十和田市議会 2016-09-08
09月08日-一般質問-03号
平成28年 9月定例会(第3回) 平成28年9月8日(木曜日) 議事日程第3号 平成28年9月8日(木)午前10時開議 第1 市政に対する
一般質問 ①16番 畑 山 親 弘 君 ② 1番 山 端 博 君 ③ 8番 堰野端 展 雄 君 ④12番 石 橋 義 雄 君 ⑤19番 戸 来 伝 君 本日の会議に付した事件 議事日程に同じ 出席議員(20名) 1番 山 端 博 君 2番 氣 田 量 子 君 3番 斉 藤 重 美 君 4番 久 慈 年 和 君 5番 江 渡 信 貴 君 7番 舛 甚 英 文 君 8番 堰野端 展 雄 君 10番 田 中 重 光 君 11番 今 泉 勝 博 君 12番 石 橋 義 雄 君 13番 小 川 洋 平 君 14番 赤 石 継 美 君 15番 豊 川 泰 市 君 16番 畑 山 親 弘 君 17番 織 川 貴 司 君 18番 沢 目 正 俊 君 19番 戸 来 伝 君 20番 竹 島 勝 昭 君 21番 野 月 忠 見 君 22番 工 藤 正 廣 君 欠席議員(1名) 6番 小 村 初 彦 君 欠 員(1名) 説明のため出席した者 市 長 小山田 久 君 副 市 長 西 村 雅 博 君 総 務 部 長 横 道 彰 君 企 画 財政部長 中 野 孝 則 君 民 生 部 長 高 屋 昌 幸 君 健 康 福祉部長 漆 舘 仁 君 農 林 部 長 白 山 亨 三 君 観 光 商工部長 和 田 好 暁 君 建 設 部 長 野 月 洋 明 君 上 下 水道部長 高 渕 晃 君 総 務 課 長 田 村 和 久 君 人 事 課 長 宮 崎 久仁彦 君 政 策 財政課長 漆 舘 典 子 君 ま ち づ く り 山 本 隆 一 君 支 援 課 長 生 活 福祉課長 沖 澤 篤 君 農 林 畜産課長 佐々木 勇 悦 君 観 光 推進課長 工 藤 達 也 君 土 木 課 長 横 山 勝 博 君 都 市 整備建築 小笠原 正 彦 君 課 長
病院事業管理者 松 野 正 紀 君 病 院 事務局長 接 待 隆 敏 君 教 育 委 員 会 小野寺 功 君 委 員 長 教 育 長 米 田 省 三 君 教 育 部 長 安 田 牧 子 君 教 育 総務課長 三 上 和 一 君
選挙管理委員会 古 舘 實 君 委 員 長
選挙管理委員会 竹ケ原 松 生 君 事 務 局 長 監 査 委 員 髙 野 洋 三 君 監 査 委 員 和 田 正 人 君 事 務 局 長
農業委員会会長 中 野 均 君 農 業 委 員 会 野 田 健 治 君 事 務 局 長 職務のため出席した事務局職員 事 務 局 長 佐々木 誠 次 長 齋 藤 文 子 議 会 係 長 佐々木 晴 彦 主 査 村 舘 聡 午前10時00分 開議
○議長(工藤正廣君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。
△日程第1 市政に対する一般質問
○議長(工藤正廣君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。 質問は、通告順により議長において指名します。
△畑山親弘君 質問
○議長(工藤正廣君) それでは、指名します。 16番 畑山親弘君 (16番 畑山親弘君 登壇)
◆16番(畑山親弘君) おはようございます。最近の台風は、風速35メートルとか50メートルという強さ、雨はゲリラ的でというか、しかも突然嵐になるという類いのものが多く、従来の台風とは違うような感じを受けております。皆さんは、どのように受けとめているのでしょうか。恐らくこうした異常な台風というか暴風雨は、地球温暖化の現象の一つであろうかと考えます。台風第10号のように、直接太平洋側から東北北部に上陸するということは観測史上初めてのことと報道され、しかも海水温が高くなるとすれば、今後も頻繁になる可能性も否定できないようであります。いずれにしても、こうした台風により犠牲になられた方々や被災された方々には、人ごとではなく哀悼の意を表すとともに、一日も早く復旧を願うものであります。そして、平常な生活を取り戻せるよう切望するものであります。 さて、それでは通告順により一般質問をさせていただきます。 まず最初に、将来の本市の重点課題とその実現性について伺います。市の将来予測は、昨年12月に示されましたまち・ひと・し
ごと創生人口ビジョン・総合戦略、以下ビジョンと言わせていただきますが、それによれば45年後の平成72年の十和田市の人口は3万人も減少し、3万3,000人との推計人口が発表されました。この数字は、
人口問題研究所の推計であるが、当市はいろいろな努力をして1万人ほどを加え、4万3,000人としておりました。今の国策ですと、どうしても一極集中になると考えます。何のための高速自動車道なのか、何のための新幹線なのか、何のための地方空港なのか。少なくとも国は、中央と地方、双方とも生かされる、双方向に発展する国策づくりをしなければと考えますが、地方創生策は国のポーズみたいな感じを受けている一人です。さらに一極集中が進むのではないかと疑問を持っております。 しかし、そうした国策の中ですが、私たちはどうしたら十和田市がかつてのように人口が伸びるのか、まちが元気になるのか、そのために知恵と行動力を発揮しなければならないと思っております。そのかなめの政策は、そのビジョンの中にも示されていると思いますが、特に雇用政策と
仕事場づくりと少子化対策にかかわって質問いたします。 本市は、農林畜産業の分野、観光の分野、土木建設業の分野、医療の分野、学校等の分野、少子高齢社会の分野等の中にきらりと光るもの、十和田市ならではのものをつくり出せると私は信じております。きらりと輝くものを実現化できれば、人口が減少することに歯どめをかけることも可能ではないかと考えます。ですから、もっと私たちは市全体でみんなで知恵を出し合いたいと考えます。 私が思うには、十和田市の人口減少対策の一つとして、市のビジョン、戦略にも示されている安定した雇用を創出することが極めて大切だと考えております。つまり仕事場をつくることが大切だと考えております。この雇用を創出する産業とは何か。それは簡単ではないと考えますが、少なくとも地元に密着したもの、確かなもの、立地条件等にも恵まれているものでなければと考えます。それは、畜産関係の
食肉関連産業ではなかろうかと思いますが、残念ながらビジョンの中には具体的には示されていないようでしたが、実際はどのようにお考えでしょうか。私にしてみれば、当市の地域資源を生かしての雇用創出、
仕事場づくりは、畜産関係の
食肉関連産業を抜きにしては考えられないと思うが、市長を初め理事者の考え、見解を賜りたいと思います。 次に、少子化対策として今以上にどんな取り組みをするのかについてであります。周辺の市町村が保育料の軽減、医療費の無料化などの施策を打ち出しており、市の保育料が高いとか、医療費の負担が多いなどの声もあって、何か周辺市町村と競合しているかのような感じを受けております。少子化というか、子供政策は本来国において差別なく行われることが望ましいと思うが、やむにやまれずその世論に押されている嫌いがあると考えます。 そこで伺いますが、ビジョンによれば、その子供政策の中に1つ目には出会いから子育てに至るまでの情報発信、2つ目には
出会いサポートセンターの設置検討、3つ目には
民間活動団体等を主体とする
仕組みづくり支援とはどのようなものか、それらの実施は少子化対策として期待できるものと思うが、どのような中身の対策でしょうか、お答えいただければと存じます。 次に、
改正農業委員会法についてであります。さきに
農業協同組合法等の一部を改正する法律が成立し、このことに関連して
農業委員会等に関する法律の一部が改正されました。
戦前地主等所有の農地が敗戦により農地を小作農も所有することに至りました。小作農の皆さんは、大変な喜びようだったと聞いております。これは、GHQのマッカーサーによる農地改革によるものと言われております。しかし、今回の法改正によれば、担い手の農地利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入を促進するとあります。徐々に大規模化への道をつくりつつあると言えるのではないでしょうか。 一方では、
農業委員会委員はこれまで選挙で選ばれておりましたが、このたびの改正では公選制をなくし、市町村長の任命制に変更されました。あわせて
農地利用最適化推進委員の新設もあります。これらの改正の目的、要点についてお答えいただきたいと思います。 ところで、これまでの農業委員と新たな
農地利用最適化推進委員の選出方法と、その職務はどのようなことを行うのか、お示しいただきたいと思います。 また、それぞれの委員の定数は、自治体側の判断によるものと思うが、どのような決め方をするのでしょうか。また、報酬についてもお示しいただければと存じます。 一般行政の2点についてお伺いしたいと思います。最初に、公営の合葬墓など、今後の墓地、埋葬のあり方について伺います。最近核家族社会の恒常化、加えて兄弟、姉妹が少ない社会などによって、墓地の管理や墓守りをする家族がないなど、お骨の扱いなどどうすべきか困っているとの相談を受けることがあります。 そこで、公営の合葬墓などの設置ができないものなのかどうか、今後の墓地、埋葬のあり方について、市はどのようにお考えなのか、お示しいただきたいと思います。 2つ目は、稲生川沿いの散策路付近へのトイレの設置についてであります。健康増進と健康管理は、みずからの行動で行うことにあります。今日の社会は、戦後の昭和20年代から昭和40年代までの経済成長社会と違って、重労働、長時間労働、過密労働から少しずつ解放されております。こうした戦後社会をつくり上げた世代の方々が今ちょうど老後の生活になっております。みずからの健康増進、健康維持のため、ジョギングやトレッキング、そして軽スポーツなどに日々計画的に取り組んでいるようであります。当市には幸い、そうした健康増進のために取り組める施設や場所も認められ、それぞれの個人やグループごとに活動しているようであります。特に
官庁街通り周辺や稲生川の散策道が人気があるようでありますが、官庁街通りはトイレ等もあって最も人気が高いようであります。稲生川沿いの散策路も一定の距離もあって、遠景の八甲田山等の風景といいますか、景色が大変すばらしく、町内会が植樹しました草花も美しく、しかも散策路も足腰に優しい歩道で快適だと言われております。しかしながら、その周辺にトイレは八郷町内の北側に存在するものの、稲生橋、旧国道4号まではその肝心なトイレもなく、散歩する方々が困っているとのことでありました。 そこで伺いますが、市としては適切な場所にトイレを設置する考えがないのかどうか、お答えいただきたいと思います。 以上で壇上からの質問といたします。市長初め理事者の有益な答弁をご期待申し上げます。
○議長(工藤正廣君) 市長 (市長 小山田 久君 登壇)
◎市長(小山田久君) おはようございます。畑山議員のご質問にお答えいたします。 私からは、本市の地域資源を生かし、すぐれた産業となるものは何を想定しているのかについてお答えいたします。市が平成28年2月に策定いたしました十和田市まち・ひと・し
ごと創生人口ビジョン・総合戦略では、安定した雇用の創出を実現するため、農業分野の成長産業化、雇用を生み出す創業の推進、戦略的なツーリズムの推進による、いわゆる地域の稼ぐ力を拡大する取り組みを進めることとしております。 議員ご提案の畜産関係の
食肉関連産業につきましては、畜産の盛んな本市はもとより、上北地域の活性化につながる成長産業であると認識しております。また、本市には畜産分野の高度な情報を持つ
北里大学獣医学部もあることから、他地域にはない優位性を有しているものとも考えております。このことから、
畜産関連産業の振興、特に
食肉関連産業についても、本市の総合戦略の具体的施策では地域内連携による6次産業化支援及び地域産業の成長、発展、この中で取り組んでいくこととしております。 その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁させます。 以上、壇上からの答弁といたします。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) 少子化対策に係る今以上の具体的な取り組みについてのご質問にお答えいたします。 出会い、結婚の支援につきましては、今年度より
民間活動団体等を主体とする
仕組みづくり支援として、婚活の世話人養成や結婚を希望する独身男女のPR力を高める婚活セミナーの開催、市内で婚活イベントなどを実施する民間団体等への補助、また出会いの場の提供やUターンの
きっかけづくりとして、市内の小学校、中学校、高等学校の同窓会の開催経費の補助などに取り組んでおります。 出会い、婚活に関する具体の実施につきましては、
農業後継者対策協議会や、県が設置するあ
おもり出会いサポートセンターなどと連携して実施しているところでございます。 今後は、出会い、結婚を支援する個人、民間団体の
ネットワークづくりを進めながら、出会いから子育てまでの情報発信に努め、また
出会いサポートセンターの設置について検討を行うなど、市全体で支援する
仕組みづくりを具体化させてまいりたいと考えてございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君)
農業委員会会長
◎
農業委員会会長(中野均君)
改正農業委員会法に係る目的と要点についてのご質問にお答えいたします。 本年4月1日に施行された
農業委員会等に関する法律では、農地等の利用最適化を積極的に推進していくことが農業委員会の最も重要な事務として位置づけられ、このことにより農地等の利用の効率化及び高度化の促進を図ることとしております。改正の主な内容としては、これまでの農地法等に基づく許認可事務に加えて、従来は任意業務であった担い手への農地等の利用集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、農業への新規参入の促進が必須業務とされました。 また、農業委員の選出方法が公職選挙法によるものから、市長が議会の同意を得て任命する方法となり、改正法で重点化された農地等の利用の最適化の推進に取り組む体制を強化するため、新たに
農地利用最適化推進委員の設置が定められました。 次に、農業委員及び
農地利用最適化推進委員の選出方法及び職務についての質問にお答えいたします。農業委員の選出方法については、地域の農業者及び農業団体に推薦を求め、または公募した者の中から市長が議会の同意を得て任命する方法になり、選出に当たっては定数の過半が認定農業者であることや、年齢や性別に著しい偏りが生じないようにすることなどが求められています。農業委員の職務については、従来
どおり農地法による許認可や遊休農地に対する措置など、毎月開催される総会での審議、判断を行うこととなりますが、新たに
農地利用最適化推進指針を定めるとともに、指針に基づいた活動計画を作成することとなります。 また、推進委員については、あらかじめ定めた区域ごとに候補者の推薦及び公募を行い、農地等の利用の最適化の推進に熱意と識見を有する者の中から農業委員会が委嘱することとなります。推進委員の職務は、担当地域において担い手への農地利用の集積・集約化、耕作放棄地の発生防止・解消、新規参入の支援活動など、農地利用の最適化のための実践活動が主体となります。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 農林部長
◎農林部長(白山亨三君) 農業委員と
農地利用最適化推進委員の定数と報酬についてのご質問にお答えいたします。 農業委員の定数については、
農業委員会等に関する法律施行令第5条の規定に基づき、
基準農業者数及び農地面積の区分により定数の上限が定められております。これに基づきますと、当市の場合、農業委員の定数の上限は19人となり、あわせて
農地利用最適化推進委員を委嘱することが定められております。
農地利用最適化推進委員の定数については、
農業委員会等に関する法律施行令第8条の規定に基づき、農地面積のヘクタール数を100で除して得た数が定数の上限と定められております。 農業委員と推進委員の定数を定めるに当たっては、地域性及び地域ごとの農地面積や農地集積率などを考慮し、また他市町村の状況を調査の上、検討してまいります。 次に、農業委員及び
農地利用最適化推進委員の報酬については、現行の農業委員の報酬を基本として、他市町村の状況を調査し、検討してまいります。 次に、
稲生川沿い散策路付近へのトイレの設置についてお答えいたします。
稲生川沿い散策路は、平成11年度から平成15年度の期間に国の
相坂川左岸地区地域用水機能増進事業を活用し、整備されました。散策路は、西十一番町の第一稲生橋付近から八郷町内の北側にかけて遊歩道約3キロメートルの間にトイレ1カ所、駐車場4カ所が整備されております。近年は、健康維持を目的にウオーキングやジョギングなど、利用者がふえております。 新たなトイレの設置につきましては、設置場所や工事費及び維持管理費など考慮しますと、非常に難しいものと認識しており、既存のトイレを利用してもらいたいと考えております。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 民生部長
◎民生部長(高屋昌幸君) 公営の合葬墓についてのご質問にお答えいたします。 近年の少子化や未婚率の上昇といった社会情勢の変化によって、将来にわたって先祖代々のお墓を管理、承継していくことに対する意識の希薄化や、承継者がいなくなることによるお墓の無縁化、適切に管理されないお墓の増大等が懸念されています。 一方で、当市の三本木霊園においては、昨年返還のあった17区画を再提供するため募集を行ったところ、市民70名から応募があるなど、高い倍率で墓地需要がありました。このため、今年度新たに58区画の造成を進めておりますが、これ以上の拡張はできない状況となっております。 また、無縁物故者のための納骨堂を設けまして、年に1度供養を行っておりますが、現在こちらには170名の方の遺骨が納められているという状況です。 こうしたことから、市といたしましては、お墓をめぐる社会ニーズの変化への対応、お墓の承継者の不在による無縁化、さらには限られた区画の有効活用のため、未利用墓地の返還促進など総合的な検討の中で、納骨堂のあり方や承継者を必要としない合葬墓についても、先進地の取り組み事例などを参考に調査研究を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) 答弁いただきました。ありがとうございます。最初に、畜産関連と企業誘致に絡む雇用の創出の件について再質問させていただきます。 過去10年間で十和田市の人口が1割、約6,000人も減ったというのは、大変ショッキングなことでありました。全国的にも減っていますけれども、当市は、たしか平成13年ごろまでは増加していましたけれども、平成13年か平成14年ごろを境にして人口が徐々に減ってきて、過去10年間で6,000人も減ったということであります。私は、そのあれとしては、やっぱり農業収入が減少したということが1つ、それから雇用の場、いわゆる一家を支えられるような雇用の場、働き場、それがないからではないかなというふうに考えます。 それで、先ほども登壇して申し上げましたけれども、当市にとってどんな企業が向いているのかということをここ数年来、いろいろな方々とも話ししてみると、やっぱり市長もさっき言ったように、畜産関係だろうということでした。この企業誘致するのが一番向いているのかなと。現に昭和40年の初めころに
食肉センターを設置して、あの周辺には約400人ほどの雇用が生み出されているという前の答弁にもありましたから、今食生活が大きく変化していて、やっぱり食肉関連の企業というのがどうしてもこれから需要が高まるだろうと、こういうふうに思います。ですから、ぜひとも今
食肉センターそのものを指定管理にしたわけですけれども、それを契機に
食肉関連企業などそういったものに力を入れていくという市の考えがどの辺にあるのか、もう少し積極的であってよろしいかと思いますけれども、市長からその点まずお聞きします。
○議長(工藤正廣君) 市長
◎市長(小山田久君) ただいまのご質問にお答えいたします。 議員の先ほどのご質問にありましたとおり、これまでも何回か
食肉関連産業の誘致の話がございました。そういったことを踏まえて、これまでもいろいろ情報を収集したり、あるいはまた接触したりして現在に至っているわけでございます。先ほども申し上げましたとおり、この地域は県内でも本当にトップクラスの畜産基地、そういった中でこの
食肉関連産業、特に
食肉処理センターは流通の拠点ということで大きくこの地域からの役割を果たしておりますし、期待されております。そういった意味で、私としても、これは来年以降になりますからなんでございますが、できればこの地域に大型の食肉処理施設、しかも海外にも輸出できるような、そういう最新の衛生施設を持った、そういう施設にぜひとも来ていただきたい、そういうように思っているわけでございます。 現在十和田市の
食肉センター、あそこには食肉業者が集積しておりまして、本当に多くの雇用が生まれております。こういったセンターにさらなる大型の処理施設を仮に呼ぶというか、来て立地していただける、そういうことになれば、ますます流通拠点としての役割は大きく、青森県のみならず、本当に広い範囲での役割、拠点になるのではないかなと。当然のことながら大きな雇用が生まれます。そういったことから、ぜひともこれからも誘致に向けて情報収集し、また迎えるからにはやはり市としての対応も当然必要になっていきます。そういった折には、ぜひとも議員の皆さんからいろいろご協力、ご支援いただきながらこの実現を図ってまいりたい、そのような思いでございます。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) ありがとうございました。今市長の言ったことだとすれば、将来そのように実現できるとすれば、私はすばらしい
食肉関連企業のまちとして栄えていくのかなという感じがします。 ただ、そのために民間のそういった努力、気力ばかりではなくて、市のほうとして、あるいはこの上十三地域の市町村、それから我々住民がどうそれにかかわっていくかということが極めて大事で、十和田市あるいはその周辺の本気度といいますか、魂を入れて取り組まなければならないと思いますけれども、その決意も改めてお聞かせください。
○議長(工藤正廣君) 市長
◎市長(小山田久君) ただいまのご質問にお答えいたします。 畑山議員からは、大変心強いお言葉をいただいたわけでございます。そういった中で、単なるここに来てください、ここにこういう場所があるから来てくださいでは、今の時代なかなかその実現に至らない、そういう事例が多々ございます。いろいろな状況を出しながら、いろいろな支援をしながら立地してもらう、誘致する、そういったのは本当にどこの地域でもやる。要は、競争のような時代でございます。そういったことからも、市として議会の皆さん、そしてまた市民の皆さんの理解をいただきながら、できる限りの支援と申しますか、そういうことをしながら実現をしていかなければならない、そのように今思っているわけでございます。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) ありがとうございました。ひとつよろしくお願いします。 それから次に、少子化対策について伺います。先ほど
企画財政部長から現在進めている現状についてお話をいただきました。それについては承知いたしました。この少子化対策の一環として、一般的に子供の医療費の支援だとか、あるいは保育料の軽減だとか、そういったことが中心に行われています。しかし、当市としては、例えば小学校6年生までいち早く学童保育を実施するとか、あるいは子供たちが県大会とかで優勝した、あるいは東北大会、全国大会に行くと言えば、子ども夢チャレンジ基金で補助したり、あるいは民間で一生懸命頑張っておりますけれども、少年少女発明クラブがあるとか、それから子供を中心としていろいろなスポーツ、サッカーだとか野球も盛んでございます。私は、そういったことも少子化対策の有効な大きなポイントだと思います。そういったこともぜひ宣伝するとか紹介をするということも大事だと思いますけれども、その辺に対する対応策というの、それなりにやっていると思いますけれども、十分ではないなと、こう思いますが、その辺どのようにお考えでしょうか。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) 少子化対策を発信することについてお答えいたします。 議員お話しのとおり、総合戦略事業とあわせまして、十和田市ならではのさまざまな少子化対策事業を展開してございます。また、当市は、十和田湖、奥入瀬渓流などのすぐれた自然景観、整然と区画された都市基盤、教育プラザ、市民交流プラザ、現代美術館などの拠点施設、中央病院を中心とした医療体制、また北里大学を初めとする教育機関の充実など、子育て環境における優位性も持ち合わせているものと認識しております。今後少子化対策事業のみならず、子育て環境の優位性についても積極的にアピールしてまいりたいと考えてございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) ぜひそのように取り組んでいただきたいと思います。 次に、
農業委員会会長にお伺いをします。農地中間管理機構が前から発足していました。今回農業委員会法が一部改正されまして、最適化推進委員ということで、先ほどの答弁ですと、施行令第8条によってこの委員については100で除した数ですから、何か十和田市の農地面積が1万2,000町歩あるそうで、120名の推進委員ということになりますけれども、そんな数にはならないと思いますけれども、そういった方々が今後農地流動化のためにいろいろな取り組みをする。結果的に、一体十和田市のこれまでの農業、農村集落、どうなるのかなというふうな心配もあります。その前に、これは結果的に、簡単に聞きます。大規模農業者の拡大に努める、こういう制度改正であるかと思いますけれども、いかがですか。
○議長(工藤正廣君)
農業委員会会長
◎
農業委員会会長(中野均君)
改正農業委員会法に対する見解についての質問にお答えいたします。 このたびの農業委員会法を含む農業協同組合法など一連の改正の背景には、農業組織を含めた農業改革により農業の成長産業化を目指すということがあります。こうした背景に対し、現在急速に進む農業者の高齢化や担い手不足により、今後ますます農地の適正な利用や管理が困難になっていくという現状の中で、農業の収益性を高め、さらには国際競争力を高めていくためには、農地等の集積・集約化による効率的な農業経営を行うことが求められていくものと考えます。 今後担い手への集積を初めとする集落営農や農業生産法人など大規模経営体にかかわる取り組みは、ますます重要になっていくことと思いますが、一方で地域の実情は多様であり、画一的ではないことから、担い手の少ない地域や家族型農業を営む経営体に関しても、地域の特性を生かした地域全体の農業が効率的に行われるよう、農業委員がしっかりと農業者の声を聞き、情報収集しながら、関係行政機関等に対して施策等に関する意見を提出することが求められており、大規模だけに焦点を当てているものではないと考えます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) 簡潔にお聞きしますが、要するに大規模農業の育成ばかりではないのだと、家族型農業も生きるように、そのすべについて検討する場でもあると、こう簡単に聞きました。そう理解してよろしいですか。
○議長(工藤正廣君)
農業委員会会長
◎
農業委員会会長(中野均君) そのとおりでございます。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) 当地区での大規模農業というのは、どのくらいの面積のことを言いますか。
○議長(工藤正廣君) 農業委員会事務局長
◎農業委員会事務局長(野田健治君) 面積の大規模化についてのご質問にお答えいたします。 当地区での面積の大きいところと言えば、20町歩以上のところがございます。国では、平成27年に策定しております新たな食料・農業・農村基本計画の中では、各地域の特性に応じた担い手の効率的かつ安定的な農業経営の姿について、主な営農類型である水田作、畑作、また畜産などについて農業経営モデルを作成するということとしておりまして、特に大規模化に係る面積的指標については示されていないというところでございます。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) いずれにしても、そういう大規模化もあるし、家族型農業もあるということですけれども、結論的に言えば、やっぱり大規模農業に、効率的な農業を推進しなければならないという立場からいけば、いわゆる大規模農業の分野が広がるだろうというふうに私は想定します。 そこで、そうなりますと、今ある農業、農村地域が徐々に、今も既にもう始まっておりますけれども、過疎化が始まる。そうでなくても農業者の中心が60歳、70歳代というふうになっておりますが、そういった部分で考えると、この政策、両方、家族型農業も認めているといっても、結果的に農村が衰退していくのではないかというふうに想定されますが、いかがですか。
○議長(工藤正廣君)
農業委員会会長
◎
農業委員会会長(中野均君) 農村の過疎化が進むことによる農地の多面的機能の低下についてのご質問にお答えいたします。 現在高齢化や担い手不足が急速に進み、今後農地の維持管理が困難になることから、改正法においては農地等の利用の最適化により地域農業を牽引する農業の担い手が積極的に活動しやすい環境を整備することとされております。したがって、農村の過疎化の歯どめとしての役割となる担い手を確保、育成していくことは、農地を適正に管理し、多面的機能を維持していくために有効であると考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) 多面的機能が生かされていくのではないかというお話ですけれども、この前私は農村部の人口について、市の当局のほうからこの場において出していただきました。そうしたら、一番地域的に人口が減っているところが、この30年以内の話ですけれども、伝法寺地区であったし、その次は四和地区であったし、切田地区であったということからすれば、この政策、制度によってさらに農村の過疎化が進まざるを得ない。そうなりますと、地域の学校だとか地域のいろいろな伝統芸能だとかが薄れていくのかなという心配をしております。 ところで、そういった面積が小さくても、例えば三戸郡なんかを見れば1町歩前後だと思うのですけれども、野菜を作付したり、果樹を作付したり、それから6次産業化をしたり、いろいろ努力をしています。そういったことに対する今後の農業政策について、市はどのように進めようとしているのか。やっぱりこれは具体的に検討する必要があると思うのですが、その検討の可否についてお伺いします。
○議長(工藤正廣君)
農業委員会会長
◎
農業委員会会長(中野均君) 小さな面積でも6次産業化などにより農村、農家がともに進める農業が必要であることについてのご質問にお答えいたします。 議員がお示しされた6次産業化の取り組みが農村や農家を活性化させている事例は承知しているところであります。また、地域の多種多様な特性に応じた農業を営み、地域の共同活動による農村資源の活用や保全をしていくことは重要であることと認識しております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 16番
◆16番(畑山親弘君) ひとつよろしくお願いします。 埋葬、合葬墓について、それらについては将来検討していくということでしたので、よろしくお願いします。 それから、稲生川近くの散策路についてのトイレの設置の件でございます。確かに八郷町内の付近に、先ほどの答弁ですと3キロメートルのところにトイレが1カ所ある。皆さんから見れば真ん中にあれば十分だなという感じですけれども、そのトイレは一番端っこ、西側にあるのです。ですから、稲生橋から見ると3キロメートルの一番遠いところにトイレがある。市民の皆さんが言っているのは、その散策路の真ん中といいますか、中心部にもう一カ所トイレがあってもいいのではないかという話でございました。先ほどの農林部長のお話ですと、このトイレについて、当時農業予算でやったものですからそういう答弁だったと思いますけれども、私はその制度がなくなったので、別な形で市のほうで検討するべきではないかと思いますが、そういった検討の余地はないですか。
○議長(工藤正廣君) 農林部長
◎農林部長(白山亨三君) ただいまの畑山議員の質問についてお答えします。 このようなことを踏まえまして、今後利用者数を調査し、トイレの必要性について再度検討してみたいとは考えております。
○議長(工藤正廣君) 以上で畑山親弘君の質問を終わります。
△山端博君 質問
○議長(工藤正廣君) 次に、1番 山端博君 (1番 山端 博君 登壇)
◆1番(山端博君) おはようございます。1番、山端博です。まず、スポーツ振興といった場合、十和田市では健康増進等を目標とした生涯スポーツと競技スポーツというものがありますが、今回は競技スポーツについて中心にお話しさせていただきたいと思います。 さて、8月5日の開幕から日本に大きな感動を与え、県内出身者、関係者も活躍したリオオリンピックが閉幕し、日本国中で興奮が冷めやらぬことと思います。当市でも、7月には「神秘の湖を走破する」のサブタイトルのもと、第1回十和田湖マラソンが開催されました。私自身、大会ボランティアとしてお手伝いいたしましたが、県内外からの参加者が完走後に十和田流おもてなしを味わい、笑顔で感謝をあらわしてくださったのが印象的でありました。8月にはスポーツのイベントが多くありました。東北総合体育大会では、少年サッカー、相撲、柔道、なぎなた競技が十和田市で開催され、熱戦が繰り広げられたことと思います。また、ことしで3回目を迎えた全国パークゴルフ十和田大会、第51回大会の全日本大学選抜相撲十和田大会、第65回大会の選抜高校相撲十和田大会では、地元の三本木農業高校が団体3位と活躍いたしました。同じく三本木農業高校アーチェリー部が高校インターハイで全国優勝と輝かしい成績をおさめてくれました。選手たちはもちろん、開催に当たり携わられた関係各位のご尽力に十和田市民の一人として感謝申し上げます。 さて、日本選手団の活躍により過去最多のメダル獲得数を記録したリオオリンピックは、連日メディアで取り上げられ、スポーツが持つ大きな力を感じさせるものでありました。私自身も高校、大学とラグビーをしており、7人制ラグビーの世界最強と言われるニュージーランドを破っての4位入賞では大変感動いたしました。 また、前述の三本木農業高校の部活動の好成績は、地域的に元気を与えてくれるものでありますし、子供たちも4年後の東京オリンピック、9年後の青森での国体開催に夢を持ったことと思います。 このスポーツの力を最大限に生かす地域のスポーツ振興について考えたとき、その意義を明確に捉えていかなければなりません。スポーツの持つ社会的意義を整理すると、大きく2つ考えられると思います。 1つは、青少年の健全育成であります。スポーツは、青少年の心身の健全な発達を促し、特に自己責任の意識、コミュニケーション能力を育成し、豊かな心と他人に対する思いやりの心を育みます。また、現代のさまざまな要因による子供たちの心身のストレスの解消にもつながり、多様な価値観を認め合う機会を与えるなど、青少年の健全育成になくてはならないものです。 2つ目は、経済発展への貢献であります。スポーツ振興は、スポーツ産業の広がりと、それに伴う雇用創出等の経済的効果を生み、経済発展に貢献するとともに、人の心身両面にわたる健康の保持増進に大きく貢献することで医療費削減等の効果等も期待されます。 このような意義から行政がなすべき役割としては、子供たちの健全な育成につなげることはもちろんのこと、その支援を財政的に可能にすべく、地域の活性化につなげていくことではないかと思います。 私自身、当市における全国大会と連想し真っ先に思い当たるのが、50年以上の歴史のある選抜相撲大会であります。近年相撲競技での全国レベルの大会は、主に西日本、東京の国技館を中心に行われており、東北地方では主に弘前市にある県営武道館、また当市での開催となっております。毎年お盆時期の十和田大会により安定的に交流人口の確保ができ、全国へのPRも期待される大会であります。また、相撲競技に関しては、4年後の高校インターハイ、9年後の国体における競技開催の可能性も大いにあるところです。 市では、ここ数年で相撲用電光掲示板の購入、土俵、屋根の修繕を行っているようであります。今後の大会等を見据えて、整備計画は非常に重要になってくるのではないでしょうか。 当市の推し進めている移住お試し体験などの定住人口をふやす施策に加えて、県大会、東北大会、全国大会等の積極的な開催、またそれに伴う施設の整備を行い交流人口をふやすことにより、必然的に地域の経済が活性化することを目指すべきことと考えます。 以上のことから、現状を把握し、より効率的なものにしていくため、次の質問をいたします。 1つ、当市で開催されるスポーツの全国大会はどのようなものがあるのか。 1つ、それらの過去3年分の市からの負担金、交流人口数、経済効果についてお聞きいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(工藤正廣君) 市長 (市長 小山田 久君 登壇)
◎市長(小山田久君) 山端議員の当市で開催されているスポーツの全国大会についてのご質問にお答えいたします。 先ほど山端議員のご質問にもありましたとおり、スポーツは心身の健康の増進や体力の向上を図るとともに、青少年の健全な心と身体を培い、豊かな人間性を育む基礎となるものであり、またスポーツを身近に親しむことにより、地域の全ての世代の人々の交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成して、地域社会の再生に寄与していくものと、そのように考えております。 スポーツ大会の開催は、当市のスポーツ振興を図るとともに、地域の活性化、また経済活動の向上や観光振興等にもつながるものであり、そして多くの市民に感動を与えるとともに、スポーツのすばらしさ、そういったものを伝えてくれるものと思っております。 当市で開催されている全国大会は、先ほどありましたとおり、全日本大学選抜相撲十和田大会、選抜高校相撲十和田大会及び全国パークゴルフ大会がございます。また、全国から参加者が集まる大会としては、とわだ駒街道マラソン、そしてことし7月に初めて開催された十和田湖マラソン大会がございます。これらの大会では、県内外からの選手、役員、応援団など多くの方が当市に滞在しており、スポーツの振興及び地域の活性化にも大きく寄与しているものと考えております。 その他のご質問につきましては、教育長から答弁をさせます。 以上、壇上からの答弁といたします。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) 全国大会における過去3年間の市から大会に対しての負担金、交流人口、経済効果についてのご質問にお答えします。 交流人口については、把握している市外からの選手、役員数でお答えしたいと思います。最初に、全日本大学選抜相撲十和田大会ですが、平成26年度の負担金は97万5,000円、平成27年度、平成28年度も同額となっております。市外からの選手、役員数は各年約140名となっております。 次に、選抜高校相撲十和田大会ですが、平成26年度の負担金は331万6,000円、平成27年度、平成28年度も同額となっております。市外からの選手、役員数は各年約220名となっております。 次に、とわだ駒街道マラソン大会ですが、平成25年度、負担金190万円、市外からの選手、役員数約990名。平成26年度、負担金300万円、これは新市誕生10周年を記念してゲストランナーを迎えたことにより多くなったものであります。それから、市外からの選手、役員数約1,000名。平成27年度、負担金190万円、市外からの選手、役員数約1,010名となっております。 次に、全国パークゴルフ十和田大会ですが、平成26年度から開催されており、平成26年度は負担金66万円、市外からの選手、役員数約80名。平成27年度、負担金50万円、市外からの選手、役員数約120名。平成28年度、負担金50万円、市外からの選手、役員数160名となっております。 最後に、本年初めての開催となった十和田湖マラソン大会ですが、負担金60万円、市外からの選手、役員数約500名となっております。 経済効果につきましては、宿泊や飲食等による効果が相当あると考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) ご答弁ありがとうございました。 まず、答弁の中でありました経済効果等相当あるということで、地域の活性化とスポーツ振興という面から見た場合、今後市での全国規模、それに伴う東北大会等の大会の誘致というのをどのように考えて、どのように目指していくのか、その辺の考えをお聞かせください。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) ただいまのご質問にお答えいたします。 議員先ほど来ご指摘のとおり、全国規模等の大会開催は地域活性化にとって非常に有効であると、このように考えておりますが、全国規模の大きな大会を誘致する場合には開催日程の調整、競技適合施設としての確認、あるいはまた大会運営組織の体制づくり、関係機関との協議などに取り組んでいく必要があるかと思います。このことから、どのような大会が開催の可能性があるのか、また大会誘致に向けて施設の整備や誘致活動など、どのような準備をしなければならないのか等々、さまざまな大会の情報収集、あるいは他市の事例などを参考にしながら今後調査研究をしてまいりたいと考えております。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) ぜひとも推進していただきたいと思っておりました。 教育長、先ほどの答弁の中で競技適合施設とありまして、現在全国大会、もう既に歴史がある相撲大会、相撲場に関してなのですけれども、ここ何年かお盆期間の選抜相撲大会拝見させていただいて、昨年度は雨天の中の決行というのもあって、施設の整備的に選手、また観客というのでしょうか、の方が結構足場が悪かったりとか、いろいろな面で不満が出ていたのを覚えていました。その中で、私自身、大会関係者または大学の監督なりにお話聞く機会がありましたので、どういったところが要望というか、不満というか、ちょっと何点か分けてみました。 まず1点目は、昨年度雨天時ありました、相撲場の本土俵というのですか、土俵のほかにある練習場、倉庫の前にある練習場なのですが、あそこ大会中は仮にテント張っている状態なのですが、それでも練習場の砂というか、土俵が雨風によって削られて、それが歩道のほうに流れて、非常に使い勝手が悪いというような声が上がっているのですけれども、ここに関してどのような認識をしているのか、またどうしていきたいという考えがあったらお願いします。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) 今お話ございましたようなご意見、さまざまお伺いしておりますので、我々もできるだけそういうふうなところを改善していきたいというふうな考えでおります。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) また、済みません、同じような質問になってしまうのですが、2点目、これ私自身も大会中見ましたトイレ、相撲場の敷地内にあるトイレです。そこ一般の方も利用されるということもあって、選手の方も利用するとなって、選手なので、相撲経験者で、私よりも体大きいような人たちが入っているわけなのですが、非常に壁にゴンゴンぶつかりながら用を足すというようなことが見受けられたので、ここら辺もやっぱり今後全国大会を続けるのであれば、インターハイ、また国体の競技会場となるのであれば、そこら辺の整備というのは当然必要になってくると思うのですけれども、またここら辺の意見をお願いします。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) トイレの管轄はうちのほうでございませんけれども、他の課と相談しながら検討してまいりたいと思います。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) 何度も済みません。3点目、平成25年度、市のスポーツ推進計画の中に記載されていました、平成24年度に購入として、相撲用のプロジェクターというか電光掲示板購入とありまして、購入してから4年目なのですか、ことし。毎年要望等あると思うのですが、いかんせん小さくて見えないというような声が届いております。結構なお金を出して買ったとは思うのですが、大会中目を細めてもなかなか対戦校、名前等見えづらいという、ここら辺どのような改善策があると思うのか、教育長のほうにちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) 改善策というふうなことでございますけれども、1つはやっぱり周囲が明るいものですから、どうしても見えにくいということがあるかと思います。ですから、周囲の光をうまいぐあいに遮って、プロジェクターがよく見えるような、そういう形にすれば。実際夕方になると、暗くなると結構プロジェクターよく見えるのです。そういうふうなこともありますので、今後いろいろどういうふうな形でよく見えやすくなるのか、検討してまいりたいと思います。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) ぜひとも検討のほうよろしくお願いしたいと思います。 最後、ちょっとこれは相撲場というわけではないのですが、大会誘致であったりとか、スポーツに限らず人を呼ぶといった場合に、スポーツに主になると思うのですが、やはり選手、相撲の場合でありますと大会期間から1週間程度前から宿泊して練習してということが考えられると思うのです。その中で、今現在ある大学では志道館使っているわけですが、今後交流人口、また経済効果、経済発展を望むのであれば、やはり人が泊まれる、宿泊というか、わかりやすく言うと合宿所というものが非常に重要になってくると思うのです。これ今後の公共施設等総合管理計画の中に入っていればいいものだと私自身は思っているわけですが。合宿所、スポーツだけではなく、スポーツ団体がいないときは例えば勉強所、いろいろな複合的に使えるような、そういった場所の計画等、どうなっているものなのかというのをちょっと市長にお聞きしたいなと思います。よろしくお願いします。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) お答えいたします。 先ほど公共施設等総合管理計画のお話ございましたが、現時点ではそういう新しい施設についての内容の記述ということでは考えておりません。そういう中で議員ご提案のお話ですが、いろいろな民間の施設、あるいはホテル、民宿等の活用等も含めながら考えなければならないものかなと考えておりますので、今後その辺の需要等、要望等の中身等も踏まえながら研究してみたいと思っております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) ぜひともお願いしたいと思います。 話がちょっと相撲関係……、今公共施設等総合管理計画は策定している段階だと思うのですが、基本的な建物自体がどう統合するだとか、ここをなくすというのは、これ自身はいつをめどに出てくるものなのか。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) 公共施設等総合管理計画につきまして、現在策定をしております。基本的な計画の部分と実施計画的な部分と、大きくその2つに分かれるわけでございますけれども、基本的な部分については文字どおり基本的な考え方と、あるいは現状と将来的な推計、費用の積算等が含まれます。その中で、ご指摘のありました具体的にいつどの施設を統合する、あるいは廃止するという部分については、実施計画の中にある程度の、例えば10年のスパンの中での計画ということで具体的にお示しできればと思っております。そのお示しする時期につきましては、現在市民会議あるいはアンケート等を踏まえた形で具体化を進めているところでございます。めどとしましては、12月の全員協議会あたりに間に合えば、一旦ご説明申し上げて、さらにご意見をお聞きして、最終的に固めるという流れで進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 1番
◆1番(山端博君) はい、わかりました。ぜひよろしくお願いしたいと思っています。 最後になりますが、先ほども言ったとおり、あえて相撲場を出しましたが、これはスポーツ競技以外にも、今までいろいろな市民活動だったりイベントだったり、そういうものを複合的に、去年の例を出しますとB―1グランプリの閉会式だったりと、いろいろなスポーツ以外にも使える立派な施設であると思うのですが、老朽化等、整備が必要な部分というのも当然あると思います。その中で、競技スポーツ、競技している方々プラス市民の利益になるような整備計画をぜひとも進めていただきたいと思い、終わります。
○議長(工藤正廣君) 以上で山端博君の質問を終わります。
△堰野端展雄君 質問
○議長(工藤正廣君) 次に、8番 堰野端展雄君 (8番 堰野端展雄君 登壇)
◆8番(堰野端展雄君) 8番、自民公明クラブ、堰野端展雄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 去る8月27日、青森市において第29回青森県消防操法大会が行われ、ポンプ車の部で十和田市消防団を含め県内8地区で優勝した各消防団が参加。結果、我が十和田市消防団が見事優勝し、全国大会出場をかち取りました。今回のチームは、私の所属する第7分団及び第8、第9、第10分団の合同チームを結成。昨年の12月から夜練習を開始、ことし4月からは月曜日から土曜日の毎朝5時から6時半までの練習を重ねてまいりました。指導に当たった消防職員、そして選手はもちろん、支援団員は皆仕事等がある中、さまざまなものを我慢し、時には犠牲にしながらも今日まで頑張ってまいりました。残すは、10月14日に長野県で行われる全国大会、あと約1カ月でありますが、全員全国大会優勝を目指し、さらなる練習に励んでいるところでありますので、当局及び市民の皆様の熱い応援、物心ともにくださいますようお願いを申し上げまして、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 初めに、国立公園満喫プロジェクトについてでありますが、日本の観光は、平成19年、観光立国を国の重要な施策の一つに掲げた観光立国推進基本法が施行され、その翌年、平成20年には観光庁が設置されたことにより、大きな転換期を迎えました。それは、訪日外国人旅行者の急増であります。平成17年に670万人であった訪日外国人旅行者数は平成27年には1,973万人を数え、中国人観光客の爆買いという言葉も生まれました。観光庁の調査によると、平成27年の訪日外国人1人当たりの旅行支出額は17万6,168円、旅行消費額は3兆4,771億円と推計され、日本経済への影響も大きく、観光業界のみならず、百貨店を初め多くの業界から注目されるようになっております。 しかしながら、その影響はまだまだこの青森県や当市に十分に届いていないのが現状であります。当市の観光、特に十和田湖、奥入瀬渓流に関しては、ここ数年非常に厳しい状況が続いております。全国的に景気の低迷で年々国内観光客数が減る中、平成20年4月、5月に湖畔で収容されたオオハクチョウから高病原性鳥インフルエンザが検出されました。本来、感染した鳥と濃密に接触するなど特別な場合を除いては、通常人には感染しないと言われておりましたが、やはり風評被害が広がってしまいました。また、同年7月には、奥入瀬渓流で地震による大規模な落石が発生、6日間の通行どめとなりました。ガソリン価格もリッター180円を超え、最高値を更新するなど、次から次へと悪い状況が重なり、結局この年は観光客数が激減し、青森県の統計では過去5年間では270万人から330万人の入り込み数が230万人まで割り込んでしまいました。 平成21年には、3月から始まった高速道路の割引やガソリン価格の下落等を受け、ゴールデンウイークには約5万2,000台、過去5年間で最大の交通量となるなど回復の兆しが見え、入り込み数は255万人と増加。しかし、平成22年は234万人とまた減少。そして、期待された平成22年11月、東北新幹線全線開業も、翌平成23年3月の東日本大震災により壊滅的な打撃を受けました。私も翌4月末、休屋のホテルに様子をうかがいに行きましたが、目の前で宿泊キャンセルの電話が相次ぐ状況でありました。結果、平成23年は160万人にとどまり、その後微増したものの、平成24年198万人、平成25年181万人、平成26年は192万人と、200万人を割り込んでおります。 この間、旅行形態も団体から個人へと変わり、外国人旅行者は東日本大震災により全くと言っていいほどいなくなってしまいました。 このような状況下で何とかするべく、市では平成25年に十和田湖活性化対策協議会を設置し、十和田湖観光再生行動計画を策定。今まさにその計画に基づき、実行している状況であります。 そして、国立公園十和田八幡平地域指定80周年を迎えた記念すべき本年、今回の国立公園満喫プロジェクトの決定は、大変喜ばしく、まずもってここに至るまでの市長初め関係者の皆様のご努力に厚く感謝申し上げるところであります。 また、地元の江渡代議士も、いろいろと相談に乗っていただいたと聞いております。重ねて感謝申し上げます。 そこで、本プロジェクトについて何点かお聞きいたします。初めに、改めて本プロジェクトの決定意義と今後の取り組みについてお聞きいたします。 次に、これまで国立公園はどちらかというと自然環境の保護が優先され、自然環境を利用するとなると、さまざまな規制によりなかなか進まない状況にあったものと思っております。そこで、今後このことの改善が必要であると考えておりますが、本プロジェクトにおいて規制と利用のリバランスはどのような方針なのか、お聞きいたします。 次に、本プロジェクトの概要において、民間活力を導入する旨の説明がありますが、いわゆる官民の連携はどのような方針で取り組むのかをお聞きいたします。 本プロジェクトの最後の質問になりますが、これも概要の中で景観条例のように地元自治体において屋外広告規制や景観統一に向けた
仕組みづくりが求められておりますが、その対応はどのように考えているのか、お聞きいたします。 大きな2番です。次に、道路管理の新たなシステム導入についてでありますが、国では市町村などが管理する道路について、詳細な点検方法等は定めておりません。よって、市町村道の維持管理は自治体任せとなっているのが現状であります。平成25年、国の調査結果では、市町村の約半数が維持管理は巡視のみで点検は行っていないとのことでありました。補修が間に合わず、時には歩行者が転倒したり、車両が傷ついたりして損害賠償を求められることもあります。また、補修の先送りで費用の増加も懸念されるところであります。他の地域では、実際ひび割れから雨水が入り、路盤まで傷んでしまったケースもあったそうであります。 千葉県柏市は、市道が約1,500キロメートル、当市は約940キロメートル、当市より約500キロメートルも長く、住民から寄せられる補修等の要望は年約1,000件だそうであります。そこで、柏市では、道路の点検に富士通が平成24年に開発したシステムを導入しているそうであります。これは、パトロール車にスマートフォンを取りつけて走るだけで舗装のでこぼこを調べるシステムであります。内蔵された加速度センサーが振動を読み取り、GPSの位置情報と重ね、場所ごとの道路の傷みぐあいを調べ、そのデータは庁舎のパソコンに色分け地図で示され、蓄積されるとのこと。同じ場所を繰り返し走ることで精度も上げられるそうであります。最大の利点は、補修の優先順位をデータで示し、公平に対処できること。また、運用コストも安く、システム利用料はスマートフォン1台目が10万円、2台目以降は3万円、年間約150万円だそうであります。 そこで、当市における道路の維持管理の状況、そして本システムの導入を検討してはどうかと思いますが、市長の考えをお聞きいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(工藤正廣君) 市長 (市長 小山田 久君 登壇)
◎市長(小山田久君) 堰野端議員のご質問にお答えいたします。 私からは、国立公園満喫プロジェクトの決定意義と今後の取り組みについてお答えいたします。まずもって、このたび十和田八幡平国立公園が国立公園満喫プロジェクトに選定されたことは、大変喜ばしいことだと思っております。このプロジェクトは、我が国の国立公園を世界水準のナショナルパークとしてブランド化を図るための取り組みであり、十和田八幡平国立公園がその資質を十分に備えているということが認められたものであります。中でも十和田八幡平国立公園の中心的な存在である十和田湖、奥入瀬渓流につきましては、改めて世界に誇れる観光資源であることが有識者によって示されたものと考えております。 国では、選定に当たっての判断基準として3つを掲げております。まず1つ目として、地元の熱意や、それを支える仕組みはどうか、2つ目としてインバウンドを伸長する潜在力、3つ目として先導的モデルとなり得る特徴的なテーマ性、モデル性、これを掲げております。このため、青森、秋田、岩手の3県が主体となり、関係自治体が協力して資料を作成いたしまして、環境大臣や事務次官へ直接要望活動を行うなど、関係機関が一体となった取り組みや、十和田八幡平国立公園が持つすぐれた魅力が評価されたものであると認識しているところであります。 具体的な取り組みとして、国では自然満喫メニューの充実・支援、上質感のある滞在環境の創出、海外への情報発信の強化、観光資源の有効活用を目的とした関係省庁や関係自治体の一体的な取り組みの強化をし、また集中的に実施するとしております。 国では、国立公園満喫プロジェクト推進の基本的考え方として、まずもって地元自治体が主体的に取り組む、このことが重要であり、国ではこういった取り組みを積極的に支援するとしております。 今後の進め方としては、環境省と県が共同事務局となる地域協議会を立ち上げるとともに、年内をめどに、まだ仮称ではありますが、国立公園ステップアッププログラム2020、これを策定する予定となっております。このステップアッププログラムには、2020年までの具体的な事業が記載されることから、市といたしましても十和田湖、奥入瀬渓流の観光振興を図る上で大きな起爆剤になるものと考えておりますので、積極的に事業を提案し、地域の関係者とともに主体的に取り組んでまいりたい、そのように考えております。 その他のご質問につきましては、担当部長から答弁をさせます。 以上、壇上からの答弁といたします。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) 規制と利用のリバランスについてのご質問にお答えいたします。国では、国立公園のナショナルパークとしてのブランド化を図る上の現状、課題として、これまでは自然保護がメーンであり、観光の活用が不十分であり、四季折々の豊かな自然を満喫する体験メニューや快適な滞在環境が不足していると分析しております。そのため、国立公園満喫プロジェクトでは、目指すべき将来像として、「保護すべき将来像として保護すべき区域と観光に活用する区域を明確化し、観光客が豊かな自然を体験するための施設やプログラムを提供する」という方針を示してございます。 次に、官民の連携についてのご質問にお答えいたします。年内をめどに策定される予定の(仮称)国立公園ステップアッププログラム2020の基本的な考え方における取り組みの方向として、「官民が連携して国立公園の良さを磨き、世界に強力に発信する」としております。また、国立公園ステップアッププログラム2020(仮称)に対する支援方針として、民間活力の導入促進のため環境整備を掲げており、環境省では民間も参画しやすい
仕組みづくりを図ることとしていることから、これまでとは異なる新しい形での官民の連携が図られるものと期待しております。市といたしましても、こうした考えに沿った対応をしてまいりたいと考えております。 なお、9月1日に東北環境事務所と青森、秋田、岩手3県の担当者による地域協議会の準備会合が開催され、今後設立に向けた取り組みを進めていくこととしておりますが、協議会でステップアッププログラムを策定することになっており、その構成員として観光関係団体や交通事業者も参画することになりますので、協議会において官民の連携が図られるものと考えてございます。 次に、景観条例についてのご質問にお答えします。国では、国立公園満喫プロジェクトにおいて、現時点の課題、作業リストの中で、公園周辺の交通拠点から国立公園への主要アクセスルートの設定と周辺の景観整備を掲げております。その中で、地元自治体において主要アクセスルート上の屋外広告規制や景観統一に向けた
仕組みづくりの検討が求められておりますが、県では既に平成8年に青森県景観条例を定めており、すぐれた景観を守り、育て、つくり上げていくための取り組みを進めております。 また、環境省東北地方環境事務所では、平成13年に十和田八幡平国立公園十和田八甲田地域管理計画書を作成し、公園内の施設についての取り扱い方針を定め、景観の維持に努めてございます。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 建設部長
◎建設部長(野月洋明君) 道路管理の新たなシステム導入についてのご質問についてお答えいたします。 当市の道路維持管理につきましては、道路パトロール、市民からの通報のほか、東北電力株式会社、日本郵便株式会社、市内宅配便業者5社、十和田タクシー協会と覚書を締結しております道路監視サポーター制度の情報提供により、迅速な補修に努めているところでございますが、今後舗装の老朽化に伴い補修費用の増加が見込まれ、補修時期についても集中して発生することが予想されております。 議員ご提案の道路管理の新システムは、補修計画策定には非常に有効な手段であると考えますが、当市は維持管理担当職員が非常に少人数であることから、当該システムの保守管理に難しい面があり、また当該システムが当市の道路状況に適しているか等を含め、今後他市の導入状況を見据え、調査研究を進めてまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 8番
◆8番(堰野端展雄君) ありがとうございました。それでは、何点か再質問をさせていただきます。 まず、このたびの決定、市長も非常に喜ばしく思っているということでありました。この80周年の時期にこの決定がなされたということ、本当にタイムリーであったなと思っております。有識者会合等で、ちょっと私議事録見てみたのですけれども、この十和田八幡平国立公園の場合は青森、岩手、秋田3県でやっているということで、有識者会合の中では進めるに当たって多く自治体があるとなかなか進められないのではないかという意見もあったのですが、そうではなくて、3県があって一つの事業をやっていくということで、これは一つのモデル地域になるのだと、全国のモデルにもなるのだという意見等もあったと聞いております。その上でもこの地域が指定されたものと思っておりますので、今後とも秋田、青森、岩手の3県でどんどん進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、まず規制と利用に関してですけれども、今回壇上でも申し上げましたけれども、これまではなかなか規制が強くて思うように進んでいかなかった部分ありましたが、今回のこのプロジェクトにおいてはきちっと保護と利用の部分、活用の部分、そこはもう一線を引くのだと、積極的に施設利用をしていくのだというふうにうたわれております。そういったことから、まず十和田湖、奥入瀬渓流の問題として、一番奥入瀬渓流のトイレの問題が早急にやっていかなければならないものだと私は思っておりますし、市のほうでも県のほうに重点事業要望として渓流の公衆トイレの増設ということをうたっておりますけれども、今現在公衆トイレの整備、重点事業要望で上げておりますが、県のほうとどのようになっているか、お聞きしたいと思います。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。 奥入瀬渓流における公衆トイレの整備については、その必要性を十分に認識しております。公衆トイレの新設について、国において整備が行われるよう、平成26年度から県に対して重点事業として要望しております。このたび十和田八幡平国立公園が国立公園満喫プロジェクトに選定され、2020年までの具体的な事業が記載される国立公園ステップアッププログラム2020(仮称)が年内にも策定されることから、奥入瀬渓流における公衆トイレの新設が同プログラムに取り上げられるよう、県や関係機関とともに国に対して働きかけてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 8番
◆8番(堰野端展雄君) やはり奥入瀬渓流の長い散策路の間に、石ケ戸等今はきちっとしたトイレありますけれども、子ノ口寄りですね、今玉簾のトイレだとか、そういったトイレ等のにおいだとか電気の問題等いろいろありますけれども、早急にまずそこも取り組んでいただきたいと思います。 それから、きのうも出ておりましたし、私も昨年の12月一般質問いたしました登山道の整備、これもぜひこの機会に進めていただきたいなと思います。実際きのうも答弁等ありました。ことし谷地温泉から高田大岳までが整備されましたし、今後どんどん進めていただきたいと思います。昨年の12月の一般質問のときにも私申し上げましたが、今十和田の登山道は日本一整備されていないという、もうマイナスのイメージが全国的に登山者の間では広がっております。悪くとるとそうですけれども、よくとると、ある意味注目されているのかなと。やはりここがよくなると、やっぱり悪いところがよくなったということであれば、ピンチをチャンスに変えるではないですけれども、また注目されるということになろうかと思いますので、この機会を逃さないように整備のほうを進めていっていただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 それから、官民の連携の部分でありますけれども、まずこれも先ほど答弁にもありました今回のプロジェクトの目玉でもあるのかなと思っております。今まで要は宿泊施設等の民間の部分は行政でやる事業とは一線を引いていたと思います。やはり民間の部分は民間でやる、行政は行政の部分といった部分を、今回は民間を導入する環境づくりを積極的にやると言っておりますので、ここは私も大変楽しみにしている部分でもあります。多分この詳しいところは、次の石橋議員がいろいろ聞くかと思いますので、私はこれぐらいにしておきますけれども、非常に期待しておりますので、その
仕組みづくりをしっかりとやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、景観条例についてでありますけれども、既にある県の条例や管理計画で対応するとのことでありますけれども、ここの部分も今回のプロジェクトでは多分これまでにない大胆な発想だとか柔軟な考えが求められているのではないかなと私自身は思っています。それで、既に県の条例、それから国のほうの管理計画等もありますけれども、その状況に応じては変える勇気といいますか、そういったことも必要になってくるのではないかと考えております。特に先ほどありましたアクセスルート、これうちの国立公園であれば七戸十和田駅からのアクセスルート、また三沢空港からのアクセスルートが考えられると思いますけれども、そうなると七戸十和田駅であれば七戸町、そして十和田市、三沢空港であれば三沢市、六戸町、十和田市と入ってくるかと思います。そうすると、地域の自治体同士の連携もありますし、その自治体のそれぞれの思惑というものも当然出てくるだろうと思います。そういったことを統一していくためにも、その景観条例というのはやはり必要になってくるのかなと思っておりますので、その協議会の中でよく議論していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、道路管理の新システムのことでありますけれども、調査研究していくとのことでありますので、前向きにやっていただけると思いますので、どうかよろしくお願いいたしますが、答弁の中で職員数が少数で保守管理が難しいという答弁ありました。実は、柏市、皆様もご存じのとおり、人口41万人の都市でありますけれども、この点検担当職員、実は4人でやっているそうであります。手軽にできることからこのシステムを導入しているということでありますので、そういった部分を十分検討、調査していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、国土交通省でもどうやら今年度中には自治体向けの点検要領をつくる動きもあるようでありますので、まず今後そのようなシステムも含めて、よりよい点検システムを構築していただくよう要望して、私の質問を終わります。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 以上で堰野端展雄君の質問を終わります。 昼食のため暫時休憩します。 午前11時43分 休憩 午後 1時15分 開議
○議長(工藤正廣君) 休憩を解いて会議を開きます。
△石橋義雄君 質問
○議長(工藤正廣君) 午前中に引き続き、12番 石橋義雄君 (12番 石橋義雄君 登壇)
◆12番(石橋義雄君) 12番、自民公明クラブの石橋です。理事者側の誠意ある答弁を期待しております。 収穫の秋を迎え、各地域では豊作祈願、出来秋に感謝の神社の例大祭の真っ最中であります。春から丹精、精魂込めてつくってきた農作物がやっと収穫できるこの時期に立て続けに通過した台風により、岩手県や北海道では甚大な被害が出ました。被害に遭われた方々や亡くなられた方々にお見舞いとお悔やみを申し上げます。 その中にあって、青森県、そして我が十和田市では、倒木や崖崩れ等、多少の被害はあったものの、大きな災害がなかったことに安堵したのは、農家を初め行政に携わる職員の皆さんではないでしょうか。中には、ネギやキュウリ、ゴボウ、
長芋等、作物によっては被害が出たということなので、その実態をしっかりと調査し、実態把握と対応に努めてほしいと思います。行政として信頼、評価される対応を希望いたします。 まず最初に、観光行政について質問します。ことしの7月に十和田八幡平国立公園が、国立公園のブランド化を図り、観光地として世界に売り込む環境省の国立公園満喫プロジェクトモデル事業に要望があった全国の自治体、16の国立公園の中から、8つのうちの1つに選定されました。小山田市長は新聞報道の中で、「知事を筆頭にした熱心な要望活動、広域的な取り組みが評価された。大変うれしい」と語っていますが、どのような取り組みを行ってきたのか、今後どのような取り組みを行っていくのかお伺いします。 この件については、先ほど我が会派の堰野端議員も質問していますので、多分ダブる、あるいは重複する部分があるかと思いますが、私は私の思いで質問していますので、答弁方をよろしくお願いします。 次に、休屋、宇樽部、子ノ口地区に新たな宿泊施設(ホテル)の誘致の可能性についてお伺いします。今回の国立公園満喫プロジェクト推進の考え方の中に、地元の熱意や主体性が重要であり、質の高いホテルの誘致や町並み景観の統一、プログラムの開発等、地元自治体が主体的に取り組むことが第一であり、これらを国が積極的に支援するとあります。休屋地区や焼山地区にある宿泊施設は、かなり以前に建てられたものであります。休屋地区に訪れる観光客の中には多くの外国人が含まれています。これら外国人に対応した近代的な高級感あふれる質の高いホテルの誘致が必要になってくると思います。 そこで、誘致にかかわって、情報の提供により実現した暁には報奨を出すというのはどうでしょうか。どなたであろうが、人には人脈というものがあります。人脈や情報がなければ動きがとれません。私たちも海外に行って3日もすれば日本料理が食べたくなります。ヒメマス料理もいいけれども、自国の料理を食べたい、そういう人には提供する、こんなことも対応できる質の高いホテルは、これからの観光推進を進める上で絶対に必要だと私は思いますが、当局の考えをお聞かせください。 次に、十和田市まち・ひと・し
ごと創生人口ビジョン・総合戦略の実施状況についてお伺いします。私は、以前この壇上から「国のひもつき政策ではやれることは限られてくる。地方がよくならなければ国がよくならないとすれば、地方をよく知る地方から声を上げるべきである」と言ってきました。国が何かの方針を示せば、それに沿って計画、政策を練る。何年かすると、また別の政策が打ち出される。地方は、いつまでたっても国に振り回される。これでは地方はよくならないと私は思います。市長が言うみんなが元気で光り輝く十和田市の建設は難しいのではないでしょうか。石破前地方創生担当大臣は、地方が知恵を出し、本気でやる気のある自治体には国として全面的に支援すると言ってきました。まさに地方の力量が試される時代になったと思います。十和田市の未来のために、役所を挙げて知恵を出し合い、十和田市の将来像をしっかりと示すべきだと思います。総合戦略の概要が示されましたが、その実施状況はどうなっていますか、お知らせください。 そして、これら総合戦略を確実に実施、実行、成果を上げていくために、私は庁内にやる気のある人を集めた戦略部署、専門部署を立ち上げ、そこに経験豊富な民間企業からの民間人の登用を提案してきましたが、一向に実現しません。なぜですか。何か問題でもあるのでしょうか。なぜ弘前市ができて、十和田市ができないのですか。私がこの提案をしてから10年以上も経過しています。最近弘前市役所での民間人登用の記事がここ数年で何回か報道されています。もし私が提案したときに実施していれば、県内での先例になっていたはずであり、恐らく高い評価を受け、モデル的な存在になっていたと思います。 次に、一本木沢地区に自生しているコナラの巨木の保存についてお伺いします。先般地元紙にこの巨木の記事が掲載されていましたので、東北巨木調査研究所の高渕氏にお願いをして一緒に行ってもらい、確認をしてまいりました。説明を受けながら見て回りましたが、高渕氏いわく、「ここの場所のコナラの木は青森県で1番から12番まである」とのことでした。「このことは非常に珍しいことであり、貴重な財産である。白神山地を初め、県内のあらゆる山を調査したが、これだけの木は今まで発見されていない」とのことでした。イチイの木も青森県で5番目に太いと言っていましたが、私には神木のように映りました。かつてスズランの花咲く里とうたわれた地域、この地域は住民からスズラン山、またはスズラン平と言われたこの場所にこれだけの巨木が存在していることは、十和田市の貴重な財産であり、保存する価値があると思うのですが、当局の考えをお聞かせください。 最後に、9月6日の朝刊に「小山田市長3選出馬へ」との見出しで掲載がありました。9月5日の小山田久後援会の役員会には私も出席していましたが、私にすれば決めたかという思いであります。6月議会で私の質問に対して道半ばとのご答弁をいただいてから3カ月がたちました。思い起こせば、今から8年前の平成20年9月9日、あすでありますけれども、十和田商工会議所において市長選出馬の記者会見をしたことがついきのうのように思い出されます。十和田市政の刷新を御旗に勇気ある決断から、早いものであすで8年という月日が流れました。今余りにも多くの課題が山積する十和田市政にあって、その課題解決に三度立ち向かう小山田市長に対し、私は心からの喝采を送るものであります。 市長は、市長就任以来今日まで、市民生活の向上はもとより、市民が輝き、十和田市が輝く地域社会をつくるためにさまざまな事業、施策を展開してきましたが、全てが順調に来ているわけではないと思います。むしろこれから解決しなければならない課題、やらなければならない課題のほうが多いのかもしれません。市長がいつも言っている住んでよかったと本当に思えるまちづくりのために、三度汗を流してほしいと思います。 地方創生に係る総合戦略の施策を強力に展開し、少子化対策や高齢化社会の克服など、次の世代がこのまちで生き生きと輝き、生活していける、そんな十和田市の未来を小山田市長に託してみたいと思います。私たち自民公明クラブは、小山田市長を全力で支援いたします。市長選への出馬を決意、決断した今、市長は今後の市政運営についてどのようなお考え、思いを持っているのか、その思いのほどをお聞かせください。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(工藤正廣君) 市長 (市長 小山田 久君 登壇)
◎市長(小山田久君) 石橋議員のご質問にお答えいたします。 私からは、市政運営に対する今後の取り組みについてお答えいたします。現在当市におきましては、人口減少、少子高齢化対策、あるいは地域経済の維持増進、そして中心市街地の活性化、観光や農業振興、また公共施設の整備など、取り組むべき多くの課題を抱えております。特に雇用の場の創出を初めとする地方創生の取り組みについては喫緊の課題でありますことから、今年度は地方創生を最優先にいたしまして、十和田市まち・ひと・し
ごと創生人口ビジョン・総合戦略に基づく各種施策に取り組んでいるところでございます。しかしながら、こうした地方創生の取り組みは、まだまだスタートしたばかりでございます。先般の第2回定例会で申し述べましたとおり、まさに道半ばであると思っております。 私は、就任以来、議員の皆様、そして多くの市民の皆様からご支援をいただきながら、住んでよかったと思えるまち、そしてまたこれからも住みたいと思えるまちづくりを目指してこれまで取り組んでまいりました。そのためにも、先ほど申し上げました多くの課題について誠心誠意取り組んでいくことが私に与えられた責務であるとも思っております。こうした思いから、先日の私の後援会の皆さん方や、また多くの支援している方々と相談し、来年1月の市長選に出馬することを決意したわけでございます。今後ともこれまで以上に市民の皆様並びに議員の皆様とともに、この誇りとする我が十和田市のまちづくりに鋭意取り組んでまいる所存でございます。 その他のご質問につきましては、担当部長から答弁をさせます。 以上、壇上からの答弁といたします。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) 国立公園満喫プロジェクトの選定に際し、どのような取り組みを行ってきたのか、今後どのような取り組みを行うかについてのご質問にお答えいたします。 国立公園満喫プロジェクトの選定に当たりましては、判断基準の一つとして地元の熱意と仕組みが掲げられ、関係都道府県並びに市町村がそろって要望するなど、地域が一体となって取り組む体制ができているかが問われておりました。そのため、青森県知事が先頭に立ち、秋田県、岩手県とも連携し、6月15日には環境大臣に、7月9日には環境省の事務次官に対し要望活動を行いましたが、いずれも市長が同席し、思いを伝えております。 今後の取り組みについてですが、市といたしましてもこれを契機に十和田湖、奥入瀬、八甲田地域の観光振興のため、国や県、地域の方々と連携しながら、世界に誇れるすばらしい自然景観という潜在力を最大限に活用した各種の取り組みをこれまで以上に強力に進めてまいりたいと考えております。 なお、具体的な事業につきましては、官民力を合わせて取り組みを進めるため、地元関係者や関係行政機関から成る地域協議会が設置されることとなっており、その中で重点取り組み地域ごとの具体的な整備方針等を定め、戦略的に推進していくこととされております。市といたしましては、地域協議会の場において十和田湖、奥入瀬、八甲田地域の観光振興に資する事業について積極的に提案を行い、市が実施すべき事業について着実に進めてまいりたいと考えております。 次に、質の高い新たな宿泊施設誘致に関するご質問にお答えいたします。市といたしましても、十和田湖地区や焼山地区において富裕層、特に海外の富裕層が長期滞在できるような質の高い民間の宿泊施設を誘致することが今後の十和田市の観光消費額の増加に寄与する有効な施策の一つであると認識しております。国立公園満喫プロジェクトにおいて取り組むべき事業の一つの例として、質の高いホテルの誘致という項目も国から示されておりますので、あらゆる機会と多様なルートを活用し、情報の発信と収集に積極的に取り組み、質の高いホテルの誘致を実現したいと考えております。 しかしながら、情報提供による新たな宿泊施設の誘致が実現した場合、情報提供者に報奨することについてはないと思いますが、何らかの謝意を表したいと考えてございます。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) 十和田市まち・ひと・し
ごと創生人口ビジョン・総合戦略の実施状況についてのご質問にお答えいたします。 市では、地方創生に係る取り組みとして、これまでに人口減少克服に向けた対策を総合的にまとめた人口ビジョン・総合戦略を策定し、地元産品育成、PR、6次産業化の促進、地域資源を生かした観光振興、移住の促進、特定不妊治療費の支援などの事業を実施しており、自治体の優良施策等を国が支援する地方創生先行型交付金を活用してきているところでございます。 次に、これらの取り組みに係る実績についてですが、総合戦略の基本目標に掲げる業績評価指標で見ますと、平成27年度末で六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定事業者数が1件増の計4件、年間の観光客入り込み数では前年度よりおよそ18万人増の289万7,000人となったほか、住宅取得・改修支援制度を活用した移住者数28人、特定不妊治療費の支援を活用した延べ人数48人となっております。 また、今年度進めております取り組みでは、地方創生加速化交付金を活用した地域内連携による6次産業化事業を初め、市の地方創生特別枠事業として新規に行う19事業、拡充して実施する7事業、継続14事業を合わせ、予算ベースで40事業、事業費4億131万円を計上し、事業展開しております。 今後は、地方創生に係る推進交付金、新たに創設予定である地方創生拠点整備交付金などの効果的な活用を視野に、雇用の場創出や移住を促す基盤づくり、子育て環境の充実支援などを進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) 行政に民間人を登用することについてお答えいたします。 民間企業の人材を職員に登用することによりまして、民間企業で培った経験や知識、アイデア等の能力を発揮してもらうことで、個々の業務の業績向上が期待されるところであります。議員ご指摘のとおり、観光振興や物産品の販売等の分野は民間の得意とするところであり、そこにリーダー的な立場の人材を登用することで行政運営の向上が期待されるものと認識しており、また実際に他市においても取り組みが行われているところでございます。 当市においても、このような事例を参考に専門的知識、経験等を有する人材の登用につきまして、任期つき職員での採用制度を活用してまいりたいと考えており、来年度に向けて観光事業に精通した人材の登用について検討を進めているところでございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 建設部長
◎建設部長(野月洋明君) 一本木沢地区に自生しているコナラの巨木の保存についてのご質問についてお答えいたします。 ご指摘の数本のコナラの巨木は、県内最大級の樹木として新聞にも取り上げられ、調査しましたところ樹齢110年から140年の12本の木が、現在一番根回りの太い弘前公園のコナラの3メートル4センチメートルを超えているものが12本ございました。その中で、一番根回りの太いものは4メートル78センチメートルというふうになっております。このようなコナラがこの太いもの以外にもこの地域にかなり数本以上群生しておりますことは、このような地形はほかに例を見ないということで、大変貴重なものと認識しております。 この土地につきましては、非常に広大な土地にこのコナラが存在していることから、市の取得というのは難しいと思いますが、巨木の保全につきましては緑と花のまちづくり推進条例によりまして市内8カ所に現在保存樹木として指定しているものがございます。これと同じように、この木を保存樹木としてこれから所有者、また巨木の会を通じて協議等を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) 答弁ありがとうございました。それでは、質問の順に従って再質問させていただきます。 環境省で、環境省というよりも政府で明日の日本を支える観光ビジョン、日本の国立公園を世界水準のナショナルパークとしてブランド化を図るために、今回満喫プロジェクト、その中に指定をされたわけです。その指定の条件というのですか、それはやっぱり計画的に集中して取り組める自治体、特に地元の熱意とか主体性、あるいはこれらを推進するための構築が必要だと思うのですが、午前中の質問で青森県は3県ですか、岩手県と秋田県ということでまたがっていますけれども、この3県でやることによってのメリットと、逆に障害というのですか、これからいろいろな協議していくが、そういうのがもし考えられるとしたらどういうものがあるか、お伺いをしたいと思います。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) ただいまのご質問にお答えいたします。 北3県でやるメリット、デメリットという部分でございますけれども、メリットといたしましては広域的なインバウンド対応の政策といいましょうか、実施に向けた事業展開ができるということがあろうかと思います。ただ、デメリットといたしましては、地域の特性さまざまございますので、その辺は話し合いながら進めていけると思っております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) では、1つ聞きますけれども、この3県で協議会というのですか、その中で申請してきて、その選ばれた理由というのは何ですか。将来的に32、今回16か、その中から8の中にこの十和田八幡平国立公園が入ったわけですけれども、そのほかの16と比較して、この十和田八幡平国立公園の優位性というのは何なのでしょうね。どう認識しているのか、その辺をお伺いします。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) ただいまの質問にお答えします。 選ばれた最大の理由といいますか、国で十和田八幡平国立公園の選定ポイントとしては、震災復興、温泉文化を挙げております。この部分がこの地域の特色であるというふうに考えております。 また、テーマ性、モデル性からいきますと、震災からの復興、バックカントリースキー、湯治文化、祭り、伝統文化等があります。そして、このカルデラと渓流の四季の彩り、奥山の湯治場であるということが最大のメリットであると考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) そういうことで言えば、確かに特徴のある部分というのを言いましたけれども、これだけの資源を持ってきていながら、観光資源持ちながら、今までどのように取り組んできたのですか。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) 今まではさまざまな施策を行ってまいりましたが、なかなかそれが成果が上がらなかったということで、今回のこの満喫プロジェクトに選定されたことは非常に有意義だというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) だからさ、部長、取り組んできた成果が上がらなかったと。なぜ上がらなかったの。例えば今国で打ち出した中に、やっぱり主体性とか実行性だとか、いろいろなこと書いていますよね。あえてさっき私が壇上から質問したように、国はもう質の高いホテルの誘致だとか、あるいは温泉とか、そういう資源を活用するだとか、先ほど堰野端議員も午前に質問したけれども、そういういろいろな条件をクリアしていく熱意というのですか、そういう思いがあって、初めてこれは成功すると思うのです。では、他の自治体、他のあと残された7つはどういうので選ばれて、どういう、ここと違う面があるの。私なぜ言うかというと、例えば阿蘇にしても伊勢志摩にしても日光にしてもどこにしても、1,500万人とか2,000万人の観光客がもう既にあるわけです。唯一ないのがこの十和田八幡平、あるいは阿寒湖か、少ないと言えばね。そういう状況の中で、今国が4,000万人来る外国人の中の1,000万人をこの8つの中に誘導していけるような政策をしていきたいと、国もそういう意味では協力しますよという考え方に立って今これをやっているわけですから、それに向かってやっぱりどういう施策でどうやっていくかというの、あなたのところ明確に……大体手挙げる時点で、しっかりとしたビジョンというのがあって私は選ばれたのかなと思っていますよ。例えばプレゼンテーションか、そういうのをしてきたのでしょう。それが認められたということは、やっぱり可能性があるということだと思うのですけれども、そのことについては部長、どういうふうに認識していますか。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) 選ばれた選定理由ですけれども、有識者会議の議論を踏まえて設定された判断基準がございます。その1つが地元の熱意と仕組み、それから2番目がインバウンドを伸長する潜在能力というか、潜在力といいましょうか、3つ目が特徴あるテーマ性、モデル性というものが評価されたものと考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) 今あなたが言ったようなことは全部もう見ていますよ。全部見ています。その中で、あえて何十年も観光で打ち出してきて、例えば昔350万人もあったのが減ったと。その中で、特に震災があってから落ち込んだということもあるのだけれども、やっぱり取り組み方だというふうに私は思っています。やる気というのですか。この間も観光経済常任委員会で行ってきました、休屋に。補助金が減らされた、交付金が減らされた、そういう話しか出てこないのです。いや、本当に今国がこういう地域を指定して、何とか盛り上げていきたいと、まさに世界に誇れる、旧十和田湖町の人たちは世界に誇れる十和田湖だとよく言ってきたのだけれども、まさに世界に発信できる、世界に誇れる観光地をつくるために、国があえて32もある国立公園の中から8つの中に選んでくれたのです。そのことに部長どう応えていきますか。あなたの思いを聞きたい。
○議長(工藤正廣君) 観光商工部長
◎観光商工部長(和田好暁君) 32カ所から選ばれたということでありますので、これについては非常に重く受けとめております。今後観光振興のために鋭意努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) まず一緒に頑張りましょうよ。もしこの青森県の、あるいは十和田市の地図の中から、十和田湖、奥入瀬渓流、休屋もいいのだけれども、地図から省いたら十和田市の魅力というのは何ですか。そういうことを考えると、私は非常に貴重な財産だ、宝だと思います。その宝を生かして、市長が言うように観光客も寄ってくる、それがある意味経済的波及効果もあったり、みんなが元気になっていけるという、そのまちづくりにつながっていくと思いますので、部長、頑張ってください。期待しています。 次に移ります。次に、地方創生とは、この地域で生活していける社会をどうつくるか、それがいつも市長が言っている、住んでよかったと思える社会、十和田市の構築だと私は思っています。そのためには、やっぱり喫緊の課題は少子化対策、午前中からも、きのうからもいろいろ出ています。教育にどうのとか、医療費がどうのだとか、保育料がどうのだと出ていますけれども、少子化社会をどう克服するのか。そしてまた、元気で働ける社会、雇用創出をどうつくるかということに私はかかっていると思うのです。その施策を18の事業として打ち出していますが、先ほども説明がありましたけれども、特に力を入れてこれから取り組んでいくという事業、それは何なんでしょうか。それをお聞かせください。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) 雇用を創出するための施策に係る取り組み状況、あと成果について再度お答えさせていただきます。 平成28年度は、総合戦略掲載18事業のうち、創業希望者への支援充実、地元雇用の促進など15事業、事業費ベースでは1億8,601万円を計上し、事業展開しております。 具体の成果といたしましては、創業希望者への支援事業としてワンストップ窓口の設置、創業セミナーの開催、空き店舗等の改修等に係る経費の補助を行っております。今年度は、空き店舗等の改修に係る補助につきまして、1件の活用がございます。焼山地区の温泉民宿が開業されているというような形の実績が上ってございます。特に雇用につきましては、創業、起業、その部分に力を入れて取り組んでまいりたいと考えてございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) そこで、空き家対策だとか、何か前に十和田市以外、あるいは定住自立圏域外から十和田市に転入する人には100万円、それをもうちょっと例えばエリアを狭くするとか、十和田市でもとか、何かの条件はあると思うのですが、できないものですか。他町ではやっているみたいなので、あえてお聞きします。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) 今年度の移住支援につきましては、Uターン、Iターン、Jターンという部分に力を入れて実施しているものでございます。今後これらの事業につきましては、PDCAサイクルを回しながら、より効果ある事業になるような検討を進めてまいりたいと考えてございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) だから、わかりやすく、例えば地元の人でも可能にするとか、金額は別としても、例えば結婚してうちを建てたい、まだ若いのだけれども、なかなか若いがゆえに所得の関係でいろいろあるのだろうと思うのですが、そういう人たちに対してでも、例えばエリア、この地域については補助しますよとか、いろいろな施策の仕方があると思うのだけれども、そういうことは考えられないのでしょうか。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) 住宅の支援事業につきましては、非常に実績が上がって効果があると認識してございます。また、総合戦略につきましては、総合的な事業を全ての世代に対して実施していくという観点で、バランスとりながら事業を展開していくことが重要だと考えてございます。その辺のバランスを含めながら再度検討してまいりたいと考えてございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) 検討してみてください。 先ほどもありましたけれども、十和田市への新しい流れをつくるという施策として8事業ほどを展開しているようですが、その中で特にこれだと、そういうふうにして、その実績というのですか、効果もどういうふうになっているのか、それをもう一度お願いします。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) お答えいたします。 人の新しい流れをつくる事業につきましては、平成28年度総合戦略掲載8事業のうち、移住者の住宅取得支援、移住お試し推進事業など7事業、事業費ベースで5,145万円を計上し、事業展開しております。今年度、今月下旬に開催する移住お試しツアーには、15名の参加定員中、現在13名の申し込みをいただいているというような状況でございます。まず、十和田市に来ていただく、足を運んでいただく、十和田市を見ていただくという部分に今年度は力を入れて事業展開してまいりたいと考えてございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) わかりました。そのもてなしとか、好感度というのかな、そういうのが与えられるように、そしてやっぱり十和田市は人もいいと、環境もいいと、十和田市に住んでみたいなと、そう思われるようにひとつ努力してください。要望しておきます。 次に、若い世代の結婚とか出産、子育ての話、市長もしていましたけれども、今まで婚活とかそういうものに対しても補助をしたりして、カップルが誕生するようにとか、結婚できる環境づくりに努力してきたのですが、そういう成果は出ていますか。
○議長(工藤正廣君)
企画財政部長
◎
企画財政部長(中野孝則君) お答えいたします。 平成28年度は、総合戦略掲載事業8事業のうち、
民間活動団体等を支援する
仕組みづくり支援、婚活セミナーの開催、市内で婚活イベント等を実施する民間団体等への補助など、また子ども医療費の助成拡大といった6事業、事業費ベースでは1億1,424万円を計上して事業を展開してございます。 具体の成果といたしましてですが、7月に市が行った婚活支援セミナーと連携して
農業後継者対策協議会が実施した出会いイベントを実施いたしました。この中では、参加者14名のうち過去最高の半数以上に当たる4組8人がカップルとして成立している状況というような形で、出会いとしては非常に効果あった事業だと認識してございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) わかりました。最終的に、結婚までという実績というのはどうですか。農業委員会も何かやっていましたよね。あなたに通告していないから…… (「農業委員会やっている」と呼ぶ者あり) では、いいです。農業委員会、答えられますか。あなたたちには通告していなかったけれども。では、農業委員会、お願いします。
○議長(工藤正廣君) 農業委員会事務局長
◎農業委員会事務局長(野田健治君) ただいまのご質問にお答えします。 先ほど部長が答弁したとおり、先般、年に2回やっておりますけれども、このたび5回目となりました。1回目の交流会でカップルになった方の中から、このたび結婚するということで、先日その親の方から情報を得ております。その方、相手の方は女性でございますけれども、市外からの転入ということで、晴れて1組結婚に至ったという状況でございます。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) 安心しました。そういう取り組みがやっぱり実を結ぶときもありますので、これからもいろいろな意味で、予算とかそういうので配慮してほしいなと、そしてより多くのカップルが誕生できるように支援をしてほしいということを希望しておきます。 次に、民間人登用の件について質問します。先ほど観光についてという話がありましたけれども、本当に来年度間違いなく登用をすると、来る人あるかないか、それはわかりませんが、そういう形で取り組むと理解していいですか。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) お答えいたします。 議員ご発言のとおり、希望していただいて、ぜひ十和田市で働きたいという方の人材発掘が一番の課題かと思っております。その点についても極力努力して、来年度採用できればと考えているところでございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) では、かなうかどうかわかりませんが、私からも1つだけ情報提供しておきたいと思います。私は、その人に会ったわけではありませんけれども、何か旧十和田湖町のほうに、三井物産で働いて、60歳とか今何ぼで定年になって、会社にはいてくれと、やめないでくれと言われたらしいのですけれども、かなりの立場に立った人が今帰ってきているという話も人の話で聞きました。やっぱりそういう、三井物産だとか伊藤忠、丸紅の話になればなかなか珍しいというのですか、貴重な人材なので、例えばそういう人たちもひとつ考慮してもいいのかなという思いがありますので、もちろんその人というわけではありませんよ。そういう情報を集めながら有能なというのですか、そういう人材を何とかお願いをして、やっぱり観光とか販売戦略とかそういうものに生かしてほしいなと。そうすることによって、市長が言う、みんながますます元気を出せると、私はそう思っていましたので、その辺のところをまずよろしくお願いしたいと思います。この件について、市長からひとつ。
○議長(工藤正廣君) 市長
◎市長(小山田久君) ただいまの件にお答えいたします。 任期つきで民間の活力を活用ということで、実は当市でも任期つき職員として何人か採用しております。病院の事務局長もそうでございますし、またこれからも進めたい。 そこで、特に来年度、いわゆる国立公園満喫プロジェクト、そしてまたそれに伴うDMOだとか、いろいろな本当に大きな課題があります。そういったことから、ぜひその道のプロということで、それなりの人脈といいますか、いろいろと当たってお願いを、今人を探しているというか、そういう段階です。できれば、本当に実現できればいいなと思っております。ほかでもまたそういうような、最近はむつ市でもございました。一般社会人枠ということで登用いたしました。そういうことから、これからは本当に広い視野で職員として採用しながら市政を運営していく、本当に必要なときだなと思っています。先ほど推薦というか、過去に本当に大きな大手商社で働いている方の情報提供というのがありました。そういったことを耳をちゃんと立てながら、情報を収集しながら、このまちづくりのために働いてくれるのか、何をやってくれるのか、そういったことで情報を集めていければいいなと思っております。いろいろな情報をありがとうございます。
○議長(工藤正廣君) 12番
◆12番(石橋義雄君) 最後に巨木のことなのですが、実は東北巨木調査研究会の、先ほども壇上から言いましたが、高渕氏に話があって、行って、一緒に歩いてみたのです。すごいなと思いました。しかも、青森県で幹回りが1番から12番まで、そこに自生しているという話でしたので、高渕氏は残せる方法がないのかなという話でしたが、私は人の土地のものですからどうのこうの言えませんけれども、あれだけの場所にああいうものがあるということは、やっぱり一つの例えば巨木公園だとか、例えばスズラン公園でも、何でもいいのだけれども、それに合わせて一つの公園として整備できればどうかなとか、あるいは今十和田市では県への重点事業要望として全天候型のサッカースタジアム、これをかなり強力にお願いをしています。これはもう100億円だとかそういう話が、よそで青森県武道館だとか、それを見たときにそれぐらいかかるのでないかなという話がありましたけれども、県にお願いしていましたと、ではどこに建てるのよといったときに、まだ何も決まっていませんということであれば、そういう公園を含めた、いわゆるスポーツ公園だとか、そういうものも視野に入れながら検討してもいいのでないかなという思いで、大事なものを残しながらということで提案しましたけれども、人の財産ですので私はとやかく言えませんが、そういうことをひとつ検討してほしいなということで、要望して終わります。
○議長(工藤正廣君) 以上で石橋義雄君の質問を終わります。
△戸来伝君 質問
○議長(工藤正廣君) 次に、19番 戸来伝君 (19番 戸来 伝君 登壇)
◆19番(戸来伝君) 「人間五十年、下天のうちを比ぶれば」、ご存じのように、これは天下統一を目指した戦国時代の武将、織田信長が好んだとされる能舞「敦盛」の一節ですが、「人間五十年」は今から約480年前のことです。それが今は80年とも90年ともなりました。誰もが自分の人生を設計して暮らし、家族の未来を案じてあれこれ手配をします。そうした中で、縁ある人々が身を寄せ合い、助け合って暮らしているのが十和田市です。 6万3,002人、これは先月末の十和田市の人口です。十和田市と十和田湖町が合併をした平成17年の人口は6万8,359人でした。このときに立てた市の総合計画では、10年後の平成27年の人口を6万7,024人と見込んでいましたから、総合計画より既に4,000人も減っています。 ちなみに、今の世帯数は2万7,371世帯です。合併時は2万5,358世帯で、その10年後は2万5,419世帯とほぼ横ばいで推移する計画でしたが、世帯数は約2,000世帯もふえています。それによって、1世帯当たりの家族は、合併時は2.7人だったのが今は2.3人に減っているのです。 十和田市民に大きな幸せを、十和田市に豊かな未来を、この願いを託されているのが十和田市長であり、その実現に向けて励んでいるのが市職員です。その道しるべとなるのが、先ほども触れた10年単位でつくる十和田市総合計画であります。10年前の合併時に第1次総合計画を立て、今第2次総合計画ができ上がりつつあります。この総合計画では、十和田市全体の将来像を全ての分野にわたって描くのですが、最も重要な要素は何でしょう。人、物、金、あるいは、考えはいろいろあると思いますが、私は人だと思います。人がいてこその人間社会であり、人が生きてこその経済社会だと思います。 そういう観点から、このまちの発展のためには人口が減ることを少しでも防ぐことに社会の資源と知恵を集中させることが重要で、その上で将来の人口を正しく推計し、無駄な投資をしてはいけないのであり、効率的に効果的に事を運ばなければなりません。 温故知新、人は歴史に学び、成長してきました。そこで、今回はまず子供の減少と学校統廃合についてを取り上げます。まずは、小中学校の統廃合についてです。公共施設とは何かと厄介なものです。もちろん必要だとの判断から建てますが、どんな箱物もやがて劣化し、老朽化します。それでも、建てたときのように利用者がいて、必要性がさらに高まっていればよいのですが、この人口減少社会においては流れがその逆です。小学校も中学校も地域になくてはなりません。学びの場所としてはもちろんですが、地域住民の寄り合いの拠点としても重要です。その一方で、生徒数が少ないことにより、教育上さまざまな課題があることも事実です。国は、複式学級を解消する方向にありますし、市も当然それに沿って動いています。十和田市にもその対象になる学校があることは、隠すことではなく、既に広く知られています。 ところが、市ではいまだに統廃合の概要を明らかにしておりません。情報が漏れると無用な混乱を生じさせるとか、素案づくりは教育委員会内部でとか、それなりの理由はあると思いますが、まちづくりの主役は行政マンではなく市民です。私は、素案をつくる段階にこそ広く市民に参加させて、市民と思いを共有し、市民と一緒に練り上げたほうが結果的によいものができると思います。ほんの一部の有識者だけでなく、参加したい市民を参加させるのが協働のまちづくりの原点ではないでしょうか。 そこで、統廃合を検討している学校について、1つ、児童や生徒の現状と今後の見通しについて、1つ、校舎や体育館の耐震の状況について、この2点について市民参加の方針とあわせてお示しください。 次は、インターネット環境についてです。安倍内閣の発足から3年経過し、今は国を挙げて地方創生に取り組んでいますが、中でも観光振興はその切り札となるものです。我が国は、自然が豊かで個性ある文化が根づき、気候の変化に富み、おいしい食べ物に恵まれ、観光振興に必要な4つの条件を兼ね備えています。明日の日本を支える観光ビジョン構想会議、これは世界が訪れたくなる日本を目指して、安倍総理大臣が議長となり、ことしの3月、有識者たちがまとめ上げたもので、そこには1、観光資源の魅力をきわめ、地方創生の礎にする、2、観光産業を革新し、国際競争力を高める、3、ストレスなく、快適に観光できる環境をつくる、この3つの視点から全ての旅行者が旅の喜びを実感できるよう豊かな観光資源を誇りを持って磨き上げようと呼びかけています。 特にこの3つ目のストレスに注目してください。十和田市を訪れた観光客が感じるストレスの代表はインターネット環境です。世界中がインターネットフリーの時代において、十和田市のWi―Fi環境はどうでしょう。明らかにおくれています。官庁街通りでは3カ所ぐらいでしょうか。焼山では1カ所、十和田湖畔では2カ所でしょうか。観光ビジョンでは、観光客が利用する場所はすべからくWi―Fi環境を整備すべしと明確に掲げております。観光地なら動き回る地域全体が全て、商店なら観光客を求める店が例外なく、無料でWi―Fiを使える環境が人気のある観光地や商店では当たり前なのです。今の補正予算、200万円の予算がつきましたが、もっと根本的に取り組むべきだと思います。 観光ビジョンでは、滞在型の農村をつくるとし、美しい農村でおいしい食を味わい、宿泊をしながら農業を体験し、農業者と交流する、農家に泊まる農泊を推進しています。生きるために欠かせない食材には、それをつくり出す環境があり、農業者がいることを実体験し、理解してもらうことが狙いです。そこにおいても、体験者たちは作業をしながらその様子をネットで発信し、宿に着いてからはその日のことを発信し、日本中の、世界中の仲間たちに広めるのです。若い農業者たちもまたインターネットで自分の事業の様子を積極的に発信し、理解者と賛同者を広めることで生産物をアピールし、通信販売につなげています。どちらもインターネット環境があればこその話ですが、では十和田市での実情はどうなのでしょう。 光回線について、私が知るところでは、この市役所がある市街地では開通していますが、深持地区とか米田地区とかはまだまだで、旧十和田湖町地区も利用できないとのことです。光回線がどうした、Wi―Fiがどうした、ADSLだ、ブロードバンドだと、正直私もまだわからないことが多い世界ですが、今の現役世代の人々も、その子供たちも、パソコンやスマホを通じ、インターネットには当たり前のようになじんでいる時代です。ここにいる議員の皆さん、理事者の皆さん、仮に私たちが必要性を理解できないとしても、次世代の人々は確実にそれを望んでいます。その道を開いてあげるのは私たちです。 そこで、お聞きします。農家民宿の推進とか、観光客の利便向上に向け、市内全域に光回線を早急に整備してはどうですか。 3つ目は、大不動地区の集会施設についてです。去る7月10日に参議院選挙が行われました。大不動地区では、平らに山と書く平山集会所で投票が行われましたが、皆さんはこの集会所に行ったことがありますか。小山田市長はいかがですか。選挙管理委員の皆さんはいかがですか。一言で言えば、みすぼらしい、狭くて古くて、トイレもお粗末で、投票に行った人からはひどいと言われました。立ち会った職員たちもつらかったと思います。はっきり言って、あの集会所は投票所にふさわしくないと思います。 実は、2年前までの選挙では、すぐ近くにある平山保健福祉館で投票が行われていました。それが平山集会所に変わった経緯について、少し説明をしたい。もともと平山保健福祉館は、大不動小学校に隣接しておりました。ところが、4年前、大不動小学校自体が四和小中学校への統合で廃校になり、市では利用する予定がなかったことから、小学校跡を民間に譲渡することになりました。校舎は4,780万円かけて取り壊し、屋内運動場、すなわち体育館は残しました。校舎跡と体育館を含めた土地は、合わせて1万4,260平方メートルで2,723万円で売却、残っていた体育館は無償で譲与しました。2年前の9月のことです。この一連の流れの中で、その後平山保健福祉館は投票所として使うことがなくなり、狭くて古くてみすぼらしい平山集会所の利用が始まったのです。 無償で譲与された大不動小学校の体育館は、児童養護施設の附帯施設として利用することが条件づけられていますので、きっと役立っていることと思います。それはそれで結構なことです。でも、使いなれた投票場所を失った地域の皆さんの不便を思いやると、何とも気の毒でなりません。何とか工夫をして、もう少しましな投票所を用意してあげられないものでしょうか。 そこで、お聞きします。1つ、平山集会所の現状について、どのように認識しているのでしょうか。 1つ、平山保健福祉館は現在どのようになっているのでしょうか。 質問の最後は、市長の政治姿勢についてです。とはいっても、別に市長はけしからんとか、市長はおかしいとか言うものではありません。8年前、市長を見守り、応援してきた者として、さらなる活躍を期待しての問いかけですので、安心して聞いてください。 内閣総理大臣とか、県知事とか、市町村長とか、行政組織で1人だけ選ばれるリーダーのことを首が長いと書いてシュチョウとかクビチョウとか言うそうです。小山田市長もその一人です。十和田市という6万3,000市民の命の集合体のトップ、すなわちヘッドですから、その責任の重さは大変なものでしょうが、その細い身体の中にはさぞかし強靱な精神力が隠れているのでしょう。私たちは、いい人に恵まれたとつくづく思うきょうこのごろです。 さて、どの組織でもリーダーは孤独だといいます。部下が10人いれば10人の能力を生かすべく、100人いれば100人が気持ちよく働けるよう目配りをし、組織としての成果を上げていきます。6万3,000市民が十和田市で暮らしてよかったと、そう思えるよう職員を動かし、お金を使うのですから、大変な苦労でしょう。 十和田市の繁栄は、産業に支えられています。農林畜産業、商業、工業、観光業、建設業、医療、福祉、介護、教育、文化、芸能、それぞれの分野の人から十和田市は公平なまちだと評価してもらうための努力に頭が下がります。この8年間で見事に財政危機を乗り切り、市民から高く評価されている小山田市長ですが、ただ1つ打開できないでいるのが市立中央病院のことではないでしょうか。 「中央病院は1日300万円の赤字だ」と刺激的な見出しで県南新聞が報じたのは、平成22年1月10日でした。小山田市長は、その再建策を話し合う経営改革検討委員会を2月6日に開催いたしました。長委員長たちは、「赤字からの脱却には職員を非公務員化する独立行政法人しか道はない」と提言し、これに驚いた組合が、経営危機を知りながら何もしなかった、これからは頑張る、給与の削減もやむを得ないとの文書を発表しました。これに対して委員たちは、すばらしい組合だ、これなら希望が持てると感動したのです。結局3回目の会議で根本的な解決策は独法しかないと思うが、今回は試しに地方公営企業法の全適で様子を見ようと結論づけました。 あれから6年、中央病院はどうなっていますか。全適で成果は出ていますか。公平な姿勢で行政を行うということは、あちこちにお金をばらまくことではありません。より重要な分野に人を配置し、広く見渡して的確に物をそろえ、重点的にお金を投入することだと思います。今6万3,000人の市民がひとしく望むことは、中央病院の再生ではないでしょうか。それに経営資源を集中させることこそ公平な市政運営なのではないでしょうか。 今さら聞くのも恐縮ですが、あえてお尋ねをします。小山田市長は、これまでどのような姿勢で市長職に取り組んできたのでしょうか。小山田市長が考えている公平な市政運営とは一体どういうものなのでしょうか。中央病院の思いを含めて、お聞かせください。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(工藤正廣君) 市長 (市長 小山田 久君 登壇)
◎市長(小山田久君) 戸来議員のご質問にお答えいたします。 私からは、市政運営のあり方についてお答えいたします。十和田市まちづくり基本条例では、市長の役割と責務といたしまして、市政の代表者として市民の信託に応え、公正かつ誠実に市政運営を行い、広く市民の声を聞き、市政に反映させるよう努めると、このようなことが書かれております。こうしたことから、まちづくりに関する各種計画の策定に当たりましては、さまざまな場面において市民の参画と協働により公正で透明性の高い市政運営に努めております。 また、第1次十和田市総合計画の実現に向け、個別事業計画に基づき、各種施策に取り組むとともに、事務事業評価などを通じましてPDCAサイクルに基づく効率的で効果的な行政運営に取り組んでおります。 さらに、健全な財政運営を目指し、基金に頼らない財政運営を基本に据え、さらなる事業の選択と集中のもと、人口減少対策や公共施設の老朽化等、今日的課題の解決に向け、重点的に予算配分することにより政策実現を着実に進めまいりたいと考えております。 中央病院につきましては、これまでも申し述べてまいりましたとおり、絶対にこの地域から病院をなくしてはならない、そういう思いのもとにさまざまな支援、多額の支援を行ってきたところですが、県の地域医療構想により、このたび中央病院がこの地域の中核病院と位置づけられたことや、病院事業みずからが経営改善に努め、独立採算の実現に向けて取り組むことを原則とした新公立病院改革プラン、この策定をすることになっております。こういったことを踏まえて、今後行政としてどのような支援ができるのか、病院と協議を重ねていきたいと、そのように考えております。 いずれにしましても、市民の信託に応えるため、議員各位とも協働し、引き続き公正で透明性の高い市政運営に取り組んでまいりたい、そのように考えております。 その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁をさせます。 以上、壇上からの答弁といたします。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) 統廃合を検討している学校の状況について、まずは児童生徒の状況と今後の見通しについてお答えいたします。当市においても、少子化により児童生徒数は年々減少しております。小学校児童数は、平成28年度2,944名が平成34年度には281名減の2,663名に、中学校生徒数は平成28年度1,623名が平成34年度には169名減の1,454名に推移すると思われます。 現在文部科学省が定めた学級編制基準による複式学級を有する市内の学校は、小学校では下切田小学校、高清水小学校、洞内小学校、松陽小学校、深持小学校、四和小学校、十和田湖小学校の7校で、中学校は十和田湖中学校の1校があります。 十和田市教育委員会では、公立学校の統廃合に関する指針を制定し、それに基づき、複式学級の解消を目的として、集団での学びの場が確保できるかどうか等、児童生徒の教育環境の整備を第一に考え、統廃合について検討しております。 そして、昨年12月に統廃合が決まっていた下切田小学校を除き、複式学級を有する高清水小学校、洞内小学校、松陽小学校、深持小学校、十和田湖小学校及び十和田湖中学校の保護者を対象として、統廃合等の希望や学校教育に望むことなどについてアンケート調査を実施し、また四和小学校に対しては統合後の意見や感想のアンケート調査を実施しました。その集計結果につきましては、本年1月末にPTA役員会等で説明したところでございます。 今後市内5小学校及び1中学校を対象に地区懇談会を実施し、地域住民の声を聞いた上で慎重に統廃合の検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、校舎、体育館の耐震の状況についてお答えいたします。平成20年度より計画的に耐震補強を実施しており、現在来年度から改築予定の三本木中学校を除き、先ほど述べた複式学級を有する学校を含む小学校7校、中学校4校の全ての耐震補強を完了しております。 また、体育館のつり天井等の非構造部材の耐震化につきましては、今年度小学校4校、中学校1校の工事を実施しておりますが、複式学級を有する高清水小学校、洞内小学校、松陽小学校を含む残り小学校4校、中学校1校については、次年度以降、順次耐震化を図っていく予定でございます。 学校の統廃合に関して、素案づくりに市民を参加させるということについてでございますが、教育委員会では基本的にまずはそれぞれの学校区の保護者、地域住民の意見を大事にしたいということから、地域住民、保護者との協議を第一にして進めたいと考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) 市内全域に光回線の整備を進める考えはないかというご質問にお答えいたします。 当市における光回線の状況といたしましては、通信事業者から伺ったところ、通信設備の単位で市内を8つのブロックに分けているようでございます。そのうち十和田と大深内の2つのブロックのみが光回線に整備され、残りの深持、四和、沢田、焼山、十和田湖畔、十和田湖の6つのブロックが未整備であるとのことでありました。 光通信回線の敷設は、通常通信事業者が行っておりますが、事業者からは今後も採算ベースの観点からこの6つのブロックのエリアへの拡張予定はないと伺っております。しかしながら、国内有数の観光地であります十和田湖畔、焼山の2つのブロックにつきましては、インバウンド対策を含め観光振興を図るため、市の事業として来年度に整備を考えているところでございます。 このように、現状では市が整備主体となる方法はあるものの、その整備には多額の費用を要すること、利用者数が少ない場合は維持費も別途発生する可能性があることなど、課題も多く残されている状況でございます。したがいまして、市の事業として残り4つのブロックにおける光回線の整備は、整備済みの十和田、大深内、そして整備を検討しております十和田湖畔、焼山といった4つのブロック、エリアでの利用状況等を検証しながら、費用対効果あるいは財源の確保などを含め、時機を見て総合的に判断してまいりたいと考えているところでございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 民生部長
◎民生部長(高屋昌幸君) 平山集会所の現状についてお答えいたします。 平山集会所は、平山町内会が所有、管理しておりますが、町内会からの聞き取りによりますと、主に平山町内会及び大不動地区の地域団体のコミュニティー活動に年間十数回程度利用されている施設で、床面積はおおむね18坪程度、昭和40年ごろの建築で木造平家建て、トイレはくみ取り式という状況です。 建築から50年程度経過しているため、年数相応の老朽化が見られますが、集会施設について平山町内会から市に対して特段要望は出ていない状況でもありますことから、平山地区での集会機能は維持されているものと考えております。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 健康福祉部長
◎健康福祉部長(漆舘仁君) 平山保健福祉館の現状についてのご質問にお答えいたします。 平山保健福祉館は、平成28年第1回定例会において議決をいただき、平成28年3月31日をもって廃止となってございます。 なお、同施設については、平成28年度予算に解体費用を計上しているところであり、年内をめどに事業を完了したいと考えております。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 最初に、小学校の関係で、いろいろ説明をいただきました。それで、私は8月5日のデーリー東北を見て、総務文教常任委員会での報告を受けたのが新聞に載って、びっくりしたのですが、なぜならば何十年もたって複式学級から統合しなければいけないというようなことなのですが、ここに深持小学校が載っているのです。デーリー東北には、生徒数が27人と、事細かく載っています。教育長、私はこれをつくるときから反対してきたのです。そのときも、毎年の入学する子供は何人いますかと、6年間出させたのです。やっぱりその当時もこういう人数なのです。でも、そこに立派な体育館とか学校をつくったわけでしょう。教育委員会としては、その立派な学校をつくったにもかかわらず、生徒がふえるようなことをしない、地域住民に任せっきりで今日まで来たのですか。まだ10年たつかたたないかでしょう、これ。これまさに教育委員会の失態ではないですか。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) 深持小学校が建つに当たっての経緯については、私よく存じてはおりませんけれども、確かに今議員からご指摘あるように、人数が非常に減少しております。今後も6年後には一応現在からの推定ですと深持小学校は7名増加するというようなことになっておりますが、複式学級を解消するという状態には至っておりません。我々も、そういう校舎を新たに建築して、そして学校をつくるといった場合には、そういうふうなことのないように今後十分検討してまいりたいと考えています。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 今の教育長いないのは、これはわかるのだけれども、当時はやっぱり体育館とか校舎にも多額の金額をかけて立派なのつくっているのです。わかるでしょう。どこの学校にもないような学校でしょう。あのとき1億四、五千万円、冷暖房入れて、2億円ぐらいのプレハブ建てたのです、当時。あのプレハブでもここ10年や20年はもつのです。それを1,500万円という解体費用を我々に議決させて、全部壊したのです、あれ。新しい校舎ができた段階で。それで、まだ10年たたないのに、複式学級だから統合しなければいけない学校の一つに今こうやって新聞に載るということは、私ら議決したのに責任があるのか、それを提案した理事者に責任があるのか、どっちだと思いますか。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) 最終的には、ここで議案通ったかと思いますので、また既に決算審査特別委員会等も終わっていることであるかと思いますので、何とも言えません。ただ、当時の資料を見てみますと、あの時点ではたしかまだ深持小学校は複式学級にはなっていなかったようでございます。校舎が建った時点ではです。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 複式学級にはなっていなかったと言うけれども、翌年から入学する子供何人ありますかと私聞いたのです、向こう6年間。5人、6人の世界です。今こういうふうに新聞に書かれるようなこと想定されているのです。それをなぜ教育委員会が、当時の市長は地元ですから、それを学校建てるの無理ですよとかというふうなことを進言できなかったかということです。そこにはやっぱり多額の費用がかかっているわけでしょう。市民の税金が投入されているわけです。大体校舎も体育館もプレハブもと含めれば20億円に近いと思うのです。そのために西小学校の建設がおくれているでしょう。四和小中学校の統合もおくれているでしょう。現に三本木中学校を建設するのもおくれてきたのでしょう。そういう行政であったらだめではないですか。提案する理事者に責任はないで、我々議決した人に責任がある。20億円ぐらいですよ、大体。そういうふうなことのないような教育行政をしなければいけない。私はそのときにいなかったというのは理由にならないです、継続されているのですから。決算審査特別委員会もあると、決算審査特別委員会で質問せということですか。 (「決算委員会もう終わったと言ったべ」と呼ぶ者あり)
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) ただいま戸来議員からお話ございました。確かに我々理事者のところでそういうふうなことを提案する場合に、やっぱり十分吟味、検討する必要があるかと思います。私は、当時よくそのあたりの事情はわかりませんでした。ですから、今後そういうふうなことのないように十分検討してまいりたいと、こういうふうに思っております。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) いや、今後そういうふうなことのないように検討すると、今後こういうことあったら困るのです。やっぱり10年か何ぼでそういうふうな、こういう新聞の見出しになるようなのであれば、うまくない。当時のプレハブでも冷暖房全部完備した建物だったのですから、それも新しいプレハブだったのです。それを校舎つくる、体育館つくるで、もう全部壊したのです。ほかに利用するということではなくて、重機で砕いて壊したのです。10年ならプレハブでも十分もちます。まだあと10年も20年ももてるプレハブだったのです。そういうふうなのを考えれば、教育委員会のミスではないでしょうか。答弁。
○議長(工藤正廣君) 教育長
◎教育長(米田省三君) そこの判断は、私今事情がよくわかりませんので何とも申し上げられませんが、ただプレハブにつきましては5年間というふうなことで、何か5年間もつという、5年超えればこれはちょっと危ないよというようなお話で5年間で撤去したというふうなことは聞いております。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 5年でだめになるプレハブというのはそうないのです。それあんたどこから聞いてきて言っているかわからないけれども、今これ以上言っても、そういう轍を踏まないように教育行政、ちょっとしっかりしてください。 あとは、光回線のことですが、先ほど総務部長の話では金額とかさまざまな関係でできない。大深内、洞内のほうの関係は、NTTの関係でそのまま光回線が併用されていると。28局、四和地区、私らのところもですよ、奥入瀬川から南が28局、あと隣にいる沢目議員のところは26局、深持も入っていないのです。あとは、旧十和田湖町全域で。これは、俺いろいろ聞いてみたら、市役所の中に、企画財政部か総務部かわからないけれども、光回線の開設の関係でNTTの人間が何回も来ていると思うのです。来ていると思うというか、来ていますか、来ていないか、ちょっと聞きます。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) NTTということですが、通信事業者のほうからのお話はいろいろとございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) そこを探っていったら、何回もやっぱり役所には来ているのだそうです。国の光回線を、いわゆる導入してくれということで、国が85%、90%の補助をつけて、その回線を導入してくれということで役所に何回も来ているということです。それ市長、聞いたことありませんか。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) 時期的なものはもしかしたら違うかもしれませんけれども、最近もお話はいただいているところでございます。その中で、設備、要するに光ケーブルという線を引っ張って、各幹線から支線へ流す設備についてはそういう補助事業あるいは交付金等のお話はあります。ただ一方で、その線を使って要するにデータを流すシステム、制度は、あくまでも通信事業者からの提供を受けないと、線はあっても中身がないような状況になります。そういう中で、要するにコスト、維持費等を賄える状況にあるのかというのも、先ほども申しましたとおり、ネックになっている部分でございます。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) そういうふうな解釈で捉えたら、採算ベースがとれなければ大変だという意味合いでしょう。では、聞くけれども、大深内のほうとか切田のほうでは採算とれているの。そういうことではなくて、あなたのところに今、あなたのところか企画財政部かどこかわからないけれども、通信の関係の人が来ているのは、周りですよ、周り。いいですか、六戸町も七戸町も上北町も新郷村も光回線が行っているのです。その周辺の十和田市の、いわゆる26局、28局、旧十和田湖町、これが入っていないというのはおかしいということを言っているのです。だから、何とかして早くやったほうがいいということで何回も来ているということなのだけれども、私聞いた人はうそを言っているのかな。 だから、市長、やっぱり十和田市全部公平に見てもらいたいというのは、仮に28局とか26局とか旧十和田湖町、休屋も含めて、光回線を導入できるのがあれば、相談、今まで何回も来たそうです。今85%とか90%の補助がなくなったかもわからない。さらにそういうふうなところにつけたいというのであれば、もっといろいろなことがあると思うということなのです。要は、私が聞くところによれば、市役所がそれを拒否しているようにしか聞こえないのです。だから、市長が今首ひねるのは、部課長からそういう報告が行っていないかと思うような雰囲気なのだけれども、要は28局、26局、旧十和田湖町……今休屋に小坂町も光ファイバーをやろうとしているそうです。そのときに、まだ十和田市がないと、このWi―Fiの200万円のものだけで、例えばそこを充足をさせたと言っても、これはピンポイントなのです。そこの50メートルか100メートルが来てるだけでも、建物の中に入ったりとかなんとかといえばなかなか難しいようなのだから、全市に光ファイバーが届くように、市長、考えてみたことありますか。
○議長(工藤正廣君) 市長
◎市長(小山田久君) お答えいたします。 光ファイバーの件ですが、先ほど答弁したとおり、まず観光の面ではやはり観光地、休屋、そして焼山、ここには早急にやる必要があるということで、今回も若干ですが、そして来年度からやっていきたい、そういうふうに思っております。 そのほかの地域、原則として事業者ということですが、なかなか事業者のほうもやれない。そういう地域に全てこの光ファイバーということになれば、大変な経費がかかります。そういった中で今まで来たわけでございますが、これからどういう制度があるのかどうか、そういったことも含めて、一気にということはまず無理でございますが、まずそういうことを見ながら、もちろん市のいろいろな事業の中で総合的に見ながら進めていきたいなと思っています。 以上です。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) この明日の日本を支える観光ビジョンというの、さっき私言いましたよね。これらを見ても、28局とか26局、旧十和田湖町、農村地帯なのですが、光ファイバーを使う人口が多いとかではなくても、やっぱり市長も今言ったいろいろな補助とかそういうふうなのを探っていって、補助が85%とか90%のとき何回も来ているそうです、役所に。今まで光ファイバーになっている大深内とか切田のほうとかというのは23局とかの関係で、これはNTTの通信のほうで全部すべからくやっているわけで、それ以外のところに85%とか90%の補助で光回線を引けますから、役所やってくれませんかと来ているそうです。そのときに全然腰上げないで、今何ぼか検討するのでは、補助事業がなくなってから検討しますではなかなか難しいでしょう。あるいは補助率がうんと低くなってからやっても。だから、私はそのときなぜやらなかったのかなと思っての今質問なのです。だから、これにもあるようにそういうふうな、今そういう時代ですので、早急に通信の人と協議をして、やれる方向は何があるかというのは協議していただきたいなと思うのですが、するか、しないか、ちょっとお願いします。
○議長(工藤正廣君) 総務部長
◎総務部長(横道彰君) お答えいたします。 先ほども申しました設備の部分については、確かに補助があって使えるというのは事実ございます。その中で通信業者といろいろ相談しているのは、やはりケーブルは通してもそこの利用客数がないとある程度の地元負担、あるいは市の負担等が発生しますということはかたく言われている部分でございます。その辺をクリアできる方法、あるいは国の制度等、あるいは積極的に活用するということで今後検討はしてみたいと思います。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 電話回線の中に太い電話線があるでしょう。それに別に光回線の線を引っ張って各家庭に行くようになるのだから、そんな、今の黒電話とかそういうふうなのを考えてみても利用はちゃんとあると思うから、早急に検討してみてください。 それと、平山集会所、築四、五十年たっているので、それをいわゆる投票所に使ったというのに私は疑問を持っているのですが、先ほど健康福祉部長が平成28年度に予算化して平山保健福祉館を整備すると言ったよね。 (「解体する」と呼ぶ者あり) 解体すると言ったのか。そうしたら、解体する予算をつけるのと一緒に、あの地区の今までそこに集まる場所だったのです。集会所か、あるいはそういう名のもとのものをつくる考えないのか。山本議員がいれば絶対そこにつくらせていると思うのですが、山本議員がいないために、ここの地区に学校がなくなったばかりではなく、それまでなくなるというのはちょっと悲しいような気もします。どうか集会所を含めて、市長、検討してみてくれませんか。
○議長(工藤正廣君) 答弁。民生部長
◎民生部長(高屋昌幸君) お答えいたします。 ご承知のとおり、平山集会所、町内会の集会所がございますので、新たな集会所の建設ということは現時点では考えにくいと考えております。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 行政上の話し方だったら、そういうふうな話もあるのです。しかし、体育館と敷地をある施設に寄附したり売ったりしたわけでしょう。今残っている部分、部長は金かけて解体すると言うのだけれども、あそこに、小学校跡地にあったいろいろな記念碑なんかも建てているわけでしょう。だから、あの辺の人は、あそこをよりどころにしようとしてあそこに移しているわけでしょう。だから、地元から集会所を建てる、その計画まだ伺っていませんではなくて、やっぱり学校統合で閉校になった段階でそういうふうな、あの施設をただ壊して、新しく建てるというのなら私何も言わないけれども、何かを建ててあの地区の人たち、利用するのは大不動学区の人たちなのです。各部落には小さい公民館はそれなりにあります。選挙でそこに来た人が、その周辺から来た人がびっくりしているのです。だから、この敷地の中は、これは市の土地ですから、やっぱりちゃんとした建物建てて、その地域の人に使わせるような考えないですか。健康福祉部長。
○議長(工藤正廣君) 健康福祉部長
◎健康福祉部長(漆舘仁君) 平山保健福祉館の解体後の話についてですが、私どもとしては平山保健福祉館、解体し更地にして市担当部署のほうに土地管理を返上するということでございますので、その後のどうするかというところについては現在のところは考えておりません。 以上でございます。
○議長(工藤正廣君) 19番
◆19番(戸来伝君) 部長、あの解体をして更地にして、また寄附するのでねえべな。隣はそういう施設のところだし、校庭に隣接しているところだから、そういうことのないように企画財政ちゃんと管理しながら、ここにそういう施設を建てられるようなことを部長会で議論してみてください。これはそれ以上言いません。 あと市長、先ほどの石橋議員の答弁にも3期目に向かって心を定めたようですが、私が市長にお願いしたいというのは2期目も無競争だったのです。今回3期目もまだ市長しか名乗り上げていないように記憶しています。心緩まないように、市政全般に当たってかじ取りしていただきたいということをお願いして終わります。
○議長(工藤正廣君) 以上で戸来伝君の質問を終わります。
△休会の件
○議長(工藤正廣君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りします。明9月9日から20日までの12日間は、決算審査特別委員会及び議事整理のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(工藤正廣君) ご異議なしと認めます。 よって、9月9日から20日までの12日間は休会することに決定しました。
△散会
○議長(工藤正廣君) 来る21日は午前10時から本会議を開き、各議案の審議を行います。 本日はこれにて散会します。 大変ご苦労さまでした。 午後 2時56分 散会...