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12月09日-一般質問-03号

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  1. 十和田市議会 2008-12-09
    12月09日-一般質問-03号


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    平成20年 12月定例会(第4回)   平成20年12月9日(火曜日)                                議事日程第3号 平成20年12月9日(火)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問  ①12番 小 川 洋 平 君  ② 2番 堰野端 展 雄 君  ③20番 杉 山 道 夫 君  ④11番 石 橋 義 雄 君                                本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                出席議員(26名)                   1番  舛 甚 英 文 君                   2番  堰野端 展 雄 君                   3番  鳥 越 正 美 君                   4番  桜 田 博 幸 君                   5番  工 藤 正 廣 君                   6番  田 中 重 光 君                   7番  野 月 一 正 君                   8番  岩 城 康一郎 君                   9番  今 泉 勝 博 君                  10番  漆 畑 善次郎 君                  11番  石 橋 義 雄 君                  12番  小 川 洋 平 君                  13番  東   秀 夫 君                  14番  赤 石 継 美 君                  15番  豊 川 泰 市 君                  16番  畑 山 親 弘 君                  17番  米 田 由太郎 君                  18番  野 月 一 博 君                  19番  赤 坂 孝 悦 君                  20番  杉 山 道 夫 君                  21番  江 渡 龍 博 君                  22番  山 本 富 雄 君                  23番  戸 来   伝 君                  24番  竹 島 勝 昭 君                  25番  野 月 忠 見 君                  26番  沢 目 正 俊 君                                欠席議員(なし)                                説明のため出席した者              市     長  中野渡 春 雄 君              副  市  長  気 田 武 夫 君              収  入  役  大 川   晃 君              総 務 部 長  成 田 秀 男 君              企 画 財政部長  鈴 木 史 郎 君              民 生 部 長  立 崎 享 一 君              健 康 福祉部長  新井山 洋 子 君              農 林 部 長  山 本 邦 男 君              観 光 商工部長  小山田 伸 一 君              建 設 部 長  高 田 重 利 君              十和田湖支所長  奥 山   博 君              上 下 水道部長  小 出 紀 明 君              病 院 事務局長  梅 村 建 治 君              総 務 課 長  北 舘 康 宏 君              企 画 調整課長  川 村 史 郎 君              財 政 課 長  西 村 雅 博 君              病  院  長  蘆 野 吉 和 君              選挙管理委員会  古 舘   實 君              委  員  長              選挙管理委員会  竹ヶ原 重 義 君              事 務 局 長                         監 査 委 員  髙 野 洋 三 君              監 査 委 員  小笠原 正 美 君              事 務 局 長                         農業委員会会長  中 野   均 君              農 業 委 員 会  久 保 雅 喜 君              事 務 局 長                         教 育 委 員 会  小野寺   功 君              委  員  長                         教  育  長  稲 垣 道 博 君              教 育 部 長  梅 津 敏 明 君              指 導 課 長  小 向 秀 男 君                                職務のため出席した事務局職員              事 務 局 長  芋 田   保                総 括 参 事  宮 崎 秀 美                主     査  中 村 淳 一                主     査  榊   圭 一                    午前10時零分 開議 ○議長(沢目正俊君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(沢目正俊君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。 △小川洋平君質問 ○議長(沢目正俊君) 12番 小川洋平君       (12番 小川洋平君 登壇) ◆12番(小川洋平君) おはようございます。12番、小川洋平でございます。久しぶりの質問ですのでちょっと緊張しておりますが、理事者の皆様には明快な答弁を期待したいものであります。今回は前振りなしで早速質問に入りたいと思います。  最初に、観光行政について何点か質問をいたします。十和田市は、観光都市としてこれから進んでいくために、いろいろな事業を計画し、実行しているわけですが、いま一つ先が見えてこないのが現状だと思います。新幹線も間もなく開業するわけですが、それに対応しての協議会が発足したと聞きます。その後何回会合が持たれて、どういう内容で協議されているのか非常に気になるところでございます。例えば新幹線開業に伴い、現代美術館を含んだ新しい観光ルートの開発、七戸の鷹山宇一記念館、青森の県立美術館を経由し、八甲田、奥入瀬渓流、十和田湖に宿泊をしてもらうというようなルート、仮称芸術ロードの開発など、広く十和田湖、奥入瀬渓流、現代美術館を含んだ構想がありましたら、例を挙げて示していただきたいと思います。  次に、修学旅行を招聘しているわけですが、その内容をお聞きしたいと思います。最近の修学旅行は、我々の時代と違いまして、ただ見学をするだけではなく、いろんな実務体験を盛り込んだ修学旅行が主流であります。当市もいろいろな計画を立案し、各方面にセールスはしていると思います。聞くところでは、北海道の南部地区や東北、関東方面から、本県にもかなりの学校が来ていると聞いております。その団体が十和田市に来て、現代美術館の芸術鑑賞から1次、2次、3次産業の実務体験までしてもらい、できたら当市に宿泊をしていただくコースをもっともっとつくり、各地の学校なり旅行会社に直接セールスをする必要があると思います。その計画や、またグリーンツーリズムの経過や結果をお知らせください。  次に、奥入瀬渓流のマイカー規制についてお伺いをいたします。ことし10月18、19日に4年ぶりに、国道102号の奥入瀬渓流のマイカー規制を実施いたしましたが、以前から渓流の構造上、車の排気ガスが停滞し、樹木に多大な悪影響を及ぼしていると聞いております。環境面で、あるいは自然保護面でどのような効果があったのか。また、観光客や生活道路として通行している方々からアンケートをとっていると聞いておりますが、その結果をお知らせください。  また、将来的には、奥入瀬渓流をどのような形の観光地として持っていくのか構想があると思いますが、例えば自然保護環境保護の面からも、渓流の景観保護からも、将来的には上高地みたいに全面通行どめにして、観光客にゆっくり歩きながら、あるいは十和田市は馬のまちですので、馬を最大限に利用してトレッキングや馬車、あるいは自転車で散策させるようにして、ある意味時間をかけて渓流を堪能していただき、湖畔に泊まるようにすることによって、奥入瀬渓流や十和田湖の再認識につながると思いますが、当局はどのように考えているのかお知らせください。  次に、十和田市秋祭りに対しての支援策についてお伺いいたします。ここ3年間、市からの補助金があり、各町内会は観光協会が掲げている豪華絢爛な山車を目指して、台車づくりから始まり、仕掛けの制作や武者人形づくりなど、町内会は豪華絢爛山車づくりに向かって一生懸命取り組んでまいりました。そのおかげで、ことしは全町内会で自作の山車ができました。これも市からの補助金があったおかげであると山車を出している町内会は感謝を申し上げております。  しかしながら、各町内会は、まだまだ豪華絢爛山車制作の途中段階であるようでして、お祭りの反省会の席では、補助金は3年間で終わりということは認識しておりますが、この景気の悪さで来年の寄附の集まりぐあいも思うようにいかないだろうとの認識で一致しております。先般観光協会のほうから市に要望書を提出したところであります。市財政が厳しい中ですが、秋祭りは人の動員も、市内のあらゆるイベントの中で一番であり、市民の方々も手づくり山車の最近のできばえに拍手を送っているところであります。今後の山車づくりでは、各町内会も財政的には大変な状況ですので、十和田市のにぎわいを落とさないためにも、ぜひとも制作補助の継続を願うものであります。当局のお考えをお聞かせください。  次に、道路行政について何点かお伺いいたします。最初に、ことしの除雪への対応をお伺いいたします。ことし、市内ではまだ積雪が見受けられませんが、山間部では除雪をしたと思います。このように山間部と市街地では雪の降る量は格段の差があります。当然に担当地域によって出動回数が違ってくるわけで、必然的に業者間の格差が出てきます。雪が降る、降らないにかかわらず、重機は待機しておかなければならず、市街地担当業者は出動機会が少なく採算に乗らないのでやめたいという業者が昨年はあったと聞くが、今年度はどのようにお願いをしているのか。  また、システムを変えたと聞きますが、何がどのように変わったのかお知らせください。  また、出動回数の違う山間部と市街地により、除雪費の考え方が違ってくるのかお知らせください。  また、システムの変更により、業者への影響や市民への影響が心配されますが、どのように考えているのかお知らせください。道路が市民の通行に支障のないように、安全、安心な状態に保っていただきたいと思っております。  次に、町内会や集落に対して道路整備普請事業としての支援策をお聞きしたいと思います。この質問は、建設常任委員会で昨年栃木県栃木市、ことし和歌山県海南市で視察研修してまいりましたが、昨今はどこの自治体でも大変厳しい財政下で、いかに市民の要望にこたえていくかが課題として残っているわけでありますが、特に十和田市の場合では、市内の地区懇談会を開催すると7割強は道路整備要望が出ると聞きます。しかし、費用対効果や財政的な面を考えると、山間部地域や集落間の道路整備など、すべてを満足させることは非常に困難な状況にあると考えます。あるいは整備の優先順位からすれば、いつになるかわからない状態であるのが現状でございます。この状況を少しでも改善し、市民の要望にこたえていくために、昔各地であった道普請や堰普請などのように地域主体での道づくりをし、地域の愛着や連帯感をより一層強くし、地域を活性化していく一つの方策だと考えます。栃木市や海南市では、道路普請事業あるいは道路整備支援事業として立ち上げておりますが、原材料費、重機借上料を支援しており、行政側は施工図面の制作や現場確認など行政がかかわることにより、工事内容も適正になされております。財政が厳しくなる中で、官民協働の道づくりをするべきと考えるが、当局の考えをお聞かせください。  また、来年度にモデル地区を選定し、実施をするべきと思うが、当局のお考えをお聞かせください。  以上、壇上からの質問といたします。 ○議長(沢目正俊君) 中野渡市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 小川議員のご質問にお答えします。  まず、東北新幹線全線開業に向けての十和田市現代美術館を含んだ観光ルートの開発についてお答えをいたします。本市を含む4市4町が連携し、新たな青森の旅.十和田湖広域観光協議会が7月16日に発足しております。当協議会は、官民を挙げて新しい旅を観光客に提案していこうと、これまでにない観光ルート開発体験メニューを調査、研究しているところであります。この観光圏内には、現代美術館鷹山宇一記念美術館青森県立美術館寺山修司記念館などの多くのアート施設があります。これらの施設を周遊していただきながら、十和田湖、奥入瀬渓流などの観光地と温泉、ご当地グルメなどを結びつけたいと考えております。したがいまして、多くの観光客が満足できる観光ルートづくり観光圏等を中心に目指してまいりたいと考えております。  次に、修学旅行誘致内容についてお答えいたします。市では、本年7月に北海道の札幌市及び苫小牧市、8月に首都圏の旅行会社を訪問し、パンフレット「グリーンツーリズム十和田」を配布するなどして、修学旅行グリーンツーリズムのPR活動を実施いたしました。この結果、本年は苫小牧市から中学校1校が修学旅行に来ております。さらに、台湾では国際教育旅行を推進していることから、市と連携協定を締結している青森中央学院大学の協力を得て、台湾からの誘客活動に取り組んでおり、私も11月1日に台湾を訪問し、誘致活動をしてきました。その結果、ことし10月23日と28日に台湾の大学から2校が当市を訪れております。現代美術館につきましては、旅行会社訪問時に展示図録などを持参して、展示内容、企画展情報などを積極的にPRしてきたところであります。今後も修学旅行誘致活動を実施しております青森県観光連盟教育旅行専門部会とも連携しながら、誘客の促進を目指してまいります。  次に、奥入瀬渓流マイカー交通規制の効果と今後の対策についてお答えをいたします。マイカー交通規制は、環境省、青森県、十和田市及び民間団体等で組織する奥入瀬渓流利用適正化協議会が主体となって実施したものであります。今回は、混雑のピーク時である紅葉時の環境に影響を及ぼす温室効果ガス大気汚染物質を調査し、それを比較して、今後の環境対策に役立てるために実施しました。今後も関係機関と協議しながら、奥入瀬渓流をゆっくり旅行して、そしてそれが滞在型観光に結びつくよう、継続して実施していきたいと考えております。  また、奥入瀬渓流を全面通行どめにして渓流の自然保護を図るとともに、観光客が渓流を堪能するためには青ぶな山バイパスの完成が不可欠であり、今後も関係機関に強く働きかけてまいります。  次に、来年の秋祭りの支援対策についてお答えをいたします。秋祭りの山車及び太鼓車の制作補助は、平成18年度から本年まで3カ年と期限を定めまして、社団法人十和田観光協会を経由して各参加団体へ行ったものであります。しかし、その期限を延長してほしいと観光協会から要望を受けております。市は、皆さんご承知のとおり、非常に厳しい財政状況であり、来年度の助成につきましてはこれから行う予算編成の中で考慮してまいりたいと考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) 奥入瀬渓流のマイカー規制の環境的な数値とアンケート結果についてお答えいたします。  交通量が約76%減少したことに伴い、温室効果ガス二酸化炭素排出量は約66%の減少、大気汚染物窒素酸化物は約50%減少いたしました。  また、観光客のアンケートでは、約77%の方がゆっくり落ちついて観光できたと回答し、観光にマイナス的な影響は特になしが約80%でありました。さらに、渋滞解消や環境保護のためのマイカー規制について、約83%の方が本事業の趣旨を理解されていました。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 建設部長建設部長(高田重利君) ことしの除雪への対応についてお答えいたします。  近年市民ニーズの多様化や事業者の保有する重機の減少など、除雪を取り巻く環境が変化してきたことへの対応として、ことし5月に官民業の懇談会を開催するなど、新しい除雪システムの取り組み、検討を進めてまいりました。ことしは、コンセプトを「官民業が協働してお互いに役割とマナーを守り、除雪作業の効率化を図ること」といたしました。業務委託については、昨年の80区域を気象や周辺環境の条件などから8区域に分割し、業務委託いたしました。委託費につきましては、重機などの稼働時間による借り上げ方式から除雪を実施した道路の距離数に応じた請負方式とし、透明性の確保を図りました。  次に、山間部と市街地の除雪費の考え方につきましては、それぞれ地域ごとの作業条件から作業効率を考慮して対応することといたしました。  今回のシステムの変更による事業者への影響につきましては、借り上げ方式から請負方式になることで、請負工事同様に責任施業に迫られることとなります。また一方で、効率的に作業を行おうとすることで作業計画の見直しやオペレーターの養成、さらには使用重機の削減にもつながるものと考えております。  市民サービスの影響につきましては、今回の除雪システムの変更に伴い、除雪作業仕上げ基準、作業時間の明確化などにより、市民サービスの向上につながるものと考えております。よりよい除雪を実施するには、市民一人一人のモラルと協力が必要であることから、11月1日号広報折り込みチラシを毎戸に配布し、市民の皆様にご協力をお願いいたしました。今後委託事業者への指導、除雪サービス窓口の設置など、市民が快適さを感じる冬道の確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、町内会などに対しての道路整備普請への支援策を問うについてお答えいたします。当市において、道路は最も重要な生活基盤であるため、その必要性から計画的に整備を進めているところであります。しかしながら、今後ますます厳しい財政状況が予測される中で、道路の整備に係る市民、町内会等からの要望は依然として多く、今後すべての要望にこたえていくことは、費用対効果、財政面からしても非常に困難な状況にあると考えております。このような状況の中で、町内会などの道路普請により市と連携して地域の道づくりを行うことは、協働のまちづくりを推進している当市にとりまして好ましいことと考えております。また、このことで地域の連帯意識も高まり、さらにさまざまな事業等への発展が期待されるものです。今後先進事例等も参考にしながら、事業化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  次に、来年度におけるモデル地区での実施についてお答えいたします。事業の実施に向けてはさまざまなルールづくりが必要とされることから、このルールづくりとあわせ、現在地元町内会に側溝などの原材料を支給し、道路補修等を行っていることを事業化に向けてのシミュレーションにしてみたいと考えております。  以上であります。 ○議長(沢目正俊君) 暫時休憩します。                  午前10時25分 休憩                                                  午前10時25分 開議 ○議長(沢目正俊君) 休憩を解いて会議を開きます。 △発言の訂正について ○議長(沢目正俊君) ここで発言訂正の申し出があります。  市長 ◎市長(中野渡春雄君) 私の答弁の中で、私も11月1日に台湾を訪問したと答弁しましたが、これを10月1日に訂正をお願いいたします。 ○議長(沢目正俊君) ただいまの発言訂正の申し出は、議長においてこれを許可します。 ○議長(沢目正俊君) 12番
    ◆12番(小川洋平君) 答弁ありがとうございました。いつもより随分丁寧な答弁だなと思って聞いていました。そろそろかなというふうな感じもしますけれども。再質問を行いたいと思います。  まず、観光行政について質問していきたいと思います。市長並びに担当部署の方々は、トップセールスして各方面で観光誘致の努力をしているのには敬意を表しますが、新幹線開業が間近に迫っている中でございまして、それが一つのチャンスと考えております。観光というのは、開業時期だけが観光ではございませんけれども、開業時期にはメディア関係はこぞっていろいろな番組を企画、制作をすると思います。それが一つのチャンスだと私は考えております。開業時期には旅行会社へのセールスをその時点でもう終えていなければならない状況下ではないかなと思っておるところでございます。そういう関係で、早急にそういうふうなプラン、あるいは観光ルートを制作して、少しでも早くそういう関係団体等に積極的に行動を起こしてもらいたいと思います。これは要望です。  それから、マイカー規制でございます。こういう時期にもかかわらず、先ほどの答弁では皆さん比較的趣旨を理解されているようでございまして、規制の混乱もなく、また自然環境にとっても大変いい数値が出ているのには驚きました。将来的には青ぶな山バイパスが不可欠と、全面通行どめにするにはそういうふうなのが不可欠というのは重々わかっております。将来的には上高地みたいに全面通行どめにして、渓流の自然環境保護最大限努力をしていただきたいと期待をしているところでございます。今回の規制は、奥入瀬渓流利用適正化協議会が主体でやっているということですので、その方々が国、県、市、民間の入った組織ということでございますので、バイパス促進に向けての会合はその中で話されているかどうかをお聞きしたいと思います。  また、秋祭りの助成は考慮していくと、これから予算編成していくわけで、その中で助成は考慮していくということですが、山車を制作している町内会は、大変今財政的にも困窮しているのが現状でございます。制作の関係もございます。ことしはどういう山車をつくるかということで協議を始めて、ある部分制作にかかっている町内会もあると聞きます。金額は予算編成の中で決めればいいことでありますが、できたらこの場で助成をするか、しないかの答弁をお願いしてみたいと思います。  次に、道路行政についてでございますが、除雪はこれからが本番であります。当然市民が安全、安心に通行できるよう、業者の方々にはくれぐれもよしなに作業していただきたいと思います。また、今年度のシステム変更でふぐあいがいろいろと出てくるのではないかなと危惧しておるところでございますが、対応を誤らないように気をつけて除雪をお願いしたいと思います。  それから、道路普請事業ですが、財政が厳しい折、非常に有効な事業と考えております。工事費も市発注に比べると約半分ぐらいの工事費で完工できると栃木市あるいは海南市の職員が述べておりますが、先ほど事業化に向けてシミュレーションすると言っておりますが、もし内容が詳しく述べれるようであればお聞きしたいと思います。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) お答えします。  最初に、青ぶな山バイパスのことに関してですけれども、奥入瀬渓流利用適正化協議会は、このマイカー規制についてだけで協議していますが、市自体としてこの件につきましては重点事業の一つとして毎年取り組んでおり、県に要望しております。県でも理解を示して、できれば早いうちに完成していただきたいということから、国に対しても直轄事業で推進していくように要望しているとお伺いしております。  それから、秋祭りの支援につきましては、これは前向きに今検討していますので、その点ご理解いただきたいと思います。 ○議長(沢目正俊君) 建設部長建設部長(高田重利君) 道路整備普請の事業化のシミュレーションについてお答えいたします。  現在、原材料などを支給して小規模な道路補修を町内会などにボランティア協力をいただいておりますが、市では事前の補修箇所の調査後、原材料を支給し、その完了を確認する方法で対応いたしております。来年度において、当該事業を実施する町内会の協力をいただき、現地調査から補修方法の打ち合わせ、作業計画の作成、作業状況の調査及び町内会の意見、要望等を集約するなどして、事業路線の選定基準や参加者の安全確保など適正な事業化に向けた模擬実験を行ってみたいと考えております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 12番 ◆12番(小川洋平君) 大変ありがとうございました。道路普請事業に関しては、今言った答弁のように前向きに進めていってもらえれば、この財政下の中でのある部分では道路補修ができるというふうなことで、非常に市民の方々も喜ぶと思いますので、強力に進めてもらえればありがたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございます。 ○議長(沢目正俊君) 以上で小川洋平君の質問を終わります。 △堰野端展雄君質問 ○議長(沢目正俊君) 次に、2番 堰野端展雄君       (2番 堰野端展雄君 登壇) ◆2番(堰野端展雄君) おはようございます。「チェンジ」、ちょっと発音はよくないかもしれませんけれども、アメリカの次期大統領、バラク・オバマ氏が選挙中一番訴えたことであります。それがこの「チェンジ」、世の中を変えようと、そういう意味であります。そして、勝利宣言、「アメリカはあらゆることが可能な国です。それをいまだに疑う人がいるなら、今夜がその人たちへの答えです。建国の父たちの夢がこの時代にまだ生き続けていることを疑い、この国の民主主義の力をいまだに疑う人がいるなら、今晩こそがその人たちへの答えです。この国が見たこともないほどの大行列がきょうあちこちの学校や教会の周りに伸びていきました。並んだ人たちは、3時間も4時間も待っていた。人によっては生まれて初めての経験でした。今度こそは違うんだと信じ、だからこそ今度こそ自分たちの声が違う結果をつくり出せる、そう信じたから、だからみんな並んだのです。そうしてやって並んだ人たちが今夜、疑い深い人たちに答えを示したのです」、勝利宣言の一部ではありますが、この大統領選においてすばらしい勇気をいただいた2番、高志会、堰野端展雄でございます。しばしの間ご清聴のほどよろしくお願いいたします。早速ではありますが、通告に従い質問させていただきます。  一般行政の1、財政状況についてでありますが、平成16年当時、十和田市、十和田湖町では、新市まちづくり計画において財政シミュレーション(財政計画)を示しました。この計画は、合併後の平成17年度から平成26年度までの10年間について、健全な財政運営を行うことを基本とし、現況及び過去の実績などから新市としての歳入歳出の個々の項目ごとに普通会計ベースで策定し、合併によって期待される歳出の削減効果や、合併特例債など国、県の財政支援措置等も考慮し、つくられたものであります。合併から4年、昨日の畑山議員の質問にもありましたが、今日では財政状況が非常に厳しいものとなっているのが現状であり、当時このような状況になるなどの説明はなかったものと記憶しております。財政シミュレーションとの比較をお伺いいたします。  次に、自主財源の確保策についてでありますが、国も莫大な借金を抱える今日、当市のような地方自治体にとって唯一の望みである地方交付税は減る一方。また、景気の低迷により税収も減るなど、まさに八方ふさがりの状態であり、この危機的状況を乗り切るにはどうしたらよいのか、職員の方々も頭を悩ませていることと思います。せめて収入がある程度見込まれる事業等をしていたならば、少しは状況も変わっているのではと思うのは私だけではないのではないでしょうか。今はとにかくできることをやるしかないわけであり、市税等の財源確保をどのように考えているのかお伺いいたします。  また、厳しい財政状況の中、今後の見通しとして財政調整基金、減債基金はどうなるのか、市単独の補助金や負担金はどのようになるのか、一部では来年度はゼロになるのではないかと心配している団体等もあるようであります。どのような考えを持っているのかお伺いいたします。  2、人口の減少についてでありますが、これも新市まちづくり計画によると、目標として平成26年に6万8,270人に減ることが予想されるが、合併による新しい観光の取り組みや新地域産業の創造、農業の高付加価値化、子育て環境の充実や生活環境の整備などによる若者定住の取り組みを積極的に進め、政策的に毎年158人の雇用創造、定住の上乗せを図り、平成26年には7万人を掲げておりました。しかし、11月30日現在、6万6,911人となっております。人口の減少は、税収の減少につながり、保険料や使用料等の値上がりと、まさに負の連鎖を生み出すものであり、何らかの対応を早急に打つ必要があると思われますが、合併前のシミュレーションの比較、今後の対応策についてお伺いいたします。  次に、観光行政についてでありますが、現代美術館は満員御礼とまではいかないものの、連日県内外から多くの方が訪れているのはご承知のとおりであります。つい先日もテレビの取材があったようであり、まだまだこの流れ、ブームが続いてほしいと願う一人であります。入館者数も、当初の目標よりもはるかに多く、現在では何人になっているのか改めてお伺いいたします。  また、これだけの人が来ているということは、経済効果も相当なものであろうと思いますが、現実はそうでもないような話を聞いております。どの程度把握しているのかお伺いいたします。  3、商工行政についてでありますが、企業誘致や企業立地は、財政や人口減少等と密接な関係があるため、本来であれば順番を2番とするべきでしたが、私の手違いで3番となっておりますことをご了承願いたいと思います。企業誘致や立地は、口で言うほど容易なものではなく、ましてや今では陸の孤島とまで言われる十和田市の交通体系等を考えればなおさらであります。しかし、だからといってあきらめているわけにはいきません。先ほども触れましたが、企業誘致や立地が実現すれば、税収はふえ、雇用の場が確保され、人口の減少にも歯どめがかかり、消費活動もふえて、飲食店やスーパー等の売り上げも伸びる。景気に左右されることはありますが、それでも魅力的であることは言うまでもありません。それゆえどこの自治体も実現に向け、しのぎを削っているのが現状であります。当市においても努力されていることと思いますが、ここ10年間の取り組み状況、また今後の対応策等をお伺いいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(沢目正俊君) 中野渡市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 堰野端議員のご質問にお答えします。  まず、今後の財政の見通しについてお答えします。初めに、市単独補助金等の予算見通しについてでありますが、平成21年度予算編成方針において、限られた財源の中での選択と集中による事業の重点化、効率化を図ることとしております。市単独補助金等については、これまでは一律5%から10%の削減を進めておりますが、平成21年度予算編成におきましては、今のところ終期が到来したものや、それから目標を達成したもの以外については、一律の削減及び廃止は考えておりません。  次に、基金残高の見通しについてお答えをいたします。平成20年度9月補正後における基金残高は、財政調整基金は約8億2,000万円、減債基金は約8億8,000万円、合わせて約17億円となっております。これまで財政調整基金と減債基金から合わせて毎年約4億円の繰り入れによる財政運営をしており、今後も基金からの繰り入れは同程度必要と思われます。今後も自主財源の確保、歳出削減に努め、将来に向けての基金残高を確保していくよう努めてまいります。  次に、企業誘致及び立地の取り組みについてお答えをいたします。現在十和田市企業立地推進基本方針に基づきまして、企業ニーズを把握するとともに、長期的な立地支援策を講じ、市内企業の工場増設や市外企業の新規立地実現に向けた施策を展開しております。今年度の重点的な取り組みといたしましては、県の主催する産業立地フェアにおいて、昨年度までは首都圏の企業を対象とした東京会場のみの参加でしたが、今年度からは自動車関連企業の多い名古屋会場にも参加しまして、本市への企業誘致を積極的にPRしております。  また、既存の立地企業に対して、事業の拡大、工場の増設などの要請を積極的に行っておりますが、21年度には新たな工場を建設し、これまでの暫定的な操業から本格的な操業に入るという企業の情報がございました。このことに伴い、20人ほどの雇用がふえる見込みと伺っております。  さらに、上北農産加工農業協同組合においては、国の生産振興総合対策事業を導入いたしまして、およそ14億3,000万円以上の投資を行いまして、新工場を建設し、生産力を大幅に引き上げることとしております。このことによりまして、地元農産物の一層の活用が図られ、地域経済にも波及するものと大きな期待をしているところでもございます。  いずれにいたしましても、雇用を生み出す企業立地の推進は重要な施策であり、今後も県との連携を一層強めるとともに、税制面での優遇措置、雇用に係る奨励制度による支援体制を強化いたしまして、また既存の誘致企業との情報交換の充実を図るほか、市内遊休地や空き地、工場等の調査を実施して、企業への情報提供等を行ってまいりたいと考えております。  その他の質問等につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(鈴木史郎君) 財政状況及び人口減少についてのご質問にお答えいたします。  まず、合併前の財政シミュレーションとの比較についてお答えします。平成19年度分に係る新市まちづくり計画で試算した財政計画と実際の決算額を比較してみますと、歳入歳出304億7,100万円の計画額に対し、実際の決算の歳入においては約293億2,000万円、歳出においては約285億9,500万円の決算額となってございまして、おおむね計画額に沿った財政規模となってございます。  次に、自主財源の確保対策についてお答えいたします。国から地方への税源移譲等により、地方の自主財源は制度的にこれまで以上に保証されたものの、財源確保のための責任がより一層重要となってきております。市税につきましては、納付環境の整備として法人市民税、入湯税を除く全税目のコンビニ収納の実施や夜間納付窓口の設置、また未収金の徴収対策として差し押さえ財産のインターネット公売や不動産の公売を初めとする債権回収対策の強化により、徴収率向上に取り組んでおります。また、未利用財産につきましても、計画的に売り払いを実施してきております。今後も使用料等の見直しも含め、自主財源の確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、人口減少についてお答えいたします。当市の人口は、合併時は6万9,267人、本年11月末の人口は6万6,911人であり、比較して2,356人の減少となっております。また、合併当時に想定した本年の人口6万9,611人と比較してみても2,695人減少してございます。本市の人口減少におきましては、死亡数が出生数を上回る自然動態による減少はもとより、転出者が転入者を上回る社会動態においての減少が大きなウエートを占めております。この社会動態の減少は、県外への就職や他県の大学進学などが主な要因であると受けとめております。  次に、人口減少に対する対応策についてお答えいたします。人口減少社会への突入は、我が国の最大の課題でもあると言われる中、当市においても減少に歯どめがかからず、深刻な課題として受けとめております。当市の人口減少を分析いたしますと、特に20歳から34歳代の方々の県外流出が大きな要因であると思われることから、雇用の場の確保等が極めて重要であると考えます。しかしながら、不安定な経済情勢の中、企業誘致もなかなか進まず、大変厳しい状況にあります。このような中、人口減少への対策としては、1つとして基幹産業である農業、畜産業を振興させつつ、第2次、第3次産業へと結びつくような施策の展開を図ること。それから、女性が働きながら安心して子供を産み育てられる環境づくりの構築を進めること。それから、魅力的で安心、安全なまちづくりを進め、定住を図ること。それから、まちの顔である中心商店街の活性化と商業の振興などが肝要であると考えております。具体的な施策等につきましては、予算編成の中で選択し集中してまいりたいと思っております。こうした内面的な部分を継続して高めていくことは、間接的ではございますが、ひいては企業の誘致にもつながっていくものと考えております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) 現代美術館の入館者数についてお答えいたします。入館者数は11月末現在、常設展と企画展の延べ人数で約14万2,800人、内訳は常設展が8万300人、企画展が6万2,500人。また、大人は11万6,700人、子供が2万6,100人となっており、当初の予想を上回る入館者数となっています。  次に、現代美術館の収支についてお答えいたします。収入は11月末現在、入館料など約4,800万円、支出は約7,400万円となっております。  次に、経済効果についてお答えいたします。10月21日火曜日から26日日曜日まで、入館者数のうち約800人を対象にアンケート調査を実施いたしました。その結果では、市内の入館者は9%弱、市外の県内が60%、県外が31%となっています。市外の入館者で1泊以上された方が22%強です。また、入館者は、現代美術館以外に十和田湖へは50%、道の駅へは43%、商店街へは22%立ち寄っております。このようなことから、現代美術館がもたらす経済効果はかなりのものであると考えられます。  次に、企業誘致、立地企業の10年間の実績についてお答えいたします。平成10年4月1日現在での誘致企業数は18社でしたが、その後4社が新たに立地し、9社が閉鎖及び統合などをいたしまして、きょう現在での誘致企業数は13社となっております。そのうち3年間につきましては、新たに立地した企業はなく、閉鎖及び統合などをいたしました企業は3社となっております。また、本年4月1日現在、誘致企業に勤務する従業員数の合計は1,334人となっております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 2番 ◆2番(堰野端展雄君) 答弁ありがとうございます。何点か再質問させていただきます。  まずは、財政計画の部分になりますけれども、先ほど財政規模はおおむね計画どおりだというお話がございました。確かに数字的に見ればそうだとは思うのですが、実は財政調整基金や減債基金、これは積立金、この部分が結局計画よりも半分もしくは3分の1の額になっているのが現状ではないかと思います。なぜ少なくなっているのか、その辺をひとつお伺いいたします。  次に、財源の確保の部分になりますけれども、まず市税のコンビニ収納等、やれることはやっていただいていることは理解できますけれども、今後それ以外に現在のところ入ってくる収入の見込みがない中で、歳出の削減をするしかない当市としては、やはり限界があると私は思います。どこまで歳出削減をするのかはわかりませんけれども、それにしても限界があると。だからこそ、今後どうやって市政運営、財政運営をやっていくかということを考えていかなければならないと思うのですが、その辺をどのように思っているのかお伺いいたします。  それから、人口の減少についてでありますけれども、私調べると上13地域では減少率が断トツで1位、続いて県内で見るとむつ市もちょっと多いのですけれども、あとの市は1%未満台ですけれども、十和田市が断トツで1位と。五所川原市もちょっと多いのですが。その辺考慮していろいろ見ると、やはり雇用の場、先ほどの答弁でありましたけれども、雇用の場がないことによって若い人たちが出ていっているというのが現実だと思います。実際私もちょっと若いほうですけれども、私の周りの人間も十和田でもう働く場所もないし、魅力もないと、このまま十和田にいるよりだったらやはりどこかでという話をよくお聞きいたします。  そういった中で、実は先日、市長、社民党の大会の中で、十和田市は魅力度数ランキングで県内1位になったということをおっしゃっておられました。これは、地域ブランド調査というものであろうと思いますけれども、これは私が思うに観光だとかそういった外部的な評価がされて1位になっているのではないかなと私なりには思っておりますけれども、今この十和田市において、例えば病院の医師不足、景気の低迷、いろんな部分のマイナス面がある中で、市長は十和田市は魅力度ランキング県内で1位ですという部分をおっしゃるのは、私は市民の認識とちょっとずれているのかなという感を否めません。これは、やはり外部に発信する情報であって、市民に向けておっしゃるのは私はどうかなと思うのですが、その辺の認識をひとつお伺いしたいと思います。  それから、現代美術館でありますけれども、入館者、非常に多くて、改めて驚いておりますけれども、1つ確認です。まず、合計で14万人、常設展が8万幾つ、企画展が6万云々という数字ですけれども、私は正直言って、数字を両方足しておりますけれども、実際に来た人数というのは常設展に来ている8万幾らということで理解しております。というのは、常設展に来た方が企画展も見ていらっしゃるということだと思いますので、実際に十和田に来ている方々が大体8万幾らだとは思うのですが、その辺の認識をもう一度お伺いいたします。  それから、企業誘致についてでありますけれども、先ほど市長のほうから新しく1社決まりそうだという、決まったというか、そういうお話をいただきました。十和田市にとって大変喜ばしいことであると思います。ご努力を感謝いたします。しかしながら、1つお伺いしますけれども、今回の企業の誘致に至って、市長みずからその企業と接触を持ったということがあったかどうか、その1点をお伺いいたします。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 最初に、魅力度のことについてお伺いしていますけれども、この魅力度というのはあらゆる要素を総合してのその都市の魅力度のランクをつけているものと思います。何が足りないからとか、それはそれぞれの長所、短所いろいろあると思いますけれども、総合して全体を見ての十和田市の魅力度ということだと私は感じております。  それから、企業誘致につきまして、私が直接折衝したかどうかということですが、そこの会社には直接私はお会いしておりません。ただ、ご承知のとおり、東京十和田会等でいろいろな情報等を得まして、そしてそれらに行けば必ずぜひお願いしたいということは、東京十和田会でもそういう場をつくって、できるだけ十和田市に誘致するように情報を得てほしいということを要望しておりますので、その結果だろうと私は認識しております。 ○議長(沢目正俊君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(鈴木史郎君) まず、基金が減少している原因についてでございますが、直接的には地方交付税が大幅に減少していることが要因になっていると思います。三位一体改革の基準年度であります平成15年度と比較してみますと、本年度の決算見込みの額まででおよそ74億相当が減収になっているのかなと。一方で、税源移譲等がございますけれども、これは逆に言えば所得譲与税がカットされることから、そこはプラス・マイナスと、このような地方交付税の減収が大きな要因になっているものかなというように考えます。  それから、歳入歳出の限界がある中でどういう策を講じるのかということでございますが、人口減少社会が50年も100年も続くと一説では言われている中で、地域の定住人口を増加して活力を図ることは非常に難しいものがあると感じております。そういう中で、どのようにして地域の活力を見出していくかになるわけでございますが、交流人口の拡大が一つのキーワードになるものかなというように考えております。その意味で観光の振興が今後地域の活力を高めるために大きな力を発揮するものかなと考えてございます。観光とは人を持続的に引きつけて所得を得ることと考えますが、これからは人が訪れる地域とそうでない地域に大きな差が生まれるのかなと考えるところでございます。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) 現代美術館の入館者数は、企画展が何人、常設展が何人、合わせて何人ということでご理解いただきたいと思います。11月に開催されました北里柴三郎記念展は、企画展でございますが、入場料が無料ですので二千何百人が来ておりますが、その方が常設展のほうに500円を払って入ったかどうかというのは不明でございますので、あくまでも別々にカウントして、そしてその合計で入館者数をカウントしているというふうにご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 2番 ◆2番(堰野端展雄君) 先ほど私1点漏らしたのですけれども、現代美術館のほうの収支の関係ですけれども、当初の予定よりもかなり多くの人数が入っているにもかかわらず、収入が4,800万円、支出が7,400万円という数字が出ておりました。ということは、やはりどれだけ人が入っても黒字にはならないという、そういう形に最終的になるのでしょうか。それまず1点お伺いいたします。  それから、先ほど魅力度の部分で市長のほうからもありました。やっぱり考えが私と違うのかもしれません。市民目線で考えたときの部分と、要するに外へ発信するときの部分、その部分がちょっと私と違うということで、今改めて私のほうが認識いたしましたので、結構でございます。  まず、そこの現代美術館の部分を1つと、あと私のほうから1つ、市長も今般の市長選のほうに実際に出馬表明もされていることでありますので、私のほうから1つ政治姿勢についてお伺いしたいと思うのですが、食肉事務組合がありました。通告外でありますので、答えなければ答えなくても結構です。これは、あくまでも今まで市長のほうからお話をお伺いして、その上で聞くことでありますので、答弁は……       (何事か呼ぶ者あり)  ______________________________________________________________________________________________________________       (何事か呼ぶ者あり) ○議長(沢目正俊君) 暫時休憩します。                  午前11時12分 休憩                                                  午前11時12分 開議 ○議長(沢目正俊君) 休憩を解いて会議を開きます。  2番 ◆2番(堰野端展雄君) _________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________       (「______」「_________________        __」と呼び、その他発言する者あり) ○議長(沢目正俊君) 暫時休憩します。                  午前11時13分 休憩                                                  午後2時41分 開議 ○議長(沢目正俊君) 休憩を解いて会議を開きます。  先ほどの堰野端議員の一般質問の発言の取り扱いにおいて、議事進行で混乱させ、運営に支障を来したことについて深くおわび申し上げます。 △発言の取り消しについて ○議長(沢目正俊君) ここで2番堰野端議員から発言の取り消しの申し出があります。  2番 ◆2番(堰野端展雄君) 先ほど私の一般質問における発言の中で、一部発言の取り消しをお願いします。 ○議長(沢目正俊君) ただいまの堰野端議員からの発言の取り消しの申し出を許可するにことにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(沢目正俊君) ご異議なしと認め、堰野端議員からの発言の取り消しの申し出を許可いたします。 △発言の取り消しについて ○議長(沢目正俊君) ここで13番東議員から発言の取り消しの申し出があります。  13番 ◆13番(東秀夫君) 先ほどの堰野端議員の一般質問に対しまして、不適切な発言がありましたので、取り消しをお願い申し上げます。このような発言をいたしましたことを大変申しわけなく、心からおわびを申し上げます。 ○議長(沢目正俊君) ただいまの東議員からの発言の取り消しの申し出を許可するにことにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(沢目正俊君) ご異議なしと認め、東議員からの発言取り消しの申し出を許可いたします。 ○議長(沢目正俊君) 堰野端議員の一般質問を続行いたします。  答弁を求めます。観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) 現代美術館は、赤字か黒字かとの質問でございますが、公の施設は例えば体育センター、文化センター、公民館、図書館などのように、市民の健康、趣味、文化芸術の向上を図ることを主な目的として設置したものであります。このようなことから、入館料を低く抑えたり、貸し出し料がなかったりしております。したがいまして、民間でやれないものを市が公の施設として建設して、市民サービスとして維持管理を行っております。このようなことから、利益を追求する施設ではなく、独立採算をねらいとしているものではありませんので、これらの施設が、現代美術館が赤字か黒字かという表現はなじまないものと考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 以上で堰野端展雄君の質問を終わります。 △杉山道夫君質問 ○議長(沢目正俊君) 次に、20番 杉山道夫君       (20番 杉山道夫君 登壇) ◆20番(杉山道夫君) 通告に従いまして質問いたします。  最初に、学校裏サイトの現状とその対策についてお尋ねをしたいと思います。思春期の子供たちにインターネットを好き勝手に使わせていいのだろうか。特に携帯電話からインターネットにアクセスする使い方は危ないのではないかなど、少しくインターネットに詳しい方や子供の使用状況を知っている教育関係者からそんな声が出ています。私たちの周りを見ても、多くの中高生が携帯電話を利用しているのを目にします。親御さんたちは、子供自身からの要求はもちろんですが、登下校の安全や緊急連絡の便利さからマイナス点もあることを深く考えずに買い与えているのでしょうが、子供たちの利用実態、携帯の機能をよく理解しているとは言いがたい実情にあると思います。インターネットや携帯を使った事件が起こったときの報道から、何かしら不安を感じてはいるが、だからといって我が子の利用はどうなっているのかと調べたり、聞いたりする保護者は少ないでしょう。それは、親御さんたちの利用実態がせいぜい電話でのやりとり、ちょっと進んだ方でメールができる程度しか携帯を使いこなせていないからではないでしょうか。パソコン、インターネットはもうちょっと遠い感じで見ているかもしれません。  1週間ほど前、大阪府の橋下知事がテレビを通じて小中高生の学校での携帯の使用を禁止するように教育委員会に申し入れると表明しました。これなどは携帯利用の危機意識の強い側に立った顕著な行動と見ることができると思います。その実態を知れば知るほど、危機意識、不安感が強まるのではないでしょうか。  2002年ごろから、パソコンや携帯を使った10代の若者の不正アクセスやインターネットを利用した事件、事故がふえたと言われます。01年10月、脱法ドラッグをインターネットで購入した滋賀県の女子高校生が死亡する事件が起こりました。03年11月、麻薬服用の揺頭ダンスパーティーに東京の男女の高校生が加わり、補導、逮捕されました。04年6月、愛知県の17歳の高校生が他人のパスワードを使ってインターネット上のゲームキャラクターを横取りして書類送検されています。07年9月、神戸市内の18歳の高校生が自殺し、17歳の同級生が恐喝未遂容疑で逮捕されました。援助交際は、地方紙でも時々報道されているとおり起こっています。これが携帯やパソコンからインターネットを使って起こっている事件、犯罪、事故の一部です。  さて、私たち大人はどう対処すべきでしょうか。また、今回取り上げた学校裏サイトは、事件、事故まで至らなくとも、子供同士が面と向かって言えないことも匿名で自由に書き込みができることから表現がエスカレートしがちで、誹謗中傷がはびこり、そのことで不登校や傷害事件、自殺に追い込まれることもあり、ゆゆしき事態になっていると言われます。でも、そのほとんどが多くの親や教師の知らない場面で起こっていることから、事態の把握が難しく、たとえ知っても個人の特定ができず、指導も一般的となり効果のほどもつかめないのが実情です。そればかりか、裏サイトへの書き込みをしなくとも、興味関心を持ってのぞくことはだれでも気軽にできます。そして、出会い系サイトへの道々には、不純情報が満ち満ちており、どう見ても子供の成長によいものとは思われません。しかし、だからといってすべて禁止でも賢い対処とは思えないのです。たとえ学校で禁止しても、一歩外に出れば自由に交信、アクセスができます。現代生活の中で、便利な領域が多いのも事実ですから、やめろ、禁止、取り上げだけでは解決しないでしょう。携帯やパソコンの利用実態や事実を正しく理解し、共存できる方法を探らなければならないのではないでしょうか。子供以上に大人や保護者、教師への教育と言えばおこがましいですが、周知が必要のような気がします。  そこで、何点か質問します。1番、市内の小中高校生の携帯やパソコンの所有実態を把握しているでしょうか。携帯の所持、内閣府が昨年調査をして公表したことでは、小学生が全国で31.3%、中学生57.6%、高校生は96%となっています。十和田市の実態はいかがでしょうか。  2番、保護者の携帯機能や携帯利用状況の把握、保護者側ですが、どういう状況にあるというふうに見ているでしょうか。調査は難しいでしょうが、答えるによかったらお願いします。  3番、学校裏サイトの現状を把握しているでしょうか。実情がわかりましたらお知らせください。  4番、携帯やパソコンの利活用について、子供たちにどのような指導を行っているでしょうか。  5番、保護者への指導こそ私は大事だと思うのですが、この指導はどのように取り組む考えでしょうか。  2番目は、とうてつ駅ビル再開発のその後の動向と対策についてお尋ねをいたします。アメリカ発のサブプライムローンやリーマン・ブラザーズ破綻などを契機に、これらの債権を保有する金融機関が世界じゅうに広がっていることから、損失を恐れた多量、多額の投資マネーが金融界から一斉に引き揚げ、原油や穀物市場に流れて投資需要を高め、原油や穀物の高値を呼んだことは私たちもついこの前に経験したことであります。今は少し落ちついてきたところもありますが、不景気は全産業に広がり、非正規雇用者の解雇が続いています。金融不安を抱えたままの銀行や証券業界では、それぞれに不良債権化した商品を抱え、損失金の処理、資金不足、自己資本比率の低下などで厳しい経営環境にあり、それが新規の融資渋り、貸しはがしなどを引き起こし、中小零細の企業は年末を迎えても年を越せないと国による早い経済対策、金融対策を待っています。ところが、麻生内閣は、経済第一と唱える一方で経済対策の柱となる第2次補正予算は通常国会でとちぐはぐな対策に終始しています。これには、自民党若手からも異論が出ている始末です。  さて、このような国内の経済、金融情勢の急激な変化、悪化を受けても、とうてつ駅ビル再開発は計画どおり、予定どおり進むのだろうかと心配になりました。十鉄本社が直営のスーパー店を去年の3月で閉店し、その後紆余曲折があったようですが、年末に大和ハウス系列と言われる大阪の大和システムに駅ビル一帯の建物、敷地を売却する契約を結んだと親会社の国際興業が発表し、その時点では駅ビル店を解体し、新たに複合型のショッピングセンターを2008年12月にオープンさせるということでありました。それがことしの1月になって、「基本コンセプトの変更で入店するテナントと条件交渉している段階であり、オープンが1年ほど先送りになる」と表明しました。9月議会で桜田議員の質問に対し観光商工部長は、「入居店舗の選定を慎重に行っているため予定よりおくれている。計画どおり大型ショッピングセンターを2010年中にオープンさせたい」と事業者側からの情報を答弁いたしました。結局2007年の当初発表よりさらに2年先送りされたことになります。ことしの秋以降の世界に広がる不況や金融不安を見ていると、テナントとの条件交渉以上に融資環境の悪化のほうが再開発にとって困難な問題となっている可能性も考えられ、もしそうなれば現在策定中の中心市街地活性化基本計画や実施計画への影響も必至であり、手をこまねいているわけにはいきません。市内には、土地売却の動きともとれる情報もあり、実情を正確に把握する必要があると思い、質問することにしました。  1番、現時点で9月議会答弁と変わらない2010年中オープンに変わりはないのでしょうか。  2番、中心市街地活性化基本計画では、駅ビル再開発はどのような位置づけになっているのでしょうか。あるいは、これが延期あるいは計画撤回などということになれば、その影響はどうなるのでしょうか。  3番目、定額給付金に対する見解と対応についてお尋ねいたします。景気刺激対策なのか、生活困窮者対策なのか、初めに2兆円ありきで迷走を続けてきた定額給付金制度がようやくおぼろげに見えてきました。政府が示した事業概要を見ると、この施策の目的として景気後退下での住民の不安に対処するため、住民への生活支援を行うとともに、あわせて住民に広く給付することにより、地域の経済対策に資することを目的にするとあり、給付対象者は世帯主で、住民1人に1万2,000円支給を基本に、18歳未満の未成年者と65歳以上の高齢者に8,000円加算する。受給権者は、振込先口座を記入した上で市町村に郵送申請する。市町村は、年度内の給付開始を目指すなどとあります。  この施策には、新聞社のアンケート調査で58%の国民が反対しているとありました。与党を組んでいる公明党の強い要求で実現した施策ですが、この不景気、物価高騰、解雇拡大の世相の中でも、この施策の効果を疑っている国民がいかに多いかということです。  数年前にも、公明党の主張で地域振興券が発行されたことがありました。しかし、名前は地域振興でも、結果的にその多くが個人の懐から出ず、効果は余りなかったと言われています。にもかかわらず今回もまた同じ轍を踏もうとしているのです。公明党にひじ鉄を食わされると自民党は生き残れないのでしょうか。  解散総選挙を意識した公明党の宣伝ポスターでは、太田代表と定額減税の大きな文字が市内のあちこちで躍っています。定額減税の場合だと、経済対策、とりわけ内需拡大策として一定程度の効果が期待できますが、納税者でなければ恩恵はありません。その点、定額給付金は全員が対象で、これが選挙の前に実施されれば、現金給付ですから、あたかも買収資金が来たのかと間違う有権者がいても不思議はありません。  先日ある新聞に、きのうも出ましたが、麻生総理をKY総理と表記していました。いわゆる空気を読めないKYです。ところが、漢字が読めないKYだ、解散をやれないKYだ、経済がよくわからないKYだとにぎやかにやゆして書かれていました。  自民党の解散、総選挙戦略は、党首選でマスコミを使って宣伝し、その勢いで解散を断行し、勝利するというものでした。ところが、有権者のアンケート調査では自民党が負けると結果が出たため解散できなかった。今解散すれば負けるからやらないなどとは口が裂けても言えないことです。仕方がないから金融不安に便乗して経済優先を打ち出し、支持率向上を待ちましたが、現在までみずからの失態で向上の芽は出ていません。そればかりか、きのうの新聞では内閣支持率が急落し、総理適格でも民主党の小沢党首のほうが麻生総裁を上回ったとあります。我が国でも「チェンジ」が現実味を帯びてきました。  昨年の参議院選で大敗し、あのときの比例票で衆院選をシミュレーションすると、各党単独で戦えば、民主、350議席、自民、89議席、公明、25、共産、10、社民、5、日本新、1となります。自公が選挙協力して両党分を加算すれば、自公、245、民主、220、共産、10、社民、4、日本新、1で、合計235議席、10議席の差となります。しかし、比例選は公明党も独自に戦いますから、単純に加算というわけにはいきません。その参議院選後の動きを安倍、福田の政権放棄、年金未解決、医師不足、後期高齢者医療制度開始、妊婦たらい回しの頻発、金融不安、不況倒産、解雇続出……自民党と書きたいと思う人はいるでしょうか。  こんな情勢でも勝たねばならないと考えたのが定額給付金です。公明党の定額減税に乗るふりをして、全然質の異なる定額給付金が出てきたのです。目的と中身で命名をすれば、これは国民総買収給付金だと私は思います。そう皆さんには映りませんか。2兆円は公明党の協力がなければ80議席に惨敗するかもしれないと、公明党を抱え込む税金を使った戦略軍資金です。公明正大で正直に生きている公明党の皆さんが、自民党のこうかつな戦略に乗せられて、かわいそうにさえ見えます。へそ曲がりの私の目には、今度の選挙構図がそう見えて仕方がないのです。  これが実施されれば、私は8,000円加算の2万円受給者です。今置かれている我が国の実情に照らし、有効、適切な施策とは思えないのでこの施策には反対ですが、2万円は喜んでもらうつもりです。40万円余り課税されていますから、2万円もらっても市民からは恨まれないでしょう。  そこで、実施に向けて既に取り組み始めているでしょうが、年度末の忙しさ、市長選での指揮官空白なども考えられるので、何点か確認しておきたいと思います。  1番、今回の定額給付金について、今私の考えを述べましたが、市長は一地方自治体の責任者として地域の実情をよく把握している立場から、この施策についてどのような見解をお持ちでしょうか。  2番、多くの市町村で所得制限、いわゆる上限を設けないようですが、当市はどうする考えでしょうかと書いてありますが、きのう聞きましたので要りません。  3番、全世帯対象ですから事務量も相当です。関係部署も民生部、企画財政部、観光商工部、健康福祉部、支所などが考えられますが、基本的にこれはどこが主管になるのでしょうか。そしてまた、いろいろかかわりがありますので、時々に関係部署連絡会議という方法もありますが、青森市などはプロジェクトチームをつくって早く進めるようですが、十和田市にはそのような考えないでしょうか。  4番、今後この制度が、まだ決まっていないのですが、補正予算とった後進めるとすれば、どういう手順で進んでいくことになるのでしょうか。  5番、振り込め詐欺が心配されます。口座という問題が出てきますから。これに対する対策はどういうふうに考えているのでしょうか。  4番目、医師確保についての考え方についてお伺いいたします。新病院オープン以来、半年が経過しました。この間の我が国での出産不安、医療不安、医師不足はとどまるところを知らず、ますます拡大しているかのような印象を受けます。妊婦のたらい回し後の死亡、妊婦の受け入れ拒否、公立病院の閉鎖などが大々的に報道されているからでしょうか。  そんな中で、院内助産院で11月12日に第1号の赤ちゃん誕生は、市民に安心を与える久々の明るいニュースであり、病院関係者にも元気を出させたことでしょう。そして、これまでの産婦人科常勤医の確保、9月の外来再開、11月の助産院開院、赤ちゃん誕生と一連の推進にかかわった関係者のご努力に深く敬意を表したいと思います。本当にご苦労さまでした。  さて、医師不足は当院に限ったことではなく、国内全域で起こっている事態でありますが、なぜこうなったのか、だれに責任があるのか、これほど犠牲者が出ているにもかかわらず、それすらはっきりしません。歴代の厚生大臣なのか、文部大臣なのか、それとも国民の権利意識の進展のために新たな形で見えるのか、これらが複合的にかかわり合って今の結果を生み出しているということでしょうか。でも、一つだけはっきりしていることは、この間政権にあり続けた自民党、直近10年は自民、公明のもとで進められたということです。社会党も少し挟まった期間があり、残念ですが、責任がないとは言えません。  そこで、後ろを見ても解決しません。どうすれば市民の不安をなくし、安心できる医療の提供ができ、経営を健全化できるのかが課題であります。これまで私は、どこに住んでいても安心し医療を受けられるようにするためには、教員のように医師を全国津々浦々に配置できる制度が一番いいと言ってきました。また、オランダやキューバから医師を招聘できるよう、市独自で特区申請の考えがないかとか、医師の年収、1人500万ずつ引き上げてもよいというようなことを申し上げてきました。しかし、どれも簡単に実現できることではありません。  ところが、先般10月16日、読売新聞が社としての医療・福祉の改革を紙面上で提言しました。その内容は、直ちに実施する緊急対策5項目、中長期にわたる構造改革5本の柱などで、医師不足や医療崩壊に対処する内容であります。その見出しが医師を全国に計画配置、公的派遣機関を創設とあり、社説では国民の不安を払拭するときだなどと、私が考えていたことと似たような内容なのでびっくりしました。杉山も捨てたものでないな、これだと次は外国医師を招聘しましょうと提言するのではないかと一人悦に入っていた次第であります。これを土台に、政府において早い法案化を強く望みたいと思います。  さて、そうはいってもどれもすぐには実現しません。その間も赤ちゃんは生まれるし、病人はあらわれるし、命を助ける日々の仕事は続きます。そして、医学部や各病院の医師不足の現状を知りつつも、こんな中から医師の確保に取り組まなければならないのです。国は来年度から医学部の定員をふやすことにしています。しかし、効果が出るのは早くて10年先と言われ、これを待っているだけでは医師不足は解決できません。  現在30歳未満での女性医師の数は、医師全体の35%ほどと言われています。医学生に占める割合は35から38%であり、比率は年々増加傾向ということです。臨床現場では、内科、産婦人科、小児科、眼科、皮膚科などに多くいるそうですが、子育て中の女性医師には働く環境が十分でないため、子育て中はパートやアルバイト的な仕事に従事する女性医師が多いそうです。そこで、日本小児科学会は、臨床現場での女性戦力を高めるため、6年前から女性医師の働く環境を向上させるためのプロジェクトを発足させて、これまで取り組んできているそうであります。その具体的な方策として、1、出産、育児と両立できる多様な勤務形態の支援、2、女性医師が働くための保育所対策、3、出産、育児などで働けない場合の代替医師制度の充実といった身近な対策から、子育て終了後の復職のための再教育支援や休職中の女性医師を登録しておく女性医師バンク構想といった新しい制度の創設、さらに責任ある立場、例えば病院長や副院長、医学部の教授、それぞれの学会理事などは諸外国に比べて極端に少なく、女性医師の意欲を高めるためにも積極的に登用するようにと提言しています。  そこで、私が提言したいことは、中央病院の医師確保の一環として、他の病院との区別化、差別化を図る女性医師の働きやすい日本一の環境づくりに取り組んだらどうかということです。女性医師が求めている保育所対策、多様な勤務形態などは医師の人数にもよるでしょうが、病院独自で解決できる課題です。この場合、ちょっとだけよい環境ではなく、圧倒的によい環境で働きやすい病院日本一を目指すことです。ニュースになるほど、医療関係者、とりわけ医学生の話題になるほど、専門誌で評価されるほど圧倒的にです。保育所の整備は、看護師にとっても働きやすい環境でしょう。前述のように、これから若い医師がだんだん多くなる情勢です。3人に1人が女医になっていく時代です。時代を先取りした有効な方策であり、宣伝効果も大きいのではないでしょうか。  そこで、1番、今述べたように女性医師を優先確保する対策に取り組むことについてどのような考えをお持ちでしょうか。  2番、私はこれまでも中央病院の理想の姿をつくり、公表すべきだと訴えてきました。望む分の医師数を確保できたとして、その暁には勤務の状態、経営の状態はこうなる。この理想をともに実現するスタッフになりませんか。残念ながら現状はこうだけれども、ここを目指しています。きのうの答弁で医師57名、あと21名欲しいと、こう言っていました。そう簡単でないでしょうが、そうなった場合どうなるかということを皆さんに示せば、よし、あそこへ行ってともにやってみるかという人がいるのではないかなと、こう考えたからなのですが、ばかげているのでしょうか。お答えをお願いします。  3番、先ほど概要を述べました読売新聞社の提言、もしお読みになっていましたら、市長、院長、この読売提言に対する感想をお聞かせください。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 中野渡市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 杉山議員のご質問にお答えします。  まず、定額給付金に対する見解と対応についてをお答えいたします。定額給付金については、国では国民の生活支援及び経済対策の両面から、全世帯の家計に対して下支えする意味での景気浮揚効果や普及効果などが期待できるものとしており、私としてもこれらの効果を期待しているところであります。また、その給付方法について、所得制限を設けず、簡便でわかりやすい方法により、できるだけ円滑に全世帯に給付したいと考えております。  次に、医師確保策についてお答えをいたします。ご承知のとおり、全国的に医師が不足している中、市立中央病院でもその影響を受け、1人診療科が多くなっております。特に呼吸器内科、循環器内科、麻酔科、総合診療科や手術の多い整形外科、脳神経外科など数多くの診療科において医師が不足している現況となっております。それには医師の過重労働を防ぐために複数体制にするよう努力しているところでございます。また、全国的な医師不足の中でも、特に勤務医が極めて不足しております。病院経営の安定のためには、医師確保が最優先の課題だと思っております。医師の確保には、待遇面での改善も必要であることから、経営状況や医師全体の均衡も勘案しながら、医師の待遇改善についても検討してまいりたいと、このように考えております。また、これまで以上に関係機関、大学への医師派遣のお願いや医師を引き揚げしないよう強く働きかけていきます。さらに、病院の質を高めまして、包括がん治療、緩和医療、チーム医療など、十和田市立中央病院ならではの特色ある診療を行うことにより、勤務医が来て働きたいという魅力ある病院づくりを進めてまいりたいと、このように思っております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、私からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 私からは、まず子供たちへの指導について申し上げます。教育委員会では、昨年度から学校に対して携帯電話やインターネットの利用実態の把握と研修、情報モラルの指導の推進、保護者への携帯電話等の危険性の周知や家庭でのルールづくりの大切さなどについて指導、助言を行ってまいっております。そして、学校では、児童生徒に対して情報モラルの指導として、情報はすべて正しいとは限らないことの理解、インターネットに接続することによって発生し得る問題についての理解、トラブル防止への対処法等について指導してきております。今後は、今までの対応をさらに推進するとともに、未然防止、早期発見、早期対応のための対応マニュアルの作成を検討してまいりたいと、かように考えております。  次に、保護者への対応についてお答えします。教育委員会としましては、先ほども申し上げましたが、学校を通して携帯電話などの危険性の周知や家庭でのルールづくりの大切さなどをお願いしており、参観日などを利用して半数以上の学校でそのことを行っております。その際、警察など関係機関と連携したり、外部講師を招いて行っている学校もあります。今後は、学校を通しての保護者への啓発活動を継続するとともに、関係機関、団体と連携して保護者への啓発活動も検討してまいりたい、かように考えております。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) とうてつ駅ビル再開発の動向についてお答えいたします。  去る11月21日、開発事業者と協議を行いまして、駅周辺の開発については若干の規模の変更はあるものの、予定どおり進めていきたいとの意向を伺っておりました。しかし、12月3日に再度協議を行った際に、世界的な金融不安による景気の低迷、不動産市況の悪化により出店希望者が思うように集まらないということから、開発を一時延期したい旨の申し出がございました。市の表玄関である駅前再開発は、中心市街地活性化基本計画においても重要な課題であったことから、この事業の延期は非常に残念に思う次第でありますが、国の計画認定に影響が出ないように現在修正をしている最中です。今後は、事業の再着手に向けて事業者と引き続き連絡を取り合ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 総務部長 ◎総務部長(成田秀男君) 定額給付金にかかわる給付方法等についてお答えいたします。  最初に、事務の担当はどこかということですけれども、現在総務課において定額給付金に関しての事務を行うこととして、この制度の運用について給付の方法等を検討しているところであります。総務課は窓口になりますけれども、各課から応援態勢をいただいて実施することになりますので、議員ご指摘のようなプロジェクトチームの編成にも当たるものかなと思っております。  次の補正予算等の対応についてでありますが、国ではこの制度に関してのたたき台を示しておりますが、実施の基準日や対象となる外国人の範囲など不確定な面もあります。今後このたたき台に対する地方自治体の意見も反映し、修正が加えられるものと考えております。したがいまして、具体的な手続の確定にはまだ時間を要するものと思っております。その確定した段階での予算の対応等についても検討しなければならないものと考えております。  次に、給付の方法としては、口座振り込みも当然第1番として考えられておりまして、この給付が決定する前にいわゆる振り込め詐欺のようなこともあり得るだろうということで、私どもとしては給付金の給付を装った振り込め詐欺や個人情報の搾取に対する注意喚起を実施の前にも広報で周知していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 教育部長 ◎教育部長(梅津敏明君) 市内の小中高生の携帯電話やパソコンの所有実態についてお答えをいたします。教育委員会では、平成19年11月に市内小学校5年、6年生と、市内の市立中学校の全生徒を対象に携帯電話とパソコンの所有についてのアンケート調査を実施いたしました。その結果によりますと、自分専用の携帯電話の所有率は、小学校5年生で7.1%、小学校6年生で13.6%、中学校1年生で13.3%、中学校2年生で20.6%、中学校3年生では32.5%となっております。学年が進むにつれて所持率は高くなり、男子よりも女子の所有率が高い傾向にあります。パソコンにつきましては、うちにインターネットやメールができるパソコンがあると答えた児童生徒数の割合では、小学校5年生は43.8%、小学校6年生は51.5%、中学校1年生は49.6%、中学校2年生は52.8%、中学校3年生は54.3%と、調査対象者数の約半数の家庭でインターネットやメールができるパソコンがあるという結果でございました。なお、高校生についての所有の実態は把握しておりません。  2つ目の保護者の携帯機能や利用実態の把握の程度についてということにお答えをいたします。保護者を対象とする具体的なアンケートは実施しておりませんが、教育委員会としましては文部科学省の指摘と同様に、保護者を初めとする関係者の認識は十分ではないと考えてございます。  3点目の児童生徒が利用する学校名を付した非公式サイト、いわゆる学校裏サイトの現状についてお答えをいたします。現在教育委員会では、関係機関からの情報をもとに学校と連携をしながらインターネットパトロールをしておりますが、市内の学校名を使ったいわゆる学校裏サイトは見当たりません。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 医師確保についてお答えいたします。  医師を確保するためには、医師が来て働きやすい、働きたいと思うような病院づくりが必要と考えております。そのために、労働条件の整備や待遇改善とともに医師が働きやすい環境づくりが必要であると考えています。労働条件につきましては、根本的にある程度の医師数を確保しなければ改善が難しいとは思いますが、現状において少しでも医師の負担を軽減するため、看護師、検査技師等のコメディカルの専門職としての育成やチーム医療の推進、土曜日完全休診、診断書作成システムの導入、代行入力のための事務補助員配置などに取り組んできました。現在も個々の医師から聞き取りを行い、医師が望む負担軽減策についてどういう対策が必要かということを今計画中であります。待遇改善につきましては、経営状況や医師の経営に対する貢献度を勘案しながら検討していきたいと考えております。診療の面では、先ほど述べましたコメディカルの専門性を高めることや各種チーム医療の推進、包括的がん診療や緩和ケアの取り組みなど、全国の先駆けとなる医療を展開することにより、当院の魅力ある病院づくりの取り組み状況を全国に、現在発信していますが、今後も積極的に対応していきたいと思います。  それから、先ほどのもし57名の医師がいたらこういうふうな状況になるということをホームページに出していくという案は、非常におもしろいとは思いますが、そのためにも現在本当に必死になって頑張って、病院のために頑張ってくれる医師に対する待遇改善、これをまずよろしくお願いしたいと思っております。そういうことがないと、こういった先生たちが病院が先のことを考えて自分たちのことを今のところやってくれないという、恐らくそういう形でやめると言い出しかねませんので、その辺を押さえながら検討したいと思います。  それから、読売新聞の提言については、私も見て、全くそのとおりと思っておりますが、やはり政治が何とか動かないとなかなか難しいかなというふうに思いますが、やはり将来の方向性、少子高齢化、それから多死の時代、これはもう見えていますので、それなりに今の医療は変えていかなければいけないということで、医療崩壊という言葉をずっと使っておりましたが、やはりこれは私はとめることはできないと思います。したがって、我々が目指す、この病院が目指すことは、医療再生に向けて新しい医療をここで発信していくと。そのために仲間を募り、さらに医師の待遇改善を図りながら、それに賛同してくれる人をどんどん集めていくという、そういったことを考えながら、先ほどのもし57名いたらこういうふうになるのだということをちょっとシミュレーションしてみたいなと思います。  それから、女性医師については、後で局長のほうからお話があると思いますが、ただ今子育て中の女性にはだんなさんがおりますので、このだんなさんをいかに一緒にこちらのほうに来てもらうだとか、それから現在後期研修医、今度来年初期研修医も独身の女性医師がおりますので、ぜひそういう方が十和田市の外に出ない男性と結婚をして、それでここに居ついてくれる場合には十分に考えていきたいと思いますが、その前にやはり子供ができるために一緒にここに残すにはどうするかということも皆さんのご協力をお願いいたしたいと思います。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(梅村建治君) 女性医師確保のための優遇策など、医師確保の具体策についてお答えいたします。  医師全体に占める女性医師の割合がふえている中、女性医師確保も極めて重要と考えており、その方策を検討しているところであります。例えば女性医師が働きやすい環境づくりのために、院内保育園の整備など費用対効果等を視野に入れ検討してまいりたいと思います。また、当直体制の見直しや諸条件の緩和等も視野に入れながら検討を重ねてまいりたいと思います。女性医師個々の具体的な要望等につきましては、今いる勤務医全体の理解を得ながら、可能な限り対応していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 20番 ◆20番(杉山道夫君) 子供の携帯電話の関係です。家庭のルールづくりということで、何か聞いていると橋下さんのに目を通しているのかなという印象を受けたのですが、ただ家庭でも気をつけろ、気をつけろ、これはなかなか、具体的に学校側が相談に乗ったほうがいい。今何か聞いてみると、時間を制限してこの間は使用できないだとかという無料サービスあるそうですね。今回いろいろ資料見て初めて知ったのですが、例えばそんなことだとかを具体的にやると多分親もわからないのです、何があるか。例えばそういうのもあるよ、これは無料で持っていってやればできる。だからといって子供がオーケーするかどうか別にして、そういうやっぱり具体的なものを示して指導して、もちろん本人も納得しなければならないのでしょうが、そういうことなどがあるということですから、参考になればそういうこともやってほしいなと思います。  何か見ると、このごろ子供のプロフとかといって、ほかのあるところに自分だけを紹介して、短時間でできると。自分用のブログをつくるというと、専門的でかなりかかるけれども、そこに載せておくだけで、名前だの、趣味だの、年幾つだのなど入れて、次に遊びませんかと書けばいいわけですが、非常に簡単にできる仕組みだということですから、これもぜひ指導してほしいなと。  今見たら全国に比べて大変所有率低いですね。でも、これは多分私は進むのだろうなと思うのです、残念ながら。したがって、今はまだ被害的な状況がないのだけれども、そういうのが出る前にやっぱりやっておくほうがいいのかなという気がします。子供、親。もちろん皆さんもいろいろ考えているでしょうが、そこら辺をひとつやって、何か変なのにはまって被害などが起こらないようにお願いしたいと思います。  それから、とうてつの関係、今見ると延期という表現しました。でも、延期というと、多分今の答弁では年数など出ませんでしたから、そういうのも未確定で延ばすといういうことかな。経済情勢見ると、多分大きいものをつくるほど、やっぱり融資を受けて当然普通はやるわけですから、今は厳しいかなと。例えば延ばしても、いつかできるという見通しがあれば大変いいのですが、そこら辺部長どうですか、事業者側と交渉してみて。今の情勢で延期と、先知らせていますか、どれぐらいとかという年数的に。ずるずるいってしまうというと、十和田市にとってもちょっと駅前の活性化の計画にそれなりの影響があると思うのです。  中心市街地活性化とかかわっていろいろあちこち歩いていたら、亀屋の跡、今建物撤去されて更地になってあるわけですが、あそこに何か市のほうの接触があるような話ちょっと耳にしたのです。渡された資料を見たら、後で活性化の説明をするというのがあるのだけれども、これは市側が何か活用の方針、活用策というのを持ったということですか、亀屋の跡地について。そこをぜひ確認しておきたいなと思います。  定額給付金、私は聞くというよりもあそこでしゃべりたいのがあって取り上げたのですが、大分しゃべりましたからいいですが、一番心配なのは、物すごくテレビで報道されて、詐欺にかからなくてもいいなと思っても、はめられるというか、それほど向こうは上手だということでしょうから、皆さんがちょっと考えてもその上を考えますからね。そこを十分留意して、そういうことに遭わないようにお願いしたいなと思います。  それから、病院関係、女性医師、さっき言ったように一つの方法、いろいろやらなければならないでしょう。それだけではもちろん来ないし、若い人は特にそこへ行って学べるものがどれぐらいだとか、臨床経験どれぐらいかとかいろいろあるでしょうが、3分の1が女性医師だというと、ほかでは余りまだ聞いていないから、保育所、ただ部屋あってだれか保母さん1人置く、そんなのではなくて、やるなら物すごく立派に、ああ、いい保育所だと子供のある女性のお医者さんたちが思うぐらい、あっ、あるなではだめです。いいな、ここに子供置きたいなと思えるぐらい。皆さんは今赤字で、非常に金かけるというのに事務局含めてこういうのはちゅうちょすると思うのです。だから、今のまま続くと毎年四、五億円の赤字出て重なるわけです。例えば保育所つくるといったら何千万かかかるでしょう。私は、でも見通しが立ったらやっていいと思っています。そこで例えば1名でも2名でも確保できれば2億円か3億円の収入増になって、その何%かが利益になって、20年間で見れば黒字です。これがいわゆる企業の投資ですよね。ところが、運営する皆さんは非常に赤字が出るというふうに恐れて、そこばかり見ると思うのだけれども、これは事業ですから、皆さん国の制度もいっぱいやっているわけですから、そういう意味で私は本当にやっていいのでないかなと。今保育所をしゃべったけれども、勤務や場合によったらだんなさん来ると言うから、1科に2人連れてくるのにいいのでないかと思っているのです、私は。だんなさんも一緒に引っ張ってくるぐらいの形で。やる以上は本当に話題になるぐらい、あそこは女性は働きやすい病院といったら、女性が働きやすい病院とぱぱぱっとつないで、十和田市立病院と出るように、アクセスしたら。それぐらい、やるのだったらだよ。ぱやぱやとやるのだったらやらないほうがいい。無駄です。やるのなら額が大きくても私は有効だと思うのだけれども、これは市長の気持ちを聞きたいのです。きのうの答弁で北里大学と交渉しても出せないと、私はそのとおりだと思います、今どこ見ても。それでもとってくるのが政治力なのです、実は世の中というのは。普通のルートでやるのはだれでもできる。その先何をどうして連れてくるかというのは、いわゆる世の中で政治力と言われるものです。そういう意味においても、私は力入れてどうかと、こう言っていることで。  それから、待遇改善、病院で20万円ほど上げる、賛成すぐしますから。私は500万上げていい感覚なのですから。もしそれが一番有効なら、それは引っ張れるとの関係、引っ張れるというのは言葉悪いね、呼んでこれるそういう形では、自信あったときは遠慮しないで出してほしいと思います。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 病院の経営についてですけれども、病院も企業会計ですから、利益を追求するのも一つの方法でございます。ただ、現況の中で将来どのように利益を生むかということは、やはり第1に今のところは医師確保ということが大前提なわけであります。そういうことから見て、確保のためにそういった施設も必要です。これは否定しません。ただ、それを現時点で今何年後の見通しでできるかどうかということ、まずとりあえず赤字解消が大前提でありますので、まずそれに向けて邁進するということが私は大きい問題ではないかなと、課題ではないかなと思ってやっています。それから、その次のことも総合して考えなければならない。このように思っています。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) 確かに今般の金融不安や景気後退は、当計画への逆風となっております。駅周辺整備は一時延期というふうに伺っておりますが、見通しはと聞かれると大変厳しいものがあるというふうに伺っております。  それから、亀屋跡地の整備につきましては、同地区での開発意向を持つ事業者との協議を行っておりますが、同事業者からは開発に向けての準備を現在続けているということで、中心市街地活性化基本計画の中においても重要な課題と認識しておりますので、その整備について調整していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 20番 ◆20番(杉山道夫君) 市長も赤字解消としゃべったら今のままやって解消するなら私何もしゃべりません。今のままやって黙っていると毎年4億、5億の赤字が出るから、それ解決する別段の話ししているのですよ、市長。ここなのですよね、考え方が。多分今黙っていても、みんなそう思うでしょう、4億、5億毎年赤字が出る。別に市長が悪いわけではないが、現状で出るのです。だから、それを解決するために、言っているように、医師をどう招聘するかだ。早くお医者さんに来てもらわなければならない、どうすれば来るだろうという、私は一つの方法でこんなの考えられないかと言っている。市長、聞いていないのでないの。私が真心を込めて一生懸命熱弁を振るっているのに。あちこちでまだないから、そして3人に1人が今後女性医師になっていくというから、女性を優遇して、本当に働きやすいという環境をつくるのも来やすくなるのでないか、そうしゃべっているのです。赤字解消のためにしゃべっているのです。そうしたほうが少しでも赤字が少なくなるし、だんだんに。ただ、来い、来いで来るのなら、それこそ池のコイぐらいだ。えさやらなければ来ないのだ。その方法はどうか、だめならだめで、こっちのほうがもっといいとしゃべってくれれば、ああ、そうかと、そうだ、そうだと。何もしゃべらないで赤字解消第一ですと言っても赤字は解消しません、具体的にやらなければ。もっといい方法あれば病院でもどこでもいいです、考えてください。私もいろいろ考えていて、時々思いついたのをしゃべっているのだけれども、一つの方法でないかなと思ったからあえて壇上からでも聞いたのです。ほか余りそんなの聞かないから、もちろんそればかりではないと思うけれども、そういう意味で私は投資があってもよい。例えば病院だって今何だかすばらしいがんの機械買ったのでしょう。投資をして呼ぶという方法ある。もちろんあれは医療に直接結びつく方法だけれども、そうでない間接的な方法でも私は呼べるのではないかなということで、これはぜひ市長の答弁を聞きたいです。  あと、亀屋跡地は、あれはどうですか、土地の所有者がそこに何か再開発でつくるという話し合いをしているということですか。そこら辺も……後でしゃべるというからいいか。       (「時間だよ」と呼ぶ者あり)  病院のところはどうですか、私の考え。だめならだめだでいいし、何かそういうふうに議論していいのをつくり出したいという思いだけでしゃべっています。いかがですか。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 杉山議員の提案も改善方法の一つかとも思いますけれども、他にあればいろいろ総合的に勘案して、それに向けて検討したいと思います。 ○議長(沢目正俊君) 以上で杉山道夫君の質問を終わります。 △石橋義雄君質問 ○議長(沢目正俊君) 次に、11番 石橋義雄君       (11番 石橋義雄君 登壇) ◆11番(石橋義雄君) 今定例会一般質問最後の通告者、11番議員の石橋です。質問に入る前に、なぜ最近こんなにも職員による不祥事や事件、事故が発生するのか、どこに問題があるのか、まことに遺憾に思い、一言苦言を呈したいと思います。部長の飲酒運転による6カ月の停職処分、消防署員の窃盗事件による懲戒免職処分、さらには先般発生した火災現場での消火作業中の団員の死亡事故等、なぜこのような問題が次々と発生するのか。原因をしっかりと把握し、その対策に万全を期してほしいものであります。  特に今回発生した消防団員の死亡事故については、その後の当局の対応や配慮に対し、私としては不本意であり、異議を唱えるものであります。今十和田市では、消防団員の減少により消防団活動の維持や地域住民の生命、財産を守るための必要性から、団員勧誘運動の展開中であります。市長は、市民の生命と財産を守るため、ボランティア精神による消防団活動の必要性を強く訴えていますが、このような事故が起きたということで、団員確保に支障が生ずるのではないでしょうか。特に今回の事故に対しての対応の遅さ、悪さ、不備に対して、市民及び消防団員の間から批判や不満が起こっているということを当局は理解していますか。事故発生の事実の公表、さらには事故発生の原因等、当局として市民に対し何一つ報告をしていないのが実態ではないでしょうか。まさに何をかいわんやであります。マスコミ報道にさえ規制をしたのかと思われるほど、事故の大きさからしても報道内容が少なかったように感じたのは私だけでしょうか。  また、亡くなった団員はもとより、その家族に対して、行政としての責任や反省や誠意の気持ちが何一つ感じられない、そんな対応であったように思えてなりません。行政として不慮の事故をわび、お悔やみ欄に掲載するとか、通夜には担当の総務課の職員が弔問に顔を見せるとか、誠意の伝え方にもいろいろとあると思うのですが。  さらに、市長の弔辞を聞いていても、残された家族に対して行政として何をしてやるのか、今後何をしてやれるのか、どのようなことを考えているのかさえ伝わってこなかったように感じました。消防署員と消防団員の身分の扱いがこんなにも違うのかと唖然としました。わずか1カ月という生まれたばかりの子供を抱え、これからの生活や今後の人生に大きな不安、心労を抱え、途方に暮れる肉親や家族に対し、行政として、行政の長としてどのようなことを考えているのか、市長の口からどのような言葉が発せられるのか耳を傾けて聞いていました。最後までそのような言葉を聞くことはありませんでした。  市長、あなたは常日ごろからボランティア活動の必要性や精神を強調していますが、今回の対応の仕方によっては、今後の消防団の組織にも少なからずの影響が出てくると思います。途方に暮れる家族に対する心温かな対応を期待し、質問に入ります。  第1点目は、高森山馬事公苑事業について伺います。平成6年度から平成16年度までの馬事公苑総事業費約52億円、さらに平成13年度から平成24年度までの計画で実施される高森山総合運動公園事業は約35億円、合わせて86億円余りという当市にとっては最大級のプロジェクト事業でありましたが、特に高森山公園事業は平成11年度には当時の沢目議長に対して公職選挙法違反、脱税容疑による百条委員会の設置等、さらには議長不信任案の提出等まで発展し、議会の主導権や権力闘争にまで発展した事業でありました。  当時建設計画のあった温浴施設は、野党の皆さんの市民アンケートによる反対によって、市長は凍結という決断をしました。当時市長は凍結するに当たって、凍結はいつか解けるものと、解除もあり得ると言っていましたが、来年1月に実施される市長選に当たって市長は、新市まちづくり計画の最後の仕上げ、それをなし遂げるのが自分の役目だということで、通算4期目の出馬を表明しています。  当時入館者数が少ないことによる経営状況に対する批判や費用対効果、さらには将来の運営に対する不安等、疑問視する声が多くありました。私は、逆に高森山馬事公苑を活用し、地元の方々が地域の活性化のためにいろいろ創意工夫をし、活用すべきであると考えていました。今日で言うグリーンツーリズム体験型観光農業による地域おこし、村おこしを期待していました。しかし、残念ながらその効果のほどはまだ出ていないように思います。そこで、どうしたら結果が出せるのか、出るのか、いま一度点検してみる必要があると思います。  さらに、今後管理運営に多くの経費が見込まれるが、指定管理者制度による経費節減にも限界があると思います。その努力を承知していますが、改めて高森山馬事公苑の管理運営に係る経費と入館料等についてお知らせください。  さらに、ここ数年の利用者数並びに入館者数についてお聞かせください。  また、現在凍結中の温浴施設について、凍結を解除し、建設計画を再開する考えがあるのかどうかもお聞かせください。  次に、中央病院の運営状況についてお伺いします。現在私は、中央病院運営審議会の会長職にあります。したがって、質問についてはいかがなものかと悩みましたが、今日までこの壇上から何回となくさまざまな視点に立って質問や提案をしてまいりました。しかし、病院が抱える問題を解決するどころか、ますます大きくなってきているように思えてなりません。  9月の定例会において、多くの議員が産科医師の確保について、市長の実績として絶賛をしておりました。また、それに対し市長は、得意満面のほほ笑みを浮かべていました。しかし、本当に喜んでいいのでしょうか。今中央病院に押し寄せる多くの課題は、まさに本体の屋台骨まで揺るがしかねない状況にあると思います。本当に十和田市の病院は大丈夫なのかいと、そんな声があちこちから聞こえてきます。  今回の産科医師の確保、さらには当病院で3年半ぶりに男の子が産声を上げたことについては、多くの市民が待ち望んでいたことであり、運営審議会の会長としてもうれしく思っておりますし、蘆野病院長の努力に感謝と敬意を申し上げたいと思います。  蘆野病院長は、当病院の運営や患者のこと、さらには家族のことを考え、さまざまな方法を考え実践しているその姿に心打たれるものがあります。蘆野病院長みずから聴診器を首にかけ患者の家族を訪問している姿を見たとき、私はかつての私の地元の一戸凱里先生のことが浮かんでまいりました。夜中であれ、また宴席の席であれ、病人が出るとタクシーで駆けつけてくれる先生でありました。私は、その一戸先生に蘆野病院長を重ね合わせていました。蘆野病院長は、産科医師の確保の記者会見で、「私の友人が私のことを心配して来てくれることになった」と言っていたように伺いました。その蘆野病院長の努力、功績に対して、議会からも理事者側からもだれ一人としてその労をたたえる声が聞かれないということに私は残念でなりません。  今回の産科医確保の件については、中央病院運営審議会長の私には何も知らされず、側近議員の方々から話が伝わってきたことに私は不快感を感じたのは事実であります。何の意図で隠したり、表に出してきたりするのか私には理解できません。少なくとも休診している科を再開するときは、審議会を開催するのが筋だと思うのですが、私の考えが間違いでしょうか。私は、審議会の会長辞任を申し出ましたが、事務局に強く慰留され、辞任を思いとどまりました。今後もこのようなことを繰り返すようであれば、医師確保は困難を極めるであろうと思います。そうなれば病院経営はさらに厳しさを増してくるであろうと思えてなりません。  私は、過去にこの壇上から何回となく病院のありようについて質問をしてまいりました。病院内の健全化対策検討委員会であれば、甘えが出るから外部のコンサルを考えたほうがいい。さらには、健全化対策室を立ち上げたほうがいい。医師確保については、学閥を壊すわけにはいかないかもしれないが、十和田市で生まれ育ち、全国で活躍している人たちに緊急要請をしてみたらどうかなどいろいろなことを提案してまいりました。  そこでお伺いをします。過去5年間の経営状況について、今後の経営状況の見通し及び健全化対策について、産科医不在中の十和田市民の出産数とその費用額、産科医確保及び医師確保対策について、中央病院側として市民に望むこと、以上のことについてお聞かせください。  次に、七戸町に建設中の新幹線駅名に「十和田」が入る可能性があるかどうかをお伺いします。先般の新聞報道によれば、市長が七戸町長と県知事に、駅名を「七戸十和田」に協議会として決定した旨の報告に出向いた記事が載っていましたが、それに対し七戸町議会が反論し、「七戸」で決着した報道がありました。これはどういうことでしょう。我が十和田市議会でも、多くの議員がこの問題について質問なり要望をしてきました。我が議会の総意は、「十和田」を何としても入れてほしいと願っていると思うし、私もそのように希望しています。市長、あなたは本当に誠意を持って上十三の首長会の場で十和田市の立場や市民の声を懇願したのでしょうか。ある地方紙に、ある議員が市長の上十三地域のリーダー役を引き続き発揮してもらうという旨のコメントを述べていましたが、今までの報道を見れば、十和田市の市長発言に賛意を示さなかった首長があったとのことですが、熱意を、そしてさらには他町村に気配りをしながら根回しをするべきではなかったでしょうか。今後の駅名の可能性についてお伺いをし、壇上からの質問を終わります。 ○議長(沢目正俊君) 中野渡市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 石橋議員のご質問にお答えします。  まず、馬事公苑の温浴施設整備についてお答えいたします。ご質問の温浴施設については、当時健康増進や交流、保養の場として計画したところであります。その後旧市、旧町の合併により、それぞれの地域資源を生かしたまちづくりを進めてまいりました。こうした中、当時の温浴施設の考え方については、焼山地区の市民の家を有効活用することによってその考え方の一部を反映させることができるものと考えております。しかし、高森山に運動施設が整備されるという状況の変化に伴い、将来的には温浴施設に関し、市民や議員の皆さんからご意見を聞く機会も出てくるのではないかと思っております。  次に、今後の産科医を含む医師確保対策についてお答えいたします。今年9月に産婦人科医師が着任いたしましたが、市民に満足の得られる産婦人科体制を確保するためには、できるだけ早く複数体制にする必要があります。杉山議員の答弁にも重複いたしますが、産婦人科以外の診療科におきましても、呼吸器内科など1人診療科が多く、過重労働になっていることから、早期に複数体制にするよう努力しているところであります。病院経営の安定のためには、医師確保が最優先の課題であります。待遇面の改善検討や関係機関、大学への医師派遣のお願いや引き揚げをしないよう強く働きかけてまいります。また、十和田市立中央病院ならではの特色ある診療を行い、勤務医が働きたくなるような魅力ある病院づくりを進めてまいりたいと考えております。このことが病院経営を安定させる大きな要素になると考えております。  次に、七戸町に建設中の新幹線駅名に関するご質問にお答えいたします。新幹線の駅名については、上十三地域広域市町村圏協議会においては、「七戸十和田駅」ということで取りまとめました。七戸町における動きもさまざまあるようですが、一方では上十三地域8市町村長による協議会で決定したことは、それなりの重みがあるものと考えております。私は、上十三地域広域市町村圏協議会の会長として、これまでのことを総合的に判断し、県知事に報告したものであります。  なお、七戸町に建設中の駅名については、最終的には地元の七戸町長が上十三地域広域市町村圏協議会や町民、町議会の意向を総合的に勘案し、JR東日本に要望するものと認識しております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(沢目正俊君) 観光商工部長観光商工部長小山田伸一君) 馬事公苑の運営に係る経費及び入館料などの内訳につきましては、グランドオープンいたしました平成17年度からお答えいたします。まず、運営に係る経費につきましては、平成17年度は1億1,250万円、平成18年度は1億1,400万円、平成19年度は1億1,000万円となっております。また、称徳館観覧料は、平成17年度は約230万円、平成18年度は130万円、平成19年度は約100万円の歳入となっております。  次に、利用者の推移についてお答えいたします。平成17年度は約9万人、平成18年度は8万8,000人、平成19年度は8万7,000人となっており、平成20年度は10月末現在で7万1,000人となっております。次に、称徳館の入館者数は、平成17年度1万5,800人、平成18年度8,700人、平成19年度8,800人となっております。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 中央病院として市民の皆様に望むことはとの質問にお答えいたします。  まず、病院の経営に対しまして温かいご支援とご協力をいただいておりますことを深く感謝申し上げます。全国的に医師が不足している中、現在の中央病院はすべての診療科において医師が不足しており、その中で収益確保のため、私を含めて一人一人の医師が24時間、365日の体制で診療を行っている状況にあります。また、地域における限られた医療資源を有効に活用するため、開業医の皆さんと中央病院の役割と機能分担を明確にして、中央病院は急性期医療を必要とする方を診療する急性期病院として整備してきました。このため、医師の負担軽減や病院機能の充実を図るため、完全予約制の実施や紹介、逆紹介制度の確立、完全土曜日休診、それから包括払い、DPCといいますが、の採用などに取り組んでおります。  特に皆様にお願いしたいのは、救急医療の現場における問題ですが、軽症の方の救急受診が多く、重症の方への対応が十分できない状況がありますので、市民の皆様の協力をお願いしたいと思っております。こういった病院の方向性については、今まで気軽に利用してきた市民の皆様から見れば非常に不便に感じられたり、非常に不満が多いものかと思いますが、これから医師確保を継続して行い、救急医療を行っていくためには絶対必要なことと考えておりますので、今後もご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。  また、病院の運営に当たっては、市民と一緒になって病院をつくっていくという気持ちでいっぱいでありますので、ぜひ皆様のご提言、ご協力をお願いしたいなと思います。  以上です。 ○議長(沢目正俊君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(梅村建治君) 中央病院の過去5カ年の経営状況についてお答えいたします。平成18年度に策定した経営健全化計画による不良債務解消のための特別繰入金を含まない経常損失につきましては、平成15年度7,500万円、平成16年度3億2,400万円、平成17年度9億3,800万円、平成18年度6億5,600万円、平成19年度7億1,700万円となっております。全国的に自治体病院の経営が悪化している中、今当院では収入をふやし支出を抑えるため、経営の抜本的な見直しを全国に先駆けて行っているところであり、経営が好転するよう、医師を含む全職員が一丸となって取り組んでいるところであります。  次に、今後の経営状況の見通し及び健全化対策についてお答えいたします。今年度9月までの経営状況では、医療収益については、整形外科、循環器内科の医師の減少、退院時の混乱回避のための患者抑制、電子カルテ導入による医師の負担増により、前年より2億4,000万円の減少となっております。費用については、新病院開院に伴う光熱水費、燃料費や清掃、警備、調理業務など委託費が増加しており、経費全体で2億4,000万円の増となっております。今後につきましては、9月に着任した産婦人科収入は、4月から本格化することや、ことし7月から導入した包括支払制度による効果、電子カルテ操作の習熟などにより、前年度以上の収益を確保できる見込みとなっておりますが、費用の増大により病院経営は厳しい状況が続くものと見込んでおります。このため、現在策定中の改革プランでは、医師の確保と入力代行事務補助員等の配置による医師の負担軽減などにより患者数の確保を図るとともに、費用削減のため、医師以外のすべての費用について見直しを行いながら、経営改善に努めてまいります。  次に、産科医不在中の十和田市民の出産数と中央病院で出産したと仮定した場合の収益についてお答えいたします。ご質問は、出産費用とありますが、病院におきましては病院収益に置きかえての答弁となりますことをご了承願います。産科医不在の3カ年における十和田市民の出生件数は、健康推進課の統計によりますと、平成17年度494件、平成18年度482件、平成19年度497件の計1,473件となっております。市全体の分娩数1,473件を当院での分娩数に当てはめますと、市全体の7割が中央病院での出産となっておりますので、置きかえ試算いたしますと1,031件となり、これに係る分娩料等の医療収益は約3億5,000万円が見込まれます。  以上でございます。 ○議長(沢目正俊君) 11番 ◆11番(石橋義雄君) 答弁ありがとうございました。  高森山の温浴施設については、市長は引き続き再開に意欲を見せているという、私なりにそういう解釈をいたしました。当時市長は、凍結は解除するものだと、解けるものだという話をしていましたので、私もその思いは今もって持っているだろうなという思いで見ていましたけれども、いずれ時期が来れば市民なり議会にそれをかけてみたいということでしたので、それはそれで理解いたしました。  病院運営というのですか、建設のことについて市長並びに院長からお伺いします。先ほど来杉山議員なり、あるいは今までも議員の方々が質問したときに、病院の健全化のためには医師確保がどうしても必要だと、それをなくしてその再建はできないと、あるいは健全経営ができないという話がありましたが、そう言いながら毎年、毎年医師不足が続いています。そこで、蘆野病院長、どうすれば本当に医師を確保できるのでしょうか。本音というのですか、その本当のことを、可能性というのですか、大変なのはわかります。一生懸命やっているのもわかります。先般私の家族が入院したということで、私も毎日病院に行きました。本当に先生方初め看護師の方々頑張っています。この目で焼きつくほどそれを見させていただきました。この病院をなくしてはならないなと、どんなことがあっても市民のためにこの病院だけはなくするわけにはいかない。そんな思いを持って、実は蘆野病院長を見かけたときに、「先生」と言って、「今何を期待していますか」と私は話ししました。先生は「お金が欲しい」と、こういうふうに私に言いましたけれども、まさに本音だろうなという思いがしています。  先ほど答弁の中にありましたが、ことしを入れると6年間で35億ぐらいの赤字というのですか、累積というのですか、出ています。これは大変なことだなと、本当に本体までどうなるのかなという思いも、このまま本当にこの病院に金を続けていけるのかなという思いを率直に今持っています。私は、よく十和田市に新しい病院ができて、よその病院とどこが違うのか、どこがよその病院と比べてまさっているのか、あるいはどこが改善をしていかなければならないのかということをよく病院側の人たちと一緒になるときにそういう話をしてきたのですが、病院長から十和田市の病院と他の病院、八戸にもいろいろありますが、先生はいろんなところ見ていると思います。今十和田市とよその病院とどこが違うと思っていますか、率直に教えてください。  私は、ここ2カ月病院に行って、私もよその病院にかかってみたときに、明るさかなと、明るさがちょっとよその病院より少ないのかなという思いを実は抱きました。一生懸命やっているのはやっていますよ。ですから、そういう意味で十和田市の病院が本当に上十三の地域の方々から信頼をされて、十和田市の病院にかかれば病気も、そして心も治るのだと、そういう病院経営を、あるいは病院運営をしてほしいなという思いがしています。先生からどこが違うのか、そして本当に今どうすれば医師確保対策ができるのかなということをいま一度お伺いしたいと思います。  何かことしも定年で1人やめる、あるいは麻酔科の先生もやめる、もう1人何かあるというような話も聞いているし、また病院の中には先ほど来勤務がきついとかいろんな条件でやめたいという医師が四、五人いるみたいな話もうわさで聞こえてきています。本当にこういう先生方を引きとめて喜んで働いてもらうという環境をつくるために、特徴のある病院経営というのですか、運営というのですか、しなければならぬと思うのですが、どうすればいいのだということをもう少し率直に先生からその考え方、思いをひとつ聞かせてください。  そして、市長も先ほど特徴のある病院と言っていましたが、市長の考える特徴のある病院というのはどういうことなのか、その1点を伺いたいと思います。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 特徴のある病院、私は専門的でございませんけれども、やはり何にしてもそれぞれに特色のある病院でなければならない。例えばサービスとかそういうのも一つの特色だと思うのですけれども、そういったものを個々に、よそでやっていないこと、それが市民にプラスになるようなということで、私は特色あるということを使っております。 ○議長(沢目正俊君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) お答えいたします。先ほどたくさんいろんな話がなされたので、それぞれに話すとかなり長くなりますが、できるだけ簡潔にお話ししたいと思います。  どこが違うか。私が一番目指しているのは、医療を受ける人を中心にした医療をやりたいと考えています。恐らく今まで僕が来るまでは、患者さんのことは十分に治すためにみんな一生懸命になっていたかもしれないのですが、それについて家族に対してちゃんと配慮があったか。それは僕が来たとき全くなかったと思います。今入院した方だけではなくて、家族に対しても皆さんよく配慮してくださっております。そういった見えないところ、この温かさ、あるいは私はホスピタリティーと言っていますが、そういったものが十分感じられるようなそういった病院にしたいと。それが3年たちましたが、かなり出ていると思います。来た人から本当によかったという話がある一方でその逆もありますが、ただやはりこういった本当によかったという、家族も含めてよかったというような言葉が出てくることは、ほかの病院には今それほどありませんので、そういった意味ではもう既に十和田市立中央病院は誇りつつあっていいと思います。本当に温かさがある。病気を治せるか、治せないかということについては、昔みたいに余りそれを求めないというよりは、むしろ治らない人がこれからふえてきますので、そういう人たちが生活の場でどういうふうにして過ごしていくかということを地域の医療、あるいは地域の人たちと一緒に、あるいは介護福祉職と一緒に考えていくという姿勢、こういった姿勢が今うちの病院には出ています。訪問看護ステーションの方、あるいは介護ヘルパーの方も自由に今入っておりますし、開業医も自由に行き来していますので、そういった地域一体となった取り組みというのは東北地方の病院の中でもまだないのではないかなと思っております。  これが経営改善とどういうふうに結びつくか、これについてはまだ皆目先が見えません。というのは、今の医療全体がもう完全に崩壊しつつありますので、要するにここだけの問題ではない。医師確保もここだけの問題ではないと思います。ただ、十和田市立中央病院だけは、何とかそういう状況の中で医師確保をしていきたいというふうに考えて、具体的には手当とか、さっき言った報酬の面、ちゃんと評価してくれるということが今の関係する大学の医局の中でもちゃんとそれが提示できれば、こちらに中心的に配置してくれる、そういった雰囲気もありますし、あるいはこれから恐らく二、三年後に後期研修医がどんどん都会から放り出されます。そういった人たちをいかにここに吸収させるか。去年あたりからずっといろんな宣伝で全国紙も含めて病院の名前をどんどん、どんどん出すようにしていますが、あるいは先ほどの杉山議員の言うようにホームページを充実して、ここに来たいなという、そういった思いを起こさせるようにしむけていく投資が必要だと思います。そういった投資を今は2年とにかくやっていく。その上で、これから国がこういった病院をつぶさないためにどうするか、その辺のあり方をちゃんと考えていかない限りはまず無理。いわゆる今の診療報酬をちゃんとたくさん上げていかないと、全国的にも私立の病院は人件費をかなり抑制して収入を上げていますが、それができないところは全部つぶれていくと思いますので、そういったことがやはりここではないようにしたいと。  ただ、この2年は恐らく先が見えない。その中で精いっぱい、十和田市の病院に行くと何かがあるというような話題づくりをしながら、サプライズをつくりながら取り組んでいきたいと思います。私も土日在宅で動いていますが、そういった思いが市民に伝わって、初めて病院に目を向けてくれるのではないかなと思います。先が見えない話がありますが、でもやはり一緒に夢を持っていただきたいと思います。 ○議長(沢目正俊君) 11番 ◆11番(石橋義雄君) 蘆野病院長の今後の手腕に期待をして、ひとつ見守りたいと思います。  最後に、市長、もう一回。市長さんは先ほど、他の病院にない特徴という言葉を使いました。そこまでわかっているのなら、他にない特徴とはどんなことなのか、どういうことを考えているのか、そのことを一点だけ聞いて私の質問を終わります。 ○議長(沢目正俊君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 他の病院にないというのは、現在やっているのも1つだと思います。創意工夫しながら病院長がやっているようですので、それもまず1つだと思います。いろいろ方策があると思いますので、できる限りのこと、これからも病院ともいろいろ相談しますけれども、あらゆる面で可能なのはできるだけやるということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(沢目正俊君) 以上で石橋義雄君の質問を終わります。 △休会の件 ○議長(沢目正俊君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りします。明10日及び11日の2日間は議事整理のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(沢目正俊君) ご異議なしと認めます。  よって、12月10日及び11日の2日間は休会することに決定しました。 △散会 ○議長(沢目正俊君) 来る12日は午前10時から本会議を開き、各議案の審議を行います。  本日はこれにて散会します。  ご苦労さまでした。                  午後4時24分 散会...