長久手市議会 2017-09-04
平成29年第3回定例会(第4号 9月 4日)
平成29年第3回定例会(第4号 9月 4日) 平成29年第 3回定例会
平成29年第3回
長久手市議会定例会(第4号)
平成29年9月4日(月)午前9時30分開議
1.本日の議事日程
日程第1 一般質問
(個人質問)
山 田けんたろう議 員
吉 田 ひでき 議 員
田 崎あきひさ 議 員
ささせ 順 子 議 員
伊 藤 祐 司 議 員
1.本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
1.会議に出席した議員
議 長 加 藤 和 男 副議長 青 山 直 道
1番 上 田 大 2番 林 みすず
3番 なかじま和 代 4番 山田けんたろう
5番 大 島 令 子 6番 ささせ 順 子
7番 木 村 さゆり 8番 山 田かずひこ
10番 佐 野 尚 人 11番 田 崎あきひさ
12番 吉 田 ひでき 13番 さとう ゆ み
14番 じんの 和 子 15番 岡 崎 つよし
16番 伊 藤 祐 司 18番 川 合 保 生
1.会議に欠席した議員
な し
1.
地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者
┌─────────┬───────┬─────────┬────────┐
│市長 │吉田 一平 │副市長 │鈴木 孝美 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│参事 │平野 泰久
│市長公室長 │高嶋 隆明 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│総務部長 │青山 均
│くらし文化部長 │加藤 正純 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│くらし文化部相談監│浅井 雅代
│建設部長 │角谷
俊卓 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│消防長 │吉田 弘美
│市長公室次長 │水野 泰 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│総務部次長 │浦川 正
│くらし文化部次長 │川本 保則 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│福祉部次長 │成瀬 拓
│福祉部次長 │中野 智夫 │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│建設部次長 │加藤 英之 │教育長
│堀田まゆみ │
├─────────┼───────┼─────────┼────────┤
│教育部長 │加藤 明
│教育部次長 │川本 晋司 │
└─────────┴───────┴─────────┴────────┘
1.職務のため議場に出席した者
議会事務局 局長 福岡 隆也
議会事務局 主幹兼議事係長
貝沼 圭子
午前9時30分開議
○議長(
加藤和男君) ただいまの出席議員は18名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりです。
これより日程に入ります。
――――――――――――――
○議長(
加藤和男君) 日程第1、一般質問を行います。
個人質問の通告がありましたので、発言を許します。4番山田けんたろう議員。
[4番 山田けんたろう君
質問席登壇]
○4番(山田けんたろう君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、早速ですが、時間も限られておりますので、質問に入らせていただきます。本日は4点質問をさせていただいております。
まず1点目、着衣泳の導入について。
(1)
長久手市内において水の事故の発生状況はどのようか。
(2)市内において水の事故につながるような危険な場所はありますか。また見廻りや対策はどのようか。
(3)子どもへの水の事故に関する啓発、指導の状況はどのようか。
(4)小中学校の授業への導入や市内の子ども、保護者等、市民参加型の
着衣泳教室や
着衣泳体験会を開催すべきと考えるが、いかがでしょうか。
以上、御答弁をよろしくお願い申し上げます。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。消防長。
[消防長 吉田弘美君登壇]
○消防長(吉田弘美君) 着衣泳の導入につきまして、4点質問をいただいておりますのでお答えをさせていただきます。
1点目について、消防が出動した水の事故は、過去10年間では、平成21年に愛・
地球博記念公園のプールで溺水事故が1件ありましたが、それ以降はありません。
2点目について、市内にある
農業用ため池は、一般の方が出入りできないように
管理用フェンスが設置してあります。職員等による通常の
パトロールや草刈り等の
維持管理業務の際にも状況確認を行い、適正な維持管理に努めています。
3点目について、小中学校における水の事故に関する啓発については、夏季休業前に、愛知県
教育委員会からの通知に基づき、各学年に合わせて安全についての指導をしています。また、学校のプールにおいては、水泳の授業が始まる前に全校指導により、安全なプールの使用方法について指導がなされています。そのほか、教員には救急救命に関する研修を、消防署の職員を派遣して、毎年実施しています。
次に、保育園における水の事故に関する啓発については、
プール遊びが始まる前に
プール遊びの方法や安全対策についての周知が図られています。また、保育園では、水遊びの際には「準備体操をする」「
プールサイドから飛び込まない」等の注意事項に加え、子どもだけでなく、大人と一緒に水に入ることを繰り返し伝えています。
4点目について、学校での着衣泳については、現在、市内三つの小学校で行われています。教育課程では、実態に応じて行うこととされており、指導者の確保など安全に配慮しつつ、最終的には学校の判断により実施しています。また、市民参加型の
着衣泳教室等については、市が利用できる
プール施設が限られており、現在のところ、開催は考えていません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 御答弁いただきまして、ありがとうございます。
1点目、2点目についてなんですけれども、過去10年間で1件ということでありまして、またモリコロパークのプールで、それ以後溺水事故が小中学校でも起きていないということで、今後とも教職員の皆様、また引き続き安全管理のほうをよろしくお願い申し上げます。
別添の参考資料をつけさせていただいておりますが、表紙は着衣泳の状況でございますが、2枚目、3枚目のほうは警察署より御協力をいただきまして、御提供いただいた資料でございます。昨年の水難の発生状況は1,505件、前年比でプラス55件、水難者数は1,742名で前年比107名、うち死者・
行方不明者は816名に上り、前年比25名となっております。このうち子どもは162名であり、水難者は217名、そのうち死者・
行方不明者31名を数えております。また、8割の確率で着衣での水難とあり、溺死であったと伺っております。毎年これだけの方が水難に遭われております。毎年夏休みを迎えますと、テレビ、新聞では、悲しい水の事故が毎日のように報道されております。本市では、過去10年で1件の事故、しかもプールということでしたが、この表5のほうを見ていただきますと、最も事故が多いものは、海・河川が多く、プールは、表のとおり少ない状況でございます。また、プールでの事故は、逆に管理体制がしっかりしておりますので、あってはならないと思います。私の幼少期、長久手の30年、40年前は、今よりも野池が多くて、またフェンスで囲ってある池も少なく、また
ブラックバスや
ザリガニ釣りで市内の野池に出入りしておりました。また、夏休みは終わったばかりですが、家族や友人と海や川に行ったものでございますが、時には30年、40年前は、杁ケ池で水泳する大学生も拝見いたしたこともございます。執行部の大先輩の皆様はもっと野池とかで遊んだ世代だとは思っておりますが、2点目で市内にある
農業用ため池は、一般が出入りできないように
管理用フェンスが設置されていて、職員が日常的な
草刈りパトロールを行って適正な管理に努めておるとありましたが、
農業用ため池以外のそういった場所は考えられるでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 当局の答弁を求めます。建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君)
農業用ため池以外のため池についての水難事故というふうに御理解させていただければよろしいでしょうか。
農業用ため池以外の部分のため池については、中にはフェンスがないものもございますが、一応形的に入れないようなことにはなっております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君)
農業用ため池、そういう管理体制のもとにある池につきましては、こういった答弁でもいただけるような管理体制になっているんですが、やはり市内をうろうろしていますと、簡単に子どもが入れるような野池はまだたくさんございますし、子どもは想像を超えた探求心を持って、人の入らないような場所で釣りをしたり、魚とりをしたり、探検をしたりするのが習性というか、本能でございますので、そういった場所も今後ともチェックしていっていただきたいなと思っております。
次の質問なんですが、一番初めの着衣泳の資料にもございますが、これは愛媛県の大洲市の
大洲消防署様から御提供いただきました資料になります。着衣泳というのはふだん着に靴を履いたまま水に入り、その怖さだとか、泳ぎにくさを体験するものでございます。その中身としては、また指導者、各学校の参加者などでも異なりますが、あくまでもふだんの生活の中で、不慮の水難に対するもので、プール、水泳の授業とは全く別のものでございます。4点目の御回答で、学校での着衣泳については、現在三つの小学校で行われておりと御答弁いただきましたが、私も
ヒアリングさせていただいた結果、
長久手小学校、東小学校、市が洞小学校での開催をされているということでございましたが、今回の質問を私が提出させていただくに当たり、各小中学校での着衣泳の実施状況や実施内容までのそういった詳細を教育部の方が把握されていましたか。
また、教育課程では、その学校の実態に応じて行うという御答弁をいただきましたが、これは
文部科学省の
学校体育実技指導の「水泳指導の手引」の
文面そのものでございますが、
長久手市内の小中学校における実態というものは何でしょうか。
○議長(
加藤和男君)
教育部長。
○
教育部長(加藤 明君) 御質問をいただく前は、教育部は知っていたかということでございますけれども、着衣泳をしている小学校があるということは承知をしておりました。
あと、実態に応じてということで、実態とはどのようなものかということでございますけれども、その学校のある市町村内に危険な箇所があるかどうか。海辺だとか、池があるかなどの一般的な危険箇所が想定されるかどうかということで、実施をする、しないということで、実態に合わせてということでございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。私が各小学校に
ヒアリングをさせていただいておりますと、前もって教育部のほうからちょっと質問があったとか、そういった話がございましたので、ふだんからそういったところまで目配りをしていただきたいなと思っております。
実態に応じてということで、長久手は香流川や杁ケ池、海や大きな河川がないので、それほど着衣泳の導入に関しては重要視されていないかもしれませんが、近年はテレビや新聞の報道でも着衣泳は多く見かけますし、
文部科学省の
体育実技指導にもそれは実態に応じてということでございますが、実施するようにと載っております。全国の市町、小中学校で現在取り組まれておりまして、近隣市町でも長久手市では参考でございますが、お隣の尾張旭市では、小中学校9校のうち8校で行われ、また市民プール独自の開催もされております。瀬戸市では、28校のうち11校で行われております。先ほども御答弁いただきましたが、
長久手小学校、東小学校、市が洞小学校で実施されているということでございますが、このほかの小学校に広がりをつくることはできないでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
教育部長。
○
教育部長(加藤 明君) 着衣泳が広がっていかないかということでございますけれども、現状では教育課程にないので、学校長の判断によって、実施をしております。学校の授業での実施は、夏季休業中の水泳指導もあり、水の入れかえ等に多額な金額もかかり、学校によっては、できないという現状があります。現時点では、積極的に拡大していこうという考えは持っておりません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 御答弁ありがとうございます。
一番大きな小学校の市が洞小学校でも毎年開催されておりまして、教員の先生方や、またあと、御指導の
ボランティアの方にも伺いましたら、何ら難しいことはありませんので、
子どもたちのためにどんどん広がっていっていただきたいと、教育現場からもお願いをされておりますので、前向きに広がっていっていただけたらなと思っております。
私に着衣泳の導入の依頼のあった保護者様は、西小学校の校区の方でございました。プールでの指導は実施され、事故もなく大変ありがたいことでございますが、ふだんの生活、お友達と遊ぶ中、またアウトドア、そして旅行先での水難から
子どもたちを守るために、小中学校での普及を望んでおります。子どものときの経験は、大人になったころに効果を示す部分も多いとございます。また夏休みの期間や夏休みの
開放プールを利用して、親子で学び、親子で水難の怖さを共有して、家に帰ってからも家族で話し合う機会を設けていただきたいと願っております。水難に際してのファーストエイドを親子で共有するよい機会だと思っております。学校の教員の負担であるならば、
長久手小学校、東小学校のこれも
ヒアリングの結果、御指導いただいたのですが、また外部の講師ですね、
日本水難学会の方や
水上安全法の資格を持った消防署員、そして
長久手小学校、東小学校は
日本赤十字社愛知県支部へ
ボランティアの申し込みをして開催をしております。現在、ほかの学校に広げないということでございますが、ほかの学校を調査してみますと、
プール指導の最終日だとか、
開放プールの最終日に導入をしています。場所がないなら大学連携がありますので、大学のプールを生かしたり、ふだん利用の少ない福祉の家の歩行浴、小さいですけれども、そういったところから小規模ですが始めていったらどうでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
教育部長。
○
教育部長(加藤 明君) いろいろなところで着衣泳をやったらどうだというお話でございますけれども、繰り返しになりますけれども、学校のプールに関しましては、先ほどお答えしたとおりということでございますし、今のところ積極的に拡大するということは、今のところは考えていないということでございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 福祉の家は。
○議長(
加藤和男君) 福祉の家の関係、福祉部のほうで。
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 福祉の家を活用した訓練。
[「歩行浴の」と呼ぶ者あり]
○
福祉部次長(成瀬 拓君) (続)そうですね、歩行浴の中での着衣泳的なものがちょっとスペース的な問題とか、構造的に可能かどうか、この点について、済みません、まだちょっと現場のほうには確認をしておりませんので、また機会がございましたら確認のほうをしたいと思います。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
今回のこの質問に関しても、あとこの後のこども110番もそうなんですが、どうも学校現場と教育部、そして執行部の方とちょっと温度差というか、情報共有の少なさが感じられます。学校の教員の皆様からは、本当に何ら難しいことはないので、できることならそういった体験をしていただきたい。また親子で学ぶ機会をつくっていただきたい。また
日本赤十字社、そして消防隊員の皆様からもこういったことは各市町でも広がっておりますし、子どもが溺水事故に巻き込まれるのは、やっぱり着衣のときにあります。そういったところで、まず本当に今回御協力いただきました
大洲消防署の皆様、そして警察署の皆様、そして各
ヒアリングをさせていただいた自治体、学校の皆様からぜひ導入していただきたいと大きなエールがあったことを申し添えさせていただきます。
また、長久手市の
子どもたちのために、また親子で悲しい水難の事故が起きないように、着衣泳の各学校での親子で学ぶことができる
着衣泳体験教室の早期の開催を願って、まずはこの質問を終わります。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 二つ目、こども110番の家について。
(1)現在の市内の登録件数はどのようでしょうか。また、家宅や事業所等の種別はどのようでしょうか。
(2)新規の登録や更新時の手続はどのようになっていますか。
(3)子ども、保護者への周知の方法はどのようにされていますか。
(4)登録者、
登録事業所への訪問や
アフターフォローは行っているでしょうか。
(5)長久手市
安全メールや各小学校の
配信メールへの登録や
スクールガードへの参加を推進し、こども110番の家を日常的、積極的に子どもの安心安全に生かしませんか。
以上、御答弁お願い申し上げます。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。
教育部長。
[
教育部長 加藤 明君登壇]
○
教育部長(加藤 明君) こども110番の家について、5点御質問をいただきましたので、御答弁させていただきます。
1点目について、平成29年度の登録件数は257件で、家宅55件、事業所202件です。
2点目について、毎年度1月に各小学校を通じて、
設置協力者への継続と
新規協力者の発掘を依頼しています。主に、
PTA地区委員が継続依頼のため訪問し、年度ごとに承諾書を提出していただいています。
3点目について、こども110番の家の位置を確かめることができる「長久手市
安心安全マップ」を2年ごとに改訂し、全小中学生に配布しています。小学校では、
通学分団会で教員から話をしたり、現地指導をしたりして周知をしています。また、保護者に向けては、
PTA手帳に具体的にこども110番の家を明示し、配布しています。
4点目について、
PTA地区委員が
設置協力者を訪問し、1年間のお礼を伝えるとともに、2点目でお答えしたとおり、継続の依頼を行っています。
5点目について、地域全体で子どもの安心安全を見守ることができるように、保護者へ長久手市
安全メールや各学校の
配信メールへの登録を推進するとともに、
ホームページ等でこども110番の家や
スクールガードへの参加について、周知を行っていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 御答弁ありがとうございます。
こども110番の家についての質問を出させていただくに当たり、私の家、そして事業所もこども110番の家に登録されておるんですが、市民の方からこども110番の看板をつけているんだけど、実際何をやればいいのか、事業所の代が変わったり、家族のほかの方が登録したりとかして、承諾書はサインはするんだけども実際何をしたらいいのかという
アフターフォローに関してお願いがありましたので質問で上げさせていただきました。
平成29年度の登録件数は257件で、家宅55件、事業所202件ということでございますが、これは現状の数だとは思いますが、新規登録は平成28年度は幾つございますか。また、この中で昼間時間帯や登下校中の時間帯の在宅や
有人事業所などのある程度の把握はされているでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 今、新規の登録の毎年度の件数ということですが、申しわけございません、ちょっと手元に資料がなくて把握はしておりませんが、例えば平成26年度の全体の件数が272件、それから平成27年度が284件、平成28年度が257件ということで、若干の推移はございますが、増加及び減少をそれぞれ繰り返しておるということでございます。
また、在宅しているかどうかの確認につきましては、特に行ってはおりません。お願いをし、こういったもともと
通学路こども110番の家ということでやらせていただいていますので、子どもさんが来たときには、お願いしますというお願いをして、趣旨を伝えておるという状況でございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
やっぱり効果検証を図っていただくにも毎年の統計はとっていただきたいですし、こども110番の家だと思って駆け込んでも不在であったり、また家宅の中で人の目につきにくいところで不審者に追いかけられても全く意味がなくなってしまいますので、こども110番の家に登録する際に、有人だとか、在宅時間の了承を得て登録をしていただいていることは大前提でございますが、まずそのあたりをいま一度お時間のあるときにでも確認していただけたらと思っております。
また、PTAの地区委員さんが冬の寒い中、自身の足で登録や更新のお願いに回っていただいております。大変にありがたく感謝を申し上げるところでございますが、添付させていただいている南小学校区のこども110番の家の資料でございます。通学路にある110番の家に関しましては、
子どもたちには周知され、今のところ私の事業所に関しても大きな事件もなく、一度ちょっと緊急でおトイレを貸してください、こども110番の家ですよねといって訪ねてきてくれまして、大変ありがたいなと思ったことがあります。通学路とか、大きな道沿いの目立つ場所ならわかりますが、少し離れた場所、こういった地図を見ますと、住宅街の中にもあるんですが、子どもにこのマップを渡しているということでございますが、子どもがこれを見てどのあたりにこども110番の家があるということはまずわからないと思っております。まずこの現地指導、あと親子でこういったところにあるんだよ、何々さん家がそうなんだよという時間を設けていただきたいと思いますが、そういうようなことはできますでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
教育部長。
○
教育部長(加藤 明君) 先ほど第1答弁で御答弁させていただいたとおり、通学路については、教員から現地指導を行っております。通学路以外ということになりますと、やっぱりこういう地図を見ていただいて確認をしていただくということになろうかなというふうには思っておりますけれども、通学路以外に御父兄の方だとか、PTAの方だとか、その人とこども110番の家を確認するということは、今のところはちょっと確認ができていません。学校によって違うかもしれませんけれども、今のところ私どもの手元には、確認できるような資料は今持っておりません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) これを学校の児童たちに配布しているということでございますが、持ち帰って、そのままになってしまっては何の意味もないので、御自宅に持ち帰って、御家族と確認していただくような、そういった案内だとか、そういった時間をつくるように、教育部、そして学校のほうから働きかけていただきたいと思っております。
最後になりますけれども、最後の安心メールの登録でございますが、私の質問の仕方が悪かったのかもしれませんけれども、こども110番の家のメール登録という意味で質問をさせていただいております。こども110番の家に長年協力されているお宅、お店からの実際お話を聞いたら、先ほどの何をしたらいいかわからないだとか、先代からの引き継ぎでわからなくなっている。家族のほかの方が登録したので、私はよくわからないという、在宅と、あと事業所にいる方によって、全く110番の意味がわかっておられない方もいますので、そういったところの110番の家としての新たな意識づけというか、いま一度意識づけを図っていただく意味で、こども110番の家が257カ所もあるならば、257カ所の新たなセーフティーステーションとして積極的にこどもの安全に活用していただきたい。そのような意味で、各学校が配信する不審者情報だったり、災害で早期の下校をさせますだとか、そういったメールを110番の家の人が知る。そして安心・
安全メールも事故が起きましたとか、不審者が出ましたというところがこども110番の家の人に通知で伝わることによって、一歩家の前から出たり、事業所の前できょうは大変だったねとか、登下校中の子どもに声をかけていただくことによって、お互いの安心・安全な相乗効果が生まれると期待しております。本当にお金も労力もかかりませんので、積極的なメール登録の配信をお願い申し上げまして、この項目を終わります。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 三つ目、あったかぁどの普及について。
(1)赤あったかぁど、青あったかぁどの発行状況はどのようでしょうか。
(2)優待内容の利用状況はどのようでしょうか。
(3)あったかぁど協賛店舗・協賛施設の現状をどのように捉えていますか。
(4)積極的に協賛店舗・協賛施設を拡大し、地域に根差した市内の店舗や事業所の活性化と、あったかぁど事業の普及拡大の相乗効果を図るよう努めませんか。
以上、よろしくお願い申し上げます。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。
福祉部次長。
[
福祉部次長 成瀬 拓君登壇]
○
福祉部次長(成瀬 拓君) あったかぁどの普及について御質問いただきましたので、答弁させていただきます。
1点目について、平成28年度のあったかぁどの交付枚数は、赤あったかぁどが1,485枚、青あったかぁどが1,183枚で、合計2,668枚でした。また、平成22年度に現在の写真つきの新カードに変更して以降、平成28年度末までの累計発行枚数は、赤あったかぁどが1万586枚、青あったかぁどが8,180枚で、合計1万8,766枚です。
2点目について、現在、あったかぁどの利用については、N−バスの無料乗車、長久手温泉の入泉料割引のほか、市内協賛店における特典が受けられます。N−バス、市内協賛店の利用状況については、具体的な数値を把握していませんが、長久手温泉については、平成28年度は、赤あったかぁどは3万3,909回、あったかぁどデーを含む青あったかぁどは3万3,597回の優待利用がありました。
3点目、4点目については関連がありますので、一括して答弁させていただきます。
協賛店舗は、多いとは言えない状況ですので、今後、高齢者が積極的に外出したくなる仕組みづくりの一環として、あったかぁどの優待を利用できる店舗を拡大し、事業の普及促進に努めていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 御答弁ありがとうございます。
今までの高齢者外出促進の中で、幾度と触れてきましたあったかぁどでございますが、平成28年度までの累計発行数、赤あったかぁど1万586枚、青あったかぁど8,180枚で1万8,766枚という結果でございましたが、この中に再発行の枚数は含まれていますでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(中野智夫君) その中にあったかぁどの紛失した件数に関してですけれども、再発行した枚数もその中に含まれております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 把握をされていないということで、今現在、赤あったかぁどの利用については、N−バスの無料乗車だとか、共通して温泉の入泉割引だとか、市内の協賛店の特典が受けられるということでございましたが、ホームページ上に載っていませんトヨタ博物館だとか、名都美術館の利用のチェック体制はどのようにされているでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(中野智夫君) 今御質問がありましたトヨタ博物館と名都美術館のチェックといいますか、毎月それぞれの施設のほうから請求書と、あと名簿というものをいただきます。それに従いまして、市としては、支払うというような形でやらせていただいております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
ちょっと再発行に際して、年間数枚再発行を受ける方とか実在しておりまして、その中でカードの裏に記載があったりだとか、向こうのトヨタ博物館や名都美術館での記録と、そのあたりの整合性がとれているのか、ちょっと心配な部分がございますが、そのあたりはどうでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(中野智夫君) ただいま御質問がありました文化施設の優待事業の対象となっている施設に関して、そういった整合性とか、チェックをしているかというところに関しましては、あくまで支払うところの件数という意味ではチェックはしておりますけれども、年間を通して、どなたが何回使ったかというような集計に関しましては行っていない状況になっております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
そういった意味で言い方は悪いかもしれませんが、悪意をもって再発行されるという方はまずみえないと信じておりますけれども、やはりちょっと使われている方、御本人もわからなくなってしまうと思いますので、やはりカードと優待店の数字の整合性、記録の整合性を総合的にとるシステムは早目に確立していただきたいと思っております。
あと、実際に協賛店が今少なくて、実際、あったかぁどの効果がないような、余り感じられないような状況になりますが、協賛店をこれからふやして、また近隣市町でも道の駅計画等ございますので、あぐりん村などで、今ちょっとパンの割引サービスとかありますけれども、全体的な割引を市民向けにされたりとか、そういうことは考えませんでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(中野智夫君) 今御質問ございましたあったかぁどの連携と、あと協賛店の拡大といったような御質問であったかと思いますけれども、第1答弁でお話ししましたようなバスの無料と、あと温泉の割引といったもの以外に、今お話があった協賛企業に関してはまだまだ多いとは言えない状況というのは、こちらとしても把握をしておりますので、今後は御提案ありましたように、あったかぁどの利用方法と、あと特典のあり方についても含めて拡大できるかどうかというところで検討のほうは進めていきたいと考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。よろしくお願い申し上げます。
最後に、こういった市民向けの優待カードや市の施策を新たに始めることは、非常に難しいと思っております。せっかくこういったカードのシステムがあるので、N−バスも市内全域を走っておりますし、商工会もございます。そして市内にはたくさんの個人店がございます。諸般の報告でもありましたし、以前の長久手温泉の経営状況報告でも話がありましたが、名東区に新たな温泉施設、競合店の出店があり、競争が激しくなると聞いております。やはり最後に長久手温泉でも頼りになるのは、市民の皆様の利用であると思っております。そしてイオンが開店しまして、イケアさんももうすぐオープンです。まちを回らなくても、1カ所で何でもそろってしまう時代になりました。長久手市は人気なまちで、これからもどんどんある意味、外資系からの出店がふえてまいります。こういった三方よしとよく言われますけれども、世間と売り手と買い手、長久手市と事業者と市民が三方よしの関係でいられるように、ポイント事業をたくさんふやすよりも、まずこのシンプルなシステムを使って、長久手市で市民と売り手と買い手が相乗効果で潤うように、このシステムを普及していただくことを願いまして、この質問を終わります。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 4項目め、災害時のペット対策について。
(1)現状の対応、対策はどのようか。
(2)長久手市地域防災計画では「ペットの取り扱い」として記載はありますが、具体的にはどのような流れでしょうか。
(3)市内では現在、何頭の犬、猫が飼育されていると把握していますか。
(4)過去の防災訓練で犬、猫等ペットの同行避難の事例はありましたか。また、今後ペットの同行避難を実施する予定はありますか。
(5)長久手市はペットの同行避難を勧め、防災計画では、避難先で決められた場所での飼育を原則としています。具体的なペット専用の避難所の想定と避難スペースの確保や仮設テント、リードフック等の設備面の準備、ペットシーツ、ペットトイレ等の備品面の備蓄も今後必要ではないでしょうか。
(6)ペットを家族として大切にしている市民も多く、ペットの命も人命と同じくとうといものであります。また近年はゲリラ豪雨などの局地的、急速、急激な災害に見舞われ、想定外の形での避難を強いられるケースがあります。そのときは避難所での当日の現場合わせのルールづくりをする時間や人員も不足するはずであります。事前にペットの同行避難の具体的検証を行い、問題点を洗い出し、それを参考にしたペットの同行避難での避難所運営の具体的な運営方法、ルールづくりが必要であると考えますが、いかがでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。
[くらし文化部長 加藤正純君登壇]
○くらし文化部長(加藤正純君) 災害時のペット対策について、御質問いただきましたのでお答えさせていただきます。
1点目について、本市では、飼い主が災害発生に備えて準備しておくための「災害時のペット対策について」というパンフレットを作成し、狂犬病の予防接種集合注射の際に配布しています。また、「長久手市小・中学校避難所運営マニュアル」では、犬、猫などのペット類と避難所に一緒に避難する同行避難は問題ありませんが、避難者が生活する建物にぺット類を入れることは、動物アレルギーや衛生上の問題、咬傷事故等のトラブルが発生する可能性が高いことから原則禁止することと定めています。
2点目について、同行避難した場合、避難所利用者登録票に同伴希望と記載すると同時に、ペット登録台帳に記入していただきます。その後、指定された場所につなぐか、ケージに入れて飼育していただくことになります。
3点目について、狂犬病予防法に基づき登録されている犬は、約3,500頭です。猫については、法令の定めによる登録の必要がないため、飼育数は把握しておりません。
4点目について、防災訓練において同行避難という形ではありませんが、小型犬を連れてこられた事例はあると聞いています。同行避難の訓練については、今後、防災訓練の中で検討していきたいと考えています。
5点目について、避難所におけるペットの飼育場所は、それぞれの避難所の状況に応じて、避難所運営者が決めていくものであると考えています。また、仮設テント、リードフック等の設備面については、今後、先進事例を研究していきます。なお、ペットシーツ、トイレシート等は、「災害時のペット対策について」に記載しているとおり、飼い主の方が準備していただくものであると考えています。
6点目について、「長久手市小・中学校避難所運営マニュアル」の実効性の向上を目的として、全ての小・中学校において学校教職員及び地域の方との意見交換を行い、ペットに関することについては課題となっているため、引き続きルールづくり等について意見交換をしていきたいと考えています。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) 御答弁ありがとうございます。
昨日、日曜日にでも各地で防災訓練が行われました。防災意識の高まりや訓練の熟成、醸成が高まるにつれて市民はより具体的な疑問をお持ちになっております。その中におうちで飼われているペットの災害時の対応があります。その件について質問させていただいておりますが、添付資料の環境省の発行しています、御協力いただいて、御提供いただきました冊子の表紙と最後のページが2部ずつあるんですが、長久手市が配られています「災害時のペット対策について」というパンフレットを狂犬病の予防接種のときに配布しているということでございますが、このパンフレットでは同行避難を勧めておりまして、市の防災計画では、避難所で決められた場所での飼育が原則とされています。そこからの具体的な指示はございません。この環境省の資料はちょっと中が抜けておりますが、本当に具体的に指示が書かれておりまして、マイクロチップの普及だとか、人とペットの関係を重く見た、より具体的な内容となっております。長久手市のこのパンフレットは、非常に今、ここにはないんですが、環境課で配布されているものだと、三つ折の小さなものでございます。非常に乏しく映りますし、あと個人的に動物病院で予防接種を受けられた方はどうされているのか、お答えください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) ペットのパンフレットの配布でございますが、先ほど申し上げました狂犬病の予防接種のときに配布しているとともに環境課のほうで配布しております。ペットの病院で受けた分については、今ちょっと配布はしておりません。
それからペットの避難所でのあり方についてというのは、避難所避難所で、それぞれ状況等も違いますので、これから市民の方を含めて避難所のあり方を含めて検討していきたいと考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
後ほど質問させていただきますけれども、環境省では、今、この秋に避難所での具体的なペットの居場所について、ガイドラインの再改訂をしております。また、後ほど各自治体におりてくると思っております。御答弁いただきました中で、長久手市の地域防災計画では、風災害対策計画、そして地震対策計画内においても、ペットに関することはわずか2行でありまして、避難者が避難所へペットを連れてきた場合は、避難所ペット登録台帳に登録するとともに、避難所や飼育ルールをその避難者に周知徹底することだけとなっております。先ほどの御答弁で、「長久手市小・中学校避難所運営マニュアル」と頻繁に出てきますが、それはどのようなもので、また避難所の運営者とは誰を指すのか教えてください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 「長久手市小・中学校避難所運営マニュアル」について、御質問いただきましたので、お答えさせていただきます。
避難所運営マニュアルにつきましては、ことしの3月に作成させていただいたものです。そちらの内容につきましては、具体的に避難所の目的ですとか、役割、発災当初、市の職員、学校職員が実施する事項等が書かれております。避難所の運営につきましては、避難者である市民の方、住民の代表の方が運営していくことになります。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
ちょっと避難所運営マニュアルに関しましては、また何かの機会に質問させていただきたいと思っておりますが、あくまでも本当に避難時、避難場所のお任せという状況が今聞いてとれました。環境省や内閣府が進めるガイドラインによりますと、獣医師会や市内の動物病院の獣医師の方との連携までうたっておりますが、本市のそういった連携状況はどのようでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 今、まだ連携等につきましては、まだ取りかかっておる最中で、これからいろんなことを進めていかなきゃいけないということは思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。
長久手市の防災計画では、長期避難が主とされておりまして、最近のようなゲリラ豪雨や、急な冠水だとか、竜巻とかでの避難というところまでは考えられていないというのが、常々職員の方からうかがっております。しかし、いざ避難となった場合に、避難所でいろいろあれこれ決めている暇はないと思っております。そういった誰が運営していくのか、誰が指示をするのか、誰が組織図をもってアドバイスをしていくのか、そういった部分は早目に策定していただきたいと思っております。そして獣医師会や獣医師の方との連携、市内にはたくさん獣医師さんがいらっしゃいますのでそういった方から
ヒアリングをしていただいて、また早目の組織構築をお願いしたいと思っておりますが、先ほどから避難所の現場合わせの状況が聞いてとれますけれども、実際犬でも3,500頭がいるということで、避難場所でのペットの居場所やゾーニングぐらいは事前にできるのではないでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 先ほどから議員おっしゃることは重々重要だということは承知しております。今、長久手市は市内一斉防災訓練ということで、まずは各小学校区ごとで開催をさせていただいて、その中で毎回毎回課題を見つけて、できるだけ実態に合った訓練ということでさせていただいております。その中で今のペットに関する避難についても非常に重要だと認識しておりますし、
長久手市内にもたくさん犬を飼っていらっしゃる方がいらっしゃるので、幸い環境課は同じくらし文化部でもありますから、今後このあたりの情報共有をきちっとさせていただいて今後の防災訓練に役立つにような、例えば今おっしゃったような具体的なゾーニングも含めて一度MJM会議の中で御提案させていただいて、今後どうするかということについては、検討させていただきたいと思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。
○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。市民の皆様からたくさんのお声をいただいております。愛犬家やペットをたくさん飼っている方が市内に多くみえますので、ぜひとも早目の整備を進めていただきたいと思っております。避難所のペットの災害についてのパンフレットでもございますが、ペットに関しては飼い主の責任は、まず大前提でございます。事前に調べた結果や答弁を伺っていますと、やはり飼い主任せ、避難所任せ、当日任せという部分がたくさん見えてきます。過去の東日本大震災では、避難所への同行避難やペットの位置づけが明確化しておらず、泣きながら断腸の思いで家宅に置いてきてしまい、衰弱死してしまった例や、そのまま被災死してペットも亡くなってしまったり、避難時に家に置いてきてしまったがため、連れに戻ったところ二次災害に遭われたり、また避難所は避難所でペットが逃げ出し、防疫上の問題になったり、鳴いて迷惑になったり、またストレスからほかのペットや人にかみついてしまったりと悲しい事例が多く報告され、避難所におけるペットの取り扱いや避難所とペットの切っても切れない絆もあり、避難時、避難方法、避難所におけるペットの取り扱いの重要性については、東日本大震災以降、国を挙げて見直されてまいりました。ところが、記憶に新しい熊本の震災を受けまして、動物アレルギーや衛生面、ペットの事故などが具体的にしてきたにもかかわらず避難所で起きました。飼い主側が避難所での迷惑を恐れて、あえて避難を拒んだり、避難されてからも周囲の迷惑を気にされて、みずから避難所を出て、車中泊や独自で夜露をしのぎながら、ペットと野外で暮らされていた事例が多く挙げられました。先ほども質問の中でお話ししましたが、平成28年に内閣府では避難所ガイドライン、避難所のペット対策について、事前にペットの同伴ルールを決めておくことが重要、避難所でペットを飼育するための居場所の確保やケージの用意をするなど具体的な対応を示しました。
また、ことし平成29年4月には、内閣府の中央防災会議では、防災知識の普及訓練の中で、飼い主による動物の同行避難や避難時での飼育の準備に触れて、避難所運営の管理等、避難時における家庭動物のためのスペース確保に努めるものと示しました。そのため、環境省では今新たに災害時の取り扱いガイドラインの見直しとして避難所でのより具体的なペットの保護、飼育について改訂を進めています。特に直下型の地震や風水害、ゲリラ豪雨など、緊急を要する即応性の高い災害について、ペットの受け入れを避難から先の対応ルールづくりを今現在行っております。これは環境省に確認しております。これから、各県や市町に何らかの形で指示があるものとして、私は期待をしております。長久手市においても3,500頭の犬、そして把握されていない猫、また、鳥や他のペット、家庭動物を含めますと、その数の多さは想像にたやすいとは思っております。人命を第一とする防災計画避難所運営ではなく、ペットは家族と思う市民のためにも、ペットの居場所を含めた安心・安全な避難所ルールを早期に策定していただくことを強く願って、質問を終えます。ありがとうございます。
○議長(
加藤和男君) ないようですから、山田けんたろう議員の個人質問を終結します。
この際、暫時休憩します。再開は10時45分といたします。
午前10時29分休憩
――――――――――――――
午前10時45分再開
○議長(
加藤和男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
個人質問を続けます。12番吉田ひでき議員。
[12番 吉田ひでき君
質問席登壇]
○12番(吉田ひでき君) よろしくお願いします。
1項目め、質問をさせていただきます。
市長の在任6年間における各施策の取り組みについて、今回は1項目集中して質問をさせていただきます。
(1)行政の施策(予算)・職員体制(体質)等は「パーキンソンの法則」になりやすいと言われています。平成17年第3回定例会でこの関係を質問し、当時の町長公室長は法則の内容について答弁を残されています。この12年の間に幹部職員初め、トップは町長から市長へと変わっているため再度確認したいです。本市執行部の部長・次長級職員は「パーキンソンの法則」という言葉を聞かれたことはありますか。
(2)平成28年第4回定例会に今の参事へ、平成19年第4回定例会では、当時の
経営企画部長、今の副市長にも質問していますが、回答はいただけませんでした。現市長は、この「パーキンソンの法則」についての認識はどのようでしょうか。
(3)来年は平成30年となり平成も一区切りになります。行政の施策は先例・慣例から抜け出せず、ずるずると継続されているものが多々あるように思います。過去20年・30年と続けている本市独自の施策はどれくらいありますか。
(4)吉田市政も早6年となります。この在任中に長期継続施策の見直し、また、廃止等とした施策は幾つですか。
(5)平成元年から平成23年に建設された公共施設のうち、市制施行後、平成24年以降に修繕・改築・改修等を行った施設に対する予算の支出総額はどれくらいになっていますか。
(6)(5)の総額のうち、どれくらいの基金が取り崩されて充てられていますか。
(7)納税者は、「増税施策」と「減税施策」のどちらを喜ばれると現執行部は判断し、日々の業務を行われていますか。
(8)本市独自で「減税」を考えられる施策条例等はどのようなものがありますか。
(9)吉田市政は、10年、30年、50年先を想像し、「市民力づくり」「職員の人材育成」に努力されていると思います。長久手市の税収増のピークを何年後と予測し、「人づくり」に取り組んでおられますか。
(10)市長は6年間、市民の前で「まちづくり」「人づくり」を話しておられますが、市民や職員から市長の話はどうも抽象的で理解しづらいとの声を聞きます。禅問答のような言葉の繰り返しより、将来を担う小・中学生、このまちを築いてこられた高齢の方々にもよくわかるように、市長の施策指示を理解されている各部長が言葉にして「まちづくりシミュレーション説明」をケーブルテレビやインターネット等の媒体を使い、動画の発信はできないでしょうか。
多く質問しましたが、よろしくお願いします。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。総務部長。
[総務部長 青山 均君登壇]
○総務部長(青山 均君) それでは、市長在任6年間における各施策の取り組みについて10点御質問をいただきましたので、順次御答弁をさせていただきます。
1点目、2点目につきましては、関連がございますので一括して答弁させていただきます。
「パーキンソンの法則」の定義は、第1の法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」、第2の法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」と認識しています。これまでに、職員の人材育成や事務改善のため、決裁規程を見直し、決裁の簡素化や文書の削減、各課において朝礼と終礼の実施を徹底し、顔を見ながらの業務報告の実施や5S運動に取り組み、職場環境の改善と業務の合理化志向の意識づけ、課長がマネジメントし、課の目標を課員全員で設定、共有、実践するなどの取り組みを行ってまいりました。また、行政改革指針に基づき、行政評価を活用し、業務の改善を図っています。
3点目について、過去20年以上継続して実施している本市独自の施策は、姉妹都市事業や高齢者文化施設優待事業など、13事業あります。
4点目について、見直しや廃止とした事業の件数は、行政評価の結果からになりますが、C田市長就任後の平成23年度事業以降、「運営主体の見直し」、「縮小」等の見直しとした事業が42件、「廃止」とした事業が18件でした。そのうち20年、30年といった長期にわたる事業ではありませんが、数年間継続していた事業のうち、事業効果を検証した結果、廃止とした事業が3件ありました。
5点目、6点目は関連していますので、一括してお答えします。
平成元年から平成23年までに建設された公共施設で、市制を施行した平成23年度から平成28年度までに修繕・改築・改修等にかかった支出総額は、約6億9,000万円です。また、それに対し、充てられた基金は、4億3,000万円です。
7点目について、必要な行政サービスを提供するためには、適切に課税を行う必要があると考えます。
8点目について、本市では、市税条例において個人市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税について、市都市計画税条例において都市計画税について、また市国民健康保険税条例において国民健康保険税の税率について定めています。これらの税率については、条例の改正により税率を変更することが可能です。
9点目について、税収見込みにおいては、市税全体として今後5カ年度にわたり増収傾向が続くと予測しています。さらに将来にわたっては、経済動向の不確定さ等により流動的な部分もありますが、「長久手市将来人口推計報告書」において、就業人口、すなわち実際に就業している人の人口が平成37年ごろまで増加すると予測されていることから、そこまでは増収傾向が続くと考えられます。税収減になったときに備え、今からまちづくり、人づくりを行っています。
10点目について、これまでも市長みずからが、さまざまな行事での挨拶の際や広報裏表紙「いっぺいといっぷく」や市HPの「にょぜがもん」を活用し、市が目指すまちづくりについてお伝えしてきました。小中学生についても、給食の時間等を利用して児童生徒と市長が懇談し、まずもって「あいさつ」が何よりも重要であることや、地域のつながりがこれからの時代には必要であることなどを直接伝えてきました。今後も、こうした会を給食の時間等を利用して続けていきたいと考えています。各部長がインターネットやケーブルテレビ等を通して市民に説明することは考えていませんが、施策を市民の皆さんにわかりやすく説明する必要性は認識しています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) ありがとうございました。たくさん回答をありがとうございます。再質問をさせていただきます。
パーキンソンの法則、この質問も4回目の質問です。皆さんからすると、かなりくどい質問かと思われるでしょうが、丁寧な説明をいただきまして、ありがとうございました。
これ簡単に言いますと、一つ、役人は常に自分の部下をふやすことを望むが自分の競争相手を持つことは望まない。二つ、役人は役人相互の利益のために、仕事をつくり出す。このことがまた、公務員のピラミッド組織の肥大化をもたらすと昔から言われております。答弁いただきました総務部長にお尋ねします。今の答弁を聞きながら、そちらに着席してみえます皆さん、住民の皆さんの税金から給料をいただかれ、行政の施策仕事を担当されている皆さんは、プロフェッショナルの方々ですか、お尋ねします。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) 私なりに責任をもって、皆さんからいただきました大切な税金を有効に活用できるよう業務に生かせるように努力をさせていただいております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) では、最近事務仕事の関係のミス業務が多く感じます。これは今の市長が失敗もよしと常日ごろから言われていることがやはり原因なのでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) 吉田議員がおっしゃられる意味は若干違うのではないかというふうに思います。市長が常々おっしゃっている失敗を恐れないというのは、そういう意味で、失敗を許容しているという意味ではございません。決まり決まったルーティンの業務であったり、それから数字を積み上げたりする仕事であったり、そういったものについては、失敗が許されないということで、常々ミスがないように努力をしているところですけれども、まだ若干そういった部分がございますので、ダブルチェックをすると、業務の内容ですね、そういったところをしっかりと見直しながら減少に努めていきたいというふうに思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 最初からきつい質問になりましたけれども、それでは(1)、(2)の関係でお尋ねします。
パーキンソンの法則を承知、認識されているとの回答でしたからお尋ねしますが、施策判断の中心となられるのは、市長公室長かどうなんでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) 施策の判断ということにおいては、行政機関も組織で動いておりますので組織として判断させていただいておるということです。そういった意味で、政策係等、経営企画課を担当している市長公室長としてもその部分については、管理をしているということでございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしましたら、財政判断の中心となられるのは、総務部長と捉えればよろしいでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) そのように御理解いただければよいと思います。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしますと、先ほど認識していただいているというパーキンソンの法則、これは納税者の皆さんにとってプラスなんでしょうか、マイナスなんでしょうか、どのように認識されておられますか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) パーキンソンの法則につきましては、そもそも例えば行政は役人のために仕事をふやすだとか、仕事のために役人をふやすだとか、そういういわゆるパーキンソンの法則も、これ60年近く前の法則でいわゆる昔よく言われるお役所仕事といいますか、そういったことの皮肉、批判だと思っておりますけれども、その行政ニーズを的確に把握に努めて効率的な事務事業の遂行をしていくということ、そういったパーキンソンの法則についての行政運営を排除するという、そういった認識でございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしましたら、そのことを期待して、次の(3)(4)の関係をお尋ねします。総務部長にお尋ねします。
よく
教育委員会を傍聴させていただきますと、社会教育関係の施策事業などに、教育委員さんから毎年同じような御指摘を受けておられます。
教育委員会部局だけのことではないと思います。部長や次長、課長の皆さん方は、人事異動されたときに、過去2年、3年の関係委員会の議事録や各課にある要綱や要領を熟読はされておられますでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) 管理職が人事異動した際には、事務引き継ぎというルールがございまして、これは規定でも設けられておりますけれども、それに基づきまして、若干それぞれの事務引き継ぎの様式についてまでは定めておりませんが、そういった中で今までの事業の進捗状況であったりとか、課題、それから将来に向けての行っていくべき事業等についての引き継ぎは、それぞれで十分にやっております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 5月15日付の資料照会の回答をいただいております。補助金交付要綱は46要綱ありました。今の時代の状況に適しているかどうかなどは、部課長が変わられたときには熟読されて内容確認はされておられますでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) それぞれの部課長で内容について概要であったりとか、熟読というところまでちょっと私、そこまでのところはわかりませんけれども、内容については把握をしているものと思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) これ、資料照会をお願いしましたときに、かなり時間をとっていただきました。総務部に一括してファイリングなんかはされずに、各課に任せて要綱なんかはあるということで、その総務部のところに集中的に管理できるようなことは難しいのでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) 補助金等の要綱の制定、あるいは一部改正についての法規審査という面では、総務部の中の行政課というところがその業務を担っております。それで、中身、全てのものを集約できないかということでございますが、これについては、文書の全てどういったものがあるか、それを目次として、文書の保存については定めておりますので、その中で閲覧が可能というふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) ぜひ総務部で、どの課がどのような文書を持っているかは、ぜひ一括管理をパソコンなんかで簡単にできると思いますので、ぜひこれは御提案させていただきます。
そうしましたらもう一度(3)(4)の関係で、くらし文化部長にお尋ねします。
市政協力員さんには、これは長久手市独自ではないんですけれども、年間の報酬が100万円近く予算から支出されております。ある意味、市政への協力者への報酬ですから、市の仕事を手伝っていただく施策の担当者と判断してもこれはよろしいんでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 市政協力員につきましては、設置規程を定めておりまして、その設置する目的については、自治会ごとに市政協力員を置き、地域の自治活動と市政との綿密な連絡を図り、住民の生活環境の向上に使用することを目的とするという目的がきちっと明記されておりますので、その目的について設置をされております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 平成27年第3回の一般質問でも質問をさせていただきまして、回答はこの市政協力員さん、昭和49年から担当していただいているというたしか答弁をいただいたと思うんですけれども、もう43年近く続いている施策だと思います。お一人1万円、これはずっとこの金額で続いているかと思いますが、これは間違いないでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) その市政協力員さんに対しての報償なり、報酬、当初は報酬だったようですけれども、昭和49年度から支払われておるという決算で確認できます。ただそのときの単価については、古いものですので、1万円だったかというのは定かではありませんが、その額からすると1万円は支払っていないと思っています。この間で改正はされてきまして、現在はお一人当たり年額1万円支払わせていただいているということでございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしますと、これいつの段階で、この金額が改定といいますか、金額変更されたかは、御担当されています部長や課長は把握されていないということになりますでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) おっしゃるとおり、総額での把握しかしておりませんので、いつからかというのはちょっと把握しておりません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 今の行政は、いろいろなことに市民に力をかしてほしいと言われています。年度の初めに自治会長さんを集め、回覧板の配布、防犯灯の要望、社会福祉協議会や日赤の集金依頼の仕事を割り当て、報酬1万円の振り込み先をたずねられるだけです。これは役所仕事の長年の親方仕事になっていませんでしょうか。昨年度、経験された方や今年度の現職の市政協力員さんはほぼ200名ぐらいかと思うんですけれども、一度アンケートなどをとられて、今の仕事量や年額の1万円が妥当でしょうかというぐらいのアンケートを市民にいろいろ声を聞かれている状況なら、そのような方策もできるかと思うんですけれども、これは難しいでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) この市政協力員制度は、市の行政とそれから地域を結ぶ非常に重要な役割を果たしているというふうに考えておりまして、今後も継続していきたいとは考えております。ただ、そういった全員の方へのアンケートに対しては、これまで行ったことはございませんので、一度担当課の中でこういったことが可能かどうか、これ1年で終わってしまうものですから、また一度そういったことについても研究させていただきたいと思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 研究というのは、どういう捉え方をしたらよろしいでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 先ほど申し上げたとおり、1年で終わってしまうものですから、例えばどのタイミングがいいのか、もしくは変わってからがいいのか、そういったことについては、一度担当課のほうで検討させたいと思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしましたら、(5)のほうの質問をさせていただきます。
建設された建物の修理は年数が経過すれば、当然必要ですが、平成元年から23年までの建築物は、今の時代、死語に近い箱物施策と思います。修繕、修理と多くの税金が投入されておりますが、先ほどプロと答弁をいただきました総務部長は、この修理に関してどのように今までのことを見られて思われるか、これからどうしていったらいいか何かお気持ちといいますか、お考えはありますでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) 第1答弁でお答えしましたけれども、さまざまな施設、30近い施設について、それぞれの建設年度も違います。利用頻度等によっても壊れ方といいますか、修繕をしなければいけない箇所がふえてきたり、いろんな面があると思いますが、それについては、それぞれの担当部署のほうが計画的に行ってきたものもありますし、それから突発的に、例えば水が漏水したとか、そういったことで突発的に直したような修繕、修理といったものもあって、それは計画にやったもの、それから必要に応じて緊急にやったもの等、その場に応じて予算の中で対応してきたというふうに思っておりますし、それから今後、今一番古い施設が本庁の建物でございますけれども、今後老朽化して建てかえだったりとか、あるいは改修だったり、取り壊しとかいろいろ出てくるかと思いますけれども、それにつきましては、FMの中で中長期の財政等も考えまして進めていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) ありがとうございます。
唯一平成こども塾は、木造の建築物だと思います。これ建築13年か14年くらいの経過と思いますが、木造の建築物の修繕や改築は、長い目で見るとどうなんでしょうか。今後大きな修繕予定とか、何かは平成こども塾はお考えでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 平成こども塾の修繕なんですけれども、今の段階では、さほど大きな修繕はございませんが、やはりほかの建物と同様、長期的に見ると、当然修繕の時期はあらわれてくると思っております。そういう修繕計画を今後立てて、予算の範囲内でできるところから修繕する形にはなるとは思います。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 先々あらわれるという想像的なあれなんですけれども、ある程度どこかで見込みを考えてみえての御回答なんでしょうか。全く想像するだけで、いつかあらわれるでしょうという捉え方でいいんでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 今、市全体でやっている公共物の修繕計画というものがございまして、そういうものの中で、じゃあ実際その木造が屋根だとか、柱だとか、吹きさらしのところが傷みが激しくなるものですから、そういうものがどれぐらいで例えばペンキを塗るだとか、ある意味修繕的なものですね、そういうものを考えていかないといけないというふうに考えておりますので、漠然とした言い方で申しわけありませんが、いつかは来るであろうというような言い方で済みません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) いつかで、これは全部税金が投入されることかと思います。市長は、減税より、減災をうたわれて市長の職につかれました。民間の事業を長く経験されていましたが、6年このまちの財政状況を見られて、率直に職員皆さん方の行政経営提案力をどのように判断されていますか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) 市長が目指すまちづくりということで、そもそも市長は今後本市にも必ず少子高齢化、人口減少社会が訪れるということでございます。そういったことで、これから社会保障費が膨張するだとか、財源不足になるとか、行政サービスの限界が来るというようなことで、市民主体のまちづくりを進めようということを常々言っておられます。そういった市長の先を見据えた施策について、我々事務担当者についても、十分そういった意識をもって、そういったことを理解しながら行政運営に当たっていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしますと、皆さん、行政の運営ではなくて、行政の経営力があるという捉え方をしていけばよろしいでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) 行政の経営力、イコール行政のしっかりとした先を見据えた運営力だというふうに理解をしております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしましたら(6)でお尋ねします。
市民の皆さんに基金について、もっとわかりやすく広報やケーブルテレビで教えていただけないでしょうか。先ほど部長が動画は難しいと言われましたけれども、全てが皆さんの血税です。行政マンの皆さんは、税金を預かって使わせていただいているお仕事です。建物の建設も修繕も執行部が提案し、議会が認めれば、市民皆さんの税金が何億円と動いていくことです。建物を使う
子どもたちにも、そこを建てるのに苦労して納税された市民の皆さんに、もっとわかりやすく伝えることが市民皆さんの税金を預かって仕事をさせていただいている行政のプロの仕事としてのお仕事だと思うんですけれども、これは市長公室長、難しいでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) 先ほども御答弁したとおり、市民の皆様には施策について当然わかりやすく説明をしていくという必要があるということは十分認識をしております。今現在も市民と一緒に取り組んでいる計画づくりの多くで、ニュースレターを作成したりとか、それからホームページに状況をアップするなどして、途中経過も見える化をしているという状況でございます。それからパブリックコメントについても、ほかの市町ではやっておりませんけれども、パブリックコメント時にその内容の説明会も実施したり、それから広報紙においても、今現在、市民の皆さんによりわかりやすい表記、高齢者の方の少し字が小さいんじゃないかなという御意見があれば、きちんとそういった記事があるところについては、少し大き目にするだとか、そういったことでできるだけ細かな点について配慮しながら、今市民にわかりやすい施策のことを伝えていこうという努力はしているところでございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしますと、今言われました広報紙なんかを市民の皆さんに見ていただいて、見やすいですか、わかりやすいですかというような、そういうところまでのアフターケアといいますか、そういうことは実際に御高齢の方々が集まってみえる場所に担当課の方が行かれて、そういうコミュニケーションはとられてみえますか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) 広報紙につきましては、実際御意見という形で情報課のほうに御意見を寄せられたりだとか、それからモニター制度も実施しておりますので、そのモニターさんとのいろんな意見交換、モニターさんはモニターさんで市民の方といろんな話をされていると思いますので、そういった意見交換を通じて、その情報発信のやれるところは改善をしていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) やはりそれって待ちですよね、攻めではないですよね。福祉施設とか、各地の老人の方が集まられるような場所へ行って、これって本当に読んでもらえてますかというような、そういうこともこれからは必要かと思います。(7)で増税施策と減税施策のどちらを市民の皆さんは喜ばれるでしょうかという、どちらが喜ばれますかという、考えて働いてみえますかの答弁がちょっと先ほどあえて外されたのか、もう一度お尋ねします。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) ただ、単に増税、減税という、たくさん税金を納める、あるいは少なくて済む、これだけを考えれば、きっとどなたも少ないほうがいいというふうに思われると思いますが、ただ、増税、減税をするには、それに伴って施策、それから事業等伴ってくるわけでございまして、増税をするからには、それなりの付加価値の高い事業を行ったりということも出てきますので、一概に増税、減税だけでいい、悪いといいますか、そういったような判断をするというのは、当たらないというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしましたら、最近市民の皆さんとまちづくりを進めるために、市民の皆さんの声を聞きたいといろいろな集まりやキックオフ会を進められています。これは施策の予算、どちらかといいますと、出ていく方、支出にかかわる御意見を皆さんと考えてみえる。税金は出ていくだけではなくて、入ってくるほうとのバランスが必要と思いますが、やはり入ってくるほうも市民の皆さんに聞くことも、これも皆さんのお仕事ではないでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) ちょっと質問の意図がわかりにくいんですけれども、納税ということで、市民の方に意見を聞くという機会、納税に限らず入の部分では、予算を編成する際にも、歳入のことについても当然必要になってきておりますので、それについては市民の代表である議員の皆様の意見といいますか、御議決をいただいてやっているところでございますし、それから歳入についての御意見をいただくとするならば、それについては、本市としましても適切に回答したり、あるいはそういったいい手法があれば参考にしたいとは思います。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そうしましたら、今後のことです。減税を公約される市長候補者がもし当選をされてみえましたら、部課長の皆さんは、減税についてお仕事を一生懸命されますか。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) 減税という、もしもというお話でございますけれども、その市民主体のまちづくり、これから訪れる少子高齢化、人口減少社会という部分で、そういった対応というのは必ず必要だというふうには思っています。ただ、減税という部分が、その減税の対価がそれの部分に直接つながるものではないというふうに考えておりますので、その市民主体のまちづくりということだとか、これからの少子高齢化、人口減少社会に向けて、きちっと行政運営、財政計画を定めて進んでいく必要があるという認識でございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 先日の9月1日の新聞に書かれていました。公務員の皆さん、定年制度が延びるようなことが書かれておりました。部長も次長もしばらくは在籍されると思います。しかし、いずれ定年になり、再任用も終わられますと、市長か副市長か議員になられなければ、どこかの自治体に住まわれ、税金を納める側になられると思います。今までは集めたお金を使う側におられるわけですが、普通の一般市民に、納税者になられたとき、部長、次長、納める税金は多いほうがいいですか、少ないほうがいいですか。
○議長(
加藤和男君) 総務部長。
○総務部長(青山 均君) 今現在でも納税はきっちりさせていただいているわけでございますが、先ほどもそれの答弁でお答えさせていただきましたけれども、多いか、少ないか、ただそれだけを考えれば、それは少ないにこしたことはないですが、増税をする、税金を集めるために、それなりの目的があってさせていただいているわけでございますので、納得できる増税、あるいは減税でも減税することによって、例えば施策のほうが小さくなってしまうとか、弱くなったりするようじゃ困ると思っております。ですので、内容ですね、増税の原因、あるいは減税の原因をしっかりと理解といいますか、納得した上で納税のほうをしたいと思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) これは、シリーズでお尋ねすると言いましたので、今回もお尋ねさせていただきます。
(8)の関係なんですけれども、都市計画税、これは自治体の判断で税率が変動できると思いますが、過去平成15年から16年に下がったことはありませんでしたか、お尋ねします。
○議長(
加藤和男君) 総務部次長。
○総務部次長(浦川 正君) 過去に都市計画税を0.3%から0.25%に下げている経緯がございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) そのとき、都市計画税を払っておられる納税者の皆さんから、下がったことについて苦情などはあったのでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 総務部次長。
○総務部次長(浦川 正君) その当時、ちょうど私、税務課におりましたけれども、そういった意見は特に伺ってはおりません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 過去は過去ではなくして、これからもいろいろとお知恵を使っていただきたいと思います。
(9)の関係でお尋ねします。
先ほどの税収の見込み、行政のプロの方がおっしゃられるんですから、間違いはないかもわかりませんが、8月、NHKのニュースで、ある大手一流食品企業のことが放送されておりまして、2020年以降は、日本の全世帯の6割が年収400万円未満になると予測されていることが大手の食品企業のニュースが流れておりました。こちらの市役所の皆さんは、ずっと長久手にお勤めで、幸せな税収で仕事をされておられますが、長久手の市民が浦島太郎にならないように、もう少しいろいろな外部の情報をいろいろと勉強を市役所の中での計算ではなく、外の情報をもう少しとる方法は、何か方法としてないでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 副市長。
○副市長(鈴木孝美君) 我々もいろんな新聞とか情報誌を購読ないしは、とって、そういった情報を把握しておりますし、総合計画をつくるときには、この周辺の長久手市だけの問題ではなくて、これから国がどういう方向性で政策を進めていかれるのか、その大きな視点や具体的に申し上げますと、例えば国民健康保険とか、介護保険については、どんどんこれから市民にとっては悪い環境になってまいります。そこを自治体としてどうやって補完管理をしていくのか。それから国民健康保険なんかですと、社会保険にどんどん行かれるんですね。少しアルバイトを長くやられるだけで社会保険にどんどん行かれちゃうものですから、本当に残った方たちというのは、担税能力というか、支払い能力の非常に低い方たちが国民健康保険に残ってしまう、そういう背景があるわけで、したがって、もうちょっと体力をつけなあかんということで、県全体の枠組みになってきます。これは政策として決めたことですので、推移していくと同じことがこれからどんどんふえていくと思います。市長の施政方針でことし述べていただきましたが、人生100年の時代が訪れてくるのは、そう近くない。私も結構長命なほうですが、家族全体がね。ことし生まれるような方たちは、40%ぐらいが100歳まで生きていかれる方が多くなります。したがって、人生のライフスタイルそのものが第三世代、定年がいつかわかりませんが、例えば65歳とすると、その後ですね、65歳から100歳まで、まだ相当あるわけですよ。その人生をどうやって幸せに生きていくのかという課題は、これから自治体が考えていかなあかん課題だと思っています。したがって、市長は施政方針の中で述べられたというふうに思っていますので、そういった長いスパンの人生を全く今まで我々が経験した78歳から80歳ぐらいで亡くなっていくような人生ではなくて、さらにそこから20年延びていくわけですね。そういった年金制度は延びるし、所得がない状態が延びていくわけだし、そのために蓄えがどうなのかという仕組みが変わってまいります。そのときの生き方論まで突き詰めた形で我々は議論していかないと、先の世代に対して自治体が継続しながら運営していく底力を失ってしまうことになりますので、そのあたりは市長からもいろいろといろんな方法を進められておりますので、勉強させていただきますし、幹部職員については、そういった理解が徐々に広がっているというふうに思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
○12番(吉田ひでき君) 職員の皆さんは理解できているという副市長の御答弁でしたが、そうしましたら、最後に動画は難しいと先ほど答弁いただきましたが、パーキンソンの法則を理解できているんでしたら、動画は予算はほとんどかからないと思います。最近の話題の自治体PR動画をつくるわけではなく、主役は、先ほど皆さんが理解できた部長の皆さん、カメラワークは次長が撮られて、バックの出演者は部下の皆さん、動画のアップは、市長公室の情報課が知恵を絞られれば、私の試算ですけれども、予算はほとんどかからない。要はやる気があるかないか、理解できたことを皆さんに伝えたいかどうか。伝えなきゃいけないと、先ほど答弁を1答目にいただいたんですけれども、これ行った先々で言われることが違うと市民も困ってしまうんですね。西のほうで言われたことと、東のほうで言われたことが多少ずれても、これはまた難しいことは、やはり一本は通した部長の回答、次長の判断力がせめて予算を使わずに市民にどうやってお伝えしようかという、そういう心意気を皆さんが本当にプロならやりたいと思われるのが普通かなと私は思うんですけれども、かなり皆さんお忙しいと思いますけれども、これ、市長、副市長、一遍長久手らしい動画を、有名な俳優を使わなくて、部長が自分の言葉で話すぐらいの動画の配信は難しいんでしょうか。最後にもう一度お尋ねします。
○議長(
加藤和男君) 市長。
○市長(吉田一平君) 御指摘いただきましたいろんなことは、本当、もっともということもたくさんあると思います。一つは、今の一番最後のほうで、よくわからんということがちょっとありますけれども、私は今こんなことを思っているんです。いずれにしても、先ほどもお話があったように、人口は大減少するんですよ、半分になっていくんです。私たちはいませんけれども、それは確実に来ることが目に見えている。それに対して、今から私は価値観を大転換する、そういう時代が来たんだと。そのことが今一番人口のふえている、1,700市町のうちの170ぐらいはふえている。そこのふえているところには、いまだもってみんなわからないという、私の言っていることは人口減少のまちではわかる。でもほとんどふえているところではわからないと言われている。そこの中で例えば、役所の職員がいろいろやっているのは、私が言っているのは、とにかく表現を変えますと、早くやるという時代から、時間をかけてやるという時代に変わっている。これは大きく変わっているんです。今までのように、トップダウンでやったら動くと。誰かコンサルを入れたら動くと、そういう時代はもう終わったんです。それはなぜかというと、それでは結局また誰かが上からトップダウン、またはコンサルを入れる、そういうことをしないと進まない。結局市民にも職員にも力がなくなってきたんです。これは今までは早くやるために、これは仕方なかったんです。そういうことで、日本全体がそういうことになっていたんです。それをやってきたんです。だから、今度は変わって、人口が減ってくると、確実に経済もおしてくるし、そうしたら自分の力、市民の力、それから職員の力で物をつくっていかなあかんのです。これを酒でいうと、発酵するということ、速醸する、醸造を早くする、乳酸菌を入れる、醸造アルコールをぶち込む、早く突っ込んで、早く商品にしたものは体に悪いんです。それはもう今は売れてきていないんです。それよりも今やるのは、菌が自分の力でおりてきて、自分で発酵してくる。酵母菌が自分の力でやる。今度は自然に次に乳酸菌が出てきて、それをまたサポートしていく。これは命の法則というのは、そういうものになっているんです。そういうものがこれからはどうしても必要になってきて、市民も職員もそういう時間を自分たちでやっていく。それは時間がかかるんです。時間がかかるときに、一つ、私がそう思うのは、今、こういう議会とか、そういう制度には合わないかもわからんけれども、国や県は予算制度で単年度でやるというのは、これは今まで決まっている。でも今、私が言ったようなやり方をしようと思うと、これからは、時間をかける、そういう力が要る。そうすると単年度の話でいいかどうか。それからもう一つは、議会が私どもをチェックする。私どもをチェックじゃなくて、私が思うには、4つの幸せの原則があって、褒められること、愛されること、役割があること、必要とされること、この間もここでハッパをかけたんです。もっと市民と一緒に話をせなあかんぞと言ったら、もう怒ってばっかりおられるから、褒めてくださいと言われて、私もはっと我に戻って、褒めるということがいかに市民もそう、市役所の人もそう、家族もそう、夫婦でもそうだけど、そういうことによって、今価値を大転換するときに、絶対必要な何かがあると思うんです。それを相変わらず同じように、あれが悪い、これが悪いと一生懸命やっているけれども、それをもうちょっと、ここのみんなを同じ時間3,000円払っておるんだったら、今の3倍ぐらい働いてもらうとか、そういう何かそういう意味で、私が今言っているのは、ここでやっているのは、トップダウンして、早くつくったって、それからコンサルで早くつくったって、結局そのとき限りなんです。市長が変われば変わっちゃうんです。でも、私はそういう、今物すごく大きな、議会も市長のあり方も役所のあり方も全て変わってくるということを思うんです。そんなことを思っておりますので、ぜひ勝手に私が言っちゃって申しわけありませんが、そんなことを思っていますので、また御理解していただければと思います。失礼なことがあったかもわかりませんが、よろしくお願いします。
○議長(
加藤和男君) 質問時間がなくなりましたので、吉田ひでき議員の個人質問を終結します。
この際、暫時休憩をします。再開は午後1時といたします。
午前11時46分休憩
――――――――――――――
午後1時00分再開
○議長(
加藤和男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
個人質問を続けます。11番田崎あきひさ議員。
[11番 田崎あきひさ君
質問席登壇]
○11番(田崎あきひさ君) 皆さん、こんにちは。それでは、今回は4項目質問をさせていただきます。皆さん、しっかり聞いていてくださいね、よろしくお願いをいたします。また議場が検討の場じゃなくて、決断の場となりますよう、しっかりと質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
1項目めは、尾張北東地区新設特別支援学校(仮称)と本市との連携・支援、市内小中学校での特別支援教育、これの推進等について、質問をいたします。
尾張北東地区新設特別支援学校(仮称)が、平成31年4月に瀬戸市南山口町地内(みなみやまグラウンド)これは赤十字血液センターのすぐ近くでありますが、そこに開校予定であります。学校規模は45学級252人程度(小学部・中学部・高等部)が見込まれており、平成30年度には県で開校準備のための職員配置などが予定されています。この機を捉えて県と長久手市との連携が密になり、特別支援教育や就労支援における連携や充実等が諮られることを期待しています。
(1)新設特別支援学校への通学希望者に対して、県と協議し、必要な通学支援を行うべきと考えますが、市の見解はどのようか。
(2)市内小中学校の特別支援学級についても今後一層の充実、環境整備を行うべきと考えます。現状の課題をどのように把握し、今後どのようにしていく方針であるか、伺います。
(3)就学相談、教育相談、そして就労支援においては、個々のニーズに応じた指導・支援のさらなる充実が求められています。この件について、この機を捉えて、この機というのは、県立特別支援学校がやってくるという機を捉えて、市が県に対し、市内小中学校の特別支援教育担当者、コーディネーターや保護者が新設特別支援学校と相談や意見交換がしやすくなる等、連携が密にとられるよう環境を構築するサポートをしていただきたい、このように思っております。市の責任として可能か、伺います。
(4)長久手市の発達支援センターについて設置要望をしてきたわけでございますが、これについて現状の課題をどう考えていて、今後どのような施設にしていきたいと考えているのか、伺います。
まずは以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。
教育部長。
[
教育部長 加藤 明君登壇]
○
教育部長(加藤 明君) 尾張北東地区新設特別学校について、4点御質問をいただきましたので御答弁させていただきます。
1点目について、通学希望者には、市
教育委員会が保護者と特別支援学校とのパイプ役となり、本人及び保護者の希望に沿って、今後も就学相談を進めていきます。三好特別支援学校と同様に、送迎バスも運行されると聞いています。県の動向を見ながら市として対応を考えるとともに、要望する機会を捉え、要望していきたいと考えています。
2点目について、近年、特別支援学級に在籍する児童生徒が増加しており、県費による教員の増加を要求していますが、なかなか難しいのが現状です。児童生徒に向き合う時間を確保するために、市費による学級指導補助の先生の拡充を進めていきたいと考えています。
3点目について、今年度から市
教育委員会に特別支援担当の指導主事を1人増員し、保護者・学校との就学相談、教育相談の窓口になり、保護者と担任・特別支援コーディネーターとの連携の役割を果たしています。県立の特別支援学校の先生による巡回指導への橋渡しも市
教育委員会の指導主事が行っており、この連携を充実させ、県にも支援が得られるように働きかけていきたいと考えています。
4点目について、現状の課題として、支援を必要としている児童及びその保護者・家族にとって、児童の発達や成長段階に応じて、長期間、継続的に専門的な療育支援を受けることができる体制を整備していくことが求められていると考えています。このため、就学前児童の通所療育としての日中の居場所の確保を初め、相談支援、さらには、保育園や学校等、関係機関への訪問支援を行う児童発達支援センターを整備し、地域の療育拠点として機能させることで、こうした御家庭が身近な地域で安心して過ごせるようにしていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) まずは、1点目につきまして移動支援についてということでお尋ねをいたしました。答弁としては、市としても対応を考え、機会を捉え、要望していきたいということであります。平成30年度になりますと、県立の学校の準備室というのが開設される予定で、県は動いているはずです。その中でこの北東地区の新設学校というのは、春日台の養護学校の分校ということで、今我々長久手市の
子どもたちはみよし市の養護学校に行かれていますが、学校に通学される児童生徒が春日井市の一部、そして瀬戸市、尾張旭市、長久手市等々の
子どもたちが平成31年4月から通うことになります。その中で三好養護学校へ通う
子どもたちは、今、ルートはここを起点として動いていただいていますが、そうならないかもしれないといったときに、しっかりきちんと長久手市としては、保護者の要望を踏まえ、起点となるような場所を設置するよう、県と相談、働きかけができるのかについて対応を伺いたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
教育部長。
○
教育部長(加藤 明君) 新しい学校のバスの拠点が今と変わらない、もしくは拠点になる場所があるかという御質問でございますけれども、尾張北東地区の新設特別支援学校ですね、支援学校のスクールバスに関しまして、まだバスの台数だとか、ルートを今現在再編している最中だというふうに聞いております。スクールバスの利用者の皆様が不便にならないように要望していきたいというふうには考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) まさにそういうことを要望したくて、あえて質問をさせていただきました。利用される長久手市の児童生徒、瀬戸市と近くになるんですが、移動の支援ということで、しっかりニーズを組んだ要望をこちらから働きかけていける時期だと思いますので、そのあたりを念頭に入れて行動をとっていただきたいと思います。市長よろしくお願いいたします。
2点目につきまして申し上げますと、本市の特別支援学級への児童生徒が増加の傾向にあると伺いましたが、具体にどのようか説明をお願いしたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 近年の状況でございますが、手元に昨年とことしの差はちょっと持っていないもので数字としては申し上げられませんが、例えば北小学校でしたら、学級数が2クラスから4クラスになったりとか、クラス数がふえておる。1学級8人という定員もございますけれども、そういった意味で、各学校徐々にお世話になる子たちがふえておるという状況がございます。そうした中で、そういった就学相談も含めて、そういう体制をきちっと構築していきたいということで、今年度指導主事を1人増員させていただいていますので、そういった中で保護者の方と安心していただけるように調整をしていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 議長、特別支援学級児童生徒の増加数について、また資料をいただきたいと思いますので、その旨御配慮をお願いしたいと思います。
3点目につきましては、特別支援担当の指導主事を新たに1名置いていただいているということについては、今年度から置いていただいているということを知っておりますので、その点は大変ありがたいなと思っておりますし、市民にとってありがたいなと思っております。よくやっていただいていると思いますが、その指導主事さんが、保護者、そして担任、コーディネーターとの連携を図られるということで、本市の支援学級については、大変キーパーソンになる方でおられると思います。今の答弁の中で、県にも支援が得られるために、働きかけますという答弁がありましたが、具体にどのような働きかけが可能かということをきちんと説明していただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 申しわけございません。就学相談の中身につきましては、私どもはちょっと十分把握しているわけではございませんが、保護者さんのお話を十分就学に関してはいろいろな悩みや不安を持った保護者の方がみえるわけで、それを就学相談という窓口で指導主事のほうが一本化して、各学校と調整をさせていただいております。保護者や本人と一緒に学校見学などをしたりする中で、子どもが将来自立をしていくことに向けた支援を念頭に動いていただいているということでございます。最終的な就学先の決定につきましては、特別支援委員会というところで決まっていくわけですが、それに至るまで十分にお話を聞きながら、最終的には保護者さんの思いを最大限に尊重できる形での就学ということにつなげていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 県との支援が得られるために働きかけますと答弁いただいているものですから、どういう連携がとれるよというところを具体に説明してほしい、説明できるようにしておいてほしいと思います。この程度でとどめておきますので現場の皆さん、担当部の皆さんはよろしくお願いしたいと思います。
これ、学校に設置される特別支援コーディネーターさんの存在というのが、特別支援コーディネーターさんというのは、当て職とは言わないですけれども、特別支援コーディネーターさんというのは、とかくスキル、指名されているから私が特別支援コーディネーターなんだというような現場の状況だと思います。その点について、特別支援コーディネーターさんに指名されておられる方のスキルアップ、ノウハウの提供というのを指導主事さんに担っていただきたいと思いますし、そこを県立養護学校の先生方と連携できる体制をとっていただきたい。これは開校準備の平成30年度、こちらが積極的に働きかけるチャンスだと思っています。特別支援コーディネーターさんのスキルアップ、ノウハウについてどういう連携が取れるかについて、示していただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 特別支援コーディネーターのスキルアップということだと思いますが、これは現在でも就学相談などを通じまして、特別支援学校の先生方を講師としていろいろな検討会や教育相談の機会を設けて、市内の教職員のスキルアップを図っているというところでございます。そのほかにも特別支援学校及びその保護者からの要望がございますけれども、児童生徒が地域の学校で授業を体験したりとか、そういった橋渡しもやったりということがございますので、これをさらに充実をさせていくということで理解をさせていただいております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 重ねて言いますけれども、キーワードはこの機を捉えてということです。県の特別支援学校と本市の特別支援教育の環境がコラボレーションして、充実していくという体制をとって、次に引き継いでいただきたいというのが、私の思いで、これが最初につまずくと、縦割り縦割りというふうになってしまって、あっちはあっちでやっているということにならないように手腕を発揮していただきたい、それを市長にお願いしたいと思っています。そう指示をしていただきたいと思っておるところです。
4点目の質問、これは福祉の部局になるでしょうか、発達支援センターについて、設置をしていただける方向になってきています。発達支援センターに関しましては、日中の居場所の確保、これはいわゆる小学校に上がるまでの未就学児を対象とした発達支援センターという位置づけ、それを地域の療育拠点として機能させるという答弁だったと理解しました。今回、その中でも相談支援、訪問支援という言葉が出てきてますが、現在は、福祉の家ですか、障がい者相談支援センターというところで、相談業務を主に行っている、これは委託をして行っているところでありますが、障がい者相談支援センターと、この新しく開設させようとする発達支援センターに役割がどう変わっていくのかという部分と、役割の違いですね、すみ分けについて市の考えていることの説明をしていただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 議員よりかねがね御要望いただいている発達支援センターの設置に向けてでございます。御質問のございました市の障がい者相談支援センターとのすみ分け、役割という点でございますが、まず、市の障がい者相談支援センターにおいて、そのお子さんの全体的な支援計画、これを管理、作成していきます。例えば、お子様の状況に応じて、保育所の加配枠がいいのか、あるいは、発達支援センターで、専門的な療育を受けたほうがいいのか、こういった点を保護者とともに決定していくという役割を担ってございます。その後、児童発達支援センターが通所先ということで決まった後は、その児童発達支援センターにおります、児童発達支援管理責任者という者が、またその施設における支援計画、個別の支援計画、これに基づきまして、現場レベルで具体的な支援を行っていくというものでございます。また、児童発達支援センターには、臨床心理士、こういった専門職が配置されますので、より専門的な相談業務にも対応できるというふうに想定をしてございます。ただし、今後予定しております児童発達支援センターの具体的な運営方法につきましては、自立支援協議会等の専門家も交えて少し議論していく必要があるというふうに考えてございます。いずれにしましても、利用者が相談しやすい体制、これをつくっていくのが第一でございますので、専門家の意見も交えながら検討していきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君)
教育委員会に設置してくださっている指導主事さんと障がい者相談支援センターと児童発達支援センターがそれぞれ相談業務に応じていただける、これチャンネルがふえたよというのは聞こえがいいですけれどもこれがばらばらに動いていると、市民にとっては不都合が生じます。その辺をしっかりグリップしていただけるところはどこにあるんですか。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) そのお子様の状況に応じて全体的な支援計画、これを管理するのが障がい者相談支援センターになろうかと思いますので、そこを軸に関係者が連携していくというのを考えてございます。
○議長(
加藤和男君) 11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 障がい者相談支援センター、ここの委託業務と
教育委員会の指導主事、そして今後完成される児童発達支援センターがうまく連携をとって、新設養護学校ともコラボレーションしながら長久手で就労が可能になっていくと、そういうサイクルを回していただきたいと思っております。私は、一本化がいいのかなと思っていますが、またここら辺を整理していただきたいと思います。
市の単独事業ですぎのこ教室がありますね。それの移設について以前より説明を受けていますが、これについて、児童発達支援センターと市の単独事業のすぎのこ教室を併用させていくところのこだわりについて説明をしていただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) まず、すぎのこ教室につきましては、先ほど議員おっしゃったとおり、今後どうしていくかという部分では、機能としては引き続き残していくというふうに考えてございます。このすぎのこ教室につきましては、例えば身体障害者手帳とか、療育手帳、こういったものをお持ちであるかないかということであったり、医師の診断書等の取得を要件とせずに、例えば言葉のおくれが気になるお子さん、ちょっと親が心配だなというような状況のときであったりとか、通所受給者証、児童福祉法に基づく利用計画等が不要であってもすぎのこ教室に通うことができると。まだ制度の利用の前の段階で、まだ診断がついていないようなお子さんでも通園することが可能というふうに考えてございます。
一方で児童発達支援センターについては、児童福祉法に基づく施設でございまして専門療育を受けることができる施設ということでございます。制度にのる前の部分をしっかり見ていくのがすぎのこ教室で、制度にのれば、新しくつくる児童発達支援センターのほうでしっかりと対応していくと、このようなすみ分けを今のところ考えてございますので、繰り返しになりますが、すぎのこ教室の機能については、今後とも継続していきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) それでは、すぎのこ教室と児童発達支援センター、児童館なども併設すると聞いていますが、それをまとめて複合施設としてとあるところに設置していくというような方針を市は考えているという理解でよろしいでしょうか。それとも全くばらばら、別のところで設置していくという方針なのか、その辺のスケジュール感を教えてください。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 現状で申し上げますと、ある程度子どもの支援に関することを一つ市内の拠点という形でまとめていきたいというふうに考えてございます。具体的には、今月末までに上郷保育園改築等基本構想というものをまとめていくこととしてございます。その中で、施設の複合施設としていくか、まとめていくという方針の中で、どのような建物にしていくかとか、あと人口規模でどの程度の定員が必要なのかということで、この上郷保育園等の改築等を考えているところでございます。この中で児童発達支援センターのスケジュールにつきましても、ある程度お示ししていけるように今準備を進めているところでございます。
○議長(
加藤和男君) 11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 上郷保育園の改築基本構想、今月末までにまとめられるということですので今、私が申し上げたことも含めて盛り込んでいただきたいということをお願いしておきますが、すぎのこ教室は、いわゆる母子通所、保護者と一緒に通所しているということで、児童発達支援センターに求められている中の機能、単独通所による療育という観点、そこのニーズがあるんですね。児童発達支援センターは、単独通所ができる、そのニーズの受け皿としてなり得るのかについて、再度答弁をいただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 児童発達支援センターにつきましては、法律上、未就学の児童の通所療育を行う場所ということで、単独通園が想定されてございます。したがいまして、本市において設置するセンターについても単独通所の受け入れとして機能していきたいと考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 児童発達支援センターに関しては、単独通所のニーズの受け皿となり得るものだということであります。法的には、平成32年度までに児童発達支援センターというものの設置という理解をしておるんですが、本市では、市としては、いつまでに完成をさせていくかというところを聞きたいということと、小学校への通学、そして未就学から小学校1年生に上がるとき、小学校から中学校1年生に上がるとき、中学校から義務教育を卒業してから高校進学、もしくは就労というタイミングでやっぱり保護者の方は心配なさっているという進路決定の過程で、特別支援学校なのか、学級なのかというアドバイスをどう担っていくかというところの体制がもうちょっと詳しく説明していただきたいなと思っていますので、お答えください。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 児童発達支援センターの今後のスケジュールということでございますが、先ほど申した上郷保育園改築等基本構想の中で、一定のスケジュールはお示ししたいと考えてございます。運営の部分、もう少し専門家を交えてしっかりしたものをつくっていく必要がございますので、このあたりのスケジュールも含めてお示しをしていきたいと考えてございます。
また、進路決定の過程という部分でございますが、就学に向けた進路決定につきましては、最終的には教育部門のほうが窓口ということにはなりますが、その過程において、先ほど申した障がい者の相談支援センターの相談員であったり、相談員等が保護者に対してアドバイス等を行って連携を図っているという状況がございます。また、児童発達支援センターに通所するようになるお子様については、日常の通所の中で進路の相談を受けながら、しっかりと教育部局のほうにつないでいくという、日ごろの連携をしっかりつくっていくということで進めていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君)
教育部長。
○
教育部長(加藤 明君) 就学の悩みを持っていらっしゃる方の支援ということでございますけれども、就学に関しての悩みだとか、不安を持っていらっしゃる保護者の方に対しましては、先ほどもお話ししたとおり、就学相談という窓口を設けております。就学相談には、特別支援学校や地域の学校の特色を紹介したり、保護者や本人と一緒に学校見学をしたりする中で、お子さんの自立に向けての支援を念頭に、お子さんが安心して通うことができる学校を考えていくことになりますけれども、即座に決断できることではありませんので、何度も話し合いの場を設けながら、保護者の不安を取り除き、安心して通っていただけることができる学校を考えてもらっております。
就学先の最終決定といたしましては、医師だとか、特別支援学校の職員、保育士や教師などの関係者で構成されます教育支援委員会の中で保護者の思いを最大限に尊重しながら行ってまいります。
それと、済みません、先ほど特別支援学級の数の推移をということでございましたけれども、数字が手元に参りましたので、御報告させていただきます。平成27年度は20クラス66名、平成28年度が23クラス74名、平成29年度が25クラス72名という数字でございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 調べていただいてありがとうございます。福祉部と教育部、やはり連携していただいて、さらに市と県が連携していただくということが今回申し上げたかったテーマであります。これちょっと問題提起になりますが、すぎのこ教室と、長湫南、色金保育園の障がい児保育、そして児童発達支援センターへ入れる
子どもたちについて、それぞれまだ整理ができていないという状況だと聞いておりますので、その辺を精査していただくことを約束していただきたいと思います。その点は指摘をしておきます。
最後、瀬戸市のさくらんぼ学園ですか、肢体不自由児の学校についての移動支援に関しまして、この移動支援に関しましては、保護者への負担が大変きついものでありまして、これは市として負担を考えられないかということを、これを福祉の観点、教育の観点、どちらか私には権限はありませんが、肢体不自由児の移動支援に関して、市として面倒を見れないのかというところ、お手伝いできないのかというところをお聞かせください。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 御提案ありがとうございます。肢体不自由児さんの通学支援ということでのお問い合わせですが、どのようなことが考えられるかということで、これは教育部のみならず福祉部と市全体として捉えなければならない課題かなというふうに思っております。そういう中で、県や他市町の
教育委員会とも連携して、研究をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○11番(田崎あきひさ君) お願いします。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 第5次総合計画と第6次総合計画についての質問をさせていただきます。
市は、平成21年度から平成30年度までを計画期間とする第5次長久手市総合計画に基づき、まちづくりを進めているわけであります。第5次総合計画が平成30年度に目標年次を迎えます。期間の大半を務めた市長に問うものであります。
(1)市は、「人が輝き 緑があふれる 交流都市 長久手」の実現に向け、三つの主要プロジェクトを定めました。その三つとは、
ア、拠点プロジェクト「リニモテラス構想」
獲得目標は、長久手古戦場駅前にまちの新たな顔として「リニモテラス」を整備し、住民の日常の暮らしを支え、訪れる人をもてなす空間を創出する。
イ、里山版田園バレープロジェクト「木望の森構想」
獲得目標は、平成こども塾周辺の約2ヘクタールの森林や竹林を対象に、身近な自然にふれあい、多くの住民に親しまれる「木望の森」を創出する。
ウ、健康プロジェクト「ながくてアクティブ構想」
獲得目標は、誰もがアクティブな生活を送りながら、楽しく日々の健康のレベルアップを図る健康・スポーツ環境を創出するというもので、「市はこのように、これらの三つの主要プロジェクトは、後述する分野別計画の枠に捉われず、今後10年間かけて重点的に推進していく先導的なプロジェクトです。いずれのプロジェクトにおいても(中略)行政の各部門が連携や協力を図りながら、長久手の魅力向上に向けて官民協働で取り組むものとします」(ホームページ参照)としてきましたが、間もなく目標年次を迎える現時点において三つの主要プロジェクトのそれぞれの進捗と完遂の見込みについて伺うものであります。
(2)義務づけが廃止されたものの第6次総合計画を策定する市長はどのような判断をしたのか伺います。
(3)市長は総合計画の策定根拠を自治基本条例(仮称)に規定する予定であるとおっしゃいますが、その趣旨について伺います。
また、盛り込まれた計画については期間内に実施するべきものであると認識しているのか、そうではないと認識しているのか考えを伺います。
(4)リニモテラス構想がまだ具現化していないのであれば、市役所機能を中央部に移転させ、複合施設とし、古戦場公園の再整備をする計画を次期総合計画に盛り込むことのほうがよりよくなると私は考えます。盛り込む余地はあるでしょうか伺います。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。市長公室長。
[市長公室長 高嶋隆明君登壇]
○市長公室長(高嶋隆明君) それでは、総合計画について、4項目御質問をいただきましたので答弁させていただきます。
1点目のアについて、リニモテラス構想を構成する施設の整備として「広場」と「複合商業施設」を挙げています。そのうち複合商業施設の中に整備を予定していた公益施設については、別の施設として整備することに変更しました。広場と商業施設は完成しており、現在は公益施設の整備を進めています。
リニモテラス公益施設については、平成28年4月にリニモテラス公益施設(仮称)整備基本計画を策定し、平成28年度には基本計画をもとに、より具体的な方向性を定めた詳細計画を作成しました。詳細計画では、管理・運営手法の比較・分析を行い、100プロジェクトの位置づけ、今後のスケジュールを定めました。平成29年度は、詳細計画をもとに、運営組織の育成に取り組みながら、市民とともにリニモテラス公益施設について検討しています。具体的には100プロジェクト実施、Webサイト作成、運営主体検討の三つの柱で事業を実施しています。今後は平成30年度以降に基本設計・実施設計を実施し、運用開始は平成32年度を予定しています。
1点目のイについて、平成28年3月に長久手市里山プランを策定し、平成こども塾周辺の「木望の森」を里山整備の試行エリアとして位置づけました。その第一段階として、平成27年度に平成こども塾周辺約O.8ヘクタールを里山林健全化整備事業によって伐竹及び下草刈りを行い、平成28年度からは地元団体による里山整備に着手しました。第5次総合計画では対象面積を約2ヘクタールとしておりますが、里山の整備は民有地をフィールドとして進めているため、地権者の中には「開発してほしい」や「自分の土地には立ち入ってほしくない」といったさまざまな意見があり、現在のところ活動エリアはO.8ヘクタールとなっています。今後も地権者の意向や地元団体の醸成を見きわめながら活動エリアの拡大を目指し、イベント等を開催して里山整備を行う人材を発掘・育成し、管理運営団体を組織化して里山の保全・利活用を進めていきたいと考えています。
1点目のウについて、健康スポーツ拠点「スポーツターミナル」の整備に向けて、平成29年3月に「長久手市スポーツ施設整備等基本構想」を策定しました。今後は、その整備手法として公民連携手法などの導入の可能性を検討していきます。平成29年度は、基本構想の内容の具体化に向けた庁内関係課の意見交換及び情報共有を目的とした「スポーツターミナル整備に向けた連絡会」を月1回程度開催しています。公民連携手法の導入可能性の検討を進めながら、具体的な検討内容の方向性が定まった段階でスケジュールを策定します。
2点目と3点目については、関連がありますので一括して答弁させていただきます。
平成23年4月の
地方自治法の改正により、総合計画基本構想の法的な策定義務はなくなりました。しかしながら、本市におけるまちづくりの課題は多様化しているため、従来以上に総合的かつ計画的に市政運営を図ることが必要であり、まちづくりの方向性を示すことが重要となっています。そのため、自治基本条例の中で、総合計画の策定根拠を明記することにより、今後も継続して総合計画を策定していくことを担保していきたいと考えています。
また、総合計画に盛り込まれた施策については、期間内に計画的に実施していくべきものであると認識しています。しかしながら、やむを得ず、期間内に実施できなかった施策については、その重要性を考慮しながら、次期総合計画に反映すべきか、今後の計画策定作業の中で検討を進めていきます。
4点目について、市役所は、平成28年12月に策定した市役所等公共施設整備基本計画において、現在の敷地内で建てかえるという整備方針としており、長久手中央地区に市役所機能を移転させる計画はありません。
また、古戦場公園の再整備については、平成29年3月に策定した基本計画に基づき進めていきます。したがいまして、次期総合計画には、市役所機能を市の中央部に移転し、古戦場公園との複合施設とする計画を盛り込む予定はありません。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 1点目、これ三つのプロジェクトは、今後10年間かけて重点的に推進していく先導的なプロジェクトですと明記している割には具現化されている様子が見えてこないということが市民や各議員の皆さんからの不信感というか、心配ということにつながっています。ア、イ、ウにつきまして、それぞれの担当者に平成30年度、どこまで進捗させるんですかというところを聞きたいところですが、カメラに向かって市民に説明してもらいたいところなんですけれども、私のほうから幾つか気になった部分で、このアの部分に関して、まず聞きますと、住民の日常の暮らしを支え、訪れる人をもてなす空間を創出ということに関しまして、平成30年度までに具体にどの辺までに進むのか、何が進むのか、まず聞いてみたいと思います。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 平成30年度といいますと、来年度になろうかと思いますけれども、昨年度、それから今年度にかけて詳細設計、それから100プロジェクト、それから人材育成というのをこの中で進めている最中ですので、平成30年につきましては、それに基づく基本設計、実施設計について着手していきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) じゃあ、イにつきましては、これは2ヘクタールのうちの0.8ヘクタールしか進捗していなかった、これはもう平成30年度までは断念ということになるでしょうか、担当者、お願いします。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 今議員がおっしゃるとおりでありまして、2ヘクタールのうちのまだ0.8ヘクタールということなんですけれども、長久手の里山プランという計画の中に、今後こちらのほうで改めて6年から10年程度をかけて土地所有者などの同意を得る地区に拡大するという計画を持っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 現状1年残して0.8ヘクタールしか進捗できていないよということですね。第5次総合計画並びに第2次土地利用計画ですか、これ議決案件だったんですね。この議場におられる方、8人はこれを提案されて賛成、反対されたという状況で、議決議案で出てきているということは、やっぱりそれなりに進めていただきたいという部分です。市民もそれを見ています。そういうことを申し上げます。ウにつきましては、これは3月にスポーツ施設整備基本構想まできたということで、今回の答弁では整備手法として、公民連携手法など導入などについて、市長、可能性を検討していきますと答えられましたが、そもそも第5次総合計画の中で長久手市の魅力向上に向けて、官民協働で取り組むものとしますとあるわけだから、これ公民連携の導入というのは、既定路線なのではないでしょうか。導入、可能性云々という世界じゃないんじゃないでしょうか。その辺第5次総合計画で明記されている部分と、今答弁された中でのちょっと違いがあるかなと思っていますので、既定路線なんじゃないかということに関して、答弁していただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 公共施設の整備に関しては、民間の資金だとか、それから管理・運営の手法を活用するというのは、当然重要なことでありますし、方向性としては、第5次総合計画からそういったことについては、進めてなければならないというふうに認識しておりました。ただ、施設の規模だとか、内容によっては、どうしてもそれが難しい場合もございますので、それは個々の施設の整備の状況で変わってくるとは思いますけれども、全体としてはやはり公民連携の手法というのは、非常に重要なことだというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) そういう前提と議会で答えていただいているわけですから、これ市長公室長ですか、ウについてのスポーツ施設、健康増進施設だとか、複合機能施設的なことも含めて、あとア、イでできなかったことについても、ぜひこれは第6次総合計画に明記をして、また土地利用計画や都市計画マスタープランにしっかりと落とし込んで進めていただきたいと、これ議決案件にするならなおさらですよ、総合計画に落とし込む、土地利用計画、都市計画マスタープラン等に落とし込む作業を少なくとも10年のうちの前半部分にはしておいていただきたいと、そういうふうに進めていただきたいと思っています。そこをしっかりと担保していただきたいと思います。その辺を答弁してください。
○議長(
加藤和男君) 市長公室長。
○市長公室長(高嶋隆明君) その三つの主要プロジェクトについては、どれも重要な取り組みであるというふうに認識しておりますので、引き続き、次期総合計画においても、その旨を記載したいというふうに考えております。
それから、複合化する都市機能、そういったものを立地誘導するためには、議員おっしゃるとおり、その土地利用に関する計画の中には、土地利用計画、それから総合計画、それから農業振興地域の整備計画、それから都市計画マスタープラン、そういった土地利用に関する計画がありますので、その部分をきちんと整理しながら今後着実に進めていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 市長、今答弁いただいたような進め方をしていただいて、総合計画の前半のうちに、この10年後、この議場で答弁されている方は恐らくいないと思いますので、少なくとも前半までには、そういう計画に落とし込んだということを引き継いでいくと、それが連続性になっていくと私は信じておりますので、そこは進めていただきたいと思います。
また、質問します。次の項目にいきます。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 3項目めは、ダンス、舞踊、軽運動で利用できる大きな鏡(姿見)がある施設のニーズについて、これはお伝えをしたいと思います。
ダンス、舞踊、軽運動をする公共施設利用希望者と大きな姿見がある施設数のミスマッチがあるということで、受け皿となる施設を求める声が寄せられていますが、例えば割れなくて軽量で壁面に取りつけられる、これは取り外しできるという意味ですね、簡易的なものでいいので早期に対応できないのかという要望をお伝えいたします。質問は以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。
[くらし文化部長 加藤正純君登壇]
○くらし文化部長(加藤正純君) ダンス、舞踊、軽運動で利用できる大きな姿見がある施設のニーズについて御質問いただきましたのでお答えさせていただきます。
市の公共施設については、施設ごとに利用目的や機能を持った貸し部屋があり、その施設の目的に合った市民や団体等が利用しています。ダンス、舞踊、軽運動のできる施設もありますが、大きな鏡のある施設は、現状限られています。今後、各施設ごとに、施設利用の目的に照らし合わせ、利用者から意見を聞きながら、簡易なもので対応ができるかどうかについて検討していきます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) ダンス、舞踊、軽運動の方が、ダンスに習慣もあるんですかね、ニーズがあるということで、何人ぐらいの集団が利用されている、ニーズが多いということを把握されていますか。それがまた受け皿として足り得るのかという現状について、市としての見解を教えてください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) その団体、団体の人数まではちょっと把握をしておりませんけれども、最近は、社交ダンス、それからヨガ、気功、舞踊などが非常に人気が高くなっておるということは承知をしております。
○議長(
加藤和男君) 11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 承知していただいている部分の受け皿となり得るところを何とか補完してほしいということですね。私は、固定して設置してくれという話じゃなくて、例えば素材もガラスじゃなくて、軽量のアルミ的な反射する素材、姿が写る素材、ガラガラと可動するようなものでも結構だということなので、それを早い時期に備品として備えておいてくれるような場所を設けてくれということなんです。その辺、備品としての設置をお願いできないでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部長。
○くらし文化部長(加藤正純君) 各施設によって、異なるとは思いますけれども、今後、施設の利用の目的に照らし合わせて、また利用者から意見を聞きながら、予算がまた必要なことから、予算要求のほうから一度検討させていただきたいと思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 利用者の意見を私は伝えているつもりなので、その辺をくみ取って、備品購入として設置して、備品を購入していただくことに関して、安価でできるはずです。私も調べておりますが、その辺ニーズに応えてさしあげたらなと思っております。
さっきリニモテラス構想の話に触れましたけれども、くらし建設委員会で、先日、武蔵野市の武蔵野プレイスというところへ行ってきました。図書館は武蔵野市は3カ所あるんですけれども、図書館、そして青少年の活動する場、そして生涯学習の場、市民活動NPO支援の場という4つの機能が複合したような施設があるんですね。そういう場で青少年の居場所、ダンスなんかで使えるような場所が複合施設、1カ所にあったような場所をくらし建設委員会で見てきました。大変刺激を受けて帰ってきています。リニモテラス構想の中の拠点として、人が集う場所として、そういう場所もあったらいいなということも思っていますし、既存の場所でも単純に備品を買っていただいて、そのニーズに応えていただけたらなと思いますので、要望を伝えさせていただきます。
次の項目に移ります。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問を移ります。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 4項目めは、給付型奨学金制度について。
教育支援が法律に裏づけられ、県内14自治体が既に実施している給付型奨学金の実施が今後重要になると考えるが、めどはどうかと議会質問をした際に、その問いに対して
教育部次長が「実施に当たり義務教育までの支援と高等教育以降の支援のすみ分けがきちんとできていない内部事情がある。今後課題として取り組んでいく」と答弁されました。(平成28年第3回定例会 田崎あきひさ一般質問参照)
この一年の調査研究内容と次年度の成果と今後実施のめどについて伺います。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。
教育部長。
[
教育部長 加藤 明君登壇]
○
教育部長(加藤 明君) 給付型奨学金制度について、御質問いただきましたので、御答弁させていただきます。
給付型奨学金制度における高等教育等に関する支援については、現在、
教育委員会において調査等を進めていますが、愛知県内の各自治体による導入状況や給付の条件、国や民間が実施する給付型奨学金との兼ね合いなど、まだまだ調査研究すべき問題及び課題がありますので、引き続き調査研究を行うとともに、現在策定中の教育振興基本計画の中においても、奨学金制度について検討していきます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) この1年何を調査研究してきたのかというところですね。導入状況や給付の条件は1年あれば調査研究できたでしょうというふうに思うんですが、まだまだ調査研究すべき課題として、具体に何があるかということですね。お答えいただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 具体的な課題はということでありますが、他市町の導入状況なんか見ておりますと、経済的な理由によって高校や大学に進学が困難な生徒がどれぐらいいるかというパイの問題、それから、またこの事業を運営するのに財源をどのように捻出していくか、そしてまた、給付の条件になっています成績基準を設けるのかどうか、国のほうは撤廃する方向でいくようなことを言っておりましたが、そうすると福祉との兼ね合いがどうなるかといった課題がまだ山積しているというふうに理解しております。
○議長(
加藤和男君) 11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 答弁の中では、現在策定中の教育振興基本計画の中においても検討していきますという答弁をいただきました。教育振興基本計画の中に落とし込んでいただけるという理解でよろしいでしょうか。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) まだそのものという形ではどうなるかわかりませんけれども、議論をして、こういった方向性でいくというようなことがうたい込めればというふうには考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 現在策定中の教育振興基本計画の中にきちんと落とし込んでいただき、一定の方向づけをしていただきたいと思います。それはお願いしたいと思います。
県内14自治体がやっておりますが、当時そういう質問をしましたが、現状今どうなっているか、数を把握していたらお答えください。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) 昨年の段階から今年度の状況を少し調べさせていただきましたら、平成29年度から名古屋市、それと安城市が高校生に向けて、それから豊明市が大学生に向けて給付型の奨学金制度を実施したというふうに情報として得ております。
○議長(
加藤和男君) 11番田崎あきひさ議員。
○11番(田崎あきひさ君) 今の答弁で導入状況までは調べていただいているわけです。あとは給付条件等々を研究していただいて、教育振興基本計画に落とし込んでいただいて、しっかり計画に落とし込んでいただいて実施をしていただきたいと思っております。その点、教育長、最後に置き土産を置いていっていただきたいなと思うんですけれども、答弁をお願いいたします。
○議長(
加藤和男君) 教育長。
○教育長(堀田まゆみ君) 一生懸命職員のほうも検討しておりますので、前向きになるように頑張っていきたいと思います。
○11番(田崎あきひさ君) よろしくお願いいたします。
○議長(
加藤和男君) 質問時間がなくなりましたので、田崎あきひさ議員の個人質問を終結します。
この際、暫時休憩します。再開は2時10分といたします。
午後2時01分休憩
――――――――――――――
午後2時10分再開
○議長(
加藤和男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
個人質問を続けます。6番ささせ順子議員。
[6番 ささせ順子君
質問席登壇]
○6番(ささせ順子君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い、順次質問をさせていただきます。
減災力向上への取り組みについて伺います。
昨年4月に発生した平成28年熊本地震は、起こると想定されていた地震の中で実際に起こった初のケースと言われています。地震の規模は想定内容に非常に近かったのですが、想定から大きくずれたのは特異な誘発地震活動によって震度7の揺れが二度にわたり起こったことと、それにより被災者の不安があおられ増加した「避難者の数」でした。結果として行政の認知が行き届かない事態が発生し、新たな課題が浮き彫りとなりました。これらの教訓を生かして、基本対策の整備拡充とともに、想定外の非常時対策としてさらなる自助と共助への意識醸成が求められます。本市のさらなる減災力向上への取り組みを伺います。
(1)近年の災害から学ぶ本市の減災対策はどのようですか。
(2)支援物資や
ボランティアの受け入れ整備体制はどのようですか。
(3)在宅避難者への食糧、水、トイレの支援と確保策はどのようですか。
(4)女性と子どもの視点を防災対策に取り入れていますか。
(5)災害時のペット対策をどのように考えていますか。
(6)地域の若者を巻き込む防災訓練が必要ではないでしょうか。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。
[くらし文化部長 加藤正純君登壇]
○くらし文化部長(加藤正純君) 減災力向上への取り組みについて、御質問いただきましたので、お答えさせていただきます。
1点目について、近年、発生した地震で、けがをした原因の約3割から5割が家具類の転倒・落下等に起因するものであることを受け、みずからの身を守るために、家具転倒防止の重要性について周知するため、自主防災会が行っている自主防災講習会のメニューに、家具転倒防止を昨年度から新たに加えました。
また、昨年の市内一斉防災訓練において、起震車による地震体験を通して家具固定等の転倒防止対策の重要性を実感していただきました。
2点目について、支援物資の受け入れ整備体制は、発災当初、国が被災自治体からの要請を待たないで食糧、水等の物資を調達し、被災地に緊急輸送する「プッシュ型の物資輸送」により、物流拠点で受け入れることとしています。
また、
ボランティアの受け入れについては、平成23年4月に社会福祉協議会との間で「災害時等における
ボランティア活動に関する協定」を締結し、災害時において
ボランティアを混乱なく受け入れ、被災住民の速やかな自立、復興の支援を効果的に援助することとしています。
3点目について、在宅避難者で、食糧、水等が必要な方については、避難所で避難所利用者登録票の記入後、物資を受領していただくこととしています。トイレについては、在宅避難者用を別途整備しているわけではありませんので、避難所の中で利用可能なものを使用していただくこととなります。
4点目について、長久手市地域防災計画の中では、女性専用の物干し場、更衣室、授乳室の設置等、女性や子育て家庭のニーズに配慮すると記載しています。また、昨年度の市内一斉防災訓練では、避難所保育園を開設する訓練を実施し、避難所での子どものストレスの軽減を図るための訓練も取り入れました。
5点目について、本市では、飼い主が災害発生に備えて準備しておくための「災害時のペット対策について」というパンフレットを作成し、狂犬病の予防接種集合注射の際に配布しています。
6点目について、若者の防災訓練への参加は、重要なことであると考えていることから、これまでも大学生との連携として、愛知医科大学、愛知県立大学、愛知淑徳大学、名古屋商科大学、愛知学院大学の学生に参加していただいています。本年度は、新たに高校生との連携として、栄徳高等学校の生徒が防災訓練に参加することとなりました。大学や高校との連携については、引き続き進めていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。
家具は倒れるものではなく、飛んできたという被災者の言葉に象徴されるように、熊本地震で亡くなった方の死亡原因として多く挙げられたのが、家具の転倒による窒息死でした。答弁で家具転倒防止の講習会が行われているということでしたが、転倒防止器具を自分で取りつけることが困難な方を対象とした家具転倒防止事業の利用者数は、どのようか伺います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(中野智夫君) 御質問のありました家具転倒防止事業の取扱件数ですけれども、昨年度、平成28年度におきましては11件の御利用がございました。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) では、いざというときの助け合いにつながるため、地域のつながりとともに地域自主防災会とのつながりもしっかりと推進することも欠かせません。市ではどのような取り組みをしているか、教えてください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 災害時、地域のつながりは大変大切だと思っております。ちなみに市のほうでは、年度当初の市政協力員会議において、自主防災組織の設立と自主防災講習会の実施を呼びかけております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。
では、旧岩作、旧集落には歩道に面して多数のブロック塀が存在しています。経年劣化による損傷や腐食などで地震が起きた場合に倒壊するおそれがあります。特に通学路に指定された道沿いにあるものなど危険な場合もあると思いますが、これらは市で把握をしていただいているでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) ブロック塀などの工作物については、今掌握をしておりません。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 地震が起きた際に、ブロック塀の倒壊による被害や避難時の通行の妨げを防止するために、ブロック塀の撤去を行う所有者に、費用の一部を補助する自治体もふえていますが、本市では、どのように考えるでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 本市では、老朽したブロック塀を撤去する目的での補助ですとか、助成制度は今のところありません。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 先ほど議員が言われましたブロック塀の直接的なものではないんですけれども、今までブロック塀にされていた方が塀にかわる、例えば生け垣がございます。生け垣の場合ですと、地震のときにも倒れにくく、景観的にもいいというメリットがございます。ブロック塀にかわり新たに生け垣を設置される場合については、この生け垣に対しての補助制度は御利用いただけます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) では、熊本地震では、6つの基礎自治体で庁舎の機能が維持できず、庁舎外で業務が行われました。災害時にどのような環境下に置かれても、一定の業務を的確に行えるよう業務継続計画BCPの策定が求められており、過去にもこの場で多くの議員さんが質問をされております。今年度予算に480万円上げられておりますが、進捗状況がどのようかお伺いをいたします。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 災害時の体制というのは、大変必要と捉えておりまして、ことし県の南海トラフ地震等対策事業補助金の採択を受けておりまして、それを使いまして、事務を進めております。交付のほうが5月末に設定されて7月に指名競争入札により契約をいたしました。現在、職員の非常参集状況を想定するための参集時間をはかるアンケートを作成しており、被害の想定の整理、本市の各種情報、それから国や県の法制度を確認する基礎的な事項の整理を行っております。なお、この業務継続計画の完了につきましては、平成30年3月を期限としております。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。
では、熊本地震の際に行われたプッシュ型物資輸送では、物資の受け入れ量が想定以上に多く、場所の確保が課題となりました。本市では物資の受け入れ拠点がどこに指定されているのか、また物資の開梱と仕分けに手間取ったという課題から民間の宅配業者に依頼をして、市の職員に対して、開梱とか仕分けの研修を行ってもらう自治体もありますが、本市の受け入れ体制がどのような準備がされているかを教えてください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 災害時の緊急物資の受け入れにつきましては、今本市では2カ所拠点がございます。一つが市役所の第二駐車場、それからもう一つがエコハウスです。また、災害時輸送としまして災害時における緊急物資等輸送に関する協定を市内の二つの運送業者と協定をしております。物資の拠点での荷受けですとか発送については人的支援を受けられることになっております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) では、災害時の
ボランティアの存在は、避難所運営に大きな役割を果たします。熊本地震では、外部
ボランティアをスムーズに受け入れる体制が整っていなかったため、現場が大変混乱しました。本市の避難所運営マニュアルには、防災
ボランティアコーディネーター長久手と、市社会福祉協議会が
ボランティアコーディネーターを育成すると示されていますが、具体的にはどのような役割を想定して育成されているのか、伺います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 災害時に想定される役割といたしましては、災害時に設置されます
ボランティアセンター、こちらに
ボランティアとしておみえいただいた方々と、あとは
ボランティアをしてほしいという被災した側のニーズ、これをマッチングしたり、あとは
ボランティア活動に必要な資機材の貸し出し、あとはそういったものと現地での案内等、そういう役割を担っていただくことを想定して今養成しているところでございます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 熊本地震では、車や指定外避難所に避難する方が多く、安否確認や物資の配給などがスムーズに行えませんでした。国内外で防災教育の普及に取り組む永田宏和氏は防災の最新常識を自宅に避難用リュックを用意して、まずは避難所に身を寄せるという考え方から危険性がなければ、まずは自宅待機をして、ライフラインの回復を待つというふうに変化しているとおっしゃられております。発災後に市民がどのように行動をして、必要な支援を受けるためにどのようにすればいいのか、明確でない方もみえると思いますので、いま一度確認をさせてください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 災害時の避難のあり方というものも随分昔と変わってきております。避難所での生活というのは、大変たくさんの方が集まられて、共同生活をすることによって、多大なストレスがかかってしまいます。先ほど議員がおっしゃられたとおり、自宅が全壊とか半壊とかしていなくて住むことができる方については、なるべく自宅での避難生活をしていただくことがよろしいかと思います。ただし、食糧等につきましては、避難所等で受け取っていただくことが最善かと思います。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 自宅避難する場合、食糧の受け取りというのは、避難所に行けばよろしいんでしょうか、済みません、確認させてください。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 食糧の受け取りにつきましては、避難所に来ていただければ結構です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 8月末に
文部科学省が公表した災害時の避難所に指定されている全国の公立学校の防災機能に関する調査結果では、断水時に水洗トイレにかわる機能を備えている学校がまだ半数にとどまっているということでした。トイレの環境は、避難者の健康状態に直結するため、大変に重要なものですが、本市が備蓄しているトイレの種類や数が適切か伺います。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 本市が備蓄しておりますトイレの種類等々でございますが、主なものとしましては、市の防災倉庫や小中学校の避難所等にございます。和式型のトイレを洋式型に使うことができますワンタッチトイレが51基、それから組み立てのトイレが56基、マンホールトイレが45基備蓄しております。また、近年圧着式汚物ラップポン、ラップ式に汚物をためることができる機械も備蓄しておりまして、これにつきましては、今年度中に市内の小中学校に一つずつは配置することができます。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 国際的な避難所の考え方では、トイレは少なくとも50人に一つ必要で、女性対男性は3対1の数が望ましいとされているということでした。今後も各家庭の備蓄も含めて、トイレの備蓄環境の拡充をよろしくお願いします。
続いて、本市は、地域防災会議などで女性委員に参加していただき、意見を反映させています。しかし、実際の避難所生活になったとき、女性目線で諸課題や相談ごとに対応できる女性の防災リーダーの必要性が高まっています。東日本大震災の後にとった避難所アンケートでは、女性が避難所の運営責任者に加わっていないと女性の声が反映されないという声が非常に多く出たそうですが、本市は女性防災リーダーを養成するお考えがないかお伺いします。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 災害時につきましては、当然女性目線でいろんなことを考えていただくことが必要だと考えております。女性の防災リーダーの育成については、重要な案件であると考えております。今後、先進地の事例を調査研究していきたいと思っております。
それから先ほど1件、物資の輸送の件で市内の2業者と協定をという話でしたが、済みません、一つが市内で、もう一つが市外で、市内市外1件ずつということでよろしくお願いします。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) (5)のペットのことについては、先ほど山田けんたろう議員からさまざま詳細にわたる質問がありました。防災訓練のペットの同行参加は、防災訓練の中で、今後御検討いただけるということでしたが、いざというときの適切な対応やペットを飼われてみえない方への配慮を確認をしていただくという意味からも、ぜひ推進をお願いしたいと思います。
また、ほかの自治体では、動物愛護センターの講師による講習会を開いて、ネームプレートやマイクロチップの推進、また餌の備蓄などを各家庭でしっかりと準備をしていただくように呼びかけて効果を呼んでいるということだったので、そうした取り組みについてもぜひよろしくお願いいたします。
(6)の若者を巻き込む防災訓練について伺います。
現在多くの大学と連携して、訓練に参加していただいているということで大変に心強く思います。また栄徳高校との連携を挙げられておりましたが、同じく本市在住の生徒が多く通っている長久手高校との連携も推進していただき、1人でも多くの若者に地域の防災意識をもっていただけるように推進していただきたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
○議長(
加藤和男君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 災害時の高校生というのは非常に力になるものと考えております。長久手高校におきましても、防災教育に非常に力を入れていると聞いておりますので、そのため、ちょっと今年度は無理ですが、来年度防災訓練に参加していただけるように話し合いを今後進めていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) よろしくお願いいたします。
昨日、長久手市キッズ消防団が新たに発足し、大変におめでとうございました。
子どもたちは敬礼への憧れがとても強く、誇らしげに敬礼をする姿に大変頼もしさとほほえましさを感じました。彼らの純粋なやる気が今後もしっかりと長く持続するように、防災訓練への参加など、実際に彼らが活躍できる場があるとよいと思いますが、今後の方針としてどのようにお考えかを伺います。
○議長(
加藤和男君) 消防長。
○消防長(吉田弘美君) キッズ消防団の団員につきましては、入団したばかりでまだ十分な活動はできません。既に月1回の活動も活動メニューとして決まっておるところでございます。しかしながら、防災訓練を体験することは、大変有用なことでありますし、また女性消防クラブのほうから一緒に訓練をしてみたいという要望もお聞きしておりますので、できますれば希望する団員のみを参加させていきたいなというふうに考えております。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。来るべき大規模災害に備えて、本市がさまざまな手を着実に打ってくださっていることがわかり、安心いたしました。いつ起こるのか、想定範囲内なのか、確実なことが何もわからない中で多くを求められる減災準備ですが、今後も地道な自主防災への働きかけと地域のつながりづくりを続けていただき、市全体が助け合いと支え合える減災力の強いまちづくりに期待をして、この項目を終わらせていただきます。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 2項目め、バリアフリーとユニバーサルデザインに配慮したまちづくりについて。
高齢者や障がい者を初め、誰もが社会活動に参加し自己実現できるよう、公共交通施設や歩道のバリアフリー化が進められてきました。本市では平成18年のバリアフリー新法施行以来、市内の公共施設や重点整備地区の整備が順次行われていますが、十分なレベルに達しているとは言いがたく、引き続き整備が求められます。また同時にユニバーサルデザインのソフト面を充実させることで、
長久手市内が移動しやすくわかりやすい、みんなに優しいまちとなるよう働きかけを求めたいと考えます。
(1)歩行空間のバリアフリー化整備状況と課題はどのようですか。
(2)公共施設におけるユニバーサルデザイン化整備状況と課題はどのようですか。
(3)本市の、心のバリアフリーに向けた取り組みはどのようですか。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。
[建設部長 角谷俊卓君登壇]
○建設部長(角谷俊卓君) バリアフリーとユニバーサルデザインに配慮したまちづくりについて、3点御質問いただきましたので、順次お答えさせていただきます。
1点目について、平成18年の「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(通称「バリアフリー新法」)施行に伴い、国、県が推進したバリアフリー5カ年計画に基づき、市内の公共施設や駅を結ぶ主要な幹線道路に囲まれた地区を重点整備地区とし、その際の対象路線としては、市道では図書館通り、杁ケ池通り及び古戦場通り、県道では田籾名古屋線、はなみずき通り、力石名古屋線及び春日井長久手線の各路線の主要な部分で、歩道の切り下げや点字ブロックの設置を行っています。また、新設する道路については、バリアフリー新法に準じて整備を行っています。
その他の道路については、旧土地区画整理地内等の高台式の歩道の一部で歩道段差すりつけが未改修であるため、順次、予算の範囲内で進めているところです。
課題としましては、既設歩道のバリアフリー化において、民地高との取り合わせの関係から、車道とのすりつけ勾配等の改良が困難な場合があることが挙げられます。
2点目について、不特定多数の人が利用する公共施設を整備する際は、愛知県の「人にやさしい街づくりの推進に関する条例」に適合するよう努めています。例えば、新設する小学校等のトイレでは多目的トイレを設置したり、その他公共施設でもスロープや手すり、エレベーターを設置する等の対応をしています。しかし、条例制定前に設置された公共施設においては、対応していない施設もあり、改修時に合わせて検討していきたいと考えています。その際には施設のスペースを確保する必要がある等、ユニバーサルデザイン化を意識した施設全体を見直す改修計画が必要となります。
3点目について、高齢者や障がい者でも、安心して日常生活や社会生活を送ることができるようにするためには、高齢者や障がい者などが抱える困難を全ての人がみずからの問題として認識し、心のバリアを取り除く必要があります。本市では、高齢者に関しては、認知症という病気の知識や認知症を持つ方への接し方等を学ぶ「認知症サポーター養成講座」を平成19年から実施し、平成28年度末までに延べ約9,000人が受講しています。障がい者に関しては、平成28年4月に施行された障害者差別解消法で求められている不当な差別的取り扱いの禁止や合理的配慮の提供への理解を図るため、講演会の開催やチラシの配布を行いました。
また、障がい特性の情報のホームページ掲載や福祉まつり等でのヘルプカード活用のPRも行っています。
これらのように、高齢者や障がい者などの日常生活や社会参加ができるよう、市民全体に理解、啓発を行うことで心のバリアフリーの推進を図っています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。時代の変化とともに、長久手市においても高齢者の働く機会がこれまで以上に増加することが見込まれ、障がいを抱える方の社会活動もますます活発化していきます。日ごろはバリアを感じていない人でも病気やけがをしたとき、妊産婦となったとき、または乳幼児を連れているときには、バリアフリーな社会の必要性を痛感します。バリアフリーな社会は高齢者や障がい者の方だけでなく、全ての人にとって生活しやすい社会であると誰もが認識してみえると思います。本市でもさまざまなバリアを取り除き、利便性と安全性を向上させることを求め、再質問をさせていただきます。
まずは、歩行空間のバリアフリー化、整備状況と課題について伺います。
第1答弁で重点整備地区に当たる路線については、整備済みということでした。本市の道路は長久手市市道の構造の技術的基準を定める条例に基づいて、施設利用者や交通弱者に配慮した基準で整備が行われていると思いますが、本市の考える歩道のバリアフリー整備がどのような内容を指しているか、お伺いをいたします。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 歩道のバリアフリーということですけれども、バリアフリーの整備は、誰もが歩きやすいよう、必要な道路の幅員や勾配の緩和、また障がい者の誘導ブロックの設置などを考慮したことだと考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 道路行政においても、市が直接市民の意向を知ることが必要だと思います。愛知県の「人にやさしい街づくり望ましい整備指針」では、バリアフリー化について関係団体から
ヒアリングを受け、新たな措置を講じながら段階的、継続的な発展を図るとしています。本市では、ワークショップや
ヒアリングなど、実際にバリアフリーを必要とする市民の意見を伺う機会をどのように設けているか、伺います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 具体的には、本市では、PTAの方たちとともに現地を歩くなどの通学路点検などで、そういう道路状況を確認したり、共通認識ができるような場を必要に応じて設けています。
また、地元の代表者からの要望でいただいた意見については、現地のほうで確認をしまして、予算の範囲内において、計画的にバリアフリー化や安全対策を行っています。
また、平成17年だと記憶なんですけれども、当事者の障がい者の方から直接意見をお聞きして、歩道の段差を改修したということがたしか事例であったかと思います。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 実際に車椅子の方とか、そういった普通に歩くことがなかなか困難な方から直接意見を伺ったことはあるでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 間接的にはなりますが、道路行政の中では、先ほど言った平成17年のときに、学校を経由して歩道の切り下げをお願いしたりということが来ましたので、障がい者の方が学校のほうに連絡をし、学校のほうからここの歩道の段差を下げてほしいということはあります。そういう事例がございました。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 学校にかかわるケースにおいては、きちんと
ヒアリングを行っていただいているということでした。ただ、市内には東小学校付近には、まだ砂ぼこりが舞うような未舗装のままの道路がありますし、立石池を囲む歩道のように木の根っこで路面がでこぼこになったまま歩行者も自転車もつまずいてしまうような歩道もあります。また、湧き水によって排水環境が悪く、車が走行するたびに水しぶきが上がるような道路もありますので、市民の意見を丁寧に聞いていただく必要があると思いますし、またバリアフリー化というのは、歩道の切り下げ部や車両の乗り入れ部の形状、すりつけ勾配の変更のみを指すのではなくて、歩行者がつまずく心配が少なく、安心して歩行できる整備の全般を指すものだと考えますが、どのようにお考えか改めて伺います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 議員御指摘のとおりだと思います。また、先ほどの答弁と同じになりますが、誰もが歩きやすい整備だと考えます。本市としましても、同様に、今後も引き続き、市民の方々から御意見などをいただきながら、道路の適切な維持管理に努める必要があるというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 第5次総合計画に道路交通の安全確保、円滑化として、道路の改修を図りますと示されていて、またさきに挙げた未舗装道路についても重ねて修繕のお願いをしてまいりました。しかし、修繕には優先順位があって、順次やっていきますという回答をいただいているものの、なかなか実際に順番は回ってこないのが実情です。市民からは、市民協働のまちづくりも大切だけれども、日々の生活基盤となる道路についてもしっかりとやってほしいというお声をいただいております。修繕を含めた道路整備の優先順位はどのように決められているのかを伺います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 未舗装道路も含めまして、予算の範囲内で、順次優先順位を勘案しながら検討していきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 予算の範囲内というのは、本当に切実なことだと理解をしているつもりなんですが、道路のこの優先順位が市民からの要望が多いこと、また交通量や歩行者が多い道路から修繕されるということであるならば、市街化区域が優先されてしまうと思うので、調整区域の修繕は限られた予算では回ってこないのではないかと思います。長久手市第7次高齢者福祉計画及び第6次介護保険事業計画の市民アンケートの中では外出の移動手段を徒歩とした人が全体の60%を占めておりました。また、このアンケートで外出を控えている割合が最も少なかった地域は、市が洞小学校区でありまして、歩道や車道の整備が整っていることが主な理由と示されております。歩きやすい道路整備が市民の健康維持と介護予防の後押しになっていることは明らかだと思います。いつまでも道路修繕の順番が回ってこない地域の人は外出を控えがちになっても仕方がないと、市が考えていると捉えることもできますが、お考えをお聞かせください。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 歩行しやすい道路が市民の健康維持や介護予防の後押しになっていることについては、議員のおっしゃるとおりで、その長久手市第7次高齢者福祉計画で、歩くことでの介護予防を促すと云々とうたっております。また、道路整備が悪いから外出を控えがちになることが要因ではないとは言えませんが、その計画の会議の資料で提示されたアンケートの外出の目的として、買い物が一番多く、次に散歩、運動、3番目に通院という順序になっていました。一概には言えませんけれども、市が洞小学校区という地域柄特にこの地域の区画整理事業の目的がたしか歩いて楽しくなるまちというテーマで、大型スーパーや医療店舗などが歩いていける距離にあるということが要因と考えられます。市街化調整区域ですと、特に建物等を抑制する地域ですので、スーパーなどが幾つもはありません。ですので、徒歩で行くということはなかなか考えにくいというふうになってしまうのではないかというふうに考えます。
また舗装の、先ほども言いましたけれども、優先順位を地域によって決めているのではなくて、土木課を含めた市全体の予算の範囲内の中で順次行っていくことになります。また、いろいろな方からの要望をいただいた箇所については、その都度現地を確認しながら、必要に応じて修繕を行い、適切な維持管理のほうに努めていきますので、御理解ください。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 誰もが安心して歩ける歩道の整備に対して、将来必ずやってくる高齢化と福祉のまちづくりという観点から予算をふやしていただき、市全体を対象に進めてほしいと思います。
先日伺った市長のお話では、孫の世代を見据えた人と自然に優しいまちづくりを考えておみえだと伺いました。ぜひ、市長の思い描く2050年の未来の予想図には、体の弱った高齢者や小さなお子さんが安心して歩ける歩道と、美しい緑の中を自転車がスムーズに走行できる道路が長久手市全体に広がるよう環境整備に取り組んでいただきたいと要望いたします。
また、本市は、市街化区域と市街化調整区域のそれぞれの魅力がバランスよく融合して評価されているまちだと思いますので、どの地域を訪ねてもあらゆる人が安心して歩ける歩道の整備を進めていただきますようお願いいたします。
続きまして、(2)を伺います。
平成18年に施行されたバリアフリー新法には、ユニバーサルデザインを踏まえた規定が盛り込まれております。ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、人種、障がいの有無にかかわらず、あらゆる人が利用しやすく快適に暮らすことができる生活環境設計を指しますが、本市の各公共施設や公園においても、このユニバーサルデザインの意図を含めたバリアフリー化が推進されています。学校や体育館、公園や集会所などの公共施設で未整備のままの施設があるか伺います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) ユニバーサルデザインとか、バリアフリー化されていない公園などにつきましては、平成20年度以降、新しく整備した場合については、バリアフリーの考え方を基本としている愛知県の「人にやさしい街づくりの推進に関する条例」の技術基準に適合する施設整備を行っています。既存の公共施設に関しては、今後大規模修繕計画などが行われる場合に対応していきたいというふうに思っております。また、既設の公共施設の中で対応が困難な場合においても、できるだけこの基準に準じて、改修を検討していきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 公園の水飲み場に関して、高齢者や車椅子の方に使いやすいことも求められております。高さが65センチ以上、飲み口までの高さも75センチと決められております。また、蛇口も誰でも容易に利用ができるようなプッシュ式を採用することなどさまざま望ましい形状が示されているんですが、特に災害時の一時避難所に指定されている公園の水飲み場の状況がどのようかを伺います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 公園につきましては、平成25年からの公園につきましては、そのような整備をしておりますが、それ以前の公園につきましては、今後修繕などが行われる場合に、随時検討していきたいというふうに思っております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 名古屋市では、平成3年から健康福祉局が中心となって施設整備に技術的な基準を定めた福祉都市環境整備指針を策定しています。高齢者や障がい者、当事者の声を反映させて、バリアフリーやユニバーサルデザインの観点を踏まえた施設整備に関する基準で、県の条例よりもさらに厳しい内容になっています。本市でも福祉のまちとして、市独自の指針をつくってはどうかと考えますが、どのようでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 本市では、近年公共施設や公園等の際には、その都度市民から広く意見を聞くワークショップや団体から意見をいただきながら
ヒアリングを実施して、当事者や関係者の声を聞く機会を設けております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ぜひ前向きに御検討いただければなと思います。
続きまして、色盲・色弱、色覚障がいなどと称される人の割合は、日本人男性の20人に1人、女性は500人に1人と言われています。また、60代では60%以上、80歳以上では、ほぼ100%がかかるとされる白内障の場合、色によっては違いを区別しづらくなります。高齢者の増加とともに、見え方に困難さを持つ方がふえていきますが、日常生活の中で注意喚起やメッセージに色が使われる機会が多い上、紙などで公文書を作成する際の色の使い方やカラーグラフの作成など行政は多くの情報を市民にわかりやすく確実に伝達する必要があるため、カラーユニバーサルデザインへの配慮が求められます。特に防災ハザードマップなど危険箇所や重要事項の表示に赤を使用しても色覚障がいの方には黒く見えるために、注意喚起にならないケースも考えられます。本市では、こうした配布物のほか、屋外のサイン表示も含めた情報掲示物において、誰が見てもわかるような色への考え方はお持ちかお伺いをいたします。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(中野智夫君) ただいま配布物やサイン表示にカラーバリアフリーの配慮はされているかという御質問がございましたけれども、本市の発行しております各種の配布物につきましては、例えば広報ながくてにおいては、ユニバーサルデザインフォントの使用や、あとカラーデザインの使い方について配慮した対応のほうを行っております。また、障がい特性については、職員向けの周知をしていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ますます市民協働の機会がふえていくと思いますので、ぜひ情報が正確に伝わるような配慮をお願いいたします。
(3)に移ります。
2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックを契機にハード面のバリアフリーだけでなく、人と人の間に存在する差別や排除の壁をなくす心のバリアフリーを広げる取り組みが進められていることからお尋ねをいたします。
トイレの利用マナー啓発について伺います。
多くの公共施設には多目的トイレが設置されていますが、車椅子使用者などの障がい者だけでなく、子ども連れなどによる利用が集中し、車椅子使用者が使いにくくなっているという指摘があります。車椅子使用者のうち、約94%の方が多目的トイレで待たされた経験があり、その際の使用者は約83%の方が子ども連れ、約71%の方が障がい者には見えない方であったということです。誰もが利用できる多目的トイレではありますが、車椅子の方は多目的トイレしか使えないため、一般の方には必要なとき以外、多目的トイレを使わないという配慮が求められます。
また、オストメイト対応型のトイレについて、利用方法を知らない方が多いとして、周知することで多目的トイレを必要とする方への理解を深めるために国土交通省が発行する「思いやりの心を持ってトイレを利用しましょう」というチラシを掲示する動きが広がっております。本市でも確認の意味を込めてトイレなどにこれを掲示していただくことができないか、伺います。
○議長(
加藤和男君) 総務部次長。
○総務部次長(浦川 正君) 本市の公共施設にも、その国土交通省のチラシを掲示できないかというような御提案だと思います。本市の各公共施設におきましても、多目的トイレの利用状況は、異なるかと思います。今後、各公共施設の利用形態に鑑みて、それぞれの施設において対応していきたいと考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 続いてバリアフリーの教育について伺います。
障がいの有無にかかわらず互いに個性を尊重し合う共生社会の実現に向けて障がい者への理解を深めるバリアフリー教育が広がっております。共生社会への取り組みを検討する有識者会議では、2020年以降の学習指導要領で道徳を中心に、思いやりの心や障害者差別解消法などの社会の仕組みを学んだり、障がいのあり方への接し方を学び、バリアフリー教育を全ての児童が体系的に学ぶことになるとされております。長久手市として、ちょっと先のことではあるんですが、心のこのバリアフリー教育についてのお考えをお伺いいたします。
○議長(
加藤和男君)
教育部次長。
○
教育部次長(川本晋司君) バリアフリー教育の充実、共生社会の実現に向けてということでございますが、この取り組みについては大変有意義な取り組みであるというふうに考えております。また本市の教育大綱の基本理念の一つでもあります多様性の尊重でも同じことが言われておるところでございます。学校におきましては、先ほど議員申されましたとおり、道徳教育を中心に思いやりの心を大切にしていく授業の実践が行われていくというふうに思っております。また、障がいを持った方やLGBTなど、こういったことは、まずは教職員での理解を進めていくということで取り組んでおるところでございます。
それから児童生徒にとって、繊細な問題となります保健の授業などで、こういった事例を挙げながら認め合う心を育むように働きかけていきたいというふうに考えております。また多様性の尊重に向けて、今後一つずつ具体的に実践できるようにしていきたいというふうに考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。本市がバリアフリーなまちとして一層住みよいまちとなることを期待して、この項目の質問を終わらせていただきます。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問を許します。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) 3項目め、子どもの貧困対策について。
ことしの7月に厚生労働省から発表された相対的貧困率は13.9%で前回より2.4ポイント(約48万人)下がっていることからも、子どもの貧困に対する社会的な認知が進み、対策が施された効果と考えられています。本市の子どもの貧困対策は、生活困窮者自立支援制度を活用した小中学生の学習支援や子ども食堂など、積極的な対応がなされていますが、セーフティーネットの網目をより細かくして、本市の子どもの生活実態に寄り添った対策を求めたいと思います。
(1)「子ども・子育て支援事業計画」の改定に向けた実態調査はいつごろ行われる予定でしょうか。
(2)昨年度の学習支援の効果と課題はどのようだったでしょうか。
(3)小学生の保護者の帰宅時間が遅い場合、希望者には居場所を提供できないでしょうか。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。
福祉部次長。
[
福祉部次長 成瀬 拓君登壇]
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 子どもの貧困対策について、3点御質問いただきましたので、答弁いたします。
1点目について、次期子ども・子育て支援事業計画は平成32年度からの計画となり、現計画の最終年度である平成31年度に改定作業を進めることとなるため、計画の改定に向けた実態調査は、平成30年度から31年度のいずれかの時期に実施することとなります。
2点目について、生活に困窮している家庭の子どもがみずからの能力を伸ばし、社会で自立して生きていく力を身につけるために必要な支援として、生活保護世帯、生活困窮世帯、就学援助費受給世帯及び児童扶養手当受給世帯の子どもを対象とした学習支援事業を、平成28年度から開始しました。小学生を対象とした学習支援事業については、宿題を中心とした学習支援を実施し、全10回の学習支援に対し、5人の児童が延べ36回参加しました。効果としては、参加した児童から「楽しい時間を過ごすことができた」という感想をいただきました。課題としては、昨年度は2月から3月までの2カ月間という短い期間での実施であったため、通年の事業実施が必要であると考えています。
次に、中学生を対象とした学習支援事業については、進学支援を中心として、二つの学習塾に委託して支援事業を実施し、17人の参加がありました。効果としては、生徒の勉強に対する意欲と向上心を引き出すことに寄与したことや、経済的な理由で塾に通わせることができなかった保護者から感謝の言葉をいただきました。昨年度は12月から2月までの短期間での集中的な実施でしたが、平成29年度は、夏休み終盤から年度末までの定期的な開催とし、事業を実施しています。
3点目について、小学生を対象に午後5時まで実施している学習支援事業の夜間実施については、利用児童の帰宅時における安全確保の観点から、現在のところ考えていません。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございました。この学習支援事業なんですが、ただいま参加人数をお伺いをいたしましたが、前もってこの対象者の数をお聞きしたところ、平成28年度は小学生140人中7人が参加、中学生は112人中17人が参加、また平成29年度は、小学生の対象者が169人、中学生は126人の対象者のうち、17人が参加とお伺いをいたしました。この参加者数なんですが、他市町の状況も確認をさせていただきましたが、対象者数に対して、参加者数が少ないように思いますが、人数についてどのように分析をされておみえか伺います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 今、御紹介いただきましたように、対象者数に対して、参加者が少ないということでございますが、昨年度、今年度実施して徐々に参加者のほうはふえてきているというふうに考えてございます。今後は、年度末等に参加者、また保護者等にアンケートを実施して、今年度の課題等を把握した上で、実施時期、参加人数を含めて、今後の実施方法について、また検討していきたいと考えております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。参加を望まない家庭の中には、子どもの学習状態に関心が薄く、募集通知を見落としている保護者もおられることが考えられます。この事業に参加する家庭は、比較的教育に熱心な方が多く、参加されない家庭には、さまざまな問題が潜んでいるケースが多いと伺っております。参加人数には、さまざまな意味が含まれているケースもございますので、またぜひ情報の収集というか、情報の精査をよろしくお願いしたいと思います。
また、特にひとり親の家庭に見られる傾向として、保護者が深夜まで就労しなければならず、預け先がない場合は、子どもが留守番をすることになります。全国の統計では、母子世帯の50.8%、父子世帯の71.5%は、仕事を終えて帰宅する時間が18時以降であり、保護者が帰宅するまでの間、子どもの居場所づくりや学習支援、また子ども1人で食事をとらざるを得ない孤食を防止する取り組みが必要とされております。本市では、定期的に子ども食堂も開いてくださり、居場所づくりを積極的に行ってくださっておりますが、深夜まで就労するひとり親家庭の児童に対して、食事の提供も含めた夕方以降の生活を支援する必要があると考えます。本市のある御家庭では、母親が複数のアルバイトとパートをしており、小学生の姉妹2人で深夜まで留守番をしておりました。姉は積極的に妹のお世話をして、宿題も家事もみずから進んで行い、母親もその状況を知る近所のお母さん方もみんなそろって、偉い子だ、立派な子だと安心しておりましたが、中学になると不登校がちになり、日常的に死にたいという言葉が目立つようになり、腕にはリストカットの傷がふえていきました。このようなケースは、決して珍しくなく、さきの8月29日に行われた県の総合教育会議においても委員から同様の例を挙げられ、CSWの増員を要求しておられました。本市でも子どもだけで夜間の留守番をしなければならない家庭を掌握していただいて学習支援のトワイライトなども含めた
子どもたちの夜間の居場所を整えていただくことができないか、お考えをお聞かせ願います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) 学習支援のトワイライトも含めた夜間の居場所ということでございますが、今御紹介いただいたようなケース、子どもが夜間家にいられない、また子どもだけになっているという、そういった環境につきましては、親の就労状況にも問題があるような場合も多々あろうかと思います。単なる子どもの居場所というだけではなく、親へのフォローも含めて世帯全体の課題としてしっかり対応していく必要があると考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。
○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。本当におっしゃるとおりで、県のその会議では、親の就労が大変苦しい状態であるということで、親を生活保護の対象にスライドさせて、対応をしてくださいました。
4月に厚生労働省雇用均等児童家庭局が出したひとり親家庭の支援についてという資料の中で、子どもの生活支援と学習支援の双方を居場所づくりとくくって、自治体から委託を受けたNPO法人などが学習支援や遊び、食事の提供事業を並列に実施する事業例を挙げております。生活困窮者対象の学習支援と子どもの居場所づくりに線引きをする必要性はないと考えますので、ぜひ本市には夜間の子どもの預け先を検討していただきたいと思うんですが、その一つとしてファミリーサポートがありますが、これらの料金を時間や回数の上限を設けるなどして、市からの補助をしていただけないかと思いますが、お考えを伺います。
○議長(
加藤和男君)
福祉部次長。
○
福祉部次長(成瀬 拓君) ファミリーサポート事業につきましても、午後10時まで利用可能ということになっておりまして、これについても、これまでの実績等を踏まえて、また検討していきたいと考えております。
○議長(
加藤和男君) 質問時間がなくなりましたので、ささせ順子議員の個人質問を終結します。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時25分といたします。
午後3時11分休憩
――――――――――――――
午後3時25分再開
○議長(
加藤和男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
個人質問を続けます。16番伊藤祐司議員。
[16番 伊藤祐司君
質問席登壇]
○16番(伊藤祐司君) それでは、早速質問に入っていきたいと思います。
まず1点目、香流川整備についてお伺いしたいと思います。
(1)平成21年7月に香流川緑地基本計画、平成24年10月に香流川整備基本構想、平成26年12月に香流川整備計画が策定されたと思います。香流川について、現状と課題についてお伺いをしたいと思います。
(2)計画書で示されている短期(3年以内)「できることを考える」から中期(10年以内)「できることをやってみる」の期間に移行しつつあります。まずは何に取り組まれるのかをお伺いいたします。
(3)必要とする事業費はどれぐらいかかるのか、単年度に投入できる金額は幾らなのか、財源はどのようか、お伺いしたいと思います。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。
[建設部長 角谷俊卓君登壇]
○建設部長(角谷俊卓君) それでは、香流川の整備について、3点御質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。
1点目について、現状については、平成27年度に今後の整備のあり方を検証する、香流川整備計画推進委員会を立ち上げました。また、市民の目を川に向ける活動として、北小学校付近等で愛知県水辺の緑の回廊事業による植樹事業や香流川清掃活動を行いました。平成28年度には植栽、竹林整備に関するワークショップを開催しました。課題については、市民との協働が不可欠ですが、維持管理の面で市民主体の管理に関する体制の構築が課題として挙げられます。
2点目について、平成28年度から平成29年度にかけて、公園西駅周辺土地区画整理地内において、自然石を用いた近自然護岸、落差工の整備を行っています。今年度についても、香流川中上流部において、川らしい風景の創出のため、植樹や竹林整備を行っていきます。また、平成30年度以降も引き続き、近自然護岸の整備や堤体の植樹を行っていきます。
3点目について、2点目でお答えした当面取り組む事業については、総額で約2億6,000万円と試算しています。次に財源については、社会資本整備総合交付金やあいち森と緑づくり事業等の補助金を活用することを検討し、財源の確保に努めて、単年度に投入できる事業費の精査をしていきたいと考えています。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 香流川の整備についてということで、今回質問をさせていただきますが、今回この質問をつくるに当たって、何度か香流川を歩いたり、いろんな状況、それから過去の経緯等をいろいろ調べておったんです。今回説明で2番目に、まずは何を取り組まれるかという、ちょっとピントの外れた質問をしてしまって大変申しわけないなと思っておるんですね。予算書等を確認すれば、わかるはずだというところなんですが、実はなぜわからなかったかというと、計画書をつくられた、そういう予算を執行した、決算もしたということは記憶にあるんですが、現物を見た覚えがなかったんです。今回、ホームページも確認して見させてもらったら、通常計画書を作ると皆さんはきちんとホームページと、それから議会とか市民の方々にいろんな形でこういうものができましたという報告をしてくれるんですが、今回は平成26年12月付の概要版がホームページに載っていただけだったんです。これでは、さっぱりよくわからんなということで一体大金をかけてつくった計画書というのがどうなっておるんだと。それも当時流用で急遽つくったんですね。河川の維持管理費、修繕費等を流用して、多額の金額でつくったものが全然わからなかったと。そういう点で、そこを今ずっと質問を提出してからいろいろ資料を調べていったら、重点箇所、それから優先順位等も書いてありまして、私は公園西駅でやっている近自然護岸の工事のほうは、市長の思いとかいろいろありまして、それから区画整理事業の計画の中でやっているものだと思いましたら、実はこれ香流川整備計画にきちんとうたってあって、第1番目にこれをやりましょうということで、去年、ことしとやっておるというような事業。質問が悪かった点については、申しわけなく思っておりますが、計画書は今ホームページを見てもどこにもわからない、誰ももらった覚えもない、そんなような状況だということだけでは、まず苦言を呈しておきたいと思います。
そんな中で、香流川は今、どうしていこうということで読ませていただきますと、水と緑のネットワーク、それから香流川を生かしたまちづくりをしていきましょうという、これが随分前からこの考え方に近いものがずっと言われ続けてきました。調べましたら、平成12年にも「香流川整備基本計画」というのを既に当時策定しておりまして、中身を見ましたらそんなに大差はないんです。それ以後、それをもとに本当は第5次総合計画等に反映されてきてはおるとは思うんです。その後、平成21年に市民の方に香流川にもっと接していただこうというようなことで緑地計画、遊歩道を整備しましょうという計画を平成21年につくられ、それがあるにもかかわらず、これは市長になってからですね、平成24年10月に基本構想をつくって、こうやってやっていきましょうということでありました。それはそれで大筋、長久手において緑、自然、環境というものについては、しっかりと守り、育て、それからみんなで利用して住みやすいまちにしていくことは大事なことだと思いますので、理解をします。ずっとここの計画書の中を見ましたら、川の一番大もとの一番重要な部分の治水、人々の生活を守るために洪水になってはいかん、金曜日に大島議員も心配をされて香流川の水位計をという質問がありました。治水というものが大事でありますので、しっかりとこの部分をということでありますが、中を見ると、水利の部分は、過去に万博のときに万博を進めるほうの団体のほうで調べたものを流用されて、一応安全だという言い方をされておりました。今、それらをひもといてもなかなか要領を得ない部分がありまして、担当課さんといろいろお話をさせていただきました。そうしましたら香流川は5年に1回の確率の降雨量に耐えられるような整備は進んでおるということでありました。時間雨量にすると50ミリというぐらいになるのかなということですね、地域の地形等を含め。ところが今、ゲリラ豪雨とか、そういうことを考えると、やっぱりそれでは少し足らなくなって、10年確率、30年確率というような80ミリ、90ミリを想定するべきではないか。いきなり100ミリというわけにはいかないかもしれませんが、そういうようなこと。それについては、計画書をつくる検討委員会の中でもその点はどうですかというような意見もあった。ここは余り詳細に詰められてなくて、今回の計画書はですね、環境面を特に、川の持っているいろんな目的、治水、利水環境、それから生活、いろんな面を含めると、環境面を主に整備をしていこうという提案がされておりました。そういうことであるならば、現状の今、香流川が市民の方にどういうふうに利用されているかということをもう少し見ていただいて、現状で不備があるところをまずもって直していただきたいなという思いがあるんです。多くの方が散歩等で使われておりますが、この夏の間なんかは、下流域のほうでは、夏中草が生えっ放しのままで、とても川の中、歩けるようになっているような部分でも行けなかったような気がします。それから低水位の一番大もとの水が流れる部分にも木がたくさん生えておって、これの伐採はしていないんですね。市長は木が大切だと言われるんですが、一番大もとの低水位の護岸については、しっかりとやっぱりこれは撤去をしていかないと、根が残って、それが腐ってしまえば、ブロックの構造体がもたなくなってしまう。県のほうは、下流域については、ほぼ整備が終わったと言い方をいつもされますので、そういう点ではもう少ししっかりと
パトロール等をしていただいて、現状の河川の能力をしっかり守るような体制が必要ではないかなと思います。まずこれについて、どうお考えなのかお伺いしたいと思います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 先ほどの計画書を早期にという部分については、まず早期にインターネット等で公表していきたいというふうに考えております。
あと、治水のほうですね、議員がおっしゃるように現在河川には確かに低水位の中に障害物となるような木等々がございますので、その辺については、計画的に順次改修をしていきたいと思っております。また、県の管理する場所についてもそういうところが見受けられますので、愛知県のほうに対しても、そういうふうに提言していきたいというふうに思っております。
○議長(
加藤和男君) 16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) ぜひ県とも連携をとってやっていただきたい。もちろん香流川自身が前熊橋から下流は1級河川ということで、県のほうで維持管理等していただいているということであります。それを含めてでも、今回この計画では、全線において新しい考え方、環境面を含め、もう少し市民の方に香流川でいろんな形で利用してもらう、使ってもらう、遊んでもらうということを含め、整備していこうということが書かれておりました。その中でもう少し維持管理の件でお願いがしたい部分があります。前熊橋から上流側は普通河川ということでありますので、通常なら市で全部やらなければならないところ、砂防の指定区域ということになっておりますので、構造物等その他についても、これも今は県がやっていただくことになっておるということであります。水面については、市の管理というところでありますが、ここの香流川で新しい整備をしていこうというところで、一つはやっぱり水質の問題を何とかしていただきたいなと思います。報告書では、それほど悪くないというような記載をされておりますが、見てみると、最上流部の三ケ峯から一ノ井とか、その辺まで、神明川との合流点ですかね、そこまでと神明川から合流して前熊橋のあたりまでの水質だと、逆に上流よりも中流のほうが水質がいいんです。そりゃ最上流部の三ケ峯地区のほうが水質が悪い。ここは水源地とは言っても、砂防指定地ということで、地下の伏流水とか、そういうのが余りたくさん出ないところでありますので、ただ、そうは言ってもやっぱり最上流部を含め、周りの環境をしっかりしてやっていく。土取り等はやめていく。それから開発等についてもしっかりとそういう点では、雨水についてもきちんと管理をしていただくということを徹底していってほしいと思います。そんな中で砂防堰堤が一番最上流部にあります。その砂防堰堤というのは、やっぱり土砂をとめておくというところなんですが、ここは既に土砂で満杯になって10年以上一度も浚渫もしたこともないような状況、これはぜひ、県がやるのか、市がやるのかを含めやっていただきたいなと。それから砂防公園についても、これは過去にもいろんな議員の方からも指摘がありました。赤茶けた水で、
子どもたちが入れるような格好にもなっておるんだけども、誰一人そこで遊んではいないし、今では誰もそこで護岸というんですか、岸部でくつろぐなんてこと、そんなこともできないような状況、これはぜひ、いろんな対策をしていただきたいと思いますが、これについても県と調整をしていただきたいと思いますが、どうですか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 確かに砂防堰堤、一番上流部については、本当に議員おっしゃるとおりで、浚渫の堤体の高さまで今砂がたまっているような状態は確認しておりますし、それから砂防公園についても、議員おっしゃるように、ちょっと黒っぽいような、黄色っぽいような水が流れている。なおかつ少し水たまりがあるんですけれども、その中にもヒシだとか、そういうものが相当生えてしまって、中に入れるような状態ではないような風景にも見られます。ですので、愛知県にそういうことも含めて協議して、どちらがやるかも含めて協議しながら、ぜひ対策を考えていきたいというふうに思っております。
○議長(
加藤和男君) 16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) それと先ほど答弁の中で、香流川整備計画推進委員会というものをつくったというような答弁がありました。また、市民の方に維持管理を一緒に参画していただけないかということで、ワークショップを始めたということを聞きました。でもこれも調べさせてもらったら、計画づくりの検討委員会のメンバーの方が移行して推進委員会というのをつくって、そのメンバーの方が議事録を見ると、すごい喜んでみえたんですね。初めて行政が計画をつくるだけでなく、推進についてもきっちりと私たちに情報を出して委員会として議論して、来年は何をやるんだとか、これは効果はどうだったとか、そういうことをやっとやってくれるようになった、すばらしいことだと褒めていた委員会が平成27年3月23日、第1回が開かれました。平成27年度の年度末に開かれました。予算書を見ると、平成28年度も2回分の会議予算をとっておりました。今年度も2回分の会議予算を。でも平成28年度も今年度も一度も開かれていないんですね。平成28年度から整備、それから植栽等進めております。全然検証する委員会として機能していない。これも苦言を呈しておきたい。
それからワークショップを開いて、市民の方に協力していただくために開きましたということでしたが、これも2回開いただけです。この2回目については、私も傍聴をさせていただきました。市民の方々は、この整備計画をつくるためのものではないかぐらいの気持ちですごいみんな熱い気持ちで来られたのがござらっせの裏の竹林の整備について意見を聞きたいということで、すごいギャップがありました。これは当初からやっぱりきちんと計画書が表に出ていないということがあって、このような状況です。これはぜひ、しっかりと改善をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。そんな関係でやっていただく。それから、その計画書の中に書いてある、先ほど言いました1級河川分、県がやるべきところについては、検討委員会の会議録を読みますと、何度もここには、県の建設部の方々もメンバーに入っておられて、一緒に協議をしておるというような状況でした。その県の方々は、1級河川の部分については、南島橋の下流から岩作橋の少し下流まで、この区間だけは整備がしてありませんが、あとはもう既に整備しましたという言い方をしております。あとのところについては、ほかの市町のことを考えると、新たな環境に配慮したようなとか、今、この計画書で示したような、人と触れ合う場のための整備については、当分予算は出ません。まずは、今残っておる300メートルをやりたいと、これもなぜか市のほうからの要望がないのか、ちっとも予算がつきませんし、ずっとそこだけ残ったままになっているんです。そんなようなところが、せっかくそうして委員会の中に県の方も来ていただけるのであれば、市の思い、計画書をつくった思いをしっかりと伝えていただいて、しっかりと県で対応する部分は、県で対応する。市ができることであれば、市が行うという、つくった計画書がどんどん後ろへおくれていってしまうんですね。午前中、市長はゆっくりいろんなことをやってくれたらええぐらいのことを言ってましたが、計画書をつくるのに、しっかり皆さんで議論したものが実行に移すときまでおくれていってもらっては困りますので、ここについては、ぜひ県の方と県の管理部分については、協議を進めていっていただきたい。それで市でやる部分について前熊橋から上流では、現状の香流川というのは、どこから見ても、どこに川があるんだというような風景であるということで、委員さんたちは、もう少し木を植えたりしたらどうだというような意見を言っていただいたようです。それからせっかくであるなら市民の方に参加していただいて、維持管理を手伝ってくれたらどうだというようなことを言っております。先回のワークショップで聞いたんですが、市民の方はやっぱりこの維持管理について、そうは簡単にやってくれ、やってくれと言ってもできませんと言っておりました。この辺のギャップが計画書に市民参画、市民協働がうたってあるんですが、一番の大もとのそこの進め方については、なかなかうまくいっていないような気がしておるんですが、打開策というんですか、もう少し違う方法を検討して行うべきではないか。行政のほうがやってくれやってくれと言っても、無理かと思います。ただ、自発的にやるまで待っていてもいつまでたってもできないような状況かと思います。この辺については、副市長がいろいろお考えがあるということですので、どうですか、副市長、市民参加の方法としていい提案はございませんか。
○議長(
加藤和男君) 副市長。
○副市長(鈴木孝美君) 今のところ、いい提案はありません。まずは、現状を理解していただくために、市としてできることは、今まで余り川の中まで草を刈っていませんでした。2年ほど前から川の中まで全て草を撤去しております。そういたしますと1年たつとまた元に戻るんですが、よく見ると川の中の河道、本来水が通るべきところに相当量の堆積物がありまして、これがいわゆる河積というか、本来の川の断面を完全に侵しているんですね。それは、そのことすら長久手市の河川担当者は知らなかった。澪筋が見えるからいいだろうという程度の話でして、河川の実態を十分把握できてなかった部分もありますので、近自然工法を導入するんであれば、まずもって川の中の堆積土壌を一遍には難しいと思いますが、基本的には最上流部で区画整理をやっておりますので、そこから徐々に下流にかけて堆積した土壌を撤去しながら、撤去したところに近自然工法の自然護岸を再現していくという方法をとっていくしかない。自然工法でやっていくという部分については、やっぱりこれは市の事業としてやっていかないかんし、その堆積土壌をとることについても、とても素人ができることではありません。それから先、近自然工法の一番すぐれた能力は、川の水の力によって砂がたまらないように、下流部のほうに流していく。水制工というそうですが、石で水を制御しながら堆積土壌が余りたまらなくて、自然の状態でかつ動植物の環境も整えていくという能力があるというふうに書いてありました。その技術的な検証をされている専門家の方もいらっしゃって、この計画にも参加していただいております。そういったものを行政として、地域にお示ししながら、こうするとこうなるんですよというのを実際に見ていただかないと、これはなかなか御理解いただけない。そうすると、自分たちのできることって、大体イメージが出てくるはずです。それをぜひ市民の方に興味関心をもっていただいて、そこからスタートしていけるのかなと思っております。現状では香流川の先ほどおっしゃった最上流部のところまで、区画整理をやるところまでの間は、市民の方たちの複数の団体が市と契約して年間の管理料の中で月に1回ぐらいずつ清掃、除草作業をしていただいております。そうすることによって、かなり川の上の環境は変わってまいりました。それから徐々に木を植えていくことによって、横から見ても、あそこに川があるんだというふうに見ることができると思いますので、そういった手順を追いながら、地域の方たちに興味関心を持っていただくような方法で進めていくのが一番近道ではないかなと思っています。それを地道に、地域の方たちや、そこをよく御利用される方たちに対して、アピールできるように取り組んでいきたいと思っております。ちなみに、都市緑化フェアのときに左岸側に、花かごを置いて距離表示もしたら、それが非常に皆さんも関心を持っていただいて歩く方もふえてまいりました。そのように何か見せる、上手に演出するものをやっぱり川の中につくっていくことが非常に重要だなというふうに感じております。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 何とか市民の皆さんに関心を持っていただく方法をぜひ考えていただきたい。くしくも副市長のほうからお話のありました堆積土の件についても、これも万博のときに一度浚渫をしていただいたりしたのがあっという間にたまってしまう。これもやっぱりただ単に台形の形で削っても全く意味がないというようなことで、この辺も先ほど言われた水制工を使えばというようなことで、研究をしながら進めていくということも提言されておりました。ぜひ、まずそういう点では、下流側から上流側全て草刈りと堆積土、草刈りはやってもやってもきりのない話かもしれません。これは市民の方にお手伝い願わないかん部分があるかもしれません。市民の方でできない大きな力を要する堆積土の撤去、これは一度にというか、そこに住んでいる植物、生物への影響もあるかもしれませんので、計画をもって、なるべく早い段階でしっかりとやっていただく。ぜひこの辺の予算については、しっかりと確保していただくように頑張っていただきたいなと思っております。そういう点では、最初にいただきました2億6,000万円ということですが、とてもじゃない、それだけでは足らないと思っておりますし、その後、近自然工法で護岸を直していくということであれば、随分と大きなお金がかかります。これも一度にやると大変なことになりますので計画的にしっかりと見きわめながら、必要なところを最優先にしていただいて、お金を投入していただいてでも整備を進めていっていただきたいと思っております。
あと、現場のことについては、ぜひもう少し頻度を上げて定期的に巡回をしていただきたいと思います。一部の護岸が流れてしまって、ないような一部えぐれておるところもあるんですね。ただ、裏堤体のほうが埋まっておるような状況ですので、堤防が壊れるということはありませんが、そういうような状況、それからブロック積みについても、最初に申しましたように、木の根っこ等で相当傷んでおりまして、一部は陥没しているようなところもあります。巡回はしっかりとやっていただきたいなと思っております。ここに書いている計画書どおり、市民の方がここへ来て、憩いの場となることができれば、ありがたいんですが、まずは、治水を含め、しっかりと川の機能を保つ、それから改良するということに全力を挙げていただきたいということをここで申し添えて、この質問は終わりたいと思います。
○議長(
加藤和男君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 2項目め、主要な市道の整備についてお伺いしたいと思います。
(1)幅員がところどころで狭くなっていたり、見通しが悪いなど、車両の通行がスムーズにできない道路や、歩道に段差があるなど歩行者が歩きにくい道路、また自転車が安全に走れる道路などの整備を計画的に進める必要があると考えますが、認識を伺います。
(2)市道としてバイパスなど新しい道路を整備することについての見解を伺いたいと思います。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 質問は終わりました。
続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。
[建設部長 角谷俊卓君登壇]
○建設部長(角谷俊卓君) 主要な市道の整備について、2点御質問いただきましたので、順次お答えさせていただきます。
1点目について、車両の円滑な通行や歩行者の安全確保のため、北中学校北側の東西路線である、市道浮江隅田2号線の道路拡幅や岩作中根で新設歩道整備を実施しています。また、歩道段差を解消するための修繕工事を随時しています。今後も歩行者、自転車が利用しやすい道路整備について計画的に進めていきます。
2点目について、渋滞等の現況道路状況や市の将来計画、市民要望などから必要性を見きわめ、バイパスなど新しい道路の整備について検討をしていきます。
○議長(
加藤和男君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 1点目の今の答弁の中で少し確認したいと思いますが、市道浮江隅田2号線の道路拡幅をやっていくということでありました。浮江隅田1号線というと、立石池の南側まで来ますか。路線が変わっちゃうかもしれませんが、引き続き北中学校北側の道路の東西線ということで、ここは立石池の南のところのカーブのところが、前後の取りつけよりも狭くて、お子さんを抱いていた夫婦の方が事故をしまして、お子さんが一時意識不明というような大きな事故が、単独で電柱にぶつかっていたという事故があったと思います。これについては、本当に道路がきちんと整備されておれば、ひょっとしたらという思いがあります。ぜひ、ここらは考えていただきたいなと思っております。
あと、答弁の中で最終、道路整備について、計画的に進めていきますという表現がありました。計画的というのは、計画書をつくるわけではないかもしれませんが、計画的というのがちょっとよくわからないんです。もう少し具体的に教えていただければと思います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) こういう計画を整備をするに当たって、市の予算等の計画も含めまして、実施計画というものを3年なり、5年なりで行っていくために、途切れなくやっていくということで御理解いただきたいと思います。
○議長(
加藤和男君) 16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 先ほどささせ議員のほうからも、しっかりとしたこの維持管理の予算については、確保していくべきだという意見がありました。私も全く同感でありますし、私のほうからもこの部分についての予算の確保というのは、ぜひ頑張っていただきたいと思っております。どうしてもまだまだモータリゼーションが衰退していくというところまではいかないと思うんです。2050年とか、2060年というと、随分また変わってくるかと思います。今自動運転とかいろんなことも研究はされておるようですが、いましばらくは、どうしてもやっぱり長久手の場合には、車がないとなかなかうまくいかない。当然、代替として公共交通とか、そういうことの拡充もしっかりと考えていってほしいとは思いますが、ぜひここについては、しっかりとした予算確保をしていただきたいと思います。
それで、2点目のほうですね、渋滞等の現況道路状況や市の将来計画、市民要望などから必要性を見きわめてということであります。その現況道路の状況というのは、どういうふうに考えられておるんでしょうか。交通量調査だとか、交通事故の調査だとか、それから道路の状態の点検などというのは、どれぐらいの頻度でやられておりますか。そういうのがないと、現況道路状況など必要性を見きわめてと言われても、そういうことをやっていないのに、そうやって言われてもどうかなと思います。交通量調査なんかは定期的にやられておるということですが、どうなんでしょう、この辺のことはやっぱり随時行って、しっかりと分析をしておくことが大事ではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) そうですね、交通量調査というのは、非常に大切なものなんですね。今、何年ごとにやっているかというのはちょっと今手元に資料がございませんし、数も今手元にございませんので、お答えできかねますけれども、言われることは十分わかります。その調査によって渋滞がどれだけあるのかということも大体大まかにはわかりますし、この道はこちらのほうに曲がると、また渋滞が起きるとかいうことがわかりますので、必要だというふうには思っております。
○議長(
加藤和男君) 16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) ぜひ、しっかりとやっていただきたいと思いますし、これも金曜日に佐野議員のほうの質問で、路線で交通量を調べたらすごいたくさんのということがありました。交通量で部分的に調べていくということもすごい大事なことなんですが、一体どこへ行くのか、どこから来るのかということを含めて検討していただいて、じゃあ、この通過交通の人たちはどちらへどう回したらいいんだというところ、それからこの道路を拡幅して、こちらへ回っていただければ、ひょっとしたら軽減できるんじゃないかと、そんなようなことも含めると、交通量調査と、それからそういう通過車両のほうの目的先、それから仕事なのか、学校へ行くのかとかいろんなことを含めて、時間帯を含めて、そういう調査もぜひやっていただいて、そういうことをして初めて道路の整備について、ここを拡幅したほうがいいだろう、ここはもうとてもじゃないですけれども拡幅できないから違うほうへ回ってもらうためにはどうしたらいいのか、そんなことをぜひ考えていただいて、なかなかバイパスをつくるということについても、言葉としては本当はつくっていきたいという言葉を期待しておりましたが、現実問題としては、非常に難しそうなので、検討していきますというようなお答えだったかと思いますが、ぜひそんなような調査をしていっていただきたいなと思っております。
それでなんですが、幹線道路計画をつくるということで、これも多額の費用をかけて予算をつけてやっていただいた記憶があるんですが、どうもこれも現物を見た覚えがないんです。これについては、担当課とお話をしたら、新しい路線というのは、特にはないということなんですが、拡幅するにしても何にしても民間の土地所有者との調整等が必要でありますので、公表したくないというようなことではありましたが、やっぱりさっき言った幹線道路計画というのは、この長久手の中の車の動きとか、そういうのもしっかりと誘導していくためには必要なことだと思います。また、こういう整備をしていくという方向性がしっかりと見せていただければ、協力をしてくれる人もかなりおると思うんです。幹線道路計画については、一体今、どういう状況になっているのか。それから今の考え方をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) 議員おっしゃるように、計画自体は策定しております。ただ、幹線道路の整備計画に関して公表するということに関してですけれども、市民にその土地所有者、近隣の方等に混乱を生じたり、計画の意思決定のプロセスに、外部からの影響が及ぶおそれがあるということも含めまして、いろいろ協議した結果、非公表ということであります。
以上です。
○議長(
加藤和男君) 16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 一ノ井の田籾名古屋線のバイパスについても同じ考えでよろしいですか。
○議長(
加藤和男君) 建設部長。
○建設部長(角谷俊卓君) そうですね、全て一応計画した中に、その一ノ井の部分も実は入っておりまして、同じ考え方でよろしくお願いします。
○議長(
加藤和男君) 16番伊藤祐司議員。
○16番(伊藤祐司君) 市民要望がたくさんあります。特に市街化調整区域、東小校区なんかは、やっぱり道路がないとお店にも行けない、医者にも行けない、行くのに渋滞でというような話になると、どうしても整備をしてほしいという意見が出ます。少しみんなが集まれば必ずその話になります。また、新しい大型商業施設に関連する渋滞等の不安もこれもやはりいまだに消えません。ぜひ、市民要望はほかにもたくさんあります。見きわめるという表現をされました。見きわめるなら見きわめてもらえればいいんですが、ぜひここは説明責任を果たしていただきたい。しっかりとこういうことに取り組んでおるということであるなら、それもはっきり説明していただいてやっていかないと、何もやってない、何もやってくれないと、そんな意見ばかりになってしまいますので、そのあたりはしっかりと説明責任を果たしながら市民の要望をできれば、全部酌んでいただきたいんですが、見きわめるということでございますので、見きわめるならぜひ説明責任を果たしていただきたいということを申し述べて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(
加藤和男君) ないようですから、伊藤祐司議員の個人質問を終結します。
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○議長(
加藤和男君) 以上で、本日の日程は全て終了しました。
次回は明日9月5日午前9時30分から本会議を開きます。
本日はこれにて散会します。
午後4時16分散会...