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06月13日-一般質問-02号

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  1. 十和田市議会 2006-06-13
    06月13日-一般質問-02号


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    平成18年  6月定例会(第2回)   平成18年6月13日(火曜日)                                議事日程第2号 平成18年6月13日(火)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問  ①28番 野 月 一 博 君  ② 7番 工 藤 正 廣 君  ③14番 今 泉 勝 博 君  ④27番 小笠原   光 君  ⑤ 6番 桜 田 博 幸 君  ⑥ 4番 張 摩 博 子 君                                本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                出席議員(36名)                   1番  堰野端 展 雄 君                   2番  紺 野 忠 明 君                   3番  鳥 越 正 美 君                   4番  張 摩 博 子 君                   5番  下川原 鉄 男 君                   6番  桜 田 博 幸 君                   7番  工 藤 正 廣 君                   9番  田 中 重 光 君                  10番  川 村 慎 一 君                  11番  野 月 一 正 君                  12番  下 山 明 雄 君                  13番  岩 城 康一郎 君                  14番  今 泉 勝 博 君                  15番  相 馬 真 子 君                  16番  漆 畑 善次郎 君                  17番  石 橋 義 雄 君                  18番  小 川 洋 平 君                  19番  東   秀 夫 君                  20番  市 澤 善 一 君                  21番  野 月   誠 君                  22番  赤 石 継 美 君                  23番  畑 山 親 弘 君                  24番  米 田 由太郎 君                  25番  折 田 俊 介 君                  27番  小笠原   光 君                  28番  野 月 一 博 君                  29番  赤 坂 孝 悦 君                  30番  沢 目 正 俊 君                  31番  杉 山 道 夫 君                  32番  江 渡 龍 博 君                  33番  山 本 富 雄 君                  34番  角   瑞 世 君                  35番  戸 来   伝 君                  36番  竹 島 勝 昭 君                  37番  野 月 忠 見 君                  38番  豊 川 泰 市 君                                欠席議員(1名)                  26番  織 川 貴 司 君                                欠  員(1名)                                説明のため出席した者              市     長  中野渡 春 雄 君              助     役  気 田 武 夫 君              収  入  役  大 川   晃 君              総 務 部 長  村 山 誠 一 君             (選挙管理委員会              事務局長併任)              企 画 財政部長  中野渡   崇 君              民 生 部 長  藤 島 一 榮 君              健 康 福祉部長  太 田 信 仁 君              経 済 部 長  斗 沢   清 君              観 光 交流部長  太 田   毅 君              建 設 部 長  苫米地 俊 廣 君              十和田湖支所長  生 出 隆 雄 君              上 下 水道部長  中野渡   實 君              病 院 事務局長  佐々木 隆一郎 君              出 納 室 長  太 田 明 良 君              総 務 課 長  梅 津 敏 明 君              企 画 調整課長  鈴 木 史 郎 君              財 政 課 長  中野渡 不二男 君              病  院  長  蘆 野 吉 和 君              選挙管理委員会  古 舘   實 君              委  員  長              監 査 委 員  髙 野 洋 三 君              監 査 委 員  立 崎 健 二 君              事 務 局 長                         農業委員会会長  松 田 信 一 君              農 業 委 員 会  前川原 新 悦 君              事 務 局 長                         教 育 委 員 会  小野寺   功 君              委  員  長                         教  育  長  稲 垣 道 博 君              教 育 部 長  奥   義 男 君                                職務のため出席した事務局職員              事 務 局 長  成 田 秀 男                総 括 参 事  宮 崎 秀 美                次     長  石川原 定 子                主     査  中 村 淳 一                    午前10時零分 開議 ○議長(豊川泰市君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第2号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(豊川泰市君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。  質問は、通告順により議長において指名します。  なお、あらかじめ申し添えておきますが、再質問は会議規則第64条の規定により2回までとしますので、ご協力願います。 △野月一博君質問 ○議長(豊川泰市君) それでは指名します。  28番 野月一博君       (28番 野月一博君 登壇) ◆28番(野月一博君) 旧十和田市と旧十和田湖町が合併して1年半になろうとしております。お互いに心を一つにして、新十和田市をつくろうという意気込みが一人一人の議員に感じられる、そんな気持ちでおります。市民の皆さんもいい合併したなと喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。私は、人間において大事なことは礼節であろうと思っております。我が高志会の会長であります江渡龍博議員は、元議長であります、旧市の。非常にいろんな目で、いろんな形でアドバイスをいただきました。つらいこと、苦しいこと、さまざまなことありますと、このような形だったらこういうふうな物の考え方、大事でなかろうか。私は、そういうことを教わってまいりまして、今この会場におりまして健全な気持ちで議会活動なさっていることは、私にとりまして会長、幹事長として、こんなにうれしいことはございません。自由民主党として、与党会派、高志会の幹事長、野月一博であります。  本題に入る前に、今国会に提案された教育基本法の改正案に盛り込まれました教育の目標の一つに伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会への平和と発展に寄与する態度を養うという文言がありますが、およそ国を愛する心、つまり愛国心の表現をどうするかについてこれほどもめる国は恐らく世界で日本だけだろうと言われているのでありますが、愛国心はどの国の国民も当然持っているものであります。そして、国を愛することは、大きな誇りとされるのであります。私たち国民は、国を愛する心をもっと素直な気持ちで受けとめて考えるべきであると感じているところであります。  ところで、ある市民は、旧十和田市には目玉がないと言っております。しかし、これは間違いであります。目玉がたくさんあるから、今の十和田市があるのです。旧市民も旧町民もそれぞれの立派な伝統と文化に誇りを持って、この地域の中で先祖を敬い、家族を持ち、子供を育ててきたのであります。私の原点は、このすばらしい伝統と文化を持つ郷土十和田市にあります。私たちが自分の郷土に誇りと自信を持てないようでは郷土は発展しないと思うのであります。  さて、最近地方交付税の法定率の引き下げの話が出るなど、いまだ不透明な三位一体改革のもとで、地方では厳しい行財政状況が続いております。そしてまた、地方では人口減少、少子高齢化という厳しい現実にも直面しているのであります。このことを裏返してみれば、今までの行政運営のあり方を大きく改革しなければ、地方は立ち行かないということだと認識いたしております。そして、改革は、痛みを伴うものであると見ております。私は、こうした厳しい地方の現状を念頭に入れながらもこの十和田地域の発展をいかに行うべきかについて、いろいろの視点から一般質問を行ってまいりました。今回は、農業と観光、そして交流人口について何点かご質問いたします。  最初に、農業についてであります。日本の農政が紆余曲折する中で、我が十和田市は農業を基幹産業として発展してまいりました。合併後においても農業は基幹産業であり、農業の振興なしに十和田市の安定した発展は望めないのであります。ところが、現在日本の農業で課題となっているものの一つは、食糧自給率が40%と極めて低いところであります。驚くことは、農業基本法が制定され、昭和36年当時の食糧自給率は現在の2倍、およそ80%あったということであります。なぜ40%まで落ち込んだのか。その大きな理由は、欧米崇拝傾向の中で食事も欧米化し、主食である米の消費が減り、肉、油を多くとるようになったからと言われているのであります。我が十和田市の食糧自給率は、平成16年度ベースで300%に近い極めて高い水準にあると聞いております。この水準は、十和田市の人口の3倍まで養える数値であります。日本の食糧自給率が40%の中で、近年世界から日本食が注目を浴びているのであります。こちらの理由は、日本食は米、大豆など、穀物を中心とした植物性たんぱく質がメーンであることから、日本人は長寿で、肥満が極めて少ないというものであります。少子高齢化社会に突入し、過疎化が急速に進む地方にとって地域再生の柱の一つとなる農業振興であります。その地域で生産される豊富な食材であります。今日医療面からも日本の伝統的な食材の客観的な評価が専門家によって研究されているとも言われているのであります。例えば健康と発酵食品などの食材の急速な広がりなどであります。昔から健康には、4里以内で食をとればよいと言われることもあります。これは、地域で生産された農産物を地域で消費する、いわゆる地産地消と同じ意味であります。  ところで、学校給食は、教育の一環と言われますが、成長する子供たちにとって健康、農業、食糧という側面においても大事な部分であります。また、日本の食文化を理解する上でも大変有効と考えております。そして、どの地域にも存在する食へのこだわりを満たし、しかも安全で安心な食材を求めると、そこには地産地消の発見があり、発想が生まれるのであります。また、学校給食における地産地消の推進は、食材購入費を地元に還流させていくことで地域の経済産業への貢献へとつながっていくのであります。ここに学校給食を活用して、食と農を地域再生へ結びつけていく取り組みの必要性、目標があるのであります。平成18年度の学校給食予算の食料費、賄い材料費には、年間約4億円が計上されていますが、このうち地元産の食材をどのくらい見込んでいるのか。また、16、17年度の決算額に占める地元産の割合は幾らであったのでしょうか。質問をいたしたいと思います。学校給食に地元の農産物を生かして、地産地消を発展させるには、その仕組みが大事であります。例えば岩手県遠野市などでいろいろ取り組んでいるようでありますが、当一部事務組合に働きかけて方策を検討させる考えがございますか。  次に、青森県では、平成17年度からおおむね5年後をめどに攻めの農林水産業を推進しておりますが、基幹産業を農業とする十和田市はこの攻めの農林水産業にどのような形で組み込まれているのかについて、必ずしも具体的に見えないのであります。その辺について、市ではどう理解しているのかお伺いいたします。できれば、具体的な効果事例を挙げ、お答えいただきたいのであります。  ことしも本格的な観光シーズンとなりましたが、十和田湖のすばらしさに感動し、全国に紹介した文人、大町桂月であります。彼は、「山は富士山 湖は十和田 広い世界に一つずつ」、また「住まば日の本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬三里半」と、さすがに文人は見事に表現するものであります。新生十和田市も合併して2年に入りましたが、ことしは十和田、八幡平地域国立公園指定70周年の年であります。市では、十和田湖を中心とした観光振興の充実に向けて、観光交流部を設置いたしました。また、計画期間を平成27年度までの10年間とする十和田市観光基本計画をこの3月に策定しております。この計画の前提、土台となっているのは、東北新幹線青森延伸への期待であり、間もなく社会の第一線から大量にリタイアする団塊の世代、そして団塊ジュニア世代の台頭であります。こうした観光を取り巻く環境が大きく変わってくることを見据えているのであります。市長は、本年度から各種の計画を実行に移す年度に入ったと発言しておりますが、まさしくそのとおりであります。基本計画の策定の次は、観光振興の実践であります。今回は、1点に絞ってお伺いしますので、その考え方をお聞かせください。この観光基本計画の基本施策の中には、食べる感動という項目があります。観光客の楽しみの一つは、やはり食であります。魅力のある郷土料理をつくり、うまいものの街道のイメージづくり健康郷土食イメージづくりなど、事業展開は民間と行政がやろうという気持ちがあれば、そんなに費用もかからずできるものではないでしょうか。例えば桜肉、奥入瀬ガーリックポーク十和田湖牛、そば、ミネラル野菜などを生かした具体的な施策について民間に呼びかけてみてはどうでしょうか。すぐにでも行動できるのではないかと考えるものであります。この点を観光交流部では、どう具体化していく考えなのかお伺いいたします。  十和田市の食糧自給率は、高い水準にあり、また豊富で質のよい地場産品がたくさんあるのであります。それを十分に生かして、観光に結びつけて販路を拡大していこうという考えは、当然の理であります。例えばよその商品を観光土産品として販売するということでは、観光振興にとって、また農業振興、地場産業にとって不幸なことであります。両市町が合併に際して、課題の一つとなったのも十和田湖観光と十和田市の農畜産物を結びつけて地場産品の振興を図るということであったと聞いております。これは、極めて重要な課題であります。この観光基本計画の中にも観光と地域産業との連携という項目の3行の短い文章の中で、十和田市で生産したものを観光土産として全国に販売するとあるのであります。そこで、観光と地域産業との連携を具体的にどう進める考えかお伺いいたします。何事もできることから行動することが大切であります。統計の数値を見ますと、観光客が減っているようでありますが、プラス思考的に見れば、それでもかなりの観光客が確実に来ているのでありますから、魅力的な観光戦略を立て、観光客をふやし、地域の振興に結びつけていく必要があると思うのであります。具体的に動いてみれば、具体的なものが見える。そして、新しい展開、振興へと進むのであります。観光資源に甘えて、既定路線を進むだけではなく、知恵ある行動を期待するものであります。  最後に、交流人口について触れておきます。今文化、スポーツ、観光などによる交流人口が注目されてきております。そして、交流人口は、その地にとって臨時的住民ととらえることができるのであります。交流人口がふえる、このことはこれからの社会が人口減少を余儀なくされるだけに、定住人口の減少を超えて、地域の生活や経済や社会の豊かさをもたらす大きなポイントになると考えるのであります。しかも、私たちの生活スタイルや生き方にもゆとりや心の豊かさをももたらしてくれるのであります。小さい記事でありますが、ある新聞に東北財務局長は団塊世代の退職は、東北では交流、定住人口の増加による地域活性化も期待できると説明したとあります。新しい十和田市観光、文化、そして農業を中心に置いて、この交流人口の増加を図っていかなければならないと考えております。そこで、お伺いいたします。具体的な方策について質問はしませんが、市では交流人口の増加等について、どの程度の認識を持ち、取り組んでいくのかお伺いいたします。  最後になりますが、地域の活性化について、他の市町村でも独自にいろいろと検討しているようでありますが、まちづくりで大事なことはかなめとなります市職員の皆さんの一致した情熱、行動、そして市民との協働ではないかと思っております。前向きなご答弁を期待します。江渡龍博会長のさらなる一生懸命頑張っていって高志会を引っ張っていくことを期待しながら、以上で私の質問を終わります。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 野月議員のご質問にお答えいたします。  まず、学校給食における地産地消についてお答えをいたします。皆さんご承知のとおり、当市は三本木原開拓以来、稲作を基幹として発達をいたしまして、現在県内でも有数の耕地面積を有しております。生産量、それから品質ともに全国に誇れる農畜産物を有しております。そしてまた、夏季の冷涼な気象条件、それから土壌条件を生かした野菜振興にも力を入れているところでございます。特にニンニク、長芋においては全国有数の生産量を誇っております。学校給食において、地元の食材を活用することは生まれ育った土地にどのような食材があるかを知り、その食材の歴史や収穫までの苦労と喜びを学ぶことができ、重要な教育の一つであります。地元食材を知ることによりまして、生産の大切さや、それから食べ物を大切にする心、それからふるさとを愛する心を育て、食育推進の効果が期待できます。このことから、学校給食における地産地消を一層推進するために関係機関等に積極的に働きかけまして、安全、安心な地元産の食材の活用に取り組んでまいります。  次に、攻めの農林水産業についてお答えをいたします。青森県の農林水産業は、全国に誇れる産品を有しながら必ずしも商品としての価値や、それから販売額に結びついていない現況でもありますから、このことから生産の流通、それから販売までを結びつけ、収益性アップを図ることを基本に、消費者が求め、必要とする安全、安心で、しかも良質な県産の農林水産物、それからその加工品を生産し、売り込んでいくという販売重視の振興策に取り組んでいるところでございます。当市においてもニンニクや長芋など、全国に誇れる産品が多くありますので、これらをさらに付加価値をつける取り組みとして、生産面では全国から注目を集めている土壌分析機の導入によるミネラル野菜ミネラル栽培、それから生産履歴情報の伝達、それから農薬の適正利用など、安全、安心な産地づくりに取り組んでおります。高付加価値化の面では、作付が伸びているソバを活用したビールやしょうちゅう等の商品化に取り組んでいるところでございます。今後とも攻めの農林水産業取り組みにつきましては、県と連携をしながら農業団体等と一体となった取り組みを進めまして、収益性のアップを図るとともに、消費者からの信頼される産地づくりを進めてまいりたいと、このように思っております。  次に、交流人口の増加に対する考え方と今後の取り組みについて、観光面を中心にお答えをしたいと思います。交流人口の増加を図ることは、やはり地域の生活、それから経済、社会の豊かさを創出していくためにも大変重要なことと認識をしております。理解しております。このために、私も機会あるごとに観光事業者を訪問いたしまして、十和田市の魅力をPRして誘客に努めております。今後も豊かな自然の中でだれもが感動する観光を理念といたしまして、当市の豊かな自然や、それから温泉を生かした保養地、それから休養地としてのイメージアップを図るとともに、既存の祭りや、それから各種のイベントの魅力を高めながら人と人との触れ合い、それから文化と文化の触れ合いを通じまして、見る観光に加え、体験、それから滞在型観光への取り組みを県内外に情報発信をいたしまして、広域の観光資源としての連携を図りまして、交流人口の増大に努めてまいりたいと、このように考えております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 地元農産物を生かした地産地消を発展させる取り組みについてお答えします。  学校給食センターによりますと、食材の購入については、その購入費が全額児童生徒保護者負担により賄われていることから、価格が安く、品質がよいこと、それから毎日およそ8,000食を調理していることから、年間を通して安定した供給ができること、そして定められた時間内に調理しなければならないため、規格が統一された食材を供給できることが求められます。そのため、学校給食センターでは、納入業者に対し、できるだけ地元の農産物を納入するよう働きかけておりますが、思うようにいかないのが現状であるとのことであります。学校給食に地元の農産物を生かすためには、これらの条件を満たした地元生産者等との間の仕組み及び体制づくりが必要であると考えております。最近では、各地でその取り組みが行われているようですので、その先進事例を参考に、農政と連携をとりながら当地域においての可能性を検討するよう働きかけてまいりたいと考えております。 ○議長(豊川泰市君) 教育部長 ◎教育部長(奥義男君) 十和田地域広域事務組合学校給食センターにおける地元産の食材の占める割合について、学校給食センターからの資料によりお答えいたします。  学校給食センターでは、一部の食材は十和田地域産を把握しておりますが、ほとんどは県内産かどうかということで把握しておりますので、決算額で県内産の占める割合ということでお答えいたします。平成16年度の賄い材料費の決算額は、約3億6,000万円となっており、そのうち県内産の占める割合は約32%の約1億1,300万円であります。平成17年度の決算額は、約3億8,000万円であり、県内産の占める割合は約30%の約1億1,500万円であります。そのうち主食及び生鮮食材における県内産の占める割合としては、平成16及び17年度ともに同様に推移しており、米100%、牛乳100%、肉類約50%、野菜、果物類約30から40%となっております。中でも長芋、ニンニク、馬肉及びリンゴは100%十和田地域産であり、毎週2回行っている米飯用の米については平成16年度の4月から11月までは、平成15年の冷害の影響で津軽地域産のつがるロマンを使用しましたが、同年12月からは全量十和田地域産のゆめあかりを使用しております。  次に、平成18年度予算における県内産の割合ですが、平成17年度の実績と同じくらいの約30%程度が見込まれるとのことであります。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 観光交流部長 ◎観光交流部長(太田毅君) 観光客に対して、魅力ある郷土料理、健康郷土食などを具体的にどのように進めていくのかについてお答えします。  十和田市には、桜肉、ガーリックポーク、十和田湖和牛、そば、ミネラル野菜等の地場産品が豊富にあることから、道の駅とわだでは健康ブームに乗っただったんそば、また道の駅奥入瀬では山の芋ラーメンなど、市の特産野菜を利用したものを既にメニューに加え、実施しております。そのほかにも事業者の方々が地場産品を使いながら独自の商品を開発しており、観光の分野だけでなく、農業関係者及び商工関係者の方々と連携を図りながら魅力ある郷土料理づくり、うまいもの街道のイメージづくり健康郷土食イメージづくりをすぐにでも実践し、観光振興を図ってまいりたいと思います。  次に、観光と地域産業との連携を具体的にどのように進めていくかについてお答えします。観光の推進には、見る、食べる、遊ぶ、憩う、祭りという要因が必要であります。その中で、食については、地域の特色ある食材として地域の特産物の活用が挙げられます。その地場産品のPRとして、ことしも花巻市の産業まつり等を初め、各種物産展に十和田市物産協会の会員や財団法人十和田湖ふるさと活性化公社等と連携をとりながら出展してまいります。催事の開催期間中は、十和田湖奥入瀬渓流を初め、桜の官庁街通り、馬事公苑等の観光PRと十和田市の地場産品であるミネラル野菜、十和田湖和牛、ガーリックポークなど、生産者が丹精を込め生産したものを全国に紹介しながら直売と販路拡大に努めてきております。今後も今まで以上に関係団体等と観光と地域産業との連携を図りながら豊富で質のよい地場産品を観光土産品とし、商品開発をし、販路の拡大を図ってまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 28番 ◆28番(野月一博君) 私の質問に対しまして、市長、部長からの答弁、ありがとうございました。まず、学校給食における地産地消については、大変前向きな答弁をいただきました。ぜひ十和田市の農産物等がすばらしいことを全国に発信するために頑張っていただきたいものであります。攻めの農林水産業に関しましては、関係機関との連携の強化を図りながら食糧生産基地しての十和田市に誇りを持って、その政策に取り組んでもらいたいと思う次第であります。  次に、観光振興でありますが、観光基本計画には多くの施策を上げております。ただいまの部長答弁からは、具体的な戦略、施策はなかなか見えてこないのであります。十和田湖は、有数の観光地でありますが、日本全国に有名な観光地はたくさんありますから、全国皆ライバルであります。これからは、知恵を出して魅力ある観光を目指さなければならないのではないでしょうか。観光客が地元十和田市のものを消費することで、十和田市の産業も活発になるということをぜひ肝に銘じていただきたいものであります。ところが、JTBの船山会長は、観光キャンペーンが成功するか否かは旅行客に再び行きたいと思わせることができるかどうかにかかっていると言っております。接客も重要であります。私もいろんな意味で奥入瀬あるいは十和田湖、そしてろまんパーク、いろんなところを歩いてまいりました。やはり時代が変わっておりまして、その辺におきまして人間のあるべき姿、そしてお土産品も変わってきているというふうに聞いております。何よりも大事なことは、だれしもが知っている言葉でありますが、温故知新であります。昔のことをよく知り、そこから新しい知識や道理を得ることではないでしょうか。そして、新十和田市にふさわしい十和田市の観光のあるべき姿を考えてみてはいかがでしょうか。その辺を私は言いたいのであります。部長が一生懸命頑張っている姿、よくわかりますけれども、しかしながら世の中は変化し、変わっているということを理解して、ふさわしい新十和田市の観光のあるべき姿が日本に、あるいは世界に発信するのはこのままでいいのかということを考えて対応していただきたいなと、こう思っております。さらなる観光部門の奮起を期待して、私の質問を終わります。 ○議長(豊川泰市君) 以上で野月一博君の質問を終わります。 △工藤正廣君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、7番 工藤正廣君       (7番 工藤正廣君 登壇)
    ◆7番(工藤正廣君) おはようございます。7番、明政会、工藤正廣でございます。ただいまトップの野月一博議員の一般質問、大変すばらしいものがありました。非常にびっくりしておりました。私は、淡々と簡単に質問をしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  八甲田の山並みも緑が色づき、頂上には残雪があり、とてもすばらしいコントラストを映し出して、さわやかな初夏を迎えつつあります。また、田んぼには、稲が作づけられ、のどかな田園の風景が市民の心を和ませてくれます。合併して1年5カ月が経過いたしました。合併に至るまでは、紆余曲折ありましたが、最近はすべてにおいて十和田市民としての自覚が感じられるようになりました。ただ、我々議員は、今年12月に洗礼を受けなければなりません。必然的に最近の会話も殺伐としてまいりました。何とかして、全員が合格する方法がないものだろうかな。半分冗談に考えております。  また、我々議員には、課せられた使命は全市民の代弁者であり、地域代表議員ではないことを認識しなければならないということです。国の財政改革により、平成の大合併を余儀なくされたのであります。首長も議員も職員も純減しなさい、給与も減額しなさいと、全く新しいまちづくり、しかしこれは単なるリストラにすぎないような気がしてなりません。こんな中で、経済は、少しずつ上向き、自動車、メガバンク、家電、証券、そしてIT関連などは、バブル期をまさる利益を計上しております。その反面、1次産業を基盤とする地方自治体は、大変な局面を迎えており、特に小規模農家は淘汰の一途をたどっております。本当に景気が回復しているのか疑問を感ずるところであります。一極集中景気回復は、大都市圏だけの話であり、さらに貧富の差が拡大することになるでしょう。そんな中で、地方自治体、特に医療問題で厳しい経営を余儀なくされております。我が十和田市は、164億円の巨額を市長の勇気ある決断で地元建設業へ発注しました。改めて敬意を表するものであります。工事も順調に進捗しているようで、すばらしい病院をつくってくれることでしょう。しかし、建物が立派であっても経営するスタッフがすぐれていなければ、その意味をなさないのです。前回も病院の経営について質問させていただきました。しかし、もう既にスタート時点から計画が崩れているような気がいたします。ですから、あえてもう一度質問させていただきました。医療を取り巻く環境は、十和田市だけではなく、全国的に変革、厳しい状況を迎えております。このことは、国を挙げて抜本的に医療システムを変えるべきであり、政治的に決断することが必要と思います。広域連携の医療体制も各自治体の都合で統合することができず、その結果すべての医療機関が厳しい経営を余儀なくされることになりました。これは、緊急を要する事案であり、管理者である市長みずから医療の再編を進めるべき営業を展開しなければなりません。前回の質問でも申し上げましたが、法律、条例はあれども独自の医療連携を提唱していくことが課題ではないでしょうか。今後新病院がオープンするまでにも相当の不良債務が発生することでしょう。このことが一般会計から繰り入れする金額がふえることに懸念するものであります。また、前回提案された中期計画にも既に狂いが生じてきていると思います。これが引き金となって、我が市が、十和田市が財政再建団体に転落しないかと心配するものであります。もう一度計画を見直すべきではないでしょうか。  そこで、質問したいと思います。1つ、6億円の不良債務について対応をどうするのか。  1つ、当市の一般会計は、不良債務についてどのように対応していくのか。  1つ、今後病院経営について見直しが必要と思うが、その考えはどうかお伺いいたします。ご答弁のほど、よろしくお願いいたします。  次に、児童生徒の安全確保について質問いたします。この質問は、平成15年第4回定例会、我が明政会、桜田博幸議員が学校防犯体制の登下校時の安全対策について、また地域社会、住民との連絡、連携強化について質問いたしております。重複するかと思いますが、お許しをいただき、質問いたしたいと思います。今国会では、教育法改正について議論しております。日本を愛する心も日本を思う態度もどこが違うでしょう。原点は、同じではないでしょうか。私は、教育者でもなく、知識もありません。ただ、今先端の教育現場でそのことを指導する先生の資質にあるのだと思います。教師を批判するつもりはありません。ただ、言えることは、恵まれた経済環境の中で育ち、試験だけで採用になる教師に真の教育はできるのでしょうか。疑問を感ずるところであります。昔は、熱血先生がおりました。また、最近親である保護者の考え方も人生観も変わってきたように思います。さらに、社会環境が変わり、情報化、競争社会など、めまぐるしいほど社会が変化しております。そのリズムについていけず、ストレスを心にため、みずからの理性で対応できず、罪を犯したり、死に急いでしまうなど、社会逃避してしまう人々がふえてしまうのではないでしょうか。今こそ真の心の教育が必要と言えましょう。私は、文明の発展もほどほどでよいと考える一人であります。医療の技術などは、大いに進歩するべきですが、余りにも便利社会になり過ぎ、結果負の遺産としてさまざまな犯罪をもたらすのではないでしょうか。そして、犯罪の魔の手が無防備な子供たちへと向けられるようになったような気がいたします。かつて我が十和田市においても登下校時に児童生徒が不審者に声をかけられたり、連れ去られようとする事件がありました。こののどかな田園地帯でこんなことが起ころうとはだれも思わなかったでしょう。これまでこのような犯罪は、都会型のものと他人事に思っていたのではないでしょうか。今やもう子供を取り巻く環境は、大きく変わっております。今回秋田県藤里町で発生した米山豪憲君の下校時における殺人事件は、余りにもむごい事件でありました。首を絞められ、米代川岸に放置をされる。何と申したらいいのか、憤りを感じます。犯人に豪憲君と同じような思いをさせてしまいたくなるような気持ちであります。豪憲君の藤里町は、田んぼと森に囲まれた田園であり、住んでいる朝日ケ丘団地は人口をふやすために田んぼだった所へつくった新興住宅地であります。まさかこんなのどかな田園地帯でこのような痛ましい事件が起こるとは、だれも思っていなかったでしょう。まして同じ環境をともにする地域の住民であり、助け合うべき隣人が起こしたこの事件は私たちに非常に強い衝撃を与えました。我が十和田市は、隣接する能代、藤里町と同様の規模の市であります。今こそ児童生徒の安全を確保しなければなりません。現在の学校の登下校の状況を見ると、親が送迎する機会が非常に多いようです。仕事を抱えながらこの送迎は大変であります。このことを踏まえ、教育現場だけでなく、行政、地域を挙げて対策を講ずることが必要と思い、あえて質問させていただきました。  そこで、質問いたします。1つ、登下校時の安全確保について、学校、保護者、地域との連携をもう一度協議するべきと思うが、その考えをお知らせください。  以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 工藤議員のご質問にお答えいたします。  私からは、中央病院の不良債務に関するご質問にお答えをいたします。ご承知のとおり、病院を含む地方公営企業は、独立採算性が原則でございます。広益のために、必要な不採算部門及び建設費等の限られた部門に限り、一般会計からの繰出金を出して負担することが原則であります。ただし、一般不良債務が一定の額を超えると起債の制限があることから、不良債務の解消に努めなければなりません。このため、今年度に病院事業経営健全化計画を策定し、県及び国の承認を得た上で経営健全化に取り組むこととしております。しかし、先ほど申し上げましたとおり、地方公営企業は独立採算性が原則であることから、中央病院自体で経営改善に努めますが、収支の改善をしてもなお解消できない不良債務につきましては一般会計の厳しい財政事情を踏まえて対応したいと考えております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 工藤議員には、いつも的確なご指摘をいただき、感謝しております。  そこで、今後の病院経営の取り組みについてお答えいたします。3月議会でもお答えしましたが、病院経営改善のためには地域の皆様から信頼される病院となるよう運営と経営の透明化を図ること、地域医療保健福祉機関及び地域住民の共同参画を進めることが重要です。具体的な方策として現在取り組んでいるのが地域開業医との密接な連携を図るための登録医制度で、現在上十三地域の75名の開業医が当院の登録医として登録していただいています。先月開催した病院新採用職員の歓迎会には、16名の登録医の皆様が参加し、当院の職員と懇談を深めました。  取り組みの第2は、地域一体型の研修会の開催で、緩和ケアセミナー、接遇研修、感染セミナーなど、地域医療機関の多くの方々が参加しております。  取り組みの第3は、接遇の向上を図るための笑顔観察隊の結成で、嘱託職員を含め、あいさつと笑顔の励行を進めています。不安を持ち、暗い気持ちで来院する方が病院に一歩足を踏み入れた瞬間に少しでも心が和むようにしたいと思っています。なお、週1回、私も玄関でお出迎えをしております。  病院職員の意識改革については、職員全員が病院経営に参加している意識を持ってもらうために、週1回、各部門を回って、ランチミーティングを行うとともに、診療部長、各科代表医師、各セクションの管理職員全員が参加し、経営状況や営業について協議する運営会議を本年4月から毎月開催しております。さらに、提供する医療の質と安全性の向上を図るために、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士などが一体となって治療に当たるチーム医療を推進しており、院長直轄の褥瘡管理チーム、栄養サポートチーム、緩和ケアチーム、感染制御チーム、医療安全対策チームが現在活動しております。病院の経営改善のためには、医師の確保が最も重要であり、そのために引き続いて努力していくことはもちろんですが、医療を受ける地域住民の立場に立った思い切った意識改革を進め、収入増加と経費削減を図り、収支の均衡に努めるとともに、何よりも地域の皆様から信頼され、利用していただく病院になるよう今後も努めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 病院事務局長。 ◎病院事務局長(佐々木隆一郎君) 不良債務についてお答えをいたします。  平成17年度の決算の見込みでは、純損失が約9億3,000万となり、およそ6億円程度の不良債務発生が見込まれております。純損失の大きな要因は、産婦人科を初めとする医師の減員でありまして、特に産婦人科につきましては平成16年度の入院、外来、分娩料などの実績であります約5億1,000万円が17年度はそのまま減収となっているという実情でございます。産婦人科を初めとした医師につきましては、全国的な医師の不足の現状から、早期の確保は困難であること、そしてことし4月の診療報酬改定がマイナスの3.16%になったことなどから、今後も厳しい運営を強いられるものと考えております。このため、ことし3月に策定いたしました集中改革プランに盛り込んだ経費削減や収入確保のための実施事項に着実に取り組むとともに、診療報酬改定によるマイナスの影響を最小限にとどめながら看護加算など、新たに設定された加算を取得できる体制をつくり、毎月の経営収支の好転に努めてまいります。  また、現在病院事業経営健全化計画の策定を進めているところであります。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 登下校時の子供の安全確保のために、学校、保護者、地域がどのように連携しておるかについて申し上げます。  市では、特に平成15年10月に発生しました市内女子中学生連れ去り未遂事件を契機に、臨時校長会の開催や市教育委員会、十和田警察署、市校長会、連合町内会、防犯指導隊等、26機関、団体で組織しております子供を犯罪から守る学校支援協議会を開催するなど、学校、保護者、地域、関係機関等が連携し、できるだけ多くの目で子供の安全を確保するための体制づくりに努めてまいりました。その結果、各校においては、各機関、団体と連携して通学路の点検、防犯教室の開催、学区内の巡回等を行うなどして、事件、事故の未然防止に努めるとともに、事件、事故発生時の緊急連絡体制を整備し、万が一事件、事故が発生した場合の適切かつ迅速な対処についても対策を講じております。  なお、今月16日には、市教育委員会主催によります子供を犯罪から守る学校支援協議会を開催し、再度各機関、団体が連携した子供の安全確保のための取り組みを一層推進、充実させていくことを確認することとしております。 ○議長(豊川泰市君) 7番 ◆7番(工藤正廣君) 再質問をさせていただきます。  まず、病院についてであります。非常に院長の今後の病院についての経営の基本というのは、非常にすばらしいプランをつくってやられるということであります。これは、確かにまさにそのとおりなのです。ただ、今ここであえて取り上げ、6億の不良債務をどうするのだという話なのですけれども、この状況下の中で恐らくこれがいろいろ地域連携医療とか、いろいろ研修会、地域での研修会等の、このことが実際にこの不良債務をなくせるような、そういうような病院になっていけるのかどうか。一つきつい言い方をすれば、具体的に、このことはどういう結果として数字に跳ね返ってくるのかどうか、この辺がちょっと心配だなと。ですから、あえて今回質問させていただきました。  そしてまた、市長の答弁の中にもある一定の不良債務の枠を超えると、これは起債の発行が不可能になると。したがって、一般会計から繰り入れをしなければならない。まさにそのとおりです。ただ、現実に一般会計も相当これからきつい財政運営をしなければならないと。確かに病院は必要であります。ただ、このことが無為にどんどん一般会計からやっていけるかどうか。このことは、すべて壇上でも申しました再建団体になろうかなと、こんな心配があるから、質問したわけでありますので、そこで1つあえてまたお尋ねしたいと思いますけれども、今後2010年のグランドオープン、新病院の建設までこの不良債務が、今年度は6億ということですけれども、2010年までどの程度、とりあえず今産科医の不足等で発生するのか。これによって、大きく164億円の返済の基本計画が変わるだろうと、こう思うわけであります。ですから、とりあえず2010年までこの不良債務がどの程度発生するのか、この辺を1つお聞きしたいと思います。  それから、これは、前回の質問と若干ダブりますけれども、これは全国的にもう大変な状況であります。これは、国の法改正をもってやっていかなければならないのだろう、こう思っております。例えばこれは私の案であります。適当な言い方かもわかりませんけれども、例えば東北ブロック、この辺は各県に大学がございます。そして、基本は、我が市の場合は東北大学、そして弘大、例えばこの東北ブロックが1つとなって医師研修センター、育成センター、こういったものを設けて、各県から医師を目指す者の枠をとって、その医師をその地元へ返してやる。医師を目指す生徒たちに、十分例えば特待生としていろんな手当てをしてあげるとか、こういうような法的なことをしなければだめだろうと。かつての自治体病院が恐らくこれに当たるだろうと、こう思っております。これは、十和田市ではないのですけれども、ですから今私見ていますと、近隣の上十三の医療ももう既に何か、例えば病院協同組合です、広域ではなく。もう農協さんとか、いろいろ今協同組合をやっておりますけれども、具体的に出資をして経営をするのだと、このようなことをしなければならないだろうと、こう思っておりました。ここで市長、1つお伺いします。このことを含めて、これがすぐなるとは思いませんけれども、やっぱり繰り返しこういうことを申し上げ、そして管理者である病院経営の方について、熱意をお伺いしたいと、こう思います。  もう一点、先般新聞にこういう記事が載っておりました。恐らく見ていると思いますけれども、民間でつくる特定、いわゆるNPO法人です。東京千代田と、こうありますけれども、いわゆるその病院経営を民間の審査機関に委託をして、この病院が本当に例えば人員の問題とか、それは当然医師の問題もあります。いろんなものを総合して、判断してもらう機関がある。これによって、ここを見ていますと、何かトヨタ記念病院とか、これは愛知県ですけれども、福岡の麻生飯塚病院とか、かなりの病院がお互いに経営についての情報交換をして、具体的に経営がよい方へ向かっているという、こういう記事があるのです。ですから、通常我々民間で言う病院経営を民間の経営コンサルに委託をして審査してもらってはどうなのか。これは、局長から、このことを3点ほどお伺いしたいと思います。  次に、学校への登下校の子供たちの安全についてでありますが、あえて平成15年、前、ここに桜田議員が質問したときの答弁もございました。いろいろ各地域の十和田警察署と共催で子供たちを犯罪から守る云々ございました。まさに今教育長答弁のとおりであると思います。ここでくどいことは申しません。改めて、この手の犯罪がもう既にこういう地方の隣の人にこういう人がいるのだよと。今回の豪憲君の事件を見て、かつてこれぐらいマスコミが取り上げたことがあるだろうかと、そう思って今回この質問をいたしました。これは、各学校でいろんなステッカーを張る、防犯ベルを持たせるとか、いろんなことをしておるようですけれども、これはもう一度私が思うに、地域連携がなければ、ただ学校だけでもどうにもならない。特に地域連携の、いわゆるボランティア、このものを確立をする、こういったものをつくり上げていかなければ、恐らく子供たちを守ることができないだろう。都会では、タクシーと協定をし、常時回っているタクシーが通報するとか、いろんなことをやっているようです。もう一度校長会なりにそのことを周知徹底をして、子供たちを守る、そういうことをやってほしいということを教育長にお願いしたいと思うのです。もう既に子供たちを守るために、非常に保護者の負担が出ております、やっぱり。その対応として、今までは集団登下校ですか、いろんなこともしなければならないと思うのですけれども、都会なら周りに人がいるからいいのかどうかあれなのですけれども、例えば私のいる地域の方を見ていますと、今私、東小学校地区から松陽とか向こうにいます。例えば松陽の学校なんか見ていると、あの山の坂の中、冬の間、だれも一人として見る人がいないのです。当然これはやっていると思いますけれども、ああいう場所は多々あるだろうと、こう思うのです。ですから、教育長、これはぜひ周知徹底を図ってやっていただきたい。これは、答弁要りません。  以上、では病院の方を3点、お願いします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 工藤議員からいろいろ、医師確保にいろいろの手段があると思います。いろいろな方法もあると思います。それで、当市にどういう方法がいいのか、確保のために。これは、今後の大きな課題だと思っておりますので、今後の課題として、今受けとめてほしいなと思っていました。 ○議長(豊川泰市君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 再質問ありがとうございます。私の方で一応大ざっぱなことをお話しした後、あと局長の方からも補足させていただきます。  収入と支出、収入の見込みですが、収入に関しては基本的には入院と外来の、いわゆる患者数と単価の組み合わせで一応決まってきます。この中で、一番重要視しているのは、やっぱり入院の患者数の確保と、それからやっぱり入院単価の一応増加です。少なくとも入院の患者数は300、それから単価にしては1人当たり4万円ぐらいいかないと、うまく経営はいかないだろうというふうに思っています。在院日数の短縮もあって、14日以内の入院という形になりますと、やはり入院患者をいかに確保するかということが非常に大事になってくる。その場合に、やはり地域のいわゆる住民が病院を利用していただくとともに、かつ周りのいろんな医療圏の中でこの病院はいいという評判の中でこちらにやってくるような体制をやっぱりつくっていく必要があるかなと。したがって、そういう意味からも一つはやはり接遇とか、そういった来てよかったと思える病院づくりをすることは、収入の増加に直結する、しかしお金もそんなにかからないものであろうというふうに考えております。  支出の部分に関しては、これはいろんな物品とか、そういったものに関してどういうむだがあるかということをやっぱり突き詰めていかなければいけないということだろうと思います。これを現在一応作業を急いでやっているところで、そういった意味で私としては本当に毎月の収支をできるだけもうゼロに早く近づけたいというふうに思っていますが、そのあたりで実際にどの程度の支出の増があるかどうか、収支差がどの程度になっているかというのは一応見きわめながら大胆な改革をやっていきたいというふうに思っています。  それから、医師確保に関しては、現在やはり東北地方でも同じような考え方で少しずつ動いてはいるのです。青森県でもあと例えば岩手県、宮城県でも同じようにやっていて、東北大学あるいは厚生局あたりが動いていますけれども、まだばらばらの状態で、それはことし始まったばかりです。ですから、確実にそういうふうなシステムになっていくのは、恐らくあと四、五年かかるとは思うのですが、恐らく工藤議員の言うような方向で、今方向づけが実際になされつつあるということは事実であります。  それから、コンサルタントの話なのですが、これは病院の中でのいわゆる収入構造とか、そういったものがやはりかなり分析できなければいけないということで、恐らく今回DPCと、包括払いとか、そういったもののいろんな制度が出てきますので、それを取り組むことによって病院の中の収支がかなり透明化されていくと思いますので、そういうデータがあれば、かなりコンサルタントとしても収支の改善の方向でいろんな施策が出せるのではないかというふうに思っています。一番大事な部分は、今厚生労働省は半分の病院をつぶそうとしております。そこで、生き残りをかけて、これは公的な病院も全く例外ではありません。したがって、生き残りをかけなければいけないというところがあります。我々は、何とか生き残りたいというふうに思って、今誠意、頑張っているところであります。 ○議長(豊川泰市君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(佐々木隆一郎君) 何点かご質問ですので、順にお答えしていきたいと思います。  まず、グランドオープン時の不良債務の見込みということでございますけれども、グランドオープンは平成21年なのですが、ちょっと順序立てて言いますと新病院の開業が20年1月、年度でいいますと19年度になります。それから、1年ほどをかけまして東棟の撤去ですとか、西棟の改修がありますので、グランドオープンは21年度ということになりますけれども、工藤議員は先ほどのご質問では平成20年度の不良債務の見込みということでございましたので、平成20年度の現在のところの見込みをお答えしたいと思います。大変残念ですし、申しわけないことなのですが、不良債務はここ数年は増加をたどるというふうに見込まれておりまして、平成20年度にはおよそ16億円程度の不良債務の額になるのではないのかということを今のところ見込んでおります。  それから、院長の方からもお答えありましたけれども、NPO法人等のコンサルへ経営診断をしたらどうかということについてですが、石橋議員の方からも病院経営のことを大変心配していただきまして、コンサルへ頼んでみたらどうかというような質問が出されておりますけれども、それにも絡むのですが、まず基本的には院長がお答えしたとおりなのですが、今現在経営そのものではないのですけれども、病院の新設オープンに向けてコンサルを頼んでおりますので、それの判断を仰ぎながら進めていきたいというふうなことを考えております。  それから、院長が先ほどDPCと言いましたけれども、私も病院行ってから初めてわかったのですが、専門用語が多くて、本当略称多くてなかなかわかりにくいのですが、要するに包括払い制度というようなので訳されているのだそうですけれども、例えば盲腸であれば、もう全部ひっくるめて100万とか、そういうふうに病名ごとにもう診療報酬が決まるというような制度に移行するのだそうです。今の厚労省の流れがです。そういう中で、院長も先ほど言いましたけれども、そうすると病名ごとに十和田市がどのぐらい経費がかかって収益が上がっているのかというようなことが数字として、資料として上がってくれば、経営診断にも役立つだろうというふうに一つ考えておりますのと、もう一つはこの略称なのですが、BSCと、バランススコアカードというのですが、これも今民間企業を中心に病院も取り入れていますけれども、さまざまな病院の努力を数字でもって目標を掲げて、その目標の達成度を毎年チェックしながら、さらにどうすればいいのかということをやっていくというような手法がBSC、バランススコアカードの手法なのですが、これは4つの視点で、ちょっとわかりにくい、財務の視点とか、教員の研修の視点とかという項目ごとにいくのですが、私が理解しているところの特徴で言いますと、例えば先ほど来、院長が言っていますけれども、地域の皆さんに、患者さんに愛される、信頼される病院をつくるというふうなことを目標にしておりますけれども、では数値としてどのような数値を出して、それで達成度がどうなのかということを数値でもってはかるというのがBSCの趣旨です。例えば患者さんに愛されるということから言いますと、年間今であれば、例えば100件の苦情が来ているのだけれども、それを平成18年度にはこれを80件にしようとかというような目標を具体的な数値に置きかえて、それを達成するというのがバランススコアカードで、それを順次やっていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(豊川泰市君) 7番 ◆7番(工藤正廣君) 大分苦しいですね、やっぱり。もうあれですけれども、今はっきり言って、私は恐らくグランドオープンまで単純に計算すれば、6億掛ける4が、24億ぐらいが不良債務で出るのではないかな。単純な発想です。そうすると、さっき言った院長の答弁の中に、今後いわゆる病院も淘汰される時代が来たのだよと。そこで、我が十和田市も負け組に入らない、そういう経営をしてほしいということなのです。結局これがすべて、かつてむつもそういう事例がございます。非常に市全体に、確かに市民は望むところなのですけれども、いろんな意味において、予算的に、財政的に圧迫してくると。当然そうなると、何だかというと、やっぱり歳出を削減しなければならないのです。このことを目標だけ掲げてもかなわなければ、やっぱり収支のバランスは歳出を減らしにかからないと、これが普通の経営なのです。そういうことを申し上げて、院長、局長、頼みますよ。  以上、質問を終わります。 ○議長(豊川泰市君) 以上で工藤正廣君の質問を終わります。 △今泉勝博君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、14番 今泉勝博君       (14番 今泉勝博君 登壇) ◆14番(今泉勝博君) 前の質問者の方々は、野月一博議員、工藤議員、非常に明快な質問で、私はそれをがらりとイメージを変えまして、おとなしい質問をしますから、どうか市長初め、部課長の方々、明快なご答弁を壇上よりお願いいたします。  6月ともなり、緑の季節となりました。第2回定例会、14番の今泉勝博です。よろしくお願いいたします。田植えも終わり、農家の皆さんもほっと一息でございます。ことしは、天候は余りよい天候ではないが、田んぼの植える時期が暖かかったために、田んぼの苗は順調に育っております。ここ二、三日の天候によって、幾らか発育がおくれているようにも見えます。  それでは、通告に従い、第2回定例会の一般質問をさせていただきます。高森山周辺観光開発整備事業第2期事業についてお尋ねいたします。植栽についての考え方をお尋ねいたします。私は、今まで何回となく植栽について質問させていただき、第2期植栽事業図面、仕様書はどのようになっているのかお尋ねいたします。  また、ツツジが枯れる原因は、なぜ枯れるのか。前にも私は質問しておりましたけれども、あの高森山のツツジが枯れても花が咲くのかと。昔の童話にありましたとおり、枯れた花に花咲かじじいでも高森山にいるのかと、このような質問をしております。14年度第3回定例会でのツツジの質問に対して、市長は緑豊かな森の散策や季節との出会い、そしてまた本市の風土にはぐくまれた農産物の味覚の整備をする予定でございますと答弁をしております。また、第2次計画では、先ほどご指摘がありました云々と答弁をしております。また、今後進める中で、整備について専門家の意見も聞きながら問題のないようにしていきたいと市長は答弁をしておりますが、どなたの専門家の意見を聞いて進めたかお尋ねいたします。専門家の名前をお尋ねいたします。  また、植栽については、平成14年10月8日の調査資料では、対策として、造園業者の指導を受けて具体的な対策を立てて対処するとありますが、どこの造園業者の指導を受けたのか。業者名をお聞かせください。この植栽事業は、植栽時期に問題がないのかお尋ねいたします。15年度事業では、第7号工期は平成16年1月20日となっております。8号工期は、15年12月10日となっております。9号では、16年12月20日までとなっております。この寒い時期にサツキ類の植栽は、無理がなかったのかお尋ねいたします。  また、15年、建設部長の答弁では、サツキは比較的土質を選ばないとの特性があることから、そのままの土に植栽をしておりますと答弁をしておりますが、枯れる原因は何かお尋ねいたします。  次に、MCPP除草剤使用についてお尋ねいたします。高森山の芝生広場についてお尋ねいたします。芝生広場は、除草剤を使用しておりますが、間違いないかお尋ねいたします。除草剤使用により、花木が枯れる原因にならなかったのかお尋ねいたします。また、人体には害はないのかお尋ねいたします。  次に、高森山総合運動公園についてお尋ねいたします。パークゴルフ場、運動公園の植栽計画についてお尋ねいたします。パークゴルフ場の運動公園の植栽は、今後どのような植栽をする考えかお尋ねいたします。前には、部長は称徳館を教訓にして運動公園は植栽をやるという考えでおりますという答弁をしておりますから、どうか明快に部長答弁をお願いします。また、問題があるのであれば、何が一番問題なのかお尋ねいたします。  次に、JRバス運行についてお尋ねいたします。現在八戸駅西口から十和田市切田通り経由、休屋までのバスがあるが、その経路を官庁街通りに変更し、停留所を設けることについてJRにお願いする考えはないかお尋ねいたします。  簡単ですが、壇上よりの質問は終わります。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 今泉議員のご質問にお答えをいたします。  私からは、JRバスの運行に関するご質問にお答えいたします。ご質問のJRバス路線は、十和田湖への観光客を輸送するため八戸駅、それから休屋間を1日3往復している観光バス路線であります。経路変更等について、当該バス路線の事業者でありますJRバス東北青森営業所から伺ったところ、目的地までの時間短縮ということが観光バスとしての使命であると。また、利用者ニーズにこたえる重要なサービス提供であるとの認識のもと、現時点ではバス路線の経路変更を行う予定はないと伺っております。ただ、議員ご指摘のように、官庁街通りの経路変更及び停留所が設置されることは誘客の促進や市民の利便向上等にも寄与するものであります。特に現在進めております野外芸術文化ゾーン整備事業との相乗効果も大いに期待できるものであります。このことから、経路変更等の実現に向けまして、今後機会をとらえながらバス事業者に対し働きかけてまいりたいと、このように思っております。  その他の質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) 第2期事業に関するご質問にお答えいたします。  図面と仕様書の数値の違いということでございますけれども、図面には植栽全体の樹種と本数が記載されております。一方、工事では、数年にわたり工を分けて実施する場合は、工事ごとに特記仕様書を作成し、植栽の樹種と本数を表示するとともに、図面にはこれに係る樹木の位置を着色表示しております。図面と特記仕様書の数値の違いは、全体植栽計画と工事ごとの植栽内容との違いであり、最終的には全体計画に近い植栽内容になるということでございます。  次に、ツツジが枯れる原因についてでございますが、その原因につきましては造園関係者の見解によりますと地質、積雪及び風等の気象条件などの複数の要因が考えられる。また、同一樹種にあっても場所によってその生育状態が異なるなど、原因を特定することは現段階では難しいということでございます。  次に、植栽の時期でございますが、平成15年度には11月下旬から12月上旬にかけて、また平成16年度では10月下旬から12月上旬にかけての植栽時期でございます。  次に、サツキが枯れる原因でございますが、ご指摘のように、現状は決していい状況ではございません。このように認識しております。基本的には、馬事公苑なりの土質は粘性土であり、また平坦地に比べ、冬期間の積雪等、気象条件は厳しい状況下にございます。このことを踏まえ、この場所ではどのような種類の樹木をどのような植え方で植栽することが適当であるのか、現段階ではまことに残念でありますけれども、その方法が確立できていないということでございます。何とぞご理解を願いたいと思います。今後ともいろいろな植栽の方法を試しながら研究してまいりたいと考えております。  次に、除草剤の使用についてお答えいたします。園内のクローバー等、雑草を除去するため、一部除草剤を使用しております。その除草剤は、一般的に公園や運動場などの緑地管理に使用されているものでございます。ご指摘のとおり、MCPPを使用いたしました。散布に当たりましては、使用上の注意事項を十分に確認し、安全性が確保されていると判断し、その部分だけの狭い範囲に絞って、かつ来園者のいない休園日に散布するなど、細心の注意を払って実施してまいりました。今後は、より一層の安全性を高めるために、除草剤の使用は極力避け、刈り取り等による方法で実施してまいりたいと考えております。ちなみに、花木、人体に与える影響は、比較的少ない、一般的に使用されていることから、少ないものと受けとめております。  次に、高森山総合運動公園の植栽計画に関してお答え申し上げます。現在整備を進めております高森山総合運動公園は、園内の緑の景観を確保し、利用者にさわやかな木陰を提供するためにナラやナナカマドなど、この地域に自生する数種類の広葉樹を植栽する計画であります。しかし、この箇所は、余り植樹に適していない土質のため、土性改良や通水、通気性の改良、施肥などの対応策をとりながら整備を進めてまいる考えでございます。問題があればというお尋ねでございますけれども、当地域は土質が粘性土ということであえて問題と言えば問題かと思われます。したがいまして、これに即すような植え方をこれから検討していかなければならないだろうというふうに認識しております。  業者についてのお尋ねでございますけれども、2次計画におきましては、計画時でコンサルの東武計画、そのほかいろいろ造園業者さんのご意見をお尋ねしておりますけれども、あえて私どもで正規に業務委託としてお願いしたわけでございませんので、業者の氏名の云々はご容赦願いたいと思います。 ○議長(豊川泰市君) 14番 ◆14番(今泉勝博君) なかなかどうやら苦しいような答弁のようでございますけれども、市長、市長は前に私が質問をした時点でさまざまなことをあそこにやって、集客施設をつくると、集客をする、このようにも答弁をしておりますね。ところが、あれほどツツジが枯れている原因が何なのかということになりましたならば、当局ではシルバー人材が刈ったから枯れていると、最初はこのような答弁してあったのです。それだから、監査委員にもこの件について監査をお願いしているのです。そうしたならば、監査委員からはこのような監査意見書が出ているのです。枯れ死んだのは、10年秋ごろに目視で確認し、13年4月に口頭で指示して、ツツジ1,000本等を植えかえしたと言うが、それらを証する指示書、写真等の書類は一切残っておりません。枯れ死にした大部分は、草刈り、除草の際の切断等によるという説明であったことから、作業及び委託の指示、管理が適切でなかったものと推察されます。以上のことから、当該業務は、書類整備の不備及び管理面の不適切な部分があったと判断し、今後再びこのようなことのないよう、また議会及び住民からは疑義、誤解を受けることのないよう的確に処理する旨、注意、指導したところであります。このように監査委員からも指摘されてあるのです。一体専門家だの、造園業者だの、答弁はしておりますね。これからは、指導を受けます。相談をしてやります。それから、部長の答弁では、客土をして、今後このようなことのないようにします。このような答弁もしているのです。それがなぜあれほど枯れるのですか。さっき部長は、あそこは高い所だから、風もあるし、凍ることもあると。展望台のあたりならもっと高いでしょう。あそこは、もっと風も強いか寒さも強いと思うのです。あれは、立派に花が咲いております。なぜ一体このようなことになっているのか。実際には、質問し、監査委員にも指摘されてもあなた方はこれを全然守っていないではないですか。なぜこれほど枯れるのかと思って、私は館長と担当課を立ち会わせて、実は掘ってみたのです。そうしたならば、たばこ1本分の厚さの客土が入っています。あれは、8.6センチありますね。これでもこの図面の中には0.014となっております。土量がそのほど入っているのですか、あれは客土。また、それについて称徳館の館長は、「いや、今泉、下の方に入っている」と言ったから、また行って立ち会って掘ってもらったのです。そうしたら、下は全部がべくるまいです。私が思うには、専門家だの造園業者から相談したり、指導を受けたりしてやりますと、このようなことだけれども、鉢の上に植えている鉢植えの木というのは、ある程度の限られたところで水がなくなれば枯れていきます。あの土でもそれではないかなと思っておりますけれども、専門家だの造園業者があなた方にどういう指導をしているのですか。なぜこれほど枯れていくのかなと、私はこう思っているのです。このままであれば、市長、よい答弁はしておりますけれども、あのツツジはだんだんと全部私は枯れるのではなかろうかなと思っています。前にもあなた方にあの工で第1期工事でやったのがもう下の方が枯れますよということから、全部あれをよそへ移しております。その移しているツツジがどれなのですかと私が聞いたならば、これがそうだと言っていたのですが、もうほとんど私は活力失っているなと、このように思っております。  また、平成14年度には、監査委員から指摘されて、あなた方が調査をしております。調査をしているので、枯れているツツジは36%と、このようになってあるのです。ところが、今私は一体枯れているツツジを生きているのとどのくらいあるか調査してお願いしますとなったら26.8%と、こうなっております。枯れたツツジが生きたのか。もちろん私は、山へ何回となく、この質問項目出してから行ってみたのです。なるほど目に見えないようなものまではかって印をしておりました。あれは、いつになったら花咲くのですか。ツツジというものは、花を見るために植栽しているものでしょう。それが枯れる枯れる、専門家から指導受けてやります、業者から指導受けてやります。全然実行していない。監査委員から指摘受けたこともそのままやらないということは、監査委員をほごにするということになりますよ、これは。なぜ一体このようなことになっているのかというのが1つと、それから部長、第2期計画で植栽事業はやるときは、さっき答弁しておりましたけれども、予算があったから、業者に設計委託してやっているのではありませんか。なぜこのように大きく変更しているのですか。実際は、このとおり調査すれば、平成15年度の年は5,803本植えることになってあるのです。ところが、これが3,025本しか植えていないのです。これは、なぜ。業者の専門家がこの真冬植えても枯れますよと言うから、植えなかったのか。それとも、予算がなくなって植えなかったのか。なぜこのように大きく変更したのか。実際は2,800本ぐらい植えないようになってあるのです。ここで何しろ山ツツジと、それからレンゲツツジというのがこの図面にも入っておりますね。これは、極端に減らしてサツキをやっているということは、山ツツジとレンゲは秋になれば葉をつけないのです。となるというと、休眠するのです。ところが、サツキは常緑樹。いつまでも葉は青くているのです。活動しているのです。となるというと、寒いとき植えれば、もう枯れます。あなた方は、業者から指導を受けたとき、このような指導は受けなかったのですか。私は、質問することによって、植栽、これを造園業者等、何軒となく回って歩いて聞いてみたら、いや、これはひどいと。なぜ十和田市がこういうようなことをやっているのかと。このままな事業をずっとやっていくのであれば、税金も何も払いたくありませんよと言っているのですよ。これについて、市長はどう思うか。ひとつ市長のお答えをお願いいたします。  次は、除草剤。実は26日の日行ってみたのです。そのとき三沢からバス8台で来ておりました。たくさん来ているのです。なかなか金は約55億ぐらいかけているから、なかなかその金のかかったような施設をつくってあるのです。これに除草剤をかけるということは、私は前代未聞ではないかなと思っているのです。あのとおり、来ている人たちは、親たちが参加してきて、子供がいて、そしてさまざまなビニールとか、シートとかというのを敷いて御飯を食べたり、ジュース飲んだり、また子供たちはごろごろと寝ころんだりしております。このような所に除草剤をかけるとは、認識不足も甚だしいのではないかなと。除草剤の使用は、だれが指示したのか。市長、文化センターの前に芝生がありますね。あそこに草生えましたと除草剤まいたら、大概の人はそこをよけて通ると思うのです。なぜ一体このようなことをやっているのか。写真提示するのは、禁じられていると、こういう風体になっておりますけれども、私は全部これを写真に撮っておりましたから。こういうこと。それから、先ほど部長は人体には影響がないという、このように申しておりました。MCPPという薬は、1日で、これはなくなるようにというようなことも書いてあるのです。ところが、ここの所に低花木及び浅根性の樹木の周辺では使用しないでくださいと、あそこに盛んにたくさんツツジだのシバザクラだの、さまざまな花を植えています。これをどう見たのか。それから、芝生以外の有用植物の植えつけが予想される場所や、その付近では使用しないでくださいと、こうなっております。あそこの所にシバザクラを植えています。ところが、あれは時期がいつ植えたかわかりませんけれども、称徳館のわきだの展望台のわきに行く方には、これは写真とっておりますから、わかるのですけれども、きれいに咲いております。ところが、あそこの中ののがもう活力失って、私の頭の髪の毛くらい薄くなっています。なぜなっているかと。全くその薬は影響のないものと思っておりますと、よい答弁はしておりますけれども、次はあそこの所にせせらぎだかなんて水車回っている所ありますね。あそこの所へ自然繁殖したのかどうかわかりませんけれども、オタマジャクシだの、それからアメンボがいるのです。これが雨降ったりすれば、あの中に入っていっているから、大人の人であったならば、抵抗力があるから、いいかもしれませんけれども、4つ、5つの子供たち、裸足であの中に入ってはしゃいでおります。このようなことに本当に影響がなかったのか。このMCPPの所に、下の方にもついております。小児、子供が行くような場所には使用しないでくださいというようなことを、これは書いてあるのです。配慮してくださいと。使用すると同時に、縄を張ったり、立て札を立ててくださいと、こうついています。あなた方は、そのようなことをやったのか。  それから、自然繁殖で育ったのかどうかわかりませんけれども、あの松の下にコンフリーという花木があります。あれが真っ黒に枯れております。枯れたならば、すぐぱっと処理したらよろしいでしょう。なぜこのように薬を使用したのですかと言ったら日々雇用に薬剤師の免許持った人あったからやったと、こんなことを言っているのです。これでは、人体に影響のないような薬を使ったと、このようには言っておりますけれども、ここに子供だの何とはやらない、下の方に養殖場があるところには散布するなというようなことの能書きが書いております。一体これについて、市長はどう思っておるのかというのと、だれが指示したのか、このようなことを。  それから、山ツツジ、それからサツキ、しかもレンゲツツジというところがここに植える所になっている所は何も植えないで、草が生えております。これは、何のためにああいうことになっているのか。それに、もう計画が5,800本から3,025本と言えば、2,800本ぐらいのなのです。植えないことになってあるのです。この計画する時点で、2,800と言えば、相当の面積どこかに植えなければならないということになるのです。この面積は一体どこだったのか。  次は、15年度と16年度の、この事業計画の金額は一体幾らだったのか。なぜこのように減らしたのか。きのうの話し合いでは、予算がなかったから、減らしたと言います。本当に予算がなくて減らしたのですか。これは、15、16年度で事業終わっておりますから、これから全部書類申請すれば出てくることですよ。  それから、称徳館の入り口の付近にも相当ツツジは植栽し直したということですけれども、これは15、16年度の第2期計画事業の範囲内でやったのか。それとも、単独であそこをやったのかと。きのう私は聞きましたならば、それは調べてみなければわかりませんと言っておりました。そんなにわからないような事務をとっているのですかというのが1つと、それから運動公園の方の、実は土質調査というのがあるのです。私が見る限りでは、見れないかもしれないけれども、一項目もよいと書いているところはないのです。これについて、植栽が今後可能なのかどうなのか。前々から称徳館を教訓にして、運動公園の方はやりますとしておりますけれども、私も何回となく、今質問項目出してから行って、写真も何も全部撮っておりますけれども、足跡もつかないぐらい壁土で、もうかんかんになって、今雨降ったら恐らくぼつぼつ入るでしょう。この裏の端にもちゃんとついております。壁土で靴から離れないといったこと書いてあるのです。だから、前々から私は言ってあったのです。あそこの土地は、壁土でサッカーやるにも天気いいときはボールは飛んでいくと。野球やれば、ぼっと入ると。雨降れば、ヒットになるのもヒットにならないというようなことをやっておりますね。なぜ一体こういう所へ運動公園だのなんていうのをつくるのかということは、私は本当にあれはやるのであったならば、もっと前々から深持の真ん前にも幾らも土地があるだろうと。赤沼のあたりにもたくさん土地あるだろうと。あの辺につくったらどうだかということは、再三私は質問してきました。  それから、運動公園ののり芝、去年11月30日、1月31日、11月30日、10月28日と、このようになって、ことしは3月24日と、こういう大体のり芝張っております。ところが、去年張ったのり芝は、あそこに行って、業者、私はこの前この通告してから行って、あなた方何やっているのですかと聞いたら、いや、実は去年これにのり芝張ったけれども、しみてはがれて、それから風で全部もう枯れてしまったと。だから、また張り直していたと、こういうことを言ってあったのです。これが保険でやったのか、それともまた新たに発注して予算を盛ってやったのか。このような時期に植えれば、麦でも菜種でも、遅く植えればただ生えただけで、冬越すには全部枯れてしまうのです。これは、余りにも時期が私は違うのではないのかなと、このように思っております。  次は、JRバスです。100選の道に選ばれた十和田市を官庁街通りを通らなくて、切田通りのあたりの人に怒られるかもしれませんけれども、やはり十和田市は100選の道に選ばれた官庁街通りを東京、大阪から来る観光客たちがJRバスで来て、十和田湖へ行くためにはやはりここが十和田市100選の道だよ、選ばれたよと、このようなことは努力してやるべきではありませんか、市長。そして、停留所を設けてちゃんとやらなければ、向こうへ行っても駐車しても駐車料金が余りにも高いと。だから、西口から何とかして乗れるようなことをお願いできないだろうかと、こういうことになってきておりますから、私は質問しているのです。この点について答弁願います。 ○議長(豊川泰市君) 暫時休憩します。                  午後零時零分 休憩                                                  午後零時2分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。  市長 ◎市長(中野渡春雄君) なぜサツキ等が枯れて、このような状況になったかということに尽きるかと思います。職員の皆さんもいろいろご指摘いただいた面について、いろいろと専門家等からも聞きながら研究の跡が見られるわけでございますけれども、原因はいろいろな自然条件等もあると思います。それに沿って、今職員等も指摘された試練を越えてやって、結果がまたよくなかったということでございますので、やはり失敗は失敗としてそれをいかに克服するかというのがまた職員の使命でもあると思います。ですから、それに沿って職員が一生懸命やっていることに対しても、やはり一理あるということもご理解いただきたいなと。例えばツツジの関係ですけれども、今造成した所と昔の深持の高森山の高い所、あれは全然高い方は土を動かしていないわけです。そのまま、そういったやはり土を動かすことによっていろいろとこういう差が出てくると、私もこのように理解しておることですけれども、やはりそこをひとつ、職員の皆さんも使命を持ってやっているわけですから、失敗しようとも一日でもそれを克服しようということでやっているので、その点をご理解いただきたいなと思っております。 ○議長(豊川泰市君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野渡崇君) JRバスの経路変更等についてお答えをいたします。  経路の変更や停留所の設置につきましては、あくまでバス事業者の判断によるものであります。先ほど市長もバス事業者に対しまして働きかけてまいりたいと答弁してございますし、また手続的にも一応可能であると思われるので、その実現に向けて私どももねばり強く働きかけていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(豊川泰市君) 建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) まず、運動公園ののり面の吹きつけに関するご質問にお答えいたします。  のり面に芝の吹きつけを5月末から6月にかけて実施したということでございますけれども、17年度工事で種子等を吹きつける方法で緑化を図ったものでございますが、春先の雪解けで流されたり、強風により飛散したために手直しを行ったものでございます。手直しでございます。  次に、馬事公苑の方に戻ります。入り口のツツジの件でございますけれども、入り口のツツジは、第2期計画の中で植栽を計画し、市単独費で実施したものでございます。入り口左手のところです。植栽の計画の変更ということでございますけれども、冒頭にご説明申し上げましたが、図面では全体計画、理想的な形での全体計画を配置しております。植栽配置しております。それを年度ごと、工事ごとに分けて、別途仕様書にその数量を記載し、かつまた図面では植栽箇所を着色して発注しているわけでございます。したがいまして、最終的には、その図面に記載されている形に近づくのが理想でございますけれども、途中植栽が進む中において必要ないと判断される場合もございますし、それから予算の都合のこともございます。 ○議長(豊川泰市君) 暫時休憩します。                  午後零時7分 休憩                                                  午後零時7分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。  建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) 除草剤の使用に関するご質問にお答えいたします。  園内の芝生の中にございますクローバー、それからスギナですか、これらの雑草を除去するために部分的に散布したということでございます。手法としては、芝刈り機で刈り取るという方法もございますけれども、これだけではこれら雑草は根絶できません。だから、部分的に使用したものでございます。使用に当たっては、細心の注意を図ったつもりでございますけれども、これからも休園日とか、そういうふうな日にちを選んで最小限の範囲で対応してまいりたいなというふうに考えております。 ○議長(豊川泰市君) 暫時休憩します。                  午後零時9分 休憩                                                  午後零時10分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。  建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) 大変失礼いたしました。2期事業の事業費についてお答えいたします。  交付金事業に係る総事業費は、12億4,334万7,000円であります。  それから、除草剤の使用でございますけれども、私ども馬事公苑の作業員には劇物の取り扱いの資格者がおります。日々雇用でございますけれども、2人の作業員によって、直接は監督者であります館長の指示により部分的最小限に散布を実施したというのであります。 ○議長(豊川泰市君) 14番 ◆14番(今泉勝博君) そうなりますというと、人体に影響がないのかというのを館長が判断したと。除草剤を使用したということは、部長の方へは報告がなかったと、このようなことですね。これがどうなのかということと、市長に私は文化センターの所へ除草剤まいた場合には、市長はどう思っているのかというのについては、市長は答える気はなさそうですね。  それから、何回も同じことを聞くのですが、前の建設部長は「高森山の土質調査をしたかについてお答えいたします」と、「パークゴルフ場予定地の土は、基本設計の土壌調査でもよい結果が出ておりませんので」と、「芝生等の植栽に当たっては土壌改良が必要であると考えております」と、「このため、実施に当たっては平成15年度に施工した馬事公苑の育成状況も参考にしながら工法等を検討してまいりたいと、このように思っております」と、これからあそこへ芝生張りますね。あのままでは、私はまたこれの二の舞踏むのではないかなと、こう思っているのです。それだから、今度はどういったような方法でやるのか。あなた方は、答弁はいいことやるといったって、実際にやったことは枯れてくるのです。それだから、二度と監査委員も指摘しているとおり、住民や、さらに誤解、疑義を招かぬようと、このようになっております。なぜこのことを守れないのかなと、私はこう思っております。  それから、除草剤について。人体に影響がないといったような判断をしたのはだれかということなのです。確かに日々雇用の人は、免許持っていると言った。これの能書きを見ないで、これは除草剤散布したということですか。ここにちゃんと書いてあるでしょう。この書類は、あなた方から何薬を使ったのですかと言ったら出てきた書類です。その前に、私は全部方々歩いて、この書類のあれは全部もらってありましたけれども、よそののと薬は違っていてはならないと思ったから、私は、だからもうよそからも全部もらって調査してあるのです。この2点をもう一遍お答えをお願いします。 ○議長(豊川泰市君) 暫時休憩します。                  午後零時16分 休憩                                                  午後零時16分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。  建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) お答えいたします。  まず、除草剤についてでございますけれども、使用されたMCPPという除草剤でございますけれども、これは一般的に日本芝、ブルーグラス、これらの対応でございまして、使用されているような場所は公園、庭園、運動場と、こういうところで使われているようでございます。そして、一般的に使われているということから、私どもではあとは使用を限定して、例えば範囲、それから使用の時期、例えば休園日に実施しましたけれども、そういったところで対応してきたところでございます。全く人体に影響はないとは確かに言い切れないと思います。ただ、私どものよりどころは、一般的に先ほど申し上げたような場所で使われているということから、使ったということでございます。これからはもう少し詳しく内容を研究、あるいは詳しい方にお聞きしまして、少しでも人体等に影響があるようであれば、使用は中止していかなければならないだろうなと考えてございます。  それから、運動公園の方の芝生の植栽でございますけれども、何せ元地盤が粘性土ということで非常に植栽には難しい土質でございます。そういうことから言いますと、議員ご心配のとおり、間違いなく育つような方法というのをこれから研究し、進めてまいりたいというふうに考えています。 ○議長(豊川泰市君) 以上で今泉勝博君の質問を終わります。  昼食のため暫時休憩します。                  午後零時19分 休憩                                                  午後1時30分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。 △小笠原光君質問 ○議長(豊川泰市君) 午前中に引き続き、27番 小笠原光君       (27番 小笠原 光君 登壇) ◆27番(小笠原光君) 27番、新政クラブ、小笠原光です。皆さん、笑うことが私たちの健康に大きな影響を与えることはご存じだと思います。体内には、リンパ球を中心とした数十種類の細胞がお互いに綿密な情報を交換しながらウイルスや細菌などの侵入を撃退しているとのこと。その大事な細胞のパワーの源は、私たちが明るく過ごし、大いに笑うことにあるという驚くべき研究結果が出ているとのことです。また、笑うと脳の前頭葉の活動が活発になり、免疫力が高まり、がんを殺す力が強くなるそうです。反対に、悲しみやストレスが細胞の働きを弱めてしまうそうです。職場にて大声で笑える状況でないときは、笑顔をつくるだけでも効果があるそうです。3秒笑顔をつくるだけでも効果はあるとのこと、特に中間管理職の皆さんは上も見なければならない、下も管理しなければならず、大変だと思われます。そうかと言って苦虫をかんだような顔ばかりしていると、病気になるでしょう。今後は、笑顔をつくってみませんか。提案です。トイレに行ったら、手を洗いながら鏡に向かってにっこり、そのまま3秒、実践してみてはいかがでしょうか。元気で市政のために頑張っていただきたいとの思いからです。  それでは、通告してありますとおり、一般質問させていただきます。道路行政についてお伺いいたします。長沢府金線の道路整備計画は、どのようになっているでしょうか。あの地域に住む人たちは高齢者が多く、田んぼの見回りなどに朝夕毎日バイクや自転車で通っております。道路の現状は、寸断されたようにところどころ拡幅整備されており、整備されていない所は道幅が狭く、中央が盛り上がり、大きな穴があちらこちらにあいております。自家用車で通る人は、余り危険を感じていないかもしれませんが、バイクや自転車の通行はとても危険な状態です。私は、毎日通る地元の方たちから速急に整備をしていただきたいと要望を聞いておりますが、市として地域住民の方たちから道路をどのようにしてほしいか要望を聞いたことがあるでしょうか。要望を聞いたから、そのとおり整備することもなかなか財政面で大変なのは承知しておりますが、せめて道路はなだらかに、穴のあいていない道路にしていただきたいのですが、市としての考え方をお伺いいたします。  次に、道路標識の設置についてですが、観光都市を標榜する十和田市として市外から訪れる方々が迷うことなく、十和田市を自由に散策していただきたいと考えております。そこで、官庁街から沢田地区へ通じる西金崎沢田線の道路ですが、日本の道100選に選ばれたすばらしい官庁街通りから沢田までは数カ所の交差点があり、市外から訪れた人たちにはなかなかわかりにくい路線だと思います。せめて右に曲がればどこへ、左に曲がればどこへという看板を立ててほしいのです。あの道路は、観光客が通らないという方もいるでしょうが、十和田市も広くなって、市民もわからない人も多く、交差点付近で停車したりしていると大変危険だと思います。市としてどのように考えているでしょうか。お伺いいたします。  次に、子育て支援についてお伺いします。若い方たちが働きながら子育てをするには、保育時間がとても大事だと思います。子育てしやすい労働社会の仕組みを変えることが少子化への歯どめの源になると思われます。朝出勤前、保育園にお願いしてから勤め先まで行く時間的余裕はあるでしょうか。帰りは、保育園に迎えに行くでしょうが、勤務時間が終わってから保育園まで行くのに時間的余裕がなければ、焦る気持ちから事故につながっても大変だと心配しております。保育園の保育時間は、何時から何時までになっているでしょうか。お聞かせください。  また、幼児が体調不良になったときは、どのような対処をしているのでしょうか。お伺いいたします。子供がぐあいの悪いときは、親が見るものだと言う人もいるでしょうが、現実は働かなければ子育てをしていけないのです。もちろん高熱が出たり、大病のときは、親が見なければなりませんが、多少の体調不良のときは何とか保育園で見ていただければ、若い方たちが職場を失うことなく、働き続けることができると思います。たびたび仕事を急に休めば、職場での立場も難しくなると考えるからです。若い方々の子育て支援の観点から対処していただきたいと思います。  次に、就労支援について、以前にも就労支援について一般質問をいたしておりますが、その後の十和田市の働く場がふえたでしょうか。いろいろの就労支援を行っているというお話でしたが、効果は、まだ求職者には届いていないようです。現在市内の求職者の数は、求人者の数の割合はどうなっているのでしょうか。若者も中間層もなかなか就職できていないのが現状です。仕事を選んでばかりいて、就職できないのであれば、それもある意味仕方のないことだと言う方もいますが、自分ができる仕事ややっていける仕事を選んでいるのだと思います。就職できない方の苦悩を考えてください。余り職が見つからないと、将来が不安になり、心を病んでくると思います。前向きに暮らしていけるよう市として今までの就労支援だけでなく、方法をいろいろ工夫して、何人でも多くの人が職につけるよう支援していただきたいと思います。現在の状況をお伺いいたします。  最後に、高齢者の自立支援についてお伺いいたします。介護保険制度施行から高齢者の自立支援が行われていますが、現状では介護のみが優先されて、真に高齢者の生活の質を高めるレベル支援が余り見えないように思います。年をとったり病気をすると、足元がおぼつかなくなり、行きたいところがあっても我慢したり、家族から外出を心配されたりで、行動範囲が極端に狭くなりがちではないでしょうか。移動手段を持たない高齢者は、社会参加の機会がどんどん減っていき、自宅に閉じこもるようになっていきます。若い人や健康な人が当たり前のように行っている病院に行きたい、買い物に行きたい、友達に会いたいなどということは、決してぜいたくなことではないと思うのです。みずからの意思で行動することによって、生活に張りを生み、生きがいにつながると思います。高齢者がより楽しく充実した日常生活を過ごすことができるように、健康寿命を延ばすことが必要です。高齢者を取り巻く制度やサービスは、医療者によるもの、地域や行政によるもの、ボランティアや支援団体が行うものなどが個別にサービスが提供されており、総合的なサービスとして行われることが理想ではないでしょうか。それぞれの団体や事業者が地域ごとに穏やかに連携してサービスを提供する体制づくりが必要と感じております。  そこで、お伺いします。十和田市としての生きがい支援をどのように進めようとしているのかお知らせください。また、地域の公共交通機関がなく、介護保険の適用にならないが、自分では外出できない高齢者の外出について、どのような考え方を持って、どう支援していくのかお知らせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 小笠原議員のご質問にお答えいたします。  まず、就職支援の施策についてのご質問にお答えをいたします。十和田市における就職率や有効求人倍率が示す伸び率は、国内の好況をわずかに反映し、景気回復の兆しが若干見られるもののまだまだ厳しい雇用状況にあると言わざるを得ないと思います。労働により生活が安定し、活気に満ちたまちを目指すためにも雇用対策に積極的に取り組んでいくことが市の重要な課題であると認識しております。新規高等学校卒業者の雇用機会の確保のため、私はみずから経済団体、それから企業を訪問して協力を要請しております。また、十和田地区雇用対策協議会及び三沢公共職業安定所十和田出張所との連携によりまして、就職相談会の開催、それから情報誌の提供等で雇用の機会の拡大を図っているほか、21世紀職業財団との共催による再就職支援セミナーの開催で就職支援も行っております。さらに、今年度から非自発的離職者を雇用しようとする新規創業者に対しましては、創業経費や雇い入れ経費を助成する地域創業助成金制度を活用できるようにいたしました。今後とも各分野、各産業の枠を超えまして、雇用に関係する団体、それから企業、それから機関と連携を密にして十和田市における就職環境の改善及び雇用の創出につなげていくよう努力してまいります。  それから次に、高齢者の生きがい支援対策でございますけれども、まず高齢者の外出を促す計画についてお答えをいたします。当市も年々高齢化が進みまして、元気な高齢者とともに要介護認定者も年々増加をいたし、中でも要支援、それから要介護1の軽度の方の増加が著しい状況にございます。今回の介護保険制度の改正は、この要支援、要介護状態になる前からの介護予防の推進を図っていくものであります。このために、高齢者を総合的に支援するための地域包括支援センターを設置をいたしまして、介護予防事業の推進に積極的に取り組んでいるところであります。また、元気な高齢者に対しては、介護予防についての知識普及と支え合う地域づくりや地域の交流を図る目的で介護予防教室を身近な集会所で実施しております。このほかに、今年度新たな取り組みといたしまして、外出が少なくなった高齢者に対しては生きがいや楽しみとなる市内の温浴施設を活用した介護予防教室を取り入れるなどをして、参加しやすい環境づくりに努めているところでございます。  その他の質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) 市道長沢府金線の整備についてお答えいたします。  1点目の整備計画についてでありますが、市道沿線の長沢、蓬畑、府金の3集落内は既に改良済みであるため、今後の整備計画予定はございません。  2点目の地域住民からの要望でございますけれども、府金集落内の整備終了後は、地域住民からの整備要望はいただいておりません。  3番目でございますけれども、道路補修整備強化についてでありますが、毎年雪解けと同時に損傷を調査し、補修を行っております。ことしは、既に実施いたしました。これは、通告と実施時期が重複したということで大変ご迷惑をおかけします。今後は、なるべく早い時期に補修にかかるように努めてまいります。  次に、市道西金崎沢田線の道路標識の設置についての質問にお答えいたします。市道西金崎沢田線は、農道としての利用を重点に置いて整備を行ったものであります。当該路線の官庁街通りの突き当たり、いわゆるカケモ付近に1カ所、それから途中、これは市の車庫がございます南方の方にリンゴ園がございますが、ここに1カ所、案内標識が設置されているところでありますが、ほかの場所については今後交通量等の動向を踏まえながら考えてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(太田信仁君) 子育て支援について公立保育園の開設時間についてのご質問にお答えいたします。  当市では、4カ所の公立保育園を設置しておりますが、地域性を考慮し、みきの及びかねざき保育園につきましては、ともに午前7時30分から午後6時まで、とわだこ中央保育園につきましては午前7時15分から午後6時30分まで、十和田湖保育園につきましては午前7時30分から午後5時30分までそれぞれ開設しております。  次に、体調不良となりました入園児の保育の状況についてのご質問にお答えいたします。入園児の健康管理につきましては、常にお便り帳等によりその日の児童の体調などについてご連絡いただくよう保護者の方にお願いしており、その連絡に基づき、外遊びや運動を控えるなど、児童の体調に配慮した保育を実施しているところでございます。特に個々の児童の体調につきましては、常に把握に努め、保護者と連絡を密にし、もし途中でぐあいが悪くなったような園児がおりましたらとりあえず様子を見るか、あるいは病院へ連れていくのがよいのか、保護者の方と連絡をいたしまして保育の実施が困難と判断された場合につきましてはお迎えをお願いしております。また、保護者が働きやすいような配慮につきましては、病気回復期の児童の保育を行う乳幼児健康支援一時預かり事業や一時的に児童を預かるファミリーサポートセンター事業等を実施しております。今後ともこれらの事業について一層の周知を図り、子育て支援に努めてまいります。  次に、高齢者の外出を促す本年度の計画ということで先ほど市長から答弁がありましたけれども、具体的には身近な集会所を利用し、実施している介護予防教室は、今年度345回、延べ5,235人の参加を予定しております。また、市内の温浴施設を利用した介護予防教室は、年間170回、延べ7,000人の参加を予定しております。  次に、公共交通機関のない集落に住む高齢者の外出について、通院や買い物に行く場合、ボランティア等が送迎できる事業を十和田市でも実施できないかについてお答えいたします。バス、鉄道、タクシーなどが衰退する中で、一定の条件を満たせば、自家用車でボランティア団体が有償で運送できる仕組みとして過疎地有償運送制度があります。しかし、地域の中にボランティアとして運送に協力したいという方があれば、地域の支え合いの関係から、この制度を活用しなくても高齢者の外出が可能になるものと考えております。ただし、過疎地有償運送制度の利用について、この制度は高齢者のみの利用制度でないことから、企画調整課、十和田湖支所等も含めた関係課で共通課題とするとともに、地域においてこの趣旨に沿ったボランティア団体がおった場合には、相談等、支援してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 経済部長 ◎経済部長(斗沢清君) 働く場の確保のご質問についてお答えを申し上げます。  最初に、働く場の昨年度との比較のご質問でございますが、この1年間に十和田市に大型ショッピングセンター2カ所が出店いたしました。これらの影響もございまして、市の求人件数及び求人数、就職率ともにアップし、昨年3月末に比べまして十和田市における雇用の場は増加していると判断できると考えてございます。具体的な数字で申し上げますと、三沢公共職業安定所十和田出張所の資料によりますと本年3月末の十和田市の新規求人件数、これは昨年の同じ時期には2,922件でございました。これが本年は69件増加いたしまして2,991件となってございます。これに伴う求人数の方でございますけれども、昨年3月末の数字で申し上げますと5,141人でございましたが、本年は592名増加いたしまして5,733人となってございます。また、ことし3月の新規高等学校卒業者、この就職の状況でございますが、就職希望者、これは239名ございました。うち就職者数が239名となってございまして、就職率は100%となってございます。また、一般職業紹介、この状況でございますが、本年3月末の新規求職者数、これは8,237名に対しまして新規の就職者は2,769名でございます。就職率は、昨年を3%上回りまして33.6%となってございます。  次に、市内の有効求人倍率についてお答えを申し上げます。これも三沢公共職業安定所十和田出張所によりますと、本年3月末の月間有効求職者数は2,432名、月間有効求人数は1,182人で有効求人倍率は0.49でございます。これは昨年の同じ3月末0.47倍をわずかに上回っているという状況となってございます。  以上でお答えといたします。 ○議長(豊川泰市君) 27番 ◆27番(小笠原光君) 先ほど通告後に道路を補修したということでしたでしょうか。そうですか。失礼しました。その後、あの地域に亡くなった方が引き続きあって、夕べ、さきの晩と通夜にこっちに出てきていたものですから、道路、まだ行って見ておりませんでした。大変誠意ある良心的な回答をいただいて、本当にありがとうございます。あの道路は、生活道路ですし、向かいの道路で先日も事故がありました。そうした場合、やっぱりこっちを迂回しなければならないことも起きると思いますので、常時時々行ってみて、整備していただきたいなと、このように思っております。今後ともよろしくお願いいたします。  それから、道路の危険や不便な思いをしないような今後も道路標識については、私あの道路を歩いて、あの標識を見ていないのですけれども、設置されてあるのですか。リンゴ畑の所を曲がる所は、どの辺に設置されているのでしょうか。それはいいですけれども、今後ともそういうのに目配りをして対策を講じていただきたいと思います。  次に、子育て支援につきましては、各園ごとの配慮、保護者とのお便り帳等を利用し、児童の体調把握にも努め、心配りや地域の方々の状況に合った対策にこたえようとする対応には、本当に感謝いたしております。今後は、活動にご期待して、この件についてはよろしいです。  さて、就労問題ですけれども、この質問を出してうちに帰りましたら近隣の若者が自殺しており、本当に驚き、悲しみと悔しさや救うことのできなかった心の悔やみに涙がとめどなくほおを流れるのです。今となっては、ご冥福をお祈り申し上げるしかございません。どうか市民一人一人に夢や希望を抱かせるような政策をみんなで考え、取り組んでほしい、このように今後も努力してほしいと、このように思います。  それと、高齢者の交通なのですけれども、どこか前に新聞で見たのですけれども、大型バスに助成することもいいですけれども、小型でもいいですから、不便なところに電話一本でうちから乗せてもらえるような方法を何とか知恵を絞って実現にこぎつけていただきたいなと、このように思っておりますので、今後力を入れていただきたいと思います。 まだ発言の時間もございますので、この道路の件ですけれども、旧十和田湖町の方です。川代有備線も戸数は少ないが、毎日の生活道路です。まず、行ってみて対処してください。また、長沢より熊ノ沢への橋ですが、ぜひ検討して一日でも早い不便の解消をお願いいたします。また、新田よりろまんパーク道路、前にも質問しておりましたが、市では除雪に力を入れ、防雪策はしないが、古材でもあれば検討すると、このようにおっしゃっておりましたが、暴風雪の場合は視界ゼロになります。大変危険です。どうかもう一度対策を検討し、特段の配慮をいただきたいと申し上げて私の質問を終わらさせていただきます。本当にありがとうございました。 ○議長(豊川泰市君) 以上で小笠原光君の質問を終わります。 △桜田博幸君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、6番 桜田博幸君       (6番 桜田博幸君 登壇) ◆6番(桜田博幸君) 6番議員の明政会、桜田博幸でございます。本題に入る前ではございますが、先般読売新聞ネットモニター調査によりますとニートなど、定職につけない若者は学校時代に部活、サークル活動など、課外活動に消極的で、今でも友人が少なく、外出も余りしない。若者の生活と仕事に関する調査で、このような傾向がわかりました。学力や家庭環境には、特に問題は見当たらず、社会とのつながりが希薄なことがニートを生む原因とするもので、働く前の段階でさまざまな支援が必要であるという記事でありました。また、これらニートの6割が学校時代に部活動未経験者であることも掲載されておりました。学校教育や部活動を通じた青少年の健全育成の大切さをつくづく考えさせられたような気がいたします。また、今回私の一般質問は、まちづくり3法改正による中心市街地活性化の問題、そして学校行政にかかわる問題を質問いたします。中野渡市長を初め、理事者の皆様方、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、質問に入らせていただきます。1つ目は、商工行政、まちづくり3法についてであります。中心市街地は、これまで長い歴史の中で文化、伝統をはぐくみ、各種の機能を養ってきたまちの顔でありました。しかしながら、中心市街地においての空洞化は、まさにまちの存在意識の喪失の危機と言っても過言ではありません。その危機的状況である中心市街地を活性化するため、国では平成9年5月に中心市街地活性化調査会を発足させ、同年12月に中心市街地活性化大綱を取りまとめ、その実現のため平成10年に中心市街地活性化法を含む、いわゆるまちづくり3法が整備されました。このまちづくり3法とは、改正都市計画法、中心市街地活性化法、大規模小売店舗立地法の3つであります。政府一丸となって中心市街地の活性化に取り組んできたところでもございました。しかし、まちづくり3法制定から7年を経た現在、これらの制度を活用して中心市街地の再活性化に取り組む地域は数多くあるが、目に見える効果が上がっているところは少なく、総じて言えば、中心市街地の状況は必ずしも改善していないのが現状であります。活性化するどころか全国的に空洞化が一層深刻化し、これに伴い、さまざまな社会的問題も増大しました。例えるならば、雇用機会の喪失、高齢者が暮らしづらいまち、コミュニティーの衰退、伝統文化の喪失、治安の悪化、青少年への悪影響、景観、環境の悪化、優良農地、田園景観の喪失などが挙げられます。  また、平成18年4月15日現在における市町村基本計画、TMO構想、TMO計画の提出認定の状況は、全国でそれぞれ市町村基本計画687件、TMO構想認定409件、TMO計画認定226件であります。当市においてもまちづくりを市民の手で、市民の声を計画にを合い言葉に、お店がにぎわうまちにする、多くの人が住むまちにする、人に優しいまちにする、楽しく過ごせる愉快なまちにする、快適で安全なまちにする、来やすく動きやすいまちにするを基本理念に、平成12年8月に十和田市中心市街地活性化基本計画を策定しております。  また、それに伴い、十和田商工会議所では、十和田市中心市街地活性化基本計画をもとにTMO構想を策定し、平成16年3月に十和田市がこのTMO構想を認定、決定しております。ところが、国ではまちづくり3法制定から7年を経た現在、これらの制度を活用して中心市街地の活性化に取り組む地域は数多くあるが、目に見える効果が上がっているところは少ないとして、平成18年2月、まちづくり3法の見直しが閣議決定され、国会に提出され、このうち中心市街地の活性化に関する法律は去る5月に可決成立されました。今回の改正まちづくり3法の施行により、中心市街地の活性化支援というアクセル、いわゆる商店街、地権者、市町村等の関係者が中心市街地活性化に向けて努力することと計画的な土地利用規制というブレーキ、これは土地利用規制の緩い郊外では拡散型都市構造へ向かう流れをとめることを指しますが、このあわせわざによる地域の判断と創意工夫が生かされる新たなまちづくりの枠組みとツールが整備されることとなりますが、それを使いこなせるかどうかは地域の取り組みにゆだねられることになっております。自民党政務調査会、まちづくり3法見直し検討ワーキングチームのまちづくり3法見直しに関する最終取りまとめによりますと、中心市街地の活性化の基本理念の創設にあわせ、TMOの組織及び活動を抜本的に見直し、現在TMO等を担っている商工会議所、公益法人等はもとより、中心市街地整備推進機構など、多様な担い手の参画を得て、連携を強化し、さまざまな民間事業活動を取りまとめる協議会、仮称でありますが、中心市街地活性化協議会を新たに設置、法定化し、都道府県、市町村の都市計画を踏まえつつ、さまざまな都市機能の市街地への集約及びまちづくりのにぎわい回復等のまちづくり全体にかかわる活動を総合的に実施することを主体とするとしています。中心市街地活性化に取り組むか取り組まないかを地域で判断しなければならない状況であります。このような厳しい経済状況においては、行政の指導力が必要不可欠で、リーダーシップをしっかりとっていかなければならないと思われますが、当市ではこのまちづくり3法の見直しをどのようにとらえているのか質問いたします。  1つ、まちづくり3法への取り組み方についてお伺いいたします。  次に、学校行政についてであります。来年4月、当市に開校予定の県立三本木高校附属中学校、仮称は、先ごろ入学者選抜基本方針を発表し、6年間を見通した計画的、継続的な指導を通し、真の国際人として未来社会の進展に貢献できる人材の育成を目的に県立三本木高校と接続して一体的な教育を展開するとの報道がなされました。各地においては、教育や環境の見直しがいろいろと叫ばれているようであります。そんな中において、昨日のワールドカップ日本対オーストラリア戦をごらんになった皆様方、多数あると思いますが、その日本サッカー協会が福島県の公立中学、高校と連携し、国際人としても通用する日本代表選手を育てようというJFAアカデミー福島が開校し、教育界や他の自治体も注目するユニークなサッカーエリート育成の試みが始まり、寄宿制の中高一貫指導によりサッカーだけでなく、語学やリーダー教育など、総合的な人材育成を行うと発表、また英国の名門私立イートン校をモデルにした愛知県蒲郡市の海陽中等教育学校は、トヨタ自動車、JR東海、中部電力の3社が中心となり出資し、学校法人海陽学園が運営する中高一貫の全寮制男子校で、国際社会で活躍できる人材の育成などを建学の精神に掲げ、寮で自習時間を設けるなど、基礎学力を徹底的に詰め込むエリート養成校として話題となっております。義務教育の見直しが進められる中、東京品川区では今春から全国で初めて区内全域で一斉に小中一貫教育を始め、注目を集めております。若月秀夫品川区教育長によると、学校教育、教師の意識を変えたい。そのために、品川区は、学校選択制、外部評価者制度、学力定着制度調査など、一連の教育改革を進め、学力低下や不登校、いじめなどの問題を解決するには小中学校の教師の意識や指導方法の違いをなくした小中一貫校が必要という結論に達したと言っております。また、東通村では、村独自に小中学校常勤講師を公募、採用するため、構造改革特区を申請し、この4月からは我が村の先生制度がスタートしたところでもあります。教員の増員により、一部の小学校で教科担任制の実施や、中学校ではチームティーチング指導や習熟度別学習などを行い、学習意欲と学力向上を図るほか、生活指導、生徒指導の充実を目指すとしておりますし、三沢市においては小学校の英語授業が特区により認められ、今年度からスタートしております。このように、各自治体では、多様化する教育ニーズに対し、特色ある教育を推進しているようであります。本年度の十和田市教育施策の基本方針によると、こころ感動―教育・文化よろこび都市の実現を基本とし、まちづくりの基盤である深い人間愛を基調とし、健康で創造性に富み、豊かな心と広い視野を持ち、新しい時代を主体的に切り開き、郷土の発展に貢献する人づくりを目指すとしております。しかしながら、今春、県内の小学校は、24校が廃校して統合小学校が3校誕生いたしました。学校数は380校となり、昭和から元号が変わった17年前、平成元年の505校の4分の3までに減少、県内児童数も約12万6,000人から3分の2の約8万3,000人となり、少子化が着実に進行しているわけであります。当市においても小中学校の児童生徒数は、減少の一途であることを考えれば、今後近い将来にも学区の再編や統廃合を含めた教育環境の整備を考えなければならないと思います。  また、国の教育改革の柱であるゆとり教育として平成14年度から始まった完全学校5日制でありますが、当市においてもさまざまなスポーツや文化、また各種活動において有意義に学校5日制を活用しているところでありますが、ゆとり教育の諸問題を脱却すべく、考えられたのが学校2学期制でありました。平成16年第1回定例会で私の一般質問の時点では、北園小学校、藤坂小学校、甲東中学校の3校が2学期制に取り組むということでありましたが、学校2学期制のその後の動向について、また昨年度から導入された高校入試制度、前期、後期でありますが、このほど県教育委員会が入試結果の分析内容を発表し、平均点が過去最低であることがわかり、平均点だけで学力低下を判断することはできないが、全教科で総合的な学力を問う問題の正答率が低かったことが大幅に下がった原因と分析しております。受験制度は変わり、学校や生徒本人の対応など、問題はなかったのか、あわせて何点か質問をいたします。  1つ、現在の複式学級数と、その後の推移についてお伺いいたします。  2つ目、今後学区再編や統廃合をどのように考えているのかお伺いいたします。  3つ目、小中一貫教育を当市で実現できないのか。特に過疎地での統廃合を含めた再編の中でということでお伺いいたします。  4つ目、2学期制導入校の成果及びその動向についてお伺いいたします。  5つ目、高校入試制度導入による総括をお伺いいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。ご答弁方、よろしくお願いいたします。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 桜田議員のご質問にお答えいたします。  私からは、大規模小売店舗立地法、中心市街地活性化法、都市計画法のいわゆるまちづくり3法への取り組みについてお答えをいたします。去る5月に改正都市計画法及び改正中心市街地活性化法が国会で可決成立したわけでございますが、これを受けまして中心市街地活性化計画やTMO構想を見直し、新しい枠組みによる中心市街地の活性化に取り組むことが必要になると認識しております。このまちづくり3法の改正は、十和田市においても市街地活性化に向けての一つの契機と考え、これまでの経緯を踏まえながら広く市民の皆様のご意見をいただくとともに、昨年度実施いたしました中心市街地活性化診断、それから助言事業等の成果をもとに、中心市街地の活性化について取り組んでいきたいと考えております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 今後学区再編や統廃合をどのように考えているのかというご質問について申し上げます。  少子化に伴い、今後とも児童生徒数の減少は続き、小規模化している学校がふえている現状にあります。学校教育を取り巻く社会環境が大きく変化する中、時代に即した教育環境を早急に整備することが求められており、統廃合等による学校教育の充実を図っていくことが重要課題であると認識しております。今後各地域の動向や地域住民の皆様の意向等を踏まえつつ学校施設の老朽化の解消を考慮しながら十和田市の将来を担う子供たちの教育のより一層の充実を図るため、統廃合に伴う学区再編等について検討してまいりたいと考えております。  次に、今後統廃合を含めた再編の中で、小中一貫教育を通して実現できないかというご質問についてお答えします。学校教育の充実並びに特色ある学校経営を進めていく上で、地域の状況に合った教育環境の整備を図っていかなければならないと考えております。今後統廃合等による再編について取り組んでいく中で、十和田市の学校教育のより一層の充実を図るために小中一貫教育のみならず、小中連携等も含め、幅広く検討してまいりたいと考えております。  次に、高校入試制度の変更によります学校、生徒本人の対応等についての問題点についてお答えします。新制度による高校入試実施等の上北地方中学校長会のアンケート結果によりますと、生徒は前期選抜での合格を目指し、これまで以上に勉学に励むなどのメリットが見られたということですが、反面次のようなデメリットも見られたということであります。それは、前期選抜の募集定員が少なく、志願倍率が上がったことや後期選抜の志願先変更の状況から、入りたい高校より入れる高校を志願する傾向が見られたということであります。  次に、後期選抜募集定員が少ないことや、その選抜試験内容が面接、小論文など、合否の予想が立てにくい内容であることから、前期選抜で失敗した生徒の中には後期選抜を受験せず、私立高校に進学した生徒も見られました。また、新制度のため、進学指導のデータの蓄積がないことから、生徒の志望校決定への助言に当たって、教師自身にも戸惑いが見られました。教育委員会としましては、新制度のもとであっても生徒一人一人が夢や希望を持って高校を受験できますよう十和田市学校教育の重点課題であります進路指導の充実と学力の向上に向けた各中学校の取り組みを大いに支援してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 教育部長 ◎教育部長(奥義男君) 現在の複式学級数と、その後の支援についてのご質問にお答えいたします。  平成18年度の複式学級数は、小学校9校で18学級となっております。そして、平成18年5月1日現在の住民基本台帳をもとに、現行の学級編制指針に照らして今後5年間を推定しますと、平成19年度の複式学級数は小学校10校で19学級となります。平成20年度は、小学校10校で20学級、平成21年度は小学校10校で22学級、平成22年度は小学校11校で25学級、平成23年度は小学校11校で24学級となり、少子化の進行に伴い、複式学級数が増加していく傾向にあります。なお、中学校の複式学級は現在もなく、今後もないという見込みになっております。  次に、市内小中学校における平成16年度以降の2学期制の実施状況についてお答えいたします。平成16年度は、小学校2校、中学校1校でした。平成17年度は、小学校3校、中学校2校でした。そして、平成18年度は、小学校4校、中学校2校が実施しており、少しずつではありますが、ふえてきております。  次に、2学期制実施校における成果と今後の実施見込みについてお答えいたします。昨年度の実施校の報告書によりますと、主な成果としては、1つ目は長い期間でゆとりある教育課程の編成や実施ができ、教育活動を充実できたこと、2つ目は儀式や学期末試験などの回数減により授業時間数や日数が確保できたこと、3つ目は子供とゆとりを持った学習活動や触れ合いができ、多面的な評価ができたことなどが挙げられております。しかしながら、前期、後期、それぞれの途中に入る夏季、冬季の2回の長期休業中の学びの継続を図るのがやや難しいことなどから、十和田市はもとより県内及び全国の実施状況を見る限り、微増という状況であります。したがいまして、2学期制の実施は、まだ全国的な広がりに至っておらず、当分の間ほとんどの公立小中学校では2学期制よりも3学期制を維持していくものと見込まれております。  以上であります。 ○議長(豊川泰市君) 6番 ◆6番(桜田博幸君) 市長初め、教育長、そして教育部長のご答弁をいただきました。まことにありがとうございました。再質問行いたいと思います。  まず、まちづくり3法についてでございますが、先ほど市長から答弁をいただきました。今後まちづくり3法の改正によりまして、当市においても市街地活性化に向けて、その契機と考えて中心市街地の活性化に取り組んでいくということでございましたけれども、とするならば新たな中心市街地活性化の取り組みに向けてどのような方法、そして手順で進めていくのであるのかお伺いいたします。  また、学校行政についてでございますが、関連がございますので、複式学級及び統廃合を含む学区再編、そして小中一貫教育等を含めて質問を行います。何と言いましても少子化という大きなテーマというものが根底にあることは周知の事実であるわけでありまして、先般発表されました本県の人口動態によりますと2005年の合計特殊出生率も1.25で前年の1.35より0.10ポイント減り、減少数は全国最大になるということが発表されておるわけでもございまして、出生数も前年よりも1,030人減っておるということでございました。少子化というものが急激に進んでいることは、明らかになっておるわけであります。また、先ほどの答弁では、実際に今年度複式学級が小学校で9校、18学級に5年後、平成23年度には11校、24学級まで増加するということでございました。その後も児童生徒の数は減っていくと。小規模化する学校が増加傾向であるとのことでございました。特に過疎地域では、それが顕著であるのではないかなと思うわけでありますが、これらを踏まえまして統廃合を含む学区の再編というのは、避けて通れない問題であると思います。また、先延ばしをしても打開策、もしくは良策というものもなかなかないのではないのかなと、こう思います。過疎の小学校においては、各種スポーツ競技などでも単独のチームがつくられないという大変苦慮しているお話も聞きますし、また通学においても普通の路線バスを使用して通学をしなければならないというような不都合も出ているやに伺っております。先ほどの答弁でもございましたけれども、地域の動向、そして地域住民の意向等を踏まえて学校施設の老朽化の解消を考慮しながら検討をするということでもございましたが、一層の学校教育充実を図るために小中一貫教育のみならず、小中連携も含めて幅広く検討するという答弁でございました。特にその中でも過疎地域において、中学校での広域的な学区再編や、それに伴う統廃合というものを、これは視野に入れていかなければならないと思っているわけでございますが、またそれをぜひとも推進してほしいと、こう考えますが、その辺のご見解をお伺いをしたいと思います。2点、お願いします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) お答えいたします。  まず、まちづくり3法について、注目すべき、この間日本経済新聞に載っておりましたが、私も注目してこう見たわけですけれども、これまで民営でできるものは民営でやりなさいというような方針で進めてきたわけでございますけれども、今度の3法においては官が中心とは言えないですけれども、三位一体、そういう形でやっていくというような方向づけなわけでございます。そういうことから、今までTMOでつくっていって、今一生懸命やっている市町村もあるわけでございます。そういう中で、我々のまち、やっぱり中心市街地は、我々の手でやるのだという夢が崩れたというような批判の声も出ていたのも事実です。ただ、いずれにいたしましても今後の取り組みについてですが、商工会議所、それから商業者及び地域住民等の参画による十分な検討を行いまして、必要とされる推進母体等の立ち上げを視野に入れながら中心市街地化に関する構想や、それから計画を作成してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(豊川泰市君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 先ほども申し上げましたが、地域の動向や地域住民の意向等を十分考慮しながら学校教育の充実を、まず第一に考え、総合的に判断し、検討してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(豊川泰市君) 6番 ◆6番(桜田博幸君) ありがとうございました。まちづくり3法の方につきましては、市長から非常に積極的に当市においても取り組んでいくというご答弁と受けとめました。国においても中心、いろいろ再生に意欲がある市町村に対し、重点的に支援をする方針であるとも伺っております。市がしっかりとしたリーダーシップを発揮していただきまして、中心市街地の再生に取り組んでいただきたいものであると思っておりますし、また地域経営研究センターの佐藤達郎さんという方が「3法改正は、商店街の問題にとどまらず、地方全体の将来にかかわる。そこでは、住民と自治体が主役となった地方の政策創造力がかぎを握る」と言っておられます。これらを踏まえまして、積極的に中心市街地再生に取り組んでいただきたいなと強く要望いたしたいと思います。  また、学校行政につきましてですが、余り変わらないような答弁でございましたけれども、これは本当にもう急務な問題だと思うのです、非常に。どことは言いませんけれども、そういうお話も二、三伺っております、個人的にも。もう早く、できれば中学校での合併といいますか、統廃合を含めた再編をしていただければなという話も伺ったこともございます。ぜひ積極的に検討していただきたいなと思います。また、2学期制でありますけれども、これは各学校の教育方針というものに判断されると思いますし、また実施状況も微増だということでございました。2学期制導入した、しないで、今はやりの格差が生じないように、これはぜひ教育委員会としてしっかりご指導していただきたいと思いますし、また高校入試制度につきましては昨年度初めて実施されたということもございまして、学校、生徒、父兄、かなり戸惑いもあったかと思います。先ほどの答弁もございましたけれども、生徒一人一人が夢や希望を持って高校受験できるように、また教育委員会としてしっかりと指導していただきたいな、これも要望して終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(豊川泰市君) 以上で桜田博幸君の質問を終わります。 △張摩博子君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、4番 張摩博子君       (4番 張摩博子君 登壇) ◆4番(張摩博子君) 4番、新政クラブ、張摩博子です。一般質問も6番目できょう最後となり、皆様お疲れのことと思いますが、少々お耳をおかしくださいますようお願いいたします。新市誕生から1年と6カ月目に入りましたが、この間私なりに感じ、よかった点を何点かを申し述べさせていただきます。三本木中掫から沢田太田川原にかけて、奥入瀬川上の橋が明るい水色に、十和田湖支所も明るいグレー色に塗装の塗りかえがされたこと。十和田湖公民館駐車場が広く整備されたこと。国道102号沿い、平和公園と奥瀬中野渡町内会の大堀平の区間に12灯の外灯の設置がされたこと。昨年暮れから新年にかけて、官庁街通りは17年12月17日から18年1月15日までの間、イルミネーションの点灯期間でしたが、それよりも長く2月いっぱいまで十和田湖支所前の数本の木に今まで見られなかったイルミネーションの点灯が実施され、地域の住民の一人としていつも通る道路上で感じながら、心を温かくしながら日々過ごしたこと。観光面では、県の方でも力を入れ、十和田官庁街通りでの結婚式、実際の商品化は秋ごろになるようですが、それと十和田、八幡平国立公園70周年記念のポスターの作成とPR等に県内はもちろん、県外、韓国、台湾、国外、首都圏の駅や観光イベント会場に掲示し、情報発信に力を入れるなどとしたこと、このような働きかけをした当市の関係各位にお礼申し上げます。  それでは、通告に沿って質問に入らせていただきます。1項目、一般行政についてですが、地域審議会で昨年11月に出された6項目の1点、産業と文化祭りについて、2点、国際交流について、3点、住宅団地、市営住宅について、4点、老人福祉大会について、5点、所得税の申告について、6点、支所の取り次ぎ窓口業務についての意見、要望を関係各課へ周知し、お願いしていたようですが、それから7カ月が過ぎましたが、どのような対処がなされているのかお知らせください。  2項目、福祉行政についてですが、1点、高齢者ひとり暮らし宅の安心電話設置でございますが、合併する前は旧町では個人負担がなく、無料だったのが新市になってからは設置した年の1年間は月額500円、次年度からは月額1,000円と倍額の自己負担となるようですが、福祉の衰退はあってはならないと思いますが、近隣の負担額等がわかっていたらお知らせください。また、今後の対処方法はどうなっているのか。  2点目、児童福祉施設の子供たちの現状と、家庭内容状況及び相談件数等を15年度までは昨年の質問で担当職員の方より資料をいただき、お知らせいただきましたが、16年度以降の相談件数内容等がわかりましたらお知らせください。  3項目、市営保育園の状況について、子供の保育時間帯がほかの市内認可保育園より一覧で見ると若干短いようですが、その理由をお聞かせください。  4項目、子供を取り巻く事件や虐待が多く、秋田県藤里町小学1年男子が殺害される生々しい事件に胸を痛めている昨今、先般ある会合の席に予定になかった県警察本部企画課長様がわざわざおいでになり、防犯ボランティア110番の家、子供たちに安心感を与える窓口として地域が一体となって子供たちが安心して遊べて、勉強できる環境と地域づくりをしてほしい。地域の子供は、地域で守るようにとお願いされてまいりました。  そこで、お伺いいたしますが、さきに質問された工藤議員とかち合う点もあろうかと思いますが、杉山議員が第1回定例会の質問でのご答弁では1点、子供110番の店、全部で493カ所ありました。その後、ふえたのか。  2点、安全点検された学校、されない学校のその後は、どうなっているのか。  3点、防犯教室実施の状況は。  4点、学校安全ボランティア組織がされている学校11校、460名と未組織の学校のその後はどうなっているのか。  5点、県警察では、子供を守る安全情報の提供をしているようですが、その情報は教育委員会、学校、家庭、学校安全ボランティアの皆さんにすぐキャッチできるようになっているのか。  以上、壇上からの質問といたします。ご答弁の方、よろしくお願いいたします。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 張摩議員のご質問にお答えいたします。  私からは、子供を虐待等から守る体制づくりについてのご質問にお答えをいたします。市では、児童の虐待等を防ぐための家庭児童相談室を設けまして、児童相談員を2名配置して相談に応じております。また、保健所、それから児童相談所など、関係機関と連携し、担当者による連絡会議を開くなど、体制の充実に努めておるところでございます。また、子供の虐待と非行防止を含む要保護児童の把握と、それから支援には従来の関係機関に加えまして、医師会、それから小中学校校長会、それから民生児童委員協議会等も参加したネットワークとしての要保護児童地域対策協議会を6月中に設置することとしております。要保護児童地域対策協議会は、児童福祉法に基づくもので、協議会を構成する関係機関の職員には守秘義務が課せられますので、これまでの守秘義務が課せられていなかった民間団体との連絡もスムーズに行われ、より一層効果的な取り組みができるものと考えております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 支所長 ◎十和田湖支所長(生出隆雄君) 張摩議員にお答えをいたします。  地域審議会の意見につきましては、議員のご質問のとおり、当審議会会長から市長に意見書が提出されております。地域審議会の意見については、審議会設置の趣旨からも十分尊重していかなければならないものであると認識をいたしております。現在意見書の中にある6点について、その対応について関係課と協議を進めているところであります。しかし、行政改革大綱との深い関連もありますので、総合的に検討をして、対応をしてまいりたいと、こう思っていますので、よろしくお願いをいたします。  終わります。 ○議長(豊川泰市君) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(太田信仁君) 当市の緊急通報装置の設置状況と安心電話についてのご質問にお答えいたします。  この事業は、平成元年から青森県社会福祉協議会が事業主体となり、福祉安心電話サービス事業としておおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者等の自宅に緊急通報装置を設置し、急病や災害時に迅速かつ適切に対応するため始められた事業であります。平成17年度までは、旧市、旧町とも低所得高齢者に対する支援事業として緊急通報装置の設置費と維持管理費を助成してまいりましたものであり、本年4月1日現在104名の方が利用しております。また、そのほかのひとり暮らし高齢者の見守りについては、民生児童委員や福祉関係者等の訪問を実施しております。今回介護保険法の改正に伴う事業の見直しにより、安心電話事業の継続については低所得者の安心電話設置にかかる費用の助成は継続いたしますが、維持管理費である電池代等の実費相当分については利用者から負担していただくことといたしました。しかし、平成18年度は、低所得の方々への配慮として月額利用料の半額に当たる500円を助成することにしております。来年度については、今のところまだ未定であります。  次に、近隣市町村の利用者負担の状況ですが、利用者が全額、または半額の負担のある市町村は、五戸町、七戸町、横浜町、野辺地町であります。利用者負担がないのは、三沢市、六戸町、東北町、おいらせ町、六ケ所村となっております。ただし、これらの市町村においても助成の見直しについて検討している市町村もあると聞いております。  次に、児童福祉施設の子供たちの現状と家庭内容状況、相談件数についての中の児童養護施設の入所状況、入所理由についてのご質問にお答えいたします。児童福祉施設の一つであります児童養護施設には、保護者の災害や事故、親の離婚や病気、また適切な養育を受けていないなど、さまざまな事情により家庭で養育が困難な子供たちが入所しております。施設では、多くの団体や地域の方々などの協力を得ながら子供たちができる限り家庭に近い生活ができ、自立できるよう支援しております。施設への入所者の主な入所事由を見ますと、国の発表ですが、平成15年2月1日現在の調査によりますと全国で3万416人、うち父母の放任・怠惰、怠けというふうな意味ですけれども、11.7%、父母の就労問題が11.6%、父母の虐待、酷使が11.1%、父母の行方不明が11%、父母の入院等が7%などとなっております。県内には、児童養護施設が6施設あり、十和田市での入所者ですが、6月1日現在3施設に14人が入所し、入所事由では経済的理由が最も多く43%を占めております。  次に、家庭児童相談受付件数等についてのご質問にお答えいたします。受付件数は、平成16年度では375件、平成17年度は352件となっております。相談内容別では、児童の養育、経済的問題などの家庭内相談が平成16年度及び17年度においては、いずれも82%を占め、続いて不登校、非行、いじめ等の学校生活相談、障害児童等の養育相談の順となっております。  次に、市立保育園の開設時間が短いのではないかというようなことでございますが、これは議員ご指摘のとおり、市立保育園に比べ、民間の認可保育園の開設時間は長くなっております。これは、ほとんどの認可保育園では通常の開設時間に加え、特別保育事業である延長保育事業を導入し、延長保育を実施しているためであります。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 私からは、子供の登下校時間の安全確保についての対策について申し上げます。  市では、各学校に対しまして、特に家庭、地域や関係機関と連携して通学路の安全点検の実施と学校安全マークの作成、学校安全ボランティア組織づくりの奨励、実践的な防犯教室の実施などの対策を講じるようお願いしております。また、学校が関係機関、団体と連携しやすい環境をつくるために子供を犯罪から守る学校支援協議会の年2回の開催、安全パトロール実施時の人的、物的学校支援の依頼、不審者情報や凶悪犯罪発生時の迅速な情報共有のための情報連携システムの構築、総合防犯訓練の実施などに取り組んでおります。その結果、特に学校ではその地域の中心となっております学校安全ボランティアを組織するなどして、地域の子供は地域で守るという輪が広がってきております。今後もその輪がさらに広がるよう学校、地域、関係機関、団体と連携した取り組みの充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(豊川泰市君) 教育部長 ◎教育部長(奥義男君) 犯罪から子供を守るための対策についての取り組み状況についてお答えいたします。  まず、小学校における通学路の安全点検の状況でありますけれども、これは全校21校、全部が実施しております。実施する内容につきましては、教職員の点検、あるいは教職員と保護者の点検、あるいは教職員、保護者、関係者の点検、そういう方法等でやっております。  次に、防犯教室の開催でございますけれども、小学校は21校中19校が実施しております。中学校は、9校中8校が実施しております。  次に、不審者情報の共有化についての警察との連携についてお答えいたします。警察、教育委員会、市内小中学校、関係各課の相互の情報ネットワーク化の整備をしております。  2つ目は、小中学校と教育委員会との間の緊急時の電子メール等による情報交換体制の整備を行っております。  次は、警察と教育委員会の間、これは24時間体制で情報共有をするシステムの整備を行っております。  次に、各学校の中における保護者、これは希望者だけでございますけれども、携帯メールに不審者情報を提供しているのが北園小学校と南小学校の2校があります。  次に、小学校における学校ボランティアの組織状況でございますけれども、小学校21校中11校が組織済みで、今年度実施予定というのが2校でございます。ボランティアの総数は460名ということになっております。  次に、子供110番の状況でございますけれども、コンビニエンスストアが28店舗実施しております。そのほかに、たばこ販売店あるいは商店、それから理容、美容室、給油所など、合計493カ所というのが子供110番に指定されております。  次に、地域安全マップの作成状況でございますけれども、小学校21校で作成済み。中学校は、9校中6校が作成済みというようになっております。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 4番 ◆4番(張摩博子君) 大変丁寧にご答弁いただきまして、ありがとうございます。皆さん、お疲れのようですので、要望として何点か申し述べたいので、お聞きいただき、対処していただきたいと思います。  まず、1番、地域審議会の件ですが、産業と文化祭りの子供たちの教育、文化面での展示作品の場へもご配慮をお願いしたいと思います。  2点、ことしは、中学校のオーストラリア派遣事業に旧町からは一人もないようですが、学校行事と重ならないように、できれば市内平等に参加できる体制づくりをしてほしい。国際観光交流も早く実現されるようお願いしたいと思います。  3点、所得税の申告は、1年に1回でございまして、住民の皆さんの便宜を図ってほしいなと思います。これは、合併住民説明会での約束事でもありましたので、何とかお願いしたいと思います。  4点、支所の窓口業務ですが、職員が少ない中、よく対応していると思っております。現に私も何度も住民の要望を申し出に伺うと、すぐ対処していただき、心より感謝しております。  2番目ですが、安心電話の自己負担が無料にできなかったのなら次年度も500円にするよう予算を組む段階で考慮していただければなと思っております。  それから、保育園の利用なのですけれども、保護者の要望を取り入れるように少子化がどんどん進んでおりますので、保育園児の入所時とり合いが激しくなるのが予想されますので、対応を考えた方がよいのではないかと思っております。  それから、児童福祉施設の子供と地域の子供の安全についての要望ですが、厚生労働省が平成16年7月発表の資料を添付していただいたのを見ますと里親委託児、養護施設児、情緒障害児、自立施設児、乳児園のいずれもの施設の入所児の状況が前回調査したときより5施設とも虐待がふえております。特に情緒障害児の虐待増加が著しく目立っております。青森県におきましても平成15年度が270名だったのから平成16年は307名と前年より30名近くも多くなっております。子供が虐待を理由に養護相談を受けるのが示されてございます。新聞にも先般平成16年、児童虐待で死亡した53例のうち、35例は事前に児童相談や病院等の関係機関に何らかの形で相談を受けており、その中の12例は死を防げたと考えていることが専門委員会の検証でわかっております。そのうちの5例は、兄弟2人が同時に亡くなっており、死亡した子供は計58人、主なる加害者は恐ろしいことに何と実母が31人、実父が13人となっていることが示されております。この母親、父親たちへのサポートも考えていただきたいと思うので、よろしくお願いしたいと思います。  それと、死亡している子供の年齢は、4歳未満の乳幼児が45人を占めており、私、女性の子供を持つ親の立場からここにいる皆さんに声を大にしてお願いしたい。地域の子供たちを、そして母親、父親たちを見守ってほしい。安全な地域づくり、まちづくりを行政と地域が一体となって安全を確保したいと思うのです。感動創造都市は、そこから生まれると思うのです。よろしくご協力のほどをお願いします。すぐ即行動に移してくださるようお願いして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(豊川泰市君) 以上で張摩博子君の質問を終わります。 △散会 ○議長(豊川泰市君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明日は午前10時から本会議を開き、市政に対する一般質問を続行します。  本日はこれにて散会します。  ご苦労さまでした。                  午後3時8分 散会...