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出席事務局職員
事務局長 鈴木孝義
次長
荒谷正孝
議事課長 島川征泰
議事班長 工藤 哲
主査 豊川寛一
主査 木村 勇
主事
北村政則
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午前10時00分 開会
○議長(
大久保忠亥 君)これより平成11年3月
八戸市議会定例会を開会いたします。
直ちに、本日の会議を開きます。
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△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(
大久保忠亥 君)日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において、2番
立花敬之議員、37番
苅田重一郎議員を指名いたします。
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△日程第2 会期の決定
○議長(
大久保忠亥 君)日程第2会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から3月18日までの24日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、会期は24日間と決定いたしました。
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追悼演説
○議長(
大久保忠亥 君)皆様に謹んで御報告いたします。
本
議会議員中村文男氏は、去る2月5日に逝去されました。まことに
哀悼痛惜の至りであります。
この際、本議会を代表して弔意を表するため、
吉田淳一議員から発言の申し出がありますので、これを許します。
登壇願います。
〔13番
吉田淳一君登壇〕
◆13番(
吉田淳一 君)謹んで故
中村文男議員の御霊前に追悼の言葉をささげます。
1月
定例協議会の開催日に、いつもと変わらない様子で会議室に入っていかれたあなたの後ろ姿が今でも鮮明に思い出されます。あのにこやかな笑顔を思い浮かべると、今もってあなたの急逝は実感となり得ず、言うべき言葉も見当たりません。まことに痛恨のきわみであります。
思えば、あなたと私は平成3年の
市議会議員選挙に当選した同期生であり、平成5年にはあなたとともに
建設常任委員会に所属し、
定例協議会では理事
者の方々も交えて区画整理問題で大いに議論を闘わせ、会議が終了しても、その問題について延々と2人だけで話し合ったことを覚えております。
それ以来、あなたと私は「淳さん」、「文さん」と呼び合い、お互いに気心が知れた仲間としておつき合いしてまいりました。
あなたは豪快な中にも人を気遣う温かさを備えており、常に働く
者の立場に立って東奔西走し、
市民生活の向上に鋭意努力されてきたのであります。
特に市議会にあっては、労働、福祉、環境、
交通対策など広い分野にわたって
一般質問を展開され、その非凡な
政治手腕は衆目の認めるところでありました。
しかるに市政の前途はまことに多事多難であり、今後のあなたの御活躍を大いに期待していたやさきにあなたを失ったことは、はかり知れない損失であり、惜しみてもなお余りあるものがございます。
ここに、あなたと志を同じくし、市民の幸せを願う
者の1人として、あなたが残された偉大な功績をたたえ、その御労苦に対し心から感謝を申し上げる次第であります。
今やあなたと再び相まみえることはかないませんが、私どもはあなたの御遺志を引き継ぎ、住みよい、豊かな八戸市建設のために邁進することを心からお誓い申し上げます。
ここに、ありし日のあなたをしのび、安らかなる御冥福をお祈り申し上げ、御遺族並びに八戸市の前途にとわの御加護を賜りますようお願い申し上げ、追悼の言葉といたします。
〔13番
吉田淳一君降壇〕
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△日程第3 議会案1件上程
○議長(
大久保忠亥 君)日程第3議会案第1
号哀悼決議を議題といたします。
提出
者から
提案理由の説明を求めます。
東野礼二議員
〔24番
東野礼二君登壇〕
◎24番(
東野礼二 君)ただいま上程されました議会案について
提案理由の説明をいたします。
故
中村文男議員は、当
市議会議員として2期8年間にわたり、すぐれた
政治識見と寛濶な心をもって
議会活動に精励し、
市民福祉の向上に貢献されました。その御活躍に対しまして議員一同衷心から畏敬の念を抱いておりました。
今、
八戸市議会は、ここに得がたき人材を失ったことは、まことに痛惜にたえません。
よって、本議会は故人のみたまに深く哀悼の意をささげたいと存じまして、
哀悼決議を提案した次第であります。
次に案文を朗読いたします。
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議会案第1号
哀悼決議
八戸市議会議員中村文男君は、去る2月5日逝去せられました。
まことに痛恨の極みであり、哀惜の情にたえません。
ここに
八戸市議会の決議をもって恭しく哀悼の意を表します。
平成11年2月23日
八 戸 市 議 会
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〔24番
東野礼二君降壇〕
○議長(
大久保忠亥 君)これより議会案第1
号哀悼決議を採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成
者起立〕
○議長(
大久保忠亥 君)御着席願います。
起立総員であります。
よって、議会案第1号は満場一致をもって可決されました。
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諸 報 告
○議長(
大久保忠亥 君)この際、諸報告をいたします。
市長から、
地方自治法の規定に基づいて議会に対し、4件の報告がありました。
また、
監査委員からは、
定期監査の結果報告がありました。
以上の報告書は、お手元に配付してありますので御了承願います。
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△日程第4 議案45件
一括上程
○議長(
大久保忠亥 君)日程第4議案第5号平成11年度八戸市
一般会計予算から議案第49号青森県新
産業都市建設事業団に委託すべき事業に関する計画の一部変更に係る協議についてまでを
一括議題といたします。
市長から
提案理由の説明を求めます。
市長
〔
市長中里信男君登壇〕
◎市長(
中里信男 君)
提案理由の説明に先立ちまして、一言申し上げます。
去る2月5日、
八戸市議会議員中村文男氏が余りにも突然に御逝去されましたことは、まことに痛惜の念にたえません。
ここに改めて御
遺族皆様方に対しまして衷心より哀悼の意を表します。
ただいまは、
吉田淳一議員から追悼の言葉がありまして、さらに満場の賛成をもって
哀悼決議が可決されました。
市長といたしましても、2期8年にわたり
誠心誠意市勢伸展のために御尽力くださった御功績をしのび、24万5000人の市民を代表し、謹んで御冥福をお祈り申し上げる次第でございます。
それでは、ここに平成11年3月
八戸市議会定例会の開会に当たり、平成11年度における
市政運営の
基本的考え方を述べ、
議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げますとともに、ただいま上程されました議案について、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
さて、過ぎ去った平成10年を振り返りますと、政治、経済、
社会状況はまことに激動の1年でございました。
特に
我が国経済は、金融機関の経営に対する信頼の低下、雇用不安などが重なり、家計や企業のマインドが冷え込み、消費、
設備投資、
住宅投資等の最終需要が減少するなど、極めて厳しい状況で推移いたしました。
景気低迷を反映した結果、
企業倒産は、件数、負債総額とも極めて高い水準に達し、また、失業率は過去最悪の状態を記録する高
失業率時代に突入し、
新規就職者も厳しい
就職戦線を余儀なくされるなど、超氷河期の再来と言われたのであります。
また、和歌山市における
夏祭り会場での
砒素入りカレー事件では、4名の命が奪われるという恐ろしい事件が発生し、これに連鎖して各地で陰湿な
毒物混入事件が起きるなど、
国民生活を不安に陥れたのであります。
青森県におきましても、個人消費や
住宅投資が引き続き低調に推移し、景気の低迷が続いたのでありますが、その中にあって、
就労環境の改善、
雇用情勢の活路を見出すため、青森県
雇用創出対策会議が設置されたところであります。
明るい話題といたしましては、知事を初め
国会議員、各関係
者等の努力のたまものとして、
東北新幹線八戸・新青森間の
建設工事の着工がありました。さらには、三内丸山遺跡での青森県
文化観光立県の宣言、加えて
記念イベント活彩あおもり大祭典を東京ドームを舞台に繰り広げ、本県の誇る文化、自然等の魅力を大いに情報発信した年でもありました。
このほか本年に向けて
スポーツ立県宣言日の決定もありました。
当市の昨年を顧みますと、さまざまのことにまさに明暗を分けた1年と総括できるものであります。
さきの
東南アジアコンテナ定期航路、中国との
定期航路に続き、昨年は待ち望んでいた
韓国コンテナ定期航路、次いで
北米コンテナ定期航路の開設がありました。このことは、北東北における
国際物流拠点港としての八戸港の役割がますます大きくなる今、その機能が一層強化されるもので、まことに意義深いものでありました。
さらに、
八戸平原開発構想から33年の歳月を経て、紆余曲折がありましたものの、待望の
世増ダム建設工事のつち音が響き始めました。完成の暁には
地域発展の
基盤的役割を果たし、
地域振興の原動力となることが期待されるものであります。
産業界にありましては、
有力企業数社において発展的に
リストラ策が講ぜられ、
関連企業を含め深刻な雇用不安を巻き起こしました。
また、引き続き
有効求人倍率の低下に伴い、当市はこれまでの
雇用機会増大促進地域指定に加え、地域の失業の予防、再就職の促進を図るため
緊急雇用安定地域の
指定を受けたのであります。
このことは、一面において残念なことでありますが、この制度を積極的に活用し、雇用の確保に努めなければならないと存じております。
これらのほか、昨年は、時代の潮流を見据えた新たな視点に立ち、「人・産業・文化の
フロンティア都市」を将来の都市像とする第4次八戸市
総合計画がスタートいたしましたし、八戸市
社会福祉事業団の発足、24時間
対応ヘルパー事業の開始、
市庁舎別館の完成、ごみ減量・資源化の拠点となる(仮称)
八戸リサイクルプラザの
建設工事の着工等、懸案事項に積極的に取り組んだところでありますが、その中にあって何よりも喜ばしいことは、平成6年12月発生した
三陸はるか沖地震による学校、道路、橋梁等の
災害復旧が、おかげさまをもちまして、この4年間ですべて完了したことであります。このことにつきましては、
地震発生以来今日まで、復旧に向け御尽力くださいました
議員各位に対し、心から感謝申し上げるものであります。
さらに、当市の
産業ごとの状況を見ますと、水産業では、
主要魚種でありますサバ、イワシの
水揚げ量は依然として低迷を続け、
国際漁業規制等の強化、魚価安、後継
者不足など厳しい状況が続きました。その中にあって、前年に引き続き
水揚げ数量は全国第2位、金額は第5位となり、
水産都市としての面目は保ち得たものであります。厳しい状況下でありますが、行政、
水産業界が一体となってこの時期を乗り切らねばならないところであります。
農業では、少子・
高齢社会の到来による生産
者の減少、
輸入農産物の増加に伴う価格の低迷や、引き続く米の
過剰対策など数々の難問を抱えているところでありますが、これからの課題として、消費
者ニーズに沿った高
付加価値の農業や流通・加工分野にもチャレンジする新しい担い手の育成などが急務となってまいりました。
商業では、
経済不況に加え、相次ぐ大型店の進出による
商業環境の変化等により
中心商店街の空洞化が進み、
中心市街地活性化法を活用する対応が重要となっております。
現下の
経済情勢はまことに厳しく、未曾有と言われる困難に直面しており、引き続く不況に加えて混沌とした
社会世相の中にあります。国、地方に共通する現在の厳しい
財政事情のもと、急速な回復はなかなかに難しいものと推測されているのが一般的であります。古来、尺蠖のかがめるは伸びんがためと言われております。
八戸市政を取り巻く諸情勢もまた厳しいのでありますが、来るべき伸展のときを目指し、勇気ある我慢をなし、機をとらえ勇気ある前進をしなければなりません。
幸いに八戸の有する潜在力をもとに、
議員各位並びに市民の皆様の創造とエネルギーを結集して事に当たりますならば、私たちの先人が難局を乗り越え今日の八戸を築いてきたように、必ずやこの厳しい状況を乗り越えることができるものと信じております。
さて、平成11年は、21世紀の到来を目前に控え少子・
高齢化等の一層の進展、
経済構造の変化、価値観や
生活様式の多様化、
国際情報化、環境に対する意識の高まりなど、
地方自治は新しい時代を迎えております。
折しも本年は、八戸市市制施行70周年の記念すべき年であります。思えば
新生八戸市建設の理想に燃え、八戸町、小中野町、湊町、鮫村の4町村が合併し、市制を施行してから、今や人口24万5000人を擁する都市に発展してまいりましたが、顧みてまことに感慨深いものがあります。私は、この節目を21世紀について思考すべきときととらえ、八戸の歴史を回顧し、今日の礎を築き上げてきた先人の偉業を心に刻みながら、
国際シンポジウムin八戸の開催など
周年記念事業を通して市民の皆様とともにこの慶事を祝し、新世紀に向けて確かな歩みを続け、さらに飛躍する契機にいたしたいと存ずるものであります。
このほか、国の
整備新幹線関連の当初予算においては、
運輸省要求のほぼ満額の事業費が計上され、去る19日には衆議院で可決されるなど、
東北新幹線盛岡・八戸間は、着実に進展を見ていると存じております。
高岩トンネルも貫通し、市内でも
明かり部分の工事が進むと伺っており、1日でも早く開業の日を迎え、平成15年1月に本県で開催される第5回
アジア冬季競技大会には新幹線で迎え入れができるよう、さらには
八戸以北の
早期建設に向けて、今後とも県知事並びに
県選出国会議員を先頭に関係
者一丸となって進んでまいる所存であります。
また、八戸駅方面とニュータウンを結ぶ開運橋や鮫、白銀方面と
市民病院を結ぶ
新井田中央大橋は
整備完了予定であり、
アクセス性の向上、
交通緩和が図られることになるものであります。
高速交通体系整備の課題としては、
東北縦貫自動車道の北方延伸や
八戸久慈自動車道の
事業促進による交通網の整備が挙げられます。
このほか、
国際物流拠点都市としての
港湾整備の促進、
既存国際コンテナ定期航路の
サービス拡充、
都市内交通の円滑化に向けた
都市計画街路事業の推進、
公共下水道等の
普及促進、農業・水産・
商工業等の
地域産業の振興、さらには次代を担う青少年の教育の充実、そして新たに始まる
介護保険への対応、医療・福祉の充実など重要な課題が山積しております。
これらもろもろの課題の中、とりわけ今喫緊の課題でありますのは、長引く
景気低迷の影響による厳しい
雇用状況から脱却し、活力に満ちた産業と豊かな
市民生活を実現することであります。このため八戸市の
活力アップ、経済界の
元気回復をねらいとして
元気アップ八戸会議を設置したところであり、活性化について総合的に検討することにいたしております。
昨今、時代の目まぐるしい変化に伴い、行政への需要はますます多岐にわたり、また、質的充実も求められるようになってまいりました。
もとより
行政運営は、最小の経費で最大の効果を上げるという
地方自治の精神を根幹に据えたものでなければならないものであります。
私は、市民の皆様とともに歩み、市民の力を推進力として市民のニーズを吸収し、市民の視点に立った
行政運営、費用対効果に着眼した効率的な
行政運営、情熱をもっての
行政運営等について常に意を払い、ともに支え合いながら八戸を創造する、すなわち共創の市政を展開してまいる所存であります。
本年は、私自身、市政をお預かりしてから10年の歳月を迎える年でもあります。市長就任以来、今日まで都市基盤や生活環境の整備充実、福祉・教育・文化の拡充など多くの行政課題に懸命に取り組み、たくましい産業文化都市の建設を目指してまいりました。過ぐる市議会でも申し上げましたが、この10年間は、まさに感謝、感激、感動の道のりであったと顧みております。
今後とも市民の皆様の声を生かした、よりよいまちづくりに向け、柔軟な発想をもって光を求めて職員ともども知恵を絞り、渾身の努力を傾け、八戸の21世紀への責任を果たしてまいる所存であります。
ここに、
議員各位の一層の御理解と御協力を心からお願いするものであります。
さて、政府は、平成11年度の予算編成において、いわゆる15カ月予算の考え方のもとに、平成10年度第3次補正予算と一体的にとらえ、当面の景気回復に向け、全力を尽くすとの観点に立って編成するとともに、財政構造改革の
基本的考え方は維持し、限られた財源の中で、経費の一層の合理化、効率化、重点化を図ることとしております。
その結果、平成11年度政府予算案の一般会計は、81兆8601億円となり、前年度に比較して5.4%の増となっております。
一方、平成11年度の地方財政計画は、現下の厳しい
経済情勢等を踏まえ、景気に最大限配慮して実施される恒久的な減税に伴う影響を補てんするほか、歳出面においては、徹底した行政経費の抑制を基本とし、一方、当面の緊急課題である経済再生への対応、少子・
高齢社会に向けた地域福祉施策の充実等に対処し、歳入面においては、地方税負担の公平適正化の推進と地方交付税の所要額の確保を図ることを基本として策定されました。
その規模は88兆5316億円となり、前年度に比較して1.6%の増となっております。
このような国の予算及び地方財政計画の動向を踏まえ、当市の平成11年度予算を編成いたしましたが、その基本的な考え方は、第4次八戸市
総合計画基本構想に立脚し、市民が誇りと希望を持てる、たくましい産業文化都市づくりを目指し、財政の健全性確保に配意しつつ、市勢発展上重要な施策については重点的に取り上げることといたしました。
現下の厳しい
財政事情のもとで、既定経費全般にわたっての見直しを行い、その節減と効率化に努めるとともに、限られた財源の効率的な配分を行うため、新規事業については緊急性と重要性を考慮し事業を選択いたしました。
こうした方針のもとに編成した平成11年度の予算の規模は、一般会計で732億8800万円、特別会計で507億7298万4000円、合わせて1240億6098万4000円となりました。
これを前年度と比較いたしますと、一般会計で0.6%の増、特別会計は前年度と同額程度で0.0%となるものであります。
以下、一般会計から順次御説明申し上げます。
まず歳入でありますが、市税295億7000万円、地方交付税137億円、市債46億750万円、地方譲与税6億8600万円を計上したほか、国・県支出金等は歳出との関連において計上いたしました。
また、繰入金は32億5247万円を計上いたしました。
そのうち、公共事業等の推進を図るため、財政調整基金から12億円、市債
管理基金から12億円をそれぞれ繰り入れすることにいたしました。
次に歳出でありますが、第4次八戸市
総合計画基本構想に基づく体系に沿って御説明申し上げます。
まず第1に、「新時代に飛躍する交流基盤づくり」については、新時代での飛躍を目指して、多様な分野において交流を支える基盤づくりを進めるために、交通・情報基盤の整備、広域的な交流拠点づくりの推進、八戸らしい個性的な都市づくりの推進に要する経費を中心に計上いたしました。
その主なるものとして、
東北新幹線盛岡以北の鉄道整備促進を図るための東北新幹線鉄道整備事業費負担金を、また新たに、新幹線開業に向けての八戸駅周辺整備基本設計業務委託料及び八戸駅東西自由通路整備事業費を計上いたしました。
幹線道路の整備については、継続して進めている長者山地区の3・4・9街路改良事業費、またその進捗に対応し、長者山線整備事業費を計上したほか、3本の街路整備事業費及び3・3・8街路改良事業負担金を計上いたしました。また、中心市街地における交通体系整備を進めるため、インナーリング道路交差点解析調査費を計上いたしました。
都市の魅力とにぎわいの拠点づくりについては、新たに中心市街地環境整備促進事業補助金を計上したほか、継続して進めている三八城公園整備事業費を計上いたしました。
第2に、「潤いと安らぎに満ちた生活環境づくり」については、良好な生活環境づくりを進めるとともに、自然環境と共生した資源環境型社会を形成するために、快適な生活環境の整備、安全な地域社会の形成、環境に優しい都市づくりの推進に要する経費を中心に計上いたしました。
その主なるものとして、良好な生活環境づくりについては、
市民生活を支える都市基盤の整備を進めるため、道路整備について、新設改良事業及び舗装打換事業を積極的に行うこととし、継続して進めている正法寺下長線、新井田白銀線、長苗代卸団地線等の整備事業費を計上いたしました。また、交通安全施設として白銀金吹沢線、柏崎小学校通線の歩道の整備事業費を計上いたしました。
公園の整備については、継続して進めている新井田公園、館鼻公園などの都市公園の整備事業費を計上いたしました。
また、こどもの国の整備を引き続き進めるほか、緑化事業の一層の促進を図るための経費を計上いたしました。
上・下水道の整備については、八戸圏域水道企業団の整備計画に基づく出資金を計上したほか、公共下水道の一層の整備を図るため、下水道事業特別会計への繰出金を計上いたしました。
総合的な居住環境の整備を進めるための土地区画整理事業については、新たに田向土地区画整理組合事業負担金を計上したほか、新井田土地区画整理組合事業負担金、八戸新都市土地区画整理事業負担金、土地区画整理事業特別会計への繰出金等を計上いたしました。
市営住宅の建設については、前年度に引き続き白銀台団地の住宅建替事業費を計上したほか、新たに八戸ニュータウン住宅建設事業費を計上いたしました。
安全な地域社会の形成については、火災などの災害に備えた安全なまちづくりのために、新たに消防緊急通信指令施設整備費を含む常備消防費負担金を計上したほか、上野屯所移転新築事業費を含む非常備消防費負担金を計上いたしました。
また、新たに交通安全指導を通じて、親と子・老人と子供の触れ合いを醸成する(仮称)交通安全ふれあい広場整備費を計上いたしました。
環境に優しい都市づくりについては、ごみの分別収集に係る経費を計上したほか、資源物を再生利用するための(仮称)
八戸リサイクルプラザ建設事業費を含む八戸広域市町村圏事務組合負担金を計上いたしました。
第3に「ふれあいのある健康で明るい社会づくり」については、すべての市民が健康で生きがいを持って暮らすことのできるよう、明るい長寿社会の形成、障害
者が自立できる社会の形成、健やかに生み育てる環境及び働きやすい環境づくり、生涯にわたる健康づくりの推進に要する経費を中心に計上いたしました。
その主なるものとしては、高齢
者・障害
者福祉の充実のため、新たに在宅知的障害
者デイサービス事業費を計上したほか、24時間対応を含むホームヘルパー派遣経費、
介護保険開始事務費、老人ホーム措置費、老人デイサービス事業費、在宅介護支援センター運営費、心身障害
者小規模共同作業所運営費補助金などを計上いたしました。
また、子育て環境の充実のため、新たに保育所入所児童の定員超過入所実施の経費を計上したほか、すみれ保育所移転新築の調査費を計上いたしました。
さらに、働きやすい環境づくりのため、新たにはちのへハイツへの青森県勤労福祉協会貸付金を計上したほか、中小企業勤労
者総合福祉事業調査費を計上いたしました。
市民の健康づくり推進については、高齢
者の前立腺がん検診を含む各種健康診査事業費、乳幼児医療費助成事業費を計上したほか、医療体制の強化充実を図るため、病院群輪番制病院設備整備費補助金、
市民病院事業会計負担金等を計上いたしました。
第4に、「豊かな心とたくましさをはぐくむ人づくり」については、次代を切り開くたくましさを持つ人材の育成、地域に根差した生涯学習の充実、芸術文化の高揚、スポーツ・レクリエーションの振興に要する経費を中心に計上いたしました。
その主なるものとしては、学校教育環境を整備充実するため、新たに金浜小学校屋内運動場増改築事業費、下長小学校防音機能復旧事業費を計上したほか、計画的に進めている小中学校の校舎等の営繕造成事業費を計上するとともに、平成12年度から使用する小学校教師用教科書、指導書購入経費を計上いたしました。
また、国際化などの時代の流れに対応した青少年の健全育成を図るため、中国、米国、ニューカレドニアに中学生を派遣する青少年海外派遣事業費及び外国語指導研修事業費を計上いたしました。
生涯学習の充実については、新たに家庭での子育て支援のための家庭の教育力充実事業費を計上したほか、引き続いて市民大学講座経費を計上いたしました。
芸術文化の高揚については、新たに八戸南部氏庭園整備事業費及び八戸三社大祭民族文化財調査事業費を計上したほか、蕪島ウミネコ繁殖地保護事業費、史跡調査費を含む是川縄文の里整備事業費、史跡根城跡の環境整備事業費、博物館・美術館特別展開催経費を計上いたしました。
スポーツ・レクリエーションの振興については、平成12年1月に当市において開催される第55回国民体育大会冬季スケート・アイスホッケー競技会に向けての大会運営費及び施設整備費を計上したほか、市民プール及び武道館等の体育施設改修事業費を計上いたしました。
また、第50回北奥羽総合体育大会及び八戸市中学校体育連盟50
周年記念事業補助金を計上したほか、新たに市民保養所、洗心荘の改修事業費を計上いたしました。
第5に、「市民が生き生きと輝く地域づくり」については、地域コミュニティの形成、市民の自主的なまちづくり活動の促進、男女共同参画社会の形成、各地域及び海外との交流促進に要する経費を中心に計上いたしました。
その主なるものとしては、地域コミュニティ活動の促進のため、新たにFMコミュニティ放送により市民への周知を図るラジオ広報放送経費を計上したほか、地域集会所整備費補助金を計上いたしました。
また、市民の自主的なまちづくり活動を促進するため、まちづくりフロンティア21事業費、男女平等の理念の実現を目指し、その意識づくりを図るため、男女共同参画推進事業経費を計上いたしました。
さらには、八戸都市圏における中枢機能の充実を図るため、中核市構想支援事業費を計上したほか、八戸市の魅力、よさをさまざまな機会を通じて広くPRする情報発信人となる八戸大使に係る経費を計上いたしました。
加えて、国際交流の推進を図るため、国際交流協会補助金及び姉妹都市交流経費を計上いたしました。
第6に、「活力に満ちたたくましい産業の振興」については、豊かな
市民生活の実現を目指し、産・学・官の連携のもとに、
地域産業の生産、経営基盤の整備を図るとともに、新たな産業の育成を図るなど、産業経済の振興のために要する経費を中心に計上いたしました。
その主なるものとしては、農業の振興のため、新たに八戸地域農協合併促進事業費補助金を計上したほか、農協経営基盤強化総合対策資金貸付金、農業研修センター施設整備費、一日市2期地区ほかの農道整備事業費を計上いたしました。
水産業の振興については、漁業経営基盤の強化を図るため、新たに漁協系統組織強化総合対策事業補助金及びいかつり漁業緊急対策資金利子補給補助金を計上したほか、八戸漁港整備事業負担金、1種漁港整備事業費等を計上いたしました。
活力に満ちた工業の振興については、
地域産業の活性化、技術の高度化を図るため、新たに貸し工場の整備を推進するための(仮称)起業化支援センター需要調査費を計上したほか、産学共同研究開発支援事業費を計上いたしました。また、地域の特性を生かした企業誘致の促進を図るため、企業立地奨励金を計上いたしました。
にぎわいのある商業・流通の振興については、魅力ある商業空間の形成のため、新たに中心市街地活性化対策事業費及び商店街イベント等事業補助金を計上したほか、商店街調査活動事業費を計上いたしました。また、輸入促進地域──FAZ──として貿易振興を促進するため、新たに(仮称)八戸国際経済大使委嘱経費を計上したほか、FAZ地域輸入品展示商談会開催事業費及び八戸港国際物流拠点化事業費、貿易支援施設入居促進補助金、ジェトロ八戸経済国際化センター負担金を計上いたしました。
なお、FAZ計画に定められておりました国際経済交流施設につきましては、昨今の厳しい
景気低迷下においては計画の実施に慎重な判断が求められる状況となり、国・県等とも協議し、熟慮の末、本施設の建設は延期することといたしました。
今後は、経済状況等の推移を見計らいながら対応したいと存じておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
魅力あふれる観光の振興については、国際化の進展や東北新幹線の開通をにらんだ観光振興を目指し、観光基本計画及び観光アクションプログラム策定経費及び観光施設整備事業費、水産科学館立体映像施設整備経費を計上したほか、観光PR経費、八戸観光協会補助金を計上いたしました。
また、市制施行70
周年記念事業の一環として開催する
国際シンポジウムin八戸に係る実行委員会負担金を計上したほか、その記念式典開催経費を計上いたしました。
次に、企業会計及び特別会計の主なるものについて、その概要を御説明申し上げます。
八戸市
自動車運送事業会計予算においては、バス購入経費等を計上いたしました。
市民病院事業会計予算においては、医療機器購入経費等を計上いたしました。
八戸市
国民健康保険特別会計予算においては、保険給付費、老人保健拠出金、健康づくり推進事業費等を計上いたしました。
八戸市
都市計画土地区画整理事業特別会計予算においては、八戸駅西地区の家屋調査等の委託料を計上したほか、売市第1地区の設計調査、整地等工事費等、第2地区の街路築造工事費、建物移転補償費等を計上いたしました。
八戸市
学校給食特別会計予算においては、現在使用している給食用温食器の取りかえ経費を計上いたしました。
八戸市
都市計画下水道事業特別会計予算においては、既成市街地及び馬淵川流域地区、新都市地区の下水道工事費等を計上いたしました。
八戸市
中央卸売市場特別会計予算においては、卸売場・仲卸売場床面改修工事費を計上いたしました。
八戸市
老人保健特別会計予算においては、医療給付費、医療費支給費等を計上いたしました。
八戸市
農業集落排水事業特別会計予算においては、一日市・永福寺地区の管路施設工事費等を計上いたしました。
次に、議案第21号から議案第35号までの平成10年度八戸市
一般会計補正予算並びに企業会計及び特別
会計補正予算の主なるものについて御説明申し上げます。
まず、議案第21号八戸市
一般会計補正予算についてでありますが、歳入歳出予算の補正額は、それぞれ17億2615万3000円であり、補正後の予算総額は歳入歳出それぞれ788億3009万1000円となるものであります。
その歳出予算においては、地域総合整備資金貸付金を計上したほか、
市民病院事業会計への助成金を増額いたしました。また、事務事業の執行に伴う計数整理とあわせて財政調整基金・市債
管理基金等への積立金を計上いたしました。
これに対応する歳入といたしましては、地方交付税、国・県支出金、寄附金、市債等をもって措置いたしました。
議案第22号八戸市
自動車運送事業会計補正予算においては、職員給与費等を計上いたしました。
議案第24号八戸市
国民健康保険特別会計補正予算においては、療養給付費等を追加計上いたしました。
次に、条例案等の主なるものについて御説明申し上げます。
議案第36号は、法務大臣の委嘱に係る1人の
人権擁護委員の任期満了に伴い、引き続き大下靜子さんを候補
者として推薦することについて意見を求めるものであります。
議案第37号は、平成11年3月限りで失効する企業立地促進のための奨励金交付制度を5年間延長するとともに、立地奨励金に係る経過措置期間の延長等をするためのものであります。
議案第41号は、さきに議決を得た当市における
住居表示を実施すべき市街地の区域に大字新井田、類家、田向及び大久保の各一部を加えるためのものであります。
議案第43号は、勤労青少年ホームの使用
者の範囲を拡大するとともに、閉館時間及び休日を変更するためのものであります。
議案第44号は、伝染病予防法の廃止に伴い、八戸市
隔離病舎条例を廃止するためのものであります。
議案第45号は、敬老祝金の支給に係る年齢要件を80歳から85歳に引き上げるためのものであります。
議案第46号は、
精神薄弱者福祉法等の一部改正により、
精神薄弱の用語が知的障害に改められることに伴い、八戸市ひとり親家庭等医療費給付条例ほか6条例について所要の改正等をするためのものであります。
議案第47号は、当市における交通の安全に関する基本理念、市等の責務及び基本的施策を定めることにより、市民の安全かつ快適な生活の実現に寄与するため、八戸市
交通安全条例を制定するものであります。
議案第48号は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の施行に伴い、
市民病院に感染症病床を設置するためのものであります。
以上をもちまして、
市政運営における基本的な考え方と、上程されました主なる議案について御説明申し上げましたが、細部につきましては、議事の進行に伴い本職及び関係職員から詳細に御説明申し上げます。
なお、ただいま御説明申し上げました議案のうち、議案第36号につきましては、本日御審議くださるようお願い申し上げます。
何とぞ慎重に御審議の上、全議案とも原案のとおり御議決賜りますようお願いを申し上げ、議案の説明を終わります。
〔
市長中里信男君降壇〕
○議長(
大久保忠亥 君)この際、議題のうち議案第36号
人権擁護委員の候補
者に推薦する
者につき意見を求めることについてを審議いたします。
お諮りいたします。本案は、
会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御質疑なしと認めます。
これより討論に入りますが、通告がありませんので、これをもって討論を終わります。
これより議案第36号を採決いたします。
本案に同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、本案は同意することに決しました。
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△日程第5
議会運営委員の選任
○議長(
大久保忠亥 君)日程第5
議会運営委員の選任を行います。
本件は
議会運営委員の欠員に伴い、その選任を行うものであります。
お諮りいたします。
議会運営委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、松橋知議員を指名いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名したとおり選任することに決しました。
───────────────────
△日程第6
八戸地域広域市町村圏事務組合議会議員の選挙
○議長(
大久保忠亥 君)日程第6
八戸地域広域市町村圏事務組合議会議員の選挙を行います。
本選挙は当該議会議員の欠員に伴い、1人を選挙するものであります。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、
地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。議長において指名することにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、議長において指名することに決しました。
八戸地域広域市町村圏事務組合議会議員に
立花敬之議員を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま指名いたしました
立花敬之議員を当選人と定めることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました
立花敬之議員が
八戸地域広域市町村圏事務組合議会議員に当選されました。
当選されました
立花敬之議員が議場におられますので、本席から
会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
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休会の件
○議長(
大久保忠亥 君)この際、お諮りいたします。
議案調査のため、明日から2月26日までの3日間は休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ
者あり)
○議長(
大久保忠亥 君)御異議なしと認めます。
よって、3日間は休会することに決しました。
次回本会議は、3月1日午前10時に開きます。
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散 会
○議長(
大久保忠亥 君)本日はこれにて散会いたします。
午前11時03分 散会...