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平成30年 9月定例会(第5日 9月12日)

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  1. 犬山市議会 2018-09-12
    平成30年 9月定例会(第5日 9月12日)


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    平成30年 9月定例会(第5日 9月12日)   平成30年9月            定 例 犬 山 市 議 会 会 議 録                              第5号 9月12日(水曜日) ────────────────────────────────────────── 〇議事日程 第5号 平成30年9月12日午前10時開議   第1 一般質問            ******************** 〇本日の会議に付した案件   日程第1 一般質問            ********************出席議員(20名)  1番  玉 置 幸 哉 君        11番  矢 幡 秀 則 君  2番  山 田 拓 司 君        12番  中 村 貴 文 君  3番  柴 田 浩 行 君        13番  岡     覚 君  4番  大 沢 秀 教 君        14番  水 野 正 光 君  5番  岡 村 千 里 君        15番  三 浦 知 里 君  6番  後 藤 幸 夫 君        16番  上 村 良 一 君
     7番  鈴 木 伸太郎 君        17番  ビアンキ  アンソニー 君  8番  市 橋 円 広 君        18番  柴 山 一 生 君  9番  久 世 高 裕 君        19番  稲 垣 民 夫 君  10番  吉 田 鋭 夫 君        20番  堀 江 正 栄 君            ******************** 〇欠席議員(なし)            ******************** 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名  事務局長兼議事課長 後 藤 年 明 君   議事課長補佐    粥 川 仁 也 君  統括主査      川 瀬 恵 子 君   パート職員     会 津 利 江 君            ******************** 〇説明のため出席した者の職・氏名  市長       山 田 拓 郎 君    副市長       小 澤 正 司 君  教育長      滝     誠 君    経営部長      江 口 俊 也 君  市民部長兼防災監 中 村   誠 君    健康福祉部長    吉 野 正 根 君  都市整備部長   光 清   毅 君    経済環境部長    永 井 恵 三 君  教育部長     中 村 浩 三 君    子ども・子育て監  小 島 千 枝 君  消防長      石 田 雅 夫 君    企画広報課長    松 田 昇 平 君  総務課長     武 藤 裕一朗 君    情報管理課長    長 P 隆 生 君  地域安全課長   百 武 俊 一 君    収納課長      大 黒 澄 子 君  福祉課長     松 澤 晶 子 君    保険年金課長    河 合 武 史 君  観光交流課長   新 原 達 也 君    子ども未来課主幹  矢 野 ひとみ 君  文化スポーツ課長 上 原 敬 正 君    歴史まちづくり課長 中 村 達 司 君            ********************                 午前10時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) ただいまの出席議員は、20名であります。  定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  議事日程に従いまして、会議を進めます。           ******************** △日程第1 一般質問 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  議員各位に申し上げます。13番、岡 覚議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。  13番、岡 覚議員。 ○13番(岡 覚君) 皆さん、おはようございます。日本共産党犬山市議団の岡 覚です。ビアンキ議長に3件の発言通告をいたしました。これに沿って質問いたしますので、当局の誠意ある回答を期待申し上げます。  件名1、国民健康保険制度の改善について。  その1、国民健康保険の広域化(県単位化)の中で、県及び各市町村の対応についてであります。  ご承知のように、これまでの国民健康保険事業、国保事業は、各市町村が責任を持って対応していました。地方の時代、地方創生を掲げながら、一方で安倍内閣はこの市町村の努力を台なしにするかのごとく、国民健康保険事業の広域化、都道府県単位化を推し進めてきたわけであります。犬山市は市民と、そして市当局、また議会の努力もあって、県下で最も低い国民健康保険税という形で、この国民健康保険事業の運営をしていました。しかし、こうした安倍内閣による国民健康保険事業の広域化の中で、税率の引き上げを余儀なくされるという事態に至っています。  さて、ことしがこの広域化の1年目であります。愛知県の状況、県下の各市町村の状況がどうなのか。私のほうでも資料をつくらせていただきましたが、配付させていただきましたけれども、これは日本共産党の愛知県委員会が、各市町村の市議団を通じて、各当局のほうから資料の提出をお願いをし、そしてつくられたものであります。残念ながら、表1の一番下の大口町のように空白のところもありまして、全自治体がそろっているわけではありません。こうした中で、県下の状況で私の承知していることについて申し上げて、そのことについては当局はどのような認識かお伺いしておきたいと思います。  私が県の状況を知り得ているのは、愛知県が国民健康保険運営協議会、ここに公募枠を設けまして、公募に応募いたしました西村秀一さんという方から、国民健康保険県単位化による県内市町村の状況と課題ということで、資料とともに講演をいただきまして、その写しを当局にもお出ししていますけれども、県の国民健康保険運営協議会の公募委員の西村氏からこのような情報が寄せられています。  1つは、都道府県単位化の中で国に対して1兆円出すべきだという形で全国知事会が迫っていましたけれども、残念ながら3,400億円にとどまっている。引き続き国に対して応分の負担をすべきだという声を地方からも上げていくべきだという考えを持っているということであります。  2つ目には、国が幾つか方向として示しております保険料水準の統一化ですとか、一般会計法定外繰り入れについて、愛知県ではそのようなことは考えていない。保険料水準の統一化については、当面統一は困難だという立場を県として確認しています。そして、一般会計法定外繰り入れについても、これは市町村が独自の施策を講じており、市町村の対応に任せたい、そして、衆議院の厚生労働委員会で市町村が判断することであって、制度によって均一することはできないという答弁を確認しているということであります。  もともと市町村が法定外繰り入れをやるのは、協会けんぽに比べて高すぎる国民健康保険税に対して、これは国がもっとお金を拠出すれば、法定外繰り入れは下げられるのに、それを国がやらないから法定外繰り入れを市町村がやむを得ず独自の判断で行っているという認識が県の中で広がっているということであります。  また、都道府県独自補助金は、やはり必要ではないかという見解を西村氏は持っているということであります。  そして、国民健康保険会計の課題といたしましても、幾つかの改善がされている。例えば、子どもの保険料の均等割に対して、これは県下では今まで一宮市だけでありましたけれども、2018年度、今年度から新たに大府市、そして田原市が始まったということも報告されているわけであります。大府市では、均等割を1人目20%減免、2人目は50%減免という形になりました。田原市では、未就学児の均等割30%の減免が実施されたわけであります。  こうした県下の状況については、私が述べたことと当局がつかんでいることとの食い違いがあるのかどうか、この点についてまずお聞きしたいと思います。  加えて各市町村の動向であります。配られた表をちょっと見てください。犬山市が6.2%、1人当たりの調定額ですが、6.2%引き上げて7万9,517円という形になりました。今まで県下で最低水準の国保料ということで、市民への負担軽減を図っていたわけでありますけれども、犬山市の2つ下、江南市が何と2.2%税率を引き下げて、7万9,127円と犬山市よりも安い国民健康保険税という形になりました。さらに、下から2行目、扶桑町ですが、8.6%引き下げて7万4,934円という形になりました。  何と県下一負担が軽いということを一方では自負していたわけでありますけれども、この都道府県単位化の中で、近隣の江南市や扶桑町よりは高い国民健康保険税という形になってしまって、どういうことなんだろうと思いが私の中ではありますけれども、当局としては各市町村の対応の中で、特徴的なことがあればご発言、ご答弁いただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  国の改革の中で、都道府県と市町村が一体となって国民健康保険を運営するための統一的なルールを定めるため、愛知県においても国民健康保険運営方針を策定しています。議員のご紹介のあったとおり、愛知県の方針では、県下一律の保険税率を性急には目指さず、市町村が納める納付金の算定においても、当面は医療費や所得の水準を全て反映させる方式となっています。法定外繰り入れについても、保険税の急激な変化がないように配慮しつつ、法定外の一般会計繰り入れの解消、削減に向けた取り組みを計画的に進めるとしています。  また、今年度につきましては、国の激変緩和に加え、県独自の激変緩和として犬山市に対しても約2,600万円の納付金の減額がされています。  一方、県下38市の法定外繰り入れの状況としましては、一切法定外繰り入れを行わない市が3市、何らかの法定外繰り入れを行う市が当市も含めて35市、国が解消すべきとしている決算補填のための繰り入れを行うとした市が19市あります。この19市につきましては、前年度まで行っていた繰り入れを急に廃止したことにより、制度改革の影響以上に税負担が上昇してしまうため、やむなく繰り入れを継続せざるを得ず、県としてもそれを追認する形となったと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。私の認識と大体当局の認識はほぼ同じだというふうに思いました。つまり標準保険料率については、県は市町村が独自に決めるものであって、参考程度のものだという認識も持っていますし、それから、国の目指していることと各市町村のギャップが余りにも乖離がありすぎるという中で、市町村の独自の取り組みを尊重しているというふうに私も認識いたしておりますので、ほぼ同じ認識かというふうに思います。  それで、質問の2に移ります。犬山市としての国民健康保険制度の改善についてであります。  実は、全国知事会の動きというのが非常に特徴的だというふうに思っています。2015年1月に、この都道府県単位化、広域化が進められる中で、緊急要請というのを行いました。都道府県子育て支援の観点から、子どもにかかわる保険料均等割の軽減というのを国に対して検討するよう求めたんですね。それから、毎年のように、多分毎年だと思うんですけれども、国に対しての要望、提案、これを行っています。  平成31年度の国の施策並びに予算に関する提案・要望ということで、全国知事会が2018年7月27日にも、子どもにかかわる均等割保険料軽減措置の導入というのを求めているんですね。これは全国に大きな波紋を呼んでいまして、例えば北海道の伊達市では、ことしの3月に、この趣旨に基づく意見書を国に提出しています。  資料1の裏側に、加賀市がこの子どもの国民健康保険税の均等割を減免すると。大体これは18世紀の悪名高い人頭税と同じだということを含めて、これの軽減を求めているわけでありますが、こうした中で、これも全国知事会の要請が契機になりました。それで、ここではシステムの改修費用を含めて、18歳未満の子どもの均等割額を半減するということを今年度から実施したわけですね。先ほど紹介しましたように、県内では大府市や田原市も今年度から実施していると。これはやっぱりどう考えてもおかしな税ですから、普通は赤ちゃんがおぎゃあと産まれたら、税制の上では控除額がその分、ふえるわけですね。ところが国民健康保険ではその分人頭割がかかるということですので、やはりこれは何とかするべきではないかということが1点、端的に言えば加賀市のようにやれないのですかということです。加賀市のようにやれば、子育て支援にもつながるし、貧困対策にもなるというふうに思いますが、この点が1点、改善を図るべきだというふうに思っています。  2点目は、法定軽減ですね、これは所得が少ない方への軽減が決められて、実施されていますけれども、これに漏れてしまう方が出ているんじゃないかというふうに思っていますけれども、これへの改善ができないのかどうか、この2点について改善すべきということでお聞きしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  子どものいる世代には、加入している医療保険にかかわらず、子ども医療制度において給付面で既に負担の軽減が図られており、さらに、子どもの均等割減免により、税負担の面で一部の世代への負担軽減を実施することは、世代間の公正性といった観点から議論を深め、被保険者の理解を得る必要があります。  また、愛知県の国民健康保険運営方針の中でも、市町村が担う事務の標準化、広域化を推進するとしています。さらに、国民健康保険の電算システムにつきましても、国の開発した標準システムの導入や、県内共同利用を推進するとしています。  このため、当市としましては、新制度が始まったばかりのこの時期に、子どもの均等割減免など新たに市独自の制度を設けることは適当でないと考えています。  次に、法定の低所得世帯の軽減制度につきましては、世帯所得の基準に従って均等割額平等割額を減額するものです。今年度の本算定の実績で申し上げますと、7割を軽減した世帯が2,302世帯、5割を軽減した世帯が1,353世帯、2割を軽減した世帯が1,389世帯、全体で5,044世帯に軽減を実施しており、軽減総額は1億8,215万7,600円となっています。軽減額につきましては、県が4分の3、市一般会計が4分の1を負担し、全額法定繰り入れをしています。  なお、この制度は世帯所得の判定が必要なため、未申告の世帯については判定不可能であることから、軽減は適用されません。9月1日現在で総課税世帯1万1,174世帯の中で、303世帯が未申告となってます。こうした未申告世帯には、正しい課税のためだけではなく、軽減制度の適用を受けるためにも、申告が必要である旨の書面を複数回送付し、申告の勧奨に努めているところです。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 答弁いただきましたけれども、当局としては本当にこの子どもの均等割については妥当だという判断なんですか。僕はこれどうしても妥当だという判断には立てないんですよ。税のあり方からいって、いかにもこれはひどすぎる税じゃないですか。僕はこれは市長にどういう見解なのか、本当に人頭割といいますか、子どもの均等割ですね、これは全国知事会のほうは、都道府県知事の会のほうはこういう立場でいますけども、市長会のほうはどうなっているのか、ちょっと確認していないんですけども、全国市長会も多分、こうした見解に立っているんじゃないかと思うんですけども、市長のほうの見解は、この件に対しての見解は軽減していくべきだと考えるのか、部長答弁では世代間の公平なんかという言葉を使いましたけれども、妥当だというふうに考えているのかどうか、市長に再度確認したいと思います。  それから、先ほど言いました軽減のほう、303世帯が多分軽減されるであろう世帯ということだけれども、税の申告はしていないので、やれていないと。これは全体の5,000世帯ぐらいが軽減を実施しているわけですから、約6%に当たるんですよね。この人たちの救済を丁寧に進めてほしいなというふうに思っていますので、これはぜひ丁寧に進めてほしいというふうに思います。  市長の見解を、子どもの均等割についてお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) おはようございます。答弁させていただきます。  まず、税のあり方という根本的な部分の話になりますので、この件について、税のあり方という根本的な部分の見解として、私自身、今、まだよくこの点について私自身が研究をして、その上でしっかり自分としてもその判断を見きわめたいなというふうに思っております。  ただ、この件については、以前もこの議会で岡議員からもご指摘があって、重ねてこうしたご指摘をいただいておりますので、私としてもこの件については判断に向けてしっかり研究をしたいと思いますので、きょうのところは妥当かどうかということについては、私のまだ認識が十分でないので、その点についてはちょっと申しわけないですけど、お答えが今できない状態です。しっかり研究したいと思います。  それから、とはいえ、知事会の動きを踏まえると、市長会でこの要望が出されているかどうかというのは、かなり市長会も膨大な量の項目を国に要望していますから、その中に含まれていたかどうかというのは、今ちょっと私は認識はないんですが、少なくとも愛知県市長会の中でそういった案件が出た記憶は、ここ最近というか、私が記憶のある限りではちょっとないもんですから、国への要望ということについては、これはしっかりやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 全国に広がっているのが、やっぱり全国知事会の見解が大きいというふうに思っていますので、しっかり確認した上で、適切な判断をしてほしいと思いますが、その上で、これを実施していく上で、当局の答弁によると、システム改修の費用がばかにならないということでありました。それで、私はやはり直ちに実施していく上では、システム改修をすべきではありますけれども、それを待たずにやる方法としては、よく減免のときに使う申請方式、これであれば、いわゆる昔、僕らがここで仕事をし始めたころは、手計算で何でも進めていたわけですので、子どもの均等割を減免してほしいという申請によってこれに応えるということであれば、その減免の要綱さえつくればできるわけですので、そういうことも含めて検討を進めてほしいというふうに思います。  次に、質問の2、児童クラブの改善について。  6月議会で東児童クラブの改善について、必要な改善は進めていくということで、私も期待していますということで締めくくりましたが、1番として、東児童クラブの改善状況と課題についてお示しをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小島子ども子育て監。    〔子ども・子育て監 小島君登壇〕 ○子ども・子育て監小島千枝君) ご質問にお答えいたします。  前回の一般質問でも答弁いたしましたとおり、児童クラブは、放課後の児童の居場所として適切な遊びや生活の場を提供するため、環境整備に努めるという考えのもと、順次、可能な範囲で実施場所の改善を行っております。  東児童クラブの具体的な改善内容といたしましては、静養スペース事務スペースの区画の整理、季節に応じたござやカーペットの使用、扉や壁の化粧クロス張りつけ、黒板や出入り口へのカーテン設置、廊下のタイルカーペット敷きなど、主に家庭的な雰囲気をつくるためのものになっております。このほか窓に網戸を設置することも進めているところです。そのほかにもソフト面での対応として、岡村議員の質問でも答弁いたしましたように、子どもからの要望に応じてクラブ活動も始めております。  児童センター内で実施している児童クラブ学校内移転は、市にとっても初めての取り組みであり、想定が十分でなかった点もございますので、引き続き児童、保護者、職員の声も聞きながら、改善に努めるとともに、今後の児童クラブの移転に生かしてまいりたいと考えます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。私も8月28日に現地を見させていただきました。このことを踏まえて、今答弁がありましたけれども、もう3点、再質問させていただきたいと思います。  児童クラブアンケートの中にも、また8月16日に保育を守る会と市長との語る会でも発言がありましたけれども、狭すぎるキッチンというのが問題になりました。これをどうしていくのかということであります。家庭のキッチンよりもはるかに狭いキッチンという形で、そこで子どもたちのおやつとかそういうものを準備するというのは大変だというふうに思いました。
     解決していくには、水道を少し引っ張らなくちゃいけないですけれども、西側のもう1室のほうにも適当な形のキッチンを設置して解決を図っていくべきではないのかなというふうに思いましたけれども、この点はどうなのかということです。  それから、2点目は、これまでは、昨年度まで、東児童クラブの責任者は、同じ建物内の東児童センターの責任者が兼務という状況でしたけれども、今年度から児童クラブが東小学校内に移って、今現在は別々の建物である東児童クラブ東児童センター、さらに、さら・さくら内の子育て支援の集いの広場、この3つを責任者が兼務しているということで、これまでに比べて児童クラブの現場への責任者の目が届きにくくなっているというふうに思わざるを得ないわけですけれども、それをどう改善していくのか、補完していくのか、こういうのが必要になってくると思いますけれども、この点についてはどうなんでしょうか。  3点目に、児童クラブアンケートによると、各児童クラブから出されている中でいうと、学校に移ると、確かに通いの道が安全性は確保されると、それはいいことなんだけれども、児童クラブから児童センターが離れるわけですので、児童センターの各種行事に参加しづらくなる。同じほうがいいという声も寄せられているわけですけれども、これについてはどう応えていくのか質問いたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小島子ども子育て監。    〔子ども・子育て監 小島君登壇〕 ○子ども・子育て監小島千枝君) 再質問にお答えいたします。  1点目のキッチンの改善策については、児童クラブのおやつは児童センター児童クラブ室子ども未来園や小学校のように衛生設備の整った給食室がありませんので、安全性を考え、児童が少し手を加えて、例えば市販のプリンに果物をちょっと乗せるなどで、手づくりが味わえるように工夫したおやつを現在は提供しております。キッチンでは洗い物をする程度の使用であり、キッチンを広く設定すると、子どもの過ごすスペースも削られてしまうため、少々狭いという声もありますが、現状のキッチンでの対応といたします。  2点目の責任者の兼務につきましては、児童センター長を経験した再任用職員1名を東児童クラブの支援員として配置しており、保護者対応や支援員の指導、監督に当たっております。  3点目の児童センターの行事への参加については、先ほど答弁しましたとおり、センター行事にかわる活動として、児童が希望するクラブ活動を実施しているところであり、これまでにバトンダンスやフラッグダンスといった活動を開始しております。また、今後も児童からのアンケートをとるなどして、クラブ活動の充実を図ってまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 再任用職員は確か10日間勤務だというふうに理解しておりますので、やはり子どもたちがかなり多い現場ですので、しっかり目が行き届くような配慮はしてほしいなというふうに思っています。  再々質問になりますけれども、児童クラブのほうでいろいろなサークルといいますか、太鼓ですとか、そういうこともやっていくよということになると、今までのように児童センターの各種行事には参加しないということなんでしょうか。それともこぞって移動して参加する場合もあるというふうに捉えているのか、その辺はちょっと確認をお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小島子ども子育て監。    〔子ども・子育て監 小島君登壇〕 ○子ども・子育て監小島千枝君) 再々質問にお答えいたします。  児童クラブから児童センターへの移動を子どもたちがすることになりますと、安全性の確保という点で十分ではありませんので、子どもクラブの充実という点で、今後も進めてまいりたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) いずれにしろ、現場ももう一度確認しながら、子どもたちや父母の声にも応えた改善は進めていってほしいというふうに思います。  2です。羽黒児童クラブの準備状況と課題について。  以前いただいた資料では、今年度、羽黒・楽田を整備して開始していくということですけれども、私の守備範囲は羽黒かなというふうに思っていますので、羽黒の準備状況と課題についてお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小島子ども子育て監。    〔子ども・子育て監 小島君登壇〕 ○子ども・子育て監小島千枝君) ご質問にお答えいたします。  岡村議員の一般質問でも答弁いたしましたが、保護者との情報共有と理解を得た上で、児童クラブを移転することが大切と考え、6月9日に利用児童の保護者を対象として、移転先の体育館2階のはぐろんルームを実際に見学いただきながら、説明会を実施いたしました。  説明会では、実施スペースの広さの問題や送迎用車両の駐車場の設置、体育館北側の通過車両に対する児童の安全確保などの意見が寄せられました。これらの意見に可能な限り応えられるよう、羽黒小学校と協議を行い、実施スペースの問題では、2階部分を一体利用することや、送迎用車両に既存駐車場に優先利用枠を確保すること、児童の安全確保の面では、車両速度抑制のための構造物と啓発看板を設置するといった対策を行うことといたしました。  具体的な整備スケジュールにつきましては、10月末ごろまでに詳細な整備内容を決定し、11月下旬ごろから来年1月末ごろまでに整備を進めた上、2月に開催予定の入会決定者説明会までには備品を除く整備を完了する予定です。  このことは既に書面にて保護者の方に周知したところであり、今後も折々に情報提供することで、児童クラブの移転について皆さんにご理解いただけるよう努めてまいります。  なお、移転先となるはぐろんルームは、児童クラブの専用スペースではなく、小学校やコミュニティと共用することになるため、その構造を大きく変えることや、児童クラブの専用備品等を多数設置することなど、対応が難しい点もありますので、保護者の方々にご理解、ご協力いただけるよう周知してまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 答弁いただきましてありがとうございました。ただ、それで進んでいけばいいというふうには思えないんですね。羽黒の場合は今答弁がありましたように、羽黒コミュニティが主に使っています。もちろん学校との併用ですが、はぐろんルームのところということなんですね。なかなかこの家庭的な雰囲気、ただいまと言える児童クラブが果たしてつくれるのかどうかというのは、非常に疑問が多いですし、お母さん方からもそうした声が上がっていますし、何で今のところじゃいかんのかという説明も、確かに移動のときの安全性は高まりますけどね、その辺がどうしても腑に落ちないんですね。  それで、私自身、この児童センターにこだわりを持っている議員です。もともと各小学校区に児童センターをというのが、自分の議会活動のほぼスタートとも重なってきました。松山市長の2期目の時代でしたけれども、最初はまだ30数年前ですので、市町村合併の跡が色濃く強くて、市町村合併した犬山と旧城東村と羽黒村、楽田村にそれぞれ児童センターが1個ずつできたから、もうこれでよしとしたいというのが最初の答弁だったんですよ。ところが、そのころは、今も多分そうだと思うんですけども、児童がほかの学区へ遊びにいくときは、親と行動を共にしなさいというか、子どもたちだけでほかの学区へ遊びに行くなという、そういう学校の決まりが多分今もあるんじゃないかと思うんですけども、ありまして、だから、私の子どもたちの場合だと、東小学校区が羽黒の児童センターへ行くのはご法度ということになりますので、おかしいじゃないかということの中で、やっぱり各小学校区ごとにセンターをつくっていかないといかんよねということと合わせて、その中でのいわゆる児童クラブを併設して、センター長と指導員が、センター長も気配り目配りしながらやるという形が定着してきたと思うんですよ。  今回のこの小学校への移転というのは、かなり表を見ましても、急激に順次進めていくということなんですけれども、各学校にもそれぞれの状況があって、各児童クラブにもそれぞれあって、歴史もあり、今みたいに羽黒の場合のようにコミュニティと共同している中で、これは難しいんじゃないかなというのが私の率直な思いです。  ちょっとそういう面では、従来の中で、確かに移動のときのリスクはありますけれども、本当にそれ以外をとってみると、児童センターを軸に、もちろん羽黒の場合は学校でやっていることも承知はしていますけれども、人数が多い、その部分をやっていることは承知していますけども、どうなんだろうということは、もう一度このスケジュールに沿って全部移動していくということでなくて、やっぱりそれぞれの実情や歴史に合わせて、ほとんど学校、ほぼ学校内と言ってもいいぐらいの、南児童センターなんかはまさにこんなのは学校に移す必要はないなと、誰が考えても思いますし、その辺、市長、どうなんですか。このまま、きのうも矢幡議員の質問と答弁がありましたけれども、丁寧に説明すれば理解できる、わかっていただけるということと、実情、子どもへの思いがやっぱり父母の中にはありますので、実際に何でここの今までのままじゃいかんのかという説明に対して、移動のリスクはありますけれども、それ以外のことを考えると、どうなんだろうということを率直に僕も思っているんですよ。  はぐろんルームを使うという、空き教室を使うということだったらまだしも、羽黒の場合は建て替えが全部済んだばっかりですので、空き教室はそうありませんので、はぐろんルームということになったんだと思うんですけども、無理があるんじゃないかなというのが、今の中でも思わざるを得ないんですけども、これは再検討する、そういうことも含めて、別に今の東のこの検証をもう少ししてから、進めてからでも、羽黒を何が何でも来年からやるんだということは、これはいかがかなというふうな思いがあるんですけども、市長、このまま走るんですか。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) この検討は、急に降ってわいてきたわけではなくて、既に子ども・子育て会議等でも議会の皆さんにもその情報も伝わって、これまでの一定のプロセスも経てきています。ですので、基本的な方針を変えることはありませんけれども、ただ、何のためにやるのかという中で、移動のリスク以外がないじゃないかというご指摘がありましたけれども、私にとっては移動のリスクというのは非常に大きいことだというふうに認識をしています。  どこのまちだったか、ちょっと今定かではないんですが、女の子が自宅近所で殺害されて、線路の上に投げられていたというような事故もあって、目と鼻の先であっても、移動中に何か起きるかわからないというのは、やはり岡議員もこれまでの歴史の中でいろんな積み重ねの中で児童センターのことに携わってみえたことも、私もよく理解するんですが、また、そこから時代も変わってきている背景もありますので、私としては何か起きてから見直すということではなくて、やはり移動のリスクというのは私の中にとっては非常に大きい課題だというふうに認識しております。ほかのいろんな不都合よりも、移動のリスクというのが大きいということです。  ただ、とは言いながら、じゃあ、学校でやっていく上で、子どもたちが過ごしやすい環境をつくっていくというのは、この点については岡議員のさまざまな観点のご指摘も、これは向き合っていかなきゃいけない課題だと思っておりますので、できること、できないことがあるかもしれませんが、そういう声には向き合いながら、よりよい環境をつくっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 市長、答弁いただきましたが、確かに東でスタートしました。東は空き教室がありましたので、それでちょっとただいまという言える雰囲気がないよということの中で、それの改善は可能だというふうに思っていますので、そういう要望に応えた改善は進めていってほしいということで、東小学校の場合はいいと思うんですよ。  ただ、羽黒の場合、はぐろんルームという形になると、なかなか児童クラブ用に、児童クラブ専用のスペースじゃないもんですから、かなり困難だなあという思いはあります。そういう点では、羽黒の父母のいろんな意見、子どもたちの意見も踏まえて、僕、そんなに無理に移動させるという選択肢だけしかないということでなくて、本当に丁寧な理解を得ていく努力というのは、僕は必要だと思うし、羽黒コミュニティのほうとの調整もやっぱり図っていくことも必要だと思うんですけども、本当に心配しています。そういう点では大丈夫なのかなということで、決してごり押しすることのないような形で、立ちどまるときは立ちどまるということも選択肢の中に入れてやってほしいというふうに思います。  次に移ります。3、障害者施策の充実についてであります。  1、障害者雇用の現状と充実についてです。  国の行政で信じられないことが幾つか起こっています。働き方改革と言いながら、そのデータを捏造したり、今度は障害者雇用について、水増しをしていたというようなことが発覚しました。私は犬山市は絶対大丈夫だろうということで、確認した上で大丈夫ですからということで答弁していただきたいというふうに思いますけれども、この障害者雇用については、犬山市役所、また市の外郭団体、それから市内企業についてどのようにつかんでいるのか。また、福祉サービスとしての就労のA型、B型ありますけれども、この状況や変化はどうなのか。障害者側の雇用率を上げるためにどのようなことを進めているのか、ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  平成30年度の地方公共団体の障害者法定雇用率は2.5%と定められている中、犬山市役所の雇用率は2.72%となっています。なお、マスコミ報道されているような水増しは一切ありません。  また、市の関係団体である社会福祉協議会、シルバー人材センター、アメニティ協会、観光協会、体育協会、国際交流協会の6つの団体については、いずれも職員数が基準数以下のため、法定雇用義務の適用外となっています。  法定雇用義務のある市内の民間企業の障害者雇用率については、ハローワーク犬山に確認したところ、平成29年6月1日時点で1.61%となっており、平成29年度の法定雇用率2.0%を下回っている状況です。  障害福祉サービスにおける就労継続支援A型とB型の合計の利用者数は、平成27年度は延べ人員2,188人、平成28年度は延べ人員2,477人、平成29年度は延べ人員2,723人と増加しています。  障害者の雇用の場を確保する支援としましては、障害者就労施設などからの物品などの優先調達により、空き瓶の選別及び粉砕など、平成29年度は約376万円を発注いたしました。また、ハローワーク尾張北部障害者就業・生活支援センターようわと障害者自立支援協議会が連携して、A型、B型事業所とともに、平成29年度から障害者雇用推進セミナーを始めました。内容としましては、各事業所の紹介や、小牧市、春日井市、犬山市の企業と、福祉事業所で働く障害者のマッチング等で、障害者の一般就労を促進するとともに、企業の雇用率アップにつなげていく取り組みとなっています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。市内企業が残念ながら下回っているという中で、犬山市としてはハローワークに頼るだけでなくて、市としては経済環境部を中心として市内企業とのチャンネルと言ったらいいんですか、いろいろなパイプを持っているわけですので、このテーマも課題に上げて、働きかけていただきたいというふうに思いますし、障害福祉サービスの中での就労については、着実に伸びているというふうに思いますけれども、誠実な努力を積み重ねていただきたいというふうに思っています。  次に移ります。2、避難行動要支援者の登録と支援についてということで、資料で9月8日付の中日新聞を載せさせていただきました。フリースピーチにありまして、かつ議会のほうとしてもそれを受けて、市に要望もいたしました。こういう形で家族以外の支援者一人に変更するということでありますけれども、これで登録ができない方の支援といいますか、その安否確認ということに際しては、どのような形になっていくのかを含めてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  避難行動要支援者支援制度は、自助・共助・公助の役割を、現実性を見据えながら、平常時から地域のつながりを大切にし、いざというときの避難行動やその後の避難生活に備えるものです。避難支援を希望する方には、自分の情報を地域で見守ってくれる方に出してもよいという条件で、避難支援者に支援の承諾を得て、個別避難支援計画を市に提出いただきます。市は、避難行動要支援者登録者名簿を作成して、町会長や民生委員等の避難支援関係者に渡しています。避難支援関係者は、災害発生予想時に危機が迫っていることの連絡や、要支援者と一緒に避難するなどの支援をいただくとともに、これらの行動が迅速にできるよう、日ごろから見守りや地域福祉活動のために利用していただく制度であり、地域の皆様の協力によって成り立つ仕組みのため、支援者ゼロでの登録は考えていません。  今回、第2回市民フリースピーチ制度の発言に基づく市議会からの申し入れもあり、避難行動要支援者支援制度の運用見直しを行い、登録要件である避難支援者を原則2名としながらも、1名でも登録可能といたしました。  また、地域の方々と要支援者の双方が制度についての理解を深め、避難支援者になっていただくことのお願いを含めて、改めて市広報及び市ホームページにおいて制度の周知を行いました。  個別避難支援計画を作成するに当たり、避難支援者の選任などにお困りの方は、担当課である福祉課や長寿社会課、地域安全課において登録のサポートをしています。平成30年4月1日現在で避難行動要支援者は、総数1,714名で、登録者名簿に登録されている方は、高齢者が35人、障害者やその他の方は110人、計145人となっています。  しかしながら、大規模な災害が発生したときには、登録者名簿の登録の有無にかかわらず、避難行動要支援者全員の情報を避難支援等関係者へ提供し、安否確認を行います。その際は安否確認の取れていない方については、市職員を中心として関係機関や地域の方々と班を組んで確認作業を行っていきます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。再質問というよりは、確認の意味でちょっとお願いしたいと思いますが、今、想定される避難行動で支援が必要だよという人は1,714人と、そのうち登録してあるのは145名ということで、10%以下なんですね。だから、そういう面ではやっぱりこの登録を進めていく上での市の職員のサポートというのは非常に大事になってきているなということで、先ほど福祉課、長寿社会課、地域安全課という名前が上げられましたけども、ここでのサポートをどのように進めていくのかということが、進めていくということですけども、どのように進めていくかというので、ちょっと確認をさせてほしいなということが1点。  それから、登録に至っていない人も、大規模災害が発生したときは、この必要な避難行動要支援者全員を名簿は持っているから、それを提供して安否確認を行うと。その場合、市職員を中心としてという答弁でした。市職員を中心としてというのは、どこが担うのか。例えば、その避難所の担当職員というのが配置についていますので、そこと例えば消防署や消防団や各町内会にある自主防災会といいますか町内会や民生委員とか、その辺になるのか、その責任、市職員を中心としてというところの責任部隊と言ったらいいのか、どこが中心になってというか、どこが責任を持って進めるのかという意味で、2点ちょっと確認の意味で再質問させてください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。前段の部分について私から。  登録者は今総数が1,700ちょっとあるということで、これは制度が運用が変わってきたときに、それぞれの方々の意思を確認したと思いますけれども、それから時間もたっています。こういう方々というのは、そのときは必要ないと思っても、後々やっぱりこれは登録しておきたいぞと思うこともありますし、全体の数も変わってきますから、これは定期的にやっぱり登録をしたいかしたくないか、あるいはしたいとしたら、市のサポートが受けたいのかとか、そういう意向確認を定期的にチェックすべきだということで、これは私のほうでも既に指示をしておりまして、確か年度内に1回、その後は3年に1回だったかな、ということで定期的に対象者の方々の意向確認をして、意向があるんだけれども、登録の仕方がわからないよという方は、もう直接市がそこにサポートに入るというような仕組みにして、この登録をしっかり促して、より安全な形を取っていきたいと思っておりますので、そういう形でご理解いただきたいと思います。  それから、後段のところはまた職員の中心がどうだという話は部長から答弁があると思いますけれども、私はこの点について、ちょっとつくづく思ったのは、今回の一件を踏まえて、実際の災害が起きたときに、この仕組みがちゃんと機能していくかということをやっぱり試運転をしていくというか、これは避難訓練等の中で、こういったことも一つの訓練のシミュレーションというか、試運転という意味で、関係者の方々とそういう訓練もやっていくことが大事じゃないかなと思っております。それをじゃあいつ、どういうふうにやるのかというのは、まだ今検討中ですが、そういったことも担当に指示もしておりまして、今検討しているところです。  それから、さらに、この制度自体、いわゆる、ちょっと前後するかもしれませんが、登録者をふやしていくのは、先ほど定期的にサポートすると言いましたが、まだ制度そのものの認識が十分深まっていないので、その周知ですね、支援者になり得る方々もこの制度の概要というのはなかなかわかりにくい状態なので、広報ではもう既に掲載をしましたけれども、そういった一般的な制度の啓発、周知というのも合わせてしっかり進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長吉野正根君) 再質問にお答えさせていただきます。  1点目につきましては、今市長が言ったとおりになりますので、2点目のどこが責任を持ってやるかというところですが、当然、今は3課でやっていますが、実際に災害が起きて、やる場合につきましては、まずは福祉課のほうが中心となって準備は進めていきたいというふうに思っています。  今市長が申しましたとおり、やっぱり今後の運用が大事というところがありますので、実際に議員が言われたように、避難所の職員等をまず当てることは難しいと思いますので、それ以外の職員で、どんな編成が組めるか等もこれから順次決めて、3課で協力しながらまずは進めていきたいと思っています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡議員。 ○13番(岡 覚君) 以上で私の今回の一般質問は終わりますが、発言したことについてはぜひ受けとめていただきたいと思います。終わります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 13番 岡 覚議員の質問は終わりました。  続いて、2番 山田拓司議員。 ○2番(山田拓司君) おはようございます。2番、フォーラム犬山、山田拓司でございます。議長のお許しを得まして、今回は1つ質問をさせていただきます。  件名の1でありますけど、犬山城下町の更なる賑わいづくりについてということで、質問をさせていただきます。  要旨の1は、犬山駅西口に犬山祭の車山のモニュメントをつくることはできないかということを提案したいと思います。  大手旅行社の口コミサイトによりますと、犬山城が昨年までの20位以下のランクが、一気に7位に上がったという、そういう報道がございました。新聞で報道されていたわけでございますけど、これも城下町の、一因としてはインスタ映えする食品が若い人の人気により押し上げられたのではないかというようなことも書いてございました。  このように最近、犬山の城下町を訪れる人が衰えを知りません。私は、ここにいらっしゃいます山田市長をはじめ市の職員の皆様、そして議員の皆様より一番早くこの犬山に生まれ、そして犬山で育てていただいております。そういったことで、今回もこの犬山城下町について質問をさせていただきたいと思っております。  先ごろ犬山市観光協会の会長の小川征一様のこんなコメントを目にいたしました。それは、旅に出て目的地におりたときに、ああ、いい町だなあと、すてきな観光地だなあと思うときがあるそうであります。それは、その土地が醸し出す雰囲気、そして人通りや町並みの音やにおいなどをつくり出す生活感とか空気感で、一朝一夕にできるものではありません。そこに生活している人と観光に携わる者が協力しながら、地道につくり上げていかなければならない。犬山の観光が好調な今こそ、皆様と一緒に一層努力しなければならないとおっしゃってみえました。城下町の将来を見据えた大切なメッセージではないかと私も思いました。まさに犬山城下町は長い歴史を経て、今日に至っております。その中で、また新しい息も吹き込んでいかなければならないと思います。  私は、平成28年の9月議会で、犬山駅東口にありますからくり時計のモニュメントを犬山駅西に持ってこれないかというような提案をさせていただきました。当時の答弁では、車山は犬山の踏切があって、東口に引き出すことはできないので、せめて東口を利用していただける方に、そういった犬山祭を感じていただくために設置をしたと回答をいただきました。  あれから2年がたちますが、先に申し上げましたように、以前にも増して城下町を訪れる人はふえております。以前、モニュメントがあったところは、現在は花壇として整備をされています。「ようこそ犬山」と題して、ユネスコの無形文化遺産の犬山祭の案内がされておりますが、犬山祭を知らない観光客には、はて、犬山祭って何だと思われる方も多くみえるのではないかと思います。  観光客が犬山駅の西口を降り立ったときに、いいまちだなあと感じることができるように、一目でわかるような犬山祭の車山のモニュメントなり、また観光地としてそれにふさわしいものをぜひ西口にも設置していただければと思っております。それを見ることによって、城下町や祭りの雰囲気を感じていただき、夢も膨らんでくるのではないかなと思います。  また、城下町の散策の帰りにそれを見ることによって、城下町観光の余韻に浸っていただきまして、また来てみたいなあと思っていただけるのではないかと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。
    ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  議員ご案内のとおり、まちの印象、とりわけ観光地は最初に降り立った場の雰囲気が大きく影響いたします。そのため、観光客の方々に魅力ある観光地であると感じていただくためには、駅前だけではなく、駐車場や道路整備をする場合なども含め、美しいまちをつくり上げることを念頭に、事業を進めていくことが必要であるというふうに考えております。  今回、議員からご提案のございました犬山駅西ロータリーには、平成2年度、愛知のふるさとづくり事業を活用して、噴水モニュメントを設置いたしましたが、経年劣化により設備の故障などふぐあいが生じたため、平成29年度に撤去工事を実施いたしました。  その後、維持管理の容易さ、及び市の玄関口としての魅力を高めるために、花によるおもてなしをすることとして、花壇を整備しております。したがいまして、観光振興という側面においても、すぐに整備内容を変更するという具体的な考え方は現段階ではございません。しかしながら、犬山の玄関口として現在の利活用にとどまるのではなく、観光客の方々に魅力を与えるとともに、市民の皆さんにとっても親しみを持っていただけるような利活用を模索してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 答弁ありがとうございました。現在、今の犬山西ロータリーは花壇としてきれいに整備をされております。費用をなるべくかけなくて、清潔感のある玄関口としてアメニティの方たちによって維持管理をいつもしていただいておると聞いております。以前の老朽化したモニュメントがあったときに比べて大変よくなっておるという印象は持っております。  しかしながら、今の整備状況をもって、これで終わりなんだと、変更しないとするのではなくて、現状に満足をすることなく、ぜひとも観光地犬山の玄関口としてさらなる魅力的な空間づくりを研究していただくことを期待して、要旨の2に移ります。  要旨の2は、城下町の交通信号機の音色を祭りのメロディーにすることはできないかという提案でございます。  私は今から20年以上前に、観光で九州の太宰府天満宮を訪れました。そのとき、交通信号機の歩行者音は、あの「通りゃんせ」のメロディーでありました。土地柄を踏まえた施策ではないかなと。犬山でもこういった犬山らしい特色のあるメロディーの歩行者音に変えることができれば、誰もがおやっと思い、親しみを感じていただけるんではないかと思いました。  しかし、一昨年、会派の人たちで太宰府市役所を訪問したときは、市役所の信号機音は、なぜかあの麦畑の「故郷の空」のメロディーでありました。太宰府の天満宮に寄ったときには、なぜか信号機の音色は、どこにでもあるあの小鳥のさえずりの音に変わっておりまして、大変がっかりした思いがあります。  これから犬山城下町も今まで以上の観光客の増加を目指し、冒頭に申し上げましたすてきな観光地を目指すなら、絶えず変化を加えていかなければならないと私は思っております。また、飽きられてしまうのではないかと思っております。  城下町の信号機の音色を、例えば犬山祭の笛の音に変えるだけで、城下町の趣が一変されると思います。また、本物のまちを売り物にしておりますこの犬山にとって、観光客のさらなる誘致を目指すなら、そういった市当局の意気込みを示すのも必要ではないかなと考えて、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 中村君登壇〕 ○市民部長兼防災監(中村 誠君) ご質問にお答えします。  音響式信号機は、信号機が青になったことを視覚障害者に知らせるための誘導音を出し、安全に横断歩道を渡っていただくためのもので、市内には14カ所あり、城下町周辺としては本町、犬山駅西、市役所前の3カ所の交差点に設置されています。  この信号機の設置に当たっては、その目的から視覚障害者の方からの要望、周辺道路の誘導ブロック敷設状況、横断者の利用状況などから公安委員会が決定し、設置をしています。犬山警察署に確認したところ、この音響式信号機には現在、メロディー式と擬音式の2種類ありますが、平成15年10月に警察庁から通達が出され、道路横断時の方向性がより明確で、誘導性も高い擬音式の整備が進められているとのことで、市内の14カ所全てが擬音式となっています。  議員のご提案はさまざまな発想で、もっと市をPRできないかとの思いとは存じますが、この信号機の目的を考えますと、視覚障害者の方にとって地域や場所によって信号機の誘導音が変わることは、わかりにくくなることや、視覚障害者の安全性を重視する観点からも、現行方式が妥当であると認識しております。よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 答弁ありがとうございました。私としてはよい提案をしたかなと思っておりますが、残念でございますが、そういった警察のお達しということであれば、仕方がないかなと思っております。  現在はメロディー音というのは、「通りゃんせ」と、先ほど申しました「故郷の空」ですね、それが定番になっております。そして、まだそのほかにも横浜では「赤い靴」、そして静岡県では「富士の山」というメロディーもあるようであります。答弁にありましたように、平成15年に警察庁のお達しにより、視覚障害者の方が戸惑わないようにということで、全国一緒の擬音化の小鳥のさえずり、カッコーの鳴き声にしていくということで仕方がないとは思います。  私は思うんですけど、城下町の魅力というのは、やはり非日常的な空間と時代へのタイムスリップだと常々思っております。信号機は変えることができないわけでありますが、城下町の雰囲気を感じていただくために、例えば現在、ワン丸君がたまに出没しておりますけど、犬山城の登城口で殿様とかお姫様とか、そういった腰元の皆さんが一同になって観光客を迎えていただくようなことも考えていくことも大切ではないかなと、そんなふうに思って、要旨の3に移ります。  要旨の3は、恒久的な城下町の発展のために、官民一体の組織づくりをしたらどうだという提案でございます。  市民フリースピーチ制度が開催され、先日も開催をされたわけでありますけど、過去2回の中で、市民が直接議会に、それぞれの思いを提案されてきました。その中で、犬山市の文化協会会長の山田氏が、城下町かいわいを文化の薫るまちにしたいという提案がございました。具体的には美術や文明、芸能、茶華道などの文化活動の発表の場を城下町の場でつくることはできないかという提案でございました。  そこで、ビアンキ議長とか副議長の柴山議員とか、久世議員にもいろいろとお骨折りいただいて、磯部邸を使用を認めていただきました。そして、この磯部邸を運営されているのは、現在は北のまちづくり推進協議会が直接かかわっておられますので、そことも相談してお話をしたところ、ぜひ一緒に共催して、そういった文化の薫り高いまちづくりをしていきたいなというようなお答えもいただいております。そういったことで、これからの犬山城下町の中で、そういう文化が息づいていくことを期待しております。  現在、今、犬山城下町は閑散とした時代を逸脱して、連日大変なにぎわいを見せておるわけでありますが、これは犬山市観光協会とか、犬山商工会議所、犬山まちづくり株式会社、それと北のまちづくり推進協議会をはじめ、ほかの犬山のまちづくりにかかわる諸団体や地元の商店街の方の努力、ご協力によって、大きな力となって花を咲かせてきたのではないかと思っております。しかし、ここで浮かれていては、手をこまねいていては、またいつか来た道に逆戻りをしてしまいます。  ここで提案でございますが、さらなる城下町の活性化のために、犬山のまちづくりにかかわる組織や団体がそれぞれ現在は単独に独立して活動をしてみえるわけでありますが、そういった組織や団体を含め、犬山市の歴史文化、観光にかかわる多くの組織や団体が一堂に結集して、市長を例えばトップにした官民一体の城下町活性化運営協議会といった協議会を立ち上げ、互いに意見や考えを持ち寄って議論を重ねていただきまして、さらなる発展的な展開を期待したいと思いますが、当局の考えをお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  城下町では歴史を生かしたまちづくり、文化財保存、観光振興、中心市街地活性化や商工業振興など、それぞれの目的を持った多種多様な団体が活動しており、今日のにぎわいづくりに大きく貢献してくださっています。  議員ご提案のこれら各組織、団体が終結し、官民一体の組織を構成してプロジェクト活動を行うことについては、さらなる城下町の活性化につながるものと言えます。  一方、おのおのの組織や団体がそれぞれ個別のミッションによる活動をフットワークよく推進することにより、多様な活動が一層展開できるというメリットもあります。したがいまして、城下町のさらなる活性化に向かって必要なのは、解決すべき地域課題などを具体的に抽出するとともに、達成すべき目標や夢の共有であり、その目標や夢の実現のために求められる組織を構成するということだと考えております。  そのため、まずは各組織・団体に対して、城下町における目標や夢、そのための課題などを認識し、共有してまいりたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 前向きなお答えをいただきまして、ありがとうございます。異床同夢ということわざがございますが、別々のところにいて同じ夢を見るという意味だそうでありますが、まちづくりもこれに該当するのではないかなと、そんなふうに私はいつも思っております。  一般質問の初日に柴田議員が、観光戦略において質問されました。その答弁の中で、観光戦略会議を立ち上げ、早いうちに議会に上程していくということでしたので、そういったことも大いに期待しております。  要旨の4に移ります。要旨の4は、からくり町巡りの推進をということでございます。  毎年、犬山の城下町を絢爛豪華に巡行する犬山祭、その見どころの一つである13両の車山のからくりを、それぞれの車山蔵で間近に見て楽しんでもらうからくり町巡りも本年で4回目を迎えます。以前は秋の犬山お城まつりの一環として、その名もからくり夢競演として、旧体育館や城前広場で開催をされておりました。  本年はまた10月27日の土曜日、28日日曜日に開催をされますが、昨年は東京オリンピック・パラリンピックの基本方針推進調査の試行プロジェクトに選ばれたということで、多言語や手話の通訳による解説、バリアフリーなどでおもてなしにより多くの外国人も来場をされております。そして、この伝統のからくりの妙技、日本のものづくりの文化を堪能されました。城下町の文化が世界に発信されたと思っております。また、ことしも見たいという外国人観光客がふえるのではないかと、そんなふうに思っております。  そのときに試行プロジェクトの来年度の応募については、募集の有無が未確定であり、前年と同じような応募はできないということでございましたので、日本のものづくり文化、城下町の祭りの魅力を広く伝えていくためにも、ぜひ継続してほしいと思いますが、本年はこの試行プロジェクトの応募依頼はあったか、また、応募されたのかをまずお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査に係る試行プロジェクトは、ことしも公募が行われました。からくり町巡りが昨年に引き続き開催される予定である中、応募要件を確認しましたところ、一昨年度、昨年度に採択された事業者の案件については、過去と同様の内容では応募できないとの規定であり、からくり町巡りの趣旨から、事業内容を大きく変えることができないため、今回は応募を見送りました。  からくり町巡りの主催者である犬山祭企画委員会の中核をなす犬山祭保存会からは、ことしで4回目の開催となるこの事業を、少なくともオリンピックイヤー2020年までは継続する意向であると聞いています。ことしも英語版のリーフレットを作成し、多くの方のご来訪に備えて、おもてなしの環境を整えつつあるところです。  犬山祭企画委員会の一員である市としても、昨年の貴重な経験を生かして、からくり文化の内外に向けたさらなる発信、普及を推進したいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。からくり町巡りというのは、大きく内容を変えることができないということで、今回は見送られたということでございます。ただ、ことしも英語版のリーフレットをつくっていただいたということで、多くの外国人の観光客の方も、この犬山祭の伝統のからくりを喜んで見ていただけると思います。  再質問をいたします。  昨年の10月からオリンピックの文化プログラムの一環として日本文化の魅力ある事業をbeyond2020プログラムとして認証する事業が始まっております。このプログラムに参加すると、文化庁が運営する文化情報ポータルサイトに掲載をされ、国の内外に文化事業の状況が発信されるそうであります。申請可能な事業としては、内容や主催者については一定の要件もあるそうでございますが、犬山市としても積極的に参加をして、犬山ならではの文化を国内や世界各地に発信していただきたいと思っておりますが、具体的に何かありましたらお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) 再質問にお答えします。  beyond2020プログラムとは、東京オリンピック・パラリンピックの機運を盛り上げるために、市町村や民間団体等が参画できる文化プログラムのことです。このプログラムに参画すると、ロゴマークを使用し、対外的に広報活動を行え、文化庁が運営するサイトにおいて、多言語で情報発信ができます。  また、認証のための要件は2つあり、1つ目は、日本文化の魅力を発信する事業であること、2つ目は、成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシー創出のため、障害者にとってのバリアを取り除く取り組み、または外国人にとっての言語の壁を取り除く取り組みであることです。現在、市の事業として、犬山市民総合大学敬道館と犬山市子ども大学の2事業が認証されています。  今後も犬山ならではの文化を積極的に世界に向けて情報発信していくため、からくり町巡りをはじめ、地域団体が実施する文化事業についても、本プログラムへの参画を働きかけてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。聞くところによりますと、beyond2020プログラムはちょっと資格が下げられまして、法人格を持たなくても大丈夫というようなことをお聞きいたしました。犬山市においては、文化協会とかほかに文化の薫りのする、そういったいろんな団体がたくさんあると思いますので、そういったほうにも働きかけて、ぜひこの犬山の文化を国の内外へ発信していただきたいと思っております。  最後になりますけど、要旨の5で、デスティネーションキャンペーンで更なる賑わいをということで、提案をさせていただきます。  これは議会の一般質問の初日で柴田議員も質問をされましたので、重複するかと思いますけど、お許しをいただいて、質問させていただきます。  愛知県とJRグループは10月から12月にかけて、愛知デスティネーションキャンペーンを実施をされます。犬山市や犬山観光協会でも積極的にこの観光宣伝に努められ、JR全国主要駅に愛知県や犬山市の観光素材掲載パンフレットが設置をされて、首都圏や関西のJR車内でのポスター提示、全国大手旅行会社の企画旅行で、犬山観光が採用されるということで、その宣伝効果があらわれてくると思います。  4月からは愛知の観光商談会を東京とか大阪、福岡で開催されたとお聞きをしております。また、北陸とか新潟、岡山、四国等、旅行社へも積極的に訪問され、犬山の魅力発信に精力的に努力をされております。9月には東京、大阪、福岡で宣伝イベントも行われまして、全国から犬山への誘客に努められております。犬山城下町がさらなるにぎわいを見せることを期待するものであります。  今回のこの企画の中で、このキャンペーン用にラッピングし、名古屋おもてなし武将隊が同乗する観光列車や18コースのワンコイン周遊バスも登場し、花を添えられるそうであります。ラッピングと言えば、かつてあの犬山キャンペーンが始まったときに、犬山らしさあふれる観光ラッピング電車が運行されたことを記憶をいたしております。  そこでお伺いをいたしますが、今回の愛知デスティネーションキャンペーンに合わせて観光列車を復活してはいかがでしょうか。来訪客にとっても犬山を訪れた喜びや、犬山観光の楽しさが倍増すると考えます。  また、愛知デスティネーションキャンペーンでも運行しますが、観光地を巡る周遊バスを走らせると、城下町だけではなくて、他の観光施設をしっかり満喫できるような仕組みにもつながっていくと考えますが、市のお考えをお伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えします。  まず、さきの柴田議員の質問でお答えいたしましたとおり、愛知DCの中で、今議員もご紹介されましたが、JRが期間限定でラッピング列車を運行し、11月3日、4日には車内で犬山市のPRを予定をいたしております。  それでは、議員からのご質問に改めてお答えしたいと思います。  議員からただいまご提案いただきました観光ラッピング列車につきましては、犬山キャンペーンを開始しました平成19年に、犬山時代絵巻号という名称で、犬山市と名古屋鉄道株式会社が共同で費用を負担し、運行をいたしました。これは犬山城、犬山祭、鵜飼などを絵巻物仕立てで列車にラッピングを施したものでございました。当時は自治体と鉄道会社が連携する珍しい取り組みとして注目を集め、有効な観光PRであったというふうに認識をいたしております。  現在、キャンペーンの宣伝につきましては、継続して名古屋鉄道と連携し、沿線上の駅構内でのポスター、車内吊りも含めたチラシ、さらにはテレビの特集やCMなど、多様な媒体と手法で周知に努めておりますので、ラッピング列車を運行する予定はありませんが、愛知DCの取り組みについては、注視をしてまいりたいというように考えております。  一方、愛知DCで実施する周遊バスのように、市内の観光施設を巡り、回遊性を高めるような2次交通の仕組みづくりについては、本市の課題の一つとして認識をいたしております。そのため、本年度から名鉄バスの協力を得ながら、4月1日から11月25日の土日祝において、名鉄犬山ホテルから博物館、明治村、リトルワールドへの直行バスを運行しております。加えまして、例年、秋の紅葉シーズンには、寂光院、桃太郎公園を巡るルートバスを期間限定で運行をしております。  また、犬山市観光協会では、タクシー会社と連携した観光タクシー運行の検討も進めており、今後もさまざまな切り口で犬山市全体を巡り、楽しんでいただけるような仕組みづくりを検討してまいります。  議員ご提案の周遊バスにつきましても、名古屋鉄道と、その効果や可能性について協議をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) お答えありがとうございました。観光タクシーなどの2次交通の充実について検討を既に進められているということで、犬山観光の利便性が高まることにつながってくるのではないかと評価しておりますので、ぜひ実現するように期待をしております。  また、チラシやポスターなどを中心に、既に多様な宣伝活動を実施されているので、ラッピング電車の復活予定はないということでございますが、ご理解をいたしました。  私が指摘したいのは、世間から注目を集めるような取り組み、犬山は楽しいことがたくさんあるというイメージをよくするためのおもしろい取り組みをこれからもどんどん考え、実施していこうとする姿勢が大切であるということだと思います。もちろん予算もありますし、なかなか簡単ではございませんということは大変承知をしておるわけではありますが、どうか犬山観光がもっと盛り上がり、わくわくするような、そういった取り組みを今後も期待をいたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 2番 山田拓司議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。午前中の会議はこれをもって打ち切り、午後1時まで休憩いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。  午後1時まで休憩いたします。                午前11時38分 休憩                 再     開
                   午後1時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたします。  議員各位に申し上げます。6番、後藤幸夫議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。  6番、後藤幸夫議員。 ○6番(後藤幸夫君) フォーラム犬山の後藤幸夫でございます。議長のお許しをいただきまして、1件の質問をさせていただきます。  件名1の観光戦略についてお尋ねをいたします。  まずは犬山の観光の成り立ちから現在に至るまでを簡素にまとめましたので、それに鑑み、6点の要旨を順次質問してまいりますので、よろしくお願いをいたします。  犬山は鉄道の発達とともに、1935年代、木曽川が日本八景に選ばれたことを境に、犬山城と木曽川を有する風光明媚な犬山は、犬山城を核に、犬山うかい、桃太郎神社の再興、日本ラインくだり、犬山遊園地、過去、現在の名鉄犬山ホテルの地内にありました、が開設され、観光地として新たな第一歩を踏み出しました。このことにより、犬山には名古屋鉄道を利用して全国各地から観光客が集まり、次第に旅館や民宿が木曽川河畔に並び立つようになりました。  1958年、マイカーブームが到来し、名古屋鉄道はモータリゼーションに合わせてモンキーセンターを併設したラインパーク、現モンキーパークであります、を開園し、1965年には明治村を開村し、新事業であるテーマパーク事業の観光戦略に乗り出します。  1965年にはさらに客室160室と結婚式場と宴会場を完備した名鉄犬山ホテルの開業に合わせて有楽苑内に国宝三名席の如庵も併設されました。  さらに、1983年には大阪万国博覧会の世界各国の伝統的建造物が集積された受け皿として、明治村と合わせた犬山の観光振興を図るために民俗博物館リトルワールドが開館されました。  2007年になると、当市は名鉄キャンペーンを推進し、犬山城の登閣者数は2003年には19万人まで落ち込みましたが、昨年は57万人になり、過去最高を記録いたしました。この成果は串グルメ等の企画がインスタで取り上げられるようになり、若者が集まる要因であったと思われます。また、その現象により、文化・歴史等の関心の深い熟年層の観光客が城下町から極端に減少したことも事実であります。  これが犬山市の観光の成り立ちから現在までであります。  前置きが長くなりましたが、宿泊施設の減少や泊まり客の減少の原因は、るる私が述べるまでもなく、当局は調査済みであります。原因究明の打開策は、既にさまざまな旅館が知恵と工夫で新たな路線展開を図って、好調のようであります。  それでは、質問に移ります。名鉄犬山ホテルは来年8月に閉鎖されますが、外資系のホテル参入が予定されており、今後は新たな展開ができると考えますが、現時点での宿泊設備の宿泊状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えをいたします。  市内宿泊施設の宿泊者数の状況といたしましては、宿泊者数を非公開としている施設もあり、把握している範囲となりますが、直近5年間での比較では、平成25年、約15万2,000人であったのに対し、平成29年は約14万7,000人となっております。この間、年ごとに増減はありますが、全体としては約5,000人の減少となっております。  一方、外国人の宿泊者数は同じく平成25年、約4,600人に対し、平成29年は約7,800人となっており、こちらは約3,200人の増加となっております。ただし、外国人宿泊者数の比率は、宿泊者数全体で考えると、約5%程度にとどまっており、また、日本国内全体における平成29年の外国人観光客の数が約2,869万人に達していることを踏まえると、インバウンド需要を十分に取り込んでいると言えない状況であり、今後も対応の余地が十分あると考えております。  ちなみに住宅宿泊事業、いわゆる民泊については、市内で3件の届け出がありますが、実施状況等については現段階では情報を得ておりません。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。要旨2点目に移ります。明治村、リトルワールド、有楽苑等の利用状況についてお尋ねをいたします。  明治村の開村は1965年であります。開村時には全国から110万人の観光客が訪れました。重要文化財が13棟あり、三重県庁舎、帝国ホテル中央玄関は、明治の代表的な西洋建築であります。開村からは次第に観光客は減り続け、30万人を割る時代もありました。明治村はいろんなアイデアを出され、明治時代の屋台や行商の立ち並ぶレンガ通りでの物売り大百科や、夜の花火大会等も企画され、現在の飲食の豊富な明治村の原点になっていると考えます。現在は50万人を超える観光客が押し寄せております。民族博物館リトルワールドも、一時閉鎖の話がありましたが、今は絶好調であります。  それでは、質問に移ります。明治村やリトルワールドなど、魅力的な観光資源が数多くあります。これらの施設の利用状況についてお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  今議員からもご紹介がございましたように、犬山市は魅力的な観光施設を数多く有しております。議員からもご案内のございました博物館明治村、野外民族博物館リトルワールド、加えまして国宝茶室如庵を含む有楽苑の3つの施設につきましても、犬山観光を支える貴重な資源として多くの観光客の方々に訪れていただいております。  施設利用者数といたしましては、こちらも直近5年間の比較では、明治村が平成25年、約41万8,000人であったのに対し、平成29年は約51万2,000人で、こちらは約9万4,000人の増加、リトルワールドは同じく平成25年、約53万2,000人であったのに対し、平成29年は約48万9,000人となっており、約4万3,000人の減少でございます。最後に有楽苑につきましては、平成25年が約3万5,000人であったのに対し、平成29年は約4万3,000人となっており、8,000人の増加となっております。  とりわけリトルワールドは平成25年が開館30周年、明治村につきましては平成27年が開村50周年であったため、入館者数が例年より大きく伸びたという状況になっておりますが、こうした特殊要因を除いても、各施設に年ごとに増減はあるものの、全体としては増加の状況にあるというところでございます。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) ご答弁ありがとうございました。次に進みます。  要旨3点目の犬山城と犬山城下町のにぎわい創設についてお尋ねをいたします。  昇龍道のモデルコース周辺で展開される観光地域づくりを紹介する特集記事の内容は、シャッター通りの商業エリアを、江戸情緒豊かな城下町へ再生されたとして、インスタで話題の城下町をどのように変貌したかとして、1、中心市街地のにぎわいを取り戻すために、拡張を見直すための動きでは、前石田市長の城下町の町並みを思う心。2、城下町の活性化を願い、立ち上がったTMO法人の動向、そして、犬山キャンペーンとインスタ映えで観光客が押し寄せるまちへとして、1、名鉄と犬山市が連携するプロジェクトが発足した経緯、そして2が吉本芸人が引く人力車での効用、3として、インスタ映えがきっかけで人気観光地に変貌を遂げた内容が掲載されておりました。  そこで、質問に移ります。犬山城と犬山城下町を訪れる観光客は年々増加しております。大いににぎわいを見せておりますが、現状についてお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  昨年、犬山城の登閣者数が初めて57万人を超え、多くの観光客の方々に犬山を訪れていただいております。他県からの来訪者も多く、広域での誘客が進んでいると実感をいたしております。また、城下町を中心に、若い世代の観光客が町歩きを楽しむ光景も見られ、幅広い世代が犬山市を訪れ、連日にぎわいを見せていることは、今議員からもご紹介があったとおりでございます。  これは市と名古屋鉄道との連携による大規模な宣伝活動を継続して実施してきたことや、テレビや雑誌など、メディアに取り上げられる回数がふえたことによる宣伝効果が大きいものと考えております。加えまして、近年はインスタグラムなどのSNSによって犬山の魅力が観光客自身によって拡散されていることや、浴衣、串グルメなどの観光コンテンツが定着していることも大きく起因していると認識をいたしております。  そして、何より城下町で営業をしてみえる各店舗の皆さんが創意工夫を凝らし、訪れたくなる店舗づくりを進められていることが、大きな要因となっております。  このように官民がそれぞれの役割を担い、継続して観光まちづくりを推進してきたことが、現在のにぎわいをもたらしているものだと捉えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。「がんばるChubu」なんですが、観光まちづくり編では、ただこれまでは人を集めるためにヒットすれば何でもよかった。これからは犬山らしさをいかに出し切れるかが課題である。そして、この過渡期を乗り越え、観光客を飽きさせない仕掛けづくりが必要である。それができれば、さらに犬山の魅力は高まるであろうと、現在の観光のあり方の危惧と今後の方向性が記載されておりました。  旅館迎帆楼も現在は灯屋迎帆楼として最高のおもてなしと最高の料理ということで、1泊5万円以上の料金ではありますが、毎日20人以上の宿泊者があり、リピーターもふえていると聞いております。  また、旅館八勝閣も、旬樹庵八勝閣みづのをとして、老舗旅館として再出発をされております。  コンチネンタルホテルはイギリス人経営者で、世界100カ国以上でさまざまなブランドで4,500件のホテル経営をしております。今回、犬山に進出して、日本で2件目の観光ホテルインディゴ犬山有楽苑として、富裕層向けの宿泊施設と聞いております。本物を求めて犬山へ、空襲に遭わなかった観光史跡のある犬山を、来年8月以降2年後までに外国人観光客や富裕層に満足できる観光戦略が重要と考えます。  再質問いたします。  城下町を中心に犬山の観光はさらなるにぎわい創設が必要であると考えます。当局の見解をお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) 再質問にお答えをいたします。  今後の犬山観光を考えていく上で、社会の動きや変化に対応しながら、効果的に誘客できる仕組みづくりを構築していくことが重要であるというふうに認識をしております。2020年の東京オリンピック・パラリンピックや2027年開業予定のリニア中央新幹線など、人の流れが大きく変化する機を見据え、いかに犬山が持つ観光資源とその魅力を効果的に活用、PRしていくことが鍵となります。  議員ご承知のとおり、犬山は多様な資源の宝庫であります。具体的には国宝である犬山城と茶室如庵、博物館明治村、青塚古墳、入鹿池、犬山祭や木曽川うかいなどの伝統文化、代々伝わる和菓子づくりなどがあります。これらの資源を有効に活用することで、犬山らしさを創出できるものと考えております。  加えまして、柴田議員のご質問にもお答えいたしましたが、これらの資源の掛け合わせや文化・スポーツなど、異文化との連携が新たな犬山らしさの創出につながっていくものと考えておりますので、今後、具体的な取り組みを検討してまいりたいというふうに考えております。  申しわけありません。1件、訂正をお願いしたいと思います。一番最初の観光戦略のインバウンドの外国人宿泊者数で、平成29年であるところを平成26年という発言をしましたので、訂正をお願いしたいと思います。失礼いたしました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。やっぱりコンチネンタルホテルですね、4,500件あって、日本で本当に2件目の観光ホテルということで、名鉄犬山ホテルは来年8月に閉館しますが、この2年8カ月の間に相当しっかり観光客の新たな戦略を、包み込むというか、囲うというか、そういう戦略をしっかり考えていただきたいことを強く指摘をいたします。  それでは、要旨4点目の中日新聞に記載された3,000万円の黄金の犬山城の公開の方向性についてお尋ねをいたします。  一昨年の6月議会の一般質問において質問させていただきました。犬山城築城450年祭は、1987年に竹下登首相が各市町村に対して、地域振興施策として、ふるさと創生1億円事業が行われました。この事業は、前松山市長の時代であり、築城のイベント会場は現内田防災公園で行われました。このキャスティバルのイベント会場には多くの商店が立ち並び、現在の犬山城下町のにぎわいをほうふつさせるほどの観光客が訪れました。こうした大イベントの築城450年祭が行われたことを契機に、犬山の城下町がゴーストタウンから現在のにぎわいのある町へと変貌を遂げたと考えております。  ふるさと創生1億円事業でいろいろなイベントや事業や施設をつくり、観光に結びつけようとしてきた行政は多々ありますが、当市はまれに見る活用が生かされてきた観光地であると私は考えております。一昨年6月の当局の答弁内容は資料で配付いたしました中日新聞の県内版の記載のとおりであります。  それでは、質問に移ります。中日新聞に記載された3,000万円の黄金の犬山城の公開の方向性の進捗状況をお尋ねいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  黄金の犬山城は、犬山城築城450年祭、キャスティバル犬山'87終了後、実行委員会から市へ寄附され、以後現在まで市の備品として文化史料館で保管しています。イベント用品としての性質が強く、犬山城と城下町の文化財資料の展示を主なコンセプトとする資料館では、公開に生かせる機会はほとんどなく、基本的には収蔵しているのみとなっています。  最近では平成28年度の新体育館オープン記念式典にて展示できないかを検討しましたが、重さと大きさの問題で実現しませんでした。黄金の犬山城は総重量が359キログラム、寸法も幅、奥行き、高さともに1メートルを超えるため、運搬業者に依頼をするなどをしなければ移動させられないことや、大きな展示スペースを必要とすることなどが、活用が困難な理由となっています。このような経緯で、具体的な活用計画を持ち得ないまま今日に至っております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。答弁内容は昨年の6月議会の答弁と全く変わっておりません。今後、どのような取り組みを行うかが、私は当局の仕事であると考えております。歴史まちづくり課の歴史、保存、継承の方向性は、日本の将来の少子・高齢化の動向も踏まえ、日本の経済動向は必ず厳しい時代を迎えると私は考えております。今こそ観光に目を向け、新たな発信を歴史まちづくり課が行うことが必要であると考え、再質問、再々質問で提案をさせていただきます。  再質問いたします。  黄金の犬山城を貸し出すことで、犬山城築城500年祭が開催された場合には、大きなメリットになると考えます。名古屋市科学館に貸し出した経緯から、今後も展示したいとの申し込みもふえると考えますが、当局はどのように考えているのかお尋ねをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) 再質問にお答えします。  黄金の犬山城は、キャスティバルで展示された後、観光振興のためという目的で市に寄附されました。ご提案のように、観光資源の一つとしてさまざまな場面で活用できれば、当初の寄附目的にもかなう形になります。  市の施設に収蔵され、眠っている備品が市民にとって活用可能な資源となるのであれば、これは願ってもないことです。民間への貸し出しなどは備品として適正に取り扱い、現状保存がされることや、移動させるのが困難なほどの重量であることなども考慮の上、ルールを設けて仕組みを整える必要がありますが、まずはその実現可能性を適切に見きわめるところから始めたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。築城450年祭をやりましたので、恐らく築城の500年祭もやられると思います、あと19年先ですが。そういうことを考えると、やっぱりある程度時間になったらそういうことも必要で、貸し出して、ともかく宣伝するというような方向性も私も必要であると思い、質問させていただきました。  それでは、再々質問に移ります。  今回、黄金の犬山城はマスコミのおかげで大変に有名になったと思われます。そんな黄金の犬山城を犬山で見たいと考える観光客も多いと思います。黄金の犬山城は文化会館の左にある階段を上がり、2階の通路部分の一番奥に置かれております。新聞報道のとおり、隅っこでおとなしく光っております。私は2階の階段を隠しているつい立てと、通路に置かれている余分な機材を取り外し、台をつくり、黄金の犬山城を乗せ、案内板を設ければ、立派な展示スペースになると考えます。  31年前の築城450年祭、キャスティバルも立派な歴史的事実であると考えます。1階部分の文化と歴史の格調高い展示はそのまま公開でき、2階部分は築城450年祭から500年祭に向けてのパネル展示コーナーとして活用を行えば、黄金の犬山城も日の目を浴び、さんさんと輝くと私は考えます。ぜひ山田市長のご見解をお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  まず、議員も先ほどご質問の中で触れられましたが、過去のご質問のときの答弁から変わっていないじゃないかというようなお話もありました。変わっていないという現状については、私どもも申しわけない点もあるんですが、これを結果論として見ると、前回の答弁のときから、活用法がいまだ定まっていないという状況については、結果論としてはよかったと私は思っています。  なぜかと言うと、これまで活用方法が定まらなかったおかげでマスコミに取り上げていただいて、きょうもたくさんのメディアの方が来ていただいて、恐らくこれは報道されると思います。ということは、前回の質問のときは、なかなか報道という形はなかったんですけれども、結果論、ここまで我々も悩んできたといいますか、先ほども答弁にありましたように、体育館での検討もしたんですけれども、なかなか実現に至らなかったという経緯があるんですけれども、結果論として関心が大きく高まってきたということになります。ということは、これはチャンスだというふうに思っております。ということで、公開に向けて可能性をしっかりこれは探っていきたいというか、公開に向けて具体的な検討を進めたいというふうに思っております。  今、資料館の2階でというお話もありましたが、エレベーターがない状況ですから、やはり公開ということになると、バリアフリーと、さまざまな方にご見学いただくのに支障がある状態では、それはよろしくないということもございますので、そのスペースの問題ですね、これは僕も今、担当と具体的な詰めをしない状態で私の思いで答弁をしていますので、展示に当たっては、当然、セキュリティーの問題だとかスペースの問題もあるので、どこの場所でどのような形で展示していくのかというのは、ちょっと具体的なことを内部でしっかり詰めていかなければいけません。ですので、できれば城とまちミュージアムの中がいいなというふうには思いますけれども、今申し上げたように、展示場所の問題がございますので、まずは公開に向けて取り組みを進めたいというふうに思っておりますので、お願いしたいと思います。  それから、議員のご指摘のあった民間への貸し出しというのも、こうした関心が高まってくると、その可能性としてはあるというふうには思いますけれども、先ほど担当部長の答弁にあったように、どういったルールでそれができるのか、あるいはできないのか、その貸し出しに当たってのルールというのが非常に重要ですので、その辺をしっかり見きわめて判断していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
    ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 市長、答弁ありがとうございました。とにかく公開に向けてしっかり検討していただいて、一番いい方法で、そしてまた、観光客としては、また市民の方々にしっかりやっぱり歴史ですね、450年祭はこうだったよというような歴史も踏まえて、しっかり検討していただきたいと思います。期待をいたしております。  それでは、要旨5点目の明治製菓・明治製糖の創立者である郷土の偉人・相馬半治の観光を利用した周知の方向性についてお尋ねをいたします。  デジタル版日本人名大辞典と世界大百科事典には、相馬半治は1869年7月8日生まれ、欧米に留学し、製糖業を研究、帰国後、母校東京高校(現在の東京工業大学)の教授、1906年、明治製糖の創立に加わり専務となる。台湾での製糖事業を推進し、1915年、社長。第1次世界大戦により菓子輸入が途絶える状況下、1916年に洋風菓子の国産化に着手、東京製菓に大正製菓を1917年に合併し、社長に就任、1920年、千葉県の房総煉乳組合を合併し、明治製乳設立、1924年、東京製菓を明治製菓と改称し、社長に就任とあります。  私は5年前に千葉県酪農のさとに矢幡議員と市橋議員と視察に訪れました。酪農の歩みの中で、房総煉乳組合が明治製菓に合併されたことが記述され、相馬半治氏の顔写真がパネル展示されており、大変に感銘を覚えました。  また、犬山市図書館には相馬半治の「喜寿小記」という本が相馬成朗氏と相馬敏夫氏により寄贈されております。99ページには、相馬半治がみずから記された相馬郷土育英厚生会の序文として、「明治2年、犬山藩、田中庵の三男として生まれた私は、維新早設の際、果て不如意のうちに名古屋に移り住み、苦難をもって勉学にいそしんだ。年齢75歳に達するを機に、社長を辞任し、相談役になった。私は前記せし実生活上より考えて、世上の将来ある多数の青年が不遇のため勉学の機を逃し、新た有益な人材にして志を得ず、私の幼時と同様の境遇にある不幸な人々に対し、深き同情の念に堪えざると同時に、時局下一般青年の錬成の大切さであることを痛感するものである。政府において、育英と錬成とのこれらの必要な事柄には、種々の援助法を設けられたが、なお、私としては古来幾多の英雄を輩出する尾北の一カクにある郷土より、有為の士が一人でも多く社界に出て、国家に貢献することを切望し、ここに微力を願ず財団を設立するに至りし次第である。昭和18年7月 財団法人相馬郷土育英厚生会 創立者 相馬半治」とあります。相馬半治氏は、犬山に昭和18年に100万円を財団基金とされ、さらにはご子息のご好意により、さらに平成時代に3,000万円のご寄附をいただき、現在に至っております。  それでは、質問に移ります。明治製菓・明治製糖の創立者である郷土の偉人・相馬半治の観光を利用した周知の方向性について、市はどのように考えているのかお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  郷土の歴史や、その担い手である人物を市民にわかりやすく紹介することは、郷土への誇りを育むことにつながります。市が昭和60年に刊行した犬山市史別巻には、犬山の歴史の中で顕著な功績をおさめた人物が、武家、政治家、学者、教育者、文芸家、事業家など、7部門に分けられて記録されており、相馬半治氏についても触れています。また、平成27年秋に文化史料館で開催した犬山の偉人展という企画展においては、相馬氏の功績を市の著書などとともに紹介しました。この企画展へは64日間で約2万7,000人もの方が来館され、相馬氏をはじめとする郷土の偉人や地域の歴史に対する理解を深めていただきました。  相馬氏をはじめ各分野の功績者についての周知を図ることは、今後も機会を捉えて継続し、メディアや観光のネットワークも活用しながら、情報を発信していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。再質問いたします。  財団法人相馬郷土育英厚生会から現在までの資料も数多く残っていると私は考えます。相馬半治は犬山市のことを誰よりも愛し、そして社会に出て国家に貢献する人材の輩出を犬山に託した、日本を代表する大実業家であります。そんな相馬半治の功績を世の中に周知させることが、犬山市の役目ではないでしょうか。そのためには、城下町の中心である旧磯部家住宅の奥の土蔵において、常設展示を行うことが、相馬半治氏やご子息への恩返しと考えますが、常設展示ができないかお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) 再質問にお答えします。  ある人物の功績を紹介する場として好適なのは、その人物の故郷や活躍の地などであると言えましょう。相馬半治氏が城下町南地区で生まれたことから、ほど近い旧磯部家住宅を関連資料の展示の場としてご提案いただきましたが、この住宅は町屋文化の伝承やまちづくり団体などの活動を支援するための施設として運営しています。奥土蔵などは、一般の方々に利用していただくスペースであり、使用料を設けて貸し出ししているため、常設展示の場として占有することは難しいですが、観光客など多くの来館者がある施設ですので、期間とテーマを決めて効果的な展示を行えば、成果は大きいと考えられます。  現時点では、市が相馬氏についての常設展示を行う計画はありませんが、この先、地域の中で相馬氏を顕彰する機運が高まり、その功績を公開するという展開になって、施設の使用条件が企画に合うようであれば、ぜひご活用いただき、郷土史の掘り起こしや発進の一助としていただきたいと考えます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 答弁ありがとうございました。私は相馬半治をただ展示するだけではなくて、本当はこれだけの、恐らく昭和18年の100万円は今の1億円ぐらいになると思いますが、そしてまた、平成2年に3,000万円もいただいて、ただ、展示、適当にやれ、適当ではないですが、常設展示ができないというのは、本当に僕は残念だと思いますね。相馬半治資料館をやっぱり設立して、そして常設展示を今後どのように行うかは、やっぱり歴史まちづくり課の私は仕事であると考えます。この仕事は、犬山市の本当に使命であることを強く指摘をいたしまして、再々質問いたします。  先般、三浦議員から東コミュニティの文化部会の企画された「明治なるほどファクトリー愛知」というお題目がありました。そして、その案内文には、「犬山市出身の相馬半治さんが創業され、郷土にもゆかりのある明治愛知工場を訪ねます」という見出しでありました。愛知明治製菓は、稲沢市にあるということであります。  そこで、再々質問いたします。  現在、犬山特産品館の奥は空きスペースになっているとお聞きいたしました。明治愛知工場と相談としながら、犬山特産品館で明治製菓の商品を委託販売し、創立者相馬半治と、明治製菓の歴史を小さなスペースでもできないかということを市長にご見解をお尋ねいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  今、特産品館の奥のスペースですかね、これはちょっと犬山まちづくり株式会社ともその点については協議したいというふうに思っております。ここですぐできる・できないということは今申し上げませんが、協議したいと思っております。  それから、後藤議員も大変この件については強い思いもありますけども、まさに議員ご指摘のように、犬山市政にも多大な貢献をされた偉人の一人でありますので、この相馬半治氏に対してのやはり感謝だとか、あるいは敬いの思いというのを、私たち市政に携わる者は絶対に忘れてはいけないと、そう思っております。  いきなり常設展示ということができるかどうかということは別にして、やはりまず点からつくっていかなきゃいけないと思うんで、点をつくりながら、その点から線へということが大事だと思いますので、そういった意味では、先ほど後藤議員のおっしゃったような特産品館の展示等も含めて、点をどういうふうに発信していくかということを、我々もしっかり考えていきたいと思っております。  それから、やっぱりただ相馬半治氏のことを情報発信するだけではなくて、やはりこれもいろいろ掛け合わせをしていくことで、その発信の効果というのも変わってくると思うんで、犬山も菓子文化だとか、あるいはお茶の文化だとか、そういったものもございますので、広い意味で言えば、菓子づくり、あるいは製糖業ということと関連もありますから、そういったくくりの中での発信というのも、一つ大事なきっかけにもなるんではないかなと思っております。  そういった形で、私どもとしても取り組んでいけたらと思っておりますので、また後藤議員にもこの点についてはいろいろとまたご指導いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) 私は何回も本当に相馬半治のことを質問させていただきました。本当に明治製菓の創立者という、そういうことを誰も知らない。また、犬山出身だということも、ぜひともこれは歳月がかかってでも、周知していただく方向性をつくっていただけるといいと思っております。  最後6点目になります。歴史・文化を特徴とした当市の観光戦略についてお尋ねをしたいと思います。  これは非常に山田市長は歴史と文化を一生懸命考えて、歴史・文化を合わせながら観光施策を持っておみえだと思いますので、時間の許す限り、たっぷりとにかく一生懸命訴えてください。僕も一生懸命聞きます。お願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 歴史・文化について訴えろということですので、観光という点からの歴史・文化ということだというふうに思いますので、そういった切り口で私なりに答えさせていただきたいと思いますが、素材が非常に犬山市は豊富だと思っております。歴史・文化のやはり価値というものをしっかり発信していくことが大事だというふうに思っております。  犬山祭もユネスコの無形遺産になったというのも、やはり学術的な位置づけを総合調査に基づいてきちっと積み重ねてきたという結果の中で国指定があって無形遺産という流れに来ておりますので、やはり歴史や文化もいろいろあるんですが、やはりしっかり学術的な位置づけをしていくということが大事だというふうに認識しております。  そういった中で、今、ご承知のように石上げ祭の調査も進めております。今後は、石上げ祭のほうが完了すれば、鵜飼のほうにもシフトしていきたいというふうに思っておりますし、そういった形で、そういった犬山の歴史・文化の価値をしっかり位置づけをして、そこを高めていきたいと。そうすることで、また発信力が変わってくると思いますので、それをしっかりやっていきたいと思っております。  それから、今、犬山市でもいろんな歴史や文化の素材だとか、あるいは素材だけじゃなくて、それに絡んだ多くのテーマコミュニティといいますか、市民活動といいますか、さまざまな方がそこにいろいろ携わって、いろんな展開をされておられます。そういった方々との連携だとか、あるいは企画づくりだとか、そういったことをしっかりやっていくことが、歴史・文化を生かした、また交流人口の増加ということにもつながっていくのではないかなというふうに思っております。そういった意味での多様な活動をしている皆さんとの連携だとか、企画づくりをさらに深めていけるような、そういった展開も今後考えていけたらと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 後藤議員。 ○6番(後藤幸夫君) ありがとうございました。精いっぱい私もきょうはいろんな思いで質問させていただきました。質問を終わります。 ○9番(久世高裕君) 議事進行。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 9番 久世議員。 ○9番(久世高裕君) 先ほどの後藤議員の4番目の要旨の質問ですけども、市長の答弁で、結果としては、すぐに答えを出さなかったのがよかったという旨の発言があったんですけども、これは僕の誤解かもしれないんで、やっぱりすぐに答えを出さないのがよかったということは、この議会としては許してはいけない発言だと思います。ジョークかもしれないし、どういう真意でおっしゃられたのか、我々に誤解があるのか、もしくはやっぱりまずかったということで撤回していただくのか、ちょっと議長のほうで真意を確認していただいたほうがいいかなと思います。この議会の権威と品位にかかわる問題だと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 暫時休憩いたします。                午後1時48分 休憩                 再     開                午後1時49分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 再開いたします。  今、9番、久世議員の議事進行に対して、山田市長から補足の説明をいただきたいと思います。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 議事進行に対して、ちょっと私の答弁の真意を説明させていただきたいと思います。  まず、答弁を修正するつもりはございません。これは真意を説明させていただいて、ご理解いただけたらというふうに思うんですが、決して過去の答弁に対してというよりも、ご質問を受けて、その答弁に対して私どもがいいかげんに対応しているという趣旨ではありません。先ほどの答弁でも、体育館での展示だとか、そういったことも模索をしたんですけれども、いろんな諸条件のもとで、それが実現がかなわなかったというようなこともあって、我々としては後藤議員の過去の質問を踏まえて、どうやって活用していったらいいのかということを、その点についてはいろいろ検討、模索していたところでもございます。ですので、決してそれを放置していたとか、その質問や答弁を軽んじたというものではございません。  それから、結果的にというのは、私は結果的にと申し上げたのは、結果的に活用がなかなか見出せないということで、マスコミの皆さんもいろいろご心配いただいて、関心が非常に高まってきたという意味で、結果的にというのは、マスコミの関心が高まったということについての結果的ということですので、そういうことでご理解いただけたらと思いますし、また、私の答弁によって、今議事進行がかかるようなことになりましたので、誤解というのか、私の言い方がちょっと不十分だった点については、これから気をつけたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 続けたいと思います。  6番 後藤幸夫議員の質問は終わりました。  続いて、10番 吉田鋭夫議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 10番、清風会の吉田鋭夫でございます。今回、2件の通告に従いまして質問させていただきますので、よろしくお願いします。  今議会、最後の一般質問の者になりましたけども、いろんな意味で全然やっていないとか、なかなか前向きな答弁がなくて、寂しい部分も随分ありましたが、いろんな意味で我々は共に提案をどう受けとめていくかということを含めた質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。  まず、猛暑のせいで本当に学校の話題がエアコンのほうに尽きましたけども、例年のごとくこの時期は全国学力・学習状況調査の結果が出る時期でございますので、毎年のように質問させていただきます。  先日、文部科学省と国立教育政策研究所は、調査結果を公表しました。膨大な資料がネットのほうに提示されております。愛知県もそれを受けまして、ホームページのほうで公開されております。もう10年も前の話ですけど、犬山市がという話で、どんどん薄れてきましたけども、10年の資料の蓄積がもう既にあるわけですので、いろいろと検討されていると思いますし、工夫や改善もされている状況でございます。愛知県も先ほどのホームページでは、市町村別とか学校別の平均正答率は一切公表しないとはっきりしております。  犬山市もホームページで見ますと、例のわかりにくい、たどりつくまでに大変な市のホームページでございますけども、教育委員会の中の「犬山市の子どもたち」というふうで出ておりました。非常にわかりやすく、シンプルに出ておりまして、読めば、そこへたどりつけば状況がこれでわかるなということも私も見つけました。  そんなことも含めながら、今回の犬山市の子どもたちの状況について答弁のほうをよろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) 教育の中身にかかわる内容でありますので、私のほうから答弁をさせていただくことにいたします。  本年度は4月17日、4月の第3火曜日になりますかね、全国学力・学習状況調査が実施をされました。例年、国語の知識、活用、算数・数学の知識、活用、これに加えまして、今回は理科、理科については知識、活用という分類がなくて、一括して出題をされたわけでありますけども、大きく5つの領域について調査がされました。それと、もちろん学習状況調査についてもあったわけでありますけれども、例年、新聞報道で愛知県の小学校は数値が低いというような報道がなされていますけれども、確かに今回も全国と愛知県を比べますと、小学校は5つの領域全て全国平均に比べて愛知県はやや低いという数値を示しておりました。しかしながら、中学校の国語の知識、国語の活用については、全国平均に比べてわずかに低いんですけれども、ほぼ全国平均並みであります。しかし、数学の知識、そして数学の活用について、また理科については、全国平均よりも随分高い数値を示しております。  愛知県も捨てたもんじゃないなということを思っておるわけでありますけれども、じゃあ、犬山の子どもたちはどうかということでありますが、全国と愛知県と犬山と、3者を比べると煩雑になりますので、全国平均と比べた犬山の様子についてお伝えをさせていただくことにいたします。  本来、数字を示せると一番いいわけでありますが、国は数字を公表するのは控えよということでありますので、微妙な言葉の言い回しでお伝えをします。微妙な言葉の言いわけをいたしますので、使い分けをいたしますので、お願いをしたいと思います  まず、小学校の国語の知識については、わずかに高いですけれども、ほぼ全国平均並み。同じく国語の活用については、わずかに低いけれども、ほぼ全国平均並みであります。算数の知識については、やや低い。算数の活用、そして理科については、どちらもやや高いという結果でありました。  一方、中学校はどうかと言いますと、中学校の国語の知識については、やや低い。国語の活用については、わずかに低いけれども、ほぼ全国平均並みである。数学の知識については、随分高い。数学の活用についても、随分高い。理科については、全国平均よりもやや高いですけれども、ほぼ全国平均並みである。一度しか言いません。そういう結果でありました。  これで犬山の子どもたちの学力がどうだ、こうだということを論じるつもりはありませんけれども、その様子を見ますと、確かに算数・数学、理科については少人数授業、あるいはTT授業の結果が如実に反映されているのかなということを思います。一方、国語については、前回も同じ答弁をしたかもしれません、やや課題が残っているのかなあということをつくづく感じている状況でございます。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 本当に数字を見てもすごい膨大な量で、比較しながらというのも、分析するのも大変で、今の表現、県も使っておりますので、ややとか程度とか、一回聞いて聞けるんですけども、先ほどの小さいところで出ていますので、それは改めて出るわけですね、またことしも。  2番目ですけども、調査の目的というのは、当然ながら状況を把握しまして、それを分析して、教育施策の成果の検証と課題をというふうになって、最後にはちゃんと改善をするというためにやるわけですけども、国や県は充実プランだとか、ガイドラインとか、いろんなものが出ていますけども、それを受けて、犬山市の取り組みについてお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) 私は、この全国学力・学習状況調査によって、犬山の教育の行き先を見誤ってはならないというふうに考えております。ただ、全国的に見ますと、都道府県の公立高等学校の入学試験の問題で、この全国学力・学習状況調査を意識した出題がなされている都道府県が随分多くなってきております。この愛知県もいずれそういった傾向に走っていくんではないかなということを予測するわけでありますけれども、犬山の子どもたちが不利益をこうむってはいけないということも思っておりますし、国がこれから生きる子どもたちに求める学力というのは、ひょっとしたらこういったものなのかもしれないなということも少しは感じております。  したがいまして、国語の力が弱いという状況を先ほどお伝えしたんですけれども、読解力ですね、読み取る、読み解く、そういった力をぜひ犬山の小中学生にも身につけさせたいという強い思いを持ちながら、昨年度来幾つかの取り組みを進めてきているところであります。その1つは、リーディングスキルテスト、RSTというんですけれども、中学校1年生の子どもたちを対象にこれを実施することにしております。コンピューターの画面に向かってまとまった文章が出されるんですね。その文章に対して簡単な質問が行われて、それに対してコンピューター上で答えていく。それはどんどん画面で次々と出題をされていく。なかなかやってみるとおもしろいんです。文章を読むことが苦手な子も、多分クイズ形式でこのテストに取り組めますので、あっ、おもしろいかなと感じてくれるんではないかなと思うんです。これはすぐに結果が出ます。あなたはこういったところにこれから気をつけて学習するといいですよ、読解力を高めるためにはこんなことをするといいですよというアドバイスがいただけます。それよりも先ほど言いましたように、子どもたちが読むということに対して、興味関心が高まる、そんな機会になれば、絶好かなというふうに思っています。  それから、もう1つは、学校図書館の改造に取り組もうとしています。図書の配列、あるいは図書館カリキュラムの充実を図りながら、子どもたちが本を読みたくなるような図書館づくり、これをまずは試しに数校実施をし、その様子を見ながら全部の小中学校に広めていけたらいいなということを思っているところであります。  まだ数えれば幾つかあるんですけれども、とりあえず代表的なものを2つお伝えをしたいと思いますし、こうした取り組みは昨年度からぼちぼちとやり始めたところでありますので、すぐに結果が出るという、急ぐ気持ちは持ってはいけないんですけれども、ぼちぼち結果を出していけたらいいなと思いますし、できれば次回、もしこういった場で発言をさせていただく機会があれば、こんな成果が出ていますというようなことが報告できるように頑張っているところでございます。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 先ほどの話の中で、以前は本当にこのテストの件で市長と教育長が対立しておりましたけども、今回市長も施政方針のところで、読む力と書く力を高める国語教育の充実ということをうたってみえますので、今のことを受けまして、一言ありましたらよろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。
     山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 読解力、国語力、これは感性を豊かにしていくという意味でも、非常に重要なスキルだと思いますし、これからの将来を見据えた中での極めて重要な学力観だというふうに、私はそう思っております。  これを高めていくために、今のリーディングスキルテストのことも、私なりに教育委員会にもこんなことできないかというようなことも申し上げた流れの中にある話ですけれども、さらに、国語力を、ただ国語という教科のみで捉えるんではなくて、算数であっても理科であっても、英語であっても、全ての教科から読解力というものを見た授業の組み立てだとか、授業づくりというのがやはり必要ではないかというようなことも投げかけをさせていただいているところです。  それから、やはり読むということに関しては、今、教育長からも答弁がありましたけれども、やはり図書館の活用というのも非常に重要なところですので、子どもたちが少しでも読書に積極的な気持ちになれるような、そんな図書館づくりも重要だというふうに思っておりますし、また、さらに低い年代ですね、図書館の2階も、そういったリニューアルも今、検討しているところですので、こういったことも進めながら、読むということについて子どもたちが関心を持って、その力を高められるような、そういった展開をいろんな場面で積極的に進めていけたらというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) ありがとうございました。最終的に読む力がないと、問題は解けないと。算数の文章題、意味がわからん子は全然解けないという部分やら、読んでしゃべれないと、本当にいろんなことが進んでいかないということの意味で、子どもたちがどんどん減ってきますし、世の中が変わってきますので、本当に基礎基本だと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。  2番目に入りますが、ソフトバンクとの連携協定につきまして、先日、結んでいただきまして、いろいろとすばらしいことが始まるかなという期待を込めながら質問させていただきます。  本当にいろんな意味でどんどん技術がすごく進んでおりまして、我々世代、どうなっていくんだろうなという不安はありながら、何とかついていかなあかんなということも含めながら思っておりますが、2012年だったかな、善師野の清水寺にソフトバンクの電波塔を立てたときに、こういう協定の話を持ちかけていきそうだったんですけども、なぜかそのときは決裂してしまいまして、終わったんですけども、今回2回目のことになりますけども、市長の政策判断ということで、1民間企業としっかり組んで行政に取り組んでいくという意味で、本当にすばらしいなということをつくづく思いながらいるわけですけれども、まずはその辺の目的と内容について、とりあえず質問させていただきます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、答弁をさせていただきたいと思います。  これから地方自治体がいろんな施策を展開していく中で、ポイントになるのは、やっぱり市民サービスの向上と業務の効率化、それに向けたICTの活用、推進だというふうに思っております。以前、全員協議会の場でも報告をさせていただいたんですけども、市の中でも2年ぐらい前から研究会を立ち上げて、職員でアプリの導入とか、そういったことをいろいろ研究をしながら、取り組みは進めているんですけれども、ただやっぱり限界があります。これからやっぱりICTの活用を進めていくためには、民間のノウハウだとか、情報、そういったものを活用させていただかないと、なかなかうまく進まないというのが現状です。  そういう中で、今おっしゃられたとおり、6月27日にソフトバンクと連携協定を締結しております。ソフトバンクは、既にほかにも8つほどの自治体と包括連携協定というのを締結してみえました。犬山市でも、連携協定を結ぶに当たって、包括にするのかどうかというようなところもちょっと検討しておったんですけれども、包括というと非常に曖昧な感じがするもんですから、ICTの活用というところにポイントを絞って、ICTの活用に向けた調査・研究のための連携に関する協定という形で締結をさせていただきます。  今、そのICTの活用にポイントを絞ってというお話をさせてもらったんですが、最初に申し上げたんですけども、犬山市としては今後、いかに市民の方にとって便利になるのか、市民の方に役立てられるのかという、そういう部分の視点と、それから、そういうことを考えていくためには、やっぱり職員がアイデアだとか、そういったことを考えていかないといかんのですけども、今、どちらかと言うと、単純作業とは言いませんけれども、作業的な部分に時間をとられてしまって、なかなかそういう時間が生み出せない。そうであるならば、例えば、単純な入力作業みたいな部分については自動化をして、少し時間を余裕を持って、そういう時間を生み出して考えていきたい、そういうことで、ICTというところにポイントを絞って締結をさせていただいています。  協定については、双方が有する知識だとか情報だとか、そういったものを最大限に活用して、さまざまな分野でのICTの活用に関する調査や研究を共同で進めていきましょうと、そういう形で締結をさせていただいています。  今後も行政課題の洗い出しとともに、ICTを活用した解決手法を一緒に考え、協議しながら、実証実験も含めて効果や有益性の検証、分析をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 今回は具体的な形の中でというふうな今話がありましたけども、まさにそうだと思います。市長と副社長の宮川氏は仲よく一緒に何かやれるといいねというレベルでは、多分何も進まないと思いますので、具体的に何を真剣に取り組んでいくかという部分の協定の内容かなと思って見ております。  具体的には本当にいろんなことができる会社でございますので、市役所のほうが調査研究ですので、何をしたい、何ができるというのをどんどん積極的に言うべきかと思うんですけども、現実的に今どんな状況なのか、どの課がどういう窓口でというのも含めながら、現在の状況、まだそうたっていませんけども、スピード感を持ってやる民間の会社ですので、現在の状況をお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  まず、市役所のほうの窓口といいますか担当なんですけども、一番最初、ソフトバンクとの話があったのは、正式にはことしの初めごろです。先ほども言いましたように、最初のころは包括だとか、そういうことも言っておりましたんで、当初は企画広報課が担当をさせていただいておりました。  ただ、先ほど言ったように、ICTという部分にポイントを絞ってということですので、協定を締結後は、情報管理課がその窓口として担当させてもらっています。その中で、いろんな分野にわたっていきますので、その担当課と共同しながらという形でございます。  今、吉田議員も言われたんですが、お互い、協定に基づいて協議といいますか調査研究をしていくんですが、市側としては、こんなことを考えているんだけどとか、これ何とかならんだろうかというような問題提起を持ちかけると。ソフトバンクのほうは、それだけではありませんけれども、こんな技術があるんですけどというようなご提案をいただく、こういった中でうまくいくといいのかなというふうには思っています。  今、既に幾つかの事業で双方の担当者間で協議を進めていて、実証実験という形で行っているものもあります。  1つは、この8月に子ども未来課のところで、ペッパー君を使って児童扶養手当の現況届けの受付をやっておりました。これは市民の方が窓口にみえたときに、ペッパー君がいるもんですから、その案内に従って必要事項を入力すると、その入力されたデータが担当者のタブレットに送信されていくという、そういうものです。一応、1カ月間、実証実験をしまして、今後、その結果の検証分析を進めていくところであります。  また、10月からは市内の小学校3校にプログラミング教育でのペッパーの導入ということで、こちらについても実証実験を始める予定をしております。  それから、犬山城の待ち時間表示に関する検討というのも行っております。これは要はあそこの門から入ってくる観光客の人をカメラで見て、AIで何人入ってきたぞと、これ以上入ると入場待ち時間ですよというようなものが、今はアナログでやっているものが、AIとかそういうシステムを使って、自動化できないだろうかということで研究をしております。  今のところはちょっとまだ精度的にどうかなというところがあるもんですから、そういった部分で協議、調整をしているところで、今後、精度が高まった段階で、実証実験をしていきたいというふうに思っています。  もう1点は、庁内業務のRPA化というものです。一番最初、ソフトバンクから話があったときに、ソフトバンクの携帯ショップでは、窓口にみえたときに、例えば紙の申込書を書くと、それを簡単に言えばスキャナーで読んでデータ化されてしまうというような、そういうようなお話がありました。これは非常にいいなと。さっき言いました、例えばいろんな各種手当ての現況届なんかは、手書きで書いてあるやつもあるもんですから、それを担当者が1回1回パソコンで入力するよりも、それが読み込めてやれるんだったら、これは何とすばらしいものだという、その時間も随分稼げるなということもあって、ちょっとこれを今何とかならんかということで、検討をしているところです。一部、つくば市だとか、そういったところが実験を始めていますけれども、これはぜひ進めていきたい。  あとは、手書きですので、それをどこまで正確に読めるかという、AIの力というのがどうなのかというところがありますけれども、ぜひ何とかやって、先ほど言いましたように、職員の作業時間を少し短縮して、考える時間をつくり出していきたいという、そういうふうに思っています。  そのほかにも、さっき吉田議員は、市長と宮川さんの間では余り具体的なということをおっしゃられましたけど、割とトップ同士のほうが具体的な話をされるもんですから、下がついていくのがちょっとやっとというところもあるんですけれども、そういったこともあるんですが、いろんな分野で協議をしております。  今回の協定は、こういったICTを使って、いろんなことをやっていきたいということもあるんですけれども、それももちろんあるんですが、職員が民間と一緒に組んでやるというところで、いろんなことをつくり出していくという、そういう部分で、次につながる新しいものを期待していると、そういったところも含めて、これからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) いろんな意味で具体的な形で進んでいっているようでございますので、若干安心しておりますが、結局、この世界というか、あの世界というか、できたらいいねという発想の問題が一番大事かと思いますので、本当に若い人たちの力の会社です、相手は。ですから、どうしても我々も含めた年齢層の高い人間だとか公務員というのは、無理だろうというふうな気持ちがすぐ出ちゃうと思うんですね。それを乗り切るためにも、若い人たちの力というアイデアをどれだけ受け入れながら、相手と組んでやるかという部分を期待と指摘しながら、次の質問に移りたいと思います。  ソフトバンクと言えばTポイントというようなイメージで、実際Tポイントというのはファミリーマートのほうもあるし、調べてみるとツタヤから始まったというふうで、ちょっと無理やり関連の質問になりますけども、若い人たちが言っておりました。もう今はキャッシュレスの時代になって、何でもカードで払うという。カードで払えばポイントのおまけがつくというようなことで、我々は税金をたくさん払っとんだけども、とりあえず現金で払うか、コンビニでは払えるようになったけども、引き落としなのかというふうで、カードのおまけはつかないぞというポイントの話。こんなふうで愛される市役所、納税した人が得するようにポイントの形というのはできないだろうかという質問を受けましたので、この場で便乗して質問させていただきます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 中村君登壇〕 ○市民部長兼防災監(中村 誠君) ご質問にお答えします。  市税の納付方法は、給与や年金からの特別徴収、金融機関や市役所での窓口納付、口座振替、コンビニ納付があります。クレジットカードでの納付は、いつでもどこでも納付できること、現金がなくても納付手続が可能であること、カード会社からポイントが付与されることなど、納税者にとって有利な点があります。  一方で、導入に当たっては、システム改修など、高額な経費を要しますので、できる限り経費負担を抑える必要があります。つきましては、既に実施計画の検討の中で、平成32年度の歳入システムの改修に合わせることで、経費を最小限とし、平成33年度に導入することと方針決定しています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) やるという話ですね、これ。いろんな意味で期待に応えながら気持ちよく納税するという部分も含めながら、ポイントまでつくということになると、相手がいろいろ出てくるし、経費もありますので、この年になると慎重にということもついでに言いますけども、先のことを考えて、若い人たちを犬山市から逃がさない意味でも、ぜひとも進めてください。よろしくお願いします。  以上で質問を終わります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 以上で、10番 吉田鋭夫議員の質問は終わりました。  以上で、通告による一般質問は全て終了いたしました。  明日13日午前10時から本会議を再開いたしまして、議案質疑を行います。           ******************** ○議長(ビアンキ アンソニー君) 本日は、これをもって散会いたします。                午後2時21分 散会...