鹿角市議会 > 2022-03-09 >
令和 4年第2回定例会(第4号 3月 9日)

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  1. 鹿角市議会 2022-03-09
    令和 4年第2回定例会(第4号 3月 9日)


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    令和 4年第2回定例会(第4号 3月 9日)     令和4年3月9日(水)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      舘 花 一 仁 君      宮 野 和 秀 君      戸 田 芳 孝 君      安 保 誠一郎 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(17名)        1番  笹 本 真 司 君     3番  丸 岡 孝 文 君        4番  湯 瀬 誠 喜 君     5番  戸 田 芳 孝 君        6番  成 田 哲 男 君     7番  金 澤 大 輔 君        8番  舘 花 一 仁 君     9番  栗 山 尚 記 君       10番  児 玉 悦 朗 君    11番  安 保 誠一郎 君
          12番  黒 澤 一 夫 君    13番  浅 石 昌 敏 君       14番  倉 岡   誠 君    15番  宮 野 和 秀 君       16番  兎 澤 祐 一 君    17番  田 村 富 男 君       18番  中 山 一 男 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(1名)        2番  湯 瀬 弘 充 君 ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        関     厚 君    教育長       畠 山 義 孝 君  農業委員会会長   兎 澤 悦 雄 君    総務部長      佐 藤 康 司 君  総務部付部長待遇  奈 良 巧 一 君    市民部長      黒 澤 香 澄 君  健康福祉部長    金 澤   修 君    健康福祉部保健医療専門官                                   村 木 真智子 君  産業部長      花 海 義 人 君    建設部長      中 村   修 君  教育部長      加 藤   卓 君    総務部次長     大 里   豊 君  会計管理者     佐 藤 千絵子 君    教育次長      花ノ木 正 彦 君  財政課長      渡 部 裕 之 君    監査委員事務局長  畠 山   修 君  農業委員会事務局長 金田一 延 寿 君    選挙管理委員会事務局長                                   相 馬   天 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      佐羽内 浩 栄 君    主幹        小田嶋 真 人 君  副主幹       海 沼 雄 一 君    主査        青 山 智 晃 君      午前10時00分 開議 ○議長(中山一男君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第4号により進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(中山一男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、舘花一仁議員の発言を認めます。舘花一仁議員。     (8番 舘花一仁君 登壇) ○8番(舘花一仁君) おはようございます。  鹿真会・公明の舘花でございます。  それでは、早速でございますが、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  まず初めに、大湯環状列石JOMON体感促進事業についてお伺いいたします。  JOMON体感促進事業は、文化庁の補助事業、Living History促進事業を活用し、歴史的背景に基づいた縄文文化の体感プログラムを開発し、国内外に情報を発信することで、認知度向上と誘客促進を図るものと伺っております。  世界遺産のまちを標榜する本市としては、世界遺産を活用して鹿角観光を売り出すことで、市の活性化に結びつけていくことは、本市の強みであるとともに、ほかにはまねのできないポイントだと思います。世界遺産を生かした着地型旅行商品の開発を行い、国内外からの誘客促進と受入体制づくりを進めることで、稼げる観光を推進していくことにつながると思います。このことはとてもすばらしいことだと思いますので、引き続き世界遺産まちづくりを推し進めていただきたいと思います。  さて、大湯環状列石JOMON体感促進事業についてでございますが、体感促進をうたうこの事業について、当初3か年の事業の期間を短縮することとなりましたが、全体の計画内容と、その進捗状況について伺います。  また、検討委員会において、時代考証を進めたことによる事業に対する意見と、それによって計画の内容が変わっている点などがございましたら、併せてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 舘花一仁議員のご質問にお答え申し上げます。  大湯環状列石JOMON体感促進事業の内容や進捗状況等につきましては、本事業では、「食」「まつり」「暮らし」の3つのプログラム開発を進めており、縄文時代の食や器、装飾品を再現するほか、当時の暮らしを映像により紹介を行い、味覚や視覚に訴えかけることにより、リアルな体験を提供するものであります。  事業の進捗状況につきましては、今年度は「食」プログラムに取り組んでおり、四季ごとに食材を変えた体験型メニューを提供するため、当時の食材を科学的分析結果や発掘調査報告書などを基にリストアップしたほか、土器レプリカの器を制作し、今月末からツアー商品として販売するための準備を進めております。  なお、「まつり」と「暮らし」のプログラムについては、来年度において引き続き検討委員会で再現の方向性を協議してまいります。  検討委員会の意見等につきましては、食の再現に当たり、土器付着炭化物の分析を求める意見や当時の食事の多くは植物性であったとの指摘を踏まえ、復元メニューに生かしております。  今後の検討委員会でも、考古学的な観点に科学的な分析結果を加え、多角的視点から意見交換を行っていただき、プログラム開発に生かしてまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) 分かりました。  次に、1月20日から21日にかけてモニターツアーを実施したとの報道がございました。その記事では、3月から大湯環状列石で、リアルな縄文体験の観光プログラムが提供されるとの記載でありました。前回のモニターツアーの内容では、食の体験プログラムが目玉になる部分かと思います。これまで大湯ストーンサークル館において、飲食の提供は難しいと思っておりましたが、状況が変わったのでしょうか。その状況をお知らせいただくことと、具体的な実施形態についてお伺いします。誰がどのように調理をするのか、どのようなものをどこで食べるのかなど、詳しくお知らせいただければと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 大湯ストーンサークル館における「食」プログラムの提供につきましては、「食」プログラムは、地域DMOである株式会社かづ観光物産公社が着地型の体験プログラム商品として販売することで準備を進めております。  大湯ストーンサークル館では、飲食の提供を行うことができないため、「食の体験型展示」と位置づけ、土器レプリカを使用して縄文食を煮炊きする体験型メニューとしております。  なお、ツアー参加者が体験で使用する山菜類や木の実類などの食材の下処理については、飲食店営業許可を有するかづの観光物産公社が行うこととしております。  今回造成する「食」プログラムは、本市のヘリテージ・ツーリズムに組み入れ、日中に縄文食プログラムを体験し、夕食は宿泊施設などが「縄文当時の食材」と「現代の食材」をアレンジしたメニューを提供する内容とするなど、一連のツアー商品としての展開を進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) ありがとうございます。  世界文化遺産の食体験というのは大変面白い考え方だと思います。私見でありますけれども、食事の提供ということであれば、縄文食の体験は、レストランや宿泊施設などにおいてプロの料理人が作ったものを提供するとした形のほうがいろいろな面で安全が確保できるものと考えております。昨年の状況では、ストーンサークル館の来館者が急増している状況でもあります。引き続き、コロナ禍が続く状況の中、マスクを外して密になるような状況は避けたいところであります。その辺を踏まえた体験の提供をしていただければと思います。  次に、1月に実施したモニターツアーにおいて、参加者の方からどのような意見が出されたのか。そして、今月から始まる予定の体験プログラムに出された意見によって、どのような改良がなされたかなどについてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) モニターツアーで参加者から出された意見につきましては、モニターツアーは、食の記憶を探る旅をテーマに、大湯環状列石の概要説明と土器づくり体験を含め、約2時間で実施し、その中で縄文食の体験型展示は、段階的に味の変化を体感いただく構成といたしました。  初めに、山菜類やキノコ類を素材そのままに味わい、次に、刻んだ木の実をつけることにより甘みが増すことに気づいていただき、さらに土器レプリカを使用して素材を煮たり、たき火で焼くなどの体験を通じて、徐々に味に変化が生じることを体験いただきました。  参加者からは、「縄文時代や縄文食について理解が深まった」との感想をいただいた一方で、「時間がやや長かった」との意見もあり、今後商品として販売する際には、時間設定に工夫の余地があると捉えております。  このほか、ターゲットや価格設定にさらなる検討を加えるとともに、大湯環状列石の特徴や魅力をより深く理解いただくことができるよう、ストーリー仕立ての説明を加えるなど、商品化に向けた準備を進めてまいります。  引き続き、体験メニューブラッシュアップを進めるとともに、来年度開発いたします「まつり」や「暮らし」プログラムと併せて、国内外からの観光誘客につながるプログラム開発につなげてまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) ありがとうございます。  体験プログラムの提供が間もなく始まるところと思いますが、モニターの声や参加者の意見を反映させながら、よりよいプログラムに仕上げていただくことを切にお願いいたします。  今後、食の体験だけではなく、大湯環状列石に関する説明映像やスマートフォンなどを使ったARの作成・活用により、大湯環状列石を軸とした集客や旅行商品の開発、さらには市内全体の観光発展につながっていくことを期待いたします。  次の質問に入ります。  2番の学校の跡地利用についてお伺いします。  統廃合によって不要となった学校などの公共施設に係る建物及び敷地の跡地利用については、これまで民間企業へ貸出しが行われていたところでありますが、昨年春に花輪北小学校と平元小学校が柴平小学校に統合されたところであります。統合によりまして両校は廃止されたところでありますが、平元小学校については、プールなどの一部施設を引き続き利用しているため、直ちにほかの用途に変更することは難しいかと思いますが、旧花輪北小学校については、現時点では利用されていないように思います。  そこでお伺いしますが、旧花輪北小学校跡地利用についてでありますが、現時点で、民間企業などへの貸出しや売却などの予定があるものかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 旧花輪北小学校跡地利用につきましては、旧校舎は建築から50年以上が経過し、老朽化が進んでいることに加え、平成25年の豪雨災害におきまして浸水被害が発生したこともあり、解体を前提に進めております。  グラウンドについては、今年度、今後の市の産業施策へのドローン利用に向けた検討のため、飛行練習場として活用しております。  事業者等から個別に問合せがあった場合には随時相談に応じておりますが、現時点では、旧校舎、グラウンド共に、売却や貸与の予定はございません。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) ありがとうございます。  現時点において、貸出しや売却の予定はないということで承知いたしました。  これを踏まえて、次の質問に移ります。  グラウンドについてでございますが、昨年11月に市内の事業者が立ち上げたドローン事業のデモ飛行を見る機会がございました。内容は、農業用ドローンの農薬散布や空撮飛行、鳥獣等の追尾飛行、果樹園の鳥の被害や熊を想定した追い込み、その他、災害を想定したサーモグラフィーによる捜査・救助や空撮等のデモンストレーションなどがあり、改めてドローンの有用性を感じることができました。  このときに、ドローン事業者の担当者より、ドローン操作の教習所をつくりたいと考えているという話を伺いました。話によれば、教習所をつくるには、国土交通省の規定で90メートル掛ける60メートルの広さが必要だということでございました。この教習所をつくるに当たり、旧花輪北小学校グラウンド等を活用すればよいのではないかと考えたところですが、このことについて、規制等の関係やその他問題点があるものか、市のご意見をお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 旧花輪北小学校グラウンドの活用につきましては、今年度、今後の産業施策へのドローンの活用方法を検討することを目的に、市内企業と連携いたしまして旧花輪北小学校グラウンドをドローンの飛行練習場として使用しております。  今後、ドローン市場の拡大が見込まれる中、ドローンの普及や高度人材の育成は市内産業の活性化に寄与するものと捉えており、このような取組は積極的に応援してまいりたいと思います。  一方で、旧花輪北小学校浸水想定区域内に位置していることもありますので、今後につきましても、引き続き事業者と協議しながら実現可能な支援方法について検討を進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) ありがとうございます。  行政や民間、それにおいてドローンの活用を図っていくことやドローンの事故防止の観点からも、市内にドローンの教習所があることはとても有用であると考えます。担当課としても、ある程度状況を把握していただいているようでございますので、今後、事業者からの要望等が来ましたら、ぜひ前向きに検討をしていただきたいと思います。  また、詳細につきましては、担当課に情報提供を差し上げたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、3番目の湯瀬地区における市道の融雪についてお伺いいたします。  昨年の12月、八幡平地区自治会長会議の中で、湯瀬自治会長と話す機会がございました。その中で、国道282号から湯瀬ふれあいセンター・湯瀬ホテルに通じる道路について、数年前から融雪の調子が悪く、厳冬期には路面が凍結しているため、下り坂ではJR花輪線の踏切で停止することができない場合もあるなど、危険な状況にあるとのことでございました。実際に、私も何度か現場を見に行きました。その中、気象条件の悪い中では、本当に雪が解けておらず、不安を感じる路面状況を確認することができました。  このことについて、市では現状をどのように捉えているのか。また、改修などを行う予定があるものかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 国道282号から湯瀬ホテルに至る路線の融雪につきましては、この路線の融雪施設は平成8年に設置したもので、当時は豊富な温泉資源を活用した画期的な設備でありましたが、設置後26年が経過した現在では、熱源となる温泉排湯が激減したことにより、本来の融雪機能が十分に発揮できない状況となっております。  このことから、融雪施設の更新を行うため、令和4年度において融雪システムの選定を行った後、令和6年度で施設更新工事を行う計画としており、冬期間の安全な通行を確保してまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員
    ○8番(舘花一仁君) 計画があるということでございますね。自治会長の話では、そこの現場に関しては、気温、気象条件、マイナス4度以下になると、やはり融雪装置が稼働しない、ほとんど機能しないということでございました。  次の質問になります。  先ほどの質問と同様でございますが、湯瀬温泉駅から和心の宿姫の湯の前を通りまして、上の湯商店に至る道路についても、ここは本当に道幅も狭く、消雪ができておらず、道路状況によっては4WD車でも上れないため、迂回を余儀なくされている状況にあるとも伺っております。こちらについても改善はできないものかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 湯瀬温泉駅から上の湯商店に至る路線の融雪につきましては、この路線の融雪施設は平成7年の設置から27年が経過しており、これまで修繕を数回実施してきておりますが、経年劣化に伴い、昨年度で、これ以上の修繕は不可能と判断しております。このため湯瀬自治会と協議を行い、本年度から機械除雪と凍結防止剤の散布により対応することといたしましたが、この路線は勾配があることから、積雪状況によっては迂回路をご利用いただいております。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) 状況は把握しているみたいであります。たしか、ここ、本当に車が通れないと。ここ観光地でもあります。ほかから来る、湯瀬は玄関口でもございます。その玄関口に、車が通れないから降りてホテルまで来てくださいとか、そういったところも何軒か見受けられるとも伺っております。  そのことを踏まえて、この2件の質問について、湯瀬自治会長の話では、これまでも湯瀬の自治会として改修の要望を何度となく出していると伺っております。その上で、「対応が非常に難しい」という回答をいただいているということでございましたが、以上の道路につきましては、地域の方々が暮らしていく上で欠かせない道路でございます。生活路線ということで、しっかりと状況を把握していただき、早急に措置するべきものと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 生活路線融雪システムの状況把握につきましては、先ほどお答えしました2路線のほか、市内の融雪施設については、これまでも稼働状況の把握を行いながら、生活路線の安全確保のため、必要な修繕等を行い対応してまいりました。  現在、市内にある全ての融雪施設が設置から20年ほどを経過し、更新の必要性が生じてきておりますが、今後の施設更新につきましては、路線ごとの交通量や利用状況等を総合的に勘案し、計画的に進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) 確かに築20年以上たっているということで、交通量を見ながらということでありますけども、この答弁だと、ここ生活している路線なんですよね。それについて早急に措置していただきたいんですけども、そういう要望で何回も伺っていると思います。これについて、やはり予算の獲得ができないものなのか、そこら辺、はっきりした回答はもらっていないそうですけれども、そういったところについては早急にやるべきだと思いますけども、これについてどうでしょうか。 ○議長(中山一男君) 建設部長。 ○建設部長(中村 修君) 現在市内に設置している融雪施設は、車道で6路線に設置しておりますけれども、いずれも設置から20年以上経過しておりまして、設備全体の更新が必要な施設、また高圧受電設備の更新が必要な施設など、ほぼ全ての施設で改修が必要な状況となっております。こうしたことから、総合計画に融雪施設整備事業を搭載して、既存の融雪施設について計画的に改修、更新を進める計画としております。  まずは、観光施設へのアクセス道路であります湯瀬ホテル側の湯坂線について、早期の更新が必要と判断して、来年度、整備事業に着手する計画としております。  それ以後は、市内に設置している各施設の状況や交通量等を総合的に勘案して優先順位を定め、改修、更新を進める計画としておりますので、湯瀬線につきましても、ほかの施設と同様に進めていくことをご理解いただきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) ありがとうございました。  しっかりと来年度実施計画を立てるということで、理解いたしました。ここ、やはり生活路線でもあります。早めに措置願いたいと思います。優先順位という観点からも、上のほうに上げていただければありがたいなと思っております。  これは、何回か現場にも行かれておりますよね。 ○議長(中山一男君) 建設部長。 ○建設部長(中村 修君) 現場には何度も足を運ばせていただいております。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) 部長もしっかり見届けていただいているようですので、早めにお願いいたします。  次に、4番の入札事務の適正化についてお伺いいたします。  今年1月、本市において、官製談合防止法違反並びに公契約関係競争入札妨害などの疑いによりまして逮捕者が出るなど、報道に大きく取り上げられて、私も市民の一員として大きな衝撃を受けているところでございます。現在、警察により取調べが進められていることと思いますので、捜査の進展が待たれるところではございますが、本市としては再発防止を図る、体制づくりの構築を図ることが重要であるものと考えます。  市長は、1月31日の記者会見において、第三者委員会を設けて意見を聴き、制度の改善を図ると話しておられましたが、委員会のメンバーの選定に当たり、どういう考えの下に選定をされたのかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 第三者委員会の委員につきましては、第三者委員会は、官製談合の再発防止に向け、市とは独立した第三者機関として、客観的、中立的な立場から問題の検証と再発防止対策の検討をしていただくため、外部の専門家に委員を委嘱し、鹿角市官製談合再発防止対策検討委員会を設置いたしました。  委員の選定に当たりましては、法的根拠に基づく検証のほか、学識経験や行政実務に基づく専門的な観点から調査を行い、再発防止に向けた意見や提言をいただくため、弁護士2人と高等教育機関の有識者、行政書士の計4人を委員に委嘱しております。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) 分かりました。  この会見の中で、第三者委員会の意見を参考にして再発防止策を決定すると発言しておられました。私の質問要旨には既に数回の委員会開催と記載しておりましたけども、委員の皆様の調整がつかないためか、2月14日の1回の開催ということでありましたが、会議の中で、どのような意見が出され、その中で市長はどのような方策を採用しようとしているのかお伺いします。  また、早急な制度の見直しが必要と考えておりますので、いつからその対策を実施する予定としているのか、併せてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 第三者委員会の意見を踏まえました再発防止策の実施につきましては、第三者委員会は独立した機関であり、委員会の審議の進行方法などについても委員会に委ねられているものでありますが、現時点では4回の委員会で報告書が取りまとめられる予定とされております。  先月14日の第1回委員会では、事件の概要のほか、鹿角市の入札・契約制度について説明した後、今後の議論に向けました意見交換が行われております。  今後の委員会での審議を経て再発防止策の意見などがまとめられるものと考えておりますが、第1回の委員会では、現在の入札制度に情報漏えいや不正が入り込む余地があり得るか、また監視機能が確保されているかが指摘されており、これらが再発防止のポイントになると捉えております。  なお、委員会で検討いただいた対策につきましては、報告を受けた後、速やかに実施してまいりますが、委員会の報告を待たなくとも、市として実施すべき対策については早急に実行してまいります。 ○議長(中山一男君) 舘花一仁議員。 ○8番(舘花一仁君) すみません、時間がないようですので。私の読みがちょっと見誤ったのか分かりませんけれども。  最低価格が外部に漏えいすることを防ぐ手段の確立としては、大変難しいものと思います。有効な手段として専門家から出された意見を参考にしながら、市長がリーダーシップを発揮して制度改正や機構改革などといった対策を早急に講じていただき、不正の再発を防いでいただくようお願いをいたします。 ○議長(中山一男君) 以上で舘花一仁議員の質問を終わります。     (8番 舘花一仁君 降壇) ○議長(中山一男君) ここで、10時40分まで休憩いたします。     午前10時31分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前10時40分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位2番、宮野和秀議員の発言を認めます。宮野和秀議員。     (15番 宮野和秀君 登壇) ○15番(宮野和秀君) 誠心会の宮野です。  通告に従いまして順次一般質問をさせていただきます。  まず初めに、市長の市政運営について伺います。  本年度、第7次鹿角市総合計画前期基本計画で進んでいます。もう3月でございます。本年度の評価を伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 宮野和秀議員のご質問にお答え申し上げます。  第7次鹿角市総合計画前期基本計画の総評につきましては、これまでは、政策評価は年度終了後の成果によって翌年度に評価しておりましたが、今年度から年度途中で上半期の実績を評価する事中評価を取り入れ、事務事業の進捗状況や成果指標の達成度なども基に、妥当性、有効性、効率性の観点から評価し、その結果を次年度の予算編成等に活用するようにいたしました。  事中評価の結果、実施計画に登載しております272事業のうち、約7割の事業が計画どおり進んでおり、総合計画に掲げた成果指標の達成が見込めるものと評価しております。  一方で、成果指標の達成に向けて、手法の見直しなどが必要と判断しました事業については、その結果を新年度の事業立案や当初予算編成に反映させ、見直しを図っております。  このことから、総体的な評価といたしましては、前期基本計画の1年目として、重要課題である稼ぐ力を高める産業振興のほか、人口構造の若返りに資する取組など、計画した事業はおおむね順調なスタートを切ることができているものと考えております。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 今の市長の答弁では、おおむね順調にいっていると、そういうことであります。これは、決算委員会がまた今年もありますので、そのときまた何かありましたら、こちらのほうからも質問いたします。  次の質問に移ります。  市長のカラー、これは公約とか政策ですね、いまだ予算化されておりませんけれども、新年度の予算では、どのような施策が予算化されるのか伺います。  また、さきの記者会見、これ2月15日だと思いますけれども、予算説明の中で、「明らかにおかしいと思う事業が幾つもあった」と、「こうしたものは計上していない」と、「効果的、公平さが欠けている予算は全部やめた」と報道で発表がありました。それはどのような予算であったのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 公約の予算化につきましては、市民や地域との対話をさらに充実させるため、「いつでも市長室」を継続するとともに、新たに、地域づくり協議会等を単位とした「地域づくりミーティング」を開催いたします。  また、人口減少対策としまして、妊産婦の不安解消を図るため、産科医などの医師確保策を強化するほか、健診・出産準備に要する費用支援の拡充、福祉医療制度において所得制限の撤廃と自己負担の無料化を実施するなど、子供を産み育てやすい環境のさらなる向上を図ります。  観光振興につきましては、十和田湖をはじめ、県内に伝承される八郎太郎三湖物語に焦点を当てたシンポジウムやイベントを開催し、広域連携による新たな取組を実施してまいります。そのほか、全市域をフィールドとして本市の歴史・産業・伝統・文化等について学ぶことができる鹿角キャンパス構想推進事業や十和田図書館整備事業などにより、「学問のまち」として十和田地区にもスポットを当てながら、品格と風格のあるまちづくりを推進する予算としております。  一方で、費用対効果を見極め、市民の理解を得ることが困難であると判断して予算計上を見送った主な事業は、「湯の駅おおゆ」の飲食スペース増床に係る改修工事と「国立公園八幡平魅力アップ事業」の構想に基づくアクティビティー施設整備に関わる支援事業であります。  総合計画の実現に向けて、施策を推進していく上では、絶えず真に市民のために必要な事業であるのかを見極め、説明責任が果たせるかという視点が重要であると考えており、こうした考えの下で、新年度予算の編成で必要な見直しを行っております。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 分かりました。  新年度予算案では、産科に関することとか、観光に関することがこれから出ますよと、そういうことですよね。あと、新聞報道でもあった予算化されないもの、これは今話が出ましたけれども、これも一連で、昨年度から、またその前の年からずっと関連してきてやった事業をまず中断すると、中止すると、そういうことに関しては、特に差し支えとかというのはないのですか。これからの、例えば、この道の駅に関しても、事業をやめましたよと、そういうふうな話ですよね。これは関連して恐らくきていると思うので、その辺、どういうふうに考えていますか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 道の駅おおゆの増床につきましては、一応令和3年度で設計費等500万円計上しておりましたが、令和4年度に増床20床、20座席を増やすということに9,000万円予算が要るというような予算案でありました。1席当たり450万円の費用が要るということになりますと、現在のあそこの、喫茶店兼食堂になっていますけれども、そこで20席増やすのに9,000万円ということになりますと、これはやはりもう少し考えないと市民の理解は得られないと私は判断いたしました。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) そうすれば、9,000万円かかると、今私も初めて聞いたのですが、あそこ恐らく私が記憶するには、関連した、去年あたりからの事業でずっと進めてきましたよね。一気にやめると、そういうことじゃなくて、できる範囲内で、やれるところは引き続きまず金をかけないでやっていくとか、そういう方式は取られなかったのか。どうですか、市長。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 9,000万円というのは大変巨額な金でございまして、1席450万円ということについては、私のほうからも、普通に考えてリーズナブルな、例えば3分の1とか4分の1の費用とか、そういう検討も指示をしております。ですので、非常に高額な料金で、予算措置で実行するということが……効率的にできるというようなことの検討は、指示はしておりますので、今のところは、そういうのも見極めながら令和4年度は計上しておらないということであります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) よく分かりました。  これは引き続きやってきた事業ですから、検討しながら、これから先へ進めていただきたい。今やはり道の駅、花輪にあるのと大湯の湯の駅おおゆは非常に観光面でもドル箱の場所ですから。ここで市長に言っておきますけれども、何も私が大湯だから大湯の湯の駅を取り上げたんじゃないんです。それは勘違いしないで。はい、分かりました。じっくり見ていきましょう。  次に移ります。  森林環境譲与税を利用した森林整備について伺います。  森林環境税、聞いたことある人はかなりいますけれども、あえて説明しますと、今、復興特別税、1人1,000円徴収されていますよね。この徴収されている税が来年度で終わりますよと。令和6年度からは、新たに森林環境税と、そういう名目で地球温暖化防止をしましょうと。これは国策ですよね。  本題に入ります。地球温暖化対策、これ2005年に京都議定書が発効されています。これも、市長、当時林野庁にいたからもう分かると思いますけれども、これは無事達成しておりますね。6%削減、そのうちの森林が3.8%。その後、京都議定書等出てきまして、我が国では2050年CO2排出ゼロと、そういうことであります。これを目標にすると。  この森林で吸収するのは、国有林は比較的管理しやすいのですが、民有林は、やはり今自分の山がどこにあるのか。山はあるんだけれども、一体全体うちの山はどこなのか。これから先またどういうふうな経営していくのかと。そういう人を対象に、国の政策として、この森林環境譲与税を使い、個人で管理できない人は市のほうで個人に代わり管理運営していくと、そういう制度であります。  この制度は、もうあれですね、前倒しで令和元年度にスタートして今年で4年目を迎えようとしております。CO2排出ゼロ達成を目的とした、その柱となる事業でございます。その経緯と今後の計画をぜひ伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 森林整備とCO2排出ゼロ達成に向けた取組につきましては、森林経営管理制度の取組状況は、初年度の令和元年度に玉内・小豆沢地区において民有林を市に委託するかどうかの意向調査を行い、翌令和2年度に委託の希望があった森林の現地調査を実施いたしました。3年目となる今年度は、意欲ある経営体に委託を行っており、順調に制度を運用しているところであります。  来年度以降は、より広大な規模で取組を進めていくため、航空レーザ測量を導入することとしており、将来的には地籍調査の基礎資料として活用していくことも見込んでおります。  森林面積が8割を占める本市においては、市内から放出されるCO2の約半分を森林が吸収しているという試算もあり、森林がCO2抑制に大きな役割を果たしております。  今後につきましても、森林環境譲与税を活用しながら、民有林等の森林経営を適正に進めるとともに、木育事業等を通じて市民一人一人がCO2抑制に取り組むための意識の醸成に努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) この森林環境譲与税を活用した森林整備というのは、本当にこれからの脱炭素、SDGsの関係もあるし、本当に重要な事業でございますので、ぜひ前向きに取り組んでほしいと、そのように思っています。  京都議定書の達成で、本市も、私が来た頃はどういうふうな方式で国に寄与しているのかなと。当時は間伐を主にしていましたけれども。これからもそういう森林の整備というのは必要だと思いますので、ぜひ頑張って取り組んでください。  次に、市長、先ほど木育の話をしましたよね。これは議会でも、教育民生常任委員会なんですが、2014年、15年で、美濃市とそれから新宿区のほうに視察に行っています。その後、市に、これを施策提案したことはあるんですが、進まなかったと、そういう経緯もあります。報道では、これは2年間で終わるような報道でしたが、これは非常に本市にとって重要な教育じゃないかなと、そういうふうに思っております。そこら辺、今後の計画を伺います。
    ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 鹿角産材を利用しました木育につきまして、幼少期から木製品と触れ合うことで、森林資源の豊かさを実感していただき、特に木材加工業者や消費者など川下から需要開拓につなげるため、2か年計画で鹿角産材を活用した乳幼児向けの木製品の開発に取り組みました。  事業の成果として、積み石をイメージした積み木が完成し、来年度から1歳6か月児健診の対象者に配付することとしておりますので、まずはこの取組を定着させてまいりたいと考えております。  また、黒森山憩いの森で、植菌体験や森林環境教室等を実施するほか、中滝ふるさと学舎での木工体験などを通じまして、市民向けの普及啓発に努め、木育を推進してまいります。  さらに、葛飾区との相互連携交流による取組を前進させることにより、鹿角産材の利用促進を図ってまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) そうすれば、この2年間だけの事業じゃなくて、これからずっと継続していくと、そういうことでよろしいですね、市長。(「はい」の声あり)分かりました。では、継続していければ、議会のほうでも、私もいろいろ漁協とか自然の会に入っていますので、応援しながら一緒にやりたいと、そのように思っていますので、よろしくお願いします。  次に、伐採後の植林について伺います。  これは皆伐の伐採後、これは主に杉なんですが、伐採されてから植林しないで、そのまま放置している山が大分あります。これ市長も鹿角へ来て分かるでしょう。あっちこっち見えるでしょう、はげ山がね。本当にね。これは非常に心配しています。これ本当に市のほうでも、恐らく造林の指導はしていると思うので、その現状とこれからの取組について伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 皆伐後の植林につきましては、鹿角市では、杉等の植栽による造林を推進するため、林業経営体に対しまして、森林経営計画の策定を指導することで森林の集約化を促すとともに、国・県の補助金に市が事業費の7%をかさ上げして支援しております。  皆伐後の造林は、杉等の植栽と広葉樹等の天然更新がありますが、本市では、将来的に生産財となる杉・松等の新植は費用負担も大きいため、天然更新が多くなっている現状にあります。  森林法では天然更新が認められておりますが、現在進めている森林経営管理制度におきましては皆伐後の造林が必須となっておりますので、今後は造林率が向上するものと見込んでおります。  今後につきましても、造林面積の増加を目指して支援、指導を継続してまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) この植林については、本当に大事な事業ですよね。市長も本当にご存じのとおりです。それで、天然更新と、結局、何もほったらかしておいても木は育ちますよと、そういうことですよね。それだと、生える木というのはもう弱い木で保水力もないし、風が来ればすぐ倒れそうな、根が浅い木なんです。これは、やはりきちんとした植林をしないと、林野庁出身の市長だとすぐ分かるでしょう。だから、そこら辺はもう少し、そういう見方で、ぜひ造林を進めていきたいと。県の森づくり税もあるし、それから森林環境税、森林環境譲与税もこれは使えるし、これらを踏まえながら植林に努めてほしいと。私も、年間2,000本ほどずつ、ずっとここ20年ぐらいやってきました。去年も市長にも来てもらって、上沼で1,000本植えましたよね。だから、非常にこの植林というのは大事なことなので、ぜひ市を挙げて植林をお願いしたいと。どうですか、市長、その辺はどういうふうに思っていますか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 昨年、上沼の植樹会に参加させていただきまして、大変多くの市民の方が集まって、その植林の大事さ、山づくりの難しさということを皆さんが学んでいらっしゃったので、それはやはり木育であり、また大きな教育につながっているなと思っております。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 本当に、市を挙げて、やれることは皆さんで取り組んでいきましょう。  次に、本市の農業ビジョンについて伺います。  本市の農業は、他市と比べ、米、それから果樹、野菜、花卉等、複合経営で進めてまいりました。本市の今後の農業ビジョンについて、市長はどのように考えているか、概要を伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 鹿角市の農業ビジョンにつきましては、第7次鹿角市総合計画におきまして、農業を地域の基幹産業の一つとして位置づけ、効率的な農林業経営による経営安定と競争力の強化を進め、農業産出額の向上を目指すこととしております。  本市の農業経営体の特徴の一つである複合経営は、農業の安定経営につながることから、「農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想」におきまして、水稲と野菜、水稲と果樹などといった営農類型と所得目標を示し、各種支援を行いながら経営体の育成と農地集積を進めることとしております。  具体的な支援といたしましては、スマート農業機器の普及や人材確保策、ほ場整備事業などを実施することで、農業経営体の農業生産力の維持向上を図ってまいります。  また、平成27年に鹿角市農業構造改革ビジョンを策定し、生産に重点を置いた農業構造から、販売に重点を置いた農業構造への改革を進めており、各種販売チャンネルの整理や販売先の一つとして直売所をモデルとした販売促進活動など、農産物の有利販売に向けた事業を実施しております。  高齢化、経営体数の減少、国内市場の縮小傾向により、農業を取り巻く環境は厳しい状況ではありますが、本市農業を持続・発展可能なものとするため、消費者ニーズを捉えながら本市の多様な作物の特徴を生かした農家所得向上に向けた取組を推進してまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 分かりました。農業ビジョン、概要で聞かせてもらいましたけれども、全くそのとおりだと思います。これはそういう施策で進めていければなと、そういうふうに思いますので、ぜひ進めてください。  次に、耕作放棄地について伺います。  耕作放棄地は、そばの里づくり等で少しは減少してきていますが、カヤとか、それから雑草等、とても再生不可能な田畑が多くなってきております。国では、令和4年度から、こういうところに植林してもいいですよと、そういうふうな施策が出る予定であります。これは地主との関係もありますけれども、植林で里山をまた再生していったらいいんじゃないかなと、そういうふうに思うので、その辺をちょっと伺いましょう。 ○議長(中山一男君) 農業委員会会長。 ○農業委員会会長(兎澤悦雄君) 農業委員会の兎澤です。  聞きづらい点が多々あろうかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  それでは、宮野和秀議員のご質問にお答えしたいと思います。  耕作放棄地につきましては、宮野議員のおっしゃるとおりでございます。これまで本市ではそばの作付が進められており、農地が活用されることで、耕作放棄地の発生防止の大きな助けとなっております。しかしながら、農家の高齢化や後継者不足などによりまして、所有者不明農地も散見されてきております。  国の方針では、農地の長期的利用に関する対応を定め、利用方法については段階的に検討を行うべきとしております。農地としての維持が困難で、かつ鳥獣緩衝帯等の利用も見込めない場合には、森林としての活用も提唱をしております。  また、新年度に向けた国の予算案の中では、耕作放棄地への植林等に対する支援策が拡充されるとも伺っております。  こうした国の支援事業の実施に際しましては、農地転用の手続が必要となります。農業委員会といたしましては、当該農地が再生利用困難とされる荒廃農地であったり、そしてまた、隣接する一団の営農地がない場合、ここで言う一団の営農地というのは、おおむね10ヘクタール以上の一団の連担した農地をいいます。そして、農地法の規定に合致する場合には、植林に関する耕作放棄地への転用は可能なものと考えております。  今後とも、当委員会といたしましては、耕作放棄地に関する制度や施策などの情報収集に極力努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 兎澤会長、本当に今日はどうもご苦労さまでした、わざわざ来てもらいまして。かなり緊張したでしょう。肩の力抜いてやってください。  会長も分かるとおり、本当大湯地区でいえば、大清水のほう、市長、分かりますか、大清水。あちらのほうへ行けば、民家、今一つもないですよね。あそこにも、あれは再生可能というのがとても考えられないような田畑がかなりありますね。100ヘクタールぐらいありますよね。方々にいっぱいありますよ。だからこういうところへやはり近々に植林していかないと、熊の巣になったり、これは地球温暖化防止のためにもならないと、そういうことです。これのためには、今、農業委員会の答弁をちょっと聞いていましたけれども、これは産業部もちょっと関係ありますよね。これはやっぱり農地林務のほうでも、集約をしながら農業委員会と地目変更とか何かやってもらうと。ですから、集約はやっぱり産業部の農地のほうに関係あるんじゃないかなと、そういうふうに思いますので、ぜひそういう思いで取り組んでください。花海部長、どう思いますか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 宮野議員がおっしゃるとおりでありまして、来年から、どういうふうに農地を利用していくかという、人・農地プランというのが地域計画として法定化されます。その中で、今、兎澤会長が言われたようなことが組み込まれて植林も多くなってきますので、人も少なくなってきますし、耕作放棄地も増えてきますので、農業委員会などみんなで話し合いながら、どういうふうにしてこれからの農地を保っていくかということは、市全体としてやっていかなければならないと思いまして、市としてリードしてやっていきたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 今産業部長からも、そういうふうな意見がありました。  兎澤会長、今、産業部長もそういうふうなことを言っていますので、協力し合いながら、何とか先へ進めてほしいと、そういうふうに思っています。よろしいですね、市長。(「はい」の声あり)  次に、新エネルギー産業、かづのパワーの事業を再開させる意義について伺います。  かづのパワーは、再生可能エネルギー自給率300%を超える本市の特徴を生かし、電力の地産地消と電力資金の地域内循環を目的に設立された小売電力会社でありますが、昨年の電力市場の高騰により営業休止を余儀なくされました。  昨年1月に開催された全員協議会の説明で、当局並びにかづのパワーの役員会では、会社の存続も視野に入れて検討していると、そういうことがありました。議員からは、かづのパワーの事業は非常に重要であり、やめるべきではないという意見が多数出たことから、再開に向けた新たな事業モデルを検討することになったものと理解しております。  一昨年10月に当時の菅総理が国内の温室効果ガスの排出量を2050年までにゼロにするという表明がありましたが、脱炭素の流れはもう止めることはできません。豊富な再生可能エネルギーを有する本市が果たす役割は非常に大きいものと考えます。  しかし、電力市場の価格は昨年11月以降高値で推移しており、かづのパワーが当初バランシンググループ加入の予定だったものの、HTBエナジーも経営方針を転換、急遽UPDATERに変更せざるを得なくなるほど、かなり楽観視できるような状態ではございません。こうした厳しい状況下の中にあっても、かづのパワーを存続させるための意義について伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) かづのパワーの事業再開の意義につきましては、かづのパワーの事業展開により、電力資金の域内循環による利益を原資とした子育て世代や移住世帯への特別な料金メニューでの電気提供など、電気を通じて地域課題の解決へ貢献することも目指しております。  世界の潮流は脱炭素に向かい、電気自動車への転換やエネを求める企業が増えていることから、エネを供給する電気小売事業の重要性が増しております。本市では、新エネルギービジョンの中で、かづのパワーをエネルギー施策の中核と位置づけ、エネ電気の供給による脱炭素の推進と電力資金の域内循環や流入を図ることにより、地域経済の成長を目指しております。  現状では、エネ電気は送電網を通じて供給されるため、市外の火力などの電気と混ざり合うことになり、再生可能エネルギーが持つCO2ゼロの価値を市内で得ることができなくなっているなどの課題を抱えております。  かづのパワーが地域のエネ電気を特定して供給することができれば、市内の電力由来のCO2排出量が削減され、市内企業の製造品やサービスにCO2ゼロの環境価値を加えることができるほか、エネ電気を求める企業の誘致にもつながります。  また、今、世界的なエネルギー不安により、石油やガソリン、電気の価格が上昇しておりますが、かづのパワーが地域のエネ電気を確保し、安定した価格で供給することにより、外部の影響を受けにくいエネルギー体制が構築できるものと考えております。  このように、かづのパワーの事業は、本市にある豊かなエネ発電所を生かして地域を豊かにする非常に有効な手段であり、本市が発展していく上で必要不可欠な存在であると考え、このたび再開に向けた取組を進めているものであります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) よく分かりました。  続いて、かづのパワーを安定させるための、その施策について伺います。  事業の意義はあるものの、顧客である市有施設の電気代等が約700万円かかりますよと、増加しますよと。当然、かづのパワーの収益も減ってきます。これを安定させるための方策を伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) かづのパワーの経営安定に向けた対策でありますが、まずはかづのパワーの事業を積み上げていくことが肝要であると考えており、そのためには、安定した価格で電源を確保することが重要課題でありますので、固定価格買取制度を活用しない地域の地熱・水力発電から相対契約で電力を購入できるよう、市としても発電事業者と交渉を進めてまいりたいと思います。  私自身、昨年11月に関係会社を訪問いたしまして、いろいろお願いを申し上げてきました。また、新たな電源の確保を進めるため、来年度策定する地方公共団体実行計画の中で、どこにどの種類のエネをどの程度導入するかといったエネ導入目標を定め、市内のさらなるエネの導入とかづのパワーの電源確保への協力を促してまいります。  その上で、経営安定のためには確保した電源をフルに供給することが重要であることから、顧客の確保に向け、市といたしましても、かづのパワーへの電気切替えが、市内のエネ電気の循環につながり、ひいては電気価格の安定した地域の実現につながることを啓発してまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 市長も自らやはりお会いして、いろいろ打合せたと、そういうことですよね。分かりました。ぜひ頑張ってください。  今、秋田県の日本海沿岸で、洋上風力発電が始まりますよね。これ全部で最終的には500基以上と、そういうふうなことで進んでいます。こういうものがまた地域貢献になると、そういうことで、国策ですが、知事が進めていますけれども、こういったものがまだ出てくれば、このかづのパワーにとっても、私は優位じゃないかなと思うんですが、部長、そこいらはどういうふうに考えていますか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 日本海の洋上風力でありますけども、幸か不幸か、こちらの事業は、地元にも企業があります三菱商事さんが資金源となっていますけれども、そういったところを生かしながら、ぜひこの風力発電も、こちらのほうにもらえるような取組をしてまいりたいと思います。そのためにも、やはりかづのパワーがいち早く再開して実績を積むことが最重要課題だと考えております。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 今部長から三菱マテリアルの話、ちょっと出ましたよね。私も先日ちょっと三菱マテリアルの方と会う機会がありまして、うちのほうでもおかげさんでこういうことが始まるんですよと。何で会ったかと申しますと、あれが建つことによって鹿角にも影響があるということ、市長、ご存じですか。これ、何が鹿角市に影響あるかと申しますと、鹿角は、サクラマスとかアユの生産地であります。かなりお客さん来ますよね、去年あたりも、年間1,100人ぐらい泊まっていますね。だから、そういうのがちょっと影響するんじゃないかと、振動とか、そういうことで、鹿角の漁協の組合長とちょっとそういうところを打ち合わせたいと。そういう機会がありましたので。またDOWAホールディングスもここに水力発電持っています。これから、そういうところも、私どもも協力して当たりますので、みんなで協力しながら進んでいきましょう。市長、よろしいですね。(「はい」の声あり)何かありますか。(「いや、ちょっと私はないです」の声あり)  じゃ、次に進みます。  自分の命を守れる防災について伺います。  本市河川、これ米代川になりますけれども、上流部は、森林の過度の伐採や土砂崩壊によって元来持っている森林の保水力が急激に低下してきております。そのため線状降水帯や強風等で一気に災害が発生するおそれが出てきております。そこで求められるのは、敏速かつ急速かつ的確な情報の提供、地域ごとの避難場所の確保、自分の命は自分で守れる行動であり、これらが市民に浸透しているのか伺います。  また、弱者対策は、どのような対策が取られているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、お話をいただいたとおり、自分の命は自分で守れる行動の浸透につきましては、本市では、市民に対する防災情報の提供は、メール配信サービスや防災ラジオによって行っております。  その数字を申し上げますと、メール配信サービスの登録者数は、2月末現在で7,439人、平成31年3月からの約3年間で608人増加しております。防災ラジオの貸与台数は、2月末現在で2,541台で、同じく約3年間で417台増加しております。市民が自ら防災情報を得ようとする意識は高まってきていると考えております。  また、自主防災組織の育成支援により、昨年度末の組織率は6割を超えたほか、自治会や自主防災会から参加いただいた地域主体の総合防災訓練の実施などにより、災害時は自分の命は自分で守る意識の浸透が図られてきているものと捉えております。  さらに、今年度、つい最近でありますが、全戸に配付する総合防災マップには、各種ハザード情報に加え、新たに早期に自主避難を促す避難行動判定フローや自分の行動を確認できるマイ・タイムラインを掲載いたしました。  このマップは、今後、出前講座などでも積極的に活用していくこととしており、情報収集や避難先、避難のタイミングのほか、家庭での備蓄や非常時持ち出し品の準備など広く周知することで、市民の防災意識を高め、災害時に市民自ら的確な判断と行動が取れるよう取り組んでまいります。  お話がありました災害弱者対策につきましては、鹿角市では、自治会長と民生委員から協力をいただき、75歳以上の高齢者世帯や身体障害者手帳の1級から2級を有する方などで、自主避難が困難な方を対象に避難行動要支援者名簿への登録を進めております。  名簿への登録者数は、2月末現在で1,262人となっており、避難の際には、登録に合わせて作成した個別避難計画に基づいて地域の支援担当者が対応することになりますが、災害の規模や状況によって対応が困難な場合には、消防や警察などの関係機関と連携いたしまして対応してまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 分かりました。本当に本市は山が深いところばかりです。湯瀬のずっと奥のほうの瀬ノ沢のほうと、それから兄川のほう、分かれていますね。兄川のほうは、あれも平成25年に土砂崩れが起きて、本当に牛川原のほうに水が入るか入らないかと。また、一方、大湯のずっとてっぺんのほうに小国川ってあるんですよね。あの小国川も、かなり土砂崩壊が多くて、去年、私も見てきましたけれども、砂のローム層、十和田湖が噴火したときのローム層がどんどん今流れてきています。それをまた発電所で、砂上げしていますから、またどんどんと崩れてきますんで、機会があったら、これ市の山もその小国のてっぺんにありますので。ね、部長、ありますね。これ、総務部長、小国にありますよね。(「はい」の声あり)ちゃんと返事して、立たなくてもいいから。小国にありますよね。(「はい」の声あり)あれ全部、70町歩ぐらいあるよね。だから、そういうところも崩れていますんで、よく観察しておいてください。  ただ一つ問題なのは、河川が境界になっていますから、あの境界が大水で動くときあるんですね。動くときがあるんです。私も大水来ればすぐに、鹿角市の取り分を多くするために、ごみ捨て注意の鹿角市の看板をそっちのほうへ立ててくるんですよ。そうすれば鹿角市は、3メートルぐらい得するとか、そういうのはありますので、前の財政の地籍班長に1回連れていってそういうことを話したら、「いや宮野さん、こんな1メートル、2メートルにこだわって何になるんだい」と、そういうことを言われたことあるんですね。今はもう定年退職していませんけれども、そういう問題じゃなくて、鹿角市の土地も、1メートルでも田子とか三戸に取られないように、本当に。よく見てくださいよ、市長、よろしいですか。  次に、鳥獣による被害について伺います。  本市における鳥獣の種別、今、大分多くなってきましたけれども、どんなものが確認されているのか。また、それぞれの被害はどれくらいなのか。その対策も伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 本市における鳥獣の種別と被害状況につきましては、これまでツキノワグマ、カラス、ノウサギ、イノシシ、ニホンジカ、カモシカ、タヌキ、ハクビシンなどの目撃や被害が報告されております。  令和3年の被害額は151万2,000円で、ほとんどがツキノワグマによる被害となっており、過去5年間の平均被害額271万6,000円と比較しますと、大きく減少しております。  ツキノワグマ等の大型獣への対策については、箱わなや電気柵の設置、誘引物除去の指導を行い、タヌキ等の小型獣に対しては、被害作物を金網、柵で囲うなどの対策の周知に努めております。  また、イノシシやニホンジカなど、新たな脅威となる獣害に対応するため、鹿角市猟友会会員に向けまして、くくりわなによる捕獲方法の講習会を実施しているほか、実際にくくりわなを配付して取付けを行うなど、捕獲技術の向上を図りながら、さらなる捕獲体制の強化に努めております。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。
    ○15番(宮野和秀君) 熊の被害、何と言っても、ここは死亡事故が起きたところです。4人亡くなったわけです。毎年のようにけが人が出たりですね。ですから、これは楽観視しないで、特に熊対策だけは、きちっと住めない状況をつくらなきゃならないと。そのためにも、やはり植林とかそういうことが非常に大事になってきていると、そういうふうに思います。鹿とか、それから、イノシシも最近は出ていると、そういうことですね。動物園みたいなもので、これ本当に大変な時代が来たなと。最後に今度は人間がおりに入って生活しなきゃならないと大変だと思うね。だから、そこまでにならないように、やっぱりこれは捕獲しかないでしょうね。  前回、市長が緑の回廊の話をしましたよね。あれ、市長方がいたときに林野庁で決めたんでしょう。緑の回廊ね。ここは緑の回廊ありますね。これ八甲田山から、ちょうど400キロメートルくらいあって、周囲4キロメートルに希少動物やら植物をそこに移しましょうと。そういう施策が環境省のほうから出ていますね、林野庁を含めて。あれはいいんですが、ただ、その動物にどういう教育をしてあそこに行ってもらうかと、そういう問題がありますよね、あの緑の回廊決めても。だから、誰が熊に教育したり、動物に教育して緑の回廊に行ってもらうのかなと思ったり。決めるだけ決めたら、国にもきちんと責任取ってもらえればいいんですが、そういう、何というのかな、矛盾があります。人的被害がないように、市でも担当者が一生懸命頑張っていますんで、よろしくひとつお願いしたい。  猟友会の会員について、どういうふうになっているのかちょっと教えてください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 猟友会の会員の高齢化と会員の不足につきましては、3月1日現在で60人が鹿角市猟友会に所属し、平均年齢は59.6歳となっております。  会員の高齢化と会員数の減少に対応するため、平成25年度から新規狩猟免許取得者に対しまして取得費用の助成を行ってきたことにより、累計で36人が新規に入会しております。また、平均年齢も、制度導入時の平成25年の63歳から若返りまして、事業の効果が表れているものと捉えております。  今後につきましても、狩猟免許試験や助成事業の周知を強化し、新規会員を増やすことで、猟友会の体制強化が図られるよう支援をしてまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 私記憶しているのは、当初150人だったのがかなり少なくなりましたよね。ぜひ支援策とか何か、会員を増やして監視体制が取れるように頑張ってもらいたいと、そのように思っています。  最後になりますけども、ふるさと鹿角応援寄附金について伺います。  2月までのふるさと鹿角応援寄附金の額と、どのような事業・施策に使われているのか。また、返礼品の金額はどれくらいなのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) ふるさと鹿角応援寄附金につきましては、今年度2月までの寄附金額が既に過去最多の2億2,524万1,763円となり、多くのご寄附を頂いております。  寄附金の使途につきましては、ご寄附いただく際に、寄附者の方に、「産業力を強化する取り組み」をはじめ、5つの分野から選択いただいており、それぞれにひもづいた具体的な事業へ活用しております。  主な事業といたしましては、小・中学校の通学対策費やかづの厚生病院支援、放課後児童クラブ運営事業、地域公共交通維持確保対策事業などで、全32事業に有効活用させていただいております。  返礼品につきましては、国が示す返礼割合は3割以内としており、それを遵守し、令和2年度では、寄附金1億9,872万3,030円に対しまして、返礼品の購入費は5,920万8,389円で、返礼割合は29.79%となっております。  ふるさと鹿角応援寄附は、本市の特産品等のPRとしても大変大きな効果を果たすとともに、貴重な自主財源にもなっておりますので、情報発信や返礼品を充実させながら、寄附者の方々とのつながりを大切にし、今後も多くの方から応援いただけるよう取り組んでまいります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) 分かりました。私も、議会とか、それからいろいろなところで寄附金の使い道はある程度聞いています。ありがとうございました。  ここで一つ、この事業で、市長、12月5日に大湯で、市長と語る会やられたでしょう、40人ぐらい来て。そのときに、大湯のサイレンの話がちょっと出たと思うんです。サイレンというのか、チャイムの話。それで、このふるさと応援寄附で、そういうものにも、見える化事業ということで、見える化事業って分かりますね。だから、地域にそういうお金を使って、大湯地区、毛馬内地区とか、八幡平地区とか、そういうところに、そういう見える化事業でお金を使っていったらどうかなと、そういうふうに思いますけれども。今日も何人か来ていて、「その後、市長に話したんだけれども、いや、さっぱりうんとも返答も来ないし、どうなったのかな、宮野さん」と、私のところへも来まして、いや、「今日俺もちょっとそれ聞いてみるから、直接市長が話したりするからみんな聞いてくれ」と今日言ってあるんで、こういう寄附金でも使ってぜひやれないか、お願いします。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 大湯のチャイムの関係については、直接要望もありましたし、先ほど宮野議員がおっしゃったように、市長とのどこでも市長室ですか、そういうものでも要望があったというのは存じております。それに対する回答が全くないというお話でありましたけれども、私どものほうから要望された方に対しては回答は差し上げたと思っています。そのチャイムに関しましては、かつてふるさと創生ということで、各地区に設置したものでありますけれども、いろいろそのチャイムの評価についても、好意的に受け止める人もいれば、少しうるさいというふうな受け止めをする方もいらっしゃいますので、その辺も含めて現在のところは設置する考えはないですよというお答えを差し上げているという状況であります。 ○議長(中山一男君) 宮野和秀議員。 ○15番(宮野和秀君) そういうことですので、市長、ぜひ検討してください。よろしいですか。約束しますよ。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山一男君) 以上で宮野和秀議員の質問を終わります。     (15番 宮野和秀君 降壇) ○議長(中山一男君) ここで、午後1時まで休憩いたします。     午前11時40分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後 1時00分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位3番、戸田芳孝議員の発言を認めます。戸田芳孝議員。     (5番 戸田芳孝君 登壇) ○5番(戸田芳孝君) 鹿山会の戸田芳孝でございます。よろしくお願いいたします。  まず質問に入る前に、市長に一言、1点お願いがございます。今回市長への質問は、前回に続き2回目となるわけですけれども、前回を振り返ってみて、なかなか議論がかみ合わない点が多々ございました。私も早口で聞きづらい点があるとすれば、その辺は十分注意いたしますので、市長にはもっと分かりやすく、かつ簡潔に、適切にということをお願いしたいと思います。時間のほうも制限がありますので、極力簡潔にお願いしたいと。これを申し上げて質問に入りたいと思います。  では質問に入ります。  初めに、官製談合事件についてお伺いいたします。  先々月、1月に、前市長による官製談合防止法違反、それから、その工事の業者役員による競売入札妨害事件が発生しました。これまで5人が逮捕され、そして立件されるという前代未聞の大不祥事であります。しかも、その逮捕された役員の中には、元本市の幹部職員も含まれております。極めて遺憾で、非常に残念であります。  この事件で、市政に対する信頼は大きく損なわれ、これまで築いてきたものが一瞬にして根本から覆りました。ついては、二度とこのような不祥事を起こさない、再発防止と、さらに信頼回復に努めなければなりません。  そこで、市として、本事件の原因をどのように捉えているのか。また、その再発防止に向けた取組とその対策についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 戸田芳孝議員のご質問にお答え申し上げます。  官製談合の再発防止対策につきましては、このたびの官製談合事件は、行政のトップである前市長が逮捕、起訴された事件ではありますが、私は、その背景には、事件を防ぐことができなかった制度上の問題もあると思っております。このため、再発防止に向けた制度の改善や体制の変革が必要であると考えております。  そのため、客観的、中立的な立場から問題点を洗い出していただき、再発防止対策の提言等をいただくため、第三者委員会を設置したものであり、先月14日の第1回委員会を皮切りに、委員会の検討がスタートしたところであります。  第三者委員会は4回の開催が予定されており、最終的な報告を受けて対策を講じてまいりますが、委員会の最終報告前であっても、市として必要な対策は講じてまいりたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ありがとうございます。  一つ重要な点をお伺いいたします。今、市長からお話はなかったんですが、実は職員が入札の件で、おかしいと。そういう問題意識を持っていたという、それもまた指摘できなかったという、そういうお話を聞いています。昨日もちょっと触れていましたけれども、もしそれが事実だとすれば、私はこれは本当に看過できない大きな問題ではないかと、こういうふうに思っているところです。やはり理由はどうであれ、言うべきことは言わなきゃいけない。公務員としての倫理観ですね。これが私は問われるのではないかと考えています。なぜこれをもっと問題視しないのか、ちょっと疑問があるんです。まず、その辺のご認識をちょっとお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) まずは、入札を所管する部の部長として、このたびの事件に関しましてはおわびを申し上げたいと思います。  それで、ただいまの戸田議員のご発言ですけれども、私どもも、こういった入札が続いているということに関して、情報漏えいがあったという認識は全く持っておりませんでしたが、ただその結果に関しますと、手をこまねいていたわけではなく、内部手続の段階では、例えば条件付き一般競争入札対象工事の拡大とか、予定価格の事後公表対象工事、これを拡大していくとか、最低制限価格制度の対象工事を拡大していく、あるいは情報漏えいに関していくと、起工伺の決裁時に内訳まではつけないということ、それから予定価格調書についても、最終決裁者のところ、開札直前に計算するようにして調書としては残さないような工夫をしてきております。そういった意味で、適正な入札を確保したいという考えで進めてまいりましたが、結果的にこのような事件につながってしまったことについては、入札の結果について、事後的な検証をする制度がなかったところも一つ問題であったのかなというところですが、それにつきましても、現在、第三者委員会のほうでいろいろ検討している段階でありますので、その結果を待って対応していきたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 市長のほうから職場の体質改善というお話も聞いております。そういう職場の雰囲気なり、そういう風土があるとすれば、私これは真っ先にやはり職員の教育、これが必要じゃないかなと思っているわけなんです。職員が声を上げていれば、事件はこれだけ大きくならない、ならなかったかもしれません。普通に考えた場合、非常に残念でならないんです。やはり真っ先にそういった取組をやるべきだと思います。ぜひこれを申し上げたいと思います。  それからもう1点なんですが、第三者委員会による調査です。計4回開催されるようなんですが、これはもっと早く進められないものなんですかね。たしか先月の14日に第1回目が開催されて、2回目はまだこれからですよね。3月16日でしたっけ。これもっとスピードを持ってできないのかという点、これ1点と、それとその回数もこの4回で十分なのか、ちょっとこれも疑問なんですけれども。あと、あわせて、第三者委員会の調査というのは、どこまでやられるのか。関係者への聞き取り調査までやられるのか、その辺も含めてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 第三者委員会の業務の範囲内というお話があったと理解しますが、実は、この事件は県警が中心となって捜査をしております。刑事事件として現在捜査中であると。さらに、秋田地方検察庁で、起訴、裁判という形で、司法のほうで動いております。そのところについては、捜査機関または司法機関のほうで行っておりますので、私どもができる、制度上の入札、第三者委員会としては、制度のところ、今総務部長が申し上げたような制度のところをどういうふうにして防いだらいいのかなということで対応しております。戸田議員も大変よく存じ上げていると思いますが、公益通報制度、これが全く機能していません。それから、監査委員もおりますが、ここも機能していなかったと。これは市役所として、やはり非常に反省すべき点だったなと思います。多くの資料は、県庁のホームページとかいろいろなところで公表されていたこともありますし、また職員の中でも疑問に思っていた者もいたと聞いておりますので、できるだけそういう思いをきちっと組織として吸い上げて体制を整備していくということが現在の私に課せられた大きな仕事だと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 市長、私質問したのは、この第三者委員会の開催をもっとスピードを上げてできないかということと、この4回で十分なのか、あと聞き取り調査についてもお聞きしたんですが、ちょっとお答えが違うような感じがしますけれども、お答えください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 一応第三者委員会の委員は、弁護士が2人、司法書士の方が、副会長が1人、それから大学・短大の先生が1人ということで、4人でございまして、年度末の業務の忙しい中で4人をそろえるというのは大変難しいということと、今冒頭で捜査のことをお話ししたのは、捜査が動いておりますので、やはりそこをきちっと動向を見ながら進めていくとすれば、今のような日程は、ぎりぎりの日程ではなかったかなと思います。ただ、4回ということで進めておりますので、何か非常に重要な案件がまたその中で出てくれば回数が増えるという可能性もあるかとは思いますが、現時点では一応できるだけ早く対策も講じていきたいということもございますので、一応4回と決めております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 分かりました。よろしくお願いいたします。  それから、2点目なんですが、入札監視委員会の設置についてお伺いいたします。  再発防止策はまだこれから先のようですので、ここで一つご提案なんですけれども、やはり競争入札については、当事者以外の方、第三者によるチェックが最も有効で適切であると、こういうふうに考えているわけなんですけども、そこで入札制度の透明性を確保するために、第三者機関によるチェック機能として、入札監視委員会の設置を検討できないか、お考えをお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 入札監視委員会の設置につきましては、現在、第三者委員会の検討が進められているところでありまして、第三者委員会を設置することに至った大きな考え方としましては、今回の事件の異常性や重大性に鑑み、第三者機関の検討に委ねる必要があると判断したものであります。  こうした考え方があって第三者委員会に検討をお願いしておりますので、客観的、中立的な立場の専門家から検討いただいた再発防止対策は確実に実施してまいります。  市といたしましても、公正、中立、独立の下での検討結果を最大限尊重することとしておりますし、第三者委員会からの報告結果については、議会にもご報告をさせていただきたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) それから、対策として、市長が関与できないシステムの構築とか、また先ほどもおっしゃいました内部通報システム、これも職員が発信しやすいように、もう一度見直すべきではないかと思っております。いろいろ検討していただいて、しっかりとした対策を講じていただきますよう、よろしくお願いしたいと思います。  次に進みます。  本市の人口減少についてお伺いいたします。  先月、2月末現在の本市の総人口は2万9,073人です。一昨年の8月に3万人を下回ったわけですけれども、早くも1,000人近い方が減少しております。  そこで、ここ数年間の推移を見てみましたところ、細かい数値は省略しますけれども、やはり右肩上がりで、それも想定以上のスピードで進んできている。このような状況を見て取ることができます。減少率がそれを示しているわけなんですけれども、現に昨年は過去最高の2.3%まで達しておりますし、またその人数も最多の689人を記録していると、このような状況であります。決してよくありません。  そこで、関市長にお伺いしたいんですけども、市長に就任され、あまりこの問題については触れていないといいますか、言及されていなかったかと思いますので、ついては本市の人口減少に対する現状認識と取り組むべき課題は何か、また人口減少を抑制するための対策について、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 数字が入りますので少し答弁が長くなると思います。  人口減少に対する現状認識と取り組むべき課題でありますが、まず、今お話しいただいたとおり、令和2年度の国勢調査の結果によりますと、鹿角市の総人口は2万9,088人であり、前回調査に比べまして9.2%減少しております。減少率も前回を2.1ポイント上回っていることから、依然として減少傾向に歯止めがかかっていない状況にあります。  人口減少の主な要因は、出生数の減少に加え、死亡数が増加していることであり、高齢者の増加が死亡数の増加に影響しております。  一方、平成28年から令和2年までの5年間の社会増減は、転入者数2,649人、転出者数3,679人で、1,030人の社会減となっております。第7次総合計画の指標としております「直近5年間の人口の社会増減の累計」の基準値1,053人よりは若干の改善が見られますが、若年女性人口の転出超過は拡大しております。特に、20歳から29歳までの年齢階級では、人口ビジョンの想定より100人下回る660人となっております。  このため、人口減少の抑制対策として、第一に高齢者の健康づくりと出生数の回復に結びつく子育て支援を重点的に進めることで、自然減少の抑制を図ってまいります。また、社会減少の抑制に向け、転出超過が著しい若年女性人口の減少をできるだけ緩やかにするよう、若年女性にターゲットを絞った移住施策のほか、若者が求める新たな雇用の場の創出、誰もが働きやすい職場環境を整えていくことが重要であると考えております。  このことから、新年度に人口減少対策として、地域医療の維持・確保に向けた中核病院への支援、産科医等の医師確保策の強化のほか、福祉医療制度における所得制限の撤廃と自己負担の無料化、健診・出産準備等に係る助成金の拡充などにより、子供を産み育てる環境のさらなる向上を図るとともに、大卒者等の奨学金返還を支援することにより、若者の市内就職と定住の促進を図ってまいります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ちょっと時間も押していますけれども、1点だけ確認させてください。  今、社会減の話がございました。1,030人ですか、減少、差があるということなんですけれども、定住対策、結構力を入れていらっしゃる。これはちょっと分かるんですけれども、移住対策ですけれども、私はもっとこれを強化すべきじゃないかなという、最近考えているんですけれども、非常に移住ニーズが今高いわけですけれども、これに対する支援というのを、今、引っ越し支援とかいろいろあるんですけれども、一時金を支給するとか、そういうような、もっとこう支援を厚くする考えとかできないのか、その辺、お聞きしてよろしいですか。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 移住者に対する支援でありますけれども、ただいまの戸田議員がおっしゃったもののほかに、例えば中古住宅の取得であるとか、そういった部分についての支援も行っております。ただ、人口減少に対する対策としましては、市長も申し上げたように、特に若い女性の転出を抑える、あるいは転出したとしてもまた戻ってこられるような環境をつくることが大事だと考えておりますので、雇用の場もそうですけれども、女性が働きやすい環境、職種、また今回企業誘致促進条例の改正によって情報通信産業の誘致に力を入れていくということを申し上げましたが、そういった若者に人気のある職種についても誘致を図っていきたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 分かりました。ぜひいろいろ考えて進めていただければと思います。人口減少、本当に深刻ですので、しっかりやっていただきたいと思います。  では次に、選挙公約についてお伺いいたします。  前回、9月の定例会でも質問させていただいたのですが、それから半年が経過しました。現状どうなのか、その辺をお伺いしたいと思います。  まず、市民との対話、「いつでも市長室」についてなんですが、これまでの開催状況についてお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 市民との対話は、私の公約の1番目に掲げているものであります。しかしながら、昨年はコロナ禍ということがありまして、大変対話をする場所、人数が制約されておりましたが、そのため「いつでも市長室」という形で、少人数の方々と膝を交えてお話を聞いていくことで開催しております。昨年8月から実施しており、これまで11団体、合計149人と貴重な意見交換や情報共有を行っております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 11団体149人というお話です。当初予定では月2回程度だったと思うんですが、おおむね計画どおり進んでいるということで、ぜひ引き続きお願いしたいと思います。  では次に、それをどのように生かすのか。これが本来の目的であるかと思います。そこで、寄せられた意見や要望をどのようにして市政に反映していくのか。また、既に取り入れたもの、あるいは今後予定されている案件はあるのか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、「いつでも市長室」をはじめ、私に寄せられたご意見などについては、市の課題解決の糸口となると考えておりますので、意見に込められた皆さんの思いやアイデアの趣旨を十分に酌み取りながら、施策や予算に反映させるよう努めてまいります。
     また、様々な団体からは、共通して観光資源や文化の有効活用について多くのご意見をいただいておりますので、こうした経済活動の活性化に資する分野については、特に力を入れて取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 1点お伺いしたいんですが、その事務フローについてなんですけれども、少し詳しく教えてください。受付してから処理するまでの流れです。それから、またその寄せられた意見を取り入れるために、何か検討する組織などはあるのか、その辺も含めてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 申込みから実現への流れ、それから実施後の関係ですけれども、窓口がまず政策企画課となっておりますけれども、そちらのほうで受付をした後、秘書のほうと日程を調整しながら、申込み団体との日程のすり合わせをして、市長のスケジュールとの整合を図りながら実施日を決定していくということになります。  さらに、いただいた意見につきましても、当然これは政策企画課のほうで集約をしまして、もろもろ実現できる・できない、あるいは7次総で既に取り組んでいる部分も説明をしながら、施策化に向けて検討を進めていくという流れであります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) もう1点お伺いします。  先ほども前の方の質問でちょっとお話ありましたけれども、その回答というのはどうされているんですか。検討された結果をどのように伝えているのかということと、それから、その内容を広く市民に公開できないのか。市のホームページでも結構ですので。その辺をちょっとお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 「いつでも市長室」の開催時に、これはコミュニケーションということですので、お答えできる部分については市長から直接お答えをしておりますし、特にご提言ということで、それをやるやらないというところを直接お答えできる、すぐにレスポンスできるというものがなかなかないものですから、施策形成の中で生かしていって予算化を図っていくというふうな、少しお時間をいただくような課題も結構あるかと思っております。  また内容については、毎回マスコミの方々に取材に来ていただいて新聞等々でも記事にされている場面もありますけれども、できるだけ市からの情報発信としては、例えばホームページで公開するとか、そういったところも考えていかなければならないと思っております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ありがとうございます。  「いつでも市長室」の対応状況というのが今手元にございますけれども、この中には開催日、団体名、参加人数、あと意見交換の内容等、これに加えて、その結果をやっぱり載せてほしいんですよね。ぜひ、その辺、検討していただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、北東北ゴールド構想についてお伺いいたします。  この構想の目的については、前回、私お聞きしたんですけれども、ちょっと漠然としていてはっきりつかむことができなかったわけです。そこで、市長のご自身のホームページとか、また取材などで述べられた記事を拝見しましたところ、このようにおっしゃっています。  「鹿角を中心に半径100キロ圏内の青森市や八戸市を含めた北東北ゴールド構想で雇用を創出し、若者の定住や移住、経済振興につなげる」、このようにおっしゃっておられます。この内容でよろしいんですか。もし間違っているんだったらご指摘、大丈夫ですか。はい。  それじゃ、それを踏まえての質問なんですが、そこで、その構想の目的は、本市の産業や経済の振興に資するものと理解しております。ついては、その実現に向けた具体的な取組と進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 北東北ゴールド構想のおただしでありますが、本市の有する輝かしい資源の優位性や独自性を発揮させるとともに、隣県や近隣市町村との連携や協力によって、多くの人々の力を結集させ、地域を活性化させ、本市が持続的に発展していくことを目指すものであります。  先般も、東海地方で、北東北ゴールド構想、北東北の中心にあるということと、空港が大変近いというようなご説明をさせていただいて、大変、観光や文化財の活用、企業誘致などの分野の面で大きな賛同を得られたという事実がございます。  また、新年度には、本市や県内各地に伝承されております八郎太郎物語に焦点を当て、広域で新たなつながりを生み出すことで、新たな観光圏を創出することを目指しており、この相乗効果を高めていく取組は、私の構想の実現に向けた仕掛けの一つに位置づけております。  北東北ゴールド構想が目指すところは、産業の振興や地域経済の活性化ではありますが、それと同時に、将来に向けて本市の持続性を高めていくことを展望しておりますので、これまでの枠組みにとらわれず、柔軟な発想や切り口で、本市が有するポテンシャルを最大限に生かす施策を展開してまいります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 今、八郎太郎物語伝説事業のお話ございましたけれども、私、先般、議案質疑の場でも確認させていただいたんですが、市長が昨日、北東北ゴールド構想、これについての具体的な取組ということでおっしゃられたと思うんですけれども、何かまだ計画書もできていない。まだ先も見通せない。はっきりしていないわけですよね。これが果たして今の質問で適切とはちょっと私思えないんですよ。北東北ゴールド構想というイメージといいますか、すごく壮大な計画であると私は思うんですけれども、そういった中で、何かもっと鹿角市の現状を鑑みた中で、これをしなくちゃいけないというのは、力強いものというのはないものなんですか。申し訳ない。別に八郎太郎伝説を否定するわけじゃないんですよ。ただ、おっしゃる意味は、何を、どういう効果があるか全然お話ししていませんし、本来、構想というのは目的があって、計画があって、それをどう結果に結びつけるかというのが本来の構想だと思うんです。市長はそれをおっしゃっていませんよね。ただ、シンポジウムを開催して、これから考えると、ここで言うようなものじゃないと思うんですけれども、その辺、ちょっと聞かせてくれませんか。何かもっと壮大な計画はないんですか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 八郎太郎構想は、皆さんご存じのとおり、我が鹿角市の草木の保田の出身の八郎太郎であります。それで、十和田湖をつくって、十和田湖から八郎潟に行き、今は時々田沢湖にもいるというような大きな伝説の人でありまして、非常に、3つの湖が関連している。そして、これはもう一つ、全体の構想でいきますと、新幹線が通る田沢湖の駅から乳頭、田沢湖、玉川、八幡平、湯瀬、大湯、さらに十和田と、大きなラインがあります。この大きなラインを秋田県全体で盛り立てて、鹿角市の大きな力としていきたいということであります。この件に関しては、仙北市長、また小坂町長、潟上市長とも現在連絡を取り合って、この大きな構想の中に、観光だけではなくて交通、さらにはいろんな産業というようなものを組み合わせて実現させていきたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) こういう言い方は失礼かもしれませんが、ちょっと非現実的なような感じに聞こえたので、ちょっと申し上げさせていただいた次第です。  もう1点なんですが、秋田犬ツーリズム、地域DMO、これについてどうなんですか。参加されるのですか。その辺ちょっとお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今現在DMOのほうは、その前段階としまして、北秋田の伊勢堂岱遺跡、それから鹿角大湯のストーンサークルといった形での横のつながりとか、いろんな、大館市との広域観光とのつながりという点で、現在事務ベースで進めておりますので、DMOをどういうふうに動かしていくのかというのは、次の段階ということだと思いますので、現在そういうふうな取組をしているということでございます。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 大分時間も経過していますので、もしやられるんであれば早めに進めていただきたいと思っているところです。  ちょっと時間も押していますんで、次に進みます。  産婦人科分娩機能の再開についてお伺いいたします。  この公約については、私以外の議員からも再三取り上げられて、昨日も代表質問で同じような質問がございました。それだけ多くの市民が期待していると、このように理解していただければと思います。選挙戦でも、市長ご自身は自信を持って掲げられましたし、またホームページでもその旨、強調しておられます。その選挙戦での力説に加え、市長ご自身のホームページ、公式なウェブサイトなんですが、「産婦人科再開は早期に解決できます。いや、します」と断言されているわけですから、この分娩機能の再開については、その実現は可能なのか、また再開はいつ頃になるのかお伺いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 産婦人科の分娩機能再開に向けた現在の進捗状況でありますが、昨日の代表質問でお答えしましたとおり、今の医療を取り巻く情勢を見ますと、目まぐるしく変わっております。数か月前までは当面は維持されるとされていた体制が、4月から縮小されることが明らかになるなど、鹿角市のみならず、大館市、小坂町を含めた県北地区全体の医療体制が大変厳しい状況に直面しております。昨年の6月に、精神科医については十分大丈夫だという答弁を申し上げておりましたが、これも大変今厳しい状況で、何とか維持するという方向で関係者の皆さんが頑張っております。  本市の目指すところ、私の公約は、本市で分娩機能を再開することではありますが、将来にわたって安定的な医療体制を確保していくには、広域的な医療体制を維持していくことも重要であります。  このことから、まず現在、分娩機能を集約している大館市立総合病院の分娩機能を維持していくことが先決であると考え、昨年11月に大館市立総合病院の吉原院長と面会し、その後、12月23日には、弘前大学の産婦人科教授を訪問し、4月以降の大館市立総合病院への医師派遣と大館市立総合病院からかづの厚生病院への非常勤医師の派遣継続を要望いたしました。  これにより、弘前大学の医局と良好な関係を構築することができ、鹿角の産科医療の現状をご理解いただいております。その結果、現在の大館市立総合病院の産科医5人体制を引き続き維持していくとのご返事をいただいております。  鹿角地域で分娩ができる環境を整えることは、最重要課題である人口減少対策の一つでもあることから、新年度は、医師確保対策事業を着実に進めながら、引き続き私自ら関係機関を訪問し、分娩機能の再開に向けた取組を進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 私、その取組を聞いたわけじゃないんですけれども、本当に簡潔に、再開は可能なのか、またいつ頃なのかと、それに対してのご答弁でよかったんですけれども、そういうふうにおっしゃらないもんですから、ではこれだけはっきりさせたい。一つだけちょっとはっきりさせたいと思います。そのホームページに記載されている「産婦人科再開は早期に解決できます。いや、します」、これ、そのとおり信じてよろしいですか。イエス・ノーで結構です。お答えください。(「イエス」の声あり)はい、ありがとうございます。  では次に、今状況が変わってきているとおっしゃいましたけれども、ちょっと市長が当初おっしゃっていた内容とニュアンスが大分異なるんですね。今回、大幅な予算を計上して医師を探すようなんですけれども、当初おっしゃっていたのは、市長ご自身の人脈、これを強く述べられていたんです。私どももそれを信じていたんですけれども、元厚労省の役人の方ですけれども、それを信じていたわけですけれども、その線はどうなったんですかね。その辺全然触れていないんですけれども、お答えください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 非常に重要なご提言をいただきました。今までは、医局というところを市が回るということはありませんでした。今回、岩手医科大学は医局、それから弘前医科大学も医局、そういう形で、初めて医療体制の中枢部の方々に直接お会いしてお話を聞くことができましたが、それは、厚労省のアドバイスということでありました。また、昨年の9月に議会で2人の医師の鹿角への誘致ということをお認めいただきましたが、いろんな意味で、そういう方々の部分も押さえていくということも言われておりまして、実は、精神科医のところ、それから整形外科のところ、それから小児科のところも、現在の鹿角市は大変厳しい状況であります。私どもは、そういう情報について、これまで説明は受けていなかったということがあると思います。そういう点も含めまして、私はそういう情報開示をしながらこの問題を進めていくということを申し上げたいと思います。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) いずれ、これは市長ご自身、市民との約束ですので、必ず実現させなければなりません。それも急がれます。ぜひ全身全霊を傾けて取り組んでいただきたい、これを申し上げて次に進みます。  次に、公約を実現するための予算についてお伺いいたします。  やはり何かとお金がかかると思うんですね。そこで、その公約実現に伴う財源について、新年度予算にどのように反映させているのか。簡潔で結構です、お願いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 公約を実現する新年度予算への反映でございます。  当初予算編成では、昨日も申し上げましたが、健全な財政運営を図りながら公約を実現していくため、事業の整理と効率化による経費の節減に努め、その中で、公約実現に向けた必要な財源を確保しております。  何より、透明で公正な市政の推進が第一でありますが、その手法の一つとして、先ほど申し上げた「いつでも市長室」、「地域づくりミーティング」のほか、最重要課題の人口減少対策では、福祉医療給付事業、妊産婦支援事業、医師確保対策事業のそれぞれの支援制度拡充に係る財源について、一般財源のほか、ふるさと鹿角応援基金繰入金などを充当し、必要な財源を措置しております。  また、かづの厚生病院支援事業の補助金の拡充につきましては、補助金の80%が特別交付税により措置されることを見込みながら予算計上したほか、産業振興策の企業力強化促進事業、観光発見八郎太郎物語事業などについては、当初予算では一般財源で計上しておりますが、地方創生推進交付金の活用による財源の組替えを見込んでおります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) これは質問ではございません。少し予算について不安な点がございます。今お話になかったんですが、医師確保対策事業、これも新年度予算で見ておられます。もちろんこれも医療の充実の中の予算だと思うんですが、先般の議案質疑で私も確認させていただいたんですけれども、人材派遣会社への委託業務471万円なんですけれども、ちょっとその後気になって調べてみました。こんなデータが見つかりました。人材派遣会社で採用した医師について、その離職率が非常に高いという、このような調査結果もございます。今、資料が手元にあるんですけれども、短期間で辞める方が結構おられるようです。それと、辞めた場合の返還金ですね、補償金もその業者によってはあるようなんですけれども、あってもせいぜい3か月なんです。長くて6か月以内のようです。半年過ぎれば、まず戻らないと考えてよいと思います。  さらにまた、これはまた病院に対してのアンケートなんですけれども、採用した病院の約7割方は、満足していないという、こういう結果もございます。定着しない、あとその人物への信頼、それからそのレベルの問題もあるようです。  加えて、もう一つなんですが、業者への成功報酬、手数料ですね。本市は471万円見ているんですけども、大体約350万円ですね。交渉次第では270万円ぐらいで済むようです。  このようにリスクも存在しますし、また費用のほうももっと抑えられるんですよね。ついては、あまりお勧めできません、これについては。もっと慎重に検討されてはいかがでしょうか。これを申し上げたいと思います。  時間もあとないのでちょっと自治体DXだけ、前段は省略して、自治体DXの推進に向けた取組と、本市におけるデジタル化の現状と利用状況及び今後の展開だけ、ちょっと聞かせてください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けました取組につきましては、インターネットを利用し、市民が窓口に来ることなく、いつでもどこからでも手続を行うことができるよう、行政手続等のデジタル化を重点的に進めております。  本市では、今月から国が運営するポータルサイトで電子申請が可能な手続を、母子保健関係で1手続、児童手当関係で10手続、保育関係で2手続、介護保険関係で12手続、合計25手続に拡充しております。  これに加え、今月からスマートフォンとマイナンバーカードを利用する転出届のオンライン手続の…… ○議長(中山一男君) 市長、答弁の途中ですみませんが、時間となりましたので、以上で戸田芳孝議員の質問を終わります。  なお、答弁漏れとなります事項については、後日、文書をもってお知らせ願いたいと思います。     (5番 戸田芳孝君 降壇) ○議長(中山一男君) 暫時休憩いたします。     午後1時46分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後1時47分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位4番、安保誠一郎議員の発言を認めます。安保誠一郎議員。     (11番 安保誠一郎君 登壇) ○11番(安保誠一郎君) 無会派の安保でございます。今回、関市長になってから初めての一般質問でございますけれども、よろしくお願いいたします。  私は、関市長とは中学の同期でもあることから、個人的にもお付き合いをさせてもらっています。しかし、私が議員としてこうして登壇する以上は、市民から負託された議員として関市長と向かい合いたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  質問に入る前に少しお話ししたいと思います。  今、鹿角市は、前市長の不祥事が発覚したということで、行政に対する信頼、これは非常に希薄なものとなっております。信頼を失いつつあります。チェック機関である市議会の一員として、私自身も反省しなければならない点があったのかなと感じております。議会がどうあるべきか、議会はどうあるべきか、これはいつの時代も問われるテーマの一つであります。県立図書館には、雄弁で知られる国会議員、そして作家、彼らの演説をまとめた雄弁学講座というものがあります。この中にはこう書かれています。議会を繁栄させる道は、演壇を繁栄させること。議会を繁栄させることは、演壇を繁栄させること。つまり議論を活発にしてくださいということです。  ということで、質問に入ります。  最初に、観光地におけるトイレ管理について伺います。  JR花輪線湯瀬温泉駅の駅舎管理は、1999年にJRと市が業務契約を締結し、地元自治会が管理を行ってきました。しかし、JRの経営効率化による契約解除によって、昨年12月から駅は無人となり、トイレも防犯上の観点から閉鎖されております。観光地としてのイメージの悪影響を懸念した地元自治会の強い要望により、今年4月、来月からですね、再開の予定と聞いておりますけれども、その具体的な内容についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 安保誠一郎議員のご質問にお答えいたします。  湯瀬温泉駅のトイレ使用再開につきましては、市に対しまして、昨年11月に湯瀬自治会から、12月には湯瀬温泉旅館協同組合と十和田八幡平観光物産協会から、それぞれトイレの継続使用について要望が出されております。また、12月21日に湯瀬自治会で開催された「いつでも市長室」の場においても、改めてトイレの使用再開を求める声が寄せられました。  これを受けまして、市では、JR東日本とトイレの使用再開に向けた協議を行ったところ、市がJR東日本から駅舎のトイレ部分を借り上げることに合意し、4月から使用を再開することになりました。使用に当たりましては、水道光熱費や消耗品費を市が負担し、清掃を湯瀬自治会に委託することで準備を進めております。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。  それで、自治会のほうにはトイレ管理、有償ボランティアという形でお願いするということらしいんですが、それは幾らぐらい、前の額と大体変わりありませんか。ちょっとお聞きします。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 前のは駅の管理も併せていましたので、今回は消耗品と人件費のみとなります。やはり少なくなります。(「少なくなる」の声あり)はい。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) それはまず自治会のほうとは滞りなく進んでいるということですね。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 協議は進んでおります。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。よろしくお願いいたします。
     次に、蒸ノ湯温泉休憩所のトイレ管理についてお伺いします。  汚水の貯留状況の異常が見られるということで、平成29年より使用禁止となっております。温泉関係者からは、ぜひ継続してくれないかということの要望があるようですけれども、この件についてお伺いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 蒸ノ湯休憩所のトイレ管理につきましては、平成28年度にトイレのし尿くみ取り費用が例年の2倍に達しました。調査したところ、貯留槽に亀裂が生じ、雨水等が浸入したことによるものと判断しました。そのため、平成29年度からトイレを閉鎖し、休憩スペースのみを開放している状況にあります。  トイレの再開につきましては、最寄りの宿泊施設や地元山岳会からニーズがあることを伺っておりますが、貯留槽補修のコスト等を考えますと実現は大変巨額なものになるということで聞いております。  なお、休憩所から車で5分圏内に環境省が設置している「後生掛公衆トイレ」や、秋田県が設置している「後生掛自然研究路公衆トイレ」がございます。5分でございますが、いろいろ老人等、また老齢化等を考えて、今のお話もありましたので、検討してみたいと思います。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) ありがとうございます。前向きな検討ということで、関係者も喜ぶと思いますけども、なぜかというと、そのトイレ使用禁止ということで、来たお客さんがトイレを使用できないということで、何かほかに行かないでそこに用を足してしまうという場合もあるそうなんですよ。それで、汚物処理も蒸ノ湯温泉の関係者がやっておられるということで、その辺も加味しながらぜひ早い段階でやってもらえればなと感じております。  次に、再開支援後の鹿角パークホテルについてお伺いいたします。  このパークホテルの支援については、いまだに疑問を持っておられる市民が少なからずおられます。私自身、取り上げた者として責任を感じておりますので、その負託に応えるべく何点かお伺いしますので、お答え願います。  まず最初に、経営状況について伺います。  前回の質問で、黒字化に向けた経営計画を伺ったところ、総支配人にはリゾートホテルで支配人を務めた人を迎え、財務部門や料理長にも優れた方を招聘し、盤石な体制で臨み、2023年期には黒字を見込む、そういう計画になっているとの答弁をいただきましたが、昨年2021年の経営状況はどうであったのか。また、その当初の組織体制は維持できておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 感動鹿角のパークホテルの経営状況につきましてお答えします。  昨年4月30日にグランドオープンした直後に新型コロナウイルス感染症の第4波、稼ぎどきとなる8月には第5波の影響を受け、当初収益の柱となると見込んでいた宴会需要が大幅に減少したため、当初の計画を下方修正せざるを得ない状況となりました。  そうした中にあっても、レストランは地元常連客を確保し、宿泊もビジネス客を中心にまずまずの稼働率となっておりましたが、年明けからの第6波の影響により、飲食部門を中心に見直しを行っております。現在は、レストランのメニューを増やす一方で、夜営業を休止するなど対応を講じている状況にあると伺っています。  組織体制については、昨年4月の時点では、正社員20人、パート18人の合計38人でありましたが、現在は正社員19人、パート18人の合計37人となり、若干の入れ替わりもあったとのことであります。また、当初は、管理部、宿泊部、調理料飲部、営業企画部の4部体制でありましたが、今年の2月からは、管理部、宿泊&マーケティングセールス部、調理料飲部の3部体制に変更されております。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 黒字か赤字かというのを聞かなかったんだけれども、赤字ということでよろしいですか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 当初の計画していた収入よりは、約半分ぐらいの収入で動いているということで、やや厳しい状態であります。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) それで、当初の組織体制、今市長答弁なさったんですけれども、聞くところによると総支配人、何か替わったという話も聞いております。あとまた、鹿角プランニングの社長、これは社長も替わったような感じも受けるんですが、私の勘違いでしょうか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 当初の総支配人は替わりまして、今度は東京のホテルのほうから、もう少しプロの方が来ております。社長は替わっておりません。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。  次に、工事費の内容についてお伺いします。  説明では、全体改修工事費約7億2,000万円のうち、第1期工事費約3億9,000万円への補助と伺っておりましたけれども、その内訳及びその支払い経緯、フロー、流れですね、それについてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 第1期工事の内訳及び支払い状況については、直接工事費3億2,496万円の内訳は、仮設及び解体工事が4,343万円、ロビーやレストラン、厨房、3階と5階等の内装等の工事が7,228万円、外壁・屋上の外装及び外構等の工事が7,892万円、厨房設備が3,016万円、電気設備工事が4,071万円、機械設備工事が5,946万円となっております。  補助金の支払い状況につきましては、令和2年度の出来高分として、令和3年4月9日に2億2,113万5,000円、完成後の7月9日に7,886万5,000円を支出しております。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) この支払いの流れにつきましては、出来高払いということでやったんですか。というのは、これ簡潔に伺いますけれども、適正化に関する規則というのがありまして、補助事業を受ける場合は、こう申し受けたと。それで、業者のほうで、実績報告書、収支決算書、それを出しますよね。それを受けて、市長が適正かどうかということで、額を決めるという順序になっておりますよね。その順序でよろしいですか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 通常の補助金の適正管理にのっとった手続をしております。また工事に関しても、必ず市の検査員が検査して完成を見届けてお支払いするという流れになっております。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) それは間違いないですね。概算払いではないですよね。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 概算払いではないです。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。順序が適正であれば、私も安心しました。  次、伺います。  再開支援当時、新型コロナウイルス感染の拡大が懸念されることから、再開は急ぐ必要はないとの質問に対して、「鹿角パークホテルは経済活動の重要な拠点であり、産業振興、雇用創出といった都市機能の維持向上のため、一刻の猶予もない」ということでしたけれども、再開後の現在、どのような経済活性化が図られたのかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 鹿角パークホテルの再開による地域活性化につきましては、旧鹿角パークホテルは年間400件近い会合が開催されておりました。中心市街地において、コンベンション機能を有する唯一のホテルでありました。再開後は、コロナ禍により、会合等の開催されない状況が続いており、現在のところ宴会需要の回復を見込むことは困難であります。  しかしながら、新型コロナウイルス感染症が終息した際には、パークホテルをぜひ利用したいという団体は数多くございますので、以前のようにコンベンション機能を生かした営業展開ができるようになれば、集客性の向上と周辺の波及効果により、中心市街地の活性化が図られるものと考えております。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。当初の説明では、大体市内への経済効果は5億8,000万円と推計しておったようです。どこが調べたかよく分かりませんけれども。今の話を聞いていると、全然それに及ばなかったということでよろしいですか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) コロナのせいにはあまりできませんけれども、現在、周辺の飲食店もかなり厳しい状況でありまして、そういった波及効果をちょっと計算できるような状況ではないということをご理解いただきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。  次、伺います。  現在、新型コロナウイルス感染の収束が見えない中でのホテル業の経営は、困難を極めるものと思われます。鹿角パークホテルへの補助金には、5年間のペナルティー要件が設定されておりますけれども、投資した3億円の補助金が無駄にならないような今後の支援体制、これをどのように考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今お話しいただきましたとおり、旧鹿角パークホテルは、中心市街地でコンベンション機能を持つ唯一のホテルであったことから、その再開は中心市街地の活性化に大きく貢献するものと考え、3億円の補助を行ったものでありますが、一民間企業であることから、市がこれ以上直接的にホテルを支援することは、現在のところは考えておりません。  市といたしましては、引き続き経営状況を確認していくとともに、市全体の消費喚起策や誘客対策の中で、必要な連携を図りながら中心市街地の活性化に取り組んでまいります。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) 分かりました。  今まずパークホテルの件で何件かお伺いしました。やはり私が当初心配していたとおり、あまりよくないと。コロナ禍の影響もあって急ぐ必要はないと、これは正解だったということでよろしいかなと思います。さらには、今後、どういう状況であるかというのはもうあまり芳しくないと。今の市の答弁でも、規模を縮小しながらやると。それはやはりあまり状況がよくないからそういうふうになっているということですよね。しかも、今鹿角市はどんどん人口が減っていっているということも考えると、ホテル間の競争は非常に厳しいものにあると思います。当初の3億円、そのときも大分話題にはなりましたけれども、無駄にならないように何か見守っていく必要があるのかなと感じております。  それで、やはり税金の使い方というのは、民脂民膏ですよ、民脂民膏。聞き慣れない言葉かもしれないけれども。民が流した脂は、民を治すための膏でなければならないと。民は民、脂は脂、そして膏は膏薬の膏です。同じ脂でも、膏のほうは人を治す、そういう脂です。つまりは、税金は市民の生活の向上のために使わなければならないということ、基本原則ですよ。これはしっかり守っていただきたいと。公務員の行政を行うに当たっての基本中の基本ですよ。しかも、全ての公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではないという、日本国憲法の15条にあります。これも守っていただきたい。公務員として、公僕としての基本に返っていただきたいと思います。  今こうして前市長の不祥事が発覚したことで、それの後始末と言えば変ですけれども、関市長は大変難儀すると思いますけれども、職員の意識改革や行政改革、これはしっかりやっていただきたい。そのように思います。  また、市長の補佐役である副市長がまだ決まっておられないということも、市民も大変心配しております。早く決めて市民を安心させていただきたいと思っております。  ということで次に伺います。  次、鳥獣被害対策について伺います。  昨年と一昨年の害獣被害の増減の比較、これについて伺います。  あわせて、近年目撃件数が増えているイノシシ、ニホンジカ、この対応策についてもお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 昨年と一昨年の鳥獣被害の増減比較につきましては、令和3年の有害鳥獣の被害状況は、被害面積6.98ヘクタール、被害額は151万2,000円であり、令和2年の被害状況は、被害面積15.89ヘクタールで、被害額154万3,000円となっており、被害面積は約半分程度減少しておりますが、被害額ではやや横ばいとなっております。  新たな脅威となっておりますのは、イノシシやニホンジカでございまして、これへの対応策については、先ほども申し上げておりますが、猟友会会員向けにくくりわなによる捕獲方法の講習会を開催しているほか、実際にくくりわなを配付して取付けを行うなど、捕獲体制の強化に努めているところであります。  市といたしましては、引き続き誘引物の除去、緩衝帯の整備、電気柵の設置等の自衛策など、有害鳥獣被害の防止に向けた周知に努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) ありがとうございます。  それで、県の発表では、イノシシの被害というのが非常に増えているということなんです。ある意味、熊、これは人に対しては非常に危険なんだけれども、作物云々ということを考えれば、イノシシ、ニホンジカが大変なんですよ。これ前にも私一般質問に取り上げたんですが、鹿の場合の繁殖率、これが半端じゃないと。そのときの調査では、岩手県では毎年9,000頭捕獲しているんだけれども追いつかないという状況であったという報告があったんです。鹿は半端じゃないんですよ。こうして近年はイノシシ、私は高屋なんですけれども、今までイノシシは見たことがなかったんだけれども、去年初めてイノシシの目撃がありました。これらは繁殖率、また被害が、非常に拡大が予想されますので、午前中、宮野議員も言いましたけれども、忌避性よりも、やはり捕獲が大事かなと感じております。熊に対しても例えば電気柵、これは有効かもしれないけれども、そこの畑はいいんだけれども、ほかに行くわけですよ。熊が減るわけじゃないから、柵を回しただけでは。その結果、どういうことが起きているかというと、町なかに下がってきているんです。だから捕獲しなければならないと。これが一番の得策であると考えます。我々農業者の意見としては、そうです。それで、できれば、おり、もうちょっと増やしていただきたいと。そして、目撃があったら、やはりすぐに対応していただきたいと考えますけれども、その辺、どうでしょう。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) イノシシに関しましては、目撃があった場合は、職員がすぐ確認に行きますけれども、イノシシは非常に警戒心が強い動物で、やはり、おりではなかなか捕らえられない。やっぱりくくりわなが一番有効でありますけども、そのくくりわなも、本当熟練の技量を要するということが十分分かりましたので、まだまだイノシシの発見は少ないですが、そこまでいくまでに、少し経験を重ねながら、捕れるような体制を整えていきたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 安保誠一郎議員。 ○11番(安保誠一郎君) なるべく早く対応していただきたい。なぜかというと、鹿角市の基幹産業は農業であると市長も再三言っておられます。しかし、現状を考えると高齢化が進む。子供が少ない。しかも、農業というのはなかなか収入も上がらないということで、やりたがらない。人もいない。さらには、害獣の被害を受けるということであれば、農業離れはどんどん進みますよね。その点も総体的に考えて取り組んでいただきたいと考えております。  次に、森林環境譲与税についてお伺いいたします。  森林整備や保全等、気候変動対策の一環として設けられた森林環境譲与税に関し、適切な使途が見いだせずに、基金に積み立てられている状況であることが、総務省や林野庁の調べによって明らかになりました。  そこで、鹿角市の利用状況はどうなっているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 森林環境譲与税の利用状況でありますが、本市におきましては、令和元年度から3年度までの譲与税の総額については1億676万7,000円で、うち執行予定額は2,858万3,000円であり、率にして27%となるものであります。  主な執行内容は、森林経営管理推進事業費のほか、地域林政アドバイザー等の人件費、木育推進事業、林業の新規就業者支援等となっております。  森林管理の委託に当たっては、令和元年度に個人が所有する森林について市に委託するかどうかの意向調査等を行った上で、次年度には委託を希望する森林の現地調査により経済林の判別を行い、3年目となる今年度は、意欲ある経営体に委託を行っております。  委託することができない非経済林については、市が直接管理することとなり、今年度におきましては、約13ヘクタールの除間伐を行ったところであります。なお、この費用についても、譲与税を活用しておりますので、来年度以降、非経済林の増加に伴って管理に要する費用は、さらに増加していくものと見込んでおります。  また、新年度は、広大な規模の現地調査を効率的に行うため、航空レーザ測量を導入することとしており、引き続き譲与税を効果的に活用しながら、将来を見据えた永続的な森林管理と森林保全に努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 以上で、安保誠一郎議員の質問を終わります。     (11番 安保誠一郎君 降壇) ○議長(中山一男君) 以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後2時19分 散会...