青森市議会 2011-09-28
平成23年第3回定例会(第8号) 本文 2011-09-28
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ヒット) 1 午前10時開議
◯議長(
花田明仁君) これより本日の会議を開きます。
本日の会議は「
議事日程第8号」により会議を進めます。
──────────────────────────
日程第1 議案第136号
青森市
市税条例等の一部を改正する
条例の制定について ~
日程第4 議案第142号 財産の取得について(
青森市立図書館電算システム機器の購入)
日程第5 陳情第6号
青森市
財務規則に関する陳情
2
◯議長(
花田明仁君) 日程第1議案第136号「
青森市
市税条例等の一部を改正する
条例の制定について」から日程第5陳情第6号「
青森市
財務規則に関する陳情」までの計5件を
一括議題といたします。
総務企画常任委員長の
報告を求めます。40番
奥谷進議員。
〔
議員奥谷進君登壇〕
3 ◯40番(
奥谷進君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから
総務企画常任委員会の審査の経過と結果について御
報告申し上げます。
本
委員会は9月13日に開催し、
今期定例会において付託されました議案4件及び陳情1件について審査いたしました。
初めに、議案第136号「
青森市
市税条例等の一部を改正する
条例の制定について」でありますが、本案については、
起立採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第140号「契約の締結について」、議案第141号「財産の取得について」、議案第142号「財産の取得について」の計3件についてでありますが、各案件については、いずれも
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、陳情第6号「
青森市
財務規則に関する陳情」でありますが、本陳情については、
全員異議なく閉会中の
継続審査すべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる
質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書及び閉会中の
継続審査申出書のとおりであります。
以上をもって本
委員会の
報告を終わります。
4
◯議長(
花田明仁君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〔議員三上武志君登壇〕
31 ◯33番(三上武志君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから民生環境常任
委員会の審査の経過と結果につきまして
報告いたします。
本
委員会は9月13日に開催し、
今期定例会において付託されました議案1件及び請願1件について審査いたしました。
初めに、議案第139号「
青森市
乳幼児医療費助成条例の一部を改正する
条例の制定について」でありますが、本案については、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に、請願第4号「子どもの
医療費助成に関する請願」でありますが、本請願については、
起立採決の結果、賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもちまして本
委員会の
報告を終わります。ありがとうございました。
32
◯議長(
花田明仁君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
11番
村川みどり議員。
〔
議員村川みどり君登壇〕(拍手)
34 ◯11番(
村川みどり君) 日本共産党の
村川みどりです。
請願第4号「子どもの
医療費助成に関する請願」を不採択とすることに反対の立場から討論を行います。
高熱があっても医療費が心配で病院にすぐ行けない子ども、虫歯を治療せずに放置されたままの子ども、学校の健診で目の矯正の
必要性があると指摘されても眼科に行けない子どもたちの現実があるのです。指を捻挫しても病院に行くことさえしないで、保健室で湿布を多目にもらえませんかという子どもがいるのです。学校から保護者に電話をかけても、家に帰ってから様子を見た上で病院に行くかどうか決めますと言わざるを得ない保護者の現実があるのです。結局病院に行かなかった子どもの指はいびつに曲がっていたという現実があるのです。親の貧困が子どもの貧困としてこのようなあらわれ方をして、子ども期からの命と健康の格差が既に出始めているということを意味しています。競争のスタートラインに立つ前に、基礎的生命力の格差が広がっているという現実があるのです。
幼児や児童は自分で病院に行く判断ができません。その病気の状況を見て、病院に行くかどうか決めるのは保護者ですが、経済的理由で病院に行くことをちゅうちょしているのであれば、その困難を取り除いてあげることが、私たち議員に課せられた責務ではないでしょうか。
今回のこの請願の趣旨は、入院、通院ともに現物給付にすること、通院の
医療費助成の対象を小学生までに拡大することであり、まさに市長のマニフェストの実行を迫る内容です。
さきの一般質問で市長は私の質問に対して、環境が許すのであれば現物給付にという思いは今も変わらないという意思を示しました。市民の願いは、市長のマニフェスト、子どもの医療費無料化の確実な実行と実現です。その環境を整える努力を怠ることは市民が許しません。
さきの6月議会では、5つの会派から市長のマニフェストである子どもの医療費無料化に関する質問が相次ぎ、いずれもマニフェストの確実な実行を迫る内容だったと記憶しています。みずからの発言に誠意を尽くすのであれば、この請願に反対する余地はないはずです。議会として、市長に対してマニフェストの実行を求める意思を示す上でも、請願を採択することが市民に選ばれた私たち議員の役割ではないでしょうか。
党派や立場の違いを超えてこの請願への御賛同をお願い申し上げ、不採択とすることに対する
反対討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
35
◯議長(
花田明仁君) 次に、14番渡部伸広議員。
〔議員渡部伸広君登壇〕
36 ◯14番(渡部伸広君) 14番、公明党の渡部伸広でございます。
本
定例会で行われました民生環境常任
委員会の
委員長報告に対して賛成の立場から討論を行います。
先ほど三上委員長からの
報告のとおり、9月13日民生環境常任
委員会において請願第4号「子どもの
医療費助成に関する請願」について審査されました。その結果、
起立採決の結果、不採択となりました。私が所属する
青森市議会公明党会派の意見といたしましては、確かに将来的には子どもの
医療費助成は進めるべきであり、小学生の通院、入院ともに現物給付とすることが理想であります。しかしながら、ことし3月11日に発生した
東日本大震災により、全国的に優先すべき施策の順番が変わってきたことはだれもが認めるところであると思います。
さきの大震災におきましては、想定外のことが多過ぎて、これまでの防災マニュアルを見直しせざるを得なくなっている事態にある中で、より多くの市民のためにまず何から手をつけるべきか、客観的に、大局的に考えなければなりません。今の
青森市にとって何といっても一番大きな課題は、震災が起きたときに、被災者救援のかなめとなる市役所本庁舎の耐震性の問題であります。市役所本庁舎その他関連施設の議論は始まったばかりではありますが、急がなくてはなりません。総事業費100億円から200億円という巨額の経費がかかる事業でもあります。当然、それに伴う市税が投入されるわけであります。平成21年度決算ベースで見ても、来年度実施の小学生の入院の無料化にかかる所要額は約6100万円、あわせてそれに伴うシステム改修費は約3000万円、合計約9100万円の事業であります。仮に小学生の入院、通院を所得制限なしの現物給付にすると約3億2262万円で、これに伴い自動的に所得制限なしの乳幼児の現物給付の増額がされるため、その分約1億1088万7000円が増額となり、合計で約4億3350万7000円となり、これに伴うシステム改修費を約1億円余りとしても約5億3000万円から4000万円の施策となります。実に小学生の入院無料化の5倍以上の経費がかかることになります。
今
定例会に提案され、可決した議案第139号「
青森市
乳幼児医療費助成条例の一部を改正する
条例の制定について」のように、
青森市の子どもの医療費の助成は、少しずつではありますが、着実に進んでおります。私ども公明党がこれまで推進してまいりました児童手当の拡充も、長い時間をかけて財源を確保しながら拡充してきました。財源の見込みの甘さから破綻をした子ども手当のようないいかげんな大ぶろしきを広げるのではなく、少しずつ財源を見ながら、子どもの
医療費助成も拡充すべきであると私どもは考えております。
以上を申し述べまして、民生環境常任
委員会の
委員長報告に対する賛成討論といたします。最後に、
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、終わります。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
37
◯議長(
花田明仁君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
ただいまの
委員長報告中、請願第4号について
反対討論がありますので、起立により採決いたします。
請願第4号については、
委員長報告のとおり不採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
38
◯議長(
花田明仁君) 起立多数であります。よって、請願第4号については
委員長報告のとおり不採択と決しました。
次に、ただいま決定されました案件を除く案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
39
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第12 議案第122号 平成23年度
青森市一般会計補正予算(第6号) ~
日程第25 議案第135号 平成23年度
青森市大字六枚橋財産区特別会計補正予算(第1号)
40
◯議長(
花田明仁君) 日程第12議案第122号「平成23年度
青森市一般会計補正予算」から日程第25議案第135号「平成23年度
青森市大字六枚橋財産区特別会計補正予算」まで、計14件を
一括議題といたします。
予算特別委員長の
報告を求めます。21番舘田瑠美子議員。
〔議員舘田瑠美子君登壇〕
41 ◯21番(舘田瑠美子君) ただいまから予算特別
委員会の審査の経過と結果について
報告いたします。
まず9月13日、本会議終了後に開催された予算特別
委員会の組織会において委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長に斎藤憲雄委員が選ばれましたので、
報告いたします。
次に、本
委員会は9月20日及び9月21日に開催し、
今期定例会において付託されました議案第122号「平成23年度
青森市一般会計補正予算」から議案135号「平成23年度
青森市大字六枚橋財産区特別会計補正予算」までの計14件については
一括議題として審査いたしました。
また、採決については、議案第122号「平成23年度
青森市一般会計補正予算」から議案第135号「平成23年度
青森市大字六枚橋財産区特別会計補正予算」までの計14件を一括して諮ったところ、各議案については、いずれも
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる
質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本
委員会の
報告を終わります。
42
◯議長(
花田明仁君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
43
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
10番木戸喜美男議員。
〔議員木戸喜美男君登壇〕(拍手)
44 ◯10番(木戸喜美男君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)市政会・無所属クラブ、木戸喜美男でございます。
今回提案がありました議案第122号「平成23年度
青森市一般会計補正予算」及び議案第123号から議案第135号までの各会計補正予算について、賛成の立場からその意見を述べさせていただきます。
それぞれの補正予算の概要につきましては、本
定例会冒頭において市長から提案理由の説明があり、また、その内容につきましても、本会議、さらには予算特別
委員会における質疑の過程において、市長並びに理事者の皆様から詳細な説明をいただいたところであります。
それでは、補正予算について所見を述べさせていただきます。
今回の補正予算は、これまでの震災対策に加え、
東日本大震災の発生を踏まえた本市の防災対策の強化を図るための経費や来年度からのその他のプラスチックの分別収集拡大実施に向けた準備経費、小・中学校の改築、改修などに要する経費のほか、扶助費の増額など、今後の事務事業の実施に必要となる経費に加え、普通交付税の交付額の確定や平成22年度決算に基づく剰余金などによる財政調整などを行うものとなっております。
まず、防災対策の強化に関連する経費については、冬季の災害に備えた防災活動拠点施設へ暖房器具を配備するとともに、市民センター等に活動拠点施設のバックアップ機能を持たせるための防災資機材や物資を配備することにより、多様な災害事象に対処できる防災体制を確保するものであります。さきの震災が冬季に発生し、長時間の停電を伴う災害であったことを踏まえ、その経験から明らかになった課題に対応するための経費の一つであり、防災対策の強化が図られるものと考えます。引き続き、防災対策に関しては、予算措置が必要のないものも含めてスピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。
庁舎等耐震対策事業については、耐震診断の結果及び
東日本大震災を踏まえ、建てかえを見据えた庁舎の
あり方についての検討を進める中において、市民との意見交換に必要となる経費や今後の庁舎整備にかかわる基本方針と基本計画の策定に要する経費を措置するものであります。耐震性能が低い建物を庁舎として使用している現状からも、来庁される市民並びに職員等の安全確保が急がれるものであり、また、さきの震災の教訓を踏まえると、地震災害時に基礎自治体である市が事業継続を行うことが、結果として市民を守ることにつながるため、この点からも急がれるものでございます。
市役所庁舎の
あり方検討
委員会がまとめた庁舎整備に関する基本方針の素案における庁舎整備は、
まちづくりの面からも、財政運営の面からも、極めて重要な課題でありますので、整備案の決定に当たっては、市民意見等を丁寧に聞き取りするなど、十分な議論、検討が必要と考えます。今後においても、検討の進捗に合わせて、議会とのキャッチボールを十分に行っていただきますようお願いいたします。
分別収集推進事業については、容器包装リサイクル法の対象となっているその他のプラスチックの分別収集について、
青森地区の
モデル事業実施を経て、平成24年度から全市実施するための準備に要する経費を措置するもので、実施によりごみ減量化、資源化及び地球温暖化対策に資する取り組みであると考えます。
自治基本
条例制定推進事業については、現在、自治基本
条例の制定に向け、公募して市民等で構成する検討
委員会において検討されていますが、その検討
委員会開催回数の増に伴う必要経費を措置しているものであり、活発な議論が展開されていることは大変喜ばしいことと考えます。
小・中学校校舎等改築事業については、耐震診断の結果に基づく小・中学校の改築工事に関連するものであり、金沢小学校のプール解体工事に要する経費のほか、横内小学校及び筒井中学校の屋内運動場改築工事や東中学校の校舎改築工事に要する経費を措置するものとしており、児童の安全確保及び教育環境の充実の観点からも、着実に整備を進めていただきたいと思います。
青森市ネーミングライツ事業については、平成24年度から文化施設において実施しようとするネーミングライツに関する準備経費などを措置するものであり、命名権販売によって新たな収入源を確保することによって市民サービスの一層の充実が図られることもあり、今後とも積極的に取り組んでいただきたいと思います。
ふるさと雇用再生特別基金事業、緊急雇用創出事業については、
東日本大震災の影響や景気の悪化に伴う雇用情勢の急激な悪化に対するため、これまでの雇用確保のための取り組みに加え、新たな事業を追加実施するための経費を措置するものであり、市民の関心も高い地域経済の活性化と関連産業の雇用維持が期待されるものであります。また、市債、管理基金、積立金については、全会計を合わせて約3000億円、普通会計では約1780億円の市債残高がある中で、庁舎
建設など、今後の財政需要を考慮し、増加が見込まれる市債の償還財源を確保し、事実上の市債残高の縮減を図るために積み立てるものであり、非常に厳しい財源環境の中において、将来にわたり、維持可能な行財政基盤を着実に築くものと高く評価しており、今後も着実に積み立てしていただきたいと思います。
歳入については、平成23年度の普通交付税額の確定に伴う補正や地方自治法第233条のただし書きの規定により、平成22年度一般会計剰余金の一部を
青森市財政調整積立金に積み立てした残額を純繰越金に計上したほか、歳出に連動した国、県支出金や市債など、今回の補正に必要な財源調整分などを適切に見込んだものであると考えます。
このように、今回の補正予算については、さきの震災の教訓を踏まえた防災対策の強化や小・中学校の改築や改修、耐震診断のための耐震対策関連なども含み、今年度における緊急的な事業の実施に必要な経費を措置するものであり、いずれも重要なものであると考えます。
次に、議案第123号「平成23年度
青森市競輪事業特別会計補正予算」から議案第132号「平成23年度
青森市駐車場事業特別会計補正予算」及び議案第133号「平成23年度
青森市水道事業会計補正予算」については、繰越金に対応した財源調整を中心に、それぞれ今後の見込みに基づき必要な経費を措置するものであり、各会計における事業を円滑に実施するためには必要なものであると思います。
議案第134号「平成23年度
青森市幸畑財産区特別会計補正予算」及び議案第135号「平成23年度
青森市大字六枚橋財産区特別会計補正予算」については、それぞれ財産管理等に関する経費を措置するものであり、これら各会計で実施する事業についても、円滑に実施するためには必要なものであると思います。
我が国においては、
東日本大震災による甚大な被害をこうむったことによる経済的なダメージも大きく、戦後最大の試練を迎えていると言っても過言ではないと思います。このような震災の影響も加わり、我が国の経済情勢は依然として厳しい状況にあるものの、減少していた生産や輸出に上向きの動きが見られるなど、景気の持ち直し傾向が続くことが期待されております。しかしながら、一方で、電力供給の制約、原子力災害の影響などにより、景気の下振れするリスクも存在しており、また、デフレの影響や雇用情勢の悪化懸念が依然と残っていることも注意する必要があると思います。特に原子力災害に関しては、いまだ収束のめどが立たず、国内外に影響が及んでいるところであり、本市においても、震災による直接的な災害は少なかったものの、現在でも風評被害などの間接被害による地域経済のダメージが残っております。
このような中、国においては、政策推進指針に基づき日本の再生に向けた取り組みを再スタートとするとともに、
東日本大震災から復興の基本方針に基づき大震災から復興に向けた復旧、復興支援策を実施するなど、中長期的な視点も含めたさらなる支援策についても検討が進められているところであり、また、
青森県においても、
青森県復興プランに基づく復旧、復興のための取り組みを検討、実施しているところであると伺っております。本市においても、こうした国、県の取り組みとの連動、連携を図りながら、
青森市の
東日本大震災への対応方針に基づく中長期的な視点に立った対策を検討、実施していただきたいと思います。
これからは、震災に関する対応は優先的に実施しなければならない重要な施策であるものの、本年2月に策定した財政計画である
青森市財政プラン2011では、当然このような突発的な財政支出を見込んでおらず、また、庁舎整備などプラン策定時、また検討中であるなどの理由により、計上されていないものもあると聞いております。したがって、平成22年度決算では、約33億円の決算剰余金が生じたものの、今後の維持可能な財政運営を維持していくためには、より一層の経費節減に努める必要があり、事務事業のさらなるスクラップ・アンド・ビルドやシーリングの実施などにより、財政規律と行政サービス事業とのバランスを図ることは必要不可欠であると考えます。
いずれにしましても、これら見直しを進めるとともに、提案理由にもありましたとおり、市長マニフェストにこだわることなく、より優先すべき課題に適切に対応するためにも、限られた予算、財源の中で優先度、緊急度を見きわめ、選択と集中による重点化を図るなど、効果的、効率的な財源配分を行い、実施時期も含め、柔軟かつ迅速な対応に努めていただくことを要望して、私の賛成討論といたします。
議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
45
◯議長(
花田明仁君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
46
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第26 議案第143号 決算の認定について(平成22年度
青森市一般会計・特別会計歳入歳出決算)
~
日程第29 議案第146号 決算の認定について(平成22年度
青森市自動車運送事業会計決算)
47
◯議長(
花田明仁君) 日程第26議案第143号「決算の認定について」から日程第29議案第146号「決算の認定について」まで、計4件を
一括議題といたします。
決算特別委員長の
報告を求めます。27番木下靖議員。
〔議員木下靖君登壇〕(拍手)
48 ◯27番(木下靖君) ただいまから決算特別
委員会の審査の経過と結果について
報告いたします。
まず9月13日、本会議終了後に開催された決算特別
委員会の組織会において委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長に山本治男委員が選ばれましたので、
報告いたします。
次に、本
委員会は9月15日及び9月16日に開催し、
今期定例会において付託されました議案第143号「決算の認定について」から議案146号「決算の認定について」までの計4件を
一括議題として審査いたしました。
また、採決については、議案第143号「決算の認定について」から議案第146号「決算の認定について」までの計4件を一括して諮ったところ、各案件については、いずれも
全員異議なく認定すべきものと決しました。
以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる
質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本
委員会の
報告を終わります。
49
◯議長(
花田明仁君) ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
24番
赤木長義議員。
〔
議員赤木長義君登壇〕
51 ◯24番(
赤木長義君) 24番、公明党の
赤木長義議員でございます。
今
定例会に提案されました議案第143号平成22年度
青森市一般会計・特別会計歳入歳出決算の認定から議案第146号までの平成22年度各企業会計決算の認定について、賛成の立場からその所見を述べさせていただきます。
一般会計、特別会計でございますが、
青森市が中核市となって5年目であり、鹿内市長にかわってからの本格的な予算編成であります。本市の新たな
まちづくりの指針である
青森市新総合計画を策定途中ながら、限りある経営資源を効率的かつ効果的に実施するために、新幹線関連施策、雇用、産業、子ども関連施策などに重点的に取り組むとともに、その他の施策につきましても一生懸命に取り組んだことは評価したいと思います。しかし、平成22年度一般会計予算では、旧県青年の家を取得するための金額を昨年12月の補正予算に一たん計上しましたが、議会のチェックがより正常に働き、その部分を取り下げた補正予算になったことを忘れてはなりません。
限られた財源の中、平成22年度終了後、約半年を経過しましたが、旧県青年の家を取得したいという教育
委員会における施策優先度については、今
定例会の本会議、
決算委員会の答弁を分析すると、市長のマニフェストとは別に、教育
委員会での
必要性を誇示する後づけの言いわけにしか聞こえない。全く施策の優先度の高みを感じさせるものではありません。また、市においても、市長マニフェストの乳幼児医療費における小学生までの無料化と窓口払いをしないことの実現が再来年までに実施することが難しい今、2013年の市長選に向けて目に見える実績として、旧県青年の家の取得が一番手っ取り早いことは理解しますが、現状の建物を利用するという運営方法であれば、将来に対する効率的な投資ではなく、全くの無駄遣いであり、限りある財源の中、優先度は全く低い施策であると認識いたします。平成22年度の決算における個々の決算状況を勘案しながら、市民のためになる施策を平成24年度の予算に反映させていただきたいと思いますが、現時点で旧県青年の家の取得費用の予算化は税金の無駄遣いであることを改めて指摘しておきたいと思います。
決算の内容につきましては、一般会計の実質収支額が33億2009万余円の黒字、また、財産区を除いた12の特別会計につきましても9億66万余円の黒字となりました。また、普通会計を基準とした財政健全化に関する財政指標は、実質公債費比率が早期健全化基準25%に対し比率13.5%、将来負担比率が早期健全化基準350%に対して154.7%といずれも基準の数値を下回っております。実質公債費比率においては、平成21年度決算の中核市平均である10.1%及び全国市町村平均11.2%より高いことが読み取れること、また、人口1人当たりの地方債残高は58万9841円となり、平成21年度末の全国市町村平均43万3908円と比較しても、人口1人当たり15万6000円ほど高く、公債費負担の健全度及び将来負担の健全度は厳しい水準にあります。
しかし、人口1000人当たりの職員数とラスパイレス指数、いわゆる国と比較した給与水準の適正度を平成21年度の全国平均と比較すると、給与水準は非常に高いものの、少数精鋭の職員で仕事を進めていることが読み取れます。このことは、厳しい財政環境において、人件費の圧縮が義務的経費を抑え、早期健全化団体になることを防いでいると言っても過言ではありません。民間の厳しさにはまだまだほど遠いとは思いますが、市の職員の頑張りには感謝したいと思います。
また、平成23年度の普通会計決算分析は、歳入の経常一般財源の合計から借金である臨時財政対策債を差し引いた純粋な歳入における経常一般財源の金額は660億3117万5000円となります。また、歳出部分の経常経費充当一般財源は634億1736万7000円となります。その結果、経常収支比率は96.0%であり、財政構造上の弾力性がなく、市長マニフェストなどの新しい事業を行いたいのであれば、事業の見直しによる施策のスクラップを大胆に実施しなければなりません。より一層事業における選択と集中が求められます。
今後とも魅力ある中核市として発展するためにも、引き続き市民生活に密着したサービスの維持向上を最優先に施策の選択と集中を行い、受益者負担の見直し、適正な予算の管理、執行に取り組んでいただきたいと思います。
次に、各企業会計決算について所見を述べさせていただきます。
病院事業会計につきましては、今後とも患者中心の医療、医療の質の向上、職員の経営参加への意欲的な取り組みを常に心がけながら、よりよい医療サービスの提供に努めていただきたいと思います。
経営状況についてですが、
青森市民病院においては4122万6774円の純損失、浪岡病院においては1億4688万4839円の純損失を計上していますが、一般会計からの病院事業支出金が国の示す繰り出し基準より、平成22年度においては4億3937万2000余円、平成23年度においても2億2883万2000余円と少なく繰り出されていることを考えれば、経営の健全化、効率化が実を結びつつあるものと認識します。人間の命を守るためには、できる限り最新の設備を設置することが必要です。これからも無駄を省きながら、健全経営に向け一層の努力をお願いいたします。
次に、水道事業会計ですが、
東日本大震災を契機に、管路の耐震化や老朽管の更新、配水施設の改良など、市民の生活を守るために必要な事項が多々あると認識いたしますので、新たな水道事業の計画を市民や議会の意見を聞き、公開で策定していただき、今後とも限られた財源及び人材を有効に活用しながら、より安全で良質な水道水の安定的な供給及び災害に強い水道事業に努めていただきたいと思います。
経営状況につきましては、経営の健全化に努めて7億1444万8949円の当期純利益を計上する優良独占企業です。財団法人
青森市水道サービスセンターの民営化の推進など、より経営の健全化を進めることが公営企業としての役割を果たせると思います。
今述べたことを踏まえて、平成24年度の新予算に向けて、公営企業として水道事業の黒字分を市民に還元することを前提に、同じ公営企業の赤字企業の利用料金を抱き合わせで調整することも検討していただきたいと思います。
次に、自動車運送事業会計の経営状況ですが、当年度純損失1億2776万7804円であり、未処理欠損金が10億3557万1710円となり、企業としては成り立たないものであります。
青森市総合都市交通戦略の重点施策として、市民の生活交通を確保し、持続可能なバス交通としていくために、来年度に向け、運営方法の見直しが検討されています。しかし、他の会計から長期借入金が11億8180万円あり、そのうちの9億2500万円は、平成22年度末までには返済しなければなりません。また、平成22年度の資金不足比率は17.9%であり、財政健全化の基準内ですが、
青森市からの長期借入金9億2500万円を返済し、その金額を一時借入金で補てんしたと仮定すると、資金不足比率は60.3%となり、財政健全化の基準値を大幅に超えるものです。夕張市が
財政健全化団体に転落するに当たり、長期借入金の返済と借り入れを繰り返すことで粉飾決算をしていましたが、今の自動車運送事業の経営はまさにそのやり方に似ており、将来的には
青森市全体の財政に悪影響を及ぼすものと認識します。
この夕張市の財政破綻を教訓に制定された地方公共団体の財政の健全化に関する法律においては、地域住民や住民の代表の議会に対して、財政が悪化していることを早期に理解してもらい、財政破綻を未然に防止することが目的であり、早期健全化という財政危機を警鐘する仕組みを導入したものです。言いかえれば、財政の状況を隠すのではなく、公開して、地域住民、議会、行政が一緒に考えるというものです。
公営企業においても、公営企業の経営悪化が市全体の財政破綻につながらないように、民間の資金繰りと同様な資金不足という同様の手法が導入されたものと認識します。
この自動車運送事業会計における
青森市のやり方は、市民や議会に対する警鐘をみずからが封じ込めているものであり、自己再建させようとする強い意志を感じる反面、厳しい見方をすれば、法律に触れませんが、行政の考え方のみを是とする市民を見下した傲慢な手法であります。また、粉飾決算の手助けをしている状態にあるとも言えると思います。
この現状は、民間との格差をそのままにしていた交通部だけの責任ではなく、市の職員の処遇を含めた市全体の責任と議会の役割としての責任、そして
青森市民の足であり、高齢化社会を支える社会保障である市営バスをどう守るかという責任が、受益者負担という形で市民にもあるものと認識します。つきましては、平成23年度決算に向けては、市民も
青森市営バスの実態を理解していただくためには、長期借入金を
青森市に戻し、資金不足比率の実態を明示して、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の趣旨にのっとり、市民、議会と一緒に公開で、
青森市のバス事業の
あり方を考えるべきであると認識いたします。
以上、各会計決算についての所見を述べました。
3月11日の
東日本大震災の発生により、自助、共助、公助の
あり方について、改めて考え直さなければなりません。すべてを行政が行う時代ではなく、適正な受益者負担を常に念頭に置き、地域住民も生活しなければならないと思います。そして、これからの
青森市の
まちづくりについては、より一層最少の経費で最大の効果を得る行財政運営と地域住民との協働が必要になります。防災を含めた安全・安心の
まちづくりを進めながら、将来に対して問題を先送りにしない強い決意が必要です。
そして、引き続き、財政の健全化の確保に留意しつつ、持続可能な行財政運営の基盤の確立、強化を図りながら、将来都市像「水と緑と人が共生し 地域の絆で築く 市民主役の元気都市・あおもり」の実現に向けて、市長を初め理事者の皆様方の御尽力を強くお願い申し上げ、私の賛成討論といたします。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
52
◯議長(
花田明仁君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
各案件については、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
53
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第30 交通対策について ~
日程第33 雇用観光対策について
54
◯議長(
花田明仁君) 日程第30「交通対策について」から日程第33「雇用観光対策について」まで、計4件を
一括議題といたします。
各案件については、各特別委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしております申出書のとおり、閉会中の
継続審査の申し出があります。
55
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
56
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに決しました。
──────────────────────────
日程第34 議案第147号 財産区管理委員の選任について
57
◯議長(
花田明仁君) 日程第34議案第147号「財産区管理委員の選任について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。鹿内市長。
〔市長鹿内博君登壇〕
58 ◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)議案第147号について御説明申し上げます。
平成22年第2回
定例会において御同意をいただき選任いたました土橋財産区管理委員田邊鉄郎氏は、去る平成23年4月11日に死去されました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、中村米一郎氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。
また、平成19年第3回
定例会において議会の御同意の上選任されました八重菊第二(萱野の茶屋)財産区管理委員葛西裕氏、野木財産区管理委員佐藤登氏、幸畑財産区管理委員岩城外一氏は、去る9月27をもって任期が満了いたしました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、それぞれ再任いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。
59
◯議長(
花田明仁君) これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
60
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
61
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第147号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
62
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、
委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
63
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第147号については、これに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第35 議案第148号 人権擁護委員候補者の推薦について
65
◯議長(
花田明仁君) 日程第35議案第148号「人権擁護委員候補者の推薦について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。鹿内市長。
〔市長鹿内博君登壇〕
66 ◯市長(鹿内博君) 議案第148号について御説明申し上げます。
平成20年第3回
定例会において議会の御同意の上推薦されました人権擁護委員神和子氏、山口千恵子氏、船木清子氏、金谷多惠子氏、沼田徹氏、猪原健氏は、来る12月31日をもって任期が満了となります。そこで、この後任について慎重に検討した結果、山口千恵子氏の後任には櫻庭雅子氏が適任と認められますので、推薦することとし、その他の方々については再任とし、それぞれ推薦いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。
67
◯議長(
花田明仁君) これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
68
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
69
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第148号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
70
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、
委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
71
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第148号については、これに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
72
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第36 議員提出議案第25号 原子力発電所における国の防災指針の見直しを求める意見書
73
◯議長(
花田明仁君) 日程第36議員提出議案第25号「原子力発電所における国の防災指針の見直しを求める意見書」を議題といたします。
74
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第25号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
75
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
76
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第25号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
77
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。
──────────────────────────
日程第37 議員提出議案第26号 消費税増税反対を求める意見書
78
◯議長(
花田明仁君) 日程第37議員提出議案第26号「消費税増税反対を求める意見書」を議題といたします。
79
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第26号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
80
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
81
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
12番葛西育弘議員。
〔議員葛西育弘君登壇〕(拍手)
82 ◯12番(葛西育弘君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)日本共産党の葛西育弘です。
議員提出議案第26号「消費税増税反対を求める意見書」に賛成の立場から討論を行います。
税と社会保障の一体改革では、2010年代半ばまでに消費税率を10%に引き上げる法案を野田内閣は来年3月までに国会で成立させるねらいです。消費税率10%への引き上げは国民1人当たり年16万円もの負担増となり、所得の少ない人に重くのしかかる消費税増税は、格差の拡大に追い打ちをかけ、景気低迷、経営危機の中で、国民生活は奈落の底に突き落とされてしまいます。また、消費税は、大震災から生活、営業再建に立ち上がろうとしている被災者にも重くのしかかる過酷な税金であります。そして、日本経済を一層疲弊させ、国を挙げて取り組むことが求められている復旧、復興の障害になりかねません。
今、国民生活の苦難の解決を図るためにも、社会保障を拡充することが求められています。しかし、消費税はそもそも低所得者ほど負担が重くなる不公平税率であり、社会保障の財源には最もふさわしくない税金です。社会保障のための財源ということであれば、応能負担に基づき、大企業や富裕層にこそその負担を求めるべきであります。
3月11日の
東日本大震災により、被災地ではいまだ塗炭の苦しみを強いられているにもかかわらず、被災地こそ負担が重くなる消費税大増税を政府が決定することは断じて許せません。復興財源としても、消費税等、国民大増税なしの方策を検討すべきであります。
以上の理由から消費税増税には強く反対いたします。意見書への
議員各位の御賛同をお願いし、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
83
◯議長(
花田明仁君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第26号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
84
◯議長(
花田明仁君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第26号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
85
◯議長(
花田明仁君) 可否同数と認めます。よって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長において本案に対する可否を裁決いたします。
本案については、議長は否決と裁決いたします。
──────────────────────────
日程第38 議員提出議案第27号 生活保護の老齢加算復活を求める意見書
86
◯議長(
花田明仁君) 日程第38議員提出議案第27号「生活保護の老齢加算復活を求める意見書」を議題といたします。
87
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第27号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
88
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
89
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
1番山脇智議員。
〔議員山脇智君登壇〕(拍手)
90 ◯1番(山脇智君) 日本共産党の山脇智です。
生活保護の老齢加算復活を求める意見書に賛成の立場から討論いたします。
生活保護の老齢加算は、70歳以上の高齢者に支給されていましたが、2004年から段階的に廃止が進められ、2006年には全廃されました。この結果、高齢者の生活保護費は約20%も減らされてしまいました。
老齢加算廃止後に、高齢の生活保護受給者はどのような生活をしているのか詳細に調査した全日本民主医療機関連合会によってまとめられた生活保護受給者老齢加算廃止後の生活実態調査
報告という
報告書があります。1388のサンプルをもとに、老齢加算廃止後の高齢者の実態調査を行ったものです。これによりますと、廃止によって不足した費用項目があると答えた高齢者は全体の63%を占めます。このうち不足した費用項目として、食費が82%、光熱水道費が30%となっています。さらに、生活保護受給者のうち、52%が1カ月の食費を3万円以内に抑えており、その159世帯のうち53%が老齢加算廃止により食費を切り詰めざるを得なくなったと回答しています。冠婚葬祭の知らせの対応についても、全く参加しないとの回答が51%に上り、余り参加しないを含めると71%となります。
設問の老齢加算の廃止によって切り詰めざるを得なくなった費用はありますか、また、生活全般で切り詰める工夫はありますかとの質問に対する記述回答には、脳梗塞の後遺症により冷暖房の節約はできない、朝食は水でおなかを膨らませている、電話はできるだけかけない、葬式には出ない、親類の結婚式も行かない、同窓会も行かないなど、悲痛な声が寄せられています。老齢加算の廃止により、生活すること、生きること自体が脅かされていることが明らかになっています。さらには、周囲のつき合いができなくなることによる高齢者の社会的な孤立も招いております。
老齢加算があったら何に使うかの設問では、食費などの生活費に使う、栄養のある食事がしたい、体が不自由なので、ショートステイを利用したい、デイケアをふやしたいなどごくささやかなものであり、本来保障されてしかるべきものであります。
以上の調査結果にもあらわれているとおり、老齢加算の廃止は憲法25条で保障している健康で文化的な最低限度の生活を営む権利に反しているのは明らかです。
現在、生活保護の老齢加算復活を求めて、全国で生存権裁判が闘われており、昨年の6月には福岡高裁で老齢加算の廃止は基本的人権を侵害しているという判決が下されました。
青森生存権裁判は4年目を迎え、いまだ審理係属中です。全国的に長引く裁判闘争の中、原告の高齢者の方は、無念のうちに次々と亡くなっております。
国は老齢加算の廃止が憲法に違反していたこと、廃止は誤りであったことを認め、速やかに生活保護の老齢加算を復活させるべきであります。現在、ぎりぎりの生活を強いられている高齢者の命と健康を守るためにも、
議員各位の御賛同を心から呼びかけまして、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
91
◯議長(
花田明仁君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第27号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
92
◯議長(
花田明仁君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第27号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
93
◯議長(
花田明仁君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
──────────────────────────
日程第39 議員提出議案第28号 自治体クラウドの推進を求める意見書
94
◯議長(
花田明仁君) 日程第39議員提出議案第28号「自治体クラウドの推進を求める意見書」を議題といたします。
95
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第28号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
96
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
97
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
31番藤原浩平議員。
〔議員藤原浩平君登壇〕(拍手)
98 ◯31番(藤原浩平君) 日本共産党の藤原浩平です。
議員提出議案第28号「自治体クラウドの推進を求める意見書」案に反対の立場から討論を行います。
クラウドという用語は、インターネットのことを雲の絵で表現することに由来すると言われています。自治体クラウドとは、地方自治体の情報システムをデータセンターに移し、複数の市町村がシステムを共同で使うことができる環境、またはその環境をつくる取り組みを指しているといいます。
自治体クラウドでは、自治体の情報システムを集約した都道府県のデータセンターを広域の総合行政ネットワークを介して相互接続する。相互接続したデータセンターをアプリケーション事業者のサービスと組み合わせることによって、基礎台帳や税務、保険などの基幹システムをクラウドは、各自治体がサーバーなどのIT機器を所有するのではなく、共同で利用するので、多額のコストをかけずにITインフラを構築することができると言われています。しかし、低コストといいますが、本当に低価格になるかどうかはわかりません。サービスの提供者、プロバイダー次第であるということもできます。ITインフラが利用者側からプロバイダー側に移るだけで、必要な作業や経費が消えるわけではありません。プロバイダー側の
必要性などで経費がかさみ、従来の外部委託、アウトソーシングなどと比較して、低価格になるとは限らないとも言われています。
問題点として指摘しておく必要があるのは、すべてのデータがクラウドに集約されるため、ハッカーの格好の攻撃目標となり、個人情報流出の危険が極めて高くなり、プライバシーが守られなくなるということです。また、クラウドが破壊されたときの影響や政治的に利用される危険を考えると、存在そのものが危険とも言えます。総務省がクラウドを導入する理由として、将来的な行政の広域化に向け、先行した事務統合ができることを挙げていますが、さらなる市町村合併の推進、そして、道州制の導入に照準を合わせていると言えるのではないでしょうか。国が個人情報を一元管理することにもつながる危険性を見過ごすことはできません。
以上を指摘し、
反対討論といたします。(拍手)
99
◯議長(
花田明仁君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第28号については、
反対討論がありますので、起立により採決いたします。
議員提出議案第28号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
100
◯議長(
花田明仁君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。
──────────────────────────
日程第40 議員提出議案第29号 電力多消費型経済からの転換を求める意見書
101
◯議長(
花田明仁君) 日程第40議員提出議案第29号「電力多消費型経済からの転換を求める意見書」を議題といたします。
102
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第29号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
103
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
104
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第29号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
105
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。
──────────────────────────
日程第41 議員提出議案第30号 大規模災害時に備えた公立学校教職員派遣制度の創設を求める意見書
106
◯議長(
花田明仁君) 日程第41議員提出議案第30号「大規模災害時に備えた公立学校教職員派遣制度の創設を求める意見書」を議題といたします。
107
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第30号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
108
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
109
◯議長(
花田明仁君) 質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出議案第30号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
110
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。
──────────────────────────
日程第42 議員派遣について
111
◯議長(
花田明仁君) 日程第42「議員派遣について」を議題といたします。
112
◯議長(
花田明仁君) お諮りいたします。
本件については、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
113
◯議長(
花田明仁君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに決しました。
──────────────────────────
114
◯議長(
花田明仁君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
──────────────────────────
閉 会
115
◯議長(
花田明仁君) これにて平成23年第3回
青森市議会定例会を閉会いたします。
午前11時39分閉会
──────────────────────────
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