岩倉市議会 > 2016-12-12 >
平成28年第4回定例会(第 3号12月12日)

ツイート シェア
  1. 岩倉市議会 2016-12-12
    平成28年第4回定例会(第 3号12月12日)


    取得元: 岩倉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-13
    平成28年第4回定例会(第 3号12月12日) 平成28年12月(第4回)岩倉市議会定例会  ―――――――――――――――――――――         平成28年12月12日(月)       午前10時   開 議 日程第1 一般質問  ――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した案件 追加日程 決議案第3号の上程、提案説明、議案精読、質疑、討論及び採決 日程第1 一般質問      (鬼頭博和君、黒川 武君、櫻井伸賢君、塚本秋雄君、関戸郁文君)  ――――――――――――――――――――― 〇出席議員(15名)         1番  櫻 井 伸 賢         2番  大 野 慎 治         3番  鈴 木 麻 住         4番  塚 本 秋 雄         5番  相 原 俊 一         6番  鬼 頭 博 和         7番  須 藤 智 子
            8番  梅 村   均         9番  桝 谷 規 子         10番  木 村 冬 樹         11番  堀     巌         12番  宮 川   隆         13番  黒 川   武         14番  関 戸 郁 文         15番  伊 藤 隆 信  ――――――――――――――――――――― 〇欠席議員(0名)  ――――――――――――――――――――― 〇説明のため出席した者    市     長        片 岡 恵 一    教  育  長        長 屋 勝 彦    総 務 部 長        山 田 日出雄    市 民 部 長        柴 田 義 晴    健康福祉部長福祉事務所長  森 山   稔    建 設 部 長        西 垣 正 則    教育こども未来部長      長谷川   忍    消  防  長        堀 尾 明 弘    行 政 課 長        中 村 定 秋  ――――――――――――――――――――― 〇職務のため出席した事務局職員    議会事務局長         尾 関 友 康    統 括 主 査        寺 澤   顕         午前10時00分 開議 ○議長(須藤智子君) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席議員は15名であります。  したがいまして、定足数に達していますので、議会は成立いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  地方自治法第121条の規定により、議案等の説明者として市長等の出席を求めております。  議事は、お手元に配付してあります議事日程表に従い進めさせていただきます。                 〔「議長、動議」と呼ぶ者あり〕 ○議長(須藤智子君) 2番大野慎治議員。 ○2番(大野慎治君) 2番大野慎治です。  岩倉市長に対する問責決議案を提出します。                  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(須藤智子君) ただいま大野議員より動議が提出されました。  賛成の議員がありますので、この動議は成立いたします。  ここで暫時休憩いたします。         午前10時01分 休憩  ―――――――――――――――――――――         午前10時13分 再開 ○議長(須藤智子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま議会運営委員会が開かれましたので、議会運営委員長、8番梅村 均議員の報告をお願いいたします。 ○8番(梅村 均君) 8番梅村 均です。  休憩中に議会運営委員会を開催しまして、決議案第3号の取り扱いについてを審査いたしました。  審議の結果、決議案第3号「岩倉市長に対する問責決議について」を本日の日程に追加することに決しております。  以上、報告を終わります。 ○議長(須藤智子君) ただいまの議会運営委員長の報告のとおり、日程追加について御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(須藤智子君) 御異議なしと認めます。  日程追加をいたします。  ――――――――――――――――――――― ◎追加日程 決議案第3号の上程、提案説明、議案精読、質疑、討論及び採決 ○議長(須藤智子君) それでは、決議案第3号「岩倉市長に対する問責決議について」の議案説明をお願いいたします。  2番大野慎治議員。                  〔2番大野慎治君 登壇〕 ○2番(大野慎治君) 決議案第3号「岩倉市長に対する問責決議について」。  上記の決議案を別紙のとおり提出します。  平成28年12月12日。岩倉市議会議長須藤智子様。  提案者は、櫻井伸賢議員鈴木麻住議員塚本秋雄議員木村冬樹議員、堀  巌議員、宮川 隆議員、桝谷規子議員と私大野慎治でございます。  提案説明は、岩倉市長に対する問責決議の朗読によって行わせていただきます。  岩倉市長に対する問責決議。  市長は、自らの2期目の選挙時に作成した後援会名義で発行されたリーフレットについて、6月議会、9月議会と疑義が残る答弁を行ってきた。その後、総務委員会から印刷業者等を明らかにするよう求め、平成28年11月30日付けで、「再度パソコンのインターネットメールを調べましたが、お答えする内容の進展がありませんでした。」という報告が文書により返された。よって、議会では、再度、12月議会の中でこの件についての対応を協議し、12月5日に全員協議会を開き、市長の出席を求めたところである。  市長は、進展がなかったことの説明の最後に、「最近、議会がモンスター化していると思います。学校で発生しているモンスターペアレントの様な状況です。一部の極端な意見や行動に振り回されている。」の述べ、説明及びそのことが書かれた文書を議員(意図的に2人の議員には渡さなかった。)及び傍聴していた報道記者に配布した。  議会は、すべて機関決定して行動を決めており、決して、一部の極端な意見や行動に振り回されているものではない。市長の疑義を追及する行動に対し「議会がモンスター化」という言葉を用いることは、不適切であること極まりないと同時に、二元代表制の地方自治の仕組みに対する無理解の表れである。また、市長のこの言動が報道によって岩倉市の品位や名誉を損ねた責任は、重大である。  よって、ここに市長に対して、岩倉市の代表者である市長としての責務を認識し、その言動については猛省すべきであるとともに、問題となっている疑義の解消に真摯に対応するべきであると強く問うものである。  以上、決議する。  平成28年12月12日                                       岩 倉 市 議 会  最後にちょっと誤字の訂正を行います。  中段に「「一部の極端の意見や行動に振り回されている。」の述べ」と書いてありますが、「と述べ」に修正させていただきます。  議員各位の賛同をいただきまして、問責決議が可決されることを強く求めます。  ありがとうございました。 ○議長(須藤智子君) 説明が終わりました。  お諮りいたします。  議案精読のため、ここで休憩したいと思いますが、御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(須藤智子君) 御異議なしと認めます。  よって、休憩いたします。         午前10時19分 休憩  ―――――――――――――――――――――         午前10時30分 再開 ○議長(須藤智子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  決議案第3号「岩倉市長に対する問責決議について」の質疑を許します。  13番黒川 武議員。 ○13番(黒川 武君) 13番黒川でございます。  想定もしていなかった岩倉市長に対する問責決議案が提出されたということで、私としては少し驚いておりますし、市長が12月5日の全員協議会において行った発言については、私自身も必ず適切なものであるとは考えておりません。それに対しては何らかの対処は必要かなと思っているんですが、こういう形で出ましたので、私のほうから提案者に対し何点かお聞きをさせていただきたいと思います。  先ほど申し上げましたように、12月5日の全員協議会におきましては、この間、問題となっておりました市長自身が発行した冊子が後援会の名義だったということで、それが政治資金規正法上いかがなものかといったのが問題であったのかなと思うんです。  これにつきましては、本年6月に堀議員が一般質問の中で取り上げ、そして本年9月定例会におきましては、市民の方から請願という形で出、その後、総務・産業建設常任委員会の中で審査も行われてきたところでございます。  それで、市長の発言の前段として、この間いろいろ議論されてきた政治資金規正法上の問題があるのではないかなと思うんですが、それでは提案者の中に少し論点を整理する意味合いでお聞きさせていただきたいと思うんですが、市長が後援会団体の名前をかりて冊子を発行したと。そのことが政治資金規正法上、後援会団体の収支報告には記載がないといったところが問題であったのかなと思うんですが、そういったあたりをどのようにお考えになられてみえるのか、まず最初にお聞きをさせていただきます。 ○議長(須藤智子君) 2番大野慎治議員。 ○2番(大野慎治君) 私自身は、後援会団体で発行したものは全て報告しておりますので、政治家として当然報告すべきであると考えます。 ○議長(須藤智子君) 13番黒川 武議員。 ○13番(黒川 武君) まさしくその点が核心となるべき論点でもあるわけなんですね。それで、市長は、そこのところを委員会におきましては、次のように述べているわけです。県選挙管理委員会に確認をしておりまして、名前を使ったら、この政治団体の収支になるのかということを聞きました。実態によって判断するということでありました。私個人として、そういうパンフレットを使って政治活動をしましたので、政治団体が何かやったということではございませんので、収支報告に上げる必要はないという判断をしたと。
     つまり、市長個人の政治活動として行ったものであると、そのような市長の発言であったかなと思うんですが、ただ、それは市長がみずから県の選挙管理委員会に聞かれて、県の選挙管理委員会がそのような見解を示されたということを市長自身が述べられたものであるということなんです。  しかし、この点につきまして、委員会として、あるいは議会として裏づけをきちっととったわけではないということで、せんだって12月5日の全員協議会において、議長名におきまして、県の選挙管理委員会に見解を求めるべきだといったことがまとまって、現在、議長のほうから照会中であるということです。  したがいまして、この判断につきましては、県の選挙管理委員会の見解をもとにした形で判断していくことが適切ではないかなというふうなことを思います。もし仮に市長個人の政治活動であるということだったら、それは自由なことでありまして、何も規制されるべきものではない。ただし、公職選挙法に反しなければという制限はつきます。  しかし、これが後援会団体が行った活動であるということになれば、当然収支報告の修正とともに、その内容につきましても問われるべきものではないだろうかというふうに思うんですが、したがいまして、前段となるべきところの論点がどうも曖昧なままにこの間来てしまったのではないかなと、そんな感じが私はしております。  したがいまして、現在、議長名におきまして書面で県の選挙管理委員会のほうに照会していることにつきまして、県の選挙管理委員会の見解を求めてからの対処でもよろしいのではないかということと、それから、せんだって12月5日における市長の発言につきましては、先ほど申し上げましたように、私も不適切な発言の類いのものではあると、そういうふうに感じているところでありまして、12月5日の全員協議会におきまして、市長退席後、議員の皆さんと話し合い、その中で、議長から申し入れをしていただくとなりまして、議長から申し入れがなされたものだと思います。  私はその結果等につきましては、来る12月14日に全員協議会を開催することが予定されておりましたら、その全員協議会の場におきまして、必要なら再度、市長に来ていただきながら、なぜその発言に至ったのかということを聞くことも重要でありますし、申し入れに対し、市長がどのような対応されたのかということも議長からその場で明らかにしていただきながら、その対応に我々が納得いかなければ、またそれはそれでどうするのかということを協議していけばよろしいのではないかなと。  しかし、いきなり問責決議という形ですので、手順が踏まれていると私からは思えませんですが、なぜそういった手順をとろうとしないのか、提案者にお聞きします。 ○議長(須藤智子君) 2番大野慎治議員。 ○2番(大野慎治君) 全員協議会は協議する場であって、最終的には決定するところではございませんので、議会として強く抗議するものとしては問責決議が正しいと私は信じております。 ○議長(須藤智子君) 13番黒川 武議員。 ○13番(黒川 武君) 13番黒川でございます。  私は、手順を踏んでやっていただくことが大切ではないかなと思ってはおります。  議員各位によって、申し入れでは生ぬるいと、抗議だと、いや、抗議でも生ぬるいと、問責決議、さまざまな議論がある、意見がお持ちなのはわかっております。ただ、そういうことを議員全員の中でやっぱり話し合っていく。そういうことが大切ではないかなと。一致できるところで行動していく。一致できなければ、それに納得できなければ、それなりに行動していただいても私は構わないし、当然、議員として筋を通したいのであれば、そのようにしていただいても構いませんですが、今回の問責決議の前にやるべきことがあったのではないかということを強く申し上げまして、私の意見とさせていただきます。 ○議長(須藤智子君) ほかに質疑はございますか。                    〔挙手する者なし〕 ○議長(須藤智子君) 質疑はないようですので、質疑を終結します。  次に討論に入ります。  討論はございますか。  5番相原俊一議員。 ○5番(相原俊一君) 5番相原です。  市長の問責決議に対して、反対の立場で討論させていただきます。  議会は、いろいろな議員がいて、多種多様な意見を論じ合うのが議会であります。しかし、その多種多様な意見も、お互いの議論の中から集約し、相手を認め、最後には合意形成させていくのが議員であり、議会の役目だと思っております。  しかし、今の議会はどうでしょうか。ある議員の主張により、その結果、一つの例として、岩倉市議会の中には、著作権があるような印象を残したではありませんか。その意味では、議会が振り回されていると言われても仕方がないのであります。  しかし、今回の問題、12月5日のモンスター議会の市長の発言は、余り褒められることではありません。しかし、これまでの経緯の行動であることを考えれば理解もできるものであります。一方的な自己主張に対して、議会が即応できなかった結果であると思っております。  総務・産業建設委員会で、また議会でも政治資金規正法の問題で市長の選管からの答弁だけを論じ、ようやく選管に文書を提出して、これから論議していく、そういう意味で、議会は反省しなければいけないと思っています。その意味で、この市長の問責決議という形で出てくるのはいかがなものかと思っているわけであります。  話を聞くところによりますと、警察に訴状も出ている。それも受理されている。その結果を見てからでもよいのではないかという一部議員の発言に歩み寄るわけではないのであります。  今回の件で、報道も、全国2紙はそれぞれ比較的公平な市長のコメントも入れていました。しかし、地方紙は市長のコメントではなくて、学者の疑義を生ずるということを載せていました。編集者の意図のあらわれであります。細かいことは言いません。表に出てこない総合的なことも考えて、今回の問責決議には絶対に反対をさせていただきます。 ○議長(須藤智子君) 13番黒川 武議員。 ○13番(黒川 武君) 13番黒川 武でございます。  岩倉市長に対する問責決議案に対し、反対の立場から討論をいたします。  この間の経過として、本年6月定例会におきまして、堀議員が一般質問の中で政治資金規正法に係る市長の政治団体の収支報告についての疑義と、市長の政治倫理について取り上げたことが事の発端であります。  この質問の中で、市長が作成し、配付した冊子の発行元が片岡恵一と市政を語る会という後援会団体であり、後援会団体の収支報告に記載がないことに疑義があることが論点であったと思います。  その後、9月定例会におきまして、市長の答弁に対し市民から請願書が提出され、総務・産業建設常任委員会において審査をされました。  この審査において、市長は、私の記憶違いがあったり、説明が若干不足したことにより疑義を生じさせてしまいました点については、重ねておわび申し上げますと陳謝し、冊子の発行については、市長は委員会において次のように述べております。  県選挙管理委員会に確認をしておりまして、名前を使ったら、この政治団体の収支になるのかということを聞きました。実態によって判断するということでありました。私個人として、そういうパンフレットを使って政治活動をしましたので、政治団体が何かやったということではございませんので、収支報告に上げる必要はないという判断をいたしましたと述べております。  まさにこの点こそが核心でありましたが、なぜか冊子の発行及び配付は、個人か政治団体かの決着をつけるわけでもなく、県選挙管理委員会に見解を求めることもなく、曖昧にしたために問題の論点が究明されない状態にあります。仮に政治団体の活動であるならば、当然収支報告書の修正が必要であり、冊子の発注先や発行部数、金額などを明らかにすることが求められますが、個人の政治活動ということであれば、公職選挙法に違反しなければ何ら問題はないということになります。この点については、12月5日の全員協議会において、議長名で県選挙管理委員会に書面で見解を求めることとなり、現在照会中でありますので、県選挙管理委員会の見解を受けて結論を見出していくことになります。  さて、本問責決議案の原因となる諸発言は、さきの全員協議会の席上において、協議議題とは関係なく、突然に意見表明されたものであり、まことに遺憾とすべき内容の発言でありました。この市長発言に対し、議長から不適切な発言であるとして申し入れを行い、議会の意思を示したところであります。また、問題となっている疑義の解消に真摯に対応するべきであるという強く問う点については、先ほど申し上げたとおり、県選挙管理委員会の見解を待って判断すべきことであると考えます。  以上のことから、問責決議すべき事項に該当するものではないことから、反対の討論といたします。以上。 ○議長(須藤智子君) 11番堀  巌議員。 ○11番(堀 巌君) 本来、共同提案ですので、賛成討論すべきではないかというふうに思いますが、余りにも一方的な見方の議員が2人、反対討論されましたので、その点に関して、私は賛成の立場で討論に参加したいというふうに思います。  まず、この問責決議は、さっき全員協議会のやりとりで、百条委員会設置の是非について議論したことについては、それほどこの問責決議の重要な点ではないということだと思いますが、黒川議員がしきりに愛知県選挙管理委員の見解を受けて云々と申されましたので、その点についてちょっと勘違いかあるのかなというふうに思うので、この点について私から述べたいと思います。  まず市民からの疑惑は、当然、冒頭に大野議員が言われたように、後援会名義の冊子については収支報告書に記載すべきだというところは何ら正しい正論でございます。しかし、今回疑義が上がっているのは、そのこととあわせて、業者名とか金額があやふやになっている点について、市民の方からはこういうふうに見られているんです。ただでつくらせたんではないかと。1期目からずうっと桜野企画という印刷会社に発注をしていて、このときだけインターネットで調べた業者に発注したということで、そこら辺の前後の経過からして、市民の中からはそういった嫌疑がかかっているので、それを晴らすためにも、私は市長に対して、きちんとどこの業者でつくった、幾らというのを総務委員会の決議として明らかにしてほしいと、そういう機関決定をしたわけです。ですから、愛知県の選挙管理委員会の見解がどうのとかこうのとか、それは余りテクニック的、法的なことで重要ではないかというふうに思っています。  その点に関して問題になっている疑義の解消に真摯に対応してほしいと2カ月間待ったわけですけれども、それが出てこなかったと。そういったことで百条委員会の設置について、私もそれしか方法がないというふうに上げたわけですけれども、そのことに対して、市長に問責決議をつきつけているわけではないというふうに思います。  やはりここにも書いてありますように、議会は一部の議員の意見に振り回されたという市長の言われたとおりのことをさっき相原議員が言われましたけれども、やはりそれを機関決定して調整をしてやっていくのがまさに議会であります。なぜ話し合いが持たれなかったという点について言えば、これは金曜日に全ての会派の方に言っているはずです。こういったことも予定されているんではないかと。それを議会としてもちろん調整するという機能は当然必要だと思いますが、そういうものの中心、核となるのは私は議長だというふうに思います。  そういった意味で、議会内部の反省点というのもありますけれども、その件でこの決議書に対する議会軽視であるとか、そういうことの決議に反対するというのはちょっと論点がずれているのかなという気がいたしますので、補足させていただきます。  よって、この2つの点について、よって、ここに市長に対して云々という最後の段落の文章についてまさにこのとおりだというふうに思いますので、賛成といたします。 ○議長(須藤智子君) ほかにございませんか。  12番宮川 隆君議員。 ○12番(宮川 隆君) 12番宮川 隆でございます。  私は、堀議員とは少しニュアンスが違うところで、ただ、賛成の立場で討論をさせていただきます。  私がこの一連の流れにかかわらせていただいたのは、さきの9月議会の総務委員会に請願が提出されたからでございます。  請願の概念といたしましては、一般市民の方からの請願でありますので、議会として全てがのめる話ではなかったということもありまして、一部採択という形でございました。  その委員会の中でも、委員会で議論する前段として、多くの議員の意見として、法律違反になるかどうかというのは別としても、軽微なもので市長の対応というものに果たしてどこまで議会として結論づけるのかというのが大きな課題でありました。  ただ、先ほども言いましたように、多くの議員がどちらかというと鎮静化する方向に働く。市長に対しても、何が間違っていて、何を正すべきかというところで、犯罪性を云々という話は委員会の中でも一切ありませんでした。  にもかかわらず、市長の口調といいましょうか、発言が少しきつかったような印象が残っています。  先ほど黒川議員も相原議員も言われましたように、確かに委員会の中で振り回されているという表現がありましたけれども、私が総務委員長として中立な立場で見させていただいたときに、振り切っているという印象のほうが大きかったです。一部の議員が発言する。それに対して、自分たちが自分たちの信じるものを守ろうとするんであれば、守る発言をすべきだと思います。一切ありませんでした。そのことによって、委員会としての結論が片方に振り切ってしまったと、これは議会としてゆゆしき問題でありますので、私はこれは議会として、ちゃんとしたところで考えるべきだと思いますし、議会そのものが言論の府でありますので、それぞれの議員の個々の考え方をそれぞれが出し合って、その結果、議会としての結論を出すというのが本来のあるべきなのであります。そういう意味からすれば、我々のほうにも非はあるというふうに思います。ただ、ここの決議案の中で問題とすべきものは、市長が公の場所で私的な発言が目立つ。私的な場所で私的な発言をされることは、私は別にそれは個人ですので問題はないと思います。公的なところで私的な発言があったということに対して、議会、それから岩倉市という品位にそぐわないのではないか、こういう意味合いを感じまして、この問責決議案に対して、賛成の立場をとらせていただきます。以上です。 ○議長(須藤智子君) ほかによろしいですか。                    〔挙手する者なし〕 ○議長(須藤智子君) それでは、討論を終結します。  続きまして、採決に入ります。  決議案第3号「岩倉市長に対する問責決議について」賛成の議員の起立をお願いいたします。                     〔賛成者起立〕 ○議長(須藤智子君) 起立多数であります。  よって、決議案第3号は採択されました。  暫時休憩します。         午前10時55分 休憩  ―――――――――――――――――――――         午前10時56分 再開 ○議長(須藤智子君) それでは、休憩を閉じて再開いたします。  ――――――――――――――――――――― ◎日程第1 一般質問 ○議長(須藤智子君) 次に、日程に従いまして、一般質問を行います。  発言の順序は、お手元に配付してあります一般質問の通告要旨の順に従い、質問を許します。  6番鬼頭博和議員の発言を許します。  質問席から行ってください。  暫時休憩します。         午前10時56分 休憩  ―――――――――――――――――――――         午前10時57分 再開 ○議長(須藤智子君) 休憩を閉じて再開いたします。  6番鬼頭博和議員。                  〔6番鬼頭博和君 登壇〕 ○6番(鬼頭博和君) 6番鬼頭博和です。  議長のお許しをいただきましたので、12月定例会に一般質問の通告をさせていただいた順序に従って質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。  まず初めに、地域包括ケアシステムの構築に向けて、岩倉市の取り組み状況についてであります。  この質問は、昨年12月の議会でも新しい総合事業の中身について進捗状況をお聞かせいただきましたが、本年は、来年、平成29年4月より実施をされる新しい総合事業が具体的にどのように実施されるのか、また介護保険利用者にとってどんな影響があるのか、お聞きをしたいと思います。  ちょっと表が見づらいんですけれども、日本の高齢者人口は、総人口が減少する中で、高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を続けております。真ん中の赤い線の部分がちょっと見にくいんですけれども、高齢化率の上昇になります。2035年には33.4%で3人に1人というふうになります。そして、2042年以降、高齢者人口が減少に転じてまいります。その後も高齢化率は上昇を続け、2060年には39.9%に達します。表の一番右側のところが2060年のところになります。全体の人口が2042年以降、だんだん減っていくという形になっております。  このように、高齢化が進む状況は全国的な傾向であります。そして、農村部に比べ大都市では急速に高齢化が進んでいくようでございます。  そこで、岩倉市の高齢者数や高齢化率は今後どのように推移するのか、お聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長福祉事務所長(森山 稔君) 内閣府の平成28年版高齢社会白書では、我が国の65歳以上の高齢者人口は、平成27年10月1日現在では3,392万人で、高齢化率は26.7%となっております。高齢者人口は、団塊の世代が75歳以上となる平成37年、2025年には3,657万人に達すると見込まれ、その後も増加を続け、平成54年、2042年に3,878万人でピークを迎え、その後は減少すると推計されています。  また、首都圏など三大都市圏では、今後の高齢化がより顕著になるとされております。  岩倉市の高齢者数は、平成28年12月1日現在で1万1,680人であり、高齢化率は24.4%となっております。本市の今後の推移といたしましては、平成26年度に策定しました第6期岩倉市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画による推計では、65歳以上の高齢者は、平成32年には1万1,882人で、高齢化率26.5%、平成37年には1万1,675人で、高齢化率は27.5%となり、現在よりも3.1ポイント上昇していくものとされております。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  全国的な傾向と岩倉市もほぼ同じような推移を示していると思われます。  最近、私の近所などでは、高齢者の単独世帯や高齢者の夫婦のみの世帯がかなりふえていると思います。私の父も80歳になりますが、1人で暮らしております。この傾向は、高齢者人口の増加とともにますます増加していくと考えられますが、岩倉市での全世帯に対する割合はどのようになっているのか、お聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 健康福祉部長
    健康福祉部長福祉事務所長(森山 稔君) 岩倉市の全世帯に対する65歳以上の高齢単身世帯の割合といたしましては、平成27年国勢調査の結果によりますと、世帯総数が2万390世帯であり、そのうち65歳以上の高齢単身世帯は2,081世帯となっており、世帯総数に占める割合は10.2%であります。また、夫と妻がともに65歳以上の高齢者夫婦のみの世帯数は2,060世帯となっており、世帯総数に占める割合は10.1%となっています。  5年前の平成22年の国勢調査の結果では、世帯総数が1万8,963世帯で、そのうち65歳以上の高齢単身世帯数は1,382世帯となっており、世帯総数に占める割合は7.3%であります。また、夫と妻がともに65歳以上の高齢者夫婦のみの世帯数は1,651世帯で、世帯総数に占める割合は8.7%でありました。  5年前と比較しますと、高齢単身世帯が699世帯、高齢者夫婦のみの世帯が409世帯ふえている状況となっております。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) 単独世帯と夫婦のみの世帯を合わせると約20%近くになっていることがわかりました。高齢化率の上昇や核家族化などといった近年の情勢から、単身の高齢者、高齢者夫婦世帯が増加していますが、岩倉市では地域での見守り体制への取り組みはどのようになっているのか、まずお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長福祉事務所長(森山 稔君) 岩倉市の高齢者への見守り体制といたしましては、ひとり暮らしの認定を受けてみえる方等は、民生委員などによる見守りを実施しています。また、緊急通報システムや給食サービスを利用した安否確認も実施をしております。そのほか、地域を分けて地域包括支援センター、民生委員、市などの関係者で小地域ケアネットワーク会議を開催し、個別の見守りについての情報交換も行っています。  一方、新聞店、金融機関、郵便局とも高齢者地域見守りの協定を締結し、協力を呼びかけるなどさまざまな形態での見守り体制に努めている状況でございます。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) ありがとうございます。  いろいろな形での見守り体制ができていることを確認できました。しかしながら、まだまだ不十分な部分がございます。団塊の世代が75歳を迎える2025年の高齢者社会を踏まえると、高齢者ケアニーズの増大、単独世帯や認知症を有する者の増大が予想されます。介護保険サービス、医療保健サービスのみならず、見守りなどさまざまな生活支援や住居の保障、低所得者への支援など多様な支援が切れ目なく提供されることが必要とされます。  そこで、地域において、包括的、継続的につないでいく仕組み、地域包括ケアシステムの構築が今重要視をされているわけでございます。  今後の中心課題として、健康寿命を延ばす予防と病気になっても自宅でケアができる在宅医療が大事になってくると考えます。今、表のほうを映しましたけれども、在宅医療を受けている人数の推移でございます。2011年度ぐらいから急激に増加をしている訪問診療、それから往診、往診はそんなに変わっていないんですけれども、訪問診療の数が急激にふえていることが見てとれます。  そこで、岩倉市での在宅医療の利用者数や訪問診療を行っている診療所の状況はどの程度把握されているのか、また在宅医療のニーズはどうなっているのか、お聞かせをください。 ○議長(須藤智子君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長福祉事務所長(森山 稔君) 在宅医療の利用数といたしましては、平成27年4月に岩倉市医師会が開設しました在宅医療サポートセンターが市内の診療所にアンケート調査をした結果では、平成27年7月から平成28年6月までの1年間で訪問診療を行った市内の診療所は7医療機関であり、在宅患者数の合計は178人という状況です。また、在宅で医師がみとりを行ったケースも23件あるということです。  なお、介護保険サービスの訪問看護の利用件数では、平成26年10月から平成27年9月までの1年間が931件で、月平均が78件、平成27年10月から平成28年9月までの1年間では1,230件で、月平均が103件で1.3倍となっており、在宅で訪問診療や訪問看護などを利用される方はふえてきており、今後も在宅医療のニーズはふえるものと思っております。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) ありがとうございました。  岩倉市においても在宅医療の必要性が高まってきていることが大変よくわかりました。  今後は地域包括ケアの推進が強く求められる時期に入ってきていると思います。住まいの環境条件が整備され、医療、介護、予防、生活支援が切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの構築によって、高齢者になっても住みなれた地域で生活し続けることができる地域づくり、またまちづくり、人づくりを推進する必要があると考えます。  さらに、新たな介護サービスの整備も必要ではないでしょうか。地域密着型サービスの一つとして、定期巡回、随時対応訪問介護、看護サービスがあります。  ちょっと表が見にくいんですけれども、こんな形のものになります。重度者を初めとした要介護の高齢者の在宅生活を支えるため、日中、夜間を通じて訪問介護と訪問看護を一体的、またはそれぞれが密接に連携をしながら、定期巡回の訪問と随時の対応を行う、こういったサービスでございます。  次に、小規模多機能型居宅介護と訪問介護の複数のサービスを組み合わせた複合型の事業所の設置はできないでしょうか。看護と介護サービスの一体的な提供により、医療ニーズの高い要介護者への支援を図ることができます。この事業所のメリットとしては、別々に指定しサービスを提供するよりも、同一のケアマネジャーによるサービスの一元化の管理により、利用者のニーズに応じた柔軟なサービスが可能であり、事業者にとっても柔軟な人員配置が可能であるということでございます。  今回の議案でも地域密着型サービスの条例が一部改正され、利用者に対してより効果的な支援ができるようになりました。施設の設置には現状いろいろな問題もあると思いますが、今後の高齢者や要介護者の増加により、現行の医療介護の提供体制の仕組みでは、医療関係の入院、また介護施設への入所が困難な状況を岩倉市でも迎えることとなるはずです。したがって、在宅で医療・介護を受けることができるようなこのような仕組みが求められると考えます。このことに関して、岩倉市ではどのようにお考えか、お聞かせをください。 ○議長(須藤智子君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長福祉事務所長(森山 稔君) 医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が住みなれた地域で暮らし続けることができるよう、地域における医療、介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療、介護を提供することが重要であると考えております。  岩倉市では、現在、在宅医療サポートセンターが中心となり、「みとり準備とそのかかわり方」と「在宅医療と食」をテーマに在宅医療にかかわる講演会を実施したり、多職種連携の一つとして、医師や歯科医師、看護師、介護支援専門員、介護職などを対象として事例検討会が開催されたり、そのほか、パンフレットを作成し、かかりつけ医を持ちましょうといった啓発活動もされております。今後も医療、福祉、介護などの多職種連携を図り、地域包括ケアが提供できるよう、地域包括支援センターや在宅医療サポートセンターなどと一層の連携強化に努めてまいります。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) 今後の地域包括ケアシステムの構築に向け、さらに関係機関との連携強化を進め、また今ここで説明をさせていただいた事業所の設置にも積極的に取り組んでいただきたいと考えております。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  介護保険制度の改正に伴い、新しい地域支援事業が岩倉市でも来年4月から実施される予定でございます。  この質問は、昨年の定例会でも質問させていただきましたが、今回もう少し詳しい内容がお聞きできると思います。今回の改正の中心は、要支援1・2の方の介護サービスである訪問介護と通所介護が新しい事業所へ移行する点であると思います。  今、表に出してある、ちょっと字は細かいんですが、グリーンで示されている部分ですね。ここのところなんですけれども、左側が現行の状態で右側が改正後の状態になります。今ここに訪問介護、通所介護というのがあるんですが、ここの要支援の方がこちらの地域支援事業のところに移ってくる、こういった形でございます。  現在の進捗状況というのはサービスを利用している方は結構多いと思いますが、ここがちょっと変わってきますので、この影響についてどのような形になるのか、お聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長福祉事務所長(森山 稔君) 平成29年4月の総合事業開始に向け、現在サービスを提供している訪問介護と通所介護の事業所に現行どおりのサービスに合わせ、緩和した基準によるサービスを実施していただけるよう単価の設定やサービス内容を検討しており、平成29年1月下旬には、市内の事業所に対し説明会を開催する予定で準備をしているところです。  また、シルバー人材センターによる生活援助サービスや市内の介護事業所による3カ月から6カ月の短期間で実施する短期集中予防サービスを提供していただくよう調整をしており、サービスの受け皿の整備を進めております。また、総合事業開始後は、要支援1・2相当の方で、総合事業のサービスのみの利用であれば、必ずしも介護認定を受けなくても基本チェックリストでの判定により、短期間でスムーズにサービス利用につなげることができるようになります。  なお、現在、既に訪問介護や通所介護を利用している方で、引き続きサービス利用が必要な方は、現行の事業所で同様のサービスも利用することができますので、急にサービスが受けられなくなるような影響は出ないものと考えています。  今後も必要な方には必要なサービスが受けることができるように総合事業開始に向けて準備をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) ありがとうございました。  来年の総合事業に向け、いろいろな整備が行われていることがわかりました。シルバー人材センターやボランティア活動との有機的な連携を図る等、地域の人材を活用していくことも重要であると思います。60代、70代を初めとした元気な高齢者の多くが地域で社会参加できる機会をふやしていくことで、高齢者の介護予防にもつながっていくものと考えます。できる限り多くの高齢者が地域で支援を必要とする高齢者の支え手となっていくことで、よりよい地域づくりにつながっていくことと考えます。地域においてNPOやボランティア等の活動を支援し、これを総合事業と一体的かつ総合的に実施していただきたいと思います。  また、利用者への影響も今の御説明によれば余り出ないということですので、安心をいたしました。今後もしっかりと対応していただきたいと思います。  それでは、2番目の項目である北島藤島線街路開通に伴う通学路の安全面についての質問に移らせていただきます。  ことしは、通学中に児童・生徒が巻き込まれる交通事故が相次ぎました。最近の登校中の事故では、10月28日、横浜市で軽トラックが児童の列に突っ込み、小学1年の児童が死亡、6人が重軽傷を負いました。また今月2日には、千葉県八街市でトラックがやはり児童の列に突っ込み、4人が重軽傷を負う事故が発生をしております。また、高齢者によるブレーキとアクセルの踏み違いという事故も後を絶たないという現状でございます。子どもたちの安全確保は大変重大な課題であると考えます。  まず最初に、道路開通による交通量の予測について、現在わかる範囲でお聞かせをください。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 北島藤島線の跨線橋の供用開始直後の交通量の予測は実施をしておりませんが、現在工事中であります跨線橋を設計するに当たりましては、将来の交通量を1日当たり約8,500台と予測をしております。この交通量予測につきましては、国土交通省が作成しております費用便益分析マニュアルに基づく推計手法により算定をしたものでございます。具体的には5年に1度実施される全国道路・街路交通情勢調査における平成17年度の調査結果に基づき、国土交通省が25年後の平成42年の将来交通量を予測し、あわせて将来道路網の整備状況等を想定して算定をした台数となっております。  なお、参考までに平成27年度に愛知県が実施をした交通量調査において、主要地方道春日井一宮線、アピタの南側になります旭跨線橋における1日当たりの交通量は約1万台となっております。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  将来の予測として、大体8,500台ぐらいになるということですが、現在の交通量からすれば、開始直後、かなり増加することが考えられます。現在、部分的に供用開始している区域において、歩行者の交通安全上、一部危険ではないかと思われる箇所がございます。  今の写真に写してあるところなんですけれども、写真の左側のほうから生徒が歩いてきて、そしてこの曲がり角の部分、ここを曲がって手前のほうにずうっと生徒が歩いていくような状況に今はなっております。この道を左折して、こっちから車がこういうふうに来て、左折して、大山寺の駅の方面に向かう、こういった車もかなり増加するんではないかと考えられます。反対側の通路側、ごめんなさい、これ西側と書いてありますね。済みません、東側ですね。ちょうど反対側の写真、これも西側と書いてありますけれども、東側の間違いです。  曽野小学校が見えるところ、今の反対側の写真になりますけれども、ここの部分ですね。やはり道路が狭くなっていて、ここは幅が広いんですけれども、ここの部分はガードレールが何もない状態でございます。こちらのほうもガードレール等がついておりません。ということで、ここの部分に新たなガードレールの設置はできないでしょうか、当局の御見解をお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 現地確認のほうをさせていただいております。市としましても、御指摘の箇所は安全対策が必要であるというふうに認識をさせていただきましたので、供用開始までには御指摘の箇所も含めまして、またその他の箇所につきましても、再度危険箇所がないかというところを確認の上、交通安全対策を実施させていただきたいと思っております。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  ガードレールの設置が望ましいということなんですが、何らかの対策をとっていただけると思いますので、児童・生徒の安全を最優先に考えて実施していただきたいというふうに思います。  次に、曽野小学校周辺における通学路の安全確保について質問をさせていただきます。  まず曽野小学校の西側、校門付近の側溝のことでございます。  今、写真に写っている部分ですけれども、ふたが今かかっていない状態です。これ、校門のすぐ横の部分のところなんですが、ふたがかかっておりません。冬には水が入っていない状態なんですが、これは夏になると、農業用の用水ということで使われておりまして、水がたくさん入ってくる状況でございます。  低学年の児童にとっては大変危険な箇所であると考えます。ふたをしていただくことが一番いいと思うんですが、用水でもありますので、最善の対策をお願いしたいと考えます。  文部科学省は、先月の28日に各都道府県に対して、通学路の交通安全の確保の徹底についてという通知を出しました。その中に次のような一文がございます。通学路の交通安全確保について継続的な取り組みを推進すること。特に道路交通環境の変化や通学路の変更等があった場所については、必要に応じ合同点検を実施し、課題を抽出した上で必要な対策を検討すること。また、この取り組みを実施するため、推進体制が未構築の市町村においては……。  原稿がちょっと切れておりまして、この後をちょっと今持ってきていませんので、済みません。  こんな形の文書が出ております。  開通後の曽野小学校周辺における通学路の安全確保が重要だと考えますが、安全確保のほうはできているでしょうか、お聞かせをください。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 北島藤島線につきましては、本年6月に道路の一部を供用開始しまして、あわせて通学路の一部についても変更させていただいております。この変更に伴いまして、現在、小学校西側の通学路において、車道の路肩部のカラー舗装が実施をできていない部分は把握をしておりますので、今年度の交通安全施設設置事業の中で実施をさせていただきます。  また、今御発言の中にもありました側溝の件も含めてなんですが、通学路の安全確保につきましては、今後学校周辺の交通量にも変化があると思いますので、関係者の御意見を伺いながら適切な対策をとっていくよう努めさせていただきます。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) 適切な対応をとっていただけるということですので、事故を未然に防ぐためにも児童・生徒の安全確保を着実に進めていただきたいと思います。  それでは、最後の項目である放課後子ども総合プランについて質問をさせていただきます。  厚生労働省と文部科学省では、共働き家庭の小1の壁を打破するとともに、次代を担う人材を育成するため、全ての就学児童が放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験、活動を行うことができるよう、一体型を中心とした放課後児童クラブ及び放課後こども教室の計画的な整備等を進めるよう、平成26年7月31日に全国の自治体に通知をいたしました。  同プランでは、受け皿の整備を加速させるため、現在の定員数を2019年度末までに約30万人ふやすことを目標に掲げ、各自治体に対して行動計画の見直し、策定を促しております。  この項目についても昨年の9月定例会で質問をさせていただきましたが、今回は既に利用が始まった放課後児童クラブを実施している小学校の利用状況や来年度の予定、放課後子ども教室との一体的な利用について質問をさせていただきます。  今スライドに映っているのは、東小学校の放課後児童クラブの教室の模様でございます。  まず初めに、南小学校、東小学校の放課後児童クラブの定員、また通常、夏休み等の利用人数の状況はどのようか、お聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 岩倉南小学校と岩倉東小学校の放課後児童クラブの定員はどちらも60人でございます。今年度は月によってですとか曜日によって利用される子どもも違ってくるんですけれども、12月1日現在の登録数で申しますと、岩倉南小学校が48人、岩倉東小学校が24人でございます。  夏休みの期間については、夏休みだけ利用されるという方もいらっしゃいまして、今年度の実績で申し上げますと、岩倉南小学校は夏休みだけ利用したいという方が24人いましたので、その当時は合わせて71人、岩倉東小学校では夏休みのみという方が3人というふうで少なかったものですから、合計で25人、夏休みの期間はやはり通常よりふえるという状況でございます。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  それでは、4月からの小学校の教室を利用している児童、また保護者の声や現場の課題などお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 4月以降に父母の会連絡会ともお話し合いをさせていただいておりますが、その中では、児童館と比べると狭いですとか、迎えに行くときに駐車場の場所が遠いといった意見をいただいております。子どもたちは、下校時間が短縮されて遊ぶ時間がふえたというようなこと、それから夏休みのプールがすぐ参加できるようになった、移動時間が短くなったという声を聞いています。職員からは、下校の直前まで学校の先生と一緒にいますので、下校時のトラブルがなくなった。また、学校の先生との連携がしやすくなったということを聞いております。児童館での実施の場合、学校施設での実施の場合も、いずれもそれぞれの特徴があるわけですけれども、子どものため、子どもの安全を第一に今後も学校施設のメリットを生かした運営に努めていきたいというふうに考えています。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  学校施設の実施のほうがメリットがかなり大きいということでありますので、今後も利用者の立場に立った運営に努めていただきたいと思います。  それでは次の質問に移ります。  来年度、五条川小学校で放課後児童クラブの開設が予定をされておりますが、その具体的な内容についてお聞かせをください。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 冒頭にもお話ししていただきましたが、私どもも27年度に岩倉市放課後子ども総合プラン基本方針を策定いたしました。6年生までの受け入れをしていくために、小学校施設を有効に活用して、放課後児童クラブを開設していくこととしています。学校施設については、余裕教室がございました先ほどの岩倉南小学校、岩倉東小学校については、平成28年度から開設をいたしました。ほかの3小学校については、現状、余裕教室がないため、来年度はまず敷地内の整備をするということで、五条川小学校内に施設を建設する整備費を実施計画に計上させていただいています。  今の計画でございますが、校舎の東側に隣接する形で建設をしたいというふうに考えています。現在ある物置とか倉庫などについては移動して、駐車のスペースも確保する計画をしております。建物は2階建てで対象学年拡大による児童数の増加を考慮しながら、2クラブ分、定員80人を考えているところでございます。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  定員80名と一番大きな施設となるようですが、子どもたちや保護者の方々にとって使いやすく、また安心・安全な施設となるよう準備を進めていただきたいと思います。  それでは、次に放課後児童クラブと放課後子ども教室との一体的な運用について質問をさせていただきます。  現在は各小学校において、土曜日に放課後子ども教室を開催しているとお聞きしておりますが、まず現在の状況をお聞かせください。
    ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 放課後子ども教室については、行事等があるときで使用できないときもございますけれども、原則土曜日の午前中に体育館と図書室、コンピューター室を利用して開催しています。  先ほどの岩倉南小学校、岩倉東小学校については、土曜日、放課後児童クラブも実施しておりますので、そういった子どもたちも子ども教室に参加するようにしています。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  土曜日のみの開催ということでございますが、やはり平日の放課後で行ったほうが子どもたちにとっても利用しやすいのではないでしょうか。  ここで、ことし10月に視察をしてきた我孫子市のあびっ子クラブについて紹介をさせていただきます。  あびっ子クラブは、小学生を対象に学校施設を活用して、放課後や土曜日など子どもたちが安心して過ごすことができる子どもの居場所でございます。また、体験活動や見守り活動に保護者や地域の方々がかかわって、地域で子どもたちを育む、こういった仕組みを取り入れております。  私たちが視察をしてきた根戸小学校では、在校生の約65%がこのあびっ子クラブに登録をしております。低学年ではほぼ90%近くの子どもたちがこの登録をしている状況でございます。子どもたちが自分たちで遊びをつくり上げ、伸び伸びと過ごしておりました。  また、将棋、囲碁、習字、お琴、ショートテニス、パターゴルフなど、地域の方たちがサポーターとしてさまざまな活動ができるチャレンジタイムを実施しております。  これはチャレンジタイムを実施している写真でございます。この日は、地域のボランティアの高齢者の方々がお見えになっておりまして、将棋や囲碁を行っておりました。また、この教室の廊下を挟んで反対側では、放課後子どもクラブ、学童保育が行われており、自由にあびっ子クラブに参加できるような、そういった形で進めておられました。子どもたちも本当に楽しそうに過ごしている様子が印象に残っております。  ちょっと写真が見にくいんですが、これもそのほかのチャレンジタイムの写真でございます。これはホームページから拝借をさせていただきましたが、お琴とかグラウンドゴルフ、体育館でショートテニス、こういったことを行っているようでございます。  このような一体的な取り組みというものを平日も含めて岩倉市でもぜひ実施してほしいと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 先ほど申しましたような岩倉市放課後子ども総合プラン基本方針の中では、当面、放課後児童クラブと放課後子ども教室、岩倉市の場合は土曜日しか実施しておりませんけれども、緩やかな連携、一体化を模索しながら段階的に進めていくこととしています。  今、学校施設じゃない児童館で放課後児童クラブをやっている児童館からも、土曜日の放課後子ども教室に、2学期になってから2回ほどずつは参加するような、そういったことも試行的に実施をしております。平日における放課後子ども教室の開催については、スタッフの確保、学校施設等の調整が課題となってきますので、そういった問題を地域の皆様の協力も得られるような取り組みを進めながら、少しずつ解決して、できる範囲で進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(須藤智子君) 鬼頭博和議員。 ○6番(鬼頭博和君) わかりました。  夏休みなど長期の休みを利用して、段階的にこのような取り組みを進めていただければいいかなというふうに考えております。  我孫子市のように、体験活動や見守り活動に保護者や地域の方々がかかわって、地域で子どもたちを育む、こういった仕組みができるよう実施に向けて取り組んでいただくことを要望しまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(須藤智子君) これをもって、6番鬼頭博和議員の質問を終結いたします。  お諮りいたします。  ここで暫時休憩したいと思いますが、御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(須藤智子君) 御異議なしと認め、よって、休憩いたします。         午前11時45分 休憩  ―――――――――――――――――――――         午後1時10分 再開 ○議長(須藤智子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  引き続き13番黒川 武議員の発言を許します。  質問席から行ってください。  黒川議員。                  〔13番黒川 武君 登壇〕 ○13番(黒川 武君) 13番黒川 武でございます。  議長のお許しをいただきましたので、12月定例会における一般質問を通告の順序に従いまして行わせていただきます。  今回は、い~わくんとまち・ひと・しごと創生総合戦略について質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず最初にい~わくんについてであります。  (1)これまでの活動をどう考えるのかであります。  ①なぜゆるキャラグランプリ2016にエントリーしなかったのかについてお聞きをいたします。全国各地の御当地キャラクターが日本一を決める第7回となる「ゆるキャラグランプリ2016」が11月5日、6日に愛媛県松山市で開催され、投票の結果、高知県須崎市の「しんじょう君」が1位に選ばれました。中部地方では、四日市の「こにゅうどうくん」が13位、知立市の「ちりゅっぴ」が21位の成績であったとのことです。ゆるキャラグランプリ2016には、なぜかい~わくんはエントリーしておりません。10月20日付中日新聞によると、西尾張の自治体からは、昨年出場した10市町のうち、岩倉市を含む4市町が出場を取りやめたとのことであります。記事によると、稲沢市商工観光課の担当者は、順位が上がらず、逆にイメージ低下につながりかねないと話しており、岩倉市の商工農政課の担当者も名刺配りなどの対策をしないと悪い順位になってしまうとのことであります。  さらに記事によると、ある関係者は、企業や団体などを職員が訪れて投票を依頼しているとして、組織的に力を入れ、得票数が非常に多くなっていると述べています。ことしのエントリー数は昨年より300体以上減少している点について、大阪府立大の荒木長照教授から、純粋な人気投票というより、悪く言えば組織票をいかに集めるか。集める情熱が続かない場合や人口の少ない自治体からは若干飽きられたのではと、エントリー数の減少の推測を紹介し、くまモンの被災者応援や募金活動などから、キャラクターの社会的役割の一端をのぞかせたこと、御当地のシンボルとして理解と共感を得るような活動が一番重要と、そのあり方について記事は指摘しているところでございます。  本年7月に行われた東海三県の御当地キャラクターJIMOキャラ総選挙では、い~わくんは出場しており、選挙結果は43のエントリーのうち9位でありました。全国のゆるキャラグランプリには、い~わくんは2012年の第3回では865体中95位、2013年の第4回は1,580体中84位、2014年の第5回は1,699体中74位、昨年の第6回は1,727体中90位と健闘していると思いますが、なぜ今回はエントリーしなかったのか、その理由をお聞きします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんは、市制40周年に公募によって誕生して以来、岩倉市のPR大使として観光まちづくりを進める中で、い~わくんキャラバン隊として市内外へ出かけるなど、市のさまざまな魅力発信に努めてまいりました。  その中で、ゆるキャラグランプリにおきましても、本市では平成24年度からエントリーをし、精力的に選挙活動して、上位に入賞をしてきたところでございます。ゆるキャラブームによりまして、企業キャラクターを含め、年々エントリーするキャラ数もふえてきたことから、高順位の成績を残すための活動が過熱をしてきております。い~わくんは、誕生から5年が経過をしまして、岩倉市の知名度アップや関心を持ってもらうきっかけとして一定の目的を達成したと考え、今年度はエントリーをしなかったものでございます。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) ゆるキャラグランプリ2016へのエントリー数は1,421体で、昨年より300体減少したことは、過熱ぎみとなっているイベントに対し、自治体が全国区の戦いに税金をつぎ込んでエントリーすることに合理性があるのかを立ちどまって考え始めたからと思います。その意味では賢明な方策であると思います。  第7次実施計画によると、JIMOキャラ総選挙への参加登録料2万2,000円が計上されておりますが、今後、ゆるキャラグランプリやJIMOキャラ総選挙への参加についてどのようにお考えでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 先日行われました市制45周年の記念式典の中で、シティプロモーションの新たなブランドロゴやシンボルメッセージを発表させていただいたところでございます。  今後は、シティプロモーションを推進していく中で、い~わくんをどう生かしていくかについて検討をしていきたいと考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 次に、②岩倉市PR大使としてどのような活動を行ってきたのかについてお聞きします。  い~わくんは、平成23年12月1日の岩倉市制40周年記念式典で誕生しました。片岡市長から岩倉市PR大使として委嘱状が渡されました。本年は市制45周年で、ちょうど5年が経過したところですので、これまでの活動を振り返り、これからのあり方を考えるいい機会ではないかと思います。  そこで、この5年間、岩倉市PR大使としてどのような活動を行ってきたのか、お聞きします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんは、い~わくんキャラバン隊を通じまして、これまで市の行事や各地域で行われるお祭りやイベントなどに幅広く参加をし、積極的に市民との触れ合いの場を設けてまいりました。また、市外でのイベントでは、来場者との触れ合いに加え、ステージでの踊りやクイズなどを交えて、市のPRを意識しながら活動を行ってまいりました。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) この5年間の活動を簡単に言えばそのような活動であったかと思いますが、では、い~わくんの活動をどう評価するのかについてであります。  い~わくんのブログを見ると、い~わくんキャラバン隊としてさまざまな活動をしております。商工農政課のスタッフや業務委託しているNPO法人岩倉観光振興会のスタッフの頑張りが活動を支えていると思います。しかし、5年間、ほぼ同じような活動であることもブログを見ればわかります。い~わくんを有名にしたいのか、岩倉市の認知度を向上させ、岩倉市への集客効果を高めたり、地域の活性化に役立てたりするために活動しているのか、手段と目的が曖昧になっているような気がいたします。  そこで、今までの活動をどう評価するのか、問題や課題はあるのかについてお聞きします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんは、平成23年度に誕生して以降、さまざまな行事に参加するだけではなく、平成24年5月からフェイスブック、同じく25年9月からツイッターを始め、これまで一日も欠かすことなく更新を続けてきたこともあり、現在のように市内外から多くの方に愛されるキャラクターに育ってきたと感じております。  さまざまな手段を活用し、い~わくんの認知度を上げることで、岩倉市への関心の高まりにつながっているものと考えておりますので、これまでの活動で一定の成果は上がってきているというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) ④マスコットキャラクターの使用についてであります。  マスコットキャラクターとして、い~わくんは各方面で使用されているようであります。  これは、市内のお菓子をつくって販売しているお店屋さんの包装に使用されているものでありまして、い~わくんサブレということで、皆さんもよくごらんになられたかと思うんですが、大変上手にい~わくんが使われており、よく包装にマッチしているなと、そんな感じがいたしております。  全国的に圧倒的な知名度のあるくまモンは、ストラップや縫いぐるみ、キャラクターグッズ、伝統工芸品、食品パッケージ、野菜につけるシールなど、今や8,000種類を超す商品に使われ、使用料は原則無料とのことで、今なお利用申請がふえ続けているとのことであります。データは平成24年と少し古いですが、くまモン関連商品の売り上げは、熊本県が把握しているだけで239億円とのことであります。無料で使用許諾していることも拍車をかけているのでしょうか。  そこで、い~わくんのマスコットキャラクターとしての使用許可についてお聞きします。  岩倉市マスコットキャラクターの使用に関する要綱に基づき、第4条使用許可申請、第5条使用の許可、第6条の使用の不許可という手続があります。使用料は無料であります。では、今までの使用の申請の件数、使用の許可件数、また使用の不許可の件数、使用許可の取り消し等の件数、使用の許可の市内と市外の件数、そして主にどのような業種からの許可申請があったのかについてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 今までの使用状況でございますが、申請件数は183件、うち許可件数は183件ですので、不許可の件数はございません。また、使用許可の取り消し等の件数についてもありません。使用許可の市内と市外の内訳でございますが、市内が126件、市外が57件となっております。業種については、許可証に記載を求めておりませんので把握はできませんが、品目としましては、チラシや看板など広告媒体での使用が45件と一番多く、次にホームページへの掲載やLINEスタンプなどデザインとして使用する場合や、バッジ類の商品、ポロシャツやパーカーなど、衣類の作成などとなっております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) い~わくんのデザインを使用した商品などのサンプルの提出や使用状況の報告を求めておりますでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) デザイン申請の際に使用方法やサンプルなどをいただいておりますが、使用状況の報告については特に求めておりません。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) インターネットでいろいろ調べていますと、い~わくんのデザインを使用した商品がありました。  これがその一つであります。デザインは、要綱のデザインを使用しており、岩倉市の認定番号や岩倉市マスコットキャラクター「い~わくん」の表示もあります。ただ、この商品は、園芸用の虫取りシートでありまして、表面にい~わくんの図柄、裏面が粘着面となっております。この商品を取り寄せて試しに使用したところ、虫がたくさんくっついておりましたので、一定効果はあると思います。この会社の売り出し文句は、愛知県岩倉市の御当地キャラ「い~わくん」でおしゃれな庭に大変身とあります。この会社は、い~わくん以外にも「うながっぱ」「出世大名家康君」「いちみん」などを同様に使用しており、商売上手だなと感心もしますが、審査の段階で、い~わくんのイメージと合うものかどうかを審査するのかどうか。第6条の5つの不許可項目に該当しなければ許可することになるのか、審査はどのようにしているのかについてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんのデザインにつきましては、さまざまな機会に多くの人の目に触れることでPR効果があると考えておりますので、法令や公序良俗、政治思想や宗教など、不許可の項目に該当しなければ許可をしております。また、許可の審査につきましては、事前に使用に関する相談を受ける中で、い~わくんのイメージに合うかどうかの適否は判断をさせていただいております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) い~わくんのデザイン使用で多くの人の目に触れるというPR効果があるということですが、それでは、使用料を有料としてはどうかであります。  先ほども述べましたが、くまモンは、損して得をとれという熊本県の戦略で、使用料は原則無料であります。通常キャラクターを商用として用いる際には、イラストやロゴなどの商標を使うために利用料を払うものと思います。例えば滋賀県彦根市の「ひこにゃん」の場合、売り上げの3%を利用料として支払う必要があり、愛媛県今治市の「バリイさん」も商品化すれば、1アイテムごとに契約料を支払うことになっているそうであります。  そこでお聞きします。  い~わくんは、商標登録をしているのか。商標として使用する市外の会社や事業所に限って使用料を有料とするお考えはあるのかにつきましてお聞きします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんの商標登録につきましては、他市町のキャラクターの登録状況や費用面など総合的に判断した結果、現在、商標登録はしておりません。また、使用料の有料化につきましては、今後もい~わくんの認知向上のため、積極的な活用を優先していきたいと考えていることから、現時点では考えておりません。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) い~わくんの認知向上を優先したいという答弁でありますが、積極的な活用を進めるためにもデザインが重要であります。  い~わくんのデザインについて、要綱第2条で定めるデザインは1種類だけです。今やい~わくんは、いろいろなポーズのデザインがありますので、使用する際のデザインの種類をふやすとか、デザインそのものをフリーにするとかして、い~わくんの持ち味が発揮できるようにしてはどうかと思いますが、お考えはどうでしょうか。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんのデザインは当初1ポーズでございましたが、現在はホームページ上で基本的な形を含む9種類のポーズを開示し、御利用をいただいております。その中で、例えばい~わくんの持っている旗の「岩倉市」の文字を「岩倉焼きそば」に変えるなど、それぞれのポーズを変化させる場合や営利目的によるデザイン使用の場合に使用許可申請をいただいております。今後も皆さんに親しんでいただけるデザインをふやしていけるよう検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 今まではこれまでのい~わくんについてお聞きしましたが、次は(2)これからのい~わくんに期待したいことについてであります。  ①ファンクラブを設立してはどうかについてであります。  い~わくんは、子どもたちに圧倒的な人気があります。子どもを引きつける魅力があるのでしょうし、呼ばれればどこにでも出かけるという地元を置き去りにしない地域に密着した行動をしているからでしょう。子どもを引きつけるということは、若いパパやママも取り込めます。い~わくんクラブというファンクラブを設立し、ファンとの交流会、市外から来るファンへのおもてなし、そして、い~わくんのファンから岩倉市のファンになってもらってはどうでしょうか。ファンクラブ設立についてのお考えをお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんは、子どもたちを初め、老若男女問わず多くの方に愛されているのではないかと感じております。引き続きい~わくんを通じて岩倉市のPRを行い、ファンをつくっていけるよう努めることで、そういった方々の中からファンクラブのような形のものが立ち上がることを期待しております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。
    ○13番(黒川 武君) 期待しておりますと言われても、この種のものは、仕掛けがないとなかなか難しいのではないかなとも思います。  ②い~わくんの日を制定してはどうかであります。  い~わくんの誕生日は5月5日のこどもの日であります。この日をい~わくんの日として制定し、大イベントを行ってはどうでしょうか。参加者はい~わくんのデザインの服を着てお祝いをしてはどうかと思いますが、お考えをお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんの誕生日であります5月5日をい~わくんの日と制定をし、イベントを行うことをこれまでも検討してまいりましたが、5月5日はこどもの日でゴールデンウイークの中であることから、実現には至っておりませんでした。今後、シティプロモーション事業の中でい~わくんをどのように活用していくかも含めまして検討させていただきたいと考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) ぜひ御検討いただき、実現していただきますよう要望をさせていただきます。  次に③い~わくんに稼いでもらってはどうかであります。  先ほど使用料の有料化についてお聞きしたところですが、5歳児のい~わくんを酷使するつもりはありませんが、一定の知名度があるので、い~わくんに稼いでもらってはどうかと思います。例えばい~わくんは、他のマスコットキャラクターとの交流もあるようですので、くまモン、ひこにゃん、ふなっしーなど有名なキャラクターのグッズをプロデュースして、イベント会場などで販売してはどうでしょうか。全国的な有名なゆるキャラのグッズが岩倉でも購入できるとなれば、岩倉の知名度の向上し、集客効果もあるのではないかと思います。イベント会場や市内の店舗、あるいは空き店舗を活用して、有名なゆるキャラのグッズを販売してはどうでしょうか、お考えをお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) い~わくんのグッズを購入できる場所としましては、市役所1階にある観光情報ステーションのほか、東町にある1店舗、それから名古屋市新栄にあるCBC会館1階のラヴァースショップにおいて店頭販売をしているほか、軽トラ市や岩倉桜まつり、岩倉市民ふれ愛まつりなどのイベントのときにおきましても出張販売を行っております。  くまモンやひこにゃんなどの商品も一緒に販売することになれば集客につながるのではないかと思いますが、過去にも検討をした中で、仕入れに係る費用や売れ残った場合の在庫処理などをどうするかなど、観光振興会に資金が潤沢にあるわけではございませんので、困難であると判断をしております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 次に④これからのい~わくんについてどのような戦略を用い、岩倉市の認知度を高めていくのかについてであります。  5年目を節目として、これからのい~わくんが岩倉市PR大使としてどのようなことを展開し、シティプロモーション事業とも連携しますが、岩倉市の認知度を高めていくのか、その戦略についてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) これまで積み上げてきました活動の成果として、い~わくんは市民の皆さんに親しんでもらえるようになりましたので、引き続き岩倉市のPR大使として市内外のイベントに積極的に参加をしていきますし、新たに始めましたシティプロモーションの中でい~わくんを活用した取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 片岡市長にお聞きいたします。  い~わくんの産みの親、育ての親として、この5年間のい~わくんの活躍をどのように評価するのか。また、これからのい~わくんに何を期待するのかについてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) い~わくんは、公募いたしまして誕生したわけであります。最初にデザインを募集いたしまして、何百と来たわけであります。その中で、岩倉の方で、そしてデザイナーをやっていたような方が子育てのために仕事はおやめになったんですけれども、その技術があるということで応募された中で、これだというふうに思いました。それは、岩倉をよく知っているということで、こいのぼり、五条川、桜、この要素が3つ入っていたということで、デザインは簡単に決まりました。  その後、また今度は名前の公募ということになりました。名前はいろいろ出てきましたけど、選考委員会の中でいろいろ議論がありまして、実は鯉太郎とか、そういう日本語的な名前になりかけたんですね。私がその議論の中で、名字が要るとかいう話になりまして、五条川鯉太郎とかいう案も出てきたんです。これはちょっと皆さんに呼ばれにくいんじゃないかなということで、い~わくんというのを推しましたんですけど、私の味方は1人しかいなくて、最後の最後、ちょうど須藤議長が選考委員になっていましたけど、これだけ市長が言うんだからい~わくんにしようということになりまして、それで決まったんですね。  名前の呼び方も子どもさんにわかりやすいというのもありましたし、またいい輪をつくろうという意味も含めて選んだものであります。  この近くのいろんな他市のイベントなんかに行ってもい~わくんはよく知られていまして、市長、岩倉のマスコットはかわいいねというようなことも聞いておるわけであります。  5年間たちまして、特に子どもたちには人気になってきたんではないかなというふうに思います。そういう意味では、一定の成果は上げてきたというふうに思います。  これからに期待するということでございますけど、この12月1日に市制45周年記念式典において、シティプロモーションにおける岩倉のシンボルメッセージである「いわくらしやすい」をデザインしましたブランドロゴを発表いたしました。今後は、このシティプロモーションのブランドロゴと、そしてい~わくんと一体になりながら、ぜひPR大使として活躍しながら、岩倉の魅力をい~わくんを使って発信していきたいというふうに思っております。  ぜひ議員の皆さんも協力していただいて、バッジなんかもつけていただいて、このロゴとメッセージを普及させていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) ありがとうございました。  い~わくんは、誰からも愛されるキャラクターですので、その持ち味を十分生かせるよう期待をしているところでございます。  次のテーマに入ります。  まと・ひと・しごと創生総合戦略についてお聞きします。  まち・ひと・しごと創生総合戦略は、今後加速度的に進むと予測される人口減少と急激に進行する少子・高齢化という社会情勢に的確に対応し、人口の減少に歯どめをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で済みよい環境を確保して、将来にわたって活力のある日本社会を維持していくため、まち・ひと・しごと創生法が平成26年11月に公布、施行されました。  市の総合戦略は、まち・ひと・しごと創生法第10条に基づき、国や愛知県の総合戦略を勘案しつつ、岩倉市の実情を踏まえて平成28年3月に策定されました。計画期間は、平成27年度から31年度までの5カ年となっております。  以上申し上げたことは、総合戦略に記載されていることであります。  ここで感じたことを私見として述べさせていただきます。  国は相変わらず中央と地方という捉え方の中で、地方を一くくりにし、国主導で地方創生を進めておりますが、大切なことは、地域の自治体や住民が地域の課題を自分のこととして受けとめ、地域自治体や住民が主導しているという地域創生の視点を持って取り組むことではなかろうかと考えます。  今回の一般質問では、推進体制や進行管理体制の進捗状況についてお聞きし、総合戦略の重要な事業について推進する立場から、若干の意見や提案をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  (1)推進体制及び進行管理体制についてであります。  推進体制はどうであるのかについてお聞きします。  本年3月に策定されました岩倉市まち・ひと・しごと創生総合戦略によると、その第2章総合戦略の推進及び進行管理体制の記述があります。  推進については、総合戦略を推進するため、関係各課相互の緊密な連携を図りつつ、総合戦略で位置づけた各施策、事業を効果的に推進しますとあります。これだけでは、庁内における推進体制がどうであるのか、兼務辞令を発令されたまちづくり政策推進担当がどのような役割を果たしているのかわかりませんので、どのような体制で推進しているのか、まちづくり政策推進担当の役割は何か、各施策、事業の進捗状況はどうであるのかについてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進体制としての庁内組織としては設置をしておりませんけれども、秘書企画課が中心となって、関係課と連携を図りながら取り組みを進めているところでございます。  また、総合戦略で位置づけております施策事業の中には、庁内のプロジェクトチームであるまちづくり政策推進会議で議論をしているものであることから、会議の事務局であります秘書企画課において緊密な連携を図りながら推進しているところであります。  このまちづくり政策推進担当の役割につきましては、広報、企業誘致、シティプロモーション、住宅施策の4分野のそれぞれの担当業務について、課、部を超えて横断的、総合的に本市のまちづくり施策を進めることであります。  総合戦略は、平成28年度を実質的な初年度と捉えており、28年度の新規事業として中小企業、小規模事業者活性化行動計画の策定、地域産業活性化支援事業におけるビジネスサポートセンター事業、岩倉ものづくり「FOCUS」の作成、若い世代をターゲットにしたシティプロモーション戦略の策定、ホームページのリニューアルなどを進めております。  また、先日開催しました市制45周年記念式典では、本市のシンボルメッセージとブランドロゴ、ホームページのリニューアルの発表を行い、リニューアルしたホームページを活用しながら、「“いわくらしやすい”109の理由」を市民と一緒に探していくプロジェクトを始めたところであります。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 次に②進行管理体制はどうであるのかについてお聞きします。  総合戦略の第2章では、評価、検証に当たっては幅広い視点から多角的に行うため、検証組織を設置し、意見をいただきながら評価、検証を行うものとしますとあり、PDCAの図式では、(仮称)岩倉市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会がPDCAのC、効果を検証するチェックのところで状況報告を受け、意見を出すという仕組みとなっております。総合戦略の報告書では仮称がついておりますが、この組織は設置されているのでしょうか。また、設置されているならば、総合戦略推進委員会の構成はどのようなメンバーでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 総合戦略の検証組織ということでは、平成28年7月に岩倉市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会設置要綱を制定しております。委員は、総合戦略策定時の検討組織であります岩倉市人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生総合戦略検討委員会のメンバーを中心に、識見を有する方、子育てにかかわる機関、または団体の代表者、子育て支援活動にかかわる方、商工業団体の代表者、市内金融機関の代表者で構成をされております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) では、総合戦略推進委員会の進捗状況はどうでしょうか。動き出しているならば、状況報告に対し具体的な意見はあったのでしょうか、進捗状況についてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 推進委員会につきましては、本年10月に第1回の会議を開催しましたが、27年度末に策定した計画の進捗について御意見をいただく場であり、先ほど申しましたが、実質的には本計画は28年度がスタートとなっていることから、具体的に施策事業の進捗状況を報告できる段階ではございませんでした。  このため、主に平成28年度の新規事業の説明と次回以降の会議の進め方について御意見をいただいたところであります。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 総合戦略の本格実施がまだこれからということなので、検証をする組織の活動もそれに連動するということでしょうか。  次に(2)総合戦略の推進のためにであります。  ①なぜ少子・高齢化や人口減少などの問題があるのか、どのように考え対応するのかという理念、考え方についてお聞きいたします。  平成27年度から5カ年の計画である総合戦略は、既に1年と9カ月が過ぎようとしております。これまでは施策の実践に向けての助走というか、土台づくりであったかと思います。29年度以降の本格的な施策の実施が市民の共感を呼ぶのか、真価が問われることとなります。  ここでそもそも論になりますが、今の日本が抱える全国的な問題である少子・高齢化、人口減少、地域経済の疲弊、若者の晩婚化、晩産化、合計特殊出生率の低下、格差の拡大などがなぜ起きているのか、どのように対応していくのかについて考えたいと思います。  11月6日付の朝日新聞の特集として、「18歳は歩く」という記事がありました。この中に1990年代から今日までの大卒者が正社員として採用される割合が載せてあり、1990年代前半、バブルが崩壊し、就職氷河期が始まったとされる時期ですが、男性は90.5%、女性では78.9%が正社員として採用されていました。その後、リーマンショックなどで日本経済は低迷し、2000年代後半の正社員採用割合は、男性81.1%、女性78.3%、それからさらに低下し、2010年代前半では10ポイント近く低下し、男性71.8%、女性70.2%の正社員採用割合となっております。真面目に働き、幸せな家庭を持ちたいと願う若者にとっては不幸というか、生きづらい世の中になったなと思います。  10代の若者は将来を描きにくい時代です。大学全入時代と言われても、学費の負担と大卒の肩書をてんびんにかけ、進学を諦める生徒も少なくないと記事にあります。このことから言えることは、社会構造の変化が起きていること、その背景には、人々の価値観の変化があるのではないでしょうか。例えば非正規雇用が問題となっておりますが、非正規雇用そのものが悪いわけではありません。フルタイムで働けない方もいるのです。働き方に多様性があってもいいと思います。問題なのは、同一労働・同一賃金でないことに格差拡大の問題があります。  私がここで申し上げたいことは、人々の価値観が変化していることに行政がどう対応できるのかであります。  戦前戦中は一定の価値観を押しつける行政でありました。戦後は、その反省に立って、個人の価値観に立ち入らない行政であります。よく行政の判断基準や指標で用いられる標準という考え方の行政であります。価値観の変化を考えずに、標準に合わせた行政のままでいいのでしょうか。現在起きている諸問題を打開できるのでしょうか。個人の価値観に介入しろと言っているのではありません。人々の価値観の変化に気づき、よりよい行政を進めていただきたいとの思いから、社会構造の変化と人々の価値観の変化の関係について述べたものであります。答えづらい質問ではありますが、社会構造の変化と人々の価値観の変化、行政の対応について見解があればお聞きしたいと思います。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) まずは、社会構造の変化ということで、少子化、人口減少の要因としてということでお答えをさせていただきます。  こうした少子化、人口減少として主に考えられますのは、生活水準の構造に伴う価値観の多様化や女性の社会進出などによる未婚化、晩婚化や晩産化、また子育てに係るコストが増加したことなどにより、多くの子どもを持つ御家庭が減ったということ、核家族化や女性の働き方の変化等により、子育てをする環境が変化してきていることなどが上げられます。  また、少子化に加え、医療の発達や生活水準の向上による長寿命化により、人口構成における高齢者の割合がふえたということから、急激な少子・高齢化が進んだと考えられております。  こうした中で、先ほど御質問にもございましたように、行政の判断評価や指標は標準であり、標準でこうした諸問題を打開できるかといった御指摘でございますけれども、まず地方自治体につきましては、最少の経費で最大の効果を上げることを使命としており、住民ニーズに対してより効率的に施策・事業を実施していくに当たっては、標準、あるいはメジャーな部分をターゲットとしていくことも必要ではあるというふうに考えております。  しかしながら、マイナーな部分をターゲットとすることで社会全体に効果を及ぼすこともありますし、これからは、地方自治体の中でも差別化を図っていくためには、特にそうしたことも意識していなければならないと考えております。  そのためには、先ほども述べました社会構造の変化や価値観の変化に広くアンテナを張り、限られた予算の中でより幅広い課題に柔軟に対応していく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) これから社会構造がどう変化していくのか、変化にどう対応するのか、柔軟な思考が大切ではないかと思います。  続いて、重要な施策について、その取り組みの状況や考え方をお聞きしたいと思います。  ②移住・定住の促進についてであります。  第7次実施計画によると、三世代同居・近居等支援事業や若者定住促進事業があります。近年は、市内全域で戸建て住宅の建設が好調で、毎週のように住宅販売のチラシが入っております。定年を迎えた方や年配の方が住宅を取得するというイメージがありましたが、昨今は若い方の住宅取得が目立ち、大いに歓迎すべきものと思います。  また、介護等や子育ての問題を親や子どもたちが別々に考えるのではなく、家族として一緒の問題として捉え、お互いが助け合うために同居や近居を始める世帯もあり、住宅メーカーもそこのところを意識して、2世帯分譲住宅を販売するケースもあります。  そこで、近年の住宅建築の推移と今後の傾向をお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 直近5カ年の住宅建築の推移としましては、固定資産の家屋評価をもとにした住宅建築の推移ということでお答えをさせていただきます。  平成23年度の住宅建築数は179棟、24年度は194棟、25年度は273棟、26年度は244棟、27年度は234棟となっております。直近3カ年は230棟を超える高い水準で推移していると言えます。要因としましては、近年、住宅ローンの金利が低水準になっていること、平成26年1月から、住宅取得資金贈与の特例による非課税限度額が増額されたこと、26年4月からの8%への消費税率引き上げへの駆け込み需要、25年に市街化調整区域における規制緩和を行ったことなどが考えられます。  今後の傾向としましては、なかなか先が見通しづらい状況でもございますので、現在のところ、年間200棟程度で推移をしていくことを基本として考えております。  一方、平成30年度の消費税率10%への引き上げ、34年度に生産緑地の指定から30年が経過することなどにより、特別な需要が見込まれることが想定をされますけれども、具体的な数字については、やはり予測が難しい状況であるというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 経済環境の変動など予測は難しいのはそのとおりでありますが、答弁にありましたように、6年後には市街化区域内の生産緑地の指定が解除されると宅地化されるべき土地が多く出てまいりますので、それへの対応もいずれ考えなければならないと思います。  若者定住促進事業は、市内外在住の40歳以下の夫婦が新築、または取得する場合に、その費用の一部を補助する事業であります。新築で10万円、中古で20万円と第7次実施計画にありますが、なぜ補助額が違うのでしょうか。また、補助額そのものが既に実施している自治体と比べ、例えば香川県東かがわ市では、新築住宅や建て売り住宅を市内業者と契約した場合は、住宅取得費の5%で上限額は100万円、市外業者と契約した場合は5%で上限額90万円、中古住宅の場合は、住宅取得費の5%で上限額50万円の住宅取得補助金であります。  石川県かほく市では、45歳未満の方が住宅を新築したり購入したりした場合、最大100万円の奨励金です。これほど高額でなくても、兵庫県相生市では、転入者を対象に住宅を新築、または購入した世帯に奨励金30万円と18歳未満の子どもがいる場合、子ども1人につき5万円を加算し、限度額50万円との事例があります。  新規事業として29年度予算に計上されると思いますが、インパクトに欠ける事業内容との印象を否めません。10件の数量としたのは、年間世帯10世帯の転入を見込むという人口の将来展望が根拠と思われますが、市内の横移動もありますし、そのあたりを換算して件数をふやしてもいいのではないかとも思いますが、補助額の単価の算定の根拠も含めてどうなのか、お聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 総合戦略の推進のための住宅施策としましては、三世代同居と近居に対しての補助事業に加えて、御質問にありました子育て世代の移住・定住促進策として、この若者定住促進事業を実施計画に計上しているところでございます。  新築の10万円の積算につきましては、新築の分譲住宅を取得した際の平均的な固定資産税額を参考としております。新築、中古住宅の積算件数につきましては、御質問のとおり、それぞれ10件で計20件としておりますが、御指摘のとおり、予算上不足する可能性もあると考えておりますので、今後検討をさせていただくことも必要かと考えております。新築より中古住宅の場合の補助金額が高い理由につきましては、空き家対策としての役割を持たせているためでもあります。平成27年度に実施をしました空き家調査検討業務では、新築住宅の低価格化が進んでおり、所有者の中古住宅の販売希望価格と購入を検討する方の取得希望価格にギャップがあるといった課題も明らかになりました。この課題に対応し、中古住宅の流通の活性化も目的として、新築よりも中古住宅の取得の際に金額が高くなるように設定したものであります。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 空き家の中古住宅対策に厚みを持たせたということでありますが、総合戦略の施策である子育て応援認定制度の創設や子育て応援賃貸住宅支援制度は事業化しないのでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 御質問の子育て応援住宅認定制度、子育て応援賃貸住宅支援制度につきましては、実施計画には計上されておりませんが、現在、4カ月児、1歳6カ月児、3歳児健康診査の受診者の保護者に対してアンケート調査を実施するなどし、具体的な認定基準について検討を進めているところでありますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 今後子育て応援賃貸住宅支援制度を制度設計するに当たり意見を述べたいと思います。  市内のアパートや共同住宅は老朽化が目立っており、建てかえを考えるオーナーが出てくると思います。また、岩倉の交通の至便性から、共同住宅新築も好調のようでありますので、子どもがたくさんいる方、いわゆる多子世帯向けの共同住宅が必要と思います。これまでは2DKや3DKの共同住宅が標準であったかと思いますが、少子化対策として政策的に子どもの多い世帯を応援するために4DKや4LDKのタイプの部屋の共同住宅を促す上で促進策を考えていただきたいと思いますが、どうお考えでしょうか、お聞きします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 子育て応援賃貸住宅支援制度につきましては、基本的には制度設計上、基準を満たした場合に支援が受けられる仕組みを考えております。  先ほど申し上げましたアンケート調査に加え、賃貸の共同住宅建設にかかわっていらっしゃる不動産事業者との意見交換会を実施し、これまで面積の大きい家族向けの賃貸住宅は建てられなかった要因等を踏まえて、実効性のある制度設計を行っていきたいと考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 次に③シティプロモーション戦略の推進についてであります。  本年9月の全員協議会において、シティプロモーション事業のイメージ調査の結果概要、そこから導き出された示唆、ワークショップの結果概要とそのポイントと今後のステップという中間報告がありました。その時点から現在まで事業も進んでいると思われますのでお聞かせいただきたいと思いますが、まず最初にそもそも論から入りたいと思います、そもそもシティプロモーションとは何でしょうか、その定義をお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) シティプロモーションでございますが、地域を持続的に発展させるために、住んでいる地域の魅力を発掘、再発見し、それらの魅力や資源を地域内部で活用可能としていくことであり、そこに住む地域住民の愛着度の形成と地域の売り込みや自治体の認知度の向上を図ることであると考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) シティプロモーションとは、簡単に言えば自治体の営業活動とも言えます。したがって、シティプロモーションは手段にすぎません。シティプロモーションを手段として、何を目指すのかという目的の設定により実施内容が決まってくると思います。  それでは、シティプロモーションが目指す目的は何でしょうか、お聞きします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 岩倉の地域の魅力や資源をみんなで再発見することで、岩倉市に住むことへの誇りや愛着の醸成につなげます。また、市外に住む人たちには、岩倉市の魅力などを発信していくことで市の認知度を高め、転出の防止と移住・定住を促しながら人口増加を目指すことを目的としております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 目的のうちで何より重要なのが認知度の向上です。中間報告でも前提として認知度アップが必要とあります。岩倉市という自治体の認知度の向上の取り組みが最初に行うべきことであります。結果として、定住人口の増加や商工業の活性化、まちの元気につながります。  岩倉市の認知度は、イメージ調査によると、「名前だけ知っている」が55%という結果です。我々議員も名前だけ知っているでは評価されません。言動に共感や賛同を呼ばないと受け入れてもらえません。岩倉市の魅力をどう伝え、認知度向上を目指すのか、そのためにはシンボルメッセージやロゴで岩倉市とすぐわかるような仕掛けが必要となります。例えば真っ赤な看板に黄色の文字で「M」と書いてあるファストフード店といえばあの店と連想できます。メッセージやロゴは、岩倉市を想起させるものでなければなりません。  市制45周年記念式典において、シンボルメッセージ及びブランドロゴが発表されました。桜の花びらと五条川をイメージしたブルーの線の花丸のロゴ、「いわくらしやすい」というメッセージで、感覚的に親しみやすいとは思いますが、これで総合的な岩倉市の暮らしやすさをわかってもらえるのでしょうか。「いわくらしやすい」という字句は、読み方によっては、「いわくらし、やすい」とも読めます。こう読まれると、岩倉市って安っぽいよねというイメージにはなりはしないのか危惧するところであります。説明を受けて初めて、なるほどそういう意味なのかとわかるようではロゴとは言えないのではないのでしょうか。ロゴマークは、今後ポスター、パンフレット、公文書、封筒などあらゆるところで表示されることとなります。まさに岩倉市をイメージする大変重要な役割があります。こうしたロゴを決めるに当たって、市民の意見を聞いたのか、市民参加の手法を用いたのか、検討の経過はどうであったのかについてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) キャッチフレーズやブランドロゴを決めるに当たっての経過につきましては、インターネットによる岩倉市に対するイメージ調査と岩倉市のイメージや住みやすさについてのワークショップから岩倉市がプロモーションを進める上でのブランドコンセプトとして、総合的な岩倉市の暮らしやすさが導き出されたところでございます。  このコンセプトを受けて、ひとり歩きする言葉、また岩倉市にしか言えない独自性に留意をし、「いわくらしやすい」というシンボルメッセージを策定いたしました。このメッセージを遡求するブランドロゴは、岩倉市のシンボルである桜の花びらと五条川をイメージした五条川に浮かぶ桜をモチーフにしながら、「大変よくできました」というスタンプのような、子どもから高齢者までみんなが親しみやすく、岩倉らしい、岩倉とイメージしやすいデザインとさせていただきました。  また、発表に当たっては、皆さんに関心を持っていただくよう、市制45周年記念式典の中でサプライズ的な演出をするという仕掛けとして発表をさせていただいたところでございます。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 市民参加の観点から、ロゴやメッセージは市民公募とし、その選定も市民参加の指標で盛り上げていく方法もありますが、今回はイメージ調査、ワークショップ、サプライズ的演出のやり方の経過であったようであります。  45周年記念式典が発表されたロゴですので、ロゴが持つ意味を丁寧に説明し、市民の共感を得てかわいがられるようになるよう周知、啓発の努力をお願いいたすところであります。  シティプロモーション事業は、当初予算500万円に9月補正400万円を増額して、900万円の現予算ですが、愛着の低さという市内向けの転出防止に向けた課題、認知度の低さという市外向けの転入促進に向けた課題に対し、どのようなアクションプランを立案していくのか、今後どのように進めていくのかについてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 今後の進め方でありますが、まずは市内向けに愛着度を高める取り組みを始めたいと考えております。  ブランドロゴを中心とした「いわくらしやすい 始めました」というポスターを作成しましたので、駅や公共施設、区の掲示板等、人の目に触れるところに張りながら「いわくらしやすい」を浸透させていきます。  また、既にホームページでは始めておりますが、「“いわくらしやすい”109の理由」を半年かけて市民や学校にも協力をお願いしながら広く募集するなど、市民参加のプロジェクトとし、その結果をホームページやPRのリーフレットで公表することで岩倉のよさを再発見していただきたいと考えております。  また、そういった中で新しい岩倉市のよさについて、プロモーションとして活用できるものは具体化していきながら、市外に向けて発信していける取り組みも進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 最後の質問となります。  ④コンテストでまちを元気にしようであります。  各施策や事業の中でさまざまなコンテストやコンクールが行われております。直近の例では、8020歯の健康コンクールがふれ愛まつりでありました。11月号の広報には、緑のカーテンコンテストの結果が掲載されていました。市ではどのようなコンテストやコンクールを実施しているのか、現状についてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 市などで実施をしておりますコンテスト、コンクールにつきましては、平成28年度では、先ほどの御質問にもありました8020歯のコンクールのほか、平和に関するポスターの募集、緑のカーテンコンテスト、水辺まつりのかっぱの絵のコンテスト、農業フェアの農業総合品評会などがございました。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 岩倉というまちは、昔から人と物の交流の拠点であったと聞いたことがあります。年がら年中お祭りみたいににぎやかで元気な岩倉市にしてはどうかとも思います。市民も岩倉市にお見えになる方も楽しめるイベントとして、コンテストやコンクールが取り組みやすいのではないかと思います。例えば岩倉のここがすばらしいコンテストを作文の部、写真の部、動画の部に分けて行うとか、紙飛行機を飛ばそうコンテスト、水辺の風景コンテスト、ハロウィンにはコンテストというよりもパレードか総体アリーナでのパーティー形式か、あるいは自然生態園でのハロウィンも楽しいかもしれません。クリスマスリースコンテストや花の寄せ植えコンテストも市民団体の協力を得て市民協働で実施できると楽しいイベントになると思います。おもしろく、楽しいというイベントのアイデアを市民から募集し、実施してはどうでしょうか。提案を含めていろいろ述べましたが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 本市では、毎年桜まつりを初め多彩なイベントを行い、魅力あるにぎわいと活力あふれるまちづくりに取り組んでいるところであります。ただいま市民から楽しく、おもしろいイベントのアイデアを募集して、市民団体等との協働などで実施してはどうかといった御提案もいただきました。  確かにそうしたコンテストを実施することで、市民の皆さん自身が岩倉のまちのよさに気づいたり、人が集まることでにぎわいや人と人とのつながりを創出したりする機会にもなると思います。コンテストではありませんが、先ほど建設部長からもお話をさせてもらいましたが、シティプロモーションとして、「“いわくらしやすい”109の理由」の募集につきましても、岩倉のまちにもっと愛着を持ってもらおうという取り組みを市民の皆さんの力を得ながら進めていくものでございます。また、市民参加や協働といった観点から、御提案にありました市民の皆さんからさまざまなイベントのアイデアを募集したり、市民と行政がそれぞれの責任と役割を認識し、対等の立場で連携、分担、協働により多様なイベントを実施したりすることは、市民参加や協働を推進していくための有効な取り組みであると考えております。  これからも各施策事業の担当所管等に対しては、協働への理解と意識を深めるための研修などを実施しながら、協働による事業の取り組みや御提案のようなにぎわいづくりのためのイベント等についても研究・検討するよう促してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 黒川議員。 ○13番(黒川 武君) 人やまちを元気にしたい、そういう思いから、今回はこの2つのテーマを取り上げさせていただきました。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(須藤智子君) これをもって、13番黒川 武議員の質問を終結いたします。  続いて、1番櫻井伸賢議員の発言を許します。  質問席から行ってください。  櫻井議員。                  〔1番櫻井伸賢君 登壇〕 ○1番(櫻井伸賢君) 1番櫻井伸賢です。  平成28年第4回定例会における一般質問を通告の順序に従い行わせていただきます。  休憩の間、資料を配付させていただきました。私のところで使いますので、お手元に御用意をください。  それでは大きい1番です。書籍消毒機についてであります。  岩倉市図書館においても書籍消毒機の導入に向けて計画が進んでいると聞いております。  まだ来年度予算案の作成中だと思いますので、ここで聞くことは正確ではなく、予算案の審議の段階で聞くことが正しいかと思いますが、現在での書籍消毒機の導入に関しての見解をお伺いするものであります。  11月7日から8日にかけて、秋田県大館市、青森県つがる市へ会派の視察で行ってまいりました。秋田県大館市では、民間事業者による空き公共施設の有効利用ということで、具体的にいえば、生ハムの製造会社とジネンジョの加工会社がそれぞれ別々の閉校になった小学校に入り営業している経過と、その実態についての視察、そして私のわがままを聞いてもらいまして、この大館市は市長選挙に記号式投票を導入していますので、記号式投票に関する調査を行いました。  そして、青森県つがる市では、今まで図書館がなく、市内のショッピングセンター――イオンモールになりますけれども――に市立図書館が新設されましたので、運営などを含めて視察をしてまいりました。公共施設のハード面につきましては、同僚議員が質問したり、今後の議員活動でその知見を活用すると思いますので、図書館内にありました書籍消毒機につきまして、つがる市図書館で導入されておりましたので、その実物を拝見し、その取り扱いに関しお話を伺いました。  これから導入する予定になっております岩倉市にその取り扱いについてお伺いをするものであります。  書籍消毒機といえば、返却されてきた本を図書館職員が書籍消毒機を利用して消毒をして、本棚に戻すというイメージがあるのではないでしょうか。つがる市図書館は、図書館流通センターに運営を委託しており、8名で切り盛りしております。人員の関係上、貸出業務は自動貸出システムを導入し、なるべく利用者が自分で貸出手続をしていただく。もちろんカウンターでの手続もできますが、そして貸出手続が終わったら、利用者が自分で書籍消毒機を利用して消毒を行い、本を館外へ持ち出していただくという流れになっております。  その他自治体の図書館におきましても同様に貸出手続が終わってから利用者自身が利用するケースがほとんどです。  当然、利用者が自分で操作しますので、例えばカウンターの職員の対応が気に入らなかったり、自動貸出システムが自分の思うように作動しなかったときなどは、書籍消毒機に不満のはけ口を求め、粗雑な取り扱いを受けることも考えられます。  また、よく使うボタンなどは早く劣化して、カバー部分が剥がれ、電子機器がむき出しの状態になることが容易に想像できます。そのときに早急に修理などをしていただければ問題ないのですが、何らかの理由で修理を延ばすことになったときに、そのまま使い続けることが妥当なことなのか、判断に苦しむときが出てくると思われます。  図書館に導入が予定されております書籍消毒機につきまして、図書館員が操作することになるのか、それともカウンターのそばに置いて職員の目の届くようにして、貸出手続が終わってから利用者自身が操作する取り扱いにするのか、具体的に予算案になっておりませんのでお聞きしにくいところですが、岩倉市の見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) まず書籍消毒機につきましては、紫外線を照射して書籍に付着したウイルスを滅菌するとか、送風清掃によって、ほこりやにおいを除去する能力を有する、そういった書籍消毒機の導入について実施計画に平成29年度導入ということで計上しているところでございます。今、私どもが予算要求として審議をいただいているところでございます。  その使い方については、今は利用者が図書を館外利用するとき、または返却したりするときなどにカウンターから見えるところに置いて自由に使っていただくことを考えております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) それでは、2番に移ります。  以前にもお聞きをしました住民票を含めた各種証明書のマイナンバーカードを利用したコンビニでの交付に関するサービスについてであります。  もちろんその当時の答弁もいただいております。  時間の経過とともに、政策周辺の環境の変化もあります。また、9月に大臣要請があったという報道もありますので、その見解を伺っていくものであります。  前回のコンビニ交付の質問以降、私も各種マイナンバーに関するセミナーや展示会に参加をしております。その情報も含めましてお話をしていこうと思います。  まず、全員協議会や予算審議の過程でマイナンバーカードの申請状況、発行状況の報告がありましたが、最近、個人番号制度に関する話題もありませんでしたので、状況把握ができておりません。  そこで1番としてお伺いをします。  把握できる直近の状況でよいですので、岩倉市のマイナンバーカードの申請、発行状況をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 市民部長。 ○市民部長(柴田義晴君) 岩倉市におけるマイナンバーカードの申請及び交付状況でございますが、28年11月末日現在で申請数は4,059件でございます。そのうち市役所への到着枚数は3,864枚で、交付枚数は3,373枚となっております。また、申請数に対する交付率は83.1%となっております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 別紙にて資料を用意いたしました。  資料の1ページになります。  9月16日の日本経済新聞電子版によりますと、総務大臣から全市町村でコンビニ交付サービスを導入するように要請がされたという報道がありました。  この本質を伺う前に一般論としてお聞きいたします。  行政組織上、中央省庁からの大臣名での要請は、地方自治体においてどのような性格を持つものなのか。強制力があるのかないのか、無視してもよい単なる紙切れなのか、それとも強制力はないが、大臣名の文書なので重みがあるなどのお考えがあると思います。  2番としてお伺いをいたします。  繰り返しになり申しわけありませんが、大臣要請は地方自治体にとってどのような性格を持つものなのか、その見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 大臣からの要請ということで、一般論ということでありますので、総務部からお答えをさせていただきます。  地方自治体と国との関係につきましては、改めて申し上げるまでもなく、対等・平等の関係であることは平成12年4月に施行されました地方分権一括法により明確化されております。  したがいまして、今回のような大臣名での要請であっても、それぞれの自治体において、みずからの責任と判断により決定するものであると考えております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 質問の本筋からちょっと外れますけれども、日本経済新聞のこの電子版の記事の最後のところに、知的財産権、その他一切の権利という記載がありますので、無断複製、転載を禁じますとなっておりますので、日本経済新聞に今回の記事利用とコピーの許諾をいただいております。その許可証が2ページ目になっております。紙で50枚だけコピーしていいよという許諾をいただいております。ですから、1ページ目の記事の右上のところに手書きで書いた丸数字が入れてあります。これは50までしかないはずですので、念のため申し上げておきます。  11月8日、9日の2日間、東京ビッグサイトで地方自治情報化推進フェアという展示会がありました。先ほどの書籍消毒機のところでも言いましたように、8日は青森にいましたので、視察から帰ってきた翌日の9日にこの展示会に行ってまいりました。  各社の展示ブースでいろいろなお話を聞くことができました。そして、地方公共団体情報システム機構(以下、機構といいます)のセミナーが開催されておりましたので、受講してまいりました。  1つは、機構の個人番号センターの副センター長さんから「公的個人認証サービスの民間開放について」というタイトルで90分、そして、機構の研究開発部から「民間事業者における個人番号カードの利活用について」というタイトルで90分ありました。この2つの講演の資料の中から、全国的なマイナンバーカードの申請枚数とコンビニ交付のサービスの現状について触れさせていただきます。  資料、次のページ、6という数字にゴム印で3と押印されているものが3ページです。下半分の資料の説明のときにも申しますが、下半分は黒と赤のコントラストが重要なので、申しわけありませんが、カラー印刷にさせていただきました。真ん中右側の4と右下の6という数字は、大もとの機構の作成した資料のページ数になります。  それでは上半分、4という数字のほうをごらんください。  全国の申請・発行・交付状況になります。
     表の一番上の行、申請受け付け数の欄で、列でいえば左端、累計数を見ると、10月末時点で1,172万人が申請をしております。総人口1億2,000万人として、約1割の方が申請している。そして、交付されたカードの枚数が、その累計数の列の一番下、交付実施済み数の896万枚になります。そして、先ほどの申請受け付け数の行を右のほうへ行きますと、1日当たりの機構への受け付け数、郵送とインターネットで届く枚数というか、通数のことになりますが、8月は7,389枚、1日に7,300枚です。1カ月ではないです。9月が1日当たり8,808枚、10月が1日当たり9,926枚とふえてきており、機構は申請のピークがまず導入当初に来ていると思いますが、そこから一旦落ちついて、第2のピークにしたいという意気込みであります。  この増加要因につきましても、今回の資料はつけておりませんが、機構のセミナーの資料の中で8点ほど指摘しておりますが、その第1は、やはりこの証明書のコンビニ交付サービスを導入している自治体がふえて対象人口が拡大しているので、申請枚数もふえてきているのではないかという見解であります。  それでは、導入市町村の状況であります。  その下になります。  見出しが1とありますが、「どんどん広がるコンビニ交付サービス」という見出しでありまして、右下の6という数字のほうです。資料の右上のところにあります小さな表のところ、コンビニ交付サービス対象人口という小さな表のところ、赤字で平成28年11月1日現在、団体数で283という数字があると思います。283自治体でコンビニ交付が導入されておりまして、マイナンバーカードを持っていればサービスを利用することができる対象人口が5,648万人、1億2,000万人を全人口としますと47%になります。これは、今年度末、来年3月にはサービス利用対象人口が6,000万人を超え7,000万人あたりまで、率でいうと50%を超えると機構は予測をしております。  そして、愛知県での導入実績でありますが、もとの資料のページ数でいう右下の6という数字を左に行ったところに愛知県があります。これらの市町村で導入済みであります。やはり注目すべきなのは、一宮市、小牧市というお隣の両市で導入済みであるという事実であります。そのほかにもお話ししたいことがありますが、コンビニ交付サービスとはかけ離れますので、詳しくは話しませんが、前提として、マイナポータルというサイトで自分の住民票情報が誰に提供されたかという開示が前提となりますが、例えば普通自動車の新車購入時に陸運支局に車の所有者、使用者情報を登録するのに、住民票や印鑑証明書を添付します。これを役所同士での情報のやりとりを行い、申請者には紙の書類の添付を省略するバックオフィス機能や鈴木議員がこの場で話をしていた情報をクラウド化すること、そして、出産、引っ越し、死亡時のワンストップサービス、図書館貸出カードや健康保険証機能の掲載、民間活用では、高値で転売できないようにするマイナンバーカードへのコンサート電子チケットサービスなどの取り扱いが企画されており、民間会社からたくさんのマイナンバーカードの民間活用案が機構に提案されているとのことであります。  あと、最後にコンビニ交付の導入費用について、交付税の措置がされていることについて触れておきます。  これは、コンビニ交付制度導入当初からありましたので、別に目新しいものではありませんが、制度の導入の見解をただすという質問であればセットで触れておきたいところでございます。御存じだとは思いますが、コンビニ交付導入経費の2分の1、上限5,000万円までは特別交付税の措置がされるというもの、そして維持費用でありますランニングコストにつきましても、導入当初から3年間は特別交付税の対象となっております。  それでは、3番としてお伺いをいたします。  9月16日に総務大臣から全市町村でコンビニ交付の導入を要請されました岩倉市の見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 市民部長。 ○市民部長(柴田義晴君) 今回の平成28年9月16日付の総務大臣からの要請につきましては、マイナンバーカードを活用した住民サービスの向上と地域活性化の検討についての要請でございます。  その内容につきましては、コンビニ交付導入の検討及び地域経済応援ポイント導入による好循環拡大プロジェクトへの参加について、積極的に検討することを要請しているものでございます。  コンビニ交付の導入に関しましては、市民に対してのメリットは利便性の向上、そして市町村に対してのメリットは窓口の混雑の緩和、夜間・休日開庁の負担の軽減、窓口職員の削減など行革効果が見込まれるとしております。  一方、情報連携が進めば、各種証明書を取得する機会が減るというふうに言われておりますが、印鑑登録証明書のように、民間での取引等の場面で必要とされる書類もありまして、市民の利便性の向上が期待できるというふうにしております。  本市におきましては、市民サービスの向上とコンビニ交付導入による費用対効果の観点、また近隣市町の動向を注視しながら、これらの課題を引き続き検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 先ほど紹介した機構のセミナーで、個人番号センター副センター長さんがこのようなことを言っていました。現状はコンビニ交付に参加していただく自治体がたくさんあるからいいですが、今でも参加の意思表示をしていただく自治体は減少傾向にあるそうでございます。だから、機構としても導入推進策の第2弾を検討中とのこと、近いうちに発表できるようにしているということです。また、新しい展開が出たら聞くかもしれません。  それでは、3番に移ります。  図書館を使った調べる学習についてです。  図書館に関するセミナーを受講したときに、とあるチラシをいただきました。そのチラシに、「広めよう図書館を使った調べる学習、指導者養成のための体験講座in上野」と書いてありました。調べる学習にも興味がありましたし、体験講座なので、実際に体験してみたいとも思いました。また、開催場所が東京の上野にあります国立国会図書館国際子ども図書館というところでの開催であり、この開催場所にも興味がありましたので、申し込みをして、10月3日に東京上野まで行ってまいりました。定員が20名で、私以外は全て図書館と学校関係者で、議員は私だけでした。4名1グループになり、午前中はテーマ決めをしていきました。テーマ決めもいろいろ細かいルールがありましたが、一般質問の本筋からは外れますので省略をいたします。  午後からは、実際に1時間半ぐらい、開催場所の国会図書館国際子ども図書館の所蔵資料で各自のテーマを調べて、最終のレポートにして、全員が結果を発表して終わりました。  なぜこの講座を受講したかといいますと、大学入試改革が進んでおります。これに先んじまして、お茶の水女子大学が新フンボルト入試ということで、従来の入学試験ではない試験を導入しております。お手元の資料の4ページから7ページまでになります。  A3で印刷をしましたので、ちょっと変則的になっておりますことをお許しいただきたいと思います。  お茶の水女子大学の入試説明資料の概要版がホームページに公開をされておりましたので、添付をいたします。  冒頭4ページの下のほうの募集人員が20名で、全学の入学定員が何名かわかりませんが、わずか20名の選抜方式ですので、開始年度は正確ではないかもしれませんが、2020年度以降の大学入試制度改革の試行錯誤の段階だと思われます。  6ページの選考方法をごらんください。  従来の知識を問う試験ではなく、まず大学教員が行うプレゼミを受講し、レポートを作成する。これが一番上のプレゼミナールという欄です。このレポートと志望理由などをもとに第1次選考が行われます。そして、ここからが重要なのですが、2次選考の文系は図書館入試だということです。お茶の水女子大学附属図書館で課題のレポートを図書館の本を使って一日かけて作成するということです。これが小学生においては、図書館を使った調べる学習につながるということであります。  ついでに申し上げておきますが、理系は実験室入試になりまして、実際、実験室で課題解決能力を問うているものであります。  そこで1番としてお伺いをいたします。  岩倉市において、図書館を使った調べる学習について行っているのかいないのか。行っているなら、どのようなことを行っているのか、現状をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 学校では、総合的な学習の時間や理科や社会などの教科の中で、それぞれの児童・生徒の実態と課題に応じて、さまざまな工夫をしながら、教科書以外の図書や資料を調べる学習活動が取り入れられています。主に学校の図書館にある書籍や「わたしたちのまちいわくら」といった副読本を活用した調べ学習が中心となっています。岩倉市の場合、調べる学習じゃなくて、調べ学習というふうに言っています。例えば小学校4年生の総合的な学習の時間では、環境問題について学習し、児童が興味や問題意識を持った課題、地球温暖化についてはどれくらい深刻なのだろうかとか、岩倉市ではリサイクル活動がどんなものがされているのだろうなどについて調べて、その結果を新聞やレポートにしてまとめたり、発表したりといった授業等を行っております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 大学入試改革で申し上げれば、7ページの一番下、外部外国語検定試験についてもありますように、受験生が過去に受けた外部外国語試験の成績で評価するというもの。すなわち英検を何級持っているとか、TOEICやTOEFLで何点をとったというのが外国語の評価になっているということであります。  大学が独自に外国語の試験を課さなくなっていくのではないかというのも大きな変更点になっております。これはあくまでもちょっと余談でした。  11月8日、9日、10日の3日間、パシフィコ横浜で図書館総合展という展示会がありました。11月8日は青森にいましたし、9日は自治体情報課推進フェアで東京ビッグサイトにいましたので、10日に図書館総合展に行ってまいりました。公共施設複合化フェアと教育学術情報オープン化サミットが同時開催をされておりました。この展示会で図書館振興財団もブースを設けており、そこで来場者にこの図書館を使った調べる学習コンクールの説明、プレゼンをされておりました。その説明によりますと、公益財団法人図書館振興財団が図書館を使った調べる学習コンクールを開催しております。  資料8ページをごらんください。  左側になりますが、直接全国コンクールに応募いただいてもいいですし、右側の地区内、この場合は岩倉市内になりますけれども、作品を集めて岩倉市内で地域コンクールを行い、優秀作品を東京に送ることも可能です。直接全国コンクールに送ると第1次審査から進みますが、地域コンクールの優秀作品を送ると、第3次審査からエントリーすることが可能になります。そして、全国から集まった作品の審査を行い表彰するというもので、一番下にあります文部科学大臣賞が最高の栄誉であります。  また、地域コンクールの新規開設にお金がかかるという心配があると思われますので、9ページをごらんください。  図書館振興財団で地域コンクール新規開設事業補助金ということで、上限100万円の助成金が用意されておりますという説明をブースでしておられましたので、お知らせをしておきます。  そして10ページですけれども、全国で地域コンクールを実施している自治体一覧がありましたので、あわせてお知らせをしておきます。  何もコンクールに参加することが目的なのではなく、授業の中で図書館を使った調べる学習、調べ学習をプログラムとして取り入れている自治体もありますので、地域コンクールを開催することが目的ではないことを申し添えておきます。  それでは、(2)番としてお伺いをいたします。  岩倉市内で図書館を使った調べ学習は行われているという答弁でありました。  あとは岩倉市内の地域コンクールで審査し、東京へ送り出すだけです。きっと文部科学大臣賞を受賞したら、子どもも励みになると思います。また、全国で91自治体が地域コンクールを行っております。100万円の助成金もあります。図書館振興財団主催の図書館を使った調べる学習コンクールへの参加、もしくは地域コンクールを新設するお考えはないでしょうか、岩倉市の見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) まず現在のところは、すぐ図書館振興財団主催の図書館を使った調べる学習コンクールの地域コンクールを開催する予定はございません。まずは審査会の立ち上げ、審査員の選定、審査会の時間の確保、運営などを担っていただくことになります学校の負担、費用面での心配はないんでしょうけれども、負担がふえるであろうことが上げられます。  地域コンクールの作品公募に当たっての指導の時間の確保もすぐには難しいというふうに考えております。  先ほども申しましたけど、図書館を使った調べ学習を行うことは、資料の中で必要な情報をまず取捨選択する力、資料を読み取る力、調べたことを自分の言葉に置きかえて表現する力、そして、調べたことを発信する力を養う上で有効な手だてだというふうには考えます。  このことから、全国コンクールへの参加については、広く学校にも広報を図ってまいりたいというふうに考えています。  岩倉市では、全小・中学校の代表教員で構成する岩倉市授業デザイン研究会を中心に、全小・中学校で共通の理解を図りながら、子どもたちが友達や地域の方々、あるいは教材を初めさまざまな資料と主体的にかかわり合いながら、対話的で深い学びを実現するための授業づくりに取り組んでいます。こうした学習活動の中で、子どもたちは図書館に集積された紙媒体の資料、それからコンピューター室で得られる電子媒体の情報も主体的、積極的に活用し、学びを深めています。議員御指摘の図書館を使った調べる学習の狙いは、本市において、学校教育全体で近づいているものと認識しております。今後も子どもたち一人一人の可能性を伸ばして、新しい時代に求められる資質や能力を育成するために、調べ学習を含めた教育活動に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) ありがとうございました。  図書館を使った調べる学習というのは実は難しくないんですねと、体験学習のときに言っていました。  例えば花の写真を図書館のカウンターに置いておいて、その横に「この花の名前は」と書いておくだけでいいんです。意識の高い子は、ほかっておいても自分で調べに行きますし、本当に知りたい子は、この花の名前は何ですかと話しかけてくるそうでございます。そのときに、あそこの本棚にこれこれという本があるから、そこに載っているよと言えばいいんです。すると、面倒くさそうに調べに行くそうでございます。そんなちょっとしたきっかけを大切にしていただきたいと思います。  それでは、小・中学校の昼食後の歯磨きについてに移ります。  夏休みに、小学2年生の我が家の娘が、夏休みの宿題をやっていました。夏休みの宿題で冊子になっている日誌の8月10日のところに、歯を大切にしようとありまして、虫歯になると物すごく痛い思いをするという記載がありました。最後に、回答を2つの選択肢から選ぶという質問があり、その中の1つに、「おやつを食べた後は」という質問の回答に、「口の中の甘い味を楽しむ」という選択肢と「すぐに歯を磨く」という選択肢がありました。当然娘も正解をしておりましたが、「すぐに歯を磨く」です。私が何を言いたいかはわかると思います。  まず、現状としてお伺いをいたします。  小・中学校で昼食後に歯を磨いていますでしょうか、現状をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 現在、市内の小・中学校で給食の後に歯磨きを全体で実施しているのは五条川小学校のみであります。五条川小学校は、以前より健康教育に力を入れておりまして、歯に関しては、過去に愛知県歯科医師会により愛知県学校歯科保健優良校表彰、日本学校歯科医師会より全日本よい歯の学校表彰を受賞しています。さらに、平成9年、10年には、当時の文部省より、歯・口の健康つくり推進校の指定を受けて以来、現在まで「歯・ハ・はタイム」という歯磨きの時間をとって給食後の歯磨きを実施しています。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 曽野幼稚園と曽野第二幼稚園は、昼食後に歯を磨いております。ですから、私も磨いておりまたし、娘も磨いておりました。  それでは、簡単に次に行きます。  2番としてお伺いをいたします。  市内全小・中学校において、昼食後に歯磨きを導入するお考えはないか、岩倉市の見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 教育こども未来部長。 ○教育こども未来部長(長谷川 忍君) 食後の歯磨きの重要性は十分理解しておりますが、五条川小学校は、ほかの小学校より給食の時間を5分長くとって歯磨きの時間としています。健康教育に取り組んできた歴史もあることから、実施ができています。その他の小・中学校においては、児童・生徒の歯磨きの時間を確保して実施することは、日課の見直し、それから全家庭の理解の確保、さまざまな問題から難しいと考えており、学校の判断に任せているところであります。  ただ、岩倉市全体としては、虫歯対策として、五条川小学校では平成15年度から、その他の小学校でも平成17年度から、フッ化物洗口を1年生から3年生まで実施していることもあって、ほかの市町に比べて虫歯のある子の数が低くなっているという事実もございます。さまざまな機会を捉えて、虫歯予防や食べたら磨くという歯磨き習慣の励行の啓発に学校教育の中はもちろん、家庭でも取り組んでいただけるよう引き続き努めてまいりたいと思っております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 5番に行きます。  コンビニの経営支援についてです。  車を運転する方にお伺いをしたいのですが、車を運転していてコンビニへ行きました。駐車場に車をとめたら、まず何をしますでしょうか。車内のごみを集めて、コンビニのごみ箱に捨てませんでしょうか。私もやります。  車内であれ、何であれ、コンビニ以外で出たごみは、やはり家庭で捨てるのがマナーだと思います。  ごみ箱には、家庭ごみの持ち込みはお断りしますと書いてあります。そう書かざるを得ないのでしょう。中には、紙おむつが捨てられていたり、猫のトイレの砂がコンビニのごみ箱に捨てられているケースがあるそうでございます。これらのごみを家庭から所定の曜日にごみ集積場にルールを守って出していただいたり、所定の日にちに分別収集に出していただければ、無料という言い方が正しいかどうかはわかりませんが、持っていってくれます。しかし、コンビニに捨てると、コンビニの事業者がお金を払ってごみ処理をしていただいております。  これと同じことがトイレでも言えます。町なかでトイレに行きたくなったら、公園のトイレに行きますでしょうか、コンビニのトイレに行きますでしょうかということなんです。  今申し上げましたごみ箱、トイレ以外にも喫煙場所としての機能、各種公共料金の支払い、この場合、役所関係でいえば税金の支払いになろうかと思います。  これに関していえば、納付書1枚につき手数料を収納機関に払っていると思いますが、あと最近はAEDを設置していただいております。  役所業務以外にはなりますが、銀行のATMも設置されております。  岩倉市においても、企業立地を促進する条例や規則を制定して、規則第5条の中で、固定資産税、都市計画税を減免するのではなく、返戻する手法をとっております。喫煙場所としての機能、公衆トイレの機能の一端を担い、ごみを有料で処理していただいているコンビニに対して、固定資産税などの返戻措置をして経営支援をするお考えはありますでしょうか、岩倉市の見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) コンビニの経営支援につきまして、今お話の中にありましたように、実際に買い物をせず、お店の外に置いてあるごみ箱にごみだけを捨てて帰る方やトイレだけ借りて帰られる方をお見かけをしますが、お店によっては、ごみ箱をお店の中に設置をしていたり、トイレは御自由に御利用くださいという看板を外に出したりしているお店もございます。  ごみ箱、トイレの利用につきましては、各店舗の営業方針であるというふうに考えております。  また、AEDの設置など企業の社会貢献としてさまざまな協力をいただいているところでございますが、税の納付等では手数料をお支払いしておりますし、現時点で固定資産税の返戻などによる経営支援をする考えはございませんので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) 最後の6番、シティプロモーションについてに移ります。  岡山市で開催されました全国都市問題会議に参加いたしました。市長会の主催なので、議員は関係ないといえば関係ないのですが、冒頭、開催市の岡山市長から挨拶がありました。その中で、桃太郎と金太郎と浦島太郎は兄弟ではありません。ついでに言えば、かぐや姫は彼女ではありませんと言われました。例の通信会社のテレビコマーシャルのことでございます。  続けて、我々大人はこのテレビコマーシャルに登場する人物は、歴史上、ばらばらに登場して時代背景は全て違うから、つくりものであるというのはわかりますが、やはり幼稚園児や小学校低学年は、あのコマーシャルが真実だと思い込んでしまうので、教育上、余りよろしくないとのことでありました。テレビの影響力は大きいという証拠であります。  やはりこの影響力を岩倉市のシティプロモーションで利用したいところであります。  「花咲かタイムズ」や「ぐっさん家」「旅してゴメン」「PSゴールド」など、各地を紹介する番組はたくさんありますが、やはり本家はテレビ東京の「出没!アド街ック天国」ではないかと思います。  1995年、平成7年4月から始まっている長寿番組であります。残念ながら、我が家のチャンネル主導権は小学生の娘にありますので、私が好きな番組を選ぶことはできませんので見られておりませんが、あなたのまちの宣伝部長がお送りする地域密着系都市型エンターテイメント番組であります。  番組ホームページによりますと、ロケ地は関東地方が中心となりますが、愛知県も放送されておりまして、愛知県は、全体としての名古屋、名駅、大須、栄の4回放送されております。最近も名古屋テレビのテレビロケがございました。シティプロモーションで御尽力をいただいております。それは承知でお伺いをいたします。  市制50周年に向けてでも結構です。テレビ番組「出没!アド街ック天国」のロケを誘致するお考えはないか、またロケ誘致の計画を作成するお考えはないか、岩倉市の見解をお伺いいたします。 ○議長(須藤智子君) 建設部長。 ○建設部長(西垣正則君) 愛知県では、平成26年8月に、愛知県フィルムコミッション協議会を設立し、映画やテレビドラマ、コマーシャル等の撮影を地域に誘致し、映像素材を使ってもらうことで県内地域の知名度の向上や魅力の再発見をする取り組みが行われており、協議会を通じて、ロケ地の紹介依頼などがなされ、名古屋市や豊橋市のロケ地が紹介をされております。  岩倉市では、先日も名古屋テレビの「ウドちゃんの旅してゴメン」や「ドデスカ!」の番組内のウルフィダンスなどでテレビ放送をされてきたところでございますが、何年か前にも実際に軽トラ市が取材を受け、テレビ番組で放送していただいた次の開催日には、市内外から大変多くの方が訪れ、驚いた覚えがございます。  このように、テレビの影響は大きいと考えておりますので、今後も御紹介いただいたテレビ東京「出没!アド街ック天国」を含め、さまざまなメディアに向けてシティプロモーション活動を推進していきたいというふうに考えております。 ○議長(須藤智子君) 櫻井議員。 ○1番(櫻井伸賢君) サラリーマンで犬山に勤めていたときには、明治村がありまして、よくロケ地で来ておりました。たまに農協も使わせてくださいということで、取材を受けた記憶がありますので、引き続きシティプロモーションで御尽力をいただけたらなと思います。
     時間が早いですけれども、通告事項が終わりましたので、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(須藤智子君) これをもって1番櫻井伸賢議員の質問を終結いたします。  お諮りいたします。  ここで暫時休憩をしたいと思いますが、御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(須藤智子君) 御異議なしと認めます。  よって、休憩いたします。         午後2時49分 休憩            ────────────────────────         午後3時00分 再開 ○議長(須藤智子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  続いて一般質問を行います。  4番塚本秋雄議員の発言を許します。  質問席から行ってください。  塚本議員。                  〔4番塚本秋雄君 登壇〕 ○4番(塚本秋雄君) 4番塚本秋雄です。  議長のお許しをいただきましたので、質問の順序に従いまして質問させていただきます。  最初の質問は、まちづくりについてであります。  私も全国市長会主催による全国都市問題会議、テーマ「人が集いめぐるまちづくり」に参加してまいりました。まち、すなわち都市についての議論を傍聴してきました。私には大いに参考になりましたことを申し添えておきます。  まちとは、都市は多様であると。それは、そのまちが歩んできた歴史のあらわれであるとのことでした。まちに共通するのは、人が集うことであると学びました。岩倉市は、45周年を迎えました。町から市になり、岩倉市にとって歴史的に受け継がれたこと、岩倉市の個性、形態や実情をさらに深めて、さらに50周年につなげていっていただきたいものです。そのためには、ぜひ議会も議論を交わしていきたいと思っております。  そこで質問いたします。  岩倉市のまちづくり、45年間の流れを踏まえて、現在行われている進行形になるかと思いますが、基本的なお考えがあると思いますが、まとめてお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 本市では、市制施行後、初めての基本構想で「健康で明るい緑の文化都市」を将来都市像として掲げ、その後、一貫してこの将来都市像を継承、発展させながらまちづくりを進めてまいりました。  本市の最上位計画であります第4次岩倉市総合計画基本構想におきましても、この将来都市像を実現していくためのまちづくりの基本理念を「多様な縁で創る「役立ち感」に満ちた市民社会をめざす」としているところであります。  また、その基本理念を具現化するために、「安心して生き生きと暮らせるまち」「自然と調和した安全で潤いのあるまち」「豊かな心を育み、人が輝くまち」「快適で利便性の高い魅力あるまち」「地域資源を生かした活力あるまち」「市民とともに歩む開かれたまち」という6つの基本目標を設定しています。さらに、各種施策、事業の推進や新たな事業の立案、また実施していく上で常に念頭に置くべき考え方として、「健康寿命を延ばす」「子育て世代の移住・定住を促す」「ラーバンエリアのよさを生かす」「より確かな市民参画・協働を推進する」の4つのまちづくり戦略を設定しています。これらが本市のまちづくりの基本的な考え方であり、昨年度、本市や市民生活を取り巻く社会経済環境の変化に対応して事業を推進していくために、総合計画、基本計画の見直しを行いましたが、現在も基本的な考え方は変わっておりません。  平成24年には、市民を主体とした自治の実現を図ることを目的とした本市の最高規範であります岩倉市自治基本条例を制定し、この条例で本市における自治の基本原則を定めました。こうしたまちづくりの原則、基本的な考えのもと、今後もよりよいまちづくりを進めていくための努力をしていくつもりでございます。よろしくお願いします。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございました。  先ほど申しました都市は多様であると。岩倉市の基本理念に「多様な縁で創る」としています。当時は先見性のある言葉だと改めて再認識いたしました。また、4つの戦略「健康」「子育て」、いわゆるコンパクトシティー、市民参加が基本的な考え方も全国的な意味での全国の都市の抱える問題に対する方向性もある程度同じかなと理解しております。  今後は自治基本条例を、そして市民参加条例をもっと市民のより身近なものとしてもらい、よりよい暮らしをするため、暮らしやすいまちづくりのためにお互い、さらに取り組んでいくことを誓い合いたいと思います。  続きまして、少し具体的にはなりますが、ここで岩倉市の地域資源を振り返ってもらい、今、岩倉市が生かしている地域資源は何かを整理していっていただきたい意味でお尋ねをするわけであります。  岩倉もいろいろとしっかりしたインフラ整備がされてきました。日本歌謡界に残る私鉄沿線のまち岩倉、地上を走る市営地下鉄沿線のまち岩倉としても親しみのあるまちだと思います。  そんな中で、道路交通網発達とともに、最近は一戸建て、時々にマンション、アパートなどの住宅政策もしっかりされ、当然それらはまちづくりにとって欠かせないことだと思っておりますが、住宅都市と言われるならば、歩いて暮らせるまちづくりという考え方の中で述べるならば、岩倉の狭い路地や小さい水路も都市の魅力につながるんだよということを全国都市問題会議で学んでまいりました。  また、人や物や情報が集い、めぐることが都市の根幹であるとも学びました。改めて岩倉市の地域資源について問います。お考えをお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 本市の地域資源ということでございますが、本市には五条川と桜並木などの自然環境、山車、岩倉城址、山内一豊誕生地などの文化財やのんぼり洗いなどの伝統文化、特産物の名古屋コーチンなど、さまざまな地域資源がございます。こうした地域資源を生かした取り組みとしましては、桜の名所百選にも選ばれております五条川のほとりで行われる岩倉市桜まつりがございます。この桜まつり期間中には、毎年30から40万人もの人が岩倉を訪れ、大きなにぎわいを生み出しております。また、桜まつりでは、桜を楽しんでいただくだけではなく、岩倉の魅力資源を伝える絶好の機会と捉え、のんぼり洗いや山車巡行を実施するなど、さまざまな企画を行っております。  また、市民活動団体との協働により、これらの資源を生かした観光ボランティア活動や散策ルートの設定などを行うとともに、こうした資源の保全や後世に残していく活動も市民団体との協働により行ってまいりました。  一方で、御質問にもございましたように、名古屋市の大都市という近郊でありながら、田園風景が残り、五条川や桜並木を中心としました自然環境のよさ、コンパクトで交通利便性が高いといったことなどは、住宅都市として発展をしてきた本市の特徴であり、岩倉固有の資源として捉えることもできると考えております。  これまでの本市の発展そのものが地域資源を生かしたまちづくりになっているのではないかと考えております。  先日発表させていただきました本市のシンボルメッセージとブランドロゴにつきましては、さきの御質問にもございましたけれども、インターネット調査やワークショップにより導き出したもので、本市の特徴も踏まえた岩倉市の総合的な暮らしやすさを表現したものであります。  このシンボルメッセージとブランドロゴを活用して、岩倉の魅力を市内外に発信していきますが、まずは市民の皆さんとともに岩倉の魅力を再発見し、愛着を深めていくために、「“いわくらしやすい”109の理由」を一緒に探していくプロジェクトを実施してまいります。このプロジェクトにおきましては、新たな資源や、その資源を生かした取り組みのヒントも生まれてくるものでありますし、身近なところで気づかないそれぞれの魅力、またあるいは自分だけが知っているといった魅力を市民の皆さんがそれぞれ投稿していただくことで、新しい魅力の発見につながっていくというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございました。  私からは、特に桜の名所百選に選ばれた地域資源は、桜、岩倉市のシンボルの木としても取り組んでもよいのではないでしょうか。市町村のシンボルの木のベストテンに桜、片仮名で「サクラ」となっておりますので、岩倉市は花はあり、木もありますけれども、桜も入れてもらっていただいてもいいのかなと思っております。  もう少しそのときに愛知県も巻き込み、全国的な市町村との桜の交流につなげていきたいものだと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  ぜひ市制記念日に発表があった、先ほどの議員の方が質問されておられましたシティプロモーション事業にも期待いたしますし、もちろん同じく先ほどの質問にもありました、御当地キャラクター「い~わくん」の地元での活躍と今後の活動を含めて期待をするところであります。  今、世の中、少子・高齢化から来る考えや多様なものがいろいろと時代のキーワードになっております。そうした中で、お互い話し合いの議論の中で、今後とも深めていけたらいいのかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  ちなみに、平成29年の岩倉市のまちづくりカレンダーの表紙は電車と桜でした。そういう意味で、先ほどわざわざ野口五郎の歌だった私鉄沿線のお話をさせていただきました。やっぱりそういう若者の時代を、ふるさとを思い出す、そんな岩倉のまちにしていっていただきたいなと思っている次第であります。  次の質問に移ります。  2番目は、新年度予算についてお聞きいたします。  かつては、前にも岩倉市の予算の作成の仕方は聞いておりますが、最近のニュースでは、アメリカの大統領選挙の結果、韓国の政治事情、欧州連合EUの動きなどから、世界経済にどう影響してくるのかがニュースで問われており、不透明感や逆に期待感の部分もそれぞれ言われております。  そんな中で、日本経済の状況では、経済成長も進まないのに、個人消費と設備投資も進まないのに、為替変動による変化が大きな動きを見せていると言われています。そんな中、円高株安から大幅な円安、想定外の円安傾向とも言われている状況であります。トランプ相場とも言われている株高の状態になっているとのことです。  実質賃金が上がらない。賃上げを含め、もちろん賃金引き上げの恩恵が及ばない高齢者や庶民の生活実感が湧かない状況もあると言われております。  唯一は、公共投資と輸出が期待されているだけであるという方もおります。そういう中、消費税の増税も2度延期されてきております。このような状況の中で、たしか岩倉市は、9月30日付で予算編成方針を各部署に出されていると聞いております。その時期は、9月の月例経済報告を参考にされておりますし、国の平成29年度予算の概算要求額のもとでのものであると聞いております。  新聞報道では、安倍内閣は2017年度の予算編成の基本方針を閣議決定し、それにより一般会計概算要求額、前年度比0.9%減の101兆4,700億円となっていると書かれてありました。あれから2カ月が過ぎてきて、国内景気、個人の消費などの懸念材料がある中、12月時点、今も12月半ばになっておりますけれども、そんなところで国の予算と日本経済の見通しをどのように見ているか、わかる範囲内でお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 先ほど御質問の中にもありましたが、12月に入って、いろいろと日本の経済は大きく動いておるところであります。これにつきましては、アメリカの大統領選後の影響もあると言われておるところでありますけれども、一地方自治体として、どこまでそうしたところが見通せるかというのはなかなか難しいところであるというふうに考えております。  ですので、11月の国の月例報告をもとにお答えをさせていただきたいというふうに考えております。  まず日本経済は、11月の月例経済報告によれば、景気はこのところの弱さも見られるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、雇用所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとされております。  御質問の中にもありました国の平成29年度予算の概算要求でございますが、この中では、基本方針2016を踏まえ、引き続き基本方針2015で示された経済再生計画の枠組みのもと、手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む。歳出全般にわたり安倍内閣のこれまでの歳出改革の取り組みを強化し、予算の中身を重点化するとされております。  年金、医療等につきましては、前年度当初予算額に高齢化等に伴う増加額を加算し、裁量的経費については90%以内とする一方で、一億総活躍社会の実現に向けた施策等を踏まえた諸課題について、新しい日本のための優先課題推進枠を設け、前年度予算と同様に別枠の要求とされました。その結果、一般会計の概算要求額としては、前年度比0.9%減の約101兆4,700億円となっております。  こうした国の動向については、先ほども冒頭に申しましたが、昨今の円安、あるいは株価、そうした経済状況の不透明さが残るものの、岩倉市の行財政運営に与える影響を注視しながら、適時適切に対応していく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございます。  国の経済は、特に税収による地方交付税にもかなり影響してくると思いますので、よろしくその点はお願いしたいと思います。  この12月9日、つい最近ですけど、環太平洋連携協定のTPPが参議院本会議で承認され、関連法も成立をされたとニュースで語っております。  しかし、トランプ次期アメリカ大統領のTPP離脱通告がある中、発効の可能性がないとも言われている状況であります。政府の成長戦略が再検討されるという記事も報道されております。ぜひ国の動向を注視していただき、予算編成に向けて取り組んでいただきたいと思います。  それでは、こんな不透明な時期でありますが、岩倉市の新年度予算編成での対応は、9月からして、現在どうしていくのか、現時点での改めての編成方針の基本的な考え方があればお聞きいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) まず新年度の予算編成方針の前に、29年度の本市の財政見通しについて少しお話をさせていただきます。  29年度の財政見通しにつきましては、歳入では、市税全体では微増となる見込みでありますが、地方消費税交付金等の消費増の影響による地方交付税の減等により、一般財源となる歳入全体では、前年度と同額程度となる見込みでおります。  歳出では、高齢化の進展により、医療、福祉、介護等の社会保障事業費については確実に増加をしていきます。また、大規模事業であります北島藤島線街路改良事業及び新学校給食センター建設事業は終了しますが、引き続き桜通線街路改良事業、石仏公園整備事業、岩倉西春線道路改良事業における用地取得事業、公共施設の修繕等に係る経費の増加が見込まれております。さらに、平成15年度をピークに減少させてきました地方債現在高が平成27年度から増加に転じたことや基金残高が減少したことなど財政運営は厳しい状況にございます。  そうしたことからも、新年度予算の編成方針では、既存事業は施策の目的に立ち返り、施策評価や行政経営プランでの評価、成果等を徹底的に分析し、その実施方法の見直しを実行するとともに、決算成果を重視し、執行状況や将来負担を分析し、多角的に見直しを行うことで経常経費は前年度当初予算比2%減を目標に掲げ、新年度予算編成に取り組んでいるところでありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございました。  国のほうでは、2014年4月に消費税を5%から8%に引き上げ、さらに10%と定めていたのを見送ったこと、安易に消費税増税に期待しないようとは思っておりますが、要は社会保障と税の一体改革と行財政の無駄を徹底的に排除することなくしてはいけないんだということを市民も思っていることだと思います。そうしないと、そのツケが必ず国民にも回ってくるのではないでしょうか。  そんな中で、岩倉市は来年1月に市長選挙を迎えるに当たり、各部長さんには、先ほどの質問の中でもありましたけれども、地方自治法にあります最少の経費で最大の効果を上げるということを基本に、山田部長も申されましたように、そういう中で岩倉らしい安心な暮らしづくりのための適切な予算編成にぜひ取り組んでいただくことをお願い申し上げておきたいと思います。  それでは、最後の質問にさせていただきます。  2期8年間を務め終えようとされておられます片岡恵一岩倉市長に、経験から含めた政治姿勢の極意をお聞きいたしたいと思います。  平成21年1月だったと思いますが、岩倉片岡市長が誕生したときに、私もこの岩倉市議会に返り咲いたと思っております。そのとき、3月定例会で所信表明への代表質問をさせていただきました。その中身は、お互いに助け合うコミュニティーづくりの大切さ、みんなの居場所づくり、出番づくりのための質問をさせていただいたと思っております。具体的には、細かくいえば歩行者、自転車に優しい道路整備を図るなどの交通安全、スポーツの振興、議員出身の市長であり、選挙公約における自治基本条例の制定、常日ごろからの積極的な近隣市町や都市間交流が重要だとも当時の議事録を読み返すと質問しております。  その中で、政治姿勢としてのフェアプレーの大切さも聞いておりますが、当時を思い出しながらの質問であることをよろしくお願い申し上げます。  そういう前提の中で大事なことは、そのときの市長のスタンスについてもお聞きしております。  片岡市長はそのとき、市長というものは、私は無所属で出ましたけれど、市民党だと思っております。やはり全ての市民の皆様に受け入れられていただくようにきちっと対応していかなければいけないと思っていると答えておられます。  それを踏まえての質問を順次させていただきます。  1つ目は、「初志貫徹」という言葉があります。初めに思い立った志を最後まで貫き通すということであります。それに近い言葉に「初心忘れるべからず」、最初の決心を忘れるなという意味だそうです。  ここに、愛知県下の市町村長の一言集があります。例えば山田犬山市長の「信なくば立たず」、山下小牧市長の「感謝」などがあります。座右の銘だとも言われるものであります。  私にとっては、好きな言葉に西郷隆盛の「敬天愛人」という言葉があります。天を敬い、人を愛すると読むものであります。たまたま2018年1月からスタートする大河ドラマに西郷隆盛が決定されておりますが、2018年が明治維新150年のときだということも聞いております。  さて、片岡市長は「ともに育つ」という言葉を選んでおられます。その意味するところをお聞きいたします。それは信念とか志だと思いますが、語っていただくことをお願い申し上げます。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 自分を戒めるという意味でも「ともに育つ」というのを市長の一言という、市長会か何かで出しているあれに書いたわけであります。  市長になりますと、やはり地位というか権力というか、トップに立つと、ともすると、政治家なんかで傲慢な方が出てくるようなことがあります。やはり自分が完全ではないというつもりをいつも持っていないと、やっぱり上から目線というか、どなりつけたり叱りつけたりというようなことが起きてしまうと思います。  したがって、自分もまだ未完全だし、そして職員の皆さんも一緒に育っていこうといいますか、レベルアップしていこうという意味で「ともに育つ」ということを書きました。またこれは、市民の皆さんとも一緒のことであります。今、いろんな課題がある中で、お互いにそういうことを理解しながら、社会の課題を解決していかなきゃいけないという意味も含めて、お互いに成長していきましょうと。自分もまだまだ至らぬところもありますというものを認めながら、いい方向へ行こうというつもりで、そういう言葉をずうっと思っておりましたし、市長会の一言集にはそう書いたわけであります。そのことは大事にしながらやってまいりました。  いろんな提案とか、そういうことも、やはり職員の中にもいい案を持っていたりしますので、そういうものを発掘しながら、自分もそれを勉強していくと、こういうつもりでやってまいりました。以上です。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございます。  最近の経営学の本を読みますと、部下は社長のためという考え方でなく、部下のために社長はリーダーシップをとっていくという形で、部下の方たちが主役になっていく経営の考え方が世界的にも出てきているのが昨今ではないかなと思っております。  2つ目の質問に移ります。  市長選に当たって、片岡市長は、特にオバマ大統領のこともありましたけれども、チェンジ、変えようという言葉でキャッチフレーズを述べておられました。先ほど言いましたフェアプレーの精神、それと前例にとらわれない、変えてはいけないことも言われておりました。今2期8年、首長を経験されております。それは行政側のトップになり、そこら辺の感覚でどうであったのか、その政治哲学は今でもその考えに変わりなくやってこられたのかどうかをお聞きいたします。
    ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) ちょうどオバマ大統領が誕生したとき「チェンジ」という言葉がありました。私もちょうど人口減少時代に突入したころのちょっと後に市長になりましたし、またリーマンショックとかありましたし、それまで拡大傾向にあった日本の経済や、あるいは人口、生産年齢人口でいいますと1995年ぐらいからもう減っているわけであります。その影響がまた出てくるというような時代で、今までどおりの政治や行政や、あるいは市民の感覚ではいけないだろうということで、変えようと言われましたけど、私は変わろうと言いました。それは、みんなで変わろうという意味であります。自分が変えようとか、そういうようなことじゃなくて、みんなで変わろうと。変わろう岩倉という言葉を上げたのは、その辺の時代的な背景を読んでやはり変えていかなきゃいけないんじゃないかなと思いましたし、民主党政権がすぐ、私が市長になってから登場しましたけど、そのころ、「コンクリートから人へ」というようなものも先取りしまして、先取りというか、僕は立候補するときにソーシャルキャピタル、人と人とのつながりの価値、こういうものが大事な時代になるんじゃないかなということを掲げておりました。それまで政治家というと、何をつくったとか、こういう公共事業をやったとか、そういうようなことが価値観みたいに言われていた中で、市民協働とか、そういうようなことの時代になるんじゃないかなということでの変わろう岩倉という市民の皆さんも価値観を変えてほしいなという意味も持ってやりました。  それから、フェアプレーのお話が出ましたけど、やはり公平・公正というのをきちっとしなきゃいけない。以前には、例えば声の大きい人というか、そういう議員さんがいるところは道路がよくなるとか、そんなようなことを聞いていましたから、やっぱりこれは誰に聞かれてもこういうふうにして優先順位をつけていますよというようなことをやらなきゃいけないということで、現在は道路とか舗装なんかはポイント制になっていますから、どこの箇所を箇所づけしたかというようなことは、後で聞いていただいても、どうしてこっちが優先したというのは、こういうポイントですからこうなりますということで、交通量だとか、あるいは通学路だとか民家の周辺だとか、いろんなポイントがあるんですけど、そういうようなことでフェアにそういうものを公開できるようにしたりもしております。その辺はしっかりと貫いたというふうに思っております。  また、前例にとらわれないというお話をしていただきましたけど、私はやっぱり今までのやり方というのが必ずベストだというふうには思っておりますと、前のとおりということになりますけど、やはりそこは疑問を持たなきゃいけないというふうに思っております。民間の感覚でいいますと、同じことをずうっとやっていると、それは衰退という感覚でありますので、やはり新しく何かにチャレンジしなきゃいけないというふうに思っております。  具体的なあれでいいますと、調達というのをリースというのも始めました。LEDとか、あるいは空調とか、そういうようなものも新しい方法でやりますし、またどちらかというと役所というのは減点主義といいますか、失敗するとつつかれるというような風潮があるわけですけど、私はいろんなことはチャレンジしなさいよというようなことで、責めるんではなくて、責任を持つからきちっと判断するときの情報は欲しいけど、あとは自分が責任をとる。だから、しっかりやってくれというようなやり方で参りました。それは、民間の会社だったら当たり前のことでありまして、社長がどんなことがあっても責任をとるというようなことでやってまいりました。  あと、いろんな意見なんかがあったときに、それは事実は何なんですかというようなことをよく質問します。民間でいうと、なぜなぜということを突き詰めていって、これは実はメーカーからこういうことを言われていますなんて言ったら、それはなぜなのということを聞いていきますと、やっぱり別にこの機種じゃなくてもいいというようなこともあったりして、いろんな品質管理の原因を調べていくというのは、大体そういうことを何回かやっているとわかるというようなこともあります。  そういうようなことで、民間的な感覚も入れながら、いろいろ変わろうということもやってきたというふうに思っております。  ただ、やはり公共としてこれはしっかりやっていかなきゃいけないなというのもよく勉強させていただきました。それは、いろんな手続の中で税金を使ってやっているわけでありますから、きちっとした手続をとってやっていかないと、公共としてしっかりとチェックしてやったかどうかというようなことを問われるということがありますので、いろんな審査会とか、そういう基準を決めたりしながらやっているなというようなことも勉強させていただきながらやってまいりました。  そういうようなことで、私は当初から2期8年という期限を決めてやろうとしておりました。そのことについてはおおむね自分としては進めてきたんではないかなというふうに思っております。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございます。  片岡市長の人間性といいますか、人格が出てきている部分があるかと思います。全てにそれらが生かされてこられたのではあれば私も大賛成だと思っております。  最後に、議員から首長になり、二元代表制の一方を担った現在であります。岩倉市にとって、先ほどの質問にもありましたけれども、持続可能なまちづくりのための議論が今求められているわけです。これからの岩倉市に問われる課題への示唆があれば語っていただきたいなと思っております。先ほどは政治哲学でありますので、まちの課題という形になるかと思います。私の考えには、地方自治体は二元代表制であって、政策について対応するとき、個人的には是々非々でよいことはよい、悪いことは悪いという考えの立場であります。  公職選挙法をひもときますと、市議会議員は住所はあること、住民でなければなりませんが、首長はその土地の人でなくてもよいことになっております。1つには、地元に精通して人脈があればよいということも言えますが、しがらみのないことが大切だということかもしれません。  そんな中で、選挙のとき、首長には外部からの新風を吹き込むようなトップの面が期待されたのではないでしょうか。片岡市長には改めて考えさせられる期待のできた首長でもありました。  建物など、先ほど話されましたけれども、ハード面では、例えば小牧岩倉衛生組合議会では、ごみの処理場施設、溶融施設、名前はエコルセンター、岩倉市の広報ではこの記事は載っていなかったんですけれども、そして2年間、私も厚生文教常任委員会を務めましたけれども、その中における岩倉市の学校給食センターゆめミール、それぞれ完成しておりますし、私が監査委員のときに監査しました、さくらの家のオープンもこの2期8年の中でできているのかなと思っております。  ハード面はそのようなことが大きかったかと思いますけれども、ソフト面におきましては、いろんな計画が今つくられて道半ばのものもあります。公共施設等総合管理計画に基づく再整備計画、あるいは教育委員会が行う仕事でありますが、教育振興基本計画など、また先ほども質問がありました空き家等の対策もあるわけです。そういう中での次へのバトンタッチかなというところであります。  ここで少し指摘をさせていただくならば、もう少しPRなどのトップセールスへの取り組みも必要ではなかったのではないでしょうか。和泉村からの継続による福井県大野市と、それから東北大震災からによる宮城県岩沼市との災害支援協定は結ばれてきております。  ここでちょっと別の角度からお話ししておきますと、岩沼市は職員が派遣されてきておりますし、交流も必要だと私も思っております。そういう中、岩沼市も知らない人もいるかもしれませんが、マスコットキャラクターもでき上がっております。「岩沼係長」という名前だそうです。ことしでき上がったわけですから、ぜひい~わくんとのコンビで取り組みもし、交流を深めてもらうこともここで申し添えておきたいなと思っております。そういう意味合いで、あらゆる出会い、あらゆる機会を捉えての市民交流を発展させる中での対外的なPRを市長のもとでもう少しPRをいただければよかったかなと思っております。  それと、後ほど2人の方が人材育成について質問されますが、企業は人なりという意味合いで私もサラリーマン生活、企業人でありました当時のことを思い出せば、人事政策が一番であるかと思っております。その他いろいろありますけれども、それらは後の質問者にお任せしますけれども、私からの岩倉市の課題をもし示唆としてお話しできる部分があれば、お考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 2期8年という間に区切りますと、やはり行政はすごく継続しておりますので、まだまだこれからやらなきゃいけないことはたくさんございますので、今取りかかっているようなことについては、継続して次のかじ取りの方にバトンタッチをしていきたいというふうに思っております。  短いといえば短い時間の限りのある中で、いろいろまだできていないと。御指摘のように、例えば災害応援協定、支援協定というのを、尾張地域のものは隣接というのはこの間うちありましたけど、やはり遠隔地でというのはもう一つ足らなかったんじゃないかなというふうに御指摘いただきましたが、そのとおりであります。でもこの辺も何かの縁、きっかけというのが必要なんで、市民レベルのいろんな交流とか、そういうようなものを発端に支援協定に進んでいるというところもありますので、今後に期待したいというふうに思います。  その中で、民間の会社と協定を結んだというのがありまして、これは段ボールベッド、間仕切りの関係であります。これは最初備蓄をどんどんやっておりまして、倉庫とかがいっぱいになってくるし、お金もかかるということで大変だなということで、災害のときにどうするかというようなことを考えまして、実は私、工場におりましたので、段ボールの製造過程とかも、そういうものは知っております。3日ほどあれば、必ず段ボールというのはロール状のシートからコルゲーターマシンというのでばあっとつくってしまえばできるということを知っておりましたので、そういうような業界のところと提携を結べばすぐ供給してもらえるということで、備蓄しない方法で体制を整えるというようなこともやりました。それは、近くの工場はあるんですけど、同じような地域だけではだめですから、全国展開している会社にすれば、例えば北陸の工場から持ってきてくれるというようなこともありまして、そういうような支援協定、こういうものも結んだのは記憶があります。  また、今やっております公共施設等総合管理計画と、あるいは今後の全体の計画も含めて、再配置等の課題もたくさん残っております。いろいろ行政が進んでいく中で、行政のやっていることは連続ですから、ここで区切りということはなかなかできなかったなというふうに思っております。また、研修体制や人事評価なども民間のものも参考にしながら公共としてふさわしい形に導入していくというような形での手がけもやりましたが、まだまだこれも時間がかかりながらやっておるところであります。  いろいろな事業、まだまだ続くと思いますけど、これはやはりスムーズなバトンタッチをすることによって、それを継続してもらうということが大事かというふうに思っております。本当に市民のためになることは何だろうかということをしっかり考えながら、それを実行してもらうと、このことが一番大事なことではないかなというふうに思っております。 ○議長(須藤智子君) 塚本議員。 ○4番(塚本秋雄君) ありがとうございました。  持続性を保たせるための連続を行政はしていかなければならない。それは誰が市長になっても大切なことかなと思っております。そういう意味合いでいろいろ質問させていただきました。  最後に、市長への質問に当たって、午前中の議会の行動もいろいろありましたけれども、有名な言葉に、政治とは提案があれば異論があって、説得があって、譲歩があって、妥協することというのを僕は学んできましたし、肝に銘じているところであります。  片岡市政におきましては、よかったことも悪かったことというのか、大変だったことがあったことも確かであります。そういうことの教訓になる答弁をいただきまして、最後に感謝を申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(須藤智子君) これをもって、4番塚本秋雄議員の質問を終結いたします。  続いて、14番関戸郁文議員の発言を許します。  質問席から行ってください。  関戸議員。                  〔14番関戸郁文君 登壇〕 ○14番(関戸郁文君) 14番関戸郁文です。  議長のお許しを得ましたので、12月定例会における一般質問をさせていただきます。  前副市長の業務についてということで通告させていただきましたが、副市長、市長一緒に業務を推進されていたと思いますし、市長も勇退されるということでございますので、まずもって、市長について少し触れさせてください。  片岡市長が就任されて以降、この2期8年間でさまざまな功績を残されていますので全ては上げられませんが、私の考えるその一部を上げさせていただきます。  まず、1期目の所信表明でも言われております長い時間をかけて市民とともにつくり上げた自治基本条例の制定です。  岩倉市の最高規範であり、岩倉らしい特徴のある前文から始まるすばらしい条例になっています。  子育て支援ではさまざまな実績がありますが、子ども医療費の助成拡大など子育て環境の充実では、県内でもいち早く認定こども園の整備を支援し、民間の力を活用して定員を大幅にふやしました。  やはり片岡市長は民間出身ということで、社会の動向を敏感に感じ取り、先を見通す能力や民間の力を活用する感覚にすぐれていらっしゃると思います。私も民間出身でございますので、見習いたいところでございます。  そうした点では、特に市内の防犯灯のLED化に取り組まれましたが、環境面での配慮だけでなく、サービスを買うという発想が生かされ、リースによる整備手法を選択し、コストの削減にもつながっています。また、公共施設の屋上に太陽光パネルを設置した太陽光発電屋根貸し事業も民間企業を活用した事業です。  一方、マスコットキャラクターであり、岩倉市PR大使でもあるい~わくんの誕生も大きな功績の一つだと考えています。  今では子どもを中心に世代を超えて愛されています。また、北島藤島線街路改良事業や学校給食センター建設事業など多額の費用が必要となる大規模事業も債務残高を減少させるという方針のもとに子や孫にツケを回さない財政運営を行ってきたことで、就任当初の平成20年度末と平成28年度末の見込みを比較して、地方債残高をふやすことなく実施できると聞いており、これはとてもすばらしい功績であると確信しておりました。  こうした功績を残された片岡市長の2期目を副市長として支えてこられた久保田前副市長について、今回の一般質問に取り上げさせていただきました。前振りが長くて済みません。  それでは、①前副市長の業務について問うであります。  (1)前副市長の退職に伴う業務の引き継ぎは適切に行われているかということでございますが、まず引き継ぐ項目についてはどのようなものがあるか、お尋ねいたします。 ○議長(須藤智子君) 総務部長。 ○総務部長(山田日出雄君) 副市長の退任により、市長に引き継ぎました事項としては、数とすれば69の事項がございました。引き継ぐ事項の内容としましては、その主なものとして、まず処分未了事項としましては、シティプロモーションや新規工業用地開発可能性の検討などであり、未着手事項としては剪定枝の資源化など、将来着手すべき事項としましては桜並木を後世に残す方策や消防の広域化など、その他の特筆事項としましては名鉄石仏駅東口改札等の対応や各種証明書のコンビニ交付などが上げられておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(須藤智子君) 関戸議員。 ○14番(関戸郁文君) 回答の中に、将来着手すべき事項で消防の広域化というのがございました。これは私、業務の広域化ということで9月の定例議会で一般質問させていただいた項目と通ずるところがございまして、経費圧縮のために継続的に推進をお願いしたいというふうに考えております。  それでは、2つ目の項目になりますが、前副市長は、平成25年7月からの就任以来、市長の2期目の政策を全力でサポートされており、これまでマンツーマンでともに市政を行ってきたと思います。  そこで、市長から見て、前副市長のこれまでの仕事ぶりから、岩倉市に対する思いなどについてどのように考えているか、お尋ねいたします。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 副市長に就任してもらって約3年半ぐらい一緒に仕事をしました。市長、副市長の仕事で重要なのは決裁、決断をするということであります。そのようなことが重要なわけでありますけど、私は1年目は同じ部屋で2人で1時間半ぐらいずつ、その決裁業務をやるというようなことをやりました。2年目からは別々で、日常決裁は副市長と2人でやっておりますけど。  そして、やはりしっかりと岩倉の実情や私が本当に市民のためになっているかを真剣に考えようというような判断基準や民間の感覚で判断するようなところもある。そういうようなことを一緒に考えながらやってきました。  私は、三役会議というのを毎週金曜日にお話し合いをしておるわけです。そういうところで意見交換などもやるわけでありますけど、それも続けながら一緒に仕事をしてきましたので、どういうことかというようなお尋ねのことは、しっかりと私が一番つかんでいるのではないかなというふうに思います。  行政経験がありますので、いろんな知識というのは豊富であります。また、人事課長や秘書課長等をやっておりますので、その辺の組織に対するような考え方もしっかりしているというふうに思います。  そういうようなことをいろいろ意見をいただきながら、また岩倉市の中がすごくいいところもあります。この小さな組織の中で頑張っているというようなところも彼は認めておりますし、また大きな市におりましたので、向こうがしっかりしている体制だとか、そういうこともよく知っておりまして、ここが至らぬなというようなことも意見してくれるわけであります。  そういうような意味で、2つの自治体、行政を経験したというのはなかなかない経験じゃないかなというふうに思っております。  したがって、岩倉のいいところ、至らんところもしっかり見てくれているなというふうに思います。そういう意味で、一つの魅力といいますか、その辺はいいところだなあというふうに思います。そういう中で、意見を聞きながら、そしてお互いに知識といいますか、それを交換しながらやって、そして2人ですと、どっちかというと市長のほうがこうだと言っちゃうと、なかなか反論しづらいというところもありますから、三役会議というのは、そこで私が教育長、どう思うというようなことを聞いたりしまして、そうか、じゃあ副市長の意見のほうがいいねというようなこともたまには出てくるわけです。そういうような中で3人でいろんなことを相談し合いながら意見を交換してきたというところです。その中で一つの特徴として、貴重な経験だなというふうに思いました。  また、結構現状主義というか、前例主義というか、そういうふうに考えがち、公務員的な考え方でそう思いがちかと思いますけど、そこのところは全然違っていたなということで、いろんなことを発案しますし、挑戦というか、チャレンジ的なことも考えますので、その辺は民間ということではないんですけど、民間的な、民間の者から考えてもちょっとその辺の挑戦意欲だとか、そういうものはあるなというふうに仕事ぶりとして見てきました。 ○議長(須藤智子君) 関戸議員。 ○14番(関戸郁文君) 市長の副市長に対する評価が高いものと感じました。  それでは、(2)前副市長の掲げた政策の進捗状況はどうかということでお尋ねします。  これもちょっと分割させていただきまして、前副市長が就任してからどのような事業にかかわったのかをお聞きします。市長の補佐役としてさまざまな政策の立案、事業の具体化、実施にかかわられてこられたと思いますが、まずはどういった施策、事業にかかわってこられたか、主な事業を聞かせてください。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 拾い出しておきましたけど、私がマニフェストで掲げておる「子育て世代住みたいまちNo.1」の実現に向けて第4次総合計画の推進をするために、部や課をまたぐような調整を行ってもらって、さまざまな政策の立案や実施にかかわってもらいました。  子育て支援では、駅前小規模保育所整備補助事業、保育園送迎ステーション事業、放課後子どもプランの推進による小学校敷地内での放課後児童クラブの実施、健康福祉面では、国民健康保険加入者の人間ドック費用の助成事業、都市基盤整備では、岩倉西春線道路改良事業、石仏公園整備事業、下水道事業の地方公営企業法適用移行業務、産業振興では、企業立地の促進に関する条例の制定、新規工業地開発可能性の検討、地域産業活性化支援事業など、また広報・広聴におきましては、広報紙のリニューアル、それからホームページのリニューアル、それからシティプロモーション推進事業、組織・人事では、組織機構改革や人事評価制度などをやっていただきました。 ○議長(須藤智子君) 関戸議員。 ○14番(関戸郁文君) 今、市長が御説明していただきました事業には、一応のめどがついている事業と今後も引き続き検討し具体化していく必要がある事業があると思います。  私はその中でも、前副市長がかかわった組織の枠を超えて推進してきたことが今後も継続されていくことが重要であると考えております。ただいま説明のあったもののうちから3つピックアップしてお尋ねしたいと思っております。  まず、企業誘致についてお聞きします。  企業誘致については、昨年12月に企業立地の促進等に関する条例が制定されました。これも大変重要なことであると思いますが、その後、課題の用地の画定について、野寄町、川井町に出向き、市の考え方を示し、話し合いをしてきたことはこれまでになかった動きではないでしょうか。この新規工業用地開発可能性の検討についての進捗状況と今後の見通しについてお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 新規工業用地開発の可能性の検討につきましては、平成28年6月の補正予算で計上させていただきました新規工業用地開発予備調査業務を進めるとともに、定期的に建設部の職員等が川井町、野寄町土地開発推進委員会に出席して、進捗状況を報告させていただいております。今後は、新規工業用地開発予備調査業務委託の結果を踏まえて、地元との協議、関係機関との協議、調整など動きが活発化していく予定であります。また、この動きに合わせた基盤整備として、岩倉西春線道路改良事業も今年度中に土地取得を行う予定であります。天保橋かけかえ事業の進捗とともに調整を図りながら、工業用地の開発に向けて事業を進めていきたいと考えております。 ○議長(須藤智子君) 関戸議員。 ○14番(関戸郁文君) 今、市長が説明いただきました課題につきましては本当に重要でございますので、積極的に推進していただきたいというふうに考えております。  続いて、シティプロモーションについてお聞きします。  シティプロモーションは、地方創生の取り組みとしては全国的にどの市町村も取り組みが始まっているとは思いますが、いち早くその重要性、課題に取り組まれたのではないかと思っています。  シティプロモーションについても組織全体で取り組んでいく事業だと思っていますので、進捗状況と今後の見通しについてお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 観光プロモーションについては、い~わくんとともに積極的に行ってまいりましたが、シティプロモーション事業については、まちづくり政策推進会議において、具体的な方向性などの検討を行い、岩倉市まち・ひと・しごと創生総合戦略にも掲げ、平成28年度から委託事業により本格的に取り組んでおります。  進捗状況につきましては、全員協議会などで議会にも報告させていただくとともに、市制45周年記念式典において、本市のシンボルメッセージとブランドロゴを公表し、市民参加型プロジェクトを始めております。今後このブランドロゴを活用したプロモーションを行っていくために、今年度中にアクションプランを作成するとともに、市外への発信を効果的に実施するためにも、定住や移住のための受け皿としての住宅施策など、他の施策も含めて総合的に推進してまいります。 ○議長(須藤智子君) 関戸議員。 ○14番(関戸郁文君) 最後に組織・人事についてお聞きします。  地方分権が進み、さまざまな事務が権限移譲されている中、組織を運営するに当たり、最も重要なポイントは人であると思います。組織・人事についてもさまざまな取り組みをされていると思いますが、その代表的なものについて進捗状況と今後の見通しについてお聞かせください。 ○議長(須藤智子君) 市長。 ○市長(片岡恵一君) 組織・人事のうち、組織機構改革については、平成27年4月に新たな行政課題や社会的なニーズに対応できる組織や市民が利用しやすい市役所となることを念頭に、子どもに関する組織の一元化や市民活動支援の重点化、超高齢社会への課題などに対応するための大幅な組織の見直しを実施いたしました。  次に、平成28年度に導入しました人事評価制度では、職員がその職務を遂行するに当たり、発揮した能力を把握した上で行われる勤務成績の評価(能力評価)と職員がその職務を遂行するに当たり上げた業績を把握した上で行われる勤務成績の評価(業績評価)の2つの方法により実施することといたしました。  また、組織運営にとって人の力は最も重要なポイントであり、恒常的な組織力を継続していくためには、職員の意欲を向上させ、能力を開発することが鍵となってきます。  平成26年度に策定いたしました岩倉市人材育成基本方針に沿って、市民に身近な行政サービスの担い手として業務を遂行する職員を育成するとともに、職員一人一人が全体の奉仕者であることを改めて自覚し、やりがいを持って職務に取り組むことを目指していきます。 ○議長(須藤智子君) 関戸議員。 ○14番(関戸郁文君) 人事制度評価については、岩倉市人材育成基本方針に沿って進めていらっしゃるということでございます。  総務産業建設常任委員会で人事評価制度について研究したところでございます。  あともう一つ、採用についても研究してきました。  これはいずれも民間のやっている方法に近いものでございまして、私も随分理解ができるわけでございますが、それらのやり方がどうもちょっと社員数が何万人もいるようで、管理職が何千人もいるような組織のものかなあという感じは受けるんですね。やっぱり組織の規模というんですかね。役所は違うと思いますので、人事評価のシステム化などをする場合に、高コストにならないように配慮していただき、人事評価の仕組みを成長させていただきたいと思います。
     人事評価って成長させることが大事だと思いますね。評価項目や基準の改善や評価者の評価技術の向上とか、そういうものが伴わないと、幾らいいものをつくってもうまくいかないと思いますので、ぜひその辺のところを検討していただいて、積極的に人事評価の仕組みを推進していただきたいと思います。くれぐれもコストがかからない安い方法でやっていただきたいと思います。  ちょっと早いですけれども、私の一般質問はこれで終了させていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(須藤智子君) これをもって、14番関戸郁文議員の質問を終結いたします。  本日はこれをもって散会します。  次回は、あす12月13日午前10時から再開いたします。御苦労さまでした。         午後4時11分 散会  ―――――――――――――――――――――...