江南市議会 2004-06-18
06月18日-03号
平成16年 6月
定例会平成16年 第3号
定例江南市議会会議録6月 6月18日
--------------------------------------- 平成16年6月18日(金曜日)議事日程第3号 平成16年6月18日(金曜日) 午前9時開議 第1
会議録署名者の指名 第2
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した案件 日程第1
会議録署名者の指名 日程第2
一般質問 〔
古田冨士夫君 木村敏郎君 高田良弘君 宮地友治君 東 義喜君 森 ケイ子君 川村 弘君〕
---------------------------------------出席議員(27名) 1番 野下達哉君 2番
古田みちよ君 3番 鈴木 貢君 4番 堀尾庄一君 5番 宮地友治君 6番
古田冨士夫君 7番
福田三千男君 8番 尾関敏隆君 9番 吉田賢二君 10番 尾関健治君 11番
長谷川隆英君 12番 沢田和延君 13番 木本恵造君 14番 岩田一洋君 15番 高田良弘君 16番 大脇澄夫君 17番 江口雅明君 18番 木村敏郎君 19番
河合正猛君 20番 高田健孝君 21番 小林弘子君 22番 大場義高君 24番 大野吾郎君 25番 林本昌久君 26番 東 義喜君 27番 森 ケイ子君 28番 川村 弘君欠席議員(1名) 23番 蒲 兵衛君
---------------------------------------職務のため出席した
事務局職員の職、氏名 事務局長
日比野二三夫君 議事課長 福田松久君
調査議事係長 永田淑範君 主査
大倉由美子君 主査 武馬健之君 主事 坪内俊宣君
---------------------------------------説明のため出席した者の職、氏名 市長 堀 元君 助役 陸浦歳之君 収入役 松岡清司君 教育長 滝 孟君
市長公室長 安達秀正君
構造改革担当部長 船橋憲次君 総務部長 伊藤敏行君
健康福祉部長 大藪憲芳君
経済環境部長 加藤金三君
建設部長 佐橋純照君 水道部長兼水道 大池和弘君 教育次長 木野久男君
事業水道部長 消防長 古田和夫君
秘書人事課長 津田勝久君 企画課長 河井照夫君 財政課長 尾関晴紀君 行政課長 安達一徳君
行政課交通防犯担当主幹 長瀬時夫君
健康衛生課長 宮田定則君
長寿介護保険課長 平松博次君 兼
保健センター所長 産業観光課長 武田能則君 土木課長 千石利男君
都市計画課長 小島敏朗君
都市計画課公担当主幹 石川勇男君
下水道課長 平松和伸君
教育委員会学校教育課長 岩田敏夫君
消防本部予防防災課長 松岡冨士男君 午前9時02分 開議
○議長(
河合正猛君) ただいまから本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第1
会議録署名者の指名
○議長(
河合正猛君) 直ちに、お手元に配付いたしました議事日程の順序に従い、会議を進めます。 日程第1、
会議録署名者には、会議規則第81条の規定により、議長において 11番
長谷川隆英さん 17番 江口雅明さんを指名いたします。
---------------------------------------
△日程第2
一般質問
○議長(
河合正猛君) 日程第2、
一般質問を続行いたします。
古田冨士夫さん。 〔6番
古田冨士夫君 登壇〕 (拍手)
◆6番(
古田冨士夫君) 皆さん、おはようございます。 さわやかな朝でございますが、きょうは何か天気予報が狂いまして曇り空になりまして、台風が心配されるところでございます。 皆様方の温かい御指導をいただきまして、おかげさまをもちまして、私も2年目を迎えることができました。きょうこの壇上に立たせていただくのが3度目でございまして、まだ未熟でございますので、今後ともどうかよろしく御指導いただきますようお願いいたしまして、
一般質問を始めさせていただきます。 通告に従いまして、きょうは1項目でございますが、本当に早いもので、ことしの4月17日より2週間にわたりまして開催されました、江南一の観光の目玉でございます
藤まつりも終了いたしまして、1ヵ月を経たわけでございます。ことしの
藤まつりにつきましても、反省やらいろいろと担当部におかれましては総括も済まされたころと思います。 そうした中で、本年度の
藤まつりにつきまして、いろんな反省点もあったと思いますし、各方面からいろんな声といいますか、市民の声、さらには観光客で訪れられた方々からの声もあったかと思いますので、もしそこら辺のところの整理がまとまっておりましたら、差し支えない範囲で発表がいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎
経済環境部長(加藤金三君) ことしの
藤まつりを行いました状況と、反省点があればというお尋ねでございます。御承知のように、ことしの
藤まつりは4月17日から5月5日までの19日間ということで、前年よりも2日間長く開催をしたというところでございます。 ことしの入場者は63万 8,000人ということで、対前年4万人増加を見たという数値になりました。土曜日、日曜日、祝日に限らず、毎日大勢の方でにぎわいを見せました。祭りは、大変総体的によかったと思っております。 入場者が4万人ほど増となりました理由といたしましては、非常にことしは天候に恵まれたと。雨の日は4日ほどありましたけれども、前年よりも少なかったということで、天候に恵まれたこと。それからメディア、テレビ・ラジオ等のマスコミのPRが非常に行き届いたということが言えます。中でも、ことしは市制50周年の記念事業として薪能を開催いたしました。 750名ほどの参観者を得たわけであります。 また、大型バスの駐車場がございますけれども、ここにはことしは 135台、期間中駐車がございました。前年 111台でございまして、24台の増加の結果でございます。また、土曜、日曜、祝日は
門弟山小学校の駐車場もにぎわったというところでございます。 反省点でありますけれども、フジの花はことしは例年よりも10日ほど早く開花が始まったということであります。御承知のように、
曼陀羅寺公園のフジは12種類 120本ということで、ほかの都市の公園にはない早咲きから遅咲きまでということで、期間中、順次花が咲いていくわけでありまして、大変全国にも自慢ができるすばらしい公園であると思っております。 欲を言いますと、今、議員おっしゃられたように、花の芽が少し前年よりも少なかったんではないかなということが言えます。また、園内にはボタンが 300株植えてありまして、すばらしく開花をいたしました。ボタンでも皆さん方に喜んでいただいたということで、全体としては、先ほど申しましたが、感想としては人出も多くよかったという感じを持っております。以上でございます。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 ちょっとお答えいただきたかったのは、市民からの当局に対するいろんな声とか、そういうものは何かございませんでしょうか。例えば市長への便りか何かございますか、そんなことや何かでいろいろと
藤まつりに関しまして。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 私の耳にはあまり悪い話は入ってきておりません。花のことだけだと思っております。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 今報告を聞きますと、本年度の
藤まつり、実はもう39回目を数えたわけでございますが、ことしは市制50周年記念ということもございまして、新しい試みで薪能の公演等が催され、非常に盛り上がったということで、入場者数も63万 8,000人ということでございまして、ここ数年来では最高の部類になるというふうに報告をいただきました。 そうした中で、私自身が
藤まつり終了後、周辺の市民の方々、さらにはいろんな方々から
藤まつりに対する、ことしの花はどうなっておるんだ、なっておらんというような厳しい御批判を毎日のように聞いたわけでございまして、とにかく一生懸命市も取り組んでおるんだからと。 私も実は先般、9月定例会におきましてもフジの花の管理について
一般質問したわけでございまして、その時点ではいろいろと報告をいただきました。平成七、八年ごろから本格的に一生懸命この管理を研究いたしまして、業者を1業者に絞ったと。そして
自動かん水設備であるとか、平成12年にはフジの棚の改良、格子を広くしたり、さらに平成13年からは剪定の方法も改良したというような報告を聞いております。しかしながら、昨年度は、皆様方も同様でございますが、ちょうど
藤まつりが選挙の期間でございまして、あまりつぶさに
曼陀羅寺公園を訪れなかったわけでございますが、本年度は
藤まつりの開会前からずうっと毎日のように公園を訪れました。 そうした中で愕然としましたのは、先ほど 120本の木が植わっておるというような報告でございましたが、20本以上の木が全く花芽をつけなかったということでございます。それぞれの担当の皆さんは、ことしは1週間ほど早く咲いたからというようなことで観光客等にも言いわけをしてみえたようでございますが、最初から最後まで見ておりますと、本当に最初から最後まで花の咲かなかった木が20本以上ございました。そんなようなことで、果たして今までのフジの管理が正しかったかどうかというようなことを非常に私自身、危惧しておるわけでございます。 そんなようなことを受けながら
新聞報道等を見ておりましたところ、その前に、あまりフジの花つきが悪かったもんですから、これは陽気のかげんで、例えばフジで有名な津島市の方のフジも咲いていないだろうというようなことを考えまして、津島市のフジも咲いてなければやむを得んというようなこともございまして、実は4月27日に天王川公園のフジを見学に行ってまいりました。そうしたところ、見事に咲いておりました。花芽がついていない木は一本もございませんでした。ただ、新聞報道もされましたように、やはり以前よりは花に勢いがないというようなことが叫ばれておりまして、実は6月6日の中日新聞、さらには6月11日の中日新聞にも津島市のフジに対する取り組みが報道されております。 その中を読ませていただきますと、津島市としましては、最近、観光客は非常に感動して帰られるそうでございますが、毎年見てみえる市民から見ると、やはり以前のフジの勢いがないというような批判が非常に多く寄せられるようになったということで、本年、
藤まつりが終了後、連休後でございますが、早速、三輪市長みずからが先進地の視察に乗り出し、
フジ棚再生に向けて市を挙げて取り組みを始めたというようなことでございまして、具体的には、世界一のフジを自認してみえます栃木県の足利市のあしかが
フラワーパークというところを市長以下、担当の皆さん方が訪問し、今後の取り組みについて研究をしてみえたというようなことでございます。 そうしたことにつきまして、私が先ほどくどく言いましたのは、私のところへあれだけ苦情が来るわけですから、市の方へもそれなりにフジの花を何とかしなきゃいけないという要望が来ておるんではないかと思っておるわけでございまして、市長、そういうお話は届いておりませんか。
◎市長(堀元君) フジの花ということで、そのような苦情といいますか、御意見としては伺っております。 実は
藤サミットというのがございまして、津島市の方でその会議があったんですが、その折にも津島市の方のフジも私も見学をさせていただきました。例年と比べると、やはりフジの長さが半分ぐらいだったそうです、下がるフジの長さが。非常に市長も危惧をしてみえるという話は聞いております。江南市もやっぱりそういう点について同じような状況であるんでないかなというふうには思っておりますし、また話も聞いております。
◆6番(
古田冨士夫君) そうした中で、先ほど報告いたしましたように、津島市の場合には早速行動に移して、市長みずからが実際の先進地であります栃木県まで足を運んで研究をしてみえるというようなことでございます。 そういうことで、もう一度くどいようでございますが、ことしの
藤まつりが終わってから担当の、実はこれは非常に複雑になっておって、それも問題かと思いますが、お祭りの運営が
経済環境部産業観光課であり、フジ棚の管理が
都市計画課の管理係であるというようなことがございます。管理係の方として、
藤まつり終了後の対応といいますか、来年度に向けての対応は何かとられたかどうか、経緯を報告いただきたいと思います。
◎
建設部長(
佐橋純照君) ことしの
曼陀羅寺のフジの開花が悪かったということで、私
ども大変危惧をしているところでございます。 祭りが終了後の5月25日でございますが、
曼陀羅寺公園のフジの花の管理を委託しております業者とも話し合いを行ったところでございます。 開花の悪い原因として、次の4点ほどの見解が示されております。まず一つには、フジの周りの木の成長によりまして日陰部分が多くなり、風通しも悪くなったのが一つの原因ではないかということでございます。また二つ目といたしましては、フジの根元がよく踏まれているということで、これも一つの原因ではないかということでございます。また三つ目といたしましては、フジ棚の間隔が狭いということも聞いております。間隔が狭いと、どうしても、先ほど1番目で申し上げました、風通しも悪くなるということにもつながっているということでございます。4点目といたしましては徒長枝ということでございますが、徒長枝といいますのは、むだに伸びた不要の枝ということでございますが、この枝が大変多く出てまいりまして、養分が取られてしまうというような、今申し上げました、以上4点ほどの意見をいただいているところでございます。以上でございます。
◆6番(
古田冨士夫君) 今、管理を委託しております業者とも話し合いをしたと、原因について研究をしたというふうにお聞きいたしました。 先ほど来申し上げておりますように、市民からの私どもへ寄せられる声はいろいろございまして、実は
藤まつりを終了しました直後、5月9日に
NHKテレビで放映がありました。フジの手入れについてというようなことがございました。そして、さらにはNHKの「趣味の園芸」という5月号が出ておりますが、これにもフジの管理について出ておるから読むようにというようなことがございまして、本当に遅まきではございますが、私も一生懸命その後、フジの問題について勉強させていただいております。 そうした中で、さらには単行本で1冊のフジ専門の本がございました。これの初版が昭和60年でございまして、もうこの本はないだろうというようなことで、その市民の方は各務原市の図書館で見つけたということでうちへ持ってみえたわけでございまして、早速、出版社を調べまして確認いたしましたところ、改訂版が出ておるということで、これを取り寄せたわけでございますが、これには1年間を通じての1月から12月までのフジの手入れの仕方がいろいろと詳しく書いてあるわけでございます。そして、私も素人でございますので結論的なことは申せませんが、いろいろ読んでおりますと、やはり花が咲かなかった原因の多くは剪定の方法によるというようなことが書かれております。きょうの
一般質問を心待ちにしておりましたのは、剪定の時期は花が終わった5月中旬から6月の中旬までにまず第1回を行うと。そして、その後は落葉した冬の間にもう1回行う。年間2回行うのが基準であるというようなことが書いてございまして、剪定の時期やら方法を間違えると花がつかないと。そのほか、木に関しましては非常に丈夫な木であるから、そんなに心配することはないと。いろいろとフジの特色等が書いてあるわけでございます。 先ほど来聞いておりますが、9月の
一般質問でもお聞きしましたように、平成七、八年以来、一業者に管理を委託してずっとここまで来ておるわけでございますが、昨年の答弁では、そんなようなことで毎年研究しながらやっておるから、もう二、三年後には前のような立派な花が咲くようになるだろうというような答弁をいただきまして期待をしておったわけでございますが、ことしの結果を見ますと、もう一度しっかりこれは考え直す時期に来ておるんではないかというふうに思うわけでございます。その点いかがでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今後の対策ということだと思いますが、本年度、まず専門の樹木医によります樹勢診断の実施を予定いたしているところでございます。過去には、先ほど来おっしゃってみえますように、平成6年度に実施した経緯がございます。今年度の樹勢診断でございますが、これは
社団法人愛知県
緑化推進委員会が行っております事業の中に、これは各自治体3本まででございますが、無償で専門樹医によります樹木診断をしていただけるというような案内がございました。先般、江南市といたしましては、
曼陀羅寺公園内のフジを3本申請いたしたところでございます。きょう現在、最終決定は来ておりませんが、いい感触が伝わってきておりますので、ぜひこれは行っていきたいと考えているところでございます。以上でございます。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 津島市の方でもやはりそのように専門家の助言を受けて、土壌改良や剪定方法の変更などを取り組むというようなことでございまして、新しい試みとしては、津島市の場合は1本のシンボルの木を移植し、それをアピールしたいというようなことを考えてみえます。さらに、これは先般報道がございましたが、県が進めておりました
地域再生計画を津島市も申請してみえまして、ついせんだって認定が下ったわけでございますが、それにあわせまして交流湊つ
しま彩生計画ということを実施すると。それにあわせてフジ棚の改良も手がけるというようなことでございまして、一生懸命、官民一体となって津島市の方がフジに対して取り組んでみえるということでございます。 御案内のように、はっきり申し上げまして、
藤まつりにつきましては江南市の方が津島市よりはスタートが早かったわけでございまして、既に市の方で運営していただくようになりまして39回を数えております。津島市の場合はそれよりも20年以上おくれたスタートだったと思いますが、昨今におきましては、江南市の
曼陀羅寺のフジと津島市のフジと並べ比べられるようになっております。先ほど
経済環境部長の報告にもございました、
観光バスがことしの場合は 135台訪れておるわけでございますが、私がつぶさに見ておりますところ、関西の方面から見える観光客が圧倒的に多い。ほとんどの
観光バスが関西方面からでございまして、その旅行のツアーのタイトルを見てみますと、「尾張二大
藤まつりめぐり」ということで、津島市天王川公園、
曼陀羅寺公園というようなことが書いてございました。両方あわせて関西の方から
藤まつりに訪れておるということでございます。どちらを先に行くかは知りませんが、津島市のフジを見て、さらに
曼陀羅寺のフジを見た場合、明らかに観光客に与えるイメージは違うわけでございます。そんなようなことで、何とか本当にしっかりとした取り組みをお願いしたいと思うわけでございます。 津島市の取り組みの中では、市長のお言葉によりますと、今後は市民みずからの手でフジ棚の手入れ、管理などができるよう
組織づくりも考えたいというような抱負も述べられております。こういう時代でございますので、ぜひとも官民一体となって、江南市が観光の目玉として取り上げておる
藤まつりでございまして、恐らく年間を通じて愛知県内の各地域、さらには県外から大勢のお客さんをお招きする機会はこの
藤まつり以外にないと思います。そのときの印象が悪いということになりますと、江南市のイメージを非常に悪くするわけでございますので、ぜひともこの63万 8,000人という方が、毎年この程度の入場者が訪れていただくということを前提に取り組んでいただきたい。ましてや平成19年には国営の
花卉園芸植物園が
木曽川左岸に完成するわけでございまして、そうした折には
曼陀羅寺公園のフジを見て、さらに
花卉園芸植物園の方へもコースとして回っていただけるというような
観光コースも考えられるんではないかということを考えますときに、やはり今から真剣に取り組んでいただきまして、平成19年のときにはだれが訪れてもすばらしいフジの公園であるということを感動して帰っていただけるようなことを取り組んでいただきたいと思うわけでございます。 この問題につきまして、最後に、
曼陀羅寺の中に八か寺の書院がございますが、その中の一人の住職が会報をつくってみえます。その会報の中にこういう文面がございますので、ちょっと披露させていただきます。「おっさん、ことしの
藤まつりだめだったね」という声。ここ数年、フジの花は小さく、房も短くちょんちょろです。江南市も財政難な折でも多額のお金を投入し管理しても、花がつかない木が多くなってきました。新聞、テレビ、
インターネットでも立派な花が咲いているように映し出されても、来てみればそのような花はなく、「あのフジはどこに隠してあるの」と尋ねられ、返事に困った
藤まつりでした。フジは樹齢が長いはずなのに、幹はもう朽ち果て、樹枝のみで、皆の期待にこたえられないフジの木が気の毒なくらいですと。いろいろ中略をいたしまして、宣伝のみ先行し、来てみれば、これは何だとがっかりして帰られる人のみでした。木も人間の言葉を理解できるとか。「疲れた体でよく咲いてくれたね、来年はもっと頑張ってね」とねぎらいの言葉をかけてやりましたというような、これは山内の一人の住職さんのお言葉でございまして、まさに私の耳に入っておるのもそのとおりでございまして、宣伝が本当によく行き届いてこれだけの観光客が訪れてみえます。
インターネットでも引っ張り出しますと、こんな立派なフジが全部出てきます。これを見て、そのイメージでみんな訪れられるわけです。これは何年前のフジか知りません。 大体8年ぐらい前のフジが立派に咲いておる写真が記念に撮ってあるのがありますが、せめてこれくらいもう一回咲くようにしていただかないと、あれだけ大々的に
藤まつりを宣伝して、観光客を60何万人も呼ぶお祭りとしては、先ほどのおっさまのお話ではございませんが、どこへ花を隠してあるのというようなことになるわけでございまして、ぜひとも真剣に、これはやはり担当の部署のみならず、津島市の市長ではございませんが、市長がみずから、これは江南市の観光の一番の目玉だから、官民一体となって何とか一生懸命取り組みたいというような抱負といいますか、覚悟といいますか、決意がいただきたいと思うわけでございますが、いかがでしょうか。
◎市長(堀元君) 私も議員と同じような、実は
藤まつりの最中に何回も見学に行きまして、そういう思いをしたわけであります。 山合いを車で走りますと、ヤマフジが谷合いとか斜面に自然に生えまして、きれいにヤマフジが咲いておる。ああいうフジは肥料もやらなければ、剪定もしなければ、ごく自然にすばらしい花をつけておるわけでございまして、ああいうふうにどうして江南市のフジも咲かんだろうかなというふうに思ったこともあります。 また、先ほど部長の話の中に関係者の話で、風通しがよくて日当たりがよければ花が咲くようなあれもあるんですが、そういうことを考えますと、市役所の前のフジ棚があるんですが、非常に風通しもいいし、日当たりも非常にいいんですが、一向に花が見受けられません。 また、この前の方のフジ棚があるんですが、きょう現在、非常にたくさんの花をつけております。まさに摩訶不思議といいますか、フジの花というのは季節的に、
藤まつりの季節が本来かなというふうに思ったんですが、見に行っていただくとわかりますが、非常にたくさん花をつけております。まさに難しいという一語に尽きるような感じがするわけであります。生き物でございまして、フジというものを管理することの難しさを実感したわけであります。 しかしながら、江南市の花としてフジがあります。木はクロガネモチであります。フジの花がある以上、そしてまたフジを目玉にして江南市の観光という面に関して大勢の方が江南市に来ていただく以上は、8年前の写真のようなフジになれるように、私も一生懸命努力をさせていただくということでよろしくお願いしたいと思います。近いうちにそういう花になれるように、担当部署ともしっかりと協議をしながら進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
◆6番(
古田冨士夫君) ありがとうございました。 力強い市長の答弁をいただいたわけでございますが、来年度は回を数えて40回目の
藤まつりということになります。私どもも市民も本当に期待を寄せておるところでございます。元気のない江南市、一つでも元気を出すためにも、この
藤まつりを活性化し、地域の再生にも結びつけたいというふうに考えておりますので、ぜひとも市長以下当局の皆さん方の御尽力をお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(
河合正猛君) 木村敏郎さん。 〔18番 木村敏郎君 登壇〕 (拍手)
◆18番(木村敏郎君) おはようございます。 久しぶりに
一般質問をやらせていただきますけれども、うちの江口議員は割に朝が得意でございまして、そういう意味で私は朝が苦手なタイプでして、
一般質問のする時間というものをちょっと考えなきゃいかんなあというふうに今思っております。ただでさえ遅い回転の頭があまり回っておりませんので、ましてきょうは原稿を一生懸命用意しましたが、初めにお断りをいたしますが、随分と演説みたいな形になるネタになっておりますので、お許しをいただきたいと思っております。 通告いたしました順に従いまして質問をいたしますが、まず施政方針でございます。 市長に御就任をされて1年がたちまして、随所で堀カラーというものを発揮されているようでございます。そこで3月に示されました施政方針の中から、私自身の考えを交えながら、市長の今後に対するお考えをお聞かせいただきたいと思っております。 冒頭に、施政方針の1ページ目の中段にございますけれども、「市町合併の是非はともかくといたしまして、地方分権の受け皿となり得る自立可能な足腰の強い自治体を目指していくことが大変重要と考えています」と述べられております。ここでお尋ねをいたします。市長の思われます足腰の強い自治体とは、どのようなものでございましょうか。
◎市長(堀元君) 足腰の強い自治体という思いでありますけれども、現在の日本の社会情勢、国の方針等、三位一体改革、いろいろあるわけでございますが、やはり地方分権の時代に入ってきたということは御承知かと思います。今までのような国の指示待ち、国がああせい、こうせいという指示待ちというような行政運営から脱却しまして、国や県に頼らない自立可能な政策形成ができる行政運営というのが足腰の強い自治体というふうに私は認識をさせていただいております。 特に厳しい財政状況であります。市民と行政の役割分担を明確にしまして、借入金といいますか、借金に依存しない効率的な行政組織、行政評価と市場原理を取り入れた経営型、まさにNPM、今、構造改革というようなことで進めておりますけれども、そういう経営型の行政経営を構築していくということであります。自治体がみずから意思を決定して責任を負うと。自分で意思決定して、その責任は自分で負うといった行政運営への転換を図りまして、行財政の健全化を目指すということでございますので、御理解をいただきたいと思います。
◆18番(木村敏郎君) ありがとうございました。 最後のところにありました行財政の改革ということがポイントだと思いますけれども、早速「構造改革」という言葉が出てまいりました。後ほど構造改革についても若干お尋ねをしようと思っておりますけれども。 合併については、大変に残念な結果に終わりました。今回の合併を通してといいますか、合併の論議の中で、さまざまな意見、あるいは考え方が出されまして、他の市町のことはともかくといたしまして、江南市としての課題も明確になりましたし、宿題も残されたというように思います。 合併に臨むときに、うがった見方といいますか、もしかしたら違うのかもしれませんけれども、私が持っている印象というのがありました。二つございますけれども、一つは、江南市にとっての合併というのは財政上の苦肉の策だという印象が強かった、私はそのように感じておりました。もう一つは、合併の話し合いに臨む時点において、今、たまたま市長が足腰の強いというところで述べられましたけれども、地方分権あるいは都市内分権というものに対する認識が、全員が勉強が不足をしていたというようなことを感じております。仮に合併が成立をしていたといたしましても、根本的な江南市の問題というか、課題というものはやはり潜在的に残っているわけでありまして、そのあたりのことを考えられて、市長は今回、構造改革というような形にも目を向けられ、動き出されたんだというように理解をしております。反省をして進めていかなければいけないと思います。 合併の論議の中でも、自立可能、自立をしなければいけないというところがございましたので、その一つ一つを今度はパーツ、パーツを市長に施政方針の中からお尋ねをしたいと思います。 まず歴史といいますか、文化という観点でお尋ねをします。 江南市はたくさんの歴史的な財産がございます。ことしも徳島市とのバスツアーの交流を企画されているということでございます。徳島市とは、以前、姉妹都市提携の話もございましたが、残念ながらうまくいかなかったようであります。提携のことはともかくといたしまして、江南市内の多くの歴史的な財産を、失礼な言い方ですけれども、あまり江南市は熱心に保護をしてこなかったように思います。積極的にそれを生かそうといったアイデアもあまり出されたというように聞いておりません。前市長が生駒家の吉乃さんのことで催し物を企画されたというように伺っておりますけれども、それ以前の歴代の市長がどのような思いをされていたかはわかりませんけれども、少なくとも手厚く保護をした、積極的にそれを生かしてきたというようには感じないわけであります。 例えば武功夜話の前野家には多くの歴史的な遺物が残されておりますし、蜂須賀家ゆかりの宮後城跡とか、小六(正勝)さんの生家の跡とか、もちろん今申し上げました生駒屋敷の跡、それから
曼陀羅寺、あるいは音楽寺というようなところ、まだまだあると思いますけれども、10本の指が折れるぐらいのものは江南市は持っているわけであります。これらのものは、私は歴史的なものというのは、それだけで非常に大きな価値があるというようにかねがね思っていたわけであります。 まず冒頭にお伺いしますけれども、観光都市・江南ということをイメージ戦略といいますか、アピールをされるというようなお考えは、市長は、議員のときも含めてで結構ですが、お考えにあったことはございますでしょうか。
◎市長(堀元君) 観光都市というようなお尋ねでございますけれども、現在の江南市の状況、工場を誘致するにしても非常に至難のわざでございますし、いろんな状況からいっても、江南市が活性化ということになりますと、諸問題が非常にたくさんあるわけであります。 その中で、観光という面に関しましては、先ほどの古田議員の話でもありますように、江南市に全国から集まってきていただけると、人が寄ってきていただくということは非常にすばらしいことであります。そういうようなことを考えながら
藤まつり等もやっておるわけでありまして、観光という面に関しましては、活性化の一つの手法としては、すばらしい手法だというふうに認識をしておりますので、当然、これは江南市の活性化の中の一つの手段として考えておる次第であります。 また、歴史的遺産が非常にたくさんあるということであります。
曼陀羅寺も音楽寺も非常に歴史は古うございますし、過去には遺跡を発掘して、いろんなものが出土したこともあります。そのほかにも、武功夜話の話もこの間テレビでやっておりました。非常にこれは貴重な財産であります。そういうようなものを含めて、これから先、観光資源として生かせるものであるならば、これは活用させていただきたいなというふうには思っております。その点、お含みいただきたいと思います。
◆18番(木村敏郎君) 10年ちょっと前になりますけれども、お亡くなりになられました作家の遠藤周作さんが、江南市の先ほど私が申し上げたところを視察されたことがございます。私は当時、たまたま遠藤周作さんが来ておるぞということで、ミーハーな気持ちで、要はやじ馬に行った記憶がございますけれども、その後、いろんなところで江南市のことを御本に記されました。その中で、エッセーのような部分のところでございますけれども、ちょっと江南市に対してはがっかりしたというようなことを、もうちょっとやわらかい書き方でありますけれども、書かれておりました。それは何のことなんだろうかなと思いましたら、それだけじゃないかもしれないけど、生駒屋敷跡がなかったというようなことだったようでございます。 歴史なんていうのはロマンの世界ですので、評価というか、人それぞれで考え方は分かれる部分でありますので、歴史観光ということだけを浮き上がらせてどんどん進めていく。もちろんこれはお金のかかる部分もありますのでできないかもしれませんけれども、例えば蜂須賀小六さんの生家跡というのも、木が一本、ここがそうですよというのが立っているだけなんでしょう。宮後城の跡も、それなりに囲ってありますけれども、徳島市の方がお見えになって、どこに御案内するんだろうなと思うわけですよ。徳島藩の初代の父親でしょう、小六(正勝)さんという方はね。家祖ですよ、言うならば。藩主の生まれたところということで、徳島市の方にも蜂須賀家というのは、江南市というのは、随分認識の中で持たれているはずなんですね。ところが、江南市に徳島市からお見えになってどこにお連れするんだろうと。
曼陀羅寺はいいですよ。余りにも悲しいんじゃないのかなというようなことを感じております。 江南市の文化財といいますか、文化財というのはたくさんございますから、歴史的なそういった意味での絞られての文化財でございますけれども、取り組み方が非常にお粗末だというように私は感じております。徳島市から見れば、江南市がもう少し違う取り組みをしなければ、姉妹都市提携なんていうのはなかなか難しい。ちょっと考えられないんじゃないのかなというようなことも考えております。 「水と緑あふれる江南市」というようなキャッチフレーズもいいんですけれども、きのうも公園の話も出ていましたけれども、水も緑もあまりあふれていないですよね、そんなことを思います。ですから、せっかく改革に乗り出されている一環として、水と緑もよろしいんですけれども、夢とロマンあふれる歴史のまち江南ぐらいをアピールしていくように、これは「水と緑」というよりも「歴史のまち江南」といった方が全国的な受けもできると思います。全国から来ていただければ、当然、お金も落としていただけるということもありまして、お隣の犬山市が一生懸命力を入れられていると思いますけれども、犬山市に劣らないぐらいのものは、江南市は負けていないと僕は思っていますので、一応提言といいますか、そういったことでこれは終わらせていただきます。 続きまして、施政方針の中のいこまいCARです。議案でも出されておりますけれども、10月より本格運行へ移行するということでございますが、先日、稲沢市がふれあいタクシーの廃止を発表されました。まだ数日前ですけれども。たしか稲沢市というところは、江南市のいこまいCARを参考にされてスタートされたというような記憶がありますけれども、確かではございませんが、新聞報道によりますと、江南市が抱えている問題とほとんど同じことが原因での廃止というようなことだったと思います。財政規模、あるいはいろんなところが違いますから、自治体を単純比較はできないわけでございますけれども、片や廃止に向かう、そして私どもはそれを存続させるというところの、この違いといいますか、考え方に至ったのはどこがポイントになっているんでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) いこまいCARにつきましては、平成14年1月に全国初めてのケースということで、これを何とか江南方式で定着させようということで、大変な意気込みを持って試行運転をさせていただいた経緯がございます。そうした江南市の試行運転中に稲沢市が、私も稲沢市の担当と会いましたけれども、江南方式をぜひ取り入れてやってまいりたいということで、同じような考え方で試行をされたわけでございます。 そういう中で、稲沢市につきましては、これは試行の結果、取りやめるという判断をされたわけでございます。江南市につきましては、幹線と支線という格好できょうまでやってきて、今でもやっておるわけでございますけれども、平成16年度の10月から、江南市としましては支線の地域を走っている住民の皆様には大変迷惑をかけるわけではございますけれども、費用対効果を考え、幹線は残して、また支線につきましてはきのうもいろいろと質問をいただいております。そういう中で、トータル的にこれは考えていく必要があるということですけれども、この10月をもって、議案に出してありますので、また議案のところでいろいろ御意見を賜りたいと思っておりますけれども、考え方の相違ということにつきましては、自治体、自治体がそれぞれの判断ですることですので、稲沢市がどういう判断をされたのかわかりません。ただ、江南市につきましては、今申し上げるような形で住民のコンセンサスを得ていくことが、果たして支線の場合、いろいろ問題があるんじゃないかということでそういう判断を現在しているところでございますので、御理解願いたいと思います。
◆18番(木村敏郎君) 確かに自治体によって考え方が違うのは当然でありまして、決して江南市の判断が正しいとか間違っているとかということではございません。ただ、どういう経緯で御判断に至ったのかなということでございます。 支線を切り捨てという部分では、きのう鈴木議員が机をたたかんばかりに、つばを飛ばして力説をしてみえましたけれども、その部分に関しては同感でございます。もともとこのものは市民サービスという発想から始まったはずでございます。これで利益を得ようだとか、そういうことではございませんので、赤字ははなから覚悟の上でありました。市民サービスという部分からいけば、支線の切り捨てというのは私もちょっと理解ができない。 これは御答弁いただかなくてもいいんですけれども、江南市はとにかく10月から本格運行をいこまいCARでするんだということで、これはこれで決定されたことでございますけれども、皆さん御承知のように、近隣の自治体多くが巡回バスをやられております。これも大きなお金がかかっております。いろんなところで私も私なりに調べました。一昨日は、東海市に参りましたら「らんらんバス」というのをやっておりまして、非常に細かな運行表をつくられて、担当者に直接お話を伺ったわけではなくて、そのものだけをいただいて帰ってきましたけれども、突然お邪魔したわけですのでお話は伺わなかったんですけれども、そういう努力をされています。どの自治体も苦しい中でやられているんですね。 市民サービスという観点からいくと、私は巡回バスというものがこれから求められるだろうと思っています。いろんな路線をくまなくというわけにはまいりませんけれども、主要幹線を巡回させるということは、きょうのこの中にはございませんけれども、将来の愛北・昭和両病院の統合による新病院のアクセスとか、そういったことも含めてどうするんだろうという問題は、今考えなきゃいけない問題だと思っておりますので、こういったことを含めて考えていただきたいし、ましてきのう江口議員が提案をされておりましたけれども、例えば他の自治体、大口町なら大口町と垣根を取っ払って、大口町のものでも乗れるようにといいますか、そういったことができないもんだろうか。そんな提案もございましたけれども、合併というせっかく突っ込んだ話し合いをなされた後で、これでぶつっと切れるのではなく、やはり首長間で、うまくいかなかったんですけど、これを機会に各自治体と仲よくやりましょうよという方向でやらないと、今のままではぶつっと切れたままみたいな印象もございますので、残念でならないです。ですから、そういった話し合いの中で、巡回バスというのはどこの自治体も主流となっております。その中で江南市はこういうやり方をやるというのは、これは江南市の個性でありますし、江南市の売り物としてやっていただく分には決してけちをつけるものでも何でもないんですけれども、私は近い将来、巡回バスという発想に切りかわっていくような気がしてなりません。このことも提言とさせていただきます。答弁は結構です。 構造改革についてでございます。昨日、沢田議員が構造改革についてお尋ねになられておりまして、重複する部分は割愛します。一つ気になっていることだけを申し上げますと、4月より構造改革に本格的に取り組まれて、担当も決められ、本当に積極的な市長の本気といいますか、やる気をひしひしと感じております。まだ始められたばかりでございますので、この改革というものは、今ここでどうこう言うものではございません。ぜひとも頑張っていただきたいということしか申し上げることはないんでありますけれども、一つ気になっているのは、構造改革に伴う機構改革であります。 この4月に5課9係の削減という、これもスケール的には非常に大きな大胆な改革を着手されました。私は議員でありますので、議員の立場で人事に口出しをするということはいけませんので、そういった観点での口出しではございませんが、市民サービスの視点から、これはどうかなと思われる人事がありました。 毎年、人事はやられているわけで、いつも必ず執行部の方は適材適所を念頭に置かれて、大変に苦労されてやられているということは重々承知しておりますけれども、今回は機構改革の影響ということもあったんでしょうけど、課によりましては、課長以下、上層部の総入れかえという課がございましたよね。それは、そのまま一般職員の皆様にも当分は戸惑いがございますでしょうし、それはイコール市民サービスの低下につながりはしないかというようなことを思いました。具体的な指摘は控えますけれども、苦情というものが出ておると思います。私も何件かの苦情は聞いておりました。 そういった意味で、どなたでも結構ですけれども、この点に関しては、今後御一考いただけるという意味で、苦情を御存じなのか、あるいはそんなことは一切聞いていないということでも結構ですけれども。
◎助役(陸浦歳之君) 人事異動の関係でございますけれども、今おっしゃる苦情というのは、市民の皆様から出ている苦情なんでしょうか、非常に停滞しているという意味の苦情ということですか。
◆18番(木村敏郎君) 私はそのように受けております。
◎助役(陸浦歳之君) 人事異動につきましては、先ほど議員おっしゃるとおり、適材適所というのは基本の原則にいたしております。 そういう中でありますけれども、やはり定期的に、今、4月1日付で異動を行っておるわけですけれども、職員一人ひとりの能力、意向、そうしたものを把握するために、現在、自己申告書あるいは勤務評定、あるいは公募制も用いております。場合によっては、職員でこういう部署をやりたいというものについてはそれを反映させていこうということで、公募制なども入れまして、異動に際して極力、前年の戦力と申しますか、住民サービスにより停滞を来さないところで人事異動を原則やっております。今おっしゃるように、課長あるいは補佐、係長もつるっとかわってしまったとか、いろんな御意見がありますけれども、やはり一定のマンネリ化を防止するとか、あるいは新しい発想で職員の意欲をかき立てるとか、いろんな人事異動には要素を持っておるわけでございます。そういうことを総合的に判断しまして、異動をかけておるわけでございます。 したがって、住民の皆様からのそういう不満とか苦情につきましては、どうしても最初のころはベテラン職員から新陳代謝とかそういうことも含めてやるもんですから、どうしても窓口で住民の皆さんに迷惑をかける部分もあるかと思いますけれども、職員には一日も早く前の職員に負けないようにということで、人事異動の際には市長から、ことしにつきましては管理職を集めまして、一同にそういうハッパもかけておりますし、そういう気持ちで進めておるところでございます。そういうことで住民の皆様に御迷惑をかけておるということもよく念頭に入れ、今後の人事異動についてはしっかりその辺も踏まえてやっていきたいと、こんなふうに考えております。
◆18番(木村敏郎君) ありがとうございました。 僣越なことを申し上げましたけれども、市民サービスはもちろん大きなウエートを置かなければいけないところでございますけれども、職員の皆様のやる気といいますか、そういったものも今回の構造改革というものをやる上においてはなくてはならない、一丸となってなくてはならないという部分でございます。 最後に、もう少し申し上げたいことがあったんですけれども、職員も痛いわけでありますので、私ども議員もこの改革をようし頑張れよと、応援するぞというような、要は遠巻きに見ているだけではいけないというように思います。 ちなみに合併をしておりましたら、江南市からの出せる議員の数は、3市2町の場合だと13人とか14人なんていうシミュレーションが出されておりまして、この辺の数字は議員の皆さん全員が御存じかと思いますけれども、やはりそういった意味で職員に痛みを、もちろん議員定数を減らすという意味ではいろいろな問題もございますけれども、考え方もあると思いますけれども、私どももそういった意味では、このまま職員に痛みを押しつけるのではなくて、議会も一緒になって取り組むんだという姿勢を見せるという意味でも、この辺の議論はこれからしていかなければいけないというように私は感じております。 最後でございますけれども、江南駅周辺のことをお尋ねいたします。去年6月定例会でこれは取り上げまして、大体年に1回ぐらい私は取り上げてまいりました。それで、堀市長には昨年6月定例会の折、問題は認識をされておりますかというような失礼な伺い方をしましたけれども、本当にきちんと把握をされておりまして、大変にうれしく思った記憶がまだこの前のことのように思っておりますけれども、ことし当初に江南駅を橋上駅にしようといいますか、できればというようなことで調査費という形で予算もつけていただいておりました。早速、動きかけていただいておるというように思っております。大変に感謝をいたしておるわけでございますが、きょうは駅周辺の問題という部分で、交通渋滞という部分にだけ絞ってお話を伺いたいと思います。 橋上駅の問題は、これはこれで大変にバリアフリーという意味でも意義のあることでありますので、ぜひともやっていただきたいわけでありますが、橋上駅になったからといって、現状のあの周辺の慢性化した交通渋滞がなくなるわけではございません。昭和56年にあの形ができてから、ほとんど手つかずのまま、江南駅西ロータリー広場というのはあの形のままでございます。年々、自動車台数がふえまして、非常にいろいろなところで問題になっておるということは過去に何度も申し上げておるわけであります。 一つ、これも去年6月にお話ししたことと重なるところがございますが、問題の提起でございます。あのロータリーが一極集中の形になっておる。どのところからも、駅西の江南通りの方からも、UFJ銀行のところからも、芳池線からも、あるいは駅東の北野天神町のあたりからも、どこからもあのロータリーに向かって進入ができるという形が一つの原因となっておると思いますけれども、御認識いただいておりますでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) おっしゃるとおりでございます。
◆18番(木村敏郎君) ここに一つの問題点があるんですね。時間帯によりましては、江南市どこも今は渋滞というのが非常に激しいです。例えば名草線のあさくまから増美さんの前を通った魚仙さんのあの線ですね。あそこも夕方なんていうのは、どんな車がいるんだと思うぐらい延々と連なっているわけでありまして、ただ、そういったことはいろんなところであると。 江南駅の渋滞の原因というのは、まず一つは送迎の車両ですね。当然、駅ですから送迎の車両。そして、二つ目は通り抜けの通過車両です。三つ目は、駅ですから乗降客といいますか、いわゆるおりてきた方が歩道を歩かれる。そういったところが一つの時間帯にばんときたときに、渋滞といいますよりも不快な、渋滞というのは延々とつながって、例えば何キロもつながったのも渋滞ですけれども、そういった渋滞じゃないんですよね。不快なんです、皆さん。あそこに来ている人皆さんが不快。そして皆さんが自分は問題ないと思っている。人が悪いと思っている。その形をとっているのが江南市の一つの施策だと言わざるを得ないというところなんです。 去年6月の答弁をいただいているところで、当時の
建設部長からは、現状の中の流れを交通規制するか、あるいは取り締まりをするしかないと。この二つしか方法はないといって、当時の
建設部長がおっしゃったようです。総務部長が、取り締まりの部分に関して言うならば、これは前からお願いをしておりますが、ちなみにことしは5本の看板を立てました。それから、ブロックに黄色いペイントをしていただきました。それは駐車禁止ですということなんですというようにおっしゃいました。 総務部長、私は黄色い色を塗ると駐車禁止って知らなかったんですけれども、看板を5本設置する、ペイントを塗ることで効果があると部長は思われますか。
◎総務部長(伊藤敏行君) やらないよりは効果があると認識しておりまして、警察の方へお願いしたところであります。
◆18番(木村敏郎君) 私はほとんど効果がないと思っております。 警察の方では警察なりに一生懸命やっていただいていると思いますけれども、現実に効果が上がっていないということを考えると、交通規制ということはできないもんだろうかというように思うわけであります。交通規制ということは過去に御検討されたことはありますでしょうか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 規制につきましてはいろんな方法を考えたところでありますが、先ほど言われるように、方々から一極集中的な格好になっておりますので、どの道路もとめることができないと。最終的にはそこになるわけでありまして、現実には考えどおり一つもできていないということであります。
◆18番(木村敏郎君) ということは、このままの状態でやむを得ないというようなニュアンスにとれますけどね。善処いたしますといってここで言われても、それじゃあよろしくお願いしますというんじゃあ、去年同じことを言いましたので、全く意味がないですから、ここからが実は本題でございます。 「ぜひとも動いていただきたいと望んでおります」というふうに結んでおります、私自身が。「研究を重ねてまいります」という御答弁をいただいて終わっておるんですけれども、例えばの話ですけれども、一つこれも提案ですね。このままほかっていては僕はいけないというふうに思っていますので、かといって駅西広場を全部抜本的な、ロータリーも取っ払いましょう、何とかしましょう、ああしましょうというのは、将来の橋上駅化をやっていただけるというふうに私は信じておるんですけれども、これに伴ったときに一緒にできればそれにこしたことがないというようなことを思いますと、今あそこにあまりお金をかけられない。となると、今ある現状でできることをやりませんかという提案になります。 それは、例えば渋滞の原因の一つになっているのは、バスとタクシーで1車線ふさがっていることが一つ。もう一つは、そのために一般の方の送迎の車がとめるところがないために、ロータリーの内側に駐停車をされること。そして、3車線のうち2車線がふさがるために1車線しか実質通れないという現状が一つの原因なんですね。もちろん電車からおりられた方、あるいは前にも申し上げたように、滝高校の学生、古知野南小学校の子供たちが横断歩道を延々と、決して罪はないんです。当たり前なんですけれども、渡られている間、結局、一つの信号で全く動けなかったなんていうこともあるわけですから、こういった複合的な要素がある。 きょうは一つの提案として考えていただきたいんですけれども、例えば名鉄バスは今の停留所はおりるだけの場所にする。乗車するのは、どこでもいいんですけれども、例えばマクドナルドの方とか、いわゆる西側にちょっと移動していただく。あそこには名鉄バスは随時とまっていない。タクシーは、タクシー乗り場というものを一つつくっていただいて、そこにはお客さんがいるときにしか入り込まない。あとは、今どうせ遊ばせているロータリーの中をタクシーの待機場所にする。そうしますと、1車線が丸々あくわけではございませんけれども、今よりは少なくともスペース的な広がりができるわけであります。 交通の規制等もいろいろなアイデアがありますが、伊藤部長がおっしゃったように、いろいろなところで地元の方々との調整という意味でもなかなか難しいというのが現実でありましょうから、今ここで、例えばこの路線はこうしましょうというアイデア、私持っておりますけれども、これはまたお伝えをいたしますけれども、検討の余地はあるということをぜひとも認識していただきたいんですよ。今このまま部長の御答弁のとおり、なかなか難しいんですよだと、何度私がここで今のままじゃだめなんですよと申し上げても、抜本的な改革をするだけの財政力はない、今そんなお金はない。かといって、アイデアも乏しいとなると、じゃあほかっておきましょうかということなんですね。そのツケはだれに来ているかというと、毎日毎日あそこを通過している、あそこに来ている市民は不快な思いを毎日毎日延々と続けなきゃいけないということなんですよ。やれることから取り組んでいただきたい。これが私の最後の駅周辺の問題の提案でございますが、市長、いかがでございましょうか。やれることから取り組んでいただきたいという思い。
◎市長(堀元君) 引き続きましての木村議員からの駅周辺に対する質問であります。いろいろたくさん御提言いただきまして、まことにありがとうございます。そういうような問題を全部含めて、駅の橋上化に関連して、江南駅周辺交通環境改善計画策定委託事業というような形で、これは計画を考える中で検討してまいりたいというふうに思っております。 今、 200万円の予算をつけまして始まったばかりであります。北側の踏切も含めまして、あそこも閉鎖したらどうかというような案もありますし、総合的に改善の余地はあると思いますので、これも視野に入れての調査でございます。ひとつよろしくお願いしたいと思います。
◆18番(木村敏郎君) 本当に期待しておりますので、まず一歩動く、市長はもう現実に橋上駅に対してことし早速動いていただいたように、まず動くというところでお願いしたいと思います。 終わります。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(
河合正猛君) 暫時休憩します。 午前10時20分 休憩
--------------------------------------- 午前10時32分 開議
○議長(
河合正猛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。 高田良弘さん。 〔15番 高田良弘君 登壇〕 (拍手)
◆15番(高田良弘君) 御指名をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきたいと思っています。 ここに立つたびに思いますけれど、行政の担当の方々が日ごろ大変御苦労されてやっていらっしゃるなということを思いますけれど、過日も布袋に参りまして、少し時間がありましたので、布袋南部区画整理事務所を訪ねてみました。たまたまお見えになりまして、私も建設委員をしておりますので一度見てくださいということで、実はその区域内を回らせていただきました。それまでに、過去、土地区画整理事業をやっている市とかを、全国2ヵ所ぐらいですが、見た覚えがありますけれど、なぜこんなところが区画整理ができるのかというふうに思って、いろいろその都度お尋ねをしておりますけれど、なるほどなと、そういう理由でできるんだなという、理由はいろいろありますが、そのように感じておりました。 江南市の布袋南部につきましては、既にいろいろ議会等でも御説明がありましたので、進んでいくというふうには思っておりましたけど、実際そこを見てみますと、なるほどなと思った次第であります。たまたま住民の知っている方にもお会いしましたら、かなりしかられました。そう簡単なもんでないよと。実際住んでいらっしゃる方は大変だと思いますけれど、なお行政で担当されている方は非常に苦労されているんだなということを実感いたしました。そういうふうに苦労されている中ではございますが、通告に従いまして、江南市の将来についてちょっと心配していることがありますので、質問させていただきたいと思います。 まず最初に、江南市の財政ということでございますが、江南市の財政は果たして大丈夫かと。過去からそういう疑問を持っておりますけれど、そんな観点から、江南市の財政について年に1度質問させていただいております。 昨今の地方行政は、政府の方針によりまして財政事情が毎年変化しており、地方自治体はそれに対応しなければやっていけない状況にありますが、江南市の財政は何とか成り立っていくであろうと、過去からいろんな質問をしながら予測をしておりましたが、世界的な経済情勢の変化は日本経済に大きな影響を来してまいりましたし、地方自治体といたしましても、安閑としておられない状況が目前に迫った感があります。 さらに日本国も多額の借金をしておりまして、今は低金利で助かっておりますが、もし金利だけでも年率が過去のように3%から5%と仮定しますと、今 700兆円の借金がありますけれど、これが年間21兆円から35兆円も利子として支払わなければならない状態になるわけです。当然、こうなれば日本は破産状態になって、うまく立ち行かなくなると思いますが、そんなことは日本政府は既に知っていることですね、皆さんには御説明しないかもしれませんけれど。そんなことで日本政府は平成12年4月に地方分権一括法というものをつくりまして、これを構造改革によって地方に分権をしようと考えたわけです。 まず最初にやることは何がいいかということで、それは合併の特例法によりまして、地方自治体をスリムにして国の財政支出を抑制しようと考えたのが今であります。さらに、今年度から始まっております三位一体の財政改革により地方分権を一層推進しようと考え、補助金・交付金の削減、さらに国税の地方への移譲により構造改革と財政改革を進めようと現在推進中であります。江南市は三位一体で何が幾ら削減され、何税が幾ら移譲されたとか、国税がどれだけ移譲されたでしょうかということで、たまたま手元に資料が入りましたので、皆さんには詳しくお伝えできていないかもしれませんので、ちょっとそれを読ませていただきます。 まず、江南市に対する地方交付税の削減は5億 8,721万 9,000円でございます。国庫補助金負担の削減ということで、一般財源化分で3億 6,496万 5,000円であります。その内訳は、保育所運営費負担、国庫補助分が2億 1,494万 7,000円。同じく保育所運営負担金で、県からの補助金のものが1億 747万 3,000円。介護保険事務費交付金が 2,124万円。学習活動支援設備整備補助金が31万 4,000円。いきいきあいちっ子家庭教育補助金が56万円。児童手当支給事務費委託金が 1,522万 3,000円。生活支援通所事業費補助金が 177万 8,000円。児童扶養手当支給事務費委託金が 150万 3,000円。在宅当番医制度運営事務費補助金が 130万 3,000円。農業委員会交付金が22万 4,000円。少年センター運営費補助金が40万円ということで、これが3億 6,496万 5,000円の内訳であります。 じゃあ、それだけ削減されて税源移譲がどれだけ来たかということですが、それは所得譲与税ということで江南市に新しく新設されて交付された金額ですけれど、それは1億 6,300万円であります。要するに、削減されたものを差し引きしますと7億 8,918万 4,000円の削減になるわけですね。要するに、8億円の一般財源の収入が減ったというふうに考えていただければいいと思います。 平成17年度以降もこれが継続されると思いますが、江南市は平成17年度また平成18年度はどうなるのかということは試算されていらっしゃるんでしょうか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 今月の4日に閣議決定されました経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004、骨太の方針2004と申しておりますが、これにおきまして平成17年度及び平成18年度の2年間は重点強化期間と位置づけられております。その中の三位一体の改革につきましては、地方がみずから支出をみずからの権限、責任、財源で賄う割合をふやすとともに、国と地方を通じた簡素で効率的な行財政システムの構築につながるよう、平成18年度までの三位一体の改革の全体像を平成16年度秋に明らかにし、年内に決定するということを発表されております。また、この全体像におきましては、平成17年度及び平成18年度に行う3兆円程度の国庫補助負担金改革の行程表、税源移譲の内容及び交付税改革の方向を一体的に盛り込むとなっております。 そうした中で、次の三つのことが概略取り決めがされております。国庫補助負担金改革案につきましては、地方公共団体に対して具体案を取りまとめるよう要請をすると。それから二つ目といたしまして、税源移譲につきましては平成18年度までに所得税から個人住民税の本格的な税源移譲を実施し、その際、個人住民税所得割の税率をフラット化の方向で検討し、抜本的見直しを行う。三つ目といたしまして、地方交付税につきましては国の歳出の見直しと歩調を合わせ地方の歳出を見直し抑制するとともに、地方公共団体の効率的な行財政運営を促進するよう地方交付税の算定の見直しを検討する。また反面、財政力の弱い団体においては、税源移譲額が国庫補助負担金の廃止・縮減に伴い財源措置すべき額に満たない場合は、実態を踏まえつつ地方交付税の算定等を通じて適切に対応するということになっておりますが、現段階ではなかなか数字的に全体を把握することはできませんが、いずれにいたしましても地方公共団体、特に我々市町村にとっては非常に厳しいものになるんではないかと考えておるところでございます。
◆15番(高田良弘君) ありがとうございました。 厳しくなるであろうという認識は持っていただいているということで少し安心はしておりますが、平成15年度の日本国の税収でありますが、それは御存じのように、企業の方が、日本がGDPが上がっておりますので、収益が上がっているということを新聞等で報道されておりますので、税収はふえると考えられますが、実は今年度も財政改革の中で臨時財政対策債を発行しておりますので、税収がふえたからといって国の税収がよくなるということはあまり考えられないと思うんですね。そうなりますと、いずれにしてもこれからも厳しい財政運営が強いられてくるんじゃないかというように思うわけです。 そういう中で、当然、江南市がいろんな事業を行っております。今申し上げました布袋南部土地区画整理事業、それに伴います鉄道高架等を入れますと、どうしても 100億円近いお金がかかるんじゃないかと。及び公共下水道事業も 200億円ぐらいのお金がかかるんじゃないかということで、こういうことが江南市の予算をこれから圧迫してくると思いますが、こういう状態でも江南市の予算が来年度も組めるものでしょうか。今年度は立派に組んでいただいていましたので安心をしておりますが、いかがでございますか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 借り入れの償還金につきまして少しお話をさせていただきますと、平成4年度から平成6年度にかけまして、地方債を活用して整備をさせていただきましたすいとぴあ江南の償還金でございますが、これが平成16年、本年度で一部を残しまして償還がほぼ終了をいたします。御質問のとおり、両事業における償還につきましては、現在の整備計画による推計では、今後、公共下水道事業で毎年約5億円から6億円、それから布袋南部土地区画整理事業におきましては、平成20年度から約1億円から1億 5,000万円の償還金が必要となってまいります。下水道事業の償還金につきましては、下水道の使用料との兼ね合いもあるかと思いますが、市にとって大きな負担となることは間違いございません。また、このような経費のほかにも、高齢化による老人保健、介護保険に係る経費等も増加することは目に見えております。どちらにいたしましても、現在の社会情勢、税制等から判断いたしますと、近い将来はこの状態のままでは予算が組めないことが想定できます。このような状況下から、今から行政評価制度の導入だとか、事務事業の見直しだとか、投資的経費の重点化等課題は多くございますので、財政の健全化を図り、自立できる市を目標として、一つ一つ整理をしていかなければならないと考えておるところでございます。
◆15番(高田良弘君) 立派に回答いただきましたので、十分やっていけるものと現時点では判断させていただきますが、今年度から、今、少し話がありましたが、構造改革担当が置かれまして、江南市の構造改革を推進していく。それも、財政問題も考えた上での改革をしていこうということで設置されたと思いますが、そういう内容でよろしいでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) この4月から構造改革担当部を庁内の組織の中へ位置づけてまいったわけでございます。今おっしゃいますように、目的につきましては、何度も申し上げておりますけれども、地方分権、あるいは生活圏の拡大、あるいは少子・高齢化への対応、厳しい財政状況ということで、これは全国的にそうでございますけれども、そうしたものに対応できる市となるために置いたものでございます。合併協議がきょう現在では不調に終わり、合併でおおよそなし得ようとしてきたことを、今度は江南市単独でもって自立をしていくということで、これからは模索をしていかなければならない状況でございます。 行政組織内の改革によりまして、自立可能な行財政基盤を構築するため、行財政運営全般につきまして見直しを図り、新しい行財政経営システム(NPM)も取り入れ、住民参画、民間との協働、業務のアウトソーシング等を考えていくということでございますので、全く議員がおっしゃるとおりの考え方で、今回、構造改革担当部を設置したということでございます。
◆15番(高田良弘君) 助役の発言でよく理解ができました。 構造改革担当が置かれておりますが、これは市町村合併が現時点でうまくいかなかったということもあって置かれたと思いますけれど、国は、市町村合併は終わっているわけでなくて、平成17年4月以降も継続しようということで、今度、県知事に権限を与えてやろうということもありますが、構造改革担当はそういう話は今のところ出ておりませんけれど、合併のことも一応頭の隅に置いての構造改革担当なんでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) 平成17年4月以降につきましては、従来の合併特例措置支援、財政支援は全くなくなるわけではございませんが、現在の特例措置というものに比べると、いささか後退しているような状況でございます。無論、先ほど申し上げますように、自立の方策を模索する中で、きのうの質問にもございましたけれども、広域行政を初めといたしまして広域行政でやる部分、あるいは隣のまちと仲よくやっていく事業、こういったことも含めまして、また合併もきのうの答弁にありますように、市長みずからが合併については今後も継続して研究していくという考えでおりますので、よろしくお願いいたします。
◆15番(高田良弘君) 合併の担当は構造改革担当ということでいいんでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) 合併の部署ということでございますけれども、構造改革は先ほど申し上げたところで、これは全体的な事務の見直しを図っていくわけでございますけれども、合併そのものにつきましては市長公室の企画課が担当するということでありますけれども、いずれにしましても一つの組織内でありますので、当然、構造改革担当の方とは連携をきちっととりながら、一定の研究につきましては企画課の方を主に取り組んでまいりたいと、こんなふうに考えております。
◆15番(高田良弘君) 国の方も地方も大変な時代になってくると思いますけれど、江南市もいろんな事業を続けております。国が三位一体でいろんなことを改革しておりますけれど、江南市も当然、補助金とか何かそういうものをいただいてやっていかないといけないと思っておりますけれど、三位一体ではそういう補助金等はカットしていく方向ということですが、実際は補助金は全額カットするわけでなくて、必要なものは補助金として国は支出をするということでよろしいでしょうか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 精査に精査を重ねた上、額も減らしてくるという内容だということであります。
◆15番(高田良弘君) ということは、ゼロにはならないということですので、必要なものは国としては補助金を出すというふうに考えたらいいというふうに理解をいたします。 今後も国はいろんな施策を打ってまいりますが、地方が、私たちが財政破綻してしまっては国として成り立たなくなるので、いろんな方策をいっぱい考えてくるというふうに思います。江南市の将来像をそういう中で描いて進まないと、国の施策に振り回されて四苦八苦するということが予想されますので、各部署ごとにいろんな施策、削減とかいろんなことが出てくると思いますが、そういう情報を先取りしていろんな対応を考えておく必要があるのではないかと思うんですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。
◎
構造改革担当部長(船橋憲次君) おっしゃいますように、当然、必要なことだと思っております。 そして、今議会に提案させていただいております業務棚卸しの実施や行政評価によりまして、経営型行政運営を構築する中で対応したいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆15番(高田良弘君) 同じことを繰り返すかもしれませんが、いずれにしても江南市の歳入がふえるとはどうしても考えられないわけですね。そうしますと、各部署でその対応を考えておかないことには、間違いなく来年度も削減される。移譲をされるといいますが、今年度のように減ってくる可能性がありますので、十分な対応を事前によろしくお願いして、財政についての質問は終わらせていただきます。 続きまして、構造改革特区についての質問をさせていただきたいと思います。 6月24日、25日と東京で地方自治経営学会研究大会が開催されました。私も出席いたしましたが、江南市の市議会議員の方も数名の方が出席されておられました。今回は三位一体の財政改革がメインのテーマでありましたが、その中に構造改革特区の話と特区での事例発表がありました。私たちの知らないところでいろんなことが各市町村で実施されていることを知りました。実際、その話を皆さん方にお伝えできないのが残念ですが、今回のこの質問で江南市が少しでも対応していただければと思い、質問をさせていただきます。 昨年の6月にも構造改革特区の質問をさせていただきましたが、時を同じくして合併の話が進んでおりましたので、特区の話は横に置かれていたと思いますが、構造改革特区の目的は地域の活性化と、今までいろんな絡みで、やりたくてもできなかったことが規制緩和でできるようになったのであります。既に全国で第4次までの認可で 324市町村、県を含めまして、特区が認定されております。これを参考にして、江南市でも実施可能なものはないかということは検討されましたでしょうか。
◎
市長公室長(安達秀正君) この特区の検討状況でございますけれども、これまでに構造改革特区制度についての課長に対します説明会を開催しております。また、構造改革特区や地域再生の最新情報につきまして、逐次、全課に提供をしております。現在のところ、そうした中で具体的な内容は出てきておりません。以上でございます。
◆15番(高田良弘君) 特区を申請すると大変手間がかかるというようなことがあるかと思いますが、江南市としてもぜひこれをやりたいということがあれば、やるべきじゃないかと思うんです。私もそういう提言をしている立場から、ぜひ江南市はやっていきたいということがあるのじゃないかと。先ほど木村議員からも観光都市・江南ということで、そういうものを目指してはどうかということもお話がございました。これもその一つだと思いますが、何かそういうものを江南市で見つけてやるべきでないかと思っておりますので、私なりに勉強して、今後、そういう提言をさせていただきたいと思っておりますので、御協力をお願いしたいと思っております。 また、国が規制緩和をこれだけ認め、江南市がこれを活用すればよいのでないかということで、まだ具体的な話はないということですが、どなたが実際、特区の担当をされていらっしゃるんでしょうか。
◎
市長公室長(安達秀正君) 特区の担当につきましては、取りまとめ総括といたしまして、市長公室の企画課で行っております。
◆15番(高田良弘君) 企画課ということで、全体でこういうことを考えておられますと、非常に皆さん多忙だと思いますので、特区のことを特に考えていただけないんじゃないかと私は思いますので、どなたか担当の人を、兼任でいいと思いますけれど、特区担当という方をつけられて進めていただくことはできませんでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) 先ほど
市長公室長がお答えしておりまして、先進市の例を出して、今、各課の方へ企画課の方から情報を流しているという状況でございます。これは日ごろの業務の中で、この辺は規制を取っ払ってほしいと。例えば保育園一つとってもそうですけれども、いろんなそういうあれがあると思います。それは職員みずからがまずそこに着眼してくるということですので、それが本当に特区として申請していったらいいだろうかというときになりましたら、これは相当なエネルギーも必要だと思いますので、そのときにはいろいろと担当課、あるいは企画課で十分協議していく必要があると思いますけれども、専属の職員を置くとかそういうことは今のところ考えておりません。
◆15番(高田良弘君) 専属の担当を置かれることは考えていないということですが、国はたしか構造改革担当大臣ということで、岐阜県出身の金子一義衆議院議員を置いて取り組んでいらっしゃると。過日、NHKでも放送されておりましたが、そこまでやっているわけですので、江南市としても、題目がないとやりにくいという話はございましたが、ぜひこういうことをしたいということで、題目を見つけて取り組んでいくべきじゃないかというふうに思っております。当然、私も応援をさせていただきますので、よろしくお願いしたいということで、構造改革特区の質問はこれで終わらせていただきます。 続きまして、江南駅、駅周辺、本町通りについて質問させていただきたいと思います。先ほど、江南駅周辺については木村議員からお話がございました。少し重複する部分があるかもしれませんけれど、私の質問をこれからさせていただきたいと思います。 江南市中心市街地活性化基本計画というのが昨年度できております。それに基づいて、それは5ヵ所、江南市ではあったと思いますが、まずその一つとして、江南駅周辺の調査を今年度の予算で実施されております。内容的には、委員会では江南駅の改修と聞いておりますが、先ほど市長は少し違った答弁をされておられましたけれど、駅を改修すれば市街地の活性化になるとは考えられません。周辺を含め、ワークショップで検討されたことも考えながら進められておられると思いますが、現状、お答えできる範疇で結構ですが、回答をいただけますでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今年度実施いたします江南駅周辺交通環境改善計画策定委託事業でございますが、これは江南駅及び東西駅前広場、また関連をいたします都市計画道路等を考慮して調査地区を設定いたしまして、その調査地区の交通環境の現状を調査し、整理・把握するとともに、地区の抱えている課題を抽出いたします。そして、その抽出されました交通環境の課題の分析、また改善策を検討いたしまして、その計画案を作成するとともに、具体的な改善計画案を作成してまいりたいと考えているところでございます。 なお、この事業につきましては、既存の計画、特にワークショップ方式を取り入れて策定をいたしました江南市中心市街地活性化基本計画で検討され、想定される事業につきましても検討してまいる考えでおりますので、よろしくお願いいたします。
◆15番(高田良弘君) かなり広い範囲を検討されるんだなというふうに理解をいたしましたが、駅を橋上化して、それでバリアフリーという考え方でやられるというふうにお聞きしておりますけれど、駅の地下通路は残されるのかと思っておりましたら、それもなくなるというような話をちらっと聞きましたので、それだけをするんだったら何のためだと。バリアフリーだけをするんであれば、前の話に戻してもそれでいいんじゃないかと。 〔他に発言する者あり〕
◆15番(高田良弘君) (続)そういう話をちらっと聞きましたので、それが少し心配になって今質問をさせていただいています。 そういう話がありますが、地下通路がなくなるという話は今でも存在するんでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 地下通路の廃止云々の面につきましても、すべて今回の委託事業の中で検討するわけでございまして、現在のところ、そうしたことはありません。
◆15番(高田良弘君) 今の答弁で、ないということですので少し安心をいたしました。 〔他に発言する者あり〕
◆15番(高田良弘君) (続)今の答弁、私、聞き間違えたかもしれませんけれど、これから検討していくというふうに私は聞き直したことにいたします。 そうしますと、一番心配に思っておりますのは、駅を今まで利用されていた方々のことを考えれば、駅周辺のことも配慮しなきゃいけないと思いますので、駅を改修すると同時に、江南通線、また芳池線の方まで、橋上駅ですから、当然、2階部分になりますけれど、それを延長されたらいいんじゃないかというふうに思うんですね。これを今回質問いたしましても、まだ検討中ですから、結論は出てこないだろうと思うんですが、そういうふうに思います。それによって、駅の渋滞が幾分か解消されるんじゃないかと。踏切の問題も残りますが、歩道の問題とか、車の問題を少し解決する一つの案になるんじゃないのかと。なおかつ、そうしましてそれが駅前の改修と本町通りと申しておりますけれど、朝日町通りとか本町通りにつないでいけば、江南市がいろいろこれから変わってくるんじゃないかと思うんですが。 以前、本町通りの拡幅について質問しました。そのときには時期は明確ではありませんでしたが、江南通線を市神様の方まで延ばしていき、なおかつ延長していくということですが、そのときに本町通りもそれに沿って拡幅していきたいというような話がありました。それは江南市だけの力ではできないので、県の助成などを受けて進めていきたいというふうにおっしゃっておりましたけれど、現状はどのようにお考えでしょうか。また、どうなっておりますでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 御質問の古知野の本町通線の件でございますが、市といたしましては、この道路につきましては、県道江南停車場線のつけかえといいますか、読みかえによりまして県事業でやっていただきたいというようなことで、従来から県に対して要望をしている状況でございます。
◆15番(高田良弘君) 県の方へ要望しているということで、それはやむを得ないと思うんですが、今、江南通線の駅西交差点からUFJ銀行のところまでを拡幅するということで計画に上がって進んでいると思いますけれど、その延長線ではないですが、今、つけかえという話がありましたので、それが終わりましたら本町通線の方へ行くんだろうというふうに思いますけれど、その辺を要望ということですが、その辺はある程度県の方に、次はそこをやるよというような、確約まではいきませんけれど、そういう話は県から来ておりますでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今のところ、その具体的な実施状況といいますか、具体的な話につきましては、まだ県から回答はいただいておりません。
◆15番(高田良弘君) 前からいろいろお話ししておりますけど、江南駅から本町通線の方に向けて道路が改修されれば、それに伴い駅周辺が大変大きく変化してくると思います。それを見て通勤されている方々も、駅も変わり、その周辺も変わってくれば、おっ、江南市はすごく変わっているなということで、もともと江南市は大変、皆さんも御存じのように、住みやすいとこでありますね。そうすれば、名古屋市もこれから発展してまいりますので、単純に言えば、高額所得者の方々がたくさん江南市に住んでいただけるんじゃないかと。そんなことで駅周辺が、あまり大きなマンションが建ちますといろいろ問題も多いですけれど、発展をしてくるんじゃないかと思います。そんなことで、ぜひ駅及びその周辺、本町通線に対しての改修が急務というか、江南市にとっては大切なことだと私は思っております。そんなことから、ぜひ本町通線の改修を強く県に要望していただくことはできませんでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) 本町通りの拡幅の問題もかねてからでございますけど、大変難しいという条項も聞いております。そういう中ではありますけれども、しっかり努力させていただきたいと、こんなふうに思っております。
◆15番(高田良弘君) 県道のつけかえというのも一つの方法ですが、国が所得税を江南市にも移譲すると言っているわけですね。そういうことは、国の補助、県の補助事業というのが当然減ってくると思います。そのかわり独自で考えて事業をしなさいということを含んでいると思いますが、そのように御理解いただけますか、この税源移譲は。
◎助役(陸浦歳之君) 申しわけございません。ちょっと私、聞き落としちゃいましたので、もう一度お願いします。
◆15番(高田良弘君) 三位一体で税源移譲という中に、所得税を譲与するということで国が地方に振ってくるわけですね。そのかわり補助金は削減しますと言っているわけですから、江南市が補助金事業で今までやろうとしていたことが、自分の考えでやりなさいということだと私は思うんですね。そういうふうに理解すれば、例えば駅、本町通りもやらなきゃいけないと決めれば、江南市の考えだけで補助金もいただかないで、もらえればいいですよ、やれるんじゃないでしょうかということを言っています。
◎助役(陸浦歳之君) 国の考え方は、今まさにおっしゃるとおりだと思います。ただ、それが今具体的に本町通りを初めとする街路事業云々という話については、これはちょっとまだ今の段階ではっきりこうだと、市の考え方で進める、あれは県道つけかえを今要望しておるという状況でございますので、そういったことを考えますときに、今ちょっとここでの答弁はできかねますので、御理解願いたいと思います。
◆15番(高田良弘君) 江南市の財政を考えたときに、当然、生産をしていただける活発な企業が江南市に来ていただけるのが一番、法人税の増収となって江南市の財政としては非常にプラスになると思いますけれど、なかなか土地がない。江南市に来ていただくということも困難なことが多いと思いますが、愛知県には尾張旭市というのがございまして、ここも法人税が少ないんですが、名古屋市とか豊田市に通われる住民の方が非常に多いわけですけれど、非常に税収がよくて、いろいろな事業もされておられます。こんなところに江南市もなればいいんじゃないだろうかというふうに思っておりますので、ぜひ江南市をよくするために駅周辺及びいろいろと改革をしていただければと思いまして、今回の私の質問をさせていただきました。 どうもありがとうございました。これで終わります。 (拍手)
○議長(
河合正猛君) 宮地友治さん。 〔5番 宮地友治君 登壇〕 (拍手)
◆5番(宮地友治君) 皆さん、こんにちは。 1年ぶりの登壇ということで非常に緊張しておりまして、声も震えております。非常に聞き苦しい点があるかと思いますけれども、また私、いつも思うんですけれども、この演壇の質問の場所というのは、こちら側に立つと、何か行政側サイドに立ったような気持ちで、質問事項がだんだん甘くなるんじゃないかなと思いますけれども、質問事項に入らせていただきます。 東海地震、東南海地震がいつ起きてもおかしくないと言われて、国や自治体の災害対策に対する制度が幾ら強化されても、災害に遭遇したときに真っ先に立ち向かうのは被災地の住民自身であることを忘れてはいけないと思います。災害による道路や通信網等のインフラが寸断され、国や自治体による救助・救出活動がおくれる場合も考えられると思います。災害に遭遇した場合に、報告書や世論調査からわかるように、住民全体の防災力の強化と向上の必要性は欠かせません。地域住民が自分たちの地域は自分たちで守ろうという精神に基づき、突発的に発生する災害に対して適切な対応を機敏に行うためには、日常の訓練で防災に対する備えの意識も大切なことだと思います。江南市では、ことしも6月13日から各小学校区で自主防災訓練、合同訓練が行われていて、住民の皆さんの防災意識が高まってきています。でも、そんな中で防災訓練に関して参加人数に制限があるように聞いており、これでは本来の自主防災訓練ではないように思いますが、この点についてお伺いいたします。 また、東濃地震科学研究所が全市町村へのアンケート調査で、防災先進県の静岡県の防災力を基準に東海三県の地震防災対応力の調査の内容を見ますと、大きく分けて、1.災害対策本部体制、2.情報広報活動、3.緊急輸送活動、4.自主防災活動、5.避難活動、6.医療救護活動、7.物資確保対策、8.救護活動についての8項目で、各県がどの程度の力を持っているかをチェックした調査表を見ますと、愛知・岐阜・三重、三県とも自主防災活動、医療救護活動の2項目がとりわけ劣っているというデータが出ております。江南市でも自主防災活動、医療救護活動にも大変力を入れているとお聞きしますが、私どもの住んでいるところでは防災対応力が愛知県の平均値よりすぐれているのか、劣っているのか、どの程度の力を持っているのかをお聞きしたいと思います。お願いいたします。
◎消防長(古田和夫君) ただいまの御質問は、4点の御質問であろうかと思います。 まず1点目でございますが、自主防災訓練につきましては、68地区のすべてに自主防災会が結成されています。なお、自主防災会の訓練の内容につきましては平成8年度から行っておりますが、消火器の取り扱い、簡易消火栓、応急手当て、炊き出し等の訓練を実施いたしております。 それから2点目でございますが、参加者の人員の御質問でございますが、参加者人数につきましては、実施場所の小学校、中学校でございますが、特に小学校でございますが、実施場所の面積、また訓練種目等によりまして制約があるということで、各地区の自主防災会の会長会議を開催いたしまして、参加人員を 500名程度とさせていただいているものでございます。 次の御質問は医療救護活動につきましてでありますが、医療救護の講習につきましては平成8年度から開催いたしておりますが、現在までに延べ 7,482名の受講者がおられまして、初歩的な応急手当てができるものと考えております。 最後の自主防災活動の向上と対応力等につきましての御質問につきましては、各それぞれの自主防災合同訓練の後に反省会を開催いたしまして、毎年、若干ではございますが、見直しを図りまして、次年度の訓練に実施いたしておるものでございます。また啓発活動ということで、防災訓練・講演会等も開催いたしております。 それから、他市との比較にいたしましては、各市の独自性もあることから、比較は困難であると考えております。以上です。
◆5番(宮地友治君) わかりました。 それでは、先々回の6月1日号の「こうなん」広報で、東海地震、東南海地震、また南海地震に備えましょうというタイトルで、大規模災害を最小限に食いとめるには、発生直後の初期消火活動や救助活動が不可欠です。交通や通信が途絶えたり、火災や救助要請が同時に集中した場合、消防などだけでは対応し切れないため、地域住民による自主的な防災活動が不可欠になります。向こう三軒両隣を基本に、市民一人ひとりが防災に関心を持ち、災害に備えましょうと呼びかけてありましたが、西部中学校の通学路にもなっているすぐ近くに、江南市では最大規模と思われる屋外危険物貯蔵タンクがあり、通学途中に火災または火災によって爆発等が起きる可能性もあり、大変危険な地域だと思っております。当然、消防法に基づいて危険物取扱貯蔵所の認可はされていると思いますが、現在稼働している4基の危険物貯蔵タンクの灯油、重油等、合わせての備蓄可能容量はどれだけですか。
◎消防長(古田和夫君) タンクに収容されています貯蔵量につきましての御質問でございますが、4基の合計で60万リットルが入っております。
◆5番(宮地友治君) 60万リットルといいますと、もっとわかりやすく、例えばドラム缶に何本ということであれば、何本になりますか。
◎消防長(古田和夫君) ドラム缶に換算いたしますと 3,000本ということになります。
◆5番(宮地友治君) その後の設備機械、器具、容器等の点検方法。例えば専門の検査機関があり、月に1回、あるいは年1回の点検がされているのか。また、最初の貯蔵タンクが設置されたのが昭和45年12月となっており、既に34年も使用されていますが、貯蔵タンクの耐用年数は何年なのか、まだ使用可能なのかどうか。使用可能であれば、あと何年使用できるのか、お尋ねいたします。
◎消防長(古田和夫君) 2点の御質問と承りましたが、危険物施設の点検につきましては、特に危険物施設は事故等が発生した場合の影響が大きいことから、毎年1回の点検を義務づけいたしております。また、経年劣化を考慮して、以下につきましては消防本部の方から抜き打ちの立入検査を年1回実施いたしております。 それから、タンクの耐用年数につきましてでございますが、特に法的には耐用年数の定めはございません。適正に維持管理がなされておれば、適法であるということになっております。 なお、該当のタンクのものでございますが、法的には鋼鉄製で 3.2ミリ以上の板厚と定めておりますが、当該タンクにつきましては銅板下部が6ミリ、上部が 4.5ミリ、底部が6ミリと、消防法で定めております以上のものを設置されておられるということでございます。
◆5番(宮地友治君) 基準より上回っているということですが、点検に関しても私が調べた結果、年1回ということでありますけれども、これも社内の方が目視ということで、こんなことでいいのかなと思っておりますが、基準に当てはまっているということで、これはそれ以上追及することはできないということで、じゃあ次伺います。 貯蔵タンク周りの防油堤についてもお伺いいたします。 万が一、事故が起きて、タンクから油が漏れた場合、防油堤によって油が外へ流れ出ないものとなっており、タンクの容量の 110%以上、また防油堤の高さは50センチ以上となっておりますが、この点について間違いないと思いますが、どうですか。 それと、防油堤の中に草木がびっしり現状生えていて、果たして 110%で油漏れがした場合、これを防げるかどうか、この点についてもお聞きしたいと思います。 また、草木が生えているということは、防油堤の底面はコンクリートで地下に浸透しないようにというのは、当然、防油堤の底面ですけれども、コンクリートが張ってないように思いますけれども、この場合、土壌汚染ということも考えられますけれども、この点についてもお聞きしたいと思います。 危険物取扱所施設内への出入りの扉が午後7時30分ぐらいまでオープン状態のため、関係者以外の人でも自由に出入りができ、また土曜日、日曜日は無人になっているのは大変危険だと思いますが、その点についてお聞きしたいと思います。 また、施設の自衛消防隊、平成5年に7人が申請されていましたが、現在は3人と変更され、施設内には平日は女性の方が事務所に1人だけ勤務している状態で、事故発生のときには1人でどう活動されるかをお聞きいたします。 また、地震等で油漏れから火災が発生し、付近住民に最悪の事態が発生した場合、江南市としての災害対策はどうなっていますか、お聞きいたします。
◎消防長(古田和夫君) まず最初に防油堤の関係でございますが、防油堤につきましては、議員のお話のとおり、タンク容量の 110%以上ということで法的に定められております。であることから、タンクから油漏れがいたしましても、防油堤内ですべて防げるというような内容でございます。 また、この防油堤内で漏れ、引火した場合につきましては、泡消火剤等で消火が即できるものとなっております。 それから、次の防油堤内の雑草ということでございますが、やはり雑草の背丈が伸びておれば、防油堤の油漏れの容量が若干減るということでございますが、市の立入検査の折に草木が目に見える場合は、署員が指導いたしまして、除草をさせているというのが現状でございます。 次に防油堤の底面でございますが、底面は現状はコンクリート製でなくて地面でございます。これにつきましても法的には定めがございません。適正に維持管理されておれば適法と考えております。 次に、危険物取扱所施設内の出入りの扉の関係でございますが、危険物施設は関係者以外は立入禁止区域となっております。それに基づきまして、関係者が不在の場合は必ず施錠をすることになっております。 次の自衛消防組織の人数の問題でございますが、先ほど議員がおっしゃられましたように、従前は7名編成でございましたが、やはり景気等によりまして、現在は変更届が出されまして、3名の自衛消防組織で4名が減となっております。この取り扱いにつきましては、タンクでの危険物の取り扱い時に自衛消防の組織3名が必要としているものでございます。 それから災害対策につきましては、危険物タンクが破損、防油堤まで、 110%の余分な防油堤でございますが、破損し、危険物の流出、出火ということは通常では考えられず、また関係法令等で、先ほど御説明いたしました鉄骨製のものということで、当初から災害対策がされておるということで判断いたしております。
◆5番(宮地友治君) 法的には安全ということで認可されたということでありますが、地域住民にとりましては本当に毎日不安な生活を送っておりますということを皆さんに知っていただきたいと思っております。 最後に、年少者、また高齢者、障害者などの災害弱者に対して、どのような防災対応策をとられているかをお聞きいたします。具体的にお願いいたします。
◎消防長(古田和夫君) 災害弱者への対策につきましては、高齢者対策といたしまして、65歳以上の独居老人宅を対象に防火診断を実施いたしております。昨年につきましては、秋の火災予防週間中にかけて全戸数対象の 612戸を調査訪問いたしましたが、留守等の理由によりまして 331戸を診断させていただいております。以上です。
◆5番(宮地友治君) ありがとうございます。 災害弱者に対しても、まだまだほかの面に関しても、防災対策をやることはたくさんあるかと思います。その点に関しましても行政側サイドとして、皆さんが安心して暮らせる江南市にしていただきたいということを希望いたします。 また、消防庁で防災対策を見直し中ということでありますが、その結果を待つだけでなく、江南市独自の方策も考えていただきたいと思います。 防災対策は、物・人・情報が三位一体にそろって初めてその効力を発揮するので、災害に強い都市基盤、いざというときのための備蓄、助け合い、協力し合う人と組織、互いの連絡体制等、住民と行政が一体になって、安心して生活ができる江南市のまちづくりを堀市長にお願いいたしまして、私の
一般質問を終わります。ありがとうございます。 (拍手)
○議長(
河合正猛君) 東 義喜さん。 〔26番 東 義喜君 登壇〕
◆26番(東義喜君) それでは、今ちょうど地震に対応するということも含めて、市の防災対策のことが出ましたので、通告もちょうど防災対策ということで行っております。内容は2点であります。一つは、昨年質問いたしました津島瓦斯(株)のタンクに対する対応の問題と、今、宮地議員から出ました災害弱者といいますか、そういう方たちの具体的な問題についてお聞きをしておきたいと思います。 昨年9月定例会で、私どものすぐそばにあります津島瓦斯(株)のタンクの設置の問題で、耐用年数も含めて、何せ設置が昭和32年だとか昭和33年だとか、それこそ大変な年数がたった施設ということで、確かに問題だろうということで、最終的には市長からもこの問題について対応していきたいということで、ちょうど昨年の9月でありましたので、9月定例会の後に、津島瓦斯(株)のタンクは江南市の消防が直接管轄をする施設でありませんので、中部経済産業局というところがここは管轄をするということで、昨年の9月30日付で市の消防長の名前で、特に耐震診断等の防災対策強化についてという依頼文書でありますが、この中部経済産業局へ出していただきました。内容は、この時期にいろんなタンクの、東海市だとか、ちょうど起こった時期でありまして、非常にタンクに対する危険性の問題がクローズアップされた時期でもありました。 そういう中で、このガスタンクは、紹介をちょっと冒頭にいたしましたが、昭和32年、昭和37年、昭和46年の製造ということでありますから、どこまで安心かというのがありまして、この問題について、当然、私どもの地元の方たちからも地震に対する対応だとか、安心な施設としていいのかということで、そういう不安の声があるわけですので要望いたしまして対応していただきました。そういう中で監督官庁に対して、耐用年数の問題もありますし、特に耐震診断の問題について、ぜひ監督官庁から関係の施設に対して指導するようにということで出していただきました。その後、具体的にどのように進んでいるか、ちょっとお聞きをしたいんです。
◎消防長(古田和夫君) 中部経済産業局の資源エネルギー部長名で津島瓦斯(株)の方に要請されました内容を説明させていただきますと、従前から行っている保安対策をいま一度点検するとともに、地域住民に被害を及ぼすことのないよう防災対策について検討並びに強化するようということで要請がされました。その要請に基づきまして、事業主は再度点検を実施されまして、その内容で、老朽化した配管の交換とホルダーの部分的な塗装を実施した旨の報告を受けております。
◆26番(東義喜君) その報告はいつあったんですか。
◎消防長(古田和夫君) 3月に報告を受けております。
◆26番(東義喜君) 3月に報告を受けて、いわゆる再度点検を行って、一部老朽化した配管などの取りかえを行ったという報告を受けたということでありますが、当時、最初私が江南市から中部経済産業局に提出をした書類を紹介いたしましたが、防災対策の強化並びに耐震診断等ということも市としてはつけ加えてわざわざ出していただいておるわけでありまして、この問題のところでは、最終的には9月定例会に市長からも、周辺の市民の皆さんが安心して生活をしていただくためには、当然、その会社だとか行政が一体となって、耐震診断は当然でありますが、それ以前から、東海市などのようないろんな事故もあったということも想定した安全対策について協議する必要があるという思いがあるということで、津島瓦斯(株)と協議をしながら、安心して生活できるような体制に持っていきたいというふうに答えていただいております。 今の話でいきますと、再度点検を行って、古い配管を取りかえたということだけでありますが、実際には、地震に備えるような耐震診断だとか、そういう問題についてはどうなっているんでしょうか。
◎消防長(古田和夫君) 耐震診断の関係でございますが、消防署の方から中部経済産業局の方にはそのような旨のお願いをいたしましたが、中部経済産業局の方からは耐震についての特別な指導はなされなかったということでございますが、先ほど申しましたエネルギー部長から津島瓦斯(株)に対策についての要請書がある中で、特に書いてありましたのは、ガス事業法施行規則第31条第2項の規定事項において、保安規程に定める地震防災対策を措置されており、また定期自主検査等を実施することにより、ガス工作物の維持を適切に行っているものと承知しておるということから、また再度、江南市からの要請によって、先ほど申しました、従前から行われている保安対策をいま一度点検するということで、この中から見ますと、耐震診断は必要がないということで判断されたと、そのように判断をいたしております。
◆26番(東義喜君) 今、紹介をしていただきましたガス事業法施行規則第31条第2項の規定事項において、保安規程に定める地震防災対策を措置されておりというのがありますが、この地震防災対策の措置というのはどういう内容なのかわかりますか。
◎消防長(古田和夫君) 今現在、事業法のものを持ってきておりませんので細かい説明はできませんが、いわゆるこの施行令に基づいて設置する折には、もう既に耐震が図られるということで、初期からそのような基準を求めてあって、それに基づいて設置をされれば、耐震の防御はされているということで理解いたしております。
◆26番(東義喜君) なぜ9月定例会のときに市長がわざわざこの問題については協議をしていこうと言ったかというのは、そのときでも古い昭和32年なんていうのは図面もなければ、ようわかりませんという話だったんですよ、もともと。判断しようがないから危ないねということで、やっぱり行政も参加をして、きちっと市民の安全かどうかという不安にこたえていくためには当然やるべきだという立場をとっていただいたんですよ。 今の話ですと、設置の際にクリアしていますから問題ないという言い方は、これは昨年9月もそういう話になったんですよ、最初ね。だから、それでは問題よと。実際には、じゃあその図面がありますかと言ったら、ないという話であったわけですから。確認できないということになったわけですよ、そのときね。だから、わざわざあえて市長の方が、三者が共同してやらなくてはならないねということになったと思うんですね。そういう点でいけば、今の行政の対応としては非常に不十分だと私は思うんですが。どうですか市長、その辺のところは。
◎市長(堀元君) 議員の言われることももっともだと思いますので、さらに安全対策について精査をしまして、法令等もしっかりと把握しながら対応をしてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
◆26番(東義喜君) 東海、あるいは東南海、あるいは南海と言われている地震というのは、特に東海地震はいつ起きても不思議ではないと言われておるというのが一般の報道でありますから、そういう点でいけば、もう既に1年たってしまったわけでありますから、当初、市長としてとった立場をぜひきちっと守って対応していただきたいと思います。 最初にちょっと紹介いたしましたもう1点の、特に災害弱者の方たちに対応という形で市がやっている内容を少し紹介されましたが、私どもは前にも当議員団としても要望した内容が幾つかありますが、その中で例えば災害弱者の支援体制のマニュアルづくりだとか、これは検討していくというふうになっておりますし、現在でも耐震診断などを行って、今、補強工事なども支援をすることを行っております。 特に阪神・淡路大震災のときに、家屋の倒壊はもちろんあるわけですが、家具類が転倒で下敷きになって、下敷きになって亡くなる場合もありますし、下敷きになって動けなくなって、火災の際に逃げようがないということでも大きな被害があったわけでありますが、そういうことで家具の転倒防止対策というのもきちっと支援をするべきじゃないかということで、一般の家庭であればそれぞれ自分たちでやるわけでありますが、いわゆるひとり暮らしの高齢者の方だとか、あるいは障害者の方だとか、そういう人たちは自分ではなかなかできないわけでありますから、これは前に要請したときにも安城市の例なども紹介をして、器具を市が購入しまして、そこを例えばボランティアの方だとか、あるいは市の方の行政側が責任持って、あるいは民生委員の方たちに頼んだりして、そういう御家庭を訪問して、必要であれば転倒防止の支援を行っていくということをやってはどうかと要望してありますね。それは一度検討しましょうというふうになっておりますが、どうでしょうか、ぜひこれは近々にやっていただいても私はいいと思うんですが、どうでしょう。
◎
健康福祉部長(大藪憲芳君) 転倒防止対策ということで御質問をいただき、またこれまでにも御意見をいただいているところでございますけれども、県下の中では5市が今対応されておるという状況はつかんでおりますけれども、まだその方法、あるいは内容についてさらに検討させていただいて、取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆26番(東義喜君) さらにの次は今度は何て言うかわかりませんが、本当に住民の安全ということを考えていただきたいですね。ぜひよろしくお願いします。
○議長(
河合正猛君) 東 義喜さんの質問中でありますが、暫時休憩いたします。 午前11時53分 休憩
--------------------------------------- 午後1時03分 開議
○議長(
河合正猛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。 東 義喜さん。 〔26番 東 義喜君 登壇〕
◆26番(東義喜君) 次の問題に入ります。 介護保険が始まって4年たって、昨日も介護予防ということで、パワーリハビリでしたか、筋力トレーニングというのをぜひやったらとありましたけど、それに関連するわけでありますけど、来年には介護保険が見直しに入ります。政府の中では、正式ではありませんけど、例えば介護保険料の徴収は今は40歳からでありますが、これを20歳に引き下げようだとか、あるいは今、サービスの利用料は1割でありますけど、これを2割から3割ぐらいに上げてはどうかということがあったりします。あるいは、特養などの入所者から家賃を取ったらどうかだとか、そんなことを言われておる内容があります。背景には、介護保険の対象者がふえていく中で、事業量がどんどんふえる中で、国がそういう財政的な措置をやっていこうということが背景にあると思いますが、そういう中で江南市は独自にヘルパー派遣については引き続き3%を維持するだとか、一定の保険料などの減免なども対応していただいておるわけであります。 昨日お話がありましたように、このように事業量がふえていく中で、これ以上介護認定などの度数を極力ふやさないようにしていけば、一定の費用的な効果もあるという指摘もありましたし、以前にも当議員団からもそういう話をしました。 きょうここでお願いしておきたいことは、一つは、現在、市が独自に保健センターなり体育館を使ってそういうことをやろうかという例もあるわけでありますが、江南市には特養施設が2ヵ所ありますし、老健施設もありますし、いわゆる通所介護、デイサービスがことしから3ヵ所ふえて8ヵ所ありますし、通所リハビリも3ヵ所あるという状況があります。こういう中で、現在、介護保険の対象になっている方たちが通ってみえる施設で、パワーリハビリも含めたそうしたことができないのかということが一つありますが、その辺はどうでしょうか。
◎
健康福祉部長(大藪憲芳君) 高齢者の筋力向上トレーニングという一つの国の方の事業を受けての事業ということで考えますと、対象者の中に一つ条件がございまして、通所リハビリを利用している方、デイケアですけれども、デアケアを利用している方は対象にしないということがございますので、施設的に申し上げますと、通所リハビリをされておる施設、あるいは老人保健の施設は対象から外れるということで、デイサービスセンターでそうした事業を実施していくということは可能だというふうに思います。
◆26番(東義喜君) 市にあるデイサービス施設が8ヵ所目になっていますが、こういうところはそれの可能な施設になるということ。 もう1点お聞きしたいのは、現在、介護保険が導入されて以降、いろんな形で介護保険に携わる方が見えますね。ヘルパーたちやケアマネジャーの方たちやいろいろ施設があります。その中でいろいろ出る意見として、今のようなパワーリハビリなどの話ですが、現在通ってみえるデイサービス施設でやるという場合だとか、あるいは市内のお年寄りの方たちがもっと気軽に利用できるという意味で、例えば
空き店舗利用だとか、あるいはお隣のNTTが撤退をしたわけでありますけど、NTTが撤退する際に、いろんな会議だとか、地元で使ってもらってもいいという話を私は漏れ聞いた覚えがあるんですが、ああいう施設を利用して、そこでやるのが可能かどうか、それもちょっとお聞きしたいですが。
◎
健康福祉部長(大藪憲芳君) 先ほど申し上げましたような条件でございますので、その後の条件はついておりませんので、そうしたいろんな施設を利用するということは可能かと思います。
◆26番(東義喜君) いろんな形で対応できる可能性はあると。単に江南市として施設を想定するんでなくて、さまざまな形でぜひ活用を含めてお願いしていきたいと思います。 次の問題に移りますが、道路の舗装工事ということで通告をいたしました。 ここでちょっとお聞きをしたいのは、具体的に道路名を言いますと、道路の舗装内容についてお聞きをしたいわけですが、江南岩倉の都市計画道路があります。あそこを通る方は多くの方が実感をしてみえると思いますが、非常に舗装状態が悪くなっています。どこかといいますと、御承知のように、ショートカットが埋設をされた木曽川のポンプ場からずっと下っていく、コロナというパチンコ店がありますが、あそこにつながっていく道であります。あそこは市道でありますが、まず確認しておきたいのは、ああいう都市計画道路の構造基準を確認しておきたいんですが、わかりますか。例えば、何センチの深さで工事を行っているというのはわかりますか。路盤の厚さ、江南岩倉線。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 江南岩倉線の路盤構成で申し上げますと、下の方から申し上げますと、路盤工といいまして20センチの厚さがございます。その上に上層工ということで5センチございます。その上に表層工ということで5センチということでございます。以上でございます。
◆26番(東義喜君) 普通ああいう工事をやる場合、いわゆる土質といいましょうか、工事前にそういう調査は行うんですか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) CBRといいまして、土質検査といいますが、行っております。
◆26番(東義喜君) それの検査によっては、例えば土の入れかえをしなくてはならんということも判断をしてやる工事だと思うんですが、ここの江南岩倉についてはその調査結果に基づいてはどうでしたか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) その調査結果にもたれまして、先ほど申し上げましたような路盤工20センチでありますとか、表層工5センチというような構成を決めたという経緯がございます。
◆26番(東義喜君) そういう基準で工事が行われて、お聞きしたいのは、普通はこうした基準が決まっておる工事でありますから、耐用年数という言い方はないかもわかりませんけど、道路の状態として、きちっと工事の後、何年間そういう状態が確保されることが基準になりますか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 道路構造令によりますと、一応10年という基準の定めがございます。
◆26番(東義喜君) それで、ここは何度か道路上の舗装状態が悪くなって、最近だけでも、例えば下般若東野線という横切る道路があります。これは先へ行くと
曼陀羅寺のところへつながる道路ですね、この道路を一つの境目としてお聞きをするわけでありますけど、これよりも堤防寄り、ちょうど熱田社の横を通るところがあります。その辺の道路面の舗装のし直しなり、よくこう薬を張るという言い方をしますけど、江南市内各地にそういう状態があるわけでありますけど、ここもそういう工事が行われていますが、この工事は昭和63年に交通安全改築工事という名目で工事が行われています。実際にはこうした今の状態になっているのは、いつごろそういう手直し工事が行われたか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) ただいま御指摘のございました熱田社周辺でございますが、もともとの工事は、今、議員がおっしゃいましたように、昭和63年に舗装工事をやっております。一部、部分的な補修につきましては、二、三年前に市の方で実施した経緯がございます。
◆26番(東義喜君) それと、そこからさらに堤防寄りの方でありますけど、藤里小学校から少し北になる部分で、あと堤防に乗るところでありますけど、ここは平成8年度に道路改良工事というふうに資料をいただきました。ここも私が走る限りは、非常に部分的に補修をしたりだとか、へこんだりしている部分があるわけでありますが、本来まだ10年はたっていないわけでありますけど、実際、その辺の原因はわかりますか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 実際の原因となりますと、把握できておりません。
◆26番(東義喜君) 工事はやってあると。先ほど、基準どおり工事が行われれば大体10年でしょうという話であったわけですけど、10年未満のところもあるわけです。 先ほど紹介いたしました下般若東野線よりさらに南の部分、コロナのところにかかる道路がありますが、そこの部分はもともとは江南市が一度舗装工事をしましたけど、ショートカットをやるために一度そこを県が工事をやり直して、復旧工事をされています。ですから、もともと市が工事をやった後、県がショートカット工事を行って、その後に復旧工事をしているわけでありますが、ここは特に、コロナのパチンコ店に近いところでも、非常に信号の近辺で道路の補修はたくさんやられています。 さらにそれから北へ行って、先ほど言いました下般若東野線より南のところも相当な区間で補修工事が行われています。この辺は、先ほど一応10年ということでありましたから、10年以上経過しておるということならそういうことなんでしょうけど、基本的にはすべての道路がそういうことになってしまうということで、今回、県がここの補修工事をやっていますが、ショートカットの工事後にね。こういうところは、これまで全部手直しは県がやってきたわけですか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今御指摘の県道江南関線から県道下般若東野線につきましては、総延長約 840メートルございます。この中で、市が昭和55年から昭和56年にかけまして道路改良工事をやってございます。その後、昭和63年から平成元年にかけまして、今お話がございましたように、県が放水路工事を実施いたしまして、その完了後、県が舗装復旧工事をいたしております。その後、昭和63年から平成元年ということですので、15年程度経過した道路でございます。 今、議員御指摘のその後の補修ということでございますが、江南市におきましては江南市道路管理規則がございまして、道路補修責任ということで、2年の責任期間を定めております。この2年間の期間の中で、占有者による原因ということが明確であれば、原因者が当然補修をするわけでございますが、今御指摘の部分につきましては、二、三年前にも補修した経緯がございますが、市の方で実施したものでございます。
◆26番(東義喜君) 補修をしてあるところ、コロナに近いところというと、もう少し具体的に言いますと、飛高に白山社というのがありますから、それに面した道路の部分だとか、先ほどの下般若東野線から南の部分の道路ですけど、補修というのはよくわからないんですけど、こう薬を張るという言い方をしますけど、その張り方が悪いのかよくわからんですよ。依然としてでこぼこのままが残っていますし、そういう状態が放置されているわけですが、そういう問題に対しては一切対処をしないんですか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今のお話の中に、こう薬を張るというような表現をしていただきましたが、緊急・応急的な手当ての中で部分的のみ表層部分を補修することがございます。これが通常、いわゆる今、議員がおっしゃいましたように、こう薬を張るような補修内容でございますが、それで今お話のありました飛高のお宮さんのあたり、また下般若東野線の交差点付近の特に悪い状況がございます。これにつきましては、今申し上げました2ヵ所におきまして総延長 300メートルほどでございますが、ここにつきましては近々、市の方で舗装工事を実施してまいる考えでございます。
◆26番(東義喜君) その下般若東野線から南の、今、総延長 300メートルというその工事内容をお聞かせいただけますか。例えば全面的にめくって舗装し直すのか、またこう薬を張るのか、どっちか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 工事の内容でございますが、今予定しておりますのは表層工5センチございます。その下に5センチの上層工というのがございますので、合わせて10センチでございますが、その部分を全面的にめくりまして打ち直すという工事で予定しております。
◆26番(東義喜君) ちょっと確認しておきたいのは、ここの部分は以前にも補修を江南市が、県が復旧工事をしたにもかかわらずやっておるんですけど、特にこの下般若東野線から南のところは非常に早い時期にまたでこぼこになるといいますか、波打つような状態になるような気がするんですけど、それで今回工事をやる場合に、最初にやるような土質調査をやりまして、地下の部分の調査をやった上で工事内容を決めるという判断でありますけど、本来そこまでやる必要はないでしょうか。やっておかなくていいですか、そういう構造をきちっと。
◎土木課長(千石利男君) この土質調査につきましては、土質的には前回やったものと変わりございませんので、前回のCBRの結果に基づきまして今回はやっていくという予定でございます。
◆26番(東義喜君) 前回というのは最初のときという意味ですか。
◎土木課長(千石利男君) そのとおりです。
◆26番(東義喜君) だから、そのときにやって問題なかったといってそういう工事をやったわけですけど、実際には何度も補修工事をやっておるわけでしょう。さらにまた今回やるわけですよ。またその繰り返しにならないかという心配をするわけですけど、そういう点できちっと地面から下の地下の部分の原因をきちっと把握しておく必要はありませんか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今年度、工事の予定をしているということでございます。工事の前に一度御指摘のような土質調査といいますか、やっていきたいと考えております。
◆26番(東義喜君) 江南岩倉、たまたまここをきょうは出しましたけど、布袋の地域の方ね。紹介しますと、新しく木賀線が今度、青木川を横断してできるという予定の広い道路ともう少し南の信号の間ですけど、布袋に消防署の分署がありますけど、あそこから西へ来る信号があるわけですけど、その信号の間ぐらいの区間も非常に補修をしてあるんですね。部分的にですよ。本来同じ道でありながら、部分的にそういう補修をしなくてはならないということが起こる原因は一体何なんでしょうかね。本来、同じ基準で工事をやっている、同じ調査をやって工事をやっているにもかかわらずですよ。 私が資料をお願いしたら、工事業者の分割をするわけ。例えば 200メートルはどこどこの業者、 280メートルはどこどこの業者といってやるわけです。先ほど議場からありましたね、本来、同じ道路のはずで、同じ基準でつくっておるにもかかわらず、部分的にそういうことが起こると。そういう点でいくと、やり方に問題があるのか、調査に問題があったのかよくわからないんですが、その辺のところは原因としてどういうふうに判断してみえますか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 先ほど申し上げておりますように、土質調査をやるということでございますが、この調査につきましては、全線すべてを実施するというものではございません。一定の間隔の中で、通常よくございますボーリング調査のように、一定の間隔をもってやるということで、どうしてもその間の中で土質が違う場合も想定されるわけでございますが、そうしたことで、すべて一定の土質であれば問題ないと思いますが、土質の中でも場所によって違う部分もどうしてもあり得るというようなことがございまして、そういうような原因が発生するということもあり得るというふうに考えております。
◆26番(東義喜君) 参考にお聞きしておきたいんですけど、ポンプ場がある堤防から南へ、先ほどコロナのところまでの区間を例に挙げましたけど、その区間の土質調査、ボーリング調査ですか、何メートル区間かわかりますか。何ヵ所あったか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) おおむね 200メートルに1ヵ所ということでございます。今御指摘の総延長が約 1,840メートルございます。ですから大体8ヵ所ないし9ヵ所程度と考えております。
◆26番(東義喜君) そうしますと、ここは分担してあるのは6工区。少なくともすべてのところには一応調査は行われておるわけですよ、すべての区間で。たまたまどこかがやってないという話じゃないと思いますよ、私は。 〔他に発言する者あり〕
◆26番(東義喜君) (続)失礼、7工区か。その区間で8ヵ所やっておるんであれば、大体 200メートル置きでやっておるんであれば、少なくともすべての区間でやっておるわけだ。箇所が3ヵ所か2ヵ所というんだったら、外れる部分もありますよね。でも、現実には分けてあるのは7工区分けてあって、8ヵ所ぐらいやっていますよというんだったら、大体どこかに該当するんじゃないですか、それぞれが。にもかかわらずそういうことが起こるというのは、何が原因なのか。施工業者に問題がありますか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) ここの工事につきましては、市の事業といたしまして、一番古いので昭和55年、一番新しくても平成2年という状況でございます。そうしたことによりまして、新しくても十四、五年、古いところでありますと20年ほど経過しているような状況でございまして、施工の関係の問題というような御指摘もございますが、なかなか確認は困難と思っております。
◆26番(東義喜君) 私は原因を聞いたんですよ。最初、部分的にそういうことが起こるのは路盤の調査が全域ではないよと。聞いたら8ヵ所ぐらいですと、この区間でしたらと。でも、工区を分けておるのは7工区ですよ。だからすべてのところ、大体普通ならポイント的には当てはまるわけですよ。それにもかかわらず部分的にそういうところが出るというのは何でしょうかと言ったんです。年数がたっておる話は別の話であります。年数がたっておっても補修をしていないところがあるわけだから、現実には。ですから施工の内容、施工業者に対する指導、管理、その辺に問題はないでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今、議員がおっしゃいますように、施工時の転圧不足というのも原因としてはあるかもしれませんが、先ほど申し上げましたように、20年程度経過した中で、どのような工事が当時されたということまでは現在確認がとれませんので、ひとつよろしく御理解のほどいただきたいと思います。
◆26番(東義喜君) たまたまここはそういう例なんですけど、もっと早い時期に直すとこもあるんでね、現実には、江南市の場合ね。今となっては、もう10数年も前の工事ですので、そこまでは調査はできませんという話ですが、今後の問題として、こういうことのないようにぜひお願いをしたいということでありますね。 もう1点、舗装工事の関係で関連してお聞きしておきたいのは、下水道工事の関係で、江南の駅前の朝日町の信号から北へ芳池線があります。あそこで平成13年度に、中部汚水4号幹線(第5工区)でありますけど、幹線の埋設工事が行われております。施工方法は開削で沈埋工法ですから、上から掘ってあけていますので、その後、仮復旧をやっておるわけですよね。今、その跡が残っていますから、あそこを通る方はわかると思うんですが、道路の半分ぐらいを仮復旧やっていますから。一般的にお聞きしたいのは、まず仮復旧の考え方でありますが、それを説明していただけますか。
◎水道部長兼水道
事業水道部長(大池和弘君) 仮復旧の考え方ということでございますけれども、まず仮復旧は本復旧、原状に戻す前に掘ったところが地盤が沈下いたします。そういうことで地盤が安定するまでの間、仮復旧で対応するということでやっておりまして、アスファルトの厚さはおおむね3センチということで進めております。それから、主要市道につきましては5センチというケースもございますけれども、基本的に一般の道路は3センチ以上の舗装厚で仮復旧をするということでやっておりますので、よろしくお願いいたします。
◆26番(東義喜君) 先ほど江南岩倉線のときにお聞きして、表層部分で5センチだとか、その下に20センチ分も幾つかあるという、断層があるということになったわけですけど、仮復旧の工事というのは今の3センチ、県道では5センチぐらいだという話ですけど、これは全く表層部分だけの話ですか。
◎水道部長兼水道
事業水道部長(大池和弘君) 仮復旧につきましては、表層部分、アスファルトの部分だけということで、あとは埋め戻すだけでございます。
◆26番(東義喜君) そうすると、あそこの道路は非常に波打つところもあったり、でこぼこの部分があるわけでありますが、仮復旧というのはああいう状態になることはやむを得ないと、そういうことですか。
◎水道部長兼水道
事業水道部長(大池和弘君) 仮復旧の場合でございますけれども、基本的にはおおむね地盤が安定しますのが1年程度かかりますので、1年経過した後に本復旧の工事をやるわけでございますけれども、その間につきましても、非常に交通に支障を来すようなことがあれば当然修繕をいたして、仮復旧を修繕いたすと、そういったことをやっております。
◆26番(東義喜君) 路盤の工事の埋め戻しの部分といいますか、アスファルトを最後にひく下の部分のところの対応の問題だと思うんですけど、仮復旧の場合、枝線などをやる場合、道路を横断するようなこともありますけど、そういう場合にも仮復旧工事が行われますが、それについても基本的には考え方は一緒だということですね。
◎水道部長兼水道
事業水道部長(大池和弘君) はい、基本的に同じでございます。
◆26番(東義喜君) そうすると現状は、仮復旧の場合は一定の沈むことを想定した舗装工事ですから、日常的には一定の波を打つだとか、沈み込む場合があることはあると。それを前提として工事は行っておると、そういう内容ですね。当然、起こればそれに対して復旧工事、あるいは補修工事をやっていくんだと。それが仮舗装、仮復旧のやり方ということで、そういうことなんでしょうか。 本来の道路上、非常にでこぼこで危ない、交通安全上問題があるだとか、そういうことも考えなくちゃならんわけですけど、そういう問題に対しての対応というのは、道路管理者の側としてはもともとそういうことを前提としてやる工事ということが本来の仮復旧の考え方なんですか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) 今、議員が申されましたように、道路を掘削した工事、いわゆる水道・ガス・下水道、同じような工事でございますが、どうしても掘った後、下がります。下がるということを想定した中で、その時点で本復旧をいたしますと、すぐまた波打つというようなこともございまして、仮復旧をして1年程度様子を見て、落ちついた状況を見定めて、その後、本復旧をするということで、道路管理者としてもそうした見解の中で許可をしているところでございます。
◆26番(東義喜君) そうしますと、もともと仮舗装とか仮復旧の工事基準というのは、路盤のきちっと安定するまでの間はそういう状態のままでいいということなんですか、道路としては。 〔他に発言する者あり〕
◆26番(東義喜君) (続)仮舗装といえども、そういう検査は全部必要ですからやっておるわけでしょう。
◎水道部長兼水道
事業水道部長(大池和弘君) 下水道の工事で申し上げますと、大体一般的には下水道の管の埋設工事と仮舗装の業者は同じ業者がやっております。そういうことで、埋設工事と仮舗装の工事、両方含めました仮舗装の完了検査ということは実施しております。
◆26番(東義喜君) そうすると、仮舗装、あるいは仮復旧の段階での検査というのはやらない。例えば仮舗装は決まっていますよ、先ほどおっしゃったように、舗装の構成というのがありまして、交通量の区分に応じて原則として決められておる。例えば交通量の区分によって大型の……。 〔他に発言する者あり〕
◆26番(東義喜君) (続)表層が3センチ以上の場合だとか、路盤工が5センチ以上だとか規定がありますけど、一つは、こういう基準があることについて、きちっとそれの確認がされるかどうかということと、現在のような波打つような状態のままが本来の仮復旧の正規な工事内容なのか、この2点だけ。
◎総務部長(伊藤敏行君) 完了検査等は総務部の方でやっておりますのでお答えいたしますが、仮舗装というのは本工事と附帯の工事でありまして、仮舗装の検査は当然、本工事と一緒に検査をやるわけでありますが、先ほどから説明いたしておりますように、仮舗装というのはあくまでも仮の舗装でありまして、その状態はいつまでもその状態でおるものではありません。交通に支障があるような状態になれば、仮舗装の状態でも復旧ないしは手直しをして、本復旧まで維持管理をしていくものでありますので、ある程度、波を打つのはいたし方ないものだと理解をいたしております。
◆26番(東義喜君) そうすると、両方ともそういうことになるんですね。検査はやりません、仮復旧の段階では、ということだね。
◎総務部長(伊藤敏行君) 検査はやります。下水道の場合ですと、下水の埋設管を入れて仮舗装をやりますので、その状態でやります。仮舗装の検査はやります。
◆26番(東義喜君) 基準がありますからね、例えば表層で3センチだとか、路盤工で5センチとありますから。それはそれでやると。今回の場合でも、当然それはやってあると。今の芳池線の話よ。現在の状態、最初の状態との、一番よく管理をしてみえる道路、あるいは下水道課、その辺のところは確認できますか、どういう状態になっておるかということは。
◎水道部長兼水道
事業水道部長(大池和弘君) 今、芳池線のお話でございますけれども、定期的あるいは随時に下水道課の職員が仮復旧の道路につきましても見て回っておるわけでございますけれども、芳池線につきましては、特に現在、交通に支障を来すような状態ではないと、そういう報告を受けております。
◆26番(東義喜君) 交通に支障があるないというのもよくわかりませんけど、実際には道路の状態、先ほど江南岩倉線の例で出しましたように、現実には復旧工事をしても、その後、また起こっていますから、工事に対するきちっとした管理をぜひ、江南岩倉線の例を出すまでもありませんけど、やっていただくようにお願いしておきたいですね。 次の問題で、教育環境、教育条件といいましょうか、そこの改善の問題でありますけど、なかなか子供たちを取り巻く状況というのは深刻なものがたくさんあります。昨日もそうしたことが出ましたけど、そういう中で、今、愛知県、江南市でも子供たちの学力の向上だとか、あるいは人間形成といいましょうか、本来、教育の中で保証していかなくちゃならない問題の中で、何年か前から少人数授業という形で補助教員を配置して、もともとは最初は県の補助教員の配置があって少人数授業をやってきた例があります。その中で、県が配置をするだけではなくて、江南市も昨年から県の雇用対策を活用して人の確保をして、そうした少人数授業の取り組みを行っておるわけでありますけど、ただ雇用対策の問題でやっている少人数授業とあわせて、ことしから35人学級が県の方針でできました。私どもが聞いておる範囲では、この35人学級によって、例えばことしから古知野東小学校と古知野南小学校と宮田小学校が40人学級の計算よりも1クラスずつふえたクラスになりました。どの学校を見ましても30人以下になります。大体28人とか29人とか、一番多くても30人の学級で、いわゆる30人以下学級というのが保障されておるわけでありますけど、ただ、県の指導は少人数学級については、要綱を見ますと、少人数学級編制研究指定校設置要綱という形でありますが、これはそういう指定を受けたという考え方だと思うんですが、基本的にはこれは愛知県内全部がやっておることですか。
◎教育次長(木野久男君) そのとおりでございます。愛知県下全部対象にして要綱でやっておると、こういったことでございます。
◆26番(東義喜君) ところが、この要綱を見ますと指定期間は1年間でありますから、つまり小学校の最初の1年目だけは35人学級で編制されますから、今紹介いたしましたように30人を切る、大体二十八、九人、多くても30人というクラスが確保されておるわけでありますが、ただこれが2年生になると、またもとへ戻って40人の学級で編制し直しですから、また40人学級になってしまうということで、せっかく1年生のときに35人学級で体制ができたにもかかわらずもとへ戻ってしまいます。 本来、私どもは一貫して30人以下学級というのを要求して、子供たちの学力の向上だとか、最初にも紹介いたしました、特に人間形成という部分を確保していくためにも、こうした学級の確保こそが本当だと思うんですが、私が思うのは、1年きりではなくて、せっかくこれで35人学級をやりかけたわけですから、これからもそのまま、またもとへ戻すんじゃなくて、せめてこれを始めたこの年度からの方たちは35人学級がやれるように要求していくべきだと思うんですが、どうでしょうか。
◎教育長(滝孟君) この件につきましては、ことしの2月13日に県内の全市町村の教育長の研修会のときに県教育委員会から説明がございました。そのときに質問があり、回答がございました。その結論を申し上げますと、この事業につきましては平成17年度においては拡大をしないということでありますので、平成17年になりますと、現在の1年生は40人学級の学級編制になることになります。 ただ、一つ申し上げておきたいことがございますけれども、先日、宮田小学校の学校訪問がございまして、全教室の公開授業がございました。そのときに、3年生の1組の算数の教室では17人で授業をしておりました。4年生2組の算数は16人で授業をしておりました。1年生の3組の授業は27人で授業をしておりました。来年から、今の1年生が2年生になったときに40学級編制になれば、特定な教科においては、今申し上げたように、少人数指導の授業が取り入れられるということで、1年生よりもかえってきめの細かい授業ができるということは考えられます。
◎教育次長(木野久男君) 少人数学級でございますが、各団体等からの要望を受けまして、市長会等から県へ要望いただいた結果として、少人数学級が県の方針として実現いたしておるわけでございます。今後においても、市長会等団体を通じまして、拡大につけて要望してまいりたいと思っておるところでございます。
◆26番(東義喜君) 終わります。
○議長(
河合正猛君) 森 ケイ子さん。 〔27番 森 ケイ子君 登壇〕
◆27番(森ケイ子君) 通告に従いまして、
一般質問をさせていただきたいと思います。 最初に有事法制の問題であります。 この国会で、有事関連七法案が成立をいたしました。残念ながら、日本共産党と社民党だけの反対で、ほとんど十分な議論がないまま成立をしたわけでありますけれども、国民保護法制ということが出ておりまして、国と国民を守るためには必要なんではないか、こうした意見もあるわけでありますけれども、やはり考えておかなければならないのは、この有事関連七法案がつくられてきたこの間の過程を見ておく必要があると思います。なかなかこの限られた時間の中で全部を振り返るわけにはいきませんけれども、この体制がつくられてきている過程では、1977年に日本とアメリカとの間で安保条約をさらに一歩踏み込む形で日米ガイドライン、日米防衛協定の指針が結ばれたというところにもあると思います。それが、言ってみれば日米安保が日米間の同盟関係から、周辺事態の名のもとにアジア太平洋の平和と安全という問題で大きく拡大をしてきた。よく言われる言葉で、日本周辺ということが言われるわけでありますけれども、日本周辺という名目のもとに、今、アフガニスタンを守るということでインド洋にも、またつい最近ではイラクへも自衛隊が派兵をされてきているわけであります。 そういう中で、アメリカの基地が日本にあって、アメリカが戦争を起こす。それに対して日本がどう協力をしていくのか。国民の総動員体制をつくり上げていく。こうした背景のもとで、実際には、一昨年ですかね、周辺事態法、そして昨年が武力攻撃事態法というものがつくられて、そしてその具体的な実施に向けての法整備ということで、今回、有事法制の7法案がつくられてきたということにあると思います。 そういう意味で、日本が武力攻撃をされたときどうなるのかということではなくて、実際にはこの法案の中にも盛り込まれているように、武力攻撃が予測される事態も含めて日本周辺で、日本周辺というのは先ほど申し上げたように、インド洋からイラクまで実際には拡大をされてしまっているわけでありますけれども、そういう規模で日本が戦争に巻き込まれたとき、言ってみればアメリカの引き起こした戦争に実際に協力、加担をしていく。そういう過程の中で、日本の国民をどうそれに協力させていくのかということでこの法律がつくられてきている。私たち自身がその戦争に協力、加担をさせられるという法律だというふうに思います。 実際に、この有事関連法に沿って、江南市がどういうことが今後求められてくるのか、一度当局から発表していただきたいと思います。
◎総務部長(伊藤敏行君) 現在の段階で、特に国の方から何をどうせよというような要請はありません。まだ法律ができたばかりでございますので、我々も内容を十分承知いたしておりません。法律の送付や具体的な指示のあった段階において、十分勉強をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
◆27番(森ケイ子君) ことしの3月に武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律案が閣議決定をされた。その閣議決定をされた時点で、一定の関係資料が送付されてきているんじゃないですか。
◎総務部長(伊藤敏行君) ちょっと承知いたしておりません。
◆27番(森ケイ子君) 3月10日付で愛知県の防災局長名で文書が来ているはずですよ。江南市だけ外して来ているというふうには思えませんけど。
◎総務部長(伊藤敏行君) 一度確認させていただきます。
◆27番(森ケイ子君) 公式の文書ですから、消防の方、防災担当ということで防災の方に来ていますか。 これだけ重要な文書が当局が……、打ち合わせといってはいけませんが、この
一般質問を通告を出しましたときに、どういう御質問ですかということでありましたから、これをお見せして、これはあるところに来ているもんですから、こういうものは来ていますねと。来ておりますということだったもんですから、それ以上の確認はしないまま、これに沿って質問をさせていただいているんですが。
○議長(
河合正猛君) 暫時休憩いたします。 午後1時59分 休憩
--------------------------------------- 午後2時29分 開議
○議長(
河合正猛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。 森 ケイ子さん。 〔27番 森 ケイ子君 登壇〕
○議長(
河合正猛君) 休憩前の森 ケイ子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 助役。
◎助役(陸浦歳之君) 大変貴重な時間をとらせまして、申しわけございません。 直ちに文書受付簿等を調べましたが、そういった文書は受付簿には載っておりません。念のために関係書類等も、今、時間の許す限り見たわけですけれども、一切そういった文書は保存されておりません。そういうことでございますので、一度またよく調べてみますけれども、そういう状況でございます。
◆27番(森ケイ子君) 当局は当然御承知だろうと思っていたわけでありますけれども、実は3月9日付で総務省総括審議官、消防庁次長というところから各県に一定の通知が来ていまして、それを受けて先ほど申し上げた県からの通知が来ているんではないかと思ったわけでありますけれども。 その中で、平成16年度に地方公共団体が着手することが想定される国民保護関連業務というものがずらっとありまして、そしてその中で各都道府県の業務、市町村の業務が盛り込まれておりまして、例えば市町村の業務でいきますと、実施体制、避難の検討、普及・啓発資器材整備、そして最終的に計画を策定するということで、市町村は平成18年からですかね、こうした策定業務を行うという一定のものが来ているわけです。これはまさに閣議決定をされた段階で、こういうことが今後予定をされるということで、事前に各地方公共団体に送られたものであるというふうに思うわけであります。 この中で、例えば普及・啓発というようなところを読みますと、消防団員ですとか、自主防災組織のメンバーなどに対する広報ですとか、住民への説明会の準備開催ですとか、そういうことが盛り込まれております。結局、これは防災の避難、啓発という問題ではありませんで、戦争に対して国民を動員していく体制づくりを今後ずうっと進めていく。その中で、自主防災ですとか、消防団だとか、そういうところまで体制が組み込まれていく。そういう中で、自主防災会などが防災訓練だけではなくて、戦時の訓練まで行うようになるのではないかという心配が出てくるわけであります。そして、各自治体に対してきちんと市町村の組織体制を整備する。あるいは、それに関係する計画づくり、先ほど申し上げたような計画を策定する。こうしたことが決められてくるかということであります。私は市長に伺いたいわけでありますけれども、こうした有事関連体制……。 もう一つ重要なことは、役務の提供というようなことで、いざというときに必要な施設、江南市なんかでいきますと、体育館ですとかそういったところに対して自衛隊がそれを利用するだとか、市民病院のあるところは市民病院ですとか、あるいは道路だとか、そうしたところも提供する。提供を断ると収用ということが行われていくことになるわけでありますけれども、こういうことに対して、本当に今、そういう体制や訓練やそういうものが必要かどうか。きのうの小泉首相の発言で言えば、閣議決定されたそうでありますけれども、多国籍軍への参加というようなことが国会の審議も経ないで行われ、憲法改正への動きも非常に強まってきている。こうした中で、本当に地域住民が自主防災組織まで使ってそういう体制に組み込まれていくということに非常な危機感を感じます。そういうことに対して、市長として、住民を守る立場から、協力ができないという立場を明確にしていくべきではないかというふうに考えるわけでありますけれども、市長の見解を求めたいと思います。
◎市長(堀元君) 現在のところ、決定したということでございますけれども、まだ内容が私どもといたしましてはよくわかっておりません。現在のその内容についての対応についてお尋ねでございますけれども、法律が成立したばかりというような状況であります。十分内容も承知しておりませんので、具体的な答弁というものは控えさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
◆27番(森ケイ子君) 今も言いましたけど、全体の国の流れがイラクへの派兵、そして今度は多国籍軍への参加。小泉首相は詭弁を使って、多国籍軍に参加しても日本は日本の独自の道を行くんだみたいなことを言っていますけど、そんなことは絶対にあり得ないことでありますけれども、そういう詭弁を弄して多国籍軍への参加もするとか、あるいは憲法改正をやるとかいうことで、どんどんそういう方向に進んできています。ただ、やはり日本がこの間ずっと平和で、他国に侵略をするとか、他国の国の人たちを殺すとか、そういうことがなかった。私たちが平和のもとで暮らしてこれたのは、やはり憲法のもとで9条を守って平和な国づくりを進めてきた。そこに原点があるというふうに思いますので、ぜひそういう立場でこうした問題についても今後対処していただきたいとお願いをしたいと思います。 それでは、少子化対策ほか具体的な問題について伺っていきたいと思います。 かつて1.53ショックとかいろいろ言ったわけでありますけれども、ついに1.29ショックということで、日本じゅうを駆けめぐりました。非常に衝撃的だったのは、年金の議論の中で出生率ということがマクロ経済スライドという、小泉首相がなかなかわからなかったという、そういうことにも大きく関連をして、年金制度改革の土台をつくっていく一つの指標だったもんですから、それが年金法案が通った後に発表されたという、本当にこれもだましの手口の一つに思えてならないわけでありますが、そういうことの中で非常に大きな衝撃が日本じゅうを走りました。 この現在の政府案でいけば、1.32を前提とし、2007年には1.31まで下がるけれども、将来的には1.39まで上がって、1.39が維持されたところで 100年安心のプランというものが出てきたわけであります。実際に 100年の安心プランというものもでたらめだったということが国会の審議の中で明らかになったわけでありますけれども、朝日新聞の社説の中でも、政府の年金改革そのものが砂上の楼閣となりかねない、こういう言い方をしております。出生率の問題は年金の問題だけではなくて、介護を初め社会保障全体に大きな影響をもたらすだけではなくて、経済の停滞、社会の活力低下にもつながっていく重要な内容を持っております。 現在のこの状況を放置いたしますと、日本の人口がどんどんと減り続けて、2006年の1億 2,774万人をピークにして減少に転じて、2050年の段階ではおよそ1億人、そして2100年になると 6,400万人にまで減少してしまうのではないかという見込みも出されております。江南市も、昨日の野下議員の質問の中で当局からも明らかになりましたけれど、江南市も平成8年の時点では出生率が1.42でありました。それが平成14年の統計で1.31まで下がって、愛知県下平均よりもむしろ低い状況にあります。これはやはり非常にゆゆしき事態でありますし、直視して、これに対するしっかりとした対応をしていかなければならないと思います。 今現在、次世代育成支援行動計画の策定に入って、もう既にアンケート調査などが今度の広報で発表されましたけれども、ぜひこの中で総合的な少子化対策をしっかりとつくり上げていっていただきたいと思いますし、この計画が計画策定だけに終わらないで、市民参加の中できちんと対応をとっていっていただきたいというふうに思います。 私たちも一貫して、高齢者対策特別委員会などを設けて、全市的な取り組みの中で少子化問題に取り組んでいく必要があるということを一貫して申し上げてきたわけでありますけれども、ぜひこの計画を策定するだけではなくて、しっかりとした取り組みをしていただきたいと思いますし、計画の策定を待つのではなくて、やれるところについてはどんどんと取り組んでいく必要があるというふうに思います。 ヨーロッパでは日本よりも早い段階で少子化が進みまして、結果、しっかりとした少子化対策が取り組まれて、むしろ現在では増加に転じているということであります。ぜひこうしたヨーロッパの取り組みなども大いに勉強しながら、私たちも真剣にこの問題に取り組んでいかなけりゃならないというふうに思います。そういうことから、幾つか今回も提案をさせていただきたいと思います。 アンケート調査の中でも、行政に対する要望、あるいは子育てについて負担に感じること。こういう中で経済的な負担、出費がかさむという言い方をされておりますが、そういう問題。それから、具体的に延長保育など多様な保育サービスの充実ですとか、あるいは学校の中の問題ですとか、受験戦争やいじめの解消、ゆとりある教育の実現などを求める声もあったというような報告がされております。さらに経済的な負担ということからいくと、児童手当制度の充実とか税制度の優遇、あるいは公園、児童館など、子供の遊び場の充実。こういう意見も寄せられているということで、そのとおりであろうなというふうによくわかるわけであります。あと、夜間・休日における小児科の医療体制の充実ということも要望の中に多いものがあるということであります。こうしたことをしっかりと受けとめてやっていかなきゃならないと思いますが、きょうは三つの点で伺いたいと思います。 一つは、乳幼児の医療費無料制度の拡大についてであります。安心して子供を育てていくということからいきますと、子供が病気になったときにいつでも安心して病院に子供を連れていくことができる体制をつくっていく必要があります。ずうっとこの間、医療費無料制度の拡大が進められてきたわけでありますけれども、実際に今、県下の状況がどうなっているかということについて、市長も御承知だと思いますが、実は江南市は大変県下的に大きく立ちおくれているということが明らかになりました。 〔資料呈示〕
◆27番(森ケイ子君) (続)これをちょっと見ていただきたい。小さくて細かいことはわからないと思いますけれども……。 〔他に発言する者あり〕
◆27番(森ケイ子君) (続)色だけ見ていただければ結構ですが、こちらが入院についての医療費の無料制度、こちらが通院についてどうしているか。こちらが県下の32市と近隣の大口町、扶桑町、木曽川町、一番下がそうです。丸の一つが3歳、4歳、5歳、6歳、就学前までです。 これで見ていただくと、一番上が江南市ですから、江南市の丸は三つと、通院の方は一つしかついていません。ところが、ずっと下へ行きますと、就学前まで丸のついている自治体が圧倒的に多くなってきています。特に、入院については就学前までを無料、助成するという自治体が非常にふえてきています。これを実際に数字でいってみますと、入院・通院とも就学前まで助成をしている自治体は15市であります。ですから、32市のうち15市が既に入院・通院とも就学前を無料にするという措置がとられています。それから、5歳児までを入院・通院とも無料にするというところが3市、そして入院のみ就学前を無料にしますというところが9市であります。ですから、入院については就学前まで無料にする、助成をするという自治体が24市。先ほどの15市と9市ですから24市。32市の中で24市がなっていますし、お隣の扶桑町も大口町も木曽川町も、就学前というよりは、扶桑町、大口町は6歳までということであります。江南市と同じ入院が5歳児まで、通院3歳児までというのは、32市のうちわずか4市であります。同じ税金を納めながら、そして同じように一生懸命子育てをしている中で、やはり住んでいる自治体によってこれだけ大きな違いが江南の市民の中にあるということは、江南市で安心して子供を産み育てていこうという若いお父さんやお母さんたちを励ましていくという意味からいっても、これはちょっと考えなきゃならないことだというふうに思います。ぜひこれについては新年度に向けて市長の決断を、医療費の制度というのは費用的にはかなり大変でありますけれども、しかし、これだけ県下の自治体が頑張って医療費の助成を行っている中で、江南市としても特段の努力をして、県下の状況にあわせて、みんなが安心して子供を産み育てることができるようにしていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) 乳児医療費の助成につきましては、平成14年度に通院は3歳児まで、入院は5歳児までということで、対象者の拡大を行いました。一方、今おっしゃるように、各市町とも拡大措置をいろいろと図られております。そのことは十分承知いたしております。制度の拡大に当たりましては、多額の財源も必要になってまいります。そういう反面、子育て支援を進める中でという観点から申し上げますと、いろいろ財政的な問題はありますけれども、しっかりと検討をさせていただきますので、よろしくお願いします。
◎市長(堀元君) 今、少子化対策の一環としてということで、貴重な御意見を伺っております。 実はきのう、国のある方と懇談する機会がございまして、その中で少子化という面に関して御意見がありました。いろんな面もある中で、大きな原因の一つに、女性が結婚をしないのが一番大きい原因ではないかなあということを言っておられました。30歳までに結婚しない方が非常にふえてみえる。要するに若いお母さんが減ってみえるというか、女性が結婚しないということは男も結婚しないということでございますので、これは同じでございますが、結婚しない年齢が非常に高くなっておるということも原因であろうかというようなお話も聞きました。しかしながら、これは少子化という面に関しましては江南市も当然考えないかんわけでございますので、今後しっかり研究をさせていただきます。よろしくお願いします。
◆27番(森ケイ子君) よろしくお願いします。 もう一つ、医療費の問題で、入院費のみという場合に、窓口では一たん払わなきゃいけないんですよね。いわゆる償還払いになっております。入院の場合の費用というのは、1回に支払う金額が大きいわけでありますので、これが窓口払いでできるように何とかできないかということで、いろいろこの間もお願いをしてきているわけでありますけれども、入院と通院ともに無料ということになれば窓口払いで済むわけでありますけれども、入院費のみということになるとそういう扱いになってくるということで、非常に難しいところなんですが、ぜひ償還払いではなくて、窓口で負担がなくて済むような、いわゆる受領委任払いの方法についてもぜひ検討していただきたいと思います。来年以降、就学前までともに助成する、無料にしますということになればこの問題は解決するわけでありますけれども、ぜひよろしくお願いをいたします。 続いて妊婦健診の助成拡大と、新生児、産婦さんも含めてでありますが、訪問についてということで、御承知のように、妊娠による健診は保険がききません。大体最初は月1回、6ヵ月以降になると2週間に1回、それからさらに9ヵ月過ぎると毎週ということになります。これが保険がきかないということで、時には一般の定期健診ではなくて、ちょっと心配だなということになると超音波が出てきたり、いろいろな健診があったりして、私、自分自身経験があるからよくわかるんですけど、給料日前にはお医者さんに行くのが怖いという、そういう自分自身も実感を持っているわけでありますけれども、そういう点で現在は月2回の健診でありますが、実は東海市などは7回無料といいますか、助成が行われているわけです。尾張旭市ですとか、新城市などは3回ということで行われております。ぜひ1回でも2回でも、若い20代、今、市長は30代になってもという話が、結婚年齢がだんだん高くなるという話がありましたけれども、20代から30代の若い世代で、給料もまだまだ安い時代の人たちに頑張って子供を産み育ててもらうためにそういう助成が必要ではないかということで、全国的にも支援する自治体がふえてきておりますので、ぜひ取り組んでいただきたい。 もう1点は健診の問題で、現在の健診の2回目、最初は一般健診、尿検査、血圧測定、血色素検査、抗原検査が公費で行えますと。2回目は、後期に入ったときに、一般診察と尿検査、血圧測定、血色素検査、超音波検査。超音波については、出産予定日において35歳以上である妊婦を対象とするというふうにあるんですね。ですけど、この超音波検査というのは今普通というか、何かあると先生の方から超音波検査をやられますので、これは年齢を取り払っていただいて、1回はすべての人が超音波検査ができるようにしていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 それから三つ目には、新生児の訪問指導がこれに同じように券がついていて、希望する人が券を、そこに自分の名前を書いて送ることになっているわけですね、希望者だけになっているわけです。そうではなくて、私は今の核家族の中で本当に子育てに不安を持っている若い世代にきちんと指導が行えるように、希望者ではなくて全員を対象に新生児訪問をやる体制をぜひつくっていただきたい。 昨年、平成14年度の実績を見ますと、産婦の訪問指導が 182人、出生数が約 1,000人前後だと思いますので、2割にもいかないわけですね、実際に訪問をしているのは。子育てに悩んでいる若いお母さんたちをぜひきちんと受けとめて指導していくということからも、ぜひこれについても検討をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
健康福祉部長(大藪憲芳君) 妊産婦の健診の関係でございますけれども、今は2回まで無料券ということでございますけれども、県下では、御紹介のありましたように、7回というところもございます。試算をいたしますと、 530万円ほど1回ふやすことによって必要であるということでございますので、そうしたこともございますので、県下の状況を見ながら検討してまいりたいと思います。 それから超音波検査の関係でございますが、これも34歳以下ということになってまいりますと、こちらの方も費用がかかってまいりますので、少し検討させていただきたいと思います。 もう1点、助産師によります訪問という関係でございますが、これは御案内をさせていただいて、希望される方について助産師が訪問するという制度をとっております。いろんな機会をとって御案内をし、さらに出生届を出していただいた折にも全員の方にそうしたチラシを出して、はがき、あるいは保健センターの方へ御連絡いただければ助産師が訪問いたしますということを行っておりますので、全員というところまではなかなか難しい面がございますので、さらにそうした周知に努めてまいりたいというふうに思います。
◆27番(森ケイ子君) それから、病後児保育につきましてはきのうも質問がありまして、実施の方向で検討していきたいということでありましたから、期待を持って待ちたいというふうに思いますけれども、岩倉市が既に実施していまして、きのうも御紹介がありましたように、ちょっと行ってきましたけれども、岩倉市のなかよしクリニックの場合には子供クリニックでありまして、その中にワラビー病後児保育室が設けられておりますので、定員が4人、岩倉市の定員は2人なんです。だけど4人の定員を持っていますから、岩倉市の子供だけではなくて、実はそれ以外の子供さんも受け入れているということで、江南市の方も見えますというお話でした。費用が当然、岩倉市の方よりは高くなるわけですけれども、江南市の方もお見えになりますよというお話でした。そういう意味からいっても、江南市が病後児保育を実施するということは望まれておりますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 特に私、子供クリニックへ行ってきましたので、なおさら病院でやるということは、ちょうどそのときも熱があるということで来ていた子がだんだん熱が上がってきて、どうしましょうというようなことで保育士さんと相談されていましたけれども、すぐそばに小児科の先生がいらっしゃるわけですので、そういう場合でもすぐ対応ができるということで、病院などが開設をしてくれると非常に安心して預けられるんじゃないかなというふうに思いました。幾つか気になることもありましたけれども、そういう点で、もしできるならそういうところ、医師会との話し合いということもありましたけれども、病院など受け入れてくださるところなどについて、公募などもぜひ考えていただいて、ぜひ実施できる方向で努力をしていただきたいというふうに思います。 それで、幾つか少子化対策ということで申し上げてきましたけど、非常にお金がかかる話だよということであります。特に医療費などについてはお金がかかるので、やはりどう財政を見直していくのか、一方でどうお金をつくっていくかということも大事な課題であります。 それで、資源ごみ回収団体助成金ということで、資源回収のお礼の手紙が来ましてびっくりいたしましたけれど、資源ごみの回収をやって、総回収量が10万キログラムということで非常にたくさんの回収がされた。総収益が27万円もあるんですが、江南市から助成金としてさらに61万 6,200円がいただけますという通知でありまして、頑張った皆さんにとっては非常にうれしいことなんですけれど、資源ごみの回収団体助成金というのは年間 2,600万円あります。この助成金はなぜこういう金額になったかというと、いわゆる資源ごみが全然売れなくて、新聞などがむしろ逆有償になってしまったときに、市民団体の皆さんなどにぜひ資源回収を引き続けてやってくださいということでお願いをするということからつくられた制度であります。 平成6年に上限キロ4円で出発したのが現在6円で、しかもこのときに差額を補償する。4円にならなかったら4円分を、売れた金額が1円しかない。だけど4円までは補償しましょうという制度だったのが、平成10年から6円に引き上げたときに、6円を丸ごと上乗せするという制度に変わったわけですね。ですから今回、どこの団体ということは申し上げられませんけど、でやった場合には新聞が4円で売れているわけです。ですから、キロ10円ということになるわけです。 この間、ペットボトルのことも問題にしましたけど、一度決めたら、そのままずうっと制度を見直しもしない状況がこれだけ変わってきている。当時、逆有償の時代はそれでよかった。だけど、今は新聞などについてもある程度の値段で売れるようになった。でも、そのままずうっと続いてその制度が維持されているわけです。私、これをゼロにしろとは言いませんけれども、やはり発足当時の原点に戻って、こういう制度の見直しをしっかりやる中で財源などについてもつくり出して、本当にきめ細かい福祉を、子育て支援をやっていっていただきたいというふうに思います。 最後、時間がなくなってきましたので、心の教室相談員につきましては、今現在、各学校に心の教室、心の相談室という感じでつくられていまして、そこに相談員の方が週3回程度来てくださっているわけです。学校になかなか行かなくなった子供さんなどは、その先生が見えるときだけ行くという子もうちの近所におりまして、お母さんから毎日開設していただけないんですかというお話でした。やっぱり今、ああいう佐世保市などの悲惨な事件だとか、ついこの間も今度はいじめで自殺というような事件もまた起きましたけれども、そういう中でたくさん子供たちのサインを受けとめるところといいますか、チャンスをいっぱいつくっておく必要があるわけです。そういう点で、毎日開設できるように、ボランティアの皆さんの協力も含めて、ぜひ毎日開設できるような体制を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育次長(木野久男君) 今、心の教室相談員の充実についてということで御質問いただいております。江南市につきましては、全校に1名ずつ現在は配置いたしております。県下隣接市町、まだ調査して把握をいたしておりませんが、全小・中学校に配置しているところはまだ数少ないんじゃないかと思っております。 先般も文部科学省の専門官が江南市に見えたときに、教育長との会話の中でもそんなような話をしましたら、文部科学省すら全校に配置しておっていただけるんですかということでびっくりしておったというようなことでございます。 その中で、充実ということで、いつでも行けるように人も配置していくにはこしたことないということですが、財政的・人的な面から、ある程度の制限もやむを得んということで御理解をいただきたいと存じます。今後においては検討していく余地はあるかと思いますが、今のところそんな状況でございますので、御理解いただきたいと存じます。
◆27番(森ケイ子君) せっかくそういう教室があっても、そこが閉まってしまっているというぐらい寂しい話はないわけでありますから、保健室に子供たちが行くというのも、そこに養護の先生が見えるからそこへ子供たちが行くわけですよね。やっぱり担任の先生とは違う、授業とかそういうものとは違う視点で話ができる、相談ができるという場所が必要なわけですよ。ですからそういう点では、最初は県のモデルか何かで始めた事業だったと思いますけれども、せっかくそれをつくったわけですから、これをさらに充実させて、文部科学省がそういうふうに言われるんだったら、さらに誇るべき事業として、毎日子供たちが通うことができるところにしていただきたい。そんなにむちゃくちゃお金のかかることではないというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。また、そうした先生同士の交流だとか、研修だとか、そういうようなこともぜひやっていただいて、取り組んでいただきたいと思います。 最後にアダプト制度ということでありますが、昨年発足をしたアダプト制度でありますが、現在、登録をして活動されている団体はまだ非常に少なくて、市の段階で4団体、それから県道の関係で3団体、ほとんど個人という方も見えますけれども、その個人の方も含めて、市が4団体、県が3団体であります。私、すべての団体を承知しているわけではありませんけれども、私が知る一番自分の身近に見える方が非常に熱心に一生懸命取り組んでおられますので、ぜひ紹介をして、もっともっとこの制度が多くの市民の皆さんに触れて、そして市民の皆さんの善意といいますか、生かされる方向で発展していったらいいなというふうに思います。 〔資料呈示〕
◆27番(森ケイ子君) (続)これもまたちょっと小さくて見にくいかもしれませんけれども、江南団地のすぐ前の用水です。今まではここにあるように、草がこういうふうに生えて草ぼうぼうで、年に2回ぐらいしか草刈りがやられませんから、草が刈られた時点ではちょっとすっきりするわけですけれど、それ以外はすぐにこういう状態になるわけですね。それが自分の家の前を少しずつ草を取って、そこに花を植えたりされていたもんですから、アダプト制度という制度があるので、ぜひ登録をしてやられたらどうですかというふうに声をかけましたら、これはまるっきり見えませんけれども、ここに看板がついているんですが、江南市はこれに対して何と何をやるんですか。看板と、それから。
◎
市長公室長(安達秀正君) 市民の方々からアダプト制度による活動の申し出があった場合には協定を締結しながら、市は活動に必要な軍手、それから挟むトングとかごみ袋、そうしたものを支給してまいります。また、その方のためにボランティア保険も加入いたしております。そしてアダプト用の看板、ことしは支柱も買いましたけれども、もう少し見やすいようにということで、支柱も買ってつけていきたいと思っております。
◆27番(森ケイ子君) その程度なんですよ。けがをしたときなんかで保険に入るというのが一番大きいんですけど、それ以外は軍手とかごみの袋という程度でも、やっぱり市の方でそういう登録をされたということで、実は自分の家の前からずうっと用水沿いにここまできれいに、道路側と中ときれいに掃除をされて花を植えて、市の花いっぱいの方の協力もあるんですが、やってみえます。 それで、ぜひこういう活動を広報などで紹介をしながら、言ってみれば紹介をして広く顕彰するということをやっていただきたい。そうするとことによって、さらにこういう制度を知って、活動に参加する団体もふえてくるのではないかというふうに思いますので、ぜひそれをお願いしたいということと、もう一つ、その中で要望として出ましたのは、これなんかも大変大きい草なんですが、草刈りなどの場合に大きい機械の貸し出しができるのか。あるいは、そういうときだけは若干の応援がお願いできるのかどうか。言ってみれば応援をお願いしたいし、草刈り機などの貸し出しをしていただきたいということなんですが、そのことも伺いましてこの質問を終わりたいと思います。いかがでしょうか。
◎
市長公室長(安達秀正君) ただいまの顕彰につきましては、折を見ましてその活動内容などを広報でPRし、同じ思いの方々をふやして活動の輪を広げてまいりたいと考えています。また、その行いに対しましてもたたえていけるような考え方を持っております。 また通常、草刈りなどをやっていただくわけでありますけれども、樹木の剪定とか大きなものになってまいりますと、愛知県の方では県の方に連絡してということで直接やっております。市民の方々にそうしたものを貸与してやっていくか、市で連絡して市でやるかということは検討させていただきたいと思います。
◆27番(森ケイ子君) ぜひお願いします。市長、一度見ていただきたいと思います。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(
河合正猛君) 暫時休憩いたします。 午後3時20分 休憩
--------------------------------------- 午後3時32分 開議
○議長(
河合正猛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。 川村 弘さん。 〔28番 川村 弘君 登壇〕
◆28番(川村弘君) 通告いたしました項目は、与えられた時間ではとても消化ができませんので、時間をかけたいわけでありますけれども、要約いたしまして簡単に済ませたいことだけ先にやりたいと思います。 最初に1番の、業務用車両の確保と私用車の業務使用についてであります。 市には公用車と私用車、いわゆる職員の車で届け出を受けて、許可を受けた車で公務に使うと。二つの車を使って業務が行われていることは承知のとおりであります。この許可を受けた車両の実態を調べてみましたら、実に摩訶不思議なことがあります。一つは、ある施設から本庁へ行き来するために私用車を登録して使うということでありますけれども、年間の利用状況を検討いたしますと、週に月曜日から金曜日までの5日間ある中で4回程度市役所と往復しておると、出先の機関から。週に4回も本庁に来なければならない、呼びつけるといいましょうか、そういう業務というのはちょっと異常ではないのか。また小学校、中学校の関係、これは多少状況は違いますけれども、これもまた相当の回数、江南市役所と往復しておると。数字からいうとそういうことになります。 最初に確認しますが、小学校、中学校の、県の職員ですよね、すべて。県の職員である校長先生とか教員の方が教育委員会の用事で江南市の市役所に来られる業務というのは江南市の業務になるんですか、県の職員としての業務になるんでしょうか、どちらですか。
◎教育次長(木野久男君) 身分的に先生は県の職員ということでございますので、県の業務という位置づけで思っております。
◆28番(川村弘君) そうなると、私用車の利用実態からは、その答弁と実態がまるで違うことになりますが。
○議長(
河合正猛君) 暫時休憩いたします。 午後3時37分 休憩
--------------------------------------- 午後3時38分 開議
○議長(
河合正猛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。 川村 弘さん。 〔28番 川村 弘君 登壇〕
○議長(
河合正猛君) 休憩前の川村 弘さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 教育次長。
◎教育次長(木野久男君) まことに申しわけございません、時間をとらせまして。 先ほど答弁いたしましたのは、申しわけございません、訂正させていただきたいと存じます。 市の用務で見えるということでございます。
◆28番(川村弘君) 僕が聞いたのは、県の職員たる校長先生や教員の方が江南市教育委員会の各種会議、日中参加されるときには、その交通費ですよ、問題は。交通費はどちらが持つということになるかということです、僕が聞いておるのは。
◎教育次長(木野久男君) 今、私用車の公用利用の場合の交通費といったお話でございますが、先生等についてはそれは持っておりません。学校校務員が学校と教育委員会と連絡をしていただく場合に私用車の公用使用と、こういったことで持っているということでございます。
◆28番(川村弘君) つまり校長先生にしろ教員の方であろうと、教育委員会の業務で市役所に来られたり、あるいは他の業務で江南市に関連する会議や研修会に参加されたときには、それはすべて県の方の交通費、県職員としての取り扱いになって、江南市から旅費等を負担することはないと、これでいいわけですね、まず。
◎教育次長(木野久男君) 議員が今申してみえるとおりでございます。
◆28番(川村弘君) 訂正はないですよね。
◎教育次長(木野久男君) 直すことはありません。
◆28番(川村弘君) わかりました。 ところで、そうしますと小学校、中学校で、小学校で何と17台の登録があります。中学校では9台、公用車としての私用車の登録があって、小学校はこれを一つの学校の一月平均の走行距離、1キロ当たり37円、車の借上料みたいな形で払うわけですから、その走行距離を調べますと、一つの学校当たり90.4キロ、中学校にあっては93.8キロでありました。これを単純に学校数で距離数、12ヵ月で割った単純計算でありますけれども、そうなりますと大体片道、中学校、遠いところでも3キロそこそこの距離で市役所まで来られるわけですから、大体往復6キロですよね。割ると、一月15回です。教員を除いた市の職員が小学校、中学校にだれが配置されていて、週に5回も本庁に来なければならない用があるんですか。だれが配置されていますか。用務員というのはどういう方ですか。その方が週5回も、平均ですよ、あくまで。夏休みがありますからね、12ヵ月で割りますから、夏休みとかそういうものを全部突っ込んで平均週5回ですから、それも除きますと毎日来ておるような感じ……。 〔他に発言する者あり〕
◆28番(川村弘君) (続)とまで言わないけれど、そんな用向きが用務員の方にあるんですか。
◎教育次長(木野久男君) 各学校と教育委員会との連絡は、毎日、月曜日から金曜日までやっておっていただきます。
◆28番(川村弘君) 毎日、教育委員会に出勤させておると。出勤というのか、本庁へ来させておるということですね。はい、わかりました。 ところでもう一つ、次に行きますが、国保の徴収員の方にあっては、4人の方が活躍していただいておりますが、1人当たり一月 534キロ、年間で 6,410キロ、自分の車で徴収業務を行っておるわけです。ところが、公用車は江南市は消防自動車を含めて 117台ありまして、年間、徴収員の方の 6,410キロよりも少ない走行距離の公用車を調べてみましたら、 117台のうち、消防は特殊でありますからね、火事のときしか出動しませんからこれは除くとして、実際にはそれを除くと76台でありますが、そのうち国保の徴収員の方よりも年間走行距離が多いのは25台、50台以上がそれよりも少ない走行距離。一番少ないのは年間で 1,037キロ、徴収員の方の車は 6,410キロでありますから6分の1。 1,000キロ台が8台、 2,000キロ台が7台、 3,000キロ台が6台、 4,000キロ台が10台等々でありまして、こうなりますと毎日徴収に回られるこうした車について、私用車を使うのはいかがなものか。 事故があったりしても、議会には全く報告がないまま個人処理ということになって、やみからやみと申しましょうか、全くわからないままになりますし、経費的にもキロメートル当たり37円払うわけでありますから、軽四を1台持った方が安くつくということにもなると思いますが、そうした私用車を業務に使うという場合、非常にまれな、しかし本庁へ業務で来なければならないというようなときに、公用車を配置するまでもないというケースにこうした私用車を使うということになると思いますが、実態から見ましていかがなものかということでありまして、こうしたこととあわせて調べてみましたら、今、オートバイが一台もありません。自転車は 115台あるそうでありますけれども、あまり活用されていません。江南市の環境創造都市ということからいって、こうした私用車の実態にもう少し配慮して、適切な運用と、特に環境創造都市にふさわしい対策が必要だと思います。 次に進みます。二つ目の問題は、江南駅の送迎車両対策についてでありますが、これにつきましては前にも申し上げたことがあります。江南駅に限らず、工業団地の大型トラックについても前にも申し上げました。 企業の送迎車両の駐車の仕方、それからバスのお客さんをおろして次に発車するまでの停車ですね、あの狭い地域での。本来はバスも駅東のバス駐機場があって、あそこで休憩していたものが、いつの間にかあれが有料駐車場になってしまって、道路に堂々と駐車すると。運転手さんはそこからおりて、タクシーの運転手さんが利用するトイレで用を足し、あるいはタクシーの運転手さんが待機する場所で休憩するという、いつの間にか道路が駐車場がわりになってしまっているわけであります。これは、実態について詳しく当局には伝えてありますので、子供たちの交通安全対策にもかかわることでありますから、一工夫も二工夫も企業に知恵を出していただいて、気持ちよく駅前が利用できるように協力をお願いしてほしいと。 工業団地の早朝、6時前後に大型のトラックが10数台ずらっと並びまして、私が横を通るときには対抗車線を走らなきゃならないという、あれについても製品の納入などに見えたトラックですから、企業の中に入って待っておればいいじゃないかと思うんですけれども。 これだけちょっと聞きたいんですが、工業団地の道路での駐車については、前にも企業の中に入ってもらえるように企業と話し合いなさいと申し上げたんですが、その後どうなりましたか、一向に改善の兆しが見られませんが。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 和田の工業団地のところの道路上の駐車車両でありますが、議員から一度御指摘をいただきまして、現場にも朝早く出かけましたが、たまたまよかったのかわかりませんけれども……。
◆28番(川村弘君) 僕が今申し上げたのは、企業に申し入れてくださいということについて、どうですかということについて聞いただけですから、余分なことは結構です、余分な答弁は。そのことだけについて答えてください。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 特に実情を見て、結果、申し入れはいたしておりません。
◆28番(川村弘君) 何回朝行かれましたか。早朝、何回出向かれましたか、調査に。
◎
経済環境部長(加藤金三君) はっきり申しまして、1回でございます。
◆28番(川村弘君) 何時ですか、それは。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 朝5時半ごろと記憶していますが、暗い時期から行っておりました。
◆28番(川村弘君) 僕は今週の火曜日朝5時50分ごろに通りまして、東側に12台、対抗車線に1台、さらにイオンの方へ入っていく、あそこは数えていませんが、何台か列をなしてとまっておりました。 私が言ったのが、1度行って1台、2台とまっていたからほったらかした。そうすると、僕が本会議場で指摘したことはうそだったと部長は認識したわけだね。あの人は大ぼら吹いてむちゃくちゃ言ったと。1度行ったら1台か2台しかいなかったから申し入れもしなかったと。私はいいかげんなことを言ったと。そういうことですよ、今おっしゃった答弁、あなたが。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 本会議で御指摘をいただいたんじゃなくて、業務上の中での御指摘をいただいたということで、議場ではございませんので、よろしくお願いをいたします。
◆28番(川村弘君) 失礼しました。ちょっとぼけてまいりまして、どこで言ったか、きのう、ロビーであったかなり前の話を覚えておられる方があるようで、だんだん年とともにぼけが始まりまして、どこで言ったかわからなくなりましたけれども、残念です。これは地元の大脇議員なり河合議員なり、お地元に議長がいる。ちょっと確認すれば、私よりももっとはるかに実情を多分御存じでしょう。 〔他に発言する者あり〕
◆28番(川村弘君) (続)だから大変です。僕は今週の火曜日なんです。きょうの朝のことだとかいって自転車の話が出ましたけれども、火曜日というと、もう3日か4日前の話で古い話かもしれませんけれども、それが実態でした、火曜日は。 とても通常の感覚では、あの横をずうっと 100メートル、 150メートルぐらい、大型車ですからね。あれが並んでおるわきを通り抜けるというのは、なかなか勇気が要ります。恐怖を感じる、実際。ドアがあくんじゃないかとか、わきから出てくるんじゃないかとか、対抗車線を走っていくわけですから、向こうが来ないのはわかりますけどね、あまりいい気分ではありません。これは申し入れてないというんですから話にならないんで、きょうここで申し上げましたので、うそだと思うならよく確認されてやってください。 それから駅前の企業の送迎バス、横断歩道のすぐ手前に大型バス、あるいはマイクロバスが並ぶと非常に危険ですよね、横断歩道の手前ですから、2車線ある。向こうから車があると、子供が渡るということを考えたら、大型バスとマイクロで全然前が見えないわけで、あの駐車の仕方にも問題がありますけれども、お迎えの仕方も、これは企業活動でお迎えもしようがないことでありますから、一工夫、二工夫、乗せる時間を決めて、8時半に車が行って、乗せてさっと走り出すというふうにやれば、15分も20分もずうっと駐車しっ放しということにはならないと思いますので、工夫でどうにでもなるのではないかと思います。よろしくお願いします。 簡単な問題、三つ目に修学旅行について一言申し上げます。 私のもとに、この御時世で修学旅行の費用、特に宿泊費などが高過ぎるんじゃないかと。今、ダンピングと申しましょうか、安い旅行がいっぱいパックで売り出されているこの時代に、修学旅行は高過ぎるという指摘がありました。調べてみました。当局も承知しておりますが、確かに全部が全部とは申し上げませんけれども、今後、改善を求めたいということで一言申し上げますが、宿泊費、とある中学校で2泊で2万 8,457円とか2万 7,825円。しかも1遍夕食抜きです。2泊のうち、夕食1回、朝食2回で2万 8,457円というケース、2万 7,825円、2万 8,825円とか、2万 3,100円とか。内容を見ますと、1泊はホテルで2人もしくは3人で泊まっておりますが、もう1泊は10畳で5人とか、昔流の、もう1泊はそういう形で泊まっておるんですね、いずれも。ぎゅうぎゅうというか、枕投げの部屋といいましょうか。ああいう旅館じゃないです、もっと今は立派ですよ、断っておきますが。そういう状態で片一方は泊まって、一方はホテルですが、1夕食抜きです。 市の職員、市長を除きまして部長以下のところでいうと、1泊2食の旅費は1万 3,000円ですね、旅費支給条例。2泊で2万 6,000円です、最高限度が。ところが、子供たちは2泊で1夕食なしで2万 8,000円を超えておるんです、子供たちの宿泊費が。あるいは2万 7,825円とか。幾ら何でも市の決めた旅費支給条例の、市長は1万 5,000円ですから2泊で3万円ですから、それよりちょっと低いとはいえ、1夕食が抜いてあります。それを加えると優に3万円を超えてしまいますから、これまた超える。これが1泊はホテル、1泊は枕投げの状態で泊まってということになると、大体想像がつくと思いますが、なるほどこういうことをおっしゃっておるのかなと、私も調べてみて思いました。 それからもう一つ指摘があったのは、同じ旅行会社ばかりと独占的にやっておるんじゃないかという指摘を受けました。調べてみましたら、ほとんどそうでありました。当局に聞いてみましたら、修学旅行というのは百数十人を日程を決めて旅館を押さえる。だから相当前に押さえておかなきゃいけないから、随意契約で入札をやるというのは難しいと、最初そういう説明でした。 よくよく調べてみましたら、二つの学校で業者をかえていたんですね。同じ業者で来たやつを、ことしからかえたと。あるいは途中で、旅行会社に頼んであったのを実行委員会方式ですべて自分たちで段取りして、旅行会社が介在せずに自分たちで計画を立てて実行した学校もある。そういう実情を江南市の中でも発見しますと、何も特定の旅行会社に早くから計画を立てなきゃいけないからといって独占させる理由というのは、実はこの例からもないわけであります。見積もりを何者かからとって、競争原理を導入して、子供たちの修学旅行の負担を減らすということは可能ではないかと思われるわけですね、この実情から。私も、そうか、相当前から決めんならんから随意契約でもしようがないかなと一瞬思ったんですが、よくよく考えると、そんなことでやれんことはないということに。ただし、ちょっと前から計画をいつ行くか決めて、どこへ行くかということを比較的早い時期に決めて、旅行会社がそのコースを押さえ、旅館がとれるという期間の保証が要るということは当然でありますが、実情からいうと、なるほど保護者の方の御指摘はもっともな点があります。ぜひひとつ教育長、いかがでございましょうか。教育次長でも結構ですが。
◎教育長(滝孟君) 特に中学校の東京方面の修学旅行につきましては、具体的には来年の修学旅行の日取りはもう決まっております。これは新幹線の都合でそういうふうになっておりますので、例えば5月1日に出発するとすれば、5月1日の夜泊まる旅館を後から探すという、現在はそういう状態にもなっておりますし、それからずっと昔は修学旅行イコール枕投げというようなことが行われたわけですけれども、現在の場合、修学旅行目当ての旅館といいますか、そういったところはだんだん廃止されてしまって、どうしてもシティーホテルを泊まるよりしようがないということになって、実際にはかなり都心の交通の便のいいところというと、やはり今お話のような値段になっております。
◎教育次長(木野久男君) 今、修学旅行についていろいろ御指摘をいただいております。修学旅行は、各学校、学校でいろいろ独自性を持って計画をされておるというところでございます。今、宿泊料金について高いのじゃないかということを御指摘いただいております。 御案内のとおり、宿泊する場所、またホテル。ホテルについてもいろんなランクがございまして、それらによっていろいろ違ってくると思うわけでございます。また、学校によりましては、夕食にテーブルマナーを組み合わせてやっているところもあるわけでございます。一概に言えないというところもございます。入札でやったらどうかとか、随意契約ではというようなこともありますが、学校の事情、動向をよくわかったところでというようなことで計画されておるということもございます。 今、議員からいろいろ御指摘いただいておることにつきましては、各学校に、また校長会等もございますので伝え、いわゆる最少経費で最大効果の上がる修学旅行として効果が出ると。また、父兄の負担もできるだけ安いにこしたことはございませんので、そういったことで話は伝えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆28番(川村弘君) 時間がありませんので、次に住民参加型ミニ市場公募債について伺います。 きのうから工場跡地を活用したらどうかという意見が議員から出ておりますが、買うにせよ、資金が当然必要になるわけであります。急遽買うとなりますと、例えば買うとすると、当然、考えられるのは開発公社で先行取得をするということになりますが、公園でありますから、都市計画決定等を行って、適切な手続を経ないまま用地を取得すると、地方債、補助金がつかないわけですね、ほとんど。ですから、急な土地の取得ということになると、そういうことを覚悟しなきゃならない。いわゆる単市事業としてやらざるを得ないというのが実情であろうと思います。のんびり待っておられればいいんですが、恐らく企業の土地ということになると、直ちに有効活用、処分ということを検討されるでありましょうから、のんびりはできない。 そうなった場合、どういうふうに資金手当てを行うかと。公社で先行取得するのは簡単ですよ。議会の方が了解さえすれば、理事会にかけて簡単に用地は取得できますが、あと買い戻す費用をどうするかということに当然なってくるわけでありまして、そうした際、議員の中にも十分御承知の方はたくさんあると思いますが、きょう見出しにあります住民参加型のミニ市場公募債。 愛知県が既に昨年、ことしと募集をしまして、あっという間に完売といいましょうか、発売と同時に完売と。これは愛知県に限らず、全国どこでもこのミニ地方債を発行したところは5分で完売とか、実質的に募集しただけであって、最初からもう完売は決まっておると。爆発的な人気と申しましょうか、買い手がついておりますね、実際、あっという間に処分。ただし、これは自治省と協議して許可を得ないといけない。通常の地方債と同じ扱いになるんだそうです。ただし、資金の調達先は、あるいは資金の調達方法、返済期限、利率等々は各自治体ごとに自主的に好きなように決めなさいということであります。 この制度のメリットは、なぜこうしたことが出てきたかというと、住民参加型というところに大きな特徴がありまして、例えば先ほどの公園でいいますと、地域の方たちはあそこに変な工場ができたら、変な工場といったらいかんですね、公害型の工場ができたり、あそこにとてつもないマンションができて日照被害とかいろんなことになったら困ると。ぜひほかの方法でということで、そういった地域で非常に大きな要望があって、例えば公園にしてほしいということになると、そうするとそういう地域の人たちの意向を酌んで公園にするといったら、その地域の人たちがこの資金、江南市でもいいんですよ、愛知県でも募集してもいいんですが、この資金を調達するということができるわけであります。当然、利子は払うわけです。大体通常の定期預金利子の20倍ぐらい。今、定期預金1年物で0.03%程度だと思いますが、大体 0.6%前後、多少変動がありますが、あるいは1%というような高率で募集しておるミニ地方債もありますが、20倍ぐらいの利子がつくわけでありますから、住民にとっても銀行に預けておくぐらいなら、江南市相手に貸すわけですから、絶対つぶれるはずはありませんし、絶対安全有利ということですので、これは爆発的に売れるわけです。 自分たちで出したお金で土地を購入したということになると、一層愛着もわきますし、ましてや公園を整備するときに地域住民が参加して自分たちで計画もつくるということになると、自分たちのつくった、自分たちのお金で買ったという愛着が一層わいて、公園に対する見方も変わる。住民参加型という、本当に理想的な形になると思うんです。ただし、これはいろいろ隘路がありますよ、自治省の許可が要るという。これが平成17年まで、平成18年度になりますと、あと1年ちょっと待ちますと、自治省ではなくて県知事と協議すればいいことになる。自治省は省く、要らなくなる。 〔他に発言する者あり〕
◆28番(川村弘君) (続)自治省じゃない、総務省。失礼しました。申しわけありません、古い人間で。総務省ですね、失礼しました。 愛知県知事と協議すればいいということになるわけです、法律はそうなっています。今、例えば開発公社で買っておいて、2年後、1年半後、県知事と協議して、協議です、今度は、許可じゃありません。資金調達が可能と。恐らく2億か3億、あの用地ならかかるでしょうから、それぐらいの金はあっという間に集まるだろうということで、住民の身近な施設、身近な整備というようなことに地域の住民が、自分たち自身が資金の調達をして施設の建設に携わると申しましょうか、参加するといいましょうか、こういったねらいでつくられたものであります。 細かいことはいっぱいありますけれども、時間がありませんのでその程度にしまして、使い方を何でもいいというわけにはいきませんから、当然、募集する際には何のための募集かということと、目的の事業も当然精査しなきゃなりませんけれども、どうせ資金調達するときに銀行に利子を払うなら、その利子を住民の皆さんに受け取っていただいた方がはるかに有益でありますので、銀行を目のかたきにするわけでありませんけれども、その方が有益でありますから、活用について、導入について具体化すべきだと。検討し、直ちに調査すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
◎総務部長(伊藤敏行君) おっしゃられますように、ミニ公募債につきましては住民の行政への参加意識の高揚というメリットがあるわけでございます。 今、いろいろ調べてみますと、愛知県と、県内では名古屋市が既に取り入れておりますが、先ほど申されましたように、愛知県は 0.6%という利率で募集をいたしておりますが、これに金融機関の手数料が少しプラスになると思います。 それから、先ほど総務省の許可ということを言われましたが、現在は県知事の許可でありますので、これが平成18年度以降からは協議制になるということでありますので、全国的には名古屋市を初め49の市が平成15年度は取り入れておるということであります。時代の流れでもありますので、三、四年先をめどに検討をしていきたいなと、こんなことを考えておるところであります。
◆28番(川村弘君) 総務大臣または都道府県知事の許可というのは、今は県知事の許可だけでいいわけですね。わかりました。総務大臣の許可までは必要ない。今後は協議だけでいいと。 ただ、真剣にぜひ協議してください。市民にとって決して損な話ではありませんし、21世紀型の行政運営をやっていく上で、住民が行政のやることに直接関与していくといいましょうか、参加していくというか、参加意識を醸成する上では一つの方法であることは間違いありませんので、検討を直ちに開始して、遺漏ないようにしていただきたいと思います。 次の問題に移りますが、狭小道路の解消促進についてであります。 実は私ども、昨年度の視察で、日本共産党江南市議員団で東京都の豊島区を視察させていただきました。豊島区というのは東京都のど真ん中にあるところでありますが、ソメイヨシノの発祥地だそうでございまして、えっ、東京の墨田でソメイヨシノがつくられたのかと。最初あそこでつくり出されたそうでありまして、そんな話も伺って、ちょうど時期がそういうときでありましたから桜がちらっと咲いておりましたが、要するに豊島区というのは全世帯の56%か57%かが単身世帯だそうです。単身という区、ひとり住まいが全世帯の半分以上。ほとんど緑地がなくて、しかも狭小道路が非常にたくさんありまして、昭和63年当時の調査によりますと、公道、国や都や区の道路のうち延長で 36.53%。私道は随分ありまして 125キロほどあるんですが、 89.45%が狭小道路であると、4メートル未満の道路。合計しますと、人が通れる道を全部足すと 51.30%が狭小道路だったそうであります。これではいかんというんで、しかもその部分を買収するということになると、御承知のように東京都でありますから、びっしりうちが建っておって、補償費でとても手が出ないという、だれが考えても。江南市で考えたってそうでありますけれども、とてもいかんということで知恵を絞られまして、建築行政と道路行政、この二つの行政の隘路を上手に活用して条例をつくられました。狭隘道路拡幅整備条例。 これは非常にうまい構造になっておりまして、道路行政というのは土木の方では専ら交通手段を確保する機能中心の行政。主要道路網の整備を図るということが目的で行われておるのが道路行政。建築行政は、採光だとか通風だとか延焼防止等の空間的機能を確保したりするということを中心に建築基準法というのが定められて、適正な居住空間、適正な居住環境確保ということが建築基準法の目的である。この二つが4メートル未満の道路のセットバックのときにぶつかるわけですね。これをうまくやろうと。うまくやろうというのは、この矛盾を解消してうまくやれないかということでいろいろと考えて、この条例の趣旨は、とにかく当該地区住民、狭小道路にお住まいの住民の安全性の向上、震災時・平常時の防災活動が確保できる地区道路網の形成を図る。また、地区環境の向上を図るといった大義名分を掲げてこの事業をスタートさせると、この条例を制定したわけであります。 後退用地についてどういうふうにしたかといいますと、一部は後退した部分について整備をする。いわゆる道路の形態に整備をする義務化をした土地の所有者。企業、大企業、学校法人、所有地が 500平方メートル以上の課税法人については義務化。その他については助成金を交付して、ただし協力者は個人の場合だけでありますが、助成金を交付するという形で狭隘道路対策を進めるという対策になったわけです。申し上げておきますが、豊島区だけではなく、よく聞いてみましたら、東京都のほかの区でもかなりこうした同じような対策を進めているそうでありまして、決して豊島区が例外ではない対策であります。 方式としては個別後退方式、2番目に整備事業の対象を限定するといいましょうか、3番目に事前協議方式、4番目に建築確認申請時のチェック等々の手続を経るわけですが、特に事前協議対象。ここで確認申請提出の30日前までに協議をしていただきたいということでありますが、その内容は、協議内容としては三つ。セットバックする土地について寄附をしていただくのか、無償使用承諾契約を結ぶか、三つ目に整備承諾という方式にするかと。これを協議するということでありまして、これは当局に詳しい資料を全部渡してありますから、既に相当前に渡してありますから、研究しておいてくださいとお願いしてありますので、研究しておっていただくはずでありますが、こうしたセットバック、例えば50センチ部分を下げますと、その50センチ部分にあった塀だとか、土どめだとか、いろいろ構築物については助成金で撤去費用などを、決められた額、例えば塀にあっては1メートル当たり 3,000円から 5,000円、土どめや擁壁については1メートル当たり3万円から16万円というような助成金を出して撤去のお手伝いをする。その後に、緑化をしていただければ1メートル当たり1万円の補助を出すとか、隅切りに協力していただくと1ヵ所20万円出すとか、きめの細かい助成金を出してこの事業に協力していただく。その提供した土地は、いただいた土地はすべて個人のもの。売っていただくわけではない、個人のまま。だから区と無償使用契約を結んで、無償で使わせて、整備は区がやる。こういう形でセットバックした部分をその都度その都度整備していく、こういう対策であります。 さて江南市でありますが、事前に調査をしていただきました。江南市の場合、狭小道路の実態はいかがなものか、ちょっと発表してください。
◎
建設部長(
佐橋純照君) いわゆる狭小道路、これは道路幅員4メートル未満の道路を指してございますが、現在、江南市道全体で70万7,768.92メートルございます。そのうち狭小道路、4メートル未満の道路につきましては25万1,478.14メートルでございまして、率といたしましては 35.53%でございます。
◆28番(川村弘君) 豊島区がスタートしたときよりは、江南市は土地改良事業で随分整備をした関係がありますから、豊島区の50%より、これはまだ私道は入っていませんよね、これには。
◎
建設部長(
佐橋純照君) ただいま申し上げました数字は江南市道でございます。
◆28番(川村弘君) 豊島区の場合には、私道も含めて4メートルの道路に拡幅していくと。だから、私道については整備承諾という形で無償使用貸借ではないという、手法が違って、個人の道路でありますが区道になるわけでありませんので違いますが、それもやはり私道としてセットバックをお願いして4メートルに広げていくと。この部分を含めてさっき50%と申し上げましたので、実は江南市の場合もその部分も調査をして、私道はどうするか、これもあわせて方針を持つ必要があるだろう。私道はそのまま放置していいかということもあろうかと思います。 実は両側への拡幅が必要でありますから、25万 1,474メートルではないんですね。その倍、両側であります。メートルで言うと、50万 2,000メートル分の対策が必要になるわけです。30センチか20センチか50センチか、幅は別にしまして、延長メートルというのは倍にしなきゃいかんわけです。わかりますか、部長、それだけが対象になる。 江南市は、私もちょっと議事録を調べてみましたが、最終の当局の見解は、平成10年の12月定例会の建設水道委員長報告で、市の方針はセットバックした部分について、市が用地買収をして整備すべきではないかという意見に対して、当局から、過去からもそうした指摘をいただいておりますが、市としては道路から道路までの--ワンスパンですね--その一定区間話がまとまり、セットバックで広がり、しかも区から要請があれば対応をしていきたい。これが当局の最終答弁で、要するに道路と道路の間がすべて4メートルにセットバックでつながらないとやらないと。まとまったら初めて用地買収しようかなというのが当局の方針であって、今日までにそういう形でセットバックでワンスパン抜いて整備が完了した道路がありましたでしょうか。
◎
建設部長(
佐橋純照君) ございません。
◆28番(川村弘君) 先ほど両側で約50万 2,000メートル、これをどれだけ拡幅するかでありますけどね。一番広い場合、幅が2メートルしかないと。そうすると、両側1メートルずつですよね。1メートルずつ拡幅したとすると50万 2,000平方メートル、15万 2,000坪ぐらいになるわけです。坪10万円でも 152億円、20万円だと 300億円という用地買収費だけでかかるわけですね。これにプラス物件補償などが加わると大変でありますが、実際にやれないわけです、そんなお金を出して。方針はワンスパンまとまったらというんですが、ワンスパンまとまるのに一体何十年先かわからないわけですね。その間、セットバックをした人はその土地を全く、使うことはできるわけですが、建築確認申請を出させられますから、そのセットバックした門や塀、石垣、擁壁は一切つくりませんと。こういう誓約書を提出して建築許可を受けるわけで、そうするとそれは利用できずに何か変な形で残るだけということで、まことにぐあいが悪い。しかも、それは現実にはほとんどできない方針で、やらないと、ほったらかすと。市の今までの方針でいうと、ということに実質なってしまっています。 これを打開し、セットバックした土地を有効利用し、断っておきますが、豊島区はその土地は購入しないんですよ。無償使用貸借、無償で使わせていただく。助成金を出して最初の段階で手当てをすると。将来どうするかといったら、そのときまた考えましょうと。土地を購入するか、そのままいくか。それは考えますけど、いつのことかわかりませんということを言っていましたけれども、無償使用貸借でいってしまうという方針だろうと思いますが、江南市の今までの対策は見て見ぬふり、やれないことをあたかもやれるように言って、関係の住民の方にはセットバックの協力だけさせてほったらかしということで、むざむざ土地がパアになるし、泣かされるだけということになりますので、方針の大転換を図るべきではないかと。計画的にその部分について土地を有効利用し、その部分だけでも部分的にも整備を重ねていくという、そういった方式で狭小道路を随時、ここの豊島区は13年間で目標全体の19%、2割程度狭小道路を整備したと、延長でですね。できてしまったそうです、金もかかりますけど。方針を見直すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
◎助役(陸浦歳之君) きょう大変新しい提言をいただいたわけでございます。言葉の中にも方針の大転換というようなお話もあったわけですけれども、しっかりと一遍検討させていただきたいと、こんなふうに思っております。
◆28番(川村弘君) とにかくきのうからきょうにかけて震災対策、震災以前にも火災対策ですとか、救急車ですとか、狭小道路には消防自動車も入れなければ救急車も入れないわけでありまして、あるいは生活環境ということを考えても、今のまま、なすがままという形はまずい。といって金があるわけではない。金をできるだけ使わないで、住民の皆さんの協力でそれなりに納得していただける方向での整備ということで、なかなかのものだなと。せっかく税金を使って東京まで行かせてもらって勉強させてきてもらったわけですから、何とか根づかせたいなという、なるほどとうなるような話がありましたので、本当に真剣に検討していただきたい。市長、どうですか。
◎市長(堀元君) 今、助役が申し上げましたように、江南市内の狭隘な道路もたくさんございます。非常に不便をかけておるところも私も覚えております。上奈良地内の県道とか、それから前野、扶桑町の方に行く道路もまさに狭隘で非常に困っております。また、私の地元の小杁の方でも一方通行というようなことで、セットバックで道が広くなっておれば、一方通行も解除されるんではないかというような状況は目の当たりにしておりまして、まさに市民の方に不便を来しておることは重々承知しております。何かいい方法があればということでいろいろ研究しておったわけでございますけれども、これはすばらしい手法であるというふうに思うわけでございますので、今後しっかりと研究をさせていただきたい、かように思います。
◆28番(川村弘君) 最後に一言だけ、最後の農地の有効利用の問題につきまして要望だけしておきます。 きのうまで元気に百姓をやっておられた方が病気でできなくなって、家族の方も事情でできないと。全部を守りできないから、草を生やすのもなんだから、市民農園なり何なりの形で使ってもらえないかという申し入れを受けまして当局に連絡したところ、当局の公式回答は、その周辺の市民農園で待機者がお1人しか見えない。希望がないから、その期待には沿いかねるというものでありました。こういう形で、結局、日本の農地の荒廃が進んでいくのかなと。非常に残念にそのとき思いまして、その場ではどうこうすることはできませんから、一度議会でと思いましてこの機会を待っておったんですが、とにかく先祖伝来といいましょうか、血と汗の結晶で今の農地、土地が形づくられ、維持してきたわけですね。この土地をむだにしてはならない、罰が当たるという言葉はよく昔おやじから聞きましたけれども、僕、市長に、きょうはお願いだけですが、江南市の方針として、この貴重な土地、貴重な農地、荒廃は江南市の土地については一つもないと、一つも荒れさせないという方針の確立。そりゃあ 100%というのは目標でありますけれども、そういう先祖からの大切な土地を本当に守り、有効に使うと。そのために行政がそれを農政の中心に据えていくべきではないかと。そんなけちくさい、あるかないかということではなくて、また次回、時間があったらやりたいと思いますが、方針を検討していただきたいということだけお願いして、発言を終わります。
○議長(
河合正猛君) これをもちまして、今期定例会の
一般質問は全部終了いたしました。 次回は21日午前9時から本会議を開き、議案質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。 午後4時33分 散会地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 江南市議会議長
河合正猛 江南市議会議員
長谷川隆英 江南市議会議員 江口雅明...