青森市議会 2007-03-22
平成19年第1回定例会(第6号) 本文 2007-03-22
33
◯議長(
奥谷進君)
日程第24
議案第67号「
青森市
感染症診査協議会条例の一部を改正する
条例の
制定について」から
日程第35陳情第1号「70歳以上の
バス無料制度存続を求める
陳情書」まで、計12件を
一括議題といたします。
民生環境常任委員長の
報告を求めます。12番
布施一夫議員。
〔
議員布施一夫君登壇〕
34 ◯12番(
布施一夫君) ただいまから、
民生環境常任委員会の
審査の経過と結果について
報告いたします。
本
委員会は3月9日に開催し、本会議より付託されました
議案10件、請願1件及び陳情1件について
審査いたしました。
初めに、
議案第67号「
青森市
感染症診査協議会条例の一部を改正する
条例の
制定について」でありますが、本案については、
全員異議なく
原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第74号「
青森市
市税条例の一部を改正する
条例の
制定について」及び請願第1号「
国民健康保険税の値上げに反対する請願」については、内容に関連があることから
一括議題として
審査いたしましたが、請願第1号が
議案第74号に反対する旨の請願であることから、採決は
議案第74号についてのみ行うこととし、
議案第74号については、
起立採決の結果、
賛成多数をもって
原案のとおり可決すべきものと決し、請願第1号については、
議案第74号の採決の結果をもって不採択とすべきものとみなしました。
次に、
議案第76号「
青森市
児童福祉施設の設置及び
管理に関する
条例の一部を改正する
条例の
制定について」、
議案第77号「
青森市
地域生活支援事業の実施に関する
条例の一部を改正する
条例の
制定について」、
議案第80号「
青森市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例の
制定について」及び
議案第81号「
青森市
一般廃棄物処理施設条例の一部を改正する
条例の
制定について」の4件については、いずれも
全員異議なく
原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第82号「
青森市
病院料金及び
手数料条例の一部を改正する
条例の
制定について」でありますが、本案については、
起立採決の結果、
賛成多数をもって
原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第90号「
黒石地区清掃施設組合規約の一部変更について」でありますが、本案については、
全員異議なく
原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第92号「
青森市
児童福祉施設の設置及び
管理に関する
条例の一部を改正する
条例の
制定について」及び
議案第93号「
市有財産の
無償譲渡について」の2件については、いずれも
起立採決の結果、
賛成多数をもって
原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、陳情第1号「70歳以上の
バス無料制度存続を求める
陳情書」でありますが、本陳情については、
起立採決の結果、
賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。
以上が
審査の経過と結果でありますが、
審査の過程における主なる
質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本
委員会の
報告を終わります。
35
◯議長(
奥谷進君) ただいまの
委員長報告に対する
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
36
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
21番
大沢研議員。
〔
議員大沢研君登壇〕(拍手)
37 ◯21番(
大沢研君)
日本共産党の
大沢研です。
ただいまの
民生環境常任委員長の
報告中、
議案第74号、
議案第82号、
議案第92号及び
議案第93号の
原案可決に反対し、請願第1号及び陳情第1号の不採択に反対の討論をいたします。
議案第74号は国保税の大幅値上げの提案であり、請願第1号は国保税の値上げに反対する請願であります。今回の値上げは、総額で約7億6000万円、
青森区域が1人当たり1万7000円、20%もの値上げであり、浪岡区域では合併前にも値上げされ、値上げの連続であります。
高齢者とっては、さらに深刻です。昨年からの公的年金控除縮減の増税に連動して、国保税が3年間で約3億6000万円も負担増になります。加えて、医療費の自己負担が大幅にふえ、二重、三重の負担増であります。今でも高過ぎて国保税が払えない市民が約1万世帯もあるのに、大幅値上げによって一層滞納者をふやすことになるのではないでしょうか。そのうち保険証を取り上げられ、資格証明書を発行されているのは約1200世帯もあります。今月16日付の東奥日報でも報じられたように、全日本民主医療機関連合会の調査によれば、
青森市内でも、保険証がなく、骨と皮だけになって歩行もできない状況で、病院に入院させたが手おくれで間もなく死亡するという痛ましい事例が起きていたことが明らかになりました。今週発売された「週刊ポスト」にも「安倍政権『健康保険証』取り上げ愚政で病院に行けない弱者が次々死んでいる!」の大見出し、「国保料滞納480万世帯から、まず29人が犠牲に!」の小見出しで、この民医連の調査結果を報道しています。
さらに、同月19日、
日本共産党国会議員団が全国の病院に対して行ったアンケート調査の結果を発表しました。47都道府県の724病院から回答があり、そのうち70%の病院が国保料を払えず保険証を取り上げられた受診例があったという回答をしています。その中で、重症化した患者の事例が1027件
報告され、医療現場の深刻な実態が明らかになりました。
今や国保制度は、人の命まで奪ってしまう残酷の酷保と言わなければなりません。国保税の値上げは、第2、第3の犠牲者を出しかねません。一般会計から繰り入れて、国保税の値上げをやめるよう強く求めるものであります。
議案第82号の市民病院の分娩料の値上げは、子どもを産み育てる父母負担をふやし、子育て支援に逆行するものであり、とても
賛成できるものではありません。
議案第92号及び
議案第93号は浅虫保育所と久栗坂保育所の民営化を進める
条例案であり、官から民への名のもとで、住民にとってなくてはならない公共サービスを民営化することは許されません。行財政の効率的な運営は、当然追求されるべきですが、効率の名で福祉や教育などの公共性の高いサービスの責任放棄をすることは許されません。
陳情第1号は70歳以上の福祉乗車証の存続を願う市民の切実な陳情であります。
民生環境常任委員会では、我が党と無所属の奈良岡議員以外は反対し、不採択にしてしまいました。高齢者に健康で生きがいを持って生活できるように35年前、75歳から始まったバスの無料制度、介護予防にもなり、重要な役割を果たしてきました。有料化すれば二、三割はバスに乗る高齢者が減るというのが、この間有料化した自治体の経験です。かえって閉じこもりの高齢者をふやし、病気になったり、介護が必要になり、国保財政や介護財政に影響を与えることにはならないでしょうか。市営バスの財政への影響も心配です。齊藤健康福祉部理事の超高齢化社会という言い回しも気になります。いかにも嫌な時代が来たと言わんばかりです。高齢者がふえるから負担をしてもらうというのであれば、この先、高齢者がふえるたびに負担がふえ続けるのではないでしょうか。市民の皆さんからは、一たん有料化すれば、必ず負担が引き上げられるという声が出されています。超高齢化社会だからこそ手厚い福祉対策が必要なのではないでしょうか。
しかも、浪岡町との合併の大きな目玉の一つが、この福祉乗車証ではなかったでしょうか。2年もたたず有料化を打ち出すのですから、浪岡地区の住民は、また裏切られたと合併を恨む声が出されるのも当然です。
小泉構造改革路線を引き継いだ安倍内閣のもとで、地方行革の押しつけと財政の締めつけを背景に、自治体独自の福祉の仕事を切り捨て、官から民へのかけ声で住民の福祉や行政サービスの仕事を投げ捨てる、自治体の変質が一段と深刻になっています。本市でも地方行革推進のための指針に基づいて
青森市行財政改革プランが策定され、市独自の福祉施策が次々切り捨てられ、業務の民間委託と民営化、職員の大幅削減などが加速しています。まさに住民福祉の機関としての自治体の存在意義を根本から否定するものであり、市民との矛盾を一層激しくしています。
我が党はこうした地方行革路線と真っ向から対決し、自治体本来の役割である住民福祉の増進を果たすため全力を尽くす決意を表明して、
民生環境常任委員長報告に対する反対討論といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
38
◯議長(
奥谷進君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
まず、
議案第74号及び請願第1号の計2件について、
委員長報告に対する反対討論がありますので、
起立により採決いたしますが、請願第1号が
議案第74号による
国民健康保険税の値上げをやめることを求める趣旨でありますので、採決は
議案第74号についてのみ行います。
議案第74号については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
39
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、
議案第74号については
委員長報告のとおり決しました。
ただいま
議案第74号が
委員長報告のとおり決しましたので、請願第1号については
委員長報告のとおり不採択と決したものとみなします。
次に、
議案第82号についても反対討論がありますので、
起立により採決いたします。
議案第82号については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
40
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、
議案第82号については
委員長報告のとおり決しました。
次に、
議案第92号についても反対討論がありますので、
起立により採決いたします。
議案第92号については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
41
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、
議案第92号については
委員長報告のとおり決しました。
次に、
議案第93号についても反対討論がありますので、
起立により採決いたします。
議案第93号については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
42
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、
議案第93号については
委員長報告のとおり決しました。
次に、陳情第1号についても反対討論がありますので、
起立により採決いたします。
陳情第1号については、
委員長報告のとおり不採択とすることに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
43
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、陳情第1号については
委員長報告のとおり不採択と決しました。
次に、ただいま決定されました
案件を除く各
案件については、
委員長報告のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
44
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、各
案件については
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第36
議案第1号 平成19年度
青森市一般会計予算 ~
日程第95
議案第60号 平成18年度
青森市自動車運送事業会計補正予算(第1号)
45
◯議長(
奥谷進君)
日程第36
議案第1号「平成19年度
青森市一般会計予算」から
日程第95
議案第60号「平成18年度
青森市自動車運送事業会計補正予算」まで、計60件を
一括議題といたします。
予算特別委員長の
報告を求めます。39番大矢保議員。
〔議員大矢保君登壇〕
46 ◯39番(大矢保君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから、予算特別
委員会の
審査の経過と結果について
報告をいたします。
まず、3月9日、本会議終了後に開催された予算特別
委員会の組織会において、委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長に赤木長義委員が選ばれましたので
報告いたします。
次に、本
委員会は、3月13日から3月15日までの3日間開催し、本会議より付託されました
議案第1号「平成19年度
青森市一般会計予算」から
議案第60号「平成18年度
青森市自動車運送事業会計補正予算」までの計60件を
一括議題とし、一括
審査いたしました。
また、採決の方法については、平成19年度各会計予算及び平成18年度各会計補正予算の2つに分けてそれぞれ一括して諮ったところ、まず、
議案第1号「平成19年度
青森市一般会計予算」から
議案第49号「平成19年度
青森市特定基金特別会計予算」までの計49件についてでありますが、
議案第1号及び
議案第17号の計2件について、
議案第3号について並びに
議案第2号、
議案第6号、
議案第9号、
議案第12号、
議案第15号及び
議案第16号の計6件については、それぞれ一括による
起立採決の結果、いずれも
賛成多数をもって
原案のとおり可決すべきものと決し、
議案第1号から
議案第3号まで、
議案第6号、
議案第9号、
議案第12号及び
議案第15号から
議案第17号までを除く
議案40件については、
全員異議なく
原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
議案第50号「平成18年度
青森市一般会計補正予算」から
議案第60号「平成18年度
青森市自動車運送事業会計補正予算」までの計11件についてでありますが、
議案第50号、
議案第51号、
議案第53号、
議案第54号、
議案第56号及び
議案第58号から
議案第60号までの計8件については、一括による
起立採決の結果、
賛成多数をもって
原案のとおり可決すべきものと決し、
議案第50号、
議案第51号、
議案第53号、
議案第54号、
議案第56号及び
議案第58号から
議案第60号までを除く
議案3件については、
全員異議なく
原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上が
審査の経過と結果でありますが、
審査の過程における主なる
質疑応答は、お手元に配付いたしております
委員長報告書のとおりであります。
以上をもって本
委員会の
報告を終わります。
47
◯議長(
奥谷進君) ただいまの
委員長報告に対する
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
48
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
11番藤原浩平議員。
〔議員藤原浩平君登壇〕(拍手)
49 ◯11番(藤原浩平君)
日本共産党の藤原浩平です。
ただいまの予算特別
委員長報告中、
議案第1号から
議案第3号まで、
議案第6号、
議案第9号、
議案第12号及び
議案第15号から
議案第17号まで、さらに
議案第50号、
議案第51号、
議案第53号、
議案第54号、
議案第56号及び
議案第58号から
議案第60号までの計17件に反対の立場から討論を行います。
県内の失業者はこの5年間で1.5倍の6万2000人にふえ、有効求人倍率は5年連続全国最下位。年収300万円未満の世帯が全世帯の4割に達しています。こんなに生活が苦しいのに、さらに大増税、負担増を求められるのは、たまったものではありません。
今議会に提出された予算案は、新幹線開業に向けた箱物づくりに膨大な税金を注ぎ込み、その一方で市民に大増税、負担増を押しつけるものであります。これは、市民の暮らしの実態を無視したもので、自治体の本来の仕事である住民の福祉の増進を図る立場を投げ捨てるものと言わなければなりません。市長は、基本的な姿勢として
地方自治法第1条第2項に規定するこの立場をどのように認識しているのか
大沢研議員にただされても、まともに答弁しませんでした。
70歳以上の高齢者バス無料乗車制度に全面的な有料化を導入するとされました。高齢者の社会参加や生きがいづくり、介護予防に役立ってきたこの制度を後退させることに強く反対します。乗車1回につき100円払ってもらうとしています。100円と言いますが、往復200円、乗り継ぎの場合は400円、600円かかることになります。バスの利用を控える高齢者がふえることが予想され、市交通部でも二、三割減ると見ています。病院へ行くのも我慢し、古川市場、新町商店街などへ買い物に出かけられなくなるでしょう。ウオーカブルタウンなどと市民を煙に巻く言い方は、歩いて用事が足せる町のことだそうですが、多額の経費をかけて整備する中心市街地にバスに乗らないで歩いて来いと言っているようなものです。高齢者無料乗車制度に全面的な有料化を持ち込むのと同時に、小学生以下を無料にするという砂糖をまぶしましたが、毒まんじゅうを食わせられることに変わりはありません。
我が党の
大沢研議員の一般質問に、健康福祉部齊藤理事は、福祉乗車制度を市税で賄ってきたが、今後ますます高齢者人口がふえ続け、結果として納税者の中心である勤労世帯への負担がふえていくと答えています。中心とは何ということですか。働いていない高齢者が納める税金は、市にとって大切なものではないということですか。納税者を差別するもので、到底認めるわけにはいきません。
それでなくても、昨年、公的年金控除の縮減、老年者控除の廃止などで高齢者の住民税が大幅に引き上げられ、延べ13万人、8億4000万円の増税になったのであります。高齢者は、情け容赦のない政治に押しつぶされそうになりながら、懸命に税金を払っているのです。高齢者無料乗車制度への全面的な有料化導入に強く反対するものであります。
この上さらに国保税、介護保険料の約7億6000万円の値上げが今議会に提出されており、高齢者と市民に対する生活実態を無視した増税、負担増の押しつけは目に余るものがあります。一般会計から繰り入れをし、国保税、介護保険料の値上げは撤回すべきであります。
全国学力テストについて。
改悪された教育基本法の具体化の一つとして、文部科学省は4月24日に小学6年生と中学3年生を対象に全国学力テストを実施するとしています。市教育
委員会は、これに参加することを明らかにしました。今回の学力テストは子どもと学校を序列化し、競争教育の一層の激化を招く重大な問題があります。それだけでなく、実施業務が受験産業に委託されることになっており、受験産業にとって事業展開に欲しくてたまらない情報が提供され、個人情報が悪用されたり、漏えいする危険があります。さらに、学校に対する質問も同時に行われ、学校情報を国が握り、
管理統制に利用しようとしています。全国学力テストの参加を辞退するよう改めて求めるものであります。
教育環境の整備が大変おくれている現状は早急に抜本的な対策を講じなければなりません。毎年提出されている雨漏りや寒い教室の解消要望に、市教委はこたえ切れていません。また、学校の耐震診断の実施率は秋田市63.3%、弘前市87.2%に比べ
青森市13%と極めて低く、災害発生時のことを考えると背筋が寒くなります。耐震診断を行わず、校舎建てかえ時に耐震化を図るとされる学校が小中合わせて16校。耐震診断を行い耐震化を図るのが小中合わせて23校、合計39校残されているのに解消計画さえ示せないのは重大です。教育予算の増額で教育環境整備に力を入れるべきであります。
旧浪岡町会議員の佐藤良隆氏の所有地に、平成12年度、公共下水道管布設工事が旧浪岡町の事業として行われ、その後、その土地を買い取った人から佐藤氏に対して下水道管の撤去を求める訴えが出されている問題に関して、我が党の
大沢研議員が予算特別
委員会で質問をいたしました。これに対しての答弁がうそであったことを指摘しなければなりません。
工事の経過について、石村浪岡事務所副所長は、要旨次のように答弁しています。平成12年11月から工事に着手し、平成13年3月に完成した。工事費3606万7500円、私有地に係る工事を実施するに当たって、沿線の状況を調査したところ、周辺が水田であり、それを挟んで住宅が1軒あった。県道沿いに布設すると、この家までの距離が270メートルあり、途中にポンプの設置が必要になり、工事費、ポンプの維持費が多額に及ぶので、再度調査をした。隣接地の現況が雑種地であった当該私有地に埋設すると、距離的にも71.8メートルと短い距離で布設できることから、当時の所有者──佐藤良隆氏のこと──に説明をし、口頭であるが承諾してもらい、旧浪岡町で工事を行った。訴訟が起こされているが、市は訴訟が決着した時点で土地の所有者と交渉していきたい。以上です。
なぜ佐藤氏所有の私有地に布設しなければならなかったのか。それだけの緊急性や必要性があり、なおかつそれ以外に方法がなかったのか。疑問に思って、私は3月20日、現場を見に行ってまいりました。そこは、
青森空港から国道7号浪岡バイパスにつながる県道の、マックスバリュ浪岡店からバイパス寄りの沿線です。現在、その下水道管が布設されている土地にはアパートが3棟建っており、北側の県道と南側の道路に接しています。下水道管は南側道路のマンホールから敷地に入り、県道に近い場所のマンホールまで約70メートル続いています。ここから東側隣地のAさん宅の公設ますにつながっています。住宅が1軒あったとされるお宅です。
Aさんの土地も同様、県道と南側の道路に接しています。おかしなことにアパート敷地につないでいる南側道路のマンホールから3メートルほどAさん寄りの路上にもう1つマンホールがあります。ここからAさんの敷地に下水管がつながれていました。その距離約50メートル。アパート側と並行してもう1本Aさんの敷地に長い距離を布設したことになります。Aさんの敷地内の管は、佐藤氏が平成18年ごろ費用を負担して工事を行ったものだそうです。しかし、Aさんは、現在どちらの下水管も使用していません。浄化槽を使っているからです。
石村副事務所長の答弁と全く違うではありませんか。県道沿いに布設すると270メートルの距離があると答弁しましたが、どこを起点にどんな経路ではじき出したのでしょうか。県道側から迎えに行かなくても、南側道路に敷地が接しているのですから、ここに公設ますを設置すれば簡単に済んだことです。70メートルも要らない。1メートルあれば済んだ話です。
Aさんから陳情、要望があったわけではありません。浄化槽でちゃんと間に合っていたのですから。緊急性、必要性、隣地の私有地に布設する妥当性も全くないと言わなければなりません。全くでたらめな許しがたいうその答弁であります。反論があれば言ってみてください。
佐藤氏所有の土地に下水管を埋設するだけで約700万円かかったと言いますが、むだな、必要のない工事に税金を注ぎ込んだことになります。これを含めて全体工事約3600万円の工事を請け負ったのが、佐藤氏が実質的オーナーの会社ですから疑惑が広がります。市がなぜうその答弁をしてまで佐藤氏をかばうのか。事情に詳しい関係者の話を総合すると、佐藤氏所有地に200ミリの管を布設したのは、Aさん宅のためではなく、この下水道管を県道に伸ばし、Aさん宅のさらに東側にある佐藤氏が開発分譲しようとしていた土地が目標だというものであります。下水道管と一緒に水道工事も行われる。これほどうまみがある話はありません。Aさん宅を口実に、佐藤氏所有地に埋められた下水管は、次の開発分譲に向けた橋頭堡だったのです。当時の町長との癒着の産物との見方がされています。
次に、裁判の行方です。予算特別
委員会開催時点で、私どもも市も係争中との認識でした。しかし、仙台高裁秋田支部の提示した和解案が、3月2日付で成立していたことがその後わかりました。訴えの理由は、佐藤氏から平成13年6月にこの土地を購入した際、下水道管が埋まっていることを知らされていなかった。将来の土地利用に支障を来すので撤去を求めるというものであります。成立した和解内容は、被控訴人である佐藤良隆氏が、埋設されている200ミリ公共下水道管を平成19年4月20日までに撤去する。撤去工事開始時1カ月前に工程表を示して通知する。解決金として100万円払う、履行しなかった場合は、損害賠償として約510万円支払うなどとなっています。
撤去の期日は1カ月を切っており、和解内容に従うとすれば、佐藤良隆氏は工事工程表を通知し、4月20日までに撤去しなければなりません。期日は切迫しています。市の財産となっている下水道管を個人が撤去することができるのでしょうか。期日までに撤去しなければ、損害賠償として定められた金額を払わなければなりません。この場合も、所有者は市に対して撤去を求めるでしょう。石村副所長は決着した時点で交渉していくと答弁していますがどうするのでしょうか。
青森市では、私道への公共下水道管布設要綱の定めで書面による承諾書をとることになっています。旧浪岡町ではどうだったのでしょう。私有地に下水道管の布設をする場合、将来にわたって市の財産を守るために書面による承諾書を取り交わす必要がありました。これをしていなかったことが争いのもとになりました。口頭で承諾をとったことに瑕疵はないと答弁していますが、上下水道部長は口頭での承諾は手続上問題があるがと答弁しています。答弁に矛盾があります。なぜ手続上欠かせない書面での承諾を省いたのかの説明も、責任の所在も全く明らかにされませんでした。結果として、今後市が費用負担して撤去しなければならない可能性も否定できません。
このほかにも、不可解なことが多々あります。私ども
日本共産党は、この問題の解明のために引き続き追及していく決意であります。
以上、討論といたします。お聞きくださいましてありがとうございました。(拍手)
50
◯議長(
奥谷進君) 次に、10番木下靖議員。
〔議員木下靖君登壇〕(拍手)
51 ◯10番(木下靖君) 市民クラブの木下靖です。
今回提案されました
議案第1号「平成19年度
青森市一般会計予算」を初めとする各会計企業予算及び
議案第50号「平成18年度
青森市一般会計補正予算」を初めとする各会計企業補正予算について、
賛成の立場からその所見を申し述べます。
我が国は人口減少時代を迎え、国、地方を問わず、これまでの政策やまちづくりの枠組みを抜本的に見直すことが求められております。国においては、長く続いた景気低迷のトンネルを抜け、回復局面にあるものの、引き続き改革路線を堅持し、地方財政計画においては、地方交付税の地方への交付額が平成18年度との比較で4.4%減とされたことに加え、景気回復に依然として地域のばらつきがあり、本市の経済はもとより、行財政環境についてもなお厳しい状況にあると認識しております。
また、さきに
制定された地方分権改革推進法など、中央集権から地方分権への流れはますます強くなるものと予測されます。今後の行財政運営に当たっては、施策の選択と重点化を行いながら将来世代に責任の持てる行財政基盤を確立することが必要であります。
本市は、昨年2月に、これまでの行政中心の公共サービスの拡大、提供から脱却し、自分たちでつくる自分たちのまちを目指した市民自治の仕組みづくりや、新たな経営資源の確保を目指す行財政改革プラン・プログラムを策定し、小さな市役所を目指した経営体制の確立、持続可能な行財政運営基盤の確立、市民視点に立った事務事業・市税負担の見直しという3つの柱を設定するとともに、財政プランとあわせ、「ネクスト Aomori 推進プラン」前期基本計画の着実な推進と健全な財政運営の確保を目指し、現在のところ、その取り組み実績が計画を上回る内容で推移しております。
今回提案の平成19年度当初予算案は、新幹線関連施策を初め、産業・雇用関連施策、子ども関連施策などについて重点化されており、一般会計の予算額としては、平成18年度について、公債費平準化に伴う市債借りかえ措置分を差し引いて比較しますと、6.5%増の1109億3400万円となっております。
これら重点化施策について、その主な内容を見てみます。
まず、新幹線関連施策についてであります。
新
青森駅周辺地区、現
青森駅周辺地区、浪岡駅周辺地区において、新幹線開業効果の受け皿となる魅力ある拠点整備に向け、まちづくり推進事業を計画的に進めるとともに、東北新幹線の整備事業費負担金のほか、新たに北海道新幹線、新
青森-新函館間の整備事業費負担金を措置しております。さらに、中心市街地活性化対策事業について、東北新幹線新
青森駅開業対策の一環として、新たな魅力づくりを行うための事業に取り組む中小企業者の事業活動を支援し、ベンチャー企業等が中心市街地で事業を開始するなどした場合においても、融資の際に生じる保証料と利子について、市が全額負担することとしたほか、中心市街地の空き店舗に入居する小売業者に対し、賃料の一部を助成することとしております。
次に、産業・雇用関連施策の重点化についてですが、りんご貯蔵施設整備事業は、平成20年秋の供用開始に向け、整備予定地の取得及び施設の設計、工事の着手が予定されております。りんご等ポジティブリスト制度対策事業として、農薬飛散を防止する事業をモデル的に行い、地産地消推進事業としては、地元
青森産品の販売促進や学校給食への地元食材の導入支援とともに、戦略的な
青森リンゴブランド化や販売促進が予定されております。
雇用関連につきましては、労働対策事業として、新規高等学校卒業者の職業意識醸成のための出前講座を継続して開催するとともに、平成19年度から市役所本庁舎に求職者への求人情報の紹介等や、事業主に対する助成、融資制度の案内、雇用相談などを行う職業相談窓口が開設されます。特に再就職が厳しい高齢者に対しましては、専門の相談員による職業紹介等を行う高年齢者職業相談窓口を開設するほか、障害者雇用奨励金の交付や障害者就労訓練施設の設置支援、事業所内託児施設の設置、運営支援など、依然として厳しい本市の雇用環境の改善に向け、積極的な取り組みを図ることとされております。
次に、子ども関連施策についてですが、特別保育事業について、実施箇所を拡充し、また、保育料につきましては定率減税縮減に伴う改正を行うこととしております。
第3子保育料軽減対策につきましては、これまでの3歳以上のお子さんに対する県の6分の1の助成が平成19年度には廃止されることになりましたが、市としては、これまで同様、2分の1の助成を継続し、また、算定方法の変更による同時入所の負担軽減の拡大に加え、引き続き、本市独自の軽減対策を反映させた徴収基準を継続し、保護者の負担を軽減することとされております。
また、産休等代替職員を雇用する
児童福祉施設等の事業者への補助の単価や、ふれあい保育事業を実施する保育所への委託料単価を本市独自の判断で増額すること、さらには、地域の子育て力を高めるために子育て応援隊の組織づくりを進めるとともに、父親になる心構えや子どもとの遊び方などを記載した父親手帳を新たに作成し、母子健康手帳とあわせて父親の子育てをサポートしていくなど、広範な取り組みにより、子どもを産み育てる環境づくりを積極的に進めることとされております。
さらに、放課後の
児童の居場所づくりのため、放課後
児童会の開設要件に該当せず、かつ
児童館など、ほかに
児童の居場所がない学区において、放課後子ども教室を新たに開設するとともに、放課後
児童会では、
待機児童を発生させないよう堤小学校に1カ所増設することにより、本市の子どもたちにすべての小学校区で安全で安心できる居場所が提供されることが予定されております。
幼稚園就園事業につきましても、すくすく子育て支援費補助金として、保育料の第3子保育料軽減対策と同様、平成19年度から県の助成が廃止されることになっておりますが、これについても、市として、これまで同様、2分の1の助成を維持することとされております。
このように、子ども関連施策につきまして、全国レベルの深刻な少子化の進行を踏まえ、本市の次代を担う宝である子どもの健やかな成長を願い、安心して産み育てる環境を充実させるものと期待されるものであります。
以上のほか、市民の皆様の生活に密接にかかわる施策について、その主なものを「ネクスト Aomori 推進プラン」前期基本計画に基づき、順次、その所見を述べます。
まず、第1章「魅力ある都市空間に 人々が行き交うまち」についてです。
雪に強い快適な居住環境の推進のため、平成18年度に続き、市民とのパートシップの強化、除排雪のレベルアップ、豪雪時の対応強化に努めた除排雪対策を行うこととされております。「機能的で潤いのある市街地」の推進のため、中心市街地活性化
協議会に対して支援することとされております。
次に、第2章「四季折々に水と緑と共生する 安全で住みよいまち」についてです。
持続可能な資源循環型社会づくりのために、新ごみ処理施設の平成26年度の供用開始に向け、環境影響評価等を行うことが予定されております。
次に、第3章「恵み育む大地に 活力ある産業が躍動するまち」についてであります。
まず、「魅力的で競争力のある農林水産業」の推進のため、引き続き、リンゴ、八甲田牛やカシスなど、
青森産品の生産、流通、販路の拡大を図るとともに、農地及び農業用施設の維持や農業集落の自然環境の保全を図ることとしております。
「まちの元気をつくり出す商工業」の推進のためのパサージュ構想推進事業については、店舗のリニューアルや融雪施設設置工事が平成19年4月に完成する予定であり、7月には隣接するホテルも新たに完成することにより、パサージュ広場や中心市街地におけるさらなるにぎわいが創出されることと期待しております。
次に、第4章「心ふれあい 笑顔と元気がみなぎるまち」についてです。
救急医療対策事業として、急病センターにおいては、これまでの休日昼間の薬剤師の配置を夜間まで延長するとともに、内科、外科に小児科を加えた3医師体制により、ゴールデンウイーク期間や年末年始における医療供給を拡充するなど、より一層の「利用しやすい医療体制」が期待されます。
また、「はつらつと暮らせる高齢者支援」及び「共に暮らせる障害者支援」については、特に、社会
福祉施設整備費補助金として、特別養護老人ホームの整備に対して、さらには障害者
福祉施設入所者の地域生活や就労に向けた生活介護、自立訓練、就労移行支援等の多機能型サービスを行う障害者支援施設の整備に対して支援することとされております。
次に、第5章「未来をひらく 豊かな人を育むまち」についてであります。
まず、「生きる力を育む教育環境」を推進するための小・中学校校舎等建設事業につきましては、平成19年度は、18年度から継続して新城小学校校舎の改築工事を実施するとともに、新城中学校の校舎改築工事に着手することとされております。
また、本市の防災活動拠点施設ともなっております学校施設の耐震診断、改修につきましても、大野小学校の耐震補強及び改修工事を実施するなど、計画的に取り組むこととされております。
さらに、特別支援教育支援員配置事業として、小・中学校の普通学級に在籍する多動傾向などの特別な配慮が必要な
児童・生徒に対し、授業や校外行事等における介助や支援を行うための支援員を13名配置することとされております。
「豊かな感性を磨く文化・芸術」の振興についてでありますが、国際的な版画公募展として、「(仮称)あおもり版画トリエンナーレ2007」を開催することとしており、版画の街・あおもりとして、次世代に向けた版画芸術が芽生えることが期待されます。
また、「だれもが親しめるスポーツ・レクリエーション」については、スポーツ拠点づくり推進事業の継続実施や、文化・スポーツ振興施設運営
管理事業におけるカーリング場開設期間の延長などにより、本市がカーリングの街として全国に浸透しつつあると認識しております。
続きまして、「ネクスト Aomori 推進プラン」前期基本計画の自治体経営ビジョンに関連する事業などについてであります。
現下の地方を取り巻く行財政環境の中、限りある財源の配分に当たって、行政サービスの提供方法を徹底して見直しし、すべての事務事業について検証を重ねた上で、選択と集中による重点化に努められております。とりわけ行財政改革プランで方向づけられている受益と負担の見直しについて、各種証明や閲覧に係る手数料の一部において料金改定を行うこととされております。
また、高齢者福祉乗車証交付事業につきまして、今後ますます高齢者人口がふえ続け、将来、勤労納税世帯への負担がふえていくことを予測した上で、市営バスが今後とも市民の皆様の足として事業維持できるよう、これまで70歳以上の高齢者の市営バス等への乗車に係る通常運賃全額を市税等で賄っていたものを、ワンコイン制度と割引フリーパス制度を導入し、高齢者の社会参加意欲の向上のために軽減しようとする額を市で負担することとされており、また、市営バスの小児料金につきましては、すべて無料にすることとされております。
特別会計の国民健康保険事業については、旧
青森市の例では、平成元年度以降、約68億円に及ぶ多額の特別調整交付金を受け、これを基金に積み立てながら運用し、医療分に係る
国民健康保険税については10年間にわたり税率の引き上げを抑えていたものについて、
青森市国民健康保険事業運営
協議会から、引き上げやむなしの答申を得た上で、現下の厳しい市民生活を考慮した最低限の適切な見直しが図られているものであり、事業維持のためにはやむを得ないものであると考えられます。
本市の行財政環境といたしましては、歳入面では、行財政運営の根幹をなす市税収入の伸びがにわかには期待できない状況にあり、さらには地方交付税について、国の三位一体改革により、平成16年度において約25億円もの大幅削減を受けた水準から、今後も、今以上の増額が期待できない状況であると容易に想像できるものであります。
一方、歳出面では、義務的経費である扶助費が毎年度10億円規模で増加し続けており、特に生活保護費については、平成19年度は120億円程度となるなど、一般会計規模の1割以上を占める状況となっております。また、高齢者人口の増加に伴う老人保健事業の医療費及び介護保険事業の給付費への負担や平成20年度から開始される後期高齢者医療制度への確実な対応、あと3年余りに迫った東北新幹線新
青森駅開業対策や少子化対策などの行政需要が確実に見込まれているところであります。
非常に厳しい財源環境の中で、今後、確実に見込まれる行政需要に対応していくためには、もはや市による右肩上がりのサービス拡大、提供はもちろんのこと、これまでのサービス水準を維持していくことさえ相当な努力を要することが想定され、非常に厳しい自治体経営を余儀なくされるものと認識しております。
このような中、本議会に提案されております諸予算案につきましては、本市と市民の未来を真剣に考え、職員を目標以上に削減するなど自治体経営に必要な財源確保に市職員が一丸となり、特段の意を用いながら、その実現に向かって果敢に挑戦されており、本市に住まう市民が幸せを実感できるための予算案を編成されているものと評価するものであります。
今後におきましても、今に生きる世代はもちろんのこと、次の時代を生きる世代にとっても夢と希望が広がり、刻々と変化する社会、経済環境や市民ニーズに的確に対応し、市民との協働のもと、総合計画「ネクスト Aomori 推進プラン」前期基本計画の着実な推進を願うとともに、本市自治体運営の生命線とも言える「自治体経営システム」のさらなるステップアップに向けた取り組みを期待しております。
最後になりますが、地方が、そして本市が置かれている行財政環境の中、持続発展可能なまちづくりを進めるためには、これまで以上に健全財政の維持、確保のため、行財政改革を断行していかなければなりません。今後、市長及び理事者のなお一層の御尽力をお願い申し上げて、私の
賛成討論といたします。議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げる次第であります。御清聴、まことにありがとうございました。(拍手)
52
◯議長(
奥谷進君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
まず、
議案第1号及び
議案第17号の計2件については反対討論がありますので、
起立により一括採決いたします。
議案第1号及び
議案第17号の計2件については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
53
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、両案については
委員長報告のとおり決しました。
次に、
議案第3号についても反対討論がありますので、
起立により採決いたします。
議案第3号については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
54
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、
議案第3号については
委員長報告のとおり決しました。
次に、
議案第2号、
議案第6号、
議案第9号、
議案第12号、
議案第15号、
議案第16号、
議案第50号、
議案第51号、
議案第53号、
議案第54号、
議案第56号及び
議案第58号から
議案第60号までの計14件についても反対討論がありますので、
起立により一括採決いたします。
議案第2号、
議案第6号、
議案第9号、
議案第12号、
議案第15号、
議案第16号、
議案第50号、
議案第51号、
議案第53号、
議案第54号、
議案第56号及び
議案第58号から
議案第60号までの計14件については、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
55
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、各
案件については
委員長報告のとおり決しました。
次に、ただいま決定されました
案件を除く各
案件については、
委員長報告のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
56
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、各
案件については
委員長報告のとおり決しました。
──────────────────────────
日程第96 新幹線対策について ~
日程第99 議会広報について
57
◯議長(
奥谷進君)
日程第96「新幹線対策について」から
日程第99「議会広報について」まで、計4件を
一括議題といたします。
各
案件については、各特別委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしております申出書のとおり、閉会中の継続
審査の申し出があります。
58
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続
審査に付することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
59
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続
審査に付することに決しました。
──────────────────────────
日程第100
議案第94号 教育
委員会委員の任命について
60
◯議長(
奥谷進君)
日程第100
議案第94号「教育
委員会委員の任命について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
〔市長佐々木誠造君登壇〕
61 ◯市長(佐々木誠造君)
議案第94号について御説明申し上げます。
平成17年第2回定例会において御同意をいただき、任命いたしました教育
委員会委員三浦祐一氏は、来る5月19日をもって任期が満了となります。そこで、この後任について慎重に検討した結果、平出道雄氏が適任と認められますので、任命いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、同氏の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。
62
◯議長(
奥谷進君) これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
63
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
64
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第94号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
65
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、
委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
66
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第94号については、これに同意することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
67
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第101
議案第95号 固定資産評価
審査委員会委員の選任について
68
◯議長(
奥谷進君)
日程第101
議案第95号「固定資産評価
審査委員会委員の選任について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
〔市長佐々木誠造君登壇〕
69 ◯市長(佐々木誠造君)
議案第95号について御説明申し上げます。
平成17年第2回臨時会において御同意をいただき、選任いたしました固定資産評価
審査委員会委員雪田良一氏は、来る3月31日をもって辞任する旨の申し出がありました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、石村鐵男氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、同氏の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。
70
◯議長(
奥谷進君) これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
71
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
72
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第95号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
73
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、
委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
74
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第95号については、これに同意することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
75
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第102
議案第96号 財産区
管理委員の選任について
76
◯議長(
奥谷進君)
日程第102
議案第96号「財産区
管理委員の選任について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
〔市長佐々木誠造君登壇〕
77 ◯市長(佐々木誠造君)
議案第96号について御説明申し上げます。
平成15年第4回
青森市議会定例会において御同意をいただき、選任いたしました横内財産区
管理委員鏡山鐵男氏は、平成18年10月14日死去いたしました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、鳴海國雄氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。
また、平成15年第1回
青森市議会定例会において御同意をいただき、選任いたしました深沢第一財産区管理委員木村眞一氏、深沢第二(川目平)財産区管理委員加賀谷儀雄氏、幸畑財産区管理委員佐藤銀作氏は、去る3月18日をもって、深沢第一財産区
管理委員三上豊次氏、深沢第二(川目平)財産区
管理委員佐藤安年氏、八重菊第一財産区
管理委員阿保則英氏、鳴海國雄氏、木村誠一氏、八重菊第二(萱の茶屋)財産区
管理委員今正秀氏、葛西義一氏、孫内財産区
管理委員松浦恒憲氏は、3月23日をもって任期が満了となります。そこで、これらの方々の後任について慎重に検討した結果、三上豊次氏、木村眞一氏、加賀谷儀雄氏、佐藤安年氏、阿保則英氏、鳴海國雄氏、木村誠一氏、佐藤銀作氏の8名の方々については再任とし、今正秀氏の後任には今俊一氏が、葛西義一氏の後任には山内亘朗氏が、松浦恒憲氏の後任には我満清吾氏がそれぞれ適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。
78
◯議長(
奥谷進君) これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
79
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
80
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第96号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
81
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、
委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
82
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第96号については、これに同意することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
83
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第103
議案第97号 人権擁護委員候補者の推薦について
84
◯議長(
奥谷進君)
日程第103
議案第97号「人権擁護委員候補者の推薦について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
〔市長佐々木誠造君登壇〕
85 ◯市長(佐々木誠造君)
議案第97号について御説明申し上げます。
平成15年第4回浪岡町議会定例会において御同意をいただき、推薦いたしました人権擁護委員鎌田昭吾氏、三上美紀子氏、また、平成16年第1回
青森市議会定例会において御同意をいただき、推薦いたしました岩谷みどり氏は、来る6月30日をもって任期が満了となります。そこで、この3名の後任について慎重に検討した結果、三上美紀子氏、岩谷みどり氏の両名については再任とし、鎌田昭吾氏の後任には羽賀誠二氏が適任と認められますので、推薦いたしたいと存じます。
何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。
なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。
86
◯議長(
奥谷進君) これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
87
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
88
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第97号については、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
89
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、
委員会の付託を省略することに決しました。
討論については通告がありませんでした。
90
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第97号については、これに同意することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
91
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
──────────────────────────
日程第104 議員提出
議案第1号 地上デジタル放送への円滑な移行と視聴者の負担軽減を求める意見
書
92
◯議長(
奥谷進君)
日程第104議員提出
議案第1号「地上デジタル放送への円滑な移行と視聴者の負担軽減を求める意見書」を議題といたします。
93
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出
議案第1号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
94
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
95
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
討論については通告がありませんでした。
これより採決いたします。
議員提出
議案第1号については、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
96
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、本案は
原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第105 議員提出
議案第2号 リハビリテーション日数制限の見直し及び影響調査を求める意見書
97
◯議長(
奥谷進君)
日程第105議員提出
議案第2号「リハビリテーション日数制限の見直し及び影響調査を求める意見書」を議題といたします。
98
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出
議案第2号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
99
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
100
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
32番仲谷良子議員。
〔議員仲谷良子君登壇〕(拍手)
101 ◯32番(仲谷良子君) 社会民主党の仲谷良子でございます。
議員提出
議案第2号「リハビリテーション日数制限の見直し及び影響調査を求める意見書」に
賛成の立場で討論に参加します。
これまでリハビリテーションは──以下リハビリと言います──公的な医療保険を利用して、1日に受けられる回数には制限があったものの、続ける期間には上限がありませんでした。しかし、昨年4月、厚生労働省は、長期にわたり効果的でないリハビリが行われているという理由で診療報酬改定において日数制限を設けました。脳血管の病気で、発症や手術から180日、手足の骨折など150日、呼吸器の病気90日、心臓や血管の病気で150日という制限です。
制度開始から約1年がたち、リハビリを打ち切られた人は全国で約1万7000人を超えています。この数は一部の病院や診療所からの
報告で、全国の病院での推測では約20万人にもなると言われ、リハビリ難民という言葉さえ出始めました。
脳血管障害による麻痺の場合、半年ぐらいで回復するのは約7割だそうで、残りは、その後も徐々に回復するか、さらにリハビリを続けることで機能を維持し、人間らしい生活が維持できていると言われています。クモ膜下出血で左半身麻痺のAさんは、週3回のリハビリを打ち切られた後、勧められた介護保険施設に行ってもリハビリ専門職が常駐せず、リハビリができなくなり、これまでつえを使えば歩けていたのが筋肉が衰え、外出は車いすになった。24歳のBさんは、事故で両足、腰を骨折。リハビリ開始の時期には骨折から150日を超えていたため断られ、関節が固まり、車の運転もできないという事例などが新聞報道されています。
リハビリを打ち切られた後、厚生労働省は介護保険の通所リハビリを受け皿とすることを想定していましたが、Aさんのような例が9割を占め、通所リハビリが使えなかったのです。通所リハビリは全国に6100施設ありますが、理学療法士や作業療法士が常駐せず、レクリエーションで代用するところもあるのだそうです。そして、Bさんのように40歳未満はそもそも介護保険が使えないのです。
厚生労働省は、今回見直しとして、1つは、介護保険の通所リハビリでも医療保険と同じレベルのサービスができる体制を導入するとしていますが、リハビリ専門職は大半が病院勤務で、介護現場にいる理学療法士は約1割、サービスの徹底には理学療法士が4倍必要という試算もあり、実現が不透明とされています。開始も2009年度で、それまでの2年間の問題、介護保険対象外の若年者をどうするのかも課題となっています。
2つは、医療リハビリを拡大する。心臓病などは日数制限から外すとしています。そして、リハビリ継続に医師の裁量も一定程度認めることを検討しています。しかし、この裁量権がどこまで踏み込めるか、改善の見込みがない限り、医師の判断でリハビリの継続ができません。機能維持するためのリハビリを一時中断しただけで寝たきりになることもあり、個人差が大きいと言われています。
医療のリハビリが必要か、介護のケアが適当かはリハビリ科の医師が診断するべきであり、また、医療保険と介護保険は全然別のシステム。介護サービスを受けるための介護度認定は、麻痺や機能障害とは関係なく、介護の必要性によって決まる。障害で判断する医療リハビリとは全く違うと、自身も脳梗塞で右半身麻痺、言語障害などあってもリハビリで執筆活動を続けてこられた、東大名誉教授で医学博士の多田富雄さんは語っています。
現在、障害などなくても、いつどういう状況になるか私たちは予想ができません。事故に遭ったとき、訴えることもできなくなるのです。リハビリは社会復帰を含めた人間の尊厳を回復させる行為です。国の責任において、改定による影響を調査すること。そして患者が望むリハビリが行われるよう見直しされることを強く訴え、議員の皆さんの御賛同を心からお願いし、
賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
102
◯議長(
奥谷進君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出
議案第2号については、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」「
異議あり」と呼ぶ者あり〕
103
◯議長(
奥谷進君) 御
異議がありますので、
起立により採決いたします。
議員提出
議案第2号については
原案のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
104
◯議長(
奥谷進君)
起立多数であります。よって、本案は
原案のとおり可決されました。
──────────────────────────
日程第106 議員提出
議案第3号 生活保護の老齢加算・母子加算の復活を求める意見書
105
◯議長(
奥谷進君)
日程第106議員提出
議案第3号「生活保護の老齢加算・母子加算の復活を求める意見書」を議題といたします。
106
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出
議案第3号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
107
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
108
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
2番舘田瑠美子議員。
〔議員舘田瑠美子君登壇〕(拍手)
109 ◯2番(舘田瑠美子君)
日本共産党の舘田瑠美子です。
議員提出
議案第3号「生活保護の老齢加算・母子加算の復活を求める意見書」に
賛成の立場から討論を行います。
生活保護費の老齢加算は、老齢者はそしゃく力が弱いために、消化吸収がよい良質な食品を必要とするとともに、肉体的条件から暖房費、被服費、保健衛生費などに特別な配慮が必要とし、近隣、知人、親戚などの訪問や墓参りなどの社会的費用が余分に必要としているとして、70歳以上の生活保護受給者に加算されてきたものです。それが、一般の低所得高齢者の消費支出は70代の方が60代より少ないとして2004年度から段階的に削減され、06年度に廃止されました。加齢が進むにつれて、医療費や介護の費用がふえ、亡くなる友人たちも多くなっていく中で、消費に回せる余裕などなくなるのが実態ではないでしょうか。
この老齢加算が廃止されたことによって、ひとり暮らしの高齢者の場合は、月額約8万5000円の生活扶助が約6万9000円に減りました。昨年の8月12日の地元紙には、老齢加算廃止で生活が一層苦しくなったと訴える71歳と67歳の夫婦の例が紹介されていました。2人で月約10万円で暮らしていかなければならないので、夏でもふろは週1回しか入らず、スーパーで値下げ札のついた食材を探して買い、食事は朝夕の2食だけ、下着以外の服は、この数年買っていないと言います。灯油は配達料を節約するためにセルフサービスの店に自転車で買いに行って節約をしている人や、湯たんぽをストーブがわりにして暖をとっている人もいます。このような生活が憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という生活でしょうか。
たまりかねて老齢加算削減、廃止をめぐる不服申し立ては全国で1500件を超えたそうです。また、老齢加算廃止は、憲法25条で保障した最低限度の生活を侵害し、違憲、違法しているとして、60名を超す人が全国各地で廃止の取り消しを求めて提訴しました。本市でも生活と健康を守る会の会員6名が、4月に提訴する準備をしています。
老齢加算に次いで、ひとり親の保護費に上乗せされる母子加算も05年度から削減が始まりました。16歳から18歳については07年度で全廃し、15歳以下の子どもがいる親への支給は3カ年かけて段階的に廃止しようとしています。母と子1人の世帯の場合、月額約12万6000円の生活扶助が約10万4000円に減ることになります。育ち盛り、食べ盛りの子どもの食費を削ることはできません。中学生や高校生には、修学旅行の積み立てや部活費、学校独自のテキスト代や教材費がかかることもあります。もともと低額の生活保護費で毎日の生活でいっぱいだった世帯が、それでも母子加算の中から進学のための準備金を少しずつためていたのに、削減されてからはそれもできず、子どもに進学をあきらめさせることになれば、子どもの未来を摘み取ることになると心を痛めています。
老齢加算や母子加算の削減、廃止は、食費、光熱費、交際費、衛生費など生活のあらゆる面で一層切り詰めた生活を余儀なくされ、人間としての尊厳が傷つけられます。低賃金で働く非正規雇用や生活保護水準を下回る年金制度が問題なのに、最低生活費以下で暮らしている人たちがいることを理由にして、低い方に合わせるのではなく、憲法で保障している健康で文化的な最低限度の生活を保障するために貧困層の底上げを図ることこそ、格差社会をなくする道ではないでしょうか。
以上を申し上げ、議員各位の賛同を心から呼びかけまして、
賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
110
◯議長(
奥谷進君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出
議案第3号については、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」「
異議あり」と呼ぶ者あり〕
111
◯議長(
奥谷進君) 御
異議がありますので、
起立により採決いたします。
議員提出
議案第3号については
原案のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
112
◯議長(
奥谷進君)
起立少数であります。よって、本案は否決されました。
──────────────────────────
日程第107 議員提出
議案第4号 看護師の増員を求める意見書
113
◯議長(
奥谷進君)
日程第107議員提出
議案第4号「看護師の増員を求める意見書」を議題といたします。
114
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出
議案第4号については、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
115
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び
委員会の付託を省略することに決しました。
これより
質疑に入ります。
御
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
116
◯議長(
奥谷進君)
質疑ないものと認めます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
1番村川みどり議員。
〔議員村川みどり君登壇〕(拍手)
117 ◯1番(村川みどり君)
日本共産党の村川みどりです。
議員提出
議案第4号「看護師の増員を求める意見書」に
賛成の立場から討論いたします。
日本の医療費31兆円がGDPに占める割合は7.9%と、OECD諸国の中で平均以下の水準です。2002年に自公政権が強行した診療報酬2.7%削減は、160床規模の病院で年間1億円の赤字を発生させるなど、多くの病院を人員削減や病棟縮小に追い込みました。さらに06年度に強行された3.16%削減、長期入院やリハビリへの報酬削減は、保険医療に取り組むすべての医療機関に打撃を与えました。その一方で、在日米軍移転費用には、その12倍の3兆円もの国民の血税が注ぎ込まれようとしているのです。こうした逆立ち財政を正せば、看護師の大幅増員を実現する財源は十分に確保できます。診療報酬の総額削減路線を改め、高薬価や高額医療機器の実態にもメスを入れつつ、医療の質と安全の向上、看護師と医療従事者の増員及び労働条件の改善、地域医療の支援など、必要な分野を増額する診療報酬に改めるべきです。
今、病院から看護師が消えるとまで言われています。希望に胸を膨らませて選んだ仕事なのに、自分には向いていないと職場を去る看護師が後を絶ちません。日本看護協会の調査では、新卒看護師の約1割が1年以内に退職し、ベテラン看護師も医療事故への不安と十分な看護が提供できないという失意の中で、もう看護師には戻れないと言い残して退職する人も少なくありません。今、看護師不足は医師不足とともに、安全で行き届いた医療を実現する上で緊急に解決が求められている国民的な課題です。
日本の看護師数は100病床当たり54人で、アメリカ233人、イギリス224人、ドイツ109人に比べて大きく立ちおくれています。これは、長年にわたる世界でも異常な政府の医療費抑制策の結果です。しかもここ数年、医療構造改革によって入院日数が大幅に短縮させられ、看護の業務が激増しました。こうした状況にもかかわらず、看護師の抜本的増員策が放置されてきたために超過密労働が増大し、看護師不足が深刻化しているのです。政府の社会保障切り捨て、構造改革、医療費抑制策を転換させることが求められています。
現在、日本では1人の看護師が昼は7人、夜は14人以上もの患者さんを診ています。アメリカでは昼でも夜でも5人となっているように、先進国の中でも日本は圧倒的に看護師の数が少なく、患者さんに十分な看護を提供したくてもできないのが現実です。アメリカの調査、研究では、1人の看護師の受け持つ患者さんがふえるごとにその患者の死亡する危険性が7%増加する。看護師によるケアの時間数が多ければ感染症の発生率は低くなり、入院日数も短くなるという結果も出ており、看護師の手厚い人員配置が安全の医療にとって不可欠なものであることも指摘しています。
日本医労連の調査でも、全国各地の医療現場で、絶対的な人手不足により限界を超す超過密労働が蔓延しています。この3年間のミスやニアミスを経験した看護職員は86%に上り、4人に3人がやめたいと思っているという結果が出され、看護現場は深刻な看護職員不足というのが実態です。看護職員の配置基準の改善は、今日の過酷な勤務実態を改善し、安全で行き届いた看護を実現する上で不可欠の緊急課題です。
皆さん、政党間の立場や思想信条の違いを超えて、今、医療現場で働く医療従事者の皆さんの過酷な実態改善のため、御一緒に手を尽くそうではありませんか。皆さんの御賛同を心からお願い申し上げ、
賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
118
◯議長(
奥谷進君) これにて討論を終結いたします。
これより採決いたします。
議員提出
議案第4号については、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」「
異議あり」と呼ぶ者あり〕
119
◯議長(
奥谷進君) 御
異議がありますので、
起立により採決いたします。
議員提出
議案第4号については
原案のとおり決することに
賛成の諸君の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
120
◯議長(
奥谷進君)
起立少数であります。よって、本案は否決されました。
──────────────────────────
日程第108 議員派遣について
121
◯議長(
奥谷進君)
日程第108「議員派遣について」を議題といたします。
122
◯議長(
奥谷進君) お諮りいたします。
本件については、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
123
◯議長(
奥谷進君) 御
異議なしと認めます。よって、お手元に配付しておりますとおり、議員派遣をすることに決しました。
──────────────────────────
124
◯議長(
奥谷進君) 以上で本日の
日程は全部終了いたしました。
──────────────────────────
閉 会
125
◯議長(
奥谷進君) これにて平成19年第1回
青森市議会定例会を閉会いたします。
午前11時58分閉会
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