• "看護師不足"(/)
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  1. 碧南市議会 2022-03-23
    2022-03-23 令和4年市議会協議会 本文


    取得元: 碧南市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2022-03-23 : 令和4年市議会協議会 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                            (午前 10時 20分 開会) ◆会長(林田 要) ただいまから、第2回碧南市議会協議会を開会いたします。  本日の協議事項は、配付してあります通知書のとおりであります。 ───────────────────・・─────────────────── 2 ◆会長(林田 要) 協議事項(1)「市民病院経営改善に関する意見書について(報告)」を議題といたします。  本件について、説明を求めます。 3 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 4 ◆会長(林田 要) 総務部長。 5 ◆総務部長奥谷直人) ただいま議題となりました、協議事項(1)市民病院経営改善に関する意見書(報告)について説明をいたします。  まず、参考資料1を御覧ください。  市民病院経営改善に関する意見書について、下記のとおり報告するというものでございます。  初めに、1、経緯についてでございます。  社会情勢の変化に伴う扶助費の増加や公共施設の長寿命化に係る費用の増加、また、公共下水道事業市民病院事業への企業会計への繰り出しの増加などにより、市の財政状況は依然厳しい状況でございます。  その中で、市民病院病棟改築費の影響があるというものの経営状況悪化に伴い、令和3年度より20億円を超える繰り出しを市から支出することとなり、市の財政状況においても大きな影響が生じていることから、早急な経営改善への取組を実施することが必要となってきております。  市といたしましては、市民病院への法定基準外繰出金を、令和6年度以降においてできる限り抑制することを目的に、市民病院経営改善をまとめた意見書を令和4年2月28日に市長から病院長に対して渡したところでございます。  次に、2、プロジェクトチームについてでありますが、ここの表にありますように、プロジェクトチームのメンバーは、副市長をリーダーとし、総務部の部長、課長で構成し、オブザーバーとして市民病院医事経営課、また、コンサルタント業者が同席の上、会議を実施してまいりました。  2ページへ進みます。  次に、3、策定の経緯でございます。  令和3年7月16日に第1回のプロジェクト会議から始まり、9月、10月、11月と計5回の会議を実施し、経営分析結果に基づき、経営改善についての協議をしてまいりました。  その後、12月に市長から病院長へ経営改善に関する中間報告をし、1月に市民病院幹部会議にて中間報告に対する説明及び病院側との意見交換をした結果、最終調整したものを意見書としてまとめ、第6回プロジェクトの書面会議において最終確認をした後、2月28日に市長から病院長に意見書を渡したところでございます。
     次に、4、意見書についてであります。  (1)意見書でありますが、市長から病院長に渡した資料につきましては、参考資料2、参考資料3のとおりとなります。  詳細は後ほど説明をしてまいりますので、まずはこの参考資料1において、意見書の概要を説明させていただきます。  (2)内容についてでございます。  意見書の内容といたしましては、ア、意見書を策定するに至った背景に関すること、イ、意見書で掲げる経営改善に関すること、ウ、意見書の取扱いに関すること、エ、市民病院経営状況の議会への報告に関すること、オ、市長の決意に関することの5つについて記載をしております。  次に、(3)の経営分析についてでございますが、全部で23項目の分析を行い、体系的に、財務分析内部環境分析外部環境分析といった3つの分析に分けられます。  これらは主に同規模の病院を中心としたベンチマーク分析、いわゆる比較分析を行ってまいりました。  次に、(4)改善見込額であります。  分析結果を基にプロジェクトチームで検討を重ね、最終的には、3ページの上段の表にあります7つの改善項目により、令和8年度、これを目標年度と定め、その時点で、約2億7,000万円の改善を見込める内容として取りまとめております。  次に、(5)の収支計画でございます。  ここでは、先ほどの改善見込額である約2億7,000万円をはじめとした病棟改修電子カルテといった、現時点で想定できる内容を反映し、また、令和5年度時点で、新型コロナウイルス蔓延前の実績水準まで回復し、さらには、令和6年度において、病床稼働率が90%を達成するということで策定をしてまいりました。  その結果といたしまして、ア、収支計画、令和4年度から令和8年度の表、下から2段目に記載のとおり、基準外繰入額を令和6年度以降、抑えることができるものとなっております。  次に、イの繰出金でございますが、これは法定基準内と法定基準外の繰出金の合計を、令和3年度から、4ページにわたり、令和8年度まで、実際に市から病院に繰り出す、また、繰り出した、また、繰り出す総額を示しておるところでございます。  ここからは、意見書に関する内容を参考資料2、参考資料3により説明をしてまいりますので、まずは、参考資料2を御覧ください。  参考資料2でございます。  市民病院経営改善に関する意見書、今後の持続可能な市民病院経営に向けた取組についてとして、病院長宛てに市長から手渡したものでございます。  この意見書の内容といたしましては、先ほど参考資料の1で説明いたしました、アからオの5つのことが記載されているものでございます。  改めて申しますと、1つ目は、この意見書を策定するに至った背景に関することでございます。  冒頭の経緯についてでも御説明を申し上げましたが、昨今の社会情勢の変化等により、市財政状況の厳しい状況、市民病院の繰出金が増加しており、早急な経営改善が必要に迫られております。  このような状況下において、市民病院では、病棟改修や経費の見直しといった経営改善を進めております。  今回は、この経営改善の流れをさらに加速し、持続可能な病院経営を実施していただくために、市民病院経営改善に関する意見書を取りまとめたというものでございます。  2つ目といたしましては、このページの5段目部分に当たるものかと思いますが、意見書で掲げる経営改善に関することでございます。  経営改善の視点として、収益構造の中で、入院診療単価の向上と費用削減、2つを中心に考え、計7つの改善項目により、2億7,000万円の経営改善を掲げております。  この7つの改善項目の中で、既に市民病院で検討、実施しているものもございますが、市といたしましては、検討しているものは確実に実施し、実施しているものについては、経営分析の結果の下、もう少し改善余地があると判断したものについては目標を設定し、また、改善の開始時期を明確にすることで、しっかりと検討し、実施につなげていただきたいと考えております。  裏面のほうに移りますと、2段目でございますが、また、安定した収益の確保を維持するためにも、入院患者数の増加に力を入れていただき、病棟改修以外にも、近隣医療機関との関係強化や、広報へきなんを活用した市民病院イメージアップをお願いするものでございます。  これにつきましては、4月1日の広報へきなん、月1回発行で紙面を刷新した初めての号でございますが、こちらで市民病院の取組の特集を掲載するといった準備も現在進めております。  今後も広報での話でございますが、3ヵ月に1回程度のペースで取組を紹介し、病院の活躍を広く市民に伝えていただくPR展開についても実施していく予定でございます。  3つ目は、意見書の取扱いについてでございます。  こちらは表面の4段目の3行目以降に記載がございますが、市民病院において、この意見書の経営改善の項目について検討し、来年度において策定する、公立病院経営強化プランに盛り込んで病院経営の実施をお願いするものでございます。  先ほど少し触れましたが、約2億7,000万円の改善により、持続可能な病院経営が可能になると考えております。  そのため、公立病院経営強化プランにおいて、他の収益改善において同等の効果が見込める内容を盛り込んでいけるのであれば、今回市が示した改善項目にこだわらないというものでございます。  裏面の3段目以降でございますが、次に、4つ目といたしまして、市民病院経営状況の議会への報告に関することでございます。  議会への報告につきましては、公立病院経営強化プランにおいて、数値目標、KPIを設定し、この強化プランを進めていく中で、進捗状況について、定期的に議会へ報告していくというものでございます。  最後の段落、最後は5つ目、市長の決意についてということでございます。  市民病院経営の見直しは、市長の第4期目のマニフェスト80項目の中でも最大の課題として捉えており、多くの行政課題を解決するためには、市民病院の経営を安定させることが重要であると考えております。  そして、収益確保につながる案があれば、市民病院と一緒になって考え、進めていきたいというふうに考えております。  これは、今回意見書という形で、さらに病院経営の改善を促しているものでございますが、この意見書を受けて、病院長から、市長が動いて改善に進む事項の提案があれば、最大限努力し、お互いがやれることについて、常に協議を進め、持続可能な病院運営の基盤を確立していくというものでございます。  以上で、参考資料2による説明といたします。  続きまして、参考資料3、意見書の資料編、こちらの説明をいたします。  参考資料3を御覧ください。  まずは、表紙をめくっていただき、右下の1ページにあります、1、収支計画、令和4年度から令和8年度についての説明をいたします。  この収支計画は、今回の改善目標金額2億7,000万円をはじめ、病棟改修電子カルテといった現時点で想定できる内容を反映し、また、令和5年度時点で、新型コロナウイルス蔓延前の実績水準まで回復し、令和6年度には病床稼働率90%に達する計画として作成をしております。  この病床稼働率90%は、病棟改修後の255床から見た230床であり、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前に達成していた病床数でございます。病棟改修による院内環境の整備を考慮すると、達成可能なものと考えております。  そうした前提の中で、この収支計画をまとめる上での一番のポイントにつきましては、表項目の一番下にございます、資金投入後現金残でございます。病院として、手元にある現金がどれだけ残っているかを示すものでございます。  病院側との協議を重ねた結果、安定的な病院経営には、少なくとも10億円手元に現金が必要と想定をし、整理をいたしております。  次のポイントとしては、この表1つ上の項目に当たります、基準外繰入額であります。  こちらは、市から支出する法定基準外繰出金のことで、これをできる限り抑制することでございます。  もちろん、社会情勢などの大きな変化によりこの収支計画どおりにいかない可能性もございます。その場合には、毎年策定しております実施計画において、市民病院と協議し、その報告において、議員の皆様方にお示しできればと考えております。  なお、法定基準内を含めた病院への繰出金全体といたしましては、令和3年度、20億円余、この表の項目3つ目、4つ目の3条、4条の繰入金と法定外を足したものでございますが、合計として令和3年度20億円、令和4年度21億円余、令和5年度19億円余、そして令和6年度以降は13億円余で推移する計画となっております。  2ページを御覧ください。  2、経営分析についてでございます。  このページは、市民病院にどういった経営改善を実施することが可能であるか、その検討をするための前提として実施した分析を一覧としてまとめたものでございます。  体系的に、1、財務分析、2、内部環境分析、3、外部環境分析とした3つの分析に分けられます。  財務状況がどうなっているのか、市民病院の現状はどうなっているのか、市民病院を取り巻く医療圏での状況はどうなっているかという視点で、同規模の病院との比較を中心にベンチマーク分析を進めました。  1つ目の財務分析につきましては、損益計算書分析をはじめ2件の分析を行い、2つ目の内部環境分析では、診療機能基礎分析をはじめ12件の分析を、3つ目の外部環境分析では、診療圏分析をはじめ9件の分析を行ってまいりました。  このような様々な分析を基に、どのような改善ができるのか検討してまいりました。  検討に向けての考えを、次のページ、3ページにございます、医療機関収益構造に基づいて、説明をいたします。  3ページを御覧ください。  3、医療機関収益構造についてでございます。  収益構造としては、売上げを上げるためには、収入を増やすか、費用を削減するかの2点に絞られます。その中で今回の経営分析において、改善見込みがある項目について、朱色で区分して表示をしておるものでございます。  4ページを御覧ください。  4、改善項目についてでございます。  今回の分析結果より、7つの改善項目を掲げました。ナンバーの1から5までが、先ほどの収益構造の収入に当たるところで、ナンバーの6、7が費用に当たるところでございます。  この表の右から2つ目ですか、開始時期を見ていただきますと、コスト削減以外のものについては、全て令和5年度となっております。  これは、病棟改修後から改善を見込んでいることと、令和4年度策定予定の公立病院経営強化プランのスタートと合わせたことによるものでございます。  また、ここに記載されている改善見込額につきましては、一番最下段を見ていただきますと、目標年度である令和8年度の改善見込額として、2億6,845万7,000円を計上しております。  それでは、改善項目を一つずつ説明してまいります。それぞれ改善根拠を示しながら説明してまいりますので、そのため、ここからの説明につきましては、ページが行ったり来たりしてまいりますので、よろしくお願いをいたします。  4ページのナンバー1、1つ目の改善項目、HCU、ハイケアユニット適正病床数の導入についてというものでございます。  HCU、ハイケアユニットというのは、急性期及び重症患者を対象とした安全で質の高い医療サービスの提供と高度な看護を実施、実践する高度治療室のことを言います。  このハイケアユニットを最適な病床数を導入することにより、収益の向上を図っていくというものでございます。  11ページを御覧ください。  こちらが改善見込額の根拠となる資料でございます。  2つ表がございますが、左側の図、グラフを御覧ください。  7月から6月と表示ありますが、こちらは令和2年の7月から令和3年の6月ということであります。  見ていただくと、1日の平均で、赤いラインですが、9.9床の対象者がいることが分かります。  ただ、8床の部分、8という表示のところの横を見ていただきますと、これは8床ということですが、ここを見れば、ほぼ満床であることが分かります。  今度は右側の表を見ていただきますと、9.9床と8床とした場合の改善見込額が、グレーのマーカーをしたところに記載をしております。  それぞれ9.9床、8床とした場合の改善見込額を記載しておるものでございます。  そのため、常に8床が満床ということで8床を導入することが最適であるとは思いますが、現在、病棟改修を進める上で、医師の配置、看護師の配置、建物の物理的な構造上の観点から、4床での整備を進めております。  また、4床といっても実質的な稼働率が100%というのは現実には難しいとの判断で、稼働率を90%と設定した結果、改善見込額6,839万4,000円としておるものでございます。  恐れ入ります、4ページにお戻りください。  ナンバー2、2つ目の地域医療支援病院の取得についてでございます。  市民病院地域医療支援病院と承認されると、入院診療が加算をされます。それにより収益の向上を図っていくというものでございます。  こちらについての根拠が、12ページになります。  12ページをお開きください。  今言いました承認を取得するためには、このページの中段にございます、地域医療支援病院承認要件に記載されております、(1)から(6)の条件全てを満たすことが必要でございます。  ここで重要なのが、(2)の赤色で示しました1)から3)のいずれかの紹介率、逆紹介率を満たしているかということでございます。  右側のグラフを見ていただきますと、紹介率が62.7%、逆紹介率が58.7%となっており、紹介率が2.3%上昇すると、赤色で記載してあります要件の2)を満たし、承認を取得することができます。  加算額といたしましては、年額3,908万2,000円を見込んでおるところでございます。  4ページにお戻りください。  ナンバー3、ベッドコントロールの改善についてでございます。  一般病棟での入院する期間が長くなった患者、期間IIIと位置づけられる患者を、地域包括ケア病棟へ転棟とした場合のベッドコントロールをすることにより、単価の向上を図るというものでございます。  そちらの根拠が、13ページでございます。  13ページをお開きください。  中段の一般病棟期間III)のこの表につきましては、一般病棟で入院する期間III対象患者数が17.6人あり、そのうち13.9人が地域包括ケア入院料により、単価が下回っていることを表している内容となります。  そこから矢印で指しております下の地ケア病棟となっている表を見ますと、8.1床の空き病床があることが分かります。  先ほどの、地域包括ケア入院料より単価が低い13人のうち、空いている8床へベッドコントロールすることにより、改善が可能ということが分かります。  8床といっても、実質的な稼働率100%というのは現実的に難しいということで、稼働率を90%と設定した結果、改善見込額を2,041万4,000円としておるものでございます。  14ページをお願いいたします。  機能評価係数IIの比較となっておりますが、先ほど説明いたしました、一般病棟入院期間IIIの方を地域包括ケア病棟ベッドコントロールすることにより、入院期間IIIの患者数が減ることとなります。
     この減ったということの実績が評価をされ、機能評価係数IIのうち、効率性係数というものが上がり、収益が上がることにつながります。  こちらを全国の平均係数まで持っていくことで、118万4,000円の改善を見込むところであります。  今説明いたしました2つの項目を合わせ、ベッドコントロール改善見込みで、2,159万8,000円としておるところであります。  4ページにお戻りください。  ナンバー4のコメディカル部門生産性向上についてでございます。  コメディカルというのは、病院の薬剤師、リハビリ技師管理栄養士などのことを言います。そのコメディカルの生産性を向上させることにより、収益の向上を図るというものでございます。  今回の分析の結果といたしましては、改善内容に記載のとおり、リハビリ技師管理栄養士について改善の余地があるというふうに考えております。  また、この表にはございませんが、医師の生産性分析も行いましたが、同規模、同機能の11病院と診療科ごとに比較した結果、単純に比較することは難しく、見直しに至りませんでしたが、市民病院の診療科のうち、神経内科につきましては、かなり高い生産性であり、高い収益につながっているということが分かりました。  こちらの根拠につきましては、15ページとなります。  15ページをお開きください。  こちらの左側の図を見ていただきますと、リハビリ技師の生産性につきましては、同規模の機能を有する病院とのベンチマークによる比較をした場合、1人当たり1日平均13.6単位と、市民病院の13.3単位と同水準となっており、生産性が特に低いというものではございません。  ただ、コンサルタント業者からは、一般的にこのリハビリ技師の生産性について、16単位、目標値でございますが、16単位を目標としている医療機関が多いということと、市民病院において、患者の移動時間等を考慮すると、1日のスケジュールとしてはタイトとなっておりますけれども、時間管理をしっかりすることで、この目標である16単位は可能な単位であると考え、1,803万8,000円の改善額を見込んでおります。  16ページをお開きください。  こちらはコメディカル生産性分析管理栄養士の生産性についてでございます。  こちらも左側の図を見ていただきますと、管理栄養士の生産性については、ベンチマークによる比較をした場合、1人1ヵ月当たりの栄養食事指導件数の1日平均が21.2件と、市民病院の18.8件と、向上の余地があると言えます。  この栄養食事指導料件数を平均まで引き上げることにより、23万4,000円の改善を見込んでおるところでございます。  4ページをお願いいたします。  ナンバー5の診療報酬算定強化、入院、外来についてであります。  入院、外来の診療報酬算定強化により、収益の向上を図るというものでございます。  こちらの根拠につきましては、17ページでございます。  恐れ入ります、17ページをお願いいたします。  ここでは、表でまとめてございますが、入院における診療報酬算定強化の余地が見られる項目が、薬剤管理指導料Iをはじめ16項目が記載をされております。  表のグレーの部分、真ん中辺りに算定率とありますが、その貴院と示してあるところが市民病院であり、その右隣にあるのがベンチマーク平均、これと比較して、市民病院として既に高い水準でできているもの、そして、平均を満たしていないものというものが分かります。  この算定率の目標を90%とし、766万3,000円の改善額を見込んでおります。  既に算定率が90%を超えているものにつきましては、目標値を設定し算定をしておるところであります。  この目標値につきましては、7ページのアクションプランに記載をしているところでございます。  19ページをお願いいたします。  こちらは外来でございます。  外来における診療報酬算定強化の余地が見られる項目、こちらが特定薬剤治療管理料Iをはじめ9項目が記載されており、先ほどのものと同じように算定率の目標設定と同様の考えで整理しており、387万2,000円の改善額を見込んでおるところでございます。  4ページのほうへ再びお戻りください。  ナンバー6、コスト削減についてであります。ここからは、費用削減に関する内容となっております。  また、既にこちらにつきましては、市民病院において取組を開始しているものでございますが、引き続き確実に実施をしていただきたい観点から、改善項目として挙げているところでございます。  こちらの根拠につきましては、21ページとなります。  21ページをお開きください。  削減項目といたしましては、医薬品費、診療材料費、寝具・リネン委託費、通信費、電子カルテ保守の見直しの5項目を掲げてございます。  各項目の削減金額の合計は4,753万4,000円であり、令和3年度より既に取組を開始し、進捗率は全体に対して約36.8%となっております。  こちらを着実に進めていただければ、全体の約63.2%に当たる3,005万円の改善額が見込めるものと考えております。  4ページにお戻りください。  ナンバー7の看護配置についてでございます。  急性期一般入院料1から2への変更を行い、看護配置を7対1から10対1に変更することで、採用抑制による看護師数の適正化、平成30年度の看護配置を基準として比較した抑制を図り、費用の削減を図るものでございます。  こちらの根拠につきましては、22ページとなります。  入院基本料を7対1から10対1に引き下げた場合に、中段に記載があります看護配置の必要看護師数は7対1で120人、10対1で84人となっており、配置数としての充足率120%で見ますと、7対1は144人、10対1は101人となり、令和3年度時点の実看護師数124人と比較すると、23人分の改善が見込めるところとなっております。  しかしながら、看護師の確保が難しい状況の中で、現実的には採用を抑制するといっても、看護師の入れ替わりが激しいものであり、必要に応じて随時採用をし続けなければならないと考えております。  その中で状況を見つつ、令和8年度においては、今後新たに導入するハイケアユニットへの看護師配置や、夜勤加算配置などを除き、看護師16人の削減として、7,952万6,000円の改善額を見込んでおるところでございます。  4ページへお戻りください。  ここまでに御説明いたしました改善項目の1から7までにより、目標年度である令和8年度の改善見込額としては、2億6,845万7,000円を計上しているところでございます。  次に、5ページを御覧ください。  5ページには、今説明いたしました各改善項目の令和4年度から令和8年度までの改善見込額の推移が記載されているものでございます。  基本的には、コスト削減以外の項目では、病棟改修後から改善していくことを見込んでおり、また、令和5年度からとすることで、令和4年度策定予定の公立病院経営強化プランとの整合性についても考慮しているものでございます。  各改善項目を見ていきますと、備考に推移の内容についての記載があり、各年度の改善見込額の推移につきましては、次ページ以降であります、6、7、8ページのアクションプランにおいて、設定している目標を達成することで、それぞれの改善見込額に達するものと考えております。  6ページをお開きください。  ここから、6ページから8ページまでは、7つの改善項目を掲げた各年度ごとの数値目標と、それを達成するための行動目標を掲げておるものでございます。  例えば、ナンバー2の最上段の、近隣医療機関との関係強化という具体的な取組項目がございます。  こちらを見ていただきますと、数値目標が、令和5年度11件、令和6年度には12件と掲げており、数値目標を達成するための行動目標として、過去の実績から営業先を優先度で分け、効率的な営業を実施するとなっており、営業件数の増加が最終的に紹介件数の増加につながるものと考えております。  このように、どういった取組をすれば改善項目の達成につながるのかをアクションプランとして掲げることにより、病院側にお示しさせていただいておるところでございます。  9ページをお願いいたします。9ページでございます。  この9ページの内容につきましては、今、1から7までの改善項目を説明してきましたが、これとは別に、入院患者数の獲得のために必要となるアクションプランとしてまとめておる内容でございます。  医療機関収益構造でもお話ししましたが、入院患者の増加は、病床稼働率の向上につながり、病院の大きな収益につながってまいります。  ここでは、入院ルートとして考えられる救急からの入院、外来からの入院、そしてその他として、イメージアップにより入院の増のアクションプランにより、病床稼働率90%を目指すものであります。  例えば、一番上の具体的な取組の一番上の段の項目ではありますが、入院ハードルの低下の項目を見ていただきますと、経過観察を要する患者に対し、入院を推奨していくこととなります。  あくまで症状における患者の不安を取り除くために、入院への案内というふうに考えております。  以上、長くなりましたが、参考資料3の資料編の説明といたします。  それでは、再び参考資料1にお戻りください。  参考資料1の最後のページ、4ページを御覧ください。  5、今後の予定についてでございます。  今後の予定につきましては、国からのガイドラインや今回の市民病院経営改善に関する意見書を基に、市民病院において、令和4年度に公立病院経営強化プランの策定を進めてまいります。  その後につきましては、公立病院経営強化プランを進めていく中で、市民病院のほうから経営状況などの進捗状況について定期的に議会へ報告するというものでございます。  以上で、協議事項1の説明といたします。よろしくお願いいたします。 6 ◆会長(林田 要) 説明が終わりました。  ただいまの報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。 7 ◆審議員(沓名 宏) 会長。 8 ◆会長(林田 要) 沓名議員。 9 ◆審議員(沓名 宏) 今回、市民病院経営改善に関する意見書を市長から病院長に渡されたわけでありますが、これ、今まで初めてのことだと思います。  これを読ませていただくと、私は市民病院は市の中の一部だという、そういう認識でおりましたが、この内容を読ませてもらうと、全く別個のように思えたんですが、その辺、どのようにお考えですか。 10 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 11 ◆会長(林田 要) 総務部長。 12 ◆総務部長奥谷直人) 組織としては、市長が設置し、病院長がトップとして運営をしていくということで、市の組織であることは間違いありません。  ただ、今まで、これを出したという経緯は今説明させていただいたとおりでございますが、病院自身が経営努力をしていただいていることも承知している中、さらに、市の視点というか、違う部局の視点として、市長としての設置者として、病院の運営に対して、こういうこともさらに努力を続けてほしいということの立場でございますので、全く別ということではなく、その立場でもって、病院長へ意見をさせていただいたというふうでございます。 13 ◆審議員(沓名 宏) 会長。 14 ◆会長(林田 要) 沓名議員。 15 ◆審議員(沓名 宏) そう言われますと、病院経営におかれましては、病院の医術に関しては全く先生に任せるしかありませんので、中には、議会もそうですが、市のほうも入っていけないというのは重々承知しております。  ただ、経営に関してはもう一歩踏み込んで、市が、ちょっと入っていくというと語弊がありますが、一丸となって経営の改善を図っていく、そのような趣旨で、今回この意見書なるものをつくられたのか、もう少しちょっと詳しく、決意というのか、お考え方をお示しください。 16 ◆市長(禰宜田政信) 会長、市長。 17 ◆会長(林田 要) 市長。 18 ◆市長(禰宜田政信) 要は、順調に資金繰り等も含めていっている状態であれば、全然問題はないんですけど、このたび市の本体の財政状況に影響を与えるような状況になってきたので、ちょっと本格的に市も関与せざるを得ないという。  本来ならば、独立的にやっていただいたほうが、500人の組織ですので、皆さんのやる気にもつながると思うので、あんまりよく分からない人たちが口を出すとやる気がなくなります。  それでも、順調にいっている場合はそれで回ればいいわけですね。  市民の重大な福祉ですので、病院という事業につきましては。それは気持ちよく、病院として、回してもらえば一番いいと。  だから、病院長としてはめちゃくちゃ頭にきていると思います。  こんなよく分からん連中が口を出すので、とんでもないと思っていますけど、これはやむを得ないという、そういう判断です。 19 ◆審議員(沓名 宏) 会長。 20 ◆会長(林田 要) 沓名議員。 21 ◆審議員(沓名 宏) 最後にしておきます。  繰入金がたくさん増えてきたから、碧南市の財政にとっても、非常に厳しくなってきたと。  いよいよ、歳出において、少し本腰を入れて考えなくてはいけないという、そういうお考えで、今回、この意見書を出されたということで、納得いたします。  以上です。 22 ◆会長(林田 要) ほかに。 23 ◆審議員(山口春美) 会長。 24 ◆会長(林田 要) 山口議員。
    25 ◆審議員(山口春美) まず、当初1,000万円で業者委託するということで、全国でも珍しい、総務部を中心とした、いわゆる数字、お金だけで検討するものを進められました。庁内だけで。  中間報告をするんだというふうに言っていたのに、それもパスして、実際には12月にもう市長の意見書の中間報告が出されていて、その時点で議会に報告するべきものだったというふうに思うのですが、その市長が出した中間報告と最終的なものとは何が違うのですか。 26 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 27 ◆会長(林田 要) 総務部長。 28 ◆総務部長奥谷直人) まず、お断りしておりますが、議会の場、一般質問等の場で中間報告をするという発言だとか答弁は、一切しておりません。確認をしております。  先ほど言いました、中間報告をさせていただいた後に、先ほどの経緯の中にもお話をさせていただきましたが、病院長に一度中間報告をさせていただいた後、病院内で、これを最終的にまとめたような内容のもので実行していけるものか、また、どういう受け止め方があるかというのを病院側で一度検討してほしいということでしたので、そういった段階の下では、特に中間報告的なところをできるものではないかなというふうには思いました。  先ほど、中間報告をした後に検討した項目として、議会への説明の仕方だとか、この意見書の取扱いの中身、いわゆる、こういったことでの努力をしてほしいということですが、それにおいて、病院が来年度から定める経営プラン、こちらに盛り込むところがあれば盛り込むが、先ほど言いましたが、ここに示したもの以外でも、それはこだわらないとかというようなことの中で、調整をしてきたという結果となっております。 29 ◆審議員(山口春美) 会長。 30 ◆会長(林田 要) 山口議員。 31 ◆審議員(山口春美) 中間報告といえば、当然議会にあるというふうに私が思っていたことが間違いですね。市長が病院長に中間報告ということだったんですね。  病院長も今日わざわざ来ていただいて、コロナのまだまだ、数字は少なくなっていますけど、感染患者の大変な中で、御苦労さまです。  私は議会で何度も言いましたが、この2年ちょっと、2年数ヵ月に及ぶ新型コロナの、私たちの初体験とも言えるこういう大混乱の中で、大変な思いでクラスターも発生したりして、いまだ大変な思いをしている市民病院と、それからリニューアルを、昨年ですか、一昨年ですか、当初やる予定だったものが先延ばしになって、今年度から着手するという二重の異常事態、イレギュラーなことを挟んでやってみえる市民病院に対して、この時点で輪切りにしてずっと判断していくのは、とても現場で頑張っている人たちに対して水を差すような結果になるんじゃないかというふうに思いましたが、やっぱり中小企業診断士、新自由主義の先兵とも言われる市長のなたによって、でも大騒ぎして、20億円だ20億円だと言った割には、大山鳴動してネズミ1匹で、2億円じゃないですか、削減するのは。  私は病床数削減というのは断固反対です。  初め、リニューアルのためにはどうしてもフロア確保が必要だという、35床でしたか、それは致し方ないなと、スペースが幾分狭いのでというふうに思いましたけど、それに加えて、50床を超えなければ補助金の対象にしないよという、政府の言葉に釣られるようにして64床減というのは、ちょっと国の意向に沿いすぎじゃないかというふうに思いました。  64病床を減らすということは、先ほども10対1にしていくことによって、23人看護師が減るということですが、もちろん生首は切らないにしても、退職者不補充だとか、新規の採用を見合わせていくということ、数を見合わせていくということなどのコントロールも含めて、いわゆる64床に減になることによって、医師も看護師も減っていくんじゃないかと。1人当たり1,000万円として、看護師さんが、この23人が減になれば、それだけでも2億円、クリアするわけでしょう。  だから、結局は人を削減し、もうかるほうの仕事はやるけれどもという、市民病院、公的役割ではない方向に、市長が一生懸命進めようとしている。  法定内繰入れは義務的な経費ですから、当然、そんなに変わらないですよ。  それもひっくるめて20億円20億円だって、冷静に考えてごらんと。  必要経費、公立病院だったらやむなしの経費のほうが、13億円でずっと過ぎていって、減らせるのはたった2億円と。もっと細かくしていくと300万円だ。最高でも7,000万円ですか。入院費用はこの2年間中期計画では、空白が生まれていますが、私、議会でも言ったんですが、入院費用だけで、43億円もうけているんですよね、中期計画の目標では。  それが達成しているのか、達成していないのか。結局入院費用は幾らもうかるのか、この表で分からないような形なので、ぜひ。まず、その。 32 ◆会長(林田 要) 山口議員、一つずつ行きましょう。お願いします。 33 ◆審議員(山口春美) 市長、大騒ぎしたけど、結局は2億円足らずじゃないですか、減が。あの手この手で。  いや、あなた勘違いしておったんじゃないの。  法定繰入金も含めて、20億円、20億円と言っちゃって、こんなの減らせるわけないですよ、義務的経費があるんだから。そう思いますけど、私は。違いますか。  それとコロナの中、リニューアルの中でやっていくことに。 34 ◆会長(林田 要) じゃ、まず、一つずつ、じゃ、いきましょう。 35 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 36 ◆会長(林田 要) 総務部長。 37 ◆総務部長奥谷直人) 今なぜ、ここでこういった計画を立てて病院に示していったかということですが、これは、令和2年の11月に市議会協議会で報告させていただいていますけれども、西尾市民病院との経営統合、こちらをしていかないということを報告させていただいて、西尾市側に申入れました。  その際に、じゃ、病院として、どういう経営改善、経営努力をしていくんだということを報告させていただいた中で、今後の取組の中では、病院側としては、病棟の再編を行っていきますと。市長の部局としては、プロジェクトチームを編成して、病院の経営状況の検証と、経営改革を進めていきますというふうに、そのときにお話をさせていただいていると思います。  それを今年度具体化して、病院は病棟改修を進めています。  市長部局のほうとしては、この改善計画のまとめをしてきたということで、コロナの時期ということは承知をして、それは大変なことは分かりますが、病棟改修をしてその後の運営について、努力ができるところについては努力しながら、確かに20億円というのは基準内繰入金も含めたということですけれども、少なくとも、基準内と、また、市のほうの財政事情に応じたものが、どこまで病院のほうへの支出が可能なのか、それを受けた病院がどれほど現金を持った中で運営が可能なのかを協議してきたところということで、これはどの時代においても必要なことで、病院経営としても、また市の財政としてもやっていくべきことだというふうに認識しております。 38 ◆審議員(山口春美) 会長。 39 ◆会長(林田 要) 山口議員。 40 ◆審議員(山口春美) 強化プランというのは、国の公立病院の統廃合の関係で、国に提出する義務のあるものなのか、あくまでも碧南市民病院の中、碧南市の中のことなのか、どちらですか。 41 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 会長、病院経営管理部長。 42 ◆会長(林田 要) 病院経営管理部長。 43 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 強化プランにつきましては、一応総務省のほうからガイドラインが示されて、それに基づいて作成するというものでございます。 44 ◆審議員(山口春美) 会長。 45 ◆会長(林田 要) 山口議員。 46 ◆審議員(山口春美) 国がかりということですね。だから、私たちは統廃合計画を、汚名がついている限りずっと、採用するに当たってもすねに傷をという形なので、これを撤回しなさいということを言っています。  もう一つ、23ページのところで、先ほど類似病院11ヵ所と言われましたけれども、ここに多分網羅されてみえると思うので、実際に経営分析に当たって参考にされた病院を、番号で言ってもらってもいいですけど、名前でも言ってください。違うものなら、ほかにも教えてください。 47 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 48 ◆会長(林田 要) 総務部長。 49 ◆総務部長奥谷直人) 23ページの改善根拠7の看護配置、10対1を、こちら、申し訳ないですけれども、民間医療機関もございますので、こちらにつきましては、10対1を、県内、ここに記載のとおり実施している、これを示しておるというところで、先ほど説明したのが、医師の生産性というところで……。 50 ◆審議員(山口春美) 会長。 51 ◆会長(林田 要) 山口議員。 52 ◆審議員(山口春美) いえいえいえ。大本の11病院を参考にしたって、一番初め、この全体の分析を、資料1のところで、11病院を対象に分析したんだと、1,000万円でね。  その11病院はどこですかということ言っているの。全然違うなら、それ、一から教えてください。 53 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 54 ◆会長(林田 要) 総務部長。 55 ◆総務部長奥谷直人) ベンチマーク病院として、先ほど、繰り返しになりますが、説明した11病院というのは、医師の生産性の中で比較した病院ということで、あと、ほかのベンチマーク病院については、それぞれ経営の中身ということもありますので、具体的な病院名については、少し控えさせていただきます。 56 ◆審議員(山口春美) 会長。 57 ◆会長(林田 要) 山口議員。 58 ◆審議員(山口春美) 公立病院ばっかりなのですか、その11は、ベンチマークの。公立病院ばかりの、県内病院ですか、全国病院ですか。 59 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 60 ◆会長(林田 要) 総務部長。 61 ◆総務部長奥谷直人) 11病院につきましては、公立病院で、県内県外でございます。 62 ◆審議員(山口春美) 会長。 63 ◆会長(林田 要) 山口議員。 64 ◆審議員(山口春美) そんなことぐらい、11病院のどこを参考にしたのか分からないから、別に、11の病院の名前を披瀝することは当たり前じゃないですか、ベンチでやったというんなら。  それと、さっき言ったみたいに、64減になることについて、11対1も含めて、医師、看護師は現況と、先ほど看護師は23と言われた。だけど、64床に減らすわけだから、もうその時点でスタッフが減っていくでしょう。そこはどういうふうに試算しているの。 65 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 会長、病院経営管理部長。 66 ◆会長(林田 要) 病院経営管理部長。 67 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 先ほどから山口議員が言われている、64床減ったことによる看護師の削減というものは、現在319床なのですが、319床に対しての看護師を配置しているわけじゃありません。  もう実際、250程度ぐらいがマックスでしたので、その部分で対応できるだけの看護師しか配置していませんので、64床減ったということで看護師が減るということは考えておりません。 68 ◆審議員(山口春美) 会長。 69 ◆会長(林田 要) 山口議員。 70 ◆審議員(山口春美) 10対1のさっきの23人の看護師と、医師も、それぞれの分野ごとの科目ごとの医師の数も変わらないということでいいですか。 71 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 会長、病院経営管理部長。 72 ◆会長(林田 要) 病院経営管理部長。 73 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 議会でも答弁させていただいておりますが、医師については、現在、足りない状況でございますので、むしろ増やしていきたいと思っております。 74 ◆審議員(山口春美) 会長。 75 ◆会長(林田 要) 山口議員。 76 ◆審議員(山口春美) それで、入院の7,000万円増だわね、入院費用。  さっき言った難しいところで、本当は9床入れたいんだけれども、なかなか難しいので4床だとか、いろいろ言われたんですけれども、病院収益の見込みはどこに書いてあるの。  1ページのところの医療費用のところの入院、外来で分けた、いつも私たち予算決算これで入院、外来でやっていますから、どこで増えていくのか。  7,000万円ぐらいの増収なんかは、そんなの、ちょっとがんばる、私はもう基本的にはリニューアルで、このトイレが使いにくい病院じゃなくて、明るい感じでリニューアルすれば必ず患者さんは戻ってくるということを、明るく楽天的に展望していますけどね。 77 ◆総務部長奥谷直人) 議長、総務部長。 78 ◆会長(林田 要) 総務部長。 79 ◆総務部長奥谷直人) 明るく楽天的というよりも、根拠を示したしっかりとした内容でもって、今回ここを努力していただければ進められるということで示してあります。  それと、これ、決算でも予算でもございませんので、計画としてある程度ガイドラインを示したものでございますので、細かいそういった積み上げということというよりも、1つの今の実績と今後の見込みというところで示させていただいて、先ほども説明していますけれども、具体的に、内容が変わってくれば実施計画上の中で、その内容については、毎年度見直していくものになるかと思っています。 80 ◆会長(林田 要) ほかに質疑はありませんか。 81 ◆審議員(鈴木みのり) 会長。 82 ◆会長(林田 要) 鈴木議員。 83 ◆審議員(鈴木みのり) 個々の質問はしたいんですけど、その前に総論で、まず、2点ほど確認させていただきたいですし、また、お忙しい中、院長、この席に出席していただいて、市長じゃないですけど、なかなか座り心地が悪い中で申し訳ないと思います。  ただ、議会としても、大きな問題であることには間違いないので、聞きたいことは聞かせていただくということで、まず、平成19年から始まった病院改革プランの中に、4回改革しているわけですけど、常にそこには基本理念の、市民に信頼され、安心され、選ばれる病院を目指すという根底に、今まで改革の中にはあったんですね。今回の改革の目的には、それが外されたんですね。  そして、今回の目的は何かといったら、あくまでも費用の削減が目的とするということで、何か方向性が違うのではないのかなというのが、まず1点。  そこで、過去4回の中で、うちの病院の問題点を3つの分類にしていました。  職員の問題と、あともう一つ、経営の観点、これは今回出ていますけど、一番肝腎な地域の視点という分類のところで、さきのフェスティバルじゃないですけど、アンケートを取って配信しましたというとおり、うちはアンケートが大好きなんだけど、今回この企画をつくるに当たって、モニタリングとして、市民のアンケートはどのようにやったのか。  総論として、その2点、まず答えてください。 84 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 85 ◆会長(林田 要) 総務部長。 86 ◆総務部長奥谷直人) 中期経営計画で言われていたスローガンが今回なくなっているじゃないかということですが、今回あくまで、説明させていただいているように、市がベンチマークで、経営分析をする上で、市民病院の経営をもう少しこの時点、この点を努力していただきたいということで示させていただいているものであって、これでもって病院運営、経営をしていきましょうというものではありません。  それは、来年度以降の強化プランの中で示されていくものであるかというふうに思っております。  地域の視点というのも、例えば今回、経営的なことでありますが、紹介率等々というところでは、その分析をさせていただいていますが、先ほど言いました、これが大きな病院経営の運営の基本的な計画というものではないものですから、この点の経営の、この分野のここを努力していただくというところでお示しておるものですから、その前提の中では、今まで病院が取り組んできておることを尊重しながら、中期経営計画でいう、先ほど議員言われた、愛され選ばれる病院、これを前提として続けていただくというものかというふうに考えております。 87 ◆審議員(鈴木みのり) 会長。 88 ◆会長(林田 要) 鈴木議員。 89 ◆審議員(鈴木みのり) そういう答弁を元に、ちょっと個々の質問になってしまうのですが、先ほどからベンチマークの話をされたんですけれども、企業でいう経営改善ベンチマークというと、優良他社の規格基準というのが、優良というのがつくんですね。  だから、さっき山口議員も言われましたけど、本来であればその優良企業、同規模で、どこなのかなと、視察に行ってみたいなということがあったので、本来であれば聞かせてほしいんですが、言えないということだったものですから、そして、次に質問は、さきの改善計画の中の総論として、2億7,000万円が、平成23年から26年、3ヵ年間か4ヵ年間、医業損失が出ているという報告があったんですね。
     今回、たまたまなのか、どういうことか、同じ金額が2億7,000万円ときているんですけど、その医業損益を補填するためにこの目標は最初から数字ありきでつくったのか、積み上げていったらたまたま同じ金額になったのか、そこをちょっとまずは教えてください。 90 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 91 ◆会長(林田 要) 総務部長。 92 ◆総務部長奥谷直人) 先ほどから、根拠で説明し、病院に中間報告をさせていただいて、この点であれば病院側としても受け止めて、経営の指針としたいと言っていただいた項目を重ねたというもので御理解ください。 93 ◆審議員(鈴木みのり) 会長。 94 ◆会長(林田 要) 鈴木議員。 95 ◆審議員(鈴木みのり) そうしますと、市長の最後のこの文章の裏面のKPIの進捗状況の話が出ているんですが、KPIを出したということは、当然そこにはKGIというものが設定があると思うのですけれども、あくまでも優良な病院がKGIではなくて、2億7,000万円がKGIという理解でいいのかということが1つと、もう一つ、議会への報告を定期的にという文章が入っているものですから、その報告というのは、スパン、毎月なのか四半期なのか毎年なのか、何かあったときになのか、ここの議会へのスパンを、その2点ちょっと教えてください。 96 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 97 ◆会長(林田 要) 総務部長。 98 ◆総務部長奥谷直人) KPIと最終目標であるKGI、これが、この目標なのかということでありますが、先ほどからも、お話しさせていただいていますように、これを踏まえていただいて、新たに病院の作成する強化プラン、こちら国のガイドラインの中でKPIの設定ということを言われていますので、そちらで示させていただく形になっていくかと思います。  そういうことの中で、最終的にこの意見書は、意見書のサブタイトルでも申し上げているように、持続可能な病院経営を目指すということになっておりますので、また、定期的にという頻度ということですけれども、定期的ということですので、何かあったときということではなく、1年に一度か、また、必要な都度ということは、その計画がまとまってきたところで、また、議会のほうと相談させていただくことになるのかなというふうに思っております。 99 ◆審議員(鈴木みのり) 会長。 100 ◆会長(林田 要) 鈴木議員。 101 ◆審議員(鈴木みのり) 皆さん、これの今ざわざわとした話の中でも絵に描いた餅のようなことかなということ、意見が出ていますが、決してそうならないように期待したいのですが。  具体的に1つだけ最後に聞かせてほしいんですけど、ハイケアユニットのことなのですけれども、今回コロナによって、陰圧、減圧を作ったんですけれども、ああいった陰圧室、減圧室も、このハイケアユニットの中に入るのかなということが1つと、もちろん、このケアユニットなんていうのはもう何十とたくさんあって、皆さん、有名なICUにしてもそうだし、NICUにしても、GCUにしても、いっぱいあるんだけど、うちとしては、そういったユニットをこれから増やして、加点をしていくんだという考え方でいいんですか。それとも、あくまでもハイケアユニットオンリーで絞っていくのか、そこをちょっと教えてください。 102 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 103 ◆会長(林田 要) 総務部長。 104 ◆総務部長奥谷直人) 今、この計画と、先ほど言いました西尾市さんとの経営統合をしないというところで、そこから病棟改修が始まっていると思うのですが、病棟改修の中ではハイケアユニットを4床ということが今の計画ということで、御理解のほどを。 105 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 会長、病院経営管理部長。 106 ◆会長(林田 要) 病院経営管理部長。 107 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 陰圧器を入れている部屋は、別にハイケアユニットとは関係なく、感染の病床ということで御理解ください。 108 ◆会長(林田 要) 意見書の報告についての質疑はありませんか。 109 ◆審議員(山口春美) 会長。 110 ◆会長(林田 要) 山口議員。 111 ◆審議員(山口春美) 22ページのところで、私が指摘したように、23人減で1億3,000万円、1億4,000万円減と。だから当初の最終的に着地する2億数千万円のうちの半数以上が人件費削減ですよ、ということに思います。  それでリニューアルなんかの業者さんのネットで見ると、もう今どき感染病対策をばっちりやっていますということで、全室陰圧かけたり、そういうふうにやっているのに、もう全然始め何か、部長は、陰圧なんか感染病院じゃないからいいんだぐらいのこと言っていたんだけど、今そのぐらいのレベルですよ、トイレだって何だって。ちゃんとそこに合致しているのかなというのを不安に思うんだけど。  それで、90%の稼働率にしていくということを言ってみえるわね、入院費で。今、現在中期計画は止まっているわけじゃなくて、続行しているじゃないのかね。  入院費用を今63%ぐらいの稼働率だって言われたじゃないですか、現実問題。  それで入院費はどのぐらい稼いでいて、その目標に対してどうなのか、38億円だとかね、このとき、予算ベースでは。  それも見ることができなくって、どうやって90にしていくんですか。ベッドを減らせば、255にすれば、比率が、分母が減るから、おのずと90になっていくということ。それでも80ぐらいしかならんとか言ってへんかった、説明のときには。90をどうやってやるの。  それで、1回目のリニューアルのとき、いろいろ加算もして、お医者さんたちの紹介がぐんと増えて1億円稼いだじゃないですか、2億円か何か。  成功したのに、それ市長は全然無視して潰しちゃって、これをリニューアルも半額にしてやったんだけど、そこはどういうことで90%稼働するということを言えるの。  それから、病院収益は何で書かん、予算決算じゃないと言ったって、改善する方向で分からないじゃん、そんなどのぐらいになっていくのか。  思うなんて同じことをやったんじゃないの、業者さん。中期計画で分析、今ずっと病院に張りついてやっておるじゃん、同じ業者さんが。  委員長は知ってみえるよね、それ。  毎年握りながらやっているんじゃないの、目標と現実を。何でそんなことが言えないの。  要するに頭を減らすだけだって、看護師さんの。 112 ◆会長(林田 要) 報告内容のどの部分についての質疑でしょうか。 113 ◆審議員(山口春美) 23ページのところで、それから入院費用も表示できないということで言われたので、今、中期計画を続行して、止まってはいるけれども、それぞれ院長先頭に、実際の実践と合わせた見直しなんかもやってみえるので、43億円稼ぎますよと、入院だけでと言ったやつが、今年の新年度予算では38億円かなんかじゃなかった、入院のあれが。  その部分が今どうなっている、この現実の数字も示さんで、そんな、辞めていく部長がそんな幾ら言ったって、そんな、どうするだ。これはあのとき言ったでしょうと言ったって、比較数字があらへんじゃん。  どこまでいっているのか、何がそんななんだ。何とかやりながら、検討していくと言われたけど、入院の目標数字も分からんようでどうするの。  入院費用のトータルは、それぞれどれだけになると、4、5、6、7、8で。 114 ◆会長(林田 要) 入院費用のトータルを聞いているわけですね。 115 ◆審議員(山口春美) そうそう。何でそんなことを言えんだ。      (「一言じゃん」という者あり) 116 ◆審議員(山口春美) 言えんならいいわ。 117 ◆会長(林田 要) よろしいですか。 118 ◆審議員(石川輝彦) 会長。 119 ◆会長(林田 要) 石川議員。 120 ◆審議員(石川輝彦) 今回、市長から病院長に提出したということで、1つハードルを越えてきた人はすごいことをやったなというのは、自分も理解します。  でも、この意見書をつくるに当たって、この参考資料1のところの2のプロジェクトチームなんですけど、何で市の職員ばっかりで、先ほど市長も言いましたよね、よく分からんやつらがつくって、市長も病院長も怒っているんじゃないかというようなことを言われましたけど、何でここで、その道のプロの方を入れなかったのか。何で有識者が入らなかったのかなというのがすごく疑問に思っていまして。  この意見書をつくるに当たって、病院長、病院のほうには一度打診はしたということは報告ありましたけど、自分ところの病院に打診されたって、本当の経営の視点、経営改善の視点というのが分からないと思うのですよね。  何でこのメンバーで、これを策定したのかというのを1つ教えてください。 121 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 122 ◆会長(林田 要) 総務部長。 123 ◆総務部長奥谷直人) 確かに、外部的な知識を得て進めるということも必要かと思います。  ただ、今回は、やはり市民病院の経営をどういうふうに、一番承知をしている人の、そういったコンサルなのですけれども、そこを踏まえた中で、市としての視点もまず必要じゃないかということで進めてまいりましたので、それ以降、また、これを受けて、病院の改善が必要であれば、そういったことも必要かと思います。 124 ◆審議員(石川輝彦) 会長。 125 ◆会長(林田 要) 石川議員。 126 ◆審議員(石川輝彦) コンサルの方から意見を聞いたと言われましたけど、じゃ、コンサルも、この病院に今回入られたところは、この病院経営に精通されたところなのですか。  そういうところを選んで、それが有識者という判断をしたというふうでいいですか。 127 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 128 ◆会長(林田 要) 総務部長。 129 ◆総務部長奥谷直人) 結果としてそういうことだと認識しております。 130 ◆審議員(石川輝彦) 会長。 131 ◆会長(林田 要) 石川議員。 132 ◆審議員(石川輝彦) そういうふうで、本当にプロの方が入ったという認識の下これができたというふうで、理解をさせてもらいますけど、今回のアクションプランを見ていても、一度捕まえた患者は逃がさんぞというような、そんなアクションプランだというふうで思っていまして、先ほど鈴木みのり議員からも言われましたけど、やっぱり市民に愛される病院を目指さないかん、そういうことは思っています。  これ、新しい患者さんを増やしていくという意味で、今回のアクションプランを見ても、広報を4回打つよという、それだけしか見えないんですよね。  やっぱり新しい患者さんが来て、新しい患者さんがこれ、碧南市民病院っていいよということを選んでもらえるような、入院したいよと選んでもらえるような病院にしていかないかんと思うのですが、そういう視点のアクションプランというのは考えられていないんですか。 133 ◆総務部長奥谷直人) 会長、総務部長。 134 ◆会長(林田 要) 総務部長。 135 ◆総務部長奥谷直人) そこの部分は、私どもとしては、項目の中で、紹介率、逆紹介率、そういったところで、各開業医さんと信頼関係をつなぐ中で、まず選んでいただくには、患者さんが、この病院ということ、先生の信頼、病院の信頼も、市民病院の信頼もありますが、かかりつけ医の信頼、かかりつけ医と病院の信頼、市民病院の信頼、そこも必要だと思いますので、そういう意味で、そういったこともPRしながら、ここではアクションプランとしては、紹介率を上げていきましょうという努力をさらに続けていくということで、求めておるというものであります。 136 ◆審議員(石川輝彦) 会長。 137 ◆会長(林田 要) 石川議員。 138 ◆審議員(石川輝彦) ちょっと最近病院にちょくちょく行くものですから、いろいろあるんですけど。  まず、かかりつけ医から紹介してもらうにしても、救急車を呼んでどこの病院に行くにしても、まず、患者だとか、その家族の意向を聞かれるんです、どこに行かれますかといって。  そこで選んでもらえなかったら、もう、碧南市民病院って紹介率もないし、救急車も行かないんです。  だから、市民に選ばれる市民病院にしなきゃいかんというのが、私、根底にあるんですけど、そこら辺の御意見ありますか。 139 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) 会長、病院経営管理部長。 140 ◆会長(林田 要) 病院経営管理部長。 141 ◆病院経営管理部長(遠山隆夫) さらに市民に慕われるような病院になるように努力いたします。 142 ◆市長(禰宜田政信) 会長、市長。 143 ◆会長(林田 要) 市長。 144 ◆市長(禰宜田政信) いや、比較的、市民病院、評判いいですよ。  ですから、可能な限り市民病院に運んでくれという人、多いと思うよ。  それが駄目な場合は別のところへ行くんだけど、いろんな周りの病院は、大きい病院は別として、まあまあ評判はいいと思いますので、今後とも市民満足度を上げるために、病院一丸となって頑張ってもらいたいと、こういうふうに思っています。 145 ◆会長(林田 要) よろしいですか。 146 ◆審議員(加藤厚雄) 会長。 147 ◆会長(林田 要) 加藤議員。 148 ◆審議員(加藤厚雄) これまで、過去に病院も経営改善を取り組んできたんですね。  先ほども話があったように、病院経営が素人というよりも、経営そのものが市の職員にとっては素人ですし、病院長も、本来、医療に関してはプロだけれども、病院経営に関しては、病院長になってからやっていると。だから、この中間報告があって、病院側とも話をして、それも病院側がこれができると言って納得した内容で進むのか、過去にも何回も病院の経営改善をやりながら、できなかった、どんな理由があるにせよ、できなかったのが、今までの事実なのですよ。  だから、執行部側のほうでプロジェクトを組んで、そういう計画を立てたけれども、病院側がそれができるというか、そこを目指そうという気になっているのか。  また、従来と同じように、経営改善の方向が出たけれども、それはとてもできないというような内容なのかというのを、これ、病院長側の答弁を求めるような形になるかもしれませんですけれども、いかがですか。 149 ◆病院長(亀岡伸樹) 会長、病院長。 150 ◆会長(林田 要) 病院長。 151 ◆病院長(亀岡伸樹) ありがとうございます。  まず最初に、今回御指摘いただいたように、20億円という繰入金を病院に入れていただいていること、それをお認めいただいている議会に御礼を申し上げます。ありがとうございます。  先ほど市長が言われましたが、今回のこの意見書、最初は提言書という形だったんですが、中間報告という形で、公式非公式にいろいろお話を聞かせていただいて、市長が言われたように、非常に頭にきていました。何だこれはという感じだったんですね。  しかし、いろいろお話を進めていく中で、客観的に病院の経営を分析していただいて、そして、その内容を見ると、もう既に病院が、私たちとして考えてやっていることと、ほぼみんなやっていることばかりを指摘されたということです。  こんなことはやっておるがねと言って頭にきたところもあるんですが、冷静に考えればやっぱり客観的に見て、指摘されたことを私たちが取り組んでいるということは、これまでやってきたことも正しかったのかなと、そういうふうに解釈して、真摯に受け止めています。
     それで、ですので、既にやっていることなので、今回出していただいた内容については、当然これは遂行できると思っています。  1点だけ、看護師の削減については、ちょっと異論があるところですので、これはよく検討した上で、次のプランに盛り込んでいきたいと思っています。  その上で、今回の意見書には書かれていないことも、かなり病院としては考えています。  内部分析、外部分析して出ているんですが、病院の経営がどんどん悪くなっている1つの一番大きな要因は医師不足なのですね。医師がなかなか集まらないということ。それは当然そのリクルートというか、私どもの医師確保の取組が足りないということもあるかもしれませんが、やはり郊外の公立病院、しかも交通が不便というような、そういういろんな条件があって、医師の派遣をお願いしてもなかなか来ていただけないということがあります。  それからもう一つ、私の個人的に一番大きい要因としては、西尾との合併がなくなったことです。  300床前後の病院というのは、中小病院で、大学、あるいは高度専門的な医療をやっている専門医から見れば小さな病院で、そういうところに行きたくない病院なんですね。  どうせ行くのであれば更生病院や刈総のような大きな病院に行きたい。そこをあえて碧南に行きたいという人がなかなかいないんだよねと、教授や医局長からはいつも言われます。  ですので、いろんな条件が悪い中で、なかなか人が集まらないというのがあります。  そこを何とかしていくということを考えなきゃいけないということを1つ考えています。  それからもう一つ、2つ、今回の意見書の中に書かれてないのは、外部要因として一番大きなものは、国の政策というか国の施策なんですね。  一番大きなところでは、内閣の骨太の方針であるとか、第8次医療計画であるとか、それから厚労省が今進めている、三位一体の改革という地域医療構想の実現と、それから医師偏在対策、それから医師の働き方改革、そういうところがあります。  その辺のところは、非常に大きなうねりであって、病院の在り方、それから地域の医療の在り方というものが、そういう国の政策によって変わってきている。非常に大きな影響を受けています。  それに加えて、今回の4月からの診療報酬の改定というのがあって、診療報酬の保健医療制度の改定があると、また、病院としての対策もいろいろ変わってくる。  例えば、今回の地域医療支援病院のことも、今回の改定では地域医療支援病院というのは、なくなるわけではないんですが、ほとんど無視されていて、そのほかに紹介重点医療機関という形で、点数がついてきています。  そういう制度が少しずつ、診療報酬の改定によって変わってくるということもありますし、それからベッドコントロールの部分で、地域包括ケア病棟に一般病床で長くなった人を移しましょうというところも、地域包括ケア病棟への院内での転棟は60%以下にしなければいけないという、そうしないと、点数が15%削減になるという、国の方針によって、いろいろ病院の打つ対策も変わってきます。ですから、今回いただいた改善項目だけでも、ちょっと現実に合わないところも出てきています。  そういう中で、今回いただいた意見書を真摯に受け止めて、次の公立病院経営強化プラン、それを立てることにしています。  先ほど御質問ありましたが、公立病院経営強化ガイドラインというのは、総務省が平成19年に公立病院改革ガイドライン、それから平成26年に新公立病院改革ガイドラインという、そういうものを出して、それに基づいて公立病院の改革プランを立てなさいということで立てているもので、今回は、また名称が変わって、公立病院経営強化ガイドラインというものになりました。  これまでは、公立病院の経営が悪い、赤字の病院が大半であるということで、黒字化を目指すというのが、小泉改革ガイドラインの一番の大きな目標だったんですが、今回の経営強化プランということで、もちろん赤字の脱却を目指すことはそうなのですけれども、現在の医師不足、看護師不足、それから先ほどの働き方改革、医師の労働時間の抑制、それから看護師の働き方の改善、それから今回のコロナを含めて感染症対策の拡充ということで、公立病院の果たす役割というのが、ただ黒字を出せばいいというものではないということになっています。  そういうことを踏まえて、ここに書かれているのは、限られた医師、看護師等の医療資源を地域全体で、最大限効率的に活用するという視点を持つと書いてあります。  それは地域医療構想と結びつくことで、地域の中での機能分化や連携強化というものを推進するということが1つポイントとして挙げられています。  その他のポイントとしては、医師、看護師等の確保、働き方改革の推進、それから、3つ目のポイントは経営形態の見直し。先ほども質問ありましたが、市の組織なんだから市が経営をするのか、あるいは病院が病院として経営を考えていくのかというと、このガイドラインでは、病院がむしろ独立をして、自分で経営を考えなさいと。独立行政法人にする、あるいは全部適用にすると、そういうことも含めて、病院の自立性を高めて自分たちで経営を考えてくださいということが1つポイントとして書かれています。  もう一つは、感染症への対策ということが書かれています。  このようなガイドラインがまだ出ていません。もうじき出ると思うのですが、そのガイドラインが出ましたら、ガイドラインに基づいて、病院の中期計画である経営強化プランを立てていきたいと思います。  今回いただいた意見書を真摯に受け止めて、中身のある経営強化プランを令和4年度中には作成する。そういう形で今、準備を進めています。  プランを立てただけではなくて、その結果については、逐次、議会のほうに報告をさせていただきます。  今後も病院の経営に御理解を賜るようお願いいたします。本日はありがとうございました。 152 ◆会長(林田 要) ほかに質疑はありますか。 153 ◆審議員(加藤厚雄) 会長。 154 ◆会長(林田 要) 加藤議員。 155 ◆審議員(加藤厚雄) 1点だけある。やっぱり病院の医療関係者は、医療行為のスペシャリストですので、私は病院の病院経営に関するスペシャリストを外部から呼ぶか、内部で育てるか。あんまり内部で育てるとなると、そこに10年15年もずっと病院かという、職員にしては大変かもしれませんですけれども、そういった外部から呼ぶなり、5年10年かけて病院経営のなんでも知っているよというような役職をつくるようなというような考えは、市長、ないですかね。 156 ◆副市長(金沢宏治) 会長、副市長。 157 ◆会長(林田 要) 副市長。 158 ◆副市長(金沢宏治) そういったポストですとか専門的な職、プロフェッショナルが経営のプロということも、内部では検討した経緯はございますが、すぐに、なかなか難しいということもあります。  これは有効な手段だとは思いますけれども、なかなかそれを選任するだとか、育成するまでに時間がないということもあります。  結果としては、そういうことを検討したことがありますが、現実には至ってないということでございます。  以上です。 159 ◆会長(林田 要) ほかに質疑はありますか。 160 ◆審議員(山口春美) 会長。 161 ◆会長(林田 要) 山口議員。 162 ◆審議員(山口春美) 今、委員長が言われた独立行政法人や全部適用について、私たちは繰入金をほとんどなしにしてしまって、自力で運営せよということで、東京都立病院が行政法人化されたりしていることに対しては、反対しています。  やはりそういう意味では、不採算部門を受け持つ公立病院で、コロナでの感染患者の受入れもほとんどが公立病院ということで、やっぱりこの一番大切な役割を担っていると思います。  それで、もう一回細かいこと聞きますが、コメディカル部門生産性向上生産性向上というのがまた、これは本当に市長ならではのことなんだけど、これのリハビリアップについては、患者さんも、もうちょっとリハビリしてほしいというニーズもあると思うのですね。もうちょっとやりたいけど、打ち止めになっちゃったということだと思うのですけれども、実際の人数なんかは、15ページのところで、リハビリのスタッフの人たちは何人いて、その1人当たりの単価を上げていかなければならないということになると、さっきの働き方にも関わってきてしまうだろうし、このスタッフ、リハビリは何人いて、栄養管理費はお一人でやってみえるんでしょうか。これも人数を増やさなければ件数が上がらないから、今までの人がもっとやれる仕事をやらなかったということで、コメディカルの部分では、現行人数を教えていただきたいなというふうに思いますけれども、どんなふうになっているんですか。人を増やせばまた、減ってしまうもんで、いたちごっこだわね、こんな。 163 ◆病院長(亀岡伸樹) 会長、病院長。 164 ◆会長(林田 要) 病院長。 165 ◆病院長(亀岡伸樹) 今、リハビリの人数は16人。いや、リハビリは、ちょっと正確な数字がでません。十数人です。  今回、ベンチマークで出していただいているこの数字は、DPCのデータ、つまり、保険診療の厚労省に提出しているデータなのですが、この14単位とか16単位とかという数字は、保険点数が取れる数字なのですね。  実際には、当院のリハビリの技師は、点数が取れない部分で、例えば生活リハビリであるとか、うちへ帰るために必要なリハは、点数が取れないところもやっています。  病院内のデータでは、1人当たり、作業療法士、理学療法士は、20単位以上今やっているんですね。18単位やると、もう勤務時間いっぱいで、20単位やると、もう残業が出ています。そのぐらい働いています。  なので、それが保険点数が取れるところに結びつかない部分でもやっているので、それ数字出てこないんですが、十分働いていると思います。  それから、栄養士については、このデータのときは1人だったと思うのですが、今は、管理栄養士4人に増やしています。4人に増やして、栄養指導の件数も順調に今増えている段階ですので、新しいデータを見ていただくと出せると思います。 166 ◆市長(禰宜田政信) 会長、市長。 167 ◆会長(林田 要) 市長。 168 ◆市長(禰宜田政信) これ、この病院の経営というのはめちゃくちゃ難しいんでね。  要は、国の政策が変わると一挙に収益構造なんかすぐ変わっちゃう。診療報酬だとか、救急医療とか、慢性期医療等の考え方とかね。  特にこの西三河南部医療圏については、急性医療は十分満たされていて余っていると。慢性期のほうが足らないというような、もうそういう国の1つの全体の医療費の中から、どうしたらいいかということで、だんだんそういう方向に変わっちゃうという、もううちは昔はまあまあやっていた時期もあるんだよね。  だから、うちがその病床を維持するということは、ほぼ難しいんですよ。  要は、急性医療、うちは担当しているので、そこが余っているわけだから、そこは減らして、少しでもその経費を減らすと。3億円でも減れば、これでまた、少しやれる可能性が出てくるんですよね。  ですから、加藤議員が言われるように、専門家がいてもめちゃくちゃ難しい。いろんな複雑な要素、医者をどうやって、じゃ、確保するんだとかね。じゃ、医局との関係どうするんだとかさ、勝手に取ったらめちゃくちゃ怒られて、医局からもう医者派遣しないぞ、とこういう話になっちゃうと。経営判断の幅がめちゃくちゃ狭いというか、制限を受け過ぎちゃっていて、だからそういうことの中で、これは今やれる中では、もう最善のことをやるということで、やってみるというのの今の時点における、市としての最善のことをやっているということで、御理解をいただきたいと思います。 169 ◆会長(林田 要) ほかに質疑はありませんか。  ほかに質疑もないようですから……。 170 ◆審議員(山口春美) 会長。 171 ◆会長(林田 要) 山口議員。 172 ◆審議員(山口春美) 市長が一番無理解だから、私ももう、何度も何度も議会でも取り上げてやってきて、そんな、もうけるほうに走っちゃ駄目なの。不採算部門を抱える公立病院だから。  私、市民からもすごく感謝の声もいただいているし、やっぱり長い目で見て、市民がこの7万の自治体に公立病院が欲しいということでやってきたので、私たちは一生懸命支える運動を市民の間に展開して、こんなことを市長が考えているよと言ったら、みんながそれは大変だと言って、守る会をつくらにゃいかんという声も出たので、私はそう言いながらも院長を先頭に頑張っている。パワハラとかセクハラとかそういう問題がないように、市長はちゃんと、それは外部から目を見張っていただいて、今の働きやすい職場にして、病院環境もよくすれば、必ず、私は市民病院は、患者さんが戻ってくるというふうに確信していますので、ぜひ経営サイドだけで輪切りにしないようにしてください。 173 ◆会長(林田 要) 了解。  ほかに質疑もないようですから、報告を終わります。  以上で、協議事項は終了いたしました。  これにて第2回碧南市議会協議会を閉会いたします。                            (午前 11時 58分 閉会) ───────────────────○──────────────────── 以上は、碧南市議会協議会の記録である。   令和4年3月23日                碧南市議会協議会                  会長  林 田   要 Copyright © Hekinan City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...