江南市議会 2003-06-16
06月16日-03号
平成15年 6月 定例会平成15年 第3号
定例江南市議会会議録6月 6月16日
--------------------------------------- 平成15年6月16日(月曜日)議事日程第3号平成15年6月16日(月曜日) 午前9時開議第1
会議録署名者の指名第2
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した案件日程第1
会議録署名者の指名日程第2 一般質問 〔江口雅明君 木村敏郎君 高田良弘君 東 義喜君 森 ケイ子君 川村 弘君 福田三千男君〕
---------------------------------------出席議員(28名) 1番 野下達哉君 2番 古田みちよ君 3番 鈴木 貢君 4番 堀尾庄一君 5番 宮地友治君 6番 古田冨士夫君 7番 福田三千男君 8番 尾関敏隆君 9番 吉田賢二君 10番 尾関健治君 11番 長谷川隆英君 12番 沢田和延君 13番 木本恵造君 14番 岩田一洋君 15番 高田良弘君 16番 大脇澄夫君 17番 江口雅明君 18番 木村敏郎君 19番 河合正猛君 20番 高田健孝君 21番 小林弘子君 22番 大場義高君 23番 蒲 兵衛君 24番 大野吾郎君 25番 林本昌久君 26番 東 義喜君 27番 森 ケイ子君 28番 川村 弘君
---------------------------------------職務のため出席した事務局職員の職、氏名 事務局長 木野久男君 議事課長 福田松久君 庶務係長 松田善之君 議事係長 永田淑範君 主査 小塚昌宏君 主査 栗本浩一君
---------------------------------------説明のため出席した者の職、氏名 市長 堀 元君 助役 陸浦歳之君 収入役 松岡清司君 教育長 滝 孟君 市長公室長 日比野二三夫君 総務部長 伊藤敏行君 健康福祉部長 大藪憲芳君
経済環境部長 加藤金三君 建設部長 岩田作一君 水道部長 大池和弘君 教育次長 苅谷洋司君 消防長 市橋茂機君 企画課長 河井照夫君 財政課長 尾関晴紀君 行政課長 長谷川雅洋君
生活交通課長 安達一徳君 福祉課長 中西 宏君 環境課長 大脇昭夫君 土木課長 千石利男君
都市計画課長 平塚正勝君 公園緑地課長 小島敏朗君
教育委員会学校教育課長 津田勝久君 教育委員会生涯学習課長 田中正博君 図書館長 服部隆信君 兼
少年センター所長 消防本部予防防災課長 松岡冨士男君 消防署長 山口裕康君 午前9時02分 開議
○議長(林本昌久君) ただいまから本日の会議を開きます。
--------------------------------------- 日程第1
会議録署名者の指名
○議長(林本昌久君) 直ちに、お手元に配付いたしました議事日程の順序に従い、会議を進めます。 日程第1、
会議録署名者には、会議規則第81条の規定により、議長において 2番 古田みちよさん 27番 森 ケイ子さんを指名いたします。
--------------------------------------- 日程第2 一般質問
○議長(林本昌久君) 日程第2、一般質問を続行いたします。 江口雅明さん。 (拍手) 〔17番 江口雅明君 登壇〕
◆17番(江口雅明君) おはようございます。 4月の改選におきまして、改めて2期目の当選をさせていただくことができまして、この壇上からまた新たな気持ちで質問できる立場に立たせていただきまして、改めて身の引き締まる思いであります。 今回、選挙戦を通じまして、私、後援者の皆様方に、江南市をよりよいまちにしていくよう精いっぱい尽力していきたいということを訴えてまいりました。そんな中で、今回、通告してありますとおり、まず最初に、人にやさしい街づくりについて少し質問させていただきたいと思います。 最初に、江南市
中心市街地活性化基本計画に基づいて、それに伴います江南駅の
バリアフリー化について質問させていただきます。 この問題につきましては、金曜日に宮地議員の方から同様の質問をなされましたので重複する部分もありますけれども、いま一度確認を含め、質問させていただきます。 現在、我が国では、皆さん御存じのとおり、高齢化が急速に進んでおり、厚生労働省の調べによりますと、2015年には国民の4人に1人が65歳以上の高齢者になるという、他に類を見ない超高齢化社会を迎えようとしています。このように、近未来に訪れる高齢化社会に対応するため、平成12年11月15日に、高齢者、
身体障害者等の
公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆる
交通バリアフリー法が施行されました。この法律の中で、一つとして、鉄道駅等の旅客施設及び車両について、公共事業者による
バリアフリー化を推進すると。二つとしまして、鉄道駅等の旅客施設を中心とした一定の地区において、市町村が作成する基本構想に基づき、旅客施設周辺の道路、駅前広場等の
バリアフリー化を重点的・一体的に推進することとなっております。
交通バリアフリー法に見られるように、今や駅並びに周辺の
バリアフリー化という問題は、超高齢化社会に向け、必要不可欠なものとなっております。そんな状況を踏まえ、全国的に見て、私たち江南市の玄関口であり、また顔とも言える江南駅はどんなレベルにあるのだろうかということで、国土交通省のホームページにアクセスしてみましたところ、鉄・軌道駅の
バリアフリー化の状況、らくらく
お出かけ度一覧表というものがありまして、これは1日当たりの平均的な利用者数 5,000人以上の鉄・軌道駅を中心として、全国 3,361駅の
バリアフリー化の状況を一覧化したもので、江南駅はどんなところにランクされているのかなと大変興味深く検索してまいりましたら、全部で46ページある中で39ページ目に満を持して「江南駅」というのが出てまいりました。それで46ページあるわけですから、一番最後でなくてよかったなあと思っておりましたところ、46ページ目も39ページ目も実は同じランクで、全国的に見ると一番使いにくい駅であるというような形でございました。江南というのは、あいうえお順に出ておりますので、比較的前の方に出てくるということで39番目ということでございました。 この中身といいますと、見られたことがある方もあるかと思いますけれども、四つのパターンに分かれておりまして、エレベーターまたは水平移動できる経路があるとか、車いす等の経路があるとか、またトイレが駅の構内にあるとか、これがまた非常に使いやすい状況になっているとか、駅全体で見ましたときにどこかにトイレがあるというようなところで、江南駅というのはとりあえず駅の外にトイレがあるというところに丸があるだけでは、あとはペケとCランクという形になっております。 そんな中で、江南市でも本年3月に江南市
中心市街地活性化基本計画といったすばらしいものが策定されまして、これは人にやさしい街づくりだったと思いますけれども、その中にも七つの基本施策が示されております。この中の37ページに示されておりますけれども、3月定例会におきましても森議員の方から江南駅の
バリアフリー化につきまして幾つかの質問がなされました。そこで、3ヵ月たちまして、全国的な流れを踏まえた上で、江南駅の
バリアフリー化について幾つか質問させていただきたいと思っております。 最初に、森議員が3月に聞かれた中で、その後、名鉄との協議はどのように進んでいっているのかということと、また橋上駅化による
バリアフリーに対する国また県の補助制度は何かあったかということ。そして、これは要望も含みますけれども、計画の中に、駅構内に人に優しい、だれでも利用できるトイレの設置も含まれているのかということについてお聞かせいただきたいと思います。
◎建設部長(岩田作一君) 江南駅の
バリアフリー化に関するその後の状況でございますが、本年の3月定例会に質問を受けまして、橋上駅案をお示ししました。その中で概算事業費についても触れておりますが、4月以降につきましては名鉄との具体的な協議は今のところいたしておりません。 2点目の補助の関係でございますが、国・県の補助の関係です。橋上駅そのものは鉄道事業者であります名鉄が事業主体で行うわけでございます。その中で、国の一部補助並びに県の人街に対する補助等の手法について、最近、県との協議を進めておるわけでございますので、いましばらく詳細につきましては、再度、県と詰めてまいりたいということでございます。 なお、具体化されるにつきましては、名鉄との市の負担割合についても最終的には詰めなければならないというような状況でございます。 それと駅のトイレでございますが、先ほど申し上げられましたように、平成12年5月成立の
交通バリアフリー法によりまして、交通事業者は駅舎において国の基準に合った
身障者用トイレ等を設置しなければならないということでございますので、新しい大改造する駅についてはトイレの義務づけがされておりますので、そのような方向で進むと思われます。
◆17番(江口雅明君) ありがとうございます。 この問題につきましては早く解決していただきたいと思いますし、前回、森議員の質問に対する答弁の折にも、予算的に14億円から15億円程度というふうに話がありました。非常に大きな予算のかかる問題でございますので、先ほど答弁いただきました国・県の補助制度をよくよく話し合い、また検討していただきながら、少しでも市の負担が減る形で早期の実現に向けて動いていただきたいと思っております。 大池前市長が3月定例会の折にも答弁されておりますけれども、この基本計画51ページに示されておられます橋上駅のイメージ図というのは、また計画につきましては、私も個人的に大変賛同できるもので、大いに期待するものであります。調査から実施までの期間を圧縮して、ぜひ早期着工に取りかかっていただきたいというふうに考えております。 そこで、大池前市長の後継として市長に就任されました堀市長に、改めてこの江南駅橋上化による
バリアフリーに対する早期実現に向けてのお気持ちをぜひお聞かせいただきたいと思います。市長、よろしくお願いします。
◎市長(堀元君) 先日の一般質問でもお答えをさせていただきました、江南駅の
バリアフリー化に伴う橋上駅の計画等についてということでございます。過去に議員のいろんな質問がございました。駅周辺の交通渋滞、また治安のあまりよくない状況、それから江南市の玄関としての江南駅、それから前々から体の不自由な方々の御要望もあります
バリアフリー化、エレベーターを設置して真ん中のホームまで行けないかというようなことで、過去からいろいろ御指示、御指摘を受けております。 先日お答えいたしましたように、駅東・西のいろんな開発、それから中心市街化、経済界からの御指摘等、それから江南駅を中心とした鉄道高架も含めて、いろいろ各界の皆様方の御意見を聞きながら、この橋上駅については前向きに検討させていただきたいというふうに思っておりますので、その点ひとつよろしくお願いします。とにかく14億円から15億円と莫大な資金が必要でありますので、財政的な面を含めても、これはよく検討しなければならないというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。以上です。
◆17番(江口雅明君) 前向きに検討いただくということでありましたけれども、ぜひ事業の実現に向けて、議席におられます同僚の議員の皆さん方を含め、4年間という仕事ができる立場に立たせていただいておりますので、ぜひこの期のうちに目鼻立ちを立てて、実現に向けて積極的に動いていただきたいというふうに要望するものであります。 続きまして、2番目にあります江南駅の
交通渋滞解消に向け、江南駅周辺の車また歩道の分離についてということで質問させていただきたいと思っております。 江南駅が、先ほど来の話の中で、橋上駅化され、
バリアフリー化されましても、今も市長の答弁にありましたとおり、駅前にはまだまだ懸案事項が山積しております。以前にも多くの議員から質問されております駅前の交通渋滞問題も、その大きな問題の一つであります。 私、この間まで自民クラブの会員として1期生のときに視察で訪れたある市では、橋上駅になっております駅舎から直接長い歩道橋のようなものが築造されておりまして、上下に車道と歩道を立体化により分離されておるというような市がございました。これは立体分離することによりまして、渋滞の解消と事故の防止につながっているというふうに考えております。江南駅も問題解決の手法として、こういった手法が有効ではないかと考えますけれども、いかがでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 江南駅前の交通状況、渋滞状況を解消するには、今言われましたように、江南駅を橋上化しても交通の流れは一切変わらないと思います。基本計画の中でもお示ししておりますように、橋上化等に伴いまして駅前広場の交通の流れを変えるべくイメージ図というような形で表現しておりますが、デッキ、
空中フォロー等を設けて、車と歩行者の立体化を図らなければ流れの解消はできないというようなことで考えております。 また、江南駅を取り巻く幹線道路の整備がおくれていますので、それを整備することによって古知野の町の中へ入ってくる通過交通が緩和されるということで、車道と歩道の分離並びに周辺の幹線道路を整備することによって解消されていくかと思います。
◆17番(江口雅明君) 以前、視察で訪れた市なんかでも、もちろん市の規模は江南市と少し違いまして、もっと大きな市でございましたけれども、直接いろんなおり口がありまして、いろんなところに駅から直接車に触れることなく、車道の上を通っていくことができるというような形になっておりました。非常にこれはいいものだなあと。もちろん予算的に大変大きなものが必要ではありますけれども、そういった部分も踏まえて、鉄道駅橋上化をされるにしましても、もちろん推進していかなきゃいけないんですけれども、される折にもそういった先々のことも十分検討に入れて、余分な工事費のかからないような形でぜひ進めていっていただきたいなあというふうに考えております。私どもも議員としまして、いろんな形で助力、助言させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 人にやさしい街づくりにつきまして、最後の点でございますけれども、これは私、以前にも質問させていただきましたけれども、駅前交番の設置についてでございます。 これは市民の安全、また事故の防止、きのうもテレビで青少年の犯罪で話が出ておりましたけれども、最近、ワンボックスという車で駅の周辺等々、これは学校の周りでもあるそうなんですけれども、車をとめて後ろのドアを、スライド式になっている車が多いもんですから、あけた状態でゆっくり走りながら、女の子が通り過ぎるところをそのままひっさらって連れていくというような事件も全国的に非常に多発しているそうでございます。そういった意味で、江南駅の安全性というものも含めまして、江南駅の地域の皆さんも含め、江南市外から江南市へ見えた方のイメージをさらに上げるためにも、江南は安全なまちだと印象づけるためにも、江南駅に交番を設置する必要があると私は以前も訴えてまいりました。この江南市の玄関口とも言える駅前が一番危険な場所であると言われるようでは、一市民として私も本当に残念でなりません。 そこで江南駅橋上化に伴い、新たに、私、なかなかイメージがわかないんですけれども、できるスペースがあると思いますけれども、そういったところに交番は設置できないのか、またこの件についてもぜひ名鉄、公安と協議しながら、強力に推進いただけるよう要望するものでございます。
◎建設部長(岩田作一君) 駅前交番に伴います江南駅の橋上化の絡みでございますが、今までの名鉄との協議の中、名鉄が話しておりました内容をお話しさせていただきたいと思います。 橋上化に伴いして、今まで名鉄との協議の中、駅舎の中で現在営業している店舗がございます。また、
名鉄観光サービス並びに名鉄タクシーがあります。橋上化によってその下があくような感じがするわけでございますが、名鉄は、たとえ橋上化になっても現在の店舗等のスペースは現状のような形で確保していきたいということでございます。 それからもう1点、地下通路がございます。橋上化になれば地下通路は必要でないと言えば必要でないんでございますけど、そこの地下に交番をつくるわけにいきませんし、また橋上化に伴って共同的なことがありますので、地下通路の利用もなかなか難しいというような状況でございます。
◎総務部長(伊藤敏行君) 駅前の交番につきましては、過去にいろいろな皆さん方からこの議場で御要望をいただいております。 つい最近でございますが、今月に入りましてから、
堀市長ともども江南警察署の方へ、再度、駅前交番の設置につきまして要望をいたしてまいりました。結論から申しますと、平成15年度中に東野に交番が一つできることになっております。場所といたしましては、駅西線をずうっと西へ行きまして、巡見街道、曼陀羅寺の方から来た角の左側のところに東野交番が平成15年度中に設置をされ、平成16年から供用開始をするということに予算が決定をいたしております。体制といたしましてはまだ不確定でありますが、24時間体制の2人ないし3人になると思います。こんなことで警察の方も考えておってくれます。 現在は、県内で1年に4ヵ所ないし5ヵ所の交番の新設がなされておるそうでありまして、なかなか連続して江南市に、駅前が非常に防犯が悪いとはいいながら、続けてやることは非常に至難だと。しかしながら、こうやってわざわざ来ていただいたので、それに向けて努力いたしますという御返事はいただいてまいりました。駅前につきましても、東野のような交番は無理としても、何か看板をかけた、警察官立ち寄り所だとか、そんなもので当分は対応をしていただけないかということで再度要望をしてまいりましたので、御報告させていただきます。
◆17番(江口雅明君) 東野に交番ができるということで、なかなか連続は難しいということでございました。いずれにしましても市民が、また市外からも江南駅におりられる方というのは、乗降客が1日平均2万 7,000人というふうに言われております。そういった皆さんの安全の意味でも、駅前が安心して日中から夜まで使えるといいますか、安心して乗降できる場所へとできるように、さらに努力していただきたいというふうに考えます。よろしくお願いします。 続きまして、2番目に通告してあります市町村合併について、幾つか質問させていただきます。 この件につきましては、土曜日の中日新聞の朝刊でも市の方針が一部取り上げられておりましたので、重複する部分が出てきてしまいますけれども、もう一度確認の意味も兼ねまして質問させていただきたいというように思っております。 合併問題につきましては、施政方針の中でも述べられておりますけれども、ここでいま一度、堀新市長の3市2町の合併に対するお気持ちを最初にお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。
◎市長(堀元君) 全国的な合併の件に関して、このうねりというのはすごいものがございまして、全国至るところでこの合併についていろんな話がされております。御多分に漏れず、この地域も県の案として3市2町、犬山市、大口町、扶桑町、江南市、岩倉市、この3市2町で合併というような形でいろいろ話し合いをしておりますし、
合併検討協議会につきましても何度か協議をしております。また、各市町の首長だけの役員会というのも何度か会合を開きまして、いわゆる法定協議会に行くまでの過程での話し合いもどんどんやらせていただいております。私といたしましては、新聞でも報道されておりますように、当然、これからの社会、日本の国、各地方自治体等兼ね合わせまして、合併は必要ではなかろうかという気持ちでおります。 この合併とは何かということになるわけでございますが、地方分権の推進、全国一律であります地域のニーズに即した行政が求められておりますというようなこともありまして、地方の市町がみずからの判断と責任、地域経営を行うにふさわしい行政能力が求められておるわけであります。また、住民の日常生活の拡大がどんどん大きくなっております。交通網の発達、各家庭の、今では1人に1台の車があるんではないかというふうに言われておりますけれども、日常生活がまさに拡大をしております。従来の市町村区域を超えて、より広域な地域に一体的・効果的な取り組みというものが地方自治体には求められておると思っております。 また、市民の行政ニーズの多様化、価値観の多様化に伴いまして、女性の社会進出など、細分化、拡大化しておりまして、これも大変これから先、考えていかねばならない状況であります。また、介護保険制度、ごみ処理対策も避けては通れない課題であります。単独の市町では十分な対応が困難になりつつあるのが現在の状況と言えます。 特に少子・高齢化に伴いまして、平成27年ごろには65歳以上の方が25%を超えるという状況であります。4人に1人が65歳以上、現在は6人に1人というようなことでありますけれども、そういう状況であります。高齢化の進行によりまして、財政規模が縮小する一方で、医療とか、福祉とか、そういう面に関しては当然需要が増加することは避けられません。少子・高齢化に伴いまして、人的及び財的な基盤の充実が当然求められるわけであります。 また、厳しい財政状況、これは平成14年度末の国及び地方を合わせた債務残高が約 700兆円に達する見込みである、大変なことであります。市町村におきましても、限られた財源の中で行政サービスの提供に支障が生じないように、いかに効率的な財政運営を行っていくか、これもやはり重要な問題であると思います。とにかくいろんな問題が山積みしている中で、市町村合併をしてぜい肉を落として、これに対処しなければならない。30年先、40年先の私どもの子供、孫、ひこ孫の者たちが安心して生活できるようになるについては、やはり市町村合併は避けて通れないという状況でありますので、私といたしましては市町村合併については3市2町でさらに合併できるよう努力をさせていただくつもりでおりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。
◆17番(江口雅明君) 市長の合併に対する熱い思いも十分伝わってまいりましたけれども、そこでおとといですか、江南市では市民に対する合併の説明会を5ヵ所の中学校区で行うという報道がなされておりましたけれども、5ヵ所については新聞報道されましたので質問を省きまして、各会場の収容人員はどれくらいなのか。また、そのキャパシティーいっぱいに参加者があったとして、説明を聞くことのできる市民は全体の何%に当たるのか。また、どういった経緯で5ヵ所での説明会になったのか。私個人としましては、ごみ分別のときのようなきめ細やかなスケジュールでぜひ全市民的な説明が必要ではないかと考えておりますので、ぜひお聞かせいただきたいというふうに思っております。
◎市長公室長(日比野二三夫君) 住民説明会の会場の収容人員ということでございますけれども、まずトータル的に申し上げますと、少ないところで90名、多いところでは 324名の状況になっております。少し具体的に申し上げますと、7月7日、布袋ふれあい会館でございますが、これは 200名。7月8日、古知野北公民館 324名。7月10日、宮田公民館 300名。7月14日、市民文化会館第1会議室ということで 200名。7月15日は古知野西公民館で90名ということでございます。したがって、この5ヵ所の合計の収容人員ということでございますが、 1,114名になります。これを有権者で仮に比較をしてまいりますと、率で1.44%になります。 それで、今回はどういった形でということでございますけれども、これは他市の状況、あるいは実際に説明会をされたところも一部参考にさせていただいて計画をいたしたわけでございますけれども、引き続き今回の説明会の状況も十分参考にしまして、今後、また計画を考えていきたいなと思います。いずれにしましても市民への情報提供ということでございますので、市の広報、あるいはホームページ、あるいは
合併検討協議会の協議会だより、もちろん今回も報道されておりますけれども、報道機関などを通じまして、一層の情報の提供については努めていきたいということで考えております。以上でございます。
◆17番(江口雅明君) はい、わかりました。 説明会の内容について少しお聞かせいただきたいと思いますけれども、これはどこの部署が、またどのような形で進めるお考えなのか。また、時間的にはどれぐらいの時間を考えているのか。質疑は受けるのか。また集まっていただいた市民の皆さんに対して、広報に従来から掲載されました合併問題に対する内容のもの以外にどういった資料を提供していこうと考えているのかについて、お聞かせいただけますでしょうか。
◎市長公室長(日比野二三夫君) 説明会の進め方でございますけれども、基本的には、市長、助役の出席を初めといたしまして合併担当、あるいは関係部課長に三市二町
合併検討協議会の事務局もあわせまして出席をし、進めていきたいということでございます。 資料につきましては、この三市二町
合併検討協議会で作成をいたしました冊子「市町村合併について考えよう」を使用していきたいということで思っております。 説明会の時間等でございますが、午後7時半から予定をいたしておりますけれども、おおむね1時間程度を予定いたしておりますけれども、当然、お尋ねのございました質問の時間もあわせて予定をいたしておるところでございます。以上でございます。
◆17番(江口雅明君) 1時間で十分な説明になるのかどうかちょっと疑問に思ったわけですけれども、江南と同様に、ほかの2市2町はやっぱり同じような形で進めていこうとしているのかどうか、少しお聞かせいただけますか。
◎市長公室長(日比野二三夫君) これは三市二町
合併検討協議会でも話題になりましたけれども、それぞれの各市町の実態、状況に応じまして計画をしていくというようにも聞いております。したがいまして、今、私どもが掌握している範囲では、犬山市においては未定だということでございます。それから、岩倉市におきましては3回ということで 500名を予定。それから、大口町につきましては1回ということで 150人を予定。それから扶桑町につきましては4回、 400人ということで計画がされております。いずれにいたしましても、1回大体 100名から 200名の人数を見込んで計画をしてみえるということでございます。以上でございます。
◆17番(江口雅明君) 3市2町の温度差というか、足並みというものが非常に不安に感じるわけなんでございますけれども、10月に法定協議会を設立したいということで、今、3市2町は動いているわけなんですけれども、10月までといいましても、もう6月でございます。時間的には余裕がありません。合併問題につきましては、我が国の歴史の中でも半世紀に1度、来年、ちょうど江南市も50周年を迎えますけれども、半世紀に1度あるかどうかの大きな問題であり、今後の江南市、また江南に住む人々にとりましても重大な岐路となる問題であると思っております。時間的な制約はよく理解できるわけでございますけれども、市長の言われる「市民が主役のまちづくり」を実践する意味でも、きめ細やかな説明会をぜひ行っていただいて、市民の一人ひとりが合併に対する知識を十分備える必要があると私は考えております。 また、全国の市町では、至るところで合併に対する住民アンケートをとったり、住民投票が行われたりしておりますけれども、江南市としてこういった市民の合併に対する意識調査を行う考えはありますでしょうか。これはぜひ市長にお答えいただきたいと思います。
◎市長(堀元君) 今、議員のお尋ねの市民の意識調査ということでありますが、私もこれは同感であります。広報「こうなん」を通じまして、市町村合併とは何かということで、いろいろと市民に周知徹底を図るために努力をさせていただいておりますが、仮にアンケートをとるにいたしましても、市町村合併とは何かということをしっかりと市民の皆様方に周知徹底してからアンケートはとらなければ意味がないと思います。そういうことも含めまして、この5ヵ所の説明会だけでは、これも時間的余裕はあまりないんでありますが、少ないというふうに感じておりますし、せめて小学校下10ヵ所ぐらいは説明会というようなものを開きまして、市民の多くの方に市町村合併とは何かということを知っていただいて、その後、ころ合いを見計らってアンケート等はとらせていただきたいというふうに思っております。これもやるからには予算もかかることでございますので、直ちにというわけにはまいりません。これもやはり議会等いろいろ御相談申し上げながら、ぜひアンケートについては実施の方向に向けて考えていきたいというふうに思っております。 また、法定協議会が10月の初めにできるようにということで、とにかく一生懸命努力をしていただいております。合併に関する是非、いわゆるいいか悪いか、枠組みなどの議論がちまたでいろいろされておりますけれども、まだ十分に尽くされていない点があると思いますので、今後さらに協議して、合併特例法の期限であります平成17年3月に向けて合併ができるように皆様に御協力をお願いしたいというふうに思っておりますので、これもやはり市民が主役の江南市ということで私も公約でやってきました。ですから、市民の意見を最大限に尊重した合併に向けて推進してまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
◆17番(江口雅明君) お気持ちはよく伝わりましたし、市長のおっしゃられるとおり、市民全体が合併についてよく理解した上でのアンケートでないと意味がないとおっしゃられたとおりであると思います。そういう意味でも、ぜひきめ細やかな情報提供を市民に対してしていただいて、江南市の将来に向けての判断をきちんと市民一人ひとりができるような状況をつくり上げていっていただきたいと要望して、この質問については終わらせていただきます。 最後に、バランスのとれた行政についてということで何点かお聞きしたいと思います。 江南市内には幾つもの施設がありますけれども、私、江南市の東の外れの方に住んでおりますので、地域の皆さん方から、きょうも傍聴に寄っていただいておりますけれども、うちには人が集まることができるような市の学供とか公民館とかといった施設がないからとか、また皆で遊ぶことができるような公園がないから、何か行事をするときには離れたところの施設を使わなきゃならないと、何とかならんかというふうに、私のような者にでも口癖のようにいつも言われます。そのたびに、私、市の職員になったようなつもりで、お金がないからとか、箱物は財政をさらに圧迫することになるというような苦しい答弁をさせていただいている現状であります。しかしながら、地域の皆さん方がおっしゃられるのも道理で、どうも江南市の地区によってこういった施設、偏りがあるように思えてなりません。 そこでお尋ねいたしますけれども、江南市内の各小学校区におけるさきに述べた施設、公園、遊園地の数と、公園につきましては全体の面積を教えていただきたいと思います。また、施設においては施設数が多い地区と少ない地区との差を、公園等においてはその地区の市民1人当たりの公園面積が大きい地区と小さい地区の面積差がどれくらいあるのか、お聞かせいただきたいと思います。
◎建設部長(岩田作一君) 江南市内の各小学校下ごとの公園の数並びに1人当たりの面積でございますが、まず古知野東小学校校下でございますけれども、公園、遊園地の箇所が合わせて5ヵ所、 6,197平方メートルでございます。古知野西小学校校下3ヵ所、 3,732平方メートル。古知野南小学校校下8ヵ所、4万 2,023平方メートル、古知野北小学校校下2ヵ所、1万 7,644平方メートル、布袋小学校校下13ヵ所で2万 3,070平方メートル、布袋北小学校校下2ヵ所で 460平方メートル、宮田小学校校下3ヵ所で11万 4,906平方メートル、草井小学校校下6ヵ所で8万 870平方メートル、藤里小学校校下1ヵ所で 765平方メートル、門弟山小学校校下、公園1ヵ所で 990平方メートル、合計、江南市合わせまして総計で44ヵ所、並びに面積は29万 657平方メートルでございます。 校下別で多いところと少ないところでございますが、面積の割合の大きいところが草井小学校校下で 10.32平方メートル、宮田小学校校下で1人当たり9.86平方メートルが多い方の部類でございます。小さい地区につきましては、布袋北小学校校下が1人当たり0.08平方メートル、藤里小学校校下が同じく1人当たり0.08平方メートルで、以上でございます。 なお、布袋北小学校校下につきましては、市街化区域の折の地区計画の中で 838平方メートルの公園の予定地を、今、市は計画の中に持っております。以上でございます。
◎市長公室長(日比野二三夫君) もう一つの市の学習等供用施設、あるいは公民館等ということでございます。複数の部署にまたがっておるということから、私の方から御説明をさせていただきたいと思いますけれども、学習等供用施設と言われるもの、これは地元への管理委託を含めますと15の施設がございます。それから公民館につきましては四つの施設、そのほか人が集まるということの中から市民体育会館であるとか、中央コミュニティ・センターであるとか、市民文化会館、あるいはすいとぴあ江南、昨今でき上がりました布袋ふれあい会館、これらを含めますと五つあるわけでございますが、合計24ということで、これを校下別に御説明させていただきますと、古知野東小学校校下は2施設になります。それから古知野西小学校校下につきましては1ヵ所、古知野南小学校校下につきましては2ヵ所、古知野北小学校校下につきましては4ヵ所、布袋小学校校下につきましては4ヵ所、それから布袋北小学校校下は今のところありません。それから宮田小学校校下が3ヵ所、草井小学校校下が6ヵ所、藤里小学校校下が1ヵ所、門弟山小学校校下が1ヵ所ということで、それぞれ小学校校下で申し上げました。先ほど申し上げましたように、24の校下別ということで御説明をさせていただきました。
◆17番(江口雅明君) ありがとうございます。 議場の皆さん方もお気づきいただいたかと思いますけれども、想像以上に各小学校区において格差があります。 先ほどの公園などにつきましては、通告の前に私の方にも話がありまして、実はうちの地域の方は緑地公園とかいうのが大半で、公園の面積はうちもすごく小さいというような意見もいただいております。確かにそういう形で見てみますと、遊園地につきましては江南市全体で少ないのも事実でございます。また、地域によってかなり数も面積も差があるというのが現状でございます。これでは今まで行政が市全体のバランスを考えながらこういった施設を配置していたとは少し考えにくい状況であります。 公園などの面積は、冊子がありまして、全国的に見ますと、日本経済新聞社が出している「全国住民サービス番付」という冊子がありますけれども、この中でも、昨年4月の段階ですけれども、市民1人当たりの面積が 2.2平方メートルということで、全国の市と東京23区を加えた 675の市と区のランクの中で、ワースト50位以内にランクされております。その中でも、先ほど申しましたように、江南市内の小学校区において、かなりの格差があると思います。これについて市としては憂慮なされておるのか。また、こういった面積等々の施設の量の差についての市民からの不満となっての声や何かは市の方に届いているのでしょうか。また今後、こういった施設を計画される場合に、このバランスの悪さに対応しようというように考えておられるのかどうか、ぜひここでお聞かせいただきたいと思っております。
◎建設部長(岩田作一君) 江南市の公園の配置状況でございますが、例えば木曽川左岸沿いに沿った蘇南公園とか国営の植物園とか、草井緑地等につきましては、江南市民の多くの人が対象につくられている公園と、先ほど申し上げられましたような地域の遊園地とか街区公園、身近な公園との考え方にするわけでございます。また御質問のとおり、地域別の公園の格差につきましては、先ほどの内容でありますが、今後の遊園地並びに公園の配置につきましては、地元地域の方の御要望等を十分に検討させていただきながら、都市計画法に基づく緑のマスタープランの配置基準並びに児童福祉法に基づきます遊園地、児童遊園の配置基準等に合わせたバランスのとれた配置を行っていきたいと。また、整備についても地域の方の要望等を十分検討させていただいて進めてまいりたいと、かように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎助役(陸浦歳之君) 先ほど市長公室長、あるいは建設部長から市内にあります学供、公民館、あるいは公園、公園と申し上げましても先ほどの都市公園から遊園地を含んだ公園の1人当たりの面積ということでございます。建設部長が先ほど申し上げましたように、公園そのものの目的というのがございますので、若干、これを統一的に校下別で数字であらわしますと、結果的にそういう結果になるということもひとつ御理解を願いたいと思います。 バランスの問題なんでございますけれども、学供とか公民館等の集会施設につきましては、これは随分前の話ですけれども、昭和60年代だったと思いますけれども、市内にありますコミュニティーセンター、それから草井学供だとか体育館、こうしたものをベースに、地域バランスを見て6ヵ所案という計画を持ったわけでございます。その後、古知野西公民館だとか、あるいは古知野東公民館ということで整備をしてきたところでございます。現在、有料・無料含めまして、会議、集会のできます施設は、先ほど市長公室長が申し上げましたように24施設ございます。結果的に各小学校別に配置状況を言われますと、確かに議員の言われますように格差といいますか、全くない校下、布袋北小学校についてはございません。 そうした中で、現在でもそれぞれの地域の実情に応じまして、集会所施設の補助金の制度も持っております。また、航空機騒音によります学供施設というのはほとんど無理な状況でございますけれども、そういう制度も持っております。また、公園、遊園地につきましては、市内に十分な設置ができておりません。そうしたことで、これも議員が言われますように、結果的にバランスを欠いておるという状況でございます。布袋北校下につきましては、先ほど建設部長が申し上げましたように、まだ地区計画に基づきます公園整備が残されているような現状でございます。今後、集会施設、あるいは遊園地、公園につきましては地域バランスを十分配慮しながら、また高齢社会を迎えてお年寄りの利用ということも念頭に置きまして、限られた財源の中で努力してまいりたいというふうに思っております。 それから、不満が聞こえてこないかということでございますけれども、市長に出す手紙には、遊園地の設置要望につきましては、児童遊園も含めまして、これは布袋北校下ばかりではなくて、全体的にいつもたくさんの要望が届いておるということで、このあたりにつきましては十分施設の必要性ということは認識しておりますので、一定の御理解が願いたいと思います。
◆17番(江口雅明君) ありがとうございます。 財政的な部分で、なかなかすぐに対応し切れないというようなことについては十分理解できます。また、今、助役がおっしゃっていただきましたように、冒頭でも人にやさしい街づくりで話をさせていただきましたけれども、高齢化社会に向けて、地域公園とか、地域の人の集まるようなことができる施設というのは、心と体に潤いを与えるような施設という形の憩いの場となってまいります。今後の計画される事業計画の中でさらにこういった格差が広がることのないように、ぜひバランスのとれた形で計画をしていただくことを強く要望いたしまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(林本昌久君) 木村敏郎さん。 〔18番 木村敏郎君 登壇〕 (拍手)
◆18番(木村敏郎君) 2期目の議席をいただきまして、新たな気持ちで一般質問をやらせていただこうと思っております。一生懸命にお尋ねをいたしますので、当局も一生懸命お答えをいただきたいと思っております。 以前、この場でもお話をしたことがあるかなと思いながら、今、思いつきましたのでお話ししますが、アメリカの心理学者でもありライフアドバイザーのようなことをされている方で、ポール・J・マイヤーという方の言葉でありますけれども、「心に描いた夢は必ず実現する」というものがございます。私、20年ぐらい前に、当時、営業をしておりまして、そのときにその方の御本をいただきまして、なるほどと思ったわけでありますが、心に描いた夢は実現する。 ただし、それには手順がございまして、1番は、まずその夢を強く念ずることが必要だと。そして2番目にはその夢を細分化する。3番、4番とございました。大体そういった手順であったと記憶しておりますけれども、やはり私ども市民から負託を受けてといいますか、信任をいただいてこの場に来た立場でありますし、私ども議員というのは、当局の皆様にいろいろ市民の思いを伝える責任があるというように思います。 行政というのは、私のような若輩者が申し上げるのは非常に生意気ではございますけれども、特に新しく市長なられた堀市長に申し上げるわけでありますけれども、ビジョンというものを示してあげる。市民の皆さんは、きょう1日つらいのは何とか我慢できると思います。でもこれがいつまでも続くんだよと、この状況がずうっと続くんだよと、方法はないんだよというような絶望感があると耐えられません。私ども一般家庭でもそうであります。やはり人間というのは夢を心に、大きい小さいに関係なく、それぞれの夢で生きているというふうに思っておるんですけれども、ぜひともビジョンというものをお示しいただいて、わかりやすいビジョンを、すぐできるできないということではなくて、こうしたらいいなあというような夢のある話を、もちろん実現不可能なことを言うのはいけませんけれども、こういう方向で行きたいんだよというようなものをお示しするのが私どもの一つの仕事かなと。もちろんそれの先頭で引っ張っていただくのは市長の仕事だというように思っております。 前置きが長くなりましたけれども、まず施政方針についてであります。施政方針については、総体的に各分野満遍なく非常に心配りをされたものだという印象でありまして、評価をするものでありますが、反面、市長の色といいますか、思いというものがあまり感じられない内容でもありました。 そこで、早速ではありますが、あの激戦を戦われた末、かち取られた市長という座でありますし、非常に思い入れというものは大きなものがあるだろうというように想像をいたします。この際、施政方針に述べられている中より、市長御自身が特に思い入れがある、あるいはぜひ実現したいと思われていることがあればお聞かせをいただきたいと思います。いかがでしょう。
◎市長(堀元君) いろいろ木村議員より御提言をいただきまして、ありがとうございます。 私のビジョンということでお尋ねであります。まだ市長に就任しまして1ヵ月と半分でございまして、一生懸命現在勉強しつつありますが、今回の議会の初めに申し上げさせていただきました施政方針ということで、私といたしましては欲の深いような施政方針というように認識をしております。この中で約40項目ぐらいやりたいことを申し上げさせていただきましたが、この中で特にやりたいことということで示せということでありますが、私といたしましては全部やりたいのが心情であります。そういうようなことで、この中で一つ取り上げてビジョンを示せと言われても、大変実は今困っております。 先ほど江口議員からも御指摘がありましたように、やはり議員の意見は当然真摯に受けとめまして、実現に向けて実行していきたいなあというふうに思っておりますし、また私自身もいろいろ議員時代には質問させていただいた関係上、あえて木村議員より御指摘ということでありますならば、宮地議員、江口議員から御指摘がありました江南駅の橋上化、これはいろいろな面について絡んでまいります。施政方針の中でも福祉とかそういう面について、
バリアフリー化という面について、交通渋滞、治安等含めまして、橋上化という面についていろいろ含めて考えられる状況でありますので、あえて申し上げますならば、橋上化について前向きに検討させていただくということでございますので、これはあくまでもあえてですよ。できることなら全項目やりたいというふうでありますが、あえてそれを第一の目標として考えてまいりたいというふうに、前向きに検討させていただきたいというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。
◆18番(木村敏郎君) ありがとうございました。 江南駅の問題は、昨年、あるいは一昨年あたりから、
バリアフリーのことを市民の中からもたくさんの方の御要望がありまして、お体の御不自由な方は名鉄に乗ろうと思ったら江南駅には行けないと。布袋に行くか柏森に行くかなんだというようなことを聞きました。なるほど江南駅のあの状況では、車いす等御不自由な方の御移動というのは非常に無理な状況でありまして、なるほどというところで議論が始まり、去年は、一つは皆さんも御案内のとおり、エレベーターで何とかクリアできないものかという議論も去年したわけであります。その延長上にといいますか、3月に示されました
中心市街地活性化基本計画の中での橋上駅というプランでありますけれども、これを示され、その方向で新市長が今回明確に言葉に出されたということでありまして、一歩も二歩も江南駅の問題はこれから進むであろうし、今現在もこれで進んだんだろうなというように認識をしております。 本当は細かいところを一つ一つというと、今おっしゃったように40項目から成る項目でありますので、施政方針ということの一つ一つのことは置きまして、市長というのは2期8年間市会議員として御活躍をされ、ついこの前まではこちら側で議論をされた方であります。私の先輩議員でもありますので、議員時代の堀市長という方はまず声が大きくて、はっきりとめり張りのある言葉を使われる方だというような印象を持っております。こちらからこちらにコートチェンジをされましたけれども、ぜひその持ち味をいかんなく発揮されることを期待するものであります。 施政方針については、今、橋上駅のことを示されましたけれども、次回以降にまた改めてお尋ねしたいことがありますので、持ち越したいと思いますので、まずは次に移らせていただきます。 橋上駅のことが出た後でございますが、私は以前より、この議場にお見えになる大半の方、あるいは当局の方は何度も私がこのことは取り上げておりますので御存じのことでありますけれども、江南駅周辺の渋滞、あるいはそれにかかわる問題であります。 この問題は、私が議員になって平成12年3月定例会に初めて取り上げ、1期目のときには都合3回にわたり取り上げ続けた問題であります。御存じのとおりのことでありますけれども、改めてお示しをいたしますと、朝夕のラッシュ時には江南駅前は東も西も大変な混雑をいたします。西からも東からも南からも北からも、すべての道路から車という車が流入してきますし、流出していきます。これはそういった形になっておる地形でありますが、天気の悪いときなどは特にひどいものであります。 原因と考えられるのは、今申し上げたように、一つは一極集中型の形状になっておるということが1番に上げられると思います。どの道路からも江南駅の駅前に来ることができる。これがまず1番かなと。それから渋滞の問題に関しては、ロータリーの内側にとめてあります不法駐停車、このことも非常に大きな原因の一つになっているというように思います。それから周辺の横断歩道の問題であります。あと一つは、強いて言いますならば、駅の東西で、これはいっときのことではありますけれども、通勤、あるいは通学の送迎バス、大型バスが駐停車をします。そういったことが複合的な要因となっておりまして、特に朝夕のラッシュ時には慢性的な渋滞が起きます。 今回は、江南駅の前の渋滞というものに関しましてどのように御理解をいただいておるか、そしてどのようにそれを考えられているかを、まずは市長にお尋ねをしたいと思います。
◎市長(堀元君) 渋滞の件に関してのお尋ねであります。私も議員時代に、木村議員の質問に対して、まさに駅のトイレがある前の横断歩道、これは踏切がある、横断歩道がある。踏切が上がって東から来ると、横断歩道の人たちが列をなして通ってみえるもんですから進めない。せっかく上がったのにまだ進めないというような状況を目の当たりにさせていただいております。それから、駅の西の床屋さんの前の交差点は、古知野南小学校の子供さん、それから滝学園の生徒さん、まさに行列をして通ってみえまして、信号が青になりますと左折ができない。また、西の方から見える車が右折ができないという状況であります。これは十分承知をしております。 これを解消するためには、現在計画しておりますが、江南通線の拡幅等は大池前市長が計画されて進めるべく現在進行中でありますが、なかなか速やかに広くするというわけにはいかないということで、ただ現在は進行中であります。そういう面に関しましても、先ほどお答えしましたように、駅の橋上化と同時に、もう一つ私言い忘れましたが、古知野地域が鉄道高架になった場合は全部一気にこれを解消できる可能性はあるわけです。これが一番私はベターだと思うんですが、現在、布袋の方が着々と進行をしております。江南駅周辺も鉄道高架になれば言うことないんでありますが、遠い将来、これはなるかと思います。ただし、30年先か40年先かこれはわかりません。とにかくそれは実現できるように、我々も後世の市民が安心した生活ができるように向かっては進めなければいけないというふうには思っております。しかし、高架ができるまでの間、市民の皆様に我慢していただくなんていうことは到底できないということは認識しております。その関係で、まず駅の橋上化に向かって前向きに検討して、いろんな条件はございますが、そこから着手して渋滞についても改善できるように、とりあえず電車に乗る市民の皆様方が横断歩道を通らなくて済むような、橋上化に伴う関係で施設をそのように持っていければいいなあというふうには思っております。その点に関しましても一長一短に進むにはなかなか難しいかと思いますので、最善の努力をさせていただきながら、早く渋滞が解消できるような状況に持っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
◆18番(木村敏郎君) ありがとうございました。 非常にきちんと深く問題を把握しておみえになるということで、非常に安心をいたしました。 ということで、それでは個々の問題を一つずつお伺いしたいと思いますけれども、まず1番目に取り上げられました一極集中型になっておるということについて、長い歴史を経てこういった形になってきておるということはわかっておるつもりでありますけれども、建設部長、車がどこからでも入ってこられる、あるいはどこにでも抜けていく、流入・流出が一つの問題だというふうに私は考えておりますけれども、このことについて部長はどういうふうにお考えになっておるか。
◎建設部長(岩田作一君) 江南駅西の交通状況の現状でございますが、考えられますことは、現状の中の交通の流れを規制するとか、また先ほど言われました現状の不法駐車を取り締まるか、二つの方法しかないと思います。
◆18番(木村敏郎君) 流れを変えるか不法駐車の取り締まりとおっしゃいましたね。流れを変える方法というはないんでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 現在の広場の中には大きな道路が4本入ってきております。それぞれが交互交通になっておりますので、どこかの道路を一方通行にするとかというように、駅前の中へ車が入ってくるのを減らす方法とかということなんでございますけど、これにつきましては過去にも何度もいろいろ話をされ、公安委員会並びに地元商店街との協議の中で現状の形があるわけでございますが、今後、これを何とかするについては、それぞれの地域並びに警察との協議等で慎重に行わなければならないということで、なかなか流れを変えるといいましても簡単にはいかないのが現状でございます。
◆18番(木村敏郎君) 本来は、フリーである、規制なんか一切なくて、どこにとめてもいいし、何でもいいですよというのが、それでうまくいけばそれが一番いいんですよね。それがうまくいかない。現実問題、こういった問題が起きるもんですから、どんどん規制で縛らなきゃいけないわけですよね。人間社会ってみんなそうなっておりますよね。今の状況ではうまくいっていない。今、部長のおっしゃった御答弁では、流れを変える。それはどこかの道を一方通行にする、ここを西から東に一方通行にする、この道路は東から西に一方通行にするとか、そういったことでアイデアとしてはあるけれども、なかなか住民の理解等、あるいはもろもろのことで難しいということですよね、はい。 それは物すごく大切なことだと思いますけれども、僕は具体的にどういうプランでどういうふうなものかというのを見たことも勉強不足でないもんですから、それをすることによってどのように解消できるかということも現実には僕はぴんとこないんですけれども、前回この質問をした最後のときに芳池線のことをお話ししました。駅ロータリーから北に行って、焼肉の美之さんとサカイ時計屋さんのところの、どん詰まりではないんですがとりあえずのところで、左折、左に行く車も随分ありますけれども、右折する車、犬山方面に行く車もある。これはなぜここの車両が多いのかといいますと、一つは江南通線が報光寺のあの道が広くない。それから、天野酒屋さんのコンビニエンスストアのところで右折の車が随分あって、それでどんどん渋滞していってしまう。この問題を取り上げました。そうしましたら、当時の大池良平市長が、やれることからやっていきますということで、それは天野酒屋さんのところを右矢印信号をつけるというような方向で御答弁をいただいております。今回の補正でそれの事業費を上げていただいておりますよね。もう一歩進んだというように考えておりますが、現実問題として、天野酒屋さんのコンビニエンスストアの交差点に矢印の信号がつくまでには、これからどんな作業があって、どれぐらいの時間がかかるんでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 江南通線のその2とかその3ということで事業名を分けておりますが、江南通線と県道一宮犬山線のコンビニのあるところの交差点の改良でございますが、交差点の北側につきましては用地のめどができております。それで今回、補正予算でその南側も用地物件補償等を行いますと、今御指摘の点の右折帯ができるということで、渋滞の緩和ができます。 その時間でございますが、物件補償等ございまして、あと二、三年は交差点の工事に完了の時間を要するというような状況でございます。
◆18番(木村敏郎君) 二、三年というのは随分長い時間でありますけれども、まずこういう形で一つずつ進んでいっているという実感のある時間と考えるならば、これは非常に希望が持てる時間でありますし、それによって一つのことが解消できるならば本当にうれしく思うわけであります。ぜひとも進めていただきたいというように思います。 〔他に発言する者あり〕
◆18番(木村敏郎君) (続)矢印信号がつくのに二、三年ですよね。
◎建設部長(岩田作一君) 当然、交差点改良ということですので、車線のスペースを確保するということで右折車線ができるようにすると。ただし、信号の矢印とか信号の手法につきましては公安委員会が設置しますので、十分協議をさせていただきたいと思っております。
◆18番(木村敏郎君) 私は矢印信号と思ったんですけど、こだわっているわけじゃないんですよね。根本的に車がさばければいいわけですから、それは違う形でももちろんいいわけですけれども、とにかく二、三年という時間というのはそういうことに費やされる時間というとこですね、はい。 続きまして、ロータリーの内側にとめてある不法駐停車、あるいはUFJ銀行の前の、これも非常に多くの車が、これは駐車はまずないんですが、停車ですよね。このことについて、前回の質問の折、警察の方にお願いをいたしまして取り締まりを強化していただくという御答弁をいただいているというように記憶しておりますが、この1年間、頻繁に警察の方に取り締まっていただいたというようにあまり感じられないですね。現実問題としては解消はされていないわけですけれども、どういうようにとらえておみえでしょうか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 駅前の渋滞解消のために警察の方へ取り締まりを強化していただくようにお願いをしているところでありますが、とりあえず現在見ていただきますと、駐停車禁止の看板を5本ばかり立てていただきました。それから、駅前の今渋滞するところの駅の方側とロータリー側のところのブロックに黄色の印をしていただきまして、全体にブロックに黄色を塗るわけでありますが、これが駐停車禁止のマークであります。こんなこともあわせながらお願いをしておるところでありますが、どうも気がつく範囲内では、そんなに1日に5回も6回も取り締まりをしておるというようではなさそうでありますので、また再びお願いをしていこうと思っております。 それからあわせまして、前にも少しございましたが、駅の周辺の塾の送迎の皆様方のために駅前が渋滞を来しておるという話もございましたので、これは二、三の塾のところへ行きまして、交通案内人を置いていただくとか、駐車場を確保していただくとか、こんなことでお願いはできておりますので、御報告申し上げます。
◆18番(木村敏郎君) ありがとうございました。 すごいですよ、本当に。恐らく申し上げるまでもなく、この議場内にお見えになる方は皆さん御存じのように、すごいんです、内側の車がね。気持ちはわかるんですけれども、やはりすごく危ない。それから現実問題として、渋滞の間違いなく原因の一つになっておる。ここの取り締まりというか、ここのところをクリアすれば、僕は随分変わってくると思いますよ。ぜひそういった一つ一つのことをお願いしたいと思っております。 もう一つ、横断歩道のことですね。先ほど市長の御答弁にもいただきましたけれども、本当にきちっと把握をしていただいております。駅北側の駅トイレのところに渡る横断歩道、それからロータリーに渡る横断歩道、もう一つは床屋さんの江南通りの横断歩道ですね、この三つが主に、マクドナルドの前の横断歩道はそれほど影響はないんです。この三つの中で、特にトイレの前の横断歩道は、私ども駅の東に住んでおる人間が踏切を渡って駅西に行こうと思いますと、延々と渋滞のところで踏切が閉じていて、上がったと思っても全然動かない。そうこうしているうちに次の電車が来る。前お話ししたように、ピーク時には1時間のうち38分遮断機がおりているわけですよ。3分に2分遮断機がおりていれば、当然ですよ、これは。1時間に40分近く遮断機がおりていることを今ここで問題にしても、これは名鉄の問題というか、私どももそのことについてありがたい思いをしている、本数を走らせていただいているというメリットもあるわけですから、このことを問題にするんではなくて、やはり駅から電車をおりてみえる方々が駅から出てきてさばけるときに、あの横断歩道を随分渡られているわけですよ。そうすると、ちょうど遮断機がおりて、例えば名古屋から犬山方面に向かう電車がホームにとまっています。遮断機がおりている。この電車がずうっと行って通り過ぎますよね。通り過ぎる時間が電車からおりてみえる通勤・通学のお客さんがあの横断歩道を渡る時間とぴったり一致するんですね。電車が通り過ぎると横断歩道を渡られておるんですね。それがまた延々と続きます、だらだらと。これが一つ。 市長がおっしゃいましたけど、江南通りのあの横断歩道に関しては、子供たちに全然責任はないんですね。横断歩道ですから、当然、青信号になったら、南小学校の子供たち、あるいは一般の方もありますが、滝の学生が渡ります、延々と、これもだらだらと。特に滝の学生さんは、小学生は時間差で帰ってきますのでそれほどじゃないんです。滝の学生さんはどおっと見えるんですね、延々と。前お話ししたように、随分と駅のロータリーから市役所方面に、南に抜ける車が多いことがわかりました。そのために渋滞の原因になっている。どちらも延々とだらだらと行くわけです。そうすると、中には心ないドライバーがいて、その中を無理やり突っ込むわけですよね。ドライバーもいらいらしている。すごいストレスですよ。ただでさえ踏切でとめられて、あいたと思って渡ろうと思ったら渡れない。その時点において、横断歩道を渡っている人たちがドライバーのその時点での敵みたいに思えちゃうんです。こいつらが原因なんだと。違うんですけどね。歩かれる歩行者は車が突っ込んでくることでストレスを感じるわけですよ、危ないじゃないかと。こういったことを見直す方法はないものだろうかというのが3年前からの私の一貫した取り上げてほしいということなんですね。 当局は3年間の間、僕は建設部長とは何度もこの話をさせていただいているし、悩んで検討していただいていることはわかりますが、現実問題として市民の目には何も変わっていないです。市民の目から見たら全然あそこは変わっていないんですよ。前お話ししたように、昭和56年にあの形ができて以来、あのままなんですよ。そろそろ目に見える施策を講じることはできんものでしょうかね。市長、いかがでしょうか。
◎市長(堀元君) 横断歩道、信号等は行政だけではままならないのが現実であります。やはり公安委員会とよく話をしまして、検討して善処させていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
◆18番(木村敏郎君) ぜひとも動いていただきたいですね。 先ほど江口議員の質問の中に駅前交番のこと、江口議員は何年も前から駅前交番のことを取り上げていただいていますけれども、最近、本当に治安の悪化ということがあります。私はこれは通告してありませんので、このことをくどくど申し上げませんが、駅前交番というものがあれば野放しにはならないと思いますよ。交番の真ん前に駐車する人はいません、きっと。だから、これも一つ必要だと思います。 それから、市長、冒頭に橋上駅のことをはっきり言われまして、橋上駅というのは私は一歩も二歩も進んだと申し上げましたけれども、橋上駅をつくったから、駅の形を変えたからといってこの問題はクリアされません、別問題であります。ですので、私は一つ御提案なんです。提案として聞いておいてください。 一つは、せっかく橋上駅にしていただく、大きなお金をかけていただくんですけれども、橋上駅から、先ほど江口議員も提案されましたけれども、手足のように、下は車道、上はできるならば歩道というような立体交差を駅の東も西もやっていただいたらどうかと、これは一つ提案であります。歩道橋を延長してやっていただいたらどうかというように思います。それから二つ目は、今申し上げたように駅前交番の設置、これはかなり有効だと思います。治安というのも非常に悪いですから、これもぜひお願いしたいということと、3番目は、幹線道路の整備ということも含めて、一極集中をなくす、このパターンの解消を早急にやっていただきたい。 これらによって、江南市の玄関として恥ずかしくない江南駅、あるいは駅前となると思うんですよね。ですから市民にやさしい街づくり、あるいは市外から見えた方、部長の答弁の中で景観上というふうに金曜日におっしゃったと思うんですけど、景観上も随分とよくなる。江南市というのはいいまちなんだなということになると思うんですね。市長、いかがでしょう。ぜひともこの提案に対して、市長の御感想を改めて伺いたいんですが。
◎市長(堀元君) 木村議員の提案であります。先ほど私が申し上げましたように、橋上化駅に関していろんな問題も含めて検討させていただくということを申し上げました。その中で、歩道に関しても、現在の歩道を使わないような橋上駅にしたいなということを申し上げたはずでございますので、その点ひとつよろしく御理解を願いたいと思います。貴重な提言でございますので、よく検討させていただきます。
◆18番(木村敏郎君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 三つ目の質問であります。 市内外を結ぶ道路整備についてということを通告させていただきましたが、江南市というのは道がわかりづらいというのが評判のまちでありますね。どなたもそういうように聞いたことがあると思います。私はここで生まれ、ここで育っておりますので、大抵の場所は江南市内だったらわかるつもりであります。大抵こっちの方向へ行けば何があるか。それがくねっておろうが何であろうが、大抵わかっておるつもりでありますけれども、例えば名古屋市から国道41号を走ってみえて、大口町あたりで江南市内に向かうつもりで入ってきた。大口町を抜けて、気がついたら堤防に上がっていたという方があるんですね。気がついたら堤防に上がっていたというのはどこを通ったんだろうなあと思って、これは想像ですけれども、もしかしたら大口町から来たんだったら、若宮八幡宮のところを通って、石枕を通って、昭和病院の前を通って、どんどんどんどん行ってしまったら村久野から小杁を抜けて堤防に上がったのかなとか勝手に考えるわけですけれども、これは実際に聞いた話であります。あるいは、一宮市の両郷町から見えた方が、もちろん古知野の町の中に行くというつもりで車を走らせたら、気がついたら草井にいたと。気がついたら草井にいたというのは、これもどうしてかなと思ったら、東野あたりの二またのところで左の方へ行っちゃったのかなと。曼陀羅寺の前を通ったら草井だったのかなとか、勝手にこれは想像です。そういった形で、江南市の道がわかりにくいというのは、深夜なんかに名古屋市からお客さんを乗せてくるタクシーのドライバーも、皆さん江南に行くと帰り道がわかんないから嫌だといっておっしゃるんですね。 建設部長、このことは御存じですよね、江南市の道がわかりにくいということ。
◎建設部長(岩田作一君) 江南市内の道路につきましては、合併ではございませんが、50以上の旧の集落が合わさって、それぞれが道でつながれていたということで、ずうっと以前から江南市の集落の連結するということで複雑な道が今も引き継いでいるということで、木村議員が言われますように、以前から議会からも指摘を受けておりますが、江南市内の道は江南市外の方からも聞きますと、なかなかわかりづらいというのは現状でございます。
◆18番(木村敏郎君) 市外の方はわからない。それから、市内の方も越してみえた方はやはりわかりにくいということです。最近開通しました名古屋江南線を初め県道、あるいは 155号の国道、そういったところには随分多くの標識が設置をされております。道を今さら変えるわけにはいかないわけですから、やはり人にやさしい街づくりという観点に立ちますと、案内板みたいなものをたくさん設置してあげて、親切にわかりやすくしてあげるのが一つだと思うんですよね。 道路標識というのは、県道も市道もですけれども、どなたが管理をされてみえるんでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 県道並びに市道につきましてもたくさんの標識があります。公安委員会が設けますのは交通規制等に関する標識でございます。それで、それぞれの道路管理者が設けるのは道路案内標識ということで、例えば目的地の矢印とか、そこまで何キロぐらいあるとかいうようなのが道路管理者が設ける標識でございます。
◆18番(木村敏郎君) 市道に関して、道路管理者というのは市に決定権というのはあるんですか。
◎建設部長(岩田作一君) 道路の案内標識ということで、市道ですと江南市が管理しているということで、土木課の方で標識等を設置しております。標識につきましても、主には幹線道路のみが設置されておるわけでございます。
◆18番(木村敏郎君) 親切な標識をつけてあげるという観点から申し上げているわけですけれども、参考として一つお話しすると、石枕から力長の若宮八幡宮のところの交差点に、西から東に大口町の方に向かいますと、力長の交差点があります、左側にコンビニエンスストアがあります。そこの手前のところに青板の白地の標識がありまして、右矢印の方向は小牧市・岩倉市となっています。それから左は扶桑町となっているんですね。率直に僕が感じたことですけれども、扶桑町なんですけど、あれを例えば名鉄柏森駅としてあげたらどうかなと、もっとわかりやすいんじゃないかなというように率直に感じたわけですよ。あの感覚というのは国道の感覚といいますか、こちらの方向を真っすぐ行くとどこどこだよという国道の発想なんじゃないのかなと思うわけですよ。市道にはもっともっと地元に密着した看板の方がいいんじゃないのかなというようなことを僕は思ったわけですよ。いかがでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 今御質問の場所につきましては、県道に関係する標識だと思います。それで、例えば扶桑町を柏森駅にしたらどうだということなんですが、一般的には駅まで50メートルとか 100メートルとか、近距離の場合は右へ行ったら柏森駅とかというわけですが、遠くから目標を指す場合には、あくまで扶桑町にはこの道ですよということで、近くなったら柏森駅、遠くから見たら扶桑町というような感じがするわけでございます。
◆18番(木村敏郎君) 力長の交差点から柏森が遠いか近いかの問題ですよね。見解の相違ですね。 僕はわかりません。これはそれぞれの方がそれぞれのとらえ方ですからわかりませんが、僕はわかりますよ、地元の人間だから、そんなこと書いてなくても扶桑はわかります。でも、よそから来て江南市に住んでみえる方、あるいは江南市を通過する方が、扶桑はいいんですけれども、どうなんでしょうね、やっぱりもうちょっと細かなところなんじゃないのかなという気がします。僕はそう思います。答弁はいいです。これをひとつぜひお考えいただきたいというのと、もう時間がないですから申し上げますけれども、これも御提案ですけれども、どこかの遊園地なんかへ行きますと、大きな乗り物だったり、ここは何かの乗り物、ここはジェットコースターとか、ここは何とかと書いてあって、現在地はここというのがありますよね、漫画的にかいてある。あれはわかりやすいですよ。あれは道路標識とは別のものですけれども、ああいったものが市内随所にあったら、僕は江南市というのは随分心配りができているまちだという印象にもつながるんじゃないのかなあというようなことを思います。これも市内外の方に対する道路という、どこへ行くと何々がある、ここを真っすぐ行くとすいとぴあ江南があるとか、途中には体育会館があるよということが一目でわかるのはああいった形かなというようなことを思いますので、これも建設部長、一言でいいですから、いかがでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 地域の面的な案内地図板ですかね、現在地はここですということで、こちらへ行くとすいとぴあ江南というような全体的な図面は、今、江南駅の東とか西にはついていたり、また地方へ行きますと公共駐車場とかに大きなスペースで案内板があったりということなんですが、道路管理者としましては、一々車で立ちどまって地図を見るわけにいきませんので、あくまで公共施設のある駐車場とか、公共の結束点である駅等に案内板、またすいとぴあ江南に江南市の全体の案内板とか、そんなのは可能かと思いますけど、道路上に一々地図を掲げるのは難しいなと思っています。
◆18番(木村敏郎君) そうですね、道路上というわけじゃないですね。ポイント、ポイントにそういったものがあればいいなあというふうに僕は思います。 いろいろと御注文をつけましたが、市長がかわられたところでありますし、やる気満々だなあというところを市民にアピールするという意味でも、ぜひとも前向きに御検討いただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 終わります。ありがとうございました。 (拍手)
○議長(林本昌久君) 暫時休憩いたします。 午前10時48分 休憩--------------------------------------- 午前11時03分 開議
○議長(林本昌久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 高田良弘さん。 〔15番 高田良弘君 登壇〕 (拍手)
◆15番(高田良弘君) おはようございます。 皆さんと同じように改めて議員に選ばれまして、江南市及び江南市民のために一生懸命やっていくという覚悟で壇上に立たせていただきました。よろしくお願いいたします。 そうは言いましても、気持ちは1期生と同じのような気持ちでありますが、よいか悪いかわかりませんけれど、過去の4年間のことがまだ頭の中にいろいろ残っております。そんな中で質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 さて、通告に従いまして質問させていただきます。 まず最初は、太陽光発電についてでありますが、江南市は前の大池市長のときから環境行政に大変力を入れられております。住みやすいまちではないかと、住みながら感謝をしている次第であります。堀新市長も環境に配慮したまちづくりを考えておられます。 御存じだと思いますが、地球環境問題で国も炭素ガスの排出規制とか、省エネルギー化を進んで取り組んでおられますが、その一連として、全国各地に風力発電の施設ができております。皆さんも視察等で見受けられておられると思いますが、近くでは三重県の青山高原に23基設置されているという記事が載っておりました。江南でも風があれば風力発電をしたいところでありますが、環境的といいますか、地理的条件といいますか、自然条件でちょっと難しいのではないかというふうに考えておりますが、またこの地方としては雨季になれば当然雨も降りますが、気候条件とか見てみますと、太陽光発電が大変よいのではないかというふうに思います。 日照時間については詳しく調査はしておりませんけれど、感覚的に日照りの日も結構ある。別に日が照っていなくても発電する能力はあります。また、日本の太陽電気技術は世界のトップクラスであります。御存じであると思いますが、地球が生きているのは太陽のおかげでございます。太陽がなかったら地球は存在しないでしょうし、皆さんも多分生きていないと思いますが、その太陽光の2割のエネルギーを電気に変えるのが現在の技術でございます。そういう観点から、ぜひ太陽電池を進めていきたいと思いますが、太陽電池について皆さんも詳しくは御存じではないかと思いますが、実は新幹線の羽島駅近くに、どこかの工場の前にこれは何だろうと思うようなのがありますが、あれは実は太陽電池でございます。そんなことから、太陽電池が非常に広く普及し、さらにコストも低下方向にあります。 こんな状況で、過日、たしか3月だったと思いますが、中日新聞に、県は補助金をつけるというようなことが書いてありました。新聞記事ですので詳しくは書いてありませんでしたけれど、ちょっとお聞きするところによると、近隣の市町村もそれに補助金を加えて家庭に設置するというようなことを考えていらっしゃる、また実施していらっしゃるところもあるとお聞きしていますが、江南市はどのようにお考えになっていらっしゃるのか、回答がありましたらお願いいたします。
◎経済環境部長(加藤金三君) 御指摘の太陽光電池の問題でございますけれども、これは国の方の経済産業省がエネルギー対策課というところを設けまして推進をしておるところでございますけれども、県の考え方は、平成15年5月13日から補助制度を適用したということでございます。関係の近隣の市町村でございますが、春日井市と小牧市、尾張旭市、近隣では3市が独自に市の補助制度を設けておりますけれども、江南市の場合はまだ補助制度を設置しておりません。これは県において、市が補助金制度を持ちますと、それに対して市に交付するという制度でございます。
◆15番(高田良弘君) 今、市は考えておられないということですが、これから考えていただくことはできるのでしょうか。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 今後、よく実施に向けての検討をしてまいりたいと考えておる次第でございます。
◆15番(高田良弘君) そんなに難しい問題でございましょうか。県は幾らの補助を出すのでしょうか。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 県の補助は、1キロワット当たり10万円例えば市が出しますと、その4分の1ということで県の補助が設けられております。市はその4分の1が財源として充当できるということであります。
◆15番(高田良弘君) 1キロワットとおっしゃいましたけれど、一般の家庭で標準的には何キロワットが整備されるのでしょうか。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 一般家庭では、約3キロから5キロワットのものが住宅の大きさによって大体そんなもののところでございます。
◆15番(高田良弘君) 3キロから5キロといいますと、1キロ当たり10万円でしたら、30万円から50万円ということですね。市が行っておりますほかのいろんな事業から見まして、1年間に何件対象、全部の家がつくわけではありませんし、いろいろあると思いますので、件数を限ればそんなに費用がかかるもんでないと思いますし、4分の1しか県が補助をしないということですけれど、もっと具体的に、いついつまでに結論を出しますとかという回答は出ないものでしょうか、今すぐここで返答せいというわけではありませんけれど。
◎助役(陸浦歳之君) 太陽光発電におきますところの市の補助ということでございますけれども、ただいま
経済環境部長が答えましたとおり、今後につきましても一定の考え方、一遍よく県の補助制度、あるいは他の市の状況も勉強しながら取り組んでまいりたいと、こんなふうに考えております。
◆15番(高田良弘君) ただいま助役からよく検討していくという回答でございますので、日にちはございませんが、私は改めてまたどうなったかを、個別に聞くかここで聞くかは別といたしまして、お聞きするつもりですので、よろしくお願いします。 続きまして側溝の清掃についてでありますが、過日、地元で、たしか6月1日だったと思いますが、清掃が実施されました。これは江南市全域同日にされているのでしょうか、市は関係がないんでしょうか、その辺をお聞かせいただけますでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 市道の側溝清掃を、毎年4月に区長町総代会があるわけでございますが、その折に各区長さん方にお願いし、御協力をいただいておるわけですが、一斉の日にちは決めてございませんが、毎年5月ごろに各地区、皆さんボランティアで掃除をしていただいておるのが現状でございます。
◆15番(高田良弘君) 今のお話を聞きますと、市の依頼によって、区を通じて市民の方々に行政の一環であります側溝の清掃を協力していただいているというふうに受けとめますが、そういう理解でよろしゅうございますでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) そのとおりでございます。
◆15番(高田良弘君) そうであれば、私たちは市民の皆さんに、恐らくボランティアだと思うんですが、大変感謝を申し上げなきゃいけないと思います。 ところで、ボランティアと申しましたが、市はこの費用は一切支出されていないんでしょうか、これに対する。
◎建設部長(岩田作一君) 直接的にはございませんが、汚泥等を回収する土のう袋の配付、またその後の回収等は市費で行っております。
◆15番(高田良弘君) 人件費ぐらいのものは一切出していないということですので、確かに応援に行きますとお茶の1杯か缶のコーヒーとか出てくると思いますので、それは多分区の方でされていると思うんですが、それを見たときに、皆さんいろいろな方法で清掃されていらっしゃるんですが、全然清掃されていらっしゃらないところがありますが、どうしてですかといいますと、側溝の上に、私は持ったことがないんですが、大変重いふたがかかっているわけですね。それが上げられない、取れないということで、ふたがかかったまま、どこを清掃されているのかよくわかりませんが、そういう状態のところもあります。それから、グレーチングしてあって、そのグレーチングだけ外してそこをまんのうみたいなもんでちょっとかき出してやっていらっしゃるというような状況でありました。中にはマンホール的なものがあって、そこから取り除いていらっしゃるところもありますが、これで側溝清掃の目的は達せられるんでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 側溝清掃の道路管理者からお願いしている関係でございますけど、オープン的な側溝については地元にお願いし、今言われましたようなふたがかかっているところにつきましては市の方が行うということで、基本的には行っております。
◆15番(高田良弘君) 今の回答で、市の方でやるというふうにおっしゃっていましたけど、実は無理やりこじってそれを取り除いてやっていらっしゃる方もあるわけですけれど、あれは重さはどれぐらいのものなんでしょうかね。
◎建設部長(岩田作一君) 現在扱っておりますのは、一つのふたの重さが約30キロぐらいございます。
◆15番(高田良弘君) 30キロということですので、ちょっと私たちの力では持ち上がらないと思いますし、恐らくいろんなものが詰まって、持ち上げるときは50キロ以上は必要だと思うんですけれど、そうして仕事をしながら腰を痛めた人とか、調子が悪くなったという人なんかもお聞きするわけですけれど、市民の皆さんからそういうことを協力していただけるのであれば、今、部長は全部市の方でやりますというような回答だったと思いますが、この前聞きましたら、側溝の距離は50何キロというふうに、ちょっと間違いかもしれませんけれど、お聞きしましたので、とてもそんなことは大変だろうと思いますので、そういうものを取り除く道具が江南市の方では用意してあるということですが、例えば清掃日が違うのであれば、そういうものを 100個ぐらい用意しておいて、貸し出しをして使っていただくと、それで取り除いていただくと。そうなれば……。 〔他に発言する者あり〕
◆15番(高田良弘君) (続)そういう道具を出してあげれば市民の方も協力できるんじゃないかと思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) ふたのかかっているところの側溝清掃ですが、先ほど申し上げましたが、ふたのかかっているところは市の方で、土木整備員の方が見えますので、その方へ申し出をいただければ市でやります。 それで、この件につきましては以前もいろいろ話がございまして、腰を痛めたりとか、つめをはがしたりとか、ふだんやってみえない方がやられると、けががたくさんありましたので、これは市の方でやると。どうしてもやれないところについては業者に委託してやるというようなことで、基本的には市でやっていきますということでございます。 また、ふたをつり上げる器具でございますが、江南市には現在1機ございまして、作業員がそれを現地へ出向いて持っていって、市が直接行っているのが現状でございますので、けがのないようにということで市で行っておりますので、よろしくお願いします。
◆15番(高田良弘君) 皆さん、お聞きになったと思いますので、市の方でやっていただけるというふうなお話をお聞きしましたが、実はグレーチングを設置していただきたいという話もありますので、そういうところは市民の協力を得られると思いますので、またグレーチングのお願いが出てくるかとも思いますが、それはよろしくお願いしたいと思います。 さらにお話を聞きますと、グレーチングのあるところはなかなか中に詰まったのは取れないので、たまたま畑の横なんかにある側溝もありますので、そういうところに畑かんがあるというようなところは畑かんの水でそれを流していらっしゃるということですので、それも非常にいい方法じゃないかと思いますが、畑かんがそんなにたくさんあるわけじゃないので大変かと思いますが、私が話をした以外に側溝清掃をうまくやる方法というのは何かありますか。あれば教えていただきたいと思います。
◎建設部長(岩田作一君) どうしても側溝には汚泥とかが堆積したりしますので、定期的に清掃ということで、市でやるものと地元でお願いするものと分けてやっています。今御提言のありました畑かん等の水で側溝清掃するといいましても、汚泥そのものは移動するだけでありまして除去にはなりませんので、そういう点もある一定のところで必ず汚泥を土のう袋等へ入れてきれいな側溝にしていきたいということで、現在行っておる側溝の清掃を引き続き継続的に行っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
◆15番(高田良弘君) 大変ありがとうございました。 今話を聞きまして、側溝清掃は市民の皆さんでできないところは市の方からお手伝いをしていただけるということで、江南は公共下水工事もしておりますので、これから環境に非常にいいまちになっていくんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次に3番目の市営住宅跡地についての質問をさせていただきます。 市営住宅の跡地につきましては、過去に何回も質問をされておられますので、それを振り返りながら、今後どうなっていくかということを改めて再度御質問させていただきたいと思います。 まず平成13年2月26日だったと思いますが、全員協議会で市営住宅跡地の問題については協議されたということは、皆さん、出ていらっしゃった方は御存じだと思いますが、たまたまそのときに、住宅地ではなくて市が保有していらっしゃる一般土地について、市の方の考えはどうかという質問をしました。 なぜそんな質問をしたかといいますと、皆さん御存じだと思いますが、市民税の中に固定資産税というのがあるわけですね。先般もその話が出ておりますけれど、バブルのときは土地が非常に高くなりました。国は政策として7割まで課税をするというふうに言っております。課税金額が下がったという話は聞いておりますが、税金が下がったという話は聞いておりませんので、大変皆さん、多くの方が税金を払っていらっしゃると思いますね。江南市も多くの土地を持っていらっしゃいます。当然、何らかの目的で土地を持っていらっしゃると思いますので、それは構いませんが、そんなにたくさんあったらもっと生かしていただきたいなという希望で私は質問をさせていただきました。 その折に市営住宅地の跡地の問題もありまして、住宅の跡地は12ヵ所あるということでございました。それぞれ既にいろいろ利用されている部分もありますが、跡地ですから基本的には跡地だというふうに思いますね。中には暫定的に公園にされていらっしゃるところもあるらしいんですが、暫定利用は今後はふやしていかないという話でございました。 平成14年3月の一般質問で、私は都市計画についての質問をさせていただきました。その中で、江南市は 30.17平方キロメートルという地域の中で、市街化区域というのは 740ヘクタールほどで、全体の4分の1が市街化で、あとは調整区域ということで事業計画が組まれているというお話がございました。 少し公園のことに触れますが、その中で五明の公園が平成13年度に完成し、平成14年度には高屋の方に公園ができるという話がございました。その中で、1ヵ所が西里公園だったと思いますが、市営住宅跡地で都市計画上公園にされたということで、非常に使いやすい公園になっているんじゃないかという気がします。 また、ちょうど時を同じくして、たしか平成14年度から小・中学校が週5日制になるということですので、小さい子も含めて、学校を除いて住民の方と接触する場がないんじゃないかということで、そういう人たちが交流できる場が必要じゃないかということで、市が持っていらっしゃる土地で、公園でもいいですが、名前は別として、そういう場が必要じゃないかというお願いもしてまいりました。 その折、先ほども出てまいりました、江南市の公園面積は1人当たり 2.1平方メートルということで、全国平均でも大変下の方ということでございましたが、全国平均は約8平方メートルぐらいであります。愛知県は、県民1人当たりで6.24平方メートルで、ちょうどことしから始まっております、花卉園芸植物園が全部完成するのは10年ぐらいかかりますが、それが完成すると 6.1平方メートルということで、愛知県の標準まで届くということで、大変いい話をいただきましたが、御存じのように、国定公園とかというのは対象が非常に多い方々で、地域に密着した、何回も話が出ております、子供たちが、住民が日ごろ行ける、すぐ近くにあるような公園が必要じゃないかと思いますが、その話は宮地議員とか江口議員の方からお話がございましたので、その必要性は市の方もよくわかっていらっしゃると思います。 それから、平成14年12月の議案質疑で東議員の方から、先ほどの平成13年2月26日に事業計画の全員協議会が開かれて、その後2年弱ですが、どうなっておりますかという質問がされました。それに対しまして当局の方は、いろいろ考えておりますけれど、最終的にはいろんな問題がありまして、また皆さんからいろんな要望も出ております。そんなことから、当時の助役でしたが、市営住宅を初め普通財産もありますので、いろいろ取得しておりました。それの活用につきましては、総合的に検討をすることになりますと。そうなると企画課で検討することになりますけれど、庁内でもっていろいろと協議をしてまいりたいというふうに考えておりますというお話がございました。当然、そのときには大池市長でございまして、今度、新しい堀市長にかわられましたので、これから御検討をいただけるものと思っておりますけれど、現在のお考えはいかがでございましょうか。
◎助役(陸浦歳之君) ただいま御質問にありました市営住宅の跡地の利用計画につきましては、平成13年2月に全員協議会をお願いしまして、いろいろ御意見をいただいたわけでございます。その折に、個別的に利用計画案をつくって、議会にもいろいろ相談させていただくということになっておったわけでございます。そういう中で、当時、高屋住宅跡地につきましては、今、議員がおっしゃるように、当時、街区公園として西里公園の整備をいたしていきたいという旨の報告をいたしたところでございます。そして平成14年度に整備を行ったわけでございます。 平成14年2月に、私も答弁の中で、市営住宅の跡地の利用計画については、普通財産の活用も含めて総合的に検討したいということで御答弁させていただいたわけでございます。昨年度末から今年度に対しましても、いろいろ財政事情といったことから、なかなか新規の事業を企画していくことも大変厳しい情勢のもとで、具体的にいまだ検討ができておりません。しかし、財政厳しいということでございますので、そうした市営住宅の跡地につきましては有効利用を図るということで、一部内部でまだ検討中でございますけれども、有償で貸し付けができないかというようなことも視野に入れ、検討をいたしておるところでございます。いずれにいたしましても、全体的な跡地利用計画を一方で持ちながら、その中には当然売却とかそういうことも含めての上でございますけれども、総体的に検討しながら、一方では個別利用計画のめどの立ったところから議会ともいろいろ御協議をさせていただきたいと、こんなふうに現在思っておるところでございます。新しい市長のもとで精力的に一度よく検討してみたいと、こんなふうに思っております。
◆15番(高田良弘君) 今お話がありましたが、私の計画の中に、皆さんもありますけれど、ほとんど住宅の中にあると思うんですね、そうでないところもあると思いますけれど、先ほど江口議員もありましたけれど、公園が非常に少ないというところがありますので、そういうところについては公園に優先的に回してあげたらいかがかと思うんですけれど、予算の話が先ほど出てまいりましたが、五明公園のときは 5,000万円ほどの予算だったかもしれませんけど、西里公園は恐らく私の記憶では 300万円ぐらいの予算だったと思います。それはフェンスを張って中にトイレを置くというような施設ですので、そんなにお金はかからないと思いますので、それが市の財政をすごく圧迫するというようなもんでございませんので、やはりこれから少子化で大変だと思いますので、健全に子供が育ち、江南が住みよい、ぜひ江南に住みたいというまちになるには、やはり公園をもっとつくっていただきたいと思いますので、お願いをいたします。その辺に対して何か御回答がありましたら、よろしくお願いします。
◎助役(陸浦歳之君) ただいま一つの例としまして公園整備というお話もあったわけですけれども、先ほど申し上げましたように、公園整備だとか、あるいは有償でもっての貸し付け、あるいは売却ということも含めて総合的に検討したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆15番(高田良弘君) そういう回答ですので、ぜひそのとおり実行していただきますように、よろしくお願いいたします。 次に最後になりますが、構造改革特区について御質問させていただきます。 5月22日、23日と地方自治体の経営研究学会という珍しい学会がありましたけど、この江南市からも議員の方が5人ほど出席されました。新聞紙上では、小泉内閣になって構造改革をするということを強く打ち出されております。国だけで、地方にそれが直接関係がないかと思って勉強しておりましたらそうではなくて、その中に構造改革特区というのがありまして、これが大変地方にも関係があるということがわかりましたので、今回質問させていただきたいと思います。 これは平成14年4月に経済財政諮問会議において改革特区構想が提案され、7月に内閣官房構造改革特区推進室が発足したことから始まっております。8月に構造改革特区の第1次提案募集が締め切られまして、 279の主体から 426の構想が出てまいりました。平成15年1月には第2次募集が締め切られ、 412の主体から 651の構想が出てまいりました。それが、ことしの4月に57件の構造改革特区の計画が第1弾として認定されております。 構造改革特区といきなり言われても、皆さんも御理解がしにくいかと思いますので、打ち出されている内容をちょっと読んでみますと、我が国経済の活性化のためには、規制改革を行うことによって民間活力を最大限に引き出し、民業を拡大することが重要視されてまいりました。地方公共団体や民間事業者等の自発的な立案により、地域の特性に応じた規制の特例を導入する特定の区域を設け、当該地域での構造改革を進めるものであります。すなわち構造改革特区のねらいは、地域が主体になり、地域に限って規制改革をやることによって、制度疲労を起こしている日本の経済社会を活性化することともに、あるいは地域でうまくいったらそれを全国に広げようというものであります。 これを読んだときに、江南も制度疲労を起こしているんじゃないかと私は思いました。まだ私自身が詳しく江南の中すべてを存じ上げて考慮しているわけじゃありませんが、こんなことを思いますと江南市にも当てはまるんじゃないかということで、江南市でも恐らく何らか動きがあるんじゃないかというふうに思いましたので質問させていただきたいと思いますが、その前に、先ほど57と申し上げた中で、今現在発表されております第1次・2次の提案で要望のあった規制の特例事項に対する対応として、特区で認定されたのは、第1次募集と第2次募集で提案で実現したものの数、先ほど全部で 1,000幾つあるというような話をしましたが、 140ヵ所、特区で認められております。それを全国で実施するものが 188、合わせまして 328のそういう特例が認められております。当然、こういうものの中では江南でもそれが適用できるものがあると思いますので、ほかでやっているから江南ができないということじゃないと思いますので、そういうことも当然やっていきたいというふうに思います。この近くでどんなことが提案されているかといいますと、ずっと見てみますと、大都市中心の中で、大阪、関東なんかでは非常にたくさんのそういうのが認められておりますが、実はこの辺は非常に少なくて、岐阜県ではスイートバレー・情場形成の特区。名古屋市は名古屋港産業ハブ特区と、これは名古屋港管理組合。三重県では、技術集積活用型産業育成特区というような形で上がっております。長野県は、満3歳になる年度当初から幼稚園に入園できる制度となっております。あまりすぐ江南に適用できるのはないかもしれませんが、たくさん今のようにありますので、見ていただければ江南にも適用できるのがあるんじゃないかと。 ただ、知っておいていただきたいのは、特区に認められたから国がお金を出すということじゃありませんので、規制緩和を導入することによって、その地域が活性化するということですので、お金のかからない都合のいいことをやればいいんじゃないかというふうに思っております。 それで質問させていただきます。当然、江南市はこういう情報が今までいろいろ入ってきたと思っておりますけれど、現在までにどんな対応をされていらっしゃるのか、お答えいただきます。
◎市長公室長(日比野二三夫君) 御質問の件でございますが、構造改革特区につきまして、内容については議員からお話があったとおりでございます。 江南市の対応ということでございますけれども、昨年の11月でございますが、全課を対象といたしまして、この内容の説明会を実施いたしたところでございます。それ以降、随時情報ということで、全国の特区の認定内容なども流しつつ、江南市でどんなものが実現可能のものがあるかというようなことで研究をしていこうということでございます。いずれにいたしましても、全課を対象に説明会、あるいはその都度の通知、紹介等を各課に情報を伝えておるというような状況でございます。以上でございます。
◆15番(高田良弘君) 今、そういう状況ということですが、1次・2次提案で実現したものの内容は、国の方から江南市には知らされておりますでしょうか。
◎市長公室長(日比野二三夫君) 今お話がございました第1次提案の件数、あるいは第2次提案の件数、あるいはそのうちどれだけが認定になったかということにつきましても、そういう資料をいただいております。したがって、お話がございました、どこの県でどんなものがというような情報も流しておるような状況でございます。
◆15番(高田良弘君) それについては非常にたくさんの量ですので、後で私が見せていただくといたしまして、こういうのがありまして、それが今そういう状態で、知らない私たちは勉強不足だったのか知りませんけれど、何か江南に生かせるものがあるというふうに感じられたことはございませんでしょうか、それを見られて。
◎市長公室長(日比野二三夫君) 私どもも特に愛知県下の状況などを調べてみました。お話がございましたように、名古屋港管理組合ということでの名古屋港の産業ハブ特区、あるいは中部臨空都市国際交流特区、あるいは国際自動車特区というようなことで、非常に大きなと申しましょうか、組織立った大きな事業というようなことから、即これが江南市に当てはまるかなあというようなことも検討いたした部分もございますが、いずれにいたしましてもこういう状況を見つつ、江南市で一体今後何ができるのかなということにつきましては、先ほど言いましたように、順次、各課に情報を提供しておる中でさらに研究をしていきたいなということで、今、具体的に何をということは今の段階では申し上げられないような状況でございます。
◆15番(高田良弘君) 全国で実施ということは江南市も入っていると思いますが、 188ありましたので、その中で何か江南でもやれることがあるんじゃないかと思いますが、この場で資料がないところでそれをしてもあれですので、後で見せていただきまして、また市の方も何かその中で採用できるものはないか、また江南市に特にやれるものはないかということで、私も協力させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 それで、この制度をインターネットで拾い出してまいりましたら、応募の方法というのは、用紙もそこから取り出せるんですけれど、提案・要望の主体は、どなたでも提案・要望ができますというふうに書いてありますね。このどなたでもというのは、私も恐らく含まれていると思うんですね。そういう制度ですので、ぜひ皆さんが江南はこういうふうにしたらいいんじゃないかという、特にいろんな仕事をされていますと規制がいっぱいかかっていますね。単純に申しますと、例えば名古屋江南線が開けました。道路は立派な道路ができました。その両側は農振地域といいますか、畑をつくらなければならないような仕組みになっているわけですね、今の法律はね。これが例えばその横を 100メートルとか50メートル、調整区域ですけれど、別に農振地域でも1年たてば建ちますけれど、申請して県の許可を取れば、そこをすぐ、例えばそこに何かつくられるというようなことをすれば非常に活性化するんじゃないかと。常にいろんな規制がいっぱいかかって、いろんなことができないというような仕組みになっていますので、専門家の方はよくその辺はわかっていただけると思いますけれど、何か変化があったらそれにすぐ対応できるような仕組みになればいいんじゃないかというふうに思いますので、これは提言でございますが、一度その辺も、特区とは別に考えておいていただきたいなというふうに思います。 何か私の意見に対して、御意見がございましたら、よろしくお願いいたします。 〔他に発言する者あり〕
◆15番(高田良弘君) (続)何も回答がないようですので、再度、この特区とか構造改革について、一度よく調査・研究していただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。
◎助役(陸浦歳之君) 先ほど市長公室長が答えたように、構造特区ということで、いろいろ情報は国、あるいは県から流れてきております。現実の問題として、なかなか江南市から特区を申請するとか、あるいは認定された事業で江南市もこれとあわせてやっていけるということで、あえてまた認定を受けるとかいうことについて、まだしっかりと取り組んでおりませんので、きょうの御意見等を十分拝聴しましたので、今後、特区につきましてはしっかりと国の方から流れてくる文書等に注目してまいたたいと、こんなふうに考えます。よろしくお願いいたします。
◆15番(高田良弘君) じゃあこれが構造改革のきっかけになると思いますので、期待をいたしまして、私の質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 (拍手)
○議長(林本昌久君) 東 義喜さん。 〔26番 東 義喜君 登壇〕
◆26番(東義喜君) それでは質問に入りますが、時間の関係もありますので、1番目の交通安全対策の問題について先にお聞きします。 市長の施政方針の中にも、具体的に安全・安心なまちづくりということの中で交通安全対策というのは出てきます。交通事故が多発しているということで、これはだれもが憂う問題でありますし、特に江南市も名古屋江南線が開通したりだとか、国道 155号の交差点ができるだとか、そういうような中で、たまたまそういうところでの事故に遭遇しますけど、そういう問題だけではなくて、その問題では当然、信号の交差点の改良だとかいろんなことがやられていますけど、特にきょう取り上げたいのは、そうした幹線道路の問題だけではなくて生活道路ですね、住民の方たちのふだん使う分野のところでの安全対策というところであります。 どうしても幹線道路が四方に囲まれているところの中にあります生活道路というのは、そこへ渋滞を避けるために進入してくる。あるいは、目的があって入る場合もありますけど、そういう中で、幹線道路であれば車歩道分離があったりだとか、それなりに交通規制があるわけでありますけど、市街地の道路は、もちろん一たん停止、あるいはカーブミラーなど、あるいは交差点での点滅びょうなどが配置されています。しかし、交通ルールそのものから見ますと、その中での事故が多発をするということが、私でも経験をしていますし、聞いております。 そういう問題を解決していく方法で、これまでも今紹介したような交差点のカーブミラーだとか、あるいは一たん停止だとかいうのが対応されていますけど、また市長の方針の中にも幼児や高齢者を中心とした安全教室の開催などというのも盛り込まれていますけど、そういうことだけじゃなくて、私たちはこれまでも要求してきましたけど、そうした道路そのものを安全な道路にしていくといいましょうか、コミュニティー道路という言い方はこれまでもしてきましたが、国の視察の中でコミュニティーゾーンという、道路そのものが安全な歩行者と車が共存をしている場所でありますが、基本的には歩行者の安全を優先するという道路にしていくべきではないかという立場から、こうしたゾーン形式といいましょうか、そういうものをぜひ江南市も取り組んでいただきたいというのがこの問題であります。 コミュニティーゾーン、最近では、今紹介いたしました国の方でやっている施策の中には安心歩行エリアの形成という形で、市街地の中での事故に対応していくというためのエリアをきちっとつくっていくということで、国土交通省などが新しい事業として取り組むということが出されています。具体的に言いますと、そうした道路の中に、例えばスピードを出す車を極力スピードを落とすためにという形で、コミュニティーゾーンの施策の中には幾つか出されています。例えば道路に凹凸を設けて、障害を設けてスピードを出さないようするだとか、あるいは市街地の道路というのは歩道のない道路が多いわけですから、その中に歩行者との差が設けられるような色塗りをするとか、カラー舗装を行って、そういう中で歩行者がきちっと安全に歩行できるような形の形成をするだとか、あるいはわざわざその道路の中にクランクを設けてスピードを出さないようにする形の方式だとか、あるいはクランクだけではなくて、たまたま電柱などがありますと、電柱によって子供たちがそこで安全確保するわけでありますが、意識的に障害物を設けてスピードを出させないようにするという形だとか、もちろんこれまでも一方通行にするだとか、そういう形式も取り組まれてきていますが、特に市街地の道路の中での事故を防ぐためにも、そういう道路づくり、コミュニティーゾーンという言い方をしていますが、そういう形の交通安全対策というのもぜひ私は考えていただきたいということで要望しておるわけでありますが、どうでしょう。
◎総務部長(伊藤敏行君) 事前に資料をいただいておりますし、またインターネット等で今申されたような例も調べさせていただいております。一度十分研究させていただきたいと思います。
◆26番(東義喜君) 今紹介いたしたのは幹線道路の中に入るというところで、例えば私の近くは大間公園という公園があるわけでありますが、あれは1本入っているんですね、幹線道路から。北の方は駅西線が東から来ます、東が名古屋江南線ができていますから、西側に県道一宮犬山線があって、南側は江南池之内線というような、一つのエリアの中にも入っている区域でありますけど、この中でも子供の事故が実際起きていますし、あるいは池之内線を西へ行くとガソリンスタンドがあって新しくコンビニエンスストアができたわけですけど、その店に入っていく車がすぐに幹線道路を出ずに市街地の中を迂回して出ていくという方式だとか、あるいは池之内線でも朝の渋滞時などに渋滞を避けるために市街地へ入り込んでいくという形でやるだとか、そういうところでも事故が起こっています、実際に。そういうことをぜひ、大きな事故が起こってからでは私は遅いと思いますので、ぜひそういうこともきちっと調査をしていただいて、本当にこれが具体化できるように、歩行者を優先とできるような安全対策という立場から、ぜひお願いしたいということです。 二つ目の問題に移りますが、合併問題でお聞きをしていきます。 午前中に江口議員の方からも合併問題について質問が出されておりますが、市長の考え方というのは、今のやり方は、既に三市二町
合併検討協議会ができて、7月に入れば説明会が行われますと、こういうことが発表されています。それで、まずお聞きしておきたいのは市長の合併に対するスタンスでありますが、市長の施政方針の中にもありますように、また選挙戦でも出されました市民が主役の市政運営をしていくんだということでありますが、基本的には合併問題について市長のスタンスはどういうことでしょうか、まずそれを確認しておきたいんですが。
◎市長(堀元君) 先ほどの質問にも申し上げましたとおりであります。3市2町の合併に向けて推進したい。それが江南市の将来、子や孫たち、20年先、30年先に向かってこれが一番ベターであるだろうというふうに認識しておりまして、3市2町で合併に向かって私は進みたいというふうに思っております。以上です。
◆26番(東義喜君) 合併に進みたい。先ほど、この間、説明会も予定をすると。少なくとも住民の皆さんにアンケートをする前にもさまざまな情報を提供していろいろ知っていただいて、すぐにアンケートではなくて、きちっとまず情報を提供して、そういう中で考えていきたいという言い方でありましたが、先ほど市民の意見を最大限尊重していきたいということも表明されたと思うんでありますが、そういうことが本来前提になるべきであって、市長みずからが合併を推進していきますというのは、本来、行き過ぎではありませんか。
◎市長(堀元君) 3市2町の合併につきまして、私は推進した方が江南市の将来のためになるというふうには認識しておりますが、アンケート等をとりまして、市民の御意見等を最大限に尊重するということがまず第一の条件であります。ですから、私としては推進をしたいと思うんでありますが、市民の意見が最大の決定ということになりますので、アンケート等も当然市民の意見の中に入ります。ですから、これから先、いろんな市民の意見を取り入れる機会を得ながらこれは進めていきたいというふうに思っておりますので、当然、岐南町のような件もございます。あれは住民投票をされたんでありますが、行政側と町民の意見が食い違いまして変わったような状況であります。ああいう状況もありますので、私としてはまず市民の意見を最大限尊重するということが本位でございます。
◆26番(東義喜君) それで、要するに具体的にお聞きをしていきたいんですが、先ほどの江口議員のときの答弁の中で、合併について必要だということの理由は幾つか述べられました。例えば地方分権の推進、あるいは行政ニーズの多様化にこたえていくだとか、5項目ほどざっと言われたと思うんでありますが、まず第1点目にお聞きしたいのは、地方分権の推進というのは、平成7年に地方分権推進法ができまして、当時問題になったのは、地方分権はしていただくけど、肝心の財源はどうなるんだといって議論になった問題だったと思うんですよね。財源移譲ができないじゃないかということでやって。ただ、地方分権推進法そのものは平成13年7月3日で失効となったという法律でありますが、ただベースとしてはこの地方分権推進法があって、今度の市民の皆さんに対する説明会に予定をされる「市町村合併について考えよう」というところの一番トップに、市町村合併をするための条件としての一つ目に地方分権の推進と出てきます。お聞きしたいのは、地方分権の推進と合併というのはどう結びつくのか、それをまずお聞きしたいんですが。
◎市長(堀元君) 地方分権の推進と合併についての関連ということでありますが、地方分権を推進するに当たっては、やはり合併が一番ベターであろうというふうな意味合いがあるかと思います。また、国の方も現在三位一体とかいろんなお話があります。これも三位一体の中で、各省庁の間でも相当温度差がありますし、地域経営を行うにふさわしい行財政能力が求められているということでありますので、その点も国の意向もまだ完全にそれに対しては定まっていないという状況でありますので、それも見きわめながら考えていきたいというふうに思っております。
◆26番(東義喜君) もともと地方分権というのは、地方公共団体の自主性及び自立性を高めて、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を図ることを基本として行われると。ですから、地方公共団体は住民に身近な行政、住民の身近な地方公共団体において処理するとの観点から、地域における行政の自主的かつ総合的な実施の役割を広く担うべきだというのが地方分権でありますよね。それと合併の必要性とどう結びつくのかという質問をしたんでありますが、ちょっと答えには私はなっていないと思いますが。
○議長(林本昌久君) 暫時休憩いたします。 午前11時57分 休憩--------------------------------------- 午後1時02分 開議
○議長(林本昌久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 東 義喜さん。 〔26番 東 義喜君 登壇〕
◆26番(東義喜君) ここの質問をいたしますのは、いわゆる市町村合併についてこれから市民の方たちに説明会を行っていくということで、こういうパンフレットが皆さんにもお配りがされていると思うんですよね。いわゆる3市2町というのは、この間、
合併検討協議会を通じてずうっと検討されてきて、いろいろ財政シミュレーションだとか、新しい市のイメージだとかいうのが発表されておるわけでありますけれど、きょうお聞きしたいのは、そもそも江南市がどうして合併が必要なのか。合併するとすれば、どういう市や町等が必要かだとか、そういう議論が一切抜きの合併の議論なんですよ。
合併検討協議会は最初から3市2町で合併をするという前提のもとに財政問題や新しい市のイメージをつくっておるわけでありますから、一番前提になるところをお聞きしたいということでこの質問をいたしました。 それで、なぜ市町村合併なのでしょうか。つまり市民の皆さんに合併をする必要性があるということで、多分この5項目ですね、地方分権の推進のため、あるいは住民の日常生活圏の拡大があるがため、行政ニーズの多様化があるからそれに備えるためだとか、そういうことの理由づけになっておるんですよね。当然、江南市として合併が必要だからということを考えるためにですよ。まず一番初めに来るのが地方分権の推進をしていくために合併が必要だということだから私はお聞きしたわけですよ。 それで地方分権というのは、本来、地方自治体が主体性や独自性を発揮してみずからいろいろと考えていこうと。本来なら財源もきちっと移譲していただいて、独自のいろんなことをやれるようにやらないかんと。先ほど市長の答弁の中に三位一体の云々という話もありましたけど、国の補助金や負担金は削る、あるいは交付税も削る。そのための財源は確保しましょうというけど、肝心の財源だけは先延ばしだという議論になっておるわけです。一番肝心の地方がきちっとやっていかなければならないベースになる財源がどうなるかという、まだ依然としてわからないようなところにある。 そういう中で、本来、江南市としてみずからの判断、責任によって地域に対して責任を負っていくという地方分権がありますよということの中で、本来、江南市が独自性を発揮して、住民の皆さんに対していろんなことを考えていかなくちゃならない。そういうときにどうして今合併が必要になってくるのかよくわからんからお聞きしておるわけですよ。そういう意味ですわ、質問の趣旨は。
◎助役(陸浦歳之君) 先ほど市長の答弁に対しまして若干補足させていただきますけれども、地方分権一括法が制定されまして、地方に対しまして権限移譲ということで、国の行う仕事と地方が行う仕事が明確化されてきたと。その中でそれぞれの自治体が体力を大きくして、住民要望に十分こたえていくということから、当然、自治体の自己決定、自己責任と。分権ですので、当然、自治体にそういう権限もありますし、責任もあるというところで、今、江南市の現状のままで進めていくということについて、果たしてこのままでいいだろうかと。もう少し体力を大きくしていく必要があるんではないかということで、今回、市町村合併というものを視野に入れて検討をしていくと、こういう考え方であります。
◆26番(東義喜君) いわゆる自己決定権は当然あると。つまり、そういうことをやっていく上で体力をつけなくてはならないと、今、助役がおっしゃいましたけど、それはどういう体力のことをおっしゃってみえるんですか。
◎助役(陸浦歳之君) 当然、財政的にも組織的にも体力を大きくして、先ほど来話に出ています地方財政状況の悪化だとか、そうしたことがございますので、そういうことで効率的な行政運営をしていくと。将来において禍根のないような地方自治を進めていくと、こういう観点から合併論が出ているということでございます。
◆26番(東義喜君) それは全国的な話ですよね。国がそういう方針を出して、地方分権推進法の中で全国の市町村を見渡しまして、 4,000人や 5,000人の村だと確かに体力はなさそうですよ。江南市は10万都市でずうっとやってきたわけですよ。江南市として地方分権推進法に基づいたきちっとしたみずから判断と責任を持ってやっていくということはできないと、江南だけでは。だから合併が必要なんだと、そういうことですか。
◎助役(陸浦歳之君) 江南市でも今いろんな課題が山積しております。それぞれの自治体の持つ課題等を今の財政状況、景気もそうなんですけれども、それから国・地方における借金の状況、こういうことをあわせ持つときに、江南市単独で、10万都市ですので、それはそれなりに今後進めていくというのも一つの方法でありますけれども、これが先々、市長の答弁にもありましたように、子や孫、そうしたことを考えるときに、自治体が大きくなって、いろんな今江南市も持っております課題を成就するためには体力をつけていくと、こういう考え方から今進めていると。住民ニーズの多様化だとか、福祉、環境、教育などいろんな問題がありますけれども、そういうものを乗り越えるために合併してでも対応してまいりたいと、こういう考え方から
合併検討協議会に入っておると、こういうことでございます。
◆26番(東義喜君) 将来を想定して、何があるかわからんといっては失礼でありますけど、いろんなことがどうも起こる可能性があると。だからそれに備えていくんだという言い方でありますが、同じ説明会の資料の中に出てくる行政のニーズの多様化に対応するためという項目があるわけでありますよね。それで、例えば住民の生活サービス需要はますます細分化、拡大化すると。行政ニーズも多様化、高度化していますと。江南市において、住民の生活サービスの需要は細分化、拡大化とは一体どういうことかと。あるいは、江南市として行政ニーズの多様化、高度化をしている内容は何だということですけど、江南としてはどういうふうに考えてみえるんですか、市長、何を想定してみえるの。
○議長(林本昌久君) 助役。
◆26番(東義喜君) 市長にお聞きしたいんです。市長が合併をやっていこうということでやっておるわけでしょう。基本的には住民に説明をする資料でありますから、具体的にどういう細分化、拡大化があって、どういう多様化、高度化があるかと、それを答えていただきたいんです。
◎市長(堀元君) 合併について、行政ニーズの多様化ということで、住民の生活サービスが細分化、拡大化、多様化、高度化ということでありますが、この時代が男女共同参画時代というような形で、女性が大変社会の方に進出してきておりますこととか、市民の皆様方から行政に対していろんな申し出等が多種多様にわたっておりますし、また知識も高度化しております。そういうような形で需要も拡大している中で、ここに書いてあるようなとおりでございますが、介護保険、ごみ処理等、まさに市民のニーズが複雑・多様化してきておりますということの中で、将来、単独では市民のニーズにこたえ切れない場合が出てくる可能性がある。そういうときに、より大きな組織の中で対応ができればできるんじゃないかということであると思います。
◆26番(東義喜君) 今はこの文章をまた読み直しただけなんです、ここに書いてあることを。私は具体的に聞いておるわけですよ。江南市として、きょうここにだってそれぞれの担当部長、課長が見えるわけだ。そういう人たちの中から、例えば今までにないいろんな細分化、拡大化したサービスの需要があるかということを聞いておるわけだ。あるいは、多様化、高度化はどういうことが実際具体的にあるのということを聞いておるわけね。それを市長がちゃんと認識してみえるから合併をしたいということなんでしょう。それを言わなきゃ合併する理由はないじゃないですか。一番の発想であるべきですよ、それが。
◎助役(陸浦歳之君) 先ほど市長が申し上げましたように、介護保険制度だとか、あるいはごみ処理対策、ごみ処理につきましては広域で対応しておるところでございますけど、いろんな課題、江南市を一つとりましても、公共下水の問題、あるいは先ほど来出ております
バリアフリー化の問題だとか、いろんな事業が山積いたしております。図書館の問題、あるいは総合体育館の問題もあるわけですけれども、そういうものをいろいろと、今後、江南市だけの今の財政規模で考えるときに、果たして10年後、20年後に対応できるかということが一番の問題でして、そういうことを考えたときに、地方分権の推進ということもありまして、一つの選択肢の中に市町村合併というのがありますので、そういうのに乗っていこうということでございます。江南市にもそうした山積している問題を10年後、20年後に考えたときに、このままのまちでいいのかということで検討に入っているということでございます。
◆26番(東義喜君) 具体的に何も出てこないですね、細分化や拡大化している中身。ちょろっと今、下水は出ましたけど、これは今取り組んでいますよね、具体的には、五条川右岸堤防とかそういう形で。介護保険の問題も今ちらっと出ましたけど、例えば今議会でも介護保険の国庫納付金が足らんといって税率の値上げをして改正して、住民の方から負担をいただいて乗り切っていこうということだわ、今。それをどうして合併しなできんの。 あるいは、ごみ処理問題でお聞きしたいんですが、ごみ処理対策、江南市は今どういう形で取り組んでおるんですか。新たな課題とは一体何でしょうか、ごみ処理対策の問題で。江南市が合併しないとできないということの理由づけになるごみ処理問題。今、江南市はごみ減量「57運動」を呼びかけて極力減らしましょうと言っておるわけですよ。むしろ広域化じゃなくて単独で処理もしていくと。ましてや燃やすものはなくしていこうという流れですよ、環境問題を考えれば。そういうときに合併してまた大きくしてごみをたくさんつくって、それを1ヵ所に集めて燃やすなんていうことは大体発想がおかしいです。そういう問題から考えていく場合に、この多様化の中身がまだ出ませんけどね、具体的にどういうことかというのが一切。市長はどう思ってみえるんですか、そのことについて。ニーズの多様化についてという中身、具体的にどういうことがあるかということなんです。
◎助役(陸浦歳之君) 先ほど来申し上げておりますけれども、現状だけならいいんですけれども、10年後、20年後を見通したときに、介護保険でもこれからどんどん超高齢化社会になっていくという状況にあるわけです。ごみ処理の問題も、今でも江南市単独でやるよりも広域でやった方がいいということで1市2町で処理場の関係をやっています。下水道についてもしかりであります。 なお、ごみの広域化については、むしろ広域化計画の中で大きな問題提起もされておるような状況の中で、こういったもろもろの行政を現状のままここ何年かはいいかもしれませんが、10年・20年後を考えたときに果たしてこのままでいいだろうかと、この状況でいいだろうかということを考えるときに、やはり行政もスリム化しながら……。
◆26番(東義喜君) ごみ処理問題、またまた出ましたね、今、1市2町でやっていますよ。今の焦眉の課題は、炉の建てかえが迫ってきておる中で、極力ごみを減らしてでも建てかえ時期を少し延命させようとやっておるわけですよ。そういう努力が一方でありながら、今、助役が10年後、20年後を見通してというなら、10年後、20年後、ごみ対策はどうなると思ってみえる、どうしようと思ってみえるわけ。そういう指標があって、将来、20年先にごみ処理問題についてはこういう状況がどうも予測されると、具体的にですよ。今、1市2町でやっていますわね、ごみ対策。江南市でも取り組んでいますよ、減量、なくそう。本来は4Rですから、極力ならリサイクル、なくしていこうという方向ですよ。そういうことを踏まえて、20年先にごみを扱っていくのにどうしても合併が必要だという根拠は今出てこないじゃないですか。
◎助役(陸浦歳之君) 単一の事業そのものを一つ一つとらえていくといろんな議論もありますけれども、私が申し上げていますのは、国も地方も相当な借金を持っているわけでして、こういう中で今後自治体としての責任を果たす上では、やはり効率的な行政が必要だと。効率的な行政が必要だということは、逆に言えば、人件費もそうですけれども、できるだけ住民ニーズにこたえるために、大きくなればそこに専門職も置けますし、逆にスリム化できるところはスリム化していくということで、財政的な体力はつけるんですけれども、むだを省いて効率的な行政運営をやっていかないと乗り越えられないと、こういうことを申し上げておるわけでございます。
◆26番(東義喜君) 今、市長、町長で
合併検討協議会が開かれて、市長と町長だけの会議も開かれるわけですよね。そういう中で、市長として地方分権の推進という立場だとか、行政ニーズの多様化ということで、江南市としてこういう問題を抱えておるから、どうしてもお隣の岩倉市、あるいは大口町や扶桑町と手を取り合わないとやっていけないという議論をどうやってやってみえるんですか、市長は集まったところの中で。江南の場合はこういう問題を抱えておると。こういうニーズがあるからどうしてもこのためにはやらないかんと。そのための具体的な何をここで報告してみえるんですか、江南市の立場として。それをお聞かせくださいよ。どういう問題が起きておるから、こんな問題が行政サービスで住民のニーズにこたえないかんので、こういうことがいっぱいあると。何があるからおたくさんと合併せないかんのだということを説明しないかんでしょう。それを具体的にお聞きしたいということですよ。
◎市長(堀元君) 過去に2回ほど各首長の間でお話し合いをさせていただきましたが、法定協議会に入るにはどうしたらいいかというようなことが主な話題でありまして、まだそこまでは首長の間では細かい中の話までは行っておりません。以上です。
◆26番(東義喜君) そうしたら住民の方に責任を持って言えないじゃないですか、こんなパンフレットを出して。できていないんだったら、どうしてこんなことがやれるんですか、住民の方に対して。これは住民の方に配付してやる説明会の資料ですよ。検討もしていません、そんなこと一切言ってませんのにどうしてそんなことが言えるの。こんなことを住民に責任を持って説明できるんですか。そんな資料をつくっていかんじゃない、そうしたら。今は何もありません、白紙だといってやらないかんよ、説明会は。 市長が答えるべきですよ、今やっておるのは市長がやっておることだから。
◎市長(堀元君) 白紙とは言っておりませんが、法定協議会へ入るためのたたき台としてこれが出てきておるわけです。中の詳しい内容については法定協議会が発足してからやるべきことでありますので、現在のところはまだ首長の間ではそこまでは行っておりませんという意味でありますので、御了解願いたいと思います。
◆26番(東義喜君) これは住民の皆さんに7日から始まるんです、説明会が、5ヵ所で中学校単位で。先ほど市長は5ヵ所では足らんから、もっと小学校単位まで広げて、もっと広く皆さんにお知らせしていくと。いろんな住民の皆さんの意見を聞いて決めていくもんだという立場をとってみえるわけですよ。そのための資料なんですよ。そのときに、まだ3市2町の首長の間では一切議論はしていない問題なんですけどと、でも実際、住民向けに、行政ニーズの多様化だといって、具体的に介護保険、ごみ処理対策の問題などがあるといって書いてあるわけですよ、具体的に。これはどういう問題かということをきちっと住民の皆さんに説明をするのが本来の説明会なわけでしょう。それに基づいて住民の皆さんがいろいろ判断をするわけだがね。介護保険でこんなに将来問題があるかという説明を受ければ、ちょっと考えましょうかと。単独で無理なら合併へ行きましょうかということになるわけだ。そういうことは一切やられていませんという段階で、どうして住民に向けてこんな資料が出せるわけ。
◎助役(陸浦歳之君) 一切やられていませんというんではなくて、今度住民説明会に出るときに、一つは、初めての住民説明会ですので、市町村合併とは何かというところから入っていきまして、3市2町の財政シミュレーション、合併した場合、合併しない場合どうなると。5年ごとに、平成17年にはどうなる、22年にどうなる、27年にどうなる、32年はどうなると、こういう一定の財政シミュレーションを示しながら、いわゆる市町村合併すると今できないことでも、例えば公共施設の広域利用が図れますよとか、そういうことのメリット等につきましても一定の、最初の説明会ですので一般的な部分から入っていくわけでございますけれども、合併した場合に地域はどうなるかということを一定の説明をしていくと。首長さん方では、新市イメージをどうしようかという議論はされております。それから、シミュレーションについても一定の議論はまだ継続中でありますけれども、初めての説明会ですので、まずそこから出ていこうということで、何も議論されておるわけではないんですけれども、今、具体的に3市2町でどういうまちをつくるんだということについてはまだ検討中であるということでございますので、御理解願いたいと思います。
◆26番(東義喜君) いいんですよ。私は進んだ段階の話だと思うんです、それは。つまり3市2町で合併しましょうということが前提になれば、それで3市2町になった場合にいろんな行政サービス、あるいは住民負担がどうなるかだとか、新しい市の名前も含めてどういうイメージを持つのかということになってくるわけですけど、きょう私がお聞きしておるのは合併に進む一番前提になるところですよ。江南市として合併をする必要があるかないか、それが今一番これから住民にお聞きしていく話ですよ。そのための説明会の資料なんですよ。だから、合併する必要があるかないかということを議論する上で、
合併検討協議会としては五つの理由を述べてあるわけです、合併をしないかんなといって。地方分権の推進だ、生活圏が広域に拡大したからですよ、それに対応せないかん。今紹介した行政のニーズの多様化があるだとか、最後にちょっと財政状況が出てきますけどね。 今私が具体的にお聞きしたのは、行政ニーズの多様化は市民からいっぱいあると。細分化、拡大化、多様化、高度化していますと。具体的には介護保険とごみ処理問題が出ていますけど、この部分で具体的に江南市が住民からこういういろんな要望を聞いておる。いっぱいあります。これに対応していくためには合併という方法しかない、合併をするのも一つの選択肢とするにしても、具体的にこういうニーズの多様化の中身というのはどういうことが起きていますかと、江南の場合ね。江南市の中でこういうことが起きておるんだと。ですから合併をしていく必要があるんだと、これはどうしましょうかと。市民に相談をするということでありますから、説明会というのは。そのためには、この中身の具体的にごみ処理問題についても、今は江南はこういうふうに取り組んでおるけど、10年後、20年後はこういうことを見通さないかんからということが必要だと私は思うんですよ。そういうことをきちっと説明できないと、肝心の住民の皆さんに対しての説明会にならないと私は思うんですよね。そういう点で具体的にどういうことかということをお聞きしておるわけですよ。 今、助役からは財政シミュレーションも出しましたしと、合併すると広域的にいろんな公共施設も利用できますというメリットもありますとおっしゃっていますけど、それは一つの判断指標ですわね。一番私がお聞きしたいのは、大もとになるところ、そもそも江南市として合併が必要かどうかというところの具体的な情報をきちっと提供できないと、住民の皆さんだって判断に困るわけですよ。そもそも江南市としてどうして合併が必要なのかというところがきちっと説明されないと私はだめではないかということから、この問題でお聞きしておるわけですよね。そういう点ではきちっとそれを説明していただかないと、逆にあれじゃないですか、例えば住民説明会の場でこういう質問を出された場合には、今はまだ検討していませんということでは説明会にはならないと思いますから、そういう点で具体的な中身をお聞きしておるわけですが、答えていただけませんか。
◎助役(陸浦歳之君) 何度も申し上げておりますけれども、具体的にということであります。介護保険も今の状況のままで仮に進んだとして、当然、保険料にも住民負担というのは伴いますけれども、あるいは国の交付金、あるいは県の交付金、市の財政を考えたときに、今はいいんですけれども、これが10年先、20年先になったらどんどん高齢者がふえてまいります。そのときに、今の状態のまま介護保険が続けられるかという問題。個々に申し上げればごみ処理の問題もそうですけれども、やはりそれぞれの市町村が持つよりも広域で対応した方がいいんではないかとか、市民要望も非常に今多いものがあるわけです。先ほど来申し上げていますように、図書館の問題だとか、駅舎の改造だとか、いろんな問題があるわけですけれども、これからそういう住民要望、ニーズにこたえていくためには、具体的にとおっしゃるんですけれども、とても今の市の財政状況からいって対応ができないんではないかと。そうなりますと、今ある既設の公共施設でも広域になれば自由に、広域ですので、今、既設の建物なんかを有効利用も図れるんではないかと。文化会館は江南にもありますし、それぞれの市町にあるわけですけれども、そこら辺が有効活用が図れると、自由に利用できると、合併すると利便性がそういう部分で向上してくるということでございますので、その辺の説明をしてまいりたいと。行政については、行政の効率化が図れるということから進めていきたいというふうに考えております。
◆26番(東義喜君) 介護保険の話と、突然文化会館の話になってきましたけど。 介護保険制度というのは、国と地方自治体と国民で責任を負っておるんですよね。介護保険の事業量がふえれば国も負担がふえる、地方もふえる、住民もふえてやるというシステムですよね。今回たまたま介護保険の税率改正は納付金が予算より足らなくなったから、引き上げてそれを賄うわけですよ。対応していますよね。これが合併して3市2町になると、そういう枠組みが変わってくるんですか。国や地方と住民が負担しなくても、全部地方自治体が面倒見てくれるわけ、介護保険というのは。そういう予測があるんですか。そういうことですよ、問題というのは。そういうことを言ってみえるんだよ、さっきから。今、枠組みが介護保険でやれなくなると。 行政多様化なんていう問題もまことしやかに出していますけどね、介護保険やごみ処理問題に対応せないかんとかいって。具体的にそんなとこは今のところ何にも言えないんですよ。 先ほどから助役が財政的に体力をつけないかんと言ってみえるわね。2ページの最後のところに厳しい財政状況というのが出てきますね。我が国の財政は、平成14年度末の国及び地方合わせて債務残高が約 700兆円に達する見込みと、極めて厳しい状況にあります。将来、次代を担う世代のために、まさにこれは子供や孫の時代ですね、財政の健全化を図ることが何より急務と。単独の市や町において、限られた財源の中ではいろんな行政サービスの提供に支障が生じないようにしながら、効率的な財政運営を図っていくことが課題となるという形で出されています。 こういう厳しい財政状況にした、 700兆円もの借金を背負い込んだその原因は一体何だと思ってみえるんですか。そういう問題をきちっととらえておかないと、こういう問題に対して責任を持って対処せないかんわけですから、一つはまずそこからお聞きしておきたいです。
◎助役(陸浦歳之君) 債務残高が 700兆円に達するということでありますけれども、これは国のみならず地方もそうですけれども、やはり行政の肥大化等によって、結果的に債務をこれだけ持つ状況になっておるというふうに認識しております。
◆26番(東義喜君) 結果的にそうなんです。それはここに書いてあるとおりですわ。結果的に国・地方と合わせて 700兆円なんですよ。どうしてそんなに借金が膨らんだことになったか、原因をどういうふうに見ていますかと聞いたんですよ。
◎助役(陸浦歳之君) やはり行政もそうですけれども、一番主体はサービスということですので、住民要望にこたえるためにいろんな施策を打ってきたと。その結果がこういう結果になっておると、こういうことで認識しております。
◆26番(東義喜君) 住民サービス、もともと一番の大もとは、借金をしてまででも必要ない公共事業をやってきたんですわ。それは今まで議論になってきたじゃないですか、国のレベルだって。そういう国がやってきた破綻の原因を全部住民に覆いかぶせるようなこんなやり方はとんでもないと私は思うんですが、じゃあお聞きしますが、財政シミュレーションが出ておりますが、これは概要で簡単にお聞きしますよ。 一番最後の住民向けの説明書に財政シミュレーションが出てくるんですよ。合併した場合に、平成32年度の段階では、結局、合併しても24億円ほど赤字になるというやつですわね、このシミュレーション。平成32年ですよ、今から17年後ですよね。これはそういうことでしょう、合併しても赤字になるという。合併しても赤字にならない理由は、合併した後は、本来なら人口が大きくなりますと、江南市は10万人ですけど、3市2町が合併すると27万人ぐらいになるということだもんだから、本来、交付税は減るわけですよね。人口がふえますと率が変わりますから減る。だから、それをカバーするために合併した10年間は保障してあげましょうといって保障してくれるもんである。あるいは、合併したらいろんな事業をやってもいいですよと、使うとまた借金を背負い込むんですが、借金を背負い込んだ分の収入や、あるいはそれに見合う償還金も含めて交付税で見ましょうといってふえるんですよ。しかし、それも期限が切れてしまうと、平成32年度になると赤字になるのは、それがなくなってしまうもんで赤字になるということですよ。合併してもせんでも赤字になると。逆に言えば、合併のためにわざわざ新しい借金や交付税を入れましょうなんていうこと自体、私は財政上異常だと思いますよ。本来なら、自治体、自治体できちっとやっておる体制を崩してまでやろうというシミュレーションですよ、そういう見通しなんですよ。何か体力をつけるためにという言い方をしていますが、実際には、それこそ一番肝心の孫の時代になると大変な財政破綻を来して、それこそ私は責任を負えない財政見通しになると思うんでありますが、そう思いませんか。このシミュレーションを見ておる限りでもそう思いますが、私は。市長、20年・30年先、いよいよ逆に大変な破綻になるんじゃないですか、合併すると。
◎助役(陸浦歳之君) 3市2町の単独と合併を想定したシミュレーションの中で、今回一定の前提条件のもとに試算しておりますけれども、これを見ていただいてもおわかりのとおりでございます。平成32年度には合併特例債だとかいろんな財政支援を受けていった結果であっても、今のシミュレーションでは赤字に転ずるということ、これは試算上こういう数字が出ているのも確かでございます。ただ、単独でいったらもっと早い時期に江南市の場合は収支が悪くなるということでありますので、これは一定のシミュレーションですので、結果的にそういうことになっておりますけど。
◆26番(東義喜君) 子や孫の時代になってはいかんからといってやると言ったんですよ。でも、その時代に一番破綻を来すんじゃないですかと私は言ったんですよ。そうじゃありませんか。それを答えてもらやいいですよ。そうじゃないならないと言ってもらやいいですよ。 せっかく一番そこを守ってあげないかんといって合併するのに、一番肝心なところで破綻を来してはどうなるんだということですよ、これは。こんな無責任なことはないじゃないですか。もちろん財政シミュレーションですから、これはあくまで見通しだから、こんなものはちょっといいかげんなものだというなら、そんなことないでしょう。それとも私どもがいろいろ問題点を指摘したけど、大分計算上間違いがありましたけどね、このシミュレーションの中にも。それはまたの機会にしておきますけど、シミュレーションそのものの信憑性に欠けると私は思います。 だから、今回の質問をしたのはこうなんです。つまり、合併をするとかしないかということを判断することがまず求められるじゃないですか、住民の側にもですよ、行政もそうですけどね。そのために、合併をするために必要だと思われるいろんな事情、条件、そういうものは正確に現時点でつかめる範囲できちっと把握をして住民の皆さんにそれを言わないと、だって先ほどの話ですよ、パンフレットを住民の方が見て、私の思った疑問、行政ニーズの多様化といっていろいろあると。細分化、拡大化、多様化、高度化、一切これは答えが出てきませんでしたけど、こういうようなことを住民に言われて、住民の方が自分もどうかなというふうに疑問を持ったときに、今、市がどういうような事態に陥っておるのかと。それならやはり合併をせないかんなというふうに思うような資料であれば納得できると思うんですけど、そういうことは一切説明できないような資料じゃないですか。それでは住民の皆さんに説明会をやっても、あるいはアンケートをやったって、肝心の住民の皆さんの声を聞くということにならないと思うんですよ。 本当の意味で、これは国がつくっておるんですよ、地方分権、合併に必要な形でね。これはそのままですわ、国が出しておる方針、地方分権の推進だとか、私、触れませんでしたけど、少子化、高齢化の問題も出てくるわね、国の方針の中に全部出てきますわ。それをそのまま書いただけなんです。江南市として抱えておる問題はこうあるから、やっぱり合併が必要だということの議論をしないかんと思う。そういう資料をきちっと住民の皆さんに提供しないと、正確な判断をしてもらえないと。また、せっかくの賛否を問うにしても、これでは非常にあいまいな話ですわ。介護保険、ごみ処理対策の問題などいずれできなくなると書いてあるけど、どういうことができなくなるかと書かないと、ごみ問題で今取り組んでもらっておるんです、市民の方たちには「57運動」でごみ減量に。そうやって努力しておるにもかかわらず、あと一体何が問題になっておるんだということを言わないと、合併に何が必要かということが出てこないじゃないですか、議論としてはね。そういうことを言いたいわけですよ。そのためのきちっとした資料にしていただくようにお願いして、終わります。以上です。 (拍手)
○議長(林本昌久君) 森 ケイ子さん。 〔27番 森 ケイ子君 登壇〕
◆27番(森ケイ子君) 選挙がありまして、その選挙の中で掲げた公約をどうやって市民の皆さんと一緒に実現をしていこうかという問題と、その選挙の中で直接また市民の皆さんから負託をされたさまざまな要望、それをわずかこの1時間の中で取り上げていくということは至難のわざでありまして、最初に通告の順序を変えまして質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。当局には既にそのように通告をしてありますので、よろしくお願いいたします。 最初に、蘇南公園(本田島産廃処分場)の問題であります。ちょっと写真の撮り方が下手で全部が載っていないんでありますけれども、新しくできました多目的……。 市長、これ御存じですね、この場所のことはね。 〔写真呈示〕
◎市長(堀元君) はい。
◆27番(森ケイ子君) 多目的広場の駐車場のところに「多目的広場を利用される方へ」という看板が出ています。この多目的広場は、本田島産業廃棄物処分場の埋め立てが閉鎖をされ、整備した施設ですと。ですから利用される方は下記の注意事項を必ず厳守してくださいということで、掘削行為等を禁止しますと、またそういうことが行われるようなときには必ず連絡をしてくださいということが書いてあるわけですね。 きょう問題にいたしますのは、この本田島最終処分場の位置ですけれども、ここの見取り図という部分を拡大いたしますとこういうふうになっておりまして、本来の本田島産廃処分場の位置はこの黒い部分であります。ところが、この多目的広場のところに設置されている看板は、この赤い三つの点から南側の部分が処分場ですということを示しているわけです。江南市はここの部分について、かつて山になっていた部分と、今後の公園計画にということで平らにした部分とありました。この平らであった部分は現在は多目的グラウンドで整備をされて、ここの部分は実際には現在は道路になっています。しかし、ここの下に産業廃棄物が埋め立てられ、特に医療廃棄物などがたくさん出ていたところであります。ここも処分場であることは明らかです。なぜ意図的にここの部分だけを本田島最終処分場ですというふうに表示をされているのか、明らかにしていただきたいと思います。 それから、本田島産業廃棄物処分場について大池市長が購入の決断をしたわけでありますけれども、新たに市長になられた堀市長はこのことをどのように受けとめられておるのか。前市長からどのような引き継ぎをされているか。 特に、この本田島産業廃棄物処分場には 4,300ピコグラムのダイオキシンが埋まっているということが既に検査の結果明らかになっております。それで、これはことしの5月26日の朝日新聞でありますけれども、ダイオキシン浄化をどうするかということで、和歌山県橋本市の産業廃棄物処分場が県の代執行で24億円をかけて処理が進められているということが報道をされております。この産業廃棄物処分場は 3,000ピコグラム、ここの新聞を読みますと、環境基準の3倍を超えるダイオキシンが検出されていると。そして溶融施設によって処理を行っているわけでありますけれども、高圧電流を流した炭素棒を土に刺して、 2,000度にして汚染土を溶かし、ダイオキシンを分解する仕組みで、日本では初の導入となっているということで紹介がされております。それをはるかに超える 4,300ピコグラムの汚染が明らかになっているこの処分場について、今後どのようにされるおつもりなのか、お聞かせをいただきたいと思います。
◎建設部長(岩田作一君) 蘇南公園の多目的広場の北側ののり面の上にフェンスに掲げてあります、公園管理者としての利用される方への注意事項ということでお願いをしておるわけでございます。これにつきましては、あくまで公園管理者が利用される方に対しての注意事項ということでお願いをしておるわけでございまして、これにつきましては愛知県からも産業廃棄物処分場ということで、何か利用される方に注意事項をお願いしたいということで受けて、昨年……。
◆27番(森ケイ子君) それはいいです、もう今私が説明したとおりですから。なぜかと聞いているんです。
◎建設部長(岩田作一君) これにつきましては、あくまで多目的広場のエリアのみを表示させていただきまして、御指摘の西側の産廃処分場埋立地につきましても、多目的グラウンドの方になりますが、ここにつきましては舗装等はまだこれから工事を進めるわけでございますが、順次、南側の方へ多目的グラウンド用の注意事項ということで御指摘の部分を表示させていただきますので、よろしくお願いします。
○議長(林本昌久君) 暫時休憩します。 午後1時53分 休憩--------------------------------------- 午後2時07分 開議
○議長(林本昌久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 森 ケイ子さん。 〔27番 森 ケイ子君 登壇〕
○議長(林本昌久君) 休憩前の森 ケイ子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 市長。
◎市長(堀元君) 大池前市長からの引き継ぎといたしまして、安全対策として廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく的確な覆土が行われており、今後とも公園管理者として安全な公園管理に努めてまいります。以上でございます。
◆27番(森ケイ子君) しかし、現実に 4,300ピコグラムのダイオキシンが存在をしているという事実は、覆土では解決をしないということは、下が地下水に触れているという状況も含めて、解決はしないわけです。私は、大池市長のときにも共産党の議員団として何度か一般質問の中で、あるいは直接申し上げてきたわけでありますけれども、このダイオキシンの汚染の除去という問題については、当然、業者に対する要求とあわせて、江南市が購入をした所有者としての責任ということも、まさに負の遺産として背負ってしまったわけであります。そういうことから、この汚染土壌の除去、あるいは処理対策をしっかりと県に対して要求していく。代執行も含めて、そうした汚染の除去ということで取り組んでいくことが市の責任であるということで、改めて市長に申し上げておきたいと思います。 それから先ほどの看板ですけれども、今、この道路になっているわけですけど、こういうふうに山のわきが道路になっていますけど、この辺につけようというのが建設部長の今の答弁であったと思います。ただ、この多目的広場を利用された人はこの看板を見るわけですよ。だから、今現在設置されている看板にもここの部分が処分場なんですよということを当然示さなきゃいけないわけです。ここを見た人はここしかわからないわけですよ。そういうことからすると、幸いなことに、今設置されているこの見取り図では、現在の道路の状態ではなくて旧の状況がかいてあるわけでありますから、ここの部分にもしっかりと赤い印をつけて、この南が全部処分場ですということは当然明記すべきだというふうに思います。ぜひそのようにしていただきたいと思います。 施政方針について伺いますが、その他幾つか通告をいたしましたその内容は施政方針と大きく絡み合っておりますので、あわせて伺っていきたいと思います。 最初に、市長の施政方針を聞かせていただきまして、市長の意気込み、そして選挙の中で訴えられた思いというのは、先ほど木村議員からもお話がありましたけど、どこにあるんだろうといって大変頭をかしげざるを得ない内容であるように思います。ただ、そのことについて一つ一つお伺いする時間がありませんので、一言だけ伺いたいと思いますが、盛んに金曜日ときょうの一般質問の中でも議員の皆さんがよく言われますが、市長が市民が主役の市政というふうに言われます。市長が言われる市民が主役の市政とは一体何なのか、そのことについてお伺いをしたいと思います。 さらにまとめて伺いますので、後でお答えください。 30人学級について、市長は選挙の公約でそのことを述べられました。市長の公報を見まして、唯一といっては失礼かな、共鳴できた公約でありますので、これには6月議会でどういうことが表明されてくるのかということで期待をいたしましたが、この施政方針の中では少人数学級を目指しながら少人数授業を進めていくということでありますし、13日の古田みちよ議員の一般質問でも同じ内容でありました。わずかたった1ヵ月で、30人学級が少人数授業にトーンダウンをいたしました。これは完全に何の努力もしないまま、もう公約を放棄してしまったというふうに言わざるを得ません。 市長も先日の一般質問のときに言っておられましたけれども、82人のクラスでは三つのクラスになりますが、80人のクラスは40人というのが現状であります。そういう中で、2クラスか3クラスかということになるわけでありますが、この中でどういう事態が起きているかというと、例えば草井小学校では80人ということで、小学校1年生のクラスが80人なもんですから2クラス、40人の学級ができています。ところが同じ草井小学校で6年生は86人なもんですから3クラスで28人から29人、30人以下の学級で授業を受けている。1年生でまだ学校に入ったばかりでなれない中でたくさんのことを勉強しなきゃならない子供たちが目いっぱいの40人で授業を受けていて、6年生はたまたま86人いるからということで30人以下の学級で授業を受けているということが、今、現実の問題として起きているわけであります。これを実際に市長は見てこられて、本当に大変だなあと思ったと金曜日の一般質問のときには答えておられるわけでありますから、本当に市民が主役の市政をやろうとするならば、この問題に全力で取り組まなきゃならないというふうに思うわけであります。 それで、例えば他の自治体が実施しているように、小学校の低学年から少人数学級、あるいは30人学級を始めるとすると、一体どのくらいの先生が必要なのか。例えば小学校の1年生、あるいは2年生で当局は試算をされているかと思いますが、そのことについて一度発表をしていただきたいと思います。 次に、いこまいCARの問題でありますが、この実績についても見せていただきましたけれども、利用がふえているということであります。ただ、現在まだこのいこまいCARについては試行期間中でありまして、平成17年3月までが試行期間になるわけでありまして、その間に今後どうするかということを決めていくわけでありますが、現実の問題として市民の中で、いこまいCARが走らない地域の皆さんから、自分たちにとってはどんなにいこまいCARがいい制度であっても、私たちにとっては何のメリットもないという意見が出ております。特に高齢者、あるいは障害者など交通弱者に対する足の確保が必要でありますが、現在はタクシーのチケットが配付されているだけであります。特に高齢者の皆さんに対しては、85歳以上の方にしかそれが適用されておりません。そういうことから、いこまいCARはいこまいCARとして、同時にこうした高齢者や障害者の皆さんなどに対する足の確保ということから、一つはタクシーチケットの対象者を広げていく年齢の引き下げ、現在の85歳を例えば75歳というふうに引き下げていく。あるいは障害者の方々に対しても、現在の2級というランクを下げていくということが必要だというふうに思いますが、いかがでしょうか。 あるいはもう一つの方法として、これはいこまいCARが実施される前に、私ども日本共産党議員団として既に提案をしておりますけれども、ドア・ツー・ドア、事前に予約をしておいて、例えばあした朝9時に来てください。昭和病院なら昭和病院まで送ってくださいということで登録をしていただいて送っていただく。あるいは買い物などにも当然利用できる。これは長野県の岡谷市が既に実施をしているところでありまして、岡谷市の場合は利用料金は1回当たり 300円ということで実施をされております。そういうこともあわせて実施していくことが必要なのではないかというふうに思いますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。 高齢者福祉の問題につきましては、あんしん電話の問題と給食サービスと住みかえ支援制度について提案をさせていただきます。 あんしん電話については、現在、所得税の非課税世帯のひとり暮らしが対象であります。しかし、ひとり暮らしの方の緊急の場合の通報というのは、所得があってもなくても緊急の事態というのは起きるわけでありますから、当然、ひとり暮らしの方に対してはこうした対策が必要であります。ところが、現在はひとり暮らしの方で課税世帯の方に対しては8万円以上の費用を本人が負担をしないとあんしん電話をつけることができません。そういうことから、課税世帯のひとり暮らしの方に対しても、希望する高齢者を対象にし、一部の本人負担はあっても、希望するすべての高齢者を対象にして設置をしていくことが必要ではないか。江南市が積極的にその支援策をとっていく必要があると思いますけれども、この点についてぜひ前向きの御検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 また、高齢者世帯、あるいは昼間ひとり暮らしの高齢者の方からもこれについての要望が選挙の間に寄せられました。夜は息子さんたちと一緒に暮らしていても、昼間1人になってしまうという方が随分いらっしゃるわけでありまして、こういう方々に対して、あんしん電話や給食サービスなどについてもきちんと対応していくということが一人ひとりの市民を大切にしていくという視点から大切なのではないかと思います。 給食サービスについては、以前にも提案をさせていただきましたけれども、昼間だけではなくて、夕食もあわせて、希望をする方々に対しては選択制で夜かお昼か、現在、業者への委託でありますから、十分これに対しては対応できるというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 また、住みかえ支援制度につきましては、民間の賃貸アパートなどから公営住宅に移転をしたり、あるいは公団が今行っている高齢者用住宅が1階に全部できてきているわけでありますけれども、これに対して移転をしていきたいというときに、引っ越しの費用や敷金などでまとまったお金が出せないで移ることができないでいる高齢者に対して、岩倉市などが行っているように、その費用の一部を負担していく、このことをぜひ江南市でも実施をしていただきたいと思います。 今申し上げた高齢者福祉三つの問題は、特別大きな予算を伴うものではありません。やる気があればできることでありますので、ぜひ実現の方向で検討していただきたいと思います。 もう一つは、子育て支援と学童保育、保育園の時間延長についてであります。 施政方針でも子育て支援に力を入れていくということについて強調をされておりますけれども、両親が働いている家庭にとって、本当に保育園、学童保育は大切なところであります。厚生労働省も、働き続ける母親、そして両親に対して、その環境づくりを重視していく。延長保育や夜間保育、病児保育などについて積極的な指導が行われているところでありますけれども、きょうはその中で保育時間について、現在の11時間対応を12時間に延長すべきではないかと提案をいたします。既に犬山市では公立が7時から夜の7時まで、私立は7時から夜の7時30分まで、それ以外のところは江南市と同じように7時半からでありますけれども、終わりは夜の7時まで保育園の開園時間を延長して保育を行っております。ぜひこれについて、当然、保育士との関係があるわけでありますし、その点、職員組合の皆さんとの協議が必要かと思いますけれども、検討をしていただきたいと思います。 それから学童保育でありますけれども、学童保育について、保育園が現在でも江南市は6時半まで、ところが学童保育は6時までということなもんですから、これで困っている家庭も数多くあるということであります。ぜひ保育園の時間に学童保育の時間を合わせるということで検討をしていただきたいと思います。 最後に障害者計画と
バリアフリーということで、障害者計画の策定が現在進められておりまして、障害者の皆さんにアンケートが回っているというふうに伺いました。ただし、これは障害者だけの問題ではありません。私たち市民にとって暮らしやすいまちづくりをどう進めていくかということが基本であるというふうに思います。シンポジウムの開催など、市民参加で障害者計画の策定を進めていっていただきたい。これは見直しでありますけれども、進めていっていただきたいと思います。 もう一つ、何人かの方々が話をされまして、前回の議会で多くの市民の皆さんが請願を出されて、それが不採択になったこの問題が、選挙が終わった途端に市長もイの一番にこの問題に取り組みたいと言われましたし、議員の皆さんもたくさんの方がこの問題で絶対に必要だというふうに言っておられますので、やはり有権者の市民の皆さんの声というのは大きいなあと改めて思って、感慨深く皆さんの質問を聞いておりましたけれども、江南駅の
バリアフリーについて、一日も早く実施の方向で各関係機関との協議を進めていっていただきたいというふうに思います。 その中で、質問を聞いておりまして、二つ確認をしておきたいと思います。一つは、
中心市街地活性化基本計画の中に
バリアフリーの問題が規定されたからやるんだということであります。しかし、そうなると中心市街地、特に江南駅西地区の中で江南駅の
バリアフリーが位置づけられているわけであります。西地区のまちづくりが進まないと江南駅の橋上駅化が進まないということになっては、これまた鉄道高架と同じように20・30年先の話になってしまうわけですね。ですから、3月定例会のときにも申し上げたと思いますけれども、江南駅舎の橋上駅化による
バリアフリーというのは
中心市街地活性化基本計画の中で位置づけられてはおりますけれども、このまちづくりの具体的な作業とは切り離して、この問題は単独で進めていっていただきたい。その中にまちづくりの問題も当然考慮するという形は結構ですけれども、駅西地区のまちづくりが進まなければいつまでたっても橋上駅化が進まないということでは困るわけです。ですから、この点については明確にしておいていただきたい。その上で、金曜日の一般質問から行われています橋上駅化の具体的なめど、いつまでに一定の見通しをつけていくのか。だらだらとこの問題を進めていってはいけないと思いますので、江南市としての見通しを明確にしていただきたいと思います。 以上の点についてまとめて伺いましたので、まとめてお答えをいただきたいと思います。
◎市長(堀元君) 施政方針の中で、市民が主役という事柄についての説明ということでありますが、実は先日も町の中で、ある政党のポスターの中に「市民が主人公」というようなポスターがありました。あれも同じような意味合いではないかなあというふうには思っております。要するに、主役というのは市民であって、行政及び職員の皆様方は黒子である。市民が楽しく、安心して舞台で踊ったり歌ったりできる準備、いわゆる手助け、それが行政であるというような意味であります。要するに、我々が主役じゃなくて市民が主役であるということでございますので、その点、ぜひとも御理解を願いたいというふうに思っております。 それから30人学級についてということで、もう公約と違うんじゃないかというような御意見でありましたが、先日答弁させていただきましたように、30人学級をつくると県費の担任の先生が要ります。江南市が仮に別のところから先生をお願いしてきて担任をしてくださいといっても、これはできません。そのために、30人学級はできないけれども30人授業、いわゆる少人数授業なら江南市としては対応できるという意味でございます。ですから、根本的には県の教育委員会の方針がそういう方針でありますので、私としては全力でそのことに対して対処すると言いましたのは、県に対して制度そのものを改善して、県費の職員で担任ができるような体制に、そして少人数学級ができるような体制にするために私は全力投球をするという意味でございますので、それまではとりあえず少人数授業で対応してまいりたいというふうな希望を持っておりますので、その点も教育委員会等とよく相談しながら、市民の皆様が安心して学校に預けられるというような状況にさせていただきたいというふうに思っております。 それから、先ほど言われましたが、人数によって学級が大きくなったり少なくなったり、特にある小学校では20人と21人の学級がございます。先ほど言われましたように、草井小学校では40人です。全く半分の学級があるわけですね。これはどうしてこういうことが起こるかということは、県の教育委員会の方針がそういうことでありますので、ですからその方針自体を改善していただくように全力投球をさせていただくという意味でございますので、よろしくお願いします。 あと六つほど御質問がございますが、担当から説明をさせていただきますので、よろしくお願いします。
◎健康福祉部長(大藪憲芳君) タクシー券の関係でございますけれども、現在、年齢85歳ということで、3歳年齢を下げたらどうかというようなことで試算もいたしました。約 1,000万円ほどの費用がかかるということでございます。そうしたことで、近隣市町の状況などを見ながら、さらに検討してまいりたいと思っております。 緊急通報装置の件でございますが、現在、所得税が課税されている方につきましては全額本人負担ということでお願いをして設置しております。この利用者負担のあり方ということも含め、対象者の範囲についても今後検討してまいりたいと思っております。 給食サービスの件でございますけれども、昼食と夕食の選択制ということでございます。昨年10月にアンケート調査も行いまして、その状況等も把握したところでございますが、アンケート調査によりますと、 123名のうち夕食を希望された方が19人というような回答もいただいております。この選択制につきましてもさらに検討をしてまいりたいと思っております。 住みかえ制度につきましても、これまで御意見をいただいております。近隣市町の状況をしっかりと踏まえまして検討してまいりたいと思います。 学童保育等の保育時間の関係でございますけれども、この学童保育につきましても近隣の状況を調査させていただいております。先ほどの御質問のような状況にもなっておりますので、保育時間、また利用者負担の関係につきましてもあわせて調査をし、検討してまいりたいと思っております。 それから障害者計画の関係でございますけれども、障害者計画の見直しの関係につきましては、現在、アンケート調査を実施しております。また、計画策定に当たりましては、公募の委員3名を含みます15名の懇話会、また障害者関係団体等々の皆さんにも入っていただいた意見を聞く場を設けております。そうしたいろいろな機会をとらえまして、市民の方の御意見をしっかりと踏まえまして計画の見直しに当たってまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
◎建設部長(岩田作一君) 江南駅の
バリアフリー、橋上化の件でございますが、実施したとしますと、まず
中心市街地活性化基本計画の中の一つには違いありませんが、まちづくり事業と切り離してということですが、当然、駅は駅、周辺のまちづくりはまちづくりということで、江南停車場線は停車場線ということで分けながら、同時にやれれば一番いいんですが、分けながらやっていきたいと思っております。 また、御質問を受けておりますように、駅舎の橋上化に伴って車道と歩道の分離のデッキ等については、将来、そこへドッキング可能というような見通しをつけたような工事をしていかなければならないと思っております。 また、これから具体的に工事のめどはどのくらいかということなんですが、引き続きの名鉄との協議、また議会の皆さん方との調整並びに県・国等の事前の調整、また具体的には実施設計という形で、名鉄が実施設計をするわけでございますが、それに伴う市との調整、すべての調整が整いまして、前年度にきちっと固まっていなければ県費補助、国庫補助の申請はできませんので、幾ら早くできても3年先ぐらいが着工ということになると思います。
◎教育次長(苅谷洋司君) 30人学級の件でございますけれども、小学校1年生、2年生の低学年のクラス数はどうなるかというお話でございました。1クラス33人ということで試算をいたしますと、小学校1年生は29クラスが36クラスになりますので7クラスプラスでございます。それから、小学校2年生の場合は30クラスが35クラスになりますので5クラスの増と、こういう状況でございます。
◆27番(森ケイ子君) 市長は公約を掲げるときにそのことは承知して公約を掲げられたわけでしょう。その上で、既に愛知県下でも5市1町ですか、お隣の犬山市を初めとして、その上でそれぞれの市町村として子供たちにとって本当にこの状態を解消するために何ができるか、やれるか。一生懸命頭をひねって、こういう状況をつくり出しておられるわけですよ。 私が先ほど公約違反じゃないかと言ったのは、そういう努力もしないで、もう既にこれは県の問題だから県にお任せすると。当然、県は県でやらなきゃいけないですよ。47都道府県のうち29がもう既に何らかの形で少人数学級の取り組みを始めているわけです。ところが、愛知県はその29の中に入っていないわけですから、当然、これはこれとして要求していかなきゃならない問題でありますけれども、同時に江南市として一人ひとりの子供たち、まさに市民が主役ですよ。学校においては子供たちが主役ですよ。その子供たちのために我々として何がやれるのかということについて、真剣に考える必要があるじゃないですか。 全く時間がなくなってしまいましたのでそのことだけ申し上げて、合併問題を伺いたいと思います。 先ほどの議論で、助役、あるいは市長の話をずっと聞いておりますと、とにかくいろんなことはあるけれども、大きくなればみんな解消するんだと、解決するんだというふうに聞こえてならなかった。大きいことはいいことだというふうにしか聞こえなかったわけですけれども、現実に今度合併すると人口は 2.7倍、面積は 4.5倍という面積になるわけです。それで大体一宮市と同じぐらいになるわけです。一宮市は人口はほとんど同じですけど、面積は違いますよね。面積は3市2町よりも2分の1よりはちょっと大きいんですけど、今度 140平方キロで一宮市は80幾つ平方キロということでありますけれども、それによって一宮市が財政が豊かになったかということ、あるいは一人ひとりのごみの分別がきちんとやられているか。そういうことではないんじゃないですかと思います。これは感想であります。 とにかく7月7日から説明会が始まるわけでありますから、この説明会の資料について私も見させていただきました。東議員が前半質問しまして、私もこの中でいっぱい申し上げたいことがあるわけでありますけれども、時間もありませんし、省きます。 ただ、この中で絶対にこれは訂正していかだかなきゃならない問題が幾つかあるんですよ。例えばこの説明会の資料の3ページに、市町村合併をすると地域はどうなるのという質問に対して、「公共施設の広域利用が可能となり、住民の利便性が向上します。」先ほど助役が言われたように、「図書館やスポーツ施設などの利用範囲が広がります。」高齢化社会で利用範囲が広がって、どれだけの人たちが利用できるかという問題が一方であるわけでありますけれども、そういうことが書かれています。 問題はその後、「より生活の実態に即した小・中学校区が設定されます。」これはやれますか、本当に。今、江南市のこの町の中だって学区の変更なんてできないじゃなですか。古知野東小学校が満タン状態だから、それを何とかしたいと、3年か4年前に学区の検討委員会というのをつくりましたけど、結局何の結論も出せないまま終わっているじゃないですか。藤里小学校なんかでも、江南団地の子供たちが通ってくるその途中にある家、そこは藤里小学校には行かれないで宮田小学校へ通っているんですよ。今ですらできないことが、何で合併すればそんな簡単にできるんですか。私はこれは絶対に、それこそ絵そらごとの話を住民説明会なんかでやってもらってはいかんと思いますよ。 あと、合併すると国の財政支援がたくさん受けられるから、今、江南市でやりたくてもやれないようなことがたくさんできるようになるから、だからこの際、合併しなきゃいけないんだという議論が随分あります。本当にそうでしょうか。
合併検討協議会がつくられた合併シミュレーションを見せていただいたりした中で、決してそうは言えないのではないかということが幾つか明らかになっております。これもぜひ訂正をしていただきたい、この説明資料ですね、訂正をしていただきたいものがあるわけですけれども、19ページに合併した場合に利用できる国・県による財政支援措置はということで、普通交付税の額の算定の特例があるということで、こういう表が出ているんです。 この表でいくと、合併後の10年後には交付税が激減しないようにだんだんと緩和をしていくと。これ実際にはこの説明の図は、この辺にグラフの棒があって、そしてこの上の部分が財政支援措置ですと。だんだんに減っていくので、その間、交付税がきちんと保障されますよということなんですね。この文章を読むと、今まで交付税がここまで来ている。これからもここまで来る。それがだんだんと減らされますよということに読めるわけでありますけれども、実際にはこの財政シミュレーションで示された内容でいくと、これから10年間は68億 3,900万円の普通交付税を保障します。それからどんどんと削減して、実際には22億 4,900万円まで削減をいたしますということなんですね。15年後にはこのグラフは半分ぐらいに減りますよというグラフになっているわけですけれども、実際には3分の1になるわけです。 なぜこういうことが起きるかというと、先ほど東議員の話の中にありますように、合併して27万人の市になって、 140平方キロのまちになって、学校が幾つあってということで計算をしていって、いわゆる一本算定ということになると、一つのまちとして見ていくと、実際に交付される交付税は22億円です。ところが、一遍に22億円にしてしまったんでは市町村の反発が大き過ぎるから、最初は現在3市2町が受けている交付税の額を10年間だけは保障しますと。10年間だけは保障して、あと5年かけて3分の1ですよ。15年後には交付税の額は3分の1に、20年後、30年後という話がさっきから何遍も言われましたけど、20年後、30年後は現在それぞれの3市2町が受けている交付税の3分の1しかもらえないんですよということが財政シミュレーションの中で書かれているわけです。 ところが、この住民説明会の説明資料によれば、何か特典のように合併算定がえによってたくさん今まで以上にもらえて、将来的には減りますよと。今よりもたくさんもらえるような絵がかかれているじゃないですか。この絵は、ここが現在もらっている額なんです。これが現在3市2町が受けている普通交付税の額で、15年後にはそれが3分の1になりますよというグラフなんです。ところが何か特典のように、いいことのようにこの説明資料には書いてあります。合併によって地方交付税のうちの普通交付税が激減しないよう緩和制度を利用できますと。激減しないようじゃないんですよ、激減するんです、明らかに15年後には。その間だけ、現在それぞれの自治体が受け取っている交付税だけは保障しましょうというだけのことでありますから、それによって特別な措置などについて若干あるかもしれませんけれども、普通交付税についてはこれによって余分にたくさん来るということでは決してないということでありますから、むしろ現在江南市の平成14年度決算で見ると、平成14年度決算の普通交付税はこの赤いグラフのところ、29億 8,800万円が江南市が受けている現在の平成14年度決算の交付税ですよ。だから、江南市1市が受けている交付税の額よりも、15年後は22億円に激減してしまうんだと。これでもなお合併して交付税の特典が、財政支援が受けられるんだというふうに言えますか、これについて。 それから、この財政シミュレーションの中ではスケールメリットということで書いてあります。ところが、スケールメリットの部分は書いてありますけれども、デメリットの部分については何も記載がありません。この部分について、実際にどのように計算をされているのか。この資料をぜひ一般質問の前に見せてくださいということでお願いをしましたけれども、現在に至るもその資料が届いておりません。財政シミュレーションの6ページの部分で節減効果ということでありますけれども、これは 600人ぐらいの職員を減らすというわけでしょう。それによるスケールメリットということで書いてありますけれども、もう一方で、合併特例債を 653億円ほど借りるということになりますと、翌年度からその返済が10年返済、実質的には9年間で返さなきゃいけない、1年間の据置期間を置いてね。ところが、ここにはその市町村の負担分、70%交付税で見ますと、残りの30%分は幾らになるのかというデメリットの部分は記載されておりません。あるいは、合併することによって移行経費というものが非常にかかると思うわけでありますけれども、それらについて実際に幾ら移行経費を見ているのか、ぜひ発表していただきたいと思います。 以上、申し上げたことについて反論ありましたら、また説明がありましたらお聞かせください。移行経費について、わかりましたら発表してください。
◎市長公室長(日比野二三夫君) まず1点目の、3ページだったと思うんですが、小学校校区の問題でございました。確かに御指摘の部分もあるわけですけれども、今回、この合併によって小学校校区が設定云々というのは、たまたま境界境に当然小学校もあるわけでございます。そうしたところによっていわゆる区域を越えて活用ができるという意味が小学校区域の設定ということでございます。 それから19ページだったと思うんですけれども、合併算定がえの図がおかしいのではないかという御案内でございましたけれども、これは御指摘のごとく下段の分については、例えば3市2町が合併した場合の交付税ということでございます。したがって、イメージ図ということで、この絵がそのものずばりということではございませんので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。 それからデメリットという部分でございましたけれども、そのとおりということではないと思いますが、例えば今回お示しをしていく中でも、6ページに掲げておりますけれども、適正な水準にすることで負担増のケースも考えられるということから、必ずしも数字では出ておりませんけれども、こういう文言も入れておるということでございますので、御理解をしていただきたいと思います。 それから、財政シミュレーションの中での合併に伴う経費がどう加算されているかということでございますけれども、合併直後に必要となる臨時的経費や特別の財政費用としての平成17年度に普通交付税の合併補正分であるだとか、あるいは格差是正分の特別交付税なども入れておるところでございます。そんなことでひとつ御理解がいただきたいと思います。
◆27番(森ケイ子君) 時間がもう来てしまいましたので、これ以降については川村議員の方が合併問題を通告されておりますので任せるといたしますけれども、イメージということだけで進められては、そのイメージが皆さんの中には真実として入るわけですから、そのイメージが正確でなければ困るわけです。そのことだけ申し上げて終わります。
○議長(林本昌久君) 川村 弘さん。 〔28番 川村 弘君 登壇〕
◆28番(川村弘君) 再び壇上に立たせていただくことができまして、また張り切って、合併によっては、事と次第によっては1年9ヵ月ほどの任期になってしまうかもしれませんけれども、与えられた負託にこたえて頑張りたいと思います。 さて、私も時間の配分で大変困っておりますが、簡単に合併以外の問題につきまして市長の見解を伺います。何はともあれ、とにかく市長は、選挙ではたしか大池市政を継承するということが私も耳に残っておりまして、文章でもそうなっていたのではないかと思います。 ところが先ほどの合併問題について、たしか大池市長は合併の是非、是も非も含めて江南市の将来にとって今の事態を分析して、合併が是なのか非なのか、どうすべきなのかを検討したいということで任意の協議会を立ち上げ、さらにもっと突っ込んだ検討をするために法定協議会も視野に入れてと、これが大池市長の姿勢であったと私は思っておるんです。ところが継続されたはずの堀市長は、突然、江口議員の質問に対して合併を進めると、とにかく20年後、30年後を考えたら合併しかないんだという方針が表明されまして、唖然といたしました。いつの間に市長は合併を前提に検討するというふうに豹変したのか。大変面食らいまして、一体市長の真意がどこにあるのか。もしもきょうの午前中の江口議員の質問に対する答弁が市長の本意で、江南市の今後の方針としてこの姿勢で臨むというならば、これは考え直さなければなりませんし、一体何のための
合併検討協議会なのか、市長の是非を含めた検討、あるいは議会の対応についても調査・研究ではない、合併のために何が障害かを研究するということになってしまいますから、これは大変重要な発言でありました。 僕は休憩中に市長には意見を申し上げておいたんですけれども、最初から市長が合併を前提に、合併をせざるを得ないということで住民説明会をやるとすれば合併の押しつけでありまして、市長が住民が主人公とか、住民が主体とかいう言葉とは随分離れて、いわゆる押しつけということになりかねないわけでありまして、最高責任者の市長でありますから、本来、議会の意見も住民の意見もよく聞いて、行政の責任者として最終的な方針を決定していくと、これが市長のあるべき姿だと私は長年思ってきたわけでありますけれども、えらい市長がかわれば変わってしまうもんだなあと思ったんですが、堀市長、感想はありますか。
◎市長(堀元君) 午前中の江口議員に対して私が答弁をさせていただきました。ちょっと言葉足らずなことが誤解を招いたような感じがあるわけでありますが、大池前市長を継承していくということについても、発展的に継承していくということで申し上げておりまして、これは一遍に変わったというような認識は私はしておりません。 と同時に、答弁の中でも申し上げましたように、まず市民の方に合併とは何ぞやということを周知徹底していただいて、その後でいろんな御意見を聞きながら、当然、議会の御意見も聞きながら進めてまいりたいということであります。先ほども言いましたが、岐南町の件がございますが、行政サイドでは各務原市と合併するということで進んでおりましたが、住民投票したら岐阜市の方が多かったということで、岐阜市の方にまた変わったというような状況だと伺っておりますが、そういうようなことも含めて、あくまでも市民の意向を最重点にということを先ほども申し上げましたとおりでございますので、私は独走という意味ではございませんので、もしそういうことで誤解のあるような発言をしましたということでしたら、おわびをして訂正させていただきますので、よろしくお願いします。
◆28番(川村弘君) 最後の言葉を信用いたしまして、慎重に臨んでいくと。 施政方針で市長がいろいろと表明されまして、議員の皆さんからもいろんな意見が出ておりますし、お聞きをするにしても、合併が平成17年3月まで、3月までといっても岩倉市の市長選挙が平成17年1月にございますから、市長の任期が。選挙をやらざるを得ませんので、そういう政治日程からいって、岩倉市の市長選挙をやらなくてもいい平成17年1月には合併しないと、岩倉市はたった1ヵ月や2ヵ月の市長をつくるために選挙をやらなきゃならないということになるわけでありますから、政治日程からいうと平成17年1月と。そうすると、私どもの任期も必然的にそうなりまして1年9ヵ月となるわけであります。 きょう東議員からもるる紹介されておりましたけれども、江南市の合併に当たっての住民説明会で使う資料などを見ますと、結局、効率的な行政、経費の節減と。最後のページには議員が減るとどれだけ助かるかという、25ページには議員の報酬で年間4億 7,633万 2,000円減らせると。これだけ効率化が図られる、いわゆる議員の給料がむだだという視点からいえばこれほど節約はないわけでありますから、このことからいえば合併と同時に議会も解散と。37人か38人でしたか、新しい体制で同時に市長と一緒に選挙をやる。合併を進めるということならば、当然、そういう道になろうかと思うんですね。議員だけが綿々と2年間の特例期間に 114人もの議員が、有象無象という言葉は失礼でありますが、 114人もの議員が集まって議会を構成して、一体何をどうやって議論するのか。委員会がこのレベルなんですよ、委員会が。例えば建設水道委員会をここでやらなきゃならない。こんな委員会、議会なんていうのはまともなものなのかと考えたら、当然、合併と同時に解散ということを我々は覚悟しなきゃならないわけですね、当然。ですから、合併を真剣に考えるということは、自分たちもそのときに腹をくくると。それでもなおやらなきゃならない課題だという、責任と自信を持ってやらなきゃならない課題だと思うんですよ、本来は。自分たちだけいい格好をして、綿々と 114人でだらだらと生き延びようなどというような女々しい考えは持つべきではないですよね。腹をくくっておりますね、はい。 さて、東議員が地方分権など合併の必要性と銘打った犬山市・江南市・岩倉市・大口町・扶桑町
合併検討協議会が責任を持って作成した「市町村合併について考えよう」という一番最初に、なぜ合併なのか。それを東議員が先ほど一、二、伺ったわけですね。地方分権を推進すると、いわゆる地方分権の受け皿ということについては全く答弁がありませんでした。さっぱり意味が通ずる答弁はありませんでした。なぜ江南市がどういう権限を住民に対して、今、こういう問題で行政はやっていて、住民サービスの点で権限がないために非常に困っておる。27万人という新しい市ができれば、今、処理しにくい課題を新しく権限を手に入れることができて、こういうふうに住民に対して即座にサービスができる、決定ができる、こういう課題があるなら示すべきであります。江南市が現在の行政の中で、毎日の仕事の中で困っておる、行き詰まっておる、これこそが地方分権の江南市版の具体的な受け皿、そういう江南市の問題があるかどうか、江南市としてどうなのかと東議員がただしたところ、全く具体的なものはありませんでした。 日常生活圏の拡大や行政ニーズの多様化、かろうじて介護保険ですとか、あるいはごみの問題などが例に出てまいりました。議場でも私ちょっと発言しておったんですが、ごみの問題は合併すれば解決するなどという市長や助役の答弁は、これはごみの実態を一体どういうふうに思っているか、その見識を本当に疑わなきゃならない答弁だろうと思います。大体人口30万、40万のまちで、江南市のように分別を徹底して、全国からベスト3やベスト5に入るような立派な分別行政をやっている自治体がどこにあるの。ごみ行政の解決の根本は、ごみの資源化、分別、あるいはごみの減量であります。これ以外にごみ問題解決の道はなく、大口町長などはごみゼロ社会、ごみをゼロにして、それをすべて資源として活用する社会づくりが必要だと、これからのごみ行政は。こういうことをよく一部事務組合の会議でもおっしゃっておりますけれども、それはまちが大きくなれば、この江南市でもどこでも困っているごみ問題が解決するように助役も市長も答弁しました。全く認識外れ、認識間違いそのものであります。小さいまち、小さい自治体でこそ、ごみのそうした住民の相互協力が得られる。コミュニケーションも活発になり、進んでいるというのが全国の実態であります。名古屋市が分別を始めましたけれども、一体どれだけの効果、どれだけの分別がされているか。 私もつい数日前、名古屋市のとある団地へ行く機会がありましたから見せてもらいましたけれども、江南市のごみの分別と比べたらおぞましい限りでありまして、それでも名古屋市は助かっておる。これを27万の人口にしてごみ問題を解決する、何がどう解決できるのか。それとも助役のおっしゃったのは、江南市にはごみの埋立地、灰の埋立地がないから、犬山市の山の方へおっかぶせてしまおう、あっちへみんな持っていってしまおう、こういう虫のいい話なのか、だから合併しないとやれないのか。そんな御無礼なことはないわけでありまして、ごみの解決そのものを真剣に考えたら、こんなことが行政ニーズの多様化などというようなことに上がってくるはずがないわけで、江南市は28年前からごみの非常事態宣言を行って、ごみ処理を乗り切ってきた経過を知る者として、そういう議論は全く納得できせません。だから、これらの議論を通じてここまではっきりしたことは、江南市というまちの今行っている毎日の行政、仕事の中で、何をどういうふうにまちを大きくすることによって解決できるのか、住民によりサービスができるのか。この江南市としての課題、解決策を合併に当たってのメリットとして示すべきでありまして、これのないような抽象論は、何のためにという住民の疑問にこたえることにならないと思います。 さて、続けて伺いたいんですが、少子・高齢化の進行に対応するとしています。先ほどの議員の方の質問にもありましたけれども、少子・高齢化という言い方について、行政改革推進委員会の中でも議論になって表現を変えた経緯があったんですが、少子・高齢化というのを一口で言うのは間違っているという議論が今主流であります。高齢化、長寿ということは私どもを含めて人類の長年の夢でありましたから、病気を克服し、日本が世界一の長寿ということは誇るべき、喜ぶべき事態でありまして、このことを厄介者扱いするような風潮は全く間違っているというのがまず第1であります。 今問題なのは、子供の数が極端に減っていると。そのために人口のバランスが、高齢者の割合が高くなっておるということでありまして、がんの克服も、何のために医学の進歩があるのか。人類の不幸、兄弟や身内でなすすべもなく命を奪われなきゃならない、こんな不合理な病気に打ちかっていくために医学の進歩があるにもかかわらず、高齢化をさも厄介者扱いにするような少子・高齢化という言い方は今後改めるべきだと。高齢化が問題なのではなくて、少子化、極端な子供不足といいましょうか、これが今問題であって、 100年後には日本の人口が2分の1になってしまう。どんなに合併を重ねようと、自治体を全部なくして日本が一つの日本市という市になったって、この少子化に対応できないわけであります。 しかも、つい先日、新聞報道がございまして、6月6日の各新聞に出ましたけれども、出生率は全国で1.32で過去最低になったと。この出生率は各県別の出生率を見れば一目瞭然でありますけれども、大都市を抱える都道府県の出生率が極端に悪い。大都市ほど出生率が低くなる。江南市で人口がふえれば、大きくなれば少子化に対応できるなどと考えることは全く間違いで、しかも3ページの地域のイメージアップの中に若年層の定着なんて書いてありまして、人口が多くなれば、市が大きくなれば、あたかも青年がたくさんふえて子供がいっぱいふえるかのような幻想がありますけれども、名古屋市を初めとする都市の実態を見れば、人口の減少、少子化の傾向は都市ほど激しいということはだれでも御承知のとおりでありまして、これは解決にはとてもなりません。 市長がおっしゃっているのは、あるいはここに
合併検討協議会の方々が書かれておることは全部国の受け売りでありますから、実際聞いても市長も答えられないし、助役も答えられないと思うんですね。 ちなみにお聞きしますけれども、少子・高齢化の進行に対応するとしておりますけれども、合併によって出生率を上げるような少子化対策を進めるという意味があるんですか、ここには。そうではなくて、少子化というのは社会現象でしようがないとほうっておいて、ただただ子供が少なくなるのを放置して、財政が大変だから、ただただ財政だけを対応すると、こういう趣旨ですか、どちらですか。
◎助役(陸浦歳之君) 後段であります。
◆28番(川村弘君) 単に財政不足に対応すると、財政不足が見込まれる。 江南市の高齢化率について伺いたいと思いますが、2000年度の全国の平均高齢化率は17.3%であります。これが2030年には29.6%になるのではないかと、自然現象のように進めばですね。愛知県、岐阜県、三重県の3県の平均を見ますと15.9%、26.3%になるのではないかと。江南市を見ますと、2000年度の高齢化率14.6%、2030年で21.6%というのが予測で出されています。ですから、江南市は全国平均や愛知、岐阜、三重の3県の高齢化率の進行よりも緩いテンポで高齢化率については見られている、実際はそうではないか。それは事実ですか。そういう事実は把握されておりますか。
◎市長公室長(日比野二三夫君) 把握いたしております。
◆28番(川村弘君) 江南市がなぜ慌ててよそと肩を並べて合併をしなければならないかということで申し上げると、江南市の高齢化率そのもので言えば、よその過疎だとかいろんな小さなまち、いろんなところの高齢化率が激しい地域と比べて、それほど緊急性があるわけではないということの裏づけだと思います。 次に財政状況について伺いたいと思いますが、先ほど森議員も最後に少し触れられましたけれども、大きいことはいいことだと。助役の答弁の中に、大きくなれば腹が太くなるといいましょうか、財政が大きくなるという趣旨の答弁をされましたね、間違いありませんね。 私、とある本を読んでおりましたら、人口規模が大きい都市は財政が豊かなのか。大きいことはいいことなのかということで調べてみましたら、人口43万人以上の都市の財政力を比較した資料があります。これを見ますと、財政力が 1.0を超えているのは大宮市と船橋市だけでありまして、あとは全部 1.0以下であります。この比較は1999年、4年前でありますが、当時の江南市の財政力指数は0.72でありました。0.72に匹敵するまちといいますと、福岡市が江南市とどっこいどっこい。岡山市、神戸市、京都市、札幌市、鹿児島市、北九州市、これらの巨大都市は江南市よりも財政力指数が悪いんですよね。江南市よりも財政力指数が下なんです、この 100万都市が。大きければ財政が豊かになる、寄せ集めれば財政が豊かになるという議論は、それぞれの自治体の実態を分析しなければ出てこない結論であります。 ちなみに類似都市の一宮市と比較してみますと、財政力指数は0.79、27万 3,711人、これは2000年の統計でありますが、1年ずれておりますので同じではありませんが、一宮市は0.79であります、類似都市の財政力指数。一宮市と比較して、職員を 600人ほど合併によって減らせるという試算もシミュレーションで発表されております。その減らしたはずの一宮市の財政、一宮市は江南市や扶桑町や大口町や岩倉市や犬山市が合併して目指す市の典型的な類似都市であります。この一宮市の財政状況、一宮市の職員の状況、一宮市がやっておる事業、ここに合併について考えようとしてある地域はどうなるか。これにちゃんと見合った発展をしているかどうか。 堀市長の時代ではありませんでしたけれども、堀市長もよく御存じの、例えばこの中には大きくなると市のネームバリューができて地域のイメージアップができる、こういうことがあります。その名前にあこがれて企業がたくさん進出してくる。若者が定着するとか、企業の進出が期待できる、重要プロジェクトの誘致が期待できると書いてある、ここに書いてあるのは。僕が言ったことじゃないですよ。企業の進出や若年層の定着、重要プロジェクトの誘致が期待できますと書いてある。一宮市は、皆さん御存じないかもしれませんけれども、土地開発公社で企業誘致のための用地を確保しました。大量に用意しました。その27万人の一宮市の企業を誘致するために用地を買った土地開発公社の土地が売れずに、売れ残ってだれも買い手がないために1坪当たり10万円値引きして、つまりそれだけ市民の税金で公社に穴埋めをして、やっとその土地を処分したということがあったことは御存じでしょうか。まだそんなに遠くない時期でありますが、27万人の一宮市が企業誘致のための用地を用意して売れない。一般財源を投入してかろうじて処分する。坪10万円ですよ、皆さん。江南市は般若和田地域に工業団地をつくりました。人口10万の江南市が完売して、なお幾らもうけましたか、覚えておられますか。伊藤総務部長、覚えておられますか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 8,000万円ほどだと記憶しております。
◆28番(川村弘君) 完璧に売って、しかももうけまで上げるという仕事を10万の都市でちゃんとやり上げた。つまり人口が大きいとか、財政が大きいとかということが企業誘致の力になったり、イメージアップになるのではなく、職員が、市長がどれだけやる気になって努力するか。ほったらかしで殿様商売のように、土地を買って、買いたいやつは買っていけといって踏ん反り返っておれば土地も売れない。必死に企業を回って、説明して歩いて、駄賃も土産も何にもないけれども、江南市は税金もまけてあげません、何もやりません、そのまま買っていただくだけです。それでよければ買ってくださいといって必死に、それでも売り切った。固定資産税をまけましょう、あれもつけましょう、これもつけましょうといって駄賃はいっぱい出しても売れない土地を持っておる自治体は幾らでもあります。要は、本気になって取り組んだかどうかの違いが鮮明になった事件でありましたけれども、そういうことが何か人口を大きくして大きなまちになると黙っておってもがっぽがっぽと企業が来てもうかって、職員は机の上で鼻をほじくっておれば仕事ができて、勝手に人が集まってくる、金が集まってくるかのようなイメージを振りまいて、合併が全部いいと。そういう構えなんですよ、この資料は全部。そんなもんじゃありませんということを言いたいために汗水垂らしておるわけですけれども、しかも人口27万人の規模のまちができたとしまして、今の不景気の中で財政のもとになる市民税、個人市民税は別にしまして、法人市民税ですね、大きな開きができる。法人市民税はふえるのかどうか、まちが大きくなると。ふえますか。実務的な問題ですから、総務部長、市が大きくなると法人市民税はふえますか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 極端にはふえないと思います。
◆28番(川村弘君) 極端にはふえない。現状のままでしょう。例えば10万人の税率と27万人の税率と変わるわけじゃないでしょう。だから税金はふえないんでしょう。違うんですか。何か仕組みが変わるんですか。個人市民税の均等割はふえますね、 2,000円から 2,500円になりますからふえますが、法人市民税、法人税は変わらないんでしょう。変わりますか、今、極端にはふえないと思いますということは、ふえるようなニュアンスが……。
◎総務部長(伊藤敏行君) 市民税につきましては、均等割が 2,000円から 2,500円になるという部分も含めて少し上がりますが、法人税の方は上がらないと思います。
◆28番(川村弘君) 変わりません。大きくなっても法人市民税はそれまでの3市2町のもらっておった法人税を寄せるだけでありまして、ふえる要素はないわけです。何かふえるかのようなイメージがあるかもしれんけど、ふえない、そのまま。 今、全国的に法人企業の欠損企業数が大体7割から8割と言われておりますから、ほとんどの企業が今や担税能力がない。均等割だけですね。資本金の額に応じた均等割を払っていただくだけの企業が7割、8割になってしまっているわけでありますから、合併することによって新たに企業が誘致できるとか、今、どんどん企業が海外へ進出して空洞化と言われている中で、新たにできたまちにいろんな企業が進出してくるなどというイメージを振りまくことが正しいかどうか、そんな幻想を。そんなことないわけですよ。だって、企業が進出する土地も用意していない。もし用意したとして、必ずしもそこに企業が立地してくれるとは限らないわけでありますから、こんな国の作文ですね、全国に、合併すればすべてバラ色のような、こういうものは全部撤回して、江南市としてもっと地に着いた、10万人の江南市が今本当に毎日の行政の中でこういうことで困っておる、これが合併によってこういうことができます、こういうことでこれが解決できます、これしか解決の道がないならきちっと示す。それこそ住民本位といいましょうか、私どもで言うと住民が主人公、市長は市民が主役として、主役になっていただくきちんとした扱い、市民に主役になっていただくにふさわしい情報の提供だと思うんですね。こんな国がつくったようなおざなりな夢のような実現性のないこういうものを市民にばらまくということは、市民をおろそかにするということになるのではございませんか。市長の主義に反すると思いますが、いかがでしょう。
○議長(林本昌久君) 暫時休憩いたします。 午後3時32分 休憩--------------------------------------- 午後3時48分 開議
○議長(林本昌久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 川村 弘さん。 〔28番 川村 弘君 登壇〕
○議長(林本昌久君) 休憩前の川村 弘さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 市長。
◎市長(堀元君) 大変答弁がおくれまして申しわけございません。 先ほどの川村議員の質問に対しての答弁でありますが、この資料は3市2町、犬山市、江南市、岩倉市、大口町、扶桑町の
合併検討協議会でいろいろ協議し、できた資料であります。そして、これをもとにして各市町でいろいろ議論をする及び説明するための資料でございますので、ここから先いろいろ変化する可能性はありますし、またそれも当然だと思っております。あくまでもこれは資料でありますので、その点をお含みおきくださいまして、よろしくお願いしたいと思います。 〔他に発言する者あり〕
◆28番(川村弘君) 「間違ってせんだろう」といって今議場から声がありましたけれども、間違いまるけなんですよ。少なくとも数字というのは間違ったら訂正しなきゃなりませんよね。当局に言わせると、数字の間違いを指摘したら、そう違えへんでいいわと。そういう感覚ですよ、
合併検討協議会の考え方は。本当は恥ずかしくて、直ちに撤回して、新しいものを出し直しますというふうに、事務ってそういうことでしょう。金をもらって仕事をやっていて、議会や住民にばらまく資料の数字が間違っておったら恥ずかしくてしようがないじゃないですか、普通は。それは撤回して、申しわけありません、直ちに直しますというのが普通じゃないですか。そんなものいいがやといって、違いますか。 どこかの市長が怒っていましたよ、どういう仕事をやっとるといって。それも後から聞きますけれども、あるいは森議員が先ほど言っておりましたけれど、この表は何だろうと僕らも検討していろいろやってみたら、えらい水増しというか、図そのものが全く実情に合わない、誤解を与える。誤解を与えると議会で指摘されて、市長は市民が主役と。その主役に間違った演技で間違ったイメージを与えてはいかんわけですね、間違った演技指導というか、脚色をしては。演ずる市民が間違った材料で演出させられたらたまらんわけですから、もしも市長がこの誤解を与えるような不十分な資料を市民にばらまくと、それをよしとすると、何の心の痛みも覚えないというなら、演ずるべき市民に対して余りにも御無礼で、「市民が主役」という言葉は撤回せざるを得ないだろうと、撤回していただきたい。本当に無責任ですから、再検討していただいて、これは江南市がつくったものではございませんから、
合併検討協議会の事務局がつくったものでありますから、議会でそういう厳しい指摘を受けたと、大至急直してほしいと、なぜ市長は要請できないんですか。市長がつくったやつでもないですよ。これはまだ公表されているわけじゃないんですよ。参考資料で我々がもらっただけ、しかも案ですよ。考えよう(案)ですよ。案の段階で不十分だと指摘しておるのに、もうこれで行くと、今、市長の答弁。これはだれが入れ知恵をしたのか、助役なのか、市長公室長なのか、総務部長なのか、だれか知りませんけれども、案も直さないような案がありますか。決定事項でもない案がなぜ直せないんですか。冗談じゃありませんよ。何のために案ですか。住民に配ったわけでもない、我々が参考資料としてもらっただけのものをなぜ是正できない。どうですか。案は直すためにあるんじゃないですか、指摘を受けて。冗談じゃない。
◎助役(陸浦歳之君) 今回、住民説明会に使ってまいります資料につきましては、前半のところは、初めての住民説明会ということで、市民の皆さんの熟度がまだそんなに市町村合併について詳しい、情報は流しておりますけれども、そういうこともありますので……。
◆28番(川村弘君) 直せるか直せないかだけおっしゃってください。直せないというなら……。
◎助役(陸浦歳之君) この資料でもっていろいろ御意見を賜っていきたいと、こういうふうに考えております。
◆28番(川村弘君) 案は事務局の案ですか、だれに対する案ですか。 まあいいです。こんなことでごちゃごちゃやるのは本意ではございませんので、とにかく市民が主役という市長のスローガンは正しいし、僕もそのとおり、我々はそれを形を変えて住民は主人公という言い方をしておりますが、その点では市長もそういう考え方で打ち出されたことは大歓迎でありまして、もし本当にその考え方で市政を運営しようということならば、第一歩のスタートから間違えることのないように市長はつくり直しなさいと、江南市で責任のある文章をつくれと、事務局サイドでつくりなさいと市長が命令すればいいわけです、何も職員に甘んずることなく。こんなことでは私は責任持ってやれないといって市長が言えばいい。そういう市長は権限がある。そういう市長の決断を、そういう責任のある指示を期待したいと思います。 次に、もう1点だけ、時間が心配ですけれども、自治体の適正規模というものにつきまして当局の見解も聞きたいですし、私の考えも述べたいと思います。 まず第1に、27万人という規模は適正規模なんですか、自治体としての。大きいことはいいことだから、27万よりもっと大きくてもいい。差し当たり27万人だと。市長選前には一宮市も合併の視野に入れたというようなことも述べておられたように記憶しておりますが、そうすると27万人足すと54万人ぐらい。木曽川町を足すと56万人とか57万人とか、あるいは尾西市を足すと70数万人とか、すさまじい数になるわけですが、適正規模というのは大きくなればなるほどいいという、市長はひょっとしてお考えですか、どうですか。市長の感じでいいですよ、考えておられる。
◎市長(堀元君) 適正に関しての見解ということでありますが、特例市、中核市、それから政令指定都市、いろいろございます。この地域に関しては適正ではないかということであります。
◆28番(川村弘君) 27万人で適正だと。 科学的な裏づけということで二、三、紹介したいと思います。大阪府の八尾市の一職員、的場さんという職員の方が大阪府内の全自治体の財政状況を研究されて、横軸に人口、1万、2万、3万、4万と、上に自治体の住民1人当たりの必要経費、これで大阪府の実際の自治体全部を調べて表にしました。そうしましたら、実は人口はこうですね、上に1人当たり1万、2万、3万とかいう単価をやりますと、人口の少ない自治体はやっぱり一番高い。こういうカーブを描いて上がるんですね、また。わかりますか、こうなんです。こうじゃないんです。だれでもこうなっていくと思うんですね。大きくなればなるほど安くなると思い込んでいる人、恐らく思っているんです。違うんですね、実態は。大阪府の自治体を全部調べると、一番適正規模は13万人くらいです。それから、日本全国 3,300幾つある自治体の全部の自治体を人口と1人当たりの経費で表をつくると、全国平均で一番安い人口はどれくらいだったと思いますか、11万 8,000人。これは平成11年の決算数字であります。 3,232市町村。11万 8,000人が一番安い底だそうです。それから、平成15年5月に発表された、つい先日、中日新聞の経済面にこういう記事が発表されました。東海三県の計画すべて実現なる合併効果、膨らむ期待、経済欄です。年 2,800億円財政削減と。岐阜と三重と愛知の3県の自治体が全部合併すると、合わせて 2,800億円経費が減ると、こういう試算です。市長にとってはにこっとされるような数字でありますが、これがその文章です、裏づけになった。 〔資料呈示〕
◆28番(川村弘君) (続)東海地域における市町村合併の効果について、平成15年5月、日本政策投資銀行東海支店というところが発表したこれが今の記事の裏づけです。 これによりますと、東海三県、岐阜、愛知、三重の3県の自治体のすべての横軸と縦軸をやった一番安い経費はどれかというと、東海三県では10万 4,000人。11万 8,000人が全国平均、大阪府ですと13万そこそこと。私が調べた限りでは、この三つの数値しかありませんけれども、これでおおむね10万人から13万人くらいが自治体財政の運営で一番効率的だというのが、全国統計ですよ、東海三県、あるいは大阪府。全国統計でも11万 8,000人、一番安いところ。27万人というのは適正規模とおっしゃいましたけど、決して適正ではなくて、行政運営でいうと住民1人当たりに係る経費は高くなる。これは学者の方たちが研究した結果でありますから、確認してみてください。そういうことは御存じでしょうか、市長。
◎市長(堀元君) 川村議員は本当によく勉強してみえるなということを痛感しております。今お聞きしましたのが初めてでございます。
◆28番(川村弘君) 僕はそういう大きい自治体へ視察に行ったことがございませんから、本当に研究してみて、なぜそういうふうに高くなってしまうのか。これは全国の実際の数字を分析した数字でありますから、ごまかしようがない数字であります。ですから、大きいことはいいことだ、大きければ何でも安くなる、経費が削減できると考えるのは誤りだと。これを直ちに我々はきょうから考えを改めて、適正規模、一番効率的な行政というのをきちんと見据えると、それが我々の責任ではないかと思います。 となると、実は江南市というのは10万そこそこでありますから、一番底のいいところにおるなあという感じがしますよね。偶然ですよ、これは。たまたま新聞に発表された数字ですが、偶然ちょうどいいところにいるということになるのではないか。これは厳然たる事実として、みんなで考えていく一つの材料だと思います。浮かれて大きくなれば大きいことは何でもいいことだという議論は成り立たないということを僕は申し上げたいだけでありまして、なおそれでも経費がかかっても大きい方がいいことだというもしも根拠があれば、これは大いにお互いに議論して、何が一番いいかということは議論していくことだと思うわけですね。これは一つの材料だと見ていただきたいと思います。 それから次に行きますが、合併することによって経費がどれだけ安くなるか、支出削減効果と言われておりますけれども、これはどうか。これもさっきの 2,800億円裏づけが発表されています。これによりますと、愛知県は全部が合併するとして、88市町村が合併するとするとどれだけ削減効果があるかというと、何と 331億円。合併のパターンでいうと33でしたかね、愛知県は。岐阜県 1,431億円、三重県 1,045億円、これが合併前の市町村の歳出と合併後の歳出と比べた場合の費用削減効果と言われるものであります。つまり、愛知県は既に自治体の平均人口が8万38人であります。それに比べて岐阜県は2万 1,290人、三重県は2万 6,918人、こういう小さな町や村がたくさんある。そういうところと、愛知県のように平均人口が既に8万人になっておるまちの場合の費用削減効果は、 331億円ですから、江南市を含めて3市2町で新しいまちができたとして、平均的には10億円程度の費用削減効果だということ。これが各自治体が発表されたそれぞれの枠組みで試算されている日本政策投資銀行東海支店の 2,800億円の裏づけであります。 削減効果は現在の負担率に比べてわずか 1.3%であります。将来の財政負担率も同じく 1.3%、これは愛知県の平均であります。わずか 1.3%。岐阜県は現在の財政負担率に対して18.1%縮減できる。将来の財政負担というと、何と22.6%現在よりも減らせる。三重県では現在の負担率に比べて15.5%の減、将来の負担と比較すると21.4%の減につながる。岐阜県、三重県ではかなりの縮減効果が上がると試算しています。 これは御承知のように、地方交付税というのは人口によって補正係数といって、単価は一緒ですよね、住民1人当たり消防費でいうと1万 900円、これに人口を掛けるわけですが、消防費の需要額を計算する。 それに補正係数を掛けるわけですね。人口10万のところ1.00、つまりそのままの単価。人口が多くなると 0.8とか 0.7とか、大きくなるに従ってどんどん減っていく。人口が少ないところは 1.1とか 1.3とかいって、単価1万 900円の消防費の単価掛ける人口掛ける補正係数で小さいまちは掛ける率が多くなっていきますから、交付税がそういう形で交付される。人口が多くなると補正係数がどんどん減っていって交付税が減っていくという仕組みですから、ですから小さいまちには、必要な事業をやらなきゃなりません、必要な人も配置しなきゃならないということで、こういうことになってしまうそうであります。 これが削減効果と言われておりまして、お聞きしたいんですけれども、江南市は現在の歳出と比べて費用削減効果は何%程度を見込んでおりますか。 まあいいですわ。とにかく後でまた答えてください、時間がありませんので。通告してありませんから、突然のことですから、私の方も突然ですから申しわけありません。これは後でまた。そういうことでありますので、正確な情報を市長に最後にお願いしておきたいと思います。 さて、まだやらなければならない課題はたくさんありますけれども、一般質問の他の項目について最後に少しだけ伺います。 行政財産の管理について伺います。 江南市の小杁町の本郷というところで、約30年にわたって土地改良の仮換地であけられた道路、さらにその後、本換地が終了して正式な市道になってからも道路を占領していると、グラウンドとして使用されているということがありますが、問題は、なぜそういうことが30年近くも公然と許されるのか。土地と土地がつながっているから、この真ん中の道路をつぶして一つのグラウンドにしてしまうという、こんなことが道路を管理したり、土地改良の仮換地を行い、本換地も行ったその過程で、当の土地改良も、それにかまけた土木課も、だれも僕が聞いたら知らないと言うんです、知らなかったと。このおぞましき管理の実態というのはいかなるものか。市長、たるんでおるということですか、これは。このことは常識外でありますが。
◎市長(堀元君) おっしゃられるとおりだと思っております。
◆28番(川村弘君) たるんでおりますね。これを是正するということは、もちろん行政財産でありますから、自治法上のどんなことでもそれを阻害することは絶対許されないわけでありますから、直ちにこれは是正する以外ないわけでありますけれども、問題は、こういうことが30年にわたって行われてきた。それがこの江南市で起きておるということが私には不思議でなりません。一体おまえは何をやっておったんだと言われておるようなものでありまして、直ちに是正をしていただきたいと思いますが、行政財産の管理について、一層厳密にやっていただきたいと思います。 二つ目は、ちょっと資料を忘れてまいりましたけれども、つい2年ほど前に、小学校、中学校、あるいは公共施設の蛍光灯に使われているコンデンサーにPCBが入っておって、事故で子供たちに飛び散ったという事件が報道されて、一斉に取りかえました。我々議会は、すべてPCBの入った蛍光灯を取りかえると、これが約 1,700基ぐらいだったと思います、 2,000万円ぐらいの予算でしたが、ちょっときょうは資料を忘れてきたんですけれども、そう思っていました。ところが実態は、 1,700基ぐらいの蛍光灯のうちPCBが使われていたのはわずか六百数十基。 1,000基以上は全然関係のない普通の蛍光灯であったと。ところがそれを全部取りかえた。全部PCBが入ったものと思って取りかえってしまった。そういうことはありませんでしたか。
◎教育次長(苅谷洋司君) 今、川村議員がおっしゃいますのは平成12年度でございますけれども、PCBの照明器具を大至急取りかえるということで、数字を申し上げますと、小・中学校でございますけれども、 1,844基取りかえるということでお願いをいたしましたけれども、現実にはPCBがあったのは 682基であったということでございまして、そういう事実はございました。
○議長(林本昌久君) 福田三千男さん。 〔7番 福田三千男君 登壇〕 (拍手)
◆7番(福田三千男君) 最後の一般質問者となりましたけれども、1時間ですけれども、なるべく突っ走って定刻までには終わらせたいと思いますので、簡潔な答弁をお願いいたします。 それでは通告に従いまして、市民要望である放置自動車の件についてお伺いをいたします。 一般質問でトップバッターの野下議員が家電などの不法投棄、そしてまた高田健孝議員が自転車の乗り捨てなどについての質問をされておりましたけれども、私は自動車の放置について、市民の要望として一般質問を通告いたしました。 先般、私の知人が自宅近くの道路に10日間ぐらい前から見なれぬ車がとまっていると。ナンバープレートもついているし、車の程度もそれほど悪くないから、だれかが駐車しているんだと思っておったそうですけれども、それから3日ぐらいたってみますとタイヤが、だれかがやったんでしょうね、ぺっちゃんこに4本ともなっているということで、これは放置自動車だということに気がついて、実はそのころちょうど名古屋市の方で放置自動車の中に遺体が隠されていたという事件も出ておりましたので、早速、そういった事件になるといけないということで、江南警察署の方へ場所と放置自動車があるということを電話でお知らせをしたそうです。江南警察署の答えは、管理者は市道であるので、これは市役所の方へ電話をしてくれという回答でありました。ですから、友人はまた江南市の土木課だと思いますけど、電話をしたそうです。そうしたら、土木課の方だと思いますけれども、放置自動車の場合は最低2ヵ月はかかりますよという回答があったことに対して、私に電話がかかってきたわけです。 通学道路でもあるし、狭い道路に放置自動車があるのに、それを電話したら2ヵ月はかかると。一体全体どうしてそうもかかるんだとちょっと怒りぎみに私に電話してこられましたけれども、放置自動車、いわゆる不法投棄の車の届けがあった場合、どのような手続をして対応されて撤去されるのか。その車はどこで処分されるのか、そしてまたそれにかかる費用は幾らで、だれが支払うのかということを教えていただきたいと思います。
◎建設部長(岩田作一君) 主に江南市道でございますけど、市道に路上の放置車両を市民の方の通報また地元の区長、市が独自に発見するということで、放置車両が発見から始まるわけでございます。発見されまして、担当者が現地に出向きまして、まず民法の公示期間に伴います14日間のうちにこの車は撤去してくださいということで警告書を車に張っているわけでございます。それと同時に、江南警察の方へ放置車両についての協議をいたします。それで、協議の中でこの車が例えば事件性とか、刑事用の関係があれば警察の方で撤去なり処置をしてくれます。ということで、その調査期間等を入れますと約3週間ぐらい要るわけでございますが、事件性でないものにつきましては、その次に所有者が確認できるもの、またできないもので処置の仕方が変わってくるわけでございますが、所有者の確認できるものにつきましては直ちに所有者に対して、通常約10日間ぐらいでございますけど、所有者に道路管理者として撤去要請をいたします。また、所有者の確認のできないものにつきましては直ちにごみという扱いのような形になるわけでございますが、道路管理者が路上放置車処理協会の方からの補助を市は受けておりますので、市内の業者に撤去を依頼し、費用としては1台約1万円ぐらいかかりますが、それを撤去し、後日、路上放置車両の処理協会から江南市が1台当たり1万円を受け入れて処理をするということでございまして、問題は、所有者のわかるものにつきましてのやりとりがかかったりしまして、長いと発見から3ヵ月ぐらいかかると。御質問の五明の場合につきましては、先週の十二、三日に撤去しましたので、発見から約1ヵ月弱かかったというような状況でございます。
◆7番(福田三千男君) 今、部長の説明で、一概に全部が全部2ヵ月以上かかるというわけではないということがわかったわけですけど、幸いにして、きょう質問している車については2日ほど前に撤去されておりましたのでありがたく思っているわけですけれども、こういった場合、市民の方が通報していただいて、それに対しての答えがすぐ放置自動車は3ヵ月ぐらいかかるよ、2ヵ月ぐらいかかるよという言い方ではなくて、今、建設部長が答えていただきましたように、事件性のあるものとか、ナンバープレートがついておれば所有者がわかるわけですので、そういったことを市民の方にお伝えしてあげないと、いつもいつも役所はなっておらんということになりますので、今後とも気をつけていただきたいと思います。 それから、ちなみに放置自動車というのは、平成13年度、14年度、それから15年度はきょう現在までにどのぐらいあったかということ、これは通告してありますので、ちょっとお知らせ願います。
◎建設部長(岩田作一君) 平成13年度からですが、平成13年度におきましては放置車両が軽自動車並びに普通自動車で合計21台でございまして、そのうちで17台撤去いたしました。それで、平成13年度で年度中にどうしても撤去できないのが4台ありました。平成14年度でございますが、14年度につきましては27台の発見台数がありまして、そのうち20台を撤去し、残っているのが7台というような状況でございます。
◆7番(福田三千男君) 平成13年度中に必ずしも撤去できなくて、またがってだんだん来るわけですね。平成15年度に入りまして、今現在、江南市の中では何台ぐらいの放置自動車があるかつかんでみえますか。
◎建設部長(岩田作一君) きちっとした数字は担当の方でございますが、現在、市内に放置されている自動車は約10台ございます。
◆7番(福田三千男君) 今現在10台ほど放置されているということは、これは市民がここに放置してあるよということでわかっておる台数だけでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 今、約10台と申し上げましたが、すべて市民の方からの通報を受けたものでございます。
◆7番(福田三千男君) としますと、通報がまだなくて、江南市内の中には放置自動車がまだかなりあるということがうかがわれますけれども、この10台については、今、撤去作業の申請、あるいはそういう手続というのはもうされましたでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 今の約10台につきましては、先ほど申し上げましたようなマニュアルに従って手続を行っております。
◆7番(福田三千男君) 自動車の放置、自転車の放置でもそうですし、家電でもそうですけど、どんどんたまってきますと、そこへそれこそごみ捨て場、自動車の墓場というような形になってしまいますので、通報があったり、役所の見つけられた人たちがなるべく早いとこ撤去の手続をしていただいて、江南市には放置自動車が見受けられないというような形にしていただきたいと思います。 それからもう一つ、この件について、例えば自転車の場合ですと江南市では自転車などの放置の防止に関する条例が制定されておるわけですけれども、車の場合の放置に対して、条例化というのは難しいことでしょうか。
◎建設部長(岩田作一君) 現在、土木課の方で手続を行っておりますのは、愛知県の放置車両廃棄物認定処理取り扱いによる通知文によりまして行っておりまして、私どもは現在のところ、県の要綱に従って事務について特に支障はないと思っておりますので、今後につきましても県の放置車両に関する取り扱いで進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
◆7番(福田三千男君) わかりました。県の要綱があれば江南市の場合は対処できるというお考えでのことですね。今、建設部長のお答えは、県の指導要綱というのに従ってやれば、江南市の場合の放置自動車は大体対応できるというお考えのもとの答弁だと思いますけど。
◎建設部長(岩田作一君) 路上の放置車両ということで、支障はないと思っております。
◆7番(福田三千男君) 今のところ、まだ江南市においてはそれほどたくさんの放置自動車があるというわけではありませんけれども、実は名古屋江南線ができる前、用地買収をしてそのままになっていたところには、本当に私の近くですけれども、十五、六台放置された自動車がそのままにずっとなっておりまして、名古屋江南線が通りましたのでその心配はなくなりましたけれども、先ほどから申し上げておりますように、放置された自動車をほうっておくとそういう可能性もあると思いますので、今後とも注意をしていただきたいと思います。 次に移らせていただきます。次も要望事項でありますけれども、選挙関係について3点ほど、この前の選挙を通じて市民の方からの声といいますか、こういうことを言わせてほしいというおしかり、あるいは要望がありましたので、質問の通告をさせていただきました。 まず不在者投票のことであります。平成10年6月に公職選挙法の改正で、従来、仕事など特別な理由に限って認められていた不在者投票の要件が緩和され、旅行やレジャーなどの理由でも認められることになったわけですけど、この前の市議選においても多くの方が不在者投票をされたと思いますが、今回、何人ぐらいの方が不在者投票をされたのでしょうか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 今回、市議、市長の選挙もあったわけでありますが、 2,884名の方が不在者投票を行っていただきまして、当日有権者数からの投票率で申しますと、3.72%という数字になっております。
◆7番(福田三千男君) ちなみに4年前、そのまた4年前、平成7年とか平成11年というのは数字が出ていませんでしょうか。
◎行政課長(長谷川雅洋君) 平成11年4月25日執行の市議会議員選挙における不在者投票者数は 2,816名でございました。その折の有権者数としましては7万 5,931人ということで……。
◆7番(福田三千男君) パーセンテージはいいですけど、平成7年はわかりますか。
◎行政課長(長谷川雅洋君) 今、平成7年の数値については持っておりませんので。
◆7番(福田三千男君) 先ほど申し上げましたように、平成10年6月に改正されて、不在者投票の事由の緩和ということで、今お聞きしますと、平成11年度と今回とほとんど不在者投票をされた方は変わっていないわけですね。 2,816名が平成11年度で今年度が 2,884名と、変わっていないということですね。本当は平成7年度の改正前の不在者投票の人数が知りたかったわけです。これは通告をしておりませんでしたので、まあいいです。
◎行政課長(長谷川雅洋君) 大変失礼しました。平成7年4月に行われました選挙での不在者投票者数でございますが 1,220名でございます。なお、その当時の有権者数については、今、詳しい資料を持っておりませんので、よろしくお願いします。
◆7番(福田三千男君) 今、平成7年の数字も出てまいりましたけど、やはり平成7年度と平成11年、平成15年度では半分ぐらいの数字になっております。 そこで、私は自分自身が立候補しておりますので不在者投票は、やれることはやれるんですけど、やったことはありませんけれども、不在者投票を行う場合の手続、一般の人の手続というのを簡単に説明してもらえませんか。
◎行政課長(長谷川雅洋君) まず不在者投票所を設けておりますのは、市役所2階の第1会議室に設けております。そうしたところへお運びいただきまして、宣誓書という様式に御記入をいただくということでございます。押印等の手続等は、先ほど議員が言われましたように、簡素化されましたので一切押印はございませんが、例えば投票当日に投票所に行けない理由が記載されておりますので、その中から丸を打っていただくということで、あと住所、氏名の署名はお願いする、押印は必要ございませんということでございます。
◆7番(福田三千男君) そういったことで不在者投票を一般の方はなされるわけでありまして、その方が今回は 2,884名見えたということです。 それからもう一つお尋ねしますのは、病気で入院などをされている方の投票はどのようになっているか、お尋ねします。
◎総務部長(伊藤敏行君) 入院だとか入所されておる方、特に病院だとか老人ホーム等に入ってみえる方は県が、全部が全部じゃありませんが、施設を指定いたしますと、そこの施設が不在者投票所になるわけでありまして、江南市内でございますと、今回の選挙につきましては、布袋病院、佐藤病院、愛北病院、昭和病院、フラワーコート江南、市立養護老人ホームむつみ、特養の老人ホームジョイフル江南、ケアハウスジョイフル江南、特養の老人ホームサンライフ江南、これだけが指定をされておりまして、そこの施設長の管理のもとで不在者投票を行っていただくということになっております。
◆7番(福田三千男君) ありがとうございます。 病院の不在者投票について、今、総務部長がお答えしていただきました。私がなぜこういった一般質問をするかといいますと、実は私の知っている御夫婦が不在者投票を初めてされたそうです。4月20日、日曜日、我々の選挙の告示の日でありますけれども、曽本の方でありますけれども、選挙当日、27日の当日がたまたまどうしても投票ができないということで市役所の方まで見えたと。午前中であったと伺っておりますけれども、南玄関の方から入られ、日曜日であったということでしょうか、1階の入ったところは真っ暗、投票所の案内看板はわかったそうです。それで2階だということがわかって2階へ行こうとしたら、西の方からお年寄りのグループが七、八名程度入ってこられて、やはりどこが投票所だわかれへんなあというようなことを言いながら歩いてみえたもんですから、その御夫婦が私たちも投票に行きますので一緒にという形で階段を上がられて、2階の投票所へ行かれたということです。 そのときに曽本の方は、エレベーターが動いていたかどうかということはわかりませんとおっしゃっていましたけれども、実際に投票所の1階が暗いということと、自分とは違うグループの七、八名の方の中に足が悪い方が見えて、2階へ伴って上がってあげたというようなことから考えまして、不在者投票の場所が今は市役所の2階の会議室になっておるわけですけれども、今後、もっと投票率を上げるための不在者投票を気持ちよくやってもらうためには、1階で投票ができないかということと、もう一つ、その御老人たちのグループが言われていたには、不在者投票の投票の仕方が煩雑過ぎる。当日の投票所のように投票用紙でできないかとようなことを言われていたそうですけど、それを私は曽本の方には、多分、公職選挙法で一斉にこういう様式になっているんじゃないですかというお答えをしておいたわけですけれども、それですね。
◎総務部長(伊藤敏行君) 4月20日の件につきましては、私も担当から報告を受けておりますが、御案内のように、この日は市長、市議の立候補届け出の日でありまして、事務当局も大変混乱をいたしておりまして、エレベーターも当然つけるべきでありましたし、照明の方も当然つけるべきでありましたが、スタートから約40分ぐらい、午前9時15分ぐらいには受け付けが終了したわけでありますが、その間、まことに申しわけないことをいたしましたが、エレベーターのスイッチの入れ忘れ、不在者投票所の中は電気がついておったわけですが、それまでの行く廊下の電源を入れることを忘れておりまして、まことに申しわけなかったと思っております。今後はその点十分注意したいと思っております。 それから、1階部分での不在者投票ができないかということでありますが、現在の制度でありますと、告示日から投票日前日まで、毎日8時半から夜の8時まで開設を不在者投票所ではしなくてはなりません。最短の市のレベルの選挙ですと1週間、それから参議院議員の通常選挙や知事選挙ですと17日間の不在者投票所を開設しなければなりません。その間、管理者である選挙管理委員長の管理のもとで、選管の書記が補助執行をする形態となります。なるだけ選管の事務局と目の行き届くということ、それから秘密を保持することに重点を置きまして、1階では平日のときもございますし、現在の2階の第1会議室が一番ベターじゃないかと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、不在者投票の折の封筒の中へ入れて二重封筒でという煩雑なことを、2回のりづけをして投票用紙を入れていただいて投函をしていただくという制度につきましては、今国会で投票の仕方が改正になりまして、多分、12月1日に法律が施行になりますと、ここでやっていただく不在者投票につきましては、普通の投票のように裸のまま投票用紙を投函していただくということになると思います。ただし遠方で、先ほどの施設だとか、ほかのところで投票していただく方法があるわけですが、それについては従来どおりの方法でと、こんなことで法律改正がなされますので、その点は解消するかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆7番(福田三千男君) はい、わかりました。そのように知人に伝えて理解をしていただきたいと思います。 それからもう一つ、当日は告示の日でありましたけれども、不在者投票の場所へ行くと、普通、一般の投票日の投票の場合には候補者の名前が記入する前にずうっと張ってあるわけですけど、20日には候補者の名前が出ていなかったと。投票の申し込みの締め切りが午後5時までですので、多分そのことがあって出なかったと思うんですけれども、不在者投票に行かれる人は大体だれを入れるかということは決めておみえになると思いますが、やっぱりだれだっかなあ、字は間違っていないかなあという確認の意味でも候補者の名前はあった方がいいなあというとことを言われますし、私もそう思います。 仮に受け付けが午後5時で締め切る前でも、それまでに締め切られた方は必ず立候補されるということですので、名簿を不在者投票所にも設置はできないものか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 候補者の氏名の掲示でございますが、告示日の当日はまだ立候補の届け出が全部午後5時までは終了がいたしておりません。早い時間に投票に見えた方はまだ全部出そろっていないということで、均衡を保つために5時過ぎても届け出者、候補者の名前は投票所には掲示をしないことになっております。 ただし、届け出は午後5時まででありますので、参考のために選挙管理委員会のカウンターのところにこういう方が届け出をされておりますよというのは午後5時以降は出すことが出すことができますが、全部の方が届け出を終了しますので、しかし早い時間でありますと、届け出を早くされた方と遅くされた方の均衡が保てないということで、それもまだ間に合っていないということであります。 これも先ほど申しました今回の国会で選挙法が改正になりまして、期日前投票という制度が今度から始まりまして、不在者投票につきましては届け出の当日じゃなくて、明くる日から投票をしていただくような制度に今回改正になると思いますので、今国会で成立をいたしておりますので、聞くところによりますと12月1日以降の選挙からはこの方法でやっていただくようになるかと思いますので、これもまた解消されるんじゃないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆7番(福田三千男君) はい、わかりました。 それからもう一つ、選挙関係でありますけれども、今、市内では37ヵ所の投票所を設けて、その近くを区域割りをして、例えば私の地元の五明地区でありますと、五明公民館を投票所にして、中奈良町、五明町、それからナビタウン2というような形で分けておられるわけですけれども、投票所に行くエリア、区域を変更することはできないでしょうか。といいますのは、たまたま選挙中にこういう意見があったわけですけれども、布袋小学校の投票所がありまして、そこへずうっと小折の八反畑というところの地区は行ってみえるわけですけれども、ずうっと以前はそこへは行きやすかったけれども、今は国道 155号ができ、名鉄の踏切はよう通るし、実際にはすぐ近くの公会堂ですか、小折ですと
横町公民館ですか、そっちへ行った方がかえって近いというような声があったわけですけど、そういったことは可能かどうかを簡単に教えてください。
◎総務部長(伊藤敏行君) 御指摘のように、少し名鉄の軌道を渡らなくちゃならないとか、国道 155号を渡らなくちゃならないとかいう事情は承知しておるわけでありますが、投票区の変更につきましては絶対できんというものではございませんので、よく検討をいたしてまいりたいと思います。 なお、現在、江南市につきましては37ヵ所の投票所を設けておりますが、他の市町と比べまして非常に投票所が多うございます。新設という方向じゃなくて、どこかに併合だとか、編入だとか、投票所をふやさない方法で検討がしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆7番(福田三千男君) はしょって質問をしてまいりましたけれども、もう一つ、選挙用ポスターの掲示板についてでありますけれども、ことしに入りましてから愛知県知事選挙、県議会議員選挙、それから私たちの市議会議員選挙と、もう既に3回の選挙があったわけです。それで、その都度その都度ポスターを張る掲示板が掲げられておるわけですけれども、あれは選挙ごとに設置し、外し、設置し、外しというやり方をやってみえるわけですよね。
◎総務部長(伊藤敏行君) 従来はそういうことでありますが、今回、市長選挙と県会議員の選挙の掲示板の大きさが一緒でございました。それで経費の節減という意味から、県会議員の選挙のポスター掲示板をそのまま利用いたしまして、市長選挙までそのまま置きまして、表面に1枚ベニアと申しますか、もう一回枠をくくったのをぺたっと張りまして、そういう方法で経費の節減、 310万円ほど節減ができたということでございます。
◆7番(福田三千男君) それはちょっと知りませんでしたので、いつも設置したり外したりをやってみえるかと思ったら、今年度からは県会議員選挙の設置と市長のとを一緒にやられたということで、わかりました。ありがとうございます。 では次に移らせていただきます。施政方針について、いろいろ通告はしてありますけど、2点だけ施政方針について伺いたいと思います。 堀市長は8代目という形で、優しさと活力あふれる市民が主役であるまちを掲げられ、施政方針を述べられました。私自身も意とするところは、市民が主役であるまちというのは同じであります。市財政が厳しい中、住民福祉の向上に努めなければならないこの大変な時期に市長になられました。情熱とパワーでもって大いに期待をする一人でございます。 市長は施政方針、40何項目あると思うんですが、大きく分けて、1番に「安全・安心なまち」づくり、2番に「市民が主役のまち」づくり、3番、「にぎわいと活力あふれるまち」づくり、4番が「思いやりと創造力を育くむまち」づくり、四つに施政方針が分かれると思うわけですけど、そのうちの「にぎわいと活力あふれるまち」づくりについてお尋ねをします。 施政方針の6ページの最後の方からですけれども、布袋地区は江南布袋南部土地区画整理事業に拍車をかけ事業推進を図るとともに、鉄道高架事業の早期実現・着手を目指すため、仮線用地の確保に努めます。さらっとこのことは書いておみえになりますけれども、昨年9月の定例会で、このことについて私は地元の方たちの切実たる思いを一般質問の冒頭、トップバッターとして質問をしながら進捗状況をお尋ねしてきたわけです。今、進捗状況を聞くように通告がしてありますけど、時間もありませんし、打ち合わせの時点で大体わかっておりますのでそれは省きまして、平成8年度からこの事業が、江南布袋南部土地区画整理事業ですけれども、平成8年から出発して10年間、平成18年度で終了する。ただし、いろんな状況から、5年間ぐらいは延長だという形で今進んできておるわけです。その間に本当にできるのかという3月定例会の川村議員の質問に対して岩田建設部長は、必死で、何が何でもがむしゃらにでもやりたいというような答弁を確かにされていたと記憶をしておりますけれども、市長、布袋区画整理事業に対して市長の思い入れ、そして5年延長の平成23年までに布袋区画整理事業は完了させていただけるでしょうか、お尋ねします。
◎市長(堀元君) ただいまの御質問についてお答えいたしますが、絶対にそれができるということはここでは申し上げられません。最善の努力をさせていただくということでございまして、いろんな諸情勢、国・県等の考え方もございますし、とにかく努力は現在もさせていただいております。先日も国土交通省の方に陳情に行ってまいりました。この件に関して、ぜひ早く進めていただきたいというようなことで行ってまいりまして、その努力はぜひ認めていただきたいというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。
◆7番(福田三千男君) ありがとうございました。 堀市長の心強い決意のほどを伺って少しは安心したわけですけれども、布袋区画整理事業の進捗がなければ、待望の名鉄布袋駅付近の鉄道高架事業は進まないということだと思います。まず仮線用地を確保しなければ、県の方もなかなか事業化を出してこないと。キャッチボールをやっておるうちに、今、鉄道高架のキャッチボールは江南市の方に投げ返されてきているという状況でありますので、ぜひとも布袋南部地区の区画整理事業、地元の人たちとの話し合いをしながら、一年でも早く終了をしていただきたい。また、それによって1年間に約1億円も経費として計上する人件費も浮いてくるということにもなりますので、よろしくお願いいたします。 あと5分間ありますので、もうあと1点、一般質問でも、野下議員であったと思いますけれども、すいとぴあ江南の蛍の件であります。この前の金曜日も庁内の放送で、すいとぴあ江南には蛍が飛び交っておりますと、ぜひとも御観賞をというような放送をされておったわけですけれども、実際、私も何回か見に行ってまいっておるわけですけれども、一生懸命になっていてくれている方とも懇意にしておりまして、実は私も蛍の会に入っておりまして、4年か5年ぐらい前から同じように行動をしておるわけですけれども、すいとぴあ江南の中ではもう10年も前から蛍の飼育、あるいはカワニナの飼育をやっておったわけです。なかなか実らなくて、今、一生懸命になっていただいている方が2年半ぐらい前から指導されるようになってから、急にああいう形になったということ。それによって、すいとぴあ江南の職員もこれはやらないかんわということで情熱を持ってやりかけたと。やっぱりそういった形でないと、なかなかこれはできていかないということを思っておりますと同時に、実は金曜日に一宮市に野鳥公園といって、 138タワーの少し手前のところですけれども、大野極楽寺公園というところに一宮市がやっている蛍の養殖をしているところがあるわけですけど、それは規模が全然違いまして、養殖の数が5万とやら6万とやらで、飛んでおるのが1万以上飛んでいると。あれを見たら、すいとぴあ江南の今の30匹か20匹ぐらい、ちょろちょろっと飛んでおるのを蛍だ蛍だといって騒ぐことはないと。もう少し充実してからああいうのはPRをしなければいけないなあと実感したわけですけど、それには先ほど申しましたように、ここに今パンフレットをもらってきたわけですけど、これは一宮平成ほたるの会というのが管理をしながら面倒を見ておるわけですけど、ボランティアの方が子供からお年寄りまで 200名以上の方がかかわっておられるそうです。もっとも場所もいいわけですからこういう形になったと思うんですけれども、すいとぴあ江南の蛍に関することももう少し、あんななまっちょろいものではあかんと思うんですわ。やるならやるという形で設定してやっていただきたい。どうですか、部長。
◎
経済環境部長(加藤金三君) 大変励ましのお言葉をいただきましたけれども、市長も申し上げております。今現在の継続と拡張を今後検討していきたいということでございますので、徐々に充実をさせていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆7番(福田三千男君) よろしくお願いいたします。 あと1点、最後に通告してありますアダプト制度についてであります。 昨年の6月定例会で、こういった制度がありますよという形で一般質問させていただきました。大池市長は大変そのことに理解を示していただきまして、私が今までいろいろ提案して質問してきた中では一番早い時期に予算化もしていただけまして、平成15年度からアダプト制度という形で予算化され、事業化されたわけですけれども、広報の4月1号にアダプト(里親)制度の募集という形で、まだそんなに時間はたっておりませんけど、何か反応があったかどうか。 それからもう一つ、つい最近、愛知県の方も、名前は違うわけですけれども、江南市の広報の6月15日号に同じようなこと、道路を 100メートル以上に区切って清掃制度のボランティアを募集しているというのが江南市の広報にPRしてありましたけれども、広報に募集してから時間があまりないんですけど、今、一つか二つの申し込みはありますか。
◎総務部長(伊藤敏行君) 団体で1件、19名と、それから個人で1件ございます。個人の方は河川わきの花壇の清掃管理、それから団体の方は道路の清掃であります。 それから、広報に載っておった県道の件は同じように県の施設もアダプト制度があるということで、市が窓口でやっておるということであります。
◆7番(福田三千男君) はい、ありがとうございました。 期間もあまりたってないのに申し込みがあったということで、大変喜ばしいことだと思っております。私も自分の知っている団体などに呼びかけて、できるだけ多くの方がこういった制度に参加して、三位一体となった活動をし、あまり当局に迷惑をかけないで、自分たちの地域は自分たちでやろうというようなことをしておると思います。 それでは終わります。
○議長(林本昌久君) これをもって今期定例会の一般質問は全部終了いたしました。 あす17日午前9時から本会議を開き、議案質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。 午後5時00分 散会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 江南市議会議長 林本昌久 江南市議会議員 古田みちよ 江南市議会議員 森 ケイ子...