碧南市議会 2009-09-10
2009-09-10 平成21年第6回定例会(第1日) 本文
2009-09-10 : 平成21年第6回定例会(第1日) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 (午前 10時 0分 開会)
◆議長(倉内成幸君) ただいまの出席議員は22名であります。
よって、平成21年第6回
碧南市議会定例会は成立いたしましたので、開会いたします。
これより会議に入ります。
本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりであります。
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2 ◆議長(倉内成幸君) これより市長の招集あいさつを行います。
3 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
4 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
5 ◆市長(禰宜田政信君) 皆さん、おはようございます。
開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
ことしの夏は梅雨明けのおくれが記録的でございましたが、9月に入り、残暑の中にも秋の気配を感じられる本日、ここに平成21年第6回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、諸般御多用のところ、御参会いただき、ただいま議長宣言のとおり、本定例会が成立いたしましたことを厚くお礼を申し上げます。
去る8月23日、総合防災訓練を南中学校で実施いたしましたところ、市民の皆様、議員の皆様並びに防災関係機関の皆様方、多くの方々に御参加いただき、皆様が一丸となって訓練できましたことに心より感謝を申し上げます。今後とも防災に対する意識が市民の皆様に深く浸透し、いざというときに本当に機能し、災害を最小限に抑えられるような体制を確立してまいりたいと考えておりますので、議員各位におかれましても、御支援、御協力のほど何とぞよろしくお願いを申し上げます。
さて、このたびの衆議院選挙におきまして、民主党が過半数を大幅に上回る議席を獲得いたしました。したがいまして、民主党を中心とした新政権による国政運営が行われることになりますが、新政権におかれましても、地方の意見を十分に聞き、地方と十分な連携のもと、地方分権改革の推進に全力で取り組まれることを強く望むところでございます。
さて、今回の定例会は、人事同意案件2件、条例議案4件、補正予算6件、その他議案1件、承認1件、決算認定10件、報告1件でございます。人事案件は、碧南市
固定資産評価審査委員会委員と碧南市
教育委員会委員の選任であり、条例議案は、
交通災害共済条例等を廃止する条例などでございます。また、一般会計の補正予算では、主に前年度繰越金を財源に福祉、教育、道路などの補正を行うもののほか、国の平成21年度1次補正予算及び
経済危機対策等の実施に伴う各事業の推進を図るためのものでございます。この補正の中には、碧南市独自で行います
緊急雇用奨励補助事業、
インフルエンザ対策用消耗品購入、資源回収推進のための報償費増額等も含まれております。このほか、平成20年度決算認定10件につきましては、それぞれ会計別に適切に執行いたしましたので、よろしく御認定いただきますようお願いを申し上げます。
以上、慎重に御審議をいただきまして、速やかに議決いただきますようお願い申し上げまして、招集のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
6 ◆議長(倉内成幸君) ただいま招集あいさつが終わりました。
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7 ◆議長(倉内成幸君) 日程第1「
会議録署名議員の指名」を行います。
会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において3番岡本守正君及び16番磯貝幸雄君を指名いたします。
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8 ◆議長(倉内成幸君) 日程第2「会期の決定」を議題といたします。
今期定例会の会期については、あらかじめ
議会運営委員会において審議されておりますので、その結果の報告を求めます。
9 ◆13番(沓名 宏君) 議長、13番。
10 ◆議長(倉内成幸君)
議会運営委員会委員長。
11 ◆
議会運営委員会委員長(沓名 宏君) 今期定例会の会期につきましては、去る8月31日に
議会運営委員会を開催し、種々検討いたしました結果、本日から9月30日までの21日間が適当であると決まりました。なお、付議予定案件とその上程、処理方法及び会議日程等については、過日配付されました決定通知書のとおりに取り扱うことと決まりました。
以上で、
議会運営委員会の報告といたします。
12 ◆議長(倉内成幸君) お諮りいたします。
今期定例会の会期は、ただいま
議会運営委員会委員長の報告どおり、本日から9月30日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」という者あり)
13 ◆議長(倉内成幸君) 異議なしと認めます。
よって、会期は21日間と決定いたしました。
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14 ◆議長(倉内成幸君) この際、会計事務について御報告をいたします。
平成20年度5月分の一般会計、特別会計及び平成21年度5月分、6月分並びに7月分の一般会計、特別会計、水道事業会計並びに病院事業会計の
例月出納検査報告書4件が監査委員から議長あてに提出され、議会図書室に保管いたしていますので、随時ごらん願います。
次に、事業報告について御報告をいたします。
平成20年度指定管理者に関する事業報告書が市長から議長あてに提出され、議会図書室に保管いたしておりますので、随時ごらん願います。
報告事項は以上であります。
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15 ◆議長(倉内成幸君) 日程第3「一般質問」を行います。
質問の許可は、
議事日程表記載の順といたします。
三島博君の一般質問を許します。
16 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
17 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
18 ◆12番(三島 博君) おはようございます。新政会の三島博でございます。ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告書に基づき一問一答方式で質問いたします。幸か不幸か、いつもくじ運の悪い私が1番バッターを引きました。イチローのようにうまくいくかわかりませんけども、どうか明快なる御答弁をお願いいたしたいと思います。
まず、初めに、件名1、地方債(市場公募債)の発行について質問いたします。
市場公募債というのは、御存じのとおり、地方自治体が事業資金を広く自治体住民や法人から募集するもので、縁故債(金融機関)や財政融資(政府資金)とともに、地方債の一種であります。一般に市場金利より少し高目で、住民協働のまちづくりや透明性のある行政運営を推進し、行政への参加意識を高めるという利点があるとも言われております。
私は7月中旬、会派の行政視察で岡山県倉敷市を訪問しました。市役所で「倉敷市公募公債、倉敷よい子いっぱい債」のことを伺う機会に恵まれました。倉敷市が平成20年度によい子いっぱい債で整備する施設として、小中学校校舎の耐震補強4校、同体育館8校、給食調理施設の新築、木造校舎保全、トイレ改修、運動場照明整備、
民間保育所施設整備、児童館・公園整備等、具体的に学校名や施設名を挙げて募集しております。発行額15億円、償還期間5年、限度額500万円、単位10万円、利率、5年個人向け国債の率に0.01を上乗せして、11億円を売り上げ、残り4億円は金融機関が買い取り。利率が19年度より0.5%ほど下がったのが売れ残った大きな原因と言っていました。
ちなみに、スタートした平成18年度は10億円で完売。利率は1.24%、取扱金融機関への諸手数料は513万円。平成19年度も10億円で完売。利率は1.27%、購入件数は407件。1件当たりの平均購入額は約246万円。諸手数料は535万円。諸手数料とは受託手数料、引受手数料、
元金支払い手数料、
利子支払い手数料、登録手数料であり、
うち引受手数料が378万円、
元金支払い手数料が105万円を占めております。
次に、10億円を20年借りた場合の各資金の比較を紹介しましょう。
まず、政府資金。これは財務省でございますが、3年据え置きで利率1.9%の元利支払額が12億3,134万円。次に、民間資金、一般の金融機関でございますが、利率1.75%としまして、5年ごとの見直しをするということで12億562万円。市場公募債は5年満期、利率1.27%。その後、残り15年を金融機関で利率1.75%で借りると諸手数料込みで12億447万円となり、政府資金と比べて2,687万円、民間資金と比べて115万円得することになります。もっとも金融機関でもう少し低金利で借りられると若干違ってきますが、あながち悪い話ではないかと思われます。
この年の資金の充当事業は、やはり小学校の分離新設建設に6億3,000万円、7小中学校の体育館、耐震補強に2億3,000万円、
高校体育館整備に1億4,000万円で、総事業費17億3,600円のうちの10億円であります。
受託募集引受金融機関は市内4機関65支店でした。18、19年度ともその日の午前中に完売だったそうです。
また、愛知県ではこの8月に平成21年度第1回あいち県民債を発行しました。これは愛知県が発行する債券で、集められた資金は防災対策事業に活用されます。利率0.8%、5年満期、1人当たり限度額は3,000万円、発行総額は70億円。第2回は来年2月、80億円の予定であります。昨年は5年債、10年債の個別発行債と合わせて3,300億円発行、ことしも毎月200億円ずつ発行する10年債や5年、20年債の個別発行債と合わせて4,250億円発行の予定のようでございます。別に時期や年限を決めずに金額だけを指定したフレックス枠として50億円が設定されております。愛知県では景気悪化で税収が急減し、地方債(市場公募債)の増発が不可欠と言われております。その不足を補うねらいもあり、今年度の公募債発行額は昨年の30%増しになっております。
そこで、こうした倉敷市や愛知県の公募債発行の取り組みをどのように思われますか、お伺いいたします。
19 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
20 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
21 ◆総務部長(新美善次郎君) ただいま質問者から倉敷市の取り組み状況について、本当に詳細に御紹介をいただきまして、ありがとうございました。
この市場公募債につきましては、地方分権、それから
財政投融資改革の流れの中で、住民自治の推進であるとか、それから資金調達手法の多様化などの観点から、平成13年度に創設されたものでございます。県内では愛知県と名古屋市、そして日進市の3団体での導入でございまして、現実には余り普及していないところが現状でございます。
本市といたしましては、今後の財政的な検討課題といたしまして、研究していく必要があるものというふうにとらえております。
以上でございます。
22 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
23 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
24 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
ここで、平成19年度、倉敷の409人の購入者を対象としたアンケート結果を紹介いたしましょう。回答件数は340人ほどでございました。
まず、何で知ったかという問いに、市の広報紙や新聞。購入した理由は、ほかと比べて利率がよいから、市に対する安心感、身近な金融機関で買えるということ、行政への参加意識が高まるから。購入金額は450万円から500万円が一番多くて、次に100万円から140万円、200万円から240万円の順ではございました。性別は女性が244件、男性が97件。年齢は60歳代、50歳代、70歳代の順でございます。次も購入するかという問いに対しては、314件が購入すると言っております。
その他の意見としては、生活がよくなれば市民として協力したい、有効に使ってもらえれば次回も購入したい、市のために直接役に立つことができる、すぐ完売になるので総額をふやしてほしい、購入限度額を下げたほうが多くの人が買える、よい子がいっぱいになるよう応援したい、財政破綻しないよう頑張ってください、購入手続が煩雑で時間がかかる、多く発行すると市の財政が厳しくなる、発行を少なくして厳選した事業のみを行うのがよろしいといった多くの意見がありました。
参考までに、倉敷市の人口は平成21年6月現在で47万9,700人、面積は354平方キロ、財政力指数0.9、
実質公債費比率13.5%、経常収支比率は93.5%であります。
こうしたアンケートや意見を聞いて、どのようにお感じになりますか。感想をお聞かせください。
25 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
26 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
27 ◆総務部長(新美善次郎君) 利率のよさであるとか市に対する安心感ということから、資金の余裕のある、比較的高年齢層の方が購入されているというふうに感じております。ほかと比べまして、利率がよければ資金調達のそういった部分では容易になるのかなというふうに思われますが、一方では、発行には事業を厳選すべきであるとの指摘もございます。その辺は慎重に対応していく必要があるかなと思います。それから、
市場公募債発行は、購入者に市の事業への関心の高まりにつながることが必要であるかなというふうに感じておるところでございます。
以上でございます。
28 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
29 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
30 ◆12番(三島 博君) 次に、地方債(市場公募債)発行の意義についてお伺いいたします。
公募債といってもしょせんは借金であります。財源が足りないといって、安易に発行していいはずがありません。また、そうできないように法令で種々条件が定められております。ただ、災害応急や耐震対策など、緊急を要し、当年の歳入で対処できない場合などには、事業の前倒し実施として有効な手段と言えるでしょう。
そこで、公募債発行の意義または基本的な考え方をお伺いいたします。
31 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
32 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
33 ◆総務部長(新美善次郎君) 地方債の発行の意義ということでございますが、大きく分けて2つあるというふうに認識をいたしております。1つは市民の行政参加意識の高揚を図るということでございまして、現在、市が行っている各種事業につきまして、市民の皆さんの税金が具体的にどの事業にどのように使われているのかということがわかりにくいということもございまして、そういった部分では公共事業への理解や関心が高いと言えないということも事実ではございます。そこで、この公募債を募ることで、市民の皆さんが自分で提供した資金がどの事業に使われ、実際に完成を見る中で、まちづくりへの関心であるとか行政への参加意識を高めることにつながっていくものというふうに考えております。
それから、もう一つとしては、財源確保の選択肢の増ということで、現状は政府系資金、それから、市中銀行からの資金調達という、この二本立てが中心でございますが、金利など、貸付条件によっては市場公募債からの資金調達のほうが有利な条件で借り入れが可能となるというふうにも考えておるところでございます。
以上でございます。
34 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
35 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
36 ◆12番(三島 博君) どうもありがとうございました。
国といいますか、総務省の指導というのか、方針はどのようになっているんでしょうか。
37 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
38 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
39 ◆総務部長(新美善次郎君) 国の方針、指導というようなことでございますが、地方債における資金調達につきましては、公的資金から民間資金へのシフトは、
財政投融資改革を受けて、そういった、以前から示されておりますが、この18年の3月に
総務省自治財政局地方債課長からの通知から、市場公募化の一層の推進を図るよう、そういった旨の通知が現実には出されておりまして、推進を図るようにというふうに私どもは受けとめております。
40 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
41 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
42 ◆12番(三島 博君) ということは、国は奨励しておるというふうに受け取ってよろしいんでしょうか。
43 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
44 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
45 ◆総務部長(新美善次郎君) そういったことでございます。
46 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
47 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
48 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
それでは、法律上ではどのような事業に使えるのか。また、当市ではそのような緊急の事業の対象になる事業がおありになるでしょうか。
お願いいたします。
49 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
50 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
51 ◆総務部長(新美善次郎君) 基本的には、同意を受けた建設事業であれば市場公募債による資金調達は可能ということでございます。平成21年総務省の告示では、市場公募債の発行ができない事業については一般会計債の災害復旧事業債、それから僻地及び過疎対策事業債、行政改革推進債、それから公営企業債の工業用水道事業債、電気事業・ガス事業債、観光その他の事業債、それから退職手当債、こういったものが発行できないということでございます。
碧南市が今年度、発行を予定しております地方債につきましては、基本的にはすべて市場公募債を発行することは可能であるということでございます。
以上です。
52 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
53 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
54 ◆12番(三島 博君) そうしますと、学校の耐震化だとか、道路だとか、公園だとか、そのようなことには使えるということでございますね。
55 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
56 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
57 ◆総務部長(新美善次郎君) そのとおりでございます。
58 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
59 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
60 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
次に、(3)地方債(市場公募債)発行の問題点についてお伺いいたします。
公募債を発行するには大変な事務作業が発生すると聞いております。倉敷市ではそのかなりの部分を引受金融機関でやってもらったと聞きました。また、先ほども触れましたが、将来に借金を残すことの是非。倉敷市の試算のように本当に得になるのかどうか。売れ残った場合はどうするのか。また、市民の多数は高利回りを求めますが、一部には、アンケートにありましたように、市政参加に意義を見出す貴重な意見もあります。そうした意見が多くなって、市長が言う市民協働の精神が発揮されると思いますが、どうでしょうか。
そんなことを感じながら、質問といたします。よろしくお願いします。
61 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
62 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
63 ◆総務部長(新美善次郎君)
市場公募債発行、基本的には主に5年満期、一括償還ということが基本でございます。この発行には金利の設定が基本的には重要でございまして、導入している自治体の例を見ますと、多くは国債利率に若干上乗せする方法がとられております。問題点といたしましては、国債の金利が不安定になりますと、いわゆる下振れという場合ですが、金利のメリットの面で市民の皆さんが応募しにくくなるということになってくるかなと思います。
それから、募集金額に対しまして不足が生じる可能性もあり、逆に、反対に上振れというような状態になりますと、政府資金や、それから市中銀行の金利を上回ることになりますので、将来において市の負担増になる可能性があるというふうに思っております。
64 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
65 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
66 ◆12番(三島 博君) 今お答えされたことが、倉敷市の平成20年度に4億円売れ残ったことにあらわれております。崇高な参加精神と起債、金利のバランスはどのように考えたらよろしいでしょうか。
67 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
68 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
69 ◆総務部長(新美善次郎君) 起債、金利のバランスはどのように考えたらいいかということでございますが、市場公募債を建設事業への住民参加ということに重点を置くのであれば国債と同率、あるいはそれ以下で発行するという選択肢もあるかというふうに思います。一方で、資金調達先として考えれば、魅力ある金融商品として発行しなければならず、そのバランスをどういうふうにとるかというのが一番ポイントかなというふうに思います。
70 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
71 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
72 ◆12番(三島 博君) そうでしょうね。確かにそのバランスは難しいと思います。
次に、(4)当市の借入金(市債)の状況についてお伺いいたします。
金額、借入先、利率、推移など、わかる範囲で教えてください。
73 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
74 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
75 ◆総務部長(新美善次郎君) 平成20年度の新規の借入額についてお答えさせていただきたいと思います。
20年度の場合は14億2,890万円でございまして、償還額は19億1,321万円でございました。平成20年度の新規借入額のうち、政府債は臨時財政対策債の5億1,720万円。これは利率1.0%でございます。それから、公営住宅建設債の1億9,840万円。これは利率が1.2%でございまして、いわゆる縁故債、これは市中銀行からの借り入れでございますが、これにつきましては学校教育施設等整備事業のほか計4事業で7億1,330万円。利率は1.2%でございます。こういった形で借り入れを行っているのが現状でございます。
平成20年度末の一般会計ベースでの市債の残高でございますが、これが100億7,275万円余りでございまして、平成19年度末の残高と比較してみますと、4億8,506万円ほど減少いたしております。碧南市の平成20年度末の人口1人当たりに換算した地方債残高でございますけれども、これが市民1人当たり14万3,958円ということで、これは愛知県下で見ますと34市中31番目の低さ、逆に言えば健全だということで思いますが、31番目の低さということの状況でございます。西三八市では安城市さんに次いで低いというところでございます。
それから、財政の規模に対する地方債の償還率をあらわします、いわゆる
実質公債費比率の面で見てみますと7.7%となっておりまして、これは県下平均より高いということで、西三河八市と比べましても高目となっておりますが、これについては、碧南市が基本的には10年償還ということでございまして、他市と比べて償還期間が短くなっていることがこの主な要因であるというふうに認識いたしております。
以上でございます。
76 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
77 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
78 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
返せる状態であるならば、なるべく早く返したほうがいいということでございますね。
次に、倉敷市の例と比べて当市の借入金はかなり低いと思います。どんな理由が考えられるでしょうか。それから、金融機関の選定はどのようにしておるでしょうか。
お願いいたします。
79 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
80 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
81 ◆総務部長(新美善次郎君) 碧南市の場合につきましては、市内に支店を持つ金融機関による見積もり合わせによる借入先の決定をいたしております。それから、市場の状況であるとか近隣市の民間からの資金調達状況によりまして、平成21年度におきましては低金利で借り入れをすることができております。
以上でございます。
82 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
83 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
84 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
ここの1年の間に金利が少し下がったというようなことも1つ考えられるかとも思います。
次に、ほかの市は、先ほどお話にもありましたように、20年償還が一般的なんでしょうか。
85 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
86 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
87 ◆総務部長(新美善次郎君) 地方債の償還年限ということにつきましては、施設の耐用年数以内というふうに決められております。各自治体がその範囲内で、財政融資資金の償還年限を参考に、公債費負担が財政を圧迫しないように償還期間をそれぞれが定めておるということでございます。
それから、
実質公債費比率等の財政指標への影響ということも考える必要があろうかと思っております。償還期間が長くなれば年度ごとの償還額は減り、指標は好転するので、財政力の弱い自治体は期限いっぱいまで借り入れておられるのが一般的かと思っております。ただ、その場合、全体としては大きな利息を支払う必要になってまいりますので、その辺、長期の財政計画の中で償還期間を選択するということになってまいると思います。
88 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
89 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
90 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
最後に、当市の予定について、今までお尋ねしたことを勘案しながら、どのようにお考えになっておるかお聞かせください。
91 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
92 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
93 ◆総務部長(新美善次郎君) 今まで御説明させていただきましたとおり、導入に際しましてはメリット、デメリット、それぞれ考えられますので、市の健全財政の維持を念頭に置きまして、今後、十分に研究、検討し、将来において適度な、負担にならないように取り組むべき内容であるというふうに考えております。
以上でございます。
94 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
95 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
96 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
将来に禍根を残さないように、よく検討してお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。
次に、件名2、市民祭り元気ッス!へきなんの実施について質問いたします。
昨今の世界同時不況による未曾有の景気後退により、当市は大幅な税収不足に陥りました。平成21年度予算は削減を余儀なくされ、財政基金を大幅に繰り入れて運営している状況であります。当市の夏の市民祭り元気ッス!へきなんも例外ではなく、前年より40%以上の予算削減が行われた中で実施されました。これにより、ことしの元気ッス!へきなんは従来とは異なり、市民が主体となって取り組むなど、さまざまな方針変更がなされたと聞き及んでおります。
そうして、7月25日に実施されたわけですが、住民からの関心が高く、私の住む地域内外からも、規模も去ることながら、来年はどうなるのかといった実施を心配する声を多く聞きました。いわく、来年はやめちゃうんじゃないですか、踊りの時間が短く、人出も少ないようで幾らか盛り上がりに欠けた、売店の周囲はかなりにぎわっていた、区が音頭を取ってくれないので参加しにくい、交流の場がなくなるのは寂しい、碧南市唯一の市外に誇り得る全市的な祭りだから元気を出してぜひ続けていってほしい等々であります。
予算削減も重要ですが、こうした地域住民の声も同じように大切にしたいと考えております。このような意見を傾聴し、ぜひ前向きに考えていただきたいと思います。
禰宜田市長は、9月1日号広報へきなんのコラム敬天愛人欄で、ことしの元気ッス!へきなんは新しいスタイルの市民協働事業であった。市民ボランティア会議の皆様が企画から実施まで主導的に取り組んでくれた。市職員は今までの経験や知恵、技能をボランティアの一員として生かし、大きな成果を上げると同時に、感動を共有できたのではないかと評価しております。
そうしたことを踏まえた上で、(1)ことしの第12回元気ッス!へきなんの実施結果についてお伺いいたします。
実行委員会としては限られた予算の中で効率的な実行を強いられたと思いますが、市民の協力を得ながら市職員もボランティア体制で臨んだと伺っております。御苦労さまでございました。市民の評価も上がったと思います。平成10年に市制50周年を記念して市民がだれでも参加できる夏祭りとして定着してきた元気ッス!へきなんが、ことし大幅に方針変化され、地域から存続を危ぶむ声も耳に入ってきています。
そこで、まず、どのような実施結果であったか具体的にお伺いいたします。また、参加連、参加者数、来場者数、出店数などを、前年度の対比もあわせてお聞かせ願いたいと思います。
よろしくお願いいたします。
97 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
98 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
99 ◆市民協働部長(片山初敏君) ことしの元気ッス!へきなんは、7月25日土曜日、午後2時から午後8時30分までの間で実施いたしました。当日は突然の強風とゲリラ豪雨に見舞われましたが、実行委員会委員を初め、市民ボランティア、関係団体の皆さんの献身的な努力により、無事、事故もなく開催することができました。
オープニングパレードは子供からお年寄り、また、障害者など11団体によるパフォーマンスでスタートし、パレード方式に変更した総踊りにあっては86連、3,017人の参加がございました。
また、当日の来場者は3万人でした。前年度は5万人でございました。
踊りの区間を3ブロックに分け、それぞれに高校生の司会により踊り連の進行を盛り上げていただきました。
また、庁舎東側駐車場を中心とした元気ッス!商店街には45店舗の出店があり、庁舎東駐車場では街商組合から55店舗の出店がありました。この店舗数については昨年度と同等のような店舗数でございます。各店舗の盛況ぶりもすばらしいものがありまして、昨年並みの売り上げが確保できたのではないかと聞いております。
文化会館会場では、前年度同様、青少年育成推進連絡会が主催し、おやじの会の皆さんの協力による市内の小中学生、高校生によるチャレンジランドが開催され、2ヵ所に用意したサブステージでのパフォーマンスとあわせて活況を呈しました。
メーンステージでは、プロの生バンド演奏ではなく、市民吹奏楽団、チャラボコ連合保存会による演奏と踊り指導者による演舞、それと庁舎東側ATMの駐車場には新たに踊り広場をつくり、パレード参加前後にも自由に踊ることができる場を提供しました。
ことしは事務局を担当する職員も含めて、従事した職員はボランティアとして参加し、148名の職員が参加をいたしました。これは元気ッス!12年の歴史の中で初めての試みでございました。
以上でございます。
100 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
101 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
102 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
昨年は、何連ぐらいで何人ぐらい参加されましたか、踊りのほう。
103 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
104 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
105 ◆市民協働部長(片山初敏君) ことしはパレード式、昨年は全体に踊るという形で形式自体は違っておりますけども、昨年の参加連は142連、参加人数は4,946人でございます。
106 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
107 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
108 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
実行委員会のメンバーはどのような方たちで、総勢どのぐらいで構成されておったのでしょうか。
109 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
110 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
111 ◆市民協働部長(片山初敏君) 平成21年の元気ッス!へきなん実行委員会は51名の委員により構成されております。委員の皆様は、顧問である愛知県会議員を初め、市長、商工会議所会頭、警察署署長、社会福祉協議会の会長、市連絡委員地区幹事、交通安全協会碧南支部、商店街連盟会長など、1人でも多くの市民参加を促すため、幅広く各界各層の関係者団体の皆様からの御意見を伺う目的で、数多くの関係団体、関係機関の代表の方に委員として参加していただきました。
112 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
113 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
114 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
各区で参加を取りやめたというところが多かったということを聞きますが、これは補助金のカットだとか、そういうことが原因だったでしょうか。
115 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
116 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
117 ◆市民協働部長(片山初敏君) 補助金として地区普及費を廃止したことは、若干なりとも影響はあったものと考えております。しかし、それがすべてではないと考えております。この地区普及費の廃止は、平成20年度の反省事項として地区に対する参加の強制はやめてほしいという意見をちょうだいしている中で、予算の見直しと相まっての決断でございました。ただし、一部の地区におかれましては、地区普及費を廃止したことが地区への市からの参加依頼がなくなったとの理解から、地区における参加の取りまとめがなされなかったということがあったということもあります。参加者が減少した一部の要因ではないかというふうに分析しております。
118 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
119 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
120 ◆12番(三島 博君) わかりました。区によってとり方もいろいろあったと思います。
次に、(2)実施に伴う決算状況についてお伺いいたします。
予算が削減され、実行委員会に支払われた委託料も減額された中での縮小イベントだったわけですが、事業の決算はもう出ているのでしょうか。もし出ているのでしたら、収入支出差引残額等、お金にまつわるところをお聞かせ願いたいと思います。
121 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
122 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
123 ◆市民協働部長(片山初敏君) 実施に伴う決算状況でございますけども、9月28日に予定しております第3回の実行委員会に向けて、会計報告を取りまとめておるところでございます。現時点では、あくまで見込みでございますが、収入は市の委託料、それから各団体、事業所からの協賛金、出店料などで約1,600万円余、支出は会場設営費、イベント運営費、バスの借り上げ費などで1,400万円余と、差し引き約200万円余の残額が見込まれております。
これは市が支出する委託料としては、前年度に対して40%の削減です。踊るエリアの短縮、踊り方法の変更など、市民ボランティアの皆さん初め、関係各所の皆様の御理解と御協力によるたまものであると考えております。予算を削減しても何とかできたというのではなく、関係者の皆さんのすべての努力と協力により実現できた市民協働であるというふうに考えております。
124 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
125 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
126 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
そうした積極的な姿勢が功を奏したと思われます。とりあえず、今のところですが、赤字を出さなくてよかったと思います。
一言、御感想をお願いします。
127 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
128 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
129 ◆市民協働部長(片山初敏君) 先ほども申し上げたとおり、関係各所の皆様の御理解と御協力のたまものであると考えております。したがいまして、元気ッス!へきなんをよりよく進化させる第一歩が踏み出されたと思っております。市民協働という形で取り組みができた初年度であったというふうに考えております。
130 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
131 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
132 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
次に、(3)ことしの結果をどのように判断されるのかお伺いいたします。
今年度は、これまでの2部制による総踊り方式から、踊る時間が1連当たり30分ほどのパレード方式に変更されました。区間も文化会館前から警察署北交差点までとなり、昨年と比べて約半減されました。給水車の持ち込み等もなくなりました。こうした実行結果をどのようにとらえ、今後にどのように生かすか。どういうお考えでしょうか。
経営コンサルタントでもある市長はよく御存じでしょうが、事業を行う上での評価は大変重要な要素となります。今回の結果について、どのように判断、評価されているか。また、参加された連や関係者にアンケートなどをとられたでしょうか。もしとられたなら、その概要をお知らせください。そして、その結果を今後どのように反映していくか、市としての見解をお尋ねいたします。
133 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
134 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
135 ◆市民協働部長(片山初敏君) 今年度の結果をどう判断するかについてでございますけれども、今年度参加いただいた皆様及び昨年は参加したけれどもことしは参加を見合わせた連の皆さんにアンケート調査を行っております。現在、集計を取りまとめており、9月28日の実行委員会での報告に向けて準備をしております。このアンケート結果を分析した上で28日の実行委員会で報告を行い、次年度以降の事業計画作成等に反映していきたいと考えております。
アンケート全般の傾向で申し上げられるのは、大半の皆さんが来年度の元気ッス!へきなんへの参加を考えており、市民の皆様にはこの夏祭りに並々ならぬ思いがおありだとうかがえます。参考までに、現在、手元の集計結果について申し上げますと、参加86連中61連から回答をいただく中で、この回答率は70%程度になりますけども、パレード式総踊りに参加された感想としては、回答の約80%がよかった、楽しかったというものです。来年の総踊りへの参加希望については、参加したいと回答された連は67%、できれば参加したいと回答された連は30%と、97%の連が来年も参加する意向を示しております。ただし、今年度の総踊りの方針の変更については、パレード方式じゃなく、従来の総踊り方式に戻すべきだという声もいただいております。
こういったアンケート結果も実行委員会において報告を申し上げ、今後の元気ッス!へきなんのあり方について検討をしてまいりたいと思います。
136 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
137 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
138 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
踊り方式の変更や距離の縮小などは市民ボランティア会議の総意ですか。また、今までの方式を継続する意見はその会議の中で出たんでしょうか。
139 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
140 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
141 ◆市民協働部長(片山初敏君) 今年度の元気ッス!へきなんをどのように実施するかについては、平成21年2月から3月にかけて市民ボランティアの皆さんによる3回の会議を経て検討され、地域協働課の所管になった4月以降も2回の会議を開催しました。そこで基本的な内容をまとめました。踊り方式の変更や距離の縮小は、こういった会議における検討の結果であり、市民ボランティア会議の総意であります。当然、今までの方式を継続するという意見も多く出され、検討しましたが、限られた予算内でだれもが参加でき、踊りとして、連として楽しみ、見て楽しみ、夜店を楽しむ。こんなイベントとすることが委員全員の共通課題であり、そういった中で検討した結果、ことしの方式となりました。
142 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
143 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
144 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
次に、市としての(4)今後の予定についてお伺いいたします。
市民の最大の関心は元気ッス!が来年以降も続けられるかということであるように思います。伝統的、全市的な祭りのない当市にとって、夏祭りの元気ッス!へきなんと冬のまちかどイルミネーションは、碧南市最大のイベントと楽しみにしている市民が大勢いるのも確かなようでございます。
以上のことを踏まえて、市として今後どのようにしていくつもりなのか、明快なる答弁をお願いするものでございます。
145 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
146 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
147 ◆市民協働部長(片山初敏君) 踊りが好きでうまい人が参加して、見てもらうイベントにするのか、踊りはうまくても下手でもどちらでも大勢で参加して楽しむイベントにするのか、元気ッス!へきなんが目指す方向性が問われるときが来たと考えております。いずれにしましても、総踊りはだれでも参加できることができ、また、だれでも見ることができるという気楽さが市民の皆さんに愛され、定着した理由であると考えています。市長のCSメッセージにもありますように、今後とも元気ッス!へきなんを碧南市全体で行う夏祭りとして、よりよく進化させていきたいというふうに考えております。
148 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
149 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
150 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
私もそう思います。よろしくお願いいたします。
次に、緊縮財政と市民の活性化を促す祭りは、一見、二律背反の面もありますが、市職員のボランティア活動も含め、市民の期待にこたえたと思いますか。お願いいたします。
151 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
152 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
153 ◆市民協働部長(片山初敏君) ことしの元気ッス!へきなんについては、参加者数は前年度比60%となっておりますが、しかし、社会情勢の急変と未曾有の景気後退により方針変更しなければならなかったことは、これはいたし方ないものだと考えております。
そんな中で86連、約3,000人の方々が総踊りに参加していただき、パレード方式にてそれぞれ30分間、じっくり踊っていただきました。本当に踊りの好きな方や各サブステージにおいてパフォーマンスをされた皆様には、より満足度が上がったのではないかと考えております。
また、各売店の盛況ぶりもすばらしいものがありました。さらに、今回は市の職員148名が自発的ボランティアの一員として、その持てる能力を十分に発揮して元気ッス!へきなんを盛り上げてくれたことで、1つの市民協働のあり方を示すことができたのではないかと考えております。
154 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
155 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
156 ◆12番(三島 博君) どうもありがとうございました。御苦労さまでございました。
最後に、(5)近隣市町の(市民)祭りの状況についてお伺いいたします。
必ずしもいわゆる市民祭りではなくてもよいのですが、全市的なお祭りであって、市民がこぞって楽しめるようなものといったイメージでございます。どこにどのようなお祭りがあって、時期はいつごろでどのくらいの人出なのか、わかる範囲で教えてください。
157 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
158 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
159 ◆市民協働部長(片山初敏君) 近隣市町の市民祭りの状況でございますが、本市の元気ッス!へきなん同様、総踊り的なイベントについて、把握しております内容を御説明申し上げます。
まず、刈谷市では、市民総踊り、わんさか踊りが9月5日土曜日に開催され、刈谷市内の東陽町、新栄町一帯で踊りエリアとして踊り歩く形態のもので、56チーム、2,000人が参加されたと伺っております。参加者数の推移は横ばいだそうでございます。
安城市では、七夕まつりの中日、土曜日にダンスポ安城を開催されております。ことしは8月8日に旧更生病院の跡地の交流広場を会場に、延べ2,000人の参加があったそうです。
西尾市では、西尾まつりの最終日、ことしは7月19日に踊ろっ茶西尾が西尾駅西のメーン会場から市内を巡回する形で開催されました。34団体、1,900人の参加があったそうです。
知立市では、知立よいとこ祭りが8月22日、知立駅前の周辺を会場として開催され、一部の踊りコンテストには29チーム、1,000人の参加があったそうです。
高浜市では、鬼みちまつりの一事業としてチャラボコ踊りが開催されます。ほかのイベントと統合され、ことしは10月17日土曜日に、会場はかわら美術館の隣の森前公園のところでございますけども、昨年は28連、約500人の参加があったそうでございます。
近隣市における市民総踊り事業としては以上のとおりでございますが、総踊りイベント単体を1つの事業としているのではなく、大きな地域のイベントの中の1つとして総踊りという位置づけをしている傾向が強いようです。
また、参加数を比較した場合、碧南市の元気ッス!へきなんがいかに大勢の市民に愛され、多くの人に参加していただいているイベントだということがおわかりいただけると思います。
以上、お答えとさせていただきます。
160 ◆12番(三島 博君) 議長、12番。
161 ◆議長(倉内成幸君) 12番。
162 ◆12番(三島 博君) ありがとうございました。
確かに、今おっしゃられた近隣各市町の人出と碧南のそれと比べますと、碧南のほうはかなり多いということで、それだけ活況があるということも言えると思います。市と市民の皆様の努力に敬意を表したいと思います。
以上で私の質問を終わります。どうも最後までありがとうございました。
163 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、三島博君の一般質問を終わります。
次に、山口春美君の一般質問を許します。
164 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
165 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
166 ◆4番(山口春美君) 日本共産党の山口春美です。通告に基づいて一問一答方式で質問させていただきます。
去る8月30日投票された衆議院選挙では、国民の暮らしや平和を壊してきた自民・公明政権が、国民の厳しい批判を受け、自公政権は退場することになりました。自民党は119議席へと告示前の勢力を3分の1に激減させ、公明党も31議席から21議席へ大きく後退しました。日本共産党は、この有権者、国民が下した審判を、日本の政治にとっての大きな前向きの一歩として歓迎するものです。また、日本共産党は現有9議席を貴重な御支持で獲得することができました。今後は公約実現と建設的野党として、国民にとって悪い政治を食いとめ、よい政治は積極的に提案し、推進するものです。
そこで、まず禰宜田市長に、今回の総選挙の結果について、自民党・公明党政治の歴史的な敗北に対して、地方政治といえども無関心ではいられないと考えますが、率直な感想をまずお聞かせください。
167 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
168 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
169 ◆副市長(都築 明君) 自公大敗の結果をどう受けとめるかということでございますが、過日の第45回衆議院議員選挙につきましては、二者択一的な選挙制度のもと、政権選択が主なテーマとして争われ、有権者の皆さんは政権交代を掲げられました民主党に多くの議席を与える結果となりました。今後、民主党を中心とする政権の誕生により、今までの国の政権運営の仕組みや政策の中身が大きく変わってくるものと思われますし、そのことが、当然ながら地方行政の運営にもいろいろな面で影響があるものと認識いたしております。
以上です。
170 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
171 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
172 ◆4番(山口春美君) 私は禰宜田市長に、市長としてもそうですけれども、政治家として、また、無所属であられますけれども、いわゆる自民党的な政治をこの間進めてこられた禰宜田市長の率直な感想について、私は率直にこれを受けとめて、反省すべきは反省して、今の禰宜田市政のチェックをしていただくということが必要だというふうに思いますので、改めて伺います。
173 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
174 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
175 ◆市長(禰宜田政信君) 今回の選挙結果につきましては、やはり長い間、自民党政権が自公ということでやってこられて、今、これは日本だけではなくて世界的に非常に厳しい状況の中で、いろんな施策の展開の中で国民の皆さんの気持ちに十分に合うことができなかった部分もあって、今回、民主党さんに対する期待が非常に大きかったと。その結果、こういうふうに民主党さんが大きく過半数を超えられたというふうに考えております。今後は民主党さんがしっかりと国民の期待にこたえてやっていただきたいと。みずからの使命をマニフェストに従ってやっていただきたいと。
そのときに、地方に対しましても、後期高齢者その他、もう既に具体的に動いているものがたくさんありまして、そういうものを廃止するとか、いろんなマニフェストがございまして、そういうような部分におきまして、地方にも大きな影響があるなというふうに考えております。それはそれでしっかりと対応していきたいと考えております。
176 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
177 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
178 ◆4番(山口春美君) 国民の意見を聞かなかったので審判が下されたという点はお認めになられたというふうに思います。
それで、2番目の質問に行きますが、私は、今回のこの総選挙結果は、この間の構造改革の名のもとに国民生活を破壊して、市場主義や新自由主義と競争をあおって格差と貧困を広げた政治に対して審判が下されたものと考えています。できるものなら、この間の悪政のすべてを白紙撤回していただきたいものです。
民主党はマニフェストにも幾つかの悪政の見直し、撤回を掲げていますので、市長が市民の目線に立つならば、高齢者いじめの後期高齢者医療制度、人間を使い捨てにする労働者派遣法、身体障害者に耐えがたい負担を押しつける自立支援法など、これら3つは特に象徴的な悪法ですけれども、これらを即刻廃止するために、新政権に自治体の長として意見書を提出する等、具体的な声を出して行動することを進めるべきではないかというふうに思いますが、お答えください。
179 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
180 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
181 ◆副市長(都築 明君) マニフェストに掲げられた政策に対しまして、早期実現の意見書をということでございますが、まだ、民主党を中心とする連立政権も誕生してございません。来週、16日には首班指名を受けられ、早々には立ち上げることになるかと思いますが、御指摘のマニフェストに掲げられた項目案でございますけれども、連立政権としての主要な施策につきましては、今後、その実行に当たっての方向性などが示されることになろうかと思いますので、まずは見守っていきたいなというふうに考えております。そうした上で、地方から国に対して意見を述べたほうが望ましいと判断されるものにつきましては、市長会などで諮り、共同して対応を図っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
182 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
183 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
184 ◆4番(山口春美君) きょうも初めのあいさつのところで地方の声をきちっと把握していただきたいということも言われましたし、そういう中で市長に改めて伺うんですが、来年度から後期高齢者制度をきっちりと廃止していただくと。この制度によって75歳以上の方は碧南からもぎ取られて、別建てのいろんな議会の費用だとか事務費なんかも使ってやっているわけで、これらはぜひ返していただきたいと。碧南市の市政が責任を持って75歳以上の方たちの医療の出すほう、引くほう、使うほうを含めて管理していくと。議会は1人が参加できるかどうかという状況ですので。これは国民一致する意見で、国会が始まる前に国民の大運動で廃止してほしいという声も出ています。
また、労働者派遣法は現実に毎回の議会で緊急雇用の対策をとらされて、結局、国がとった悪法のしりぬぐいをされている部分が多いわけですから、こういった声をよそでまとめて出していくというのも大切でしょうけれども、今、切実なあふれんばかりの市民の声があるわけですから、やはりきちっと一刻も早く出して、来年度、新年度、あるいはもっと早い時期に適応させていくという方向で、ぜひ禰宜田市長はその意見書を出していくおつもりがあるのか。どこが出さなくても碧南市だけは出していこうという、こういうおつもりがあるのか確認したいと思います。
185 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
186 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
187 ◆副市長(都築 明君) これらの御指摘いただいた問題につきましては、国全体の問題でございます。そして、マニフェストに書かれている事項につきましても、これを切りかえていくということになりますと、今までの経過措置的な行為も含めて、まだ詳細にわたっては検討されていく部分も多いかと思いますので、こういったことについては新たな提案として国民の前に出されてくるかと思います。
そうした中で、私ども1市ではなくて、やはり強い声にするためにも、市長会という組織に加入しているわけでございますので、市長会等を通じまして、みんなの声として上げるものは上げていくという姿勢で臨んでいきたいと思っております。
188 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
189 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
190 ◆4番(山口春美君) この間、後期高齢者もあとの2つの法律もそうですけど、国民に相談してよりよいものをつくったわけではなくて、一方的につくって、それに対してごうごうたる反対の声もあったということで、これは一刻も早く廃止の方向で、ちゅうちょせず、禰宜田市長がこの近隣の首長の中でも率先切って進めていただくように強く要望しておきたいと思います。
3つ目に、さらに総選挙では国民の暮らしを犠牲にする一方で、大企業中心に進められたこうした政治に対しても批判が下されたというふうに私は思います。こうした自民党流の政治は碧南でも例外ではありません。碧南市は法人市民税を上限14.7%引き下げて12.3%にまけています。平成20年度決算では、資本金を1億円超えて従業員50人を超える企業は79社ありますけれども、合わせて約10億円の法人税を納税しています。ここに、あと取り足らない2.4%の税率を引き上げていくならば、約2億円の増収になるという計算になります。碧南市にとっては税収の深刻な落ち込みの中、全国多数の自治体のように14.7%を79社にかけていくと。新たな税金の確保を考えていくということは、こうした大企業中心の姿勢ではないということをみずから示す上でも必要ではないかというふうに思います。
何度も繰り返してまいりました。十分に検討の機会もあったと思いますので、改めてこうした状況のもとで、国民が、過半数が審判したこの政治に対して、まだ引き続き進められるおつもりですか。
191 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
192 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
193 ◆副市長(都築 明君) 法人市民税の税率引き上げ、水道料金の大口利用者の上限の引き上げにつきましては、今までも市議会にてお答えさせていただきましたとおりでございまして、いずれも引き上げる考えはございません。なお、民主党のマニフェストでまいりますなら、民主党のマニフェストは法人税率引き下げでありまして、中小企業を対象に税率を約40%引き下げ、18%から11%にしようとするもので、これが実施されるとしたならば当然、法人市民税にも影響が出てこようかというふうに懸念されております。
以上でございます。
194 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
195 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
196 ◆4番(山口春美君) 私どもは、中小業者に向けての民主党の税率引き下げについては全く同感です。そういう中で、国がその減収分の財源補てんも当然考えていかなければならないとは思うんですけども、少なくとも1億円以上50人超した79社については現行の法律の中でもやっている自治体が多いわけで、後から言いますけれども、わずかなお金を禰宜田市長は第一に切っているわけで、そんなに財源がないとするならば、これはきちっと取って、特定財源として今後のさまざまな施策に生かしていくということは、これは国民が今度の総選挙で求めた方向なんですよ。
相変わらず都築副市長が答えられて、禰宜田さん、黙ってみえるんですけども。ぜひ、これは直ちにやっていく方向で検討の方向を進めていただきたい。国が補てんしなくて中小業者の税率が下がってから大慌てでやっていく、経済破綻が来てから大慌てでやっていくという、こういうことではいけないので、やはり、これは課税自治権が守られている県ですので、ぜひお願いしたいというふうに思います。
今後、市長ということで書きましたので、私は市長とがっぷりと四つで対決したいと思いますので、副市長の答弁はやめていただきたいと思います。
さらに水道料金ですけれども、先ほどちょっと述べられましたけれども、平成20年度の決算では6,600万円余の純利益を上げています。一般家庭の水道は2階建ての新築家屋では20ミリ口径が最近ふえており、約5,000軒の21%、5軒に1軒は20ミリ口径を使っていることになります。これは、20ミリ基本料金は西三河八市で最も高いということは御存じだというふうに思います。その一方で、75ミリ口径以上の大口利用者が18件あるわけですが、この従量料金は上限をリッター206円に抑えているということで、これは西三河八市の中で下から3番目の安さとなっています。
これを見る限り、大企業に優遇して、市民が日々の生活に欠かせない水道料金に格差をつけて、ここでもうけているということが歴然とわかるわけですけれども、日本共産党は、この不公平を正して75ミリ口径料金を豊田市並みに327円にすれば6,000万円の増収が出てくると、20ミリ口径料金を下げられると、かねがね指摘をしてきました。
また、さっき上げませんということ先に述べられたんですけれども、既に市長に就任して2年近くがたっているわけですから、十分に検討して調査する時間はあったというふうに思います。まさか命のもとになる水道に格差、不公平を容認するようなことはできないと思いますが、近隣各市の20ミリ、13ミリの料金を統一していく、こういった動きも十分御承知の上だというふうに思いますので、改めてそれらの勉強をされて、見直しの決意をぜひしていただきたいというふうに思いますけれども、禰宜田市長、どうでしょうか。
197 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
198 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
199 ◆副市長(都築 明君) 私からお答えさせていただきます。
大口利用者を優遇しておるじゃないかというお話でございますけども、私どもは私どもの計算式の中でバランスがとれた料金体系になっているという自負でやらせていただいております。ただ、今後、市民の一般利用者の方の13ミリ、20ミリの利用率等につきましては、今後の課題として考えてまいりたいというふうに思っております。
以上です。
200 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
201 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
202 ◆4番(山口春美君) 禰宜田市長は答えられなかったということは、この間、全くこういったことを問題意識を持たずに、調査もせずに、勉強もしなかったということで受けとめていいんですか。そうだとするならば、改めて私は、もう3年目を来年度予算で迎えるわけですから、もう基本的には折り返して総仕上げの年ですから、こんなに不公正を指摘していても正さないという、こういうやり方については、やっぱり今からの予算編成の中できちっと学習し直していただいて、この不公正をなくしていくと。
豊田市では327円を同じトヨタ自動車でも払っているんですよ。この碧南の多くの75ミリ以上の18件の中には学校の施設なんかも入っているわけで、市役所はさっさとこの安いほうの料金に口径切りかえをやったりして対策をとったりしている。市役所がそんなことやっているのに、きちっと取るべきところを取って、20ミリの料金を少なくとも西三河一の基本料金を引き下げていくということについて、やっぱり決断を下していくということ。勉強もされないんですか。表明してくださいよ、ちゃんと。
203 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
204 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
205 ◆市長(禰宜田政信君) この件につきましては、要するに、料金というのは定額の部分と利用料にかかってくる部分との組み合わせでございまして、そのバランスの中で、碧南市としては各市との関係の中でもそんなに高くないし、安くもないと。中庸ぐらいを目指して料金を設定してきているということでございまして、そういう意味では、これを変えたからといって大きな効果があるとも思われません。
そして、先ほど、大企業の部分をよく言われるわけでございますけど、これは市にとっては非常に重要な意味がございまして、例えば13.5を14.7に変えるということは、例えば経営者の立場に立った場合に、法人市民税が安いところに工場をつくったほうがいいのか、高いところにわざわざつくる人はいないわけで、今、各市こぞって企業誘致を一生懸命やっておるわけです。そういうことの中で、本来ならば碧南市に設備投資していただいて、そうすれば雇用の問題、すべてつながっていくわけでございますけど、そこでほかの市が安いのでそちらに行かれるということになりますと元も子もなくなると、こういう話があるわけでございますのでね。
そういうことも考えた上で、私どもとしては、総合的に考えて今のこのスタイルがいいと。これは企業誘致も含めまして、総合的に考えた上での結論でございますので、よろしくお願いいたします。
206 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
207 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
208 ◆4番(山口春美君) 法人税のことについては、至れり尽くせりやってきた自治体で、釜石なんかでも、ある日突然企業が海外進出するという、過去にもこういう例があったわけで、幾らやってもやっても企業が出ていくときには。最近、トヨタ関連企業も海外進出について、実際にこの間、検討しているようですけれども、そういうことをやられていくわけで、それこそそれは民主党の政権と一緒になって国外進出や何かを食いとめていくということが必要だというふうに思います。法人税はもう多くの自治体がやっている中で、この碧南市が14.7に上げたと。それじゃ、ちゃっとよそへ行こうという、こんなふうには恐らくならない。そんな非現実的なことで引き上げをためらう。そして、市民へ。取りやすいほうからは削減したり、取ったりをしていくという、こういう姿勢がまさに総選挙で審判されたことですから。
それから、水道料金もよそで取っているわけです、豊田市では。払っているわけですよ、トヨタ自動車さんがね。20ミリを本気で下げようというふうに思ったら、ここから取っていけば、今の減収につながらなくても、今の中で少なくとも市民は13ミリ使おうと新築の20ミリを使おうと同じ水の料金でやっていけるという、市民間の格差と不公正を是正するということは行政のトップとしては当然の施策だというふうに思います。
それで、通告には書きませんでしたけれども、そういう暮らすための最低限の水道に対して無頓着な、不公正があってもこれでゆがんだバランスがとれているんだというふうに言われる、こういう市政の中で、横浜市では、生活保護や児童扶養手当の受給者や1級、2級の身体障害者、要介護4、5の世帯の水道料金とそれにかかわる消費税分を減免しています。神奈川県周辺だとか関東方面では広くこういった弱者減免がされていますが、残念ながら、この西三河の中、愛知の中心としたところでは、ほとんどこういう減免制度がやれていません。唯一、高浜が生活保護に限ってわずか1割ぐらいの制度をやっているんですけど、ほとんど適用はないということなんですが、ぜひ、最低限の生きていくための水道料金ということで、この減免制度についても、本当にバランスがとれている、それから不都合はないんだと言うなら、新たにこういう横浜市なんかでやっている減免制度を導入していくと。
何ひとつないですよ。福祉施設をつくったって、水道料金、こういうところでは減免しているんですけども、そういうものもないんです。そういうことについて認識をされているのか。これらも含めて弱者の救済、そして、少なくとも市民の間の13ミリ、20ミリの格差をなくしていく。20ミリを13ミリ並みに引き下げていくということを、水道料金の事業ではこれが課題ですから、決算、予算の審議の中でも私ども指摘をさせていただきますけれども。
どうでしょうか、もう一度勉強し直していただいて、改めて弱者減免をね。新たに介護度の4級、5級になった人には窓口で全部減免制度をセットして、横浜市なんかでは漏れなく減免が行き届くようにということでやってみえるそうですから。随分と地方自治体によっても違うんだなということで改めて感心したんですが、ぜひ検討していただけないでしょうか。
209 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
210 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
211 ◆副市長(都築 明君) その減免の件につきましては、私ども所管のほうでも研究はしているかと思いますが、さらに資料等を取り寄せて研究するよう所管のほうに伝えておきたいと思っております。
212 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
213 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
214 ◆4番(山口春美君) それらも含めて、今後10年間の総合計画を今策定しているわけで、禰宜田市長は残りの2年間ということで、その後、どうなるかわからないですけれども、10年間の計画をつくらなければならないと。今策定中の作業ですが、12月末には通常、大体骨子が出されて、私たち、見ることができたんですが、この進捗状況を改めて伺いたいと思います。
215 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
216 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
217 ◆副市長(都築 明君) 第5次総合計画を、現在、作業を進めておるところでございます。総合計画の中で、その基本骨子をうたいます基本構想を、現在、策定作業に入っております。間もなく構想のほうがまとまってくるかと思っております。
218 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
219 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
220 ◆4番(山口春美君) それで、今まで、きょうの質問で指摘しました各項目について、政権交代の動向も反映したり、なくなる制度の見通しや碧南市の法人税を14.7%に、79社に取っていくこと。これ、未来永劫、10年先までやらないということじゃないでしょう。だから、それ、どうするのかという財政計画。それから、水道料金のことも含めて見直しや手直しが必要と思われますけれども、あと残る3ヵ月ですよね、9、10、12と。この中で手直し、見直しをされるのかどうか。総選挙を踏まえた考え方をお示しください。
221 ◆副市長(都築 明君) 議長、都築副市長。
222 ◆議長(倉内成幸君) 都築副市長。
223 ◆副市長(都築 明君) 総選挙の結果を踏まえますと、恐らく民主党さんを中心とする連立政権の運営の基本となるものにつきましても、やはり来年度予算に向けてでないと明確になってこない部分が多いかなという感じをしております。そういった意味では、先ほど3ヵ月の云々という話をされましたですけれども、今年度末までの策定作業としては、もう少し期間を今年度末まで有効に使わせていただいて、国の方向性が変わってきた部分等も含めまして、状況を把握しながら、少しでもそれを第5次総合計画の中に反映できればなということで、必ずしも慌てて急がずに、その期限までにつくらないかんというものではないかなというふうに感じております。
今のところ、じゃ、どうかということでございますけれども、確かにマニフェストなどでは書かれてございますけれども、これが具体的に地方に対してどういう形の影響が来るのか、やはりまだ不透明なところが多うございますので、それらを見きわめていきたいというのが本音でございます。
以上でございます。
224 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
225 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
226 ◆4番(山口春美君) 総選挙で示された意向は、碧南市の長年続いてきた保守市政のもとでの問題点とも相まっているわけで、ただいま指摘した問題については、今後10年間の間に微動だもしないなんてことのないように。もう国が変わっているのですから、やっぱりきちっと組み込んでいただくように強く要望しておきたいと思います。
次に、2番目に、75歳以上の医療費無料制度をぜひ来年度の予算には盛り込んでいただいて、実現していただくように質問するものです。
昨日、禰宜田市長には、この間、市民から寄せられた75歳以上の医療費無料化を求める要望書の署名を1,638人分、当面第1次分として提出させていただきました。
急な総選挙の中、約1ヵ月で老人クラブの皆さんや各地の高齢者団体の方々からも署名を広げていただき、集まったものです。今後、さらに署名を広げていきたいと思いますが、本当に高齢者の願いは切実です。長い自民党政治のもとで、無年金者は放置され、国民年金でも月6万円そこそこのぎりぎりの暮らしの中で、病気やけがをして医者にかかれないときほど不安なときはないと言われました。せめて安心して医者にかかっていただくようにすることは、高齢者を思う気持ちがあるならばできることです。
ことし4月の東京都の日の出町に続いて、来年1月からは石川県の川北町で実施されるそうです。川北町長は4月の臨時議会で臨時交付金で実施することを表明されたそうです。ぜひ碧南市でも来年度予算に計上して、閉塞した世の中に全国トップレベルの高齢者に温かい碧南市として、高齢者の夢と希望を開いていただきたいというふうに思いますが、ぜひ御答弁ください。
227 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 議長、健康推進部長。
228 ◆議長(倉内成幸君) 健康推進部長。
229 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) それでは、私から御答弁させていただきます。
先ほど来、論議になっておりますが、後期高齢者医療制度につきましては、民主党のマニフェストで廃止するという方針が出されておりますので、碧南市といたしましても、国の動向について注目をしておるという状況でございます。
この後期高齢者医療制度が廃止になった場合、具体的な時期やどの保険に加入になるのか、また、加入する保険制度の負担増はどうなるかというようなことが問題として残っておりますので、今後、また見守ってまいりたいと、注目してまいりたいというふうに考えております。
それから、医療費無料化につきましては、6月議会初め、各議会でもいろいろ何回も御質問いただいておりますが、回答としては同じになりますが、現状の制度が続く限りにおきましては、現在の医療費無料化につきましては当面考えておらんという現状でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
230 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
231 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
232 ◆4番(山口春美君) 考えていないという部長の答弁だったんですけども、ぜひ市長は、きのうも財源はどうするんだとか、一たんやったらやめられないから慎重に考えるんだということを言われたんですけど、財源は、今、言ったように79社に14.7%をやれば2億円ゲットして、今後、プリウスの好調ぶりからしても相当上がっていく可能性もあるんじゃないかと。この水準でずっと行かれたら本当に日本も碧南もアウトですから、ぜひそういう具体的な財源確保の方向も示しましたので、よそに先駆けてやっていくということをぜひ。せっかく中学校卒業までの医療費無料化も実現して、多くのお母さんたちも喜んでみえて。この署名を街頭なんかで呼びかけますと、若い方たちが、今度はおばあちゃんたち、やってもらえるといいねということでやっていただけるという、こういったことも経験しましたので、ぜひ市民のみんなの願いということで実現していただきたいと思います。
それで、2つ目の中で、禰宜田市長は今後の高齢者福祉のビジョンも示していません。インターネットで公表されているこのマニフェストについては、高齢者は、この間も6月議会でも指摘したんですが、小規模特別養護老人ホームの設置ということで、これ、小林記念病院の法人にお願いするだけと。これはできる方向ですから1つは実現したんですが、あとは何にもないんですよ。ぜひこのビジョンを入れていただいて、早期に実現していただきたいというふうに思います。
ビジョンはないんだけれども、市民にも相談しないんだけど、真っ先の仕事として、ことしから80歳の敬老祝い金1人1万円、約500万円分をカットしました。地域の敬老会に来賓として行かれてもさぞ心苦しかったのではないでしょうか。
敬老祝い金制度は、私はその自治体の高齢者への温かい思いを示すものだというふうに思います。残念ながら西三河各地は大変低いレベルにとどまっていますが、全国では厚い支給をしているところも多くあります。何度も掲げております東京の日の出町では全国一の高齢者に優しいまちを目指していますので、70歳以上すべてに年2万円の地域商品券を支給しています。それから、100歳で100万円を支給しています。
碧南市はカットした80歳の敬老金をぜひ復活していただいて、節目支給でなく、日の出町の水準に、70歳以上2万円の地元商品券で地域の経済対策ということで、景気回復と高齢者への尊敬の気持ちを示すべきではないでしょうか。敬老祝い金の拡充に向けて、ぜひお答えください。
233 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 議長、健康推進部長。
234 ◆議長(倉内成幸君) 健康推進部長。
235 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) それでは、私からお答えさせていただきます。
まず最初に、碧南市の敬老金制度につきまして簡単に述べさせていただきます。
敬老金制度につきましては、改めて申し上げるまでもなく、長年にわたり社会の発展に貢献された高齢者の皆さんを敬愛し、感謝の意を表するとともに、長寿をお祝いするため金品をお贈りするという制度でございます。
国におきましては、満99歳の方につきましては、内閣総理大臣の祝い状と銀杯、それから、県におきましては数え100歳の方に祝い金3万円を支給しておるという現状でございます。市町村が贈呈する敬老金につきましては、対象者や敬老金の額はまちまちで、近隣では敬老金事業をやっていないという市もございますが、碧南市におきましては、節目を迎えられる85歳、87歳、90歳、95歳、99歳、100歳以上の方に敬老金をお配りしておるという状況でございます。西三八市につきましては、碧南市が一番トップレベルの支給状況ということでございますので、よろしくお願いします。ちなみに、敬老金の額は100歳以上の方で2万円、それ以外の方で1万円という関係でございます。
さて、御発言の70歳以上の方を対象に地元商品券にて交付をという御提案でございますが、地元商品券につきましては、碧南市におきましては過去に地域振興券とか、また、プレミアム商品券として国や商工会議所から発行された経緯がございます。地元商品券は確かに地域経済の活性化を促すという大きな効果がありますが、期限や利用する商店などが限定されるという関係がございまして、一過性の効果を期待するという面は十分にございます。
当市におきましては、平成18年度の敬老金の贈呈の際に、碧南市市内共通商品券、名称は「ぜん」でございますが、商品券を採用したことがございます。このときの皆さん方の感想としましては、やっぱり商品券では使用する店舗が限られちゃうということと、それから、敬老金をもらったら孫にいつもやるというような意見も多いことから、今回からまた現金を支給させていただいておるという関係でございます。当市の敬老事業につきましては、個人の敬老金のほか、地区が実施する敬老事業へも補助を行っておるという状況でございまして、各地区においては、商品券を含め、記念品の配付など、特色ある事業を展開していただいておるという状況でございます。
さらに福祉施策といたしましては、入浴施設の利用拡大など、他の高齢者福祉サービスの充実にも市は努めておりまして、先ほど申したように、近隣自治体と比較しても遜色ないという状況と自負しております。
当面は、今年度同様に満年齢85歳以上で節目を迎える方に敬老金を贈呈することを継続してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
236 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
237 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
238 ◆4番(山口春美君) この敬老金カットの問題は、今、ちょうど敬老の日を前後してじわじわじわと市民の中に怒りと絶望との気持ちとして広がっているんですよ。私たち、今度はつくば市に行くんですけども、ここでは17年まで75歳以上全員に毎年5,000円のお金を払って地域商品券を払っていたんですけど、17年に節目支給に切りかえたと。これがやんやの批判に遭って、今度3,000円の一律支給というのをこの21年度から始めるそうです。
思いのほか、市長への批判の声のもとになることをまず真っ先にやられてしまったということで、非常に私は次の選挙のことを心配しているんですけれども。本当にこんなに切るものばっかりではね。コストカッターという声も聞こえてくるんですけれども。その一方で、市民の市民満足度という、CSとか言って。満足するんですかね、敬老金を切ると。
ということもありますので、ぜひこれは。私は70歳以上だと約1万人みえますから、2万円ずつ配ると2億円にもなる。これが日の出町の水準なんですよ。これをうっとにらみながら、ぜひ。つくば市では自分たちで、行政でこの商品券のお店を募っていると。商業施策というのは、碧南市の場合はほとんど商工会議所にゆだねているんですけれども、独自でやっぱり商店の人たちと話をするという意味でも、こういった施策も含めてぜひ実現していただきたいと。足元をすくうようなことにならないように強く要望しておきたいと思います。
3つ目のくるくるバスの拡充について伺います。
全国的にも、無料できめが細かく利用者の多いくるくるバスは、7月に安城市の榎前まで接続して充実が図られてきたところです。ところが、安城市側は10月にダイヤ改正がされるということです。
そこで、まず、現在の安城市との接続の効果についてお示しください。
239 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
240 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
241 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 御質問者おっしゃられましたように、くるくるバスは平成21年7月1日より安城市への乗り入れを開始いたしました。
安城榎前の利用状況につきましては、運行委託業者に依頼をし、8月19日から31日まで行った乗車記録では、13日間で安城榎前のバス停で乗車をされた利用者は17名で、1日の乗車平均は約1.3名、降車をされた利用者は19名で、1日の降車平均は約1.5名でございました。これを前年度に調査した大久手町の乗降者数と比較しますと、7日間で乗車をされた利用者は4名で、1日の乗車平均は約0.6名、降車をされた利用者は6名で、1日の降車平均は約0.9名でありますので、乗車、降車とも若干ではありますが利用者がふえておる状況でございます。
以上でございます。
242 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
243 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
244 ◆4番(山口春美君) 現在、思いのほか、朝の便では更生病院行きなどで利用されているようですが、帰りにはうまく接続がされていなくて、多くの皆さんがバスでは帰られなくて、電車で経由してくるということになっているそうです。
そこで、10月のダイヤ改正の見直しで改善方向へ進むのか、それとも悪くなってしまうのか。どうなんでしょうか。
245 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
246 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
247 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 御案内のとおり、御質問者も言われましたように、安城市のあんくるバスにつきましては、10月に時刻表を見直しされる予定で、高棚線につきましては、これまで1日に5便の運行を6便に増便される予定でございます。
安城市のあんくるバス高棚線の榎前バス停の新時刻表を申し上げますと、安城駅、更生病院方面のバスが、1便が7時37分、2便が9時35分、3便が11時21分、4便が13時52分、5便が15時38分、6便が17時24分の発車であります。
現在の時刻表と新しい時刻表を一部比較してみますと、くるくるバス緑コース1便7時27分、榎前到着では現時刻表が7時34分で7分待ちが、新時刻表では7時37分で10分待ちとなります。くるくるバス緑コース2便では9時4分、安城榎前到着では現時刻表が9時38分で34分待ちが、新時刻表では9時35分で31分待ちとなります。
午前中の便は比較的御利用いただきやすい新時刻表となっておりますが、安城市から碧南市への戻りの便につきましては、新旧時刻表とも待ち時間が長くなっておるという状況でございます。
以上でございます。
248 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
249 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
250 ◆4番(山口春美君) せっかくなのに、やっぱり余り帰りの便は引き続き使えないという状況で残念だというふうに思います。
こうして見ると、今後のくるくるバスの長期的な計画を一度検討しなければいけないんじゃないかなというふうに思うんですが。今後は75歳以上の免許証返還だとかエコ対策で、自動車がなくても暮らせるまちづくりというのが大きな課題になっていくと思うんです。環境対策の大きな柱にしていかなければならないというふうに思いますが、現在は中央循環コースが約1時間半ごとに1周すると。それから、外周コースは2時間ごとにバスが来るということになっていて、これでは特に時間を気にしない方にはいいかもしれませんが、現在の生活パターンにはなかなか合いません。ぜひ外周コースには1台ずつ増車をして、もう少し快適で乗りこぼれのないように。そして、いわゆる車のない方が、高齢者福祉バスということにさらに拡充をして使えるようにならないか。
きょう、あすにということではないですけども、ぜひ来年度以降にそういうことは一度考えていただけないんだろうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
251 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
252 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
253 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 御提案の外周路線を2台運行にしてはということでございますが、仮にそうした場合には多額な経費を要することとなりますので、御意見として、今後の参考とさせていただきたいと思います。
以上でございます。
254 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
255 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
256 ◆4番(山口春美君) 青も緑も1台ずつと、フル活動が一番、最も理想なんですが、それが無理なら、当面、青、緑のどちらかに1台入れて、この8の字を回る。あるいは榎前を中心としたところのこの片方の輪だけを1台増発して、何とか帰りの便まで間に合うようにしていくということもできるんじゃないかというふうに思いますので、ぜひ、こういう環境を守って、それから雇用拡大にもつながっていくというふうに、大きく福祉バスから発展していただいて、前向きに受けとめていただきたいなというふうに思いますけれども。
次回のほうの改正時期というのは一体どのぐらいだというふうに考えてみえるんですか。
257 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
258 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
259 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 次回のということでございますが、基本的には毎年、バス停ですとか路線につきましては、地元の方と協議をすることやくるくるバス利用促進協議会にお諮りをしてそういった面で対応しておりますので、今、路線的に見直しをするということにつきましては、いつということでは考えておりませんので、よろしくお願いをいたします。
260 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
261 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
262 ◆4番(山口春美君) ぜひ次期機会では、いつでもそういう住民要求が出てくればやっていくということに受けとめましたので、そういう最小限のことも含めて検討していただきたいと思います。
それで、榎前には碧南市から手を伸ばしていったんですけども、安城には南部線という3番系統というのがありまして、東端まで来ているんですね。今度は安城から手を伸ばして市民病院に来ていただくと。デンパークやマーメイドパレスなどにも行けるようになって、これで帰りは帰ってくるということもできて、お互いにいいんじゃないかというふうに思うので、これも含めてぜひ安城に折衝していただきたいなというふうに思いますけども、いかがでしょうか。
263 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
264 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
265 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 安城市さんの御事情もございますので、そういった面のお話は一度させていただきたいと思いますが、結果につきましては、先ほど申し上げましたように、安城市さんの御都合の面もございますので、すぐやれるかどうかということにつきましてはここでお答えはできかねますので、よろしくお願いをいたします。
266 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
267 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
268 ◆4番(山口春美君) それで、接続のときには、長い間待つのでいすを設置して便宜を図ると言われたんですが、いまだついていないので。ますます待つ時間が長くなってしまう部分も出てくるので、いすというのは今後の見通しはどうなんでしょうか。少なくとも10月までには間に合っていただきたいなと思うんですが。
269 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
270 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
271 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 安城駅前のバス停につきましては、歩道が狭くてベンチ等を設置することができませんので、あんくるバスのバス停榎前付近にベンチの設置を安城市にお願いいたしておりまして、安城市におきまして、地元町内会や関係者と調整を行っていただき、設置の準備を進めていただいてきているところでございますが、設置予定場所に隣接した建物の外壁がはがれ落ちるという状況が発生しましたので、現在、その様子を見る中で設置のタイミングを検討中ということでございますので、いましばらくお待ちをいただきたいと思います。
以上でございます。
272 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
273 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
274 ◆4番(山口春美君) 要するに、マージャン屋さんの壁が落ちてきた真下につけようと思うのでだめなので、ちょっとずらして、3メーターばかりずらせば設置ができるので、10月には置いていただくように、安城市さんにお願いするばかりなので申しわけないんですけども、ぜひ確認をとっていただきたいというふうに思います。
5番目に、各公共施設などはきめ細かくバス停が設置されていますが、新道住宅にはバス停がありません。ほんの少し市民病院からの迂回で可能になりますので、ぜひ実施していただけませんでしょうか。いかがでしょう。
275 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
276 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
277 ◆経済環境部長(岡田三郎君) これ、先ほど申し上げましたとおりでございますが、くるくるバスのバス停の位置や運行経路等につきましては、地域の状況の変化や地元からの要望等を踏まえ、地元との協議やくるくるバス利用促進協議会にお諮りをしながら変更してきております。今後、そういった経緯の中で検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
278 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
279 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
280 ◆4番(山口春美君) 市営住宅はやっぱり高齢者中心に入っている大切な施設なので、来年度オープンの三度山住宅もうちの前を通るだけじゃなくて、ちゃんと私たちのうちの前の通りに設置していただくことを、三度山住宅と新道住宅はぜひバス停を設置していただくように要望しておきます。
それから、廃油利用の燃料転換の検討を約束されてきましたけれども、どこまで進んでいるのでしょうか。くるくるバスの燃料には、これは利用できないんでしょうか。お答えください。
281 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
282 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
283 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 燃料転換につきましては、関係課において、ことしの2月からてんぷら油などの廃食用油からつくられるディーゼル用代替燃料、バイオディーゼル燃料といっておりますが、これを使って環境課のクレーン車で実証実験を行っており、現在までに1,091キロを走行し、メカニズムにも目立ったトラブルは出ておりません。現在、ディーラーにおいて実験車両の点検を行っており、エンジン等へのふぐあいを確認しております。よい結果が得られましたら、地球温暖化対策としてくるくるバスへの導入も考えてまいりますが、安定した燃料の確保及び廃油を燃料に精製する単価等、課題もございますので、まずは庁用車への導入を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
284 ◆4番(山口春美君) 議長、4番。
285 ◆議長(倉内成幸君) 4番。
286 ◆4番(山口春美君) 今から環境対策を大きく転換していくというふうに期待されていますので。何か混合する燃料も使えるということで、非常にくるくるバスの実際の燃料として、しかもディーゼル燃料を使っていますというアピールもしながら、ぜひ環境都市型の実効性あるシンボルとして、総合計画に拡充を位置づけていただきたいなというふうに思います。
全体のきょうの質問を通じて、禰宜田市長は肝心なことには答えられないということですので、ぜひ今後の決算審査にもつないでいきたいというふうに思いますけれども。国の政治が変わったことをきちっと分析して、反省すべきは反省すると。本当に国民の、市民の願いに沿った方向に行かないと、私たち、本当に禰宜田市政3年目の予算編成を今から進めていくわけで、この2年間によって次の選挙のときにはまた違う展開があるというふうに私たちは思いますのでね。そのことを胸にぜひ実現していただきたいというふうに思います。
それから、さっきへへっと笑ってみえたけど、三度山住宅の前の通りは通過するだけで、広い通りまで出ていってからとまるということで、周辺の高齢者の皆さんも通りの多い信号のところまで出ていくのが怖いということを言ってみえるので、4月以降、全部整備がされたらつくっていただくということで確認をさせていただきたいというふうに思いますけれども。最後にお答えください。
287 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
288 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
289 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 御意見としてお伺いをさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
290 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、山口春美君の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。
(午前 11時 44分 休憩)
───────────────────・・───────────────────
(午後 1時 0分 再開)
291 ◆議長(倉内成幸君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、竹内廣治君の一般質問を許します。
292 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
293 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
294 ◆10番(竹内廣治君) 市民クラブの竹内廣治でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に基づき、質問をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
まず、質問の前に、さきの衆議院選につきまして少しお時間をいただき、一言ではございますが、よろしくお願いいたします。
今回の衆議院選挙におきまして、50年以上も続いた旧政権の一党支配政権が崩れ、明治維新のような歴史的な維新が現実となりました。ようやく日本も本格的な二大政党制の民主主義の国となり、世界の先進国のようやく仲間入りができました。長く続いた政権一辺倒との閉塞感から国を変えてほしいという国民一人一人の意思がはっきりと形になった歴史的な選挙であったかと思われます。今後は、国民に対して必要なところに必要な税金が回る国政運営と地方分権の推進を新政権に期待してみようではございませんか。ありがとうございました。
それでは、件名1、平成20年度の決算について、(1)の決算の総括について市長のお考えはについてでございます。
禰宜田市長におかれましては、市長自身の予算編成ではないですけども、市長就任後、初めての決算を迎える年となりました。昨年の大不況以来、この愛知県、とりわけ自動車産業の集積地であるこの西三河地方においても雇用不安、個人消費の伸び悩み、一部の産業の業績で回復基調にあると言われておりますが、市民生活においては、末端の個人者には一向に生活の向上が感じられないと、大変厳しい経済情勢を迎えております。とりわけ、この碧南市においても、自動車産業の影響を受けて、市税収入の減少で今期の決算を迎えております。
市長は得意分野の碧南市の財政、財源について、市長のホームページでお示ししておられます。市政の基本方針の施策が展開されてこられたのか、市長自身の総括について、お考えについてお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。
295 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
296 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
297 ◆市長(禰宜田政信君) 私は昨年4月より市政を担当しております。そして、この予算編成、20年度におきましては私は補正予算という形で関与はしておるわけでございますが、いずれにしましても、私としてはマニフェストをできるだけ実現するために、予算編成等でそれを行ったということでございます。
今ございましたが、昨年の秋ごろより急激な景気後退ということで、私どもも前年度の決算、20年度の決算におきましては、前年度に比べまして13億7,713万円余、率にして6.1%の減と。結果として、歳入全体といたしましても、前年度対比1億6,513万円余、率にして0.5%減というふうな形でございます。
そういう中ではありますが、いろいろな施策を展開してきたということでございます。
まず、地震防災対策事業ということでは橋梁改修、地域防災資材の充実、棚尾小学校の校舎及び屋内運動場の改築、棚尾幼稚園の園舎改築など20事業、そして、まちの安全対策事業では交通安全施設、防犯灯維持管理事業など5事業について実施したということでございます。
また、まちづくり交付金ということで、大浜地区が最終年ということで、寺町散策コース、辻広場整備、あるいは市道中町前浜線改良工事、あるいは臨海公園整備、旧大浜警察署外観整備など8事業を行ったと。
また、西端地区のまちづくり交付金事業につきましては、市道長田橋柿池線、これは交差点の改良でございます。また、三度山住宅建てかえ工事など6事業を実施しております。
また、少子化対策事業といたしましては、特別保育実施補助事業、妊婦健康診査の公費負担分の追加など、29事業ということでございます。
また、平成20年度は市制60周年ということで、その関連の予算といたしまして、市制60周年記念事業を初め、各関連事業として18事業を実施したということでございます。
そして、私の関係では、マニフェストとの関係でいきますと、まず、安心・安全の施策の充実といたしましては、各地区における防災用資材の充実及び新川小学校、鷲塚小学校の耐力度調査を、これは前倒しで実施をしておると。また、道路網の整備といたしましては、生活道路整備費の充実を図ったということですね。
それからまた、福祉施策の充実ということで、元気っ子医療費助成事業においては中学校卒業までの通院に係る医療費助成を拡大したということがございます。
また、教育、文化、スポーツ施設の充実ということで、水源公園のテニスコートの改良、臨海テニスコート、港湾アーチェリー場の修繕など、利用者の安全性及び利便性の向上に努めたと。
また、発信力の強化ということで、碧南市のホームページにつきまして再構築を行い、情報発信の重要な手段として見やすく使いやすいレイアウトに変更したと。また、これは現在も継続中でございますが、CSということで市民満足度事業の推進を図って職員の意識改革を努めておるということでございます。
以上、重点施策、マニフェストを中心に申し上げましたけれども、基本方針に沿った内容を計画どおりに遂行できたというふうに評価をしております。また、平成21年度におきましてもマニフェストの実現に向けまして多くの施策を展開中でございまして、今後とも市議会及び市民各位の御理解と御協力をお願いしたいところでございます。
また、この際、この決算につきまして、私は常々同じコストをかけるならできるだけのパフォーマンスを上げるようにということで職員に意識改革をしてきたこともあり、職員の協力並びに市民の皆様の御協力によりまして、これはいいかどうかということで、評価、私はいいと思うんですね。予算に対する予算残が非常に、19年度と比べまして3%程度ふえている。これは金額にしますと10億円とか15億円ですよね。一般会計で10億円ぐらい、予算に対しての決算の金額が、平成20年度が一般会計では92%、そして、全体では91%ということで、これは昨年度が一般会計で95%、そして、全体では94%ということで、両方とも3%程度、一生懸命コストパフォーマンスを高めるために無駄を削減したり、できるだけコストのことを考えて、職員並びに市民の皆さんの御協力いただいたおかげで多くの金額を次年度に繰り越すことができたということは1つの評価じゃないかなというふうに考えております。
298 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
299 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
300 ◆10番(竹内廣治君) 大変細かな答弁をいただきありがとうございました。
県内各企業も中期的な計画を見直す動きが出ております。22年決算期も、21年、22年の2期連続の減収収益となると予想されております。市内企業も同じ傾向であります。来年度の市税収入は引き続き厳しい状況と思われます。
先ほど市長がお話しされたように、その中から何かいろいろ動かしていくということでございますけれども、基金も半分取り崩しており、今後、数年間は大変厳しい財政運営を強いられるのではないかと思われます。
先ほどの総括では、基本方針に沿った内容を取り入れられて、遂行されて、そして、21年度においてはマニフェストの実現に向け展開中であると御答弁されておりましたが、来年度の予算編成に向けて、これは質問ですが、今年度のように事業の縮小、廃止をやられるのか。これら最小限となる対策を早目に打って市民の皆さんの御協力の準備をしておくべきと考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。
301 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
302 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
303 ◆市長(禰宜田政信君) 平成22年、来年度の予算編成の策定ということについての方針ということでございます。
これは10月上旬にほぼ骨格を決めていくというようなことでありますが、とりあえず、基本方針ということで、税収等はまた後で出てきますが、ほぼことしと同じぐらい厳しいというようなことの中で、やはり考え方としては昨年の21年度の予算編成方針と同じような形になってくると。具体的には採択事業、これは実施計画で採択をされている事業でありましても、事業費の削減ですとか、事業をスローダウンといいますか、長い期間にやるだとか、あるいは1年先送りだと、そういうことの必要性も出てくるかと思います。
また、新規事業、市単独事業の凍結だとか見直し、また、全事業を見直す中でコストの見直し等を行うということでございまして、今の方針としては、やはり経常的事業、ふだんやっている事業におきましても通常時、原則でございますけれども、10%削減を目標に、各課からの申告といいますか、来年度こうしたいというような、一応方針としてそういうことを促し鋭意努力をしていただいておるということでございます。
そういうことでございますので、市民の皆様にも御理解と御協力をいただきたいということで、機会あるごとにホームページその他で情報提供を一生懸命やっていきたいと思っております。
304 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
305 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
306 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございます。
市長が言われたように、10%削減。市民生活に影響の出ないように、そして、市民の皆さんに御理解を得られるように、また今後とも予算編成をよろしくお願いいたします。
次に、(2)の税収についてであります。
平成21年度については、経済動向では金融危機に伴う世界的な景気後退に加えて、この地方の基盤産業であります輸出産業の大打撃でありました。この影響を受けて、輸出関連企業からの税収が大幅に減収してしまい、今期の碧南市の財政に大きな影響を与えております。
21年度の施政方針では、市税については法人市民税収入が平成20年度当初予算に対して金額で32億6,730万円、率にして80.3%減の8億50万円の見込みでございました。この財源不足については、財政調整基金など基金を取り崩すことと市債にて対応のことでございました。経済状況が好転してこなければ税収増にならず、市民生活に大きく影響してくるものと考えております。
そこで質問ですが、アの22年度の財政力指数の数字はどのくらいになるかについての判断でございます。お答えください。
307 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
308 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
309 ◆市長(禰宜田政信君) 財政力指数ということでございますが、21年度の当初予算等につきましては、今、質問者が言われたとおり、大変厳しい状態であったということでございます。これらの数字をもとにしまして、平成21年度の基準財政収入額及び基準財政需要額ということを算定いたしまして、これを分子、分母で割りますと1.419ということでございます。ちなみに平成20年度が1.741でございますので、0.322ポイント減少になっておるということでございます。
今後につきましては、税収においてさらに厳しい状況になることが予想されると。これは個人の住民税も影響を受けるというようなことがありまして、そういう中でも昨年、平成21年度は大型の償却資産の県課税が1.6を超えておりましたので、それが22年度はないということで、その分はプラス方向。そして、個人住民税のほうは減るというようなこともありまして、プラスマイナスいろいろございます。
そういうことの中で、平成22年度の財政力指数の予測ということでございますけれども、これにつきましては現時点で算定することは難しいわけでございますけれども、よっぽど景気が好転しまして税収が増加しない限り、21年度の財政力指数の水準で推移するのではないか。要は、1.4幾つかというのがさっきお示ししましたけれども、それぐらいかなというふうに今考えておるところでございます。
310 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
311 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
312 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございました。
今後の税収については御答弁の中でさらに厳しい状況になるものと予想され、交付金については政権交代で未知数であると判断されておられる中ですが、ことし7月ですか、経済新聞に地方公務員の退職金、07年度平均自治体の88%が2,000万円を超え、当碧南市においては退職金が日本一ということが報道されました。ちなみに、5位まで見てみますと、1位は碧南市の3,021万円、2位は兵庫県西宮市の3,005万円、3位神奈川県大井町2,990万円、4位埼玉県川口市の2,975万円、5位千葉県印西市の2,906万円でした。
そこでお聞きしますが、この税収減少傾向の中、先ほど市長も大変厳しいと言うような中で、この全国一を果たしました退職金の金額についての御見解をお伺いいたします。
313 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
314 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
315 ◆総務部長(新美善次郎君) 今、退職金の報道の関係でございますが、これは平成19年度の定年退職者が3人以上いた自治体を対象として、退職金の総額を人数で割った額が総務省から公表されたものでございます。当市では、19年度の数値では、今、言われましたような形で3,021万円と。平均退職手当の額がそういうことだったということです。
この退職手当の支給額につきましては、退職時の給料月額と勤務年数により算定をさせていただいておりますが、当市では国家公務員の退職手当の算定方法に準拠したものとなっておりまして、他市と比べて特に支給率が高いということではございません。
記事になりました部分につきましては、平成19年度の支給対象者の関係でございまして、その状況を参考までに申し上げます。定年退職者数は6名でございました。退職時の職位、部長、課長とかいう、そういう意味での職位でございますが、部長職が4名、課長職が2名ということでございまして、この年におきましては課長補佐、それから、現業職員の定年退職者がいなかったということでございます。そういったことで、職位が高いということもありまして、勤務年数も長い職員が支給対象者であったということで、平均額は高くなったというものというふうに考えております。
ちなみに、その1年度後の昨年度、平成20年度の定年退職者、これは12名おったわけでございますが、その12名の手当の平均額につきましては2,438万円ということでございまして、こういったことについてはその年の定年退職者の職位、勤務年数によって大きく変わってくるものであるということを御理解いただければと思います。
以上で、お答えとさせていただきます。
316 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
317 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
318 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございます。
大変税収が厳しい中ですので、業務だとか仕事で頑張って、この1位という汚名を返上していただきたいかなというふうに思います。
次に、(3)のホームページ更新結果についてであります。先回もお聞きしましたが、リニューアル後の総括として再度お聞きするものであります。
これまで碧南市のホームページは、他市に先駆けて職員の手づくりとして実施されてこられました。しかし、近年の情報発信技術の進展によりまして、インターネット利用者もなれるに従ってハイテクとなったことにより、素人っぽくて少し使いづらいよというような声が上がってきておりました。
今回、新市長の誕生で、禰宜田市長の公約の発信力の強化として、平成8年3月1日に開設されました碧南市ホームページの3構造のうち、トップページと各種のカテゴリーまでの2構造までを100万円の予算執行で再構築されました。リニューアル後は、市民の皆さんから大変見やすいレイアウト、使いやすくなったという声を聞いております。特に、多くの情報の中から早く正確にたどり着くための、生活面で探す、目的別で探す、この入り口を2つ設けたことについて、大変評判がよいようでございます。
せっかくリニューアルされたんですから、意見集約されておられると思います。そこで、アのホームページを立派にリニューアルしました結果、どのように評価されておられるのかをお伺いいたします。
319 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
320 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
321 ◆市長(禰宜田政信君) このホームページのリニューアルということでございます。これにつきましては、昨年の6月議会におきまして100万円の補正をつけていただきまして実施したということでございます。
まず、初期画面、トップページと次画面、各種カテゴリーページをリニューアルしたということでございまして、特に、初期画面におきましては、簡単に必要な情報にアクセスできるように、また、見やすいレイアウトにも努めまして、これまでになかったカテゴリーといたしまして、生活の場面で探す、目的別に探すなど、視覚的にもわかりやすい工夫を取り入れております。
そして、CSと、市民満足度向上を図るために、私自身のコーナーといたしまして、市長のCSメッセージというところを設置しておりまして、ここにつきましては日々充実を図っておるというようなことでございます。
3月1日にこの新ホームページとなったわけでございます。私も、説明責任ということで積極的にいろんな項目を設けまして、これはただいま進化中ということで、ただいまのところ、私のほうでは市長のマニフェストということとか実施済み事項、あるいはCSメッセージ、CSコラム、それから、市民と共有したい情報とか、市長交際費の執行状況などというものを設けておるところでございます。今後も積極的に情報の提供に努めてまいりたいと考えております。
また、トップ画面では緊急情報スペースというものも設けてありまして、先日、大浜のほうで強盗事件が起こったということで、そういうこともそこのページでお知らせをして、いち早く市民に知らせることができたというようなこともございます。
次に、各課で第3、3段階目の構造のところの部分でございますけど、まだまだ従来であるままという部分も多いと。鋭意各課努力して独自でどんどんと内容につきましては充実しておるところでございますが、まだまだということでございますので、これにつきましては、レベルアップを図るために職員ホームページ研修会を実施いたしまして、碧南市ホームページとしてある程度レベルが統一されたものにしたいというふうに考えております。
また、ことし8月3日、市民病院につきましてはまたリニューアルをしまして、大変見やすいページ構成になっておりますし、内容も非常に充実しているんじゃないかというふうに思っております。
この評価ということでございますが、碧南市のページにつきましては、月に1万件程度の増加と。従来の約2倍というようなことのアクセス件数というふうになっております。
次に、ホームページリニューアルに対する市民の直接的な声ということではありますが、直接的によくなったということもまま聞くわけでございますが、従来はホームページが非常に貧弱であるというような声も多かったわけでございますが、リニューアル後は余りそういう声もないんじゃないかなというふうに考えております。
まだまだ3構造のところまでいきますと、予算も余りかけておりませんので、自慢できんかなというふうに思っておりますが、今後とも一生懸命やっていきたいなというふうに思っております。何といってもホームページというのは市民の皆さんが好きなときに情報に接することができるし、必要なものだけ見られると、いろんなこともありますので、こういうものが非常に今後とも重要かなというふうに考えております。さらなる充実に向けまして、職員その他、英知を結集して頑張っていきたいと思っております。
322 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
323 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
324 ◆10番(竹内廣治君) 大変ありがとうございます。
市長も言われております、個人情報を除く最大限の市政情報をわかりやすくホームページを通じ開示して、市民の皆さんとの情報を共有化して、市政をオープンでわかりやすいものにしますというふうに公約もされておられます。ホームページの充実を図り、宣伝広報活動の強化、碧南の産業と観光の推進、歴史等にこれらのホームページを利用して、発進力の強化について今後とも碧南の顔でありますホームページを大いに活用すべきでございます。
基本的には、今度は担当される職員の皆さんに、3点ですか、多くの人に見てもらう、デザインがよい、そしてユーザーに配慮され、使いやすいホームページ、この3点に気を使っていただいたホームページを目指すよう市長に要望しておきます。よろしくお願いします。
続きまして、(4)定額給付金事業についてであります。
これまで給付までに不評と問題だらけの定額給付金でありましたが、住民の皆さんの生活支援と消費の拡大による経済対策に役立てるため、定額給付金事業が開始されました。すべての国民について1万2,000円、18歳以下65歳以上は2万円が支給されました。財源はすべて国が負担し、支給事務は各市町村で行うことで実施されてきました。
そこで質問ですが、アの相談窓口業務は9月24日までとなっておりますが、申請終了日後の業務はその後どうされていかれるのかについて、少し詳しく説明をお願いいたします。
325 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
326 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
327 ◆市長(禰宜田政信君) 定額給付金の件で、まず、アの相談窓口業務の申請終了日で業務機能は終了かと、その後どういうふうになるのかということでございます。
申請期間は、御質問のとおり、平成21年3月24日から9月24日までの6ヵ月間ということになっております。この期間内に申請がある場合に定額給付金を支給することとなりますが、これは具体的には9月24日までの消印、あるいは市役所窓口への持参の場合は9月24日までの提出だと。消印かあるいは24日までの提出ということで、これがいわゆる期間内の申請ということの中身ということです。
そして、現在のところ、この期間の延長は考えていないということでございます。この辺につきまして、私ども、既に2回、未提出者といいますか、申請をしてこられていない方につきまして、もう既に2回案内を通知しておりますが、また8月25日付で3回目、締め切り期限が間近である旨の通知を送りました。また、8月15日号広報やホームページにも掲載をいたしまして、できる限り申告漏れがないように努めておるところでございます。
それから、イにつきましては、申請から支給まで、これまでの問題点ということでございますが、ただ、質問者が言われたようなDV被害者の件等、私どもには今のところ1件もないということでございます。また、定額給付金の支給をめぐってほかに問題が波及したというようなことは、今のところ聞いていないということでございます。
ただ、4月の当初において申請が集中いたしまして、また、本人確認の書類等が不備ということがありまして、支給は人によっておくれるというようなことがあったということでございますが、それは徐々に解消されまして、今はスムーズな状態でその後やりまして、今のところ支給済みの世帯数が94%ということで、金額といたしましては予定額の97%を超えるところまで来ておるということでございます。
以上です。
328 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
329 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
330 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございました。
これまで94%の支給率との御答弁でございましたので、最後まで問題発生のないようにお願いいたします。
次、イのこれまでの支給事業について、本市の問題点は発生したかについてでございますけれども、先ほど市長は何か答弁されたようなので。今、答弁されたのが多分お答えだと思いますので、この件について、特に申請者に対して、初期の事務で職員の皆さんの大変な御苦労で問題点はこれまで、今、なかったという御答弁でございました。このような支給事業も過去いろいろな国の施策で施行されておりましたが、全く効果は薄いようでございました。今回の定額給付金は多分自治業務で行われた事務だと思われます。
そこでお聞きしますが、これだけ国からの丸投げで末端の現場、それぞれ地方自治体を混乱させておいて、これで支給事業が終わったら終了の問題、これでもうないというような、この終わった後の問題点を中央に吸い上げるような、こういう総括ができる調査、そういうのの実施予定があるのか。なかったらこっちから提案していくなりなんなりするなりして、とりあえず総括ができるような調査というのは声がかかっておるのか、かかっていないのか。その辺をお聞きいたします。
331 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
332 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
333 ◆総務部長(新美善次郎君) 今、言われました調査の関係でございますが、現段階では本市が独自でそういった定額給付金事業を総括する調査、アンケートを実施して国のほうへ要望するということは現時点では考えておりませんが、支給が終わった時点では、国においては県を通じてこの事業の総括がされるのではないかというふうに思っております。その際には、事務の担当者レベルで積極的に意見、要望を出していきたいなというふうに思っております。
それから、他県の調査ではございますが、この給付金がすぐに消費に回った世帯は約6割ということの調査結果も出ておりまして、私どもとしましても、一定の経済波及効果はあったものというふうに考えております。
以上でございます。
334 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
335 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
336 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございました。
御答弁では60%が消費に回ったというふうに言われております。効果につながったかどうかは、全く不透明な事業ではなかったというふうに私どもは判断しております。ありがとうございました。
次に、(5)防犯灯の増強についてであります。
市民の皆さんが安全で安心して暮らせるということは、市民の皆さんの大きな願いでございます。市長は指針の中で、安心・安全施策の充実で、防犯灯の大幅増を打ち出すことにより、市民の安全を優先されております。電柱等を利用すれば安価で設置可能なため、多くの防犯灯の設置が可能と思われます。
そこで質問ですが、アの20年度の設置件数、計画どおりに設置されたのかお伺いいたします。
337 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
338 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
339 ◆市長(禰宜田政信君) 20年度につきましては、予算上では100基ということでございました。実績といたしましては、新規設置が93基、20ワットの蛍光灯をより明るい40ワットのナトリウム灯にかえたものが15基でございまして、2つ合わせますと108ということになっておりまして、当初の計画どおり達成されたものと思っております。
340 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
341 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
342 ◆10番(竹内廣治君) 大変ありがとうございました。
100基計画達成ということで、設置されました地域の皆さんは大変喜ばれておると思います。今後は、本当に危険な区域を地域の皆さんと相談しながらこの事業を進めていただきたいというふうに思います。
次に、イの21年度以降の計画についてお伺いいたします。
343 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
344 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
345 ◆市長(禰宜田政信君) 21年度以降ということでございまして、ここから私のほうのマニフェストにあります防犯灯の大幅増ということが入ってきまして、今年度予算では160基ということで、20年度より60基ふえておるという状態でございます。
この内訳につきましては、100基分につきましては例年どおり地域からの要望によりまして設置をすると。残り60基につきましては区画整理区域内や主要県道等のまだ暗い場所につけまして、面や線での整備をしていくためのものでございます。具体的な箇所につきましては現在調整中ということでございます。
22年度以降の設置件数につきましてはまだ具体的にしてはおりませんが、いずれにしましても、私のマニフェスト事項で防犯灯の大幅増ということがございますので、今後とも地域の皆さんの要望等を把握し、また、町内会長さん初め、皆さんと協働しながら安心・安全なまちづくりのために積極的に展開をしていきたいと考えております。
以上で、お答えとさせていただきます。
346 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
347 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
348 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございます。
安心・安全のため、よろしくお願いいたします。
今、高浜市では青色防犯灯を随時設置されておりますが、この青色灯の単価が少し高いようでございますけれども、碧南市としては、この青色灯を将来的にどのように対応されていかれるのかお伺いいたします。
349 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
350 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
351 ◆市民協働部長(片山初敏君) 碧南市におきましては、平成20年3月に中央駅の駐輪場で2基、青色の防犯灯を試験的に設置しております。当時、防犯の抑止効果があるとされていましたが、その後の社会実験におきましてはその根拠はまだ立証されておりません。さらに、波長の短い青色は雨天のときに霧の中では極度に視認性が低下することもありまして、設置については静観しているという状態であります。今後、青色の防犯灯の優位性が確実なものになれば、積極的な設置を考えていきたいというふうに考えております。
352 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
353 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
354 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございます。
さらに検討されるよう、よろしくお願いいたします。
次に、件名2のインフルエンザについてであります。
新型インフルエンザが猛威を振るい始めています。今後は、秋冬に向けて患者数の大幅な増加が起こり得ることが予想される危機意識が必要だと思われます。これまで集団感染の半数は学校であると言われておりました。ほかではプロ野球で選手が集団感染して大変御苦労されております。夏休み期間中、課外活動や補習などで児童が集まる機会が多かったところでの集団感染が発生。これで長かった夏休みも終わりまして、9月より2学期が始まっております。
これまでの発生状況を見てみますと、大変危険な状況でございます。これまでは死なないと言われておりましたが、国内でも死亡者が報告されております。感染が学校だけにとどまらず、さまざまな層に拡大をしてきておりますので、所管の現在までの体制についてお聞きするものでございます。
そこで、(1)本市の現在までの状況についてお伺いいたします。
これまでに西端の50代の女性が感染されたという、その1件の報告がございましたですけども、その後の状況についても教えていただきたいと思います。
355 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 議長、健康推進部長。
356 ◆議長(倉内成幸君) 健康推進部長。
357 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) それでは、私からお答えさせていただきます。
質問者が申されましたように、西端在住の50代の女性のほかでは、7月24日に旭地区在住の50歳代の男性が1人、それから、その後はすべての発症者を把握し、公表する体制から、集団での発生のみ公表する体制に変更になっておりますが、7月24日以降では、新川地区のブラジル人学校の40代の女性教師1人が7月31日に発症と。その後、また同学校の10代の男性生徒1人が8月3日に発症し、確定しておるという状況でございます。
本市の集団発生につきましては、このブラジル人学校の1件というものでございます。その他、医療機関からの情報によりますと、7月30日に中学校の男子生徒が1名確定しておるということで、本市での感染、その後の遺伝子検査で確定した件数は5名というふうなことになっております。
最近では、以前では1人でも感染が確認されれば愛知県健康福祉部から公表されておりましたが、現状では各施設で2名以上の感染が確認されますと施設から保健所への連絡が義務化されておるということで、保健所につきましては1週間まとめて公表しておるという状況でございます。
さらに、1施設で10人以上に拡大するとなりますと、愛知県の健康福祉部は速やかに施設名を公表して報道するというように改正されておりますので、現状では人数の把握が難しいという状況下でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
358 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
359 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
360 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございます。発症者の把握ですか、件数もありがとうございます。
碧南市の発症者も数名というようなことでございますけれども、実質、この倍ぐらい発生しているように思われます。今後は感染の拡大防止ということに気を使っていただくことを要望しておきます。
次に、(2)の集団感染発生時の市民への周知活動はについてであります。
新型の感染者は、全国で8月上旬の1週間で6万人。新型の致死率は高く、感染が広がれば死者が一気にふえる見込みが考えられます。交通事故、防災等の災害で経験しましたように、初動体制がしっかりしておれば、被害が大きくもなれば小さくにもなります。発生時の行動を考えておられるかと思いますが、集団発生時の対応についてお考えをお伺いいたします。
361 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 議長、健康推進部長。
362 ◆議長(倉内成幸君) 健康推進部長。
363 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) それでは、お答えさせていただきます。
インフルエンザにつきましては、市民の皆さんが日ごろから手洗い、うがい、人込みでのマスク着用等の予防に努められ、感染しにくい生活リズムをつくることが大切ということから、市のホームページにおきまして、予防対策等について詳しく説明をさせていただいております。
また、地区の連絡委員さんを通じまして、新型インフルエンザの対応についての緊急チラシを全戸配布させていただきましたほか、健康を守る会の会報「すこやか碧南」8月15日号にて予防対策の特集を組んで、全戸配布してPRをしております。
また、2学期が始まるに当たりまして、小中学校、幼稚園、保育園の児童・生徒、園児の保護者にも予防対策の徹底を図るようお願いしております。そのほか、市役所、公民館等、各公共施設の出入り口に新型インフルエンザ感染予防の啓発文を掲示しまして、予防対策のPRに努めているというところでございます。
御質問の集団発生が起きた場合についてでございますが、現在、保健所は各施設で、1週間に2人以上の感染が疑われる患者が発生した場合には医療機関からの報告を受けて、集団発生したものとして施設長等にインフルエンザ症状を呈する者の外出自粛、感染対策を要請するというふうになっております。
本市の医師会におきましては、新型インフルエンザが疑われる患者が発生した場合には、診察した医療機関や市の関係部局からの情報を集約して市内での患者発生状況の把握をしてみえますので、情報の連携によりまして、いち早く集団感染を把握し、対策を講じることができると期待しております。場合によっては、公共施設等での緊急速報という形での状況報告や対策のPRも考えております。
いずれにしましても、今後、あらゆる手段を駆使しまして情報収集、情報提供、啓発に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
364 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
365 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
366 ◆10番(竹内廣治君) 大変ありがとうございます。
市内の医療機関や病院で対応できないくらい患者が発生するとも考えられます。そこで、新型インフルエンザ対策連絡会議で協力体制についても今現在協議しておられるというような御答弁でございました。
そこでお聞きしますが、例えば、今、発生しやすい子供、高齢者について、今後、碧南市としてワクチンの接種等の対象受診者の予算面についてはどうされるのかをお伺いいたします。
367 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 議長、健康推進部長。
368 ◆議長(倉内成幸君) 健康推進部長。
369 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 新型インフルエンザワクチンの接種内容、方法につきましては、現在のところ、国や愛知県からの情報の提供はございません。きのうでしたか、おとといでしたか、新聞報道によりますと、厚生労働省の方針としまして、国と委託契約を結んだ医療機関で新型インフルエンザのワクチンの接種ができるということが決まりまして、その医療機関名を10月の中旬を目途に厚生労働省のほうから公表するという状況と聞いております。
ワクチンの接種順位といたしましては、供給量の関係から、1番目としまして医療機関従事者、2番目が妊婦とぜんそくなど基礎疾患のある患者、3番目が1歳から就学前までの健康な小児、それから、4番目が1歳未満の小児の両親という順でございまして、その他、健康な小中高生、健康な高齢者は優先接種が望ましいという状況でございます。
また、ワクチンは2回接種を原則としまして、費用の7,000円程度は、予防接種法に基づかない任意接種のため、全国統一価格として全額個人負担というふうになるように聞いております。ただし、低所得者につきましては、負担軽減策を検討しておるというような新聞報道がございます。
いずれにしましても、今後は国及び愛知県の動向を見守りながら適切な対応をしてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上、答弁とさせていただきます。
370 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
371 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
372 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございます。
子供だとか高齢者については、碧南市としてできるだけ福祉施策か何かで対応をお願いしたいかなというふうに思います。
次に、(3)の碧南市の診察能力はについてであります。
感染が広がり、患者数が一気にふえて、ほかの診療機関でもフル活動になった状態のとき、果たして市民の安全を守るための体制が果たせるのか。また、感染防止を徹底していくためには、現在、考えられておられることについてお伺いいたします。
373 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) 議長、健康推進部長。
374 ◆議長(倉内成幸君) 健康推進部長。
375 ◆健康推進部長(亀山敏夫君) それでは、3番目についてお答えさせていただきます。
質問者が言われるような、医療機関でも対応できないくらいの患者が発症した場合についての対応でございますが、本年5月に開催されました碧南市衣浦東部保健所、碧南市市民病院、碧南市医師会の各医療機関等の代表者から成る新型インフルエンザ対策連絡会議におきまして、新型インフルエンザの蔓延時の際の対応や協力体制等について協議をしております。
その協議結果といたしましては、蔓延時には保健所からの指示で市民病院と医師会が協力して治療に当たること、また、各診療所や病院で対応ができないくらい患者が発生した場合には、市民病院、医師会から医師が出かけまして、体育館や公民館等での公共施設で治療を行うことが確認されておるという状況でございます。
碧南市につきましては、市長を本部長としまして、部課長をメンバーとしまして、碧南市感染症防疫対策本部を設置しておりまして、情報の収集と適切な対応を図っておるという現状でございます。いざという場合につきましては、公共施設で臨時救護所を開設して治療に当たりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いしたいと思います。
いずれにしましても、感染防止の徹底につきましては、手洗い、うがい、マスクの着用、せきエチケット等の予防、感染対策の徹底はもちろんでございますが、不特定多数の集まる場所に行く場合はマスク着用、新型インフルエンザの症状のある方につきましては自宅静養、不要不急な外出を控えること。また、市といたしましては、必要により不特定多数が集まる事業、行事の中止、延期等により、感染の機会を少なくする配慮を行い、感染防止に徹底してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上で、答弁とさせていただきます。
376 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
377 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
378 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございました。
ただいまの御答弁では、予防対策はこれまでに手洗い、うがい、マスク着用等が徹底されておられますが、感染の拡大防止活動については、特に小中学生に対しての徹底を図るようよろしくお願いいたします。
現在、企業においても行政の動向を見ながら早期対応、感染防止の取り組みを実施しておりますが、感染が広がれば、企業、事業所や店舗の閉鎖となれば、景気の底打ちに水を差しかねない状況となります。報道にもありますように、5歳から14歳の子供は60歳以上の高齢者に比べて14倍の新型インフルエンザにかかる可能性が高いと言われております。
そこでお聞きしますが、子供の重症化を防ぐため、碧南市民病院の子供用の人工呼吸器や集中治療室などの対応能力はどのくらい持っておられるかお伺いいたします。
379 ◆病院経営管理部長(杉浦邦一君) 議長、病院経営管理部長。
380 ◆議長(倉内成幸君) 病院経営管理部長。
381 ◆病院経営管理部長(杉浦邦一君) では、私のほうからお答えさせていただきます。
子供の人工呼吸器の保有台数でございますが、現在、市民病院では4台ございまして、そのうち、新生児用が2台、小児用が2台でございます。
また、子供の入院対応能力につきましては、重症者及び基礎疾患を有する小児患者のうち、重症化するおそれのあると医師が判断した場合は、必要に応じて入院治療をすることとなっております。他の重症患者による入院患者の診療行為を行う中での対応でございますので、子供の集中治療入院の対応能力は、新生児集中治療室外で個室利用で現在1つを目安にしておりますが、最大でも個室利用2人までと考えております。これはあくまでも小児患者1人に対して小児科医師が1人、24時間体制でつきっきりで診療に当たると。これは脳性麻痺の懸念をするからでございまして、そういう治療に当たるために限定されてくるという状況でございます。
以上で、答弁とさせていただきます。
382 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
383 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
384 ◆10番(竹内廣治君) 大変ありがとうございます。
ただいま答弁で申されましたように、人工呼吸器だとか集中治療室があっても医師がおらな何もならんというような御答弁でございますけれども、やっぱり発生時においては、大変厳しい状況ではございますけれども、市民が混乱とならないように、今後、検討しながら対応していただきたいかなというふうに思います。
次に、件名3の緊急雇用対策についてであります。
昨年からの急激な景気後退により、期間従業員や派遣労働者の解雇等により、就労、生活などの影響が出てきていることから、本市においてもことし1月の上旬に杉浦副市長を本部長として緊急雇用対策本部が設置されました。
しかし7月の完全失業率が5.7%、8月に入って7%というような報道もされておりますけれども、過去最悪を更新しております。自動車や電機業界の水準は余り伸びてはおらず、何といっても個人消費の伸び悩みで、当面は大変厳しい雇用環境が続くと思っております。
予算面では、このたび国の14兆円の緊急経済対策を受けて、この愛知県にも650億円の国の財源が充当され、事業に配分され、多分、この碧南市も恩恵を受けていると思われます。新政権が補正を見直すと言っておりますが、この緊急雇用対策予算については既に執行されているものと判断をして質問させていただいております。
そこで、(1)緊急雇用対策本部はまだ機能されているかについてお聞きいたします。
385 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
386 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
387 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 御質問者申されましたように、緊急雇用対策本部は、昨年秋以降の急激な景気の減速等による期間従業員や派遣労働者の解雇等により、就業、生活など、市民生活に多大な影響が出ることが想定されるため、ことしの1月6日に全部長で組織する緊急雇用対策本部を設置いたしております。
今回の国の平成21年度の補正予算により緊急雇用創出事業が拡充されたことに伴い、これに対応するため、7月6日に対策本部会議を開催し、全庁的な取り組みとして新たに市の直接事業9事業、委託事業1事業の10事業を県からの配分目標額3,200万円を上回る4,595万8,000円の事業費で実施することにより、新規雇用の失業者を30人予定するもので、今回の9月補正で計上させていただいております。
また、緊急雇用創出事業、ふるさと雇用再生特別交付金事業につきましては、平成22年度、23年度と継続実施をしていく事業でございますので、今後につきましても引き続き緊急雇用対策本部において協議を行い、進めてまいります。
以上でございます。
388 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
389 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
390 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございました。
今回、国の補正予算で緊急雇用創出事業が拡充されたことに伴いまして、この碧南市も7月6日に対策本部会議が開催されておられます。予算4,595万8,000円の今後の新たな支援対策事業は計上されております。
対策本部を設置され、緊急支援策を実施されておりますが、それぞれ支援した事業についてこの前お聞きしますと、16名採用して5名ほどの方がこの制度を御利用されているというふうにお聞きしました。この間に就職口を見つけて普通の生活をしておられるというふうに聞いております。率でいうと31%ほどでそこそこな数字でございますけども、今後ともこの制度で仕事をしている方へのさらなる就職支援率向上となるよう要望しておきます。
次に、(2)新たな支援状況はについてお聞きいたします。
緊急雇用等の相談窓口を設置されて、多くの緊急支援対策事業を実施されたと報告がございました。先ほど申し上げましたように、現在、失業率も7月に5.7%と過去最悪となっております。企業の輸出や生産が回復に向かっているにもかかわらず、今後、一層悪化する可能性が高いと言われております。雇用環境の悪化が消費減退を招いております。これによりさらに企業が雇用調整をして、さらに悪循環の事態も想定されております。
今年度初めの初動体制から、その後、緊急支援対策で碧南としては大きく変化があったかどうか。景気に明るさが出てきたとはいえ、雇用については私の知る限りは見えてきていないということでございます。
そこで、支援状況についてお伺いいたします。
391 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
392 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
393 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 今後の新たな支援対策事業ということでございますが、先ほどお答えしました緊急雇用創出事業に加えて、民間企業への就職支援のため、
緊急雇用奨励補助事業を9月補正で計上させていただきました。
この事業は碧南市独自の事業であり、新たに離職者を平成21年10月1日から平成22年9月30日までの間に公共職業安定所を通じて市内の事業所で正規として6ヵ月以上雇用した中小企業者に対し、1人当たり30万円を補助するもので、1企業につき90万円を限度とするものでございます。本年度分として60人分を見込み1,800万円を、平成22年度分としては債務負担行為として120人分を見込み3,600万円をお願いするものでございます。
以上でございます。
394 ◆10番(竹内廣治君) 議長、10番。
395 ◆議長(倉内成幸君) 10番。
396 ◆10番(竹内廣治君) ありがとうございました。
本年度分を60人分、それから22年度で120人分ですか。企業が積極的に活用されるよう、所管として、これも国のまいた種だと思いますけれども、頑張っていただくことをお願いいたします。
全国で、日光市、上田市など、極めてまれな補助制度を実施されました。民間企業への就職支援のため、この
緊急雇用奨励補助事業を9月補正で計上されました。この支援対策を実施されましたので、この件につきましては提案だけとさせていただきます。
今回、6ヵ月以上採用した中小企業者に対して1人当たり30万円を補助とのことであります。今、ハローワークを除いて、勤労者の働き方や就労支援等、いろいろな団体が自治体に成りかわって生活の支援をしております。新職場の創造のため、介護、医療、観光、農林、漁業などへ労働力を誘導させるための施策は不可欠だと思われます。
これまでは企業、経営者が高度成長時代とともにやってきましたが、今後は地方自治体が雇用安定に知恵を出してやる時期に来たと思われます。政権がかわったものですから、上の顔を見て仕事をするのではなくて、市民の顔を見ながら引き続きの支援を要望しまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
397 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、竹内廣治君の一般質問を終わります。
次に、宮田裕之君の一般質問を許します。
398 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
399 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
400 ◆1番(宮田裕之君) 公明党の宮田裕之でございます。議長の発言許可をいただきましたので、通告書に沿って質問してまいります。
まず、件名1、雇用対策についてお伺いいたします。
このたび、禰宜田市長の英断で碧南市独自の雇用対策を打ち出していただきましたことに対し、心より感謝申し上げます。
そこで、期待を込めて、(1)
緊急雇用奨励補助事業についてお尋ねいたします。
まず、詳しい奨励補助事業の内容につきましてお示しください。該当企業は、市内のほとんどの中小企業が該当すると理解してよろしいのでしょうか。従業員数及び資本金についてお伺いいたします。
401 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
402 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
403 ◆市長(禰宜田政信君) この件につきましては、先ほど10番議員でも少しお答えしておりますが、詳しくということでございます。
この内容につきましては、離職者を平成21年10月1日から平成22年9月30日までの間に、ハローワークを通じて市内の事業所で正規として6ヵ月以上雇用した中小企業者に対し、1人当たり30万円を補助するというものでございまして、1企業について90万円、3人というのを限度とするということでございます。
補助金の支給につきましては、雇い入れの日から2ヵ月後の実績を確認いたしまして、その時点で支給するということでございます。さらに、6ヵ月経過後の状況を確認いたしまして、会社側の理由による解雇の場合は補助金の返還を求めるという内容でございます。
今回、補正予算として、先ほどもありましたけれども、本年度分といたしましては60人分を見込みまして1,800万円を、平成22年度分といたしまして、債務負担行為といたしまして120人分を見込みまして3,600万円お願いをするものであります。
それから、対象となる雇用につきましては、まず、雇用期間の定めのない雇用であるということ、それから、1週間の労働時間が30時間以上であること、雇い入れ後、対象労働者を雇用保険、一般被保険者とすることと。それから、平成21年10月1日から平成22年9月30日の雇用であること、そして、市内の事業所での雇用であること、それから、公共職業安定所(ハローワーク)の紹介であることという雇用に対する条件がございます。
そしてまた、対象となる企業でございますが、これはまず公共職業安定所(ハローワーク)に雇用保険適用事業の届け出をしているということでございます。また、2といたしまして、雇用の日の前日から起算いたしまして6ヵ月前から補助金交付申請日までに事業主の理由による解雇を行っていないということ、それから、3番目といたしまして、市税の滞納がないというところでございます。
中小企業であるということでございますが、これにつきましては交付金規程の第3条に規定をすることになるわけでございます。これはまた後で。要するに、中小企業というのは市内の中小企業ということで、製造業、建設業、運輸業などにつきまして、資本金が3億円以下の会社並びに常時雇用する従業員の数が300人以下の会社及び個人と。小売業につきましては資本金が5,000万円以下の会社並びに常時雇用する従業員の数が50人以下の会社及び個人。そして、サービス業につきましては資本金が5,000万円以下の会社並びに常時雇用する従業員の数は100人以下の会社及び個人。卸売業につきましては資本金が1億円以下の会社並びに常時雇用する従業員の数が100人以下の会社及び個人ということでございます。
また、今度は対象となる労働者についての条件もございまして、まず、離職中で求職活動をしているということ、そして、2番目、特定求職者雇用開発助成金など国の雇用関係各種給付金の交付対象にならないということがございます。また、3番目といたしまして、雇用時、碧南市民(碧南に住所がある)ということですね。それから、4番目として、60歳未満であるという細かいいろいろな条件がついておるということでございます。
404 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
405 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
406 ◆1番(宮田裕之君) 対象は、国の雇用関係各種給付金の交付対象にならないことが条件になっていますが、もう少し詳しく御説明願います。該当企業はハローワークに雇用保険適用事業の届け出をしている事業所ということでありますが、サービス業、卸売業、小売業、製造業、建設業、運輸業など、それぞれどのくらいあるのでしょうか。また、変わったところでは、どのような職種が考えられるのでしようか。お伺いいたします。
407 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
408 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
409 ◆市長(禰宜田政信君) 国の雇用関係給付金のメニューというのが、実は14あるということでございます。
主なものといたしましては、まず、特定就職困難者雇用開発助成金というのがございまして、これは障害者、高年齢者、これは60歳から64歳を対象といたしております、あるいは母子家庭の母親などを雇用した場合に交付対象となるというものが1つ。
それから、次に、若年者等正規雇用化特別奨励金というのがございます。これは就業が困難な年長フリーター、これは25歳から39歳ということでございますが、や内定取り消しされた者を正規雇用する場合に交付対象になるものがございます。
また、高齢者雇用開発特別奨励金というのがございまして、これは65歳以上の離職者を週20時間以上で1年以上雇用する場合に交付対象となるというものでございます。
このように14あって、いろいろあるということでございまして、今回、私どもが助成をする対象としている労働者というのは、これらの国の給付金メニューに該当しない、主には40歳から60歳までの方を対象にしておるということでございます。
続きまして、この適用事業所、届け出をしている事業所はどれぐらいあるかということでございます。これは8月末現在でハローワーク碧南に雇用保険適用事業所の届け出を行っている会社ですね。これはまずサービス業が294社、卸売業が71社、小売業が112社、製造業が406社、建設業が139社、運輸業が38社と、その他業種が11社ということでございます。
以上です。
410 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
411 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
412 ◆1番(宮田裕之君) 10月1日から実施する
緊急雇用奨励補助事業について、市内の中小企業者への説明状況はいかがでしょうか。また、市民に対するPR方法につきましてもお伺いいたします。
413 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
414 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
415 ◆市長(禰宜田政信君) まず、この9月議会で補正予算を議決していただくということが最初にございまして、それが議決していただければ、早急にこの事業の周知を行ってまいりたいと考えております。碧南商工会議所及びハローワークにお願いをいたして、緊急雇用奨励補助制度のチラシを置くなど、周知に努めてまいりたいと思っておりますし、また、10月1日号の広報へきなんや市のホームページにもPRをしていきたいと考えております。
416 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
417 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
418 ◆1番(宮田裕之君) 予算が通り次第、速やかに中小企業者に対し雇用奨励金事業説明と協力を実施していただきますようお願いいたしまして、要望といたします。
次に、(2)緊急雇用創出事業について質問します。
今回、補正予算に計上されている雇用創出事業は何名採用の予定でしょうか。職種によっての年齢制限や資格の必要な職種はあるのでしょうか。お伺いいたします。
419 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
420 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
421 ◆市長(禰宜田政信君) これも先ほど若干質疑の中で出てきておりますが、詳しく申し上げます。
この緊急雇用創出事業基金事業は国の経済危機対策の一環でございまして、平成21年度の補正予算によりまして、緊急雇用創出事業基金事業の拡充としまして、全国で3,000億円が基金に積み増しをされており、4月に引き続きまして追加で実施をするというものでございまして、今回の緊急雇用創出事業基金事業で実施するのは、市が直接実施事業として9事業、委託事業として1事業の10事業で、新規雇用の失業者を30名予定するということでございます。
採用の年齢制限はございませんが、市の直接実施事業の9事業につきましては、各業務内容に最適な方を採用してまいりたいと思っております。
また、特別な資格が必要な職種はありませんが、外国人の滞納対策事業、外国人登録窓口相談事業、外国人生活支援窓口相談事業につきましては、外国語、主にはポルトガル語が話せることが必須となります。
また、防犯パトロール、防犯施設維持管理、児童施設等環境美化及び小中学校校内環境美化事業につきましては、普通自動車の運転免許証が必要となります。
422 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
423 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
424 ◆1番(宮田裕之君) 一生懸命仕事を探してもなかなか採用されなかった方にぜひチャンスを与えていただきますようお願いいたします。
まず、これまでの実績はいかがでしょうか。採用した年齢層及び日本人とそれ以外についてお答えください。
30名採用予定の中で、通訳何名、自動車免許証取得者何名、残り何名が資格なしでよろしいのでしようか。お尋ねいたします。
425 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
426 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
427 ◆市長(禰宜田政信君) ことしの4月に行った分につきまして、まず御報告をさせていただきます。
市の臨時職員の採用と1委託事業によりまして22名を雇用するということで行いまして、市の臨時職員が16名ということで、その実績でありますが、採用者の内訳では日系人が10名、そして日本人が6名ということでありました。これは実績としては16名ですね。
それで、採用年齢層は20代の方が4名、30代が4名、40代が5名、50歳代が2名、60歳代が1名と、こういう内訳でございました。
続きまして、今回、採用する予定の30名ということでございますが、そのうち市の直接実施事業9事業で20名を採用する予定ということでございますが、通訳としてポルトガル語を話せる方が3名、自動車運転免許証が必要な方が14名、特に資格の必要のない方が3名と、こういう内訳でございます。
428 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
429 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
430 ◆1番(宮田裕之君) これまで臨時職員として採用した中で、何か問題はなかったのでしょうか。もし改善すべきところがありましたら、今回の採用に対し、改善をお願いいたします。
また、市民の中には、情報が伝わるのが遅くて、市役所に行った時には既に採用定員オーバーになっていたとの話をよく聞きます。PR方法についてお答えください。
431 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
432 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
433 ◆市長(禰宜田政信君) 今までのところの問題点等でございますが、まず、先ほど16名採用して、持病などの理由で自己都合で退職された方が2名ほどおりますが、残りの方は非常にまじめに仕事に取り組んでいただいておるということでございます。
また、5名の方は次の就職が決まっているという報告を受けております。そして、緊急雇用創出事業については、愛知県緊急雇用創出事業基金事業費補助金交付要綱に公共職業安定所への求人申し込みなど募集の公開が定められておるわけでございまして、碧南市におきましても、ハローワーク碧南に求人申し込みを行いまして、碧南市のホームページ等においても募集の案内をしていきたいと、こういうふうに考えております。
434 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
435 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
436 ◆1番(宮田裕之君) 次に、件名2、目的外使用料、自販機とガチャポンについて質問いたします。
平成20年12月定例会一般質問で、私は大阪府を例に挙げ、それまで年間わずか529万円の使用料であったものが、競争入札を取り入れたことにより3億15万円になったことを紹介し、ぜひ碧南市も売り上げに見合った使用料に改善していただきたいとお願いいたしました。8ヵ月を経過した現在、どのように改善されているのでしょうか。
(1)検討状況並びに現在の自動販売機等の設置総数と契約内容、また、競争入札導入の考えはについてお答えください。
20年12月の答弁では7施設31台でした。臨海野球場、臨海公園などカウントしていなかったと思います。現在の正確な台数と契約内容についてお伺いいたします。市民病院と明石公園の台数と契約方法についてもお示しください。
6月24日付の中日新聞に、愛知県庁の自販機を2台試行的に競争入札にかけたら、収入が70倍になった。来春から560台入札するという記事が載っておりました。6月27日付の朝日新聞では、愛知県の実績を見て、名古屋市も入札導入の方針であるとの記事が載っておりました。
碧南市内を見ますと、常に施設利用者が多い施設が数多くあります。例えば、臨海公園、明石公園、あおいパーク、碧南市民病院など、競争入札を実施して適正な使用料を徴収すべきと思いますが、いかがでしょうか。市長の御所見を賜りたいと存じます。
437 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
438 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
439 ◆総務部長(新美善次郎君) 質問の内容につきましては3点ほどあったかと思います。順次お答えをさせていただきます。
まず、1つ目としましては、各施設の自販機の正確な台数と、それから契約方法についてという御質問でございます。
現在、市の施設に設置されております自動販売機につきましては、文化会館2台、東部プラザが4台、南部プラザ1台、水族館13台、体育館3台、勤労者体育センターが2台、臨海球場3台、2号地グラウンド1台、あおいパーク9台、農業者コミュニティセンター1台、川口農業者センター1台、それから明石公園20台、臨海公園が10台、大浜まちかどサロンに1台、それから新川まちかどサロンに1台、そして、市民病院が11台で合計16施設で83台が設置されております。なお、臨海公園の自動販売機につきましては、ことしの公園オープンと同時に新たに設置がされたものでございます。
契約方法といたしましては、市民病院、明石公園、臨海公園、大浜まちかどサロン以外の施設につきましては、碧南市使用料及び手数料条例に基づいて1年間の目的外使用の許可を与えておるものでございます。
それから、2点目の市民病院と明石公園の台数、契約方法ということでございますが、まず、市民病院の自販機につきましては、病院内に売店を出店されておみえになります社会福祉法人碧南市社会福祉協議会が清涼飲料水を8台、食品1台、マスク2台の計11台が設置されております。
契約におきましては、売上利益の50%が使用料として支払われております。ちなみに、20年度の決算では287万276円ということになっております。
続いて、明石公園の自販機でございますが、明石公園の指定管理者であります碧南市都市施設管理協会が設置者を公募いたしまして、清涼飲料水9台、アイスクリーム2台、たばこ1台、ガチャポンが8台の計20台が設置されております。
自販機の販売、商品ごとに設置者が異なっておりまして、それぞれの売上高に対する割合で使用料が支払われております。ちなみに、平成20年度の決算額は360万6,902円という決算でございます。
そして、3点目、利用者の多い施設について、競争入札の導入をしてはという御提言でございますが、碧南市といたしましても、現在、財政状況が非常に厳しい中、従来の使用料の見直しをし、少しでも収入増となるよう、入札の導入など自動販売機の使用料の見直しを検討してまいります。
現在、見直しに当たりまして、先進地の事例や近隣各市の状況など、資料収集を行っているところでございますが、今後、競争入札の導入、あるいは売り上げに応じた料金体系など、適正な使用料の徴収方法について、庁内関係課とも協議の上、来年度から実施をしてまいりたいと考えております。
以上で、お答えとさせていただきます。
440 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
441 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
442 ◆1番(宮田裕之君) 9月は決算議会です。水族館及び臨海公園の契約方法につきましても詳しくお示しください。
愛知県庁は、2台の自販機を3年契約で28万円であったものを、競争入札導入で70倍の2,059万円になったと報告されております。ことし4月現在、北海道、群馬、千葉、大阪、鹿児島など7都道府県で競争入札を実施しております。新年度に向け、適正な使用料徴収を御検討されているようでありますが、特に利用者の多い臨海公園、明石公園、市民病院など、試行的に競争入札をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。ぜひ禰宜田市長から御答弁をお願いいたします。
あわせて、ガチャポンは2段重ねです。明石公園は16台、水族館は14台です。幾らの契約でしょうか、お答えください。
443 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
444 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
445 ◆総務部長(新美善次郎君) お答えいたします。やはり3点ほどあったかと思います。
まず、1点目の水族館と臨海公園の自販機の契約方法ということでございます。
水族館の契約方法につきましては、館内のレストランテナント業者が清涼飲料水4台、それからアイスクリーム1台、チョコレートが1台、ガチャポンが7台の計13台設置されております。水族館のテナント業者を公募し、出店していただく際に、レストラン本体の売り上げを補完するため、自動販売機を設置できることが条件となっておるようでございます。それから、決算につきましては13万6,656円という決算の数字が出ております。
それから、臨海公園の関係につきましては、碧南市都市施設管理協会が設置者を公募し、清涼飲料水10台を設置しております。自販機の販売商品ごとに設置者が異なっておりまして、それぞれの売上高に対する割合、20%から35%、もしくは一般売り上げごと20円ということでそれぞれでございますが、そういった形で使用料が支払われるというふうに聞いております。
それから、2点目の施設の利用者の多いところに競争入札によって見直しをすべきではないかという御提言でございますが、先ほどもお答えさせていただきましたように、施設の規模、利用者数などを考慮する上で、競争入札の導入を来年の4月を目標に検討してまいりたいと思っております。
それから、3点目のガチャポンの関係でございますが、現在、設置されておりますガチャポンにつきましては、2種類の商品が入った機械が上下2段積みになっておりまして、今回の集計では2段積みの機械を1台としております。
まず、明石公園に設置されておりますガチャポン8台は、商品1個売り上げごとに20%が使用料として支払われておるということでございます。ちなみに、平成20年度の決算については25万7,480円ということでございます。
それから、水族館にはガチャポン7台が設置されておりまして、スペースは1.55平方メートルでございまして、条例に基づいて設置面積当たりの単価により使用料が払われているということでございまして、契約金額としましては2万367円ということでございます。
以上で、お答えとさせていただきます。
446 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
447 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
448 ◆1番(宮田裕之君) 競争入札導入に向け、前向きに取り組んでいただけるようでありますので、了解いたしました。
次に、件名3、市民参加事業について。
まず、(1)元気ッス!へきなんの総括と今後の方向性につきましてお伺いいたします。
ことし初めて取り入れたパレード方式について、成果と反省点をお示しください。
前年と比べ、参加団体が半減したこと、時間どおり進んでいくので踊りやすかったが、休憩時間がないため、各地区から応援に来た人たちとの交流の時間が持てなかった、また、給水車がないため、水分の補給ができなかったなどの意見が出ております。
関係者や参加者からのさまざまな御意見を受けまして、来年はどうするのでしょうか。実施するのであればどういう形態で行うのか、禰宜田市長の御所見を賜りたいと存じます。
449 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
450 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
451 ◆市民協働部長(片山初敏君) 午前中に12番議員の御質問にお答えをしたとおりでございますが、パレード方式を取り入れたことによる成果と反省点に関して再度申し上げます。
御承知のように、今年度は予算の問題などから踊るエリアを縮小させていただきました。参加される連のすべてに踊ってもらう初期の目的から、連を順次スタートさせ、ゴール地点まで流す形態のパレード方式を導入しました。踊り参加連の減の理由ですが、従前は地区普及費として元気ッス!へきなん参加の準備費を助成するということで、各地区に強く参加をお願いしておりました。しかし、ことしは予算の問題で普及費が出せない、さらに各地区の意向を重視することということで、パレード方式に変更しました。
せっかく準備しても30分ぐらいしか踊ることができないことが想定されるなどが、参加連の減の要因として大きいのではないかというふうに考えております。
12番議員の御質問でもお答えしましたように、今年度の参加連にアンケートを実施しております。86連参加中の61連の方から回答をいただきましたが、パレード方式に変更したことで道路を目いっぱい使用できて踊りやすかったとか、踊りに専念できたという声も聞かれました。また、逆に、パレード方式になったことで、会場内で連と連がすれ違う他の連とのそですり合う交流機会がなくなったという意見も伺っております。
また、パレード方式の導入で休憩時間がなくなったとか、逆に時間が短くなり、踊り足りなかったという意見もありましたが、アンケートをする中で半数近くの方から従来の方式に戻してほしいという意見もいただいております。給水問題につきましても、同様に休憩時間がなくなったという点、水分補給ができなかったという意見も伺っておりますが、30分程度の踊りですべての方が水分補給ができなかったことを問題視しているわけではないと考えております。
今回は社会情勢に伴う大幅な見直しを強いられており、従来の規模、方法で開催することは無理であり、そのためにパレード方式に変更でありましたが、それなりに成功をおさめたものと理解しております。また、次年度の実施予定ですが、市長がCSメッセージでも述べておるように、碧南市全体で行う夏祭りとしてよりよく進化させていきたいというふうに考えております。
次年度の形態につきましては、9月28日に第3回の実行委員会において各参加連からのアンケート結果、関係者からの御意見などを御説明申し上げ、委員会の御意見を参考に、実行部隊として参画していただいている市民ボランティアの皆さんをさらに募り、文字どおり市民協働として検討してまいりたいというふうに考えております。
以上、お答えとさせていただきます。
452 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
453 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
454 ◆1番(宮田裕之君) 市民の半数ほどが参加する大イベントで、踊りに参加する人、応援する人、協力店など、一体となって開催している碧南の夏祭りは、近隣市と比較しても誇り得るイベントであると思います。ことしの事業内容をしっかり総括していただき、さらなる発展を願うものです。
2点ほどお聞きします。
1つ、アンケートの結果、従来方式に戻してほしいとの意見が多かったようでありますが、従来型を基本に進化させていくのでしょうか。
2つ目は、見学者からの声として、毎年入賞常連チームの踊り状況を見ていると大変参考になりますが、中にはその連の前だけ踊っていますが後ろのほうはほとんど歩いているだけで選ばれているところもあります。最初から決まっているようですねなど、さまざまな声が聞こえてきます。審査方法はどのようになっているのでしょうか、お答えください。
賞のあり方についても検討する時期ではないでしょうか。参加全チームに参加賞を出すことや、反対に賞はすべてやめてしまうなどの検討。従来型を推進していくのであれば、だれもが納得する厳正な審査方法に努めていくなど、進化するイベントについて、執行部の御所見を求めます。
455 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
456 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
457 ◆市民協働部長(片山初敏君) 2点御質問をいただきました。
従来の方法に戻してほしいということでございますけれども、これは先ほども申しましたように、9月28日に第3回の実行委員会においてアンケート集計結果について説明申し上げ、市民ボランティアの皆さんや関係の皆さんに結果について御意見を伺う中で、基本的には実行委員会において皆さんで考えていただくという形になろうかと思います。
それから、もう一点の賞の審査方法でございますけれども、今年度の審査方法について申し上げますと、踊るエリア内に3ヵ所の審査席を設け、企業ボランティアの皆さん、ミス交通安全の皆さんの協力によりまして、12名の審査員の総意により優秀連の審査をお願いしました。審査方法、審査項目などにつきましては、事前に事務局から委員全員に説明申し上げ、4つの項目に注目していただく中で、各審査員40点満点の持ち点の集計により、その優劣を決定いたしました。
参考までに4つの項目を言いますと、項目1としまして、進行に対する協調性。これは進行速度だとか、時間の厳守等でございます。それから、項目2としましては、連のまとまりぐあい。項目3としましては、踊りの仕上がりぐあい。項目4としましては、衣装のユニーク性。この4項目でございます。
例年こういった御意見は事務局のほうにもちょうだいしておりますが、極力公平で厳正な審査ができるように、毎年、審査員の選考や審査方法には配慮させていただいております。また、審査方法や賞のあり方に対する再考ということですが、この賞や商品券を活用して反省会を開催するなど、参加される皆さんの励みになるという声もいただいております。また、元気ッス!へきなんを盛り上げたいという地元企業、商店街、事業所の御好意のたまものがこの商品でもありますので、継続してまいりたいというふうに事務局では考えております。
以上、お答えとさせていただきます。
458 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
459 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
460 ◆1番(宮田裕之君) ことしは子供、民謡調、ポップス、オリジナルの4部門に分かれて開催されました。入賞状況を見てみますと、子供部門と民謡部門は入賞100%、ポップス及びオリジナル部門は平均入賞率50%と大きな開きがありました。こうした状況もぜひ委員会で論議していただき、参加した人達が来年も頑張ろうという意欲の出る企画運営をお願いいたしまして、要望といたします。
次に、(2)まちかどイルミネーション事業について質問いたします。
ことしの予算は大幅削減になっていますが、前年と同じ区間で行うのでしょうか。実施内容につきましてお伺いいたします。また、実施計画を見ますと平成22年度、平成23年度は予算がついていません。中止するのでしょうか。お答えください。
461 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
462 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
463 ◆市民協働部長(片山初敏君) まちかどイルミネーションの事業でございますが、市制50周年のプレイベントとして平成9年度から開催しております。このイルミネーション事業に理解をいただいた市民の皆様の自発的な活動として、きらきらウォークが誕生いたしました。市制60周年であった平成20年度は、北は久沓交差点から南は源氏橋の交差点までの約4.3キロに及ぶ区間で街路樹やポールに、また、市内4駅の駅前にもイルミネーションを設置しました。12月23日には、きらきらウォークが地区の皆様を初め商店街や各事業所の皆様の御協力を得て活況を呈しました。
しかしながら、今年度につきましては、社会的激変に伴いあらゆる点で見直しを行わざるを得ず、市としてはまちかどイルミネーション事業を撤退しますが、市民が市民の手でつくり上げた伝統ある12月23日のきらきらウォークの開催を応援し、一定の区間と期間のみイルミネーションを設置する方法で考えております。実施するために、きらきらウォーク実行委員会を9月15日号の広報へきなんで公募し、委員会として多くの市民の皆さんの意見を伺う中で、今年度のイベント実施に向けて準備を行う予定でございます。既に11回を数えるきらきらウォークの長い歴史を考えますと、イルミネーションの実施区間の中心はやはり芸術文化ホール周辺のケヤキ並木ではなかろうかと考えております。
なお、実施計画の件でございますが、市はまちかどイルミネーションは撤退してまいります。今後はきらきらウォークの開催ということで方針を変更し、その実行委員会を市民の代表により構成し、市民の皆さんとの協働により事業を継続して実施していきたいと考えております。
以上、お答えとさせていただきます。
464 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
465 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
466 ◆1番(宮田裕之君) 3点ほどお聞きします。
1)ことしの予算で実施できる範囲と実施期間はどれくらいと見込んでいるのでしょうか。
2)毎年使用してきた電球とコードはどのようにされるのでしょうか。
3)委員会は何名で構成し、いつ結論を出すのでしょうか。実施日は12月23日に決まっておりまして、余り時間がありません。委員長はどのような方をお考えでしょうか、お伺いいたします。
467 ◆市民協働部長(片山初敏君) 議長、市民協働部長。
468 ◆議長(倉内成幸君) 市民協働部長。
469 ◆市民協働部長(片山初敏君) 3点ほど御質問をいただきました。
まず、実施できる範囲はどうなのかということです。
今年度の予算は750万円を予算化しております。きらきらウォークの実施に対する補助として計上しております。したがいまして、実際にイルミネーションを実施する範囲、実施期間はきらきらウォークを主催する実行委員会における協議の上で決定していただくことになります。ただし、予算編成上での想定としましては電飾13万球、延長にして650メートルぐらいが限界として計上しております。きらきらウォーク発祥の地であります芸術文化ホール周辺のケヤキ並木の一帯ではなかろうかと考えております。しかし、実施場所、実施範囲、実施期間等は実行委員会で決定される事項であると考えております。
2点目の御質問の毎年使用してきた電球とコードはどうするのかというお話でございます。
イルミネーションの機材は、毎年度、全52万球に及ぶ電球一つ一つの破損状態を確認し、できるだけ使用を継続してきました。保管してあります電球等イルミネーション設備はすべて今すぐ利用するものではありません。これまで老朽化し、修理に値しないものは廃棄処分をし、新たな補充もしてきました。今年度は購入年度の新しいものから使用したいというふうに考えております。
3点目の委員会は何名ぐらいで構成するかという話でございますが、きらきらウォークの実行委員会につきましては、現在、ウォークの実施に御協力いただける方を公募しております。先ほどの広報での募集でございますが、9月30日が締め切り日となっております。この実行委員会は市主導のものではございませんので、参加していただける市民の皆様により委員会が構成され、その場において委員長が選任されるという形になろうかと思います。構成委員が何人かということでございますが、公募に参加される人数にもよりますので、御理解をいただきたいと思います。参考までに、昨年度のきらきらウォークの実行委員会につきましては、17名の市民の皆様により構成をされていました。
いずれにしましても、実行委員会の皆さんの総意により今年度実行委員長が選任され、その取りまとめのもと実施場所、実施範囲、実施期間が最終決定されるというふうに考えております。
以上で、お答えとさせていただきます。
470 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
471 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
472 ◆1番(宮田裕之君) 次に、(3)ふれあいフェスティバルについてお尋ねします。
ことしは1日のみの開催で、会場は臨海公園を含めた計画と伺っておりますが、どのような企画で行うのでしょうか。2日間で出演していた参加者を、1日になりますと、参加できる人数も限られてくるのではないでしょうか。毎年参加していただいている団体への対応はいかがでしょうか。また、屋外の会場スペースが広くなるため新しい催し物も可能と思いますが、現時点で検討されている企画についてお伺いいたします。あわせて集客人数目標、駐車場、シャトルバス等はいかがでしょうか。
473 ◆福祉こども部長(高橋正実君) 議長、福祉こども部長。
474 ◆議長(倉内成幸君) 福祉こども部長。
475 ◆福祉こども部長(高橋正実君) フェスティバルに係る御質問につきましては、私のほうからお答えを申し上げます。
まず、今年度の開催期間でございますが、おっしゃられるとおり、11月8日日曜日の1日のみであります。この1日の開催につきましては、ことしの1月の昨年度のフェスティバルの実行委員会、それから、この6月の今年度のフェスティバルの実行委員会で協議し、最終決定したものであります。
開催時間は、昨年度は土曜日は午前10時から午後3時まで、日曜日は午前9時半から午後3時までとしておりましたが、本年度は午前9時半から午後4時とし、終わりの時間を1時間遅くしております。
会場でございますが、例年の碧南市臨海体育館のほかに、前年度までの水族館周辺及びはなの木広場で行っておりましたイベントの場所を変えまして、新しくオープンした臨海公園の再整備区域を予定しております。開催を1日にしたことと開催場所の変更により、イベントのスケジュールと参加団体の区画割り、場所等に変更はございますが、開催イベントそのものの大きな変更はございません。
参加者でありますが、従来のはなの木広場及び体育館のステージで行っていた発表会等については臨海公園ドームに場所を変えたものもございますが、参加団体の数としては大きな変更はございません。参加者数も大きな変更はないものと思っております。各団体の区画や飲食コーナーも参加団体数には大きな変更はございません。全体としては会場が広くなりますので、その分、スペースを有効に活用して楽しい催しにしてまいりたいと考えております。
それから、新たな企画としましては、臨海公園ドームと大芝生広場の周辺にて中部盲導犬協会の盲導犬のPR、募金活動、愛知県自動車整備振興会碧南支部のシートベルト衝撃体験、へきなんの一店逸品運動推進委員会による逸品の展示販売、大芝生広場でよさこい踊りのグループによる碧南よさこいやってみりん祭というものが行われます。
次に、集客目標でございますが、昨年度の来場者数は土曜日が1万2,000人、日曜日が1万4,000人でございましたので、ことしの目標は、1日でございますが、1万7,000人程度、前回の1日の約25%ぐらいの増を考えております。
駐車場でございますが、新しく整備されたテニスコート隣の駐車場が整備されましたので、可能台数は約200台がふえることとなります。
次に、シャトルバスでございますが、配車台数は昨年度の1日6台と同じでございまして、今回は新しく整備された臨海公園駐車場をコースに入れてまいりたいということを考えております。
以上でございます。
476 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
477 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
478 ◆1番(宮田裕之君) はなの木広場で行っていた屋台などを臨海公園に移すと理解してよろしいんでしょうか。また、シートベルト衝撃体験についてわかりやすく御説明ください。
479 ◆福祉こども部長(高橋正実君) 議長、福祉こども部長。
480 ◆議長(倉内成幸君) 福祉こども部長。
481 ◆福祉こども部長(高橋正実君) はなの木広場の件につきましては、これ、はなの木広場だけではございませんでして、水族館周辺で行っておった事業も含めて、御質問のとおり、昨年度まで行っておりました飲食コーナーや車いす体験などを大芝生広場に場所を移すということでございます。
それから、シートベルト衝撃体験につきましては、トラックの荷台に緩い傾斜がつくってございまして、そこに座席が置いてあります。その座席に乗ると座席がレールの上を滑って緩やかに、要するに、坂を下るような原理で座席がゆっくり下がってまいりまして、そこで停止すると時速5キロの衝突が経験できるということで、これによってシートベルトの効果を実感できるというようなものでございます。
482 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
483 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
484 ◆1番(宮田裕之君) 公園に場所を変えますと、スペースが十分ありますので、屋台数もふやす計画でしょうか。また、車いすなど利用者が臨海公園から臨海体育館へ移動するルートはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
485 ◆福祉こども部長(高橋正実君) 議長、福祉こども部長。
486 ◆議長(倉内成幸君) 福祉こども部長。
487 ◆福祉こども部長(高橋正実君) 屋台数でございますが、今年度の参加団体、事業団体についてはほぼ確定しておりまして、飲食を扱う団体は2団体がふえてございます。具体的に言いますと、碧南市地産地消推進協議会、それからへきなんの一店逸品運動推進委員会の2団体が食品を扱うということで、13団体となります。
それから、車いす利用者の移動ルートにつきましては、新しく整備された公園部分と体育館の間を通ります市道中松平七線をまたぐ跨道橋がございますが、その橋の東10メートルほどのところに、公有水面にかかるところに信号機がございます。その交差点を南北に渡って、臨海体育館南側の通路を通っていただくことを予定しております。このルートについては、車いす用のルートとして周辺に表示案内等を設置してまいる予定でございます。
488 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
489 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
490 ◆1番(宮田裕之君) スロープ整備につきましては、これまでたびたび課題に上ってきたことであります。早急に予算を組んでいただき、整備していただきますよう強くお願いいたしまして、要望といたします。
次に、件名4、人と環境に優しいまちづくりについて質問いたします。
(1)エコカー購入補助制度及び太陽光発電設置補助金増額についてお伺いいたします。
6月定例会で、私の一般質問に対し大変前向きな御答弁をいただきました。そこで改めてお伺いいたします。エコカー購入補助制度の実施時期と補助額につきまして、執行部の御所見を求めます。また、一般住宅太陽光発電設置補助金の申請受け付け状況並びに設置補助金の増額内容と実施時期につきましてお答えください。
491 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
492 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
493 ◆副市長(杉浦邦俊君) 御質問にありましたエコカーの購入補助制度でございますが、新年度から実施できるよう、現在、準備を進めておるところでございます。補助額につきましても、現在、県下並びに近隣市の状況を参考に、ただいま検討中ということでございます。
それから、太陽光発電設備の設置に係る補助につきましては、国の補助金の復活を受けまして、家庭用に太陽光発電設備を導入しようとする機運はこれまでになく実は高まっておりまして、8月末現在での補助申請件数は68件分となっております。当初予算では20件分ということでしたが、5月中に申請件数が20件に達したため、他の予算の入札残を流用させていただきましたが、その後、さらに申請件数が伸びたため、予備費からも充用させていただいた次第でございます。
今後も要望が多くあると予測されるため、それらに対応できるよう、この9月議会でもって追加補正をお願いしており、合計で92台分の見込みをしておるところでございます。
補助金の増額につきましては、年度途中の増額は市民に混乱を招くといったことも懸念されます。したがって、来年度から実施できるよう進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。具体的な金額など、これからの検討となりますが、国や県下、また、近隣市の動向も踏まえて十分検討させていただき、取り組んでまいりたいということを思っております。
よろしくお願いいたします。
494 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
495 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
496 ◆1番(宮田裕之君) エコカーは言っていたですかね。
497 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
498 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
499 ◆副市長(杉浦邦俊君) エコカーについても同様でございます。
500 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
501 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
502 ◆1番(宮田裕之君) 太陽光発電設置補助は安城市並みの1キロワット10万円、6キロワットまでと理解してよろしいのでしょうか。
エコカー補助は刈谷市、豊田市並みの12万円程度でしょうか、お伺いいたします。また、該当車種につきまして詳しくお答えください。
503 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
504 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
505 ◆副市長(杉浦邦俊君) 先ほど申し上げたものでございますが、太陽光発電の設置補助もエコカーの補助も、新年度予算に向けて現在検討中ということでございまして、今、御意見として伺ったということですが、ひとつ今後の参考にさせていただき、補助額の決定をさせていただきたいということを思っております。
なお、エコカーの購入補助の対象となる車種でございますが、やはり近隣市も既にやってみえるところもございます。それらを参考にしますと、ハイブリッド車、それから電気自動車、それから天然ガス車、いわゆるクリーンエネルギーというものですが、その3種程度を対象にして実施していきたいということを思っております。よろしくお願いいたします。
506 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
507 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
508 ◆1番(宮田裕之君) 了解しました。
次に、(2)自転車等走行しやすい環境づくりについてお尋ねします。
CO2削減、健康増進、そして家計にも優しい移動手段として自転車が注目されております。その自転車利用を促進するためには、自転車を利用しやすい環境を整備することが必要ではないでしょうか。そこで、以下6項目についてお伺いいたします。
まず1点目、車歩道の段差解消工事が必要です。整備計画はいかがでしょうか。例えば市道若松野田線などの事業計画をお示しください。
509 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
510 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
511 ◆副市長(杉浦邦俊君) 2点目でございますが、車歩道の段差解消整備計画につきまして、これは市道若松野田線の歩道部分の関係についてお答えしたいと思います。
当該路線は、平成19、20年度におきまして、歩道舗装の改修工事と、それから各交差点内の段差部分をバリアフリー化する工事を実施してきたところでございます。市道松本伏見屋線と交差する西尾信用金庫碧南支店から市道中松平七線と交差するものづくりセンターまでが完了し、市民に御利用していただいているところでございます。
計画では、引き続き源氏橋西交差点までの間、約570メートルございますが、これを残すところとなっております。今年度におきましては、質問者御案内のとおりでございますが、大変予算が厳しい状況でもございます。実はほかにも地元要望も数多くいただいている現状もございますので、現時点では御要望の強い側溝整備などを最優先に行っておりまして、安全度、緊急度など優先順位を考慮する中で今後対応してまいる予定であります。
また、当該路線以外の車歩道の段差解消整備についての計画は現在のところ持っておりませんが、通行に危険な箇所は優先的に対応し、安全確保を図ってまいる考えであります。
いずれにしましても、限られた予算の中で優先順位を調整しながら有効かつ効率的な執行に努めてまいりたいということを思っております。ひとつ御理解いただきたいと思います。
512 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
513 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
514 ◆1番(宮田裕之君) 今年度は歩道整備の予定がないということでしょうか。市内のスーパーなど、多くの人が出入りするところでは周辺の歩道整備が既に行われていますが、現在、建設中のバロー周辺は極端に歩道幅が狭く、段差の高低差も著しいところがあります。早急な対策を求めます。市道若松野田線と県道247号線音羽町信号から源氏橋あたりまでの改善を求めます。
515 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
516 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
517 ◆副市長(杉浦邦俊君) 市道若松野田線につきましては、今年度の予算の執行状況を見る中で、余裕が出れば部分的にでも着手していければいいかなということを考えておるところでございます。
また、バロー南側の歩道につきましては6月の11番議員の一般質問でもお答えしておりますが、道路管理者でございます愛知県におきましては、現道の、今の道路ですが、歩道拡幅や歩道整備の計画は現段階ではないというふうにお聞きしております。バローの整備計画に、南側の県道より承認工事で駐車場への入り口を計画しているとお聞きしておりますので、承認の条件の中に交通安全対策には十分配慮するよう指導していただくよう要望いたしておるところでございます。
今後につきましても、開店後の状況を見ながら市民の皆さんの安全対策にはその都度要望してまいるという予定でございます。ひとつよろしくお願いいたします。
518 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
519 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
520 ◆1番(宮田裕之君) バローのほうである程度承認工事を実施されることは理解しておりますが、道路管理者である愛知県と碧南市では整備計画がないのでしょうか。開店後の状況を見ながらではなく、交通安全上問題があると思われる箇所につきましては、ぜひ前向きな対応を求めます。
521 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
522 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
523 ◆副市長(杉浦邦俊君) バローの南側、県道247号線ですが、バローが計画された道路規制等は警察、それから公安委員会、県等と今までに協議されまして、現段階では安全上問題はないとされて承認されているということをお聞きしておるところでございます。県も現段階では当該歩道の整備を考えていないとお聞きしております。碧南市といたしましても、各種協議や承認されている中で、安全上問題があるとは現在認識しておりません。先ほどの答弁でも申し上げましたが、今後の利用状況を見る中で、安全上問題があるようでございましたら早速県に強く要望してまいるということを思っております。
以上でございます。
524 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
525 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
526 ◆1番(宮田裕之君) 次に、2つ目は、水たまりがありますと、車が走行中、水しぶきを上げ、歩行者や自転車通勤者がずぶぬれになります。路面の透水性舗装計画はいかがでしょうか。
527 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
528 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
529 ◆副市長(杉浦邦俊君) 路面の透水性舗装計画でございますが、現在、歩道につきましては、愛知県の建設部発行の道路構造の手引きというのがございますが、これにより設計をしておるところでございます。その中で、市街化区域におきましては、車いす使用者や高齢者などの通行に配慮いたしまして、横断勾配が可能な限りなくして、あわせて水たまりができないように透水性舗装にすると記載されておるところでございます。
最近の施工例で申し上げますと、市道では、平成19年度に完成した塩とり橋から247号線までの碧南高浜線の歩道部分で透水性舗装を施工しております。県道に関しましては、県道岡崎碧南線の羽根町交差点付近と、それから新しく開通予定の西尾新川港線で、いずれも歩道部分で透水性舗装が施工されているところでございます。
今後の予定でございますが、今年度は西尾新川港線への取りつけ道路の市道名古屋松本線、新道笹山3号線の歩道で計画を予定し、現在、用地買収を進めている市道権現線の歩道部分にも同様に透水性舗装を計画してまいりたいと考えておるところでございます。
以上でございます。
530 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
531 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
532 ◆1番(宮田裕之君) 透水性舗装につきましては、大変前向きな事業に実施していただいておりますので、了解いたしました。
3つ目は、自動車と自転車の出会い頭の事故を防止することも重要でございます。横道から車が突然出てくるため、歩道を走行している自転車とぶつかることがよく発生しております。そういう箇所に注意を喚起するカラー舗装など、実施するお考えはないのでしょうか。
533 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
534 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
535 ◆副市長(杉浦邦俊君) 自転車と自動車の出会い頭という事故の防止をするためにカラー舗装はという御提案でございますが、御質問者も御存じのとおり、道路交通法というものがございまして、この交通法で自転車が通行できる歩道は表示標識のある歩道が原則となっております。御質問のわき道からの道路で、わき道、いわゆる取りつけ道路でございますが、横断のための歩道、横断歩道表示のない道路も多くございます。
そんな状況の中で碧南警察署にお聞きしたところ、愛知県警察本部や公安委員会の意見として、現時点でカラー舗装することは好ましくないとの意見をいただきましたので、私どもとしても、カラー舗装するということは今現在難しいということを思います。しかし、交通安全を考える中で、わき道の停止線を鮮明にするなど、現状でできる対策を考えてまいります。さらに、必要に応じ、公安委員会への要望をしてまいりたいということを考えておるところでございます。
以上でございます。
536 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
537 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
538 ◆1番(宮田裕之君) 自転車通勤・通学が多い県道平坂福清水線を例に挙げますと、鴻島町5丁目、栄町、霞浦町2丁目や松本町76番地など、車と自転車が接触している光景を目にします。前向きな対応を求めます。
539 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
540 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
541 ◆副市長(杉浦邦俊君) 御指摘の県道平坂福清水線のわき道といいますか、横道には横断歩道の表示のある箇所、あるいはない箇所がございます。先ほどの答弁でお答えしたとおりでございますが、カラー舗装の可否については公安委員会が所管するところで決めておられますが、さらに、道路管理者は愛知県となるため、市としては当面は静観していくという形をとらざるを得ないわけでございますが、交通安全上必要と思われる施設、あるいは白線、または注意看板など、公安委員会、あるいは道路管理者の愛知県との協議をする中で、できれば対応してまいりたいということを思っております。
以上でございます。
542 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
543 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
544 ◆1番(宮田裕之君) 先日、9月8日火曜日、午後5時過ぎ、霞浦町2丁目で自動車と自転車の接触事故を起こしているところに出くわしました。そのように頻繁に事故が起こっているので対策を求めているのです。市民の安全を守るための対策を求めています。既に、春日町の歩道には、歩道を走行している自転車などを見るためのカーブミラーを設置して成果を発揮しております。そのように、カーブミラーや警戒標識及び注意を喚起する標識の設置について副市長の御所見を求めます。
545 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
546 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
547 ◆副市長(杉浦邦俊君) 先ほどの答弁でも申し上げましたが、交通安全上必要な施設である横断歩道や停止線の引き直し、これは薄くなったところでございますが、注意喚起する看板、例えば学童多し、あるいは飛び出し注意といったものでございますが、こういうものなどを公安委員会の指導のもと、改善できるところは改善してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
また、私への考え方といいますか、そんなこともお尋ねになっておみえになりますが、特にカーブミラーにつきましては、担当職員で市内をパトロールする中で、危険箇所に設置するよう努めておるところでございます。また、町内会会長さんを通じまして担当部局のほうへ要望がございますと、その要望にできるだけこたえるように設置しておるところでございます。
それから、交通安全教室とかそういったところも考えられるかと思いますが、幼稚園や保育園の園児さんとか小学校の児童、さらに高齢者の皆さん方に対する交通安全教室といいますか、交通安全マナーの向上のための講習会もやっておるところでございます。特に免許を持たない方に対しての教室マナー説明とか、そういったこともできる限りやってまいりたいなと思っております。
偶然ですが、けさ、死亡事故ゼロの日ということで、私、パトロールカーに乗りまして市内を見回してみましたら、やはり御質問者おっしゃられたようなところも実は感じております。そういったところも踏まえて、私自身もそう思いましたが、できるだけ安全対策に努めてまいりたいということを思っております。
以上でございます。
548 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
549 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
550 ◆1番(宮田裕之君) 次に、4つ目、3人乗り自転車の購入補助制度の考えはいかがでしょうか。
既に、群馬県前橋市は本年4月から実施、刈谷市は10月から実施予定。両市とも補助率は2分の1、上限4万円の制度を決めております。ぜひ碧南市も前向きに御検討していただきたいと思います。
551 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
552 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
553 ◆副市長(杉浦邦俊君) 3人乗りの自転車の購入ということですが、購入の補助の考え方につきましては、市民が購入するものに半額助成、補助という方式を刈谷市がとられるということを聞いております。碧南市といたしましては、今議会に補正予算を計上させていただいておるわけでございますが、市民への購入補助という形ではなく、市が自転車を購入しまして、これを希望者に貸与するという方式で対応してまいりたいということを思っております。
この対応事業は、国の経済対策の一環として愛知県に交付される資金を財源としまして、愛知県が設置する補助制度を利用しまして、10分の10の補助を受けられるものでございます。なお、県の補助は市が自転車を購入して市民に貸与する場合にのみ対象となりますが、刈谷市さんのように市民が購入するものに市が補助する場合は、実は対象となっておりません。
以上でございます。
554 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
555 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
556 ◆1番(宮田裕之君) 碧南市の家族状況を見ますと、1歳から5歳まで同一世帯2人以上のお子さんをお持ちの御家庭は、たしか810世帯ほどあると思います。自転車の貸し出し事業の台数は30台です。1割にも満たない状況で、一部の方のみが対象になるのではないでしょうか。刈谷市、豊田市、前橋市のように、購入費補助制度に対し、禰宜田市長の前向きな御答弁を賜りたいと存じます。
557 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
558 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
559 ◆副市長(杉浦邦俊君) 3人乗りの自転車の貸与を、私ども、30台ということでございます。これにつきまして、新しい制度でございますので、ニーズの予測というのは実は大変難しく、事業の実施の状況を見まして、それ以後の対応をさせていただきたいということを考えております。
刈谷市のような購入補助につきましては、まず、3人乗り自転車は6歳未満の子供が2人以上いる場合にのみ対象となりますが、大人を含めて3人が乗りますので、安全の配慮から構造面で一定の基準をクリアする必要がございます。そのための購入単価というのは実は8万円ほどかかるということとなっておりまして、刈谷市のような半額の補助制度を使っても本人負担は4万円ほどかかり、一般の自転車よりも高くなるということが推測されます。しかも、年上の子供が6歳になると使用できなくなりますので、使用できる期間は限られてまいります。限られた期間の使用に半額の自己負担をかけるよりも、貸与の方法で対応してまいったほうが望ましいではないかということを思っておるところでございます。
以上でございます。
560 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
561 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
562 ◆1番(宮田裕之君) 購入費補助から貸し出し事業のほうまで一緒に御答弁いただいたわけでございますので、貸し出し事業の中身についてもう少し詳しく教えていただきたいですが、近隣市の貸し出し事業の状況と保管場所、申請手続方法、修理費の自己負担内容についてお答えください。
563 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
564 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
565 ◆副市長(杉浦邦俊君) ちょっとお答えの仕方が間違ったかもわかりませんが、少し3人乗りの自転車の対応事業の内容からちょっと御説明をさせてください。
事業の概要としましては、まず、市が3人乗り自転車を購入し、これを1歳から6歳未満の児童が2人以上いる世帯の希望者に貸与するものでございます。貸付期間は1年間を原則としておりますが、これは更新も可能でございます。貸与台数は当面30台ということで、開始はもう来年早々やってまいりたいと思っております。
それから、近隣市の状況、あるいは保管場所、申請手続、修理と、そんなことの御質問だったかと思います。
西三河各市の状況でございますが、貸し出し事業での対応が西尾市、知立市で、購入補助事業が刈谷市と豊田市となっております。刈谷市と豊田市はともに4万円を上限とした半額補助であります。岡崎市は普及啓発事業のみで、安城市、高浜市は事業実施の予定はないということをお聞きしております。
それから、保管場所は、現在、担当するこども課と、それから庁舎担当の財務課のほうで検討しておるところでございます。
申請の手続方法は、こども課窓口で申請をしていただきます。こども課で貸与対象の要件をチェックしまして貸し出しを行いますが、事業開始時に希望者が多い場合は、申しわけございませんが抽せんをさせていただく、そんな形になるかと思います。
修理の自己負担ですが、貸し出しの段階で整備した自転車を貸し出しますが、返却時に自転車店で点検をしていただき、修理が必要な場合は本人負担となるということでございます。
566 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
567 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
568 ◆1番(宮田裕之君) 貸し出し自転車の修理費自己負担について、もう少し詳しくお答えください。タイヤなど消耗品も負担対象になるのでしょうか、お伺いいたします。
569 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
570 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
571 ◆副市長(杉浦邦俊君) 修理費の本人負担でございますが、まず、返却時に市内の自転車店で点検をしていただくわけでございます。この点検の基礎費用は市の負担と考えております。点検におきまして修理が必要と診断された場合は、その部分について利用者の負担において修理していただきますが、タイヤの磨耗といいますか、消耗、あるいはブレーキの緩みなど、利用している間に生じてくる部分の修理につきましては、市において負担をいたします。したがいまして、利用者の負担は、ぶつけたり、転んだりして破損といいますか、壊したときの部品の修繕、利用時において発生するパンク等の修繕ということで御負担をいただきたいということを思っております。
以上でございます。
572 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
573 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
574 ◆1番(宮田裕之君) 次に、6点目、職員の自転車通勤手当の引き上げについてお伺いいたします。
職員みずから排ガスを出さない自転車を利用することで、市民に対してPRすることと、職員本人の健康増進になります。前橋市では、ことし4月から通勤距離2キロ以上5キロ未満の通勤手当を自動車、バイクは1,000円に引き下げ、反対に自転車は引き上げています。碧南市の通勤手当も先進地の例を参考に改正していくお考えはないのでしょうか。お答えください。
575 ◆副市長(杉浦邦俊君) 議長、杉浦副市長。
576 ◆議長(倉内成幸君) 杉浦副市長。
577 ◆副市長(杉浦邦俊君) 職員の通勤手当につきましては、通勤距離が片道2キロメートル以上の場合に支給しておりまして、その支給額は、通勤手段が自転車、自動車にかかわらず、通勤距離において定めております。例えば、通勤距離が片道2キロメートル以上5キロメートル未満の職員は月額2,000円、5キロメートル以上10キロメートル未満の職員は月額4,100円を支給しております。
自転車通勤手当の改正でございますが、現行の支給対象者と支給額については、碧南市は国家公務員の通勤手当に準拠したものでございますので、改正については今のところ考えておりません。しかし、エコ対策に身近なところから取り組む姿勢はとても大切だと考えております。自転車通勤ができる職員には積極的に呼びかけてまいりたいということを思っております。
以上でございます。
578 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
579 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
580 ◆1番(宮田裕之君) 了解しました。
次に、件名5、公共施設整備、(1)市営三度山住宅の家賃と入居募集受け付け状況並びにほかの市営住宅の建てかえ計画について質問いたします。
まず、部屋ごとの家賃は幾らでしょうか。現在44戸の募集をしていますが、受け付け状況はいかがでしょうか、お伺いいたします。
市営住宅の空き家募集に対し、入居希望者が多いため、抽せんになっております。こうした現状を十分認識していただき、住宅マスタープランの計画を前倒しして、早期に老朽市営住宅の建てかえをお願いしたいと思います。順番からいきますと宮下住宅になると思います。建てかえ計画につきまして執行部の御所見を求めます。
581 ◆建設部長(西岡敏博君) 議長、建設部長。
582 ◆議長(倉内成幸君) 建設部長。
583 ◆建設部長(西岡敏博君) 私からお答えさせていただきます。
市営三度山住宅の家賃の関係でございますが、市営住宅の家賃、御案内のとおり、公営住宅法で定められた家賃算定基準に基づいて定めてまいります。今回の三度山住宅の場合も入居者募集案内に予定家賃を掲載させていただいておるところでございますが、その内容をタイプ別に申し上げますと、1DKの部屋で1万7,300円から3万6,300円、一般入居者向け2DKが2万2,100円から4万3,300円、障害者世帯向け2DKが2万7,400円から5万6,200円、3DKの部屋が2万8,200円から5万7,900円としております。
次に、入居募集受け付け状況の関係でございます。
9月1日火曜日から9月15日火曜日の15日間の募集期間でございます。9月7日月曜日現在で申し込み状況を申し上げますと、1DKが12戸の募集に対しまして12件の応募、一般向け2DKが24戸の募集に対しまして33件、障害者世帯向け2DK2戸の募集に対しましてはゼロ件、3DKが6戸の募集に対しまして30件という応募状況となってございます。
次に、宮下住宅の建てかえ計画の関係でございます。
宮下住宅は、碧南市市営住宅再生マスタープランの中では、次期再生マスタープラン計画期間の平成23年度以降の建設計画としてございます。この碧南市市営住宅再生マスタープランは平成9年度に策定したものであります。策定後10年以上経過していること、また、昨今の住宅事情の変化などを考慮し、平成22年度に改定作業を考えております。当該宮下住宅の建てかえにつきましては、この改定作業の中で経済情勢、住宅の多様化、入居希望状況など、総合的に調査研究をいたしまして、その中で検討し、進めてまいりたいと考えておるところでございます。
以上で、お答えとさせていただきます。
584 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
585 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
586 ◆1番(宮田裕之君) 先ほど受け付け状況について御答弁いただきましたが、かなり定員オーバーしております。こうした状況をよく御理解していただきまして、市営住宅建てかえ計画の前倒しを求めるものです。再度お伺いいたします。
587 ◆建設部長(西岡敏博君) 議長、建設部長。
588 ◆議長(倉内成幸君) 建設部長。
589 ◆建設部長(西岡敏博君) 新設の三度山住宅の募集の状況は、募集戸数44戸に対しまして、15日間の募集期間の中の7日目で既に1.7倍と、定員オーバーする状況にはありますが、碧南市の住宅の需要、県営住宅ですとか民間の住宅ですとか多岐にわたっておると考えておりまして、総合的に建てかえについては考慮していくことが必要だと考えます。この三度山住宅の募集状況だけで碧南市の公営住宅の需要について判断するというのは、少し情報が不足しておるというふうに思っております。
私どもといたしましては、先ほど申し上げましたように、碧南市市営住宅再生マスタープランの見直しの中で前倒すかどうかも含めて慎重に検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。
590 ◆1番(宮田裕之君) 議長、1番。
591 ◆議長(倉内成幸君) 1番。
592 ◆1番(宮田裕之君) 次に、(2)県営鷲塚住宅建てかえ計画と周辺整備について質問します。
括弧内の5項目については関連がありますので、まとめて質問させていただきます。
今回の建てかえ事業内容と仮移転該当戸数及び移転完了時期はいかがでしょうか。
また、建てかえに合わせて、団地前の市道荒居五畝通り線沿いの水路の暗渠化や5棟横の道路の拡張はいかがでしょうか。
また、碧南幹線水路跡地活用計画につきましては、20年6月、一般質問いたしました。そのときの御答弁は、今後、地元要望を踏まえ、検討してまいりますとのことでした。延長200メートル、幅員6.6から9.7メートルあり、ここを整備しますと鷲塚地域の通学路や広域避難所に指定されている水源公園を結ぶ重要な道路になります。前向きな対策を求めます。
さらに、鷲塚住宅の建てかえに合わせて、公共下水道整備計画が予定されると伺っております。整備面積、整備年次につきまして詳しくお答えください。
593 ◆建設部長(西岡敏博君) 議長、建設部長。
594 ◆議長(倉内成幸君) 建設部長。
595 ◆建設部長(西岡敏博君) 私から順次お答えさせていただきます。
まず、第1期工事内容と仮移転時期の関係でございます。
この県営鷲塚住宅は昭和45年から47年に建設されたものであり、施設全体では12棟の建物で、管理戸数480戸の住宅でございます。
御質問の今回計画の内容でありますが、現在の12棟のうち、1号棟から4号棟までと10、11号棟の6棟分の管理戸数230戸を取り壊し、新たに鉄筋コンクリートづくり7階建て一部4階建てでございますが、2棟を建て、もう1棟は7階建て一部5階を1棟の合計3棟を新設して、管理戸数170戸の住宅に建てかえるというものでございます。
建設年次につきましては、第1期工事は平成23、24年度、第2期工事を25、26年度に、第3期工事を平成27、28年度に行い、各1棟の建設計画となっております。
次に、仮移転戸数、時期の関係でございます。
基本的には移転先は他の県営住宅にあっせんしていただけるということであります。その時期につきましては、現在の1号棟の方は28戸で平成22年5月末まで、2号棟、3号棟の方は53戸で平成25年夏ごろまで、4号棟の方は28戸で平成27年秋ごろまで、10、11号棟の方は41戸で平成29年秋ごろまでにそれぞれ御移転いただく予定と伺っております。
次に、市道荒居五畝通り線沿いの水路の暗渠化の関係でございます。
御質問の市道荒居五畝通り線沿いの水路の現況断面は幅が1.3メートルから1.65メートル、深さが1メートルの開水路となっており、毎年1回程度草刈り等を実施し、適切な維持管理に努めているところでございます。この水路の暗渠化についてでありますが、現在の開水路の断面で、排水機能を十分に果たしているものでございます。また、水路の管理面では、暗渠と開水路を比較しますと、開水路のほうが水路内に堆積した土砂等を取り除く場合など、容易にかつ安価に行うことができます。さらに、基準雨量を超えるような集中豪雨の際には、開水路のほうが道路や宅地内に降った雨が水路内に容易に流れ込むため、浸水被害の軽減にもなってございます。
以上のことなどを考慮する中で、現在の雨水排水計画では当該水路は暗渠化の計画になっておりません。
次に、団地横、5号棟横の道路の拡張の件であります。
この道路は市道鷲塚団地線で、幅員4メートルから5メートル程度、延長約400メートルの道路でございます。今回の建てかえ計画では当該道路に面しておりません。したがいまして、この建てかえ事業での拡幅の考えはありません。しかし、第2期計画時には当該道路が接道してまいりますので、改めて道路拡幅を含め、協議、調整してまいりたいと考えております。
次に、碧南幹線水路跡地活用でございます。
現在、碧南幹線水路跡地の現況でございますが、矢作川沿岸土地改良区連合の所有地となっており、維持管理の負担軽減のため、アスファルト舗装、また、不法投棄対策のためのバリケードが設置してあろうかと思います。この用地の件につきましては、昨年来、継続的に矢作川沿岸土地改良区連合との無償譲渡協議を進めてまいりましたが、無償譲渡ということに関しまして、まだ調整がついていない状況でございます。国営事業の事業完了年度が平成22年度となっております。それまでには碧南市に無償譲渡されるよう努力してまいりたいと考えております。
最後に、公共下水道の整備であります。
市民の皆様方にお知らせをし、御理解をいただく中で事業を進めております向こう3ヵ年の整備計画に沿いまして、県営鷲塚住宅を含めた鷲塚地区の一部を平成23年度より施工する予定としております。鷲塚住宅建てかえ計画に合わせ、今現在準備を進めているところでございます。今年度は設計作業を行いまして、平成22年度には事業認可を取得し、23年度に工事着手し、周辺を含めた面積約10ヘクタールについて23年度末までに完成をさせたいと、こういう考え方でございます。
以上で、お答えとさせていただきます。
596 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、宮田裕之君の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。
(午後 3時 27分 休憩)
───────────────────・・───────────────────
(午後 3時 40分 再開)
597 ◆議長(倉内成幸君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、石井拓君の一般質問を許します。
598 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
599 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
600 ◆6番(石井 拓君) 新政会の石井拓です。議長から発言の許可をいただきましたので、質問をさせていただきます。一問一答方式で行います。御丁寧な御回答をお願いいたします。
それでは、早速ですが質問します。件名1、農業、漁業の振興について。
碧南市には、全国的に見ても優良な農業、漁業があります。それらの産業の発展は、経済効果のみならず、国策である食料自給率の向上、食育、地産地消、自然環境の改善など、社会的にも望まれるところだと思います。
しかし、それとは逆行して、事業者を取り巻く経営環境は厳しいものとなっています。経営主体は個人事業が中心、大規模な資本投下ができない、流通価格が取引相場で決められ、コスト面との比例、つまり頑張ったら頑張った分だけもうかるという仕組みにはなっていない、制限がついて回る、労働集約的であり、跡継ぎ問題がついて回る、自然環境の破壊、異常気象などでダイレクトに生産高が左右されるということが言えます。ことしの長雨による野菜の不作の例もありますし、最近よく言われている漁場、海のほうの汚れ、廃棄物などで汚れてとれる魚が減少しているという声も聞いております。
産業の育成、振興を担う碧南市にとって、農業並びに漁業について、今後、どのような考えを持って展開していくのか質問をいたします。
まず、農業について、現状問題の把握とその振興策について教えてください。お願いします。
601 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
602 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
603 ◆市長(禰宜田政信君) お答えいたします。
農業につきましては、公表されている2005年農林業センサスや愛知農林水産統計年報によりますと、碧南市の農家の戸数が1,141戸、うち専業農家数が230戸ということで、農家数に対する専業農家率が約20%ということで、これは愛知県の平均の1.6倍という状態でございます。
また、農業産出額は60億4,000万円ということで、県内で14位。そのうち野菜類が32億4,000万円で、5位という状態でございます。碧南市内で産出される農産物は、愛知の伝統野菜にもなっておりますニンジンを初め、タマネギ、カンショなど露地野菜を主体に、野菜指定産地として県下でも有数の産地となっております。
農業産出額で見ますと、ニンジンとタマネギが県下で第1位、イチジクは第2位という状態でございます。特徴といたしましては、農家1戸当たり及び耕地10アール、1反当たりの生産農業所得が高くて約27万円ということで、県下で第3位、県内平均の2.0倍。ちなみに第1位は田原市、2位が蒲郡市と、こういう状態になっております。愛知県は全国シェアでも1位ということでございますので、全国トップクラスということだろうと思います。この生産につきましては、私、前に調べましたが、全国で17番目でございました。このことは露地での耕地利用率の高さ、施設型農業の進展などとともに碧南農家の資質の高さとか勤勉性のあらわれかというふうに思っております。
また、環境保全型農業においても意欲的に取り組んでおられるところが多いということで、平成20年度エコファーマー認定者が313名ということで、非常に高い数値になっておるということでございます。また、碧南市地域農業の担い手である認定農業者数が173名ということで、これの点につきましても県下で第7位ということでございます。
次に、この振興策ということでございますが、認定農業者に対する支援、園芸産地活性化及び園芸産地維持保全対策のほか、環境保全型農業推進や農業後継者の育成に対する助成などを行っているところでございます。
以上です。
604 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
605 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
606 ◆6番(石井 拓君) 御丁寧な回答ありがとうございました。
やはり碧南の農業は全国的に見てもトップクラスと、非常に優良な産業であると改めて認識をいたしました。振興策においてもう少しお聞きしたいのですが、それら振興策を行ってきた、その効果についてどのように評価、判断しているのか、概略で結構ですので教えてください。お願いします。
607 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
608 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
609 ◆市長(禰宜田政信君) 農業振興、いろいろやっておるわけでございますが、それに対する事業評価ということでございます。
これは農業部門全体としてほぼ安定した収量実績が上げられているということで、重立った事業といたしましては、先ほど申しました園芸産地活性化推進事業において各生産者部会への新技術や新品種の導入促進が図られておりまして、園芸産地維持保全対策事業におきましては、タマネギの黒腐病気対策などによりまして指定野菜産地維持を図っておるというようなことでございます。
また、環境保全型農業を推進するために、今、廃プラスチック回収促進とか減農薬資材導入促進事業などで、総合的に成果が出ているというふうに考えております。
610 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
611 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
612 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございました。
続きまして、漁業についてはいかがでしょうか。その現状問題の把握、その振興策について教えてください。
613 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
614 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
615 ◆市長(禰宜田政信君) 続きまして、漁業ということで、碧南市の水産業につきましては、2つの場所といいますか、まず、油ヶ淵の内水面漁業というのが1つございます。もう一つが三河湾を中心とした海面漁業ということで、就業人口は2つ合わせまして197人という状態でございます。
内水面漁業は油ヶ淵ということで、水揚げされるのはコイ、ウナギ等でございます。海面漁業におきましては、碧南市の主な漁獲量順位ということで、県内19年度ベースでコノシロ、アジ、イワシ類が第1位と、これらの魚種はいずれも愛知県全体の50%以上の漁獲量となっております。また、サバ、イカナゴ、シラスについても県下第2位でございまして、金額ベースで全体で約15億円の水揚げという状態になっております。
しかし、最近の漁業を取り巻く環境は、魚の値段の低迷、そして漁獲量の減少、組合員の減少など、年々厳しさが増しており、県内の漁業協同組合においても経営の基盤強化を図り、健全な漁業経営確保のため、漁業協同組合の広域合併などが課題になっているという状態でございます。
次に、漁業における振興策ということでございますが、大浜漁業協同組合に、事業安定のため、営業施設改善や就労環境改善のための保管倉庫改修及び船の建造や装備近代化のための借入金利子の補給など、県の補助と一緒になっていろいろ支援をしておるということでございます。
また、内水面漁業に対する振興策といたしましては、油ヶ淵での漁場掃除事業など、支援を行っております。年間を通じて実施される掃除事業は、児童への環境学習の場としての役割も担っておるところでございます。
以上です。
616 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
617 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
618 ◆6番(石井 拓君) これも御丁寧な御回答ありがとうございます。
漁業についても農業と並んで全国的に見てもトップクラスと、非常に優良な産業であるということは改めて認識しました。農業、漁業ともに自然環境の恵み、好条件もさることながら、先人たちの努力と現在の農家さん、漁師さんの日ごろの努力に改めて敬意と感謝をいたします。碧南市としても、重要産業としての位置づけとともに、その時代、その時々に合った振興策を今後も続けていただきたいと思っております。
さて、漁業に対する問題と振興策についてもう少しお聞きしたいんですが、その取り巻く環境の問題、つまり漁獲量の減少、組合員や漁船の減少などが年々厳しさを増しているとされましたが、それらに対して何か振興策は考えられないでしょうか。加えて、自然環境の変化、海水の温暖化、汚染など、何らかの影響があるのではないかと思うんですが、その点も踏まえて御説明をお願いいたします。
619 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
620 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
621 ◆市長(禰宜田政信君) 今の件につきまして、本年、漁業担い手の支援といたしまして、漁業体験研修事業を県とともに進めているということがあります。また、水産資源対策ということで、西三河地区の種苗育成放流が行われておりますし、また、三河湾の漁場環境改善のための干潟・浅場造成事業が県によって進められております。また、これは関連して、矢作川流域の山間地に造林を行う水源涵養林事業というものもございまして、こういった長期的な視点から、これは土地改良サイドからの支援も行っておるということでございます。
622 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
623 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
624 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございました。
碧南市だけではなく、国とか県とか、そういった大規模な環境改善にいろいろと今後もアプローチしていっていただきたいと思っております。ぜひともお願いいたします。
振興策について、農業とも漁業ともいろいろとお答えいただきましたけど、どちらかといえば、農場とか漁場とか、あるいは組合、団体、そういった基盤の強化に対する振興策がもちろん中心で、それがないと始まらないわけですけれども、それ以外に、また後で消費促進とブランド化という質問も用意してはあるんですが、そういった産業の振興策の全体像の一部として、積極策である販売促進とか流通支援、そういったものは何か考えられないでしょうか。その必要性、あるいは困難性、そういったものが市の中でお考えであればお答えいただきたいと思います。お願いします。
625 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
626 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
627 ◆市長(禰宜田政信君) この部分につきまして、支援の方法ということで、現状の組織構造とか体質的な分野について全体像を把握する中で支援、協力方法を検討する必要性ということで、主には先ほどいわゆる漁協とか、全体的な部分でやるということでございまして、独立した組織に対してどうやって公の市等が介入していくかというのは非常に難しい部分もあります。しかし、消費拡大がもたらす影響を理解しまして、いろいろ、これは今、あおいパークの利用をこの後どうするかというようなこともありまして、いろんなことで、流通も含めまして、やはりいい方向がないかなというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思っております。
628 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
629 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
630 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。あおいパークの利用促進も何か1つの手につながっていくかと思いますので、ぜひともいろいろな面で御検討いただきたいと思います。
続きまして、質問の(2)に移りたいと思います。農地の問題ということで題しました。特に、区画整理後の農地に関する諸問題、農地法の改正など、市内の農業への効果とか影響、そういったものについて質問します。
まず、質問(2)のア、区画整理の効果と問題についてです。
碧南市の区画整理事業は、昭和38年以来、宅地の確保と住みやすいまちづくりを目指して行われてきました。農地についても、市街化区域や調整区域などの区分により整備されてきました。農地を集約することは、その作業効率を図られ、いい面もありますが、親から受け継いだ土地であり、また、代替地や売り買い状況にもよるもので、市街化区域に農地はまだ残っております。昨今そのような市街化区域にある農地や生産緑地はまちの中にある緑のスペースとして、また、食育や市民の農業になれ親しむ場と、役割も注目されております。
最近、私も農家さんと会う機会があり、話を聞きますと、市街化区域に畑がある場合、農作業倉庫を建てると非常に効率が上がるんだが建てにくい、騒音や砂ぼこりが立つ、地域住民といざこざが起きてはならないとは思う、あるいは、神有地区ですが、シソの早朝刈りに関しても今回苦情があったと、市街化区域に隣接した畑で刈り入れ時間帯を変えているにもかかわらず、騒音で苦情をもらったと、そういう話も聞きました。
それらの問題点を踏まえ、市街化区域における宅地化率、逆を言いますと、農地の占める割合はどれぐらいなんでしょうか。
また、区画整理は市街化地域内で行われている事業ですけれども、農地、特に生産農家との関係はどのようになっているのか。その課題についても教えてください。お願いします。
631 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
632 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
633 ◆市長(禰宜田政信君) 今の御質問におきまして、まず、当市の市街化区域内における農地がどれぐらいあるかということで、これは159ヘクタールということで、全体の市街化区域の中の7.5%ということでございまして、そのうちの3分の1ぐらい、約58ヘクタールが生産緑地という状態になっております。
区画整理事業は、健全な市街地の造成を図るとともに良好な宅地の供給に寄与する目的で、碧南市においても有効な都市基盤整備手法としてまちづくりに寄与していると思っております。それは市街化区域内の農地であったところが無秩序に宅地化されるスプロール現象を防いできたと言えます。
しかし、区画整理が完了しても、社会経済情勢にもよりますが、宅地化が急速に進むとは限らず、農地と一部混在となっているのが現状だということでございます。宅地供給を目的とした区画整理事業によりまして、市外など地元以外の方が多く入居してみえるというのも現実でございます。
それまでは以前から住んでいる地元の方がほとんど農家との交流や理解のあったように思われますが、質問者の言われる件は、一見、一般にある苦情のようでございますが、その奥には専業農家にとって将来に向けての農業経営を考えなくてはいけない難しい課題があると認識をしております。現状では市街化区域内で農地を持つ専業農家の方にいろんな気遣いが必要でございますが、地域住民との交流などで地域農業への理解がお互いにできればなというふうに思っております。
例えば、農業委員会から研修報告の提案でもありましたが、農家自身による農園利用方式の市民農園経営など、地域住民と良好な形で共存ができないかなど、碧南市としても市街地農地の有効活用手法については引き続き、今、検討課題としておるところであります。
634 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
635 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
636 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございました。
何よりもお互いの理解が必要でとお答えいただいたように、その手段の1つとして交流を深めると。いろんな施策なども今後、御支援していただきたいと思いますし、区画整理が完了したとしても引き続きの課題ということでお考えいただきたいと思います。
もう一つ、農地に関してですけれども、昨今の傾向として、ゲリラ豪雨や集中豪雨、農地における水害対策が心配になります。一度に甚大な被害を受ける危険性はないのでしょうか。その点について、現状と課題があれば教えてください。お願いいたします。
637 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
638 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
639 ◆市長(禰宜田政信君) 市街化調整区域の圃場整備事業が完了した区域には農地用の排水機場が各地域に完備されており、土地改良施設として適正稼働できるよう、定期の点検管理を行っております。
しかし、近年のゲリラ豪雨や集中豪雨の怖さは、設計基準以上の豪雨のために被害が起こっているようですので、今後の施設更新の際には、それらも含めて県、国等に要望していくということでございます。
640 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
641 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
642 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。ぜひとも少々お考えいただきますようお願いいたします。
続きまして、質問の(2)のイ、農地法の改正に伴う今後の予想について質問いたします。
近年、国のほうは農地の確保、担い手確保の面から農地法を改正し、農地使用者の流動性を図るというような傾向にあると思います。そこで、碧南市の農地の現状を踏まえて、これらの改正についての内容、影響についてどのように考えるのか教えてください。お願いします。
643 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
644 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
645 ◆市長(禰宜田政信君) この件はやはり政権がかわりまして、今後、どういうふうな方向になるか、少し不透明な部分がございますけど、現状の農地法改正法案はことしの6月24日に公布されて、年内の施行が見込まれておるということでございまして、その概要は、我が国の食料自給力を強化するため、その基礎的な資源である農地を確保し、効率的な利用促進をするため農地転用規制を厳格化するとともに、貸借規制の緩和によりまして幅広く農業参入を認めるというものでございまして、農地法を初め、4法案が改正されました。
重立った改正内容といたしましては、農地の確保対策強化、貸借規制緩和、面的集積促進の新仕組み導入、遊休農地対策強化、相続税納税猶予制度の見直しなどが主な項目となっております。碧南市にどのような影響が想定されるかということでございますが、この改正趣旨が、これ以上の農地面積の減少を食いとめ、農地を確保すると、及び耕作放棄地対策のため、農地を借りやすく貸しやすくし、地域と調整の上で最大限利用するためとされております。
現在の碧南市には耕作放棄地はないということになっておりまして、農業の現状は、さきにお答えしたとおり、コンパクトではあっても非常に優良農業地帯ということで、碧南農業者の質の高さと勤勉性によるというものだということで感謝をしておるところでございます。このことからも碧南市に直接大きな影響はすぐにはないと考えておりますが、今後も碧南の地域農業を守り、発展させるためと効率的かつ安定的な農業経営を考えますと、農地の面的集積促進をさらに進める必要があると考えております。
また、今回の改正は、農地法事務において入り口規制を緩くするとともに、事後監視や規制を強化しておりまして、農業委員会組織を主体に、その課せられた責務は質、量ともに多くなるというふうなものでございます。
646 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
647 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
648 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
お答えいただいたように、コンパクトであっても優良な農業地帯である碧南市。その農業について、この法改正で有利、不利、いろいろとあるかもしれませんが、さらなる発展につながるような対策が望まれるところだと思います。
その中でも特に例示いただいたとおり、農地の面的集積促進。非常に重要で、それを望む声も聞いております。例えば、自分の畑があっちこっち飛んでいると。あっちこっちにあって、機械化による作業が手間でコストダウンが図れない。肥料をまいても風で飛んでしまい、隣の畑に行ってしまう。違う作物なら損害を出してしまう。つまり、畑がなるべく広ければ肥料をまく効率もよいと、そういった声があります。また、今、現在、お父さんが農業をやって、息子さんはサラリーマン。父がもし体を壊し、農業が続けられない場合、すぐにサラリーマンをやめられない、脱サラができない。その場合、ほかの農家さんに安心して貸すことができる仕組みが欲しい。欲を言えば、自分が農業をする場合に支障なく土地が帰ってくる仕組みも望むと、そういうような声も実際に私の同級生とか30代、40代の方からちょこちょこいただいております。
農地の面的集積促進、自分の農地をなるべく集積して作業効率を上げたい。もちろん、いろんな貸し借りということも出てくると思います。そういった仕組みづくりを進めることが重要だと思いますけど、それについてもう少し具体的に、どのように行うのか、また、どのような課題や問題点があるのか教えてください。お願いします。
649 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
650 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
651 ◆市長(禰宜田政信君) これは農業経営基盤強化促進法の改正ということの中で、農地利用集積円滑化により、個々の農地を面的にまとめる団体、組織を立ち上げて、そこで農地の出し手と担い手の協議調整を行うというのが、その法律の中にあるということでございます。
先日も、国では政権交代により平成21年度農地集積加速化事業の補正基金は執行が凍結されたところであり、今はその動向を注視している状況でございますが、市として引き続き国の動向を見ながら検討していくという姿勢でおります。
652 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
653 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
654 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
国のいろんな状況もありますけれども、さらにまた団体組織を立ち上げるのがいいのか、あるいは本当に個人個人で気軽にやれるのがいいのか、いろいろと法律が改正をどんどんどんどんされていくと思います。この面的集積の促進は碧南市における農業、その特徴である課題だと考えております。一層の御検討、あるいは新しい制度の開発をお願いいたします。よろしくお願いします。
次に、質問(3)に移りたいと思います。生産物、あるいは漁獲物というか水産物ですね、それの消費促進とブランド化についてです。
消費促進の面では、地産地消という言葉があるとおり、消費促進はまずその地域からということが重要であると思います。碧南市では碧南市地産地消推進協議会が設立され、行政施策とともに進まれております。現在の取り組み状況と今後の展開について教えてください。お願いします。
655 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
656 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
657 ◆市長(禰宜田政信君) 地産地消の取り組みにつきましては、平成20年度に策定しました碧南市食育推進計画に基づきまして、具体的な施策を推進しております。
昨年度の主な活動内容といたしましては、まず、食育推進事業といたしまして、園児や保護者を対象とした行事の開催、地元産の農産物の消費拡大を目的の料理教室や事業への助成支援を碧南市地産地消推進協議会が行っておるということでございます。
また、生産物消費拡大を推進するため、生産者団体と商工会議所会員との意見交換も始めておりまして、農商工連携による新たな事業展開を模索し始めているところでございます。
以上です。
658 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
659 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
660 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございました。
先ほどの御回答の中で、農商工連携、生産者団体と商工会議所会員、特に食品業者さんでしょうか、との意見交換が行われたと言われましたけれども、その中でどのような意見がありましたでしょうか。また、それを受けて、新たな事業展開としてどのようなことが考えられていくのか。概略で結構ですけれども、教えてください。お願いします。
661 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
662 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
663 ◆市長(禰宜田政信君) この点につきましては、まだ始まったばかりということで、生産者側は人参部会役員さんを主に、へきなん美人の特性について、そして、市内食品商業者の皆さんの地元産物の利用状況などというような、いろいろ意見交換会というようなことをされたということでございます。
今後は農家だけではなくて、大浜漁業協同組合の協力を得まして、漁業振興につながる部門も一緒に巻き込みながら、いろんな交流の機会を積み重ねながら新たな事業展開を模索していくということでございまして、まだどういった方向でというようなのは始まったばかりということでございます。
664 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
665 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
666 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
始まったばかりということで、今後の期待もしております。さらにどうでしょう、漁業関係者についてもこれからそういった連携など事業展開が図られると思いますけれども、市長としまして、どのような事業展開か何かあるか。そういったものはございますでしょうか。お願いします。
667 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
668 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
669 ◆市長(禰宜田政信君) これにつきましては、やはりとりあえず今はこの商工会議所と農家の皆さん、そして話し合いをやっておると。それから、もう一つは、今は新しくあおいパークの拡張計画の中の委員会をつくりまして、そこの中に漁業の青年部の方だとか漁協の方も入って、今、議論を始めておるところでございまして、そういうことの中で、今まではどっちかというとそれぞれ立派なものがあるんだけどばらばら状態だったんだけど、これを何かうまくすぐれたものをつなげて相乗効果を出しながら、碧南市のいろんな新しい物産とかその他、本当は今もあるんですが、これを全国にアピールできるようになれば、少なくとも愛知県の中で存在感のある、そういうものを発信していけたらありがたいというふうに考えております。
670 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
671 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
672 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
今ある資源をまた新しい形で世の中に出していくと。ぜひとも実現させていただきたいと思います。これはもちろん市だけではなく商工会議所、漁業組合、農業協同組合、すべて碧南市民全部がいろんな面で考えを出していかなきゃいけないことだと私も思っております。今後の市、あるいは関係者の方々に期待したいと思っております。
じゃ、次は質問(3)のイですね。へきなん美人と人参の日の今後についてです。昨今、碧南を代表する野菜であるニンジンについて、「へきなん美人」と商標登録し、地域ブランドとして確立していくことになったと思います。また、地産地消の面から1月23日を人参の日と定め、消費拡大のPRを図っていきます。
今後、碧南市として、このへきなん美人、人参の日についてどのような支援事業の展開を考えているのでしょうか、教えてください。お願いします。
673 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
674 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
675 ◆市長(禰宜田政信君) 冬ニンジンの件におきまして、まず、平成16年度にあいち中央碧南人参部会の皆さんが、当時、永島市長さんが命名をされたということで、これは商品登録をされておりまして、さらに、これが昨年、平成20年度に私のほうで1月23日を碧南人参の日ということを制定しまして、記念日登録をしているということでございまして、それ以降も含めましていろいろPRをやっておりまして、少しずつでありますが、地域ブランドとなりつつあるかなというふうに考えております。
昨年の人参の日事業といたしましては、ニンジン生ジュースの試飲を初め、市内保育園、幼稚園、小中学校のすべてでニンジンを食材とした献立の給食の実施をしました。本年度の記念日事業につきましてはまだ決まっていないということでありますが、昨年度並みの事業の実施を念頭に、新たな事業も検討しているということでございました。市としてもできる限り支援をしていきたいと考えておるところでございます。
676 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
677 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
678 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。この件は、生産者主体の展開に、市が支援するという形になってくると思います。
この件についても農家さんの声をいろいろと聞いておりまして、人参の日には学校給食だけではなく、市内レストランにも調理に使ってもらいたい、食材として出してほしい、ジュースだけでなくお菓子やケーキ、ジャムなど加工食品の紹介もしてほしい、食品だけでなくニンジンで染めた絵はがきやしおりなどもつくってPRにつなげたい、生産者だけでなく市全体で盛り上げたい、つまり市の協力がどうしても欠かせないんだということの声を聞いております。
他業種との企画や市民参加の呼びかけは、やはり市が主体となって行ったほうがいいと思っております。やるぞとか、かけ声をぜひかけていただいてやっていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
また、先ほど市長も述べられたように、そういった商工会議所、農協、あるいは漁協、各種団体とか、あるいは市民同士、地区とかいろいろとありますし、そういった市民同士の利益調整が行えるのはやっぱり市でしかできない部分が多々あると思いますので、そういった面でも私としてもぜひいろいろなところで考えていただきたいと思っております。
また、へきなん美人ですけれども、市民の方からはどこに売っているのかわからないという声も多く聞いております。流通の仕組みによる部分、市民の食卓に上がりやすいのか否か、困難な面もありますけれども、しゅんの時期、人参の日に合わせてでも何らか市民への販売促進がされるような仕組みを考えていただきたいと思います。重ねて要望いたします。
では、次の質問です。ウですね。そのほかの生産物、漁獲物、水産物に対する展開についてお尋ねします。
碧南市の農業、漁業は、今まで御回答いただいてきたとおり、大変優良な産業であり、ニンジンだけでなくその他の生産物や水産物も全国的なシェアを持つ特産品として連ねることができます。ほかの特産品についてのブランド化を進める考えは碧南市においてありますでしょうか。お願いします。
679 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
680 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
681 ◆市長(禰宜田政信君) これもできればどんどんブランドにしたいわけでございますが、まず、とりあえずニンジンがへきなん美人ということで地域ブランド名として商標登録ということになっております。タマネギ、カンショなどにつきましても、農業者の方を中心にいたしまして、地域ブランド化を研究してはというようなことでぼつぼつ声が上がってきているというようなことでございます。また、主要水産物の中から新たな付加価値のある加工食品ブランド化ができないかなど、今後も引き続き消費拡大に向け、事業展開をしていければというふうに考えております。
つい最近、9月5日に商工会議所でこの地域活性化懇談会及び農商工連携講演会が、碧南市、あいち中央農業協同組合及び大浜漁業協同組合等の後援で開催されまして、農業、漁業者を初め、多くの関係者が集まっていただきまして、非常に盛況でありました。そこでは生産、加工、流通、販売等のさまざまな関係者が連携を図る必要性を感じましたし、碧南市にはまだまだすぐれた産物、資源等がたくさん埋もれておるというような感じでございます。
今後の農商工連携を進めることによりまして地域振興へつながっていければいいなということでありますし、また、市としても積極的にPR等々も含めましてやっていかなきゃいかんなというふうに考えております。
682 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
683 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
684 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
私も9月5日の講演会に行きまして、商工会の関係の方、農業、漁業関係の方、そして市の職員さんもたくさん見えて、若い方も年配の方もお見えになられました。男性、女性もお見えです。今の碧南市を支えている人たちが一斉に集まったというような気がして、後ろの席におったんですけど、そこから見た景色というのは非常にすばらしいものであったと思っております。
そして、地域振興については、まさに言われたとおり、農水商工連携で行っていかなくてはならず、連携を呼びかけているのは市や行政でしかないこと、地域活性化の手法として非常に重要な役割を担っていくことになってくると思っております。
あと、碧南に優秀な資源があるということで、例えば、加工食品で考えれば、手の平いっぱいの碧南特産のチリメンジャコ。これは京都へ行って、サンショウとか昆布、たまりで煮たりして、お総菜とかふりかけ、そして小鉢に詰めれば1杯2,000円とか3,000円になる。このチリメンジャコは漁協では大きな水槽にどんと入れているんですよ。そういった面でもやはり、そういった京都という地域的な特性で付加価値が上がると思いますけれども、それ以上に碧南だっていろんな新鮮な食材がたくさんあって、高付加価値化は不可能ではないと思っております。ぜひとも市全体で考えていきたいことだと思っております。
件名1の最後の質問になります。これまでのお話のとおり、農水商工連携でブランド化の展開を図っていくとのことですが、へきなん美人も含めて、流通面に関してPRや市場開拓が必要になります。生産者と商工連携においてどのような流通面での展開が考えられますでしょうか。具体的でなくても、希望、予測でも構いません。今あるお考えをお教えください。お願いします。
685 ◆市長(禰宜田政信君) 議長、市長。
686 ◆議長(倉内成幸君) 市長。
687 ◆市長(禰宜田政信君) これにつきましては、とりあえずはあおいパークを拠点にしながらいろいろ、消費者の動向も含めまして展開をするということが1つあるわけでございますが、ほかにも愛知県でいいともあいち運動に引き続き協力をしていくということで、この運動は愛知県産の農水産物の利用や販売に力を入れている推進店としての登録制度を設けていると。例えば、加入されている推進店の協力によりまして碧南ブランド表示ができないかなど、技術面も含め、今後検討していきたいと考えております。
また、これは先ほど希望でも構わないということで、これは実現するかどうかはわからないんですが、とりあえずさっきの京都の例が出ましたですね。だから、文化とか芸術、その他のお寺とか、そういったものと結ぶと付加価値が出てくるという部分もございますので。うちも全国に誇る芸術文化音楽ホールもあるし、美術館もあるしと。あるいは明石公園、水族館、いろんなこともあるわけですね。それで、お寺が集積していたり、潮の満ち引きができる場所があるような部分がございまして、それから清沢満之あり、徳川家康ありとか、そういった非常に全国に誇るいろんな資源があるわけですね。そういったことをうまくつなげて、そういうことの中でまた。やはりこれ、食べるということをどうやって結ぶ。食べて、そして、見て、遊んで、土産を買うと、こういうような部分が、例えば愛知県の中で1日コースでこの碧南に来ればいやしの空間として、公園もあれば芸術も見られるし、すばらしい音楽を聞けると。そういうようなことの中でまたこういう特産品等を生かせるようなことを全体で盛り上げていけないかなと今は考えておるところでございます。これは私の希望でございますので。
今後そういう方向で考えております。よろしくお願いいたします。
688 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
689 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
690 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
1つの何か付加価値向上策を述べていただきまして。私も歴史とか文化とか、そういったものも、食材とか食品、調理方法なんてちょっとなかなか研究できないですけど、いろんな面で考えていきたいですし、これはやはり碧南市民全体の総力戦というか、全体でいろんな提案があるといいなと思っております。
9月5日の講演会で講師の木村俊昭さんが言われた、部分最適の集合は必ずしも全体最適ではないとたしか言われたと思います。その言葉しかちょっと頭に残っていないんですけれども、つまり、部分部分のこういった手当てをしたとしても、全体としてそれがいいかどうかというのが全く出ない。やはり全体は全体で考えなきゃいけないということだと思います。こういった面で地域振興活性化を実現していただきたいと思います。
じゃ、次に、件名2の質問に入りたいと思います。件名2、碧南市教育方針の実施評価と学校適応指導についてでございます。
去る7月13日、我々新政会の行政視察として木更津市を訪ね、まなび支援センターの視察をさせていただきました。そこでは独自に学校評価システムを持ち、年度当初打ち立てた教育計画を年末から年度末にかけて評価シートに基づいて評価し、翌年度の教育計画に反映するという仕組みを持っております。
碧南市の場合はどのようになっているのでしょうか。年度当初の目標については、教育方針として小中学校経営の努力目標、園経営、保育園だと思いますけど、園経営の努力目標が明記されております。これはホームページに記載されております。
さて、それがどのように教育の現場において実行され、できているのかどうかチェック、評価され、学校改善につなげられているのでしょうか。そのような学校評価の仕組みはどのようになっておりますでしょうか。
一般質問通告書にはア、イ、ウと区分をしましたけれども、現状の仕組みを御説明いただくに総括してお答えいただいても結構です。よろしくお願いします。
691 ◆教育長(長田良次君) 議長、教育長。
692 ◆議長(倉内成幸君) 教育長。
693 ◆教育長(長田良次君) 件名2の(1)につきましては、アとイとウを総括してお答えしたいと思います。
学校がその教育活動などの学校経営を適切に行っているかどうかを評価する、また、そして改善をするということは極めて大切なことであります。この評価の取り組みは、自己評価という形で従来からも行ってきているところですが、しかし、最近は企業等から生まれましたPDCAという計画、実行、評価、改善のサイクルを取り入れることが求められるようになりました。学校においてもこの評価方法を取り入れて、実践をしているところであります。年度初めに校長が掲げる努力目標を中心に、その目標等が達成できているかどうかを評価し、教育活動の改善に生かしています。
具体的には学校評価アンケートを児童、保護者、教職員に対して行っております。学校は楽しいですかとか、授業はよくわかりますか、きょうの学校公開を参観されましたか、子供たちは授業に積極的に取り組んでいたと思いますか、保護者や地域に情報を発信し、理解と信頼を得ることができましたか、生徒の長所を見つけ、褒め、励まし、個性を伸ばすようにしていますかというような内容であります。そのアンケートの結果は学年だより、学校だより等で各家庭に配付をしております。また、学校のホームページで公開もしているところです。
これらのアンケートによる評価以外にも、学校が主催するいじめ・不登校対策会議において、PTAの代表の方、民生委員の方、主任児童委員の方からいただく御意見や、地区懇談会とか校区連絡会議、区長会議、公民館運営審議会議、青少年育成委員会議などで校長が参加をしておりますので、学校の現状を報告する際に地域での児童・生徒の様子や学校に対する要望をお聞かせいただいて、評価として取り扱って改善に生かしておるところであります。
そして、これらの御意見や御要望を参考に職員会で検討を行って、学校公開日、運動会、学芸会の日程などの検討や家庭訪問、通学団のあり方など、さまざまな教育活動の改善を行っているところであります。
以上です。
694 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
695 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
696 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
いわゆるPDCA、マネジメントサイクルに基づいて行っているということだと理解しました。その中身についても、年度初めに教育委員会が出した教育方針を受けて、各校長先生が各校の努力目標を立案し、その実行評価を学校評価アンケートで行い、次年度の改善並びに教育方針、そして目標の立案につなげていくということですね。あと、学校評価の周期は年度単位ということだと思います。
あと、確認なんですけれども、学校評価のアンケートを行うのは児童・生徒と保護者と教職員という、この3方面なんでしょうか。お答えをお願いします。
697 ◆教育長(長田良次君) 議長、教育長。
698 ◆議長(倉内成幸君) 教育長。
699 ◆教育長(長田良次君) 御質問のとおりでありまして、それぞれの立場でそれぞれの項目を立てて、学校教育活動の評価をしてもらっております。それを学校経営に生かすということでやっております。
以上です。
700 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
701 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
702 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございました。
この3方面ということで、またきっと多分必要に応じていろんなケースが今後考えられていくと思いますけれども、またぜひそういったときには御検討いただきたいと思っております。ありがとうございました。
それと、確認ですけど、年度ごとに行う学校評価というのがメーンの仕組みでして、メーンシステムといいますか、基幹となる評価システムであって、それを充実させたり、あるいは修正とか途中で変更、そういったものをする仕組み、サブシステムとして、先ほどおっしゃられたいじめ・不登校対策会議におけるPTAなどからの意見や校長先生が参加する各会議の意見が評価として反映しているということだということで理解をしておりますけれども、少しこのいじめ・不登校対策会議について、どういったものなのかもう少し詳しく教えてください。
703 ◆教育長(長田良次君) 議長、教育長。
704 ◆議長(倉内成幸君) 教育長。
705 ◆教育長(長田良次君) では、いじめ・不登校対策会議についてお答えしたいと思います。
これは市内全校に配置をされておるというか、各学校が持っておる会議でありますが、校長を中心に教頭、教務、校務、保健主事、生徒指導主事、学年主任、養護教諭、PTAの代表の方、主任児童委員さんや民生委員さん等の地区の代表の方を委員として招集しまして、学期に1回程度の開催ということであります。
いじめや不登校に対する指導のあり方の検討やそれにかかわる情報を意見交換し、指導に生かすという話し合いをしているところであります。問題行動やその兆候がある生徒に関する指導と対策についても協議を行っておりまして、外部の方の御意見を聞く場ということで会を持っております。
以上であります。
706 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
707 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
708 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
単純に不登校の子が出たということで急に集まるというわけじゃなくて、その兆候がある子とか、そういったことで定期的にきちっと集まって会議をして、そこでの内容を評価とか改善につなげているんだということで、非常に理解できました。ありがとうございます。
こういった目標を立てて、それを評価して次の目標につなげていくという、民間企業などでよく行われている目標管理制度で、できるだけそういった目標管理制度を行う場合は定数的な評価を行ったほうがいいとよく言われますけれども、もちろん定数的な評価ができればいいんですけれども、しかし、学校教育の現場ではなかなかそういった数値とか定数的なことは難しいと。アンケートでも点数をつけることも実際は難しいと思いますし、その中身についてきちっとヒアリングをしたり、確認をとり合ったりしていくということが非常に重要になってきて、そういった意味では目標管理制度を成功させるにもどうしてもリーダーシップ、つまり教育委員会とか学校の先生、PTAの役員の方、そういった方のリーダーシップに頼るところが大きくなってくると思います。むしろそれが反映する機会が多くなるので、学校の評価システムとしてはよろしいんじゃないかと思っております。そういった教育長、教育委員会、学校長、教職員さんたちのリーダーシップに期待をしております。
以上で了解いたしました。
あと、質問の(2)に移りたいと思います。次は学校適応指導に関する施策の状況と評価、今後の展開についてということで、実はこれも木更津市のまなび支援センターの視察に基づくものであります。
学校適応指導に関しては、木更津市では学校適応指導教室、あさひ学級というのを運営しております。不登校状態に続いている児童・生徒に対して自主性、主体性の育成や人間関係の改善を図り、原籍学校に復帰させるために、要は学校から別の場所でそのような形で適応指導を行っております。
碧南市の場合はこの学校適応指導、勉強がついていけない、学校に登校できないなどの指導はどのようになっているのでしょうか、教えてください。
一般質問通告書にア、イ、ウと区分しましたけれども、現状を説明いただくに、アの学習指導面についてとイの生活指導面についてを総括してお答えいただいて結構です。ウについてはまた後ほど質問をいたします。それではお願いいたします。
709 ◆教育長(長田良次君) 議長、教育長。
710 ◆議長(倉内成幸君) 教育長。
711 ◆教育長(長田良次君) では、ただいまの御質問にお答えしたいと思います。
まず、アの学習指導とイの生活指導ということでありますが、市内の小中学校には、現在、さまざまな理由で自分の学級に入れない、あるいは学校に登校できない児童・生徒がおります。教室には入りづらいが別室なら何とか登校できるという子には、すべての小中学校に心の教室というものが設置されておりまして、心の教室相談員が中心となって学習支援、学校生活支援を行っております。どの学校の相談員も、学級担任と連携して子供に寄り添い、子供に自信を持たせ、学校生活への復帰ができるように手助けを行っております。
また、登校ができない子供たちには、フリースクールへきなんと名づけました市の教育委員会に設置されております適応指導教室が開かれておりますので、そこでの学習の支援や生活指導も行っております。本年度は、1学期末現在で、市内で26名の不登校児童・生徒がおります。そのうちの9名が先ほど言いました市の適応指導教室に訪れておりまして、個別に学習支援を受けたり、生活相談を受けたりしています。個別にということでありますが、必要に応じて調理実習など、集団での活動場面も設けております。まだ学校復帰にまでは至っていませんが、相談員のきめ細かい対応は、子供だけでなく保護者の信頼も得ているところであります。
以上であります。
712 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
713 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
714 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございます。
学校適応指導の仕組みとして、先ほど例示させていただいた木更津市のあさひ学級に当たる部分は、碧南市でいうと心の教室とフリースクールへきなん、そういった仕組みがありますよということですね。また、それぞれが功を奏しているという回答をいただき、まずは安心いたしました。
もう少し理解のために確認したいのですが、スクールカウンセラー、臨床心理士の資格がある方だと思いますけれども、そういった方がおられますが、その方たちの役割と申しますか、全校にある心の教室における役割、フリースクールへきなんにおける役割について質問します。どのようになっていますでしょうか。お願いします。
715 ◆教育長(長田良次君) 議長、教育長。
716 ◆議長(倉内成幸君) 教育長。
717 ◆教育長(長田良次君) スクールカウンセラーについてのお答えということでありますが、スクールカウンセラーは現在碧南市に6名おりまして、市内すべての小中学校に配置をされております。原則として中学校区ごとに1人のカウンセラーを割り当てて、小中の連携を意識しております。
1つの学校には週一、二回訪問ということで、学校にいる心の教室相談員と協力し、子供たちだけでなく保護者や教師の相談にも対応しております。また、学校で相談できない子供や保護者には市の教育相談室やフリースクールへきなんも連携をして活動しているところであります。スクールカウンセラーの配置により、発達障害や不登校問題などについての対応が充実してきたと思っております。
以上です。
718 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
719 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
720 ◆6番(石井 拓君) ありがとうございました。
碧南市における学校適応指導、その仕組みについては心の教室、フリースクールへきなん、それをフォローする、あるいは主体となって指導するスクールカウンセラーがあるということ。ほかに、それらに加えて教育の現場ではスクールアシスタントさん、あと、6月議会で5番杉浦哲也議員が質問された今年度よりの中学校生徒指導対応充実事業、そして、3月議会で2番大竹敦子議員が問題を抱える子供の自立支援事業ハートフレンド事業、これが中止になったということで質問されまして、その際の心の教室相談員やスクールカウンセラーなどによってフォローしていくということの回答がありました。そういった二重、三重の体制になっているということが非常によく理解できましたので、ありがとうございました。御丁寧な説明をありがとうございました。
じゃ、最後の質問といいますか、質問(2)ウですね。続きまして、ウに移りたいと思います。学校適応指導の面で、幼児期からの把握はされているかというような質問でございます。
これも木更津市のまなび支援センターの視察に基づくものでありまして、学校適応指導に関して、あるいは特別支援教育である発達障害児の早期把握と対応に関して、木更津市では幼児言語教室というのを運営しているそうです。話し方、発音、聞こえ方、言語や行動の発達がおくれている、問題がありそうな幼児について相談教室を設けています。面接や行動観察の後、週1回の指導を行い、発育の支援や小学校入学時における情報の共有を図って指導をつなげていくということを行っております。
碧南市の場合は、このような幼児期から把握する仕組みはありますでしょうか。教えてください。
721 ◆教育長(長田良次君) 議長、教育長。
722 ◆議長(倉内成幸君) 教育長。
723 ◆教育長(長田良次君) では、お答えします。
碧南市では、幼稚園、保育園、小学校、中学校を愛知教育大学教授の特別支援教育が専門の都築繁幸先生に定期的に巡回をしていただいております。都築繁幸先生には特別支援教育の指導、助言者として、児童の観察や調査を通して適切な指導、助言を現在も得ているところであります。
また、各学校では校内就学指導委員会といって、校長を中心に就学指導担当者、教務、校務、養護教諭、特別支援学級担任などで適正な就学の指導を検討し、その結果を市の教育委員会に報告させております。それを受けて、碧南市では市の就学指導委員会を年3回行いまして、そこで碧南市として障害のある子供さんの適正な就学や入級を図るための協議や指導や助言を行っているところです。
その委員会は見識者、市内のお医者さん、学校長、幼稚園、保育園等の代表者や関係団体の代表者で構成されておりまして、幼稚園、保育園と小中学校への引き継ぎ等も書類をもって行うように個別支援計画というものを作成いたしまして、各小学校の特別支援教育コーディネーターという担当者が窓口になりまして、引き継ぎを行っております。
障害のある子への適切な支援や就学指導については、今後も専門家の助言を得ながら、園と学校が連携してスムーズに情報が行き渡りますように取り組んでいきたいと考えています。
以上です。
724 ◆6番(石井 拓君) 議長、6番。
725 ◆議長(倉内成幸君) 6番。
726 ◆6番(石井 拓君) 御丁寧な回答をありがとうございました。
先ほどの木更津市のような幼児言語教室というような、教室になるこういった形ではなく、幼稚園、保育園の教諭の方がしっかり見て、その相談相手として専門家である都築先生が巡回されたりしていると。それで、幼児教育をきちっと行い、なおかつ、私が心配していたのは、そういった早期発見の面と、そして幼児から小学校へ上がるときにどのような形で引き継がれるかと、そういった情報が引き継いでいかれるのかというところでして、それについては先ほどの就学指導委員会というのできちっと引き継がれていくんだということで、安心をしたというか、納得しました。ありがとうございました。
この件名2については、視察に行った木更津市と比較するような質問をいたしましたけれども、学校評価、そして学校適応指導とともに、制度としては碧南市も充実しているということがわかりました。それらの制度を運営する学校教育関係者の方々の日々の努力に敬意をあらわすとともに、今後についても大いに期待するものでございます。
以上で件名2の質問を終わり、私からの一般質問を終わります。御丁寧な回答をありがとうございました。
727 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、石井拓君の一般質問を終わります。
次に、大竹敦子君の一般質問を許します。
本日の会議は議事の都合により、あらかじめ延長させていただきます。よろしくお願いします。
728 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
729 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
730 ◆2番(大竹敦子君) 公明党の大竹敦子でございます。本日最後となりましたけれども、議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。
初めに、件名1、市民サービスの向上についてお尋ねをいたします。
まだまだ経済状況が大変厳しい中で、市民の生活を守るという行政の役割はいや増して大変重要になってきているのが現状でございます。そこでお尋ねをいたします。
(1)接客サービスについてでございます。
市民の皆様は、さまざまな状況を抱え、それぞれの思いを持って、市のサービスを求め、市役所のほうにやってまいります。市民お一人お一人の御要望にこたえられればいいんですけれども、時には御要望どおりにはいかない場合もあります。しかし、市の職員の皆様の思いとしましては、市役所にお見えになったお一人お一人が、やっぱり来てよかった、また何かあったら相談に来ようと満足と安心が与えられるようにということに尽きるのではないでしょうか。そのためにも親切な応対ときめ細やかな配慮をすることは、市の職員であれば当たり前のことだと思っております。
ある市民の方は、建物は立派でもそこにいる人たちは冷たい、誠意が感じられないといった厳しい声を聞きました。来庁されました市民に対して、自分の担当でなければ関係がないというような、本当にここは市民のための市役所なのかというような雰囲気が、この碧南市役所にはまだ感じられているようでございます。そうであってはいけないと思います。
市長の進めるCSの意義もここにあると思います。他市の市役所へ用事で行くことがありますけれども、碧南市役所では感じられないウエルカムの雰囲気が感じられます。市役所に入れば必ず、まず職員の方々が見えた市民に対して何でも言ってくださいといった感じであいさつや声がけをしてくださいます。はっきり言って、碧南ではだれが入ってこようととりあえずは、言葉は悪いですけれども、無視をされてしまうことがあります。非常に冷たい感じがします。研修等により意識改革を進め、改善されていると言われていますけれども、まだまだだと感じます。まずは市民の方がどのように感じているのか、職員お一人お一人が自覚をすることが大切だと思います。
そこでお尋ねしたいと思います。
来庁された市民にアンケートをとり、研修の結果を、成果を検証してはどうでしょうか。
731 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
732 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
733 ◆総務部長(新美善次郎君) 接客サービスについて、私のほうからお答えさせていただきます。
来庁される市民の方々に対する接客のサービスの面につきましては、CS、市民満足度向上を公約に掲げております禰宜田市長の最重要テーマの1つでもあるわけでございます。そこで、市長就任後、このCSをキーワードとして、いろんな新規施策を実施し、職員の意識改革に取り組んできたところでございます。
そこで、御質問の来庁された市民の方にアンケートをというような御提案をいただいておりますが、実は2年前の市政アンケートにおきまして市職員の市民対応についてどうかという調査をさせていただいておりまして、このときの結果におきましては、よいが23.1%、ややよいが12.0%、普通50.5%、やや悪い9.3%、悪いが4.2%でありまして、よくないという判断をされている市民の方が全体の13.5という数字が出ております。全体の結果としては良好な評価であったのかなというふうには思っております。
そこで、この中でよくないと御指摘をいただきました項目につきましては、職員のマナー研修のテーマにも取り上げながら、改善に向けて取り組んできたところでございます。
また、このほかにも検証方法の1つといたしまして、例えば青年会議所のメンバーの方々との意見交換会などで御意見をいただきましたり、また、マナー講習会の講師の方にも他市との比較検証をしていただくなど、プロからの客観的かつ専門的なアドバイスもいただいてきております。
御提言の来庁される市民の方にアンケートをというお話でございますが、忙しい市民の方々にアンケートをお願いするという計画は今は持っておりませんが、今後、別の角度で職員の接遇マナーの向上に向けまして、市職員だけでなく外部の市民の方々にも加わっていただくような形で、職員のマナー等について客観的かつ専門的な評価をしていただくような場を一度設けていきたいなというふうに考えております。
以上で、お答えとさせていただきます。
734 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
735 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
736 ◆2番(大竹敦子君) 御丁寧にありがとうございました。
アンケートの件につきまして、2年前にそのアンケート結果を教えていただきました。全体的にはよい評価が出たということでございました。それによってよくないと指摘をされた項目について取り上げていただき、改善へ努力をしているということで、とても大事なことだと評価をしております。
また、その点ですけれども、具体的な改善策として、この2年間どのように取り組んできたのか、その改善点について教えてください。また、他市との比較検証をしていただいたということですので、そのアドバイスについてもどのようなものがあったのか教えてください。
737 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
738 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
739 ◆総務部長(新美善次郎君) 2回目の御質問にお答えさせていただきます。
改善点といたしまして、最も多くの御指摘をいただいた項目といたしましては、やはり接客態度についての項目でございます。このため、接遇を研修の重点テーマとして取り組んでまいりました。新規事業といたしましては、全国的には大変注目をいただきました臨時職員を対象としたCSマナー講習会というものを開催してきております。これは、これまで臨時職員については今まで研修らしいものというのはほとんど実施してこなかったわけでございますが、この接遇マナーの問題につきましては、一般職、それから臨時職員、区分なく重要なことでございますので、そういった認識のもとに、昨年、接遇の講師をお招きしましてマナー講習会を開催し、119名の臨時職員の方に受講していただいて、接遇マナーの向上に努力してきたということが、1つ大きなことかなというふうに思います。
それから、他市との比較検証という面では、接遇の講師の御意見を伺う中では、全体的にはいいという評価をいただいておりますが、改善すべき点としては、特に市民の方への説明の仕方みたいな部分で御指導いただいておりまして、常に相手の立場に立って、年齢だとか性別、職業等を踏まえた柔軟な姿勢が大事だよというようなことだとか、説明に当たっては相手にわかりやすく、理解、納得いただけるような形で説明することが大切であるというような形で御指導をいただいております。
とりあえず、以上でございます。
740 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
741 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
742 ◆2番(大竹敦子君) アンケートをするのは市民の皆様には時間が大変ということで了解をしましたけれども、アンケートのためのアンケートということではなくて、やはり市民の方がどういうふうに感じているかを知っていただきたいということからの提案をさせていただいたわけですので、それにかわるものをしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
例えば、やっぱり今も申し上げたように、臨時職員さん、一般職の方、市民の方には区別はないということで、全員の方にマナー研修をするという、それはすごくすばらしいことで評価できると思いますけれども、やっぱりその成果というものをどこかでしっかりと検証していただきたいと思いますので、また機会がありましたらぜひ実施していただきたいと思いますので、要望とさせていただきたいと思います。
では、次に移りたいと思います。イの接客についてでございますけれども、職員の意識の変革を待つだけではなく、窓口サービスのあり方を見直しする、形から入る必要があるのではないかと強く感じております。
まず、(ア)ですけれども、あいさつ、声かけの励行でございますが、市民から声をかけられるのを待つのではなく、作業をしていても人の気配はわかるはずです。ひどいときには目だけをちらっと向けて、また作業に戻ってしまうということもあります。そこでは、市民の方が来たなということであれば、会釈ぐらいはしていただきたいと、その点も強く感じております。
また、(イ)の案内についてですけれども、総合案内だけではなく、手があいた職員の方も、そう言っても難しいかもしれませんけれども、まずは課長級の職員の方がカウンターの外まで出てきて用事のある課へ市民の皆様を案内しながら、一般の職員、また臨時職員の方に手本を示すべきではないでしょうか。
(ウ)対応の仕方についてですけれども、市長もおっしゃってみえるように、相手の立場に立って一生懸命に共感性を持って聞くという態度が求められております。ばかにしたような上から目線での対応は言語道断です。これは形からではなかなかわからないと思います。ですので、アンケートの結果によって、その対応を受けた市民の皆様からの声をしっかりとわかっていただきたいということで、アンケートなどはどうかということで、実践できているかを検証してほしいというふうに思うわけでございます。いかがでございましょうか。
743 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
744 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
745 ◆総務部長(新美善次郎君) イの部分で3点ほど御質問をいただきました。
まず、あいさつの関係でございます。
接客で最も基本的なことはきちんとしたあいさつ、それから声かけができることであるというふうに私どもも思っております。接客マナーにつきましては、職員の中で接遇指導者養成研修を受講した職員を、先ほどもちょっと質問者言われましたが、マナートレーナーとして各職場に配置をさせていただいておりますが、このトレーナーをこれからも養成する中で、職員へ指導や普及に努めていきたいと考えております。
また、あいさつ、声かけの励行については、職員研修会の講師を通じて、それから、幹部職員がさまざまな機会をとらえて、職員に指導、周知徹底を図ってまいりたいというふうに思っております。
それから、(イ)の窓口案内の関係の御質問でございますが、現在、窓口の案内におきましては派遣業者から1名が常駐しておりまして、また、あわせまして、現在は緊急雇用対策の一環として外国人通訳の方1人の常時2人体制で来庁される市民の方々を専門的に御案内させていただいておりますが、御質問にありましたように、行く先にお困りの方を見かけたら、どの階級の職員ということに限定せずに、気づいた職員が迅速に御案内できるような形で、全職員がそうした意識を持って執務することが必要だというふうに思っております。今後はその旨を徹底してまいりたいというふうに思います。
それから、(ウ)の対応の仕方という面で大変厳しい御意見をいただいておるわけでございますが、来庁された方に対する説明や接客につきましては、先ほどもちょっと話をしましたですが、常に相手の立場に立って、年齢、性別、職業、それから地区の特性などを踏まえて、わかりやすく納得できるように説明するのが第一であるというふうに思います。
先ほど御紹介させていただきました2年前のアンケートの中におきましても、別の設問がございまして、あなたが望む市役所の職員像はどういうものですかという項目がございまして、その中の結果として一番多かったものが、市民の視点で物事を考え、意見や要望に耳を傾ける職員、これが一番だというのが66.5%、約3分の2ということです。続きまして、だれに対しても明るく元気で親切、丁寧に対応する職員というのが理想だというのは53.6ということで、こういった部分のことでございます。市民の方々については、職員に対しましてはまさに親切できちんとした対応を期待されていることがうかがえるというふうに認識しております。
こうした職員像を目標にいたしまして、改めて、市長、幹部職員を筆頭に、職員一丸となって市民サービスの向上、CS、市民満足度の向上の推進を図ってまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
746 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
747 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
748 ◆2番(大竹敦子君) 御丁寧にありがとうございました。
今、お話の中でありました、マナートレーナーを養成し、各職場に配置をしていると言われましたけれども、先ほどの答弁でマナー研修でも職員は改善に向けて取り組んでいると言われたのに、研修だけでは成果が上がらず、トレーナーもつけて指導しなくてはいけないという、そういう状態なんでしょうか。トレーナーはどのように配置をされているのか教えてください。
749 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
750 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
751 ◆総務部長(新美善次郎君) マナートレーナーの御質問でございますが、マナートレーナー、接遇指導者の養成につきましては、毎年、職員を接遇指導者養成研修に派遣させていただきまして、講習終了後には指導者として新規採用職員に対する接遇研修の講師だとか、それから配属先における職場において指導的な立場で各職場の接遇向上に取り組んでいただいておるわけでございます。
現在、このマナートレーナーについては10名ということでございますが、各職場に配置できるよう、今後ともこういった指導者の養成に努め、一層の市民サービスの向上に推進してまいりたいというふうに思います。
以上、お答えとさせていただきます。
752 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
753 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
754 ◆2番(大竹敦子君) もう一つ同じ用件で、そのマナートレーナーの方の具体的な活動としては、どのような状況に対してどんな指導をしているのか教えてください。
755 ◆総務部長(新美善次郎君) 議長、総務部長。
756 ◆議長(倉内成幸君) 総務部長。
757 ◆総務部長(新美善次郎君) マナートレーナーの関係ですけれども、先ほども申し上げましたように、新規採用職員に対する講師だとか、それから職場における指導、そういったことが中心的な役割であるわけですが、その中でも接遇の相談等に応じることはもちろんであるわけですが、あいさつの仕方など、そういった部分で中心的な役割をしていただいたり、気がついたときにその場で率先して接遇向上のために全体的な指導をしていただくというような形でお願いをいたしておるところでございます。
以上です。
758 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
759 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
760 ◆2番(大竹敦子君) 済みません。何度もありがとうございました。
先ほどから厳しいことを言っていると思いますけれども、すべての方がそうであるということではありませんで、やはり説明に際しては親切に話をしてくださる方も大勢おみえになりますけれども、やはり1名、2名そういう方がみえるということで全体がそういうふうに見られてはいけないんじゃないかなと思いますし、先ほどのあいさつ、声かけの励行と案内に関して、今、部長さんが言われたように、職員全員がそういう気持ちで取り組んでいきたいというふうに言っていただいて、大変前向きなお答えでありがたく思っております。本当にカウンターの前まで来ないと声もかけてもらえないし、また、下手をすればこちらから呼んで初めて気がつくということが実際あると思っておりますので、今後、やっぱりそういうことがないような形で接遇をして、あいさつとか言葉かけをしていただきたいなというふうに思います。
また、市民の皆様は今大変厳しい経済状況の中で、やっぱり市役所に相談に見える方というのは切実なものがあると思います。そういう中で、やっぱりお一人お一人が市長のCS、市民満足度を高めていく、本当に市役所に行けば何でも親身になって相談に乗ってもらえるのよと、そういう雰囲気をつくるためにこれからも頑張っていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、(2)の手続の簡素化についてお話をさせていただきたいと思います。
市民の皆様は、さまざまな制度を利用するに当たりまして、身近な相談窓口として市役所を利用しております。その際、国、県、市といった、それぞれの書類上の手続がありますけれども、制度ごとに住所、氏名などを書かなくてはなりません。これは大変なことでございます。特にお年寄りで字が書きにくいとか、眼鏡をかけないと見えないとか、また、小さな子供さんが一緒にみえて時間が本当になかなかとれないという、そういう方にも時間も労力もかかっているのが現実じゃないかな、御苦労されているのではないかなと思います。
国や県の手続にはそれぞれ所定の様式があると思いますので変更は無理だと思いますけれども、市のサービスであれば簡素化できるのではないでしょうか。例えば出産届であれば、児童手当の申請とか出産祝い金の申請は必ずするものであると思いますので、1つの様式、または複写化ができるようにして、できれば元気っ子医療だとか、それに関連するものも一緒にできるともっと喜ばれるのではないかなと思います。ほかにも転居、転入、転出の際の水道の使用の手続だとか、高齢者サービスの市の関係の手続など、関係課において手続を複写するなど、簡素化を図っていただけないでしょうか。お考えをお聞かせください。
761 ◆福祉こども部長(高橋正実君) 議長、福祉こども部長。
762 ◆議長(倉内成幸君) 福祉こども部長。
763 ◆福祉こども部長(高橋正実君) この件は、私のほうからお答えをさせていただきます。
市の窓口におきましては、各事業ごとに届け出、申請書が必要になっていることは御指摘のとおりでございまして、申請者にはお手数をおかけしているところでございます。これのできる限りの簡略化については、改めて考慮すべきというふうに思っております。
ただ、今、例を挙げられました児童手当の申請と出産祝い金の申請書の書式の一本化ということの例につきましては、児童手当は国の制度、出産祝い金は市の制度と制度が違いますし、それから、書類の保存という面からも無理があろうかと思っております。
また、御提案の書類の複写化でございますが、煩雑な手続を簡略化する手段の1つとして有効であると考えられますが、ただ、複写化にして各書式をセットにしますと、カーボン機能を持った用紙を使わなくてはなりません。これは庁内印刷では対応できず、外注に出すこととなり、費用がかかってまいります。また、外注に出しますと、様式が変わった場合には再度外注印刷をし、しかもセットになった前の書式をすべて廃棄しなくてはなりません。これらの点から、複写化に踏み切るのはいま一つという思いでおります。
ただし、窓口での申請者の負担軽減という点からは、書式の中で住所、生年月日、あるいはその他の情報で市が既に電算で持っておる情報の記載をプリントアウトで対応できるようなものがあればプリントアウトして、できるだけ窓口での負担を少なくするということを考えてまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
764 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
765 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
766 ◆2番(大竹敦子君) 前向きな御答弁、本当にありがとうございます。
それがしていただけるのであれば、大変サービスも進むのではないかなと思いますので、どうか福祉こども部のみならず、全庁的なこととして検討していただきたいということを要望させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次、件名2に移りたいと思います。中小企業の支援策についてお尋ねをいたします。
(1)新経済危機対策の制度の活用についてであります。
昨年の秋以降の経済不況は、いまだに市民生活を脅かし、その回復の兆しには厳しいものがあります。そのような状況の中で市民の皆様は懸命に働き、家族を支え、必死で生活を守り、暮らしてみえます。現在の状況は、昨年の今ごろでは想像もつかないほどの厳しさを感じていることだと思っております。
昨年から、この未曾有の経済危機に対して、エコカー減税、エコポイント制度など矢継ぎ早に出される対策によって不況の底打ちはできたと政府は言っておりますけれども、まだまだ中小企業にはその効果は行き届いてはいないというのが状況だと思っております。これからの支援対策はますます重要になってくると思っています。
しかし、中小企業の方を訪ねていきますと、資金繰りに窮しているにもかかわらず、緊急保証制度などの支援策の情報がしっかりと行き届いていないのではないかなということを感じました。そこでお尋ねをいたします。
ア、金融支援・雇用対策の制度など、どのような方法で周知をしているのでしょうか、教えてください。
767 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
768 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
769 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 昨年の秋以降の経済状況の悪化に伴いまして、商工会議所と連携して、中小企業に対して愛知労働局の担当者による緊急雇用安定助成金説明会を本年1月に実施しております。また、3月には、商工会議所において、社会保険労務士による緊急雇用対策個別相談会を実施されております。
金融支援制度につきましても、商工会議所と連携して、2月に株式会社日本政策金融公庫と愛知県信用保証協会の担当者による緊急事業支援融資制度の説明会を実施しております。特に金融支援制度につきましては、各企業が取り引きしてみえる金融機関に御相談をされるケースが多いので、市としましては、各金融機関の融資担当の方々を通じて制度の周知を図っております。
なお、現行制度において、これから実施が予定されている経済危機対策によります金融対策及び雇用対策としましては、新たなセーフティーネットとして離職者支援、雇用と住居を失った方に対する支援でございますが、これが10月から実施をされます。これはハローワークによる支援で、就職安定資金融資及び訓練生活支援給付などでございます。今後、国より情報が参りましたら、広報による周知や商工会議所やハローワークと連携をする中で周知に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
770 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
771 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
772 ◆2番(大竹敦子君) 丁寧にありがとうございます。
商工会議所との連携を通して、必要に応じて説明会や相談会を開いていただいていることによりまして、企業の方がそれぞれ複雑な制度の内容を知ることができ、状況に合わせて活用ができるよう配慮をくださっていることが十分わかりました。そうした講習や説明会などというのは時間が決まったものでございまして、仕事で都合がつかないことがありますが、参加できなかった事業主さんへの配慮は何かありますでしょうか、教えてください。
773 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
774 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
775 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 先ほど御答弁させていただきました3月の社会保険労務士による緊急雇用対策個別相談会でございますが、少し御説明が足りなかったかもしれませんが、これは1月の緊急雇用安定助成金の説明会以後、再度、商工会議所中小企業相談所が個別の相談会を3月9日、10日、11日の3日間実施していただいたものでございます。
また、金融支援制度の説明会に参加できなかった方につきましては、市の商工課において御説明や御相談をさせていただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。
776 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
777 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
778 ◆2番(大竹敦子君) わかりました。中には、こういった融資制度があっても、初めからうちはだめだろうとかというふうにあきらめている方もおみえになるようですので、できるだけ、そうではないということで、そうした会合に出席をできるようにアフターケアというか、フォローのほうをまたお願いしたいということを要望したいと思います。
では、次に、イのほうに移りたいと思います。
組織がしっかりした比較的安定した中小企業では、さまざまな制度をしっかり利用して、この難局を乗り越えていけるよう努力をされていると思いますけれども、今、本当に大変なのは家族のみで経営しているような事業主の方々だと思っております。そういう事業主の方々にきめ細かく支援をしていくためには、それぞれの企業の経営実態をまず把握しなければいけないのだと思います。
そこで、お尋ねしたいと思います。中小企業の経営の実態は市として把握できているのでしょうか、お答えください。
779 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
780 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
781 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 碧南市では碧南商工会議所中小企業相談所と連携をして、市内事業所の御協力をいただき、碧南市中小企業経営動向調査を毎年10月に実施しております。この調査は市内中小企業における経営動向及び意識を的確に把握し、適正な経営対策の参考にしていただくとともに、今後の商工業者の参考とするため、実施をいたしております。
平成20年度では市内1,961の事業所を対象に、昨年の同時期と比較し、景気の動向についてお答えいただいたもので、製造・建設業につきましては239事業所、商業・サービス業につきましては190事業所、計429の事業所よりそれぞれ回答をいただきました。調査内容は売上高、純利益、資金繰りの状況、今後の状況など、24項目の経営の実態等につきまして調査をいたしております。調査報告書につきましては、その結果がまとまり次第議員各位へ配付をさせていただくとともに、毎年広報へきなんへも掲載をいたしております。
また、平成21年1月7日には、昨年の急激な世界経済の悪化に伴い、緊急経営動向調査を実施しておりまして、平成20年9月に比べて業況はでは、業況が悪化している62.4%と、やや悪化している22.8%で、合わせますと85.2%の事業所で大きな影響を受けているという結果が出ております。これにつきましてもその結果を議員各位に配付させていただいております。
以上でございます。
782 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
783 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
784 ◆2番(大竹敦子君) 御丁寧にありがとうございました。
毎年、碧南市中小企業経営動向調査をしてみえるわけで、今回の調査の回答があったのは、対象となった企業の1,961企業の約2割であり、市内全体では約1割の数の方の回答だったというふうに思います。
この調査では、おおよその全体像としては碧南市の企業の方の状況というか、つかめるとは思いますけれども、個々の企業の経営実態をつかむというところまでは難しいのではないかというふうに思いますので、それを踏まえまして、次の質問に移りたいと思います。
そういうことで、次に、ウとして今後の取り組みについてお尋ねをします。
今までにない厳しい状況で、本当に事業主さんの責任いかん、それだけには限らない状況の中で、事業主の方が、夜、最近、眠れなくなってきた、また、ことしの年末までもつかどうかわらないと同業の者たちと話をしているんだという、そういう厳しい状況にある事業主の方々の話を聞きますと、市役所で座して相談が来るのを待っていてはいけないのではないかなというふうに感じました。市としてアクションを起こしていくべきであると考えます。執行部のお考えはどうでしょうか、お聞かせください。
まずは、経営の規模や状況などの実態の把握をどうしていくのか。
(イ)それから、その状況を把握した上でどのように支援対策を進めていくのかお聞かせください。
785 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
786 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
787 ◆経済環境部長(岡田三郎君) まず、アの実態の把握につきましては、先ほどお答えしましたように、平成21年度におきましても10月に碧南市中小企業経営動向調査を実施する中で、実態の把握に努めてまいりたいと考えております。
次に、(イ)の支援対策でございますが、まずは景気の回復が不可欠であるかと思っておりますが、碧南市といたしましても、中小企業者の経営支援策であります信用保証料補助事業、利子補給補助事業、償却資産新規取得補助事業の補助制度を引き続き積極的にPRするとともに、商工会議所と連携をする中で、今後とも支援対策の普及、拡大に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
788 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
789 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
790 ◆2番(大竹敦子君) 2回目の質問をさせてもらいますけれども、ただいまの実態の把握と支援対策ということで、実態の把握については、先ほどのような実態調査をしていくというお答えでしたけれども、実態の把握については把握のための把握ではなく、調査によってわかった経営の厳しい企業に対し、より的確な情報を提供するためにはどうしたらよいかということを訴えているわけでございますので、先ほどの答弁にありましたけれども、金融機関への働きかけでも大変効果があると思っております。金融機関は取引先の個々の企業の経営状態を最も把握し、その支援策についてもノウハウのしっかりとした情報を持ってみえると思います。
しかし、取引先の経営が落ち込んでいる企業に対して、どこまで親身になって情報の提供と相談に取り組んでもらえるかというのが危惧するわけでございまして、企業経営の状態のよい会社に関しては余り問題なく、どうぞどうぞということで融資の話も進むと思いますけれども、本当に支援を望んでいるような、経営が本当に厳しいというケースに限っては、その解決がスムーズにいっているかというのは疑問が残ります。
そうしたことがないように、金融機関への力強い後押しというか、働きかけをお願いしたいと切に思っております。今後とも支援対策の普及拡大に努めていきたいとの答弁はいただきましたけれども、今までとは考えを変えていただき、通り一遍の説明にとどまらず、少しでも相談に見えた事業主の方の思いに少しでも寄り添った形で、その後、金融機関の融資担当の方と対等とは言いませんけれども、しっかりと情報を持って協議ができるような事業主の方への後押し、市役所の相談窓口に来た方に関してはそういうふうに後押しをしてもらいたいなと。
想定されるさまざまな状況に合わせて相談窓口や制度の情報の提供を市の窓口でお願いしたいと思っております。その点、いかがでしょうか。
791 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
792 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
793 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 市の中小企業者の経営支援策や国、県の融資制度につきましては、市の担当窓口であります商工課で十分説明をさせていただきたいと思っております。
しかし、個別の融資につきましては、返済能力や資産の問題もございますので、金融機関の融資担当の方と十分話し合いをしていただくようお願いをしているのが現状でございます。
以上でございます。
794 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
795 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
796 ◆2番(大竹敦子君) ありがとうございます。
景気回復がまだここ二、三年厳しい。この先も見通しがなかなかつかない中で、経営者の方々というのは、何とか倒産をしないようにぎりぎりのところで踏ん張っている現状だと思います。ですので、例えば銀行の方に融資のお願いを相談したところが、返済は大丈夫なのかというふうに言われてしまうとその先に進めないというケースがございます。そう言われたら身もふたもないという感じなんですけども、そうした相談者の状況をしっかりと聞いていただいて、例えば、融資を受ける際にはただ受けたい、受けたいでは受けさせてもらえませんので、それじゃ、今後の経営計画なんかを出してくださいというふうに言われます。そうした場合に書き方だとかアドバイス、そうしたことをだれに聞けばいいのか。そういうことを例えば……。
(「銀行に聞けばいい」という者あり)
797 ◆2番(大竹敦子君) 銀行ですけど、でも、商工会議所とか官公庁など、さまざまな相談窓口も考えられると思いますので、そうした状況とか情報の提供をしていただきたいふうに切に思っております。どうか丁寧にこの難局を乗り越える方の力になっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、最後の(ウ)の質問に入りたいと思います。
碧南市でも、緊急保証制度などの信用保証協会からの保証を受ける場合の保証料の補助の増額をするなど、この経済危機を受けて、事業主さんへの支援を拡充されておりますけれども、いま一つ、従業員を雇っての会社の経営には労働保険に加入することが決められていますので、家族経営の場合にはその加入は任意となっております。経営が大変になってくると経費の削減を考えるわけで、保険の加入等は保険料の支払いができず、やむを得ず未加入になっているということが多いと聞いております。仕事には不慮の事故も考えられます。そうしたことへの不安を取り除くためにも、安心して働くことができるように、そういうことは大事なことでございますので、お尋ねしたいと思います。
事業主とその家族従事者が労災保険の特別加入制度へ加入を促進するための補助金の支給について提案をしますけれども、お考えをお聞かせください。
798 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
799 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
800 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 御質問者が言われましたように、労災保険につきましては、事業主や家族従事者につきましては特別加入制度が設けられておりますが、これは任意加入でございますし、この特別加入者の保険料につきましては、特別加入を行う方の所得水準に見合った給付基礎日額に365日を乗じた保険料算定基礎額に保険料率を乗じたものが年間の保険料となります。給付基礎日額につきましては3,500円から2万円まで13の段階があり、所得水準に見合った適正な額で加入していただくこととなっておりますので、現時点におきましては補助金の支給は考えておりませんので、よろしくお願いをいたします。
以上です。
801 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
802 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
803 ◆2番(大竹敦子君) 御丁寧にありがとうございます。
お示しをしていただいた計算によりますと、一番安価な3,500円の経費でも1人当たり1万7,885円かかり、4人分であれば7万1,500円ぐらいになると思います。最近の相場では身内でも5,000円とかというふうに、そうすると10万2,000円ぐらいかかるわけで、これが安いととるか高いととるかでございますけれども、毎月赤字を抱えるような事業主の方にとってはとても厳しい数字となっていることは間違いないので、経営の状態を踏まえて段階的に補助は考えていただけないでしょうか、お聞かせください。
804 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 議長、経済環境部長。
805 ◆議長(倉内成幸君) 経済環境部長。
806 ◆経済環境部長(岡田三郎君) 特別加入制度につきましては、先ほどお答えしましたように、強制的に加入するものではなく、あくまで任意に加入するものでございますので、この特別加入制度に対しての補助は考えておりませんので、よろしくお願いをいたします。
以上でございます。
807 ◆2番(大竹敦子君) 議長、2番。
808 ◆議長(倉内成幸君) 2番。
809 ◆2番(大竹敦子君) そうかなとは思いますけれども、無理に料金を払わなければいけないような強制加入ではないので、経済状況によっては加入をすることができない場合がありますけれども、入りたくなくて入っていないのではなくて、払えないので入っていないという、そういう状況でございますので、また今後、よく検討していただいて前向きな考えを進めていただければということで要望しておきまして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
810 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、大竹敦子君の一般質問を終わります。
これにて本日の一般質問を終結いたします。
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811 ◆議長(倉内成幸君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
再開は明11日午前10時であります。
本日は、これにて散会いたします。
(午後 5時 28分 散会)
───────────────────○────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成21年9月10日
碧南市議会
議 長 倉 内 成 幸
議 員 岡 本 守 正
議 員 磯 貝 幸 雄
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