本件についてですが、今般、この
裁判の結果に対して
故意または
重大過失はなかったということで
控訴といいますか、
不服申し立てをするということなんですが、しかし、一方で
担当職員による
事務処理上の
ミスは認めておられるようです。
それに関連して2点お伺いいたしますが、
判決で市の
損害は352万6,716円であるとされました。
本件請求額は当初4,600万円で、それからいろいろ考慮されて恐らく1件1件厳密にチェックした結果、慎重にはじき出された
金額だと思っております。
まずはこの
責任の所在は別にして、
判決で下された市の
損害額352万円について、
先ほどもちょっとお話ありましたけれども、改めてこの
金額をどう受けとめるのか、妥当と
考えるのか、大きい小さいと
考えるのか、また容認するのか、お伺いいたします。
それから、もしそれを認めるとすれば、その損失の補填はどうするのか、この2点をお伺いしたいと思います。
○
議長(
宮野和秀君)
総務部長。
○
総務部長(
児玉 晃君) 市の
損害を認めるか認めないかということですけれども、
損害の有無につきましても、
控訴審で明らかにされるものと
考えております。
○
議長(
宮野和秀君) ほかに
質疑ございませんか。
戸田芳孝君。
○1番(
戸田芳孝君) 済みません、ちょっと今、聞きづらかったんですけども、これはあれですか、今回の352万円に対しては今後、
控訴してその結果出なければ、要するにお答えできない、そういう捉え方なんでしょうか。
○
議長(
宮野和秀君)
総務部長。
○
総務部長(
児玉 晃君) 最初にご
説明いたしましたけれども、
損害額につきましても、改めて
控訴審の中で市の
損害が及ぼしていないという
部分について
説明しながら
裁判に臨んでいきたいと、
先ほど申しましたとおり、そう進めてまいりたいと思います。
○
議長(
宮野和秀君)
戸田芳孝君。
○1番(
戸田芳孝君) 済みません。ちょっと
金額についてこれから
控訴の中で明らかにしたいというお話なんですが、
先ほども私、お話ししたとおり、実際
担当職員の
事務処理上の
ミスは認めていらっしゃるということからすれば、これはゼロという見方をされているんですか、それとも多少なりとも
損害は発生する、そういうどちら
解釈でよろしいでしょうか。
○
議長(
宮野和秀君)
総務部長。
○
総務部長(
児玉 晃君) 今回そもそも
徴収困難な税であったということで、
先ほど議案のほうにも①から⑧までのそういった
徴収困難理由を
記載しておりますけれども、そういったものを改めて
主張してまいりたいと
考えております。
○
議長(
宮野和秀君) ほかにございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
宮野和秀君) ないものと認め、
質疑を終結いたします。
次に、本
議案について
討論の
通告がありますので、これを許可いたします。
戸田芳孝君。
○1番(
戸田芳孝君) 1番
戸田でございます。
本件については、2014年3月から約4年にわたってかれこれ20回以上の
口頭弁論を経て今般、
判決が下ったわけなんですが、これまでその都度、
職員数名が
裁判所へ出向くなど大変な労働だったと思うんですね。
さらにまた、それにかかわるさまざまな
費用もかかったと思います。そして、これを
控訴して2審に持っていくとすれば、そういった
費用が
負担がより増すものと思うんですね。
また、1審での
判決はもちろん、類似する
判例をもとに下されたものと思われますし、現に同様なケースで本県の他市の例もございます。これはたしか和解して
市長らが市に
賠償金500万円を支払ったと記憶しております。
さらに、
本件は
住民訴訟であって
原告側は本市の
住民なんですね。既に相当長い
年月もたちました。これ以上、
住民と争うこと
自体、果たして賢明なのか、私は余り好ましいと思いませんし、こういった争いは極力避けるべきではないかと
考えております。
したがって、
住民との
信頼関係を損なわないためにも1審での結果を受け入れるべきと、こう
考えておりますので、
控訴については
反対の
意思表示をさせていただきたいと、こう思っている次第です。以上です。
○
議長(
宮野和秀君) ほかに
討論ございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
宮野和秀君) ないものと認めます。
これより
起立により採決いたします。
議案第3号について
原案のとおり決するに
賛成の方のご
起立を求めます。
[
賛成者起立]
○
議長(
宮野和秀君) ご着席願います。
起立多数であります。よって、
議案第3号は、
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第4
号平成29年度
鹿角市
一般会計補正予算(第12号)を
議題といたします。
提案理由の
説明を求めます。
総務部長。
○
総務部長(
児玉 晃君)
補正予算書の1
ページをお開き願います。
議案第4号です。
平成29年度
鹿角市の
一般会計補正予算(第12号)は、次に定めるところによる。
第1条、
歳入歳出予算の
総額に
歳入歳出それぞれ1億2,992万2,000円を追加し、
総額を
歳入歳出それぞれ195億5,870万1,000円とする。
第2項、
歳入歳出予算の
補正の款項の区分、
金額は、第1
表歳入歳出予算補正による。
平成30年2月8日
提出。
鹿角市長。
今回の
補正予算は、
市税徴収を怠る
行為による
損害賠償義務付け等請求事件の
判決を不服とする
控訴手続のための
弁護士への
着手金等のほか、12月からの断続的な降雪により、
市道及び各
施設等の今後の
除排雪経費に
不足が見込まれるため、
除雪委託料を追加するものです。
7
ページ、8
ページをお願いします。
2の
歳入です。
17款2項1目
財政調整基金繰入金1億2,992万2,000円の追加は、今回の
補正財源として繰り入れます。
次の
ページをお願いします。
3、
歳出です。
2款1項1目
一般管理費の
総務管理費246万2,000円は、今回の
秋田地方裁判所の
判決に伴う
弁護士への
報酬及び
控訴手続のための
着手金として
顧問弁護士委託料を追加するものです。なお、内訳は、
成功報酬分が216万円、それから
控訴手続着手金が29万1,600円などです。
以下、2款2項
市民共働費から10
款教育費までのうち、3款1項3目
老人福祉費と8
款土木費を除き各
施設に係る
除雪委託料を追加します。
9
ページ中ほどの3款1項3目
老人福祉費の
高齢者等生活支援事業50万円は、
ひとり暮らしの
高齢者や
高齢者世帯等の居宅の
除排雪に係る
軽度生活援助サービス委託料について
不足が見込まれるため追加するものです。
次の
ページの8款2項3目
除雪対策費の
除雪対策事業1億2,260万円は、
市道融雪装置等の
光熱水費や
除雪委託料について
不足が見込まれるため、追加いたします。これにより
市道に係る
除雪委託料の
予算計上額は4億5,200万円となります。
以上で
議案第4号の
説明を終わります。
○
議長(
宮野和秀君)
提案理由の
説明を終わります。
これより
質疑を受けます。
議案第4号について
質疑ございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
宮野和秀君) ないものと認め、
質疑を終結いたします。
次に、本
議案について
討論の
通告がありますので、これを許可いたします。
戸田芳孝君。
○1番(
戸田芳孝君) 1番
戸田でございます。資料の3
ページ、
歳出2の
総務費、
総務管理費の
補正額246万2,000円、
裁判に要する
弁護士費用等についてなんですが、これは
裁判の目的や
請求内容、またその
判決内容にもよると思うんですが、これまでかかった
費用、さらにこれからかかる
費用を公費といいますか、
市民の税金で賄うこと
自体、私は
一般的観点からして適切ではないと思っております。
また、
当該議案については、前
議案第3号との兼ね合いもあって、したがって、これについても
反対の
意思表示をさせていただきたいと、このように思います。以上です。
○
議長(
宮野和秀君) ほかに
討論ございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
宮野和秀君) ないものと認めます。これより
起立により採決いたします。
議案第4号について、
原案のとおり決するに
賛成の方の
起立を求めます。
[
賛成者起立]
○
議長(
宮野和秀君) ご着席願います。
起立多数であり、よって、
議案第4号は、
原案のとおり可決されました。
以上で、本日予定しておりました
議事日程は全て終了いたしました。
ただいまの時刻をもって、
平成30年第2回
鹿角市議会臨時会を
閉会いたします。
午前10時27分
閉会
議 長 宮 野 和 秀
署名
議員 兎 澤 祐 一
署名
議員 田 村 富 男...