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旧浪岡町 平成16年第1回定例会(第2号) 本文 2004-03-05
旧浪岡町 平成16年第1回定例会(第2号) 議事日程・名簿 2004-03-05

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  1. 青森市議会 2004-03-05
    旧浪岡町 平成16年第1回定例会(第2号) 本文 2004-03-05


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前9時12分 開議 ◯議長(福士銀一君) おはようございます。  ただいまの出席議員は19名です。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。  これより本日の会議を行います。 ───────────────────────────────────────────     日程第1 一般質問 2 ◯議長(福士銀一君) 日程第1、これより一般質問を行います。  7番工藤幸造議員の質問を許します。7番工藤幸造議員。     〔7番 工藤幸造君 登壇〕 3 ◯7番(工藤幸造君) おはようございます。  7番工藤幸造、ただいまから壇上からの一般質問をさせていただきます。  まず、最初に一般質問の通告の中に「山奥」という字句を使いましたが、私がこの字句を用いましたのは、冬物語のイベントということを表現したいという意図からで、誤解を与えている面もあったようですが、ご理解をいただきたいと思います。  それでは、一般質問をさせていただきます。  先日、朝起きたら、娘が熱を出していました。日増しに病状が悪くなり、治る兆しは見えず病院に行きました。その結果、インフルエンザではなかったので安心しました。自分のことは自分でする年ごろ、もう23歳になります。随分年をとったものだと感じています。そんな自分も、ことしでもう50歳を迎えます。県内では集団風邪にかかった人は、小・中・高校で総数1万 600人を超えました。インフルエンザ警報は、本県を含め全国に出ていました。  と同時に今、私たちの身近な食卓に出る鳥が高病原性インフルエンザに感染して、食生活を脅かしています。その範囲は山口県や大分県、そして今度は京都で発見されていました。身近にいる鳥ですが、次は何が発生するのか怖い気がします。牛肉の牛狂病から始まり、幼児・児童の虐待、無差別殺人、人々を守るべき職にありながら誘拐など、国内外、自分の体は自分で守らなければならない時代が来ました。こんな世の中でいいはずがありません。  このような激動する中で、当浪岡町では自然を生かしながら、また雪深い環境を生かした、先日行われた「細野・相沢冬物語」が開催されました。準備設営してくださった地域の皆様方には本当にご苦労さまでした。忙しく行動を起こす人、まとめる人、そして楽しく喜んでくれる参加者の皆さんに、何とも言えない安らぎの心を与えてくれたのではないでしょうか。そんな今回の「細野・相沢 山の湯冬物語」でした。  その後、時がたち、開催後の町民の感想はどうであったか。今後も継続するのか。他町村の参加者はどのくらいあったのか。また、そのような細野・相沢の地域で携帯電話で連絡がとれない、使用不能になっていますが、対応はできないか伺いたいと思います。  次に、浪岡中学校とアメリカ合衆国メーン州や屋久島との交流も回を重ねること十数年の交流になりました。もちろん浪岡町だけでなく、各町村でも姉妹校を結ぶところ、国際交流も随分盛んになってきました。今まで延べ相当数の人たちが交流をしてきたと思いますが、地域は人づくりから始まり、それが町、県内、そして国外へと大きく広まり、人が育っていくと思います。それが今日のような犯罪を少なからずなくしていく手段になっていくのではないでしょうか。メーン州や屋久島との交流に参加した生徒・学生に、どのように生かされているのか。交流を通して浪岡町の農産物や人の交流の動きはあるのか伺いたいと思います。  次に、町おこしについてであります。  さて、今までの質問と関連の窓口は町おこしにあると思うが、過去5年間、既存の事業、新規の事業などがありますが、今後町おこし対策室の取り組みについて、町おこしは仕掛け人だと思うが、どうか。また、今後もなお大事になってくるグリーンツーリズムの活動状況はいかがか。今後の町おこし対策室の対応について伺います。
     次に、4番について。  浪岡町は、今や日本じゅうにおいて、よい面、悪い面、いろんな形で知られるようになりました。また、交通面においては、青森国際空港、東北高速道路、JRなど、交通面では非常に便利なところであります。また、5市町村に囲まれた立地条件にも恵まれています。  しかし、人の出入りが多い浪岡町ではありますが、まだ十分に生かされていないように思われます。町内の商店街の人並みはどうでしょう。商店街に足をとめる方策を考えなければなりません。  そこで、浪岡町でなければ買えない、こだわり品はどのくらいあるのか。商店街に呼び込むために、観光面にはどのくらいPRしているのか。浪岡町の見せどころはどこか伺いたいと思います。  次に、5番について。  今や消費者は食品・農産物全般にわたり安心・安全、おいしい、そして栽培農家の顔の見える農作物、環境に優しい栽培やトレーサビリティーなど、ますます消費者ニーズが高まっていく中で、青森市では市民農園、高齢者健康農園が開催されていますが、反面、当浪岡町は年を追うごとに遊休農地があちこちに見られるようになりました。青森市では、どのような手順で行っているか。青森市と合併した場合、浪岡町としても市民農園が大切だと思いますが、どのように考えているか、次の点について伺います。開設されている市民農園と高齢者健康農園の農家の人とのかかわり方と、市民農園開設に当たり補助金について伺いたいと思います。  次に、6番目の売れる米づくりについて。  今や農家の担い手不足が問題になっている中で、本県の米づくり改革計画が行われていますが、そんな中で認定農家など担い手の育成、集落経営体を含む法人組織などの育成と同時に、近年、食の安全・安心志向が高まりつつ、それに消費者は低価格の米購入志向が高まってきています。4月1日から米流通も大幅に変わり、自主流通米制度が廃止され、計画外流通もなくなり、市場原理に任せようとしている。そのような中で生産者と農協の関係はますます重要になると思いますが、今は売れる米づくりに重点を置かなければなりません。知名度の低い県産米の奨励品種の米づくりでよいのか。販売力の強化と地産地消の対策はいかに。米の二次加工の取り組みはないか。県外での需要拡大策は。を伺いたいと思います。  次に、7番に入ります。  今、消費者ニーズは猛烈な勢いで変化してきています。大型店舗の増加、24時間営業、共働きに合わせての各店舗のサービス、買い物客の時間帯もさま変わりし、商売は待っている時代は終わり、攻めの時代であることが認識される。時には遅く、家に帰るときが深夜に及ぶことがしばしばあるが、不思議とあちこちに家の明かりがついている。これが24時間営業のあらわれなのかと、ふと思う。帰りに車の中から横目にして見ると、不思議と警察署前に車が多くとまっている。物騒な世の中である。世の中はコンビニエンスストアや大型ストアの進出、生活形態が変化しつつ、24時間営業が進む中で犯罪との関係はないかを伺いたいと思います。  次に、8番の小作料について。  前回の一般質問にも述べましたが、小作料の改正のことですが、どんどん農作物が下がる一方で所得が追いつかない現状にあると思いますが、担い手確保と遊休農地をなくすためにも農業委員会の審議が必要ではないか。今、青森市と合併した場合、青森市との小作料の差がありますが、算出の方法はどのようになっているのか伺いたいと思います。  次に、9番、町政を語る会について。  町民の身近な存在にある行政連絡員、各町内会長の皆さんには、日々大変ご苦労さまです。身近な環境問題から苦情、防災関係まで、あらゆる方面や出来事までかかわってくるお仕事、町民の皆様方に特に親身になって考えている町内会長さん、町民の日ごろの日常からの声を町政に届けていると思います。町政を語る会で出されている各町内会においての要望などが、どのくらいの進捗率なのか。要望について、どのようなものから優先させるのか伺いたいと思います。  以上をもちまして壇上からの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 4 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 5 ◯町長(加藤新吉君) おはようございます。  7番工藤幸造議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、先般行われました「細野・相沢冬物語」についてでございます。  細野・相沢冬物語は、2月7日に、細野山の家を主会場に行われ、この冬一番とも思われる降雪にもかかわらず、地元の細野・相沢はもとより、町内外から 225名の参加者があり、地域の人々を中心とする実行委員会と町内各種団体が協力して、趣向を凝らしたろうそくによる照明や雪のステージ、昔の遊び、かまくらの設置、さらには地域の女性の方々による心尽くしの伝統料理など、これまでのイベントとは一味違った演出が、参加者に大変好評であったと総括されております。  平成15年8月に開設した細野・相沢山の湯は、「温泉はわくのか」と心配をおかけしましたけれども、温泉の効果が評判となり、町内外からの来場者がこの2月まで2万人を超えております。このこともあって、町は昨年より数回にわたって類似するイベントの検証を主要なメンバーと一緒になって実施し、また今回の実施に向けては企画段階から参画ささせていただいたことに対し誇りに思うものでございます。  それから、今後も継続するのかでございますけれども、継続かどうかの決定は、あくまでも実行委員会が主体的に判断するものでありますけれども、これまでの報告・反省会の雰囲気としては、今回の評価から継続を希望していると承ってございます。  ただいま申し上げましたように、温泉の活用と地域の活性化を図るために、春の山菜、秋のキノコにちなんだイベントの企画も検討の余地があると考えてございます。  それから、他町村の参加はどうかであります。  冬のイベントは各地で行われておりますけれども、ただいま申し上げたように、実行委員会はこれまで先進事例と思われるイベントを視察して今回の実施に反映させ、なおかつ特化した演出を検討してまいりました。このことが事前に新聞やテレビ等で取り上げられたこともあって、町外の人々も関心を寄せる効果があったと思われます。  その結果、他市町村からの参加者は約50名を超えたのではないかなと、こう推測してございます。  次に、携帯電話でございますけれども、現在、日本の携帯電話のサービスを行っている大手の会社は3社あります。NTTドコモによりますと、浪岡町で携帯による通話が現在のようにできるようになったのは平成12年12月からであります。  しかし、細野・相沢のように通話ができないところは、ほかに王余魚沢の一部、また北中野及び五本松地区の一部に存在するとのことでございます。  この対応はNTTドコモが、それぞれの年度計画に沿って「電波を飛ばす基地局」の設置を進めております。  ご質問の細野・相沢地区に係るものについては、本年4月に実施する計画の中に含まれることが必要とのことであります。  なお、設置に関する要望等は、地域の支店等に申し出があれば設置の必要性の有無が検討されるとのことであります。したがいまして、これを契機に通話ができる範囲に組み込まれるよう働きかけてまいりたいと、こう思ってございます。  次に、アメリカ合衆国メーン州や屋久島との交流についてでございます。  アメリカ合衆国メーン州との交流は、平成4年8月に浪岡中学校生徒16名、引率者5名がホームステイしたことが始まりでございます。現在も継続されてございます。  その後、アメリカから平成6年7月に8名の中学生と2名の引率者が浪岡町にホームステイしたことを契機に相互の交流が始まり、アメリカからは隔年で浪岡町を訪れるようになったわけでございます。  このことから、平成7年にはグリリー中学校と姉妹校になりました。平成16年7月末に、グリリー中学校生徒16名及び4名の引率者が浪岡町にホームステイし交流を深める計画が進行中でございます。  一方、鹿児島県の上屋久町との交流は、平成4年1月に浪岡中学校生徒4名、引率者2名がホームステイをしたことに始まります。その後、上屋久町からは、平成5年1月に生徒4名、引率者2名が浪岡の町を訪問したことから現在のような相互交流が継続されております。  これらの交流の効果がどのように生かされているのかとのご質問でございますが、両事業とも、終了後の報告書から、参加した生徒がじかに異文化体験をした感動が素直に感じ取られることから、今はその教育効果を性急に期待することより、この後の成長過程でこれらの体験が参加した個人個人、みずからの取り組みの選択肢として時間をかけて醸成していくことに期待を寄せるものであります。  私は、これまでも申し上げておりましたが、国際交流・地域間交流にかかわらず、相互の交流は人々の「違う地域や世界のことをもっと知りたい」「地域特性や文化の違いを乗り越えて心を通じ合いたい」という相互理解と友好を深める方法であると考えます。そのための機会を多く準備し、継続させることが大切であると考えてございます。  次に、浪岡町の農産物や人の交流の動きがあるのかでございます。  まず、地域間交流での人の交流の事例ですけれども、平成12年8月に上屋久町の夏祭りに、浪岡から輸送したねぶたを運行して大好評をいただいたことや、また、このとき両町の友好盟約の調印が行われたわけでございます。また、平成13年3月及び13年10月には、浪岡町及び上屋久町の民生児童委員の相互訪問による視察研修が実施され、意義深い交流が図られました。  さらに、平成14年8月の北畠まつりには、上屋久町長を初めとする40名の方々が、門外不出の縄文太鼓を携えて参加し、伝統芸能の披露とともに、初めて耳にする太鼓の演奏に大きな感銘を受けました。  物産の交流ですが、日本列島中学生交換ホームステイ浪岡の会の有志や、最近はこれまでの交流の経緯から、個人レベルや各団体間で行われているようでございます。  上屋久町では、この2月1日に民間の企業が島内の産品の地産地消を図る目的で「屋久島ふるさと市場」を開設いたしました。その中に、浪岡町の特設コーナーが設けられて、浪岡農協からのリンゴとジュースが陳列され、反響を呼んでいるとのことであります。  なお、現在は、浪岡の道の駅・アップルヒルで、屋久杉の工芸品、ウコン等を販売して好評を得てございます。  次に、町おこし対策室の取り組みについてでございます。  町おこしは仕掛け人だと思うがいかにでありますけれども、町おこし対策室の所管する事務は14であります。議員がおっしゃる仕掛け人とは、例えば観光協会が主催する桜祭り、全国津軽山唄選手権、火の玉探検などの事業では、実質的に町おこし対策室の職員が事務作業から現場の作業まで主体的に対応しておりますが、本来的には補助金の交付を受けた団体である観光協会が当たり、町おこし対策室は、本来的には企画や調整の部分で機能すべきであるとの認識をいたしております。今後は、このような方向に沿った取り組みが必要であると考えてございます。  次に、グリーンツーリズムの活動状況はであります。  平成12年10月に、「浪岡町グリーンツーリズムクラブ」が組織されました。これまで東京世田谷の桜新町に春と秋に出向き、浪岡のリンゴを初めジュースやジャムなどの加工品の宣伝と販売を行ってございます。  平成15年3月に、津軽地域で農家民泊などに取り組むグループ5団体が「津軽・ほっとステイネットワーク」を立ち上げ、将来にわたって連携をとりながら、農家民泊の受け入れなどに対応していくものであります。  具体的には、この5月27日に千葉県の船橋市の中学生及び引率者 260名が津軽に農家民泊する計画があります。浪岡町でも総勢41名を引き受けるために、宿泊先の決定を行い、また今後は「農家民泊の体験ツアーに関する旅行業法の適用除外」などの学習を通じて、民泊する中学生に感動と楽しい思い出が提供できるよう工夫を凝らしてまいります。  次に、今後の町おこし対策室の対応でございます。  先ほどもお答えしたように、町おこし対策室が所管する事務は、いずれも町民に密着した重要なものであります。平成11年4月に設置してからこれまで、特に地域の活性化対策として、りんご花まつり、りんご市、他市町村や団体と連携して実施している国際交流事業が挙げられます。  私は、今後も町民や地域の人々に喜びや感動を提供できるようなさまざまなイベントの計画や、細野・相沢冬物語のような地域の人々が実施するイベントに対しても積極的に参画してまいりたいと考えてございます。  次に、浪岡町の観光とPRについてでございます。  浪岡町ならではのこだわり品を特定することは、今現在は容易ではございません。友の会が製造する素材にこだわってアップルパイと各種漬物、生活改善グループが大豆の栽培から製造まで行っている「まめや」の製品、その他誘致企業が製品化している大釈迦の水などが挙げられます。  しかし、浪岡町には観光と結びつく要素を持った素材が結構あるわけでございます。  県民の森梵殊山、この梵殊山にまつわる火の玉探検とお釈迦様の墓、美人川伝説の炭焼き藤太と福姫、今では愛好者が列をなしてくみに来る十和田霊泉の水、2年前からアップルヒルが冬の農業として取り組む冬のリンゴ園と雪室でのリンゴの保存がマスコミに取り上げられたことから、これと並行して募集した「みやこうた」の応募は全国にまたがり、応募総数は1万点を超えました。また、児童・生徒によるリンゴ体験学習は、袋かけ作業を初め、もぎ取り体験は10団体で 550人を数えております。その他、観光客によるリンゴ狩りは 3,085人に達するなど、リンゴが観光資源としても有力な素材であることが認識されつつあります。  これらのことから今後は、これらのユニークな素材を浪岡町だけのこだわり品として物語性を附帯させ、注目度を高めるようPRに努めてまいらなければならないと考えてございます。  次に、観光ルートでございます。  浪岡町内の各地に点在する観光資源の有機的な活用を図るため、ルート化の構築の必要性は、だれしもが認識するところであります。  平成14年12月に新幹線八戸駅への乗り入れ、さらに特急「つがる」の浪岡駅停車も同じ時期でありました。この効果としては最近は、浪岡町が西北及び五所川原への玄関口の様相を呈しており、道の駅・アップルヒルを中継する観光ルートもつくられました。  これは主に九州からの観光客に的を絞り、西北及び五所川原への誘客を企画したもので、その中継点として道の駅・アップルヒルが組み込まれており、この冬も10回程度の運行が計画されてございます。  このように、これまでどちらかといえば注目が薄かったそれぞれの素材が、アイデアや組み合わせで今後は観光資源として生かせるのではないかと期待を寄せておるわけでございます。  次に、青森市民農園高齢者健康農園開設の状況でございます。  青森市の市民農園開設状況は、ふれあい農園、市民農園、高齢者健康農園の三つの方法で行っております。いずれも市民が自然に親しみ、生産活動を体験し、収穫の喜びと楽しさを味わうとともに、参加者相互の親睦と交流を深めることを目的に実施されております。  高齢者健康農園は、昭和53年ごろから実施されており、青森市社会福祉協議会から老人クラブ連合会が委託を受けて、雲谷の青森市高齢者農園に開設しております。参加料は、運営費相当分として、団体作付が 3,670円、自由作付が 1,500円で、面積は10坪の区画で 420区画あり、体力に自信のある市内在住の60歳以上の一般の方と高齢者団体を対象としており、市の土地と無償で提供された土地で実施されておりますので、土地代は無料であります。  市民農園は、大野農園85区画、原別農園 110区画、造道農園87カ所の3カ所で実施されており、いずれも休耕田を利用したもので、市民の利用料は無料で、土地代は無償としていますが、農園主に耕起から肥料散布までの作業代として 100平方メートル当たり 7,000円を青森市で支払ってございます。  ふれあい農園は、平成13年5月から市の農業指導センターの敷地内に開設された四戸橋のふれあい農園で行っており、料金は個人用 3,000円、団体用1万円、車いす用は無料で、利用料については市が収納し、ふれあい農園も含めた農業指導センターの施設管理業務がJA新あおもり後潟支店に委託されていると聞いてございます。  区画の規模及び数も個人用には10坪の 100区画、団体用には30坪の10区画、車いす用には 2.4坪の10区画の内容でございます。  ふれあい農園、市民農園、高齢者健康農園とも、市民に好評とのことでございます。  次に、6番でございますけれども、農協と生産者、消費者が結びついた売れる米づくりについてるるお尋ねがありましたので、一括して答弁を申し上げます。  浪岡町で生産された、いわゆる「浪岡米」については、平年作でおよそ10万俵が販売され、そのうち農協に集荷され全農ルートで販売されているのが約37%の3万 7,000俵、商人である集荷業者が集荷し、全集荷連ルートで販売されるのが約20%の2万俵、計画外米として販売形態のつかめていないものが約43%の4万 3,000俵と推計されています。  米販売においてブランドとして成立するための一般的な条件は、小売店の需要に安定的に供給できる、10万俵を確保していることが最低条件と言われております。  したがって、浪岡米としての販売戦略を立て、ブランドとして売り出すためには、浪岡で生産され販売される米のすべてを集荷して販売するか、それぞれ系統別に販売されている「浪岡米」に系統の理解と協力を得ながら、統一した販売戦略に基づいて「浪岡米」として売り出すことをしなければならないことになります。  しかし、これは今申し上げたように、それぞれ永年定着した販売ルートに乗せ、分散されて販売されている実態から、新たに「浪岡米」として売り出すことは難しいものと考えざるを得ません。  ただ、農協・全農ルートで販売されるものも、商人系・全集荷連ルートで販売されるものも、産地としての浪岡町は表示されて販売されているそうであります。  ちなみに、浪岡農協の3万 7,000俵を販売するための全農ルートの販売については、基本的には全農の販売戦略に乗せ、安定的に供給することが義務づけられているそうであり、そのルールを大きく逸脱しない範囲において、独自ルートの開拓と販売が認められているそうであります。  独自ルートにより販売されるものについてですが、町内の各施設に供給している数量が、白米で年間約 360俵、直売所で販売されている数量が約90俵という実態で、取扱量の約 1.4%となっています。  したがって、奨励品種の課題も、地産地消の課題も、二次加工の課題も、県外での需要拡大についても、現時点では取り扱い量が壁になっており、独自の販売戦略を立て、販売経費をかけてペイできるかという問題に直面しているところでございます。  いずれにいたしましても、農協が「浪岡米」の有効な販売戦略を樹立して実施するという段階では、協議をしながら必要な支援をしてまいりたいと、こう考えております。  次に、コンビニエンスストアや大型ストアについてでございます。  工藤議員が言われるように、コンビニエンスストアの24時間営業による深夜においては、お客さんも少なくなること、また従業員も手薄となることから犯罪が起きやすい時間帯であるわけでございます。  これを裏づけするように、深夜、いわゆる午後10時から朝7時までにおけるコンビニエンスストア、スーパーマーケットを対象とした強盗事件は、平成15年10月末現在で 633件であり、前年同期と比べてプラス 285件の81.9%と急激に増加しているとの報告がされております。  これらに対する防犯対策については、防犯基準に基づき全国で防犯指導等が行われてきたところでありますが、非常通報装置、非常ベル等の防犯機器が設置されていながらも、余り活用が図られていないのが現状なようであります。  このようなことから、警察では全国的な規模で平成15年9月に「コンビニエンスストア・スーパーマーケットの防犯基準」を見直ししてございます。  そして、新基準に基づき、コンビニエンスストア、スーパーマーケットの関係業界団体に対して、この基準に沿った防犯対策の推進を要請するとともに、各警察署においては防犯指導の実施、店舗への夜間立ち寄り、警ら、警戒活動を強化するとしております。  当町においても、コンビニエンスストアや深夜スーパーマーケットが何軒かあるわけですけれども、浪岡警察署でも既にこのような対策がとられていると聞いてございます。  また、暖かくなりますと、コンビニエンスストアやマーケットの周辺に生徒や学生たちがたむろしているのが見受けられます。いろいろなことがエスカレートして犯罪に結びつくおそれがありますので、警察署及び各種関係団体と連携を密にして、犯罪の芽をつむため対処をしていきたいと、こう思ってございます。  次に、小作料については農業委員の方から答弁をさせます。  次に、町政を語る会において要望などがどのぐらいの進捗率かとありますけれども、1と2について関連がございますので、あわせてお答えをいたします。  町政を語る会は毎年、予算編成時期前の11月中旬に町内会長及び行政連絡員が一堂に会して、町内が抱えている問題等について、要望・意見・提言を申し述べる機会であります。町側は、私を初め助役、収入役、教育長、及び関係参与が出席をして、問題解決のための方向性・方針等を説明し、ご理解とご協力をお願いしております。  平成14年度の要望等については52件ありましたが、道路整備、側溝整備等の生活関連基盤整備関係が35件、67%で要望の大半を占めてございます。その進捗率は、15年度予算で約70%であります。  優先順位については、担当課で現場を確認した上で、予算と緊急度合い応じ対応してございます。  また、平成15年度の要望は75件であります。現段階において、16年度予算で対応できる内容は35%ぐらいであります。今後も創意工夫をしながら町民の要望に鋭意こたえてまいる所存でございます。 6 ◯議長(福士銀一君) 農業委員会会長。 7 ◯農業委員会会長(福士修身君) 小作料のことでございますけれども、小作料は3年に1度見直しを行っておりまして、現在、平成17年にもう一回見直しということになっております。  それで、浪岡町の小作料は三つに分けております。上中下というふうに分けておりまして、整備された田んぼ、これを上田といいます。それで、中田は整備されていない田んぼでございまして、下田の方は山田でございます。それで、青森の方は、整備されている田んぼとそれからされていない、二つに分けております。浪岡の町の場合は、上田が2万 5,000円、中田が2万 2,000円、下田が1万 8,000円と。青森の方は、整備されている方が1万 9,000円、それから整備されていない方が1万 7,000円となっております。  それで、この小作料の算出方法でございますけれども、青森の10アール当たりの平均が 584キロでございます。そして、浪岡町が 597キロが平均でございます。それで、政府米の比率の9%、それから自主流通米の91%を足したものに10アール当たりの数量を掛けるわけです。そうすると、青森市が14万 617円になります。それで、浪岡町が13万 5,917円になります。それが粗収益ということになります。  それから、あと生産費ですが、育苗、肥料、農薬さまざまございます。それで、粗収益から生産費用を引きます。そして、その中で青森の方が引きますと……、そのほかに畦補修ということがありますので、これを引きますと、青森の方が1万 9,201円になります。それで浪岡町が2万 5,000円と、こういうふうになってございます。
     それで、青森と浪岡と一番違うところがございます。農機具の方が青森が 4,974円かかっております。浪岡町が3万 4,873円になっております。それから、もう一つ違うところが労働費でございますが、青森の方が4万 8,507円、浪岡町が1万 8,894円になっております。ということは、浪岡の方が大型の農機械でやっていると。青森の方がコンバインとか、そういうものとかバインダーだとか、小さいトラクターでやっていると、そういうことになります。以上でございます。 8 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。7番工藤議員。 9 ◯7番(工藤幸造君) まずもって、詳しく報告いただきまして、ありがとうございます。  まず最初に、細野山の家のことなんですけれども、先ほど私質問した中に、延べどれぐらいの人数来ているかというふうな、山の湯の温泉ですけれども、相当数来ているということでありました。それで、もちろん地域の人たちの話を聞くと、温泉の効能がすごくいいということの感じで来ているんですけれども、ただ私も入ってみました。もちろん掘削に対しては町の予算を使っていますけれども、そのように浪岡町の中においても、ああいうすばらしい細野のところに温泉がわくことによって人の出入りが大分多くなっております。そして、入ってみた感じでは、ちょっと狭い感じがいたしました。これは行った人みんなが感じているんじゃないかなというふうに思っています。どうせなら山の家のあの周辺、イベントもそうですけれども、ああいう自然のすばらしいところに、もうちょっと町でも手を加えながら周りの整備やら建物等についても整備した方がいいんじゃないかなというふうな、私の行ったときの感想でした。山の家の周辺にも、もちろん細野の渓流魚増殖実習所、学校においては学校5日制の中においてでも体験学習の中においてやっております。そういう関係で身近にある細野山の家の温泉ですので、もうちょっと町でも予算をつぎ込みながら、中途半端じゃなくて、もうちょっと整備した方がいいんじゃないかなというふうに思っています。  それから、交流も含めながら窓口は町おこしの方でやっておりますけれども、交流を含める関係、人の出入りが多い関係上、あそこに行っても、どっちかというと店がありません。浪岡町にこだわった農作物いろんなこと、たくさんあると思います。それは道の駅でもたくさん展示されています。確かにそうですけれども、せっかく、さっきの話だと町外からも大分来ているようですので、温泉に入れば飲みたくなるし食べたくなるし、いろんな部分が生じております。各温泉の近くにおいてでも店等がたくさんあります。そういう関係も含めて、周りの整備が必要かと思いますけれども、どうですか。意見を聞きたいと思います。 10 ◯議長(福士銀一君) 町長。 11 ◯町長(加藤新吉君) 今、工藤議員のご指摘されました相沢の温泉でございますけれども、率直に言って狭いわけであります。それは、率直に言って、まさかこう人が入ると思っていなかったと。たった1日で20人から30人が入れば大体管理費も間に合っていくような計算をしたわけであります。そういうことで、1日平均して 100人から 150人でございます。これは町でああいう施設を建てるわけじゃないんです。町でただ温泉に 1,500万円をやるだけで、この後、管理している財産区の組合がどういう計画をするか、これはわかりませんけれども、まだあれを開業してから半年しかなっていないわけであります。もう1年か1年半ぐらい見てからでも、あれを大きくするのは結構だと私はそう考えておりますので、これからはやはりおいでになったお客様にはご迷惑をかけないようなやり方でいかなければならないなと、こう思っております。  それから、店がないわけでありますけれども、私いつでも相沢の方々にお願いをしていることは、相沢はキノコをやっている人もあるんだと。それから山菜もあるんだと。これを温泉に入りに来る人のために、これを幾らかでもあそこで販売した方がいいんじゃないかと、こういうお願いをしております。しかし、あれは何かの機械、ジュースの販売機、あれはただ、何も人使わないで、ただ置いでいるもんでねんだざいろ、販売機。それもだけれども、やはり農家でとれたもの、それからキノコ、山菜、あそこで販売してくれと、こうお願いしております。それはこれからの計画があると思いますので、その点ご理解願いたいと思います。 12 ◯議長(福士銀一君) 7番工藤議員。 13 ◯7番(工藤幸造君) はい、わかりました。  最初、当初の計画からいってやってみたところ、相当数、今まで2月現在まで2万人の人たちが来ているというような報告ありました。そのような感じで、浪岡町ではあれぐらいすばらしいところがないと私感じています。そしてまた、細野のところは山林とかいろんな部分があって、山菜いろんな部分でも自然の中からとれるものもたくさんあると思います。ぜひ山の家のところの周辺、地元のことも地元の皆さんも一緒に考えてもらって、浪岡町にはこういうすばらしいところがあるんだというふうなことも含めて、今後、経過を見ながら対応すると思いますけれども、ぜひ町の方でも一緒にやって考えていただきたいなというふうに思っています。  それでは、次、関連しますけれども、先ほどこだわりのことにもちょっと触れました。山の家では店やるんであれば、道の駅ばかりでなくて浪岡町にこだわったものも、浪岡町でなければない、そういう品物もぜひ売っていただきたいというふうに思います。  それから、さっき山の家ではいろんなイベントを開催しているというふうなこともありましたけれども、人の交流を多くするためにも、温泉に来る人たちを減らさないためにも、何回か常にイベントを組みながら人の出入りを1年ごとに多くなるような、そういう環境づくりをぜひお願いしたいなというふうに思います。  続いて、メーン州、屋久島のことなんですけれども、実は道の駅それから各店、いろんなことを見て回っているんですけれども、メーン州に行っている人たち、屋久島に行っている人たちが今まで相当数、延べ……、行って交流を図っていますけれども、その後の生徒、中学校からずっといくと今社会人、いろんな相当な年齢になっております。その人たちが浪岡町では、その追跡調査というかな、その人たちがどういう方面に行っているのか、もしわかっているのであれば、ちょっとお知らせ願いたいというふうに思いますけれども、どうですか。 14 ◯議長(福士銀一君) 学務課長。 15 ◯学務課長(有馬孝彦君) その後の追跡調査を行っているかということでございますが、申しわけございませんけれども、その追跡調査は行ってございません。行った後の報告は文化祭のときに一部屋を設けて、いろいろな展示をしたり報告はしていますし、個人的、それぞれの子を言いますと、行ってきた子は、向こうのホームステイ先とメール交換したり、時には電話をしたりと、そういう交流は続いているようでございます。 16 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 17 ◯7番(工藤幸造君) わかりました。  屋久島の交流についてですけれども、道の駅、各スーパー、いろんなところを見て回ったんですけれども、道の駅の方に行ったら、沖縄、北海道、秋田、岩手というふうな看板が立って、その地の産物を販売していました。  しかしながら、屋久島の看板はありませんでした。品物は展示して売っているだろうというふうに思いますけれども、私のところでは目につかないで、これほど屋久島、メーン州、いろんな形で交流しているにもかかわらず、そういうことがなかったのがすごく残念だなというふうに思っていました。  実は私、屋久島の人たちとは、向こうには行きませんでしたけれども、屋久島の人たちとは冬に来ますから一日一緒にいてずっと歩いてみましたけれども、そういう関係で、このものに携わりながら、まだ屋久島の方に、どういう環境なのか、まだ行ったことがなくて、行く予定だったんだけれども都合悪くて行きませんでした。それで、ぜひとも屋久島のものを取り入れたということは、私、先々週、実際、屋久島の方に行ってみました。どういう環境なのか、そしてどういう人たちが、どういうふうな形で、向こうの方でも観光を主にしていっているのか実際見に行きましたけれども、非常に自然的な部分で民家も離れて、何というかな、店そのものも余りないというか、そういうふうな感じでありました。  そういう屋久島との交流がありながら、ただ残念なのが、浪岡のリンゴと米がなかなか目にすることができませんでした。もちろん浪岡もそのとおり余り、それこそ交流、姉妹校を結びながら、ずっとここ十数年交流しているにもかかわらず、そういうことが目にありましたので、ぜひ、できるならば浪岡の品物も屋久島の方に、できるならばPRしながら置いた方がいいんじゃないかなというふうに思ったわけです。それで、屋久島の関係については、ぜひもうちょっと、町の予算をつぎ込みながら交流しているので、その部分も中に取り入れていただきたいなというふうに思います。  屋久島そのものは、あのとおり自然を相手にしての、皆さんも行ってわかっているとおり、自然を相手にしているPR、そういうふうな観光だと思います。さっきも触れましたけれども、そういう関係では屋久島の人は冬に来ています。冬にこだわらず、季節の春、秋、四季を通して屋久島の人もこっちに来ることも考えてもいいんじゃないかなと。その関係で細野山の家の方も見ることも体験することも、たまには必要じゃないかと。余り季節的にこだわることもちょっと考えた方がいいんじゃないかなというふうに、考えもつけ加えてお願いします。  それから、町おこしの関係で、この前、細野山の家の中にいて、各団体等があいさつしました、町長初め。その中で何か聞きなれない「もほの会」とか、そういうふうな人があいさつしていましたけれども、「もほの会」ってどういう団体なのか、ちょっと聞かせてもらえれば。 18 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 19 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 「もほの会」についてのご質問であります。ご承知のとおり「もほ」というのは津軽弁でいうフクロウのことであります。「もほの会」の立ち上げというのは平成13年12月であります。メンバーは全部で20人。そのうち13人が農家であります。  その立ち上げた趣旨といいますか、それは浪岡の吉野田ですか郷山前ですか、あの辺にリンゴの老木に巣をつくるフクロウがNHKで放送されまして、非常に注目度が高まった一時期がありました。それで、私も、道の駅で開催しているりんご花まつりでもフクロウのコーナーを設けたりということで、かなり力が入った一時期ありました。いずれにしても、浪岡のリンゴ園というのは、そういうことで、フクロウが巣づくりするようなのどかな自然に恵まれたところなんだよと、その辺のところを切り口として、これからいわゆるリンゴの販売に対する付加価値とまではいきませんけれども、おまけみたいな感じで附帯させたいと、そういう思いで実は立ち上げたわけであります。  この後の活動でありますが、今までは郵便局でやっている「ゆうパック」っていうんですか、あれにフクロウのロゴを入れたリンゴを販売したりした経緯もあります。ですから、この後も、今申し上げた趣旨から、浪岡町のリンゴはフクロウが巣づくりするようなのどかな田舎なんだということを売りにして活動を続けていくということで、今皆さん張り切っております。以上です。 20 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 21 ◯7番(工藤幸造君) それから、浪岡町の観光についてですけれども、浪岡町がもし青森市と合併した場合、一つの例として観光バス、結局観光のためのバス、利用した場合、観光旅行会社といろいろと話をした場合には、青森市を通って浪岡町に来た場合には、浪岡はどういう観光のルートで通れば浪岡をPRして対応できるかなと。今後はやっぱり物流、物、交流を多くするためには、やっぱり浪岡の幾つかのコース、それに対応する人がいなければ人の交流、多く出入りすることはなかなか難しいんじゃないかなということも考えますので、さっきいろんな梵殊とか、いろんな部分、町長さん話ありましたけれども、あえてまた質問するんですけれども、浪岡と青森市と合併した場合には、青森から浪岡通ってバスが来た場合には、対応することにおいては、見せどころ、これだけは見せたいなというふうな町の名所、そういうところはありますか。 22 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 23 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 町長答弁にもありましたけれども、浪岡町にはさまざまな、これから観光に結びついていく要素を持ったものがあるということであります。具体的な事例として、新幹線効果の話からJTBでは九州のお客様をターゲットにして商品をつくっております。流れとしては福岡空港から青森空港経由で西北の方に入っていくわけなんですが、その途中でアップルヒルもいわゆる中継点ということで、いわゆる冬のリンゴ園、これらが多分目玉になったと思うんですが、いずれにしてもアップルヒルには立ち寄るという格好のパッケージをつくっております。これ冬期間限定で年10回ぐらいの計画ということで、私のところにもパンフレットが舞い込んできております。  さて、今、工藤議員おっしゃるように、この後、青森市をターゲットにした観光ルートの構築ということでありますけれども、基本的には町長の答弁あったとおりなんであります。ですから、これからソフトを展開として、そういったものをどうつなげていけるのかと。これ私ども町おこし対策室を含めて課題かなというふうなことで考えております。この後もご協力やら提言いただければありがたいなと考えております。 24 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 25 ◯7番(工藤幸造君) ぜひ浪岡町の観光を考えたコースも考えていただきたいというふうに思います。  次に、青森市民農園と健康農園のことについてですけれども、今後青森市と合併した場合には、手順としてさっき説明ありましたように、浪岡町としては農業の町であります。米とリンゴ、そのことも含めて、野菜もこれから力を入れなければならないかなというふうに思いますけれども、あちこちで青森市の場合には遊休の水田を利用しながら野菜をつくって市民開放しているというふうな、先ほどありましたけれども、浪岡の場合には非常にこのごろ高齢化が進んで、リンゴの木の伐採、あちこちに遊休農地が非常に目立ってきました。野菜等については排水管理ができないと、非常に雨が降ったら難しい環境にあります。浪岡の場合には、あちこちリンゴの木が伐採されて、農地が非常に原野的なものが目立ってきております。そういう関係で、浪岡町では市民農園、青森と合併しなくてでもしても、もう少し考えてみる必要があるんじゃないかなというふうに思いますけれども、さっきの青森との説明の関係を見ると、浪岡町としては今でいくと町民農園になりますけれども、そういう対応はいかがでしょうか。 26 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 27 ◯農政課長(古川輝雄君) 市民農園ということのお尋ねでございますが、浪岡町では平成12年、13年に試験的に農協が主体でやってございます。規模が90区画でございまして、約10坪でやった経緯がございます。90区画を用意したところ、参加したということですか、申し込みがあったのが13区画よりないというような状況でございます。それで、12年、13年でやったわけですが、14年からはやってございません。というのは、やはり考えられるのは、この13区画より申し込みがないというのは、人口が少ないという点があるんじゃないかというように考えているところでございます。  なお、今後のことについては、やはり市民農園型については検討せざるを得ないんじゃないかというふうに考えているところでございます。 28 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 29 ◯7番(工藤幸造君) その当時は確かに申し込みをとったところ、そういうふうな感じかもわかりません。しかし、青森市との合併を考えた場合には、もし合併した場合には、浪岡町の環境、周りのこともPRしながら、ぜひそれをやってもらいたいと。その当時申し込み少ないといっていても、時代はどんどんどんどん流れています。農業をやめていく人もたくさんあります。そういう関係で、自然を利用した、それこそ顔の見える環境を考えると、ぜひやってもらいたいな、そういうふうに思います。  次に、売れる米づくりについてでありますけれども、米改革については随分、年々増すごとに変わっております。農家の人たちは目回るほど変わって、どうなるのかなというふうな感じのもとできております。売れる米づくりというふうな感じで米改革も行われておりますけれども、去年までの面積配分から今度ことしは量配分になりました。県の米の改革の中身を見ますと、16年度からは米が売れた分だけ今度数量の方も配分していくと。いかに米を売らなければならないかというふうな部分にいきます。そして、15年は凶作で非常に量もとれないような状態でありますけれども、私は今一つ一つわざと米づくり、品種、地産地消、この部分で触れたのは、地産地消というのはやっぱり浪岡町でとれたものは浪岡で消化するというふうな解釈で言葉はわかります。しかしながら、リンゴ、米、野菜、全般にわたり果たして地元でとれたものは地元でどれぐらいの地産地消、消化されているかということでちょっと疑問を感じているんです。  どういうことかというと、今スーパー、米に関していえば、野菜でもそうですけれども、今米を例にとっていけば、去年は凶作でありました。そして、14年は相当数の数量が出ました。回ってみると、農家から引き取っている額は1万 5,000円ぐらいです。そして、各米、今は米は自由に販売できるというふうな、さっき言いましたけれども、計画外は自分たちが売る部分が計画外で、政府・農協出荷を通していくのが計画流通米というふうにわかりました。今年度からはそれを撤廃して自由になりますけれども、各スーパーでも米を売っていますけれども、今米は各スーパーでは2万 8,000円から3万円、それぐらいの額が提示されております。これは安いか安くないかは、それぞれ消費者が感じることですけれども、その中にもちろん県の米改革の中にもありますけれども、地元、県産米の──県産米といえば「つがるロマン」ですけれども、県産米の米だけでなくて、販売するに当たっては他県産米の、ほかの県の米とブレンドしながらも米の販売にいかなければならないというふうな内容のことも打ち出しております。というふうなことを考えていくと、つまり、つがるロマン、さっきいろいろと米の数量については農協には相当数集まらない。3万 7,000俵、全体で10万ある中で計画外、それぞれ農家の方が自由に売るということが4万 3,000俵あるというふうなことがありました。なぜ、このように浪岡町の町民が、極端に言えば高い米だな。高い米を食べなければならないかと。それは買う買わないは自由であります。地産地消というふうなことを考えるのであれば、品種のことを言うと、つがるロマン、むつほまれ、それからコシヒカリ、あきたこまち、ゆめあかり、いろんな多種多様な品種がありますけれども、適地適作を考えてみても、青森では、浪岡ではコシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、ササニシキ、現につくっている人もあります。  結局は、私が言いたいのは、米地産地消、とにかく今問題になっているのは米を食べないということで米が多くなっている。もちろん外国との輸入の関係もあって米が増加になっています。いかに消費させるか。いかに農家の人に所得を上げさせるかということです。農家の人は水田を休ませて減反しながらというふうなことできています。このままでいくと、米の消化が進まないと、また量が減らされます。これは現実の問題です。  そして、さっきの中に米のことについては、消費の仕方には二次加工ということも私言いました。これは一つの手段であります。米を販売する方法としては、今スーパー見てください。 200グラム入りの、皆さんわかっているとおりに湯に入れれば食べられるご飯、それから電子レンジに入れると、チン入れると食べられるもの、いろんな部分で加工しています。そういう売り方もしています。そういう関係で、もうちょっと町と農協、もちろん生産者の皆さんと一体となって、その地消の仕方それから地産、つがるロマンの品種だけでいいのか。実際にはつがるロマンもむつほまれも、他県の品種とブレンドしながら販売しているのも事実です。そして、今年産に限り、米は 100%の県で奨励している袋には入っていません。ということは、業者も調べてありますけれども、ということは、いろんな部分で各大型店舗のところに米が販売されているというふうなことであります。  ですから、時間がなくなりましたけれども、もうちょっと地産地消の地消の部分に農協を通しながら力を入れていただきたいなというふうに思います。  以上をもちまして質問を終わります。ありがとうございました。 30 ◯議長(福士銀一君) 7番工藤幸造議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。     午前10時36分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午前10時49分 再開 31 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して、会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。5番工藤祥三議員の質問を許します。工藤議員。     〔5番 工藤祥三君 登壇〕 32 ◯5番(工藤祥三君) 日本共産党の工藤祥三です。  まず、市町村合併全般について質問をいたします。  今、浪岡町と青森市の合併が6月の法定協議会を前に大詰めを迎えています。市町村合併は、50年に1度あるかないかの大問題であります。浪岡町にとっては実質、青森市へのみ込まれる吸収合併でありますから、私は最も重要な問題だと考えています。  私は、今度の合併は最初から30万都市を確立させるために山越え合併をしてでも構わない、単なる数合わせの合併であり、町全体の幸せを願うためのものだとは考えていません。単なる数合わせの合併であります。さきの議会でも述べましたが、産業や経済構造の全く違う人口規模29万人の青森市が、県都としてプライドをかけた合併ではないのか。つまり、このままでいけば八戸市に追い越されてしまう。30万人の中核都市にならなければ箔がつかないといった、単なる数合わせだと思います。  大きいことというのは本当にいいことなのでしょうか。例えば、どんな選挙をやっても、青森市と浪岡町では投票率に大きな差があります。俄然、浪岡町が投票率が高い。つまり、小さいほどに政治が身近に感じて関心が高いからであります。大きいことは目が届かない。青森市では学校の除雪賃金 3,300万円が使途不明となり、いまだもって明らかにされていない。つまり、行政が大きいだけに監視体制に目が届かない。数年前まで橋本小学校の統廃合に絡む北国集合住宅をめぐって、教育委員会が議事録の改ざんまで行いました。  市営バスはどうなるのか。合併したら青森市のサービスは浪岡でも維持されなければならないことは当然であります。今検討されているのは、バス経営で赤字が大変なので、せいぜい浪岡駅から青森市内へ走る路線だけ。しかも累積赤字がおよそ9億円もある中で、経営の効率化をめぐり一部民営化の方針も打ち出すようであります。市長が諮問した今後の市営バスのあり方では、路線や料金の見直しなども含まれているようであります。つまり、いよいよ市民にとっても負担と不便を求められる考えであることが見え見えだと私は思っています。  少子化対策、つまり子育て支援であります。青森市には全く配慮がないと私は考えています。合併しても、保育料は青森市は5万円と高く、浪岡が3万円台と安い。当面、二、三年は合併しても従来の保育料とはいっても、結局は青森市の制度となり、第3子も無料の保育料が有料になる。この時点で青森市民が浪岡の保育園に入園されれば、保育料は安くなるのか。青森市の市民が浪岡町の保育所に入園させれば、保育料が安くなるのか。ならなければおかしい合併であります。  このように挙げれば切りがないほど、暮らしにかかわる問題が山積みされ目前に迫っています。  私たち6人の議員は、先般の12月議会において、町の将来にかかわる問題は、議員が決めるよりも住民投票条例をつくり住民の意思で合併を決めることを提案しました。この提案は町民にとって確実に支持されているにもかかわらず、まだ合併の全体像が決まっていないのだからということで否決をされてしまいました。私は、住民投票というやり方は最もシンプルで、時には大胆で、最も民主的な決め方だと思っています。中には、住民投票は 800万円もかかる、お金がもったいないという人もいるようです。しかし、合併は50年に1度あるかないか。私ぐらいの年代になりますと、この地に生まれて一生に一度しか経験のできない大問題です。この問題の選択に 800万円をかけるということは、はかり知れない価値があるはずであります。今、私たちを取り巻く町民は、住民投票に深い関心を寄せています。  そこで、質問に入ります。  加藤町長は「住民投票の運動は町に混乱を招く」と言っています。その真意はどこから来るのでしょうか。住民投票を拒んだ理由は、アンケートで結論が出たという町長の考え方に問題があるのであって、なぜ住民投票の動きになったのか理解していないのではないか。  次は、町長は、「町民アンケートは、町内会及び行政連絡員の全面的な協力で97.4%の回収率、93.6%の回答を得まして住民の意向を十分把握できたことから、再度地域住民の意向調査の必要はない」としながらも「青森市との合併を希望する人が半数を満たないことから当然さまざまな意見が出ている。今後はスケジュールに沿って地域住民にしっかり説明して納得いただいて、地域住民の合意に基づいて合併したい」、このように昨年の12月議会で答弁をしました。  回収率が幾ら高くても、町民の過半数は青森市との合併を望んでいるものではない。これで住民の意向が十分把握できたと確定することがそもそもの間違いであることは、合併説明会でも指摘されているとおりであります。しかも、14市町村合併の枠組みの中でのアンケートであり、その結果を受けて青森市と合併するという認識を今になっても当然ながら町民は持っていません。これらについての見解を述べていただきたいと思います。  中世の館で行われた合併シンポジウムで、国公立大学の講師が「合併しなければ惨めになる。自治体として生き延びれない」と発言をしました。私は、この発言は、あの会場にいた町民にとっては大きな衝撃だったと思っています。私流に言わせれば、おどしであります。合併しなければ惨めになる、こういう発言を町長はどのように受けとめたのでしょうか。  次は、事業所税の問題であります。私は前回の質問の中で、青森市が財政難に陥る、これらの問題を指摘してまいりました。メジロ押しされる大型事業がわんさか山積みされています。どうしても自主財源の不足から、30万都市に与えられる得点として事業所税の課税があります。その事業所税に青森市は頼らざるを得ない、そういう内容ではないでしょうか。  この事業所税がもし課税されることになりますと、浪岡町の町内だけでもおよそ30社の会社が対象になるとされています。これまでの課税されない事業所が事業所税を課税される。一体どういう影響が出てくるのでしょうか。私たち農家にとっても大切な農業協同組合、これらが 400万円前後の事業所税が課税されないのでしょうか。企業誘致にもさまざまな弊害が出てこないのでしょうか。この点について見解を求めたいと思います。  12月議会で町長は、中学校の耐震診断化、これを明言し、今年度で予算化されました。非常によいことだと思っています。青森市の教育行政は、これもまた前回の議会でも指摘してまいりました。古い学校がたくさんある中で教育環境が整備されない。教育環境は、天と地の差がある浪岡町と青森市。耐震診断で浪岡町の中学校が危険校舎と診断されれば、合併しても新築に向かうことができるのか。  次は、スクールバスについてであります。  スクールバスは町独自のものであります。私は、合併することによって、やがては弊害があるのではないかという不安も持っています。もし仮に市営バスが走るのであれば、理論的にはスクールバスは不要になるはずではないのか。この点についてお伺いいたします。  若柳地区における常盤村への併合、いわゆる分町問題です。  青森市との合併が問題にされたときに、若柳地区など分町騒ぎが起こりました。このまま進めば青森に行きかねない。私たちの生活圏は常盤村なんだから常盤へ行きたい。これが分町であります。もっともだと私は思っています。国では一方では市町村合併、合併問題では私はこの分町というのが一定程度いろんなところで出てくる問題だと考えています。町では、この分町に動き出したと私は認識しているところでありますけれども、果たして合併が進められる中で、この分町というのは本当に実現されるものなのか。合併の時期までに分町ができるのか。はたまた、もしかしたら分町に動き出したという、その動き方が鈍かったのではないか。この点についてお答え願います。  最後に、国保税についてであります。  今、私たちの暮らしは本当に大変な状態であります。ところが、このたび国保税が17.7%の大幅な値上げが提案をされました。2年連続の値上げであります。所得の落ち込みがある中で、国保加入者は果たして今後の値上げは負担能力があるのでしょうか。現在でも滞納者が多い中、短期保険者証の発行など、さらにまともな保険証でないということである、私は制裁だと言わせていただきます。この短期保険者証の発行がふえるのではないかと危惧するところであります。あわせて収納率の低下は免れない事態になるのではないでしょうか。これらの点についてお答え願います。 33 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 34 ◯町長(加藤新吉君) 5番工藤祥三議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、市町村合併問題全般についての1番についてお答えいたします。  津軽地域14市町村は、平成14年の10月に任意協議会であります「津軽南地域市町村合併協議会」を設置をいたしました。  しかし、この時点での町の考え方でありますが、浪岡町は津軽4市の中間に位置しており、さまざまな合併パターンが考えられることで、2回の町内会説明会や広報誌、チラシ等で情報提供した後に、町民アンケートを参考として決定するとしております。  そして、アンケートでは、結果的に合併の相手方の選択で青森市を選んだ方が45%、弘前を中心とする14市町村が19%、浪岡周辺4町村が18%、黒石市6%などとなってございます。合併の相手方を青森市として8月8日に任意協議会の設立を表明をいたしました。そして、10月6日に第1回任意協議会「青森浪岡21世紀まちづくり創造会議」を立ち上げて、現在7回目の会議を終了しておりますが、事務事業等制度の調整や新市建設計画の素案策定の途上にあるわけであります。  私は「住民投票は、町に混乱を招く」と言ったその言葉の真意は、現時点で青森市との任意協議会において、事務事業の調整や主要事業の調整などを交渉中であることで、町が一丸となって当たらなければならない時期にあり、現状における仲間割れのような行動は町の利益を損なう何物でもないとの認識から、このような表現となったものであります。  任意の協議会を立ち上げる際、合併予定スケジュールを示してございますが、3月になって事務事業の調整やまちづくりをどのようにするのかといった「新市建設計画素案」ができる運びとなってございます。  合併後のまちづくりが3月になって全体像が見えてくることから、その後に開催する住民説明会において詳しく説明をしてまいります。  次に、合併問題全般についての2でございます。  2についてのご質問を要約すると、第1に青森市との合併は過半数に達していない。第2に、アンケートは津軽14市町村の枠組みの中で行われたから、青森と合併するという認識を持っていないのではということだと思いますので、これにお答えをいたします。  合併説明会では、第一に国・県がなぜ今市町村合併が必要だと言っているのかということを町内会説明会で説明をして議論を重ね、次に県が津軽14市町村との枠組みとした理由などを説明してまいりました。  このことから、アンケートについては、2項目に絞っての調査をしたところであります。最初の項目は合併の必要性を問う「合併に賛成か、反対か」でありまして、次の事項は合併の相手方を問う内容としておりまして、極めて単純でわかりやすい内容としたものであります。  確かに合併の相手方を青森市と選んだ方は45%で過半数には達しておりませんけれども、2位に位置する弘前を中心とする津軽14市町村は19%、3位の浪岡を中心とする4市町村は18%を大きくしのいでございます。  また、町内会の説明会等の資料等は、津軽南地域市町村合併協議会に加入しております関係上、指標を主体として弘前市を中心とした津軽14市町村の内容が大半を占めておりましたが、合併の相手方を具体的に問うことでは、説明会でも浪岡町の合併問題では合併をしないことも選択肢の一つとして、合併選択肢がたくさんあるのでアンケートを実施して町民の意向を参考として決定すると申し上げてきたところでありますから、青森市を合併の相手方としたことは全く問題がなく、3月下旬に策定予定の「新市建設計画素案」で具体的なまちづくを示して、さらに理解を得たいと、こう考えております。  次に、3番目でございます。  1月28日に中世の館多目的ホールにおいて青森浪岡21世紀まちづくりシンポジウムが開催をされました。客席が満杯になって補助いすも出しての大盛況でありました。  シンポジウムは、さきに弘前大学渋谷助教授が基調講演を行い、次に渋谷助教授がコーディネーターを務め、パネラーに青森市長、創造会議委員の田中恵美子さん、大坂栄造さん、山本恭逸さん、それに私と5人でありました。  シンポジウムでは、浪岡町役場庁舎、病院、消防署、市営バス、除雪対策、アクセス道路などの重要事項について話され、大変有意義であったと思ってございます。  その中での山本さんの発言が工藤議員にとって大きな衝撃であったようでありますけれども、私は冷静に受けとめているところでございます。  山本さんは、青森公立大学教授で地方自治研究学会理事も務めておられる地方自治問題専門の学者であります。さらに、山本さんは、三戸町の合併しない場合の財政シミュレーションは、町職員の3割削減ということが言われておりますが、地方交付税の削減の進みぐあいが急で、職員数「3割削減」ではなく「3割」にしなければならないようなことも予想しなければというようなことも申されております。大学教授でありまして、専門家の申されることでありますから根拠のある発言であると思いますので、大変興味深く聞くとともに、当町においても、合併特例法失効期限内に合併しなければならないと意を強くしたところであります。
     次に、4番でございます。  事業所税は、事業用家屋の床面積が 1,000平方メートル以上、または従業員の数が 100人以上の事業所に課税されます。  そこで、現時点での固定資産税課税台帳及び法人町民税申告書記載事項などから推定すると、本町においてはおおむね30社が事業税の課税対象になるであろうと想定をいたしてございます。  なお、公益性、公共性の高い福祉・医療施設は非課税となっており、具体的には老人ホーム、病院、老健施設などが該当になります。  事業所税の課税は、企業にとって新たな負担になることは間違いありませんが、しかし、中核都市では、都市機能を維持発展させるためには、道路、上下水道、ごみ処理などの都市施設や環境の整備に毎年多額の投資を必要とします。  事業所税は、資本投下した都市からの行政サービスと企業活動との受益関係に着目し、「負担公平」の観点から、事務所・事業所に負担を求めるものであり、税収はすべて都市環境の整備及び改善の事業費用に充てられる「目的税」であることをご理解いただきたいと思います。  なお、合併特例法第10条第2項においては、合併後5年間は、事業所税が課税されないよう措置されていることもご承知いただきたいと思います。  次、中学校の耐震のことでございます。  中学校の校舎は、昭和48年に着工して50年に完成したものであります。約30年になります。この間、平成3年度に補助制度の大規模改造事業で一部補修はされているものの、現在は外壁・内壁の傷みを初め雨漏りなど、大分老朽化が目立ってきました。しかも昭和56年に建築基準法が改正になっていることもあり、建物の安全確認のためにも平成16年度の予算案に耐震診断委託料を計上したものであります。  調査の結果「危険校舎」ということになれば、合併にかかわらず対応せざるを得ないものと認識をしております。  それから、6番スクールバス。  スクールバスは、町内六つの中学校を1校に統合した昭和50年に、遠距離通学となる生徒の通学対策として導入したものであります。旧中学校が町の中心部から放射状に位置されていた町の地形上、大型車5台、中型車2台の計7台のバスで対応をしております。  合併に伴う事務事業の調整については、双方協議の結果、「両市町ともに現行の制度を適用する」ということで進められており、浪岡町の地域においては現浪岡町の制度を引き続き適用することになっておりますので、特に弊害はないものと考えております。  なお、青森市の場合、中学校は新城中学校がスクールバス1台を所有して運行業務を実施しており、小学校は東陽小学校がスクールバス運行業務を委託で実施しております。  次に、若柳の問題でございます。  このことにつきましては、増館字若柳地区の「若柳町内会地区の常盤村への併合を進める会」から平成15年5月30日に69人の署名で町及び議会に請願書が提出されてございます。  議会に提出された請願書については、総務企画常任委員会に付託され3回にわたり審議されておりますが、いずれも継続審議となっていることは、既に工藤議員もご承知のことと思います。  青森市との合併時期までに併合できるかということですが、先日これらのことについて、常盤村の職員と一緒に県へ職員を出向かせ、合併手続やそれにかかる期間等について調査をさせてございます。  ただ、町では現在、青森市との合併につきまして任意協議会を設置し、種々の事務事業の調整を行っているところでございます。そして、これらの事務事業が調整された後に、平成16年6月には法定協議会に移行する予定でございますので、若柳地区等の併合問題は、合併と緊密な関係がありますので、町といたしましては、これらのことを総合的に考えながら進めてまいりたいと、こう思います。  それから、国保税についてでございます。  ご承知のとおり、この国保制度は給付と負担のバランスが前提となっておりますが、長引く経済不況、農産物の価格低迷などにより所得が落ち込み、反面、高齢化が進み、医療費が高いまま推移ということで、その前提が崩れてきております。  このような状況にあって、町では「万が一」のための積立金であります財政調整基金を取り崩しながら、経費節減と収納率向上に努力し、あわせて税率の抑制に努めてまいりました。  しかし、その内部努力も医療費の増加と所得低下による税収の減収によって追いつかない状況となり、1人当たり2万 2,000円、世帯当たりでは5万 3,000円の財源不足を予想してございます。  このことから医療費の低減に期待しつつ、16年度において17.7%、金額にして1人当たり約1万 1,000円、世帯当たりでは2万 6,000円増の税率改正をお願いしてございます。  これによって2年連続の税率改正となりますが、現状での医療費の状況では、今後において医療費の低減がない場合、これが改正されても国保会計は非常に厳しい運営になるものと考えてございます。  今回の引き上げによって、低所得者はもちろんのこと中間所得者層にも大きな負担となることは、十分承知してございます。  また、収納率においても、担当課の必死の努力にもかかわらず、ここ数年、国の基準93%をわずかしか超えていない状況から、国の基準を下回ることも予想されますけれども、これを考慮に入れても国保制度は日常生活に必要不可欠な制度であり、その維持運営を図ることが行政の責任と考えてございます。 35 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。5番工藤議員。 36 ◯5番(工藤祥三君) 本当はよく聞いていれば参与の方から何ぼでも答弁の補足あるんだけれども、聞いていないんだべの。  まず、住民投票の問題です。町長は今、合併に向かって協議に向かって一丸と進んでいるんだと、そういう中で現時点での住民投票というのは仲間割れを起こすだけだというふうにおっしゃったわけですけれども、我々がこの住民投票を行うというのは、今やるというんじゃないはずですよ。きちっと町の、例えば建設計画が明らかになる、一定程度この形がわかってくる、そういうときに住民投票をやろうという、そういうふうにやってきたんだけれども、これは町長と我々の認識というのは大幅に違いませんか。 37 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 38 ◯企画調整課長(石村正司君) 住民投票の問題につきましては、前回の議会でも相当、3名の方から議論されまして申し上げているところであります。  まず、今の時点での町としての対応ということでは、町長が申し上げましたように、町が一丸となって青森市と交渉ごとに当たる、これが第1点です。  それから、住民投票の内容というのは、この後の5月の説明会のときで、この5月の説明会といいますのは、3月までにはきちっとした町の計画、青森市との練り合わせた計画ができて、これはまちづくりをどうするのかといった新市建設計画の素案と申します。それができた時点で、ある程度まちづくりがどうなるのかということをイメージできるような状態になって再度説明会を申し上げるということであります。したがって、その時点での方策、あるいは考えると申し上げておるわけです。  住民投票については否定するものではないんですけれども、町民の方々の合意を得るためにはどういう形がいいのか。さまざまな形がございます。一つには、さきに行われたアンケート調査もそうですし、説明会の席上で、そこでさまざま反対派と賛成派と議論するとか、そういう中でさまざま判断することもできるでしょうということを申し上げておるわけです。住民投票そのものということでは、これは現時点では念頭に置いていないということは申し上げておりますけれども、5月以降において対策を講ずると、こういうことを申し上げているということでございます。 39 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 40 ◯5番(工藤祥三君) 我々は、住民投票は今すぐやれということではなかったはずなんです。私はそのことを言っているんですよ。あなた方が、町民アンケートをもとに、さっきも同じことをしゃべるでしょう、町長が。アンケートに問題がないんだと言っているわけですよ。問題がないと思っている。そのまま続行ですよと。あなたたちがそう思っているんだば、思っていてもいいの。我々は、あれも問題だし、それこそ50年先のことだから、1票を投じて住民投票やろうやと。ところが、あなた方は12月の議会の時点までは一貫して拒否であります。ですから、我々は直接請求によって住民投票の運動に出たと。求める運動に出たと、こういう経過であります。  そこで、町長は「あなた方の運動は混乱を招くんだよ」と。その混乱を招くという言葉はどこから出たかというと、この間の合併問題特別委員会のときにちょっと出ましたので、私は非常に遺憾だなというふうに思っています。  言いたいことは山ほどあります。例えば私は、町長並びに町の皆さんは、もう完璧に青森に合併に突き進むという非常に強い前向きな姿勢があるというふうに認識しています。青森のシンポジウムで、町長は浪岡のリンゴを10万箱でも15万箱でも青森で消費してほしいと。これはわかります。学校給食でも病院でも使ってほしいと。市長を見ながら頼むと。有名ですよ。市長を見ながら、「なあ、なあ、なあ」とやった、あれはもう青森市でも有名ですよ。私は、合併によって果たして、このリンゴというのが守れるのかなと、そういう錯覚に陥っているのではないかと思うんですが、そこら辺はどうなんでしょう。山越え合併をした、何とか浪岡町を吸収してくださいという熱いアピールにしか私には見えないんだけれども、そこら辺の感覚というのはどうなんでしょう。  もう一つ、ついでだから。青森市のシンポのこと言ったからね。これは答えていただきたいと思います。合併シンポの中で、青森のシンポの中で町長が、山越え合併と言うんであれば山削ったっていいんだよと、こういうことを発言をされています。まさか山削ることはないでしょうね。 41 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 42 ◯企画調整課長(石村正司君) リンゴの数字の問題、10万箱の消費とか、そういうこと、数字はさておきまして、大きな消費地を抱えるということは、それはとりもなおさすず地産地消が進行すると、そういうことを意味しているわけです。これはリンゴという品目に代表して申し上げているわけですけれども、そのほかの農業部門については消費が非常に拡大するだろうと、そういうことを申し上げているわけです。数字はさておき、そういうことをイメージしているものだということでご理解をいただきたいと、そう思います。  それから、山越えの合併ということで、確かに青森市とは山を越えていきます。そこがまたいい点でもあり悪い点でもあると、こう認識をしているわけです。ここは離れている関係上、新たな結束ができる。そういうことではいい方向に結びつけていけば、十分その合併においていいまちづくりができるだろう、そう思ってございます。それから、山越えをしなければならないということでは、新たな産業道路の建設ということをさきのシンポジウムでも合意されたわけでして、このことについても進めていかなければならないことだと、そう思っております。 43 ◯議長(福士銀一君) 町長。 44 ◯町長(加藤新吉君) このアンケート調査に基づいて、青森市と合併に向かっているんじゃないかと。このアンケート調査をとる前に、議員の皆さんと相談したでしょう。アンケートの内容も議員の皆さんと相談して……、あんだ、欠席したことがね。来てるでばな。内容説明したでばな。このアンケート調査のとき、あんたたち賛成だと。アンケート調査よりも住民投票の方がいいんでないかとか、そういう意見一つもなかったんです。それでアンケート調査をとる。そのアンケート調査によって、ここ2カ月か3カ月大変議論したんです。  それで最終的に8月に青森と任意協議会をつくると、こういうことに私、進んだ。この結果が、仮に弘前市と30%、45%あれば、弘前と協議会を持っているんですよ。あんただぢ独自で青森と合併協議会を持ったんでね。アンケート結果によって、あれが鶴田と五所川原でもパーセントが高ければ、そぢのほぢさいぐんですよ。そういうことですよ。 45 ◯議長(福士銀一君) 5番工藤議員。 46 ◯5番(工藤祥三君) あのアンケートのときに住民投票の意見がなかったとか、そういう問題じゃないでしょう。そういう問題じゃないんですよ。  じゃ、具体的にもっと引き出していきたいと思います。私は、例えばリンゴの問題でも、たしか前、海老名議員が学校給食の問題で取り上げていたんですよね。私もちょっと計算してみたんですね。青森市の学校給食で浪岡のリンゴが消費したらどれぐらいかと。浪岡の給食センターで児童1人当たりに食べさせているのが1個と4分の1だそうです。これを最大限 1.5個食べさせたとしても、箱数にしたら 652個ですよ。ある人に言わせれば「それだばおいの畑7反歩だでばな」と。こういうレベルだと思うんです。医療機関で使っても食事制限ありで大変な、そんなに消費というのが簡単にはされないよと。私は、むしろ消費するというのは、前にも述べたように、もう全体的なレベルなんです。それこそ全体的な市町村間、県レベル、全国レベルの連携で成り立つものだと。合併で解決されるものだというふうには思っていません。私は、その考え方をまず改めるべきではないかと思います。  それと、我々が住民投票を求めている中に、こういう「住民投票は町を混乱させるだけ」というチラシが出ました。我々は混乱させているつもりはないんですけれども、例えばシンポジウムの中でも話題になりました、町立病院どうなるのかとか、役場はどうなるのかとか、市営バスはどうなるのかと、もろもろ話題になりました。じゃ、町立病院の問題一つとってお尋ねしますけれども、今のままで残れるんですか。 47 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 48 ◯企画調整課長(石村正司君) さきのシンポジウムのときの合意したところでは、今のままで残すということで合意されたということであります。詳しい細々したところでは、これからの協議になると、そういうことであります。 49 ◯議長(福士銀一君) 5番工藤議員。 50 ◯5番(工藤祥三君) 浪岡町の合併へ向けた取り組み要約版というのをちょっと拝見させていただきました。これを見たら、町立病院の取り扱いについて、比較的軽い患者や術後のリハビリ患者を受け入れ、重症患者は青森病院が優先的に受け入れる。これが2月1日現在で合意された内容になっているんですよ。ということは、これはまともに今までどおりの病院という位置づけじゃないんですよ。これははっきりしてもらいたいんです。  私は、町立病院というのは、合併しようがしまいが、さまざまな問題は出てくると思っています。むしろ、むしろだよ、合併しない方が町民の総意のもとで何とかしていこうじゃないかという、こういう議論にだってなるかもしれない。あたかも合併して今のように残れるという、そういうはっきりした位置づけでいいんですか。私は療養型病床群という認識を持っていましたけれども、違うんですか。 51 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 52 ◯企画調整課長(石村正司君) 町立病院の問題につきましては、今まで2月12日からきのうまでの説明会でも、14年度に公表された県の津軽地域自治体病院機能再編計画、これでは診療所化ということをきちっと出している。そういうことでは、津軽地域の中においてはそういう方向に進むだろう。ところが、合併した場合には、青森市の行政区域になれば市立病院として存続可能だろうという見解をとっておるわけです。また、その中では、残すにしてでも現状のままということでおおむね合意されたと、そういうことでおります。  それから、要約版については2種類あるわけです。この2種類というのは、さきに精査しないで流れてしまったものが一部あって、それを訂正して出して、訂正した中の中身でもって課長会議で説明会を開催したと、そういうことでございますので、ご注意いただきたいと、そう存じます。 53 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 54 ◯5番(工藤祥三君) じゃ、この……、私、訂正する訂正しないというのもおかしいと思うの。なぜかというと、私、この内容をリアルだと思っているわげさ。これこそ現実でしょうが。療養型でしょう。まともに残せないでしょう。私やっぱりこういう問題もあるから、やっぱり住民投票というのは必要だと思うんです。やっぱり住民投票で一票一票投じて決めるわけですから、極端な話、町長が反対・賛成分かれると言うんだけれども、仮に分かれれば分かれたなりで町も一生懸命情報出せばいいし、青森の賛成派がこういうメリットがありますよと言えばいいし、これこそ開かれた合併だというふうに私は思っています。  再度この町立病院に関する認識、あなた方はこれがこの訂正される前の文書だと、こう言ったけれども、この中身そのものが現実性があるんじゃないんですか。これが本当の中身なんじゃないんですか。 55 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 56 ◯企画調整課長(石村正司君) シンポジウムの内容というのは荒々のところで決まっておりまして、細々したところは決められておりません。  ただ、我々の説明の中では、しっかり申し上げます。平成14年度に公表された津軽地域自治体病院機能再編計画では、浪岡町立病院は診療所移行することとされた。国立青森病院と競合する診療科はあるものの、住民の医療を考慮した場合、町立病院は必要な施設でありまして、二次救急医療施設としての青森市民病院と浪岡町立病院について相乗的な効果が期待できるような位置づけと連携、さらには県立中央病院との連携強化により医療体制の充実を図る、こういう形で申し上げておるものであります。 57 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 58 ◯5番(工藤祥三君) ということは結局、現在のままというのはまず不可能なわけでしょう。ちゃんと決まったものではないと今言っているようなもんだじゃな。  それと、やはり……、話せば話してるんだよ。やはり、この中核都市という、このこだわりです。山越え合併をしてでも、それはそれでいいことがあるんじゃないかと、こういうふうに言っています。事業所税が取られますよと。それは文字どおり、町長が言ったように、一定程度の目的税です。まちづくり、道路つくったり、さまざまやらなきゃならない。だけど、その取られる事業所税だって、浪岡は産業構造が、だから違うんですよ、青森と。浪岡はやっぱり農業中心の町です。全体で支払われる事業所税というのは、30万都市の大都市をいかに整備するか。当然ここに充当されなければならないと私は思っています、一般的には。浪岡だけということにはならないだろうと。  私さっきたまたま農協の問題を言いましたけれども、農協も事業所税を取られるはずです。大体 400万円前後の事業所税取られるんじゃないの。例えばタムロンのあたりは 400人だか何人だか相当な人数がいるわけです。たとえパートであれ、だれであれ、従業員一人一人、これに対して所得の 100分の0.25ですか、これがかかるわけです。仮に 100人いなくても80人以上 100人未満の事業所があったら申告の義務があるでしょう。だから、こういう事業所税が取られるんだということによって相当な影響が出てくるだろうと、今ある企業に対しても。  そうすると、ややもすれば仮に企業が来たとしても、 100人以上の企業だと事業所税を払わなきゃならないわけだから、当然来たにしても頭打ちをする。雇用に響く。雇用に響くわけでしょう。人数ふやすと事業所税払わねばまねわげだ。そういう結果になるかと思うんですが、そこら辺はどうでしょう。  あと、農協あたり四、五百万、 400万円ぐらい払わねばないの。概算でいいでばな。 59 ◯議長(福士銀一君) 税務課長。 60 ◯税務課長(三浦秀志郎君) 農協さんとそういう特定の呼称はともかくとしまして、町長が答弁しましたように、 1,000平米以上で税率は 1,000平米当たり 600円。ですから、事業所面積がどのくらいあるかということになるわけです。私は、正確な農協さんの事業所面積は把握しておりませんけれども、数千平方メートルあると思います。ただ、農協さんの場合には、一般の会社と違いまして、まず施設の種類によりまして非課税のものがあります。まず、その非課税のものを除く必要があると。  それから、二つ目には、農協さんはやっぱり一般の会社と違って中間法人といいますか、公益性が高いものですから、税額は2分の1、課税標準の特例という特別規定がありまして半分になります。  そういうことで、もろもろ大ざっぱに仮に計算しますと、 400万円というのはちょっと大き過ぎるかなと。その半分程度かなという想定しております。 61 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 62 ◯5番(工藤祥三君) 本当は私そこら辺の金額というのは、単純にでもいいから大体の金額は出ると思うんです。本当は期待しちゃったんです。金額出ないと、やっぱりわからないんですよ。イメージがわかない。そういうのが私は情報だと思っています。そういうのが情報だと思っています。後、後、後じゃなくてね。  中核都市になるということでは、いろんな権限があるわけですけれども、その権限がある分だけ経費というのも相当増加するだろうと私は思っています。だから、私は、果たして浪岡町の人口2万人の規模、わざわざしっぽ振ったみたいに30万人の中核都市になる、どっちが得かというのをついやっぱり考えちゃうわけです。経費はふえませんか。権限が移譲されても。 63 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 64 ◯企画調整課長(石村正司君) もちろん保健所施設だとか、そういうものが当然移譲になってくるということでは経費はふえるわけです。さきのシンポジウムで市長の発言からは、それによって国からの交付される金額が4億四、五千万円増加するという、今までのそういう例があると。そういうことで報告があったところであります。 65 ◯議長(福士銀一君) 税務課長。 66 ◯税務課長(三浦秀志郎君) 先ほどの件、もう少し補足します。  PRというか、その辺の情報が少ないと。そう言われてみれば、そうかもしません。その辺は反省でございますけれども。  ただ、事業所税につきましては、誤解のないようにはっきり申し上げておきたいんですが、5年間はこの事業所税というのは課税されないわけです。しかも先般、先般といいますか、ずっと地方税制というのは毎年のように税制改正がありまして、特にこの事業所税につきましても非課税措置だとか課税の免除の特例だとか、これが毎年のように改正されます。ですから、仮に税を積算するとしましても今の時点での税法の中での積算、じゃ5年後に一体どうなるのか。全く予想もつかないくらい実は変わっているかもしれません。ですから、その点では何か5年先の話ですと、我々もそんなに正確な、今から数値というのを出すのはいかがなものかなと、そういう思いはいたしております。 67 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 68 ◯5番(工藤祥三君) 中核市になることによって、権限が移譲されるに伴って4億円から5億円ぐらい。 4,000万円から 5,000万円。(「4億四、五千万円」の声あり)4億四、五千万円交付税にはね返るだろうと、こういうことですね。  例えば、これはうちの方の予算書だけれども、保育所の保育料が、さっきもしゃべった、青森が5万円、浪岡3万円台、格差があって当面そのままと。私は、この保育所の料金あたりもこれから相当変わってくるのかなと思っています。安くならないだろうと。  県の方から保育所の運営費が浪岡では1億 1,100万円来ています。これ30万都市になると、どうなるんですか。 69 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 70 ◯企画調整課長(石村正司君) 青森市のところではそこまで精査しておりませんので、答えることはできません。 71 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 72 ◯5番(工藤祥三君) 青森市の方で精査していないって。なんもなんも。いや、浪岡で保育所を運営するのに、国が2分の1、県が4分の1、町が2分の1でしょう。県から1億 1,100万円来ているわけでしょう。これ中核市になると県から来なくなるんでしょう。知っているでしょう。青森の当初予算は、保育所の運営費というのが県で出している負担金が9億 2,100万円ですよ。へば、浪岡と青森と合わせれば10億 3,000万円。10億 3,000万円が新たな負担になるわけです。これがいわゆる30万都市の中核都市になることによって、いかに財政が圧迫するかということになる、その一つ端的な例であります。  合併特例債が10年間で 220億円と、単純に。へば、1年間で10億円。10億円そのものが保育所の負担金でいってまるんですよ。やっぱりこういうところを考えるべきだろうなと思っていますよ。私、間違っていたら間違っているって言ってほしいです。若干の交付税措置があったにしても、基本的にはそういう性質なんだという。  それと、30万都市になることによっての弊害というのが、都道府県が単独で行っている単独事業というのがばさばさ切られるというのが、これが現実的にあちこちで行われているようであります。これらの点についてどう思っていますか。 73 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 74 ◯企画調整課長(石村正司君) 合併することによって、すべてバラ色、よくなるということではないわけでして、工藤議員がおっしゃられました、そういう隘路というのも当然あるわけです。ただ、これについては特別交付税措置ということも当然該当になってくるということでありまして、ある程度は緩和されるという、そういう仕組みになってございます。ただ、単独事業についてでも先ほど申した税源の確保だとか、それから県自体ででも制度上は、今県は財政改革プランの中で出ておりますからなかなか難しいでしょうけれども、当面は先ほど申しましたように特交措置という形で相当補いつけられるんではなかろうかと、そう思ってございます。  それから、特交措置ということでは 100%ということではございませんので、このこともお含みおきいただきたいと思います。ある程度という意味での3カ年の特交措置ということであるということであります。 75 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 76 ◯5番(工藤祥三君) 特別に交付されるだろうと。私、あれだのさ、こういうふうに保育所の負担金だけでも県が出さなくなるという、こういう大きな深刻な問題があるわけだよね。これはとにかく、合併というのは国が支出を減らすために行う究極のものでしょう。皆さんがバラ色の自治をやってくださいという合併じゃないはずです、そもそもの合併は。 3,200ある自治体を 1,000にしようと。 1,000にすれば、全体で4兆円から5兆円削減になりますよと。ところが、いざふたを開いてみたら、なかなか合併が進まない。あちこちで分裂をする。だから、国では先般、このままじゃやばいやということで、合併の特例の期限というのを延長しましたよね。4年間延長するという形をとったんだけれども、やっぱりこの合併に対する矛盾というのは出てきているんだろうし。合併特例債、特例債と言っているけれども、本来合併特例法の中には、合併する場合は特例措置を講ずるという、これは最初から盛られていることであります。  それと、市町村建設計画の話がちょっと出ましたので、ちょっと触れておきたいと思います。触れておく前に、これ参考のためですけれども、ここは……、どこだっけ。新潟だ。新潟が隣の黒崎という町を吸収して50万都市、うちの方とちょっとレベルが違いますけれども、50万都市をつくったんですよね。あれが2001年でしたか、平成13年だか、ちょっと老眼で見えないじゃ。2001年だね。そのときに、黒崎町というのは浪岡と似ています。人口2万 6,000。何か新潟さがっぱと持っていかれたイメージを私持っていたんだけれども、山はありません。そこは何としても50万都市をつくりたいということで、合併特例債の発行対象となる事業というのが、標準の全体事業が 226億円だったそうです。うちの方も似ているでしょう。大体近いよね。30万都市さ行くのに 220億円でしょう。そこは建設費の全体が約3倍だったら3倍になったそうです。 733億円。これがもう既に破綻状態だという。今の青森と浪岡の合併というのは何となくこの縮図を見ているのではないかなという気がしてなりません。だから、情報も的確に、しかも大きい開発は特に慎重にやらなければ大変になるだろうと私は思っています。  町長は、合併シンポジウムのときに、また市長の会話さ戻るんだけれども、「合併特例債のうち、おらほさ 150億でも」という、そういう発言があったようです。何たっけな、町長しゃべったの。合併特例債を 150億円使わせてくれと。いわゆるおねだり合併だと思うんですけれども、おねだりをしたと。これからの浪岡の事業を例えば全体に見てみると、んだな、病院あたり建てる、30億ぐらい。駅前開発30億、ガス冷を建てる、ちょっとわからないけれども大体10億ぐらいだろうと。20、罪だな。10億から20億。それさ、何だこれ、自分で書いた字わからなくなったな。例えば下水道も整備していく。整備していかなきゃならない。あと17億。農業集落排水25億。例えば花岡も整備する。そうすると、これらもろもろ上げていくと今のこれから合併に、3月末にはできるそうですけれども、新市建設計画の素案がね。合併特例債の発行される規模をはるかに上回るだろうということが私心配でならないんです。
     じゃ、青森の方を向いた場合、一体どういうことかというと、青森は物すごい、やっぱり新幹線の駅に伴う、その開発でしょう。新聞にも出ていました。北国集合住宅に絡む、今の青森駅のそばに何階建てだかのランドマークタワーを建ててやるというんでしょう。あれに50億から60億かかるっていうのが新聞にも出ています。  私たちの青森と浪岡町の合併に向けた、その基本的な浪岡の事業、青森の事業の中でヤードな土地計画というのがありました。あれは既に破綻です。破綻したものまで合併の材料に求めてくるという、あの無神経さといいますか、青森市の。だから、この新市建設計画というのが幾ら財源の裏づけがあるとはいっても、さっき言った新潟市でもわかるように、合併したはいいけれども、すぐに計画が破綻をしてしまう。非常に危惧しています。  そのためにも情報の公開、一票一票を住民投票で決める。だから、私は、今回の住民投票というのはある意味では町の人たちが、そして我々が、いかに情報を出すかという、ここにかかっていると思います。新市建設計画に向けての基本的な考え方というのをお伺いいたします。 77 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 78 ◯企画調整課長(石村正司君) 今るる事業を述べられまして、それをトータルしますと大体 120億を超えているわけです。それから、既存の計画している事業といいますと、これは当然 300億と大きな金額で出てくるだろうと、そう思うわけであります。  しかしながら、合併特例債適債事業というのは、これはすべてに該当するというのはないわけであります。したがって、その両市が合併して必要な事業ということでもって、これが県で審査されて決まってくると、こういう形になるわけです。  今、合併特例債適債事業については、国の要綱だとか、そういうものはございません。したがって、具体的にわかるというのは国から直接オーケー、こういう形でしかわからない。ただ、そうは言うものの、県の担当から直接審査していただいて、どれが適債事業なのかということをはからなければならない、そう思っております。そこの中で洗い出しをして、そしてさらに新市の建設計画には最後のところで市町村財政計画というのを加えることになってございます。したがって、その市町村の財政計画の範囲の中で、それを泳がせなければならないことがある、そう思っておるわけです。これは10カ年の両市が特例債が、浪岡町が例えば先ほど申しましたように 100億なら 100億、あるいは50億しかないものについては別な点での補助事業だとか、そういうことを該当させて、浪岡町の計画を練り上げていかなければならない、そういうふうに思っているところであります。 79 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 80 ◯5番(工藤祥三君) この間、きのうでしたか、おとついでしたか、合併説明会というのが終わりました。一応の区切りをつけました。私も中央公民館の、一応最後の合併説明会に参加させていただきました。助役はあいさつの中で、合併してよかった町、こういう合併にしていきたいという、何か元気ないなと思って聞いていたんだけれども、その一方で西塚課長補佐が最後に何と言ったかというと、合併を決めるのはあくまでも住民の判断ですよと。私はどきっとしましたよ。いや、これ、住民の判断ですと言えるんですか。私は言えないと思っています。住民の判断じゃないはずですよ、今のままだと。これは町長の判断であり、あとは我々の判断だというふうな認識でいます。  最近、町民の皆さんも関心を寄せているのが、合併すれば町の町会議員も青森の市会議員になるんだから給料が高くなるんだろうなということであります。確かに給料が高くなるでしょう。青森の報酬は63万円です。期末手当だけでも 250万円です。政務調査費10万円です。果たしてこういう、今の議会広報に載りましたけれども、いわゆる合併しても在任特例がありき。もし、在任特例がありきということになりますと、私はもうこれは政治買収だと、そう思っています。そういう認識はないんでしょうか。  それともう一つです。あと5分しかないじゃ。  保健所なども設置できるわけですけれども、この保健所の職員は今県庁の職員です。ですから、合併すれば、その保健所は市のものになるわけですから、そこで働く市の職員というのは県に引き揚げるんですか。それとも市職員になるんでしょうか。先の話じゃありません。間近な問題です。私は市の職員になると思っていましたけれども。 81 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 82 ◯企画調整課長(石村正司君) 在任特例、議員の身分の関係であります。これは今後の法定協議会の中で議論されて決められていくことですので、ここでは申し上げることができません。  それから、保健所の関係であります。保健所については、確かに中核市になった場合には保健所を設置するということがございます。しかし、現時点での保健所というのは、これは市内にありまして、そこでは県の施設ですから、これは恐らく形上は市のものになってということになるでしょう。ただ、職員はあくまでも県の職員であります。したがって、これから市に払い下げるか、その施設のすべてについて県と市との協議が必要になってこようかと、そう思ってございます。 83 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 84 ◯5番(工藤祥三君) ということは協議ですから、県庁の職員が市の職員になることもあり得る。あと、私は恐らく県庁の職員が市の職員になると思うんですよ、思っているんですよ。来年の合併ですから、中核都市になれば権限がいっぱい持てるというのでやってきたわけでしょう。そういう基本的なことを聞かれても、これからのことだとかという問題じゃないと私は思うんですよ。なぜ、そういうことを言うかというと、やっぱり職員の数というのは財政の面で非常に大きな分野であります。だから、そういう部分というのはきちっと最初から方向性を出していく、これは大事だろうと、こう思っています。  時間もなくなりましたけれども、浪岡に農林部が来るというのも、青森市の郊外を見れば、もう立派な広い農地がたくさんあるんです、青森にとってもみても。果たして農林部がここに来るということが、市民にとっても本当に必要なことなのかと。喜ばれることなのかと。青森市民にとってみればです。  全国的な合併の例で、片方に役場がなくなるからとか、片方が支所になるからという、そういうのを回避するということで、あちこちに教育委員会を置いたり農林課を置いたりとやっているところがあります。こういう弊害が出ているそうですよ。議会中に資料を取りに行くのに、あっちの方に農業委員会あるから2時間かかりますとかね。そういうのが出てこないとは限らない。当然ここに農林部を置いてくるとすれば、ここに決定権を置くと私は認識をしていますけれども、そこら辺はどうなんでしょう。  あわせて、決定権を持つという農林部の解釈でいいわけですよね。これ一番大事なところだから。 85 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 86 ◯企画調整課長(石村正司君) 農林関係におきましては、町長、市長の合意の中で農林部という、正確には「農林部門」という表現をしてございます。ただ、青森市の場合は産業部という形で、農林関係も商工観光関係も全部含めておるわけです。その中での農林部門ということではどうなるのか、これもこれからの協議になろうかと、そう思ってございます。 87 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 88 ◯5番(工藤祥三君) 終わります。 89 ◯議長(福士銀一君) 5番工藤祥三議員の一般質問が終わりました。  昼食のため暫時休憩いたします。     午後0時10分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後1時06分 再開 90 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して、会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  2番一戸善正議員の質問を許します。一戸議員。     〔2番 一戸善正君 登壇〕 91 ◯2番(一戸善正君) 議長に壇上での質問を許されましたので、一般質問させていただきます。  一般質問の前に、けさの新聞に「鳥インフルエンザ対策で法改正」というふうな見出しが東奥日報に掲載されておりました。BSEが落ちついて、そして今、鳥インフルエンザと。鳥インフルエンザが人間にも感染しているのではないかというふうに危惧されている昨今、つい先日、京都の養鶏場から鳥インフルエンザが大量にかかった、それを報告しないで商売に関して販売して出荷したということで、農水省が早急に強い指導監査したと報道されております。そういった中、今子供たちのインフルエンザにしても大人のインフルエンザにしても非常に流行、はやっているような状況で心配されており、この鳥インフルエンザが人間に感染しなければいいなというふうに非常に心配している一人であります。  そして、今、浪岡町と青森は合併に向けておのおのの議員が一生懸命頑張っているところでございますけれども、我々は合併に対して与党として一丸となって合併を進めていくということで、きのうチラシを出した次第でございます。  いろいろと反論する側そして推進する側、るるいろいろの考え方はあろうかと思いますけれども、やはり私は、合併というのは明治維新から始まり、とらえ方が若干違ったにしても、明治、大正、昭和と、そのように時代の流れの中でやはり組織的に合併というのは大きくならなければならないのではないかと、私なりに判断をしているものでございます。  先ほど工藤議員から、大きいところにのみ込まれるのではないかというふうな指摘もありましたけれども、のみ込まれるのではなくして、是正しながら対等に合併すれば何ら問題のないことであり、ただ注意点としては注意して向かっていかなければならないのではないかというふうにして、私はあえて言うならば、工藤議員の言っていることを注意だということでよくとらえておる次第でございます。  そういった中で、やはりただ反対するのではなく理路整然ときちっとした形で、私は議論に挑んでいただきたいなというふうに思っている一人でございます。  そういった中で今、中核都市になろうとしている青森、そしてまた賛成の議員、そしてまた反対もしくは住民投票を推進する議員、おのおのあると思いますけれども、これはやはり勉強が足りないから、やはりそのような意見がるるあると思います。  そういった中で、町長にも一つお願いしたいのでありますけれども、政務調査費を出していただき、古村議員がよく言っている、やはり勉強不足のところをおのおのが勉強して、そしてはっきりした形で全員が賛成に回るというふうな方向性を持つべきではないかというふうに私は考えております。ひとつよろしくお願い申し上げます。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  合併を早急に手がけるべき工事を本年度予算に盛り込んでおるのかでございます。  そして、花岡保養センターに宿泊施設を検討しているのかについてご質問申し上げます。  それから、農業生産者が、これはスピードスプレーヤーのことでありますけれども、リンゴ生産者が必要としているスピードスプレーヤー補助金が減らされるということでございますが、事実なのか、ご質問をさせていただきます。  そして、下石川と五所川原の間に野原があるわけなんですけれども、そこのところに防風雪柵が必要ではないかということでございます。を質問させていただきます。  以上でございます。よろしくお願いします。 92 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 93 ◯町長(加藤新吉君) 2番一戸善正議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、合併を控えて早急に手がける工事を本年度の予算に盛り込んだのかでございますけれども、市町村合併に向けて急遽駆け込みで行う事業は、相撲で言う禁じ手であると申し上げてまいりました。これを許すとすれば、合併後の市町村の計画的な財政運営をできなくなるし、お互いの信頼関係を損なうものでもあります。  予算編成の原則は「入りを図りて出るを制する」であります。あくまでも歳入に見合った歳出が原則ということでございます。  当町において新年度予算を80億 5,493万円と定めました。周辺地域市町村の大半が前年比マイナスの予算でありますけれども、当町は前年度比 3.4%増となっております。これは新年度の目玉事業と言ってもよい浪岡駅周辺整備事業が16年度から実施できるようになったものであります。  この駅前周辺整備事業は、県道五所川原浪岡線の浪岡駅南側の踏切の立体交差化と駅地下道完成の14年にあわせて町実施分を13年5月から検討していたもので、16年度に国の交付金を得てようやく事業実施の運びとなったものでございます。  また、農村部においては、平成15年度から県営で実施する農村総合整備事業を計画的に推進することとしまして、新年度は、防災無線設備を主体に実施の予定にあります。  ここ数年間の基幹事業としては、都市計画で駅前周辺整備事業、農村部においては、県営で実施する農村総合整備事業を柱にまちづくりをしていく計画であります。  次に、花岡に宿泊施設を検討しているのかでございます。  花岡荘は建設以来26年が経過をして、建物や設備の老朽化が進んで、近年は利用者に不便を来さないように、毎年、部分的に補修をして対応してまいりました。  花岡荘は建設当初から、宿泊施設として整備されていないことから、消防法等の諸設備が整備されておらず、現状では宿泊施設として活用することができない状態であります。  いずれにいたしましても、花岡荘、トレーニングセンター、プール等を一体にした、町民の皆さんに喜ばれる、将来を見越した「健康の森花岡公園」にしたいと検討しておりますけれども、宿泊施設は今のところ考えてございません。  しかし、宿泊施設については、議員の皆さんからも多くの要望がありますので、民間資金を活用したホテルの誘致を進めてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。  次に、スピードスプレーヤーの補助金が減らされるということだが事実かでございます。  本町は全国町村の部において「リンゴ生産日本一」を誇っておりますけれども、近年は不況等もあり、リンゴの消費が落ち込み、リンゴ価格も安値が続いてございます。  また、平成15年度は、春先からの異常低温、降ひょう、台風14号による被害等があり、農家にとっては大変厳しい状況と推測されます。  さて、スピードスプレーヤーへの補助事業についてですが、現在県が行っている事業は、青森県共同防除組織再編強化支援事業で、平成13年度から17年までの継続事業として実施されております。  この事業は、リンゴに係る共同防除組織等の再編整備を図り、リンゴ園地の生産体制を強化するための事業でありますが、県の財政事情の悪化により、この事業に係る総額がかなり圧縮され、対象となる台数が少なくなるという情報が届けられており、浪岡町の共同防除組織を考えたとき、スピードスプレーヤーに対する助成事業は不可欠であると考えておりますので、台数の獲得に向けて県に対して働きかけを強めてまいりたいと、こう考えてございます。  次に、最後の下石川の防雪柵でございます。  ご指摘の主要地方道五所川原浪岡町線の下石川から五所川原の高野地区までの一部区間約80メートルは防雪柵がなく、冬期間は吹雪により視界が妨げられ、議員が言われるように交通安全上危険な箇所であると思います。  しかしながら、この人家、立木などの存在しない約80メートルは、五所川原市の行政区域内となっており、本来なら五所川原市から五所川原県土整備事務所へ要望すべきことではありますけれども、とりあえず今回は浪岡町から五所川原県土整備事務所管理課へ直接お話を伺ってみました。その内容として県では、状況を調査及び沿道の土地利用状態を調査して、防雪柵設置の可能性を検討してまいりたいとのことでございました。  また、防雪柵設置につきましては、現在の道路用地内での設置場所確保は難しくなるので、その際は沿線土地所有者の協力が必要不可欠であると思います。  いずれにいたしましても、今後五所川原市より正式に五所川原県土整備事務所へ要望いただくよう、浪岡町からも五所川原市へ働きかけてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。 94 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。2番一戸議員。 95 ◯2番(一戸善正君) 予算も昨年度から上回る予算を組んだわけなんですけれども、いろいろともろもろかかるものがあるというふうなご説明でありましたけれども、私が質問しているのは、主に大きなものではないと。それはどういうことかと申しますと、以前から申し上げておりますとおり、生活排水に絡んだU字溝というんですか側溝というんですかね、それの入っていないところ、そしてまた側溝が入っていても逆勾配のところというところがあるわけでございます。そういったところを、やはり以前から建設課ないしいろいろご相談しているわけなんでございますけれども、何分にもいろいろ予算の関係上というふうなことでありましたけれども、予算予算といっても何分にも1年後に控えているものもありますので、いろんな面で小さな部分、目に見えない部分は今のうちにやっておくのが得策ではないのかなというふうに思いましたので、質問をさせていただいたわけでございます。その辺の答弁を建設課の方ですかね。 96 ◯議長(福士銀一君) 助役。 97 ◯助役(工藤政光君) 国・県道にかかわらず町政を語る会で一応の要望等はされていますけれども、今特別の路線を挙げて、これこれだと予算化はしてございません。ただ、全体をいわば一まとめにして舗装それから側溝等の緊急性、必要性、これらを調査して対応していきたいと、こう思ってございます。 98 ◯議長(福士銀一君) 一戸議員。 99 ◯2番(一戸善正君) 舗装とかということになりますと、ちょっと大げさというんですか、というような感じになるような感じするんですよ。私、言っているのは、ほんのこの辺の道路が全く目に見えない、舗装に何ら絡んでいない、畑と畑の間の、昔であればせぎっこか境界ですか、そういった中でのやはり生活排水が流れていくと。それがやはり今の状況でいえば環境にもよくないし、水もまたたまっている、ボウフラやウジがわくというふうなことであれば非常に衛生面でも環境面でもよくないということから、やはりその面は今後に対して、今までは割と置き去りにされてきたというふうな部分もありますので、その辺を助役さんにひとつお願いしたいなと思っておりますけれども、その辺はいかがですか。 100 ◯議長(福士銀一君) 助役。 101 ◯助役(工藤政光君) 一戸さんの質問の内容はよく理解していると私は思っています。したがいまして、新しい年度に入って雪が解けてから現場を調査して対応していきたいと、こう思います。 102 ◯議長(福士銀一君) 一戸議員。 103 ◯2番(一戸善正君) それでは、1に関してはよろしくお願いいたします。  それから、花岡保養センター宿泊施設を検討しておりますかというふうな質問でございますけれども、毎年毎年老朽化した中で何がしかの、 300万円、 500万円、 600万円というふうな金が補修費にかかっているわけでございますけれども、やはりあと何年もしないうちに改修にかからなければならないというふうな企画も組んでいるようでありますので、やはり私は、宿泊施設も絡めた中でアップルヒルを中心にして、そして自然の環境に恵まれた、以前にも一般質問で申し上げておりますけれども、やはりグリーンツーリズムの環境整備として西山・花岡公園から、やはり美人川公園、それから北畠城址、中世の館、緑道公園、浪岡駅、道の駅、湿生花園、高屋敷館遺跡、梵殊山までの自転車道というふうなことも企画を練っているようでございますので、やはりそういった中で、私は少なくても花岡保養センターのところに宿泊施設を設けて、そして花岡公園からアップルヒルまで、できるものであれば5メーターぐらいの道路で、そしてアーケード型の透明な見えるようなもの、そしていつでも出店的なもの、距離はどのぐらいあるかわかりませんけれども、そういうものをつくり、そしてアップルヒルの活性化、花岡温泉の活性化、そういったもの、そしてまた今お話ししたグリーンツーリズムの活性化等をにらんだ中で、やはり町に足どめをすると。浪岡に来た方々を足どめをして、そしてより一層浪岡町の魅力を知っていただき、さらには日本一生産量のリンゴ、そして観光リンゴ園と、そういうさまざまな磨けば光る玉がたくさんそろっておるわけでございますので、こういうふうなお話をすれば予算がかかるということは重々わかるわけなんですけれども、その中でもやらなければ何もならないと。頑張ってやっていけばいいものができるというふうに判断しておりますけれども、その辺をひとつどのように解釈しているのかご質問いたします。 104 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課課長補佐。 105 ◯健康福祉課課長補佐(山内健逸君) 今、一戸議員からご質問ありましたように、宿泊施設につきましては多くの町民の皆さんから要望があるわけでございます。いずれにいたしましても、花岡公園と限らず、浪岡町には歴史的遺産、自然、いろいろ恵まれたものがございます。それを網羅した観光の整備、それが必要かと思いますので、宿泊云々よりもう一つ先の段階で、花岡公園、西山公園、それから浪岡町の自然、遺跡、歴史的なものを含めまして、その辺の整備計画をする段階で宿泊施設が必要かどうかと、その辺で判断していった方がより経費的にも町全体を考えた場合よい環境整備もできるのではないかと、そう思います。  それともう一つは、87年にリゾート法が制定されまして、いろんな地域で開発して、それも10年も満たないうちに破綻しているところが多々見られました。そういうことを考えますと、これからは施設ありきでなくして、どういうものが必要なのかを見きわめた上で整備していかないと、またその二の舞を踏むんではないかと思いますので、その辺ご理解賜りたいと思います。 106 ◯議長(福士銀一君) 一戸議員。 107 ◯2番(一戸善正君) 今説明のあったことは十分理解しております。  ただ、やはり87年に取りかかったもの、ほとんどがだめになっているというふうにお話しいただきましたけれども、やはり自治体が絡んでくると、どうしてもだめだと。私はそういうことではないと思うんですが、私もあえて言えば自治体が第三セクターをつくって、第三セクターが第三の事業者に委託をするというふうなことが、やはり今後大事なことじゃないかなと思っております。それはやはり皆さんご承知のことと思いますけれども、自治体の人間であれば深夜まで営業できないというふうな部分が、また早朝5時から営業できないというふうな部分の欠点があります。業務というのはやはり24時間体制で挑まなければ、やはり今の時代、採算がなかなか合わないというふうになっておるわけでございますので、その辺は十分理解しておりますけれども、やはりいろんな面で前向きな形で、私は先ほど町長からも答弁ありましたけれども、今の現状では宿泊施設は消防法の関係でできないというふうなこと、今初めてわかりました。私、言っているのは、今後計画組んでいるのであれば、それに向けてやっていただきたいというふうなことでございますので、理解はしておりますけれども、その宿泊施設ぜひお願いしたいなと。  なぜかというと、2点だけ 100%、 120%無料の宣伝効果になる部分というのがあるわけです。それは何かと申しますと、今現状、ねぶたまつり、桜まつり、この津軽一帯の旅館業、ホテル業、まさに宿泊施設が足りないわけです。それをとめたとすれば、それだけに頼るわけにはいかないわけなんですけれども、それをとめたとすれば非常にこの部分で、この花岡温泉の道路の施設、宿泊施設が非常にいい宣伝効果が出てくると。たった、ちょっとしたことでも、そういう部分でPR効果が出てくると。ましてや、先ほども体育館やプール等、運動施設を生かした中で運動器具を入れて、そしてその中で老若男女、サラリーマン、昼夜にかかわらず運動する方が来れば必ず温泉も利用して、その施設もまた利用されるというふうなことになりますので、いろんなことを考えた中でひとつ実行に向けて努力していただきたいと思います。  それでは、3番目のスピードスプレーヤーの予算の減額ということで、町長もるる説明しており、また県に向かっていろいろ頑張っていくということでありますけれども、やはり我が町にかかわらず、青森県は日本一のリンゴの生産の県であります。それを今青森県全体を取り巻いた中で、リンゴの販売額どのぐらいあるのかというふうな状況の中で、それに携わっている人口そして組織、こういうものをかんがみた中で、やはりスピードスプレーヤーの補助金を減額するということは非常に好ましくないということであります。どこで生まれて、どこで育ったのかというふうに私は考えております。やはりいろんな緊縮しなければならない状況というのはあると思いますけれども、やはり弱者を、生産者というのは弱者であります。弱者を救わなくて、どこを救うんだと。業者を救うのかということですよ。弱者にはこれ以上何も救ってあげることないんですよ。だからその辺を町長にも、町長も先ほど力説しておりましたけれども、ひとつ強く要望して、これからも減額されることのないようにしてお願いいたします。  ましてや2年続きのリンゴの減収入、そして昨年度の米の減収入というふうな状況になって、ましてや減反と。減反というのはどこまで行くのかというふうなこともあります。そういうこともやはり、ただただ政府の言うことばかり聞くのではなくして、やはり県ではどうするんだと、町ではどうするんだという意気込みがなければ、何一つ改革できないというふうに私は思っております。そういうことで、ひとつ町長にも前向きで、どんどんどんどんやっていただきたいなというふうに思っております。  それから、下石川五所川原の間の暴風雪柵でございますけれども、よく町長の答弁でわかりました。私も調べてみたところ、非常にあそこは万が一吹雪の中で大きな事故があれば困るなと思って心配しておりましたけれども、さすが町長、やはりいろいろ調べていただきましてありがとうございました。どうぞ何とか努力して、そこに暴風雪柵をお願いして一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 108 ◯議長(福士銀一君) 町長。 109 ◯町長(加藤新吉君) このスピードスプレーヤーですけれども、県では13年度から17年でこれは事業打ち切りと。これは5カ年計画で予算やっているけれども、これは仮に県で17年度で終わりだと、こうなった場合、やはり浪岡町だけでないんです、これは。やはり農家、南郡の平賀でも尾上でも相馬でも岩木でも、やはりそういうリンゴの産地の方々が県に行って、これをもっと伸ばしてけろと、そういうお願いをしなきゃだめです。  もし、これが県でどうしても17年で終わりだと、こうなった場合は、単独でもやらなければならないと思います。仮に今、このスピードスプレーヤーは今50台を超す、しなきゃならないと。これは毎年7台とか5台とか更新するわけだ。この50台はいっしゅなくなるんでないよ。減るわけないんだよ。50台は50、どこまでも行くんだよ、これは。10年でも20年でも。1年越せばまた次の、1年遅く買ったスプレーヤーがまた、これ買わなければならないことになるわけだでばな。仮に町で単独でやる場合は、補助金を減らしても台数を余計にするとか、1台に対して補助金を減らして台数を余計にするとか、そういうことも、やはりこれからやっていかなければならないの。  これは、県にまたこれからお願いするけれども、木村知事と三村知事とどう違いがあるかだな、これは。これは木村知事やってるときだはんでろ。これは木村知事がやってるときだ。三村が、この津軽の農家に対して、リンゴに対して、どのぐらいの熱入っているか、ここだでばな。関係市町もお願いにいかなければならないんだ、これから。出してけろと、これを継続させてけろと、そういう努力はしなければならない。 110 ◯議長(福士銀一君) 2番一戸善正議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。     午後1時40分 休憩 ───────────────────────────────────────────
        午後2時00分 再開 111 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して、会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  12番奥瀬議員の質問を許します。12番奥瀬議員。     〔12番 奥瀬金蔵君 登壇〕 112 ◯12番(奥瀬金蔵君) 本日最後の一般質問をします、12番奥瀬です。  合併についてでありますけれども、市町村合併は、県の指導のもとで市町村合併に向け任意協議会を設立して協議してまいりましたが、思うように合併が進展しないのが現実であり、我が浪岡町も弘前市を含む14市町村合併の枠組みの中で協議してまいりましたが、アンケート調査の結果、青森市との合併を45%の人が望んでいるということで、14市町村の枠組みから離脱をして青森市と任意協議会を結び、現在、合併に向けて調整作業を行っている中で、町民の中には青森市との合併に不安を抱える人、もう一度アンケートをとるのか、なぜ住民投票をやらないのかと町民に言われ、私たちは町民の意見を大事にして、浪岡町合併についての賛否を問う住民投票条例制定に向け署名活動を行っているところでございます。  これまで青森市との調整されたもの、調整中のもの、白紙のものなどがある中で、今後も2005年3月31日の合併を目標として作業を進めていくのかお尋ねいたします。  2番といたしまして、総務省は市町村合併特例法の期限となる2005年3月以降も、2009年度まで合併する場合には地方交付税を優遇する措置を継続するとしているが、総務省はこれまで特例法期限後は財政的な優遇はしないと言ってきましたが、特例法期限で一気に打ち切ると、かえってその後に続く合併の障害になると判断して、激変緩和措置として現行特例法を引き継ぐ新しい市町村合併推進法案に盛り込むと言っているようだが、新法案では合併が早いほど優遇措置が長く、2006年度までに合併する場合は10年、2008年度までには8年、2009年度末までには6年の間存続した場合に、算定される額の合算額を下らない額を交付すると明記していると言っています。  その後、5年の段階措置は現行のままとすると言っている中で、八戸市議会の中にも2005年1月にこだわるなということで数名の議員が2005年1月の合併期日にこだわる必要がないとの考えを示しているが、我が浪岡町も2005年3月までという考えでなく、国が4年間の延長をしていることでもあり、合併期日を考え直す必要があるかと思いますが、町としての考えをお願いします。  浪岡町の要求が80%達成するのか。町長は、これまで市町村合併特別委員会の中で浪岡町の要求が80%いかないと合併は取りやめると言っていましたが、青森市は30万人以上の人口中核都市を目指しているために、浪岡町は何が何でも欲しいのでは。そのためには相当無理な要求でも青森市は受け入れるものと思いますが、町長が言うように80%以上の要求が実現するのかお尋ねいたします。  浪岡町民、青森市民1人当たりの借金はでございますが、今町民はなぜ平内町が青森市と合併しないのか、なぜ浪岡町が急に青森市と合併の話が出て合併しなければならないのか、一番疑問に思っているところでございます。合併説明会においても、参加者より質問されても答えられなかったり、膨大な資料のため庁舎に来てもらえたら説明しますといったぐあいで参加者は不満を持って帰っている始末でございます。金がないから合併すると言っていますが、それでは浪岡町民、青森市民、1人当たりの借金はどのくらいになっているのかお尋ねをいたします。  住民投票についてでございますが、私が15年9月議会において合併の最終決定は住民投票で行うべきではないかと質問しましたところ、町長は現時点では住民投票は考えていないと答えました。再質問を2回ほどにわたって行いましたが、その都度、住民投票はしないとはっきり言っていました。浪岡町は、弘前大学教育学部のご協力と弘前大学北原先生を初めとする先生方に生涯学習推進員や都市計画づくりなど多方面にわたってご教示をしていただいていますが、それぞれの分野において浪岡町での調査結果を発表されました中に、「現在、浪岡町では大きな課題になっている合併問題ですが、合併に当たり住民投票を行ってほしいかというアンケートをとった結果、62%の人が住民投票を希望しています」という内容の記事が生涯学習推進本部発行の「かがやき」の中にありますが、町としての考えはどのようになっているのかお尋ねをいたします。  市営バスについてでございますが、6路線は確保できるのかであります。青森市との話し合いの中で、浪岡町が青森市と合併した場合、青森市民となるからには、6路線は間違いなく走るものと思います。  昨年の合併説明会の席で企画調整課長は、赤字路線は廃止の方向になると説明しています。以来、両、青森市、浪岡町の話し合いの中では、地域の一体性を確保するとともに、地域住民の利便性の向上を図るために、青森市街地と浪岡市街地を結ぶバス路線を確保する。しかし、それ以外の路線についてはまだ未定であるという話であります。  また、70歳以上の人には無料バス乗車券を与えると言っていますが、バスの走らない地区の住民はどのようにしてバスの走るところまで行ったらよいのか。皆さん方も、今の自分の年齢に10歳あるいは20歳を足してみてください。果たしてそれまで健康で自由に車の運転ができるでしょうか。合併とともに税金が高くなったり不便を感じることと思いますが、そうなりますと、サービスは低く負担は重くなり、町長が言う「サービスは高く、負担は軽く」が本当に保たれるでしょうか。町民が合併後に市民となったとき、歩いて10分以内にバス停があり、バスを利用できるようにするためにも、バスの6路線確保は必要であると思いますが、町としてはバスの6路線確保はできるのかどうかお尋ねいたします。  次に、町立病院の新築計画はあるが、実現は可能かであります。  現在の町立病院は昭和45年に建設され、地震での改築が行われている建物であることは、町民周知のことと思います。院長初め職員の方々は町民の生命と健康を守るために日夜努力され、15年度は黒字ということで、時代の変化とともに診療科目が廃止になったり、他の病院に行っている人がある中で、患者へのサービスの向上と病院の経営努力に努めた結果のことと思います。現在、起債は平成26年度までに 3,062万円余り残っているというものの、償還は十分に可能なことから計画されたと聞きましたが、教育厚生小委員会においても町立病院は新築を要望すると結論づけたわけですが、病院の新築計画は合併特例債を見込んでの計画なのか。また、町単独であっても建設可能なものか、あわせてお尋ねいたします。  次に、町立本郷保育所の防犯対策でありますが、本郷保育所は以前、町立本郷保育所、町立幼稚園を廃止して、市立保育所を建設する。ただし、入る児童数が少なければ経営が困難であるとの説明を受け、それではつぶれてしまうということから「町立本郷保育所・幼稚園を考える会」を結成して署名運動を行った結果、約 3,000名近い署名をいただき、町側との話し合いの中で保育所建設の方向でということになり、県の担当課との話し合いの中では大変厳しいものがあったかと思いますが、加藤町長と前青森県知事木村守男氏との関係で保育所建設の方向で話し合いが行われ、おかげさまで本郷地区に立派な保育所が建設され、今保育所事業が行われていることに対し心から感謝申し上げます。  これまで保育所建設に当たっての説明会も数回行いましたが、席上、父母より防犯カメラの設置要望を出されたかと思いますが、完成後、保育所に通う親より、不審者対策として防犯カメラがあった方がよいのではという声が出てきています。  現在、保育士ばかりで、親が子供を迎えに行った場合、教室までに行かなければならないということで、不審者が入っても今のままでは対応ができないのではないかと思いますが、大きな事件が発生した後では大変かと思いますので、不審者対策として防犯カメラの設置が必要と思いますが、その対策についてお尋ねいたします。  次に、町立本郷幼稚園廃止後の管理と運営についてであります。  本郷保育所建設に伴って本郷幼稚園が廃止されることになり、大変寂しさを感じるものの一人です。また、長年幼稚園教育に携わってくださいました先生方には、大変ありがたく、心から感謝を申し上げます。時代の流れにより、本郷吉内地区を初め全国的に子供の減少が原因の一つであり、私たち地域の人々も大変残念に思うところであります。  保育所説明会の席上、本郷地区には児童館がないために児童館の建設をと願いましたが、担当課としては建設はできないが幼稚園を児童館的役割のできる、そして学童保育のできる施設として使用できるよう建物を残すということでございました。  児童館的役割のできる建物を残すのであれば、教諭、保育士または2級以上の厚生員の資格のある人がいなければならないかと思いますが、町立本郷幼稚園廃止後の管理と運営はどのようになっているのかお尋ねいたします。  以上をもちまして壇上からの質問を終わります。ありがとうございました。 113 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 114 ◯町長(加藤新吉君) 12番奥瀬金蔵議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、合併についてでございます。これは1、2につきまして関連がございますので、合わせて答弁をいたします。  青森市との市町村合併の任意協議会であります「青森浪岡21世紀まちづくり創造会議」は、3月26日で第8回を数え、創造会議で調整予定の事務事業等の調整が終了すること、また、ビジョン検討委員会が策定いたしました「まちづくりの基本方針」に具体的事業を記載して、さらに財政計画を登載して、「新市建設計画素案」が策定されます。これによって、合併後のまちづくりがイメージできるようになります。これをもって再度、住民説明会を開催をして町民の理解を得たいと考えてございます。  その後は、6月に法定協議会への移行、12月にまちづくりの計画であります「新市建設計画」承認と議会の議決をいただけたら合併の調印をいたし、知事への届け出等一連の手続をすることとなります。  これは、平成17年3月末までに合併することを目標としたもので、これによって合併特例債を初め普通交付税措置、特別交付税措置、国庫補助金などの財政優遇措置を得て、合併後のまちづくりの一助としなければならないと考えてございます。  また、普通交付税につきましては、議員の述べられた5カ年の制度継続が今の通常国会に提案されるようでありますが、合併特例債、特別交付税措置については該当させないとのことでありますから、ぜひとも計画どおりに進め、最も大きな優遇措置であります合併特例債や特別交付税措置を受けて、立ちおくれておりますインフラ関係整備を実施して「たくましい浪岡町」「やさしい浪岡町」「さわやかな浪岡町」を実現しなきゃならないと、こう考えております。  それから、浪岡町の要求が80%達成するのかでございます。  さきの2月の17日の町議会合併問題特別委員会で、議会常任委員会ごとの合併の意見、提案について、その一つ一つについて私の考えを述べたところでありますが、事業等で予算の必要なものについては、合併特例債や国庫補助金、県補助金などの財政上の裏打ちが必要であることは言うまでもないことであります。  合併特例債事業においては、国の要綱等がなく、要件等が総務省の通知によって示されているのみであります。  したがって、個別の対象事業などについては県に問い合わせることとなっておりますので、合併特例債の適債事業をより分けした後、財政シミュレーションを勘案して町としての要求をつくり、青森市と交渉し、「新市建設計画」に登載していかなければならないと考えてございます。  一方、主要事項につきましては、先般のシンポジウムでおわかりのとおり、私の考えていた事項についてほぼ満足のいく内容でございました。  最終的には、「新市建設計画」に登載することになりますけれども、総じて町民にとって納得のいく内容としなければならないものと思ってございます。  合併後のまちづくりにおいて、その内容が満足度として80%満たされるよう、議員の皆様方とともに努力してまいりたいと思います。  次に、4番であります。  平成14年度一般会計決算時点での浪岡町の地方債現在高は93億 7,600万円でありますから、町民1人当たりに換算しますと約44万 9,000円になります。また、青森市の平成14年度一般会計決算時点の地方債現在高では 1,502億 7,100万円でありますから、市民1人当たりにいたしますと約50万 5,000円となっており、青森市の方が1人当たり約5万 6,000円多くなってございます。  近年、各自治体とも地方交付税の原資となる税収が伸びないことから、減税補てん債や臨時財政対策債などに加えて、景気浮揚対策として各種事業債を増額してきた経緯で起債総額もふえる傾向にあります。  しかし、両市町とも財政運営上、14年度決算の起債制限比率、青森市11.2%、浪岡町11.0%となっておりまして、警戒水準は15%でありますから、何ら問題のない数値となっているものであります。  それから、住民投票についてでございますけれども、市町村合併においては、それぞれの地域住民の合意をもってなし得るとしてございます。私は、その姿勢を崩しているわけではございません。  前回の議会答弁においても申し上げていることでありますが、地域住民の意向把握の手段は住民投票ばかりではありません。さきに行ったアンケートも有効な手段であります。  私は、現時点での住民投票を実施しないと申し上げております。今の時点においては、青森市との合併協議会中でありまして、町民一丸となって、これに対処をして、制度上ではすべてにわたって負担を軽くすることは実際上難しいものもあるわけですので、それぞれ創意工夫を凝らして事務事業の調整や新市建設計画素案作成に向かっていかなければならない時期と思っております。  それから、市営バスについてでございます。  1月28日の青森浪岡シンポジウム中世の館会場において、パネラーとなっておりました私と青森市長とで主要な事項8項目について方向性が合意をいたしてございます。  その一つとして「市営バスの取り扱い」もございます。シンポジウムにおいては、合併すれば青森市と一体となることで当然市営バスも走ることとなりますが、弘南バスとの調整もありまして、路線は今後決定するとしてございます。  一方、町議会合併特別委員会では、総務企画常任委員会で議会としての要望事項として、市営バスについては出張所の設置と6路線、駅を中心として下石川、増館、本郷、細野、王余魚沢、大杉までの路線の確保を要望して、町の方針を確認したところであります。  2月17日の町議会合併問題特別委員会で、私初め三役が出席をして、路線の問題は弘南バスとの調整が必要であることから今後の協議となるものの、市営バスを運行するには、さきのシンポジウムで市長と合意していると申し上げたものであります。  なお、現在、青森市の制度としてあります高齢者福祉対策としての高齢者に対する無料乗車証の交付につきましては、事務事業の調整において、青森市の制度を適用することとして調整がついているものであります。  次に、町立病院の新築計画は実現するのかでありますけれども、町立病院は昭和45年9月に現在の一般病棟が新築完成し、33年を経過いたしました。  この間、昭和58年5月の日本海中部地震では、高層階を中心に大きな被害を受けたところであり、壁に厚さを持たせた耐震補強による災害復旧工事をしたところであります。  鉄筋コンクリートづくり、病院用建物の耐用年数は39年となっており、6人部屋が多いこと、看護師詰所の位置の不便さ、廊下の狭さ、下水道管の老朽化など、今求められている療養環境の快適性にはほど遠いものがあります。  町立病院は、青森県における地域的要素、さらには住民が必要とする医療機能の存続が要望されており、今後も現状の医療体制を基本とした、良質かつ適切な医療を提供していくことを方針として掲げているところであり、新築計画の検討とその実現に向けて皆様方のご協力を賜りながら、最大限の努力を重ねたいと強く考えておるところでございます。  次に、本郷保育所の防犯対策についてでございます。  奥瀬議員もご承知のとおり、本郷保育所は、ことし2月から移転改築した新園舎で保育業務を運営しております。旧園舎と比べますと、保育環境も園舎の保安体制も一段と整ってございます。  奥瀬議員が懸念されているのは、各地で不法侵入者による殺傷事件が発生していることから、園児の安全を願ってのご質問と思います。  現在の保育所は、本郷公民館それから農協本郷出張所と隣り合わせており、地域の方々が多数出入りする場所と思われます。  不法侵入者については、防犯カメラの設置等による対策も考えられますけれども、不審者が入り込めないように、本郷駐在所、保育所父母の会や町内会等の協力をお願いし、住民一人一人が監視人となり、不審者を見かけたら通報するという、住民と一体となった防犯体制を整えたいと考えてございます。  4月からは保育所の運営を社会福祉法人に委託する予定でありますが、保育所は無力な児童が多数生活しておりますので、多くの関係者に情報の提供をお願いしたり、警察署、駐在所による安心・安全の講習会の開催や、定期的に防犯訓練を行うことにより、保護者、職員、児童に対して防犯意識を徹底し、「園児の安全・安心」を確保するようにお願いいたしますので、ぜひご協力を賜りたいと、こう思います。  次に、本郷幼稚園廃止後の管理と運営であります。  本郷幼稚園については、今定例会に「設置条例の廃止について」ご提案しておりますが、廃止後の園舎等につきましては、教育委員会所管から町長部局へ移管される予定でありますので、地域の児童館的施設として学童保育等に活用したいと、こう考えてございます。 115 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。奥瀬議員。 116 ◯12番(奥瀬金蔵君) 町長は、2005年3月31日を目指して合併したいと、そういうふうに進んでいくということでありましたけれども、先ほど壇上でも言いましたように、八戸市においても2005年にあえてこだわらないで、合併した場合あるいは失敗したと、そうなれば困りますので、それよりも合併ばかりでなく、今八戸市ではどういうものが大切なのか。いわば我が町ではどういうものが大事なのかと。そういう合併にこだわらないで、水道とか病院とか、あるいはいろんな事務組合などの調整も行わなければなりませんので、そういうのを先にやって、その後合併したらどうですかということで、一つは……、だから、ただ合併に向かわないで、最初に浪岡町できちっと決めなきゃならないもの、今太田さんが「ごみ」と言いましたけれども、ごみについては施設組合でもいろいろ話されておりますけれども、青森市では浪岡町のごみを受け入れられないと。そのために浪岡町が今加盟している施設組合の方にお願いするという、そういう話でありますけれども、きちっとそういう話を決めてから合併に進んでいったらいいのではないかなと思うわけであります。それで、特に4年間延長しているわけです。あえて早く合併して、確かに特例債を多くもらって、その分借金を多く抱えるわけです。ですから、精査をして、本当に浪岡町に必要なもの、今あるものである程度我慢できて使えるものであれば、無理して建てかえる必要がないだろう。ですから、もう少しゆっくり合併を進めてみたらどうですかなと思っているわけですけれども、その辺どうですかね。 117 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 118 ◯企画調整課長(石村正司君) 町長の答弁にありましたように、合併の優遇措置というのが地方交付税ばかしでないわけです。大きな優遇措置というのは、特例債を中心としたもの、それから特別交付税、それから直接的な国庫補助金、それと普通交付税、こういうことでありまして、その普通交付税だけが5カ年の猶予ができたと、そういうことであります。合併するとすれば17年3月、これはあくまでも崩さない方が現状では最も有利な合併の方策ではないだろうか、そう思っているところでありますので、計画どおり進めてまいりたいと、そう思っているところであります。 119 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 120 ◯12番(奥瀬金蔵君) どうもありがとうございました。  浪岡町の要求が80%達成するか。これは町長も現在、調整に向かって一生懸命努力していると。そのパーセントに対しては今言及しませんでしたけれども。その中で、いろいろ私の質問の通告にありますけれども、病院も現状のまま残していきたい、あるいは役場庁舎は総合的な庁舎と残していきたいと。消防署もそのまま残すと。また、除雪等においても、浪岡の現行制度のままと。確かに浪岡の要求が確かに大分……、すみません。太田さんがよこしました。  一つちょっと聞きたいんですけれども、総合庁舎として残したい。総合庁舎とはどのぐらいの規模で残すのか、一つお願いします。(「決定権持っているんだかさ」の声あり)決定権を持っているかどうかだそうです。  ということは、よくよく県庁に行きますと、総合案内所とか総合なんとかと2人か3人しかいないわけだ。そのぐらいの少人数規模になるのか。あるいは……、したんで、総合庁舎としてはどのぐらいの規模で残すのか答弁お願いします。 121 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 122 ◯企画調整課長(石村正司君) 機構としてはこれから決めてまいるわけですけれども、現状の状況からは、ほぼそのまま残るというイメージに受けとめてよろしいかと思います。  ただ、管理部門についてはダブる部門というのがございます。そこの部分では削減されるだろうと、そういうことであります。  それから、もう一つ言えることは、例えば議会の方向はどうなるのか。先般、地方制度調査会の中でも特別区制度という、こういうことが議論されています。こういう形はどういうふうになっていくのかということが大きな検討材料にはなってまいるわけですけれども、現状考えているところでは、先ほど申したように、そういう現状のままマイナス管理部門のダブる部分ということでイメージしていただきたいと、そう存じます。 123 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 124 ◯12番(奥瀬金蔵君) 町立病院の新築ですけれども、この間、町立病院運営委員会もありました。合併しなければ新しく町立病院は建設されないだろうと。これは会議が終わってからちょっと聞いた話ですけれども。まず、合併特例債のお金を使って町立病院を新築するのか。あるいは、合併しなくても町で単独で町立病院を建設するのか。ということは、この間の教育厚生小委員会においても、平米50万、 5,000平米、最初は 6,000平米の30億と説明ありましたけれども、50、 5,000平米と、そういう話もありましたので、合併しなければこの病院が建たないのかどうか、お願いします。 125 ◯議長(福士銀一君) 町長。 126 ◯町長(加藤新吉君) さっき、だれですか、浪岡中学校のことも答えたように、合併しないから中学校が新しくできないとか、青森と合併しなければ町立病院が新しくできないと。どうして、そう合併合併体制を、やれ新築できないとかできるとかと、どういう頭でなんだか、私、不思議なんだ。ましてや、中学校の生徒を預かっている場所、町立病院も患者さんを預かっている場所ですよ。ある程度、仮に中学校も病院も危険な建物だとなれば、合併しなくても合併しても、それは町単独でも建てなければならないあれだでばな。何でも合併さ余りひっかけないようにお願いします。 127 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 128 ◯12番(奥瀬金蔵君) 町長は確かにそう言っていました。  じゃ、事務長、聞くけどさ。事務長、この間、私、これ合併しねば建たないんですかと言ったら、何と言ったっけ。何かしゃべったよな。合併特例債を使わねば何だかかんだかって。ということは、合併せば、この町立病院建つ。そうでなければ建たないような話したんでないか。 129 ◯議長(福士銀一君) 病院事務長。 130 ◯病院事務長(細川義彦君) 先ほど町長の答弁にもございましたが、病院の耐用年数につきましては39年ということで説明を申し上げました。今現在、病院につきましては現在の体制でもって存続をさせていくということが大前提でございますので、33年を経過しているということの中では合併がどうのとか単独でどうのとかということでなくて、あくまでも耐用年数がある程度経過した時点では新築というものは当然起こってくる問題だというふうに考えてございます。 131 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 132 ◯12番(奥瀬金蔵君) バス路線ですけれども、確かに主要道路青森から浪岡までの多分国道走っているさきて、その後の6路線はいろいろ弘南バスとの話し合いの中で民間委託の方向もあり得る。あるいは、町長と市長が写っている新聞の中さ「アウトソーシングなどのさまざまな事業形態を検討している」と記事があるけれども、なかなかこの横文字わからないはんで、アウトソーシングって民間委託と理解していいんですか。 133 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 134 ◯企画調整課長(石村正司君) そういうことでございます。 135 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 136 ◯12番(奥瀬金蔵君) そうなれば、今の細野地区がバスの利用客がなくて8月で廃止になりました。そしてまた、浪岡が青森と合併した場合、高舘、竹鼻方面は弘前市に行くわけですけれども、平内町が最初、青森市と合併するような話でありまして、平内町が青森市と合併を拒否した、そういうことによって青森市のバスが走らなくなったというのは本当なのですか。 137 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 138 ◯企画調整課長(石村正司君) 何せ、よその市町村のことですので詳しくは存じ上げませんが、新聞報道によれば、下北バスの方に委託した方が安く上がるので、そちらの方を選んだ、そういうふうに記憶してございます。 139 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 140 ◯12番(奥瀬金蔵君) あっちゃこっちゃ行ってすみませんけれども。町立病院での先ほどの町長の答弁の中でも出た狭いという部分で、大分前の話で改良していると思いますけれども、廊下の防火壁のドアのところに長いすなどを置かれてあって、万が一火災が発生した場合、その防火扉を閉めるというときに、この長いすがあった場合、非常に閉めにくいわけです。それで、防火戸をふさいでいるので、今防火戸のそばに長いすなどはどのようになっているんですか。撤去されているんですか。 141 ◯議長(福士銀一君) 病院事務長。 142 ◯病院事務長(細川義彦君) 今、防火上はいすを置くということにつきましては認められておらないわけでございまして、ただ若干、消防署の方からは注意を受けることもないとは言えない状況ではございます。
    143 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 144 ◯12番(奥瀬金蔵君) わかりました。  保育所についてですけれども、町長はこれから民間委託するので、いろいろ地域住民、あるいは父母、町内会とか、いろんな方で協力しながら不審者対策をしていただきたいと、そういう内容であったかと思いますけれども、ついこの間、私も行ってみたんです。風除室の戸の前で「ごめんください」と言ったところ、だれも出てこない。風除室の戸をあけて玄関の戸をあけて叫んでも、だれも出てこない。次、保育所のそばに行って、コンコンコンとたたいたら先生が出てくるんだと。今現在、確かに保育士が少ないために、事務室に人がいないためか知りませんけれども、親が実際子供を迎えに部屋まで行くんだということは、だれでも自由にその保育所に入って出入りができるということで、何とか防犯カメラあるいは商店でやる音の出るようなシステムなどを取り入れてもらえたらなと、これは現在入れている保護者から言われたわけです。  それで、さっきも言ったように、合併の説明会の中でも、そういう防犯カメラなどの設置をお願いしたいと要望したわけですけれども、実際今ないんですけれども。特に本郷地区は、皆さんもご存じのように、あの広いところに建って周りは田んぼ、畑で、どこからでも保育所の中に入る可能性があるわけです。ですから、他の部屋のかぎはかけても、風除室、玄関はかぎかかっていないので、出入りが自由なので、できるだけその辺、小さい子供がいますので、何とか防犯カメラと言ったんですけれども。実際、親が迎えに行っていると。そうしなければ先生が出てこないと。その辺、少しでも改善するために、防犯カメラをつけて、どこかで見ていて、すぐに対応できるようにということで、これはこれから民間委託しますので、その法人で取りつければいいんですか。 145 ◯議長(福士銀一君) 町長。 146 ◯町長(加藤新吉君) 今、奥瀬議員さんが言ったように、4月から民間委託になるわけであります。だれが委託をするかまだわかりませんけれども、仮にその法人に対して防犯カメラを設置するようにお願いをいたします。 147 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課課長補佐。 148 ◯健康福祉課課長補佐(山内健逸君) ただいまの質問に対して補足で説明申し上げます。  先ほど保護者の方が玄関に入られてもだれもいなかったというのは、今本郷の保育所は所長が兼務でありまして、特別、事務の職員置いていないわけです。それで、古い園舎の場合は、玄関入りますと遊戯室とか保育室ずっと見渡せたんですけど、今の施設の場合、いろいろ冷暖、気密の関係がありまして、外から入っても中までちょっと声が届かないような状態ですので、そこをご理解賜りたいと思います。 149 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 150 ◯12番(奥瀬金蔵君) さっきいろいろ町長が答弁している中で、何だかかんだかしゃべっていることがよく聞こえませんでしたけれども、本郷幼稚園廃止後の管理、児童館的役割、児童館ときっちりうたってしまえば担当課がわかるわけですけれども、今児童館で実際、放課後児童健全育成事業と。県の補助金をもらって小学生の生徒を募集して、あるいは10人以上、19人、何名、あるいは20人以上、何名と、こう登録をして県から補助金をもらってやる児童健全育成事業というものがあるわけです。そういったものをやるためには、当然さっきも言いましたように資格者が必要なわけです。私考えるには、今の保育所を民間委託しますと、その法人に一緒にやらせるということの方向で進んでいるのかどうかお尋ねいたします。 151 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課課長補佐。 152 ◯健康福祉課課長補佐(山内健逸君) 保育所の受け入れ方がまだ決まっていないわけですけれども、今幼稚園が廃止されまして、保育所として保育所の隣にそういう施設が残るわけですので、これからできれば児童館的な役割をした、そういう施設で保育所と一緒に管理をお願いできればということで検討しております。 153 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 154 ◯12番(奥瀬金蔵君) 保育所と一緒に管理、私たちは、できれば分けて管理してもらいたいんだけれども。保育所は保育所、児童館的役割を果たす施設は施設として。確かに児童館の先生も保育士の資格を持っています。この児童館的役割を果たす、あるいは児童館においても、保育士、あるいは教諭、2級以上の厚生員の資格者とありますけれども、できましたら分けてやってもらいたいんだけど。大変厳しいですよね。 155 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課課長補佐。 156 ◯健康福祉課課長補佐(山内健逸君) ちょっと舌足らずで申しわけございません。  一緒にということは、あくまでも同じ法人に用途は別な用途として、受けた法人に一緒に管理してもらいたいということで、保育所と一体としての管理ではございませんので、そういう方向で検討しております。 157 ◯議長(福士銀一君) 奥瀬議員。 158 ◯12番(奥瀬金蔵君) いろいろあっちゃこっちゃ行ったりして大変すみませんけれども、これで終わります。ありがとうございました。 159 ◯議長(福士銀一君) 12番奥瀬金蔵議員の一般質問が終わりました。  本日はこれをもって日程を終了します。     午後2時48分 散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...