鹿角市議会 > 2014-09-17 >
平成26年第5回定例会(第3号 9月17日)

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  1. 鹿角市議会 2014-09-17
    平成26年第5回定例会(第3号 9月17日)


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    平成26年第5回定例会(第3号 9月17日)     平成26年9月17日(水)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      田 口   裕 君      安 保 誠一郎 君      吉 村 ア イ 君      黒 澤 一 夫 君   2 日程追加      議案の上程      議案第74号 工事請負契約の変更について             ((仮称)学習文化交流施設建設工事)      議案第75号 工事請負契約の締結について             (鹿角アメニティパーク武道場建設工事)      議案第76号 平成26年度鹿角市一般会計補正予算(第6号)
    ───────────────────────────────────────────── 出席議員(19名)        1番  舘 花 一 仁 君     2番  成 田 哲 男 君        3番  児 玉 悦 朗 君     4番  安 保 誠一郎 君        5番  田 口   裕 君     6番  和井内 貞 光 君        7番  田 中 孝 一 君     8番  児 玉 政 明 君        9番  兎 澤 祐 一 君    10番  中 山 一 男 君       11番  小 田   修 君    12番  浅 石 昌 敏 君       13番  吉 村 ア イ 君    15番  髙 杉 正 美 君       16番  黒 澤 一 夫 君    17番  田 村 富 男 君       18番  倉 岡   誠 君    19番  福 島 壽 榮 君       20番  宮 野 和 秀 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君    総務部長      安 保 一 雄 君  市民部長      大 森   明 君    産業部長      髙 杉 恭 二 君  建設部長      兎 澤   優 君    教育部長      青 澤 敏 博 君  総務部次長     児 玉   晃 君    市民部次長     沢 田   力 君  産業部次長     工 藤 裕 悦 君    教育次長      奈 良 義 博 君  総務部付次長待遇  米 田   均 君    会計管理者     阿 部   薫 君  財政課長      佐 藤 康 司 君    監査委員事務局長  米 田 直 子 君  農業委員会事務局長 田 中 康 明 君    選挙管理委員会事務局長                                   佐羽内 浩 栄 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      髙 橋 安 弘 君    副主幹       武 石 量 之 君  主査        阿 部 厳 祐 君    主査        丸 岡 正 則 君      午前10時00分 開議 ○議長(田村富男君) 直ちに本日の会議を開きます。  これより、議事日程第3号により会議を進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(田村富男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位6番、田口 裕君の発言を認めます。田口 裕君。     (5番 田口 裕君 登壇) ○5番(田口 裕君) 2日目の最初の質問ということで大変疲れもあると思いますけれども、きょうもよろしくお願いしたいと思います。  この間まで大分暑かったんですが、急に涼しくなってきまして秋の収穫が間近になっています。夏の祭りに当たっては、花輪ばやしの国の重要指定文化財の指定を受けてのスタートの年、ないしは毛馬内が、もう一つの重要文化財の毛馬内の盆踊りがこもせができての初めてのお祭りでありましたけれども、非常に天候の、雨が少しありましたけれども、いろんな意味で話題もあった夏だなと思っています。市長にも大変夏のお祭りの間、大変忙しかったようですが、大変ご苦労さまでした。これから、ぜひ今回のかかわった皆さん含めてこういう地域のものを大事に育てていきたいなと感じておりますので、関係の皆様もぜひいろんな課題はあると思いますけれども、頑張っていただきたいなと思います。  もう一点、ちょっといい話がありましたので、一つだけ紹介します。  この間、毛馬内で人の体にいい家ということで紹介受けまして見にいきました。そしたら今大館に住んでいる若夫婦で子供2人の方が毛馬内に家を建てていました。鹿角が子供を育てる環境がいいということで鹿角に引っ越して大館に通うということで家を建てていました。いろんな意味で一つ一ついい芽生えが出てくればいいなと思っていまして、一つだけ紹介させていただきました。  まず、最初に通告に従って質問させていただきます。  農業政策についてでありますが、私はずっと議員になろうとしたときから何とか農業で所得を上げて鹿角地域を盛り上げていくことができないのかなということをずっと考えて、これまでも質問させていただいてきました。今回農業政策、いろいろこれまでのことを踏まえながら取り組みなり質問の状況を考えていたんですが、この間、9月の12日に全農あきたがことし、平成26年産米の概算金の発表をしました。8,500円、60キロ当たり8,500円という私は衝撃の価格だなと思っています。昨年比3,000円下がっています。26%ダウンです。農家の収入がもろに下がります。昨年の12月の10日に農水省が農林水産業農業活力創造プランというのを発表して、昨年の3月の、ことしの3月の議会でもいろいろ質疑がありました。ないしはTPPの問題なり農協改革の問題なり大きな課題がある中で、今回一気に状況が変わったなと考えております。  今回が概算金の算定に当たっては、全農が市場価格の原理を取り入れた結果によって事態は急変したような感じがしております。全農あきたでは過剰在庫を売り切るための価格、産地間競争といっていますが、産地間競争が一段と加速するんだなと思っています。国の方針、政策を突きつけられた構造的変化を求められた直後に、まさかという価格です。農家の心情を思うと非常に大きな危機に直面したなと思っています。  そこで、まず第1点、これまでも取り組みされていますが、今回の報道を受けて減反廃止となる鹿角の5年後の農業形態、状況をどのように想定されているのか。そして、それに向けてどのように取り組んでいくつもりなのか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) おはようございます。田口 裕議員のご質問にお答えいたします。  減反廃止後の農業形態と市としての取り組みについてでありますが、農業従事者の高齢化と後継者の不足、石油燃料高騰によるコストの増大など農業をめぐる環境が厳しさを増す中で、このたびの減反政策見直しにより地方の農業は大きな岐路に立たされております。  また、ただいまお話しございましたが、米の仮渡し金の概算が8,500円と昨年より3,000円も低く発表されております。いずれ地域の農協が独自加算金のお話もあろうかと思いますが、いずれ農家にとっては大変厳しい状況が続くのかなと私もいろんな意味で危惧をしております。  こうした中にあって本市の農業の活力を維持していくためには市の特長である複合農業経営をさらに発展させることが重要と考えられます。具体的な取り組みといたしましては、転作田を活用した枝豆やトマト、キュウリといった市場性の高い野菜などの作付の拡大を進めるとともに、米に関しては確実な需要が見込まれる飼料用米や米粉用米など非主食用米の比重を高めるよう転換を図ってまいります。  同時に、農業経営の安定性と収益性を強化するためにも経営体の育成を強化し、農地の集積を加速させ、足腰の強い農業基盤の確立を目指してまいります。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) これまでも取り組んできた内容でありますし、それが柱にはなると思います。今の状況といいますか、今認定農業者が331あります。認定農業者、秋田県も多いわけですが、認定の目安が380万、そして5年間で計画の更新をするわけですが、これまでは約その分の所得をとると水田だけでは、転作は別としても10町歩ほどというのが目安であったわけですが、鹿角には10町歩以上の水田面積の経営体を調べましたら、法人が13、個人が13ということで26経営体が10町歩以上です。それが鹿角の水田面積の26%をカバーしていると。4分の1であります。これをいつまでどの程度、先ほど5年後の想定を伺ったわけですが、3番目の質問でもしますが、営農集落組織ないしは法人化なりに向けて取り組みをされていますが、この5年後の減反廃止に向けて鹿角の体制として、いつまでどの程度の経営体をつくっていくつもりなのか、その辺について考えがありましたら伺います。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) ただいまの質問にお答えいたします。  この経営体に関しましては、現在集落営農の法人化への移行だとか、そういう集落営農協議会の中でいろいろそういう担い手の育成やら、そういった対策を打ち出しております。具体的に現在いつまでどのような、どの程度の経営体を構成するのかということについて具体的な数字はございませんが、現在331担い手の経営体がございます。農地の集約も、約40%がこの331経営体のほうに水田が集約されている状況にございます。国のほうの新たな転換策を見ましても8割まで集約、担い手あるいは農地の集約を図るんだという目標も打ち出されておりますので、早急にこの8割を目標にしながら、市のほうでもそういう経営体の育成あるいは農地の集積というものに努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 今、具体的な目標がないということですが、私は3番目のところで少し詳しく質問しますが、経営実態の把握と、その目安というのが少し必要になってきているんじゃないかなという感じがします。今回もこの減収の状況、冒頭で話ましたが、非常に単価で概算金の中でどのぐらいの金が減収なるのかなということを少し調べてみました。ことしから所得補償の概算、補償対策が1反歩1万5,000円から7,500円に下がりました。そのことによって鹿角に1億4,800万円が減になっています。農家に入る、農家の事業外収入に見合うものですけれども、1億5,000万円弱のものが減っています。減収なっています。今回の概算金、昨年の1万1,500円から3,000円下がった8,500円で約4億円下がります。もろに下がります。今、鹿角市の農業生産額が米が17億円ちょっとです。そのうち4億円下がるんですね。ずっと鹿角の農業生産額の状況も見てみましたけれども、統計数値ですが、米の算出額が平成16年には31億4,000万円あるんですね。それがこの10年間で、10年、8年なりますけれども、平成24年度で17億7,300万円、56.5%なっているんですよ。米が、やっぱり米が一番大きいんですね。そのほかに耕種の農業、畑作もいろんな果樹も取り組みをしてきていますが、その辺が逆に少し伸びてればどうかなということで見たのが耕種の農業者の経営が平成16年で58億7,000万円あります。それが平成24年で31億6,500万、53.9%に下がっています。いろんな取り組みしているんですが、やはり米の価格の問題が非常に大きい。米政策、国の政策に携わってかかわってきていろんな取り組みをしているわけですが、この価格の変動というのが大きくなります。今回この米の17億7,000万円のさらに4億円下がるわけですよね。そしてそのほかに所得補償の分が1億4,800万円下がると。非常にちょっと普通の別の産業で経営、ないしは皆さんが収入を考えた場合に、鹿角の経営者の心情を考えたら、特に非常にいたたまれない状況だなという感じがしてなりません。  私は一人一人の生産者の顔が非常に今浮かんでいます。ずっとこの概算金を発表する前にずっと私去年ぐらいから、この経営体の大きい人方の話を聞きに回っています。どういう問題が起きるのか。この人たちが鹿角の担い手になっていくわけですよ。中心。先ほどの26経営体の人を中心として、さらにその次の人たちが後継者のあるなしを確認しながら続けていくわけです。私は、この鹿角の流通のお金が農業面だけで見ても所得がすごく下がった分、社会基盤が弱くなっているんじゃないかなという感じがしています。そのことがやはりいろんなほかの形として出てきているのかなと。ある人は所得が下がっていくと地域社会が壊れていくことが懸念されますよというコメントを発表している人もいました。そういう状況の中で今、一つは国が、県が政策を進めてくるわけです。  もう一つ確認しますが、昨年の農業活力の創造プランというのが10年間でいえばいろいろ項目あるんですが、主なやつは10年間で農業の所得を倍増すると。これは農家個々の所得を倍増じゃなくて農業、農村全体の所得を上げるという少し逃げ道もあります。そういう一環として農地・水が国がお金を出し始めています。それから、2020年までにこれも輸出を倍増すると。農産物関係。そして、もう一つは先ほど部長からありましたように農地の8割を大規模農家に集約すると、10年間ですね。先ほど26経営体で26%水田に限っては集約しているわけですが、それを8割にどのような形でもっていくのか。米のコストを4割削減という話もあります。あとは農地中間機構なり中間管理機構なり日本型直接支払制度が入ったプランですが、こういう国から県の、県がもう一つ水田から畑作への転換ということで方針を出してきました。鹿角は複合経営が早くから取り組みをしている地域でありますが、いろんな課題も出てきています。この辺の国、県の方向に対して具体的にどのように対応していくのか、それについて伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  今後の国・県の農業政策への対応についてでありますが、本市が推進しております複合経営の発展、それから経営体の強化といった取り組みは国の農政改革や、このたび県より示されました第2期ふるさと秋田農林水産ビジョンとも整合するものであり、当面はその実現に向けた取り組みの充実を図ってまいります。  もちろん農業を取り巻く環境は今後も急速に変化していくことが予想され、農業の構造的な再編や競争力の強化といった構造改革などは、その方向性を一層強化する新たな取り組みが示されることも考えられます。  このことから、市といたしましては、地域の個性を生かした複合経営の発展と農業経営基盤の強化という施策の柱を維持しつつ国、県の動向を注視してまいりたいと。そして、また、今、市で進めております。農業ビジョン、これを今年度中に完成しながら対策を講じてまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 非常に今の答弁、そのとおり進めることには、粛々と進めることには変わりはないと思います。ただ、先ほども話したようにいろんな政策、ないしはやってきた、ないしはこれから国の、県の方向の中で進むにしても鹿角の力が大きく収入が下がっているわけですね。ここのところが減収率が大きいわけです。多分今回のこの概算金の支払いで10年前、8年前より、ことし平成26年ですから10年になりますけれども、10年前より半分以下になりますよね。この辺をどうしていくのかという、地域の自分の地域をどうしていくのか、これは非常に今ある人は自治体の力量が問われる時代と言われています。これまで国、県の方向なり方針を受けて、それを受けて忠実にやってきた状況が今の状況だと思っています。私は、地域の中でこういうことをするためにこうという地域の意思が、今強く求められてくるんだと思っています。どういう地域をつくっていくのか、そういう意味で先ほど、どのぐらいの経営体で鹿角をやっていくのかという質問をさせていただきました。現在の状況がいろいろな取り組みをしてきた中でこのように大きく農業所得が下がり、それからこの国の政策に、こういう状況に対してどう取り組んでいくか。だから具体的にどうしますかという質問の通告をさせていただきましたけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 鹿角の農業のあり方ということで質問なされたわけですが、これに関しましては、やはり国、県が示されている方向は決して市のほうで今考えているいろんな転換の方向とほとんど一緒と、同じような方向性で考えてございます。  ただ、県のほうの第2期の秋田農林水産ビジョンの中でも複合経営というのを主体的な政策として打ち出しておりますが、この複合経営もそれぞれの地域によってそれぞれの作物が環境の適した作物というのが異なってまいります。これに関しては、やはり鹿角地域に合った、しかも収益性の高い、そしてまた今の国の農業政策の転換の中で出された支援制度、メニューを満遍なく取り込めるだけの作物を選定しながら、この複合経営について早急に進めていかなければならないという認識でおります。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 私は、今状況が変わったことを全く悲観的にだけ考える必要はないと思っています。社会の状況が変わっているんだからと。そして、やっぱり今先ほどから私の調べた結果で話をさせていただきましたが、こういう状況の中で今どうするかというところにきていると思うんですよ。そういう意味で私は、これまでのように国、県と一切もう方針に従わないということじゃなくて、国、県の方針に基づきながら地域をどうやってつくっていくか、ここに対して取り組みをしていかなきゃならないところにきているんじゃないかなと。そこのところを、ぜひその仕組みを含めて考えていただければなと強く思います。それはぜひこれから来年度予算もありますので、そういうことも考慮しながら、当然いろんな状況が大きく変わりましたので予算の中身が、それが網羅されると思いますけれども、ぜひその点も考慮いただきたいと思います。  続いて、誰が鹿角の農業をやるかというところで3番目の質問をさせていただきます。  まず、通告内容で集落営農組織主要認定農家の実態を調査・把握して個別に対応・支援ができないか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  集落営農組織認定農業者への個別対応や支援体制についてでありますが、現在市内には集落型農業法人が13経営体、集落営農組織が8経営体組織されておりますが、鹿角地域集落営農組織等推進協議会の中で法人化への段階的なステップアップを支援すると同時に、情報交流や生産・経営技術等に関する研修会を開催するなど、実践的な経営能力の向上に向けた取り組みを実施しているところであります。  また、集落型農業法人を含めた認定農業者につきましては、規模拡大や経営管理の合理化を目標とした経営改善計画をもとに農業経営に取り組んでおりますが、経営改善計画の作成に当たっては目標の達成状況を確認するなど、市も積極的なかかわり合いを持ちながら認定作業を進めております。  さらに、所得の向上や規模拡大を目指した機械購入等の支援制度を活用する際には、経営状況や計画目標について関係機関が一体となり指導・助言するなど、各経営体の個別な状況と実態を把握した上でのフォローアップを行っております。  これから求められる農業経営は、みずからが経営状況を的確に把握し、主体的な経営を実践することが重要となると考えておりますので、今後におきましても引き続き関係機関が連携し、支援・指導を図りながら自立した農業経営の確立を目指してまいりたいと思っております。  先ほどから農業政策についてお話ございますが、国の農業政策の大転換であります。やっぱり知事もおっしゃっていますが、米一辺倒、これが影響しているというお話ございますが、私はまだ国のコントロールの調整が必要じゃないのかなと。市独自の農業政策はやりますけれども、国全体でもその辺はやっていかなければならないのかなという認識でおります。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 少し細かいところに入りますが、経営体なり認定農業者個別に相談機能、対応しているということですが、具体的にどういう把握状況になっていますでしょうか。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 経営体のいろんな指導あるいは支援体制につきましては、鹿角地域集落営農組織等推進協議会がございます。この中でいろいろな情報交換あるいは研修、それから視察といったものを展開しながら経営体の育成に努めているという状況でございます。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 協議会の内容なり研修の状況も伺っていますが、やはりそこから一歩突っ込みたいわけですよね。今、認定農業者も5年に1回の計画で規模拡大なり、どういう経営体にするかという目標を掲げて認定を受けています。5年後には、なかなかやっぱりそこがいろんな一人一人個々の経営体によって計画が達成しない、ないしは計画変更を余儀なくされているところがいっぱいあります。  でも、何とかまず一面としては認定農業者であっていろんな対象、補助の対象になって鹿角にお金が入ればいいという一面もありますので、一概に否定はしませんが、いずれ少し認定農業者の状況が把握しきれていないのかなと。  それから、もう一つ、大きいほうの営農集団8、法人13という、集落営農組織の経営状況を、これは前の一般質問で私は、この辺について手をかけてほしいという話をしていますが、具体的にどこまでつかんでいますか。そして、その経営体が、21のこの営農組織が今回の概算金でどうなると見込んでいますか。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 現在のその経営体の経営状況といいますか、それについて細かに把握しているのはございません。ただ、いろいろな経営指導、あるいはそういった内容に関しては、いろいろな団体あるいは組織と連携しながら、そういう経営に対してのアドバイスを行いながら取り組んでいるという状況でございます。  それから、この経営体が現在の状況で先ほど議員さんもおっしゃっておりましたけれども、米の価格の8,500円という値段で集荷業者のほうの取り扱いの米の減少額を見ても3億円以上は減少するという状況になってございますので、こういった経営体に関しては、やはりスピードを上げていろんな複合経営のほうに転換を図っていかなきゃならないという認識でございます。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) ぜひですね、ここに手をかけたいんですよ。さっき価格の話をしましたが、生産コストが今、この間まで10町歩以上が1万円と言われていたんですよ。秋田県の今回の概算金発表のときに魁に出てましたが、秋田県の平均、平成12年の平均の生産費、平均生産費ですね、コストですね、1万3,969円、約1万4,000円です。今回8,500円が出ているわけで、大規模な10町歩以上の農家であっても採算割れです。ないしは、ほとんどの農家が平均で1万4,000円ですから5,500円コスト割れです。多分金融機関、農協も含めてことしの決算で資料を占めるのがどういう形になるのか非常に懸念されます。一つ一つにわたることがあると思います。  私、従来、規模がやれる経営能力があって規模の大きい人はどんどんやればいいと思っていました。そして小さい農家をどうやって、地域の中に住む市民をどうやってカバーしていくかというのが一つの政策のあり方としてやるべきことだと思っていましたが、今回この中心となる人たちがもろにぶつかりました。鹿角の今後の担い手となる人たちが今危機に直面しているわけです。鹿角で継続の可能な人がどれくらい出るのか、誰がこれから鹿角でやっていくのかということが非常に大きい課題です。  もう一つ、なぜこれ言うかといいますと、この間までずっと歩いている中で、この所得補償の金額が120万円下がったという人がいたんですよ。面積がだから20町歩近いですね。120万円、半分になった、下がったと、今のままでいくと米をやめたいと、どうしたらいいかという相談を受けた人がいる、非常に大きい農家です。これ概算金出たとき、まだ会っていませんが、この概算金出たら、もうどういう話になるのかということで、今ちょっとゆっくり話をしたいと思っていますが、いずれ何らかの形で、どういう形でこういう中心になっている人方に鹿角の担い手になってもらうかということがいっぱい出てくると思っています。  だから、私は冒頭、最初のほうの質問でも話しましたが、どのぐらいの経営体を残して、国の方針が8割だとすれば、それにいく・いかないは別としてどのぐらいの、誰々に鹿角を担っていただくかということを具体的に詰めるところにきたんだろうと思います。
     もう一つですが、経営法人なり個人の方を回っていろいろ出てきた状況を少し報告させていただきます。  その人たちの課題がそれぞれ違います。経営法人によって。あるところでは経営をやっている人たちが、やっている人が一生懸命やっている人に全部負荷がかかっています。地域の人がその人に全部やっぱりおんぶして、なかなか人を集められない。私も倒れそうだという人がいました。そこが一つ。  それから、もう一つは、集落の営農というのは集落のあらゆる能力を結集して大規模にやれない人は集まりましょうという狙いだったんですが、なかなか集落が、やはりあの人はやりたくないとか分断したような形が出てきているところもあります。ないしは、地域の人たちがやっている組織に対してほとんどかかわらないで、ほかから人を雇いながらやっているところも出てきています。いろんな一つ一つの悩みが深刻になってきている。でも、その人たちは意欲を持って入った人たちですよね。今のこの集落営農。ここにどういう支援をやれるかということでずっと考えています。  もう一つ質問しますが、集落営農組織がふえない、いろんな努力をされてきましたが、ふえないのと、集落営農組織から法人化にならないというのは、今突き当たっているような感じがします。その辺はどういう原因だと思っていますか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 集落営農組織、農業法人化されたのが13経営体、それ以外がまだ残っておるわけですけれども、実態を見ますとやはり当時の集落営農の国が進めた制度ありき、補助金、そういういろんな特典がありましたけれども、それがもらえるうちはやろうということで性急につくった集落営農組織も少なからずあります。それが今問われてきているのかなと。中には解散を視野に入れているような集落営農組織もあるように聞いております。  それは何が原因だかといいますと、やはり集落ということに凝り固まって、その集落の中で人材、リーダーを見つけ得ない。そのときはたまたま代表を上げているけれども、それが実際に本当にみんなをまとめていく農業経営リーダーなのかというところがなかなかそこでまとめきれていない。その人にかわる、また集落営農の構成員になった方々もほとんどが2種兼農家で経営に主体的な責任を持つ気はないというようなところがあります。そういうことで、やはり本当のリーダーになる方、そういう方を育てていかないと、単に集落でみんなでまとまっていこうというだけではなかなか育っていかないのかなという分析をしております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 非常にそういうところが大きい課題が出ているなと思っています。だからそこで提案を兼ねて3番目の質問をさせていただきますが、今まで協議会をつくっていろんな会議をしたり研修したりされていますが、私はぜひ、どの、どういう、方法としてどういう形がいいのかというのはぜひ考えていただきたいんですが、経営相談できる窓口を、ないしは経営指導できる体制がとれないのか。この経営体を、大きいところについては26ぐらいですよね。10町歩以上でも。それから今の経営の組織、法人でも21カ所ぐらいですね。この辺はぜひ出向いて、どういうことに直面、今副市長が話されたことを、どういうことをその地区でやれるのか、これにぜひ手をかけていただきたいなと。  そして、あとはそれ以下の次のランクの認定農業者、一定の人たちは、ぜひここで相談を受けますので来てくださいという場所に変えてもいいと思います。いろんなやり方が、それは方法考えていただければと、ぜひ今回の経営相談に乗っていただきたい。地域の中で。そして、その中で来年度予算にどういう対応をしていけばいいのかということを考慮していただきたい。ここを早急にやらないと柱になる農家が、がたつきます。鹿角農業の中心、鹿角の収入の中心である農業を、これまで積み重ねてきたことを生かすためにも、ぜひここは取り組みをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 経営相談ということでございますけれども、これこそまさに今までその農業者の方々のまとまりである農協、そういう団体がこれまで営農指導を担ってきたわけでございます。その営農指導の部分が非常に弱体化してきていると。それで、行政にその経営相談、そこまで求められるということになりますが、はっきり言いまして農業行政を進める職員の中で、その技術、経営、そういう専門家というのはおりません。農業政策を農業団体がこういうことで困ったからこういう制度をつくってくれという助成・支援というのは行政としてもできるわけでありますけれども、ぜひその個別の経営相談については、やはり農業団体である農協、それから普及・指導の能力を持っている普及センター、そういう技術者のいるところが再度強化していかなければならないのかなと思っております。  ですから、先ほど部長が申し上げたように、そういう方々も含めた協議会であります再生協議会がございますので、その中を通してそういう相談窓口、そういう機能は強化していくことは行政として指導できるのではないかなと思います。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 私らも専門的なところまで、必要な部分については関連機関でいいと思いますけれども、要は経営体の人たちが誰がいなくて困っている、人がいなくて困っている、こういうふうになっている、そこのところを乗れるような形、私はここに今の退職した団塊の世代、関連機関の専門なり市役所のOBの方なりが、経験豊富な人たちが相談に乗れる機能があるんじゃないかという感じがしています。  もう一つ、次の質問の中でも話をしますが、地域の人材を活用するということで、ここで少し役割をしてもらって、この経営体の育成を、ぜひ考えていただければなと思っています。私は、今ぜひそれをお願いしたいと思います。  それで農協、関連機関の、関係機関の話がありましたので3番目の、4番目の質問に移りますが、JAが合併する前に地域の農業戦略を固めることが必要と考えられるが、どう思われますかという質問です。農協が今来年再来年ですか、4月合併という話があります。県北3つ、それからその後で1年後にもう一つが合併ということがまだ地域の中では協議が進んでいないんですけれども、他地域では農協の総代会がそういう発表が出たりしています。いずれその話が進んでいます。そして、冒頭に話しましたように減反廃止なりTPPの農産物市場の開放なり、それから農協改革というのが一気に来ています。国も本気でやると。この間の新しい大臣も小泉内閣の郵政改革と並び今回の安倍第2次内閣では農業改革、農協改革をやるということで、実態にそぐわないという強い意思表示をしております。  こういう状況の中で、私は農業の関係、農協の合併であれば農協という感がもたれるかもしれませんけれども、地域の根幹にかかわる問題に組織の、農業組織、団体の再編が、合併が絡んできています。農協関連組織の改革が出てきています。ここに対して、やはりそちらの問題ということではなかなかいかない、ぜひ地域として考えることが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  地域の農業戦略についてでありますが、我が国の農業を取り巻く環境が大きな転換期を迎えている中、本市農業が将来にわたって持続的に発展し、地域の活力を生み出す原動力となり続けるため、市の農業戦略の方向性を示して社会情勢の変化に対応した力強い農業経営への転換を図ることを目的に、仮称でありますが、鹿角市農業構造改革ビジョンの策定を進めております。このビジョン作成に当たっては、さまざまな角度からご意見やアイデアをいただくため、農業法人や集落営農組織、新規就農者などの農業関係者のほかに観光関係団体や一般公募による市民も加えたワークショップをこれまで8回開催し、ビジョンに反映させながら進めております。  このことから、JAの合併にかかわらず本市農業の特長を生かした独自の構造改革ビジョンに基づきさらなる地域農業の発展を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) ぜひ、一つの例として大館市が合併するときに田代町が、合併するとその中に組み込まれてしまって地域の農業対策ができないということで、田代町では独自の田代町農業振興計画をつくって大館市との合併に持ち込んでおります。そういういろんな地域を今回も農協が合併することで状況が大きく変わると思います。そういう意味で関係機関をリードしていくのが行政の実際の役割としてあるんじゃないかということで質問させていただきました。ぜひその点も考慮いただきながら進めていただきたいなと思います。  続いて、高校統合について質問させていただきます。  今回8月1日から2日・8日ということで鹿角で3カ所、高校の統合の説明会がありました。その前の県の学識経験委員会では、鹿角地域1校、ないしは鹿角市1校・小坂町1校という併記で2つの案で答申がされているということでありましたが、今回の素案では全く白紙という説明がありました。この後、来年の6月に第2次素案ができて、平成28年の2月には成案が出ると。第2次素案の段階では校名も出るようですが、そして平成28年の4月、1年半ですね、ここから第7次の整備計画がスタートするという運びのようです。これは非常に県の教育委員会が進める案件でもあり、非常に微妙、複雑な、なかなか簡単にいかない問題でもありますが、第1の質問についてどう考えているか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) これは教育分野でありますけれども、市全体のことでありますので、私から答弁させていただきます。  高校統合についてでありますが、秋田県教育委員会が本年6月に示した第7次秋田県高等学校総合整備計画の素案では、統合等再編整備構想の検討方針として鹿角・小坂地区においても既存校の統合を視野に入れて検討を進め、具体的な計画案を策定するとしております。市としては、将来においても2校が存続することが最も望ましいと考えております。しかし、中学校卒業生が減少し続ける状況の中で県教育委員会が学校規模の適正化と望ましい配置の実現を図ることにより活力と魅力ある学校整備を推進するためには、鹿角・小坂地区においても統合を視野に入れた検討が必要であるとしたことは全県的なバランスを踏まえた決定であったと思っております。  その上で、私は今後とも市が市内2校の存続を求め続けるだけでは県教育委員会との協議の接点を失ってしまうことになりかねず、必ずしも市にとって最良の結果がもたらされるとは限らないのではないかとの思いでおります。2校存続はベストでありますが、県教育委員会から統合の計画が示された段階においては、その中でも最も地域に適した高校配置が実現するように協議を重ねる柔軟な対応も必要だと思っております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 今市長から答弁ありましたように、やはり状況は直視しなきゃならないところに来ているのかなと。今、中学校の卒業者数が10年で100人ずつ減っています。今年平成26年は344人、10年前はもう100人多かったんですが、もう10年後には259人とまた90人ぐらい減る予想になります。それで平成40年には、県北地域が一番減る率が多いんですが、ことし限定にすると61%と、4割減るという、平成40年、あと14年ですか、すぐですね。そういう状況にあって、やはり県の試算でいってもクラスが今鹿角3校あるんですが、9クラスあるそうです。それが今度6クラスでいいだろうという状況です。多分さきの小坂と鹿角2つで1校という県が併記案で出てきたのは7クラスの話なんだろうなと思っています。花輪高校、現在4クラスで十和田が3クラス、7クラスというのが基準で出てきたのかなと思っていますが、大館が3校合併して7クラス、能代2つになるのか、多分その辺が基準で鹿角と十和田と花輪を1つに統合して小坂は地域校という、地域校というのは1クラス規模のようですけれども、そういう併記案が出たのかなと思っていますが、いずれこの問題はどこにどうするのかというのが避けて通れないところにきたんです。小坂町との協議っていうのは必要ないですか、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 市長答弁と若干重複するところもあるかもしれませんけれども、もう一度お話しさせていただきます。  生徒数が減少していくというのは紛れもない事実であります。直視する必要があります。そして高校教育の適正規模、高等学校の適正規模というのも、これも学校経営の観点あるいは授業の設定の観点から必要でありましょう。大体4学級ないし8学級、1学年です。それが適正だといわれております。仮に2高校存続を要望して、仮にそれがかなったとして、鹿角には6クラス必要だという大体データが出ておりますので、両校振り分けて3学級・3学級の2校になった小規模の学校になった場合、あるいは定員割れが顕著になるなどの状況が出てきた場合、そのときの高校生にとって、あるいは地域にとってそれがベストなことなのかということを、いま一度考える場所に来ていると思っております。  また、高校には小中学校にあるような就学指定校という制度がございません。したがいまして、地域に魅力ある学校がなければ市外・県外に生徒が流出するということも考えられます。この場合の魅力というのは高校を卒業した場合の進学するにしても就職するにしても有利な状況にある学校なのかどうかという意味で申し上げております。地域の高校を、どう魅力あるものにするかということが当面の課題だと思っております。このことについては、小坂も同じ状況なはずですので、同じ話し合いの中に乗っていただきたいものと思っております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) ぜひ、私は小坂とやっぱり一回話をするべきだなと思っています。どういう形になろうが、やはり考えをお互いに話をして、小坂もやはり学校がなくなるという危機感から県にずっと陳情、地域校としての陳情をしている経緯もあるようですので、ただやはり一番は地域の子供たちを優先に考えるべきだなと思っています。  今回ずっと3カ所説明会した中でも地域によって非常に危機感の違いがあるかなという感じがします。学校がなくなるということはその地域の経済、雰囲気、活気ががらっと変わりますよね。まちづくりの根幹になるんだろうと。そういう意味では、今ある高校のある場所の人たちの思いは結構あります。やはりOB会の思いだけじゃなくて、そういう意味で今回花輪高校のOBの方と十和田高校のOBの方々、この問題について協議会をされてきているようですが、地域の今回の大館の工業科が参加、残るということも含めて地域のどういう学校にしてほしいかという、いろんな課題あるにしても、そういう思いは地域の中である程度意思を出していくところに来たんじゃないかと、県の2つ目の、3つ目が少し量かかりますが、県が今こういう形で進んで県の考えを説明に入っているわけですが、鹿角はこういう学校にすべきだということを、やはりこういう今できたらOBの会の組織なり、違った形でも結構ですので、そういう形をとりながら意見をまとめながら鹿角の意思といいますか、出すべきと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  高校再編整備に地域の意思表示をすべきということについてでありますが、県の教育委員会が先日開催しました住民説明会では、説明を受けた市民から、統合やむなし、2校統合、3校統合、3校維持などさまざまな意見が出されたようでありますが、市としての意思を表示し、しかも県教育委員会の意向どおりではない意思表示をとのことでありますが、文書等で正式に要望するのであれば事前に市民の理解を得ることが必要であります。  2高校の同窓会、あるいは鹿角市内の小中学校及び高等学校の教育活動の活性化に係る協議会などの関係団体及び市民、もちろん議会も入りますが、この意見を集約して市全体としての合意形成を図った上での地域の意見とするようにしなければならないと、私はそう思っております。  しかし、ご質問があるように県教育委員会の意向どおりではなく、意思表示をということについて何もこだわる必要なく、あくまでも意見の集約の結果によると思っております。  先ほど来、小坂町との話し合いが必要だというお話でございましたが、3校のうち一番生徒数少ないのが、まあどこだかすぐわかると思いますけれども、ただ向こうさんではある程度存続ということで要望は出しているようです。この要望合戦になると、また変な方向に向かうのかなという心配もありますので、この辺は市民全体の声を聞きながら進めていかなければならないなと思っております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 先ほど私が質問したのも、今市長が答えられたのと同じです。能代市では今回の統合に当たって教育委員会内に地域の高校のあり方検討会というのを設けていろんな検討をした中で今回の統合、2校統合ですか、工業と西校というのが統合が入ってきています。前は商業高校の統合がありましたが、そういう形でいろんな形で意見集約なり地域の考えを出すという意味で鹿角の意思表示という話をしています。今市長が答弁されたのと同じですので、ぜひ地域の集約をしながら、この問題についてはやっていただきたいなと。割と地域の人たちも、特に花輪の人たちは少し、花輪なくならないのかなという感じでいるのかなという感じがしてなりませんが、いずれ将来のことですので、しっかり鹿角の考えをまとめて県とのやりとりをしていただきたいと思います。  3番目の水害対策について質問をさせていただきます。  きのうも何人かの方から水害の復旧状況の質問がありましたけれども、復旧状況と今後の見通しについて少し、きのうもありましたけれども簡潔にお願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  水害復旧状況についてでありますが、農林関係の昨年の被災箇所の復旧状況は、国の災害復旧事業の採択を受けた農地及び農業用施設災害167カ所のうち7カ所が完了し、148カ所で現在復旧工事を進めております。残る12カ所については、10月上旬をめどに復旧工事を発注してまいります。  今後の見通しにつきましては、入札不調や8月のたび重なる豪雨により工事の遅延が発生しておりますが、関係機関・団体等と調整を図りながら来年の作付に間に合うよう、一刻も早い復旧に向け工事を実施してまいります。  また、国の災害に該当しない40万円未満の災害については、市独自の農地等小規模災害復旧支援事業により571件のうち533件が完了し、自力復旧9件を除く29件が未完成となっております。未完成の多くは国の災害復旧事業と近接する箇所であるため完了時期は同時期になる見込みであります。公共土木施設では、被災した市の管理施設のうち道路にかかわるものは19件中13件が完了しており、河川については29件中17件が完了しております。  今後の見通しにつきましては、公園災害1件を含む残り19件のうち6件は今月末の完了を見込んでおりますが、13件については工事の集中発注に伴う資材購入のおくれなどにより、おおむね年内の完成を見込んでおります。  宅地被害に対する宅地等防災対策工事費助成金の進捗状況につきましては、86件中84件が完了しており、2件が未完成となっております。未完成の2件は資材納入のおくれなどにより工事がおくれておりますが、降雪期前には完了する予定と伺っております。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) けさの新聞にも大館地区の農業施設、ないしは復旧工事の関係で入札不調の記事がありましたけれども、鹿角は工期の延長なり資材の納入がなかなか入らない、資材がなかなか入らないという方も、随分業者もおりましたけれども、工期の延長願いなり業者からのその他の要請というのはないでしょうか。その点お願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 今発注したばかりですし、工事も今実施中でございますので、恐らく年度初めですかね、年を越しましたらそういう話も出てくるかと思いますが、今の段階ではそういう話はございません。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 業者の方は非常に、いろんなやはり今回のことでは思いといいますか、課題をぶつける方が多く出ています。そういう意味でも工期の延長なり単価の面なりが、ないしは設計の問題なりが業者の方から出ています。非常にただやはりこういう緊急事態ですので、市のほうも最大限努力しながら要請をしてきたんだろうと思っています。  それから、もう一つは業者の方が今発注はして、受けているんだけれども、仕事を抱え込んでしまってなかなか進まないということでいる現状もあるようです。市長からその辺も含めて答弁あったのかなと思いますが、状況をぜひ把握していただいてやはり当然優先順位あるわけですが、農作業、農業施設であれば農作業の関連があるわけですけれども、ぜひやっているほうの状況も少し気にしながら対応をお願いしたいなと思います。多分今の状況がしばらく続くんだろうなと、ないしはもう少し厳しい状況が来るのかなと思っていますが、ぜひその点についてもよろしくお願いしたいと思います。  それから、2番目の県の管理箇所の復旧のおくれ、災害の拡大しているところがある。県との調整協議はどうなっているのか。復旧を急ぐべきだが、どう取り組んでいるのかということで、県の、きのう、県の河川関係、特に河川がなかなか復旧工事が進んでいなかったわけですが、きのう末広から用野目まで工事が入っていると、計画に当たって随時南下しているという話がありましたので、その辺についてはぜひ復旧を急いでいただきたいと思いますが、ここでちょっと質問したのは県の事業と市の事業のところで、やはりその周辺で被害あった人方がどこに相談したらいいか、県に行ったらあっちに行きなさいという話をされたり、そういうことが出てきました。私はやっぱり一堂に集まってもらって話をしたほうがいいということで、最終的に県がやるということになったところもあります。  そういうところの調整・相談、これも一つ前に話したんですが、災害のときにソフトに対応できる市のOBとか置いたらどうかという前にも話をさせていただきました。災害時の窓口の一本化ですね。その時点での答弁は専門の人間が対応したほうが早いということでしたが、やはり担当されている職員の方々は業務が忙しいんです。件数を抱えるとなかなかゆっくりした対応ができない。被害受けた人は気持ちがやっぱり痛んでいるわけです。そういう意味で、私はOBなり、希望に応じて災害の支援員みたいな形で、そこに調整・相談を受ける窓口があったほうがいいんじゃないかということで、今回の県・市の調整を含めて感じましたが、その点いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  県の管理箇所の災害復旧にかかわる県との調整協議についてでありますが、頭首工や河川護岸と接する用水路といった農業施設が被災した際には県と市がそれぞれ現場を確認し、管理区分等協議した上で所管の復旧事業を進めております。また、被害が拡大した場合には双方で協議しながら必要に応じて仮設工事を実施した後、本復旧工事についても被災状況や管理区分等に応じて協議を行っております。今後の取り組みにつきましては、国の農地農業用施設災害復旧事業や市独自の支援制度である農地等小規模災害復旧支援事業と一体的な施工が必要な箇所もあることから、極力施工時期を県と調整するなど、効率よく復旧工事を進めるとともに一刻も早い復旧に向けて工事を実施してまいります。  それから、OBの活用というお話でございますが、なかなか退職した方々にお願いするには建築の場合は空き家対策等でお願いはしておりますけれども、土木についてはなかなかそういう方がございませんので、それについては、今の段階ではOBを使ってやるというところまではいっていない状況にあるのかなと思っています。 ○議長(田村富男君) 田口 裕君。 ○5番(田口 裕君) 先ほどのもう一点の相談窓口でも話してましたけれども、そんなに専門でなくてもいいと思うんですよ。やはり被災した方が相談に来たときにゆっくり話を聞いてやって、どういう対応をしたらいいか、庁内の、ないしは庁外との調整を、そういう形をもったほうがいいのかなという感じがしていましたので、ぜひそういうやり方を含めて検討いただくように。  最後になりましたけれども、きのうもありましたが、大堰が水越えましたよね。3回。非常にあそこの人たちが同じ去年の繰り返しで災害があったということで、今回は土のう積んだりグレーチングを敷いたということがありましたけれども、非常にやはり水門の管理のようですが、水門の管理体制がどういうふうになってあって、今回どうするのか、3回あったということはやっぱり非常につらいなと。市長は1日の次の日に現場へ出向かれて激励をされたようですが、それから今回の災害の見舞い規定では床上浸水でないと見舞いはないわけですけれども、あれは非常にやはりあの辺の水害が3回繰り返したということになると何らかの見舞いをしながら市長が、ないしは市のほうが見舞いをして激励に行っていただいたほうがいいのかなというぐらいの感じです。ぜひ水門の管理についても協議、いろんな検討されているようですけれども、あの辺はないように、そして越流箇所についても手をかけていただくようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。時間になりましたので、それは後でまた答弁いただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 時間となりましたので、以上で田口 裕君の質問を終わります。  なお、答弁漏れとなります事項については後日、文書をもってお知らせ願います。  ここで、11時10分まで休憩をとります。     午前11時00分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、順位7番、安保誠一郎君の発言を認めます。安保誠一郎君。     (4番 安保誠一郎君 登壇) ○4番(安保誠一郎君) 誠心会の安保でございます。一般質問は今回で2回目、まだ2回目なんですけれども、日数的には去年の当選からもう1年半になろうとしています。この1年半、新人議員としてさまざまなことを勉強させてもらいました。議会運営のことはわからなかったので、まず先輩議員の会派に入れてもらい、手取り足取りの指導を受けながら今日まで来れたということに、まずもって感謝申し上げたいと思っております。  この間、いろいろなことがありました。みずからの不祥事で辞職に追い込まれた議員の方もいらっしゃいます。私は会派の中で仲間の議員たちと、議員とはどうあるべきかということについても、こういうことも含めていろいろ話をします。そういう議論というものがこういう不祥事に対する防波堤になっていると考えていますので、会派はあってしかるべきものと思っています。  しかし、その半面、会派内で決まったことについては、たとえ市民、マスコミに非難されようともあらゆる場で話さなければならないというつらい場合もあります。それに関しては大人の対応ということで臨んでおります。この姿勢というものは今後も続けたいなと思っています。  いずれにしても、1年半もたってるわけですから、新人だからという甘えから一歩前進して市民から負託された選良としてエンジン全開でまいりたいと思っています。  一般質問の前段は短めに簡潔にということなので、この辺にして一般質問に入ります。ということで、通告に従い質問に入ります。  初めに、消防団への活動支援についてでありますが、消防団は消防と同様消防組織法に基づき、各市町村に設置される消防機関であり、地域における消防・防災のリーダーとして住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っております。現在、約200、300団、団員数約86万人がそれぞれ全国各地で活動しております。日本は地形や気象などの条件から地震、台風、豪雨など自然災害が発生しやすい環境にあります。近年、自然災害が大規模化していることから災害に対する防災力は、国はもちろん地方自治体の取り組みについても、その強化が求められております。50年に一度、100年に一度といわれる大規模災害が頻繁に起きているのが現状であり、その救援活動・復旧活動には多くの人手が必要とされ、消防団は、その先導的重要性を担っております。  総務省の消防団に関するデータ、これは平成24年のものなんですが、この中に消防職員及び消防団の出動状況というものがあります。これは火災・救急・救援活動など13項目にわたって消防職員と消防団員の出動状況をあらわしたものなんですけれども、この中で風水害等の災害の出動、つまり自然災害時の出動に関して職員の7万2,344人に対し、団員が19万1,307人と圧倒的に団員のほうが多くなっております。このことから、いかに地域にとって消防団が必要とされているか、その重要性がわかります。消防団は常備消防機関に比べ機動力こそ劣りますが、動員力にすぐれており、また地域の事情に詳しく密着性があることから、地域になくてはならない存在となっております。  しかしながら、必要とされながらも、その数は年々減少しております。平成5年と比べると約10万人の減少となっております。また、平均年齢も35.6歳から39.7歳と上昇傾向にあります。  我が鹿角市における消防団の現状において、人数の上限は横ばい状態であり、その充足率においても県内上位ではありますけれども、今後の人口減少、高齢化を考えると、自然災害への対応力に少なからず不安を感じます。  そこで伺います。少子高齢化、人口減少が進む中、災害対応としての消防団の組織づくりを、どう考えておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 安保誠一郎議員のご質問にお答えいたします。  人口減少・少子高齢化に対応した消防団の組織形成についてでありますが、近年局地的な豪雨や台風などの自然災害が頻発し、本市においても昨年2度にわたる豪雨や、ことし8月には大雨被害に見舞われており、人的被害はなかったものの床上床下浸水を初め土砂崩れ等も多く発生しており、いずれの災害も災害対策本部を設置し、消防団の協力も得ながら速やかな対応に当たってまいりました。  本市消防団の団員数は、定数892人に対し832人となっており、自然災害への対応のほか一般住宅、林野火災の消火活動など動員力、即時対応力の面からも一定の団員数の確保は必要であると考えております。  そのため、基本となる団員に加え平成19年度からは女性団員の採用と定年前に退団した団員の再登録や事業団チームの採用といった機能別消防団員制度を取り入れてきたところであり、このことから一定の団員数は確保できているものと認識しております。  今後も、こうした取り組みにより団員を確保していくほか、消防団協力員や協力事業所の登録を推進することで消防団の組織づくりを進めてまいります。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。  次にですね、職業構成の観点から伺いたいと思います。団員の職業構成というものは、以前は自営業を営む人たちが中心を占めておりました。最近では7割以上が会社員などの被雇用者であります。この職業構成の変化も消防団運営に影響を及ぼしているのが現状であります。
     そこで伺います。協力事業所との連携、また支援体制はどうなっておられるのか。また、消防団とか団員に対して地域防災の重要性、消防団の必要性などをふだんから自覚し、率先して参加できるような啓発活動が必要と思われますけれども、そういう取り組みを考えておられるのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 総務部付次長待遇。 ○総務部付次長待遇(米田 均君) お答えいたします。  地域における消防団活動に対する理解の促進に関し、消防団が将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない存在であるという認識に立って消防団活動の重要性に対する理解を促進することが必要と考えられます。  当市の消防団の平均年齢は41.8歳となっております。また、鹿角市消防団の4月1日のデータでありますが、被雇用者は公務員を除き全体の82.4%と大きな割合を占めております。このことから、団員の所属する事業所いわゆる消防団協力事業所の理解が不可欠であると考えております。また、消防団協力事業所の増加のためには事業所に対して効果的なメリットを用意する必要があると考えております。現在の取り組みといたしましては、秋田県の入札において事業者の消防団活動への協力を積極的に評価する制度、総合評価落札方式の加点や鹿角市においては消防団協力事業所表示制度を設け、市長は消防団活動に協力している事業所に表示標を交付し、広く市民にアピールしているところでございます。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。さまざまな取り組みを行っているということで、よかったなと。  それで、1つ、もう一つ伺いたいんですけれども、聞くところによると鹿角市全体では十和田地区の団員が若干不足ぎみだということを聞いております。この理由については何かというと、これ消防団に限らず自治会関係も同じなんですが、役員とかのあれと同じなんですが、家族からの賛成が得られないと、消防団大変だからやめろということが多いらしいんです。これ、ですから消防団に限らずさっきも申し上げたように自治会等も関連するわけなんですけれども、こういうことに関して何か特別なあれは考えておられますか。そういうことは認識しておられますか。 ○議長(田村富男君) 総務部付次長待遇。 ○総務部付次長待遇(米田 均君) 確かに議員がおっしゃるとおり、十和田地区団にあっては充足率は低いと感じております。しかしながら、消防団の活動に対しては先ほど来災害における活動がクローズアップして報道されておりますが、年間を通して災害現場で活動するに当たり、いろいろな災害を想定した訓練、現場活動における安全管理などの研修を実施しております。このような活動をもっと情報発信し、消防団の活動を理解していただき、市民の防災、あるいはまた広報啓発活動を通して地域の方々の理解を得ていきたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) 今後ともよろしくお願いいたします。  先ほどまず女性団員がおられるということで、たしか鹿角市は20名ほどでしたか、いると聞いております。これの女性の参加によって周りの男性の人方も、女性がやっているんだから我々もしっかりしなければならないということで割といい方向に向かっているということも聞いておりますので、ぜひ女性の参加、これをふやすようにお願いしたいなと思っております。  次に、アンテナショップあきた鹿角屋について伺います。  あきた鹿角屋は、国の地域力活用市場獲得等支援事業の採択を受けて実施するものであり、かづの商工会の平成26年度事業計画の目玉として7月13日、東京都中野区の薬師あいロード商店街にオープンいたしました。オープニングセレモニーには児玉市長を初め中野区の田中区長、あいロード商店街振興組合の星野理事長もお祝いに駆けつけ、商店街におけるあきた鹿角屋の集客力に期待しているとのコメントが新聞等で報道されておりました。  取り扱う商品は鹿角市・小坂町の特産品はもとより県内各地の特産品の販売を予定しているとのことです。これは、言いかえれば秋田の特産品が取りそろうということでもあり、秋田名物を買うならあきた鹿角屋という購買意欲を刺激するものではないかということで地元生産者も大いに期待を寄せています。いずれにしましても、あきた鹿角屋は鹿角市のブランドアップ戦略とも直結するアンテナショップでございますので、ぜひとも成果を上げていただきたいと思います。  そこで、まず伺います。ブランドアップ戦略を掲げている鹿角市として産業間連携としてのあきた鹿角屋の位置づけをどのように考えておられるのか。また、現在までの来客数、売上額はどのぐらいかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  産業連携としてのあきた鹿角屋の位置づけと現状についてでありますが、本市では平成23年度に鹿角ブランドアップ戦略を策定しており、農商工観連携による地域経済の底上げを図るため事業者間の連携を行うコーディネーターの育成や起業家の支援を目的とした産業プラットホームの機能強化、かづの産業見合市による異業種間交流の促進や新商品開発支援などを柱としてブランドアップ戦略を展開してまいりました。  あきた鹿角屋については、中小企業・小規模事業者が魅力ある隠れた特産品などを活用して営業支援の拠点となるアンテナショップを介して展開し、販路開拓の可能性を見出すことを目的とした補助事業を、かづの商工会が独自に活用しているものであり、事業は一定期間で試験的に取り組んでいるものと捉えているところですが、オープン時には現地ケーブルテレビなどのメディアに取り上げられたほか、複数のフェイスブックやブログでも話題となるなど鹿角の知名度向上に貢献していただいております。  なお、7月13日のオープン以降8月末までの来客数は3,318人で、売り上げにつきましては305万円と伺っております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。営業は、まず2月いっぱいということで、目標は、来客数がこれまで2万5,000人、売上げは3,000万という目標を掲げてやっております。今お聞きしました客数3,318人、8月いっぱいで売り上げが305万円と、この現状を踏まえまして2月までに目標を下回った場合、また目標を超えた場合、鹿角市としてはどのような対策というか支援を考えておられるのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  アンテナショップあきた鹿角屋の今後の支援策についてでありますが、かづの商工会があきた鹿角屋の事業認定申請時に作成した企画提案書では目標売上高を年間1,100万円、目標客単価を1人当たり585円に設定しております。また、かづの商工会の総会資料では、より高い目標を掲げ、年間3,000万円の売り上げを目指していると伺っております。  オープンより2カ月でありますが、7月13日のオープン以降8月末までの営業実績としては買い上げ客数が1日当たり42人と目標の70人に届いていないものの客単価実績では目標の2倍以上の1,405円となっており、1カ月ごとの売り上げは企画提案書の、ほぼ目標どおりに推移しております。  今後について、かづの商工会では店舗の継続などを図るべく新たな経営体への移譲や6次産業化に向けた新たな国の補助事業への申請などを検討していると伺っており、現時点で明確な判断はできない状況でありますが、市がアンテナショップを開設した経験や性質を踏まえると経営支援を行うことは難しいと考えております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。若干人数は少ないけれども売り上げについては伸びていると。ということは、まず今後についても期待していいのかなということで思っております。何しろまず鹿角は八幡平ポークやら鹿角牛、北限の桃などそれぞれ特産品があるわけですから、なるべく市のほうとしても、そのバックアップ体制をとっていただきたいなと考えております。よろしくお願いいたします。  次に、花輪ばやしの支援策について伺います。  今回、国の重要無形民俗文化財指定後初の開催となったわけですけれども、8月の19・20日、2日とも天候に恵まれなかったにもかかわらず、ゲストで女優の加藤夏希さんが参加されたこともあって大変に盛り上がりました。  その花輪ばやしですが、囃子の起源は平安時代の笛による曲が形成され、後に太鼓や三味線が加わり、祭りが現在の形になったのは江戸時代の末期ごろと考えられております。  人口減少で自治体の衰退が懸念される中、祭りは地域に希望と活力を与える大きなイベントでございます。鹿角にあって花輪ばやしは夏の終わりを飾る鹿角を代表する民俗芸能であり、全国に誇れる祭りでもあります。金箔の施された総漆塗りの各町内自慢の豪華絢爛な屋台が広げるはやしの競演は見る者を圧倒し、感動すら与えます。今回、あらゆる機関の関係者の努力によって、やっと国の重要無形民俗文化財に指定されたことで、今後についても鹿角市民は大いに期待をしております。  そこで伺います。国の重要無形民俗文化財となった花輪ばやしのPR活動、観客動員の取り組み等今後の支援を、どのように考えておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 安保誠一郎議員のご質問にお答えをいたします。  花輪ばやしについてでありますが、花輪ばやし祭典委員会では国や東日本鉄道文化財団の支援を受けて後継者の確保と育成、映像による記録保存やガイドブックの作成、記録保存調査に携わった専門家を講師に迎えたシンポジウムの開催、屋台提灯の一新を行っております。  一方、町内については国指定を契機に花輪祭りの本質を学習し直そうというところもあらわれてきており、資料の提供や講師の紹介などを通じて、このような学習会が全町内で行われるよう進めてまいります。  今年度は国の指定後初めての開催となることから観光キャンペーンとして盛岡市などへ花輪ばやしの派遣を行ったほか、国民文化祭フィナーレ参加を契機とした組み立て屋台修繕の支援を行っております。祭り当日は、雨模様にもかかわらず観客動員数が昨年と比べ7%増の15万人であったことから、国指定による知名度向上やPR活動による相乗効果が発揮されたものと考えており、今後もこうした取り組みを通じて花輪ばやしのPRと観客の動員を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。観客動員数が15万の7%増と、去年より人数にして大体1万人の増であるということです。これは関係者から聞いて私も伺っておりました。経済効果、これについても大分上がったと、去年より町全体で20%前後上昇しているということも聞いております。  それで、一つですね、聞きたいんですけれども、祭りの最大の見せ場である駅前広場での競演、これを効果的に、より効果的に見せるために、今中央に声良鶏の銅像がありますけれども、あれを一時的に祭りのときだけ移動できるような、今の固定式から移動式にできないかということをお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 建設部長。 ○建設部長(兎澤 優君) 駅前整備にも関係しますので、私からお答えします。  駅前のロータリーに設置されております声良鶏の記念碑は全日本声良鶏保存会が全国に名が知られている彫刻家・故相川善一郎氏に制作を依頼して昭和27年に駅舎前に設置されたものであります。その後、ロータリーが設置され、蒸気機関車の動輪や屋外時計とともに現在の位置に設置、展示しております。  記念碑の移設等については、所有者の承諾が必要でありますが、設置されている土地はJR所有地であることから祭典当日のみの移動も含めた対応については、今後の駅前広場整備を進める中で検討したいと思います。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。ぜひともせっかくみんなが一生懸命頑張って国の指定を受けたわけですから、市としても何らかのサプライズがあってもいいのかなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。  実はですね、東北の祭りということで東北6県の祭りの状況、集客の状況なんですが、去年の状況なんですけれども、青森ねぶた、有名な青森ねぶたは285万人、秋田竿燈は141万人、山形の花笠祭りは90万、盛岡さんさ祭りは130万、仙台七夕まつりが206万、福島わらじ祭りが24万、これらはいずれも8月の1日から大体10日までというか、8日ぐらいまでのことで全部終わっているんですけれども、ですから全国の人から見ればツアー組んで回れる、そういうことでこういう人数になっているとも考えられます。また、この中で福島のわらじ祭りだけは2日間なんですけれども、ねぶた祭りは285万人なんですが、大体6日間やっていると。だから余計やっていればそれだけお客が来るんですが、やはり鹿角市もせっかく指定になっているわけだし、日本の三大ばやしでもあるから、やはりここは一番力を入れて、少し観光の目玉として取り組んでいただきたいなと思います。  確かに今声良鶏のあれがありましたけれども、あれはあれで必要ですね。昭和の12年に国の天然記念物の指定を受けていると。昭和57年に鹿角市の市の鳥に選定されていると。この故人の相川さんというのは県の文化功労者でもあって、鹿角市のためということでやってくれたわけなんですけれども、この前、9月7日に市の職員も含めて清掃やったということで、それはそれで大事です。声良鶏の銅像が建立されているのは全国で鹿角市だけですので、やはりこれはこれで大事にしていただきたい。  ただ、祭りのときだけちょっと移動して、ちょっとほかに行ってくれないかということで、そうすればやはりあの祭りも大いに盛り上がると思いますので、ぜひとも市としてのサプライズ、お願いしたいなと思っております。これはまず関係者からも大いに要望されていることなんですので、何とかよろしくお願いいたしたいと、お願いします。  次に、末広地区の土深井裸参りについて伺います。  この土深井裸参りは無病息災、五穀豊穣、交通安全などを祈願し、裸の男たちが4つの神社を参拝する鹿角では唯一の裸参りで、2月の第3日曜日に隔年で行われている伝統行事であります。昭和61年に市の無形民俗文化財に指定されております。  事の起源は、300年以上前の江戸時代の初期に米代川の氾濫による農作物への大きな被害と疫病の発生で多く村民が苦しんだことから、その神々の怒りを静めようと若者たちが裸で神社に参拝し、厄除けと悪病退治を祈願したことが始まりと言われております。  ことしは開催の年でありましたので、私も見学させてもらいましたが、周辺の自治会からの参加者も多く、地域間のつながりの強さが感じられました。また、ことしは関東地域から2名の若者が参加するなど、その知名度は確実に上がっております。真冬の酷寒の中で行われる裸参りですから強靱な精神力がなければできませんが、逆にその過酷な自然条件ゆえに参加者同士の仲間意識は強くなり、それが地域の団結力の一因になっているとも言われております。人口減少が避けられない地方において団結力は地域社会形成に必要不可欠な要素であると思います。土深井の裸参りは無病息災の祈願だけでなく、こうした団結力を育む取り組みの一因でもあるため、一つでもあるため、末広地区にはなくてはならないものとなっております。  そこで伺います。この土深井裸参りに対する今後の取り組み方針、また現在お清めの冷水をかぶる際、側溝をせきとめて水をくんでおりますけれども、それを裸参り用に整備できないかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  土深井裸参りについてでありますが、市教育委員会では指定無形民俗文化財記録調査事業により平成16年に土深井の裸参りを記録保存し、資料については保存団体や図書館など関係機関に配布し、研究資料や郷土学習に活用されているほか、映像については市外の博物館に貸し出しを行う取り組みを行っております。  裸参り当日は男性が冷水が身を清め、神社にお参りするのが習わしとなっておりますが、ご質問にあったとおり冷水で身を清める水ごり場については、集会所前に簡易的に設けて行われている状況でありますので、文化財保存・伝承の観点から整備について地元自治会と協議しながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。前向きに検討するということでよろしいですね。ありがとうございます。  実は、この裸参り、起源そのものは米代川の氾濫によるものと、これはどこでもそうなんですけれども、例えば中国なんかは何千年も前から川の氾濫、これは龍の怒りによるものだということで、それを静めようということで龍神を祭っております。皆さんがテレビとかいろんなメディアでごらんになる中国の祭り、龍神を掲げる、あれも同じなんですね。川の氾濫が起源となって、それが行われていると。なぜかというと川の形というものが龍の形に見えるからということで、中国では龍神を祭ってそれをやっていると。何千年もずっと続いていると。  土深井も同じなんです。同じく川の氾濫が起源になって、その裸参り、ただ中国と土深井の違いは裸か龍かというだけで、土深井も末広地区も中国並みなんですよね。ですから、まずこれを残す、ただ土深井の裸参りの場合は寒い。2月の一番寒いときにやっている。これを神事として後世に残す、伝えていくという場合には、やはり一つ祭礼の場は絶対必要なんですよ。この裸参りというのは、この辺では鹿角で一つしかないわけですから、ぜひやっていただきたい。よろしくお願いをいたします。さっきの答弁で前向きなあれなので、私も帰って返事を待ってる人方がおりますので、よい報告ができると思っております。  ということで、次に移ります。次、就労支援について伺います。  全国の生活保護の受給者は200万人を超え、支給総額も3兆円以上となっております。生活保護の受給者はこれまで高齢者や母子家庭、病気や障害で働くことができない人が大半でした。しかし、最近、失業や非正規雇用がふえたことで現役世代の受給者が増加し、近年には29万世帯にのぼっております。ニートや引きこもりなど若年世代にも、このままでは受給者になりかねない層が大きくなっております。  国においては昨年、生活困窮者自立支援法が成立し、自治体が主体となって新たなセーフティネットを構築する取り組みが始まりました。これは生活保護に至る前の生活困窮者に対し、自立支援策の強化を図る法律で、福祉事務所を設置する自治体に事業実施を義務づけておるものでございます。ただし、生活保護の抑制につながらないよう生活保護とは独立した組織を設置し、保護のケースワーカーがかかわらないなどの制限も求められております。来年度からは、この法律が施行され、全国900の自治体は各種事業に任意で取り組むことになります。  そこで、まず鹿角市の状況を伺います。鹿角市の生活保護や児童扶養手当、住宅支援給付の受給者数とこれらの相談と申請を行っている人の数はどのぐらいか、その現状をお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  生活保護など受給者の状況についてでありますが、昨年度末の本市における状況については、生活保護の受給者は325世帯416人、児童扶養手当の受給者は305人、住宅支援給付金の該当者はおりません。また、相談件数については、生活保護134件、児童扶養手当74件、住宅支援給付金は該当なしであり、申請件数については、生活保護69件、児童扶養手当36件、住宅支援給付金はなしとなっております。相談も含めた住宅支援給付金の該当がないことについては、対象者が離職後2年以内の者でハローワークにおいて就職活動を定期的に行っている住宅を失うおそれのある者が給付条件となっているためであり、本市において該当する事例はございません。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。結構、結構ありますね。それで、結構います。わかりました。  それで、ところで平成22年に閣議決定された国のアクションプラン、出先機関の原則廃止ということに基づいて地方分権の取り組みの一環としてハローワークが行う無料の職業紹介、自治体の業務が一体となって、その実施が進められてきたわけなんです。平成23年度途中からは、この事業が開始されて、平成24年度には80の自治体まで拡大しております。中でも生活保護の受給者等を対象とした取り組みが多くて、その実績も上がっていたことから今度は、今度はっていうか、昨年度から厚生労働省も生活保護受給者等就労自立促進事業として力を入れているところなんでございます。  その一例を挙げますと山口県の下関市、ここでは市役所内に生活福祉・就労支援コーナーというものを設置して、ハローワークの職員2名、市の職員2名が常駐して生活保護また児童手当の受給者、そういう人などを対象にして就労支援ができるかどうか、これを促進のために一生懸命頑張っておるということなんですね。そこで、鹿角市では新たに始まる生活困窮者支援制度のもとで具体的にはどのような取り組みを行っておられるのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) お答えいたします。  昨年10月、12月に生活保護法の改正とあわせ生活困窮者自立支援法が成立しておりますので、本市においても来年4月の施行に向けて準備を進めているところでございます。  具体的な事業につきましては、離職により住宅を失った生活困窮者等に対し、家賃相当の住宅確保給付金を支給するほか、生活と就労に関する専門支援員を配置し、ワンストップ型の相談窓口を創設することで生活保護に至る前の段階から早期に支援が可能となる自立相談支援事業を実施する予定でございます。  現在、準備作業としまして民生委員の協力を得ながら6カ月以上続けて自宅に引きこもっている状態の方、いわゆる生活困窮者予備軍ともいえる若者等に関する調査を行っているところでありまして、調査結果を踏まえた上で社会福祉協議会など関係機関と連携をしまして事業実施に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。いずれにしましても、市のほうから支援受けている人方がかなり多いという状況なので、その制度を生かして、ぜひなるべく少なくするように、きのうの一般質問でもありましたけれども、保険というか、かなり市の持ち出しも結構あるということなので、なるべくこれに力を入れて頑張っていただきたいと思っております。  次に、ブラック企業対策についてお尋ねいたします。  長時間労働を強いるなど労働環境が劣悪なブラック企業による被害が今社会問題化しております。サービス残業を強いたり、上司から執拗に罵倒されたり、新入社員が過重労働やパワハラを苦にして退職する例は少なくありません。  ブラック企業という言葉が浸透してきたここ数年で就活生の警戒感が過剰に高まっていることから、就活生をサポートしようと200名を超える弁護士で結成されたブラック企業被害対策弁護団には就活時期になると日に何百件もの相談が寄せられているそうでございます。  問題が社会化する中、厚生労働省は、ことしの春からハローワークで閲覧できる企業の求人票に過去3年分の離職者の数や採用者の数を記入する欄を設けるなどの対応策を講じているものの、その解決には至っておりません。  医療関係の企業に就職が決まっていたある男性は、契約書にサインする際、内定時に聞いていた条件より低いことに気づき、会社側に尋ねたところ、従来の資料はミスプリントだったという説明に不信感が募り、入社をやめたという例もあります。  このように自分の身は自分で守るという就活生がいる一方で、多くの就活生はブラック企業に敏感な割には対策が不十分。ネット情報に惑わされず、客観的なデータから冷静に企業を見分ける目を持ってほしいという法政大学キャリアデザイン学部教授の指摘もあります。  そこで伺います。鹿角市では、市内就職希望者に対し、ブラック企業対応策としての情報提供をどのように考えておられるのか、その取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  就職希望者への企業情報の提供についてでありますが、本市では雇用の安定と創出を最重要施策として取り組んでおり、安定した労働環境を確保するため、県やハローワーク等との連携会議を毎月開催しているところであります。  この中では、企業の状況について幅広い情報共有が図られており、雇用環境に関する問題が発生した際には県や秋田労働局、雇用開発協会など関係機関と連携しながら対応を進めることとしております。  ブラック企業対応策といたしましては、雇用関係機関が行う実態調査に基づき、労働条件の相違などの問題があるとされた企業について、その情報が全国のハローワークに展開され、県内・県外企業問わず公的機関による求人紹介が行われないこととなっております。市といたしましては、求人情報を収集する際にはハローワークなど公的機関を利用するよう周知しながら、引き続き就職希望者に対する適正な情報提供に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。新聞報道によると、ことしっていうか、去年に比べて高卒の求人が大分上がっておるということで、非常に景気も上向いてきたのか、そう感じております。秋田県においては、去年に比べて63%の増、東北全体では36%ということで求人がふえているわけですから、働く先も大分よくなってきているということで、ぜひ悪いところに勤めることがないように願っているところであります。何しろ若い人がそういう嫌がらせとかパワハラで仕事をやめるとニートや引きこもりになりやすいので、ぜひともそういう取り組みをしっかりしていただきたいと思っております。  次に、空き家対策なんでございますけれども、空き家対策につきましては、きのう福島議員と田中孝一議員が取り上げましたので、今回私どうしようかなと思って……。  きのうの段階では空き家対策、現状はまずこうだということで852軒。それで4区分、ABCということで、小規模改修で使用可能になるのがAランク48件、非常に危険なというのがDランク110件ということがご答弁されました。バンク登録数も24件ということでしたよね。私は、その危険箇所については行政代執行も視野に入れるのかなと、軽い答弁がございましたけれども、このバンク登録に関してのあれを先にちょこっとしたいと思います。
     バンク登録の成約件数をふやすには、まず空き家バンクに多くの物件が登録され、利用者に豊富な選択肢を提供できるかどうかが前提として重要でございます。移住交流推進機構の平成24年度の調査でも登録件数については、「とても不足している」が61%、「やや不足している」が26%という回答結果で、大体9割近くが登録が足りないと認識しているようでございます。所有者の方が空き家バンクに登録しないのにはさまざまな理由があると思います。  例えば、家財道具や仏壇があるので貸したくないという気持ちがバンク登録への障害の一因かもしれません。また、利用者の側から見れば住みたいと思う物件が少ないために成約につながらないということも考えられます。老朽化が進んで改修が必要な物件も少なくないからです。こういう点に注目して鳥取の日野町では、空き家バンクへの登録を条件に家財道具などを無償で預かる制度を今年度から創設し、効果を上げているようです。  このように各地ではバンク登録推進に向けてさまざまな取り組みをしています。そこで伺います。この空き家バンク登録及び成約件数をふやすための対策、これをどのように考えておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) お答えいたします。  平成25年度に行った空き家所有者に対する意向アンケート調査において、宅地建物データバンクへの登録を促しております。その結果、62人の登録希望者を把握することができており、担当課より資料を送付するなど登録増加につなげる取り組みとしているところでございます。  このほか、「かづの de ふるさとライフ事業」として建物を購入または賃貸された場合に修繕改修の費用を奨励金として交付する制度を設けているほか、一時体験的に利用することができる「田舎のねじろ暮らし体験支援事業」を実施しております。これらの事業によりまして登録をふやしていきたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) ありがとうございます。さまざまな取り組みを行っているということで、引き続き進めてもらいたいと思っております。  それと行政代執行ということについて、きのうは具体的なあれがなかったので若干お尋ねいたしたいと思います。  空き家バンクに登録していなかったり、登録しても買い手や借り手もつかなかった空き家が、そういう空き家の放置期間が長引くと劣化し、自然災害による倒壊や危険性、また不審者のたまり場や放火、近隣住民へ悪影響を与える問題空き家となります。危険な空き家は速やかに撤去されるべきなんですけれども、更地にすると固定資産税が上がっていく事情もあるため、なかなか進まないのが現状であります。  その撤去推進促進策として空き家管理条例の制度が地方自治体で進んでおります。国交省調べで、ことし4月時点で355の自治体が施行済みであります。これは空き家、問題空き家に対して指導・勧告・命令・行政執行をするもので、撤去費用の補助をする自治体も多いことから自主撤去を促す効果を生んでおります。  しかし、所有者にたどり着けなかったり、相続放棄がされたりして対応が困難となり、やむなく自治体によって撤去されるケースなども発生します。これまで13棟の行政代執行に踏み切ったが、費用が回収できていないという大仙市の例もありますけれども、非常に難しい問題ではありますが、ふえ続けるこの空き家の今後の状況を考えれば、間違いなくその危険が、問題空き家というものが発生します。これについて、行政執行も含め、どのように考えておられるのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  行政代執行についてでありますが、危険な空き家の対応につきましては、職員による定期的な巡回を行っており、倒壊の危険性が発生した場合には近隣住民や歩行者などに対して危険周知や防止策を行っております。また、所有者に対しては危険老朽空き家除却費補助金の活用や株式会社秋田銀行との協定を結びました空き家解体ローン制度の紹介をしながら早急な対応を行っていただくよう交渉しているところであります。  それにも応じない場合には条例による指導・勧告・命令といった段階を踏まえた上で、特に緊急を要する場合において行政代執行を行うこととしております。  なお、行政代執行については、相手方を特定し、解体に要する費用を求めていくことになりますが、放置空き家の発生要因には所有者不明となっている場合が多く、特定には相応の時間を要することや、解体費用の回収が容易でないと予想されることから市民の十分な理解を得た上で行う必要があります。  家屋は個人の財産であり、その所有者が責任をもって適正な管理に努めていくことが原則となりますので、危険周知等の防止策を継続しつつ、行政代執行も含めた対応、手法については慎重かつ十分な検討を重ねてまいります。 ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君。 ○4番(安保誠一郎君) いずれ人口減少、地方においてはやむない状況が迫っているわけですから行政代執行もやむを得ないということになってまいります。その点も含めて取り組んでいただきたいと思います。長崎の例もありますけれどもちょっとこれやめて、実は私の質問はこれでやめますけれども、実は私、前段で会派はどうあるべきかということを申し上げました。それはまず仲間でわいわい話し合っていることが不祥事に対する防波堤になるということ。  それともう一つ、まず我々1人欠けて19人でございますけれども、何か物事を決めるに当たって19人が自分の主張を通し過ぎて譲らなかった場合、物事決まりません。それを解消する、スムーズに進めるということで会派は必要です。会派があるからこそ物事は決定していきます。ですから、スムーズな議会運営のためへの協力ということで会派は必要です。  それともう一点、私は議会改革検討委員会のことで委員でこういう問題も話し合っていますが、問題になっている一般質問のとき時間を短縮するとか、これはなぜかということで、その理由の一つとして、まず会派の中で一般質問の……(発言者あり) ○議長(田村富男君) 安保誠一郎君、一般質問には関係ない発言でございますので、やめてください。 ○4番(安保誠一郎君) はい。ということで、じゃやめます。今たまたま非常に問題になっているのであれしようかなと思ったんだけれども、皆さんがそれでいいということなので、そういうふうに解釈してやめます。 ○議長(田村富男君) 以上で、安保誠一郎君の質問を終わります。  ここで、昼食のため午後1時まで休憩をとります。     午後0時04分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後1時00分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位8番、吉村アイ君の発言を認めます。吉村アイ君。     (13番 吉村アイ君 登壇) ○13番(吉村アイ君) 2日目の午後からの8番目の質問をさせていただきます。質問に入る前に既にごらんになった方もいらっしゃると思いますけれども、きょう7時の日本テレビで鹿角市がほんの5分ぐらいですけれども、鹿角市のきりたんぽが全国放送で放映なりました。大変うれしかったです。発祥の地・鹿角、きりたんぽ発祥の地・鹿角ということを少しはPRできたかなと思います。  それでは、今年度2回目の一般質問をさせていただきます。  ことしの8月は、8月1日の豪雨もありましたけれども、ほとんど雨、日照時間が少なくて早生の桃は糖度が足りないということで大変苦戦しておりました。川中島は随分糖度が、その後天気が持ち返したので大分良好ということだったんですけれども、広島の土砂災害、それから私の記憶にあるところでは8月の19・20の花輪ばやしなんですけれども、花輪ばやしというのは10年に1回ぐらいしか雨降らないと。幾ら雨降っていても神さんが下がるときは晴れるというような、それで19日はそこそこよかったんですけれども、20日の日の夕方からほとんど雨、雨雨雨雨、12時まで雨、ほとんどやまなかったというのは、私は今まで花輪ばやし見てきて、確かに雨の年もありましたけれども、大体12時ごろになれば晴れたり、所々晴れたんですね。ことしは本当に異常気象だなと思いました。それでも雨の中、皆さん頑張って、ことしは国の指定になったということで頑張ったということに敬意を表したいと思います。  その後の12時からの行事は本当に初めてなんですけれども、解散したそうです。もう雨に濡れてしまって、その後風邪引くのでないかということで解散したということで、それは仕方ないなと思いました。ただ、20日の日にふるさと会、東京鹿角会の方が桟敷を予約して、また団体で来てくださったということに対しても、大変副会長さんが頑張って連れてきてくれたというお話も聞いていましたので、大変雨の中ありがたいなと思いました。  それで、今月8月はショプロン市のほうにも副市長さんとそれから副議長と行って、それからホームスティで子供たちが行って、本当にいろいろ世界情勢が大変容易でないときに無事帰ってきてくれたというので大変よかったなと思っております。  あと、最後に前段もう一つ、9月に内閣改造なりまして第2次安倍内閣が発足しました。女性の閣僚が5人入ったということは大変喜んでおります。鹿角市もぜひこれから部長級、課長級ふやしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして市民を代表して一般質問をさせていただきます。  まず、最初に旧鹿角郡公会堂の利活用についてお尋ねいたします。  このことに関しては、私が議員になった当初から何度か取り上げさせていただいております。その当時は10年も前ですので、まだ図書館と一緒にということで、図書館のこともまだ本決まりになってないので先輩議員の方も何度か取り上げていましたけれども、なかなかこのことに関しては私が思うようなご答弁いただいていなかったと、私は古いものは残したいという強い気持ちがあったものですから、残してもらいたいということで再度お話しましたけれども、残さないということではないんですけれども、図書館と一緒にということだったんです。それが修復、活用していくということで、このことに対しては大変感謝申し上げたいと思います。すごく私は、ぜひあれをまちなか観光の一つの拠点として活用してもらいたいという気持ちが非常に強かったものですから、このことは大変喜んでおります。感謝申し上げます。  それで、まず最初に施設の現在の設置場所についてお尋ねいたします。  ここ数年、鹿角市は本当に雨が、平成19年の水害から、もう3回も4回も毎年のくらい水害、特に水害があって大変な状態になっております。現在の設置場所なんですけれども、これは前からですね、前に質問したときも、あそこは危険な地帯だというご答弁をいただいたこともあります。その後訂正もありましたけれども、現在の場所は危険だということで移転するとか曳き家の、曳き家して前のほうにもう少し出すとか、そのようなことを検討すべきではないかなというご意見もあるんですけれども、まずこのことについてお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 吉村アイ議員のご質問にお答えをいたします。  旧鹿角郡公会堂の設置場所についてでありますが、移転した場合は現在の建築基準法に適合させなければならず、建築当時の景観を保てなくなる可能性があります。  一方、同一敷地内での曳き家については、安全上の自主的配慮は必要なものの法的には既存不適格建築物に当たり、規制が緩和されることもございます。いずれにいたしましても、建築当時の歴史的な背景と景観を守るため、市民がなれ親しんだ現在の敷地で、敷地内で修復することで計画をいたしております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) パブリックコメントでも、そのようなご答弁いただいていると伺っております。  それで、裏ののり面のことなんですけれども、私は10年前にも一回、一般質問する前にあそこの周辺を建築関係の方とかいろいろそちらのほうに詳しい方と一緒に歩いて調査してみました。やはり裏のほうが大変危険な、そののり面を修復、修繕したみたいなお話が、このパブリックコメントの中でもある程度しているということでご答弁あったんですけれども、私が見ている限りでは10年前と大して変わらないなと思ったんですけれども、まずこのことはどうでしょうか。これパブリックコメントの中で、その危険地帯は一応のり面の、のり面の崩壊対策工事が完了していると、パブリックコメントでもそのことが出ているということが出たのですけれども、完了しているような感じはしなかったんですけれども、いつ工事を完了したんでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  旧公会堂の南側の斜面につきましては、昭和61年ごろから平成7年にかけて急傾斜地崩壊対策工事として実施されておりまして、安全性は確保されております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 専門家でないので、その当時にしたといっても今のこのような雨が多い昨今のこういう状況で、整備されていると思えないような状況なんですけれども、あれでそうすればのり面の工事はあれで終わって、そのままそこに修復して建てるということですか。もう一度お尋ねします。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 急傾斜地崩壊対策工事は完了しておりますので、安全だと考えております。現在の敷地での修復を、リフォームを考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そうすれば、まずきょう、教民の委員会のほうでも何かあした視察に行ってくるということなんですけれども、もう一度見ていただければなと思います。  いろいろ大丈夫だっていえばそれまでなんですけれども、それで10年前に私がいろいろな方から調査いたしまして、当時修復するのに約6,000万ぐらいというお話がありました。今回出された予算は1億円はかかるんでないかなとお話がありましたけども、大変この10年間の間に6,000万円が1億円以上になる、倍近くになるということに対して当局のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 修復をどの程度するかによって、この金額は変わってくることになろうと思います。やはり公の施設として一般不特定多数の方をお招きして、中で展示するということになると最低限構造上の安全性は確保しなければならない。あるいはまた傷んでるところは完全に取りかえなければならない。基礎なんかもそうなんですけれども、そういう程度の問題でありまして、実際最低限直さなければならないところを拾ってみたところが1億円ぐらいはかかるのかなという試算でございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) すごく私個人的には10年後になって倍ぐらいになったのはすごく残念だなと、どんどんやっぱり置いておけばお金かかる、ここ昨今のいろいろ消費税の問題とか資材の問題とかいろいろあると思うんですけれども、すごく、そんなにかかるのかという感覚は市民の方々にも言われるもんですから、もうちょっと早くやればそんなにかからなかったのになという思いがありましたので、お話させていただきました。  次に、施設の利活用についてですけれども、施設を修復して現在のままの利用方法だと、ただ展示会、展示場だけにするということだと余り活用できないんでないかなということです。このパブリックコメントの中にも展示場とかコンサートホールとか講演会とか音楽会とか各種練習場にも使ったらどうかというご意見が随分あったと思います。それで見学、どういう施設もそうなんですけれども、見学するだけだと滞在時間がすごく短いと。あそこの中を見学しても10分ぐらい、20分、案内人の方とお話しても30分以内ぐらいで終わってしまう。いろいろなものを、あそこの滞在時間を長くするとすれば、やはりいろいろな講演会とか音楽会とかいろいろなものに多目的に使えるような施設にしてもらいたいなと。パブリックコメントもそうですし、コモッセのほうでというご答弁もありましたけれどもそうでなくて、再度このことについてお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  施設の利活用についてでありますが、現在建築が進んでいる文化の杜交流館「コモッセ」には、講演会や音楽会に対応したホールがあり、さらに併設される市民センターには大小の研修室も用意していることから、ご提案のございましたさまざまな市民活動等につきましては、こちらを積極的にご利用いただきたいと考えております。  旧公会堂につきましては、現在民俗資料室として花輪図書館が管理しておりますが、リニューアル後は民俗資料館として当時の建物の雰囲気を生かした貴重な資料の展示を考えており、施設の管理運営については指定管理者制度の導入を予定いたしております。  内容につきましては、鹿角の歴史文化に精通する団体の協力を得ながら魅力的なPRを重ね、多くの方から興味を持って楽しんでいただけるような手法を検討してまいります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 私もこれからコモッセでいろいろな場所があるということで、それはそれでいいと思うんですけれども、例えば使用料の問題とか、あと気軽に行ける場所としてはコモッセも大変新しくていいんですけれども、特に年配の方は新しい場所でなくて昔からなじんだような入りやすい場所でちょっとしたコンサートとかそういう展示会やりたいという要望も結構私はあると思います。これはいろいろなことで、例えば小坂の町は天使館さんなんか康楽館でできないところとか、セパームでできないところは天使館でコンサートとかってやっていますよね。  そういうふうに、例えばすばらしい新しいものだけが活用できるかといえばそうでなくて、古いもののほうが入りやすいという方も、結構使いやすいとか、また料金が安いとか、そういうものもあると思うんですけれども、そういう点でちょっとした、そんなに何十人も集められるところでなくても50人ぐらいとか30人ぐらいでちょっとしたやれるもののスペースとか、そのようなもの、展示場でも、また音楽会でもそのようなことはご検討いただけないでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  今ご質問のあります旧鹿角郡公会堂、それから来年4月にオープンが予定されておりますコモッセ、それから議員もご承知だと思いますが、坂の上地区内にMIT-PLAZAがございます。半径1キロメートルぐらいのところに3カ所、大小の規模の違いがあるにしても同じような目的でそういった施設を建設する整備をするということが、果たして市全体にとってどうなのかという観点が、まず一つ重要だと思っております。  また、古くなれ親しんだ施設、そういった近場のところで文化活動、そういったものに触れたいと、こういう思いも確かにあろうかと思いますが、それぞれ市民の方々がたくさんのご意見、ご意向を持ってらっしゃると思いますけれども、現在ご提案されておりますそういった活用の方策には、先ほど申し上げました新しくオープンするコモッセ、それから既存のMIT-PLAZA、こういったものをぜひともご利用いただきながら、利用を高めて、それから生涯学習活動に励んでいただきたいなと、そのための準備を教育委員会サイドでしっかりと準備をしてまいりたいなと、このように考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) わかりました。  それでもう一点ですね、先ほどもちょっと費用の修繕費用、1億円以上かかるということで、今回のパブリックコメント、私も見せていただきましたけれども、大体21件、1件が21件で10人、十二、三人の方のパブリックコメントでした。それで私は毎日町の中であの周辺の方々からいろいろなお話を聞いているんですけれども、このパブリックコンメトをいただくときに市のほうのご提案がいろいろあったと思います。そのご提案もあったんですけれども、当時6,000万円が1億円以上かかるというときに、このご時世にそのくらいお金をかけるとすれば、もう少し市民の方々の公会堂に関する思いのある人方を集めて市民の意見を聞く会をもう少しやって、もう少し時間をかけて検討していくという方法は考えられないでしょうか。当時とまた違いまして私も、そうでないと、もし改修されたときに、1人でも多くの市民の方の意見を聞くことによって活用につながると私は考えております。コモッセも最初からいろいろずっと市民の方々がいろいろ参画してやってきました。この公会堂に関しても、当時より費用がかかるというときに、いま一度市民から意見を聞く会を、このパブリックコメントだけでなくもう少し、このパブリックコメントに意見を出す方がもっと多いかと思いましたら10名ほどの方でしたので、ぜひ自治会、区長さんとか周辺の方々とかいろいろな機会をとって、もう二、三回でもこのことに関して検討委員会をやっていただきたいなと思うんですけれども、このことについてはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) パブリックコメントにおいては、基本的にこの建物を何に使うということを、まず前提に意見を求めたというふうに考えております。先ほどから議員がおっしゃっております、例えば音楽の練習場だとか講演会の会場、何らかのダンスとかの練習場とか、そういう広いホールとしての利用と展示場としての利用とは相反するもので、それをその日その日によって展示をすぱっと寄せて何かにまた広く使うということはできないと思います。  今回のパブリックコメントについては、これを民俗資料の展示に今までどおり使うのだよと。ただし、その内容については十分考えて精査してテーマを設けるなりしてちゃんと見学するに値するものにしていくのだということで意見を求めまして、それに対しての「ノー」ということは、まずほとんどなかったと思っていますし、実際教育長も申し上げましたけれども、そういう集会とかに使う施設というのは今度新たにまたできるわけですので、この施設は展示のために使っていくという方向で考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 私は、もう少し時間をかけてほしいということでお話しさせていただいています。展示場として鹿角市の文化財でもありますし、守っていくという観点からいろいろこちらのパブリックコメントのほうでも、またご提言いただいたことも、そのことを十分に考えて出したことなので、それは尊重したいなと思いますけれども、もう少し時間をかけてほしいと。もっとあの周辺の方々からご意見をいただけないかなと、そういう意味でお話しさせていただいております。  それで、ちょっと3番と4番を逆に済みません。そういう意味で今出して工事の大体日程とかわかりましたら先に、そちらのほうを先にご答弁いただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  旧鹿角郡公会堂の修復に係る工事の日程についてでございますが、旧鹿角郡公会堂利活用計画素案では本年度に基本計画を策定いたし、平成27年度に実施設計、平成28年度に修復工事等を行い、平成29年度に(仮称)鹿角市歴史民俗資料館として開館する予定としてございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そうすれば、今年度基本計画を立てる前にまた周辺地域の自治会の方とかいろんな方からご意見をいただく機会はないわけでもないですよね。どうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  先ほど来そういったもう少し時間をかけながらじっくりと関係者のご意見を拝聴して進むべきだというご意見でございますが、私どもが現在考えているスケジュールとしましては、パブコメをいただいた後に、この間それに対して誠実にお答えをさせていただきました。これをもちまして意見を集約し、そして内部の文化財保護審議会でありますとか教育委員会の最高意思決定機関、こういったところに手順を踏んで案を示して計画の成案化も果たしたいと、このように考えておりまして、特にこの後、また広くご意見を拝聴する、そういった機会は考えてございません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) はい、わかりました。  そうすれば最後に、公会堂のことについて最後のお尋ねをいたします。花輪地区のまちなか観光としての位置づけといいますか、これはまちなか観光もでんぱくとかいろいろな取り組みをして大分浸透してきていますし、観光シーズンになりますと結構観光客、少人数ですけれども、少グループですけれども、随分町なかを歩いている方がいるなと思います。まちなか観光も大分浸透してきたなということで大変うれしいなと思っています。それで公会堂のまちなか観光としての位置づけ、例えば今建物の修復だけでなくて時計台とかいろいろあそこの周辺の景観も考えた修復と思うんですけれども、そのまちなか観光としての位置づけについてお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 観光施策ということですので、私のほうからお答えを申し上げたいと思います。
     花輪地区のまちなか観光としての位置づけについてでございますけれども、花輪地区を対象とした、まちあるき事業では中心市街地に当時の写真等を紹介する看板を複数設置しておりますけれども、旧公会堂もそのうちの1カ所としてまちあるき観光のルートの一角を担ってございます。また、JR東日本主催の「駅からハイキング」でも花輪地区の歴史をテーマとしたまちあるきコースの中に旧公会堂が含まれております。リニューアル後におきましても、民俗資料館として展示品などの見学もしていただけることから、より魅力的な観光資源として活用してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひそのようにお願いしたいと思います。意外とマップとかもいろいろ出ていますけれども、わかりづらい部分もありますので、あそこの角の、ぜひ看板を立てていただくようにお願いしたいと思います。  それでは次に民俗資料室の、公会堂のほうはこれで終わりまして、次に鹿角市文化の杜交流館コモッセについてお尋ねいたします。  まず、最初にコモッセの管理運営についてでございます。  コモッセの管理運営は教育委員会にするとの今回の提案がありました。その教育委員会でコモッセを管理運営するのは大体どのくらいか。今の時点で決まってるかどうかわかりませんけれども、何人くらい予定しているかということと、文化ホールの活用については民間の専門の管理者を公募すべきだと思うんですけれども、そのようなお考えがあるかどうかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  コモッセの管理運営につきましては、市民ワークショップや管理運営検討委員会などで検討を重ね、平成26年3月に管理運営計画としてまとめておりますが、併設する市民センター、子育て支援施設、図書館についてはそれぞれの指定管理者が担い、そのほかの文化ホールを含めた施設全体を直営として教育委員会が行うこととしたところであります。これにより、各施設との連携及び調整を図り、複合施設としての利点を生かした運営を行うことができることから、当面は直営で行ってまいります。  また、文化ホールの活用につきましては、運営経験があるコーディネーターを4月から配置し、オープンに向けたプロデュース業務を進めているほか、技術的なスタッフについては専門業者に業務委託する予定でおります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 当分は直営でということなんですけれども、この文化ホールに関してはどこの文化ホールでも大変苦戦しているというお話を聞いております。大館も民間の方がここ数年頑張って、いろいろなコンサートをやって頑張っておりますけれども大変に容易でないというお話を聞いています。それでコーディネーターをというお話だったんですけれども、私は文化ホールに関しては、やっぱり思い切った、このことに特別専門的なことのやっている方を、文化ホールの担当主任というか課長みたいな形で外部からやはり連れてきてやっていただいたほうがいいと思うんですけれども、そのことはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  専門的な、施設の効率的な望ましい管理運営のあり方の一つとして専門的な方を全国から求めたらどうかと、こういうご提案でありますが、逆に地域でそういったノウハウ、もしくは素養を持っている方がいれば、そういう方を大事にし、キーマンとして育て上げていく、その育成をコーディネーターから努めていただきながら、市民が、輪が少しずつ広がっていって、まさに市民の施設である、市民が活動してこその施設であると、そういう機運が醸成されてくるのではないのかなと、こう思っておりましたので、先ほどご答弁申し上げましたとおり、特に民間の専門のそういう人材を求めていくということは、現時点では想定はいたしてございません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) わかりました。そうすれば、もう一つですけれども、花輪市民センターがコモッセに移って花輪市民センターは市民センターで独立してコモッセの中で指定管理者としてやると、地域づくり協議会でやるということなんですけれども、私は前から市民センターの職員のいろいろな待遇改善ということで毎年一般質問をさせていただいております。それはそれで全体的な管理は教育委員会でやるから、その市民センターの指定管理者の方々はそのまま移るからということではないと思います。やはりコモッセに移ることによっていろいろな、今まで花輪市民センターの中で地域づくり協議会と市民センターの指定管理者とやってきたのと、あそこの広い場所に行って市民センターを開設するのはいろいろな意味で違ってくると思いますので、前に副市長のほうからコモッセに移ったときに市民センターの職員のことは検討しますというご答弁もいただいておりますけれども、そのようにいただいたと私は思っております。それでこの市民センターの、例えば終了時間とかいろいろな部分で、いろんなことで市民センターの職員がここで、あと終わったから私方はこれで終わるとかっていろんな部分で今までの市民センターの指定管理者とは違って、いろんな条件が違ってくると思いますので、このことについて今までどおりということでない方法を考えていただきたいと思いますけれども、このことについてお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 以前の議会で私が答弁したということでございますので、私からお答えを申し上げます。  最初にお断りをしておきたいと思いますけれども、以前の議会で私が申し上げましたのは、今吉村議員が、環境が違ってくるから改善を検討すると答弁したつもりは毛頭ございません。議事録をよく見ていただければわかりますけれども、そのときの答弁は、もし仮に市民センターだけでなく学習文化交流施設全体の管理をすることになれば、それは市民センター活動とは別の業務が加わることになるので対応を考えていかなければならない。ただし、現時点で施設管理の全てを地域づくり協議会が担うというような想定はしておらないので、ご理解くださいという答弁を申し上げたつもりで、答えておりますので、誤解のないようにお願いをしたいと思います。  それで、この移転後の市民センターでございますけれども、複合施設として全市的な利用となることから花輪市民センターについてもこれまで以上の利用が見込まれ、またコモッセ総合窓口と市民センターの受付が隣接することから、一体的に対応する場合もあると予想されます。  しかしながら、基本的には現在の指定管理業務に含まれる内容であるために地域づくり協議会の負担が特に大きくふえるものとは考えておらず、指定管理者である地域づくり協議会の職員体制もこれまでと同様の体制で対応が可能と考えております。コモッセと地域づくり協議会との連携につきましては、複合施設としてのメリットを生かすため各施設とも連絡調整を図りながら行ってまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そうすれば私の解釈が少し拡大解釈していたと、そのことについては理解しました。  あとですね、地域づくり協議会の方とお話しまして、やはり運営していく上で一緒に受付とかが隣接していたり、いろんな面で誰かがいない場合はいろいろ連携していろいろやると思うんですけれども、今までのとはやはりいろいろな面で条件が違ってくるし、また開館時間とかコンサートあったときとか、いろいろな場面が出てくると思いますので、これから運営していく上でぜひいろいろなことが出てきた場合は、そのことを考慮していただいて、いろいろな話し合いのもとに直していくというか、そのようにしていただきたいと思いますけれども、これについてはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 現在も花輪地域づくり協議会、6名の職員を基本で行っておるわけです。恐らく開館当初やはり施設の環境が変わりますので、そしてまたその文化ホールの運営、全体の運営の窓口もあり、こちらの市民センターの窓口もありというようなことで、当初は恐らく少しは錯綜する面もあるのかなと思いますけれども、最終的には窓口スタッフがふえることになりますので、地域づくり協議会職員だけじゃなくて文化ホールの受付もおりますし、その連携がうまく図られるように、なれてくれば、むしろ今までより窓口対応は余裕が出てくるのではないかと考えております。  あとは夜間、これもやってみての話になりますけれども、夜間、恐らくこれまで以上に利用していただけるのではないかなと思っておりますので、その辺の夜間の勤務体制については今詰めているところですが、若干一工夫していかなければならないのかなという段階でございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) どうもありがとうございました。今、副市長のほうで答弁いただきましたけれども、夜間のことはよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次に3番目の、次に移ります。鹿角市の災害対策についてということでお尋ねいたします。このことに関しては、昨日もきょうも、このことに関していろいろな議員の方々が質問してご答弁いただいております。福士川のことに関しても小田議員が一般質問で取り上げていただいておりますけれども、私はまた違う観点からお話しさせていただきたいと思います。  昨年、昨年の9月の一般質問で福士川のことを質問させていただきました。その当時は橋がまだすっかりできてなくて大変危ない状況でありましたけれども、その後も見た限りでは確かに橋もできました。でも、なかなか工事が進まない。地域の方々も、そうこうしているうちにまた8月の1日にまた豪雨があったと、すごい周辺地域の方々は大変不安に思っております。まだ県のほうからということで、県から委託されてないので、それはまだ決まってないというきのうのご答弁でありましたけれども、福士川の上流のほうの道路は、おかげさまで通学路にもなっているということで、あの道路の市道のほうは、市道も河川のほうで3月前に工事は早くやっていただいて大変ありがたいなと思っております。  それでですね、今後また台風シーズンが来る、去年のことを考えれば9月の16日に雨台風が来て大変な思いをしました。それでこれからこのシーズンに向かって大変その周辺市民の方々は大変不安に思っておりますけれども、鹿角市として福士川の安全、管理運営に対する申し入れを県のほうにしていただきたいと思いますけれども、このことについてはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 建設部長。 ○建設部長(兎澤 優君) 福士川の管理についてでございますが、河川管理者である県からは定期的にパトロールを実施し、安全管理に努めていると伺っております。市では、常日ごろから県との連絡を密にしており、市民から福士川に関する情報が寄せられた際には随時県に連絡・報告を行ってございます。  また、福士川の未改良区間である組丁橋から上流部の工事につきましては、県では年内に地元への事業説明会を開催すると伺っており、市としましても早期着工が図られるよう要望をしているところでございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひこれからも県のほうと緊密に連絡を取り合って、これから雨のシーズンに入りますので、ぜひ早く工事ができるように、またもし何かそういうふうな雨が降って災害になりそうなときは住民の方にいち早く情報を流していただくということでお願いしたいと思います。  それでは、次に4番目の「国民文化祭2014あきた」についてお伺いいたします。  国民文化祭開催まであと1カ月となりました。大会セレモニーとかいろいろなことを各市町村で始まっております。大会を盛り上げようという機運が高まっていると思いますけれども、1カ月ぐらい前から、もうことし、そうですね、ラジオでも、ABSのラジオでも随分今国民文化祭がこういうふうに開催されますとか、あと魁新聞なんかでも出しているんですけれども、一様にして県内に浸透していないんじゃないかというご意見がまだあります。あと1カ月ですけれども、まだ1カ月もあるので、鹿角市はかるたと神楽をやりますけれども、このことに関していろいろポスターとか張っておりますけれども、まだまだ私は市民に浸透していない部分があるんでないかなと思っております。ぜひ今後、この1カ月の最後の追い込みとして市のPR方法について、今後1カ月大車輪でやっていただけると思いますけれども、どのような方法でやるかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  国民文化祭のPRについてでありますが、これまで各地の道の駅、市内外の観光イベント、神楽フェスティバル出演予定団体の祭典時にブースを設け、チラシの配置や配布を行ってきたほか、鹿角市交流センターを会場に100日前イベント等を通して広くPRをしてまいりました。また、国民文化祭小倉百人一首かるた競技全国大会に出場する秋田県代表チームが、百人一首とゆかりのある毛馬内月山神社で必勝祈願として行ったかるた奉納試合はマスコミに大きく取り上げていただき、国民文化祭の開催に向けての機運を盛り上げるPR効果があったものと考えております。  今後につきましては、今月のかづの元気フェスタや10月の市広報での周知に加え、11月1日・2日開催の小倉百人一首かるた競技全国大会については、10月末の市民センター文化祭でもPRを行うとともに、引き続き報道機関の協力も得ながら国民文化祭開催に向けて、さらなる機運の盛り上げを図ってまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) いろいろな行事をこれはまず50年に1回になる行事だし、それから鹿角市は神楽と小倉百人一首ということで鹿角市の特徴をあらわしていますけれども、どちらかというと市民が全員見にいこうというふうな、例えばコンサートとか、隣の小坂町さんは演劇フェスティバルなんですけれども、そのようなものよりはどちらかというと地味な会だと私は思っています。ですからこのことに、この神楽とそれから百人一首に関しては、もっともっとPRしていただきたい。今、教育長の答弁でいろいろなこれからのイベントのところでいろいろやっていくというご答弁だったんですけれども、これからもあともう少しなので、ぜひPRを力を入れていただきたいと思います。  それでですね、鹿角市だけでなくて、例えば大館県北の近隣の市町村とお互いに連携とりながらPRをすると。私方も大館で何かあればということで大館の文化会館で行われるいろんなコンサートなんかも随分鹿角市のほうにポスター配布したりしてやっていますけれども、そういう一体となった、お互いに行き来して人を、参加者をふやすという方法で取り組んだほうが、よりお客さん集まるんでないか、市民が集まるんでないかと思うんですけれども、いま一度近隣の市町村と連携してPRすべきだと思いますけれども、近隣市町村とのPRというか、連携したPRは今までどのようなことをなさったでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) ご質問の趣旨は、今後いま一度近隣の市町村と連携してということでございましたので、今後のことについてご答弁をさせていただきたいと思います。  市の主催事業については、秋田県及び各市町村等の関係機関にポスターやチラシを送付し、掲示配布等の協力を依頼し、周知をしてまいりました。開催まで残すところ1カ月ほどになりましたが、引き続き同様の周知を行ってまいります。  なお、11月1日・2日の小倉百人一首かるた競技全国大会については、小坂町の演劇フェスティバルと同日開催となりますことから、両会場におきましてお互いに事業の紹介、会場への案内などを実施することで申し合わせをいたしております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今までもいろいろPRしてきていただいて、それでまず職員の方々も、もう少し全体的にどのくらい盛り上がっているものでしょうか。まず職員からと私は思うんですけれども、そのような周知はもちろん徹底していると思うんですけれども、必ず行こうというお話し合いはしているものでしょうか。再度確認します。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  市の職員も市民の一人でありまして、芸術文化活動を楽しむ、そういう思いはあろうかと思います。したがいまして、1人でもといいますか、全員がこの国民文化祭、鹿角で行われるイベントに来ていただく、もしくはスタッフとして参加していただく、そういう思いではございますが、何といいましょうか、改めて職員に号令をかけるということは想定いたしておりません。市の職員であれば、ここで開催される大きなイベントに関しては、みずから行くものであると、鑑賞するものであると、またスタッフとしてかかわるものであるという認識が職員には浸透していると私は理解しております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) どうもありがとうございました。ぜひみんなでこの50年に1回の大会を盛り上げていきたいと思います。特に、もちろん神楽もですけれども小倉百人一首は本当に鹿角市にとっては歴史のある、私方も小さいころから、また子ども会活動でも一生懸命やっていると。県内では唯一のかるたに関しては選手も出しているし、またすばらしい選手を育成していると。小学校から幼稚園からやっているという状況ですので、ぜひ小さい幼稚園から小学校、高校、中学校までこぞって行けるように先生方にも再度PRしていただいて盛り上がるようにお願いしたいと思います。  以上、お願いいたしまして私の一般質問を終わります。 ○議長(田村富男君) 以上で、吉村アイ君の質問を終わります。  ここで、午後2時10分まで休憩をとります。     午後1時51分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、順位9番、黒澤一夫君の発言を認めます。黒澤一夫君。     (16番 黒澤一夫君 登壇) ○16番(黒澤一夫君) 質問順位9番、黒澤であります。9月定例会一般質問最後となりました。皆さん疲れていることと思いますが、あと少しの時間、おつき合いをいただきたいと、そのようにお願いをしたいと思います。  それでは、通告に従い質問をさせていただきます。  最初に、自然災害に備えたまちづくりと災害復旧への取り組みについてお尋ねをいたします。  昨年、鹿角市は8月、9月の大雨で多大な被害を受けております。ことしも7月から8月にかけての長雨・大雨で建物を初め農作物等に多大な被害が発生しております。そして、先月、広島市では豪雨による土石流により大きな被害が発生し、74人の方が亡くなっているということであります。大変悲しい事態であります。亡くなられた皆様方々のご冥福をお祈り申し上げたいと、そのように考えております。  日本の地形は山あり海ありであります。鹿角市も山があって川があり、そして平地、住宅地等があり、多様な自然環境に恵まれております。そういう中で災害に強いまちづくり、地域づくりのためには平素から市民の防災に対する意識の高揚のための取り組みが必要であると考えております。この取り組みについて現状どのような取り組みを展開しているものかお尋ねをいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 黒澤一夫議員のご質問にお答えいたします。  市民の防災意識高揚のための取り組みについてでありますが、本市はこれまでも洪水ハザードマップや防災ガイドなどを全戸配布することより危険箇所や避難所の周知、及び災害に対する備えなどを呼びかけてまいりました。  一方、地域におきましては、日ごろから自治会活動を通じた住民同士の交流を活発にしながら災害時に機能する組織づくりを行うことが自然災害に対する備えとして非常に重要であるとともに、地域の防災意識の醸成には極めて有効でありますので、本市では自主防災組織が災害時に有効な活動ができるよう組織づくり、資機材の整備及び訓練活動の経費を支援し、自主防災組織を設立しやすい環境を整えております。  また、水防訓練、土砂災害危険箇所を対象とした避難訓練及び市の総合防災訓練といった防災意識の高揚に向けた取り組みにつきましても、これまでと同様に継続をし、推進してまいります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) いろいろな取り組みをしているということであります。それで、今の答弁の中にもありましたけれども、やっぱり災害から身を守るという事態になった場合については、ある程度の人数また近隣の住民での助け合いが実効あるものと、そのように考えます。そういう中で自主防災組織の育成とかいろいろな取り組みをしているということでありますので、大変そのことは心強く思っております。  現状、自治会単位での、または地域の自主防災会ということで取り組みを進め、また今後もこの取り組みを進めると期待するものでありますが、この取り組みの状況、うまく進んでいるものかどうか。また、組織的には190近い自治会の中で、どのような団体なり組織数が防災ということで取り組みを展開しているものか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  自主防災組織の組織化の状況についてでありますが、市では81自治会で79の自主防災組織が設立されております。また、自主防災組織加入世帯が本市の世帯数、総世帯数に占める割合、いわゆる世帯カバー率は約52%となっており、第6次総合計画前期基本計画の目標値である50%を超えている状況にあり、組織化は順調に推移しております。今後におきましても、引き続き未設置の自治会に対する働きかけを行い、組織化に向けた取り組みを推進してまいる考えであります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 災害の発生時においては、地域の地形や水利等に精通している消防団の力が大変重要であると思います。この消防団の通常、日常においての団員の確保、また機材の配備等十分であることを望むものですが、この状況についてはいかがでありましょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  消防団員の確保、機材の配備についてでありますが、近年全国各地で局地的な集中豪雨などにより多くの犠牲者が発生しており、本市においてもことし8月に大雨と台風による被害が報告されております。  全国的に消防団員の確保は喫緊の課題ですが、市では平成19年から機能別消防団員制度の導入及び女性消防団員の採用を行ってきたことにより、ここ数年で団員数の大幅な減少はなく、大規模災害に対応できる団員数は確保できているものと考えております。消防車両及び機材につきましても計画的に配備されており、団員が災害現場で機動力を発揮できる体制を構築しております。  また、老朽化した消防団の拠点施設等につきましても改築を進めており、機能強化に努めているところであります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 大変そういう取り組みをしているということで安心しているものでございます。  次に、熊沢川や米代川流域の川の氾濫による危険性や被害が大雨のたびに市民から懸念されております。その対策はどのように進めているものかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  熊沢川及び米代川流域の対策についてでありますが、県では鹿角管内の下流域より計画的に改修工事を実施しており、今年度は維持管理対策としてしゅんせつ工事を計画的に実施する予定と伺っております。昨年度の被災箇所につきましては、県では発注をおおむね終えており、今後は早期復旧に向けて復旧工事を進めるとともに、ことしの8月豪雨による被害につきましては、10月に予定されている国の災害査定を経て復旧対策を進めていく予定と伺っております。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) こういう災害について、国なりまた連携をとりながら復旧のための取り組みを進めているということでありますので、大変安心します。  それで、長嶺から大里河原、そして稲村橋付近までの東側といいますか、花輪寄りの堤防、それから健康ロードの道路つけ根部分といいますか、下のところが大変川の流れで掘られている、洗掘されているという状況が見受けられております。大変その川に近くに暮らしている方、また舟場から新田町、そしてまた久保田方面にかけて川に近く住まいを持ってる方々は、あそこを補強するなり恒久的な対策を講ずるべきでないかと、講じてもらいたいというお話が多々いただくわけであります。そのことについて市では現況の確認、また国なり県なりと連携をとった形で対処しているものかお尋ねをいたします。 ○議長(田村富男君) 建設部長。
    ○建設部長(兎澤 優君) 健康ロードの低内地側のほうの復旧でありますけれども、健康ロード、市道認定でございますので、市のほうで対策をするというふうに県と協議をしてございます。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) そうすれば市のほうで対処するということでありますが、これ具体的にはどうなんでしょう。川原を実際に川の側に行ってみますと大雨が来れば本当に危ないなという感じを持つわけです。その辺については、市単独では、あの米代川の流れに対してかなりな大きな工事が必要と思うんですけれども、そういう対応で改善なるという受け取り方をしてもいいのでしょうか。 ○議長(田村富男君) 建設部長。 ○建設部長(兎澤 優君) 堤防そのものの管理は県での管理になりますので、先ほど市長が申し上げましたように下流側から計画的に護岸等の整備を進めていくという現状であります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 計画的に進めるということですので、ぜひお願いをしたいと思います。  それから、もう一つ米代川の河原に砂利といいますか、かなり石があって、水が出ればその分水位が高くなるという受けとめ方を私はしております。長い目で見て大里の栃木川原からずっと上水道の取水口までの健康ロードといいますか、堤防沿いの道路の面そのものをもっとかさ上げしたような工事をして安全対策を講じていくべきではないかなと、私はそう考えているんですけれども、そういうことは検討なり取り組みをしてもらいたいというお話をした場合どうなるんでしょう。 ○議長(田村富男君) 建設部長。 ○建設部長(兎澤 優君) 豪雨の際に河川が氾濫しない、それを防ぐための方策といたしましては護岸高を上げるという方法もございますけれども、今、県では堆積土砂が最大の原因であろうと判断をしておりまして、先ほども市長が申し上げましたが、しゅんせつ工事を下流から計画的に実施している現状です。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) はい、わかりました。ぜひ計画的に進めて、安全・安心ということで取り組みを進めていただきたいと思います。  次に、昨年の夏の災害で農地の被災等あります。ことし作付できないままの農地が見られておりますが、これについては他の議員の質問で答弁をいただいておりますが、もし質問通告しておりますので、特にいただけるところがあればお願いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  昨年夏の被災農地の復旧についてでありますが、国の災害復旧事業として事業採択を受けた農地災害82カ所及び農業用施設災害85カ所、計167カ所のうち7カ所の農業施設工事が完了し、148カ所が現在復旧工事を進めております。ことし8月上旬のたび重なる豪雨等により、一部において工事の遅延が発生しておりますが、稲刈り後等速やかに着手し、来年度の作付に間に合うよう関係機関・団体等と調整を図りながら、一刻も早い復旧に向けて工事を実施してまいります。  また、国の災害復旧事業に該当しない40万円未満の災害復旧については、市独自の支援制度であります農地等小規模災害復旧支援事業により571件のうち533件が完了しており、復旧は順調に進んでおります。  なお、未完成箇所の多くは国の災害復旧工事と近接する箇所であるため国の工事の進捗にあわせ、完了する見込みであります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) はい、わかりました。  あわせまして、公共の施設、道路等の復旧への取り組みは早々に進んでいるものかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  公共施設、道路等の復旧への取り組みについてでありますが、昨年の8月及び9月に被災した市の管理施設のうち、先月末時点で道路については19件のうち13件が、河川については29件のうち17件が復旧を完了しております。完了していない復旧工事の今後の見通しについては、公園災害1件を含む19件のうち6件については今月末の完了を見込んでおりますが、13件については資材納入のおくれなどによりおおむね年内の完成を見込んでおります。  次に、教育財産関係の災害復旧状況についてありますが、末広小学校につきましては校庭への土砂流入により堆積した土砂の除去、芝生の張りかえなどの原型復旧工事を8月上旬に完了しております。平元小学校につきましては、校庭ののり面の一部が崩壊しましたが、復旧及び保護工事を9月上旬に完了しております。  また、校地及びのり面が崩落した尾去沢小学校につきましては、のり面部分については県の治山事業により復旧を進めておりますが、校地部分については治山事業と一体的な工事とすることが望ましいことから、市が事業主体となり11月下旬までの工期で復旧することとしております。尾去沢小学校のグラウンド脇の崩落箇所につきましては、地盤の状況などの調査を実施した上で工事を行う必要があることから県が調査を行っており、復旧工法、時期について調査結果をもとに検討することとしております。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 計画的な取り組みを進めているということでありますので、ぜひ計画的に早期に復旧するようお願いをしたいと思います。  次に、2番、国民文化祭あきた2014開催への取り組みについてお尋ねをいたします。  日本国中のさまざまな文化や伝統芸能が各地を旅する「国民文化祭あきたin鹿角」、当市では10月18日・19日、神楽フェスティバル、11月1日から2日、かるた競技全国大会が開催されるということであります。市民初め市外の方からもたくさん来ていただいて鹿角を楽しんでいただきたいと、そのように思っております。この開催の準備、対応は万全に行っておるかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 黒澤一夫議員のご質問にお答えをいたします。  第29回国民文化祭あきた2014鹿角市主催事業の開催準備についてでありますが、鹿角市実行委員会の中に神楽フェスティバル、小倉百人一首かるた競技全国大会、おもてなしの各企画委員会を設置し、事業内容を企画するとともに開催に向けた準備をしてきたところであります。  10月18日・19日に開催する神楽フェスティバルにはユネスコ無形文化遺産に登録されている東北地方の3つの無形民俗文化財を初めとする計10の神楽や舞楽保存会からご出演いただくことになっておりますが、調整を終え、リハーサルや当日の公演を待つばかりとなっております。また、神楽などの公演とあわせて企画展、大日堂にゆかりのある土地のツアー、シンポジウムを行うこととしており、これらについても関係団体と連絡をとりながら準備を進めております。  また、11月1日・2日に開催する小倉百人一首かるた競技全国大会には42都道府県から300人を超える選手が登録されており、その中には名人といわれる高段位の方も含まれていることから白熱した競技が展開され、大いに盛り上がるものと期待をしており、こちらにつきましても全日本かるた協会や参加団体と連絡をとりながら準備が順調に進んでおります。  おもてなし事業については、応募いただきました27人の市民ボランティアの方々のご協力をいただきながら鹿角の魅力を発信する準備を整え、国民文化祭の開催に臨みたいと考えております。  鹿角市主催事業まで残すところ1カ月となりましたが、関係団体とさらに連携を密にして、事業の目的の一つでもある鹿角市の魅力を全国に発信するための絶好の機会として捉えて万全の体制で迎えたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) わかりました。鹿角市に来た人から本当に鹿角よかったな、また来たいと思われるような対応をお願いしたいと、このように思います。  次に、花輪図書館文化会館のオープンに向けた取り組みについてお尋ねをいたします。  建設工事も順調に進み、開館が待たれますが、この開館に向けて市民への利用の周知、呼びかけが大変大事だと、そのように考えております。現在、そういう図書館がオープンする、文化会館がオープンするということに向けての宣伝といいますか、利用向上を図ると、市民から使ってもらうという形での取り組みは、どのように行っておりますかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  鹿角市文化の杜交流館コモッセの周知と利用の呼びかけについてでありますが、これまで広報かづのでの周知、イベントでのPR、花輪市街地巡回バスたんぽこまち号でのPR広告掲載を行っているほか、5月5日こどもの日に大町新町商店街で開催された鹿角こどもフェアでのPRブースの設置や塗り絵の募集、さらに7月に開催した花輪図書館フェスタでの完成模型の展示や来場者への記念品配布を実施しております。吉村議員にもお答えをいたしましたが、今後今月に行われる鹿角元気フェスタでは昨年に引き続きPRコーナーを設けるほか、10月の市民センター文化祭においてもPRコーナーの設置を予定いたしております。また、今年度から市広報にコモッセサポーターの活動を毎号掲載しているほか、来月号ではコモッセの利用方法について特集ページを設け、周知を図ることとしております。  今後につきましても、開館記念事業などコモッセオープンに向けて市広報等を通じて周知及びPRを図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 文化会館を利用したさまざまな行事等期待されるわけですけれども、市としてもこの会館を利用したコンサートや文化講演など継続的に市民へサービスすると、そういうイベントを継続的に行うべきだと、こう思うわけですが、そのような考え、また予算的には年間を通じてどういうような見積もりをしているものかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  文化ホールの取り組みと予算についてでありますが、コモッセが取り組む事業の一つとして市民への新たな芸術文化鑑賞機会の提供を掲げており、文化ホールでのコンサートや講演等の開催は市民の期待が高いものと認識をいたしております。このことから、文化ホールの事業計画ではアーティストや著名人によるコンサートや講演会の開催といった鑑賞型事業と、地域の芸術文化活動など市民みずからが参加する参加型事業、さらにはさまざまな分野の芸術文化事業をバランスよく組み合わせることが必要であり、いずれも市民のニーズに合う内容が求められております。現在、市民サポーター組織において事業計画の内容を検討しておりますが、その中でコモッセサポーターによるニーズ調査など分野や事業内容を分析しながら事業計画へ反映させてまいりたいと考えております。  また、予算につきましては、事業計画において継続的な開催が望ましいものや年度ごとに目玉となる新たな事業などが想定されますので、計画的に必要な予算の確保に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 3番の3つ目、これ市長から答弁していただきたいと思うんですが、たくさんのお金を使って建設したコモッセであります。この開館に合わせて市内の経済の活力、そして人のにぎわいが大きくなるということが求められる、期待される、そのように思います。このコモッセを拠点とした市の活性化への取り組み、今後どのように展開していくものかお聞かせいただきたいと思います。市長、お願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) それでは、私のほうから答弁させていただきます。  コモッセを拠点とした市の活性化への取り組みについてでありますが、平成20年度に策定しました中心市街地のまちづくりの将来像と方向性を定める鹿角市まちづくりビジョンにおいてコモッセは文化交流拠点機能を担い、市民の生活や学習・文化活動を支援する都市機能の充実と鹿角文化の枠と魅力を集積し、市民や観光客に発信する鹿角文化の総合拠点として位置づけられております。また、鹿角市文化の杜交流館管理運営計画では、基本方針の一つに多様な活動や交流の促進によるにぎわいの創出を掲げております。  このことから、コモッセでの市民活動や学習活動を推進し、文化ホールを中心に多くの市民が参加、鑑賞する機会を創出しながら集客機能を発揮するとともに、コモッセサポーターを活用した市民の自主事業の実施、さらには商店街と連携したスタンプラリーや特典などにより買い物客の周遊を促すなど中心市街地における人の往来を生み出す取り組みを、積極的に推進してまいります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) ぜひたくさんの市民の力を合わせてこのコモッセ、文化会館皆さんから利用いただくように取り組みを進めていただきたいと。また、私たちも一緒になって取り組みを展開したいと、そのように考えておりますので、ぜひその季節季節でみんなで力を合わせて取り組みをしていきたいと、そのように思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、人口減少と高齢者の住みよいまちづくりを進めるための取り組みについてお尋ねをいたします。  例年青少年、高校生が学校を卒業すると同時に進学あるいは就職ということで市外へ移り住んでおります。若者ですから勉強、勉学、働くということが大事なわけですが、鹿角から出ていけば出ていったぐらいの人数が帰ってこないという現状があります。このことはある意味で避けようがないことなんですが、やっぱりこれに何か市としても対策、対処が必要だなと考えております。いわゆる学校卒業したら、またある程度年々働いて経験をしたら、また鹿角へ帰ってきて居を構えることを望んでおります。ぜひこの取り組みを今後、そのような若者が鹿角へ来ると、鹿角へ行きたいというような思いになるような取り組み策を講ずるべきと考えるんですが、この取り組みについて、市ではどのような考え方、取り組みを展開しているのかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  地元へのUターン対策についてでありますが、高校卒業後進学や就職のため市外に転出する若年者が多いのは本市の人口動態の一つの特徴でありますが、進学や就職により市外へ出て知見を広げ、経験を積むことは自分自身のキャリアアップを図る上では意義のあることであり、本市としましてはそうしたさまざまな分野で学んだことや経験を地元で生かしたいと考える若年者がUターンできる場を確保することが重要であるというふうに考えております。  1人でも多くのUターン者を、Uターンを実現するためには得た知識や技術を生かせる雇用機会の確保や充実が不可欠と考えており、企業誘致のほかUターンする方の市内企業とのマッチング支援や企業支援などの効果的なUターン促進策について政策研究所において調査研究を進めながら検討しているところであります。  なお、近年の人口動態を見ると高校卒業後の転出が多い中、5年間でどれだけの転入が見られたかを示す純移動率が他市町村と比べ若年層で高くなっており、大学卒業後や就業経験を経て地元に愛着のある若年者が転入する傾向があるものと捉えております。  このため、今定例会に過去3年間の転入者に対するアンケートの実施に係る予算を計上しておりますが、その中でも若年者の転入理由等を調査したいと考えておりまして、アンケートの結果も踏まえながら若年層の転入傾向を一過性のものにはしないような取り組みの方向性を見出してまいりたいと考えておるところであります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) はい、わかりました。短期で取り組める政策、また時間を要する取り組み等あると思います。ぜひそれぞれ積み重ねて若者がまた鹿角へ帰ってくるという環境づくりをお願いしたいと、そのように思います。  それから、高齢者の健康増進への取り組みが十分に行われているか伺うということで質問の通告をしております。昭和20年、昭和21年から昭和24年、昭和25年までの世代が今70歳というところへ来ております。これから数年でこの年代の方々元気な方々がふえるということが予想されます。病気しない健康なままの市民がふえるということを期待するわけでありますが、この取り組みについてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  高齢者の健康増進の対策についてでありますが、高齢者の健康づくりでは生活習慣病の予防と早期発見のため健康診査の受診や治療の継続を啓発するとともに加齢に伴う心身機能の低下等の老年症候群に対応するための介護予防への取り組みが重要となっております。健康診査については、平成24年度より後期高齢者健診対象者全員へ受診券を送付し、受診の強化を図っております。介護予防については、65歳以上で要介護認定を受けていない高齢者を対象に介護予防基本チェックリストを送付し、生活機能の低下が心配される方の早期発見に努めております。  また、介護予防事業のうち各自治会単位で開催している地域生き活き元気塾につきましては、運動健康講話、情報交換などを6回シリーズで行い、地域の皆さんに介護予防の必要性を理解していただいております。  介護予防は体力的な側面ではなく個人の生きがい発見や社会参加が重要な要素であり、高齢者が個人の意識を高め、地域で主体的に活動することが健康づくりにつながることから、今後も啓発に努めるとともに関係団体などに働きかけながら事業を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) いろいろ介護とかそういう対応をするということであります。今後、今まで以上にさまざまな高齢者がふえるということで介護サービスまたは複数のサービスの提供、施設等が必要だという声も出るかと思うわけですが、市でこのような施設なり介護のサービスの状況というのは十分賄うことができるのか、賄われているのかということでお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  介護サービスについてでありますが、今年度が第5期鹿角市介護保険事業計画の最終年度であるため、これまでの運営状況を検証しながら、現在平成27年度から平成29年度までの3年間を計画期間とする第6期計画の策定作業に取り組んでおります。介護予防の取り組みとして前期高齢者の健康づくりが重要であり、今後団塊の世代が前期高齢者となることから、これらの要素も考慮に入れながら人口や要介護認定者数の予測、必要なサービス量の推計を行い、第6期の計画策定を進めてまいります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) わかりました。ぜひ市民の皆様、また高齢者の皆さんも安心して暮らせるような政策環境づくりをお願いをしたいと思います。  次に、5番の県道66号線十二所花輪大湯線の整備について質問させていただきます。  それで、鹿角市から大館市のほうへ向かうという場合国道103号、それからこの県道66号線、あとは八幡平の黒沢部落を通っての大館比内方面へという路線があると思いますが、現在三ツ矢沢地内別所川にかかる新田橋ありますが、幅が狭いと、また大型車の通行も大変厳しいという状況にあります。また、史跡尾去沢鉱山から三ツ矢沢地内へ行くまでも道路の狭いところ、カーブのきついところたくさんありまして、安全通行という面からは少し改善を要するのではないかなと考えております。この辺の改善を行って、三ツ矢沢地区も鹿角市では外れの自治会といいますか、集落になります。通り抜けの地域ですので、ひとつ安心なことは安心なんですが、道路の改善も必要であると考えております。この取り組みについて、現状どのような取り組みを行っているのものかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  県道十二所花輪大湯線三ツ矢沢地内の拡幅改良についてでありますが、これまでも県が計画的に整備を進めておりますが、県からは新田橋のかけかえを含め計画延長380メートル、幅員7メートルの道路改良として新規事業化に向け調査を進めていると伺っております。市といたしましても、この路線は主要な幹線道路であることから早期に安全・安心な通行が確保されるように県に強く要望してまいります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) わかりました。ぜひそのように進めていただきたいと、そのように思います。  次に、西山農免道路の改修についてお尋ねをいたします。  いわゆる西山農免農道、これまでも大雨台風等でたびたび通行どめとなっております。現在も通行どめの状態ということで、この対策、改修の対策といいますか、通年通行ができるような状況を整え、市民からもとっていただきたいと思うわけです。この取り組みについて、現状どうなっているものかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  西山農免道路については、大変市民の皆さんにご迷惑をおかけしておりますことをおわび申し上げます。恒久対策についでありますが、西山農免道路は県営農道整備事業により整備された幹線農道であり、切り土・盛り土を多用する路線であるため久保田橋周辺の切り土区間では豪雨によりたびたびのり面が崩落しており、現在、県営堪忍沢地区地滑り対策事業にて地下水の除去などといった地すべり対策工事が実施されております。この事業期間は平成28年度まででありますが、農道の安全を確保するため工事の完了後も当面の間、のり面のゆがみ・ひずみ等の監視を行っていくよう県へ働きかけてまいります。  また、恒久的な対策については、既設道路の拡幅や道路勾配の修正といった抜本的な改修事業は多額の費用を要するため計画はございませんが、現在実施している地すべり対策事業とか国の災害復旧事業を利用するとともに、通常の維持管理体制を強化しながら安全対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 通行どめ、立入禁止ということで札が立っているわけですが、内密に私歩かせていただきました。のぞきです。見れば途中で建設会社の土場といいますか、また果樹園なり畑があるので、その辺は農家の方通ってるわけです。私もそれに一緒に歩かせて見させていただきました。  のり面は久保田橋から行きまして右も左も崩れていると。右側は道路が折れていると。ガードレールも折れて空中の状態という状況でありました。まあきょうあすということは、あの状況を見ればなかなか改修も容易でないと思いますけれども、せっかくの道路でありますので、ぜひ県なりそういうところと協議しながら早期の通行ができるように取り組みをお願いしたいと、そのように思っております。  最期の質問になります。鹿角短角牛の生産及び畜産業の振興についてということでお尋ねをしたいと思います。  鹿角市の特徴はと私たち議員の行政視察等でいけば、農業と温泉の町だという挨拶を最初にかわします。そういうことで農業というのはやっぱり鹿角市の本当の基幹と、大事な柱だと思っております。現在世界では食料不足と、今よりも食料が足りなくなるということが言われております。これも確実な状況なわけですが、そういう中でやっぱり鹿角市の財産は農地であります。農業であります。農業と食料の生産、そして観光を結びつけた産業振興を行っていくべきだということを考えております。
     もう一つは短角牛の生産を振興するということで500頭の牛舎をつくって今短角牛500頭飼育するということで取り組みを展開しております。私は食料生産、そして短角牛、黒毛和牛繁殖をあわせて放牧と観光、そして食料生産ということで鹿角の農業をこれまで以上に規模の大きいものに、産業に育てていくべきだと、そのように考えております。ここ1、2、2つ細く書いておりますけれども、合わせてお話を聞かせていただきたいと、このように思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  まず、1点目の農業、食料生産、観光を結びつけた産業振興策についてでありますが、国の農業政策の見直しや食生活の変化などにより農業を取り巻く環境が変化している中で農業そのもののあり方についても、単に農産物を供給するにとどまらず、ほかの産業との連携や6次産業化を進めることにより付加価値を高め、競争力を強化する必要性が高まっております。  このような背景のもと、本市におきましても北限の桃や鹿角牛といった農産物の生産振興とブランド化を推進するとともに地域の農産物を活用した商品開発を支援しているところであります。また、平成24年より開催されております伝説の里かづの体感泊覧会・でんぱくにおきましても本市の農産物を素材とする体験メニューが用意されているなど観光分野での活用も広がっております。今後も豊かな農産物と食文化を地域の振興に生かし、所得を高める取り組みを進めてまいりたいと思っております。  2つ目の観光牧場の設営でありますが、県内には3カ所ぐらいあるようであります。現在、本市の公共牧野において指定管理者である秋田県畜産農業協同組合鹿角支所により農産物バイヤー等の視察受け入れが行われており、鹿角牛を初めとする多くの牛が豊かな自然の中で健康的に育成されていることに対し、参加者からは好意的な評価が寄せられております。  しかし、常設の観光放牧場を整備することにつきましては、放牧牛にかかるストレスや防疫の面でも留意する必要があるほか場所や規模の検討、観光ルートへの組み入れの可能性など課題を整備する必要があることから、今後の鹿角牛ブランド価値の向上と観光資源としてのニーズを見きわめながら判断することとし、まずは鹿角牛のブランド確立に向け、供給の拡大と安定及び増頭に向けた施策を最優先に進めてまいる考えであります。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) 観光牧場ということになればまず広大な敷地を要するということで、今市長お話しするようになかなか容易でないということは理解するわけです。私はやっぱりこれから例えば短角牛でも日本中どこにでもいるという牛ではないわけですね。そういう意味ではやっぱり短角牛プラスアルファという商品に力を持たせるといいますか、そういう取り組みをぜひ行うべきだと思っておるわけですが、短角牛500頭ということ自体が、まずすごい商品のネームバリューを大きくしていると。さらに、プラスそれを、何ていいますか、それを高めるための取り組みが必要だと、そのように思っております。いずれ鹿角で短角牛500頭ということは、かなりな短角牛そのもののシェアが鹿角に集まってくるということになるわけですね。ですから、その辺もあわせて牛舎での500頭飼いということも一つですが、あわせて特徴を持たせた取り組みが必要だと思うわけです。こういうお話したわけですけれども、その辺についてはどうでしょう。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  まず、鹿角牛については夏山ふるさと方式を利用した放牧牛であるというふうに思っております。そこで観光牧場、先ほど申し上げましたが、県内でも3カ所ありますけれども、やっぱり規模の問題とか商工の問題、それよりも今現在500頭規模増頭で計画をしてやっていますが、ふれあい農園のような、そういう子供たちと一緒に遊べるような方向にもっていったほうが、むしろ今の段階ではいいのかなという考えを持っております。そういう場合は、まず可能であります。その辺も考えながら進めていきたいと。  まずはこの500頭、これに向かってみんなで協力しながら取り組みを進めさせていただきたいと。現在でも首都圏から月に2頭買い、1頭買い、どんどん来てますので、それを大事にしながら、できるだけ早く500頭に達成していきたいなと思っております。 ○議長(田村富男君) 黒澤一夫君。 ○16番(黒澤一夫君) わかりました。早期に500頭、またさらに鹿角市の短角牛ということで名声が高まることを期待したいと、そのように思います。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田村富男君) 以上で、黒澤一夫君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。     午後3時01分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後3時03分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程追加 議案の上程 ○議長(田村富男君) ただいま議案3件及び請願2件、陳情1件が提出されました。  お諮りいたします。  ただいま提出されました議案及び請願・陳情について、これを本日の日程に追加し、直ちに議題にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田村富男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。  議案第74号工事請負契約の変更についてから議案第76号平成26年度鹿角市一般会計補正予算(第6号)についての3議案についてを議題といたします。  順次提案理由の説明を求めます。教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 議案第74号であります。工事請負契約の変更について。  平成25年2月22日に議決され、同年2月27日に契約締結した(仮称)学習文化交流施設建設工事について、工事請負契約事項を下記のとおり変更し、契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求める。  平成26年9月17日提出、鹿角市長。  契約金額を36億4,665万円を37億3,929万2,4000円に変更するものであります。  提案理由は、賃金及び物価の上昇に伴い、契約金額の変更をするものであります。当初契約の契約事項第25条第6項に、いわゆるインフレ・デフレスライド条項でありますけれども、これに基づき去る7月28日に請負業者から請求がありました。これに基づき金額の算定の基準日を7月31日とし、出来高確認、及び残工事量の算定、残工事分のスライド額を算定し、これをもって8月18日から協議を開始し、同月27日に税込み9,264万2,400円の増で合意に至ったものであります。  続きまして、議案第75号であります。工事請負契約の締結について。  下記のとおり、工事請負契約を締結するため地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求める。  平成26年9月17日提出、鹿角市長。  契約の目的であります。鹿角アメニティパーク武道場建設工事。  契約の方法は指名競争入札。契約金額は2億520万円。契約の相手方は株式会社小板橋建設代表取締役・小板橋広吉であります。  議案資料のほうをごらんいただきたいと思います。鹿角アメニティパーク武道場建設工事の概要であります。  工期でありますが、平成26年10月1日から平成27年8月31日を予定しております。  構造規模はそれぞれ鉄筋コンクリート造2階建て、建築面積361.92平米、延べ床面積664.08平米であります。双方とも既存体育館への渡り廊下の面積を含んでおります。  主要外部仕上げについては、記載のとおりであります。主要内部の仕上げについてでありますけれども、柔道場・天井杉合板杢目張り、天井高が3,750ありまして、腰壁の部分高さ2,130、2メーター13までですけれども複合フローリング、それから上をグラスウール吸音材。  空手剣道場でありますが、天井の仕上げは同じです。天井高が4メーター25センチありまして、これも腰壁部分、高さ2メーター13センチまでは複合フローリング、そこから上の部分をグラスウール吸音材としております。  柔道場・空手道場両方とも体育用の鋼製床でありますが、柔道場のほうについては柔道用のスプリングつきとなっております。  図面のほうをごらんいただきたいと思います。配置図のほうでありますけれども、既存クラブハウスの真西側,現在あるモニュメントの後ろ側になりますけれども、ここの部分に2階建てで増築いたします。大体の大きさで申し上げます。1階平面図柔道場でありますけれども、畳の枚数にして5間四方が競技場、場外としてぐるり4周に1間半分スペースがございます。  2階空手剣道場でありますけれども、空手が8メートル四方、中のスクリーンをかけてある部分のところが競技場、外側のますが剣道場、10メートル四方が剣道場であります。  以上で説明を終わります。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 一般会計補正予算書をごらんいただきたいと思います。  議案第76号平成26年度鹿角市一般会計補正予算(第6号)であります。  今回の補正は、がんばる地域交付金の交付限度額が確定したことに伴う事業費の追加、また8月1日の豪雨による農地等の小規模災害の復旧支援事業補助金を追加計上しております。  第1条でありますが、歳入歳出予算の補正は歳入歳出それぞれ1億1,574万6,000円を追加し、総額をそれぞれ180億303万5,000円とする。  予算の款項目の区分及び金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」による。  平成26年9月17日提出、鹿角市長。  7ページ・8ページをお開きください。  歳入であります。13款2項1目1節総務管理費補助金のがんばる地域交付金1億1,051万1,000円は歳出6款、8款、10款に計上したそれぞれの事業に充当しております。  17款2項1目1節の財政調整基金繰入金523万5,000円は、市単独事業の補正財源として繰り入れを行っております。  9ページ・10ページをお開きください。  歳出です。6項1項11目農地費の農地等小規模災害復旧支援事業523万5,000円は、補正予算第5号で農地等小規模災害復旧支援事業費補助金30件分を計上しておりますが、申請状況から不足分と見込まれる15件を追加計上いたしました。  7款1項2目商工振興費の鹿角市交流プラザ整備事業3,816万6,000円は、空調設備を更新するための実施設計委託料及び工事費です。  2項3目観光施設費の大湯温泉総合振興プラザ整備事業3,530万3,000円は、空調設備を更新するための実施設計委託料及び工事費と電気設備、屋根防水改修工事費です。  8款3項1目河川総務費の河川整備事業1,400万円は、河川護岸工事2件分の計上です。  11ページ・12ページをお開きください。  10款6項3目体育施設費の体育施設整備事業2,304万2,000円は、体育施設の建物劣化調査業務委託料と花輪市民プール・ウォータースライダー改修工事費です。  以上で、説明を終わります。 ○議長(田村富男君) 提案理由の説明を終わります。  これより順次質疑を受けます。  初めに、議案第74号について質疑を受けます。質疑ございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田村富男君) ないものと認めます。  次に、議案第75号について質疑を受けます。質疑ございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田村富男君) ないものと認めます。  次に、議案第76号について質疑を受けます。質疑ございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田村富男君) ないものと認め、質疑を終結いたします。  これより議案の付託を行います。本日提出されました議案3件及び請願2件、陳情1件につきましては、お手元に配付しております議案及び請願・陳情追加付託表のとおり、所管の常任委員会に付託し、審査をお願いいたします。  以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後3時14分 散会             平成26年 第5回鹿角市議会定例会              議案及び請願・陳情追加付託表                             (平成26年9月17日提出) 1.常任委員会  ┌──────┬──────────────────────────────────────┐  │委員会名  │付       託       内       容             │  ├──────┼──────────────────────────────────────┤  │総務財政  │議案第76号 平成26年度鹿角市一般会計補正予算(第6号)中        │  │常任委員会 │        条文                            │  │      │        歳入全款                          │  │      │26請願第2号 地域経済の発展と雇用の安定に関する意見書提出を求める請願   │  ├──────┼──────────────────────────────────────┤  │教育民生  │議案第74号 工事請負契約の変更について                  │  │常任委員会 │       ((仮称)学習文化交流施設建設工事)             │  │      │議案第75号 工事請負契約の締結について                  │
     │      │       (鹿角アメニティパーク武道場建設工事)            │  │      │議案第76号 平成26年度鹿角市一般会計補正予算(第6号)中        │  │      │        歳出 10款教育費                      │  │      │26陳情第10号 ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する陳情   │  ├──────┼──────────────────────────────────────┤  │産業建設  │議案第76号 平成26年度鹿角市一般会計補正予算(第6号)中        │  │常任委員会 │        歳出 6款農林水産業費 7款商工費 8款土木費       │  │      │26請願第3号 「鹿角の地酒による乾杯を推進する条例」の制定を求める請願   │  └──────┴──────────────────────────────────────┘...