豊田市議会 > 2017-10-12 >
平成29年豊田スタジアムを生かしたまちづくり特別委員会(10月12日)
平成29年豊田スタジアムを生かしたまちづくり特別委員会(10月12日)

ツイート シェア
  1. 豊田市議会 2017-10-12
    平成29年豊田スタジアムを生かしたまちづくり特別委員会(10月12日)


    取得元: 豊田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-21
    平成29年豊田スタジアムを生かしたまちづくり特別委員会(10月12日)       豊田スタジアムを生かしたまちづくり特別委員会(要点)                          平成29年10月12日(木)                        午前10時00分〜午前10時50分                        於:南74委員会室 〔議  題〕 1 海外視察における意見交換について 2 今後の進め方について 3 行政視察について 4 その他 5 次回以降の開催日程について 〇出席委員(11名)  委員長   山 口 光 岳      副委員長  古 木 吉 昭  委  員  作 元 志津夫      委  員  太 田 博 康  委  員  深 津 眞 一      委  員  田 代   研  委  員  杉 本 寛 文      委  員  浅 井 保 孝  委  員  吉 野 英 国      委  員  水 野 博 史  委  員  宮 本 剛 志
    欠席委員(0名) 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名  議会事務局    副局長  伊 藤 勝 介     担当長   鈴 木 祥 宏    主 査  河 橋 敦 子 1 海外視察における意見交換について (1)フランスラグビー連盟  ・国レベルでの取組説明ではあったが、国として力を入れラグビーの普及に取り組んでいた。  ・ラグビー連盟が各開催都市経済効果を計算、把握し、会場の規模に合わせ、どこの会場にどの対戦カードを持っていくと効果的であるなど、チケット販売促進利益がでる効率的な運営が考えられていた。  ・大会開催に係るボランティアについては、前回のフランス大会国レベルで育てるシステムが構築され、その後の世界的な大会でもそれが生かされるとのことであった。  ・2007年大会レガシーについては、ラグビー競技人口が大幅に増えたことが一番のレガシーであるといったことにはとても感銘をうけた。 (2)スタッド・ドゥ・フランス  ・今回視察した6つのスタジアムのうち、特に警備の面においてしっかり取組がされていた。  ・警備大会5週間前から警察スタジアム関係者で行われており、爆発物がないことを確認した上で観客を入場させることや、救急体制については救急車を5台配備し、5人の医者、5人の看護師が配置されているなどしっかり取組がされていると感じた。また、大きな事故が発生した場合には、全ての扉を一斉に開放し、8分程度で全ての観客が避難できる体制が整っている。また800人から2,000人ほどを警備のためだけに人員配置している点についても注目すべきところであると感じた。  ・都心にあるスタジアムであるため、スタジアム周辺企業を誘致しテナント等を生かし収益を上げている点や、スタジアムでの自動車レースや馬のレースなど、スタジアムでの複合的な企画力参考となった。  ・このスタジアムには、観客が早い時間帯から訪れるため、試合開始前などの時間にどのようにお金を使ってくれるか企画力がポイントであるとの話があり、この点においても参考となった。  ・スタジアム危機管理について、国の規定に基づきガイドラインに沿ってしっかりと体制が整えられていた。本市においても改めて国のガイドラインを確認し、さらにレベルの高い危機管理体制づくりが必要であると感じた。  ・駅からスタジアムまでの動線防犯カメラ設置状況や、いかに混雑なく人を誘導するかなど、本市においてもガイドラインを作り、扉の開け方、人の案内、駐車場利用方法などを確立していく必要があると感じた。  ・管理運営会社行政との関係に少し課題があるとのことであったが、観光面経済活性化観点から、お互いがうまく連携し関係性の構築が重要であると改めて感じた。 (3)ユーラリール・新交通システム(VAL)  ・軍用地跡地利用開発であったため日本とは環境が少し違ってくるが、新幹線の駅が一つできることによって衰退していた地域が一気に活気づいていた。開発における市民へのPRを積極的に行ったことにより、市民理解がとてもできている都市計画であると感じた。  ・市街地へ車を乗り入れさせないためのパーキングへ誘導する取組レンタル自転車システムなど、一般マイカー市街地へ入れない取組本市中心市街地取組にとても参考となった。  ・建築家を活用したヨーロッパ特有のモダンなデザインのまちづくりは、本市中心市街地開発まちづくりにおいてもモダンというテーマは必要であると感じた。  ・本市が取り組んでいる駅周辺街づくりについて、駅そのものテーマにデザインされたまちづくり参考となった。 (4)スタッドピエール=モーロワ  ・2012年に完成した新しいスタジアムであり、グラウンド稼働式で多目的な使用が可能な点など、既存の各施設をよく研究設計されており、大変いい施設であると感じた。  ・多目的利用の考えの中で、このスタジアムヨーロッパ最大のアリーナになるということで、オンリーワンのものを持っていることが強みになる。また、スポーツ試合以外でも会議室の貸し出しや商談等をして常に人が集う環境を作り出している点は、賑わいづくりの点で仕事部分と癒しの部分をうまくマッチして行っていると感じた。本市においてもスタジアム見学ツアーが下火になっておりスタジアムの良いところをうまく引き出しPRし、人がいつでも集う環境づくりを、駅前、水辺環境スタジアムと連携して活用していければさらにいいのではないかと感じた。  ・スタジアム設計面では観客席グラウンドが接近していたため、臨場感がでる工夫がされていた。  ・コンサートなどのイベント時において、照明の設置が屋根に取り付けられるなど、設計工夫がされており、今後本市スタジアムを改修する際などに参考にできるではないかと感じた。  ・試合開催時に市民格安チケットを配布するなど、まずスタジアムに来てもらい身近な存在と感じてもらう努力をしていると感じた。 (5)Open Camp  ・スポーツテーマパークとした考え方という視察調査研究テーマであったが、バルセロナオリンピック契機としたスポーツ振興説明であった。スポーツ会員市内に20万人いることや、バルセロナオリンピック競技場を生かした施設スポーツをする方が多くいるなど、オリンピックレガシーを引き継ぎながら、健康面のケア、学校教育スポーツ、生涯教育スポーツという観点においてもうまく取り組んでいると感じた。  ・バルセロナ市内に多くの世界遺産があり常に多くの観光客が訪れる。その中でオリンピックレガシースポーツをどのように見せていくのかということは恵まれた環境の中で考えているが、本市においてはラグビーワールドカップ契機本市の持っている魅力、例えば世界的な自動車工場、中山間地域魅力をどの様に伝えていくのかを本委員会研究を進めていくべきであると強く感じた。  ・オリンピック競技場は郊外にあるスタジアムということで、道を閉鎖し誘導したとのことであり本市参考となった。  ・障がい者、高齢者への配慮もしっかりされているとのことであったが、本市も改めて配慮観点で確認すべきであると感じた。 (6)カンプ・ノウ  ・州独立運動のデモの影響による大渋滞で視察時間が大幅に短縮されてしまい非常に残念であった。しかし、これも国民の文化、風土に触れたということで貴重な経験となった。  ・クラブFCバルセロナ)の会員は12万人であり、また会員には簡単にはなれないということで、孫の代まで引き継がれているということであった。クラブホームタウンとして一つ文化になっていることは、グランパスのホームタウンとしての本市もここまで醸成するこが大事であると感じた。  ・スタジアムとして利益を上げる取組を多くやっていた。また、スタジアム内にある博物館では、スタジアム選手歴史が展示されており、豊田スタジアムにも、スタジアム選手歴史を展示し、多くの人が集うスタジアムにしていかなければならないと強く感じた。  ・FCバルセロナという世界的なビッグクラブスタジアムであり営業面収益の面では非常に素晴らしい取組であった。 (7)バルセロナ市内視察  ・バルセロナ街自体が160年前の都市計画でつくられた。建物の1区画が「ロ」の字型に建設されており、「ロ」の字の真ん中である吹き抜け部分は住人の公共スペース建物の1階部分商業スペース、2階部分住居とする考え方や、65歳以上の高齢者に対しては医療費無料ということが昔から文化として根付いているということを強く感じた。  ・バルセロナオリンピック契機に160年前からある街をいかにバリアフリーにするかといった取組ごみ回収方法など、オリンピック契機になったところが多くあるのではないかと感じた。特にごみ掃除に関して、いわゆる汚い仕事は賃金の安い方にお願いすることがあるが、バルセロナにおいては自分の街は自分たち掃除すると誇りを持って掃除をしているところが印象に残った。  ・市の公共バスについて、坂道の多い区間はバス停の間隔が短くなっていることや、バス停にあと何分でバスが到着するのかといった表示があり、今後本市でも大きなイベントがあるときなどの参考となった。  ・商売の考え方が根付いている街であり、特に上流階級の方へのおもてなしやいかにお金を使ってもらうかなどの考え方がしっかりしていると感じた。また、秋には高齢者の方が観光で多く訪れるため、対象を絞ったアピールをしっかりやっており、本市参考となった。  ・歩行者自転車車道が区分けされ、特に自転車道は狭い車道であってもしっかり確保されていた。生活においては、住居から歩いて必要なものがそろう距離にある環境で、高齢者で車の運転ができなくても生活が整う環境が構築されており、極力、車の使用を減らしている。また移動に関しては、自転車レンタルを活用しており、本市においても、将来的に中心市街地で車の乗り入れ規制をするのであれば、このような空間づくりを行えれば可能となってくると感じた。  ・バルセロナ世界有数観光都市であり、魅力あるまちづくりをし、訪れる外国人に対する対応もしっかり構築されている。本市観光施策にとって大いに参考になると感じた。 (8)スタジアム・ミュニシパル・ドゥ・トゥールーズ  ・ユーロ2016大会にむけスタジアムを改修。開催会場で一番小さい収容人数スタジアムながらVIP、マスコミ席を拡張するなどスタジアムづくりにコンセプトをもって取り組まれていた。  ・車いす席設置、視覚障がい者へのイヤホン設置など障がい者への配慮がしっかりされていた。  ・ファンゾーンスタジアム最寄駅から3km以内に設置することも特徴的であった。  ・橋を渡りスタジアムへ行くといった特徴の部分では、あえて最寄駅を封鎖し人の流れを分散させるといった点は本市においても参考となった。  ・地下鉄の増発についての話もあったが、本市においてはダイヤ上可能であるか懸念が残った。  ・小さいスタジアムだけあってしっかりとした管理が行き届いていた。また街の中で地元住民から愛されているスタジアムであると感じた。 (9)エアバス本社工場  ・今回の全視察の中で唯一の企業訪問であった。ボーイング社と双璧をなす企業であり、いろいろと工夫されていると感じた。フランス企業ドイツ企業共同出資して創設されたとの経緯であるが、国を超えての共同出資は今後人口減少問題を抱える日本にとって考えさせられるところがあった。各国の得意分野を伸ばしそれらを組み合わせることでヨーロッパのオリジナルでオンリーワンを創り出し対抗できる組織をつくり、後発組の難しい点を技術力でカバーしているところは大変参考となった。  ・エアバスA380の工場見学をしたが、大人が見ても楽しめる工夫がされており、見学者にもう一度行きたいなと思わせる取組であった。見せる企業観光部分取組においては本市にとっても必要な部分であると感じた。他の視察先も含め全体的に言えることであるが、観光とビジネスをうまく結び付けがされていると感じた。豊田スタジアムにおいても、いつでも誰でも訪れることができ、お土産を買うといった環境が必要であると感じた。  ・企業観光客を呼び込みそれを呼び水として地域が活性化している。どこまで協力体制が整っているか不明ではあるが、企業が協力して都市が活性化するシステムはとても良いことであると感じた。 (10)スタッド・ピエール・アントワーヌ  ・住宅地の中のスタジアムであるが、住民方々と良好な関係を築いているとのことであった。本市においてもスタジアム周辺住民チケット配布したりなど、同様に地域住民との良好な関係性に向けての取組を実施していると感じた。  ・今回の視察において、地元の元フランス代表ラグビー選手であり現在地元ラグビーチームのオーナーが直接案内してくれるなど手厚い歓迎のおもてなしであった。また実際の試合開催時は開始3時間前から観客が集まり楽しめることや試合終了後も遅くまで観客の方が楽しめる工夫がされており、本市としても2019年のラグビーワールドカップ開催時にこのようなおもてなし文化を取り入れ工夫していかなければならないと感じた。  ・チケット販売方法についてインターネットを利用し3Dで見せる工夫がされておりよかった。  ・スタジアム周辺防犯カメラ設置し、警察と連携した警備体制をとっている点について参考となった。  ・試合終了後もバンド演奏するなど観客を一度に帰らせない工夫がされており参考となった。 (11)スタッド・ドゥ・ラ・モッソン  ・ラグビーサッカークラブがホームとしているスタジアムであり、メトロポールコミューン間協力公施設法人)からチーム運営委託され収益を上げそれを還元しているといったシステム本市にとって非常にうらやましいことであると感じた。  ・規模的には大きいスタジアムではなかったが他の3つの地元スタジアムとも役割を決めうまく連携しているとのことであった。  ・セキュリティー面については問題なく運営できているとのことであったが、来場される方がしっかりされている点に加え、地元住民の方にも役割を与えるなど行政の関わりもあり参考となる取組であった。 (12)モンペリエ市役所  ・視察先として訪問したところはモンペリエ市役所であったが、単独市の取組ではなくメトロポールコミューン間協力公施設法人)としての取組の話を聞かせていただいた。本市においても2019年のラグビーワールドカップは愛知県・豊田市の共同開催ということで参考となる取組であった。  ・ラグビーワールドカップフランス大会の時にモンペリエはオーストラリアのチームがキャンプを行い宿泊していたとのことであった。その国との関係性をいかに深くするかといった取組をしっかり行っていた。今後、決定する本市での試合チーム国について、いかに豊田市に宿泊してもらうか、また、どういった国であり、風習を持っているのか、どのような選手が来るのかといったことを市民へしっかりと伝えるべきであると感じた。  ・観光観点では、2019年にFIFA女子サッカーワールドカップフランスで開催されるということで、ドイツの方の家族向けパッケージ情報をどんどん展開しているとのこと。また過去にバスケットボールの大会でフィンランドのチームを招致した時は選手子ども達も一緒に来て、期間モンペリエに滞在している長い間はモンペリエ学校に通ってもらうなど、選手だけではなく家族を含めたおもてなし施策がされており参考となった。  ・観光客を取り込むといった点において、テレビを見ている人たちも将来的には観光客になってもらうということで、メディアに映る豊田市ということも意識して情報発信していくことが重要である。また、大会開催期間中に訪れることが予想される多くの企業方々をどのようにおもてなしをし、企業同士本市で触れ合う機会をいかに創出して、新たな展開がうまれるといったことを、本市が企画していくことは一つの切り口ではないかと感じた。  ・スポーツを生かしたまちづくりをあらゆる方法で構築し積極的に取り組んでいると感じ、2019年のラグビワールカップを契機としたまちづくりに取り組む本市にとっても大変参考となる内容であった。 (その他)  ・全体を通じファンゾーンのあり方というテーマで興味深く視察を実施した。当初はファンゾーンはパブリックビューイングの実施と飲食を提供するといったイメージが強かったが、視察を通じて、ファンゾーン観客を1カ所に集め集中的に警備するセーフティーゾーン考え方もあると感じた。また各スタジアムとも地元クラブチームがあり、それを起点に様々な施策が行われ地元スポーツ文化に根ざしていた点は非常に印象深かった。  ・各スタジアムとも日常から人々が足を運ぶ工夫がされていると感じた。 2 今後の進め方について  〔事務局から資料に基づき説明〕 → 質疑意見なし。 3 行政視察について  〔事務局から資料に基づき説明〕 → 質疑意見なし。
    4 その他 5 次回以降の開催日程について  〔次第に基づき、委員長から説明〕  第12回   11月2日(木)午前10時〜    平成29年10月12日           豊田スタジアムを生かしたまちづくり特別委員長  山口 光岳...