岩倉市議会 > 2018-02-28 >
平成30年第1回定例会(第 2号 2月28日)

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  1. 岩倉市議会 2018-02-28
    平成30年第1回定例会(第 2号 2月28日)


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    平成30年第1回定例会(第 2号 2月28日) 平成30年3月(第1回)岩倉市議会定例会  ―――――――――――――――――――――         平成30年2月28日(水)       午前10時   開 議 日程第1 施政方針に対する代表質問  ――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した案件 日程第1 施政方針に対する代表質問  ――――――――――――――――――――― 〇出席議員(15名)         1番  櫻 井 伸 賢         2番  大 野 慎 治         3番  鈴 木 麻 住         4番  塚 本 秋 雄         5番  相 原 俊 一         6番  鬼 頭 博 和         7番  須 藤 智 子         8番  梅 村   均         9番  桝 谷 規 子
            10番  木 村 冬 樹         11番  堀     巌         12番  宮 川   隆         13番  黒 川   武         14番  関 戸 郁 文         15番  伊 藤 隆 信  ――――――――――――――――――――― 〇欠席議員(0名)  ――――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者    市     長        久保田 桂 朗    副  市  長        小 川 信 彦    教  育  長        長 屋 勝 彦    総 務 部 長        山 田 日出雄    市 民 部 長        柴 田 義 晴    健康福祉部長兼福祉事務所長  山 北 由美子    建 設 部 長        西 垣 正 則    消  防  長        堀 尾 明 弘    教育こども未来部長      長谷川   忍    行 政 課 長        中 村 定 秋  ――――――――――――――――――――― 〇職務のため出席した事務局職員    議会事務局長         尾 関 友 康    統 括 主 査        寺 澤   顕       午前10時00分 開議 ○議長(黒川 武君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15名であります。  したがいまして、定足数に達していますので、議会は成立いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  地方自治法第121条の規定により、議案等の説明者として、市長等の出席を求めております。  議事は、お手元に配付してあります議事日程表に従い進めさせていただきます。  ――――――――――――――――――――― ◎日程第1 施政方針に対する代表質問 ○議長(黒川 武君) 日程第1、施政方針に対する代表質問を行います。  創政会を代表しまして、15番伊藤隆信議員の発言を許します。  登壇してください。  伊藤議員。                  〔15番伊藤隆信君 登壇〕 ○15番(伊藤隆信君) おはようございます。  15番伊藤隆信でございます。  平成30年度3月定例会、創政会を代表いたしまして、通告の順序に従いまして代表質問をさせていただきます。  初めに、久保田市長、市長として毎日一生懸命頑張ってみえます。岩倉市民の福祉向上のために頑張ってみえますけど、今回の施政方針を拝見いたしまして、市長の2年目に当たり、特に思ったことは、「住むなら岩倉! 子育て・健幸・安心なまち」を基本にまちづくりに取り組まれる姿勢が強く感じられました。  改めて今回、一番最初でございますけど、1年を経過いたしまして、今の市長のお気持ち、御感想などをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) ありがとうございます。  昨年1月に市長に就任して1年余りが経過しましたが、改めて市長としてその責任の重大さを痛感しているところであります。  1年間の感想ではありますが、市民の皆様方の声を聞き、御意見をいただきながら市政を進めていくことが大切であると強く感じました。特に、小さなまちであることの利点を生かし、顔の見える関係を構築していくことで、市民の皆様と一緒になってまちづくりを進めていくことができると感じております。  今後もそうした考えを持ちながら、本市の目指すべき将来像である「健康で明るい緑の文化都市」を実現するため、市民の皆様との協働の理念を礎とし、今後の10年、20年先を見据えたまちづくりを推進していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) それでは、施政方針のページ数の順に従いまして質問をさせていただきます。  施政方針の1ページ目の下段に、基礎自治体を取り巻く環境は、少子・高齢化、住民ニーズの多様化など大変厳しい状況を迎えていますというふうに書かれておりますけど、やはり21世紀は都市間競争の時代と言われ、以前、日本創成会議が人口減少問題を取り上げ、将来、2040年になるまでに896自治体が消滅の可能性があると、そんなような報告をされておりますけど、岩倉市では、このようなことを踏まえ、今後どのような対策を考えてみえるのか、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) いわゆる地方創生に向けた取り組みの御質問ということでございますが、平成27年度に策定いたしました岩倉市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、持続可能なまちを目指し、各種施策・事業を着実に進めております。  施政方針ではあえて強調していませんが、平成30年度も、児童福祉では、病児保育や一時保育の充実などの保育環境の充実、浸水対策では、五条川小学校の雨水地下貯留施設整備、住宅施策としては、空き家バンクや空き家等解体補助、三世代同居・近居支援事業、産業振興では、中小企業・小規模事業者活性化行動計画に基づく地域産業活性化支援事業を初めとした各種事業、企業誘致など、その他シティプロモーション事業や婚活事業にも取り組んでいるところでございます。  「いわくらしやすいまち」であることを市民の皆様にも再認識していただくとともに、市外にもアピールすることで、転入人口も呼び込んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、2ページ目に入ります。  今、毎日のようにAIに関するニュースが取り上げられております。人工知能、AIは、本市の市役所の中でどのような業務に置きかわると考えてみえるのか、市長さんのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 市役所の業務の中でのAIの活用につきましては、現在、窓口や電話での対応、インターネットで市民の皆様からの問い合わせについて応答するほか、道路等インフラの維持管理、観光地の渋滞対策など、各地で実証実験が行われております。今後も、引き続き各地でそうした実験が行われようとしておるということでございます。  それ以外のものにつきましても、今後AIが得意とする定型的な業務が置きかわる可能性は十分にあると考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 市長に就任して以来、今、地域コミュニティーとの対話を大切にされ、各小学校区でタウンミーティングをされましたけど、昨年度は「子育て環境の充実」、「健幸長寿社会の実現」をテーマにされましたけど、今年度の実施の方向性、どのように考えてみえるのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 従来から実施しております申込制のタウンミーティングにつきましては、今年度は、現時点では1回ということでございますが、小学校区ごとの意見交換会を5回開催いたしました。市民の皆様の声を聞くための広聴活動は多様な形式で実施することが大切であると考えておりますので、今後も学校区での意見交換会や一般的な申込型のタウンミーティングも含めて、さまざまな場や形を検討しながら、できるだけ多くの市民の皆様の率直な御意見をお聞きする機会を設けていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 3ページ目に、市長のマニフェストについて書かれております。  岩倉市は、御承知のとおり、非常に交通の利便性が高く、歴史や文化など、今後大きく発展する要素がたくさんございます。岩倉市のよさをしっかりPRし、人々を呼び込み、定住を促進するためにも、若い世代が仕事を続けながら子育てをすることができ、高齢者が健康で長生きできるような環境を整え、市民の皆さんが安心してずうっと住み続けたいという市長の思いがこのマニフェストに出ていると思います。  マニフェストを順次取り上げ質問しますけど、このマニフェストにつきましては、進捗状況、今後について、わかっている範囲でいいですのでお答えください。  初めに、子どもたちの成長を応援するまち、子育て環境として、1番目に、教育環境の充実、全小・中学校の普通教室にエアコンの設置についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 全小・中学校の普通教室へのエアコン設置につきましては、関係部署が横断的に取り組んでおりますプロジェクトチームを組織して、導入方式や導入費用の抑制等、さまざまな可能性について、先進市町の情報収集や、周辺自治体との合同によるPFI手法を活用した事業実施の可能性、あるいはリース方式を採用した自治体事例についての勉強会等も並行しながら行ってまいりました。これまで約1年、研究を進めてまいったところでございます。  そこで、一定の方向性が固まってまいりましたので、平成30年度に小学校と中学校、全7校の設計業務を行うことといたしました。  まず、設置する教室につきましては、現在使用している普通教室だけではなくて、比較的使用頻度の高い特別教室などにも設置していく予定でございます。  工事につきましては、一時的な財政負担は大きくなりますが、国の補助金、いわゆる交付金のほうですが、採択されれば、全体事業費はリース方式よりも安くなるというふうに判断をいたしまして、買い取りによる直接施工で導入する方向で進めていきたいと考えております。  今後は、財源の確保を含め、他の改修工事等のスケジュールも考慮しながら、できるだけ早い時期の施工を考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 2番目の、待機児童解消、保育環境の充実など働きながら子育てできる環境の整備。  待機児童のそのような充実により、子育て世代が安心して働くことができる環境の整備についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) マニフェストの推進に当たりましては、子育てに関する職員によるプロジェクトを編成し、メンバーは役職者だけではなくて、子育て世代の職員もそこに入っていただいて取り組んでおります。  平成30年度からの働きながら子育てできる環境整備の取り組みといたしましては、第1に、認定こども園と私立保育園の1歳児、2歳児の利用定員をふやすとともに、公立保育園でも新たに保育士を採用し、1歳児、2歳児のクラスをふやします。また、一時保育の利用定員も10人から15人にふやします。  次に、市外で病児・病後児保育施設を利用された保護者に対する補助制度を創設するとともに、市内で新たに病後児保育を実施するための事業開設準備に対して補助を行ってまいります。  五条川小学校内に建設を進めております放課後児童クラブ施設の開設にあわせまして、定員の拡大を行うとともに、対象を小学校6年生まで拡大いたします。  このように、これまで以上に子育て世代の支援を強化してまいりますが、保護者の皆様の働き方や生活スタイルについてもますます多様化してきており、新たなニーズも出てくることが十分に考えられますので、よく研究しながら必要な手当てをしていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 3番目の、子どもや家族に寄り添う相談支援体制の充実としております。生まれる前からの子育て支援を拡充し、子どもの健やかな成長や発達、家族全体に寄り添う支援についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 子育てに関するプロジェクトには、健康課、子育て支援課、福祉課、学校教育課等の子どもに係る部署の職員が含まれていることから、今年度は健康課の乳幼児対象の健診・相談事業や子育て支援センターでの取り組みなどを中心に、各部署が行っている相談支援事業の洗い出しを行い、対象者や内容、手段、周知方法、実績、課題等を会議の中で確認いたしました。  子どもの成長に伴い、相談・支援する事業や内容が変わっていくため、子どもや家族に切れ目なく寄り添う相談支援体制をどのように構築していくかが課題となっております。全ての相談を1カ所で行うことを目的とするのではなくて、課題を整理・検証し、切れ目なく次の機関につなげて支援することができるように、庁内外の関係部署、関係機関との連携をさらに充実させてまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 次に、ずっと住みたいまち、定住の促進についての質問に入ります。  1番目といたしまして、川井・野寄町地区の企業誘致。  人口増加やまちづくりの活性化の源となる雇用促進と、将来に向け安定した財源確保のために、川井・野寄町地区の企業誘致についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 川井・野寄町地区における工業系土地開発事業につきましては、平成29年度から企業立地推進室を新設し事業実施に向けて検討を進めており、土地所有者の皆様から同意を得て、区域案として約9.3ヘクタールを決定いたしました。現在、この区域案の中で埋蔵文化財に関する調査を実施しておりまして、その結果を踏まえて事業の見通しが立てば、平成29年度中に愛知県企業庁に開発の依頼を行っていく予定であります。
     今後は、愛知県を初めとする関係機関との協議を進めながら、この開発事業に必要な法令等に基づく手続も行っていく予定でございます。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 2番目として、駅前のにぎわい広場の設置でございます。  市の中心地域に、イベントなど、常に人々が集まり、にぎわいのある拠点となる駅前広場の設置についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 駅前にぎわい広場の設置につきましては、都市計画道路の整備とあわせ、駅東地域ににぎわいと交流の拠点となるような場を創出できないかと考えているところでございますが、その場所、規模、事業手法など、解決すべき課題も多いため、愛知県や岩倉駅東地区再生協議会を初めとする関係機関と連携しながら検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、3番目でございます。  空き家バンクの設置でございます。  まだ住むことができる空き家を借りたい人と貸したい人、双方に情報提供し、空き家の利用活用の促進についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 空き家バンクの設置につきましては、公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会との物件調査等の協定を締結し、昨年12月1日から登録物件を募集しているところでございますが、現在のところ、問い合わせはいただいていますが、残念ながら登録に至った物件はございません。平成30年度からは、物件が登録され次第、市及び愛知県宅建協会のホームページで公開していく予定でございます。  なお、空き家バンク制度を広く紹介するため、既に新聞への記事掲載、スターキャットテレビによる放送を実施しておりますが、平成30年度も、市民や空き家物件所有者を対象とした空き家セミナーを開催するなど、さらにPRを図ってまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 次に、健やかに生きがいのあるまち、健康長寿社会の実現についてを質問します。  1番目の、五条川健幸ロードの整備でございます。  五条川の堤防道路を健康増進のウオーキングロードとして整備し、休憩所に体操器具を設置するとありますけど、お考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 五条川健幸ロードの整備につきましても、健康長寿社会の実現に向けたプロジェクト会議において検討しているところでございます。  まずは現状を把握するために、五条川の堤防道路や休憩所、案内看板などのサインを初め、市内の公園等に設置してある体操器具についても設置状況を把握するとともに、日常的に五条川を利用している人を対象にアンケートを実施し、堤防道路の利用状況や体操器具の設置等についての御意見をお聞きしました。  また、ウオーキングコースに体操器具を設置しているあいち健康の森公園を視察した結果等も踏まえて検討してまいりましたが、現在のところ、五条川の堤防道路を健康増進のウオーキングロードとして効果的に利用してもらうためのサインや、休憩所等に体操器具を設置する方向で具体的な検討に入っております。  五条川健幸ロードの整備は、ハード整備事業でもありますので、市民ニーズの把握や財政面での検討に時間を要する関係から、今のところ明確にいつビジョンをお示しすることができるかということが決定しておりませんが、さらに健康づくりのために多くの人に利用してもらえるような仕組みを、あわせて検討していく必要があると考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 2番目の、文化・スポーツの振興について。  市民の健康増進やきずなを深め、生きがいづくりや伝統継承のため、文化・スポーツの振興についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市では、市主催の事業のほか、文化面では、岩倉市文化協会、岩倉市音楽連盟、セントラル愛知交響楽団、スポーツでは、岩倉市体育協会、スポーツ推進委員、岩倉スポーツクラブなどとともに多くの文化・スポーツのイベントを開催しています。  また、今年度は生涯学習センターの指定管理者が、生涯学習サークルを多くの人に知ってもらうことを目的とした生涯学習センターフェスティバルを初めて開催したほか、総合体育文化センターの指定管理者と協働し、新たに企画した文化イベントやスポーツイベントを地域の市民団体と連携して実施するなど、文化・スポーツの振興に努めてまいりました。  また、現在行っている「健康(幸)都市宣言」、この健幸の「幸」、幸せという字で、括弧書きで記載してある「健康(幸)都市宣言」でございますが、懇話会には岩倉市文化協会や岩倉市体育協会の代表者も委員になっていただいておりまして、今後、文化・スポーツを含めた健康づくりの推進に向けても取り組んでいくこととしております。  こうしたこれまでの積み重ねをさらに充実できるよう、文化・芸術・スポーツに触れる機会、そしてみずから発表・参加・活動する機会の拡大及び環境整備等について検討していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、活気あふれる安心・安全なまちづくりとして、商工農業振興と社会基盤の整備でございます。  1番としまして、スマートインターチェンジの設置と一宮春日井線の東への延伸。  一宮と連携し、一宮サービスエリアスマートインターチェンジを設置するとしますと、小牧と連携し、一宮春日井線、小牧市に接続についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) スマートインターチェンジの設置につきましては、現在、一宮市が事務局となっております尾張北西部地域の交通に関する連絡調整会議に参加しておりまして、この会議は平成28年度に設置され、2027年に予定されているリニア開業の効果について、尾張北西部地域の産業や観光等の活力をさらに高めるため、高速道路及び幹線道路等の現状の問題を整理し、2027年における地域の目指すべきまちづくりの方向性や、あるべき道路ネットワーク計画について検討を行うことを目的としております。  その中で、一宮インターチェンジ東側地区の交通対策の一つとして、私、マニフェストには「一宮サービスエリア」と書いてしまいましたが、正確には「尾張一宮パーキングエリア」でございますが、その尾張一宮パーキングエリアへのスマートインターチェンジの設置が上げられております。この件に関しましては、尾張一宮パーキングエリアが一宮市地内であることから、一宮市を初め、受益を受ける他の自治体との協議を慎重に進めていく必要があると考えております。  次に、都市計画道路一宮春日井線につきましては、今年度、愛知県において予備設計を実施していただいており、小牧市を含む3者で事業実施に向けた課題を整理している状況でございます。今後、事業実施に向けた準備を進めているところでございます。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続いて、防犯カメラの設置でございます。  市内の安全・安心のために、希望する地域へ防犯カメラを設置するとなっていますけど、それについてお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 私は、マニフェストの5つの柱の中で「活気あふれる安心安全なまち」を掲げております。これは、副市長時代から市民との対話の中で感じたことでございますが、市民の方が暮らしやすいと感じる重要な要素は何かというふうに考えたときには、その一つ、やはり安全・安心な住環境であり、それは今後住む場所として岩倉を選んでいただくためのまちの魅力にもなるものでございます。  本市では、これまで多くの市民の皆様に地域での防犯パトロール活動を精力的に行ってきていただいております。その成果として、市内での犯罪件数は平成15年をピークに減少傾向にあります。そうした地域の皆さんの活動も大切にしながら、さらに防犯対策を進めていく必要があると考え、マニフェストに防犯カメラの設置を掲げさせていただいたものであります。  市長就任後、市議会への請願に対する附帯決議も踏まえ、昨年12月議会には、安全安心カメラとして、設置運用に関する条例を制定させていただきました。また、この請願に御賛同をいただいた片岡前市長からカメラ100台の寄附のお申し出をいただき、通学路を中心として、今年度中、29年度内に設置を完了する予定でございます。  今回、新年度予算に30台分の安全安心カメラを設置する経費を計上させていただいておりますが、これまでも進めてきました自転車駐車場のほかに、さきの通学路で台数の関係により設置できなかった箇所や、駅周辺の人通りの多い場所などへの設置を行っていきたいと考えております。  また、今年度内には、防犯カメラ設置運用検討委員会におきまして、今回進めておりますカメラの設置箇所や経過の報告、今後設置していく際の手順やルールをお示しし、御意見もいただきながら市としての設置方針を取りまとめてまいります。その上で、今後、江南警察署とも協議を行いながら、限られた予算の中で、より高い防犯抑止効果が得られる箇所を選定してまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、3番目の、小規模事業者の支援や近郊農業の推進による商工農業の活性化でございます。  小規模事業者を対象としたビジネスサポートセンターの機能を強化し、JAとも協力し、近郊農業を推進、商工農業の発展と活力を創出するについてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 小規模事業者の支援につきましては、本市の小規模事業者支援の中心的な相談、支援窓口として設置された岩倉市ビジネスサポートセンターを支援しております。  また、市内7つの金融機関と商工会、市で設立しております岩倉市地域産業活性化推進協議会で議論し策定した中小企業・小規模事業者活性化行動計画に基づき、中小企業、そして小規模事業者の課題として上げられている人材不足や人材育成に対し、採用力向上を目的とした合同企業説明会対策セミナーや採用コンサルティングを実施しております。  さらに、今年度は市が職員向けに行った接遇研修に市内事業所の若手社員にも参加していただきました。  さらには、中小企業や小規模事業者の振興に関する条例の制定につきましても、平成30年度から事業者を初め商工会や金融機関などを交えた勉強会を開催していきたいと考えております。その中で、策定プロセスを含め、どういった内容のものにしていくのが本市にふさわしいのか一緒に議論を重ね、制定を目指していきたいと考えております。  近郊農業の推進につきましては、産直センターや野菜の広場を初め、学校給食センターで利用する野菜の岩倉産、愛知県産の割合を高めるなどの地産地消の促進、市民の皆さんが身近に農業を体験できるよう農業体験塾や農家開設型市民農園の開設に向けた検討など、JA愛知北や農業委員の皆さんと相談・連携しながら近郊農業推進の取り組みを進め、商工農業の活性化に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、未来へつながる確かな行政経営でございます。  近隣自治体との連携として、市の行政課題解決のために、消防や公共交通、施設の共同利用、観光など、近隣市町とのさまざまな連携による市民サービス向上と効率的な行政経営についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 近隣自治体との連携につきましては、さまざま分野でさまざまな枠組み、あるいは個別の自治体との連携の可能性があると思っております。私といたしましては、近隣自治体と連携した取り組みを積極的に検討し、成果につなげていきたいと考えております。  先ほどお答えをいたしましたが、小・中学校へのエアコン設置に関しましては、未設置の江南市、犬山市にもお声がけをさせていただきまして、共同での調達について意見交換や勉強会を実施いたしまして、そして研究を続けてきたところでございます。残念ながら実施には至りませんでしたが、本市から声をかけ、何度か意見交換や勉強会なども実施し、実現に向けた課題共有や、エアコン設置以外の施策の情報交換などにもつながり、大きな意味があったと考えております。  今後も、業務の効率性及び市民サービスの向上、交流人口の増加という点で、消防、公共交通、施設の共同利用、観光などについて研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続いて、2番目の、民間活力の導入と堅実な行財政運営。  民間が持つノウハウや資金の積極的な活用と、身の丈に合った事業の展開による市民サービスの向上と効率的・効果的な行財政運営についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 民間活力の導入につきましては、平成29年度は、市長マニフェスト等推進プロジェクトとして、民間活力等活用検討委員会を位置づけ、主に民間委託等検討ガイドラインの見直し及びPPP/PFI手法導入優先的検討ガイドラインの策定を進めてまいりました。年度内には完了する見込みでございます。平成30年度以降、このガイドラインに基づき、さらなる民間委託等の推進を図ってまいります。  行政改革に関しましては、現在、平成28年度に策定した第2期岩倉市行政経営プラン及び具体的なアクションプランである行動計画により、継続的に取り組んでおります。平成30年度につきましては、5年間の計画期間の中間の年に当たりまして、行動計画の取り組み項目の見直しを行うとともに、引き続き着実な行政改革を進めていきたいと考えています。  また、必要に応じて事務事業の多角的な見直しも行いながら、市民サービスの向上と効率的・効果的な行財政運営に努めてまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、4ページ目に入ります。  地方財政について質問をさせていただきます。  地方交付税について質問します。  地方交付税については、地方公共団体の財源の不均衡を調整し、一定の行政サービスをどの地域に住む国民もできるよう財源を確保する地方固有の財源でありますけど、この地方交付税についての本年度の本市の見通しについてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 地方財政計画における地方交付税は前年度費2.0%の減となっておりますが、本市の平成30年度当初予算においては、29年度の交付実績も勘案し、13億5,000万円を計上いたしました。  国の経済・財政再生計画では、地方交付税や地方税等の地方一般財源総額は、平成30年度までは実質的に同じ水準を確保するとされていますが、平成31年度以降につきましては、現在のところ未定であるため、国における議論を引き続き注視してまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、6ページに入らせていただきます。  市債についての質問でございます。  平成29年度比に比べて30%増加しますけど、今後の見込みと市債についてどのように考えてみえるのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 特別会計、企業会計を含めた市全体での市債残高は、平成30年度末には190億4,200万円程度となり、前年度と比べても減少となる見込みでございます。平成30年度から32年度までを計画期間とする第8次実施計画においても、市債残高が減少するものと見込んでおります。  市債は今後も桜通線街路改良事業、石仏公園整備事業等、大規模事業や公共施設再配置に係る事業等の財源として必要不可欠なものと考えておりますが、これまでと同様、できる限り地方交付税への算入率が高い有利な起債を活用することなどにより、将来世代への過度の負担とならないよう留意する必要があると考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、7ページに入ります。  7ページの、認知症高齢者や知的障害のある方など、権利擁護を図るため、小牧市、大口町、扶桑町との2市2町共同で、本市が7月から権利擁護支援センターの事業を始めますけど、権利擁護支援センターの周知と、必要に応じて活用を促すことが重要であると思いますが、どのように考えてみえるのかお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 権利擁護支援センターの周知につきましては、成年後見制度への理解を深めていただけるよう市の広報紙に掲載するとともに、平成30年7月の事業開始前の4月から6月の間に権利擁護支援センター職員が、小牧市、岩倉市、大口町及び扶桑町の2市2町の行政担当者や、社会福祉協議会、地域包括支援センター、高齢者や障害者の事業所など、主な関係機関に対し周知・啓発する予定でございます。また、要請があれば、障害者団体や高齢者・障害者の事業所の集まる場所にも出向き、広く周知をする予定にしております。  今後、権利擁護支援センターの開設に当たり、地域住民、福祉関係者等、こうした方々の理解の促進を目的とした啓発事業やイベントなどの普及事業の実施にも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、8ページに入ります。  認定こども園施設型給付等事業についてでございます。  一時保育は、充実されることはいいと思います。施設整備や職員の配置等、対応など心配いたしますけど、今後の利用状況についてお聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 保育士の採用につきましては、公立に限らず、民間においても厳しい状況にあると認識しております。そのような状況の中で、全力で保育士やパート職員の確保に当たっていただいているところでございます。  施設においては、現在の施設のままで基準を満たす範囲内での定員増としており、対応できております。  今後の利用状況につきましては、政府の進める働き方改革のもとで、多様な形で育児をしながら働き続ける人がふえていく傾向にある中で、保育園の入園の基準に満たない1カ月60時間未満の働き方をされる方たちなど、こうした方たちなどが利用されるということを考えますと、しばらくの間は増加傾向にあると見込んでおります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。
    ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、生活困窮者への支援については、引き続き自立相談支援、住宅確保支援、就労支援及び学習支援を実施されておりますが、しかし、新たにフードバンクを利用した食料支援も行われますけど、現在フードバンクの利用対象となる人や、また支援が必要と判断するのは誰が行うのか、それにつきましてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) フードバンクの利用対象者につきましては、市役所2階福祉課に隣接する生活自立支援相談室の相談者で、食料の支援が必要な方を対象とする予定にしております。利用対象は、生活困窮世帯で食料の支援が必要な場合となりますので、生活自立支援の相談内容や世帯の状況において食料の提供が必要な場合、生活自立支援相談室の主任相談支援員が相談に当たり、必要と判断した場合に利用することとなります。  現在、生活自立支援相談室での相談者のうち、必要と思われる世帯については、食べ物に困っているという相談は年間4件ほどございます。また、子どもたちの給食がなくなる夏休み等の期間に必要となる世帯についても見込まれることから、全体で20世帯分を見込み、計上しております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、9ページに入らせていただきます。  自殺対策計画でございます。  平成28年に改正されました自殺対策基本法に基づき行われますが、しかし、今は残念でございます。昨年の座間で起きた非常に残忍な事件、これももとはといえば自殺志願者のあれでございます。自殺をする人がいなくなる社会を願いますけど、自殺対策計画、これは私は必要だと思います。具体的な内容についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 自殺対策を総合的に推進することにより、自殺の防止を図るための自殺対策基本法が平成28年4月に一部改正され、県、市町村にも自殺対策の計画策定が義務化され、平成30年度中に策定することとなりました。  自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、過労、生活困窮、育児、いじめや孤独など、さまざまな社会的要因があり、そのため自殺対策は、保健、医療、福祉、教育、労働など、関係機関と連携を図る必要があります。  このことからも、計画策定の目的としては自殺死亡率の低減でございますが、自殺の死亡率は社会情勢等が大きく影響されることも想定されるため、単に自殺死亡率の低減を図るということではなくて、その原因となる事象を把握して、自殺防止に対する市民の意識を高めるとともに、リスクがある人をケアする、また相談できる体制を強化できるような計画の策定を目指していきたいと考えております。  計画の策定方法といたしましては、識見者や関係機関を中心に委員を構成し、策定期間中に岩倉市自殺対策計画推進委員会を5回程度開催いたしまして、自殺防止策についての現状の分析、基本方針、目標の確認、計画の素案の検討などに取り組みながら、計画を機に、市民、行政、関係機関や団体などが連携し、自殺対策がより一層推進できる体制の構築に努めてまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続いて、石仏公園について質問します。  公園は、市民の身近な自然との触れ合いの場であるとともに、潤いのある土地づくりに重要な役割を担っていると思います。将来、サッカーの競技場ができる石仏公園は、サッカーをする人にとっては早い完成を願いますけど、石仏公園の整備状況の見通しについてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 石仏公園につきましては、平成36年度の事業完了を目指しておりまして、現在、用地買収を権利者の皆様の御協力により当初の予定どおり進めております。今後も引き続き用地買収を進めていきますが、部分的にも工事着手をして可能な範囲で供用開始を行うなど、少しでも早く利用していただける方法も検討していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、浸水対策についてでございます。  昨年は全国的にゲリラ豪雨が発生いたしました。平成12年9月11日、12日に起こった豪雨災害、東海豪雨がございますけど、昨年度、五条川小学校に雨水の地下貯留施設の設計がされましたが、地下貯留施設の規模と効果が出る範囲について、お聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 五条川小学校に整備する雨水地下貯留施設は、1,850立方メートルの貯留容量としております。  また、整備を行うことによる効果が見込まれる地域としては、五条川小学校の南西部に当たります石仏町、神野町地域で浸水の被害の緩和につながると見込んでおります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、消防・救急について質問いたします。  更新計画に基づき高規格救急自動車を更新しますけど、現在の救急車は使用できないのか、再利用できる取り組みは考えていないのか、その辺をお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 救急車は10年を目安として更新しております。これは、車体自体の老朽化もございますが、救急処置のための装備品の老朽化もあるためでございまして、現在、救急車は3台保有しておりますが、3台目は予備的な考えも持っており、これ以上の再利用は今のところは考えておりません。  また、救急以外の利用をするためには改造費用も必要となるため、現在は発展途上国での利用を想定しております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、10ページに入らせていただきます。  防犯対策は、安全・安心なまちづくり推進条例に基づき、安心安全カメラが合計130基となりますけど、岩倉市の犯罪防止に配慮した環境の整備として、カメラを今後どこまでふやす予定なのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 安全安心カメラの設置につきましては、当面、平成30年度予算に計上させていただきました30台分と、実施計画によります31年度、32年度の各10台とさせていただいております。  昨年の12月議会でも御質問がありましたが、市全体でどれだけの設置台数が必要なのかといった点につきましては、例えば防犯灯の設置基数と同様に、地域環境の状況変化によっても設置の必要性は変わってくるため、市全体での必要数を決めておくことは難しいと考えております。ただ、こうした事業については、設置後の検証及び財政状況も考慮しながらの実施ということになろうかと思います。  今後も、関係機関とも協議を行いながら、犯罪抑止に、より効果的な設置箇所を検討してまいります。また、必要に応じて設置したカメラの箇所変更も含めて、適正な配置を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、中学校の顧問による技術指導が困難な部活動に、外部の指導員を派遣する部活動指導サポーター派遣事業でございます。新たに実施されます。  この教育活動の機能強化等を図るとしていますけど、現在のところ、部活動指導サポーターを派遣する部活動の想定はあるのか、また、この制度が教職員の多忙化解消につながるのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) これまでにも、茶華道や剣道といった部においては、外部の講師の方に専門的な技術指導をいただいてきた実績がございます。今回はこうした部を初め、岩倉中学校では水泳部への活用を、そして南部中学校では美術部への活用を検討しており、指導者がふえることで、事故やけがの未然防止につながったり、経験のない部活動の指導による教員の心理的負担を軽減したりするなど、期待される効果は高いものと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、総合体育文化センターの天井改修工事でございます。  この工事によりまして施設の一部が利用できなくなるとしていますけど、どれくらいの行事数に影響が出るのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 利用中止期間を最小限にできるよう配慮していきたいと考えておりますが、平成29年度の実績によりますと、多目的ホールの当該期間における1カ月間の平均利用率が約53%であり、多目的ホールを定期的に利用する12の講座・教室等のほか、研修・イベント等27の事業について、実施の見送りや、開催場所、日時の変更等を含めた影響が出る可能性があると思われます。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、11ページに入らせていただきます。  名鉄石仏駅東口改札及び駅前整備に向けた計画でございます。  バリアフリー化に向け、石仏駅の利用者の利便性の向上と安全性を確保する目的として整備計画を進めてみえますけど、いつごろの完成を見込んでいるのか、今後の課題についてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 名鉄の石仏駅東口につきましては、用地の取得、改札を設置する駅舎の整備、道路を中心とした駅前広場等の整備を順次行っていく予定です。東側の駅舎は名古屋鉄道の施設となりますので、駅舎の図面・設備等について、現在、協議・調整を行っております。  今後の課題といたしましては、駅前周辺の動線、人や車の動きでございますが、動線の変化を見据えた利用者等の安全面の確保、石仏駅全体のバリアフリー化に向けた整備費用を含めた名鉄さんとの具体的な協議、そして計画の裏づけとなる本市の財源の確保などが上げられます。早期実現に向けて、名鉄さんや本市における他の重要施策との調整もしっかりと行い、財源を踏まえた実施スケジュールをお示ししたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続いて、デマンド交通について質問をさせていただきます。  5年が経過しましたデマンド型乗り合いタクシーの利用者が伸び悩んでいると思います。デマンド型乗り合いタクシーの利用者を増加、ふやすための取り組みとして、平成30年度について、何か考えているのかお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) デマンド型乗り合いタクシーの平成30年2月1日現在の登録者数は1,906人で、昨年の2月1日現在の1,821人から85人の増加となっております。1日当たりの利用者数は28人程度で推移しています。その主な使途といたしましては、医療機関への通院や公共施設から自宅への帰宅の手段として利用されております。  これまでも利用促進のために、平成28年度にはさくらの家で、そして平成29年度は子育て支援センターと市民活動支援センターのある市民プラザで当日予約便の実施と事業のPRに努めましたが、登録される方はふえましたが、残念ながら利用をふやすまでの効果を得ることはできませんでした。  平成30年度は、地域公共交通調査検討事業として、実態の確認や事業の課題等を整理するとともに、対応策などについて総合的に検討を行ってまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、桜通線街路改良事業についてでございます。  当初の予定と比較して、進捗状況と、岩倉街道から東側の整備や、江南岩倉線、駅前にぎわい広場等の整備についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 桜通線街路改良事業につきましては、当初の予定では平成29年度末の用地買収率を約60%と見込んでおりましたが、現時点では約43%となっております。このため、岩倉街道から東側についてはまだ整備を進める段階には至っておらず、現在事業中である区間の整備に一定のめどが立った段階で検討していきたいと考えております。  また、都市計画道路江南岩倉線の整備及び駅前にぎわい広場の設置につきましては、事業手法など解決すべき課題も多いため、地元組織や関係機関とも連携しながら検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、12ページに入ります。  木造住宅耐震改修補助金でございます。  耐震シェルター整備補助金等は、住宅の安心・安全なまちづくりを進める上で必要だと思います。単年度でなく、今後についてもお聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成30年度予算で、耐震対策費の耐震改修事業費補助金等を増額計上しております。地震による建築物の被害及びこれに起因する人命や財産の損失を可能な限り軽減するためには、耐震化率の向上が必要不可欠と考えておりますので、耐震補助の制度については継続していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、13ページに入ります。  新たに市の単独事業として、空き家等解体工事費に対する補助制度が出てきました。老朽化して倒壊などのおそれのある空き家等の解体を促進し、より安全で安心な住環境の確保を進める上で必要な事業だと思います。  老朽化して倒壊などのおそれのある空き家対策等の件数は把握してみえるのか、この制度を今後どのように考えてみえるのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 市内の空き家につきましては、平成27年度に実態調査を実施し、そのうち6件を特定空き家の候補としましたが、所有者への指導等により、現在2件にまで減っております。  平成30年度予算では、空き家対策として、新規に空き家等解体工事費補助金を計上しております。老朽化した空き家の除去を促進し、土地の利活用を図ることにより、定住人口の増加につながると考えていますので、補助制度については継続していく予定でございます。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、産業振興でございます。  地域産業活性化支援事業として、岩倉商工会に開設されましたビジネスサポートセンターへの運営支援や、金融機関や商工会と連携して事業をされましたけど、このビジネスサポートセンターではさまざま取り組みを行っていますけど、市として効果をどのように考えてみえるのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 昨年2月に岩倉市商工会内に開設されました岩倉市ビジネスサポートセンターでは、ことしの1月末までに58事業所、延べ238件の相談件数がありました。そのうち、実績としては、ブログやフェイスブック等のSNSの立ち上げが8件、ホームページの開設2件、創業支援により創業予定者が5件で、うち2件が実際に創業するなどの成果が出ております。  また、売り上げアップにつながるSNS活用セミナーやプレスリリースセミナーなどを開催するなど、さまざま取り組みを通した伴走型支援を行っており、例えば、先日では商工会女性部によるプチ創業カフェや創業マルシェなどの取り組みに対し、創業までのサポートをビジネスサポートセンターで支援することで実際の創業に結びつくなど、少しずつではありますが、中小企業、小規模事業者の支援機関として効果が上がっていると感じておるところでございます。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、14ページに入らせていただきます。  観光・交流についてでございます。  昨年12月、岩倉青年会議所、NPO法人いわくら観光振興会と協働で新たな冬のイベントとして「冬の鍋フェスinいわくら」を開催されましたところ、大変多くの参加があり、盛大に開催をされたと聞いております。冬の鍋フェスの定着に向けての取り組みと、このイベントが市外へのPRにつながっているのか、お聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 今年度、本市で初めての冬のイベントとして、岩倉青年会議所とNPO法人いわくら観光振興会、また市との共催によりまして、12月に開催をいたしました「冬の鍋フェスinいわくら」は、2日間で6,400人もの来場者があり、大盛況であったと感じております。出店者に岩倉にちなんだ鍋を開発してもらい、来場者が投票してナンバーワンを決定、またそのレシピをホームページで公表し、自宅で再現できる仕組みにするなど、イベント終了後も御家庭で楽しんでいただける内容であったと思っております。  イベントのPRでは、名古屋鉄道さんにも御協力をいただきながら、主要駅にポスター掲示をさせていただくとともに、新聞社に記事を掲載していただいたこともあり、実際の人数まではわかりませんが、市外からも多くの方が来場していただけたのではないかと考えております。  平成30年度におきましても、イベントの定着に向け、鍋プラスステージイベントの充実、また雨天時の対策等、来場者により楽しんでいただける内容となるよう、関係団体とアイデアを出しながら計画していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続いて、シティプロモーションについて質問をさせていただきます。  岩倉市の暮らしやすさ、魅力を「いわくらしやすい109の理由」として、1,500件を超える応募があり、その中から「いわくらしやすい」の理由を選考し、市外からの転入促進を図る目的として名鉄名古屋駅などでの広報活動を展開されていましたけど、効果をどのように見ているのか、今後の効果の検証はどのようにされるのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) シティプロモーション事業では、これまでインターネットを利用したイメージ調査から、市民が感じている暮らしやすさが市外の人にほとんど伝わっていないと、そんな結果を受けまして、今年度は市のホームページや応募箱、中学校や高校での学校キャラバンなどにより、市民参加で「いわくらしやすい109の理由」を募集しました。  決まった109の理由は、ホームページやブランドブックで公表していきますが、30年度は、集まった109の理由のうち、特に市外へ発信したい岩倉市の魅力を詰め込んだポスターを作成し、1日当たり27万人もの利用がある名鉄名古屋駅構内のポスタージャックや、地下鉄に向かう改札付近にあるデジタルサイネージを活用し広報活動を展開していく予定としています。それぞれ1週間の掲示を予定しておりますので、約140万から150万人の方にごらんいただけるものと見込んでおります。
     また、ポスターの作成に当たっては、内容に応じて市民を広告モデルとして御協力いただきながら10種類程度を作成していきたいと考えており、作成したポスターは市民の方にも配付し、職場や店舗、お店等で掲示の協力をお願いしていくなど、市民の方と一体となった取り組みとすることで、岩倉市への愛着の醸成にもつなげていきたいと考えております。  費用対効果につきましては、すぐに目に見える形での効果は難しいかもしれませんが、キャッチコピーとしての「いわくらしやすい」が、市の魅力の詰まったポスターを通して多くの人々の目にとまることで、市ホームページのシティプロモーション特設サイトへのアクセスにつながり、その後、イベントなどによる交流人口の増、最終的には住宅施策などもあわせて展開していくことで、転入促進に向け、より効果が高まるものと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、15ページに入らせていただきます。  五条川の桜でございます。岩倉市の中心部を南北に流れる五条川沿いには約7.6キロ、1,400本の桜が並びますけど、この五条川の桜は「日本のさくら名所100選」にも選ばれ、毎年大勢の方が桜並木を楽しんでみえます。  近年、五条川の桜の老朽化が問題になりますけど、現在どのような取り組みを考えているのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 五条川の桜の老朽化の問題につきましては、五条川桜並木保存会との協働により、延命のための施肥、肥料を施すことや、腐朽した枝の剪定などのほか、ひこばえを保存し後継木の育成とするなどの取り組みを行っております。  新たな植栽については、河川管理上の規制や、特に市内では堤防ののり面と川までが近いということ、そうした地形的な制約もあり困難でありますが、過去に岩倉市、江南市、大口町、河川管理者であります愛知県をメンバーとした五条川の桜並木の保全及び再生に関する検討会の中で議論をし、比較的堤防高、堤防の高さに余裕のある大口町では試験的に区間を区切り、一定数のエドヒガンザクラを植栽しております。  本市においては、枯れたり倒れたりする桜がございますが、それでも桜を延命するために望ましいといわれる8メートルの間隔が保たれておりますので、大口町の状況も参考に、五条川桜並木保存会の皆さんとも相談しながら検討していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) あと1カ月ほどしますと桜まつりの季節になります。ことしの桜まつりは3月30日から4月8日と聞いております。10日間でございます。市外、県外、大変多くの方がお越しに見えます。岩倉市は利便性がいいので、交通の量、増加等を心配いたします。特に道路の混雑を心配いたします。公共交通機関での来場の呼びかけをもっとPRしたほうがいいと思いますけど、その辺の取り組みについてお聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 桜まつりの来場者数の推移につきましては、その年の天候に左右されるところはございますが、例年、市外や県外、さらには海外からも30万人を超える観光客にお越しいただいております。それに伴い、渋滞や路上駐車などの問題も多くあることから、ことしの桜まつりは曽野小学校と南部中学校のグラウンドをお借りし対応していきたいと考えておりますが、基本的には従来より各情報誌や報道機関などで公共交通機関での来場を呼びかけているところでございます。  ことしの桜まつりに向けましては、名鉄バス一宮営業所とも相談していますが、名鉄や報道機関にもお願いしながら、市ホームページやパンフレットにおいても、これまで以上に積極的に公共交通機関の利用を呼びかけていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、八剱町の旧学校給食センター跡地利用について質問させていただきます。  市民討議会を実施いたしました。いろいろ検討されていることをお聞きしております。  私は、この広場を五条川健幸ロードの拠点の一つとして考えます。将来的には、できれば尾北自然歩道、最終目的、最終は希望の家でございます。それについては今回はいいですけど、今回この広場、五条川健幸ロードの拠点として考えます。それらを含めた整備についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 新しい施設の目的といたしましては、健康増進と触れ合いコミュニケーションを図ることができる場所としていること、利用対象者に、ウオーキング、ランニングをする人の休息の場として想定されていることなどは、市民討議会での提案を生かしたものでございます。  また、プロジェクトでの検討案では、屋外施設の整備内容に健康器具を加えることも検討しており、(仮称)多目的交流広場は五条川健幸ロードの拠点施設の一つになり得ると考えております。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 続きまして、16ページでございます。  平成24年12月には自治基本条例を制定しました。平成28年3月には市民参加条例を制定いたしました。市としてさまざまな事業を行う一方で、職員の数もふえない中、市民協働という市民参加での事業を進めていくことが大切だと思います。  市民協働と市民参加の今後の方向性についての考えをお聞きいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 将来人口の減少と少子・高齢化や厳しい財政状況等、社会環境が大きく変化する中で、これまで行政が担ってきた役割の全てを今後も同じように担い続けるということは、本市におきましても大変厳しくなってきております。  一方では、市民福祉の向上や、まちづくりなどのさまざま分野で主体となって活動する市民や団体等もふえております。地域課題や多様化する市民ニーズに的確に対応するためには、市民の皆様と行政がそれぞれ責任と役割を認識し、対等な立場で専門性や柔軟性といったそれぞれの特性を生かしながら連携、分担、そして協働といった形での取り組みが必要であると考えております。  平成24年度からは、まちづくり等に貢献する市民活動団体を財政的に支援する市民活動助成金事業や、中間支援組織である市民活動支援センターによる市民活動団体等への積極的な支援を行っておりますが、今後も市民協働と市民参加を推進する取り組みを研究していきたいと考えています。  また、協働に関する職員研修等の開催や、小牧市、豊山町、大口町、扶桑町の協働の担い手である市民活動団体の皆さんが、出会い、知り合う場となる2市3町ふれあい協働フォーラムを共催で開催して、広域的な情報交換や意見交換により、協働による活動が実現できるように取り組んでまいります。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 17ページでございます。  最後の質問でございますけど、少子・高齢化や人口減少が進展する中、大変厳しい社会環境に変化しております。そんな中、この施政方針でも、市長さんでございますけど、ないものねだりからあるものさがしへの発想の転換を行っていただきたいというような久保田市長のメッセージがございます。  改めて、これらを含めて、平成30年度の総括的な方針や決意があれば、最後でございます、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成29年度当初予算は、市長就任の1年目ではございましたが、主に私が副市長として携わってきた平成29年度から31年度までを計画期間とする第7次実施計画に基づき予算編成がされております。  副市長として前市長のもとで携わってきた3年半の市政運営で見て感じてきたことと、市長選挙への立候補を通して多くの市民の方々の御意見をお聞きし、市長として1年間責務を果たしてきた中で、その責任と、長としての決断の重さを実感いたしました。  平成29年度は、これまでの本市のまちづくりを継続して進めながら、私のマニフェストの5つの柱を基本に6つのプロジェクトを設置し、私も可能な範囲で参加し、さまざま検討を進めてまいりました。また、実施計画の策定などの機会を通じて、職員に対しての私の考えを伝えながら、平成30年度予算編成をしてきております。  そうしたことから言えば、施政方針の中で記述させていただいたとおり、市民の皆様との対話を重視し、まちづくりの目標である「住むなら岩倉! 子育て・健幸・安心なまち」の実現に向け、さらに加速する年と位置づけ、努力してまいりますので、議員におかれましても一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。 ○議長(黒川 武君) 伊藤議員。 ○15番(伊藤隆信君) 以上で、創政会を代表しての代表質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒川 武君) これをもって、15番伊藤隆信議員の発言を終結します。  続いて、志政クラブを代表しまして、1番櫻井伸賢議員の発言を許します。  登壇してください。  櫻井議員。                  〔1番櫻井伸賢君 登壇〕 ○1番(櫻井伸賢君) 1番櫻井伸賢です。  冬のオリンピックが終了いたしました。続きまして、パラリンピック冬季競技大会が3月9日から始まります。  オリンピックにつきましては、合計13個のメダルを獲得することができました。何を隠そう、私も愛知県消防操法大会の選手として準優勝と3位に入ったことがあり、銀メダル1個と銅メダル3個を持っているメダリストであります。たまたま優勝したときは選手から外れておりましたが、優勝したこともあるということは皆さん御存じのことだと思います。いずれにおきましても、市の広報紙の記事になったり、議会広報紙の表紙の写真に掲載をしていただいております。  オリンピック本番前の緊張感は相当なものがあろうと思います。本番には魔物が住んでいると表現をされます。何が起こるかわからないということの例えであります。私も操法選手として同じ体験をしております。1回しかない、ワンチャンスという、あの緊張感が魔物の正体なのかもしれません。まさに今の私の心の状態であります。緊張をしております。  それでは、市長の施政方針に対する志政クラブの代表質問を行わせていただきます。  まず、市長の就任への感想をお伺いしようと思っておりましたけれども、先ほどの伊藤議員から同様の質問が出されておりましたので、こちらのほうは省略をさせていただきます。  それでは、次、施政方針が示されました。当然、御自身が掲げられた市長公約を達成するための道筋が示されておりました。そのように拝聴させていただきました。新規事業や継続事業がめじろ押しでございます。  今年度の主要事業の中での目玉政策、これはというものを3つ上げるとしたら何でしょうか、お聞かせをいただけたらなと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 目玉となる政策、事業ということでございます。  どの事業も重要な事業ばかりでございますが、あえて上げるとすれば、1つ目は、病児・病後児保育の拡充、認定こども園、私立保育園の利用定員の拡大など、保育を初めとした子育て環境の充実に資する施策です。  2つ目は、企業誘致です。  検討区域での地区計画の策定と、土壌調査を行います。人口増加や雇用対策、安定的な自主財源の確保のため、全力で企業誘致を推し進めます。  3つ目は、安全安心カメラの設置です。  平成30年度においても30台を設置し、犯罪の抑止効果の高い場所に設置し、安全・安心なまちづくりの推進により、安全・安心で暮らしやすい住環境を実現します。  まちづくりの政策は、それぞれ関連がございますので、横断的な取り組みが大切であると考えております。今後もバランスのとれた政策推進に努めてまいりたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 具体的な政策に入る前に、施政方針の中でAIやIoTに関する記述がございました。私自身も、マイナンバーカードを利用した先進事例につきましては、各種セミナーに参加して知見を広めており、一般質問等でお伺いをしているところであります。  例えば、会津若松市では、マイナンバーカードを使って証明書発行窓口に端末を設置し、自分で操作をして、どの証明書が欲しいかという請求行為は来庁者に行っていただく、そして交付だけ職員が行うという方式等がとられております。当然、窓口職員の業務のフローチャートは簡素化されており、働き方改革の一環に資するものと考えております。  また、この後シティプロモーションの中でも聞いてまいりますが、RESASなどのデータを使って質問をしていきたいと思いますが、このように、岩倉市役所の外にあるビッグデータやオープンデータ、AIやIoTに関して、市長はどのようなお考えをお持ちなのでしょうか、もしくはどのような構想がおありなのでしょうか、また自治体の形やあり方などもお持ちであればお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 政策の決定や制度設計、そして市民ニーズの把握など、さまざまな場面においてAIやIoTを活用して集めたデータを分析し判断材料としていくことは今後とても重要になります。各地で行われる実証実験の動向を見ながら、市民サービスの向上につながると判断すれば、積極的に取り入れ、活用していくべきものと考えます。  そういった技術の導入により、業務の手順や進め方、枠組み、時間などには大きな変化があるかもしれませんが、自治体のあり方については、本質的には変わらないのではないかというふうに思います。データやAI等の技術の活用はあくまでも手法の一つであり、市と市民が意思疎通を円滑に行い、信頼関係を築く視点を忘れないようにしたいというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、五条川放課後児童クラブ施設に関連してお聞かせをください。  東小学校、南小学校に既に開設済みで、今回、五条川小学校に開設になります。これはこの後、全ての小学校で、すなわち北小学校、曽野小学校でも開設していくのでしょうか、お聞かせください。  また、施設建設事業の全ての完成年度はいつを予定しているのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成27年度に策定しました岩倉市放課後子ども総合プラン基本方針では、平成31年度に向けた目標事業量を定めていますが、その中では、岩倉北小学校か曽野小学校のいずれか1カ所を整備目標としています。これを受けまして、学校現場とも話し合いを行い、実施計画上では平成31年度に曽野小学校内に放課後児童クラブ施設を設置することで計画しております。  曽野小学校におきましても、五条川小学校と同様に余裕教室がないため、学校敷地内に専用施設を建設する計画としています。  また、基本方針では、可能な限り学校施設内において放課後児童クラブを実施していくとしており、北小学校におきましても、余裕教室がないため、学校敷地内に専用施設を建設するか、または学校施設の改築にあわせて整備する計画となっています。  時期につきましては現在のところ未定であり、財政状況等も考慮しながら、学校現場とよく話し合って計画していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 続きまして、病後児保育事業開設準備に対して補助を行うことについてお聞かせください。  補助するに当たり、岩倉市のお考えをお聞きします。  まず、わかりやすく言えば、箱物の部分であります。どこかに施設を開設するタイプなのか、訪問型なら事務所だけを設ける無店舗型になろうかと思います。そして、事業形態はどのような形が理想だとお考えでしょうか、お聞かせください。  さらに、病後児といえども回復期の状態でありますので、病院との連携もあったほうがいいと考えます。病院外の病後児保育施設に対する病院との連携についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 病後児保育につきましては施設型での事業を委託することを考えており、場所につきましては複数の候補から現在選定しているところでございます。  病後児保育の望ましい形ということで申し上げれば、医療機関併設という形が最も望ましいと考えておりますが、現在、既に市内の小児科専用のクリニックに委託して医療機関併設という形で実施しております。  ただ、保護者の考え方によって求めるものが異なっておりまして、費用が高くても利用の柔軟性から訪問型を理想とする人もお見えになります。既に市内NPO法人が訪問型を実施しているところでございます。それに加えて、病後児保育の施設型の実施や、市外の病児・病後児保育施設を利用した場合の補助制度を開始することにより、より多様な子育て世帯のニーズに応えられる環境づくりができると考えております。  なお、市といたしましては、病後児保育施設においても医療機関と協力関係を築いていただくことが望ましいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 続きまして、保育園、認定こども園、私立保育園のお預かり児拡大についてお聞かせください。  保育士6人増、園児受け入れ枠20人増となっております。年齢ごとの現状及び今後のニーズについてのお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市の公立保育園、認定こども園、私立保育園の1歳児、2歳児の園児数の現状につきましては、過去からの推移を見ても一貫して増加傾向となっており、特に私立保育園が開設された平成24年度以降に大きく増加しております。  なお、平成30年2月1日現在で234人が在園しており、さらに来年度、平成30年4月には50人程度拡大して受け入れをする予定でございます。  今後のニーズにつきましては、これまでは国においても少子化の影響からいって園児数は落ちつくと見られていましたが、一方で、政府の進める一億総活躍社会の実現のための働き方改革のもと、育児をしながら働き続けられる環境づくりが進められていく状況であることから、当分の間は増加傾向にあると考えております。  ハード面につきましては、1歳児、2歳児の受け入れの拡大を、認定こども園、私立保育園の開設により対応してきたことと、就学前児童の人口減少の影響により3歳以上の園児数が減少しており、公立保育園での全体の受け入れ園児数は減少していることから、現在の施設でも対応は可能であると考えております。  なお、今後の公立保育園の施設や運営については、公立保育園適正配置方針に係る懇話会において、有識者や保護者、民間の保育施設の代表者の方々の意見をお伺いしながら方針を検討してまいります。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 続きまして、フードバンクによる食料支援についてお聞きいたします。
     江南市では、フードドライブという取り組みを行っておられます。フードドライブとは、お歳暮などの御進物としていただいたが、食べていない食品のように、市民の皆さんの家庭で眠っている食品を寄附してもらい、NPO法人を通じて支援を必要としている個人に提供をするというものであります。また、一宮市でも行っているという新聞報道が先日ございました。  フードバンク運営法人からの供給だけでなく、岩倉市内での余剰食品を提供するお考えはないか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 江南市の取り組みにつきましては、家庭で捨てられてしまう食品を減らそうという目的で、江南市の環境課で実施され、寄せられた食品をフードバンクを経営するNPO法人に提供する取り組みとお聞きしております。  食品のロスを防ぐことや、家庭で眠っている食品を利用することで、生活困窮者への支援につながることなどのメリットの一方で、寄せられた食品の管理方法などの課題も考えられます。本市といたしましても、フードドライブを実施している自治体などを参考にいたしまして、食品ロスの削減という点も含め、関係する部署と今後研究していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、石仏公園整備についてお伺いをいたします。  引き続き、石仏公園整備のために用地買収を進めていくとあります。いわゆる国の補助金のつきが悪くなっているとお聞きをしておりますが、この補助金の有無で工事計画に変更は発生してくるのか、見解をお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 交付金につきましては、石仏公園事業だけの問題ではございませんが、都市計画事業として事業認可を受けている事業であり、交付金に左右されないよう事業を進めていく予定でございます。  平成30年度予算の歳入においても、満額の交付金は見込まず、実績に基づいた交付率で算出をしております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、福祉避難所についてお聞きをいたします。  五条川小学校放課後児童クラブ施設は福祉避難所に指定されるのでしょうか。いろいろ議論があったということは各種の全員協議会等でお伺いをしておりますが、最終的にどうなったのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成30年4月の放課後児童クラブ施設の開設に伴い、五条川小学校放課後児童クラブ施設を乳幼児の福祉避難所として指定をしていきたいと考えております。  本市では、災害対策基本法の改正を受けて、平成29年3月に避難所の指定について見直しを行いました。その際に、乳幼児用の福祉避難所については各小学校区に1カ所指定を行う方針といたしました。しかしながら、その時点で五条川小学校内に放課後児童クラブ施設の建設を予定していましたので、同校区内での指定を見送ったという経緯がございます。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、消防水利の耐震化についてお聞きをいたします。  耐震化の対象の水利が62カ所あるとお聞きをいたしました。ことしは2基について実施するとあります。全体計画はどのようなものなのか、また全体終了まであと何年かかるのか、お伺いをいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 御指摘のように、現在99基ある防火水槽のうち62基が現在の耐震基準に適合していませんが、この全てを耐震化することは現在考えておりません。本格的な耐震水槽への更新は費用がかかることから、国の補助金利用を検討して進めるべきと考えており、現時点では、上水道配管の耐震化の進捗状況を見ながら、老朽化した防火水槽の延命化も含めて、地域的なバランスを考慮して、当面、簡易耐震化を進めてまいります。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、安全安心カメラについてお伺いをしていきます。  侵入盗を初めとする犯罪発生件数が多くなっているという新聞報道があります。当然、皆さん各自で対策を行っていただくことが肝心であります。  ただ、どうしても行政の手助けが必要なときがあります。それが公共の場所での防犯カメラ、いわゆる安全安心カメラであります。岩倉駅周辺や公園でのカメラ設置に対するニーズは高いと考えますが、そこでお伺いをいたします。  寄附以外で安全安心カメラ30台を設置するとありますが、このカメラの設置方針をお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 今回、新年度予算で計上させていただいております30台の安全安心カメラにつきましては、これまでも取り組んでまいりました自転車駐車場の未設置箇所への設置を行います。また今回、通学路周辺で設置できなかった箇所や、さらには駅周辺などの人通りの多いところについても設置を検討してまいります。  こうした箇所への設置については、必要に応じて江南警察署とも協議を行いながら、防犯により、効果的な箇所の選定をしてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 続きまして、教育施設の整備についてお伺いをいたします。  トイレの改修を引き続き行っていただいております。そして、普通教室にエアコンを設置していく計画も同時進行で進めていく形になろうかと思います。  めり張りをつけるという意味で言えば、まず今進行中のトイレ改修に重点投資したほうがいいのではないでしょうか。そしてトイレ改修が終わってからエアコン設置工事に入っていったほうがいいのではないかと考えます。当然、トイレ改修工事のスピードも速くなると思います。  そこで、お伺いをいたします。  教育施設のトイレ改修とエアコン設置は同時進行で進めるお考えになるのでしょうか、お考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 快適な学習環境の実現という面から見ますと、きれいなトイレの整備とエアコンの設置は、児童・生徒にとってはどちらも重要な点であると思います。  現在、トイレ改修につきましては、昨年度と今年度で岩倉北小学校の工事を完了し、来年度以降は岩倉中学校での工事を予定しております。いずれの工事も古くなった給排水設備の取りかえにあわせて実施しており、トイレ改修については、今後も各学校の状況に合わせて順次計画していきたいと考えております。  また、エアコン設置につきましては、特に昨今の猛暑に対応するため、速やかな整備が必要であると判断し、優先的に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、引き続きエアコン設置について3点ほどお伺いをいたします。  まず1番目といたしまして、余裕教室があると思われますが、余裕教室にもエアコンは設置するのでしょうか。  そして第2番目、先ほども御答弁があったところで、確認になりますが、エアコンは買い取りになるのかリース方式になるのかという点。  そして3番目は、これも先ほど御答弁があったかと思いますけれども、周辺自治体もエアコン設置で動きがあろうかと思います。周辺自治体と連携してスケールメリットを利用して設置する考えはないでしょうか、お考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) エアコンの設置につきましては、現在使用している普通教室と比較的使用頻度の高い特別教室などにも設置していく予定です。  導入方法につきましても、購入による直接施工とリースを比較、検討した結果、国庫補助金の、これは交付金になるかと思いますが、国からの交付金の採択を視野に入れ、直接施工で導入する方向で進めていきたいと考えております。  また、勉強会を合同で行うなど、スケールメリットも含めて検討を行ってまいりましたが、結果的には各市の取り組み時期や考え方の相違によって、これは江南市、犬山市、そして岩倉市の3市ですが、その3市合同によるエアコンの導入には至りませんでした。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、中学校の部活動指導サポーター派遣事業についてお伺いをいたします。  愛知県において、部活動指導員配置事業費補助金というメニューがあります。今回、岩倉市の同事業につきましては、財源として基金の繰り入れと一般財源で予算組みをされておりますが、この愛知県の補助金を取りに行くお考えはありますでしょうか、お考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 部活動指導員配置事業費補助金は、国の部活動指導員配置促進事業を活用して県が進めている制度でございます。国では、対象者を学校教育法に基づく学校職員に位置づけているものであること、つまり非常勤職員として任用して、その勤務について支払った報酬に対しての補助金交付を方針としておりますので、本市が平成30年度から計画しております部活動指導サポーター派遣事業については、現在のところ国要件には該当しておりません。  この事業は、交付要綱や事業計画等、未確定な部分が多く、さらに政府予算案では当初の計画より概算要求額が大幅に縮小されたことから、県においても現在改めて予算の調整を行っているとのことでございます。  今後も国や県の動きを注視しながら、改めて正式な通知がなされ、対象要件に該当する場合には、速やかに事務手続を行っていく考えでございます。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、総合体育文化センター工事についてお伺いをいたします。  工事に入るとの広報や事前周知が図られていると思います。当然、施設予約のルールがあるので、こんなことはないと思いますが、既に工事確定前に総合体育文化センターへの予約が入っていることはあるのかないのか、またその方たちへのフォローは万全なのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成28年度の時点で工事の影響があると思われる平成30年5月初旬から9月中旬までについて、例年その時期に利用していただいている団体等に対して周知させていただいております。また、施設予約システムについても既に予約ができない状態に設定しておりますので、予約は入っておりません。  これからも窓口に相談・手続にいらっしゃる利用者の方々につきましても、総合体育文化センターの指定管理者と連携し、適切な対応ができるようにしてまいります。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、石仏駅東口に関連する一連の事業についてお伺いをいたします。  新年度は調査、設計だけでございました。今後はどのように進んでいくのか、全体計画をお知らせください。また、総事業費は幾らを見込んでいるのかも、あわせてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 全体計画につきましては、今後、用地取得、駅舎の整備、駅前広場等の整備等を順次行っていくこととなります。  総事業費につきましては、過去に実施された他市の類似事業などを踏まえて検討を進めてまいりましたが、現時点でお答えできる具体的なものは残念ながらございません。  平成30年度は、用地取得に必要な物件調査と用地測量業務、駅前広場等の整備に必要な詳細設計業務を予算計上させていただきました。  今後、本市が実施する駅前広場等の整備に係る事業費に加え、名古屋鉄道が整備する改札を含む駅舎施設の事業費、そしてそれに係る本市の負担する金額について、図面や設備とあわせて協議を行ってまいる予定でございます。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、地域公共交通調査についてお聞きをいたします。  調査結果を見てみないとわかりませんが、調査結果が、例えば一宮市の九日市場からの名鉄バスの延伸を希望するという回答や、巡回バスを希望とするという意見が多かったときに、デマンド交通の存廃問題に発展するのか、すなわち調査結果が今後のデマンド交通の方向性に影響があるのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 地域公共交通実態調査は、本市の総合的な交通対策のあり方を検討するために、市民の皆様の公共交通に対する考え方などを把握することを目的に、平成24年7月に本市では初めて実施いたしました。  平成30年度は、委託業務として前回調査から6年が経過すること、また平成30年9月末でデマンド型乗り合いタクシーの運行から5年経過することもあり、改めて市民の皆様にデマンド型乗り合いタクシーも含めた公共交通に対する考え方などをお聞きするアンケート調査を行います。  加えて、抽出にはなりますが、行政区ヒアリング、事業者ヒアリング等も行い、公共交通全体の現状把握を行った上で、課題への対応策を総合的に検討するものでございます。  御質問の、九日市場からの名鉄バスの延伸や、巡回バスについて設問とすることは考えておりませんが、調査結果を踏まえて、委託業務の中で検討させていただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、天保橋と都市計画道路岩倉西春線についてお聞きをいたします。  天保橋及びその取りつけ道路が新年度で完成をいたしますが、都市計画道路岩倉西春線は暫定的に開通させる形になるのか、見解をお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 天保橋と取りつけ道路が完成すれば、都市計画道路岩倉西春線の現道を利用して通行が可能となるため、暫定開通の考えは持っております。暫定開通の判断をする際は、適切な時期に議会に御報告をさせていただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、岩倉駅東の都市計画道路桜通線の街路改良事業についてお伺いをいたします。  用地買収や物件移転補償を行っていてもらっておりますが、最終完成年度はいつになるのか。角度を変えてお聞きをするならば、山車の400年祭の開催時には桜通線は開通しているのか、見解をお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 桜通線街路改良事業でございますが、現時点では平成35年度に事業完了を目指しておりますが、一方で山車の400年祭の開催年につきましては、岩倉市山車保存会の中でもさまざまな意見があるとお聞きしておりまして、現在はまだ決定していないということでございます。そのため、山車400年祭との関連につきましては、現時点ではお答えすることができない状況でございます。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 先ほどの伊藤議員と同じ質問になります。同じく駅東の市長公約の中に、いわゆるにぎわい広場の設置とあり、プロジェクトチームで検討がされていると思います。現在の進捗状況をお聞かせいただけたらと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 駅前にぎわい広場の設置につきましては、都市計画道路の整備とあわせ、駅東地域ににぎわいと交流を創出できないかと考えているところでございます。既に愛知県とも事業手法等を研究していますが、解決すべき課題も多いため、岩倉駅東地区再生協議会などと連携しながら、引き続き検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは岩倉駅東に関して、もう一問お聞きをしてお昼休憩に入りたいと思います。私が仕切るところじゃないですけど。  岩倉駅東ロータリーには電柱がありません。いわゆる無電柱化されております。山車巡行がどうやら岩倉駅東のほうまで予定をされておると聞いております。この都市計画道路桜通線につきましても、電柱がない、いわゆる無電柱化されるお考えがあるのか、考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 山車保存会からは山車巡業の予定、経路について、予定はまだお聞きしておりませんが、現在の事業区間につきましては無電柱化を予定しております。 ○議長(黒川 武君) お諮りいたします。  代表質問の途中ではありますが、ここで休憩したいと思いますが、御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(黒川 武君) 御異議なしと認めます。  よって、休憩します。       午前11時53分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後1時10分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  1番櫻井伸賢議員の代表質問を再開いたします。  櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、午前に引き続きまして私の質問を続けさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、続きまして空き家バンクについてお伺いをいたします。  これは、伊藤議員と同じ聞き方になります。制度がスタートしておりますが、登録状況をお聞かせいただきたいと思います。また、今後の見通しや空き家バンクの理想の形、あるべき姿、こうあったらいいなという形があればお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 空き家バンクの設置につきましては、公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会との物件調査等の協定を結び、昨年12月1日より物件を募集し、4月1日からホームページで公開を予定しておるところでございますが、現在のところ登録物件はございません。  本市は市域が小さく、土地利用できる場所についても限られておりますが、空き家バンクの活用により子育て世代の市内への移住・定住につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、続きまして中小企業・小規模事業者活性化行動計画に基づき各種施策を実行していただいております。岩倉マルシェや軽トラ市の効果について、市長はどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市では、平成28年度に中期的な展望のもとで、計画的に市の中小企業・小規模事業者の活性化を図っていくよりどころとする中小企業・小規模事業者活性化行動計画を策定し、地域産業活性化推進協議会で議論しながら、売り上げアップや経営革新のための伴走型支援を行う岩倉市ビジネスサポートセンターの運営支援など各種プランを進めているところでございます。  平成22年度より開催しています岩倉軽トラ市や、今年度に初めてNPO法人いわくら観光振興会主催のもと行われた岩倉deマルシェは、消費者、生産者及び商工業者相互の交流を深める場であるとともに、中小企業・小規模事業者の振興やまちのにぎわいづくりを目的に開催しておりますが、行動計画の中にある販路拡大や創業支援へとつながっていく効果もあると考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、冬の鍋フェスinいわくらについてお伺いをいたします。  私も全ての鍋料理を食べさせていただきました。また、女性のお笑い芸人さんの話もおもしろく、娘と楽しい時間を過ごさせていただきました。  私自身には正確な統計がないので言いにくいところではありますが、岩倉市外の方に来ていただくことがこの行事の存続の要件のような気がいたします。  青年会議所の方の話だと、名古屋駅にポスターを掲示させていただいたようですし、名古屋芸術大学さんとの連携も見られました。冬の鍋フェスに関して名古屋鉄道さんにポスターの掲示で御協力をいただいております。また、大学も北名古屋市の名古屋芸術大学さんだけではなく、一宮や小牧にもございます。また、金融機関などの協力を得るなど、地方創生で今はやりの言葉ではありますが、産官学金労言全てを巻き込んで市外の方に御来場いただける工夫をするのかお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 御来場どうもありがとうございました。  本年度岩倉市で初めて、冬のイベントとして岩倉青年会議所とNPO法人いわくら観光振興会、市との共催により12月に開催をいたしました冬の鍋フェスinいわくらは、2日間で大変多くの来場者があり大変盛況でございました。  当日は、第三児童館において、自分だけのこいのぼりをつくろうと題したワークショップなど、名古屋芸術大学による岩倉アートプロジェクト「流転の湯」も行われ、相乗効果があったと感じております。  来年度におきましても本年度と同様大学との連携を図ることができるかなどの検討を進めるとともに、周辺の大学や金融機関などにもポスターを掲示していただくなど周知に協力いただきながら、市外からも多くの方に来場いただけるよう工夫していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは続きまして、シティプロモーションについてお伺いをいたします。  数字の羅列で持っていきますとわかりにくいというようなイメージが湧くかと思いましたので、議長のお許しをいただきまして資料を配付させていただきました。  この資料は、内閣府のまち・ひと・しごと創生本部から公表されておりますビッグデータでございます。冒頭、私もちょっと申し上げました地域経済分析システム、これを英語で表記したときの頭文字をとりましてRESASと呼ばれておりますが、全ての自治体の人口、産業構造、企業構造、観光などのデータが得られるシステムであります。  その中の岩倉市の人口の社会増減のデータでございます。  左側の円グラフが岩倉市内への転入者数、実数でございます。そして、右側の円グラフが転出者の数が表示をされております。  転入の第1位が小牧市から187人が引っ越して来られました。そして第2位が一宮市から176人が、そして第3位は北名古屋市から131人が引っ越されてきたというふうになっております。  そして、逆に転出、引っ越して出ていかれた方が右側になりますが、第1位が一宮市で引っ越されたのが202人、そして第2位が江南市へ147人が、そして第3位は北名古屋市へ139人が転出されているということがわかります。  また、小牧市が左右両側に出てきますので、左側の転入で第1位、187人引っ越されて入ってきてみえますが、右側の転出で第4位で118人と出ていっておみえになります。差し引き69人ということで転入超過になっております。これをまとめたのが2枚目の円グラフになっておりまして、それぞれ転入超過、転出超過の実態の自治体の順位になっております。  また、先日、議員互助会の視察で可児市へ行ってまいりましたけれども、そのとき可児市の議長さんは、可児市へ転入促進の対象者はいわゆる尾張地方の方ですと断言をされておみえになりました。  岩倉市として、転入者をふやす取り組みとしてどこの住民を対象としているのか、また、名古屋駅へ広告を出すことが一番効果的なことなのか、また、名古屋駅に広告を出す際に、私は今回RESASを使いましたけれども、このような人口移動のデータ的な検証をされたのか、お伺いをいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) データの御提示ありがとうございます。大変わかりやすいデータだと思います。  これをぱっと見ると、やはり近隣同士の動きが多いなということが改めてわかるのかなというふうに思います。  本市への転入者をふやすという取り組みといたしましては、名鉄名古屋駅まで特急で約11分という交通の利便性、そしてリニア開通による名古屋駅周辺の発展を見込みまして、名古屋駅を利用する方を対象に相対的に見て他市町にまさるさまざまな岩倉の暮らしやすさのイメージについて訴えかけていくことといたしました。  なお、データにつきましては、先ほども話が出ておりましたまち・ひと・しごと創生総合戦略、こうした過去に分析をしたデータもございます。そうしたものを参考にさせていただきましたし、また検討の中で同じ西尾張でも海部津島地域、あちらの地域との比較ですとか、いろんな検討をしてまいったところでございます。  そして、名古屋駅に広告を出すことの効果につきましては、名鉄名古屋駅を利用するだけでも1日当たり約27万人いるとのデータがございます。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) ありがとうございました。  それでは、進めてまいります。  施政方針の中でさくら名所100選の言及がありました。  桜まつり委託事業でお聞きをいたします。  ことしは駐車場の整備に力を入れておられます。  桜の木も人間社会と同様に高齢化をしております。五条川の堤防は法令の制限等により新しい桜を植えることができなくなっているとお聞きをしております。岩倉市と桜は切っても切れない関係にあると思っております。市長にとりまして、予算を組んでいく過程で桜とはどういう存在なのかお聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 先ほど創政会代表の伊藤議員のところでもお答えをさせていただきました。  老木した桜の延命につきましては、五条川桜並木保存会との協働により肥料を施したり、あるいは腐朽した枝の剪定などのほか、ひこばえを保存して後継木の育成とするなどの取り組みを行っております。また、桜の天敵と言われるベッコウタケの処理につきましては、樹木医にアドバイスをいただきながら駆除に取り組んでおるところでございます。  自治基本条例にも地域資源の継承に市は桜並木の保全に努めなければなりませんとあり、この記載、これは私も本当に同感でございまして、今後も国、県及び流域の自治体と連携しながら五条川桜並木保存会の皆さんと協働で桜並木の保全・管理に努めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、続いて質問に移ります。  お祭り広場の整備についてお聞きをいたします。  新年度は設計費用が盛り込まれております。設計だけで終わるのでしょうか。早期に工事に着手し、30年度中に完成させるお考えはありませんでしょうか。あくまでも30年度は設計だけで、事業実施は31年度以降になるお考えでしょうか。見解をお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) お祭り広場の排水対策につきましては、雨天時の排水不良を改善することを目的に広場の排水施設の整備や土壌改良、舗装方法のあらゆる検討を行うための工事発注に必要な図面や数量計算書などを作成する業務の委託を予定しております。  また、ことしの桜まつりではポリエチレン製の敷き板を試験的にリースするなどの対策も行います。  そういった結果も踏まえまして、地元とも相談した上で、いつ、どのような方法で整備するのがよいかということを判断していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、最後の質問になります。  旧学校給食センターの跡地利用計画についてお伺いをいたします。  市民討議会を経て計画を策定しているところであると思います。計画策定後、お地元であります五条川小学校区にて計画策定の骨子を伝える住民説明会を開催するお考えがありますでしょうか、見解をお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) (仮称)多目的広場基本計画の策定に当たっては、市民討議会、小学校区での意見交換会、パブリックコメントでいただいた意見を踏まえて詳細を決定する予定でございますが、基本計画決定前に計画案を説明するなどの機会を設ける予定でございます。  具体的な内容、時期については今後お示ししていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、私の代表質問をこれにて終わりたいと思います。  以上です。ありがとうございました。 ○議長(黒川 武君) これをもって1番櫻井伸賢議員の発言を終結します。  続いて、日本共産党岩倉市議団を代表しまして、9番桝谷規子議員の発言を許します。  登壇してください。                  〔9番桝谷規子君 登壇〕 ○9番(桝谷規子君) 9番桝谷規子です。  2018年3月岩倉市議会定例会におきましての日本共産党の代表質問をさせていただきます。  まず、市長の施政方針演説の冒頭で述べられたことが大変気になりました。といいますのは、ことしは明治150年を迎える節目の年となりますと、安倍首相と同じようなことを言われたからであります。明治150年というその言い方というのは、私は非常に気になるんですが。といいますのは、明治維新のときのさまざまな明治維新にかかわる人物を実態よりも英雄的に描くなど、今非常に明治150年の年だからということで描かれている番組も多いような気がします。  明治というのは富国強兵、領土拡大という戦争への道に進んできた年、時代だと私は認識するものであります。もちろん市長はその戦争への道という言い方ではなく、施政方針の中では地方自治制度についてもこの明治維新とともに形成されということをおっしゃっていらっしゃって、地方自治制度のことを言われているのかなとも思って、私も地方自治制度が旧憲法、明治憲法にどんなふうに規定があるのかとちょっと調べてみましたが、地方自治制度の形成と明治憲法に言っていますが、地方自治の規定はありません。明治憲法のもとでの地方自治というのはなく、あくまでも非常に中央集権的で地方自治は認められず、知事は天皇によって任命され、内務大臣の監督を受けるというものです。やはり地方自治は戦後の新憲法において明確に位置づけられたものだと考えますが、そのことについていかがお考えか、まずお聞かせいただきたく思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 政府では、明治元年から満150年に当たることしを明治150年として改めて明治期を振り返り、将来につなげていくために地方公共団体や民間企業とも一緒になってさまざまな取り組みが行われております。  明治期につきましてはさまざまな考え方はあるとは思いますが、歴史を振り返り学ぶという意味で、明治150年のことしは私たちが歩んできた道と未来を考える機会になるのではないかと考えております。  施政方針につきましては、地方自治の本旨の体現とさらなる本市の発展に全力を尽くしていくとしたものでございまして、この時代の歴史観を押しつけるというそうした意図はございません。私にとって明治時代というのは、やはり近代日本を形成した礎なのかなというふうに思っておりまして、特に産業の部分で大きな発展を遂げた、これは私の平和に対する考え方はこれまでの答弁からもおわかりいただけると思いますが、決して戦争への道を奨励するとかそういうことではなくて、あくまでも平和は平和で維持していかなければならないということ、その考えには変わりはございませんのでお願いしたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) わかりました。  平和首長会議に参加されている久保田市長は、決して戦争への道のことでの明治150年と言っているのではないということを確認しましたが、やはり私は非常に気になったので、代表質問の冒頭に質問させていただいた次第です。  国の予算についての記述はほんの少しあったわけですが、やはり国の予算の中でこの岩倉市が国の予算、愛知県の予算の中で岩倉市の予算があるということで、まず国の予算をどう見ているかを伺いたいと思います。  私は、国の予算が非常に気になっているのは、防衛関係費がとってもふえていることです。660億円のふえ方です。2012年12月に安倍内閣が復活してから、また補正予算での増額が著しいわけです。2017年度の補正でも2,345億円も追加で増額補正です。陸上からミサイルを迎えてソウゲキするイージス・アショアとか新型ミサイルステルス戦闘機F−35Aの導入など、敵基地攻撃能力を持つ武器を整備するなど、もはや専守防衛の域を超えているのではないかと考えます。  また、安倍首相が就任してアベノミクスの経済政策と言っていますが、この5年間で広がった格差と貧困というのは非常に大きいものを感じます。貧困世帯の人たちもふえ、私の周りでも年金生活者の人たちは、本当に年金は目減りして、容赦なく介護保険料が差し引かれ大変と言います。一部の大金持ちの人たち、大企業の優遇税制のもとで、企業の内部留保が大きく2.5倍にもふえて80兆円も上積みされて、400兆円を超えたと言われています。  こういった格差と貧困を広がらせて、どんどん戦争をする国づくりへ向けて防衛関係費をふやしてきているこの国の予算をどう見ていらっしゃるか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 答弁の前に暫時休憩します。       午後1時32分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後1時33分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩を閉じ、会議を再開します。  発言の訂正をお願いします。
    ○9番(桝谷規子君) 済みません。陸上からミサイルをイージス・アショアの言い方を訂正します。迎撃です。失礼いたしました。 ○議長(黒川 武君) 答弁を求めます。  市長。 ○市長(久保田桂朗君) 国の一般会計予算額は前年度比2,581億円の増と過去最高となっておりますが、その最大の要因は4,997億円の増となった社会保障関係費でございます。また、教育関係予算では、少子化が進む中においても給付型奨学金の拡充や幼児教育の段階的無償化など、必要な配慮がなされておると考えております。  いずれにいたしましても、国会において議論されるべきものであり、ここでの発言は控えさせていただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 社会保障の増はもちろんだと思います。といいますのも、やはり高齢化、自然増により人口高齢化に伴ってふえているわけで、でもその社会保障の支出増は、当初8月の概算要求段階では6,300億円と見込んでいたものを、薬価や生活保護費などで1,300億円削減して、5,000億円以下に絞り込んできている状況です。自然増削減の合計というのが安倍首相になって1兆5,900億円となっていると言われています。年平均では2,650億円となって、小泉内閣のときに毎年2,200億円の削減と実施されていたわけですが、小泉内閣を上回る規模の削減であるこの自然増削減というのは、余りにもひどい削減ではないかと考えますが、ここでは差し控えるとおっしゃったのでここまでにとどめますが、国の予算にあわせて愛知県の予算については施政方針の中では語られなかったわけですが、私は愛知県の予算も非常に気になっています。  というのは、この県の予算がやはり海外で戦争をする国づくりに積極的に加担、協力している予算がやはり多いのを思います。名古屋港など県内港湾への米軍艦や自衛艦の入港と、演習や軍装備の名古屋港への荷揚げ、航空自衛隊小牧基地所属の空中給油輸送機の派遣などなど、このような予算を大きくとっています。また、2019年9月完成を目指す国際展示場は、カジノを含む統合型リゾート施設の誘致と一体となっている施設であります。  次世代自動車や航空軍需産業、ロボット、AIなど大企業支援の政策をどんどん進めているような愛知県の予算だと見るわけですが、県予算についてはどのように見ていらっしゃるかお伺いをいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成30年度の愛知県の一般会計予算額は、前年度当初比1.1%減の2兆4,939億6,200万円となっております。総額が減となる中においても、社会保障に充てられる扶助費については2.7%の増となっております。また、医療、福祉については予算編成における重点施策の一つであります12の柱の一つに位置づけられており、県民の福祉についても十分配慮がされているものと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 県民の福祉については十分配慮がされているという御答弁でしたが、ほかの県よりも愛知は豊かな財政力を持っている県です。豊かな財政力をもっと県民の福祉、教育に充てていただきたいと願うのは私だけではないと思います。  ほかの県では巡回バスに県内の市町村に補助金を出したり、国保は今度都道府県単位化になりますが、国保への補助金を県が市町村に出したり、県独自で少人数学級の取り組みをふやして教員増を図ったりという、愛知よりも財政力が低い県でもそのような県民の福祉、教育に努力している県と比べて、異常に大企業支援、安倍暴走政治に追随して大型開発を中心にしているように感じるわけですが、ここでの答弁はここまでとして次に進みます。  市長が健康(幸)都市宣言をされるということで、非常にこれはうれしく思っているところです。  所属していました厚生・文教常任委員会のときに、千葉県市川市で、健康都市宣言をしている市で学び、その後県内の大府市などでも常任委員会のメンバーで健康課の職員と一緒に学びに行く中で、岩倉市も十分に他市町に負けない健康づくりを展開していることを思い、ぜひとも健康都市宣言を岩倉市でもしていっていいんではないかと。岩倉市の緑の文化都市、健康の文化都市だという市のキャッチフレーズにも合っていいと考えるわけですが、今度の施政方針の中には、都市宣言をする中でという具体的なところが、市民に対してアピールする中身が非常に薄いような気がするんですが、どうでしょうか。これまで言ってきた五条川の健幸ロードのビジョンを示すことなども含めて、効果的な宣言にしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 健康(幸)都市宣言は、健やかで生きがいのあるまちを目指すため、市民一人一人の意識の向上や社会全体で健康づくりを推進していく契機として示すものでございます。本市では、今までも健康づくりの推進に努めてまいりましたが、健康(幸)都市を宣言することにより、より一層健康づくりの施策の充実に取り組んでまいります。  健康(幸)都市を推進するための一つの手段として、新たに五条川健康(幸)ロードの整備を検討しておりますが、ハード整備事業でもございますので市民ニーズの把握や財政面での検討に時間を要す、そうした関係から今の段階で拙速してビジョンをお示しするところまでには至っておりません。  健康づくりにつきましては、全庁的に取り組み、より効果的に市民の健康づくりの意識の醸成を図り、健康長寿社会の実現に努めてまいります。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 全庁的に取り組みという御答弁があったので、非常に私もそう思います。  学びに行った他市でも、全ての課が健康にというところで全庁的に取り組んでみえました。  岩倉市も、花のあるまちづくりなど取り組んでいるんですが、それは都市整備課が取り組んでいる。しかし、その市川市では、この取り組みが健康づくりのためにという観点からも、花をつくる園芸の作業というのが土をさわる、土を耕す、水をやるということで体を使う。そして花を育てて花を咲かせてということで、精神的にも癒やされ心の健康にもプラスだというところを位置づけながら、花づくりを健康づくりの視点から捉えてその課が取り組んでいるということで、全庁的にさまざまな課が健康の視点から取り組んでいるということを伺いました。今後とも全庁的に取り組む中身を展開していただきたいと思います。  いきなり先に健康(幸)都市宣言に行きましたが、市長の1つ目の基本目標の安心して生き生きと暮らせるまちの、まずその1つが健康(幸)都市宣言の質問です。この1つ目の基本目標の中で、7点質問させていただきます。  2つ目は、歯科健康診査を個別実施でということでやっていますが、さらに今度はことし、節目の年を拡大して個別歯科健診をされているということで大いにその問題については評価するものです。歯の健康は本当に大事なことであり、節目の年齢を拡大しての今年度の予算について大いに評価するものですが、それなら、今集団健診で保健センターでぎゅうぎゅう詰めの中でやられている特定健診も個別健診に拡大していけるのではないかということを思うんですが、いかがでしょうか。人間ドックを8つの医療機関で個別健診できるようになったわけですから、この個別健診も実施していけるのではないかと考えますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 個別健診につきましては、身近な医療機関で受診ができること、また健診の結果によっては速やかに治療につなげることができることなど、受診環境の整備ができるとともに、被保険者の健康保持、増進に大きく寄与するものと認識しております。個別健診の実施につきましては、これまでも医師会と協議を行っているところでございますが、引き続き協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 2年前あたりに医師会と調整できたということで、やるぞと言いながら、こちらの思いと医師会の受けとめがずれていてできなかった状況からなかなか進まないわけでありますが、この特定健診を受けないと本当に丁寧なはがきが追加で来て、ぜひ受けてくださいと余りにも丁寧にはがきが来るので、行くと、本当にぎゅうぎゅう詰めの保健センターで気分が悪くなったという市民の人たちからよくお話を聞くんです。  特定健診の健診率も上げていくように、高めていくようにという国からの指導もあるわけですし、市民の健康を考えるならば、やはり個別健診を早急に拡大していくように医師会との調整、努力をよろしくお願いいたします。  次に、介護保険についての質問です。  介護保険ができてもう20年になります。この4月からは第7期の計画ということで、3年に一度の見直しということで、本当に担当課も3年、3年ということで大変な作業をされているわけですが、市民にとって今でも高い、容赦なく年金から引かれる介護保険料、これが今でも高い認識があるのにもかかわらず、今回4月からの保険料がどうなっていくのか注目していたところですが、残念ながら岩倉市も少額とはいえ、大分当局も頑張って抑えていただいたとはいえ、引き上げになってしまいました。  この11段階の所得段階の設定があるわけですが、これをさらに段階をふやして12段階に変更して、所得の多い人から徴収することで保険料を引き上げなくてもよかったのではないかと思うわけですが、そこのところはいかがお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 第7期の保険料基準額の設定には、平成30年度の介護報酬改定率がプラス0.54%であることと、平成31年10月に予定されております消費税増税に係る対応などを反映しておりまして、保険料年額は5万7,700円から5万9,400円、月額にいたしまして4,814円から4,953円と一定の引き上げとなっております。第7期の第1号被保険者の保険料基準額の設定に当たりまして、12段階に設定した場合の試算も行いましたが、現行の11段階の保険料基準額と比較しても大きな減額にはならなかったこと、また第6期で8段階10区分から11段階に変更したところであったため、今回は所得段階の変更は行いませんでした。  なお、今後3年に一度の見直しの中で、適正な保険料については引き続き検討してまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 介護保険制度の保険料の料金設定というのは、非常に私もひどいなと思うのは、基準額という段階がもうその本人が住民税非課税の方なんですよね。やはり基準額の人は、住民税を払っている段階の人を基準額に置くべきであると考えますが、そこからもう非常に厳しいものだと考えています。  社会保障というのは、所得の再分配をして、所得の多い人からしっかり取っていくというか、所得の多い人にはたくさん頑張って払っていただき、本当に大変な人にはなるべく大いに配慮して、そして平等に給付が受けられるような制度にという制度が社会保障の制度だと思います。1,000万以上の人たちの12段階にしても大きな減額にはならなかったからと言われますが、大きな減額にならないとしても、少しでも増額分を減らす努力をしていただきたいと考えますので、適正な保険料についてということで今後ともよろしくお願いしたいと思います。  次に、前の議員も質問されたところでありますが、権利擁護支援センターの事業が開始されるというところです。  ひとり暮らしの高齢者の人たち、2人ともが高齢者の世帯が非常にふえている状況の中で、この権利擁護のセンターができるということは非常に求められている制度だと思いますが、専門性をきちんと持っていらっしゃる専門職員が配置された職員体制になっているのか、具体的な業務はどのようなものかお尋ねしたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 職員体制につきましては、常勤の専門職2名と非常勤の事務職員1名の3名体制で事業を開始する予定でございます。  業務内容につきましては、社会福祉士等の資格を持つ専門職が配置されることにより、権利擁護支援に関する相談や手続の支援等、さまざまな相談に対し安心して対応できる体制が整うことで、地域での関係機関との連携、ネットワークづくりを図りながら成年後見制度に関する関係機関との調整、申し立て、手続支援を含む相談等の業務を行う予定としております。  また、地域住民、福祉関係者等の理解の促進を目的とした啓発事業やイベントなどの普及事業の実施にも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 専門職員が配置されての体制の中で行っていくということでありますので、今後非常に期待するものであります。よろしくお願いします。  次に、さきの質問者でもされましたが、病児保育・病後児保育についてお伺いをいたします。  9月定例市議会の中で、保育園父母の会の皆さんがずっと切実な要求として病児保育の実施、病後児保育の実施、今の岩倉市での病児保育が水曜日がお休みとなっているという中で、1週間に1回の真ん中の水曜日がお休みであること、定員が4人という少ない中で、病気になるときは一斉なのでいつも大変だという切実な意見陳述もある中での、それを受けとめての今回の病児保育の他市町にも利用する場合の補助制度をつくること、非常に歓迎するものであります。  病後児保育についてNPO法人に委託するということでありますが、さきの質問者からもありましたが、私は安全性など本当に気になっております。これまでも経験を積んできたNPO法人だということでありますが、具体的にどのように展開されていくのか、安全性など本当に大丈夫なのかどうかお伺いいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 現在委託を予定しておりますNPO法人につきましては、現在既に訪問型の病児保育を実施しており、また病後児保育の運営に当たっては、従事者については病後児保育の実施について必要な研修を受けた者を配置するとともに、医療機関と連携し緊急時の協力体制を構築することとして、安全性に配慮した体制での運営ができるよう準備が進められております。  今後の病児保育事業につきましては、現在既に市内の小児科専門のクリニックに委託して医療機関併設という形で実施していることと、市内NPO法人が訪問型を実施しているところでございまして、それに加えて新年度からは施設型の病後児保育施設の開設、市外施設利用補助制度を実施することで、より多様な子育て世帯のニーズに応えることができ、これまで以上に働きながら子育てしやすい環境づくりができると考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 次に、子育ての問題について大きな問題であります、4月の入園希望をこの10月から行っていると思いますが、認定こども園と私立保育園の1歳児と2歳児の利用定員を合計で20人ふやし、公立保育園においても新たに保育士を採用して1歳児、2歳児をふやすということでありますが、先ほどの議員の質問の答弁でも、さまざまな働き方改革の中で、さまざまな若いお母さんたちの働き方が多様であることなどで、非常に3歳未満児の入所希望がふえているというところを答弁されましたが、働き方改革だけでなく、私が3歳未満児の保育の希望がふえてきたのは、格差と貧困が広がる中での大変な層がふえてきたからではないかと考えます。両親ともが非正規であったりとかいう家庭も非常に多い状況で、どうしてもお母さんも働かざるを得ない。先ほどの病児保育でも、子どもが熱を出したときぐらい休んで見てやりたいけれども休めない。本当にぎりぎりのところで働いている若い父母の皆さんが本当に多い状況だと思います。  3歳未満児の入所希望がふえているこういった中で、来年度4月1日付での待機児童はゼロになっていくのか、その受け入れ状況はどうなのかお聞きしたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市の保育ニーズといたしましては3歳未満児のニーズが高く、園児数の推移を見ても一貫して増加傾向となっております。このことから、認定こども園と私立保育園の1歳児と2歳児の利用定員を20人ふやすことにつきましては、昨年8月の子ども・子育て会議にて御了承いただき、子ども・子育て支援事業計画に掲げ、準備を進めてきたものでございます。  その後、平成30年4月の入園に係る一斉申し込みの受け付けを昨年の10月に行ったところ、3歳未満児の申し込みが例年よりも多くありました。これを受け、急遽1月に保育士の追加募集を行い、公立保育園においても1歳児のクラスを4クラスと2歳児のクラスを1クラスふやす体制づくりを進めておりますが、現在でも申込期間後の4月の入園の申し込みがございまして、残念ながら全てを受け入れるのは難しい状況にあると考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 4月入園の申し込みが非常に多いということで、これだけクラスをふやす体制づくりをしても難しい状況だということですが、待機児ゼロにするのは難しいということは、何人ぐらい待機児童になってしまうおそれがあるのかというところはどうなんでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) こちらにつきましては現在まだ調整中ということでございまして、今ここでお答えすることはできません。御了承いただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 1月に保育士の追加募集を行ったということでありますが、これまでも私たちは退職する保育士の分はきちんと補充をしていくように、正規保育士をきちんと補充するように要望してきたところです。認定こども園ができた、私立の保育園ができたといっても、やはりゼロ歳、1歳、2歳児の保育のニーズは本当に今高まっている中で、認定こども園ができたからといって公立保育園を縮小するのではないとこれまでも答弁されてきたにもかかわらず、退職する保育士の分を、きちんとその数を補充してこなかったことが大きな問題ではないかと考えます。  1月に追加募集を行っていただいたということでありますが、やはり4月1日付で待機児ゼロにしていくことを最大限の努力をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 保育士の採用につきましては、年度当初職員の配置計画に基づいて採用を予定して、そしてそれに基づいた採用を決定しております。年度初めの配置計画ということで、これまでの入園希望園児数の推移を見ながら、そのクラス数を想定しながら保育士の数を決定してきたわけですが、それを上回る数の希望者があったということでございまして、決して退職者補充がなされてなかったですとか、計画どおりに保育士を採用していないということではなくて、むしろ計画以上の保育士を採用した結果でございますので、御理解をいただければと思います。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 去年、ことしはまだ採用されているけれども、過去、ちょうど認定こども園をつくるという状況のときに、やはり認定こども園にゼロ歳、1歳児、2歳児の子どもが定員割れではいけないからといって、そこを送って、岩倉市の保育士が減らされたという時期があったと思います。もちろん久保田市長になって去年、ことしと新しい保育士の採用をされているわけですが、やはりこれまでのひずみもある中で、市長が「住むなら岩倉! 子育て・健幸・安心なまち」というふうに掲げるならば、そのように呼び込んでいるならば、ぜひとも4月1日付で待機児が何人ありましたということにならないように、本当に最大限の努力をしていただきたいと思いますが、再度お考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 私のマニフェストにも、待機児童の解消とはっきりとうたってございます。これは本当に私も目標とするところでございますが、やはり昨今の保育事情を見ますと、予想を上回る数の入園希望者があるということです。  職員の採用についても、これは将来的に少子化、子どもが減るという中で、さまざまな要素を考えながら、過大な採用というのはなかなか厳しいものがございます。一方で、入園を希望される方、その待機児童ゼロということは目指していきたいとは考えております。そこら辺のバランスの中で、今後も努力はしてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 住むなら岩倉と来られた人たちが、子どもが保育園に行けなかった、やっと引っ越してきたのにというような若いお父さん、お母さんを生まないように、ぜひとも最大限の努力をお願いしたいと思います。それを上回る数の入園希望なんだということで言われますが、岩倉市が子育てがいいということで、子育て、保育園が充実しているということで来られた人たちも、希望を持って子育てを岩倉でしようと思って来られた人たちが保育園に入れなかったという残念な結果になるということはとても残念、そういう事態になれば本当に大変な問題だと考えます。  他市町で行っているような、かといってどんどん詰め込めばいいということには本当に思っていません。岩倉市はきちんと、1歳児については国基準よりも多く保育士の配置をして4対1を守ってこられました。他市町で600人規模もの大規模園をつくる計画をしているとかいう、待機児を生まないためにどんどん詰め込んで保育をやればいいというような、本当に子どもの人権侵害のような詰め込みの保育をやっている状況のところを思えば、岩倉市の中では本当にしっかりと保育士の皆さん、その現場の中での問題を一緒に、ともに考えながらきちんと子どもの配置基準を守りながらやれているということは大変大事なことだと思います。  保育は子どもだけでなくて、親の尊厳も職員の生き方も守っていくということで、人間の尊厳をうたっている憲法13条の実践そのものだというふうに先日の保育士の方と弁護士の人と一緒に保育と憲法という本を書いた方の講演を聞いたわけですが、本当に一人一人の子どもをかけがえのない存在として尊重して、その育ちを支える保育の実践というのが個人の尊厳をうたう憲法13条の実践そのものなんだということを言ってみえました。本当に岩倉の保育園の中で子どもも親も育つことができたという声はたくさん聞いているわけであります。こういった中で4月1日、待機児を出さない努力を最大限お願いしまして、ここの質問は終わります。  続きまして、先ほど言っていた保育の取り組みの中で、その後にありますシティプロモーションのこととちょっと兼ねて質問したいんですが、その岩倉市の保育や教育の取り組みというのが、やはり私は岩倉市が子ども条例がある市だからというふうに、いつも他市町の人たちと話すときに子ども条例があるんですというふうにお話をするんですが、世界でできた国連の子どもの権利条約に基づいてつくろうということで、多くの子どもにかかわる関係者の人たち、そして中学生、高校生の子どもたちも一緒になってつくり上げた子ども条例ができてことしで丸10年になります。平成20年の12月議会のときに条例制定をして、ことしの12月でちょうど丸10年になるんですが、この子どもの4つの権利、生きる権利、育つ権利、守られる権利、子どもが参加する権利、この4つの権利をしっかり保障しているこの岩倉市の子ども条例。そこの中でさまざまな取り組み、保育、教育をしているという岩倉市。この取り組みを本当にもっともっとPRして移住・定住にもつなげていけばいいのではないかなというふうに思うわけでありますが、岩倉市で育ったということで岩倉市の保育士になりたい、児童館の先生になりたいといって希望しても、なかなか岩倉市の採用枠が少ないので受からなかった、ほかの市に行ったという子どもたちの声をよく聞く、子どもたちというか、もう22になって私の子どもの年代ですけど、岩倉市の職員にはなれなかったという青年の話をよく聞くわけでありますが、こういう子ども条例があって、岩倉市の平和教育を推進する教育や保育の取り組み、児童館でのさまざまな実践、こういった中身をPRして移住・定住にシティプロモーションとしてもやっていってはいいんじゃないかということについてはどう市長はお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 現在本市で進めておりますシティプロモーションで広く募集した「いわくらしやすい109の理由」におきましても、保育施設が近くにあって通勤も楽々であることや、児童館が市内に7カ所もあるということを掲げており、保育園、児童館の施設が充実しているという点について、その運営を含め評価をいただけていると考えております。  しかしながら、いずれの施設も老朽化が進んでいることから、現在策定作業を行っている公共施設再配置計画において統廃合や改修を踏まえた将来のよりよい施設のあり方について検討しているところでございます。  中でも特に保育園につきましては、公立保育園適正配置方針に係る懇話会において、施設面だけでなく公立保育園の適正な定員等のあり方について有識者や保護者、民間の保育施設の代表者の方々の意見をお伺いして、認定こども園や私立の保育施設との官民連携も含めた保育のさらなる充実を考えておるところでございます。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 次に移ります。  先ほどの2人の議員も質問されたところですが、改めてまたお尋ねしたいと思います。  生活困窮者自立支援法に基づいて、岩倉市では生活自立支援相談室での相談支援がされて、非常にその相談支援のNPO法人の方たちは相談者の人たちに寄り添った支援を、また2度、3度、4度と継続した支援をされていて、市民にとってもとても大事な役割を果たしていると考えています。本当に国の政治は、先ほども述べましたように貧困と格差を広げていて、岩倉市民の中でもそういった大変な人たちもいらっしゃる中で、住宅確保支援や就労支援、そして学習支援なども行ってもらっているところですが、今度取り組むフードバンクについては市としてどのように発展させていくお考えか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) フードバンクについての御質問でございます。  市役所2階福祉課の隣にあります生活自立支援相談室で相談支援等の相談を行っている方のうち、生活自立支援の相談内容や世帯の状況を聞き取りながら、生活自立支援相談室の主任相談支援員が相談に当たり、食料の提供が必要と判断した場合、フードバンクを運営するNPO法人に食料の手配をすることで、その相談者のところへ食料が宅配されることになります。  食料については、相談者の家庭状況に合った食料がおおむね3週間分配達されますので、その食料の提供の間に自立に向けての支援を行うこととなります。食料を提供し、その後も自立に向けての取り組みを相談者から聞き取りなどを行うことによって、相談者の自立支援につなげるようにしていきたいと考えております。  まずは、生活自立支援相談室での相談支援の一環としてフードバンクを利用した食料支援を行い、利用状況や実績を把握しながらフードバンクの活動や必要性について検証をしていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 今後の展開に期待するものです。よろしくお願いします。  次から、市長が施政方針で言われた2つ目の基本目標の自然と調和した安全で潤いのあるまちの項目については2点質問させていただきます。  まずは浸水対策の面でありますが、下水道雨水整備計画に基づいての五条川小学校に雨水の地下貯留施設を設置するためのことしは詳細設計を行い、その計画に基づいて少しずつ進めていただいているところですが、やはり9月議会でも質問させていただいた八剱町、東町などの大雨による五条川が溢水するという対策が非常に一番気になるところであります。その後、どのような取り組みをされていて、今後どのような取り組みをされていくのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成29年度は7月、8月に五条川上流の大雨、そして10月には台風21号の影響により五条川が溢水しています。7月の五条川の溢水を受けまして、9月には五条川上流部の市町、犬山市、江南市、扶桑町、大口町との会議を持ち、市町を越えた連携や対策についても話し合っております。  また、愛知県と担当者レベルでの意見交換を行い、岩倉市の困っている現状についてお話をさせていただきましたが、現在のところ、ハード対策としては、従来の河川改修計画に基づき、予算の範囲内で下流部から実施していくことに変わりはないということでございます。  平成29年9月議会の一般質問でもお答えさせていただきましたが、五条川の溢水を抜本的に解決するには河川改修が必要となります。今後も機会を捉えて早期に対策を実施していただけるよう要望をしてまいりたいと考えております。
    ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 早急な対策をぜひともよろしくお願いします。  地元の人たちもさまざまな解決方法を具体的に示されているところもしっかり聞き取って、対策をよろしくお願いしたいと思います。  2つ目でありますが、安全安心カメラについてです。  先ほどの質問でもありましたが、私は安全安心カメラというふうに名前は命名したものの、防犯カメラとか監視カメラとかいうのは余り感情的には好きになれず、やはり防犯カメラだらけの、本当に監視カメラだらけのまちになるということは、本当にそんなまちが温かいまちなのかというふうに思ってしまいます。やはり人の目、温かい地域の人たちの見守りが第一だと考えます。  現在行われている人たちの朝の見守りでは、ゆうわ会の人たちがさまざまな小学校区ごとにやられていたり、各区の防犯パトロールなどさまざまな市民の人たち、地域の人たちでの防犯に対する意識を高める、また具体的な行動をされている、そういった取り組みこそが大事だと思っているわけでありますが、そういった地域コミュニティーが一層今後重要になってくると思いますが、こういった点についてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 防犯、犯罪への抑止力という点では、やはりこれまでどおり地域の皆様の活動が大切であり、犯罪防止の基本であると考えております。この点では、現在行われています地域防犯パトロール活動は犯罪防止に大きな効果があり、また地域の皆様の日ごろの御努力にも深く感謝しております。  こうした地域活動は、防犯に限らず地域のつながりをつくっていく大切な場にもなっており、行政としても地域の皆さんや関係団体と連携しながら取り組んでいくことや、さらにそうした活動の支援を行っていかなければならないと考えております。  現在実施しています行政区への事業補助についても、地域の中での日ごろからの顔の見える関係づくりのための支援の一つでございます。  こうした地域コミュニティーの力が防犯の第一として捉え、これを補完する形で安全安心カメラを活用して、相乗的にまちの防犯力を高めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 次は、市長の3つ目の基本目標であります豊かな心を育み、人が輝くまちの中で2点質問させていただきます。  子どもたち一人一人に寄り添った豊かな心を育む教育と、その中で、教員の多忙化が言われる中で、その多忙化の解消という両面から考えての取り組みというのは非常に大変だと思います。やはり教員の多忙化といっても、子どもたち一人一人に向き合うためにはもっともっと時間が足らないという先生もいらっしゃるだろうし、そういった点ではもっともっと私は少人数学級が望まれると思うんですが、まず教員の多忙化を解消するためのことしの取り組みを幾つか言われておりますが、どのように取り組んでいかれるのか、まずそこをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市におきましても教職員の多忙化解消を重要課題と捉えており、平成29年9月に岩倉市小中学校教職員多忙化解消方針を教育委員会と校長会により作成をしていただいたところでございます。  この方針には、在校時間管理の適正化や業務改善に向けた学校マネジメントの推進、部活動指導にかかわる負担の軽減等、教職員の多忙化解消に向けて各学校と教育委員会がそれぞれ取り組むべき内容を項目ごとに明記しております。  また、この方針作成の準備期間においても、夏季休業中の学校閉校日の設定や、夜間や休日の留守番電話対応を先行して行い、効果的な対策について検証を進めてまいりました。  平成30年度には勤務管理システム設置事業、部活動指導サポーター派遣事業と事業を計画しており、今後も教職員自身の意識改革とあわせて、他の自治体と情報共有を図りながら、より効果的な対策方法について研究を進めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) これまでも教員の多忙化解消のことで何度か質問させてもらいましたが、今年度、具体的に事業を展開されることを期待するものでありますが、よろしくお願いします。  愛知県では小学校の2年生まで、中学校は中学1年生を1クラス35人学級にしています。国はまだ、いまだに小学校1年だけの35人学級で、随時1学年ずつ少人数学級を進めると民主党政権時代は言っていたにもかかわらず、また自民党政治に戻ってストップしてしまっています。そこの予算はどうなっているのかなという状況でありますが、少子化であるならば、本当に今こそ少人数学級に切りかえていくための予算をつけていただきたいと思いますが、秋田県などでは少人数学級が県でやられているところでありますが、愛知県ではその途中ということで、岩倉市でも小学校3年生になったとき、中学校2年生になったときにまた40人学級に戻るために、1クラス当たりの生徒・児童数がふえてしまう。こういった事態にいつもなっているわけでありますが、ことしはその学校の状況、生徒・児童数の状況がどうなんでしょうか。やはり1クラス当たりの児童・生徒数を変更しないように市単独で教員を配置する考えはないのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 現在、本市では、小学校3年生の進級時に学級が減る場合、学級運営補助として臨時講師1人を配置し、学級運営の円滑化を図っています。平成29年度は岩倉北小学校、岩倉南小学校、曽野小学校の3校に配置しており、平成30年度は岩倉北小学校と五条川小学校に配置を予定しています。  35人学級を維持していくために市独自での教員を配置した場合、採用に係る市の財源負担は大きく、市単独での採用は考えておりません。本市としてはこれまで同様、中学校では重点教科臨時講師、小学校では少人数指導臨時講師と学級運営補助臨時講師で対応することにより、一人一人の多様な能力を伸ばす指導を進めていきたいと考えています。  このように教育の質を維持し、学校が円滑に教育活動を進めるためには、臨時講師等の配置が不可欠となっております。本来、教職員の配置は県が行うものであるとの考えから、少人数指導授業対応教員の配置数の安定化とその拡大については、今後も市長会等を通じて県に対して要望してまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 県に対しての要望をぜひともよろしくお願いします。  先ほどの県政の問題も最初に、国の政治の後に県の予算の話でも言いましたが、豊かな愛知という中で教育に対する予算配分というのは、児童・生徒1人当たりの配分が非常に四十何番目という下のランクだということであります。豊かな愛知県ならば、教育に対する予算も大いにふやしてもらうように、ぜひとも私たちも声を上げていかなければと思っています。よろしくお願いします。  次に、4つ目の基本目標であります快適で利便性の高い魅力のあるまちについてのところで、3点質問をさせていただきたいと思います。  さきの2人の質問者も質問をしていただきました。お二人とも石仏駅から一番遠い大山寺の人でありながら、お二人とも石仏駅について聞いていただき本当にありがとうございます。  名鉄石仏駅東口改札駅前整備について、昨年の12月補正予算でも初めて予算として計上していただき、30年度も予算化されました。30年度はどのように進めていく予定なのか、また改めてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成30年度は用地取得に必要な物件調査と用地測量業務を、駅前広場等の整備に必要な詳細設計業務を委託により進めてまいります。  なお、石仏駅の東口改札などの整備につきましては、桝谷議員を初めこれまで地域住民の方々によります長年にわたる御尽力が大きかったというふうに理解しております。改めて敬意を表します。  今後も名鉄との協議を進めるなど、早期実現に向け努力をしてまいりたいと考えておりますので、どうか御協力をよろしくお願いいたします。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 名鉄との懇談の中でも、住民の方たち、岩倉市さんがどう動いていかれるのか、岩倉市さんの動きにおくれないようについていきたいというふうな名鉄さんのお答えも聞いておりますので、ぜひとも岩倉市がこの30年度も予算をつけていき、具体的な動きをしているということで、名鉄のほうもぜひとも動いていただくように願いを込めて、また私たちも皆さんと一緒に動いていきたいと思っております。  2つ目ですが、公共交通のあり方について、ことし総合的に検討するということでありますが、この石仏駅の整備とあわせて、石仏駅の西側からはすぐ100メートルも行かない間に一宮市の巡回バスのバス停が、加納南というバス停があります。また、今度東側に駅前広場ができるとなれば、小牧市の方たちも石仏駅によく乗ってこられて、小牧市の巡回バスのバス停までは一宮市ほどは近くないんですが、155号線に小牧市の巡回バスのバス停も来ております。  住民の人たちと一緒に、何年か前になりますが、中部運輸局の地域公共交通の支援室というところでバリアフリーシンポができたときに学習会に行かせてもらったりする中で、やはり鉄道駅とバスの乗り入れする中で住民の人たちの足の確保、交通権を保障するということも言われているところでありますが、この名鉄石仏駅の一宮市や小牧市の巡回バスの乗り入れについても検討されていくといいのではないかと考えるわけですが、そのことについてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成29年10月に担当が一宮市、小牧市に訪問し、それぞれの市における公共交通の現状や今後の方向性について意見交換を行いました。両市とも本市がデマンド型乗り合いタクシーを運行する前から地域公共交通として巡回バスなどを運行しておりますが、課題も多く、改善を続けていることなど、さまざまな情報が得られたと聞いております。近隣では犬山市と大口町、大口町と江南市での巡回バスの乗り入れを行っておりますが、基本的に運行している自治体からの申し出によりまして実現している状況でございます。  まずは平成30年度に行うアンケート調査で本市における現状を把握させていただき、そうしたニーズが確認できれば、改めて広域での運行の可能性も含めて総合的に検討したいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 大口の巡回バスでは大口町の人たちにとって非常に有効だということで、ニーズも大きいという大口町の事業所、会社に行くのに江南市にある駅を利用するということで、大口町の巡回バスを江南のほうに延伸しているという状況ですが、石仏駅の利用が岩倉市民だけでなく小牧市、一宮市、江南市の住民の人もいらっしゃるということで、やはり石仏駅を整備することとあわせて、このバスの乗り入れについても検討が進めたらいいのではと非常に思うわけです。ぜひとも、今後の広域での運行の可能性を模索しながら検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。  デマンド型の現在の乗り合いタクシーの運行ですが、午前中の断られ件数が統計的に見ても非常にまだまだ数が多い。私たちの耳にも午前中、病院に行くのにちょっと予約の電話が遅かったので断られた、なかなかい〜わ号に乗るのは大変だわという声を多く聞きます。やはり1本を巡回型にしてもいいんじゃないかという声も非常に多く聞くわけでありますが、巡回型の運行を今後2台のあるうち1台を巡回型にしてはどうか。また、利用料金はやはり300円では高いという声を聞きます。ワンコインまではいかなくても、200円に引き下げるようなお考えはどうでしょうか。お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成28年度に実施をいたしました登録者全員を対象としたアンケートにおきまして巡回バスにしてほしいとの意見もございましたが、そういった意見を述べられた方、その意見を述べられた方のその他の意見を拝見いたしますと、バス停は自宅の近くがよい、行きたい場所に行きたい、あるいは予約して30分は待てないので30分以内の間隔で運行するバスがよいという意見が多くございまして、なかなかこういった希望に沿うような巡回バスの運行というのは市域の狭い本市におきましては非常に難しくて、現行のように自宅が乗降場所であるということのほうが利用者にとって利便性が高いというふうに考えております。  平成30年度は、実態の確認や事業の課題等を整理するとともに、対応策などについて総合的に検討を行ってまいります。  利用料金につきましては、この事業の導入時に既存の公共交通との共存を図るため、関係機関の料金との均衡を図った上で岩倉市地域公共交通会議において合意に至った経緯もございます。そうしたため、現在のこの料金を引き下げる予定はございません。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 続きまして、市長の基本目標の5つ目の、基本目標の6つの語彙というのは非常に私もぴったりくる、中身はいろいろありますが、その6つの言葉は非常にぴったりくる言葉がありますのでそのまま使わせてもらいます。  5つ目の基本目標は、地域資源を生かした魅力あふれるまちということで、次に質問させていただきます。  ここの項目では1点だけお願いします。  中小企業・小規模企業の振興についてですが、この振興基本条例を策定する予算が今年度は計上されていくものだと私は考えていましたが、といいますのも、商工会から去年もずっと条例制定についての陳情が出され、市議会でも総務・産業建設常任委員会の中でも条例化についての学習会を、夏の暑いときに何度も協議会を開いて勉強会を重ねて、他市町の振興条例をいろいろ幾つも、何市を見たかね、幾つも見ながら検討してきたところです。  やはり9月議会でも私質問させてもらったんですが、自治体にとっては条例というのが中小企業振興を進めやすくするものだということを講習の中でも強調されて聞いてきました。理念条例化するということは、その地域、行政が中小企業振興を地域にとって重要な課題であると位置づけ、問題解決に向けて不断の努力をしていくこと、具体的な取り組みを積極的に行っていくことを宣言するということになるんだということで、市長や商工担当の職員がかわっても、議員がかわっても、自治体の姿勢は変わらないということを条例化するということはそれを担保するものであって、その条例の必要性、条例の意義というものを強調されて講演なども聞いてきたところなんですが、ことしこそがその条例化していくための策定委員会の予算とかが組まれてくるのかなと思っていましたが、それが組まれていないわけですが、今後どのようにされていくのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 中小企業・小規模企業振興基本条例につきましては、市内の中小企業・小規模事業者全体の機運を高めながら策定することが重要であると考えております。条例の策定に向けては、市では平成28年度に策定した中小企業・小規模事業者活性化行動計画の推進や岩倉市商工会内に設置されたビジネスサポートセンターの運営を支援しながら、平成30年度から事業者を初め商工会や金融機関などを交えた勉強会を開催していきたいと考えております。その中で策定プロセスを含め、どういった内容のものにしていくのが本市にふさわしいのか、一緒に議論を重ね、その後、必要な予算を計上させていただきながら条例の制定を目指していきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) そのようによろしくお願いします。  最後に、6つ目の柱のところに行きます。  市民とともに開かれたまちということでの質問に移ります。  旧学校給食センターの跡地利用についてですが、市民討議会や地元の住民の意見も聞いてきたということ、そういった中でつくられてきたということをおっしゃられましたが、やはり私は地元の意見を聞く場は少なかったのではないかと考えます。  小学校区ごとの意見交換会というのを五条川小学校区でも開催をしていただきましたが、ほかの小学校区と同じように子育て環境の充実、健康長寿社会の実現というテーマとプラスして旧給食センターの跡地利用についてということも言われて、時間が足りない中で五条川小学校区の住民の人たちはもっと意見が言いたかった、時間が足りなさ過ぎたという声をたくさん聞いています。  市長の施政方針として住民の人たちの意見をしっかり聞く姿勢をつくっていきたいというふうにおっしゃられるならば、この旧給食センターの跡地利用について初めて実施された市民討議会、プラス地元の住民の人たちの意見をより聞いてもらう場をつくるべきではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 旧学校給食センターの跡地利用につきましては、市民討議会を経て地元である五条川小学校区での意見交換会でも特にテーマの一つとして御説明させていただき、参加いただいた方々から御意見をいただきました。また、パブリックコメントでも29件の御意見をいただいておるところでございます。  30年度は基本計画図も作成していくこととしております。この基本計画の決定前には、計画案を説明するなどの機会を設ける予定でございます。なお、具体的な内容、時期については、今後適切な時期にお示しできればと考えております。 ○議長(黒川 武君) 桝谷議員。 ○9番(桝谷規子君) 最後に働き方改革というところも言われましたが、国の働き方改革というのは、私たちは働かせ方改革ではないかと見ています。今、国会でも大いに議論をされているところでありますが、詳しくは木村議員が一般質問で取り上げていきますが、岩倉市の職員が一人一人の能力も高めながら、チーム岩倉としてより高め合っていく職員集団であってほしいと願います。職員が働きやすい職場にしていくことと、岩倉市が子どもたちが生き生きと輝いて、高齢者、障害を持った人たちにとっても本当により優しいまちになっていくこと、両面が相互に実現していけるような、そういった岩倉市になることを望んで私の代表質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒川 武君) これをもって9番桝谷規子議員の発言を終結します。  お諮りします。  ここで休憩したいと思いますが御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(黒川 武君) 御異議なしと認めます。  よって、休憩します。       午後2時47分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後3時05分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。  ここで議会運営委員会を開催する間、暫時休憩したいと思いますが、御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(黒川 武君) 御異議なしと認めます。  よって、休憩します。       午後3時05分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後3時15分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  休憩中に議会運営委員会が開かれておりますので、報告を求めます。  議会運営委員会委員長、7番須藤智子議員。 ○議会運営委員長(須藤智子君) 7番須藤智子でございます。  休憩中に議会運営委員会を開催し、会議時間の延長について審査いたしましたので、報告いたします。  審査の結果、本日の会議時間については、本日の日程が終了するまで延長することに決しております。  以上、報告を終わります。 ○議長(黒川 武君) 報告が終わりました。  お諮りいたします。  ただいまの議会運営委員会委員長の報告のとおり、本日の日程が終了するまで会議時間を延長することにしたいと思いますが、御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(黒川 武君) 御異議なしと認めます。
     よって、本日の日程が終了するまで会議時間を延長することに決しました。  続いて、闊政クラブを代表しまして、11番堀  巌議員の発言を許します。登壇してください。                  〔11番堀  巌君 登壇〕 ○11番(堀 巌君) 11番堀  巌でございます。  3月議会の定例会で代表質問を、闊政クラブを代表してさせていただきます。  まず最初に、市長の政治姿勢を問うということでお尋ねいたします。  「住むなら岩倉! 子育て・健幸・安心なまち」というマニフェストは、私はキャッチコピーであり、将来都市像である健康で明るい緑の文化都市の実現を目指した総合計画がまちづくりの目標ではないのかというふうに思います。  このことについては、実は昨年度の代表質問でも似たような質問をしています。私のほうから、マニフェストというのは、もちろん市民からの信託をまだ受けてはいませんが、やはりやりたいこととして、今後、実施計画にのせながら何をどのように考えていくのかという質問の趣旨をしたわけです。  市長からは、私も職員上がりですので、現場のことは職員が一番よく知っていますと。きちっと職員の意見も聞きながら聞いてみたいと。  それから、何よりも大事なのが市民のニーズであると。市民のニーズがないことまでやってしまったら過剰なサービスになってしまう。そのかげんが必要であるということで、そういったことに気をつけながらマニフェストの推進については図っていきたいという答弁をいただきました。  今回の施政方針の演説の中において、このマニフェストがまちづくりの目標だというふうに私には聞こえました。しかし、新年度予算に計上した主要事業や新規事業については、第4次総合計画の基本計画に区分されて説明したわけです。  まず最初に、一般論としてマニフェストに対する認識について、共有、議論したいというふうに思います。  従来の選挙公約が抽象的、総花的であったのに対し、マニフェストでは、目標や期限などを明記することによって達成度という形で明確な責任が問われるということで、2003年の春、統一地方選挙で前三重県知事だった北川正恭氏が、イギリスで定着しているマニフェストの導入を提案して、国レベルの政治にも広がっていきました。ただ、現実的には選挙公約と余り変わらないように市民の中では認識されているんではないでしょうか。  候補者が自分の考え方、目標を明確にし、選挙人はそのマニフェストを見て判断でき、投票という行動をもって選挙をするわけです。ですから、選挙で当選したときに、そのマニフェストは投票した人に対する約束となってそれを履行する責任が生まれるわけです。近い例で言えば、前市長が退職金を受け取らないという公約を掲げ、その延長として防犯カメラの寄附があったわけです。  一般論として、そのマニフェストがどの程度市民の腹に落ちて真偽が問われたかはわからないわけです。ですから、そのマニフェストに掲げた項目がまちづくりの目標だと言われることに、私はちょっと違和感を感じるわけです。  片や市の最上位計画である総合計画は、もちろん議決しています。中間での見直しのときも議決をしました。議会は市民の代表である議員の組織体でありますから、間接民主主義において市民からの信託を総代する機関であります。  よって、市長という個人からすれば、自分のマニフェストも公約として当然重要であり、推進していく必要があるというのはわかります。しかし、やっぱり個人的な公約は民主的手続がなされていない以上、それ以上のものにはなり得ないというふうに思います。市の最上位計画は総合計画であり、それを具現化するエンジンのシステムとして、その総合計画を回すエンジンとして実施計画がそういうシステム的にある以上、それに組み込む、あるいはそれ以外の手段をとるというのであれば、その手段を共有しなければならないというふうに私は思います。  実は、先日24日に消防署で議会報告を行った際に、市民からこのマニフェスト事業についての質問が出ました。その一つに、後からお聞きする小・中学校のエアコン設置について、一人の親の立場として、自分は夏は暑く冬が寒いのは当たり前で、エアコン設置の必要について疑問だと。そのために夏休みがあるんじゃないかというふうな意見が出ました。その意見につけ加えて、よそがそうだからとか、大勢がそうだからということでマニフェストに載っているということで、一方的に進められているのではないかというような意見でありました。  その意見に対して、私からは、そのときに市長選挙が無投票になったこと。そして、その中のマニフェスト事業については市民の信託を得ていないこと。そして、マニフェストと総合計画の関係について説明し、発言された市民の意見を肯定する、そういう発言を私はしました。そうしましたら、別の市民からその言い方はおかしいのではないかという意見が出されました。無投票だから云々という言い方がおかしいという意見でした。  私はその場では議会報告会というのはたくさんの意見をお伺いする場であって、個人的に議論する場ではないと思いましたので、それ以上の議論は避けました。  しかし、後で、確かに無投票だからマニフェストが信託を受けていないという言い方になってしまったことに、これはちょっと正確な言い方じゃないことに気づきました。それは無投票のとき、選挙戦になったとき、いずれにしてもマニフェスト自体は市民の信託を受けていない、受けたこととはならないということです。  先ほど選挙戦で掲げたマニフェストは履行する責任が生じるというふうに言いましたが、それは投票してくれた市民に対しての責任であって、これが道義的責任だというふうに思います。全有権者、全市民がそれを望んでいるかどうかは別問題だということなんです。  つまり、投票率50%の選挙で得票率51%で勝ったときに、全体からすれば25%程度の市民の信任を得たにすぎないわけです。ましてや市民はその候補者の全てのマニフェストに賛同しているとも限りません。人柄で選んだかもしれません。土地柄で選んだかもしれない。ですから、投票・無投票にかかわらず、マニフェストを市レベルの政策目標にしていくためには、それなりの手続が必要なのです。  そういう意味で、議会報告会における市民の無投票だからという私の言い方はおかしいという指摘はごもっともでありました。これは反省します。  さて、マニフェストに掲げた事業を具現化していく方法について、さっきエンジンである実施計画という話をしましたけれども、その一つ一つの事業を予算化し、議会に上げ議決していく。今、まさにそういった手法をとられておやりになっていると思います。  もう一つの手法としては、当選した時点で総合計画を見直して、その中にマニフェストを含め描き直す。それで議会の議決を経るというのも一つの方法だと考えます。首長選挙によっては、沖縄の名護市の基地問題のように180度変わるようなこともあるわけですよね。  実際、私は総合計画、実施計画を担当していたとき、総合計画自体を市長の任期4年に合わせ、マニフェストと総合計画の整合性を持たせている自治体があったことを覚えています。今後の総合計画の策定の際に参考していただけたらなあというふうには思います。  ちょっと長くなりましたけれども、マニフェストの目標と岩倉市の計画行政における目標を混同しては、私はならないし、市民も混同しているんじゃないかなというふうに危惧するわけです。議会としても、マニフェスト事業を特別視したり、暗黙的に最優先事業と位置づけるのではなく、総合計画事業、その他の実施計画に上がっている重要な事業と同様にプライオリティーを議会として考え、チェックしていく必要があるというふうに考えます。  このマニフェストと総合計画との関係などについて、今、私が長々と述べさせていただきましたけれども、それに対し、それは違うんじゃないかとか、市長自身の御意見があれば述べていただきたいというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 市の最上位計画であります総合計画は、本市のまちづくりの理念、基本目標を定め、それを実現するために施策を体系化したものでございます。これは市民と行政にとっての共通の羅針盤というふうになります。  一方で、マニフェストは私のまちづくりの目標、これは総合計画では将来都市像という言い方をしておりますが、私は私なりにまちづくりの目標という言い方で「住むなら岩倉! 子育て・健幸・安心なまち」という言葉を掲げております。  このまちづくりの目標でございますが、これまで岩倉市民として50年余り過ごしてきた中で思うこと。そして、副市長として3年半近く本市のまちづくりに携わる中で感じたことなどを中心に、市長選挙に向けて掲げたものでございます。  実はマニフェスト作成の際でございますが、当然後から出てくる市民憲章、あるいは総合計画に目を通して作成してきたわけですが、大きく外れていくということはないというふうに考えておりまして、全く別物として最終的にはマニフェストとして掲げたわけですが、作成の段階では、当然意識しながらこれをつくってまいりました。そうしたこともあります。本市のまちづくりの基本目標に相反するものではないというふうに考えております。  議長、ちょっとここで堀議員の総合計画、いわゆる基本構想に対するお考えを確認したいので、お尋ねをしてもよろしいですか。 ○議長(黒川 武君) 発言を認めます。 ○市長(久保田桂朗君) 今、いろいろ説明がありました。その中で、平成23年8月に自治法改正で、いわゆる基本構想の策定義務が地方自治法から廃止をされたという経緯がございます。こうした経緯につきまして、これまでの平成23年に至るまでの議論ですとか、その後、そうしたものについて、少しお考えをお聞かせいただけたらなあというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 自治法で基本構想の議決を削った経緯については、多分久保田市長も御存じだと思いますけれども、やはり2000年の地方分権の流れをくんでいて、地方のことは地方で決めなさいというようなところだと思います。  そのことを受けて、議会では、そのとき当然議論しまして、議会基本条例の中で、もちろん市当局と話し合って議決事項に基本構想、総合計画自体を組み入れたと。その後、部長会の中で総合計画に基づく、その中の基本計画まで議決にするのかだとか、それにぶら下がる環境基本計画であるとか、いろんな基本計画についても議決要件にするかだとか、折衝していたというふうに記憶をしています。  ですから、私個人としては、なかなかその議会という小さな組織の中で、全て議会の責任を持って議決をして責任を持つというのはいかがかなというものがありますけれども、やはり地方自治の成熟という過程においては、本来であれば議決要件にして、お互い責任を持つということが必要ではないかなというふうには、個人的には考えております。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 議決要件にされたということは承知しておりますし、この自治基本条例にもうたい込んであります。このことは、岩倉市としてはすばらしいことだなあというふうに私も思っております。やっぱり総合計画をしっかりと市民と行政との約束事という形で位置づけたのかなあというふうには考えております。  そことマニフェストとの関連ですね。これは、私自身は整合性を図るというところ、ここがどうも堀議員と考え方が違うのかなというふうに考えておるところでございまして、これはまた後ほど、恐らくいろんなところで質問いただけると思いますので、また後ほど述べることとしたいと思いますが、法律では廃止をされたけど、条例で決めてもいいよと、そういう形になったという、そういう理解ですね。 ○11番(堀 巌君) そうですね。 ○市長(久保田桂朗君) ありがとうございました。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) じゃあ続けます。  今、ちょっと先読みという形で市民憲章の話が出ましたけれども、私は、さっき施政方針演説をつくるときに市民憲章や自治基本条例にも目を通してつくられたということをお聞きしましたけれども、そういうことで関連して質問をいたします。  施政方針演説の中で、「地方自治の本旨の体現とさらなる本市の発展」と、そういう言葉を使われました。  まずお聞きします。  ちょっと難しい言葉なんで市民の方にもなかなか理解しにくいかなあと思ってお尋ねするわけですけれども、「地方自治の本旨の体現」という言葉です。これは具体的にどんな意味を込めて使われたんでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 「地方自治の本旨」という言葉につきましては、地方自治法にも書かれておりまして、本市を初めとした地方公共団体は、これはいわゆる行政用語になるかと思いますが、団体自治、それから住民自治をもって地方自治を進めるということを定めたものということでございます。これは、実は逐条解説のところから抜粋をしております。  具体的には、団体自治というのは、地方行政は国から独立した団体である地方公共団体が自己の事務を自己の責任で進めるものであります。また、住民自治とは、地域の住民が地域の行政需要を自己の意思に基づいて自己の責任において進めるというものでございます。これを総じて「地方自治の本旨」ということでございますが、その実現に向けてさらなる本市の発展とともに努力をしていくという意味合いを込めて使用したものということでございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) では、次に、本市の発展とは何を意味しておられるんでしょうか。  岩倉市のよい政策が広く知れ渡り、転入してくる人がふえて、人口が増加していくことなんでしょうか。はたまた企業誘致が形となり、税収がふえることでしょうか。それにより地方交付税の不交付団体になることでしょうか。久保田市長がイメージする発展とは何なのか、お尋ねします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市の発展という言葉には、人口の増加、産業の活性化、道路、そして上下水道などの良好な都市基盤の形成など、さまざまな意味が込められております。  本市は、名古屋市という大都市の近郊でありながら、田園風景が残り、五条川や桜並木を中心とした自然環境のよさ、コンパクトで交通の利便性が高い、そうしたことから質の高い住宅都市として発展してきたと考えております。  そのことは、岩倉市の総合的な暮らしやすさを表現したブランドロゴ、「いわくらしやすい」に象徴されております。  そうしたことから、私は本市の普遍的な将来都市像であります健康で明るい緑の文化都市の実現に向け、実現に近づけるということが本市の発展であると考え、施政方針で述べさせていただいたという経過でございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 健康で明るい緑の文化都市に近づけるというのは総合計画の中に書いてありますし、将来の都市像として共通認識であるということは思います。  ただ、私、施政方針の中のいろんな事業を見ていると、どうもまだまだ右肩上がりの時代から脱し切れていないんじゃないのかなあという思いでしかないんです。  発展という言葉のイメージだと、そういう右肩上がり的なことをイメージするんですけれども、今さっき市長が答弁の中で言われた自然環境を大切にし云々というのは、これこそ市民憲章の中にうたわれていることですし、私は自治体の発展というのは、まず発展というよりは成熟ではないのかなあというふうに思います。  自治体の体、自治体ですから、言葉どおり自治の発展、私の言葉では成熟なんですけれども、それが根底にあらなければならないというふうに考えます。その自治体の自治を理解する上で、さっきの地方自治の本旨というところが胆になってきて、さっき説明していただいたとおりなんですけれども、この住民自治と団体自治との成熟こそが、一つの自治体の発展のベース、基礎であるというふうに考える必要があるというふうに思います。  そしてその構成要素である主体である市民と、憲法第93条でうたわれている議会と、また2項で出てくる首長、その市民、議会、市長の相互作用が高次元で展開していることが成熟というふうに私なりに定義づけているわけですけれども、そのことは自治基本条例の中にも、そんなようなイメージで解説がしてあるかというふうに思います。  先日の議会報告会の話をもう一回しますけれども、その中で、市民から議会は執行部の追及についても不徹底なところが多いと指摘を受けました。議会は本当にその責任を果たしているのか、その本来の機能である論戦を通じて問題点を明らかにし、最良の政策を目指して合意を形成していくという機能を果たしているのか。厳然たる事実と鋭い論理を持って執行部を追及して、住民にかわってこれを監視しているのかといった声が一般的には聞かれるわけです。まさに、今、岩倉市議会が取り組んでいるところの議会改革の真髄であります。  このことは、市長の施政方針演説の中では当然語れるようなことではないけれども、さっきの住民自治、団体自治の発展というところで言えば、これがその中身の一つであるとも言えると思います。  また、2月13日に議会全体で可児市議会に勉強をしに行きました。そのときに可児市議会議長さんから、執行機関と議会は車の両輪に例えられるが、それは違うというふうに教えられました。例えるのであれば、教習所の教習車の運転手とその横に座る教官の関係ではないかということです。なるほどなあというふうに思ったわけですけれども、その理想の関係性ができているかどうかということが問われるわけです。  これらのことは、ちょっと長々とこれも話をしましたけれども、自治基本条例自体の魂に込められたものを繰り返しているにすぎませんけれども、その施政方針演説の中では、市民協働と市民参加を基本とした行政運営を徹底するということがまちの発展につながるというふうにも述べられました。  しかし、私はその自治基本条例に立ち返るべきだというところは、自治基本条例というのは、市民協働と市民参加だけをうたっているわけではなくて、さっき言った市民と議会と執行機関、その3者の関係を明らかにしたそういうことだというふうに思っています。  そういう意味で、市長は市民憲章、自治基本条例にも目を通してこの演説を考えたというふうに言われましたけれども、その中でもう一回、再度市民憲章の中のさっきの桜並木であるとか、私はこの「守ろう自然環境、みんなの地球」というところ。実はこの自治基本条例を策定するときに、やはり市民憲章にまず立ち返って、この市民憲章をみんなで読んでつくったわけですね。  そこで、その中の「自然と伝統に恵まれた岩倉を愛し」という言葉、そして「守ろう自然環境」という言葉から自治基本条例の前文にまちの中央を流れる五条川とその桜並木、また郊外に広がる農地を初めとした身近な自然が感じられるまちという表現をして、私たちはそれらの自然や文化を愛していると、そういった前文に、条例にしては愛するなんていうことを普通は使わないというふうにそのときの教授に言われましたけれども、あえてこの愛しているという言葉を自治基本条例に盛り込んだわけです。  そういったことで、私は今後ずうっとこの市民憲章、自治基本条例に立ち返るという必要がたびたびあると思いますけれども、残念ながら自治基本条例というのは、制定してから一度も一部改正していないというふうに記憶していますが、片や議会基本条例は、結構気がついた箇所について何回も改正を加えてきています。  そういった意味で、自治基本条例の完成度が高いのかどうなのかということをちょっと考えると同時に、やはり成熟という意味で条文自体、見直されていないのかなあという気がしますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 暫時休憩します。       午後3時40分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後3時42分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩を閉じ、会議を再開します。  市長。 ○市長(久保田桂朗君) 自治基本条例につきましては、毎年審議会を開催しておりまして、その中で検討をさせていただいておるところでございますが、結果的には、このことについても、特にそうした見直しということまでには至っておりません。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 通告制というか、担当者のレベルでは自治基本条例に立ち返るべきだという中で、こちらも一応文書を渡しているわけです。  その自治基本条例と議会基本条例の一部改正の状態について、それさえも、薄っぺらな回答というのは人が判断するわけで、私も別に分厚い質問をしているわけではなくて、その現状について、一旦制定したものについて不断の見直しをしているのかどうなのかというところの市長の見解を聞いただけなわけで、それについて通告制が云々というのはいかがかなというふうに思うわけですけれども、それはいいです。  じゃあ次の質問に行きます。  まず、そのマニフェストの一般的な話をちょっと置いておいて、具体論に入っていきたいと思います。  マニフェストに掲げられた事業というのは、今、庁内で幾つかのプロジェクトを立ち上げて推進に向け進められ、その進捗状況や今後の構成については前の議員の質問で大方答えられたというふうに思います。  中・長期的に取り組まなければならない事業もあるわけですよね。私からはそのマニフェスト事業における優先度もそうなんですけれども、さっき言ったように総合計画、その中にはまちづくり戦略もあります。それを具現化するさっきの実施計画事業、既存の事業と優先度を考える必要が、私はあるのではないかというふうに先ほども申し上げました。  マニフェストの中にも、効率的・効果的な行財政運営ということで、既に前の議員のところでそのことも触れられました。「ヒト・モノ・カネ」という限られた資産の中で、どのように他の事業との優先度、バランスを保っていくのか。あれもこれもでは、新規事業がめじろ押しという言葉が出ましたけれども、職員側もやり切れないと思います。  職員がやり切れないという点については、後ほど働き方改革、ワーク・ライフ・バランスということでお聞きしますので、まずは自治体の財政規律ですね。事務事業の取捨選択のシステムをどのようにお考えなんでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) マニフェストの推進につきましては、市長マニフェスト等推進プロジェクトを設置するなどをいたしまして、全庁的に取り組んでおります。  マニフェストには確かな行政経営として効率的・効果的な行財政運営を位置づけており、その中で事業の見直し、または廃止について検討が必要と考えております。その際には、総合計画に掲げた施策を見直すという発想ではなくて、事業レベルで効果を高めるための見直しや、不要な事業があれば廃止も視野に入れた検討が必要かというふうに考えております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 私は前の議会でも市長のほうに施策評価だとか事務事業評価、市長のほうからも事務事業評価、岩倉、小牧で経験されて、岩倉のシステムはどうなのかということで研究してみるという答弁もあったところです。システムとしてどうなのかというふうにお尋ねしたわけです。  もちろん事務事業評価や施策評価を今やっていますよね。事務事業評価も必要じゃないかなということも言及されたわけで、その後、じゃあシステムとしてそれが機能しているのかどうなのか、取捨選択のところについて機能しているのかどうなのかという点について、もう一度再度お伺いしたいというふうに思います。
    ○議長(黒川 武君) 暫時休憩します。       午後3時46分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後3時46分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩を閉じ、会議を再開します。  市長。 ○市長(久保田桂朗君) 事業の進行管理につきましては、施策評価という形で行っているというところでございます。  一方、マニフェストにつきましては、各プロジェクトチームにおいて、そのチームリーダーを中心に行っておりまして、その中で私も副市長もできる限り参加をしながら進行管理をしているというところでございます。  システム的なものというマニフェストに関しては、特にシステムというものを使用しているわけではございません。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 私は先ほど来言っているように、マニフェスト事業であろうと、ほかのこれまでの長年の課題である、例えば石仏駅の話であるとか、そういった事業というのは、プライオリティーをちゃんとしっかり議論した上でやっていくべきだというふうに思います。マニフェストだから云々という話じゃないというふうに先ほども述べたとおりです。  市民や議会の信託を得る前段階として、やっぱり岩倉市として中・長期的な計画という俎上に載せる作業をどのようにしていくのかというのが問題なんじゃないのかなというふうに思うんですね。さっき駅前の広場の話もありますけれども、ちょっと後で聞きますけれども、じゃないと、例えば今、公共施設の再配置計画、公共施設の維持管理だけで将来的に数十億不足するとか、そういう話でもう2年かけて検討している、そういう計画を策定するわけですよね、時間をかけて。  私はこれまでの公共施設再配置計画に関する議論を聞いて、そして議論する中で、道路や下水などの最も財政的負担の大きいインフラ、その中・長期的計画をちょっとよっこしておいて公共施設の議論をしていることに、本当にこれでいいのかという思いがあります。  桜通線、さっきは平成35年度完了と言われましたけれども、これまで幾ら費やして、今後幾らかかるのか。先日の議会報告会でも市民から出ましたが、例えば下水道の100%普及に今後何年かかって幾らかかるのかという質問が出ました。私はそういうことを明らかにして議論した上で、マニフェスト事業に載っている事業、駅前広場とか、その事業としてきちんと位置づける必要があるんではないかなというふうに思うわけです。この点についていかがでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) ちょっとごめんなさい。質問の趣旨がよくわかりません。  総合計画の話ではないわけですね。 ○11番(堀 巌君) 施策評価というのは、昨年度の振り返りに近いですよね。そうではなくて、やはりこれからお金がどんどん新しい事業がふえてきて、さっき職員がやり切れないという話もしましたけれども、そのことによって、さっき財政規律の話をしましたけれども、財政規律のほうにはちょっと答えが及んでいなかったというふうに思います。  そういった中・長期的な計画の中で何を優先順位でやっていくのかということを決めないと、これは本当にあっぷあっぷ状態になるんではないかという心配をしているわけです。そういうことについてどのようにお考えかという質問です。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 当然公共下水道、あるいは道路などのインフラですね。そうしたものもこれからやはり傷みが来るということは想定はしております。この耐用年数のこともいろいろあります。頭にないわけでは決してございません。  ただ、今現在は数値的な計画、そうしたものは残念ながら持ち合わせていないというのが現状でございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 自治基本条例の自治の基本原則というのが書かれています。そこには市民主体の原則、それから情報共有の原則、協働の原則、信頼の原則、それから信託による市政の原則というその基本原則が書かれています。  この情報の共有の原則というところが、私はできていないんじゃないかなと思う。それは下水の話でしますと、下水は概成計画というのが国から示されて、10年以内にやりなさいということを受けて、市はアクションプランというのをつくりました。僕も議会報告会で市民の方から言われたもんだから、ホームページを検索しました。そうしたら、右岸の31年度までの地図しか出てこない。担当課に聞いたら、これはアクションプランはあるけれども、100%までの。大分おくれおくれで来ているもので、ホームページ上には公開しないという方針だと、そういうことの説明を受けたんですね。  僕は、計画というのはおくれるに決まっていますよ。いろんな時代の流れで変わってきます。財政状況も変わってきます。だけど、市の行政としては計画を示して、それについて議会や市民が情報の共有をして議論をして決まっていく。それが民主主義の姿だというふうに信じています。  ですから、今後の細かい事業についても、計画ということについて非常に敏感なわけですけれども、そういった情報の共有について、私はもっともっと自治基本条例にのっとってしていただきたいというふうに、これも通告していないので答えていただけないかなというふうに思いますので、こちらからの発言だけにとどめておきたいと思います。  中・長期的な話から少し細かい話になりますけれども、前市長が事業の進捗管理システムが必要だということで、1,000万ほどをかけてシステム構築をしたというふうに記憶しています。その運用は今の進捗管理とどう絡んでいるんでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) いわゆるプロジェクト管理システムにつきましては、現在、各区を訪問した際に伺った要望事項や、ふだんから要望書として提出されている事項について進捗管理に活用しております。システムでは以前からの経緯も含めて記載されていますので、一覧表にして区長会において各区にお渡しするようにしています。  これにより、区と市で課題の状況について共通認識を持つことができ、また区長さんの交代や職員の異動等の際に、スムーズな事務等の引き継ぎが行われるよう活用しております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) システムはあるんですよね。その活用が今のいろんな事業、実施計画事業というのは200ほど、今幾つか知りませんけれども、そのぐらいあって、やはり市長のマニフェスト事業もこのシステムに乗っけて進捗管理を中・長期的にしていくべきだというふうに、せっかくお金をかけてつくったシステムですから、それができているかできていないかという点について、ちょっともう少し明確にお答えしていただきたいと思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) このシステムにつきましては、それぞれの所属部署で進められておりますプロジェクトの状況等について、作業日程や工程や作業内容、これはプロセスですね。これを可視化して視覚的に把握できるようにし、組織全体で仕事を効果的に進めていくためのものというふうに理解しております。  そのため、各区の要望事項の内容や対応状況等の管理に使用しておりますが、このようにプロジェクトを細分化、系統化する機能はさまざまな業務で使用できますので、今後も有効に活用していきたいと考えているところでございます。  なお、私のマニフェストにつきましては、前の片岡市長が100項目あった。それに対して私は13項目ということですね。私は、その13項目というのは、その上に5つの柱があるんですが、それを達成するための手段というふうに捉えておりまして、横のつながりも複雑に絡むのかなあというふうにも考えております。ですので、進行管理についても考えなくは実はなかったんですけど、そうしたことから個別に管理するほうが、かえってしやすいという判断をさせていただきました。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) わかりました。  せっかく経費をかけてつくったシステムなので、活用していただきたいというふうに思います。  最後に、大きいところで1年余りが経過したという記述がありました。ということで、私はこの1年間のさっきの感想というのがありましたけれども、総括が必要だと思います。  職員は毎年人事評価を行っています。当然私たち公選職は単年度ではなくて、任期である4年をスパンとして有権者から選挙という形で評価され、そういう宿命を負うわけですけれども、この間の自己評価、人事評価的な要素で言う自己評価、それから他者評価みたいなところで、さっきの感想とはちょっと違うんですけれども、そういう評価について、今市長が自分を評価するとか、そういう思いがありましたら、また人からこういうふうに評価されているというような事例がありましたら、述べていただきたいというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成29年度は私のマニフェストの政策ごとにプロジェクトを結成し、実現できる事業から順次取り組んでまいりました。また、市民の皆様との対話に努め、職員の知識と経験、そしてやる気が発揮できる職場づくりを意識してまいりました。  その中で、私の自己評価ということでございますが、政策の推進や市民との協働、組織のマネジメントなど冷静に分析してみますと、まだまだ未熟な点が多く、多くの課題があると考えております。  市民の方からは、マニフェストの進捗状況がわからないですとか、まちづくりの具体策が見えてこないなどの御意見をいただくこともございます。  ことしは私にとって市長就任後2年目の年となります。就任当初に掲げたまちづくりの目標と、これを実現するための政策の5本柱、これの推進をさらに加速させ、職員とともに市民の皆様との協働によるまちづくりを推進してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 続いての質問に移りたいと思います。  市民参加と協働というところに言及されています。施政方針演説の中で、市民参加を基本とし、企画立案の段階から市民の皆様と一緒に考えるという言葉がありました。  給食センター跡地の利用については、市民参加条例に基づいて市民討議会が開催され、順調に進んでいることを評価したいというふうに思います。  市民参加条例の中で市民参加を義務づける、そういう対象を第6条の中で規定しているわけですけれども、この市民参加条例を議論したときもあったわけです。これを狭く捉えるのか。それこそここに書いてないけれども、市民参加を積極的にやるという姿勢でいてほしいという思いを議論の中で伝えたわけですけれども、そこで私は尋ねたいと思います。  これも再三再四言ってきたわけですけれども、この間、緑の基本計画があります。このことについて何回も質問してきましたが、このことについて高く私は評価しています。その中に描かれているビオトープネットワークについての質問をしてきたわけです。  その根底には、先ほど来、何度も述べている市民憲章、自治基本条例ですね。我がまちならではの身近な自然の存在、調和、そういったことがやはりビオトープネットワークの言っているところのモデル道路というのが萩原多気線のことで、これは県道なんですけれども、ビオトープネットワークという概念で、それこそその意味では、緑の文化都市にふさわしいシンボルロードとなり得る道路として重要だという思いが強いから何回も質問してきたわけです。  残念ながら施政方針の中では、自然や緑ということは、総合計画の基本目標である自然と調和した安全で潤いのまちという項目の中で、石仏公園整備のための用地買収とあと桜ぐらいしか語られなかったのかなあというふうに思うんですけれども、一つの例として、緑の基本計画に基づくビオトープネットワークの実現に向けて、市民参加をどのように考えているのかをお尋ねしたいというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 市内において都市化が進んでいる現在、全ての生物生息空間をネットワークするということは大変困難ではありますが、農地や都市公園、神社や仏閣、寺社などの既存のビオトープをつなぐネットワーク形成の捉え方は重要なことであると考えております。  現行の緑の基本計画につきましては、平成31年度より改定作業に入る予定となっておりますので、市民との協働についても検討をしてまいります。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) どこかの研修でポケットパーク1つをつくるのに、実際にその模型をつくったり、予定しているベンチの実物を展示して座ってもらったり、本当に1カ月、2カ月という展示をして、細やかな時間をかけた意見集約を行っていると。たしかドイツかヨーロッパのほうの自治体を紹介して、そういう事例を学んだという経験があるんですけれども、なかなかそこまで時間と経費をかけてというのは無理かもしれませんけれども、市民参加条例の規定を狭く捉えるんではなくて、市長が述べたように、本当に計画段階から市民の意見を取り入れる工夫を一層していただくというようにお願いして、この質問は終えたいというふうに思います。  次の質問です。  国の働き方改革と教職員及び市の職員の働き方の改革についてです。  国のほうでは、今かなりデータのことで問題になっておりますけれども、まず市の職員について、これまで私は議会において長時間の時間外勤務の実態や部署による偏り、そして有給休暇の取得状況について、特に本庁や管理職がとれていない状況などについて質問し、その改善について訴えてきました。  それは特に最近、この演説の中にもありましたように、ワーク・ライフ・バランスという横文字で言われるように、職務の能率性や生産性や、それがもととなる病気、退職などの社会損失、総合的な観点からその必要性が語られるようになってきたというふうに思います。  確かに勤勉さという国民性から来る労働に対する美徳意識、働き過ぎ社会に対する意識の希薄さなど、歴史的・文化的な側面があるかと思います。  12月議会において、市長は一朝一夕にはできないというような発言をされたというふうに記憶しておりますけれども、人事管理は管理監督職員の大きな役割の一つであるというふうに思います。部下の時間外や休暇の取得状況が改善できない管理職については、民間企業のように査定でマイナスをつけるなどの方策があってもおかしくないのではないかというふうに具体的に思いますけれども、この点についてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 職員の時間外勤務の時間数や年次有給休暇の取得率で、所属長などの管理職に対して、いわゆるペナルティーということは考えておりません。  岩倉市役所が働きやすい職場環境であるのかどうかは、周りの皆様よりも職員自身がどのように考えるかということが重要だと思います。全ての職員が健康で生き生きと働き、能力を最大限発揮していただくことが大切でありますので、働きやすい職場づくりについては、人事の担当課であります秘書企画課が職員組合との意見交換などを行っているところでございます。  また、私自身も職員組合の役員の皆さんと意見交換する場を設けたいと考えているところでございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 確かにペナルティーを科す科さないという点では、科したくないという気持ちはわかります。ただし、人事管理システム的には、査定項目の一つではないですか。  そこで、やはり部下の管理ができないという管理職については、ここで点数をつけるとすれば、マイナスになるのは当然なのではないでしょうか。それさえもしないという答弁ですか、今の。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) その評価についての公平性という部分、それから人事評価そのものの効果的な運用という部分は、まだまだこれから課題があるというふうに思っています。  おっしゃるように、確かに部下のマネジメントという部分は、管理職にとっては非常に大きなウエートを占めるというふうには考えております。ただ、やはりいろいろな評価項目がある中での評価だということでございますので、その一点だけを捉えてということではなくて、それは最終的には、結果的にはそれも含めた総合的な評価になるんだろうなあというふうに考えています。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 一つの項目というのは当然のことです。加えていただきたいというふうに思います。  この管理職のことに絡んで、グループ制が導入されて、以前はグループ長は主幹が多かったというか、ほとんどだったと思います。岩倉市では、主幹というのは管理職の位置づけですが、他の自治体では課長以上が管理職としているところもあります。これは余分な話かもしれませんけれども、労働基準法の管理監督者という概念と自治体の管理職という概念は大きくずれているというふうに私は思います。  今はグループ制になってグループ長というのができて、これは役職とは関係ない役割ということで統括主査という役職ができました。主査と級がちょっと違う統括主査ということで、グループ長に主幹であったり、統括主査という役割が混濁してしまっているんではないかというふうに思います。もちろん主幹というのは、グループ長という役割のほかに課長を補佐するという役割があると思います。  統括主査と主査、そして主任という役職。これ、現実的な問題として、組織の中で本当にその役割の違いが明確になっているんでしょうか。  例えば委員会の答弁は昔は管理職がしていました。それがいつの間にか部下を育てるという意味で、今や主任が答弁をすることもありますよね。確かに一番わかっている人が答えればいいという、それはそういう側面もあるでしょうけれども、組織として私はどうなのかなという疑問を、さっきの人事管理の関連ということで質問したいというふうに思います。いかがでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 現在、グループ長には主幹級、または統括主査の職員を配置しておりまして、グループ内の事務の統括、グループ員への助言や指導を行う役割を担っております。  主幹級の職員は、職員構成からも全ての課に配置できませんが、管理職として課長を補佐し、課内の全てのグループの事務を担う、そうした役割がございます。この点が統括主査と異なる点でございます。  また、主査の職員は、主に高度な専門知識や経験が必要となる事務の主担当としての役割を担い、主任の職員は、主に専門知識や経験が必要となる事務の主担当としての役割を担うということでございます。  堀議員の御質問はこんなことではないというふうに思っておりますが、議会や委員会において主査や主任の職員が答弁することもあるということですが、これは大変申しわけございません。原則、統括主査以上の職員の答弁としておりますので、過去には委員会答弁は課長であったものが、先ほど御指摘がありました職員の構成上からも、職員に経験を積ませることも必要として、主幹や統括主査が答弁をさせていただいておるところでございますが、ここについては、議会の皆様とも相談して対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 次に、教職員の働き方について御質問します。  このことに関しても、私は平成28年3月議会において、「田中角栄100の言葉」という本を引用して、東大の教授は勲一等で、義務教育の先生たちが勲七等、八等というのは、本来逆ではないかという田中角栄先生がおっしゃった月給を倍にしたいということがこの本に書いてあったということを紹介して、学校の現場の先生たちの大変さを訴えて、市長にも総合教育会議という新しい組織の中で目配りをお願いしたいというふうに申し上げたところです。  また、委員会などにおいても、たびたび外部講師の工夫ということで提案させていただいたところです。今回、部活動指導サポーター派遣事業を新たに実施するという発言があって、これは大変ありがたいというか、うれしく思っています。  今後の運用についても注視していかなければならないと思いますけれども、その部活動指導サポーター派遣事業。本当に全体の先生たちの働き方改革になるのかどうなのかというところは、今後難しい面も多々あると思いますけれども、一層教職員の労働環境の改善に総合教育会議ですか。そういうところで市長の発言権も得られたわけですから、システムとして。そういうふうに言及していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 総合教育会議は、市長と教育委員会が教育行政の大綱や、重点的に講ずべき施策等について議論や調整を行う場でございまして、両者が教育政策の方向性を共有し、一致して執行に当たることが期待をされています。  これまでにも私と教育委員会は、相互の独立性、自主性を尊重しながらも、目指すべき教育の理念や目標を一にして十分に議論をし、調整を尽くしてその目標に向けて取り組んでまいりました。  本市の目指すべき教育をなすためには何をすべきか。その教育を遂行する教職員を取り巻く職場環境には何が求められているか。今後もなお一層の研さんを積み、教職員の働き方改革についても、教育委員会と力を合わせて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 続きまして、個別の問題に入っていきたいと思います。エアコン設置の考え方です。  これも先ほど来の総合計画、実施計画の話とかぶるわけですけれども、これもマニフェスト事業ということで、いかに市の事業として認知させていくかというところ、計上していくかというところなんですけれども、まず3億円を基金に積むということが示されました。この3億円を積むというその3億円の根拠ですよね。これを3億というふうにはじき出したからには、やはりその全体計画を示す必要があるんではないかというふうに思います。  これは1年かけて研究してきたというふうに先ほど言われました。1年をかけて研究してきたなら、他市の事例を参考にしながら幾らぐらいかかって、全体で幾らかかって基金の積み立て計画をどういうふうに持って、一般財源をどのぐらい出して、交付金が3分の1でしたっけ。国からの交付金が出るとしたら幾ら出てという計画があってしかるべきだというふうに思います。この点についていかがでしょうか。
    ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 小・中学校へのエアコン設置につきましては、全庁的なプロジェクトチームを組織して、これまでに導入方法や熱源方式、また財源確保のためのさまざまな手法についての情報収集を行い、研究を進めてまいりました。  その結果、今後の設置計画といたしましては、平成30年度に全小・中学校と中学校の設計業務を行い、平成31年度以降のできるだけ早い時期に設置工事を実施していきたいと考えております。  この事業に係る総事業費は、設計監理費を含めますと5億8,500万円の概算となり、財源といたしましては、国の交付金が約1億円、基金の積み立てが3億円、残りは起債もしくは一般財源でと考えております。  今回の工事に当たりましては、公平性からの面も一斉に設置することが望ましいと考えておりますが、このように多額の費用が必要となってくることから、市全体の予算状況も踏まえ事業を進めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) ありがとうございます。ちょっと見えてきました。  このことは、実は実施計画には載っていない事業ですよね。 ○市長(久保田桂朗君) はい。 ○11番(堀 巌君) 実施計画には載っていない。実施計画がつくられたのが10月です、示されたのが。総合教育会議の議事録を読むと、12月28日の議事録の中に、どなたかほかの議員のところで述べられたようなPFIの話であるとか、そういったことを市長がみずから語ってみえます。その12月の時点でも1年間いろいろ研究してきたとか、そういったことを言っているだけで全体の計画、さっきの5億何千万とか、そういうのが出てきていないわけですよ。  ということは、この12月28日以降にエアコンのことを新年度30年度からやっていくことを決められたという、そういう理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 実施計画の策定時点では、まだ導入手法をPFIにするのか、それからリースにするのか、あるいは買い取りによる工事、それをいろいろ検討しておった段階でございます。  国の動向も最近変化をしてきておるなというところで、皆さん御存じのとおり、学校給食センターにつきましては交付金がいただけないという結果がありました。  ただ、最近の状況を見てみますと、エアコンもほかの自治体でついてくるというような傾向が出てきたというところ。それを勘案すると、やっぱりこの交付金をいただいて、そして買い取りによる工事ですね。そうした取得を目指すのが、やはり経費的にも一番有効だろうなという結論に至ったのが、恐らくそのぐらいの時期だったと思います。ちょっと記憶というところで大変申しわけないんですけど。  ですので、当然比較検討する中で、じゃあリースにすると幾らなのか、工事なら幾らなのかという数字は持っておりましたので、概算額としては、各手法に合わせた数字はあったんですけれども、最終的に買い取り方式ということで決定して5億8,000万という数字を出したのが、その時期だったのかなというふうに記憶をしております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) やはり思うのは、先ほど冒頭で述べた議会報告会の中の一市民の言葉です。総合教育会議の中では、市長が一方的に若干の説明をされただけで、教育委員会や総合教育会議の場で、このエアコン設置の是非についてだとか、いろんな議論は交わされていないんじゃないんですか。  この12月以降にそういった会議を持って、そういう基幹的な会議で諮った、そういうことはあるんでしょうか。お尋ねをします。 ○市長(久保田桂朗君) 休憩をお願いします。 ○議長(黒川 武君) 暫時休憩します。       午後4時18分 休憩  ―――――――――――――――――――――       午後4時20分 再開 ○議長(黒川 武君) 休憩を閉じ、会議を再開します。  市長。 ○市長(久保田桂朗君) 総合教育会議の中で議論ということはございません。ただ、これまでの教育委員会の内部ですとか、そうしたところでエアコン設置については周知が図られておるというふうに私は理解しておるところでございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) そういう基幹的な会議、教育委員会の中ではそういう話が出たという答弁だったと思いますが、やはり市民参加という観点で、先ほどの少数意見の方がそういう声を聞いてほしいという声もあるわけです。やはりマニフェスト事業ありきで一般的な市民の方の意見。  これ、さっき市民のニーズを市長は大事にするというふうに言われましたけど、さっきのトイレの衛生設備のほうを優先すべきだという話もありました。実際、児童や生徒の意見を拾ってデータとしてお持ちなんでしょうか。保護者の意向なのか、それこそ児童・生徒の意向なのか、どっちを先にやってほしいということをつかんで動いているんでしょうか、私は非常にその点が疑問なわけです。  ちょっと時間がないので次の質問に行きたいと思うんですけれども、そういった意味で自治基本条例に定める、市民参加条例に定める情報の共有であるとか、市民参加について、計画立案段階からやっていくという市長の思い、発言、それをやはり大切にしていただきたいというふうに思います。  教育委員会は、確かにレイマンコントロールといって素人が中央をコントロールする、そういう仕組みになっているというふうに思いますけれども、それとて数人のレイマンにすぎません。やはり一般市民の方の少数意見も拾うということも、民主的な手続においては必要なわけだというふうに私は思います。  次の質問に移りたいと思います。  防犯カメラの設置の全体計画です。  これも再三、12月議会から議論してきたわけです。しかし、依然として全体的な計画、さっき100台プラス平成30年度が30、次が10、10という実施計画上の台数は見えてきました。  しかし、これも先日の議会報告会の中で質問や意見がありました。区のほうでつけてほしい箇所もあるけれども、その費用や維持費を区で持つのは困難だという意見でございました。  条例では、市が設置するカメラと市以外が設置するカメラを想定しているはずです。市以外が設置する場合、補助金を出すということになっているはずです。  29年度はPTAや学校の要望を聞いて、要望の中の100台を設置するということで動いていますけれども、今後、年度当初、行政区長会があって、防犯灯の要望と同じように防犯カメラについても要望を聞いて、同じようにさっきの市長が言われたように犯罪の抑止効果が高いところに設置していくと、そういう基本的な基準か何かを設けて、そういうふうに区からの要望を聞いて精査してやっていく、そういう理解でよろしいでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) カメラの設置に当たりましては、100台、片岡前市長から寄附をいただく、その通学路を中心として設置をしていくということでございますが、地元区や周辺住民の皆さんの御意見もいただきながら進めていくことを考えております。  市内の安全安心カメラの設置のあり方については、防犯カメラ設置運用検討委員会において御意見をお聞きしながら、今年度内には何とか取りまとめをしてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) ぜひ設置基準なるものをつくって進めていただきたいと思うのと、きょう、中日新聞に飛島村の予算案が載っていました。防犯カメラの設置で50台つけるということで6,820万という数字が載っていました。岩倉市は100台で2,000万余りという概算の報告しか受けていないと思いますけれども、この違いを見てあれっと思ったんですけれども、例えば飛島村のやつは、夜間でもきちっと見えて解像度が高くて赤外線みたいなのがついていて高いのか、岩倉市はそういう機能がなくて安いのか、そういう点について、もしわかればお教えいただきたいというふうに思いますけれども、無理なら違うところで聞きます。無理でしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 今現在では、情報は持ち合わせてはおりません。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) わかりました。じゃあ委員会とか本会議のところで聞きたいと思いますので、ぜひ調べておいていただきたいというふうに思います。  続きまして、地域公共交通のデマンドのことです。  この地域公共交通については、地域公共交通会議という地域公共交通全般を議論する場が既につくられているわけです。それにもかかわらず、また500万をかけて5年たったからという形で調査を行うという予算が上がっているわけですけれども、私が担当者のときに行った公共交通実態調査は、コンサルを使わずにアンケート調査を行って分析をかけたわけですけれども、この500万をかけてする意味、総合的な公共交通のあり方については、公共交通会議で十分な識見者が見えて、アンケートをやるのは別にいいですけれども、そういったアンケートをもとにしてこの会議を持つという、その会議はあるわけですから、そこでやればいいんじゃないかなというふうに私は単純に思うわけですけれども、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 今回の委託業務では、アンケート調査に加えて、抽出にはなりますが、行政区のヒアリング、そして事業者とのヒアリング等も行い、公共交通全体の現状把握を行った上で課題の対応策を総合的に検討するものでございます。  また、現在のデマンド交通の評価は、実績を踏まえて地域公共交通会議で意見交換が行われているものの、平成28年度に行ったアンケートは、利用者の声を中心とした評価でございましたので、会議では利用者以外の声を聞くべきとの御意見もいただいております。  今回の調査を行った後に、公共交通全体の中でのデマンド交通の評価を行い、課題への対応策の検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) デマンド交通を立ち上げるときに行ったアンケート調査では、当然利用者以外の20代からの意見も聞いています。さっき桝谷議員の話にもありましたように、巡回バスにしてほしいという自由意見がたくさんありました。そういったことを踏まえた上で、デマンド交通を市として選択して導入してきたわけです。  先ほどの質問で、影響度、存廃に話が及ぶのではないかという質問もありましたけど、例えばこれまでの議会の中で私が言ってきた、そもそもこれは公共交通ではなくて福祉施策だと。これまで新しい福祉的な計画が示されていますけれども、その中にデマンド交通の活用や役割というのが記述されています。要は福祉的な観点から、これは有効な手段というふうに位置づけて記述されているわけです、現在。  そういう意味で、いわゆる誰でも乗れる公共交通ではなくて福祉的な側面、それとあとつくったときに、岩倉市は公共施設が分散化していて地価が高いということで駐車場も足りないと、そういったことを代替する手段としてデマンドを始めたわけで、そういう意味で私は公共施設に行くときは2分の1補助なり、後で還元するなどといったことも一部保健センターのときでやりましたけれども、そういったことを全部でやったらどうかという提案もしましたけれども、そういったことさえ地域公共交通会議のテーブルには乗せていただいていないんではないでしょうか。  ですから、こういったもう一回アンケートをとって議論して500万かけて云々はいいんですけれども、そういった地域公共交通会議をもう少し有効に議論の場として機能させるということも必要なんじゃないのかなというふうに思うわけですが、その点についてお答えいただけたらなというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 地域公共交通会議というのは、岩倉市の市民が移動するということに関してどういった方策がいいのか、総合的に勘案していく。そうした中で事業者もメンバーとして入っていただいておるということですね。やっぱり公共が行う公共交通政策というのは、どこまで行っても民間事業者とのすみ分けというものが求められる部分がございます。  今、おっしゃっていただいた福祉的な公共交通というのでしたら、料金が発生するということについては、少し考えていかなきゃいけない部分があるのかなというふうに思っています。  受益者負担の考え方からすれば、それはある程度の料金設定というのは必要かもしれませんが、例えば小牧市が1日200円だったと思います。何回乗っても200円。先ほど桝谷議員からもお話がありました。そうした部分と、それから本市のデマンド交通300円、そうしたものを比べたときに、予約をして自宅まで来てもらう。そして目的地の近いところまで行くというドア・ツー・ドアのシステムの利便性からなのかなあというふうに私も理解しておりました。  そうした料金設定も含めて、市の公共交通会議でございますが、やっぱり正直なところ、岩倉市の公共交通について、もがいているという部分もあるのかなあというふうに思われます。私、逆に当時の担当者である堀議員にこの打開策があるのかどうか、それを逆にお聞きしたいと思っておるぐらいでございます。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) 私の主張は、まず公共施設を利用される方については2分の1なり安くするなりの補助的なことを考えたらどうかなというのは、ずうっと申し上げてきたところでございます。  時間が23分もあるということで、ちょっと余裕なんですけれども、私の個人的な意見はそうですけれども、ほかの福祉施策でタクシーを利用した補助と85歳以上のお話もあります。それを75歳以上に引き下げたらどうなのかと、そういうシミュレーションもしてこのデマンド交通を始めた経緯もありますので、やはり今の現時点で平均28人でしたっけ。そういうことであるとか、6枚の無料券を配ったときは、50人、60人乗っていたということ。  それから移動権の今後の国の動向、移動権という権利ですよね。高齢者の方の移動する権利をどういうふうに保障するかというところは、やっぱり時代とともに変わってくるので、そこら辺は本当に十分に、もちろん地域公共交通会議の中にはいろんな事業者の方が入っていますので、その方たちの意見を聞きながら決めていかれたらと思いますし、その当時も、300円というふうに始めましたけど、国の出先機関である愛知運輸局の担当者の方の助言なんかで、ただにしたらいいんじゃないかとか、いろんな意見が交わされていたわけです。  タクシー業界が圧迫を受ける、そういうことで大体600円の半分の300円というふうに設定しましたけれども、やっぱりそこら辺の金額は高いという声がアンケートをとれば当然出てくるわけで、そこら辺はどういうふうに市として捉えるかというのは、十分議論されて進めていってほしいなあというふうに思います。  次の質問に移りたいと思います。  大野市との友好交流についてでございます。  和泉村時代は、これも年に何度もこちらの担当者、向こうの担当者と行き来しながら会議を持って、いろんな企画を持って進めてきたわけです。和泉村が大野市と合併して以来、年々尻つぼみになっていってしまったような気がします。  私は大野名水マラソンにことしも出かけますし、ほかに用事がなければ毎年出かけるようにしているわけですけれども、やはりせっかく久保田市長のふるさとである和泉地区を擁する大野市と、私はもっと交流すべきだというふうに思って、これまでも何回も議会の中で尋ねてきたところだというふうに思います。  それと、実は北陸地方が大雪に見舞われたときに一本の電話が私に入ってきました。面識のない方でした。大野市と友好交流を結んでいることを知っていて、その人は。今、大変なことになっているから、お手伝いできることがあったら行きたいと、そういう電話だったんです。私はすぐ担当部署に電話で確認したら、福井市はその当時、国道8号線でしたっけ。大変なことになって渋滞になっているけれども、大野市は大丈夫だということだったんです、応援要請もないと。そのことをかかってきた市民に、電話番号が出ていましたので、名前はわかりませんでしたけれどもかけ直しました。その方は何か拍子抜けした感じで、テレビでこんなに騒いでいるのに大野市は大丈夫なんだって。  そのとき私は、たとえ自治体レベルの応援協定になっていない事柄でも、民間レベルで助け合うようなことがあってもいいんじゃないのかなというふうに思ったわけです。  なかなか市民一人では、飛んで行ってもどこへ行っていいのかわからないし、行動しにくいもんだから多分私が電話をいただいたというふうに思うわけですけれども、それを団体として、個人じゃなくて組織として動くことができる仕組みができないものなのかなというふうに思うわけですけれども、久保田市長は大野市との交流も含めて、今の私の事例も含めてどのようなお考えにあるか、お尋ねしたいというふうに思います。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 福井県では2月4日からの大雪によりまして住民の生活に大きな支障が出ており、本市との友好交流都市であります大野市も大雪となっておりました。  大野市とは、今御指摘のとおり、災害時における相互応援提携を締結しておりますので、2月7日に何か支援ができることはないかという申し出をいたしました。その時点で大野市が一番困っていることというのは、積雪による道路の通行不能ということで、物流が滞って食料品や灯油など、生活品に欠かせない物資が不足しかかっているということでございました。  また、支援が必要な状況にあれば要請をしていただけるということでしたので、危機管理課には今後も状況を注視すること、要請があればできる限りの支援をすることを指示し、その後も何回か大野市には連絡をとって情報収集を行いました。  今回の雪害だけではなく、大野市に大規模な災害が発生した場合には、相互支援協定による職員派遣や支援を行ってまいりますが、その際に、もしボランティア等、市民の皆さんの協力が必要な状況となれば、ホームページ等で情報を提供して御協力をお願いしていきたいと考えております。  ただ、今おっしゃっていただいたように、今回は大雪ということで、私も雪国生まれでございますが、4歳までしかいませんでしたので、確かな記憶というものはありません。ありませんが、親からはさんざん話を聞かされておりまして、私が生まれ育ったところは積雪5メートル、6メートルは当たり前のところでございました。雪が降るということに関しては、あの地域の方たちはそれほど困ってはいないんですね、実は。何が困るかというと今みたいに物資の不足ですとか。  58豪雪のときに、私、今でも覚えていますけど、自衛隊のヘリコプターが物資を届けに、当時の和泉村です、行ったんですけど、吹雪が強くておりられないんですね。それほどの地域なんですね。  そうした厳しい自然状況の中で、5センチの雪が降って大騒ぎをする地域の人たちが、5メートルの雪を前にして何ができるだろうかということだと思います。  これは安易な行動を起こせば、かえって市民の生命、これを危険にさらすことになる。そうした場合も十分に考えられるんですね。それを危機管理課の職員とも十分話をしながら、何とか行く手はないのかと。道路がだめなら鉄道はどうなんだ、そういう指示までして情報をとりながら、交換しながら対応をさせていただいたところなんです。  ですので、本当にそうした市民の気持ちというのはありがたいと思いますが、もしそうした支援が必要な場合には、適切な対応はさせていただきたいと思っております。  そして友好交流ということで、交流の関係のお話もいただきました。既にもう始めておるところでございまして、先日の合同の婚活もそうですし、いろんなところで大野市の市長さんや副市長さんと意見交換をする場も実は設けております。いろんなところで交流の輪が広がっていければいいなということは思っております。 ○議長(黒川 武君) 堀議員。 ○11番(堀 巌君) そうですね。わかりました。一層今後も友好交流を図っていただきたいと思います。  私からは、最後に名水マラソンぐらいはバス1台ぐらい出すぐらいの交流ができないのかなというふうにお願いして私からの代表質問を終えたいというふうに思います。ありがとうございました。 ○議長(黒川 武君) これをもって11番堀  巌議員の発言を終結します。  続いて、公明党を代表しまして、6番鬼頭博和議員の発言を許します。登壇してください。                  〔6番鬼頭博和君 登壇〕 ○6番(鬼頭博和君) 6番鬼頭博和です。  議長のお許しをいただきましたので、市長の施政方針に対して公明党会派を代表いたしまして質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。  私で最後ですので、いましばらくおつき合いをよろしくお願いいたします。  市長就任後1年余りが過ぎ、昨年、所信表明で打ち出されました5つの柱を政策の基本に置き、市長はさまざまな施策を進めてこられました。大変お疲れさまでした。  特に子育て環境の充実では、五条川小学校の放課後児童クラブの設置、またおでかけひよこ広場の開設や北小学校の給排水、衛生設備の改修工事など子育て世代への施策を推進されました。  また、健康長寿社会の実現に向けては、議会提案の健康(幸)都市宣言、幸福の「幸」という字を当てまして都市宣言に向け懇話会を開催し、宣言の推進に向け取り組まれました。  在宅医療・介護連携推進事業や認知症総合事業についても1年前倒して実施され、子育てや高齢者福祉に力を注がれてこられました。  このような取り組みの一環として、市長は市民との対話に重点を置かれ、タウンミーティングだけでなく、5つの小学校区で意見交換会を実施されましたが、その中で市民の皆様からさまざまな御意見をいただいたと思います。実際どのような御意見が多く寄せられましたでしょうか。
     また、それらの意見を今後の市政運営でどのように生かしていかれますでしょうか。御見解をお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) これまで各行政区の役員等の皆様や小学校区での意見交換会を開催させていただき、多くの御意見をお伺いしてまいりました。  御意見といたしましては、ごみ、道路、交通安全など身近な生活に関連した内容が比較的多くありましたが、中には子育て支援施策、公共施設の改善、利活用の提案、高齢者の見守り、災害対応に関するものなどもあり、多岐にわたって御意見、御提案をいただきました。  御意見、御提案の実現には時間を必要とするものも多くありますが、市全体で課題として共通認識を持ち、適切な進捗管理を行いながら、その進捗状況などを区長会やホームページで公表することにより、市民の皆様と情報の共有を図りながら着実に進めてまいります。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) ありがとうございました。  市民の皆様にとってよりよい施策となるよう、市民の意見にしっかりと耳を傾けて進めていっていただきたいと考えております。  次に、行政の効率的な取り組みについて、情報技術の活用が有効であると述べられておりますが、議会では、現在、議会のペーパーレス化に向けてタブレット端末の導入に向け検討をしております。ICTの活用に関して、現在、庁内で取り組んでいる状況とAIの導入など、今後の対応について市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 情報通信技術、いわゆるICTを活用した市民サービスの向上と業務の効率化につきましては、最新技術の動向を注視しつつ、費用面も検討しながら計画的な導入について常に研究・検討をしております。  一方では、個人情報の保護の観点から情報セキュリティー面の対応も細心の注意を払う必要がありますので、ICTの導入に当たっては、この点も踏まえて適切かつ慎重に判断していく必要があると考えております。  タブレット端末につきましては、私を含め副市長、教育長の3役、そして各部長に配備をさせていただき、インターネットでの活用を行っているところでございます。  AIにつきましては、今後窓口業務を初めさまざまな業務に活用され、さらにはそうした業務がAIに置きかわっていく可能性があります。各地で実施されている実証実験とその評価を注視していきたいと思っております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 市債についてお尋ねをいたします。  今年度の市債は昨年度比30%の増となっておりますが、残高の推移と今後の対応についてどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 特別会計、企業会計を含めた市全体での市債残高は、平成15年度の約225億3,100万円をピークとして起債額を元金償還額以下に抑えることにより、徐々に減らしてきました。  平成27年度、28年度においては、新学校給食センター建設事業等の大規模事業により一時的に増加しましたが、平成29年度以降は再び減少しており、30年度末にはピーク時より約35億円ほど少ない190億4,200万円程度となる見込みであります。  起債については、後年度による受益者負担の意味もありますが、本年度においてもこれまでと同様、市債残高の減少に努めていくとともに、できる限り有利な起債の活用を図ってまいります。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 今後は公共施設の老朽化対策、またはそういった費用が増加していくものと考えられますので、計画的な財政運営をよろしくお願いをいたします。  続きまして、昨年、行政視察で滋賀県草津市の健康都市づくりの取り組みを学んでまいりました。その中で、市職員を対象にした健康づくりの推進は、とても参考になるものであると思いました。  草津市役所では、職員が率先してみずからの健康に関心を持ち、みずから健康になるための4つの目標を掲げておりました。  その中で、日ごろから適度な運動を心がけるために、市民や職員が階段を利用したくなるようなデザインの設置や徒歩、自転車通勤の推進などがありました。そのほか、心の健康づくりやワーク・ライフ・バランスの推進など、積極的に職員が健康づくりに取り組まれていました。  岩倉市でも健康(幸)都市宣言について懇話会を開催し、健康(幸)都市宣言に向け取り組まれておられます。平成30年度にはイベントの開催やチラシ、ポスターなどによる市民への周知、啓発以外にどのような取り組みを考えておみえでしょうか。  また、庁内での健康に対する啓発や五条川を健康拠点とした取り組みはどのようか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 健康(幸)都市宣言につきましては、健康(幸)都市宣言に係る懇話会において宣言文の素案を検討していただいております。健康(幸)都市を宣言した後には、いつまでも心身ともに健康で生き生きと安心して暮らせるまちの実現に向けて取り組みを進めてまいります。  健康(幸)都市の実現には、身体の健康のみならず幸福感や生きがいなども関係することから、懇話会の意見をいただくとともに、健康(幸)長寿社会の実現に向けたプロジェクトにおいても検討し、職員の健康づくりに対する啓発も含めて全庁的に啓発に取り組んでいく必要があると考えております。  五条川の健康拠点として取り組む考えについてでございますが、五条川沿いについては、現状でも多くの市民の方がジョギング等で散策している状況でございます。さらに環境を整えていくために、五条川健幸ロードの整備についてもプロジェクトにおいて検討を進めておりますので、健康拠点の一つになり得るものと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 健康づくりについては、もう一つ質問させていただきます。  個別歯科健康診査については、節目の年齢を拡大して受診の啓発を来年度進めていくことになっておりますが、県では、「あいち歯と口の健康づくり八〇二〇推進条例」、また歯と口腔の健康づくり推進条例を制定している自治体がふえております。  歯と口の健康は全身の健康に大きくかかわっていますし、健康寿命の延伸や医療費の適正化にもつながっていくものであると思っております。  これは提案ですが、岩倉市でも健康(幸)都市宣言にあわせ、歯と口腔の健康づくり推進条例の制定に向け検討してはどうでしょうか。御見解をお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 健康(幸)都市宣言は、身体的な健康だけではなく、生き生きと役立ち感に満ちた社会を目指して検討を進めているところでございます。  歯と口腔の健康づくりは、市民の健康で質の高い生活にとって重要であり、その推進のためには、行政のみならず歯科医療関係者や市民及び関係する団体等と連携して取り組むことが重要であると考えております。  歯と口腔の健康づくり推進条例の制定につきましては、他自治体においても条例化されているところが出てきているというふうに認識しております。歯と口腔の健康づくりを含めて、健康(幸)都市、幸せという字も含めてですが、この健康(幸)都市を推進していくためにも、引き続き他の自治体の事例研究を行うとともに、岩倉市として市民の健康についてどのように取り組んでいくかを総合的に検討をしていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) ぜひ前向きに検討をしていただきたいと考えております。  在宅医療サポートセンターについてお聞きをいたします。  在宅医療サポートセンター事業が平成30年度から岩倉市医師会に委託されることになっておりますが、これまで3年間の利用実績と今後の取り組みについてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 在宅医療サポートセンターは、在宅医療と介護の連携を推進し、在宅医療を一体的に提供できる体制の構築のために県の補助事業として県内の地区医師会に設置されたものです。医療、介護関係者の研修の開催や地域住民への普及啓発に向けた取り組み、在宅医療に関する相談窓口の設置を中心に平成27年度から3年間取り組まれました。  この間の事業の実績としましては、在宅医療導入研修会を毎年1回開催し、研修を通じて医師1人が在宅医療に参入し、現在、市内では8人の医師が訪問診療をされております。また、医師や看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなどの多職種対象の研修会を3年間で14回実施し、多職種連携を図ってきました。  また、市民の皆様への普及啓発としては、在宅医療などに関するリーフレットの作成や配付、さらに在宅医療、介護への理解を深めるために寸劇を開催するなど、意欲的に普及啓発に取り組まれました。  なお、在宅医療に関する相談については、ケアマネジャーや地域包括支援センターからの相談が主なものでございまして、在宅医療を行う医師の紹介など、平成27年度と28年度には39件、平成29年度は、平成30年1月末現在でございますが、49件あり、相談件数も伸びている状況となっております。  今後の取り組みにつきましては、平成30年度からは本市が岩倉市医師会に委託し、岩倉市在宅医療・介護サポートセンターとして実施していく予定としていますが、これまでの3年間の取り組みを継続しつつ、長寿介護課とともに在宅医療・介護連携の課題を抽出し、対応策を検討し、市内の在宅医療・介護の提供体制の充実を図っていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。相談件数も増加傾向ということですので、今後の対応をしっかりとお願いをいたします。  次に、保育についてお尋ねをいたします。  この質問は他の会派からも多数質問があったところでございますが、私のほうからも少し質問をさせていただきます。  岩倉市では、昨年まで年度初めに関しては待機児童がないというふうにお聞きしておりましたが、平成30年度は入園希望者が予想以上であるということで、それに伴い、認定こども園や保育園で定員をふやすという計画ですが、その一方で、保育士、パート職員の確保についてはどのようにお考えでしょうか、お聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市の保育ニーズを見ますと、3歳未満児の保育ニーズが依然として高い状況にあります。特に来年度の入園については例年よりも多数の申し込みがあり、認定こども園や私立保育園の定員増だけでなく、公立保育園においても職員を追加募集し、1歳児、2歳児のクラスをふやすなどして受け入れ園児数をふやしております。  保育士の採用につきましては、本市に限らず他市町でも同様に追加採用を行っている中で、民間においても厳しい状況にあると認識しております。特に民間の施設の保育士につきましては、人材確保のために、国は処遇改善の制度を拡充するなど力を入れており、本市もそれに加えて単独での補助を行って支援をしております。  そのような状況の中で、全力で保育士やパート職員の確保に当たっていただいているところでございます。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。保育職員の確保が大変な中、市単独で処遇改善に向け補助を行い、募集に力を入れていることが確認できました。引き続き人材確保に向け取り組んでいただきたいと思います。  学童保育の面では、市内に3つ目の放課後児童クラブが五条川小学校に設置されることで定員の拡大が図られますが、現在、土曜日に行われている放課後子ども教室を放課後児童クラブと並行して平日に開催していくことはできないでしょうか。  昨年は南小学校で試行的に平日の放課後子ども教室が行われました。市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 平成28年3月に作成をいたしました放課後子ども総合プラン基本方針では、放課後児童クラブを放課後子ども教室の一体的な開催について検討を進めていくものとしております。このため平成29年度には、放課後児童クラブとの一体的な放課後子ども教室を試行的に実施いたしました。  しかしながら、一定の需要については確認できたものの、現段階では、平日の学校施設を利用した運営方法や、運営する人員の確保など多くの課題が存在するため、さらに研究を進めるとともに、平成30年度についても試行的な実施をしてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 人材の確保など越えるべきハードルが高いことがわかりました。  しかしながら、全ての児童が放課後を安全・安心に過ごし、多様な体験、活動を行うことができるような放課後子ども教室との一体型を中心とした取り組みが必要であると考えます。  本年度、五条川小学校の放課後児童クラブでもぜひ試行的な取り組みを行い、NPO団体や地域住民の方々の協力が得られるような形で推進をしていただきたいと思います。  次に、養育支援訪問事業についてお聞きをいたします。  養育支援訪問事業では、養育に関する相談や、家事支援を行っていくとこととなっておりますが、どのような方が派遣されるのか。また、人数は何人ぐらいを予定しているのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) この事業につきましては、子育てについて、特に支援が必要な家庭を訪問し、育児や家事の支援を行い、適切な療育が行われるよう支援することを目的とし、岩倉市社会福祉協議会へ委託することを予定しております。  事業の対象となる御家庭には、社会福祉協議会のヘルパー1人を派遣する予定としておりますが、現在常勤で2人、非常勤で10人の合計12人の体制と聞いております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) この事業では、特に保護者に対する支援となるわけですが、近年ネグレクトや児童虐待の増加が懸念されております。こういった状況に至る前の予防策としては、大変有効であると考えますので、社会福祉協議会としっかり連携をして進めていっていただきたいと思います。  次に、生活困窮者に対する支援についてお尋ねをいたします。  午前中にも質問があったと思いますが、生活困窮者に対するフードバンクを利用した食料支援が平成30年度から始まりますが、何人ぐらいの利用を見込んでいるのか。また、支援を行う期間に上限があるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) フードバンクの利用見込みにつきましては、1世帯で複数回の利用も想定されることから、延べ20回分を見込んでおります。食料の支援を行う期間につきましては、おおむね3週間分であり、その間の生活状況を把握しながら自立に向けての支援をしていくことになると考えております。  その後につきましては、状況を見ながら支援が必要かどうか判断することになりますが、上限は設けていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。支援の必要性についての判断が難しいと思いますが、必要な方にしっかり支援が行き届くよう取り組んでいただきたいと思います。  次に、自殺対策計画についてお聞きをいたします。  自殺対策計画を策定するため委員会を設置するとのことですが、委員のメンバーにはどのような方が入られるのでしょうか。また、いつまでに策定を完了する予定でしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 自殺対策におきましては、医療、保健、生活、教育、労働等に関する相談機関等、さまざまな関係機関との連携が重要であることからも、委員につきましては、識見を有する者として、福祉に携わる大学教授、社会福祉団体等の代表者として社会福祉協議会や民生委員、教育関係機関の代表者として小中学校長、医療機関の代表者として医師及び臨床心理士、また江南保健所の専門職、市民の代表者、その他では労働の関係機関とし、ハローワークの職員などを含め12名以内の委員を想定しております。  また、策定につきましては、自殺対策基本法の一部が改正され、県及び市町村にも自殺対策の計画づくりが義務化されましたことにより、平成30年度末までに自殺対策を総括的かつ効果的に推進するための計画を策定いたします。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 日本の自殺者は年々減少はしておりますが、世界各国の中では依然として高い水準にあります。特に若年層は減少しておりません。  自殺に至る背景にはさまざまな要因が考えられます。今、御答弁にもありましたように、多くの関係者からさまざまな御意見をいただきながら計画を策定し、地域での自殺対策を推進していただきたいと考えております。  続いて、災害時の福祉避難所についてお尋ねをいたします。  みのりの里が福祉避難所に指定されましたが、利用者としては主に障害者を想定しておられますか。また、障害者でない地元の皆様が避難することがあれば、障害者への配慮ができる避難所となれるのでしょうか、御見解をお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 本市では、大規模災害発生時に配慮が必要な方を対象とした福祉避難所を指定しており、平成29年6月に社会福祉法人いわくら福祉会と協定を締結して、災害時にみのりの里を知的障害者のための福祉避難所として使用することとしております。  みのりの里に避難する方といたしましては、まず第一に、平常時からこの施設に通所している人を考えています。知的障害者のある方は環境の変化に非常に敏感となります。日ごろからなれた場所に気心の知れた支援者がいることで安心感を得られる状況がつくり出せると考えております。  この施設の受け入れ可能な人数といたしましては、障害者とそのつき添いの家族1人の10組20人としておりますが、自宅での生活が困難な施設通所者が避難をし、人数的にまだ余裕があれば通所者以外の障害者も受け入れが可能ということになっております。  このため、みのりの里への周辺住民の方が避難をされた場合には、一般の避難所へ速やかに誘導していくよう配慮してまいりたいと考えております。
    ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) ありがとうございます。周辺住民の皆様にもこのようなことをしっかりと周知していただきたいと思います。  また、災害が発生したときには混乱しないよう、十分な配慮がなされるよう準備をお願いいたします。  次に、浸水対策についてお伺いいたします。  これも他の会派の方からいろいろと質問があったところでございますが、私のほうからも少し質問をさせていただきます。  近年、ゲリラ豪雨による浸水対策が全国各地で発生しております。当市においても昨年は記録的豪雨により五条川が越水し、市内各地で浸水による被害が発生いたしました。このような浸水による被害を防止するため、浸水対策は喫緊の課題であると思います。  平成30年度は五条川小学校に地下貯留施設を設置するため詳細設計を行う予定ですが、今後の市全体に対する浸水対策としては、具体的にどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 五条川小学校の地下貯留施設は、平成30年度に詳細設計を行い、31年度から32年度にかけて工事を行う計画としております。その後は大矢公園調整池、桜通線貯留管の整備を予定していますが、時期につきましては、他の工事との同調施工や本市の財政状況などを勘案して優先順位を決めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。先ほども申し上げましたが、浸水対策の防止に向け、具体的な計画策定が必要であると思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと考えております。  安全安心カメラの設置に関して質問を上げておりましたが、これまでの御答弁でほぼお答えになられましたので、私のほうからは省略をさせていただきたいなというふうに思います。  希望として、設置箇所については、地域の皆様、また警察の方とも協議しながら、より防犯効果が高まる場所に設置をしていただきたいなというふうに考えております。  次に、部活動サポーターについてお聞きをいたします。  中学校において顧問による技術指導が困難な部活動の外部指導員を派遣する事業ですが、教員の補助的な役割をするのか、または教員にかわって部活動の指導をするのか、具体的な活動はどのようなのか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 部活動指導サポーターは、顧問である教員の指導の補助的役割と位置づけられます。活動内容は、生徒に対して技術的、理論的な指導を行うことや、指導計画の作成、用具や施設の管理、学校外での活動への随行等を考えております。  いずれにしましても、部活動指導サポーターには、学校の方針や指導のあり方等について顧問としっかりと意思疎通を図り、連携して指導に当たっていただくこと。さらに指導を通して直接生徒にかかわる方であることから、学校教育や地域との関係、学校を取り巻く環境について理解があり、生徒の好ましい成長につながるような指導者であることを満たす必要がございます。  今後、人選やその活動内容については、学校と連携を図りながら進めていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 教員の多忙化解消に向け、このサポーター制度がしっかりと機能できるよう、学校と連携をとり推進していただきたいと思います。何より教員にとって使いやすい制度となることを希望いたします。  次に、空き家バンク制度についてお尋ねをいたします。  この制度は昨年12月から始まったばかりですが、市民への周知、啓発は、現在ホームページや広報等で行っていると思います。今後さらなる周知が必要と考えますが、その他の方法について何かお考えでしょうか。  また、借り手に対する家賃の補助やリフォームなどについての補助を行う予定はあるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 昨年12月1日から登録を開始いたしました空き家物件は、4月1日から市及び愛知県宅建協会のホームページで公開していくこととしております。既に新聞への掲載、スターキャットテレビによる放送などにより周知を図っておりますが、平成30年度も市民や空き家物件所有者を対象とした空き家セミナーを開催するなど、さらにPRを図ってまいります。  なお、現在把握している市内の空き家の約8割が旧耐震基準で建設された木造建築物となっております。本市としてはそのような木造建築物の耐震化を推進しており、平成30年度予算において、耐震改修費用の補助額を増額して対応することとしております。  このため、空き家物件に関する家賃補助やリフォーム補助については、今後の検討課題というふうに考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。引き続きさまざまな形で周知をお願いいたします。  借り手や貸し手に対する何らかのインセンティブをつけることで利用者が増加すると思いますので、今申し上げましたリフォームや家賃の補助など、またしっかりと見当していただきたいと思います。  次に、定住の促進について、もう一つお聞きをいたします。  三世代同居・近居住宅支援制度について、これまでの実績と今後の見通しについて、また周知啓発は十分に行われているのか、お聞きをいたします。  特に若い世代はSNSを用いた情報の収集が主な手段となっており、岩倉市でもそういった対応を検討できないでしょうか、お聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 三世代同居・近居住宅支援制度につきましては、今のところ利用実績はございませんが、現在、三世代同居について補助利用の相談が1件ある状況でございます。  制度の実施に当たりましては、住宅金融支援機構が住宅ローンのフラット35において子育て支援に積極的な地域公共団体との連携により、子育て環境の整備促進を目的とした支援事業を平成29年4月より実施しており、本市も7月1日から協定を締結し、連携しているところでございます。  また、一宮市、春日井市の住宅展示場に三世代同居・近居補助金とフラット35の金利優遇を紹介するパンフレットを設置していただくなど周知に努めておりますが、多くの方に利用していただけるよう、周知方法についてもさらに検討をしてまいります。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  現在、他市町では子育てアプリなどを導入する自治体もふえております。ぜひ近隣自治体の状況も調査しつつ、こういった形でのSNSの活用などを検討していただきたいというふうに考えます。  次に、産業振興についてもお尋ねいたします。  地域産業振興活性化支援事業として、岩倉市商工会に開設されたビジネスサポートセンターの利用状況と運営支援の内容、また今後の見通しについてお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 昨年2月に岩倉市商工会内に立ち上がりました岩倉市ビジネスサポートセンターでは、ことしの1月末までに58事業所、延べ238件の相談を受けております。  実績といたしましては、ブログやフェイスブック等のSNSの立ち上げが8件、ホームページの開設2件、創業支援により創業予定者5件、うち2件が実際に創業するなどの成果が出ているということでございます。  本市では、市内7つの金融機関と商工会とともに、昨年度に設立した岩倉市地域産業活性化推進協議会の中でセンターの運営に関する情報共有や積極的な利用促進を促すとともに、各金融機関が開催している事業所支援のセミナーや展示会などの情報を一元化し、センターで活用してもらうなどの支援を行っております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。着実に成果が出ているようですので、引き続き取り組んでいただきたいと思います。  観光交流では、冬の新たなイベントとして「冬の鍋フェスinいわくら」が昨年、開催されました。これも午前中に質問があったと思います。人数については6,900人ということでありましたので、この質問に関しては省略をさせていただきます。  また、その場から情報が発信できる環境整備として、昨年、桜まつりで導入したWi−Fiの設置を検討してはどうでしょうか。Wi−Fiの設置に関して、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 来場者につきましては、6,400人ということでございます。大盛況でございました。  桜まつりでは、昨年度よりスターキャットの協力のもと、お祭り広場内に無料のWi−Fiを設置し、来場者に御利用いただきました。民間企業による協力で行っているものでございますので、イベント規模や来場者数などによって可否もあるかと思いますが、平成30年度に向けて協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 私も家族と一緒に2日間、土・日と参加させていただきました。多くの来場者があったようですので、イベントにもまた工夫を凝らし、継続して続けていただきたいと考えております。  Wi−Fiの導入についても、その場からSNSを使ってより多くの人々に拡散ができますので、ぜひ導入の検討をお願いいたします。  次に、シティプロモーションについて質問する予定でありましたが、これも午前中に御答弁がありましたので、省略をさせていただきます。ポスターによる市外への発信が成功することを希望いたします。  続いて、市民参加、市民協働を基本にした行政運営について質問させていただきます。  岩倉市では、多くの外国人の方々が暮らしておられます。2月の上旬に岩倉市議会と外国人のお母さん方で意見交換を行いました。  その中で特に多かった御意見が、暮らしの中で言葉の壁が大きなハードルになっているということでございました。広報の中に以前あったポルトガル語や英語のページ、こういったものがなくなっているというような話。また、ホームページ上に外国語のページを設けるなど、外国人の方々に配慮した対応について、市長のお考えをお聞きいたします。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 以前は広報紙に分別収集や保健センターの行事案内を中心に半ページ程度ポルトガル語のお知らせを掲載していましたが、お伝えしたい情報がふえているということや、今現在、ブラジル以外の外国の方の多く居住されているということ。また、スマートフォン等から手軽にインターネットに接続してホームページをその場で見ることができる環境が整っているということから、平成29年度から紙面構成の見直しを行い、ポルトガル語による掲載はしておりませんが、現在、市のホームページでは、掲載内容をポルトガル語、英語、韓国語、中国語に翻訳することができるようになっておりますので、外国の方に対して、この翻訳機能を広くPRを行いながら、ホームページによる情報伝達を積極的に行っていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 翻訳機能については、私自身知らなかったものですからこの質問に入れてしまいましたけれども、外国人の方々も多分知らない人が多いのじゃないかなあと思いますので、周知のほうをしっかりやっていただきたいなあと思います。  それと、翻訳機能のボタンのところが画面の一番上にあって、ちょっとわかりにくいところについております。もう少しわかりやすい位置に変更していただけるともっと使いやすくなるのではないかなあというふうに感じます。  また、市民参加の観点からも外国人の方々にとって住みやすいまちづくり、これを目指すことは大変重要であると考えております。外国人の方々に配慮した市政運営を継続してお願いいたします。  最後に、今、国会においてもまさに働き方改革関連法案をめぐり与野党が議論を戦わせているところでありますが、この働き方改革は日本が進めていくべき重要なポイントであることは、誰もが共通の認識を持っているものと思います。  庁内において職員のワーク・ライフ・バランスを考えた働き方改革について、具体的にどのような対応を考えているのか、お聞かせをください。 ○議長(黒川 武君) 市長。 ○市長(久保田桂朗君) 現在、働き方改革という言葉が浸透し始め、民間企業だけでなく自治体においても働き方改革への取り組みが進め始めております。  ワーク・ライフ・バランスは、育児、介護などを行う職員の負担軽減や余暇時間の確保などにつながるもので、全ての職員がこれらと仕事の両立ができる環境が実現できるよう取り組んでいくことが必要となります。  本市では、年次有給休暇取得の推進、毎週水曜日のノー残業デーや育児の日の徹底、時間外勤務の事前申請、命令の徹底などの取り組みを実施しておりますが、職員全員で働き方改革の必要性を共有し、当事者意識を持つことが一番重要と考えております。  そのために、各所属長等のリーダーシップのもと、全ての職員が一丸となって働きやすい職場づくりの取り組みを推進し、定着を図っていきたいと考えておりますが、先進事例なども参考にしながら、さらに研究をしていきたいと考えております。 ○議長(黒川 武君) 鬼頭議員。 ○6番(鬼頭博和君) 職員の働きやすさはよりよい行政運営につながり、ひいては市民サービスの向上に結びついていくのではないでしょうか。先進的な取り組みを行っている民間企業などを参考にして、働きやすい職場づくりを推進していただきたいと考えます。  以上で公明党の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(黒川 武君) これをもって6番鬼頭博和議員の発言を終結します。  本日は、これをもって散会します。  次回は、3月1日午後1時10分から再開いたします。御苦労さまでした。       午後5時24分 散会  ―――――――――――――――――――――...