。  一つ具体的な例を挙げますと,2002年に日本と韓国で共同で開催されるワールドカップサッカー大会の公式練習会場,つまりキャンプ地への立候補問題であります。千葉県には既に柏市と市原市にJリーグの本拠地があり,サッカー場が整備されていますので,両市ともキャンプ地への名乗りを上げると伺っております。  しかし,本市は,ワールドカップの公式練習に使えるようなサッカー場がないため立候補しないのではないかとの市民の声を耳にします。  私は,さらに進む少子高齢社会の中,次代を担う子供たちに夢を与えるような施策を展開することも課題の一つであると考えます。この大会の公式練習会場を千葉市へ誘致することができれば,多くの子供たちに身近に夢や感動を与え,さらに国際都市,千葉市のイメージアップ,スポーツの振興,経済の活性などにも大きな成果が期待できるものと考えております。  準備には多少の経費がかかり,また執行部にもお骨折りをおかけしますが,私は,政令指定都市である本市の立候補は,必ずや市民から評価をいただけるものと考えております。  どうか市長さんを初め執行部の皆さん方には,21世紀における市民1人1人の幸せと千葉市の限りない発展のために,今後とも全庁一丸となって市政の円滑な推進に一層御尽力くださるようお願いいたしまして,私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 60 ◯議長(向後一夫君) 中本貞夫議員の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は終了いたしました。  明日は,午前10時より会議を開きます。  本日は,これをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後4時24分散会    ───────────────    地方自治法第123条第2項の規定により署名する。       千葉市議会議長 向 後 一 夫       千葉市議会議員 中 村 久美子       千葉市議会議員 近 藤 千鶴子 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...