次に、第6回
全国市議会議長会研究フォーラムの本市での開催についてでありますが、
全国市議会議長会では、全国の
市議会議員が一堂に会し、共通する
政策課題等についての情報や意見の交換を行うことなどを目的に、平成18年度から毎年
全国各地で
市議会議長会研究フォーラムを開催しております。本
市議会といたしましては、本年12月に
東北新幹線新青森駅が開業されるのを契機に、青森市、ひいては青森県の魅力を全国に発信でき、本市の
経済発展にも寄与できるよう、奥谷前議長、中川前副議長の御配慮のもと、これまで同
研究フォーラムの招致に努めてまいりましたが、このたび、本市に開催地が決定したところであります。
本
フォーラムの
開催予定時期は、平成23年10月の2日間、全国からの
参加予定人数は2000名程度だと伺っております。本
フォーラムは全国の
市議会議員に本市をPRできる絶好の機会でもありますので、
議員各位並びに市長を初め理事者の皆様方の御支援、御協力を切にお願い申し上げます。
──────────────────────────
7
◯議長(
渋谷勲君) 次に、これより故
木村巖議員に対する
追悼演説を行います。
同僚議員木村巖氏は、去る1月18日に御逝去されました。
ついては、議会を代表いたしまして、
鳴海強議員が
追悼演説を行います。
33番
鳴海強議員の登壇をお願いいたします。
〔
議員鳴海強君登壇〕
8 ◯33番(
鳴海強君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいま議長から
木村巖議員に対する
追悼演説の許可をいただきましたので、議会を代表いたしまして、私が
木村巖議員に対する
追悼演説を行いたいと思います。
去る1月18日に逝去されました故
木村巖議員の急逝を悼み、謹んで哀悼の意を表します。
きょうここに平成22年第1回
定例会開会に当たり、いま1人、40番議席には、ありし日の
容姿とけいがいに接することもできず、議員一同惜別の情を禁じ得ないところでございます。
顧みますに、
木村巖議員、あなたは重厚、明敏にして人望すこぶる高く、常に公共の念に厚く、ために、地元の皆様は申すに及ばず衆望の寄せるところ、昭和59年の
市議会議員選挙において初当選の栄誉に輝かれ、以来7期連続して御当選になり、市政の推進に参画されてこられたのであります。
あなたの剛直にして温情あふれる人柄と、政治家としての卓越した御見識と公正な決断力は、衆目の一致して認めるところであり、平成6年の
青森市議会副議長を初め、
予算決算特別委員会委員長、
建設常任委員会委員長、
議会運営委員会委員長など、数々の
常任特別委員長の要職に就かれ、平成14年には多数の議員の信任を得て第60代
青森市議会議長に就任されたのであります。
議長在任中には、
市町村合併対策特別委員会を設置し、現青森市の礎を築くなど、長年培われた豊富な御経験と不屈の精神を持って幾多の困難な課題に対処され、いかんなくその手腕を発揮されてまいりました。その7期にわたるあなたの偉大な業績は、県都青森市の歴史の中にさん然と輝き、あなたの名は末永く市民の忘れ得ぬところとなるでありましょう。
そして、
地方自治に一生を捧げられたあなたの御功績によって、平成3年には
東北市議会議長会から、また、平成7年から平成17年の間に
全国市議会議長会から4度にわたり表彰の栄誉に浴されるとともに、
市議会議員として2度に及ぶ市表彰も受賞されました。このような御功績の
木村巖議員の御逝去は、
青森市議会にとって大いなる損失であり、残念でなりません。
思い起こせば平成2年の選挙で初当選した私に対し、あなたは
先輩議員として
議員生活や
議会活動について事細かにさまざまなことをお教えくださいました。以来、あなたとは立場を超えて議員としての喜びと苦労をともにし、市民の幸せと
市勢発展のために全力で取り組んでまいりました。
平成14年には
木村巖議員、あなたは議長として、私は副議長としてともにその重責を全うできましたことは、私にとってかけがえのない財産であります。とりわけ、私にとっては議長であるあなたと酒を酌み交わしながら、
青森市政の
あり方等について議論を交わしたことがついきのうのごとくよみがえってまいります。
現在、多くの自治体は、
世界同時不況による景気の低迷、
少子化、
高齢化と、それに伴う人口の減少、地球環境問題などの課題に直面しております。本市においても、
重要課題が差し迫っており、特に
木村巖議員が御尽力された
新幹線開業を目前に控え、さあ、これからという時期に
リーダー的存在であったあなたを失ったことは、返す返すも残念でなりませんが、私どもはあなたの御功績を引き継ぎ、あなたが愛してやまなかったこの青森市の発展のため、全力を傾注することをお誓い申し上げます。
結びに、ここに全
市議会議員の皆さんとともに、あなたのありし日の面影をしのび、生前の御功績をたたえ、ひたすら御冥福をお祈り申し上げ、御遺族並びに青森市の前途に限りなき御加護を賜りますことをお願いいたしまして、追悼の言葉といたします。
平成22年2月26日
青森市議会議員 鳴海 強
9
◯議長(
渋谷勲君) 以上をもって、故
木村巖議員に対する
追悼演説を終わります。
この際、故
木村巖議員の御冥福をお祈り申し上げるために、黙祷を捧げたいと思います。全員の起立をお願いいたします。
黙祷。
〔黙 祷〕
10
◯議長(
渋谷勲君) 黙祷を終わります。御着席ください。
──────────────────────────
日程第3
特別委員会の定数の変更について
11
◯議長(
渋谷勲君) 日程第3「
特別委員会の定数の変更について」を議題といたします。
本件は、
議会広報特別委員会に所属していた41番五戸三次
郎議員の辞任に伴い、
議会広報特別委員会の定数を変更するものであります。
12
◯議長(
渋谷勲君) お諮りいたします。
議会広報特別委員会の定数を10人から9人へ変更いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
13
◯議長(
渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって
議会広報特別委員会の定数を10人から9人へ変更することに決しました。
──────────────────────────
日程第4 議案第1号
専決処分の承認について(平成21年度青森市
一般会計補正予算(第8号)) ~
日程第99 議案第96号
包括外部監査契約の締結について
14
◯議長(
渋谷勲君) 日程第4議案第1号「
専決処分の承認について」から日程第99議案第96号「
包括外部監査契約の締結について」まで、計96件を
一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
鹿内市長。
〔
市長鹿内博君登壇〕
15
◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)
提案理由の御説明を申し上げます前に、お許しをいただき、去る1月18日に御逝去されました故
木村巖議員のみたまに対し、謹んで哀悼の意を表したいと存じます。
木村巖氏は、昭和59年の初当選以来、7期25年の長きにわたり
青森市議会議員として在職されました。私も木村氏と
議員活動の重なる時期があり、お互い若きころの邂逅がついきのうのように思い起こされます。氏はその後、
予算決算特別委員会委員長、
建設常任委員会委員長、
議会運営委員会委員長、
市町村合併対策特別委員会委員長など数々の要職を歴任され、特に平成14年からの2年間は議長として見事なリーダーシップを発揮され、
市勢発展に多大な貢献をされました。今後さらなる御活躍を待ち、特にことし12月、
新幹線開業をともに喜び、そしてともに青森市の新しい時代をつくり上げるために、なお一層のお力添えをいただきたき折の訃報、ただただ残念でなりません。
今ここに、改めて生前の御功績をたたえるとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。
それでは、平成22年第1回
定例会の開会に当たり、
市政運営の
基本的事項についてその所信を明らかにし、あわせて
提出議案の概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
早いもので、昨年4月の
市長就任以来10カ月が過ぎました。この間、私の
市政運営の
基本方針である「市民と共につくる、市民のための市政」の実現を図るべく、あ
おもり市民100人
委員会の設置や全小学校区を対象とした市民と市長のなんでもトークの開催など広聴機会を拡大し、また、日々の公務を通じて多くの市民の皆様とお会いする機会にも恵まれ、さまざまな御意見、御要望、御声援、そして時には期待を込めた
叱咤激励もいただきました。
このような機会を通じて、現在の
経済雇用環境などの
社会情勢を反映した多種多様な
市民ニーズや
市政運営に関する課題などを再確認できたこと、そして何よりも、市民一人一人の
ふるさと青森への熱い思いを肌で感じることができたことにより、この厳しい時勢に市政を預かる者としての責任を果たす決意を新たにし、その意欲をかき立てられたところであります。
このたび提案いたしました平成22年度当初予算は、私が市長となって初めて本格的に編成する予算となります。たくさんの市民の方々の熱い思いを胸に、市民の幸せのために、「夢と希望の 元気で 幸せ色の 市民のまち・青森」実現のために、私は、この当初予算に、昨春の選挙で訴えてきた公約を初めとする
市民目線での
取り組みを、最大限盛り込むべく努力したつもりであります。
そして、「市民と共につくる、市民のための市政」実現に向けて、議会の皆様、市民の皆様の御理解、御支援をいただきながら、全力で市政の運営に当たってまいる所存であります。改めてよろしくお願い申し上げます。
それでは、
提出議案の概要を御説明申し上げます。
今、
我が国経済の現状は、一昨年の
世界金融危機に端を発した世界的な
経済危機以降、景気はやや持ち直してきているものの、自立性に乏しく失業率が高水準にあるなど、依然として厳しい状況にあります。
国においては、景気の持ち直しを確実とするため、平成21年度第二次補正である「明日の安心と成長のための
緊急経済対策」と平成22年度予算を一体として切れ目なく執行するとともに、地方が自由に使える財源をふやすため、
地方交付税総額を前年度比1.1兆円増額の16.9兆円とするなどの
地方財政計画を反映し、
一般会計で前年度比3.75兆円、4.2%増の92.3兆円とする平成22年度
政府予算案を取りまとめたところであり、現在、国会において審議が行われております。
一方、本市の
財政状況は、
経済状況の悪化に伴う
市税収入の減少や
扶助費等の
義務的経費の増加が見込まれますことから、財政の
健全化を確保し、持続可能な
財政運営基盤の確立を一層図っていく必要があります。また、本市は現在、
人口減少と少子・
高齢化が進行している状況にあり、経済の低迷と
雇用環境の悪化に加えて、安全・安心に対するニーズも高まっていると認識しております。その一方で、本年12月には
東北新幹線新青森駅の開業が予定されており、これを
本市発展の大きな契機として積極的に活用するなど、これまでの
行政運営を踏まえながらも新たな視点から施策を展開していくことが求められております。
平成22年度当初
予算編成方針につきましては、このような
社会経済環境の変化と厳しい本市の
財政環境を踏まえ、「市民と共につくる、市民のための市政」の実現を念頭に、私の
マニフェストに掲げた
取り組みの推進に意を用い、
新幹線開業対策、
子どもの
幸せ支援、産業・
雇用対策、市民の安全・安心・
健康対策、
廃棄物・
地球温暖化対策、
総合交通体系の整備及び
中心市街地・地域の
活性化の7つを
重点分野とし、平成22年度の
一般財源総枠は平成21年度当初予算と同程度とすること及び
投資的経費充当の
市債発行額を100億円以内とすることを基本としたものであります。
また、平成22年度の当初予算は、この
基本方針を踏まえ、市民一人一人が将来に夢と希望を持ち、元気で幸せになれる
市民中心の
まちづくりを目指し、本市が有する恵まれた自然、芸術、文化、歴史、食材、人材等の資源を最大限に生かし、時代の変革と
市民ニーズに的確に対応するための
各種施策を、31万人
オール青森市民の力を結集し、推進するという視点から編成したものであり、その基本的な考え方は次のとおりであります。
本市発展の大きな契機となる
東北新幹線新青森駅開業に向け、ハード・
ソフト両面にわたる
受け入れ態勢の整備や、さらには
関係団体等と連携した
誘客対策に万全を期していかなければならないとの認識から、これまで進めてまいりました新青森駅及び青森駅並びに浪岡駅周辺の玄関口としての
機能強化と二次交通の
整備充実を図るとともに、自然、食、
ねぶたなど、
本市ならではの魅力を生かした
取り組みや
各種キャンペーンによる
本市情報の積極的な発信のほか、市民の皆様と一丸となった
おもてなし機運の醸成など、
開業対策のスピードアップを図り、さらには、
本市産業の発展を促進するための
取り組みなどを一体的に進め、
新幹線開業効果を経済の
活性化や
雇用創出を初めとする
本市まちづくりの進展につなげてまいります。
次に、喫緊の課題への対応として、
世界金融危機を背景に一段と厳しい状況にある
本市経済情勢を踏まえ、
市内中小企業の資金繰りの
円滑化に向け、
本市融資制度の充実を図るとともに、
中小企業の再出発に対する支援を行うほか、国の制度の積極的な活用や
新幹線開業対策などを通じて雇用の確保、創出に努めてまいります。
また、近年の深刻な
少子化を踏まえるとともに、私の
マニフェストに掲げた青森市の将来の姿である「
子どもの幸福を広げる『元気・市民の青森市』」をも見据え、
子どもの
居場所づくりと
子育て世代の負担の軽減など、本市の次代を担う
子どもの
幸せ支援を強化してまいります。
さらには、
廃棄物・
地球温暖化対策につきまして、
全国平均を上回るごみの排出量と
全国平均を下回る
資源化率という厳しい
本市状況の改善に向け、
マニフェストに掲げた青森市の将来の姿である「海と山にいだかれた自然豊かな『緑と水と青空の青森市』」の観点からも、ごみの
減量化と
リサイクル率向上を促進する
取り組みを強化してまいります。
次に、
自治基本条例の
制定準備など
市民主体の
まちづくりに向けた
仕組みづくりに着手するほか、
人口減少、少子・
高齢化の進行に伴い、
地域コミュニティの衰退が懸念される中、
中心市街地の
活性化に向けた
取り組みとともに、
地域ごとの特色を生かした魅力ある
地域づくりを進めることとし、その
基盤づくりと地域の
にぎわい創出、
活性化に向けた
取り組みを強化し地域、
市民主体の
まちづくりの一層の推進を図ってまいります。
また、平成22年度内の策定を目指し作業を進めております新
総合計画において、本市の中長期的な視点に立脚した
まちづくりの方針を取りまとめ、「市民と共につくる、市民のための市政」をさらに前進させてまいります。
このような考え方のもと、平成22年度
一般会計当初予算額につきましては、
公債費負担の
平準化のための借りかえ分を除き、平成21年度と比較して19億4880万円増の1133億1900万円となり、伸び率では1.7%の増となります。また、このことによりまして、財源を調整するための
基金残高を
中期財政計画比40億9500万円増のおよそ47億400万円、
市債残高を同計画比38億6800万円減のおよそ1764億4800万円とし、財政の
健全化を確保し持続可能な
財政運営基盤の確立を着実に実現しているものと認識しています。なお、平成22年度の
一般財源総額は722億3001万余円、
投資的経費に充当いたします
市債発行額は54億2960万円であり、
予算編成の
基本方針に沿って、このたびの平成22年度当初
予算案を取りまとめたところであります。
それでは、平成22年度当初
予算案におきまして、
重点分野と位置づけいたしました主な
取り組みについて、
分野ごとに御説明申し上げます。
まず、
新幹線開業対策についてであります。
市民の皆様が長年待ち望み、悲願でもある
東北新幹線新青森駅開業がいよいよ本年12月に迫っております。この
開業効果を最大限に生かすための
開業対策といたしまして、新青森駅への
観光情報の
提供機能整備を初め、来年1月に
オープン予定の「
ねぶたの家 ワ・ラッセ」の
開館記念事業として(仮称)
ねぶたサミットを開催いたしますほか、本年4月に
オープン予定の
浪岡地域交流施設「あぴねす」の
オープニングイベントのほか、二次交通の充実を図るための
観光シャトル・
ルートバスの
運行実験を実施するなどにより、
受け入れ態勢を強化してまいります。加えまして、青森駅
周辺地区の
にぎわい創出に向け、平成22年度内を目途に青森駅を中心とした
まちづくり基本計画を策定することといたします。
また、
観光資源の充実に向け、商店街などが主催する
定期的朝市の
開催支援を初め、
ねぶたのある
商店街づくりを進めるための
助成制度のほか、
観光ガイドによる
まちなか散策コース(あおもり街てく)の案内を実施することとしております。
開業キャンペーンといたしまして、
観光誘致活動の
プロモーションテーマ「
一路青森。」のもと、ようこそ青森花いっぱい事業や(仮称)
青森ねぶたお祭り広場など、
各種開業プレキャンペーンや
記念事業を
関係団体等と連携しながら開催し、
新幹線開業に向けた
機運醸成と積極的な誘客に、
全市一丸となって取り組んでまいります。
次に、
子どもの
幸せ支援につきましては、近年の深刻な
少子化を踏まえ国、県の
少子化対策とも連携を図りながら、次代の本市を担う
子どもたちの健やかな成長を目指し、
子どもみずからが成長、発達できる
環境づくりや
子どもを安心して産み育てられる
環境づくりなど親、
子どもの両面から支援することとしております。さらに、青森市
こども委員会におきまして、小・中・高校生の
子どもが中心となって、
健康福祉審議会児童福祉専門分科会や
大学生サポーターに協力をいただきながら、
子ども宣言文の作成や
子どもの
権利条約の
普及啓発に取り組むこととしております。
子ども支援といたしまして、
放課後児童会の
開設箇所を3カ所増設し、すべての
放課後児童会において土曜開設を実施するほか、
放課後児童会と
放課後子ども教室の機能と役割をあわせ持つ
子どもの
居場所づくりを目指し、
モデル事業を実施することとしております。
保護者支援といたしまして、
青森地区の中学生の
給食扶助について2分の1から
全額助成に引き上げるほか、
母子家庭の
自立支援策として
教育講座の
受講経費の一部を助成することとしております。
次に、産業・
雇用対策についてであります。
市内中小企業の厳しい
経営環境や
有効求人倍率が
全国最低レベルで推移している
雇用環境を踏まえた喫緊の対策とあわせ、
東北新幹線新青森駅開業をビジネスチャンスととらえ、
市内経済の
活性化と
雇用創出につなげていく
取り組みが重要であります。
中小企業対策では、新
製品開発や
販路拡大等を図ろうとする
事業者を支援するがんばる
企業応援事業の創設のほか、
本市融資制度について融資枠や
対象要件の拡大、
融資利率の引き下げなどの拡充を図ることに加えまして、
企業再生に取り組む
事業者への
支援策として、
日本政策金融公庫や商工組合中央金庫の融資に係る利子を3年間補給する再
出発支援事業を実施することとしております。
雇用対策といたしましては、新たに、新規高卒未就職者を常用労働者として4月から6月の間に雇用した
事業者に対して雇用奨励金を交付することとしております。また、地場産業の振興策といたしまして、リンゴ生産者や漁業従事者等の後継者対策の充実を図るほか、ナマコの安定供給に向け、ホタテガイ貝殻を利用し、環境にも配慮した増殖場を造成することとしております。
次に、市民の安全・安心・
健康対策につきましては、
全国平均に比べ平均寿命が短く、三大生活習慣病に起因する死亡割合が高い本市において、住みなれた地域で生涯にわたり健康で安心して暮らしていけますように、乳がん、子宮がん検診につきまして、無料クーポンによる検診を実施するとともに、乳がん検診の対象年齢を30歳代からに拡充するほか、75歳以上の高齢者の方を対象に1日人間ドック・脳ドックの受診費用の一部を助成することとしております。さらに、高齢者の方が住みなれた地域で生き生きと暮らしていくことができますよう、高齢者同士の交流や生きがいづくりの場としてこころの縁側事業の開催地区を11地区に拡充することとしております。加えて、本市の自殺率が全国に比べて高いという状況を踏まえ、自殺予防に向けた啓発や相談支援、人材育成などについて積極的に取り組むこととしております。
また、消費者対策と致しまして、消費生活を取り巻く環境が複雑、多様化し、消費に関する被害や相談が増加する中、被害の未然防止や安全確保のため、消費生活相談員のスキルアップを図るとともに人員を増員することとしております。
次に、
廃棄物・
地球温暖化対策についてであります。
ごみの
減量化に向けた
取り組みといたしまして、資源ごみであるその他のプラスチックの分別収集のモデル地区を拡大することといたしましたほか、町会などが実施する有価資源回収に対する支援を拡充するとともに、家庭における生ごみの
減量化に向けて、新たに生ごみ処理機の購入
助成制度を創設することとしております。また、多量に一般
廃棄物を排出する
事業者に対し
減量化、資源化に関する計画書の提出を求め指導、助言を実施するなど自主的な
取り組みを促進してまいります。
地球温暖化対策といたしましては、
地球温暖化対策の推進に関する法律の改正に対応し、地域における温室効果ガスの排出抑制等に向けた、総合的かつ計画的な施策を推進するため、
地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定し、家庭の廃食用油の回収範囲と活用範囲を拡大し、バイオディーゼル燃料の利活用を推進することとしております。
次に、
総合交通体系の整備につきましては、
東北新幹線新青森駅の開業を初め
人口減少、少子・
高齢化の進行、地球温暖化などの社会環境の変化に対応した交通体系の整備を目的に、昨年10月に策定いたしました青森市総合都市交通戦略に基づいた
取り組みを着実に推進することとしております。さらに、青い森鉄道線の利用促進と域内交通の充実に向け、野内地区の新駅整備を進めるほか、公共交通の利便性向上に向け、
観光シャトル・
ルートバスへのバスロケーションシステム導入実験及びICカードシステム導入可能性調査を実施することとしております。また、浪岡地区における生活交通の確保のためのコミュニティバス
運行実験を継続実施することとしております。
次に、
中心市街地・地域の
活性化についてであります。
中心市街地活性化の核的施設といたしまして、周辺商店街とも連携し、にぎわいの相乗効果を高めてまいりましたアウガにつきましては、アウガ経営戦略
委員会による再生計画の達成状況の分析、評価等を行い、引き続き、その経営
健全化に取り組むこととしております。また、地域の
活性化策といたしまして、中心商店街等の空き店舗への家賃助成の対象業種拡充や商店街が行うイベントに対する助成の拡充のほか、地域特性を生かした地域主体の
まちづくりを推進するため、特色ある地域計画の策定等に向けた調査研究を行う
まちづくり構想推進事業を実施することとしております。
その他に、ただいま申し上げました
重点分野のほかの主な
取り組みといたしまして、私の
市政運営の基本姿勢である「市民と共につくる、市民のための市政」の実現を目指し、市民自治による
まちづくりを推進するため、
自治基本条例の制定に向け専門的な検討を進めるための
委員会を設置するほか、「広報あおもり」において政策形成過程をお知らせする政策広報を実施することとしております。
また、市民サービスの向上に向け、戸籍事務の電算化に着手するほか、市税をコンビニエンスストアで納付できるサービスを開始することとしております。
市役所改革といたしまして、課長級職員を対象にコンプライアンス研修を充実するとともに、新採用職員及び臨時職員等への接遇研修を拡充いたしますほか、職員の福利厚生事業を見直し、市職員互助会に対する公金支出を廃止することといたしました。
その他、市土地開発公社が保有する柳川庁舎の買い取りや、本庁舎を初めとする市有特定建築物の耐震診断を実施することとしております。
以上が主な
取り組み内容であります。
これらを反映した結果、平成22年度当初
予算案は1135億4600万円、公債費
平準化に伴う借りかえ措置分を除いた実質的な予算は1133億1900万円で、同様の平成21年度当初予算と比較すると19億4900万円、1.7%増加となります。
歳入については、本市の
経済状況の悪化により市税、譲与税、交付金が合わせて18億8200万円程度、4.7%減少するものと見込んでおります。
しかしながら、地方交付税が、
市税収入等の減や基準財政需要額の大幅な見直しによりまして23億5879万余円、9.7%増加、同様に市債のうち臨時財政対策債で16億9980余円、50.7%増加となり、
一般財源総額では17億7942万余円、2.5%増加するものと見込んでおります。
このほか、財産収入が県住宅供給公社解散に伴う出資金払い戻しの完了などにより5億848万余円、65.7%減少、繰入金が柳川庁舎買い取り財源の公共施設整備基金取り崩しなどによりまして10億4163万余円、95.4%増加、諸収入が土地開発公社への短期資金貸付金元金収入などによりまして13億4437万余円、41.4%増加、市債は
投資的経費充当分や退職手当債の発行抑制などによりまして24億3739万余円、18.3%減少しております。
このように、
市税収入の大幅な減少や社会保障費の増加など非常に厳しい
財政環境でありますが、各事業の経費節減や地方交付税制度の見直しなどにより、中期財政計画の最終年度である平成22年度において、基金は計画を上回る額が確保されることとなり、また、実質的な
市債残高は、計画額以下に抑制されております。
以上が議案第3号平成22年度青森市
一般会計予算の概要であります。
冒頭申し上げましたとおり、このたびの
予算編成に当たりましては、
社会経済環境の変化と厳しい本市の
財政環境を踏まえ、「市民と共につくる、市民のための市政」の実現を念頭に、私の
マニフェストに掲げた
取り組みの推進に意を用い、7つの
重点分野を設定し、限りある財源を有効に活用することを
基本方針に編成いたしたものでありますが、それぞれが中期財政計画を上回る効果を生み出しておりますことは、
議員各位を初め市民の皆様の御理解、御協力のたまものであることに深く感謝申し上げる次第であります。
次に、議案第4号平成22年度青森市競輪事業特別会計予算から議案第55号平成22年度青森市大野野尻財産区特別会計予算までにつきましては、競輪事業特別会計予算や国民健康保険事業特別会計予算を初めとする各特別会計、各企業会計予算で、それぞれの会計の事業実施に係る経費等について措置いたしたものであります。
次に、平成21年度各会計補正予算について御説明申し上げます。
まず、平成22年2月5日付
専決処分による議案第1号平成21年度青森市
一般会計補正予算及び議案第2号平成21年度青森市下水道事業特別会計補正予算につきまして御説明申し上げます。
これらの補正予算につきましては、去る1月28日に、国において、「明日の安心と成長のための
緊急経済対策」として、約7兆円の追加歳出を含む補正予算が成立したところであり、この中で地方向け経済対策の財源として、地域
活性化・きめ細かな臨時交付金が創設され、本市には一次分としておよそ4億2000万円の交付が予定されております。
本市といたしましては、現下の厳しい経済、雇用情勢を踏まえ、この交付金を活用し、施設の機能改善のための修繕と公共事業を追加で実施することとし、17事業、7億円を措置するとともに、平成22年度に予定しております道路整備事業につきまして、3億円の債務負担行為を設定し、
緊急経済対策及び生活環境整備の一層の推進に努めることとしたものであります。また、平成21年度に既に予算措置しております事業のうち、未契約案件などについておよそ11億5700万円程度ありましたことから、繰越明許費を設定することにより早期に発注する環境を整えたものであります。
以上、総額21億5741万余円の
緊急経済対策につきまして、速やかに実施できる環境を整える必要がありましたことから、
地方自治法第179条第1項の規定に該当するものと認め、やむを得ず
専決処分いたしたものであります。何とぞ御承認を賜りますようお願い申し上げます。
続きまして、議案第56号平成21年度青森市
一般会計補正予算から議案第68号平成21年度青森市安田財産区特別会計補正予算までについて御説明申し上げます。
まず、議案第56号につきましては、これまで実施しております国の
経済危機対策の追加配分等を活用した事業を実施するとともに、土地開発公社経営
健全化のための平成24年度までの貸付金の計上、柳川庁舎買い取りのための財源としての公共施設整備基金への積み立てや国、県の経済対策に呼応した基金の造成などのほか、決算見込みに基づく財源調整のために必要な措置をするもので、50億6636万余円の増額補正となり、補正後の予算は1284億9196万円となります。なお、本補正予算及び平成22年度当初予算での土地開発公社の
健全化対策によりまして、土地開発公社保有土地に関する新たな利息は発生しないこととなります。
議案第57号平成21年度青森市競輪事業特別会計補正予算から議案第68号平成21年度青森市安田財産区特別会計補正予算までの各特別会計及び企業会計補正予算につきましても、それぞれの決算見込みに基づき、所要の措置をいたしたもの等であります。
以上が平成21年度補正予算の主な内容であります。
次に、条例案について御説明申し上げます。
議案第69号青森市
地球温暖化対策基金条例の制定については、国において創設された地域環境保全対策費補助金を活用して
地球温暖化対策に資する事業を実施することとし、当該補助金を適正に管理運営するための基金を新たに設置しようとするものであり、議案第70号青森市学校施設耐震化基金条例の制定については、青森県において創設された公立小・中学校施設耐震化緊急対策費補助金を活用して市立小・中学校施設の耐震診断及び耐震補強工事を実施することとし、当該補助金を適正に管理運営するための基金を新たに設置しようとするものであります。
議案第71号青森市
浪岡地域交流施設条例の制定については、浪岡地域の有する資源の活用を通じて本市の観光の振興及び地域社会の
活性化に資することを目的に、浪岡駅周辺整備事業として整備を進めております
浪岡地域交流施設について、その設置及び管理に関し必要な事項を定めるため制定しようとするものであり、議案第72号組織・機構の見直しに伴う関係条例の整備に関する条例の制定については、組織・機構の見直しにより、市民文化部が所掌する生涯学習に関する事務を教育
委員会へ移管するとともに、同部を市民生活部と改称し、あわせて企業局を1局2部体制とするため、関係条例を改正しようとするものであります。
議案第73号青森市小作料協議会条例を廃止する条例の制定については、農地法の一部改正による標準小作料制度の廃止に伴い、小作料協議会を廃止しようとするものであり、議案第74号青森市職員の給与に関する条例及び青森市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については、国家公務員の給与改定等を勘案し、職員の自己所有住居に係る住居手当を廃止しようとするものであります。
議案第75号青森市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定については、勤務の特殊性に応じて支給している特殊勤務手当の見直しにより、除雪作業手当等を廃止し及び救急医療業務手当等を新設するため改正しようとするものであり、議案第76号青森市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例の制定については、国家公務員退職手当法の一部改正に準じ、退職手当の新たな支給制限及び返納の制度を設けるため、改正しようとするものであります。
議案第77号青森市立中学校条例の一部を改正する条例の制定については、通学区域の再編の
取り組みにおいて合意形成がなされた高田中学校について、荒川中学校へ統合するため改正しようとするものであり、議案第78号青森市児童福祉施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定については、市立本郷保育所の民営化に伴い、所要の改正をしようとするものであります。
議案第79号青森市遺児入学祝金等支給条例の一部を改正する条例の制定については、いわゆる1市2制度の検証、調整により、遺児に対する入学祝金等の支給に係る制度を統合するため、改正しようとするものであり、議案第80号青森市地域生活支援事業の実施に関する条例の一部を改正する条例の制定については、地域生活支援事業の利用料負担に係る手続を簡素化するため、改正しようとするものであります。
議案第81号青森市市民とともに進める雪処理に関する条例及び青森市違法駐車等の防止に関する条例の一部を改正する条例の制定については、道路交通法の一部改正に伴い、所要の整理をしようとするものであり、議案第82号青森市文化観光交流施設条例の一部を改正する条例の制定については、文化観光交流施設の利用料金の額等を定めるため、改正しようとするものであります。
次に、単行案について御説明申し上げます。
契約の締結についてでありますが、議案第83号については、青森市立造道小学校校舎等耐震補強工事に係るものであり、議案第84号については、新ごみ処理施設アクセス道路工事に係るものであり、議案第85号については、新ごみ処理施設造成工事に係るものであります。
議案第86号から議案第91号までの財産の取得についての6件は、いずれも学校ICT環境を整備するため、デジタルテレビ及び移動式テレビスタンド並びにノートパソコンを取得しようとするものであります。
議案第92号財産の処分については、市立本郷保育所の民営化に伴い、同施設を処分しようとするものであります。
以上10件は、
青森市議会の議決に付さなければならない契約並びに財産の取得及び処分に関する条例の規定により提案いたしたものであります。
議案第93号から議案第95号までの公の施設の指定管理者の指定についての3件は、それぞれの公の施設の管理を行わせる指定管理者を指定しようとするものであります。
最後に、議案第96号
包括外部監査契約の締結については、平成22年度に係る
包括外部監査契約を締結しようとするものであります。
以上をもちまして、上程いたしました議案の概要を御説明申し上げましたが、細部につきましては、議事の進行に伴い、私及び担当者からそれぞれ御説明致しますので、慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げます。
先ほどの説明の中で、地方交付税の増加率について9.7%増加と申し上げましたが、正しくは9.4%増加でございます。もう1つは、議案第55号について、青森市大野野尻財産区特別会計予算と申し上げましたが、正しくは、青森市大字野尻財産区特別会計予算でありますので、それぞれ謹んでおわび申し上げ、訂正させていただきたいと思います。
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日程第100 報告第1号
専決処分の報告について ~
日程第101 報告第2号
専決処分の報告について
日程第102 青市監報告第69号 定期監査報告 ~
日程第105 青市監報告第72号 財政援助団体等監査報告
16
◯議長(
渋谷勲君) 日程第100報告第1号「
専決処分の報告について」から日程第105青市監報告第72号「財政援助団体等監査報告」までの計6件については、配付いたしております報告書のとおり報告がありました。
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17
◯議長(
渋谷勲君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
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休会について
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◯議長(
渋谷勲君) お諮りいたします。
議案熟考のため、2月27日から3月3日までの5日間休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
19
◯議長(
渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、2月27日から3月3日までの5日間休会することに決しました。
来る3月4日は午前10時会議を開きます。
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散 会
20
◯議長(
渋谷勲君) 本日はこれにて散会いたします。
午前10時55分散会
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