八戸市議会 2023-03-20
令和 5年 3月 定例会-03月20日-06号
議案第15号 令和5年度八戸市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算
議案第16号 令和5年度八戸市
産業団地造成事業特別会計予算
議案第38号 八戸市情報公開条例の一部を改正する条例の制定について
議案第39号 八戸市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定について
議案第40号 八戸市
行政不服審査条例の一部を改正する条例の制定について
議案第41号 八戸市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について
議案第42号 八戸市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について
議案第43号 八戸市職員の分限に関する基準、手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第44号 八戸市職員の
特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定について
議案第45号 八戸市
附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定について
議案第46号 八戸市
埋蔵文化財センター是川縄文館条例の一部を改正する条例の制定について
議案第47号 八戸市博物館条例の一部を改正する条例の制定について
議案第48号 八戸市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第49号 八戸市
幼保連携型認定こども園の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第50号 八戸市
幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第51号 八戸市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第52号 八戸市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第53号 八戸市
遺児入学卒業祝金支給条例の一部を改正する条例の制定について
議案第54号 八戸市
子ども医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について
議案第55号 八戸市
指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第56号 八戸市
看護師等修学資金貸与条例の一部を改正する条例の制定について
議案第57号 八戸市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
議案第58号 八戸市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について
議案第59号
包括外部監査契約の締結について
議案第60号 青森県
市町村総合事務組合への加入に関する協議について
第2 議案第61号 令和4年度八戸市
一般会計補正予算
議案第62号 八戸市
教育委員会教育長に任命する者につき同意を求めることについて
議案第63号 八戸市固定資産評価員に選任する者につき同意を求めることについて
第3 議会案第1号 八戸市議会の個人情報の保護に関する条例の制定について
第4 議会案第2号
八戸市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について
第5 議会案第3号 保育士配置基準の見直しを求める意見書
第6 各特別委員長諸般の報告
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本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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出席議員(32名)
1番 山之内 悠君
2番 間 盛仁 君
3番 高橋正人 君
4番 中村益則 君
5番 吉田洸龍 君
6番 髙橋貴之 君
7番 田名部裕美君
8番 久保しょう君
9番 久保百恵 君
10番 岡田 英 君
11番 日當正男 君
12番 高山元延 君
13番 三浦博司 君
14番 上条幸哉 君
15番 苫米地あつ子君
16番 田端文明 君
17番 夏坂 修 君
18番 工藤悠平 君
19番 藤川優里 君
20番 小屋敷 孝君
21番 森園秀一 君
22番 壬生八十博君
23番 豊田美好 君
24番 松橋 知 君
25番 寺地則行 君
26番 冷水 保 君
27番 伊藤圓子 君
28番 山名文世 君
29番 立花敬之 君
30番 坂本美洋 君
31番 五戸定博 君
32番 吉田淳一 君
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欠席議員(なし)
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地方自治法第121条による出席者
市長 熊谷雄一 君
副市長 佐々木郁夫君
副市長 石田慎一郎君
教育長 伊藤博章 君
病院事業管理者 三浦一章 君
総合政策部長 中村行宏 君
まちづくり文化スポーツ部長
前田 晃 君
総務部長 岩瀧大介 君
財政部長 品田雄智 君
商工労働観光部長 大志民 諭君
福祉部長 池田和彦 君
健康部長 秋山直仁 君
市民防災部長 磯嶋美徳 君
環境部長 石上勝典 君
建設部長 八木田満彦君
都市整備部長 佐々木勝弘君
教育部長 石亀純悦 君
交通部長 小橋和志 君
市民病院事務局長 松田大平 君
監査委員 大坪秀一 君
農林水産部次長兼農政課長
松橋光宜 君
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出席事務局職員
事務局長 田中一美
次長兼議事調査課長 榊原正克
副参事(
議事調査グループリーダー)
山道隆央
主幹 八木橋昌平
主査 安藤俊一
主事 石橋梨乃
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午前10時00分 開議
○議長(寺地則行 君)これより本日の会議を開きます。
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諸 報 告
○議長(寺地則行 君)この際、諸報告をいたします。
市長から、地方自治法の規定に基づいて議会に対し、2件の報告がありました。
報告書は、お手元に配付してありますので御了承願います。
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△日程第1 議案39件
○議長(寺地則行 君)日程第1議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算から議案第16号令和5年度八戸市
産業団地造成事業特別会計予算まで及び議案第38号八戸市情報公開条例の一部を改正する条例の制定についてから議案第60号青森県
市町村総合事務組合への加入に関する協議についてまでを一括議題といたします。
予算特別委員長から委員会における審査の経過と結果について報告を求めます。
高山元延委員長。
〔12番高山元延君登壇〕
◎12番(高山元延 君)
予算特別委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
審査の内容については、後日会議録として作成いたしますので、当委員会の報告は、質疑を中心にその概要のみ申し上げます。御了承願います。
最初に、議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算及びこれに関連する議案22件について、次に議案第5号令和5年度八戸市
国民健康保険特別会計予算から議案第16号令和5年度八戸市
産業団地造成事業特別会計予算までの各特別会計予算及びこれに関連する議案1件について、次に議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算について、次に議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算について、次に議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算について、以上の説明を受け、各款、各会計において委員から質疑が行われました。
議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算及びこれに関連する議案に対する質疑の主なる内容は、歳出において、第2款総務費及び関連議案では、町内会への支援、審議会等の多様な委員の人選の考え方、SDGsに関する
情報発信啓発事業、
市庁本館地下食堂並びに売店、時間外勤務手当の支給状況等、市職員の障がい者法定雇用率、市発注の印刷物製造請負における過度な価格競争、青森県
交通災害共済組合の加入手続等、
マイナンバーカード交付支援業務等委託料、第3款民生費及び関連議案では、
老人クラブ補助金、
医療的ケア児保育支援事業補助金、
高齢者等バス特別乗車証手話奉仕員養成事業補助金、
LGBT理解促進、難聴者の
補聴器購入費補助事業、生活保護費の
減額要因等民生委員の負担軽減と後継者育成、
洗心荘運営協議会の結論、ヤングケアラーへの今後の取組等、第4款衛生費及び関連議案では、
ワクチン接種事業費、新生児の難病検査、AEDの設置、更新状況及び活用、
気候非常事態宣言、
プラスチック分別回収等の江陽・
小中野地区実証実験、第5款労働費では、
キャリア教育推進事業委託料、
地元企業魅力発見体験事業委託料、
勤労青少年ホームの運営、第6款農林水産業費では、
八戸平原総合開発事業の検証と今後の見通し、スマート農業の取組等、水産業の振興、水産アカデミーにおける養殖部会、魚菜市場費の印刷製本費、水産アカデミーの取組活用、第7款商工費では、
中心市街地商業等活性化事業補助金及び三日町・十三日町街区
イベント開催支援事業、
空き店舗活用チャレンジ事業、
中心市街地ストリートデザイン事業、八戸市
次世代エール商品券発行事業、旧柏崎小
跡地広場山車小屋建設とワークショップ、新成人の消費者トラブル、第8款土木費及び関連議案では、
空き地対策事業費、八戸大橋及び
シーガルブリッジライトアップ負担金、防犯灯・道路照明等の委託料、止まれの標示と県道国道の修繕、市営住宅の修繕やリフォーム、市営住宅の空室状況等、人口密度と立地適正化計画、公園の維持管理、第9款消防費では、避難所運営体制の整備、避難所等における災害弱者への対応、災害対策費における総合防災訓練の実施等、新たな津波避難施設の整備等に関する
基本方針策定事業費、第10款教育費及び関連議案では、氷都
パワーアッププロジェクト事業、八戸小唄の普及、美術館広場の活用、
YSアリーナイベント誘致、縄文館PR促進、
競技大会選手等派遣補助金、美術館の無料駐車場の整備、
長根屋内スケート場の活用、
児童科学館改修事業費、
広域的体験学習支援事業、教員不足の解消、小中学校の熱中症予防と自動販売機の利用についてであります。
次に、各特別会計予算及びこれに関連する議案に対する質疑の主なる内容は、議案第5号令和5年度八戸市
国民健康保険特別会計予算及び関連議案では、国保税の子どもの均等割の無償化についてであります。
議案第6号令和5年度
地方卸売市場八戸市
魚市場特別会計予算では、A棟に関する検討状況等、
A棟稼働業務委託料についてであります。
議案第7号令和5年度八戸市
都市計画土地区画整理事業特別会計予算では、八戸駅
西土地区画整理事業費、八戸駅西地区の計画についてであります。
議案第8号令和5年度八戸市
学校給食特別会計予算では、学校給食費徴収、学校給食費の無償化についてであります。
議案第11号令和5年度八戸市
霊園特別会計予算では、申込み状況と今後の受入れ件数についてであります。
議案第12号令和5年度八戸市
介護保険特別会計予算では、介護施設等の休止への対応についてであります。
議案第15号令和5年度八戸市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算では、貸付件数の推移についてであります。
議案第16号令和5年度八戸市
産業団地造成事業特別会計予算では、分譲用地の造成工事費の内容についてであります。
次に、各企業会計予算に対する質疑の主なる内容は、議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算では、当年度未処理欠損金、乗合バス購入費についてであります。
議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算では、市民病院の駐車場、
マイナンバーカード保険証利用者数、
新型コロナ感染症の後遺症への対応、
医療機器購入費についてであります。
議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算では、長寿命化の推進についてであります。
以上が各議案に対する主な質疑であります。
続いて、議案第1号、議案第6号、議案第16号及び議案第43号を採決に付した結果、賛成多数をもって原案のとおり可決されました。
次に、ただいまの議案を除く議案第2号から議案第5号まで、議案第7号から議案第15号まで、議案第38号から議案第42号まで及び議案第44号から議案第60号までの35件の議案については、全員異議なく原案のとおり可決されました。
最後に、慎重なる御審議を賜りました委員の皆様並びに適切な答弁をいただきました理事者の皆様に御礼申し上げ、報告を終わります。
〔12番高山元延君降壇〕
○議長(寺地則行 君)ただいまの委員長報告に対し御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
間盛仁議員の発言を許します。
間盛仁議員。
◆2番(間盛仁 君)自由民主・市民クラブを代表して意見を申し上げます。
議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算、議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算、議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算、議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算及び各特別会計予算並びに関連する各議案に賛成いたします。
令和5年度の国の一般会計予算は、足元の物価高を克服しつつ、経済再生の実現に向け、人への投資、科学技術、イノベーション、スタートアップ、グリーントランスフォーメーション、デジタルトランスフォーメーションといった成長分野への大胆な投資、少子化対策、子ども政策の充実等を含む、包摂社会の実現などによる新しい資本主義の加速や外交、安全保障環境の変化への対応、防災・減災、国土強靱化等の国民の安全安心の確保をはじめとした重要な政策課題に対応した予算編成となっており、前年度比6.3%増の114兆3812億円であります。
一方、令和5年度の地方財政対策は、社会保障関係費の増加が見込まれる中、住民ニーズに的確に応えつつ、地域社会のデジタル化や脱炭素化の推進など、様々な行政課題に対応し、行政サービスを安定的に提供できるよう、地方交付税等の一般財源総額について、令和4年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保することを基本としており、前年度と比較して1.6%増の92兆400億円となっております。
このような国の動向の下、当市の令和5年度一般会計の当初予算は前年度比4.1%増の950億円で、特別会計は前年度比0.7%減の531億1790万円であり、一般会計と特別会計の合計では前年度比2.3%増の1481億1790万円となっております。予算編成は、長引く感染症による地域経済の停滞や原油価格・物価高騰による市民生活への影響等により、市税収入の確保や物件費の増嵩への対応など、財政見通しが不透明な状況にある中、市民サービスの向上をはじめ、当市を取り巻く重要課題への対応に必要な予算を確保することを基本としており、大いに評価できるものであります。
また、事業につきましては、第7次八戸市総合計画及び
未来共創推進戦略2023の9つの戦略に基づき、まちの
魅力創生ネットワーク会議の提言を踏まえた感染症対策をはじめ、
子どもファーストや地域経済の再生、防災・減災対策、デジタル社会の形成、中心市街地のにぎわい創出等の重要課題の解決に向けた取組を重点的に取り上げていることは賛同できるものであります。
さらに、持続可能な財政運営のため、引き続き、第7次行財政改革大綱を念頭に、市債残高の縮減や基金残高の確保など、財政の健全性に配意している点も高く評価します。
今後とも、厳しい財政運営が予想される中、市政運営上の重要課題を克服し、
未来共創推進戦略2023に基づく9つの戦略を位置づけ、第7次八戸市総合計画における政策間の相互連携を図りながら、戦略的に取組を展開し、限りある財源を有効に活用しながら、それぞれのプロジェクト及び事業への重点的な予算配分により、当市の明るい未来を切り開くための施策の着実な推進を図っていただくことを御要望します。
次に、議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算についてであります。
バス事業は、少子化の影響による通学者の減少に加え、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響等、厳しい経営環境の下、公共交通機関としての都市機能の重要な役割を担い、乗客の利便性向上と経営の効率化に努力されていることを評価いたします。
新年度は、建設改良費として、乗合バス購入費が計上されるほか、
ICカードシステムハチカのデータを活用し、より利用しやすいダイヤ編成と安全安心、快適な輸送サービスを提供し、経営の健全化と公営交通の使命との両立を図っていただくことを御期待申し上げます。
次に、議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算についてであります。
市民病院は、県南地域の中核病院として、地域住民の生命と健康の保持のため、救命救急、周産期などの急性期医療や高度で専門的な医療などの提供のほかに、
新型コロナウイルス感染症の治療にも取り組まれるなど、
地域医療支援病院としてほかの医療機関との機能分担による連携を推進し、地域完結型の医療体制づくりに努められていることを高く評価いたします。
新年度は、建設改良費として、
駐車場用土地購入費、
医療機器購入費などが計上され、医療提供体制の充実、強化に資する予算編成であり、今後も引き続き、健全な経営を維持し、収益の確保に努め、効率的な業務運営を行っていただきますよう御期待申し上げます。
次に、議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算についてであります。
下水道事業は、人口減少に伴う使用料収入の減少や施設の老朽化に伴う維持管理、更新費用の増大に加え、電気料金や燃料の高騰による経費の増大など、全国的に厳しい見通しが示されている中で、快適で安全な市民生活に欠くことのできない基盤施設として、事業推進に鋭意努力されていますことを評価いたします。
新年度は管路、処理場、ポンプ場の建設改良事業等を計上し、健全な経営と着実な事業実施の両立を図ることを基本とした予算編成となっており、今後とも、市民のため、八戸市
公共下水道基本構想に基づき効率的な整備を進め、将来にわたり安定的な下水道サービスを提供していただきますよう御期待申し上げます。
また、
予算特別委員会にて、会派各委員から出されましたそれぞれの意見、要望につきましては、十分に御検討され、善処していただきますよう御要望申し上げます。
最後に、熊谷市長におかれましては、当市が八戸都市圏の中心地としてその役割と責任を果たすべく、強いリーダーシップを発揮され、市民の幸せと市勢発展のためにさらなる御活躍を御期待申し上げます。
結びに、今年度退職されます理事者、職員の皆様には、長年にわたり市政運営に御尽力いただきましたことに厚く御礼を申し上げ、以上で総括意見といたします。
○議長(寺地則行 君)吉田洸龍議員の発言を許します。
吉田洸龍議員。
◆5番(吉田洸龍 君)きずなクラブを代表して総括意見を申し上げます。
予算特別委員会に付託になりました議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算、議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算、議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算、議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算及び議案第5号から議案第16号までの各特別会計予算並びにそれらに関連いたします各議案に対しまして意見、要望を付して賛成いたします。
さて、今回の予算編成では、熊谷市長の公約でもあります
子どもファースト事業の推進が色濃く出ており、前年度から大きく改革されている印象も見受けられ、市民や議会からの提案に市長も耳を傾けていただいていると受け止めております。
一般会計予算総額は、前年度よりも増額の950億円となり、自主財源である市税収入も前年度よりも増額し、299億円となっております。市債は64億5870万円で、前年度よりも増額となっており、少子化による人口減少が進む中、将来世代に負担を強いない息の長い財政運営が喫緊の課題であります。
そのような中、大型公共施設などの維持管理経費は市財政に重くのしかかり、当市の今後の足かせになってくるのではないかと考えられます。熊谷市長におかれましては、今後、強いリーダーシップを持ちながら、
子どもファースト事業を筆頭に、将来を見据え、費用対効果に裏づけられた持続可能な市政運営に努めていただくようお願い申し上げます。
今回の一般会計において土木費では
通学路等区画線設置事業の予算が計上され、子どもの通学時の命と安全を守る対策が進められる一方で、市内道路においては、一時停止線や止まれの標示が消えている箇所も多く、今後は交通事故抑制のためにも、歩行者と運転者双方への注意喚起が必要であります。そのため、市としても危険箇所を把握し、各担当機関へ向けて整備拡充に努めていただき、より一層の安全対策向上を要望いたします。また、審査の過程で委員各位から出された意見要望に対しては、真摯に耳を傾けつつ、市民ニーズに沿った柔軟な市政運営に生かしていただくことを強く要望いたします。
次に、各特別会計についてですが、議案第6号令和5年度
地方卸売市場八戸市
魚市場特別会計予算については、今年度は、A棟水揚げ数量が前年度比61%減の451トンであり、前年度同様、年間水揚げ目標に対して大きく届いていない実情があり、市長の公約でもあります経営感覚を持った行財政運営とはかけ離れている状況となっております。これまで10年以上にわたり多額の市税が投入されているのにもかかわらず、利用率は低迷し続け、目標達成率に到達した実績もなく、何よりA棟ハサップに期待されていた付加価値のついた取引もされていないということを鑑みると、今後も、荷さばき施設A棟存続のために市民にこれ以上の負担を強いることはあってはならないと考えます。そのため、これまで我が会派では、このA棟に関しまして消極的容認をしてまいりましたが、予算委員会の中で我が会派の冷水委員からも御指摘されましたとおり、近年は記録的な不漁の中、現在は改善期間中ということもありますので、現時点での御決断は難しいのかもしれませんが、このまま状況が改善しないのであれば、今後はA棟魚市場の休止や新たな利活用を含めた抜本的改革など、状況を見て御決断を下していただきたいということを強く要望いたします。
続きまして、令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算でありますが、近年は、コロナ禍による外出控えや少子化などが原因となり、利用者の減少が年々進んでおります。今後、ICカードハチカやバス路線の見直しなど、より一層の利便性向上に取り組んでいただきながら、経営の健全化とバス利用をする方への安心安全な事業運営を要望いたします。
次に、令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算についてであります。
地域の中核病院として、
新型コロナウイルス感染症対応と市民へ質の高い専門的医療を提供してくださっていることに感謝申し上げます。今後も、多様化する役割と機能の向上から、高度高額医療機器の更新など、常に経営の健全化にも配慮されながら、安定的かつ安全で質の高い医療を効果的に提供するなど、市民の医療需要に応えるサービスが図られるよう御期待いたします。
最後に、令和5年度八戸市
下水道事業会計予算についてでありますが、当市の下水道事業は、人口減少による使用料収入の減少や施設の老朽化に伴う維持管理費用の増大、また、
新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞で使用料収入が減少するなど厳しい経営状況にあると認識しております。今後とも、八戸市
公共下水道基本構想に基づき、下水道の効率的な整備を進めるとともに、健全経営に取り組み、将来にわたり安定的な下水道サービスを提供していただくことを要望いたします。
最後になりますが、今後も、ウクライナ危機による世界情勢の不安定化により、原油高の高騰や物価高など市民を取り巻く環境はより厳しくなることが予想されます。理事者の方々には、都度市民の要望に応え、御努力されますようお願いいたします。
結びに、今年度退職されます理事者、職員の方々には、長きにわたり市勢発展のために御尽力くださったことに感謝をし、今後の御健勝を御祈念申し上げ、きずなクラブの総括意見といたします。
○議長(寺地則行 君)伊藤圓子議員の発言を許します。
伊藤圓子議員。
◆27番(伊藤圓子 君)新緑・無所属の会を代表いたしまして総括意見を申し上げます。
予算特別委員会に付託されました議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算、議案第2号、議案第3号、議案第4号の令和5年度八戸市公営企業会計予算、そして、議案第6号を除く各特別会計予算並びに関連議案について、意見、要望を申し上げて賛成いたします。
初めに、議案第6号令和5年度
地方卸売市場八戸市
魚市場特別会計予算については反対いたします。
かつては世界一の水産大国だった我が国ですが、世界の漁業、養殖業を合わせた生産量は増加している一方で、我が国は大幅に減少してしまいました。本県においても、漁獲量は3年続く過去最低の更新、マイワシ、スルメイカは平年の半分、サバに至っては平年の15%程度という落ち込みです。
このように、資源の激減や漁師の高齢化に加えて、燃料高騰、そして気候変動による海水温の上昇の影響等々、漁業を取り巻く環境は深刻であります。この厳しい状況が次年度に好転するとは到底考えられません。まして、ハサップ対応のA棟の目標値達成は、2回目の改善計画でも、1年目も、2年目も程遠い結果が出ております。令和5年度は3年目の計画最後の年。しかし、達成の見込みの確率は限りなくゼロに近く、かつ東京電力福島第一原発でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出は、海産物輸出に打撃をもたらす懸念があります。実現不可能な計画に向けるだけの財源的な余裕もないはずであります。むしろ、新たな漁業振興の施策にしっかりとかじを切られるほうが現実的ではないかと考えます。よって、計画続行のための予算計上には反対をせざるを得ません。
議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算について、令和5年度の国の予算は前年度比6.3%増の114兆3812億円と過去最大を更新。地方財政計画の規模は92兆400億円で、これもまた、前年度比1.6%増としています。国の大型予算を背景に、当市の令和5年度一般会計は前年度比4.1%増の950億円、特別会計との合計は1481億1790万円で、前年度比2.3%増を計上いたしました。2020年から3年間にわたり変異を重ねた新型コロナウイルスは、特に今年度は感染力を増して感染拡大を招き、社会経済の歯車が、ロシアのウクライナ侵攻による影響も相まってきしみ、狂いました。ここに来てようやく収束の兆しが見え、新年度は、まずはコロナ以前の状態に戻すことを念頭に、第7次八戸市総合計画に基づく中長期展望を見据え、9つの戦略を盛り込んだ
未来共創推進戦略2023を策定し、事業推進されることに期待いたしております。特に少子化対策、ゼロカーボンシティ形成、ダイバーシティー醸成、そしてユニバーサルデザインの推進を念頭に、実効性のある諸施策の遂行を求めます。
かつ中心市街地の再生については、これまで幾度も重ねてきた活性化計画や推進体制をしっかりと検証した上で取り組んでいただきたい。
さらには、次の10点については特に強く御要望申し上げます。
第1点目は、
気候非常事態宣言の看板設置の継続等々、市民への周知、啓蒙推進。
2点目、職員の適正な人員配置。
3点目、技能実習生への対応。
4点目、審議会等の多様な委員の人選。
そして5点目、ファミリーシップ制度の制定。
6点目、補聴器への補助制度。
7点目、ヤングケアラーの支援体制。
8点目、プラスチック分別回収早期実施。
9点目、スマート農業の振興。
10点目、養殖等新たな水産業の振興。
議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算について、モータリゼーション、人口減少、少子化、さらに、
新型コロナ感染症の感染拡大がバス利用者の減少を来し、燃料費の高騰も加わって厳しい経営状況下にありながら、安全な市民の足として利便性を高める対策を講じる等の御努力をしてこられたことを評価いたします。地球温暖化防止のため、温室効果ガス排出削減に市営バスの成果は顕著であり、今後とも、EVバスの導入等で削減の目標達成のリード役となることを期待いたします。
議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算について、八戸市民病院は、ドクターヘリ、ドクターカーを有する救命救急センター――NICU等を備えた地域周産期母子医療センターや緩和ケア病棟を有するがん診療連携拠点病院として、高度多機能医療を提供する基幹病院として重責を担っていただいておりますことに敬意を表します。この御尽力の結果、平成21年度以降、13期連続黒字を維持されたことを高く評価いたします。この3年間の
新型コロナ感染症についても、適切な対応に感謝申し上げるとともに、分類が5類に移行後も地域医療連携の要となり、市民の安全安心な医療体制に御尽力されることを要望いたします。
議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算について、下水道整備は都市機能の重要な要の一つであります。その普及率はその都市の生活環境の快適さの指標でもあります。県内3市中最下位の普及率を改善すべく、事業推進に一層努めることを要望いたします。
最後に、財政健全化について、当市の市債発行額は3割増の64億5870万円、起債で賄われる投資的経費は67.7%増の87億3375万円、中心市街地5施設の維持管理費は6億7600万円となっています。八戸市2021年度決算において、実質公債費比率8.8%、将来負担比率96.0%で、健全財政を維持していると自己評価していますが、全国市町村ランキングでは651位にランキングされており、一層の財政健全化を図るよう求めたいと思います。
以上をもって新緑・無所属の会の総括意見といたします。
結びに、今年度をもって御退職されます理事者、職員の皆様におかれましては、市勢発展のために長きにわたって御尽力いただきましたことに御礼と敬意を表し、そしてさらに、今後の御健勝と御活躍を御祈念いたしまして、お礼の言葉とさせていただきます。
以上をもって総括意見といたします。
○議長(寺地則行 君)中村益則議員の発言を許します。
中村益則議員。
◆4番(中村益則 君)公明党会派を代表して、意見、要望を申し上げます。
議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算並びに各特別会計予算及び関連する各議案、また、議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算、議案第3号令和5年度八戸市立市民病院会計事業予算及び議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算の各予算に賛成をいたします。
令和5年度国の予算の概要は、国民生活を守るための物価高騰対策をはじめ、少子化対策として、子ども、若者、子育て世代への支援の充実を図り、経済再生の実現として、人への投資やデジタル社会の構築など、各分野にわたり編成されております。また、
新型コロナウイルス感染症対策についても、ウィズコロナの下、社会経済活動の両立を図ることが示されております。
このような背景の中、八戸市の令和5年度の予算の特徴は、
未来共創推進戦略2023に基づき、9つの戦略として、当市の明るい未来を切り開くための政策を図ると示されており、各政策の着実な推進で、市勢の発展とともに、市民生活の向上につながるよう期待をするものであります。
これまで要望してまいりました子ども医療費助成事業の拡充では、所得制限の撤廃や高校生までの入院費助成の拡充、また、新規事業として、がん患者医療用補正具購入助成事業は、抗がん剤治療による脱毛に悩む患者への医療用ウィッグや乳がん治療による外形変化に悩む患者への補正具購入助成費が盛り込まれるなど、県内では2つの助成制度は初の取組として高く評価をしております。
また、予算委員会での要望として、災害対策費、備品購入について、自動解錠鍵ボックスの設置については、早期の設置と今後必要に応じて他の避難所への設置も要望します。
個別避難計画作成業務委託料については、高齢者や障がいのある方が災害時に円滑に避難ができる体制づくりが求められています。今回の地域がモデルケースとなり、各地域に拡大させていくためにも、諸課題について把握していただくよう要望します。
その他、予算審議の中での意見、要望についても検討していただくよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、自動車運送事業会計については、市民生活の足として重要な役割を果たす公共交通機関でもありますので、今後も経営の安定と利便性の向上に向け、より一層の取組に期待します。
八戸市立市民病院事業会計については、県南地域の中核病院として、地域住民の命を守る拠点として、患者を中心とした質の高い医療の提供に期待します。このたび、駐車場用の土地の取得に当たり、慢性的な駐車場の混雑の緩和が期待されます。また、一般道路から病院敷地にスムーズに入れないことから、他の入り口の導入、確保が必要と考えますので、検討を要望します。
下水道事業会計については、管路建設改良事業、処理場建設改良事業、ポンプ場建設改良事業を進めていただき、住民生活に重要なインフラ整備が円滑に進むよう要望いたします。
結びに、今期で定年を迎える職員の皆様に感謝と御礼を申し上げ、公明党会派を代表しての意見といたします。
○議長(寺地則行 君)苫米地あつ子議員の発言を許します。
苫米地あつ子議員。
◆15番(苫米地あつ子 君)日本共産党議員団を代表し、意見を述べます。
議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算、議案第6号令和5年度
地方卸売市場八戸市
魚市場特別会計予算、議案第16号令和5年度八戸市
産業団地造成事業特別会計予算、議案第43号八戸市職員の分限に関する基準、手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定について、以上の4議案に反対します。そのほかの議案については意見を付して賛成します。
2023年度の国の一般会計予算案は114兆3812億円と前年度比6.3%の増、増加額は6.8兆円ですが、その6割に当たる4.8兆円が(仮称)防衛力強化資金への繰入れ分を含む防衛関係費です。その一方で、社会保障費は圧縮され、75歳以上の医療費窓口2割負担、雇用調整助成金などのコロナ特例措置の縮小、介護予防などを促す保険者機能強化推進交付金の縮小など、暮らしの予算は軍備拡大のために削減されています。戦後の安全保障政策の大転換として、専守防衛を投げ捨てるような安保3文書に基づき、5年間で43兆円という大軍拡を進めようとするその初年度予算そのものです。敵基地攻撃能力保有のための兵器を導入し、平和を脅かすと同時に、財源のために国民には負担を押しつけるものであり、41年ぶりの物価高騰やコロナ禍に苦しむ国民の暮らしや営業を守り、経済を立て直すには程遠い予算案と言わざるを得ません。
このような国の予算の下での当市の予算編成は、自治体の役割である住民福祉、住民サービスの向上や暮らし、営業を守ることに重点を置くべきであると考えます。当市令和5年度予算は、第7次八戸市総合計画及び
未来共創推進戦略2023に基づき編成されており、一般会計、特別会計合わせて1481億1790万円の増です。市長との公民館サロンの継続開催や市政情報の分かりやすい発信を通じ、市政への理解と共感を促しながら行政サービスの質の向上に取り組むその姿勢を高く評価いたします。
また、
子どもファースト事業は前年度から予算規模を倍加し、33事業を実施予定とするなど、市長の政策公約実現に向け、子育て世帯の利便性向上のため、病児・病後児保育のインターネット予約サービスを県内で初めて導入すること等は一定評価いたします。
予算特別委員会において日本共産党議員団は80項目にわたり質疑を行いましたが、特に強く要望するものを述べ、議案第1号の意見といたします。
まず、子ども医療費助成事業では、要望してきました所得制限の撤廃、大いに歓迎いたします。その一方、高校生等の外来分はあと1億2000万円の増額で可能とされますが、来年度も実施の予定はありません。財源確保の上、早期に実施すべきと考えます。近隣調査をはじめ、県内各自治体で子育てに対する経済的支援が進む中、当市の不十分さは否めません。
子どもファースト事業強化をうたうのであれば、子ども医療費と共に、学校給食費、国保税の子どもの均等割も同じく無料とするよう、さらに踏み込んだ思い切った子ども関連予算の増額を求めます。
高齢者支援に対し、高齢者等バス特別乗車証無料化を歓迎し、継続を求めるとともに、認知症、介護予防の観点からも、加齢性難聴者も含めた補聴器購入助成に向け、当市の現状について、しっかりとしたデータ収集、調査を行うよう求めます。
障がい者支援に関し、手話奉仕員養成事業を評価するとともに、障がい者就業事業等の充実を図り、障がいの有無にかかわらず、離職することなく、自分らしく働き続けられる環境を整え、その支援を強めていくことを求めます。
平和を伝える事業に関し、市庁舎内における原爆写真展等の継続を評価するとともに、民間団体への資料提供などの協働の取組をさらに発展させるよう求めます。
また、自衛隊等への資料提供に関し、18歳の方々の個人情報が紙の名簿として渡されましたが、本人に無断で提供した点に抗議をし、除外申請制度等を設けるなど、ルールある取扱いを強く求めます。
そのほか、住民生活に密着しているJR八戸線の維持存続、カラス対策ごみ箱設置助成、パナマ船籍貨物船撤去までの漁業者支援、洗心荘の存続、学校における生理用品の無償提供の継続等を求めます。各事業に対する十分な予算措置をするよう述べ、議案第1号の意見とします。
次に、議案第6号令和5年度
地方卸売市場八戸市
魚市場特別会計予算について、特にA棟は対応魚種であるサバの不漁が原因で稼働低迷が続いており、試験的に行ったイワシの水揚げも成果は上がっていません。毎年度赤字が積み上がっていく中、これ以上の税金投入は市民の理解が得られるものではありません。改善計画の途中であっても、事業を中止し、今後の対応について早期に結論を出すよう意見を述べ、反対いたします。
議案第16号令和5年度八戸市
産業団地造成事業特別会計予算について、東京商工リサーチは2022年度の倒産件数が6428件と3年ぶりに増加、休廃業、解散企業も4.9万件と2年ぶりに増加したと発表し、コロナ関連施策の希薄化を指摘しています。事業復活支援金は終了し、国の2023年度当初予算にも事業者への直接支援の予算は盛り込まれていません。今後の経済成長が不透明な中、分譲用地の造成工事を進めるよりも、今は感染症や燃料費、物価高騰により長期にわたり停滞している地域経済の活性化に努め、地元中小業者の支援や農林水産業の振興に予算を回すべきとの考えから反対いたします。
議案第43号八戸市職員の分限に関する基準、手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定については、職制もしくは定数の改廃または予算の減少という行政側の事由による職員の降格は、職員の働く権利を守る上で認められないと考えることから反対いたします。
その他、条例案に関しましては、議案第53号八戸市
遺児入学卒業祝金支給条例における祝い金は、県の事業終了後も市独自に支給をし、今回増額とすることを大いに評価いたします。今後も継続するよう要望いたします。
議案第39号をはじめ、個人情報の保護に関連する条例については、市民の個人情報保護や情報漏えいには特に注意を払うよう意見を述べます。
特別会計について、学校給食特別会計ですが、学校給食の無償化は、多くの自治体で有効な子育て支援策として位置づけられています。当市でも、
子どもファースト事業として早期実現を求めます。
また、介護保険特別会計では、コロナ禍や人員不足による休止施設が出る中、介護サービスの質の低下を招くことのないよう、財政的・人的支援を積極的に行うよう意見を付して賛成します。
議案第2号令和5年度八戸市自動車運送事業会計は、厳しい経営状況が今後も続きますが、市民の暮らしにとって不可欠なインフラです。今後も公営の公共交通としての役割を果たしていただくよう意見を述べ、賛成いたします。
議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算では、市民の利便性向上のため、早期の駐車場整備と長引くコロナ禍から市民の命を守るとりでとして、特にコロナ後遺症の治療に関する助成・支援体制を整えるよう意見を付して賛成いたします。
以上を述べて、日本共産党議員団を代表しての意見といたします。
○議長(寺地則行 君)上条幸哉議員の発言を許します。
上条幸哉議員。
◆14番(上条幸哉 君)意見を申し上げます。
議案第1号令和5年度八戸市一般会計予算、議案第2号令和5年度八戸市
自動車運送事業会計予算、議案第3号令和5年度
八戸市立市民病院事業会計予算、そして議案第4号令和5年度八戸市
下水道事業会計予算及び各特別会計予算並びに関連する各議案に賛成いたします。
現在、長引く感染症による地域経済の停滞に加え、原油価格や物価高騰などの影響により、財政の見通しが不透明な状況にございます。そのような中、令和5年度予算においては、市債残高の縮小や基金残高の確保といった財政の健全化に努力されながら、第7次八戸市総合計画並びに
未来共創推進戦略2023に基づき、市民サービスの向上や重要課題への対応に必要な予算を確保されながら、特に明るい未来を切り開くための重要施策を、重点的、戦略的に編成されている点を高く評価するものであります。引き続き、限りある財源を効果的に活用され、特に社会経済活動を活発にさせる策や市民一人一人の生活を守り助ける策、災害や危機に強いまちをつくる策、そして、八戸の未来を切り開く策に御注力いただくよう要望いたします。
自動車運送事業会計につきましては、人口減少に感染症の影響も加わり、利用者が減少する厳しい環境にありながら、経営改善に努力されている点を評価するものであります。乗務員の確保には創意工夫をして取り組まれ、今回予算計上された乗合バスの導入等により、さらなるサービスの向上に御尽力いただくことを要望いたします。
市民病院事業会計につきましては、これまで新たな様々な取組に挑戦されながら、13期連続で黒字決算を確保し、何よりコロナ禍という未曽有の事態にも、医師、看護師、職員が一丸となって御努力されている点を高く評価いたします。今後も、心の通う医療、病院の実現に向け、御尽力いただきますよう要望いたします。
なお、当地域医療の発展に長年にわたり御尽力いただいてきました三浦
病院事業管理者には、心より感謝とねぎらいの意を表するものでございます。
下水道事業会計につきましては、施設の老朽化に伴う更新費用の増大等、厳しい環境にありながら、健全経営に努められている点を評価し、今後の着実な事業の展開を要望いたします。
最後になりますが、今年度は、コロナ禍にあって厳しい社会経済環境にありながらも、八戸国体の開催とその中での地元若手選手の活躍や3年ぶりに開催されたえんぶりでの市民、観光客のにぎわいなど、明るい話題がございました。行政の課題は多岐にわたりますが、次年度を挑戦の年と位置づけられた熊谷市長が強いリーダーシップを発揮され、市職員の皆さんと一丸となって、市民の幸せと子どもたちの明るい未来のために御尽力いただくことを心より期待申し上げる次第でございます。
結びに、今年度で退職される職員、先輩方の長年にわたるその御労苦に対しまして心より敬意と感謝の意を表しまして、以上、総括意見とさせていただきます。
○議長(寺地則行 君)以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)これにて討論を終結いたします。
これより議題のうち、議案第6号を採決いたします。
本案の委員長報告は可決であります。
本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(寺地則行 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、本案は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第1号、議案第16号及び議案第43号を一括して採決いたします。
以上の議案の委員長報告は可決であります。
以上の議案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(寺地則行 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。
次に、ただいま議決されました議案を除く議案第2号から議案第5号まで、議案第7号から議案第15号まで、議案第38号から議案第42号まで及び議案第44号から議案第60号までの議案35件を一括して採決いたします。
以上の議案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
△日程第2 議案3件上程
○議長(寺地則行 君)日程第2議案第61号令和4年度八戸市
一般会計補正予算から議案第63号八戸市固定資産評価員に選任する者につき同意を求めることについてまでを一括議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
市長。
〔市長熊谷雄一君登壇〕
◎市長(熊谷雄一 君)ただいま上程されました議案について御説明申し上げます。
まず、議案第61号令和4年度八戸市
一般会計補正予算でありますが、今回の補正予算は、国の第2次補正予算を活用し、旧柏崎小学校跡地における八戸三社大祭の山車展示及び制作施設整備事業費と共に、市立小中学校の冷房設備設置及び感染症対策支援事業費を措置したほか、除雪経費を追加計上いたしました。また、これに対応する歳入といたしましては、国庫支出金及び市債等をもって措置しております。その結果、歳入歳出予算の補正額はそれぞれ20億4565万円となり、補正後の総額は1096億9114万1000円となるものであります。
議案第62号は、教育長であります伊藤博章氏の任期が来たる3月31日をもって満了となることに伴い、新たに齋藤信哉氏を任命することについて同意を求めるものであります。
齋藤氏は、人格が高潔で、市内中学校の教頭、校長として教育現場でその指導力を発揮されるとともに、当市教育委員会の
学校教育課長及び教育部次長を歴任され、教育行政に関し優れた識見と豊富な知識、経験を有しており、教育長として適任であると存じます。
議案第63号は、八戸市固定資産評価員であります小向正剛氏が辞任することに伴い、後任として久保伝氏を選任することについて同意を求めるものであります。
何とぞ慎重に御審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げ、議案の説明を終わります。
〔市長熊谷雄一君降壇〕
○議長(寺地則行 君)この際、お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案のうち、議案第62号八戸市
教育委員会教育長に任命する者につき同意を求めることについて及び議案第63号八戸市固定資産評価員に選任する者につき同意を求めることについてを直ちに審議いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって議案第62号及び議案第63号を直ちに審議することに決しました。
お諮りいたします。
以上の人事案件は、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって議案第62号及び議案第63号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)討論なしと認めます。
これより議案第62号を採決いたします。
本案に同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、本案は同意することに決しました。
次に、議案第63号を採決いたします。
本案に同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、本案は同意することに決しました。
次に、議案第61号を審議いたします。
これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております議案第61号をお手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
この際、委員会開催のため暫時休憩いたします。
午前11時10分 休憩
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午前11時30分 再開
○議長(寺地則行 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
────────────────────
△日程第2 議案1件
○議長(寺地則行 君)本日付託いたしました議案第61号令和4年度八戸市
一般会計補正予算を議題といたします。
各常任委員長から委員会における審査の経過と結果について、順次報告を求めます。
総務常任委員長の報告を求めます。
藤川優里委員長。
〔19番藤川優里君登壇〕
◎19番(藤川優里 君)総務常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第61号令和4年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第10款教育費では、小学校費において、国の学校施設環境改善交付金を活用して冷房設備を設置するため、冷房設備設置工事費を増額するものであります。
一方、歳入予算の主なる内容は、旧柏崎小学校跡地における山車展示制作施設整備に係る観光施設整備事業債及び小中学校の冷房設備整備に係る学校施設整備事業債を増額するものであります。
第2条繰越明許費の補正について、第10款教育費では、小学校費において冷房設備設置事業ほか1件が、中学校費において冷房設備設置事業ほか1件が、いずれも事業の執行に時間を要することから翌年度に繰り越すものであります。
第3条地方債の補正では、観光施設整備事業ほか2件の限度額を変更するものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔19番藤川優里君降壇〕
○議長(寺地則行 君)経済常任委員長の報告を求めます。
高山元延委員長。
〔12番高山元延君登壇〕
◎12番(高山元延 君)経済常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第61号令和4年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第7款商工費では、観光費において、山車展示・制作施設整備工事費を計上するものであります。
第2条繰越明許費の補正では、第7款商工費において、旧柏崎小学校跡地広場整備事業について国の補正予算を活用して予算を増額するものであり、年度内の事業完了が見込めないことから翌年度に繰り越すものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔12番高山元延君降壇〕
○議長(寺地則行 君)建設常任委員長の報告を求めます。
日當正男委員長。
〔11番日當正男君登壇〕
◎11番(日當正男 君)建設常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第61号令和4年度八戸市
一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第8款土木費では、道路橋りょう費において、除雪業務等委託料の所要額を増額するものであります。
本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔11番日當正男君降壇〕
○議長(寺地則行 君)以上をもって各常任委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長報告に対し御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)討論なしと認めます。
これより議案第61号を採決いたします。
本案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、本案は委員長報告のとおり可決されました。
────────────────────
△日程第3 議会案1件上程
○議長(寺地則行 君)日程第3議会案第1号八戸市議会の個人情報の保護に関する条例の制定についてを議題といたします。
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(案文は資料欄に掲載)
○議長(寺地則行 君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議会案については、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。
これより議会案第1号を採決いたします。
本議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(寺地則行 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、本議会案は原案のとおり可決されました。
────────────────────
△日程第4 議会案1件上程
○議長(寺地則行 君)日程第4議会案第2号
八戸市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
--------------------
(案文は資料欄に掲載)
○議長(寺地則行 君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議会案については、提案理由の説明、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、提案理由の説明、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。
これより議会案第2号を採決いたします。
本議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(寺地則行 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、本議会案は原案のとおり可決されました。
────────────────────
△日程第5 議会案1件上程
○議長(寺地則行 君)日程第5議会案第3号保育士配置基準の見直しを求める意見書を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を求めます。
18番工藤悠平議員。
〔18番工藤悠平君登壇〕
◎18番(工藤悠平 君)議会案第3号保育士配置基準の見直しを求める意見書は、保育士確保に加えて、保育士の配置基準を見直すとともに、必要な財源を確保するよう国会及び政府に対し要請するものであります。
なお、案文についてはお手元に配付のとおりであります。
〔18番工藤悠平君降壇〕
--------------------
(案文は資料欄に掲載)
○議長(寺地則行 君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議会案については、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。
これより議会案第3号を採決いたします。
本議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(寺地則行 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、本議会案は原案のとおり可決されました。
────────────────────
△日程第6 各特別委員長諸般の報告
○議長(寺地則行 君)日程第6各特別委員長から諸般の報告をいたしたい旨の申出がありますので、順次これを許します。
広域連携推進特別委員長の報告を許します。
岡田英委員長。
〔10番岡田英君登壇〕
◎10番(岡田英 君)広域連携推進特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、連携中枢都市圏構想を推進し、広域連携による地域の一体的な発展を図るため、令和3年6月に設置されました。
委員会では、八戸圏域連携中枢都市圏連携事業の取組状況、第2期八戸圏域連携中枢都市圏ビジョンの策定、圏域住民アンケート調査、全国における連携中枢都市圏の形成状況、パブリックコメントの実施結果などについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
また、昨年7月には委員会の調査視察を実施し、先進自治体である石川県金沢市と富山県富山市において、それぞれ連携中枢都市圏の取組について学んでまいりました。
さて、当市は、平成29年1月に連携中枢都市宣言を行い、同年3月には、周辺7町村と連携協約を締結し、八戸圏域連携中枢都市圏、愛称八戸都市圏スクラム8を結成いたしました。また近年、自然災害の激甚化や
新型コロナウイルス感染症流行等、社会経済情勢を踏まえ、既存事業を精査し、新規事業を追加した第2期八戸圏域連携中枢都市圏ビジョンを令和4年3月に策定、公表いたしました。これにより、八戸圏域の経済成長の牽引、高次の都市機能の集積・強化、生活関連機能サービスの向上という役割をより着実に進めるため、現在では23施策、78の事業を展開しております。
さらに、令和3年11月には、八戸市に待望の新美術館がオープンしました。圏域7町村と連携し、展覧会や各種イベントを企画するなど、新しい文化や価値の創造を図る交流拠点としての役割が期待されております。
今後も当圏域の目指す将来像である地域の個性が輝き自立した八戸圏域の実現に向け、8市町村が一体となって取り組み、さらなる成果を期待するものであります。
最後に、2年間にわたりまして、当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係者の皆様に心から御礼を申し上げます。
報告を終わります。
〔10番岡田英君降壇〕
○議長(寺地則行 君)観光振興特別委員長の報告を許します。
日當正男委員長。
〔11番日當正男君登壇〕
◎11番(日當正男 君)観光振興特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、観光事業の推進について調査研究し、その振興を図るため、令和3年6月に設置されました。
その内容については、新型コロナウイルスの環境への影響と北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録、八戸都市圏交流プラザ・8baseの運営状況、八戸総合観光プラザの観光案内機能の移転、VISITはちのへの取組状況、八戸三社大祭併設企画、海水浴場、SNSを活用した地域の伝統文化の発信、東日本大震災復興10年企画種差海岸魅力発信事業、八戸酒造の世界1位の酒蔵を受けて八戸の観光に生かす対策、令和4年八戸えんぶりの中止、イベント等の実施状況、はちのへ観光案内所のオープンなどについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
また、さらなる観光振興研究のため、令和4年7月には委員会の調査視察を実施し、姫路市において、姫路市観光戦略として、姫路城をはじめとする地域資源を生かした取組施策を調査したほか、京都市においては、京都モデルやインバウンド戦略、MICEの振興について研究し、理解を深めてまいりました。
さて、昨今の観光情勢でありますが、新型コロナウイルスの影響により、各種行事やイベントの開催が自粛されるとともに、観光入り込み客数が減少しており、このことは当市の地域経済にも大きな影響を与えております。
そのような中にあって、当市では、令和3年7月に是川石器時代遺跡を含む北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録され、当市の宝が世界の宝として国際的に認められたことに関して、大変喜ばしいことであると感じております。また、昨年12月には東北新幹線八戸開業から20周年の節目を迎え、これを契機に記念イベントが盛大に開催されたほか、八戸駅ビルにありましたはちのへ総合観光プラザの観光案内機能が八戸駅新幹線改札口の正面に移転され、新たにはちのへ観光案内所としてオープンいたしました。さらには、JR八戸駅の新幹線ホームに八戸小唄の発車メロディが導入されるなど、東北新幹線八戸駅は新たな歴史の一歩を踏み出したと感じております。
今後は、新幹線を生かしたまちづくりがさらに進化、発展をし、社会経済活動の再開に向けた機運が醸成され、観光振興及び交流人口の拡大による地域経済の活性化が図られることに期待を寄せております。
そして何より、先月には八戸えんぶりが3年ぶりに開催され、八戸にもようやく春のにぎわいが戻ってきたことに喜びを感じております。今年はぜひとも八戸三社大祭が盛大に開催され、多くの観光客の皆様にお越しいただけることを願いつつ、引き続き、VISITはちのへなどとの連携を通じて、観光資源のプロモーション、観光客の受入れ体制の強化をはじめとする各種施策を着実に継続していただくほか、8baseにおける八戸圏域のファンづくりや八戸圏域への観光誘客はもとより、移住、UIJターンの促進により、地域への経済波及効果が図られることを大いに期待するものであります。
最後に、2年間にわたりまして、当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係各位に心からお礼を申し上げます。
報告を終わります。
〔11番日當正男君降壇〕
○議長(寺地則行 君)港湾・都市基盤整備推進特別委員長の報告を許します。
久保百恵委員長。
〔9番久保百恵君登壇〕
◎9番(久保百恵 君)港湾・都市基盤整備推進特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、港湾及び都市基盤整備について調査研究し、その推進を図るため、令和3年6月に設置されました。
委員会では、各年度における防災対策事業の概要及び実績や八戸港整備事業の概要、八戸西スマートインターチェンジの利用促進、(仮称)八戸駅西中央公園整備事業、八戸市緑の基本計画の見直し、津波避難計画の改定、三沢―羽田線4便化などについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
昨年7月には委員会での調査を実施し、岡山市では、10年後の達成指標等を盛り込んだみちづくり計画に基づき、渋滞の緩和や歩道空間を活用したにぎわい創出などに取り組む事例を学んでまいりました。また、静岡市では、高齢者等が移動に困ることなく市民生活の充実や経済活動の推進を図るため、デジタルツールを活用し、交通インフラを整備する取組について学んでまいりました。
近年、気候変動等による災害の激甚化、頻発化や流行の波を繰り返す
新型コロナウイルス感染症による市民生活等への影響など、当市を取り巻く環境は大きく変化しており、市民を災害から守り、豊かな日常生活を過ごすことができる環境をつくり上げるためには、港湾、道路、公園などの都市基盤の果たす役割は大きく、その整備や適切な維持管理は大変重要であります。当市議会においても、市民の声をしっかりと捉えながら、市民の安全安心の確保や暮らしやすい環境の整備、そして、地域経済の活性化につながる、さらなる都市基盤の整備に期待をするものであります。
最後に、2年間にわたりまして、当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係者の皆様に心から御礼を申し上げ、報告を終わります。
〔9番久保百恵君降壇〕
○議長(寺地則行 君)スポーツ文化施設建設運営特別委員長の報告を許します。
中村益則委員長。
〔4番中村益則君登壇〕
◎4番(中村益則 君)スポーツ文化施設建設運営特別委員会における活動経過の概要について報告いたします。
当委員会は、スポーツ・文化施設の建設運営について調査研究し、その推進を図るため、令和3年6月に設置されました。
委員会では、フラットアリーナの利用状況、八戸市美術館の運営状況と今後の企画、カフェ及びものづくりスタジオのコミュニティビジネスによる活用、
長根屋内スケート場の利用状況などについて理事者から説明を受け、協議してまいりました。
さらに、昨年7月には委員会の調査視察を実施し、堺市では、大浜体育館・大浜武道館について、豊橋市では、穂の国とよはし芸術劇場プラット、まちなか図書館、まちなか広場について、施設の特徴や活用方法などを調査してまいりました。
さて、昨年11月には八戸市体育館の建て替えに関する基本構想が策定され、計画が進められております。するスポーツ、みるスポーツ、ささえるスポーツ活動を促し、多様な世代の誰もが安全、快適、気軽にスポーツを楽しめるスポーツ振興拠点となるよう望むものであります。
また、本年1月28日から2月5日にかけて、特別国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会が当市及び南部町を舞台として開催されました。全国各地からトップレベルの選手が集い、開催期間中は連日熱い戦いが繰り広げられるとともに、多くの方々が選手の雄姿を一目見ようと会場に駆けつけ、大いに盛り上がりを見せました。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中ではありますが、このようなスポーツ・文化施設を活用したイベントや取組が徐々に再開され、まちににぎわいが戻ってくることを願うものであります。また、今後さらに氷都八戸の発信や、スポーツや文化芸術の振興を通じた地域の活性化に取り組んでいただくよう望むものであります。
最後に、2年間にわたり当委員会の活動に御支援と御協力を賜りました関係各位に対し、心からお礼を申し上げ、報告を終わります。
〔4番中村益則君降壇〕
○議長(寺地則行 君)以上をもって各特別委員長の諸般の報告を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
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病院事業管理者挨拶
○議長(寺地則行 君)この際、三浦一章病院事業管理者から発言の申出がありますので、これを許します。
三浦病院事業管理者。
〔病院事業管理者三浦一章君登壇〕
◎
病院事業管理者(三浦一章 君)議長のお許しをいただきましたので、八戸市立市民
病院事業管理者を退任するに当たり、一言挨拶を申し上げます。
平成24年4月、当院の地方公営企業法全部適用に伴い新設された事業管理者に就任して以来、15年間、そして、全部適用以前の院長時代の7年間を含めますと、22年間の長きにわたり、八戸市立市民病院の運営に携わってまいりました。その間、議員の皆様から頂戴いたしました御指導、御支援に対し深く感謝申し上げるとともに、厚く御礼申し上げます。
振り返りますと、長者地区から現在の田向地区に病院が移転、新築したのが平成9年でありました。移転当初は新病院の減価償却費等が大きな負担となり、厳しい経営を余儀なくされ、平成20年度末には過去最大となる累積欠損金約135億円を計上いたしました。しかしながら、その後、救命救急や周産期医療など地域医療の充実に応えていくため、医師をはじめとするスタッフの増員を図りつつ、職員一丸となり、医療の質の向上とともに経営改善に向けた努力を続けた結果、経営状況も徐々に上向き、ついに令和2年度決算において念願の累積欠損金の解消を果たすことができました。続く令和3年度決算も合わせて13年連続の黒字決算を続けることができ、昨年6月には自治体立優良病院総務大臣表彰の栄誉に浴し、病院を代表して表彰状を受け取ったことが私の大きな思い出の一つとなりました。
ここに改めまして、病院全職員のたゆまぬ御努力と関係の皆様の御協力に対し、心から感謝申し上げる次第であります。
私は、今年度末をもちまして
病院事業管理者としての立場を離れますが、今後とも、八戸地域の医療の最後のとりでとしての八戸市立市民病院の限りない発展、そして、八戸市勢の伸展を心から祈念申し上げまして、簡単ではありますが、退任に当たっての挨拶とさせていただきます。
長い間、ありがとうございました。
〔
病院事業管理者三浦一章君降壇〕
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教育長挨拶
○議長(寺地則行 君)この際、伊藤博章教育長から発言の申出がありますので、これを許します。
伊藤教育長。
〔教育長伊藤博章君登壇〕
◎教育長(伊藤博章 君)議長のお許しをいただきましたので、一言御挨拶を申し上げます。
かつて、たった一人の教師から認められ、励まされ、人生の進むべき方向を見いだした生徒も少なくないだろうと思います。生意気盛りの中学時代、職員室で叱られることの多い生徒でした。ようやく帰宅が許され、職員室を出ようとする私を呼び止め、おまえは見込みがあるから頑張れよと声をかけてくれる先生がおりました。その優しい言葉に励まされ、少しずつ自分の将来を考えるようになりました。
大学受験に失敗し、家出同然に上京したある日、予備校の学生寮に思いがけない来訪者がありました。中学時代、あの温かい言葉をかけてくれたその人でした。2畳あるかなしの狭い部屋を見渡し、人生はこういう経験こそが大事なんだぞと一言。当時漠然と抱いていた夢が教師になって恩返しをしたいという思いに変わった瞬間でした。未熟な心に一筋の明かりが差したような恩師の言葉は、少しも古びることなく、今でも私を支え続けています。
これまで教育長として10年。議員各位等に出会い、議場での御質問や御提言を通し、多くのことを学ばせていただきました。令和5年3月31日をもちまして退任いたします。
長い間、ありがとうございました。
〔教育長伊藤博章君降壇〕
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勇退議員挨拶
○議長(寺地則行 君)この際、高山元延議員、工藤悠平議員、夏坂修議員及び松橋知議員から発言の申出がありますので、順次発言を許します。
高山元延議員の発言を許します。
高山元延議員。
〔12番高山元延君登壇〕
◆12番(高山元延 君)歴史ある八戸市議会議場において、最後の登壇発言の機会を与えていただき、誠に感謝に堪えません。
まず初めに、この神聖なる議場の神様に御礼申し上げます。私のごとき至らぬ議員を今日まで議場から見守ってくださったことに、心より崇敬と感謝の心をささげます。そして、市長並びに理事者、職員の方々、さらには、議長はじめ議員各位の皆様には一方ならぬお世話を頂戴し、御指導を賜りましたことに衷心より感謝、御礼を申し上げる次第です。本当に皆様ありがとうございました。
時として、議場の神様はいたずら、悪さをします。先般3月1日午前の一般質問中、急激な体調不良、呼吸困難となりました。そのとき、隣の岡田議員いわく、ここで殉職するかもしれないと思ったよと、私としては本望でしたが、死にませんよ。
顧みるに、平成23年3月11日、東日本大震災。私はあのとき、八戸市の被災状況に驚愕し、かつ停電回復後にかかってきた一通の電話、被災地からの悲痛な叫びにいても立ってもいられなくなり、急遽2トントラックに救援物資を満載し、寸断された国道45号線をひたすら南下。被災した寺院、避難所となっている寺院を訪れては、岩手、宮城、そして福島と回ったのです。そのとき感じたのは、宗教ではこの惨状をどうすることもできない、民を誰が救うのだ、政治の力が必要なんだと、和尚としての力のなさをまざまざと知らされたことでした。
帰ってきて、そのことに悶々としているときだったのです。同年4月3日午前10時56分、お寺のチャイムが鳴り、出てみると、何と小林市長が紺の防災服に身を包み立っているではありませんか。開口一番、高山さん、八戸市議会議員選挙に出てみませんか。これにはびっくりたまげました。あまりにも突然のことで返す言葉を失い、辛うじて、今晩総代会を開いてお答えしますと言うだけでした。
私は、総代の一人でも反対したら断ろうと思っていましたが、意に反して、全員が背中を押したのです。私はこのとき、天命かもしれないと思いました。急転回の選挙戦ながらも無事当選。初めて議場への第一歩を踏んだとき、私は神聖なる議場の神様が迎えてくれたものと深く感じた次第です。
最初の定例会のときでした。初めて聞く各議員の質問に圧倒され、うなったものです。議員というのはこんなにもボキャブラリーが豊富なのか、和尚の世界の議論とはまるっきり違うと舌を巻き、驚くとともに、議員とはこんなにも市民のことを考えているのか、こんなにも八戸市のことを考えているのだと胸を揺さぶられました。
私の初登壇での質問は、いのちの尊厳をテーマに、防災、被災復興に関してでした。自来、諸先輩議員の方々は、この至らぬど素人議員を仲間に加えてくれて、温かい心で指導助言をし、包み込んでくれました。その意味でも、60歳からの12年間の議員生活は第2の青春時代そのものでした。この間、頭角を現すこともなく、代わって口角に泡を飛ばして、いつも談論風発、議論談笑。皆さんとの語らいや交流は誠に楽しく、面白く、かつ議員としてのやりがいは、あるいは市民の声を行政に届けることは、まさに私の血潮を躍動させるものでした。本当に皆様ありがとうございました。
心より私は今思っています。議員になってよかった。議場の神様は、にっこりと笑って私を送ってくれますか。
結びに、八戸市のさらなる発展と市民の安寧幸福をこいねがうとともに、市長、理事者、職員及び議長はじめ議員皆様の御健勝を祈念し、併せて、4月の戦いに挑まれる議員各位の御当選に心よりエールを送りまして、勇退の挨拶といたします。
皆様、誠に誠に、誠にありがとうございました。
〔12番高山元延君降壇〕
○議長(寺地則行 君)工藤悠平議員の発言を許します。
工藤悠平議員。
〔18番工藤悠平君登壇〕
◆18番(工藤悠平 君)高山議員の大変すばらしい御法話の後で若干やりにくさも感じてはございますけれども、大変貴重なお時間をいただきましたことに感謝申し上げます。
2月22日、今定例会開会日の時点で、まさか閉会日にこのような挨拶をすることになるとは、私自身も思ってもおりませんでしたが、新たな挑戦をいたしたい思いから退任を決意いたしました。
まずは、小林前市長、熊谷市長をはじめとする理事者の皆様方におかれましては、私の意見、要望に対しまして真摯に向き合っていただきまして、心より感謝申し上げます。また、八戸市議会の皆様方におかれましても、行政課題、そして、地域課題解決に向けて共に歩んだ、そういった年月に対しまして感謝申し上げます。
私は2009年10月、亡き父の思いをつなぐため、30歳のときに東京から八戸へ戻り、出馬いたしました。従来の私は、夢を持ち、早くこの地元を離れたいという思いで上京いたしました。しかし、不思議なもので、あれだけ出たいと思っていたこの八戸を外から見たことで、自分自身の愛郷心に気づき、強くその思いが湧き上がったことを覚えております。その気持ちが初出馬を決意した最大の理由でありました。
4期にわたる議会活動、今振り返りましたとき、改めてあのときの決意に全て原点があるものであったと実感いたしております。かつてこの心に宿った愛郷心は、まさにこの議場で先人の皆様方が市勢発展のために尽力され、醸成されたものであったと、議会人となり気づきました。今も八戸で生まれ育った、日本中、世界中で生活、活躍されている同じ気持ちの方が多数おられるかと思います。その方々がもっと誇らしくなれるようなまちづくりを今後も市民の一員として寄与してまいりたい所存です。
初当選から今日まで、八戸市議会議員として務めさせていただき、本当によかった。今、心底そう感じております。議会改革推進委員長として、議会報告とは別の多様な意見を聴く場等の取組、SNSでの情報発信を議長へ答申いたしました。ぜひこの取組を遂行していただき、このすばらしい八戸市議会をより一層市民の皆様方へ、子どもたちへと発信していただきますことを御期待いたしております。
この八戸市議会で、同志の皆様方と経験を積ませていただきましたこの13年半は私のプライドであります。このプライドを胸に、このたび私は青森県議会議員へ挑戦いたします。43歳、中間世代の責任として、諸先輩方や次世代を担う子どもたちへ年を重ねることに希望を感じられるような地域社会をつくれるよう全力で挑む所存です。熊谷市長におかれましても、さらなる八戸市の発展のためにさらに御尽力いただき、御活躍いただければと願っております。また、市議会の同志の皆様方におかれましても、今後も変わらぬ御指導と御教示をお願いいたします。
八戸市のさらなる発展、ここにいらっしゃる皆様の御健勝と御多幸を御祈念申し上げ、私の退任の挨拶に代えさせていただきます。
13年半、本当にありがとうございました。
〔18番工藤悠平君降壇〕
○議長(寺地則行 君)夏坂修議員の発言を許します。
夏坂修議員。
〔17番夏坂修君登壇〕
◆17番(夏坂修 君)議長よりお許しをいただき、議員各位、市長並びに理事者の皆様に一言御挨拶を申し述べさせていただきます。
政治とは戦いである、民衆を幸福にするための戦いであるとの信念の下、社会的苦悩と戦う議員として仕事を全うしていく。これは、平成19年に初当選をさせていただき、初の議会質問に立った際に冒頭述べた言葉であり、私はこの信念を体現するべく、4期16年間、愚直に市民の声を市政に届ける活動に邁進してまいりました。定例会一般質問においては、副議長を務めた期間を除き、毎回欠かさず質問に立ち、数えて58回の一般質問を行い、毎回質問に立つとの初志を貫くことができました。改めて、登壇の機会をいただいた関係各位に深く感謝を申し上げます。
初質問で取り上げた八戸市立市民病院へのドクターヘリの導入は、県東部から岩手県北地域の救命率向上に大きな役割を果たしております。議会で初めてネウボラという言葉を紹介し、八戸地域ならではの子育てサポートを行う八戸版ネウボラの取組への後押しをすることができ、また、中核市への移行の際には、民生常任委員長として、県からの権限移譲に伴う多くの条例改正の審議を差配する貴重な経験もさせていただきました。
一方で、東日本大震災という大きな試練を経験し、改めて防災・減災を政治の主流に据えることの必要性を痛感し、また、コロナ、物価高といった次々と襲いくる困難にも決してひるむことなく、政治の力を発揮しなければとの思いを強くいたしております。
政策の淵源は現場にあります。現場第一主義で小さな声を聴き、その声を政治に届けて、政策として実現する。私はこれからもこの政治信条を大事にし、新たな使命の舞台で、あらゆる社会的苦悩と戦うため、粉骨砕身してまいります。
結びに、これまでの議員活動を支えていただいた市民の皆様、また、御指導、御鞭撻を賜りました市長並びに理事者の皆様、先輩議員、同僚議員の皆様に心から感謝を申し上げ、また、皆様の御健勝、御活躍を祈念申し上げ、退任に当たっての御挨拶とさせていただきます。
大変にお世話になりました。ありがとうございました。
〔17番夏坂修君降壇〕
〔28番山名文世君退席〕
○議長(寺地則行 君)松橋知議員の発言を許します。
松橋知議員。
〔24番松橋知君登壇〕
◆24番(松橋知 君)令和5年3月定例会の最終日であります本日、八戸市議会議員を退任するに当たりまして、挨拶の機会をいただきまして感謝申し上げます。
私は、昭和45年4月から24年間、八戸市職員として在籍しました。その後、さらなる八戸市の発展を目指し、平成7年4月、八戸市議会議員選挙に出馬し、当選させていただき、今日まで7期25年5か月にわたって、歴史と伝統ある八戸市議会に籍を置かせていただきました。これまでの間、歴代の市長は、市職員のときは秋山皐二郎市長、議員になって、中里信男市長、中村寿文市長、小林眞市長、そして現在の熊谷雄一市長と5人の市長のもとで市政に関わってまいりました。
振り返ってみますと、私が議員に就任した平成7年5月当時は、その特徴的なものは、新清掃工場の操業、新市民病院の移転開始、三陸はるか沖地震の災害復旧など、インフラ整備が多く実施された時期であります。また、議会としましても、本会議を放映して、映像による情報公開に一歩踏み出した時期でもありました。
その後、平成13年には、特例市への移行、東北新幹線八戸駅開業、南郷村との合併、平成29年には、中核市への移行により多くの事務が移譲となり、より市民に身近な自治体に生まれ変わってきました。
私もこの間、これらの市の政策課題に対して、市民の住みよいまちづくりに少しでも貢献したいという強い思いで、微力ではありましたけれども、最善の努力をしてまいりました。また、これまで、建設常任委員長、民生常任委員長など、さらに副議長までやらせていただき、得難い体験をさせていただきました。このような機会を与えてくださいました先輩、同僚議員の皆様方に心から感謝申し上げます。
これまで25年5か月の歳月は、長いようでもあり、短いようでもあり、まさに光陰矢のごとし、あっという間の出来事でありました。私にとりまして、これまでの体験は一生涯忘れ得ぬ思い出となるものであります。
今日まで議員各位並びに、熊谷市長はじめ理事者の皆様方、そして多くの市職員の皆様方に大変お世話になりました。心から深くお礼申し上げます。今後は一市民として、健康に留意しながら、八戸市の発展を見詰めてまいりたいと存じます。長い間、大変お世話になりました。
結びに、皆様方の健康を祈念し、4月に出馬する皆様方の御当選を心から祈念して、御挨拶といたします。本当に、誠にありがとうございました。
〔24番松橋知君降壇〕
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市長挨拶
○議長(寺地則行 君)この際、市長から発言の申出がありますので、これを許します。
市長。
〔市長熊谷雄一君登壇〕
◎市長(熊谷雄一 君)令和5年3月八戸市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、去る2月22日から本日まで、27日間にわたり、本議会に提案いたしました令和5年度八戸市一般会計予算など議案63件について、終始熱心かつ慎重に御審議を尽くされ、全議案とも原案のとおり議決を賜り、厚く御礼申し上げます。
議決いただきました各議案の執行に当たりましては万全を期してまいりますとともに、本議会において、皆様から寄せられました貴重な御意見、御要望等につきましては、今後の市政運営において十分に配慮してまいりたいと存じます。
さて、議員各位におかれましては、今任期最後の定例会となりました。皆様には、令和3年11月の市長就任以来、市政運営に際し、特段の御理解と御協力を賜り、心から感謝を申し上げます。
振り返りますと、今任期における4年間は、令和という新たな時代の幕開けとともに始まりました。氷都八戸を象徴する
長根屋内スケート場や八戸版ネウボラの拠点となる総合保健センター、八戸市立市民病院における緩和ケア病棟やリニューアルオープンした市美術館など、市民福祉の向上に資する施設整備が着実に進むとともに、首都圏における八戸圏域の情報発信拠点となる八戸都市圏交流プラザ・8baseの開設や北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産である是川石器時代遺跡のユネスコ世界遺産登録は、当市の魅力を広く国内外へ発信する大きな契機となりました。
また、東日本大震災からの復興道路であり、当市と仙台を結ぶ三陸沿岸道路が、震災から10年の歳月を経て全線開通を迎えたほか、県都青森市へのアクセス向上に資する上北自動車道が完成するなど、高速交通インフラの充実、強化が図られたことは、今後、当地域のさらなる活性化に大きな効果をもたらすものと考えております。
一方で、令和2年から、市民の健康や生命、社会経済活動に甚大かつ深刻な影響を与え続けている
新型コロナウイルス感染症の流行をはじめ、長年市民に親しまれてきた老舗百貨店三春屋の閉店や商業ビルチーノはちのへの閉館などを背景とした中心市街地におけるにぎわいの喪失、さらには全国的な水産資源の減少による八戸港における水揚げ量の激減など、当市を取り巻く環境がかつてなく厳しい状況に置かれた4年間でありました。
議員各位におかれましては、こうした社会情勢の下、当市の福祉・医療、経済、文化・スポーツ、防災、教育など様々な行政分野にわたり、市政の諸課題に真摯に向き合われ、その解決のために全力を尽くされてきたものと拝察しております。ここに改めて、市勢発展に向けた皆様のたゆまぬ御努力に対し心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げる次第であります。
先ほど、高山元延議員、工藤悠平議員、夏坂修議員、松橋知議員からそれぞれ御挨拶がありましたが、今期を最後に御勇退される方々には、市政に参画され、当市の発展に大きな御貢献をいただきましたことに心から感謝を申し上げますとともに、どうか今後におきましても、それぞれのお立場から郷土発展のために御指導を賜りますようお願い申し上げます。
一方、それぞれの志に向かって進まれる方々におかれましては、全力を尽くし、その目的を達せられ、引き続き、地域住民の幸福と当市の発展のため、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。
また、三浦一章
病院事業管理者並びに伊藤博章教育長からも、それぞれ退任に当たっての御挨拶がありました。
三浦
病院事業管理者におかれましては、患者中心の恕いやりのある医療の実現と八戸市立市民病院に期待される地域中核病院としての使命を果たすべく、常に医療の質の向上と経営改善に努力を続けてこられました。
伊藤教育長におかれましては、命最優先を基底として、児童生徒が安心して生活や学習ができる環境の整備や一人一人に寄り添った質の高い教育の保障など、当市教育の発展のため誠心誠意努めていただきました。
お二方のこれまでの御尽力に対し、心から敬意と感謝の意を表したいと存じます。長い間、本当に御苦労さまでした。
さて、朝晩の寒さも徐々に和らぎ、日ごとに春の気配が感じられるこの頃となりました。季節は冬から春へと移り変わり、間もなく新たな年度を迎えることとなります。春は出会いと別れの季節でありますが、同時に新たなスタートの季節でもあります。令和5年度の市政運営につきましては、新たに構築する組織体制の下、八戸の未来を切り開いていくため、専心努力してまいる所存であります。
議員各位におかれましては、時節柄、何かとお忙しい時期を迎えられることと存じますが、皆様の御健勝と御健闘を祈念申し上げまして、本定例会の閉会に当たっての挨拶といたします。
〔市長熊谷雄一君降壇〕
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閉 会
○議長(寺地則行 君)今期定例会の閉会に当たり、御挨拶を申し上げます。
去る2月22日から本日まで、真摯に議案審議に当たられました議員並びに理事者各位の御精励に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。
さて、本定例会は、私たち議員一同にとって任期最後の定例会でございます。顧みますと、新型コロナウイルス感染拡大はこれまでの日常生活を一変させ、今もなお市民の暮らし、地元事業者の活動に大きな影響を与えております。
このような中、我々議員は、八戸市と市議会という車の両輪となりながら、その対策を図り、さらなる市民の福祉向上、そして、市勢発展のため、精神誠意努力してきたところであります。
さらに、今期は、これまでの議会改革の歩みを引き継ぎ、改革に取り組んだ4年間でもありました。議員定数の削減、議会報告会の見直し、八戸市議会BCP業務継続計画の策定など議員全員で改革に努めてまいりました。
また、私は、議員各位の御推挙をいただき、議長に就任以来、公平公正に議会運営に努めてまいりました。また、図らずも、青森県市議会議長会会長の立場も務めさせていただきました。議員各位の御厚情と議会事務局職員の御支援により、その重責を果たすことができましたことに対し、深く深く感謝を申し上げます。
さて、来るべき統一地方選挙に当たり、再びこの議場で相まみえるべく挑戦される方々にあっては、それぞれの志を遂げられますことを御祈念申し上げます。
また、今期をもって勇退される方々におかれましては、これまでの御尽力と御功績に対し、衷心より感謝申し上げますとともに、今後とも八戸市のさらなる発展のため、それぞれの立場で変わらざる御活躍をされますことを心から祈念、念願するものであります。
終わりに、任期中、関係各位から賜りました数々の御高配に対し、議会を代表して衷心より御礼申し上げますとともに、皆様方の御健勝を心から祈念申し上げまして、御挨拶といたします。
これにて令和5年3月八戸市議会定例会を閉会いたします。
午後0時46分 閉会
署 名
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
令和5年3月20日
八 戸 市 議 会
議 長 寺 地 則 行
副議長 松 橋 知
議 員 高 山 元 延
議 員 小屋敷 孝...