第1条は
鹿角市個人情報保護条例の一部改正ですが、第22条第4項中、デジタル庁設置法により
情報提供ネットワークシステムが同庁の所管となり、その長が内閣総理大臣とされたことから、総務大臣を内閣総理大臣に改めるとともに、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、以下番号利用法と略称しますが、第19条に第4号として新たに1号が追加され、同号以下が1号ずつ繰り下げられたことに伴い、第19条第7号及び第8号を同条第8号及び第9号に改めます。
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第2条は、
鹿角市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正ですが、先ほどの後段と同様の理由で、第1条及び第5条において引用する番号利用法第19条第10号を同条第11号に改めます。
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第3条は、
鹿角市手数料条例の一部改正ですが、個人番号カードの発行主体が地方公共団体情報システム機構であることが明確にされ、同機構が手数料を徴収できること、市は機構からの委託事務としてその徴収を行う方式となったことから、別表の行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律第2条第7項に規定する個人番号カードの再交付の項を削ります。
議案にお戻りいただきまして、附則でありますが、この条例は改正の基となった法律の施行日と同日の令和3年9月1日から施行することといたします。
以上で説明を終わります。
○
議長(
中山一男君)
提案理由の説明を終わります。
これより質疑を受けます。
議案第51号について質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ないものと認め、質疑を終結いたします。
次に、
議案第51号について討論ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ないものと認め、これより採決いたします。
議案第51号について、原案のとおり決するにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、
議案第51号については、原案のとおり可決されました。
次に、
議案第52
号令和3年度
鹿角市
一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
総務部長。
○
総務部長(
佐藤康司君)
補正予算書の1ページをお願いいたします。
議案第52
号令和3年度
鹿角市
一般会計補正予算(第4号)です。
令和3年度
鹿角市の
一般会計補正予算(第4号)は、次に定めるところによる。
第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ5,743万1,000円を追加し、総額をそれぞれ177億4,291万5,000円とする。第2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び金額は、第1表歳入歳出予算補正による。
令和3年6月4日提出。
鹿角市長。
補正予算(第4号)は、新型コロナウイルスワクチン接種体制の拡充などに係る経費を追加するほか、文化財の魅力を継続的に向上させるための好循環を創出することを目的とした文化庁の補助
事業に、「豊かなココロを生み出す縄文暮らし体感プログラム」が本日付で採択されたことから、今年度分の
事業費を計上しております。
7ページ、8ページをお願いいたします。
歳入ですが、14款2項3目1節保健衛生費補助金の新型コロナウイルスワクチン接種体制確保
事業費補助金3,318万円は、新型コロナウイルスワクチンの接種の加速化を図るため交付されるもので、補助率は10分の10です。
6目1節商工費補助金の文化資源活用
事業費補助金1,517万円は、先ほど申し上げました文化庁の採択
事業に係る補助金で、補助率は65%です。
18款2項1目1節財政調整基金繰入金908万1,000円は、今回の補正財源として繰り入れます。
次のページをお願いいたします。
歳出ですが、3款1項1目社会福祉総務費の0101社会福祉総務事務費75万円は、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大下で経済的に困窮するなどして生理用品の購入が困難な方に、これを無償で配布するための経費であります。
4款1項5目
新型コロナウイルス感染症対策費の0225新型コロナウイルスワクチン接種体制確保
事業2,583万8,000円及び0230新型コロナウイルスワクチン接種
事業734万2,000円は、7月末までに希望する高齢者に接種を終えるための接種の加速化と、11月末までに16歳以上65歳未満の希望する市民への接種を着実に進めるため、集団接種会場の受入体制を拡充し、誘導や案内業務等に従事する職員の時間外手当や、会場で使用する消耗品等の経費のほか、ワクチンの接種回数の増による医師、看護師の増員に伴う予防接種委託料を追加いたします。
7款2項2目観光振興費の0372大湯環状列石JOMON体感促進
事業2,350万1,000円は、世界遺産のまちと稼ぐ観光を実現するため、文化庁の補助
事業を活用しながら、歴史的背景に基づいた縄文文化の体感プログラムを開発し、国内外に情報を発信することで、認知度向上と誘客促進を図るものであります。今年度は3年間の
事業期間の1年目として、大湯縄文時代の考証を行う検討
委員会とヘリテージ・ツーリズムの推進を担う協議会を組織するほか、土器のレプリカを制作し、実際に土器を使用して縄文食などを体感するモニターツアーを実施するなど、体験プログラム
事業を推進することで、文化財を核としたにぎわいの創出が、さらなる次のにぎわいにつながるサイクルが形成されるよう取組を進めてまいります。
以上で、説明を終わります。
○
議長(
中山一男君)
提案理由の説明を終わります。
これより質疑を受けます。
議案第52号について質疑ございませんか。栗山議員。
○9番(栗山尚記君) ただいま説明ありました7款2項2目の大湯環状列石JOMON体感促進
事業、こちらについてお聞かせいただきたいんですが、イコモスの勧告を受けまして、ほぼ指定が確実になったこのタイミングで文化庁にプログラムが採択されたと、すごくいいタイミングだと思うんですが、先ほど3年間の
事業というご説明ありましたが、今初年度の説明はございましたが、せっかく交付される金額をどういう流れで3年かけて形にしていくのか、そこら辺をもう少し説明いただければありがたいです。
○
議長(
中山一男君)
産業部次長。
○
産業部次長(阿部正幸君) 今回の文化庁の補助
事業ですけれども、リビングヒストリー促進
事業という補助メニューになりますが、5年間の
事業期間という中で本市では3年間のプログラムを作成して応募し、採択いただきました。採択は
事業費としては3年間で1億7,000万円ほどですけれども、それに対して65%の補助ということで、今回の採択額は1億503万1,000円ということで採択をいただいております。
事業の内容ですけれども、文化財が観光の一つのテーマとなるような体験プログラムを創出して、その体験プログラムを組み込んだツアーを旅行商品化して収益を上げて、また文化財の再投資を図るという目的なんですけれども、初年度は繰り返しになりますが、リビングヒストリーですので、当時の縄文のありさまというものを検証しながら、今を生きる私たちが感じられるようなプログラムをつくるわけですけれども、初年度は食にテーマを置きまして、レプリカの土器を作って実際煮炊きするような体験をし、モニターツアーも実施します。
2年目のテーマは、祭りを行いたいと思っておりまして、当時の祭りの光景を検証、歴史的な考証も加えながら再現して、その祭りを体験するモニターツアーも実施していきたいと思っています。
3年目には、その1年目、2年目で行った食や祭りなどの体感プログラムに加えて、当時の縄文、大湯環状列石の光景をARとかVRなどで考えておりますが、例えばQRコードで読み込んで、その史跡の現場で当時の姿をリアルに体験できるような、そういった映像の作成などを予定しております。そのような形で大湯環状列石での滞在時間を増やして、世界遺産のまち、それから稼げる観光に生かしていきたいと思っております。
○
議長(
中山一男君) 栗山議員。
○9番(栗山尚記君) 縄文遺跡群は北海道、北東北といった広域な
事業なので、今回は文化庁ですが、ほかに県や国からいろいろな交付金や補助金を獲得できるチャンスでもあると思いますので、ぜひそういうものを有効活用して、世界遺産のまち、どんどん前に進めていっていただければと思います。よろしくお願いします。
以上です。
○
議長(
中山一男君) 答弁はよろしいですか。(「はい」の声あり)
ほかにございませんか。笹本議員。
○1番(笹本真司君) 3款の生理用品の配布に関してなんですが、こちらまず周知をどのようにするのか、そしてあと、こういったものを取りに来るとき恥ずかしいとか、そういったところへの配慮とか、どのようにされているのかというところと、あとは取りに来られたという事実から、確率的に生活困窮だったり、その背景にあるものが推測できるかと思うんですけれども、そういったところでの継続的なモニタリングとか考えていらっしゃるのか、お伺いします。
○
議長(
中山一男君)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(金澤 修君) 1件目の周知の関係ですけれども、来週月曜日、7日から無償配布を行う予定なんですけれども、市民への周知につきましては新聞それからFMラジオ、5月31日の市長の記者会見が新聞記事に載って、まず一番最初に周知をしております。
それから、市民向けのメール配信サービス、チラシの配布等、公共施設等への掲示で、まず第一に周知を行ってまいりたいと思います。
学校ルートにつきましては、各小中学校の学校区を通じまして児童生徒、それから保護者のほうに周知してまいりたいと考えております。
あわせて、社会福祉関係の各種団体、協議会、機関がございますので、そういったところの協力をいただきながら、一人でも多く声なき声や潜在化している方へ届けることができるよう配慮してまいりたいと思っております。
2点目、配布場所の関係ですけれども、当面福祉保健センターの女性職員が多くいる窓口で配布する予定としております。最初、訪れたときにカードと、それから中身が見えないような紙袋に入れた生理用品を2パックお渡しするような形で今のところ考えております。
改善しなければならない点が多分多々出てくると思いますので、そのときはフレキシブルに対応してまいりたいと思っております。
○
議長(
中山一男君) よろしいですか。(「はい」の声あり)
ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ないものと認め、質疑を終結いたします。
議案第52号について討論ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ないものと認め、これより採決いたします。
議案第52号について原案のとおり決するにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、
議案第52号については原案のとおり可決されました。
──────────────────────〇 ─────────────────────
日程追加 議員派遣の件
○
議長(
中山一男君) 次に、お諮りいたします。
地方自治法第100条第13項及び
鹿角市議会会議規則第160条の規定により、
議員派遣の件について本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。
お諮りいたします。
議員派遣の件について、お手元に配付しております
議員派遣一覧のとおり議員を派遣したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。
──────────────────────〇 ─────────────────────
日程追加 閉会中
審査事件の付託
○
議長(
中山一男君) 次に、お諮りいたします。
各常任
委員長及び議会運営
委員長より、
会議規則第104条の規定により閉会中
審査事件の申出がありますので、この際、これを本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。
お諮りいたします。閉会中の
審査事件について、お手元に配付しております閉会中
審査事件付託表のとおり決するにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。
ここで、市長より発言の申出がありますので、これを許可いたします。市長。
(市長 児玉 一君 登壇)
○市長(児玉 一君) お許しをいただきまして、一言お礼の言葉を述べさせていただきます。
まずもって、今
定例会において
議長並びに議員各位より、
補正予算をはじめ多数の重要案件を精力的にご審議いただき、ご可決賜りましたことに厚くお礼申し上げます。会期中にいただきましたご意見、ご提言等につきましては内容を精査し、政策に反映させるなど対応してまいります。
さて、このたび7月2日の任期満了をもちまして、
鹿角市長の職を退任させていただくことになりました。私は、平成17年7月に市長に就任して以来、
鹿角をより強く、より元気にという思いで全力で市政運営に取り組んでまいりました。これまで、4期16年にわたり市民の皆様方の温かいご支援とご協力により、市政運営のかじ取り役を任せていただきましたことに心から感謝を申し上げますとともに、議員各位にも大変お世話になり、改めてお礼を申し上げます。
私は、職員時代から現場重視の意識を持ち、直接市民の声に耳を傾けることが必要と考えており、このことは私の政治姿勢の基礎にもなっております。在任中は市内各地に出向き、おらほの
自治会や地域ミーティングなどを行い、そこで市民の皆様から大変貴重なご意見やご提案をいただきながら市政に反映させてまいりました。こうした考え方が16年間で掲げた公約の実現や
事業の推進、近年ではコモッセ建設や花輪駅前広場の整備、また旧
鹿角パークホテルの再生などを進める上でも生かされたと思っております。
政策や
事業などを進めるときには、全ては市民のためということを念頭に政治判断をしてまいりました。議会にもその思いを持って臨み、議員の皆様とも活発に意見を交わすことができたと思っております。議論が白熱することもありましたが、市民にご理解いただくためには、そうした私の思いを表に出す場面も必要だったと思っております。
現在、第7次総合計画前期基本計画がスタートしておりますが、特にこれからの10年間は本市の将来を左右する大変重要な局面であり、持続可能な社会システムを構築していくため、基本構想で掲げた将来都市像、ふるさとを誇り未来を拓くまち鹿角の実現に向け、市民生活の向上に必要な施策に全庁を挙げて取り組んでいるところであります。
しかしながら、地方を取り巻く環境は人口減少、少子高齢化などに加え、いまだに収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの影響も受け、何をするにも難しい判断が求められております。課題もあるわけでありますが、これからは新しい市長に市政のかじ取りを引き継ぎ、来年迎える市制施行50周年という節目を市民の皆様と祝い、そして新たな時代に向かって
鹿角市が大きく発展していくことを切に願っております。
私自身、助役として1年、市長として16年、そして職員の期間も合わせますと50年以上、人生の大半を行政に携わってまいりましたが、これまで歩んできた道のりを振り返りましても、後悔はない思いであります。
しかし、本日この壇上での発言がこれで最後だと思うと、感慨深い思いと同時に、やはり寂しさを感じずにはいられません。残された任期、一日一日、大事に市長職を全うし、退任後は生まれ育ったこの
鹿角市の発展と魅力のあるまちづくりに、一人の市民として参画してまいります。
最後に、議員各位がこれまで以上に市政発展のために議論を尽くされることを期待するとともに、市民の皆様のご健康とご多幸を祈念いたしまして、お礼の挨拶とさせていただきます。
これまでお寄せいただいたご厚情に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(市長 児玉 一君 降壇)
○
議長(
中山一男君) 市長の発言を終わります。
以上で、本日の議事は全て終了いたしました。