江南市議会 > 2004-03-05 >
03月05日-03号

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  1. 江南市議会 2004-03-05
    03月05日-03号


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    平成16年  3月 定例会平成16年                               第3号          定例江南市議会会議録3月                                 3月5日---------------------------------------               平成16年3月5日(金曜日)議事日程第3号 平成16年3月5日(金曜日) 午前9時開議  第1 会議録署名者の指名  第2 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した案件  日程第1 会議録署名者の指名  日程第2 一般質問      〔長谷川隆英君 大野吾郎君 小林弘子君 河合正猛君 東 義喜君 森 ケイ子君 川村 弘君〕---------------------------------------出席議員(28名)     1番   野下達哉君         2番   古田みちよ君     3番   鈴木 貢君         4番   堀尾庄一君     5番   宮地友治君         6番   古田冨士夫君     7番   福田三千男君        8番   尾関敏隆君     9番   吉田賢二君         10番   尾関健治君     11番   長谷川隆英君        12番   沢田和延君     13番   木本恵造君         14番   岩田一洋君     15番   高田良弘君         16番   大脇澄夫君     17番   江口雅明君         18番   木村敏郎君     19番   河合正猛君         20番   高田健孝君     21番   小林弘子君         22番   大場義高君     23番   蒲 兵衛君         24番   大野吾郎君     25番   林本昌久君         26番   東 義喜君     27番   森 ケイ子君        28番   川村 弘君---------------------------------------職務のため出席した事務局職員の職、氏名  事務局長        木野久男君     議事課長        福田松久君  庶務係長        松田善之君     議事係長        永田淑範君  主査          武馬健之君     主査          栗本浩一君---------------------------------------説明のため出席した者の職、氏名  市長          堀  元君     助役          陸浦歳之君  収入役         松岡清司君     教育長         滝  孟君  市長公室長       日比野二三夫君   総務部長        伊藤敏行君  健康福祉部長      大藪憲芳君     経済環境部長      加藤金三君  建設部長        岩田作一君     水道部長        大池和弘君  教育次長        苅谷洋司君     消防長         市橋茂機君  企画課長        河井照夫君     財政課長        尾関晴紀君   行政課長        長谷川雅洋君    健康衛生課長      宮田定則君                        兼保健センター所長  福祉課長        中西 宏君     商工観光課長      古田和夫君  農政課長        武田能則君     環境課長        大脇昭夫君  土木課長        千石利男君     都市計画課長      平塚正勝君  水道課長        田敏夫君      教育委員会学校教育課長 津田勝久君  教育委員会生涯学習課長 田中正博君     教育委員会体育課長   菱川弘隆君  兼少年センター所長             兼体育施設館長  図書館長        服部隆信君     消防本部予防防災課長  松岡冨士男君     午前9時03分 開議 ○副議長(木本恵造君) ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名者の指名 ○副議長(木本恵造君) 直ちに、お手元に配付いたしました議事日程の順序に従い、会議を進めます。 日程第1、会議録署名者には、会議規則第81条の規定により、議長において  8番  尾関敏隆さん  20番  高田健孝さんを指名いたします。--------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○副議長(木本恵造君) 日程第2、一般質問を続行いたします。 長谷川隆英さん。     〔11番 長谷川隆英君 登壇〕     (拍手) ◆11番(長谷川隆英君) 皆様、おはようございます。 きょうはトップバッターで質問をさせていただくことになりましたが、本当はきのうで質問を終わりたかったんですが、1問だけ残りましたので、きのうに引き続きまして質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 きのう、建設部長より、シキボウ(株)江南工場の開発事業によりまして、アピタとシキボウ(株)江南工場宅地分譲の貯留対策と排水処理につきまして御答弁いただきました。その結果、今までシキボウ(株)江南工場が排水をいたしておりました雨水が、今回の両者の貯留対策によりまして排水量が少なくなるということはよく理解できましたが、しかし、シキボウの排水管が般若川に直接接続しておりまして、その排水管の途中に区内を流れております郷ヶ島とサイホンになっておりまして、そのところで郷ヶ島の水がシキボウの排水管に落ちております。地元でも、その排水管にどのような穴があいて、またどれほどの穴があいて水が落ちているということは確認できておりません。当局においては確認できておりますでしょうか。もし豪雨が降りますと、般若川が満水になりまして逆流してまいります。その付近は浸水被害が出るところでありますので、いま一度よくそのサイホンのところを調査して、被害の出ないように調べていただけないでしょうか、お尋ねいたします。 ◎建設部長(岩田作一君) お尋ねのシキボウの排水路でございますが、現在は市に移管されまして 1,600ミリの地下埋の排水管ですが、市が所有しておるわけでございます。 シキボウ(株)江南工場の南東角から般若排水路まで約 260メートルでございますけど、その道路の下に 1,600ミリの排水管が布設されていると。ちょうどシキボウの排水の入り口から35メートルほど行ったところに今御質問の郷ヶ島排水路がございます。これは飛高町から東野の方へ抜けている排水でございますが、この排水路の断面としましては 600ミリ掛ける 600ミリのオープンのU字溝タイプでございます。 それで、ちょうど郷ヶ島排水とシキボウの排水管でございますが、排水管は土かぶり、道路から管の天端まででございますけど、約30センチメートルございまして、内径が 1,600ミリですので、外径が約 1,800ミリということで、約2メートル10センチぐらいの下を通っているわけです。郷ヶ島は道路の天端から約1メートル下のところにU字溝が入っていますので、ちょうど郷ヶ島の排水管の真横を突き当たっているということで、管の下をくぐらせてサイホン方式でまた東野の方へ流れているということですが、ちょうど管の真ん中のところに穴をあけまして、排水桝も含めてでございますけど、郷ヶ島の排水のオーバーフローした分をシキボウの排水路に流すという方式をとっておりまして、ここで郷ヶ島排水の水をショートカットしているということでございます。 また、これにつきましては郷ヶ島の排水の断面が小さいということでございまして、例えば上流では東野と飛高町の境界の住友化学江南アパートのところで1本抜いております。それからシキボウのところでも抜いて、それから木曽川古知野線都市計画路線の下にも郷ヶ島の排水を1本般若排水路の方へ抜いております。 なお、県道江南木曽川線の東野地内におきましても郷ヶ島排水から般若用水路へそれぞれ水を抜いているということで、そのようなことで東野地区周辺の排水対策を少しでも軽減させようということで行っております。 また、般若用水路等の水が満杯になった場合にシキボウ排水の方へ逆流しないかというようなことも心配されるわけでございますが、今年度末でございますけど、既に完成しておりますが、一宮市と江南市の境のところで般若排水路の断面が小さかったわけですが、今回、河床は約1メートル下げていただき、断面も今の倍以上の広さになったということで、その上流は県営の湛水防除事業によりまして断面が改修されておりますので、今度の雨季にまた状況等を調査するわけでございますが、計算上は水位がぐっと下がって、シキボウ等の排水管に逆流するようなことはないというようなことで考えております。 ただし、今後の周辺の雨水対策等につきましては、現地調査しながら徐々に緩和していきたいというようなことを考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆11番(長谷川隆英君) ありがとうございました。 以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。     (拍手) ○副議長(木本恵造君) 大野吾郎さん。     〔24番 大野吾郎君 登壇〕     (拍手) ◆24番(大野吾郎君) おはようございます。 従来ですと、堀市長が議員の当時には、一般質問は初日の第1番ということでずうっと続けられてきておりましたが、私、朝こうして一般質問させていただくのは初めてのことでございますので、何か緊張をした感じでございます。 堀市長も大池市長の後継者として極めて厳しい選挙戦を勝ち抜かれて、江南市が50周年に当たるときの市長として活躍をされておりますことに対しましてお喜びを申し上げると同時に、ごあいさつの中で言っておられましたように、大池市長の方針を踏襲して取り組んでいきたいというようなごあいさつがあったように記憶をいたしておりますが、ちょうど1年たちましたので、大池市長の考え方の踏襲もさることながら、元気で活力のある堀市長の力腕を発揮していただくということに大きな期待を持っております。また特にこのところ、市町村合併等につきまして非常に御心労を煩わせておりまして、あのような結果になったことについても、また非常な御苦労であったと思います。 本論に移ります。まず第1番に、この年度における市長の施政方針演説が発表をされました。そのことにつきまして質問を向けたい、またお答えをいただきたい、このように思っております。質問の趣旨、内容につきましては、大体4点ぐらいに絞ってございます。 江南市は、当然、昭和の合併によって3町1村が合併して今日に至っております。ちょうど支所の動きというのも、この50年たった現時点においてどうにかその役目もだんだん離れ、本庁集約的な形になってきたというような感じがいたしております。したがって、江南市全体に対しますすべての施策に対しまして質問申し上げるのが当然でありますが、そういう意味におきましても、やはり古知野、布袋、駅がございます関係から、当然、二つの考え方というのがどうしても中心になってくると思います。 その中でも、特に布袋は既に国道 155号の限度額方式採用による改革、また地番の整備につきましても現在既に取り組まれておられますので、このたびは江南市の中でも特に古知野に対する、ちょうど江南駅の橋上化の話も出ております関係から、その点に絞っての質問がしたいと、このように考えております。 まず最初に、施政方針の中で行政のまちづくりの姿勢ということで、実現されないまちづくり計画というのが私は感じられるわけでありますが、市長はこの中で、今度取り組んでいく中で、にぎわいと活力あふれるまちづくりについて語っておみえになります。その内容を見ますと、商工業の振興につきましては景気浮揚の兆しが見られ、個人消費も持ち直しの動きがあるものの依然として厳しい状況にあり、江南市中心市街地活性化基本計画を基本として、活気のあるまちづくりを進めるとともに云々というふうにおっしゃってみえます。 確かに国も言っておりますように、経済の低迷期というものが徐々に脱却をしてきつつある現況であるということを財務省も言っておりますが、実際に現在この古知野の町の中のあり方というものが、これに言われておるように、にぎわいと活力のあるまちづくりというのは本当にその都度いつも、大池市長の当時から言われ続けてきたことであります。当然、第4次江南市総合計画の中におきましても大きくこの点は取り上げて、るるその施策についての計画が立てられております。したがって、まずここで施政方針に述べられておりますにぎわいと活力あふれるまちづくりについてということで、市長のお考え方を若干お聞きしてから質問に入っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎市長(堀元君) 施政方針で申し上げておりますとおりでございます。江南市中心市街地活性化基本計画による各種まちづくりの事業が推進できますように、関係機関等とも協議しながら、連携しながら進めて、活性化を図ってまいりたいというふうに思っております。 基本計画では、ワークショップによる商業者、地元の市民の皆様等の意向と要望を踏まえまして計画を策定したものであります。ただ、まさに日本の経済自体が非常に低迷しておりますと同時に、江南市の現状も日進月歩、常に変わりつつあります。そういうことも踏まえまして、やはり時代に合った活性化というものも非常に重要ではないかというふうに思っておりますので、その点も含めての基本計画ということでございます。その点、御承知おきいただきたいと思います。 ◆24番(大野吾郎君) 今もおっしゃるとおりに、民意との協合、いわゆる行政の立場としての動き、それからまた商業者自身、民の立場に立っての努力というものをともに話し合いながら、また研究をし合いながら基本計画というものを作成していくというのが本来のあり方であろうと思いますが、ここに江南市の中心市街地活性化基本計画というものの作成に当たっての提言書というのがございます。これは2001年6月21日に日付はなっておりますが、この計画そのものがまだ1年来ておりますので、当然、これもそのままで提言を語っていいという考え方で言うわけでありますが、とにかく現在の計画そのものについてはコンセプトのないまちづくりの方針といいますか、そういうことで指摘がされております。江南市総合計画の中身においても、何年経過すればこうなるであろうという推測的な記述が多く、具体的にこうすれば効果が上がるんだ。その結果、こういう数字になるという目標が将来像に極めてあいまいで抽象的であるために、計画終了時の明確な姿が見えずに、市民に夢を抱かせるものは何もありませんという提言が書いてございます。 私も町の中に住んでおりまして、そしてそのことを考えてみましたときに、私が幼いころは別といたしまして、戦後、この商店街のあり方というものが、現況を比較いたしますと、恐らく3分の1ぐらいに減ってしまっております。よく「中心市街地の空洞化」という言葉が使われております。一時「シャッター街」という言葉での空洞化のあらわし方でありましたが、今はシャッター街どころか空き地ばかりになってしまいました。そういうことを考えてみますと、私たちの商店街の組合の中でも、本当にこれから先行きどうしたらこの商店街の維持ができるかということが、本当に死活問題としての取り上げで取り組んでおります。 そういう意味合いも含めて考えますときに、まず我々でできる範疇、それからまたどうしても行政に御協力をし、指導を仰がなければならない問題というものが本当に生かされていく方策というものが、この計画の中に幾ら立派なことが書いてあってもなかなかそれが実現されていないので、これから先行き、後継者の問題もありましょうし、また郊外における大型店舗に対する対応ということもありましょうけれども、それに対しての考え方というものに対して非常に今困惑をしながらも、自分の経営の維持を図っていくのが精いっぱいの現状であります。 そこで、ここの中にもありますように、まず一番いい例が、江南駅の西側に当たるところの商店街が江南駅西まちづくり協議会という立ち上げをいたしまして、数年間にわたって懸命な努力をされておられました。ある一時期は計画書も作成して、そして青写真までつくった。そうしたら、結果においては大きな反発が出て、そして現況は、これは差しさわりがあるなしにかかわらず、私も総会には全部参加しておりますので率直に御意見を申し上げますが、今ではもう既に総会を招集しても役員数名しか出ておみえにならない。現況、私たちも来賓としての立場で出席をいたしますが、下手をすると来賓の数と総会に出ておみえになる方の数が全く等しいような状態で、現況は、今まで10数年かかって一生懸命に築き上げてきた計画すらゼロに帰して、初めから考え方の立ち直しをしていこうというように決まっております。 そのことを聞かれまして、これはどなたでも結構でございますが、この諸に当たられておられます担当の方の感想、それからそれに対する、こんなことじゃだめだからこうだというようなものがありましたら聞かせていただきたい。 ◎建設部長(岩田作一君) 今、御質問いただいております江南駅西地区まちづくりでございます。ここにつきましては江南駅西まちづくり協議会ということで、平成7年に協議会を設立しまして、今言われましたように、青写真等も含めて 2.8ヘクタールの地区をまちづくりをしていこうということできょうまで進めてきております。 その中で、昨年におきましては、3月の時点に江南市中心市街地活性化基本計画の中にも駅西地区をこういうふうにしていこうということで具体的なマスタープランをお示ししているところでございますが、きょうまでの状況につきましては、とりあえず第1ビルの西の地区の約 5,000平方メートルの地区を地権者の方といろいろ協議しながら、組合施行の方法等も研究しながら、いろいろ調整をしてまいったわけでございますが、具体化されていないのが現状でございます。 そこで、昨年度にはその地区に隣接します江南停車場線の、これは県道でございますけど、県道を整備しようということで、地権者の方とも調整をとって、まず道路から先に行いますよということで合意がされて、今、物件調査等を進めているというような状況でございます。 駅西の交通の状況、また江南駅の駅舎も含めてですが、交通の流れ、また都市景観的なこと等は、今度の基本計画の趣旨に従いまして市が主体的な立場に立って、地権者並びに地域の方とのいろんな話し合いのもとに、合意を得ながら進めていかなければならないというふうに担当の方としては考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆24番(大野吾郎君) そういう考え方で現実に実行されていかれれば確かにいいことでもあるし、またそうしていただかなきゃならないと思うんですが、それについてまず一つ、一番簡単にそれの実現性の可、並びに否に類するものなのかということの一つのあかし的なものとして、本町通りが拡幅路線に決定をいたしたのはいつですか、事業計画されたのは。 ◎建設部長(岩田作一君) 本町通線を20メートルの都市計画決定をしましたのが平成5年7月でございます。 ◆24番(大野吾郎君) それ以前に16メートルでしたか、20メートルになる前。 ◎建設部長(岩田作一君) それ以前につきましては、ここはバスが走っている県道でございましたが、約5メートル40センチから6メートルの道を8メートルということで都市計画決定をしていたのが、平成5年に20メートルに変更をしたという内容でございます。 ◆24番(大野吾郎君) あの当時に本町の方たちは一斉にそれに協力して、そして道路を広くすることによって駐車スペースもとれるであろう、また交通の便もよくなるであろうということで、全面協力をしていこうということで、銀行もこちらに移転をして、そしてその跡地を駐車場に利用しようと。そしてまた組合まで設立をして、そして一生懸命になってこの目的に向かって総ぐるみでやっておられた時期があることは御存じだと思います。 その当時の商店街の本町通りのあの一本の通り、あそこは大体40軒近くのお店があったように思います。ところが今は3分の1ぐらいになってしまっております。それはなぜかといったら、遅々として進まない状況というものに、また郊外店舗の発展等によって自身の経営が維持できなくなってしまって、もうとても道の拡幅に協力したり、またそうしていく余力と威力、活力、そういうものが完全になくなってしまった。中には、土地を持っておみえになる方は、今、計画路線に入っておりますので、家をなぶろうと思っても、引き下がれば別といたしましても、なかなかなぶることができないし、かえってそのことの煩わしさというのか、不自由さというものが、逆の面でいって困っておみえになる方もお見えになりますし、またそのつもりで自分の将来設計を立てて、そして他に土地をまず求めて、そしてこちらはこちらででき上がった時点においては本格的な店づくりというような意欲を持って、大きなお金を借りて、きょうまでずるずると引っ張られ、金利に追われて、今、倒産をしなきゃならないような憂き目を見ておられるようなところもあるわけでありますが、それらを考えますと、今、江南通り、江南通線ということで一生懸命やっておみえになりますし、これも大池市長が言っておりますように、本町通線、江南通線の20メートルによって、まず市道路線を基盤としたまちづくりという考え方の中に立ってやっておられたことでありますので、決していいとか悪いとかということは言いませんが、これが完成して、そしてまた目的のとおりに実行されていって初めて、ああ、よかったなあという感じを抱くわけでありますが、それについて、当然、国も極めて厳しい状況になり、県も厳しい財政状況になって、そして単市でできる仕事ではありませんので、そちら任せの考え方できょうになってきておると思うんですが、これから先行き、まず見通しとしてどう考えておみえになるのか、お伺いをいたします。 ◎建設部長(岩田作一君) 本町通りの都市計画線の拡幅並びに本町地区の都市再生土地区画整理事業等まちづくりの経緯につきましては、前市長の当時に地元に入られまして、いろいろ再生計画に基づき説明会等をされたということは聞いております。その後につきましては、なかなかスムーズに話が進まない状態が続き、なおかつ商店街の空き店舗率等も7割以上がシャッター通りといいますか、閉店されたような状態であり、またその周辺には空き地等もふえてきているということで、まさに中心市街地本町通線等が衰退しているというのが現状でございます。 町の再生につきましては、都市計画路線等都市計画事業が決定されており、町の中心地を活性化させるには、まずはアクセス道路、都計線等、本町通線、朝日町通線江南通線の線的事業を進めて面的事業に入っていくというようなことで、今言われています本町通りの中心地につきましては、とりあえず街路を整備しなければ中の開発につながらないというようなことで、地域のコミュニティー施設並びに公共施設、公園施設、なおかつ図書館構想等を踏まえながら、今後、中心市街地の活性化の基本計画に基づきまして地元の御理解を得るというようなことで、地元中心のいろんな意見を取り入れながらまちづくりを進めていかなければならないということを思っておるわけでございます。
    ◆24番(大野吾郎君) この問題につきましては、3時間やっても4時間やっても論が尽きませんので、もう30分を過ぎてしまいました。今度は申告をしてありますものを一通りさらっと流して、重要な点だけをお聞きしていきたいと思いますので、答弁はなるべく端的に要領よくしていただいて、そして時間内に私がお願いをしてあります4点の問題につきまして、完全に納得がいかんにしても、ああそうかというようなところまでのお答えをいただくために、前もってお願いをしておきます。 次に二つ目の、江南駅舎の橋上化に関連し、現況駅周辺問題解決の必須改善計画についてということで題を上げております。この橋上化に対する問題は、最近になって浮上もし、また平成18年を一つの契機にしてというようなことも伺っております。そういう意味合いにおいて、江南市民としてもこの自由意見の中で、アンケートをとった事例がここに数字的に上がっておりますが、「将来のまちづくりについてのアイデアや市政に対する意見、要望で主なものは何ですか」という問いに対しまして、江南駅前及び周辺の整備というのが一番多く数字の上ではあらわれております。 そういう意味合いにおきまして、今度また新年度におきましては議案質疑でやろうかなと思ったんですが、今度は橋上駅に関する問題につきまして調査費がつくというようなことでありますので、これは当然、コンサルによる計画書ということよりも、むしろ実際にそれを利用する市民であり、またその近郊で住まう商業者、住民、それらの意見を総括した中で、先ほど部長がおっしゃられましたように、また市長もおっしゃられましたように、市民とのコンセンサスのもとに事業を進めていきたいという基本的な考えをお述べになられましたので、ただ単にお金を出してコンサルの計画書だけの、形だけの表面的なものに終わらないようしてほしい、こんなように思いますが、まず現況駅を考えて、市民がだれもが感じることは、橋上駅になった場合、これはエレベーターであるとかエスカレーターであるとかいろいろな方法がありますが、特にエレベーターの設置、これは名鉄側が言っておるようでありますが、当然、バリアフリー等を考えますと、エレベーターの1基は中央に絶対に必要であると思います。しかしながら、他には東と西についてはエスカレーターの設置をしていただくというものが一つの大きな希望でありますし、また最近ずっとこの近郊の橋上駅を見て回りました結果は、ほとんどがエスカレーターがついております。 それからまた、ちょうど橋上駅にされる時点においては、現在、一番だれでも市民として、また特に車社会であり、車に乗っておられる方は感じられておりますが、駅前のロータリーの大きな空地といいますか、年に1回、確かにあれは利用されることはわかっております。ところが、平生はあれを利用されておりません。ほとんどが朝通勤のとき、また夕方、退社をされるときに、家族の方がお迎えにみえる車というのがあのロータリーの縁にずうっとべたづきでとまっております。片方はバスの停車場がある関係からバスがおったりして、そしてあそこを通り抜けていくことに対しましては非常に交通渋滞をして危険な状態にあります。 それから、また特にあそこは駅からおりてこちらの歩道に移るところに横断歩道がありますが、考えてみますと、電車がつきましたらもう既にその時点では遮断機がおりておりますので、車がずうっと東西ともに並ぶわけであります。そして停車場線の方から車も回るに回れないで、またそこに並びます。そして今度は長く待っておって、電車が通り抜けて遮断機が上がったときには、今度は電車に乗っておったお客さんがあの横断歩道を通ろうと思って来るわけです。となると、人の交通の面についてもこんな危険きわまりないことはありませんし、また片や待たされておる運転手の気も焦るので、早くあそこを突き抜けていこうという焦りというものが本当に目に見えてわかります。そういうこと等も考えて、まず駅をなぶっていただくんであれば、当然、駅そのものは名鉄も関連をいたしておりますので、百が百、我々の希望を達成し得るか得ないかは別といたしまして、できるだけ要望を聞き入れていただくということも絶対だと思いますが、エスカレーターの設置と、それからまた駅前のロータリーのあり方というものの改善は絶対にしていただかなきゃならない問題だと思います。 それからまた、このまちづくりにも関連をいたしますが、まず私の記憶でいきますと、江南市全体を眺めてみましたときに、宮田方面、西方面は、今は高齢者社会になってきて、高齢者に対する老人保健施設であるとか、それからまたリハビリテーション的な施設というものも方々にできてまいっておりますが、当時、老人ホームを初めとして、これは市が行っておりませんが、フラワーコート江南、ジョイフル江南、サンライフ江南にいたしましても老人保健、それからまた養護老人ホームも含め、また弱者対応の施設というような考え方から、あちらの方はあくまでもそういう意味で言いますと福祉ゾーンという位置づけ。それからまた東の方は市民文化会館、江南高校等も含めて、駅東の方については文教地区ということで文教ゾーンと。それからまた、旧来で言います町というものを考えの中に入れて、これは古知野でも布袋でも同じことでありますが、頭に入れまして、商業地ゾーンというような大きな区分けをされて、区分けというよりも、そういう認識の中で位置づけがされておったというようなことを記憶の中にありますが、今でもそんなような考え方というものは変わっておるのか、もう全然今は時代が違ったからそんなことは関係ないよというふうになっておるのか、そこら辺のところをちょっと聞かせてください。 ◎建設部長(岩田作一君) 今、大野議員が言われましたように、まちづくりの点につきましては今言われましたとおりでございます。 ◆24番(大野吾郎君) そうしますと、質問があっちこっちに行っておるように思われると困りますが、今、橋上駅の改築についての関連でありますので言いますが、私は駅が橋上化されることによって、先ほど言ったようなことが絶対なものの条件とあわせて、今度はそれを契機として、駅の西東の一体性、町の一体性を考えていくいいときではなかろうかなと。 そうした場合、これは先ほど言うように、東の方が文教地区だというような位置づけであったとしたら、幸いにしてあそこには天神社というのがありますので、案外子供さんに対する教育観念、それからまた人の心としての、これはお互いに自由でありますが、信仰心を持つ人、持たない人いろいろあると思うんですが、一つの例を挙げますれば、ここら辺では「お千代保さん」、あれは本当によくにぎわいます。それからまた、正月になると豊川稲荷であるとか、いろいろなそういう神社仏閣等も含めた中でいろいろと、活用というと御無礼でありますが、そういうものがあることによっての上手な人の誘致の仕方ということは、一番恵まれておるのが駅の東の方ではなかろうかなと。 今までは駅西地区の開発の話をする場合については、私はよく東の方のお話を聞くと、おれたちは蚊帳の外だからという、非常に情けない話を聞くことがあります。これは蚊帳の外であってはいかんわけであって、一体にした考え方というものを持って、東の方に対しましても天神社の活用というのは、本当に私はまちづくりにはもってこいのものであると思います。そういう点においても、やはり指導の中で、指導というよりも協力体制で、そういうものも大いに今後お互いの話し合いの中で発展をさせていっていただくというのが本来のものではなかろうかなと思っておりますが、その辺のところについては間違っておるんでしょうか、いかがでしょうか。 ◎建設部長(岩田作一君) 江南市中心市街地活性化基本計画の中でも、今言われました北野天神社、市民文化会館、中央公園、江南高校等、東につきましてはカルチャーストリートというような名前のもとに策定されたり、また駅東の広場構想も持っております。駅舎のことも言われましたが、駅舎につきましては駅の東西の交流をさせようという一つの目的がございまして、自由通路に対しましては国土交通省等の補助の対象になるとかということで、人の流れを東西を今後どんどん交流させていこうということで、駅西と駅東の開発をあわせて、徐々に財政力等も見ながらまちづくりを進めていきたいということで思っております。 ◆24番(大野吾郎君) 四つ目に入る前に、実は町の方たちがこの折ちょいちょい、特に第4次総合計画もやがて1年で終わろうとする現況を眺めて、なかなか進んでおらない現況の町の中のことでよく話し合いをするわけなんですけれども、何か起爆剤的なもの、商業者自身に対してこういう仕事をして客を寄せようとか、こういうことをやって客を寄せようということに対する努力は今も一生懸命やり尽くしております。それでもなお足らないのは、あれだけ空き地化してしまっておるので、後継者の問題であるとかいろいろで、なかなか人を寄せるだけの力の切りかえというのができないのが現況であります。 一つ市にお願いをしておくんですが、これは以前、苅谷議員がおりました当時から叫んでおりましたが、2人とも一緒になってやることはないので私は黙っておったんですが、古知野の町の中に、布袋は幸いにして支所にふれあい会館ができて、人の集う場もできました。古知野は、残念ながら町の中にそういうのが欲しいけどありません。でき得ましたら、コミュニティーを中心とするコミュニティー会館でもいいし、また中央公民館でも結構ですし、またそれに併設をした図書館でも結構でございます。いずれにいたしましても、古知野の町につくっていただくことによって人の流れができてくる。人の流れができてくれば、おのずからそれだけ横のデパート的な感覚で、私たちもよそへ行きますと、あるものでも見るだけでもずうっと見てくるということがありますが、いずれにしても人を集める施策の一つを行政にお願いができんだろうかということで、町の人たちは中央公民館にしても図書館にしても、併設でできればなおいいんですが、いずれにしてもそれを計画の中に組み入れて実行に移していただいて、そして中心市街地なるものの活性を図っていく起爆剤にしていただきたいという念願でありますが、この点についてのお考え方をちょっとお聞きしたいと思います。 ◎建設部長(岩田作一君) 今御指摘の、古知野の町の中心地に対する人が集まるにぎわいの施設というようなことでございますが、これにつきましては先ほども申し上げましたが、中心市街地活性化計画の中の本町・新町・愛栄通地区というところに示しておりまして、本町地区都市再生土地区画整理事業、またこれにつきましては市施行、または組合施行、いろんな方法があるわけですが、それにあわせて本町通線の整備を伴い、土地の集約または再編を行い、図書館などの公益施設をさせ、町ににぎわいをということですが、こういうケースの中にコミュニティー会館とか、地域の交流の場とか、また公園とか、いろんなものをここへ持ってきまして、町の活性化を図っていこうということで基本計画で示しておりますので、それに向けて今後、古知野の町の方といろんな学習会等を重ねながらいろんな計画づくりに進めていくわけですが、まずはコミュニケーションを保ちながらいろんな角度で地元の皆様方と、また商工会議所で、今、中心市街地活性化推進委員会によりまして勉強会、学習会、意見交換というような場もこれから進めていくと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆24番(大野吾郎君) 地区別の施策の展開ということで、そこの中にもうたわれておりますが、市民交流施設の新設ということで、特に駅周辺並びに町の中に対するまちづくりを考えたときに、具体的な施策の機能としては、まず第1番に交流の場、自由に語れるオープンスペース、オープンカフェ、フリーマーケットなどの市の開設だとか、市といえば日曜日の朝に愛栄通りで朝市があります。あのときは本当に人が群がります。この間の新聞にも前飛保の朝市のことが出ておりましたが、あのようにして、やはり私たちが子供のころは古知野は5と10の日が市でありました。これもやはりよそから、近郊からいろいろの業者が集まってくる。 特に今、私が考えの中に浮かびますのは、すべてリサイクルの時代でありますので、物は買って捨てるという時代は去って、これからはすべてを修理していくことによって再生を図り、資源の節減を図っていくということでも、シルバーさんたちの話を聞きますと、そういう技術を持っておられる方がいっぱいおられます。そういう方たちにお店の前を開放するなり、またそこら辺のところの話し合いをして、せっかく閉まっておるシャッターであるので、そこら辺のところは専属的にでもいいんで、包丁一丁研ぐにしても、捨ててしまって新しいのを買うというんじゃなくて、研いだら前買ったときよりよく切れるなというような話やら、それからテレビ、それからまたいろいろの電気製品にしても、大きなところはみんな売ってそれまでであって、修理ということになると、これは本社に送ってどうだとか、また送り代が幾らでこうだとかといって、非常にその物を買うぐらいに近いものになる場合もありますが、結構そういう方面についての技術を持っておられる方もありますし、私の前に1軒時計屋さんがありますが、その人たちは修理に関しては1級の免許を持っておられるくらいの技術者でありますので、お話を聞きますと、結構それでお客さんはありますよということも言っておみえになったんですが、そういう方面にもやはり資源の活用ということに対しても指導のあり方というのか、お話し合いの中で、今あいておる店舗というものの活用もしていただきたい。 それから、また特にここにありますように、情報の場としていろいろのそういう場というものがあるとするならば、人の寄りもよくなるであろう。それからまた、特に学習教養カルチャーの場として、図書館だとか、それからまた趣味、講座、生涯学習施設というようなものも、当然、町の中に組み入れていって、そして人の交流の多きを図っていく、その必要性を問うております。そういうことからも、先ほど部長がお話になりましたように、恐らくや今はそこまで余力のある業者の考え方ではありませんが、そんなもの施設をつくってもらうよりも、おれんたちが食っていけるようなことを先に考えてくれと言うかもわかりませんが、それにも増して、まず人の流れというものを引き寄せていく設置というのはやはり行政の立場としての施策の一環に通ずるものであろうと思いますので、そこのところをよろしく頭に入れて考えていただきたいと思います。 時間も、早いもので、まだ本当は言うことがいっぱい、こんなことをやって書いて持ってきたんですけど、これは2時間あってもいかんなあと思ってあきらめておるんですが、おもしろい話がありまして、人を寄せることの必要性、また人の気持ちの不思議さというのはどういうものであるかというと、人の気持ちというのはおかしなもので、窮するときはわらにもすがるということわざがありますが、そんなことで例えでは失礼でございますので、それは別といたしまして、今、普通の人はお金がもうかるようにといって、そういう方面の神様、神仏にお参りしたり、病気が治るようにといってそういうお寺やら神様、神仏にすがっていくという、これは人間の弱点の心理の一つかと思いますが、おもしろいことに、貧乏神様ができたことは御存じですか。これは本当に笑い事でなくて、私はすばらしいアイデアだなと思ったんです。今ではその貧乏神様のところへ、週刊新潮にも載りましたし、テレビではまだやっておりませんが、観光バスが行くようになりました。 その貧乏神様、私の家内が行ってまいりましての話であって気がついたんですが、貧乏神様ですから立派な社はなくてトタンぶきで、その貧乏神様は木でつくってあるそうです。それをけ飛ばしたりたたいたり豆をぶつけたりして、それで気を晴らすのか何か知らんけど、 100円のお札を買ってもらってきた。私がその 100円のお守り様を財布に入れておいたら、その日からお金が何か知らんけどよく出ていくようになったんで、これは信ずる信じんは別として、どこかの今度は逆の神様のところへ行っておはらいをしてもらってお返しをしてこようかなと思っておりますが、しかし、それはその貧乏神様を連れてきた、また連れてきたのか呼んできたのか、つくったのか知りませんが、それによって週刊誌も取り上げ、観光バスまで行くようになったということは、私はそのまちにとっては成功の一つだと思っておるんです。 きょうびそうですよね。東京の巣鴨ですか、とげぬき地蔵ができたことによって、じいさん、ばあさんがどんどんと行く。そうすると、それにあわせて今までの商店をやっておった人がぱっとそれに切りかえて、そしてその商売で繁栄をしていくということ。 万松寺商店街にしても、大須の商店街にしても、あそこは私が組織の長をやっておりますときに、今のような江南市の商店街のようなあり方でありました。大須演芸場ですら、もう存続をしていくことが不可能になるような状態でありました。ところが、その当時に経営者の中心になっておった若手の人たちが何らかの催しを興さなきゃならんということで、方々から変わった行事をやるために、あるときは氷の彫刻、土曜日に、また日曜日とか、週を決めて氷の彫刻をやるということで、ちょうどアーケードがありますので、あそこにずうっと台を並べて氷の彫刻をやる。そうすると、方々から珍しいから見に来るというのも一つの人集め。それから、私たちのような業者であっても、そのときに応じたヘアのあり方、ニューヘアのモデル作成ということで、あのところにいすをずうっと10何台並べて、夕方から晩9時まで、選手交代で頭を刈るのをみんなが見に来るわけ。それでまたいろいろな相談コーナーも設けてやって、そういうような催しを常に1週間に1回ずつやったことが今の本当にすばらしい商店街につながってきておるんではなかろうかなと思います。そういう点につきましても、やはり行政との話し合いの中で、そういう勧誘をするにしても何にするにしても、お力をおかりしなきゃならん点はいっぱいあると思いますが、そういうことでひとつ頑張って目的に向かって進んでいただきたい。今、本当に町の中の商店街は生死をかけた問題になっておりますので、そういう点を十分に考慮していただいて、そして行政指導を行っていただきたい。 市長、参考のために、ここに貧乏神様、後で読んでおいてください。 それで、そのアイデアを出した人はさすがですわ。名前を言いますといけませんのであれですが、ある喜劇の興行会社の常務であった人がそのアイデアを提供してやったということであります。そういうことでありますので、ひとつよろしくお願いをいたしておきます。 それでは最後に、時間もあと5分ほどだと思いますので、ここで市長に結びとしてお願いを申し上げておきます。 ここにありますように、「施設の推進にあたっては、市民皆様との「対話」と「参加」を基調としてまいりますが、今まで以上に皆様の責任と協力が必要となってまいります。計画的で、より効果的な、効率的な行財政運営の徹底を図り、「安全・安心なまち」、「市民が主役のまち」、「にぎわいと活力あふれるまち」、「思いやりと創造性を育むまち」づくりを目指してまいります」というふうに最後を結んでおみえになります。この結びに反しないように、ひとつ確固たる自信ある御答弁をもって私の質問を終わりますが、いかがでございますか。 ◎市長(堀元君) 私が市長として就任させていただいたときに、まさに市民が主役のまちということを第一目標に掲げてまいりました。市民の皆様の御意見を聞きながら、中心市街地活性化もしかり、それから駅の橋上化もしかり、やはり市民の皆様のお知恵を拝借しながら行政を進めていくというのが私の基本であります。議員の言っていただきましたいろんなアドバイス等、これは十分に生かしてまいりたいと思います。 それから、今、非常にユニークな神社があるということで、このことによって非常にこのまちが活性化されたというような意味も言われました。江南市にもそういうような箇所は数ヵ所あります。 特に私、市制50周年記念でNHKの「BS日本のうた」が今度市民文化会館で録画されますが、そのときにNHKの方が見えました。たくさん一流の歌手が見えるそうであります。そのときに、江南市にはこういうすばらしいユニークなお寺がありますよということで、琴聲山音楽寺というお寺があります。これは、まさに音楽に関してのお寺の名称と一緒だなあということを言いましたら、NHKの方も、これは歌手の方にそこにお参りしてもらったらいいじゃないかというような話が中にありました。これは一つの例でございますが、そういうようなものを生かして、江南市の活性化ということも一つの手段として有効ではないかと。天神社しかり、曼陀羅寺しかり、ぜひそういう点につきましても、市民の皆様の御意見等を十分取り入れた活性化に向かって推進したいと思っております。よろしくお願いします。 ◆24番(大野吾郎君) どうもありがとうございました。     (拍手) ○副議長(木本恵造君) 小林弘子さん。     〔21番 小林弘子君 登壇〕     (拍手) ◆21番(小林弘子君) おはようございます。 通告に従いまして、順番にお尋ねしたいと思います。 市長が施政方針の中でといいますか、今、全体の社会的な風潮といいまして、どこも行財政改革をしていく中で、これからNPOやボランティアの出番で、そこにいろんな形で期待しているということが叫ばれておりますけれども、ソフトで、ボランティアは大きな資金援助も何もないまま創意工夫をしながら一生懸命活動しております。もちろん江南市民の中でもいろんな形で頑張っていますが、ハード面でそういう活動で頼りにしているのは、やはり公共施設で活動の拠点として使えるところをみんながあちこち探しながら転々と活動を続けているのが現状だと思います。そんな中で、学習等供用施設、公民館等の運営につきまして、よりいい形でお考えいただきたいということで少し提言をさせていただきたいと思います。 まず学習等供用施設なんですけれども、公民館は言ってみれば館長もいらっしゃって、それとまたそこに常設的にいる方、もちろん臨時職員の方だと思いますけれども、決まった方がいらっしゃいまして、館長の熱意のある方になりますと、何か活動があるとよくお顔をお出しになって、そこに参加していて、いつも下の事務所にいらっしゃったりしますよね。活動の内容によりましては、たまに日曜日などに私どもも、中国の残留孤児だった方で帰国している方たちのギョーザづくりなんていうのを、厨房施設があるところですと、そこでやらせていただきますと、館長がいらっしゃれば喜んでみんなでぜひというんで、お昼はギョーザもお届けしたりという形で交流があるんですね。ですけれども学習等供用施設は、使う時間にもよりますけれども、日曜日だとか時間外に使用いたしますとだれもいない。日曜日でも、日中とか、時間内でいる方も、どちらかというとあまりそういう形での使用する人に対する親密度というのがないといいますか、顔見知りになっていないということもあるんでしょうけれども、対応が悪いというのが感想です。それは私自身もそうですし、いろいろな方から、どうもあそこの対応が悪いよねと、ただいるだけだよと、知らないよという感じの応対をされているというふうに聞いております。 実はこのことを申し上げましたら、何月何日ごろでどんな時間だと大体だれがいたかわかるというようなことを言われましたが、そういうことではなくて、全体の学習等供用施設のあり方、その中での活動のマニュアルみたいなことをしっかり皆さんが踏まえていれば、だれがそこにいても対応がまずいということはないわけだと思うんですね。 それともう一つ、とてもこれは何とかしていただきたいんですが、夜の使用でございますが、どなたもいらっしゃらなくて事務所が閉まっていて、玄関の電気も暗い状況ですね。1階のトイレを使用する人がよそからたまたまいらしたとか、そうしますと本当に怖くて、すごい悪いことをしているような感じで慌てて出ていくというようなことも聞いておりますし、現に2階で活動していて、下に無人の状態だったりして、下の部屋がだれも活動に使っていないときには全く無人になるわけですね。そんな状況の中で活動するのはかなり危険だし、使っている側も不安なものがあると思います。 事務所が閉まっていて、時々電話が鳴っていたりしますけれども、中で活動している人のだれか関係者に電話がかかってきているのかもしれないのにどうするんだろうといつも思うんですけれども、そういうこともあったり、その辺については何かもう少しいい形で、前段に申し上げましたように、市民がいろんな形でそこでボランティア活動をしたり、いろんな意味の市民の研さんということで、まずここで活動している人たちはとても前向きにいい活動をしている人たちに違いないと思うんですね。それを側面からしっかりした形で支えていただけるような意味で、この辺の勤務については何とかなりませんでしょうか、一度お尋ねしたいと思いますが。 ◎健康福祉部長(大藪憲芳君) 学習等供用施設を御利用いただきました中で、大変嫌な思いをしていただくということで大変申しわけなく思っております。 学習等供用施設につきましては1人職員が、これは臨時職員でございますけれども、配置いたしまして、施設管理という立場で行っております。いろんな面で施設を利用していただく中で、わかりづらいだとか、あるいは親切な対応ができていないというようなことをお伺いいたしました。しっかりと職員に対しましては研修をさせていただきまして、そうしたことのないように努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆21番(小林弘子君) それと、現在の夜間の問題については、どなたもいらっしゃらない状況というのについてお尋ねしたんですが。 ◎助役(陸浦歳之君) 夜間の管理体制でございますけれども、学習等供用施設とか公民館、現状では常駐を置いておりません。夜間利用者のことを考えますと、常駐が必要ではないかという認識はしておりますけれども、現在につきましては夜間管理委託ということで、それぞれの施設に2人ずつ近隣の方にお願いしておるような状況でございます。 施設全体から見ますと、夜間管理体制を常駐化している施設もあるわけでして、その辺のところをいろいろと現状を、こういう形できょうまで実は来ておりまして、その辺を今後どういう形にするといいのか、もう少し検討もさせていただきたいというふうに思っております。 それから、昨日も指定管理者制度のお話もあったわけでございますけれども、その辺のところが、直営の施設でございますので、これは現在、部分的にそうした夜間管理をお願いしておりますので、この辺が指定管理者制度とは結びついていかないかもしれませんけれども、そういうことも今回、自治法の改正等もありまして、公の施設の管理が相当変わってくるということですので、そうしたものも含めまして、総合的に一遍よく早急に検討してまいりたいと、こんなふうに考えております。 ◆21番(小林弘子君) 先ごろちょっと募集がございましたよね。そういうとこの管理をやるお仕事の人たちが、2人ぐらいの募集に対して60人近くいらしたとかとお聞きしていますけど、それはどういう形の採用だったんでしょうか。 ◎教育次長(苅谷洋司君) 公民館の方も募集をさせていただきました。これは今話題になっています夜間管理の関係じゃなくて、日常、いわゆる昼間の事務の方の募集ということでお願いをしたものでございます。 ◆21番(小林弘子君) お考えいただけるということであれば、早急に何とかしていただきたい。今、こんなに世の中が大変で、交番に駆け込んでもお巡りさんがほとんどいないような状況のところで、下に人がだれもいない薄暗い廊下のことを思いますと、何も起きていないのが、今のうちにお考えいただきたいというふうに本当に思います。 それともう一つ、ここの消耗品費の費用の問題ですけれども、今年度の予算を見ましても、大体みんな平均して40万円、30万円のとこもございますけれども、消耗品費というのがついておりまして、先ほど人的な意味でのそこの臨時職員の人の対応の悪さというところも、これが少し入ってくるんだと思うんですけれども、消耗品費、例えばフェルトペンだったり、チョークだったり、そういうものがいつでもないんですね。申し出て「下さい」と言うと、ちらっと見て、なければ「ない」という言い方をされるんです。「どこか探していただけませんか」と言うと、「ちょっと引き継いでもいないからわかりません」というような状況で対応されておりました、今まで実は。 黒板が全部の部屋にありますよね。2ヵ所あるとこもあります。そして白板もあるわけです。そうしたら、当然、それにつきもののチョークやらフェルトペンというのはいつでも常備されていなければいけないものだと思うんですね。もしそれがないということが前もってちゃんと言われてあれば、ボランティアは自分たちでチョークを持ち込んだりフェルトペンを持ち込むということもできるんです。でも、フェルトペンは物によってはそこの白板には使用できないものもありまして、やはりそれと同時に備えつけられているものではないかと思うんです。 このことを申し上げましたら、早速チョークはそろえましたとおっしゃいましたけれども、それがずっと何ヵ月も、もう2年ぐらいそういう状況をずっと見てきた結果で申し上げていますので、本当にそれが今まで管理の中でわかっていなかったということが問題じゃないかと思うんですね。 チョークぐらいのことというのは、逆に言うと、ボランティアでいろんな形でみんながいろんなことを持ち出しして活動している中で、せめて黒板のチョークぐらいは心置きなく使わせていただきたいなと思ったりしまして、そのことも含めて消耗品費のことについて、大体どういうことが消耗品として学習等供用施設や公民館では許される範囲のことなのか、もしおわかりになれば。 ◎健康福祉部長(大藪憲芳君) 黒板のチョークでございますとか、またトイレットペーパー、ごみ袋、そうしたものにつきましては予算をいただいて、予算の中で購入いたしております。 その中でチョークの件でございますけれども、布袋北部地区学習等供用施設につきまして申し上げますと、子供さんがいたずらするというようなこともあったようなことが過去にあったようでございまして、黒板の下に張り紙を張っておいて、実際にはチョークにつきましては事務所で管理をしておったということで、事務所の方でそうしたことを行っておったわけでありますけれども、今御指摘のように、その辺のところの連絡がうまくいってなかったということでございます。 夜間につきましては、チョーク等につきましてはカウンターの外に置いてあるんですけれども、昼間につきましてはそういうことでこれまでやってこなかったということでございますので、事務所の中でしっかりわかるようにしてまいりたいというふうに思っております。 ◆21番(小林弘子君) はい、わかりました。 さっき前段に申し上げました、臨時職員の人たちがいろいろ交代で出入りする中で、しっかりしたそういう指導の仕方をしていっていただければ起こらなかったことだと思いますので、それはもう結構でございます。これにつきましてはこのぐらいで、助役からのお答えもございましたので、次に期待してやめさせていただきます。 次に、先ほど大野議員が一生懸命熱い思いで商店街のことをお話しになった後で申し上げにくいんですけれども、商店街の広告装飾の現状の改善についてということを上げさせていただきます。 けさも同じような状況は起きていまして見てまいりましたけれども、商店街が何ヵ所かある中で、今現在、御存じでしょうか、お正月からずうっとピンクや赤や白や黄色のお正月の飾りのような、プラスチックでしんが針金のような分別しにくいデコレーションが街灯の飾りつけをできる差し込みがついているポールのところにあるんです。それが今もう大分抜けておりまして、まばらになった状況できょうも続いておりますが、前にも申し上げたと思うんです。これは5年ぐらい前に言ったのではないかと思うんですが、特に大きな車が通りますと、あれが車道側を向いていますと、大型車のミラーやいろんなところにひっかかりましてぐるっと回るんですね。ちょうどその高さにみんななっているんです。もっと低いのになりますと人間にひっかかります。それが歩道側に向いていますと、高いのでも、高校生が自転車で雨の日なんかは傘を差して前が見えない状況で走ってきますと、傘にひっかかって本当に危ないんです。そういう状況に今あります。 それと、実は先週、その前ぐらい、私、駅前のギャラリーに1週間ぐらいずっと朝から晩までおりましたので、1日じゅうその装飾のばらばらになって舞ってきたのが建物の前にいっぱいたまりまして、金色やら、白やら、赤やらピンクのばらばらなあのプラスチックの破片が、1日じゅう掃いてなくてはちょっとみっともないんですね。落ち葉や何かでしたら、舞ってまいりましたら、逆に言えばペーブメントって、建築家ではどういうふうに専門的におっしゃるかわかりませんけれども、歩道をきれいにれんがで覆ったようなペーブメントに枯れ葉が舞うというのは、逆に言えばとてもすてきな状況かもしれませんけれども、あのけばけばしい色のがばらばら舞ってきますし、それと、それぞれ商店街の道路の状況で違いますけれど、いわゆる雨水のストレッチャーのついているところじゃない、穴があけてあって、歩道側に水が流れていくような状況の構造になっているところなんかにみんな詰まっていまして、水がその周り、ばしゃばしゃとなっていますよね。私は雨の日もよく歩いていますのでそういう状況を見るんですけれども、靴がびしゃびしゃになるような状況で通ります。 あれはともかく簡単に溶けたり崩れたりしていかないものですから、いつまででもありますよね。次にまた季節が変わって藤まつりになりますと、今の真っ赤なのがきっと青とか、あんまりフジらしくない色の装飾に変わるんですよね。それでまたそれがいつ外すのか、ずうっとまたいつの間にかばらばらになったころに今度は秋の色か何かで、それは絶対管理がおかしいし、それと言ってみればあれが本当に商工振興に役に立つイメージかということも本当は指導していただきたいと思うんですけれども、やっている本人たちも言っているんですよ、こんなのは余分な仕事で大変だって。これは市の問題なのか、商業団体の問題で補助金をいただいてそれをやりたいと思っているのか、補助金をいただいている以上、これはちゃんとノルマとしてやらなくちゃいけないんだと思っているのか、どっちが先なのかよくわからないんですけれども、私が三、四人お伺いしたところによりますと、逆にこれは困っているとおっしゃっておりました。 前に申し上げたのは、外して保管のきくもの、リターナブルできるものに切りかえてやったらどうなんだろうというふうに言ったら、それはお金が余分にかかるんだから、あれは商店街の全員といいますか、そういう皆さんのお気持ちで、補助金プラス自分たちのお金も足してやっていることだから、それは言えないというふうに前には言われております。でも時代が変わってきていると思うんですね。市が一生懸命、要するにごみ減量「57運動」とかいうのをやっている中で、あれだけ分別のきかないああいうものが、かなりのボリュームありますよ、一つ。たまに歩道の中に落ちていると、人が倒れているんじゃないかしらと、暗いところで見てびっくりするという方もいますし、車道に落ちていても、犬が車にひかれたんだろうかというぐらいのボリュームがありまして、それもまたどんどんみんな、それこそきのうのあの方の割れガラスの原理じゃありませんけれども、いつでもあるからもういいという感じでみんな踏んづけて、車で踏みつぶして、またちぎれてそれが道路に舞い飛んで、周りの住宅の中なんかの芝生の中に入ったりしています。うちの団地の一番手前のごみ収集場所があるんですけれども、ごみ回収場所にあれがばさっと持ち込まれたことがありまして、これはそちらの方に不法投棄だから返してくれってふざけて言ったことがあるんですけれども、そのぐらいのものです、あれは。 それと、桃源の通りなどではちゃんと努力していらっしゃいまして、外して、次に使えるものはまた使っていると。取りつけ位置もかなり高い位置にしていまして、車にひっかかるというような現象はあまり起こらない。それも皆やっぱり、申し上げると、商店街の方たちも高齢化している方が多くて、そういうものの取りつけとかというのは結構大変だと、アクションとして大変だ。だけど、そこは皆さんに対しての努力をして、小型トラックでそれに脚立の高いのを乗せて、順番に一つずつ動きながら、少しでも高い位置に飾りつけられるように努力しているというところもあるんです。それとか、愛栄通りも子供たちの絵のかいたフラッグに変えたとかね。そういうふうにしているところもあるのに、いつまでたっても江南市役所の周りの通りから駅前、駅西、それから前飛保とか、あの辺はいつでもプラスチックのがばさばさあるんですけれども、これにつきまして補助金を出すときのいろいろな指導の仕方、それから例えばその辺になりましてはどういう御指導をなさっているのか、どういう条件のもとに補助金を出しているのかというあたりを少しお聞きしたいと思います。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 市内の商店街の装飾といいますか、適正な維持管理の御質問をいただいております。この装飾につきましては、市内の11の商店街で販売促進というような目的で装飾が行われております。今御指摘のように、街路灯を利用して装飾がなされておるわけでありますけれども、この補助金の内容でありますが、お地元の方々が創意工夫をされて、県の補助金を直接受けられて、10%補助があるんですね、かかった費用の10%。主に4月ですと藤まつり、それから7月ですと七夕まつり、それから12月には年末年始と、大きな装飾をやられますけれども、維持管理につきましては、具体的に今議員から御指摘をいただきまして、あり方、清掃もしっかりやっていただくようなことも、かえってごみになってしまうと、美観を悪くするということも今御質問いただいていますので、よくまた一遍指導してまいりたいと思います。 ◆21番(小林弘子君) 県から補助金が直接来るというときに、実際的にはどうなっているんですか、そっちにそのまま振り込まれるという形なんですか。そうじゃなくて、市が確認しているわけですよね、県から入るときには。じゃないんですか、その10%の補助金の問題。 ◎経済環境部長(加藤金三君) この補助金については、直接商店街の方へ県から振り込まれるという内容でございます。申請もそうでございます。 ◆21番(小林弘子君) じゃあ、その入ってきたのをこういうふうに使いましたという報告についても、市には全く関与しないで県にそのまま直接行くんですか。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 一部、県の補助にあわせて補助もいたしております。市を通して県の方へ報告をしておるという状況でございます。 ◆21番(小林弘子君) そうですよね、やはり。じゃあ市の段階としては指導もできるし、いろんな形での改善の研究ということはおできになるわけですよね、今の現状。 ◎経済環境部長(加藤金三君) しっかり一遍御指導してまいりたいと思っております。 ◆21番(小林弘子君) はい、わかりました。 町の中が貧乏神風のおもしろいアクションでやれる盛り上げ方もあるでしょうけれど、やはりあれはあまりおしゃれな飾りじゃないですよね。ちょっと田舎のお祭り的な飾りを、いつまでもあれでよしとしてやっているというのは、やはり江南市の駅前のイメージそのものからお考えいただきたいかなと。好みの問題もありますので一概に申し上げられませんが、あくまでももう少し環境に配慮したものであり、効果的なものを、お金のむだ遣いだと思うんです、迷惑がられたり、あまりよくないあれは。ダサイと言われながら、そんなに皆さんが努力してやっている意味がない。もったいないんではないかというふうに思います。そんなことで、よろしく御指導くださいますようにお願いして、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。     (拍手) ○副議長(木本恵造君) 暫時休憩いたします。     午前10時31分 休憩---------------------------------------     午前10時50分 開議 ○副議長(木本恵造君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 河合正猛さん。     〔19番 河合正猛君 登壇〕     (拍手) ◆19番(河合正猛君) おはようございます。 小林議員の美しい声の後にだみ声で、大変耳ざわりかと思いますけど、よろしくお願いいたします。また、久しぶりの一般質問で、堀市長になられて初めての質問ということで大変緊張しております。よろしくお願いいたします。 また、堀市長も間もなく1年を迎えられますけれども、毎日の公務、大変御苦労さまでございます。元気印の堀市長の御努力で市役所の職員のあいさつも、また接遇も大変よくなったように感じます。これからも御指導をよろしくお願いして、通告に従いまして質問に入らせていただきます。 最初に、体育行政についてであります。それぞれ関連がありますので、順不同になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 市民体育会館の建てかえについてであります。平成14年9月定例会においても、建てかえの必要性等について質問をいたしてまいりました。今回、スポーツに大変御理解が深い堀市長ですので、改めましてこの件につきましてのお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(堀元君) この質問につきましては、平成14年9月定例会で質問をいただいております。当時の大池市長が、「現在、図書館の建設といったことが課題であり、それから体育会館の建てかえが課題である」という答弁をしてみえます。 御指摘のとおり、体育会館は昭和44年2月に竣工されました。35年が経過しております。平成14年度の団体利用率が81.3%、非常に高くて、1週間で数日しかあいていない状況であります。また狭隘となっておりますので、スポーツの振興からもこれは重要な課題だということは認識をしております。 現在の体育会館が10万都市にふさわしい体育会館であるかということは、いろいろな意見が分かれるわけでございますが、私どもが利用させていただいておりましても、夏の冷房等、非常に不具合な点もあるかに思っております。将来的には、当然、体育会館は建てかえなければならないというふうには認識しておりますが、現在の財政状況等を勘案しますと、早急にというわけにはいかないんではないかというふうに思っております。できるだけ早く、すばらしい、市民が安心して使える、そして有効的に使える体育会館を建築したいという思いは一緒でございますので、その点をぜひお含みいただきまして、将来的には体育会館は建てかえなければいけないということは十分承知しております。よろしくお願いします。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。 市長の答弁にありましたように、必要ではあるけれども、まだまだ時間がかかるということであります。10万都市にふさわしい、本当に立派な体育会館が早くできるようにお願いをしたいと思います。 それではちょっと視点を変えまして、体育会館はできないということでありますので、現在の体育会館の年間利用率、先ほど市長は81.3%と、昨年度は。それ以前は、わかったら教えていただきたいと思います。 ◎教育次長(苅谷洋司君) 今、80%というお話でございますけれども、平成14年度、平成15年度につきましてもやっぱり80%近い利用率でございます。 ◆19番(河合正猛君) 実は私が調べたところ、平成12年度が80%、平成13年度は79.3%、平成14年度が81.3%と。平成13・14年度を比べると、2%ぐらい高くなっております。81.3%といいますと、多分、土日はほとんどあいていないというのが現状であります。それぐらい市民の皆さんが体力の向上、また健康の維持増進にといろんなスポーツに取り組んでみえるために、こんなような高い利用率になっておろうかと思います。 前回、いつだったかちょっと忘れましたけれども、尾関敏隆議員が体育会館の耐震診断について質問をされ、当時の答弁では、まだ実施をしていないということでありました。今回の平成16年度の予算には、四つの小学校体育館の耐震診断と、補強計画が盛り込まれておりますが、大変多くの市民の方々が利用される、また避難場所にもなっている市民体育会館の耐震診断がなされていないというのは不思議な感じがします。耐震診断をどのような計画を持って進めていかれるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎教育次長(苅谷洋司君) 今おっしゃいましたように、平成16年度の予算の中に小学校4校の体育館でございますけれども、耐震診断を実施するということで、県の緊急地域雇用特別交付金を使いまして予算化をさせていただいております。 そこで、市民体育会館の耐震診断でございます。現在、昭和56年以前の建物は耐震診断等が必要でございますし、また耐震補強も必要でございますが、現在、市民体育会館については診断を行っておりません。その他の施設もそうでございますけれども、やはりそうした施設がたくさんございます。教育委員会の関係します施設では、まず学校では中学校でございますけれども、三つの中学校の体育館の診断も実施をいたしておらないというのが現状でございます。したがいまして、この件につきましては市内全体の施設のことも考慮に入れながら、順次計画的に進めていく必要があると、こういうふうに考えておるわけでございます。 なお、この体育館については避難場所ということもありまして、早急に診断あるいは補強工事、こういうのが必要であるということは当然認識をいたしております。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。 やはりたくさん人が集まるところは、それだけ危険度も高いということでありますので、できるだけ早い時期に耐震診断、また、もたないということなら補強計画もつくっていただいて、安心して使えるような施設にしていただきたいと思います。 それでは次に、またこれも建てかえ計画があれば質問を省くつもりでありましたけれども、まだまだ時間がかかるということでありますので、もっと使いやすい体育会館にしていただきたいということで質問させていただきます。 御存じのように、今、体育会館には舞台が設置されております。多分、これは体育会館をつくられる当時は市民文化会館的なものがなかったために、舞台とかステージとかをつくられておったと思います。現在、市民文化会館もできまして、その役目も終わったような気がします。この際、舞台を撤去していただいて、もっと使いやすい体育会館にしていただきたいと。 また、多くの市民の皆さんが利用されております平日なんかは、子供連れのお母さん方がいろんなスポーツを楽しんでみえますけれども、自分はどうしても競技場でスポーツをしてみえます。ただ、子供さんが親御さんと一緒に中でやれないもんですから、外でロビーのところであっちこっち走り回っておるわけです。そういった姿を何回も見受けられます。だれも見ていないところへ幼児のお子さんが走り回ったり何かしてみえます。大変危険だなあと思います。そういったことで、この際、舞台を取っていただいて、そこのところに託児室というか、幼児室というか、そんなようなものをつくれないかと思いますけど、と同時に、先ほど市長も言われたように、冷房装置も必要じゃないかなと思いますので、冷房装置の機器も設置していただきたいと思いますけど、どのようなお考えか、お聞きしたいと思います。 ◎教育次長(苅谷洋司君) 市民体育会館の舞台の関係でございます。今おっしゃいましたように、建設当時は市民文化会館等ございませんでしたので、そういう使い勝手も含めての舞台ができておると、こういうふうに私も認識をいたしております。 実は、あの舞台の下には、いすが 1,200脚収納されております。それも当時、そういうことでいすを備えつけたと、こういうふうに考えます。 今、託児所とか幼児室をというお話でございます。あそこの舞台は今、年に数回、実際使用をいたしております。そういうこともございます。いろいろの問題がございますので、構造上の問題もございます。撤去してどうかという話もあります。したがいまして、いろいろ今後、検討・研究させていただきたいというふうに考えております。 それからもう一つ、冷房装置の件でございますけれども、これも実は平成14年9月定例会で御質問をいただいた経緯がございます。現在、暖房は可能でありますけれども、冷房装置というのはついていないということでございます。 近隣、春日井市あるいは小牧市の市民体育館、これは比較的新しい施設でございますけれども、こういうところは、調べましたら、体育館にも冷房がついております。しかし、普通のときはどうも、聞いてみますと、冷房をかけなくて、大きな大会のときに冷房を使うと、こんなようなお話も聞いております。これもいい答弁ではございませんけれども、やはり財政面がございますし、冷房を使ってはいけない競技、例えばバドミントン等、これはどうも風等の影響であまりふさわしくないというような関係もございます。したがいまして、この件につきましては、今後いろいろ研究課題とさせていただきたいというふうに考えます。 ◆19番(河合正猛君) いずれにしましても大変厳しい財政状況の折に建てかえができないということでありますので、市民の皆さんが使いやすい体育館にしていただきたいし、整備もきちっとしていただきたいと思いますので、前向きにお願いをしたいと思います。 そして関連をしますけれども、市の行事で市民体育会館を、現在、11月ごろに農業まつりとかリサイクルフェアとかいうのを開催されております。このシーズンというのは、やはりスポーツの秋と言われるほどたくさんの方が利用されてみえますし、各スポーツ団体もいろんな大会を秋に企画されておりますけれども、農業まつりとかリサイクルフェアで2週間にわたって土日がとられておるのが現状であります。一番使いたいときに二つの行事が行われるというのは、スポーツをする人、また団体にとっては大変窮屈な日程を余儀なくされておるのが現状であります。せっかく市民文化会館とかすいとぴあ江南があります。そちらの方へ何とか場所を移動できないものかどうか、ちょっとお尋ねをしたいと思います。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 農業まつり、それから消費者ふれあいプラザ、リサイクルフェアで、今御指摘のように、2週続けて体育会館の競技場、それから2階の会議室一帯を使用して祭りを展開したわけでありますけれども、スポーツを愛好してみえる方には大変御迷惑をかけておるというふうに思います。 この祭りでありますが、規模が非常に大きくて、ほかに会場がなかなかないということが実情でございます。御指摘のように、秋のスポーツの時期でございます。平成16年度につきましては、実を言いますと、既に消費者ふれあいプラザの関係者、1月16日に会議もしまして、平成16年の開催日は決定をしておる状況でございます。変更できないかということは一度相談をしてみますけれども、平成17年にかけましては、会場を11月に持っていかなきゃならんものは農業まつりであります。これは作物ができる時期に合わせなきゃならんということでありますので、消費者ふれあいプラザにつきましては11月でなくても時期は変更できるなというふうに思いますので、平成17年には変更していきたいと。平成16年については検討させていただきたい、こんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 次に江南団地の断水事故について、少しだけお尋ねをしたいと思います。 まず事故の内容、またどのような対応をとられたのか。その中には、多分、独居老人の方、また障害等を持った方がお見えだと思います。その方の対応も含めてお尋ねをしたいと思います。 ◎水道部長(大池和弘君) 江南団地の断水事故の内容でございますけれども、まず江南団地の水道につきましては、団地内に井戸4本の水源がございます。この4本の水源から揚水ポンプで井戸から水をくみ上げまして、その水を団地中央付近にあります受水槽に一たんためます。そして、そこからさらに送水ポンプで高架タンクに上げてから、団地内の各家庭に給水しているという設備でございます。 今回の断水事故につきましては、2月17日午前6時ごろでありますけれども、高架タンクへの送水ポンプ4台の制御盤がすべて故障いたしまして、高架タンクへの送水ができなくなって、団地全体の約 3,400世帯が断水をしたと、そういう内容でございます。 それから事故の対応でございますけれども、当日の朝8時10分ごろに都市基盤整備公団より給水支援の要請がありましたので、水道部からは給水タンク3基を運び込みまして、団地内の受水槽から水をくみ出して給水をいたしました。それから、受水槽付近の混雑を避けるために、江南団地に隣接しております簡易消火栓4ヵ所に職員を配置いたしまして給水をいたしました。それから消防本部からでありますけれども、これも都市基盤整備公団からの要請に応じまして消防水槽車を出動させて、生活用水の給水を行いました。それから、この水を運ぶためのビニール製の水袋も提供させていただきました。 また、夕方の水需要の多い時間帯に備えまして、近隣の犬山市、岩倉市、丹羽広域事務組合、その三つから給水タンクを借用いたしました。それから、団地周辺の簡易消火栓8ヵ所も給水できるように準備をいたしました。ところが、午後5時半ごろでありますけれども、送水ポンプの機能が回復いたしましたので、借用しました給水タンクでありますとか消火栓8ヵ所につきましては、実際に使用せずに済んだという内容でございます。以上でございます。 ◎健康福祉部長(大藪憲芳君) ひとり暮らし高齢者の方、また障害者の方に対する対応ということでございますけれども、水道部から連絡を受けまして、藤ヶ丘地区の民生委員と連絡をとりました。そして、ひとり暮らし、また障害者の対象のリストを持っております。今回のリスト、 128世帯のリストを持って藤ヶ丘地区へ参りまして、民生委員と連絡をとり合って、実際の配水につきましては公団の職員によって行ったという状況でございます。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。大変すばやい対応で、住んでみえる方も多分安心をされたと思います。 そんなことで、今、江南市内には市の水道を利用されていない簡易水道が団地を除いて三つあるかと思います。例えばこれらの簡易水道が何らかの故障、また事故で断水になった場合はどのような対応をとられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎水道部長(大池和弘君) 市内の三つの簡易水道がございますが、万が一にもこのたびのような事故がありました場合ですけれども、その断水の状況によって対応が変わってくると思いますけれども、短期の場合には今回の江南団地の断水事故と同様で、給水タンクでありますとか消防水槽車、それから近接する簡易消火栓によりまして給水をすることになると思います。 それから、断水の復旧にかなりの日数がかかるというような場合には、上水道の配水管と簡易水道の配水管が隣接しておりますところをつなぎまして、そこから給水すると、そんな方法もあろうかと考えております。 ◆19番(河合正猛君) いずれにしましても江南団地の施設、それから三つの簡易水道組合の施設も多分老朽化をしておろうかと思います。この際、市の水道への加入をもっともっと強力に推し進めていただきたいと思いますけど、現在どのようにそういった組合、また都市整備公団に働きかけをされておるのか、伺いたいと思います。 ◎水道部長(大池和弘君) 江南団地の専用水道でありますとか三つの簡易水道組合につきましては、これまでにも市営水道への加入につきまして協議をしてきました経緯がございます。 主な原因といたしましては、水道料金に大きな開きがあること。それから、加入に当たりまして水道施設の分担金が必要になるということ。それから、水道施設の買い上げはしないという方針がございます。そういったこと。それから、現状の地下水、おいしい水が豊富にあるということで、そういったものに地区の方の愛着が深いと、そんなような理由でなかなか進んでおらないという状況でございます。 三つの簡易水道組合につきましては、毎年情報交換を行っております。そうした中で、市への加入についてお勧めをしておるわけでありますけれども、先ほど申し上げたように、なかなか進展しないような状況でございます。 それから、団地の専用水道につきましても、断続的ではございますけれども、そういった協議をしておりますが、ここしばらくちょっと中断しておるような状態でございます。よろしくお願いいたします。 ◆19番(河合正猛君) こういったような事故がいつ起きるとも限りません。組合等で対応ができればいいんですけど、やはりどうしても市が応援態勢をとらないかんということになろうかと思います。ぜひもっと強力に推し進めていっていただきたいと思います。 次に、きのうも鈴木議員が生活排水、水質問題等について質問をされてみえました。江南団地は約 3,400世帯の方が住んでおみえです。そういった生活排水の問題、また水質問題の関係についても、下水道があればもっともっと環境がよくなるんじゃないかと思います。江南団地への下水道の供用開始の見通しがわかれば、お聞かせいただきたいと思います。 ◎水道部長(大池和弘君) 団地の下水道供用ということでございますけれども、現在、江南市の水道事業の認可区域でございますけれども、 419ヘクタールございます。そして、整備済みが約 240ヘクタールでございます。まだ認可区域の中の整備できていない区域が約 180ヘクタールほどございます。現在の整備状況でいきますと、従来の年20ヘクタールの整備状況でいきましても9年ほどかかると。それから平成16年度は、きのうもちょっと一般質問の中でお答えさせていただきましたけれども、10ヘクタールの整備ということでございまして、もし財政状況が厳しい中でこういった10ヘクタールの整備という進捗状況でまいりますと、約18年程度かかるということでございます。 団地につきましては認可区域の外でございますので、当然、認可区域が済んでからということになりますので、9年もしくは18年、その後ということになりまして、市街化区域はまだほかにも残っておるところがございますので、そこの順位をまだつける段階ではございませんので、正確な時期等についてはお答えできないような状況でありますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆19番(河合正猛君) はい、わかりました。ありがとうございます。 次に、市町村合併についてお伺いをしたいと思います。 堀市長は就任以来、市町村合併については大変粘り強く、また根気よく精力的に取り組み、努力をされてこられましたが、残念ながら、昨年8月には3市2町が、今回2市2町の合併検討協議会が解散、また解散予定という事態になってしまいました。今後の市長のお考えは3月2日の全員協議会でお伺いをしましたが、二、三要望等をいたしたいと思いますので、よろしくお願いします。 一つは、昨日の堀尾議員の質問にありましたように、保育園の民営化などを含めた、合併するしないにかかわらず大変厳しい財政状況でありますので、そういったものを含めて強力に、また抜本的な行財政改革を推し進めていただきたいと思います。その決意のほどをお伺いしたいと思います。 二つ目は、先日の全員協議会で川村議員もおっしゃったように、市民の皆さんの利便性を考え、また経費の節減につながる一部事務組合の連携また統合、広域行政の連携について進めていかなければならないと思います。その点もお聞かせいただきたいと思います。 三つ目には、3月3日付の新聞報道に載っておりました、総務省が特例法期限後も2009年までに合併すれば地方交付税の優遇措置を継続するとの法案を近く提出する予定とありますが、その内容についてもあわせてお答えをいただきたいと思います。 ◎市長(堀元君) 合併は不成立に終わったということで、まず3市2町、非常に残念でありました。また2市2町も、まだ任意の協議会は解散しておりませんので、まだ一抹の思いはあるわけでございますが、どうも不成立に終わるような感じであります。大変残念に思っております。 事務の中には、江南市として単独でできる事務と近隣の市町で共同で行った方がよい事務があります。広域的な視点から、連携調整をしながら行政を進めていくことが必要と考えます。また、御存じのように厳しい財政状況の中、近隣の市町と共同して、重複するような経費は広域的な対応でできる限り削減をしまして、質の高いサービスの提供やまちづくりを進めていくことを考慮すべきであると思います。 特に、消防行政なんかは広域化にした方が非常に有効的であるというふうには思うわけであります。現在、一部事務組合で行っております江南丹羽環境管理組合や愛北広域事務組合事務のほか、広域的なニーズに対応できるものについては近隣市町で共同で行っていくことを考える必要があると思います。これは、合併しなくてもこういう点については話し合っていく必要があるかと思います。 また、強力な行財政改革が必要ではないか、これはまさにそのとおりであります。江南市の財政は、国が進めております三位一体の改革の影響でますます厳しくなってくることが考えられます。特に、平成16年度予算につきましては約8億円の削減というようなことも聞いております。こうした限られた財源の中、将来の行政サービスの提供に支障が生じないようにするのが我々の努めであると思います。このような状況に対応できるよう、財政基盤の強化を図るため行政改革をさらに推進しまして、コスト意識を持って事務事業の執行に取り組んでまいりたいと思います。 三つ目の質問に対しましては、市長公室長、お願いします。 ◎市長公室長日比野二三夫君) 3点目の関係でございますけれども、今国会へ提出が予定をされておるということでございますけれども、いわゆる合併関連3法案と言っております。その中に財政支援の内容が盛り込まれておるということでございますけれども、詳しい情報につきましては、まだまだ私どもに入ってきていない状況でございますけれども、現在、知り得る範囲ということで御回答させていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 御承知のように、合併特例法というのは平成17年3月に期限切れということでございますけれども、都道府県の合併の手続の簡素化だとか、市町村合併の新たな施策など合併を促すための目的で、今申し上げました3法案、いわゆる市町村合併推進法案、地方自治法改正案、合併特例法改正案というのが新聞紙上でも報道されております。特に御案内の地方交付税との絡みということでございますけれども、市町村合併推進法案というのは、平成17年度(2005年度)から平成21年度(2009年度)までの時限立法ということでございます。合併した市町村への地方交付税の優遇措置というのは、優遇期間を短縮しまして、現在、合併後10年間は旧市町村分を保障しているということでございますが、これを段階的に5年に短縮をするということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。 現在は不調に終わっておりますけれども、今後も合併に向けて努力を続けていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 それでは4番目の施政方針について、二、三お伺いをいたします。 まず(仮称)新愛岐大橋についてであります。 私は愛岐大橋の近くに住んでおります。最近は土日ばかりでなく、毎日のように車が大渋滞をしているのが現状であります。そのため、渋滞を避けるように車が私の区の中、郷中道路へ入ってきては交通事故が多発をしております。車のナンバーを見ると、岐阜同士がぶつかっておる。岐阜と名古屋ナンバーがぶつかっておるというような、地元の車じゃなくて、ほとんどがよその車同士がぶつかっておる。当然、なれない道路で危険度がわかりませんので、そういった車がどんどん入ってきては事故が起きているということで、先日、生活交通課の方に御協力をいただいて、事故防止対策をいろいろとっていただきました。けれども、やはり渋滞を解消しなければなかなか事故防止の根本的な対策にはならないと思います。 そういったことで、今回、施政方針にありましたように、(仮称)新愛岐大橋のことがちょっと書いてあります。地元の議員としましては、やはり(仮称)新愛岐大橋の早期完成が待たれるわけでありますけれども、現在の進捗状況、また今後の展望、取り組み方についてお伺いをいたしたいと思います。 ◎建設部長(岩田作一君) 現在の愛岐大橋につきましては、今、河合議員が言われましたように、毎日渋滞をしているような状況でございます。日量約2万 6,000台が、今、愛岐大橋を利用されておるわけでございます。 平成10年2月の折に現状の愛岐大橋をということで、新しい案としまして(仮称)新愛岐大橋の架橋についてということで、中濃・各務原・尾張北部連絡幹線道路協議会という協議会ができました。この構成市町につきましては、愛知県側が江南市、犬山市、扶桑町、大口町、岐阜県側が各務原市、美濃市、関市の7市町で構成がされております。平成10年から、愛知県並びに岐阜県庁の方に架橋についての要望活動を実施してきておるところでございます。 現在の状況としましては、双方の橋の規模でございますが、現在の愛岐大橋が延長 610.4メートルですが、今度新しく橋を予定している件につきましては、現在の愛岐大橋から上流 1,500メートルぐらい行った、愛知県側につきましては扶桑町地内でございますが、扶桑町の県道浅井犬山線、木曽川の堤防を利用した道路ですが、そこの小淵の信号交差点のところへ各務原市の方から取りつけようということで、延長が約 1,340メートルほどあります。現在の橋の倍以上の幅の広いところにかかるわけですが、幅員につきましては現在の愛岐大橋が 10.95メートルということで、両側に歩道が設置されておりますが、新しい橋につきましては幅員が16メートルで計画されております。橋の取りつけ部分、現道の堤防の取りつけ部分につきましては、当然、右折車線等が設けられますので、19メートルとか20メートルになるかと思います。 それで橋の高さでございますけど、現在の県道の路面より約2メートル50センチぐらい高く取りつけがされるということで、現在につきましては扶桑町側が小淵江南線という県道がその信号に、扶桑町のイオンというスーパーから取りつけがされておりますが、現在が12メートルの道路でございます。それを都市計画の変更をしまして、取りつけ部分は当然19メートル以上、両側、側道がつきますので、それなりの幅。以前は、堤防からイオンの交差点のところまでを18メートルなり20メートルの都市計画変更が計画されていましたが、いろいろ扶桑町との調整の結果、道中については現在の12メートルでいこうと。ただし、イオンの交差点並びに堤防の取りつけのところについては幅員を、交差点の車をさばく必要性から、それぞれ右折車線等も設けながら、一定の幅員を確保していこうということで進められております。 それで、扶桑町の方につきましては(仮称)新愛岐大橋関連道づくり住民懇談会という組織をつくられまして、当然、議会の承認のもとにいろいろ懇談会で協議され、地元の説明会につきましては、平成15年12月に2日間、それから平成16年2月に3日間ということで、それぞれ会場を3地区、4地区というようなことで説明会をされております。岐阜県側につきましても、当然、都市計画決定に向けましての説明会をされております。 都市計画決定の時期でございますが、愛知県側も岐阜県側も同じく予定をしておるんですが、本年の9月には(仮称)新愛岐大橋に取りつくべく都市計画道路を愛知県側、岐阜県側を都市計画決定していこうということで、今進められております。 それで愛知県側の状況ですが、県並びに扶桑町の担当職員が地元で説明会等を2回行いましたが、なかなか厳しい状況だということですが、あくまで公益的な道路ということで、精力的に地元の方に御理解を今後求めていきたいというような状況でございます。 現在の愛岐大橋が大渋滞等の状況も時間的にございますので、一日も早い架橋に向けて進めてまいりたいと。ただし、都市計画決定等の一定の手続が終わりましたら、現在の協議会という名前を同盟会に切りかえまして、整備促進同盟会とかいうような形でさらに要望活動をしてまいりたいということで進めておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。 つくるのは扶桑町側ということでありますけれども、江南市にも大変影響があろうかと思いますので、できるだけバックアップをしていただいて、早期完成に向けてお願いをしたいと思います。 それでは最後に、実はきのうも尾関健治議員が木曽川左岸につくられる予定のサイクリングロードについて質問されてみえました。ちょっとわからなかったもんですから、再度確認をさせていただきたいと思います。 建設部長がきのうの答弁で、平成16年から18年にかけて検討していくと。また、一部でも整備できるように進めていくとのことでありましたけれども、サイクリングロードとして整備をされていくのか、ただ遊歩道として整備をされていくのか、どちらなんでしょうか。サイクリングロードなら国が整備をするんですよね、その辺のところはどちらなんでしょうか。 ◎建設部長(岩田作一君) サイクリングロード計画につきましては、江南市としましては昭和57年以前からそういう計画を持っておりまして、最近、国の方も犬山市から河口までサイクリング・ネットワーク構想を示して、各市町の連携を図っていきたいということで案が示されております。国が整備してくれる時期につきましては、あくまで国営木曽三川公園が上流から下流まで完成した段階で、それぞれの拠点をつないでいきたいという時期的なずれがございます。 それで江南市としましては、実施計画の中で、平成16年から平成18年に向けて関係市町と連携をとってということですが、皆様御案内のように、扶桑町並びに一宮市内につきましてはそういう施設ができております。それで、あくまでサイクリング遊歩道ということですので、今のところ考えておりますのは、自転車と歩行者が利用できるというようなことで考えておりますが、隣の扶桑町では犬山市の方まで整備されておりますが、扶桑町も自転車・歩行者専用というようなことですが、実際に使っているのは 100%近く歩行者のみだそうでございます。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。 そこで、今、部長が言われたように、扶桑町は堤防を利用して大変すばらしい遊歩道を整備されてみえますけれども、どのような位置づけで、先ほど言われたように、国のサイクリングロード・ネットワーク構想の一部で整備をされたのか、また町単独で整備をされたのか、どちらなんでしょうか。 ◎建設部長(岩田作一君) 国のサイクリング構想以前に扶桑町は行っておるわけでございますが、扶桑町の内容でございますけど、木曽川扶桑緑地公園の整備の中で遊歩道として整備されておると。 それで扶桑町地内については延長が 1.8キロメートル、幅員が3メートルで、昭和59年から平成3年にかけて完了しているということでございます。1メートル当たりの建設費としましては8万 3,000円ほどかかっておりますが、扶桑町地内の猿尾堤を利用して整備したということで、当時は猿尾堤がやせたような形でできていまして、とても3メートルの敷地はなかったわけですが、それぞれ工事をもって幅員の確保をしたと。場所によりましては、民地を2メートルぐらい借りて施行をしているところもあるということで、扶桑町が県の補助金を受けられて扶桑町の事業として行ったわけでございまして、この整備につきましては国のサイクリングロード・ネットワーク構想の以前に完成をしているという状況でございます。 ◆19番(河合正猛君) ありがとうございます。 今の1メートル、8万 3,000円と言われましたか、 1.8キロメートルですか。すみません、幾らになりますか、総額。 ◎建設部長(岩田作一君) 総事業費が約1億 5,000万円でございます。 ◆19番(河合正猛君) それで、県の補助はどれぐらいあったんですか。 ◎建設部長(岩田作一君) 補助率としましては10分の4、40%の補助を受けて施行されております。 ◆19番(河合正猛君) はい、わかりました。ありがとうございます。 お隣の扶桑町も町単独でといいますか、町の事業として大変すばらしい遊歩道をつくられました。江南市も、平成19年度には国営木曽三川公園(仮称)花卉園芸植物園が開園をされます。少なくとも扶桑町境から(仮称)花卉園芸植物園まで、何とか遊歩道整備をしていただきたいと思います。扶桑町のように単市事業でもやっていくべきだと思いますけど、いかがお考えでしょうか。 ◎建設部長(岩田作一君) 昨日も御答弁申し上げましたが、江南市のサイクリングロードの間口としましては 6,300メートルございます。その中で、今御指摘がありましたように、特に利用者の多いところとか、いろんな要望を受けながら、今後、一遍にできませんが、優先順位につきましては、よく議会とも協議をさせていただきながら進めてまいりたいと思います。 ◆19番(河合正猛君) 実は昨日の毎日新聞、皆さんお読みになったと思います。名古屋市の市議会で、当局の答弁の実施率というのが載っておりました。前向きに検討をするということは、実施率が80%だそうです。今後検討は60%だそうです。研究課題はやらないということだそうです。 参考までに、江南市では答弁の中にそういった実施率によって統一をされておみえでしょうか。 ◎助役(陸浦歳之君) 今、検討だとか研究課題ということで、毎日新聞のは名古屋市議会の関係でございまして、江南市議会におけます当局の答弁の中で一定のそうしたマニュアルというんですか、そうしたものは一切持っておりませんので、よろしくお願いします。 ◆19番(河合正猛君) とてもそうには思えません。いつもいつも調査研究ということで、調査研究と言われると何もやってくれないなというのが実情であります。 最後に、市長も北部の方に住んでみえます。当然、遊歩道というのは必要を感じておみえだと思います。ぜひ平成19年の開園にあわせて遊歩道建設、整備をしていっていただきたいと思いますので、最後に市長の決意をお伺いしたいと思います。 ◎市長(堀元君) 遊歩道に関しましては、私もこれは当然必要であるというふうに思っております。ただ、今、現場の状況を見てみますと、扶桑町に関しましては猿尾堤を利用してあの遊歩道はできております。扶桑町から江南市へずっと入ってきますと、ずうっと鹿ノ子島まで猿尾堤がないんですね。 猿尾堤というのは、御存じのように、川の方にせり出したのを猿尾堤というんです。それを利用して扶桑町はやってみえます。江南市の場合は、中般若のグラウンドからすいとぴあ江南にかけては猿尾堤は一切ありません。あの場所に遊歩道をつくるということになりますと、河原につくらなければなりません。そうなると水没する可能性もございますし、そういう点も兼ね合わせて、実情をよく研究して実現に向けて努力をさせていただきたいというふうに思っておりますので、その点よろしく御理解をいただきたいと思います。 ◆19番(河合正猛君) やめようと思ったけど、もう少しいきたいと思います。 また今、調査研究と言われました。やらないということであります。だけど、堤防がないからやれないといったら何もできませんと思います。河原だろうが何だろうが、水没しようが、水没すればそんなとこ歩くわけありません、人は。それにあわせてやれますので、ぜひそんなこと言わずに、前向きに検討していただきたいと思います。再度お伺いします。 ◎市長(堀元君) 大変激励の言葉と解釈させていただきますが、洪水になりましても市民が歩けるような遊歩道をぜひつくっていきたいというようなことも思うわけでございます。こういうことも研究しまして、ぜひ実現に向けて努力させていただきたいというふうに思います。 ◆19番(河合正猛君) 終わります。ありがとうございました。     (拍手) ○副議長(木本恵造君) 東 義喜さん。     〔26番 東 義喜君 登壇〕 ◆26番(東義喜君) それでは質問に入りますが、質問の通告の順番が少し変わりますが、よろしくお願いいたします。 先ほど、少し合併問題について質問がありまして、いよいよ合併問題について議論をするのがこれが最後なのかどうかという思いもしますが、そうではなさそうだという思いもありますから聞いておきたいと思いますが、全員協議会で今度の合併について、2市2町につきましては前に報告がされました。あの中でも、市長の立場としては引き続き合併に向けて努力は大いにしていきたいんだという、そういうふうな私は受けとめをしたわけですけど、その辺で具体的に、前回は3市2町から2市2町になったわけでありますけど、引き続き今度は例えば2市1町だとか、あるいはまた法定の期限がありますけど、2005年3月という、いろんな特例を受けるためにはですね。そういうものに向けて一定のまた努力もしていこうだとか、そういうことがまだ具体的にあるんでしょうか。 ◎市長(堀元君) 合併につきましては、前回の第2回の全員協議会で申し上げましたとおりでございます。私の意向といたしましては、できることならば法定の特例法があるうちに合併ができれば、来年の3月に意思表示もしくは合併が立ち上げればベターであるというふうに思っております。 ◆26番(東義喜君) ということは、現在は任意協議会がまだあります。具体的には、大口町がこの協議会からは脱退だという表明をされたという、それは新聞報道ですよね。それが任意協議会を開いて正式にそういうことをまだ表明したわけではありませんから、そういう場では。ただ、新聞報道を見る限りはそういう方向でありましたし、少なくとも全員協議会で確認した内容からいけば脱退でしょうということでありますから、今、市長が特例法が受けられる期間までにそういう努力をしていきたいという思いがあるという話でありましたけど、そうしますと、現状では具体的にどの程度のことまで考えてみえるのかということでありますが。 例えば、法定協議会も含めて、当初予定していましたけど、特例法が期限がありますから、さまざまな、それに向けて努力をしていきたいということですから、特例法の期限までの間に合併を行いたいという思いがあるかということですけど。 ◎市長(堀元君) 再三申し上げますけれども、やはり合併は相手があってのことであります。岩倉市も扶桑町も江南市と、私が先ほど言いました意向と一致をしております。そういうようなことで、合併をするからには国の特例法があるうちに合併した方が、合併する段階において非常に莫大な資金も要ります。そういう補助等もございます。そういうものを利用させていただければ大変ありがたいということであります。この期限が過ぎたならば、そういうことがなくなる可能性が多分にあるわけでございまして、そういうことを含めての思いであります。 ◆26番(東義喜君) 今おっしゃったように、具体的には相手があることですからということでありますので、今後のことについてはまだこれから、その範囲だということですね、現状でいけばね、はい。 ただこの間、法定協議会に向けてさまざまな努力はされてきたわけで、その中で財政計画もよく発表されました。それで私どもにも財政シミュレーションが配付をされまして、いよいよその問題について議論をしようかという段階になってああいう事態になったわけでありますけど、しかし、あの中では合併しない場合のシミュレーションもありましたし、合併した場合のシミュレーションもつくられたわけでありますから、当然、それをもとに検討しようという時期であったわけですけど、当然、合併の問題は財政問題だけではありませんから、これだけに限って言うもんではないと思いますけど、しかし、やはり大きな問題としては、将来を見通す場合には財政の計画というのは大事な問題でありますし、基盤でありますから、そういう点で簡単にちょっとお聞きをしておきたかったのは、もともといきさつ上で大口町からの提案がありまして、経常収支比率を85%という要請があって、それに向けて努力をしていくということが確認されたわけでありますけど、合併協議会の段階でですね。それで、その段階の前に財政シミュレーションとして一定の見通しが出されて、江南市の場合の経常収支比率が10年後には91.6%だから、それを85%に落とすためにというのが確認事項であったわけでありますけど、それでまず91.6%だったときの財政見通しが出されています。つまり独立して、合併をしない場合の資料として出されました。シミュレーションでありますから、当然、幾つかの条件を踏まえて財政見通しを立てているわけでありますけど、ちょっと気になるのは、シミュレーションで平成14年度を基点にしまして、合併を想定しまして平成17年度から約10年間の平成28年まで、さらに平成33年までのシミュレーションが出されております。 それでちょっと確認しておきたかったのは、このシミュレーションによりますと、幾つかの条件をつけてシミュレーションしているわけでありますけど、平成17年、平成18年度は歳入歳出の差額でいけばプラスでありますが、平成19年度から4億 7,000万円、あるいは平成20年度は4億 5,000万円マイナスになるというシミュレーションが出ております。この平成19年度から4億 7,000万円にマイナスになるというのは、どういう要因があるからというふうに見ておければよろしいでしょうか。 ○副議長(木本恵造君) 暫時休憩いたします。     午前11時52分 休憩---------------------------------------     午後1時03分 開議 ○議長(林本昌久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 東 義喜さん。     〔26番 東 義喜君 登壇〕 ○議長(林本昌久君) 休憩前の東 義喜さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 市長公室長。 ◎市長公室長日比野二三夫君) 答弁がおくれまして、申しわけございませんでした。 午前中の御質問の関係でございますけれども、基本的には、歳入につきましては一定の考え方によって推計をいたしたところでございます。特に、歳出につきましては退職金、あるいは布袋南部の土地区画整理事業、あるいは鉄道高架事業などの事業費によって増加がしてきておるということでございます。したがって、御指摘のように、平成19年度からマイナスという状況があらわれておるわけでございますが、予算を計上するに当たりましては基本的にはマイナスということはあり得ませんので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆26番(東義喜君) 数字的にはそういうシミュレーションが発表されましたけど、本来、歳入歳出一緒というのが基本的ですから、大体こういう形のものは出るはずがないわけでありますけど。 きょう、財政シミュレーションを引き合いに出してお聞きをしようと思っておりましたのは、要は将来の見通しを見ていく場合、当然これはいろんな条件つきとはいうもののですね、一定のいろんな事業も計画しただとか、そういう見通しを持っておった資料ですから、それに基づいて現実に抱えているさまざまな事業内容をお聞きして、その上で将来の見通しとの関係だとか、将来の事業の位置づけの問題だとか、そういったことをちょっとお聞きしようと思っておったわけでありますけど、そういう点でいくと、例えば平成19年度から数字的にはマイナスになるという形のシミュレーションでありますから、ましてやこれは平成14年度をベースにしておるシミュレーションであります。そういう点でいくと、現時点でいくと、これに基づいて他のいろんな事業の計画との整合性の問題というのを聞きたかったわけでありますが、その辺から見ますと、この資料としてどうなんでしょうかね。 ◎市長公室長日比野二三夫君) このシミュレーションにつきましては、先ほども市長からも答弁がございましたけれども、この段階においては2市2町で合併をしていく、あるいは合併を進めていくということの中でいろいろ協議・検討をしてきた、そういう想定をしてきたということでございますので、これが直ちに今後すべて通用するかとなると、やはりいま一度検討する必要があるんではないかという部分も出てくると思います。そうしたことの中で、一定の御理解がいただけたらなと思います。 ◆26番(東義喜君) 当然、既にことしは平成16年度の予算を組まれたわけでありますから、またそれに基づいた予算との関係だとかも当然考える必要がある部分ですから、これは平成14年度ベースということですので、一つの参考的な資料にならざるを得ないということだと思います。 あと、施政方針というテーマで通告してありますので、今のことを前提にしていろいろお聞きしようと思っておったわけでありますけど、これも昨日、昭和・愛北病院の統合の問題については質問がされておりますけど、1点だけお聞きしかったのは、施政方針で配られました文書の5ページに昭和・愛北の問題は出てきます。この中段に、昭和・愛北病院の統合による新病院整備につきましては云々と出てきますが、ここで整備の支援に努めてまいりますという形で出てきます。整備の支援に努めていくという形でありますので、一つは、まず具体的にどういうことを想定してみえるのかをお聞きしたいんです。 ◎助役(陸浦歳之君) 一つは、財政支援というんですか、いわゆる補助金・助成金の適切な支援と。あとは、やはり病院が進出することによって大きく生活環境も変わってくるという部分で、いろんな市民生活に影響する部分について病院の方と協議する中で、基本的には新病院の方でお願いをするわけですけれども、そういった部分の協議だとか、あるいは用途区域の変更だとか、こういうこともあるもんですから、できるだけその辺は市の方からも支援をしていきたいと。今後どんなことが想定されるかわかりませんけれども、やはり公的病院ということの位置づけの中で、できるものについてはできるだけの支援をしてまいりたいと、こういう考え方からでございます。 ◆26番(東義喜君) きのうの質問のときは、まだ基本構想が出ていないということもあって、具体的な問題はまだこれからですよということであったわけでありますけど、今、助役の答弁の中に財政支援もあるということでしたが、適切な規模でということでありますけど、私どもには、3年間のローリングでいきます実施計画がことし配られて、16・17・18と実施計画書が配られておりまして、この実施計画の中にも施政方針で述べられているようなほぼ同じ文言で、整備の支援に努めるとはなっています。ただ、主要な事業の一覧表の中には出てこないわけですが、これを見ると、平成16年度の時点では、3年間の実施計画とはいうものの、支援に努めるという言い方をしていますが、従来ですと愛北・昭和にそれぞれ、きのうも出ましたが、 300万円の補助をしていますが……。     〔他に発言する者あり〕 ◆26番(東義喜君) (続)運営費ね、失礼。出していますけど、現状はその範囲でしょうかと、なると思うんですが、現時点では。新病院に対する適切な形の財政支援というのは、この実施計画そのものにも主要事業には出てきませんから、現状では全く白紙ということですか。 ◎助役(陸浦歳之君) 実施計画3年間ということでございますけれども、そこに集約してある部分につきましては、これは16・17・18の3ヵ年のはっきりしている事業についてはそこで表にしてあらわしておりますけれども、文言で言っておりますのは必ずしもその数字と合致するというものではなくて、考え方を文言で記載しておるということでありますので、そこには全然あらわれてきておりません。きのうも申し上げましたんですけれども、適切な助成金につきましては議会とよく相談をさせていただくと、協議させていただくと答弁させていただいておりますので、はっきりしておりませんので、この部分については全然計上いたしておりません。 ◆26番(東義喜君) 先ほどシミュレーションのところでも出しましたけど、いろんな他の鉄道高架もあれば区画整理もありますというような想定もあります。そういう中で、こういう位置づけはされるものの、公的とはいうものの、一つの民間病院でありますから、それに応じた対応というのが基本だと私たちは思うわけであります。整備の支援に努めていくという対応は、現状でいけばその範囲だということで、今はそういう位置づけになっていますから、今後、具体的な基本計画ができたときには、当然、議会との話し合いのもとに進めていくと、そういうふうに理解しておけばよろしいですね。 ◎助役(陸浦歳之君) まだ病院の構想も参っておりませんので、そういうものを見ながら、一定の協議を進めていく中で議会にも、助成に関して言えば、ある程度当局の方で固めてきた時点で一度議会にも提示し、いろいろと御意見を伺おうと、こんな考え方でおります。 ◆26番(東義喜君) 考え方はそこに置いていただいているんですけど、ただ一番気になるのは、昨年から行政側も参加をして、助役を中心にね、病院の側とのいろいろ計画についての話し合いを持つ検討会に入っていますよね。わだちに入ってしまうと、それこそ抜き差しならぬ状態になって、少なくとも支援をしていく場合には議会との話し合いのもとにという前提はしたものの、結局のところ、もう既に決まってしまって、こうなっていますというような事後承認のような形になっては非常に困るわけでありますから、そういうことは絶対にないと、そのあたりはちゃんと断言しておいてほしいですね。 ◎助役(陸浦歳之君) 病院の構想がまだできておりませんし、病院が工場跡地へ来ることによって生活環境も変わってくると思いますけど、そういうことについてはいろいろと協議もしてまいります。それから病院につきましても、構想を見ていない前からこうしてくれ、ああしてくれというのはまだ現在では避けておるということですので、まず構想を見てからいろいろと協議を重ねる中で、市として要望すべきもの、それはいろいろと要望するに当たりましても経費もかかりますので、病院側もそうですけれども、その辺は内容を見て十分協議をしていきたいと、こんなふうに考えています。 ◆26番(東義喜君) それでは次の、施政方針の中では8ページのところでありますが、8ページの中段から少し上の布袋南部土地区画整理事業について、事業推進を図るとともに、鉄道高架事業の早期着手を目指すため、仮線用地の確保を積極的に進めていくと。これは従来からずうっとやってきておるわけであります。それで、平成16年度の新しい実施計画には、さらにもう少し踏み込んでいただいておるんですよね。従来ですと、当面まず鉄道高架をやっていくために仮線用地の確保が中心だったわけでありますが、いよいよ仮線用地についても大体ほぼ確保されてきておる中で、実施計画によると、鉄道高架事業については事業採択に関連する土地区画整理事業と布袋駅東駅前広場の整備等を進めて、早期に事業着手ができるようにしていくんだと、そういうふうにこの実施計画では出てきます。 それでお聞きしたかったのは、一つは、従来ですと実施計画の中でも区画整理事業と仮線用地の確保というのが当面中心であったわけでありますが、いよいよ平成16年度から駅東の広場の整備等にもというふうに入ってきています。具体的にこの駅東側の広場の整備について、まず見通しはどんな状況なんでしょうか。 ◎建設部長(岩田作一君) 布袋のまちづくりの点での布袋駅東駅前広場の今後の整備計画でございますが、今言われましたように、実施計画の中で布袋の鉄道高架事業にあわせて駅前も整備を進めますよということでございます。この件につきましては、布袋の駅東の広場の都市計画決定が既になされており、さらには布袋駅東線の県の整備でございますけど、幅員20メートルを東の方の江南岩倉線まで接続するということで並行していく進めていくわけでございますが、今予定をいたしておりますのは、平成17年度には布袋駅東駅前広場の一部用地の買収にかかっていきたいというのが今の整備計画でございます。 ◆26番(東義喜君) そうしますと、実施計画の主要事業計画の一覧表のところに鉄道高架事業というのがあるんですが、4億 7,300万円という概算事業費が計上されておりますけど、平成17年度から土地の確保に当たっていきますということですと、この鉄道高架事業の中の事業予算の中に今の東駅前広場の関係の土地の一部確保をしていくということが盛り込まれておるということでよろしいですか。 ◎建設部長(岩田作一君) 今、主要事業の計画一覧表の中の鉄道高架事業の4億 7,300万円ということでございますが、これにつきましては先ほど申し上げましたように、布袋駅東駅前広場に関します用地並びに補償、それから物件調査委託料等が含まれておるわけでございます。 ◆26番(東義喜君) 布袋駅東駅前広場の整備というのは、基本的には鉄道高架事業の一環ということの位置づけですね。 ◎建設部長(岩田作一君) 過去には、平成9年3月27日の折に愛知県と江南市が布袋の鉄道高架事業についての覚書の中で、鉄道高架事業の中に布袋駅東駅前広場も含めての覚書がなされており、駅東広場につきましては鉄道高架事業の完成にあわせて布袋駅東駅前広場等の周辺の開発も含めてでございますけど、駅東を開発していきますよということでございます。 ◆26番(東義喜君) そうすると平成17年から、来年以降それに入っていくということで見込まれておると。今言いましたように、当時の覚書でいきますと、鉄道高架の完成にあわせて整備をしていくということですね、駅前東側の広場についても。 ちょっとお聞きしたいのは、先ほど財政シミュレーションの話をしかけたのは、その関係でお聞きしたかったのは、区画整理の当初予定が大体平成17年をめどにしておったわけですけど、5年ぐらい延びますよということで平成22年ぐらいまで延びますよということでありますが、区画整理そのものはね。そうすると、鉄道高架というのは区画整理で仮線用地を確保して、その間に一遍線路を仮線用地に敷いて、その後、高架工事を行って、当然、仮線用地はまた戻して側道なり公園なりと、そういう計画ですよね。だから区画整理が終わるのは、基本的には高架になって、全部仮線用地がもとへ戻って側道になって、公園も整備されて、全部の家の区画整理が終わって完了するというふうに思うんですが、そうすると平成22年までに区画整理が完了するということは、つまり布袋の高架事業が終わって、あるいはそれにあわせて駅東の広場も完成すると、そういうことになるんですか。 ◎建設部長(岩田作一君) 布袋の鉄道高架事業並びにそれに関連します布袋南部の土地区画整理事業の進捗でございますが、今、愛知県と今後の事業について協議をしておるわけでございますが、愛知県との協議の中で、鉄道高架の着工につきましては平成10年から平成20年に着工していこうと。完成年次については、平成22年から平成23年ごろに完成させていこうということでスケジュールを組んでおりまして、先日も布袋のふれあい会館でそれに伴います平成16年9月に向けての都市計画道路の変更手続をしていこうということで進めております。 それで、今、東議員が言われましたように、区画整理事業の区域内で仮線用地を確保し、それにあわせて鉄道高架を着工していくわけでございますが、あくまで仮線用地の確保ができなければ着工ができないということで連動しておるわけですが、当然、鉄道高架が完成しなければ、仮線用地を予定してそれぞれ換地をしている地権者もありますので、仮線で鉄道が走っていった場合には前の出入りができませんので、あくまで上に鉄道が上がって、仮線が道路に帰属して初めて完成ということでございまして、区画整理事業は先ほど御指摘のように、おおむねあと5年ぐらい延伸をお願いしたいということでございますが、区画整理事業と仮線用地、鉄道高架ということで、仮線用地をできるだけ優先して進めていくということで、例えばいろんな事情で区画整理が……。 ◆26番(東義喜君) 私が聞いたのは、平成22年までに全部終わりますねと、そういうことでよろしいかと言ったんですよ。そうですならそうでいい。
    建設部長(岩田作一君) 今お願いしているのは、平成22年で完了の見込みで鋭意努力してまいります。 ◆26番(東義喜君) 基本はそういうことでよろしいね。だから、仮線用地が確保されて、その間に高架事業も行われて、もとへ戻してが平成22年と。 もう一度お聞きしたいのは、これまで別の議論があったんですが、国道 155号をまたぐわけですけど、国道 155号がまだ最終的な国道22号まで開通していないですね。一宮市のね、もうすぐできますけど。これが開通しないと鉄道高架はまだできませんという話を前にちらっと聞いたことがあるんですけど、それも含めて平成22年に全部完了すると、そういう見通しを持てばいいんですか。 ◎建設部長(岩田作一君) 国道41号から国道22号でございますが、現在、国道22号、名岐バイパスへのタッチでございますが、それにつきましてはあくまで暫定2車線ということで、今年の3月に開通見通しでございます。それと鉄道高架との関係でございますが、北尾張中央道につきましてはあくまで4車線の全面供用でございますが、今、2車線で暫定供用と。それで国道22号と国道41号がつながることによりまして、名鉄犬山線の踏切がボトルネックになるということで、できるだけ早く鉄道を上げて立体交差にしていくということで、愛知県も今年9月に都市計画変更し、布袋の鉄道高架並びに調査費等の予定もし、進めていくという状況でございます。 ◆26番(東義喜君) 国道 155号の開通が条件だという話がありましたからね。それはもう問題ありませんということだね。 国道 155号の話がネックになるという話が前にありましたけれども、それは基本的に開通もする。だから当然、鉄道高架が終わるのが平成22年になりますよと、予定どおりね、そういうことでよろしいわけね。 ◎建設部長(岩田作一君) 北尾張中央道の道路整備の見通しは立ってきたということで、平成22年の鉄道高架完成に向けての立体交差を進めてまいるというようなことでございます。 ◆26番(東義喜君) 先ほど、平成17年から駅前広場の関係だとか道路の関係でも用地は確保できるということでありました。実際には、平成17年からもう用地確保に入るということでありますと、具体的に地権者との間では一定の話が進んでおるということですか。 ◎建設部長(岩田作一君) 駅東の工場跡地とか地権者、以前はJA愛知北農協もございましたが、以前から地権者との打ち合わせ等も行っておりまして、最近では2月に布袋のふれあい会館におきまして地権者と、民間開発というような話も出ておりますので、コンサルを交えて勉強会というようなことも行っておるのが現状でございます。 ◆26番(東義喜君) だから、めどが立ったんですかと聞いたんですけど。 図面を見ると、農協があったところ、上が県営住宅ですよね。だから、それで全部話はついたということでよろしいですね。はい、わかりました。予定どおり平成22年に完了しますと。区画整理の完了と同時に鉄道高架も終わるということで確認できました。 次の問題に行きますが、午前中に中心市街地活性化の問題で議論がされておったわけでありますが、その中で、従来からある方針として、これも確認の意味を含めて確認をしたかったんですが、いわゆる図書館の問題ですね。まちづくりの拠点施設として位置づけがあるという形で、新しい図書館はね、従来そういう方針で来たわけでありまして、生涯学習施設の総合拠点などとの複合化が検討されていますが、事業実施に当たっては十分検討してまいりますということで、そういう言葉になっております。 中心市街地活性化基本計画というのは、古知野の町が中心市街地だという位置づけでやっていますから、あの中の拠点施設ということで考えれば、従来から大間の児童公園は依然として(仮称)大間児童公園、依然として仮称で、なかなか公園には位置づけをしてもらえなくて、あそこの整備計画もなかなか手がつけられないということになっておるわけでありますが、中心市街地活性化基本計画の中で拠点施設にしていきましょうという位置づけがあるわけですが、これを位置づけるかどうかということについてはもちろん異論があるわけですけど、そういう点でいけば大間児童公園の扱いといいましょうか、図書館との関係でいくと、あの公園の土地の扱いについては今どうなっておるんでしょうか。 ◎市長(堀元君) (仮称)大間児童公園に関して、平成15年3月に質問されております。新図書館につきましては、具体的に用地の特定とか実施地域等も現在は確定はできていない状況の中で、(仮称)大間児童公園は引き続き候補地の一つとして現在のところは考えております。 ◆26番(東義喜君) 平成15年3月と変わらないということか。もっと前から変わっていないわけですけど、ずうっと変わらないということですね。 あの公園は市街地の貴重な空間ということもあって、私どもは公園として整備をし、残すことだとか、あの地域の浸水対策を行う上でも貯留施設の建設だとか、幾つか提案をしてきたわけでありますけど、一切そういうことについては見通しが持てないということになってしまうんですが、実際のところ、平成15年3月の段階と同じだということになりますと、どの時点であればその辺の判断を変えるというふうにすればいいんでしょうか。 ◎市長(堀元君) さらに検討させていただくということで、現在、私としては申し上げる状況であります。 ◆26番(東義喜君) 私どもは、大規模な大きな図書館を1個つくってとかいうことは言っていないんですよね。今の施設も利用して、かつ全市的にいろんな施設を使って、今はいろいろ技術は進んでいますから、ネットワークで十分にいろんな身近なところに図書館の形態というのはやれるということも含め提案してきておるわけですから、そういう点でいけば、大きなものをつくるという形だとか、新しいものをつくっていくということではなかなか難しいと思いますし、現に財政見通しからいっても出てこないんですよね、なかなか。 先ほど、たまたま財政シミュレーションの一例として紹介をしてもらったけど、まだ鉄道高架がふえますだとか、区画整理がふえますだとか、あと2年、3年先にね。退職金がふえますだとか、そういう大変厳しい財政状況であります。そういう点でいけば、見直しも含めて、あの公園という位置づけは、公園としての役割も十分果たせると思う地域ですから、そういう点ではその辺のことも含めて全体の方針としてもきちっと位置づけをしていただきたいなと思っておりますので、ぜひよく検討していただきたいと思います。 ◎市長(堀元君) さらによく研究をさせていただきますので、よろしくお願いします。 ◆26番(東義喜君) 引き続きまた要望していきます。 それでは次の問題で、ディーゼル対策のことで質問通告をしてあります。これは予算にも出てくる関係で施政方針にも出てくるわけでありますが、基本的には環境問題ですね。環境を守るといいますか、大気汚染の改善につながるということの対策の問題であります。 御承知のように、昨年10月から8都府県でありますから、愛知県も含めて、東京都や、特に関東周辺ですね、埼玉県、千葉県、神奈川県、三重県、大阪府、兵庫県と、こういうとこだけを限定したディーゼル車の規制の問題が出て、基本的には当時は買いかえをしなければやれないと。ようやくその後、後づけ装置などを開発できる企業が出てきて、そういう方法も可能にはなってきています。しかし、まだまだ情報は不足していますから、ディーゼル車を持っておる業者にしてみますと、あるいはいろんな所有者にしてみますと大変な状況にあるわけであります。 基本的には、これは車メーカー、それを許してきた国に大きな問題があると私は思うんでありますけど、何といってもこれは大気汚染の公害問題ですから、当然、それに該当する患者の方たちの救済というのがまず基本になると思いますし、二つ目は、これ以上公害被害を出してはいかないと。そういうことで考えれば、排ガスなどの車の大気汚染問題というのは解決しなくてはならないし、国の方針は買いかえですから、今までの車を使えないという方針ですから大変なことになるんですね、業者側にとってみますとね、持ち主にしてみますと。下手すると、それによって仕事をやめざるを得ないだとか、そういうことに陥りかねない大変なことだと思うんですが、そういうこともあって愛知県は平成14年からですかね……。     〔他に発言する者あり〕 ◆26番(東義喜君) (続)愛知県が平成14年から3年間の限定で、買いかえの際に買いかえたときの車の1割を見ましょうということで、上限は50万円ですが、それに沿って江南市も昨年から予算化をされたわけですね。もちろん買いかえにはいろんな方法があると思いますよ、独自資金で買う場合もあれば、融資制度を利用して買いかえることもあります。法を生かす人もありますし、今回、愛知県が平成14年から始めて、江南市は昨年から県の補助とあわせて対応していこうという形で予算化をされたわけであります。 ところが、実際には昨年の予算では一応20台分を見込んだわけでありますけど、聞いてみますと、利用があったのは1件だということであります。大気汚染を守っていこうだとか、業者側にしてみると死活にかかわるような問題ですから、本当はもっと利用があってもよさそうなもんでありますけど、これがなかったと。 よくよく聞くと、結局は今の制度が2年早目に、車検で切りかえをしなくちゃならないのは、現時点でいくと平成18年ですね。2年先の車検が終わりで、それから乗れませんよという車が対象になるということですよね。ですから去年ですと、平成17年に車検が通らないよという車が対象になるということであります。そうすると、まだ2年間乗れるわけですよね、普通でしたら。大体2年間乗れるのに、そう買いかえる人はいないですよね。制度上はそういう制度をつくって枠をはめたわけでありますから、せっかく江南市も昨年のときに20台分を見込んだわけでありますけど、1台しか利用がなかった。これは大気汚染をなくしていこうだとか、環境をよくしていこうだとか、江南市も環境基本計画をつくって環境を守っていかなくちゃならないという形でそういう取り組みがあるわけでありますし、ことしからは太陽光発電の新しい制度もつくっていただいて、自然に優しいといいましょうか、これは特に地球温暖化を防ぐということも含めてそういう対応にもなるわけでありますけど、それに取り組んでいただいております。せっかくのこういう制度が利用されないままに、予算化をしても使われないのでは意味がないと私は思うんでありますが、どうですか、市長。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 大気汚染を防止するということで、この制度は県の要綱に沿ってつくったわけでありますが、1件だけ採用したということの今お話ですけれども、そのとおりですが、実は13件申請がございました。やはり車検があるということの中で、2年間は前でないと、早期代替でないと対象にならないということで、トラック協会等々とも話をしてきたわけでありますけれども、まだ2年があるという中で乗りたいということで、車検が満了のときにしか申請がなかったということでありますので、大変残念に思っておりますけれども、状況としては、働きかけはしてまいってきたんですけれども、こういう結果であったということであります。 ◆26番(東義喜君) それは結果の話であってね。私が聞いたのは、2年も乗れるのに、そういう車しか認めませんよと、こんな制度はおかしいんじゃないですか、どう思いますかと聞いたんです。 ◎市長(堀元君) お尋ねの件でございますけれども、これはあくまでも車の所有者の自主的な面が多分にあるわけであります。また、この制度自体も岐阜県は適用されていないんですね。江南市の川向こうは、愛岐大橋一本渡ると適用されないというような状況の中で、大変私もおかしな制度だなあというふうに思うわけであります。しかしながら、愛知県に適用されておりますので、これは業者に、所有者に対しましてもできるだけ利用していただきますように、地球温暖化に対しても協力の一環となりますのでということで啓蒙はしていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ◆26番(東義喜君) 質問の答えになっていないな、それは。趣旨はわかりますよ。本来、環境をよくしていくということですから、早目早目に取りかえてくださいということは、それはそうだと思いますよ、現実にね。ぎりぎりまで使ってもらっちゃいかんよと、早くから取りかえてほしいと。大もとには、もちろん国や車メーカーの責任があると思いますけどね、そういうことをしてこなかったという点でいくとね。 そういう中で、ようやく重い腰が動いて、愛知県が、先ほど市長もおっしゃったように全国で8都府県だけですから、不公平といえば不公平ですよね、それ以外のところは野放しというわけですから、それも問題だと思いますよ。しかし、現実には愛知県も含めて、三重県もそうであります。岐阜県はたまたま違いますけどね。対象になっておるところで、せっかく大気汚染をなくしていこう。だって、ディーゼル車の排ガスを直接受ける子供たちだとか、そういうことをなくしていこうということで、またそれにこれまでもいろんな公害訴訟がありましてね、尼崎市にしてみても、東京都でも起こったわけですが、川崎市でも、ようやくそれを何とか住民の力で頑張ってきて、そういうことから守ろうという形で来たわけであります。しかし、結局は国が買いかえという方式は認めなくて、車産業にしてみても買いかえてもらえばありがたいわけですから、そういうふうになっておるわけですけど、そういうところで現実に、そりゃあもちろんなくすためには制度としては悪くないと思いますよ、補助制度ですから。しかし、そのせっかくの制度が生きないんじゃないかという趣旨なんですよ。市長が自分で今まで仕事をやってみえたわけですから、例えば2年も車検で乗れると、まだ余裕があると。そう簡単に買いかえないんじゃないですか、一般的に。そんなことする人おるかなあ。 ◎市長(堀元君) まさに難しい状況でありますが、この趣旨に関して、現在の状況を聞く範囲におきましては、平成17年以降につきましては県の補助制度があるかないかまだ実は不明なんですね。県補助がなくなった場合には、単市で補助事業を実施するかどうかにつきましては、やはり近隣市町との兼ね合いもございますので、よく検討させていただきたいということでお願いしたいと思います。 ◆26番(東義喜君) たまたま県がやってきて、県は14・15・16年ということの予定なんですよね。先ほどおっしゃたように、平成17年がまだわからないと。その先は独自にやるかどうか考えますということで、私が言いたいのは、2年という制限じゃなくて直前でも補助しますよと、そういうふうに市が独自に対応すべきではないかということです。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 実は、NOx ・PM法、平成14年10月から施行になりましたけれども、あくまで環境に理解の深い人に2年前に早期代替ということに対しての補助制度で、当然、期限が決まっておりますから、県下88ヵ市町村でも61市町村しか対象になっていないこの法の施行でございます。期限が来れば、当然、買いかえになるということでございますので、協力がいただける方、理解の深い方に対しての制度でありますので、御理解がいただきたいと思います。 ◆26番(東義喜君) 理解がない人はだめよということかね。 これは予算にも出てくるわけですから、昨年は 700万円組んだわけですよ。ことしは半分になっちゃったわね、 350万円に。昨年1件しかなかったから、実績が、そういうことだと思うんですけど、せっかく組む以上、利用してもらやいいじゃないですか、予算を組むんだから。 今どき、市長自身だって思わないですか。先ほど部長は理解のある人のための制度だと言いましたけど、そんなことを想定して、大気汚染をなくしていこうといったときに、2年も早々と、まだ車検の期間はあるのに、車が乗れるのに、それをすぱっと買いかえるなどということは普通あり得んじゃないですか。せっかく予算も組んであるんだから、それを大いに使ってもらやいいじゃないですか。そういうふうに独自に市として対応したらどうでしょうか。 ◎市長(堀元君) そういう点も含めてよく検討させていただきますので、よろしくお願いします。 ◆26番(東義喜君) でも、やれんことはないんじゃないですか、予算組んであるんだから。予算が組んであるから、締め切りまでに、早く来た人が優先的になるのはえらいと思いますよ。あるいは一定期間決めて、申込者が多かったら抽せんでやるだとか、方法はとれるじゃないですか。予算を使い切れるぐらいの話に、そんなたくさんじゃないですよ、 350万円だからね。それを使い切れるぐらいのことに度量を持たれて、そういうふうに変えたらどうでしょうか。今でもすぐやれるんじゃない、それは。 だって、これはやれると思いますよ、十分に。予算も組んである。多分、希望者はたくさんあると思う。江南市独自でやればいいんですよ。たまたま県は2年なんて言っておるけど、実態に合わないということですよ。車を持っておる人から見ればですよ。今どき2年も余裕を残して、何度も言うようですけど、なくす人はいない、そんなことをやる人は。市長の判断で私は十分できると思いますよ、やり方は。先着順にするか、一定期間申し込みを決めて、その期間に来た人たちを抽せんにするかとか、方法はとれると思いますよ。     〔他に発言する者あり〕 ○議長(林本昌久君) 東議員、3回目の質問ですので。 答弁はきちっとお願いします。 ◎市長(堀元君) 先ほど申し上げましたように、そういう貴重な御意見も含めて検討させていただきますので、よろしくお願いします。 ◆26番(東義喜君) 実態はそういうことですので、ぜひ。やれる話だと私は思いますよ。 あともう1点、遊休土地、あるいは農地などの有効活用というふうに通告いたしました。これはいろんな角度からこれまでも、例えば生産緑地の問題でも、緑地指定が外れた場合などに、要件が外れますと、本来1区画での1ヵ所が外れますと要件を満たさなくなっちゃって、それが緑地指定が外れて宅地にならざるを得ないということだとか、あるいは今、農業生産者が減ってきて、本来の農地そのものがそのまま放置されるだとか、幾つかあります。こういう問題に対して、特に食糧の問題というのは大事な問題でありますし、国全体だけではなくて、地方からも大きく考えていかなくてはならない問題ですし、大きく言えば例えば地産地消という形で地元の生産物を地元の学校や保育園で消費していくだとか、さまざまなことがいっぱいあると思います。 こういう点で、農地をそのまま放置するんではなくて、いろんな形でそこを活用していくような方法で、新しい生産者を募っていくだとか、育成をしていくだとか、そういうことも含めて考えていく形。あるいは、保育園や小学校のそばに遊休地や農地があいておれば、そういうところも活用して、子供たちの農作業や農作物にかかわる機会を設けるだとか、さまざまな形で有効利用、土地活用というものをやってはどうかということで考えておるわけでありますけど、ぜひそういう立場で遊休地や農地などの活用を、また農地はいろんな意味で、保水力だとかということもあるわけでありますから、ただ単にそれを更地にしてしまって家を建てればいいというもんじゃないと思いますので、そういう形の活用を大いに考えてほしいということで出した内容であります。ぜひその点で、今後取り組みとして市長にお願いをしていきたいということですので、どうでしょうか、この問題については。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 遊休農地の発生の御質問でありますけれども、発生してきていますのは、生産者が高齢化だとか後継者不足ということで、もう1点は都市化の進展もありますけれども、この遊休農地をどう活用していくかということの御質問でありますが、市民菜園に利用すると。あるいは、今、農業経営基盤強化促進法という法律がございまして、この中で農協が借り受けまして遊休農地を耕作する。あるいは、県の方で指定農業者という指定制度がございます。そういう人に貸し与えて農業の経営の方に回していただく、こんな方法をとっております。 また、県の方では、最近はエコファーマーという措置もとっております。エコファーマーというのは環境に優しいということで、無農薬だとか、化学肥料を使わないだとか、そういう点で県下で46人ほどの指定がされておりますが、江南市にも1名ございまして、花卉園芸業者がその中に入っておりますけれども、そうしたものに遊休農地を利用していくということで、農政課の方でも指導に当たっておるという状況でございますので、よろしくお願いいたします。 ◆26番(東義喜君) 農協だけじゃなくて、市全体で取り組んでいただきたいという趣旨で。 終わります。 ○議長(林本昌久君) 森 ケイ子さん。     〔27番 森 ケイ子君 登壇〕 ◆27番(森ケイ子君) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。 先ほど河合議員からも質問がありましたけれども、2月17日の未明に江南団地の水道が断水になりまして、11時間にわたって全戸断水をするという事故が発生をいたしました。先ほど報告がありましたように、この事故に当たりまして、江南市の消防、水道部、福祉関係者初め、市を挙げて給水支援、救援ということで全面的な御支援をいただきまして、団地の居住者に成りかわりましてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 公団も事故発生直後から原因究明と、そして何よりも復旧作業にかかりました。また、住民に対する給水態勢をとりまして、公団関連の日本住総合サービス管理協会など、総勢 200人ほどの人たちが参りまして江南市が用意しました給水車、給水タンク、消防の水槽車、あるいは公団自身が給水車を持ってまいりまして、居住者に対する給水活動を行いました。また、先ほども報告がありましたように、民生委員からの名簿に基づきまして、ひとり暮らし、あるいは障害者のおられる家庭に対する戸別の給水支援を行いました。 その結果、給水袋につきましては、いわゆる災害ということではありませんでしたので、希望される方については制限なしにお配りをしたということもありますけれども、江南市の給水袋が 2,000枚、-〔袋呈示〕-これは公団が用意した給水袋でありますけれども、10リットル用の給水袋でありますが、これが 5,000枚、合計 7,000枚の給水袋が居住者に届けられました。原因についても、先ほど御説明がありましたので改めて申し上げることはいたしませんけれども、現在でも夜間も含めて監視体制が続けられておりまして、まだ完全な原因の究明ということには、正式な報告はまだ私たちのところにも届いておりません。原因究明が現在行われているということであります。 この間に、居住者だけではなくて藤里保育園も江南団地の水を使っておりますので、急遽、水を使わない献立に変更するというような事態も生まれております。 こういう中で、私たちは大変な事態であったわけでありますけれども、同時にこの中で貴重な体験、あるいは実際の訓練を、実体験をしたということになるかと思います。この中で幾つかの学ぶべきものがありました。これらについて申し上げまして、また今後の防災対策などについても参考にしていただきたいし、改善すべきものについては改善を図っていただきたいというふうに思います。 とにかく給水パックであります。これは公団の用意したものでありますけれども、江南市の給水パックはこれで、これは10リットル全部入れちゃいますと、私、足が痛くて持てないので少しだけ入れてきました。これが江南市の給水パックで、皆さんの感想はこちらの方が使いやすい。それともう一つは再利用といいますか、きょう持ってきたのも、皆さんが使われて自治会の事務所に戻ってきたものを一つ借りてきたわけでありますが、これですと何度でもふたをあければまた入れられるということで、江南市の方がすぐれものだということで、こちらはあまり評判はよくありませんでした。 それはいいんですが、やはりこれに10リットルの水が入りますと、まさに10キロでありますけれども、お米の10キロと違いまして、こうやってくにゃくにゃしちゃうわけですよ。ですから、みんなのところへ届けようとして、台車に乗せようとしても乗らないんですね。とにかく動いちゃう。昔の乳母車のような、こういうものの中にしか入れて運べないというようなことがありましたし、もう一つは、障害者の方ですとか高齢者のところへこれを届けたわけですけれども、届けただけではだめなんですね。今回は届けて、ひとり暮らしで留守の御家庭なんかの場合には玄関のところに置いてきたということもあるわけですけれど、特に家におられて虚弱な方については、これからほかのものに移すという作業もなかなか難しい。 たまたま私の知り合いの方で、どうされましたかと聞いたら、ちょうどヘルパーが来てくださっていたときだったもんだから、水は届けていただきまして、その届けていただいた水をヘルパーに手伝っていただいてやかんに移したりいたしましたというお話でした。ですので、実際に給水活動を行っていくという点では、届ければいいということではなくて、その後のフォロー体制についても、ボランティアですとか、そういうことでお互いの助け合いということを防災訓練の中でやっていく必要があるというふうに思います。 それともう一つは、これが10リットルですので、もう少し小さい5リットルとか、あるいは3リットルで、子供さんでも持てるというようなものが用意されてあるとさらにいいんではないかというふうに思いますが、江南市は……。     〔他に発言する者あり〕 ◆27番(森ケイ子君) (続)10リットルですから10キロだと思いますが。 江南市は、今用意されているのはこれだけですか。これが今何枚……。 ◎消防長(市橋茂機君) 今提示されている市で用意しているビニール袋については1万 2,900枚用意しております。 ◆27番(森ケイ子君) 全部10リットルですね。 ◎消防長(市橋茂機君) 種類については、全部それ1点であります。 ◆27番(森ケイ子君) もう一つは、ちょっと今、議場からも出ておりましたけれど、実際に今、例えば江南団地などがこれをもとにして今皆さんに呼びかけているのは、各家庭で飲料水用のポリタンクを用意しようと。5リットルとか、自分の持てる範囲に合わせて。今、防災グッズの中にももっとしっかりしたもので、折り畳みで水が入れられるものもあるわけですけれども、そうしたものを用意しようということで呼びかけておりますけれども、特に高齢者ですとか弱者の御家庭などではそうした用意も防災対策として必要ではないか。 また、実際にこれからの防災訓練の中で、この10リットルの水を運ぶということはどういうことなのかというようなことについても、そうした訓練の中に取り入れていただければいいというふうに思っております。 それから、ひとり暮らしの方ということで名簿をいただいて、公団の方が実際にはその名簿に基づいて水を配ったわけでありますけれども、ひとり暮らしだからといって全員が支援が必要かというと、そうではない。中には、自分は一生懸命知り合いの人のところに水を届けていて、家に帰ったら置いてあったというような例もあります。今回はこうした形で人も十分にありましてできたわけですけれども、実際の災害ということになりますと、そういうことにはなりません。やはり防災会などが一定の名簿などについても把握ができる状態をつくっていただきたいし、実際にその場で自主防災会と、あるいはそういう立場にある民生委員の方々だとか、ボランティアだとか、そういう人たちが本当に必要なところに支援に行ける、救援に行ける、そういうことが必要だと思います。ボランティアの、まさにコーディネーターの役割を持つ人がいて、そして実際に行動するということが大切だというふうに実感をいたしました。 ひとり暮らしの方などの名簿をいただいたわけですけれども、中には、高齢者夫婦で住んでみえて、御主人が体が不自由で奥さんも体が弱くて、そういう方もいらっしゃるわけですね。そういう人たちのところには、この名簿に沿っての支援は行かないわけで、実際には、私なども知り得る限りそういうところにはできるだけ声をかけるようにいたしましたし、後から申し上げますけど、隣近所の人たちがそういう人たちに声をかけてくださって、水を届けるというようなことが行われました。ですからそういう点で、単に名簿で動けばいいということではなくて、災害弱者支援マニュアルを早くつくるようにということで、何度か防災対策ということでこの間も申し上げてまいりましたけれども、本当にそれが必要だということを実感いたしました。 それから、水という点でいきますと、やはり水の大切さということを皆さん実感をしたわけでありますけれど、一番大変なのは飲み水よりもむしろ生活用水、特にトイレの水であります。極端に言えば、飲み水についてはペットボトルでも済むわけですけれど、トイレの水についてはそういうわけにはいきません。そういうことで、おふろの水の大切さといいますか、きれい好きな人はすぐに水を落として洗って空にしちゃうわけですけれど、そうではなくて、やはり災害のためには水は置いておくということが必要でありますし、おふろの水が抜かないで残っていた人はあまり慌てなかったということがあります。 何人かの方々に話をいろいろ聞きましたけど、やはりやかんに1杯の水とおふろの水で、どうしようかなと思ったら、夕方、直りましたという放送が入ったので、あえて水を取りに行きませんでしたというふうにおっしゃった方もありました。ですので、災害にどう備えていくかという点では、そうしたことも大切なことではないかというふうに思います。 それからもう一つ、広報、伝達ですね、これがやっぱり絶対条件だというふうに思います。我が家にも6時過ぎには、水が出ないんだけどどうなったんだろうという電話が入りまして、公団の救急センターというところがあるんですが、そこに電話を幾らかけてもつながらないんですね、一斉にそこに電話が入っているもんですから。何とかつながって、事故だということが私も把握をしたわけですけれど、それの時点で江南団地の有線放送、トランペットの放送の機器があるわけですけれど、そこから一報が6時50分ぐらいですかね、ポンプの故障によって断水していますというあれが入りました。それからずっとそれを使ってやったわけですが、これも届くところと届かないところがありまして、後飛保の方まで届いたという話もありますけれども、肝心の団地の居住者には、棟と棟との間で音が遮断されちゃうもんですから、届かないということで、結局、広報車でずうっと団地の中を3台ぐらいで、水が来ましたとか、直りましたとか、何度かやったわけですけれど、やはり一斉に伝えなきゃいけないということで、自治会が持っている広報車だけでは足りなくて、公団などの3台を使ってやりました。それで初めて皆さんにきちんと事態が伝わって把握がされて、大したパニックにもならないで事態が収拾していったということであります。 ですから、本当に災害ということを考えますときに、広報活動をどういうふうにしていくのか。江南市としても、広報活動ということについて何度も議会でも取り上げさせていただいているんですけれども、実際にはまだほとんど携帯から情報がつかめるようになったという以上には進んでおりません。本当にお金のかかる話ではありますけれども、広報についてしっかりとした方針を打ち立てていく必要があるというふうに思います。幾つかのことで申し上げましたけれども、担当、あるいは市長の方で御感想がありましたらお聞かせをいただきたいと思います。 ◎消防長(市橋茂機君) 今、江南団地の断水事故からの教訓ということで、いろいろと御指摘等いただきました。そうした中で、若干前後しますけれども、まず一番最後に申されました市民に対する災害の関係に関する情報提供については、行政の一番初めになすべき問題だというふうに受けとめております。江南団地で現実に活動されましたように、特に東海地震の関係等、地震災害等に関する情報につきましては、基本的にはマスコミ・メディアで、特にテレビ等も使ってやるわけですけれども、市の防災の立場としましては、市の関係車両すべて放送設備がついておるもの、あるいは消防団の各車両についてもすべて拡声装置がついております。あわせて我々の常設が持っている消防水槽車等も繰り出して、広範囲にあってもくまなく各地域を巡回し、そうした中で情報の提供は行っていきたい、そんなふうに考えております。 それからもう1点、災害弱者の内容につきましては、今までもいろいろと御指摘等いただいておりますけれども、現在考えております方策としましては、各地域にお見えになる、特に災害弱者と言われる方であって、なおかつ御本人が災害時、自分の力では避難できない。特に人に助けてほしい、そういう意思をお持ちの方については、できたら今後、防災会長の方でそうした御本人の意思によって情報開示をしていただいて、あくまでもこれはプライバシーの問題になりますので、適正な厳重管理する中で、各防災会、あるいは各組長等で事前把握しておいていただいて、災害時のみに開示して運用していくような方法はどんなもんだろうかというふうに考えております。 この件に関しては、春日井市で一部そうした試みがあるというふうに聞いておりますので、今後十分研究させていただきたいと思います。以上です。 ◆27番(森ケイ子君) 今の答弁の中で、放送設備のある車を総動員してというお話でありましたが、公用車で放送設備のある車は何台ありますか。 ◎消防長(市橋茂機君) 正確な数字を後ほど調べて御報告させていただきます。 ◆27番(森ケイ子君) あと、私の方が申し上げているのは、そうしたこととあわせて、災害が起きたら車そのものも通らない、通れない、動けない事態も想定されるわけでありますから、各家庭に対する放送ですね。 先日も扶桑町で1人行方不明者が出まして、捜索が行われたわけですけれども、残念ながらまだ見つかっていないようですけれども、そのときでも各家庭に配備された情報伝達を使って、こういう方が今行方がわからなくなっていると。ぜひ皆さん御協力お願いしますということで各家庭に入ったという、それが朝と昼にも流されたということであります。やはりそうしたことは、前々からお金のかかるということでなかなか進まないんですけれども、計画を持ってどうしても進めていく必要があるというふうに思います。そのことは意見として申し上げておきたいと思います。 もう一つ、この機会に申し上げておきたいのは、この断水を通じまして、ちょっとさっきも申し上げましたけど、非常に居住者の中で助け合いということがしっかり行われました。同じ階段のどなたが持ってきてくれたとか、あるいは近所の人が届けていただけましたとか、そういうことでひとり暮らしや、あるいは先ほど申し上げたような高齢者だけで住んでおられる方、あるいはおなかの大きい妊婦さんなど、そういう方に対してはお互いに助け合うということが生まれまして、非常によかったなあというふうに思っております。 それともう一つは、団地の周辺の商店の方ですとか、事務所の方ですとか、そういう方々が、うちの水を使ってくださいということで、タンクで並んでいる人たちのところにわざわざ声をかけに来てくださったり、あるいは団地の者だったらみんな隣近所わかるわけでありますから、「わざわざそんなところに並ばないでうちの水を使ってよ」というふうに声をかけてくださったという話も随分聞いております。そういう点で、施政方針の中にも向こう三軒両隣という話が出ておりますけれども、そういうものがまだまだたくさん残っている、生きているなということを思いまして、大変心強く思いました。 あと、江南団地の水道についても河合議員からも御心配をいただきましたけれども、江南団地が建設をされました昭和43年であります。その当時、江南市には上水道がなかったということで、市との協議の中で現在の専用水道が整備をされたわけであります。36年が経過をしております。この間に各戸への給水管については、分譲の16棟を除きまして全部取りかえが終わっております。ポンプ系統については、先ほど申し上げましたように、現在、点検が行われているところでありまして、原因究明が行われ、それによって再発防止ということで整備が行われてくるというふうに思っております。 何におきましても、この断水事故という非常に貴重な体験の中からいろいろなことを学びまして、これからまだいろいろ生かしていかなきゃならない問題があるというふうに思っております。 ◎消防長(市橋茂機君) 広報の放送設備のついておる車両につきましてですが、消防署の方で管理する署の車で20台、消防団車両で13台、合わせて33台でございます。なお、市の市役所の方、あるいは他の出先、例えば今回の場合ですと、水道部等もそうした車両はあるわけですけれども、そうしたものについての台数はちょっと今の時点で御報告できませんので、あしからず御了承ください。 なお、基本的には市民に対して広報の必要があるという場合は、部課を関係なく、市長初め助役含めた中での対策本部立ち上げの中で各部長の協力もいただきながら、全市的に必要な情報広報は図っていきたいなあというふうに私は考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆27番(森ケイ子君) 男女共同参画社会基本計画がつくられまして、これが平成14年3月であります。男女共同参画プランということでつくられまして2年が経過をいたしまして、3年目を迎えることになるわけであります。 御承知のように、この男女共同参画社会の実現に向けてということで、5本の柱が立てられました。一つは、男女共同参画社会に向けて意識を変えるということで意識改革、あるいは啓蒙。あらゆる分野で社会参画を進めるためにということで、政策決定の場などに女性がもっと進出できるようにという観点。そして就業の機会均等のためにということで、特に職場における男女共同を実現していく。四つ目に、家庭生活の充実のためにということで、子育てなど、家庭における男女共同を進めていく。そして5番目に、健康的な生活のためにということで五つの柱がつくられておりまして、最後に、これに向けての計画を推進していくということでつくられております。これに沿って、どう今日まで進められてきたかということで伺いたいわけでありますけれども、何せ時間の関係で全面的に全部にわたってお伺いするというふうにはなかなかまいりません。幾つかの点で進捗状況について伺いたいと思います。 一つは、男女平等教育の推進ということで、このプランの中にも書かれておりますけれども、教育の場において、どう男女平等の意識啓発などに向けての取り組みが行われてきたのか。特にその中で具体的な問題といたしましては、男女混合名簿を導入しますと言い切っているわけでありますけれども、この点についてどこまで実施されてきているのか。 それからもう一つ、江南市の職員研修の場でどのようにこの男女共同の考え方に基づく研修が行われているか。 さらに、女性委員が含まれていない審議会は解消されたのか。審議会などへの女性の登用は進んだのか。目標が30%というふうに掲げられておりますけれども、これはどうなのか。 あるいは、江南市において管理職などへの登用がどこまで進んだのか、伺いたいと思います。 ◎教育次長(苅谷洋司君) まず教育の場での男女平等教育の充実ということで、その中で具体的には男女混合名簿についてということでございます。計画の中では実践していくというような形になっておりますけれども、今現在、一部の学校で検討をしておるという状況でございます。それは一部の学校でございますけれども、今のところ学校の中では導入している学校はございません。今後、検討をしていかなければならないというふうに考えております。以上でございます。 ◎市長公室長日比野二三夫君) 研修の関係でちょっと手元に資料がありませんので、女性の管理職の登用ということで御説明させていただきますが、よろしゅうございますでしょうか。 江南市の女性職員の行政職、一般事務職への課長補佐以上の管理職の数でございますけれども、平成14年度の当初の段階におきましては課長補佐が1名、それから平成15年度に入りますと課長が1名、課長補佐が1名の計2名という状況でございます。これ以外に、御承知のことと思いますけれども、保育職ということで、課長補佐が16名おるということでございます。 それから、審議会の関係でございますけれども、これは平成14年度が 16.84%という状況、審議会あるいは協議会の女性の登用状況ということでございますけれども、平成14年度は 16.84%。     〔他に発言する者あり〕 ◎市長公室長日比野二三夫君) (続)人数というより機関の数で申し上げておきますが、よろしゅうございますか。 これは平成15年度になりますけれども、20機関ありまして 307人、そのうち女性登用機関が15機関、56人でございますが、これは平成15年度の状況でございまして、率に直しますと 18.24%になるかと思います。そんな状況でございますので、よろしくお願いします。 ◆27番(森ケイ子君) 職員の研修は、恐らく平成15年度については実施されていないんじゃないかと思いますが、県の方の資料によりますと、江南市は実施した方に入っておりませんので、検討中ということでありますのでちょっと伺ったんですが、県下平均でいきましても、審議会等への女性の登用でいきますと、名古屋市を除く市町村の合計が 19.61%でありますから江南市は大変低いところにありまして、順位でいくと31市中25位という段階でありますし、20機関のうち五つの機関には入っていないという状況であります。ぜひこれらについては一層の努力をしていただきたいというふうに思います。 職員の研修などにつきまして、後でわかりましたら発表していただきたいと思いますけれども、例えば岩倉市などでは吏員研修ということで、「男女共同参画社会に向け、公平・平等な視点での能力活用の推進」というテーマで職員研修が行われております。また、管理者の研修という中では「職場におけるセクハラ防止のための基本的な考え方について」、こうしたテーマで研修が行われておりますし、それぞれ研修が行われております。ぜひこうした点についても取り組みを進めていっていただきたいと思います。 また、保育園、それから学校教育の場において、本当に男女の区別なく平等の意識を育てていくということが大切なことであります。間もなく卒園式、あるいは卒業式があるわけでありますけれど、いつ行っても男性と女性別々に並びまして、大体男性の方から先に名前が呼ばれて女性が後からというのが普通。これが世間一般の常識になってしまっているわけでありますけれども、これはやはりこういうところから日常の生活の中から変えていくということが大切であります。 ちょっときょう手元に持ってくるのを忘れてしまったんですが、ぜひそういう点でそうした取り組みとあわせて、教育の場で副読本、あるいは男女共同についてのビデオづくり、そうしたものをぜひやっていただきたい。 私も一昨年、青森県で開かれました日本女性会議というところに参加をさせていただきまして、それで青森市が市民参加で手づくりでつくり上げた「たまごからのスタート」という、児童期からのジェンダー・フリー、ジェンダー教育ということでビデオがつくられておりまして、何げない暮らしの中に男女の役割分担というようなものがしっかり私たちに根づいてしまっているわけでありますけれども、そういうものを変えていこうという取り組みが全国で行われております。ぜひ教育の場でそうした副読本なりビデオの作成などについて当たっていただきたいと思うわけでありますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(林本昌久君) 森 ケイ子さんの質問中でありますが、暫時休憩いたします。     午後2時34分 休憩---------------------------------------     午後2時53分 開議 ○議長(林本昌久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 森 ケイ子さん。     〔27番 森 ケイ子君 登壇〕 ○議長(林本昌久君) 休憩前の森 ケイ子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(伊藤敏行君) 先ほどのお尋ねの公用車の中で広報活動ができる車の台数でございますが、水道部の車も含めまして19台ございます。 ◎市長公室長日比野二三夫君) 先ほどの女性に対する研修ということでございますが、平成15年度は実施をいたしておりません。 ◎教育次長(苅谷洋司君) 先ほど、学校教育の中でビデオというお話でございます。学校教育における思いやり教育の充実・促進という中で、小学校については命の教育だとか、あるいは性教育等について、保健・道徳等の時間の中で指導をいたしております。中学校では避妊具の取り扱い、ここら辺までも踏み込んで指導をいたしております。 それから保健体育の時間の関係でございますけれども、特に中学あたりは男性と女性の体力の差があるということで、実技については一部やはり同じ教習ではやっておりませんけれども、学科等については当然教習で行っておると、こんな現実でございます。 ◆27番(森ケイ子君) ちょっと申し上げるあれはなかったんですけど、今の研修の関係ですけど、私、女性に対する研修ではなくて、男女共同参画に関する職員研修をぜひきちんとこの計画に基づいてやっていただきたいということを申し上げておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、申し上げておきますけれども、男女共同参画社会というのは、男性と女性の体の違いについてはきちんとしたものがあるわけでありまして、むしろ女性が子供を産み育てていくというその違いというのはきちんと、いわゆる性による違いというのははっきりしたものであります。ですから、その中でさまざまな、いわゆる女性に対する差別というものが今までの社会の中でずうっとつくられてきた。こういうものを変えていこうと。そして男性も女性も人として大切に扱われ、お互いをお互いに大切にする社会をつくっていこうということで今いろいろな取り組みがされているのでありまして、その点について、逆に言えば男も女も一緒だからということで、女性が深夜業まで入ってくるとか、そういうふうなことは逆に間違いでありまして、男と女の体の違いというのはきちんと認め合った上でお互いがお互いを大切にする、そうした社会をつくっていこうということでありますので、その点はお間違いのないようにお願いをしておきたいと思います。 時間が全くなくなってしまいまして、そのほかDV対策の問題ですとか、幾つか質問事項が用意してありましたんですが、この点についてはまた別の機会に移すといたしまして、この中でどうしても申し上げておかなきゃいけないのは、今度、機構改革で男女共同参画の担当が教育委員会に移るということでありまして、この点についてはこの基本計画の中でもこの計画の推進ということで全庁挙げて取り組んでいくわけでありますけれども、この推進体制を確立していくという中で、これを進めていく上では教育委員会の担当でやれる内容のものではありません。先ほどから申し上げているように、まさに江南市役所の中も、それから江南市挙げて、企業も含めてこの男女共同参画の社会をつくり上げていこうということで取り組む課題でありますから、ぜひこれについては再考をしていただきたいと思います。県下の実態からいきましても、今、31市中24が市長部局に置かれております。ぜひこの点について再考をいただきたい。全く時代に逆行しておりますし、この計画の推進に向けて責任を放棄するものだというふうに言わざるを得ませんので、その点について市長の考え方をきちんと確認しておきたいと思います。ぜひ再考していただきたい。 ◎市長(堀元君) 生涯学習課の方に行政機構改革において移すということでございますが、私は生涯学習課の方に移しても何ら差し支えないというふうに思いますので、その点、現在の企画課と、生涯学習課の方へ移動しても、当然、連携を密にしまして、差しさわりのないように行政は進めていけるというふうに思っておりますし、またやっていただけるというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。 ◆27番(森ケイ子君) 私は、絶対それは間違い。まさに時代に逆行したものだということを改めて申し上げて、ぜひ再考していただきたいということを申し上げておきます。 あと、幾つかまとめて伺っておきたいと思います。 一つは、乳がん検診につきましては、昨日、古田みちよ議員から詳しい内容の質問がありましたので省略をさせていただきますが、現在、医療機関で実施をしていくということになりますと昭和と愛北病院だけということでありますが、ぜひ病院の体制が整ったところから医療機関でも実施をしていただけるように話を進めていっていただきたいというふうに思います。 ちょっと詳しいことは、もう時間がありませんので申し上げられませんが、私も昨年、他のがん検診などとあわせまして医療機関での触診法に基づく検診を受けました。ここで大丈夫ですよというふうに言われるだけなんですよね。やはり乳がんについては、検診とあわせて自己検診ということもあわせてやっていくということが大事なことでありますから、きのう古田みちよ議員からも話がありましたけれど、そうしたときに自己検診のパンフレットを渡すだとか、そうした啓発活動などをぜひあわせてやっていただきたい。マンモグラフィーによる検診が、集団検診だけではなく医療機関でも実施できるようにぜひお願いをしておきたいと思います。 それから、尾北地域に養護学校をということで、既に昨年の3月に江南の市議会は尾北地域に新たな養護学校の建設を求める意見書を採択いたしました。この意見書の中にも書いてあるわけでありますけれども、一宮東養護学校では、小学部、中学部、高等部合わせて 344名の児童・生徒、現在では 333名でありますが、児童・生徒が在籍をして、他の県と比べますと1校当たりの児童・生徒数は2倍から3倍ということで非常に手狭になっておりますし、先日も一宮東養護学校に行ってまいりましたけれども、本当に増設に次ぐ増設ということで迷路のような状態になっておりますし、食堂などは全部の児童・生徒が入れないで、高等部の人たちはそれぞれの教室で食べるということにせざるを得ないというようなお話もありました。通学時間も、一応学校としては1時間15分というふうに組んであるようですが、交通事情によっては1時間半もかかるということであります。 ちなみに江南市の人たちはどういうコースで行くかというと、三つのコースに分かれて行きまして、一つは木曽川のコースということで、木曽川から出発をして北方などを通りまして、羽黒消防署前などを通って、草井、サワセイ前、江南団地などを通って学校へ行く。犬山コースというのがありまして、これは小牧を出発して、清水屋の前などを通って、神尾外科の前を通って、山王神社のところを通って学校へ行く。もう一つは西春コースというのがありまして、岩倉市の総合体育文化センターを出発して、西春町を通って布袋から江南市役所の前を通って、古知野西小学校前を通って一宮東へ行くという、本当に長距離にわたってスクールバスが子供たちを乗せて、まさに1時間から1時間半かかって通うという状況が今あります。これで江南市からは39名の生徒が行って、小学校が13人、中学生が4人、高校生が22人行っているということであります。 それで、昨年の3月に意見書を採択したまま、実際には県に送っただけというふうになってしまっているのではないかというふうに思われます。ぜひ市長として、こうした実情を踏まえまして、養護学校をこの尾北に建設ができるようにということで県に要請をしていくということ。同時に、関係する尾北地域、春日井市を除きまして、4市2町から今 113人の子供たちが一宮東養護学校に、先ほど申し上げたような大変な旅をして通っております。ぜひそうしたところにも働きかけをしていただいて、この地域にそうした学校建設が進むように御尽力をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長(堀元君) 県立一宮東養護学校を初め、県内の知的養護学校のマンモス化を解消するために、知事と市長の懇談会の折にも、適正配置及び運営予算の増加について要望を重ねておるわけであります。また、江南市議会でも平成15年3月定例会において、愛知県立一宮東養護学校のマンモス化の解消を求める請願書が採択されております。知事あてに意見書を提出させていただいております。 今後におきましても、議会のお力添えをいただきながら、機会あるごとに強く要請して、実現に向けてさらに努力をしてまいりますので、よろしくお願いします。 ◆27番(森ケイ子君) 最後に、施政方針のことで幾つかお願いをしたかったんですが、時間がなくなりましたので、最後にいこまいCARについて伺いたいと思います。 いこまいCARが今回見直しがされるということでありますが、これによってますます利用できない地域が拡大をいたしまして、住民にとっては不公平が拡大をすることになります。大口町などは大変きめ細かな巡回バスを走らせておられますけれども、私たちはいこまいCARをつくる前から一つの提案をさせていただいておりますけれども、いわゆるドア・ツー・ドアという考え方。家庭のドアから行き先のドアまでということで、タクシーを利用してこれを実施するということで、一つ、岡谷市の福祉タクシー事業ということで、市がタクシー会社と年間契約を結びまして、利用される方については1回の利用料が 300円で、事前に予約をして、病院ですとか買い物ですとか、例えば江南市で言えばすいとぴあ江南のおふろに入りに行くとか、布袋ふれあい会館まで行くとか、そういうようなことで大いに利用していただくということで今取り組みがされて、私たちが視察に行きましたときよりも、利用の回数などが大きくふえているようであります。ぜひこうした取り組みをあわせてやっていただきたいと思うわけであります。いかがでしょうか、ぜひ御検討をお願いいたします。 ◎市長(堀元君) いこまいCARの件につきましては、先日、一般質問で答弁させていただいたとおりでございますので、その点ひとつよろしくお願いします。 それから、今、議員から言われましたドア・ツー・ドア、これもきのうの答弁とあわせまして研究材料とさせていただきますので、よろしくお願いします。 ◆27番(森ケイ子君) ぜひよろしくお願いいたします。終わります。 ○議長(林本昌久君) 川村 弘さん。     〔28番 川村 弘君 登壇〕 ◆28番(川村弘君) いつも時間の配分が下手くそで、通告をした項目の半分もできずに終わっております。緊急性のある問題から順序を変えて伺いたいと思います。 最初に、5番目の鳥インフルエンザ対策についてでございます。 昨日、私ども議員団は、市長に鳥インフルエンザ対策の緊急申し入れを行いました。高病原性鳥インフルエンザと言われるこのインフルエンザウイルスが変異を起こして、人体から人体へうつると申しましょうか、感染する能力を持つとなると、一説では、マスコミなどの報道では、世界で3億から5億人の死亡者が出るのではないか。日本でも、数十万人規模の死者が出るのではないか。かつてスペイン風邪とか香港風邪とか、いろんな新種のウイルスの発生があり、相当の被害が出ましたけれども、それどころではないという報道がされています。文字どおり、人類とウイルスの戦いという認識を持つ必要がある問題であります。何としても水際で食いとめて、人体への感染の能力を持つ前にこのウイルスとの戦いに勝利しなければならないというような課題ではないかと思います。 せんだって、豊橋市にも京都の鶏が送られてきておると。幸い、きのうのニュースでしたか、検査の結果、陰性反応というようなことで、ちょっと胸をなでおろしましたけれども、問題は、このことで豊橋市へ病原菌が運ばれてきていないといえども、運搬の過程で、羽毛などにもついておったとかいうことであります。どこでどうこのウイルスがばらまかれのるかわからない。しかも、そうでなくても発生源がまだ明らかでありませんから、江南市内で2軒の養鶏農家がありますけれども、またお隣の岩倉市では名古屋コーチンなどで相当の鶏が飼育されておりまして、何らかの原因でこうした事態が起こらないとも限らないわけであります。 京都の教訓は、ばたばたと鶏が死んでいるにもかかわらず、ちょっと色気を出したといいましょうか、気持ちがわからないでもないわけでありますが、一気に処分してしまおう、出してしまおうと。被害を食いとめようというような気持ちがあったのではないかと思いますが、そのおかげで日本全国に多大な被害を及ぼして、まだそれとの戦いの最中という重大な事態であります。 そこで、私は市長に対して、あるいは関係部署に対して要求したいわけでありますけれども、第1に、養鶏農家、あるいは市内の小学校などで、10校あるうちの9校ほどで鶏やウコッケイなどが飼育されておりますけれども、状況把握、これは向こうからの連絡だけではなく、随時、その程度の数でありますから、電話を入れるなどして変化がないかどうか、最新の情報を把握するということを直ちにやっていただきたい。 二つ目は、そうしたもとで万が一の場合に備えて、私どもは六つの要求をきのう市長にいたしました。もしも感染という事態になった場合の防疫マニュアル、これをまず、どこの部署かわかりませんが、担当部署を決定し、直ちに防疫マニュアルを徹底するということであります。また、必要な消毒薬はどういうルートでどういうふうに確保されるのか。県とも相談して確保ルートを確認しておく。あるいは感染防護服、こうしたものがどうやったら直ちに手に入り、どういうルートでそれを確保するのか。あるいは、ワクチンや抗ウイルス剤と言われる戦いに必要な薬品の確保方法、こうしたものを、被害がなければ杞憂になるわけでありますけれども、一刻も猶予を許さない、水も漏らさぬ体制で臨んでいただきたいということであります。 さらに、既に風評被害が発生しています。住民の暮らしを守るという立場からも、こうした風評被害に対して、関係業者の実態把握とそれへの対策、またさらに風評被害が発生しないように正確な情報をどう住民に徹底するのか。こうしたことについてあらゆる手段を使って、人類の戦いとも言うべき新種のウイルスとの戦いに勝利しなければならないと思うわけでありまして、心して当局に臨んでいただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ◎助役(陸浦歳之君) 昨日、日本共産党江南市議員団からも申し入れをいただきました。これより先に市としての対応もしているわけでございますけれども、今御質問のあった点で直ちに対応している部分につきまして、総括的に御報告を申し上げたいと思います。 まず第1点の、市内の養鶏業者や関連業者、そうしたところの調査の関係でございますけれども、きのう午後、市内全域をパトロールによりまして、家庭の飼育者に鳥インフルエンザについてのお知らせというものの配布と現況調査を行いました。調査結果につきましては、養鶏業者2軒、家畜飼育者6軒。現況について、現在のところ異変は全戸にないということでございます。それから、今後の注意事項と相談窓口、関係機関の連絡先をきちっと伝えておきました。 それから、鳥インフルエンザについてのお知らせを江南市のホームページに搭載し、対応すべき担当部署の決定につきましては経済環境部農政課、教育関係につきましては学校教育課を介して農政課の方へと。それから、愛知県尾張家畜保健衛生所に連絡するように、そういう体制をとっております。 それから、必要な消毒薬の確保とか感染防護服の確保の関係でございますけれども、消毒薬あるいは感染防護服につきましては、愛知県が必要と判断するときには、愛知県尾張家畜保健衛生所が確保するということで、そういう状況になっております。それから、ワクチンや抗ウイルス剤の確保の関係でございますけれども、鳥インフルエンザに対する有効なワクチンは現在のところありません。感染を避けるために、付着したウイルスを他の地域の鶏に広げないため、鳥インフルエンザの流行が見られている鶏舎などの出入りは用事のない限り避けてほしいということでございます。それから、鶏舎に出入りするときは手袋、医療用のマスク、ガウン、ゴーグルなどの着用、手洗いの基本的な感染予防対策をするということでございます。 それから、現段階では鳥インフルエンザウイルスに関する特別な予防を行う必要はありませんということで、厚生労働省からそういう指示を受けております。 それから、先ほど申されました風評被害防止のための情報でございますけれども、これは市民への広報でございますけれども、現在のところはホームページに掲載し、また鳥を飼育しております農家等にも配布をいたしたところでございまして、まずはそこまで現在対応しておると、こういう状況でございます。 ◆28番(川村弘君) ありがとうございました。引き続き、万全の体制で臨んでいただきたいと要求しておきます。 続きまして、施政方針に関連して、やはり早くこの問題を明らかにしておくべきだなと思いました点、いろいろありますが、1点だけ、ちょっと東議員も、あるいはまたほかの議員からも質問がありました、昭和病院と愛北病院の統合による新病院の建設問題であります。 現在、江南市厚生連新病院整備検討会、助役、7部長の参加で厚生連との間に設置されております。厚生連の病院が公的病院という位置づけを与えられています。これは、厚生省告示第 167号、医療法第31条に規定する公的医療機関の開設者ということで、全国厚生農業協同組合連合会の会員である厚生農業協同組合連合会の設置する病院、いわゆる厚生連そのものが公的医療機関というふうに医療法で定められています。 実は、これが定められたのは昭和26年8月22日の告示であります。つまり、私も当時5歳ぐらいのことでありまして、皆さんもほとんど、まだお生まれになっていない方がたくさんおられるぐらいでありまして、当時の医療事情を色濃く反映した告示であります。 当時は古知野町でありましたが、医療機関らしいものはほとんどなくて、開業医の方がぽつんぽつんとある程度でありましたから、病院といったたぐいのものがない中で、当時、大きな力を持っていた農業協同組合が全国に厚生連を組織して病院を建設していったわけであります。それが幸いにして、布袋町と古知野町という二つの町に2ヵ所建設されるということになったわけでありますが、こうした当時の深刻な医療不足を反映して、国や地方自治体がつくる病院以外にも、そうしたものにも公的病院という位置づけを与えると、こういう政策的な措置がとられて今日まで来ておると。しかし、今日では当時とは医療事情が全く変わっております。そのもとでこの告示が今も生き続けているわけでありまして、その評価が実は問われるわけであります。その点を最初に明らかにしておきたいと思います。 実は、江南市は医療機関には非常に恵まれておると言われております。昨日の本会議の中でも、安城市の厚生連の病院に対して、安城市は約 100億円の補助をしつつある。あれは毎年、分割で支払っておりますから、病院が借金した部分を分割でかわりに払っていくというような、そういうことも含めて 100億円の負担を約束しておるわけであります。そのほかに、僕らも行ってきましたけど、田んぼの中というか、どーんと病院ができておりまして、そのちょっと手前に信号がありまして、そのまま真っすぐ行くと信号を突っ切って病院へ直行していくと。道路がそういうふうに、病院行き道路のような新しい道路、インフラ整備の費用なども相当使ったのではないかと。その点は聞いてまいりませんでしたけれども、そういう莫大な助成をしました。 その安城市では、厚生連の病院を含めて病院数が5ヵ所、人口16万 6,000有余人であります。江南市は病院が4ヵ所、有床診療所、入院施設を持っておる診療所を足しますと、これは「こうなんの統計」という平成15年版の統計ですから、14年末の統計だと思いますが、ベッド数が 1,206。安城市で聞いてまいりましたが、安城市も病院5ヵ所でベッド数が偶然でありますが 1,206と。人口16万 6,000人と10万人のまちとベッド数が偶然ほとんど一致すると。診療所の数で言うと安城市は88ヵ所、江南市は65ヵ所。歯医者さん、安城市は62医院、江南市は51医院。人口比からいっても、江南市は診療所の数においても、ベッド数においても、歯科の数においても、はるかに医療機関がたくさん立地していると。県下平均から比べても非常に高い率であります。そういう恵まれた中で、市民の皆さんの健康に関する業務に携わっておっていただくわけでありますが、こうした実態。 そして、これまでに市民病院的という言葉がたびたび出てまいりますけれども、きのうの議論の中では、それがたまたま江南市の市民の利用者が多いということをもって市民病院的という当局の答弁になっておったかに思いますけれども、利用が多いということで市民病院的という位置づけは余りにも乱暴だと思いますが、あるいはきのうの議論の中では、その病院から市民が多大な恩恵を受けておるとかいうような言葉が盛んに出ておりました。やはり認識を正確にしてこの問題に臨む必要があると思うわけであります。 公的病院というのは、先ほど言った医療事情の中で現在までそれが来ておるということと、それからやはり厚生連といえども民間病院で経営体であります、文字どおり。ほかにも大病院、いろんな病院がありますけれども、それぞれの病院は自己責任で病院の運営をされているわけであります。診療所もそうであります。それぞれが患者さんからいただく診察による診療報酬、あるいは患者さんの一部負担金も含めたそうしたもので施設、あるいは事務費等々を賄っておられるわけでありまして、それでやりくりをされてきているわけであります。ですから、特別に民間の、公的病院という法律の指定があるにせよ、特別に援助しなければならないという法はないわけであります。実は公的病院という位置づけだけであって、地方公共団体がそうした病院に財政支援をしなければならないという法律は全くないわけであります。根拠はないわけです。ですから、厚生連の病院の建てかえでも安城は 100億円、3分の1も出されましたけれども、田原町の方では、ちょっときょう資料を持ってこなかったんですが、それほど出されてはいません。それぞれの自治体の財政の実態に応じたと申しましょうか、というのがこのところの実態であります。 ちょっと確認しますが、だれが答えていただけるんでしょうか。公的病院に対する財政的な援助義務というのは地方公共団体にあるのかどうか、先に確認したいんですけれども、いかがですか。 ◎健康福祉部長(大藪憲芳君) 厚生連などの公的病院に対して、法的にそうした支援をしなければいけないという規定はございません。 ◆28番(川村弘君) ありがとうございます。 私は、最初に提起したいのは、検討会を解散するべきだということであります。なぜかといいますと、病院側と江南市が対等の立場で新病院の整備検討をやるということは、病院建設に責任を負うということになってしまうわけですね。アピタが今度つくられようとしている。扶桑町にイオンが開店しました。巨大な施設であります。この民間の経営するこうしたスーパーの開店に対して行政はどういう態度をとったかといいますと、きのうからきょうにかけて議論されておりますように、用途変更ですね、扶桑町でも工業用地だったものを転用しなきゃならないとか、あるいは道路、交通ですとか騒音・浸水・汚水対策等、周辺環境あるいは行政責任の範疇における関与しか行っていないわけであります。新病院建設に伴う周辺環境への影響について、行政責任上、適切な指導と要請をするのは当然であります。 可能ならば、これは要請程度のことでありますが、市民の皆さんからの新病院に対する要望、例えばこういった診療科目というようなことについて要望をするという程度にとどめるべきであって、一緒にどういう病院をつくっていくか、きのうの発表があったように、心疾患だとか、血液についての専門的な、この辺にないような立派なとか、そういうものを目指そうとか、つくってほしいとかいう経営内容に江南市がタッチすべきではない。あくまで民間の経営の問題でありますから、タッチすべきではないと思います。 そして最終的には、とにかく議会には2市2町合併検討協議の中で財政シミュレーションが発表されまして、我々も驚きをもってその数字を受けとめたわけですが、あのシミュレーションによれば、江南市の財政から見て、新病院の整備に対する助成金を支出できるような財源はどこにもないと言わざるを得ないわけでありますね、どう見ても、あの中には新病院建設の費用は入っていませんから。かといって、どう済ますかということについては、これはまた別のことでありますから、そうした江南市の住民要望と財政をにらみ合わせて、文字どおり財政に影響を与えない範囲での何らかの財政的支援ということはあるかもしれません。そういう態度でこの病院建設に臨むべきであって、やはり公的病院といえども経営や運営に責任のある江南市ではありませんから、距離を置くべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎助役(陸浦歳之君) 公的病院ということで、今、歴史の話もされたわけですけれども、産業組合から農業会厚生連と来ていると。自治体によっては、当時、産業組合から市民病院、あるいは厚生連病院から市民病院へ引き継がれた例もほかにもあります。厚生連のまま残っているのが今日に至っていると、こういう状況でございます。一応そういう過程の中で公的病院としての位置づけもされておるというふうに認識をいたしておるところでございます。 それから、安城市との比較等もお聞きしました。非常にこの地域は医療施設が集積しているということもよくわかりました。そういう中で、今回、厚生連と検討会を持っておりますのは、新病院の整備に向けていろいろと想定される諸問題を解決するということで、両者が一緒に一遍検討しましょうということで、一緒のテーブルに着いたわけでございますけれども、これはあくまでも、先ほど申し上げていますように、公的医療機関という位置づけをもって私どももテーブルに着いているということでございます。先ほどいろいろ御意見をいただいておりますが、行政として生活環境を守るための要望をしてまいる考えでございます。 それから、施設などにつきましては市民の皆さんが安心して利用できる病院にしていただくよう、これはおっしゃるように要望というような格好になってくると思いますけれども、この協議によって何ら市が債務だとか、あるいは責任を負うものではないというつもりで参加しておりますし、先方にもきちっとその辺は伝えて、まだ伝えてはいませんけど、そういう姿勢でもっております。 それから財政支援の問題ですけれども、それにつきましては昨日御答弁申し上げましたように、江南市として適切な支援は、先ほど申し上げましたように、法的な根拠は何もありませんので、その辺は市の財政、あるいは体力ということもよく考え、一度議会にも御相談させていただくというスタンスで臨んでいきたいと、かように思っておりますので、お願いいたします。 ◆28番(川村弘君) はい、わかりました。そういうスタンスで臨んでいただきたいと思います。時間の関係でその程度にします。 次に、清掃事業の問題でごみ処理基本計画が担当委員会の方に報告がありました。私も関係する東議員から委員会に配付された基本計画を見せて、これはそれそのものでありますが、借りて見せてもらいました。これがスタートするということでありまして、さらにまたこれが扶桑町、大口町と合算されて、江南丹羽環境管理組合のごみ処理基本計画として3月いっぱいに成果本になるということでありますので、その視点について若干、提案と苦言を呈したいと思います。 一つは、この基本計画の前提が人口増、江南市はこの計画によれば、平成30年までの見通しが出されておりますが、人口はふえ続けるということになっています。合併協議の中で私どもがいろんな資料を調査したり集めたりいたしますと、あと全国的には二、三年先には人口が減り始めるのではないか、江南市も御多分に漏れず減り始めるのではないか。もうちょっと若干の差はあるかもしれないけれども、そういう可能性があると言われるときに、平成30年までまだ人口がぼちぼち、現状維持よりほんのわずかであるけれどもふえていくという、ちょっと夢のような想定がされています。それから、事業系ごみがふえ続けるであろうという想定に立っているわけであります。それからごみの減量化対策として、可燃ごみの有料市指定袋の価格設定の検討というような課題が減量対策として掲げられています。これらはもう少し精査をして、実態に沿うようにもっと厳密な検討を要する問題ばかりであります。特に、可燃ごみの有料市指定袋の価格設定の検討という問題は、即引き上げということであります。 私の家内を含め、私の周辺だけなのかもしれませんけれども、江南人というのはもったいないという精神が随分徹底しておりまして、それはいい面でも悪い面でも。ごみ袋で、今はまだ原価だけですから、2円とか3円ですからそんな気持ちになりませんが、これが50円とか 100円の袋になったとしますとどういう事態が起こるかというと、50円もする袋だからもったいない。まだあいておるからほかのものも入れちゃえ入れちゃえという風土があるわけですね、実際。私自身の気持ちからいっても、多分そういうのがこの辺の風土だと。違いますか、市長は。おれはそんなこと絶対やらんとおっしゃっていますけれども、私がいろいろ主婦の方々に聞くと、そういう気持ちになるわねというふうに。 昔、もっと物価の安い時代、僕が議員になったころは、1世帯、月50円ずつ払っていましたよね、ごみ出し料として、これは区別なく。そういう時代もあって、じゃあそのときに50円もらって、今からいうと 200円とか 300円、もっと高いぐらいの。議員給料でも4倍ぐらいになりましたから、四五、二百円ぐらいか。ですから結構高いですね。それでもごみなんて減らないわけです。 それから、現在の袋を20円、30円とかいうふうにいただいたときもありました。これで減量になったかというと、歴史をさかのぼってみれば、そんなことはほんの一瞬、一時期、何らかのやけどしたように一瞬あるかもしれないけれども、もう二、三ヵ月もしたり半年もすればもとのもくあみでありまして、実際に減量につながらなかったことは今日のごみの実態を見れば明らかであります。私はそういう考えを持っておりまして、引き上げなどは逆効果と、かたく、周りの主婦の方々の意見を聞く限り、そう信じつつ考えております。 ところで、私はこの間、担当の職員の皆さん方に、皆さんの家庭で江南市が住民の皆さんにお願いしているごみの分別を文字どおり 100%、江南市の27分類でしたか、これを厳密にやって、可燃ごみがどこまで出せるか一遍実験的にやってみて、自分の家庭で1週間にどれだけ、1日平均幾らのごみになるかやってみてくださいとお願いしたことがありますが、だれかやった人ありますか。その結果がもしわかったら。やっていませんか、結果わかりませんか。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 以前、議員より御指摘をいただきましたけれども、実施にはまだ踏み切っていない状況でございます。 ◆28番(川村弘君) 私は先週と今週、一般質問やるということでもう一遍はかり直してみまして、うちは少ないもんですから、3人家族ですが、ごみが全然少ないもんですから週に1回しか出さないんですけれども、せっかく週2回収集していただいておるんですけれども。 実は、きょう1週間分のごみをはかりましたら、可燃ごみが 580グラムでした。先週は 400グラムそこそこであります。つまり3人家族でありますから、先週出したときは大体1日1人20グラム、今週で27グラムぐらいなんです。 江南市の市民1人当たりの可燃ごみの1日当たりの排出量は何グラムですか。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 平成14年度の実績からしますと 586グラムでございます。 ◆28番(川村弘君) えっ、 402グラムじゃないですか。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 可燃ごみで申し上げますと、今おっしゃるとおり 402.1グラムでございます。 ◆28番(川村弘君) 家庭系可燃ごみの市民1人当たり1日 402.1グラムというのが統計上の江南市のごみです。我が家はさっき言った1人20グラムとか27グラムですから、どれぐらい少ないかおわかりいただけましたか、20分の1ですよね、 400グラムでも。 今週なぜ多かったかといいますと、ちょっと家内が失敗しまして、天ぷらを揚げて、新聞の上に天ぷらを置いて油を吸わせて、その新聞を入れたもんですから、一気に百何十グラムふえたんです、それをはかってみたら。今週はその新聞の油を吸わせた分の、それがそちらへ行っちゃったもんですからちょっとふえた。私はごみ箱から、ちょっと変な置き方をしてあるとかき集めてやっておりまして、大体そこまで減らせられる、私の家庭の実践で言うと。20分の1まで減ります、20グラム。今週はちょっと多い、27グラム。今週ちょっと多かったから30グラムでもいいです。 今、市の目標、この基本計画では2%減量という目標なんですね、一般家庭からの。つまり 402グラムというと8グラム、平成14年度でやると8グラムです。-〔紙を呈示〕- 8グラムというのはこれぐらいだと思いますね、8グラムというと大体、紙で言うと、多分ね。その程度の努力目標なんですよ。これでは、本気のごみ減量基本計画とはとても言えないのではないか。 ぜひ皆さんの御家庭でも紙をちゃんと分けて、ビニール、プラスチックなどをちゃんと分けてやってみてください。とにかく1週間で3人家族でこれぐらいですかね、出るのは。今一番かさで多いのは、我が家ではティッシュペーパー、冬ですからティッシュペーパーが一番多いです。次に私が使う感熱紙、これは資源になりませんから、ワープロなどで打った感熱紙がかさでは。それから、子供がうちはたばこを吸いますから、たばこのコーティングしてある、紙にならないものが入って、子供のたばこの吸った吸い殻。あと牛乳ビンのキャップですね。うちは瓶のあれですからキャップだとか、あと納豆を食べますから、納豆は1個ずつ上に必ず、べたべたになりますね、上のかけてあるあれだとか、そこにからしが入っておる、ああいうものが入ってきて、1週間に3人食べて、3人でこんなもの。ばさっとですよ、きゅっと締めれば違うんですが、きょう紙が入っていてこんなもんです。これが大体 400グラムから 500グラムという重さなんですね。そこまでぐらい一般家庭だったら、生ごみはもちろん一切出していませんから、減らせるんです、やろうと思えば。 どうですか、部長、課長、やってくださいといって、僕が一月以上前か、二月ぐらい前かお願いして、だれかやってくれと。それで自信を持って市民に説明していったらどうですかと申し上げたけど、だれもやってくれない。残念。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 実は半月ほど前にお聞きをしまして、まだ実践していないということで御答弁させていただいたところでございます。 ◆28番(川村弘君) きょうからでいいですから、少なくとも担当のお2人はやってみてください、本当に。関係ない人に全部やれというふうにはなかなか言いにくい。皆さん、基本計画に責任のある部署ですので、実際にこの基本計画を市民の方に説明してやっていただこうとして、本当にできるかどうか。自分が実践してみて、ここまで減らせると、これはちゃんとやれると。やっぱり自信を持って市民の皆さんにお願いしていくということが大事でありますから、1週間で1日20グラムまでいかないかもしれない、40グラムかもしれない、50グラムかもしれませんよ、それぞれ家庭のスタイルが違いますから、相当違うはずです。だけど、我が家は近くに畑がありますから、そこで生ごみを全部処理していますから、一般家庭で畑にやらない方は生ごみをそのまま出さなきゃいけませんから、全部が全部20グラムや30グラムになるわけではありません、そういう方は生ごみを出さなきゃいけないわけですから。だけども、そういう庭があったり畑がある人だったら、努力すればそこまで減らせるということは事実でありますので、やってみてください。どうですか、やってくれますか。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 私ども「57運動」の展開を市民の皆さんにお願いしておる立場でありますので、ごみの減量には最善を尽くしておるところでありますけれども、目方までははかったことがないということでありますが、御指摘であります。目方もはかって一遍やってみるようにいたしたいと思います。 ◆28番(川村弘君) そこで新処理施設の問題でありますが、新処理施設はこの基本計画によれば、年間、施設の補修だとか定期点検の日を除き、あるいは年末年始だけ除く、運転日数が 300日、昼夜24時間運転で 300日施設を動かすという前提で、フル稼働した場合に合計3万 9,420トン処理できる。その目いっぱいのところには余裕があるという基本計画の見通しになっています。2%の減量、これは一般住民の減量ですが。しかし、これは施設のフル稼働が前提でありますから、とてもそういう運転にはならないわけです、実際にはそこまでいきません。安心できる要素は一つもないわけでありまして、減量については2%などというけちなことを言わないで、3割、4割の減量を目指したらどうか。 その根拠は何かといいますと、先ほど申し上げた市民1人当たり1日の排出ごみの内訳を見ますと、 402グラムの内訳です。紙、何と 154グラムです。こんなもんじゃないですよ。新聞が大体、広告を抜きますと中日新聞で 200グラムぐらいありますから、 154グラムだとこれぐらいだと思いますが、毎日市民が平均出しておる勘定。新聞、広告も入って。それから高分子類が58.7グラム、布類が20.5グラムだそうです。厨芥類、生ごみについては出せる人と出せない人がありますから、これはなかなか簡単にはいきませんが、紙や布や高分子類については、この部分を本当に市民の方にきちんと分別をお願いしていただければ、私は2割、3割、80グラム、90グラムの減量はちゃんとできると、この部分に着目して。 今、焼却ごみの紙・布類の割合がどんどん高くなって、平成15年度の統計で言いますと49.1%、平成12年、35.2%から始まって41.1%、44.8%、49.1%と、紙・布類が半分に近くなってきました。である以上、雑紙対策を進めれば、逆に言えば減量の効果が大きく期待できるのではないか。やる気になれば相当の成果が生み出される。これが施設建設の、今、非常に大変な周辺環境の中で、なかなか簡単には新施設建設にゴーサインが出る時期ではありませんし、周辺住民の皆さんの意思もなかなか大変であります。そういう努力をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎経済環境部長(加藤金三君) 江南丹羽の焼却ごみの可能な量の問題でありますけれども、実は江南丹羽の施設は75トン炉が2炉ございまして……。 ◆28番(川村弘君) その辺の実情はいいです。よくわかっておりますので、そういう努力をしてみたらどうですかと。 ◎経済環境部長(加藤金三君) ただ1点だけですが、昭和57年10月に稼働をいたしまして、もう既に21年経過をいたしております。ごみの減量だけにとどまらず、傷みの激しい施設でございますので、ごみの減量によって新しい施設の建設が、それまで可能な限りもつというわけばかりではありませんので、新しい建設場所もまだ定まっておりませんけれども、ごみの減量には努力をしてまいりたいと思います。 ◆28番(川村弘君) 努力を期待します。 財政見通しと指定管理者制度は関連がありますので、あわせて時間の許す限り伺います。 きのうから市民要望をそれぞれされまして、あれもこれもやってほしいという市民の切実な要望が議場でたくさん出されておりまして、市長も全部やってあげたいと、全部やりますと言いたいところでありましょうが、ぐっと抑えて、やっぱり懐を考えなきゃならないというつらい立場だろうと思います。ですから、やはりそうした市民の切実な要求を実らせるためにはどうやって懐を確保していくかと、財源を確保していくかということがやはり一番今重要な課題であろうと思います。要望を全部実現するとどれだけ金が要るか、当局は計算したことがないかもしれませんけれども、相当なお金が要るわけであります。それをやると、ほかの事業を削らなきゃならないということになるわけでありますから、問題はどうやって財源を確保していくか、あるいは財源の見通しを立てていくのか。財源の見通しが立ったならば、そのお金をどう効果的で有益な使い方をするのか。あるいは、お金の使う事業や単価の見直しを行って財源をひねり出すといったさまざまな努力が必要であります。 指定管理者制度の問題がきのうも議論されました。私も届け出をさせていただいておったわけでありますけれども、助役から、すいとぴあ江南並びに市民文化会館管理公社の理事長として大変危機感を持っておるという発言がありました。おっしゃるとおりでありまして、その問題は後にしまして、最初に、現在、すいとぴあ江南、市民文化会館以外の管理委託を行っている10の学習等供用施設、あるいは中央コミュニティ・センター、高齢者生きがい活動センター、老人福祉センター、学習等供用施設については地域地縁団体、いわゆる地域の町内会、自治会の方が管理されておる。それから今のコミュニティ・センター、老人福祉センターは社会福祉協議会、あるいはその他はときわ作業所などが管理されている。 これらは、端的に伺いますけれども、その団体ではこれからは受けられない。別の組織をつくってやらなければならないのか、現在の組織のままで指定管理者という名前だけ変えればそのまま現行どおりやれるかどうか、ちょっと答えてください。 ◎総務部長(伊藤敏行君) 現在、委託をいたしておりますところへ指定管理者の指定をすれば、現在の委託をいたしているところでやれるということであります。 ◆28番(川村弘君) すいとぴあ江南、市民文化会館の二つの施設が厄介なんですよね、実は。財団法人ということで、財団法人の公社には委託はできない。直営に戻すか新たに組織をつくり直すかということが迫られて、この指定管理者制度というのはわかりやすく言うとそういうことでありまして、どうするかということで、特に問題になるのが、管理公社が採用しておる職員の取り扱いをどうするかということが最大の課題ではないかと思うわけですね。 整理する上で、財団法人の現在の管理公社にそのまま管理者制度を適用して、管理者として指定できるわけですか。 ◎助役(陸浦歳之君) 財団法人であろうと、いわゆる民間事業、株式会社でもいいわけでして、ただ、それは一定の全体的な指定管理者の条例をつくりまして、あとは個別の施設の指定管理者を定めるわけですけれども、最初に公の施設の条例をつくるときに、指定管理者の選定審議会みたいなものを条例の中で設けるわけです。それで、その全体的な公の施設の条例ができたところで、そこに規定のある審査会でもって複数の指定管理者、これは今度は公募しますので、すいとぴあ江南の管理公社も一つの事業体ですので、あるいはほかのホテル業者、ホテル業界だとか、そういうところも同じように公募してくるんです。そうすると、これを審議会のような組織で審査しますので、そこで通れば、すいとぴあ江南の管理公社にすいとぴあ江南は指定管理者にそれを管理させると。こういうシステムになりますので、財団法人の管理公社がだめだということではありません。ただ私は、競争になってきますので、それで実は大変危機感を持っておるというのを昨日申し上げたと、こういうことでございます。 ◆28番(川村弘君) ずうっと私は市民文化会館管理公社ができて以来、この本会議場で、直営と変わらないから直営に戻すということを一貫して言ってきた。全く財団法人のメリットが生かされていないし、実態からいっても全く財政的にもほとんど影響がないということですから、この際、直営に戻すという選択肢をきちっと明確にすべきじゃないか。あそこの市民文化会館は、建物を管理するという業務と文化の振興という業務を持っていて、文化の振興ということについては今の体制では非常に弱い。市民文化会館を設立する今から20年前の業務の定款ですか、そのときにも議論があったんですけれども、本来はあそこに文化担当の専門の職員が何人かいなきゃいけない。実際にはいないということでありまして、もう引き揚げて、文化振興という分野については専門家といいましょうか、その分野に力のある人に運営をお願いすると。管理だけは市が行ってというふうに割り切って考えたらどうかと私は思っておりますので、ぜひ検討をこの際入れていただきたい。 それから、すいとぴあ江南も現在の雇った職員を首にするわけにはいかないわけですね、行政が。そうなりますと、ほとんど変わらない。せいぜい勤務の時間だけの問題でありますから、ぜひその辺は検討する際、あれは労働勤労会館という性格の施設であるということ、市民文化会館という施設の性格からいって、その機能と役割を保持できる立場から管理方法を検討していくということが必要だと思いますので、きょうは申し上げるだけ申し上げておきます。 最後に、一番これだけでも本当は大量の原稿を用意したんですけれども、やれませんでした。財政問題、財政見通しについてであります。これはまだきょうがすべてではありませんので、次回、きちっとまたやりたいんですが、2市2町の合併が、協議会は残っておりますが、事実上、その道がなくなった段階で、この間、市長が住民説明会などで住民に説明されてこられた、このまま行くと江南市は坂道を転げ落ちるような、そういう財政状況だという危機感をあおられ、あるいは財政シミュレーションで、平成18年度からですか、平成19年度かな、毎年毎年、赤字だというシミュレーションを発表されて危機感をあおってまいりました。 今年度の予算、議案質疑でまた予算の特徴は伺うとしまして、そういう認識ならば認識にふさわしい財政構築と申しましょうか、それを本気になって取り組む、財政とか企画とかそれぞれありますが、プロジェクトチームではありませんけれども、市長のあの認識からいえば、単独で江南市がこれから行くということになると、財政だとか、事業だとか、事務だとかの見直しについてどうしたらいいか。これは今、行政改革推進本部というのが市には設置されておりますが、助役のもとでね。そういう一般論ではなくて、財源問題について、そういう見通しと対策を検討して、議会にも、住民にも、その検討の結果を示せるような行政側の体制づくりといいましょうか、あれだけの資料と、あれだけの住民に説明した以上はそれをやる責任があると思うんです。 私は、断っておきますが、それほど危機感は持っておりませんよ、市長ほどは、断っておきますが。あれほど市長はおっしゃって、坂道を転げ落ちるとおっしゃるんですから、転がり落ちないように食いとめるための特別のそういう研究検討機構を設けて、真剣な短期の検討をするべきだと。それだけきょう申し上げまして、市長の考えをお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長(堀元君) 合併につきましては、前回の全員協議会で申し上げたとおりでございます。まさに行政改革は避けては通れない状況であります。全員がその意識改革を持つという意味での、合併ということをきっかけとしてこれを進めていくというのが私の基本的な考え方でございます。市の行政マン、市民、議員も含めまして、私どもも含めまして、この状況を乗り切れるような体制に持っていくためにも、ただいま議員が申されましたような検討機関をぜひとも設けさせていただきまして、さらなる前進を進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(林本昌久君) これをもって今期定例会の一般質問は全部終了いたしました。 次回は8日午前9時から本会議を開き、議案質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後4時11分 散会地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。     江南市議会議長   林本昌久     江南市議会副議長  木本恵造     江南市議会議員   尾関敏隆     江南市議会議員   高田健孝...