鹿角市議会 > 2021-05-25 >
令和 3年第3回定例会(第2号 5月25日)

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  1. 鹿角市議会 2021-05-25
    令和 3年第3回定例会(第2号 5月25日)


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    令和 3年第3回定例会(第2号 5月25日)     令和3年5月25日(火)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      栗 山 尚 記 君      成 田 哲 男 君      笹 本 真 司 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(18名)        1番  笹 本 真 司 君     2番  湯 瀬 弘 充 君        3番  湯 瀬 誠 喜 君     4番  丸 岡 孝 文 君        5番  戸 田 芳 孝 君     6番  成 田 哲 男 君        7番  金 澤 大 輔 君     8番  舘 花 一 仁 君        9番  栗 山 尚 記 君    10番  児 玉 悦 朗 君       11番  安 保 誠一郎 君    12番  兎 澤 祐 一 君
          13番  浅 石 昌 敏 君    14番  倉 岡   誠 君       15番  宮 野 和 秀 君    16番  中 山 一 男 君       17番  田 村 富 男 君    18番  黒 澤 一 夫 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君    総務部長      佐 藤 康 司 君  総務部付部長待遇  奈 良 巧 一 君    市民部長      黒 澤 香 澄 君  健康福祉部長    金 澤   修 君    健康福祉部保健医療専門官                                   村 木 真智子 君  産業部長      花 海 義 人 君    建設部長      中 村   修 君  教育部長      加 藤   卓 君    総務部次長     大 里   豊 君  産業部次長     阿 部 正 幸 君    会計管理者     佐 藤 千絵子 君  教育次長      花ノ木 正 彦 君    財政課長      渡 部 裕 之 君  監査委員事務局長  畠 山   修 君    農業委員会事務局長 金田一 延 寿 君  選挙管理委員会事務局長            相 馬   天 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      佐羽内 浩 栄 君    主幹        小田嶋 真 人 君  副主幹       海 沼 雄 一 君    主査        青 山 智 晃 君      午前10時00分 開議 ○議長(中山一男君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第2号により進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(中山一男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、栗山尚記議員の発言を認めます。栗山尚記議員。     (9番 栗山尚記君 登壇) ○9番(栗山尚記君) おはようございます。  3月に選挙を終えまして、初めての一般質問となります。今回も最近私、定位置となっております1番バッターで登壇させていただきましたので、どうかよろしくお願いいたします。  初めに、長く長く新型コロナウイルス感染症、これが続いているわけですが、それにより尊い命を奪われ、犠牲となった多くの方々に対し衷心よりお悔やみ申し上げます。  また、感染症により闘病、療養されている皆様に心よりお見舞い申し上げます。  さらには、このウイルスに対し、最前線において命がけで向き合い、身を削りながら闘い続ける医療従事者をはじめ全ての関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。  さて、私が選挙の際、一番大きく表に掲げた言葉が、共にコロナを乗り越え、次の時代への責任を果たす、こういった言葉でした。この言葉に責任を持つ質問となるよう発言してまいります。  1年前の6月議会での一般質問でも、新型コロナウイルス感染症に関して質問させていただきました。そのときには、まさかこんなにも長い期間、世界が、日本が、鹿角が、感染症の影響による深刻な状態から抜け出せないとは想像もしておりませんでした。しかし、ワクチンの開発と接種の進行により、ようやく日常を取り戻し始めた国も出てまいりました。ワクチン接種が諸外国に比べ遅れていると言われる日本においても、全国で行われているワクチン接種の様子が日々報道されております。今議会の一般質問は、市民の皆様が今一番関心を持ち、大きな期待をしているワクチン接種に関する内容を中心に行わせていただきます。  鹿角においても、ワクチン接種が始まり、担当職員の皆様は、とても忙しい思いをされていて、ワクチン接種に対する一般質問への対応に「栗山、勘弁してくれよ」と、そういった声が聞こえてきそうですが、議員として今一番重視すべきお役目だと思い、質問させていただきますので、ご対応をお願いいたします。  それでは通告に従い質問させていただきます。  初めに、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種について、今回は5つの項目に分けて質問をさせていただきます。  なお、ワクチン接種に関しましては、ファイザーに続き、モデルナ、アストロゼネカのワクチンが国内承認されたり、ワクチン保存条件が変わったりと、予測がつかないほど日々状況が変わっており、答弁の内容にも大きく影響すると思われますので、現状において答えられる範囲で対応していただければと思います。よろしくお願いします。  では、最初に、ワクチン接種スケジュール及び進捗状況についてお聞きいたします。  感染拡大防止に対し、現状最も有効的な対策はワクチン接種を早急に進めていくことですが、鹿角の接種スケジュールについて現段階での計画をお聞かせください。  あわせて、市の接種スケジュールに対して国からのワクチン供給計画量は十分に足りているものなのか、この2点についてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) おはようございます。  栗山尚記議員のご質問にお答えいたします。  新型コロナウイルスワクチン接種計画についてでありますが、現段階では、国から示されている65歳以上の高齢者の接種を7月末までに完了する計画で進めており、4月23日に75歳以上の高齢者6,130人に対して接種券を送付し、5月13日から個別接種を開始したほか、5月22日からは、集団接種を開始しております。今後、74歳以下の方の予約受付を順次進めるため、本日から74歳までの高齢者を対象に1歳刻みで段階的に接種券を送付し、その後、7月中旬から64歳以下の約1万2,900人に対し接種券を送付する予定としております。  ワクチンの供給量につきましては、国において現在使用しているファイザー社ワクチンについて、6月末までに全高齢者3,600万人の2回接種分の供給が可能となっていることから、市町村の必要数は十分に確保できる状況となっております。  また、高齢者への接種の後に控えている年代のワクチンについても、徐々に供給されていく予定となっていることから、国のスケジュールを確認しながら、予約に基づくワクチン接種を計画的に実施してまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 少し前まで一番懸念されていたワクチンの供給量、こういったものが最近順調に進んできているわけですが、スケジュールについて今お伺いいたしましたが、これはあくまで現状の計画どおり進めていかれるのか、それとも例えばワクチンの供給量が増えたり、現場の状況がよくなったことによってスピードアップも可能だと思うんですが、その状況次第ではスピードアップを図っていく計画があるのか、こちらについてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官村木真智子君) 今後のスケジュールについてでありますが、ワクチン供給の関係などを十分に考慮しながら、あと医師会先生たちとも検討しながら、医師会の先生方は冬場のインフルエンザが流行する前、そのインフルエンザ予防接種が始まる前にできれば終わりたいというお話もされておりますので、その状況を見ながら検討していきたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) もう1点確認ですが、一部マスコミで報道されていたんですが、ワクチン接種スケジュールのスピードを近隣や周り、秋田県単位であったり、そういった周りの自治体に歩調を合わせるといった国や県の指導はあるんでしょうか。それともそれがなく、鹿角市は市独自に進めていって構わないとされているのでしょうか。こちらについてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官村木真智子君) 市長の答弁にもありましたが、国からはまず65歳以上の高齢者の方を7月末まで完了されるようにという指示がありまして、その指示に基づき、市のほうも医師会の先生方と検討して、その枠を少し増やしていったりということで、計画を変えてきているところが現状となっております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 今お答えいただいた内容を踏まえて、次の質問を進めてまいります。  次に、ワクチン接種現場での打ち手や問診に関わる医療スタッフ会場運営等に関わるスタッフについてお伺いいたします。  ワクチン接種を計画のとおりに早急に進めるためには、ワクチン供給量といった外的要因内的要因の一つとして、現場での人員確保が不可欠であると思われます。打ち手や問診などを担う医療スタッフの確保や、さらにスムーズな運営を行うためには、会場運営サポート役等スタッフの確保も必須条件だと思います。通常の医療行為と並行しながらのワクチン接種に対し、マンパワー不足は生じていないのか、また、不足した場合の人員確保は計画的に速急に行う必要があると思いますが、これらについてのお考えをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  医療スタッフの確保についてでありますが、ワクチン接種を円滑に進めるため、病院を退職した看護師十数人から高齢者施設への巡回接種や、集団接種スタッフの一員としてご尽力いただいております。  また、個別接種を実施していただいている市内の10医療機関では、医師や看護師等から通常の診療に加え、ワクチン接種に従事いただいております。  毎週土曜日に実施する集団接種については、医療従事者14人を含め、総勢43人の態勢で実施しておりますが、大規模な集団接種を円滑に運営するため、会場運営には市の職員を配置する体制としております。  去る5月22日には、最初の集団接種を実施し、予定していた240人の接種をスムーズに完了しておりますが、今後につきましては、予約の状況に応じてスタッフを増員するほか、その都度必要な改善を図りながら、適正かつ効率的に運営を進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) やはり病院側には通常の医療行為、運営があるわけですので、様々な形でスタッフの確保が必要だと思いますし、特に高齢者の方の場合には、注射を打つ行動そのものより、その以前の受付であったり、移動に時間がかかるといった、そういったこともございますので、対応をよろしくお願いしたいと思います。  確認ですが、1つお聞きしますが、全国的には今打ち手の不足が生じて、その対応に歯科医師であったりとか、獣医師、そういった方の協力を依頼する動きも出てきておりますが、鹿角市においてはそういった、今後計画される予定はございますでしょうか。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官村木真智子君) ご質問のあった予防接種の打ち手につきましては、退職した看護師の確保、あと各医療機関からももう少し出せるというお答えもいただいておりますので、今の体制で十分やっていけると思っております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 打ち手に関しては満たしているということで一安心いたしました。  それでは、続いての質問に移ります。  ワクチン接種予約受付業務についてお聞かせください。  ワクチン接種予約に関し、全国的に多くのトラブルが報告されております。電話がつながらない、ネット予約が困難等、多くの事例が発生しておりますが、自治体独自の対応策の中には、トラブル回避の成功例、さらにはワクチン接種スピードアップにまでつながっている事例が見られております。鹿角市においても市民がより分かりやすく、スムーズな予約体制による運営対応が望まれていると思いますが、現状と今後の計画についてお聞かせください。  加えて、現状での予約キャンセルが発生した場合の鹿角市においての対応ルールについてもお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ワクチン接種の予約についてでありますが、本市では、接種の受入れ枠を十分に確保した上で、接種予約コールセンターでの電話予約インターネットでのウェブ予約医療機関での電話予約による3つの方法とし、希望する接種会場によって異なる予約方法を採用することにより、予約を分散させ、コールセンターだけに予約が集中することがないよう配慮しております。  これまでに予約受付を行った75歳以上の方につきましては、約3割の方がウェブ予約を利用しておりますので、今後、順次若い年代の予約を進めていくにつれ、ウェブ予約を利用する方が増えていくものと見込んでおり、これにより、電話予約の混雑は段階的に解消され、よりスムーズに予約受付を進められるものと考えております。  コールセンターまたはインターネットでの予約のキャンセルにつきましては、接種日の2日前までの連絡をお願いしており、2日前までにキャンセルの連絡を受けた場合は、新たに接種希望者を募集し、キャンセルによって生じた接種の枠を埋めていくこととしております。  また、当日キャンセルや予約数に端数が生じる場合の対応としましては、集団接種では、会場でワクチン接種に従事している職員への接種のほか、感染した場合の影響が大きくなる保育園の保育士などに接種することとしており、余分となったワクチンを廃棄せずに、有効的に接種できるように取り組んでまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 始まったばっかりですので、本当に電話予約に関しては電話の台数を増やしたところで、最初は多分落ち着きを見せない状況が全国的には見られていると思います。市長が今お答えいただいた感じで、いずれネットの割合が増えてくれば落ち着いてくるのではないかと。  現状の電話の混雑状況というのはどの程度のものなのでしょうか、分かる範囲でお答えください。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官村木真智子君) 予約を開始しました4月23日のコールセンターの状況ですが、やはり10回ぐらい電話してもつながらないといった苦情が市役所のほうや保健センターのほうにも寄せられました。しかし、その2日目のお昼以降になりますと、電話は徐々につながってきたというお声をいただいておりましたので、予約方法を分散した効果があったのかなと思っております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 鹿角市は比較的人口が少ない土地ですので、報道されている大都市のような大きな混雑は圧倒的にレベルが違うとは思うんですが、電話のほうが落ち着いてきたということで、順調に進んでいけばいいなと、そう思います。全国的にはいろいろな事例がございます。皆さんももうご存じだと思いますが、鹿角市でも自治体の職員が予約を代行してあげているみたいな情報も入ってきておりますが、例えば神戸市なんかでは大学生等々、アルバイトを有償ボランティアとして採用しまして、高齢者への予約のサポートをしてあげたりとか、これ物すごい面白いなと思いましたのは、有意義な事例として愛知県の常滑市の教育委員会が、市内の中学生に対し「中学生の皆さんにお願いです。おじいちゃん、おばあちゃんに連絡し、予約するのに必要な情報を教えてもらい、代わりにネット予約をして、おじいちゃん、おばあちゃんを助けてあげてください」こういった文書を学校から配っているといった、そんな事例も出てきております。恐らくいろいろな工夫をされて、スムーズな予約につなげていくと、また、ワクチンコロナの今後の状況にもよりますが、1回で終わるという保証もございませんので、今後もまた高齢者が予約するような、ネットで予約するような場面も出てくると思いますので、今の経験を生かしていただき、いろいろ参考事例もありますので、工夫を重ねていっていただければと、そう思います。  一つだけ参考までにお伺いしたいんですが、優先予約を年齢順で行っているわけですが、そのタイミングを逃がしても、若い世代の予約時期のタイミング高齢者がなった場合、その場合の扱いといいますか、あくまでも優先するのか、それともその時期の皆様と同等に予約に関しては扱うのか、そういったものに決まりは現状ございますでしょうか。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官村木真智子君) 市のほうから接種券を送られて、接種を受けずに使われていない場合は、ずっとそのワクチン接種をやっている期間は受けられることにはなっております。ただ、一般の若い方にも送った時点で、そこで優先するかというところは考えてはおりませんので、随時周知をして、受けていない方で受けたいなという方には随時予約を申し込むように声がけをしていきたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 今質問したような内容はこの後、成田議員がかぶっている部分がありますので、深掘りしていただければと思います。
     市長からお答えいただいたキャンセルの場合の対応なんですが、マスコミは政治に関わる人をいじめるのが大好きじゃないかなと、コロナの時期に特に思うんですが、首長がそのキャンセルワクチンを先に打ったとか、そういったことがありますので、ぜひ私たちも含め一般の皆さんと一緒の接種をスムーズに進めていければなと思います。  それでは、続いての質問に移ります。  接種率目標設定についてお伺いいたします。  新型コロナウイルスは、まだまだ解明されていない点が多いウイルスです。感染症の流行を抑え込める集団免疫を獲得でき得る数値は、WHOの発表ではワクチン接種率70%以上になる必要があるとされております。市としての目標数値はあるのか、それとも、できる限り多くの接種を速やかに進めることを目標としているのか、こちらについてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  接種率についてでありますが、今回のワクチン接種努力義務であるため、本人の同意のもとで接種を行うものであることから、市といたしましては、接種率の目標を7割程度と想定しておりましたが、75歳以上の高齢者予約状況を見ると、既に目標値に近い状況にありますので、今後の予約状況を確認しながら希望者が確実かつ円滑に接種を受けられるよう万全の体制で進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 今お答えいただいた内容を踏まえて次の質問をいたします。  続いて、ワクチン接種をスムーズに進めるための市民に対してのサポートについてお聞かせください。  ワクチン接種を確実にスムーズに進めるためには、接種現場予約業務以外にも多様な市民へのサポートが必要と考えます。例えば、接種場所への移動支援移動困難者への訪問接種、企業への接種休暇の奨励、接種に対し消極的・否定的な方々への接種の推奨、いろいろな策があると思いますが、これらについての市の考えをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ワクチン接種をスムーズに進めるための市民に対してのサポートについてでありますが、本市では、集団接種だけでなく、日頃から通院しているかかりつけ医で接種を受けられる体制としておりますので、移動支援については考えておりません。  また、これまでに接種券を送付した高齢者への対応として、各地域の包括支援センターと連携し、高齢者訪問の際に、接種についての声がけのほか、郵便物を確認してもらうようお願いしているところであります。  今後につきましては、随時FMラジオや広報等により、ワクチン接種に関する情報提供を行いながら、未接種者への勧奨を進めてまいります。  また、企業の従業員がワクチン接種を受ける際に休暇を取得できるワクチン休暇につきましては、大企業を中心に制度が導入されてきており、政府においても産業界に制度の導入を要請している状況にありますので、こうした動向を捉えながら、関係機関と連携し、企業への周知を図ってまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 7割程度が目標値であれば、隅々までとはいかないわけですが、例えばワクチン接種がしたくても自宅に訪問していただかなければ接種が本当に困難な方、一部にはおられると思いますが、そういった方々から要望があった場合への対応というのは何かお考えでしょうか。お聞かせください。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官村木真智子君) まず、本市の場合は個別医療機関かかりつけ医で接種ができるというところがありますので、できるだけ接種後の経過観察のためにも医療機関で受けていただきたいというのが方針となっております。ただし、一部の患者さんで訪問してほしいという要望は、今はないんですけれども、訪問診療をしている先生がそこを検討材料として考えてくださっておりますので、何らかの対応をしていければなと思っております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) いずれ高齢者の方々が現段階では7割をおおよそ超えそうだと、そういった状況の流れにもあるみたいですが、これがだんだん年代が下がっていきますと、面倒くさいから行かないとか、そういった考えの方も増えてくるのではないかなと思われます。これも報道やワイドショーなどで取り上げられていることなんですが、極端な例で言うと、例えば中国では、接種会場に行くと米やお菓子がもらえたりとか、アメリカの各州に至っては予約をすることによって宝くじみたいな権利が与えられて億を超える賞金が当たる抽せん券を配るとか、若い方には奨学金が抽せんで当たる、そういった動きもあります。これはあくまでもやはり一人でも多くの方に早くワクチンを打っていただき、コロナを早く収めたい、こういった国による動きだと思います。日本においては諸外国に比べて現実的には感染者の数だったり、犠牲になる方が非常に少ないわけで、そこまでの動きはなかなかないと思いますが、鹿角市でも接種率の伸びが今後鈍るようでしたら、何かしらのアイデアを出していただき、一人でも多くの方に接種いただくような動きをつくっていっていただければなと思います。  ワクチン接種に関しましては、この後もほかの議員さんたちが質問されますので、私の質問は後の方々に深掘りをお任せして、接種に関しましては終わらせていただきます。  続いて、ウィズコロナ・アフターコロナでの経済対策について質問いたします。  ウィズコロナ下における経済対策について、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、業種によっては1年以上にも及ぶ長い期間苦境に立たされ、存続の限界にすら追い込まれている企業があります。国・県・市の支援策により、ある程度は救済されている企業もありますが、そのダメージはさらに幅広い分野や業種に、より深く広がってきていると思われます。さらにきめ細やかで幅広い救済施策を求める多くの声に応える必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) ウィズコロナ下における経済対策についてでありますが、昨年度、緊急経済対策として、資金繰り支援のための利子補給制度、雇用維持支援のための雇用調整助成金への上乗せ助成、観光業・飲食店等を対象とした事業継続支援金、過去最大規模のプレミアム付商品券・飲食券の発行や、観光応援事業で最大1万円引きの宿泊プランの販売などを実施いたしました。これにより、特に観光業では年末にかけて宿泊者数が前年同月を上回るなど、コロナ禍による地域経済と雇用環境の悪化の歯止めに一定の効果があったものと捉えております。  その後、年末年始の第3波に続き、4月に入って第4波の到来の動きが見られたことから、今年度早々に地域内の消費拡大に主眼を置いた経済対策を実施すための補正予算を編成いたしました。地域経済の実態に応じ、様々な検討の中から、本市の産業構造を踏まえ、裾野が広い観光業の支援を重視し、宿泊券と観光券をセットにしたプレミアム観光クーポンの発行や、特産品が当たるスタンプラリーなどにより、観光消費額の増大を図るとともに、かづの商工会や鹿角飲食店組合からの要望を踏まえ、昨年度を上回る規模のプレミアム付商品券の発行を行うことといたしました。このほか、幅広い業種における雇用の維持を支援するため、国の雇用調整助成金特例措置の延長と連動した上乗せ助成を継続して実施することとしております。  現在、3回目の緊急事態宣言が発出されており、状況は日々変化しておりますので、引き続き商工会や金融機関等との連携により情報収集を行うとともに、国・県の動向を踏まえながら、適切な時期に必要な経済対策を講じてまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 本当にいろいろな角度からいろいろな支援、補助が出ております。今回発行されるプレミアム付商品券、既に予約状況を見ますと、抽せんになってしまうほど望まれていた商品券なのかなと思われますが、国や県のいろいろな支援に市は上乗せ補助をしているわけですが、その補助や支援金を受ける条件として、例えば前々年比売上げが何十%以上、そういった条件付の支援金、補助金が多いわけです。ただ、これくらい長い間不況が続きますと、その数字に及ばない間、じりじりと苦しい思いをされている、そういった企業の声が最近非常に多く聞かれております。今後状況によって、支援していくという市長のお言葉がありましたので、ぜひそういったものにも目を今後は向けていただいて、いろいろな支援策を検討していただければと思います。よろしくお願いします。  それでは、続いての質問です。  アフターコロナに向けた経済対策について質問します。  コロナ終息後に向け、あらゆる分野で世界は大きく変化しております。その流れの中、重要な経済対策と言える鹿角観光の売り込み策として「世界遺産のまち」の活用は、鹿角の活性化に向けた他地域には真似のできないアドバンテージを生かせる重要なポイントだと考えます。既存の世界遺産である「大日堂舞楽」「花輪ばやし」のコロナ禍の中での維持への支援、「毛馬内盆踊」「史跡尾去沢鉱山」の指定へ向けての維持・支援、特に間もなく世界遺産の指定を迎えるであろう「大湯環状列石」への市民一体となった積極果敢な盛り上げ策や、指定後の有効活用はコロナ不況を払拭するための大きな起爆剤になり得ると思います。これらを戦略的に確実に進めていく必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  アフターコロナに向けた経済対策としての「世界遺産のまち」の推進についてでありますが、本市では、世界級の文化遺産を生かした稼げる観光振興を推進するため、一昨年度からヘリテージ・ツーリズムに取り組んでおり、昨年度からはかづの観光物産公社がヘリテージ・ツーリズムコーディネーターを配置し、モデルコースの企画造成や受入態勢の整備、発信力の強化に取り組んでおります。  昨年度は、コロナ禍により世界級の文化遺産を体感いただくプレミアムツアーをオンラインツアーに替えて実施したほか、受入態勢の整備として、観光事業者や大湯ストーンサークルの会を対象に、英語でのガイドに必要なコミュニケーションスキルを養成するための講座を実施いたしました。  今年度は、ゴールデンウィークに大湯ストーンサークル館に一定の入込みがあったことから、縄文遺跡群の世界遺産登録が現実味を帯びてきている中で、ヘリテージ・ツーリズムのニーズが高まっていることを実感しております。  こうした状況を踏まえ、6月末からプレミアムツアーやオンラインツアーを実施するとともに、情報発信の強化策として、7月から8月にかけて、日本政府観光局の特設ウェブサイトに、花輪ばやしや史跡尾去沢鉱山などの動画を掲載するほか、秋口には、日本に滞在する外交官などを招聘し、ヘリテージ・ツーリズムを実際に体験いただくことにより、本市の魅力を海外に向けて発信してまいります。  また、受入態勢を強化するため、コミュニケーション講座を継続するほか、今年度はDMO連携の取組として、伊勢堂岱遺跡ジュニアガイドの関係者との連携により、市内中学生のガイドの育成に取り組んでまいります。  さらには、近隣の縄文遺跡群との周遊プランの造成や、土産用のお菓子の商品開発などに新たに取り組むとともに、文化庁の事業採択が前提となりますが、縄文の食や祭りを体験するプログラムの開発などを実施することを計画しており、文化財を核としたにぎわいと好循環の創出に戦略的に取り組んでまいります。  本市が目指している「世界遺産のまち」の実現に向け、世界遺産登録は最大の推進力になるものと考えておりますので、コロナ収束後を見据えながら、引き続き各関係機関と連携し、歴史・文化遺産のコンテンツ創出とさらなる磨き上げを積極的に展開し、誘客につなげてまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) いろいろな経済対策がある中、今回は世界遺産のまちづくりをピックアップさせていただきました。今、お答えいただいた内容では、いろいろな角度からいろいろな準備が進められております。それが恐らく市民の皆様に伝わっていないので、何かちゃんとやっているのかみたいな声も聞かれますので、大いに宣伝していただいて、市民を巻き込んで盛り上げていただきたいと思います。  また、北海道・北東北の17遺跡、これと手を結んだり、その間に格差が出てしまわないよう、できれば鹿角が牽引役を果たすような盛り上げを果たしていただければと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、続いての質問に移ります。  教育環境についてです。  学校現場での新型コロナウイルス感染症予防・指導についてお伺いします。  子供たちの間では感染しにくく、感染しても無症状に終わることが多いと言われてきた感染症ですが、変異株の広がりにより学校内でのクラスターが発生するなど、状況が変わってきております。現状、ワクチン接種ができない世代にある子供たちに対し、今一度マスク着用、手洗い、うがいといった感染予防の基本的ルールの再確認や指導が必要と思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 栗山尚記議員のご質問にお答えをいたします。  学校現場における新型コロナウイルス感染症対策についてでありますが、文部科学省が作成した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」の最新版により、各校への周知を重ね、教育現場での感染予防について徹底を図るよう指導しております。  各校では、これを受けて、家庭と連携した毎朝の検温や健康観察の実施について、学校だより等で各家庭に周知しております。子供たちに対しましては、教員や養護教諭がマスクの着用、手洗い、うがいの徹底、手指消毒、換気の励行、座席の間隔を空けるといった基本的な感染症対策について指導を続けているほか、校内の消毒作業により感染対策を徹底しております。  また、学校での感染拡大を防ぐためには、感染源を絶つことが重要であることから、児童・生徒や教職員は、せき、発熱、喉の痛み、倦怠感など、風邪のような症状がある場合は、学校に来ないことを徹底しております。  今後も感染予防に努めながら、必要な教育活動を行うよう適宜学校に周知をしてまいります。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 本当に子供たちは素直なので、指導をしっかりと聞いて、今はインフルエンザもはやらないぐらい効果が出ているのかなと、ただ、コロナがあまりにも長くなってきたので、慣れといいますか、そういったものも少し見受けられますので、いま一度子供たちがあまり窮屈にならない程度で結構だと思いますが、基本的な指導を続けていっていただければと思いますので、よろしくご対応をお願いいたします。  続いての質問です。  学校統合によって生じた負担の軽減についてお聞かせください。  学校統合により、子供たちや保護者に対し、様々な負担が生じております。特に学校が遠くなったことによって起きた負担に対する不満の声が多く聞かれます。通学の負担を減らすべく、スクールバスのルート変更や延伸を行うことや、通学費負担のさらなる軽減をするべきと考えますが、こちらについてお聞かせください。  さらには、学校が遠方になったがゆえに利用に至った放課後児童クラブ利用料の軽減もするべきと思いますが、併せてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  学校統合によって生じた負担の軽減についてでありますが、学校統合に伴う通学対策として、路線バスを利用する児童に対し、定期券の購入費助成により通学費の負担軽減を図っているほか、路線バスがない区間はスクールバスを運行し、通学手段を確保しております。  スクールバスのルート変更等につきましては、学校やPTA側から挙げられている要望内容を検証した上で、今後対応について検討をしてまいります。  また、放課後児童クラブの利用料の軽減につきましては、放課後児童クラブを利用する対象児童について、自宅から学校までの距離を要件にはしていないことから、通学距離が延長になったことにより、今年度から放課後児童クラブを利用している児童はいないものと捉えております。  このことから、今回の学校統合に伴う負担軽減策として、放課後児童クラブの利用料を軽減することは考えておりません。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) スクールバスに関しましては、ご検討いただけるというお答えをいただきました。学校からいろいろな要望が出ていると思いますが、直近ではやはり柴平小学校がスタートしたばっかりということで、いろいろな要望が私のところにも聞こえております。具体的にいいますと、高屋地区や下川原地区まで行っているスクールバス、なぜ用野目まで延ばせないのかと、そういった具体的な話も来ております。実際、路線バスを利用してくださいとはありますが、運行本数であったり、時間、やはり学校の変化した時間には対応されておりませんし、この後金澤議員が明日質問すると思いますが、そのバスの中での危険な状態、そういったものも含まれておりますので、そういったことも十分検証いただければと思います。  また、最近の親御さんたちは、やはり不便だと学校まで車で送り迎え、そういった親御さんが増えています。ただ、仕事の都合やいろいろな家庭の事情でそれがかなわない親御さんも一部にいらっしゃいます。そういった家庭の子供たちが非常に悲しい思いをしてしまう。結果的に周りの子は車で送り迎えしているのに、自分だけが一人ぼっちでバスに乗るといった、そういった状況も現場ではございますので、特に低学年の子供たち、今後迎えるであろう冬の通学において、学校に着く頃にはもうぐったり疲れていると、そういった状況ができれば起きないほうが望ましいですので、現場の要望を聞いていただいて、いろいろとご検討をいただきたいと思います。よろしくお願いします。  安全確保に関しましては、明日の金澤議員に大いに期待しておりますので、お任せしたいと思います。  続いての質問です。最後の質問、GIGAスクール構想についてお伺いいたします。  学校ICT教育の整備を目的としたGIGAスクール構想において、鹿角地域でもハード面の導入は着実に進んでおります。ソフト面である活用度合いや運用に関しては、自治体や学校間においての大きな格差が生まれることが懸念されます。教職員のスキルアップや運用面でのトラブル回避、ネットの特性を生かした遠隔地からの直接指導など、膨大な対応が要求されますが、現状の学校運営体制のままで全ての業務を負わせるには限界があると思われます。現場の負担軽減やICTの有効活用を図るためには、民間の力を取り入れることが必要と考えますが、現状と今後の計画についてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  GIGAスクール構想に民間の力を取り入れることについてでありますが、本市においては、教員への操作研修の実施や機器等のトラブルの対応については、専門業者に依頼して行っております。  また、学校現場での教員の負担軽減とICTの有効活用を図るため、ICT支援員の配置について、今年度中に民間の力をお借りする方法を含めて検討を進めることとしております。  タブレット端末によるICT活用教育事業は、今年度からスタートしたところでありますので、まずは、学校現場の声を聞きながら課題を整理し、どのような支援が必要なのかを見定めた上で、令和4年度からの支援体制を決定してまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 栗山議員。 ○9番(栗山尚記君) 時代は着実に進んでおり、全国一斉に始まったこのGIGAスクール構想なんですが、やはり地域によって本当に取組のやり方によって格差が生じてしまう、これはできるだけ抑えたいなと、格差が生じるなら鹿角が上のほうに行く格差であったら私は非常にすばらしいと思うんですが、そういったことがありますので、ぜひいろいろなアイデア、今始まったばっかりですので、今後いろいろ工夫していっていただきたいと思います。  このGIGAスクールに関しましては、この後笹本議員が幅広く質問する予定でございますので、ぜひ深く掘って、得意分野で生かしていただければと思います。  お時間ですので、私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山一男君) 以上で栗山尚記議員の質問を終わります。     (9番 栗山尚記君 降壇) ○議長(中山一男君) ここで10時55分まで休憩いたします。     午前10時46分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前10時55分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位2番、成田哲男議員の発言を認めます。成田哲男議員。     (6番 成田哲男君 登壇) ○6番(成田哲男君) 2番目、誠心会の成田哲男でございます。  新型コロナウイルスワクチンの接種が高齢者施設の入所者や施設従事者に続き75歳以上の方への接種も始まりました。本県では、本日の新聞に載っておりましたが、9.8%終了し、全国でも9番目ということでございました。7月末までに終える予定となっておりますが、このまま順調にいき、対象となっている16歳以上の方が全員幾らでも早く接種が終わることができるようにと思っております。  それでは、通告に従い、質問を始めさせていただきます。  初めに、中心市街地空き家リセット・利活用事業について質問いたします。  人口減少や高齢化が進む中、地域の活力を維持するとともに、医療や福祉、商業などの生活機能を確保し、高齢者が安心して暮らせるように公共交通と連携して、コンパクトなまちづくりを進めることが重要と言われております。中心市街地へ居住してもらうために、今年度制度の検討とありますが、その内容について伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 成田哲男議員のご質問にお答えいたします。
     中心市街地空き家リセット・利活用事業についてでありますが、人口減少や少子高齢化の進展を背景に、多様な都市機能が集積している中心市街地では、年々居住人口が減少してきております。このため市では、中心市街地での日常的な利用を高める居住人口の集積を目的に、中心市街地への住み替えを促進する施策について検討を進めることとしております。  検討の方向性としましては、空き家等の既存ストックの活用を図ることを第一に、活用可能な空き家については流通の促進を、活用不可能な空き家については、建て替えを促す事業を検討しているところであります。  また、今年度、新たな中心市街地活性化プランを策定することとしており、その過程で実施する市民アンケートや中心市街地活性化推進協議会等での意見を反映させながら、中心市街地への居住を促進するための具体策を検討してまいります。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) 平成29年度、政策研究所のまとめで、鹿角版CCRCの可能性についてというまとめがありましたが、この空き家の今の答弁にありました建て替えも進めたり、利活用するという、そういう中心市街地のプランということでございますが、このCCRCも含めて今後検討の可能性があるのかどうか伺います。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 現在のこの空き家の活用による中心市街地空き家リセットの関係につきましては、特別CCRCというところまでを想定しているものではなく、都市部に集積している機能をこれから人口が減少していく中で、有効に活用していくには、中心市街地に人口を集積するような方法でコンパクトなまちづくりを進めていくことが必要であろうということで、それを促すような施策を今後今年度中に検討していくということでございます。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) いずれまず住まいとか、医療とか、介護、いろいろなそういうコンパクトなまちづくりということで、地域包括ケアシステム、その構築を実現するという形になっていくものと思っておりますが、いずれ高齢者の方、また人口が減ってきているこの中で、徒歩でいろいろな医療関係、介護関係、予防、生活、それに対していろいろな施設が利用できるような、そういうまちづくりにつながっていけばいいと思っておるところでございます。  それでは次に、ICT活用教育事業について質問いたします。  文部科学省では、ソサエティ5.0時代を生きる子供たちの可能性を引き出す学びを実現するために、ICTの積極的活用が不可欠との観点から児童生徒に1人1台端末などのGIGAスクール構想を推進しております。コロナウイルス感染により、前倒しされて、本市も校内LANや1人1台のタブレット端末が整備されてきました。今年度からの使用も含めて、現状についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 成田哲男議員のご質問にお答えをいたします。  校内LANやタブレット端末の使用状況についてでありますが、これまでに中学校の社会科や理科、技術科、体育科の授業で、タブレット端末の活用が始まっております。活用の一例を挙げますと、体育科の陸上競技の授業では、生徒が学習課題を設定する際に、タブレット端末を活用し、自分のタイミングで様々な種目の競技の動画を確認することができ、書籍資料の活用と合わせて情報収集の選択肢が増えたことにより、生徒からは好評でありました。  現在各校で実施しているタブレット端末操作研修会が間もなく終了することから、6月以降は小学校での活用も増えていくものと考えております。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) その学校現場に対する支援体制について伺います。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 学校の現場に対する直接的な支援体制ということでよろしいかと思いますが、先ほどの答弁にもありましたが、ICT支援といったものを検討していくという中で、今年1年間具体的なそういったスキルに合わせた、キャリアステージに合わせた支援、研修を検討していく年としております。  具体的に現在やっていることに関しましては、納入業者と教育委員会の職員がその課題解決に向けて学校を訪問したり、その研修内容を絶えず誰かが出席しながら、反応を見ながら課題の掘り起こしとともに成熟度について確認しながら、今年1年間検討するICT支援の内容について精査中と捉えていただければいいかと思います。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) ありがとうございました。  次に、自宅や家庭以外での学習でもICTを活用することは有効であると言われております。端末を持ち帰ることは可能なのでしょうか。  また、可能であるならば、通信環境が整っていない場合はどのような対応ができるのか伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  タブレット端末の持ち帰りについてでありますが、タブレット端末を持ち帰り、自宅等での学習においても、ICTを活用することは有効であるとされており、本市といたしましてもその重要性を深く認識しております。  現状につきましては、不登校児童生徒がオンラインによる学習が可能となるよう、こもれび教室での使用を認めておりますが、家庭の使用には通信環境や持ち帰り時の端末の破損や持ち帰り後の管理方法など、課題が多いことから、タブレット端末の持ち帰りは認めておらず、引き続き今後の使用について課題を整理しながら検討してまいります。  また、令和2年度に市内小中学校の保護者へ実施した調査では、インターネットが利用可能な家庭は小学校で95.9%、中学校で91.6%、うちWi-Fiルーターを経由してのワイヤレス接続は、小学校で73%、中学校で75%という結果でありました。  通信環境についは、今後整備される家庭が増えていくものと思われますが、自宅等へのタブレット端末の持ち帰りと併せて、通信環境が整っていない家庭への対応についても検討を重ねてまいります。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) そうしますと、こもれび教室以外のその一般の児童生徒の場合に、今後、1年後とか、2年後とか、学校以外の公共施設とか、そういう場所でも使うことは可能になっていくのか、伺います。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 先ほど教育長が申したとおりでありますけれども、秋田県では、今年度小中学校6校をモデル校に指定して、ICTを活用した授業改善支援事業といったものを行いまして、これは、いわゆるリモート授業も行うということで、その授業内容につきましては授業認定していくということであります。これにより狙いとしては、状況等の把握、想定した課題は先ほど申し上げたとおりなんですが、そのほか成果等を精査しながら、より具体的にリモート、オンライン授業が各市町村でできるように進んでいくのかなと思っております。  鹿角市といたしましても、先ほどのICT支援と合わせて、このリモート授業の可能性について県と並行しながら連携を取り、近い将来といいますか、早い時期に実現するように努力してまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) 順調にいって、まずはそういう使い方も、学校以外でも使えるようになっていく可能性は十分あるということでございますが、それで、先ほど教育長の答弁にありました破損したとか、そういう問題についてちょっと伺いますが、学校でもそうですが、もし学校以外に持っていくような時期がきたときに持っていった、そのときに破損させてしまったとか、そういう場合、学校の備品という考え方だと思うんですが、その場合、どのようにその保護者とか、本人、そこら辺の責任というか、そんな重苦しい言い方じゃないんですが、その点について伺います。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 非常にこれは危惧した点でありまして、実はタブレット端末の機種選定のときに、クロームブックという、要は頑丈で、アメリカ、あとは日本の先進地で定評のある、衝撃に強くまた水にも強い、そういった機種を選定しておりますが、やはり学校内というよりも持ち帰りに際しましては、やはり児童生徒に持たせるという感覚ではなくて、基本的には保護者の理解、そういった協力が必須になってきます。イメージとしては今のところ、保護者に貸与し、責任を持って管理していただき、できれば保護者のそういった見届けの上で通信面のセキュリティー等をある程度管理していただきながら、授業を最初は実現していくのかと思います。  ただ、破損した際の体制につきましては、その破損によりその子供が学校でもタブレット端末を使えないということは避けなければなりませんので、そこは行政で手当てしていくという形になりますが、先ほど議員が申しましたとおり、例えば保護者の方のどういう補償をするのかとか、そういうことまでは今のところまだ検討しておりません。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) 分かりました。それでは、次に移ります。  その端末の適切な使用のために児童生徒への指導、またルールの設定について、今現在どのようになっているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  タブレット端末の使用におけるルールの設定についてでありますが、タブレット端末の管理及び利用方法について定めた「鹿角市立小・中学校学習用端末使用規程」を策定し、教職員へ周知しております。また、児童生徒向けに使用目的や使用機会、個人情報やデータの取扱いのほか、健康を保つための注意事項などを定めた「タブレット活用のルール」を作成し、教職員及び児童生徒へ周知し、安全・安心にタブレット端末を利用するためのルールについて指導をいたしております。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) それでは、そのタブレットの使用において、小学校1年生、2年生と中学校3年生と、年齢と操作等の能力の違いがあると思いますけれども、その場合、使い方の制限、タブレットに対する何か制限をかけるとか、そういうことはあり得るのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 校内のWi-Fi環境ということで今のところお答えしたいと思います。  個々にそのタブレットを通信で使うわけではありますが、タブレット本来のセキュリティーだけではなくて、学校のWi-Fi環境でそれを管理するシステムをさらに導入しております。ですので、イメージ的に、例えば有害サイト等に学校からアクセスできるかといいますと、それは基本的にはできない。あとグーグル社のクロームというウェブ、そういったアプリを使いますけれども、結果そこはセキュリティーも優れておりますし、学校の先生方だけではなくて、中学生が非常にもうほとんど使いこなしている状況だそうです。そういった点を鑑みますと、スマホに近いような使い方はもう既にできておりまして、ただ、議員が申しましたとおり、低学年の児童の中にはまだやはりそういった操作にちょっと行き詰まるような児童も出てくると思いますが、その辺に関しましても、入力支援なり、操作支援、そういったものの初歩的なところからひとつ覚えさせていきたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) それでは、次に移ります。  保護者や地域の理解を得ながら進めていくものである、このICT端末の利用でございますけれども、保護者等との連携体制について伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  保護者等との連携についてでありますが、ICT活用教育は、保護者や地域等の協力を得ながら着実に推進していく必要があることから、各校にはPTA全体会や、学校運営協議会の場で保護者や学校運営協議会委員に対し、GIGAスクール構想や1人1台のタブレット端末整備について、十分に説明するよう指示いたしております。  また、タブレット端末の活用ルールについても、今後、保護者等へ周知を図ってまいります。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) そうしますと、まずPTAというか、あらゆる機会というか、保護者が集まる機会にそういう説明を継続的に行っていくということでよろしいんですね。分かりました。  次に移ります。  タブレットの使用による児童生徒の健康面への影響を考慮する対策についてどのような検討がされているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  児童生徒の健康面への影響を考慮する対策についてでありますが、児童生徒向けのタブレット活用のルールの中で、健康のための注意事項として、タブレット端末を使用する際、正しい姿勢で画面に近づき過ぎないように気をつけることや、30分に一度は遠くの景色を見て、目を休ませることを定め、児童生徒の健康面に十分に配慮して使用させております。  また、児童生徒の生活リズムが乱れないように、家庭と連携し見守っていくこととしており、心身への影響が生じることのないように日常観察や学校健診等を通じて児童生徒の健康状態に配慮してまいります。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) それで、健康面でチェックをされるということになるでしょうが、低学年の場合、目が疲れて眼精疲労とか、それから肩こり、頭痛、そういうのが見られた場合に、その症状自体を親の方に伝えるとか、先生に伝えるとか、なかなかできないのではないかなと思うのですが、その点についてお考えはいかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  大変このGIGAスクール構想について、児童生徒の健康面、ご心配していただいてありがたいと思っております。今回のこのGIGAスクール構想だけではなくて、これまでも学校で例えば流行性感冒でありますとか、今回のコロナもそうですし、学校とそれから家庭の中で随時連絡帳を交わしながら、健康観察について逐一双方で確認をするという手法がございます。また、各校に養護教諭が配置されておりますので、養護教諭のほうでその子供たちの動静を今まで以上に注意深く見守っていく、こういう意識づけがまた必要になってくると思っていましたので、万全を期してまいりたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) 大変要らぬ心配をしました。  では、次に移ります。  ホストタウン推進事業について質問をいたします。  6月8日、9日に、本県で東京2020オリンピック聖火リレーが予定されております。本市も会場となっておりますが、本市はコロナ感染対策を取りながら、どのような形で実施されるのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 聖火リレーについてでありますが、来る6月9日に、秋田県の最終区間として、道の駅かづのあんとらあから花輪スキー場までの区間で実施することとしておりますが、コロナ禍による感染拡大防止のため、予定していた花輪ばやしや大湯大太鼓のアトラクションを取りやめ、聖火の点火やランナーによるリレーのみを実施することで準備を進めております。  また、感染症対策として、出発式や到着式の観覧者数を、当初の予定から約9割削減するほか、沿道に30人の誘導スタッフを配置し、中継ポイントにおける密集の回避に努めることとしております。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) まず、オリンピック自体がこのままでいけば開催の予定で運んでおりますが、いずれまず、いろいろな市民等に影響のないような形で成功裏に終わればいいと思っております。  それでは、次に、新型コロナウイルスワクチン接種について質問いたします。  4月19日から高齢者施設関係で接種が開始されておりますが、これから接種を受ける場合で、接種券が送付されたけれども、うっかりして見ていなかった場合、また、当初接種は副反応等を心配し、希望せずに、予約しなかったという場合、その後改めて接種したいとなった場合の対応について伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ワクチン接種の予約をしなかった場合の対応についてでありますが、新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施期間は、令和4年2月28日までとされておりますので、接種券を受領後、何らかの事情により接種を見送られていた場合であっても、この期間内にコールセンターまたは医療機関に直接連絡をして予約していただくことによりワクチン接種が可能となります。  これまでに、高齢者施設の入所者及び従事者、75歳以上の高齢者の合わせて約7,700人に対して接種券を送付しておりますが、ワクチン接種は、接種を受ける方の同意に基づいて行われますので、接種を希望する市民の方々が期間内に接種いただけるよう引き続き広報やメール配信サービス等により周知を図ってまいります。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) まず、コロナ感染の収束、また減少ということに対して必要なこのワクチン接種ということでございますので、その点、市民の皆さんが理解して副反応とかについても専門の医師の方々から説明を受けながら、接種を順調に受けていただければと思っております。  それでは、次に、学校運営協議会について質問をいたします。  今年度からコミュニティ・スクール、学校運営協議会が設置されました。その役割について伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  学校運営協議会の役割についてでありますが、学校運営協議会制度は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組み、地域と一体となった学校運営の改善や、児童生徒の健全育成を推進し、特色ある学校づくりを進めることを目的としており、本市では、今年度4月1日からこの制度を導入し、市内各学校または中学校区に8つの協議会を設置いたしております。  学校運営協議会は、主に3つの役割を担っており、1つ目は校長が作成する学校運営の基本方針を学校運営協議会において承認すること。2つ目は学校運営に関する意見を教育委員会または校長に述べることができること。3つ目は校長の経営ビジョンに基づいた教職員の任用に関する意見を教育委員会に述べることができることとなっております。  このほか、保護者や地域の方々で構成される委員の皆様から学校運営に参画していただくことにより、そのニーズを的確に把握し、学校教育目標やビジョン、課題解決等に反映をさせてまいります。また、委員以外の地域の方々からも広く意見をいただき共有する場を設けるなど、熟慮と討議を重ねながら、地域に開かれた教育課程のさらなる推進と、学校を核とする地域の活性化が図られるよう、地域とともにある学校づくりを進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) 3つの協議会の委員の方々の役割がありますが、その中の1つ、教職員の任用についての意見を述べるということ、これ、ある意味主観的な感じでおっしゃるというか、言われる場合もあるのではないかなと危惧しますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 先ほど教育長の答弁にもありましたが、あくまで教職員の任用に関する意見につきましては、校長先生の経営ビジョンにおきまして、必要な、個人ではなくて、こういったことに熱意のある先生が欲しいとか、たけている先生が欲しいとか、そういった形のあくまで経営ビジョンに対する職員の任用に対する意見でありますので、ご理解いただければと思います。
    ○議長(中山一男君) 成田議員。 ○6番(成田哲男君) いずれまず、運営自体が任命された方々も、関係する方々も冷静に判断しながら話合いをして、子供たちのためにやっていってもらえればと思っております。  最後の質問ですが、昨年度まで学校評議員がありました。この学校運営協議会と違って、権限は特別ありませんでしたけれども、昨年までデータとして、各学校で残っていると思いますが、それは今後生かされるのかどうか伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  学校評議員からの意見についてでありますが、学校運営協議会は1協議会当たり15人程度の委員で構成され、校長の求めによらず意見を述べることができる一定の権限を有する合議制の機関であります。  委員については、昨年度まで学校評議員や地域学校協働活動推進員などであった方も任命いたしておりますので、これまでの意見を踏まえ、さらに教職員との共通理解を図りながら、授業改善や次年度の学校経営方針等へ反映させるとともに、地域の方々から多くの協力も得られるようになることから、これまで以上に学校教育目標の達成や課題の解決が図られ、よりよい学校運営につながるものと考えております。 ○議長(中山一男君) 以上で成田哲男議員の質問を終わります。     (6番 成田哲男君 降壇) ○議長(中山一男君) 暫時休憩いたします。     午前11時26分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時27分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位3番、笹本真司議員の発言を認めます。笹本真司議員。     (1番 笹本真司君 登壇) ○1番(笹本真司君) 議席番号1番、無所属の笹本真司でございます。  去る3月に新人として初めて立候補いたしまして、多くの市民の方の票をいただきまして、今回この壇に立つことができました。私は、まだ鹿角に来て3年もたっておりません。外から来たいわゆる外者です。そういった中でもたくさんの市民の方々が私に対して入れていただいた票というのは、新しい風だったり、外からの視点を鹿角市にどんどん入れてほしいとか、そういった気持ちがこもっているものだと考えています。なかなかそうした人たちの声が届かなったところがあるのであれば、そういった方々の代弁ができるように一生懸命頑張っていきたいと思います。  それでは、まず最初に、鹿角の医療体制についてお伺いいたします。  鹿角市の医療を考えるときに、産婦人科でのお産問題が象徴的な案件としてよく話題に上ります。実際、私の妻も近々お産を迎えるに当たり、この問題とは当事者として向かっている状態でございます。  ただ、今回はより喫緊の課題として、精神科医の医療体制について質問をさせていただきます。  背景から申しますと、まず、かづの厚生病院では、2006年4月1日より、精神科の常勤医がゼロになりました。その後、熱心な市民活動によって、県や市、小坂町、厚生病院も連名として加わった「医師を求めるチラシ」などを全国に配布したことなどの努力が実りまして、2018年2人の精神科の常勤医を迎えることができ、現在に至っております。  しかし、既に明らかになっているとおり、そのうち1人の精神科の常勤の医師は6月で退任をされるために、今後は、常勤医が1人となる状態です。今回退任される医師には既に受け持ちの患者がおりますので、その患者に対するケアも必要になってきますし、また、このまま対策を打たないまま進みますと、残る1人の方も将来退任されることになれば、常勤医師の空白が生じることが懸念されます。患者やその家族、支援者の方々にとっては、これは人生を左右する問題となっています。この状況に対して、かつて常勤医復活のために市民が立ち上がったこと、現在も立ち上がっておりますが、そして、鹿角市自身もこの活動を一緒にサポートしてきたという経緯を踏まえて、市としては現状にどのような認識を持って、どうあるべきと考え、そしてどのような対策を取るつもりかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 笹本真司議員のご質問にお答えいたします。  かづの厚生病院における精神科医師1人の退任に伴う今後の体制でありますが、現在、かづの厚生病院では、常勤医師2人が交代で外来診療を行っておりますが、退任後の7月からは、常勤医師1人が週5日の外来診療を担当することで現在の診療体制を維持できると伺っております。また、これまでに受診した患者の状態などは精神科の中で共有されておりますので、残る1人の医師が引き継いで診療を継続していくこととなっております。  常勤医師を配置して診療を再開した平成30年4月以降、年々患者数が増えている現状に加え、高齢化によって認知症などの患者の増加が懸念されることから、精神科の必要性は一層高まるものと考えておりますので、残る1人の医師が何らかの理由で退任される場合には、精神科医の確保に取り組む必要があるものと認識しております。  具体的な対応といたしましては、現在取り組んでいる医師確保対策と同様に、市民団体や秋田県などと連携し、本市での勤務を希望する医師を募集するほか、岩手医科大学に設置している医師が大学と地域を循環するシステムの構築を目的とした寄附講座などを通じて、医師の派遣等をお願いしたいと考えております。  また、本市での開業を希望する場合には、医療機関開設支援事業補助金制度の利用を促すなど、各種施策を周知しながら、医師確保に取り組んでまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  今、市長のご発言の中で、現状2人の常勤医で対応しているが、1人でも支障を来すことはないという趣旨でご発言いただいたんですけれども、現場の声を聞きますと、精神科の患者の方というのは、かなり医師に対しての付き合いとか、信頼感とか、そういったものが結構心の支えになっているようなところもございます。この1人退任される方は、大館での開業を考えていらっしゃるということで、例えば非常勤とかでサポートしながら引き継いでいくなり、そういった突然替わるというのではなくて、しっかりと引き継いでいくというのも考えられると思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(金澤 修君) 笹本議員がおっしゃるとおり、退任される先生は、大館の出身ということで、大館で開業すると伺っております。開業後は、鹿角市の一部患者につきましては、オンライン診療などの方法で引き続き診療する方向だとも伺っておりますので、ケアが必要な患者につきましては、一定程度フォローされるのかなと考えております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  ただ、これは市として大丈夫ということもあるんですが、やっぱり患者とか、支援者の方々にしっかりと納得していただいて、次に進むということも大切なのかなと思うんですけれども、これに関して、例えば、市が主催、もしくは連名なんかで説明会などを開いてはどうかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(金澤 修君) 市が主催でというお話でありましたけれども、厚生病院の勤務医でありますので、市の一存だけで決めることはできませんので、検討してみたいと思います。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございました。  それでは、次の質問に続けさせていただきたいと思います。  栗山議員並びに成田議員からも質問があったことなのでダブるとは思うんですが、質問させてください。  ICT教育におけるタブレットの活用に関してなんですけれども、今年度から全ての市内小中学校でタブレット端末の配付が完了しています。現場において有効に使用していくためには、教育者側も生徒側も手探りな状況と考えています。ただ、現時点でそれに対して最終的にタブレットの端末をどのように活用していくのか、こうしたビジョンについてお伺いしたいと思います。  この質問の意図は、タブレットはあくまで学習用のツール、ノートとかペンと同じようなツールであって、タブレットを使うこと自体が目的ではないというところにあります。今後どのような目的のために、どのような活用の仕方をするのか、小学校、中学校、それぞれについてお伺いします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 笹本真司議員のご質問にお答えをいたします。  タブレット端末の活用ビジョンについてでありますが、令和3年1月26日に発表された「令和の日本型教育」に関する中央教育審議会の答申では「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげていくためのツールとして、ICTの効果的な活用が求められていることから、本市が新しく策定した学校教育振興計画の理念である「情報活用能力とコミュニケーション能力をもった、自分らしく輝く人材」を育てるための手段として、タブレット端末を活用したいと考えております。  具体的な活用の仕方についてでありますが、小学校・中学校ともに、調べ学習やドリル学習等で活用することによって「個別最適な学び」の充実を図るとともに「協働的な学び」の充実に向けては、例えば小学校の生活科では、子供たちがタブレット端末で撮影した草花の写真を電子黒板に投影して、気がついたことを発表し合う学習など、簡単な操作でできるものから活用を進めてまいります。  また、中学校においては、生徒が考えた様々な意見を共有画面に表示して、共通点や相違点を導き出す学習活動など、教師と子供の関わり合いや子供同士の学び合いに加え、異学年間の学び、他校の生徒や専門家との交流といった対話的な学びの実現のため、効果的に活用してまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  私もこのタブレットができることによって、今まで手を挙げた生徒しか意見発表ができなかったりとかという意味で、意見発表の格差とか、そういったものが結構解消されるんじゃないのかなと思います。個人的にも企業説明会なんかで高校生とか、そういった方たちと関わる機会が多いですけれども、特にやっぱり鹿角の子供たちも自分の意見をしっかりと言って、周りもちゃんとその意見を受け止めるようなそういった土壌ができていけばいいのかなと考えています。  それでは、次の質問に参ります。  ICT教育において、人材の確保は非常に重要な要素なんですけれども、令和2年度鹿角市総合教育会議の会議録などを拝見しますと、状況が厳しい観光部門との絡みで、国の補助金を使った航空会社の社員の派遣などの検討とございますけれども、人材確保の現状は今いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) ICT教育における人材確保の現状についてでありますが、さきに栗山議員のご質問にお答えいたしましたとおり、令和3年度はどのような支援が必要なのかを見定める年にしたいと考えていることから、学校現場の声を聞きながら、次年度からの支援体制を整えてまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、これに関連することではありますが、1つの私の提案として、IT活用があくまで手段に過ぎないことから、縦割り業務の弊害とか、限られた財務状況を考えると、例えばですが、外国人教員、英語などで活躍されていると思うんですが、彼らはICT教育を先進国として早く受けていますし、そういった方が英語教育とICT支援、両方に関わっていったりとか、あとは移住コンシェルジュで外から来た方などは動画の作成なんかもすごくうまくて、そういった方々に支援してもらうなどのマルチで関わってもらう方式ですね。あとは、市内の高校を卒業したような若手の人材に出向や派遣、非常勤のような形で支援してもらうことで人件費の抑制とかだけじゃなくて、市民がICT教育に携わっていくことで、教育に関心を持ってもらうなど、ICT教育を単体で考えずに、オール鹿角で多面的な視点に立って課題解決のアプローチを図ってはどうかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 教育のICTにおける多面的な視点に立った課題解決についてでありますが、今年度、どのような支援が必要なのかを学校現場の声を聞きながら見定め、それに合った形になるよう、幅広い視点を持って適切な人材活用を検討していきたいと考えております。  大変優れたアイデアをたくさん提言していただきまして、誠にありがとうございました。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、家庭環境でのWi-Fi環境の整備について、これももう既にほかの議員さんに質問をいただいているんですけれども、タブレット端末の有効活用の家庭学習との連続性というのが非常に重要になると思いますし、今後コロナに限らず、あらゆる有事とか、通常起こらない災害が起こったりといったときには、オンラインの授業を提供するということは、子供たちの心身といった面を考えても非常に重要なのかなと考えています。そもそも現時点では、全ての生徒の世帯でWi-Fiが使用できる状況ではありません。高い割合で使えるとはいうものの、秋田県内のほかの自治体では貸出し用のWi-Fiを準備するなど、自宅での活用に向けた取組をしている自治体もございますが、鹿角市ではどのように考えていらっしゃるのかお伺いします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  自宅での活用に向けた取組についてでありますが、成田議員のご質問でお答えしましたとおり、自宅等でのタブレット端末活用の有用性につきましては、本市としても認識しておりますが、それを実現するための家庭での通信環境が十分に整っているとは言えない現状であると捉えております。今後、Wi-Fi機器の貸出しを含め、家庭の通信機器の整備をどのように促進していくか、教員への支援の在り方やタブレット端末の管理・破損などへの対応策も含めて、効果的な活用に向けて検討を重ねてまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  ちょっとここをさらに言えば、タブレット端末自体も単なるツールでして、例えば皆さんかなり携帯電話は家にありますし、家庭にはパソコンがある方というのも多いので、アプリとか、そういったものというのも最近はインターネットのブラウザから使えたりというものも多いです。破損なんかの影響を考えると、そういったところを支援することによって、持ち帰りとか、学校のものというのではなくて、例えば個人の所有、基本的なツールとして使ったり、あとタブレットだけじゃなくて、PCとかスマホでそのまま同じようにできたりとか、そういった多面的に考えるやり方もあるのかなと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  コロナワクチンの接種の実行計画についてご質問いたします。  これもほかの議員さんが質問されているのですけれども、再度ご質問いたします。  鹿角市の新型コロナワクチンの接種状況、もう75歳以上の高齢者は既に始まっており、市長をはじめ、村木新型コロナウイルス感染症対策室長以下、現場で奮闘されている職員の皆さんに深く敬意を表したいと思います。  このワクチン接種では、高い接種率の早期実現が重要になってきます。そして、ワクチン接種が進むにつれて、ボトルネック、すなわち接種スピード、接種率を左右する要因というのは変化してきます。初期の段階においては、その①、ワクチンの確保数ですね。これは国からの供給が要因になります。もう少し進んでくると、②で、接種体制、これは予約受付であったり、1日にどれだけ接種する能力があるか、これがまさに今鹿角市の体制として構築している部分だと思います。そして③、さらに進んでくると、接種率の伸び悩みに直面してくると思います。忙しいであったり、不安、面倒くさいといった、主に生産年齢世代であったり、移動が大変という高齢者であったり、副作用に対する拒否反応とか過剰反応ですね。これは個人のあくまで自由であるんですけれども、正確な情報がないことによるそういったものも考えられますし、付随して、半端になるワクチンのロスなどの最小化もしていくことによって有効に使うということが必要になってくると思います。  特に現役世代では、一番移動や接触される回数が多くて、現役世代の接種率をいち早く高めることがコロナ禍からの回復に向けて他の自治体、他の地方との競争においても重要になってくると考えます。現状では、ボトルネックは、①のワクチン確保数のところから、②の接種体制のところに来ていると考えますが、上記①から③の市における対応を伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ワクチン接種に向けた各段階における課題への対応についてでありますが、第1段階のワクチンの確保につきましては、本市では、当初、ワクチン供給の見通しが立たない状況で、接種計画を定め、高齢者の中で最初に施設入所者を対象として、次に、75歳以上の方、その後は、74歳から70歳の方までと細分化し、接種券の発送時期や接種時期を調整して進めてまいりました。  国のワクチン供給計画では、高齢者分の必要数が確保され、この後に接種を控えている世代向けのワクチンについても徐々に供給される予定となっております。  第2段階の接種体制につきましては、予約枠を確保した上で対象者に接種券を送付し、予約受付時の混乱を回避するよう配慮しているほか、鹿角市鹿角郡医師会と協議を重ね、地域の医療体制や高齢者の状況も考慮して、かかりつけの医療機関で接種を行う個別接種とかづの厚生病院を会場に行う集団接種を併用することとしております。  これにより、個別接種で特に高齢者が身近なかかりつけ医の下で、安心して接種を受けられるようにするとともに、集団接種の実施により、市内の医療機関が休診する土曜日の午後に多くの方が安全・安心に接種を受けられる体制を整えております。  また、現在1週間で1,500件の接種ができる体制でありますので、市民7割が接種を希望するものと想定して、希望者が2回目を終えられる時期については、11月頃を予定しております。  第3段階の接種率については、高齢者に加え、今後進められる64歳以下の方の接種状況がどの程度進むかが課題になると考えております。64歳以下の多くは、普段仕事などで日中に不在になるほか、かかりつけ医を持たないケースも見られるため、土曜日に行う集団接種受入れ枠の拡充など、接種しやすい体制の在り方について医師会とも協議してまいります。  あわせて、副反応については、随時情報発信に努めるとともに、余分となったワクチンを廃棄しないように、当日にキャンセルがあった場合は、ワクチン接種に従事している職員や、保育士等の中から接種者を補充するなど、様々な課題に対し、医療機関などと連携しながら迅速に対応してまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、今のと少し関わるんですが、接種の優先順位に関してご質問をします。  実は、市長や副市長並びに市役所の職員であったり、市政全般やコロナ対策をつかさどる方々というのは肝心なときにコロナ感染によって業務遂行ができなくなったりとか、あとは遂行能力が下がってしまうリスクを考えると高齢者医療従事者と同じように接種優先度が高いと考えます。ですので、これらの方々を優先的に接種するのが合理的と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  優先接種についてでありますが、市政遂行のため市長、副市長に優先的に接種する考えもあろうかと思いますが、私どもとしましては、公平性を保ち、国で示す優先順位を守りながら、接種をする予定としております。  また、PCR検査を行う仮設診療所の運営に携わる職員は、医療従事者として既に接種を進めているところであり、併せてワクチン接種に従事する一部の職員にはキャンセル時や予約人数に端数が生じた際、必要に応じて選定をしながら接種をする予定としております。  なお、私は今年度75歳以上になる高齢者として対象となっており、個別接種により1回目の接種を終了いたしております。  心配していただきまして、ありがとうございました。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) 全国では、マスコミから首長が接種を受けて批判だとかいろいろあるんですけれども、やはり本当に守る側というか、最前線で闘う人たちがまずやっぱり優先的にそういった接種を受けるというのは非常に大切なことだと思いますので、堂々とやっていただければなと、合理的に市の業務、万が一何かあったときというリスクを最小限にするためにもしていただきたいなと思います。あと例えば、次に市長選挙が控えていますけれども、当選された市長候補者であったり、副市長候補者なんかももし接種がまだの状況であれば、優先的に接種していただくとか、そういったことも考えたらいいのではないかなと思います。  次の質問に参ります。
     具体的な目標値の設定なんですけれども、現在、ボトルネック、様々なものを解決することによって、例えば県内の接種率、接種スピードナンバーワンを目指したりとか、具体的な目標を取ってみるのはいかがかなと思います。これは、ナンバーワンになるか、オンリーワンになるか、ファーストワンになれば、広告費をかけなくても世間の注目だったり、マスコミの注目というのも出てきますし、それで市の職員などがインタビューを受ければ、それこそやる気にもつながりますし、何でも目標を持てばいいというものではないと思いますけれども、そういったところでやっていければいいかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 接種計画についてでありますが、ワクチン接種は、鹿角市鹿角郡医師会の協力の下実施されており、地域の実情や医療体制に適した方法で行っていることから、安全かつ正確な接種を重視しながら、できるだけ早期に接種を進めるように努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  それでは、最後の質問に移らせていただきます。  感動!鹿角パークホテルについてであります。  このたび、感動!鹿角パークホテルが4月30日をもってグランドオープンを果たし、一層のにぎわいの醸成に寄与することを切に願っております。このホテルの再生については、民間会社である以上、当然細かい経営には関与すべきでないと考えます。ただ、一方で再生案件に対する市民の関心というのは非常に高くて、また、中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金が3億円ほど充てられているということもあり、公共性が高い事業である以上、市としても会社の経営状況や生み出されている経済効果、社会的な効果の把握、評価が必要になってくると考えます。そして、どのようなモニタリング・評価体制になっているのかお伺いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  感動!鹿角パークホテルにおける中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金のモニタリング・評価体制についてでありますが、補助金の交付に当たっては、中心市街地活性化や地域経済への波及が着実に現れるよう、10人以上の雇用確保と5年間の事業継続を補助要件としておりますが、その状況については、企業立地助成金の取扱いに準じ、定期的な訪問による経営の状況確認や、年1回実施する事業所雇用状況調査により、雇用者数等を把握し評価することとしております。  現在の状況につきましては、正社員20人、パート社員18人で、うち32人が地元雇用により運営されており、宴会・宿泊部門は、県内での感染症の拡大により、キャンセルが発生し、想定よりも下回っているとのことでありますが、レストラン部門は、地元食材を活用した料理が人気を集め、想定を上回る状況となっております。  こうした中で、地元農家との地産地消プロジェクトや弘前市の専門学校と連携したキャンペーン企画などの取組が進められているほか、テイクアウトやケータリングといった新しいサービスを検討しているとのことでありますので、地域経済の活性化に寄与するよう引き続き状況を把握しながら、各種施策の展開を通じて必要な連携を行ってまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ご説明、ありがとうございました。  あと、本来の目的である市街地の活性化という意味でいいますと、ホテル単体だけではなくて、周辺が例えばもとのパイが減れば、周辺にひずみが来るというところもあると思うので、その辺も考慮いただければと思います。  これで発言を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山一男君) 以上で笹本真司議員の質問を終わります。     (1番 笹本真司君 降壇) ○議長(中山一男君) 以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午前11時58分 散会...