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  1. 滋賀県議会 2017-05-17
    平成29年 5月17日厚生・産業常任委員会−05月17日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    平成29年 5月17日厚生・産業常任委員会−05月17日-01号平成29年 5月17日厚生・産業常任委員会               厚生・産業常任委員会 会議要録                                開会 13時05分 1 開催日時      平成29年5月17日(水)                                閉会 17時33分                         (休憩 14時53分〜15時04分)                         (休憩 16時34分〜16時38分) 2 開催場所      第四委員会室 3 出席した委員    駒井委員長、村島副委員長             藤井委員、山本(正)委員、山本(進)委員、             生田委員佐野委員粉川委員柴田委員 4 出席した説明員   江島商工観光労働部長藤本健康医療福祉部長、             笹田病院事業庁長および関係職員 5 事務局職員     鈎主査、大谷主幹
    6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり 7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                   議事の経過概要 開会宣告 13時05分 《商工観光労働部所管分》 1 平成29年度 商工観光労働部の主要施策について (1)当局説明  水上商工観光労働部次長 (2)質疑、意見等 ◆佐野高典 委員  ミシガン州と昭和43年11月に締結してから50周年ということですが、平成29年度、滋賀県ではこういうことをします、ああいうことをしますと書いているけれども、具体的にいつごろ実施していこうとしているのですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  まず、今年度において実施しますことは大きく四つございます。  まず、今週末に信楽でミシガン大学芸術交流の観点から、ミシガン大学の大学生と地元の人たち、滋賀県の皆さんとで50周年記念モニュメントを作成しようと思っております。続きまして7月に高校生の交流事業を行い、そこで琵琶湖でモータースポーツを体験していただこうと考えております。  その後、9月に式典を開催したいと考えております。具体的に申し上げますと、9月9日に記念式典、レセプションを開催し、同時にミシガン州の方々、おおよそ60名から70名の方を受け入れまして、インバウンドを狙った観光、県内めぐりをしていただこうと考えております。 ◆佐野高典 委員  わかりました。  もう一つ聞きたいのですが、ビワイチ観光推進事業で計画を策定する予定ということだけれども、これから関係の方々にいろいろなヒアリングをして意見を聞くので、ここに注目しながら提案していこうという方もおられると思うのです。どういう形で進めていこうとしているのですか。 ◎津田 観光交流局ビワイチ推進室長  ビワイチ推進総合計画につきましては後の議題にも上がっているのですが、進め方といたしましては、多様な主体の皆さんと一緒に盛り上げていくことが大きな目的になってまいります。委員御指摘のとおり、いろいろな方々の意見を聞いていくことが肝要と考えていまして、経済団体を通じて、あるいは直接こちらから出向く形で、事業者の方々、ユーザーの方々、来訪される方々、いろいろな立場の方々の意見を少しでも多く取り入れながら、その意見を踏まえてどうすればビワイチが盛り上がっていくのかという観点でまとめ上げていきたいと考えているところです。 ◆生田邦夫 委員  全体の話ですが、皆さんの担当しておられるところで実際に滋賀県の経済にこういう影響を与えてプラスにしたというのは何なのでしょうか。漠然とした話で悪いけれど、皆さんが滋賀県の景気をよくするためにどのようにしてここ数年間頑張って盛り上げたというその中身は何なのでしょうか、教えてください。 ◎江島 商工観光労働部長  これまで商工観光労働部で予算をいただきまして取り組んでまいりました。例えばの話で恐縮ですが、今、大分経済がよくなってまいりましたが、過去、雇用が厳しかったときには緊急雇用ということで雇用対策の施策をかなり行いました結果、雇用がよくなったという結果もあります。  また、多くの予算をいただきまして企業誘致に取り組んでまいりました。これによりまして税収がふえる、あるいは雇用者はふえる状況があったかと思います。  直近で言いますと、地酒の関係の条例をおつくりいただきました。まだ正確な統計は出ておりませんが、話を聞いておりますと、ほかの県では減少傾向のところ、滋賀県は生産量が微増とお聞きしておりますので、過去からの積み上げの結果が今の経済につながっていると思っています。 ◆生田邦夫 委員  今みたい漠然とした話ではなく、皆さんが具体的に滋賀県の景気を押し上げたという具体的なもの、この事業がこれだけ景気を押し上げたという内容を言わないことにはいけないと思います。それを教えてくれませんか。ここ数年間で何がありましたか。 ○駒井千代 委員長  もう少しピンポイントで御説明ください。 ◎江島 商工観光労働部長  済みません。今、手元に正確な数字を持ち合わせておりませんので、後ほどフォローされる箇所があるかもしれませんが、企業誘致推進の関係でかなり取り組んでまいりました。過去、かなり大きな金額を使いましたが、そこで税収が上がっている、これも長い歴史がありますので何十億円の税収増につながった結果があり、雇用者もかなり大きな規模で具体的に雇用された結果がございます。 ◆生田邦夫 委員  細かく、この事業がこれだけのプラスになりましたということを具体的に教えてください。私は、皆さん方が滋賀県の景気を押し上げるために具体的にどんな行動をとられて、その結果としてどれだけの効果が出たのかに対して非常に疑問に思っているのです。滋賀県は立地条件が確かにほかと比べていいですが、県の皆さん方はその立地条件のよさを有効に使うような施策を展開しているかと若干思っているのです。  だから、今までやったことで成果がどれだけ出ていて、成果が出ていないので平成29年度にはやめましたという事業があったはずです。うまくいっていないですよね、思ったほどに景気は回復していません。現在、滋賀県の景気がちょっと上向きになっているのは皆さんの実力ですか。私は疑問に思っています。皆さん方がやっていることが本当に滋賀県の景気を押し上げているのか。ここ数年間で行った事業に対してプラスになったというのであれば、後でいいですから具体的な数字を教えてください。  それから、続けてお願いしますが、いろいろな形で景気を押し上げるところでおっしゃいましたが、キャンペーンとそれから委託事業を言われました。キャンペーンをやっても、その一瞬だけですよね。ずっと持続して滋賀県の景気を押し上げているという効果は果たしていかがなものでしょうか。例えば、JR草津線でもいろいろな形で事業をされましたけど、列車に絵を描いて、どこかの誰かが忍者の格好をして喜んでわーわー言っているだけではないですか。具体的にそれが景気を押し上げることにつながりましたか。遊んでいたらいけません。知事も喜んで忍者の格好をして、議員も出ていますけれど、それが滋賀県の景気を押し上げましたか。ラッピングした列車を走らせて、本当に景気を押し上げましたか。  それと、皆さんいろいろ言っておられますが、委託ではないですか。人材育成も結局は委託ではないですか。本当に景気をよくするために皆さんが汗をかいているとは思えないのです。後で結構ですから、具体的に教えてくれませんか。これだけ汗かきました、この事業は何年目で、まだここまでしかできていません、この事業はだめでしたのでやめましたということも教えてくれませんか。いい話ばかりしないでください。皆さん方の言われる人材育成にしても、職業訓練にしても、私から言えば使いものになりません。もう一遍、企業で鍛え直しをしています。  もう一つ言うなら物すごく人手不足です。みんな東京に行ってしまって、関西は技術者が減っているではないですか。オリンピックが終わるまではこれはどうしようもないので、悲壮な思いをして人を集めています。その悲壮さが、先ほどの説明の中で伝わってこなかったです。どうしているかも具体的に教えてください。  それと、事業がうまくいかなかったときの責任は誰がとっているのですか。責任の所在がはっきりしない。それから、この事業の責任者は誰で、ここまで到達しなかったらどうなるという厳しさを感じません。企業は命がけでやっているけれど、皆さんは命がけでやっていない。そこに物すごくギャップを感じます。今ここで回答は結構です。今言ったことの具体的な答えを持ってきてください。 ◎江島 商工観光労働部長  お答えになるかどうかちょっとわかりませんが、確かに景気認識は大企業と中小企業では随分違うという実感を持っております。大企業は、今景気回復と言われておりますけれども、我々が実施しております景気調査におきましても、中小企業はなかなかよくならない状況は押さえております。  したがいまして、中小企業に対する金融制度融資等についてもしっかりと取り組んでまいりますし、我々だけではなく商工会議所産業支援プラザ、いろいろな経済団体とも連携しながら取り組ませていただいております。もちろん我々だけでありません。いろいろな方の協力を得ながら経済振興をさせていただいていますので、今後とも皆さんと連携しながらやってまいる決意を申し上げたいと思います。答えになっておりませんけどもよろしくお願いします。 ◆生田邦夫 委員  大企業と中小企業の感覚が違うというのではないです。企業の景気動向と感覚が違うと言っているのではないです。民間で仕事をしている者と皆さんの感覚が違うと言っているのです。企業で生きている者と皆さんとの感覚が違うと言っているのであって、大企業と中小企業の感覚が違うと言っているのではありません。誤解しないでください。皆さん方に危機意識はないと言っているのです。この事業が失敗しようが何しようが、皆さんに責任はおよばないでしょうが。およびますか、首が飛びますか、飛ばないじゃないですか。この事業が失敗しましたという話も何も出てこないではないですか。違うのでしたらここで言ってください。民間は生き残りをかけているのです。 ○駒井千代 委員長  執行部におかれましては、これまでの基本構想の進捗ぐあいですとか、これまでの決算の状況を踏まえて、いま一度、生田委員にお話いただきたいと思いますのでよろしくお願いします。生田委員、それでよろしいでしょうか。 ◆生田邦夫 委員  はい。 ◆山本進一 委員  生田委員の話と関連するのですけれども、この水環境ビジネスは大分前からやっておられます。滋賀県は環境でやっていますからその補助をしているように見えるのですが、ビジネスということでされているのに、いまだに実現可能性調査や実証試験の支援と書いています。今、滋賀県は国内競争に負けています。だから、海外でのビジネス推進事業であれば、やっぱりお金もうけをできるビジネスにしなくてはいけないわけですよ。援助だけではいけないです。中国あたりにうまく利用されているのかもわかりませんが、ずっとやっているけれど結果が出ていないように思うのです。実際、国内で負けています。これでずっとやっているけれど、そろそろ国内である程度結果を出して、きちっとどういう方向性に持っていくのか考えたほうがいいと思います。現状が全然わからないので教えていただいたらありがたいですが、ビジネス事業なのですから、いまだにこんな実現可能性調査などと言っている場合ではないです。もう大分たつと思うのですけれど、援助ではないのですから、ここをどんな形でするのか、ちょっと状況を教えていただきたいのですが。 ◎島戸 商工政策課長  現在このビジネスの支援に関しましては、確かに市場調査ですとか、展示会への出展に助成をさせていただいております。  基本的には、先ほど説明いたしましたが推進フォーラムという形で、官、民、それから企業の方も当然ございますので研究機関等々に関係いただきまして、その中でいろいろなプロジェクトをさせていただいているところです。  構成されます企業でチームを組みまして、現在、例えば中国や台湾、ベトナムへ進出をさせていただこうと、私どもも御支援させていただいているところです。  確かにまだ、具体的に幾らという明確な金額までは申し上げられない段階ですが、実際、現地に進出している県内企業も幾つかあるということですし、まず国内競争に勝つことが大事だと思っておりますので、負けないように滋賀県の強みを生かしてまいりたいと考えております。どうぞ御支援いただきますようお願い申し上げます。 ◆山本進一 委員  支援をするのですけれど、北九州や京都もそうですが、いろいろなところでされていて、滋賀県は大分おくれています。結果が出てこないのはそこだと思うので、もうちょっと真剣になってされたほうがいいと思うのです。要望としておきます。 ○駒井千代 委員長  スピード感を持ってよろしくお願いします。 2 平成29年度中に策定、変更が予定されている計画等について (1)当局説明  津田観光交流局ビワイチ推進室長 (2)質疑、意見等 ◆藤井三恵子 委員  今、御説明ありましたアンケート調査は、どういう範囲でどのような形で取り組まれていらっしゃるのかを1点お聞きしたいのと、意見ですけれども、推進ということで、県は旗を振ってされていて、ハード面も書いてあるのですけれども、県民の皆さんからは交通の安全性が確保できない、本当に事故がある、死亡事故があってからでは遅いという御意見がたくさん私どもにも寄せられているのですけれども、そういうことについての検討はどういう場でされているのかを教えてください。 ◎津田 観光交流局ビワイチ推進室長  まず、アンケート調査についてですが、今のところ調査の仕方が完全に固まっているわけではございませんが、少なくとも来訪されている方々からの直接のアンケート調査、県内のさまざまな事業者の方々に直接出向いてのヒアリング調査、あるいはより多くの声をいただくという部分で郵送によるアンケート調査を組み合わせていきたいと考えているところです。  2点目の安全対策につきましては、委員御指摘のとおりでして、事故があっては何事にもならないということですので、こちらにつきましては、交通安全を所管しております交通戦略課ですとか、県警本部とも連携をしながら進めていきたいと思っております。その連携をするために、今回ビワイチ推進室ができたというところですので、そのあたりはちゃんと取り組んでまいりたいと考えているところです。 ◆生田邦夫 委員  言葉が多くてよくわからないのです。真ん中からちょっと下のところで、「策定を通じて、多様な主体が協働して自律的に取り組む推進体制を構築する」と、文章は非常にきれいに並べてあるけどよくわからないです。ここを説明してくれませんか。これはどういう意味ですか。その中で県は何をするのですか。具体的に県の仕事は何なのか、これを教えてくれませんか。 ◎津田 観光交流局ビワイチ推進室長  まず、その策定を通じて云々の部分ですけれども、この策定の過程で、先ほど申し上げましたようにユーザーあるいは事業者の皆さんからのアンケートヒアリングを重ねます。そこで特に推進する側になります事業者の皆さんと県、市町、あるいは国が手を携えながら、それこそずっと税金を投入してではなく、ビワイチから得られる収入の一部を例えば広告費としていただくといった形で、公費を投入しなくてもビワイチを盛り上げる取り組みをやっていける体制を構築していきたいと考えているところです。  県の役割ですけれども、そのような形で民間の方々と県が連携ということになりますと、当然のことながら例えば先ほど御質問にありました安全対策ですとか、ハード整備は県の責務としてやっていくべき事柄かと思います。あるいは事業者の方々を横断的につないで、例えば海外からの誘客を進めていくといった部分に関しましては県の責務になってくるかと思いますので、そのあたりにつきましては引き続きになりますけれども、段階的に推進できる体制をつくって、自律的な取り組みに移していくというイメージを描いているところです。 ◆生田邦夫 委員  何を言っているかよくわからない、全くわからない。県の仕事は一つです。その前に言っておくけれども、世間の話としては、守山が積極的にやってきた事業を三日月知事が横取りしたみたいな感じです。県の仕事はただ一つ、藤井委員が言ったように事故を起こさないようハード整備をするだけです。あとはついてきます。本来の県の仕事をせずにぐちゃぐちゃと言わないでください。まずは安全にハード面の整備してください。えらそうに商売の話や人の領域まで言わないでください。自分たちのことだけまずしてください。それもせずにえらそうに言うのはやめたほうがいい。事故が起きないように、走りやすいようにハード整備をしてください。そのためにほかのことはもういいです。ほかのことは後からついてきます。それもしないうちにああだこうだと、えらそうに言わないでください。もうそこに尽きると思っております。答えは結構です。 ○駒井千代 委員長  御意見ということでよろしいでしょうか。 ◆生田邦夫 委員  はい、結構です。 ◆柴田智恵美 委員  全く私も同感なのですけれど、ただ、なかなかハード整備が進まない中で、この計画は何年間の計画なのかということと、できればそのときにどういうビワイチの姿を描いておられるのかをちょっとお聞かせ願えますか。 ◎津田 観光交流局ビワイチ推進室長  計画の年限も現時点では固まったものがあるわけではないのですが、現在7万2,000人という数字があるのですが、今のところ平成32年度をめどに15万人ぐらいの来訪を目指したいと考えております。当面はそこを目標にした計画で進めたいと思っております。 ◆柴田智恵美 委員  では、来ていただく方は今のほぼ倍の方々の姿を描いているのですよね。そのときにその方々がビワイチで自転車を利用して県内をぐるっと回るということは、それこそ今のハード整備でいけるということなのですか。 ◎津田 観光交流局ビワイチ推進室長  ハード整備道路部局と連携しながらになるのですけれども、当然計画では、そのあたりを含めて一定、方向性を出していくことになると考えております。 ◆山本正 委員  ちょっと教えてほしいのですが、今、安全対策ハード整備に当然力を入れておられるというのもよくわかります。ただ、そのハード整備は今どれぐらいの事故が起こっていて、どれだけの危険箇所があって、その優先順位がどうなっている。この計画の中にそういったものまで含まれるのでしょうか。今の答弁を聞いていると、何かそういったことをどこかに置いたままで、言えば観光だけの視点でのこの計画なのか、そのあたりの見解をお聞かせ願いたい。 ◎津田 観光交流局ビワイチ推進室長  私どもは観光部局ですのでどうしても観光がメーンの答弁になってしまうのですが、安全、あるいはハード整備に関しましても兼務職員を置いて、常時ミーティングを行いながら足並みをそろえてやっているところです。そのあたりを置き去りにすることのないよう、今回、ビワイチ推進室は部局横断で設置されていますので、ビワイチの計画の中にはそのあたりの部分も織り込んで進めさせていただきたいと思っております。 ◆山本正 委員  観光部局ということで取り組まれているのはよくわかるのです。これだけ安全ですということは当然つかんでおられると思うのですが、我々はいろいろな場面で、湖周道路を走っているのですけれど、土日などに非常に怖い目というか危ないなという場面をよく経験しているのです。そういったことをつかんだ上で、もっといらっしゃいというこの観光的な計画と同時に僕はそういった面も解決しながら示していかなくてはいけないのではないかと。何年にはこうなります、何年にはこの区間はこうなりますということを事細かに入ってくるのかということをお尋ねしているのです。
    ◎西川 観光交流局長  これから立てようといたします計画の中でも、やはり安全対策、とりわけハードにかかわるものは盛り込んでいくべきものと考えております。一方、土木交通部では、実際にどういう場所でどういう危険な箇所があるかを把握して、この計画の策定を待たずに危険箇所の解消に向けて今年度からもう既に取り組みが始まっているということです。このゴールデンウイークに私も経験をいたしましたけれども、昨年とことしの間にも随分青い自転車走行レーンの延長が延びております。こういったものはまずやりやすいやり方からであろうと思いますけれども、着実に進めていくことを土木交通部からも聞いているところです。 ◆山本正 委員  ありがとうございます。ぜひその安全対策との二人三脚をイメージできるようによろしくお願いしたいと思います。 3 平成28年度 包括外部監査の結果および意見の概要報告について (1)当局説明  富家モノづくり振興課長 (2)質疑、意見等 ◆生田邦夫 委員  いけずなことを聞きます。全国に窯業試験場は幾つあるのですか。その中で材料費を負担しているところは幾つで、材料費を負担していないところは幾つあるのですか。 ○駒井千代 委員長  わかりますか。 ◎富家 モノづくり振興課長  まず、窯業試験場と名のつく試験場が幾つあるかというデータは、申しわけございません、現在持ってございません。  今の御指摘は、窯業試験場の研修の関係かと思います。これにつきましては、今、材料費の検討を進めるに当たって全部が無料のところもありますし、有料のところもあるということを、現在情報を収集しているところです。幾つあるかということについても明確に今お答えできません。 ◆生田邦夫 委員  言われて、反論するのにはやっぱりデータを持って反論しないといけません。ど真剣にいくならば全国に窯業試験場が幾つあって、そのうち材料費はどうしているかということは調べて、包括外部監査で言われても全国的に見たらこうです、何か文句ありますかという反論のネタを持ってなくてはいけないですよ。しかも言われてから何日たっているのですか。ど真剣にやれというのはそういうことです。その場だけかわしたらいいという話ではなく、長ったらしい文学的な表現でかわすというのはやめて、具体的データでもって反論しようじゃないですか。それが皆さん方の仕事です。総合的とか何やら的とかいう修飾語ばっかりの文章はあなた方の仕事にはふさわしくないと思いますので、もうちょっと真剣に仕事してほしい。 ○駒井千代 委員長  意見でよろしいでしょうか。 ◆生田邦夫 委員  はい。 ◆粉川清美 委員  7ページの施設のあり方で信楽のことについて意見が述べられているのですけど、この説明を読ませていただくと、信楽産地への定着率現状90%と。素人からすると90%定着されていたらすごいのかなと思って読んでいたのですが、それを維持、向上すべくさらに研修生支援制度についても検討されたいという意見に、研修生支援制度について検討を行いますとなっていますが、定着率をさらに100%を目指しておられるのですか。だとすれば研修生支援制度について、具体的にどのようなことをすればさらに定着率が上がると想定しておられるのか、もしお考えがあれば教えていただきたいと思います。 ◎月瀬 商工観光労働部技監  ただいまの御質問ですけども、定着率について本当は100%がもちろん望ましいとは思うのですけども、現状で言いますと研修生の方が地元に就職したくても地元で採用がない状況の年もあり、なかなか100%にならないところです。  研修生支援制度につきましては、先ほどの受講料の有料化の面とあわせての話ですけれども、この監査では、例えば研修生を支援すれば、奨学金や授業料を減免すれば定着率が上がるよという観点で指摘されているのですけども、その辺はなかなか定着率との関係が難しいと現状は認識しておるところです。 ◆粉川清美 委員  今おっしゃった説明とこの文書で読んでいる印象が随分離れているなと思います。生田委員からも御指摘があったように、現状と実際意見をもらっても難しい部分があれば、それ以上のものを実際に求めていくのかどうかについても、現状を把握した中で今御説明があったようなことを意見としてしっかりと持っておられたほうが理解しやすいのかなと思いましたので、またその辺も含めて支援制度については考えていただけたらと思います。意見で結構です。 ◆山本進一 委員  これはひどいなと思ったのが、1ページ目の10年以上一度も改訂されてないとか、8年以上開催実績がないとか、その答えが改訂します、改善を図りますとそれだけなのだけど、ここまで放っておいた過程をやっぱりきちっと把握しないといけません。これは何かあったわけでしょう。こんなことは普通考えられないけれど、現実に起こっていると指摘されるというのは本当に情けないと思うのです。それで、この答えも改善を図りますと、こんなことは当たり前の話です。何がどうなったのか全然わからないので、ここは本当にきちんとされないとぐあいが悪いのではないですか。 ◎富家 モノづくり振興課長  御指摘のとおりです。まず、私どもも包括外部監査委員の方々に御説明させていただいた中で一文を申しますと、一つ目の指針の改定につきましては、指針の目的が各試験研究機関で評価指針を、また全体の指針の下に評価指針あるいは実施要領を定めて評価を行ってくださいという肝の部分の指針であります。毎年毎年内容を改定していくような指針ではないと理解をしており、そういう関係で改訂をしませんでした。ただ、組織などというものは一部はやはり途中で変わっているものもございますし、そういったものが直ってないという御指摘を受けたところです。ただ、毎年、指針自体を見直していなかったという御指摘はそのとおりですので、必要な部分については改訂をしたところです。  二つ目の会議の開催につきましても、会議全体を招集して部局横断的な調整を図ること自体は確かにやっておりません。ただ、実態といたしましては、それぞれの工業技術総合センターや農業技術センターで例えば酒米、あるいは醸造の関係で部局連携をしております。ですので、実態はそれぞれ必要なときには関係機関が連携をしてやっていることを御説明申し上げましたが、自分たちの決めた指針あるいは設置した会議をしっかりと管理をしていく必要があるという御指摘でしたので、それはそのとおりだと受けとめているところです。 ◆山本進一 委員  言いわけをされるのはもちろんですけれど、そんな要らない会議だったらやめたらいいではないですか。僕はつくっておいてやらないほうがよほどこれはぐあいが悪いと思うのです。この回答もきちっとやっぱり何でこうなった原因を究明もせずに、ただ単に改善を図りましたでは余りにも情けないので、やらない会議はもうやめていったらいいのです。そういう言いわけをしなくてはいけなくなってくるから。それをちょっと要望として。 ○駒井千代 委員長  要望として聞かせてもらいました。 ◆柴田智恵美 委員  基本的なことを教えてください。この今回の対象となったところの包括外部監査は何年ぶりに行われたものかと、ほとんどがいろいろ指摘された中で、さまざまに事情は違うので一足飛びに検討の結果を出すのはなかなか難しいところもあると思うのですけど、これはどこにいつまでにその検討した結果は報告されるのですか。 ◎富家 モノづくり振興課長  包括外部監査で全部の試験研究機関に入られたのは初めてと記憶しております。  それと2点目、少なくともこの一年の間で検討し、どういう方向にするか、先ほど御指摘をいただきました会議を続けるべきか、あるいはやめてまた新しい体制でその指摘事項を踏まえるかを出していきたいと思っております。  ただ、一年で全て白か黒か出るかというとそうではないですけど、めどとしてはそういう期間を考えております。 ◆藤井三恵子 委員  9ページのこの酵母の話ですけど、2年で3社減ったわけですね。分譲先が減った中で、新たな酵母をつくって対応すればさらにと言われているのですが、それは見込みがあるのかどうか。それと、こういう製造会社というのは景気が低迷してどんどん減っていることも聞いておりますので、こういう点でも他の大学やそういう関係との連携で新規酵母を開発して、これをすることによってさらに付加価値と書いていますけれども、見込みをどうお考えになっていらっしゃるのかがここでは見えないのでちょっと教えていただけませんでしょうか。 ◎月瀬 商工観光労働部技監  まず、分譲先が9社から6社に減少したことですが、酵母は全ての酒蔵の醸造に合うものではないらしく、その酵母が醸造に合う酒蔵と合わない酒蔵、条件が合う、合わない、合うお米などいろいろあるらしく、平成27年度については6社が採用されているところです。  どういった条件だったら酵母が合うかというのが、今年度整備します県醸造施設を使いましてセンターの酵母、また、滋賀県産の酒米に合う醸造条件というのを求めていきたいと思っております。 ◆藤井三恵子 委員  その最初の部分の合う合わない、それは菌によってそこにちゃんと定着するかどうかだというのはわかります。ただ、減っている中で先ほど言いましたように新規酵母ができたとして、それがほかのところにも対応されるところがふえて拡大していくのか、県としてどう考えているのかを教えていただきたいのです。条例もできて、付加価値をつけてさらに売っていこうとしている一方で、減っていることで6社になっているけれど、これからほかにも対応できるものをつくってさらに拡大するという方向性がこれでは見えないので、どうかと思ったのです。 ◎月瀬 商工観光労働部技監  工業技術センターが分譲している酵母以外にも全国的に市販されている酵母ももちろんございます。もちろん酒蔵によっていろいろ条件があるのですが、酒蔵に合った酵母を探し求めるというのもありますし、よりおいしい特徴的なお酒をつくるその条件というかつくり方をこの試験醸造設備で求めるというのもあります。  新たにまた新規酵母を開発するとここに書いていますけども、新規酵母の開発というのはすごく時間がかかることですので、そういうことを踏まえながら毎年その酒蔵に合った条件というのを求めていきたいと考えております。 4 平成29年度 滋賀県「観光交流」振興指針アクションプランについて (1)当局説明  松田観光交流局副局長 (2)質疑、意見等 ◆生田邦夫 委員  京都に来る外国人は何人ですか。 ○駒井千代 委員長  京都だけでよろしいですか。 ◎西川 観光交流局長  幾つかの統計データがありますのでどれがということにはなりますけれども、一つはJNTOがまとめております広域来客数、それと官公庁が出しております各地域別の訪問率、これらを活用して試算された数字で申しますと、京都府の外国人観光客の訪問者数は650万人余りと掲載されていることを認識しております。 ◆生田邦夫 委員  皆さん方のど真剣度を知りたいと思って聞いています。外国人で京都に宿泊する人数は何人ですか。 ◎松田 観光交流局副局長  平成27年度で321万6,190人です。 ◆生田邦夫 委員  この外国人の中で、京都にホテルがなくて滋賀県に流れてくる人数は幾らですか。 ◎西川 観光交流局長  済みません、そこについてはちょっと調査がございませんので把握できておりません。 ◆生田邦夫 委員  あります。あります。要するに民間はお客さんがどういう行動をとるかということをど真剣に考えています。何遍も憎たらしいことを言いますけれど、皆さんは考えなくてもいい立場なのです。生き死にがかかっていないですから。京都からどう流れてくるかと考えたら、みんなが知っていますけど、大津近辺に宿泊される人と長浜に宿泊される人と客の層が違うではないですか。京都にメーンで行って滋賀県に宿泊される外国人は何人、そのうちの何割が来ているかとか、ど真剣に考えた場合、外国人宿泊者が今年度は40万人、平成31年には50万人と言われるのであれば、何を商売につなげていくのか、それで何を準備するのか、そういうことをきちっと言わないことにはいけません。あなたたちはこの目標を出して目標どおり実現しなかったところで責任ないですから、そこを言っているのです。  それなら聞くけれども、東京近辺から滋賀県に来る宿泊者数と関西あるいは西のほうから来る人の人数とか割合を見たら、東京で事業を展開、コマーシャルすることで本当に客がふえることにつながるかどうかも結論も出るではないですか。圧倒的に関東から来るのではなく関西とかもっと西から来られますよ。そしたらターゲットをどこに絞るかなんて、本当に合っているのかと思うのです。そういうど真剣さがないではないですか。答えは結構ですけども、そういうことを考えて皆さん方やってくれませんか。商売というのはそういうものです。皆さんは県庁の中において唯一商売を考えるところでしょう。答えは結構ですけども、いずれ改めて全部数字を出してください。 ○駒井千代 委員長  また、リーサスもありますので、しっかりとした分析をして、よろしくお願いします。 ◆粉川清美 委員  2点お願いします。  今、生田委員からもありましたが、私もこの平成29年度における事業展開の情報発信拠点でターゲットを意識した戦略的な情報発信を行うと書いてあるのですが、ここで言うターゲットについて教えてほしいのと、もう一点は、その上にあります平成28年度にいろいろな事業をされてきた取り組みを明記していただいています。これが結構大きな予算を使ってやった事業もあると思うのですが、その結果が今聞いてわかるのかどうかわかりませんし、今後取り組みについて評価をして御報告をくださるのかもわからないのですが、もし平成28年度の取り組みについて費用対効果などがわかれば、わかる範囲で教えていただきたいと思います。 ◎西川 観光交流局長  まず、1点目の首都圏情報発信拠点の関係ですが、現在「ここ滋賀」のターゲットは、まずベースに現在東京のあの周辺でアンテナショップめぐりを楽しまれる皆さんがたくさんいらっしゃるということで、そこを一つベースのターゲットにしています。そして、土地柄もありまして、上質感を求められる女性のお客様を一つターゲットに置こうと。加えまして、周辺に大きなオフィス街を抱えていますので、そこでお仕事をされているビジネスパーソン、こういう方々をターゲットに強く意識しています。  したがいまして、そういう方々が御来場されるときにどう訴求していくかということを我々としても一緒に考えながら進めていきたい、そういう意識です。  それからもう一つは、平成28年の事業につきましては、現在このアクションプランの28年度の実績について県庁内の各課に照会をかけて取りまとめをしている最中です。これらがまとまりましたら改めて御報告をさせていただくつもりです。 ◆生田邦夫 委員  昔、滋賀県は、若い女性二人旅をターゲットにしようとしたときがありますね。女性の二人連れとかいうのをターゲットにしようと。それもいつの間にか消えてしまったではないですか。そんな若い女の子二人連れをターゲットにするのはおかしいと言っていたのだけれども、いつの間にかこれは消えてしまった。  それから、関西で売れるものと関東で売れるものは違いますよ。明らかに関西の女性が買い求めるものと、関東の女性が買い求めるものの質が違います。先ほど上質と言われましたけど、関西の人たちの求めるものと関東の求めるものは違う。滋賀県においてつくっているものが、果たして関東で受けるかどうかに対する疑問もあるのです、ということだけは言っておきます。 ◎西川 観光交流局長  女性をターゲットにした取り組みというのは、平成28年度における取り組みの状況で、多彩な魅力を虹になぞらえた情報発信を継続してやってまいりました。この中には、やはり女性のお客様を意識した情報発信に取り組んできた経過がございます。これについていろいろ御指摘もいただいたところですがやめたわけではございません。これについては引き続き継続していくものと考えています。  ただ一方、今御説明申し上げましたのは、首都圏情報発信拠点を活用した部分としてはどうなのかということで、その拠点のイメージしているターゲットがそういうものですので、その方々に訴求できるものを考えて取り組んでいきたいという考え方を申し上げたところです。 ◆山本進一 委員  このアクションプランの具体的な取り組みの中の「観光地「滋賀」の認知度の向上」、戦略に「琵琶湖・滋賀をキーワードとしたブランドの創造と発信」とあるのですけど、ここを見てみると僕は滋賀県のすばらしい強みというのは神と仏の美術があると思います。それなのに、別に滋賀県のブランドでも何でもないのにアール・ブリュットって。この間も湖北の観音の里は物すごく反響がありました。琵琶湖文化館にはたくさんの8,000点近くが眠っていて、外にも出してない、強みを全然生かし切れてない。それでここにはアール・ブリュット、別に滋賀のブランドでも何でもありませんよ。東京の世田谷あたりで滋賀よりもっと積極的にやっているところもありますし、こういうプランの中に滋賀の一番強みである仏教美術を含めたことを何で入れていないのか、僕は不思議に感じるのだけど、それはどういう理由で入れていないのですか。 ◎西川 観光交流局長  この分類の話もあるのですけれども、今の仏教美術も含めて歴史文化を活用したものにつきましては、目標2の「滋賀ならでは」の素材や強みを活かす分野に整理をしたところです。  一方、アール・ブリュットにつきましては、今御指摘いただいたように滋賀県以外でもいろいろな取り組みをされているところがございます。ただ、同時に滋賀県としてもこのアール・ブリュットを活用した取り組みを展開して先々の誘客につなげていきたいという思いがあり、ここへ記述をしたものです。 ◆山本進一 委員  認知度向上です。この中に入っているけれど、歴史となんとかと言っても何もわかりません。アール・ブリュットも滋賀のブランド創造等発信になるのですが、これ自体は本当に小規模ですけれどやっておられます。今度、新生美術館ができたら展示をされるかもしれないけれど、それよりも歴史と文化という名前だけで滋賀県の認知度向上になるわけありませんよ。他の府県もみんな同じことは言っているのだから、それよりももっと滋賀県のちゃんとした魅力を発信することですよ。観音の里がいい例ではないですか。あれは地図を配って、こんなものがありますと。長浜市はちゃんと場所もつくってやっておられる。そういうことをして認知度を高めていかなくてはいけないと思うのですよ。何でここにアール・ブリュットが入ってくるかな。アール・ブリュット、アール・ブリュットってもう本当に、それならもっとしっかりした立派なものがいっぱいあるのだから。琵琶湖文化館、あれもいったら倉庫になっているではないですか、もったいない。他府県に行って公開されて、評価が高かったというけれど、県民は何も見られずになっているのですよ。もうちょっときちっとした対応をしていかないと、アール・ブリュットをしないといけないのか何か知りませんけれど、もっと芸術的にも文化的にもすごいのですよ。だからそこをもうちょっときめ細かくやっていかなくてはいけないのではないですか。要望として言っておきます。 ◆山本正 委員  ちょっと知識不足なので教えてほしいのですけれど、この総合成果指標の中の人数4,900万人とか、1,670億円とかいろいろ数字が出ているわけですが、この統計調査の手法というのですか、何か実感として滋賀県で一年間に4,900万人もの観光客の割には消費額かなり少ないなと。これちょっと計算機がないのでぱっと計算できませんけど、単価3,000円余りぐらいでしょうか。そのあたりをちょっと教えていただけたらと思います。 ◎西川 観光交流局長  まず、調査の手法ですけれども、観光入込客につきましては年間約1,000人以上が来訪されると見込まれる観光施設にお願いをいたしまして、どれぐらい来られているか数字を頂戴して、それを集計しております。  したがいまして、例えばお一人の方が一日に3カ所回られますと3人の計算になるということで、延べです。
    ◆山本正 委員  やっぱりそうですね。 ◎西川 観光交流局長  そういう意味ではここは延べです。 ◆山本正 委員  どこかで聞いたことがある。 ◎西川 観光交流局長  といいますのは、何カ所回られた、同じ方か違うかは把握しにくいものですから、そういう意味では、前後の伸びのぐあいを見る指標であるかなと思っております。  一方、観光消費額につきましては、これ以前に実施をいたしました動態調査というものがありまして、お一人のお客様がどれぐらいの消費をされるかというのを、聞き取りというかアンケート調査で実施したものがございます。この中で日帰りの場合はお幾ら、お泊りの場合は幾らという数字が出てきておりまして、この原単位とこの入込客の数字との掛け算で出てくるということでして、ですから人数的には日帰りのお客様が非常に多いので、お一人当たりの単価をならしますと余り大きな金額にはならないのです。 ◆山本正 委員  美術館もそうでしたけど、それぞれの行く先を集計する。日帰り客の人数というのはもうそこで3倍か5倍かになっていて、そのアンケートでとった単価にそれを掛けたら、消費した金額はこんな金額にはならないだろうと直観的に受けるのですが、そういう理解でよかったのでしょうか。  今の答弁ですと、人数はこういうふうに出した。ということは、実質の人数は3分の1か4分の1になります。宿泊で使った人のお金と日帰りで使った人のお金とこれをそれぞれ掛け算して積み上げたと。 ◎西川 観光交流局長  済みません。ちょっと先ほどの御説明が言葉足らずでして、動態調査の中ではお一人の方が2カ所ぐらい回られていることもお聞きしておりまして、一応ならしをして水準の調整をしている格好です。 ◆山本正 委員  わかりました。ありがとうございました。 ◆山本進一 委員  要するに今も言っておられますけど日帰りが多くて、ここへ観光にきても、例えば大津港を見てください、横づけできて便利ですよ。船に乗って、それで帰ってきたらすぐバスが待っていて、京都やったら京都へ行ってしまう。あそこでお金使う場所がないです。あの県有地を放ったらかしにしていて、誰かに使ってもらって地代を取っているほうがまだよっぽどいいですよ。お金を使う場がないのですよ、みんなそのまま京都へすぐ行かれて、外で落としている。だから、もうけることを、滋賀県にお金を落としてもらうことを考えないといけないのに、あの県有地をあのまま放っておくほうが絶対もったいない。だから、そういう政策を打ってほしいと思っているけれど、そういうことを入れていって、誰かに使ってもらって、要するに両方です。県も地代で稼げるし、業者もそこで商売できるというような形を考えてください。あの一等地をずっと放ったらかしなのですよ、もったいない。だからそういうことをもうちょっと政策を入れていただきたいなと思うので、これも要望としておきます。 5 日本遺産「琵琶湖とその水辺景観−祈りと暮らしの水遺産」の追加認定について (1)当局説明  津田観光交流局ビワイチ推進室長 (2)質疑、意見等 ◆生田邦夫 委員  文句ばかり言って申しわけございませんが、伊賀の出が甲賀で生きていますので言わせてもらうと、何の意味があるのかと。それこそ先ほど言った知事やら誰やらが忍者の格好をして何をしているのかという思いです。  それから、信楽が六古窯の一つでありますが、いまだに人間国宝が一人も出てない現状を見て、まず人間国宝を頑張って一人ぐらい出してください。もちろん作品も必要ですがコマーシャルも必要です。行政が応援して、信楽焼の人間国宝をまず一人つくってみてください。そこから物事を始めてくださいと言っておきます。 ○駒井千代 委員長  御意見でよろしいでしょうか。 ◆生田邦夫 委員  結構です。 休憩宣告  14時53分 再開宣告  15時04分 《健康医療福祉部所管分》 6 平成29年度 健康医療福祉部の主要施策について (1)当局説明  山元健康医療福祉部次長 (2)質疑、意見等 ◆粉川清美 委員  38ページで2点お願いします。  1点目は、児童虐待防止の子ども家庭相談センター一時保護所増設事業ですけど、この予算の内容についてと、それから、当初この施設については地域の理解をいただくために慎重に進めていただいてきたのですけど、今、地域との連携などについて何かありましたらお願いしたいと思います。  それからもう一点、その下の青少年対策総合推進事業費の総合相談窓口設置事業ですが、場所はどちらに設置されるのかをお願いいたします。 ◎大岡 子ども・青少年局副局長  1点目の38ページの子ども家庭相談センター一時保護所増設事業ですが、この事業につきましては先ほど次長から申しましたとおり、昨年度開設しました大津・高島子ども家庭相談センターにまだ一時保護所がございませんので、新たに整備を進めようとするものです。  どこで整備を進めるかということですが、いろいろ検討も重ねまして現在ございます大津・高島子ども家庭相談センターの前にあるのぞみ荘の一部をお借りして進めることを計画しております。  今回予算化しておりますのは、それを改修するための設計費を今年度計上させていただいて、計画としましては来年度建設に向けて進めさせていただきたいと考えております。  あと、地元との調整ですが、当然御指摘のとおりこういった施設を建設するに当たりましては地元理解というのは必須ですので、これまでから大津・高島子ども家庭相談センターを設置する際にも住民との対話に努めてまいりまして一定の了解も得ております。こういった経験も踏まえながら、これから地元に説明等を進めていきたいと考えております。  もう一点の同じく38ページの真ん中にございます青少年対策総合推進事業の滋賀県子ども・若者総合相談窓口の設置ですけれども、これは現在、精神保健福祉センターの中に引きこもりセンターがございますが、そこでこれまでの相談対応を小学生まで広げて機能を強化して相談に対応しようというものです。 ◆粉川清美 委員  のぞみ荘の一部ということで、私たち女性議員としても随分と要望させていただいた内容で大変喜んでいますが、場所等地域の御理解をいただかないと難しいということですごく慎重に進めてきたのです。センターの設置については地元の理解も得て、今実際に稼働しているわけですが、その一時保護所については、これももうのぞみ荘の一部ということが公表されているわけで、地元に対する話し合いは現実に進めていただいているのですね。 ◎大岡 子ども・青少年局副局長  周辺にはたくさんマンション系の建物がございますので、今後そこの町内会の会長様とまずは進めさせていただこうというもので、具体的に進めさせていただくのはこれからです。 ◆粉川清美 委員  実際に子ども家庭相談センターがあるので御理解は得られやすいのかもしれませんが、私たち女性議員としては要望したときにすごく慎重にさせていただいたのです。せっかく進めていただいている一時保護所がしっかりと計画どおりにできますよう、丁寧に進めていただきますようお願いいたします。 ◆山本進一 委員  3ページの福祉拠点整備事業の内容ですけれど、これ先ほど解体経費を見込んでいるということで、今どういう状況か説明いただきたい。 ◎市川 健康福祉政策課長  今、御質問いただきました解体の費用が含まれていますが、解体工事費がこの4,341万4,000円のうち4,110万円が解体工事費でして、まず、今話し合いを続けておりますので、一定めどが立ちまして、退去の合意が得られました後に解体に着手するわけです。当然設計がございますので、設計につきましては合意が得られ次第、その方向で進めていくと。できるだけ早く着手してまいりたいと思っております。 ◆山本進一 委員  これは、教育会館と別のところを潰すということですよね。 ◎市川 健康福祉政策課長  はい、そうです。 ◆山本進一 委員  今の教育会館は9月の時点までは今のままの形になる。それを除いての解体ということですか。 ◎市川 健康福祉政策課長  県の施設の部分だけです。 ◆生田邦夫 委員  今の話からいうと、どこと合意するの。 ◎市川 健康福祉政策課長  御説明させていただいていますとおり、教育会館との話し合いを続けておりまして、教育会館を含む一体の土地が医療福祉拠点整備の対象地域ですので、今継続した話し合いを続けておりますので、一定の合意を得て進めていきたいと思っております。 ◆生田邦夫 委員  9月末までという話で、もうこれ以上待てないです。ただ、解体に関して、教育会館はそれなりに話し合いを続けるとしても、周りの建物に関しては何も問題がないから壊しかけたらいいのではないのですか。何をちゅうちょしているのですか。 ◎市川 健康福祉政策課長  まず一体の整備ですので、一体の整備に向けての話し合いを継続的に進めているところです。そのほかに当然事業者の決定、あるいは記憶保存という問題もございますので、こういった分も含めまして解体工事を着手するのですが、解体設計につきましてはしかるべき時期に進めてまいりたいということで、事業者公募、解体設計は別立てで考えていきたいと思っております。ですので、解体設計が当然先に進んでいくものです。 ◆生田邦夫 委員  法的に言っても、今までそこにおいて事業を展開していた人に対する配慮はなされるべきで、権利もある。それは思うのですが、9月までと延長しているわけですから、その一体の整備の話し合いをする必要はどこにあるのですか。この計画について、一体の整備についての話し合いをまずするのですか。微妙な表現なのです、それは。 ◎山元 健康医療福祉部次長  現在、この医療福祉拠点の費用につきましては、教育会館の敷地も含めて一体的に検討するということで進めてきておりますので、その事業を進める上ではやはり教育会館との退去の合意がないと事業全体としては進めることができないという状況ですが、まずその前に、この予算自体は県有施設の解体のための設計予算と、今年度その一部の解体に着手することとしておりますので、その予算を計上させていただいておりまして、年度末にはその解体工事に着手したいというスケジュールです。  まず、現時点におきましては解体設計を進めさせていただこうということで、その準備は進めさせていただいているところですし、解体工事につきましても年度末には着手できるように、9月末までに相手方と合意ができるように現在話し合いを進めているところです。 ◆生田邦夫 委員  一体の整備について話し合いをするとおっしゃいます。教育会館も含めて一体の整備についての話し合いをする、おかしなことをおっしゃいます。そうしたら一体の整備について話し合いをして、話し合いが成立しなかったらこの計画は変更することになるのですか。 ◎山元 健康医療福祉部次長  私どもとしましては、教育会館の敷地も含めた敷地を対象とした事業を進めたいと考えておりまして、現在、教育会館の建物がございますので退去していただく必要がある。その後、今言われるように9月までをめどに話し合いを進めさせていただきたいということです。 ◆生田邦夫 委員  一体としてこの整備を進めたいと思っております。そうではなくて、もう既に一体として整備するということは決まっているわけでしょう。どこで話し合うのですか。何を話し合うのですか。退去についての話し合いはあるけれども、この全体を一体として整備することについての話し合いはないでしょう、違いますか。 ◎山元 健康医療福祉部次長  委員のおっしゃるとおりでして、話し合いは退去についての話し合いです。 ◆生田邦夫 委員  そうしますと、やり方としては何もほかの人たちの許可を得なくても進められるところから行っていって、もう教育会館だけが残っていますと、あなたたち、いいかげんにしてくださいという形で迫っていくことしかないわけでしょう。9月以降はもしもそこにおられた人としたら、違法なもとにおられるわけでしょう。法的に言ったらそこで仕事をしておられる方についての権利はあります。権利はあるけれど話し合いによって半年間延ばすという譲歩はしたわけです。譲歩したということでもってそれなりのこちらの誠意は示したわけです。そうすると、明らかにそれ以上延長するということはないわけだから、10月以降は違法にそこにおられるという形をとらざるを得ない。しかもそれ以外のところは壊しかけて更地にして、もうあそこの教育会館だけが残っている状況で、教育会館に関しては違法なもとにおられるという状況をつくり出す迫り方しかないわけでしょう。9月以降もう一遍話し合って延長するということはあり得ないわけですから、できるところからやり出したらいいのではないですか。退去について、これから9月までの話し合いはあるとしても、この計画自体をおくらせるという話し合いはないでしょう。計画を変更するという話し合いはないでしょう。違いますか。 ◎山元 健康医療福祉部次長  退去の合意をいただけるように協議、話し合いを進めていくわけですけれども、9月末という時期がございます、全体の事業スケジュールもございますので9月末という期限を切っています。その時点で委員御指摘のとおり合意が得られなかった場合どうするのかという御指摘だと思うのですけれども、私どもとしましては必ず9月末までに合意が得られるようにまずは頑張ります。全力で頑張りますということでして、仮にその時点で合意が得られなかった場合どうするかということにつきましては、そのときの情勢を踏まえて考えていく必要があると考えております。 ◆生田邦夫 委員  違う、違います。10月以降もしもあの人たちがそこにおられたとしたら、違法なもとにおられるのです、それが法律です。さらに10月以降譲歩して、さらに半年間延長することはあり得ないと思っています。ですから10月以降も居座わられるとしたら、それは違法な状況で居座っておられるのです。一遍は違法な状態をつくり出さざるを得ないでしょう。解決の方法はそういうものです。引っ越すに当たっての話し合いはあるけれど、この計画を変更するという話し合いはありません。決めたのですから。引っ越すに当たっての条件闘争はあるだろうけれど、根本的にこの計画を変えるという話し合いはありません。そうじゃないですか。何を迷っているのですか。 ◎山元 健康医療福祉部次長  9月までに退去の合意が得られるように精いっぱい交渉していきたいと考えております。それを超えた場合のお話をされていると思うのですけども、使用許可につきましては半年ということでさせていただいております。この使用許可につきましては総務部所管ということになりますけれども、総務部から聞いておりますのは、現時点では退去の合意がない時点での使用許可の延長、更新というものは基本的には難しいだろうということを聞いているところです。 ◆生田邦夫 委員  基本的に難しいだろうとかいう話じゃないのです。これがルールですし、こういう後始末については、一旦は違法という状態をつくり出さない限りおさまりません。手をつけられるほかのところからやっていったらよろしいではないですか。これ以上延長するということだったら全体計画に影響するから、この間の説明の話ではもうこれ以上延長するということはあり得ません、事業全体に影響を及ぼすから半年が限度ぎりぎりいっぱいですという説明がございました。そういうことですよ。確認しておいてください。総務部なんて関係ありません、矢面に立たされているのは健康医療福祉部です。知事選の後始末をみんながやらされているだけの話ですよ。この話はこれでお願いをしておきます。 ○駒井千代 委員長  最後は御意見ということで。 ◆山本正 委員  今の教育会館のいろいろ折衝等の話はちょっと私たちが言っている話とまた違う次元の話になっています。以前に、一般質問も含めて健康医療福祉部に対してさまざまな疑問点を指摘させていただきました。予算特別委員会でもさせていただきました。そもそも最初は、平成22年に県庁周辺の老朽化した県有施設のありようをどういうふうに活用するのかをずっと委員会を立ち上げて話し合いがされていた時には、教育会館のこの敷地はなかったわけです。それが医療福祉拠点という話が出てきて、それが平成27年の初めにまた違うあり方の委員会がつくられて、その中でも話し合いがされたけれど、その敷地の中には教育会館の敷地は入ってなかったです。だけど、平成27年12月に急遽にぎわいを創出する大津市の意向をくんで、それと人材育成のための大学を持ってくるから、その二つを理由にどうしてもこれだけでは足らないので教育会館の敷地を入れますという説明がありました。それはつい最近、昨年12月の説明のときにもその話が出ておりました。そのときは、例えばその大学は定員1学年150人です。それで150人が4学年で600人だと。大学設置には一人当たり10平方メートルだから6,000平方メートル要る。あそこは5,370平方メートルだからどうしても足らない。だから教育会館が必要だということが大きな1点と言われました。  それで、もう一点はにぎわいと言われますけれど、駅からあそこまでの距離はわずか数百メートルもない、300メートル余りのところに何かが来て、その間がにぎわいますか、そんな期待はできないです。
                  (発言する者あり)  違います。それで、その返事が全くもらえなかったのです。それで1学年150人が全国で普通だったらいいけれど普通は100人ですよ。100人だったら4,000平方メートルでいけるのに何で5,300のところに。       (「それはちょっとおかしいわ、その話」という声あり)  この話の返答が一般質問も予算委員会もなかった。そんな中で今進められているというのが1点あります。  教育会館の立ち退きのその折衝の話については、昭和6年から続いている話ですので、いろいろな経緯も全部説明をされていると思いますが、その中で認識が違ったという話がまだ残っていると思うのです。今、丁寧な説明をされている段階で終わっていると、僕は思っているのですが、予算特別委員会のときの質問もまともに答えていただけませんでした。定員が10人少ないだけで、150人が140人になっただけで、あの敷地は要らなくなる理屈になるのに、なぜそうなるのかという返事をいただいていないのですが、そのあたりはいかがなものでしょうか。 ◎市川 健康福祉政策課長  今、御質問いただきましたこの拠点の土地の利用条件ですけれど、今、委員おっしゃいましたようにセンター機能に人材養成機能に新たににぎわいと昼間人口の増加、それから在職者、在勤者の利便性を高める事業として民間の事業者にアイデアとノウハウを最大限引き出せるようという視点で考えている事業ですので、その点で御理解をいただきたいと思っております。 ◆山本正 委員  それが理解できなかったからいろいろ質問をしているのです。直接的な質問に対しては答えていただいてないというところを、後からでも結構ですから答えをくださいよ。何で定員150人になるのですか、130人だったら5,370平方メートルはちゃんとクリアできるのに、なぜかという返事もいただいていません。そういうこともまだ残ったままになっているのです。教育会館の側の話ではないですよ。 ○駒井千代 委員長  この件に関しましてかなり議論がありまして、きょうの時間をもってしてはなかなか難しいのかと思いますので、生田委員からもスケジュールの件について確認もございましたので、特別に医療福祉拠点については今後の流れも踏まえまして、また後ほど会派ごとにしっかりと説明し、意見交換をしてもらう形でよろしいでしょうか。 ◆藤井三恵子 委員  13ページの障害者、外国人介護職員の養成事業で初任者研修をされているということですけれども、ふえている傾向なのか、どのように進めておられるのか。この予算に対して何人ぐらい考えておられるのかいうのが1点と、もう一つは、22ページの近江学園の長寿命化の推進事業ですけれども、今年度基本計画策定ということですが、いつごろどのような形で私たちに説明があるのか、計画を教えていただけませんでしょうか。 ◎岡野 医療福祉推進課長  1点目の障害者介護職員養成事業の関係です。こちらは通常初任者研修は130時間の研修をしていただくのですが、障害者が実際に介護現場でスムーズに移行していただくための条件整備を行うという点から、より入門的な内容や履修後の職場実習とか合わせて230時間の研修を行っているものです。  実績といたしましては、平成27年は7人の方が終了しており、平成28年度も15人の方が研修を受講されたというところです。 ◎丸山 障害福祉課長  近江学園の基本計画の策定についてですが、今年度の計画につきましては6月ごろにこの計画の策定を委託する業者の決定をさせていただいて、可能であれば10月ごろには業者から中間的な報告をいただいて、議会にも報告をさせていただく予定です。  年度末になりまして計画が策定されましたら、その時点でも委員会に御報告させていただきたいと思っております。  ただ、業者の決定がこれからですので、業者と協議をして具体的な日程を決めていきたいと考えております。 ◆藤井三恵子 委員  一般質問もさせていただいたのですけども、本当に老朽化しているのを早くしていただきたいのと、多目的ホールはいろいろな方が来られると思うので、利用者やご家族の方々の思いを生かしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆柴田智恵美 委員  二つほどお願いします。  二つとも予算の削減状況や要因が何だったのかということなのですけれど、22ページの健康滋賀推進費の地域自殺対策強化事業が昨年に比べ半減していることと、次のページの難病対策費も3億円ほどになっているのですが、その要因についてだけ教えてください。 ◎丸山 障害福祉課長  地域自殺対策強化事業の減額ですが、平成28年度につきましては、それまでありました自殺対策強化基金の返還金がございましたために予算が膨らんでおりましたが、今年度につきましてはその部分はなくなっております。したがいまして、基金を除く昨年度から減額された金額は491万円となっております。  この要因ですが、この事業の中に自殺予防対策のための相談支援事業がございますが、子ども・青少年局に若者支援という窓口ができます。この相談事業については、若者を中心として相談を実施してきた関係で、そちらとの事業整理の関係で減額をしております。  それからもう一つは、当事者団体の活動支援というものがあり、当事者団体に補助金を出すものですが、三つの団体に従来から交付しておりましたが、一つの団体につきましては、アルコール健康障害対策費で交付するということから、見かけ上減額となっています。  それから、難病対策費の減額要因ですが、平成28年度当初予算積算時には、対象疾患数増に伴う受給者数の増加に関しまして不確定な要素が多くありました。厚生労働省が示す予想受給者数を参考に計算をさせていただき、全国の1%ということで国が150万人という算定をしておりましたので、滋賀県においては1万5,000人と予測して予算を立てたところです。  結果的には、想定していた増加率におよばず、1万155人という伸びにとどまりましたので減額をしたものです。平成29年の当初予算につきましては、平成28年3月末時点から平成29年3月末時点の想定受給率の伸び率1.012%を平成28年度の実績見込み額に乗じて積算を行ったものです。 ◆柴田智恵美 委員  今、理解できました。自殺対策ですけれども、若者支援というところも含めて相談支援にまた力を入れていただくようですが、先般も自殺される方が減っている中においても若者の自殺はふえている、減っていない現状があるようですので、ぜひその辺の相談支援を強化していただければと思います。 ◆生田邦夫 委員  二つお願いします。  ここで答えはなくてもいいですから、介護の人材が不足してもう大分たっております。滋賀県において行政がこういう形で人の工面に汗かいた、介護の現場において毎年毎年これだけ頑張って、こういう施策で、これだけの人数がふえた。今後どういう形でさらに介護の人をふやしていくかという数年前からの計画の状況をお願いしたいと思います。改めてください。 ○駒井千代 委員長  後ほどの資料提供ということですね。 ◆生田邦夫 委員  もう時間がないですから資料をください。  もう一つお願いしたいのですが、県立病院の経営については若干違った角度で私はいつも言っています。大津の市民病院が独立行政法人になりました。それから騒がれていますが、きょうは野洲市において臨時議会が行われております。ここにおいて野洲病院の行く末についての審議がなされております。  それからもう一つ、先日サプライズみたい話で、守山市民病院が済生会の傘下に入るという計画がございました。それぞれ公立病院の置かれている状況、県立病院もそうですし、市民病院もそうですし、がたついた状況の中で県はどういう指導性を発揮されるのか。これもまとめて一遍お願いしたいと思います。  この間も担当の方にお聞きしたのですが、積極的にかかわっておられないし、正直言いますとそんなものなのかなと思ってしまいました。県としては地域における医療計画をつくっておられますから、その全体をまとめていく指導する責任があります。出てきたら検討しますとおっしゃいますけれど、例えば野洲病院においては今度の計画をつくるところについて交付税が入っています。今後、県の役割も重要になってきますので、これについて書類が上がってきた段階で検討するというのではなく、もう既に絡んでおられますからその責任をどう果たしていかれるかということも、具体的にお教え願いたい。後日で結構です。  それからもう一つは、地域における医療、介護の基金を積み立てるところがあります。過去数年間どういう事業をなされて、それがどれだけ効果があって、どれだけ効果がなかったかということと、この基金がどう有効に使われているのかの一連の流れと全体像を、後日書類としてお願いしておきます。 ○駒井千代 委員長  全て後日、資料ということでよろしいね。 ◆生田邦夫 委員  病院事業庁の各病院、県立病院のあり方も含めてどうされるのか、それも資料をお願いいたします。 ○駒井千代 委員長  これは健康医療福祉部ということでよろしかったですか。 ◆生田邦夫 委員  お願いいたします。 7 平成29年度中に策定、変更が予定されている計画等について (1)当局説明  山元健康医療福祉部次長 (2)質疑、意見等  なし 8 平成28年度 滋賀の医療福祉に関する県民意識調査結果について (1)当局説明  岡野医療福祉推進課長 (2)質疑、意見等 ◆佐野高典 委員  こうしてアンケートの結果が出てきたことについて、これはこれで評価するけれど、さすれば、このアンケート結果を踏まえて、今後の医療というものはどうあるべきということをどこの課が担当していくわけですか。例えば在宅で見たいということになってきたら、かかりつけ医と同時に訪問看護師、あるいは最近では薬剤師までも訪問してという時代です。それができなかったら自宅で幾ら療養したいと言っても、今、かかりつけ医がいなくて自宅で死んだら検視まで受けなくてはいけないのですよ。そういう時代の中で、一番新しいデータ、これはわかった。それで、これからの県政の中での医療は、どういうふうにしていくのか、これを検討するのはどこでするのですか。 ◎岡野 医療福祉推進課長  重要な御指摘をいただいたと思っております。これまでも県では医療福祉ということで、身近な地域でできるだけ長く生活できるように、やはり御自身の健康を中心に置きつつ、それにあわせて時々医療を受けたり、必要に応じて介護を受けたりすることが望ましい姿として施策を展開しております。  その際、今おっしゃられたような、サービス提供体制を当然充実していかないといけないですし、そのために在宅医療に携わる方々の質を高めるための人材育成の支援もしておりますし、一方で県民の意識啓発事業を進める。その両面から事業を展開しているところです。 ◆佐野高典 委員  何を言っているのか、わかりません。 ◎岡野 医療福祉推進課長  済みません。どこで検討しているかという御質問でしたが、この医療福祉を推進していくということで、数年前にまさに医療と介護を一体的に進める課ということで組織再編をし、この医療福祉推進課をつくりました。  また、今年度もさらに地域で生活していくために、地域づくりの支援をしていくところを強化していく観点から、例えば介護保険室がございましたけれども、介護保険という切り口でやるとさもするとタコつぼ化しかねないので、介護保険という制度の枠よりは、地域支援という枠から課全体でこの医療福祉を推進していく体制を整えているところです。 ◆佐野高典 委員  おっしゃることはわからなくもないけれど、最新の結果が出てきて、最後のほうに、以前から昔から畳の上で死にたいという希望があったわけです。けれど最近では、特に在宅医療、在宅介護とか、政府を挙げて、県もそういう方向に進んでいるわけだけど、現実的には開業医は通いの開業医もおられる。あるいは大学病院からかかりつけ医といっても、研修医がおられない限りはなかなか派遣もできない、こういう現実が一方ではあるわけです。こういうアンケートの結果がでてきたのだから、在宅医療、在宅介護と進めてはいるけれど、やはり速やかに今日の在宅の医療や介護の問題を、全庁挙げて取り組む姿勢がないことには、次の手を打たないことには意味がないわけだから、そこを考えて全庁的にやってくださいと言っているのです。 ○駒井千代 委員長  御意見でよろしいですか。 ◆佐野高典 委員  本当の覚悟を示してください。 ◎角野 健康医療福祉部次長  一応、医療福祉推進課が以前から在宅医療等推進協議会というものを持つ中で、関係する人たちを集めて議論してきたところですけども、今、委員の御指摘のように、当然のことながら病院に対する例えばホスピス医療であれば、これはやはり今で言えば医療政策課が関するわけですし、また、薬剤師のことについては薬務感染症対策課ということで、部内におきましてもそういったチームをつくった中で情報共有しながら、それぞれが役割を果たすという形でやっております。今後は特に地域包括ケアシステム、この構築が大きな目標になっておりまして、これは我が部だけではなくてまさに全庁的に取り組むべきものと捉えております。少なくとも健康医療福祉部におきましては、全ての課、全ての職員が同じ目標のもとで事業を進めていきたいと考えております。 ◆生田邦夫 委員  別の機会で話そうと思っていたのですが、滋賀県の計画策定で、温かい計画をつくるとおっしゃるのですからつくってもらいたいと思います。  介護度1から5まであって、施設は介護度3、4、5の人しか入れなくなった時代に何を言っておられるのですか。介護度1であっても2であっても状況によっては確かに入れる仕組みをつくっていると言いながら、施設においては介護度3、4、5しかとらないのを原則にしている。介護度1と2を介護保険から外そうとしている国の動き。さらに言うなら、要支援度1と2は地域に振ろうとしている事実。この状況の中で何をそんなきれいごとを言っておられるのかと思います。あなたたちは切り捨てようとしているのに、何を言っているのですか。  それから、地域包括ケアというものが進まない理由は何なのか、本当に分析してみなさいよ。家に帰ろうと思っても帰れない人が多数おられるという状況は何ゆえかを考えなさい。本当の現場を見てみなさいよ。  それからもう一つ、この意識調査をされましたけども、一つひっかかるところがある。アンケートアンケートだけど、7番に、延命医療を希望しますか、希望しない、望む、望まないというところがあります。何を言っておられるのですか。延命治療とは何を言うのですか。時代も延命治療というものに対する考え方も変わっているのだから、こういう場合、こういう状況だったらこうだと。例えば、昔みたいに人工呼吸を望みませんとか、心臓マッサージを望みませんとか、胃ろうをつくることを望みませんとか、そういう区分けの仕方ではもう今や通用しない時期に、延命医療を望まないというこのアンケートのとり方自体もおかしいのではないですか。何の役に立つのですか。佐野委員が言われるように、何をするのですか。このアンケートのとり方も時代から言ったら一昔、二昔前のアンケートのとり方です。家を希望しますかといったら、優しい家族がいたら家を希望します。でも、核家族になって年寄り二人です。先ほど言われたように、最近検視がふえています。死んだ場合、すぐに死ぬときにそばに誰もいてくれない人が2割、3割になってきました。この現象を見たときに、皆さん気楽なことを言っていたらだめです。もうちょっとしなくてはいけないことあるのではないですか。皆さん何か言えば、必要なときに必要なサービスと言いますけれど、そんなものありませんよ。住みなれた地域でと言われますけれど、住みなれた地域というのはどういう考え方ですか。気楽なことを言わないでください。もうちょっと現場を見なさいよ。あなたたちはサービスをどんどん切り捨てているじゃないですか。それであんまりえらそうな事を言わないでください。 ○駒井千代 委員長  御意見ということでよろしいでしょうか。  今年度は保険医療計画も5年振りに更新しますし、希望とデータに基づいてしっかりとした計画づくりをしていただきたいと思います。 9 滋賀県国民健康保険運営方針(案)について (1)当局説明  正木医療保険課長 (2)質疑、意見等  なし 休憩宣告  14時53分 再開宣告  15時04分 《病院事業庁所管分》
    10 平成29年度 病院事業庁の主要施策について (1)当局説明  井上病院事業庁次長 (2)質疑、意見等 ◆佐野高典 委員  先ほどから健康医療福祉部の審議でもいろいろと議論があったわけですが、今、次長から説明があった一般会計から41億円の繰り入れ。これはやはり高度な専門的保健医療を提供して、県民の健康増進と保健福祉の向上を図るためにそれだけの金を出しているということになります。常々議会から意見があるように、使命感を持って、高度医療をもって県民の医療あるいは福祉の向上を図るというのが成人病センターの大きな役割だと思います。しかしながら高額医療、薬剤等々いろいろな事情はあるやろうけども、当初から5億何千万円の赤字という見込みとなると、病院事業庁という名前からしてそれが事業といえるのかという面もやっぱりあろうと思うのです。国でも独立行政法人だとか、先ほども生田委員から意見があったのだけれども、大津市民病院も地方独立行政法人化していくような時代の流れがある中で、やはり県立成人病センターそのもののあり方も根本的に検討すべき時期に来ているのではないかという感もあるわけです。  ですから、当然そういう健康医療福祉部で全体的な医療問題は考えるにしても、やはり成人病センターそのものがそういう意識をもって事業に当たっていくことが、一番求められることであろうと思いますので、その辺の意気込みを持ってやはり病院経営に当たっていただかないことには、県民や議会の理解が得られないと思いますので、病院事業庁長はどういうふうに思っておられるのですか。今年度、初めてですからその辺の考え方をちょっと聞かせてください。 ○駒井千代 委員長  県立病院としてどうかの決意ということですか。 ◎笹田 病院事業庁長  今御指摘いただきましたように、年度当初からもう既に赤字予算というのは、実際それに対応し役割を果たす者の経営的な努力と非常に矛盾する。御指摘のところについては私も理解は持っております。  しかしながら、このような経緯となるに至りましたその背景ということについては、申し上げることもございますけれど、それにもましてやはり今御指摘のように、当初から赤字にならざるを得ないということ自体の背景は、これまでの努力ということも含めて、今年度においても同じ課題を引き継いでいる現状です。  私自身は、この数字自体を決して本来の目標といいましょうか、これをよしとしているわけでは決してございません。やはり今御指摘いただいたように、役目はしっかり果たしながら、これまでもいろいろ御指導いただいておりますので、御指導をしっかりと受けとめながら、改善していきたい。最終的には、今年度から3年かけて間違いなく黒字になる方向で努力を努めるということを、大きな努力目標とさせていただきたいと考えております。  今、御指摘への思い入れを申し上げたわけですが、まだ十分でない部分につきましてはまた改めまして持ち帰り、より具体的な、あるいは実現可能な形で努力の具体化をしていきたいと考えております。 ◆生田邦夫 委員  いつも申し上げるのですが、基本は自立です。いついかなるときも自立であります。それは基本であると思います。当初から赤字がこれだけですという予算の立て方自体は、私から言えばおかしいです。問題発言になるかもわかりませんが、私から言ったら、全体の県立病院の規模、全体の収入から見たら、赤字の5億4,800万円は頑張ったらゼロにできますよ。それをしなくてもいい体質なのです。そういう形でやっていても構わない立場にある病院なんです。  さらに言わせてもらうなら、何が何でも今年度この5億4,800万円をとりあえずゼロにしなさいよ。職員に気合い入れてみなさい、5億4,800万円ぐらいゼロにできます。それが経営です。  もう一つ、41億円を一般会計から繰り入れてもらっている人が黒字と言いました。41億円も一般会計から繰り出さなくてもいいようにするのが黒字であって、公の病院は収益的収支や資本的収支と分けてあって、からくりがありますけども、いつまでこの形をやっているのですか。少なくとも毎年3%ぐらい一般会計から繰り入れてもらうのを減らしていったらどうですか。大学病院も国から締めつけられまして毎年3%ずつ補助金が大学病院は削られて、その中でやりくりして少し滋賀医科大学も足腰強くなったではないですか。成人病センターを含めて県立3病院は足腰が強くなっていません。  もう一つ、えらそうに言われるのだったらお伺いしますが、先ほども少し聞いたのですが、野洲病院の野洲市民病院への変更、あるいは守山市民病院の済生会の傘下に入ることに対して、少なくとも成人病センターはどういう形でかかわっておられますか。これをお伺いしておきたいです。 ◎八里 経営管理課長  最初の1点目、2点目。経営の問題ならびに繰出金の問題に関しましては、今の庁長が答えましたような状況を踏まえた中でも、やはりもっともっと努力する必要があると思っているところです。  それと、3点目の野洲病院ならびに守山市民病院につきましては、特に守山市民病院につきましては私どもも新聞報道で知ったところでして、従前から病院と病院との診療連携に関しましては公等でやっておりましたが、経営形態に関しましては一切そういった形の話は聞いておりませんでしたので、初めて聞いたという話です。  私ども県立病院としましては、最初にもありましたように県民に向けての医療を提供するという形で、今後も地域医療がうまく運営できるよう、県全体、また湖南地域の県民の皆様に適切な医療が提供できるように十分頑張っていくというのが今の私どもとしてのスタンスでありますし、守山市民、野洲病院に関しましては、今後の動向に注視していきたいと考えております。 ◆生田邦夫 委員  八里課長が代表して言われましたけれど、全県型医療という大風呂敷を広げる前に、湖南におけるそれぞれの役割分担というのがあるわけでしょう。それを果たさずに全県型医療と、それはないでしょう。寝耳に水という話ですけれども、どういう役割分担を果たしていくのですか。特に守山の市内においてどういう役割を果たしてきたのですか。それから、野洲、守山、あの地域は特に密接ですけれども、どういう役割を果たしてきて、どういう打ち合わせがあるのですか。先ほど言ったように、きょう野洲市で議会が行われて、まちを二分した話になっていますが、みんな、県も高みの見物で、知らん顔しています。何が地域における地域医療構想ですか。新聞報道で初めて知ったというのは、それはないでしょう。守山市民病院の側にも責任あるし、守山市長の宮本さんにも責任はあるやろうけども、あなた方にも責任があるでしょう。違いますか。この話を突っ込んではまたの機会にさせてもらいたいのですが、恐らく成人病センターにも声はかかってなかったと解釈しておきます。それでよろしいですね。 ○駒井千代 委員長  意見でよろしいですか。 ◆生田邦夫 委員  こんなのおかしいですよ。 ○駒井千代 委員長  市民病院の件に関しましては、流動的なところがございますし、また、地域医療構想も含めていろいろな課題がかかわってくると思いますので、今後の課題とさせていただきたいと思います。 ◎井上 病院事業庁次長  今の繰入金の話につきましてちょっと補充をさせていただきたいと思うのですけども、41億円の繰入金を頂戴しておりますけれども、それぞれに性格が、使い方が決まったお金です。例えば保健衛生行政事務費というのは、本来県のほうでするべき部分を病院が受託をして業務を行っておるものです。そういったものについては、委託料みたいな形になるかと思うのですが、事務費として頂戴するものが約5億円ございます。そのほか特殊な診療部門、例えば精神医療ですとか特殊看護体制の必要なもの等につきましては、当然に赤字運営になりますので、政策上県が補填するルールになっています。  そのほか、我々は県の職員の身分で出向しておりますので、本来、県が負担すべき共済費、そういう人件費にかかわる分として拠出をいただいている分もあったりいたします。  それから、あとは県が設置主体ですので、その建物の経費の一部については、国のルールに従って設置主体である県が負担をするものがございます。  そのほか、例えば救急の経費のような不採算医療の部分の補填についても、国のルールに従って頂戴をしており、そういうものが締めて41億円になるものでして、例えば民間の病院にこの仕事をやってほしいときには、当然財源がつく、補助金の対象になる場合もあることと比べても、41億円にそれぞれやっぱり一応理由があって頂戴をしておるものですので、まずそれをゼロにしてからと言われる部分につきましては、申しわけございませんけどもちょっと我々とは見解を異にすると申しますか、本来頂戴すべきものをいただいていると考えているところです。 ◆生田邦夫 委員  言われるのであれば、私も返します。  民間には補助金にしてもわずかです。40何億円かの金をつぎ込むというのは、そうしないと経営が成り立たないから名目をつけてつぎ込んでいるのです。現場を見てください。委託事業というのはありますけども、救急の部門でもみんな救急やっていますよ。まさに救急という名で診療報酬をもらっているのにさらに救急の部門については大きな金をもらっています。保険診療でもらっているのに、それ以上の金をもらっているではないですか。それを全部権利があると言われるのであったら、それは金額によると思います。先ほども言ったように、41億円の金をつぎ込んでもらって当然という顔をされるのであったら経営としてはおかしいです。金額がもう少しわずかであるのだったら私も納得しますけれども、経営形態が変わったところで40億円を下回ったことがないではないですか。全部適用になる前からずっと四十数億円つぎ込んでいます。体質的に言うならば、企業努力しなくても補助金をもらって、赤字を出しても構わない経営形態ではありませんか。 ◎井上 病院事業庁次長  おっしゃるとおり金額についてもっと努力をして、その金額を小さくする努力は当然やるべきと思います。赤字補填という形でいただいている、収益差でいただいているものは収益を上げれば確保ができますので、そういう努力をしなければならないことは重々わかってございおります。努力させていただきたいと思います。 ◆生田邦夫 委員  ベッドを詰めたらよろしいではないですか。もうやめておきます。 ◆佐野高典 委員  だから、今、井上次長が言うように、県の一般会計から40数億円出しているという意味は、予算書にも書いてあるように、病院事業への負担金であったり、あるいは保健衛生、行政等の負担金であったり、それぞれ名目を持って県は一般会計から繰り出しをして病院に入れているわけだから、それは言うようなところもある。建物だとかいろいろなものはある。しかしながら、事業庁という限りは事業というのだから、高度医療というのも尊重するけれど、当初予算の頭から5億数千万円の赤字が出るようなことでは、病院事業庁と名前がついているのだから、その辺の企業努力をしてくださいとこう言っているのです。当然それはわかる、一定わかっても、そのための一般会計の繰り入れを出しているのだから、最初から5億数千万円の赤字を頭から出しているようなことではいかがなものかという意見なので、そこはやっぱり経営管理課もその辺の経営をしっかりとやっていただくことが必要だろうということで、しっかりその辺も企業努力をしてください。 ◎中井 病院事業庁理事  今、委員に御指摘をいただいております。予算を組むに当たりまして新棟をつくらせていただき、そういう特殊なことで減価償却等が始まったことで赤字予算を組ませていただいた経過もございますが、新しい機能を十分発揮させていただき、今おっしゃいますように収益をいかにどう上げていくか。また、計画をどう見直していくかをしっかり取り組ませていただきまして、御指摘いただくような方向性に、少しでも前に行って取り組めるようにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆生田邦夫 委員  成人病センターの駐車場のお金はずっと取り続けるの。 ◎中井 病院事業庁理事  2月定例会議で条例の改正をお認めいただきました。今、1時間までを無料とさせていただき、1時間を超えると200円、あと1時間増すごとに100円という形で料金をいただくことを承認いただいて、5月1日からその運用をさせていただいております。 ◎八里 経営管理課長  この料金を取るに当たりましては、実は無料のときにいろいろな病院利用者以外の方々がとめておられて、本当に病院を利用する人たちが利用できないという状態であったので、成人病センターの第一、第二、第三駐車場に関して有料化しました。その奥の総合駐車場に関しましては、総合保健医療センターと総合保健専門学校等がありますことから、そこまではいってないという経過がございましたので、基本的に患者さんの利便を図るということで先ほど理事も申しましたとおり、お見舞いの方の時間を1時間に延ばして無料にするという配慮はしつつ、いろいろな方が駐車をするのを防ぐという観点から有料化は続けたいと思います。 ◆生田邦夫 委員  不法とか違法にとめておられることへの対策として駐車場代をもらうというのは、ちょっと違うのではないかなと思うな。 11 平成29年度中に策定、変更が予定されている計画等について (1)当局説明  井上病院事業庁次長 (2)質疑、意見等 ◆生田邦夫 委員  滋賀県における子供の救急に小児保健医療センターは絡んでおられない、現実に。だから、小児医療で必要とされるある部分は受け持っておられるけれども、小児の救急をこの小児保健医療センターはずっと受け持っておられない。今、小児保健医療センターのされている部門も大事ですけど、本当に求められているのは。あるいはほかの小児の救急をやっている病院にとってはどうなのでしょう。小児保健医療センターはそんなに慌てておられませんよね。言葉が悪いけれど本当の修羅場というのはないですね。ゆったりされていて、慢性疾患の人を扱っておられるから、職員もゆったりされています。その部門はどこでどう責任を負っていかれるのでしょうね。皆さんの責任でないとは言いながら、県の責任はあるので。どうでしょう、お願いしたいと思います。 ◎八里 経営管理課長  今、生田委員が申された小児の救急については、外部委員の方々にも入っていただいている検討会議におきましても、今、次長が説明しましたいわゆる小児慢性疾患の分野を担っていくというのはわかるけれども、言われましたように今後まさに県全般の小児救急をどうするのかという議論もなされています。  それで、この基本計画の策定ということとは別に、今、申されましたように、県全体の小児救急全般の中でどう位置づけていくかということは、今後健康医療福祉部とも連携もしながら、何ができるか、今のままの小児保健医療センターの態勢でいいのか、できることは何ができるのかということも含めまして、今後検討していきたいと考えております。そういったことに関して今まで手を全然伸ばしてないことをよしとして、今後も全然やらないという認識ではなくて、外部委員の方々からの意見を踏まえまして検討していきたいと考えております。 ◆生田邦夫 委員  ごめんなさい。恐らく小児の救急をやるとなったら、今いる先生は使い物にならない、みんなやめられます。彼らは慢性疾患と整形外科的な領域を扱っているだけで、やめざるを得ない。県立病院として、それでいいのかな。その手助けを成人病センターに求めていますが、違うのではないでしょうか。もう少し何か責任を果たすべきではないかという思いがあるのです。 ◎八里 経営管理課長  今、言われましたとおり、今、小児保健医療センターは主に小児神経科のドクターならびに整形のドクターが中心となって診療を行っておりますので、そういった部分と今言われている救急を扱う一般小児のドクターとは違うという部分があると思っておりまして、そこは先ほど申しました成人病センターと協働する中でそういった点も踏まえまして、小児救急をどのようにしていくかは先ほども申しました健康医療福祉部との協議の中で、成人病センターと協働する中で何が担えるかも含めて検討していきたいと考えております。 ◆生田邦夫 委員  大人の小さいものが子供ではないです。大人を小さくそのままコンパクトにしたのが子供ではないですから、成人病センターと一体としてやると言われますけれども、それは違いますよということだけ申し添えておきます。もう答えは結構です。 12 委員会の運営方針について  「重点審議事項や重要課題については、年間を通じて調査研究を行うとともに、県内・県外行政調査や県民参画委員会などを積極的に実施し、現場や県民の声を調査し、活発な審議を通じて、必要に応じて政策提言を行うよう努めること。」と決定された。 13 委員会の重点審議事項について (1)質疑、意見等 ◆佐野高典 委員  重点審議事項の中で、地域に暮らす障害者だけではなしに、下に4番目から次代を担う若者への就労、起業等における支援の充実、これもあるのだから、ここは特定せずに。こういった広く雇用、就労というのは女性もある訳だし、健康医療福祉部だからといって障害者だけにすると調査範囲が狭くなるので、女性の就労もあるのだし、4番目に若者と書いてあるのだから、トータル的にしていったほうがいい。雇用、就労、起業等とか。 ○駒井千代 委員長  これをまとめた形で、障害者、女性、若者の雇用、就労、起業等の推進についてと一括した形でという御意見をいただきました。 ◆生田邦夫 委員  私からも一つお願いしておきます。特に県立病院のあり方検討、それから地域医療、介護の仕組みづくり、この辺は重点項目事項の中に入れていただけたらありがたいと思います。 ○駒井千代 委員長  病院事業庁と健康医療福祉部所管分、全般として先ほど御意見をいただいたことを踏まえてということでよろしいでしょうか。 ◆生田邦夫 委員  そうです。 ○駒井千代 委員長  計画の検討も入っておりますので、そういった深い審議も含めながら、全体としてどのように医療のあり方をしていくとしておきます。 (2)重点審議事項について    次回の委員会で再度協議することとされた。 閉会宣告  17時33分  県政記者傍聴:中日  一般傍聴  :なし...