江南市議会 2007-03-08
03月08日-02号
平成19年 3月 定例会平成19年 第2号
定例江南市議会会議録3月 3月8日
--------------------------------------- 平成19年3月8日(木曜日)議事日程第2号 平成19年3月8日(木曜日) 午前9時開議 第1
会議録署名者の指名 第2
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した案件 日程第1
会議録署名者の指名 日程第2 一般質問 〔尾関健治君 沢田和延君 野下達哉君 鈴木 貢君
古田みちよ君
古田冨士夫君 大野吾郎君 東 義喜君〕
---------------------------------------出席議員(28名) 1番 野下達哉君 2番
古田みちよ君 3番 鈴木 貢君 4番 堀尾庄一君 5番 宮地友治君 6番
古田冨士夫君 7番 福田三千男君 8番 尾関敏隆君 9番 吉田賢二君 10番 尾関健治君 11番 長谷川隆英君 12番 沢田和延君 13番 木本恵造君 14番 岩田一洋君 15番 高田良弘君 16番 大脇澄夫君 17番 江口雅明君 18番 木村敏郎君 19番 河合正猛君 20番 高田健孝君 21番 小林弘子君 22番 大場義高君 23番 蒲 兵衛君 24番 大野吾郎君 25番 林本昌久君 26番 東 義喜君 27番 森 ケイ子君 28番 川村 弘君
---------------------------------------職務のため出席した事務局職員の職、
氏名事務局長 日比野二三夫君 議事課長 奥村哲司君
議事課長補佐 尾関克彦君
調査議事係長 福田琢麿君主査 大倉由美子君 主査 栗本浩一君
---------------------------------------説明のため出席した者の職、氏名市長 堀 元君 助役 陸浦歳之君教育長 滝 孟君 企画部長 船橋憲次君企画部参事兼
行政経営課長 内田裕康君 総務部長 安達秀正君
健康福祉部長 大島茂樹君
経済環境部長 津田勝久君建設部長 伊藤敏行君 水道部長兼水道 佐橋純照君
事業水道部長会計室長 大脇益男君 教育次長 尾関晴紀君消防長 大脇昭夫君
秘書人事課長 河井照夫君
行政経営課主幹 脇田和美君 総務課長 安達一徳君
総務課主幹 長瀬時夫君 課税課長 板津孝則君収納課長 宮部良平君 市民課長 大野弘光君
保険年金課長 福田松久君 福祉課長 田中正博君
長寿介護保険課長 平松博次君 児童課長 武田一廣君
産業観光課長 大脇重雄君 環境課長 鶴見昌司君土木課長 平松和伸君 建築課長 武田能則君
都市計画課長 石川勇男君 水道課長 小島敏朗君
教育委員会学校教育課長 岩田敏夫君
教育委員会 田中将弘君
学校教育課主幹 兼
指導主事教育委員会 菱川弘隆君
消防本部予防防災課長 三輪美吉君
学校給食課長兼
南部学校給食センター所長消防署長 武田一夫君 午前9時02分 開議
○議長(小林弘子君) ただいまから本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第1
会議録署名者の指名
○議長(小林弘子君) 直ちに、お手元に配付いたしました議事日程の順序に従い、会議を進めます。 日程第1、
会議録署名者には、会議規則第81条の規定により、議長において 1番 野下達哉さん 15番 高田良弘さんを指名いたします。
---------------------------------------
△日程第2 一般質問
○議長(小林弘子君) 日程第2、一般質問を行います。 一般質問の運営については、
議会運営委員会において御協議をいただきました結果、日程はきょう、あすの2日間で、質問順序は個人の通告順により行っていただきます。質問時間につきましては、答弁を含め1人1時間以内ということで採決の結果、賛成多数で決した旨の報告を受けております。 なお、質問、答弁とも簡潔・明瞭にお願いし、議事運営に御協力をいただきますようお願い申し上げます。 直ちに一般質問を行います。 尾関健治さん。 〔10番 尾関健治君 登壇〕 (拍手)
◆10番(尾関健治君) 皆さん、おはようございます。 通告に従いまして、早速質問をさせていただきます。 今、議長さんから簡潔・明瞭にとの御要請がありました。今回は質問項目も多く、できる限り議長さんの御要請に沿っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 最初の項目、去る24日、
愛知県知事選挙が新投票区で実施されました。私は第19投票区で、初めての投票であります
草井小学校体育館に午前9時半ごろ出かけましたが、当日は北西の冷たい風が強く、北向きに設けられた入り口と
投票エリアにまともに風が吹き込み、立ち会いの職員の方々や区長さんは余りの寒さに震え上がってしまって、その
投票エリアの無配慮さにびっくりいたしました。投票に来られた方も、投票所内の寒さにもう少し何とかしてほしいとの声も聞こえました。 愛知県知事の選挙は、2月という寒い季節での選挙であります。このような季節に行われます選挙に対する投票所の空調など、
事前準備マニュアルはどのような内容になっているでしょうか、まずお尋ねいたします。 聞くところによれば、早朝から暖房が行き届き、きわめつけはBGMまで流され、ホテルのロビーのような環境で投票を行ったところもあったと聞いております。投票の平等性の原則から、関連部門の認識をお尋ねいたします。 また、投票所の駐車場について、第16投票区、ここは
布袋東保育園でありますが、次のような御意見をいただきました。以前は保育園児の送迎のため道路に車が並び、地域では安全認識の啓蒙運動を行い、せっかく徹底されたのに、過日の投票日にはずらりと車が並び、この管理のあり方について周辺の父兄から疑問の声が出たそうでありますが、この第16投票区を主に、投票所と駐車場の課題をあわせて、次の選挙に向けての改善策をお尋ねいたします。
◎総務部長(安達秀正君) 今回、投票の秘密を保持し、
バリアフリー化や駐車場を確保することで、投票のしやすい環境をつくるため投票区を見直しまして、投票所を設定してまいりました。まず、この見直しによりまして、投票区ごとの選挙人の数がふえてくるということで、待ち時間が長くならないよう、スムーズに受け付けができますよう、選挙人名簿の対照事務を電子化いたしました。これはバーコードを読み取るという方法にいたしました。これにつきましてはシステム的なトラブルもなく、的確に迅速に処理することができました。 次に、投票区の変更についての周知につきましては、市広報やホームページ、啓発資材、区長会の場、それから各区の回覧板を2回にわたり回覧させていただきましてPRに努めました結果、投票所が変更になったことについては、ほぼ御理解いただけたものと考えております。 先ほどの投票日当日に関しましての考え方でありますけれども、投票所への案内板の表示、駐車場の案内表示、各投票所におけるスロープの設置など、また必要なところにはストーブを置くということをしてまいりましたが、そうした個々の状況に応じた対応策を講じてまいりましたけれども、知事選を終えた結果、想定していなかった問題が生じてまいりました。この点につきましては、各投票所の
投票管理者などから投票に来られました方からの苦情を含めて、どのような問題があったのか、どのように改善すべきかというような報告を既に受けております。その中で、議員御指摘のように、投票所が寒くて
投票立会人の方などに大変御迷惑をおかけしました投票所もあります。今後、そのような施設の冬場の選挙時には、ストーブの数をふやすなどの対応をしてまいります。 また、投票所のBGMにつきましては、実際に行っている投票所はありません。議員御指摘の件は、時報を聞くためのラジオから事前に流れていた音楽であろうと思われます。 また、
布袋東保育園につきましては、久昌寺公園に駐車場を確保し、周知しました。また、当日、案内看板もつけて案内してまいりましたが、利用はあまりなく、実際には路上駐車された方が多かったということは把握いたしております。今後、こうした駐車場問題につきましては、もっとPRし、また投票区の中に事前に回覧をしていき、そうした駐車場を利用するように努めてまいりたいと思っております。 その他、学校の体育館など、広い敷地内での投票所の場所がわからない。それから、駐車場の場所がわからない。駐車場が込んでいてとめられなかったとか、また夜間には道路が暗くてうまく歩けないとか、投票所もわからないと。このような課題も生じてきておりますので、こうした問題につきましては、次回の選挙には改善できるように現在準備を進めておりますので、よろしくお願いいたします。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございました。 今回の経験を次回の選挙に生かして、投票率向上にも寄与していただくことをお願いいたしまして、次の項目に移ります。 「花いっぱい・元気いっぱいのまち 江南」の整備事業第1号として、すいと
ぴあ江南南側、市営住宅跡に市道認定を含めて整備が進められていますが、そこに接する南側の
宮田用水暗渠の両端には、かなり大規模の側溝が設置されていて、汚くて悪臭もあり、当然、景観もよくありませんが、現状のままでは、
江南市民憲章の最初にうたう「自然を愛し、美しいまちにしましょう」に申しわけない世界でありますが、これらの側溝利用の経緯はどのようになっており、汚染対策はどのように図られているのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎建設部長(伊藤敏行君) お尋ねのすいとぴあ江南の前のところの側溝でございますが、昭和40年ごろに濃尾1期事業ということで、
宮田導水路が開渠から暗渠に整備をされた際に、導水路の左岸側からの排水が直接に導水路へ流せなくなったため、暗渠に沿って側溝を設置したと思われますが、詳しい経緯、年度については不明でございます。 次に、汚水対策ということでございますが、側溝の清掃でありますが、年度がわりの4月の折に、市内各区長、町総代さんに御協力のお願いをいたしまして、その一環でお地元の草井地区の皆さんに、毎年、側溝清掃をお願いいたしておるところであります。年度によりましては、大量のヘドロ等が堆積した折には、市の方から直接業者に委託をいたしまして処理をしておるのが現状でございます。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございました。 せっかくのこの周辺の整備であります。
宮田用水管理部門との連携による整備が必要と思いますが、いかがでしょうか。例えば安全面では、この側溝にフェンスを張るとか、ふたをかけるとかということも必要であります。また、暗渠化された宮田用水上はかなりの面積であります。駐車場としての活用などを含めての当局としての御認識をお伺いいたします。
◎建設部長(伊藤敏行君)
宮田導水路の改良につきましては、現在、
国営総合農地防災事業、新濃
尾土地改良事業といたしまして、東海農政局が事業主体となって今計画中でございます。これにつきましては、
産業観光課が事務局となりまして、市のいろいろな部門の調整会議をやっておるところでございますので、その中で御要望の件につきましては、今後、協議をし、検討していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆10番(尾関健治君) この地域は
木曽川三川公園にも指定されており、水質保全の観点からも早急に対策の推進に取り組んでいただくことを要請いたしまして、次に移ります。 ことしの秋の開園を目指し、現在、
江南花卉園芸公園の工事が進められております。たしか2年ほど前だったと思うんですが、この公園の工事開始に当たり、
木曽川上流河川事務所より、地域の区長さんや市会議員を集めて、スケジュールや工事方法、そして公園の
概要説明会が行われました。席上、担当官から、この公園の入園について有料化を考えているとの説明があり、私は突然の発言に驚き、「本気で考えておみえですか」と思わず質問したことを覚えております。開園まであとわずかですが、その後の有料化に対する動きをお尋ねいたします。
◎建設部長(伊藤敏行君) 言われますように、かつて説明会の折に、国の方から有料化を検討しているというお話もあったそうでありますが、現在のところは、既に開園している他の無料の国営公園などとの整合性も考慮されまして、先般、無料で開園をしていくとの報告を受けておりますので、御安心いただきたいと思います。 ことしの秋の開園の日程でございますが、今のところ10月上旬を予定いたしておりまして、イベントなどの計画につきましては、早い段階での情報収集に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございました。 もし有料化などということになれば、その失望やはかり知れないほど大きく、行政への反発は必至であります。有料化阻止に向けての折衝を強く行っていただくことを要請いたしまして、次に移ります。 昨年10月、神明小網橋が開通いたしました。開通に伴い、地域の要請を素早く取り入れていただき、道路中央に埋め込まれていた
カラーポールの撤去など、早急に対応をしていただきました。しかし、現在も現場に立ってみると、各務原市側の危険さはほとんど感じられませんが、江南市側は「ヒヤリハット」を経験することがたびたびあります。この件は、12月議会の一般質問でも取り上げさせていただきましたが、その対策の進行状況についてお尋ねをいたす次第であります。 最初に、この橋の開通してからの
交通事故件数と内容をまずお尋ねいたします。
◎総務部長(安達秀正君) 11月5日の開通から2件の交通事故が発生いたしております。1件目は西進と北進、つまり川島側へ行く乗用車同士の出会い頭の事故であります。もう1件は東進と南進ということで、川島町から江南市へ入ってくる方向であります。これも同じく出会い頭の事故がありました。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございます。 事故防止の対応が一番重要でありますが、どのような対応がとられ、今後の予定をお聞かせください。
◎総務部長(安達秀正君) 開通当初は、東西の直進の通行ができないように、道路の中央にポールを立てておりました。しかし、地元の強い要望がありまして、それを撤去いたしました。そのため交通事故の防止をするため、次の安全対策をいたしております。一たん停止線の前に停止びょうを設置し、またスピードを落とすことを目的といたしました
イメージ表示を設置いたしました。なお、東側には横断歩道を3月じゅうに設置してまいる予定であります。当初は
カーブミラーの設置も考えておりましたけれども、警察の指導にもよりまして、まずは一たん停止が重要であるということであります。一たん停止して、とまっても見えないところについては
カーブミラーを設置するということにしておりますので、ここの場所は、現在、一たん停止すれば安全確認ができるところでありますので、当分、それまでの対策のままで現状のまま見守っていきたいと考えております。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございます。 この橋の愛称は「思いやり橋」であります。安全面でも思いやりの名前に負けないよう関連部門との連携をよく図っていただき、悲惨な交通事故が発生しないよう引き続き対応をよろしくお願いいたします。 次に移ります。 〔資料呈示〕
◆10番(尾関健治君) (続)これは、きのうの午後、写した写真であります。ちょっと見づらいかもしれませんが、ここに写っているのが
花卉園芸公園のメイン施設の
クリスタルタワーであります。すぐ前の堤防ですね、猿尾堤の前は、以前、私は廃棄物の銀座通りと呼んだことがあるんですが、最近、廃棄物のデパートであります。 これは業務用の
アイスクリームの冷凍庫、2個きのうほうってあるんですね。これは冷蔵庫なんですよ。私の背より大きい冷蔵庫が、何と入り口近くの道路にころんと転がっておって、本当に恥ずかしい限りでありますが、メインの塔の、前は入り口ですね。こんな大きな冷蔵庫が転がっており、今言った廃棄物のデパートの、
アイスクリームの冷凍庫は2台転がっておって、周辺は当然、廃棄物の山であります。 この廃棄物の件に関しては、過去数回、私もこの一般質問で取り上げさせていただき、交通規制等を提案させていただきましたが、それもかなわず、まことに残念でありますが、現状、ことしの秋、開園が控えております。この開園に向けて、この廃棄物対策をどのように考えておられるか、お尋ねをいたします。
◎建設部長(伊藤敏行君) 不法投棄につきましては、過去、再三にわたり質問をいただいております。常日ごろ、
河川管理者の国土交通省と市が連携をいたしまして対応いたしているところでございますが、お話しのように、秋には
江南花卉園芸公園の開園も控えております。これも視野に入れながら、今後とも関係機関と十分協議をさせていただいて、いろいろ対策を考えていきたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。
◆10番(尾関健治君) よろしくお願いいたします。 次に移ります。 江南北部の主要道路であります
後飛保和田線、丹葉農工北、すなわち飯沼石油から慈光堂間の拡幅事業は、かなり以前からの当地域の懸案事項であります。この事業は以前に計画があり、
住民説明会も開催されたと伺っておりますが、折に触れ、地域から早急に拡幅をしてほしいという要請を受けますので、毎年の会派の予算編成に対しての要請をし続けております。この事業に関して、過去からの経緯をお尋ねいたします。
◎建設部長(伊藤敏行君)
市道後飛保和田線につきましては、昭和47年に計画が策定をされました。市内に17路線あります
都市計画道路の
一つランク下の主要市道という呼び名をしておりますが、それの一路線でありまして、平成10年度に一部見直しがされております。計画全延長は 5,537メーター、幅員は12メーターから9メーターでございます。現在まで約 4,900
メーター改良済みでありまして、進捗率といたしましては88.6%であります。 小杁地区から和田地区までの用地取得につきましては、平成5年2月に測量を終えた後、平成6年から約10年かかりまして、毎年10筆前後の用地を取得し、工事をやってきたところでございます。現在、未改良で残っておりますのは、おっしゃる丹葉農工の北側の部分、それから一番先っぽの和田の地区で工事が少しまだ残っておるところでございます。あと、予算の関係もございますが、順次整備をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
◆10番(尾関健治君) 順次整備ということでございますが、見通しをお聞かせください。
◎建設部長(伊藤敏行君) 現在、土木事業、他の事業も一緒でございますが、限られた予算の中で、緊急性の高いもの、要望の高いものから順次進めさせていただいておりますので、今後もそのような方針でやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆10番(尾関健治君) この道路は、何千とある市道のうち、何と市道1号線と聞いております。それなりに重さのある市道であります。今後ともこの事業の実施に向けて、一日でも早く一方通行から開放され、当地域の
交通アクセスの向上、そして地域発展に寄与していただくことを強く要請いたしまして、次に移ります。 兵庫県たつの市では、阪神・淡路大震災の教訓から、災害時の情報収集、通信連絡及び指揮支援を初めとして、狭い道路での緊急対応やきめの細かい
安全パトロールなど、
AED緊急処置セットを搭載した5台編成の
レッドバイク隊を運用し、バイクの機動力を生かした消防活動を展開しています。過日の会派の視察で勉強をしてまいりました。特に、児童の登下校には
パトロールを行い、地元住民や児童との触れ合いを行うことで活用内容もよく理解されて、防災・防犯活動に寄与していることがよくわかりました。 〔資料呈示〕
◆10番(尾関健治君) (続)現場視察では、このようなピンバッジを私いただきまして、非常に久しぶりに子供心に返って、視察当時、1日胸につけて歩いておりましたが、非常に防災に関する意識が啓蒙できるなあと。地元のイベントとか、消防署の見学される子供さんにもこのピンバッジを上げると非常に好評で、防災に対する意識が大変向上しておるということを聞いて、私も今、大切にこれを持っておりますが、いい方法だと思います。 愛知県下における
レッドバイク隊の運用状況と、江南市における導入計画はどのようにお考えですか、お尋ねをいたします。
◎消防長(大脇昭夫君) 愛知県下の状況でございますが、日進市、東郷町、三好町で編成いたしております尾三消防本部に赤バイ隊というのが、初期消火用と救急用、2台ございます。平成18年度の実績をお伺いしましたところ、実活動実績はないというふうに伺っております。
レッドバイク隊の必要性につきましては、交通渋滞とか、山間部等の車両通行に大きな支障を来す地域については有効と考えられますが、今後につきましては、自然災害等の大災害の発生を視野に入れ、地域性、費用対効果等を考慮し、よく調査研究させていただきます。 また、下校時の
パトロールでございますが、現在、水利調査の折、時間が合えば巡回を行っておりますので、御理解くださるようにお願いいたします。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございます。 地震の予測は非常に難しいと言われておりますが、東海大地震ですね、近い将来、発生することは間違いないということは頻繁に聞いております。ひとつ前向きに検討を願いたいと思います。 当日、消防職員から、車庫で災害の発生をじっと待っている消防車でなく、常に市内へ出向き、事、災害が発生したときの早急な対応に寄与したいと語られていたのが強く心に残っております。 最後の項目に移ります。 御存じの方も多いと思いますが、私の住んでいる江南北部の
草井小学校北側、市道34号線でございますが、このあたりの道路は5メーターから7メーターから成り、地域の主要な生活通りであります。ここはかなり以前から、午前7時から9時までの
学童通学道路として車両規制がかけられております。しかし、実態は規制を無視し、多くの車両が通行しているのが現状であります。通学路として子供たちを守る何かよい方法はないものでしょうか。江南市内の実態と、管理のあり方について御認識をお尋ねいたします。
◎総務部長(安達秀正君) おっしゃる道路は地域の重要な生活道路でもありまして、そうした広い道路でもありますので、通勤の通過道路が走っているということであろうかと思います。一度こうした通学路につきましては、市と
教育委員会で実態を調査しまして、関係者と十分協議して対策を検討してまいります。
◆10番(尾関健治君) ありがとうございます。 交通ルールを守る重要さは十分に認識をしておりますが、この道路の2時間という長時間の規制、周辺住民の認識、通勤時間帯でもあり、多くの車両が利用しなければならない現状もよくわかりますが、本当にこのままでいいだろうかと、何か割り切れないむなしい気持ちに襲われます。 「仏つくって魂入れず」という例えがあります。私たち市民の日々の生活形態は、ますます多様化してきております。実態に即した管理と運用の必要性を提示させていただきたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(小林弘子君) 沢田和延さん。 〔12番 沢田和延君 登壇〕 (拍手)
◆12番(沢田和延君) おはようございます。 任期最後の議会ということで、どんなことを一般質問のテーマに持っていこうかと考えておりまして、やはり堀市長がずうっとやってこられた行財政改革、構造改革について、総括としてお伺いしようかなとも思ったわけですけれども、どうしても急がなければいけないこと、やっておきたいことというのはこれじゃないかなというようなことで上げさせていただきました。 一つは、1番目に上げておりますけれども、特別支援教育についてであります。これは昨年9月にも一般質問で発達障害について取り上げをさせていただきましたけれども、その中でも2次障害ということについて少し触れました。この件につきまして研修を受けたりしたこともあるもんですから、改めて取り上げたい、そして少し急いでお願いをしていきたいというようなことも含めまして取り上げをさせていただきました。 まず、発達障害における2次障害について触れていきますけれども、少しおさらいをさせていただきますが、発達障害というものにつきまして、少しだけ、また繰り返しになりますけれども、お話をさせていただきます。 県のパンフレットによりますと、発達障害というものについては、自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、これはLDとよく言われます。注意欠陥多動性障害、ADHDと言われますけれども、こうしたものがあります。 自閉症については、人とのかかわり方やコミュニケーションがうまくできず、興味の持ち方にも偏りがあって、言葉の発達におくれがあったり、コミュニケーションがとりにくいといった特徴があります。これは、みずから心を閉ざしているということではなくて、心の病気ではありませんよ、脳の障害でありますというようなことを繰り返しお伝えをしなければいけないんですが、アスペルガー症候群につきましては、こうした自閉症的な症状であるんですけれども、知的なおくれはあまり見られなかったりとかするわけですけれども、ただ、非常に正直に見たまま人を判断してしまったり、例えば私の姿を見て「おじさん、でぶだね」と初対面にかかわらずいきなり言ったりとか、そういったようなことが起こるようですけれども、そうしたのがアスペルガー症候群です。学習障害につきましては、聞く、話す、読む、書く、計算するといったようなそれぞれの能力に偏りがあったり、一部分に不得意なところがあるというのが学習障害。そして、注意欠陥多動性障害というものにつきましては、衝動をコントロールすることができない、じっとしていることができない、注意がそれやすい、そうした特徴があるわけです。いずれも後天的なことではなく、どちらかといったら先天的なことで、先ほども言いましたが、脳の障害によって起こるということで、これまで肢体不自由児だとかダウン症の方と比べて、日が当たらなかった障害の部分であります。 これを1次的な障害とするならば、変わった子だとか、わがままな子というふうに見られがちな特徴が非常に印象深いものですから、このことによって周囲の理解がなかなか得られない、誤解を招いてしまう。そうしたことでいじめの対象になったり、虐待の対象になっていったりしてしまう。そのことが心の大きな不安になっていったり、自分のプライドが傷つけられるといったような、そうした自尊心の低下というようなものも引き起こされてしまう。これが2次的な問題であります。 ここからが少しデリケートになっていきますけれども、こうした2次的な、先天的な脳の障害に加えて、心の問題まで触れてしまった。その後で、時々パターン化として見られるのが、こうした子供たちが非行に走っていってしまうということが上げられます。 先月の初めだったんですけれども、お誘いをいただきまして、愛知県立大学の方で学生さんだとか、ソーシャルワーカーの人たちだとか、学校の先生たちにまじって講演を聞いてまいりました。その内容というのは、「軽度発達障害と少年非行」というそのものずばりの内容でありました。大変デリケートな問題でありまして、こうした軽度発達障害の子イコール少年非行では決してないということを強くここで申し上げますけれども、そのときに聞いてきたような言葉で、一番最初に講師の方から言われた言葉、講師の方というのが鳥取の鑑別所の所長さんでありました。そのほかにもパネラーという形でたくさんの方が見えましたけれども、刑務所において医師をされていたり、心理職をやられたり、管理官をやられた人たち3人だったと思いますけれども、グループを組んでこうした説明をお聞きもしましたけれども、最初に言われたことは、子供たちが何か罪を犯して鑑別所にやってきたときに、初めて発達障害であるということを私たちが発見してしまうことが非常に多いと。そうしたことが非常に残念であるということをおっしゃいました。確かに1次的な障害というものについては脳の先天的な問題でありますので、ある程度治療だとか療育によって軽くなるということが言われておりますけれども、こうした2次的な問題というのは、いじめだとか、虐待だとか、また運悪く非行化してしまったというような者については、上手なケアをしていけば決して起こる問題ではない。非行化というのは、そこに結びついていくということは決してないということが言われております。 一つの例を挙げさせていただきます。17歳の女子、幼稚園では自己主張が少ないおとなしい子供でした。小学校で書くことが困難、口下手、ぎこちない動作、これがもとでいじめの対象となり、精神的に追い詰められて不登校。無理に登校を促すと、興奮してあばれる。中学校では、昼夜が逆転して不良交遊、売春、薬物乱用、そして鑑別所に送られ、そこで広範性発達障害と初めて診断をされた。 もう一つが15歳の男子、幼稚園では集団行動が不得意、小学校では著しいトラブルメーカーとしていた。学業も不振で、夜遊び、不良交遊、暴走族、鑑別所で初めてADHDと診断をされた。 17歳男子、幼児期には自己主張の強い子供だと見られていた。小学校で友達関係がうまくいかず孤立、中学校では成績はトップクラスで有名進学校に進んだけれども、交遊関係等がうまくいかなく、徐々に成績が低下し、万引き、ストーカー行為、放火、鑑別所でアスペルガー症候群と初めて診断をされた。 そうした三つのケースが紹介をされました。いずれも日ごろ、生活態度を見ていて、親は落ちつきがない子だとか、困っていたんだけれども、そのうち何とかなるというようなことで見ておったようなわけですけれども、残念ながら、親すらこうした障害があったということを気がつかず、非行化してしまった折に初めて発見されたという非常に不幸な事態があったということをおっしゃっておられました。 改めて長々とこうしたお話をさせていただいておりますけれども、全くといっていいほど発達障害に対する認知というものが世間ではまだまだ低いというふうに思っております。学校の先生方につきましては、9月の一般質問の折にも質問をさせていただきまして答弁をいただいておりますけれども、大変多角的に研究をされたり、理解をされていただいていると思っております。しかしながら、一般の保護者の方々については、まだまだ認知は十分とは言えないような気がしております。 質問を二つほど続けてお願いをしていきたいと思いますけれども、まず鑑別所の方々が言っておられましたけれども、早期に発見をして一貫した療育、教育をしていけば、こうした2次的な障害は防げるというようなことでありますけれども、江南市としましては、一貫した支援という意味では、保育園、小学校、中学校ではどのような連携をとっているか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) まず保育園と学校との連携ということでございますが、保育士と小学校の先生方が互いに園や学校へ出向いていきまして、園児の観察や意見交流を行っている。これが大体7月から8月ごろ行っているということであります。 それから、就学予定園児につきましては、就学予定小学校の1日体験というのを行っておりまして、これは2月から3月に行っているということであります。 また、学習障害、注意欠陥多動性障害、軽度発達障害児等の情報交換につきましては、全園で就学時の健康診断の時期に、これは10月ごろでございますが、学校と情報交換を行っているということがございます。
◎教育次長(尾関晴紀君)
教育委員会サイドといたしましては、まず今の保育園、学校との交流などから得ました情報により、障害を有すると思われる子供さんに対しましては、愛知県
教育委員会が行っております就学前相談への参加の呼びかけなど、就学指導を進めております。また、小・中学校間では、同じ校区にある学校ごとに特殊教育担当者間で日常的に行っていますし、小学校卒業時と中学校入学時には、必ず情報交換の場を設けているところでございます。
◆12番(沢田和延君) ありがとうございます。 先ほど少し言いかけましたけれども、学校の方では本当に先生方がよく理解を最近はしていただいていると思っております。学校の先生は余りにも忙しいもんですから、やることがいっぱいありまして、十分かといえば、なかなかそうは言えないところがあるかもしれませんけれども、少なくとも一般の人と比べれば、すごく勉強していただいていると思いますが、先日も保護司会の中でお話をさせていただく機会がありました。また、西部中学校下の生徒指導推進協議会というものにも参加させていただいておりまして、そこでも少し時間をいただきましたので、先ほど言ったようなことをお話しさせていただきましたけれども、そうした中で感じるということは、先生を除いた約9割の方々が全く御存じでないというような状況にあると思っております。とにかくきょうもこうしたお話をさせていただいているということは、議員の皆さん、そして職員の皆さんやモニターを見てみえる皆さん方に少しでも知っていただきたいということで、9月に続いてあえてまた質問させていただいているわけなんですけれども、とにかくまず皆さん方に理解をしていただくというようなことが第一であるかというふうに思っております。 市としましては、そうした啓発活動についてどのような考えでしょうか。現況をあわせてお答えを願えたらと思います。
◎教育次長(尾関晴紀君) 障害のある子供を持つ保護者や学校の教職員の中では、発達障害についての理解は深まってきていると考えております。しかしながら、議員御指摘のように、当事者の周辺の方々、いわゆる一般の保護者や地域住民の理解は深まっていないのが現状ではないかと考えております。まずは、一般保護者の理解を深めていただくために、例えばPTAの会合や学年懇談会の折に啓発誌の配布、学校だよりや学年通信の中に発達障害コーナーを設けるなど、さまざまな機会をとらえて理解促進の工夫を図るよう、校長会等を通じて指示をしているところであります。
◆12番(沢田和延君) これまで見落とされがちでありました、こうした軽度発達障害の児童・生徒を含めまして、十分な配慮と支援を行うということが法律で決められたわけなんですけれども、次に、学校教育法施行規則も改正をされまして、これまで対象外でありましたLDだとかADHDがこのたび通級対象に加わったと。また、自閉症が情緒障害から分離して別に記載をされ、正式な通級対象となったわけですけれども、週に1時間から3時間単位と定められていました自立活動の時間も、8時間単位までに拡大することができるようになったというふうに聞いております。以前は、軽度発達障害の子供が通級、情緒学級に行くということは規則上認められていませんでしたけれども、今回、正式に位置づけられました。江南市としては、通級に関して、これからどういった取り組みを進めていくつもりなのか、実態とあわせてお答えをいただきたいと思います。
◎教育次長(尾関晴紀君) 通級教室につきましては、現在、「ことばの教室」が市内で行われております。ただ、こういうことに対しまして通級指導教室を開設し、きめ細かい指導の継続・必要性を感じておりますが、問題は、その教室を担当する教員の配置には、当然、予算づけが必要であります。現在は、国・県からの加配教員の申請を毎年行う中で、一人でも配置されることを願っているところであります。しかしながら、この加配教員の配置希望は、全県的に見ますと、かなり多く提出されているのが現状であります。そこで市といたしましては、来年度、従来配置しています学校補助教員の職務を教科の少人数指導に限定せず、学校の事情に応じて、発達障害児の指導に当たることも可能という指示を出しているところでございます。
◆12番(沢田和延君) ありがとうございました。 わずかなことですが、私どもからしてみればそうですけれども、なかなか加配ということが難しい段階では、そうしたことも本当にありがたいなというふうに思っております。 通級ということに関しまして、江南市の学校全部に置ければ、それは言うにこしたことはありませんけれども、一般の、今度から支援教室になるわけですけれども、ないところもあるわけで、こうした軽度発達障害の子たちの通級クラスというものも、全体で一つでも結構ですので、つくっていただくようなこともお考えをいただけたらというふうに思っております。 もう一つ、今、人の手配というのがなかなか足りないということが言われました。この発達障害支援には、人材の育成ということが不可欠であるというふうに思っておりますけれども、各学校に特別支援コーディネーターというのが配置をされているはずであります。これも実態をお聞かせいただきながら、また、学校によってはスクールボランティアという人たちを積極的に取り入れて、子供たちとのコミュニケーション、また療育、教育というものに参画をしてみえるところもあります。そうしたスクールボランティアに対する考え方というものをお聞かせいただきたいと思います。
◎教育次長(尾関晴紀君) コーディネーターと聞きますと、専門の人のように感じられますが、実際は、現在の教職員の中で校長から指名された人がコーディネーターという役割を日常の業務に加えて担っているのが実情であります。具体的には、教務主任や校務主任、あるいは特殊学級の担任などでございます。 また、スクールボランティアにつきましては、現在でも総合的な学習の時間を中心に、学校教育の中で活動していただいておりますが、しかしながら、制度として進めているわけではございません。特に障害のある子を対象にいたしますので、守秘義務の問題は避けて通れない課題であると考えております。ボランティアと申しましても、謝金や事故発生時の傷害保険などの問題も考えられます。今後よく研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆12番(沢田和延君) 先ほど言った県立大学では、学生さんが社会人と一緒になって勉強をしてみえました。児童心理学だとか、障害者に対するそういう勉強をしてみえる学生さんだと思いますけれども、見た限りでは本当に熱心に、しかもこれはオープンカレッジのような形でありましたので、土曜日に開催をされまして、学校のない日に。そうした中でも、生徒さんたちは積極的に参加をしておってくれて、こうした人たちが社会に出て、教員なりソーシャルワーカーだとか、いろんな形で支援の方に回るということを思いますと、本当に心強く思ったわけですけれども、せっかくの人材でありますので、こうした人たち、江南市には江南短大という優秀な学校がありますので、そうした生徒さんたちの活用もお願いできたらなというふうに個人的には思っております。 医療、福祉、教育といったような関係部局の連携責任というものが法でも示されておるわけですけれども、市としてはこのあたりについてどのようなビジョンを持っているか、お答えをいただきたいと思います。
◎教育次長(尾関晴紀君) 発達障害者支援法の趣旨に照らせば、早期の発見・支援が可能となる体制を確立する必要がございます。早期に相談や診断が可能となるような専門医など、医療関係との連携支援や、現在行っている保育園と小学校との連携をより密にするなど、継続的な支援ができる環境としなければならないと考えております。今後よく調査研究、協議して参りたいと考えております。
◆12番(沢田和延君) どちらにしましても密接な連携をとりながら支援をしていただきたいと思います。 所沢市では、平成18年度より特別支援教育専門家チーム委員会なるものを設置されまして活動がされております。市教委の職員、養護学校並びに市内小・中学校の教員及び管理職、発達障害及び心理等の専門家、お医者さんたちがメンバーとなりまして、幼稚園、保育園、小学校、中学校に至る要請に応じまして、軽度発達障害の判断及び該当する園児・児童・生徒への望ましい教育的対応について、専門的な助言を学校等に対し行うシステムを構築しています。所沢市で言う、こうした専門家チーム委員会のような組織を江南市でもぜひ検討していただきたいというふうに思います。答弁は結構です。よろしく研究のほどお願いをしたいと思います。 続きまして、次の大きなテーマに入ってまいります。2番目と3番目、お願いをしてありますので、入れかえをさせていただきまして、先に住民基本台帳カードについて進めてまいります。 住基カードについてですが、国の方のホームページを見させていただきますと、あまり交付がまだされていないような状況を感じ取らさせていただきました。国の方では、平成18年8月において 109万枚と。人口で割っていいのかどうかわかりませんけれども、1%程度じゃないかなというふうに思いますけれども、江南市におきまして交付状況はどうでしょうか、お尋ねをいたします。
◎総務部長(安達秀正君) 本市におきましては、平成18年12月末現在で 933枚でございます。
◆12番(沢田和延君) 年度ごとにわかりますか。どういった状況で。
◎総務部長(安達秀正君) 平成15年度から始まりまして、当初、平成15年度は 250枚であります。そして平成16年度は 169枚、平成17年度は 291枚、本年度は 223枚、合計 933枚ということでございます。
◆12番(沢田和延君) それから、利用状況はどうでしょうか。
◎総務部長(安達秀正君) 住基ネットを活用して、どこの市町村でも住民基本台帳を、市町村窓口に提示することによりまして、本人や世帯の住民票の写しが交付を受けられることになっております。しかしながら、平成18年度実績、12月末現在では22件であります。年度別に申し上げますと、住民票の広域交付の枚数でありますが、先ほどの平成15年度は25枚、平成16年度は42枚、平成17年度は28枚、そして先ほど申しましたように、本年度は12月末現在で22枚と、こんなような状況でございます。
◆12番(沢田和延君) もう一つデータ的なことをお尋ねしますが、公的認証サービスによる電子証明書の交付及び利用状況をお願いいたします。
◎総務部長(安達秀正君) 現在、さまざまな行政手続をインターネットを通じましてパソコンでサービスを受けることができます。このときに、他人になりすますということや通信の途中での改ざん、こうしたものを防止する必要がありますので、公的個人認証サービスということで、電子証明書を交付することになっております。こうしたエラーを防ぐため、本人確認を確実にするための制度であります。このサービスを利用いたしまして、現在、所得税とか個人事業税、消費税の電子申告や住民票の交付、所得証明の交付などがインターネットを通じて行うことができますが、本市におきまして、電子証明書の発行は、平成18年12月末現在、今までの累計で 183枚であります。ちなみに平成15年度は33枚、平成16年度は40枚、平成17年度は50枚、平成18年12月末で60枚で合計 183枚でありますけれども、こうした電子申請や届け出システムの利用につきましては、住民票の写しなどの交付請求など合計3件。ちなみに平成16年度が1件、平成18年度が2件ということで、累計3件でございます。
◆12番(沢田和延君) あまり全国の数字と変わらないような感じに受け取られます。前にもほかの議員さんが質問されておられましたけれども、多額な費用で整備をされましたので、この活用の仕方ということを考えなければいけないと思っております。 よその市町では、これを多目的に利用していると。もっともこの住民基本台帳カードにつきましては、導入当初、個人情報の問題だとかいろんなことが言われておりましたけれども、特に大きな問題というのは今のところないように聞いておりますし、個人情報といいましても、住所、氏名等でありますけれども、そのほかに多目的の利用というようなことで、ほかの市町では証明書の自動交付機が置いてあるようなところが、これが一番利用がどうも高いようであります。それから図書館のカードだとか、申請書の自動作成だとか、ところによっては市民病院などの健診等にも利用ができるとか、公共施設の予約に利用できるだとか、多目的な利用が始まっております。これは条例の方で定めなければいけないということになっておりますので、江南市の方がこうした条例をつくっておりませんので、江南市がやっておるということはありません。今後もこうした多目的な利用ということについては、十分御研究をいただきたいと思っております。 それから、公的個人認証サービスの関係で国税の申告のお話がありました。実は私も確定申告、ことしから、e-Taxと言うんですけれども、e-Taxの方をやらせていただきました。 少しこのe-Taxのことについてお尋ねをしていきたいと思いますけれども、江南市のホームページの、課税課なのかな、「くらしの情報」というところを開けていきますと、税金の情報等を調べるページがありますが、その一番上に「確定申告について」と「e-Taxについて」というような見出しが一番最初に飛び込んでまいります。ということは、一番重要な部分に、確定申告という時期であるからでしょうけれども、飛び込んでまいりますが、こうしたe-Taxについて、利用率というものがどれくらいあるかお尋ねをします。
◎総務部長(安達秀正君) e-Tax、国税庁が大変進めておりますけれども、大変利用率が低いということで、税務署からもなるべく利用していただくようにということも受けております。そうした関係もありまして、確定申告の時期でもありますので、ホームページの上の方に載っかっておるわけであります。 全国レベルでは、平成17年分の所得税の確定申告の件数が 2,318万 1,000件で、そのうちe-Taxによる利用件数は3万 4,842件ということで、利用率は0.15%と大変低うございます。また、法人税の確定申告件数は 276万 7,000件あり、e-Taxによる利用件数は3万 2,484件ということで、これは利用率が1.17%ということであります。これは税理士さんがe-Taxでやられるという関係もあるかと思いますけれども、それにしても1.17%と低い状況でございます。
◆12番(沢田和延君) 市役所のホームページにも載せているぐらいですから、進めなければいけないというふうでしょうが、言いかけましたけれども、私も確定申告をやっておりまして、わずかな農業申告、自家消費だけですけれども、農業所得の申告、それからわずかな不動産収入がありますけれども、それを合算しまして確定申告をしております。 去年の秋ぐらいですかね、税務署の方から、ぜひe-Taxでやってくださいというようなことがありましたので、研修を受けに行きまして、コンピューターの操作の仕方だとかいろんなことを習ってまいりました。何とかいけそうだなという軽い、軽いなんて言っちゃいけませんが、そういった気持ちで手続を始めました。そうしたところ、まず住基カードをつくらなければいけないと。それから、公的個人認証のサービスも受けなければいけないということで費用が 1,000円かかりました。 さらに、このカードを使って申告業務等に最終的に行くわけなんですけれども、そのカードを読み取る機械も必要となりますので、これもインターネットの方で安いものを調べて、通常 4,000円ぐらいと言われておりますけれども、量販店に売っておりませんので注文しなければいけないということで、 2,500円ぐらいで買いましたけれども、そうした手続だけで、もう1週間、2週間、簡単に済んでいってしまいました。その後に税務署にインターネットを通じてe-Taxを利用するよという届けを出して、返事が返ってくるのに1週間。さらにまたCD-ROMだとかいろんなものを送ってきて、パソコンの方にダウンロードをしなければいけないというような作業等々、始めるまでに相当時間を費やし、しかもかなり面倒くさくて、途中間違えて何回もやり直したりしたこともありましたけれども、結局、準備を10月ぐらいから始めて完了したのが、もちろん途中でほかの用事もありますので、毎日毎日やっているわけではありませんけれども、1月中旬でありました。 やっと利用ができるようになったかなという状況で、国税の方の確定申告作成システムですか、これは非常によくできておりまして、自分の情報を入れると、簡単に税金まで計算をしてくれる。そういうすぐれもののシステムだと思っておりますけれども、これをデジタル化するんでしょうかね。うまくまとめてe-Taxで電送して、税務署へ行かなくても申告ができるというものでありますけれども、この作業に失敗をしてしまいまして、何回やってもちっとも送られない、エラーが出てしまうというような状況がありました。国税局のホームページを見て、国のサービス窓口に電話を何回もしまして、何とか送れるかなと思ってみてもまたエラーが出てしまう。最終的にはあきらめたような状況でありましたけれども、そうしましたら数週間後に税務署から、「沢田さん、申告書が2回も送られていますよ」というふうに電話が入りまして、結局、エラーかなと思ったものが実は2回も送られていたと。中身は同じということでしたので、後で出た方を有効にして、前のやつを抹消してくださいということにしましたけれども、とにかく非常にわからない。おまけに今、私のコンピューターの状況が非常にふぐあいを起こしてしまっていて、余りにも重くなってしまったもんですから、スピードは遅くなるわ、変なところでインターネットの通信が切れてしまうわという、そのせいではないとは信じたいんですけれども、そういった状況になっております。せっかくのこれも国の方が推奨しているシステムですし、市としても力を入れていただいていることだと思います。何とかこの仕組みってもっと簡単にする方法はないでしょうか。これは国のことでありますけれども、市の方からもぜひともこのシステムを改善するようにお願いをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎総務部長(安達秀正君) ただいま御指摘のありましたように、e-Taxを利用して申告する場合、その操作方法は大変難しいものがあります。今後、団塊の世代の退職を迎えまして、確定申告者数が大変多くなってまいります。こうしたことから、e-Taxによる申告を推奨してまいらなけりゃならないと考えておりますので、国税庁にはもっと簡単に操作できるようシステムの改善について要望してまいりたいと思います。
◆12番(沢田和延君) よろしくお願いいたします。 私、新しいもの好きですし、こうしたことをどんどん取り入れてやっていきたいと思います。こうした最初の段階がきちんと進まないと、広く大きく広がっていきませんので、これは市のシステムもそうですけれども、先ほどの住基カードもそうですけれども、御検討の方お願いをしたいと思います。 次の問題に入っていきます。 2番目に上げておりますが、市民税等の滞納についてを質問させていただきます。 最近、新聞だとか報道関係によりまして、非常に滞納についてのお話が出てまいります。有名なところでは給食費ですね。全国で22億円というような滞納の金額があるということで、非常にショックでありました。この点もちょっと聞いていきたいんですけど、時間の都合もありますので、実は通告をしておりまして、税金関係、それから水道料、保育料、給食費、市営住宅家賃ですか、そうしたことまで滞納の状況をお聞きしたいと思いますけれども、簡単で結構です。それぞれあまり深く追求していく時間がありませんので、各課にわたるかと思いますが、各市税、国保税、水道料、保育料、給食費、市営住宅家賃についての滞納者数と最高額の対象者の金額をお聞かせいただきたいと思います。
◎総務部長(安達秀正君) 平成17年度末現在の滞納額でございますけれども、市税全体では11億 3,605万円であります。そのうち個人市民税が5億 1,452万円、固定資産税は5億 2,286万円、都市計画税は 6,849万円、法人市民税が 1,490万円、軽自動車税は 1,439万円、特別土地保有税が89万円であります。件数は 5,562件であります。また、国民健康保険税の同じく17年度末現在の滞納額は16億 4,980万円で、滞納件数は 3,888件であります。高額滞納者の中で市税の最高額は 2,771万 6,898円で、これは平成6年から平成14年までの分であります。国民健康保険税の最高額は 644万 2,260円で、昭和61年から現在までの分でございます。
◆12番(沢田和延君) ほかも聞きたいんですが、今、最高額ですね。 2,771万円、お1人の方ということでいいんですか。はい。
◎水道部長兼水道事業水道部長(佐橋純照君) 水道料金の滞納状況でございますが、平成17年度分でお答えさせていただきます。平成18年5月31日現在で申し上げます。調定金額の約 1.7%に当たる 2,292万 1,552円でございます。件数といたしましては 4,812件であります。また、滞納額の最高額でございますが、これも平成18年5月31日現在でありますが、86万 5,713円で、これは平成11年度から平成18年度までの分でございます。なお、この世帯につきましては、現在、訪問徴収に心がけておりまして、毎月1万円から2万円程度納付がございますので、御理解いただきたいと存じます。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 保育料の滞納について御報告させていただきます。これは平成17年度決算ということでございますが、件数は40件、合計が 493万 3,380円でございます。それで、最高の滞納額は39万 3,140円という状況でございます。
◎教育次長(尾関晴紀君) 給食費の滞納額でございますが、平成17年度決算で、これは平成11年度から平成17年度までの計でございますが、 498万 5,230円。滞納世帯は78世帯、児童・生徒数 103人であります。また、滞納の最高額は、児童・生徒1人で18万 9,400円であります。これにつきましては、平成12年度から平成17年度までの6年間分に当たります。以上でございます。
◎建設部長(伊藤敏行君) 市営住宅の家賃の滞納状況でありますが、平成16年度分で7万 8,200円、これは1件でございます。それから17年度分でございますが、69万 1,090円でございます。これは先ほどの1件も含めまして、5件でございます。人数は5人でございまして、滞納額の最高は40万 6,800円でございます。以上であります。
◆12番(沢田和延君) ありがとうございました。 それぞれ滞納者に対して徴収ということに努力をいただいております。たびたびお聞きをしておりますので、今までどおりの徴収状況かと思いますが、私、この滞納問題について、過去の一般質問でも四、五回にわたってやっていると思います。その折に、いろんな提案ということもさせていただいて、例えば小田原市なんかでは氏名の公表の条例化ということをいち早くやった。最近の個人情報保護の問題がありますので、なかなかこの条例の執行というものはかなわないようなところがあるわけですけれども、滞納整理機構の利用だとか、自動電話の催告システム、コンビニ納税、それから民間業者による取り立てだとか、クレジットカード納付、それから税情報を一元化するシステム等々の提案もさせていただきました。一部分、例えばコンビニ納税なんていうものにつきましては、来年度の予算の方にも出てまいりますし、実行がされていくというふうに聞いておりますが、一方で、納税者に対しまして、滞納があった場合に公共サービスを停止するというようなこと、これを強化したらどうだということも以前言わせていただきましたけれども、現況ではどういうふうになっておるでしょうか。
◎総務部長(安達秀正君) 滞納による市民サービスの停止ということでありますけれども、本市では8種類、現在、申請や申し込みについて、市税の納付状況を証明するための納税証明書の添付を義務づけております。そのため滞納がある場合には、競争入札参加資格申請や市営住宅の入居等の市民サービスが制限されてまいります。まず8種類と申しますのは、指名競争入札の参加資格、市営住宅の入居、木造住宅耐震改修費補助、生け垣の設置補助、防災工事資金に係る利子補給補助、商工業振興資金融資、浄化槽設置整備事業補助、国民健康保険被保険者人間ドックなどでございます。
◆12番(沢田和延君) 滞納ということに対しまして、一過性の方もあれば、長期にわたる方もありますし、それから偶発的な滞納ということもあろうかと思います。それぞれの事情があっての滞納かと思いますし、あってはならんことでありますけれども、意図的な滞納ということはないと信じたいわけでありますけれども、そうした人たちも含めて、こうした市民サービスを停止するといった措置がとられております。いかに偶然的なものであろうとも、滞納という問題に対して、非常に重いものだということを市民の人たちに伝えてサービスを停止させていただく、そうしたことは私たちも考えなければいけない、そんなふうに思っております。 そこでお尋ねをしてまいりますけれども、ホームページだとか報道によりますと、市職員の滞納、もっともこれは先ほど聞いた保育料だとか水道料、給食費、さまざまなものがあるんですけれども、報道がされております。例えば、大阪市が一番多いんですかね、16人、 1,576万円の固定資産税等の職員の滞納。岡山市32人、 143万 9,000円の固定資産税等の税の滞納。京都市職員、保育料の滞納 3,600万円。和歌山市28人、16人が固定資産税、残りが市営住宅等々で 283万円。阿南市、34人で 420万円の市税の滞納。岡山市職員12人が市税の滞納。これはインターネットで調べたことでありますので、見出しだけであります。詳しい内容というものはわかりませんが、この3ヵ月さかのぼっただけでこれだけあるわけです。非常にこれは社会的に大きな問題でありまして、市職員、もちろんこれは一市民であるけれども、公人としてこうした滞納というのが果たして許されるかどうかというようなことがこの新聞紙上であらわれた結果だと私は思っております。 そこでお尋ねをします。江南市におきまして、江南市の市職員並びに議員に滞納者はありますか。
◎総務部長(安達秀正君) 職員や議員さんにつきまして、現在、また過去の滞納情報につきましては、税務職員には地方税法第22条、地方税の調査で知り得た秘密及び一般職員には地方公務員法第34条第1項、職務上知り得た秘密の規定によりまして守秘義務が課せられておりまして、現行法体制上、お答えすることはできません。
◆12番(沢田和延君) そういうことじゃなくて、個人の名前を聞いているわけじゃなくて、あるかないかということです。それぐらい答えられませんか。
◎総務部長(安達秀正君) 職員や議員さんなどの、そうした職業を限定して、あるかないかとか人数といいますと、こうしたこともお答えすることにつきましては、現行の法体系の中では、守秘義務違反や名誉棄損などの訴訟の問題が生じるおそれがありますので、これにつきましてもお答えすることはできません。
◆12番(沢田和延君) 議場からも激励のやじが飛んでおりますけれども、先ほど申し上げましたように、ほかの市ではこうやって積極的に公表しているんですよね。 大阪市の場合ですと、所属別一覧ということで、大阪市の場合は部局制で局ですかね。例えば、健康福祉局1名、6万 8,000円、都市環境局1名、8万 8,500円というように、局の名前、そして人数、金額、もちろん名前は入っておりませんけれども、こういうような状況であります。改めてお聞きしますけれども、こうしたお考えというのはどうでしょうか。
◎総務部長(安達秀正君) 先ほども、総体の人数につきましては件数や滞納額はできますけど、職業別など、ある程度限定した場合のことを申し上げました。現在、他の自治体などでそうした滞納者の公表や市民サービスの停止、こうしたようなものの条例をつくったり、公表するようなことをしております。これは税や保険料、こうしたものの滞納が大変最近多くなっておりまして、そうしたシステムを維持すること自体に危機感を抱いた、こうしたことを踏まえて、各市町が公表したり、条例などを設けることを判断しているものでありますけれども、現在、氏名の公表までには至っていないのが現状でございます。こうした氏名の公表など、数の問題につきましても、現在の社会の趨勢を見きわめて、法体系の整備がされることが必要であるものと感じております。
◆12番(沢田和延君) ちょっと納得がいきませんが…… 〔他に発言する者あり〕
◆12番(沢田和延君) (続)いや、もう少しですので進めさせていただきます。 ほかにも予定をした人がありますので、ちょっと静かにしてください。 〔他に発言する者あり〕
◆12番(沢田和延君) (続)納得いかん部分はあります。皆さんがおっしゃるとおりでありますが、非常に微妙な問題も抱えておるのは事実です。私も調べさせていただきまして、例えば、あるかないかということを言う言わないという問題もありますけれども、社会的な状況を見ておって、怪しいと思われた場合に、いろんな状況があるわけですよ。税の問題だけじゃなくて、日常生活で、だれだれ君はどうも借金をしておるようだというようなことから推測がされていって、どうも税金が払われておらんのじゃないかだとか、どこどこの支払いが怠っているだとか、いろんな問題があって、それが波及していってしまいますので、あまり強く私は言えない部分はあるかと思います。 じゃあ総務部長さん、お答えいただきたいと思います。総務部長さん、現在、滞納はありますか。
◎総務部長(安達秀正君) 総務部長としては答えられませんけれども、個人として答えますと、ありません。
◆12番(沢田和延君) 助役さん、どうですか。
◎助役(陸浦歳之君) 私もありません。
◆12番(沢田和延君) 市長さん。
◎市長(堀元君) ありません。
◆12番(沢田和延君) 税情報というのは貴重な個人情報だと思います。みずからそうした貴重な個人情報を開示していただきまして、ありがとうございました。感謝申し上げます。 江南市としまして、じゃあ全体として職員に対しまして、こうした滞納の事態が発生するやもしれません。また、ひょっとしたらしているかもしれませんが、江南市としましてはどうした見解を持ってみえるか、お尋ねをいたします。
◎助役(陸浦歳之君) 職員の滞納等につきまして、要するに職員の不祥事でございますけれども、こうしたことは市民の皆さんの納税意欲に大変大きな影響を与えておるというふうに考えております。当然、公僕であるべき職員にとってはあってらならない、決して許されない行為だというふうに認識いたしております。市の方では、職員の綱紀の保持につきましては、全体の奉仕者として、公正かつ適正な職務と適切な服務規律の確保、私生活においても公務員としての信用を失墜することのないよう倫理の保持に努めるよう、日ごろから喚起いたしております。職員は、みずからそうした説明責任を果たしていかなければならないというふうに考えております。 先ほどの職員の市税等の滞納につきまして、総務部長より、税務上、あるいは地方公務員法上の守秘義務により御答弁できない旨の答弁をいたしましたが、私は職員について、そのような滞納はないというふうに固く信じております。毎年、職員には、みずからの健康上の問題、あるいは現職務についての意見、異動等を自己申告書でもって提出させております。今後、この自己申告書にみずから市税、保育料、水道料金、そうした納付状況につきましては、一定の項目を設けまして、大変不本意ですけれども、自己申告してもらうよう考えてまいりたいと、こんなふうに考えております。
◆12番(沢田和延君) 議員に対しては、どういうふうにお考えでしょうか。
◎市長(堀元君) 滞納につきましていろいろお尋ねでございます。市議会議員の皆さんにおかれましても、皆様は市民の代表として出てみえるわけでございます。市民にわかりやすい開かれた議会を目指し、さまざまな取り組みもされておることを聞いております。議員の皆様におかれましても、個人、また公人として、市民に対してみずからの責任において、みずからの活動など情報公開をされまして、説明責任を果たせるということが賢明ではないかというふうに思います。この情報公開ということも非常に重要でございます。私も市長として、政治倫理の確立のための江南市長の資産等の公開に関する条例というものがございまして、これは公開をしております。そういう点を含めまして、選挙という洗礼を受けられる議員の皆様、私も含めてでございますけれども、しっかりと自分の情報公開をして説明を果たし、そして市民に選挙でもって審判を仰ぐということが賢明でないかというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆12番(沢田和延君) ありがとうございました。本当にそのとおりかと思います。 先日、審議会の方で、一部の方が有志という形で書類が配られました。議員各位殿ということで、納税状況の公表について確認書を任意で結構ですので出してくださいというようなことであります。 〔他に発言する者あり〕
◆12番(沢田和延君) (続)きのうですか。すみません。 議員に対するこうしたものが出されておりまして、みずから証明をするというような形でなりました。 これは小金井市でありますけれども、ホームページの中で議員各位が名前を連ねてありまして、所得税、住民税、健康保険税、年金保険、滞納状況が◯×式で掲示されております。今回、こうした公表の書類もそうなんですけれども、議会の中で相談をし、この場では決めることはできませんが、代表者会議なり改革会議なりできちんと審議し、場合によっては、私たちが疑いをかけられている部分があります。選挙を前にして、さまざまなうわさが飛び交っておるようでありますけれども、私にも「おまえはいいだろうな」というようなことを言われたりもします。したがって、みずから積極的に公表していかなければいけない時期にあると思いますので、こうしたホームページ等でも公開していくべきじゃないかなというふうに思っております。 私がまだ学校を卒業したばかりです。自動車税を滞納したことがありました。おやじにひどくしかられました。当時、父親は市会議員をしておりましたけれども、税に対する意識というものは非常に並々ならぬことでありました。3万 4,500円ばかりのことで1ヵ月間滞納したら督促が参りました。子供のころに親の財布から50円くすねた3倍、4倍もしかられました。それぐらいの重きものだと私は思っております。厳格に育てられ、税というものに対する意識というのは非常に重いものがあります。気をつけたいと思います。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(小林弘子君) 暫時休憩いたします。 午前10時35分 休憩
--------------------------------------- 午前10時53分 開議
○議長(小林弘子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 野下達哉さん。 〔1番 野下達哉君 登壇〕 (拍手)
◆1番(野下達哉君) おはようございます。 今、ここに立ちますと、4年前に初めて一般質問をさせていただいたときの状況が目に浮かんでまいります。きょうは、任期4年間の最後の一般質問になります。初心に返りまして、また一生懸命頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 それでは、通告に従いまして一般質問させていただきます。 最初に、障害児デイサービス事業等の充実について質問させていただきます。 お子さんが養護学校に通ってみえるお母さん方から、こんな要望をお聞きする機会がありました。今は小学部なので、学校が終わってもデイサービスを利用して仕事が終わるまで預かってもらっている。しかし、江南市にはその事業所も1ヵ所しかなく、不十分である。さらに今後、中等部になったとき、今のままでは受け入れる事業所がなく、どうしたらいいか不安になる。ぜひ受け入れ体制を整えてほしい。また、他のお母さんからは、宿泊を伴う急用なときには、江南市にはショートステイの施設がなく、小1時間かけて春日井市のコロニーに車を飛ばさなければならない。大変不便であるだけでなく、親子にとって心身ともに疲れてしまう。ぜひ江南市にもショートステイの施設が欲しい。いずれの要望も障害のお子さんを持つ御家族にとっては緊急を要することであり、切実な願いであることは話の節々に感じられました。 そこで、まず現在の児童デイサービスの利用状況についてお尋ねしたいと思います。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 児童デイサービスの利用状況ということで、これは平成19年1月の利用状況でお答えさせていただきますと、まずわかくさ園、これは市の施設でございますが、ここは未就学児童の母子通園施設ということでございまして、利用人数は25名の方が利用されています。それから、民間の児童デイサービス事業といたしましては、市内に1事業所と、それから市外は一宮市などに4事業所がございまして、合わせまして利用人数は49名で、その内訳といたしまして、未就学児童が17名で小学生は32名というふうな状況でございます。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。 今の答弁をお聞きになってわかるように、江南市で中学生の利用者はございません。つまり児童デイサービスは小学校の卒業とともに打ち切られてしまっていると、こういう現状があるかと思うんですね。 実は、これは「児童デイサービスに係る居宅生活支援費の支給等の対象となる児童について」という平成15年6月6日付、厚生労働省社会援護局障害保健福祉部長通知というのがあるんです。この中に、ちょっと紹介させてもらいますと、対象児童の範囲についての留意事項というのがあります。ここに、「児童デイサービスに係る居宅生活支援費の支給等の対象となる児童は、通園による指導になじむ障害のある幼児とする。ただし、市町村は通園による指導になじむと認められ、かつ事業の目的、地域の実情等、諸般の事情を考慮し、適当と認められる学齢児(小学校又は盲学校、聾学校若しくは養護学校の小学部に就学している児童)を対象とすることができるものとする。」と、こういう項目があります。ということを考えますと、この通知によりまして、中学校、高等学校、養護学校の中等部、高等部の児童に対しましては支援費の対象になっていないということになるんですが、この点については間違いございませんでしょうか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) はい、間違いございません。
◆1番(野下達哉君) それでは、中学生以上についてはどのような対応が考えられますか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 平成18年4月から障害者自立支援制度、新たな制度になったわけですが、考え方は今の議員おっしゃられた考え方を引き継いでおります。したがいまして、児童デイサービスの対象にはならないということでございますので、市町村事業の地域生活支援事業で取り組むということが考えられるというふうに思います。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。 半田市におきましては、小学校から高校生まで平成18年10月から対応していると聞いておりますが、どのようなものか、お聞かせいただけませんでしょうか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 半田市におきましては、民間の2事業所で小学生から高校生までを対象に、児童デイサービス事業ということではなくて、市町村事業の地域生活支援事業の日中一時支援事業というサービスで実施しているということであります。これは今、議員おっしゃられました、中学生以上は児童デイサービスの対象にならないということが一つあります。それから報酬単価の設定でございますが、小学生については平成18年10月から事業所の利用実績の中で、就学前の児童の割合が7割を満たしている場合というのが報酬単価の設定は高く設定されているわけですが、7割を切った場合につきましては報酬単価の設定というのは、その5割から6割程度になるということがありまして小学生も受け入れにくくしているということから、半田市につきましては小学生から高校生までを市町村事業の地域生活支援事業の中の一つのサービスということで、独自の報酬を設定して実施しているということでございます。
◆1番(野下達哉君) 独自の報酬というふうに今いただきましたけど、独自の報酬なんですが、ちなみに半田市、独自の報酬は幾らでしょうか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 3時間以上の利用ということで、1日の報酬単価でございますが、3段階に区分されておりまして、障害の程度の軽度の方の場合は 3,000円、中度の場合は 5,000円、重度の方は 6,500円という、この3段階の報酬設定になっております。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。 今の答弁にもありましたが、現在のように児童デイサービスとしての報酬設定というのがありまして、この報酬設定では未就学児を中心としたサービスに移行するなどの対応をする事業所も出てくると、こういうことも予想されると思います。小学生をより受け入れやすくするとともに、中学生の受け入れについては江南市としてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 小学生が児童デイサービスを利用できる機会を確保するということにつきまして、今申しました未就学児の7割制限の緩和ということで、実は市長会の方へも要望をしているところでございます。今後も引き続いて要望してまいりたいというふうに考えております。 また、中学生につきましては、先ほど申しました市町村事業の地域生活支援事業としての実施につきまして、これはデイサービス事業所の意向もあるとは思いますが、実施に向けて働きかけをしていきたいというふうに考えております。
◆1番(野下達哉君) 今、市長会への要望をという話がございましたが、市長さん、ぜひこの点、また市長会におきましても改めて引き続き強い要望をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(堀元君) 市長会を通じまして、この点もしっかりと県の方にも申し述べさせていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
◆1番(野下達哉君) それから、障害児を持つ保護者の方の事情によりまして、夜間、一時的に介護を要するということもございます。そのためのサービスとしてショートステイというのがございますが、障害児の方の夜間ショートステイの状況についてお尋ねをします。また、障害児の緊急時の夜間のショートステイはどこで受け入れられているのが現状か、この点についてもお願いします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 障害児のショートステイでございますが、近くでは春日井市にあります愛知県の心身障害者コロニー「みどりの家」というところがございます。それから、同じところにあるんですが、知的障害児施設の「春日台学園」、それから名古屋市の西区に肢体不自由児施設の愛知県の「青い鳥医療福祉センター」、また同施設内にあるんですが、重症心身障害児施設「こばと学園」というところがございます。それで利用実績といたしましては、平成19年1月末までの状況で、愛知県の心身障害児コロニーのみどりの家で5人の20日という利用がございました。それから、市内ではふじの木園がございますが、ここにつきましては中学を卒業した者と、つまり高校生以上の受け入れは可能ということになっております。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。 ショートステイとなりますと、施設面と職員の人員の関係ということで、なかなか導入も難しい面があると思うんですが、まとめますと、デイサービスにつきましてはぜひ先ほどのお話がありましたように、地域支援事業の中で積極的に取り組んでいただきたいと改めて要望いたしますし、それからショートステイにつきましては、少しでも拡大ができるような取り組みを今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思います。 次に、2番目の質問に移らせてもらいますが、緑のカーテンについて質問させていただきます。 今、地球温暖化は世界全体で深刻な問題となっております。気象庁の資料によりますと、この 100年間の平均気温は世界で 0.6度、日本で1度、名古屋市では 2.6度も上昇しております。名古屋市では8月で 1.9度、1月では 3.6度も上昇し、夏だけでなく冬の気温上昇も顕著で、年間を通じて地球温暖化が着実に進行しております。豊かな生活により生ずる二酸化炭素がその原因となるからでございます。昨今は、各地で二酸化炭素削減のさまざまな取り組みがされておりますが、その中で、きょうは緑のカーテン事業について取り上げてみたいと思います。 〔資料呈示〕
◆1番(野下達哉君) (続)こちらに新聞記事がございます。この新聞記事、実は2月24日の中日新聞でございまして、「ゴーヤで冷房費削減 保健センター組が最優秀賞」の見出しがございます。2月23日に江南市で開かれましたsmartカップ2006に関する記事でございます。各部署ごとに業務改善に取り組むsmart運動では、ことしは見事最優秀賞に選ばれたのが健康福祉部の保健衛生課が取り組まれた保健センターの建物に対して実施をしました「緑のカーテン大作戦」でした。まず受賞に対しまして、大変におめでとうございました。また、この緑のカーテン、実はこういうのがその状況の写真でございます。 〔資料呈示〕
◆1番(野下達哉君) (続)これでございますね。これが保健センターで取り組まれた緑のカーテンでございます。こちらが初期の段階で、そして夏場になってくると窓を覆い隠すような形でこういうふうに緑が茂ってくると。こういう状況で、ちょっとお借りしてまいりました。 まず、この取り組みには、企画もさることながら、毎日水をやることなど、管理面でも大変な御苦労があったかと思うんですね。その辺も紹介をしていただきながら、この「緑のカーテン大作戦」の取り組みについてお聞かせ願えませんでしょうか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 保健センターにおきまして「緑のカーテン大作戦」ということで、smart運動に取り組んだわけであります。昨年のsmart運動で「節電大作戦」ということで業務改善に取り組んだわけでありますが、この結果、大幅な電気代の削減にはつながったわけでありますが、冷房期間中での節電への取り組みということでありまして、我慢や忍耐も伴うということで、健康管理や事務効率に課題を残したということで、今年度は室内温度そのものが上がらない工夫をしたいということで職員全員で検討した結果、保健センターの東側と南側にヒマワリとゴーヤとアサガオの種を植えて日よけをつくると。そういったことによりまして電気代の節約にはつながるし、ゴーヤが収穫できれば、それを健康教育、また食育教育への活用が図れるというようなことで、そんな意見をまとめまして実施したということであります。 それで具体的な取り組みとしましては、5月にゴーヤとヒマワリとアサガオの種を植えて、6月には職員が事務所東側に廃材を利用してポールを立てて、ネットでアーケードをつくって、南側にも同じようにネットを張りました。それで、肥料は調理実習で出た生ごみを利用いたしまして、これを堆肥にして活用し、水につきましては職員が毎日交代で浄化槽にためた雨水を利用して水やりを行ったということであります。その結果、7月には保健センターの南側につきましては大変順調に育ちまして、特にゴーヤが大量に収穫できたということであります。そうしたことから、そのゴーヤを活用いたしまして、親と子の栄養教室、また食生活改善普及教室でゴーヤチップスやゴーヤチャンプルーをつくって好評を得たということであります。 それで効果といたしましては、電気代の節約とか節減に対する職員の意識の向上というのはもとよりでありますけど、ゴーヤを活用することによって健康教育、また種をまいてから食するということで、食育教育に貢献できたというふうに思っております。それから、来所された市民の方からは、緑のカーテンができていやされるというようなお話も聞いておりまして、環境面でも効果があったというふうには思っております。 それで今後ですが、保健センターの東側は思うように生育しなかったということがありまして、この原因を分析いたしまして、反省いたしまして再チャレンジしていくということと、南側につきましては日よけの場所をさらに拡大していきたいというふうなことを思っております。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。かなり詳細に紹介をしていただきました。 先ほどの写真は、実は南側の生育の状況というふうに承っておりますけれども、今のお話を聞きますと、皆さんの御苦労のたまもので省エネ、そして温暖化防止に貢献するすばらしい取り組みができたんではないかなと、このように思いました。 この緑のカーテンは、今もありましたように、アサガオとかゴーヤ、ヘチマ等のつる性の植物を窓の外にはわせた自然のカーテンです。夏の強い日差しを遮ってくれるのに加えまして、蒸散作用によって室内に風が通り、気温を下げる効果があるとともに、葉はおよそ1平方メートル当たり1日10リットルの二酸化炭素を有機物に変え10リットルの酸素を出すなど、地球温暖化防止に有効な取り組みと考えます。 近年の地球規模の環境問題に対しまして、国連持続可能な開発のための教育10年の一環として、文部科学省、農林水産省及び経済産業省が協力して、環境に優しい学校施設(エコスクール)整備を推進しております。その一つの中に、自然共生型として建物緑化があります。これは建物の壁面、屋上の緑化を進めるという取り組みでございます。 この緑のカーテンにつきまして、江南市の小学校、中学校での取り組みがあれば、その状況についてお聞かせください。
◎教育次長(尾関晴紀君) この緑のカーテンに関しましては、小学校で3校実施しております。ある小学校では、毎年4年生の理科の観察教材といたしまして、ニガウリやゴーヤを5月から9月にかけて、児童の手により10メートルぐらいの高さまで育てております。また来年度、平成19年度は小学校が5校実施する旨を確認いたしております。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。小学校10校ございますから、半分ぐらいが来年の予定という形でございますね。 この緑のカーテンにつきましては、教室の気温上昇を抑える効果だけでなく、植物を育てるということを通して自然と触れ合い、また現在の環境問題の状況、環境改善に向けて、これから自分にできることを学習ができます。今できる環境改善に向けての取り組みの大切さを学校が地域の発信基地にもなっていくものと思います。 そこで今後、江南市のすべての小学校、中学校において、緑のカーテンへの取り組みを実践してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育次長(尾関晴紀君) 全教室での実践は管理面などの問題もありまして難しいと思いますが、小規模の実践であれば、少量の種と園芸用ネット、支柱、プランター、腐葉土などがあれば実施できますので、大きな費用をかけることなく実施できると考えます。学校の化学学習、総合的な学習や特別活動の中で緑のカーテン事業を実践し、その効果を体験することは環境学習、体験学習にもなるかと思います。 各小・中学校では、環境教育に関する指導計画を持っております。例えば、小学校では環境問題については総合的な学習、教科、道徳、特別活動を通して総合的に扱い、生命尊重の理念を育てるとともに、問題解決に向けて主体的な行動がとれるようにする。また中学校では、世界的な課題となっている環境問題の実例やその対策について理解させ、意識の高揚を図るとともに、学校として、また個人として取り組める活動の推進を図るなどで、その計画に基づく指導の中での取り組みは可能と考えます。校長会の中で議会状況の報告をしておりますので、この緑のカーテン事業について取り組みをお願いしてまいりたいと考えております。また、地域住民が緑のカーテンを体験する機会の提供についても考慮していただけるようにお話ししてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。 今、教育次長の答弁の中で、生命尊厳の理念を育てるとありました。今の教育の中で、生命の尊厳ということは大きな基本の大事な部分だと思います。生命尊厳の理念を育てるという中の一環としても、この緑のカーテンもぜひ役に立てていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それからもう1点でございますが、これは「江南市の環境基本計画」という本がございます。この計画、平成14年度を開始年度としまして、目標年度は10年後の平成23年度としております。この中で「緑化意識を高め、緑と花のあふれるまちの形成を目指します」、こういう項目がございます。その一端としまして、市役所を初め公共施設において、この緑のカーテンの取り組みを提案いたしますが、いかがでしょうか。
◎
経済環境部長(津田勝久君) 御提案いただきました緑のカーテンについてでございますが、緑化とともに、経費も大してかからずに室内温度の上昇を2度Cほど抑える効果があると言われております。また、夏場におけるエアコン等の電力消費量を削減できるとともに、地球温暖化防止にも大きく貢献するものでございます。 公共施設での取り組みにつきましては、施設によっては日陰による室内温度や植栽場所など問題も考えられますけれども、庁内で組織する環境保全の行動計画、地球温暖化防止実行計画策定会議にこの旨提案をいたしまして、実施を前提とした検討を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(野下達哉君) どうもありがとうございました。よろしくお願いします。 それでは、次に3点目に移らせていただきます。職員の接遇対応について、何点か質問させていただきます。 市民の方からは、最近は市職員の皆さんの接遇態度が以前よりよくなったとの声をお聞きしております。しかし、まだ民間のお客様を迎える態度に比べたら、言葉遣いなど、改善をしてほしいという意見もございます。市長さんは就任以来、毎朝ロビーであいさつに立たれておりますし、平成16年8月24日には構造改革推進宣言を出されて、職員の意識改革に取り組まれております。この構造改革推進宣言では、「従来の行財政運営に成果主義、市民志向、競争原理といった新たな価値観と行動規範を取り入れることにより、中略しますが、職員一人ひとりがチャレンジ精神にあふれた改革者となることが重要です」とあり、また市民に基点を置いた、市民の目線に立った市役所というふうにうたってございます。 そこで、構造改革の中で市長さんは市民サービスをどのように位置づけられてみえるのか。また、現在の職員の接遇対応をどのように認識されてみえるのかについてお伺いしたいと思います。
◎市長(堀元君) 構造改革の中での市民サービスは、構造改革推進宣言にもうたっておりますように、市民に基点を置いた、市民の目線に立った市役所という考えを踏まえ、市民の立場に立った市民志向の観点から市民サービスをとらえております。 現在の職員の接遇につきましては、市民の皆様から、最近、市職員の対応が変わってきたということをお聞きする機会がふえてまいりました。大変ありがたく思っておりますし、職員の努力にも感謝をしている状況であります。私自身も市長に就任して4年間、毎朝ロビーでの朝のあいさつ、約30分ぐらい前には来て、大きな声であいさつをさせていただいております。その影響もあるかと思いますが、職員も大きな声であいさつをしていただけるようになりました。職員の意識が変わり、積極的な応対ができるように、今後とも市職員の努力を期待すると同時に、また御指導させていただきたいというふうに思っております。市民の立場に立つ、自分が市民として市役所へ来た場合にはどのような対応をしていただきたいか、こういうことも含めまして職員の意識向上に今後とも努めさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(野下達哉君) 今、市長さんから、こういうふうで職員の接遇について指導していきたいというお話がございましたので、今後ともぜひリーダーシップをとっていただいて、よろしくお願い申し上げたいと、このように思います。 この接遇につきましては、江南市平成17年度の事務事業評価シートの接遇事業についてを見ますと、事業を規定する法令等に江南市職員服務規程というのがあります。この江南市職員服務規程というのを見ますと、第2条に執務態度として「執務中は、言語、容儀を正しくし、体面を失するようなことを慎み、応対は努めて親切丁寧にしなければならない。出張中も同様とする」、こういう漢字も結構丁寧なというんでしょうかね、難しい用語も使ってございますけれども、こういうふうにあります。また、「事務事業評価シートの目指す目的、成果には、よりよい接客態度等を求め、市民の好感度を上げることにより、窓口トラブル等が減少できるようにする」とあります。同様に、最後には「市職員の接遇態度が変わったという言葉をたびたび聞くが、さらに向上する努力が必要」、こういうふうにもうたってあります。 そこで、接遇につきましては、今までの取り組みにはどのようなものがあるのか。また、苦情の件数というのもあると思うんですが、それについてもお聞かせいただきたいと思います。
◎企画部長(船橋憲次君) 接遇に関しての取り組みでございますが、職員研修とさわやか行政研究会の設置でございます。職員研修につきましては、新規採用職員の綱紀研修、接遇研修、接遇リーダー研修、接遇指導者養成研修を行っております。そして、さわやか行政研究会につきましては、若手職員を中心といたしまして、職員の接遇の向上を図り、市民サービスの向上に役立てるために組織したものでございます。そして、その活動の一環でございますが、平成13年の2月と10月の2回、職員の対応に関するアンケートを行っております。来庁されました方を対象に、5点満点でアンケートを実施いたしておりました。2回の結果でございますが、いずれも平均4.25という得点でございました。 そして、接遇に関する苦情件数でございますが、市長への手紙、電話などによる職員の接遇に関する苦情でございまして、3年間を申し上げますと、平成16年度は応接対応で10件、喫煙で1件、服装で1件ということで12件。平成17年度が応接対応で12件、喫煙で2件、計14件でございます。平成18年度は応接対応で12件ということでございます。
◆1番(野下達哉君) 今の苦情についてなんですけれども、いろんな市民の皆さんからこういう苦情があったとき、どのように対応されていらっしゃいますか。
◎企画部長(船橋憲次君) 対応につきましては、苦情にあった部署の所属長に内容を報告しまして、早急にその原因を調査させまして、再発防止に努めておるということでございます。
◆1番(野下達哉君) どうしても窓口等で苦情というのはどうしてもあるわけなんですが、これに対してどういうふうに改善をしていくのかというところが一番大事な部分じゃないかなというふうに思うわけですね。今後、もしありましたら、継続的にまた職員の方々への御指導をよろしくお願いしたいと思います。 実は私、昨年の11月に小牧市役所に伺った件がございまして、その折に、さわやか応対キャンペーンというのを実施されていたんです。これは職員の接遇対応のあり方を見直して、市民、来庁者の満足度を高めるとともに職員の意識改革を図り、市役所に対する信頼感、親しみやすさを向上させるため、6月と11月に取り組まれております。その際、さわやか応対キャンペーンアンケートというのが置いてありました。 〔資料呈示〕
◆1番(野下達哉君) (続)こういうアンケートで簡単なものなんですけれども、こういうのが置いてありまして、6月と11月にこれは取り組まれているわけですね。各課の窓口で相談が終わったら、これを記入する形ができまして、この項目は「あいさつ」「素早い反応」「言葉遣い」「説明のわかりやすさ」「身だしなみ」「窓口応対の満足」の6項目というのがありまして、「はい」「いいえ」で答えていただくものですね。そして、その途中結果も大きくロビーにずうっと紙で表示がされておりました。江南市でも接遇に対するアンケートを以前にも取り組まれたということでしたけれども、継続的に実施をして、日常業務に生かしていただきたいと思います。また、その途中の状況、結果を広報だけでなく、ホームページとかロビーなどに掲示をして市民の皆さんにも知っていただくようにしたらいかがかと思うんですが、この点いかがでしょうか。
◎企画部長(船橋憲次君) 職員の接遇につきましては、職員の緊張感を保つことが大事だと思っております。アンケートにつきましては再度実施し、継続する方向で検討してまいります。公表につきましても、広報だとかホームページへ掲載、ロビーでの掲示を検討してまいります。
◆1番(野下達哉君) よろしくまたお願いをしたいと思います。 それでは最後になりますけれども、災害対策について、何点かお尋ねをしていきたいなと、このように思っております。 近年、集中豪雨、大型台風、熱波などの異常気象や地震が世界各地で頻発をしております。日本では「爆弾低気圧」という言葉をよく聞くようになっております。局地的な竜巻の被害も起こるようにもなってきております。今やこの自然災害は、季節を問わずどこでも起こり得る気象状況にもなっております。江南市においても、過去に地震や風水害の被害も起こっております。災害は忘れたころにやってきます。市民にとっては、いち早い情報の収集、万が一、被災になった状況下では迅速な救援が強く望まれております。大規模災害が起きたとき、避難場所に派遣される市職員で現場の仕事を把握していない割合が、岐阜市では2割を超えているという中日新聞の報道が最近されました。どんな内容だったかといいますと、どんなときに派遣されるのか基準を知らないとか、自分が派遣される避難所などに行ったことがないとか、災害用備蓄食料の保管場所を知らないとか、こういう項目のアンケートだったんですね。2割ぐらいの方がわからなかったとあるんですが、この点、江南市では徹底されていますでしょうか。
◎消防長(大脇昭夫君) 江南市防災計画におきましては、風水害に対して避難所開設員、また地震災害に対して現地班として職員を定めておりますが、できる限り避難所に近い同一職員を任命しており、新たに任命された職員については業務内容を熟知させるため、毎年7月に研修を行っておるところでございます。 また、各小学校区ごとに実施されます自主防災会の合同訓練の折、おのおのの現地班の職員も参加しておりまして、各避難所に設置されております機械類の点検、取り扱い訓練並びに訓練参加者に対する備蓄品の内容等の説明を行っておりますので、各職員は災害時の任務を理解しておるものと考えておりますので、よろしくお願いします。
◆1番(野下達哉君) 岐阜市のようなことはないと、こういうことでよろしいでしょうか。
◎消防長(大脇昭夫君) はい。
◆1番(野下達哉君) それでは、災害時における市民からの被害状況、主に電話での報告になると思うんですけれども、地震等の場合は電話が不通になることも予想されます。蒲郡市では状況報告手段の一つとしまして、カメラ付携帯電話による災害状況報告システムを取り入れております。事前に登録された方が被害現場の写真を送ることで、より具体的な被害状況の報告ができます。また、携帯電話からの文字だけでのメールによる状況の報告もできるようであります。以前、吉田議員から、東海豪雨のときだと思うんですが、お地元の区長さんが被害状況を警察とか市役所等、関係機関に電話での報告をするときに非常に苦労されたということがこの議会の中でも紹介をされておりましたけれども、災害対策本部で写真が見られれば、どういう状況になっているかが把握でき、対策活動にも有効であると、こういうふうに私は思います。 そこで、蒲郡市の災害状況報告システムについて、江南市でも活用ができないものでしょうか、お尋ねしたいと思います。
◎消防長(大脇昭夫君) 現在、冠水情報等につきましては、市民の皆様から主に電話で市役所や消防本部に連絡をいただいております。議員おっしゃいました蒲郡市では、平成17年3月から運用しておりますこの災害状況の情報システムにつきましては、情報連絡手段の一つとして、カメラ付携帯電話のメールシステムを利用して、メールの添付ファイルとして画像を送信することで、より具体的な被害状況を報告するというカメラ付携帯電話による災害状況報告システムというものであります。このシステムは、あくまでも状況報告手段の一つでありますので、救急要請等のときは利用は御遠慮いただきたいというふうな運営方針をとっておるということでございます。登録者は、2月末で30人の方が登録されておりますけれども、幸いにして災害が発生しておりませんので、現在までこのシステムは利用しておらないということであります。江南市といたしましては、携帯電話を利用した情報提供サービスをあんしん・安全ネットにより行っておりますけれども、情報収集方法に関し、このような携帯電話を利用したシステムについても、今回、御提言いただきましたものを含め、今後の研究課題とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(野下達哉君) 十分研究もしていただきながら、よろしくお願いしたいと思います。 次に、市民の方々への情報伝達としまして同報無線がございます。江南市には防災行政無線として、市役所の各部署間におきまして、災害状況だとか、復旧状況等の連絡用に内部で使用する無線があるだけでございまして、市民への情報伝達手段に利用できる同報無線はまだ整備されておりません。これまでにも多くの議員から、一般質問等で整備に向けての要望も出ております。 私も、2003年9月議会で一般質問をいたしました。そのときは、非常に必要性があると考えていると。ただ、非常に多額な予算が伴うということで、現在はその予定もありませんと。事あるときの伝達方法としましては、市の公用車、広報車、また消防の車両、消防団の消防車両を使って広報活動する計画になっております。これにあわせて、NHK名古屋放送局とか民放の報道機関にも避難勧告等の放送依頼も今準備中でございますので、こういうことで市民の方に速やかに早く連絡をしていきたいというふうに考えておりますと、こういう当時は答弁でございました。 それから、昨年の3月議会、東議員も質問をされておられますが、この段階では少し具体的な数字が出てまいりまして、戸別受信機を設置しなくて、屋外の拡声器を73ヵ所へ設置した場合には約4億 5,000万円の経費が要すると。また、防災行政無線の更新整備にあわせて、デジタル化対応の地域防災無線の経費として約2億 5,000万円程度となり、多額な経費を要すると。さらに経費負担を少なくするよう地域防災無線の機能に同報無線機を持たせることはどういうことかということで研究中であると、こういう答弁でありました。 今、国の国民保護法の制定に伴いまして、国民保護の観点からも迅速な情報伝達が各自治体に求められております。そのようなことからも、一度に多くの市民の方に情報が伝わる同報無線の整備はますます必要が求められてきております。 そこで2点伺いたいと思います。一つは、NHK放送局とか民放の報道機関にも避難勧告等の放送の依頼はされているのでしょうか。 二つ目には、同報無線の整備について、その後、どのような検討がなされているのか、お尋ねをしたいと思います。
◎消防長(大脇昭夫君) 現在、愛知県と県内全市町村で運用中であります愛知県高度情報ネットワークシステムを利用しました愛知県防災情報システムによりまして、各市町村の人的被害、住まい屋の被害、公共施設の被害、また災害対策本部の設置状況など、16の災害情報等を入力することによりまして、オンラインによる、NHK、民放テレビ局、民放ラジオ局、新聞社、通信社など、報道機関へ情報提供が可能となっております。特に避難勧告、指示等の状況、避難所の状況などの緊急情報は迅速性が最大限求められますことから、災害情報をオンラインで取得したNHK及び民放テレビ局側では「江南市災害対策本部発表」とコメントし、テロップ等で災害情報が放送されることになっております。また、この報道機関への情報提供は、平成17年5月より行われておりますので、よろしくお願いいたします。 それからもう1件、同報無線の件でございます。御承知のように、江南市におきましては、昭和53年に防災行政無線を導入して現在に至っておりまして、はや29年を経過しておりまして、耐用年数も既に過ぎております。補修の部品の確保も非常に難しい状況でありますことから、また通信方法でありますアナログからデジタルへと、そういう移行も国の施策として決定されております中、防災行政無線の更新についてはいろいろの角度から調査研究をしているところでございます。 昨年3月議会以降、継続して調査研究した内容としましては、地域防災無線に同報機能を持たせ、屋外拡声器の設置を、数は33ヵ所ということで試算しましたところ、※約3億 4,600円までコストダウンができることを確認いたしております。また、昨年、総務省は規制緩和の一環として、MCA無線システムの同報的通信というのを認めております。このMCA無線システムといいますのは、マルチチャンネルアクセルといいまして、デジタル無線で一定の周波を多数の利用者で共同できるというシステムでございます。主にタクシー業界とか運送業界等で広く利用をされております。このシステムを利用いたしますと、数千万円もする独自の基地局というのが不必要となるなど、大幅なコストダウンが図れるというものでございます。 全国の同報系の行政無線の整備率は74.6%でございますが、愛知県では57.8%というかなり低い率でございます。したがいまして、平成26年度までに愛知県のすべての市町村がこれを整備するという第2次愛知地震対策アクションプランというのを県が先日発表しているところでございます。それに加えまして、総務省はこのMCA無線を含むデジタル防災行政無線の整備につきまして、財政的な優遇措置も講じております。このような状況を考えまして、従来の防災行政無線と比較して、約半分か3分の1程度の費用でシステムを構築することが可能と言われております、このMCA無線システムについて検討中でございますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(野下達哉君) ありがとうございます。 前よりも一歩進歩したしたんじゃないかなと思うんですが、ちょっと確認ですが、私の聞き間違いでしょうか。33ヵ所として試算をしたところ、3億 4,600円というふうに私は聞こえたんですが、間違いでしょうか。
◎消防長(大脇昭夫君) 3億 4,600万円でございます。失礼いたしました。
◆1番(野下達哉君) 多分そういうふうにお答えしてみえたかもわかりませんが、ちょっと私も聞き間違えたかもわかりませ※ 後刻訂正発言ありん。確認をさせていただきました。 ということですので、このMCA無線システムを導入されますと、従来の経費から2分の1、3分の1というような格安というんでしょうか、財政的なところの負担も軽く済んでの同報無線システムが構築できると可能性があると、こういうことで認識をさせていただきたいと思っております。いずれにしましても、災害、異常気象の中で、今後どのような自然災害が起こるかわかりませんし、東海地震という懸念も最近も強くなってきております。ぜひ同時に市民の皆さんにいろんな情報が行き渡る同報無線の導入について、さらに努力をしていただきまして、一刻も早い導入に向けて頑張っていただきたい、このように思います。 きょうは4点について質問させてもらいました。以上をもちまして一般質問を終わらせてもらいます。どうもありがとうございました。 (拍手)
○議長(小林弘子君) 暫時休憩いたします。 午前11時44分 休憩
--------------------------------------- 午後1時04分 開議
○議長(小林弘子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 鈴木 貢さん。 〔3番 鈴木 貢君 登壇〕 (拍手)
◆3番(鈴木貢君) 皆さん、こんにちは。 4年間が過ぎるのは早いものでございまして、本日の質問、私の今期における最後の一般質問となりました。 昨日は、本当に寒い中学校の卒業式でございました。しかしながら、だんだんと世間も春めき、スポーツの世界でもJリーグも開幕し、また野球のオープン戦も始まったようでございます。サッカーファン、野球ファンにとりましては、また楽しみな季節が到来いたしました。特に、ことしはメジャーリーグのニュースも最近、頻繁に報じられております。あの1億ドルの男として騒がれた、ボストン・レッドソックスと大型入団契約を結びました松坂投手のオープン戦の活躍のニュースで連日にぎわっております。非常に私もスポーツニュースを見るのが楽しみでございます。また、私たちの今期契約もあと2ヵ月余りを残すのみとなりました。来月4月、私たちにとっても、また契約更新の時期がまいりました。市民の新たな負託を受けるためにも、また市民の皆様にも気持ちよく契約をしていただくためにも、私もなお一層努力していかなければならないと思っております。何分、私は松坂投手のようなジャイロボールと呼ばれる魔球を持ち合わせておりませんので、直球勝負で本日も質問させていただきたいと思っておりますので、御当局におかれましてもしっかりと受けとめていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 まず初めに、第1点目の市役所・支所窓口サービスの向上についてということについて質問させていただきます。 市役所の窓口サービスについては、ワンストップサービスの検討など、以前よりたびたび質問してまいりました。市も日曜開庁など、市民の要望にこたえてサービス向上に当たられているようです。また、市のITの環境整備も事務処理のオンラインの電算化や職員パソコンの設置拡大など、徐々に進んできており、事務省力化も図られてきていると推測いたします。しかしながら、市民への行政サービスでの利用拡大は、インターネットサービスによる一部の行政手続、施設予約などがやっと始まったにすぎず、IT化のメリットを市民が具体的に享受できるのはこれからというのが実情のようです。こんなことを念頭に置きながら質問を進めさせていただきます。 さて、市民が市役所を訪れる目的は、大半が各種証明書等交付を受けるためだと思います。そこで初めにお尋ねいたしますが、市役所の各種証明等の交付状況について、まずお聞かせください。よろしくお願いします。
◎総務部長(安達秀正君) 市民課で取り扱いました証明書の交付件数及び届け出書の受け付け件数につきましては、平成17年度の実績で13万 2,895件であります。1日当たり約 545件ありました。内容につきましては、住民票等が5万 2,190件、印鑑証明書で3万 6,312件、戸籍謄本等で2万 4,662件で、出生届、死亡届等で1万 9,732件ございました。 次に、課税課で交付いたしました件数につきましては、平成17年度実績で1万 7,117件で、1日当たり約70件でございます。内容につきましては13種類あります。主なものは所得証明書の 8,907件、これが約52%であります。次に土地評価証明 1,626件、納税証明 1,166件、家屋評価証明 1,158件、非課税証明 1,113件、その他8種類で 3,147件と、こういうデータでございます。
◆3番(鈴木貢君) ありがとうございました。 大体伺いまして、市役所含めて平成17年度実績で13万 2,895件ということで、やっぱり住民票、印鑑証明、戸籍謄本という市民課の部分が非常に多いなということと、あと課税課についても所得証明が多いなということですね。そういったことを今聞きました。市民の方から、そういったことを含めて、支所の利用に関して、さまざまな御意見をお聞きいたします。 そこで次にお尋ねしますが、各支所の市民サービスの提供内容と利用実態についてお聞かせください。
◎総務部長(安達秀正君) 各支所での証明書の交付件数及び届け出書につきましては、平成17年度の実績で2万 5,244件でございます。これは先ほど申しました本庁の取扱件数の約19%、約2割に当たるものでございます。内容につきましては、住民票、戸籍謄本、印鑑証明書等が2万 3,931件、出生届、死亡届が 1,313件でございます。また、そのほかに市税等の納付取扱件数が1万 5,316件、金額にして約1億 8,000万円ほど、1日当たり63件、これがございます。住民票や戸籍謄本等の発行件数の届け等につきましては、平成16年度から17年度には 101.1%の伸びであります。市税等の納付件数の取り扱いは、平成16年度から平成17年度に対しまして 112.3%とかなり増加しております。
◆3番(鈴木貢君) どうもありがとうございました。 私、きょうこういう質問をさせていただきまして、支所というのが思った以上に市民にとって大事だなということを痛切に感じました。前年度比 111.3%と増加しているということで、ただ裏を返せば、身近なところで取りたい、また行きたいという高齢者の方が非常に多くなってきているんじゃないかなと。市役所まで来るのは大変だなという方もやっぱり多いんじゃないかということも、ひょっとしてあるんじゃないかなという気がいたします。また、そういった方に書類をとらせるような制度も多くなってきているのかなと、こんなような感じもいたします。そんなことを踏まえながらまた質問させてもらいますが、実は今言ったような高齢者の方の、書類を身近で取れないかというお声が非常に多いということでございます。そういったことを含めて、今、市役所に出向かなくても身近な支所にて手続が済むような、実際、高齢者等への支所において御配慮はされていますかどうか、そういった点についてお尋ねしますが。
◎総務部長(安達秀正君) 高齢者への配慮ということでございますけど、特別にそうした配慮というのは現在ございません。現在では、各支所では先ほど申し上げましたような各種届け出書の受け付けとか証明書の交付、市税等の受領を行っております。これは各支所で直接できるということで実施しているところであります。そうしたことによって、直接実施できるものにつきましては地域住民の方の利便を図っているということでございます。
◆3番(鈴木貢君) なかなか難しいなあという、市民課が今中心に支所機能というのがあるなということを認識するわけですけれども、支所というのはこれほど利用率が高くなっているということは、それなりに大事な位置づけだなという気はするんです。先ほど申し上げたように、大事だなと。場合によったら、私、あんまり市民の利用が悪ければ、一つの考え方を変えないかんなというふうに言おうかなというふうに反面思っておったんですけれども、逆に今の話を聞いていて、これはやっぱり位置づけとしてはもうちょっと充実させていかんじゃないかと。サービス向上も含めてという一つの見解に立つわけです。 そういった視点から、先ほど午前中、沢田議員さんからも言われていましたけれども、情報の端末も含めて整備をしていただいて、なかなか今、市民課の事務処理の端末しかできないような状況でございますけれども、そんなことを含めて支所機能を強化すべきではないかと。それから行政情報サービスの端末整備、あるいは自動交付機等の設置ということも将来考えていく必要があるんじゃないか。また、今すぐは無理にしても、そういった視点はどうなのかということを聞きたいんです。広く言うと、市役所のワンストップサービス、窓口を変えずにその場で交付できるような、あるいは省力化できるような、そんなお考えはどうなのかなということをちょっとここで今後の支所窓口の展望も含めてお尋ねしたいと思うんですが、よろしくお願いいたします。
◎総務部長(安達秀正君) 支所機能の強化とかにつきましては、また支所機能のあり方というのは、従来、議員さんからいろいろ御指摘もいただいているところであります。本庁におけるワンストップサービスとか自動交付機の設置、こうしたものもよく御意見をいただきますけれども、こうしたワンストップサービスするに当たりましては、コンピューターシステムに大幅な改造が必要になってまいります。そしてまた、自動交付機につきましては、その費用対効果というのもありまして、近々にというわけではありませんけれども、ただ将来的には、IT化社会を迎えまして、そうしたものの整備を進めていかなきゃならないということは十分認識いたしております。 次に、支所機能につきましてでありますけれども、今後、高齢者の方々が、団塊の世代の退職等にもよりまして、地域に見えるということになってまいります。先ほど課税課での証明書の交付件数、全体の52%の 8,907件が所得証明であるというようなことがあります。こうした非常に利用者が多く、支所に訪れる市民の方からも、こうした所得証明が取れないかというお話はよく伺っております。こうしたことから、従来は支所で完結するものを取り扱っておりましたけれども、そうしたことをオンラインで整備する前に取り次ぎでやってはどうかということで、この4月から試行的に所得証明の取り扱いをやってはどうかということで、現在、検討いたしているところでございます。また、現在の市民課のオンラインシステムと課税課のオンラインシステム、これは基本的にコンピューター化の考え方は一緒ですけれども、証明書の発行などで考え方の違いもあります。ここら辺を今後統合いたしまして、税証明などについても共用の証明システムのところで同じプリンターを使ってできるような形に考えていかなきゃならないなと思っております。 なお、支所の関係ですけれども、お年寄りの方が市役所まで出向くことなく、身近な支所で何ができるかということも含めて、あわせて考えていきたいと思っております。
◆3番(鈴木貢君) ありがとうございます。 なかなか一朝一夕にできる話ではないかもしれませんが、今伺っていまして、できるところからは工夫してやっていきますよというお話でしたので、そういったことは市民の方が身近に支所を、何かあったら、市役所も大事だけれども、支所も大事だねというふうに言ってもらえるような、そんな一つの考え方で進んでいただきたいと要望して、この質問に関しては終わらせていただきたいと思います。 続きまして、2点目の介護保険料の緩和措置についてお尋ねしてまいりたいと思います。 昨年の9月議会の一般質問におきまして、介護保険制度の改定につきまして幾つか質問いたしました。新介護認定制度実施によるサービス内容変更への戸惑い、また介護認定、保険料の値上げ額についての驚き、混乱など、そうしたお声が多くの市民から私たち議員にも寄せられました。実際、税制改正による影響もあり、大幅に介護保険料が上げられるような方も結構たくさんお見えでした。また、その際、保険料激変緩和措置についても要望の質問をいたしました。そして、いまだに介護保険料の支払いについてすっきりされていない、特に年金だけの所得収入だけの高齢者の方から厳しい御意見を多くちょうだいいたします。そんなことで、今回、介護保険サービスを特に利用していない方への保険料の緩和対策について、改めてお聞きしたいと思いました。 まず初めにお尋ねいたしますが、介護保険における65歳以上の第1号被保険者数と介護サービスの利用者は何人ですか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 第1号被保険者は、平成19年1月末現在で1万 9,102人でございます。そのうち介護保険を使ってみえる方、サービス利用者でございますが、12月利用分で 1,972人ということで、約10%ほどの利用ということになっております。
◆3番(鈴木貢君) 介護保険料を払われている方の10人に1人が利用されているということですね。はい、わかりました。 それでは次にお尋ねします。俗に言う第3期介護保険が始まって、平成12年度から始まりましたから、平成12年、13年、14年で1期、平成15年、16年、17年が2期で、今3期、平成18年、19年、20年ということで介護保険料が上がったわけですが、その場合、老年者の非課税措置の廃止 125万円に伴い、市県民税が賦課される世帯の方を対象に激変緩和措置がとられていると聞いています。また、激変緩和の対象者数と、具体的にどのような緩和措置になっていますか、ちょっと確認のためにお聞かせください。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 介護保険料の激変緩和措置の対象者数は、第4段階の方で 424人、第5段階の方は 2,023人、合計で 2,447人という方が対象ということでございます。 それで、この内容でございますが、国の施策といたしまして、平成17年度の税制改正によりまして、65歳以上の方の非課税措置の廃止ということで、介護保険料の所得段階が上がる方に対しまして、保険料の急激な負担増を避けるために激変緩和措置というのが運用されるということでございます。それで、激変緩和対象の所得段階と申しますのは、第4段階と第5段階の方で一定の要件に当てはまる方ということでございまして、具体的な内容は、税制改正がないとした場合の第2段階、第3段階の方が第4段階になった場合、それと第2段階、第3段階、第4段階の方が第5段階になった場合に経過措置対象者となるというものでございます。その対象者には介護保険料を減額するということであります。この緩和措置は平成18年度と平成19年度の2年間実施ということでございまして、段階的に負担割合を減らしていって、平成20年度には本来の保険料額にするという内容でございます。 それで具体例と申しますか、65歳以上の夫婦世帯を例にとりますと、平成17年度に市県民税が課税されていない第3段階の世帯の方で、夫が老齢者控除の非課税措置の廃止によりまして、平成18年度に市県民税が課税になったと仮定いたしますと、その方は本来、第5段階の5万 6,200円という保険料でありますが、緩和措置によりまして、平成18年度は4万 900円、平成19年度は4万 8,600円というふうになります。また一方、奥さんの方は、御主人が市県民税の課税者であるということから、奥さん自身は市県民税を課税されていなくても第4段階になるということで、本来は第4段階の4万 5,000円でありますが、緩和措置によりまして、平成18年度は3万 7,300円、平成19年度は4万 900円ということになりまして、平成20年度は本来の4万 5,000円となるというような内容でございます。
◆3番(鈴木貢君) 今聞きまして、一定の緩和措置が図られていますよということで、これはないよりはいい制度なんですが、幾分にしてもまだなかなかその付近のところが、最終的には3年後には本当に高くなるということですので、非常に苦しいなということを言われるわけです、こういう説明をさせていただいてもですね。 実は、こういった一つの緩和措置があるんですが、にもかかわらず、9月の一般質問でもあったんですが、介護保険の問い合わせ、苦情が 204件あったと答弁されました。これは第3期の保険料が月に 2,924円から 3,752円に上がったことや、仮徴収額と本算定後の額の開きが大きくて、これらに関する苦情が多くあったと推測するわけですが、こうした状況を解決するために、今回、予算を見ておりましたら、平成19年度予算に介護保険料賦課平準化事業として計上されて、是正していただくことは適切な御対応であると理解はするわけです。そういうことも含めてですが、じゃあそれ以外に、江南市においても、9月のときに質問しましたけど、介護保険料の減免を実施されたように伺っておりますが、どういった内容なのでしょうか、御説明ください。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) この減免につきましては、11月に要綱を改正いたしまして、4月にさかのぼって実施するということであります。それで、対象の方は第3段階の方で、市県民税が課税されていない世帯の方のうちで、お1人で収入金額が 120万円以下、世帯で1人ふえるごとに35万円を加算した額以下の方ということであります。それから、市県民税が課税されている方に扶養されていないなどの基準ということで減免をしております。それで、減免につきましては第3段階の率、0.75でございますが、ここから第2段階の率が 0.5であります。これを差し引いた率の2分の1を減免ということで、減免率は 0.125、減免額が 5,600円ということでございます。したがって、第3段階の年間保険料3万 3,700円が2万 8,100円というふうになります。それから、対象者数は平成19年2月末現在で65人となっております。 それから、収入80万円未満の第2段階の方については、平成15年度から17年度の第2期の保険料では2万 6,300円という設定でございましたが、今回の第3段階では2万 2,500円ということで下がっているということでありますので、減免の対象にはしていないということでございます。以上です。
◆3番(鈴木貢君) ばっと聞きまして、なかなかちょっとわかりづらいようなところもあるんですけれども、今お伺いしまして、今言った減免、決してそれが満足できるもんじゃないんですが、一定の方向としては、第1段階としては出てきているのかなという気はいたします。 それから、さっき言いました平準払いの配慮ですね。介護保険料の額や徴収方法においても、一定の軽減、配慮、措置はとられてきているような気もしますが、ただ全体的には、依然として介護保険料への重い負担感を感じておられる高齢者も多く、その徴収方法もあまり理解されていないような気がいたします。そういうことも含めて、私ども市会議員の方に、どうなっておるということで質問されることがあると思いますけど、ぜひ今後、高齢者世帯、市民に対して、保険料の徴収額、方法についての説明をより以上にわかりやすく周知徹底していただきたくお願いいたします。 また、このような介護保険料の見直し、少なくとも3年に1回見直されるわけです。近くは、2年半後に介護保険の4期目の見直しがされます。では、今後の保険料の見直しについて当局はどのように見ておられるのか、お聞かせください。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 第4期の介護保険料でございますが、現時点では不明でございますが、要介護認定者も年々増加しているという中で、サービスの給付費も増加が見込まれるということでありまして、第3期の保険料、これは基準月額が 3,750円でございますが、これを上回るということも予想されるということでございます。
◆3番(鈴木貢君) 大変悩ましい話であります。ただ、今ちょっと聞いたんですけど、これは市ということで全体的な話ですので難しい話だと思います。ただ、介護保険というのは存続せざるを得ません。ただ、それをどういうふうに理解させていくかという、語弊がありますけれども、要するに市民から納得していただけるような介護保険制度というものをきちっと指し示していく必要があると、私は気がします。これは、ただこの市議会でどうのこうのというだけの問題じゃないということも十分認識はしておりますけれども、やっぱり最大限、介護保険者の現場の市としては、やっぱりそれなりに対応していく必要もあるということだと思います。ただ、今言ったようなことも含めて、次回の見直しのとき、これまでと同じような考え方、保険料負担増の説明、対応だけでは、多くの高齢者、あるいは市民から、今回以上に苦情が多く、大ブーイングになるんではないかと危惧するわけですよ。そうしたことから、一つの考え方として、介護保険料を支払っていてもサービスを利用しない元気な方に、何らかの方法で還元する方策はないのでしょうかということです。当局に何かそういったいいお考えがありましたら、お聞かせください。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 平成18年4月に介護保険制度が改正されまして、それで介護予防に重きを置くという考え方から、地域支援事業が創設されました。これは介護サービスを利用しない元気な高齢者の方に対しましては、この地域支援事業の中で介護予防に関する研修を行っていくとか、それから要支援、要介護になるおそれのある方に対しましては、運動機能の向上として元気アップ教室や食生活改善教室などの事業を行っているということでございます。そうしたことから、引き続きこういった元気な高齢者の方に対しましては、保健センター、また地域包括支援センター、それから関係機関と連携しながら、介護予防に向かっての事業を引き続き行ってまいりたいというふうには思っております。
◆3番(鈴木貢君) はい、わかりました。そういった努力、理解を得るような、介護保険料を払い続けておられる方にもそういうことはやっていきますよと、またやっていますよということだと思います。 ただ、今から言う話というのは、なかなかできる、できないという問題もありますし、全然次元の違う話かもしれませんけれども、一つの市民の方からの声ということでちょっと聞いてもらいたいんですけど、そういう考え方で見える方がおられるということを聞いていただきたいと思います。 実は、介護保険料が上がって大変だという話の中で、介護保険制度というのは大切なもんだから理解すると。だけどもという話の中で、ある80歳の男性の方がこんなようなことを言われたんです。そうは言うものの無事故であれば、言うならば保険を使わなければ、自動車保険のような考え方の導入はできないかだとか、言うならば極力介護保険を利用しないように私たちも健康づくりに努力しようと、そんな思いになるんだがなあというようなことを言われた方が見えましたし、また江南市の場合、非常に健康増進施設が少ないということで、何年か介護保険を使わなければ、温泉施設だとかスポーツ施設等のチケットを差し上げるような、そんなことも考えてもいいんじゃないかなあという気もするしということもありますし、健康増進施設が江南市に少なければ、なかなか新たにつくるということが難しければ、民間と協業で、あるいは立ち上げていくような、そんな考え方もあるのではないかだとか、そんな御意見なんかもちょうだいするわけですが、なかなかそのことに関して、できるできないは別として、やっぱりそういうことも考えてしていかないと、一つの考え方もあるのではないかなという気がいたします。 では、そういう何か目に見える形で元気な高齢者、市民にこたえていかないと、介護保険料への負担感、重圧感だけが残ってしまい、保険料負担に対して理解が得られがたくなる気がいたします。ぜひこの点、御検討というか、考えていただきたいなと思うわけですが、こういった当局の還元対策についてのお考えがあれば、この際ですのでお聞きしたいなと思うんですが。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 介護保険は、要介護状態になった方に対して必要なサービスに係る給付を行うと。そのために共同連帯の理念と申しますか、社会保険の仕組みを活用して社会全体で対応するという制度であるとは思っております。したがいまして、サービスを利用しない方に対しまして保険料の割引とか、それからサービス以外の給付ということは考えにくいことだなというふうには思ってはおります。
◆3番(鈴木貢君) 保険制度下ではなかなか難しい判断だと思いますが、市長さんなんかはどう考えられますか。還元対策を何かやれんかと。
◎市長(堀元君) 介護保険制度自体が相互扶助で成り立っておりまして、40歳から今、介護保険料を支払っていただいておるわけでございますけれども、世間一般のいろいろ御意見のある中で、20歳以上から保険料を払ったらどうかという意見もあるようでありますし、それから全体的な相互扶助というような形から言いますと、消費税を値上げして、その分を福祉の方の財源にするというような意見もあるようであります。これは意見の分かれるところでありまして、確かに健康の方がそれを使わないから不公平があるような気がするということもわかりますが、あくまでも助け合いの精神ということが一番の基本でありますので、その点を御理解願いたいというふうに私は思います。 第4期の事業計画作成時には、国の現在の方針を注視しながら、元気な高齢者への事業として、高齢者の健康づくりと介護予防対策の充実を検討してまいりたい、かように考えております。これから先、高齢化社会に向かってどんどん進むわけでございますので、いずれまたこの件に関しましては大きな問題になるかと思います。国の動向をしっかりと注視しながら、市民の皆様が納得できるような制度になるように私も進めていきたい、かように思っておりますのでよろしくお願いします。
◆3番(鈴木貢君) これ以上言いますと国の問題になってきますからあれですけれども、どうしても年金生活者だけのところに負担が来る、そういう声が非常に大きいことだけひとつ御認識願って、緩和措置も含めて、ただ身近なところで元気な方ができる健康増進施設は、市としても何らかつくるなり備えていかないと、やりたくてもできないということもありますので、その件だけちょっと御要望して、この質問に関しては終わりたいと思います。 その次の3点目、名鉄バスの運行経路についてお尋ねしてまいりたいと思います。 明年6月の開院に向けまして、新病院の建設が急ピッチに進められているようです。尾張北部最大規模の病院ということで、地元の江南市のみならず近隣の市町からも大変注目、期待がされているようであります。ただし市民の方から、特に高齢者の方から、すばらしい病院らしいが、どうやって行けばいいのかとても心配だと。交通の便、市民の足についての質問をたびたび投げかけられます。過日の全員協議会での新病院への取り組み、経過報告の中で
交通アクセスについての御説明がありました。その説明の中で、名鉄バスの運行が紹介されました。そこで改めてお聞きしますが、この新病院への名鉄バスの運行について、改めてお聞かせください。
◎総務部長(安達秀正君) 現在、名鉄と確認できているバスの運行計画につきましては、江南駅から新病院までの往復の運行コースで、江南駅を西進いたしまして、福寿信号を北進し、村久野の金森の信号交差点を右折し、新病院に至るコースであります。この間に停留所を五、六所設けていきたいということと、料金は 230円程度で考えているということであります。 運行につきましては、当然、平成20年の5月に病院が開院いたしますけれども、その開院に間に合うように運行の準備をしてまいるということで、病院側も玄関前にタクシーやバス乗り場などの整備を進めているところでございます。
◆3番(鈴木貢君) もう随分具体的なところまで名鉄さんの方はお話しされているようでございます。 実は今、江南市のバス路線というのは、知っているとおり、随分昔から比べると減らされてきまして、今、江南駅を起点に一宮市に行く路線が2本ですかね。上奈良の方を通っていくやつと、それから東野の方を通っていく路線ですね。それと、一番本数が多い江南団地、江南市のベッドタウンの江南団地の方に行く路線が多い。それだけですよね。ちょっと確認ですが、今、バス路線で残っているのは。3系統かな。あと宮田本郷発の一宮市という4系統ですかね。 〔「7ルート」と呼ぶ者あり〕
◆3番(鈴木貢君) (続)すみません。そんなような格好で今あるように認識しておりますが、実は江南駅から出る、これは非常に結構なことでございます。江南駅から新病院、これは時間で言うと何分ぐらい出るんですか。
◎総務部長(安達秀正君) おおむねの病院の開院時間帯は30分に1本程度ということで考えておられるようです。
◆3番(鈴木貢君) 30分に1本程度、江南駅から出るということですね。わかりました。 実は、私、回っていまして、非常に高齢者の方、さっきの心配されているよということの中で、バス路線を利用して病院に通われている方も見えるわけです。特に最近、高齢者が多くなっている江南団地なんかですと、バス路線で何本かに1本は飛高経由ということで、昭和病院の方におりられる。これは非常に助かっていると。そうやって行かれているというお声を聞きます。その中で、さっき言ったような、今度、新病院だとどうなんだという話が出てくるわけです。そこで思うことは、はっきり言って、江南駅までバスに乗っていって、そこで乗りかえていけば行けることは行けますよ。だけど、ふっと考えてみたら大回りしていくという、また負担もかかるということで、しかも江南団地というのは20分、30分に1本出ている区間でございますので、できたら、全部とは言いませんが、朝晩の通勤帯を抜いて何本かは、迂回というか、配慮してもらうような、今の昭和病院に迂回しているような格好での工夫を名鉄バスの方に、あと1年と3ヵ月ありますので、強く要望していただきたいと思うんですが、そういったお考えはどうかお尋ねしたいと思いますが。
◎総務部長(安達秀正君) 現在、昭和病院には江南団地B線ということで、団地行きが病院の時間帯に少し回っております。そのような形で昭和病院に通ってみえる方がおられます。 去る2月22日でありますけれども、市の関係課の担当と新病院側、そして名鉄バス側で打ち合わせてをいたしております。その折に、江南駅から布袋駅まで延伸と。現在、江南駅から新病院まではほぼ確認されておりますので、布袋駅から江南駅を通って新病院までというその延伸、それから新病院からすいとぴあ江南までの延伸、それから花卉園芸植物園ができますので、花卉園芸植物園を経由してすいとぴあ江南へという、そうした経由の話。また、江南団地から新病院まで延伸して帰ってくるとした、そのような延伸のお話をさせていただいております。担当者レベルでありますので、名鉄側と話はいたしておりますけれども、本社に一度きちんとした要望書を出してほしいということでもありますので、早速そうした内容を含めて要望書を提出いたしてまいりたいと思っております。
◆3番(鈴木貢君) ありがとうございます。 ぜひとも、何回ともなく要望していくということが実現に向けての大事な、しっかり意思を伝えていただく、市民のそういう声が多いということで、名鉄バスさんの方に御配慮願えるように、またひとつ御当局としてもなお一層の御尽力、よろしくお願いしたいと思います。この質問に関してはこれで終わります。 その次に4点目、花いっぱいコンクールについて御質問させていただきます。 本年10月に「
江南花卉園芸公園」と言うんですかね、正式名が決まったということで、公園が開園の予定がされております。また、曼陀羅寺公園のフジ再生工事も始まり、江南市の花によるまちづくりもいよいよ具体化に向けて着々と工事が進んでいるようです。そして、市民参加による花いっぱいコンクールも既に5年を終えまして、今度6年目ということになるそうでございます。当局の御努力によりまして、昨年より、春だけではなく、秋にも花いっぱいコンクールが開催され、また藤の花コンクールも実施され、コンクールの充実がさまざま図られているようです。大変よいことだと、喜ばしいことだと感じます。 そこでお尋ねいたしますが、花いっぱいコンクールの参加状況の推移、あるいは開催状況についてお聞かせください。
◎建設部長(伊藤敏行君) 花いっぱいコンクールにおきましては、市民参加による緑化の推進、花いっぱい運動を展開していく中で、花により家庭の花壇やベランダなどを明るく楽しく演出することにより、快適で潤いのある生活環境の形成を推進することを目的に、平成14年度から展開をいたしておるところであります。 初回の平成14年度は77件の応募がありました。2年目の平成15年度には84件、3年目の平成16年度は 205件、そして4年目の平成17年度は 191件、本年は5年目でありますが、平成18年度は 150件の応募がありました。こうした中で、平成18年度は新たに藤の花コンクールと秋の花いっぱいコンクールを実施いたしまして、藤の花コンクールには26件、秋の花いっぱいコンクールには92件の応募があったというのが現状でございます。
◆3番(鈴木貢君) どうもありがとうございました。今の話を聞いていると、順調に推移されているなという気はいたします。 ただ、こういったことが最近、声が出てきております。参加された方の一部から、毎年同じ人ばかりが入賞していて、努力していてもなかなか入賞できないような気がして、参加意欲がだんだんと失せてくる感じで、でも実力の差があり過ぎちゃって仕方がないことなのかもねなんていうふうに自嘲的に言われた声も聞くんですが、との声が出てきております。こういったことも含めて、これは非常にこういうコンクールをした場合、出てくる話かなとは私は思うんですけれども、常連受賞者の方への対応も含めて、こういったようなことについて御当局はどのように感じておられますでしょうか。私は何らかの配慮、対応が今後必要と感じますが、御当局の見解をお聞かせください。
◎建設部長(伊藤敏行君) この5年間、花いっぱいコンクールなどを展開してまいった状況の中を分析いたしますと、応募者数と入賞者の常連化のような現象が見られる面も出てきております。上位入賞者の方々の江南国営公園友の会への入会など、新たなネットワークができてきていることも事実でございます。こうした経緯を踏まえまして、来年度におきましては、花いっぱいコンクールの対象となる花の植栽された面積をある程度の規模で分けて審査をして、面積が大きくなくてもたくさんの花を飾って道行く人々に安らぎを与えている方にも受賞の機会を広げていこうという各種の検討をしているところでございます。 また、コンクールにおいて最優秀となられた方につきましては、次回は特別枠として、例えばガーデニングマスターというような称号を与えまして、特別枠で写真展示や花の育成指導などの方法で参加していただこうかなあと、そんなことも審査員の方々とも相談しているところでございます。このように春の花いっぱいコンクールや、平成18年度から新たにスタートした藤の花コンクール、秋の花いっぱいコンクールとあわせまして、多くの方々に参加していただける方策を参加者の方々や審査員の方々と検討しながら、今後も花いっぱい運動の推進の一環として、より積極的に展開を繰り広げてまいりたいと思いますので、よろしくPRの方をお願いいたします。
◆3番(鈴木貢君) ありがとうございました。 安心しました。御当局は言われるまでもなく気づかれて、そういうような御対応をしていこうということですので、本当に今が一つまたもうワンステップ広がりを見せる、本当に今、江南市は花いっぱいのまちづくりということで、本当にすばらしい展開に進んでおると思いますので、なお一層追い風を送るような、また市民がみずから花を楽しみ、また花で楽しませていくような、そういう気持ちをもっと推し進めていくということですので、非常に結構だと思います。わかりました。 では、今言ったように、花いっぱいのコンクールのすそ野を広げるためにも、例えば従来型の表彰ではなしに、今、若干出ていましたけど、アイデア賞だとか、あるいはユーモア賞だとか、チャレンジ賞などといったユニークな表彰名などをつけるなどして、参加意欲を高める工夫もまた必要になってくるのではと私は感じますが、そういった視点はどうでしょうか、お聞かせください。
◎建設部長(伊藤敏行君) 十分今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
◆3番(鈴木貢君) わかりました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。 ほかに、今後の取り組み、方針、工夫など、何か当局として今言った以外に何かお考えがございましたら、この際ですのでお聞きしますが、何かありますでしょうか。
◎建設部長(伊藤敏行君) 広くいろいろな方の御意見を聞きまして、対処したいと思いますので、よろしくお願いします。
◆3番(鈴木貢君) はい、わかりました。非常に簡潔・明瞭な、ありがとうございます。 実は私、こういう質問をする中で、一つ思ったことがあるんですよね。まちの景観形成、江南市も補助金を出しています生け垣、ブロック塀を壊して生け垣をつくった場合、補助金を出す事業があります。そういったことを含めて、こういった生け垣についても一つのコンクールの対象にしてはどうかなあというふうに思いました。というのは、生け垣こそが町並みという景観づくりについては非常に有効な手段だなという気がします。昔で言うと、生け垣というとツバキの花だとか、ツツジだとか、本当に道沿いにあるわけですから、これを顕彰してあげる必要性というのはあるんじゃないかなと私は思うんですが、そういった視点はどうでしょうか。改めて最後の質問にありますが、もし所感をいただければいいなあと思います。
◎建設部長(伊藤敏行君) 午前中にもいろいろございましたように、秋には
花卉園芸公園が開園になります。参加型の公園であるというふうに聞いております。そういうことも含めまして、十分検討させていただきます。
◆3番(鈴木貢君) よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。 (拍手)
○議長(小林弘子君)
古田みちよさん。 〔2番
古田みちよ君 登壇〕 (拍手)
◆2番(
古田みちよ君) それでは、通告に従いまして一般質問させていただきます。 まず最初に、子育て支援についてお伺いをいたします。 厚生労働省が2月21日に発表いたしました2006年の人口動態統計の速報値によりますと、1人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率が 1.3台に回復する見込みという結果が出てまいりました。私ども公明党は、他党に先駆けて子育て支援策の重要性を訴え、現実に児童手当や出産育児一時金の拡充、また乳幼児医療費の無料化など、さまざまな支援策を進めてまいりました。昨年4月には、働き方の改革などの柱とする少子社会トータルプランをまとめ、子育てを社会の中心軸に据えるチャイルドファースト(子ども優先)社会の実現へ懸命に取り組んでいるところであります。 江南市におきましても、昨年4月より、念願の乳幼児医療費の就学前までの無料化を実施していただきまして、まことにありがとうございました。また、昨年6月議会で市長さんの御答弁いただきました妊産婦健診の拡大につきましては、本年4月より、産後も含め、11回に拡大していただきまして、大変ありがとうございます。全国を初め、県内また近隣市町にも大きな波紋を起こし、妊婦健診の充実につながりましたことに対しまして、心から感謝とお礼を申し上げます。 そこで、最初に妊婦健診についてお尋ねをいたします。この妊婦健診の受診票は4月1日より母子健康手帳交付時に配付されますが、妊娠中の方から多くの質問をいただいております。既に母子手帳を交付された妊婦さんにも、月数に応じ受診票をいただくことができたら大変ありがたいと思います。3月以前に母子健康手帳交付時に配付されています従来からの公費2回分を配付されました方には、どのような対応をお考えなのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) ただいまの御質問の中にありました、妊婦健診を受けていただく際には、妊婦健診の受診票というのを配付しております。それで、3月以前に母子健康手帳を交付された方には、もう既に従来の2回分の受診票はお渡ししてあるということでございます。これらの方につきましては、4月1日現在の妊娠月数に応じて受診票を配付していきたいというふうに考えております。また、4月1日以後に出産される方につきましては、産婦健診の受診票を1回配付を考えているというところでございます。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 ところで、妊婦健診の受診票は、具体的には妊娠月数に応じてそれぞれ何枚ぐらい配付されるのでしょうか。また、どのように配付をされるお考えなのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 妊娠週数23週までの方、これは4ヵ月から6ヵ月の方でございますが、これらの方につきましては新たに8枚を交付と。それから24週から31週までの方、これは7ヵ月と8ヵ月の方でございますが、これらの方には5枚を配付。それで32週から35週までの方につきましては、これは9ヵ月の方でございますが、3枚を配付するという予定にしております。また、妊婦健診の対象者の方には周知を図っていくということのために、個別に通知することを考えているところでございます。
◆2番(
古田みちよ君) 大変きめ細やかな御配慮、本当にありがとうございます。これでもう既に母子健康手帳を交付されております妊婦さんたちも、安心して赤ちゃんを産んでいただけることができます。本当にありがとうございました。 次に、生後4ヵ月までの全戸訪問事業、こんにちは赤ちゃん事業についてお尋ねをいたします。 国が示しました、生後4ヵ月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、さまざまな不安や悩みを聞き、子育て支援に関します情報提供などを行うとともに、母子の心身の状況や養育環境などの把握や助言を行い、支援が必要な家庭に対し、適切なサービス提供につなげ、赤ちゃんのいる家庭と地域社会をつなぐ最初の機会とすることにより、乳児家庭の孤立化を防ぎ、乳児の健全な育成環境の確保をするため、平成19年度から取り組みを目指していると聞いておりますが、江南市としてはどのように取り組んでいかれるのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 全戸訪問事業につきましては、今、御説明していただきましたが、国から具体的な内容というのはまだ示されていないというところでございます。そうでありますが、今おっしゃられましたように、生後4ヵ月までの乳児のいるすべての家庭を訪問するということでありますので、訪問体制を整えるということが必要になってくるというふうに思っています。したがいまして、当面の間は、現在、助産師訪問というのを実施しております。それとあわせまして、第1子の乳児を対象といたしまして、保健師による家庭訪問を実施していきたいというふうに思っております。また、第2子以降につきましては、児童課に育児支援家庭訪問員を配置しておりますので、この方の活用も検討していきたいというふうに思っております。最終的には訪問体制を整えるということでございますので、国が示しております訪問スタッフの育成ということで、これは関係課と連携を図りながら、育成に向けて検討していきたいというふうには思っております。
◆2番(
古田みちよ君) 今後またよく検討していただきまして、こんにちは赤ちゃん事業がスムーズに進みますように、よろしくお願いをしたいと思います。 次に、3人目以降の2歳児保育までの乳幼児の保育料の無料化についてお尋ねをいたします。 少子化が進展する中、子育て家庭への支援策として、子供を産み育てやすい環境を整えるために、昨年12月議会において、18歳未満の児童を3人以上養育する多子世帯の3人目以降の3歳到達年度末までの間の保育料の無料化について質問をさせていただきました。県知事の公約のマニフェストでは、3人目以降の乳幼児の保育料を無料にしますとされております。江南市では、この事業の取り組みについて、12月議会での
健康福祉部長さんの御答弁では、県下各市の取り組み状況を調査研究するとの御答弁をいただいております。ぜひ前向きに今後検討していただきたいと思っておりますが、子育て支援の一環として、今後どのように江南市として取り組んでいかれるのか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) これも県のマニフェストに基づいた制度、今、県で検討されているということでございます。この影響額でございますが、3人目以降、ゼロ歳から2歳までの保育料を無料化と。18歳以下の3人目ということでございますが、これを行っていきますと、影響額といたしましては 1,370万円ほど必要になるということでございます。そういうことも踏まえまして、具体的な県の内容がこれも示されていないという状況でございますが、県から具体的な事業内容が示されましたら、その内容、また近隣市町の動向などをよく調査させていただきまして、検討してまいりたいというふうには考えておりますので、よろしくお願いします。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 子育てしやすい環境を一日も早くつくっていただけるように、ぜひ前向きな検討をよろしくお願いをしたいと思います。 次に、乳幼児医療費の助成についてお尋ねをいたします。 これも愛知県知事の選挙時のマニフェストを見ますと、子供を安心して産み育てることができる愛知県にするということで、具体的な取り組みとして、子供の医療費の無料化を平成20年度から大幅に拡大します。通院は就学前、入院は中学校までとされております。江南市では、現在、乳幼児の入院・通院に対し、就学前までの医療助成を行っておりますが、この知事の乳幼児医療費無料化の拡大方針について、現在のわかる範囲の内容はどのようなものなのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) これもまだ正式に具体的な内容については県から示されていないという状況でございまして、情報の範囲内ということでお許しいただきたいんですが、医療費の無料化の対象といたしましては、通院は就学前まで、入院は中学校の3年生までに拡大するということであります。それから、費用の負担割合につきましては、県が2分の1、市が2分の1として補助するという情報、この程度でございます。
◆2番(
古田みちよ君) 仮に県のマニフェストに基づき市が実施するということになりますと、小学生から中学生までの入院にかかる費用がふえることになると思います。その影響額はどの程度になるのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 平成18年度の当初予算から試算いたしましたが、小学生から中学生までの入院にかかる影響額といいますのは 9,800万円ほどになります。そして、2分の1は県から補助されるということでございますので、市の負担は 4,900万円ほどになるかというふうに試算はしております。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 実は、お隣の大口町では小学校低学年、8歳未満児まで入・通院の医療費助成が行われております。さらに乳幼児医療費の拡大を含めて、この県知事のマニフェストに対します今後の対応についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 県知事のマニフェストにつきましては、先ほども御答弁させていただきましたが、まだ県で具体的な内容が示されていない、今現在、施策の具体化に向けて検討されているということであります。したがいまして、今後、具体的な事業内容が示されましたら、その内容などをよく調査し、検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、今おっしゃられました、さらなる乳幼児医療費の拡大、就学児の通院のことだと思いますが、これにつきましては、まず県事業の拡大について検討していきたいということでございまして、今後の課題であるというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 子供の医療費の無料化の大幅拡大として、中学の入院にかかる費用の無料化の実現をまず実施していただきまして、また次の段階で、通院につきましても小学校3年生までのさらなる拡大に向け努力をしていただきますよう、よろしくお願いしたいと思います。 次に、病児・病後児保育についてお尋ねをいたします。 今、若いお母さん方の就業率が大変高くなってきております。仕事をしながら子育てをすることは、大変苦労が要ると思います。また、特に子供が病気になったときや病気回復時には、仕事を休んで保育をしなければなりません。子育て支援として子供を安心して預けられ、仕事につけることが重要になってきております。 平成16年6月議会の一般質問で、保育ニーズに合った保育環境づくりのため、病後児保育をどう考えているかとの質問もさせていただきました。また、平成17年に開催されました
住民説明会のサービスを充実する事業として、平成19年度から実施されるとされておりますし、次世代育成支援行動計画の中にも、平成21年までに実施するとされております。計画では、病気回復期の乳幼児を医療機関等に併設された保育施設において一時的に利用できる保育事業を実施しますとありますが、今後、市内の開業医にお願いしていただくことが一番ベストと考えます。その方向性について、どのようなお考えなのでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 病児・病後児保育につきましては、平成19年度から取り組んでいきたいというふうに考えております。それで、以前、実施に向けまして、平成17年12月に市内の小児科を有する医療機関--開業医の先生方ですが--に打診をいたしましたが、引き受けていただくところがなかったということがございます。そのようなことから、市外ではありますが、大口町と岩倉市と小牧市に病児・病後児保育を実施する医療機関がございますので、そこにお願いをして、その医療機関を利用されました方に対しまして、利用料の一部助成を行うというような方法で取り組みの計画を今しております。 それで今後でございますが、まずは利用料の一部助成を行っていくということでありますが、今後も引き続き市内の医療機関への打診はしてまいりたいというふうには考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆2番(
古田みちよ君) 仕事と子育ての両立を支える支援としまして、ぜひ江南市内で病児・病後児保育事業ができますよう、今後もよろしく取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 最後ですが、子育て支援として、5点にわたり質問をさせていただきました。数々の支援策の推進をお願いいたしましたが、積極的に取り組んでいただく事業もあり、大変市民の方は喜んでおみえです。市民を代表してお礼を申し上げたいと思います。 堀市長さんも子育て支援事業についてよく御理解をいただいているところでございます。ここで市長さんより、子育て支援についてのお考えなど、お聞かせいただければ幸いに存じます。よろしくお願いいたします。
◎市長(堀元君) 私、市民の皆様が健康で安心して暮らせること、これが一番重要だと思っております。また、子育てがしやすい環境づくりは行政が最優先で取り組むことである、これも私も考えております。今、5点ほどの子育て支援につきまして貴重な御意見をいただきました。江南市といたしましても、知事のマニフェストによります事業などはよく検討させていただきたい、かように思っております。ただ、県の方のマニフェストで、半分は各自治体に持てというようなことはちょっといかがなものかというふうに私は思います。財政力、非常に差がある各市町でございますので、これは市長会等も通じて申し述べさせていただきたいというふうに思っております。子供を育てることに対しまして、市民全体で支える対策につきましては、しっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 2点目の青木川放水路事業の全体概要について、お尋ねをいたします。 私が住んでおります宮後町砂場のすぐ東側を青木川が流れております。また、皆様もよく御存じのように、私たちが住む江南市は古くから河川に沿って集落が形成され、穏やかな扇状地と豊富な水源に恵まれ、豊かな自然条件を生かし、農業を中心に発展してまいりました。とうとうと流れる川や豊富な地下水の恵みは、この地に豊かな実りをもたらし、この農業は飛躍的に発展を遂げてまいりました。こうした自然条件の中で古知野町花霞の一帯は、明治の初期には桃林が美しいため、現在の地名のような花霞の里とか、桃源とも呼ばれたと聞いております。しかし、一たん大雨が降りますと木曽川ははんらんし、蛇行する水の流れの跡が水路となって、現在の般若川、青木川、昭和川、五条川となっております。このように私たちの江南市は、以前には多くの田や畑が残されておりましたが、地理的条件が名古屋市の北部に位置し、かつ交通の便もよいことから、近年、宅地開発や商工業の開発に伴い、都市化が急激に進み、そのため田や畑の保水・遊水機能が著しく低下し、短時間に急激な強い雨が降りますと河川や排水路に負担がかかるようになり、至るところで浸水被害や道路の冠水が生じる現状であります。 ところで、この浸水被害の対策でありますが、二つの施策から成り立っており、大きく分けて、河川に流入する雨水を安定的に流下させるための河川や排水路の改修と、雨水の流出をとどめ、河川の負担を軽減する目的の雨水貯留施設、また雨水浸透桝などの設置という二つの区分がされると思います。 現在の江南市での河川や排水路の整備状況でありますが、県が進めております青木川放水路事業や飛高地区が進めております畑地帯総合土地改良事業での般若用水路の改修、また、市で引き続いて整備を進めております村久野地区の般若川改修や高屋地区での小規模排水事業などがあります。 そこでお尋ねをいたしますが、こうした中で県が進めております事業のうち、畑地帯総合土地改良事業は市において財政負担措置がされており、予算の中での事業の進捗を把握しておりますが、私が住んでおります地域にも関心が深い青木川放水路事業について、いま一度その工事の全体概要をお伺いしたいと思います。
◎建設部長(伊藤敏行君) 青木川放水路事業の全体の概要を御説明申し上げます。 青木川を含みます流域は、都市化の進展によりまして、ただいま申されましたように、農地の保水だとか遊水機能の低下が著しく、一たび大雨が降れば川の容量が極めて小さく、すべての降雨量を流す排水能力に乏しい。大きな河道改修が必要となっておりました。しかしながら、河道の改修には長年の年月と莫大な経費がかかるということで、これを解消するために、昭和56年度から愛知県におきまして着手された事業であります。これにつきましては、江南市の中心部を含めまして、扶桑町、大口町の浸水被害を軽減するため、大口町内の奈良子川、それから江南市の昭和川、青木川、そして般若川の四つの河川の大雨のときの水を一部をカットいたしまして、全体で毎秒25トンの水を木曽川の南派川へ放流をするという事業でございます。 事業区間でございますが、上流部の奈良子川があります大口町の竹田地内から、現在、木曽川の縁にできております青木川放水路のポンプ場がございますが、ここまでの約 5.9キロの道路下に排水管を埋設いたしまして、放流するという事業が主な概要でございます。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 この事業は、愛知県が事業主体の壮大な事業ということで、全体事業完成の暁には、流域一帯の浸水被害が軽減されることと思います。 次に、昨年度におきまして、市道北進線と江南岩倉線の交差点付近で工事が行われておりましたが、現在までの工事の進捗状況と本年度の状況をお伺いしたいと思います。
◎建設部長(伊藤敏行君) 平成17年度までの工事の進みぐあいでございますが、完成延長は 4,085メーターでございます。率といたしましては69%が完成いたしております。 なお、この放水路は、平成6年度に般若川まで一部完成をいたしておりまして、既に平成7年以降につきましては、般若川の水は一部をカットして、洪水時には木曽川の南派川へ放流が可能となってきておりまして、大雨のときにはその効果を上げておるところでございます。また、昨年の7月には、宮後町地内の青木川分水池より青木川から昭和川間の放水路の工事が完成をいたしまして、それを利用しまして、約1万 2,000トンの暫定貯留、管の中に水をためるということでありますが、これがその効果を発揮しております。 本年度、平成18年度の事業箇所でございますが、主要地方道の江南関線の少し東側になりますが、「むらさき」という居酒屋さんがございますが、その付近で約80メーター、現在工事が始まりつつあるところでございます。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 本年度は、県道江南関線と市道北進線の区間の中で工事が行われているようですが、これからの工事計画と、特に宮後地区での工事計画はどのようになっておりますか、現段階での状況でお伺いしたいと思います。
◎建設部長(伊藤敏行君) 来年、平成19年度以降の計画でございますが、まだ主要地方道の江南関線、一般的には名草線と言っておりますが、ここを挟みまして約 130メーターがまだできておりません。これを平成19年、20年の2ヵ年で完成をさせる計画であります。コロナのパチンコ屋さんがありまして、工事がいろんな機械に影響するということで、いろいろ今、工法を検討しておるところでございます。 また、宮後地区につきましては、未施行区間が約 900メーターございます。現段階での県の計画でございますが、平成19年度から3年ないし4年をかけまして施工したいというふうに聞いておりまして、そこが終わりますと江南市内はすべて完成ということでございます。 さらにそれ以降、平成23年以降でございますが、上流の大口町地内がまだ管が未施工でございますので、奈良子川までの未施工区間 700メーターございます。それを平成23年度以降、順次進めていくということでございますが、上流へ行きますと、だんだん管の大きさも小さくなってきますので、延長の割には経費が少なくて済むということで、かなり早く進んでいくんじゃないかと、そういうふうに見ております。以上であります。
◆2番(
古田みちよ君) ありがとうございます。 壮大な長い歳月をかけての江南岩倉線の道路下での地下水路ということで、工事施工に当たりましては、いろいろと困難なことが数多くあろうかと思いますが、市民が安全で安心して住めるまちづくりということで、一日も早くこの事業の早期完成を願っておりますので、今後とも県に対しまして強く早期完成を働きかけていただくよう切にお願いを申し上げたいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねをいたします。
◎市長(堀元君) 浸水対策は、市民の皆さんが安全・安心して住めるまちづくりのためにも極めて重要な課題であります。青木川放水路事業の早期完成を目指しまして、2市2町広域排水対策連絡協議会を通じて関係機関に強く要望させていただきたいと思います。私といたしましても、早期完成に向けて全力を傾注してまいる所存であります。議員の皆様方の御協力、そして県に対しましても、この点しっかり御意見を述べていただきますようにお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。
◆2番(
古田みちよ君) 市長さんの力強い答弁、ありがとうございました。 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(小林弘子君) 暫時休憩いたします。 午後2時23分 休憩
--------------------------------------- 午後2時52分 開議
○議長(小林弘子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。
古田冨士夫さん。 〔6番
古田冨士夫君 登壇〕 (拍手)
◆6番(
古田冨士夫君) 皆さん、こんにちは。 お昼の休憩も済みまして、目が覚めたかと思います。 時日がたつのは早いもので、あっという間の4年間が過ぎまして、最後の議会を迎えることになりました。4年間の皆さん方の温かい御指導、御鞭撻に心から感謝を申し上げ、一般質問をさせていただきたいと思います。張り切って3項目通告いたしましたが、二つの項目が午前中の尾関健治議員と野下議員の通告にダブりました。観点を変えて、応援の一般質問をその項に関しましてはさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 それではまず最初に、1項目めの公園整備中の藤まつり運営についてということで御質問したいと思います。 地域再生計画にのっとりまして、市長が目指します「花いっぱい・元気いっぱいのまち 江南」事業の一つの目玉といたしまして、曼陀羅寺公園の再生計画が3ヵ年計画をもって進められております。その第1期工事が3月23日、間もなく完了するわけでございますが、私も近くにおりますので、暇を見ては工事の現場を進捗状況等、見させていただいております。まさに今までの公園とはイメージが 180度がらりと変わっております。そうしたこともありまして、以前から議論もございました。公園の整備期間中は藤まつりを中止したらどうだという意見もございましたが、いろんな皆様方の御意見を取り入れまして、この機会にぜひPRも兼ねて、やはり従来どおりの藤まつりを開催すべきということで、本年も4月14日から藤まつりが開催される運びになっております。そうしたことで、現在の第1期工事が進められておりますのは、いつも本部席があります、テープカットを行います一番の中心のゾーンでございます。このゾーンが、従来のフジの本数が20本以上植わっておりました棚がございますが、これを大きく間引きされまして、従来の20本ぐらいの間の本数は現在6本程度になっております。そのあと先の方へ棚を延ばしまして、一見いたしますと、まさに棚ばかりになっております。そうした状況で、今回、ことしの藤まつりに訪れられました観光客の皆様方に、ただ工事中ですと、整備中ですというだけではいけませんので、大きくPRをして、2年後、3年後にはこのような公園になりますというようなことをPRしなければならないと私は思います。がっかりして、もう曼陀羅寺公園のフジはだめだったから、行く必要もないというような口コミで帰られますと、今後の観光行政にも大いに影響いたしますので、ぜひともリピーターとして再度、また3年後、5年後に来ていただけるような観光客をふやさなければならないと思いますので、その取り組みにつきまして、本年度の藤まつりにつきまして、観光客へのPRの方法について、どのように検討をしていただいておるのか発表いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎建設部長(伊藤敏行君) お話しのように、曼陀羅寺公園のフジの再生につきましては、平成18年から3年間で整備をすることになっております。今お話しのように、藤まつりを中止したらどうかという御意見もあったわけでありますが、フジの再生していくさまを皆さんに見ていただきたい。それと、やはり中止をしてしまうと観光客が戻ってこないという専門家の御意見もありまして、従来どおりの藤まつりを行うことになっております。 フジ棚のメイン通りであります鐘楼と茶室の間の箇所に表示看板を新しく設置して、完成予想図を上に張りつけまして、フジ再生の内容などを新しくPRしたいと思っております。それから、従来から3ヵ所に看板がございますが、これにも完成後はこのようになりますというフジの完成後の姿が見てとれるようなPRをさせていただきたいと思っております。それから、チラシの配布などで訪れる方々に、曼陀羅寺公園が将来このように再生されますということも、
産業観光課とタイアップいたしましてPRに努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
◎
経済環境部長(津田勝久君) 運営面につきましてでございます。ことしの藤まつりは4月14日から5月5日まで、22日間開催をしてまいります。PR関係につきましては、ポスター 1,000枚、チラシ6万枚を作成して、期間中の行催事案内や曼陀羅寺公園までの案内図を掲載してまいりますけれども、その中で3ヵ年間をかけてのフジ棚の大改修でございます。その内容もポスター等へ掲載をし、近い将来、フジの花が咲き誇る公園となることを広くPRをしてまいります。 また、県外から来園される方へのPRといたしまして、実は昨年も京都、大阪、石川の各旅行会社が延べ89台の大型バスツアーを企画されております。多くの観光客の方にお越しをいただきました。本年もこうしたツアーが企画されていることから、本年の2月中旬に各旅行会社の方へ祭りの御案内と、それから公園が整備中であると、こういったこともあわせて文書で通知をいたしたところでございます。また、4月に予定いたしておりますところの新聞社、テレビ局等への藤まつりキャンペーンにおいてもこの旨の説明を加えてまいりますので、よろしくお願いいたします。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 それぞれの部門で対応をしていただいておるということでございます。昨年度の観光客の入場者数は40万人ほどという発表があったかと思いますが、いずれにいたしましても江南市にとりまして一大イベントの藤まつりでございます。この祭りが公園改良を機に、さらに飛躍することを心から念願するものでございます。 それにつきまして、昨年の議会でも一般質問で要望いたしました。フジの花が十分でないということであれば、せっかくお越しいただきました遠来の、特に観光バス等でお越しいただきました観光客に対しては、曼陀羅寺の歴史についてボランティアガイドをお願いしたいということを要望しておりました。この件につきましてはどのような体制になっておりますか、発表いただきたいと思います。
◎
経済環境部長(津田勝久君) 歴史ガイドの件でございます。昨年でございますけれども、歴史ガイドの会の方へ、平成19年度の藤まつり期間中において、曼陀羅寺を訪れる観光客の方にガイドとして御協力をいただくように依頼をして、既に御了承をいただいているところでございます。先般も歴史ガイドの会と運営方法について打ち合わせを行い、藤まつり期間中、すべての日に本部席の方で常駐をしていただきまして、観光バスで来場、また一般の方からの依頼を受けて案内をしていただく段取りになっておりますので、よろしくお願いいたします。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 大変ことしはフジの花も暖冬で早く咲くということもございまして、4月14日から5月5日という例年よりも1週間長い期間中でございますが、大変ボランティアガイドの皆さん方には御無理をお願いするわけでございますが、ひとつよろしく御協力いただきますよう、私の方からもよろしくお願い申し上げます。 そしてさらにもう一つでございますが、いろんな市民の皆さん方の要望もございます。今回の大改良工事につきまして、はっきりした金額はまだ明確ではございませんが、おおよそ3億 5,000万円工費がかかるということを言われております。これにつきまして、地域再生計画に伴う事業ということで、国からの補助金が40%いただけるということはございますが、いずれにいたしましても非常に財政厳しい中でこのような事業を取り組んでおるわけでございまして、ぜひとも市民の皆様方の温かいフジ育成に対する募金活動をこのお祭りの期間中に行ったらどうかと。そういうことによって、市民の皆様方が私たちのフジの公園だと、江南市の花はフジだということで愛着を持っていただき、また意識、関心を深めていただけるのではないかと思うわけでございますが、この問題についてのお取り組みについてはいかがでしょうか、御検討いただきたいと思います。
◎建設部長(伊藤敏行君) 現在、地域再生計画「花いっぱい・元気いっぱいのまち江南」ということで、木曽川左岸江南北部地区都市再生整備事業を立ち上げまして、まちづくり交付金を受けながら、フジ再生事業を進めているところであります。これらの事業が終了いたします平成23年度以降の樹木育成を含めました維持管理につきましては、ボランティアの育成導入や、何らかの財源確保により、一般財源の負担を軽くする方法が求められるところであります。 御指摘のフジ育成募金の関係で他市の状況などを調査いたしましたところ、緑化事業の推進や都市公園の管理に必要な財源などに充てるために、緑化基金を積み立てているところはたくさんございます。その中で、寄附金などを緑化基金として積み立てているところは、京都市だとか、国分寺市だとか、札幌市などがあるわけでありますが、今後、他の市の緑化基金の状況なども十分調査研究しながら、各種の方策を探ってまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 やはり市民のとうとい浄財を募金という形で集めることによって、言葉だけじゃなくて実感として、自分たちの公園である、江南市の市民公園であるというような意識が深まるものと思います。そして、もう40数年にわたって続けられております市の藤まつりでございますので、今後とも長きにわたってこの藤まつりが発展・盛大になっていくことを心から祈念するものでございますので、実現の方向に向けて御検討をいただきたいと。よろしくお願いいたします。 それでは、この藤まつりにつきましては以上にさせていただきまして、2項目めの小・中学校での緑のカーテン事業について、これにつきましては全く野下議員が趣旨説明からすばらしい一般質問をされましたので、私の感じた感想等を述べさせていただきます。 実は、去る2月23日に、江南市が取り組んでおります行政改革の中の江南市の業務改善研究会主催によるsmartカップ2006というのがございました。これにつきまして、第2回でございますが、私も出席させていただきまして、場内審査といいますか、場内での投票もさせていただきました。きょう野下議員から発表がありましたとおり、最優秀賞に輝かれましたのが、まさに保健センターが取り組まれましたゴーヤで冷房費削減ということでございます。そして、なぜかゴーヤの油でいためましたチップスを我々に振る舞っていただきまして、大変思っていたよりおいしいものでございました。これはビールのつまみにいいなあと思っていただきました。ほとんどの場内に見えました方がこれを食されまして、買収されたわけではございませんが、最終的に最優秀賞に輝かれたということでございます。先ほどの野下議員の話にもありましたように、本当に一生懸命取り組まれた成果があらわれた事業であると、取り組まれた事業であると私も感銘をいたしました。 そうしましたところ、2月20日ごろだったと思いますが、新聞に平成19年度の予算の大綱の発表がございました。その中で、実は先ほど若干触れられましたが、江南市内の小・中学校でこの緑のカーテン事業を環境教育の一環として取り組んだらどうかという提言もございました。私も実はそれを強く訴えたくて通告したわけでございますが、一宮市が、聞くところによりますと、61校か何校、全校小・中学校があるそうでございますが、平成18年度にはテストケースとして2校で取り組まれた。そして、平成19年度には市内の45校で取り組むことを決定したということで予算を計上してみえます。しかし、それは本当にわずかな予算でございます。45校で取り組んで、実際に47万 4,000円の予算でございます。そんなようなことでございまして、野下議員からも要望がございましたが、私からもぜひとも学校教育の一つの方向として、体験学習にもなります。いろんな環境事業といいますか、そういうことを生徒が十分理解を深めるためにも非常に役立つテーマだと思いますので、江南市の小学校10校、中学校5校ございます。できれば全校が取り組んでいただければ幸いかと思いますが、とにかく本年度、平成19年度、できる学校から取り組んでいただくことを強く要望するものでございます。いかがでしょうか。
◎教育次長(尾関晴紀君) 午前中の野下議員の御質問にお答えしたところであります。緑のカーテンにつきましては、あまり経費もかからず、子供たちのよい環境学習、体験学習になるものであります。各学校の事情もあるかと存じますが、多くの学校で進めていただくよう働きかけてまいりますので、よろしくお願いいたします。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 きのう、たまたま中学校で卒業式がございました。宮田中学校へ訪問いたしまして、校長先生ともお話をさせていただきました。非常にいいことですが、ただ、ルクス、部屋の中の明かりが暗くなるというような心配があるというようなことは感想を述べてみえましたが、非常にいいことですから、前向きに考えてみたいというようなことを言ってみえました。ぜひとも
教育委員会、教育長さんを中心に、前向きに実現するように取り組んでいただきたいと思いまして、この質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 そして、ちょっと駄弁になりますが、私が参加いたしましたsmartカップ2006の発表会でございます。これが昨年も私、参加いたしまして、ことしで2回目でございました。去年も感心いたしましたが、ことしも本当に感心いたしました。これを主催したのは江南市の業務改善研究会という職員の皆様方でございますが、審査委員長の中田委員長もコメントの中で言ってみえました。これだけ職員の皆さんが一生懸命半年間にわたって、意識改革を含め、業務改善のために努力しておるということの成果の発表であるから、ここに見えるのはほとんど職員だけ、それから議員の方は数名見えましたが、もっと広く市民にこれはアピールした方がいいんじゃないかというコメントを寄せられておりました。私もまさにそのとおりだと思いまして、ぜひ来年度、またこのようなsmartカップ2007を計画されるならば、できれば市民に公開して、文化会館等で発表会をやられたらいかがかと、そのように提言をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 〔他に発言する者あり〕
◆6番(
古田冨士夫君) (続)各優秀作品は、すべてかなりの成果をおさめた結果を発表されておりました。私も感心いたしましたので、ぜひ前向きに来年度はそのような取り組みをお願いしたいと、よろしくお願いいたします。 〔他に発言する者あり〕
◆6番(
古田冨士夫君) (続)まだいろいろ意見があろうかと思いますが、それはまた後ほどいろいろと聞かせていただきたいと思います。 それでは3項目めでございますが、これも実は尾関健治議員が冒頭に質問されました。私は副題で「投票率の向上を目指して」ということを掲げておったわけでございまして、まさに江南市の行政改革の一環として投票所の集約化、見直しということが昨年決定されました。全員協議会でこの案が出た際にも、私も強く反対をいたしました。民主主義の根幹であります投票行為、投票率の向上ということを目指した場合に、投票所を少なくするということは、まさにそれに対して逆行しておるということで、より身近なところで投票できるように目指すのが選挙管理委員会、行政の責任ではないかというふうに訴えたつもりでございますが、今回、このように集約したことによって、莫大な経費の削減が図られるというような説明もありました。涙をのんで承認したわけでございます。 そうした結果、2月4日に第1回の新しい新投票所による投票が実施されたわけでございます。非常に盛り上がりのあった知事選挙でございましたので、投票率も心配した以上に、江南市全域で 56.07という、県下平均よりも上回ったと。また、近隣の市町と比較しても、それなりの投票率を確保できたということは喜ばしい限りだと思っております。 しかし、その中で私の耳に寄せられました市民の声は、全く今度の投票所はわかりづらいとか、不親切だとか、いろんなそういう苦情を聞かされております。恐らく役所の方にも苦情がかなりあっただろうと思っておりますが、20の投票所の中で、今回新しく、今まで全然投票所として使われていなかったところが、調べていただきましたら、10ヵ所ぐらいがこの2月4日から投票所としてスタートしたということだそうでございます。特に、私の場合は身近な投票所だけを調べさせていただきましたが、私どもの方の投票所は投票率が軒並み非常に悪い結果になっております。投票率の一番よかったのが布袋小学校、それから2番目が
布袋東保育園、3番目に投票率がよかったのが布袋北小学校と。なぜか布袋ばかりでございました。ワーストファイブを言いますと、一番悪かったところは江南団地ですね。その次が松竹公民館です。その次が保健センター、その次が門弟山小学校、その次に悪いのが江南商工会館、この五つの投票所がワーストファイブです。 そんなようなことで、私の耳に入りますのは、門弟山小学校の苦情が一番多く入りました。役所の方で聞きますと、入り口のところが民有地だから看板も立てられなかったとかいろいろ言っておみえになりましたが、門弟山小学校の投票所に割り振りされました地域は、飛高町と前飛保町と村久野町の門弟山小学校区の方ということになっております。前飛保町の場合には、一部の町内、緑ヶ丘町と藤町と、この二つの町だけが門弟山小学校区になっておりますが、それ以外の約3分の2の地区は、全く門弟山小学校とは縁のない方ばかりでございます。単なる図面上の案内図で、ここが投票所ですよということを、実は回覧も回されました。しかし、書面上で見ただけでは、現場へ行った場合にまごついて、入り口もわからなければ、車もどこへとめていいかさっぱりわからなかったと。ぐるぐるぐるぐる学校の周りを回ったというような人ばかりでございました。そしてもう一つ、特におしかりを受けたのは、現在は夜8時まで投票行為ができるわけですが、夜間は真っ暗で、どこに入り口があるのかさっぱりわからないと。体育館だということはわかっておるんですが、どこから入っていいのかさっぱり夜わからないと。恐らく中には怒って腹を立てて帰った人もあるだろうというふうに言われておるわけです。 先ほどちょっと投票率の発表をしましたが、そのためにここがワースト4位になっておるのか知りませんが、いずれにいたしましても、あんなところもう二度と行かんよなんて怒る人がありますので、そんなことでは困りますので、いよいよ4月には統一地方選挙、県会議員選挙、市長さんの選挙、市会議員の選挙と大事な選挙を控えるわけでございまして、そういう不満といいますか、そういうものに対応した対策をきちっと講じていただきたいと。午前中にも答弁がありましたが、もっときつく私からお願いしたいのは、それこそシルバーの方でもガードマンでもだれでもいいですが、投票所はこちらですという案内看板が出せれなければ、人を配置してでもわかりやすくやっていただかないと、学校の場合、入り口が、正門があり、こちらがあり……。 〔他に発言する者あり〕
◆6番(
古田冨士夫君) (続)そんなようなことがありますので、事務局は役所でやっておると思いますが、だから管理運営について今お願いしておるわけでございまして、特に投票率を高めるために期日前投票だとか投票時間を午後8時まで延長するとか、いろいろ国を挙げてこの問題については取り組んでおる中で、投票率を上げるための努力はしていただきたいと。特に夜間の照明がないということは、まさに危険でもありますので、何とかこれは前向きに検討していただきたい。看板と夜間の照明、できれば誘導の人員を配置する。これくらいのことを私から強く要望したいんですが、いかがでしょうか。選挙管理委員会からきょう来てみえませんので、事務局、答弁をお願いします。
◎総務部長(安達秀正君) 書記長でありますので、責任の一端で説明させていただきます。 午前中の尾関健治議員の質問でもお答えしましたように、いろいろ
投票管理者、事務者、それから選挙人の方から伺っております。議員おっしゃるように、門弟山小学校は、学校はわかっても広過ぎて、入り口がどこから入るんだと。特に門弟山小学校の場合、投票所の入り口が民家が前に建っておりまして、確かにわかりにくいと。古知野側から行くとわかりにくい。村久野側から行けばわかるんですけれども、そうしたことが確かにございました。 それから、夜間照明につきましても、これは本当に想定外で、気がつきませんで申しわけありません。今後、暗くなって、ほかのところで照明がつくところはいいんですけど、防犯灯なんかで切ってあるところもあるかもわかりませんし、そこら辺調べまして、通路がよくわかるように必ずしてまいります。 駐車場なんかにつきましては、事前に各区の方に2回回覧させていただいて、わかっていたかなとは思うんですけれども、現実にやはり車で乗ってまいりますと、素通りしてしまうということもあります。特に駐車場の確保や周知、案内、投票所の入り口の案内、そうしたものに力を入れたつもりですけど、まだ足らないようであります。十分研究してやっていきたいと思います。 シルバーさんには、市役所の方で駐車場の整理をしていただいております。朝9時から10時ぐらいになると市役所の中はいっぱいになってしまいますので、名古屋やどこかへ行かれる方で、私ども職員の駐車場までいっぱいになりますので、そこでシルバーを確保しておりました。古知野西小学校などでも駐車場で問題がありましたので、早速そのシルバーを古知野西小学校へ派遣したりしておりましたけれども、必要に応じてシルバーさんも頼んでいかなきゃならないと思います。当然、文化会館でも大きな事業をやられればすべて埋まってしまいますので、選挙用のある程度の1区画は確保しなきゃきならないと思っておりますので、そうした御意見を踏まえまして改善させていただきます。
◆6番(
古田冨士夫君) 前向きに取り組んでいただけるということで喜びます。 あわせて、せっかくのあれでございますので、近くで松竹公民館というのが1月27日に開館、竣工いたしまして、そこがすぐ投票所にされておりました。従来も松竹の公会堂という形で投票所にはなっておったわけですが、今回から新たに県営住宅の方、それからマーメイドタウンの方が投票所になったわけですが、少なくとも県営住宅の皆さん、特に新しいマーメイドタウンの皆さんは、全く松竹公民館に関しては認知がないと思っております。新しくできたばかりのマーメイドタウンということもありますが、やはり大切な江南市民でありますし、有権者であります。そういう方々にもう少しわかりやすく、特にあの公民館もわかりにくいです。一宮市へ行く道を走っておっても、その奥になりますから、非常にわかりにくい。松竹の方にはわかります、従来からの公会堂になっておりましたから。県営住宅の方、それからマーメイドタウンの方にはわからないと思います。そんなような箇所がこの20ヵ所の中にいろいろあろうと思いますので、個々に検討していただきまして、来るべき県会議員の選挙、統一地方選挙に対しましては、万全な体制で対応していただきたいと心からお願い申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(小林弘子君) 大野吾郎さん。 〔24番 大野吾郎君 登壇〕 (拍手)
◆24番(大野吾郎君) 私も4期16年にわたりまして、皆さんの御支援、また職員の皆さんのお働き等も含めまして、今議会をもちまして、一応4月30日任期満了を迎えることになっております。その間におきまして、いろいろ勉強させていただいたり、またいろいろと御助力を賜ったりいたしましたことに関しまして、質問をいたします前に、厚く御礼を申し上げます。この演壇に立たせていただきますのも、もうこれが最後でございますので、よろしく御答弁のほどお願いをいたします。 それからまた、申告をしてあります順序につきまして、若干、順序の変更をさせていただいて、1番に取り上げております問題は将来的展望に立っての問題でございますので、まず2番の大綱の中にうたわれております、にぎわいと活力あるまちづくりについてというところから質問をさせていただきたいと思います。 にぎわいと活力あるまちづくりについてでありますが、まちづくり事業につきまして、本市の都市計画の総合指針であります都市計画マスタープランを江南市戦略計画の策定にあわせて平成19年度から2ヵ年で策定してまいりますと大綱の中にうたってあります。そこで、平成19年、20年ということで計画をされますマスタープラン並びに戦略計画ということに対しまして、内容はいかなるものであるかというようなことから入りたいと思いますが、いかがでございますか。
◎建設部長(伊藤敏行君) 現在、都市計画マスタープランにおきましては、都市計画法に市町村の都市計画に関する基本的な方針を定めることが平成4年に位置づけられたことから、本市の調和と秩序ある発展を図るため、都市計画の総合指針といたしまして、平成7年3月に策定をいたしております。その目標年次でございますが、平成22年でございますが、平成18年、19年度の2ヵ年にて戦略計画が策定されることや、平成22年度に実施されます第5回の市街化区域の線引き見直しに向けまして策定していくものでございます。 なお、この都市計画マスタープランにつきましては、人口、土地利用、産業、都市施設など市の現況を把握いたしまして、市民への意向調査を実施するなど、各地域の課題や問題点を整理いたしまして、種々の上位計画を踏まえながら、市民が主役のまちづくりの実現に向けまして、全市域にわたる将来の土地利用構想並びに根幹的都市施設の整備の方針並びに整備手法を明確化するというものでございます。
◆24番(大野吾郎君) いつの場合でもそうなんですけれども、計画というのは本当に立派な内容の文言が付してあり、さらには年次もあって、その年次の中でどれだけ民の協力があって達成され得るかということにつきますと、疑問視される点が多々あると思います。したがって、まず戦略計画なんていうような立派な文言でありますと、今、お話を聞いて内容的にはほぼ理解はできますが、さらには私たちが実際にまちの中に住まう人間の一人として、そういう計画の中にあっても、まず実際に計画をしていく段階においての地の現況条件、また現況である実態というものをよく把握した上においての戦略計画であり、また、そういうプランの作成ということは、当然、これは必要であると思うんですが、このことについて、中心市街地活性化基本計画という計画もあります。そういう計画等の位置づけにつきましてまずお伺いをいたしますが、市街地の現在の整備改善事業やら、まちづくりの支援の活動とかいうものもきょうまでうたわれてきておりますし、また実際に各地域における協力等も含めてやってきて今日に至っております。 そこで、私が一番気になりますのが中心市街地でありますが、この中心市街地の現況というものをどうとらえておみえになるかということをまずちょっとお聞きをしたいと思います。
◎
経済環境部長(津田勝久君) 中心市街地にあります古知野の本町商店街、そして新町商店街などは、以前は相当なにぎわいがございました。人通りの多い商店街であったと私自身も記憶をいたしているところでございます。しかし、近年、郊外型の大型店舗等の立地によりまして、また商店の後継者不足といった要因も相まって、商業集積が衰退の一途をたどっており、議員おっしゃるとおり、かなり厳しい状況である。また、空き店舗の増加、そして更地、あるいは駐車場への転換などで商店街空洞化現象が起きております。そういった意味で、大変深刻な状況になっていると、このように認識をいたしておるところでございます。
◎建設部長(伊藤敏行君) 中心市街地の活性化につきましては、平成15年3月に市で作成いたしました、江南市中心市街地活性化基本計画に位置づけましたハード事業であります市街地の整備改善事業など、継続的に実施しておりますが、中心市街地の衰退に歯どめをかけるまでには至っていないのが現状であります。 そのような状況の中で、中心市街地の活性化をより推進するために、まちづくり三法の一部が平成18年8月22日付で施行されております。改正中心市街地活性化法では、本部長を内閣総理大臣とした中心市街地活性化本部が設置されまして、基本方針が作成されております。また、この基本方針に沿って新たに作成される新基本計画を内閣総理大臣が認定をして、大幅に拡充された支援措置が受けられることになりました。また、認定を受けるためには、おおむね5年以内に整備が可能な地区にハード事業とソフト事業をともにバランスよく計画し、その実施については定量的な数値目標を設定するなど、基本方針に適合することが必要となっております。いずれにいたしましても中心市街地の活性化を図るためには、民間による多様な活動と提案が必要不可欠であります。今後より一層、会議所だとか関係機関と市の関係各課が協働し、商店街や市民の動向に注目するとともに、まちづくり三法が改正された中、さらに中心市街地の活性化に向けた調査研究を進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆24番(大野吾郎君) 当然、おっしゃるとおりに、今、私の幼少時代から今日に至る間、いつも私がここで言っておりますように、大きな転換をしてしまって町としての形態が完全になくなってしまい、ましてや旧来の中心市街地的な感覚、江南駅をおりて天神町を通り、本町通りを通り、新町に入って
愛栄通りを通り、現況、一生懸命やっておみえになる
愛栄通りの名草商店街等も含めて、そこが大体古知野における中心的な市街地であろうという感覚でしとなってきておりましたし、現実にそういう姿も見てまいりましたが、今では、部長がおっしゃるように、国が立派な計画を立ててくれたり、そしてまた民間の活力を図っていくためにそういう努力をと言われておりましても、その努力をすべき動力となるべき層というのが本当にないといって等しいほど、今、実際に経営しておみえになる皆さんは、死に物狂いでやっておみえになると言っても過言ではないほどの現況でありますし、まして本町通りに至っては、先ほどもある議員と行ったんですが、本町通りに立って向かい側の栄町通りを見ると、全く素通しになってしまって、家は全然建っていないし、みんな壊してしまう。そして駐車場に変化したりして、商業を活性化させていき、またまちづくりをしていこうという形すらなくなってしまいつつある現況でありますし、そういうこと等も含めて、この「にぎわいと活力あるまちづくり」という言葉を実現していただくための、当然、民の絶大な努力と協力もさることながら、行政側としてもより以上の手を差し伸べる方策がいただきたいなあというふうに思うわけでありますが、いずれにいたしましても江南市だけの財政能力でそれが可能になるということは望みませんが、県・市等の絶大なる支援等も含めて、その点を十分に生かしていただく方策はあやりなしや、その辺のところはどういうことでございましょうか。
◎市長(堀元君) にぎわいと活力あふれるまちづくりについて、いろいろ大野議員のまさに歴史を物語るような質問でございます。私の小さいころは、特に古知野の本町通り、新町通りは、まさに江南市の中心としてのにぎわいをしておりました。最近は、まさにシャッター街と言われておりますとおりでございます。そういう点、私どもといたしましても大変心配をするところでございますが、次期総合計画である戦略計画では、秩序ある都市計画や中心市街地の活性化を促進するもととなる土地利用の方向性を都市計画マスタープランにされまして、選択と周知による都市施設の整備や中心市街地の再生施策の実施につきましては、まちづくり団体、まさに民間でございますが、まちづくり団体や商店街などとの協働、まさに地権者等の協働により推進をして、御意見を聞きながら、そしてまた広い視野に立って多くの市民の御意見をお聞きしながら、また議会とも御相談しながら推進していきたい、かように思っております。協働という、構造改革の一環で私が打ち出しておりますが、こういうような事態についても、やはり御意見を聞きながら進めていくということがベターであるというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
◆24番(大野吾郎君) いずれにしてもこの活力あるまちづくりには、並みの努力で、また並みの支援で達成され得るべき問題じゃない。市長さんもそのように強い決意で臨んでいただくということは当然であるとは思いますが、しかし、現状を十分に把握していただいた上で、基本的に考え方を変えていただくあり方というものをお願いしておきます。 それと、ここに書いてありますように、「まちづくりの支援を引き続き実施してまいります」。この支援についてお伺いをいたしますが、支援、どのようなもので、内容は。また、どのような今日まで支援をされ、どのような実績が上がっておるか。また、そのことが今後も続けて可能性としてあり得るべきかなきや、その点お伺いをいたします。
◎
経済環境部長(津田勝久君) 商店街の支援ということでございます。市といたしましては、共同施設事業、これは街路灯の設置に係る助成支援でございます。また、共同事業、これは商店街の行催事、イベント、また宣伝、展示会、こういったものに対するところの経費の一部を現在補助をいたしております。また、その中では、空き店舗活用事業につきましても、昨年は新町商店街で、また
愛栄通り商店街で、それぞれ空き店舗を活用したコミュニティー施設を立ち上げられましたので、その経費の一部を補助している状況にあります。財政状況は非常に厳しい折ではございますが、ソフト面の支援ということで、今後もこうした支援制度というのは継続してまいりたい、このように考えております。 なお、その成果ということになりますと、なかなか実情までは把握できていないというのが実情でございます。いずれにいたしましても、少しでも商店街が元気になりますような、そういった形で支援をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆24番(大野吾郎君) お言葉を返すようで悪いんですけれども、実情把握なくして次の段階の支援の結果があり得るわけがありませんので、先に申しましたように、本当に実態をよく知っていただいて、そしてそれにふさわしい処置を講じていただくということでなければ、せっかくの支援という言葉が無に帰してしまえば何もならないわけですし、また支援という言葉に対して一生懸命にやらなきゃならんなあという士気が高揚されることも、これは当然であります。経営者は自分の経営で生活がかかっておりますので、その点は本当に一字一句がその身に返ってきておるということでございますので、よろしく把握をしていただくことをお願いしておきます。 それから、現実にそういう手を差し伸べようと思っても、家すらなくなってしまって、今、空洞化、一時はシャッター街とか、どこのまちでもあり得ることですが、旧来のまちというのは、シャッター街だ、シャッター街だという言葉が言われておった時期というものがありますが、今はシャッター街どころか、シャッターをおろすうちすらない状態でありますので、そこら辺のところも、いろいろまちを活性していく上においては、商売ばかりでなくして、人のにぎわいのあるまちというのも一つの方法ではなかろうかな。 これは余談になりますが、参考のために聞いていただくのは、たまたま去年でしたか、「嵐」というのが来まして、ちょうど古知野の町を使いまして撮影会をやりました。約1ヵ月間にわたって、毎日ではありませんが、やりました。そのときに私がびっくりしたのは、その撮影会が夕方から始まるということはおおむねわかっておっても、若い人たちの集まりは、昼食を食べた後ぐらいからどんどんと人が集まってくる。それで、準備をしたり何かするもんだから、何も「嵐」とは関係なくても人が右往左往して町のにぎわいはある。だから、そういうことを一つとってみても、やはりまちというのは、商売をするせんにかかわらず、にぎわいのある何らかのものがあれば人は寄るな。人が寄ればそれに基づく商業のあり方も大きく変えていけるなということを痛切に感じたわけでありますが、お金やら何やらいろいろの支援もさることながら、やはり官民一体となった人の集まれるまちづくりというのも、空洞化しておる現況でありますので、その利用についても真剣に相談に乗っていただいて、にぎわいのあるまち、にぎわいがあればおのずから活力も生まれてくると私は感じておりますので、よろしくお願いをいたしておきます。返事は要りません。 次に、3番目の駅構内の通学路の問題であります。 たまたま今度、江南駅が
バリアフリー化をしていくということに従いまして、駅は当然ながら、駅周辺に対する整備がされていくということで、非常に喜ばしい一つの施策であろうとは思います。一時期は鉄道高架云々という話もありましたが、当然、鉄道高架については布袋が現実に見えておりますので、連続立体を望むということは、まず近来においては望むことは不可能であろうとは思います。したがって、そういう大きなことではなくして、現況、江南駅を
バリアフリー化することによって、一番憂慮いたします、あれが通学路になっておりますだけに、あの階段をおりて、ちょうどラッシュアワーがちょっとおさまった時間帯ではありますが、学童があそこを通って通学をしていくということは、普通常識的に考えてみても、おかげで大きな事故もなくて済んでおるからいいという問題じゃないと思います。その点で、今度
バリアフリー化して階段の横にエレベーターを設置されるわけでありますが、まず最初にお伺いしますが、現況の階段の幅というのは、図面で言いますと変わっておりませんね。
◎建設部長(伊藤敏行君) 現在の西側の階段の幅は変わりません。
◆24番(大野吾郎君) あの階段にしても幅が狭められたら大変なことでありますが、さりとてやはり通学路には変わりはないわけですが、あのラッシュのときを想定したときに、あそこを通学路に指定せんで、ほかに本当に安全な学童の通学路として道を考えるということは、これは教育の関係ですか、何かお考えはありませんか。
◎建設部長(伊藤敏行君) 平成19年、20年で江南駅構内のエレベーターを設置して、
バリアフリー化を図るという構想を打ち出しておりまして、予算もお願いをいたしております。現在のところ、地下通路を通って通学路になっておりますが、これを即どこかへ持っていくという考えはございません。ただし、近い将来でございますが、すぐ北側の駅の便所があるところの踏切でございますが、これをできれば一方通行にしたいと思っております。その時点に、交互通行で、今、現在の幅が要るわけでありますが、一方通行にした場合は余裕が出てきますので、そこに歩道を設置して、地下通路の通学路の解消をしたらどうだなという構想は持っておりますが、即の話ではございません。
◆24番(大野吾郎君) 現実にあの階段を利用する通学路ということに対する危険性ということは十分に感じておられるのでそう言っていただけると思うんですが、あそこが現況、1号踏切ですよね。1号踏切が対面交通によって車が、やはり時間帯、車がこうなる時間帯ですから、それを一方通行にして、そしてそこの一角を利用して安全な歩道をつくっていくという、そういう考え方ということで解釈してよろしいですか。
◎建設部長(伊藤敏行君) 現在、駅周辺の環境交通関係の調査をいたしておりまして、前にもお示ししたことがあるかと思いますが、駅へ来る用事の車は全体の2割でございます。あと8割は通過交通ということでございますので、今いろいろ検討しておりますのは、できるだけ駅前のロータリーに入ってくる通過交通の車を中へ入ってこないようにしたいと。こんな検討をした中で、1号踏切を一方通行にして余裕を持たせて、そちらに歩道を設けて通学路を設けたらなあと。これはもちろん将来的には、駅のロータリーに入ってくる車をできる限り少なくすることも含めての話でございます。
◆24番(大野吾郎君) 当然、そういう考えを持って一歩一歩改善をしていただくことは非常に喜ばしいことでありますが、私一つ、いつも疑念に思っておりますことで、愛知銀行がありまして、「つたや」さんという料理屋さん、あそこに立派な道ができておりますね。あの道はとまっちゃっていますよね。あの道を何とか利用して東側に出られる考え方、これは車をともに通せということになりますと、鉄道が上を走っておりますので、いろいろのかかわり、規定やらいろいろあって、また道路との間隔等もあって、これは難しいと思うんですが、せめてもあそこを人道、自転車までぐらいの専用の通路として、暗渠の形になると思うんですが、これはできませんから、そういうふうにして、これは今すぐどうこうということは、当然、でき得る話ではありませんが、まず第1段階、そして1号踏切の横に安全な通学の道をつくっていただくなら、その先行きとして、あの立派にできておる道というものの活用というのは、あのままで置くなんていうのは、どうも私納得いかずにきょうまで来ておるんですが、その辺についてはどうお考えですか。
◎建設部長(伊藤敏行君) 確かに愛知銀行のところから東へ延びておりまして、東からも線路のところまでは道路らしき形で確保されております。一部線路を挟みましてまだ道があるわけでありますが、少し古い経過がはっきりしませんので明確なお答えができませんが、今言われるようなことも考えられるわけでありますが、やはり地下通路が抱える管理上の問題ということもございますので、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。
◆24番(大野吾郎君) 十分研究課題として取り組んで、先行きいただきたいというのを特にお願いをしておきます。これは口で言うだけの問題よりも、いろいろの鉄道との関係がありますし、その難しさはわかっておりますが、あのままで置いておいてはいけないんじゃないかなということを感じておりますので、よろしくまた御検討願います。 それから、いじめ・不登校の問題をちょっとお伺いしたいと思います。 「積木くずし」という、ゆうべテレビでやりましたね。その前にも「積木くずし」というのはありました。私が見て言っておってはいかんですけど、お伺いします。見られたことはございますか。
◎教育次長(尾関晴紀君) 正直、見ておりません。
◆24番(大野吾郎君) あれは本も出ていますから。 本当に悲惨です。現況まずお伺いをいたしますが、江南市立の小・中学校のいじめに関する状況、ちょっと教えていただけませんか。
◎教育次長(尾関晴紀君) いじめに関する状況というか、件数でございますが、平成17年度につきましては、小学校が4件、中学校11件の合計15件ございました。これが今年度、各地で発生したいじめによる自殺の問題等以後、これまで学期ごとの報告を発生の都度の報告とするとともに、これまで学校において軽微なためにいじめとしてカウントしなかったような事案もその対象となってきたため、平成18年度の2月末現在では、小学校39件、中学校17件の合計56件の発生が報告されております。
◆24番(大野吾郎君) 今、数字を聞いて驚いたわけですが、これはゆゆしい問題だと思うんですよね。これだけの数字、小学校39、中学校17、これは大変な数であると思うんですよ。それに対しまして、学校側としてどういう対応をしておみえになって、また、それに対してどうしてこれを解消していったらいいかなというような、当然、議に上がり、また実際にそういうことに処して、父兄を交えてのお話し合いもされておると思うんですが、そういう実態は、解消の現況ですね、実態というよりも現況はどのように処してみえるのか、ちょっと参考のためにお伺いをいたします。
◎教育次長(尾関晴紀君) なかなかいじめの解消については難しい問題かと思います。学校の先生、保護者、いじめに遭っている本人、いじめをしている側とのいろんな関係もあるかと存じます。いろいろな中で指導、お話等を進めておるような状況でございます。
◆24番(大野吾郎君) いじめにもいろいろのいじめ方があろうと思うんです。普通、私たちが見てみて、それはいじめじゃない、よくあることだがねというようなことであっても、感覚のとらえ方によっては、これはいじめだという、そういうことで先生に言ったり、親に言ったり、親は先生のところに行ったり、そういう関係でいろいろと数も増してくるのも考えの中の一つにありますが、私、表を参考にいただいておるんですけれども、いじめられた児童・生徒さんの訴えというのが割りかし数の上では、自分から私はこうですよということを言う生徒というのは、中学生は自分で先生なり親なりに言うケースが数の上では多くなっておるんですね。一方、保護者側が訴える。いわゆる子供がうちへ帰っていって親に言って、親から学校の方なり担任なりにそのことを知らせていくというのは、数からいったら、生徒が訴える数は中学生クラスになってくると数の上では多くなっておりますが、親に訴える方の数がそれよりもなお大きいんで、当然、保護者からの訴えで、うちの子供はいじめに遭っておりますから云々ということで、そしてそれに対する対応をいろいろなされておると思うんです。 いじめの段階というのも、親の話し方によって、ちょうど警察で取り調べを受けて、ちょっとした傷でもこれは扱い方によっては殺人未遂的な傷であるようなことになっていって、よくテレビでも冤罪だとか何とかということもうわさされておりますが、子供の感覚によってそのとらえ方もいろいろ違うし、また親の気性、また取り上げ方ということによっても大分違うと思うんですけれども、学校側として保護者なり児童なりが訴えてきた場合に、ランクというとおかしいんですけれども、どの程度はいじめの対象であり、どの程度は完全ないじめだな、これをほうっておいたら大変なことになるなという、そういう段階的な解釈はどのようにお考えになっておみえになりますか、お伺いします。
◎
教育委員会学校教育課主幹兼指導主事(田中将弘君) 今、段階というお話がございましたが、いじめの訴えというのは、子供自身からのものと保護者からのものと両者が非常に多いわけでございます。先ほども教育次長の方から話がありましたように、2学期、ああいう全国的に大きな問題が起きておりますので、とにかく子供からの訴えがあったもの、それから保護者から訴えがあったものは、すべて報告をしてくださいというふうにしましたところ、数が非常にふえたということでございます。報告書を読ませていただきますと、議員がおっしゃられるように、これはいじめというか、からかいというか、あまり判断がつかないような部分もありますし、これはやはり深い根源があるなというのが報告書から読み取れるわけでございますけれども、いずれにしましてもそういう訴えがあった場合には、当事者から事情をしっかり聞くということ、そしてその周辺の子からも事情を聞くということ、その上で親からの家庭での様子だとか、そういう話も聞きながら、まず事実確認をつかんだ上で進めていくのがいじめへの対応策かなというふうに考えております。したがいまして、ランクがどうのこうのという話になりますと、ちょっと私どももうまくお答えできませんので、お許しいただけるとありがたいと思います。以上です。
◆24番(大野吾郎君) ランクという言葉が適切であるかないかは別としまして、仮にお互いがけんかして帰ってきた。これをある方は、うちへ帰ってけんかしてきたと言うとしかられるので黙っておる。片方はこうやってやられたといって、いじめられたんだというようなことで、そういうケースもいっぱいあると思うんですよね。学校側としては、あくまでも小さなことであってもだんだんと、子供の成長やら、また考え方、また悪いという言葉は適切ではありませんが、性格的に荒い気性の人というのはエスカレートしてくる可能性もあるし、そういうものが社会に出た場合について、非常に危険性も加わることは、これはイコールとは言いませんが、ほぼ近い実績としてあるわけでありますので、学生時代のそういうものというのは、ただ単にいじめははやり言葉のようになってしまっておるんですけれども、そういうことが細かい注意をすることによって、減るというよりも、認識をさせていくのも大きな教育の責務の一つだろうと思います。その点よろしくお願いをしたいと思いますが、いかがですか。
◎
教育委員会学校教育課主幹兼指導主事(田中将弘君) いじめの問題は、やはり心の教育の問題だと思います。ここのところをやはりしっかりやっていかないと、この問題は解消できないんじゃないかなというふうに理解しております。幸い、昨年度から江南市全校にわたりまして人権問題の研究をしていこうということで、各学校でいろんな取り組みを従来にも増してやっているところでございます。また学校においても道徳教育の充実、そんなところも考えていかなければならないというふうに考えております。また、地域における子供たちへの声かけ、あるいは見守りをしっかりしていただくことも大事かなあと。そんなふうに思っておりますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。
◆24番(大野吾郎君) その点本当に、少子・高齢化の社会を迎えて、特に子供さんの教育についてもまた懸命に努力をしていただく時代も今だと思いますので、よろしくお願いをしておきます。 それでは1番に戻りますが、市町の合併に関する考え方の質問でございますが、市町の合併につきましては、私の記憶の範疇、平成14年10月に、その当時、大池市長であったわけでありますが、3市2町の合併、これは当然、合併の目指しているものというのは、国が財政状況悪化に伴って、三位一体の改革、それからまた長引く不況等の国の財政状況の悪化というものも含めて、だんだんと地方交付税、それからまた助成金が削減をされていくというようなことから、自立できる財政基盤の強化を目指すということが大きな目的でもあるし、また市民と行政が協働することよって取り組みを展開していって、そして合併をして、単に歳出の抑制という観点ばかりでなくして、地方分権時代に対応していく新たな体制づくりをしていこうというのが大きなその当時の目的であったと思います。その解釈でよろしゅうございますか。
◎助役(陸浦歳之君) 全くそのとおりでございます。
◆24番(大野吾郎君) で始まりまして、そして大池市長が任期中にずうっと継続をされ、江南市はその当時、犬山市が理由によってこの参加を抜かれまして2市2町になって、そして合併検討協議会というのがつくられて、江南市は当然、一番大きいまちであります関係から、その座長を江南市長がお務めになって、これは大池市長、それからまたその途中で堀市長におかわりになりましたと記憶しておりますが、そういうことですね。はい。 そして、いろいろと検討協議がされました。しかし、これが2市2町の江南、岩倉、大口、扶桑、この合併検討協議会の設置された以後、都市内分権を中心にしていろいろな議論が交わされた中で、平成16年の3月、始まって平成14年、15年、16年の期末、3月31日のときに解散がされてしまいました。これは、これから統一地方選挙が始まりますときで、市民も非常に政治的なことについて関心を持っておりますので、また新聞等でもテレビでも、また国自体がこれからの日本の国の方策としては、当然、将来的な展望に立って考えたときには、道州制をしくべき時代が来るというまで言っておりますね。そういうことを考えますと、当面、一躍ぽんと道州制なんていうような話は通じんわけでありますが、この2市2町の話し合いの、平成16年3月31日に解散になった一番の動機で、これはいろいろのいいことも悪いことも耳に入ってくるわけでありますが、その中で、大池市長から堀市長におかわりになって、そして堀市長がここの座長の役をお務めになった時点でこれは解散になってしまった。ということは、やはり座長の何らかの起因があるんじゃないかということを問う市民の方がちょいちょいに耳に入ります。私としては、私のまちの市民の代表としてやっていただいており、まして2市2町、他市町も含めての話し合いの中で、江南市の市長の起因によって解散になったというような話は、私は全く聞くに耐えられない話でありますが、現実にそれを見ておったわけでもありませんし、また、その真実というものをただしたことも私はございませんが、その点についての経過をお伺いしたい。
◎助役(陸浦歳之君) 私も当時、犬山市が20万以上のまちでは求心力が持てないということで、7月早々に離脱されまして、その当時にはまだ検討協議会ということで、任意の協議会でありました。当時、大池市長を引き継ぐ形で、堀市長が協議会の会長ということでなったわけでございます。 その協議会の下部組織に各市町の助役、それから合併担当部長で構成しております幹事会というものがございました。私もその幹事会の幹事長を、会長が市長でありますので、私が当然、幹事長ということで、幹事会を取りまとめ、特に幹事長については首長会、市町の市長、町長ですけれども、首長会に同席も許されまして、首長の会議、それから幹事会の会議と、ずうっとほとんど一緒に行動をいたしておりましたので、私から、少し長くなりますけれども、御答弁させていただきたいと思います。 2市2町につきましては、任意の合併検討協議会を設立しまして以後、重立った事務事業のすり合わせだとか、あるいは新市のビジョン等々の議論を行ってまいりました。一方、協議の中で、大口町さんの方が提案しました、合併後も現在の市町の枠組みの中で一定の自治権を残す都市内分権ということも提案されまして、しっかりとそのあたりについても議論を重ねてまいりました。 江南市の合併に対するスタンスは、先ほど大野議員が言われたとおりのスタンスで臨んだわけでございます。そういうことで、江南市を含めまして、岩倉市、扶桑町、そういった各市町も、合併後の国・県の財政措置のある、言ってみれば合併特例法期限内の合併も、当然のことですけれども、念頭に入れ、進めてきた関係もありまして、3月31日というのは任意の検討協議会を解散した日でありまして、それまで協議会へ出すまでは、首長会等もそういったことをしっかりと議論していく中で、先ほど申し上げました合併特例法期限内の合併も念頭に入れるとき、法律に基づいた法定協議会への移行時期をめぐりまして、平成16年の4月には何とか法定協議会へ持っていきたいというのが首長間で合意はしていたわけですけれども、なかなかその辺になってきますと都市内分権のあり方等で少し、中間報告をやっていた当時はみんなそれで行きましょうという話になっていたんですけれども、少しぐらぐらっとしてきた部分が出てまいりました。 市町に少し温度差が出てきたかなというような状況の中で、平成16年の4月に法定協議会への移行は拙速過ぎるというのが大口町の考え方でありまして、他の市町と折り合いがつかなかったというのが現実の話でございまして、それで平成16年3月31日をもって正式に任意の2市2町の合併協議会を解散し、白紙になったということで、今、議員がうわさというのか、そういうふうに聞いてみえるような、いわゆる江南市長のことで合併が破談になるというようなことは絶対ありませんし、私も自信持ってそのことについては、同席していた関係上、はっきりと申し上げたいと思います。 なお、江南市といたしましても、検討協議会の状況につきましては、逐一議会にも御報告を申し上げ、議会の皆様方の御意見を拝聴する中で進めてまいったわけでございます。また、合併の進んでいる状況につきましては、各地域へ出まして
住民説明会の方でもしっかりと、今どういう状況で進んでおるということも説明申し上げ、一定のお話をさせていただいたわけであります。最終的には、大口町と他の2市1町との首長間で法定協議会設立の合意が得られなかったということで、先ほど申し上げた白紙解散という経緯になったわけであります。しかし、その後も扶桑町と江南市、扶桑町と犬山市、こういった合併についての協議も行われました。これにつきましても議会に逐一報告したとおりでございます。いずれも合意に至らず、残念なことに扶桑町長さん、それでもって引責辞任というような悲しい結果、そういうことも起きたわけでございます。 合併をめぐっては、終始、協議会の会長として、また江南市の市長として、水面下でもいろいろと市町間での調整努力を市長がいたしてきましたことにつきましては、側近にいました私からはっきりと申し上げたいということでございます。最終的には、各自治体の合併後の新市のビジョンが描けなかったことが、大きくとらえればそういうことかなあと思っております。おっしゃるようなことは一切ないということで、懸念はございませんので、はっきり申し上げておきます。以上でございます。
◆24番(大野吾郎君) 市長にお伺いします。 さる公の場であったんですが、これもどこの市長というと語弊がありますので、当然、将来に向けて、もしもあるとするならば、その中の一市であります市長さんがあいさつの中で、市町村合併ということの考えを持って、そして手を取り合って地方行政をやっていくということで、市長みずからがそれをおっしゃいました。私はそれを聞いたときに、ああ、やはりどういう形にしろ市町村合併の必要性というのか、また財政指数の高いまちと低いまちとの考え方の違いというのも、やはり時を経ることによってお互いが将来を見詰めて苦しい大変な時代だな。江南市の場合は、当然、ここに構造改革推進宣言をされて、行財政構造改革集中プランというのをつくって一生懸命にそれに取り組み、市民にもそれを理解していただくべく、まず説明会も規定どおり行い、今度は現実にその実行に移っていく段階に入ってきておる大切な時期であります。それは江南市の状況でありますが、当然、他の市の首長さんすら合併という問題についての重要性を説かれて、あいさつの中で説かれた以上は公の場でありますので、軽々に聞き流すわけにはいきません。その点、江南市長として堀市長は合併の問題に対する考え方、これは相手があることですからどうこうは別として、ある市の首長さんが言われたことに対して、江南市としてそのお気持ち、考え方というものの、堀市長の御意見がお伺いしたいと思いますが、堀市長、いかがでございますか。
◎市長(堀元君) 御存じのように、合併につきましては大変残念な結果に終わったということは御承知のとおりでございます。合併に対しての情熱は、私は今でも同じであります。 当時、市長に就任して間がないときにこの問題が起きまして、大池市長からの継承ということで、これはしっかりと進めさせていただきました。今、助役が申し上げましたとおり、経緯、経過は申し上げましたとおりでございます。また、先ほど申し上げました法定協議会への移行時期をめぐりということに対しましても、実は扶桑町、江南市、岩倉市首長が、大口町からの申し出による都市内分権を全面的に受け入れる体制の中での大口町の経緯、経過の中で、約4回から5回にわたってこの結論の時期を引き延ばされました。これは事実でございます。最終的に4月の移行は拙速だという結論になったわけでございますが、再三にわたって結論の時期を約束されておりながら引き延ばされたという状況でありまして、この点もつけ加えさせていただきます。 特に市町合併の今後の方向性につきましては、きょうの新聞にも載っておりました。静岡県浜松市が政令指定都市に移行をするという記事が載っておりました。愛知県内でもさらにこの合併につきまして、いろいろ御意見が出てきている市町もあるわけでございます。私はこの尾張北部地域におきまして、合併につきましては避けては通れないし、またするべきだというふうに思っております。できることならば政令指定都市を目指せるような地域の合併を目指して進めていった方が、江南市のためにも、愛知県北部尾張地区のためにもなるのではないかというふうに思っております。 そういう面に関しまして、例えば消防の広域化等、これは消防庁の方から打ち出してきております。いろんな面につきまして、合併につきましてのメリットははかり知れないというふうに私は認識をしております。各市町の近々の問題であります。道州制が議論される中で、今後も効率化をにらんだ合併の波は恐らく来るであろうというときに、どうか江南市と一緒になってくださいと言われるようなまちにするべく、現在、努力をさせていただくということを御認識いただければ幸いでございます。これから先、人口が恐らく減る状況になるかと思います。5年先、10年先、20年先、30年先を見据えた合併については、当然、進めなければいけないというふうに思っておりますので、ぜひ議員の皆様、議会の皆様、そして市民の皆様の御理解を賜りたくお願いをしたい、かように思います。
◆24番(大野吾郎君) ありがとうございます。 16年間にわたります私の議員生活の中で最終の市長の励みあるお言葉を賜って、私はこの壇からおろさせていただきますが、議員をやめましても、一市民として一生懸命に江南市発展のために尽力をしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。 (拍手)
○議長(小林弘子君) 東 義喜さん。 〔26番 東 義喜君 登壇〕
◆26番(東義喜君) 1番目に、全国学力一斉テストの問題について通告をしてあります。 御承知のとおりですが、昨年12月の臨時国会で、野党は反対いたしましたけど、教育基本法が改定をされました。これはまだこれから関係する30本ほどの、30数本か、具体的に教育基本法の改定の中身を実現していくために、まだそれから議論がされるというふうに聞いていますから、またこういう場で引き続き従来の教育基本法に沿った教育内容がきちっと実現できるように私どもも力を合わせていきたいと思っておりますが、それはそれとして、その間、文部科学省が並行して着々と準備を進めてきましたのが、来月の4月24日に計画をされています小学校6年生、中学校3年生を対象にした全国一斉学力テストが行われます。1960年か1961年から4年間ぐらいこれが行われて、大変不評を買って、私もひょっとしたらその年代に学力テストを受けておったのかなという気がいたしますが、やめになったといういわくつきの問題であります。 一応建前は、テストを行うことの理由に、これは昨年6月議会で私どもの森議員がこの問題で質問している中で、間違っておればまた訂正してもらえばいいんですが、多分教育長さんが、基本的な国の方針は、児童や生徒の学力状況の把握だとか、当然、分析もする。あるいは指導方法が改善できるだとか、また向上を図るということが、これは国の方針がそうなっておるということでありますわね。 確かに今、世界的に、どうも日本の子供たちの学力がちょっと落ち込んでおるから、これは上げないかんということで、そういう議論がどうもこれと一体化されて、必要ではないかというようなことで、ついついそういうことにも親の側も、やりたくないけどやむを得んかというような雰囲気があることも少し聞いていますが、では本当に学力を向上させるためだけなのかということがまず問題だと思うんですね。 先月の21日の衆議院の文部科学委員会で日本共産党の石井議員が、この学力テストがもうじき行われますから、この実施体制を明らかにいたしました。どういうことをやるかといいますと、当然、国語、算数・数学の学力調査はあるわけでありますが、それとはほかに、例えば児童・生徒質問ということでありまして、1週間に何回学習塾に通っていますかとか、あるいは塾でどんなような勉強をしていますかということで、そういう質問もあるそうです。すべてこれは学校名も個人の名前も書くという形で調査になるんですよね。これはテストをやるために、全国一斉でありますから、相当な規模で行われます。 この委託先はどういうところだといいますと、小学校の場合の委託先は進研ゼミという受験産業で知られますベネッセコーポレーションというところが受ける。つまり受験産業が受けるわけですね。中学校の場合はどうかといいますと、NTTデータが担当して、ここは旺文社、いわゆる試験問題集をよくつくるところですね、ここと一体となってテスト開発を行っている企業が連携をして行う。つまり受験産業が全国の子供一人ひとりの情報を一手に手に入れるという構造になっています。これを国会で指摘をいたしました。それも自分たちが努力をしてデータを集めるんじゃないですよね。国が金を払って、つまり委託するわけですから、幾らで委託するかといいますと、平成18年と平成19年と合わせますと67億円。この金を全部業者に払ってあげて、まことに都合のいい情報はどんどん手に入るという、そういう仕組みじゃないかということを指摘をいたしました。これは事実ですか。
◎教育次長(尾関晴紀君) はい、言われるとおりでございます。
◆26番(東義喜君) うがった見方をしますと、受験産業が、先ほど質問の例を挙げましたよね。塾に行っていますかとかいう質問をする。江南市のどこの辺の地域で、どの学校でどういう子供たちが塾に行っているか行ってないか、全部データが握れるわけですよね。そうすると、こういうところに塾をつくってやろうかとか、そういうデータに使われかねないような、個人情報の保護がきちっと守られればいいですけどね。そういう危険性を持つような委託事業の内容になっておるんですね、この学力テストというのが。 私どもはこの問題で、もともと学力テストというのは受験競争をあおり立てて序列化して問題だと。40年前にこれはだめになったというのは、そういう序列化が行われてだめになったわけでありますけど。さらに今回は、そういうような受験産業が一手に情報を握るということが行われると。こういうところに子供たちを参加させていいのかという気があるんですが、その辺はどう思われますか。
◎教育次長(尾関晴紀君) あくまでも文部科学省が行うものでございまして、それから出ました結果等についても、いろんな制約がかかった公表の内容になってくるようなことを聞いております。ですから、これにやはり江南市の
教育委員会としては参加していくところでございます。
◆26番(東義喜君) 国の大方針でやるということでありますから、今、それに従っていこうということでありますけど、具体的にお聞きをしたいんでありますが、冒頭に紹介いたしました、昨年の6月議会で森議員の方からこの問題が取り上げられて、具体的にはテストをやっていくんだ。ただしかし、当時の教育長さんの答えでいきますと、学力調査が行われた後でありますけれどというのは、調査の後どうするかということですね。これは、中央教育審議会でも言っておりますけれども、学校間の序列化や過度な競争等につながらないように十分配慮する必要があるというふうに指摘を受けておりますので、江南市では結果については公表することは考えておりませんと答えていただきました。公表することは考えていないというのは、具体的にどういうことなんでしょうか。
◎教育長(滝孟君) 公表しないということは、個人の結果、あるいは学校間の成績がどうこうということについては公表をしないということであります。
◆26番(東義喜君) ちょっとお聞きしたいんですけど、全部学校がやるわけですから、江南市で例をとりましょう。古知野南小学校が全部受けておるわけですよね。布袋小学校の子供も受けておると。自分とこの古知野南小学校の子供たちと布袋小学校の比較をしたいから、それを見せてくださいといったら、それは
教育委員会は拒否するわけですね、公開しないんだから。
◎教育長(滝孟君)
教育委員会としては、それはしないということです。
◆26番(東義喜君) 一切しない。
◎教育長(滝孟君) はい。
◆26番(東義喜君) そうすると、あと個人的に自分の子供がどれぐらいのランクにあるんだと、そういう場合はどうするんですか。
◎教育長(滝孟君) 答案は返却はいたしません。
◆26番(東義喜君) 何ですか。
◎教育長(滝孟君) そのものは返却はいたしませんが、それぞれの問題の意図がございますので、その子に対して、ある問題を間違えた、ある問題が正しかったということについて、学力テストの結果がその個人に対してどの点がすぐれていたか、あるいはどの点でその子がつまづいていたかということがわかるような個評は渡すということになりそうであります。
◆26番(東義喜君) なりそう。ということは、ある親が自分の子供の、例えば古知野南小学校の何クラスにおると。そのクラスで自分の子供は何番目だとか、学校で何番目におるんだと、そういうことを聞かれるとどうされるんですか。
◎教育長(滝孟君) 自分の子供が何番目かということは、一切公表はいたしません。
◆26番(東義喜君) 言わないんですか。
◎教育長(滝孟君) はい。
◆26番(東義喜君) じゃあ別にわざわざそんなテストをしてやらんでもいいんじゃないですか。
◎教育長(滝孟君) 今、文部科学省から出ております手引等を見ますと、例えばあなたは二つの数字を関連して一つの答えを出す能力が劣っていますよとか、そういうことについては個評の中に出てまいりますが、あくまでも点数として点数化されて順位が示されるということはありません。
◆26番(東義喜君) そうすると、例えば江南市の例でいけば、各小学校で6年生がやりますから、古知野南小学校で例えば 200人がおると。 200人全部受けたけど、その 200人には一切順番はないということでいいんですか。一切ないと、順番は。江南市の
教育委員会が持つデータには、全く順番のないものが来るわけですか。
◎
教育委員会学校教育課主幹兼指導主事(田中将弘君) 先日、県の方の説明会がございましたけれども、今、先生が御指摘のように、点数をつけて合計何点だと、そして何番だと、そういうデータは来ません。したがいまして、例えば1番から20番までの問題があるとしますと、1番から5番までの問題は、こういう力を見るためのものであると。それから6番から10番までは、こういう力を見るためのものであると。そこができたかできないかというところを総合的に判断して、あなたはこの力がちょっと弱いですよと、あなたはこの力が非常にありますよというような各個人ごとのものは出てきます。それを最終的には個評にまとめて、本人が受けたものですから、当然、返してやらなければならない。そういう個評は出るというふうに聞いております。したがいまして、数値化されたもの、あるいは序列化されたものは出てきません。以上です。
◆26番(東義喜君) そうすると、別に全国でやるわけだけど、6年生、中学3年生。学校で平均的にどれぐらいのランクにあるだとか、江南市で今10校あるね、小学校が。10校ある小学校のうちで、平均点的にはどのぐらいのランクにあるだとか、こういうものは一切やらないんだ。あるいは個人個人の子供たちも、自分の学校でどれぐらいのランクにあるだとか、そういうデータは一切つくらないということでいいんですか。
◎
教育委員会学校教育課主幹兼指導主事(田中将弘君) 数字でもって平均点が何点とか、そういう形のものは出ません。例えば、中央値がどれくらいになっているかだとか、あるいは平均の正答値だとか、中央値、標準偏差とか、そういうものは出てきますので、当然、グラフ化されて出てくるわけですよね。例えば1番から20番までありますと、この設問は正答率が高いよとか、そうすると山がこうできていますよね。グラフ化されて出てくるわけです。そういうものを文部科学省は都道府県に渡してくれます。当然、都道府県も同じようなものを各区域ごと、あるいは江南市ですと市単位のものが出てきます。それをいただけるということです。
◆26番(東義喜君) 要は、序列もつけなければ順位もつけませんと。そうすると、あと確認しておきたいのは、少なくとも個人的に自分のことだけはデータはもらえる。でも、同じ学校の中で自分の子供がどのぐらいにあるかということなどは一切公表しませんよということだから、わからんということですね、一体自分の子供はどの辺におるかということは、一切、このテストをやってみても。そういうテストということでよろしいですか。
◎教育長(滝孟君) 要するに絶対評価になります。相対評価というのは1番からずうっと順番がついて、あなたのところは 100番中の25番ですとか、40番ですとかというのが、序列がつく評価がありますけれども、そうじゃなくて、こういう点で少し弱いとか、こういう点は非常にすぐれていますよという、その子に対する評価は大変役に立ちますので、個評という形でその子に知らせるということはあるわけですけれども、それをほかの子と比べてどうこうということはありません。
◆26番(東義喜君) だから、東京都の例が教育基本法の改正問題で国会で議論になったときに、あそこは東京都内でやっておるとこですね。区の中で行われておる学校単位の順位を一斉に発表したりだとか、そういう弊害が出たことがあったですよね。そういうことが紹介されました、審議の中で。そういう危惧があるからということで、この学力テストについていろいろ問題だということを指摘しておったわけですが、今の話を聞く限り、少なくとも今回、全国的に取り組もうというこのテストは、例えば愛知県の中で江南市の小学生のランクはどの辺だとか、江南市だけでも小学校10校、中学校5校ありますけど、江南市内の中でもどういうランクにあるかだとかいうことは一切ない。そういうことをつくるもんじゃないと。わかりました。それでいいですね。ランクづけしないんですね、実際このテストをやってもね。
◎教育次長(尾関晴紀君) 基本的には序列化につながらないようなということになっておりますので、グラフ等で示されますが、ただ、ここに示されているグラフにつきましては、棒グラフ、折れ線グラフがございまして、そこには何々市、全国という欄がございますので、例えば江南市全体がどのくらいにおるとか、その線はわかるのではないかなと思います。
◆26番(東義喜君) 多分、この資料の使い方によって、この試験をやることによって、今はお手元に持っておる資料の程度だという話ですけど、少なくとも江南市内の10校がどういう順位にあるかだとかいうことは判断ができてくるんじゃないですか。
◎教育次長(尾関晴紀君) 学校ごとのあれはわかりません。市全体、県全体、そういうまとまりの関係で集計がなされるということを聞いております。
◆26番(東義喜君) じゃあ江南市と岩倉市、江南市と一宮市とか、その差はわかるということですか。わかるわけだね。はい。 大体そういう概要だということですが、極端な形の例が東京で行われていましたから、例えばランクづけがインターネットでばあっと公表されるわけですから、学力テストの結果、低いランクのところは新しい入学生が来ないだとか、そういう例がありましたけど、あるいは夏休み返上で勉強せなテストの点が上がらんということでやるということがありましたけど、そういうところへ追い込まれるようなことが非常に心配だったわけですから、そういう危惧はないということでよろしいですね。そういうことはあり得ないだろうと、この程度のことだったら。
◎教育次長(尾関晴紀君) あくまでも文部科学省が言っておりますのは、学力の一部、算数、国語、数学の一部のテストであるということでありまして、全体につながらないということでございます。
◆26番(東義喜君) ただ、冒頭に紹介したような形で、これを集約するのが民間企業でありますから、個人情報の保護ということからいけば、これは国がやることでしょうけど、それはきちっと我々は考えていかなきゃならんと思うんですが、ただ、先ほどのような程度でグラフで出すということでいけば、本来、記名をせずに提出をしても問題ではないかという気がしますが、その辺はどうでしょうか。
◎教育次長(尾関晴紀君) 先ほども教育長が答弁いたしましたが、各学校の生徒には個評、ただ、これがどんなような形になるかは正直わかっておりません。そういう個評が結果として参りますので、やはりこのテストには名前が必要ではないかなと思っております。
◆26番(東義喜君) だから、そこのところは運用の方法にもよるかわかりませんけど、現状でいくと、私どもは少なくとも個人情報の保護ということから見ましても、やはりそういう記入を極力やるべきではないと思います。 次の問題に移りますが、二つ目に子育て支援の充実という問題に移りますが、先ほど、この件では幾つか提案もあり、幾つか回答がありました。私の方でまず1点目からお聞きしますのは、御承知のように、昨年から定率減税が半減をされ、ことしは全廃になります。保育料というのは、所得税、あるいは住民税の関係で保育料が算定されるもんですから、いわゆる定率減税が半減されれば、収入がふえなくても税金はふえるわけでありますので、自動的に保育料が引き上がってしまうということになるわけですよね。この問題は、国会で私ども日本共産党の小池 晃参議院議員がこの問題を追及いたしまして、上がってはならんだろうということで、厚労省が各地方自治体に通知を出して、そういう影響がないようにしなさいよとなっています。江南市もぜひ影響のないようにしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 定率減税の10%廃止ということで……。 〔他に発言する者あり〕
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) (続)平成19年度はとりあえず10%、2分の1ということですね。10%ということで、確かに保育料は上がる階層はございます。ざっと12月現在で試算をいたしましたが、 699万ほど保育料が増額になるというのは、これはあくまで12月現在の試算ということでございますが、ただ、保育料の増額でございますが、これは個人所得の変動などによって変わってくるだろうということで、一概に10%の影響がどの程度あるかというのはわかりませんが、今現在では、平成19年度の保育料の収入状況などを確認しながら、なおかつ近隣市町の動向なども把握しながら検討していきたいというふうには考えております。
◆26番(東義喜君) これはどういうことかといいますと、今、合計の数字が出されましたね、 690万ほど影響が出ますよということで。これだけ皆さんは保育料がふえるわけですよね、単純に言えばね。 それで調査してみますと、一番多い階層がD4からD5に変わる階層ということで、つまり所得税が3万円から6万円未満の階層が、例えばD5ですから6万円から9万円未満のところに変わってしまうというところで影響が出るんですね。この方たちが一番数的には多いわけですが、どういう規模かといいますと、大体6万円前後の所得税という形で、子供さんを預けておる、当然、夫婦共働きですよね、若い人たちですからね。どのぐらいの税金の方がどの収入かといいますと、大体モデル的には、夫の方が大体年間 200万円ぐらい、妻の方は 180万ぐらいで、3歳未満の子供を1人預けておるぐらいの家庭の規模なんです、大体6万円前後というのは。そうすると、どういうふうになるかというと、例えば所得税が7万 4,000円になって2割軽減ですから、従来ね、そうすると5万 9,200円ぐらいになるわけですよ。これが今度は9割になるわけですよね、10%減るわけですから。そうすると7万 4,000円が6万 6,600円ぐらいになりますから、この人たちはつまりD4からD5に上がってしまうんですね。税金のアップするのは 7,400円ですよ、7万 4,000円の1割分が上がるわけですからね。税金は年間 7,400円が上がるだけなんですよ。ところが、この子供たちが3歳未満児でありますから、江南市の基準でD5とD4の階層はどう差額が出るかといいますと 7,440円。非常に似通っていますけどね。1ヵ月で違いが出てくる。この1年分ですから、12ヵ月分ですから、8万 9,280円負担がふえるわけですよ。税金は 7,400円で済むんでありますけど、保育料は8万 9,000円も負担がふえる。これを何とか軽減してあげなさいという趣旨なんですよ、私どもが言っておるのはね。 それで、7年前に定率減税ができたときに江南市は何をやったかといいますと、定率減税で下がるから保育料を引き上げたんです、あの当時。覚えていますか。議場の方ではいない方もあるから、2期以上の方だな。減税のときの目的は何だということで2割も減税しましたよね。景気が悪いからといって定率減税をやったんですよ。あのときは大企業にも減税をしましたね。高額所得者の高い税率も下げたんですよ。今度は定率減税だけが半減、全廃で、大企業は依然としてぬくぬくと、新しい減税もやっていますよね。減価償却を今度ゼロにしようかと言っていますからね、残存価格なしにして。依然として株の売買の優遇税制はそのまま10%でいきましょうという、変わりません。庶民だけが増税になるんですよ。こんなところで税金が、たまたま税法上上がっただけで保育料が上がるのはたまったもので、あのとき上げたんですから下げたらどうですか。
◎
健康福祉部長(大島茂樹君) 確かに議員おっしゃられるように、平成11年に定率減税が導入されたということで、保育料が減収になるということで、平成13年度から保育料が上がったということで、1年間様子を見させていただきまして影響額が大きかったということで、平成13年度から保育料は上げさせていただいたというようなことの経緯は知っております。ただ、先ほど申しましたように、今回の影響額がどの程度になるかということも把握は必要だと思っておりますので、保育料の総額の影響額が必要だと思っておりますので、平成19年度の保育料の収入状況などを確認させていただきたいと思っております。
◆26番(東義喜君) 先ほど試算をしたでしょう、平成19年は。そういう試算が出たわけですよ、現実にね。だから、それがカバーできないかということなんですよ、要は。 子育て世代の応援ということでありますが、私どもが思うのは、たまたま定率減税の10%削減ですから、ランクが変わってきますから、この表の中には、表では一応確定していますけど、税額で、児童の属する世帯の階層がB1階層と認定された世帯であっても、いろんな条件によってはBに認定ができますというふうに欄外がつくってあるんですよ。今回だって、特別減税の半減で影響を受ける方たちについて見直しましょうということでできるわけですよ。もちろん税金は所得が上がれば上がりますから、そういう部分もあるから単純じゃないですけど、本来なら所得が上がらない方について、定率減税の影響を受けるなら、きちっと対応を私はできると思いますよ。
○議長(小林弘子君) 東 義喜さんの質問中でありますが、定刻も間近でありますので、本日の一般質問はこの程度にとどめまして、あす9日午前9時から本会議を開き、一般質問を続行いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後4時55分 散会地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 江南市議会議長 小林弘子 江南市議会議員 野下達哉 江南市議会議員 高田良弘...