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  1. 青森市議会 2015-03-06
    平成27年第1回定例会(第5号) 本文 2015-03-06


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   午前10時10分開議 ◯議長(大矢保君) これより本日の会議を開きます。  本日の会議は「議事日程第5号」により会議を進めます。           ────────────────────────── 日程第1 一般質問 2 ◯議長(大矢保君) 日程第1「一般質問」を行います。  順次質問を許します。  14番木戸喜美男議員。   〔議員木戸喜美男君登壇〕(拍手) 3 ◯14番(木戸喜美男君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)14番自民清風会、木戸喜美男でございます。通告に従い順次質問させていただきます。市長並びに理事者の皆さんの誠意ある御答弁をお願いいたします。  質問の1つ目は、ごみ行政についてお尋ねいたします。  浪岡といえばリンゴと米、浪岡といえば浪岡城、そして浪岡といえばフクロウ、そんな自然環境のいい、大変住みよい浪岡地区と聞いております。そんな浪岡地区ですが、浪岡不燃物埋め立て処分場で、国の基準値を上回るダイオキシン類や鉛など有害廃棄物が確認され、処分場を適正に廃止するためにさまざまな調査を実施しているとお聞きします。  そこで質問いたします。  1点目として、来年度以降のスケジュールはどのようになっているのかお知らせください。  浪岡地区では、リンゴや米のほか、キュウリ、トマトなど多くの野菜を作付しております。地元の生産者は農作物に対しての安全性が気になっているところでございます。  2点目として、市として、農作物について風評被害を出さないためにどのように取り組んでいるのかお知らせください。  次に、ごみの減量化についてお伺いいたします。  1点目として、ごみの減量化を推進するための主な取り組みについてお知らせください。  2点目として、新ごみ処理施設で全てのごみを処理できるようになるまで何年ぐらいかかると考えているのかお知らせください。  次に、教育について御質問させていただきます。
     私の住む西部地区では、新城中学校、新城中央小学校、新城小学校があり、地域とのボランティア活動を通じて学校、家庭、地域が1つになって活動しております。新城中学校は平成24年4月1日から平成27年3月31日まで、ボランテア活動指定校として社会福祉への関心や理解を深めるとともに、地域での具体的な体験活動を通じて、校訓「恕」、すなわち思いやりの心を育み、互いに連携し助け合う力を養う、これを狙いとして地域のボランティア活動に取り組んでおります。これまで地域の清掃として、新城川の清掃活動、学区内のひとり暮らしの高齢者宅の間口除雪、町内会のねぶた運行の引き手、新城まつりでのステージ演奏、介護施設を訪問して奉仕活動、交通安全パレードなどをして地域住民から大変喜ばれております。  そこで質問いたします。  本市、小・中学校のボランティア活動の取り組みについてお知らせください。  最後に、冬のイベントへの市民参加について御質問させていただきます。  本市としてのPR活動や各種のイベントなど各方面で実施しており、とりわけ私が注目したのが、ことしの1月9日から18日まで東京ドームで開催されました、ふるさと祭り東京2015です。開会初日、青森市と交流のある東京都中野区の皆さん、そして青森市から、市長初め、観光課、関係者の皆さん約80人が浴衣姿で参加して、リズムのある笛、太鼓、手振りがねの音とラッセラーのかけ声で会場内を所狭しと運行して、ドーム内の観衆から大きな拍手をいただき、青森ねぶたのPRは大成功したことと思います。  また、弘前市内の弘前公園、四の丸を主会場に弘前城雪灯籠まつりが2月7日から2月11日まで開催され、主なイベント内容ではゆるキャラお散歩、プロジェクションマッピング、弘前冬花火、餅つき大会、青森パワーちゃんこ汁振る舞いなどが企画され、入り口から主会場までの通路の両側に、市民が一生懸命つくった雪灯籠が幾つも並び、つくった方々の思いが伝わってきそうでありました。主会場では青森銀行記念館やトトロ、ジバニャンなどのアニメの大型雪像が来場者を迎えておりました。  そこで質問いたします。  今年度実施した冬のイベントのうち、市民参加型のイベント内容と参加者数をお知らせください。  以上で檀上からの質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 4 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。鹿内市長。   〔市長鹿内博君登壇〕 5 ◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木戸議員のごみ行政についての御質問のうち、ごみの減量化に関する御質問にお答えいたします。  本市におけるごみの排出量は、本年4月から本格稼働する新ごみ処理施設の計画処理量を大きく上回っている状況であるため、ごみの減量化については市民と一丸となって解決すべき喫緊の課題であると認識しておりますことから、全庁を挙げてごみの減量化対策を推進するため、私を本部長とした青森市ごみ減量化対策本部を昨年6月に設置し、庁内の連携体制の強化を図ったところであります。また、昨年7月中旬から8月中旬にかけて青森市ごみ問題対策市民会議において、広く市民の皆様から減量化策に係る御意見をいただいたところであります。  これらに加え、市民と市長のなんでもトーク及び学識経験者や各種団体の代表者、関係行政機関の職員などから構成される青森市廃棄物減量等推進審議会──略称で住みよいクリーンな青森市を考える審議会でもありますが──においても、減量化策に係る御意見をいただいてまいりました。  これらこれまでいただいた御意見と平成26年第2回市議会定例会におけるごみの減量化推進に関する決議の内容を十分踏まえながら、これから取り組んでいくべき減量化策を取りまとめたところであり、今後は、ごみ減量化策に鋭意取り組み、一日でも早くごみ排出量を新ごみ処理施設の処理可能量まで減量していきたいと考えています。  ごみ減量化に向けた主な取り組みのうち、家庭系ごみの減量化策として実施する主な取り組みとしては、まず1つとして、市民啓発事業であります。この事業は、各種出前講座や施設見学などにより、ごみの減量化、資源化の啓発活動を行うものであり、昨年の10月下旬には青森市ごみ減量化・資源化ハンドブックを作成し市内全世帯に配布するとともに、市内全町会を対象にこのハンドブックを活用した説明会を開催し、本市のごみの現状や減量化、資源化について説明させていただきました。  2つに、有価資源物回収事業であります。町会やPTAなどの住民団体が、古紙類や金属類、空き瓶等の資源物を自主的に回収し、地域ぐるみのリサイクルに取り組む集団回収活動の促進を図ることを目的として、これまで1キログラム当たり3円の奨励金を交付しておりますが、これを4円へ増額することにより、一層の集団回収活動の促進を図るものであります。  3つに、年度内に実施する事業として、衣類等のリサイクル推進事業であります。可燃ごみに含まれている衣類等については、今年度中に市役所各庁舎や市民センターなどの公共施設において拠点回収を開始するため、現在準備を進めているところであります。  4つに、指定ごみ袋制度であります。このたび青森地区での導入を予定している指定ごみ袋制度は、これまでの色指定のみではごみ出しルールやマナーが十分に守られていないという状況を改善するため、ごみ出しルールを表記した袋を指定することにより、分別促進やマナー向上による減量化を期待し、導入しようとするものであります。現在、その制度の導入に向け、袋の製造業者から情報収集を行うなど仕様等について検討しているところでありますが、袋の規格を含む詳細については、青森市廃棄物減量等推進審議会や青森市ごみ問題対策市民会議からも御意見をいただきながら検討している状況であります。また、袋の価格については、現在市民の皆様が使用している青色半透明のごみ袋と大差のない価格になることを製造業者に確認したところであり、導入に当たっては十分な事前周知や移行期間を設けるなど、混乱のないよう配慮しながら進めてまいりたいと考えております。  次に、事業系ごみの減量化策であります。事業系ごみの減量化策として実施する主な取り組みとしては、梨の木清掃工場で行っているごみ拡散検査を月3回から倍の6回にふやして実施し、事業系可燃ごみへ段ボールが混入するなどの不適正な排出が確認された場合は、排出事業者を特定した上で、職員が直接訪問して指導を行うなど取り組みを強化しており、新ごみ処理施設においても同様に強化を継続してまいる所存であります。  さらに、収集運搬許可業者に対しては、適正に分別されていない状態の物を受け付けないよう指導しており、今後も資源ごみの可燃ごみへの混入抑止に努めてまいります。  また、先般、青森商工会議所に文書で事業系ごみの減量化、資源化の協力を依頼したところであり、その主な依頼内容としては、1つに、事業系ごみの分別の徹底、2つとして、青森オフィス町内会制度の紹介による機密文書の溶解処理を含む古紙のリサイクル、3つとして、商品の過剰包装の抑制などであり、会員事業所に対して広く周知していただくことをお願いしたところであります。  今後は、これら減量化、資源化に鋭意取り組み、おおむね今後5年、すなわち平成31年度までを目標に、ごみ排出量を新ごみ処理施設の処理可能量まで減量できるよう努めてまいりたいと考えておりますが、いずれにしても減量化、資源化を着実に進めるためには、市民並びに事業者、そして各町会、さらには広域町村の皆様の御理解、御協力がぜひとも必要であり、かつまた重要でありますので、よろしくお願い申し上げる次第であります。  なお、昨晩発生しました新ごみ処理施設の事故につきましては、市民の皆様、また議会の皆様に御心配をおかけいたしておりますことをおわび申し上げたいと思います。  先ほど本会議開会前に、正副議長並びに各会派の代表者に対し各派代表者会議において現状を、まず第1報をお知らせしたところでありますが、今後詳細がわかり次第、常任委員会と議会のほうに適宜適切に御報告、そしてまた御説明をしてまいりたいと思います。  私からは以上であります。 6 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。   〔環境部長木村敏幸君登壇〕 7 ◯環境部長(木村敏幸君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木戸議員のごみ行政についての御質問のうち、青森市浪岡不燃物埋め立て処分場に関する2点のお尋ねに順次お答えいたします。  青森市浪岡不燃物埋め立て処分場は、昭和51年に一般廃棄物最終処分場として供用を開始し、平成10年に廃棄物の搬入を停止した処分場であります。市では、当該処分場を廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく一般廃棄物最終処分場の廃止基準に準じて適正に廃止することを目的に、平成23年度より廃止事業に着手いたしました。翌、平成24年度の現地調査におきまして、当該処分場内の地下水の一部で、国の定める基準値を超える濃度の鉛、ヒ素、フッ素及びダイオキシン類が確認されましたことから、平成25年度に再調査を行い、平成26年2月に適正に廃止するための基本的な考え方やその対策等について、青森市浪岡不燃物埋め立て処分場廃止基本計画として取りまとめたところであります。  今年度は、当該基本計画に基づきまして、除去対象物を掘削し、場外の中間処理施設で適正処理する掘削除去の精度を高めるため、有害物質の分布を把握する施工前調査及び来年度から着手する適正化対策の実施詳細設計を行っております。その結果、掘削除去量は、ダイオキシン類を含む廃棄物が約650立方メートル、鉛を含む廃棄物が約660立方メートル、合計で約1310立方メートルとなりまして、基本計画で想定していた掘削除去量と比べますと少量となるものと見込まれております。  適正化対策の内容につきましては、掘削除去のほか、埋立廃棄物の飛散及び流出を防ぐための50センチメートル以上の覆土、また廃棄物の安定化を促進させるための通気装置の設置、さらに、人の立ち入りを防ぐ囲いの設置などを行うこととしております。これらの適正化対策の実施期間といたしまして4年、経費といたしましては11億8200万円を見込んでおりまして、基本計画で見込んでいた実施期間に比べ1年短縮できるものと考えております。  なお、処分場の廃止には、適正化対策実施後2年間のモニタリングが義務づけられておりますことから、現時点では廃止事業に要する期間といたしまして、適正化対策の4年を合わせた6年を見込んでおり、モニタリングを含めた総事業費といたしましては13億9200万円を見込んでおります。  お尋ねの来年度以降のスケジュール及び代表的な工程についてでありますが、平成27年度には仮設道路や作業ヤード等の整備及び掘削を、平成28年度にはダイオキシン類の除去対象物の除去及び埋め戻しを、平成29年度には鉛の除去対象物の除去及び埋め戻しを、さらに、平成30年度には覆土、通気装置及び囲いの設置等を行い、適正化対策を終了する予定としております。その後2年間のモニタリングの結果が問題ないことを確認した上で、当該処分場の廃止手続を行う予定としております。  次に、農作物の風評被害対策についてでありますが、平成24年度に場内の地下水の一部で、国の定める基準値を超える濃度のダイオキシン類や鉛等が検出されたことを受け、市では、当該処分場による周辺農作物への影響を確認するため、農作物調査として、当該処分場周辺3地点で生産されている代表的な農作物について、有害物質の含有量調査を毎年度実施いたしております。  平成24年度は、米、リンゴ及びカボチャ、平成25年度以降は、米、リンゴ及びキュウリについて、ヒ素、鉛及びダイオキシン類について調査をした結果、いずれの農作物についても、食品衛生法で定める基準値や国で実施し公表している調査結果と比較して十分に低い濃度であることが確認されております。この結果につきましては、地元町会及び関係団体で構成される青森市浪岡不燃物埋め立て処分場住民連絡会へ御報告するとともに、随時、市政記者会への情報提供及び市のホームページでの公表等を行っております。  今後も農作物調査は継続実施することとしておりまして、地域の安全・安心を第一に、農作物調査の結果のみならず、水質調査等の結果や来年度から着手する適正化対策の進捗状況といった当該事業に係る情報につきましては随時公表してまいりたいと考えております。 8 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。   〔教育長月永良彦君登壇〕 9 ◯教育長(月永良彦君) 私からは、小・中学校のボランティア活動の取り組みについての御質問にお答えいたします。  ボランティア活動は、子どもたちが社会の一員であるという自覚と役割の意識を高め、社会の中でともに生きるために豊かな人間性を培う大切な活動であると認識しております。本市の各小・中学校におけるボランティア活動につきましては、学校独自で実施しているケースや保護者、地域と連携して実施しているケースなど、全ての小・中学校においてさまざまな取り組みが行われているところでございます。  その例といたしましては、地域清掃活動や募金活動、プルタブ、エコキャップ回収などのリサイクル活動、町会や子ども会と協力して行う行事の手伝いやねぶた制作や運行などがございます。これらの活動を通して、子どもたちは社会の一員であることを実感するとともに、思いやりの心や奉仕の精神などの道徳性を育んでおります。  各小・中学校で行われている地域と連携した特徴的な取り組みといたしましては、十数校で行われている地域子どもねぶた制作、運行において、珍しい事例としまして、大学が地域に呼びかけ、子どもたちと学生が一緒になって取り組んだねぶた制作と合同運行を初め、高校生と中学生が一緒になって行われた小学生を不審者から守るたすけっこ笛の作成や励ましのメッセージ、小・中学校JUMPチームなどがJRと共同で行った地域の駅の清掃活動や、自主的に行っている学区の河川や海辺の清掃活動、小・中学校の子どもたちと地域の方々が参加して行われる交通安全パレード、中学校の生徒が地域の方と一緒になって行った子ども会行事や運動会などの地区のイベントにおける会場設営や撤去などの運営協力、地域の人たちと一緒に行った地域防災訓練における炊き出しや消火訓練、高齢者や障害者ある方の介助、保護者や地域ボランティアの方と協力して行った高齢者宅の方々の家の周りの除雪活動、敬老会や老人会、介護施設を訪問しての音楽などの演奏や簡単な介護活動などが挙げられ、地域の方々に大変喜ばれております。  なお、最近の傾向といたしまして、学校や学年単位での活動ばかりではなく、部活動や有志といった小集団で行われる取り組みが見られるようになり、より子どもの自主性を生かした活動が行われております。  このように、本市青森におきましては、各小・中学校の積極的かつ工夫した取り組みにより、ボランティア活動の充実が図られているところでございます。  教育委員会といたしましては、学校や子どもたちがボランティア活動に取り組むことにより、目先の損得にとらわれず、いろいろな人のために進んで活動するような社会への貢献や社会参加をする場を計画し、みずから実行することで社会の一員であることを実感するとともに、思いやりの心や人とのかかわりを大事にしていく心を育むきっかけとなりますことから、今後とも各学校の取り組みを称賛し、その事例を全小・中学校に紹介するなどして、ボランティア活動の一層の充実と広がりを図ってまいりたいと考えております。 10 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。石澤経済部理事。   〔経済部理事石澤幸造君登壇〕 11 ◯経済部理事(石澤幸造君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)木戸議員の冬のイベントへの市民参加についての御質問にお答え申し上げます。  冬のイベントについては、北海道新幹線新函館北斗駅開業を見据え、冬季観光の充実と中心市街地のさらなる活性化を図るため、3年前に青森冬まつり会場を合浦公園から青森ベイエリアに変更し、昨年度からは、組織の強化とイベントの内容充実を図るため、青森商工会議所青森観光コンベンション協会、各報道機関、各ベイエリア観光施設などとともに、「こころ、あったか。あおもり冬感動プロジェクト実行委員会」を立ち上げ、実施しているところであります。  今年度、当実行委員会が主催した冬のイベントのうち、市民参加型のイベントについては、1つ目として、あおもり灯りと紙のページェントには、ねぶたの技法でつくられた色彩豊かな灯りのオブジェ「雪だるま~る」を市内小学生とその家族87人で約50個制作していただき、これまでの5年間では延べ1464人もの市民の皆様の御参加により、約700個を数えるほどにまでなったものであります。また、首都圏からのモニターツアー参加者にも体験型メニューとして「雪だるま~る」を制作していただくなど、誘客促進につながる青森の観光コンテンツとしても広がりを見せているところであります。  2つ目として、あおもり雪灯りまつりでは、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」西の広場において、雪灯籠や雪像などの制作に、保育園や中学校、事業所などの21団体から応募があったほか、個人参加のボランティアサポーターを加えると総勢200人を超える市民参加となりました。また、祭りの風景を題材にした写真コンテストには、今年度は39人からの応募がありました。  3つ目として、ザ・もつけ祭りでは、会社の同僚や友人同士で構成された10チーム約50人が、寒さにも負けじと薄着姿でねぶたみこしの運行や雪上綱引きを行い、会場を大いに盛り上げたところであります。  4つ目として、浪岡地区で開催している、細野相沢冬物語では、50人の市民の皆様の手による道路脇の雪の壁を利用した燭台のロウソクの灯りと、たき火の幻想的な雰囲気の中、温かい手づくり料理や郷土芸能、打上げ花火など、さまざまなアトラクションで多くの来場者の方々に楽しんでいただいたところであります。  最後に、青森冬まつりの共催イベントとして開催された青森サイクルフェスタ2015in青い海公園では、39チーム約80人が参加し、雪上で行われた3時間耐久自転車レースに挑んだところであります。  このように多くの市民参加により盛り上がりを見せた冬のイベントについては、来年度においても多くの市民の皆様に青森の雪や冬の夜を楽しんでいただくとともに、その取り組みが観光客の誘客促進にもつながるよう、イベント内容の充実を図っていくこととしております。 12 ◯議長(大矢保君) 14番木戸喜美男議員。 13 ◯14番(木戸喜美男君) それぞれ御答弁ありがとうございました。  初めに、浪岡不燃物埋め立て処分場は、昭和51年に一般廃棄物最終処分場として供用を開始し、平成10年に廃棄物の搬入を停止した処分場であり、平成23年度より適正廃止に着手し、平成24年度に現地調査したところ、当該処分場内の一部で、国の基準値を超える鉛、ヒ素、フッ素、ダイオキシン類が確認され、再調査して青森市浪岡不燃物埋め立て処分場廃止基本計画をまとめ、当初の基本計画より掘削除去量が少ない量で対策できるようでありますが、モニタリングを含む期間は6年、総事業費13億9200万円を見込んで、平成30年度に適正対策を終了して、2年間のモニタリングで問題なければ当該処分場の廃止手続になるとのことでございます。このことについては適切な対応をお願いいたします。  また、農作物の風評被害対策についてでは、処分場周辺3地点で生産されている代表的な農作物の有害物質の含有量調査を毎年度実施して、いずれの農作物についても食品衛生法で定める基準値や国で実施し公表している調査結果と比較して十分に低い濃度であったこと、水質調査の結果などを随時地元町会や関係団体に連絡し、報道機関にも情報提供して、市のホームページでの公表をしながら安全・安心を第一に、風評被害が出ないよう要望して、この項は終わります。  ごみ減量化ですが、これまで青森市ごみ減量化として市民啓発事業やごみ減量化・資源化ハンドブックを作成し、市内全世帯に配布して、全町会にハンドブックを利用して説明会開き、また、有価資源物回収事業として、町会やPTA、市民団体など自主的に回収した有価資源物を1キログラム当たり3円の交付金を4円に増額して一層の促進、また、衣類などのリサイクル推進事業指定ごみ袋制度など減量化に向けてさまざまに考えていることは、私としても期待しているところでございます。  再質問でございますが、広域町村で発生する可燃ごみの排出量は計画処理量を超えていないのか、超えているとすれば、どのように処理されるのかお知らせください。 14 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。 15 ◯環境部長(木村敏幸君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  広域町村の可燃ごみの処理に係るお尋ねでございますが、新ごみ処理施設における広域町村分、平内町、今別町、蓬田村の3町村の分でございますけれども、この処理可能量といたしましては、平成27年度では3754トン、平成28年度以降では3623トンとなっておりまして、これに対しまして、平成24年度の広域町村での排出実績は合計で4573トンとなっており、3町村ともに処理可能量を超過しておりますことから、余剰可燃ごみの発生が現在見込まれているという状況でございます。  本市及びこの広域町村分として発生が見込まれる余剰可燃ごみの処理につきましては、黒石地区清掃施設組合に焼却処理を委託することといたしておりまして、同施設組合への焼却処理委託料、また可燃ごみを運搬するための収集運搬委託料など、相応の費用を要することとなります。したがいまして、広域町村に対しましても、重量割合によって応分の費用負担を求めることとしております。  昨年、5月19日でございますけれども、広域町村を対象とした青森市清掃工場に関する説明会を開催して、その中で余剰可燃ごみの焼却処理に要する費用に応分の負担を求める旨の御説明をさせていただきましたが、各町村からは負担することについて同意を得ておりまして、本市同様にごみの減量化、資源化の促進に係る取り組みを強化していただくよう、あわせて依頼をしたところでございます。 16 ◯議長(大矢保君) 14番木戸喜美男議員。 17 ◯14番(木戸喜美男君) ありがとうございました。  まず、計画処理量と排出実績とでは乖離があるが、広域町村の負担割合などをしっかり今後協議していただき、また黒石市への可燃ごみを運搬するための収集、運搬など業者にまた負担がかかるかと思いますが、それ相応の費用などを要望します。  再々質問として、来年度から不燃ごみの収集体制が変わると聞いたが、どのように変わるのかお知らせください。 18 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。 19 ◯環境部長(木村敏幸君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  不燃ごみの収集体制についてでございますけれども、一般家庭から排出される不燃ごみの収集及び運搬につきましては、現在本市の職員が直営で行っておりますけれども、来年度、具体にはことしの4月1日以降でございますけれども、行政改革の一環といたしまして、業務の半分を民間の許可業者へ委託することとしております。  なお、この収集業務を委託化することに伴っての不燃ごみの出し方、場所であるとか、これまでの具体な出し方については変更はございません。よって、市民の皆様へのこれまでのサービスへ影響が生じるというものではございません。 20 ◯議長(大矢保君) 14番木戸喜美男議員。 21 ◯14番(木戸喜美男君) 御答弁ありがとうございました。  ごみは生活していく上で切っても切れないものと私は考えております。市民が安心して暮らしていくためにもぜひスピーディーにお願いいたします。  先ほど市長から答弁がありましたけれども、きょうの東奥日報の朝刊で、新ごみ処理施設で作業員3人のやけどがあったという事故がありました。まず、いずれにしても事故のないように指導していただきながら、新ごみ処理施設の稼働に向けて一生懸命努力していただきたいと思います。この項は要望してこれで終わります。  教育についてですが、子どもたちが、みずから進んでボランテア活動に、そして楽しみながら参加している笑顔を見ると、私は自然に自分も明るくなります。特に西部市民センターでの新城中学校の部活の生徒が灯籠づくりに参加に来たときに、昨年来られた生徒も、「やあ、ことしまた来ました」と言って、にこっと笑ってくれました。私は、このにこっとした笑顔が忘れられず、特にボランティア活動に関しては力を入れていってもらえればなと思っております。  再質問として、中学生による除雪ボランティア活動を多くの高齢者宅で行うために、学校などへどのように働きかけているのかお知らせください。 22 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育長。 23 ◯教育長(月永良彦君) 木戸議員の中学生による除雪ボランティア活動を多くの高齢者宅で行うために、学校等へどのように働きかけているのかという再質問にお答えいたします。  冬の重労働を手伝い高齢者宅で雪かきという何々中学校の生徒の記事がたくさんいろんなところで載っております。マスコミも非常に好意的に取り上げてくれて、子どもたちの笑顔、そしてやってもらったお年寄りが非常に喜んでいる姿、これは大変私もすばらしいことだと思って、さらに我々も進めてまいりたいと考えております。  現在、除雪ボランティア活動を行っている中学校では、より多くの高齢者宅の除雪ができるよう、特別活動や総合的な学習の時間などの教育活動に支障のない時間や日を選び、部活動などの生徒たちによる自主的な活動として行っており、また除雪を行う高齢者宅の選定に当たっては、協力母体である青森市の社会福祉協議会が地域の状況を適切に把握しながら、その高齢者宅を紹介し、そして一緒に取り組んでくれ、円滑に除雪活動が行われるように配慮してくれております。  教育委員会といたしましては、中学生による除雪ボランティア活動をさらに広げていくために、社会福祉協議会が行っているボランティア活動推進校の選定について、できるだけ過去に選ばれていない学校も指定されるように働きかけているところでございます。そして、そのボランティア活動の輪が広がっていくことを望んでいるところでございます。今後とも、指定が終わった後についても、その学校の取り組みが継続されるよう働きかけていくとともに、実践する学校の取り組みを積極的に称賛し、紹介してまいります。  また、中学生による除雪ボランティアを望む地域の方々の声を社会福祉協議会、その他の学校にも伝えていく所存でございます。私の住んでいる戸山団地の高齢者宅でも、私も直接褒められたのは、中学生はいいという声でございました。そして涙を流さんばかりに本当に助かったと喜んでくれたのが印象的でございました。これは非常に子どもたちも励みになっております。 24 ◯議長(大矢保君) 14番木戸喜美男議員。 25 ◯14番(木戸喜美男君) 御答弁ありがとうございました。  教育長も本当に子どもたちのことを思い、そしてボランティア活動に御協力いただいていることに本当に感謝いたします。市内小・中学校全てでボランティア活動の取り組みをしていることは、地域にとっても大変よいことと思うし、教育委員会や学校の御苦労はありますが、学校、家庭、地域が一緒に活動でき、さらにボランティア活動が多くなることを要望して、この項は終わります。  冬のイベントについてです。冬のイベントとして北海道新幹線開業を見据え、冬の観光と中心市街地の活性化を考え、「こころ、あったか。あおもり冬感動プロジェクト実行委員会」を立ち上げさまざまな企画を考え、雪灯りまつりとして、保育園や中学校、そして事業所団体など、総勢200人が参加した祭りと思います。雪灯りまつりは、子どもから大人まで手づくりの雪灯籠で楽しめる祭りとして、市内全域に広がってほしいと思います。現に私の地元の西部市民センターでは、2年前から観光課の協力を得て雪灯籠を約200個つくり、雪灯りまつり会場の1つとして実施しており、参加者もふえているところでございます。  再質問として、市内各市民センターなどに雪灯りのイベントを広げてほしいと思いますが、市のお考えをお示しください。 26 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。石澤経済部理事。 27 ◯経済部理事(石澤幸造君) 木戸議員の再度の御質問にお答えいたします。  あおもり雪灯りまつりにつきましては、今御案内のように、冬の市民参加型イベントとして、今年度で5回目の実施となり、これまで幅広い市民の皆様や民間事業者、各団体等の参加をいただきながら、冬のイベントとして定着してきております。  この雪灯りのイベントは、青森ベイエリア地区のみならず、木戸議員みずからが運営に携わっていらっしゃいます西部市民センターでのイベントはもちろんのこと、そのほかイベント期間中に中心商店街の店舗前や県立郷土館前に雪灯りがともされております。また、今年度新たに幸畑団地地区のイベントにおいても、幸畑ヒルズ・スノーフェスティバルにおいても雪灯りがともされたところであります。  このように冬を楽しむイベントとして、また市民参加に伴い、雪灯りの輪が各地に広がることは大変喜ばしいことであり、本市を訪れた方々にも青森の冬を楽しんでいただくことができるものと考えております。今後は関係機関の協力をいただきながら、議員御案内のように、各市民センターや観光施設等のイベント等にも雪灯りが広がり、ひいては市内の多くの地域で雪灯りをともせるよう、その魅力を存分にPRしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 28 ◯議長(大矢保君) 14番木戸喜美男議員。 29 ◯14番(木戸喜美男君) 御答弁ありがとうございました。
     今後も市内の観光名所や商店街などの協力を得ながら、市内全域での雪灯りまつりというか、灯籠を掲げて、青森イコール雪灯りといったものをぜひとも皆さんの力で広げていただければ大変ありがたい。特に観光課の皆さんには御苦労をかけますが、その点、よろしくお願い申し上げます。  この項はこれで終わりまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 30 ◯議長(大矢保君) 次に、1番山脇智議員。   〔議員山脇智君登壇〕(拍手) 31 ◯1番(山脇智君) 1番、日本共産党の山脇智です。通告の順に一般質問を行います。  初めに、人口減少対策について質問します。  2月5日に成長戦略研究センターが発表した人口減少・少子高齢化の進展が青森市に与える影響・課題と対応の方向性の中間報告によれば、今から26年後の平成52年には、本市の人口は20万人を割り込み、人口構成も年少人口は10%を割り込む一方、老年人口は40%を超え、国よりも速いスピードで少子・高齢化が進行するとされています。また、人口減少、少子・高齢化が本市に与える影響では、市民生活の部分で、地域コミュニティの弱体化、商業などさまざまな分野でのサービスの低下、空き家数の増加が想定され、また、経済や財政の分野でも老年人口の増加による医療介護費の増大、生産年齢人口の減少による自然収入の減少などの影響が想定されています。  これを受け、本市でも市としてできる対策には早急に取り組むとして、当初予算に出生率の改善対策として、子どもの医療費の中学生までの無料化や移住・定住対策の予算が盛り込まれました。これらの取り組みについては評価するものですが、他の自治体の取り組みなどを参考にすれば、国の交付金などを活用し、さらなる取り組みも可能だと考えられることから質問したいと思います。  そこで最初の質問ですが、本市の人口減少対策に対するこれまでの取り組みと今後の取り組みについてお示しください。  これは他の議員の方も質問していて答弁は重複するかと思いますが、今回の御質問について興味があり、インターネット中継を見るという方もいましたので、市の取り組みを答えていただいた上で再質問するほうが、質問を聞いている方もわかりやすいと思いますので、答弁をお願いします。  次に、市営住宅の整備について質問します。  今回の質問では、本市にある市営住宅全体の整備計画について質問したいと思います。市営住宅の建てかえや改善の大まかな計画については、青森市営住宅ストック総合活用事業に示されています。本計画は、平成21年度から平成27年度までを計画期間としています。ことしが平成27年ですので、4月からが計画期間の最終年度となっていますが、本計画に示されている建てかえ事業にはおくれが出ています。また、全面的改善事業及び個別改善事業が必要とされる市営住宅の整備スケジュールは、平成28年度以降となっていますが、具体的な整備の時期については示されておりません。建てかえや全面的な改善が必要と判断されている市営住宅について、今後どのように整備していくのか、具体的な整備計画が必要と考えるものです。  そこで質問しますが、市営住宅の建てかえについて、今後の見通しをお示しください。  次に、流・融雪溝の整備について質問します。  ことしも、年末、年明けと大変な大雪となり、市民生活に大きな影響が出ました。さまざま市でも除排雪体制の改善などに取り組んできていることは承知しておりますが、実際のところ、市民の多くは市の雪対策の取り組みについて大きな不満を感じています。これは、平成26年度第1回青森市民意識調査結果報告書の調査結果にもあらわれています。  この調査は、市内に在住する満16歳以上の男女4000人を対象にし、2050人から返信があったものですが、この調査内容のうち、生活の各局面に対する満足度、重点化すべき分野全77項目について、青森市の取り組みに対し、満足、やや満足、普通、やや不満、不満、わからないから選ぶものがあります。この77項目の調査結果でやや不満、不満を合わせた最も不満度が高いのが雪対策の推進で、65.2%となっています。これは、ことしだけではなく、平成25年度同項目の不満度73.3%、平成24年度75.8%と、市民が市の雪対策に全く満足していないことがわかります。  また、自由記載欄についても紹介したいと思いますが、これは、市政に対する御意見や御提案がありましたら御自由にお書きくださいというものですが、これには全体の34.8%に当たる714人から1258件の記述がありました。この市の調査については、アンケートの返信率や自由記載欄への記入率など、これは一般的なアンケートと比較しても大変高いもので参考になると私は考えています。この返答の内容で最も多かったものが、快適な居住環境の確保についてであり、213件16.3%となっています。  自由記載の内容を全て読ませていただきましたが、快適な居住環境の確保についての記載は、ほとんどが雪対策について求める内容となっています。さらに、その中で、流・融雪溝に関する記述は213件のうち90件が寄せられています。その意見の大半は、流・融雪溝をふやしてほしい、整備に積極的に取り組んでほしいという意見です。本市では、これまで順次、流・融雪溝については整備ができる地域について整備を進めてきてはいますが、余りにも取り組みの進捗度合が遅いと私は思います。  そこで最初の質問ですが、市全体の今後の流・融雪溝の整備計画についてお示しください。  最後に、選挙について質問します。  昨年は、10月に市議会議員選挙、12月に衆議院選挙が行われました。市議会議員選挙の投票率は45.63%で過去最低の投票率、衆議院議員選挙は青森県の投票率46.8%で、全国の都道府県で最下位、また旧青森市地区では投票率42%と大変低い投票率になっています。全国的にも最低の投票率を改善するために、行政都市でもできるだけの取り組みをするべきと考えるものです。  そこで質問しますが、本市における投票率の向上に向けた取り組みについてお示しください。  以上で壇上からの一般質問を終わらせていただきます。御清聴、大変ありがとうございました。(拍手) 32 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民政策部長。   〔市民政策部長工藤清泰君登壇〕 33 ◯市民政策部長(工藤清泰君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)人口減少対策におけるこれまでの取り組みと今後の取り組みについての御質問にお答えいたします。  本市では、人口減少対策について、社会、経済環境の変化を注視し、青森市新総合計画の基本構想で定めたまちづくりの基本視点である人口減少、少子・高齢化時代に対応した持続可能な町の実現に向け、これまで各分野、各部局においてさまざまな取り組みを推進してきたところであります。  しかしながら、平成22年国勢調査において、県庁所在都市の中で本市の人口減少数及び減少率ともに最大となり、その後も人口減少に歯どめがかからない状況を受け、平成26年度の予算編成方針に当たり、少子化対策の推進、高齢化対策の推進、人口減少社会に対応した社会システムの構築の3つを柱とする、青森市における人口減少対策の基本的な方向性を取りまとめ、その一環として、今年度から本市への移住・定住促進に向けた仕組みづくりの先行事例として、青森市移住・定住応援事業を実施しているところでございます。  また、現在直面している急速な人口減少、少子・高齢化の進展を初め、国の経済政策など本市の将来に大きな影響を与えるような環境変化に的確に対応するためには、施策連携や組織横断など既存の枠組みにとらわれない視点を持ち、新たな時代潮流への対応策を打ち出す必要があるとの考えから、昨年8月に、青森市成長戦略本部を設置し、シンクタンク機能を備えた成長戦略研究センターを中心に、大学教授等で構成する成長戦略アドバイザーからの御意見をいただきながら検討を重ね、平成27年2月に、人口減少・少子高齢化の進展が青森市に与える影響・課題と対応の方向性についての中間報告を取りまとめたところです。  この中間報告において、人口減少対策の今後の方向性として、1つとして、自然減対策については、本市の自然減が他都市に比べて厳しい現状にあることや、国の長期ビジョン実現に向けた取り組みが求められていることを踏まえるとともに、出生率が早く向上すればするほど将来人口への効果が大きいことを考慮し、市としてできる対策は早急に取り組む。  2つとして、社会減対策については、自然減対策に比べて地方の創意工夫による改善の余地が大きいことから率先して取り組むこととし、特に若年層の人口流出は地方都市共通の課題であることを踏まえ、都市間競争の側面も考慮し、青森らしい対策に取り組むこととしたところであります。  これらの方向性を踏まえるとともに、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)の活用をも考慮しながら検討した結果、議員御指摘のように、出生率改善対策として子ども医療費助成事業の拡充、移住・定住対策として、シティプロモーション推進事業及び青森市移住相談・情報発信事業の拡充、また新たに、青森市に住みたい・暮らしたい雇用機会拡大事業及び移住・就農生活体験事業を来年度から実施することとし、係る経費を本定例会に提案しているところであります。  今後は、成長戦略本部が中心となって、平成27年度中に策定する地方人口ビジョン及び地方版総合戦略において、人口減少対策の具体的な取り組みを示していきたいと考えております。 34 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部長。   〔都市整備部長工藤雅史君登壇〕 35 ◯都市整備部長(工藤雅史君) 市営住宅の建てかえ等についての御質問にお答えします。  現在、本市では、青森地区22団地2450戸、浪岡地区6団地238戸の計28団地、2688戸の市営住宅を管理しております。市営住宅の建てかえ及び維持修繕等につきましては、先ほど議員からも御紹介がありましたように、平成21年12月に青森市営住宅ストック総合活用計画を策定し、方向性を定めたところであります。  その内容といたしましては、昭和40年代に建設された市営住宅が今後集中して更新時期を迎えることから、市として財政負担の集中を回避し、事業の平準化を図るため、既存住宅の建てかえや改修時期を調整しながら、修繕、改善といった手法を活用して、市営住宅の長期的な活用を図ろうとするものであります。  市といたしましては、このような考え方のもと、まず優先度の高い建てかえに取り組むこととしたところであり、老朽化が著しかった幸畑第二団地につきましては、平成23年度から建てかえに着手し、平成24年度に完了しております。その後、平成25年度からは、隣接する県営住宅の建てかえにあわせ、市といたしましても、敷地の有効活用が可能であることから、小柳第一団地の建てかえを県と連携して進めることとし、平成26年10月に1棟目となるD棟新築工事に着手したところであります。小柳第一団地については、1棟につきおおむね2年の工事期間を見込んでいることから、5棟の建設を終えるのは平成35年度末を予定しております。  今後の市営住宅の建てかえにつきましては、基本的には建設年次の古いものから着手すべきものと考えておりますが、本市の財政状況を考慮すると、同時期に複数の団地の建てかえを行うことは厳しいものと認識しております。このことから、現在取り組んでおります小柳第一団地の建てかえ事業の完成に一定のめどがたった時点で、次の団地の建てかえについて検討してまいりたいと考えております。 36 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。   〔都市整備部理事櫻庭信也君登壇〕 37 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 流・融雪溝の整備計画についての御質問にお答えいたします。  市では、平成23年度に策定した青森市新雪対策基本計画において、雪に強く住みよいまちづくりを推進するための取り組みの1つとして、流・融雪溝の整備を推進することとしております。  市全体の整備計画につきましては、青森地区においては、十分な水量を確保できることなど技術的に整備が可能な地区として、大野地区、本泉地区など15地区を選定し、今年度から8地区目となる佃地区の整備に着手したところであります。また、浪岡地区においては、郷山前学校線、清次線など15路線を選定し、現在5路線目となる吉野田地区において整備を進めているところであります。  市といたしましては、平成22年度からの3年連続の豪雪による市民ニーズの高まりを踏まえ、青森地区において新たな整備可能地区がないかなどについて昨年度から調査検討を行っており、地域の雪処理に有効な手段の1つとして、引き続き計画的に流・融雪溝の整備に取り組んでまいりたいと考えております。 38 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。選挙管理委員会事務局長。   〔選挙管理委員会事務局長福田康平君登壇〕 39 ◯選挙管理委員会事務局長(福田康平君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)山脇議員の投票率向上に向けた取り組みについての御質問にお答えいたします。  青森市単独の選挙であります平成26年10月26日に執行いたしました青森市議会議員一般選挙において実施いたしました選挙時の投票参加を呼びかける啓発事業を御紹介させていただきます。  1つに、アウガ、イトーヨーカ堂及びアップルヒルで投票日等を記載したティッシュペーパーを配布させていただきました。  2つとして、市役所本庁舎、アウガ、イトーヨーカ堂、サンロード青森、イオン、ラビナ、アップルヒルでの投票日等についての店内放送をしていただきました。  3つとして、選挙公報を配布させていただいております。これは市のホームページにも掲載しております。  4つとして、東奥日報新聞に投票日の周知等の掲載をいたしました。  5つとして、「広報あおもり」及び市のホームページによる選挙期日の周知を行ってございます。  6つとして、青森ケーブルテレビの「広報あおもり」やRABデジタルデータ放送「あなたの街のデジ便り」及びエフエム青森のインフォメーション青森で投票日等の放送を実施しております。  7つとして、浪岡地区での無線を利用した投票を呼びかける放送をいたしました。  8つとして、青森市メールマガジンに投票日等の情報を配信いたしました。  投票率につきましては全国的に低下が懸念されてきており、特に若年層の投票率低下が著しいことから、総務省では、平成23年4月に選挙に係る常時啓発事業のあり方等研究会を設置いたしまして、時代に即した新たな常時啓発のあり方について検討を進め、同年12月に取りまとめた最終報告において、主権者教育の方向性について提言しております。将来の有権者である子どもたちの意識醸成として、学校教育と選挙管理委員会などが連携し、参加体験型の学習を充実させる必要があるとしております。さらに、模擬選挙や出前授業の重要性についても提言しております。  この提言を受けまして、青森県選挙管理委員会では高校を対象に模擬投票を実施しており、当選挙管理委員会に対しましても、小・中学校における模擬投票を実施するよう呼びかけがございました。この呼びかけに対しまして、選挙管理委員会といたしましては、これまでの啓発事業に加えまして、将来の投票率向上につなげるために、小・中学校における模擬投票の実施に向けまして、教育委員会及び小・中学校と協議してまいりたいと考えております。  なお、市選挙管理委員会は、青森市明るい選挙推進協議会と連携いたしまして、地区団体への出前講座を実施しております。今後も継続することとしておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 40 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 41 ◯1番(山脇智君) それでは、人口減少対策から再質問していきます。  先ほど青森市は他都市と比べても人口減少が大変進んでいるということで、市からさまざまな施策が示されましたが、その中で移住に向けたサポートとして、雇用機会の拡大事業や、移住・就農生活体験事業などが示されました。ただ、取り組みとしてはまだまだ始まったばかりで、今後、さらにこれらの事業について進めていかなければならないと私は考えるものです。特に青森市に長く住んでもらうための住居の確保などの政策は、またさらに進めていくことが必要となると思います。  2月26日に政府の指針として、空き家の撤去や利用促進に関する基本指針が発表されました。これは1年間不使用な空き家を目安にして、空き家の撤去や利用促進に関して定めた基本指針です。この中で、空き家の地域活性化に向けた利用方法として、移住者の受け入れ住宅としての活用が挙げられています。  先ほど、就農のため移転してくる方に対しての引っ越しなどの費用を助成する制度を挙げられたと思うんですが、先日農業委員の選挙がありまして、農家の方のお話などを伺う機会があったんですけれども、今、牛館や荒川、高田などの農家の多い郊外に空き家がかなりふえてきていると伺いました。そして今、新規で農業を始める方たちもふえてきているので、ぜひこういった空き家に新規就農者の方が住めるような仕組みを行政でつくったらどうかという提案もなされたんです。  そこで、先ほど政府で空き家の利用促進に関しての基本指針が出されたことを紹介したんですが、これに従い、各自治体、本市でも対策、さまざまな計画をつくっていくことになると思いますが、まず初めに、現在市内にはどの程度空き家の戸数があるのかについて質問したいと思います。 42 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部長。 43 ◯都市整備部長(工藤雅史君) 市内の空き家の件数ということでございますので、私から御答弁申し上げます。  まず、空き家の件数につきましては、本市独自の調査は行っておりませんけれども、総務省において、5年ごとに住宅・土地統計調査を実施しております。本市に係る直近の値は、平成25年の調査結果が昨年12月に公表されておりますので、この内容でお答えしたいと思っております。  まず、青森市の空き家の総数でございますけれども、2万830戸となってございます。この内訳でございますけれども、この調査において4つの区分で定義されておりますので、それを忠実に御答弁させていただきます。  まず1つ目といたしまして、別荘や、残業で遅くなったときに使用されるなど、ふだんは人が住んでいない住宅、これを二次的住宅といいます。この件数が140戸。2つ目、新築、中古を問わず、賃貸のために空き家になっている住宅、いわゆる賃貸用住宅が1万4150戸。3つ目、新築、中古を問わず売却のために空き家になっている住宅、いわゆる売却用住宅が670戸。4点目といたしまして、非流通空き家ということで、今の3つに該当しないものが5870戸ということで、先ほども申し上げましたが、合計2万830戸という数字になってございます。  以上です。 44 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 45 ◯1番(山脇智君) 今2万830戸ということだったんですけれども、別荘として利用されている二次的なものですとか、賃貸に使われていたり、売却になっているものは当たらないというか、利活用するというのはなかなか難しいと思います。一般的に言われている空き家は5870戸ということなんですが、これがどんどんふえてきているということにより治安や防災上の問題などもかなり心配されてきている現状があります。このことを考えますと、今後空き家を利用して、就労のために移住してくる方の住居として提供する取り組みなどを既に実施している都市などもあるんですけれども、これを参考にして青森市でもこういった事業に取り組むほうが空き家として放置しておくよりは大変いいと思うんですけれども、そのような考えはないかどうかお示しいただきたいと思います。 46 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。市民政策部長。 47 ◯市民政策部長(工藤清泰君) 人口減少に伴う空き家の活用ということでございますので、私のほうから人口減少の切り口で御答弁申し上げます。  本市では、これまでも空き家の利活用につきましては、県住みかえ支援協議会が実施している住みかえ支援を通じて取り組んできたところでありますが、今後の具体的な取り組みについては、県住みかえ支援協議会の中での議論を深めながら検討していくということになってございます。  加えて、空き家の増加というのは人口減少と密接に関係する事案でありますので、現在、人口減少・少子高齢化の進展が青森市に与える影響、課題と対応の方向性をテーマに調査研究をしている段階でございますので、この成長戦略本部での検討も想定されるというところでございます。 48 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 49 ◯1番(山脇智君) 今、調査研究しているところなので具体的な中身についてはなかなか答弁できないということだと思います。今人口減少が進めばさらに空き家がふえてきて、そういった点では、この空き家に移住者などを入れるということは人口減少を食いとめるという政策にもつながると思いますので、ぜひ今後検討していただきたいと思っています。  次に、移住・定住対策として、もう1点、私が有効と考えているものに、民間賃貸住宅の家賃補助事業があります。青森市の家賃は県内でも大変高くて、家賃が高いという声をたくさん伺っているんですけれども、移住・定住政策として家賃の助成を行っている自治体が結構あると聞いています。これは少し古いものになるんですけれども、2009年の国土交通省の調査、これ以降調査が行われていないということなので、この調査を参考にすれば、全国の75の自治体、49市10区12町4村で家賃補助事業というものが実施されています。対象世帯となっているものは、多い順に、高齢者世帯が22自治体、新婚世帯が20自治体、障害者世帯が16自治体、母子父子世帯が15自治体、子育て世帯が14自治体、UJIターン世帯が7自治体、若年世帯が6自治体、転入世帯が6自治体となっています。ちなみに、県内では十和田市が新婚・子育て世帯を対象に補助事業を行いました。  私は、本市でも対象世帯や補助の割合なども含めて今後調査検討をして、家賃補助事業について何らかの形で実施できないかと思っています。当然さまざまな検討課題があるので大変かとは思うんですけれども、そこで1点再質問をしますが、仮にこの家賃補助事業を実施した場合、国の交付金について利用することが可能と聞いていますけれども、どのような交付金をどの程度受けることが可能なのかお示しください。 50 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部長。 51 ◯都市整備部長(工藤雅史君) 再度の質問にお答えいたします。  アパート利用者への国の家賃助成制度の御質問ということでした。該当しそうな補助金といたしましては、地域住宅支援に係る国土交通省所管の社会資本整備総合交付金が想定されるということですので、交付金を所管する部局としてお答えいたします。  当該交付金について、議員お尋ねの内容に合致する制度やメニューがあるのかどうかということを調べてみましたけれども、現時点でこの交付金の中には、アパート利用者への家賃助成を行うメニューは探すことができなかったというか、ない状況だと思っております。ただし、全て国の助成制度がないのかということにつきましては、その他の国のいろんな交付金を幅広く詳細に調査したわけではございませんので、あくまで今の国土交通省所管の交付金においては確認できなかったという状況でございます。  以上でございます。 52 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 53 ◯1番(山脇智君) 私はある資料で、旧まちづくり交付金や地域住宅交付金などを活用して実施できるのではないかという話を聞いていたんですけれども、現状では使えるものが余りないということなんですが、ぜひ家賃補助事業について、今後もっと調査して、実施できるかどうかについて検討していただきたいと思います。  人口減少対策について今後も長く取り組みを進めていかなければならない事業だと思いますので、今後さらなる取り組みを進めていただくことを要望して、次に、1つ飛ばして、流・融雪溝の整備についてまず再質問していきたいと思います。  流・融雪溝の整備について、私はこの整備を進めることについて、つい今取り上げた人口減少対策にもつながるものではないかということを思っています。  再度、市民意識調査の結果について触れたいと思うんですけれども、この中で、あなたは今後も青森市に住みたいと思いますかという項目があるんですけれども、この回答の内訳を見ますと、ずっと住み続けたいが26.3%、できるなら住み続けたいが35.1%、どちらとも言えない21%、市内の別の地域に住みたい3.1%、できれば市外に転居したい7.3%、すぐにでも転居したい1.6%、無回答5.6%となっています。  このうち、どちらとも言えない、別の地域に住みたい、市外に転居したい、すぐにでも転居したいと答えた人の理由は、いずれも雪が多いからというのが圧倒的に多くて、30%以上となっています。この結果を見ても、人口の流出を食いとめて、また多くの人に本市に移住してもらうためには、この雪対策というのは目をそらすことができないものなんじゃないかと思っています。そして、流・融雪溝なんですけれども、1度整備してしまえばその地域において恒久的に利用できるもので、整備が可能な地域においては、なるべく早く使えるように予算を措置して整備するべき優先度が高い施策なのではないかと私は思っています。  現在の計画では、佃地区の流・融雪溝整備事業が、事業期間平成35年度までで、やっと8年後に完成することとなっていまして、その他の地域の整備についてはそれ以降ということになってしまいます。現状で、仮に整備が可能な地域の住民の方に、整備が可能でこの計画のお話をしても、そんな計画ではできるまでに死んでしまうという意見や、おまえはそれでいいと思っているのかと、市の計画を説明すると逆に怒られてしまうような現状です。  そこで再質問するんですけれども、流・融雪溝の整備について、予算をもっと増額して措置して、整備可能である現在の地区においてなるべく早く整備が進められるようにするべきと考えますが、市の見解をお示しください。 54 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 55 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えします。  私どもも、壇上からも説明いたしましたが、雪処理対策の1つの手段として流・融雪溝の整備は必要なものということで考えております。そのために、今までも、昨年度までは桜川・筒井地区の整備に力を入れてまいりました。そして、桜川・筒井地区が終了した時点で、議員御紹介のあった佃地区の整備に着手したわけでございますけれども、これについては、私どもは予算の範囲の中で計画的に順次整備を進めてまいりたいと考えております。
    56 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 57 ◯1番(山脇智君) 今予算の中でという説明があったんですけれども、やっぱり予算が足りないからこれだけ時間がかかってしまう。現在8地区目ということで、残り7地区あるんですけれども、これを全部やるとなると本当に100年後とかになってしまうんじゃないかというような心配を私はしているんです。できればこの流・融雪溝を本当にもっと早く整備をしていただきたいと思っています。  この流・融雪溝に関連してもう1点再質問したいと思うんですが、先ほど、昨年新たに整備できる地域について見直しなどを行ったということなんですけれども、その調査結果についてお示しください。 58 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 59 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  昨年度調査した結果でございますが、内容について、まず河川水について調査を行いました。今まで整備可能としていた15地区に限らず、その他の地域でも河川水を利用した整備可能地区がないかということについて詳細に調査したわけでございますが、結果としては、新たな整備可能地区は見つけることができませんでした。  ただ、市としては、繰り返しになりますけれども、流・融雪溝は実質的な雪処理の有効な手段の1つと考えておりますので、これからも流水についてその他の水源がないかについて、引き続きその可能性を調査してまいりたいと考えております。 60 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 61 ◯1番(山脇智君) 今回は新たな整備箇所を発見できなかったということなんですけれども、藤原議員が質問している地下水を利用した流・融雪溝ですとか、できる限り、できる地域の範囲が広げられるように調査を行ってほしいと思います。  私、この流・融雪溝の調査について1点要望したいというか、可能なのかどうなのかをお聞きしたいと思っていることがあるんですけれども、現在まだ整備されていなくて、整備が可能とされている残りの7地区について、多分この7地区については、どこの水源を使って流・融雪溝を整備するかというのはある程度決まっていると思うんですけれども、整備可能な地域の中でもどの程度の範囲まで流・融雪溝を整備することが可能なのかについて調査して、ある程度、まだ当然ながらどこにポンプ場を設置するかとか具体的なところまで決まっていないと詳細にはできないと思うんですけれども、ある程度の範囲であればわかると思うんです。  なぜ、私はこういう質問をしているかというと、現在整備が進められている佃地区で、住民への説明会が開催されているんですけれども、やはりどうしてもこの流・融雪溝が来ない地域の住民の方から大変不満の声が出ています。ただ、どうしても流・融雪溝について物理的に整備ができない箇所なども出てきて、水流の量によっても、範囲というものがあるので、できればその点どの程度の範囲で整備できるのか、これらの地域で事前にわかれば市の除雪計画の参考にもなると思いますし、住民の方にも説明しやすいと思うんですけれども、こういった事前の調査は、どの程度の範囲で流・融雪溝が整備できるのかについての調査などはできないものか質問したいと思います。 62 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 63 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  残りの7地区についての御質問かと思いますけれども、基本的に整備可能とした7地区については、地形的なもの、流末などを調査して、ある程度この範囲は整備が可能であろうと想定したエリアはございますけれども、その地域の人にこういうエリアですよと今の時点で説明することについては、まだ現時点では予定はございません。 64 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 65 ◯1番(山脇智君) その地域の人に説明してほしいとかではなくて、どの程度の範囲が整備できるのかを調査して、そういった調査の概要などの資料があれば、私としては大変参考になって助かるという意味で言ったんですけれども、これについてはつくっていただきたいと要望しておきます。  先ほど必要と考えているから今後も計画的に実施するとは言っているんですが、やっぱりどうしても総事業費とか予算が決まって、計画年度も決まってしまっていて、佃地区が完了しないと他地域をやらないということになると、当然ながら8年間はほかの地域はまず行われない、佃地区にめどがつかない限り行われない。そういった点では、本当にスピード感ゼロの計画だと思いますので、私はぜひ今後もっと他地域も整備できるように、整備事業費についてもっと拡大するべきだということを要望して、次に、選挙について再質問していきたいと思います。  まず、今の投票率の低下について、政治に対しての関心が薄れていることや、若い人が投票に行かないことなどが原因として報道されています。当然それも大きな要因ですけれども、投票に行きたくても行けない人がいるということも私は要因の1つなのではないかと思っています。特に自家用車などの移動手段を持たない高齢者の方々は、投票には行きたいけれども行くのが大変困難だという方が今結構いらっしゃって、私の近所にも住んでいます。  前者の政治に対して無関心で自分の意思で投票に行かないというのはある意味ではやむを得ない部分もあって、行政としてできることとしても、より選挙に関心や興味を持ってもらうための広報PRをしていくしかないと私は思っています。しかし、投票したいと思っているにもかかわらず投票することができないというのは大変深刻な問題でして、国民の権利でもある投票をできるようにするために、行政としてできるようなことは何でもしなければならないと私は思っています。  そこでまず、投票に行くのが困難な人たちの対策について再質問していきたいと思いますが、現在、身体に重度の障害がある方や要介護5以上の方には郵便等による不在者投票があります。しかし、それ以外の方は、自分で投票が困難であっても制度は適用されないという現状になっています。私は、やはり歩くのが大変困難な方や、高齢の方などで投票したいと思っている方がなるべく投票しやすいようにすることが必要であると考えています。  平成26年第4回定例会の予算特別委員会で、奈良岡議員より、投票に行くのが大変なお年寄りに対して、介護保険サービス事業として、ヘルパーが投票所まで連れていって介助してあげて、それについて市のほうでも補助をする事業などを御紹介して、本市で検討してほしいという質問がありました。それに対して鹿内市長が大変前向きな答弁をしていたと思いまして、その答弁ですけれども、「来年4月、統一地方選挙、私どものほうでは県議会議員選挙があるわけですから、果たしてそこまでに間に合うかどうかわかりませんけれども、いずれにしてもできるだけその問題については、民主主義の根幹は選挙制度でありますから、その選挙制度が仮に不公平であったら困るわけでありますので、そういう点で、市としてできることを検討させていただきたいと思います」と答弁しています。  この大変前向きな答弁があったわけですが、4月12日投票で県議会議員選挙が行われるんですけれども、これまでどのように検討していたのかについてお示しいただきたいと思います。 66 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。健康福祉部長。 67 ◯健康福祉部長(赤垣敏子君) 再度のお尋ねにお答えいたします。  市長からの答弁につきましては、今、山脇議員から御紹介がございました。奈良岡議員からの御指摘を踏まえて、その後、健康福祉部でも、現行の中で使えるサービスがないのかを再度、他市の状況等も踏まえて調べてみました。結果といたしまして、介護保険法上のサービスを使って投票に行くことを支援することができるということが他市の事例等でわかりましたので、その旨、利用者の皆様にはPR、周知をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 68 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 69 ◯1番(山脇智君) その周知やPRは、今回の県議会議員選挙には間に合うのかお示しいただけますか。 70 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。健康福祉部長。 71 ◯健康福祉部長(赤垣敏子君) お答えいたします。  まず、現在3月23日に全事業所を集めての集団指導を予定してございます。まず、そのときに対象者を一番きちんと把握している事業者が集まることになりますので、その場でまずはPR、周知させていただきたいと現在のところ考えております。  以上でございます。 72 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 73 ◯1番(山脇智君) 早速取り組んでいただいているということで、ぜひ県議会議員選挙に間に合うように、こういった方がもし投票に行きたいとなったとき、このサービスがわかって、ぜひ利用して行けるように今後取り組みを進めていただきたいと思います。  次に、私は高齢者の方だけではなくて、単純に投票率を上げるためにも有効だと思っていることが1つあるんですけれども、投票所の増設についてです。現在、青森地区には94カ所投票所があります。投票区の増設について、私は事前に資料をもらったんですけれども、旧自治省の選挙部長通知で、投票区の増設についての考え方が通達されたものがあるんです。  遠距離地区を含む投票所、道のりが3キロメートル以上の投票所にあっては、当該投票区の区割り再編等の措置による遠距離地区の解消に努めること。また、過大投票区、1投票区の選挙人の数がおおむね3000人を超えるものにあっては、おおむね3000人を限度として投票区の分割を行い、投票区の規模の適正化を図ること。また、その他前2項に該当しないものであっても、投票所から選挙人の住所までの道のりが2キロメートル以上で、かつ投票区の選挙人の数が2000人を超える投票区等については再検討を行い、投票区の増設に努めることというのがあるんですが、この道のりについては、3キロメートル以上というのは青森市にはないということで、最長でも2キロメートル、おおむね1.5キロメートルの範囲におさまっていると伺っています。  ただ、人数の規模に関しては、3000人とあるんですが、大野市民センターが現在8071人ということで、また、西部市民センター6073人、中央市民センター石江分館6029人、あと、5000人台のところも6カ所、4000人台8カ所、3000人台15カ所ということで、全体で30カ所以上が3000人以上という区割りになっています。この解消については、事前にちょっと聞いたところ、大野市民センターなどは、大変多くて混雑もするし、投票に携わっている人たちも休憩に行けないなど大変な状況にあるので解消したいけれども、近くに施設がないということで伺いました。  本当に施設がないのかどうかについて、私はこのあたりの地理に詳しくないので何とも言えないんですけれども、この投票所を見れば、市民センターですとか、典礼会館とか、幼稚園、そういったものも活用して投票しているので、こういった地域についてこういったものができないのか、私はもっと検討するべきではないかと思っています。  投票所の増設についても、おおむね1.5キロメートル以内というんですけれども、この1.5キロメートルというのは結結構遠い距離でして、私は家の近くに投票に行くのが大変だという高齢者の方が住んでいます。この方は堤小学校が投票所になっています。大体私の家から堤小学校まで500メートルぐらい、歩いて10分もかからないぐらいの距離なんですけれども、高齢者の方にとっては結構な道のりであると私は感じています。堤小学校の場合2771人。私は、ここをやってくれというわけではなくて、自分が住んでいてある程度地域を把握しているので、参考までに、もうちょっとこういった取り組みができないのかということで御質問したいと思います。  例えば幼稚園とか中学校を投票所にできるのであれば、この勝田地域には、東奥幼稚園や浦町中学校などがあります。これは勝田の中にあるんです。逆に堤小学校ということになると、松原地域にあって当然距離も大変遠くなるんです。それで、投票所は現在94カ所ということなんですけれども、そういった点では活用できる中学校なり、幼稚園など、さまざまな施設を活用して、もっと増設して、市民の方が本当に近くに投票に行けるようにすれば、投票率の改善にも大変つながると思っています。  ちょっと資料を忘れてきてしまったので正確な数は言えないんですけれども、一番投票率の高い島根県だと、1つの投票所当たり人数規模が800人程度となっていまして、青森市では1100人となっていたと思うんですが、やっぱり投票所を増設することも投票率の改善につながるのではないかと私は思っているんですが、そのことについて市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 74 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。選挙管理委員会事務局長。 75 ◯選挙管理委員会事務局長(福田康平君) 今、山脇議員がおっしゃられたように、確かに投票所については、大野市民センターは6000人弱いますので、職員も事務に支障を来していますので、近くに施設があれば分割したいと考えています。それから青森市の投票区の設置については、旧自治省の通達で、今山脇議員から御紹介がありましたように、おおよそ3000人を規模にしましょうということで、それを単純に平成27年3月2日の定時登録で割りますと、約82投票所ということになりますけれども、さらにそれを分割いたしまして、今現在110の投票所を持っているということで、議員おっしゃるように、増設については適正な場所があればやっていきたいということがまず1つあります。  それから、立会人とかの選任を町会にお願いしているというこれまでの経緯がございますので、ある程度町会を単位とした投票所を目指しておりますので、町会を区分するというようなこともちょっと不都合なのかということがあります。  それから、あとは住民に長く知られている投票所、要は、選挙になれば何々小学校だよね、何々市民センターに行けばいいよねというのが市民に周知されていますので、それを変えることによってまた混乱を来すということも考えられます。  こういう例がございました。小学校でちょうど選挙期日にバザーがあるということで、そこを使えないということを言われました。ちょっと待ってください、どこか使えるところはないですかということで、裏のほうから入る入り口がありまして、そこでお願いして、同じ場所でということで、要は、特に高齢者の方はなれた場所に来ていただきたいということで考えておりましたので、今そういうことも念頭に入れながら混雑している投票所については、解消できるものは解消するということを考えていきたいと思っています。そのためには、またふやすことによって経費なり、一番は人が必要になってきます。立会人、それから投票管理者等々必要になってまいりますので、それらも含めて検討してまいりたいと思います。 76 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 77 ◯1番(山脇智君) さまざま課題は多いと思うんですけれども、なかなか投票所、現状青森市においては、私はちょっと少ないと感じています。確かに変えることによって混乱を来たすというような話もあったんですが、ただ、住民の方からすれば、歩いてすぐ行ける距離に投票所があったほうが当然便利ですし、それについて事前に周知することによって問題も解消できるのではないかと思っていますので、今後、まず8000人ですとか、6000人といった大変人数の多い投票所については、まず投票について、人数規模の差を解消されるように取り組みを進めていただきたいと思います。  次に、期日前投票所の増設について質問したいと思うんですが、先日、軽米議員が大学での投票について質問して、前向きに検討していくということがあったんですけれども、ぜひ期日前の投票についても、人が集まる場所に設置をしてもらいたいと私は考えています。  そこで、現在青森市の中でも大変人が集中している、集まっている場所として、浜田のイトーヨーカ堂の周辺が挙げられると思うんですけれども、弘前市ではヒロロで期日前投票ができるようにすることを検討しているということで、ぜひ青森市においてもイトーヨーカ堂など、また西部や東部なんかでも大型のショッピングモールなどがあると思うんですが、そういったところで期日前投票ができるようにできないものかについて、再質問したいと思います。 78 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。選挙管理委員会事務局長。 79 ◯選挙管理委員会事務局長(福田康平君) 今、期日前投票がイトーヨーカ堂等でできないかということでございましたけれども、実際イトーヨーカ堂は見てまいりました。その結果、軽米議員にも御答弁申し上げましたけれども、まず投票の秘密が保たれる場所がなかったということです。一番先に提示されたのが、正面玄関から入って催事をやる1階の場所ということで、上から投票しているのが見えるということがまずあります。それから、要は投票所はある程度密閉した中でないと。時間になれば投票所を閉鎖することになるんですが、それがオープンのところであればどこまでが投票所なのかということがありますので、つい立でもいいんですけれども、ある程度密封した空間が欲しいということ。  それから、まだこれは直接店の方にはお願いしていないんですけれども、ガーラタウンとか西部のほうについては、平成20年に調査した段階では適当な場所がないということでしたので、再度職員が見に行きました。そうしたら、投票の秘密が保たれるようなスペースが見当たらないということで、詳しくはまた職員の方、店の方に聞けばいろいろ出てくるのかもわかりませんけれども、そういう状態で、見には行っています。  見には行っているんだけれども、秘密がまず保たれないということと、それから、例えば衆議院は解散があります。それに合わせた形で常時投票スペースが確保できるのかとかさまざまなことがありますので、今は調査はしております。  以上です。 80 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 81 ◯1番(山脇智君) 調査の結果が困難だということで、それだとしようがないのかなとも思っていますが、できれば何とか密閉された状況にできるような対応をとってもらいたい。やっぱり期日前投票の場所は、人が多く集まる場所でやってこそ費用対効果も見込めると思いますので、多少費用がかかってもそういうスペースを確保できる場所を探して何とか実施できないものかについて、今後も調査検討していただくことを要望して、最後に市営住宅についてに移りたいと思います。  市営住宅の整備計画についてなんですけれども、小柳の今の建てかえ事業が終わってから他のところに移ると言っているんですが、この市営住宅ストック総合活用計画によりますと、建てかえ事業のスケジュールが、青森地区においては花園と桜川第一が本来であれば平成26年度、平成27年度に建てかえが行われるという計画になっているんです。この花園や桜川は、小柳と比べてもさらに古い建築年数となって、昭和46年の建築とかになっているんですけれども、今の計画では、小柳が終わってからというと、それこそ8年後だったと思うんですけれども、平成35年までかかるということなので、本来であれば平成26年度、平成27年度に計画していたのに、そんなに先送りになってしまうのではここに住んでいる住民の方も納得しないんじゃないかと思いますし、平成28年以降に全面的に改善すると言われている(仮称)小柳第二、幸畑第三、第四、第五とあるんですが、これについては中の住居、間取りも改修するという計画にもなっていまして、これらも小柳が終わるまで全て先延ばしにするというのは余りにもこの計画はずさんなものではないかと思うんですが、もっと市営住宅の建てかえ、先ほどの御答弁だと小柳が終わらないと建てかえはできないということですが、この計画どおりに、もう計画どおりに進んでいないですけれども、なるべく計画にも近い形で進めることはできないものか質問します。 82 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。都市整備部長。 83 ◯都市整備部長(工藤雅史君) 再度の御質問にお答えいたします。  議員御指摘のように、青森市営住宅ストック総合活用計画の想定していた計画年次どおり事業が行われていないということは確かでございます。それにつきましては、余り言いたくない話なんですけれども、やはり財政的な面ということもございます。  しかしながら、まずは、今小柳第一団地を建てかえしておりますけれども、先ほど議員からも御紹介がありました花園とか桜川第一団地は建てかえることになっております。現状は、まず耐震については調査をして、桜川については耐震に難ありということでしたので、平成24年4月から補強工事を行って、それについては安全であるということを確認しております。花園については、耐震診断のときには、それは大丈夫ということでした。ただし、これから小柳第一団地の完成が平成35年に予定されているということでございますので、その間に何かがあったときには当然緊急的に対応しなければならないと考えてございます。  また、この青森市営住宅ストック総合活用計画そのものが、平成27年度までの計画でございますので、来年いっぱいということでございます。したがいまして、計画延長に当たっては、今全面改善という部分にも着手されていない現状でございますけれども、それら財政的な面も含めて検討していかなければならないと考えております。  以上でございます。 84 ◯議長(大矢保君) 1番山脇智議員。 85 ◯1番(山脇智君) 最後に、時間がないので1点だけ要望させていただきますけれども、今小柳第一団地の建てかえが始まっていて、これは大変長い計画で、ぜひスムーズに実施、どんどん進めていただきたいと思うんですが、これによってほかのところをやらないというわけではなくて、必要性に応じて随時やっていただくことを強く要望して終わります。 86 ◯議長(大矢保君) ただいま選挙管理委員会事務局長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 87 ◯選挙管理委員会事務局長(福田康平君) 先ほど、山脇議員への投票所設置に関する答弁の中で、大野市民センター6000人弱と申し上げましたが、正しくは8000人台でございますので、謹んでおわびし、訂正させていただきます。 88 ◯議長(大矢保君) この際、暫時休憩いたします。   午後0時6分休憩           ──────────────────────────   午後1時10分開議 89 ◯副議長(竹山美虎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、22番木下靖議員。   〔議員木下靖君登壇〕(拍手) 90 ◯22番(木下靖君) 22番、市民クラブ、木下靖です。通告に従いまして、順次一般質問を行います。執行部の簡潔明瞭な答弁をお願いいたします。  まず、除排雪対策事業について質問いたします。今シーズンは12月2日に降り出した雪がそのまま根雪となり、例年に比べて早い雪の季節の到来となりました。12月6日には40センチメートルもの降雪があり、師走の慌ただしい日常の中、朝夕の雪かきは市民にとって大きな負担となりました。年末年始も断続的な降雪に見舞われ、1月10日には積雪が今冬一番の123センチメートルに達しました。除排雪作業は後手に回り、車の通行はもとより人の歩行にも支障を来す事態となり、市民生活に与えた影響は甚大なものでした。  今冬はまだ完全には終わってはおりませんが、12月、292センチメートル、1月、190センチメートルの降雪と大雪だった状況は2月に入るや一変し、日一日と雪解けが進み、現在は町のそこかしこに堆積した雪は残っているものの、車道や歩道に雪はなく、春を感じるほどの道路状況です。  しかしながら、除排雪対策事業費は1月末で予算不足となり、今回12億円の増額補正が提案されました。3月3日の工藤健議員の一般質問に対する答弁によれば、2月末時点での除排雪対策事業費執行済み額は32億700万円となっています。しかし、青森地方気象台の発表では、今冬11月1日から2月20日までの間の累積降雪量は532センチメートルであり、平年値547センチメートルの97%にとどまっています。1日に降る雪の量や雪の降り続く日数、また雪質などによっても雪の積もり方は異なり、除排雪作業の進め方にも影響を与えるため降雪量のみで比較対照することができないのは十分承知していますが、あえて除排雪対策事業費を比較をしてみれば、平成23年度34億5000万円、平成24年度41億2000万円、平成25年度29億8000万円、今年度も現時点で32億円余りもの巨費を投じていますが、その割に市民の苦情は減っていないように感じます。  30万人規模の人口では世界有数の豪雪都市である青森市において、雪の問題は永遠のテーマであるとも言われますが、そこから脱却して雪問題から解放されたいというのが市民共通の願いです。今すぐに実現可能な特効薬はないにしても、本市における除排雪対策が少しでも改善されるよう、多くの声に耳を傾け、知恵を出し合うべきと考えます。  そこでお尋ねします。  今冬の除排雪について、市が認識している問題点とそれらに対する方策をお示しください。  次に、観光振興策について質問します。  北海道新幹線新函館北斗駅開業を1年後に控え、新青森駅は通過駅となってしまうのか、あるいは北海道からの観光客を取り込むことができるのか、今、青森は重大な局面に立たされています。第2の新幹線効果享受のため、青森の地の利、食、伝統文化・芸能その他あらゆる魅力を発掘し、磨き、発信していかねばならず、また、市としてもその努力をしてきたものと考えます。  以下お尋ねします。  1、近隣自治体との広域観光推進の現状をお示しください。  2、(仮称)青函圏博覧会構想について、その目的、方法、連携体制等についてお示しください。  3、本市における観光資源開発の現状をお示しください。  以上で私の壇上からの一般質問を終了いたします。御清聴いただきありがとうございました。(拍手) 91 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。鹿内市長。   〔市長鹿内博君登壇〕 92 ◯市長(鹿内博君) 木下議員の観光振興策についての御質問のうち、観光資源開発についての御質問にお答えいたします。  本県において3度目の新幹線開業を迎えることとなる北海道新幹線奥津軽いまべつ駅、新函館北斗駅開業が平成27年度末に予定されております。また、開業後の平成28年7月から9月においては、JR6社と地域が協力した国内最大級の大型観光キャンペーン青森県・函館デスティネーションキャンペーンが開催されることとなっております。  本市においては、この北海道新幹線開業を観光振興及び地域活性化の好機と捉え、開業効果を最大限に獲得していくために、青森商工会議所青森観光コンベンション協会を初めとする関係機関の方々と構成する青森市観光振興会議において、平成26年度から平成28年度を計画期間とする青森市観光アクションプランを策定したところであります。このアクションプランでは「こころハネる青森」を新たなキャッチフレーズとして、ねぶたが持つ全国的な知名度や、ここでしか触れることのできない魅力を存分に活用することで、本市への来訪動機を高め、あわせて、自然、食、文化といった青森市ならではの魅力をつなぎ合わせ「年中いつでも! ここでしか体感できない! ねぶたのワクワク・ドキドキを感じられる青森市」を目指すこととし、現在、観光資源の開発を進めているところであります。  具体的な取り組みとしては、青森市内の各地域の観光事業者等と協議、調整を重ね、各地域の観光コンテンツの掘り起こしや磨き上げを進めているところであります。現在、既存の事業も合わせ、浅虫地区44事業、八甲田地区49事業、ウオーターフロント地区43事業、市街地町中地区66事業、浪岡地区21事業、計223事業の造成を進めており、今後においてもさらに整備していきたいと考えております。また、青森市観光振興会議の中に、女性の視点による観光振興検討部会を設け、青森市ならではの地域資源を活用した女性をターゲットとした観光コンテンツや旅行プランの造成、さらにはねぶたやリンゴといった青森市を代表するコンテンツの活用についても検討を進めており、具体の商品化に向けてさらなる研究調査をしているところであります。  本市としては、これら青森市ならではの魅力を磨き上げ、またつなぎ合わせ、他都市との差別化を図りながら、さらには、東北六魂祭やあおもり10市大祭典を初めとする多様な機会を活用した情報発信を効果的に行うことで、より多くの方々に支持される、また、青森市に訪れていただける魅力ある青森市となるよう取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 93 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。石澤経済部理事。   〔経済部理事石澤幸造君登壇〕
    94 ◯経済部理事(石澤幸造君) ただいま市長から御答弁申し上げました観光振興策について3点の御質問のうち、市長が御答弁した以外の2点の御質問について、順次お答え申し上げます。  初めに、広域観光推進の現状についてでございますが、北海道新幹線開業を初め、全国をつなぐ高速交通網の整備は旅行需要の高まりが期待される一方で、観光誘客など都市間の競争がますます激化することが想定されます。このような中にあって、本市が観光地としてより多くの方々に支持され、多くのお客様に来訪していただくためには、地域ならではの資源に磨きをかけながらその魅力を高めるとともに、近隣都市との広域連携による多様な魅力を持った観光圏を形成していくことが大変重要であると考えております。  このことから、本市においては、津軽地域や青函圏地域の自治体や観光事業者等と連携した取り組みを進めているところであります。その主な取り組みとしては、弘前市並びに五所川原市の自治体や事業者と津軽広域観光プロモーション協議会を組織し、全国的に訴求力の高いねぶたを活用した周遊券などの商品開発に取り組むほか、首都圏や中京圏、関西圏を対象としたモニターツアーを展開し、津軽広域での誘客事業を実施しております。  また、東青地域の町村や県などと連携した東青地域「生業の芽」発掘委員会、あおもり松前街道推進協議会及び北海道新幹線奥津軽いまべつ駅開業対策連絡協議会においては、東青地域における地域資源の発掘や磨き上げと、これらの資源を活用したあおもり温泉体験まつりなど誘客のための事業を展開したほか、北海道新幹線開業事業についての情報共有と連携を図っているところであります。  さらに青函圏での連携として、函館市と青函観光宣伝協議会を組織しており、青函地域を一帯の観光圏として宣伝紹介し、観光客の誘致を図るほか、県内の弘前市、八戸市に函館市を加えた4市で組織する青函圏観光都市会議において、より広域な青函圏地域が連携することで、多様な魅力の増進が図られ、国際競争力の向上と、内外からの観光客の来訪及び滞在の促進を図ることを目的として各種事業に取り組んでいるところでございます。  続きまして、(仮称)青函圏博覧会についての連携、目的など、その構想内容についてお答え申し上げます。  本市と弘前市、八戸市、函館市の4市で組織する青函圏観光都市会議では、平成28年度に(仮称)青函圏博覧会の開催を予定しております。開催の目的としましては、4市の観光資源を活用し、またつなぎ合わせ、新青函圏としてにぎわいの創出や周遊を促進するための一体的なキャンペーンを展開することとしており、その主な内容としては、首都圏や青函4市でのオープニングイベントの開催、青函4市を周遊できる旅行商品の造成や仕組みづくり、青函4市の既存イベントを活用した事業、周遊滞在を促進するガイドブックの作成などに取り組むこととしております。  実施期間としましては、平成28年4月から平成29年2月までとし、1年を通して青函圏域を旅しながら各地域の持つ魅力に触れ、体感していただくこととしております。また、平成28年度の(仮称)青函圏博覧会の開催に向けて、平成27年度は首都圏などでの事前PR活動を実施することとしており、平成27年度末の北海道新幹線開業に向けて、多くの観光客の皆様が青函圏域に足を運んでいただけるよう鋭意取り組んでまいります。 95 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。   〔都市整備部理事櫻庭信也君登壇〕 96 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 木下議員の今冬の除排雪における問題点とそれらに対する方策についての御質問にお答えいたします。  今冬の降雪状況につきましては、11月は降雪がなかったものの、12月初旬から1月中旬にかけて断続的な降雪となったため、12月から1月にかけての降雪量は平年値を上回ったところであります。  木下議員御紹介のとおり、累計降雪量は青森地方気象台による観測では、12月が観測史上5番目の降雪量である292センチメートル、1月が190センチメートル、2カ月合計では482センチメートルとなり、2月末日までの累計降雪量は536センチメートルとなっております。  このような状況の中で、12月30日から1月3日までの5日間で73センチメートル、1月8日から12日までの5日間では68センチメートルと、約2週間余りの間に140センチメートルを超える降雪があったところであります。このとき、国道、県道の排雪作業が優先されたことにより、市道の除排雪作業を行うダンプトラックの確保が困難となったことから、幹線、補助幹線の排雪作業に時間を要し、この結果、一部工区において作業の着手におくれが生じ、全工区の除排雪の完了までに時間を要したため、市民から除排雪の要望が数多く寄せられたところであります。  生活道路の除排雪作業を行う全面委託工区におきましてはダンプトラックつきで除排雪を行っていることから、ダンプトラックが確保できない場合、除排雪作業が行えないため、生活道路の早期の除雪を望む市民の声に応えることができない状況となっております。  市といたしましては、この問題を解決するためには、1つとして、国、県との調整会議においてさらなる連絡調整を図ることに加え、2つとして、シーズン前に行う除排雪業者からの聞き取りにおいても、除雪業者が確実に確保できるダンプトラックの台数の把握について再度聞き取りするなど、精度を高めていく必用があるものと考えております。  また、今後は、限られた重機やダンプトラックを有効に活用した効率的な除排雪方法を構築する必要があると考えており、例えば新雪時に早目に出動するなど、ダンプトラックを使用しない除雪方法についても、除雪業者の意見を伺いながら検討してまいりたいと考えております。 97 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 98 ◯22番(木下靖君) 御答弁ありがとうございました。  まず、除排雪対策事業につきまして、今冬も市民の方から雪に対する要望を受けました。そのたびに道路維持課に問い合わせ、パトロールの依頼等をいたしました。道路維持課の皆さんには迅速な対応をしていただきまして、この場をおかりして、まずお礼を申し上げておきます。  その上で、本市除排雪対策事業について、制度のあり方、実情、今後に向けてという観点から再質問をしてまいります。  まず、今議会でも除排雪対策事業についての質問は多くの議員がされていますけれども、ことしの雪に関する相談窓口、そこに寄せられた相談件数及び主なる内容をお示しください。 99 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 100 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  大変申しわけございませんが、相談窓口に寄せられた要望等の詳細の資料を持ち合わせておりませんので、それは後ほどお答えいたしますが、基本的にやはり早く除雪に入ってほしいというものが、1万件を超えたうちの半数近くに上っているというのを記憶しております。  以上でございます。 101 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 102 ◯22番(木下靖君) 1万件以上の相談が寄せられて、半数ぐらいが、早く除排雪に入ってほしいというお話でした。その除排雪事業、当然年によって作業量が大きく異なるということで、私は4年前にもこの場で質問いたしました。要するに、業者にとっては場合によっては赤字になることもあり得ることから、除排雪作業というのは決して進んでやりたい仕事ではないと言われています。  今冬の委託業者数、これは先日の答弁で98社ということでありました。  道路維持課のほうからいただいた資料がございます。これは除排雪の委託業者数、過去5年間のもので、新規参入の会社、撤退した会社が書かれてあります。この5年間、平成22年度からの5年間で24社が除排雪事業から撤退しています。この中には、新規参入したもののその翌年撤退したという業者も2社あります。除排雪業者の撤退というのは、除排雪事業の遂行にもちろん支障を来すことになります。ひいては市民生活にも影響を及ぼすということにもなりかねませんので、これらの除排雪業者の撤退については、例えば市としてはヒアリング等々して、その撤退の理由は把握されているものなのでしょうか、お尋ねします。 103 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 104 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  撤退する理由でございますけれども、例えば重機が老朽化してそれを更新することができないというようなことがかなり多くございました。あと、少し変わった理由と言えばいいんでしょうか、復興事業のほうに力を入れたいということで、青森市から事業所そのものを三陸方面に移すので撤退することにしたいということもございました。その理由については、基本的には全ての業者から聞き取りして把握しております。  申しわけございません。それから、先ほどお答えできなかった相談窓口の件数でございますけれども、3月4日現在で、合わせて1万710件になっておりまして、そのうちの9500件余りがいわゆる除排雪。この除排雪についてはさまざまなものがございますけれども、この中で5400件ほどは除雪要望ということで、除雪に入ってほしいということの内容でございました。  以上でございます。 105 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 106 ◯22番(木下靖君) 除排雪から撤退される業者の理由は把握されているというお話でした。  5年前と業者数を比較してみますと、5年前が97社、今年度98社ということですので、業者の数においてはほぼ同じなんです。ですが、この撤退された業者の中には、市内においても大手と言われるような、名前は出しませんけれども、A社とかS社とか、非常に大手の会社も撤退業者の中には入っています。普通に考えれば、大手の業者というのは、恐らくは担当受け持ち工区も多くて、多くの仕事量をこなしていたんじゃないかなと想像できるんですが、そういうところから考えますと、業者の数はたとえ同じであっても、全体として5年前に比べて現在の業者による雪処理の能力が相対としては低下してきているのではないかと危惧されますが、市の認識としてはいかがでしょうか。 107 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 108 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  大手と言われる除雪業者が撤退したことで除排雪に関する能力が低下しているのではないかということでございました。確かに大手の業者は保有する重機等が豊富でございまして、その点については確かに危惧されるところでございますけれども、そのあいた工区に新たな業者を補充する場合でも、重機の台数、使用するダンプトラックの台数、それらを全部ヒアリングした上で決定しておりますので、極端に低下しているという思いはございません。  以上でございます。 109 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 110 ◯22番(木下靖君) 先ほども申し上げました撤退する業者というのは、ともすれば赤字になりかねない除排雪事業というものから手を引きたいと考えているのかもしれないということで、今回の除排雪対策事業費の積算方法の資料をいただきました。  全面委託工区はシーズン契約ということで、これを見ますと、基本的には先ほども都市整備部理事がおっしゃっていましたダンプトラックつきで、いわゆる除雪と排雪がセットということで、除雪金額と排雪金額の合算であって、除雪金額というのはどうやって出すかというと、1キロメートル当たりの除雪単価掛ける除排雪延長キロメートル掛ける除雪回数という式で出てくる。排雪も同様です。  除雪の回数の基準はどのぐらいを見込んでこのシーズン契約の金額を決めているんでしょうかというお尋ねをしましたら、12回だと。ただ、12回というと基準はそんなに回数多く入るのかと思われる方も多いかと思います。聞きましたら、この12回という回数は、1時間当たり800メートル除雪をする、いわゆる除雪水準なので、結構早目のスピードだと。実際にはもっと時間をかけてやるであろうから、12回ということはないだろうという話でした。とりあえず基準の回数というのは決まっているということでした。  ただ、ここで仮に倍の時間をかけたとします。1時間で400メートルぐらいの除雪水準でやると、回数的には基準の回数が6回ということになるんです。ここで業者が除排雪事業は採算がとれないと判断するケースというのは、シーズン契約ですからその中でおさまっている分はいいんでしょうけれども、今仮に6回という数字を出しました。それを超えて作業をしなければならなくなった場合の対応というのは、現実にどうなるんですか。  基準は今12回と決まっていますけれども、もっと時間をかけているので、実際は12回じゃないですよね。仮に業者が10回作業に出たという場合に、市としてはどういう対応をなされているんでしょうか。 111 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 112 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  木下議員御紹介の除雪回数につきましては、積算上の回数ということでございます。除排雪については、実施計画の中でもうたっておりますけれども、除雪の出動する基準というのは、一定以上の降雪があった場合かつ交通に支障があると判断された場合となります。その判断をするためには、市がパトロールして、これ以上は放置できないので出動しなさいという指示をするということでございまして、それについては業者も理解をした上で契約していただいております。  そして、赤字というか、苦しいということについては、平成24年度のヒアリングの段階で、除雪業者のほうからそういう旨がかなり意見として多く出されました。そういうこともあって、それまで累計降雪量の幅が400センチメートルから600センチメートルの場合は契約変更しませんよという契約内容だったものを、平成24年度には、一律500センチメートルを基準にして契約いたしました。それから、累計降雪量がふえれば増額変更、減れば減額変更いたしますという形で納得してもらい、業者と契約を結んでおります。  あとは、今使っている単価については、県の決めている単価をベースにして積算しておりますので、今の段階ではこれでは成り立たないという声は、最近では業者からは聞こえてこないのが実態でございます。 113 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 114 ◯22番(木下靖君) 今聞いたの御説明が、この理解で正しいのかどうか確認します。回数の上ではなくて、シーズン契約の金額を出すために基準回数というのは設定しているけれども、作業量に応じた、作業回数に応じた割り増しだとかは、いわゆる降雪量、500センチメートルを基準として、例えば600センチメートルの累積降雪量であれば、500分の600を掛けるという形でやっているということで、回数ではないという理解でよろしいですか。 115 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 116 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えします。  全面委託工区についてはそういう理解で正しいと思います。 117 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 118 ◯22番(木下靖君) 了解しました。そうすれば、昨日、奈良議員の質問に対して、いわゆる全面委託工区における除排雪の回数、6回から14回というお答えがあったかと思います。何で6回から14回というすごい差があるんだろうと。ひょっとするとこの6回というのも、6回から14回ということは、最低が6回ということですから──6回も入っていないという人もいるんですが、まあ、いいでしょう。最低6回入っている、そして14回、倍以上の開きがあります。なぜ違うのかと言えば、雪の積もっている状況が違うんだというお話になるんだと思いますけれども、参考までに、今わかったら教えてください。14回入ったところというのは、どこの地域ですか。 119 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 120 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  今シーズン14回入ったという工区は月見野工区で、戸山団地の工区でございます。 121 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 122 ◯22番(木下靖君) 月見野のほうは14回入ったということで、大変だったと思います。  今回、私も地域の方からいただいた苦情からは、市が示した除排雪作業終了期限というのがありますが、そこで終了できないケースが多いと感じました。その要因について考えてみたいんです。先日、舘山議員の質問に対する答弁によれば、除排雪業者は受け持ち工区を3日で終えるのが標準という話です。要は、3工区持っていても、4工区持っていても、それを3日間で終えるのが標準だというお話でした。仮にそのとおりに実施されたとすれば、市内全域の除排雪、全面委託工区に関しては、理想論でいけば3日で終わるという話です。市が出動指令を出して、みんな受け持ち工区は3日で終わるんですから、一斉に出せば3日で終わるという話なんです。ただ、現実にはその倍以上かかってもなかなか終わらないという状況があります。  そこで、委託業者が受け持っている工区の数とか除排雪の延長、これが果たして業者の雪処理能力に見合っているのかどうかという点を確認したいんですが、先日の答弁であったような気もしましたけれども、その辺の判断基準はどういうふうにされているのか、もう一度確認します。 123 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 124 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  基本的な考え方でございます。1つの工区についてはショベルが2ないし3台、セットとしてダンプトラックが5台から6台、そういうセットでやれば標準的な地区では3日程度で終わるはずだということで、そういう判断をしております。 125 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 126 ◯22番(木下靖君) 1工区について今の数字という話ですよね。1工区について、ショベルが3台、ダンプが5台。実施計画の委託業者一覧を見ますと、もちろん1工区しか持っていないところもありますけれども、確かに工区によって除排雪の延長は違うんですけれども、一番多い業者であれば7工区持っています。あと、6工区とか5工区、4工区とさまざまございます。ただ、工区という単位でいくのであれば、1工区当たりショベルが二、三台、ダンプが5台という話ですよね。それだけ持っているのかなというのもあるんですけれども。  ちょっとここでダンプについてです。ショベルに関してはリース等で手当てしている業者が多いと思います。そのリースに関しては、例えばことしであれば冬が終わって春先もリース業者に来シーズンの予約をしておくという話でした。そうしないと確保できないと。ダンプに関しては、工区当たり5台ぐらいという話だったのですが、ダンプ自体持っていない業者は結構多いようです。要するにダンプだけあってもしようがないわけですから、日常の会社の業務として、運送業とか運搬業をやっていない限りダンプは持っていないし、ダンプだけあっても運転手がいなければしようがないという話です。除排雪において、ダンプで雪を運ぶのはどうするのかと聞けば、これは運転手込みで外注ということでした。  そこで、業者の受け持ち工区を決めるに当たって、リース物件に関しては予約しておけば、来シーズンこれを借りますと業者が予約すれば確保できる、よって、重機の台数というのはわかると思うんです。ただ、外注のダンプに関してはどうやって確保できる台数を確認するのか教えていただけますか。 127 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 128 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  ダンプトラックについては、議員御紹介のとおり、自社ダンプ以外のものについては、私ども庸車と呼んでいまして、個人のダンプカーの所有者と契約してその会社がこのダンプカーも使いますということで登録したものについて、合わせて5台以上あるかとチェックしています。ですから、このダンプを使います、そしてその中で青森市に登録しているダンプカーが重複していないかとかをチェックした上で、それについては確かに使えますね、準備できますねということで、工区の作業ができるかどうかを判断しているということでございます。 129 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 130 ◯22番(木下靖君) 要は、ダンプについては外注なので、来シーズンの除排雪の工区を受け持つに当たって、どこどこの業者に何台外注で発注しますというのをもとに確保している台数を判断するということですか。 131 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 132 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) ちょっと説明不足でございました。そういう契約したものを見て、確かにできるという判断しているということではございません。春先に、ことしも除雪をやっていただけますかということでヒアリングをします。その際に、どういう機械の内容でやる予定ですかと聞いたときに、自社のダンプが3台、庸車が3台ということで、庸車はこのナンバーですというのを登録して、台数は確保されますねということで、それがあれば作業できるということで認識しております。 133 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 134 ◯22番(木下靖君) 今の説明で大体わかりました。例えばある除排雪業者は、自社ではダンプを持っていないけれども、来シーズンの除排雪に当たっては外注で5台は確保できると。別に契約書云々で確認するわけではないけれども、外注で5台用意するからと、それを持って排雪のダンプを確保したという判断をするということなんだと思います。  そういうことになれば、当然、現実にもそうですけれども、除排雪作業だといったときに、国道だ、県道だ、市の幹線、準幹線、生活道路だとなったときに、ダンプの重複というのは出てくるわけですよね。それが先ほどの都市整備部理事の説明にありました。国道、県道のほうからあけていって、それから幹線、補助幹線をあけていけば、当然そっちが優先されるので、全面委託工区は後回しで作業がおくれるという原因になっているということで、それは理解できます。それが除排雪作業がおくれる原因の1つであると思います。  そうしますと、ダンプトラックの部分でお話をすれば、ダンプトラック等の有効活用のため、国、県との連携を密にとり、除排雪作業日程の調整を図る、これは実施計画の4ページに書かれてあることです。今シーズンも11月20日に道路管理者除排雪連絡調整会議をやって、シーズンに入れば電話で連絡をとり合っているということでした。ただ、それがうまくいっていれば除排雪のおくれというのは出てこないんですけれども、確かになかなか理想どおりにはいかないというのはある程度は理解できます。  ただ、そうはいっても、今のやり方では、これから先も同じ状態になるんだと思うんです。多分、先ほど都市整備部理事もちょっとおっしゃっていました。それを解決するとなれば、恐らく国道、県道のほうが優先されるというのは当然なので、市のほうはそれを見越して、そんなにまだひどい状態ではないけれども、国道や県道の除排雪に入る前に市のほうは業者を入れるというふうにしておかないと、必ず国道、県道の後回しになるわけです。そういった手順で作業をやるという工夫は絶対必要だと思うんです。  現在はシーズン契約という話で、単価も上げて、業者からは今それほど不満もないというお話でした。私が聞いた業者では、いろんな意見はあるんでしょうけれども、一層のこと出来高払いにしてもらったほうがすっきりすると。確かにシーズン契約にもメリットはあるでしょう。極端に雪が少なくとも一定のもの、ある程度のものは担保されているというところもあるんでしょうけれども、毎年雪が降るんだか、降らないんだか、5メートルを境に、別に生き死にの分かれというわけでもないですけれども、そこでどきどきしているよりも、降らなければ降らないで除排雪作業はないわけですから、そこはそれで諦めもつくと。それより、降って仕事をした分だけ支払ってもらうほうがすっきりするというような話でした。  現在、出来高払いだけではなくて、シーズン契約としていることのメリットをもう一度お示しください。 135 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 136 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  いわゆるシーズン契約を導入した経緯につきましては、年数はちょっとはっきりしませんけれども、かなり前なんですけれども、大雪になると、シーズン契約じゃなくて出来高払いにすると物すごい予算がかかる、降らないときは極端に少なくなるということで、業者のほうでも収入に乱高下があるという話もあったほか、行政側の理由としては、予算の平準化のために一定額についておさまるような契約方法を考えたと。  例えば先ほど説明しました400センチメートルから600センチメートルの間であればこの契約金額で何とか除雪をやってくださいということになれば、ある一定の量の予算額についてはそこで変更とかがないということでの平準化が見込めるということで、大きく言うとそういう2点のことがメリットとしてあったと思います。 137 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 138 ◯22番(木下靖君) シーズン契約にしている理由として、業者の声と行政側のメリットがあって、大分前にシーズン契約にしたということでしたので、双方にとってよければそれでいいんですが。これから先も業者の声を聞いて、そうなると業者間、行政側の都合はどうなのかという話にもなるでしょうけれども、業者のほうで仮に出来高払いを望むというのであれば、そちらを検討してもらうということも必要かなと思うんです。要は、除排雪業者が除排雪は採算がとれないからやめるというのは何としても避けたいし、そうならないための方策は必要かなと思います。  たしか、これは4年前も私は聞いた気がするんですが、その当時、採算がとれない除排雪を地元業者にお願いして、夏場の利益が見込める仕事は一般競争入札をやるということでは、除排雪をやっている業者というのはたまらないだろうなと。割に合わない仕事だけ頼まれて、もうけの出る仕事は他県からの業者が持っていくということにもなりかねないので、通年で業者の仕事というものを考えてはどうなんでしょうと。  業者にしてみれば、以前は暗黙の了解というか、最初はそれこそ口で言われたということなんですが、要するに除排雪事業に協力しなければ、当時指名競争入札でしたでしょうから、夏場の指名には入れないよという形で、1回言われれば十分なんだそうです。そういうことだったので、除排雪事業からは手を引けない、採算がとれなくてもやらなければいけないということだったんですが。今はそういうことはないという話ですけれども、ただ、通年で業者の仕事を考える、地域維持型といいましたか、そういったやり方が考えられるんじゃないかという話をしたんですが、それに対する取り組みというのは現在どういうふうになっていますでしょうか。 139 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 140 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  地域維持型の契約につきましては、確かに市としても可能性があるかどうか具体的に検討いたしました。しかしながら、青森市内の冬以外の事業量、公共工事の量がそれほど多くなくて、これと除排雪をセットでというのはなかなかなじまないだろうなと。ほかのやっているところについては、夏場の事業量も多くて、プラス雪もということで通年でというのは成り立つんですけれども、雪がかなり多くて、例えば道路工事とかはかなり少ない、それに見合うだけの量がないということがまず1点。  あと、市の除排雪業者の中には、土木業者以外の方も入っていらっしゃる。さまざまな職種の方がありまして、これを一律それでやりましょうというと、対応できない業者も出てくるということで、現時点ではこれは難しいと考えております。
    141 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 142 ◯22番(木下靖君) 確かに土木業者以外の業者も除排雪にかかわっているし、夏場の公共工事も、業者みんなに行き渡る十分な量はないというのはわかるんです。しかし、私が考えるのに、少なくとも業者にしてみれば、仮に夏場の仕事は除排雪事業に協力している業者の中からの例えば指名競争入札だとかにしてみれば、業者にしてみれば一般競争よりははるかにいいんじゃないかと思うんですが、業者の方からはそういった声というのはないものですか。 143 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 144 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  可能であればそういう契約形態を検討していただけないかという声は実際来ております。ただ、なかなか入札制度ということとの兼ね合いで、現時点では難しいという判断に至っております。 145 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 146 ◯22番(木下靖君) 時間が迫ってきましたので、次にお聞きしたいのが、今、市の除排雪事業で、業者が除排雪作業に入るかどうかというのは、市の出動指令を原則とするとなっています。この市の出動指令の基準は、何をもとにして、誰が判断して、いつ出すのか、これを教えていただけますか。 147 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 148 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の質問にお答えします。  まず出動基準がございます。幹線であれば10センチメートル以上、生活道路であれば15センチメートル以上の雪が降って、かつ通行に支障があると判断された場合については指令をするということでございます。そして、指令をする責任者は、青森地区であれば道路維持課長、浪岡地区であれば都市整備課長です。判断する要素としては、先ほども申しましたが、パトロールで見てこういう状況だと、だからこうですよという情報をもとに、最終的には道路維持課長、都市整備課長が指令を出します。  そして、青森地区においては、先ほどから説明していますけれども、基本的にはダンプつき除排雪ということで、早い時間、基本的には日中の2時に出なさいと。その時間を過ぎるとダンプトラック、傭車の場合、特にほかに回ってしまうおそれがあるので、日中の2時までには指令を伝えてほしいというのが除雪業者からの意向で、そういう時間帯に設定されています。浪岡地区については、夜間パトロールをして判断するということで、青森地区とは違うやり方でございます。  以上です。 149 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 150 ◯22番(木下靖君) 午後2時に指令が出されるということだったので、基準ですからそれはしようがないですよね。ただ、そうなると夜間の天候が急変したり、ある程度予報でもわかるんですけれども、予報どおりにいかないときがありますから、夜間に大量の降雪があったときなんかはなかなか対応できないのかなという感じがしますので、その辺はまだ改善の余地があるのかなという気はします。  もう1つ、除排雪に対する市民の不満の1つには、除排雪作業のおくれもあるんですけれども、自分の住んでいる地域にいつ入ってくれるんだろうというのがあるんだと思うんです。2日や3日、みんな順番がありますので待ちますけれども、これが4日たち、5日たち、全然ブルドーザーの音が聞こえないと、ひょっとして我が地域は見捨てられているんじゃないかと大変不安に思うんです。正確に何月何日入りますとか言うといろいろ問題があるという話もありますので、そこまでは言わないですけれども、少なくともあす、あさってにはこの地域に入りますと教えてもらうだけでも、住民としては本当に救われた気持ちになるんですけれども、そういった方法というのはとれないものでしょうか。 151 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。都市整備部理事。 152 ◯都市整備部理事(櫻庭信也君) 再度の御質問にお答えいたします。  ある程度早い段階で地域の皆さんに除雪の情報が入れば、気持ち的に安心できるということだと思います。今、それについて、やれるやれないはお答えできないですけれども、そういうことも1つの方法であろうと思いますし、私が壇上からお答えした新しい方法、ダンプトラックを使わないということであれば、今、議員からの話があった来てほしいときに来られない大きい要素に、ダンプトラックの手配ということがありますので、ダンプトラックを使わない方法はないものかという新たな方法を青森市としても検討していきたいと思っております。 153 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 154 ◯22番(木下靖君) 今、やるやらないというのは確かにこの場で言えないと思いますけれども、そういう方法がとれれば、私が言ったとおりじゃなくてもいいです。ダンプトラックを使わない方法というのがあるのかもしれません。ただ、いずれにしても、住民にとって大体いつごろ作業に入るんだという情報が伝われば、闇の中に1点灯りをともしたような希望が持てると思いますので、ぜひこれは前向きに検討していただきたいと思います。  それでは、除排雪に関しては最後、平成27年度除排雪事業実施計画の策定に向けた検討を行うというお話でしたので、もちろん年度明けの業者に対するヒアリングもそうですし、いろいろ市民の方にもアンケートなんかもとっていると思います。そういった声を聞いて、ぜひ新たな基本計画に反映をさせていただきたいと思います。除排雪については以上で終わります。  それでは、観光振興策について。  平成27年度の当初予算における主なる取り組みを見ますと、先ほど御説明もありました(仮称)青函圏博覧会開催に向けた首都圏等でのPRというのがございました。この中に、4市が保有するマラソン大会を活用したマラソンラリーを新たに開催することで、さらなる周遊促進を図るという記述がございます。この4市が保有するマラソン大会を活用したマラソンラリーというのはどういったものなのかを教えていただけますでしょうか。 155 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。石澤経済部理事。 156 ◯経済部理事(石澤幸造君) 木下議員の再度の御質問にお答え申し上げます。  青函圏のマラソンラリーということですが、来年度、まずプレの青函圏博覧会の1つの事前PRとして、青函圏マラソンラリーというものを今企画しております。これは、AOMORIマラソン、弘前・白神アップルマラソン、函館ハーフマラソン、八戸のうみねこマラソン、この4つのマラソンを5月、6月、7月、10月と予定ではあるんですが、これを全部周遊させて集客を図り、例えば4つ参加した方にある程度の宿泊のプレゼントをしたり、3回参加した方には4市の特産物を差し上げるとか、そういう企画で4つのマラソンを通じて4市の地域を周遊していただくという企画をしております。  以上です。 157 ◯副議長(竹山美虎君) 22番木下靖議員。 158 ◯22番(木下靖君) ありがとうございます。  今大変なマラソンブームでございまして、全国各地のマラソン大会、どこも千客万来という状況だと聞いております。先般も新聞に、ことしの弘前・白神アップルマラソン、10月4日開催決定ということで記事が載っていました。  ここで1つ提案なんですけれども、青森県内でフルマラソンを走れる大会というのは、この弘前・白神アップルマラソンただ1つです。昨年度の参加者数が6663名、ことしはそれを上回る6800名を見込んでいるという話でした。7月の第1日曜日に行われているAOMORIマラソン大会は、いろんな会場の関係もあって参加者数は3000人ぐらいで制限しているようなんですけれども、御存じのように、こういったマラソン大会等で一番参加者数が多いのはフルマラソンの部門です。私、これは使わない手はないんじゃないかと思うんです。さまざま問題はあるでしょうけれども、AOMORIマラソン大会にフルマラソンの種目が追加できれば、参加者数はふえますし、他県からの参加者というのは間違いなく前の日に入って泊まりますから、数百人単位での誘客というのは間違いなく見込めるということで、青森市が主催者ではないですけれども、実行委員会の中に青森市からも入っていますので、フルマラソンを種目として加えることを提案しますけれども、市としてはそういった考えはないでしょうか。 159 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。教育委員会事務局理事。 160 ◯教育委員会事務局理事(成田聖明君) マラソンにつきましては、私どもの所管でございますので、私から答えさせていただきます。  フルマラソンにつきましては、実行委員会の中でも何とかできないかということで検討はしております。あと2年ぐらいしますと、25回の記念大会にもなりますので、そのためのお金を少し積み立ててはいるんですけれども、問題は交通規制です。そこで警察のオーケーが出るかどうか、コースをどこに設定していくのかということで、ハーフマラソンをやるだけでもなかなか大変なものですから、私個人的にはやりたいと思っているんですけれども、クリアするべき点が非常に多いものですから、今検討しているということでしか申し上げられません。申しわけございません。 161 ◯副議長(竹山美虎君) 次に、11番天内慎也議員。   〔議員天内慎也君登壇〕(拍手) 162 ◯11番(天内慎也君) 日本共産党の天内慎也です。通告の順に従い一般質問を行います。  1つ目は、地域医療再生についてお聞きします。  青森市民病院、浪岡病院を初めとした自治体が経営する病院事業は、地方公営企業法の財務規定が適用され、常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならず、経済性と公共性を両立させて地域医療を守らなければならない役割を担っています。しかし、医師不足を初めとした医療資源の確保が困難となり、自治体病院の多くが赤字を抱え、本市病院も厳しい経営が続いています。  市民病院と浪岡病院は、平成27年度までを計画期間とする経営改善計画を策定し、収益の向上や費用の削減に取り組んできました。また、それにつけ加え、経営コンサルタントの支援を受け、診療報酬各種加算の算定件数をふやすことや、接遇コンサルタントを招いてイメージアップを図り、患者に喜ばれる病院づくりにも努めてきました。こうした取り組みを職員が一丸となって努力し、自治体病院としての役割である公共の福祉を増進させて、市民の命と健康を守っていかなければなりません。  今回、私は自分のレベルアップと本市病院の置かれている経営状況を広い視点から勉強するために、2月5日から6日まで、東京において地域医療セミナーを受講してまいりましたが、そのことを踏まえて、何点か提案や現状の確認をしていきたいと思います。  それでは最初の質問は、市民病院と浪岡病院における平成26年度の入院及び外来収益の経営状況が計画どおり改善されていないが、その要因についてお示しください。  2つ目は、合併10年目と今後の浪岡地域自治区についてお聞きします。  平成17年度に、旧青森市と旧浪岡町が合併して新青森市となってから10年目を迎えます。この10年間があっという間だったのか、それとも長かったのかは人それぞれ判断が分かれると思いますが、浪岡地区にとっては決して短くはない10年間だったと思っています。新青森市となり10年という月日がたったわけですが、私は青森地区と浪岡地区が言葉だけの一体感でなく、溶け込み可能な限り一体になるには、合併前に起こった合併反対運動とこれまでの10年間を振り返り、よい点は評価しさらによい方向を目指すこと、悪い点があれば反省をして次はよくしていくという考えを持って今後の10年間に挑戦していかなければならないと思っています。その意味は、過去にあった事実を検証し、次に臨んでいくということです。  そういう意味で事実として申し上げれば、合併の問題では、当時住民投票で5回否決されたことや、合併で後戻りできなくなった時期に行われた住民投票での民意という事実を重く受けとめ、これまでの10年を振り返り、今後の青森市としての一層の地域振興を期待するものです。  住民は合併に何を期待し、合併後の市に何を期待したのか、合併の波及効果には時間がかかるものもありますが、合併はまちづくりの手段であり目的ではないことを理解し、今後の青森市としてのまちづくりを進めていかなければならないと思います。  合併当時、まちづくりをどのように進めていくのかを示されたのが、「青森浪岡21世紀まちづくりビジョン」、いわゆる市町村建設計画であります。主に合併特例債事業を活用し、地域振興を図ることなどが当時策定され、青森地区では主なものとしてワ・ラッセの建設や文化会館の改修工事などがあり、浪岡地区では消防署や中央公民館の改築などがあります。  鹿内市長は市長就任以来、地域住民の声に耳を傾けさまざまな課題に力を尽くしてきたのではないかと思っています。浪岡住民の側から見れば、これまで合併検証委員会をつくり、合併のしこりをなくしていくために検証をしたことや、浪岡自治区地域協議会の意見も聞き、残されている課題を前進させてきたことなど、両地区の地域振興に努力をしてきたと思っています。それらを踏まえて質問します。  新青森市が合併し10年を迎え、市長はこれまで両地区の行政サービスや地域振興の充実に努力してきたが、これまでの評価と今後の課題について見解をお示しください。  以上で壇上からの質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 163 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。鹿内市長。   〔市長鹿内博君登壇〕 164 ◯市長(鹿内博君) 天内議員の合併10年目と今後の浪岡自治区についての御質問のうち、新青森市10年の評価と今後の課題についての御質問にお答えいたします。  平成17年4月1日に旧青森市と旧浪岡町が合併し、新青森市が誕生してから、間もなく10年を迎えようとしております。私は、合併によって2つの自治体がそれぞれ保有していた地域資源、人材、そして歴史や文化が1つとなり、都市の魅力が大きく高まったことこそ合併の効果であったと思っています。  具体的には、旧青森市が保有している県都としての都市機能、新幹線や空港等の高速交通体系の拠点、機能、そして4年制大学4校等の教育資源、教育環境、あるいは日銀支店等の金融、情報企業群の集積、そして港湾、ねぶた祭、ホタテ、棟方志功、関野準一郎、縄文の歴史、八甲田山や陸奥湾の恵まれた豊かな美しい自然、そして旧青森市として、函館市、韓国平澤市や中国大連市との交流などの魅力、あるいはその蓄積があります。一方、旧浪岡町が保有している津軽地方の玄関口としてのまさに交通の要衝、アップルヒル、リンゴや米、サクランボなどの農産物、あるいは阿部合成、常田健、そして浪岡城跡に代表される中世の歴史、あるいは世界自然遺産に登録されている屋久島町、東京都世田谷区桜新町商店街、アメリカメーン州との交流など、旧浪岡町がそういう魅力を持って、それが重なり合いました。何よりも両市町の合併により、30万人を超えるという市民の力がそこに大きく膨れ上がったもの、そしてそのことによって都市の魅力の厚みが一層増したものと考えています。このような新青森市の魅力を最大限生かしながら、元気都市あおもりの実現に鋭意取り組んできたところであります。  私の市政運営の基本姿勢は、市民とともにつくる市民のための市政でありますが、私たちの住む青森市をもっと明るく、もっと元気な、そして市民主役の元気都市あおもりにしていくためには、市民、議会、企業、町会、町内会あるいはNPOなど、ともに力を合わせて汗を流し、そして喜びと実感を分かち合いながら、まちづくりに取り組んでいくことが必要であるものと考えております。  このことから、私は就任以来これまで、コミュニティ・ガイドラインに基づくまちづくり協議会の設置、市民と市長のなんでもトーク、そして、あおもり市民100人委員広聴会、市民意識調査、市民交流サロン、まちづくり政策形成市民懇談会、そして各種審議会への市民の公募、あるいはさまざまな政策決定、計画決定における市民意見の公募等々、市民の市政への参加、参画、そして協働の仕組みを構築し、積極的かつ継続的に実施してきたつもりであります。  また、浪岡町においては、浪岡事務所を拠点として、市民生活に必要な各種行政サービスを提供するとともに、旧合併特例法に基づき設置された浪岡自治区地域協議会に対しては、浪岡地区あるいは市全体の政策、施策並びに予算等について適宜御説明申し上げ、御意見を伺い、可能な限り市政に反映することに意を用いてきたところであります。  このような市民参画・協働を進めることにより、市民一人一人がふるさと青森への愛着と自信、そして誇りをさらに高めることにつながり、このことが、まちづくりのみならず、観光対策や人口減少対策に最も重要な要素と思うものであります。  そうした中で、市が一昨年、平成25年11月に実施した浪岡地区住民アンケート調査では、青森市民としての一体感を感じていますかとの設問に対し、感じている、どちらかといえば感じていると回答した方は6.9%の433人、感じていない、どちらかといえば感じていないと回答された方は54.8%の3452人という結果になりました。私自身、この数字には大きなショックを受け、驚きでありました。青森・浪岡両地区の市民が新青森市の市民であるという一体感を持つことには、ともに力を合わせてまちづくりに取り組んでいくことが一層重要なことだと思い知り、そしてまさに解決すべき課題の1つであると思っております。  そして、もう一つの課題は人口減少問題であります。人口減少問題を克服する上で、来年3月に開業予定の北海道新幹線開業は、きわめてタイムリーで、そしてまたビッグチャンスでもあり、このことを何としても生かしていかなければならないと考えます。これは本市と函館市を中心、あるいは核として、札幌圏、仙台圏の中間に位置する人口180万人を擁する青函圏を構築形成できる、また形成しなければならない、そのチャンスだと考えています。  この取り組みは、特に中核市で人口減少率が最も高いとされている函館市と本市が連携して、さまざまな取り組みをすることは全国の人口減少対策のモデルになり得るものであると考えています。本市と函館市は、これまで青函連絡船時代の80年間、青函ツインシティの25年、合わせて100年を超える間、観光、教育、経済、福祉、あるいは芸術、文化スポーツ等、市民も含めてあらゆる分野での交流を重ねてまいりました。この連携、交流の実績があることをさらに生かし、伸ばして、充実することが青函圏の形成、構築に大きな力を果たしていくものと思います。  冒頭申し上げましたように、本市が旧浪岡町、旧青森市が合併して、そして都市の魅力の厚みがさらに増したことにより、それぞれの地域の特色を生かしながら、そして両地区市民の力を結集して、まさにオール青森の体制で進め、北海道新幹線の開業効果を最大限に生かし、そのことが人口減少問題を克服していくことにもつながり、そして子どもたちに誇れる市民主役の元気都市あおもりの実現に取り組んでまいる所存であります。  これまでの答弁の訂正をさせていただきます。これまでの取り組みに係る答弁中、浪岡町においては、浪岡事務所を拠点と申し上げましたが、浪岡町ではなくて浪岡地区でございます。大変失礼いたしました。おわびを申し上げ、訂正をさせていただきます。 165 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民病院事務局長。   〔市民病院事務局長安保明彦君登壇〕 166 ◯市民病院事務局長(安保明彦君) 市民病院と浪岡病院における入院及び外来収益の平成26年度の現状とその要因についての御質問にお答え申し上げます。  平成26年度における入院及び外来収益の状況につきましては、今定例会におきまして、平成26年度決算見込みに基づく補正予算案を提出し御審議をお願いしておりますことから、補正予算案に基づき御説明させていただきます。  最初に、市民病院における税込みの平成26年度の状況についてでありますが、まず、入院収益につきましては、前年度決算額と比較し、3億9506万8000円減の66億4034万7000円となる見込みであります。前年度と比較し減額となった主な要因といたしまして、患者1人1日当たりの診療単価については、今年度新たに取得しました患者サポート体制充実加算や医師事務作業補助体制加算及び診療録管理体制加算の上位基準取得による増収分などを加え、前年度と比較し、1425円増の5万3379円と見込んだところでありますが、病床利用率については、今年度からの呼吸器内科の休診による影響が大きく、前年度と比較し5.6ポイント減の63.4%と見込み、結果として減額となったものであります。  外来収益につきましては、前年度決算額と比較し、1億1585万4000円減の20億1916万4000円となる見込みであります。前年度と比較し減額となった主な要因といたしまして、延べ患者数については、呼吸器内科の休診により減少する要因があったものの、眼科を初めとした他診療科の患者数がふえたことにより、前年度と比較し、2030人増の21万527人と見込んだところでありますが、患者1人1日当たりの診療単価については、診療単価の高い呼吸器内科の休診による影響などにより、前年度と比較し649円減の9591円と見込み、結果として減額となったものであります。  次に、浪岡病院における税込みの平成26年度の状況についてでありますが、まず、入院収益につきましては、前年度決算額と比較し、352万7000円増の6億4026万1000円となる見込みであります。前年度と比較し増額となった主な要因といたしまして、精神神経科においては、入院患者数の減少により前年度に比べ減額が見込まれますものの、一般診療科では、昨年1月から不在となっておりました常勤外科医師が昨年7月に着任したことが影響し、入院患者数が増加する見込みであることから、一般診療科の入院収益見込みの増額分が精神神経科の減額分を上回り、結果として増額となったものであります。  外来収益につきましては、前年度決算額と比較し、758万5000円減の2億5831万5000円となる見込みであります。前年度と比較し減額となった主な要因といたしましては、延べ患者数について、前年度と比較し全診療科において減少する見込みであることに加えまして、患者1人1日当たりの診療単価についても、外科が前年度と比較し1000円以上の大幅な減少となる見込みでありますことから減額となったものであります。  以上です。 167 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 168 ◯11番(天内慎也君) それでは再質問をしていきます。  合併10年の浪岡地域自治区のほうは市長の答弁も長くてメモし切れない部分もあって、先にこっちをやりたいところなんですけれども、やっぱり順番どおり地域医療の再生について質問していきます。  まず、東京のほうに行って地域医療の勉強をさせていただきました。それで勉強になったということは印象に残ったということなんですが、医療は患者の病気を治すことが役割であり、地域医療を解決することはできない、地域医療の不安を解決するには、行政や政治、地域住民が解決するべきものであるということを先生から教えていただきました。100ページぐらいの資料が4冊もあるので、全部今回の質問で生かし切れませんけれども、本市の医療を少しでも守るために質問していきたいと思います。  それでは、市民病院と浪岡病院の入院外来収益の経営状況はどうだったかということですけれども、質問はしていますが大体は把握していますけれども、市民病院は外来が減額、入院は単価が上がったが患者が減ったと。浪岡病院は入院が増額ということは、4月から外科の医師が来て上がった、外来は厳しく減額ということで、トータルとしてさらに厳しい経営状況にあるという答弁のとおりだと思います。  それで、まず聞いていくのは、平成26年に診療報酬の改定が行われました。この改定が地域の病院、本市病院にも大きな影響を与えていると思います。この場合では、急性期の病院でありますから、市民病院のことになるんですけれども、これまでにも医療従事者を初め、職員の方々が収益を向上させるために加算を取得するために努力してきていると聞いていますが、今後ますます経営が厳しくなってくるということですので、新たに加算をとらなければだめだと。さっきの答弁にもありましたけれども、今後加算をとる、狙っている加算があるか答弁を求めます。 169 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民病院事務局長。 170 ◯市民病院事務局長(安保明彦君) 再度の御質問にお答え申し上げます。  今後の加算取得についてのお尋ねでございます。最初に、市民病院の内容についてお話しさせていただきます。市民病院については、先ほど壇上でお答え申し上げました加算を初め、これまでも診療報酬の改定の都度、取得できるものは取得してきているところでございます。今後の取得を検討している新たな加算についてということのお尋ねでございますけれども、検討している加算といたしましては、例えば総合入院体制加算でありますとか、栄養サポートチーム加算、総合評価加算、そのような加算をとりたいという思いでございますけれども、ただ、今お話しさせていただいた加算については、業務量の増加に伴う職員の例えば増員でありますとか、必要な研修を受けなければならないというさまざまな高いハードルがございます。よって、現状では今のところ取得できていないという現状なんですが、今後におきましては、取得できるものについては取得するように努めてまいりたいと考えてございます。  あと、浪岡病院の加算についてもちょっとだけお話しさせていただきたいんですけれども、昨年10月から、実は県の事業によりましてコンサルタントの派遣を受けてございます。そのアドバイスをいただきながら、ことしの1月までに、例えば患者サポート体制充実加算など、あわせて4件の加算を取得している状況がございます。現在におきましても、そのコンサルタントの方から新たな提案をいただいているところでございますので、取得要件をクリアできるものから順次取得して、病院の経営改善につなげてまいりたいと思っております。  以上です。 171 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 172 ◯11番(天内慎也君) 答弁を聞いていましたけれども、勉強してきた先生がしゃべっていた今後とらなければだめな加算と大体合っているなと思っていますので、加算をとって収益につなげてほしいと思います。  あと、浪岡病院は去年10月にコンサルタントを入れて経営改善を図る、それで4つの加算を新たに取得しているということですので、浪岡病院は厳しい状況ですので、少しでも収益の向上、住民の皆さんのためになるようにしてほしいと思います。  それで、これからも急性期病院の評価を充実する動きが国の方針として求められていきます。これから取得を検討されている加算は、ほとんどが人員をふやさなければとれないものばかりです。そして、人員をふやすだけでなくて、職員に必要な研修を受け入れなければならないとされていますので、人を減らすのではなく、加算をとるために人をふやして研修させるということでは予算が伴っていく人を減らせばだめだということだと思います。そして、御存じのとおりだと思いますけれども、昭和の時代は薬や注射で利益を得ていた時代でしたが、今は人を減らすのではなく、人をふやして研修を受けさせて、患者さんにサービスを提供して利益につなげていくということだと思います。  先ほど、浪岡病院はコンサルタントを入れたということですので、引き続き収益向上に期待したいと思います。  そして、先ほどの加算の答弁の中にあったんですけれども、その中に医療事務作業補助体制加算というのがありました。これは忙しい医師に対する業務負担を減らして患者の診察に集中してもらうための役割がありまして、医療クラーク、またはドクターズクラークとも呼んでいますけれども、2008年からの診療報酬加算の対象になりまして、全国では今2万人の方が働いています。医師が足りない本県にも広がってきていると聞いていますけれども、まずはドクターズクラークについての本市の状況はどうなっているのか答弁を求めます。 173 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民病院事務局長。 174 ◯市民病院事務局長(安保明彦君) 再度の御質問にお答えいたします。  ドクターズクラークの現状ということでのお尋ねでございます。市民病院では、平成22年度に医師事務作業補助者、いわゆるドクターズクラークを導入しておりまして、現在は30人配置しております。また、浪岡病院におきましても、現在担当職員1名配置している状況でございます。  ドクターズクラークですけれども、今、議員おっしゃったとおり、医師の負担を軽減するためという目的で診断書であるとか、診療録、あるいは処方箋、そういうものを作成したり、また主治医の意見書の作成であったり、診察や検査の予約という業務一部を担っているという状況で、医師の負担軽減に効果があるものと認識してございます。そういうこともございますので、次年度以降、必要に応じてドクターズクラークを増員することによって、さらに医師の負担軽減を図ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 175 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 176 ◯11番(天内慎也君) 答弁のとおり、医師不足がずっと続いていますので、多忙な医師の負担軽減のために、市民病院にも今30名、浪岡病院が1人ということで、市民の皆さんの医療の充実につながっていければと思います。答弁にもありましたが、必要な場合はやっぱりドクターズクラークをふやしていくべきであると思います。今、市民病院は患者20に対してドクターズクラークが1、20対1の加算も取得していますけれども、将来的には、その上の15対1も目指して前向きに取り組んでほしいと思います。この加算については終わりまして、次に行きます。  これまでにも病院経営をどうにかよくしていきたいと質問してきましたけれども、本市病院も含む公立病院が担っている役割は地域に必要な医療であります。不採算部門や、民間ではなかなか医療を提供することが困難な非効率的な医療も担っています。その自治体病院に対し、3年間で経営効率化や再編では5年間を目的とする2008年から始まっている公立病院改革プランを策定することを総務省が求めたと。それに基づいて、これまで市民病院と浪岡病院が経営改善計画を策定して、立て直しに努力してきていますけれども、医師不足については、なかなか思うようにいっていないのが現状であると思います。  私の考えとしては、これまで行われてきた国の医療政策の中で、こうした青森県の病院、市民病院、浪岡病院、他の病院もそうなんですけれども、黒字にするということ自体がなかなか難しいと私は思っています。そして今回、さらに経営効率化や病院の再編を推進させるために、まだ示されていないということですけれども、平成27年3月、今月いっぱいに策定が急がれている新しい公立病院改革ガイドプランが策定される予定となっていますが、あらかたのことは示されていると思います。その改革プランが本市の医療にどのような影響を与えると予想しているか、まず答弁をいただきたいと思います。 177 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民病院事務局長。
    178 ◯市民病院事務局長(安保明彦君) 再度の御質問にお答えいたします。  新たな公立病院改革ガイドラインについてのお尋ねでございます。どのような影響ということでございます。  今、議員おっしゃったとおり、あらかたと言いますか、大体の方向性みたいなものは出ているんですけれども、やはりまだその詳細というのが示されておりません。よって、その影響ということで明確にはお答えすることは今できかねますけれども、公立病院の改革ガイドラインにつきましては、国において今年度中というか、今月中に策定するということでは伺ってございます。  その方向性なんですけれども、まず今ある現ガイドラインの内容を検証しながらということで、同じく、今月中に策定予定の地域医療ビジョン策定のためのガイドラインと連携して、公立病院が果たすべき役割を明確化するということと、経営の効率化であったり、病院間のネットワーク化、そして経営形態の見直しを推進することとしていると承知してございます。  その後、地方公共団体に対して、新たな公立病院改革プランの策定を要請するという方向性に沿いまして、プランを策定するということが要請されるという段取りになっているようでございます。こういうことから、市民病院も、また浪岡病院におきましても、今後国から示される新たなガイドラインの内容を踏まえて、新たに公立病院の改革プランを策定することになろうかと思います。影響については、まだ詳細が示されていないので、御答弁のほうは差し控えさせていただきたいと思います。  以上です。 179 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 180 ◯11番(天内慎也君) 市民病院事務局長が答弁した内容は、大体はそのとおりだと思いますけれども、それは病院の角度からの見解だと思います。私は市民の立場に立った見解でしゃべっていくわけですけれども、このガイドラインのポイントとして、厚生労働省がつくる医療介護総合確保推進法に基づいて県が策定して地域医療ビジョンをつくる、そして総務省がつくる公立病院改革プランと一体となったものなんです。  地域医療ビジョンなんですけれども、今の市民病院と浪岡病院がどれだけ市民に利用されているかというのか、ベッドもどれだけ使われているかという実態は、病床機能報告制度により県が報告を受け、把握される。しかも、公立病院の運営費に係る地方交付税の算定基礎を、従来の許可病床数から稼働病床数に見直すということなんです。ということは、例えば浪岡病院は今92床あるけれども、実際70床しか使われていなかったとすれば、この分の空ベッドを持っていれば国から来るお金が減らされる。市民病院と浪岡病院は今よりも経営が縮小されていくということになると思います。従わなければ県から勧告を受けて、医療機関名の公表や補助金の交付対象から外されていくということなんです。権限が県に与えられて、余りにも地域の実態を無視した強引のものにならないかと心配、危惧するものなんですけれども、今後の新公立病院改革プランがちゃんと示されるので、大事な情報は今後もきちんと教えてほしいと思います。  次に、地域医療再生の最後は、浪岡病院のあり方について、まずは現在の進捗状況について答弁を求めます。 181 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民病院事務局長。 182 ◯市民病院事務局長(安保明彦君) 浪岡病院のあり方の進捗状況についての御質問にお答えいたします。  このあり方の検討の経過でございますけれども、これまで5回にわたる検討会を開催しまして、地域医療の目、あるいは病院経営から見た目ということで、機能規模ということについて検討を重ねてきた経緯がございます。現在は最終的な結論には至っておりませんけれども、今後におきましては、やはりさまざま御説明申し上げております地域医療ビジョンであったり、新たな公立病院改革ガイドラインだったり、そのものが示す内容と整合性を図りながら、やはり規模、機能等を整理していく必要があると思っておりますので、これからですけれども、国、県の動向等も注視しながら、引き続き関係部局との協議を継続していきたいと考えております。  以上です。 183 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 184 ◯11番(天内慎也君) 市民病院事務局長の答弁は、実際にそのとおりなのかもしれませんけれども、毎回のように病院の質問をして、浪岡病院のあり方を質問して、答弁がさほど変わりがないということはちょっとおかしいと私は思うんです。絶対何かが進展しているはずだと思うんです。答弁で言えないのかどうかわかりませんけれども、それはおかしいと思います。  これまでにもこの問題に対しては、確かに赤字だということは私も理解していますが、この先のあり方を決めていくためには、何度も言っていますけれども、数字だけで決めることはだめだと訴えてきました。市は、このぐらいベッドを削減すれば計画が改善されて黒字に向かっていくだろうと。黒字ということはもちろん大事なんですけれども、それだけでは決めない。浪岡地区の人たちが残してほしいというものを把握して、両方を机上に乗せて決めてほしいと強く思っています。そうしなければ、浪岡地域自治区の問題の一体感どころではなくなってしまうと、私はそういうことを実行してほしいと思います。  市民病院事務局長には聞きません。浪岡病院のあり方の座長をしているのが健康福祉部長なんですけれども、突然で申しわけありませんが、どういうところをポイントにして、方向性を示しているのか答弁をいただければと思います。 185 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。健康福祉部長。 186 ◯健康福祉部長(赤垣敏子君) 浪岡病院のあり方につきまして、健康福祉部の私が庁内関係部局長の検討委員会の座長を務めさせていただいておりますので、その立場から。今現在の基本的な浪岡病院のあり方を考える上での検討委員会のメンバーで押さえている基本的な考え方につきましては、1点目として、まず救急告示病院としての役割、もう1点といたしましては、浪岡地区における今後の高齢化に対応する地域に密着した病院としての役割を果たしてくことが必要であると考えておりまして、それを踏まえながら、施設の規模、機能面で、どういう対応をしていったらいいのかということについて議論しているところです。  今後の議論の進めにつきましては、先ほど市民病院事務局長から御答弁がございましたけれども、国が示すガイドラインや、平成27年度から県が策定に着手することになります地域医療構想、これらとも整合性を図りながら検討を進めなければならないものと考えております。  以上でございます。 187 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 188 ◯11番(天内慎也君) 突然の質問で済みませんでしたが、どういった内容を議論しているかということは少しだけわかったと思います。  最後です。まあ、わかります。数字を見れば、規模縮小とかいうふうになるおそれがあるんですけれども、そういう数字からではなくて、地域の人のために存続しよう、地域の人の病院にしようという考え方で進めていってほしいと思います。病院に対しては終わります。  次は、合併10年目と今後の自治区について聞くんですけれども、市長に対しては、市長は合併から10年を迎えて、これまで地域振興や行政に努力してきたけれども、評価と今後の課題について答弁を求めました。当然ながら、合併をしてからの新青森市に対して聞いていますので、答弁も長くなるのは当然のことです。青森地区はいっぱいしゃべりました。地域資源とか棟方志功、縄文。浪岡地区もアップルヒル、屋久島とか、いろいろ取り組んできた。そして最終的には、30万都市として合併都市の魅力ができたということをおっしゃっていました。それと、市長が一貫して貫いているのは、市民の声を聞くという姿勢も私は評価していますけれども、そういうことをやってきたということだと思います。  答弁にもありましたけれども、浪岡地区のことです。このことは、何度も議会でやってきているし、合併の検証をした、そして平成25年2月に報告書が提出されたということで、何度も議会でやってきているし、理事者の皆様が御存じのことだと思いますが、この合併の問題もそうだし、青森市としての10年の節目に当たって何点か聞いていきたいと思います。  まず、青森市だけでなくて、当然ながら全国的にもかなりの数、10年を迎えて、最近では新聞報道、地元紙でも平成の合併10年を迎えたという特集記事が出るようになっています。つがる市や平川市などの合併に対する評価も書かれていました。また、県内の40市町村のアンケートも以前掲載されておりましたが、そのアンケートの回答から浮かび上がったのは、行政サービスの維持を求める住民ニーズの対応、さらなるコスト削減を迫られる中で、多くの自治体が期待した合併効果を実感できずにいる、そういう現実だったと地元紙はまとめています。  そして、他の新聞報道で見たんですけれども、総務省は1月16日に、平成の大合併で誕生した自治体の地方交付税の上乗せをする特例終了後の新たな財政支援を決めたと報道されていました。また、昨年12月26日には、地方財政審議会において、合併後の市町村の姿に対応した地方交付税の算定の必要性の意見を述べているということなんですが、このことはきのうの藤田議員に対する答弁にもあったと思うんですが、支所の重要性が増しているということで、行政区域の拡大に伴い必要な行政サービスの経費が増加するということ。このため平成26年度から段階的に行われている、支所の経費の算定を継続する合併算定がえの特例期間の状況を踏まえながら、引き続き市町村の変化に対応して、交付税の算定に適切に反映させていく必要があるとしています。また、地方財政審議会でも、当初想定したほどメリットが進んでいないということを私はあらわしていると思うんですけれども、そのことに対して市の見解を求めたいと思います。 189 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民政策部長。 190 ◯市民政策部長(工藤清泰君) なかなか合併の効果を享受できないということでございました。合併を実施して今10年がたつわけですので、先ほど市長からも御答弁申し上げましたけれども、いろんな施策、それから事業を通して、元気都市あおもりをまたつくっていくためには、国よりの例えば先ほどの交付金の算定がえの効果を享受するためのこととか、そういうことも中核市から一緒に要望しておりますので、そういうことも含めて市として対応していきたいと思っております。 191 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 192 ◯11番(天内慎也君) 今も申し上げたとおり、財政の問題でも、当初想定したようにはなかなかいっていないということだと私は思っています。  次に行きますけれども、先ほども答弁でありましたけれども、平成25年11月に浪岡地区では住民アンケートが行われたと。市長答弁でも、一体感を感じていますかという設問で、感じていないが3452人いた、それで市長はショックだったと述べていました。そして、市もこれに対しては重く受けとめて、全庁的に進めていくと答えています。  市民政策部長にまたお聞きしたいんですけれども、市民政策部長のコメントも載っていました。県内の市町村のアンケートに対して、1市2制度が一体感醸成を阻害してきた感は否めないと分析して発言しています。この春から水道料金などを統一し、残りについても進めていくと示していますけれども、基本的な考えは、統一をすることで一体感につながっていくという認識でいいのか、まず確認の答弁を求めます。 193 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民政策部長。 194 ◯市民政策部長(工藤清泰君) まさしく1市2制度の解消というのは、一体感の醸成に資するものであると考えております。少なくとも同じ行政区域の中に制度が2つあったりするということ自体がやはり問題であると思っております。  ただ、合併検証委員会の報告にもありますとおり、それぞれの地域が持っている伝統、それからそういう1つの文化、そういうものに関しましてはきちっと双方対応していかなければいけないということを踏まえての対応ということになります。 195 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 196 ◯11番(天内慎也君) 市民政策部長の言うとおり、1市2制度の制度の種類によってまた分かれてくると思うんですが、そういう答弁のとおりの部分もあると私も思います。この1市2制度の問題について、これまで何年かかけて浪岡自治区地域協議会で議論して、今後も継続していくものや廃止するもの、青森の制度に統一するものなどが決められてきたと思っています。  1市2制度をどうするかに対しては、私は今の市民政策部長の答弁のとおり、一緒くたにしないで、地域性や歴史に配慮していくべきという考えだけはこれまであったんですが、今ごろ言っても遅い部分も多いんですけれども、制度の違いは解消されたとしても、一体感は思ったより生まれないと思うように、一部のことなんですが思うようになってきたんです。  それはなぜかといえば、例えば来年度から水道料金が統一になりますけれども、今より料金が上がる住民が少なかったとしても、青森地区に合わせると。だけれども、そうではなく、青森地区と浪岡地区の制度を廃止して新しい制度をつくりましょうというやり方のほうが、浪岡地区の感情として、吸収されたような感覚ではなくて、新設した合併だったと思うようになると、私はそういう考えで思ってきたんです。それは全部は無理です。そうすることにより、もともとの仕組みや体制が両地区で異なっているとしても、市がよく答弁で使われていますけれども、均衡ある発展につながり、一体感につながっていくのではないか、浪岡地区の人の心に響いていくのではないかと私は考えていますけれども、市民政策部長はどう考えますか。 197 ◯副議長(竹山美虎君) 答弁を求めます。市民政策部長。 198 ◯市民政策部長(工藤清泰君) 議員のお考えもよくわかります。浪岡地区の住民の方にも対応していかなければいけないし、旧青森市側の住民の方にも対応していかなければいけない。  ここで、1市2制度の考え方について少しお話させていただきます。旧青森市と旧浪岡町の合併に際し、両自治体で行っていた各種行政制度の調整を1市2制度と言っていましたが、これが合併によりサービス水準を落とさないように配慮するという基本原則を踏まえて整理、協議してきたところでございます。  この中で、一方の地域に制度を適用すべきものがないことから、現状の取り扱いを継続するとしたものが、旧青森市において45件、旧浪岡町において108件、制度を統合しないほうがそれぞれの市・町民にとって有利であることから、両自治体において現行の制度を継続するとしたものが86件あり、これを全部合計しますと239件。最初の合併のときは239件が1市2制度の取り扱いになったところでございます。  しかしながら、合併後において、浪岡自治区地域協議会と協議調整を図りながら、徐々にこの制度の統廃合を進めてきたところございます。特に、先ほど私が申しました合併検証委員会の報告書において、この時点で残っていた136項目の1市2制度についても、住民サービスの公平性を考慮すると、浪岡自治区地域協議会と十分に協議調整しながら解消に努めるべきであるとの提言をいただいたところでございます。  このことから、市としても昨年、平成26年度の当初予算編成方針において、1市2制度として整理すべきもの、すべきでないものを調査分類した上で課題等の調整を進め、整理がついたものについては、順次その結果を予算編成に反映させるとしたところでございます。この方針を平成25年11月に浪岡自治区地域協議会へお話しし、これまで同協議会と協議調整を進めてきたものでございます。少なくとも、浪岡地区住民の生活に影響を及ぼすいわゆる1市2制度の解消に当たっては、同協議会としっかり協議調整しながら進めてまいりたいと考えております。 199 ◯副議長(竹山美虎君) 11番天内慎也議員。 200 ◯11番(天内慎也君) いろいろと答弁していましたが、確かに浪岡自治区地域協議会の同意のもとに決めているということですので、これはあくまでも私の意見、考え方です。それは何のために言っているかと言えば、やっぱり一体感がないという声を少なくするためです。あとは均衡ある発展、市がいつも使っている言葉、そういう言葉に近づいていくために意見として申し上げました。1つになるといっても、山を越えて25キロメートル行かなければならないという地域性もありますので、完璧にとはなかなか言いませんけれども、まだ合わせる制度がちょっと残っていると聞いていましたので、もしそれが、私の言っていることがもし適用できるのであれば、そうしてほしいと思います。  最後、もう1つ聞こうと思っていましたが要望にします。浪岡自治区地域協議会の意見書、残りの3つの条件に対して、同協議会から求められている問題ですので、スピード感も持って示してほしいということを要望して質問を終わります。 201 ◯副議長(竹山美虎君) この際、暫時休憩いたします。   午後3時19分休憩           ──────────────────────────   午後4時25分開議 202 ◯議長(大矢保君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  あらかじめ会議時間を延長します。  この際、私から報告をいたします。  議会運営委員の選任についてでありますが、会派構成の移動に伴い、本日付で自民清風会会派から議会運営委員の選任届があり、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、本日付で議会運営委員として6番舘山善也議員を指名いたしますので報告いたします。 203 ◯議長(大矢保君) この際、暫時休憩いたします。   午後4時26分休憩           ──────────────────────────   午後5時20分開議 204 ◯議長(大矢保君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、21番斎藤憲雄議員。   〔議員斎藤憲雄君登壇〕(拍手) 205 ◯21番(斎藤憲雄君) 21番、社民党の斎藤憲雄です。市長を初め、理事者の皆さんの誠意ある御答弁をお願いし、皆さんの御要望に従って、簡潔に質問をさせていただきます。  質問の1点目は、市民センターの運営及び維持修繕についてであります。  本市では、青森市コミュニティ施設配置見直し基本方針が提起され、市民センターを含めた公共施設のあり方など、統廃合も含め検討がされております。そういう中、青森・浪岡両地域において、市民センター、公民館の利用者は、平成25年度では約94万5000人が利用しております。また、平成18年度と比較し、旧青森市域で7000人、旧浪岡町域で約1万9000人の利用者数の減少もまた報告されております。  市民センターは、1つに社会教育、生涯学習及び地域コミュニティ活動の場、2つに青森市地域防災計画上の収容避難所としての役割を持っております。しかし、昭和44年に建設された中央市民センターを初め、築30年以上となる市民センターが4館、20年から25年を経過しようとする市民センターが3館、築15年以上経過した市民センターを合わせて9館と老朽化が進んでおります。そのため各市民センターにおいては、大小さまざまな補修、修繕が必要な箇所が出始めております。  私が聞いて回った市民センターにおいては、バスケットボードを上下させるためのワイヤー等の劣化やふぐあい、排煙窓のワイヤーの劣化により、夏場にあけても閉めることができないため、あけることができないこと、さらには、冷暖房機器が老朽化により、いつ故障してもおかしくない状態にあるが、修理したくても修理するための部品がメーカーに既にないこと、また水道水に砂がまじっているなども聞いておりますし、畳がえの必要な施設もありました。各センターには10万円から20万円程度の維持修繕費が措置されているようでありますが、それはあくまでも小さな修繕であり、まとまった修繕はほとんどできず、中央市民センターに報告し、簡易なものについては技術職員が修繕をするなどしているようであります。  私は、全施設を回ったわけではありませんが、大なり小なりの修繕要望は数多く出されているものと思います。しかし、要望を出してもなかなか返答が来ない、さらには、担当者がかわれば引き継ぎされているのかもわからない。したがって、あとに残るよう文書で提出しているという館長もいました。このことは、館長が利用者に対して説明ができないことを意味しており、ある意味不信感を持っているとしか言いようがありません。  そこで質問ですが、市民センターの維持修繕についての現状把握をどのように行っているのかお示しいただきたい。  このような現状の中で、本市社会教育委員会議から昨年10月に答申が提出されておりますが、この答申を見るにつけ、私には理想論にしかすぎないように感じました。私は以前、社会教育委員制度について質問をさせていただきました。その際の答弁として、社会教育関係団体や指導者への指導、助言を通じ、市民と行政をつなぐパイプ役とし、社会教育、生涯学習施策の推進へ今まで以上に積極的に関与、また、独任制の機関として、さまざまな課題やテーマを委員それぞれに分担し、効率的に検討を行うとしております。このことを私は否定するものではありませんが、市民センター、公民館を中心とした社会教育を醸成するとしたなら、その施設の現状や各施設の館長など現場の皆さんの悩みや、今何が必要とされているのかなど、社会教育委員の皆さんと館長さん方との意見交換の場を設けるなど、実務者と社会教育委員との懇談をすることも必要だと考えます。それが市民と行政とをつなぐパイプ役として、より現実性のある答申になったのではないかと思います。  社会教育委員会は、何カ所かの市民センターで開催されておりますが、施設の中を視察し、会議を行ったとは聞いておりますが、現場の直接の話は聞いていなかったようであります。この実態から、青森市の社会教育や生涯学習等に関する実態や現況の把握、当面する課題や将来的にどのような姿を描くかについての判断ができなかったのではないかと考えられます。  そこで質問です。  社会教育委員会からの答申を踏まえ、今後の取り組みをお示しいただきたい。  質問の2点目は、新エネルギー政策の方向性についてであります。  本市は、平成24年度から、弘前大学北日本新エネルギー研究所──以下エネ研と言います──に、温泉熱、バイオマス、バイオガスエンジン発電の3分野について新エネルギー実用化検証を委託し、この3年間鋭意研究が進められてまいりました。その研究も本年度が最終年度となっており、この間、成果報告がなされ、先月25日に新エネルギーフォーラムが開催され、エネ研からの成果報告と本市からの新エネ実用化検証委託報告がそれぞれ行われております。  私は、この間、本市の資源を活用し、どの新エネ技術がマッチするのかなど、その絞り込みと事業化するに当たっての考えについてたびたび質問をしてまいりました。今後、まだ実用化に至っていないものの、より実用化に近い分野の絞り込みは当然行わなくてはなりません。そして、この間、再生可能エネルギー活用事業については、八戸市のNPO法人による太陽光発電事業や平川市の第三セクターによるバイオ発電事業など、本市に先駆けて事業化に向けた動きが出ております。本市民間事業者による太陽光発電や風力発電など、実用化に向けた動きも顕著に出ております。この動きは、電力の小売り完全自由化となる平成28年度に向けた動きでもあり、本市としても新エネ活用施策の進むべき方向性を今こそ示していかなくてはならないものと考えます。  そこで質問です。  その1つは、弘前大学北日本新エネルギー研究所への3年間の委託研究について絞り込む必要があると考えますが、その考えをお示しいただきたい。  その2つは、八戸市のNPO法人の太陽光発電、また平川市のバイオマス発電事業の進捗状況を見た中で、本市としても発電事業に積極的にかかわるべきと考えますが、その考えをお示しいただきたい。  以上、一般質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございます。(拍手) 206 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。鹿内市長。   〔市長鹿内博君登壇〕 207 ◯市長(鹿内博君) 斎藤議員の新エネルギー政策に関する2点の御質問にお答えいたします。  初めに、弘前大学北日本新エネルギー研究所への委託研究に関する御質問にお答えいたします。  本市では、平成23年3月に策定した青森市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)において、新エネルギーの利用を大きな柱の1つに位置づけ、地域のエネルギーを可能な限り有効に利用するという観点から、平成24年度から今年度まで、弘前大学北日本新エネルギー研究所へ、新エネルギー実用化検証を委託し、温泉熱発電、バイオマスエネルギー変換・利用技術、バイオガスエンジン発電の3つのテーマについて、実用化に向けた実証調査に取り組んでいるものであります。  これまでの研究成果については、2月25日に開催されました弘前大学北日本新エネルギー研究所平成26年度第2回新エネルギーフォーラムにおいて成果報告がなされたところでありますが、最終報告書については、今年度末に提出される予定となっております。  今後は当該3つの研究成果について、市民の皆様にお知らせしていくことはもとより、総務省から派遣されている地域資源・事業化支援アドバイザーからのアドバイスも活用しながら、実用化に向けて、新エネルギー、省エネルギーに興味を持っている、または利活用したいと考えている方々と情報共有、意見交換を行うなど、地元事業者や金融機関を含めて産学金官連携体制を構築し、需要側、供給側のマッチングを行うことで、市内における実用化を図っていくこととしております。  なお、これらの委託研究のうち、さらに研究を進めることで、市民に対してより多くの成果が還元されると考えられる研究領域については、次年度以降において改めて研究を委託していきたいと考えております。  次に、発電事業に関する御質問にお答えいたします。  平成24年7月の再生可能エネルギー固定価格買取制度の開始以降、全国各地で再生可能エネルギーによる発電事業が行われるようになり、県内においても風況が良好な津軽半島西岸や下北半島で民間企業やNPO法人が主に風力発電を行っており、日照時間が比較的長い県南地方で民間企業が主に太陽光発電を行っております。  また、平川市では、同市が出資する株式会社津軽バイオマスエナジーが木質バイオマス発電を本年10月から開始する予定となっております。本市域内では、積雪寒冷地であるため他の地域と比べて太陽光発電の効率は高くはないものの、民間企業やNPO法人による発電事業が徐々に行われてきており、また、地熱エネルギーが豊富とされる八甲田地区においては、民間企業による地熱発電に向けた地熱資源調査が行われているところであります。  本市としても、市内における再生可能エネルギーの導入量を増大させるべく、市民の住宅への新エネルギー、省エネルギー設備の設置に対する支援や市有施設への率先導入を図ってきたほか、八重田浄化センターにおける消化ガスの売却による発電や新ごみ処理施設における高効率ごみ発電及び太陽光発電によって維持管理コストの低減を図ることとしております。  また、先ほど申し上げた需要側、供給側のマッチングの場を通じて、市内における新たな事業の創出を目指すこととしております。  このような中、昨年12月に策定した「脱・原発依存社会の実現を目指す方針~青森市再生可能エネルギー推進計画~」では、基本方向の1つとして、再生可能ネルギーによる発電の導入促進を掲げており、市有施設への発電設備の導入推進及び市民の住宅への導入促進に加え、民間事業者等による再生可能エネルギー発電の導入促進に努めることとしていることから、今後も市として市内における発電事業の創設に積極的に関与していきたいと考えております。  私からは以上であります。
    208 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。   〔教育委員会事務局教育部長福井正樹君登壇〕 209 ◯教育委員会事務局教育部長(福井正樹君) 市民センターの運営及び維持修繕についての2点の御質問に順次お答えいたします。  まず、市民センターの維持修繕の現状把握についてお答えいたします。  指定管理者が管理運営している9つの市民センターの維持修繕に係る現状把握につきましては、管理業務仕様書等において、指定管理者は施設の定期的な見回りや点検を行い、ふぐあい、破損が確認された場合は応急の安全対策を行うとともに速やかに市に報告することが定められており、市では報告を受けた際に現場確認を実施し、修繕箇所の把握を行っているほか、各種法定点検の報告、年2回の指定管理者へのモニタリング時の聞き取りや実地調査により把握しております。  教育委員会では、把握した箇所につきましては、修繕内容などにより優先度を判断した上で対応しており、必要があるときは補正予算での対応を行うなど、適切な施設の維持管理に努めております。  次に、社会教育委員会議からの答申を踏まえた平成27年度の取り組みについてお答えいたします。  社会教育委員会議の答申につきましては、平成25年12月26日に教育委員会から社会教育委員会議に諮問いたしました市民センター・公民館を中心とした社会教育活動の充実について、昨年10月29日に答申いただいたものであり、その検討に当たりましては、各施設の現状を踏まえつつも、個別の取り組みを評価するという視点ではなく、市民センター、公民館を活用して社会教育活動全般を活性化するためにどうするかという視点から議論を重ね、取りまとめられたものであります。  答申では、これからの目指すべき方向性として、地域社会の発展、活性化に寄与する人材を育む市民センター、公民館を掲げ、その役割を果たしていくために、1つに、市民センター、公民館の利用者の拡大、2つに、市民センター、公民館の職員の資質向上、3つに、市民センター、公民館と地域関係機関の連携を柱とする取り組むべき方向性が提案されたところであります。  教育委員会といたしましては、この答申を踏まえ、市民センター、公民館を中心とした社会教育活動の充実に向け、平成27年度においては、まずは各施設の利用者の拡大と各施設職員の資質向上に取り組むこととしたところであります。  具体的には、各施設の利用者の拡大に向け、市民センター、公民館利用者拡大推進事業として、答申の中で発案された「知ろう!行こう!参加しよう!」のキャッチフレーズのもと、市民センター、公民館の利用促進キャンペーンを展開することとし、各施設の利用啓発パンフレットの作成や講演会などの実施を予定しております。  また、各施設の職員の資質向上に向け、社会教育関係職員スキルアップ事業として、社会教育関係職員のさらなる資質向上を図る研修を実施するほか、サポート体制の強化として、市民センター、公民館の事業実施等を支援する生涯学習推進員の増員などの実施を予定しており、平成27年度当初予算案に所要の経費を計上しているところであります。  目指すべき方向性である地域社会の発展、活性化に寄与する人材を育む市民センター、公民館につきましては、教育委員会の取り組みだけで実現できるものではないことから、今後はこれまで以上に各館との連携を密にし、指定管理者の理解と協力を得ながら、市民センター、公民館が地域における生涯学習、社会教育の中核となる役割を果たせるよう努めてまいります。 210 ◯議長(大矢保君) 21番斎藤憲雄議員。 211 ◯21番(斎藤憲雄君) 御答弁ありがとうございます。  後先になりますけれども、まずは新エネルギーの関係から行きます。質問も簡潔にやらせていただきます。  先ほど新エネルギーの部分については積極的に関与するという答弁がなされました。その関与についても、以前にホタテガイの活用ということで、消臭、融雪剤といった製品の開発をしたということはあったにしても、開発をさせたのはいいけれども、そのままで行政側では買わない。そして、高いために今度はまた買わない。これだと開発させっ放しで全然何もならないという状態がこの間ありました。ですから、市の関与という部分で、バイオマスなり、環境に優しい再生可能エネルギーを利用して発電させるというのであれば、具体的にどういう関与の仕方があるのか。  例えば先ほど壇上で言いましたように、八戸市のNPO法人の方については、既に太陽光とか風力の部分で3ギガ、それを来年度中に5ギガまで持っていきながら、クリーンエネルギーとして小売販売をしたい、その販売の免許の取得に既に走っているといった今の状態があります。であれば、そういうふうに企業化というか、事業化できるような関与の仕方というのもあるんじゃないですか。そういうことで、関与の具体的な考え方を示していただきたいと思います。  それから次に、市民センターについてであります。  今の教育委員会事務局教育部長の答弁からも、平成24年第4回定例会の際に、優先順位をつけ、そして計画的に修理をしていくとなっています。今回も言いました。この優先順位の基準を示していただきたいと思います。先ほど私は言いました。体育館の排煙窓はあけばいいのか、冷房とか暖房とかがないときに、あけたいけれどもあけられない、あければ閉められない、これは消防法のほうでもいろいろあるんじゃないですか。これは優先順位としてはどうなんですか。そういった優先順位の基準をまず1つ示してください。  2つ目です。答申からでありますけれども、市民センター・公民館職員の資質向上と先ほど御答弁の中にありました。職員の皆さんはどういう雇用のされ方をしていると思いますか。大抵、指定管理者の場合については公募ということで、それぞれの地域の中から、職員あるいは業務員という形で公募して、その中で管理運営協議会で雇用していっているという形です。ここに今度は、社会教育の何たるかを求めるというのは、どう考えますか。そこまで求めるといえば、おそらく公募に応じる方が出てこないんじゃないかと思いますけれども、その点についての考え方。  3つ目です。中央市民センター等へ専門的知識を有する職員の配置、そして、中長期にわたった人材の養成が必要と答申に書かれています。専門的知識といえば、今、社会教育主事だとか、聞けば中央市民センターは4人になった。社会教育主事については、研修を受けて主事になります。これから社会教育という部分については主事の役割は非常に大きくなってまいりますから、この場合、中長期的な人材の養成とあります。これは人事配置の部分でちょっと面倒じゃないですか。  例えば技術職のところであれば、技術伝承という部分もありますけれども、ただ人材を養成するという際、非常に時間がかかります。これは今の状態で、例えば今年度で退職する部長の方もいらっしゃいますけれども、以前、部長も次長も全て配置がえになったことがありましたよね。だから、職務において、人事配置をする際においてもうちょっと考えてはどうですかということです。それでないと、これは教育委員会だけの問題ではなく、人事課、あるいは市役所総体の問題でもありますので、この点の人事配置の考え方。  4つ目です。利用者の拡大と言っています。生涯学習とか地域の課題などを題材に云々と答申では書かれています。これは、中央市民センターから生涯学習とか講座のプログラム、それを二十数項目やって、それぞれのセンターで選択すると。講座によっては、人気があればそこに人は集まります。そうしたら、それぞれの市民センターで似通った講座になりませんか。答申では似通ったことばかりやっているという書き方をしているんだけれども、中身が全然わかっていない。地域課題なり、地域社会の発展と御答弁されたんですから、だから、館長とかだけではなく、管理運営協議会との話し合いも必要ではないんでしょうか。その点の考え方。  5つ目です。市民センターが収容避難所ということもありますけれども、災害対策の一環として、光ステーションを配置したらどうですか。ルーターです。古い市民センターで、パソコンでインターネットが使えない。中央市民センターでさえ、この間、聞いたら自前のルーターだと言っている。よくよく聞いてみたら、光ステーションというのがあって、大体50台ぐらいは可能だと言っているんです。今はどこの市民センターでもパソコンを持って会議をやるというのが多くないですか。それに、もう1つは、災害上、聞いてみると、3・11の状態を見ていてもほとんどがメールのやりとりです。インターネットができれば画像で送れるんです。だから、これは災害対策の一環として考えてもいいんじゃないですか。それは国庫補助だってあるんじゃないですか。その辺もあわせて、光ステーションの配置について、ルーターの関係、御答弁をお願いします。  次、6点目です。市民センターでの決算後、精算払いの場合、余剰となった指定管理料を返金します。畳がえとかそうしたときに何十万円とかかりますよね。そうしたときに維持修繕費10万円、20万円程度が措置されたとしても、それで直せません。だから、修繕に特化した形で、款内の優先順位の中で修繕費に回せないかどうか、流用できないかどうかということなんですが、これは教育委員会だけではだめなんだろうけれども、財務部になるんですか。この辺もあわせてお答えいただきたい。  以上です。 212 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。環境部長。 213 ◯環境部長(木村敏幸君) 再度のお尋ねにお答えいたします。発電事業に係る市の関与のあり方に関するお尋ねでございます。発電事業への関与につきましては、個々の事業の形態、展開手法によってさまざまなかかわり方が可能性と考えられますので、一概にどういった形をもってという限定した考えは現在持っておりません。いずれにしても、先ほど市長から御答弁申し上げましたように、今後、これまでの3年間の弘前大学新日本エネルギー研究所の成果を最大限市民の皆様へ還元させていただくべく、総務省から派遣いただいているアドバイザーの方々の知見を最大限利活用させていただきながら、まさにマッチングの場を今後持っていくということにしております。その中で、まず私ども市としても、ただ立ち上げのみならず、その後のさまざまな事業ステージにおいても、より積極的に市がどういう方策でまず関与し得るのか、そういったことについては積極的に検討してまいりたいと考えております。 214 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 215 ◯教育委員会事務局教育部長(福井正樹君) 6点の再質問に順次お答えいたします。  まず、修繕についての優先順位とはどういうふうにつけているのかということでございます。  まず、私どものほうで考えておりますのは、一番最優先度を持っていますのが、法定点検等で法令上問題があるという報告を受けたものについては、当然速やかにやるべきものと考えているのと、あとは利用者の方の人命にかかわるようなものであれば、それはやはり優先順位は高いだろうということで考えております。その次には、利用者の方々に重大な影響を及ぼす可能があるもの、あるいは施設が閉館に追い込まれるようなことが想定されるもの、あと、それ以外のもので、施設の維持機能のために必要なものということで、このような優先順位を持って修繕の内容等見ながら考えているところでございます。  先ほどの排煙窓の関係ですけれども、どこの施設のどういう話か私は今現在把握していないんですが、今年度、私どものほうで法定点検、あるいは建築営繕課による点検等で、緊急ということで指摘を受けているのは1件ございますが。こちらは修繕というか、対応方法について関係部局とも十分協議をした上で進めなければいけない案件でございまして、平成27年度でその対応を協議しようということが1件ありますけれども、今の排煙窓がどういう状況なのかは、こちらのほうで今の議員のお話を受けて確認させていただいた上で対応は検討させていただきたいと思っております。優先順位は今お話ししたような状態でございます。  それから、今の指定管理者のほうで雇われている業務員の皆様に対して、どういうことを求めていくのかということでの質問でございます。  今回答申の中では、市民センター、公民館の職員の資質向上ということが確かにうたわれております。ただ、その前提となりますのは、あくまでも青森市の場合、市民センター、公民館が指定管理者の指定管理制度で行われているということもございまして、当然ここの部分については、社会教育委員会のほうもそれを踏まえた上での答申となっております。要は、これから資質向上について努力するのは、我々教育委員会のほうで、あるいは当然社会教育課のほうで資質向上に取り組むと。市民センターの指定管理の職員の皆さんに、例えば社会教育に関する何か資格、あるいは経験を求めるということではございません。今の職員の方々に我々のほうでさまざま研修の機会を設けたり、あるいは先ほどお話をした生涯学習推進員が増員しましたので、定期的に館のほうを回ることによって、さまざまなアドバイスをするというようなことで、資質向上なり、講座の見直しは図っていきたいということでございます。  職員の配置の関係は、私どものほうで答えられる部分についてお話をさせていただきます。答申では、確かに先ほどお話のあったとおり、専門的知識を有する職員の配置、あるいは中長期的な人材の養成ということが答申の中に盛り込まれてございます。こちらのほうは、いわゆる社会教育主事等の社会教育の資格を持った職員をきちんと配置して、その職員が指定管理制度の中でということで青森市は動いておりますので、各館の指導をしていくべきだというような趣旨での答申だと捉えております。  私どもとして、今の人員の中で、そういう職員を配置していくことはなかなか困難でございますので、先ほどお話ししたように、外部の人材を活用して、その職員を配置していきたいということで、今回、生涯学習推進員を増員して、その役割を担わせていこうということで、今回御提案しているものでございます。  それから、中長期的な人員の養成に関しましては、実は社会教育主事の養成に取り組んでおります。平成25年と平成26年、実は1名ずつ社会教育主事を養成してございます。人事配置上、もちろんいつまでも社会教育に携わるということではありませんけれども、その中でも、やはり社会教育主事の資格を持ったものを中長期的に養成していきたいということで、この取り組みについては引き続き取り組んでいきたいということで考えております。  次に、4点目です。管理運営協議会と話し合いをしないのかということでございます。先ほど、これまでの中で、中央市民センターからプログラムをお示ししてというようなことでお話がございました。結果、答申の中にも書いていますけれども、やはりこれから今日的な課題等々に取り組んでいって、公民館が新たな社会教育を担っていくということになりますと、やはり地域の課題等も積極的に取り上げる必要があるのではないかということが答申の中にもうたわれてございます。  その場合、今回、私どもの平成27年度の予算の中でも、市民センター、公民館の職員の皆さんに向けて、そういう地域課題等を捉えたメニュー、プログラムをどのようにつくり上げていけばいいのかということを、OJTとして、例えば生涯学習推進等が実際に業務員の皆さんと一緒にそういうプログラムをつくり上げていくという研修も実は予定しておりましたので、そういう形で我々としてもサポートしながら、そういうことを目指していきたいということでございます。  それと、管理運営協議会との話し合いにつきましては、平成27年度予算が御議決いただければ、スタートするに当たりましては、十分話し合いをして進めていきたいと考えてございます。  それから、5点目の光ステーションの設置でございます。教育委員会所管の公共施設に関しましては、実は例えば大きなイベントがあって、Wi-Fi環境をどうしても整える必要があるということで、個別には要望がございまして対応しているという施設もございますが、今のお話しのような、災害時のためにということでは、これまで対応されておりません。市民センターということでのお話でしたけれども、当然我がほうでいえば、小・中学校等々もそういうことになりますので、その辺については教育委員会として検討させていただきたいと思います。  それから、6点目、指定管理料返納額について、維持修繕として使えないかということでございます。  返納されている費目の主な項目というのは、実は燃料費と光熱水費ということに実はなっております。燃料費と光熱水費については、年度中、単価も当然変動しますし、使用料についても変動するものですので、その状況を踏まえながら、実は年度途中で予算不足が見込まれる場合は、その都度補正で対応しております。ということで、結果として、その見込みを下回って残額が生じた場合には、基本的には精算していただいたと。額もそのときの状況によっては、当然多額に余る場合もあることもございますので、そこは申しわけありませんが、基本的に返還していただきたいと思っています。ただ、御指摘の維持修繕の部分、特に指定管理者が対応している軽易な修繕の部分ですけれども、こちらはもちろん指定管理料の中に入っている分でまずはやっていただくということになりますけれども、もしそれを超えるような場合で緊急性がある場合には、指定管理者と我がほうで協議をして対応しているという事例もございますので、そこは十分、市民センター側と話し合いをしていきたいと思っています。  あともう1つ、平成27年度の予算では、実はこれまでの実績等を踏まえまして、指定管理料の中の維持修繕を増額したセンターもございます。ですので、そこの辺は、逐一その状況を見ながら、こちらとしても検討は進めていきたいと考えております。  以上でございます。 216 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 217 ◯総務部長(嶋口幸造君) 総務部に関連します人事について配慮すべきではないかという御質問にお答えいたします。  一般的な話になりますが、人事ローテーションにつきましては原則3年でございますが、税とか特殊な特別な知識、資格を要する部署については5年ということで考えておりまして、その中で研修とか外部の研修によって知識、資格の取得に努めているところでございます。これは先日、情報関係の部署の関係でもお答えいたしましたが、職場職場での特殊性に応じて、ローテーションとか研修への参加ということについては配慮していきたいと考えておりますし、長期的な配属の必要性ということにつきましては、各課から毎年度人事ヒアリングをやっておりますので、そういう中で把握しながら適切に対応していきたいと考えております。  それと、光ステーションについて、災害対策の一環としてのということでのお話もございました。光ステーションについて、災害発生時には無償でWi─Fiを開放すると言われておりますので、災害対策としても有効なことは確かだろうとは思いますが、通常の場合は、防災以外の目的、用途で使われていることになりますので、まずはそれぞれの施設での必要性、特性という観点からの検討がまず必要になってくるのではないのかなと。  あと、純粋に防災という避難所のことと考えるのであれば、まずは防災活動拠点施設であります小学校のほうが優先されるのではないのかなと、そういうことも検討していかなければいけませんので、どういう目的で、どういうところに計画的に設置していったらいいかということにつきましては、研究していきたいと考えております。  以上です。 218 ◯議長(大矢保君) 21番斎藤憲雄議員。 219 ◯21番(斎藤憲雄君) 再度の御答弁ありがとうございます。  前後しますけれども、光ステーションの関係です。これは災害時においては無償で貸与されるという話をしているんだけれども、市民センターの場合、生涯学習とか社会教育という地域で集まって、あるいは会社関係が来て、そしてパソコンをみんな持ってくるわけです。日常的にも使えるし、いざ災害時にも使えると。だから、国からの災害対策の一環として国からの補助も出るんじゃないですかという話をしているの。そうすれば、日常的にもっと市民センターを活用する人たちは便利じゃないですか。その辺なんです。だから、その辺をもう1回お願いします。  あと、指定管理料の返納金の部分で、修繕に特化した部分で流用云々という話については、確かに燃料費だとか維持修繕費の残額について返納となりますけれども、ただ、そのほかの項目もあるでしょう。市民センター総体の中での返納金というのがあるんじゃないですか。だから、もしそれがそれなりに大きい金額であれば、それぞれの──現在修繕とかがなかなか進まないから言っているんです。  そこで監査委員が頭を振っていますけれども、外部監査の関係もあってなかなか流用できないような、そしてすみ分けというか、その責任を明確にさせるという部分で、監査から指摘されている部分もそれは重々わかっています。わかっていますけれども、修繕が進まないからそれらを流用できないかという話をしているんです。別にこれは無理な話をしているわけじゃないでしょう。例えば畳1つとっても、ズボンにい草がついてきたりどうのこうのといえば、利用者にしてみれば何だここという、ますます使わなくなりますよ。そういう話なんです。ですから、この辺はもう1回お願いいたします。  それから、補修修繕の優先順位という、法定点検の部分については、排煙窓については消防法との絡みでやらなければなりませんよね。  もう1つ、壇上で言った水道水に砂が混入という話です。そこはちょっと見てこなかったんだけれども、水道部のほうに行って職員の人に聞きました。水道はみんな外に圧がかかるので普通は出ていく。ただ、吸い込むということになればどこか亀裂が、あるいは赤さびがという話です。これはどうなんですか。直接的に人命にかかわることではないにしても、みんな体育館とかで運動した後に水を飲むじゃないですか。  これらはどうなんですか。そういったものをみんな出しているにもかかわらず修繕されないということになれば、じゃあ、この優先順位の基準は一体なんですかと逆に聞きたくなりますよ。  だから、ここの部分です。恐らくそれぞれの各市民センターからの補修修繕要望については、どこかでとまっていると思います。だから、教育委員会事務局教育部長はわからなかったんでしょう。特にバスケットボードの部分だって、上げることがかなわないがために、バスケットボードをおろしたままにしているところとか、あるいはどうにもならないからそのまま上に上げているとか、下げたいんだけれども、下げれば上げるのが怖い、それで下げっぱなしにしていれば、バドミントンをやるときにラケットがボードにぶつかる、どうしたらいいんでしょうね。こういう言い方だよ。だから、さっき言った指定管理料の返納金の部分での流用にしても、そういったロープの部分とか、畳がえの部分とかに流用できるものはしたらいいじゃないですかという話なんです。  こういったところ、どうなんですか。文書でやっているのと、電話でやっている市民センターがありますけれども、ここからの要望というのはどれぐらい出ていますか。数としてお示しいただきたいと思います。 220 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。総務部長。 221 ◯総務部長(嶋口幸造君) 光ステーションについての再度の御質問にお答えいたします。  私、先ほど答弁いたしましたとおり、災害時には無料で開放ということですので、災害用としてもこれは有用である。ただ、ふだんはそれ以外の目的、用途で使われているので、複数の目的、用途がいろいろ重なり合ってくるわけですので、そこの施設の利便性の向上ということでの観点でのまず検討が必要ではないかということです。よって、どういう目的で、どこにどういう形で整備を図っていったらいいのかということについては研究していきたいと申し上げたところでございます。  あと、国からの補助ということについては、補助でしたか、交付金でしたか、そういうのはあると聞いております。  以上です。 222 ◯議長(大矢保君) 答弁を求めます。教育委員会事務局教育部長。 223 ◯教育委員会事務局教育部長(福井正樹君) 数点の再質問にお答えいたします。順番がランダムに、順不同になるかもわかりません。  まず、維持修繕の対応についての全体的なお話をさせていただきますけれども、今、議員から御指摘のあった対応がまずいということについては、確かに過去にはそういうことがあったということで、それは私どものほうでも把握しております。例えば市民センターから連絡があっても、現地を見ないままにしていたとか、あるいは何年も要望を受けているのにそのまま放置された状態になっていたという事例があるということは、これまでも館長の方々ともお話をして、そういう事例があるということは承知しております。ただ、そのことの反省に立って、今年度からは、先ほど壇上で御答弁したとおり、連絡が電話であろうが、文書であろうが、連絡が来れば必ず職員が現地に赴いて確認して、丁寧にやりとりをさせていただいて、すぐには対応できないものについては、いつごろまでにということで、その辺は館長の方々にも御了解をいただきながら現在は進めているつもりでございます。  ですので、今、いろいろ御指摘を受けた部分について、どの時点のどういうお話なのかということにつきましては、こちらのほうで後で精査させていただきますけれども、一応お話が上がった部分でこちらで把握している内容については少し状況をお話しさせていただきます。  砂の混入というお話でございますが、どこの市民センターということは言えないわけですけれども、多分館長がお話ししているのは、以前、給湯器の取りかえ工事をした際にさびが出たということがあって、それについて市に連絡をしたけれども、その時点で非常にお金がかかるからということで対応されないままになっていたということがあったということでございます。  実はこのことについては、その後、給湯器の修繕が終わった後に、実際にはさびですので、ずっと使い続けると、一時的には出ても、その後は当然それがなくなるということで、実は先日我がほうで今の質問を受けたということもあって、当該館の館長とお話をして、現地も確認しながら、実際今はさびが出ていないということは確認してございましたので、申しわけありません。こちらのほうで混乱したことがありますけれども、今現在はさびは出ていない、通常に飲める状態ということでございます。  それから、排煙窓につきましては、これも点検等をもちろん受けておりますけれども、実際には排煙窓が開いて、あくと閉めにくい状態ということですので、平成27年度で対応していくというようなことで、今我々のほうで予定しているところでございます。  それから、バスケットのボードのお話は、要はチェーンで巻き上げて上下させるということで、それが、私たちが聞いているのは非常に時間がかかると。結局使う前に結構な時間をかけておろして、また終わった後に引き上げるのに時間がかかるということで、もうちょっと何とかならないのかというお話は受けているところはありました。それについては、どういう方法で修繕すればいいのかということも含めて今お話し合いをしている最中ということで、今、議員が御指摘になった部分というのは後で確認させていただきます。  先ほどの返納金の関係ですけれども、返納金の多くは燃料費と光熱費が多いということで実は先ほど御答弁させていただきました。もちろんそれ以外の部分というのもございますけれども、多くは燃料費と光熱費ということですので、そこの部分は、議員の御提言ですけれども、基本的には維持修繕については、先ほどお話をしたとおり、平成26年度で我々が対応しているように丁寧な対応をして、あるいは必要なものについては先ほども御答弁しましたとおり、指定管理料の中に盛り込む維持修繕料についても、実態を見ながらこちらで検討させていただくということで、当面はそれで対応させていただきたいと思います。  その後の状況を見ながら、議員の御提案については検討が必要であれば検討させていただきたいと思います。 224 ◯議長(大矢保君) 21番斎藤憲雄議員。 225 ◯21番(斎藤憲雄君) ありがとうございます。あと6分ということで、これ以上質問してもなかなかあれでしょうから。  いずれ、市民センターの部分については、もうちょっと修繕の部分を含めて、やはり御答弁にあったように、優先順位はあるんだけれども、要は年次計画で、ことしは例えばどこどこの市民センターの大規模改修をしますとか、そういったのをほかの市民センターに通知していけばいいと思うんです。それでなければいつ来るんだかがわからないと。そういった年次計画を立てて示してくことによって、ほかの市民センターも、あと2年後だとなれば、何とかごまかしてここ使うべとか、そういう気持ちの問題も含めて、順位をつけてというのであれば、年次計画をつくってやってくださいよ。  あとは、最後に光ステーションについては、利用者拡大という部分を答申で言っているので、今パソコンとかスマートフォンの時代なんですから、そういったルーターを設置することだって別に不思議じゃないんです。だから、国からの交付金を活用するとしたら、そういったのを活用したらいかがですか。ぜひその辺も含めて十分に検討していただいて、終わらせていただきます。  どうもありがとうございます。           ────────────────────────── 226 ◯議長(大矢保君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明日及び明後日は休会とし、来る3月9日は午前10時会議を開きます。           ──────────────────────────  散 会 227 ◯議長(大矢保君) 本日はこれにて散会いたします。   午後6時19分散会           ────────────────────────── TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. 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