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旧浪岡町 平成17年第1回定例会(第3号) 議事日程・名簿 2005-03-15
旧浪岡町 平成17年第1回定例会(第3号) 本文 2005-03-15

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  1. 青森市議会 2005-03-15
    旧浪岡町 平成17年第1回定例会(第3号) 本文 2005-03-15


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前9時05分 開議 ◯議長(福士銀一君) おはようございます。  ただいまの出席議員は17名です。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。  これより本日の会議を行います。 ───────────────────────────────────────────     日程第1 一般質問 2 ◯議長(福士銀一君) 日程第1、これより一般質問を行います。  10番工藤敏秀議員の質問を許します。工藤議員。     〔10番 工藤敏秀君 登壇〕 3 ◯10番(工藤敏秀君) 皆様、おはようございます。  今の3月の定例会、去年は非常に1年間、合併の問題で、毎回の議会で議論してまいったわけでありますけれども、平成17年の今回の定例会が最後だということで、私も野党の皆さんが質問を大勢されるような状況であったわけでありますから、余り今回、古村一雄新町長の体制になってからの質問というのは控えたいという考えできたわけでありますけれども、野党の皆さんが、たった塚本議員が1人しか通告がなかったということで、私も急遽質問する考えになったわけであります。  この合併問題は、再三この場でも去年も申し上げてきたわけでありますけれども、平成14年の当初からこの合併問題が、いわゆる急激に皆さんが関心を寄せてきたわけであります。そして、平成14年の9月議会におかれまして、当時の前加藤町長が在任中であったわけでありますけれども、いわゆる浪岡町の合併は、私は近隣町村で行うべきではないかということを再三申し上げてまいったわけであります。そういうことで、今まで過去3年近くなるわけでございますけれども、いまだかつてこの合併問題が決着を見ないという、そういう実態であるわけであります。そういうことから、住民の皆様方も非常に連日のこの議会に関心があるということで、多数の住民の皆様方が傍聴に来られておることであります。まさしく私どもの責務においては、非常に責任があるものと私は感じておるわけであります。そういうことで、一般質問をこれからしていきたいと思います。  平成の大合併は津軽広域合併、いわゆる14市町村の枠組みでスタートしたわけでありますけれども、その1年後に加藤町長が津軽14市町村の枠組みから飛び出して、県で示された東青の地区に浪岡町が合併したいということで、平成15年の8月に発表されたわけであります。そういうことから、その流れをもって今まで私どもが、いわゆる合併に反対ではないんですけれども、枠組みの組み方には問題があるのではないかということで議論をしてまいったわけであります。そういうことから、この合併問題が端を発したわけであります。  一昨年の12月の定例会での、いわゆる住民投票条例制定案を上程してから、いわゆる私どもの議員、いわゆる当時は超党派でこの条例案を提案したわけであります。そして、その後、住民求める会を結成して、この問題の是非を問う運動を展開してまいったわけであります。  既に1年4カ月になんなんとするきょうであります。合併のタイムリミットも4月の1日に迫り、推進議員団と住民投票を求める会議員団との溝は一向に埋まらず、そしてまた、町長解職投票、さらにはまた町長出直し選挙による議員の逮捕劇が発生した実態を見るときに、まことに私は情けない状況だと思うわけであります。この合併は買収してでも青森市との合併をしなければならないと。その理由は何なのか。そして、また、買収してまでも人の気持ち、心をねじ曲げる必要があるのか。今現在に至っても理解に苦しむものであります。しかも当時の加藤町長は、私的には、「青森市との合併はいやだ」と言ってきたわけであります。公的には青森市との合併を進めた加藤町長のこの二面相、いわゆる2枚舌は何を意味するのか、何を意図するのかということであります。私は、そういう観点から、再三住民投票を実施するべきであるということを申し入れてきたわけでありますけれども、当時の加藤町長は耳を傾けず、このふがいなさが、今になってみると目に余るものがあったと思うわけであります。そして、昨年の中で、何回か町三役あるいは合併問題を担当しておる企画課、そしてまた推進議員団との合併の一斉の検討会、そしてまた話し合いなどを申し入れてきたわけでありますけれども、一向にそれが開催されてきておらなかったということも、また事実であります。  2月13日の町長選挙で、求める会での統一候補であります古村一雄新町長が誕生したわけでありますけれども、翌日から古村新町長は、県知事初め青森市長との折衝、あるいはまた、ときには話し合いの結果をしてきたことを報告したいということで、合併特別委員会での話し合いをもちたいということで、一戸合併委員長に申し入れたわけでありますけれども、これが3月の4日であったわけであります。しかしながら、それも開催されずに無視された形になったわけであります。したがって、古村一雄新町長は3月4日に臨時議会を招集するという、そういう緊急事態になったわけであります。  現在に至っては、逮捕者が3名ほど出るなど、前加藤町長を含め、私から見ますと、何をやったのかと。まったく無能、無索であると言わざるを得ないわけであります。私は、深く反省すべきものと思うわけであります。  私は、当初から浪岡町の合併は近隣町村でということで、一貫して主張してまいりました。その経緯の中で、昨年の12月26日の町長解職投票においては 3,000票という大差をつけ、そしてまた、青森市との合併の是非を問う、いわゆる住民投票にかわる町長出直し選挙であったわけであります。その選挙におかれましても 1,420票という、これも大差であります。我々住民求める会は2勝したわけでありますけれども、今、振り返ってみますと昭和の合併後に執行された歴代の町長選挙では、これだけの大差で勝ち取った町長選挙はないはずであります。これだけ民意の反映された結果で圧勝したことに、私は推進議員団もぜひご理解を賜りたいと思うわけであります。そして、私は、古村新町長に自信と誇りを持っていただきたいと願うものであります。  私は、先ほど申し上げたとおり、浪岡町の合併は近隣町村での考えできたわけでありますけれども、今、現在、この時点におかれては、近隣町村は合併進行中であります。当面は、私も自立を目指す考えに基づき、早急に自立の財政計画を作成すべきであるということであります。  既に古村新町長は、その作成を終え、皆様方に配付をしていることも承知しておるわけでありますけれども、古村新町長におかれましては、これからも大胆かつ思い切った改革に着手をしていただきたいと思う次第であります。先人のことわざに「始まりがよければ、終わりもよし」と言い伝えがありますように、どうか何事も最初が肝心で肝要であると思うわけであります。
     次に、冒頭申し上げた町長解職投票による買収事件によりまして、逮捕者が出た以上は我々議会人として冷静に、真摯に、そしてまた真剣に考えるべきではないかと思うわけであります。  議員一人一人がそれぞれの地域の支持者、あるいはまた住民の声を聞くべきであり、今になっては、一般的には議会解散の声が非常に強くなっているのも事実であります。そういうことで、私も苦慮しておるところでありますが、この件につきましても先般この質問内容に通告しておったわけであります。私は、ここまできた以上は、やはり議長を中心とした我々議員として、自主的かつ主体性を持った判断で打開策を見い出すべきではないかと、こう思うわけであります。まさしく浪岡町の議会の自浄能力を問われている段階ではないかと思うわけであります。  次に、成田教育長は先般辞職されたわけでありますが、私はこの厳しい時代とこれからの教育現場を想定するならば、民間人の教育長を起用するべきではないかと、そういう考えを持っているものの一人であります。それは、時代の流れとともに、いわゆる中高一貫性を持った教育、そしてまた、文化、産業、いわゆる技術革新などへの独自の道を開くためにも、民間人の発想とノウハウを活用した教育も必要となる時代ではないかと思うわけであります。この点についても古村新町長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  最後に、新しい農業体系の転換期ではないかと、こう思うわけでありますけれども、古村新町長も農業への新規参入されてから約10年近くなると私は思うわけであります。浪岡町の農業の実態を見るならば、リンゴ園におかれては毎年20町歩ほどリンゴ樹木の伐採による減少、あるいはまた、米においては毎年価格の下落、そしてまた、後継者の減少等を考えると、農業の衰退が進む一方であります。新しい農業づくり、農業体系のつくり、農業のこれからの新しい体制づくりには、農協体質の改善が必要ではないかと思うわけであります。そしてまた、農協いわゆる理事者の、役員の意識改革も必要ではないかと私はこう思うわけであります。浪岡町農業行政の知識と農協の生産意識をマッチした、いわゆるこれからの生産販売戦略の転換期ではないかと思うわけでありますけれども、この点についても古村新町長のお考えをお聞かせ願いたいと思うわけであります。  第一次産業、農業の衰退にあっては、町の再生はできないと思うし、青森市との合併によっては、ますますその度合いが大きくなるのは目の前であります。もっと農協あるいはまた行政が、視野を広げた、そしてまた外に目を向けた、これからは地域の競争の時代であります。浪岡町の産物の特色を生かした外交的な農業に取り組むべきだと私は、こう思うわけであります。  以上、これからの浪岡町の合併。そしてまた、自立におかれても、この農業の問題を切り離しては成り立たない町であります。そういうことからも、ぜひこれからは浪岡町のこの特色のある時代を築くためにも、私どもも20人、そしてまた求める会の議員団としても、住民の付託にこたえる責任があると思うわけであります。  以上をもって私の一般質問を終わりたいと思います。 4 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄町長 登壇〕 5 ◯町長(古村一雄君) 改めておはようございます。  2日目に入りました。工藤敏秀議員の一般質問にお答えをしたいと思います。  まず、自立を目指した大胆な行政改革をというご質問でありますけれども、きょうの新聞で報道されていますように、「自立を目指した財政計画」に示された内容として、行財政改革の目玉である人件費については、ここ5年間の退職者58名に対して、採用を毎年3年の継続という差し引き43名の自然減少で対応している点であります。人員配置の見直しや機構改革にも対応しますが、昨日示した改定案では、国がことし中にも実施を検討しています地域級5%の人件費削減も提示をされていますので、これを受けまして前町政の財政運営計画10%減を掲げておりますので、今までに比べると大胆な行財政改革と言えるはずであります。  建設事業に関しては、毎年10億円強で推移をしていたものを、18年度以降は2億円前後に圧縮をしています。特定財源に対する10%の一般財源 8,000万円を捻出する考え方もありますが、将来の財政運営計画における地方債への影響を考慮したものであります。目先の事業を拡大することによって将来の借金返済にきゅうきゅうとすることだけは避けたいと思っているところであります。自立の道を模索するためには、目に見える強い意思で対応する必要性を痛感いたしておるところであります。  二つ目の町議会の維新を図るべきだということであります。  議会解散は簡単であります。一つには、議会みずからが自主解散すること。二つ目には、私に議会が不信任をかけることによって解散権を与えていただくこと。この二つであります。議会自体の判断にかかっているところであります。  しかし、昨日もお答えいたしましたように、議会自体が主体的に現在の議員逮捕という異常な事態にどう行動するのか、私はこれを期待しているところでありますし、議員の中からも自主解散の声が上がっているところではありますけれども、まだ目に見えるような具体的な動きはないように思われます。町民感覚においては、議会解散の声が大きくなっているというのは、ある意味では当然のことと考えますが、事は議会を構成する議員の皆さんの問題でありますので、まずもって議会自身の判断が求められていると感じております。  議会と町長が対立した場合には、事情によっては町長が解散権を行使する場合もあり得ますが、今回の場合は全く事情が異なるところであります。まさに、今回は議会の自浄能力が問われていると認識をされ、議会自身が再出発の道程を明らかにするべきであると強く訴えるものであります。  教育長の民間人の起用でありますが、突き放したような冷たいお答えになりますけれども、教育長辞職に伴う教育委員会委員の任用につきましては、本定例会に提案する予定は全くございません。  最後の新しい農業体系の転換期ではないか。そういうことであります。  まさしく農業も今までみたいにというわけにはいかない。特に、大規模農家こそ価格の低迷等を受けて、非常に厳しい農業経営を強いられているというのは明白であります。町の農業振興を図る上で、浪岡農協は非常に重要なポジションにいると受けとめています。これまでも国、県、町の、いわゆる農業行政を進める際に、町が持つ農業行政に対するノウハウと、農協の持つ農業に対する専門知識と技術や、農家農地情報を結合、連携させることにより、浪岡町の農業振興に大きな実績を積み上げてきたものと考えております。  それは、農協の施設や機械設備などのハード事業にとどまらず、生産調整の推進態勢やリンゴ生産改善推進協議会などのソフト事業までに広範に及んでいるところであります。  国や県の機関が合理化により統廃合され、農家との密着度が薄くなっていることから、特に営農指導分野については農協への肩がわりが期待されていると考えており、地域における農協の役割が、これまで以上に増すものと思われています。浪岡町は、他の市町村に比較しても、農業に対する財政的な支援、見るべきものがあると思っています。私は、これが町と農協の基本的な関係であると考えているところであります。  以上、簡単ではありますが、工藤敏秀議員の質問に対する答弁にかえさせていただきます。 6 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。   工藤議員。 7 ◯10番(工藤敏秀君) 今、町長から答弁されたわけでありますけれども、いわゆる今回の合併騒動においてこれだけの逮捕者が出たということは、先ほど演壇でも申し上げたとおり、非常に残念というか、恥ずかしいというか、そういう限りであります。いわゆる浪岡の議会においては、副議長である葛西議員。きのうだれか申し上げておりましたけれども、合併の副委員長である小笠原恒雄議員。そしてまた、先日良識派ではないかという長谷川章悦議員も逮捕されたという報道であります。これは、いわゆる今の段階では、町長解職投票にかかわっての捜査の結果ではないかと、私はそう判断しておるわけでありますけれども、その以後に町長の出直し選挙が2月13日に執行されてあるわけでありますけれども、これにも波及するのかなという、私はそういう感じを持っておる一人であります。まさしく今現在においては、合併もさることながら、この逮捕者が出たというこれには、全県のみならず全国の報道機関に報道されているのではないかと、そういう危惧をしているわけでありますけれども、この点につきましては、私ども求める会あるいはまた青森との合併、推進議員団とのはざまで起きた事件ではないかと、私はこう思うわけでありますけれども、いわゆる私どもの推進した古村新町長は、今現在どういう心境でありますか。お聞かせ願いたいと思います。 8 ◯議長(福士銀一君) 町長。 9 ◯町長(古村一雄君) この件になれば、頭がぼうっとなってきますけれども、残された期間で合併問題をきちんと処理をしたい。それも極めて厳しい局面の中で、私は「いばらの道」ということを当選直後から何回も繰り返し述べていますけれども、その短い期間中に発生をしたこの買収事件については、まさしく合併議論そのものをむだにした、そのことは否めない、そう思っているところであります。  問題は、事ここに至れば、どこまで波及をするのか。それに対して、私どもはどう対応をすればいいのか。捜査当局はどこまで取り調べをしているのか。少なくとも新聞報道や警察発表を分析をしてみますと、当局の方では組織的な買収事件ととらえているようでありますので、きのうの新聞等を見ましても拡大するのではないか、こういう懸念を持たざるを得ません。私の心境としては、どこまで続くのか、このぬかるみという気持ちであります。 10 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 11 ◯10番(工藤敏秀君) 今、町長がお答えになったわけでありますけれども、葛西副議長は、私と同じ銀出身であります。この合併の賛否、いわゆる合併には反対ではないですけれども、青森との合併、あるいはまた浪岡を中心とした近隣町村との合併ということで、当時、先ほど申し上げたとおり、平成15年度銀地区においては6月、7月にかけて、いわゆる独自の再調査をしたわけであります。その段階のときには、葛西丈徳議員も青森との合併には反対であるという署名をされておったわけであります。その署名が、平成15年の8月22日に前加藤町長に提出したわけでありますけれども、その後に行われた浪岡町議会議員の選挙、8月3日の選挙におかれたその結果の後には、我が同志であった葛西丈徳議員も青森との合併には賛成であるという、そういう考えになったわけであります。まさしくこういう一人の町議会議員が、それぞれの支援者あるいは住民の付託を受けていながら、考え方が変わるということは、私は同僚の議員であり、まさしく私は学校時代も同級生であった関係上から、非常に残念に思うわけであります。  そういうことで、いわゆるこの葛西丈徳議員が、そしてまた小笠原恒雄議員が、そしてまた長谷川章悦議員が、金で買収するというこういう行為に走ったということは、本当に心から残念でならないわけであります。それは、結果として出たわけでありますから、これは今申し上げてもどうにもならないわけでありますけれども、これからのやはり私たち残された議員の責務というのは、ただ自分の利権、しがらみ、あるいはそういう私利私欲のために合併を論ずるのか。あるいは、住民一人一人のための合併を選ぶのか。その点に私どもは注目されていると、私個人的にはそう思っております。  そういうことから、先ほど議会解散のことも申し上げたわけでありますけれども、今現在に至っては、一般町民は実際解散できるのかできないのか、その詳細なところまでは知り尽くしていないと思うんですよ、ありますけれども。一般的には議会解散をやった方がいいのではないかという声が私も再三耳にされるわけでありますけれども、この解散も、きょうは15日であります。いわゆるあと15日あるいは16日、2週間ほどになったわけでありますけれども、この期間内に解散は不可能だと、日程的な、時間的なことも制約がありますので、解散は無理であろうかと私は、こう思うのでありますけれども、いろいろときょうは傍聴の皆さんも来ておりますで、その点も詳細なご答弁をお願い申し上げたいと思います。 12 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 13 ◯総務課長三浦秀志郎君) 今、解散の話がありまして、解散は無理かどうかと。  まず、二つに分けて考えていただきたいと思います。  まず、解散するというのは、先ほど町長が答弁しましたように、いわゆる議会が自主解散すると。これも、法的には4分の3以上の出席で5分の4の賛成者が必要という非常に多くの議員たちが賛成をしなければ、これはなかなか無理だと。これが一つであります。  それから、もう一つは、先ほど町長が答弁しましたように、変な形ですけれども、町長に対して不信任案を可決したならば、町長が解散権を持つわけですから、町長が解散権を行使して議会を解散すると。その場合も3分の2以上の4分の3という多くの方々の賛同を得て不信任案が可決、成立しなければならないと、こういう二つがあるわけですけれども、仮にこういう形でどちらかで、仮に議会が解散できる状況になったとしましても、問題はその次であります。  議会が解散したとするならば、議員さんは全員失職であります。そうなりますと、4月1日から青森市に合併するということになっておりまして、もしも3月31日までに新しい浪岡町の20人の議員さんが選出されないと。具体的に言いますと、3月31日までにどうしても時間的に無理で、新しい町議会議員の選挙の投票日が3月31日までにできなかったと、4月を超えてしまうと。そういうことになりますと、法的には3月31日までに浪岡町の議員はゼロでありますから、4月1日に合併した時点では、いわゆる在任特例を受ける浪岡町の議員が全員だれもいないという非常に異常な事態になります。そうして、4月1日には、青森の市議会議員、今、38名でしたか、38名の方々は、当然法律の規定に基づきまして在任特例という期間がありますので、来年の11月までですか、任期が延びまして、青森市の議会議員さんは議員として活動するわけですけれども、浪岡側はゼロということになると。  では、それは一体どうなるのかということになりますけれども、何かこの辺も私は詳しくは、これはもっと選挙管理委員会等に確認しなければなりませんけれども、考え方としましては、合併協定の中で新しい青森市の議員の定数は48名と定めております。(「46名」の声あり)ああ、46名でしたか。現在、通常であれば、その46名になるわけですが、いわゆる在任特例ということで、青森の現在の38名でしたか、それから、浪岡町の20名。普通であれば、この20名と38名、58名が来年の11月ころまで、本来であれば青森市議員として活動するはずでありましたけれども、浪岡の20人が足りないと。  では、足りない20人を4月1日以降改めて選び直すのかといいますと、そうではないんだそうであります。20人ではなくて、本来定めました48人という定数から、(「46人」の声あり)ああ、46人という定数から現在の青森市の在職38名ですから、38名を引いた(「36人」の声あり)36人ですか。(「定数が38人」の声あり)ああ、現在36人。46人から36人を引いて10人。  その足りない不足分の10人だけを──これは、浪岡町の区域だけから10人を選ぶのではなくて、青森市全体、浪岡町も含めた青森市全体で10人を選ぶのだそうであります。そうなりますと、ほとんど浪岡からは出ないんじゃないかと、こういうことも言われております。  そういうことで、もしもこの解散問題が、仮に解散しまして3月31日までに新しい浪岡町出身者20名を選出できないとするならば、4月1日以降の新しい市会議員の補欠選挙というのは大変なことが想定されると、こういうことが、今、言われていると、こういう状況であります。 14 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 15 ◯10番(工藤敏秀君) 今、総務課長の説明で、私初め傍聴の皆さんも理解できたのではないかと思うわけであります。  質問が前後するわけでありますけれども、冒頭の、いわゆる当面は自立をするべきではないかということでありますけれども、私はやはり前々からこの浪岡の自立というのは、合併のみならず、合併しようがしまいが、やはりこの21世紀の新しい時代というのは、まさしく厳しい時代に入るということは、私は当初から予想しておったわけであります。これは、国、県、地方におかれても、何年か前に私は議会でも申し上げましたけれども、いわゆる行財政改革に着手をしなければ、国、県、地方も運営されないのだということを私は主張したときがあります。まさしく私はそういう状況の時代になったという認識であります。  でありますから、やはり浪岡と青森との合併におかれましても、一昨年、昨年度にかけてのこの協議の中におかれましても、当時は求める会からの代表であるような形で海老名鉄芳議員が合併の副委員長という形できたわけであります。私は、やはり合併してもしなくても行財政改革には臨んで、着手していかなければならないという考えは今も変わっておらないわけであります。  しかしながら、先ほど申し上げたとおり、青森との合併においては、一切その協議の中では改革されているという、そういう姿は全然、議論をされた経緯もないみたいであり、また、そういうことが見えてこなかったわけであります。いわゆる今現在、4月1日に合併したものにしても、何らその考えは、合併の姿は変わっていないと、私はこう認識しておるわけでありますけれども、いわゆる青森、浪岡の合併、改革なくしては、まさしく国からの特例債あるいは交付金の減少によってのその特例債で補てんするとか、そういう考えにはなっておるんですけれども、私は決して合併しては、この青森との合併においてはプラスにならないと、こう確信しておるわけであります。  そういう点におかれましても、今、現在古村町長が誕生したばかりであり、またその参与に総務課長、あるいはまた合併対策室長、最近にわかにこういう課が創設されて検討してまいったわけでありますけれども、その辺の認識はどう持っているのか、総務課長なり対策室長あるいはまた新町長、どちらさんでもいいですから。 16 ◯議長(福士銀一君) 町長。 17 ◯町長(古村一雄君) この辺はざっくばらんに議論してみたいと思います。  まず、私の認識では、青森市と浪岡町の合併、いわゆる事務事業の調整、これらを見ますと、あくまでも現行追認型、1市2制度、それから、ある一定期間は現行どおりで、その後調整をする、青森市の制度になると、こういうのはすべてと言っていいほど、現状追認型でありますので、工藤議員がおっしゃっているように合併協議に当たって行財政改革は見られないと。そして、青森市は恐らく4月1日以降、自治体経営対策本部を通じて、長期基本構想とか長期計画を策定するはずでありますので、その時期に大幅な行財政改革を断行するのではないか。私が議員のときから再三にわたって申し述べてきたことは、今も認識としては変わっておりません。 18 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 19 ◯総務課長三浦秀志郎君) 認識といいますか、私も工藤議員と同じなわけです。合併したから、合併しないからに関係なく、これはもう行財政改革は基本であります。合併したから行財政改革が緩やかになるとか、なくするとか、そういうことはないと思います。むしろ合併するしないよりは、もっと場合によっては苦しい行財政改革をしなければ、合併は成功しないのではないかと、私はそのように思っております。 20 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 21 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 私どもが合併対策室を立ち上げてから、自立を目指した浪岡町の財政計画素案。それから、きのうの段階では第2弾としまして、5年計画から10年計画という形で資料を提示させていただきました。  ただ、この資料は、本来であれば1年前の段階で皆様の議論に付して、その中からいろいろな形の選択肢を模索していただきたいということだったわけですが、万やむなく、今、合併16日前の段階でしか出せない、こういう状況になっているわけです。  ですから、対策室としましても職員がもう寝ないでやっているわけですが、本当にこの資料が将来どういうふうになるものだろうというような非常に苦痛に満ちた中での資料だということで、実は趣旨に関しましては、資料の中にすべて書いてありますので、ごらんいただければというふうに思っています。 22 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 23 ◯企画調整課長(石岡 修君) 工藤議員のご質問にお答えいたします。  どこの自治体でも、いわゆる財政計画を立てるわけですけれども、最低5年間。普通は10年間ぐらいをみてプランをつくるわけですけれども、新市の、いわゆる合併後の財政見込みですけれども、今のところのプランですけれども、きょう、県庁に提出する資料でございます。それによりますと、平成17年度の予定では、いわゆる使える貯金が 8,300万円、18年度からは4億 1,000万円の赤字、19年度では22億円の赤字と。それから、20年度では18億円の赤字ということで、18年からどかんと赤字になります。当然大幅な事業の見直し、経営の合理化を行わないととても収支が合いませんので、17年度では大きな行政改革が当然行われなければならないと思っています。以上です。 24 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 25 ◯10番(工藤敏秀君) 今、町長からと総務課長あるいはまた合併対策室長、企画課長からご答弁があったわけでありますけれども、まさしく私は古村町長、総務課長の認識と同じであります。そしてまた、今、合併対策室長が申し上げたとおり、本来ならば、昨年あるいはまた一昨年の後半からでもこういう自立策、あるいはまた浪岡の近隣の町村、あるいはまた青森市との合併とか、そういう対比をさせるためのこういう資料づくりが、やはり前町長体制の中で説明してくるのが筋論じゃないかと私は前々からそう思ってきたし、そういうことも訴えてきたわけであります。  しかしながら、あくまでも青森との合併ありきという形でのみの説明だけでまいったわけでありますので、非常にその点についても住民からは不平、不満があったことは事実であります。今、現在におかれてもその声があることは、認めざるを得ないわけであります。そういうことから、やはり今回の古村町長が誕生してから、ここ半月ぐらいのところで、いわゆる自立のための対策室を設けたということは、非常に私のみならず町民の皆様方もある程度の安心感を持っているのではないかと、こう思うわけであります。  そういう中で、今この自立の、きのう配付になった第2の自立策でありますけれども、平成20年から議員の定数を20から16に減少するような傾向になっております。報酬も10%、1割ほど減少するようであります。これはこれとして、私はやはり一般職の給料も平成18年から10%削減するということに記載されておりますけれども、まさしく先ほど企画課長が申したとおり、この年度別で見ますとかなりの赤字財政になっていくんだということであります。当然、私は、先ほど申し上げたとおり冒頭から思い切った改革に入っていかないと、この赤字の年度への対応は手おくれになるのではないかと、私はそう感じるわけでありまして、ぜひともこの点もこれから私どもも吟味しながら、担当課といろいろと検討するべきではないかと、私はそういう考えであります。  したがいまして、きのうも議会終了後に全員協議会という形で開催されたわけでありますけれども、いろいろなそういう内容的なことには一切触れていないわけでありまして、今、この時点にきては、いわゆる古村町長が前々から申し上げてきた、いわゆる合併を白紙に戻したい。そしてまた、できれば住民投票をやって、最終的な浪岡住民の意思の決着をつけたいという、そういう思いが、去年私どもの運動の中でも、私どもも一緒になってそのことを訴えてまいったわけであります。そういう観点から、この内容をまだまだ手直しする箇所があろうかと思いますけれども、基本的にはこういう計画を土台として浪岡町の再生を図っていきたいものだなと、私もその協力は惜しまない一人であります。  ちょっと話は余談になりますけれども、私と古村町長は平成11年の8月に初めて浪岡の町議会議員になったわけであります。幸いにして2人は当選させてもらったわけでありますけれども、その当選証書をもらった後に、私と古村さんがある場所でコーヒーを飲みながら会談したわけであります。「何でこの年になってから町会議員をやったのか」というお話から始まったわけでありますけれども、古村現町長が私にその当時しゃべったお話は、「工藤や」と。「何で、今、この年になってから町会議員やるんだが」と、こう聞かされたわけでありまして、私は、若い当時からやはり浪岡の町に対する思いが強かったんだと。そういうことで、ぜひこの浪岡の町というのが、戦前あるいは歴代の町長ともども皆で一生懸命築いてきたこの町でありますので、何とかこの浪岡の町の特性を生かした、いわゆる津軽のかなめになりたいものだと、こういう思いが非常に強いんだと。だから、私もこの浪岡の町のよりよいまちづくりに一汗かくべき覚悟をして立候補して、当選させてもらったんだと。そうしたら、古村一雄さんも、「いや、工藤や。など同じ考えだね」と、こうなったわけで、いわゆる古村さんは当時から政党でいくと社会党であったわけであります。私は、あえて政党はない、政治には関係はなかったわけであります。今現在は、いわゆる自民党という党籍には所属をしておるわけでありますけれども。そういうことで、この浪岡のまちづくりのためには、先ほど申し上げたとおり、超党派で今現在になってみると古村さんも社会党でありながら首長になったと。あるいはまた、工藤祥三議員も共産党でありながら、この運動を一貫して私どもと行動を行ってきたということであります。その思いは一緒であるわけでありますので、その辺も議員の皆様方、そしてまた、傍聴人の皆様方もご理解を賜りたいと、こう思うわけであります。  よそ道に外れたわけでありますけれども、次に、いわゆる教育長が辞職されたわけであります。町長は、今、「その考えは毛頭ありません。採用とか起用の考えはありません」という答弁でありましたけれども、それはそれとして、私は、現時点におかれては理解しております。  しかしながら、私はこれからの新しい青森と合併、あるいは浪岡自立、この段階になってこれからどうなっていくのかわかりませんけれども、いわゆる浪岡、私はあくまでも自立という基本的な考えからいきますと、これからの時代というのはやはり学校の現場も、いわゆるきのう、おとついの中学校の卒業式に私も出席してみました。そうしたら、非常に私は二、三年前の中学校の生徒の姿と全く違った面が目に写ったわけであります。そういうことで、非常にこれからは、いわゆる中学校、幸いにしても地元の浪岡には浪岡高等学校という学校も二つあるわけであります。当然、去年のあたりから全国的に中高一貫教育という、そういう自治体も見えてきておるわけであります。これは何であるかというと、いわゆる民間人あるいは企業によっては、企業も教育には参入したいという、そういうバックがあっての中高一貫教育に私は移行しているのではないかという見方をしておるわけでありまして、これからの浪岡町の新しい時代の再生を図る、これからの希望のあるまちづくりをするためには、やはり私は教育が一番ではないだろうかということであります。  そういうことから、私はそういう中高一貫制を視野に入れた、いわゆる民間人のそういう発想あるいはノウハウを活用した教育、浪岡の現場をつくっていったらどうなのかなという、私はそういう考えで述べたわけであります。それはこれからのことでありますので、まだまだそれは議論の余地があろうかと思います。  次に、農業の問題であります。いわゆる新しい農業、これは、私はしょっちゅう議員になってから、議会では申し上げてまいったわけでありますけれども、一向にして浪岡の農業の体質、体系が変わっていないという私はそういう見方であります。いわゆる農業、特に浪岡町はリンゴを主産とした農業であるわけでありますけれど、これもいわゆる近隣の町村から見ますと、量的には日本一ではありますけれども、やはり質的には、私は近隣の町村から見るとランクが落ちるのではないかという見方でずっときております。それは、やはり気候的な面あるいは技術的な面、いわゆるそういう面もあるかと思いますけれども、やはりこれからの浪岡町のリンゴというのは、気候的には非常に温暖化の激しいこの地域で生産されているリンゴは非常に中央においても日持ちがよいんだということは、どこの市場でも評価されてあるわけであります。当然、そこに、きのう清野達徳議員も、いわゆるガス冷問題で質問されておったわけでありますけれども、こういう先行き5年なり10年なり、将来を見越したそういうガス冷建設あるいはまた生産の体制の確立、これは何としても私は農協が主体にならなければだめだと思うわけであります。  しかしながら、今までの農協の体質というのは、いわゆる時には行政でやるべきであると、時には私どもがやるべきであるという、そういう行政と農協との全く極端に言うと背中合わせの議論できたのではないかと、こう私は見ておるわけでありますので、やはりこの体制には終止符を打たなければ、私は浪岡の農協あるいは農業の向上というのは、衰退しても向上はないと、私はこう見ておるわけでありますので、その辺きのうも農政課長はなかなかその判断には迷っておるような答弁でありますけれども、いま一度農政課長あるいはまた町長のお考えを聞かせをいただきたいと思います。 26 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 27 ◯農政課長(成田豊昭君) 工藤議員は一貫して農業問題を取り上げてまいってきておりまして、私、2年前から工藤議員がどういう質問をしてきているのか、ちょっと昨晩調べてみました。  そうしたら、今に関連するような質問が15年の3月にもされております。その質問は、農協と連携とその指導性ということで、エコファーマーを事例にとってお話されております。それで、結論的にはどういうことかといいますと、エコファーマーを持続できるのかと。今までのやり方を見ると、二、三年で挫折していると。これには行政が介入していかなければならないと、そういう趣旨の発言であったんですけれども、幸いまずエコファーマーは現在も進められておるということをまずもって申し上げたいと。  それから、ご承知のように、農協は一つの組織でございます。これについては、私どもからとやかく余り言える立場にはないということはまずもってご理解願いたいと思います。  ただ、農協は生産現場に一番近い立場にございます。そして、役場は農協をサポートする立場にあり、その役割をまず担っているだろうと。そういうことで今までも話し合いを持ってございます。決して、先ほど工藤議員がおっしゃったような行政と農協とは背中合わせであると、そういったことはございませんので、それはまずもってご理解願いたいと。  昨年も農協の組合長を初め関係課長、そして町の理事者と担当課の方で話し合いをもってございます。それで、お互いに話し合いをする前に、それぞれの要望事項を出していただき、それに対して回答をもって会議に臨むと、そういうやり方を去年はいたしてございます。また、事務サイドでも2度ほど話し合いの場を持ってございます。  その農協からの要望というのは、多項目にわたるわけですけれども、大きく申し上げますと、一つには安全・安心な農作物の基地づくり、二つ目目には地産地消促進対策、三つ目には、農地保全対策と、こういうようなことで、例えば農地の保全対策等については、リンゴの改植事業を今後も続けていただきたいと、そういうような要望でございまして、これには再三議会で答弁しておりますように、前向きに対応してきていると、そのように認識してございます。  また、私どもの方からも水田のビジョンに対する連携と、それからハウス等の関連事業に対する対応、また、リンゴジュース等の販売戦略等の強化、これらについてどのような認識を持っているのかと。そういう要望をいたしております。その中で、昨年の項目の中で皆さんに申し上げたいのは、町の方から市町村合併に向けた行政と農協の事務事業のあり方についてと、こういうことも要望事項として取り入れているんですけれども、これについては、その時点ではまだちょっと検討されていないと、そういうことが回答されております。これはなぜかと言いますと、農協自体では平成14年度に合併はしないと──14年度の時点ですよ、こういうことが決めれておりまして、そういうことから検討していないのかなと、私はそのように理解してございます。以上でございます。 28 ◯議長(福士銀一君) 町長。 29 ◯町長(古村一雄君) 私も「農業」という肩書で町会議員選挙に出たり、町長選挙でも職業は「農業」と書いていますけれども、実質5年間やってみました。その後は入院をしたり、リコール投票で1年間を費やしたということでありますけれども、最初の年に 200万円の農産物の売り上げをキープしてから、なかなかそれを突破できない。やってみれば楽しいけれども生活面では厳しい。私の場合は生活費に毎月10万円回せればという気持ちで取り組んでみたんですが、年間 120万円捻出するというのは本当につらい中で、潰瘍が高じてがんになったということになったところです。  ただ、農協との関係でいきますと、私は議員時代からもう少し農協はきちんとしなければならないのではないかと。全く行政にげたを預ける、そういうようなことでは、いろいろ 1,500万の3カ年の補助とか、浪岡支所の跡地を町で買うとか、こういう時々にはそれなり──おらの言い方というのは、文句をつけてきた経過がありますけれども、やはり農協というのは浪岡町の農業を支えるためには全く必要でありますし、特に高齢が進めば、選果場も近いし、農協ですと非常に便利であるということからも、農協と町がもう少しきちんとした議論をして農業計画を立案すべきなのではないかと。  前町政と今の農協のトップというのは、非常に意志疎通が図れるはずなんですが、残念ながらガス冷を建てるために合併賛成という方向に農協がいったというのは、私からみれば非常に残念。浪岡町は、本当にガス冷が必要ならば、今の財政力では建てれるはずであります。不可能ではないはずでありますので、そういう点ではきちんとした打ち合わせもしないまま、農協はみずからの経営のために、酒やアルコールの販売をしたり、葬儀屋さんをやってみて仕出しは町外からとったりというようなことでは、町内の業者とのすみ分けをどうするのか。  一方で、町は農協に 1,500万円ずつ援助してきたと、3カ年。こういうことも考えますと、やはり農協自体の町内での位置づけ、他の業種との関連、こういうことも頭に入れながら、やはり経営を考えていくべきではないかと思っています。  ただ、合併すれば、浪岡の農業がさびれるというのは、もうはっきりしています。4月1日からネズミの駆除費はもう出ていない。そういうことで、ことしは畑のネズミをどうするかというようなことで、既にそういうような苦情なんかも来ていますので、きめ細かい手だてというのは、大きくなれば恐らく不可能だろうと。浪岡地区にだけノネズミの駆除費を助成をして、旧青森市にはしない。そういうことはあり得ないと思いますので、だんだん青森市の制度に倣っていけば、浪岡町の農協というのは自力でやらざるを得ない、そう思っています。 30 ◯議長(福士銀一君) 10番工藤敏秀議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。10時40分から再開いたします。     午前10時26分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午前10時42分 再開 31 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  12番奥瀬金蔵議員の質問を許します。奥瀬議員。     〔12番 奥瀬金蔵君 登壇〕 32 ◯12番(奥瀬金蔵君) 12番奥瀬金蔵。住民投票を求める会の一人の議員でございます。  本来であれば、3月議会は来年度の予算の質疑をする議会でありますけれども、ことしはあいにく予算を審議することができなく、悔しさでいっぱいのところでございます。  また、ことしは大雪により町民の皆様方には、日々雪との戦いで心身ともに疲れ果てて、大変な思いをしたことと思います。雪により住宅や車庫あるいは倉庫等に被害を受けられました町民の皆様方に対しては、壇上からではございますが、心からお見舞い申し上げます。  それでは、順次質問に入らせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、第一に浪岡町長解職投票及びリコールについてであります。
     町長リコール運動は、私たち住民投票を求める会や青い森に新しい浪を起こす会、そして合併推進派議員、それぞれが街頭で演説やチラシ等の配付で、合併反対、賛成の立場で運動を起こしてきたところでございます。その中において、公正、公平でなければならない職員が、特定の方に肩入れをして、さまざまな角度からアドバイスをしたものと考えられます。  12月26日執行の浪岡町長解職投票日には、各投票所入り口において、「町民の幸せ」とか、「子や孫のために反対投票をお願いします」「加藤町長をやめさせたくない人の書き方は、反対、加藤」と書かれたリコール阻止のプラカードを掲げて、投票に来た人に対して「雪さ埋めでやる」あるいは「何しに来たば」。あるいは、おどされたり、肩をこづかれたり、中には足をけられた、そういう人もあると聞いております。怖くて投票もできないと戻った有権者もあるということでございます。朝の投票ラッシュ時間、違法行為があり、公共敷地内でプラカードを掲示していることから、これは明らかに組織的な投票妨害であり、違法行為であるかと思います。このような行為を行っている人が、「選管事務局長から許可をもらっている」と弁明していることから、町の職員がアドバイスをしたものと考えられることから、次の2点について質問いたします。  第1点目として、公共敷地内での看板を持っての投票活動について。第2点目として、プラカードを掲げた人は、「選挙管理委員会事務局長から許可をもらっている」と言っていることについてでございます。  次に、浪岡町長解職投票から町長選についてでございます。  住民投票を求める会は、約1年6カ月に及ぶ活動の中で、町長解職投票賛成 7,037票、反対 4,043票で、約 3,000票の大差をもって町長を解職させ、2月13日に行われました町長選でも古村一雄氏が 6,864票、合併を進める加藤新吉氏が 5,444票と 1,420票の差をつけて、住民投票を求める会事務局長であります古村氏が前町長に大差をつけて当選したことは、明確に青森市との合併に反対の意思表示がされたものと私どもは思っているところでございます。  浪岡町長選後、青森市長のコメントでは、「間違った選択だということが、いずれ証明される」と言い切ったこと。「一部の人」「若干の雑音」「むだなエネルギー」と言った反対者も攻撃ばかりで、青森市民に対して合併の必要性、合併相手がなぜ浪岡町でなければならないのか、その他さまざまな理由の説明が、何ら青森市民に説明がされていない中で、もっと青森市民に説明する責任があると思います。このように、町長や町民を愚弄することはいかがなものかと私は思っているところでございます。  これまで住民投票条例案が4回否決されましたけれども、前町長や推進派議員は、住民投票を行うことによって青森市との合併反対者が多くなることから、住民投票案を反対してきたのではないかと考えられるわけでございます。「加藤さんは好きではないけれども、青森市と合併が賛成なので支持をした」、そういう議員もいます。町長解職投票と町長選には多額のお金が動いたものと思われ、買収は組織的なものであると報道もされているところでございます。事実、町長リコール投票やリコールに伴う出直し町長選においては、一部公職選挙法違反で町議数人が任意同行で事情聴取をされ、逮捕者が3名出たところでございます。青森市との合併は、一部の人たちの私利私欲のための合併と思われ、まさしく青森市に買われた合併であるかと思います。  平成15年12月の26日、社会福祉協議会主催のクリスマス会が町の中央公民館で、しかも2階の大広間でございました。この日は、ジュノウ浪岡で合併協議会が行われ、前町長にかわって前収入役が出席していましたので、収入役に対して「青森市と合併すれば、当時の町長、青森市の助役になるという話があるが、何かポストがあるのか」と尋ねたところ、「1対1の場合は役職はある」と、そういうふうに言われ、「それでは、助役や収入役のポストもあるのですか」と尋ねたところ、にっこり笑っていたところでありました。  前町長は「人のためにやるのが政治家で、自分のためにやるのは政治屋だ」と、この議場で言っていました。まさしく自分のため、あるいは私利私欲のため急いだ合併であり、その結果、解職され、最後には政治生命をかけた町長選にも破れる結果となったところでございます。選挙結果後、逮捕者が出たことは、まさしく金が動いたという事実であり、青森市に買われた合併であると多くの町民は感じているところでございます。  このようなことから、次に2点についてお尋ねします。  第1点目として、町議数人の事情聴取が行われ、逮捕者が出たことに対して。第2点目として、合併は金で買われたと思うかであります。  最後に、豪雪対策と豪雪対策状況についてであります。  ことしは昨年以上の大雪に見舞われ、年明けより雪が降り続き、町の調査では平地で 186センチ、リンゴ園では2メートル、山間部の園地では2メートル50センチの大雪に覆われ、リンゴの枝や木に多数の被害が見られ、これから雪解けが進むにつれ、被害も拡大することが予想されることから、農家の方々は毎日リンゴ園地で枝を出す作業で疲れていることと思います。また、住宅においては、日々雪かきや屋根の雪おろし、あるいは車等での除排雪で心も体もへとへとに疲れ切っている毎日だったと思います。窓ガラスが割れたり、屋根が一部損壊したり、あるいは非住居の崩壊など、被害が発生している中、町は町民の生活に支障が起きないように安心、安全のため除排雪に全力を尽くしているようですが、なかなか町民の要望にこたえるわけにはいかず、大変厳しいことだったと思われます。  他の市町村の除排雪の予算を見ますと、底が尽き、「金がない、金がない」と悲鳴を上げている自治体が多い中で、我が町は除雪については県下一であり、きちんと行われている町であります。しかも、2度にわたり除雪費は補正され、最初は2月に約 4,000万円、2回目は3月に 8,100万円の補正がされ、総額 3,800万円の予算額となり、町始まって以来の予算額であります。しかも、昨年の2倍以上のお金が除雪費となり、古村町長は町民生活に支障を来さないように、安全、安心に取り組んでいることと思います。合併の相手である青森市は、除雪費が底をつき、悲鳴を上げ、国に除雪費の補助の申請をしているところでございます。我が町は自力で補正を組み、予算を出せる健全財政でありながら、なぜ青森市と合併しなければならないのか、不思議でならない。町民の多くは、青森市の合併反対なのに、青森市になったとき、今までどおりきちんと行われるのか、心配するところでございます。このようなことから、次の2点について町側にお尋ねします。  第1点目として、弱者とひとり暮らし、家族の対策について。第2点目として、リンゴ園被害対策について。  壇上からの質問をこれで終わります。どうもありがとうございました。 33 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄君 登壇〕 34 ◯町長(古村一雄君) 奥瀬議員の質問にお答えをいたします。  リンゴ園の被害対策については、先ほども清野議員に答弁をいたしておりますけれども、奥瀬議員には農政課長の方から答弁をさせていただきます。  プラカード事件でありますが、これについては選管の事務局長の方で説明を用意しておりますけれども、私の感想を申し上げさせていただければ、やはりプラカード事件というのは不特定多数の有権者に対して脅威を与えたということで、買収事件にも劣らず影響力は大きい、そう思っているところでありますので、私としても警察署に告発をしたり──不受理となっていますが、検察庁に対しての告発というのもまだ捨てていないところであります。  今回のリコール投票、出直し町長選挙、一連の選管の対応を見ますと、私としてはすっきりしないものがある。こういうようなことで、求める会の事務局長選任のときは、その都度選管の委員長に申し入れ書を提出をしてきたところであります。例えば 3,000名の異議申し立てに当たっても町長室で選管の事務局長が署名簿を受け取る、異議申し立てを受ける、こういうようなことも町民の反発を呼んで、あの写真が異様である、こういうようなことに映ったのではないかと思っていますし、当然リコール投票に当たっては選管の委員長、事務局長は、各投票所を巡視をして、あの実態を承知しているはずでありますので、知っていながら私どもが抗議をするまで見て見ぬふりをしていたのではないか、こういう感じも私は払拭ができないところであります。  さらにもう一つは、なぜ出直しの町長選挙が49日目、50日目なのか、法律の限度枠内。そして、浪岡町選管と青森市の選管が一緒になって打ち合わせをして、新しい市の市長選挙は市が誕生して24日目に実施をする。その理由は、新聞報道で見る限りは、長不在の期間をできるだけ短くする。私の出直し町長選挙に当たっても、当然町長がやめさせられたという前代未聞の異常な中では、1月中にでも投票日を設定すべきではなかったのか。そういう思いを強くしているところでありますけれども、選管の事務局長の方から恐らく説明があるかと思います。私は、議員時代からも町長の秘書的業務を兼ねる総務課長と選管の事務局長を兼務することは好ましいことではないとたびたびそういう質問を繰り返してきたところでありますので、今もその思いは変わっていません。  二つ目の逮捕者が出たことについてでありますが、これについては、今議会でも、先ほどの工藤敏秀議員に対しても、さらにマスコミを通じてたびたび町民にも釈明をしてきているところでありますけれども、私としてはやり切れない憤り、悲しみでいっぱいでございます。民主主義への否定するもの、挑戦である、こういう具合に受けとめておりますけれども、12名の議員を擁する推進議員団、いってみれば浪岡町議会の意思を決定する事実上の力を持っている推進議員団の中から逮捕者が出たわけでありますから、推進議員団としても町民に対してただ沈黙をしているだけではなくて、何らかのコメントを出すべきではないのか、そういう具合に考えているところであります。こういう状況では「合併は金で買われた」、こう言っても推進議員団を初め合併推進側の方では反論できないのではないかと、そう思っているところであります。  3点目の、豪雪対策状況についてでありますが、奥瀬議員の質問の前の休憩中に、奥瀬議員の地元の本郷のおばあちゃんから作業場、農機具、格納庫、雪でつぶれてしまった。ひとり暮らしであるというようなお話をせつせつとお聞きをして、議場に入るのが遅くなりました。町内の高齢者世帯とひとり暮らし世帯は 761世帯でありますが、日常の安否確認、私どもは豪雪対策本部を設置をしてから54人の民生委員、児童委員と 164人の地域ほのぼの交流委員の方に状況の提供をお願いをしてまいりました。  また、消防団に対しましても協力要請をしてまいってきているところであります。高齢者世帯等の雪対策として、73世帯で生活路を確保するための軽度生活支援事業を実施いたしております。また、社会福祉協議会では、中高生ボランティア活動事業で、21世帯の除雪を行っているところであります。雪害に関するお知らせがあったときは、現地をまず第一に確認をして、豪雪対策本部に報告するとともに、町内会、消防団、シルバー人材センター等にお願いをして対策を講じているところであります。1月の中旬からこれまで20数件のお知らせがありました。3月4日には、85歳のひとり暮らしの方から、屋根雪で窓ガラスが壊れたというお知らせがあって、速やかに業者にお願いをして、除雪と補修を行っているところであります。  一方、豪雪対策本部では、緊急時のために職員による豪雪対策チームを編成して万全を期していると思っています。弱者のみならず、雪害を未然に防ぐために、被害が予想される情報等がありましたら、議員各位にありましても速やかにお知らせくださるとともに、皆様のご協力をお願いをし、この異常な豪雪を乗り切ってまいりたいと考えているところであります。  私からは以上であります。 35 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 36 ◯農政課長(成田豊昭君) リンゴ園被害対策について、ご答弁いたします。  リンゴ園の被害対策につきましては、昨日清野議員にも答弁いたしたところでございますが、その対策として、町単独事業としては、融雪剤に対する助成を行ってございます。当初 5,000袋という数量を見込んだのですけれども、はるかにオーバーいたしまして 8,400という数字が出まして、財源が不足いたしまして、これにつきましては今般補正予算でお願いをいたしておるところでございます。  また、国では、雪害における果樹園災害復旧対策事業を決定しておりまして、リンゴ樹の補植用の苗木費用に対して50%の補助を決めてございます。  また、県におかれましても、これに対して10%のかさ上げを決定していることから、町としても年々の凍霜害や台風による被害を受けた農家の経営状況を考慮いたしまして、10%のかさ上げを実施せざるを得ないものと考えてございまして、青森市に対して豪雪にかかる引き継ぎ書協議を提出いたしてございます。  また、去る2月19日に開催されました南黒市町村連絡協議会の席上では、雪害に関する要望書を知事の同行者の県関係者に提出しているところでございます。  まだ雪が多くて、被害の実態が把握できないわけでございますけれども、雪解けと同時に被害の実態も明らかになると思いますので、今後は具体的な対応を進めなければならないものだと、そのように認識してございます。以上でございます。 37 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 38 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 奥瀬議員の町長解職投票に伴うことについて。  先ほど町長の方からコメントもありましたけれども、選挙管理委員会の方からもお答えをいたします。まず、奥瀬議員の質問、1)2)、それぞれについて関連がありますので、あわせてお答えをいたします。  昨年12月26日投票の町長解職投票において、投票所敷地内でプラカードを掲げていた人がいたことは確かでございます。これにつきましては、昨日の小倉議員のご質問にもお答えをいたしておりますが、このことは有権者に何らかの形で影響を与えることが想定されることから、各投票所の管理者及び関係機関と連絡をとり、撤去の措置をいたしました。  今回の出来事は、一般の選挙と違って解職投票ということでもあり、我々にも若干の戸惑いがあったこともまた事実であります。通常の選挙は、公職選挙法適用で、さまざまな規制がありますが、投票当日はもちろんのこと、投票所から 300メートル以内の看板設置等も認められておりません。  しかし、住民投票は、それに比べるとある意味で規制が大変緩やかであります。選挙運動の期間の宣言。通常の選挙ですと、大分前から選挙運動はできません。選挙の告示後でないと選挙運動はできませんけれども、住民投票についてはその制限がないというふうなことであります。それから、自動車、拡声器等使用の制限。これも、例えば車上での演説とか、そういったものが公職選挙法の中では制限されておりますけれども、そういった制限もありません。それから、演説等に関する制限。これも公職選挙法の中では、いろいろ場所等とか、あるいは回数とか、そういったものが制限されておりますけれども、そういったものの制限も今回はないというふうなこと。それから、文書及び党に関する制限もありません。  そういうふうなことから、通常の選挙と違って、住民投票というふうなものに対する扱いは大分緩やかになっていると。したがって、そういう意味では公職選挙法の適用ではなくて、自治法適用。ただ、投票に関する行為については選挙法適用と。そういうふうな形で大きく区別をされているわけであります。  しかし、幾ら規制が緩やかであっても、公の場所や他の場所等で行う活動等についてはそれなりの約束事等がありますので、それは当然守っていただくということになるかと思います。住民投票運動にかかわる一般的な注意事項等については、賛成、反対、双方の当時者に文書を配付いたしておりますが、その中にはポスター等の掲示場は設けないので、それらを掲げる場合は、その土地の所有者または管理者と直接交渉をして、許可等をいただくようにと述べております。また、投票所敷地内での行動について、選管の事務局長である私から許可をもらっているというふうなことでありますが、施設及び施設使用の申請も受けておりませんし、また許可の権限もありません。  ただ、選挙投票運動に関するいろいろな問い合わせの中で、きのうも小倉議員に申し上げましたけれども、私の舌足らずな部分あるいは説明不足の部分があったのではないかというふうなことでは、十分反省をいたしております。また、いずれにいたしまても今後の選挙や投票については、今回のことを踏まえ、さまざまな事態を想定し、誤解やトラブルのないように十分配慮していかなければと考えております。  さらに、先ほど奥瀬議員の中で、さまざまな角度から選管及び選管の事務局員が特定の者に肩入れをしたのではないかというふうなことでありますが、これについては全く事実無根であります。このような風評は、町政運営あるいはまた選挙を執行する上で決して好ましいものではない、好ましくないと思っております。  さらにまた、選挙については、選挙管理委員会専門の職員というのはおりませんで、先ほど町長の方から総務課長が選管の事務局長を兼ねるということは、いろいろな意味で好ましくないというふうなこともありましたけれども、選挙管理委員会の職員、私も含めて3名おります。局長、次長、主任主査、それらはすべて総務課の職員と併任をする、わかりやすい言葉で言えば兼務をすると、そういうふうな状況の中で、昨年からことしの2月まで8回の選挙を行ってきたわけであります。大変忙しい中の選挙でありましたけれども、選挙の事務についてはあくまでも公平、公正というふうな立場で行ってきたと。そのことは事実であります。  ただ、今後もこういうふうな形で選挙が行われるとすれば、いつまでも職員の併任というものは決して好ましいものではないと。そういうふうなことから、総務課長の新三浦総務課長の方には、事務引き継ぎの中で選挙管理委員会と総務課職員の併任は好ましくないというふうなことで、引き継ぎ書の中にそのことはつけ加えておいたというふうなところでございます。以上です。 39 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。  奥瀬議員。 40 ◯12番(奥瀬金蔵君) 今、選管の事務局長の方から、公正、公平に行ったと。一部の方の肩入れはない。そういう話もありましたけれども、なぜ私がこのように言いましたかと申しますと、私が町会議員になったときから、例えば議会前あるいは何か問題が起きるとき、起きたとき、必ず与党議員に「どこどこさ何時に集まってくれ」、必ずこういう招集がかかったものです。それで、そのときはまず必ず会費何ぼ何ぼと。そういう中から話し合いをしてきました。そのとき、例えば議会の説明会であれば、町長、助役、収入役、企画課長、総務課長、ときには教育長。これらが与党議員を集めて議会対策をやるわけだ。その後、一杯飲む。こういうことを何回もやったことによって、私はちょっとおかしいんでねえなと2年目のときはそう感じたわけです。それで、当時の総務課長あるいは企画課長どちらかかは忘れましたけれども、「今後こういうふうな議会対策あるいは議会前に招集をかけてやるのであれば、私は今後出席しませんよ」と、そういうふうに言った経緯もあります。  なぜならば、例えば我々が質問しようとするもの、議員に配付された資料を見て、このところは地域の住民から何とかしてやってほしい、なんとかしてほしい、そういう要望があるために、我々も調べて、担当課長に聞きにいったりするわけだ。そのことを参考にして質問をしようとすると、事前の説明会で説明されますと大変やりにくい。それでも私は質問してきたんです。そうなりますと、議会が終わった後、「なして聞くんだば」と。「わがねんだら、わのどごさ聞きにくればいいべ」と、そういう課長があったわけだ、ね。だから、私は議会前のこの議会対策、説明、あるいは──西稜会においても 6,000万円、我々、当初、佐藤さんと加藤康さんと智栄子さんと4人で会派を組んでいたわけだ。そのときは、加藤 康さんが我々の会長であって、会長が1人だけ賛成。残りの3人が反対と。こういうふうにして会派で話をした、ね。そういう中で、議場で反対さ回った途端、ジュノウで飲んだ時当時の加藤町長、「奥瀬、今度はなもやってけねはんでな」と、こうしゃべられだんだ。会派で決めたことに対して、ね。こういうこともあるから、当然町長のリコールに対して推進議員と、今は税務課長、選管の局長になっていますけれども、当時は総務課長、企画課長だわけだ。私はこういう経験から、「おめだぢ2人何らかの形で言ったんでねえが」と、そう思うのが当たり前だ。だから、私、何らかそういう相談を受けて、アドバイスしたのかなあと、そういうふうにしゃべっているわけですよ、ね。  それで、ないといえばそれでもいいですけれども、まず、きのうも聞きましたけれども、再度確認しますが、プラカードを掲げて、公共敷地内で、あのようにカードをもって、「反対の人はこちらに書いでけ」と。公職選挙法違反にならないのかと。ただいま局長は、自治法に違反だと。そういうふうな──私の聞き違いかもわかりませんけれども。だはんで、本当に公職選挙法さ違反しないのか、もう一度確認のためお願いします。 41 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 42 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) まず、議会の事前説明ということに対する対応については、総務課長の方からのお答えが適当ではないかというふうに思っています。  それから、前企画調整課長、そして私がこの住民投票に関する件で何らかの形で関与したのではないかというふうな、そういうふうな見方もしておられるようですけれども、そういったことは全くないというふうなことで、我々もそういうことではお呼びを受けておりませんし、また、そういう対応もしてはならないというふうなことで、そういう対応は全くしていないというふうなことでご理解をいただきたいと思います。  それから、地方自治法と公職選挙法の関係で、プラカードの設置について、通常の選挙であれば、もちろんそのプラカードを掲げるというふうなことは禁じられております。  しかし、住民投票のことにおいては、その住民投票におけるプラカードの扱いについては、特に公職選挙法の中では準用しないということでありますので、ある意味ではプラカードを使用することはできる。ただ、問題なのは、それを掲げる場所、あるいは持っていく場所がどこの場所であるのかというふうなことで今回問題になったわけであります。公の施設あるいはまた他人の場所を借りるにしても、それなりの許可をもらって行うのであれば、可能ではないかと。もちろん当日宣伝カーで、夜の8時まで運動することも認められておりますので、そういう意味ではこの件については公職選挙法の準用外と。  ただし、設置する場所、行うことについては、それなりのルールがありますので、そのルールは幾ら公職選挙法適用でなくても守っていただきたいと、守っていただかなければならないというふうなことであります。 43 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 44 ◯総務課長三浦秀志郎君) 今、事前説明会の話がありましたけれども、いつの議会でも私たちの方でこんなに厚い議案集を議場で説明して、いきなり賛成か反対かと。こうやるにしては、やはり議員の皆さん、やはりこれは事前に相当勉強が必要なのではないかなと思います。そういう意味では、しっかりお互いに勉強して臨みたいわけですけれども、私たちの方では与野党に関係なく、議員の方から声がかかれば、これはやはり事前に説明に行ったり、一緒に勉強するということは、これは当然必要なことではないかなと、むしろそのようには思っております。  ただ、奥瀬議員が言いましたように、無理にといいますか、来なくてもいいというのに無理に押しかけていく、そういう意図は毛頭ございません。 45 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 46 ◯12番(奥瀬金蔵君) いろいろ選挙違反に当たらない部分もあると、そういうふうなお話でありますけれども、ただ、町長反対看板について。まず、選挙立会人の方が──これは、本郷公民館の話です。よその話をしても困ります。本郷公民館で立会人をしている方が、「これは、だめですよ」と注意をして、看板を入り口の前からずっと見えねえところさ持っていったそうです。でも、その後、また入り口の前に持ってきて立てたり、だれだれが投票するのか、確認している。そういう方が私に「ああいう行動をしてもいいんですか」と言われたり、すぐさま見に行ったら、看板だけがあって人が見えませんでした。  このように、立会人みずから「だめですよ」としても言うことを聞かず、再度立てていると。ただ、この公職選挙法あるいは地方自治法に違反するかしないか何もわからない人が、果たしてみずからそういう看板をつくって立てていくでしょうか。あるいは、立てて、まさしく私はどこどこの会社の者だと、ね。会社を宣伝している方もある。これらは多分会社員で、仕事だから、使っている人から「行ってこい」と、ね。仕事だから行ったと思うんだ。行かなければどうなるか、わかりませんけれども、非常にそういう人もいるということは、推進派の議員のだれかが、「あんだ、あっこさ行って立ででいろじゃ」、こうやってしゃべねば、町長の後援会の人も、いろいろな会社の方も、ジャンバー着て立っている、まさしく。看板、こうやって持って立っちゅうんだ。これさネーム張って。こういう人たちが、果たして自分から行くでしょうか。  また、我々議員でもそういう細かいところまでの法律や自治法あるいは公職選挙法もわからないで、必ずこういう関係者、町の関係者に聞きにいぐべさ。わだば聞ぐよ。それで、これは違反にならない。恐らくね、そういうふうな言葉、あるいは言葉は的確ではないかもしれませんけれども、「違反にならねはんで、やらなが」、そういったたぐいで話をしたのかなと思うわけ。だから、選管あるいは役場職員が何らかの形で、この看板持っている本人でなくて、推進議員あるいは加藤町長後援会の幹部の方に、何か話したことは本当にないんですか。 47 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 48 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) いろいろなことが言われておりますけれども、まず選管としては、そういう投票当日敷地内において、そういうふうな行為は好ましくないというふうなことで、有権者の方か、あるいはまた求める会の方から電話があったときに、直ちにその旨をそれぞれの投票管理者に連絡をして、敷地外に撤去してもらうと、こういうふうな措置をとったところであります。  また、それ以外のことについては、奥瀬議員いろいろ言われておりますけれども、私どもはあくまでも公正な立場で従事するというふうなことでありますので、そこのところはそのようなことがないというふうなことでご理解を賜りたいと思います。 49 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 50 ◯12番(奥瀬金蔵君) いろいろ理解してくれと言われても、理解するには大変厳しい。私だけでなく、町民の方々も。  我々公職選挙法違反監視グループと──例えばの名称です。こういう中においてですね、きのうも小倉議員が言っていますけれども、役場の前で、浪岡の人と杉沢の人、「これ、まねんでねえな」と話した中で、浪岡の人だな、名前しゃべれば迷惑するはんでな。浪岡の人が、「選挙事務局長から許可をもらっている」と、ね。小倉議員が聞いているわけだ。そして、きのうも小倉議員が質問したわけですよ。あり得ないということは、浪岡の方がまさかうそしゃべんねべさ。これ、うそであれば、選管の局長、偽証罪か何かで告発するの。どういう考え持っちゅうのが、ちょっとしゃべって。 51 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 52 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) この件については、昨日も小倉議員の方にお答えをしておりますけれども、そういう形で私が許可をしたとかしないとかというふうなことでありますけれども、許可をしたというふうなことはありません。  ただ、いろいろこれに対する問い合わせの中で、私の舌足らずな部分があったのかなと。その部分というのは、そういうプラカード、あるいはまたチラシを当日配布することは可能ですよというふうなことは、私のところから申し上げました。  ただ、可能ですけれども、そういうことを施設内で行う場合には、それなりの許可なり、あるいは承諾が必要ですよというふうなことは、私のところではお話しておりません。  ただ、そのことについては、事前に注意事項というふうな形で文書を配布いたしております。その文書の中には、そういうものを立てる場合には、当然にして許可をいただくようにと、そういうふうなことでありますので、許可というふうなことは私はいたしておりません。 53 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 54 ◯12番(奥瀬金蔵君) 今、ちょっと答弁漏れがあったんだけれどもさ。  例えば、このプラカード事件が違法とわかった時点。あるいは、この人が選管事務局長、こういう人、2人も3人もいるわけねえよな、局長ってな。当然名前はしゃべねけども、特定の人だでばな。そういう人、プラカード事件も違法だ。しかも、選管の局長から許可をもらっている。あなたの名誉に大変大きな傷がつくわけですね。名誉棄損とか、偽証罪とか、そういう考えは本当にないの。 55 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 56 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) そのことについては、私の方でも抗議をいたしております。許可した事実はないというふうなことでございます。 57 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 58 ◯12番(奥瀬金蔵君) ちょっと余りプラカードばりしゃべってもまね、ちょっと……。  まず、私が選挙管理委員長、質問の相手。局長から聞がれだんだけどもさ。きょうは選管管理委員長が出席してねばって、何か問題がないんですか。 59 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 60 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) これも奥瀬議員と私の何かの行き違いかなとも思いますけれども、実は通告の中で奥瀬議員から質問の相手方が選挙管理委員会の委員長というふうなことで通告がありましたので、奥瀬議員に私の方から「当日議会に委員長を呼んできて、委員長の方にお聞きするんですか」と、こういうふうなことで奥瀬議員の方に聞いたら、「いや、そうでない。局長でいい」というふうなことでしたので、私は局長と話はしましたけれども、そういう形で私の対応でいいというふうなことでありましたので、私が対応すると、そういうふうなことで委員長と話をしております。 61 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 62 ◯12番(奥瀬金蔵君) 当時はそういうふうにお話しましたけれども、いろいろ調べたりしている間に必要かなと思ったわけで。だから、公的あるいは何かの問題がないのかと。参考までに聞いたところであります。  リコールばかりでなく、出直し選挙について、ちょっと……。出直し町長選の投票日はもっと早くできたかと思いますが、町長が町に在任していない事態が異常であり、町民の利益を守るならば、一刻も早く町長選を行うべきであったと思いますけれども、なぜもっと選挙の投票日を早くできなかったのか、お願いします。 63 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 64 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 昨年の12月26日に解職投票が行われまして、それから50日以内に町長選挙を執行しなければならないと、こういうふうなことになっているわけであります。  確かにできるだけ早くやりたいというのは、私ども選管の思いでもありますけれども、何せ暮れの年末年始の事業、それから、それにかかわる総務課あるいはまた役場職員のさまざまな対応と、合わせて北中野財産区、細野財産区の選挙があったと。それで、その選挙は1月31日に設定されておりましたので、そういうことをもろもろ勘案し、選挙管理委員会の中で協議した結果、2月13日が適当だと。このことは、選挙管理委員会の中でもいろいろ議論になったわけであります。もちろん求める会の方からも、できるだけ早く行ってほしいというふうな要望がありましたので、そのことも踏まえながら協議をしたのですけれども、内々のいろいろな事情、対応等を勘案した結果、2月13日が適当というふうな形で決まったわけで、意図的にそれを延ばしたというふうなことではありません。 65 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 66 ◯12番(奥瀬金蔵君) いろいろ考慮した結果、財産区の選挙があるからと、ね。財産区の選挙、無投票になったんでねえの。なも選挙になねへたべや。ただ、合併の手続だけ急がせる目的があって、ぎりぎりまで延ばしたんじゃないんですか。 67 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 68 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 奥瀬議員がどういう形で、財産区の(「静粛に願います」の声あり)選挙が無投票というふうな形でとらえているかもしれませんけれども、細野財産区については、確かに無競争というふうな形でありました。しかし、北中野の財産区については、告示前からいろいろと候補者の方から問い合わせがあって、ややもすれば選挙になる。選挙になった場合は、どういうふうにするのかというふうな話もいろいろ出てきていました。現実にそういう問い合わせもありましたので、このままでいくと1月の31日は北中野財産区の選挙が確実に行われるなというふうな、そういうふうな状況にあって、その判断のもとに延ばしたというふうなことでございます。 69 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 70 ◯12番(奥瀬金蔵君) 私が、先ほど1対1の場合は、当時の収入役が、「加藤町長にポストがある」と、そういうふうにして中央公民館で言ったわけですけれども、新青森市の機構図を見ますと、市長と助役の間に線がずっと引かれて区長があるわけです。この区長は、市長が任命する。そして、任期は2年。再任を妨げない。当然、佐々木誠造さんを応援している方は、市長になれば、当然市長の任期は4年。それで、応援した人は区長になるかもしれない。そして、最初は2年。再任は妨げないということで4年。これらのポストが考えられていたのではないかと。そういうわけで、この区長、きのう、町長は青森市と合併して、青森の方が市長選に立候補する。そして、市長になった後は、浪岡の町長または県の職員、そういう人が適任でないかと。そういう意見を言っていたわけだ。それから考えれば、やっぱりポストが決められている、この区長も。例えば、この区長、話で聞けば、助役級の区長を置くと、そういう話がありますけれども、これはどのような位というか、課長とか、部長とか、その辺の区長がくるのか、説明をお願いします。 71 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 72 ◯総務課長三浦秀志郎君) 首長協議が2月7日、あの時点での話では、区長というクラスはまず具体的に権限の位置づけからすれば、青森市の助役と同程度の専決権限は与えられると、そのような位置づけであります。
    73 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 74 ◯12番(奥瀬金蔵君) 町長であれば人事権がありますけれども、この区長は人事権なんか……、参考意見なんか言うことができるんですか。 75 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 76 ◯総務課長三浦秀志郎君) 町長は町の職員の任命権者として人事権を持っているわけですけれども、この区長さんについては、具体的にそういうその区域内の職員の人事権を有するという具合には位置づけられておらないようであります。 77 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 78 ◯12番(奥瀬金蔵君) リコールのとき、浪岡の駅前開発については、地元の業者に、これから──何年とはしゃべってらけれども、「数年間地元の業者にやらせる」、推進派の議員はこういうふうにして叫んでいました。そして、「我々が、責任を持ってやらせる」、そういうふうにして街頭でマイクを持ってしゃべっちゅう人あるんだ。おらも聞いだけどもさ。  それから、私も随分利用されましたね。例えば、「本郷保育所は、奥瀬金蔵議員のためにつくった保育所」と。これもリコールのとき本郷で叫んでるわけだ。私、当時、加藤町長さんさ、「こうやって叫んでらはんで、おめのためになねはんでやめさせねが」としゃべった。それで、投票日の最後のとき、朝9時から、本郷の家で「奥瀬金蔵議員の要求はすべてやってやったが、なぜか反対の方さ回っているようだ」と、そういう演説をやっちゅうわけだ、ね。そして、「本来であれば、奥瀬金蔵はここにいて叫ばねばまいね」って、応援した議員もいるわけだ。それはな、それぞれの思いでしゃべっちゅうはんでいいんだけどもさ。  リコールから推進議員が、「駅前開発については、我々が責任を持ってやらせる」と、そういうふうにしてはっきりマイクを使ってしゃべってる。それと、15年の当時の収入役、町長にポストがある、役職がある。それで、その役職は、今考えてみますとこの区長かなと思うわけだ。今の説明であれば、人事権とか、いろいろな権限がないと言いますけれども。佐々木さんは市長になって、加藤さんが区長になれば、なくても恐らくこの下に7課あるわけだ。そして、これらの課長が青森から来るのか、浪岡の職員がなるのか、知りません。  きのう、工藤議員もしゃべっていましたけれども、新潟市と黒埼町が合併したとき、そのときの支所長は、新潟市の職員が来たそうです、ね。それで、黒埼町の職員は20人か30人と。そのまた20人か30人、新潟市から来ると。それで、黒埼町の方で課長になった人は、何人かだと。後は、新潟市に行って……、まあ、新潟市のことですので、課長の方は1ランク下がったそうです。  そういうこともいろいろ研修で聞きまして、そしてまた推進議員が、何回も言いますけれども、「駅前開発は推進議員の我々が責任を持ってやらせる」と。そういう関係と、常田収入役が言うようにポスト、区長、相当な権限を持つと思う。それから、浪岡事務所のこの7課の職員、あるいは課長級、佐々木市長にだれだれを頼むこともできるだろうと私は思います、ね。それで、何年間駅前開発は地元の業者さやらせる。それらを考えますと、当初からこのポストが約束されて、このポストは恐らく──またそっちさも動くけどもさ、おめだちもここにいだどぎ、内々に話があったのではないかと私は思うわけだ、ね。  いろいろリコールから町長選においてお金が動いた。その結果、逮捕者が出ているわけだ。まさしく新聞紙上でも「浪岡町は青森に買われた合併」。これを町長も「そう思う」としゃべっているわけで、ひとつ再度町長からこの青森との合併、どう考えているのか、よろしくお願いします。 79 ◯議長(福士銀一君) 町長。 80 ◯町長(古村一雄君) 今の奥瀬議員の質問を非常に重苦しくお聞きをいたしました。  逮捕者が出ていることも含めて、やはりこの前町政の利益誘導型の政治がここまで行き着かせたのではないのか、そういうような感じを持っています。  やはり、金が動くというのは、特定の人たちが何がしかの利益を得るということでありますので、そういう点では青森市との合併が破綻した、逮捕者が出たということで事実上破綻した合併であると、私はそう思っていますので、この青森市との合併は町民全体のものにはならない。一部の人たちの利益にはなるかもしれませんけれども、浪岡町にとっては取り返しのつかない不幸な合併であると、そう思っています。 81 ◯議長(福士銀一君) 静かに願います。奥瀬議員。 82 ◯12番(奥瀬金蔵君) もう一度選管の局長に聞きますけれども、11投票所杉高センターで、杉沢の工藤さんに対して、そこでプラカードを持っている人が、「など、何しに来たば」と。言葉の暴力だよな。  それから、10投票所吉野田改善センターの前で、会社の方、ジャンバー着ている、水色だ。そして、看板持って立っているこの人、「雪さ埋めでやる」。言葉の暴力だよな。今はこの言葉の暴力も本人が訴えれば、相当な罪になるけれども、これは選管としてどのように考えているのか、ひとつお願いします。 83 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 84 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 11投票所杉高であります。10投票所が吉野田投票所。いずれもこの投票所に我々が回って巡回していたときには、その敷地内にはそういうふうなものはありませんでした。  また、どういう言葉で言われたのか、そのことについても確認をいたしておりません。 85 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 86 ◯12番(奥瀬金蔵君) 確認をしていないということで、ぜひ確認をしていただきたい。  きょう、昼間休みに電話かけて聞くこともできるんだよ。どだ、確認する気あるが。 87 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 88 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) どういう確認ですか。そういう言葉をだれだれに、Aという人からBという特定の人に、そういう言葉をかけたということの確認ですか。 89 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 90 ◯12番(奥瀬金蔵君) はい。今、議場ですので、余り個人的な名前しゃべねはんで、ちゃんとここさ書いてあるはんでさ。これ、やらはんで、ね。杉沢のだれだれ、名字と名前、ちゃんと書いじゅう、ね。加藤後援会のどごの名字と名前。したはんで、この人ささ、きょうでも、あしたまででいいはんで、ちょっと確認してもらいたい。それで、あしたのこの議場のどこかで説明をお願いしたい。確認したことについて。これは、言葉の暴力になるはんで、この言葉の暴力さあだるかどうだか、きちんと。 91 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 92 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) そのことも踏まえて、今晩でもまた委員長と協議をしてみます。(「報告させなが、議長。あしたでも」の声あり) 93 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 94 ◯12番(奥瀬金蔵君) 協議して、あした報告してくださいとお願いしているの。あした、報告するがさねが、ただ協議しますで終わったんだ。 95 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員に説明をするそうです。(「議場でやらなが」の声あり) 96 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 97 ◯12番(奥瀬金蔵君) 町長リコール並びにいろいろ買収をして捕まったその結果、警察の方では、まだまだこれからあるだろうと、そういうニュアンスだ、ね。それはそれとして、時間もあれだんで、ひとつ農政課長さ、聞かねえってしたけども、何とか農家の人、聞いでけろってしたどごでさ。防腐剤、補助、やるのかやらねえのが。 98 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 99 ◯農政課長(成田豊昭君) 防腐剤につきましてはですね、きのうも清野議員に申し上げましたように、予算の関係上、対応、ちょっと今のところできないわけです。それで、課の中では既に原案のようなものはつくってあるんですけれども、これは新市になった場合には、これを引き継ぎしていきたいと、そのようには考えてございます。 100 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 101 ◯12番(奥瀬金蔵君) ことしは非常に雪が降った、そういうことで本郷地区──よその地区で余りしゃべれば失礼に当たりますので、本郷地区で空き家が雪のためにつぶれたわけだ。そして、持ち主がわからない場合、その撤去は、例えば町さお願いすればできるものか。あるいは、だれがさ頼んでやらせるのか。あるいは、町内会でやるのか。いろいろ町内会さやらせでも、町内会でもじぇんこねえわけで、この辺、対策、もしもよかったらお願いします。 102 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 103 ◯総務課長三浦秀志郎君) 家主のいない空き家といいますか、この管理は実は行政でも大変苦労しています。  ただ、その崩壊といいますか、そういうことが、例えばすぐ道路に隣接して非常に危険な状態であるとか、それはもう何がなんでもすぐにやらなければならないという、そういう状況にある場合には、これはやはり本来自分の財産を自分で守る所有者がやるべきことではありますが、公費をもってそれは緊急避難的に処置すると、これは当然なことだと考えています。  しかしながら、そういう目前に迫った危険といいますか、そういう状況でない場合には、これはやはり本来その所有者が所有者の責任でやるべき事例でありまして、これが私たちとしましても、そういう状況を見た場合に、やはり何とかその所有者探しといいますか、いろいろ直接本人でなくとも親類の方もありますし縁者の方もありますので、何とかそういう方々を捜し出して、そちらの方にそういうきちっとした処置をお願いしたいと。基本的にはそういうことでやりたいと思っています。 104 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 105 ◯12番(奥瀬金蔵君) どうもありがとうございました。  最後に、いろいろな合併について話がされましたけれども、住民投票についてでありますけれども、ある新聞社の社説を見ますと、合併推進派が身を低くして4月まで波風立てずにじっと待とうと、そういう姿勢でいるのかと。そういう社説もあります。  そういうことで、最後になりますけれども、合併推進議員の塚本議員は、今まで私ども住民投票を求める会に自立策が示せないと批判をしてきたわけであります。求める会の古村町政は見事に自立への展望を示したわけであります。皆さん方もきょうの朝刊で見たことと思います。黒字になりますと、これからと。そう東奥日報にも出ております。あの東奥日報、我々を非常に嫌っているわけであります、ね。(笑い声)(「静粛に」の声あり)チラシ配布をしません。最近は青森と浪岡の合併についても明鏡欄にも載せません。そういう関係で、古村町政は町民の民意で誕生したものであって、合併撤回、分町に向けて、住民投票実施に向けて、全力で頑張っていただきたいと思います。以上をもって終わります。 106 ◯議長(福士銀一君) 12番奥瀬議員の一般質問が終わりました。  昼食のため、暫時休憩いたします。  午後は1時から再開いたします。     午前11時52分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後 1時03分 再開 107 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  9番塚本艶子議員の質問を許します。塚本議員。     〔9番 塚本艶子君 登壇〕 108 ◯9番(塚本艶子君) 合併賛成派、反対派と分かれる前は教育常任委員会でご一緒した海老名議員に「気をしっかり持ってやれ」とエールを送っていただきましたので、気をしっかり持ってやりたいと思います。(「静粛に願います」の声あり)  9番塚本艶子でございます。通告に従い一般質問をさせていただきます。  1.青森市、浪岡町の合併問題について。  その1.民意について。  一般的な民意の解釈はさておき、当然のことながら、私が申し上げるのは、当町浪岡町の民意の柱となってきたものは何かということであります。古村町長を誕生させた民意とは何か。数の上では 5,444対 6,864の 1,420票の差。これは、事実であります。しかし、ゼロ対 6,864の構図ではなく、そして、残る黙して語らない大衆もおります。なぜ、合併反対派はみずからの反対した後の自立策はないとしても、自立した町の理想を語らなかったのか、そう考えるときがあります。合併反対を表看板として標榜する住民投票を求める会の奥瀬金蔵議員、海老名議員、工藤敏秀議員、小倉尚裕議員は、議事録に照らして合併賛成であることは、明白であります。  しかし、これまでの住民投票を求める会のチラシの状況、活動などの状況から見て、古村町長の言うところの民意とは、合併反対派とそのチラシに強い影響を受けた町民の方たちの民意であり、かならずしも浪岡町の町民全体の民意とはいえないのではないでしょうか。このことから、私は、醸成され、加工された民意であろうと考えています。それを検証するものは、第1回住民投票条例案否決後に結成された住民投票を求める会などの現在に至るまでのチラシであります。  合併反対派のチラシは5種類あり、日本共産党浪岡支部、社会民主党浪岡支部、浪岡の未来を考える女性の会、住民投票を求める会、浪岡町役場OB有志5名の会、浪岡町役場有志23人の会であります。この中で、発行者の氏名が全く明らかでないチラシがあります。それは、浪岡町役場有志23人の会であります。もし仮に、全く架空の一つの会あるいはグループが、役場という公式な場所からの発信情報として町民の方々の信任の厚い役場職員の名を語りチラシを発行したのであれば、その影響力は絶大であります。また、その反対に、もし実在するのであれば、地方公務員法に抵触するのではないかと考えるものであります。  ともあれ、これらのチラシの内容は、現在事務事業の調整が進む中において、ことごとく否定されていることも事実であります。これも町民に誤った情報を流してきたという証明にほかならないものではないか、そう考えるものであります。  チラシによる、1.合併の白紙撤回はできる。2.自立してやっていける。3.住民サービスはそのまま維持できる。この仮定を信じた民意に支えられた古村町政の誕生に対し、もし仮に上記三つのことはできないとしたら、また、一つでも欠けるとしたら、その情報と仮定の中で育ってきた民意について、一方では住民投票を求める会の事務局長、そして、現在浪岡町町長としてこの経緯と民意をどのように分析されるのか、お伺いいたします。  私は、当初より青森市、浪岡町の合併問題に関し、次の2点に注目し、議会でも何回か申し上げてまいった経緯がございますが、1点目は、メディア、つまり情報を提供するための媒体として直接毎戸に配布されたチラシとマスメディアが民意に及ぼす役割。2点目は、だれが住民投票を求める会の核となっているかという点であります。我が浪岡町の大きな特徴は、超党派6名の議員の方々が常にその核となっていることは、その組織や運動の性質、人の流れ、活動の方法などを決定する大きな要因であったと考えるからであります。こうした観点からも今回の合併はとらえられなくてはならないと考えるものであります。  その2.自立策について。  2005年3月11日付読売新聞によりますと、当初、浪岡町が青森市と合併しなくても単独で財政運営できるとまとめた財政計画について、中村県企画制作部長は、「浪岡の財政計画は安定的ではない」とその見解を述べられ、「財政需要への対応は容易ではなく、将来にわたって安定的な財政運営が確保されていくという計画にはなっていない」という致命的な見解が示され、合併対策室長は県に呼ばれて説明を求められたと伺っております。どの部分をとらえられてこのような見解が出され、具体的な項目は何であったのか。恐らくそれに従って、昨日3月14日に3度目の新たな計画が出されたものと考えられますが、内容的に大幅な修正を加えて示されておりますが、毎回毎回指摘があれば、数字を修正して提示されるのか、それで町民の方々に浪岡町独自でやっていくために、みずからが示した自立計画と言えるのかをお伺いいたします。これが第1点であります。  また、数字的に合わせただけのものでは、非常にわかりにくいものでありますが、私のように数字に弱い人間には正直全くわからないところであります。具体的に、例えば16年度ことしと来年度17年度予算と比較して10億の削減となっておりますが、どのあたりが違うのか。大きな項目五つぐらいを2点目としてお伺いいたします。  また、10億円も予算を削減するのですから、具体的にサービスの低下はどの部分で、町民の方々にはどのように示すのか、第3点目としてお伺いいたします。  その3.合併の白紙撤回について。  町長はこれまでずっと合併の白紙撤回を掲げて行動され、選挙公約にも掲げて、選挙を勝ち抜いてこられたわけですが、1月18日の国の告示があっても白紙撤回はできると思われていたのでしょうか。求める会では2度も総務省に行っており、 100%できないとわからなかったのでしょうか。合併の白紙撤回のためには、両市、町の議決、県議会の議決が必要でありますが、この点につきお伺いいたします。  その4.新市への移行手続について。  町長のキーワードは「対話と対決」、地域住民に不安を与えないと申されておりますが、4月1日まであと半月であります。現時点で新市における役場の体制、組織機構について、青森市と協議はされているのでしょうか。また、具体的にどういう組織機構にどういう形で人材が配置され、浪岡の庁舎には何人ぐらい入るのでしょうか。4月1日から新市がスタートするわけですが、きのうの町長の答弁では、佐々木市長が応じられないということでありましたが、その打開策についてはどのようにお考えか、お伺いいたします。  2として、豪雪対策についてであります。このことにつきましては、午前中、奥瀬議員も質問されており、私からは1点、苦情についてであります。  非常な豪雪でありました。町中からさまざまな苦情が出たと考えられます。私のところにも直接苦情をいただいておりますが、その中で特に多いのが、業者さんで丁寧な除雪をされているところと、あるいは下手な、余りうまくない業者さんがあるということがあります。発注の際、それらの苦情は反映されているのか、建設課ではその巧拙が把握されているか、この点はぜひとも翌年に生かしてほしいものでありますが、この点につきお伺いいたします。ことしは、歩道の確保、排除雪、苦情の処理など大変な年であったと思われますが、建設課の皆様は本当によく頑張られたと私は思っております。  3番目です。学校、地域、子供たちの教育環境は安全かであります。平成16年6月の定例会で「防犯のまちづくり」と題して一般質問をさせていただきました。その後も仕事を持ち、働く女性の多い浪岡町では、子供たちの安全、安心は大きな関心であります。最近、奈良県で起きました小学1年生女児の事件の悲しい例に見られるように、犯罪のパターンが変化してきております。これまでは、不審者の侵入が問題になっておりました。前回の質問では、そのことについてお聞きしましたが、その点に対しては、施設面での改善、防犯ベル、防犯笛などに関心が持たれており、また浪岡町ではこの点は整っているとのお返事でありました。最近の犯罪パターンの変化に合わせた安全管理の留意事項、防犯、スクールカウンセラー事業等についてお伺いいたします。  以上で壇上よりの質問といたします。 109 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄君 登壇〕 110 ◯町長(古村一雄君) まず、塚本議員の一般質問の通告については、今までの議会の取り決めに従っていません。皆さんに配付をされています質問内容の箇条書きの通告、項目だけでありまして、その内容等については一切私どもは連絡がとれない状態のままで、今、答弁に臨んでいるところであります。特に、一般質問は幅広い分野に質問が及ぶことから、通告制をとっております。したがって、これについて塚本議員から私どもは内容を事前に把握することができなかったことを申し添えておきます。  まず、民意とは何かということでありますけれども、私に言わせれば、民意とは住民の意思と認識していますし、自治法の第10条に規定されております。浪岡町においては、現在の浪岡町内に住所を有する塚本議員を含む人の意思ということになるかと思います。  また、議会制民主主義を逆手にとって、私は民意を認めようとしない塚本議員の方にむしろ今の合併問題の混乱があるのではないか。合併の白紙撤回はできるのかという質問でありましたけれども、民意を認めようとしないで、議会制民主主義だけを主張し、私どもが今町民の意思に従って合併の撤回をしようとしても、議会が動かないから暗礁に乗り上げて、日にちをただむだにしている。まず、このことは申し上げておきたいと思います。  白紙撤回は、知事が合併処分を取り消せば、あしたにでもできるわけでありますので、私は白紙撤回ができるもの。間違った合併である以上、民意に逆らった合併処分である以上、合併の白紙撤回はできると思っています。それが恐ろしいから推進議員の皆さんは住民投票をいやがっているのではないか、私はそう受けとめています。(拍手)(「静かに」の声あり)地域住民に不安を与えているのはだれか、明らかであります。みずから、今、この事態に至れば、逮捕者も出ている。さらに事件が拡大をする。こういう事態を受ければ、塚本議員みずからが潔白なのかどうか、町民は関心を持っているわけでありますから、町民に明らかにする責任がまた塚本議員にもあるのではないか、そう思っているところであります。  豪雪対策でありますけれども、私は前町政の業者を引き継いでおりますので、その業者個々の除雪の実態については、明確に理解しておりませんけれども、確かに塚本議員がおっしゃるとおり、業者間によってはそのやり方が雑だというんですか、丁寧さが欠けるというところもありますし、また、オペレーターによっても差があるというのは、これは認めざるを得ないかと思いますけれども、私も前町政に引き継いで地元業者育成の観点から、除雪に対しては業者を督励しながら、今、最後の排雪を終わり、農道除排雪に入っているところであります。  少なくとも青森市よりも我が浪岡町の業者は、除排雪については丁寧に行っているのではないか、そういう意味では苦情は青森市よりも格段に少ない、そう思っているところであります。  その他、学校あるいは自立策等については、関係課長から答弁をさせていただきます。 111 ◯議長(福士銀一君) 学務課長。 112 ◯学務課長(有馬孝彦君) 学校、地域、子供たちの教育環境は安全かということでございます。  学校への不審者が侵入し、子供や教師を傷つけるという事件が起きるたびに、文部科学省の方では学校への不審者侵入時の危機管理マニュアルというものを作成して、各市町村委員会を通して各学校へこれを配布してございます。  それで、その安全管理に関する留意事項と申しますと、教育環境の施設設備に関する安全管理については、校舎内外の安全管理、それから遊具、体育施設等の固定施設や、移動施設の安全管理、それから災害発生に備えた安全管理について、それぞれ留意事項が示されてございます。  また、防犯に関する安全管理としては、日常の安全確保として来訪者の確認、それから不審者情報に係る関係機関との連携、それから緊急時の安全確保対策、そして不審者情報がある場合の連絡等の体制整備と、それぞれが具体的に留意事項が示されておりまして、各学校ではこれらを定期的に確認するということになってございます。  浪岡の場合、16年度を見ますと、一部の学校では小学校の子供さんが帰る途中に車がとまって、運転席のガラスを半分下げて声をかけられそうになったとか、それから何かわからないけれども声をかけられたとか、そういうことがあることはありましたけれども、その際には、即、警察の方へも学校の方から連絡しますし、私どもの方にも連絡が入ります。そういう不審なことがあったという場合は、うちの方から今度は、即、ファックスで各学校へ情報を流すということにしてございますが、結果的には実際に連れ去られたとか、そういう被害というのはないような状態になってございます。  それから、スクールカウンセラーのことでございますけれども、このスクールカウンセラーというこの配置事業は、学校における教育相談の充実や教員の資質向上を図るために、臨床心理に関して高度に専門的な知識及び経験を有する方をスクールカウンセラーとして配置し、それの活用の際の諸問題について調査研究を行うという、これは県の事業でございまして、県の教育委員会の方でその専門のスクールカウンセラーを採用して、各中学校に派遣するというか、そういう形になってございます。  実際に浪岡中学校に来るのは、年間の時間数等が決まってございますので、週1回程度になってございます。それから、小学校については月1回。小学校というのは、南小学校と北小学校2校が対象校になってございまして、配置をされてございます。  15年度におけるスクールカウンセラーに対する相談状況でございますが、中学校の場合は延べ相談者数 276人となっております。このうち、生徒からの相談数は 178人でございます。相談事項別件数ということは、主に友人関係に関することが16件。それから、不登校というか、学校へ出たくないなというような、そういう関係の相談が10件、進路指導に関するものが10件でございます。これが生徒からの相談。  これは、生徒だけではなくて、先生の方も、また保護者からの相談もほかにあります。小学校の場合は、やはり相談数というのは保護者からの相談がほとんどでありまして、延べ相談者数は7人でございます。その相談内容は、主に親子問題に関するもの2件、友達に関するもの1件というような形になってございます。  なお、昨年に質問したときのお答えで、防犯ベルとか防犯ブザーの寄贈があったというようなお話でございますが、今回もそのようなお話がございまして、例年小学校の新1年生にずっと梅の苗木を寄贈してきた団体が、このような情勢でございますので、今回は小学校の新1年生入学生全員に防犯ブザーを寄贈すると。それから、中学校の場合も、新1年生の女子全員に防犯ブザーを寄贈したいということで、それは4月入学式に合わせて各学校の方に寄贈したいという申し出が出てございます。以上です。 113 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
    114 ◯建設課長(天内善磨呂君) 除雪に関する当町長の答弁に加えまして、建設課といたしましては、除雪は、丁寧にかつ敏速に、事故のないよう、すべての業者にそういうふうに実施するよう等しくきっちり指導してございます。必要があれば、途中からでも再度その辺は注意してございます。 115 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 116 ◯総務課長三浦秀志郎君) 組織機構でありますけれども、きのうも答弁いたしましたんですが、農林部も含めますと、4月1日には20課程度になるであろうということ、これもきのう答弁いたしました。町長部局で7課、教育委員会に6課、その他4課、農林部が3課であります。  それから、人数でありますけれども、今現在、実は病院、消防等含めまして 330ちょっとあるわけですけれども、これが4月1日時点では 320前後になるのかなと、その辺の見通しをしております。 117 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 118 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 浪岡の自立策についてご質問いただきありがとうございます。  実は、この自立策、自立を目指した財政計画というのは、これほど波及効果が大きいとは私どもも思っておりませんでした。  少なくとも先ほど塚本議員から県庁の中村部長から呼ばれたということを聞かれましたが、中村部長から呼ばれている事実はありません。市町村振興課の方にヒアリングに行ってきたということでございますので、そこはご了解いただきたいと思います。  少なくともですね、この自立を目指した浪岡町の財政計画というのは、素案として実は合併問題特別委員会に出そうとして急遽つくった部分もあります。それをもとにして3月1日の段階ではこういう形で目次もつけまして──塚本議員からご指摘がありましたので、「目次もないような計画だとだめだ」ということで、この目次をつけましてきちっとした形で皆様にご提示したものでございます。  さらに、この計画に当たって、配付した中から、協議を踏まえてですね、いろいろな形の事情聴取をしております。あくまでもこれは素案でございますので、それを受けまして、こちらの方で、例えば人事院勧告に基づいて地域級の導入が見込まれるということになりましたら、それはすぐさまこういう素案の中で対応していくということででき上がったのが、きのうお配りした第2弾なわけですが、この第2弾というのは、少なくとも県の市町村振興課の中で、今まで財政運営計画という形で町が今まで出してきたものがあります。「それは、少なくとも10年計画なんですよ」ということをご指摘いただきました。そうしましたらですね、やはり私たち合併対策室としてはもう時間が限られたものですから、当初だけ5年間で出させていただきますと。ただ、一応それからまた1週間たちまして10年計画でやったらどうなるかということで今回出しましたので、少なくとも県の中村部長がご指摘のように、いわゆる「将来にわたって安定的でない計画ではないのか」というご指摘を踏まえた形で10年計画を出させていただきました。  少なくとも16年度から17年度にいたってどういう形の大きな違いがあるのかということは、まず基本的な考え方はこの第1案の中に、平成17年度から21年度の計画の中に、「作成に当たって」ということで出しておりますが、少なくとも今までは合併しなければいけない、合併するための財政計画案だったわけですが、自立した場合の計画は全く出てこなかったわけですね。それで、そのときに一番考えなければいけないのは、やはり地方交付税の考え方だと思います。その場合、基本的に根拠としたものが皆様のもとにご提示してあります、いわゆる閣議決定された「改革と展望」という、一つは国の指針として出された計画、その資料をもとにして経済財政諮問会議に出された内閣試算、これをもとにした形で私たちは将来を考えてみました。  ですから、これとてもまた毎年見直し──毎年ではないですが、年度ごとに見直しがあると思いますので、それによって推移が変わってくるわけですが、少なくともこの地方交付税というのは、地方財政計画、いわゆる国の財政によって左右されると、そういう性質のものですので、私どももこういうシミュレーションをつくるときは非常に悩みながらつくっています。ですから、地方交付税は最低水準の段階での歳入というふうな形で見ているところでございます。  さらに、16年度から17年度に変わって、いわゆる事業の見直しを図らなければいけないといういことがあります。歳出をどれぐらい抑えられるかということになりますが、歳出を抑える段階で、実は人件費というのが一番大きな項目になるわけですね。少なくともこれから自立を目指す段階では、人件費に手をかけなければいけない。これは、浪岡町の財政運営計画の中でも県に出しているものでは10%の削減という形で出されておりまして、今回地域級の導入ということから、その地域級の5%プラス5%で10%というような形でご提示させていただきました。そのために、実は第1案で出された計画よりも少なくとも歳出が抑えられる状態になったわけです。投資的経費も抑えたわけですが、そこの部分に今度は人件費分を回せるというようなことも出てきまして、実際、当初、第1案で出された単年度はすべて赤字で出しました。それは、基金を多用すれば大丈夫かなと思ったわけですが、第2案で出しますと、地域級の導入によって平成18年の段階では少なくとも歳入が歳出を上回っている状態になっています。そうしますと、この金額をどういう形で投資的な経費に回せるかということが、実は議論になっていくはずだと思うんです。そこのところを実は私たちがこういうシミュレーションを出して、議論に付すための資料として、これは議会の議決を求めるものでもありませんし、それから、県に提出するものでもありません、本来は。ですから、これから自立を目指した場合の計画としてお考えいただきたいというふうに思います。  それから、サービスの低下ということですが、実はサービスの低下については、人員の削減によってそのサービスの低下が起こるのではないかというようなことを懸念する向きもありますが、実は浪岡町の、いわゆる行政対応の中で、コンピューター化が少なくとも青森市よりは進んでおります。その部分をとらえていきますと、これから窓口業務にしましても、それから福祉関係のものにしましてもですね、電算化した部分によって、少なくとも人員を切り詰めた段階で、従前のサービスの低下をさせずにできるのではないかというようなことも実はここでシミュレーションしておりまして、実は各セクション、各課とかそういうところで、例えば自然退職者が出た場合にどう補充していけばいいのかとか、そういうことも一応想定しながらつくったものですので、その辺はご理解いただきたいと思います。以上でございます。 119 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。  塚本議員。 120 ◯9番(塚本艶子君) まず、私の一般質問がルール違反であるということを指摘されましたけれども、この私と全く同じ形で、海老名議員が前回の定例会で同じような形で、そのままのもので出されていたように記憶しております。  それから、もう一つ。昨日、三浦総務課長が私のところにおいでになりまして、「塚本さん、あしたの一般質問はどういうものか」というふうに伺われました。それで、三浦総務課長がおっしゃったことはですね、私の質問と町長の答弁が大きく開いていては非常にまずいと。それなので、当たりさわりのない一般的な質問をしてほしいと、そういうふうに言われました。でも、私は、実はそのときは、「ああ、そうか。まだ新しく組まれた行政の体制なので、きっとそうなのかな」と思いまして、「はあ、そうですか」と言いましたが、その後、皆様の一般質問を聞いているうちに、だんだんそんな必要がないと思うようになりまして、それできちんと三浦総務課長にですね、私はやはり自分で用意をしました最初の質問でいきます。まあ、本当に三浦総務課長に言いましたのは、「がんといきます」と言いました。ですから、がんといきたいと私は思ったので言いました。  三浦総務課長はそのとき黙っていらして、そして、恐らく三浦総務課長は──また、それと私が思ったのは、三浦総務課長はそのときに「では、どんな内容ですか」と一つ二つ聞いてくださればよかったのかなとも思うんですが、私はこういうふうに言いました。私は、古村議員のときから存じておりますので、町長はオールマイティーなので、本当にそんなにわざわざ言わなくてもいいのかなと思ったので、そのことも三浦総務課長に申し上げました。  そして、ほかの一般質問に対しては、以前から私もそのルールがちょっとわかっていなかったのかもしれませんが、学務課長さんは、「どういう内容でしょうか」とかお聞きくださったし……、まあ、そういう経緯がありましたので。ですから、全く私がそのルールを怠ったのではない。このことははっきり言っておきたいと思います。  それから、もう一つ。中村課長のことですが、ここに私もコメントを持っているんですけれども、恐らく私の早とちりで、合併対策室長にはちょっと失礼をいたしてしまいましたが、対策室長が伺ってお話をされてこのようなコメントになったのかなと思いましたので、その点についてはおわびを申し上げます。  対策室長がおっしゃったその自立策は、「苦悩に満ちた」とおっしゃったので、本当に町が自立してやっていけるのか、その支えとなる財政のシミュレーションというものを担当される皆様というのは、私が想像する以上に非常に大変な思いをされているのだろうと私は考えているわけですが、先ほど言ったことが、私もちょっとぼんやりしていたのかもしれませんが、16年、17年の予算と比較しまして、10億の削減で大きな項目を五つぐらい、どのあたりが変わっているのかということをもう一度お伺いできますでしょうか。 121 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 122 ◯企画調整課長(石岡 修君) 塚本議員のご質問にお答えいたします。  16年度の決算見込みをまず立ててみまして、それで人件費がちょうど20億です。20億の1割ですので2億円。それから、公債費が約2億 1,000万円。それから、全体の、いわゆる投資的経費なんですけれども、合計で3億 7,000万円ぐらいになります。それから、いわゆる庁舎等の物件費といいますけれども、物件費、維持費、補修費、あわせて2億 2,000万円ぐらい。それから、補助金関係がちょっと1億ぐらい減という形で、約10億円の減になります。以上です。 123 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 124 ◯総務課長三浦秀志郎君) 今、塚本議員からいろいろと言われまして、実は申しわけなかったなと思います。実は、私自身は町長のこの一般質問の件につきましては、もう少しわからない点がありましたので、実は聞きに行ったわけですけれども、「当たりさわりのない質問をしてほしい」と言った覚えは全くございません。その点は全く誤解でございます。  ただ、いろいろと行き違いがあったといいますか、誤解をさせたのは私が悪かったのではないかなと、その点は謝りたいと思います。  ただ、やはり議会と町長とのルールといいますか、できるだけ事前に質問の趣旨、趣意がわかるような形で質問をいただければ、それに対してさらに詳しく丁寧に答弁もできると、こういうことで、できるだけ抽象的な言葉ではなくて、具体的な形で質問いただければ、私たちの方も努力いたしまして丁寧にお答えすると、こういうことでございますので、その辺はひとつよろしくお願いしたいと思います。 125 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 126 ◯9番(塚本艶子君) それでは、私も……、謝りっこばかりしていますが……。  ただ、町長はルールにのっとっていなかったので全く答えられないというふうにおっしゃったようにも思うのですが、私もここに一般質問をするときはちょっと上がってしまうものですから。ただ、きのうお聞きくだされば、まあまあ粗々のすじもできたのではないかと思っております。まあ、それは結構でございます。  それでは、豪雪対策について、奥瀬議員もおっしゃっていたんですが、例えば倉庫がつぶれたとか、そういう災害に遭われた方も多いのですけれども、雪の重みでつぶれたという原因はわかりますけれども、雪おろしの手配とか、それから、行政がどこまでやったらいいかという、そういう議論にはなると思いますけれども、住民の方々への危険という予知への関心を呼び起こすためにも、つぶれたその原因とかというのはわかっていらっしゃるのか。そして、もしかしたらその除雪業者さんの手配が個人ではできなくて倒壊したのか、住民の方々の業者さんとの連絡方法とかがあったとしたら、周知されていたのかについてお伺いします。 127 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 128 ◯総務課長三浦秀志郎君) 午前中に奥瀬議員からの質問があったわけで、つぶれかかっていると。奥瀬議員の話の中には、家主がいないという方での話でありましたけれども、多分こういう雪ですので、すぐその辺を、皆さんが現認できる近くであればあれなんですが、畑とか、農地等でずっと奥の方に入れば、恐らく……、例えば農業小屋なんかはひょっとすれば相当つぶれているのはあるのかなという感じは持っております。  ただ、屋根の雪おろし等の人夫さんとか業者さんとかについては、うちの方でも対策本部の中で、どういう業者がどういう機械器具等を──いろいろ備えておりますし、その業者の一覧表等を常に情報として持っておりまして、連絡があれば、すぐその業者の方に連絡をするとか、その辺の手配といいますか、その辺の準備はしておるつもりでありますけれども、実際被害といいますか、ある時期に集中したりすれば、場合によってはなかなかすぐ業者が走っていけないとか、そういう状況もあろうかと思います。  ですので、必ずしも業者さんだけでなく、例えば健康福祉課の方で対応しているわけですけれども、ひとり暮らしとか、非常に社会的弱者さんに対しましては、優先的に考えなければなりませんので、業者のみならずいろいろなボランティアグループだとか、いろいろな団体、それから役場自体でもその緊急の場合に備えまして一定の人数を確保していると、そういう状況なわけです。 129 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 130 ◯9番(塚本艶子君) それでは、最後に町長の私への宿題についてお答えをしたいと思います。  私の住民投票条例の賛成、その後の反対については、議会において町長はこれまでに3回質問をしてくださいました。2004年5月17日、浪岡町議会第2回臨時議会における私の討論に対し、町長は、「住民投票条例の反対討論に立った塚本艶子議員の発言内容全文」として、テープ起こしをされて、文責者古村一雄氏として住民投票を求める会の資料に配付してくださったのではないかと思うんですけれども、このことはちょっとわかりませんが、私の討論内容は、賛否両論ともに住民の方々への説明につきましては、浪岡議会だよりに掲載をさせていただきました。  あえて申し上げるとすれば、自立策、そのときに指摘しておりました自立策、活動の方法、情報の公平性における当初の私の指摘どおりに動いていたのではないのかということであります。  翻って考えてみますときに、今、町長の側にも私と全く反対の立場でではありますが、賛否が変わった方がいらっしゃいます。2度の住民投票の反対、合併の議会議決、可決までされながら住民投票を求める会に行かれた、この方は本定例会のこの場に立って住民の方々に説明し、議会だよりで報告すべきではなかったかと考えるものであります。  ともあれ、町長初め理事者の答弁は納得できるものもなく、青森市との合併に向けた取り組みの手続については、町議会として、また調査をしていく必要があるのではないかと考えるものであります。  以上で私の一般質問を終わります。ご答弁ありがとうございました。 131 ◯議長(福士銀一君) 9番塚本艶子議員の一般質問が終わりました。  本日は、これをもって終了いたします。     午後1時49分 散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. 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